#簡素な運転���許証更新
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generalwonderlandpeace · 2 months ago
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kennak · 1 month ago
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「企業のネットが星を 被おお い、電子や光が駆け巡っても」国家や民族が消えてなくなるほどではない近未来が舞台の『攻殻機動隊』などで、後のク���エイターに多大な影響と衝撃を与えた漫画家、士郎正宗さん(63)。デビュー40年を迎え、世田谷文学館(東京都)では初の大規模展が開催される中、読売新聞の単独書面インタビューに応じ、これまで生み出した作品や創作の秘密、AI(人工知能)がもたらす人間の未来などについて縦横無尽に語った。近年ほとんどメディアの取材を受けていない士郎さんの貴重な語録をご覧あれ。(文化部 池田創) 展覧会では、『攻殻機動隊』の主人公の素子の印象的なセリフが印刷されたのれんが来場者を出迎える(東京都世田谷区の世田谷文学館で) 世田谷文学館で大規模展 ――デビュー40年を迎えられて、どのようにお感じになっていますか。  そもそも寡作な上、諸事情による中断・未発表・ボツ作品が多過ぎて読者諸氏に申し訳ないものの、何とかここまで生き残る事が出来て大変に幸運だったと思っています。活動が東京や他業種に広がるに連れて「水中を歩いて進むかの様な状態」になり、40年、色々と大変でした。また書籍などの荷物が転居や避難に適さない分量になっています(笑)。 ――代表作「攻殻機動隊」は海外でも熱狂的な人気が続いています。  最初期に出版物の海外展開を頑張りました。望外に細長く継続しており、ありがたい限りです。 ――今回の世田谷文学館の展覧会は大量の原画が間近で見ることができ、充実した展示内容です。 士郎正宗さんのコメントとともに作品世界を振り返る巨大な年表(東京都世田谷区の世田谷文学館で)  今回このような機会を頂き大変感謝しております。僕程度の小規模 傭兵ようへい 型漫画家でこういった事が可能なら、日本のコンテンツ業界はもっと多様多彩な作家・作品を、深掘り探索・開発活用出来るのではないかと思います。 ――「攻殻機動隊」をはじめ、ご著書は情報化社会を予見していると言われます。  たまたま運良くタイミングや関係者の都合に合致し話題として取り上げて頂いているだけで、僕以外にもそういった作家・作品は多数存在していると思います。情報化社会の好���しくない側面があまり大きくならなければ良いですね。物騒、殺伐、トラブルは架空妄想物語の中だけで十分です。 ――AIの発展についてどのように感じていますか。  利便性と損害可能性は表裏一体、これまで考えられなかったレベルの明るい未来の可能性が開ける一方で、悪用や視野 狭窄きょうさく が起き、見えざる支配も容易になっている。研究開発に係る方々には頑張って頂きたいなと思います。 簡易強化外骨格、遠隔操作系ロボット類の開発が現実的 ――幼少期に親しんだマンガや小説はどのようなものがありますか。 デビュー作『アップルシード』のラフスケッチなどが並ぶ展示室(東京都世田谷区の世田谷文学館で)  アニメ版の「鉄人28号」や「エイトマン」から入って、雑誌「りぼん」(一条ゆかり氏、大矢ちき氏、弓月光氏などなど)、松本零士氏、永井豪氏、細野不二彦氏の影響が大きいですね。大学以降は諸星大二郎氏、星野之宣氏、大友克洋氏の存在が大きいと思います。 ――「攻殻機動隊」で描いた人間の身体と精神の関係はどのように感じていますか。  脳や体が一体として機能している中では、脳が優位の制御系があったり、体が優位の制御系(例えば副腎とか脊髄反射系とか)があったり、交換可能な部分や欠損許容部分(例えば昔は虫垂や 胆嚢たんのう を結構普通に切除していた)があったり、複雑で不思議に出来ていると思います。  義体化のような、身体交換は僕が生み出した要素ではありません。スタニスラフ・レム氏の『君は生きているか?』や、日本のマンガアニメ界においては石ノ森章太郎氏の『サイボーグ009』などの有名作品がすでにありました。サイバネティクスの一般的な目的は医療や軍事だと思いますが、今後は老化・劣化対策というのも存在感を増すかもしれません。個人的には年々増加中の災害現場における簡易強化外骨格や遠隔操作系ロボット類の開発を進める方が現実的かなとは思います。 ――ご著書に細かく書き込まれた欄外文章の役割や狙いを教えてください。  リズム感が単調になりがちな説明セリフや会話を物語内部から減らせる、それによってキャラの練度・演出を高めに設定出来る、物語と読者の距離の調整ができる、などでしょうか。昨今、いや昔もこういう方法は 流行はや りではありませんが……。 ――押井守監督の��ニメーション映画版のご感想をお聞かせください。  個人的には原作に気を使っている部分が押井氏にしては多めの1作目より、押井氏節全開の『イノセンス』の方が好みです。いずれ��一生懸命作って頂いてありがたいなと思っております。 ――ネット社会の広がりやAI技術の発展をどう感じておられますか。  人工知能の偏向学習、悪意ある人 達たち による人工知能活用と、対策する側の人工知能活用の格差、オンライン上に無い膨大な情報の無視や軽視など、課題は山積しているのではないかと感じています。世界は 繋つな がって狭くなると同時に、逆に分断細分化が進んで互いの距離が開き、問題解決の可否、明暗の格差も広がっている様に感じています。今まさに『言葉が通じなくなってバベルの塔が崩壊し始めている』状態でしょうか。人工知能���成では可能な限り、真実や実態に近い情報を得て優先解とするような、何らかの情報検証機構が必要でしょう。 コスパタイパ重視では驚きや発見も無い ――ネットに常時接続することが当たり前になりました。そのことをどのように感じてらっしゃいますか。  一般的なネット通販をほぼ利用しておりませんが、ネット社会になってからの方がサービスの質が低下&商品を探しにくくなったように感じています。便利、合理的、コスパタイパ重視の姿勢は内向きになりがちで、冗長性や余白が少ない分、周囲を見渡す余裕が減少し続けるし、ひいては驚きや発見も無く窮屈ですね。昔のSFでは「監視管理社会」は人々の敵として描かれるのが一般的だったのですが、現代では意外とそういう管理監視社会の利点も許容されているように思います。とはいうものの、今後もDXが進み常時接続が常識常態化し、行政サービスやインフラなどの分野で、高度化し便利で安全で充実した幸福度の高い世の中になっていくと良いのですが……。 ――「攻殻機動隊」ではサイボーグ化しても人間の内にある「ゴースト」という概念が存在します。「ゴースト」とは何でしょうか。 展示室の中央には『攻殻機動隊』の原画が並び、迫力のある筆致を間近で感じられる(東京都世田谷区の世田谷文学館で)  正確か否か、定義可能か、とは別にして、宗教や哲学や文学昔話の分野で古くから使われている「たましい」「霊魂」「ソウル」などの単語が印象として一般的には伝わりやすいのではないかと思います。「何だかよくわからないが、存在しているように思えるモヤっとしたものを『ゴースト』と呼ぶ」のも娯楽分野では分かりやすくて良いかな、ということで単語を使用しています。  犬や小鳥も感情を有することが一般的にも知られており、感情は人間だけが持つ最上位の機能・特別な評価対象ではない、という観点から、マンガ版ではゴーストという単語において「感情に特別な意味を持たせていない」つもりです。当然ながら人の価値観はそれぞれなので、僕と他のアニメ版の監督諸氏とでもこうした諸々に対する考え方に違いがあるわけですが、その事自体も含めて、作品を異なる角度から捉えて楽しんで頂ければ良いなと考えています。 神話は魅力の塊なのだが… ――ご著書はシリアスな展開と迫力のある戦闘シーンの間にギャグが挟まりますね。作中におけるギャグの効用とはどのようなものでしょうか。  シリアスとギャグの挟み方や割合、そもそも混在を容認するか否か、など受け取る方々の価値観も観点も実に多様なので「万人にとって満足できる作品」というのは僕には難しいなと考えています。僕の取り扱うキャラクターたちは明日をも知れぬ立場なので、悲観的に備え楽観的に対処する、冗談でも言っていないとやっていられない、といったタイプが多めになっています。会話の軽さと行動、判断の速さ厳しさのギャップを楽しんで頂ければ良いかと思います。 ――『仙術超攻殻ORION』は日本神話をモチーフにしたファンタジーです。神話の魅力を教えてください。  神話と呼ばれる物語達は限られた要素と根源的な思考や解釈と想像力で織り上げられ、時代や民族の壁を越えて生き残っている、「選び抜かれた精鋭達」です。人々の心情や思考型や文化を映す鏡として、魅力の塊と言っても良いですね。一方で歴史を振り返ると、建築や芸術や情報戦において支配者や宗教組織や抵抗組織の都合や思惑と深く関わったと思しきものも多く、純粋に「素晴らしいか?」と問われると、答えに困る側面もあります。 ――『攻殻機動隊』のフチコマや、『ドミニオン』の小型戦車ボナパルトなど、作品からは戦車愛を感じます。 正義感にあふれる女性警察官のレオナが活躍する『ドミニオン』のコーナー(東京都世田谷区の世田谷文学館で)  「頑丈で壊れにくくて安全度が高い&移動以外にも何か作業が出来る乗り物」が好きですね。作品内に描く機会はなかなかありませんが、消防関連や港湾作業用の特殊車両、土木建築系や農林作業系の特殊機能車両なども同じように楽しくて興味深いと思っています。 気負わず欲張らず、自己ベスト更新維持 ――現在はイラスト制作や、画集刊行に活動の比重を置いておられますね。  マンガやアニメやゲームの企画書・プロット・シナリオなども色々と作っているのですが、なかなか最終商品の形にまで進める事が出来ておらず、イラストや画集は関係者や予算が少なくても実現可能な 為ため か商品の形になりやすい、というのが理由かと思います。 ――女性のエロチシズムを感じさせる美麗なイラストを生み出されています。 展示室の後半は、雑誌に発表した色鮮やかなカラーイラストが目を引く(東京都世田谷区の世田谷文学館で)  モノクロでは描写しにくいがカラーでは比較的描写が容易で、競合が起きにくいと思われる光沢の肌にこだわっています。近年の画集においては、似た構図やポージングの微差バリエーションを連続、重複して描くことで、アニメの原画をパラパラと連続で見る時に近い印象や効果の誘発が起きないかと工夫しています。 ――近況を教えてください。  今も40年前も変わらず東京ではなく関西にいて不規則不健康な生活をしながら昼夜延々と絵やプロットや駄文を描き続けています。視力体力の減少により、未読書籍が積み重なっています。 ――今後の執筆への意気込みや読者へのメッセージをいただければと思います。  気負わず欲張らず、自己ベスト更新維持で変わりなく、他にしたい事も無いので、ダラダラ延々と何かを作る日々を送ると思います。読者諸氏にはまた次の作品でお会いした際に、何らかの形でお楽しみ頂けると幸いです。
「攻殻機動隊」士郎正宗、ネット社会・AI発展に警鐘「言葉が通じなくなってバベルの塔が崩壊し始めている」 : 読売新聞
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mxargent · 2 years ago
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人���大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就���走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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yuuguresuishyounohosi · 9 months ago
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月晶ちひろキャラクター利用規約
月晶ちひろのキャラクターに関する規約です。 基本的には音源の月晶ちひろと同じです。
キャラクター月晶ちひろ利用規約 制定日 2024年9月10日 発行者 夕暮れ月晶
■本規約(readme_character.txt)について■
本規約は、「キャラクター月晶ちひろ」(以下、「本キャラクター」という)の 利用について定めるものです。 本キャラクターの利用に際しては、本規約の全文をお読みいただいたうえで、 本規約に同意いただく必要があります。 なお、本規約は「月晶ちひろ連続音バージョン1.0」の利用に関して定めるものではありません。 「月晶ちひろ連続音バージョン1.0」の利用については、「月晶ちひろ連続音バージョン1.0」利用規約(readme.txt)に定めています。
■適用■
本規約は、本キャラクターの提供条件及び本キャラクターの利用に関する当方と 利用者との間の権利義務関係を定めることを目的とし、利用者 と当方との間の本キャラクターの利用に関わる一切の関係に適用されます。
本規約の内容と、本規約外における本キャラクターの説明等とが異なる場合は、 本規約の規定が優先して適用されるものとします。
本規約は日本語で書かれたものであり、本規約の翻訳版と日本語版に矛盾または相違がある場合には、 日本語版の内容が優先して適用されるものとします。
■定義■
本規約において、以下の用語の意義は、以下に定めるとおり定義されるものとします。 ・「知的財産権」とは、著作権、特許権、実用新案権、���匠権、商標権その他の知的財産権 (それらの権利を取得し、又はそれらの権利につき登録等を出願する権利を含みます。)のことをいいます。 ・「キャラクター月晶ちひろ」とは、その存在を他と区別するために、名称「月晶ちひろ」を付与され、 その他音声、外見、性格等によって特徴づけられた抽象的概念を表現するために「夕暮れ月晶」によって創作された、絵画の著作物をいいます。 ・「月晶ちひろ連続音バージョン1.0」とは、「夕暮れ月晶」が「キャラクター月晶ちひろ」に提供するために自身の実演(著作権法2条1項3号)した声を録音したwavファイル群及びそれらを加工して制作された音声素材をいいます。 ・「月晶ちひろの音声」とは、上記の「月晶ちひろ連続音バージョン1.0」を元に生成されたあらゆるオーディオ出力、および「月晶ちひろ連続音バージョン1.0」そのものをいいます。 ・「当方」とは、実演家及びレコード製作者、絵画の著作権者及び配布者、「夕暮れ月晶」のことをいいます。 ・「利用者」とは、利用規約に同意の上で本キャラクターを利用する個人又は法人のことをいいます。 ・「本利用許諾」とは、本規約及び当方と利用者の間で締結する、本キャラクターの利用契約のことをいいます。
■利用許諾■
著作権者、「夕暮れ月晶」は、利用規約に同意していただくことにより、本キャラクターの利用を許諾します。 同意していただけない場合、本キャラクターの利用はできません。 法人・個人を問わず、非商用の活動の範囲内(営利を目的としない同人活動を含む)であれば、どなたでも無料で利用することができます。 本キャラクターを利用し制作された作品の発表に際し、当方への事前事後の連絡は不要です。
※DL販売・オークションサイトでの販売は、営利を目的としない同人活動の範囲には含まれません。別途利用許諾が必要となります。
■別途利用許諾が必要な場合■
本キャラクターの商用での利用、上記の利用許諾の範囲を超える月晶ちひろのキャラクターの利用については、事前に別途の利用許諾が必要となります。 そのような本キャラクターの利用については下記の連絡先、「月晶ちひろ公式サイト」にお問い合わせください。
■禁止事項■ 本キャラクターの利用にあたり、以下の行為は禁止されています ・公式配布のキャラクター素材を固有アバターとして芸能・タレント活動に用いること ・法令に違反する行為又は犯罪行為に関連する行為 ・当方、本キャラクターの他の利用者又はその他の第三者に対する詐欺または脅迫行為 ・公序良俗に著しく反する行為 ・当方、本キャラクターの他の利用者又はその他の第三者の知的財産権、肖像権、プライバシーの権利、名誉、その他の権利又は利益を侵害する行為 ・当方、本キャラクターの他の利用者又はその他の第三者に不利益、損害、不快感を与える行為 ・AIイラスト作成ツールからの出力結果を本キャラクターのイラストとしてインターネット上のような不特定多数が目にする場へ公開する行為 ・本キャラクターを用いての宗教の勧誘・宣伝・広報・営業活動 ・本キャラクターを用いての特定の思想運動の勧誘・宣伝・広報・営業活動 ・社会問題についての特定の主義・主張に当たると認められる行為 ・特定の個人、政党、宗教、その他団体を支援し、または支援するおそれがある行為 ・成人向け(風俗店含む)商業コンテンツへの利用 ・本キャラクターを用いての選挙活動 ・本キャラクターの著作情報を偽ること ・本キャラクターのイ��ージを著しく貶める行為 ・本キャラクターを改変の有無を問わず、当方の承諾を得ずにその全部または一部を販売、配布すること ・「月晶ちひろ」をクレジットせずに作品を発表すること
・作品での本キャラクターのエロについて、R-18表現   
・作品での本キャラクターの暴力表現・グロについての以下の表現。    (1)R-18    (2)R-15(リョナ(猟奇的オナニー)、カニバリズム、切断、腐敗、切断面露出、内臓露出、肉体改造、身体の肥大化などを含む表現。) ※身体の肥大化の具体例としては映画「エイリアン」シリーズなど。 ※肉体改造の具体例としては陵辱系エロゲでよくある?主人公の体の一部分の触手化など。     ・本キャラクターを著しく変形させたものを公に発表すること
・本規約に反すること
※その他当方が不適当と判断した場合には、ご利用を中止するよう要請する場合があります。
■禁止事項の非適用■ 以下の行為は禁止事項にあたりません。
・公式絵をサイズ変更、左右反転、その他の加工をキャラクターデザインの原形をとどめる範囲で施し「月晶ちひろ」のイラストとして利用すること。 ・個人利用の範囲内での本キャラクターの直接的な改変。ただし、それらを用いた作品を公に発表することはできません。 ・本キャラクターの髪型・コスチュームを変える、SDキャラ化といった程度の改変。 (1)本キャラクタ―がコスプレ・衣装替えを行う事。 (2)本キャラクタ―のデフォルメ。 (3)本キャラクターのリアル化。 ・日本において一般化されている宗教行事「クリスマス」、「バレンタインデー」、「七夕」、「正月」、「冠婚葬祭」等に関する作品の発表に本キャラクターを用いる事。 ・イベント等での本キャラクターのコスプレをすること。 ・本キャラクターの利用が明らかで、著作情報に誤解が生じないようにしたうえで、本キャラクターを「月晶ちひろ」以外に利用すること。
■契約の終了■
利用者が本規約に違反した場合は、本利用許諾は自動的に終了し、当方は利用者に対し 損害賠償請求その他の法的措置を講じることができます。 当方は、いかなる時点でも、「月晶ちひろ公式サイト」または配布先動画での告知により本利用許諾を終了させる ことができます。 また、本キャラクターの著作権者である「夕暮れ月晶」の死亡が明確な場合も、ただちに本利用許諾は終了となります。 既に作品として世に出回っているものについてはこの限りではありません。 当方は、本項に基づき当方が行った措置によって本キャラクター利用者に生じた損害について一切の責任を負いません。
■準拠法■
本規約は日本法に準拠し、日本法によって解釈されるものとします。 本規約に強行法規と抵触する規定がある場合には、当該規定は当該部分に限って無効となり、 当該規定は強行法規に合致する範囲内で当該規定に最も近い内容に修正されるものとします。 ■管轄■
本利用許諾に関して裁判上の紛争が生じた場合は、石川簡易裁判所又は石川地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とします。
■保証の否認及び免責事項■
本キャラクターが利用者の特定の目的に適合��ること、期待する機能・意味・価値・正確性・有用性を有すること、 および不具合が生じないことについて、何ら保証するものではありません。
当方による本キャラクターの提供の中断、停止、終了、利用不能又は変更、本キャラクターを利用したことによって 発生した如何なるトラブル・損害・損失についても、当方は一切の責任を負いません。 自己責任において利用してください。
本キャラクターを利用されたことにより利用者に損害が発生した場合に、当方に軽度の過失が認められるときであっても、 それにより直接かつ通常生じる範囲内の損害に限り責任を負い、その他の特別損害については責任を負いません。
本キャラクターに関連して利用者と他の利用者又は第三者との間において生じた取引、連絡、紛争等については、 当方は一切の責任を負いません。
■本規約等の変更■
当方は、本規約を変更できるものとします。当方は、本規約を変更した場合には、 「月晶ちひろ公式サイト」を通じて利用者に当該変更内容を通知するものとします。 当該変更内容は通知の1週間後から効力を生じます。 「月晶ちひろ公式サイト」のものを本規約の最新版とします。
■連絡先■
月晶ちひろ公式サイト 
お問い合わせ yuuguretukishyou☆gmail.com
☆を@に変えてください
■著作権■
月晶ちひろ ビジュアルデザイン Copyright (C) 夕暮れ月晶 2024 All Rights Reserved. 月晶ちひろ連続音バージョン1.0 Copyright (C) 夕暮れ月晶 2024 All Rights Reserved.
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takahashicleaning · 1 year ago
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TEDにて
ケネス・ツーケル:ビックデータはより良いデータ?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
自動運転車は始まったばかりです。ビックデータが牽引するテクノロジーやデザインの未来は、どうなるのでしょうか?ワクワクする科学的なトークで、ケネス・ツーケルは機械学習や人間の知識などの今後を検証します。
なお、ビックデータは教育や医療に限定してなら、多少は有効かもしれません。それ以外は、日本の場合、プライバシーの侵害です。
さらに、オープンデータは、特定のデータが、一切の著作権、特許などの制御メカニズムの制限なしで、全ての人が望むように再利用・再配布できるような形で、商用・非商用問わず、二次利用の形で入手できるべきであるというもの。
主な種類では、地図、遺伝子、さまざまな化合物、数学の数式や自然科学の数式、医療のデータやバイオテクノロジーサイエンスや生物などのテキスト以外の素材が考えられます。
科学技術は多くをもたらしてくれました。月面着陸、インターネット、ヒトゲノム配列の解析などです。
ビッグデータは重要で��しいものです。ビックデータについて考えてみると地球規模の課題について食糧問題や医療の供給。
エネルギーや電力の供給などに対処する唯一の方法であり。地球温暖化の影響でカリカリに焼けることがないようにデータを効率的に使うことが必要なのです。
ビッグデータの新しいモノとは何で重大事とは何でしょうか?その問いに答えるために情報がどのようなもので、過去には物理的にどう映っていたのかを考えてみましょう。
1908年。クレタ島で考古学者が粘土の円盤を発見しました。4.000年前の紀元前2,000年のものです。
この円盤には文字が書かれていますが、実質的には解読できません。完全に謎なのですが、4,000年前の情報がどんなものだったのかを言いたいのです。
これが社会システムが情報を保管して伝えたやり方です。さて、社会システムはそれほど進歩しませんでした。今でも、ディスクに情報を保管しています。
でも、以前よりもずっと大量の情報を保管できるのです。検索やコピーもより簡単です。共有や処理もより簡単です。情報を収集する時、かつては想像だにしなかった情報の再利用もできるのです。
この点においてデータは、固定的なモノから流動的なモノへ。変化のない静的なモノから変わりやすくダイナミックスなモノへと変化しているのです。いうなれば、情報には流動性があります。
クレタ島で発見された4,000年前の円盤は重く、情報はたくさん書かれていませんし、書き変えることはできないのです。
対照的にエドワード・スノーデンがアメリカの国家安全保障局から持ち出したファイルは、すべて指の爪サイズのUSBに保存でき、光速で共有できるのです。
データは膨れ上がっています。さて、今日の世界に大量のデータがあるのは、常時、情報を集めているモノを収集しているからです。
別の理由は、常に情報を含みつつもデータ形式にレンダレングされていないものを集めているからです。そして、データに置き換えます。例として、場所について考えてみましょう。
マーティン・ルターを例に挙げます。1,500年代にマーティン・ルターの居場所を知りたいのなら、常に彼の後をついて行き、羽ペンとインク入れを持ち運び居場所を記録しなければなりません。
でも?今日ではどうでしょうか?電気通信業者のデータペースにより居場所が分かります。常に、あなたの居場所に関する情報を記録するスプレッドシートやデータベースへの登録などがあります。
携帯電話を持っているならGPS機能があります。GPS機能のない機種でもあなたの情報を記録できるのです。つまり、場所はデータ化されるのです。
ビックデータの価値とは何でしょうか?考えてみてください。あなたは、より多くの情報を持っており、以前にはできなかったことができるのです。このコンセプトが生じる最も印象的な領域の1つが機械学習の領域です。
機械学習とは、人工知能に含まれコンピューター・サイエンスの1つです。その概念は、コンピューターに何をするかを教える代わりに単純に問題��なるデータを投げるとコンピューターが独自に解明してくれるのです。
さて、ビックデータにも負の側面があります。私たちの暮らしを向上させますが意識しなければならない問題もあります。
最初の問題は「マイノリティ・リポート」のように、警察が目的のためにビックデータを使って予測に基づいて罰するかもしれないということです。
歯止めがないと、場所のデータだけで止まらず、個人レベルにまで下りていってしまうことです。
個人の高校の成績証明書のデータを使うのはどうでしょうか?失業しているのかどうか?信用情報。ネットサーフィンの行動パターン。夜更かしするのかどうかなどを使うかもしれません。
スモールデータの時代では、プライバシーが中心的な課題でしたが、ビックデータの時代では、課題は、自由意思や道徳基準の選択。人間の決断力や行為主体性などを保護することです。他にも大量にあります。
この技術の召使ではなく所有者にならなければなりません。ビックデータの時代は始まったばかりなので、正直言って今集められた全データに私たちはあまりうまく対処できていません。
国家システムだけの問題ではありません。
企業も多くのデータを集め乱用しています。うまく使えるようになるには、時間がかかります。原始人と火が直面していた課題にちょっと似ています。これはツールですが注意しないと私たちを焼いてしまうツールなのです。
何十年もかけて議論する必要があります。
ヨーロッパでの一般データ保護規則(GDPR)でも言うように・・・
年収の低い個人(中央値で600万円以下)から集めたデータほど金銭同様に経済的に高い価値を持ち、独占禁止法の適用対象にしていくことで、高価格にし抑止力を持たせるアイデア。
自分自身のデータを渡す個人も各社の取引先に当たりデータに関しては優越的地位の乱用を年収の低い個人(中央値で600万円以下)に行う場合は厳しく適用していく。
キャシーオニールによると・・・
思考実験をしてみましょう。私は、思考実験が好きなので、人種を完全に隔離した社会システムがあるとします。どの街でも、どの地域でも、人種は隔離され、犯罪を見つけるために警察を送り込むのは、マイノリティーが住む地域だけです。すると、逮捕者のデータは、かなり偏ったものになるでしょう。
さらに、データサイエンティストを探してきて、報酬を払い、次の犯罪が起こる場所を予測させたらどうなるでしょう?
あら不思議。マイノリティーの地域になります。あるいは、次に犯罪を犯しそうな人を予測させたら?あらら不思議ですね。マイノリティーでしょう。データサイエンティストは、モデルの素晴らしさと正確さを自慢するでしょうし、確かにその通りでしょう。
さて、現実は、そこまで極端ではありませんが、実際に、多くの市や町で深刻な人種差別があり、警察の活動や司法制度のデータが偏っているという証拠が揃っています。実際に、ホットスポットと呼ばれる犯罪多発地域を予測しています。さらには、個々、人の犯罪傾向を実際に予測しています。
ここでおかしな現象が生じています。どうなっているのでしょう?これは「データ・ロンダリング」です。このプロセスを通して、技術者がブラックボックスのようなアルゴリズムの内部に醜い現実を隠し「客観的」とか「能力主義」と称しているんです。秘密にされている重要で破壊的なアルゴリズムを私はこんな名前で呼んでいます「大量破壊数学」です。
民間企業が、私的なアルゴリズムを私的な目的で作っているんです。そのため、影響力を持つアルゴリズムは私的な権力です。
解決策は、データ完全性チェックです。データ完全性チェックとは、ファクト(事実)を直視するという意味になるでしょう。データのファクトチェックです!
これをアルゴリズム監査と呼んでいます。
最後に、マクロ経済学の大目標には、「長期的に生活水準を高め、今日のこども達がおじいさん達よりも良い暮らしを送れるようにする!!」という目標があります。
経済成長を「パーセント」という指数関数的な指標で数値化します。経験則的に毎年、経済成長2%くらいで巡航速度にて上昇すれば良いことがわかっています。
たった、経済成長2%のよ��に見えますが、毎年、積み重ねるとムーアの法則みたいに膨大な量になって行きます。
また、経済学は、大前提としてある個人、法人モデルを扱う。それは、身勝手で自己中心的な欲望を満たしていく人間の部類としては最低クズというハードルの高い個人、法人。
たとえば、生産性、利益という欲だけを追求する人間。地球を救うという欲だけを追求する人間。利益と真逆なぐうたらしたい時間を最大化したいという欲を追求する人間。などの最低生活を保護、向上しつつお金の循環を通じて個人同士の相互作用も考えていく(また、憎しみの連鎖も解消する)
多様性はあるが、欲という側面では皆平等。つまり、利益以外からも解決策を見出しお金儲けだけの話だけではないのが経済学(カントの「永遠平和のために」思想も含めて国家や権力者は透明性を究極にして個人のプライバシーも考慮)
(個人的なアイデア)
データに向き合う別の方法として
「Appleでサインイン」
これに切り替える方法!!
Facebook、Google、Twitter、Lineのアカウント(日本他企業含む)を使って、ワンクリックでサインインできるようになる画面がよく登場します。
このソーシャルサインイン(ソーシャルログイン)方式にAppleが非常に魅力的な提案を2019の秋からしています。
Introducing Sign In with Apple - WWDC 2019 - Videos - Apple Developer
これはアプリなどからサインインする際に、ソーシャルメディアに登録しているアカウントの情報を自動的にサードパーティのサイトやサービスに提供してしまうことをコントロールする方法です。
「Appleでサインイン」(Sign In with Apple)ボタンは、アプリへの実装が義務化されて数年かけて普及してます。2021年時点ですべてに適用済み。
こちらは、Apple IDに登録しているアカウント情報からサービス側に提供する形にしてします。
使い方の簡単な説明は以下から
まずソーシャルサインインボタンから「Appleでサインイン」を選ぶ。
次に、名前とメールアドレスを登録する。ここで「メールを非公開」を選ぶと、Apple ID内に登録してるメールアドレスを公開せず、転送用のアドレスがサービス側に登録される。
最後にApple IDのパスワードを入力して登録を完了する。
次回からワンクリックで「Appleで続ける」ボタンから再ログインできるようになる。
転送用のアドレスは「設定」→「Apple ID」→「パスワードとセキュリティ」→「Appleでサインイン」から確認可能です。
他のソーシャルメディアアカウント情報から切り替えると、万が一、漏洩してもメールアドレスは非公開で保護できます。
そして
Appleは、プライバシー保護を目的とした「AppTrackingTransparency(ATT、Appのトラッキングの透明性)」を導入
高度なセキュリティーや高いプライバシーに投資を積極的に行います。
Appleはこれらの対策として提案した内容がこれ。
データミニマイゼーション!
取得する情報・できる情報を最小化する。データが取れなければ、守る必要も漏れる可能性もない!
オンデバイスでのインテリジェンス!
スマートフォンなど機器のなかで処理を完結させることでプライバシーにかかわる部分を端末内に留める。
クラウドにアップロードして、照会プロセスを最小化することで、漏洩や不適切な保存の可能性を排除する!
高い透明性とコントロール!
どんなデータを集め、送っているのか、どう使うのかを明示し、ユーザーが理解したうえで自身で選んだり変更できるようにする!
セキュリティプロテクション!
機器上などで、どうしても発生するデータに関しては指紋認証や顔認証などを使ったセキュリティ技術で、漏えいがないようにしっかりと守るセキュリティプロテクション!
機器上などで、どうしても発生するデータに関しては指紋認証や顔認証などを使ったセキュリティ技術で、漏えいがないようにしっかりと守る
202012のApp Storeプライバシー情報セクションは、3つ目「透明性とコントロール」の取り組み。
位置情報などは自己申告だが、アップルとユーザーを欺いて不適切な利用をしていることが分かればガイドラインと契約違反になり、App Storeからの削除や開発者登録の抹消もありえます。
このプライバシー情報の開示は12月8日から、iOS、iPadOS、macOS、tvOSなどOSを問わず、新アプリの審査時または更新時に提出が求められるようになっています。
続いて
iOSのメッセージングアプリ「iMessage」に量子暗号を用いた「PQ3」を導入する
と2024年3���に発表し、年内にも全世界に展開するかもしれません。
量子暗号の先端を走る日本が行政府に先行導入すればよかったが、さすがAppleです!!
マイナポータルは中身が行政府に読み取られ悪用される危険性が高い?
かもしれないので(利用規約にもしっかり書いてあります)慎重に様子を見ていましたが改善されるような発表は見えない。
改善案として申請や令状を取らないと本人以外はマイナポータルの中身を見ることができないとか・・・
中の人がアクセスした履歴を記録しておくとかなどの対応をAppleを見習って欲しいものです。
Appleによると
「PQ3」という量子コンピューター対応の暗号プロトコルにより、高度に洗練された量子攻撃にも耐えうるとのことです。
つまり、最先端の量子コンピューターでも解読できなくなります。
妥協弾力のある暗号化と高度に洗練された量子攻撃に対する広範な防御を備えた「PQ3」は
Appleが定義するレベル3セキュリティと呼ばれるものに到達する最初のメッセージングプロトコル
であり、他のすべての広く展開されているメッセージングアプリを上回るプロトコル保護を提供します。
私たちの知る限り「PQ3」は世界のあらゆる大規模なメッセージングプロトコルの中で最も強力なセキュリティ特性を持っています。
でも、量子コンピューターはまだ存在しないのに、なぜこのことが問題になるのか?
Appleは「前提は単純で、そのような攻撃者が暗号化されたデータを今のうちに大量に収集しておいて、将来、解読するために保管しておく可能性があるから」と説明している。
「今は、データを解読できなくても、解読できる量子コンピューターが将来手に入るまで保管しておくことはできる」
Appleは、今やりとりされているiMessageのやり取りを、将来のコンピューターや攻撃者、特に「Harvest Now, Decrypt Later」(今から収集しておき、後で復号する)と呼ばれる攻撃シナリオから守れるようにしようとしている。
このシナリオは、量子コンピューターなどのデータを解読できるだけの高度なデバイスが作られるまで、何年もデータを保管しておくというものだ。
量子コンピューターの近年の進歩から現実的に可能になり始めているためです。
Appleの説明では、メッセージングサービスの中でレベル3の「ポスト量子安全性」を持つものは2024年時点ではiMessageのみになります。
また「ポスト量子安全性」とは、将来、登場する量子コンピューターを使った暗号の解読にも耐えられることを意味します。
「PQ3」は、各デバイスがiPhoneデバイス内で生成し、iMessage登録の一環としてAppleサーバーに送信する公開鍵のセットに新しい量子暗号化キーも組み合わせて導入します。
この仕組みは、送信者デバイスは、受信者がオフラインであっても、受信者の公開鍵を取得して、最初の鍵確立時と鍵の再構築時の双方に量子暗号化キーが生成されるようになります。
「PQ3」は、2024年3月に公開されるiOS17.4、iPadOS17.4、macOS 14.4、watchOS10.4からiMessageで順次展開されていき、今年後半にはiMessageのすべての暗号プロトコルが置き換えられます。
最後に
背景として米国国立標準技術研究所(NIST: National Institute of Standards and Technology)は、既存の暗号を短時間に解読可能な量子コンピュータが実用化されると想定し
量子コンピュータでも解読困難な「耐量子計算機暗号(PQC)」の標準化を進めています。
さらに・・・
勝手に警察が拡大解釈してしまうと・・・
こんな恐ろしいことが・・・
日本の警察は、2020年3月から防犯カメラやSNSの画像を顔認証システムで本人の許可な��照合していた!
憲法に完全違反!即刻停止措置をみんなで要求せよ。
日本の警察の悪用が酷いので、EUに合わせてストーカーアルゴリズムを規制しろ!
2021年に、EU、警察への初のAI規制案!公共空間の顔認証「原則禁止」
EUのAI規制は、リスクを四段階に分類制限!
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
禁止項目は、行動や人格的特性に基づき警察や政府が弱者個人の信頼性をスコア化や法執行を目的とする公共空間での顔認識を含む生体認証。
人間の行動、意思決定、または意見を有害な方向へ操るために設計されたAIシステム(ダークパターン設計のUIなど)も禁止対象にしている。
禁止対象の根拠は「人工知能が、特別に有害な新たな操作的、中毒的、社会統制的、および、無差別な監視プラクティスを生みかねないことは、一般に認知されるべきことである」
「これらのプラクティスは、人間の尊厳、自由、民主主義、法の支配、そして、基本的人権の尊重を重視する基準と矛盾しており、禁止されるべきである」
具体的には、人とやり取りをする目的で使用されるAIシステム(ボイスAI、チャットボットなど)
さらには、画像、オーディオ、または動画コンテンツを生成または操作する目的で使用されるAIシステム(ディープフェイク)について「透明性確保のための調和的な規定」を提案している。
高リスク項目は、法人の採用活動での利用など違反は刑事罰の罰金を売上高にかける。
など。他、多数で警察の規制を強化しています。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創��します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
iOSのメッセージングアプリ「iMessage」に量子暗号を用いた「PQ3」を導入すると発表!!
ケイド・クロックフォード:顔認証による大衆監視について知る必要のあること!
キャシー・オニール: ビッグデータを盲信する時代に終止符を!
ゼイナップ・トゥフェックチー:機械知能は人間の倫理性をより重要なものにする!
ホルム・ミスタッド:テクノロジー企業があなたを欺いてデータとプライバシーを放棄させる手口
マルグレーテ・ベステアー: 大企業による市場独占の新たな時代
データ配当金の概念から閃いた個人的なアイデア2019
グレン・グリーンウォルド: なぜプライバシーは重要なのか!
スーザン・エトリンガー: ビッグデータにどう向き合うべきか!
クリストファー・ソゴイアン: あなたが使うスマートフォンは人権問題である!
<提供>
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idphoto-phd-ger · 1 year ago
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家でも使える証明写真機!AI証明写真アプリ、プロの写真館に匹敵する効果がある
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どこで証明写真を撮ればいいですか?就活や受験の際、まず用意しなければならないのが証明写真です。 標準の証明写真を撮ると、多くの手間を省くことができます。 では、証明写真を撮るのに最適な場所はどこでしょうか? スマートフォンのカメラ機能がますます強力になるにつれて、証明写真アプリを使用して携帯電話で証明写真をすばやく作成する若者が増えており、その効果はプロの写真スタジオに劣りません! しかし、証明写真アプリは本当にプロの写真スタジオや証明写真機に取って代わることができるのでしょうか? この記事では、証明写真アプリ、証明写真機、プロの写真スタジオの価格、速度、操作の難しさ、品質の長所と短所を比較し、証明写真を撮る場所を選択するのに役立ちます。
コストパフォーマンス重視? 無料の証明写真アプリを選ぶ
仕事を探している多くの友人にとって、最初に考慮すべき要素は証明写真の価格です。 そこで、通常の証明写真アプリ、証明写真機、プロの写真スタジオの料金を整理しました。
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証明写真の価格を比較するなら、圧倒的な勝者は間違いなく証明写真APPです! 次は比較的一般的な証明写真機で、最後に一部の百貨店が運営するプロの写真スタジオがあります。 証明写真の準備にあまりお金をかけたくない友達には、証明写真アプリが絶対にお勧めです。
AI証明写真��コスパ抜群の証明写真アプリです!  
AI証明写真機と証明写真機の価格比較について詳しく知りたい場合は、以下の説明アニメーションを参考にしてください。
AI証明写真を使えば、証明写真機より800円以上安い!
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AI証明写真の価格について詳しく知りたい場合は、値段をクリックして詳細を確認することもできます。
高効率の追求?家でも使える証明写真機をチョイス!
速いリズムの時代において、便利で速いことは人々が特に重視している点である。就活や試験、その他の公式な場での証明写真は非常に重要ですが、4、5時間かけて写真を作る価値はない場合があります。そのため、急いでいる友人にとっては、自分に近い場所や便利な方法で証明書の写真を撮ることをお勧めします。
実店舗に行くのが好きな友人には、専門の写真館よりも証明写真機をお勧めし、写真を素早く撮影したり印刷したりすることができます。
特に時間に追われ、効率を追求し、非常に忙しい人には、携帯電話で証明写真を撮影できる証明写真アプリを使うことをお勧めします。
また、台風や豪雨など、極端な天気に遭遇することもあります。この時に証明写真アプリが役に立ち、家でも使える証明写真機と言える標準的な証明写真を素早く作ることができます!
AI証明写真は超高速の証明写真アプリで、30秒以内に証明写真の作成が完了します!撮影が終わったら、家や家の近くのセブンイレブン・ロー・ソンなどのコンビニで印刷するだけです。AI証明写真がどのように30秒で証明写真を作成するかを知りたい場合は、下の動画をクリックして詳細を知ることができます:
30秒で証明写真を作成でき、PS不要で復雑な背景を消すことも可能!
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セルフサービスですか、それとも他人にサービスさせますか?自分に合ったサービスを選ぶ
プロの写真館で証明写真を撮るメリットは、メイクやヘアスタイルから撮影までワンストップで楽しめることです。自分で手を出す必要はありません。これらのプロのカメラマンに渡すだけで、証明書写真制作に必要なすべてのサービスを受けることができます。そのため、すべて他人に任せて証明写真を作りたいと思っている友人には、もちろんプロの写真館を選んでワンストップサービスを体験することができます!
対照的に、証明写真アプリと証明写真機の共通の特徴は、完全セルフサービスのサービス方式です。だから多くの友人は、自分の写真撮影技術がダメだったり、きれいな証明写真が撮れなかったり、インターフェースの操作が複雑だったりするのではないかと心配しているかもしれません。しかし、実際には、証明写真アプリと証明写真機がセルフサービス式のサービスを実現できるのは、その操作が簡単すぎて、全自動化されており、人手が必要ないからだ!
AI証明写真を例にとると、その自動機能は次のとおりです。
複雑な背景を自動的に削除: 写真の背景を選択する必要はありません。写真を撮った後、アプリで適切な背景色を選択するだけで、背景が単色の証明写真を取得できます。
証明写真自動美肌: 化粧や着替えの必要がなく、独自の顔美化技術により、肌のトーンを改善し、シミを除去し、認識可能な特徴を保持すると同時に、数十セットの正式な衣装が提供され、ワンクリックでお気に入りのスタイルに変更。
自動印刷図版:AI証明写真は自動に図版が作成され。写真用紙のサイズを選ぶだけで、印刷レイアウトを保存できます。自宅や近くのコンビニで印刷できます。
画面に従って必要な仕様を選択→写真を撮影またはアップロード→満足のいく証明写真を保存するだけで、3ステップで希望の証明写真を手に入れることができます! 納得のいく写真が撮れるまで撮り放題! プロの写真技術は必要ありません。初心者でも簡単に始められます。
AI証明写真が複雑な背景を自動的に除去する機能を理解するには、下の動画をクリックして詳細を知ることができます:
AI証明写真-AIにより複雑な背景除去
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写真の品質に対する要求が高いですか? AI vs. 写真スタジオ
プロの写真スタジオのもう1つの利点は、ヘアスタイルやメイクなどをデザインするプロのチームを提供でき、撮影後に写真を慎重に修正して、絶妙でプロの写真を作成できることです。 したがって、写真の品質に特に注意を払う友人には、プロの写真スタジオを検討できます。
しかし現在、人工知能技術の発展に伴い、写真処理へのAIの適用がますます広がり、機械が作成したものかどうかの見分けがつきにくくなるだけでなく、人間の作業をも凌駕することができます。効果はプロにも劣りません! 以下は、履歴書、運転免許証、英国検査、個人番号カード、パスポート、ビザなど、さまざまな証明写真のシナリオに完全に一致する、AI証明写真によって作成された証明写真の例です!
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まとめ
以上の分析に対して、私たちは以下の表を証明写真アプリ、証明写真機、専門写真館の3つの証明写真制作場所の特徴をまとめた。もちろん、プライバシーとセキュリティも見逃せない重要な要素です。
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プロの写真スタジオ: 時間に余裕があり、写真のプロ意識と品質に対する要求が高い人におすすめ
証明写真機:写真の質は落ちても効率とコストパフォーマンスを重視する方におすすめ
証明写真アプリ: 忙しいサラリーマン、主婦、フリーランス、学生など、効率性を重視し、新しいテクノロジーを体験したい方におすすめです。 シニアやお子様の証明写真撮影にも便利!
自宅でも使えるプロの証明写真アプリを探しているなら、履歴書、免許証、私の番号カード、パスポート、資格試験、証明書申請などの証明写真をいつでもどこでも手軽に撮影できる「AI証明写真」アプリをお試しください!
今すぐ証明写真を作成する
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toubi-zekkai · 4 years ago
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厚着紳士
 夜明けと共に吹き始めた強い風が乱暴に街の中を掻き回していた。猛烈な嵐到来の予感に包まれた私の心は落ち着く場所を失い、未だ薄暗い部屋の中を一人右往左往していた。  昼どきになると空の面は不気味な黒雲に覆われ、強面の風が不気味な金切り声を上げながら羊雲の群れを四方八方に追い散らしていた。今にも荒れた空が真っ二つに裂けて豪雨が降り注ぎ蒼白い雷の閃光とともに耳をつんざく雷鳴が辺りに轟きそうな気配だったが、一向に空は割れずに雨も雷も落ちて来はしなかった。半ば待ち草臥れて半ば裏切られたような心持ちとなって家を飛び出した私はあり合わせの目的地を決めると道端を歩き始めた。
 家の中に居た時分、壁の隙間から止め処なく吹き込んで来る冷たい風にやや肌寒さを身に感じていた私は念には念を押して冬の格好をして居た。私は不意に遭遇する寒さと雷鳴と人間というものが大嫌いな人間だった。しかし家の玄関を出てしばらく歩いてみると暑さを感じた。季節は四月の半ばだから当然である。だが暑さよりもなおのこと強く肌身に染みているのは季節外れの格好をして外を歩いている事への羞恥心だった。家に戻って着替えて来ようかとも考えたが、引き返すには惜しいくらいに遠くまで歩いて来てしまったし、つまらない羞恥心に左右される事も馬鹿馬鹿しく思えた。しかしやはり恥ずかしさはしつこく消えなかった。ダウンジャケットの前ボタンを外して身体の表面を涼風に晒す事も考えたが、そんな事をするのは自らの過ちを強調する様なものでなおのこと恥ずかしさが増すばかりだと考え直した。  みるみると赤い悪魔の虜にされていった私の視線は自然と自分の同族を探し始めていた。この羞恥心を少しでも和らげようと躍起になっていたのだった。併せて薄着の蛮族達に心中で盛大な罵��雑言を浴びせ掛けることも忘れなかった。風に短いスカートの裾を靡かせている女を見れば「けしからん破廉恥だ」と心中で眉をしかめ、ポロシャツの胸襟を開いてがに股で歩いている男を見れば「軟派な山羊男め」と心中で毒づき、ランニングシャツと短パンで道をひた向きに走る男を見れば「全く君は野蛮人なのか」と心中で断罪した。蛮族達は吐いて捨てる程居るようであり、片時も絶える事無く非情の裁きを司る私の目の前に現れた。しかし一方肝心の同志眷属とは中々出逢う事が叶わなかった。私は軽薄な薄着蛮族達と擦れ違うばかりの状況に段々と言い知れぬ寂寥の感を覚え始めた。今日の空が浮かべている雲の表情と同じように目まぐるしく移り変わって行く街色の片隅にぽつ念と取り残されている季節外れの男の顔に吹き付けられる風は全く容赦がなかった。  すると暫くして遠く前方に黒っぽい影が現れた。最初はそれが何であるか判然としなかったが、姿が近付いて来るにつれて紺のロングコートを着た中年の紳士だという事が判明した。厚着紳士の顔にはその服装とは対照的に冷ややかで侮蔑的な瞳と余情を許さない厳粛な皺が幾重も刻まれていて、風に靡く薄く毛の細い頭髪がなおのこと厳しく薄ら寒い印象に氷の華を添えていた。瞬く間に私の身内を冷ややかな緊張が走り抜けていった。強張った背筋は一直線に伸びていた。私の立場は裁く側から裁かれる側へと速やかに移行していた。しかし同時にそんな私の顔にも彼と同じ冷たい眼差しと威厳ある皺がおそらくは刻まれて居たのに違いない。私の面持ちと服装に疾風の如く視線を走らせた厚着紳士の瞳に刹那ではあるが同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情が浮かんでいた。  かくして二人の孤独な紳士はようやく相まみえたのだった。しかし紳士たる者その感情を面に出すことをしてはいけない。笑顔を見せたり握手をする等は全くの論外だった。寂しく風音が響くだけの沈黙の内に二人は互いのぶれない矜持を盛大に讃え合い、今後ともその厚着ダンディズムが街中に蔓延る悪しき蛮習に負けずに成就する事を祈りつつ、何事も無かったかの様に颯然と擦れ違うと、そのまま振り返りもせずに各々の目指すべき場所へと歩いて行った。  名乗りもせずに風と共に去って行った厚着紳士を私は密かな心中でプルースト���と呼ぶ事にした。プルースト君と出逢い、列風に掻き消されそうだった私の矜持は不思議なくらい息を吹き返した。羞恥心の赤い炎は青く清浄な冷や水によって打ち消されたのだった。先程まで脱ぎたくて仕方のなかった恥ずかしいダウンジャケットは紳士の礼服の風格を帯び、私は風荒れる街の道を威風堂々と闊歩し始めた。  しかし道を一歩一歩進む毎に紳士の誇りやプルースト君の面影は嘘のように薄らいでいった。再び羞恥心が生い茂る雑草の如く私の清らかな魂の庭園を脅かし始めるのに大して時間は必要無かった。気が付かないうちに恥ずかしい事だが私はこの不自然な恰好が何とか自然に見える方法を思案し始めていた。  例えば私が熱帯や南国から日本に遣って来て間もない異国人だという設定はどうだろうか?温かい国から訪れた彼らにとっては日本の春の気候ですら寒く感じるはずだろう。当然彼らは冬の格好をして外を出歩き、彼らを見る人々も「ああ彼らは暑い国の人々だからまだ寒く感じるのだな」と自然に思うに違いない。しかし私の風貌はどう見ても平たい顔の日本人であり、彼らの顔に深々と刻まれて居る野蛮な太陽の燃える面影は何処にも見出す事が出来無かった。それよりも風邪を引いて高熱を出して震えている病人を装った方が良いだろう。悪寒に襲われながらも近くはない病院へと歩いて行かねばならぬ、重苦を肩に背負った病の人を演じれば、見る人は冬の格好を嘲笑うどころか同情と憐憫の眼差しで私を見つめる事に違いない。こんな事ならばマスクを持ってくれば良かったが、マスク一つを取りに帰るには果てしなく遠い場所まで歩いて来てしまった。マスクに意識が囚われると、マスクをしている街の人間の多さに気付かされた。しかし彼らは半袖のシャツにマスクをしていたりスカートを履きながらマスクをしている。一体彼らは何の為にマスクをしているのか理解に苦しんだ。  暫くすると、私は重篤な病の暗い影が差した紳士見習いの面持ちをして難渋そうに道を歩いていた。それは紳士である事と羞恥心を軽減する事の折衷策、悪く言うならば私は自分を誤魔化し始めたのだった。しかしその効果は大きいらしく、擦れ違う人々は皆同情と憐憫の眼差しで私の顔を伺っているのが何となく察せられた。しかしかの人々は安易な慰めを拒絶する紳士の矜持をも察したらしく私に声を掛けて来る野暮な人間は誰一人として居なかった。ただ、紐に繋がれて散歩をしている小さな犬がやたらと私に向かって吠えて来たが、所詮は犬や猫、獣の類にこの病の暗い影が差した厚着紳士の美学が理解出来るはずも無かった。私は子犬に吠えられ背中や腋に大量の汗を掻きながらも未だ誇りを失わずに道を歩いていた。  しかし度々通行人達の服装を目にするにつれて、段々と私は自分自身が自分で予想していたよりは少���部族では無いという事に気が付き始めていた。歴然とした厚着紳士は皆無だったが、私のようにダウンを着た厚着紳士見習い程度であったら見つける事もそう難しくはなかった。恥ずかしさが少しずつ消えて無くなると抑え込んでいた暑さが急激に肌を熱し始めた。視線が四方に落ち着かなくなった私は頻りと人の視線を遮る物陰を探し始めた。  泳ぐ視線がようやく道の傍らに置かれた自動販売機を捉えると、駆けるように近付いて行ってその狭い陰に身を隠した。恐る恐る背後を振り返り誰か人が歩いて来ないかを確認すると運悪く背後から腰の曲がった老婆が強風の中難渋そうに手押し車を押して歩いて来るのが見えた。私は老婆の間の悪さに苛立ち��隠せなかったが、幸いな事に老婆の背後には人影が見られなかった。あの老婆さえ遣り過ごしてしまえばここは人々の視線から完全な死角となる事が予測出来たのだった。しかしこのまま微動だにせず自動販売機の陰に長い間身を隠しているのは怪し過ぎるという思いに駆られて、渋々と歩み出て自動販売機の目の前に仁王立ちになると私は腕を組んで眉間に深い皺を作った。買うべきジュースを真剣に吟味選抜している紳士の厳粛な態度を装ったのだった。  しかし風はなお強く老婆の手押し車は遅々として進まなかった。自動販売機と私の間の空間はそこだけ時間が止まっているかのようだった。私は緊張に強いられる沈黙の重さに耐えきれず、渋々ポケットから財布を取り出し、小銭を掴んで自動販売機の硬貨投入口に滑り込ませた。買いたくもない飲み物を選ばさられている不条理や屈辱感に最初は腹立たしかった私もケース内に陳列された色取り取りのジュース缶を目の前にしているうちに段々と本当にジュースを飲みたくなって来てその行き場の無い怒りは早くボタンを押してジュースを手に入れたいというもどかしさへと移り変わっていった。しかし強風に負けじとか細い腕二つで精一杯手押し車を押して何とか歩いている老婆を責める事は器量甚大懐深き紳士が為す所業では無い。そもそも恨むべきはこの強烈な風を吹かせている天だと考えた私は空を見上げると恨めしい視線を天に投げ掛けた。  ようやく老婆の足音とともに手押し車が地面を擦る音が背中に迫った時、私は満を持して自動販売機のボタンを押した。ジュースの落下する音と共に私はペットボトルに入ったメロンソーダを手に入れた。ダウンの中で汗を掻き火照った身体にメロンソーダの冷たさが手の平を通して心地よく伝わった。暫くの間余韻に浸っていると老婆の手押し車が私の横に現れ、みるみると通り過ぎて行った。遂に機は熟したのだった。私は再び自動販売機の物陰に身を隠すと念のため背後を振り返り人の姿が見えない事を確認した。誰も居ないことが解ると急ぐ指先でダウンジャケットのボタンを一つまた一つと外していった。最後に上から下へとファスナーが降ろされると、うっとりとする様な��しい風が開けた中のシャツを通して素肌へと心地良く伝わって来た。涼しさと開放感に浸りながら手にしたメロンソーダを飲んで喉の渇きを潤した私は何事も無かったかのように再び道を歩き始めた。  坂口安吾はかの著名な堕落論の中で昨日の英雄も今日では闇屋になり貞淑な未亡人も娼婦になるというような意味の事を言っていたが、先程まで厚着紳士見習いだった私は破廉恥な軟派山羊男に成り下がってしまった。こんな格好をプルースト君が見たらさぞかし軽蔑の眼差しで私を見詰める事に違いない。たどり着いた駅のホームの長椅子に腰をかけて、何だか自身がどうしようもなく汚れてしまったような心持ちになった私は暗く深く沈み込んでいた。膝の上に置かれた飲みかけのメロンソーダも言い知れぬ哀愁を帯びているようだった。胸を内を駆け巡り始めた耐えられぬ想いの脱出口を求めるように視線を駅の窓硝子越しに垣間見える空に送ると遠方に高く聳え立つ白い煙突塔が見えた。煙突の先端から濛々と吐き出される排煙が恐ろしい程の速さで荒れた空の彼岸へと流されている。  耐えられぬ思いが胸の内を駆け駅の窓硝子越しに見える空に視線を遣ると遠方に聳える白い煙突塔から濛々と吐き出されている排煙が恐ろしい速度で空の彼岸へと流されている様子が見えた。目には見えない風に流されて行く灰色に汚れた煙に対して、黒い雲に覆われた空の中に浮かぶ白い煙突塔は普段青い空の中で見ている雄姿よりもなおのこと白く純潔に光り輝いて見えた。何とも言えぬ気持の昂ぶりを覚えた私は思わずメロンソーダを傍らに除けた。ダウンジャケットの前ボタンに右手を掛けた。しかしすぐにまた思い直すと右手の位置を元の場所に戻した。そうして幾度となく決意と逡巡の間を行き来している間に段々と駅のホーム内には人間が溢れ始めた。強風の影響なのか電車は暫く駅に来ないようだった。  すると駅の階段を昇って来る黒い影があった。その物々しく重厚な風貌は軽薄に薄着を纏った人間の群れの中でひと際異彩を放っている。プルースト君だった。依然として彼は分厚いロングコートに厳しく身を包み込み、冷ややかな面持ちで堂々と駅のホームを歩いていたが、薄い頭髪と額には薄っすらと汗が浮かび、幅広い額を包むその辛苦の結晶は天井の蛍光灯に照らされて燦燦と四方八方に輝きを放っていた。私にはそれが不撓不屈の王者だけが戴く栄光の冠に見えた。未だ変わらずプルースト君は厚着紳士で在り続けていた。  私は彼の胸中に宿る鋼鉄の信念に感激を覚えると共に、それとは対照的に驚く程簡単に退転してしまった自分自身の脆弱な信念を恥じた。俯いて視線をホームの床に敷き詰められた正方形タイルの繋ぎ目の暗い溝へと落とした。この惨めな敗残の姿が彼の冷たい視線に晒される事を恐れ心臓から足の指の先までが慄き震えていた。しかしそんな事は露とも知らぬプルースト君はゆっ��りとこちらへ歩いて来る。迫り来る脅威に戦慄した私は慌ててダウンのファスナーを下から上へと引き上げた。紳士の体裁を整えようと手先を闇雲に動かした。途中ダウンの布地が間に挟まって中々ファスナーが上がらない問題が浮上したものの、結局は何とかファスナーを上まで閉め切った。続けてボタンを嵌め終えると辛うじて私は張りぼてだがあの厚着紳士見習いの姿へと復活する事に成功した。  膝の上に置いてあった哀愁のメロンソーダも何となく恥ずかしく邪魔に思えて、隠してしまおうとダウンのポケットの中へとペットボトルを仕舞い込んでいた時、華麗颯爽とロングコートの紺色の裾端が視界の真横に映り込んだ。思わず私は顔を見上げた。顔を上方に上げ過ぎた私は天井の蛍光灯の光を直接見てしまった。眩んだ目を閉じて直ぐにまた開くとプルースト君が真横に厳然と仁王立ちしていた。汗ばんだ蒼白い顔は白い光に包まれてなおのこと白く、紺のコートに包まれた首から上は先程窓から垣間見えた純潔の白い塔そのものだった。神々しくさえあるその立ち姿に畏敬の念を覚え始めた私の横で微塵も表情を崩さないプルースト君は優雅な動作で座席に腰を降ろすとロダンの考える人の様に拳を作った左手に顎を乗せて対岸のホームに、いやおそらくはその先の彼方にある白い塔にじっと厳しい視線を注ぎ始めた。私は期待を裏切らない彼の態度及び所作に感服感激していたが、一方でいつ自分の棄教退転が彼に見破られるかと気が気ではなくダウンジャケットの中は冷や汗で夥しく濡れ湿っていた。  プルースト君が真実の威厳に輝けば輝く程に、その冷たい眼差しの一撃が私を跡形もなく打ち砕くであろう事は否応無しに予想出来る事だった。一刻も早く電車が来て欲しかったが、依然として電車は暫くこの駅にはやって来そうになかった。緊張と沈黙を強いられる時間が二人の座る長椅子周辺を包み込み、その異様な空気を察してか今ではホーム中に人が溢れ返っているのにも関わらず私とプルースト君の周りには誰一人近寄っては来なかった。群衆の騒めきでホーム内は煩いはずなのに不思議と彼らの出す雑音は聞こえなかった。蟻のように蠢く彼らの姿も全く目に入らず、沈黙の静寂の中で私はただプルースト君の一挙手に全神経を注いでいた。  すると不意にプルースト君が私の座る右斜め前に視線を落とした。突然の動きに驚いて気が動転しつつも私も追ってその視線の先に目を遣った。プルースト君は私のダウンジャケットのポケットからはみ出しているメロンソーダの頭部を見ていた。私は愕然たる思いに駆られた。しかし今やどうする事も出来ない。怜悧な思考力と電光石火の直観力を併せ持つ彼ならばすぐにそれが棄教退転の証拠だという事に気が付くだろう。私は半ば観念して恐る恐るプルースト君の横顔を伺った。悪い予感は良く当たると云う。案の定プルースト君の蒼白い顔の口元には哀れみにも似た冷笑が至極鮮明���浮かんでいた。  私はというとそれからもう身を固く縮めて頑なに瞼を閉じる事しか出来なかった。遂に私が厚着紳士道から転がり落ちて軟派な薄着蛮族の一員と成り下がった事を見破られてしまった。卑怯千万な棄教退転者という消す事の出来ない烙印を隣に座る厳然たる厚着紳士に押されてしまった。  白い煙突塔から吐き出された排煙は永久に恥辱の空を漂い続けるのだ。あの笑みはかつて一心同体であった純白の塔から汚れてしまった灰色の煙へと送られた悲しみを押し隠した訣別の笑みだったのだろう。私は彼の隣でこのまま電車が来るのを待ち続ける事が耐えられなくなって来た。私にはプルースト君と同じ電車に乗る資格はもう既に失われているのだった。今すぐにでも立ち上がってそのまま逃げるように駅を出て、家に帰ってポップコーンでも焼け食いしよう、そうして全てを忘却の風に流してしまおう。そう思っていた矢先、隣のプルースト君が何やら慌ただしく動いている気配が伝わってきた。私は薄目を開いた。プルースト君はロングコートのポケットの中から何かを取り出そうとしていた。メロンソーダだった。驚きを隠せない私を尻目にプルースト君は渇き飢えた飼い豚のようにその薄緑色の炭酸ジュースを勢い良く飲み始めた。みるみるとペットボトルの中のメロンソーダが半分以上が無くなった。するとプルースト君は下品極まりないげっぷを数回したかと思うと「暑い、いや暑いなあ」と一人小さく呟いてコートのボタンをそそくさと外し始めた。瞬く間にコートの前門は解放された。中から汚い染みの沢山付着した白いシャツとその白布に包まれただらしのない太鼓腹が堂々と姿を現した。  私は暫くの間呆気に取られていた。しかしすぐに憤然と立ち上がった。長椅子に座ってメロンソーダを飲むかつてプルースト君と言われた汚物を背にしてホームの反対方向へ歩き始めた。出来る限りあの醜悪な棄教退転者から遠く離れたかった。暫く歩いていると、擦れ違う人々の怪訝そうな視線を感じた。自分の顔に哀れな裏切り者に対する軽侮の冷笑が浮かんでいる事に私は気が付いた。  ホームの端に辿り着くと私は視線をホームの対岸にその先の彼方にある白い塔へと注いた。黒雲に覆われた白い塔の陰には在りし日のプルースト君の面影がぼんやりとちらついた。しかしすぐにまた消えて無くなった。暫くすると白い塔さえも風に流れて来た黒雲に掻き消されてしまった。四角い窓枠からは何も見え無くなり、軽薄な人間達の姿と騒めきが壁に包まれたホーム中に充満していった。  言い知れぬ虚無と寂寥が肌身に沁みて私は静かに両の瞳を閉じた。周囲の雑音と共に色々な想念が目まぐるしく心中を通り過ぎて行った。プルースト君の事、厚着紳士で在り続けるという事、メロンソーダ、白い塔…、プルースト君の事。凡そ全てが雲や煙となって無辺の彼方へと押し流されて行った。真夜中と見紛う暗黒に私の全視界は覆われた。  間もなくすると闇の天頂に薄っすらと白い点が浮かんだ。最初は小さく朧げに白く映るだけだった点は徐々に膨張し始めた。同時に目も眩む程に光り輝き始めた。終いには白銀の光を溢れんばかりに湛えた満月並みの大円となった。実際に光は丸い稜線から溢れ始めて、激しい滝のように闇の下へと流れ落ち始めた。天頂から底辺へと一直線に落下する直瀑の白銀滝は段々と野太くなった。反対に大円は徐々に縮小していって再び小さな点へと戻っていった。更にはその点すらも闇に消えて、視界から見え無くなった直後、不意に全ての動きが止まった。  流れ落ちていた白銀滝の軌跡はそのままの光と形に凝固して、寂滅の真空に荘厳な光の巨塔が顕現した。その美々しく神々しい立ち姿に私は息をする事さえも忘れて見入った。最初は塔全体が一つの光源体の様に見えたが、よく目を凝らすと恐ろしく小さい光の結晶が高速で点滅していて、そうした極小微細の光片が寄り集まって一本の巨塔を形成しているのだという事が解った。その光の源が何なのかは判別出来なかったが、それよりも光に隙間無く埋められている塔の外壁の内で唯一不自然に切り取られている黒い正方形の個所がある事が気になった。塔の頂付近にその不可解な切り取り口はあった。怪しみながら私はその内側にじっと視線を集中させた。  徐々に瞳が慣れて来ると暗闇の中に茫漠とした人影の様なものが見え始めた。どうやら黒い正方形は窓枠である事が解った。しかしそれ以上は如何程目を凝らしても人影の相貌は明確にならなかった。ただ私の方を見ているらしい彼が恐ろしい程までに厚着している事だけは解った。あれは幻の厚着紳士なのか。思わず私は手を振ろうとした。しかし紳士という言葉の響きが振りかけた手を虚しく元の位置へと返した。  すると間も無く塔の根本周辺が波を打って揺らぎ始めた。下方からから少しずつ光の塔は崩れて霧散しだした。朦朧と四方へ流れ出した光群は丸く可愛い尻を光らせて夜の河を渡っていく銀蛍のように闇の彼方此方へと思い思いに飛んで行った。瞬く間に百千幾万の光片が暗闇一面を覆い尽くした。  冬の夜空に散りばめられた銀星のように暗闇の満天に煌く光の屑は各々少しずつその輝きと大きさを拡大させていった。間もなく見つめて居られ無い程に白く眩しくなった。耐えられ無���なった私は思わず目を見開いた。するとまた今度は天井の白い蛍光灯の眩しさが瞳を焼いた。いつの間にか自分の顔が斜め上を向いていた事に気が付いた。顔を元の位置に戻すと、焼き付いた白光が徐々に色褪せていった。依然として変わらぬホームの光景と。周囲の雑多なざわめきが目と耳に戻ると、依然として黒雲に覆い隠されている窓枠が目に付いた。すぐにまた私は目を閉じた。暗闇の中をを凝視してつい先程まで輝いていた光の面影を探してみたが、瞼の裏にはただ沈黙が広がるばかりだった。  しかし光り輝く巨塔の幻影は孤高の紳士たる決意を新たに芽生えさせた。私の心中は言い知れない高揚に包まれ始めた。是が非でも守らなければならな��厚着矜持信念の実像をこの両の瞳で見た気がした。すると周囲の雑音も不思議と耳に心地よく聞こえ始めた。  『この者達があの神聖な光を見る事は決して無い事だろう。あの光は選ばれた孤高の厚着紳士だけが垣間見る事の出来る祝福の光なのだ。光の巨塔の窓に微かに垣間見えたあの人影はおそらく未来の自分だったのだろう。完全に厚着紳士と化した私が現在の中途半端な私に道を反れることの無いように暗示訓戒していたに違いない。しかしもはや誰に言われなくても私が道を踏み外す事は無い。私の上着のボタンが開かれる事はもう決して無い。あの白い光は私の脳裏に深く焼き付いた』  高揚感は体中の血を上気させて段々と私は喉の渇きを感じ始めた。するとポケットから頭を出したメロンソーダが目に付いた。再び私の心は激しく揺れ動き始めた。  一度は目を逸らし二度目も逸らした。三度目になると私はメロンソーダを凝視していた。しかし迷いを振り払うかの様に視線を逸らすとまたすぐに前を向いた。四度目、私はメロンソーダを手に持っていた。三分の二以上減っていて非常に軽い。しかしまだ三分の一弱は残っている。ペットボトルの底の方で妖しく光る液体の薄緑色は喉の渇き切った私の瞳に避け難く魅惑的に映った。  まあ、喉を潤すぐらいは良いだろう、ダウンの前を開かない限りは。私はそう自分に言い聞かせるとペットボトルの口を開けた。間を置かないで一息にメロンソーダを飲み干した。  飲みかけのメロンソーダは炭酸が抜けきってしつこい程に甘く、更には生ぬるかった。それは紛れも無く堕落の味だった。腐った果実の味だった。私は何とも言えない苦い気持ちと後悔、更には自己嫌悪の念を覚えて早くこの嫌な味を忘れようと盛んに努めた。しかし舌の粘膜に絡み付いた甘さはなかなか消える事が無かった。私はどうしようも無く苛立った。すると突然隣に黒く長い影が映った。プルースト君だった。不意の再再会に思考が停止した私は手に持った空のメロンソーダを隠す事も出来ず、ただ茫然と突っ立っていたが、すぐに自分が手に握るそれがとても恥ずかしい物のように思えて来てメロンソーダを慌ててポケットの中に隠した。しかしプルースト君は私の隠蔽工作を見逃しては居ないようだった。すぐに自分のポケットから飲みかけのメロンソーダを取り出すとプルースト君は旨そうに大きな音を立ててソーダを飲み干した。乾いたゲップの音の響きが消える間もなく、透明になったペットボトルの蓋を華麗優雅な手捌きで閉めるとプルースト君はゆっくりとこちらに視線を向けた。その瞳に浮かんでいたのは紛れもなく同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情だった。  間もなくしてようやく電車が駅にやって来た。プルースト君と私は仲良く同じ車両に乗った。駅に溢れていた乗客達が逃げ場無く鮨詰めにされて居る狭い車内は冷房もまだ付いておらず蒸し暑かった。夥しい汗で額や脇を濡らしたプルースト君の隣で私はゆっくりとダウンのボタンに手を掛けた。視界の端に白い塔の残映が素早く流れ去っていった。
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xf-2 · 4 years ago
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2020年の選挙を救ったシャドウキャンペーンの秘密の歴史
11月3日の選挙直後に奇妙なことが起こった。何もない。
国は混乱に備えていた。自由党グループは、国中の何百もの抗議を計画して、通りに行くことを誓った。右翼民兵は戦いに身を投じていた。選挙日の前の世論調査では、アメリカ人の75%が暴力について懸念を表明しました。
代わりに、不気味な静けさが降りてきました。トランプ大統領が譲歩を拒否したので、反応は大衆行動ではなくコオロギでした。メディア組織が11月7日にジョーバイデンのレースを呼びかけたとき、人々がトランプの追放をもたらした民主的なプロセスを祝うために米国中の都市を襲ったので、代わりに歓喜が起こりました。
Reactions Throughout the U.S. After Biden Wins Presidential Race in Unprecedented Election共有
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トランプが結果を逆転させようとした中で、2番目の奇妙なことが起こりました。企業のアメリカが彼をオンにしました。何百人もの主要なビジネスリーダーは、その多くがトランプの立候補を支持し、彼の政策を支持しており、彼に譲歩を求めた。大統領にとって、何かがおかしいと感じた。トランプ氏は12月2日、「すべてが非常に奇妙でした。選挙後数日以内に、多くの主要な州がまだ数えられているにもかかわらず、勝者に油を注ぐための組織的な努力を目の当たりにしました。」
ある意味、トランプは正しかった。
舞台裏で陰謀が繰り広げられ、抗議行動を抑制し、CEOからの抵抗を調整した。両方の驚きは、左翼活動家とビジネスの巨人の間の非公式の同盟の結果でした。協定は、選挙日に発表された全米商工会議所とAFL-CIOの簡潔であまり知られていない共同声明で正式化されました。双方は、それを一種の暗黙の交渉と見なすようになり、夏の大規模な、時には破壊的な人種的正義の抗議に触発され、労働力が資本の力と一緒になって平和を維持し、トランプの民主主義への攻撃に反対した。 。
ビジネスと労働の間の握手は、選挙を保護するための広大な党派横断キャンペーンの1つの要素にすぎませんでした。投票に勝つことではなく、自由で公正、信頼でき、腐敗しないことを保証するための並外れた影の努力です。一年以上の間、彼らが無慈悲なパンデミックと自主的に傾倒した大統領からの同時攻撃を受けたとき、緩く組織された工作員の連合はアメリカの機関を支えるためにスクランブルをかけました。この活動の多くは左側で行われましたが、バイデンキャンペーンとは別のものであり、イデオロギーの境界を越え、無党派で保守的な俳優による重要な貢献がありました。影の運動家が必死に止めようとしたシナリオは、トランプの勝利ではありませんでした。それは非常に悲惨な選挙だったので、結果はまったく識別できませんでした、
彼らの仕事は選挙のあらゆる側面に影響を与えました。彼らは州に投票システムと法律を変更させ、公的および私的資金で数億ドルを確保するのを助けました。彼らは有権者抑圧訴訟をかわし、投票労働者の軍隊を募集し、何百万人もの人々に初めて郵送で投票させた。彼らはソーシャルメディア企業に偽情報に対してより厳しい方針を取るよう圧力をかけ、バイラルスミアと戦うためにデータ主導の戦略を使用することに成功しました。彼らは、アメリカ人が投票数が数日または数週間にわたってどのように展開するかを理解するのを助け、トランプの陰謀説と勝利の誤った主張がより多くの牽引力を得るのを防ぐ全国的な啓発キャンペーンを実行しました。選挙日の後、彼らはトランプが結果を覆すことができないことを確認するためにすべての圧力ポイントを監視しました。
トランプと彼の同盟国は選挙を台無しにするために彼ら自身のキャンペーンを実行していたからです。大統領は何ヶ月もかけて、郵便投票は民主党の陰謀であり、選挙は「不正」であると主張した。州レベルの彼の手下はそれらの使用を阻止しようとしましたが、彼の弁護士は投票をより困難にするために何十もの偽の訴訟を提起しました。これは共和党の抑圧的な戦術の遺産の強化です。選挙の前に、トランプは正当な投票数をブロックすることを計画しました。そして、彼は11月3日以降の数か月間、敗訴した選挙を盗もうとして、訴訟や陰謀説、州や地方の役人への圧力、そして最終的には致命的な暴力に終わった1月6日の集会に支持者の軍隊を召喚しました。国会議事堂で。
民主主義運動家たちは警戒しながら見守っていた。「毎週、国が解き放たれる本当に危険な瞬間を経験することなく、この選挙をやめようと奮闘しているように感じました」と、超党派の選挙保護の調整を助けたトランプ支持者である元共和党代表ザック・ワンプは言います評議会。「振り返ってみると、これはかなりうまくいったと言えますが、9月と10月にそれが当てはまるかどうかはまったくわかりませんでした。」
11月7日にレースが呼び出された後のフィラデルフィアのバイデンファン ミシェル・グスタフソンfor TIME
これは、2020年の選挙を救うための陰謀の裏話であり、グループの内部活動へのアクセス、これまでに見たことのない文書、および政治的スペクトル全体からの数十人の関係者へのインタビューに基づいています。これは、前例のない、創造的で断固としたキャンペーンの物語であり、その成功は、国がどれほど災害に近づいたかも明らかにしています。「選挙の適切な結果を妨害するすべての試みは打ち負かされました」と、無党派の法の支配擁護団体であるProtectDemocracyの��同創設者であるIanBassinは言います。「しかし、それが偶然に起こったのではないことを国が理解することは非常に重要です。システムは魔法のように機能しませんでした。民主主義は自己実行的ではありません。」
だからこそ、参加者は2020年の選挙の秘密の歴史を伝えたいのです。それは妄想的な熱の夢のように聞こえますが、業界やイデオロギーにまたがる強力な人々の資金が豊富な陰謀団が舞台裏で協力して認識に影響を与え、ルールを変更します。と法律、メディア報道を操縦し、情報の流れを制御します。彼らは選挙を不正に行っていませんでした。彼らはそれを強化していました。そして彼らは、アメリカの民主主義が持続することを確実にするために、国民がシステムの脆弱性を理解する必要があると信じています。
建築家
2019年の秋のいつか、マイクポドホルツァーは選挙が災害に向かっていると確信し、それを保護することを決意しました。
これは彼の通常の権限ではありませんでした。ほぼ四半世紀の間、米国最大の組合連合であるAFL-CIOの会長の上級顧問であるポドホルツァーは、その支持された候補者が選挙に勝つのを助けるために最新の戦術とデータを整理してきました。控えめでプロフェッショナルな彼は、ケーブルニュースに登場するような髪の毛が生えた「政治戦略家」ではありません。民主主義のインサイダーの間では、彼はここ数十年の政治技術における最大の進歩の背後にある魔法使いとして知られています。彼が2000年代初頭に集めたリベラルな戦略家のグループは、政治運動に科学的方法を適用する秘密の会社であるアナリスト研究所の設立につながりました。彼はまた、主要なプログレッシブデータ会社であるCatalistの設立にも関わっていました。
ポドホルツァーは、「政治戦略」についてのワシントンでの終わりのないおしゃべりは、変化が実際にどのように行われるかとはほとんど関係がないと信じています。「私の基本的な政治観は、それを考えすぎたり、一般的なフレームワーク全体を飲み込んだりしなければ、すべてがかなり明白だということです」と彼はかつて書いた。「その後、執拗にあなたの仮定を特定し、それらに挑戦してください。」Podhorzerは、そのアプローチをすべてに適用します。DC郊外で、今は大人の息子のリトルリーグチームを指導したとき、彼はほとんどのピッチでスイングしないように男の子を訓練しました。これは、彼らと相手の両親の両方を激怒させたが、チームに勝った一連のチャンピオンシップ。
2016年のトランプの選挙は、かつてAFL-CIOを支配していたブルーカラーの白人有権者の間での彼の異常な強さのおかげで、ポドホルツァーに有権者の行動についての彼の仮定に疑問を投げかけました。彼は毎週数を計算するメモを小さな同盟国に回覧し、DCで戦略セッションを主催し始めましたが、選挙自体について心配し始めたとき、彼は妄想的に見えたくありませんでした。彼が2019年10月のニュースレターで懸念を紹介したのは、数か月の調査の後でした。大統領自身が選挙を妨害しようとした状況では、データ、分析、投票の通常のツールでは不十分でした。「私たちの計画のほとんどは、選挙日を通して私たちを連れて行きます」と彼は言いました。「しかし、私たちは2つの最も可能性の高い結果に備えていません」-トランプは負けて譲歩を拒否し、そしてトランプは、主要な州の投票プロセスを破壊することによって選挙人団に勝ちました(人気投票を失ったにもかかわらず)。「私たちは、この選挙を体系的に「レッドチーム」にする必要があります。そうすることで、私たちが直面するであろう最悪の事態を予測し、計画することができます。」
これらの用語で考えているのはポドホルツァーだけではないことが判明しました。彼は力を合わせたいと熱望している他の人たちから聞き始めました。「レジスタンス」組織の連合であるファイトバックテーブルは、選挙の争いの可能性についてシナリオプランニングを開始し、地方および全国レベルのリベラルな活動家を彼らが民主主義防衛連合と呼んでいるものに集めました。選挙権と公民権団体は警鐘を鳴らしていた。元選出された役人のグループは、トランプが悪用するのではないかと恐れている緊急権力を調査していました。Protect Democracyは、超党派の選挙危機タスクフォースを結成していました。「大声で言うと、人々は同意したことがわかりました」とポドホルツァーは言います。「そしてそれは勢いを増し始めました。」
彼は何ヶ月もシナリオを熟考し、専門家と話をしました。トランプを危険な独裁者と見なしたリベラル派を見つけるのは難しいことではありませんでしたが、ポドホルツァーはヒステリーを避けるように注意しました。彼が知りたかったのは、アメリカの民主主義がどのように死にかけているのかではなく、それがどのように生き続けられるのかということでした。米国と民主主義への理解を失った国々との主な違いは、アメリカの分散型選挙制度は一挙に装備することができなかったということでした。それはそれを支える機会を提供しました。
同盟
3月3日、ポドホルツァーは「2020年選挙への脅威」というタイトルの3ページの機密メモを起草しました。「トランプは、これは公正な選挙ではないこと、そして彼自身の再選以外は「偽物」で不正なものとして拒否することを明らかにした」と彼は書いた。「11月3日、メディアが別の方法で報道した場合、彼は右翼の情報システムを使用して彼の物語を確立し、支持者に抗議するよう促します。」このメモは、有権者への攻撃、選挙管理への攻撃、トランプの政敵への攻撃、そして「選挙の結果を逆転させるための努力」という4つのカテゴリーの課題を示しました。
その後、COVID-19は予備選挙シーズンの最盛期に噴火しました。通常の投票方法は、投票所に通常スタッフを配置する有権者やほとんどの高齢のボランティアにとってもはや安全ではありませんでした。しかし、郵便投票に対するトランプの十字軍によって激化した政治的意見の不一致により、一部の州では不在者投票を容易にし、管轄区域はそれらの投票を適時に数えることができませんでした。混沌が続いた。オハイオ州は、プライマリーへの直接投票を停止し、投票率はごくわずかになりました。ウィスコンシン州の民主党の黒人人口が非常に多いミルウォーキーでの投票所労働者の不足により、182か所から5か所の投票所が残った。ニューヨークでは開票に1か月以上かかった。
突然、11月のメルトダウンの可能性が明らかになりました。DC郊外の彼のアパートで、ポドホルツァーは彼の台所のテーブルで彼のラップトップから働き始め、進歩的な宇宙全体の彼の連絡先のネットワークで1日何時間も連続したズーム会議を開催しました。プランドペアレントフッドやグリーンピースのような制度的左翼。IndivisibleやMoveOnなどのレジスタンスグループ。プログレッシブデータオタクとストラテジスト、ドナーと財団の代表者、州レベルの草の根組織者、人種平等活動家など。
4月、Podhorzerは毎週2時間半のZoomのホストを開始しました。それは、広告が機能していたものからメッセージング、法的戦略に至るまで、すべてについての一連の5分間の迅速なプレゼンテーションを中心に構成されていました。招待制の集会はすぐに数百人を魅了し、困難な進歩的運動のための珍しい共有知識の基盤を作りました。「左についてゴミを話す危険を冒して、良い情報共有はあまりありません」と、世論調査でテストされたメッセージングガイダンスがグループのアプローチを形作ったPodhorzerの親友であるAnatShenker-Osorioは言います。「ここでは発明されていない症候群がたくさんあります。そこでは、人々がそれを思い付かなかった場合、人々は良い考えを考えません。」
会合は、重複する目標を共有したが、通常は協調して機能しなかった、左側にいる一連の工作員の銀河中心となった。このグループには名前もリーダーも階層もありませんでしたが、異種のアクターの同期を維持していました。「ポッドは、移動インフラストラクチャのさまざまな部分の通信と調整を維持する上で重要な舞台裏の役割を果たしました」と、働く家族達の党のナショナルディレクターであるモーリスミッチェルは述べています。「あなたには訴訟スペース、組織スペース、Wに焦点を合わせた政治家がいて、彼らの戦略は常に一致しているわけではありません。彼はこのエコシステムが連携することを許可しました。」
選挙を守るには、前例のない規模の努力が必要です。2020年が進むにつれ、議会、シリコンバレー、そして国の州議会議事堂にまで拡大しました。それは夏の人種的正義の抗議からエネルギーを引き出し、その指導者の多くは自由同盟の重要な部分でした。そして最終的には通路を越えて、民主主義への攻撃に愕然としたトランプに懐疑的な共和党員の世界に到達しました。
投票の保護
最初の課題は、パンデミックの真っ只中にある、アメリカの不安定な選挙インフラストラクチャの見直しでした。選挙を管理する何千人もの地元の、ほとんど無党派の役人にとって、最も緊急の必要性はお金でした。彼らはマスク、手袋、手指消毒剤などの保護具を必要としていました。彼らは、不在者投票ができることを人々に知らせるはがきの代金を支払う必要がありました。州によっては、すべての有権者に投票用紙を郵送する必要がありました。投票用紙を処理するには、追加のスタッフとスキャナーが必要でした。
3月、活動家は議会にCOVID救済金を選挙管理に振り向けるよう訴えた。市民と人権に関するリーダーシップ会議が主導し、150以上の組織が、20億ドルの選挙資金を求める議会��すべての議員に宛てた書簡に署名しました。それは幾分成功しました。その月の後半に可決されたCARES法には、州の選挙管理者への4億ドルの助成金が含まれていました。しかし、救援資金の次のトランシェはその数に追加されませんでした。それは十分ではありませんでした。
民間の慈善活動が違反に踏み込んだ。さまざまな財団が選挙管理資金に数千万ドルを寄付しました。チャンザッカーバーグイニシアチブは3億ドルをチップしました。「2,500人の地方選挙職員が彼らのニーズを満たすために慈善助成金を申請することを余儀なくされたのは連邦レベルでの失敗でした」とホームインスティテュートで無党派の全国投票を率いる元デンバー選挙職員であるアンバーマクレイノルズは言います。
マクレイノルズの2年前の組織は、適応に苦労している国の情報センターになりました。研究所は、両当事者から国務長官に、使用するベンダーからドロップボックスの配置方法まで、すべてに関する技術的なアドバイスを提供しました。地方公務員は選挙情報の最も信頼できる情報源ですが、報道官を雇う余裕のある人はほとんどいないため、研究所はコミュニケーションツールキットを配布しました。ポドホルツァーのグループへのプレゼンテーションで、マクレイノルズは投票所の列を短くし、選挙危機を防ぐための不在者投票の重要性を詳しく述べました。
研究所の仕事は37の州とDCが郵便投票を強化するのを助けました。しかし、人々が利用しなければ、それはあまり価値がありません。課題の一部はロジスティックでした。州ごとに、投票をいつどのように要求して返送するかについて異なるルールがあります。投票者参加センターは、通常の年には戸別訪問を展開する地元のグループが投票を行うのを支援していましたが、代わりに4月と5月にフォーカスグループを実施して、人々が郵送で投票できるようにする方法を見つけました。8月と9月に、主要州の1,500万人に投票用紙を送付し、そのうち460万人が投票用紙を返却しました。郵送やデジタル広告で、グループは人々に選挙日を待たないように促した。「私たちが17年間行ってきたすべての作業は、民主主義を人々の玄関口にもたらすこの瞬間のために構築されました」と、センターのCEOであるTomLopachは述べています。
努力は、いくつかのコミュニティで高まった懐疑論を克服しなければなりませんでした。多くの黒人有権者は、フランチャイズを直接行使することを好むか、メールを信用しませんでした。国の公民権団体は地元の組織と協力して、これが自分の投票が確実にカウントされるようにするための最良の方法であるということを知らせました。たとえば、フィラデルフィアでは、支持者がマスク、手指消毒剤、情報パンフレットを含む「投票安全キット」を配布しました。「これは安全で信頼性が高く、信頼できるというメッセージを発信する必要がありました」と、All Voting IsLocalのHannahFried氏は言います。
同時に、民主党の弁護士は、選挙前の訴訟の歴史的な流れと戦いました。パンデミックは、法廷での当事者の通常の絡み合いを激化させた。しかし、弁護士は他の何かにも気づきました。ブレナンセンターの投票権専門家であるウェンディ・ワイザー氏は、「トランプキャンペーンによって提起された、郵便投票に疑問を投げかけるためのより広範なキャンペーンを伴う訴訟は、斬新な主張を行い、裁判所がこれまで受け入れたことのない理論を使用していた」と述べています。 NYUの正義のために。「彼らは、法的結果を達成するのではなく、メッセージを送信するように設計された訴訟のように読んでいます。」
結局、2020年には有権者のほぼ半数が郵送で投票しました。これは事実上、人々の投票方法に革命をもたらしました。約4分の1が期日前投票を行いました。投票者の4分の1だけが、従来の方法で投票を行います。選挙日に直接投票します。
偽情報の防御
虚偽の情報を広める悪意のある人物は目新しいことではありません。何十年もの間、選挙は選挙が再スケジュールされたと主張する匿名の電話から候補者の家族���ついての厄介な塗抹標本を広めるチラシまで、キャンペーンはすべてに取り組んできました。しかし、トランプの嘘と陰謀説、ソーシャルメディアのバイラルな力、そして外国のメドラーの関与は、偽情報を2020年の投票に対するより広く、より深い脅威にしました。
カタリストを共同設立したベテランの進歩的な工作員であるローラ・クインは、数年前にこの問題の研究を始めました。彼女は、オンラインで偽情報を追跡し、それと戦う方法を見つけようとした、これまで公に議論されたことのない名前のない秘密のプロジェクトを操縦しました。1つのコンポーネントは、他の方法では気付かれずに広がる可能性のある危険な嘘を追跡していました。次に、研究者は、情報源を追跡して公開するために、キャンペーン担当者またはメディアに情報を提供しました。
しかし、クインの研究からの最も重要なポイントは、有毒なコンテンツを扱うことはそれを悪化させるだけだったということでした。「攻撃されたときの本能は、押し戻して、「これは真実ではない」と言って声をかけることです」とクインは言います。「しかし、エンゲージメントが増えるほど、プラットフォームはそれを後押しします。アルゴリズムはそれを次のように読み取ります。 'ああ、これは人気があります。人々はそれをもっと望んでいます。」
解決策は、偽情報を広めるコンテンツやアカウントを削除することと、そもそもそれをより積極的に取り締まることの両方によって、プラットフォームにルールを適用するよう圧力をかけることであると彼女は結論付けました。「プラットフォームには特定の種類の悪意のある動作に対するポリシーがありますが、それらを強制していません」と彼女は言います。
クインの研究は、ソーシャルメディアプラットフォームをより厳しい方向に向かわせることを提唱する支持者に弾薬を与えました。2019年11月、マーク・ザッカーバーグは9人の公民権指導者を自宅での夕食会に招待しました。そこでは、すでにチェックされずに広がっている選挙関連の虚偽の危険性について警告しました。出席した市民と人権に関するリーダーシップ会議の社長兼最高経営責任者(CEO)であるバニタグプタは、次のように述べています。夕食はツイッターのCEO、ジャック・ドーシーらとも会った。(グプタはバイデン大統領から司法次官に指名されました。)「苦労しましたが、彼らが問題を理解するようになりました。十分でしたか?おそらくそうではありません。思ったより遅かったですか?はい。
言葉を広める
悪い情報と戦うだけでなく、急速に変化する選挙プロセスを説明する必要がありました。トランプ氏の発言にもかかわらず、郵送による投票は詐欺の影響を受けにくく、一部の州が選挙の夜に開票を終えなければ正常であるということを有権者が理解することが重要でした。
民主党の元下院の指導者であるディック・ゲッパートは、強力なロビイストになり、1つの連合を率いた。「私たちは、主に一般市民へのメッセージだけでなく、国務長官、司法長官、知事などの地方公務員との話し合いを目的とした、元選出された公務員、内閣秘書、軍の指導者などの本当に超党派のグループを作りたかったのです。嵐の目-私たちが助けたいと彼らに知らせるために」と、民間部門で彼の連絡先を働いて努力の後ろに2000万ドルを置いたジェファードは言います。
元GOP下院議員であるWampは、無党派の改革グループであるIssue Oneを通じて、共和党を結集させました。「私たちは、自由で公正な選挙を構成するものの周りに、超党派の統一要素をもたらすべきだと考えました」とワンプ氏は言います。選挙の完全性に関する国民議会の22人の民主党員と22人の共和党員は、少なくとも週に1回ズームで会合した。彼らは6つの州で広告を掲載し、声明を発表し、記事を書き、潜在的な問題について地方公務員に警告しました。「これが正直であるという考えに基づいて評議会で奉仕することに同意したトランプ支持者が熱狂的でした」とWampは言います。これは、トランプが勝ったときにリベラル派を説得するためにも同じくらい重要になるだろうと彼は彼らに言った。「どちらの方法でも、私たちは一緒に固執するつもりです。」
Voting Rights LabとIntoActionは、州固有のミームとグラフィックを作成し、電子メール、テキスト、Twitter、Facebook、Instagram、TikTokで広め、すべての投票をカウントするように促しました。合わせて、10億回以上視聴されました。Protect Democracyの選挙タスクフォースは、政治的スペクトル全体で著名な専門家とのレポートを発行し、メディアブリーフィングを開催しました。その結果、潜在的な選挙問題が広く報道され、トランプの虚偽の主張が事実確認されました。組織の追跡調査では、メッセージが聞かれていることがわかりました。選挙の夜に勝者を知ることを期待していなかった一般市民の割合は、10月下旬までに70%を超えるまで徐々に増加しました。過半数はまた、長期のカウントは問題の兆候ではないと信じていました。「私たちはトランプが何をしようとしているのかを正確に知っていました。彼は、民主党が郵送で投票し、共和党が直接投票したという事実を利用して、自分が先を行っているように見せ、勝利を主張し、郵送による投票は不正であると述べ、彼らを捨てさせようとした」とプロテクトは言う民主党の盆地。事前に国民の期待を設定することは、それらの嘘を弱めるのに役立ちました。
アンバー・マクレイノルズ、ザック・ワンプ、モーリス・ミッチェル レイチェル・ウールフfor TIME; Erik Schelzig-AP / Shutterstock; Holly Pickett—ニューヨークタイムズ/ Redux
同盟は、Podhorzer'sZoomsで発表されたShenker-Osorioの研究から共通のテーマを採用しました。調査によると、投票が重要であると思わない場合や、投票が面倒になることを恐れている場合は、参加する可能性がはるかに低くなります。選挙シーズンを通して、ポドホルツァーのグループのメンバーは、有権者の脅迫の事件を最小限に抑え、トランプが譲歩を拒否��ると予想されることについてのリベラルなヒステリーの高まりを抑えました。彼らは、彼らを関与させることによって虚偽の主張を増幅したり、不正なゲームを提案することによって人々を投票から遠ざけたりしたくありませんでした。「あなたが言うとき、 『これらの詐欺の主張は偽物です』、人々が聞くのは 『詐欺』です」とシェンカー・オソリオは言います。「私たちが選挙前の調査で見たのは、トランプの力を再確認したり、権威主義者として彼をキャストしたりすると、人々の投票意欲が低下したということでした。」
一方、ポドホルツァーは、世論調査がトランプの支持を過小評価していることを知っているすべての人に警告していた。選挙日の前にポドホルツァーと話をした主要なネットワークの政治ユニットのメンバーによると、彼が選挙を呼ぶメディア組織と共有したデータは、投票が行われたときに何が起こっていたかを理解するのに「非常に役立ちました」。ほとんどのアナリストは、主要な戦場に「青方偏移」があることを認識していました。これは、郵送投票の集計によって引き起こされた民主党への投票の急増ですが、選挙日にトランプがどれほど優れているかを理解していませんでした。 。「不在者投票の規模と州ごとの差異を文書化できることが不可欠でした」とアナリストは言います。
人々の力
5月のジョージフロイドの殺害によって引き起こされた人種的正義の反乱は、主に政治運動ではありませんでした。それを導くのを助けた主催者は、それが政治家によって採用されることを許さずに選挙のためにその勢いを利用したかった。それらの主催者の多くは、民主主義防衛連合と提携した激戦州の活動家から、黒人生活運動で主導的な役割を果たしている組織まで、ポドホルツァーのネットワークの一部でした。
人々の声が確実に聞こえるようにする最善の方法は、投票する能力を保護することであると彼らは決定しました。「私たちは、伝統的な選挙保護地域を補完するだけでなく、警察への通報に依存しないプログラムについて考え始めました」と、働く家族達の党の全国組織ディレクターであるネリーニスタンプは言います。彼らは、従来の世論調査ウォッチャーとは異なり、エスカレーション解除技術の訓練を受けた「選挙擁護者」の力を生み出しました。期日前投票中および選挙日に、彼らは都市部の有権者の列を「投票への喜び」の努力で囲み、投票をストリートパーティーに変えました。黒人の主催者はまた、投票所が彼らのコミュニティで開かれたままであることを確実にするために何千人もの投票所労働者を募集しました。
夏の蜂起は、人々の力が大きな影響を与える可能性があることを示していました。トランプが選挙を盗もうとした場合、活動家はデモを再演する準備を始めた。「トランプが選挙に干渉した場合、アメリカ人は広範な抗議を計画している」とロイターは10月に報告した。そのような多くの話の1つである。Women'sMarchからSierraClub、Color of Change、Democrats.comからDemocratic Socialists of Americaまで、150を超えるリベラルなグループが「ProtecttheResults」連合に参加しました。グループの現在は機能していないウェブサイトには、400の選挙後のデモンストレーションがリストされた地図があり、11月4日からテキストメッセージでアクティブになります。
ストレンジベッドフェロー
選挙日の約1週間前に、ポドホルツァーは予期しないメッセージを受け取りました。全米商工会議所が話したかったのです。
AFL-CIOと商工会議所には長い敵意の歴史があります。どちらの組織も明らかに党派的ではありませんが、影響力のあるビジネスロビーは、国の組合が数億ドルを民主党に注ぎ込んでいるように、共和党のキャンペーンに数億ドルを注ぎ込んでいます。一方は労働であり、他方は経営者であり、権力と資源をめぐる永遠の闘争に閉じ込められています。
しかし、舞台裏では、経済界は選挙とその余波がどのように展開するかについての独自の不安な議論に従事していました。夏の人種的正義の抗議は、事業主にも信号を送りました:経済を混乱させる市民の混乱の可能性。商工会議所の副大統領兼最高政策責任者であるニール・ブラッドリーは、次のように述べています。これらの懸念により、商工会議所は、ワシントンを拠点とするCEOのグループであるビジネス円卓会議、および製造業者、卸売業者、小売業者の協会との選挙前声明を発表し、投票が数えられるにつれて忍耐と自信を求めました。
しかし、ブラッドリーはより広く、より超党派的なメッセージを送りたかったのです。彼は仲介者を通じてポドホルツァーに連絡を取り、両方の男性は名前を挙げなかった。彼らのありそうもない同盟が強力であることに同意して、彼らは公正で平和な選挙への彼らの組織の共通のコミットメントを誓約する共同声明について議論し始めました。彼らは慎重に言葉を選び、最大の影響を与えるために声明の発表を予定しました。それが完成するにつれ、クリスチャンの指導者たちは参加への関心を示し、その範囲をさらに広げました。
この声明は、選挙日に、商工会議所のCEOであるトーマスドノヒュー、AFL-CIOのリチャードトルムカ会長、および全米福音派協会と全米アフリカ系アメリカ人聖職者ネットワークの長の名前で発表されました。「選挙管理人には、適用法に従ってすべての投票を数えるためのスペースと時間を与えることが不可欠です」と述べています。「私たちは、メディア、候補者、そしてアメリカの人々に、通常よりも時間がかかるとしても、私たちのシステムへのプロセスと信頼に忍耐を行使するよう呼びかけます。」グループはさらに、「投票の上下で望ましい結果に常に同意するとは限らないが、暴力、脅迫、または国家としての弱体化をもたらすその他の戦術なしにアメリカの民主的プロセスを進めることを求めて団結している」と付け加えた。
見せて、立って
選挙の夜は、多くの民主党員が絶望したことから始まりました。トランプは選挙前の世論調査に先んじて走り、フロリダ、オハイオ、テキサスを簡単に勝ち取り、ミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアを呼び寄せることができなかった。しかし、私がその夜彼に話しかけたとき、ポドホルツァーは動揺していませんでした。リターンは彼のモデリングと正確に一致していました。彼は何週間もの間、トランプの投票率が急上昇していると警告していた。数字がドリブルしたとき、彼はすべての票が数えられている限り、トランプは負けるだろうと言うことができました。
午後11時のズームコールのために集まった自由同盟。数百人が参加しました。多くの人がびっくりしていました。「私とその瞬間のチームにとって、私たちがすでに知っていたことが真実であると地に足をつけるの��助けることは本当に重要でした」と民主主義防衛連合のディレクターであるアンジェラ・ピープルズは言います。ポドホルツァーは、勝利が手元にあることをグループに示すためのデータを提示しました。
彼が話している間、フォックスニュースはアリゾナにバイデンを呼んでみんなを驚かせた。啓発キャンペーンはうまくいきました。テレビのアンカーは、注意を促し、投票数を正確に組み立てるために後ろ向きに曲がっていました。次に、問題は次に何をすべきかということになりました。
その後の会話は、抗議戦略を担当する活動家が率いる難しい会話でした。「私たちは、大勢の人を通りに移動させるのに適切な時期がいつであるかを意識したかったのです」とピープルズは言います。彼らが力を発揮することを熱望していたのと同じくらい、すぐに動員することは裏目に出て人々を危険にさらす可能性がありました。激しい衝突に発展した抗議は、トランプが夏の間持っていたように連邦捜査官または軍隊を送る口実を与えるでしょう。そして、同盟はトランプと戦い続けることによってトランプの不満を高めるのではなく、人々が話したメッセージを送りたかったのです。
それで、言葉は出ました:立ちなさい。Protect the Resultsは、「今日、全国の動員ネットワーク全体を活性化するのではなく、必要に応じて活性化する準備ができている」と発表しました。Twitterで、憤慨した進歩主義者たちは何が起こっているのか疑問に思いました。なぜ誰もトランプのクーデターを止めようとしなかったのですか?すべての抗議はどこにありましたか?
ポドホルツァーは、活動家たちの抑制を認めています。「彼らは水曜日に街頭に出る準備をするのにとても多くの時間を費やしました。しかし、彼らはそれをしました」と彼は言います。「水曜日から金曜日まで、誰もが予想していたようなアンティファ対プラウドボーイズの事件は1件もありませんでした。そしてそれが実現しなかったとき、私はトランプキャンペーンがバックアップ計画を持っていたとは思わない。」
活動家たちは、週末のお祝いに向けて、プロテクト・ザ・リザルトの抗議行動の方向を変えました。「私たちの自信を持って彼らの偽情報に対抗し、祝う準備をしてください」と、11月6日金曜日にリベラル同盟に提示されたメッセージガイダンスShenker-Osorioを読んでください。雰囲気:自信があり、前向きで、統一されています。受動的ではなく、不安です。」候補者ではなく、有権者が物語の主人公になるでしょう。
祝賀会の予定日は、11月7日に行われた選挙と偶然に一致しました。フィラデルフィアの街で踊っている活動家は、トランプキャンペーンの記者会見の試みでビヨンセを爆破しました。トランパーズの次のコンファブは、市内中心部の外にあるフォーシーズンズトータルランドスケープに予定されていましたが、活動家は偶然ではないと信じています。「フィラデルフィアの人々はフィラデルフィアの通りを所有していました」と、働く家族達の党のミッチェルは鳴きます。「私たちは、民主主義の楽しいお祝いと彼らのピエロのショーを対比することによって、彼らをばかげているように見せました。」
投票は数えられていた。トランプは負けていた。しかし、戦いは終わっていませんでした。
勝利への5つのステップ
ポドホルツァーのプレゼンテーションでは、投票に勝つことは選挙に勝つための最初のステップにすぎませんでした。その後、カウントを獲得し、認定を獲得し、選挙人団を獲得し、移行を獲得しました。これは通常は手続きですが、トランプが混乱の機会と見なすと彼は知っていました。地元の共和党員に対するトランプの圧力が危険なほど働きに近づき、自由主義的で保守的な民主化推進勢力がそれに対抗するために加わったミシガン州ほど、それが明白な場所はありません。
デトロイトでの選挙の夜の午後10時頃、大量のテキストがArt ReyesIIIの電話を照らしました。多数の共和党選挙監視員がTCFセンターに到着し、そこで投票が集計されていました。彼らは開票台を混雑させ、マスクの着用を拒否し、ほとんどが黒人労働者をやじていた。We the PeopleMichiganを率いるフリント出身のReyesはこれを期待していました。何ヶ月もの間、保守的なグループは都市の不正投票について疑惑を投げかけていました。「言葉は、 『彼らは選挙を盗むつもりです。デトロイトでは、投票が行われるずっと前に詐欺が発生するでしょう」とレイエスは言います。
トランプ支持者は、11月4日にデトロイトのTCFセンターで投票数を混乱させようとしています エレインクロミー—ゲッティイメージズ
彼はアリーナに行き、彼のネットワークに言葉を送りました。45分以内に、数十の援軍が到着しました。彼らが内部の共和党のオブザーバーにカウンターウェイトを提供するためにアリーナに入ったとき、レイエスは彼らの携帯電話番号を削除し、それらを大規模なテキストチェーンに追加しました。デトロイトウィルブリーズの人種平等活動家は、フェムズフォーデムズの郊外の女性や地元の選出された役人と一緒に働きました。レイエスは午前3時に出発し、テキストチェーンを障害者活動家に引き渡しました。
彼らが選挙認証プロセスのステップを計画したとき、活動家は人々の決定権を前景にし、彼らの声を聞くことを要求し、黒人デトロイトの権利を剥奪することの人種的影響に注意を喚起する戦略に落ち着きました。彼らはウェイン郡の選挙運動委員会の11月17日の認証会議にメッセージの証言を殺到した。トランプのツイートにもかかわらず、共和党の理事会メンバーはデトロイトの投票を証明した。
選挙管理委員会は1つの圧力ポイントでした。もう1つは、共和党が管理する立法府で、トランプは選挙の無効を宣言し、自分の選挙人を任命できると信じていました。そのため、大統領は11月20日、ミシガン州議会の共和党指導者であるリー・チャットフィールド下院議長とマイク・シャーキー上院議長をワシントンに招待した。
それは危険な瞬間でした。チャットフィールドとシャーキーがトランプの入札を行うことに同意した場合、他の州の共和党員も同様にいじめられる可能性があります。「私は物事がおかしくなるのではないかと心配していました」と元ミシガン州共和党の事務局長であるジェフ・ティマーは反トランプ活動家になりました。Norm Eisenは、それを選挙全体の「最も恐ろしい瞬間」と表現しています。
民主主義の擁護者たちは、全面的な報道を開始した。Protect Democracyの地元の連絡先は、議員の個人的および政治的動機を調査しました。Issue Oneは、ランシングでテレビ広告を掲載しました。商工会議所のブラッドリーは、プロセスを綿密に監視していました。元共和党議員のワンプは、元同僚のマイク・ロジャースに電話をかけた。マイク・ロジャースは、有権者の意志を尊重するよう当局に促すデトロイト新聞の論説を書いた。ミシガン州の元知事3人、共和党のジョン・エングラー、リック・スナイダー、民主党のジェニファー・グランホルムは、ミシガン州の選挙人票をホワイトハウスからの圧力から解放するよう共同で求めた。元ビジネス円卓会議の責任者であるエングラーは、影響力のあるドナーや、議員に個人的に圧力をかけることができる共和党の長老​​政治家に電話をかけた。
民主化推進勢力は、共和党全国委員会の議長であるロナ・マクダニエルと、元教育長官で億万長者のGOPドナーのメンバーであるベッツィ・デヴォスの同盟国によって支配されているミシガン州のトランピッドGOPに反対しました。11月18日の彼のチームとの電話で、バッシンは彼の側の圧力がトランプが提供できるものに匹敵しないことを発散した。「もちろん、彼は彼らに何かを提供しようとします」とバッサンは考えたことを思い出します。「宇宙軍の長!どこへでも大使!にんじんを提供することでそれと競争することはできません。スティックが必要です。」
トランプが個人的な好意と引き換えに何かを提供した場合、それは賄賂を構成する可能性が高い、とバッシンは推論した。彼はミシガン大学の法学教授であるリチャード・プリムスに電話をかけて、プリムスが同意し、公に議論するかどうかを確認した。プリムス氏は、会議自体は不適切だと考え、州の司法長官である民主党員は調査せざるを得ないだろうと警告するポリティコの論説に取り掛かったと述べた。記事が11月19日に投稿されたとき、司法長官のコミュニケーションディレクターはそれをツイートしました。Protect Democracyはすぐに、議員が翌日トランプとの会合に弁護士を連れてくることを計画しているという知らせを受けました。
レイエスの活動家は、フライトスケジュールをスキャンし、シャーキーのDCへの旅の両端で空港に群がり、議員が精査されていることを強調しました。会談後、二人は大統領に彼らの構成員にCOVID救済を提供するよう圧力をかけ、選挙プロセスに何の役割も見られないと彼に知らせた。それから彼らはペンシルバニアアベニューのトランプホテルに飲みに行きました。ストリートアーティストは、THE WORLD IS WATCHINGという言葉とともに、彼らのイメージを建物の外に投影しました。
それは最後の一歩を残しました:2人の民主党員と2人の共和党員で構成された州の選挙運動委員会。DeVos家の政治的非営利団体に雇われたトランパーである1人の共和党員は、認証に投票することを期待されていませんでした。取締役会の他の共和党員は、アーロン・ヴァン・ランゲヴェルデというあまり知られていない弁護士でした。彼は自分が何をしようとしているのかについての合図を送らず、全員を追い詰めた。
会議が始まると、レイエスの活動家たちはライブストリームを氾濫させ、Twitterにハッシュタグ#alleyesonmiを付けました。一桁の出席に慣れているボードは、突然数千人の聴衆に直面しました。数時間の証言の中で、活動家たちは、公務員を叱るのではなく、有権者の希望を尊重し、民主主義を肯定するというメッセージを強調した。Van Langeveldeは、前例に従うことをすぐに合図しました。投票は3-0でした。他の共和党員は棄権した。
その後、ドミノが倒れた。ペンシルベニア州、ウィスコンシン州、およびその他の州が選挙人を認定しました。アリゾナ州とジョージア州の共和党幹部は、トランプのいじめに立ち向かった。そして選挙人団は12月14日に予定通りに投票した。
私たちがどのように閉じるか
ポドホルツァーの心に最後のマイルストーンが1つありました。1月6日。議会が選挙人団を集計するために会合する日に、トランプは集会のために彼の支持者をワシントンDCに召喚しました。
驚いたことに、彼の呼びかけに答えた何千人もの人々は、事実上反対デモ参加者に会いませんでした。安全を確保し、騒乱のせいにされないようにするために、残された活動家は「対抗活動を激しく思いとどまらせた」と、ポドホルツァーは1月6日の朝、指を交差させた絵文字で私にテキストメッセージを送った。
Incited by the President, Trump Supporters Violently Storm the Capitol共有
動画を再生します
トランプはその日の午後、議員やマイク・ペンス副大統領が州の選挙人票を拒否する可能性があるという嘘を売り、群衆に話しかけた。彼は彼らに国会議事堂に行って「地獄のように戦う」ように言いました。それから彼は彼らが建物を略奪したのでホワイトハウスに戻った。議員たちが命をかけて逃げ出し、彼自身の支持者が撃たれて踏みにじられたとき、トランプは暴動を「非常に特別」だと賞賛した。
それは民主主義に対する彼の最後の攻撃でした、そして再び、それは失敗しました。立ち上がることによって、民主主義運動家は敵を追い出しました。「正直なところ、私たちは歯の皮で勝ちました。それは人々が一緒に座る重要なポイントです」と民主主義防衛連合の人々は言います。「有権者が決定し、民主主義が勝ったと言う衝動があります。しかし、この選挙サイクルが民主主義の強さを示していると考えるのは間違いです。それは民主主義がいかに脆弱であるかを示しています。」
選挙を保護するための同盟のメンバーは、別々の道を進んでいます。ファイトバックテーブルは存続しているものの、民主主義防衛連合は解散しました。民主主義を保護し、良い政府の支持者たちは議会の差し迫った改革に注意を向けました。左翼活動家は、新たに権限を与えられた民主党員に、彼らをそこに置いた有権者を覚えておくよう圧力をかけている一方、公民権団体は、投票に対するさらなる攻撃を警戒している。ビジネスリーダーは1月6日の攻撃を非難し、バイデンの勝利を証明することを拒否した議員にはもはや寄付しないと言う人もいます。ポドホルツァーと彼の同盟国は、まだズーム戦略セッションを開催しており、有権者の意���を測定し、新しいメッセージを作成しています。そしてトランプはフロリダにいて、2度目の弾劾に直面しています。
私が11月と12月にこの記事を報告していたとき、私はトランプの陰謀を阻止したことで誰が信用を得るべきかについて異なる主張を聞いた。自由主義者は、ボトムアップの人々の力の役割、特に有色人種や地元の草の根活動家の貢献を見逃してはならないと主張した。他の人々は、ヴァン・ランゲヴェルデやジョージア州務長官のブラッド・ラフェンスパーガーのような共和党幹部の英雄的行動を強調しました。真実は、どちらも他がなければ成功しなかった可能性が高いということです。「私たちがどれほど近づいたか、これがどれほど壊れやすいかは驚くべきことです」と、元ミシガン州共和党の事務局長であるティマーは言います。「ワイリーE.コヨーテが崖から逃げるようなものです。見下ろさなければ、倒れることはありません。私たちの民主主義は、私たち全員が信じて見下していなければ生き残れません。」
結局、民主主義が勝ちました。人々の意志が勝った。しかし、振り返ってみると、これがアメリカ合衆国で選挙を行うのにかかったものであるというのはクレイジーです。
– LESLIE DICKSTEIN、MARIAH ESPADA、SIMMONESHAHによるレポート
訂正が追加されました、2月5日:この物語の元のバージョンは、ノーム・エイセンの組織の名前を間違えました。これは有権者保護プログラムであ��、有権者保護プロジェクトではありません。この物語の元のバージョンはまた、ミシガン共和党でのジェフ・ティマーの以前の立場を誤解していました。彼は会長ではなく事務局長でした。
これは、TIMEの2021年2月15日号に掲載されています。
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sorairono-neko · 5 years ago
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だいしゅきホールドのためだよ
 外へ出るために更衣室の扉をひらくと、廊下で待機していた選手たちが一斉に振り返った。着替えを終えた勇利は堂々とした態度で踏み出し、戸を閉めて歩き出した。勇利と、彼の半歩後ろに影のように寄り添っているコーチの姿を見た選手たちは、溜息を漏らしたり、「なんて立派でしっくりくるふたりなんだろう」とささやきあったりした。勇利はまっすぐに前を見て歩み、ティッシュボックスを持ったヴィクトルは何も言わずについてきた。 「ヴィクトル」  勇利はちいさく呼んだ。ヴィクトルが尋ねるように勇利を見る。 「誰もいないところへ行きたい」 「わかった」  ヴィクトルはすこし考え、勇利を選手用の控え室へ連れていった。ほとんどの選手がモニタのある部屋へ行っているし、控え室の数は多いしで、いちばん奥まで来る者はいなかった。 「さあ、お望みの誰もいない部屋だよ」  ヴィクトルは戸をぴたりと閉め、勇利を振り返ってにっこり笑った。 「精神を研ぎ澄ますかい? そばにいるからね」 「うん……」  勇利はかすかにほほえんでうなずいた。彼の手から、運動用のマットがぱさりと落ちた。 「ヴィクトル……」 「どうしたんだい?」 「…………」  勇利はいきなりヴィクトルに抱きついた。 「ゆ、勇利?」  ヴィクトルが目をまるくする。勇利は彼の肩口に頬をこすりつけ、まぶたを閉じてたまらないというように叫んだ。 「むり!」 「え?」  ヴィクトルが、何を言われたのかわからない、というように瞬いた。 「むりなんだ!」  勇利はヴィクトルを見上げて訴えかけた。 「な、何が?」 「むり! 氷に行きたくない! ぼくこわい!」 「えぇ!?」 「もういやだ、耐えられない、ヴィクトル、助けて。助けてよ!」  勇利は子どものように癇癪を起こしながら、ヴィクトルに夢中になってすがりついた。 「全日本選手権には付き添うからね」  ヴィクトルは当然のようにきっぱりと言った。勇利は驚いてヴィクトルの腕をつかんだ。 「なに言ってるの?」 「勇利こそなに言ってる? 俺が行かないとでも思ったのか?」  勇利は困惑してヴィクトルをみつめた。グランプリファイナルでエキシビションを終え、しあわせな気持ちで夜を過ごした翌朝だった。ヴィクトルは復帰宣言をしたばかりで、ロシア選手権に出場するという。当然彼はロシアのリンクで練習しなければならない。勇利はそのことはよくわきまえていたので、「話がある」と言われたとききちんと覚悟していた。しかし、ヴィクトルは勇利が思った通りのことを説明したあと、「全日本選手権には行く」と言ったのだった。 「そんなの無理だよ」  勇利はかぶりを振った。全日本選手権とロシア選手権は、確かに日程はずれている。しかし、それはほんのわずかだった。勇利に付き添うとすれば、ヴィクトルは試合のあと、すぐに日本を発たなければロシア選手権に間に合わない。そんな慌ただしいことをヴィクトルにさせられないし、それでは練習時間も足りないだろう。 「無理じゃない」  ヴィクトルははっきりと言った。 「やると言ったらやる。勇利に金メダルを獲らせるし、俺ももちろんそうする」 「ヴィクトルがいなくてもちゃんとぼくはやれるよ」  勇利は一生懸命ヴィクトルを説得した。 「そんなに心配しないで。ぼくだってこころをきめてるんだ。今回は別々にがんばろうよ」 「勇利。俺は何もおまえを信用していないから行くと言ってるわけじゃないんだ」  ヴィクトルはほほえんで勇利の頬を撫でた。 「俺は勇利のコーチだから」  勇利ははっとした。 「だから行くんだ。生徒の試合に付き添わないコーチなんていないだろ?」 「……でもそれは、都合がつくならの話だよ。ほかにも教え子を抱えているコーチなら、全員の試合についていくのは難しいし……」 「俺の生徒は勇利ひとりだ」 「そうだけど、いまのはたとえだよ。ヴィクトルはほかに生徒はいないけど、ヴィクトル自身が選手で、だから、」 「だが都合がつかないわけじゃない」 「ヴィクトル聞いて。おねがいだから。ぼくはヴィクトルの選手復帰をとても喜んでるんだ。ヴィクトルには勝ってもらいたい。コーチとしてのヴィクトルが必要ないと言ってるんじゃない。ただ、そのときに応じて適切な行動をとったほうがいいって──」 「勇利」  ヴィクトルの長い指が勇利のくちびるにふれた。勇利は口を閉ざした。 「俺は、自分の試合があるから勇利に我慢してくれなんて言わないよ」  ヴィクトルの青い瞳がいたずらっぽく輝いた。 「できることはする。すべてだ。簡単なことじゃないのはわかっている。でも俺だって覚悟はしてるんだ。選手もコーチもどっちも本気でやる。コーチの俺は、勇利をひとりで試合に出すなんて責任のないことはできない。そんなことをしたら、選手の俺は、気がかりで練習なんて落ち着いてこなせないだろう。それなら勇利と一緒にいたほうがいいにきまっている。大丈夫、心配しないで。試合会場の近くにリンクを借りて、俺も練習はするよ。日本はリンクが少ないね。すこし不便だ。だが、もう見当はつけてあるし、俺はできると思っている」 「ヴィクトル……」 「勇利。俺がそうしたいんだ。聞き分けのいいことを言っていないで、素直にうれしいと喜んでくれ。勇利が喜んでくれたなら、俺はやる気が出て、金メダルなんて簡単に獲れるんだから」  ヴィクトルはにっこりした。 「きみに惚れたやつは単純な男なのさ。愛する子のほほえみひとつで舞い上がって、なんでもできてしまうんだ」 「──ヴィクトル」  勇利はヴィクトルにぎゅっと抱きついた。ヴィクトルは笑って勇利を抱き返し、「ほんの十日だけど、お別れだね。ヤコフにすべりを見せて徹底的に小言をもらったら、すぐ勇利のところへ飛んでいくよ」と約束した。勇利は言葉もなくうなずき、ヴィクトルの言った通り、全日本選手権で彼に再会した。  ヴィクトルが来てくれたことは、もちろんうれしかった。全日本はひとりだ、と思っていたのでなおさらだ。勇利は自分でも笑ってしまうくらいにはしゃぎ、気持ちを抑えられなかった。気分が高揚し、なんでもできるような気がした。公式練習でリンクに顔を出したとき、みんなが勇利とヴィクトルに注目したけれど、勇利はヴィクトルばかり見ていて、そんなことには気づかなかった。 「勇利、いいよ、すばらしい。すこし会わないあいだにまたうつくしくなったね。きみの成長をそばで見守れなかったのは残念だ。もうロシアに帰るのはよそうかな」 「ばか」  そんなヴィクトルの軽口に勇利は陽気に笑い、彼の腕に手を添えてじっとひたむきにみつめた。ヴィクトルはいつだって優しい目で勇利を注視し、「おまえがいちばん綺麗だよ」とささやいた。  勇利は、これまでにないほどよい気持ちだった。試合でこんなこころもちになったことはないかもしれない。いや──ない、と断言できる。調子がよく、何もかも上手くいく気がした。  あれ、と思ったのは、ショートプログラムのために選手廊下を歩いているときだった。彼はそこで���ようやく自分がまわりの関心を集めていることに気がついた。なんで、と困惑した。いままでもこうだっただろうか? 全日本選手権の雰囲気ってどんなだっけ? 去年のことが思い出せない。昨季は大変だったから。その前はどうだろう? ぼくは──えっと──。 「勇利、どうかした?」  ヴィクトルが勇利の顔をのぞきこんだ。勇利はフェンスにもたれかかり、ぼんやりとヴィクトルを見た。ヴィクトルがぎゅっと勇利の手を握った。 「今日もおまえがいちばんうつくしい」  ヴィクトルがささやいた。 「綺麗だよ、勇利」 「う、うん──」  勇利は微笑した。ヴィクトルが優しく勇利の髪を撫でつける。 「そう。そうやってほほえむんだ。勇利の魅力をみんなに見せつけて」 「うん」 「どうした? 緊張してる?」 「ううん、大丈夫だよ」  ヴィクトルが勇利の指輪に接吻した。勇利は彼に手をあずけ、深呼吸をした。 「ぼくを見ていて」 「ああ、目を離さないよ」  不安は消えていた。やはりヴィクトルの力は絶大だ。彼はいつでも勇利に勇気を与えてくれる。大丈夫。グランプリファイナルの緊張にくらべたら、これくらい──。  勇利の演技はすばらしかった。選手も観客も彼の妖艶なプログラムにうっとりと見蕩れ、夢中になり、釘付けだった。だが、だからこそ──たったひとつの失敗が彼らをはっとさせた。  転ぶ、と思ったときにはもうどうしようもなかった。勇利は最後の四回転フリップで転倒した。だが、転倒したからといっていちいち落ちこんではいられない。こんなのはよくあることだ。勇利はすばやく立ち上がり、演技をしっかりとやり通した。 「ヴィクトル、ぼく──」 「いいよ。大丈夫だ。よかった」  ヴィクトルは勇利を抱擁して出迎えた。 「最後は惜しかったね。集中力が途切れた? 悪くなかったんだが」 「ごめんなさい、よくわからなかった。呼吸が合っていなかったかもしれない。でも──」 「大丈夫さ。あとで見直そう。演技自体はよかった。ファイナルのときよりいい点が出るよ」  ヴィクトルの言う通りだった。転倒はしたけれど、ジャンプの��とばかり気にしながら踊ったあのときよりも、得点は上だった。百点を超えている。 「ほらね。もう誰も勇利を追い越せないよ。ショートもフリーも一位で金メダルを獲ろう」 「ヴィクトルったら……、まだきまったわけじゃないよ」  勇利はほっとしていた。よかった、転倒はしたけど最低じゃなかった、と思った。けれど彼は、どこかもやもやしたものを胸に抱えていた。気持ちが晴れない。失敗してしまった、と気になった。みんな期待していたのに。完璧な演技が見たかったのに。不足のない四回転フリップを見に来たのに──。 「思いつめた顔しないで。すごくよかったから」  ヴィクトルはキスアンドクライで勇利を抱き寄せ、頬にくちびるを押し当てた。それからぽんぽんと肩を叩いた。勇利はほっとしたけれど、表情はどこか硬かった。  廊下を歩くとき、着替えをするとき、練習をしているとき。大勢の選手が自分たちに興味を示していることを勇利は意識した。歴代最高得点を取った勝生勇利、そして彼のコーチの世界王者ヴィクトル・ニキフォロフ。ふたりは注目の的で、誰もが羨望やあこがれのまなざしを向けていた。ふたりとも綺麗だ、お似合いだ、という声も聞こえた。勇利はだんだんこわくなってきた。  みんななんでぼくのことをそんなふうに見るの? ぼくはただの、どこにでもいるフィギュアスケート選手だよ。そんなに期待しないで欲しい。ぼくはそんなふうに見られるようなスケーターじゃない。すぐに泣くし、不安もあるし、四回転フリップだって失敗した。そうだ、四回転フリップ。フリーこそ完璧な演技を見られるとみんな心待ちにしてるんだろうな。あの歴代最高得点みたいな点数が出ると信じてるんだ。あんなの、本当に出せるんだろうか。ぼくがやったことなの? ああいう得点は、ヴィクトル・ニキフォロフじゃなきゃ無理なんじゃないの? だって昨日だってぼくはジャンプで失敗して──。  フリースケーティング当日、勇利はすっかりおかしくなってしまった。まわりの目が気になって演技のことを考えられない。勇利くんだ、勇利くん、綺麗、すてき、かっこいい、どんなプログラムを見せてくれるんだろう──そんな視線を向けられることが苦しくて仕方なかった。できないんだ、ぼくは、と思った。去年だって優勝すると言われてたのに十一位だった。きっと今回もぼくは──。  誰にも見られたくなかった。だからヴィクトルに頼んだ。人のいないところに連れていって欲しいと。ヴィクトルはいつだって勇利の望みをかなえてくれる。勇利は彼とふたりきりになった。途端に、感情があふれ出た。我慢ができなかった。 「むりなんだ!」  勇利はわめいた。 「ヴィクトル、助けて!」  勇利がぐすぐすと鼻を鳴らしながら呼吸していると、ヴィクトルが驚きからさめたように髪を撫でてくれた。勇利は「うぅ~っ」とうなり声を上げた。 「勇利……、そんなに不安だったのかい?」 「……うん」  勇利はこっくりとうなずいた。するとヴィクトルが笑い出した。勇利はむっとした。なに笑ってるんだよ。ぼくがこんなにこわくて心配してるのに! 「ヴィクトル、ひどくない!?」  勇利は勢いよくおもてを上げ、涙を溜めた目でヴィクトルをにらみつけた。 「ごめんごめん」  ヴィクトルは愉快そうにしている。 「だって、世界のトップにいる勝生勇利が、国内大会でそんなにおびえるなんて……」 「ぼくが試合で不安になっちゃおかしい!? むしろいつもこんなのですけど!」 「いや、でも、これはなかなかのものだよ」 「なに感心してるんだよ!」  勇利は口をとがらせて抗議した。 「助けてよ。どうにかしてよ。ヴィクトルぼくのコーチだろ!」 「その通りだね」  ヴィクトルは笑いながらうなずき、勇利が落としてひろがったマットに腰を下ろした。勇利は彼の膝にのり、両手と両脚を使ってしがみついた。 「うー……」 「ワオ、これ知ってる。ダイシュキホールドって言うんだろ」 「喜ぶところじゃないんだよ!」 「はいはい」  ヴィクトルの手が背中にまわり、ぽんぽんとそこを叩いてくれた。勇利はほっとして息をつき、ヴィクトルのばか、とつぶやきながら拗ねた。 「勇利は何がそんなに不安なのかな?」  ヴィクトルがほほえんで尋ねた。 「ぜんぶ」 「ひとつひとつ挙げていこう」 「もうぜんぶだよ。ぜんぶだめなんだ」 「たとえば?」 「なんかみんなあこがれの視線でぼくを見てくるし」 「うん。そうだろうね」 「ヴィクトルとぼくに注目して、ひそひそ話をしてるし」 「褒めてるんだよ。俺たちがお似合いだって」 「みんな、ぼくの一挙手一投足がすべての人に影響を与えるかと思ってるような態度だ」 「実際、勇利はすばらしいからね」 「ぼくがちょっと水を飲むだけでも、まるですごいプログラムを終えたみたいな溜息が漏れるんだ」 「勇利が水を飲むところはセクシーだ」 「ぼくのジャージの着方や、スケートシューズの紐の結び方まで演技の一部みたいに思ってる」 「トップ選手についてはこまかいことが気になるものだ」 「ぼくはヴィクトルじゃないのに」 「彼らにとっては同じようなものなんだよ」 「それが納得いかないし」 「すぐ慣れる」 「それに、それに──」 「うん、なんだい?」  勇利は、さらにぎゅうっと強くヴィクトルにしがみついた。 「みんな、ぼくが勝って当たり前だと思ってる!」  怒ったように言い、勇利は口をとがらせた。 「ぼくが負けるわけないって思ってる! そんなはずないって!」 「俺もそう思ってるよ」 「ヴィクトルとはちがう。ヴィクトルには、なんていうか……信じてもらわなくちゃぼくがいやだけど……だけど、見てる人全員にそう思われるのは困るんだ。重荷なんだ」 「うん、勇利はそうだろうね」 「みんな、完璧な四回転フリップが見たいって思ってるし……」 「俺も見たい」 「とにかく、そういう……そういうことが全部いやなんだ!」  勇利は叫ぶとヴィクトルに頬をすり寄せた。 「いやなの! できないんだ! ぼくは去年だって期待されてたのに十一位だったし、その前は、今季こそはグランプリファイナルに行けるだろうって何度も言われたのに無理だった。この試合だってだめかもしれない。ショートではクワドフリップを失敗したし……」 「ささいなことだ」 「そうかもしれない。でもいやなんだ」  勇利は頑固に言い張った。 「やだ。できない!」  それきり口をつぐんでヴィクトルにもたれかかる。ヴィクトルは相変わらず笑いながら勇利の髪を梳き、ぽんぽんと背中を叩いた。 「勇利、よく聞いて。勇利は世界記録を持つ選手なんだよ。すごいスケーターなんだ。どうしてそんなにまわりを気にするんだ?」 「そんなの関係ない。期待されても困る。信じ切った目で見ないで欲しい」 「めんどくさいなあ、もう」  ヴィクトルは楽しそうだった。何がおもしろいんだ、と勇利はふくれた。 「でも、そういうところがかわいいし、好きだよ」 「なんだよそれ……」 「それにうれしい。勇利はいままで、自分の中だけでいろいろ考えて、いやだったり不安だったりすることがあっても俺に言ってくれなかったからね。俺相手なら何を言ってもいいさ」  勇利はヴィクトルにからませた脚を動かし、かかとでヴィクトルの腰をぐりぐりと押した。ヴィクトルが声を上げて笑った。 「そんなに見られたくないなら、出番が来るまでここにいよう。ふたりで隠れていよう。俺たちの仲は誰にも邪魔させない」 「そういうこと言ってるんじゃないんだよ」 「あれ、そう? なんだかんだいって、俺とふたりきりになれないから拗ねてるんだと思った」 「あのねえ」  勇利はぱっと顔を上げた。陽気なヴィクトルと目が合った。彼のいたずらっぽい瞳を見ると、勇利は話す気が失せて、ふくれつらでヴィクトルをにらんだ。ヴィクトルはほほえんで勇利の頬や鼻先に接吻した。 「何も考えなくていいよ」  ヴィクトルが言った。 「何も考えなくていい」 「……うん」  よしよし、とヴィクトルがつむりを撫でてくれる。勇利はぼんやりと尋ねた。 「ヴィクトルはいま、なに考えてる?」 「そうだな、勇利がめんどくさい性格でかわいいなっていうことと」 「怒るよ」 「それから……、やっぱり付き添ってよかったなということ」  勇利は目を伏せてつぶやいた。 「……甘えてるんだよ」  ヴィクトルが勇利と額をこつんと合わせ、物穏やかにささやいた。 「もっと甘えていいんだよ」 「…………」 「もっとわがままを言っていいんだ」 「でも……」 「勇利は自分に厳しすぎる。それはいいことだけど、俺の前ではそうじゃなくていい。俺は勇利のコーチだからね」  勇利は眉を下げて笑った。 「選手のヴィクトルもわがままを言う?」 「言うよ。ヤコフに訊いてみるといい。選手の俺は、勇利のこんな発作、かわいく思えるくらい好き勝手やってるんだから」 「そうなの?」 「そうだよ」  ヴィクトルはうれしそうに笑った。 「勇利、もうすぐ、そんな俺を目の当たりにできるね」  全日本選手権は、勝生勇利の優勝で幕を閉じた。勇利は拍手喝采を浴び、勇利が金メダルをかけた写真と、ヴィクトルが金メダルにキスしている写真が同じくらいの大きさで新聞に掲載された。試合��あとは、握手して欲しいとかサインが欲しいとかいう選手がたくさんいて大変だった。クロージングバンケットでは写真を一緒に撮るために列ができるほどで、勇利は勘弁してもらいたいと思ったけれど、いつでもヴィクトルがそばに控えて咳払いをするので、かたい笑顔で応対するしかなかった。 「おどしてこないでよ」 「勇利、ファンサービスはいつまで経っても上達しないね」 「ヴィクトルとはちがうんだよ」 「一生懸命握手してる勇利はかわいい。俺も並ぼうかな」  しかし、バンケットは楽しかったし、勇利はその夜ぐっすり眠った。チェックアウトは遅めに設定してあったので、ゆっくり寝坊しようと思っていたのに、勇利は考えていたより早い時間に起こされた。 「勇利、いつまでのんきに寝てるつもりだい? 早く早く」 「んー……なに……?」 「俺もちょっと寝過ごした。まずいね。食事はあきらめよう。とにかく着替えて。顔を洗う!」 「なんだよ、もう……ぼく眠いんだけど……」 「あとで俺の胸で眠らせてあげるよ。いまは目をさまして」 「いまベッドで寝たい」 「薄情だな!」  ヴィクトルがこんなに急いでいるのは珍しい。何なんだ、と思ったけれど、そうか、ヴィクトルはロシアにすぐ帰らなきゃいけなかったんだ、と勇利は思い出した。でもなんでぼくのことまで急かすんだろう……。 「ヤコフにどやされる」 「がんばって」 「勇利もがんばるんだよ。ほらおいで」 「空港は成田?」 「そうそう。行くぞ!」 「えぇ……」  タクシーの中でヴィクトルは腕時計をにらんでいた。何時の便か尋ねると、十三時過ぎだという。 「ぎりぎりだね」 「勇利が寝坊するからだ」 「ヴィクトルだって寝過ごしたんでしょ」  だいたいぼくただの見送りだし、と拗ねていたら、空港に着くなり、「はい」と切符を渡された。 「なにこれ」 「なにって勇利の切符だよ」 「なんで!?」 「言ってなかったっけ? 勇利も一緒に行くんだよ」 「聞いてないっていうか意味わかんない! 行かないよ!」 「心配いらない。ちゃんとリンクは使えるようにしてあるから。ロシア選手権が終わったらふたりで長谷津に帰ろうね。年末年始は日本で過ごそう。日本人ってそうするものなんだろ?」 「いやいやいや、ロシアには行きませんから」 「帰ったら俺もすぐ練習だよ。一緒にがんばろうね」 「だからね、ヴィクトル」 「ロシア選手権の会場はチムピオーンなんだよ。楽だろう? 勇利は俺の家に泊まればいい。泊まればいいっていうか住めばいい」 「勝手にきめないで」 「ほら、急いで!」  ヴィクトルに手を引かれ、勇利はよろけながら、「ヴィクトル!」と抗議するように呼んだ。ヴィクトルは振り返り、にやっと笑った。 「選手の俺はわがままだって言っただろ?」 「え……」 「もうすぐそんな俺を体験できるって話したじゃないか。早速見られてよかったね、勇利!」 「ちょっと!」  なおも抵抗しようとする勇利をヴィクトルは正面からみつめ、頬を両手で包みこんでささやいた。 「俺、今日誕生日なんだけど」 「ずるくない!?」 「勇利、訊いてくれたよね? プレゼントは何が欲しいって。あのとき俺、欲しいもの言わなかったよね」 「そ、それは、誕生日前にお祝いはしないっていうから……」 「今日は誕生日前じゃないよ」  ヴィクトルはほほえんだ。 「俺、プレゼントが欲しいなあ」 「うっ……」 「勇利に優しくしてもらいたいなあ。勇利がいないと、俺の愛が奪われて力尽きそうだなあ」  ずるい。ヴィクトルって本当にわがままだしどうしようもない。勇利は観念した。 「わ、わかったよ……行くよ」 「ありがとう。勇利ならそう言ってくれると思ったよ!」  言い終えるなり、ヴィクトルは勇利にキスをした。 「ばか! みんな見てるよぉ!」  勇利は数日ヴィクトルの家に落ち着き、そのあいだ、ヴィクトルの言った通りチムピオーンスポーツクラブのリンクを使わせてもらい、ヴィクトルの練習を熱心に見学した。すぐにロシア選手権があって、勇利はヴィクトルに「俺のチームにいるんだよ」と言い聞かせられた。 「ぼくがいてもいいの?」 「いいんだよ。はい、許可証」 「何を着ればいいの?」 「ジャージがあるだろ?」  日本のナショナルジャージなど着られないではないか。ヴィクトルはまったくわかっていない。勇利は練習用の無難なものを選び、本当に一緒にいてよいのだろうかとおびえていた。しかし、ヴィクトルのファンたちはヴィクトルの姿をみつけるなり熱狂的に騒ぎ、その声に交じって、なぜか「ユーリ」という名前も聞こえるのだった。勇利はユーリ・プリセツキーのことだと思っていたのだが、どうもちがうようである。 「俺の愛してる子だから歓迎一色なんだ」  本当だろうかと疑ったが、実際、そんな雰囲気だった。 「これで春からロシアへ来るのがこわくなくなっただろ?」  ヴィクトルが得意そうに言い、勇利は、このひとはただのわがままでぼくをここへ連れてきたんじゃなく、そんなことまで考えてくれていたんだと感激した。 「勇利は俺の精神安定剤だからね。離れちゃだめだよ。勇利がいなくなったら俺はがたがたになりそうだ。勇利がいれば勝てる」 「ヴィクトルは何があっても勝つよ」 「いいね、それ。俺より俺が勝つと信じてるって感じだ。ヤコフ、俺の付き添いはいいよ。勇利がいるから」 「ヴィクトル、なに言ってるの?」  勇利はヤコフの視線がちくちくと突き刺さるようで肩身が狭かった。ヤコフはとがめる気はないのかもしれないけれど、勇利の気持ちではそうは受け取れなかった。 「わかっとるのかヴィーチャ。もし負けたらまた連盟やスポンサーが」 「わかってるよ、わかってる。俺がなんのために勇利を連れてきたと思ってるんだ?」 「カツキの話はいましていない」 「ヤコフはわかってないんだから」  勇利がリンクサイドから見守る中、ヴィクトルはすばらしい演技を披露し、当たり前のように勇利をキスアンドクライへ呼んだ。ショートプログラムではヤコフもそばにいたけれど、フリースケーティングでは勇利だけでよいと言い切った。 「俺の前がギオルギーで俺のあとがユリオだ。ヤコフは忙しいだろ? 大丈夫だから。勇利がいればいいんだ俺は」 「ヴィクトル、あのね、そういう問題じゃないから……」 「じゃあどういう問題だ?」  ヴィクトルは笑っていた。  フリースケーティング当日、演技前のヴィクトルは勇利の耳元にくちびるを寄せ、低い声でささやいた。 「誰もいないところへ行きたい」  勇利はうなずいた。ヴィクトルだって、滑走前はひとりになりたいだろう。 「いいよ。ヤコフコーチには言っとく」 「そうじゃない。おまえは来るんだ。いまのは誘いだよ。勇利のまねをした」 「え?」  ヴィクトルは勇利を更衣室へ連れていくと、ベンチに座らせ、彼も勇利のほうを向いて座った。 「勇利、あれをやってくれ」 「なに?」 「ダイシュキホールド」 「はあ!?」  何を言っているのだ、この真剣なときに。勇利は「そんなのやだよ!」と拒絶した。 「勇利、いいのか? 勇利がダイシュキホールドをしてくれないと俺はとんでもない結果になるかもしれないよ。勇利、そのとき後悔しない? ああ、あのときヴィクトルにダイシュキホールドをしてあげればよかった、そうしたらヴィクトルは……」 「わかったよ! するよ! おどしてこないでよ!」  勇利は自棄ぎみに叫んで、ヴィクトルにぎゅうっと抱きついた。ちゃんと脚もからませてしがみつく。ヴィクトルが機嫌よく笑った。 「ああ、やっぱり。これ、安心するね」 「どういう感性なんだか……」 「勇利だって試合前、これで精神を安定させてたじゃないか」 「あれはべつにだいしゅきホールドのつもりでしたわけじゃ……」 「やった!」 「なに?」 「勇利に言わせたかったんだ。ダイシュキホールドって」 「ヴィクトル、どうかしてるんじゃない?」  勇利はヴィクトルの胸に頬をすり寄せた。 「あのとき、勇利を抱きしめながら、勇利は俺に安心させて欲しいんだろうけど、俺もこれ安心するなあと思ったんだ。だから試合前にはやってもらおうときめていた」 「ヴィクトル、ぼくをロシアに慣れさせるために連れてきたんじゃないの? だいしゅ……んん、ホールドの要員なの?」 「ちゃんと言ってくれ」 「ぼくはこれをやるためにロシアまで来たのか……」 「いいだろう」  ヴィクトルがいたずらっぽく笑った。 「ものすごく意味のあることだろ?」  勇利は試合前は話をしたくない性質だ。ヴィクトルはそれをわきまえているので、声をかけてくることはない。しかしヴィクトルは、自分の出番まで、いつも通り明るい様子でおしゃべりを続けた。勇利はうんうんと彼の言い分を聞いていた。途中、ユーリが何か用があったのか更衣室をのぞいたが、ヴィクトルに熱烈に抱きついている勇利を見て、ものすごい顔をして扉を閉めた。  ヴィクトルは時間になると、「そろそろかなあ」と立ち上がり、勇利の手を引いてリンクサイドへ行った。ヤコフがギオルギーの演技のあとヴィクトルのところへ来たが、ヴィクトルは「大丈夫だよ」と言っただけで勇利に寄り添い、勇利をじっとみつめていた。 「勇利、俺の指輪にキスして」 「うん」  ヴィクトルの演技のあとは、ヤコフはユーリに付き添い、キスアンドクライには本当にヴィクトルと勇利しかいなかった。昨日も思ったけれど、自分以外のキスアンドクライに参加するなんて初めてだ。それがヴィクトル・ニキフォロフのキスアンドくらいだなんてすごい。ヴィクトルは終始笑顔で声援に応え、勇利の腰を優しく抱いていた。こんなことをしていてあとで彼が叱られないかと勇利は気になったけれど、気持ちは高揚していた。自分の得点が出るときよりどきどきしているかもしれない。  結果が発表された瞬間、勇利は両手に頬を当ててヴィクトルを見た。ヴィクトルは笑顔で「勇利!」と叫んで勇利を引き寄せ、「ダイシュキホールドして!」と言った。勇利は大歓声の中、ヴィクトルに夢中で抱きついた。ヴィクトルが勇利にキスした。その様子はロシアじゅうのテレビに放映された。  ヴィクトルは堂々と優勝を飾り、彼の勝利を示すどの写真にも、勇利が一緒に写っていた。ヴィクトルが勇利を離さなかったからである。  ロシアのスケート連盟も、ヴィクトルのスポンサーも、勇利がそばにいさえすればヴィクトルは脅威的な強さを発揮すると学んだらしい。ロシアへ渡ったあとの勇利は、まったく快適な生活を送り、中でもヴィクトルのスポンサーからはかなり丁重に扱われた。ヴィクトルのことをよろしく、と彼らは笑顔で頼んでくるのである。わがまま勝手な男だが見捨てないでやってくれ、と言われるとそわそわしてしまう。 「俺が勝てば彼らの企業の印象や商品の売り上げはよくなるからね。もちろん彼らは俺を勝たせたいし、俺を操縦できるのは勇利しかいないと思われてるんだよ」 「あのさ……、それ、もし世界大会でぼくがヴィクトルに勝ったら、彼らに憎まれるってこと?」  さあね、とヴィクトルはくすくす笑った。 「でも勇利がいる限り俺は負けないからね」 「ぼくにだってすばらしいコーチがいるんだからね。負けないよ」 「すばらしいコーチがいても、試合前には不安になるらしいじゃないか」 「あれは習慣みたいなものなの! ぼくのコーチはその不安���とりのぞいてくれるんだから!」 「ダイシュキホールドをさせて癒してあげることでね」 「ヴィクトルは日本で変なことばかりおぼえてきたね!」  その後、インタビューで、「なぜ慌ただしい日程のロシア選手権にユーリ・カツキを連れてきたのですか?」と訊かれたとき、ヴィクトルは「ダイシュキホールドのためだよ」と最高の笑顔で答えた。
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2ttf · 13 years ago
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spiritworldcommunication · 6 years ago
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インターネットからの脱出
2018/4/25発行 ZINE"霊界通信 2018 S/S Issue"収録 by gandi
Escape from the Internet
ぼくが初めてインターネットに触れたのは15年ほど前のことだ。ちょうど21世紀になりたてくらいの頃だろうか。当時出来たての情報カリキュラムの授業での出来事だ。少し起動に時間のかかる箱型の機械のスイッチを入れると、テレビ型のモニターの向こう側から世界中のあらゆる情報が飛び込んでくる。その斬新さに、ぼくは舌を巻いた。しかもその情報がすべて生々しい。なにかがテレビとは明らかに違う。 ぼくはテレビが嫌いな子供だった。今でこそ落ち着いてきたものだが、当時のテレビの演出はとにかく過剰で、ギラギラした悪趣味なセットの前で空疎な会話をする芸能人たちの姿にはとにかくウンザリするばかりだった。人の車を壁にぶつけて壊して喜ぶようなノリにも全くついていけなかったし、ディレクターの指示で拉致同然に、突然半年間も海外を旅させるような嗜好にも「こんなことが許されるのか」と子供ながらに怒りを覚えた(たとえそれが口裏合わせ済みのことだったとしてもだ)。そしてそれらの行動に何一つ意味はない。彼らの行動原理は「ノリ」だけで、洞察に基づいたものがない。徹底的に空疎なのだ。 空疎なテレビの世界の中でも、群を抜いて空疎だったのはひな壇の芸人たちだった。彼らは空疎さという一点において洗練されつくしていた。「なんでやねん」と投げられる言葉に、タイミングよく再生される乾いた観客の笑い声。「なんでやねん」。彼らが本当にそう思っているのか、かなり疑わしかった。「なんでだよ?」でもその「なぜ」を正面切って考えようとする人間は、そこには一人もいないように見えた。 (※もっとも、その空疎さこそなんでも重苦しく考えたがる彼らの前の世代への意図的反抗なのだと分かったのは、ずっと後になってからの話だ) しかしインターネットは違った。誰もが手作りの簡素なホームページを作り、それぞれが勝手なことを論じていた。そこには「なんでやねん」というツッコミを入れる人間はいない。それゆえ誇大妄想としか思えないことを100ページ以上に渡って、延々と書き連ねているような人も少なくなかった。誇大妄想。 テレビだったら芸人の「なんでやねん!」の一言でかき消されたに違いない。しかし人の誇大妄想の中には、社会を抜本的に変革してしまうような考えがしばしば含まれている。たとえば革命家。革命家は周囲の冷笑を意に介さず、空気も読まずに延々と妄想を深め続ける。すると次第に感化される賛同者が出てくる。保守派からすれば狂人に思えない賛同者たちが。 息苦しい日々の中で、ぼくはインターネットに光を見出した。 ぼくはテレビと同じくらい学校の雰囲気というものが嫌いだったが、それは教室がテレビの相似形のように見えたからだ。 端っこの席で、目立たないが誰も思いつかないようなことを考えているヤツの考えは、いつだって声がデカくてノリがすべての野球部の声にかき消される。その身も蓋もない事実に、ぼくはホトホトウンザリしていた。この構造はずっと変わらないに違いない。きっと大学でもそう。社会に出てもそう。死ぬまでそう。いつか全部叩き壊す。そうでなければ刺し違える。そんな風に自分に何度も言い聞かせなければ、グレてしまっていただろう一少年に、インターネットはこっそりナイフを渡してくれたのだ。ぼくは友人たちへ 「テレビよりインターネットの方が全然面白いぞ」と触れ回った。友人たちは興奮するぼくの話を、肯定するでも否定するでもなく聴いてくれた。インターネットが面白いということは少しずつ広まり始めていた。 率直に言って、ぼくはインターネットの「世界中の情報がリアルタイムで入ってくる」という側面は、そこまで重要ではないのではないかと思う。それは既存のメディアでも出来ていたことなのだ。インターネットの本当にクリティカルな点は「人間の生々しい声が、誰にも検閲されないまま聞ける/言える」という点にある。それも平等にだ。どんなに虐げられていた者にも、数千円のスマートフォンさえあれば平等にその機会はやってくる。
誰がジャンクな記事を量産しているのか
だから生々しい声が聞こえなくなったら、そこでぼくのインターネットへの関心は尽きる。聞いたこともないような考えや、社会によって巧妙に隠された呼び声を聞くために、ぼくらは本を読みネットを見る。決して誰かが仕込んだ一般論を聞くためじゃない。ぼくは「失敗しない生き方をするための十の方法」なんて記事を見かけるたびにいつもウンザリしているが、こういう記事は一体誰が書いているのだろう?全く失敗しなかった人だろうか。それとも派手に失敗した人だろうか。 あまりに不思議に思って周囲にこぼしていたら、知人の大学生が書いていた。同級生やサークルの仲間も結構な割合でやっているという。 バイト感覚で家計の足しにしているのだそうだ。 1文字0.1円。2000文字程度の記事を10個仕上げて2000円貰うんです、と彼は言う。プロのライターが最低1文字3円からということを踏まえると信じられない値崩れだ(もっとも最近はプロの現場でも1文字1円というケースが珍しくなくなったが)。 そんな金額ならスーパーでレジ打ちした方がずっと効率がいいように思えるのだが、仲間内のパーティに出席できたり、就活のときネットメディアに関わっていたことが有利に働いたりと、色々とメリットはあるらしい。「ちょっとした承認欲求や仲間内で意識の高さを演出するために、」 場合によっては損得度外視で引き受けることもあるという。 しっかり見ていれば分かることだが、中には高校生が書いているケースもある。記事の最後に「この記事を書いた人」というツイッターリンクが付いていて、そこに行くと高校生だということが分かる。 なるほどこれらの記事は(誰もがうすうす気づいてはいるだろうが)プロではなく文章の素人がタダ同然で書いているものなのだ。インターネットの記事が人に見てもらえるようにするには、内容よりもグーグルのロボットから高い評価を受けるためだけにとにかくコストを抑え、量産することが大事だ。そして言うまでもないことだが1文字0.1円では、一つ一つの記事に真剣に向き合う時間はない。 必然的にすでにインターネットに載っている文章をコピー&ペーストし、適当にリライトするという作業になる。もちろん直接取材や、図書館に行って原典を確認するなんてことはあり得ない(つまり、何かのきっかけで一度間違った情報がインターネットに掲載されると、永遠に誤情報がコピーされ続けるということになる)。著者は自分の考えを述べようにも、記事が問題としている内容に、真剣に向き合って考えているヒマはない。そもそも書かせている側が、著者に対して端から何も期待していないのだ。 こうした記事が、毎日数千、数万とインターネット上にアップされている。多くの場合は記事と見せかけた広告で、そうでなければ広告収入のために書かれたテキストだ。記事の書き方はこう。「ランキング形式のまとめ記事にしてください。まず1位と2位に、定番のA社とB社のアイスクリームを挙げます。そして3位くらいにクライアントさんのこの新作アイスクリームをランクインさせてください。1位だと広告だって思われてしまうので、3位くらいがよいでしょう。4位以降は適当でいいです」。もちろん、ぼくは必ずしも広告が悪いと言っているわけではない。問題は企業が、あたかも主流的意見であるかのような記事もどきを、ジャンクのように量産することにある。 ぼくらは日々これらの量産されたジャンク記事に囲まれて生活している。好もうと好まざろうと、スマートフォンにニュースアプリやツイッターをインストールしている限り、絶対に目にすることになる。グーグルで何かを検索しても、個人のサイトやブログにたどり着くケースは今や稀だ。インターネットの笑ってしまうような(しかしひょっとすると社会を揺るがすかもしれない)誇大妄想は、十年の月日をかけて、当たり障りのない一般論を装った、どこかの企業広告へとすり替えられたのだ。 こうしたゴミのような広告の山から逃れたい人はひょっとするとインスタグラムのような、社会性とあまり関係のないメディアだけを見るようになるのかもしれない。インスタグラムはアカウントのジャンク化を恐れて、拡散機能をあえて弱めにするなどの対策をしているようだ。だが言ってしまえば、それは騒がしい広告記事から耳を塞いだだけのことで、決して生々しい声を取り戻したというわけではない。 そしてこうしたジャンクな記事は、恐らくあと五年もしないうちに人工知能が書くことになるだろう。人工知能なら、もっとうまくやるに違いない。ビッグデータから得た集合的無意識──当たり障りのない一般論や、何かのきっかけでセレブが発言した、流行の考え方──を、それらしい言葉でまとめて無限に生産するのだ。しかしそれは、あの、テレビや雑誌といった旧メディアが作っていた空疎な時間と、一体何が違うというのか。
メリークリスマス!と言えないアメリカ
ジャンクな記事が生まれる要因は他にもある。世界的なポリティカル・コレクトネスの流行だ。ポリティカル・コレクトネス(政治的な正しさ)とは「 政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語のこと(Wikipedia)」とある。 ポリティカル・コレクトネスの観点からすると、たとえば「看護婦」という言い回しは男性がその職業につけないイメージを与える可能性があるので間違っており、男女ともにイメージすることができる「看護士」と言い換えるべきということになる。同様に「保母」は「保育士」とすべきだし、「肌色」は人種的配慮に欠けるので「ペールオレンジ」に言い換えるべきとするのがポリティカル・コレクトネスの考え方だ。 この考え方は確かにある程度まで間違っていないように思えるのだが、少し考えると行き過ぎは文化を破壊しかねないということが安易に想像つく。例えば「メリークリスマス」という言葉は、宗教的配慮に欠けるという観点からすでにアメリカでは 「ハッピーホリデイズ」と言い換えられている。 クリスマス飾りににキリスト像やマリア像などを持ち込むのもご法度だ。十字架なんて問題外。宗教色を一切葬り去らねば、イスラム教徒や仏教徒に失礼じゃないか、というわけだ。そのうちクリスマスに赤色を使うのもNGになるかもしれない。赤はキリストの血を表すからだ。 しかしそのようなものを果たしてぼくらはクリスマスと言えるのだろうか。これは「政治的な正しさ」を盾にした、キリスト教文化への破壊行為ではないのだろうか。なぜポリティカル・コレクトネスの人たちはこんなに偏屈な考え方をするのだろう?これではまるでポリティカル・コレクトネス原理主義だ。ポリティカル・コレクトネス教以外のあらゆる宗教は絶対に認めないという原理主義的一神教だ。 たとえあなたが仏教徒だっとしても、笑顔で「メリークリスマス!」と言えばよいではないか。実際日本人はずっとそうだったのだ。キリスト教の人たちが宗教的に大事にしている行事ならば、わざわざそれに目くじらを立てることはない。むしろ「楽しそうだからぼくらも参加させてほしいのだが、仏教徒なんだけど構わないかね?」と言うのが本当の寛容ではないだろうか。それとも一神教徒の人たちには、そういう考え方は難しいのだろうか。 しかしポリティカル・コレクトネスの人々はそうは考えない。頑固に公の場でメリークリスマス!ということを許さない。「そんなに偏狭な態度をとっていれば、かえって息苦しい社会になってしまわないだろうか」「むしろ反動が起こって事態はよっぽど悪くならないだろうか」などと考えていたら、案の定バックラッシュがやってきた。2016年のアメリカ大統領選の時にドナルド・トランプ現大統領が「自分が大統領になったら再びメリークリスマスと言えるようにする」と公約したのだ。大統領選の結果はご覧の通りだ。トランプ大統領は、メリークリスマス!すら堂々と言えなくなってしまった息苦しい社会に不満を持つ人たちの支持を得て当選したのだ。 言うまでもなく、本来あらゆる文化的伝統行事は民族性や宗教性と密接に関わりあっているのであって、そこから宗教色を徹底して排除しようとすれば、ただの無味乾燥で無秩序な騒ぎになってしまう。宗教や民族にまつわる文化的行事が、現代的価値観からすれば理不尽としか言いようのないものを含んでいるのは当然のことだ。伝統行事は、むしろ常にその時代の価値観と全面的には折り合わなかったからこそ、時代が変わったからといって廃止されることはなく、時代を超えてずっと尊敬され続けてきたのだ。それを現代人の価値観にそぐわないからと言って安易に排除をしようとするのは、今の時代の価値観が未来永劫続くと考える現代人の傲慢であり、次の世代への想像力の欠如ではないだろうか。 日本よりはるかに多民族・多文化社会であるアメリカでポリティカル・コレクトネスの考え方が発展したということはある程度理解できなくもない。あまりに価値観が多様過ぎて、「寛容」や「思いやり」でカバーできる範囲をとっくに超えているのだ。ある人々にとって帽子を被ることが礼装であり、またある人々にとって帽子を脱ぐことが礼装である社会では、ポリティカル・コレクトネスがなければ一方的に少数派が追いやられるばかりなのかもしれない。だが、日本は全く状況が違う。常に周囲と価値観を合わせたがり、少数派になることを恐れがちな日本人は、アメリカとは性格が逆で、少数派が自ら少数派であることを捨て、自発的に多数派になりたがる傾向がある。そのような価値観だから世界的にも類をみない寡民族・寡文化社会になってしまったのだ。 有り体に言えば、我々の社会は空気を読むことが大好きだということだ。互いに周囲の顔色を見回して、自分が人とズレてはいないか、誰かが変わった考え方をしていないか、絶えず監視し続ける。今のインターネットは、テレビのような旧メディアと変わらない。これはもはや「ムラ」社会だ。特異な考え方は、誇大妄想が広がる前に「ツッコミ」をして「修正」する。これをポリティカル・コレクトネスの考え方が加勢する。今時の言葉で言えば「炎上」というのかもしれない。そして最後には「まとめ」として「総括」されるのだ(なるほど「総括」とはどこかで聞いたような言葉だ!)。 「炎上」は一見、正しい意見が間違った意見を修正する、社会の自己浄化作用のように見えなくもない。しかしその一方で、特異な発想の芽を潰していると言える。この調子だとそのうちわざと「ボケ」る者が出てきて、毎度お約束のように「炎上」させるようになるかもしれない。人と違うことが怖い私たちは、そうやって永遠に続く終わりのない日常に「お祭り」というリズムを作るのだ。やがて「ボケ」と「ツッコミ」は、「なんでやねん!」(=なぜなのか)という言葉本来の意味を失い、次第に儀礼化していくことだろう。その裏で、本当に特異な考えをする人の声はどんどん見えなくなっていく。社会は変化することなく終わらない日常となり、まるであのバラエティ番組のように、空虚な戯れが延々と続いていくのだ。
本物の共産主義社会が到来する
更に悪いことに、こうしたインターネットの記事たちは各ユーザーに合わせ最適化され、そのユーザーが関心を持っていそうなことばかりをサジェストするように出来ている。例えばあなたがあるニュースアプリでLGBTについての記事を読んだとしよう。そのアプリは次からLGBTについての話題で一杯になるのだ。するとあなたは思う。「今、社会はLGBTに相当な関心を持っているに違いない」。こうしてそれぞれが勝手に「北朝鮮問題が」「仮想通貨が」「アイドルが」「ネコ画像が」社会的関心事の中心であると考え始めるのだ。自分でフォローする人を選べるSNSはもっとひどい。「反安倍政権の世論が盛り上がっている」ように見える人と「安倍政権の高支持率が続いている」ように見える人のタイムラインは永遠に交わることがない。一体なんでこんなことが起こるのだろう。 本来、インターネットというプラットフォームは、「インターネットエクスプローラー」という名前が示す通り、欲しい情報を自分から「探検」することによって手に得るというツールだった。インターネット全体の記事が少ないときは、確かにそれで機能していた。欲しい情報に達するためには色んなページを回らなければならなかったし、必ずしも耳に聞こえのよくない情報も触れなければならなかったからだ。まさにそれは山あり谷ありの探検のようだった。今はどうだろう?ネットには異常な量の記事が溢れかえっている。ぼくらはそれを、到底すべて読み切ることはできない。こんな状況では、誰も冒険などしたがらないだろう。探さなくても、自分にとって気持ちのいい(都合のいい)当たり障りのない情報にすぐ触れることが出来るのだから。 こうした理由から、インターネットの記事が爆発的に増加することに反比例して、ぼくらが新しい世界に触れる体力は日に日に減っていっているように思われる。誰も好き好んで不都合な意見を聞きに行ったりはしない。大量の記事が出回ってあれもこれも読まなければならない中で、誰かの言葉と真剣に向き合う時間も多くはないだろう。ぼくらは気付かぬうちに少しずつ心の体力を奪われているのであって、自分を肯定してくれる安全・安心な言葉だけを聞き続けるようになっている。 そしてそんな世界すらももうすぐ終わる。もうすぐ人工知能がぼくらを真綿にくるんで、いびつな現実を視界から追いやってくれるに違いないからだ。近い将来、ぼくらは全く違う価値観の人と話して不愉快になることも、ほとんどなくなるだろう。アルゴリズムが話の合わなそうなフォロワーを、初めからミュートしておいてくれるからだ。イラストや音楽の才能のなさに思い悩むこともない。内輪のコミュニティの住人、いわゆる「界隈」と呼ばれる人々が、あなたを先生、先生とどこまでもチヤホヤしてくれるからだ(もっともそのアカウントの「中の人」が本物の人間であるという保証はどこにもないのだが)。当然恋人ができないと思い悩む必要もない。本物の人間よりずっと美しいホログラムと恋愛をするのは、今や普通のことだからだ。しかもその恋人は、あなたの過去の発言をデータベース化しているから、絶対にあなたの嫌がることを言わず、あなたが喜ぶことしかしないのだ。 さらに言おう。恐らく近い将来、人間は一切の仕事もする必要がなくなる。人工知能が自己発展する農場や工場を作り、自動運転カーで勝手に出荷してくれるからだ(驚くべきことに、アメリカのGM社はすでにこのシステムを運用し始めているという)。レジも無人だからバイトもいらない。経営も人工知能がビッグデータに基づいてやるのが一番効率的だ。 機械に職を奪われ、失業率は上がるのに生産力も上がり続けるから、先進諸国はベーシックインカム導入を余儀なくされるだろう。なんのこ���はない、共産主義社会の到来だ。それも前世紀の不完全な共産主義ではなく、マルクスが予見した本物の共産主義だ。ほとんどのことを機械に任せ、人はクリエイティブな仕事、もとい「趣味」しかしなくなるのだ。そのクリエイティブな「趣味」だって、本当に行われるのかどうか随分怪しいように思える。全てが満たされた世界で、クリエイションをしようと思う人間なんて本当にいるのだろうか。 まるで夢物語だが、そういう世界は必ず来る。それも数十年以内に。その世界では人間にどこまでも優しくて都合の良いコンピューターという名の天使が、寿命が来るまでぼくらを甘やかし続けるのだ──まるで真綿で首を絞めるように。そんな世界では、特異な意見も、ラディカルな発想も必要ない。誰一人不満がないので、そもそも社会が変革する必要がない。 怒りも悲しみもなく、誰一人傷つかない世界。そこで天使のような、あるいは幽霊のようなホログラムが、残り少なくなった人間たちに奉仕している。人間は恋愛対象に何かと面倒な同じ人間よりも人工知能を選ぶようになり、人口もどんどん減ってゆくだろう。
"BLACK IS BEAUTIFUL."
建築家であるぼくの父はもう80を超えているのだが、生まれつきの難聴で、ぼくが幼いころから話がなかなか通じなかった。どのくらい聞こえないかというと、ちょうど携帯電話の着信音が聞こえない、というくらいだ。大きな声で向き合って話すと半分くらい伝わる。ハッキリ言うと、身体障害者だ。 しかし父は一度も自分を障害者だと認めなかった。確実に貰えるはずの障害手帳も障害年金も、絶対に受け取らなかった。破産して、収入がゼロになり、家族の食い扶持を繋げなくなった時でさえだ。「なに、誰だってハンディキャップの一つや二つあるんだ、それをいちいち騒ぎ立てるなんてみっともないことだ」それが父の口癖だった。そして父は自分を「ツンボ」であると自称していた。「ツンボ」は差別用語だからやめなさい、といくら母が言っても「ツンボがツンボで何が悪い!」と絶対に聞かないのだ。 父の発言は無茶苦茶だ。第一、本当に障碍で苦しんでいる人に対するシンパシーがない。それに「ツンボ」なんて言ったら、ポリティカル・コレクトネスの人々からは避難轟々だろう。 だが、一方で父は障碍者に対して全く差別的ではなかった。車椅子で困っている人がいれば助けたし、その一方で車椅子でも態度が悪ければその場で怒鳴り合いの大喧嘩していた。外国人に対してもそうだ。父には中国人の友達がたくさんいた。酒が入れば毎回、歴史問題の議論で怒鳴り合いになるくせに、ずっと仲良しだった。二、三か月すると、何事もなかったかのようにまた飲んでいるのだ(そうしてまた喧嘩になるのだが)。 父は女性に対しての考え方も、世代から考えれば相当リベラルだった。あれだけ父権的なくせに、結婚当初、父が食べるまで食事に手をつけようとしなかった母に対して「そんな下らないこと今すぐやめろ」と叱りつけたのだという。家族の風呂に入る順番についてもそうだ。ぼくが生まれてからはいつも父と母は喧嘩ばかりしていたが、よく考えれば父と母はずっと対等だった。父はいつだって対等な喧嘩相手が欲しかったのかもしれない。 当時はわからなかったが、父が「ツンボ」を自称していた理由が、今ならなんとなく分かるような気がする。父はきっと「ツンボ」を忌避するのではなく、自分が「ツンボ」を格好いいものにしてやる、と考えたのではないだろうか。 この考え方はマルコムXの言う「 Black is beautiful. 」に似ている。かの有名なアメリカ黒人公民権運動の活動家だ。マルコムは、黒人は白人と平等、とは言わなかった。そうではなくて「"黒"こそ美しい」と言ったのだ。 話によると、幼いころは「ツンボ」のことで相当ひどくイジメられたらしい。しかし父は社会に同情を買うような態度を取りたいとは思わなかった。思うに父は「ツンボ」である自分が圧倒的に凄い建築を作ることによって「ひょっとしてツンボだったからこそ、この人はすごい建築家になれたのではないか?」と、人に思わせるような、価値観の転倒を引き起こそうと企んだのではないだろうか。 ポリティカル・コレクトネスの人たちにとっては「ツンボ」は永遠に良くないものであって、忌避されることはあっても、凄いものとして日の目をみることは未来永劫ない。果たしてそれで問題は本当に解決したと言えるのだろうか。「ツンボ」な自分を「ツンボ」と断言する父のやり方は、テレビではもちろん流せないし、インターネットだったら炎上間違いなしだ。けれどもぼくは、ハッキリ言ってテレビよりも、今のインターネットよりも、父のやり方は圧倒的に「クールなやり方だ」と感じてしまう。
インターネットからの脱出
しかしこのような「クールなやり方」は決してインターネットでは出来ないだろう。 ぼくらは薄々気づき始めているが、インターネットにはそのシステム自体に欠陥がある。リンクシステムが、情報のシェアを容易にしすぎたため、一人ひとりが考えることを放棄し始めたのだ。このような社会では父やマルコムXのような革命家気質の強力な個人はお呼びではない。むしろ自分では考えず、薄い情報をまき散らし続けるような人間(インフルエンサー)が影響力を持つ。集団主義の時代だ。多数派はポリティカル・コレクトネス一神教を盾に、他のあらゆるマイノリティが、自分の力で立ち上がろうとする膝を折ろうとする。「『黒は美しい』なんて言わなくていいの、黒も白もなく、みんな平等なの」と。それは「ブラックの血が流れていることに誇りを持つな」と言っているに等しいということに、彼らは気づかない。その考えは、ぼくには、すべての人間を根無し草にしようとしているようにすら思える。そうしてこのように作られた一見当たり障りのない「正論」が、「拡散」機能によって無限に増殖してゆくのだ。 抵抗する方法がある。全てのリンクを一度切ってしまえばいい。インターネットには「罪」もあるが、それ以上の「功」がある。インターネットは個人の発信したいという欲望を爆発させ、流通経路を用意し、個人が本をつくるハードルを劇的に下げた。だったらもう一度紙の本にすればいい。紙の本にはRTもシェアもない。ただ、一対一の読者と書き手がいるだけだ。書き手は読者に差し迫ってくる。逃げ場はどこにもない。RTして他人に共感を求めることはできない。目の前の相手と一対一で対峙するしかない。���しも読んでいて、本当に思うところがあるならば、自分で、自分なりのやり方で発信するしかない。やり方は文章でも動画でも音楽でもなんでもいい、ただ自分だけの力で、やり遂げるしかない。 ぼくはアナタと一対一で話したいのだ。隣の誰かに「ねーどう思う?」なんて聞いてほしくない。ぼくは今、他ならぬアナタと話しているのだ。(了)
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generalwonderlandpeace · 2 months ago
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kennak · 5 months ago
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タイラーとの少なくとも6回の会話で、タイラー・コーエンはインタビュー対象者に、なぜ北イングランドが貧しいと思うのかと尋ねます。彼が十分な答えを得るとは思わないので、彼が尋ね続ける理由だと思います。 ですから、ここでは、なぜ多くの英国人が彼と彼のゲストよりもマーガレット・サッチャーのプレミアをはるかに少ないと思うのかというボーナスの説明で、北イングランドが貧しくて貧しい理由のより良い説明があります。それは非常に簡素化された選択的な物語ですが、北イングランドがどのように産業革命の発祥の地であり、2世紀前に世界で最も豊かな場所であるかの重要な部分が、経済が実質的にどこにでも遅れをとっていることを伝えていると思います。今日の北ヨーロッパ。 北の経済的衰退は、2人の近隣の近隣とはるかに繁栄している反事実と比較されると、さらに明確になります。英国内および英国からより大きな独立を達成し、その成功は北の衰退の責任者によってぎこちなく無視され、否定されているスコットランドとアイルランドは、今日、北イングランドよりもはるかに強い経済です。 これが概要です、 1。ノーマン征服。 少なくとも1066年以来、イギリスはそれを支配する人々と彼らが住んで働いている場所の利益のために南東から支配されてきました。 2。北部の大学を禁止します。 1600年代、そして2世紀の間、イギリス、そしてイギリスは、ウェストミンスターにあるイギリスの圧倒的かつ不釣り合いに南部の議会を、北部の大学を設立するための北英語の要求を拒否しました。オックスフォードとケンブリッジを代表するメンバーと大学の卒業生の大きな影響は、これに大きな役割を果たしました。英国内戦での議会の勝利は問題に取り組んでいたが、北部の大学が設立される前に君主制は回復した。 3。産業革命。 北イギリスの大学の欠如は、産業革命がスコットランドの科学によって大幅に駆動され、ロンドンとウェストミンスターから地理的にも文化的にも遠くに発生したことを意味しました。イングランド南東部のイギリス国立機関による成功を制限するために絶えず努力しているにもかかわらず、北イングランドが産業を通じて繁栄することを可能にしたのはこの距離でした。そして、マンチェスターの自由主義、トウモロコシ法の終わり、より多くの自由貿易、プロスポーツ、そして最終的には全国的に勝利するより多くの自由貿易、より多くの自由貿易、より多くの自由貿易の終わりなど、その距離にわたるアイデアの競争でした。 4。大学は遅すぎることが許可されました。 ノースイングリッシュ大学は、存在するとすぐに成功しましたが、遅すぎることが許可されました(マンチェスターの場合は1880年)。彼らは、英国の産業上の利点が低下し始めたときに、経済が技術的優位性を維持したり、より高い生産性サービス活動に移行したりするのに役立つ、イングランド北イングランドの高スキルとエリートの機関の重要な集団を十分に達成することができませんでした。 5。グループ化��国有化、民営化により、北の制度が破壊されました。 ノースイングランドで最も強力な地元の機関は産業革命から生まれ、鉄道と市営企業が含まれていました。裕福な地元の産業家に加えて、地方自治体の企業は、ガス、電力、水ネットワーク、ヘルスケア、教育、社会住宅システムなどを建設し、地方自治体化しました。これらのサービスと資産は、1920年代以降、左右の両方の英国政府によってグループ化、国有化、民営化されたときに、ウェストミンスターから圧倒的に運営されていました。 6。サッチャーと権力の競争の終わり。 地方自治体から中央政府または民間部門(中央政府によって規制されている)に資産と権力を譲渡するプロセスは、サッチャーの下で実質的に完成しました。主要な変更には、北の大都市における大都市郡の廃止、残りのほとんどの地方税の除去、メカニズムの研究所とポリテクニックの地元の管理からの除去(北の地元で作成された大学の代替品が否定された大学の代替案が含まれています。初期の産業革命)、地元のバスサービスの民営化と規制緩和、および地方政府が市場レートをはるかに下回って最大の資産基盤と収入源を売却し、収益の一部を中央政府。 米国憲法に存在するITに対する保護のいずれもなければ、サッチャーは イギリス国家をフランス国家を過ぎて先進国で最も集中化するように移動しました 。 「あなたはただ物事をすることができます」は、ロンドンの成長賛成コミュニティの新興のミームですが、サッチャー以来、それは北イングランドではほとんど真実ではありませんでした。ほとんどの場合、中央政府の誰かがあなたをブロックします、あなたが成功すれば彼らはあなたを止めようとします、そしてあなたが成功し続けるならば、彼らはあなたの競争相手に助成されます。 7。国家の超局所化。 サッチャーはイギリス内でウェストミンスターで開催された英国政府の権力に対する効果的な地元の相殺がなかったため、イギリス内の都市や地域が成長への投資に資金を供給するための税金を引き上げる権利はなく、英国中央政府の制限を制限するために制限はありません北部の成長。英国の国家機関に支援された英国中央政府は、イングランド南東部の好みを強めました。英国の政府と機関は、英国の科学と革新を国の他の地域から南東部に移し、ロンドン、オックスフォード、ケンブリッジに焦点を当てています。 中央政府は、そのような投資に独占権を保持しており、その周辺、およびロンドンの輸送インフラストラクチャに多額の投資を行っており、イギリスのほとんどどこにもいません。ノースイングランドのロンドンへの競争力のある集積の開発は、ほぼ継続的に故意に制約されてきました。中央政府は地域投資に焦点を当てていると主張している間、これらのパターンは深まりました。過去15年間で、英国政府はウェストミンスターから権力を移動していると主張している一方で 、公務員を集中させ、R&Dと輸送インフラへの投資を集中させ、地方自治体の管理から中央政府の管理にさらに100万人の従業員を移動させました 。 8。新世代の政策思想家。 英国の国家機関の英国の国家政策思想家、政策顧問、政治家、カストディアンの新世代は、現在、イングランド南東部以外の生活はほとんどありません。彼らは、センターから圧倒的に支配されていないイングランドの記憶や関心をめったに持っていません。 今日の成長を主張している間、これらの人々とその組織は、サッチャーが英国の政治経済で固まっている間違いを繰り返します。彼らは、アリアなど、ロンドンの新しい科学機関を繰り返します - それがそうすることで大きな利益をもたらさないという強力な証拠 に対して- 私たちの国家研究能力のイングランド南東部の集中化。 私たちは本日、 英国のシンクロトロンからオックスフォードへの移転 、アストラゼネカのケンブリッジとロンドンへの移転、イングランド南東部の生物医学研究と クリック研究所の建設 など、北の経済に関する以前の災害を繰り返しています。私たちの機関は、首都で多数の給料を払う人々を雇用するOpen Data Institute、Nesta、GDS、Tech City、AI Safety Instituteなど、南東部に新しい「国立」組織の設立を祝います。せいぜいこれらの組織は、イングランド南東部を好み、国の目的として地元の利益を表しています。最悪の場合、彼らは国内の他の場所で積極的に反対し、成功を閉鎖しました。 これはすべて、主に悪意がありませんが、「地域」の人々に対する偏見は大幅に減少していますが、イギリスの高社会内では存在しています。これは、イングランドが忘れてしまった結果であり、アイルランドとスコットランドの比較成功がこの集中化を拒否したことに恥ずかしいことであり、政府の競争と市場の力を思い出させる機会を得ていませんでした。 9。なぜイギリスはそのまま続ける余裕がないのか。 私は今、20年の中で最高の部分を費やして、北イングランドで成功したビジネスや組織の構築を支援しています。私が支援している組織や企業は、私の成功に偏った寛大で強力な中央政府の支援から恩恵を受けることから恩恵を受ける南東部の競合他社を一貫して打ち負かしています。そして、この作品の暗闇にもかかわらず、私は物事が改善できるという楽観主義を保持し、その改善のために主張を続けていることは価値があります。 マンチェスターのような限られた成功は、経済が 東ドイツの都市に近づいており、北イングランドの他の地域が遅れていること を示しており、強い地元のリーダーシップがイギリス国家に北を悪く扱うよう説得できることを示しています。そして、センターからの分裂がわずかに減少していること、または中心からの成長に対する制約の放出があっても、北がうまくいくことがあることがわかります。 また、北を無視できないことも知っています。イギリス国家は、経済が非常に弱い北部で南部が要求する国の公共サービスを維持するために必要な大規模で増加する財政移転を買う余裕がありません。北部の成長の軌跡を変え、英国の繁栄を後押しするシンプルで実績のある行動があります。私は、イギリス南東部の英国政府と機関が、もはや余裕がないと正しいことをするだろうと信じています。
ノースイングランドが貧しい理由。
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kiitatakita · 7 years ago
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聴講メモ 情報ネットワーク法学会第18回研究大会1日目 #inlaw #inlaw1 #inlaw3 #inlaw5
聴講時に入力したメモです。断片。配布資料等からのメモも引用符はありません。 聞き取り間違い等、あります。おかしな部分は記録者のせいです。
開催案内:http://www.in-law.jp/taikai/2018/index.html 日  時:22018年12月8日(土)11:50~18:20 場  所:立正大学品川キャンパス
研究大会の前に学会総会が行われた。第19回研究大会は来年11月2日(土)、3日(日)に大阪府内にて開催予定。
※発表者敬称略
【開会挨拶】 情報ネットワーク法学会理事長 中川 裕志
技術系の出身。工学部出身で人工知能の研究、テキスト処理をやってきた。10年ほど前からプライバシー保護を研究対象に。技術だけでは足りず、法���も必要と感じた。理研 革新知能統合センターで研究に携わる。総務省、内閣府で仕事。
人工知能、生命科学等の研究で、人間の自由意思の存在について疑義が呈されるようになってきた。人間はアルゴリズムであるとの主張も。人間中心の法体系とどのようにすり合わせていくか。
【開催校挨拶】 位田央 立正大学法学部長
本学は開学より146周年になる。2年後にはキャンパス再開発事業が完了する。
【基調講演】 情報ネットワーク化の進展とプライバシー・個人情報保護論議の展開 堀部政男 一橋大学名誉教授
19世紀末から現代まで8期に大きく分けて考えられる。第4期では1980年のOECDガイドライン採択、欧州評議会の条約採択というトピック。第5期1990年代には欧州のデータ保護指令、国連のガイドラインなど。日本では1988年に旧行政機関個人情報保護法ができたが、民間を律するのは第6期2000年代の個人情報保護法。 情報ネットワーク法学会は2002年設立。世界人権宣言70周年、第12条でプライバシーという言葉が使われている。表現の自由に関する19条もあり。 情報ネットワーク化の進展と法的対応のうち、現法体制内対応論に”プライバシー外交的”対応論。 欧州評議会条約第108号諮問委員会に日本はオブザーバー参加。 1982年、当時の行政管理庁プライバシー保護研究会で立法化の提案。 日本では1980年代から自治省個人情報保護対策研究会。1985年に総務庁 行政機関における個人情報保護研究会。 住基台帳NW訴訟は全国で54件、最高裁は合憲判決、但し高裁レベルでは違憲判決も。 第6期2010年代には個人情報保護法の改正論議が出てきた。 EUから十分性認知に基づいて移転した個人データの取扱いに係る規律を定めるガイドライン案 日EUの個人データ移転枠組み構築最終合意2018年7月17日 第40回コミッショナー会議サイドセッションでもスピーチ 今月中に欧州委員会の十分性認定に結論が出るか?
第1分科会 12月8日(土)13:30-15:00 会場9B21 #inlaw1 【プロバイダ責任制限法研究会:ブロッキングを巡る議論とプロバイダ関連訴訟】 主査:板倉陽一郎(弁護士 ひかり総合法律事務所/理研AIP/立正大学非常勤講師)
登壇者: 中澤佑一(弁護士 弁護士法人戸田総合法律事務所)司会 壇俊光(弁護士 北尻総合法律事務所) ブロッキング ブロッキングを巡る議論とプロバイダ責任制限法・総論
2つのブロッキング  4・13政府決定とこれに基づく民間事業者の自主的取り組みとしてのブロッキング   いわゆる忖度ブロッキング   立法ブロッキング
海賊版サイトは日本の著作権法上違法なのか?  ほぼすべての海賊版サイトはリーチサイト  リーチサイトが著作権侵害かは不明  リツイート裁判 ロケットニュース24事件  海外サーバーで海外事業者が運営している場合
ブロッキングの対象は何なのか?
大規模サイトにはCDNに対する法的措置で足りる
電気通信事業法とDNSポイズニング  知得、窃用
補充性の要件とLRA
ブロッキングは妻の妊娠中における飢餓による窃盗よりも緊急?
ほかに手段があるか無いかはスキルのある弁護士を基準に考えるべき
米国subpoenaを用いた手続き  日本のプロ責は使いづらいのは事実  プロ責の見直しが本筋
米国に比べると  開示範囲が限定 開示拒否に対するサンクションのなさ 現行民訴は匿名訴訟ができない  公示送達の問題  非開示免責
民訴は相手方をはっきりさせなければならない 外国における送達は時間がかかる 民事保全法も大変 保全命令を当事者に送達するのに数か月かかる
ブロッキングの議論はプロ責と民訴法の出来が悪いから必要性が論じられている
神田知宏(弁護士 小笠原六川国際総合法律事務所) H29Google裁判の射程 送信防止措置依頼としてのブロッキング請求の体系的地位 最決H29.1.31の運用結果と射程
判事2353号判例評釈708号  多額の負債:認容  4年、示談して不起訴:認容  つつもたせ被害による風評:認容 元AV女優身バレ事案:認容
犯罪報道の削除には高いハードル  東京高判290629 12年オレオレ詐欺 棄却 最決不受理  東京高判300125 11年歯科医師法違反 棄却 最決不受理  東京高判301109
東京高決H300810(犯罪報道だが認容)  不起訴処分 今後起訴される現実的な可能性は事実上ない  法律上は無罪推定だが現実的には有罪の嫌疑を抱くものが多く名誉や信用が毀損される  伝達範囲は限定的であるとはいえ、具体的被害の程度は大きい
名誉毀損の検索結果削除  射程外?  東京高決H291030 係属中  東京高決H300420 抗告不許可 加重不要   リンク先は読まないとの規範を示し、グーグル側が大いに引用中  高判H300823 上告中   検索結果の提供の差し止めは、事前抑制であることの性質上(もう提供されとるが…)   最高裁S61判決が判示する要件が基本的に妥当(北方ジャーナル事件)
ツイッター・コンテンツプロバイダへの波及(グーグル基準の採用)
東京高決H290810(平成29年ラ1184号)  グーグルと同じ基準を採用  抗告許可申立て理由
預金保険機構 振り込め詐欺救済法27条  解釈と運用変更により、削除要件が定められた
吉井和明(弁護士 弁護士法人ALAW&GOODLOOP) オンライン地図サービスに付随するレビューに関するプロバイダ関連訴訟の動向
Googleマップ口コミ機能  口コミはログインした上で投稿
口コミの閲覧を目的としないものに対しても、評価を晒されることになる 実質匿名投稿になっている
Googleマップ上の施設は、他人が登録することができる  位置情報や店舗情報が投稿内容が正しいものである限り、他の要素が無ければ削除は難しい
法的問題  内容が抽象的  反真実性を示すことが難しい  口コミが存在する限り、被害が刻々と発生する
Google側の主張H29年決定の「明らか」基準適用の素地  公共性 口コミ全体の話  媒介者 単なる媒介者ではない  投稿者の反論の機会 大部分のコンテンツプロバイダで々  萎縮効果 裁判所の特定の決定
利用者側敗訴判決ばかり裁判所に顕出される問題  訴えられる側の企業には情報の蓄積があるが、裁判所や地方の弁護士にはない  裁判所に提出されるのは、企業側に有利な裁判例だらけになっていく
弁護士唐澤貴洋 ログインIP訴訟事例
なりすましアカウントによる有名人の訃報をツイート  ツイッター社から特定の時間帯のログインIPアドレスの提供を受ける  ログイン時IPアドレスに関する氏名等の情報はプロ責における発信者情報に相当するのか   被告 開示請求の対象となる「当該権利の侵害に係る発信者情報」は侵害情報に係る特定電気通信の家庭で把握された発信者を識別するための情報を意味すると解すべきである
裁判所の判断  ログイン情報から、当該ログインに係る発信者が侵害情報の発信者であることが推認される場合があり、このような時には、当該ログインに係る発信者情報は、法4条1項の発信者の特定に資する情報に当たると解することができる
本件契約者がなぜ、匿名化担保されていたことを知り得るのか
異なるプロバイダを経由して同一のIDにログイン 裁判所は不自然と。
パネルディスカッション
な プロ責実務、どの辺がきついのか
か 発信者情報目録が難しい。何を開示しろというのが。コンテンツプロバイダの住所氏名開示を請求すればいいというのは分かったが、住所氏名が何と紐づいているのか分からない。クラウドフレア目線で分かるようにしないと。主文の書き方も難しい。
だ とりあえずやってみるのが良いのでは。
か 裁判所はこちらが言った内容でクラウドフレアに送ってくれるかもしれないが、受けとった側が納得しないとどうしようもない。
よ 民訴にも難点。管轄の問題。プロ責はプロバイダの所在地が管轄になることが多い。地方でやると変な判断が出ることもある。匿名訴訟ができれば民訴で解決できる部分もある。送達に時間がかかりすぎて、依頼者の被害拡大も。
か 弁護士会照会で開示してくれるという話があるのだが。ログインIPの問題が出てくるのがおかしいのではないか。事業展開の中で発生したトラブルについて、応分の負担で開示できるようにするべきでは。
だ 発信者情報開示は東京、削除は大阪と分かれてしまう。Googleの責任を問わなければ情報を開示すると言われる。
な 海外からの資格証明取り寄せが訴訟費用にならない。翻訳費用も馬鹿にならない。間接強制絡みで海外事業者が保有の有無を照会しても回答してくれない。回答義務があってもいいのでは。 匿名訴訟の話だが、仮名、例えば口座番号等で照会を同時にかけるという手段では?
だ 民訴規則を変えれば行けるのではないか。
な 何も書かないのか?
だ 住所不明、氏名不明で訴訟できれば、裁判所が開示命令を出してくれる。
か 判決までに何らかの手段で確定できればいいという話なのか?
だ 一番のメリットは開示される内容が限定されていない。訴訟の補正で対応できる。
か 通信の秘密の侵害にならないか
だ 違法性阻却になるのでは。
よ 無駄な訴訟をしなくて済む。プロ責で開示請求をすると権利侵害等の申し立てをしなければならないが、それは本案と同じ内容になる。本来なら言わなくても済むことを言わずに済む。
か 被害を受けた人が自分の名前を出して訴訟しなければならないという点を改善できないのか。発信者情報開示で原告の名前を晒す意味があるのか。
よ 判決を何らかの形で共有できないだろうか。
会場 開示に当たって同意書を求めるのは酷い。発信者情報開示ガイドラインではそのようなことを言っていない。対クラウドフレアについては技術的なことを相談する相手が原告側にいないのか。
だ このような分野は実質3人に情報が集約されている。(だかよ)
よ 未経験者に手取り足取り教えるのは難しい。
か 教えてくださいコピーください的な依頼がくるが多忙を理由で断ってる。
よ 変な判決が出てくるとこちらの首が締まるので、難しい。
か ツイッターにIPアドレスださせるのに訴訟でやっている例があり、仮処分ではないのかと疑問。
よ 仮処分と本訴の選択だが、どのように考えるか。
か 本案訴訟にすると違法性阻却事由を出さなくていいのか?どちらでも要件事実が変わるわけではないと主張しているので、本案であっても主張がいるのでは。
よ 立証責任の問題
か Googleだけは起訴命令を送ってきてくれるので、本案訴訟しているが、基本はあまりしない。
だ 担保の問題をクリアすれば仮処分の方が簡単。掲示板でスレごと消したい場合は仮処分では対応していない。
第3分科会 12月8日(土)15:10-16:40 会場9B21 #inlaw3 【システム開発プロジェクトの中止〜その手法とタイミングの見極め〜】 主査:伊藤雅浩(弁護士 シティライツ法律事務所) 登壇者: 伊藤雅浩(弁護士 シティライツ法律事務所) 影島広泰(弁護士 牛島総合法律事務所)  訴訟ではベンダ側、相談は発注側が多い 大井哲也(弁護士 TMI総合法律事務所)  データの利活用、サイバーセキュリティ等が多い 杦岡充宏  ITコンサルタントで実務者としての立場。
スライドシェアに資料はアップしてある。 リンクは https://masahiroito.hatenablog.com/entry/2018/12/07/170739 にあり。
システム開発は未だ失敗が多い。 ヤバくなった時に、どうやって撤退するのか。どこだったら引き上げられるのかが現場としては悩みどころではないか。
ユーザー 早く損切りしたいとか、自分達の責任も感じたりとか。
ベンダ このままだとメンバーが潰れる 被害を最小限にして撤退したい 「中止提言義務」?
紛争の予防・早期解決の観点から、中止することの法的根拠、リスクを整理し、実務にフィードバックする。
影島広泰(弁護士 牛島総合法律事務所) ユーザ(発注者)から見た論点の整理
ユーザ側の法的主張  債務不履行   履行遅滞 催告するか 悪化しないか? 履行期よりも前に主張できない        信頼関係の破壊  履行不能   物理的/技術的不能   社会的不能    債権者がプロジェクトを注視するといえば、履行不能なのか     ユーザ側が変えたいと思っている 受領拒絶?     それは債務不履行で言う「不能」なのか 「不能」と「帰責性」の交錯     追加仕様がてんこ盛りだったら?     ベンダ側に帰責事由の不在を立証させる  付随義務違反(PM義務違反)  
 瑕疵担保責任   完成しているので請求権は発生
ベンダ側からの反訴リスク  中止した場合の残額支払  追加コスト
 注文者解除の損害倍書請求   641条の(任意)解除ではないと認定してもらえるような内容証明を作る必要
 532条2項 債権者の責に帰すべき事由   不況に伴う業務縮小   カスタマイズ費用の増大
 商法512条
 黙示の合意   認定されるだけの事実関係の存在が必要    説明したか    指示があったか、それが追加であることを知っていたか
ユーザ側のプロジェクト管理(協力) ベンダ側のPM義務違反の時期を、なるべく遡らせる  瑕疵担保責任が認められたフェーズよりも前のフェーズの個別契約は、相当因果関係なしとして損害賠償の対象とせず  「相当因果関係」  スルガ銀行事件 ある時点での不法行為
「検収」
一括契約はユーザ側にリスクあり。多段階契約はリスクコントロールしやすいのでは。
大井哲也(弁護士 TMI総合法律事務所) ベンダ(受注者)から見た論点の整理
履行遅滞は認められないことが多い  履行遅滞はユーザの追加要望に従ったもの
PM義務違反  ユーザがシステム機能の追加や変更の要求等をした場合で、当該要求が委託料や納入期限、ほかの機能の内容等に影響を及ぼすものであった場合等に、ユーザに対し適示その旨説明して、要求の撤回や追加の委託料の負担、納入期限の延期等を求めるなどすべき義務  要求の撤回、追加の委託料の負担、納期延長の申し入れがあったかによる
瑕疵担保責任に対する反論  システムの完成があったか?   民641条 債務不履行解除崩れの注文者解除    注文者に対して不要な仕事の完成を強制することはなく、かつ社会経済的見地からも不当    注文者に損害を賠償してもらえれば請負人に不利はない
損害賠償の範囲  すでに支出した費用  逸失利益(報酬-下請費用) 完成が前提   介助によってベンダが逆に利益を得ている場合は「損益相殺」
意思表示の転換 ステアリング・コミッティの必要的アジェンダ  システム開発基本契約及び個別契約の変更等を必要とする理由、変更提案書の提出の有無  変更管理手続き 変更提案書を提出し、かつ、次の事項を記載した書面を甲府   費用、スケジュール、その他変更が本契約及び個別契約の条件に与える影響   協力義務違反の証拠化  Redmineを使う   誰が相手方にボールを返していないのか
杦岡充宏 事例紹介
課題管理はプロジェクト完成の基本条件。 課題管理とリスク管理をセットで。
ケース  販売管理システムを請負で構築。ホスト→webベースへ。  現行システム機能をWebベースのシステムに単純移行  内容は1日間のヒアリング内容を基に提案し合意
 結果   4か月が4年半に。ベンダは完成したと主張。
 要件定義の段階で多くの追加要件の存在が確認され、当初計画と費用では実現不可能なことが判明  7か月で大体ソリューションを検討し、4か月の追加を提案  設計と開発を並行して行い、更に4か月の遅延  追加がぼこぼこ出てくる  ベンダの主担当が産休に入る  納品後もユーザの指摘が継続し、ベンダも対応を継続した挙句、ユーザは検収を拒否
ベンダに  ない袖は振れぬ  やらないことを決めろ!  ユーザの言いなりになるな!
期待値コントロール大事 適正なところに戻す
ディスカッション
い この場合の解除にどのような問題があるか
か 最終バージョンに書かれた仕様が満たされていないのであれば不履行
お 変更対応がトレースされているはず
い ユーザはどうすべきだったか。
す ユーザから辞められるタイミングもあったのでは
か 代替検討の時は難しいだろう。その後の提案に沿った開発が不調であったのであれば、そこで解除すればすっきりしていたのでは。
お 設計・開発・テストが基本設計で終わった段階で実現可能性を疑うべき。ここで合意解約の打診をし始めてもいいのでは。
す 4か月を守れなかった時点で契約解除はできないのか。
か ユーザ側に問題があったのでは。現場の意見をきちんとまとめてベンダに伝えることができていたのか。となると、債務不履行解除は難しいのではないか。
お 使用固めの段階でキャッチボールしており、ここで債務不履行主張は難しい。
い 定期的に打ち合わせ等をやっており、延期の合意があったと主張したらどうなるか。
か 納期と履行期の関係は難しい。定められている納期の日にカットオーバーにどれだけ意味があるか。
お 黙示的な納期の延長合意がなされているとみなされるのでは。
い あとこれだけあれば対応できるといえば遅延ではないのか。
お それも危険がある。
い ユーザ側からベンダ側の能力不足をどうやって立証するか。
か 基本的なミス、納期遅延等の積み重ねで立証。
お 完成度の立証を裁判官にするのは難しい。数量基準で定量的に示す。
い 証拠化はどうすればいいか
す ドキュメントのレビューと指摘内容をしっかり記録する。
い 最終の交渉でユーザ側はどうすべきだったか。
か 解除すべきだったのでは。要求をきちんとまとめられておらず、反訴リスクが高い。
お 課題の棚卸をして、多くの課題が未着手、あるいは内容不十分であることを記録しておかないと、ユーザの検証不足となるのでは。
す 交渉せずに引き上げることはベンダの不利になるのか。
い 信頼関係の破壊を解除理由にしてくるのではないか。
お 裁判所の見方としては説明なしの撤退はインパクトが大きい。
す 対応を続けるのは未完成であることと同視されてしまうのではないか。それよりも撤退の方がリスクが多いのか。
い それはないのでは。裁判所は技術的な評価を避け、振舞いから両者の関係を見ているように思える。
か 謝らせるよりも事実を認めさせる。
お なぜ謝罪したのかの理由の方が大事。機能要件の充足こそが肝。プロダクトそのものの鑑定をプロにして欲しい。
い 検証は現実的には難しい。
か オンラインゲームの開発である時点での機能を裁判所で見せたことがある。下請が元請に請求した事例。
お 医療裁判で鑑定書の合理性を裁判官の目で判断する。システム開発でも意見書を出したことがあるが、裁判官に理解してもらうのは難しい。
す ADRで係争中のケースを見たことがある。フローに沿って見て、一応の完成をしていると判断した。
か ユーザに気をつけて欲しいのは、ベンダ側の内部的なコストが発生しているということを理解していないと、本訴、反訴共に金額が大きくなってしまう。
お 紛争の種、芽の段階で法務がどのように関与するか。リーガルがしっかりコントロールしてほしい。
す ベンダはユーザのパートナーである。きつくし過ぎると問題が隠れてしまう。
第5分科会 12月8日(土)16:50-18:20 会場9B21 #inlaw5 【個人情報保護法制『2000個問題』を考える】 主査:岡本正(弁護士 銀座パートナーズ法律事務所) 登壇者: 岡本正(弁護士 銀座パートナーズ法律事務所) 自然災害と2000個問題
鈴木正朝(新潟大学・教授/理研AIP) 2000個問題最新動向~官民データ活用推進基本法から規制改革答申まで~
湯淺墾道(情報セキュリティ大学院大学) 自治体からの情報提供をめぐる現状:情報提供・情報公開・個人情報の提供・非識別加工情報・官民データの間 板倉陽一郎(弁護士 ひかり総合法律事務所/理研AIP/立正大学非常勤講師) 2000個問題の負の側面:自治体ネグレクト及び自治体の多重事務
お 2000個問題についてご紹介願いたい
す 1800個問題と最初は言っていた。市町村の数がそれくらいだったので。上原教授から広域連合等の存在を指摘され、切りの良いところで2000個に。湯淺先生が実際に条例を集め、上原先生が分析した。 ルールが2000個存在する現状でデータ連携、越境データ、環境が激変する中でルールが2000個存在するのは問題ではないか。
お 実際には2000個では済まないのでは。 西日本豪雨など大災害が続発している。広島の土砂災害の時には行方不明者の発表に3日かかった。その数年後にも県と市でデータの共有をしていない。法律あっても、条例あっても実務の運用がない。
す 岩手日報社が3・11の継続報道をしている。救助復興の時にリアルタイムで情報を共有できず足かせとなった。
お 今年も同じ問題が起きた。ルールの策定を提唱しているが、国は関与できないとしている。法律上はそう答えざるを得ない。最低限のルールが無くていいのか。命の問題を条例の問題としていいのか。安否情報を家族に答えられないところまでもある。
ゆ 自治体が持っている情報を出すのは第三者提供だけではない。観光として公にすることが予定されている情報は除外→定めがない。ウェブサイトに掲載するのが「オンライン結合」になるのか?非識別加工は自治体の手に余るものがある。基準や対象を国が示してほしい。市町村は官民データの作成を義務付けられていない。データの保存規定もない。保存年限のさだまっている文書類は逆にそれを超えてあってはならず、データを作れない。
お 2013年に伊豆大島で土砂災害があった。居所がうつってしまった人に支援を届けるために大島町がトレースしたかったが、手に余る。東京都がやろうとしたが、大島町の条例でデータ結合が禁止されていた。同年に改正された災害基本法で上書きされ、結合が可能になった。
す オンライン結合はお手本から丸写しだが、解釈が分かれている。
い 地域医療連携において、自治体の病院が手続きの煩雑さから連携されないことを「自治体ネグレクト」と名付けた。条例に対応したシステム開発が必要で、病院を所管する個人情報保護条例がない場合もある。医療IDの導入でも自治体の病院が無視される可能性がある。条例はマイナンバー法にも対応しなければならない。法定受託事務だから。加工基準の条文は国だってコピペでやっつけているのに、非識別加工情報が自治体の手におえるのか。
ゆ 地域医療では大きな自治体は連携を自前で構築してしまう。同じ市立病院でも指定管理者がやっているところと直営のところではシステムが違う。指定管理者は処分性はあるが、事業者として民間法の個人情報保護法がてきおうされるとかんがえられる。直営は条例。
す 病院は私立病院の方が圧倒的に多いが、難病等については公立病院がネットワークを作っている。指針の方が緩いが、真面目なところは条例に対応しようとする。
ゆ 真面目なところほど苦労する。
す 国立大学法人、公立大学、私学でデータ連携が難しい。データの足回りの悪さをどこまで放置するのか。告示で法律、条例を上書きしようとする国が十分性認定と言えるのか。
ゆ 個人情報の定義についての教材にも間違いがある。
お 学術除外の条項が10以上の県の条例にはない。
す 医療分野だと3000個問題、倫理審査会の数。
い 例外事由は予算も人もつかない。最小限のところが同じなら、解釈も共通で使える。さいたま市と千葉市で、そんなに地域の実情が違うのか。港区と渋谷区でそんなに違うのか。
す 個人情報保護法5条に「地域の特性」の文言がある。上乗せ横出し条例で対応可能な中身が殆どなのに。
��� 「地域の特性」というのは、先進的な自治体への配慮や、現代も深刻な同和問題、宗教団体等の問題があるが、殆どの場合は上乗せ横出しで対応可能。
す JILISで開示をかけた資料を見ると、過去の経緯を尊重する意味であって、「地方自治の本旨」がもとではなかった。
お 地方自治の人は実際にはどう言っているのか。現場の判断になってしまう。要支援者名簿に載っているのは同意した人だけ。
す 国会では2000個問題の解決の必要性は認識されている。官庁でも課題となっている。自治側からは県域構想が出てきている。自治体の在り方を憲法レベルで検討する動きはすでに出ている。基礎自治体単位の条例が維持できるのか。
お 官民データ活用法19条には国の政策と自治体の政策の整合性について記述されている。災害、医療、福祉の側面から考える必要がある。
す 丁寧に特別法を作ればいいのではないかという反論が想定される。一般法レベルで土台に手を付ける必要があるのかと。
お 災害時の弱者名簿は事前に共有する必要があるが、この部分は自治体任せになっている。消費生活上の弱者リストもあるが、協議会とリストを作って保護するのは自治体任せ。困窮者の自立支援も協議会が必要。これを全部やるのか。特別法をいくら作っても漏れは出る。
ゆ 非識別加工情報が官民データみなされてしまったので、各自治体は基準も何もなし、徒手空拳で非識別加工情報を作らなければならい羽目に
い 非識別加工情報についてだけ立法しても他はほったらかしではしょうがない。3年に1回しか協議会を開催しないのでは知見なんか貯まるわけがない。都会の自治体だけ呼んでどうするのか。新宿区だってやらかしている。
お 新宿区ですら消費者安全確保地域協議会が無く、いきなり区議会で審議にかけられた。
い 普通の自治体で普通に運用できるようになっていないのは欠陥だ。
す 個人情報の定義が確定していない、解釈基準にバラエティがある現状で、非識別加工情報の基準を概念として出すことができるのか。
ゆ 国の場合は非識別加工情報は個人情報性が残っているとしている。自治体は情報公開条例における個人情報性を判断しなければならない。加工基準も自分で作らなければならない。
す 基礎自治体の持つ情報は大きいが、手助け無しでいいのか。
ゆ 官民データ作成の義務付けがあるのは都道府県レベルで基礎自治体にはない。
す 出口はあるのか。
ゆ 具体的な提言に入る前に、日本の「地方自治の本旨」はミニマムを定めた方が良い領域と、地方の自主性に任せた方が良い部分に別れることに気がついた。個人情報法制はミニマムを定めた方がいい領域ではないか。
す 憲法と国際連携など課題は山積している。
お 災害救助の主体は都道府県だが、大事な個人情報はどこにあるのか。基礎自治体にある。住民票、障碍者手帳、母子手帳などに眠っている。都道府県の条例で基礎自治体に条例の制定と情報共有を呼び掛けても実効性があるのか。市町村のインセンティブがない。地方自治体個人情報保護法の必要性があるのではないか。
い 犯歴情報は選挙の関係で本籍地市区町村にある。根拠法の明文規定なし。経済活動にも支障が出るのではないか。
ゆ 全国の市区町村の条例を集めたが、収集できなかったところがある。情報公開請求をする必要があったが、住民でなければ請求できない。暴力団の構成員であることが要配慮情報かどうかもばらばら。
す 国会職員と裁判所職員に罰則がない。地方行政文書についても罰則規定を設けるべき。公的部門のチェックの為に個人情報保護委員会は独立性の高い委員会にした。グローバル対応するならプライバシー保護に対応するのはナショナルセキュリティ。
お 震災被害地の復興のための法制を。
会場 法務省にも犯歴データはある。犯歴データが照会できないと困るのは海外人材を採用したり、海外取引があるFinTech業界での採用活動。越境データ問題も絡む。
会場 情報銀行の態様はは共同利用になるのか?民間が経営している情報銀行であれば自治体間で個人情報を共同利用可能か?
ゆ 地方公共団体には民間と個人情報を共同利用する規定がないので、情報銀行の利用自体が無理ではないか。
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nozawa-seminar · 3 years ago
Text
モビリティ探索日記 LUUP編
皆さんこんにちは!
野澤ゼミ3期生のハナマルです!
第1弾のモビリティ探索日記モビリティハブ編 に続いて…
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今回は2期生の先輩二人と一緒に
今話題の
“LUUP”に乗車してきました♪
実際に乗車してみて感じたこと、気づいたことをこのブログではお伝えできればと思います!
今回は明治大学駿河台キャンパス近くの神保町から東京駅の目の前にある新丸ビルまで乗車してみました!
LUUPは電動キックボードシェアリングサービスの一つであり、近未来のラストワンマイル交通(駅やバス停留所から目的地までの交通)として期待されています!
現在、MaaS推進の重要なツールとして、シェアサイクルと並びパーソナルモビリティとしても大注目のサービスです。
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LUUPはこのような形で建物にあるちょっとした空間にもポート設置ができるので、意外と普段歩いている道沿いにも隠れていることがあるみたいです!
ぜひ家の周りにLUUPポートがないか皆さん探してみてください!
ではここで突然ですが問題です!
LUUPをはじめとする電動キックボードは
法律上どのような分類になっているでしょうか?
自転車
原動機付自転車(原付)
小型特殊自動車(トラクター���ど)
正解は・・・
なんと…
2番の原動機付自転車(原付)
3番の小型特殊自動車 です!
ん?っと思った方もいらっしゃると思うので解説します!
これは、電動キックボードが個人所有かシェアリングサービスかによって変わります。
個人所有であれば原動機付自転車扱い
シェアリングであれば小型特殊自動車扱いになるそうです!
良ければぜひ周りの人にこのクイズ出してみてください(笑)
そのため、まちなかにあるLUUPは原付免許では運転することができません!
ただし、普通自動車免許を持っている方なら運転することができます!
そしてもちろん!!
飲酒運転は厳禁です!
最近、電動キックボードの普及に伴って電動キックボードの飲酒運転の増加が社会問題になっており、警察庁がLUUPに夜間の貸し出しをしないよう要請するような事態にもなっているみたいです。
気軽な交通手段である反面、法令順守の意識が薄れてしまうところが現状の課題といえるのかもしれません。
さて、乗車への流れを簡単に説明します。
LUUPに乗車するためにはまず会員登録が必要です。
会員登録のためには運転免許証の登録とクレジットカードの登録が必要でした。
支払方法は現状クレジットカードのみとなっており、
MaaSの目指す決済機能の統合の観点からこれから支払方法の拡充が必要であるといえます。
今後に期待です!!
そして、会員登録の後、交通安全講習をアプリ上で行います。
交通安全講習では、
歩道を走行してはいけないこと
右折の際には小回り右折をしなければいけないこと
横断歩道を渡る際には降りて引くこと
など、安全に走行するために不可欠な情報が盛り込まれています。
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※屋外のみマスク外しております(撮影日:2022年6月2日)
詳しい内容はLUUPのInstagram(@luup.official)で紹介されているので是非チェックしてみてください!
それが終わるといざ乗車です!
乗車の際にはLUUPについているQRコードを読み取ってロックを解除します。
手続きは約1分程度で終わり、簡単に行うことができました!
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いざ乗車してみると、簡単に運転の仕方はマスターできるほど、
操作は簡単でした!
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レバーを下にひくだけでアクセル操作ができ、ブレーキも自転車とほぼ同じ操作で行うことができたため、自分が予想していたより簡単だったことが印象的でした。
しかし、大通りに入ると普及させるために越えなければならない課題も感じました…
1つ目は路上駐車です
LUUPは基本的に車道の左端を走行します。
そのため、路上駐車をしている車がいると、その車を追い越すように車道に大きく飛び出さなければなりません。
特に東京のような車両の通行量が多い地域では、車道に出るときに恐怖感を感じてしまうと思いました。
現在、東京都では、道路空間の再配分の検討が進められており、自転車やLUUPが走る道路空間に路上駐車がされないようにする道路空間の設計の必要性を感じました。
2つ目は左折する自動車に巻き込まれる危険性です
この問題は、原付や自転車走行においても感じるものですが、LUUP走行中はより強く感じました。
LUUPは車幅が自転車や原付よりも狭いために、左折時により自動車との距離が近づいてしまうなと感じました。
自動車の運転手はもちろん、LUUPを運転する人もしっかりと巻き込まれないかどうか留意しながら運転することが事故を回避するためには必要であると感じました。
しかし、もちろんLUUPに乗ってみると、その疾走感や風を切る感覚は最高でした。
電車やバスや自動車での移動では体験で���ない、実際に風を感じながら移動することの素晴らしさも再認識でき、非常に楽しかったです。
皆さんもぜひ、一度LUUPに乗ってみてください!
〇まとめ
今回、LUUPを実際に利用したことで、新たなモビリティに乗ることの楽しさやワクワク感はもちろん、現在の日本の道路空間の課題や、新たなモビリティの導入の際に自分たちが注意しなければいけない点も身をもって感じることができました。
今、モビリティ業界は大変革期を迎えていますが、それに対応できるインフラを整備していくことも並行して行わなければいけないなと感じました。
これからも、モビリティに関する面白い取り組みを紹介していきたいと思うので、ぜひまた読んでいただけると嬉しいです!
また、野澤ゼミでInstagramも更新中です!
ぜひそちらもチェックしてみてください!!!
モビリティ探索日記 第1弾 モビリティハブ編 はこちら!
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takahashicleaning · 6 years ago
Link
TEDにて
ケネス・ツーケル:ビックデータはより良いデータ?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
自動運転車は始まったばかりです。ビックデータが牽引するテクノロジーやデザインの未来は、どうなるのでしょうか?ワクワクする科学的なトークで、ケネス・ツーケルは機械学習や人間の知識などの今後を検証します。
なお、ビックデータは教育や医療に限定してなら、多少は有効かもしれません。それ以外は、日本の場合、プライバシーの侵害です。
さらに、オープンデータは、特定のデータが、一切の著作権、特許などの制御メカニズムの制限なしで、全ての人が望むように再利用・再配布できるような形で、商用・非商用問わず、二次利用の形で入手できるべきであるというもの。
主な種類では、地図、遺伝子、さまざまな化合物、数学の数式や自然科学の数式、医療のデータやバイオテクノロジーサイエンスや生物などのテキスト以外の素材が考えられます。
科学技術は多くをもたらしてくれました。月面着陸、インターネット、ヒトゲノム配列の解析などです。
ビッグデータは重要で新しいものです。ビックデータについて考えてみると地球規模の課題について食糧問題や医療の供給。
エネルギーや電力の供給などに対処する唯一の方法であり。地球温暖化の影響でカリカリに焼けることがないようにデータを効率的に使うことが必要なのです。
ビッグデータの新しいモノとは何で重大事とは何でしょうか?その問いに答えるために情報がどのようなもので、過去には物理的にどう映っていたのかを考えてみましょう。
1908年。クレタ島で考古学者が粘土の円盤を発見しました。4.000年前の紀元前2,000年のものです。
この円盤には文字が書かれていますが、実質的には解読できません。完全に謎なのですが、4,000年前の情報がどんなものだったのかを言いたいのです。
これが社会システムが情報を保管して伝えたやり方です。さて、社会システムはそれほど進歩しませんでした。今でも、ディスクに情報を保管しています。
でも、以前よりもずっと大量の情報を保管できるのです。検索やコピーもより簡単です。共有や処理もより簡単です。情報を収集する時、かつては想像だにしなかった情報の再利用もできるのです。
この点においてデータは、固定的なモノから流動的なモノへ。変化のない静的なモノから変わりやすくダイナミックスなモノへと変化しているのです。いうなれば、情報には流動性があります。
クレタ島で発見された4,000年前の円盤は重く、情報はたくさん書かれていませんし、書き変えることはできないのです。
対照的にエドワード・スノーデンがアメリカの国家安全保障局から持ち出したファイルは、すべて指の爪サイズのUSBに保存でき、光速で共有できるのです。
データは膨れ上がっています。さて、今日の世界に大量のデータがあるのは、常時、情報を集めているモノを収集しているからです。
別の理由は、常に情報を含みつつもデータ形式にレンダレングされていないものを集めているからです。そして、データに置き換えます。例として、場所について考えてみましょう。
マーティン・ルターを例に挙げます。1,500年代にマーティン・ルターの居場所を知りたいのなら、常に彼の後をついて行き、羽ペンとインク入れを持ち運び居場所を記録しなければなりません。
でも?今日ではどうでしょうか?電気通信業者のデータペースにより居場所が分かります。常に、あなたの居場所に関する情報を記録するスプレッドシートやデータベースへの登録などがあります。
携帯電話を持っているならGPS機能があります。GPS機能のない機種でもあなたの情報を記録できるのです。つまり、場所はデータ化されるのです。
ビックデータの価値とは何でしょうか?考えてみてください。あなたは、より多くの情報を持っており、以前にはできなかったことができるのです。このコンセプトが生じる最も印象的な領域の1つが機械学習の領域です。
機械学習とは、人口知能に含まれコンピューター・サイエンスの1つです。その概念は、コンピューターに何をするかを教える代わりに単純に問題となるデータを投げるとコンピューターが独自に解明してくれるのです。
さて、ビックデータにも負の側面があります。私たちの暮らしを向上させますが意識しなければならない問題もあります。
最初の問題は「マイノリティ・リポート」のように、警察が目的のためにビックデータを使って予測に基づいて罰するかもしれないということです。
歯止めがないと、場所のデータだけで止まらず、個人レベルにまで下りていってしまうことです。
個人の高校の成績証明書のデータを使うのはどうでしょうか?失業しているのかどうか?信用情報。ネットサーフィンの行動パターン。夜更かしするのかどうかなどを使うかもしれません。
スモールデータの時代では、プライバシーが中心的な課題でしたが、ビックデータの時代では、課題は、自由意思や道徳基準の選択。人間の決断力や行為主体性などを保護することです。他にも大量にあります。
この技術の召使ではなく所有者にならなければなりません。ビックデータの時代は始まったばかりなので、正直言って今集められた全データに私たちはあまりうまく対処できていません。
国家システムだけの問題ではありません。
企業も多くのデータを集め乱用してい��す。うまく使えるようになるには、時間がかかります。原始人と火が直面していた課題にちょっと似ています。これはツールですが注意しないと私たちを焼いてしまうツールなのです。
何十年もかけて議論する必要があります。
ヨーロッパでの一般データ保護規則(GDPR)でも言うように・・・
年収の低い個人(中央値で600万円以下)から集めたデータほど金銭同様に経済的に高い価値を持ち、独占禁止法の適用対象にしていくことで、高価格にし抑止力を持たせるアイデア。
自分自身のデータを渡す個人も各社の取引先に当たりデータに関しては優越的地位の乱用を年収の低い個人(中央値で600万円以下)に行う場合は厳しく適用していく。
最後に、マクロ経済学の大目標には、「長期的に生活水準を高め、今日のこども達がおじいさん達よりも良い暮らしを送れるようにする!!」という目標があります。
経済成長を「パーセント」という指数関数的な指標で数値化します。経験則的に毎年、経済成長2%くらいで巡航速度にて上昇すれば良いことがわかっています。
たった、経済成長2%のように見えますが、毎年、積み重ねるとムーアの法則みたいに膨大な量になって行きます。
また、経済学は、大前提としてある個人、法人モデルを扱う。それは、身勝手で自己中心的な欲望を満たしていく人間の部類としては最低クズというハードルの高い個人、法人。
たとえば、生産性、利益という欲だけを追求する人間。地球を救うという欲だけを追求する人間。利益と真逆なぐうたらしたい時間を最大化したいという欲を追求する人間。などの最低生活を保護、向上しつつお金の循環を通じて個人同士の相互作用も考えていく(また、憎しみの連鎖も解消する)
多様性はあるが、欲という側面では皆平等。つまり、利益以外からも解決策を見出しお金儲けだけの話だけではないのが経済学(カントの「永遠平和のために」思想も含めて個人のプライバシーも考慮)
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