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ペルシャ絨毯買取 | 納得の買取価格をご提示いたします。

ペルシャ絨毯買取 , 納得の買取価格をご提示いたします。 ペルシャ絨毯のご売却をお考えならお任せください ペルシャ絨毯買取専門店港区 | ペルシャ絨毯買取 国内でNO1 | 長年の経験により価値に見合った ペルシャ絨毯はインテリアが好きな人なら一枚はお持ちではないでしょうか。 中古市場でペルシャ絨毯はアンティーク品を中心に人気を集めており、査定で高値がつく場合があります。
��分にお困りのペルシャ絨毯はございませんか?
国内でどこでも、絨毯販売 や ペルシャ絨毯買取 , 絨毯買取をします。絨毯専門店として、ペルシャ絨毯買取 絨毯買取 絨毯専門 ヘレケ絨毯買取 絨毯下取り ペルシャ絨毯 アンティーク絨毯買取 シルク絨毯買取 絨毯 買取 じゅうたん買取 中古絨毯買取 汚れた絨毯 じゅたん買取 絨毯 買取 ペルシャ絨毯買取 ペルシア絨毯 買取 クム絨毯 買取 絨毯買取 絨毯販売 ペルシア絨毯買取 絨毯クリーニング ペルシャ絨毯クリーニング ペルシア絨毯買取があれば体調しますので、よろしくお願いします。 クム産やナイン産などはもちろん、タブリーズ産などペルシャ絨毯は高価格でお買取させていただきます。査定料など手数料は全て無料ですので、買取価格や価値だけ知りたいお客様もお気軽にご相談ください。 ペルシャ絨毯は売る方法に注意しないと大きく損をしてしまうことが少なくなく、「売れない」と誤解している人もいます。高く売るために適切な売り方や買取価格相場を押さえておきましょう。

納得の買取価格をご提示いたします。 ペルシャ絨毯だけでなく、多く高価なものやアンティーク品を持っている場合に、効率よく売ることができるでしょう。買取方法は店頭、出張、宅配のいずれかです。
ペルシャ絨毯買取
産地や年代が不明なペルシャ絨毯も絨毯のプロが査定。 絨毯専門店ならではの目利きで、他店よりも高価買取。 本物か偽物かわからない。産地や工房など詳しいことがわからない。 そのようなペルシャ絨毯でもしっかりと対応させていただきます。 ペルシャ絨毯は古代ペルシャの遊牧民が寒さから身を守るためや祈祷を行うために、羊毛や綿から手織りで織り上げたのが始まりと言われています。 ペルシャ文化・ペルシャ芸術を代表する、世界的に見ても歴史のある美術工芸品の1つで、古来より高級絨毯の代名詞として広く知られています。 デザイン性の高さはもちろん、一つひとつが手織りで同じ物が二つとないことからのも魅力です。 また、ペルシャ絨毯は丈夫で耐久性に優れていることから、使い込むほどに独特の味や深みが増すというのも人気の理由と言えます。 日本にも安土桃山時代の末期(16世紀末)、シルクロードを経由してペルシャ絨毯が持ち込まれています。 当時の権力者であった豊臣秀吉はペルシャ絨毯を大変気に入り、陣羽織に仕立てて愛用したと伝えられています。 色彩豊かできらびやかな桃山文化とも相まって、繊細な文様で彩られたペルシャ絨毯は人気を博しました。 また京都では、ペルシャ絨毯は祇園祭の山鉾を飾る懸装品(けそうひん)としても使われてきた歴史があります。 敷くだけでなく、タペストリーとして壁掛けにも使われインテリアとしても人気です。 ペルシャ絨毯は骨董品の価値が高く、収集家が多いため中古市場では盛んに取引されています。 アンティークのペルシャ絨毯を中心に高値での買取例も数多く見られます。 納得の買取価格をご提示いたします。 ペルシャ絨毯は数千円から数十万円が買取相場です。 ただし、買取相場は制作年代、産地、保存状態などの条件によって大きな幅があります。

ペルシャ絨毯買取 「ペルシャ絨毯は高く売れるものも多い」ということは知っていても、実際にどのようなポイントを見て価値が判断されているのかは分かりにくいものがあります。 ここでは、ペルシャ絨毯の買取で必ずチェックされるであろう重要な査定ポイントと、そのポイントがどのような特徴であれば高く売れやすいのかをご紹介します。 査定前にお持ちのペルシャ絨毯を確認してみてください。 サイズが大きい ペルシャ絨毯は、サイズが大きければ大きいほど高く買取されやすくなる傾向があります。 ペルシャ絨毯を織るのには非常に手間がかかるため、大きければ大きいほどそれだけ製造に工数がかかります。 職人の手が多くかかっている分、大きいペルシャ絨毯には高い価値がつきやすいのです。 状態がきれい ペルシャ絨毯の保存状態は、買取価格に直結する重要な査定ポイントです。 絨毯が擦り切れている、色褪せている、ペットの匂いがついているなどすると、買取価格は下がってしまう可能性が高い���しょう。 買取直前でどうこうするのは難しいですが、日頃のお手入れが買取価格にも関わってきます。 素材が高価である ペルシャ絨毯の素材には、大きく分けてシルクとウールの2種類があります。 このうち、より高く買取されやすいのはシルクのペルシャ絨毯です。 素材はペルシャ絨毯の買取に際してはまずチェックされる査定ポイントの1つと言えるでしょう。 縫い目が細かい ペルシャ絨毯のノット数とは、その絨毯がどれだけ細かい目で織られているかを表す数値です。 ノット数が高い、すなわち目が細かい絨毯のほうが単位面積あたりの作業量が多くなるため、作るのにそれだけ職人の手間と時間がかかります。 そのため、サイズが大きいペルシャ絨毯と同様の理由から、高く買取されやすくなるのです。 産地や工房の証明書などがある ペルシャ絨毯の産地は複数あり、特にイランのナイン、カシャーン、クム、タブリーズ、イスファハンは5大生産地として有名です。 また、中古市場では古いものほど価値が高いとされています。 製造から50年以上経過した骨董品は「オールド」、製造から100年以上経過したものは「アンティーク」といわれます。 5大産地で作られ、製造から50年以上経ったペルシャ絨毯は高値が期待できるでしょう。 査定時には産地や工房名がわかる証明書を提示すると本物だと証明できます。 さらに、お持ちのペルシャ絨毯の入手方法や購入場所を確認できるようなら、事前に調べて査定士に提示することをおすすめします。 色柄の美しさ ペルシャ絨毯の柄は、中心に大きな模様を配した「メダリオン」、総柄の「オーバーオール」、モスクから着想した「メヘラブ」、景色を表現した「ピクチャ」の4種類があります。 特に「メダリオン」は万華鏡のなかを覗いたような美しい模様が人気です。 ペルシャ絨毯の中でも、多くの人が欲しがるような、美しくて味わいのある柄は高く売れやすいでしょう。 ただし、「中古市場で高く売れる色柄」というのが明確に決まっているわけではありません。 査定する時点の中古市場での動向を確認し、需要が見込めると判断すれば高値で買い取ってくれるでしょう。 ご満足いただける適正価格をご提示できるよう努力いたします。 バイセルの査定やキャンセルは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
ペルシャ絨毯シルク
また、状態のよい絨毯に、えも言われぬツヤや、天然染料の醸し出す色合いが美しい場合には、アンティーク品として相応の価値がつくこともあるのですね。 無料出張 対応エリア 全国の出張購入をサポートします。 ショッピングブーストゾーン全国からカー��ットを集めています! ショッピングをサポートするエリアは、 東京、神奈川、千葉、埼玉、いばらき、栃木、軍馬、愛知、静香、新潟、長野、山梨、京都、大阪、福岡、山口、大分、佐賀、福井県、熊本です。 ペルシャ絨毯買取専門店港区 ペルシャ絨毯を高く買取します。 全国でもご利用いただけますので、上記以外の方も大歓迎です! 無料評価をご利用ください。 土日・祝日も休まず営業!どしどしお問合せください!

ペルシャ絨毯買取 | 納得の買取価格をご提示いたします。 お客様に信頼・ご満足いただける買取値段をご提示致します。 ※買取強化エリアおよびスピード引き取り対応可能エリア 【東京23区】 千代田区 中央区 港区 新宿区 文京区 台東区 墨田区 江東区 品川区 目黒区 大田区 世田谷区 渋谷区 中野区 杉並区 豊島区 北区 荒川区 板橋区 練馬区 足立区 葛飾区 江戸川区 【東京都下】 八王子市 立川市 武蔵野市 三鷹市 青梅市 府中市 昭島市 調布市 町田市 小金井市 小平市 日野市 東村山市 国分寺市 国立市 西東京市 福生市 狛江市 東大和市 多摩市 稲城市 羽村市 あきる野市 Read the full article
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国民皆保険って必要ですか?
国民皆保険って必要ですか?必要になるくらい金がない病者なら死んだ方がいいのでは?そのくらいの所得なら「税金で生かせて貰ってる側」だろうし。
2つ、重要な点があります。
第一に、皆保険がなくなっても、現在の医療費の全額を自費で払える人なら今のレベルの医療が受けられる、と思ってませんか? でもおそらく、ほとんどの治療で医療費は半端なく上がります。
市場に任せれば自由競争で医療費が下がると主張する人もいるんですが、市場で価格が最適化されるのは、売り手も買い手も充分な情報を持って複数のオプションから自由に選べるという前提がある場合です。ちょっとした風邪や慢性疾患ならいくつかの医者を回ってサービスと価格を比較して選ぶこともできるでしょうが、階段から落ちて骨折ったとかいきなりお腹が耐えがたいほど痛くなったなんて時に、いくつも医者を回って相見積りを取るわけにいかないでしょう? 医者の側は、価格を上げれば患者が減りますが、高くても治療して欲しいという患者は一定数いますから、患者が減りすぎて儲けが出なくなる寸前までは価格を釣り上げられます。ブラック・ジャックが言い値で手術代を請求できるのはそういうわけです。
保険があると、個々の患者vs医者の価格交渉ではなく、保険会社が加入患者全体の代表として価格交渉に出れるため、医者の言い値になることがありません。医者側にも、保険によって見込み患者数がうんと増えまますから、価格を下げてもやっていけます。これは皆保険に限りません。皆保険の無い米国でも、民間の保険に入っていれば、医療費明細を見るとprovider adjustmentといって「本来はこの値段だけど、保険会社と交渉したんでこんだけ割り引きますよ」っていう額が示されています。この割引率が時には50%以上になったりするので、団体交渉の力というのはばかになりません。
皆保険、あるいはすべての患者を束ねるsingle payer systemというのはその最も極端な場合です。どんな医療を保険の対象とするか、などを国家レベルで決めないとならないので柔軟性は落ちるんですが、価格は最も低く抑えられます。医者はその契約に合意しなければ、保険を使っている人がほとんど来なくなるので、合意せざるを得ません。現在の医療費はその結果で、そこからさらに保険で7割とかカバーされます。保険による団体交渉の力がなくなれば、抑えるインセンティブがなくなります。
第二に、なぜ「税金をあまり払えない人を税金を使って保障するのか」。人道的な観点を脇に置いても、その方が社会にとってメリットがあるからです。
金を稼ぐの��必須なのは何でしょう? 金を稼ぐ才能? いえ、「あなたが受け取るお金を払ってくれる人達」「あなたがお金を儲けるために作り出す富の、素材となるものを提供してくれる人達」です。
稼げない人をどんどん切り捨ててゆくと、あなたにいくら金儲けの才覚があっても、取引先がどんどん小さくなります。
現代社会の経済繁栄は高度に発達したインフラ(物流、通信網)に支えられていますが、そういったものも利用者が多いから安価に維持できています。弱者を切り捨てて利用者を減らすと、安価なインフラがなくなります。材料を仕入れるのにもとんでもないコストがかかり、それを売るのにもやたらオーバーヘッドがある、となったら、た���え金持ちだけを相手に商売していても、以前のように儲けることはできないでしょう。
もともと生物としてはひ弱な人類がこれだけ繁栄しているのは、社会を作って助け合ってきたからです。自分が豊かになるために最良なのは、みんなを豊かにしておくことなんです。
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10/05/2025 part3





小倉から約1時間20分、香椎神宮駅に到着しました。




本日、最後の目的地 香椎宮に到着しました⛩️




相変わらず、大好きなスポットです♡





早速、お礼参りの参拝🙏🏻

前回は色々な種類のおみくじがありましたが、今回はこの一番オーソドックスなおみくじだけ。
折角なので引いてみました。


"吉"でした。もしかして、私の運気上向いてきてる!?



17時まで滑り込みでしたがお礼参りの参拝もできて良かったです✨

博多阪急で早い夕食🍜
お約束の小浜ちゃんぽんを頂きました。ここはどの店員さんも優しいので、そこもポイントなんです🙆♀️ 学生らしきバイトの店員さんでしたが、丁寧に接客してくれました。 そこでハーフサイズのちゃんぽんを注文しました。 ちゃんぽんが出来上がったので、取りに行ったら真っ青な顔で平謝り。 何があったのか尋ねたら、 「ハーフサイズとちゃんと聞いて決済したのに、うっかりレギュラーサイズを作ってしまいました」 差額料金はこちらのミスだからいらないというのと、食べきれなかったら遠慮なく残してくださいねと言われました。
海外の店員だったら 「あなたの為に大盛りにサービスしてあげたよ♪」 なんて言うのに、多く作って謝らないといけないなんて難しい世の中です…。 昼食で食べた小倉の海老チリ以来、何も食べていなかったので店員さんに申し訳ないと思いつつ完食してしまいました苦笑
eteで好みのジュエリーが減ってしまいがっかりしていたので、同じ博多阪急にあるヴァンドーム青山へ。
1月に購入したダイヤモンドのネックレス、シリーズでリングとブレスレットを発売になったので、早速見せて貰いました💎



特にハーフエタニティのようなリング(中央)、キラキラ感が凄いけれど、お値段も負けじと凄い…。


左のリングは以前、amebaブログで買った人のを読んで気になっていて、こちらも気になって着用させてもらいました。
旅行も行きたいけれど、これも欲しい!笑 品番を控えてもらってから、博多を後にしました。 また月曜日から頑張って働かないと💪
これを投稿しながら旅するルルルン、購入するのを忘れていたことに気付きました😭💦 そして、今回も神社参拝後の頭痛がツライです…😢
#備忘録#photography#japan#reminder#kyushu#kokura#kitakyushu#乗り鉄#train#⛩️#shrine#乗り鉄の旅#kashii#香椎宮#お礼参り#hakata#hakata hankyu#ヴァンドーム青山
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「キャベツが高騰してるのに、なぜカット野菜のキャベツは据え置きなの?」…あるX民の疑問が話題に🤔
以下転載 https://x.com/iga9984/status/1877297598022697176
一玉4桁円も目前と言われるキャベツだが、謎なのはパック入り千切りキャベツが値段も品揃えも高騰前から殆ど変動していないこと。 長期契約で仕入価格は抑えられても今回の高騰の主因は不作なので本来なら去年のコメ同様欠品が生じるはず。 去年の収穫を冷凍してたとか? 誰か理由を教えてほしい。
・https://x.com/iga9984/status/1877774989774278922
「規格外野菜の活用」てリプが散見されるけど、機械加工なので意外と規格は厳しいらしい。 https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/senmon/1306_chosa01.html
・https://x.com/Yamachirounebi/status/1877307543124378054
契約栽培で前もって契約した金額でしか買ってないから。全量買い受ける代わりに、あらかじめ決められた値段でしか買わないんですよ。
・https://x.com/M4A78TE/status/1877488586573967454
民法の特集でサラダクラブが取材されてたけどカットキャベツの需要の高まりで ①既に契約農家からの供給では足りてない ②契約外から通常より高い仕入れを行っている。 ③内容量1割カットして1袋100円の壁を守ってる状態。 カット野菜業者もしんどい時期らしい。
・https://x.com/E_orsg/status/1877654055431946563
加工キャベツ栽培農家です。 相対取引なので、市場がいくら高ブレようが低ブレようが一定の値段で取引されます。 ですが、最近は低ブレする事がない上に今年度の高騰をうけ、加工野菜の取引値段も来年度からは上がるとの事です。 つまり安いのは今年度限りで、来年度からは値段が上がっていく事に⋯
・https://x.com/Gsika_WTY/status/1877578700994011191
パックの千切りキャベツは、通常の玉販売しているキャベツとは生育方法がちがいます。 千切りキャベツ専用のキャベツを栽培しているから値段が変動しにくいと言われています。 ちなみに千切り用キャベツは加工用に葉を詰めて固くなるよう育ててるので、サラダ以外の食べ方はあまり向いていません。
※その他、多数の情報あり
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高市早苗議員の7月26日早朝のポスト全文
第❶に、自動車の関税率は、25%から15%に下がったとは言え、今春までは2.5%でしたから、結果的には2.5%⇒15%に上がったわけです。
WTO協定では、米国が協定加盟国からの輸入品に課せる協定税率(譲許税率)は、乗用車は2.5%です。ワイパーやシートベルトなども2.5%です。
これを15%にする米国の対応は、明らかな協定違反であり、GATT第2条にも違反しています。
今は、円安によるバッファーのお陰で、欧州など他国の乗用車に比べると、高品質の日本車は米国市場における価格競争力を保てると思います。
しかし、今後、円高に触れた場合には、厳しい環境に直面する可能性が否めません。
日本国内の約550万人の雇用、製造業の約27%の設備投資、約30%の研究開発投資、約15%の納税額が自動車関連産業によるものだと聞いています。
日本国内の雇用を守る為にも、次世代に技術革新に取り組む場を残す為にも、自動車関連産業を守り抜く必要があります。
私達が自動車購入時に支払う税金は、消費税と環境性能割です。
春にお招きを頂いたネット番組でも申し上げましたが、例えば2年間は環境性能割を凍結しては如何でしょうか。
買い替え時期を迎えつつある自動車ユーザーが2年以内に自動車を購入しようと考える環境を作り、皆で国内の自動車関連産業を応援するなど、日本の基幹産業を守り抜くべきだと考えています。
地方財源への影響を心配するお声もありますが、法人税の33.1%は地方交付税の財源です。
地方の自動車関連企業が廃業する事による損失も勘案すると、今は国内立地を応援する政策を支持したいと思います。
高市早苗議員のポストより4-2
第❷に、珍しい貿易用語、「相互関税」なるものです。
日本から米国に輸出する全ての品目に、15%の関税が課されるのだとか。
例えば牛肉は、既に26.4%の関税率で15%超ですから変更無しですが、15%未満の品目については、15%に引き上げられます。
特に対米輸出が多い「織物」は、7.5%⇒15%に。
同じく対米輸出が多い「光ファイバー」も、6.7%⇒15%に。
実に多くの産業に、影響は及ぶと思います。
もともと日本に強みのある産業への支援も強化するとともに、米国市場以外への販路開拓にも力を入れていかなくてはなりません。
2016年から2018年にかけて当時の安倍晋三総理が主導されたFOIP、QUAD、CPTPP、日EU経済連携協定など(それぞれ目的は違うものの)、様々なネットワークを活かして、強い経済外交を展開するべき時です。
高市早苗議員のポストより4-3
第❸に、日本企業による米国への投資を通じて、経済安全保障上重要な9分野等について、強靭なサプライチェーンを米国内に構築するという合意についてです。
日本は、その実現に向け、「政府系金融機関が最大5500億ドル規模の出資・融資・融資保障を提供する事を可能にする」とされています。
5500億ドルの投資は、「JBIC(国際協力銀行)による出資・融資」「NEXI(日本貿易保険)による保証」を活用するとのこと。
果たして、真水の財政負担は生じないのか?
政策系金融機関の業務円滑化の為に、政府が資本強化に必要な措置を講ずる必要が生じるのではないか…と思います。
しかも、出資の際の「日米の利益配分の割合」は1対9だとのこと。
5500億ドルは、約81兆2,156億9,559万7,666円です。
京都大学大学院の藤井聡教授からは、「こんな合意をするくらいなら(関税率)25%のままの方がずっとまし。米国の対日貿易赤字は約9兆円ですから、毎年の10%関税(15%からのオーバー分)は0.9兆円。80兆円あれば、100年近く補助できます」というメールが届きました。
確かに巨額のお金を研究開発や内需拡大策に使えば、日本経済は強くなります。米国からは真に必要な物を購入して、貿易赤字減に貢献する事もできます。
元々「投資重視の交渉」が石破内閣の方針でしたから、政府としては目的達成の合意だと思います。
ただ、投資対象分野については経済安全保障上の不安を覚えました。
対米投資対象は、半導体、医薬品、鉄鋼、造船、重要鉱物、航空、エネルギー、自動車、AI・量子の9分野です。
半導体、医薬品、船舶部品、航空機部品など、日本の特定重要物資に関係する分野も含まれます。
対米投資によって米国内に強靭なサプライチェーンを構築するにしても、シーレーンが使用できないなど緊急時に備えて、必ず日本国内でも生産能力を強くしていかなくてはならない分野だと考えます。
高市早苗議員のポストより4-4
第❹に、「合意文書」が出ていませんので、何が本当に担保されるのか…ということが私達には分かりません。
日米合意直後のトランプ大統領やラトニック商務長官のSNS投稿を拝見すると、私が外務省から伺った内容よりも更に厳しいものになっています。
米国の関税措置については、トランプ大統領による「大統領令」の発出により、必要な措置がとられるとのことです。
しかし、関税率以外にも合意内容が及んでいますから、真に日本の国益に叶う内容なのか政府で十分に精査した上で、首脳間で合意文書を詰めて頂く必要があると感じます。
いずれにしても、医薬品や半導体の分野別関税が課される可能性もありますし、鉄鋼・アルミ関税も下がっていませんから、今後も日米間で議論は続いていくのだろうと思います。
色々と書きましたが、赤澤大臣をはじめ交渉に携わられた皆様の大変なご苦労には十分に思いを致し、敬意を表させて頂きます。

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1206
無事採卵を終えて昨日帰国した。 毎日まいにちただ言われるがままにクリニックに行っては排卵促進のための注射を打ち、エコー検診に耐え、あとはホテルに缶詰めになって縦書きのWordとひたすら向き合って過ごした。 勿論たまにはビーチに散歩しに行ったものの前の週に伊豆大島に泊まっていたこともあって2回も見に行ったらもう飽きた。基本持ち込んだ食糧を調理して食事をしていたので、食べたいときに食べたいものを食べられない、ということがかなりストレスだった。 ホノルルへ行くことになった時いろんな人に「この経験が小説に役立つといいね!」みたいなことを言われたし実際稀有な経験には違いないので何か思想に影響があるのかな? と思っていたが別にそんなことはなかった。日本で検診をするたび、どことなくずっとエージェントから卵子の入った大事な容れもの扱いされてる感覚はあった、それくらい。 興味深かったのは、生殖ビジネスについて警告を促していたこの記事だ。 ――日本で唯一、無償での卵子提供仲介を行う「OD-NET」理事長の岸本佐智子さんは、そもそも卵子提供に高額な報酬があることに疑問を唱える。 「卵子や精子はモノではありません。もし、卵子提供で生まれた子が大きくなって、自分と遺伝的関係のある女性がお金目当てに自分(卵子)を売ったと知ったら、大きなショックを受けるかもしれません。(中略) どんな出産でも、赤ちゃんが生まれさえすればゴールではありません。本当に大切なことはその先にある。提供する人も、提供を受ける人も、生まれてくる子の将来まで思いをめぐらせてほしい。 (https://www.moneypost.jp/853540) なるほどと思った。すでに採卵を終えてからこの記事を読んだのだけれど、興味深くはあった。 でもこうも思った。卵子提供する女性に対する批判をするのは……なんというか、立ちんぼやP活などの売春において売る側ばかり取り沙汰されて非難されたり摘発対象にされるのとあまりにも同じ構造な気がする。 売春とは違い、卵子提供はそもそも、「卵子譲ってくれませんか」と謳うエージェントがあるからわたしみたいに暇を持て余したやつもしくはお金に困っている苦学生がのこのこ、もしくは藁にもすがる思いで登録するのであって、それなのに卵子提供を求める夫婦やエージェントではなく「はーい」と手を挙げた側を糾弾するのはお門違いと言うかアンフェアすぎないか。 大金に目が眩んだことは認めるが、それよりも、子供をもうけるにあたって卵子提供者を年齢や容姿や学歴や職歴や病歴やアレルギーや遺伝子(祖父母まで遡って病歴及び死因を登録する)で選ぶ作業をこなしたレシピエントの方が、わたしなんかよりよほど非難の余地がありそうなのだけれど。 もちろん人身売買には違いないのでおおっぴらにするようなことでもない。でも実際に、わたしが大金と健康被害を引き換えに渡した17個の卵子(教えてもらえる)で喜んでいる人がふたりいることには違いないのだ。もちろんわたしが受け取る謝礼以上のマージンを取っているエージェントも喜んでいる。 とりあえず、原稿の方向性を立て直すことができたので休みを取った甲斐はあった。 家を空けている間後輩に貸していたのだが未開封のバターを半分以上使われているのを発見して、帰国早々うんざりした。性善説を取り下げた方がいいかもしれない、という変化なら得られたと言えよう。
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秀一が七瀬に案内されたのは、一年二組の教室だった。大概、一組あたり三十名の生徒が学んでいるらしく、これまで男子校とは無縁だった秀一には「未知の世界」だった。やはり「むさ苦しい」のだろうか?と、彼は色々と想像を膨らませた。教室内から賑やかな声が聞こえ、一瞬「学級崩壊」しているのでは?と七瀬に聞いた。
「一応、国公立大学への進学率は高いって聞いてますけど…」
「まァ、本当だけど、休み時間は何処もこんな感じですよ」
「何やってるンですか?」
「う〜ん、何やってるンでしょうね」
流石に休み時間のことまでは解らない様だった。七瀬は教室の引き戸を開けると、何故か急に静かになった。談笑をしているだけだったのか、散り散りになっていた生徒らが一斉に着席した。K高校の制服は、紺色の詰め襟にサイドベンツが入ったものだった。七瀬が教壇に立つと、生徒の一人が起立の声かけをした。まるで防衛学校の様な号令である。七瀬は挨拶をすると、秀一の紹介も含めて話し始めた。
「今日から、一年生の現代文を担当することになった、益子秀一先生です。益子先生、皆に自己紹介してもらってイイですか?」
突然促されたので、少々慌てた様子を見せたが、
「はじめまして。益子秀一です。都内の私立高校で担任も受け持っていた経験もあります。早く皆と仲良くできるよう頑張りますので、よろしくお願いします」
と会釈した。生徒の中には、目を大きく見開いて興味を示す者もいた。一瞬どよめいたが、
「はいッ、授業を始めますよ!」
と七瀬は声を上げた。
授業の合間、秀一��教室の後ろで見学をしていた。その最中にも一部の生徒が振り向いてはヒソヒソと話し、落ち着かなかった。そんな生徒に秀一は、
「授業中だから、ヒソヒソ話は止めようね」
と小声で言った。
授業が終わり、廊下に出ると七瀬は溜息をつき、
「…実は、一年二組は一番やりずらいンです。ウチは特別進学コースと大学進学コースと分かれているンですけど、先刻のクラスはあまり出来がよくなくて…」
と話した。まァ、見りゃ判るよと秀一は割り切っていたが、
「恐らく、初めてだからかなァ?」
と言うと、
「何人か、益子先生に好意を持った奴がいたと思うンで、注意した方がイイですよ」
と強調した。
その後もクラスを転々とし、授業が終わる都度、七瀬はめいめいのクラスの特徴を話した。一環して共通しているのは、
「益子先生に好意を持った生徒がいる」
という言葉だった。秀一は、七瀬には「解りました」と言ったが、内心は「まァ、面白可笑しくやってやれ」と思っていた。
理事長室では、岩崎が秀一の様子を貢に報告していた。向かい合うソファに座り、貢自ら淹れたコーヒーを片手に岩崎は、
「七瀬先生からは、さっそく一部の生徒からモーションかけられたみたいです」
と話した。貢は『モーション』という言葉に反応した。
「それって…惚れられたって事?」
「う〜ん、何だか解ンないけど、そう言ってたヨ」
「そうなンだ…」
「そうそう、益子先生って白いビキニブリーフを穿いてるみたいよ」
「あら、やだ」
「あんな色黒な肌に…鼻血が出そう!」
「前立腺、うずいた?」
「でも、案外用心深いかもよ」
「そうかァ〜」
貢はカップアンドソーサーをローテーブルに置くと、岩崎の隣に腰を下ろした。内腿に触れながら、
「相変わらず、カワイイね」
と囁いた。
「な、何ッ!? 仕事中なのに、ダメよ」
「相変わらず、不安定なの?」
「…うん、ダメ。急に淋しくなっちゃうの」
「相変わらず独りでオ◯ニーしてるの?」
「だって、『セフレ』いないし…」
「今夜、亮ちゃんのところに晩酌しに行くけど、どう?」
「『亮ちゃん』って、用務員の?」
「『メチャクチャに抱いてやるからな』って…」
「乱暴はイヤ」
「淫乱パーティーやろうよ」
「う〜ん、考えてとく」
そんなやり取りの合間に貢は岩崎の唇を奪い、彼の股間を弄った。早くもスラックスの中で硬くなっている様だった。耳の方も息をかけられ、岩崎は貢を堅く抱擁した。彼は言った。
「…早く更年期終わって欲しいナ」
「淋しい時は、いつでもおいで」
実は、貢は岩崎とは彼がやはり上野のゲイバーで知り合い、そのまま意気投合した情人(アマン)の一人だった。妻子とは所謂「中年離婚」し、自暴自棄になっていたのを隣に座っていた貢が声をかけ、連れ込み宿に連れ込んだのだ。岩崎は妻子がいる頃にゲイビデオのモデルをやっていた程だった。一見ノンケっぽい雰囲気がある様子に貢は惚れ、しかも若いながら主任までやったことがあると言うものだから校長にしてやると誘ったのだ。
岩崎は貢の接吻と抱擁に満足すると残りのコーヒーを飲み干し、カップアンドソーサーをローテーブルに置いた。微かに涙がこぼれたのか、
「顔洗わなきゃ…」
と立ち上がった。貢は彼の方を見詰め、
「申し訳ない、仕事中に…」
と自分の行動を反省した。岩崎は、
「…貢クン、優し過ぎるのよ」
と振り向かずに言ったが、微笑は浮んでいた。何となく自分自身に優しくなれた様だった。ただの欲求不満だった様だ。彼は、
「失礼します」
と平然を装いながら理事長室を後にした。貢は、
「…だからアイツはカワイイんだよ」
と笑った。
一年二組では、生徒の一人がぼんやりと窓の方を見上げていた。背後から、
「おい、諸井!」
と同級生に呼ばれるも気付かなかった。うわの空の様だ。その同級生が再び、
「諸井、何ボ〜ッとしてるンだよ!」
と、今度は背中を叩いた。流石に、
「痛ッ、何するンだよ!」
と振り向いた。彼は諸井翔と言った。同級生の黒木正美は、
「もしかしたら、お前、あの益子先生に惚れちゃったのか!?」
とからかった。翔は、
「ち、違うよ!」
と顔を赤らめた。
「嘘つくンじゃねぇよ! 顔真っ赤だそ!」
「ち、違うよ! バカ!」
翔は、額がかかるぐらいの前髪を垂らし、中肉中背だった。中学生の時は、精通は経験したが未だオ◯ニーはしたことがなかった。母親が勉強しろとやかましく、しかも過保護だった。自分の下着もこれまで買ったことがなかった。
一方、正美は髪を真ん中で分けた、細めの黒縁メガネをかけた中肉中背である。父子家庭だが殆んど仕事で、祖父母が面倒をみていた。母親は彼が幼い頃に病死し、再婚もせずに海外赴任が多かった。K高校には、彼自ら入学を希望した。父親に心配されなくてもイイ様に、との考えからだった。
翔は、秀一が私語を慎むよう他の同級生に声をかけていた様子を見た時、その距離が短いことに気付いた。耳元で囁く様に言われ、その同級生はドキドキしたと授業の後に周囲に話していた。日焼けした肌に冴える水色のワイシャツが残像として残り、微かに透けてみえたタンクトップに男らしさを感じた。彼はこれまでにない憧れを抱いた。また、性衝動も起き、授業の後にトイレへ行って個室の中でスラックスを下ろすと、ブリーフから先走り汁が沁み出ていた。未だオ◯ニーをした経験もないので、とりあえずトイレットペーパーで包皮を剥いて拭き取った。いよいよオ◯ニー「デビュー」か?と彼は思った。
或る同級生が、今週の宿直が体育教師の大平雅之先生だと話した。大平は、普段は全学年の保健体育を担当しているが、ラグビー部の顧問も兼務していた。コ◯ドームの付け方をこれからの時代は教えなきゃダメだと提案したのも彼であり、宿直に入ると生徒の誰かしらは男色の「洗礼」を受けていた。正美は言った。
「実はさァ、入寮したその日にあの、益子先生に注意されていた野澤、大平先生に『食われた』らしいよ」
「マジで?」
「でも、アイツ、中学生の時には付き合っていた教師がいたみたいだし、ずっと宿直室で大平先生と寝てたって」
「それって、ヤバくね?」
野澤佳憲は、スポーツ刈りで細めの容姿だったが、中学生の時は美術部に所属し、その顧問と肉体関係だったらしかった。モデルをいつも任され、ヌードが殆んどだった。彼自身も顧問だった教師のヌードをデッサンで描き、部活動が終わると必ず人気のない山林で「カーセッ◯ス」をしていた。すっかり男色癖がついている様だった。佳憲は自席から立ち上がり、正美と翔の話に加わった。
「あまりバラすなよ…。高校入学してからセッ◯スしてなかったンだから」
「お前、大平先生の何処がイイの?」
「チ◯ポがデカいンだよ。サポーターの様なビキニブリーフからはみ出る様にデカくて…しかもザー◯ンもとてつもなくて。オレ、気絶しちゃったよ」
「な! コイツ、スケベだろ!?」
二人のやり取りに翔はついていけなかった。オレはオ◯ニーすらしたことないのに…。この高校に入学してから、ずっとそんな話ばっかりだと、彼は塞ぎ込んだ。もし、大平先生が誰とでも大丈夫なら今夜宿直室に行ってみようかと思った。佳憲は言った。
「益子先生、カッコイイよなァ〜」
「あれ、大平先生はどうでもイイの?」
「否、何か違うンだよ。オーラを放ってる感じがして…」
「『オーラ』って、何だよ」
「う〜ん、何か触れてはいけない感じだな」
「そうかなァ?」
次第に、正美と佳憲の会話に翔はイライラし、ついにそれが「爆発」してしまった。彼は教室を出て行き、上履きのまま校舎を飛び出した。二人は、
「何だ、アイツ…」
と呆気にとられた。
これまで性というものに興味はあったが母親によって抑圧され、押し殺してきた翔にはどうしてイイのか解らなくなっていた。彼は山林の中に入ると絶叫し、慟哭した。バカ! バカ!と、何度も心の中で訴え、地面の上に転がった。まるで駄々っ子の様に這いずり回り、頭を抱えた。そんな彼の声に気付いたのか、「別荘」の居間でラジオを聴きながら夕食の支度をしていた亮司が出て来た。彼は泣き続ける翔に声をかけた。
「おい、大丈夫か!?」
だが、依然として地面に顔を伏せて泣き続けている。亮司は無言で翔を起こし、土だらけになった制服を手で叩きながら別荘に連れて行った。
亮司は翔に制服を脱ぐよう話し、上下とも洗濯機に入れて洗った。その間、翔はワイシャツに白いセミビキニブリーフという格好で居間のソファで塞ぎ込んでいた。亮司はコーヒーを淹れたマグカップを渡し、飲むよう言った。泣き���れたのか先刻の様なイライラした感情はなく、ぐったりしていた。コーヒーを一口飲むと翔は口を開いた。
「…おじさんは、ここの用務員?」
「あぁ、先月から」
「こんなところがあるなンて、知らなかった」
「狂った様に泣いてどうしたの?」
「…おじさん」
そう言葉にすると翔は亮司に抱きつき、再び泣き始めた。亮司は背中を撫でながら泣くのを止めるよう促し、まずは事情を話すよう言った。翔はこれまでの経緯を伝えた。亮司は、
「つまり、お母さんの目は離れたもののなかなか性の処理をどうしてイイんだか解らないンだね?」
と聞いた。翔は涙を手指で拭いながら頷き、
「…中学生に入学して間もなくチ◯毛が生えて声変わりもしたけど、なかなか父さんも仕事で忙しくて…。母さんも勉強しろとうるさかったし、塾の先生が好きだったけどそんな思いも押し殺してきた」
と話した。
亮司は、翔の母親が彼にとって絶対的な存在で、心許して色々と相談できずに内なる思いを抱えつつ黙殺してきたのだなと分析した。大抵、両親からの愛情が希薄だと何らかの不具合が出て来るものだ。彼は、翔をベッドに連れて行った。股間を弄りながら接吻し、ワイシャツを脱がせた。突然の行動ではあったが、翔は亮司の体温に何か安らぎを感じた。唇ってこんなに柔らかいンだと、彼は亮司の背中に両腕を絡ませた。Tシャツを脱ぎ、翔はブリーフだけになった。すでに先走り汁で滴り、太く硬直していた。亮司も灰色のセミビキニブリーフだけになり、
「性は、決して怖がるものじゃない。身体が反応しているってことは、求めてるンだよ。君はおかしくなんかない、正常だ」
と、ブリーフ越しに彼は翔のチ◯ポを頬擦りした。翔は赤面しながら、
「イヤ、恥ずかしい…」
と、しかし内腿は何故か大きく開いていた。そのまま亮司は翔の身体に覆い被さり、乳房など彼の諸部位を接吻した。
「あッ、あッ、あん…」
二人はブリーフを脱ぎ、亮司はいきり勃ったチ◯ポを翔のと重ね、「兜合わせ」をした。未だ十六歳と若気の塊の様な翔は恥じらいも捨て、
「…おじさん、気持ちイイ」
と唇を求めた。すっかり接吻の虜になった様だった。
ローションを使わなくても、翔の先走り汁だけで十分にその代わりを果たしていた。包皮を剥こうと亮司は試みた。本当に童貞(チェリー)なンだなと、翔のチ◯ポは先端の付け根までは剥けなかった。そのうちに翔は全身をくねらせ、
「イヤ、あッ、あん…」
とオルガズムに達しそうだった。亮司はこのままオレもイッてしまおうとしごき、翔も彼の唇を求めた。
「あ、あぁぁぁぁん!」
接吻しつつ、翔は前屈みになりながら紅潮したチ◯ポの先端からうっすらと黄ばんだドロッとした愛液を跳ばした。続けて亮司も絶頂を迎え、
「イ、イクッ! イクッ!」
と声を上げた。全身が火照り、二人の下腹部は数多の愛液が飛沫の様に跳び散った。翔は冷めぬ欲情のままに、
「あッ、あぁぁ、あぁッ…!」
と亮司を両腕の中に引き寄せた。これまで経験したことのない欲情が、彼を狂わせていた。そんな翔に応える如く亮司は彼を堅く抱きしめ、
「嗚呼、愛おしいよ…」
と囁いた。
情事はその後も続き、翔は二度目のオルガズムを経験した。あまりの烈しさに亮司は喘ぎ、ベッドの上で大の字になって横たわった。彼は、
「…シャワー浴びよう」
と、翔と二人で浴室に入って身体を浄めた。亮司は、未だ翔が十六歳であることを忘れていた。脚や腋の毛はそれなりに生えているものの、肉付きも齢相応で肌にハリがあった。先刻まで、なかなか性の処理ができずその苦しみの故に嘆き悲しんでいたとは思えないほど、彼の表情は柔らかくなっていた。亮司は聞いた。
「どうだい、性って素晴らしいだろう?」
「…うん。これまで押し殺してきたのがバカみたい」
「おじさんで良かったか?」
「…うん」
翔はすっかり亮司を好いてしまっていた。シャワーの湯水を全身に浴びながら、二人は抱擁した。唇も重ね、離れようとしなかった。その間に洗濯機からメロディーが流れ、乾燥も終えたということを告げ知らせた。二人は浴室から出ると、寝室の床に脱ぎ捨てた下着や衣類を拾い、着た。
時計の針は、すでに午後六時半を回っていた。亮司は翔を寮まで送って行くことにした。呼鈴を鳴らすと、宿直に入っていた大平が応対した。彼は、
「彼のクラスメイトから話は聞きましたが、どうしたンですか?」
と聞いた。亮司は一応、
「実は、山林の中でドロドロになっちゃって…。取り乱してもいたンで、しばらくウチにいてもらったンですよ」
と話した。翔はうつむいたまま、
「用務員さんが話を聞いてくれて…。今は大丈夫です」
と言い、上履きに履き替えた。大平は深々と頭を下げ、
「わざわざ、ありがとうございます。明日は休みなので、様子を見ていきます」
と伝えた。
寮を出ながら、まさか「彼と濡れ事をした」なんて口が裂けても言えまいと、亮司は思った。しかし、あんな興奮したのは何年ぶりかなァ、嗚呼、そうだ、あの時以来だなと、昔を思い出した。
「別荘」に戻ると玄関先で貢が、最寄りのスーパーで買って来たのか思いっきり膨らんだビニール袋を片手に座っていた。彼は、
「亮ちゃん! ずっと待ってたンだよ!」
と唇を尖らせた。亮司は、
「あぁ、すっかり忘れてたよ。悪い」
と頭を下げた。
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・以下上から読んでいった箇条書きメモなので詳細はhttps://web.pref.hyogo.lg.jp/gikai/iinkai/index/tokubetsu/bunsho/documents/bunsho_questionnaire1011_01.pdf ・芸術に全く興味がないどころか予算削減をしようとしている。してる。 ・そのことについて人事権などを使っているようだが、職員に大した説明なく進んでいる様子で現場の混乱がわかる ・斎藤が井戸前副知事のことが滅茶苦茶嫌いなのはわかるが、態度で表しているのがかなり子供っぽいし、周りもかなり気を遣っている印象 ・令和3年選挙で職員内で事前運動があり、その後通報されたようだが握りつぶされたとの話はかなり問題なのではないか ・その当時の選挙についての情勢に違和感があり、職員たちの間で相当困惑が広がっている様子が分かる(職員たちは違法性を感じていた様子) ・当時公用車問題で揺れていた兵庫県だが、職員が斎藤を連れて公用車で投票��頼をしに回っていた話がある ・該当職員たちが通常コースではなくトントン拍子に謎の出世をし、さらに職員たちから反感を買っている ・該当職員たちも部下に対して横柄な態度をとるようになっていた ・マニフェスト作成などもその周辺の職員がしている ・井戸前知事の周辺職員はみんな飛ばされた。 ・県庁は、基本人事課が出世できるルートになっている。筆記試験があるが加味されていないのではないかという疑問 ・はばタンPay+のポスターにある写真や、その他ポスターに自らの写真を入れる行為は、次の選挙戦をにらんだあからさまな選挙運動ではないかと職員間で疑問視されていた。 ・商工会議所、商工会にも手は回っており、今回の知事選挙に向けた活動が昨年頭からあったことが指摘されている ・昨年末から選挙戦に向けて新聞やテレビ出演を知事が希望していたのは選挙戦に向けてだろうが、「取材がなければ激怒する」という話は異様ではないか ・贈答品問題。全部ひとりで持ち帰ってしまうらしい。前知事は高額なものは全く受領しなかったので感覚が全く違った模様 ・酒造メーカーが出展したイベントで日本酒を15本以上持ち帰っている。2、30本あったのではとも。持ち帰りすぎ ・突然おにぎりを食べたいと言い、慌てて現場で米を炊かせている。怖い ・特産品のアイアンセット(約20万円)貰ってる。しかし使いにくいので、別モデルをおねだりした様子。その見返りが特別交付税の算定だったのでは?との見立てがある ・片山副知事も貰っている。片山副知事ペラペラ自慢して色んな職員に色んな事喋っている。折田かよ ・事業とは関係ない特定のスポーツウェア等を着てポスター撮影をしているらしい。掘れば出るのでは ・知事室等の前に贈答品が多数陳列されるようになっていた(前知事のときは無かったのだろう) ・自宅に持ち帰るときは目立たないように重さや大きさを気にしている。悪い認識あったのか? ・5万円を超えるものを個人的に無料で受け取っているが、秘書課を通じておねだりさせている。 ・ふるさと納税返礼品をねだって貰っている ・ホールケーキを贈呈行事としてもらった時(個人的ではなく)、井戸知事は職員にもふるまった。斎藤は一人で持って帰った。PRにもつなげてない ・斎藤県政下では「公民連携」のもと個別企業との包括連携協議が急激に増加している ・知事は絶対にお金を出さないので、食事等、知事を迎えた側が出費しなければならない ・職員たちの前で贈与しようとした地元の方を職員たちは止めたが、斎藤は遮って貰っていた ・人参ジュース1箱おねだりして持ち帰り。人参大好きだな。良いことだ。 ・絵画も貰っている。芸術興味ないんじゃなかったの ・貰ったワインの感想が出ない。色々貰いすぎて何貰ったか覚えてない ・知事の行き先と運転日誌の距離が合わない。出張先で何をしているのかは、みんな見ているはず ・土産があったほうがいいという認識が県内下で広がっていたのではないか ・ウィスキー、ロードバイク、ウェア、スーツ、野菜、海産物、椅子、寿司等等。贈答品だけで生活してたのか? ・マスコミの前で贈答品を貰おうとして、マスコミに直接つっこまれ、やめた ・高級な苺が好き。何箱も貰った。可愛いね ・職員たちも困惑しきりでウワサ広がっていた ・革ジャンはねだってももらえなかったらしい ・県議にもビール貰ってるやついねぇか?意識改革は必要 ・政治資金パーティー券についても購入要請など怪しい記述がある。私学関係者にも依頼している。ここまでくると「政治と金の問題」でしかない ・阪神オリックス優勝パレードについては金の流れが明らかにおかしい。まともなやり方で集めるのも大変だっただろう職員の苦労と、聞いていたよりも高額な請求が来たこと、不正な行為による虚無感を覚える記述が続いている。 ・聞いたことを聞いてないと言って怒るのは若いのに記憶力が心配 ・県美術館のメンテナンス休館を知らずに激怒。前年度には公開されているスケジュールを改めて経緯説明させられる。知事本人も館長に直接凸電話 ・知事就任前に決まっていた件を新聞で知り、聞いていないと激怒。いわゆる机バンバンは知事就任から2か月目のこと。 ・知事が来る現場にはサクラで人を呼んでいた。道を間違えると知事が怒るから言うことを聞いてほしい、という現場への要請もあった ・知事の視察は前知事よりもドタキャンが多い。そのときは服部副知事が来る ・お気に入りの女性職員をつけていた?よく分からない記述があるので皆読んでほしい ・出張先に三面鏡と櫛が無いと怒られる。外見をとにかく気にしている。用意された浴衣が気に入らず着たくないと駄々をこねる。10万円の浴衣を調達させる。着付けを地域の方にしてもらう予定が「俺は知事やぞ!そんな素人にさせるな!」と怒鳴り着付けのプロを呼ばせたことも。 ・例えば「空飛ぶ車」や「有機農業」など万博や●●関連の施策には部局に具体的な指示を出す。また指示通りになっていないと激し く怒り知事室へ出入り禁止にして再調整困難となり所管課を困らしていたと聞く。(原文ママ。折田が参加した空飛ぶクルマ事業は知事直轄) ・ペットボトルのお茶を出すと怒る。ペットボトルの水を飲食禁止のところで飲んで、その場に置いていく。 ・事前に決めてオッケーにして万全に準備した案を、直前に気分で変える。こういうことが繰り返されている様子 ・とにかくいろんな地域で激高しており、目撃されている。気分屋で、まるで昭和のバブル世代の頑固おやじみたいな態度をとりまくっている ・周囲は委縮して何も言えなくなっている様子。それが関係者たちにも広がっている。懇意にしている職員たちはパワハラだけではなくセクハラも握りつぶしてもらっている様子 ・政策や防災対策の会議を直前に15分で終わらせてと無茶振りするのが日常茶飯事 ・泉房穂のツイッターバトルを取り締まる条例を探す ・よく忘れ物、失くし物をする(なにこの情報) ・書類が分厚いと怒る ・渋滞に嵌ると怒る ・周辺のものを蹴る ・工事中のコーンを蹴り飛ばす ・SNSはブロックしまくっている ・怒るとタブレットを投げる。ノートPCを投げる。 ・健康診断から自己負担オプション項目をなくす(腫瘍マーカーの検査を7000円程度)どうも知事の命令により県職員だけ通常のオプション検査が受けられない模様 ・エレベーター待てなくて怒るのでエレベーター呼ぶボタンを受付に作った ・ジェラート食べたくて定休日の店を開けさせる
兵庫県職員アンケート調査を読んで気になったところと感想
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uihy
自室の記録

5年前からルームシェアをしているSと一緒に引越しをしてから、3年が経った。寝室をSが、リビングを私が自室としている。私の部屋の正面には大きな窓があり、左右にもそれぞれ小窓がある。

小窓1
装身具類の置き場所。ピアスを置いている鳥のレモン絞り器は、Fさんから貰ったもの。Fさんはよく動物のものをくれる。犬の形をした栓抜きや、野営をするくまの置物も彼からのプレゼントだった。
カートリッジインクの空き容器には、ヘアピンやネックレスを入れている。私の父は吸引式の万年筆を好んでいて、父から贈られたペンもインク瓶とセットのものが多かった。実家を出て外にいる時間が増えてからは、インクを切らすことが怖く、自然と替えのインクを持ち運べるカートリッジ式の万年筆を使うようになった。それからしばらく経ち、1年前にプログラマを辞めたことを手紙で報告すると、その数日後に「励まし」とボールペンが送られてきた。以降ずっとそのペンを使っているから、手持ちの万年筆はどれもインクを抜いてある。
よく付けるピアスは窓の縁に置いていて、どこかの喫茶店で使われていたらしい伝票入れには、硝子のオーナメントやトライアングルのビーターを差している。

Hのくれたトライアングル本体は、腕時計とブレスレットを失くさないための場所として機能している。良くない使い方だと罪悪感を覚えてはクロスで磨いている。

小窓2
『陶の家』を見かけたらひとつ買うというのを続けていて、現時点で3軒が建っている。少しずつ街になっていく。家の奥には、ミナペルホネンの好きなQさんにプレゼントしたものと色違いのタイルを置いている。

小窓3
すぐぼろぼろにしてしまう指先のケア用品を置いている。H先輩に貰ったネイルオイルの磨硝子が好きだった。Fさんが動物をくれるように、この人は硝子をよくプレゼントしてくれる。硝子のオーナメントも、ステンドグラスのくまもH先輩から貰っている。

窓を開閉するハンドル(オペレーターハンドルというらしい)に紐をかけて、ケーブルや電源類をまとめている。先日Eから貰った白いカールコードのシールドもここに下げている。黒い服ばかり着ているのに、Eには乳白色のイメージがある。“誤って人間として産まれてしまった天使”だと感じさせる人と知り合うことが何度かあり、Eもその中のひとりだった。

向かって左には仕事用のシャツ、右には外套を何着か掛けている。秋冬用の服ばかりある。

机
ここに越すことが決まってから最初に選んだ家具。プログラマになったばかりの頃、メモリの重要さを机の広さに喩えて教えられた。それで机は広いほど良いものだと認識したのか、気付けば横幅のある机ばかり探していた。天板の色を緑に決めて、部屋の軸に据えた。

職場で割ってしまったマグカップに無線イヤホンや保湿クリームを入れている。シャツを濡らしたまま破片を持つ私を見て、笑ってくれる会社の人たち。これ以上は無いとよく思う。
ヘアクリップ入れにしている、ままごと用のような小さな花瓶も気に入っている。渋谷の蚤の市で友人へのプレゼントを選んでから、度々その人の店でものを買うようになった。銀色のトレイやハート型の赤い缶もその人から買った。
銀色の電源タップは前の部屋から持ってきたもの。あらゆる電子機器の電力をここから供給している。

ギターをくれた友人たちが別の年の誕生日に合同出資してくれたオーディオインターフェースがモニターの下にある。未だに1-2と3-4の入力を同時にする方法が分からず、2つずつ付け替えながら使っている。これを貰ってからAudacityで曲を作り始めて、今もそのやり方をしている。会社の先輩には「システムを0と1だけで作ろうとしているみたいなものだよ」と言われたけれど、その頓馬さを含めて自分に馴染むので、Audacityをずっと使っている。キーボードがちょうど上に乗る。

モニターの横にはmicroKORGを置いている。普段は誕生日に贈り物をしないと取り決めているSだけれど、数年前に何かで手を貸した際「この恩は倍にして返します」と言い、その年の誕生日にmicroKORGをプレゼントしてくれた。このシンセサイザが部屋に来てから、自分の生活が向かうことのできる方角が増えたように感じている。大切な楽器。

microKORGには、新しい部屋で出した『野良の花壇』のマグネットを付けている。本来は冷蔵庫のために作られたマグネットだけれど、皆とスタジオにいる時にあって欲しく、ここに付けている。プリクラで来られなかった友達の似顔絵を描くような感覚。私の黒い冷蔵庫には、ピーター・ドイグの青鬼の絵と油絵の花のマグネットだけがある。

机の下に、PC・トランクケース・スーツケースを置いている。PCはSのお下がりで、MacBookしか使ったことのなかった当時の私は、こんなに大きな箱がPCだなんて、と思っていた。PCの上に付けたアンテナは狐の顔のような���をしている。
トランクケースは大学2年のころ大枚をはたいて手に入れたもの。どこか遠出をする時はこれに荷物を詰めている。畳み終えた洗濯物をSの部屋へ運ぶ時のかごや、ギターを弾く時の足置きとしても使用。頑丈さに安心する。
スーツケースはついこの間、京都に長く滞在するために買った。銀色の次に、灰がかった青が好きだと思う。

ギター・くま・本棚

ギターは高校時代の友人たちが誕生日にくれたもの。19歳になったばかりの頃、当時の交際相手と出掛けた帰り、気が付いたら楽器屋にいた。ギターを2本持ったその人に「どっちがいい」と訊かれ、指差した方を買ってくれた。私にギターを与え、弾き方を教えてくれたことにずっと感謝している。その人と別れてしばらく経ち、誕生祝いに何が欲しいかを訊かれ、ギターを頼んだのだった。友人たちは「あえて白にしてみた」と笑っていた。今思えば、このギターを貰ってから白を自分のものにすることへの抵抗が弱くなった。ギターの届いた日、触っているのが楽しくて大学を休んだのを覚えている。
YAMAHAのアンプは義兄が使っているのを見て購入した。私が真似をしていると知って嬉しそうだった、と姉から教えてもらった。

左端のくまは、元は白だったのだけれど、深い青のシーツで眠るのに付き合わせたせいで黝くなってしまった。Kの小説に「ヤニや涎で汚れてしまったのかしら」と書かれてからは、布で包んでいる。いつかぬいぐるみ病院に連れて行きたい。隣は一度も会ったことのない人が贈ってくれた黒いくまと、高校時代の交際相手が留学先のお土産として連れてきてくれた焦げ茶のくま。誰かとビデオ通話をする時にはよくパペットのくまに代理出席してもらっている。右は、地元や旅先の雑貨屋で見つけて連れてきてしまった(“しまった”という意識がずっとある)小麦と白のくま。グレーのワゴンに小さなギャッペを敷いて、くまたちの場所としている。

低い本棚の上
蓋のない宝箱。小物たちというより、質量のある記憶群という方が実感に近い。
西荻窪にあった喫茶店の閉業を知って沈んでいると、H先輩が「お店で使っていた品物を販売しているみたいです」と教えてくれた。黒い花瓶のあるおかげで、ずっとその店を忘れずにいられる。今はEのくれた竹とんぼや、Aさんのくれた花を入れている。ポストカードをしまっておける箱のついた額縁には、Aの写真を入れている。過去、「__の写真を写真展に出してもいいですか?」と、もう搬入の終わった状態で確認の連絡が来たことがあった。Aがごく稀に見せる、こういった強引さが大好きだった。展示を了承する代わりに譲ってもらったその時の写真たちは、勾配天井の部屋に暮らしていた時に飾っていた。上京してから借りたどの部屋にもAの写真を飾っている。そのほか、江の島で拾った石や、Tさんがライブ終わりに嵌めてくれた指環、Uさんと行った犬吠埼のイルカの置物、書ききれないほどの誰かと紐付いた宝物がある。

声の依頼を受けた際、お礼にといただいた絵。額装までしてくれていた。元々この人の絵が好きだったので大喜びした。一度この絵を裏返さなければいけない時期があったので、また飾ることができて嬉しかった。

高い本棚の上
小さなギターは、Kさんと一緒にRさんの部屋でパーティをした日、中古のおもちゃ屋で買ったもの。Rさんの部屋に戻った後もご機嫌に鳴らしていて、そのあと火事が起きた。カセットコンロの火がテーブルクロスに引火して、火が早送りのように広がっていくのを見た。三人で死ぬ映像がちらついた、次の瞬間には火が消えていて、振り向くと花瓶を持って息を切らしたRさんが立っていた。チューリップを活けていた水での消火。このおもちゃが生き延びた証明になっている。このあいだのアルバムに入れたフィールドレコーディング曲にはその日の日付が付けられていて、火のはじける音やこのおもちゃギターの音が入っていた。volca keysは初めて触ったシンセサイザ。自分ひとりである程度のことができるようになりたくて、リズムマシンとマルチエフェクターを買った。
銀色のバットはひとつ前に住んでいた部屋の近くにあった台所道具の店で買ったもので、前日と翌日のあいだの時間に携帯品を置いておく場所として使っている。

Artekのスツール60を、椅子やベッドサイドテーブルとして使っている。パーティめいたことをする時には、3脚くっつけて大きなテーブルとして使う。雑貨屋でまとめて購入したので、その日で店のポイントカードが1枚分溜まった。そのカードをイッタラのキャンドルホルダーと交換してもらった。
銀色のトレイは、先述の蚤の市で知った店で買ったもの。部屋のポケットとして使っている。
“拯”の字は、精神がどうしようもなく落ちていた今年の始めに、Uさんが「書初めをしよう」と言って筆を持たせてくれたもの。翌月にまた京都を訪れた際に、国際会館のカフェスペースで焼き上がったものを渡してくれた。頭でばかり考えてはすぐに身体と疎通できなくなる私に、四肢のあることを思い出させてくれる友人。
本の上には気休めの紙魚対策として除湿剤と防虫剤を置いている。

小窓4
Fさんからの犬の栓抜きと、Hに貰ったコンクリートの置物、H先輩が分けてくれた犬の箸置き。母の好きなミニチュアを贈る際、色違いのチューリップを自分にもひとつ購入して、端に置いている。自分のために生きた花を買えない反動か、花のモチーフのものを見かけると嬉しくてつい手が伸びる。

キッチン
私の洗面台を兼ねている。私もSも、料理と呼べるような自炊は殆どしないので、調味料や調理器具が少なく、キッチンの収納部にはそれぞれの私物が仕舞われている。

Mさんが引越し祝いに買ってくれたカセットコンロ。パンを焼く時やカフェオレを淹れる時に使う。組み立てる際の動作がロボットアニメのワンシーンを思い出させるので、人前で使う時には「変身!」と言うようにしている。
隣の空き瓶は元々ジンの入っていたもので、誰かに花をいただいた時には一旦ここに活けている。

この部屋に越した時にIがプレゼントしてくれたローズマリーの石鹸の匂いが好きで、貰った分を使い切ってからも自分で買い直している。歯磨き粉はGUM以外だと落ち着かないので旅行先にも持っていく。歯ブラシはKENTのもので、最初に使ったあとの歯の滑らかさに感動して、誰かに共感してほしいあまりSに押し売りをした。それからSも同じものを使っているので、それぞれのストックも合わせると10本近くこの歯ブラシがある。右端はリングホルダー。左手の薬指に環を嵌めるようになってから、指環が好きになった。今は5本の指環を付けている。

食器棚
H先輩のくれたくまを吊るしている。緑の石鹸はMさんのスペイン土産。ここに写っている鉄鍋も鉄フライパンも、写っていない3本の包丁も2枚のお盆も貰いもの。




ソファ
机の天板に合わせて布を選んだ、三人掛けのソファ。毎日ここで眠っている。Sの部屋にある質の良いベッドよりも、薄いマットレスを敷いたソファの方がよく眠れる。枕に近い小窓のハンドルにエジソンランプを括りつけて、普段はその光で睡眠薬が効くまでを過ごしている。

部屋のすぐ向かいには線路があり、3面の窓から電車の通る音や光が流れる。最終電車の後は、スケートボードの走る音や、酔った誰かの歌が聞こえる。この部屋で生活をしている。
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西武現實主義(Seiburealism)
/ Victor Burgin, 1989
四月的東京。在上野公園,櫻花低垂如雲,野餐席遍布其下。啤酒潑灑成水漥,載著狂歡人群的塑膠布筏子順著櫻花樹大道漂流(每艘筏邊整齊地擺放著一圈鞋子)。這些瀝青河流的兩岸擠滿觀光客,他們既為櫻花短暫盛放的美感所吸引,也沉醉於花見野餐所展現的景象——櫻花短命的綻放成了這場狂歡的道德藉口、一種死的提醒(momento mori)。櫻花影像被傳輸到西武百貨澀谷店,以環境影像的形式出現在店內各處。透過十二層樓的螢幕、交錯的手扶梯與電梯中,櫻花在商場每個角落綻放;如同富士山的影像(櫻花融化為山景,伴隨著約翰·藍儂《Imagine》的旋律);又或是街上的路人影像,被隨機捕捉,短暫地使螢幕成為千扇窗戶,讓人望向外部世界。(從外頭望上,百貨外牆橫跨數層樓的數位螢幕上,行人可能只看見巨大的魟魚,在海底悠然擺動,然後畫面轉化為像素化的動畫新聞,播報最新的人質危機。)
班雅明(Benjamin)曾視十九世紀的購物商廊為從街道過渡到百貨公司之間的中介階段。商廊——一條室內街道——白天靠天窗照明,這種大片透明玻璃得以實現,乃因為鐵架的支撐使其成為可能。抬頭望去,人們可見白日的雲朵,或夜晚的星空。在西武百貨中,這些鐵框玻璃矩形彷彿已從格子中爆裂而出;我想像它們在電腦動畫中慵懶地翻滾,變形為無所不在的視訊螢幕。在一種與時間無關的均勻冷光照射下,這些螢幕可以顯示雲朵、火星地貌,或任何可用二進位編碼定義的影像。東京位於富士山以東約百公里之處。從江戶時代(1600年)起至明治末年(1912年),富士山仍可間歇而清晰地從市內望見——成為一種固定的時空精神指標(在東京,能望見富士山之地即為「名所」)。如今,建築與空氣污染抹去了富士山的輪廓,至少在肉眼中是如此。新的參照點、新的「山」,在城市中自身誕生,成為僅能從百貨公司中看到富士山的景觀。儘管如此,觀看富士山的現象學經驗仍保留於百貨空間中——人們在穿越商場、從一處螢幕移動到另一處時,如同昔日穿越建築縫隙偶爾瞥見山景一般。
日本人稱為「立讀(tachiyomi)」的行為,是一種移動中、隨機式、斷續式的閱讀方式:翻閱漫畫與雜誌,只是路過隨手翻看,並無購買意圖;或在地鐵上從鄰座撿起報紙隨意瀏覽。安德烈・布勒東(André Breton)曾回憶戰時與賈克・瓦謝(Jacques Vaché)在南特的日子,他們的習慣是「無論正在播放什麼,都隨意走進電影院,看到哪裡算哪裡,一旦感到無聊便馬上離席,前往下一家影院,如此不斷輪替」。如今我們不斷切換電視頻道。(有段時間,在紐約某些餐廳流行「瀏覽式點餐」——這嚐一點、那吃一口。)觀光客也像這樣「套餐式」地體驗文化:在這座城市待兩天,再去另一座城市幾日(就像我如今在這區閒晃,在那區遊蕩)。而日本人不也常被說是「瀏覽」西方文化、取其所需再「本土化」的代表嗎?如果文化本身是複雜的文本,那麼它們如今已成為富裕與閒適者邊走邊翻的文本——無須承諾,只是移動中的一瞥。
在這間西武百貨的書籍部(藏書四十萬冊,我甚至找到兩本由密西根安娜堡的UMI學術出版社出版的超現實主義論文),一整面牆成為了放映螢幕,播放經典好萊塢電影的片段——以主題分類,其中之一是「戰爭」。畫面上,美國轟炸機正準備夜襲(東京曾在戰爭中遭遇毀滅性燃燒轟炸),畫外音堅定表示:「無論敵人藏在哪裡,我們都會追擊。」螢幕右側,在轟炸機飛出畫面之處,擺放著一座展示模型——燒焦的塔樓,其頂部爆炸場景正是電影《魔鬼剋星》(Ghostbusters)結尾的鏡頭之一。
(布勒東初識瓦謝是在1916年的軍方精神病院,當時布勒東是實習醫生,瓦謝是病人。其他病人中,有一人堅信所謂的「戰爭」不過是模擬場景;砲彈是道具,傷口是化妝;死者是從醫學院解剖台上帶來的屍體,趁夜散佈在假的「戰場」上。)美軍轟炸機由畫面左側飛向右側,如同西方的閱讀方向。而在書區翻閱時,我又看到一部漫畫,開頭描繪的是日本轟炸機自右向左起飛。它們先摧毀珍珠港,然後轟炸美國本土。接著,日本士兵踢破美國住家的大門。一戶家庭——男子、女子與一名幼童——蜷縮在客廳中,被士兵襲擊。男子遭殺害。士兵開始撕扯女人衣服,孩子哭喊。一名日本軍官抓起孩子的腳踝,以一個橫跨雙頁的弧線將他甩向牆壁。孩子的臉部從頭顱撕裂開來,飛越畫面,拖出一道墨筆揮灑般的筆觸,讓人聯想到禪宗書法。接下來半頁畫面中,女人遭輪暴(其哀號以英文呈現),最後士兵們聚集起來,坐在倒塌自由女神像的伸展手臂上合照。下一頁,也是最終頁,我們看到裕仁天皇騎馬現身。有人說,東京之所以安全,是因為所有暴力都被收納於這些漫畫中。
布勒東在《超現實主義第二宣言》中曾寫道:「最單純的超現實主義行動,就是手持左輪手槍,走到街頭,盡你所能隨機射擊群眾。」如今,這樣的行為雖然不常見,卻也成為日常生活中的一種現象。有評論指出,第二次世界大戰的爆發令超現實主義失效,因為現實世界的暴力早已超越藝術所能預見。(盟軍登陸時,超現實主義攝影師李・米勒(Lee Miller)遊走於滿目瘡痍的街道,每扇門像是通往駭人而奇幻的風景。有次她不慎踩到一隻人手,撿起後憤怒地將其拋向街道。)但人們往往忘了,超現實主義始於第一次世界大戰,其戰間期的重要使命之一,正是將日常生活中的恐懼與失落加以昇華——轉化為幻想,特別是在性愛的範疇中。
在街頭,人群偶爾會突然分開,使人瞥見某個身影、某張臉,但那一瞬即逝,卻觸動了情慾神經。班雅明稱之為「最後一瞥的愛情(Love at last sight)」。百貨公司則提供這一現象的變體:透過那些輕薄帷幕圍成的小空間,女性離開觀眾群,成為被觀看的對象——不僅為了自己與其他女性目光的觀賞,也為那因帷幕掀開而勾引來的非法凝視所設(羅蘭・巴特曾問:「身體上最具情慾性的部分,不正是衣物掀開之處嗎?」)。我匆匆轉移視線;某些光線在鏡面空間內反射、延遲,在我視網膜上形成混亂(與其說是超現實,不如說更像立體主義),只能依靠記憶,在其中提取出一段熟悉的、被愛的身體片段。班雅明在論述超現實主義的文章中寫道:「在秘儀式的愛情中,女人本身並不重要。布勒東亦如此。他與娜佳(Nadja)親近的,不是娜佳本人,而是娜佳身邊的事物。」我們可以將這種「秘儀愛」以臨床術語命名——「戀物癖(fetishism)」。百貨公司,作為商品戀物的神殿,也召喚著佛洛伊德所言的戀物心理。男性漫遊者(flâneur)若欲前往正當之地,勢必得穿越洋裝海洋與香水濃霧的沙漠。他別無選擇,只能進入這些禁忌之地。他的藉口天衣無縫,而內心的罪惡快感則無可迴避。當他在衣架間無意識地翻看服飾時,或許以為自己在為情人挑選禮物,但同時他也正盲目地觸摸著母親的身體。某刻我在西武感到口渴,找到了飲水機,其透明上層水流覆蓋著石礫——彷彿是一段溪流被切割下來,擺放於展示台上的自然部件。
在街道層,有一家以廢墟為造型的酒吧(採用「後末日建築」風格),其立面突出一段飛機機翼,下懸的引擎艙象徵性地讓人聯想到曾夷平越南的 B-52 轟炸機。在奈傑爾・柯茲(Nigel Coates)設計的 Café Bongo 中,「內部空間」衝破與「外部空間」之間的脆弱邊界。在同一個六本木(Roppongi)地區,為時裝設計師安傑洛・塔拉齊(Angelo Tarlazzi)設計店鋪的建築師八束一(Hajime Yatsuka)曾說,他將整棟建築構思為城市的「內部」。班雅明曾評論:「對於漫遊者(flâneur)而言,街道就是他的住所;他在房屋立面間的感受,猶如市民置身於四面牆內一樣自在。」百貨公司已成為那些從榻榻米小房間逃出的富裕難民的共同居所,他們在地鐵裡入睡。在城市各處,人們沉睡的景象隨處可見。男性躺在西武百貨各樓層扶梯轉折處旁的寬大沙發上,看似專為此而設(否則用途為何?),進入沉睡。
在這家百貨公司底下的有樂町地鐵站內,年輕的女性上班族也入睡著。她們從城市邊緣通勤,來回奔波於狹窄的住處與辦公地點,週末則重返澀谷、銀座、池袋,或其他西武分店。她們購買的是三宅一生(Issey Miyake)、Comme des Garçons 等品牌的服飾,而這些品牌對歐美的同齡女性來說幾乎遙不可及。從她們狹小房間出發,搭乘約一個半小時的列車,度過一天如遊蕩者般的生活,徘徊於西武那奢華至極的空間——這些空間透過無所不在的環境影像,開啟通往無限空間的通道。作為來自英國北部工人階級家庭的流離者,我想起了那位較富裕的姑媽家中的「前廳」(frontroom)。那是一間擦得發亮、充滿蠟香的房間,平時封閉,只在打掃或有訪客來時才會開啟。來客可以看,但不能碰,只能站在敞開的門前觀看,而不能踏入其中(這間「起居室」沒人坐,這間「客廳」裡也無人交談)。這房間彷彿是一個全息投影的模擬空間,只為提供心理上的額外生活空間,如同西武百貨所帶來的慰藉一般。在西武百貨,正如其西方對應對象(至少在這方面),家具部就如同無數富人家庭的前廳;彷彿從其原始情境中抽離,再「傳送」到這座城市的樓層中——這座由無數「前廳」構成的城市,雖然沒有牆壁,卻以內部街道相互隔開,主要用途就是用來閒逛(flânerie)。
尚–盧・高達(Jean-Luc Godard)曾表示過這樣的想法:既然任何東西都可以被拍進電影,那就所有東西都應該被拍進電影。比起電影,西武百貨更是一場由異質集體所創作的組合展——包括買手、租戶精品店業者、駐場視覺藝術家、圖書管理員、旅行社人員等。這裡沒有「作者控制」或「敘事封閉」的概念(因此也不需要布勒東與瓦謝式的逃避);其組織原則早已是非整體的、務實的、機會導向的。在某種程度上,這場組合也可視為一種整體,由此構成的過程類似於超現實主義者的集體書寫實踐。
西武百貨是超現實主義於後現代階段的作品,一件無盡變奏的作品,由遊蕩者(flâneur)「自動書寫」而成,其對於商品的興趣與對所處空間的興趣無高下之分。(班雅明有句格言:「建築是在分心狀態中被欣賞的。」)
在日本,想看一場重要的藝術展覽,你有很大機率會在百貨公司,而不是美術館看到它。當西武百貨展出尚・杜布菲(Jean Dubuffet)的作品時,東京上野公園內的東京都美術館也於1988年4月開展名為《1920年代的日本》的展覽。我在那裡得知,1923年摧毀東京的關東大地震,被視為日本「機械時代」藝術的開端。布勒東的《超現實主義宣言》與《超現實主義革命》首期,也是在1924年的巴黎發表。在東京都美術館,我發現大量機械美學影響的證據,特別是包浩斯(Bauhaus)對視覺藝術——攝影、繪畫、建築、工業設計、電影、劇場設計、時尚等的深遠影響。同時也能看出德國表現主義的廣泛影響,尤其在劇場與電影領域;而隨著1920年代結束,愈來愈多政治啟發下的「寫實主義」創作開始盛行。然而我幾乎找不到任何關於超現實主義的明確跡象。並沒有理由認為當時的日本在1920年代對於超現實主義的了解會比其他歐洲美學運動來得少。1970年,瀧口修造(Shūzō Takiguchi)——在布勒東與艾呂雅所編的《簡明超現實主義辭典》中被列為「超現實主義作家」——曾寫道:「在日本,從未出現過像法國那樣的超現實主義團體。」我無法判斷超現實主義在戰間期或今日的日本意味著什麼,也無從推測它未能代表什麼;我確定的是,它的意義絕對與我自己的理解不同。許多超現實主義研究者認為,這場運動的編年史應該終結於1968年五月事件。而就在同一年,一個法國電視台團隊前往東京郊區採訪三島由紀夫。他是傳統價值的擁護者(兩年後,他將以近乎完美的切腹行動實踐他的理念),當時他住在一間宛如法國蔚藍海岸別墅的宅邸中。一樓以十八世紀法國風格裝潢,而樓上則採用現代國際風格設計。三島��道:「在這裡,只有看不見的部分才是日本的。」
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ペルシャ絨毯買取 「ペルシャ絨毯は高く売れるものも多い」ということは知っていても、実際にどのようなポイントを見て価値が判断されているのかは分かりにくいものがあります。 ここでは、ペルシャ絨毯の買取で必ずチェックされるであろう重要な査定ポイントと、そのポイントがどのような特徴であれば高く売れやすいのかをご紹介します。 査定前にお持ちのペルシャ絨毯を確認してみてください。 サイズが大きい ペルシャ絨毯は、サイズが大きければ大きいほど高く買取されやすくなる傾向があります。 ペルシャ絨毯を織るのには非常に手間がかかるため、大きければ大きいほどそれだけ製造に工数がかかります。 職人の手が多くかかっている分、大きいペルシャ絨毯には高い価値がつきやすいのです。 状態がきれい ペルシャ絨毯の保存状態は、買取価格に直結する重要な査定ポイントです。 絨毯が擦り切れている、色褪せている、ペットの匂いがついているなどすると、買取価格は下がってしまう可能性が高いでしょう。 買取直前でどうこうするのは難しいですが、日頃のお手入れが買取価格にも関わってきます。 素材が高価である ペルシャ絨毯の素材には、大きく分けてシルクとウールの2種類があります。 このうち、より高く買取されやすいのはシルクのペルシャ絨毯です。 素材はペルシャ絨毯の買取に際してはまずチェックされる査定ポイントの1つと言えるでしょう。 縫い目が細かい ペルシャ絨毯のノット数とは、その絨毯がどれだけ細かい目で織られているかを表す数値です。 ノット数が高い、すなわち目が細かい絨毯のほうが単位面積あたりの作業量が多くなるため、作るのにそれだけ職人の手間と時間がかかります。 そのため、サイズが大きいペルシャ絨毯と同様の理由から、高く買取されやすくなるのです。 産地や工房の証明書などがある ペルシャ絨毯の産地は複数あり、特にイランのナイン、カシャーン、クム、タブリーズ、イスファハンは5大生産地として有名です。 また、中古市場では古いものほど価値が高いとされています。 製造から50年以上経過した骨董品は「オールド」、製造から100年以上経過したものは「アンティーク」といわれます。 5大産地で作られ、製造から50年以上経ったペルシャ絨毯は高値が期待できるでしょう。 査定時には産地や工房名がわかる証明書を提示すると本物だと証明できます。 さらに、お持ちのペルシャ絨毯の入手方法や購入場所を確認できるようなら、事前に調べて査定士に提示することをおすすめします。 色柄の美しさ ペルシャ絨毯の柄は、中心に大きな模様を配した「メダリオン」、総柄の「オーバーオール」、モスクから着想した「メヘラブ」、景色を表現した「ピクチャ」の4種類があります。 特に「メダリオン」は万華鏡のなかを覗いたような美しい模様が人気です。 ペルシャ絨毯の中でも、多くの人が欲しがるような、美しくて味わいのある柄は高く売れやすいでしょう。 ただし、「中古市場で高く売れる色柄」というのが明確に決まっているわけではありません。 査定する時点の中古市場での動向を確認し、需要が見込めると判断すれば高値で買い取ってくれるでしょう。 ご満足いただける適正価格をご提示できるよう努力いたします。 バイセルの査定やキャンセルは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
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💙反逆のデザイナー登場!キュアアズールの選択は彼女のもの!💙
スーツケースの中から、オレンジのくぐもった鳴き声が聞こえる。
ケイコは歩みを止め、身をよじる。
「おいおい!静かに!」彼女はしゃがみ込み、身をよじるバッグを押さえる。「もうすぐ着くけど、静かにして。学校に鳥を連れてきたなんて知られちゃいけないの!」
彼女は指で口を押さえ、彼を黙らせようとする。
その時、背後の廊下のドアが開き、別の女の子がキャスター付きのスーツケースを持って現れた。ケイコは飛び上がり、作り笑いをして、さっきの行動を隠そうとする。
女の子は目を大きく見開いてケイコを見つめ、何を見てしまったのか分からなかった。「大丈夫…大丈夫?」
「ええ!」ケイコはすぐに答える。「ただ…えーと…ステッカーを貼っていただけ。それだけよ。」
「どれ?」ケイコのピンクの布製スーツケースには、柄のないステッカーが山ほど貼られている。
「えーっと、いい加減にしときましょう」ケイコはどもりながら、質問を後ずさりし、ケイコを避けようと身をよじった。それから廊下を急ぎ足で進んだ。
ケイコは少し疑問に思いながらも、ほっと一息ついた。
ケイコは番号が書かれたカードを手に、割り当てられた寮へと急いだ。学生たちに個室が与えられていることに感謝している。特に今の自分の状況は便利だ。
「256…」ケイコはカードで部屋番号を確認する。左手の濃い紫色のドアに目を向けると、上部に金色で数字が書かれている。金色のノブに手をかけ、ドアを開ける。中に入ると、後ろ手にドアを閉めた。
少し窮屈な部屋だ。淡いベージュの床で、木の床が敷かれ、奥に窓がある。部屋の片側には白いドレッサーとベッド、反対側の隅には木製のロールトップデスクがある。
「これ…思っていたより狭くて殺風景…」ケイコはそう言いながら、その現実を実感する。
すると、ケイコの目は星空のように輝いた。「最高!!!」
ケイコは小さな部屋の中をくるくると回りながら、くすくす笑いながら、少しの間踊り明かした。
「やあ!」とケイコは声を掛けると、オレンジの声が聞こえ、ピンクのステッカーがぎっしり詰まったスーツケースがガチャンと音を立てて邪魔された。「まだここにいるよ!」
「あら!」ケイコは立ち止まり、気づいた。「ごめん、オレンジ。」
誰にも知られないようにドアに鍵をかけ、スーツケースのファスナーを開ける。
オレンジは勢いよく飛び出し、栗色のベッドカバーに倒れ込む。深呼吸をしている。
彼は疲れた声で「二度とあそこに入れないでくれ」と言い張る。
彼がそこで休んでいる間、ケイコは窓に近づき、様子を伺う。鍵がかかっていることに気づき、少し調整すると、窓がパタパタと開いた。夜空の涼しい風が部屋に入ってくる。
「窓が開くわ」ケイコは言った。「誰かが入ってきたら、外に飛んでいけばいいのよ。そうすれば隠れられるわ」
「うん…」オレンジはゆっくりと立ち上がり、翼を広げた。すると、たちまち疲れが吹き飛んだ。翼をパチパチと鳴らし、「よし!仕事だ!」と宣言した。
「え?」ケイコは驚いて振り向いた。「でも、まだ着いたばかりなのに!」と泣き言を言った。
オレンジは机まで飛んでいき、そこに着地した。「自分の力について知りたい?」と彼は尋ねた。
「ええ、そうよ!」ケイコは同意し、デスクチェアに腰を下ろした。肩にかけた鞄からプリキュアパレットを取り出した。
「私の絵がこんなものになってしまったの」ケイコは思い出した。
「あの絵はネオンペンを使ったのね」オレンジが説明した。「あれはあなたが私から拾ったペンよ」彼は翼でケイコのポケットにあるピンクのジェルペンを指差した。ケイコはそれに応えてそれを取り出し、パレットの隣の机に置いた。
「プリキュアは創造の精神によって動かされ、世界を救うために創造する力を与えられてるの。あなたが絵を見せたとき、その絵にはネオンペンの魔法が込められていたの。だから、その魔法があなたの精神を表現するのを聞きつけて、プリキュアパレットに変身したの。そして今、そのパレットとネオンペンがあれば、いつでもキュアチェリーに変身できるのよ。」
ケイコはペンをいじりながら、その情報を吸収する。「それだけ?変身させるだけ?」
「いや、もっとあるんだ。」とオレニは答える。彼は胃に勝った。「これを使った技を教えてあげるよ。」
ケイコはペンを手に取る。
「わかった。それで…長押しして、空中に何か描いて。」
「いい…?」ケイコはペンを持ち、カチッと音を立てる。ペンからピンク色の火花が散りばめられ、使うのを待っている。「何を描いてほしいんだい?」
「パパイヤ」オレニはよだれを垂らしながら、すぐに答える。
「なんでパパイヤなの?」
「お願いします!」
その懇願にケイコは肩をすくめた。「わかったわ」
彼女は空中に小さなピンクのキラキラしたパパイヤの形を描いた。
「カチッ」とオレニが指示する。
ケイコがペンをカチッと鳴らすと、絵はパパイヤに変身し、机の上に落ちた。
「え?!」ケイコは驚いて叫ぶ。
「やった!!」オレニは歓声をあげ、飢えた獣のように果物にかぶりつき始める。
「え、何だって?!」ケイコはまだ驚いている。「何もなかったのに本物の果物になったなんて!どうしてそんなことが起こるんだ!?」
「それが魔法だよ」オレニは食べながら言った。彼はすでに果物を半分食べていた。「ランチありがとう。必要だったんだ。」
「あら、魔法で食べさせるためだったの?!」ケイコは利用されたと感じて声を上げた。「お腹が空いていたら、食事が許されている場所で食べ物を買ってあげてあげられたのに!」オレンジはひどく唾を飲み込んだ。「ああ、でもそれだとペンの機能って分からないだろうね。マルチタスクって言うんだよ!」彼は得意げに微笑んでウインクした。
ケイコは言葉を失い、まだイライラしている。
「いいかい、プリキュアを探して何日も全国を放浪してたんだ。しばらく何も食べてないんだ」オレニはパパイヤを食べながら言い訳する。
「だって、これは大事な話だと思ってたのに!」ケイコは反論する。「ただフルーツを作ってるだけなのに!」
「ああ、これは大事なことだよ」とオレンジが答える。「君はもうプリキュアなんだ。あの人たちが君を助けに戻ってくるよ」
「あの灰色の男の子たち?」ケイコは説明を求めて尋ねた。
「ノワールとモノ。彼らは消しゴム。インクリングを使ってこの世界の色を奪うことが目的だ」
「でも、どうして?」ケイコは自分を抱きしめながら尋ねた。「どうしてそんなことを望むの?」
「彼らは師匠の下に仕える。聖鏡師匠。これを望んでいるのは師匠だ」
「なるほど、なぜそんなことを望むのですか?」
「わからない」オレンジは言った。食べ終わった食事からゲップをするために少し間を置く。それから続ける。「現れるまで、誰も彼のことを知らなかった。彼の企みが何なのか、私には全く分からない。ただわかっているのは、彼が脅威であり、この世界の全てが生命のない荒野になるまで止まらないということだ。そして、あなたはその脅威となる。あなたの力はインクリングたちの呪いを解くことができる。」
ケイコはその情報を理解し、身震いした。「それで…つまり、イレイザーは…」
「彼らは戻ってくるよ」オレンジはうなずいた。
ケイコは心配そうに目をそらす。奴らが彼女を捕まえに来る。
「おい、こっちを見て」とオレンジが尋ねる。彼女が言うことを聞くと、彼は約束する。「大丈夫だ。奴らに連れ去らせはしない」
ケイコはそれを聞いて軽く微笑む。
「その間、俺たちは奴らより一歩先を行く!それで、お前の今の任務はこうだ!」オレンジは構える。
その時、彼の額の小さなピンク色の斑点が光る。
「な、何をしているの?」ケイコは椅子に深く腰掛ける。
鳥は咳き込み始め、何かを吐き出す。それらは鳥の唾液で覆われた机の上でガチャガチャと音を立てる。
「うわっ…」ケイコは嫌悪感を抱く。
オレンジはもう一度咳き込み、口調を直す。「ごめん。ポケットがあればいいのに」
ケイコは机を見下ろし、驚きに目を見開く。 「これ…これ…」
机の上にはネオンペンが4本ある。ケイコのペンと同じ構造だが、上部の装飾が少し異なっている。濃い青にアイスブルーの六芒星、赤い線が入った黄色、濃い緑に鮮やかな緑の四芒星、そして白い五芒星が描かれている。
「まだネオンペンあるの!?」
「これが最後のネオンペンだ」とオレンジが言う。「このネオンペンを使って、もっとプリキュアを覚醒させたいんだ」
「え、もっとプリキュア?」ケイコは疑問を口にした。
オレンジは真顔でケイコを見た。「悪気はないけど、一人では無理よ。仲間が必要なのよ」
ケイコはその言葉に肩をすくめて、納得しなかった。彼女は尋ねます。「わかりました...それで、そのペンは誰のことを考えているのですか?」
「ペンがあなたを選ぶのではありません。あなたがペンを選ぶのです。」オレンジは答える。
彼はくちばしで青いネオンペンを取り、空中に弾き飛ばす。青い輝きが物語を語る。「そのためには、君がやったように、彼らにもやってもらう必要がある。ネオンペンを自分たちのアートプロジェクトで使ってもらうんだ。そして、彼ら��声に出して情熱を表現すると、そのプロジェクトはパレットとなり、彼らはプリキュアになるんだ。」
キラキラ輝くモデルのような魔法少女の姿を見て、輝きは消える。
「だから、君は君の仲間になりそうな人たちにネオンペンを使わせるように仕向けるんだ。」とオレンジは指示する。「5人のプリキュアを早く集めるほどいい。」
ケイコは消えていく輝きだけに集中している。
「ケイコ、私の言ったこと、何か聞こえた?」
「うん!」ケイコは頷く。「でも…どうして私が?」
オレンジは自分を皮肉る。「喋る鳥の話なんて、誰が聞くっていうの?」
ケイコは自分を指差す。
「あなた以外にはね。」
「まあ、そうね。私って…あの…」彼女は不安そうにくすくす笑い、胸に手を当てた。「私、人付き合いが苦手なの。みんな私から逃げちゃうの。友達だけは…ちょっと待って」
ケイコは自分の考えに息を呑んだ。
「あおいちゃんと次郎くん!私の友達!私の味方になるにはぴったりよ!」
「えっと…友達?」その考えに、オレニは意味もなく眉を上げた。
「あ、あおいちゃん、きっと気に入るわよ!」恵子はもう興奮して、とりとめもなく喋り始めた。「彼女は私が知っている中で一番賢い人の一人よ!私たちは本当に仲良しなの。仕事ももううまくいってる。私が説得してここに来たの。彼女はファッションセンスがすごくいいの!きっと最高よ!」
最後の部分で、ケイコは歓声を上げて席から飛び上がるが、椅子に寄りかかったせいで、ケイコ自身もろとも床に倒れ込む。
オレニは机の端まで駆け寄り、ケイコが床に倒れ込み、痛みに頭を掻いているのを見た。
「大丈夫か?」オレニが尋ねる。
「ええ…」ケイコは苦しそうに答え、震える親指を立てる。
オレニはため息をつく。「思ったより大変そうだな…」
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ノワールはラウンジのドアを勢いよく開け放つ。灰色の荒野の真ん中に佇む、小さな平屋建ての家だ。中は灰色で統一され、装飾はない。バーカウンターと、ゲームの箱が置かれた棚がいくつか、ソファがいくつか、そして中央にビリヤード台があるだけだ。
「信じられない!」ノワールはラウンジの中を足踏みしながら、のたうち回る。
「まさか? ずっと可能性があったんだと思うけど」モノは両腕を背中に組んで、足を引きずりながら中に入る。
ノワールは両手を振り上げ、相棒に頭を振り回す。「どうしてそんなに落ち着いてるの? ショキョ師匠に報告しなきゃいけないのに、きっと激怒するわよ!」
二人はビリヤード台に近づく。モノは整然と積み上げられたボールを全て払いのけ、スイッチを入れると、中央に小さな穴が開いた。ノワールはポールと真っ黒なビリヤードボールを取り出す。ボールを所定の位置に置き、狙いを定める。
ポールを突き上げると、ボールは中央の小さな穴に転がり落ちた。ボールはぴったりと収まった。
カチッという音が鳴り、ボールが二人の目の前にプロジェクターを出現させた。プロジェクター越しに話す人物は不具合だらけで、灰色と黒のノイズしか見えないが、低く響く声は明瞭に聞こえた。
「何が起きたんだ?」
部屋が揺れ、少年たちは緊張する。ノワールは既に自分たちの任務が失敗だったことを知っている。
「うわああああああああああああ、ノワール、教えてあげて!」モノがノワールの脇腹に肘を打ち付け、緊張した笑みを浮かべる。
「俺が!?」ノワールは身構える。「何だって?全部俺に責任を押し付けたいのか!?」
「誰が言おうと構わない!教えてくれ!!」マスターが叫ぶ。「そして、理由は良いものでなければならない!!」
二人とも緊張して震え、作り笑いは灰色の顔から流れ落ちる汗の下で揺れている。「あの、あの、マスター…」ノワールは楽観的になろうとするが、うまくいかない。「私たちが失敗した理由は…ええと、私たち、私は、うまくいっていたし、すべて順調だったんだけど、あの、あの鳥がいて、それから…それから女の子がいて…私たちは、プリキュアに止められたんです…?」
一瞬の沈黙。ノワールは緊張した笑みを浮かべる。
「プリキュア?」ショキョウ師匠は、ストイックなほど冷静に説明を求める。
「はい、承知いたしました」ノワールが早口で答える。
一瞬の沈黙。
すると、投影された映像が炎を噴き出し、建物が地震のように揺れます。
消しゴム達は後ずさりし、激怒した主人に向かって恐怖の叫び声を上げます。
ノワールは、今度は緊張を隠そうともせず、どもりながら言った。「おいおいおいおいおい!怒らないで!いいか?!知らなかった!あ、本当にこんなことになるなんて知らなかった!ただ仕事をしていただけなのに!これは…」
彼はモノを指差した。
「モノが悪いんだ!罰を与えるのは俺じゃなくてモノだ!」
「何だって?!」モノは叫ぶ。「俺のせいだって?!仕事をしたのはお前だろ!」と言い返す。
「お前に割り当てられた仕事だろ!!」ノワールは反論する。
「ピンボールでハイスコアを出すのに忙しかったんだ!」モノは反論する。
「じゃあ、来るなよ!」
「シルバートンに追い出されたんだ!」
「じゃあ、仕事中に来るなよ!」
「もし俺が来なかったら、鳥に尻を叩かれてただろうに!」
言い争いはますます激しくなるばかりだ。
「十分!!!」
炎が噴き出し、ラウンジの周囲に衝撃波が広がり、二人は吹き飛ばされ、窓ガラスは粉々に砕け散った。
床に倒れたノワールとモノは、震える腕で体を支えながら、静かに見上げている。
マスターは「プリキュアはもういない」と怒鳴ります。
「俺たちもそう思ったんだ!」モノは嘆願する。「本当にそう思ったんだ!でも、妖精がどういうわけか君の鼻先をすり抜けて、ネオンペンを持って逃げたんだ。それに…今、野生の桜が地上をうろついて、インクリングの邪魔をしてるんだ!どうしよう!」
「他に何か?」ショウキョウ師匠は声を上げて命じた。「地球に戻って別のインクリングを作れ!」
「はい、マスター」ノワールは頭を下げ、目を床に落とした。
「この新しいプリキュアをできるだけ早く倒せ。もっとプリキュアが生まれるかもしれないぞ!」
「はい、マスター」ノワールはそう断言する。それから顔を上げて、不安そうに尋ねる。「でも、聞いてしまってごめんなさい。もしまたプリキュアが目覚めたら…?」
「プリキュアを全部倒せ!! 何言ってると思ってるんだ!?」
ノワールは再び床に顔を伏せた。「私がやります、翔京様!」
「もっとしっかりしろ」と小鏡師匠は警告する。声は大きく響くものから、静かに唸り声へと変わる。「だから、手伝ってくれ。もしお前たち二人が仕事をこなせないなら、元の生活に戻してやる」
ノワールとモノは息を呑む。いや。違う。違う。違う。
「今すぐキュアチェリーを始末します、翔京様!」ノワールは断言する。
「良い。」
すると投影は消えます。
ノワールは立ち上がり、ドアに向かい始めた。そして、まだ地面に倒れているモノを指差した。「今回は来ないでほしいんだ!わかったか?」
「よかった。どうせ行きたくなかったんだ」モノは同意する。
「ああ、じゃあショキョウ様がお前を処分してもいいんだな。わかった。気にするか?」ノワールは叱る。「気にしないで」
「楓がくれたビリヤードのボールと話してたんだ。そこで言われたことは真に受けちゃダメだよ」モノは保証する。「大丈夫だ」
ノワールは嬉々として、皮肉たっぷりに言った。「ああ、ボールが足りないのか? じゃあ、小京師匠のところに行って、面と向かって罵倒してみろ!」それから皮肉を止めた。「ああ、待て! そうだ! できないんだ!」
モノは呆れたように目を回した。「俺はバカじゃない。もう分かってることなのに、わざわざ言う必要はない。」
「よし、シルバートンが戻ってくる前に、このガラスを片付けて窓を直してくれ!」ノワールはドアに向かって足音を立てながら要求する。勢いよくドアを開け、縁につかまる。モノの顔に振り返り、怒りの唾を吐きかける。「バカ!」
それから彼は後ろでドアをバタンと閉めた。
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*ビープ* *ビープ* *ビープ* *ビープ*
ケイコのベッドの上で携帯のアラームが鳴り、画面には「6:00」と表示されている。
一瞬にして、ケイコは枕から顔を背け、微笑みながらスマホに向き直った。アラームを止めようとスマホを掴むと、ベッドに飛び上がり、両腕を広げて目を覚ました。「起きた!」
もう自分の部屋ではないことに気づき、ケイコは言葉を止めた。まだ太陽は出ていない。オレニは机の上で仰向けに寝ている。寮だという事実を無視しているようだ。静かにしているべきだろう。
そこでケイコは両手を口に当て、興奮をささやいた。「初日の授業!やったー!」
すぐにベッドから出て、奥の隅にあるバスルームのドアに向かった。
数分後、ケイコは制服姿でバスルームに出た。ただ、髪に結んでいるピンクのリボンだけは別だった。
太陽はまだ昇っておらず、オレニはシャワーの音に気づかず、まだ寝ている。寝坊なのか、それともこれまでの出来事で疲れ果てているのか。ケイコの目に入ったのは、机の上の4本のネオンペンだった。彼女は自分の使命が何なのかを知っている。
みんなと同じ紫色のランドセルに、教科書とプリキュアパレットを詰め込んだ。ピンクと赤の水玉模様のペンケースには、鉛筆、色鉛筆、消しゴムを詰め込んでいる。4本のネオンペンもケースに入れる。
それから、ケイコは部屋を出て、廊下へ駆け出す。文字通り、この時間には他に誰も起きていない。ケイコは廊下の突き当たりまで行き、ドアを開けて階段を現す。そして、あおいの部屋がある3階へと階段を上る。
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その部屋で、葵はキルトの上に青い毛布を重ね、深い眠りに落ちている。机の上にはミシンが置かれ、本や糸巻きもきちんと整理されている。
バンッ!
「あおいちゃん!!」
突然のドアの閉まる音とケイコの叫び声に、死ぬほど怖かったアオイは目を見開いた。
ドアをノックする音が鳴り続ける。「あおいちゃん!あおいちゃん!あおいちゃん!起きて!起きて!!」
葵は気を取り直し、両手と膝で顔を覆い、うめき声を上げた。
ノックの音は、葵がドアを開けるまで鳴り止まない。白い縁取りと白いフリルが付いた、柔らかな青いパジャマと、疲れた瞳が露わになった。眼鏡をかけていないので、見えるのは友人のぼやけた姿だけだった。
「入学おめでとう!」恵子は嬉しそうに挨拶する。
葵は「恵子、授業は9時半から始まるのに。どうしたの?」と文句を言う。
恵子はもう葵から離れ、廊下を歩いていく。「早く着替えて!次郎を起こしに行ってくるわ!」と葵に言う。
葵はもう階段へ降りようとしていた。
葵は「…え?」としか言えなかった。
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男の子たちは建物の反対側の廊下にいて、次郎は1階の部屋にいる。彼も布団にくるまってぐっすり眠っている。
バンッ!
「おい、次郎!!」
「やあああ!!!!」次郎は驚いて叫び、ベッドから飛び起きた。毛布が床に落ちた。マットレスに倒れ込むと、胸が張り裂ける思いで胸を押さえた。
「おはよう!」ドアの向こうからケイコが叫んだ。「準備して!あなたとアオイにコーヒーを持ってくるわ!」
次郎は歯を食いしばり、ショックで目が震えていた。そのまま1分ほどそのままだった。
制服と眼鏡をかけ、ドアを開けると、案の定、ケイコが白い泡のコーヒーカップを2つ持って立っていた。どちらにも紫色のスプラッターロゴが描かれていた。ケイコは目が覚めたような満面の笑みで「おはよう、次郎!」と挨拶した。
次郎は「えーと…どういうこと…?」としか言えなかった。ケイコはコーヒーを手渡し、「食堂が別の建物にあるわけじゃないのよ」と説明した。
「ケイコ」制服姿の葵が近づいてきた。相変わらず朝の不機嫌さが目に見える。「そんなに早く起きると、人間じゃないんじゃないかって思えてくるわ」
「だから、私はコーヒーを飲んではいけないのよ」とケイコは答え、アオイにもう一つのコーヒーカップを差し出した。
アオイはそれを受け取り、すぐに一口飲み込んだ。すぐに後悔し、吐き気をこらえた。「これ、ラテ?」と彼女は尋ねた。
「クリーム増しで!」ケイコは嬉しそうに答えた。
アオイはケイコに目を細めた。「私はブラック派なの」
ケイコの目が虚ろになった。「どうしてそんなことが分かるの?」と、ケイコはそれを否定しようとした。
「前に言ったでしょ」とアオイはぼんやりと答えた。
ケイコ��歯を食いしばり、指を鳴らした。「ごめんなさい…」
ジローはコーヒーをそっと一口飲みながら、ケイコに言った。「気分が良くなるなら言うけど、僕はラテが好きなんだ…だから…僕のは正解だよ」
「ケイコ、君が早く起きるのは分かるけど、私たちも起こさなきゃいけなかったの?」葵が尋ねる。「コーヒーを飲んでいると、少なくとも1時間は起きないんです。」
「ああ、そう!」とケイコが話を戻した。「これは一度きりだって約束するわ… いや、取り消します。約束はできないけど、でもちゃんとした理由があるって誓うわ!」
「そう願ってるよ。」とジローが付け加えた。
「あなたたち二人に一緒に来てほしいんです。大事なこと…秘密を話したいんです!」
葵と次郎は困惑したように顔を見合わせ、葵が「どんな…?」と尋ねる。
ケイコが言葉を遮った。「大きいのよ!」
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オレンジは机の上の休憩場所で寝返りを打った。窓から差し込む朝日への反応で、体がなかなか目覚めようとしない。何日も渡り歩き、行動を続けてきた彼には、この休息が必要だった。これだけの休息は、実に気持ちがいい。
彼は立ち上がり、羽を広げ、あくびをした。「おはよう、ケイコ…」と温かく挨拶する。
ケイコがいなくなった。
「ケイコ!?」
ネオンペンもいなくなった。
「な、な、ケイコ、どこにいるんだ!?」部屋中飛び回ってケイコを探したが、見つからなかった。「ああ、食べ過ぎて寝込んだらこうなるんだ。二度とあんなことしないぞ…ケイコ、おかしいじゃないか!」と呻いた。
すると窓に視線が移った。ケイコの姿が目に入った。寮の正面、花壇の真ん中に石のベンチがいくつか置かれた場所に。ベンチにはアオイとジローが座っていた。
「ケイコ、何してるんだ?」オレニは声に出して尋ね、外へ飛び降りようとした。
しかし、顔がガラスにぶつかった。
衝撃を感じ、オレニは窓枠に倒れ込んだ。ぼんやりと窓の取っ手に目をやる。飛び上がって取っ手に立つと、体重をかけて取っ手を回し、窓を開けることができた。
ようやく会話が聞き取れるようになった。最初に聞こえたのは、ケイコが嬉しそうに「ほら、プリキュアになればいいじゃん!」と言う声だった。
オレンは怒りと恐怖が入り混じった表情になった。「ええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?」
ケイコはそれを聞いていない。代わりに、得意げに「で、どう思う?」と尋ねる。
あおいと次郎はケイコを呆然と見つめる。
「プリ…何?」あおいが尋ねる。
「わからない」と次郎が言う。
ケイコのつむじが垂れる。「信じてくれないんだね」
「昨晩見た夢の話でしょ」あおいが確認する。
「違う!これは夢じゃない!」ケイコは懇願する。「わ、わ、わかった。もう一度やり直そう。そういえば、オープンハウスの時、あのイカモンスターが『ガラァァァァァァァ!!!』って言ってたよね。あなたたちは二人とも『ああ、ケイコはどうやって生き延びたの?あれがケイコを捕まえたのかと思った!』って感じだった。警察は『イカが突然消えた!どうしてそうなったの?』って感じだった。でも、本当のところはこう。私があのイカと戦ったのよ!」
「そうね…」あおいはコーヒーを一口飲んだ。その返事は、まだケイコの言葉を信じていないことを如実に示していた。
「わかったわ、次郎。ごめん。嘘をついたの。君のノートのせいで残ってたわけじゃないけど、目撃したって嘘はついてないわ。本当に残ってたのは、私が描いた鳥を見て、彼が戦おうとしたからよ!また別の悪者に捕まったの。そしたら、彼が喋り始めたのよ!」
「鳥が喋るの?」次郎が尋ねる。
あおいは彼の耳元で囁く。「正気を失ってるのよ」
「本当のことよ!」ケイコは懇願する。プリキュアパレットを取り出して見せる。「私の絵がこうなったの!プリキュアに変身できる!こんなにたくさんの力があって、あ、それにすごく素敵なコスプレも!あおい、コスプレ好きなんでしょ?」あおいはそれには答えず、きっぱりと言った。「ケイコ、妄想を語るのは構わないけど、それは妄想だって認めなさいよ!」
「あおいちゃん、あなたもプリキュアになれるの!今すぐ!」ケイコは明らかに必死になり、ぎこちなくネオンペンを取り出した。そしてペンを友達の顔に近づけた。「このペンをあなたのプロジェクトに使ってくれれば、私と一緒にプリキュアになれるわ!一緒に世界を救えるわ――!」
「ああああああああああああああああああああああ!」
ケイコの言葉は鳥の鳴き声にかき消された。オレンジ色の閃光が突然降り注ぎ、ケイコの顔面に叩きつけられた。
誰も反応する間もなく、オレンジ色のぼんやりとした物体はケイコに体当たりし、視界から引きずり出した。
衝撃をはっきりと見ることができなかったアオイは、何が起こったのかに驚き、立ち上がった。「ケイコちゃん!?」
オレンジはケイコを寮の反対側に押し倒し、壁の角に投げ飛ばした。ケイコは壁に叩きつけられ、羽根が体に張り付いた。ケイコはただそこに立ち尽くし、打撃で痛む頭に手を当てていた。
「奴らは何も見ていない!」オレンジは誇らしげに翼を払いながら、断言した。「さて、どこまで話したっけ?」彼は激怒してケイコの方を向き、何度も羽根をケイコの頭に叩きつけた。「何を考えていたんだ!?」
「痛い…」ケイコはそれしか言えなかった。
オレンジは叱責する。「運命で味方が誰なのか分かっていたら、私は何も言わなかったわ。でも、あなたには運命なんてない!プリキュアのことは誰にも言ってはいけないのよ!」
「彼らは私の友達よ!」ケイコは言い訳をする。「そして、私以外に友達はいないのよ。何?友達に嘘をつこうって言うの?」
「ええ!」オレンジは苛立ちを隠さない。「プリキュアのことは秘密にしなきゃいけないのよ!」
「じゃあ、どうやって味方を募ればいいの?」ケイコが尋ねる。
「彼らはあなたの友達だって言ったでしょ?守りたいの?」オレンジはその問いに答える。
「もちろん!」 「じゃあ、もし彼女たちがプリキュアになって命を危険にさらす理由が、友達だからだけなら、そんな危険にさらす理由にはならないわ!インクリングを止めるために、彼女たちがチームにどんな貢献をしてくれるの?」
「彼女たちは…」ケイコは説明しようとしたが、言葉に詰まった。「彼女たちは…」
「ケイコちゃん!」
葵の呼びかけに、ケイコは質問に答えるのを止めた。彼女はオレンジを掴んで背中に隠し、くちばしを手で塞いで口を塞ぎ、喋れないようにした。
葵が角を曲がってきて、「大丈夫?」と尋ねる。
「大丈夫よ、葵」ケイコは作り笑いで安心させる。「心配しないで」
「間違っていたら訂正して。でも、何かが空から舞い降りてきて、ケイコの顔に体当たりして、ここまで引きずり戻してきたのを見たのよ」
「ああ、あれ?」ケイコは緊張した様子で笑いながら、説明しようとした。「つまずいちゃったの」
「10メートルも後ろにつまずいたの?」
「みんなもするでしょ!」ケイコはうまく言い訳しなかった。「とにかく、私は大丈夫。それが一番大事。ねえ、朝食に行って授業の準備をしようか?」
「あの…」葵は、友人が話したくないことをすでに察した。肩をすくめて「ええと…」と言った。
ケイコの背後で、オレニは困った顔をしている。
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ケイコ、アオイ、ジローは学校の廊下を一緒に歩いている。緑色の廊下で、ヘッドライトはステンドグラスになっている。たくさんの生徒が歩き回っていて、声が混ざり合ってまるで人だかりのような音を立てている。
アオイは時間割表を出して読んでいる。「そうだな…ホームルームはこの廊下のどこかにあるはず。よく見ててね。」
ケイコは冗談を言う。「私は見たい。」
アオイとジローはケイコをぼんやりと見つめる。眼鏡をかけた二人は腹を立てる。ケイコは慌てて「ごめん」と呟く。
ケイコは話題を変え、「ねえ、午後は他にあまりないけど、少なくともホームルームは一緒だしね。選択科目は何?」と尋ねる。
「グラフィックデザイン。」ジローが答える。
ケイコは、まだ時間割表に集中しているアオイの方を向く。「アオイ?」
「ん?」と気付いた葵は慌てて答えを探した。「えーっと……『経営戦略と起業』」
恵子の笑顔が消える。「ビジネス?美大で?」
「別に私が選んだわけじゃないわ」葵は言い訳をしながら、書類をバッグにしまう。「いつか役員になるのよ」
恵子が尋ねる。「ファッションはどうなったの?」
その質問は答えられない。何人かの生徒が驚きの表情で近づいてくる。
次郎は照れくさそうにうろたえ、恵子と葵は困惑している。葵が尋ねる。「何かお探しですか?」
「幻覚ですか?」生徒の一人が驚いて言う。「もしかして、綾野葵さんですか?あ、青い髪に見覚えがあるんです」
「えっと…」葵は緊張した笑みを浮かべる以外にどう反応すればいいのか分からなかった。「ええ、私です」
「お父さんは綾野吉孝さんですよね?何の会社のCEOなのですか?」別の生徒が尋ねる。
「映画製作チェーンのCEOです」と葵は答える。「正確には『プリズムスタジオ』です」
「えっ!?」と生徒たちが叫び、さらに注目を集める。次郎は恥ずかしさで顔を真っ赤にして、本を顔にかぶせている。ケイコはずっと困惑していて、友達が注目されていることに気づいていた。それなのに…まるで幽霊になったような気分だ。
葵は次々と質問を浴びせられ、明らかに恥ずかしがり、無理やり笑顔を作った。
「家ってどんな感じ?」
「映画の上映が早いの?」
「『エレクトリック・シーズ』って知ってる?今年後半に公開される映画なんだけど」
「お父さんのお小遣いは多いの?」
「えっと…」葵は驚きながらも、優しくしようと努める。「一つずつ質問してくださいね。」
生徒の一人が「ここで何をしているの?」と尋ねる。
葵は眉を上げた。「え?」
「わからないな。君みたいな実業団の子は他の私立校に行くと思っていたんだけど。その分野の授業は他にもたくさんあるでしょ?なんでここに来たの?」
「えっと…」葵はどう答えていいか分からなかった。その時、彼女の視線は女子制服に向いた。袖の生地が一枚一枚剥がれている。「袖、どうしたの?」と葵は尋ねる。
「あら?」少女は彼女の言葉に気づいた。「私は2年生なの。直すお金がないの。」
「失礼ながら、あなたのキャラクターの邪魔になるし、悪い印象を与えてしまいますよ。」葵は厳しい口調で言った。彼女は針と糸のように両手を握りしめ、指示した。「針と透明な糸で返し縫いをしてください。ブラウスの生地はとても薄いので、細い針をお勧めします。それから、直す機会が来るまではジャケットを着てください。」
「あら!」少女は驚きのあまり目を見開いた。彼女は大きな柔らかいピンクのベビードールジャケットを取り出した。「こんな感じ?」
それを着ると、葵の目は喜びに輝いた。彼女は「ええ!とてもよく似合っています!」と喜びを隠せない。
友人の熱意と急に���信が湧いてきた様子を見て、恵子は微笑んだ。
「ありがとう!」少女は微笑んで言った。 「ファッション科に通ってるの?」と生徒が尋ねた。
「いえ、違います。」葵は我に返り、その思い込みを否定した。
「どうして?きっと合うよ!」と生徒たちは言った。「もし気が変わったら、今週末までにスケジュールを変更して登録できるんだ。」と指摘した。
葵は腕を掴み、その考えに納得がいかない様子で目をそらした。
「さあ、ホームルームの場所を教えてあげるよ!」と生徒が言い、3人は後を追った。
歩いていると、恵子は声を上げなければならないと感じた。笑顔で手を振って挨拶した。「こんにちは!さくら恵子です!画家なんです!いつか有名なアーティストになりたいと思っているんです!」
ほとんどの生徒は彼女を無視する。一人の生徒が振り返り、「…えっと、何ですか?」と尋ねた。
恵子の笑顔が消えた。誰も彼女が誰なのか知らないし、気にしているようにも見えない。 「僕は…あおいの友達です。2年生の時に会ったんです。次郎に紹介してもらったんです。」
「あ、僕、もう一人のビジネスマンです!」次郎は注目をどう受け止めていいのか分からず、どもりながら言った。彼は話しながら手をもてあそんでいる。「僕の、僕の家族は…えっと、彼らは…僕は…」その時、彼は気を紛らわせる何かを見つけた。「ほら見て!ホームルーム!」
それは1階の教室で、反対側の壁には3つの窓があり、画材の棚が並んでいる。教室の正面にはホワイトボードと先生の机がある。机に座っている先生は、グレーのスーツに青と黄色のストライプのネクタイ、眼鏡をかけたがっしりとした体格の男性だ。
すでに数人の生徒が机を占領している。残念ながら、空いている席は3つしかない。
「ここが私たちのホームルームです!」生徒が自己紹介する。 「山田先輩は厳しいけど、授業は進歩的だから、君にぴったりかもしれないよ。」
「ありがとう」と葵は答える。生徒たちは葵を空いている机へと案内し始めた。5列で、各列に4席ずつある。葵は真ん中の列の真ん中左の席に座る。
次郎と恵子は二人とも教室の後ろへ急いで行き、次郎は最後列の真ん中左の席に座る。恵子は一番右、窓際の席に座る。恵子がもっと気になっているのは、隣に誰が座っているかということだ。
オープンハウスで会った赤毛の女の子は、片耳にイヤホンをつけて、ノートに書き込んでいる。恵子は席に着き、挨拶しようとした。
しかし、遮られる。
「秋野さん」山田先生が声をかける。レイは、先生が中身を覗いているのではないかと心配するかのように、本を閉じた。「今年は一番前の席に座ったらどう?」
レイは顔を上げて、「それは提案?」と尋ねた。
「いいえ」山田は最前列の右真ん中の席にペンを向けた。「こっちへ来なさい」
「おおおおおおおお」というからかいの声が何度か聞こえた。
レイは呆れて席を代わろうと立ち上がった。ケイコの姿は見えなかった。
「えっと…もしもし!」ケイコが手を振った。レイはケイコの声が聞こえなかった。「あ…」
「あーあ」目の前の男子生徒が頷いた。彼はレイに言った。「新入生だろうな。この学校で生き残りたいなら、一つアドバイスがある。秋野レイは本当に嫌な奴で、意地悪な奴だ。大人でさえ彼女を嫌っている。身の安全が保障されているなら、彼女と関わらない方がいい」
ケイコは眉を上げた。理解できない。「どうして誰も秋野さんを好きにならないの?一体どうしたの?」
それを聞いたレイは机から振り返り、皮肉っぽく言った。「私が嫌いなのは、典型的な尖ったティーンエイジャーの典型で、怒りっぽさと誠実さに欠けるところがあるからよ。そういえば、あの子は誰にも知られたくないオンラインアカウントを持っていて、夏休みの間に露骨なクィア差別用語を連発していたの」
何人かの生徒がうめき声をあげる。一人が「黙れ、アキノ!」と泣き言を言う。
それを見たアオイは、嫌悪感に歯を食いしばり、「うわ、それは…すごい」と小声で言った。
「ひどい子ね」隣の女子生徒が耳元で「前の学校で喧嘩を売って停学になったらしい」と言う。
その噂話にアオイは目を見開く。生徒は頷きながら「彼女はタフな子よ」と付け加えた。
その時、山田が手に持っていた小さなベルを鳴らし、授業の開始を告げた。彼は立ち上がり、教室の中をうろうろ歩き回っている。
「よし、生徒たち、静かに!みんな静かに!授業が始まるぞ!」
みんなが耳を傾ける。聞こえるのは、学用品を運び出すざわめきだけだ。
先生はホワイトボードマーカーで「山田春樹です」と書きました。
「初日の授業へようこそ!週末を除いて、このホームルームが皆さんの毎日の授業になります。今年度の担任、山田春樹です。今日は一番長い授業なので、国語と数学を重点的に学びます。このクラスは1年生と2年生で構成されているので、これから説明する内容は既に皆さんの中にもご存知の方もいるでしょう。」
先生の退屈な説明の間、ケイコは机と学用品の準備に追われている。良い第一印象を与えたいのだ。
ノート。チェック。鉛筆。チェック。添削ペン。チェック。算数の教科書。チェック。
よし。ケイコ、みんな大丈夫だよ。しっかり目が覚めてる。ちゃんと聞いてる。何も忘れてない。いいスタートだ。きっと最高の第一印象を与えられるよ!
「よし。試験を始めるために、みんな机を片付けて!」
ケイコの目が真っ白になった。「え、何?」
生徒たち全員が信じられないといった様子でケイコの方を向いた。
ああ、ケイコはついに注目を集めた。猿の手だ。
「えーと…」ケイコは緊張した面持ちで笑う。「入学初日に抜き打ちテストって、ちょっと面白いよね…」
「抜き打ちテストじゃないよ」山田は明らかにがっかりした顔で言った。
「ケイコ」葵は厳しく言った。「入学書類に書いてあったんだ」
ケイコは何も言わない。
葵が付け加える。「一緒に読み上げたよ」
ケイコは何も言わない。
「3回も」
ケイコはこれ以上自分がバカだとは思えない。静かに机に倒れ込み、顔面を地面に打ち付ける。
初日なのにもうバカなことしちゃった…
試験が行われている間、オーレンジは目立たないように学校の外を飛び回っていた。ケイコがいる教室の窓を見つけ、窓辺に着地した。中を覗き込みながら、生徒たちを観察し、次のプリキュアを探そうとしていた。
今は全員が試験を受けているようで、手がかりとなるものは多くない。
次のプリキュアには、有能で、頭が良く、意志が強く、情熱的なメンバーが必要だと彼が求めるのは間違っているのだろうか?
残念ながら、彼が監視している窓はケイコの隣の窓と同じだった。ケイコは彼を視界の隅で捉え、彼を見た。彼女は驚いて目を見開き、手を振って彼を立ち去らせた。
おレンジは「次のプリキュアを探して!」と口パクで言います。
ケイコは「わかってる!」と口パクで返します。
「さくら?」先生が机から気づき、「何か問題でも?」と尋ねる。
ケイコは立ち止まり、先生のほうを向く。「いいえ」と頷く。
「勉強に戻ってください」
オーレンジは飛び去るしかなかった。「このままじゃ、プリキュアはいつまでたっても集まらないぞ!!」と心の中で呟く。
試験の結果、そして授業の終わりは、ケイコの予想通り、恥ずかしさのあまり机に頭を突っ込んだまま終わった。
「30%」
目の前の男子生徒が言う。「少しでも安心するならいいけど、毎年必ず一人は細かい字を読まない人がいるんだ…」
それでも気分は晴れない。
「あらまあ!」山田は突然驚きの声を上げた。嬉しい驚きだ。彼はあおいの机に向かい、テスト用紙を返した。「新入生。初日。満点。気のせいかな?」
あおいはテスト用紙を受け取る。優しく「私、もっと難しい試験を受けたことがあるの」と言う。
山田は彼女の机に手を置き、微笑む。誇らしげに「見張ってるよ」と言う。
周りの生徒たちは身を乗り出して見守る。誰がクラスのトップか、目撃者になったと、ざわめき始める。
一方、誰が最下位かは一目瞭然だ。彼女は友人への誇りと、自分への失望が入り混じった気持ちで、その状況を見つめていた。少なくとも今回は誰も彼女をいじめていない。
チャイムが鳴り、皆が荷物をまとめて出発し始める。ケイコもそろそろ帰ろうとしたその時、先生が「さくら、ちょっと話がある」と言うのが聞こえた。
ケイコは先生の机に近づき、自分の答案を見せた。
先生はケイコを安心させた。「別に問題ないよ。ただ心配しているだけだよ。勉強しなかった理由があるんだろう?」
ケイコはケイコの腕を掴み、恥ずかしそうに目をそらした。「忘れたのよ」
「じゃあ、答案を読んでなかったの?」
「読んでたのよ!」ケイコは両手を差し出し、懇願するように言った。「本当に読んでたのよ!ただ…忘れてただけ…」
「正直に言うけど、君のことは分かっていたわ」
ケイコの顔が恐怖で引きつった。「まさか…まさか?」
「転校する前は落第生だったんだね」先生は説明した。「だから、そんな評判の子にとって初日が大変になるのも無理はない」
だから先生は最初から私が不合格になると思っていたんです…
「あら、先生?」あおいは部屋を出ようとしたが、立ち止まり、戻ってきて話に加わった。バッグから書類の束を取り出した。「さくらさんの友達なんです。さくらさんのご両親から、先生に診断結果の書類をお渡しするように頼まれました。」
書類を手渡しながら、ケイコは疑問を抱いたようにアオイを見つめる。アオイはケイコの方を向いて、「だって、あなたに任せられなかったんだから」と付け加えた。
「まあ、そうね」とケイコは肩をすくめて認めた。彼女もきっと忘れていただろう。
山田は紙をざっと読み、太字で書かれた診断名に指を触れた。
「注意欠陥多動性障害」
「なるほど…少しは状況が明るくなりましたね」山田は書類を脇に置き、「ええと、そうですね、確かに障害のある生徒の対応は苦手ですが、頑張ってみます。その間、家庭教師をつけましょうか?」と言った。
「よろしければ」と葵が口を開いた。優しく穏やかな笑顔で、「お手伝いできます」と答える。
山田は明らかに驚いた表情を浮かべ、「え、大丈夫ですか?」と尋ねる。
「大丈夫だと思います」と葵は安心させる。「私は彼女のことを知っていますし、あなたもご存知の通り、私は自分の勉強は十分にできます。彼女は一人で何もする必要はありません」
ケイコの顔が恥ずかしさから温かい気持ちに変わった。彼女は感動した。
そして、オレンジが一人ではできないと言ったことを思い出した。
「あおい、負担をかけられないわ…」と彼女は懇願する。
「もしあなたが私にとって負担だったら、何年も前に友達をやめていたわ」あおいはそう言って安心させる。
ケイコは微笑む。「私はあなたにふさわしくない」と認める。
「あおい綾乃、君のおかげで私のクラスはすごく良くなったと言ってもいいよ」と山田は言う。
ケイコは、あおいが先生のお気に入りになったことを確信した。
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その夜遅く、ケイコとアオイはアオイの寮の部屋に泊まりました。ケイコはベッドに座り、ノートと鉛筆を手に持っていました。アオイは彼女の前に立ち、家庭教師役を務めていました。
「さて、簡単なことから始めましょう。」アオイは指示しました。「半分は何パーセントに相当するか教えてくれますか?」
「えーと…」ケイコは考え込む。「50?」
「50って何?」
「50パーセント。」
「ほらね。じゃあ、4分の1を言ってくれる?」
「20…5…?たぶん…?」
「うん。」アオイは頷く。「わかった。それを足して、何の分数になるか言って。」
ケイコは言葉に詰まる。「アオイ…」と弱音を吐く。
「一歩ずつ、ケイコ、頑張れよ。」アオイは手を叩いてケイコを励ます。
「えーと…2分の1と4分の1って、違うよね…」ケイコは明らかに混乱している。「何もないの?」
アオイはため息をつく。ケイコに近づき、紙を取り出して書いてあげる。
「2を4に割るの。合成数だから。4分の2と4分の1。答えは4分の3よ。」
ケイコは呆然とした顔で言う。彼女は机の上の糸巻きに目を向け、指差して尋ねた。「そんなにたくさんの糸巻きをどこで買ったの?」
葵は困惑したように糸巻きの方を向く。「無印良品よ。とにかく、仕事に戻ろう――」
「ちょっと待って、つまりプロジェクトは君にあるってこと?」
「集中して」葵は静かに問いかける。
オレンジは葵の部屋の窓辺に近づき、中を覗き込むと、二人がセッションの最中だった。ガラスに頭をもたせかけると、かすかに二人の声が聞こえてくる。
葵は本を手に部屋の中を歩き回りながら、「必要な寸法を理解するには、まず計算してみるのが一番よ。そうしないと後悔するわ」と説明した。
ケイコはずっと椅子で身をよじりながら、ノートに走り書きしていた。
葵は説明を続ける。「例えば、長さが30センチ、幅が22センチの紙があるとしたら、作業スペースを念頭に置く必要があります。それを考慮するには、面積、つまり長さと幅の積を知る必要があります。私の例では、30に22を掛けて660センチになります。」
ケイコは顔を上げて尋ねる。「もう少し数字を控えめにしてもらえませんか?よくわかりません。」
葵はケイコをちらりと見る。明らかに少しイライラしている。机の小さなランプのせいで、ケイコの上に暗い影が落ちている。
彼女は明かりに向かって手を挙げ、影に気づいた時に、そのことに気づいた。表情を和らげ、深呼吸をして、状況へのアプローチを変えた。「よし、やってみよう。」と彼女は決心する。彼女は影を消すように光を避け、ケイコの隣にベッドに腰掛けた。二人は光を浴びていた。アオイは鉛筆でケイコのノートをそっと押し下げ、「定規がなくてもフレームを測れます。指先で測ってください」と説明した。
アオイは自分の指先を掲げた。彼女の手には青から水色のグラデーションのネイルポリッシュが塗られている。もう片方の手で人差し指を指し示した。「ほとんどの指先は1センチメートルと同じ長さです。だから、フレームを測りたいのにメジャーがない場合は、端に沿って指を動かしてください」
アオイはケイコのノートの端に沿って、2本の人差し指で動かして実演した。「1、2、3…」
少し指を動かした後、彼女はこう結論づけた。「あなたのノートの幅は28センチですよ。」
「へえ。」ケイコは微笑んで頷き、自分の印象を述べた。「どこでそれを習ったの?」
「こういう試験に受かるコツは…膨大な数字から学んだの。」アオイはそう答えたが、友人のために言葉を戻した。「でも、このコツはお母さんから教わったの。」
ケイコの笑顔が消えた。「ああ…」
アオイは立ち上がり、自分のスケッチブックを取り出した。古くて擦り切れているが、まだ無傷だった。表紙には、どっしりとした青いドレスを着た女の子の棒人間が描かれている。まるで幼児が描いたような見た目だけでなく、手が端から切り取られていて、あまりにも大きすぎる。
「あれは…母がいつも持っていたファッションモデルのコンセプトアートを自分で描こうとした、下手な試みだったの。どうしても、自分のは大きすぎるものばかりだった。」葵の目は悲しげだったが、思い出した���うに微笑んでいた。「お母さんに教わったの、スケッチの構図をうまく決められるように、この測り方を教えてもらったの」
彼女はこの本に載っている最新のスケッチをめくる。それはドレスのファッションモデルスケッチだった。白い着物の上に紺色の縁取りがあり、袖は肘までしか伸びていない。ベルトはサイドに紺色のフリル生地、後ろには大きなリボンがついている。スカートの残りの部分は膝丈で、スタイル的にも模様的にもウェーブがかかっている。後ろのリボンからは半透明の青い生地が伸び、モデルのすねまでドレープしている。モデルはすねを完全に覆う紺色のブーツを履いており、髪には銀色の縁取りのサファイアがついたセルリアンブルーのリボンが飾られている。何よりも、このスケッチはプロフェッショナルな印象を与え、サイズバランスも完璧だ。
「私…彼女はきっと気に入ると思う…」
ケイコは何も言わない。オレニもそう思う。それを聞いたオレニは、少し悲しげに目を見開いた。ケイコは、アオイが手首に着けているものに気づいた。ジャケットの袖口で少し隠れているのだ。銀色の宝石があしらわれた、派手な濃紺の腕時計で、時計自体には小さなボタンが付いていて、開けるようになっている。
「きっとそうするわ」ケイコは言い張る。「きっとそうするわ」
アオイは本を置き、ようやく「さっき私のプロジェクトについて話されたけど…」と認めた。
机の脚の横に箱が置いてある。開けると、マネキンの胴体部分が現れた。その上にはゆったりとした青いシルクのジャケットが載っていて、肘までゆったりとした波打つ袖が付いていて、襟の縁には小さな宝石がいくつか付いている。
オレニは見たものに驚いた。
ケイコの目が星のように輝き、笑顔が広がる。「そんなにできたの?!」
「厳密に言うと、まだ終わってないわ」アオイは認めた。ジャケットの裾を引っ張りながら、彼女は言った。「裾はまだちゃんと縫ってなくて、自分で着てみたんだけど、宝石と大きな袖で上半身が重すぎるのが問題なの。裾には何もないの。それに、私が目指しているスタイルには大きすぎるの」
「ベルトを付けてみた?」とケイコが尋ねる。
「実は付けてみたの」アオイは、無地の銀色のベルトバックルが付いた無地の白い帯を取り出す。マネキンに巻き付ける。見た目からして、彼女は頬を噛む。「どうだろう、問題は解決するんだけど、ただ…まあ…邪魔なだけ。もちろん、まだ完成じゃないけど、邪魔なのは確かよ」
「ちょっと何か付け足す必要があるだけ」ケイコは立ち上がってよく見る。「例えば…ベルトのバックルを自分で作るとか、素敵なトリム模様を描いてみたらどうかしら。それか…」
ケイコはチャンスだと悟った。ベッドの上の自分のペンケースに視線を向ける。青いネオンペンが突き出ている。
ケイコはそれを拾い上げ、戸惑った様子でケイコを見つめるアオイに見せる。「ラメ入りのペンだと思う。うまくいくと思うなら、貸してもいいわよ」とケイコは言う。
窓の外にいたオレンジは、ジレンマを抱えながらその状況を見つめている。止めるべきか? 放置すべきか? これまでの状況からすると…もしかしたら、間違っていたのかもしれない。
アオイは手に渡されたペンをそっと受け取る。ペンの繊細な輝きに見とれながら、じっと見つめる。
その時、視界の端に窓からオレンジ色の光が見える。
二人は窓の方を向く。オレンジはパニックに陥り、窓枠をつついて飛び去ることで平静を装おうとする。
「ただの鳥よ」ケイコは怪訝な顔をしないようにしながらそう言う。
ペンを握りしめた葵は、こう告白した。「あのね、今朝から…あなたの言ってたこと、本当のことだったような気がするの」
「えっと…本当に?」ケイコは疑わしい態度を取ろうとするが、うまくいかない。
「あなたが本当に言っている通りの人だと仮定して」葵は冗談を言いながらも、少しだけ本気を込めて言った。「正直に言うと、その高級ペンは他の人にあげた方がいいと思うわ。私は美術の授業にも出ていないし。私には向いてないと思う」
「ええ、そうよ!」ケイコは友人の手を握りながら主張した。「そうよ!今日、あなたは十分すぎるほどの実力を見せてくれたわ!あなたは有能で、頭が良く、意志が強く、それにファッションに情熱を注いでいる!どうしてファッションの授業を受けないの?」
「理由は分かってるでしょ!」葵は手を離し、ペンを胸に押し当てた。 「お父さん!お父さんは…運命の人なのよ。ケイコ、お父さんの陰口を言うわけにはいかないわ!ファッションの道に進むなと厳しく命じられたのよ!私…なんて悪い娘なの。」
「でも、あなたはいい子よ!」ケイコはためらうことなく反論する。「友達だからこの学校を選ばせたんじゃない。あなたが本当にやりたいことを知っていたから、ここに来るように誘ったの。あなたも分かっているでしょう?あなたが経営者になりたくないのは。」
「父の言うことは絶対よ。」アオイは言う。「私が選ぶことじゃない。」
「そうよ!」ケイコはアオイを安心させる。「あなたの人生、そして情熱をどう追求するかは、あなた以外の誰にも決められないわ!アオイ、あなたの選択よ。ファッションデザイナーになりたいなら、自分でやりなさい!その選択は永遠にあなたのものよ!」
アオイの手が腕時計に触れる。指が時計の縁をなぞる。
そして彼女は時間に気づく。 「あら!もう出て行った方がいいわよ!」
「え?」ケイコは戸惑っている。
アオイは少し慌てた様子で説明する。「この時間にお父さんに毎日電話するって約束したの!電話しないといろいろ疑われるわ!明日またね!」
「え、えっと…わかった…」ケイコは仕方なくアオイにドアまで押し出される。
アオイはドアを開け、ケイコを押し出すと、慌てた様子で「ありがとう!明日は家庭教師ね!じゃあね!」と言い、ドアを勢いよく閉める。
ケイコは廊下に立ち尽くし、どうしたらいいのか分からず途方に暮れている。
階段脇の窓から何かが鳴いているのが聞こえる。振り返るとオレンジがいた。窓まで歩いて行き、開けて彼を迎え入れる。
彼は真剣な表情で彼女に言った。「全部聞いたよ…正直に言うと、気になっているんだ。僕が知らない彼女について、君はどんなことを知っているんだい?」
「実は、かなりたくさん知ってるよ」ケイコは腕を差し出しながら言った。彼は彼女の腕の上に立った。「彼女は芸術のためにここに来たわけじゃないけど…もし彼女がそう望んでいたなら、そうしていただろうってことは分かってるんだ」
「なぜ?」と彼は尋ねた。
「彼女の母親が亡くなってからもう5年近く経ちます…ええと…亡くなってから…彼女の父親は…理想的とは言えない状態になって…」
葵は携帯を取り、番号をダイヤルする。電話が通じると、彼女は無理やり笑顔を作り、明るい声で言った。「あ、お父さんだ!」
「調子はどうだい?」その声は厳しくて冷たい。
「すごく調子いいよ!」葵は無理やり楽観的に言った。「今、寝る準備をしてるところなんだけど…」
「学校での君の成績のことを言っていたんだよ」と彼女の父親は説明した。
「ああ…まあ、それは持ち越しです。試験も完璧に合格して、先生もすごく感心してくれています。みんな本当に優しくて、いい方向に進んでいるって実感しています。」
「あれは私の彼女よ。」
葵はくすくす笑う。「分かってるでしょ。」
「この学校にはかなり迷っていたけど、うまくいっているみたいだね」と父親は言った。「友達がどうしてあんなにくだらないことを言っていたのかは分からないけど、少なくとも君の思い込みじゃないんだ。このまま続ければ、来年にはちゃんとしたビジネススクールに編入できるかもしれない。綾乃にとって、それは素晴らしいことだね」
葵はもう笑顔を偽ることができない。父親はすでに彼女を転勤させようとしている。だが、彼女は驚いていない。父親は娘に自分の跡を継いでほしいと思っているのだ。高給の仕事だ。娘のファッションデザインへの情熱に、父親は強く反対していることを隠そうとしない。
「葵?」彼の声で現実に引き戻される。
「あ、うんうん、まだここにいるよ」あおいはそう保証する。
「頑張ってくれ」と父親は指示する。「少しでもミスをしないように気をつけろ。お前はそんなことはないはずだ。」
「もういいですか?」できるだけ早く電話を終わらせたいと思い、あおいは尋ねた。
「もちろんだ」父親が命じた。
「愛してる」葵は優しく、心からの笑顔で彼に告げる。
彼女は返事を待つ。
返事は、彼が電話を切ることだった。
葵の笑顔が消える。彼に愛していると言われてから、もう5年近く経っていた。
葵は電話を置き、ベッドに向き直り、背中から倒れ込む。息苦しそうに息を吐き出す。頭の下から枕を掴み、顔に当てて、枕の中で叫ぶ。
息をしたい時だけ枕を顔から離し、ぎゅっと抱きしめる。
彼女は閉じ込められている。自分の人生をコントロールできていない。ビジネスマンの娘になることを望んだわけでもない。死んだ母親になることを望んだわけでもない。冷酷で魂のない、強欲な経営者になる道を歩むことを望んだわけでもない。優秀な学生になることを望んだわけでもない。先生のお気に入りになることを望んだわけでもない。こんなに惨めになることを望んだわけでもない。
彼女は他の人の前では、気にしていないふりをすることができます。
少しの愛とサポートを求めるのは間違っているのでしょうか?
確かに、ケイコとジローはそう思っている。二人はありのままの彼女を受け入れてくれる。でも…実の父親から受け継いだものとは違う。
その時、アオイはネオンペンがまだ自分の手に握られ、指で弄んでいることに気づいた。
「私は良い選択じゃないわ。」
「そうよ!そうよね!」
頭の中で声が流れる。
あおいは机の上のジャケットの作品に視線を向ける。ペンを手に押さえる。確かに、青いラメだ。手のひらにラメで波打つ線を描く。片方の目に、もう片方の目をジャケットに当てる。
彼女は夢を見る。
パジャマに着替えると、あおいは机に座り、作業に取り掛かる準備を整える。
あおいはすっかり自分の世界に浸り、完全に集中すると、頭の中のあらゆる音や背景が消え去る。彼女の背後にあるものはすべて、青と紫の魔法のゾーンだ。
あおいはマネキンからジャケットを外し、机の平らな面に置いて採寸する。二本の指を使って、端から5センチほど上に伸ばすことを決める。まっすぐな木の板を取り出し、まっすぐに伸ばす。
ハサミで端を切り落とし、ジャケットを短くしていく。残骸は気にも留めず床に落ちる。
そこから、葵はジャケットの裁断した端を折り畳み、よりプロフェッショナルなジャケットの端を作り始めます。彼女はキットから小さな針と灰色の糸巻きを取り出します。片目を閉じて焦点を合わせ、慎重に糸を針の穴に通します。
彼女は端を縫い合わせます。針は布地をスムーズに通り、反対側から針を取り出し、再び前面に突き出します。ジャケットの端全体が織り込まれるまで、これを何度も繰り返します。端まで来たら、糸を切ります。
マネキンにジャケットを再び着せると、ベルトを外して作業を開始します。淡いセルリアンブルーの布を切り、無地のベルトに巻き付けることで、ベルトに新たな色と質感を与えます。太めの針に糸を通し、この布をベルトの上に縫い付けます。バックルの端は慎重に切り落とし、端を完璧に縫い合わせます。布の四辺を縫い合わせ、落ちないように注意します。
彼女は机の下にもう一つ箱を置いて開けると、プラスチックの宝石とパイプクリーナーがいくつか入っていた。青い宝石を一つ取り、ベルトのバックルの前にかざす。小さすぎる。別のものを試してみたが、バックルが完全に隠れてしまう。パイプクリーナーを取り、毛羽を削り始める。彼女が欲しいのは、傷んだ部分だけだ。
パイプクリーナーを削り終え、完全に毛羽がなくなると、彼女は時間をかけて青い宝石を中心に、花の形を丁寧に形作る。ループ状の端を上に押し上げて、より立体的なブローチに仕上げる。
今度は極太の糸をもう一つ取り、ワイヤーで編んだ花に巻き付けていく。花が太く、白く見えるようになる。この作品には、意図的に交差するループ模様が描かれている。
芸術作品を作る過程では、アーティストが自分の要素に没頭し、この小さなファッションプロジェクトに情熱を注ぐこと以外に何も重要ではない。
葵はペンを手に取り、糸の上をなぞり始める。花のブローチにグリッターがくっつき、輝きを放つ。花びら2枚ごとに丁寧に作業することで、グリッターが繊細に散りばめられているように見える。次に、ベルトにペンで緩やかな波模様を描き、できるだけゆっくりと丁寧に作業を進める。
作業が終わると、別のパイプクリーナーを花のブローチとベルトのバックルの留め具として使う。しっかりと締める。
マネキンにベルトを装着すると、ジャケットに新たに生まれた輝きと完成された表情が現れる。
葵は自分の作品に感嘆し、出来栄えに微笑みを浮かべる。
ある意味、芸術的な領域が終わってしまうのは残念だが、最終的な結果は必ず報われる。
正気に戻った時には、辺りは真っ暗だった。スマホを見る。「午前5時」
コーヒーが飲みたい…
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翌朝、葵は寮の外を歩いていた。手に深い青色のリボンがついたラベンダー色の箱を持って。丘の方へ歩き、恵子を探していた。
「葵ちゃん!」恵子は提灯の柱から手を振った。橙二は提灯の頂上に座り、近づいてくる二人を見下ろしていた。
「持ってきてくれたの?」恵子は興奮して尋ねた。
「ええ、そうよ」葵は箱を見せながら言った。少し心配そうに「ファッション教室に見せるの、本当にいいことなの?」と尋ねる。
「参加したいんでしょ?」とケイコが尋ねる。
「えっと…わからない…」葵はまだ疑念を抱いている。
それから顔を上げた。もう彼を隠せない。
鳥を見ると、葵はケイコにぶっきらぼうに尋ねる。「本当のことを言ってたでしょ?」
「えっと…えっと…」ケイコは両手を合わせ、どもりながら言った。正直に言うべきかどうか迷う。「え、ほら…」
「あそこにいるのはコンゴウインコ?」と葵はオレンジを指差して尋ねる。
それがオレンジの衝動を刺激する。「何て呼んだんだ!?」
彼は覆いを全部吹き飛ばし、オレンジ色だった顔が真っ赤になった葵の顔に飛びかかる。彼は怯えた少女に怒りをぶちまける。「失礼!僕はコンゴウインコなんかじゃない!」
葵は襲われたことに怯え、悲鳴を上げて顔を覆い、箱を地面に落とした。
「オレンジ!」ケイコが彼を呼ぶ。彼は立ち止まり、ケイコの方を見る。ケイコは彼に落ち着くように合図する。「この話はもうしたでしょ。葵はいい子よ。」ケイコは照れくさそうに微笑み、葵に言った。「彼のことでごめんなさい。こっちはオレンジ。だいたい、僕を助けてくれた子なの。これで分かったわね。」
「ああ。なんとなくわかった。」葵は安心するように両手を下げながら認める。「いい子なの?」
「コンゴウインコなんかじゃない。」オレンジは叱る。「僕は妖精なの。」
葵は呆然と彼を見つめる。「なんてこと…」「質問。」と短く答えるしかなかった。ケイコは「ペンを使ったの?」と聞かざるを得ない。
アオイは答えない。
叫び声が返答を阻む。
二人は振り返ると、別の丘にいる生徒たちの集団が目に入った。そのうちの一人が石に変わっていた。昨日のベビードールジャケットを着ていたあの子だ。
フィールドの色が消えていく。
ノワールが黒い折り紙を片手に、ベビードールジャケットをもう片手に、二人に近づいてくる。彼は一瞬、声に出して嫌悪感を漏らした。「どうしてこんな色の服を着るんだ?気持ち悪い」
「また来たの!?」ケイコは胸に拳を突きつけて叫ぶ。
「何だって!?」アオイは何を信じていいのか分からず、他の生徒たちに何度も頭を振る。
ノワールはようやく二人と向き合い、ニヤリと笑う。「ああ、キュアチェリー。見つけたぞ」
アオイはケイコと向き合うべきだと決意する。ノワールが言及しているのは、ただ一人しかいない。
「戻ってくるって言ったでしょ!」オレンジが心配そうに言う。
ノワールはアオイに視線を向ける。アオイはノワールの視線を感じ取る。彼女は彼の方を向き、恐怖の視線を向ける。彼は得意げに「あら、君の可愛い友達は誰?」と尋ねる。
ケイコはアオイの前に立ち、彼女を守るように腕を前に出す。
「ええ、構いません。今日が彼女に会う最後の日です。そして、あなたにとっても最後の日です。」ノワールは宣言する。
ノワールは手と折り紙を頭上に掲げた。「見よ!インクリング!」
折り紙は辺り一面に黒魔術を噴き出す。ジャケットにも反応し、黒魔術を噴き出す。
ふわふわの白い毛糸と黒い雄羊の角を持つ、巨大な黒羊に変身する。
恐怖で体が硬直したあおいは、戦慄しながら尋ねた。「あれは…何…?」
「オープンハウスで見たの覚えてる?あのイカモンスターは何だったの?」ケイコは慌てて答えた。
ケイコはプリキュアパレットを取り出して差し出した。そして、決意を固めて指示した。「おレンジ、あおいを守りなさい。私が守るわ!」
ピンクネオンペンのクリック音とともに、背景はピンク色の魔法の空間へと変化した。
全身がピンク色に染まったさくらけいこは、ペンを頭上に高く掲げている。もう片方の手でプリキュアパレットを持ち、それを開く。
「プリキュア、クリエイティブチャージ!!」
ペンでパレットのピンク、赤、緑の点を軽く叩く。3つの点が光り、中央にキラキラと輝くチェリーピンクが現れる。ペンをパレットに浸すと、ペンがペンで満たされる。
けいこはペンを持って飛び跳ね、ペンをこぼしまくり、背景は緑と赤のペンの斑点で覆われる。けいこ自身の腕、脚、頬にもペンの斑点が散らばっており、彼女はそれを目に見えて認識している。
ペンを手首に回し、魔法のペンで円形の白い腕章を作る。
ペンを足にも回す。それから彼女はペンを広げ、地面を踏み鳴らして、深いピンクのつま先とヒールが付いた、膝丈の長い丸い白いブーツを作り上げた。
ペンを差し出し、全身を回転させると、渦巻くインクが彼女の胴体に当たり、フリルのついたピンクのスカート、太い赤いベルト、そして薄緑の縁取りと花のような白い肩パッドが付いたゆったりとした薄ピンクのジャケットができた。
彼女はペンを掲げて微笑んだ。もう一度カチッと音がすると、ペンはピンクの絵の具のしみで燃え上がった。彼女はペンを投げ、回転して絵の具を四方八方に飛ばした。
絵の具は彼女の胸に落ち、薄緑のブローチが付いた大きな赤いリボンができた。
絵の具は彼女の耳に落ち、赤い桜のイヤリングができた。
絵の具は彼女のベルトの後ろに落ち、淡い半透明のピンクのリボンと、スカートの後ろから垂れ下がった厚手の布地ができた。
絵の具の飛び散りが彼女のスカートに落ち、赤と緑の絵の具のしみとなった。ペンキがリストバンドに落ち、赤いリボンが浮かび上がる。腕を前に伸ばしたままにしておくと、ペンがリストバンドに落ち、それを振り払うとリボンがほどけ、赤いリボンがリストバンドから垂れ下がる。
再びペンを手に取り、頭の上をなぞると、赤いチェリーが飾られた薄緑色のヘッドバンドが現れた。ヘッドバンドから魔法が漏れ出し、かつてブロンドだった彼女の髪はマゼンタ色のペンキで覆われる。
ケイコはお団子ヘアを持ち上げ、手を放すと、ペンキが光り輝き、髪に溶け込む。髪は濃いピンク色になり、後ろまで届く長い毛束と大きなトップのお団子ヘア、そしてチェリーの茎のような大きなつむじが特徴的になった。
彼女はペンを顎に当て、歯を見せて笑う。そして、ばつの悪そうに親指で顎についたペンキをはじく。彼女の目は、髪の色と同じピンク色に輝いている。
彼女は空中に飛び上がり、ピンク色の魔法が噴き出す。
ジャンプの頂点に達すると、ピンク色の魔法は背後で爆発し、ペイントのように広がる。彼女は四肢を大きく広げてポーズをとる。
ネオンペンとパレットがベルトに取り付けられる。
ヒロインは落下し、上からさらにピンク色の魔法が噴き出す。
「筆で情熱と命を世界に広げる!」
彼女はぎこちなく着地し、倒れそうになるが、なんとか体勢を立て直す。そして最後のポーズを決める。片足を上げ、反対側の腕を頭上に上げてピースサインを作る。
「ピンクのペインター!キュアチェリー!」
チェリーは一瞬の間をおいて、顔にかかる髪の毛を吹き飛ばした。「この髪にはまだ慣れなきゃ…」と呟きながら、気を取り直してインクリングを倒すべく駆け出す。
アオイはそれを見ながら、「何…?」と尋ねようとした。
インクリングが地面を踏み鳴らし、地面が揺れてあおいはつまずいてしまった。オレンジが「どけ!」と叫んだ。
あおいは二度言われるまでもなく、一目散に立ち上がり、隠れるために走り出した。オレンジも一緒にいた。
箱を忘れたのだ。
キュアチェリーの疾走は揺れる地面の影響を受け、つまずいてしまうが、バランスを取って転倒を防いだ。ぎこちなく、あおいはぴょんぴょん跳ねて回避しようとする。インクリングはゆっくりと足を踏み鳴らし、あおいの方向を向いた。
一歩踏み鳴らしただけで地面が持ち上がり、チェリーはそれが来るのを察知した。チェリーは跳ね返り、蹴りを入れようとした。
インクリングの体がウールであることに気づかなかった。あおいの足はウールに引っかかってしまった。
インクリングに蹴り飛ばされ、キュアチェリーは何もする暇がなかった。彼女は両手と自由な足でなんとか踏ん張ろうとした。
しかし、何かがおかしい。下を見ると、毛糸がまだ脚に絡みついていて、それを包み込んでいることに気づいた。膝を曲げることもできない。驚いたように「え、何?」と声を出すことしかできなかった。
はい…羊を物理的に攻撃しないでください!
チェリーはかろうじて、頭上に迫りくる影に気づいた。インクリングが彼女の上に覆いかぶさり、両前脚で踏みつけようとしていた。チェリーはかろうじて片足でジャンプして避け、今度は倒れ込んだ。
しかし、その隙にアオイの箱を見ようと振り返った。中にはジャケットが入っていた。蓋がきしむ音で開いた。
チェリーはその驚きに息を呑んだ。インクリングが貪欲な目でその品物に目をやり、ノワールがニヤリと笑うのを見て、さらに息を呑んだ。
いや。もう二度と。こんなことは許さない!
ジローは前回の攻撃でノートを失くした。消しゴムがそれを破壊したのだ。もう一人の友達の作品まで失くさせるわけにはいかない!
「そんなはずないでしょ!」インクリングを無視して、チェリーは箱を掴もうと駆け寄った。インクリングは黒いペンキを彼女に吐きかけたが、チェリーはそれを避け、背を向けて箱を守った。
あおいはそれを聞くと、走るのをやめる。まだ視界と聴覚の範囲内にいる。「ケイコ!?」と叫ぶ。
それを見ているオレンジが叫ぶ。「何をするんだ!」
チェリーは、踏みつけられる音から飛び退きながら答える。「プリキュアとして、みんなが情熱と愛情を込めて作ったこの大切な作品を守ると誓ったのに!前回は失敗した。またか!」
チェリーは木の枝に登り、木に退く。足はまだ毛糸に覆われていて、動きが制限されている。毛糸を殴って剥がそうとするが、手に付いてしまい、急いでこすり落とさなければならない。しかし、うまくいかず、関節のない前腕に毛糸を乗せる。彼女は苛立ちのあまり、「この毛糸、呪ってやる!」と罵る。
インクリングが木に唾を吐きかけ、チェリーはインクまみれになる前に飛び退かざるを得なくなる。彼女は手にピンク色のペイントの球体を作り、インクリングに投げつけて攻撃します。
ペイントは吸収されてしまうため、何も起こりません。
この獣を攻撃できない!
インクリングはチャンスを逃さず、キュアチェリーに突進する。しかし、攻撃を耐え、木に叩きつけられる。
その場に立たされたまま、彼女は起き上がろうとする。目が自分の脚と前腕に合う。自分だけだろうか、それとも毛が広がっているのか?
確かに。ゆっくりと広がり、腕と脚を這い上がってくる。「脚の感覚がない!」と気づき、彼女は少しパニックになり始める。彼女は二の腕を掴み、手を動かそうとする。厳密には覆われていないが、静脈の流れが遮断されている。「どうして手が痺れるの?!」
このインクリングを一刻も早く始末しなければ、毛で窒息してしまうかもしれない。それはまずい。
指を動かすのも一苦労だが、彼女はネオンペンを取り出す。目の前にインクリングが突進してくるのが見えた。彼女は「よし、これに対処しましょう!」と命令します。
ピンクネオンペンのクリック音とともに、背景がピンク色の魔法の空間へと切り替わる。
「ピンクネオンペン!私の翼を創って!」
彼女はパレットのピンクのボタンにペンを押す。中央のスペースにピンクの絵の具が現れ、ペンを浸すと、ペンがペンで満たされる。
キュアチェリーは魔法の絵の具をくるくると回し、激しく飛び跳ねる。
回転が遅くなると、魔法の絵の具が彼女の周りを回り、背中に降り注ぎ始める。
ピンクの光が瞬き、彼女の姿が完成する。チェリーは足を外側に蹴り上げ、頭上にピースサインを描いてポーズをとる。
チェリーは驚いて背中を見つめる。「これは…」言葉では言い表せない。
背中には、丸いピンクの妖精の羽があり、濃いピンクの縁取りが施されている。
チェリーは両手を握りしめる。両手を広げると、赤いペンキがこぼれ、赤い球体の形になった。
「ゴー・ワイルド・チェリーズ!」
球体はいくつかの小さな球体に分かれ、彼女の体の周りを回転した。
「プリキュア…」
彼女は頭上に手を挙げた。球体はすべて合体し、大きな赤い球体になった。彼女は手を後ろに引いた。彼女は標的をじっと見つめた。
「チェリー…スプラッター!!!」
彼女は球体を投げた。それはいくつかの球体に分かれた。そして…
爆弾はインクリングを完全に避け、空へと消えていった。
チェリーは驚きで目を見開いた。痺れた手でぐちゃぐちゃになっていた。
「冗談でしょ…」オレンジは怯えながら呟き、チェリーの方へ飛びかかった。
ノワールは笑いすぎて、涙を拭わざるを得なくなった。そして、無理やり言葉を絞り出した。「難しいかと思ったよ。でも、意外と簡単だった!君って本当にバカだね!」
チェリーは歯を食いしばり、激しく憤慨した。
インクリングはチェリーを轢こうとする。チェリーはかろうじてもう片方の足でよけようとするが、うっかり箱を手放してしまい、箱はチェリーの隣の地面に落ちてしまう。
インクリングはそれを受け止め、奪われたおやつによだれを垂らす。片足を差し出すが、チェリーは箱を掴み、胸に抱きしめ、背中を向けて代わりに受けようとする。
チェリーは地面に蹴り倒され、痛烈な一撃を受ける。かろうじて膝立ちになり、片方の手でペンを取り出す。ペンからピンク色のペンキが噴き出し、黒い唾の攻撃を防いだ。唾はペンキに圧倒され、消えてしまう。
「チェリー!」オレンジーがチェリーの上を飛び越える。「全部食べなきゃダメだよ!!」
チェリーは「私がやるわ!」と彼に保証する。
ピンクネオンペンをクリックするだけで、背景がピンク色の魔法の空間へと変化します。
「ピンクネオンペン!私の翼を創って!」
彼女はパレットのピンクのボタンにペンを押し当てます…
何も起こらない。
インクリングも混乱して止まる。
チェリーはパレットの上でペンを連打し続ける。何も起こらない。「な、な、なんで効かないんだ!前は効いたのに!」
オレンジは顔が恐怖で歪んで気づき、驚く。「やばい…」彼は叫ぶ。「まだ新人のプリキュアなんだ!パワーアップしてないんだ!だから変身モードは1回につき1回しか使えないんだ!言うの忘れてた!」
チェリーは叫び返す。「どうして忘れるの!?」
チェリーは気づかず、羊の毛で叩きつけられる。また地面に押し倒される。羊毛がお腹を覆っ��いる。チェリーは膝をつき、呼吸が苦しくなる。慌てて尋ねる。「どうすればいいの! オレンジ!?」
「え、えっと…えっと…」 オレンジはパニックでどもりながら言う。彼には理由がわからない。彼はこう言いました。「慌てるな!何か考えよう!」
考える暇などない。チェリーは地面からの攻撃に巻き込まれ、制御不能に陥って宙を舞い、インクリングは毛糸を使ってチェリーの体を背中から振り落とす。
今度は地面に着地すると、毛糸に完全に閉じ込められ、出ているのは頭と片腕だけだった。
箱はチェリーの腕から遠くへ飛んでいき、届かない。丘の反対側、あおいのいる場所へと落ちていった。
「ケイコちゃん!!」あおいは叫びながらケイコに手を伸ばした。相変わらず友達のことが怖くて、どうしたらいいのか分からなかった。パニックのあまり、膝から崩れ落ち、両手を胸に抱えた。呼吸が乱れ、視界が揺れ始めた。
「だめだめだめだめ、お願いだめだめ…」おレンジもパニックだ。何もできない。プリキュアを失いそうだった。
キュアチェリーは毛糸の罠から抜け出そうともがくが、動けない。彼女もまたパニックに陥っており、呼吸困難によるものかもしれない。
チェリーのパニックは、箱とアオイに目を留めた瞬間に収まった。
彼女は思わず微笑んでしまった。やった甲斐があった。
インクリングが視界を遮り、目の前にはノワールも浮かんでいる。得意げな笑み。腕を組んでいる。彼は嘲るように言う。「ほら、こんな役立たずを救うためにあんなに努力していなければ、こんな状況にはなっていなかったんだ。最期の瞬間に、それに気づいてほしいんだ。」
そしてチェリーが笑っていることに気づき、彼の表情は困惑へと変わる。「どうして笑ってるんだ? 綿毛で窒息しそうだよ。」
「友達のプロジェクトを救ったんだ。やった甲斐があった。」チェリーは息を呑む。 「だからこの役を選んだんです…そして、その選択に後悔は全くありません!私のものだったんですから!」
葵の目に輝きが宿る。
「選択…」
あなたの人生、そして情熱をどう追求するかは、他の誰にも決められるべきではありません!それはあなたの選択です、葵。ファッションデザイナーになりたいなら、自分で決めなさい!その選択は永遠にあなたのものなのです!
あおいは再び集中し始めた。「ケイコ…」
あおいは下を向くと、蓋が外れて、自分で作ったジャケットが露わになった箱を見た。感情がこみ上げてきて、彼女は体を抱きしめ、震えた。
インクリングとの戦いを見上げ、そして再び箱を見下ろした。
ブルーネオンペンを取り出し、顔に当てた。
少し考えた後、あおいは眼鏡を外し、表情を強張らせた。「私が彼女を助けてあげよう。」
ノワールはチェリーを挑発する。「それなら、布を節約する方が命が助かるわね。」彼は視界から外れながら指示を出す。「インクリング、仕事を終わらせろ。」
インクリングは二本の前脚を掲げ、チェリーを踏みつけようとした。チェリーは恐怖に震えた。
「だめだ!!」脚が下ろされると同時に、オレンジが叫ぶ…
しかしインクリングは立ち止まる。痛みに目を見開き、横に倒れる。
あおいはそこに立っていた。足に太い針を刺して気絶させ、ジャケットを着ていた。
チェリーはそれに気づき、「あおい…?」と呟いた。
あおいはすかさずキュアチェリーのもとへ駆け寄った。あおいはチェリーの自由な腕を掴み、引きずり出そうとするが、うまくいかない。「さあ、ここから出そう!」と懇願する。
インクリングが唸り声をあげ、あおいの注意は再び立ち上がったインクリングへと向けられる。
あおいはチェリーを放し、両腕を広げてチェリーの前に立つ。その表情は決意に満ちている。
「おい!」ノワールが文句を言う。「お前は関わるな!」
「やめてやる!」あおいが叫び返す。
チェリーは怯え、「あおい、出て行って!!」と懇願する。
友人の返答に、葵はわずかにがっかりしたように頭を下げた。「価値があったって言ったでしょ? 価値なんてどうなってるの? あの精霊がいなかったら、私はこの学校にもいなかったし… 本当にやりたいことを追求する選択肢もなかったのに…」
葵は再び頭を上げ、叫んだ。
「私はデザイナーだ!それが私の選択だ!!」
フラッシュ
あおいのジャケットからまばゆい青い光が放たれる。
インクリングが後ろに倒れ、ノワールの目がくらむ。今度は、ノワールは身を守るために片腕を顔に当てる。何が起こっているのかに気づき、叫ぶ。「だめ!」
チェリーは、畏敬の念を抱きながら光を見つめ、「やったね…」と呟く。
青い光が魔法のようにあおいの周りを巡り、彼女を守った。ジャケットが彼女の体から剥がれ落ち、形を変え、何か別のものへと歪んでいくのを、彼女は見守る。
「え…何が起こっているの?」あおいは驚き、辺りを見回す。「ケイコ!?」
「アヤノさん!!」オレンジは笑顔で彼女に駆け寄り、嬉しそうに告げる。「ネオンペンを受け入れた!プリキュアだ!」
「僕…プリキュア?」あおいは悟る。
「キュアチェリーと同じだ!」オレンジは答える。 「まるで…」その時、あおいの顔がぱっと明るくなった。「え、私もコスチュームもらえるの?!」
「え…ええ?」その返事に、オレンジジーの顔は真っ白になった。「なんでそれが一番気になるの?」
ジャケットが新しい形に変形し終えた。あおいの目の前に現れたのは、パレットのようなものだった。ピンクの縁取りが宝石で飾られた、きらきらと輝く派手なパレットで、ガラスの蓋があり、真ん中に空いている。周りの空いている部分には、黄色、オレンジ、赤、ピンク、紫、青、緑の順に色が描かれている。
「それってコスチュームじゃない…」あおいは、デバイスが手の中で浮かんでいるのを見ながら言った。
「ペンをクリックして、パレットの好きな色を3色タップして、空いているスペースで混ぜて、『プリキュア クリエイティブチャージ!』と叫ぶだけで、あとは任せてください!」
「それでいいの?」あおいは尋ねた。彼女は自分の質問にこう答えます。「いずれにせよ、ケイコがあなたを信頼しているのなら、私もそうすべきだと思います!」
ブルーネオンペンのクリック音とともに、背景は青い魔法の空間へと変化する。
全身を青く染められた綾乃あおいは、ペンを胸に当てている。もう片方の手でプリキュアパレットを持ち、それを開く。
「プリキュア、クリエイティブチャージ!!」
彼女はペンでパレットの青、ピンク、黄色の点を叩く。3つの点が光り、中央にきらめく紺碧の色が浮かび上がる。ペンをその色に浸すと、ペンが満ちていく。
あおいはペンを縦に振り、こぼれた絵の具がカーテンのように広がる。彼女はそのカーテンをくぐり抜け、ペンを頭に当て、ファッションモデルのように歩みを進める。背景は深い藍色とピンクの絵の具の波に覆われる。波のしぶきで、葵の腕や脚はペンキの飛沫で覆われる。彼女はモデルのように足を踏み鳴らし、くるりと回る。
ペンキの波が彼女に向かってくると、彼女はそれを両手で掴み、くるくると回して胴体に巻き付ける。波は布に変わる。ペンで一刀両断すると布が切れ、ピンクの縁取りが入った無地の青い着物だけが残る。
両手を上げてポーズをとると、両手首から氷のような青い半透明の腕章がキラキラと輝く。
両手を腰に下ろし、足を前に踏み出す。足首からキラキラと輝きが消え、氷のような青い半透明の靴下と、ピンクの縁取りが入った折りたたまれた青い足首丈の靴が現れる。
彼女はペンを胸に抱き、微笑む。もう一度カチッと音がすると、ペンから青いペンキが糸のように燃え上がる。彼女はくるくると回り、糸が彼女の周りを漂う。ペンは縫い針の役割を果たす。
ペンを両肩に縫い付けると、糸が肩の周りを回転する。両腕を広げると、着物の袖が両方とも落ち、半透明の短い袖に変わる。
ペンを胸の脇に縫い付けると、水色のリボンと金色のブローチ、そしてアイスブルーのネクタイが現れる。
ペンをドレスのスカート部分に縫い付けると、布地が彼女の脇まで上がり、その下に水色のスカートが見える。
ペンをベルトの反対側に縫い付けると、サファイアの宝石のブローチが現れる。
ブローチから二つの火花が散り、彼女はくるくると回ってつま先を叩くと、ブーツにも同じサファイアのブローチが現れる。
ペンを頭の上でなぞると、サファイアのついた金色のティアラが現れる。彼女はペンを頭の両側に軽く叩きつけ、金の鎖でバレッタを作る。鎖からは魔力が漏れ、かつては深い青だった髪は、より鮮やかな青い塗料で覆われる。
あおいは丁寧に髪を撫で、耳の上にペンを移す。そっと手を離すと、ペンが閃光を放ち、彼女の髪に溶け込む。髪は肩まで届くストレートカットになり、鮮やかな紺碧の青に染まっている。
彼女はペンを目に当て、柔らかな笑みを浮かべる。ペンを顔に滑らせると、彼女の瞳は髪の色にマッチした青く輝く。
彼女は空中に飛び上がり、彼女から青い魔法が流れ出す。
ジャンプの頂点に達すると、青い魔法は背後で爆発し、水へと変わり、彼女は膝を胸に抱え、両手で額縁を作って目を覆うポーズをとる。
ネオンペンとパレットがベルトに取り付けられる。
ヒロインは落下し、上からさらに青い魔法が降り注ぐ。
「縫い目を通して、情熱と生命を世界に広げる!」
片足で着地し、もう片方の足もカチッと音を立てて着地する。そして、腕を背中で組み、片足を前に出すという最後のポーズを決める。
「ブルーデザイナー!キュア・アズール!」
「キュアアズール!!」オレンジは興奮気味に叫び、青い光が消えて新たなヒロインが現れると、畏敬の念を抱きながら見つめた。
アズールは青い目を見開き、驚きのあまり自分の姿に目をやった。ドレスの裾を掴み、「これは…普通じゃない…」と呟いた。しかし、彼女は微笑んだ。「でも、すごくかっこいい!」
「キュアアズール!!」チェリーは新たな仲間に歓喜の叫びを上げた。立ち上がろうとするが、まだ毛糸に絡まっていることに気づく。
「冗談でしょ…またか?」ノワールは軽蔑の表情を浮かべた。
「危ない!」チェリーが叫ぶ。
アズールは振り返ると、インクリングが回復し、踏みつけようとしていることに気づいた。
アズールは飛び退き、空中でスーパージャンプした。畏敬の念を抱きながら地面を見つめ、彼女は理解した。「ああ、なるほど。変身すると超人的な能力が身につくのね…」
「それでインクリン���を倒せるのね!」オレンジが言い終える。
アズールはインクリングの角を掴みながら飛び降りる。羊が彼女を振り落とそうとするが、アズールはしっかりと掴み続ける。「羊毛に触っちゃだめ、羊毛に触っちゃだめ、羊毛に触っちゃだめ…」と、彼女は独り言のようにつぶやく。
彼女はぶらぶらした足で羊の顔面を何度も蹴る。しかしインクリングは悲鳴を上げて、さらに強い力で彼女を振り落とそうとする。彼女は落ちて片膝をついた。自分の手を見て、「どうすればいいの?」と自問する。
インクリングはアズールに突進し、唾を吐きかけます。アズールは叫び声をあげ、両手を前に突き出します。
その時、目の前に鮮やかな青い盾が現れ、唾の攻撃を防いでくれます。
アズールは自分が繰り出している魔法を見て、困惑して見上げます。
インクリングが盾に体当たりをします。十分な威力で盾が閃き、アズールを吹き飛ばし、丘に墜落します。
アズールは両手を離すと、盾は消えます。彼女は自分の手を見て気づきます。「私は防御戦士だ…」
回復するインクリングを見て、彼女は何かを悟ります。「押すような感じだ!」
アズールは突進し、羊の前に飛び出します。まるで羊毛を殴ろうとしているかのようですが…
その代わりに、羊毛を打つために盾を前に出し、羊毛を羊の体の奥深くまで押し込みます。代わりにその攻撃を吸収すると、インクリングはスタン状態に陥る。
アズールは両手を離し、盾の上に立つ。インクリングの尻に立っているので、盾に守られながら頭まで歩けばいい。
一歩ごとに、盾は布のようにインクリングの周りに広がる。彼女は声を出して足音を数える。「一、二、一フィート、三、四は二フィート、三フィート、四、五…」
インクリングは彼女を振り払おうとする。彼女はバランスを保ち、集中力を失わないように努める。羊の上に青い魔法がかかっているのに気づく。彼女は素早く数える。「一、二、三、四、五、六…八?! あなたって大きいのね!」
彼女は走り続ける。「八、十、十二、十四!」
彼女はインクリングの顔にダブルストンプで仕留める。
彼女は手に持った青い魔法を持ち上げながら、飛び降りる。彼女は宣言する。「確かに、672フィートの毛糸よ。」
もう片方の手をハサミのように使い、指を切り裂く。魔法が圧縮され、インクリングは閉じ込められる。毛糸は圧縮され、締め付けられる。
「どうして止める方法を知っていたの?」オレンジは驚いて尋ねる。
アズールは指を高く挙げて誇らしげに説明する。「ウールをデザインに使うと、ふわふわして吸水性が高いので、扱いにくい素材になるんです。だから、たいていの対処法は、布を折り重ねて押さえつけることなんです。」
チェリーは微笑みながらオレンジに言う。「彼女は賢いって言ったでしょ!」チェリー自身、明らかにこのことを知らなかった。
「おい!そんなの不公平だ!」ノワールがアズールの背後から小声で叱責する。彼のパチンという音にアズールは気づき、振り返る。ノワールは手を差し出し、暗い光線をアズールに放とうとする。
アズールが手首を軽くひねるだけで、小さなシールドが現れて攻撃を反射し、ノワールの顔面に命中させる。
彼はすぐに意識を取り戻し、傷ついた顔に手を当てる。彼の視線はアズールに釘付けになる。
深く沈み込みそうな青い瞳を持つ、きらめく青いヒロイン…
顔の赤みは怒りに変わり、尖った耳からは蒸気が噴き出すほどの激しい怒りがこみ上げてくる。
「どうすればこれを止めることができるの?」とアズールが尋ねる。
「クリエイティブウィング!」とオレンジが説明する。「プリキュアパレットを手に取り、ネオンペンで青いボタンを押して、クリエイティブウィングを塗るんだ。パワーアップして、インクリングに好きな攻撃を大量に繰り出せるようになるよ!」
チェリーが叫ぶ。「ちょっと待って、私のはピンクだって言ってたけど…」
ブルーネオンペンのクリック音とともに、背景が青い魔法の空間へと変化した。
「ブルーネオンペン!私の翼を創って!」
彼女はパレットの青いボタンにペンを押し当てた。中央のスペースに青い絵の具が現れ、彼女が使えるようになる。ペンをそのペンに浸すと、ペンは絵の具で満たされた。
キュア・アズールは、彼女の四方に魔法の絵の具を振り回した。
四方に散らばった絵の具は、魔法の灯台へと変化し、彼女の周りを回転してから彼女の体を飲み込んだ。
青い光の閃光とともに彼女の姿が作られ、アズールは泳ぐようなポーズをとった。
彼女の背中には、縁に濃い青色のダイヤモンドがあしらわれた、ダイヤモンド型の青い妖精の翼が生えていた。
アズールは両手を胸の前で組み、アームバンドの縫い目をほどく。青い布が彼女の体の周りを渦巻く。
「縫い目を縫って!」
アズールは指を鳴らして小さな針を作った。
「プリキュア…」
彼女は目の前の糸に針を突き刺す。糸が針に引っ掛かり、彼女は慎重に標的へと狙いを定める。
「アズール…お針子さん!!!」
彼女は糸を弾き、インクリングへと送る。糸はインクリングの体に巻きつき、何度も何度もループし、ついには縫い目の網に捕らえられる。
アズールはペンを手に振り向く。ペンを閉じると、翼が消える。サングラスをかけ、腕を組む。「できた!」
魔法のハサミが空中で糸を切る。残った糸は青い光とキラキラをインクリングに浴びせる。
「カラフル…」インクリングは呟くと、その体が反応して光る。青い光の中、インクリングの体は消える。白い色に浄化された、宙に浮いた折り紙だけが残る。
折り紙はベビードールジャケットの少女のもとへ飛んでいく。折り紙は形を失い、鮮やかな魔法へと変わり、少女の体に流れ込む。
石が彼女の体から砕け、彼女の色彩が戻り、彼女は膝をつく。
野原の色彩が戻る。
キュアチェリーの毛が消え、彼女は起き上がり、再び手足を掴む。満面の笑みで、彼女は「足の感覚が戻ったわ!」と叫ぶ。
ノワールは顔を押さえたまま考え込む。「つまり、増殖して、ものすごく方向感覚が狂うのね?」彼は笑顔と赤面を隠そうとする。「笑っていいのか泣いていいのかわからない。」
彼は空中に消え、後ずさりする。
アズールは疲れたように頭を抱え、疲れた笑みを浮かべる。
「キュアアズール!!」チェリーはすかさずアズールの体を抱きしめる。「本当に嬉しいわ!」
アズールは、友達にぎゅっと抱きしめられて、思わず照れくさそうに笑ってしまった。アズールもアズールを抱きしめた。
二人が別れると、オーレンジが飛んできて、「キュアアズール。プリキュアへようこそ」と挨拶した。
「えっと…ありがとうございます?」アズールは、どう反応していいのか分からなかった。
オレンジは認める。「チェリー…認めざるを得ない。この子は優秀だ。チームに頭脳があってよかった。それに、もう学習も速いし。」
「で、私がこれを着られるの?」アズールは、もうすでに自分の服を見つめて感嘆しながら尋ねる。「これが魔法で作られたって、すごいわ!まるで着物をアレンジしたみたい。より…大胆になった。この表現でいいかしら?」
チェリーとオレンジは、二人とも涙がこぼれそうになるのを感じた。「まあ…」チェリーは微笑んで言う。
アズールは立ち止まり、あることに気づく。「あ!そういえば!手遅れになる前に…」
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学校の廊下で、先生が葵に紙を渡している。「変更通知です。良い一日をお過ごしください。」
「ありがとうございます!」葵は嬉しそうに紙を胸に抱きながら言う。
「ファッションクラスへようこそ。」と葵は言う。
先生が教室に戻ると、葵は紙を見つめながら廊下を歩いていく。
「葵!」葵は顔を上げると、そこに恵子が手を振っているのが見えた。恵子はコーヒーを手に持っていた。
葵は近づき、コーヒーを受け取る。「ありがとう。今日はこれが必要だったの。」
葵がコーヒーを飲む前に、恵子は「もう済んだの?」と尋ねる。
葵は紙を見せる。「私の希望は通ったの。ビジネスクラスはキャンセル。ファッションクラスは追加。変更の通知をもらったの。」
恵子は満面の笑みを浮かべる。「すごい!」しかし、ふと気づいた途端、笑顔が消える。「え、お父さんはどうしたの?」
葵の笑顔が消えた。彼女は説明する。「あなたのご両親とは違って、父は私が学校の書類を管理することを全面的に信頼してくれているの。私は書類に対してとても責任感があり、内容についても父にはすべて正直に伝えてきた。私が言わない限り、父は今回の変更について知ることはないわ…」
それから彼女は書類をバッグにしまった。「だから、これは渡さないわ」
「嘘でしょ!?」恵子は驚いた。それは彼女の考えとは全く違っていた。「葵…」
「わかってる、わかってる。お父さんには絶対嘘つかないから」あおいはため息をついた。自分でも受け入れがたい。「でも…私はプリキュアだから、どっちにしても秘密は守る。それに…」眼鏡のレンズが目を覆っている。「もしお父さんに、私がビジネスじゃなくてファッションの道に進んでいるって知られたら、この学校だけじゃなく、友達も、人生に残された良いものも全部失っちゃう」彼女は作り笑いでその気持ちを振り払おうとする。「だから、プレッシャーは感じないで」
ケイコはどう答えていいのか分からなかった。確かにあおいに夢を追いかけるように励ましたけれど、あおいが父親に嘘をつくとは思っていなかった。証拠もなしに疑うはずがない。ましてや、あおいを育てた娘として、そんなことはありえない。
ケイコにできるのは「まあ…あなたが選ぶことよ」と言うことだけ。
「ケイコ、元気出して!」あおいはケイコの肘を突き、二人の不安を晴らした。彼女は微笑んで事実を受け入れた。「芸術を称える寄宿学校よ!私のようなビジネスウーマンが、芸術への夢のためにここにいるんじゃなかったら、何のためにここにいるの?」
ケイコはそれを受け入れ、微笑んだ。
しかし、アオイがコーヒーを一口飲むまでは。驚きのあまり目が輝き、ケイコを厳しい目で見つめた。「ラテ?」
ケイコの顔は真っ白になった。彼女は気づいた。「しまった…」
またしくじってしまった。
するとアオイの顔が和らぎ、もう一口飲んだ。「あら、どうしたの? いずれにしても、コーヒーの視野を広げた方がいいかしら。」
そうだ。十代の反逆者としての人生を受け入れる時が来たのだ。
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そもそも貧乏な人はほとんど所得税を支払ってないんですよ。ほとんど税金を払っていないのに、なぜか「減税しろ」って皆さんおっしゃるんですよね。 結論を先に言えば、そういう人たち(課税所得が650万円以下の世帯)は所得税を2割しか払ってません。家族構成にもよりますが、地方税や社会保険料など全部合わせても3割ちょっとしか負担しとらんのです。 世界的に見ても、日本の潜在負担率は50%ほどで、しかもその大部分は高所得者と法人税で賄われており、中産階級以下の税負担率は日本は先進国でも低い部類なのです。 たいした税負担をしていないのに「減税だ」と文句を言う人たちにとって、必要なのは「減税」ではなく「給付」なのです。そして、社会全体からすれば、子どもを生まない世帯年収650万円以下の人たちは、社会にとってお荷物とも言えます。 もちろん、人によっては出産を控えているとか、不幸にして失業してしまったとか、怪我をして働けなくなったとか、親の介護で仕事を辞めざるを得なかったとか、事情があるでしょう。そういう人たちをどうにかするために、税金があり、セーフティネットがあるのです。 国民の中でもたくさん税金を払っている(応能負担で、担税力がある)私らや、黒字を出している法人を経営している側は、確かにまあ「減税してほしいなあ」とは思いますが……。 社会にとっての最大の負債は子どもを生まない男女 「再分配」ってあるじゃないですか。私ら稼いでいる連中から税金を取って、あまり税金を納めない貧乏な人に配り直すやつ。 その「再分配」の原資は税金ですね。当たり前ですが。税金がたくさんなかったら、子育て世帯への支援も学校の無償化も進められません。本来は、これが「財源」となります。 ところが、税金を財源とした再分配で公共サービスを受け助かっているはずの貧乏な人が、大声で、力強く「減税しろ!!」って騒いでいます。あのさあ……。 あなたがた、そもそも大して税金払ってないんですよ。それどころか、払っている税金以上の公共サービスを受けているんです。 で、一番苦しいのは都市部に住む、共働きで子育てをしている、世帯年収700万円から1000万円ぐらいの層です。 一定の年収以上あるので控除から外れる場合があるし、まあまあ税金取られるし、子育ての負担もあるし、家賃は都市部が高いし、こういう「所得はあるのに貯蓄率がドーンと下がる世帯」こそ、日本社会を未来に繋ぐ子育て世代の現実なのです。 「国債は次の世代へのツケ」って簡単に言いますが、要するに、子どもを生まない男女こそが社会にとって最大の負債になりかねません。 先日たかまつななさんがネットで大炎上していて私も暖をとりに行ってきました。まず、たかまつななさんが書いていることがちょいちょい間違っているにしても、そこまで大きく的外れなことは書いていません。書き方が少しムカつくのと、ビジュアルがスネ夫ママ感あるザマス風なので腹立つとかでしょうか。 たかまつななさんはなぜ大炎上したのか? 先回りして書いておくと、たかまつななさんがいる厚生労働省の年金部会ってのはその方面のプロが集まっているので、一見、若者代表の建前でたかまつななさんが投入されても圧倒的な知識の前に言いくるめられ、あたかも現行年金制度を擁護するかのような言説に「させられてしまう」のも致し方ないところです。 ただですな、今回の「厚生年金保険料の上限引き上げ」ってのは、いま最上級の保険等級(32等級)よりはるかに年収のある私みたいな人でも標準報酬月額の一番上の65万円以上は厚生年金を徴収されておらず、そういう所得が多い人からもちゃんと厚生年金を所得に見合った金額を取りましょう、という話なのです。 言うなれば、ガチ該当する私が当事者として「おい、勝手に新しい等級で厚生年金保険料巻き上げやがって」と怒るなら分かるんですよ。でも、怒らないのは「いくら何でもある年収以上は同じ保険料ってのは制度的に不公平だわなあ」とわきまえているからで、まあそのぐらい払うかってなります。 また、厚生年金の仕組み上、ちゃんと納めれば相応に歳を取ったら返ってくることになるので、そこまで損ではありません。 なのに、その辺のネットにいる平均年収400万もない貧乏人(※)が、なぜか私たちのためにブチ切れて年金引き上げ許さんとか噴き上がって、たかまつななさん炎上させてるのって、控えめに申し上げて「お前ら何してんの」と思います。 少なくとも、貧乏人にとってはメリットのある話ですし、現象単体で見れば怒ってる人はほぼ全員部外者なのです。 ※アンケート調査をやると年金制度に一番怒っている層は世帯年収150万円以下の貧困層なのに、年金制度でもっとも受益するのはこれらの貧困層の中でも75歳以上生きる人たち。 本当の危機は「共働き子育て世代」の苦境 これは「年金制度が悪くて、保険料が引き上げられるらしい」と勝手に誤認して、とりあえず目の前にいるたかまつななさんがムカついたので、クソ投げて大炎上させているだけでしょう。 そして、年金は高齢者のものと決めつけ、働く世代がいかに苦労しているかを連呼されます。まあ、気持ちはわかる。 でも、ここでも「そもそも貧乏な人はたいして厚生年金保険料を納めていない」わけですよ。たいして納めていない税金は「減税しろ」と叫び、あまり納めていない厚生年金は「廃止しろ」とわめくのはいかがなものでしょうか。 あなたがたが社会にどれだけ役に立ち、税金を払ってるのかってことを、鏡を見ながら冷静に見つめ直す必要があるんじゃないでしょうか。 社会保険料の議論も同様です。もちろん、勤労世帯からすれば昔に比べればごっそり取られていますし、法律に基づいているとはいえ年々徐々に上がってきているので、所得の低い人が苦しいのは間違いありません。そういう制度上の問題があるよねって話は後述します。 でも、本当の危機は「共働きの子育て世帯」であり、夫婦で働いて年収1000万円あっても月に手元に残る金額は月50万円ないぐらいですから、例えば、都内や横浜市やさいたまにマンションを借りて住んでいる人は「3人目なんてとても産めない」わけです。そういう人たちの生活を守るために「控除」があり、そういう人たちのために社会保障はあるんですよ。 子育て世帯への扶助は少ないのに、なぜかこども家庭庁が悪の枢軸のような扱われ方をされて叩かれているのも気になります。ネットでは、こども家庭庁約7.3兆円をそのまま今年生まれる赤ちゃん70万人に配れば年間1000万だとかいう与太話までバズっていました。 でも、私を含め国民ってのはどうしようもない馬鹿も多いから、生まれたときに1000万もらって、少なくとも中学卒業する15年後まで大事に計画立てて子育てに全額使います、なんて賢く慎み深い家庭なんてないでしょ。絶対どっかで親が「自分へのご褒美」とか言って焼き肉喰ったり、バッグを買ったり、無駄遣いするんですよ。そうなってから、親が「こんなはずじゃなかった」とならないように、毎年ちゃんと各種公共サービスや補助が自治体から施されるのです。 しかも、こども家庭庁の予算というのは保育園無償化が2.4兆、児童手当が2.1兆、育休手当が1.4兆とかなのです。課題がないかと言えばうそになるし、言いたいこともありますが、おおむね無駄なく事業をやってます。ただ、お前ら、同じ口で「保育園落ちた日本死ね」とか「男性にも育休を」とか「子ども手当が足りないので2人め産めません」などという与太話に『いいね』とかしてませんでしたか。 これらは、現役世代の負担が増えるのではなく、必要とされる公共サービスをみんなが「無償化しろ」と騒いで、政府がクソ真面目に待機児童問題を解消させたり、育休が取れるよう企業に義務付けて給付を出したり、休日や夜間でも子供が熱を出せばほぼ無償で医療が受けられるようにしたりした結果であると言えます。これらは全部税金であり、社会保険料から賄われているんですよ。ありがとう自民党。 これから日本で始まる「リアル姥捨て山」 ただ、そういう公共サービスをどんどこ増やしていって、本来なら自前でやれるものも公費で無償化し続けているから、政府部門が肥大化してやたらでかい福祉事業ができたり、医療費だけで年間110兆を超えてしまったり、高齢者の終末医療に大量のリソースが喰われている割に大型の病院が全部赤字だったり、基礎部分にあたる国民年金の半分が税金によって埋められているけど、これから団塊の世代が後期高齢者になって年金も医療費も爆増するなどいいことがありません。 確かに、政府も霞が関も自治体も頑張って国民のニーズに応えられるよう予算を積み増し頑張ってやってきたけど、もう限界。こういう高福祉高負担では、いまの勤労世帯がもたないという意見はもっともだと思います。 なにより、これらを支えているのは税金だけでなく社会保険料なので、いい加減現役世代からすれば下げろという政治的圧力が加わるようになると、やりすぎた政府部門を小さくする改革を進めたり、医療を切って先のない老人は姥捨て山に送れというような暴論が出たり、大荒れになっていく可能性は高くなってきます。 社会保障・社会保険料を切り下げるということは、それが支える医療や年金、介護などで支えられて生きている人たちをどう見捨てるか、死んでもらうのかという選択をすることに他なりません。 身寄りもない高齢者が自治体のカネで何年も療養型病院に押し込まれてしまっているとか、そういう「みんなから見て、遠くにいる、同情されない独り身の老人たち」が、難病を抱え医療ケアがなければ生きていけない患者さんたちが、社会的な命綱を切られて真っ先に死んでいくことになります。 そして、未婚が4割を超え、生涯子どものいない世帯が6割以上になってしまうと、いざその人が高齢になると、公共の福祉以外に行くところがないんですが、そういう低所得で未婚の人たちほど減税カルトに流れがちで「減税しろ」とか「姥捨て山に老人を送れ」などと主張するのです。その見捨てられる老人は、15年後や30年後の未来のお前の姿だよ。 それでも、もういまの社会保険料では勤労世帯はやっていけないのだ、支えられないのだ、だから「手取りを増やす」という方向もまた、国民の持つ選択肢ではありましょう。あ、国民民主党ってことじゃなくて、国民有権者って意味ですが。 そして、その選択肢も捨てがたいのは、あまりにも高齢者が増えた結果、働いても生活費が充分に稼げず、足りない労働力は外国人で埋めるのでなかなか賃金が上がらず困っているという、日本の若い人たちから40代ぐらいまでの生活像があるからなのです。 そして、そういう不満をたかまつななにぶつけて、専門家が真面目に議論しているだけの年金部会は悪の巣窟だと言うのもどうなのよと思う半面、いまの制度でじゃあそのままやっていけるのかねと聞かれると「まあ、いずれ破綻しますわなあ」となります。 高福祉高負担か低福祉低負担か、国民が問われる究極の選択 なので、国民有権者がやるべき議論というのは、いまの厚生労働省や年金部会その他の有識者が現行制度をどう維持するかを考える役割であることはよく承知したうえで、これからも高福祉高負担でやっていくか、社会保険料を下げ、積み上げ過ぎた福祉を削っていく低福祉低負担にシフトするかという究極の選択となることでしょう。 これは、単に高齢者VS勤労世帯とかいう単純な話ではなく、持続可能性で言えば子どものいる世帯といない世帯、都市部と地方といった、国民の間にある立場の違いをどう糾合してひとつの政策合意にしていくかっていうかなりの難題が目の前に立ちはだかっていることを意味します。 割と大変な議論をしないといけないんですが、「財務省が悪い」とか「電通が」とか「自民党世襲議員が」などなど、陰謀論みたいなものが跋扈しやすい土壌がどうしてもあります。冒頭にも書きましたが、そもそもたいして税金を払ってない層がネットで「減税しろ」と暴れているのが救いがたいわけですよ。 でも、いま生活が苦しい人のために、いまの石破茂政権がどういうビジョンを国民に提示して「楽しい日本」を実現しようとするのか、いろんな意見もあるでしょうし、私たちも可能な限り、ご建議をしながら政策を前に進めていけるといいなとは思っています。 なんか自由民主党と公明党が国民民主党の主張する103万円の壁を150万円ぐらいで妥結するのはどうかとか、なんか国民民主党は変に強気だから立憲民主党と大連立して予算成立までもっていこうとかいろんな話はありますが、すべては有権者にとってどういう政策が一番良いかをしっかり見据えて国会論戦を熟議のうちに進めていただければと願ってます。
日本人に突きつけられる「リアル姥捨て山」、今の高福祉高負担を続けるか、膨張した福祉を削減するかの究極の選択 税金や社会保険料を大して払っていない層が「減税」を叫ぶ謎、本当の危機は世帯年収1000万円の共働き子育て世帯(1/6) | JBpress (ジェイビープレス)
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「もう日本の町じゃない」成長続ける”世界のニセコ”―時給高騰し人集められず…閉鎖する介護事業所も 2/16(日) 17:01配信
パウダースノーを武器に、世界的リゾートに成長した北海道のニセコ地域。投資熱は冷めず、円安を追い風にインバウンド(訪日外国人)の流入も止まらない。食品スーパーには、外国人向けの1折3万円を超える生ウニが並び、飛ぶように売れている。
【写真で見る】北海道各地でトラブル…“迷惑外国人”も出現―雪まつり会場スタッフに“雪玉攻撃”する様子配信
バブルのような好景気に沸く一方で、労働力が枯渇し、時給水準が東京より高い2000円を超えるまでに高騰している。人を集められず、閉鎖する介護事業所も出てきた。
外国人の交通事故も一冬500件を超し、住民とのトラブルも増えている。拡大を続けるニセコの現状に迫った。
スーパーに並ぶ3万円のウニ 地元民は「手が出ない」 倶知安町のスーパーで販売されている1パック3万円を超える生ウニ
ここは本当に食品スーパーなのか――。ニセコ地域の一角、倶知安町の「マックスバリュ倶知安店」には、世界的なリゾート地にふさわしい高級食材が並んでいた。
「外国人客が多い冬期間は観光客に満足してもらう商品を豊富に取り揃えている。やはり味にこだわらないと需要はない」(店長の田村誠さん)
北海道産生ウニが1折で3万2184円。急速冷凍したタラバガニのボイルには2万7864円の値札がついていた。霜降りの和牛もきれいに陳列されている。地元住民が目を丸くするような金額だ。
ウニを前に大興奮の外国人観光客
店内を見わたすと6割が外国人。高級食材をためらいなく、買い物かごに放る。アメリカの男性は「どの商品もアメリカより安いし、この品質なら全然高くない。せっかく日本に来ているから、おいしいものを食べないとね」と満面の笑み。かごをのぞく���総額11万5000円の食材が入っていた。
「私には縁がないかな。品ぞろえが良く安く買えるので、ほっとしている」。地元住民の買い物客はうらやましそうに外国人を見つめていた。
外国人ばかり 住民「私たちの町じゃない」とため息 外国人観光客らが歩くニセコのひらふ地区
ニセコ地域は倶知安、ニセコ、蘭越の3町を指す。2023年度の外国人宿泊数は、統計の残る2006年以降最多の延べ73万8800人。12月から3月のハイシーズンは関係者の間で「ニセコ100日戦争」とも言われている。
スキー場のふもとにあり、最もにぎわう倶知安町の「ひらふ坂」は目の前には雄大な羊蹄山が広がる絶好のロケーション。1戸10億円を超えるコンドミニアムや別荘、高級ホテルが並ぶ。
1平方メートルで70万円以上する土地もあり、価格は10年前の倍。札幌の高級住宅地よりも高いところがあり、投資熱は一向に冷めない。 行き交う人の大半は外国人。バス停の行列も外国人だ。「活気があるのはいいが、ひらふはいまや私たちのマチではなくなった」。地元住民の女性が本音を漏らした。
時給2000円超も 開発で上昇する賃金水準 店頭に出されているすき家5号倶知安店の求人
外国人の開発は賃金の高騰をもたらした。人材サービス大手の「ディップ」によると、去年12月のニセコエリアの平均時給は3年前を555円上回る1585円。これは札幌より445円、東京都より117円高い。
地元関係者によると、ひらふ地区の相場が時給2000円、英語を話せるなら2500円。市街地の大手牛丼チェーンでは時給1650円、深夜なら1900円でスタッフを募集していた。
あるホテルのスタッフは「飛び抜けてよい条件は出せないので早めに求人を出して目立つようにしている。たくさんの応募があるので面接するのが大変」と笑う。
別の関係者は「うちを含めて飲食店や宿泊施設は常に人が足りていない」と打ち明ける。
賃金格差大 人材争奪戦に敗れ撤退した法人も 地域内で賃金の格差が生じているニセコ地域
人手不足は地元民の生活を支える施設でも深刻だ。ニセコ地域を管轄する岩内公共職業安定所によると、介護や接客などのサービス業の有効求人倍率(去年11月)は4.52。人手が足りず、壮絶な争奪戦となっている。
倶知安町では、訪問介護事業所と認知症対応型の共同生活介護施設の2つの事業所が去年10月までに相次ぎ閉鎖した。
運営する社会福祉法人によると、理由は「働く人が���まらない」。他の地区よりニセコ地区の単価を上げて求人を出していたが、5年間応募はゼロだった。
物価高や最低賃金の上昇が追い打ちをかけ、廃止を決めた。利用者約20人は町内2か所の事業所に引き継がれた。
閉鎖する介護事業所もあり、高齢者にしわよせが
ある町内の事業所には8人が移った。そもそも人手不足でヘルパーを増やせないので、以前からいた利用者にしわ寄せが及んだ。 「週3から週1に減った方もいる。お金を払うからもっと利用したいと言われても対応できない」(利用者を引き受けた事業所の職員)
この法人が運営する別の事業所で働いていた従業員が内情を明かす。
「介護は大変なわりに時給が1000円ちょっと。ひらふはベッドメイキングでも時給2000円。あまりにも賃金の格差がある。ひらふ辺りはもう日本の町じゃない」(元従業員)
介護事業所の閉鎖はすぐに町内を駆けめぐった。倶知安町で暮らしてきた70代女性は不安を口にする。
「いまは人手不足の時代なので、介護する人も少ないのは仕方ないが、年齢が年齢なので不安。やはり最期は倶知安で過ごしたい」 交通事故の4割外国人 日々の生活に不安 夜も外国人でにぎわうひらふ地区
北海道警倶知安署によると、ニセコ地域で昨冬に起きた交通事故は前年同月比133件増の1024件。そのうち45%を外国人が占めた。大半は冬道に不慣れな人の操作ミスが原因だが、地元住民にとっては不安の種だ。
「交差点で一時停止しない。スピードを出して走っている」「気を付けないと。対向車線を走っている外国人がいるので」(いずれも地元住民)
日本の法律を確認せず、自国のルールや価値観で車を運転することもある。
1月13日未明、ひらふ地区で、オーストラリア国籍の男(31)が酒気帯び運転の現行犯で逮捕された。
警察の調べに男は「自国のルールでは少しアルコールが残っていても大丈夫なので、日本でもいいと思った」などと供述した。
スキーヤーの連絡手段? 不法電波で飛び交う外国語 パウダースノーを求めてやってきたスキーヤーら
法令違反は道交法にとどまらない。違法な周波数で無線を使用するケースも多い。総務省の出先機関、北海道総合通信局によると、1月の調査で確認された121回の不法電波の交信のうち、114回は外国語だった。
バックカントリーが盛んなニセコでは、外国人のスキーヤーらが仲間と連絡を取るために無線を使っているという。
「パトカーや消防、航空機の通信が妨害され、人命に危険を及ぼす可能性がある」(北海道総合通信局)
悪意はないとみられるが、明らかな違法行為だ。
物価高で「普通の生活」さらに困難に 識者の懸念 倶知安町駅で行われている北海道新幹線の延伸に向けた工事
倶知安町の人口は1万7000人。外国人が20%以上を占める。
ニセコ人気の先行きは――。北海道の不動産に詳しいアナリスト、志田真郷さんは今後も投資が進むと分析。物価の上振れで、家賃の高騰し新たな施設が建設しづらくなる。地域住民が生活しづらい状態は加速するとみている。
新幹線の開業を知らせる看板
「ニセコは海外の所得水準に合わせて上振れしている。住宅地の価格も上がっていて、通常の住宅地や商業施設、介護施設が成立する水準ではなくなってきている。生活の利便性も下がっていくだろう」
夜も外国人観光客でにぎわう
オーストラリア人がニセコに投資し始めてから20年がたつ。ニセコはアイヌ語で「切り立った崖」の意。隔絶された豪雪地帯から世界の富裕層を魅了する高級リゾートとなった。
北海道新幹線が延伸されると、札幌との移動は2時間超から25分に短縮される。インバウンドの流入や投資は止まる気配はない。 パウダースノーを武器に、世界的リゾートへと成長したニセコ。最もにぎわう「ひらふ坂」は見渡すかぎり外国人で、まるで異国のようだ。
スキー場のふもとにある倶知安町は人口2万人弱の町。平均時給は東京を上回り、ひらふでは、時給2000円超えはめずらしくない。「ひらふ辺りはもう日本のマチではない」。地元住民が嘆くのも無理はない。
深刻なのは、介護事業所の相次ぐ閉鎖だ。撤退をよぎなくされた事業所によると。他の地域より単価を上げて求人を出しても応募は5年間ゼロだった。「あまりに賃金の差が大きい」(介護事業所の職員)。たしかに介護職の時給はひらふの半分ほど。格差が生まれ、従来の地域コミュニティーをゆるがしかねない事態になってしまった。
北海道新幹線の延伸が予定され、ニセコへのインバウンドの流入や投資は止まる気配はない。「最後は倶知安で過ごしたい」。取材中に何度も聞いた高齢者の言葉が脳裏に浮かぶ。地元住民の思いは届くのだろうか。
※この記事は北海道ニュースUHBとYahoo!ニュースとの共同連携企画です。コロナ禍からのインバンドのV回復に追いつかず、オーバーツーリズムの危機に直面する北海道観光の現状を追いました。
(「もう日本の町じゃない」成長続ける”世界のニセコ”―時給高騰し人集められず…閉鎖する介護事業所も(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュースから)
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「パーティーは富裕層の邸宅や高級ホテルなどで開かれ、単発のものから、月単位で拘束されるものまであります。報酬は、単発のものでは1回5万ドル(約750万円/1ドル=150円)といった高額報酬を提示されることもあり、『1度ぐらいなら』とブローカーの募集に応じてしまう女性も後を絶たないようです」 高額のギャラと引き換えに、パーティーで“地獄”を見ることになる女性もいるようだ。 「女性を集めるのは特権階級ですから、カネを出して買った女性を奴隷のように扱う人がいるのも現実です。過去に女性の口の中に排便するような事例があったことから、そのようなパーティーを『Porta Potty(仮設便所)』と呼ぶようになったとされています。 ひどいケースでは、檻に入れられて馬などと関係を持たされたり異物でもてあそばれたりすることもあると聞きます。 現地では女性はスマホなどを取り上げられ、固い守秘義務も結ばされますから、表沙汰になることは少ないと言えます。
《美女インフルエンサーが血まみれで発見》家族が「“性奴隷”にされた」可能性を危惧するドバイ“人身売買パーティー”とは「女性の口に排泄」「約750万円の高額報酬」|NEWSポストセブン - Part 2
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和七年(2025年)1月21日(火曜日)
通巻第8609号 <前日発行>
テスラがトヨタを買収する? 日本製鉄はUSスチール買収に挫折
台湾の鵬海精密工業が日産の買収を狙っていた
*************************
日本の油断だったのか。あるいは情勢判断が鈍かったのか?
バイデン政権は自動車労組の顔入りを窺いながら、「国家安全保障」と盾にして、日本製鉄のUSスチール買収に反対した。
しょせん、日本は同盟国ではないという米国の意思をこめている。しかし空母建造ができないほどに衰退した米国の鉄鋼と造船業界は、日本との連携にしか活路がないことをUSスチールの経営陣は認識できている。バイデンの決定に万歳したのは中国だったろう。
中国はすでに日本の技術援助を活用して粗鋼生産では世界一、造船でも韓国を追い上げ、いまではLPG輸送船も自主生産が可能となった。米国並みの空母建造も十年もすれば可能になる可能性がある。
テスラがトヨタを買収するという水面下の動きがある。
世界シェアを比較すればトヨタの六分の一でしかないテスラが、株式の時価総額ではトヨタの五倍ちかい株高を誇り、その資金的余裕をもってすれば「あり得ない話」ではない。
トヨタは防御作戦に転じており、ROE(自己資金比率)を11%から20%に引き上げ、自社株の取得枠も急拡大させた。これは買収阻止の作戦であり、投資家も、この動きを察知しているのか、過去半年、トヨタ株は低迷し続けている。
日産とホンダは経営統合を発表し、ここに三菱自工も加わるという。
明らかに台湾の鵬海精密工業が日産の買収を狙っていた動きに呼応した方針転換である。 暴れん坊の郭台銘(鵬海のボス)は、じっさいにシャープを買収している。
M&A(企業買収・合併)の手口のひとつ、TOB(株式公開買い付け)はいまや普遍的となって、敵対的買収に対しての社会的反撥力も稀釈されている。
筆者が日本で初めて『M&Aの研究』(エムジー出版。絶版)を上梓したのは1986年だった。40年前の日本では起業家、経済家の反応は鈍かった。
例外的に経営コンサルタントの『タナベ経営』が着目し、同社の顧客で組織する『社長会』に札幌、東京、金沢、京都、大坂、福岡で研修会の講演に呼ばれた。
感想は「そんな時代はまだ先でしょ。日本とは無縁のことですね」と牧歌的だった。
日本はつぎつぎと米国の『年次改革要求』を受けいれ、気がつけば強欲資本主義の論理に振り回され、禿鷹ファンドも日本上陸を果たし、企業買収は日常茶飯となった。一方、日本企業は買収を避けるために自社株買い、もしくは上場廃止の動きを加速化させた。
トランプは古き良きアメリカに郷愁を抱く人々の支持を受けているが、こと金融取引や経済政策では、株式資本主義の信奉者である。トランプの就任式典に百万ドルの御祝儀をもって駆けつけたのはGAFAMばかりか、GM、フォード、ステランティスにトヨタ、現代の自動車メーカーとボーイング、ロッキードマーチンの軍需産業、そして新興ウーバーとオープンAIである。
▼アメリカの政治は「多数派の専制」である
トクヴィルがアメリカに長期滞在して観察し、「アメリカの政治は『多数派の専制』である」と喝破したことはまったく正しい。
これがアメリカの民主主義であって、負け組は不満を鬱積させるか、議会での妨害、フィリバスターなどで応じる。だから嫌がらせ、妨害工作も徹底している。
トランプは百本もの大統領令をもって、バイデンが残した悪政をすべてひっくり返す。予測されてきた不法移民強制送還、パリ協定再離脱、EV振興策取りやめ、政府機構の効率化、軍内部のWOKE高官解任、DEIキャンペーンへの予算削減、エネルギー開発規制撤廃などはすぐに実行に移す。
不法移民が蝟集する「聖域都市」への捜索はシカゴを手始めにニューヨーク、ロサンゼルス、デンバー、マイアミなどの「移民センター」への強制捜査を検討している。トランプ政権は、保安官にさらなる権限を与え、協力する管轄区域に報酬を与え、協力しない管轄区域には金銭的な罰を与えるという策にでる。ロサンゼルス郡保安局は「協力しない」と表明し、「我々は移民法を執行するためではなく、我々が奉仕するコミュニティを守るためにある」と述べている。
またFBI、教育省の解体的組織再編も急がれる。
TIKTOKに関してはバイデンの禁止命令に猶予を与え、いずれアメリカ企業が50%出資の合弁企業とすることで落ち着きそうだ。なにしろ1億7000万人のTIKTOKユーザーが米国内で利用している。
筆者が『正論』今月号にかいたようにトランプがめざしているのは『アメリカ版明治維新』である。
暗号通貨の戦略備蓄がもっとも革命的であるとみており、現実にはトランプ関連企業が売り出した「MEMEコイン」こと、「$トランプ」は爆発的な売れ行きを示したばかりである。
穏健なひとびとからみればトランプ暴走と移るが、トランプ政権の中核は「トランプ党」であり、共和党内の均衡を最初から度外視し、また閣僚指名も派閥均衡の人種別配分型ではない。
忠誠度、トランプ政策への共鳴力を基軸にトランプ色に染まった人選が本質である。
しかしメディア、野党ばかりか共和党内にもRINO(名前だけ共和党員)がいる。周りは敵だらけ、何処まで驀進できるか。
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