#M脇家
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yukitogeneral-blog · 2 years ago
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それから、この写真は、幼稚で下らない事でマウントを取ってきたり、幼稚な弱みを握っては、嫌がらせをしたりして いわゆる「俺様ウェーイ」をする とっくに還暦を超えた奴の家の中ですなあ  #東京都 #大島支庁 #大島町 #北の山地区 #野地 #K村家 #川M家 #M脇家 #宮W家
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kennak · 1 year ago
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もしかして前田監督は東映の山田洋次を目指しているのだろうか。 松竹配給の監督作「こんな夜更けにバナナかよ」で手応えを感じ 本作と同じ東映配給の「老後の資金がありません!」で 『前田哲が手がける令和の人情ドラマ』の枠組みをほぼ完成させたのだと思う。 草笛の卒寿を祝う意味もあってか、多少毒気の強いコメディだった「老後の資金」から ぐっとソフトなタッチになり、佐藤愛子=草笛光子の人としての可愛らしさを前面に押し出した ファンメイドと言っても良いほどの愛情溢れた作品に仕上がった。 「老後の資金」では日本アカデミー賞の助演女優賞候補となったが 本作では間違いなく主演候補になるであろうし、もしかすると受賞もあるかもしれない。 高齢の俳優に対し功労賞的な意味で与えられるのとは全く違う、 現役女優としての輝きが本作にはあるのだ。 テレビを見たり新聞を読んでは気になるニュースにひとりボヤき、 老いてゆく我が身に一抹の寂しさを感じているようで、 差し入れだけ受け取って編集者を追い返す欲深さ(食い気)や、 人前に出るとなれば颯爽と一張羅を着こなす美意識は衰えていない。 若い女優が何十歳も年上の女性を演じるのとは違い、 発する言葉や所作の全てにリアリティがある。 佐藤愛子が90歳でエッセイを書き、それを90歳の現役女優が演じる。 30歳の主人公を30歳の俳優が演じるのは簡単だろうが、この条件はなかなか揃わない。 実現しただけで奇跡と言って良いのに、出来上がった作品はとても温かく感動的。 スクリーンの中の草笛は、気品と風格、美貌に茶目っ気まで 全てを兼ね備えた主演女優として、圧倒的な存在感を放っている。 90歳にしてこれほどしなやかで軽やかな美しさは 視線を海外に向けてもなかなか記憶にない。 「つぐない」出演当時のヴァネッサ・レッドグレイヴですら70歳、 ジュディ・デンチが「007 スカイフォール」でMから引退したのが77歳である。 エッセイをそのまま映像化したのでは芸がないと思ったのか 本作は唐沢寿明演じる担当編集者・吉川の夫婦関係をもう一本の柱とし、 連載開始を機に作家として活力を取り戻していく愛子と、 ヒット作を生んだ手応えで自信を取り戻していく吉川との関係が交互に描かれる。 前田監督は「老後の資金」でも主人公の天海祐希と姑の草笛光子の二人の関係にスポットをあてていて 周りに登場するキャラクターは全てモブ的な扱いになっていたのだが、 草笛の魅力がとにかく強い上に劇中で披露される原作のエピソードがどれも素晴らしいため 編集者側に物語が移った際にどうしてもテンションが落ちてしまうのが惜しい。 本作に関しては、視点を主人公に固定し、脇に登場する人物を平均的に掘り下げた方が より厚みが増して良かったように思う。 「老後の資金」に続き本作にも別人の役で登場する三谷幸喜はもはや名物キャラクター。 あのクラスの人物がもっとあちこちに出てくれば、映画全体の格がぐっと上がったはず。 三谷幸喜は「有頂天ホテル」など多人数を魅力的に動かすことを 作り手の側として知っているので、出過ぎず隠れ過ぎずの名人芸だった。お見事。 前田監督が今後もこの路線を続けていくのであれば 絶滅しかけている日本のホームドラマはもうしばらくは安泰と言えそう。 草笛光子の長寿と共に、人情劇の灯が消えないことを願う。 映画「九十歳。何がめでたい」は2024年6月21日公開。
映画「九十歳。何がめでたい」リビング レジェンド・草笛光子に感服・乾杯 - 忍之閻魔帳
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misoyo-happy · 1 year ago
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許状が届きました(๑˃̵ᴗ˂̵)
木の箱に入ってます!
私は、二級家元脇教授から二級家元教授になったのですが、この二級家元教授からは、家元認定の資格になるそうです。許状も今までは習ってる先生から受け取りましたが、今回は直接宅配されてきました。記念品として、敷板と文人調いけばなの冊子が入っていました。
進級したとはいえ、様式も写景も琳派もあんまりやったことないし、課金して講習会などに参加してるわけでもないし、健康で毎月研究会に参加しているだけのあまり優秀じゃない生徒ですがっσ(^_^;)
次は一級家元脇教授。多分5年以上かかるので、その頃にはもうこの世にはいないかもしれないけど、これからもほそぼそと続けていきたいなぁと思っています。
関わってくれたすべての人に感謝申し上げますm(_ _)mいつもありがとうございます。会社員の趣味でやってて専門でやってるわけじゃないのに、熱心にご指導くださり、ありがたいことです(T-T)
小原流は来年創流130周年を迎えるそうです。楽しみですね♪あなたも私もご一緒に!さぁ〜♪
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officek-paper · 2 months ago
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2011-08 吉祥寺マンダラ2
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尖 寺地芙美子(vo.g)/秘密のミーニーズ /and more ju sei 倉地久美夫(vo.g)★山要(ds)手(e) COTU COTU 坂本弘道(cello)佐藤研二(cello)三木養(cello) 水 ¥2500 オオノシンや(笛、ガイダ)ロケットマツ(acc.pf) mamaclio カリスチイス(win)植村まさゆき(8.UK) 月 前売¥2000 当日¥2500 +drink 店売有 18:30 /19:00 13 金 木 知念弘樹 / Mineral Cost 乙II / 薦岡大祐 黒木真(vo.pf) 水 AREPOS =340(vo) #* ##(pt) 9火 キャンディ&千餅 真実人(vo.pf)/枠(vo.g)/かえ ゲスト:四家卯大(vc)沖祥子(vIn) SOUL HIP /秋山葉 ソウルスターミウラ /エレキメロン 8月サスケ 大垣タカ(vo.g)大垣カツ(Vo.g) 士 JUNGLE BEANS HI-MARS /讃岐座・田井竜也 おおたなおこ/ザ・バックステージ [ジャングルの掟] 三輪二郎と遠藤里美 ノラオンナと見田編 [ノラオンナバラッドラリー<OL.16?だれかここにつれてきて〜] 河野薫(b)佐友亮(key)ゲスト:福島ビート幹夫(sax) 西池崇(vo.g)羽修(g)中原由貴(ds.cho)高橋結子(per) タマコウォルズ [タマコウォルズの「六角マルマル。」第九話] 4木 ゲスト:平野久美子(dance) 小窓ノ王 航(vo.pf)植村昌弘(ds) [小窓ノ王 1st Album 「Tension」リリース記念Live Tour] 3水 2火 ふちがみとふなと 鈴木亜紀 [「めでたい女たち」?純子と亜紀の、合同誕生会●前夜祭?] ?さがゆき(voice)+不破大輔(b)+若林美保(dance) ドラびでお〔※^米](DORAnome.ds.computer) ?DREAM SCUM TRUE kichijoji 2011〜] [ドラびでおxさがゆき+不破大輔+若林美保 キケンジ/miRei / ENERGYVOID/千早青/めーな Kジロ→/ゴンタ/上口浩平/ ReClover /彗星 Life [ラフラフライフ vol.59] 前売¥2500 18:30 前売¥2800 S7÷3000 carink 30火 29月 土 シノ(vo.g/ホープフルモンスターズ)/ きゃなえ★(vo.g) 堀内幹(vo.g)/野田奈津実(vo.pf) オープニングアクト:水野裕志 ミチコロンブス(from名古屋) 丸岡寛之/ハイビーバー [空 sing sing sing vol.3] 小達かれん(グラビアアイドル) 東邦宏(sax)衣山悦子(3)寒空はだか(歌うスタンダップコミック) クスト・池島ゆたか(砂画監を・税4 山下政一(b)川栄治(ds)井良彦(8)奥山信(pf.key) 桜井明弘(vo.g)& The Safety BoyS 〔小鳥よ、ニューヨークに羽ばたけ!/桜井明弘 SPECIAL LIVE 2011] +OWN RISK なぎら健壱(vo.g) 結成20周年記念ツアーフロムオキナワ ライブイン サマー 2011 やちむんライブ&トーク vol.3 小泉僧彦(Key)大土井裕二(b) 田中裕千(vo.g)武祐生(vin)清水淳(ds) seamus 渡部沙智子(vo.pf)/武智綾(Vo.Df) 〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-8-6 第18通南ビル Tel/Fax:0422-42-1579 吉祥寺駅 BOOK OFF 注能場 18:00 18:30 26 日 18:30/19:00 前売¥2000 前売¥2800 前売¥2500 当日¥2300 当日¥3000 当日¥2900 18:30/19:00 +drink 店売有 +drink 店売有 出演希望の方は、デモテープ・写真をご用意の上ご来店下さい。 時間:開場18:30/開演 19:30 Pick up! ソうオンナ + 見田論 8月6日(土) ノラオンナ バラッドラリー VOL.16 18:30/19:00 前売¥2500 +drink 店売有 +drink 当日¥2800 +drink 店売有 +drink 店売有 23火 22月 金 18:30/19:00 水 アイミーシャイン/齋藤さっこ(vo.pf) 柳原陽|郎(vo.pf,g) ・水谷浩章(b)・外山明(ds) イーm with 今堀恒雄(3) [イディオット・アンダー・ウィロー] ダイキとヘイタ with 宮坂紘司 山田啓介/ The Letter/みえれみぇれ 日 '09s / Groovin' Souls (Voices vol.2) 払い戻しは7/19まで承ります。 前売¥3500 前売¥2500 本公演は3/12の振替公演です。3/12前売り券はそのままご利用いただけます。 pocopen (vo.g)西脇|弘(g) sakana 宍戸幸司(g)松橋道伸(ds)イトウマサヒロ(b) 鎌田ひろゆき(vo.g)バンド 知久寿焼(vo.g) 丸本達也(vo.g)/大竹創作(vo.pf) red swamp crayfish (vo.g)/花枝聖(Vo.g) あおやぎとしひろ/ Lee&Jun るーずばんてい /ココロー&ヘルニアンズ [今育、愛すべき馬鹿に乾杯] 前売¥2500 18:30 /19:00 18:30 /19:00 18:30/19:00 料金:¥2000+ドリンクオーダー(異なる場合はスケジュール表内に表記してありま��。) 井の頭通り MANDA-LA 渋谷 http://www.mandala.gr.jp ライブ終了後 AM0:00まで営業しております。 8月14日(日) 知念弘槲 UNDERGROUND発。 音楽配信マーケット! mL5G http://www.music3.jp ュージック・キューブは、音楽配信サイトです。 NEXT MONTH ーーーーーーーーーーーーーリーニーーーーー 9.1 (thu)扇愛奈/西宮灰鼠 /代々木原シゲル 他 9.2 (fri) [あそぶミュージシャン] 9.3 (sat) Lovejoy 9.4 (sun) Kaion 9.5(mon)渋さ知らズ劇場 9.7 (wed) Nobori Eri 9.8 (thu) 2= ⑧ 2011. AUGUST LIVE SCHEDULE MANDALA 2 Beer Festival 2011
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honyakusho · 4 months ago
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2025年3月14日に発売予定の翻訳書
3月14日(金)には28点の翻訳書が発売予定です。
詩畫集 寫我的父親
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龍秀美/著・イラスト 石其琳/翻訳
花乱社
カーネーション革命
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ジョゼ・メデイロス・フェレイラ/著 横田正顕/訳 西脇靖洋/訳
明石書店
犯罪へ至る道,離れる道 非行少年の人生
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ロバート・J.サンプソン/著 ジョン・H.ラウブ/著 相良翔/訳 大江將貴/訳 吉間慎一郎/訳 向井智哉/訳
ちとせプレス
科学を否定する人たち
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ゲイル・M. シナトラ/著 バーバラ・K. ホファー/著 榊原良太/訳
ちとせプレス
フラッシュバック
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テリー・ヘリントン/著 進藤あつ子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
シチリアの花嫁
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サラ・モーガン/著 山本みと/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
指先で心をつないで
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ローリー・フォスター/著 兒嶋みなこ/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
特別扱い
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ペニー・ジョーダン/著 小林町子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
そっとくちづけ
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ダイアナ・パーマー/著 小山由紀子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
愛の足かせ
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ステファニー・ローレンス/著 鈴木たえ子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
小さな悪魔
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アン・メイザー/著 田村たつ子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
スター作家傑作選~大富豪の甘い独占愛~
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リン・グレアム/著 山本みと/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
消えた家政婦は愛し子を想う
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アビー・グリーン/著 飯塚あい/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
秘密のハイランド・ベビー
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アリソン・フレイザー/著 やまのまや/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
さよならを告げぬ理由
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ベティ・ニールズ/著 小泉まや/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
君主と隠された小公子
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カリー・アンソニー/著 森未朝/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
スペイン富豪の疎遠な愛妻
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ピッパ・ロスコー/著 日向由美/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
トップセクレタリー
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アン・ウィール/著 松村和紀子/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
蝶の館
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サラ・クレイヴン/著 大沢晶/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
天使に魅入られた大富豪
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リン・グレアム/著 朝戸まり/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
花嫁の願いごと一つ
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ダイアナ・パーマー/著 香野純/翻訳
ハーパーコリンズ・ジャパン
マリアーニ歌曲選集
原田勇雅/編集・翻訳
全音楽譜出版社
バレエその魔法の世界 : ロシアのバレエ芸術を通し��魔法の世界を訪ねてみましょう
ヴァレリー モデストフ/著 柴田洋二/翻訳 イリーナ ミロノワ/翻訳
展望社
ジオストラテジクス2 マンガで読む地政学  国際関係・グローバリズム・世界的課題を整理する
パスカル・ボニファス/著 トミー/著 大西愛子/翻訳 小原雅博/監修
日経ナショナルジオグラフィック社
英和対訳 化学品の分類及び表示に関する世界調和システム(GHS)
GHS関係省庁連絡会議 仮訳/著
日本規格協会
スペックス商館長の受信書状綴帳1614-1616
クレインス フレデリック/編集・翻訳 クレインス桂子/編集・翻訳
臨川書店
ホタルの森と魔女の秘密
アイシャ・ブシュビー/著 中林晴美/翻訳 北澤平祐/イラスト
フレーベル館
「運のいい人」の科学 : 強運をつかむ最高の習慣
ニック・トレントン/著 桜田直美/翻訳
SBクリエイティブ
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shintani24 · 1 year ago
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2024年3月24日
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アストラム延伸部分 全区間のイメージ動画を地元住民に公開 己斐地区には新しい道路も 広島市(RCCニュース 3月25日)2024年3月24日に追記
広島市を走るアストラムラインの延伸計画について、地元で住民説明会がはじまり、詳しい予定ルートなどが初めて示されました。
アストラムラインは、広島市安佐南区の広域公園前駅から、西広島駅まで延伸する計画です。計画ルートの住民に向けた説明会は、きのうから始まりました。説明会では、新たに設置される6つの駅の詳しい位置や構造が初めて明らかにされたほか、延伸区間のイメージ映像が公開���れました。
延伸ルートは、現在の広域公園前駅から高架や地上を走って佐伯区の五月が丘団地に入ります。そして、”ジ・アウトレット広島”がある石内東地区へ向かい、そこからはトンネルになります。
己斐峠の地下を通って己斐上に出ると、再び高架を走って西広島駅へと向かいます。西広島駅では、南側広場の上にアストラムラインの駅ができる予定です。
また、歩道がなかったり道幅が狭かったりする場所の多い己斐地区では、新たに片側1車線の車道と、幅が4メートルの歩道を設置する新しい市道”己斐中央線”を整備し、その上をアストラムラインが走る計画です。
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松井一実市長(2015年)「広域公園前駅からJR西広���駅までの延伸を、事業化することといたしました」 
延伸計画は、2030年前後の開業を目標にしていましたが、コロナ禍の影響もあって需要予測が遅れ、先月、広島市は2036年ごろの全線開業を目指すめざす方針を固めました。総額760億円の巨大事業。今の街並みが大きく変わる可能性があります。
五月が丘団地の住民 「便利になるかなーと、でも12年後なんですよね? なんかかなり先だなーというのが」
「立ち退きになるかならないのかっていうのが早く知りたい。もしなったときに、引っ越すんなら早めに引っ越したいとかありますし」
石内東の住民 「トンネルの部分の説明がきょうすごく聞きたくて、振動とか騒音とかが心配なんで、何m下とか、どのぐらいのところに通すか��かが知りたかったんですけど」
◆スタジオ解説
改めてルートを見ておきます。現在の発着駅である広域公園前駅から、西広島駅までおよそ7キロを延伸するという計画です。計画ルートの周辺には、己斐や五月が丘という大きな住宅地もありますし、広域公園前駅周辺には大学もあります。周辺へのアクセス向上などが整備を進める理由となっています。また、現在はマイカーやバスが主なアクセスとなっている”ジ・アウトレット広島”の敷地の北東に仮の名前ですが”石内東駅”ができる予定です。
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大きく変わりそうなのが、ジ・アウトレット広島からトンネルを抜けた先にある己斐地区です。
学生時代を己斐地区で過ごした田村友里アナウンサー 「己斐エリアは、住宅が多くて道幅が狭かったです。主な移動手段はバスで、結構道が混んだりもしていたので、アストラムラインができると便利になるのかなと思います」
己斐地区は、現在のバス通りとは違うルートに、広い新しい道路”己斐中央線”をつくって、その上を高架でアストラムラインを走らせようという計画です。”己斐上駅”と”己斐中駅”という2つの駅をつくる予定です。
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開業も2030年前後だったのが2036年に遅れたり、いろいろ心配されている市民も多いのですが、広島市は「丁寧に説明して、理解をいただけるよう努めていきたい」としています。
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アストラムライン延伸計画で住民説明会はじまる 広島市 開業は2036年度ごろの見込み(広島テレビ)2024年3月24日
広島市はアストラムラインの延伸計画を巡り、24日から地元住民への説明会を始めました。
延伸区間の、広島市佐伯区で開かれた説明会にはおよそ320人が参加しました。
アストラムラインは、「広域公園前」駅から「JR西広島」駅までを延伸する計画です。開業は、新型コロナの影響などで当初より遅れ、2036年度ごろの見込みです。広島市は、再開発が進む西広島駅へアクセスしやすくなることなどを説明しました。
住民 「アストラムラインが延伸することを前提に家を購入したので、できてもらわないと困る。」
広島市は、沿線の3つの会場で来月にかけて24日を含め5回、説明会を開く予定です。
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尊富士が110年ぶり新入幕Vの快挙!右足負傷を乗り越え歴史的賜杯、所要10場所の“史上最速V”で三賞も総なめ(TBS NEWS DIG)
尊富士 強行出場で110年ぶり新入幕V!記録ずくめの初賜杯、所要10場所は史上最速 やったぞ!大拍手(スポニチアネックス)
尊富士の母は感涙 優勝の瞬間は「会場の近くでスマホで」「震え止まらず」心配で急遽大阪入りも館内入れず(スポニチアネックス)
大相撲春場所千秋楽の取組が24日、エディオンアリーナ大阪で行われ、東前頭17枚目の尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)が西前頭6枚目の豪ノ山(25=武隈部屋)を押し倒しで破り13勝2敗で初優勝を決めた。前日の朝乃山戦で右足首を負傷し、出場も危ぶまれた中での強行出場で気迫の一番を見せた。新入幕優勝は1914年(大正3年)夏場所の両国以来110年ぶりの快挙。初土俵から所要10場所目での優勝は両国の11場所目を抜く史上最速となった。
取組後は土俵上で少し表情を崩し万感の表情。場内から「凄いぞ~!」「良くやった!」「尊富士!」「バンザ~イ!」の大歓声と、割れんばかりの大拍手を浴びながら花道を引き揚げた。花道では関係者が涙する中、笑顔で握手や熱い抱擁を交わしていた。
館内に歓声がこだました。勝てば歴史的初賜杯となる豪ノ山との大一番。右足首の負傷を感じさせない五分の立ち合い。そこから豪ノ山の圧力に屈することなく前へ出続けた尊富士は、徐々にペースを握り、最後はこん身の押し倒しで110年ぶりの快挙を手繰り寄せた。
強行出場する息子を心配し、いてもたってもいられなかった。尊富士の母・石岡桃子さん(47)は「心配で急遽来ました。勝ってほしいのと、足が心配なのと…複雑でした。大丈夫かな?という気持ちで見てました。急遽でチケットが取れなかったので、会場の近くにはいたけど、スマホで見てました」とドタバタだった千秋楽の大阪入りを明���した。「今朝9時の飛行機で来ました。顔を見て安心したかったので。(学生時代)毎回いいところまでいった時にケガしてきてたので、それがちょっとよみがえってしまって…。初めての日本一がこの形でって震えが止まらなかった」。これまでを思い返し、言葉を絞り出すと感極まり涙がこぼれ落ちた。
その後、支度部屋で無事対面。偉業を成し遂げた息子と抱擁を交わし再び涙した。
優勝力士インタビューでは24歳の孝行息子が「おかげさんで、僕もそんなに体は大きくないですけど、こうやってしっかり幕内の土俵で勝てるように育ててくれて、感謝しても感謝しきれないです」と母への感謝の思いを照れ笑いを浮かべながら口にした。
年6場所制となった1958年以降、幕下付け出しも含めた初優勝の最速記録は1972年夏場所に初土俵から15場所目で賜杯を手にした輪島だった。尊富士は日大の大先輩でもある偉大な横綱の記録も塗り替えた。
最速新入幕を果たした尊富士は今場所、初日から11連勝。9日目には三役初挑戦で小結・阿炎を下すと、10日目には大の里との新鋭対決を押し出しで制した。11日目には大関・琴ノ若を寄り切りで破り、1960年初場所の大鵬に並ぶ歴代1位タイとなる新入幕初日からの11連勝を達成。出世が早過ぎて大銀杏の結えないちょんまげの24歳があの大横綱がつくった記録に並んだ。
12日目には99年度生まれの同学年の大関・豊昇龍に土俵下まで投げ飛ばされて初黒星を喫したが、「何も考えずに自分を信じてやるしかない」と切り替え。13日目は関脇・若元春を圧倒し、歴史的な新入幕優勝に王手を懸けた。しかし、14日目の朝乃山戦で右足首を負傷。花道を自力で歩けず車椅子で医務室に直行し、ギプスで固定した状態で救急搬送されていた。
尊富士はこの日、午後2時17分、エディオンアリーナ大阪に到着した。14日目の朝乃山戦で右足首を負傷。この日はゆっくりとした足どりで、右足を少し引きずっているようにも見えた。1差で追う大の里(24=二所ノ関部屋)は午後1時25分に会場入りしており、尊富士は通常よりかなり遅めの到着だった。そして、負傷した右足首にサポーターを装着も、しっかりとした足取りで土俵入り。大歓声にも表情を崩さず、鋭い眼光で前を見据えていた。
青森県五所川原市出身で鳥取城北高、日大と強豪校を歩んだ。22年秋場所で初土俵を踏むと序ノ口、序二段、三段目は1場所で通過。今年初場所に新��両に昇進すると13勝を挙げて新十両優勝を果たし、部屋の横綱・照ノ富士とアベック優勝でパレードでは旗手を務めた。
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aizumin · 2 years ago
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ムー旅 平将門巡り「胴と首をつなぐ」崇敬の旅 ・その2
さ��、再び🚍に乗り込み、次の目的地は東京に戻って神田明神……ですが、高速に乗ってしばらくした所で渋滞にハマりました😰
運転手さんが頑張ってくれて、何度も車線変更しつつ行ってくれるのでそれ程はノロノロ運転というわけではなく、完全に止まることもほぼありません。ところが、ここで地獄に陥った方がお1人。🚍内で缶🍺を持ち込みほろ酔い気分になってたのが、いきなりの尿意に襲われたそうで。いつものクールなイメージがすっかり崩れ落ちるほど悶絶しまくられた挙げ句、松原タニシ氏からは、
「尿意(如意)輪観音のご加護」
という凄ぇパワーワードを送られーーあまりにも素晴らしい弄りに🚍内大爆笑でした。さすが関西出身だけあって、弄り方がプロですな😅他にも「平将門の呪い」って仰ってたけど、そこは濡れ衣だと思います😂
そうこうして東京はまだかーーなどとなっているうち、三郷を過ぎいよいよ限界が……😖となったところで。
八潮PAの看板が!!
救いの神です。迷わず🚻休憩が入りました。戻られたあとは、再び「今度からオムツした方がいいんと違います?」と弄られておられましたけど😅
そのままスカイツリーを横目に、堀切~鐘ヶ淵~両国で高速を降りて、浅草橋からお茶の水へ。ここら辺になると、ほぼ庭ですね😊神田明神に到着した頃はとうに6時をまわってましたが、このようになお明るい。
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⛩️の前で一礼して山門を潜ると、おお、さすが6月。夏越の祓の茅の輪がデデーンと目に飛び込んできましたo(^-^o)(o^-^)o
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穢れを祓う為の人形(ひとがた)が貼り付けられています。取りあえずここで神職の方の説明(多分待ちかねておられたんじゃないかと💦💦)があるので、一旦茅の輪くぐりは脇に置いといて。
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神田明神(神田神社)についての説明を受けました。何度かお詣りに来てるので概要は知ってましたけど、やはり奉職なさっておられる方からの説明はそれ以上に知識が深い。
前編では、延命院や國王神社には常駐の神主さんも住職さんも居られないと書��ましたが、例祭の折は神田明神(正式名称は神田神社だけど、生まれも育ちも東京在住者にはこちらの方が馴染みが深いので、そのまま神田明神と呼ばせてもらいます)からも神職者が派遣されるそうです。なるほどー😲
そもそも、将門塚保存会から石碑を贈ったりするくらい、坂東市と東京の繋がりって深いんですよね。将門ネットワーク。
神田明神は関東大震災で本殿が焼失しており、現在のものは「二度と燃えるところを見たくない」という氏子さん達の意見を取り入れて、鉄筋コンクリート造りで再建したそうです。当然構造上は木造より強度が増しているので、柱はそれほど必要とはしていない。なのに本殿の支柱が多いのは、日本の神社建築に沿った建物にする為。確かにこの方が威容がありますもんね。
説明のあとは茅の輪を慌てて8の字にくぐり、ツアー参加の皆さんがずらっと並んでいるのを尻目に境内にある波除神社を参拝。ここだけは将門さんとは関係がありませんが、父方の祖父が戦前築地に勤めていた関係で(波除神社は築地からの分霊なんです)どうしても頭を下げておきたかったの!!
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時間に余裕があったら他にも(神社裏の階段とかw)寄りたいところですが、それはまた個人で💪😁
ようやく待っている人が少なくなったところで、本殿に二礼二拍手一礼。本当は神拝詞も唱えたいところですが、あれをやると隣にいる人がぎょっとして、変な人認定される可能性があるのと、時間がないからカット💦💦
すぐに🚍に戻り、最後のそして最大の目的地である将門塚(首塚)へ。流石にここでは日没しており、
薄暗い逢魔が時の中での参拝になりました。
しかーし、
2020年からの改修工事により、以前あった筈の植え込みがほとんど失くなっちゃってる😳
もうね、まっ更な綺麗な塚以外は何んにもない空間なんですよ。
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子供の頃とか、よく「首塚の写真を撮ろうとファインダーを覗くと生首が飛んでくる」という噂がまことしやかに囁かれて、都市伝説となっていましたが、そんなおどろおどろしさは全くなく。単なる史跡になっちゃってました。確かに参拝はしやすくなったろうけど、これはちょっとクリーンになり過ぎ💦💦
恐らく、パワースポットとしての役割はほとんど消えちゃったんじゃないでしょうか?お詣りする人の念が溜まっての意味もあるもんな、アレは😥
ちなみに将門塚の改修工事に伴い、将門塚と延命院とで互いの土を交換しているとのこと。
ともかく、私にとっては付近はさんざん歩くものの、生まれて初めての将門塚訪問。
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い・ろ・は・すで簡単にお清めをして、手を合わせました🙏お賽銭入れにはやはり九曜紋。こちらの石碑が先程の神田山延命院と対をなすものか……どうぞ安らかに東京の街を護って下さいーーそう願って、ここを後にしました。
さて。時間は7時を過ぎ、トークショーとディナーを頂く為に浅草ビューホテルへ到着。こちらが最終地点となる為に、🚍とはお別れです。お疲れさまでした。そして、ツアー初めから色々とお世話になりました🙇‍♀️
運転手さんが親切に教えてくれたお陰で、座席難民にならずに済みましたもん💺
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ホテルでのイベントはムー旅のみだったので、至る所で案内板が💦💦
そして通された宴会場広ーーーい!!
いちテーブル大体5名ほどで、まずは乾杯用のソフトドリンク(オレンジジュースとウーロン茶の2択)が配られました。
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司会はムー編集部のM氏。三上編集長との阿吽の呼吸の掛け合いが楽しいです。ここでパワーポイントを使っての旅の振り返り。松原タニシ氏と同行されたカメラマンの方が撮影されてたのかな?
トークショーは撮影禁止でしたが、ディナーのフルコースのみ撮らせてもらいました。
凄い豪華だったんですよ。こんな本格的なご馳走にありつけると思ってなかった😍💕
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蓴菜の餡といくらの乗った胡麻豆腐、お刺身はマリネされてサラダ仕立て、白身魚(スズキっぽかった)の香草焼き ラタトゥイユソース添え、ほたて入りのパエリア?(サフランライスかな?バターが効いててコクがあり、とても美味しかったです💕最初ちょい少なめについじゃったので、後から余っていたのをおかわりさせてもらいました💦)、コンソメスープ。デザートはいちごのムース フルーツ添え、コーヒーはデミタスカップでしたが、エスプレッソではなかったです。香りが良かった💕
ツアー参加者が食べている間もずっとトークショーは続き、ちょっと申し訳なく思ってしまいました💦💦
トークの内容は、事前に🚍の中で記入してホテル到着時に回収された、参加者からの将門さんに関する質問が中心……の筈だったのに、いつの間にか三上編集長個人への質問が😳
それアリなんですかーー🤣
Q:いつも黒い服を着ていらっしゃいますが、私服なのですか?
A:私服です。そろそろクリーニング代を計上しようかな(え!?)
Q:正月カレーは何日続きましたか?
A:100日続けました(元旦から🍛を食べ続けておられたそうで……それを知ってるムー民の方からの質問が濃いい😂)
Q:お化けを見る方法を教えて下さい
A:出るところに行けば見れます。
ここで、聞きたくなかった情報が……霊能者の方はほぼ体温が低いそうなんですね。私、平均体温が35.6℃なの😰更にコロナが5類になるまでは、外出先で体温測ると大概エラーマークが出ました。34.6℃とかが普通だったから💦💦
ほぼ零感だけど、たま~に怪音を聞いちゃった経験があるのに加えて視える人間が周りにごろごろいるの。てことは、今は視えてなくてもいつか条件が合致しちゃうと、視えちゃうようになる可能性もあるのかも😱
嫌だー、面倒臭いぃーー��️
トークショーの締めくくりで、三上編集長が「無事かえる」の話をしておられました。これは、将門さんの首が晒されていた京都から戻ってきたことを表しているという説が主流ですが、更に蛙(かわず)⇒河衆⇒河童の意味もあるそうで。行きの🚍の中でたたらの話も出てたもんなー。ともかく、旅から無事に家に着きますように、と。
楽しいツアーでした。ムー的にも歴史的にも、多方面で濃いい話が満載でした。
余談ですが、家にある将門さん関連で読みたいなと思っていた何冊かの📚
もしかしたら、今なら簡単に見つけられるんじゃないかな🤔と考えて、探してみました。どこに置いたかすっかり忘れてて、見つかるまで何時間かかかっても仕方がないかな😥って思ってたんですが……何とわずか15分くらいで全部出てきちゃったんです😌
ご縁が出来るって、こういうことか!!
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asukatominaga · 2 years ago
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「m夫妻の家」外観の写真です。
西側の三角の出窓、実は正面に大きな電信柱があります。それを、逃げるように出窓の正面ではなく脇に窓をつけました。 電信柱に「おかげで、いい出窓ができたよ」とこっそり言ってあげたい。
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yukitogeneral-blog · 2 years ago
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今の離島の田舎では、出身成分によって、すべてが決まるので、家をゴミ屋敷にしてしまうような奴でも、出身成分が良ければ、一軒家に住めますなあ #東京都 #大島支庁 #大島町 #北の山地区 #野地 #K村家 #川M家 #M脇家 #宮W家
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huaschengs · 5 years ago
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❃ Eastern and Southeastern Asians Facecast Help❃
Note: :D hi,  I’m tired of people casting the wrong facecast for characters in creations. So, I made a list. 
Please stop interchanging East Asians and Southeast Asians (whether between the two or within).
Even with this list and other sources, please be sure to double-check every faceclaim you use in your creations/works, thank you.
List posted 10/6/2020
Updated 12/25/2020
Disclaimer: 
Please let me know if there are any errors. 
 The creator of this list doesn’t have that much knowledge of South Asian celebrities and models. Please refer to other lists, thank you.
I didn’t include people from all Southeast Asian countries.
Thai:
Baifern aka Pimchanok Luevisadpaibul (พิมพ์ชนก ลือวิเศษไพบูลย์)
Bass aka Suradet PiniwatSuradet Piniwat (สุรเดช พินิวัตร์) 
Ben aka Benjamin Brasier (เบญจมินทร์ เบรเซียร์)
Bright aka Vachirawit Chiva-aree (วชิรวิชญ์ ชีวอารี)
Captain aka Kongyingyong Chonlathorn (ชลธร คงยิ่งยง)
Copter aka  Panuwat Kerdthongtavee (ภานุวัฒน์ เกิดทองทวี)
Diary (ไดอารี่)
From RedSpin
Dome aka Woranart Ratthanaphast ( วรนาถ รัตธนภาส)
FahProud (ฟ้าพราวด์) 
From RedSpin
First aka Nattapat Kapilkarn (ณัฐภัท กปิลกาญจน์)
Frung aka Narikun Ketprapakorn (นรีกุล เกตุประภากร)
Gulf aka Kanawut Traipipattanapong (คณาวุฒิ ไตรพิพัฒนพงษ์)
Gun aka Napat Na Ranong (ณภัทร ณ ระนอง)
Jackie aka Jackrin Kungwankiatichai (จักริน กังวานเกียรติชัย)
Jam aka Charattha Imraporn (ชรัฐฐา อิมราพร)
James aka Teeradon Supapunpinyo (ธีรดนย์ ศุภพันธุ์ภิญโญ)
Jaylerr aka Kritsanapoom Pibulsonggram (กฤษณภูมิ พิบูลสงคราม)
Joong [or Chen] aka Archen Aydin Winphakun (อาเชน วิรภากุล)
Kaownah aka Kittipat Kaewcharoen (กิตติภัทร แก้วเจริญ)
Kayavine aka Kay Lertsittichai (เค เลิศสิทธิชัย)
Kim or Kimmon aka Varodom Khemmonta (วโรดม เข็มมณฑา)
Lay aka  Talay Sanguandikul (ทะเลสงวนดีกุล)
Lisa aka Lalisa Manoban (ลลิษา มโนบาล)
Birth name: Pranpriya Manoban (ปราณปริยา มโนบาล)
Lotte aka Thakorn Promsatitkul (ฐกร พรหมสถิตกุล)
Mark Prin aka Prin Suparat (ปริญ สุภารัตน์)  
Mew aka Suppasit Jongcheveevat (ศุภศิษฏ์ จงชีวีวัฒน์)
Minnie aka Nicha Yontararak (ณิชา ยนตรรักษ์)
Namfah aka Thunyaphat Phatrathinchaicherin (ธัญญภัสร์ ภัทรธีรชัยเจริญ)
Natty aka Ahnatchaya Suputhipong (อานัชญา สุพุทธิพงศ์)
Nine aka Kornchid Boonsathitpakdee (กรชิต บุญสถิต์ภักดี)
Noey aka Warattha Imraporn (วรัฐฐา อิมราพร)
Paris aka Paris Inthonkomansut (พาริส อินทรโกมาลย์สุต)
Pavel aka Naret Promphaopun (นเรศ พร้อมเผ่าพันธ์) 
PearPunch (แพร)
From RedSpin
Pepe (เปเป้)
From RedSpin
Perth aka Tanapon Sukhumpantanasan (ธนพนธ์ สุขุมพันธนาสาร)
Peter aka Cholapatr Jeepetch (ชลพัชร จี้เพชร)
Piglet aka Charada Imraporn (ชาราฎา อิมราพร)
Pimmy (พิมมี่)
From RedSpin
Plan aka Rathavit Kijworaluk (รัฐวิทย์ กิจวรลักษณ์)
Porsche aka Sivakorn Adulsuttikul (ศิวกร อดุลสุทธิกุล)
Porsche aka Nishapang Suksawatnachok (ณิชชาพัณณ์ สุขสวัสดิ์นำโชค)
From RedSpin
Praew aka Narupornkamol Chaisang (ฤภรกมล ฉายแสง)
Ryu aka Vachirawich Aranthanawong (วชิรวิชญ์ อรัญธนวงศ์)
Sorn aka Chonnasorn Sajakul (ชลนสร สัจจกุล)
Tae aka Darvid Kreepolrerk (ดาวิชญ์ กรีพลฤกษ์)
Taew aka Natapohn Tameeruks (ณฐพร เตมีรักษ์)
Tee aka Thanapon Jarujittranon (ธนพล จารุจิตรานนท์)
Third aka Lapat Ngamchaweng (ลภัส งามเชวง)
Title aka Kirati Puangmalee (กีรติ พวงมาลี)
Tor aka Thanapob Leeratanakajorn (ธนภพ ลีรัตนขจร)
Toto aka Thanadech Ophatthanyakorn (ธนเดช โอภาสธัญกร)
Vietnamese:
Amee (Trần Huyền My)
Annie (Nguyễn Thị Thu Thủy)
Bảo Anh (Nguyễn Hoài Bảo Anh) 
Bích Phương (Bùi Thị Bích Phương)
Chi Pu (Nguyễn Thùy Chi)
Cody (Võ Đình Nam)
Duc Ung (Ứng Văn Đức)
Erik (Lê Trung Thàn)
Grey-D (Đoàn Thế Lân)
Hoàng Yến Chibi
Hong Phu (Huýnh Hồng Phú )
Ivone (Bui Diệu Linh)
J (Phạm Tiến Đạt)
Key (Võ Trần Thái Trung)
Kha Ngan
Khoi My (Trần Khởi My)
K.O. (Nguyễn Thái Sơn)
Lana Condor (Trần Đông Lan)
Liz (Ngụy Thùy Linh)
Lục Huy (Lục Quang Huy)
Min (Nguyễn Minh Hằng)
Minh Hằng (Lê Ngọc Minh Hằng)
Minh Hoang (Nguyễn Minh Hoàng)
Miu Lê (Lê Ánh Nhật)
Nicky (Trần Phong Hào)
Phuong Ly (Phương Ly)
Quang Huy (An Quang Huy)
Rosy (Mai Huyền My)
Sơn Tùng M-TP (Nguyễn Thanh Tùng)
Soobin Huangshan (Nguyen Hoang Son)
Thanh Hằng (Phạm Thị Thanh Hằng)
Tóc Tiên (Nguyễn Khoa Tóc Tiên)
Toof.P (Nguyễn Lâm Hoàng Phúc)
Tùng Maru (Hồ Lê Thanh Tùng)
Yori (Lê Võ Huỳnh Nga)
Zino (Ngô Nguyên Bình)
Korean:
Ahn Hyo-seop (안효섭)
English name: Paul Ahn
Arden Cho
Bae Ju-hyun aka Irene (배주현)
Bae Suzy [or Suzy] aka Bae Su-ji (배수지)
Byun Baek-hyun aka Baekhyun (변백현)
Cho Mi Yeon aka Miyeon (조미연)
Cho Seo Young aka Ireh (조서영)
Choi Choong Hyup aka Baron (최충협)
Claudia Kim
Han Eunji aka Mia (한은지)
Han Sung Min (한성민)
Heo Yoorim aka Aisha (허유림)
Jamie Chung
Jang Eun Seong aka Dosie (장은성)
Jang Woo-young aka Ace (장우영) 
Jeon Ji-woo aka Jiwoo (전지우)
Jeon Jung-kook aka Jungkook (전정국)
Jeon So-min aka Somin (전소민)
Jeon So-yeon aka Soyeon (전소연) 
Jo Serim aka Onda (조세림) 
Jung Jae-hyun aka Jaehyun
Legal name: Jung Yoon Oh (정윤오)
Jung Ho-seok aka J-Hope (정호석)
Jung Sung Chan aka Sungchan (정성찬)
Kang Seul-gi aka Seulgi (강슬기)
Ki Hong Lee
Kim Dong-young aka Doyoung (김동영‬)
Kim Gun Hak aka Leedo (김건학)
Kim Ho-sung aka Lou (김호성)
Kim Jennie aka Jennie (김제니)
Kim Ji Soo aka Jisoo (김지수)
Kim Jin Seok (김진석) / Kim Woo Jin (김우진) aka BM
English name: Matthew Kim  
Kim Jong-in aka Kai (김종인)
Kim Jung-woo aka Jungwoo (김정우) 
Kim Nam-joon aka RM (김남준)
Kim Seok-jin aka Jin (김석진)
Kim Sihyeon aka Sihyeon (김시현)
Kim So-hyun (김소현)
Kim Soo-hyun (김수현)
Kim Tae-hyung aka V (김태형)
From BTS
Kim Tae-hyung aka J.Seph (김태형)
From K.A.R.D
Kim Tae-yeon aka Taeyeon (김태연)
Kim Ye-rim aka Yeri (김예림)
Kim Yoo-jung (김유정)
Kim Young Jo aka Ravn (김영조)
Kwon Bo-ah aka BoA (권보아)
Lee Chae-young aka Chaein (이채영) 
Lee Dong-hyuck aka Haechan (이동혁)
Lee Gun Min (이건민) aka Seoho
Legal name: Lee Seo Ho (이서호)
Lee Ji-eun aka IU (이지은 )
Lee Je-no aka Jeno (이제노)
Lee Keon Hee aka Keonhee (이건희)
Lee Min Hyung aka Mark (이민형)
English name: Mark Lee
Lee Sun-bin (이선빈)
Lee Sung-kyung (이성경 )
Lee Tae-min aka Taemin (이태민)
Lee Tae-yong aka Taeyong (이태용)
Min Yoon-gi aka Suga (민윤기)
Moon Chae-won (문채원)
Moon Geun-young (문근영)
Moon Tae-il aka Taeil (문태일)
Na Jae-min aka Jaemin (나재민)
Na Go Eun (나고은)
Noh Yoon Ho aka Ayno (노윤호)
Park Chae Young aka Rosé (박채영)
Park Hee Jun aka Ziu (박희준)
Park Ji Eun (박지은) 
Park Ji Min aka Jimin (박지민)   
Park Ji-sung aka Jisung (박지성) 
Park Jiwon aka E:U (박지원)
Park Shin-hye (박신혜)
Park So-dam (박소담)
Park Soo-young aka Joy (박수영)
Park Su-jin aka Swan (박수진)
Pony or Pony Park aka Park Hye-min
Seo Su Jin aka Soojin (서수진)
Seo Ye-ji (서예지)
Seo Young Ho aka Johnny (서영호)
English Name: John Suh 
Son Dong Ju aka Xion (손동주)
Son Seung Wan aka Wendy (손승완) 
Yeo Hwan Woong aka Hwanwoong (여환웅)
Chinese:
Bai Jingting (白敬亭)
满族
Bai Lu (白鹿)
汉族 
Cai Xukun (蔡徐坤)
汉族  
Cai Zhuo Yi aka Joey Chua (蔡卓宜)
Cao Lu (曹璐)
苗族
Cheng Mengchen aka Shen Mengchen (沈梦辰)
土家族
Curly G (希林娜依·高)
维吾尔族 
Deng Lun aka Allen Deng (邓伦)
汉族 
Dilraba Dilmurat (دىلرەبا دىلمۇرات)
Mandarin Chinese: 迪丽热巴/ 迪力木拉提
维吾尔族  
Dong Sicheng aka WinWin (董思成)
汉族 
Gulinazhaer Baihetiyaer aka Gulnazar (古力娜扎) (گۈلنەزەر بەختىيار)
Mandarin Chinese: Gulinazha/Guli Nazha (古力那扎尔·拜合提亚尔)
维吾尔族  
Fan Bingbing (范冰冰)  
汉族
Fan Chengcheng  (范丞丞)
汉族
Fernanda Ly (利献灵)
Gao Yuanyuan (高圆圆)
汉族 
Guan Xiaotong (关晓彤)
满族 
Huang Guanheng aka Hendery (黄冠亨)
汉族 
Huang Renjun aka Renjun (黄仁俊)
朝鲜族 
Jia Fu aka Fingal (付嘉)
汉族
Jia Nailiang aka Jerry Jia (贾乃亮)
汉族
Jike JuanyiJike Junyi aka Summer (吉克隽逸)
Other name:  王隽逸   
彝族
Jing Tian (景甜)
汉族 
Li Bingbing (李冰冰)
汉族 
Li Qin (李沁) 
汉族 
Li Xiaolu aka Jacqueline Li (李小璐)
汉族 
Lin Xinru aka Ruby Lin (林心如)
汉族
Liu Shishi aka Cecilia Liu (刘诗诗)
回族
Liu Yangyang aka Yangyang (刘扬扬)
汉族 
Liu Ying (刘颖) aka Ying Er (颖儿)
汉族 
Lu Han (鹿晗)
汉族 
Luo Yunxi aka Leo Luo (罗云熙)
汉族 
Ma Sichun aka Sandra Ma (马思纯)
回族 
Madina Memet (مادىنا مەمەت )
Mandarin Chinese: 麦迪娜 or 麦迪娜·买买提/ 买地娜·买买提
维吾尔族
Meng Ziyi aka Zoey (孟子义)
汉族
Merxat (米热夏提▪亚里坤)
维吾尔族
Ni Ni (倪妮)
汉族 
Ouyang Nana (欧阳娜娜)
汉族 
Qian Kun aka Kun (钱锟)
汉族 
Song Yuqi aka Yuqi (宋雨琦)
汉族 
Song Weilong (宋威龙)
汉族 
Song Zuer aka Lareina Song (宋祖儿)
汉族 
Sun Li (孙俪)
汉族 
Sun Bohao (孙博豪)
Tang Yan aka Tiffany Tang (唐嫣)
汉族 
Tang Wei (汤唯)
汉族 
Ten aka Chittaphon Leechaiyapornkul (เตนล์ ชิตพล ลี้ชัยพรกุล)
Li Yong Qin (李永钦)
Ethnically Chinese 
Tian Yitong (田依桐)
Tong Liya (佟丽娅)
锡伯族 
Father: Tong Jisheng (佟吉生) of Xibe ethnicity from Xinjiang 
Mother: Mao Haiying (毛海英) of Han ethnicity from Gansu
Wang Chuanyi aka Kingone Wang (王传一)
Wang Jiaer aka Jackson Wang (王嘉尔)
Wang Likun aka Claudia Wang (王丽坤)
满族
Wang Yibo aka Yibo (王一博)
汉族 
Wang Yifei aka Faye (王一菲)
汉族 
Wang Yiren aka Yiren (王怡人)
Wang Ziyi (王子异)
Wang Zhuocheng (汪卓成)
汉族
Wu Qian aka Janice Wu (吴倩)
汉族 
Wu Tianming aka Constance Wu (吴恬敏)
Wu Xize aka Caesar Wu (吴希泽) 
汉族 
Xiao Dejun aka Xiao Jun (肖俊)
汉族 
Xiao Zhan aka Sean Xiao (肖战)
汉族 
Xu Ke (徐可)
徐可 
Yang Mi (杨幂)
汉族 
Yang Wei Ling Hua (杨魏玲花)
蒙古族
Yang Zhiying aka Katherine Yang (杨之楹)
Yang Zi aka Andy Yang (杨紫)
汉族 
Ye Shuhua aka Shuhua (叶舒华)
Yu Shuxin aka Esther Yu (虞书欣)
汉族 
Zhao Liying (赵丽颖)
汉族 
Zhang Liyin (张力尹)
彝族
Zhang Xinyuan (张辛苑)
汉族 
Zhang Yixing aka Lay/Lay Zhang (张艺兴)
汉族
Zheng Shuang (郑爽)
汉族 
Zhou Dongyu (周冬雨)
汉族 
Zhong Chenle aka Chenle (钟辰乐)
汉族 
Zhou Jieqiong aka Kyulkyung (周洁琼)
汉族
Zhu Zhengting (朱正廷)
Japanese:
Abe Haruno aka Haru (阿部春野)
Adachi Yuto aka Yuto (足立湯と)
Alice Hirose- Hirose Arisu (広瀬 アリス)
Aragaki Yui (新垣 結衣)
Hamada Asahi aka Asahi (浜田朝光)
Hirai Momo aka Momo (平井 もも)
Hirokawa Mao aka May (廣川茉音) 
Honda Hitomi aka Hitomi (本田仁美) (ほんだ ひとみ)
Ishigami Kuniko (石神 国子)
Kanemoto Yoshinori aka Yoshi (金本芳典)
Katsuno Rise aka Remi (勝野莉世) 
Kiritani Mirei (桐谷 美玲)
Birth name: Sayasa Matsuoka (松岡さや紗)
Komatsu Nana (小松 菜奈)
Lyrica Okano
Minatozaki Sana aka Sana (湊崎 紗夏)
Miyawaki Sakura aka Sakura (宮脇咲良)
Mori Koyuki aka Yuki (もうりこゆき)
Myoui Mina aka Mina (名井 南)
English name: Sharon Myoui
Nakagawa Taishi (中川大志)
Nakamoto Yuta aka Yuta (中本悠太)
Okamoto Tao (岡本 多緒)
Osaki Shotaro aka Shotaro (大崎将太郎)
Sasaki Nozomi (佐々木 希)
Satoh Takeru (佐藤 健)
Shimabukuro Satsuki  (島袋 さつき) aka Meisa Kuroki (黒木 メイサ)
Takahashi Juri aka Juri (高橋朱里) (たかはし じゅり)
Takata Mashiho aka Mashiho (高田ましほ)
Takei Emi (武井 咲) 
Watanabe Haruto aka Haruto (渡辺春虎)
Yabuki Nako aka Nako (矢吹奈子) 
Yamashita Tomohisa aka Yamapi (山下 智久)
Yamada Ryosuke (山田 涼介)
Filipino:
Angel Locsin
Birth name: Angelica Locsin Colmenares
Charo Ronquillo 
Coco Martin
Birth name: Rodel Pacheco Nacianceno
Daniel Padilla
Devon Seron
Gabbi Garcia
Birth name: Gabriella Louise Ortega Lopez
Janine Tugonon
Birth name: Janine Mari Raymundo Tugonon
JC de Vera
Julie Anne San Jose
Birth name: Julie Anne Peñaflorida San Jose
Manuel Jacinto
Rita Daniela
Birth name: Rita Daniela De Guzman Iringan
Sam Concepcion
Birth name: Samuel Lawrence Lopez Concepcion
Teresita Marquez  
Birth name: Teresita Ssen Lacsamana Márquez
Yūn/Yūki Mago
Birth name: Laya
Indonesian:
Jelita Septriasa aka Acha Septriasa
Maudy Mikha Maria Tambayong aka Mikha Tambayong
Muhammad Tulus aka Tulus
Nikita Purnama Willy aka Nikita Willy
Rachel Amanda Aurora
Rizky Febian Adriansyah Sutisna aka Rizky Febian  
Sherina Munaf
Shireen Sungkar
Yunita Rachman aka Yura Yunita 
Malaysian: 
Amber Chia 
Jordan Rodrigues
Yunalis binti Mat Zara'ai aka Yuna
Mixed: 
Aarif Rahman aka Li Zhiting (李治廷)
Of Arab, Malay, and Chinese descent
Awkwafina aka Nora Lum 
Of Korean & Chinese parentage
Mother: Korean, Father: Chinese
Bambam aka Kunpimook Bhuwakul (กันต์พิมุกต์ ภูวกุล) 
Of Chinese descent, one of his grandma is Chinese.
Belle aka Jin Hyeon Ju (진현주)
Of Korean and Filipino parentage
Mother: Filipina, Father: Korean
Brenda Song 
Of Thai & Hmong parentage
Chanmina aka Otomonai Mina (ちゃんみな)
Of Japanese and Korean parentage
Mother: Korean, Father: Japanese 
Elaiza Ikeda
Of Filipino and Japanese parentage
Mother: Filipino of Spanish descent, Father: Japanese
Haley Tju
Of Chinese and Indonesian descent
Hari Won  aka Lưu Esther 
Of Vietnamese and Korean parentage
Mother: Korean, Father: Vietnamese 
Hashimoto Tenka (橋本 甜歌)
Of Japanese and Chinese parentage
Mother: Chinese, Father: Japanese
Heart Evangelista aka Love Marie Payawal Ongpauco-Escudero
Filipina-Chinese
Lucas aka Lucas Wong/Huang Xuxi (黄旭熙)
Of Thai & Chinese parentage
Mother: Thai, Father: Chinese
Manika aka Manika Grace Ward
Part Filipino, Japanese, Chinese, Malaysian, and Spanish
Nichkhun aka Nichkhun Buck Horvejkul (นิชคุณ หรเวชกุล)
Mother: Chinese, Father: Thai/Chinese descent
Takahashi Yu (高橋 ユウ) 
Of Filipino and Japanese parentage
Mother: Filipino, Father: Japanese
Tomo aka Visava Thaiyanont (วิศว ไทยานนท์)
Of Thai & Japanese parentage
Mother: Japanese, Father: Thai
Yuki Anggraini Kato 
Of Japanese and Indonesian parentage
More resources: 
https://kprofiles.com/
https://mydramalist.com/
https://www.celebsfacts.com/
https://ethnicelebs.com/
@/ peppermintstranger- Tumblr
@/ kpopfcs- Tumblr
@/ japanesefcs- Tumblr
@/ herorps- Tumblr
@/ rphlix- Tumblr
@/ h4nb1ns- Tumblr
Check Wikipedias (+ their sources) that are in other languages.  Google translate them or ask for help to translate/read it.
Disclaimer---> tw: weight for Italicized bolded sites
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mysmallland · 3 years ago
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予告編&主題歌アーティスト&追加キャストが発表!
2月10日から通常開催される、世界三大映画祭の第72回(2022年)ベルリン国際映画祭のジェネレーション部門でワールドプレミア上映される映画『マイスモールランド』の公開日が5/6(金)に決定!この度、予告編、主題歌アーティスト、追加キャストが発表となりました。
クルド人の家族とともに生まれた地を離れた後、幼い頃から日本で育った17歳のサーリャ。同世代の日本人と変わらない、ごく普通の高校生活を送っていた彼女と家族は、あるきっかけで在留資格を失い、これまで当たり前だった日常が一変する――。本作では、そんな過酷な環境な中でも、主人公サーリャが、東京に住む日本人の少年・聡太との出会いをきっかけにアイデンティティに葛藤しながらも、成長していく物語が描かれる。
本作は、是枝裕和監督が率いる映像制作者集団「分福」の新人監督・川和田恵真の商業映画デビュー作。5カ国のマルチルーツを持ち、viviモデルとしても活躍する主演の嵐莉菜が在日クルド人の高校生・サーリャを演じ、少年・聡太を注目の若手俳優・奥平大兼が演じている。 今回、追加キャストとして、藤井隆、池脇千鶴、平泉成、韓英恵、サヘル・ローズらの参加が明らかになり、主題歌アーティストが解禁。ポカリスエットや三菱地所のCMなどで立て続けにCMソングを手がける注目のアーティスト、ROTH BART BARON(ロットバルトバロン)が書き下ろした主題歌「N e w M o r n i n g」が発表となりました。ROTH BART BARONが、映画主題歌を書き下ろすのは初となり、本作では劇中の音楽も手がけています。 サーリャと聡太がバイトをするコンビニの店長で聡太の叔父を演じた藤井は本作の出演について「丁寧で優しくて、決して弱くない川和田監督の熱意にお応えしたいと思いました。嵐莉菜さんはマスクで半分以上顔が隠れててもコロコロと変わる表情が魅力的で、撮影が始まると瞬間『サーリャ』になって感動しました。」とコメント。 そして、主題歌「N e w M o r n i n g」を書き下ろした、ROTH BART BARONの三船雅也は「川和田恵真という人間に会った時、僕は彼女のか細く弱い声の奥底に隠れた魂の綺麗さ、静かに燃える情熱にハッとした。脚本をもらってこの話のためなら、この人の作る作品ならなんだってやりたいとおもった。」とコメントし、「人々の暮らしを良くするために作られたルールが、誰かを苦しめてしまう、そのこんがらがったこの世界の毛糸の塊が、この映画で1本でも解けることを願う。」と想いを語りました。
川和田監督はこの楽曲に対して「はじめて聴いた時、涙が溢れました。繊細に寄り添ってくれながらも、力強く生きていこうとする肯定感に包んでくれる曲です。脚本執筆の間もずっと聴き続けていたROTH BART BARONさんに作っていただけて、この上なく嬉しく思います。」とコメントしました。 映画『マイスモールランド』は、5月6日(金)新宿ピカデリーほか全国公開。 ◉聡太の叔父、コンビニの店長・太田武役 : 藤井隆 コメント 丁寧で優しくて、決して弱くない川和田監督の熱意にお応えしたいと思いました。嵐莉菜さんはマスクで半分以上顔が隠れててもコロコロと変わる表情が魅力的で、撮影が始まると瞬間「サーリャ」になって感動しました。 ◉主題歌 : ROTH BART BARON 三船雅也 コメント 川和田恵真という人間に会った時、僕は彼女のか細く弱い声の奥底に隠れた魂の綺麗さ、静かに燃える情熱にハッとした。脚本をもらってこの話のためなら、この人の作る作品ならなんだってやりたいとおもった。 シートに座りこの映画と向き合う。主人公や作り手の魂の純粋さの塊が猪のように突進してくる。 世界の扉が再び閉ざされてしまった時代の中、僕らが今を生きていくために大切な事は、この映画の中にあるまっすぐな気持ちなんじゃないでしょうか。人々の暮らしを良くするために作られたルールが、誰かを苦しめてしまう、そのこんがらがったこの世界の毛糸の塊が、この映画で1本でも解けることを願う。 ◉監督・脚本 : 川和田恵真 コメント (キャストについて)素晴らしいキャストの皆さんとご一緒できて幸せです。皆さんとお話をしながらキャラクターを作らせていただきました。真っ直ぐに志を持って共に作品に向き合う、豊かな時間を過ごすことができました。 (主題歌について)はじめて聴いた時、涙が溢れました。繊細に寄り添ってくれながらも、力強く生きていこうとする肯定感に包んでくれる曲です。脚本執筆の間もずっと聴き続けていたROTH BART BARONさんに作っていただけて、この上なく嬉しく思います。
youtube
2 notes · View notes
lomophy · 5 years ago
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american football : american football(LP2)
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ライター : Ian Cohen 翻訳元 : http://pitchfork.com/reviews/albums/22526-american-football/ 翻訳者 : kei
american footballはきっとこうなることを運命付けられていたんだろう。──彼らが休止して、10年以上もの時間を経た頃にソレは来た。american football、Braid、the Promis Ring──熱意と情熱と(しばしば、あからさまの無視)を批評家から受けていたlate-'90s、Midwestern EMOは2010年あたりを境に、ようやく収穫の時を迎えた。そしてそれはアヴァンR&Bとかクールさとか、大学の中庭で景色を眺めながら涼むみたいなことにはどうにも馴染めないインディ・ロック・ファンにも好都合だった。新たな、育ちつつあったシーンとは無関係なとこから、彼らは還ってきた。数多のホープたちが自らの最高傑作をリリースする横で、2010年代にはフリークフォークもダンス・パンクも、もちろんEMOも現在のインディ・シーンの中で反響を起こすようなモノではなかったとしても。ただ、唯一にして、絶対の影響力を持つアルバムが彼らのディスコグラフィーにある。ジャズとポストロックを飲み込んで、削ぎ落とされたEMO。結成と解散を頻繁に繰り返したCapp'n Jazzのメンバーを中心としたバンドのファミリーツリー(訳注1)(Friend/Enemyとか、Owlsとか、Make Believeなんかだ)の1バンドだった彼らは、あのアルバムのみで自らを信じられないような高みへ──Hot Topicや、Warped tour(訳注2)なんかじゃない──導いてしまう正典となった。2016年の頭の頃にMike Kinsellaはamerican footballは「有名になる気も、それどころかバンドであることも」求めていなかったと言った。いま、そうじゃないと言っても首を縦に降るリスナーはいないだろう。なにより、きっと二枚目の『american football』以上に、僕らが待ち望んでいたEMOのアルバムはなかった。
Kinsellaの自身への評価のハードルは低すぎて、『american football(1st)』が生み出してきた神話をほとんど削り取ってしまう。二枚目のアルバムがリリースされたのは彼らがツアーを巡るのを楽しんで、同時に同じ曲ばかりを演奏するのに飽きたからだ。また彼はバンド��二枚目のアルバムがどれだけ望まれてきたのかも自覚している。「僕らはどこにいる?(原文 Where are we now?)」。21世紀になって初めてリリースされたamerican footballの曲で彼は問いかける。「ひとつ屋根の下で、僕らはひとりぼっち」──あぁ、そうだ、まるで二枚のアルバムカバーのようだ。今回、一つひとつのタイトルは歌詞の最初の一行からとられている。『american football(1st)』でソレは最後の一行だった。これは彼らについて話すなら大事なピースだ。
だけど、こんなどうしようもなく諦めの悪いファンがおもわずニヤついてしまうようなコミュニケーションは、一方で同じくらいのやきもきをずっと抱え続けることになる。m b v や、Wildflowerとか、Only Built 4 Cuban Linx...Pt.2(訳注3)とか、ね? 分かるだろう? 「Where Are We Now?」という一言は、フェスティバルの大観衆や数千人規模の会場に集ったファンのど真ん中へと投げ込まれた。一つの事実として、この曲のコーラスの存在がある──1stでは欠片もなかった要素だ、それはスポットライトを浴びながら、さざめくようなリードギターを相手にワルツを踊る。一言でまとめれば、後期のSunny Day Real Estateみたいなプログレッシブさだ。リード・シングルの「I've Been So Lost For So Long」にも最初のヴァースで鳴らされる4/4のドラム・キックがある。今では"the hit"と呼ばれ、ファンがキックに合わせて手拍子を入れるのがお約束になっている。Jimmy Eat Worldがかつて辿ったようなクロスオーバーの道をなぞるEMOの新星がいない中、この曲たちは問う。なぜ、僕らが僕ら(american football)のままであったらいけないんだ?
2年目を超えたリユニオン・ツアー以後のスケジュールや、ファイル共有アプリ上でのやり取りというセッションによって芽を出した彼らの2ndフルは、タイトな日程のレコーディングではあったものの、その熟練さと連続性を強く意識させる。彼らの二枚は並べてみると共に印象的だ。将来のぼんやりした不安に襲われて週末をダメにしたことだったり、Kinsellaが'16年頃からのバンドの変化は決して過去をないがしろにするようなものじゃないと明言したことを思えば、カラッと晴れ上がったようなプロダクションが『american football(1st)』の重くふさぎ込んだようなソレとの明確なコントラストを見せるのも、ジメジメとした晩夏の湿気を吹き飛ばす、秋晴れの空をわたる風のイメージに重なる。イリノイ大学の学院生だった頃よりは鋭さを増したソングライティングもその一因で、2つのギターが輪郭をなくしていくような摩擦はなくなり、「My Instincts Are the Enemy」で満員電車に押し込まれたPinback(訳注4)のように刻まれたり、どうにも薄暗いBサイドを「Disire Gets in the Way」でブン殴ったりする。つまりはそういう事だ、Kinsellaファミリーツリーの秘蔵っ子 Into It. Over It. がやらかしていることと同じ。
そして、数千人規模に膨れ上がった観客を前に用意されたものがある。力強さを増した構成、外さないサビ(Hook)、フルタイムのベーシストとして参加している(Mike Kinsellaのいとこ)Nate  Kinsellaの存在。その一方で、ここに来てamerican footballは「= Mike Kinsella」としてメディアでは扱われている。バンドのアンサンブルによって語ってみせること、もしくは「Honestry?」「Stay Home」のその先でThe World Is a Beautiful Place & I Am No Longer Afraid to DieやFoxingの鳴らしたpost-emoを吹き飛ばしてしまうようなサウンドは聞こえてこない。ポップスターのようなミックスが施されたヴォーカルもあって、Kinsellaの存在感は圧倒的で、アルバムはウソみたいにキャッチーだ。かつての線の細いギターワークとひ弱なヴォーカルの代わりにMike Kinsellaの積み重ねてきたモノが収まった、もう分かってると思うけど彼の最も長命なプロジェクト、Owenのことだ。
これは当然で、別に間違っていない。Owenのコンスタントにリリースされたアルバムはどれも良い。僕が話したいのはディスコグラフィー中9枚のアルバムに、ほんの3ヶ月前(注 2016/6/27リリース。本作は2016/10/21リリース)、american football再結成後はじめてのOwenのアルバム『The Kings of Why』があるってこと。再結成というイベントがどこまで期待を煽ったかはハッキリしないけど、フルバンドによるアレンジ、ベル、笛、トランペットを同じように演奏できるプロデューサー S.Carey(訳注5)の起用──つまりもっともamerican footballっぽいOwenのアルバム。
ずっと首を長くして『american football(1st)』と肩を並べるようなアルバムを待ってるファンには悪いが今回もそう証明するものは見当たらない。僕もOwenのアルバムの「Empty Bottle」やVolcano Choir(訳注6)っぽい「Setteled Down」が、「I Need a Drink (Or Two, or Three)」とか「Holocene」みたいな「Home Is Where the Haunt Is」とかと根っこは同じものから生まれているんじゃないかって思うのはわかる。ハッキリさせたいのは、american footballの再結成/ツアーという流れは、真っ直ぐな曲構成のアルバムとなって、彼らの独創的なミュージシャンとしての立場を脇に押しやって進んでいる。そうして限られたスペースだとしても「Give Me the Gun」ではTortoiseの盟友、ご近所さん、はたまたSteve RichtやThe Blue Nile(訳注7)の門下生としてamerican footballは帰ってきたし、「Born to Lose」や「I Need a Drink (Or Two or Three)」のフェードアウトしていく終結部はヴェールの向こう側へ引っ込んでいく感情の陰影を淡いタッチで描きながら(「胡乱な目、なんて低俗なんだろう?」「乱痴気騒ぎから逃げられねぇ、僕は突っ伏すだけ」(訳注8) )、このレコードで最も下らない歌詞とハッキリとしたコントラストを生んでいる。
Owenでの彼がそうであるように、『american football』におけるMike Kinsellaは矛盾とすれ違いを抱え込んだ詩人だ。本人が認めるようにアルバムのマスタリング寸前まで彼は歌詞を書き直しながらレコーディングを続けた、 それが果たして良かったのか、確かめることはできない。そうして残ったフレーズは彼ららしい密やかさでマントラのように響くが(「Home Is Where the Haunt Is」)、一方で40にもなろう男がこんな歌詞を書いちゃうのかとこっちが恥ずかしくなるパートもある。つまりはBeach-Slang(訳注9)的な話なんだけど、James Alexのソロ・プロジェクトは彼の20代の思い出を今に伝えるのが目的で、じゃあKinsellaが哀しげに「ドクター、ここにいるのが痛くてたまらないんだ」とか、「淀んだ空のようにブルーな僕だ / 僕はこうやって死ぬんだ」と歌うのを僕らはまっすぐ受け取ればいいのか? それともEMOシーンの長老みたいな男、一流のジョークと笑えばいい?
こんな問いがバンドに与えるものなんて些細なことだ。『american football』はまだKinsellaが元Cap'n Jazzメンバーとしてしか知られていなかった1999年の話じゃない。彼にとって、「I’ll See You When We’re Both Not So Emotional」で語ったように、自分と自分のことばは相反するものじゃない。american footballというバンドは、その影響力と変わらずに秘められたセンチメンタルがあるにしても、サウンド面でもEMOとしても10代の終わりの頃の話じゃなくなった。『american football』の根っこに、いま大学の寮でヘッドフォンの間で耳を傾けている君に、「The One With the Wurlitzer」がフェードアウトしていく中でどれだけの季節が流れ、いくつの恋が散ったのかを写している。2016年現在、american footballのメンバーにはパートナーがいて、子供がいて、それなりにキャリアがあって、フルタイムの仕事がある。つまりは、不変だと思ってた目に映るセカイやモラトリアムの空想は思い出になるべきなんだ──Homer Simpson風に言うなら、このアルバムはラッキーにも日々の暮らしの中に30分ほど人生を振り返るチャンスをくれる訳だ。
訳注1 EMOの代表的バンド Cap'n Jazzのメンバーは以後もシーンを代表するバンドを結成、解散を繰り返していく。本文中で言及されているのはKisella兄弟を中心としたバンド達で、初期Cap'n Jazz期にサイドプロジェクトしてBraid、Gaugeメンバーと掛け持ちしていたThe Sky Corvairや、2001年にCap'n Jazzのオリジナルメンバーが再結成したOwls(その後Mikeの脱退によるメンバーチェンジがあったが、2013年の活動再開時にまたオリジナルメンバーに戻っている)、シカゴ周辺のアーティストが多数参加するFriend / Enemy(中心人物はTim、Mikeの兄弟とCalifoneのJim Becker、Joan of Arcにも参加しているTodd Mattei)、本文にも登場するいとこのNate KinsellaがJoan of Arcに在籍していた頃の別働隊として始まったMake Believeはこの中では長命のプロジェクトだったが2008年の3rd『Going To The Bone Church』とそれに伴うツアーをもって解散している。レビューでは触れられていないが、Cap'n JazzのVictor Villarreal(ギター)とSam Zurick(ベース)はインスト・バンド Ghost and Vodkaを、Davey von Bohlen(ギター)がthe Promise Ringをバンド解散後に結成する。
訳注2 HOT TOPICは北米を中心に展開するロック、ポップ・カルチャーをベースにした衣服、アクセサリー小売店チェーン。ライセンスによるバンドTシャツ、グッズを販売しながら、パッケージツアーのサポートも行なっている。Warped TourはVansが主催する大規模サーキットツアーで音楽、Xスポーツ、アトラクションが敷地内で同時進行で行われる。アメリカをはじめ、イギリス、南米でも国内を巡る形で開催されている。どちらもパンク、メタル、オルタナティブ・ロックのバンド/アーティストを中心としたラインナップだが、参加を断ったTouche Amoreを含めて、EMOシーンのバンドが参加することは稀である。
訳注3 それぞれMy Bloody Valentineの22年ぶりのアルバム『m b v』、The Avalanchesの16年ぶりの『Wildflower』、Wu-Tang Clanのメンバー Reakwonのソロ・デビューフルの14年ぶりの続編となる『Only Built 4 Cuban Linx...Pt.2』のこと。
訳注4 Pinbackはカリフォルニア州サンディエゴでRob CrowとZach SmithことArmistead Burwell Smith IV(Three Mile PilotやSystems Officerとしても活動中)を中心としたインディ・ロック・バンド。バンド名は映画「ダークスター」の主人公からとっており、初期のアルバムにはこの映画からのサンプリングが聞ける。Touch and Goを経て、現在はTemporary Residenceをレーベルとしており現在までに4枚のアルバムをリリースしている。初期と現在ではサウンドの印象は違うがどちらもamerican footballと共通する要素を備えており、Ian CohenはPoly VinylのレーベルメイトでもあるSunday’s Bestを引き合いに出して彼らを繋ごうとしている。
訳注5 S.CareyことSean Careyはウィスコンシン州オークレア出身のミュージシャン、プロデューサー。Justin Vernonのプロジェクト Bon Iverのサポート・ドラマーとしても知られており、自身も3枚のフルアルバムをリリースしており、 Sufjan StevensやTalk Talk、Steve Reichらと比較される音楽性で評価を受けている。
訳注6 Volcano Choirは前述のJustin VernonとCollections of Colonies of Bees(ウィスコンシン州で結成されたポスト・ロック・バンド Peleのメンバーを中心としたユニット)によって結成された、2009年にリリースしたアルバム『Unmap』一枚の為のプロジェクトだったが2010年に「最初で最後」という事で行った東名阪ツアーの出来に感銘を受けたJustinの意向を受���て、活動を継続。2013年に『Repave』をリリース、その後ツアーを行い、Bon Iverの活動に重心が移ったことにより活動休止となる。
訳注7 The Blue Nileはスコットランド、グラスゴーで1981年にPaul BuchananとRobert Bellを中心に結成されたロック・バンド。同じくグラスゴーを拠点とするハイファイオーディオ・メーカー Linnと関係のあったプロデューサー Calum MalcolmがLinnのスタッフに彼らのデモをスピーカー・テストの一環で聴かせたところLinnが設立しようとしているレーベルのアーティストにならないかと誘いを受け、1984年にレーベルの最初のリリースとして「A Walk Across the Rooftops」を発表することになる。続いて5年後にリリースした2nd「Hats」では高い音楽的評価とUKチャートで最高12位を記録する出世作となる。しかし。30年近いキャリアがあるものの非常に寡作で知られており(4枚のアルバムと関連したシングルが9枚)、2012年にPaul Buchananはソロ・アルバムをリリースしたが、2004年の『High』以降のバンドの動向は非常に不透明であり未発表のレコーディングを含め新しいリリースはない。
訳注8 筆者個人的な理解になるがamerican footballのアルバム、LP1とLP2はどちらも「出会いと別れ」が歌詞のテーマにあり、そのメインとなるフレーズは「すれ違い」だが、1stで大学生までの苦い記憶とそれぞれが未来へ進むための別れを選んでいたのに対して今作ではこの20年の間に置いてきてしまった人々の姿を描いている。これはリベラル的な自己責任論だがドラッグ、アルコール、仕事/友人の選択のいずれにおいても他人の選択に干渉することは他人の自己決定の能力を否定しているため、避けられる傾向にある。そうした境遇の改善のために福祉や厚生施設は用意されているがそちらを選ぶのもまた個人の自己決定の責任に応じる。つまり、この歌詞にあるように現状について不満を持ちながらも何もせず更に状況を深刻にする人々は放置されることとなる。そこをMike Kinsellaはこのアルバムにそうした状況をリユニオンとかけて持ち込んでいる。
訳注9 Beach Slangはペンシルベニア州で活動していたWestonでギター、ヴォーカルを務めたJames Alexがバンド解散後の2013年に結成したパンク/インディ・ロック・バンド。2枚のEPとスプリットをEMOリバイバル・シーンの中心的レーベル Tiny EnginesとLame-O Recordsからリリース後、Poly Vinylからデビュー・フル『The Things We Do to Find People Who Feel Like Us』をリリース。Jamesが影響を公言するThe ReplacementsやBig Starの音楽性とフィラデルフィアの音楽シーンを代表するアーティストのコラボプロジェクトとも言えるラインナップで、2020年に最新作『The Deadbeat Bang Of Heartbreak City』をリリースした。
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k-div · 5 years ago
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マドンナの目
ラインで、友達が小学校の頃からずっと好きだった"マドンナ"と付き合いたけど付き合えない、という相談に乗ったり、一緒に作戦を立てているチャットルームがあります。マドンナって世代でもないけど、誰からともなくずっとそう呼んでいます。 私と参謀女史で良い作戦を立ててるのに、その友達は全然だめだめなのです。どのくらいダメかというと、絶対にキメられる状態なのに(家きたりとか)、優柔不断すぎだったり、そこから悪手に悪手を重ねてチャンスを逃したり、なぜか好転したりまた悪化したり等。そういう大事な時にいちいちラインで相談してくれるので、それを応援するチャットです。 てかやりとりが長びきすぎてて、そういう運営をされている新手のAVGなのかもしれません。 このチャットで話してて、自分にもマドンナいたなぁと色々思い出した、という話を書きました。 私の初マドンナは、小学生のときでした。 他の学校でも多分そうだったように、すごく美人な子がいて(仮にマドンナのMさん)、しかも成績も優秀。その子がマドンナということは全員の共通認識になっていました。 その頃は、何かのきっかけでひとこと話せただけで、1日めっちゃはちゃめちゃハッピーだった記憶があります。 でも、ちょっかいだすと他の全男子に睨まれるという甘酸っぱい冷戦、そして全然気になってないし!と恥ずかしくて素直になれない、そういう年頃でした。 そんな私にも、一つだけ、見せ場がありました。 それは、計算ドリルが死ぬほど早かった事です。 というのは冗談で、、そんな地味な能力はこの時代にはくその役にも立ちません、、 実際まじで早かったのですが、残念なことに小学校では勉強はそんなにかっこよくなかったのです… では何かというと、、、、
 
 
 
  
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シ ャ ト ル ラ ンです!! これです。 私はこう見えて長距離にかなり自信がありました。男子の中でも5本の指には入っていました(これほんとめちゃかっこいいんだから) 彼女にアピールするにはここしかない… と思い込み、走る前から死ぬつもりで臨むことに決めていました。 ポーン ドーレーミーファー と現代音楽のように無限の音階が続いていきます。 30...40....50....... 数が増えるにつれ体力が削られ音階は早くなります。苦しくなり脇腹が痛くなり……もう無理なんだとふと思います。でもこれではカッコつかないからあと1タームだけ耐えよう。 あと1ターム、、もうあと1ターム、、、、、、、 俺はここで死ぬ…どろどろになりながら何度も繰りかえして、結果、クラスでも相当良いスコアになっていました! 渾身のスコアを叩き出し、自信満々で後で隣のクラスの彼女からスコアを聞いて、驚きました。 なんと、彼女は私のスコアとほとんど同じでした。 そうなのです。Mさんは美人で成績がよく、かつスポーツはどの競技も一番できたのです。スイミングスクールでは階級不明の銀帽子をして、バタフライでトバしていました。 それを見てからその曜日には絶対いかないことにしました。 一回聞きたいんですが、みなさんのマドンナってそんな感じでしたか? うちのはパラメータがばくってたんじゃないかと思います(怒) 小学生なので、男子より女子の方が運動神経がいいことはよくありました。 でも、このとき私が死ぬつもりで叩き出したスコアは、Mさんから聞かされたスコアより、2 だけ勝っていました。 廊下でそれを聞いた彼女は、私の目を見て「やるじゃん」と言ってくれました。 すごく嬉しくてほぼ覚えてませんが、そして今まで忘れてたけど、一番嬉しかった瞬間かもしれません。 ここまで書いてみて、小学生の恋ってめちゃ素敵じゃないすか、と思いはじめました。 小学生だから、キスしたいとか手を繋ぎたいとかもなく、、 理由も目的もなく好きという。何のためとかないという。でもシャトルランを死ぬ気で走れるという。
 
今頃どうしてるのかな。 と考えると、なんだか気になってきました。 そして、蛇足の現代編なんですが、調べたらSNSにいたので普通に申請してみました。 承諾されていました。 簡単!! さて、なんて連絡してみるのが良いのでしょうか。 先のチャットルームで相談すると、女史からのアドバイスで面白かったのが、 「あなたにずっと憧れていた、と伝える」というものでした。 曰く、様子を伺いつつ語尾に笑とかつけて連絡すると、リスクを冒さずに行けそうなら飲みに行きたがる男になり、そういうのは食傷気味だというのです。 なるほど…。 あなたにずっと憧れてた、とか言ったことがない。 世界の全マドンナの中で、好きではなく、ずっと憧れている、と一度でも言われるマドンナって、どのくらいいるのでしょうか。1割もいないのでは? 逆にそんなふうに言われなければ、「私、多分マドンナだったわ」と雰囲気を感じるくらいでうやむやになるのでは。 全校生徒の憧れとして君臨していたMさんに「マドンナ宣言」をしよう。と自分に言い聞かせつつ憧れ案で連絡しました。小学生の自分ではとても考えられないことです。 Mさんは、さすがはマドンナ、1ファンの私にも夢を壊さずちゃんといい感じの返信をくれました。近況とかのラリーが続いて、特にそのあと何が起こるでもなく、終わりました。 私の長い長いマドンナコンプは、ようやく一区切りできたのかもしれません。やっぱり憧れ。 ということで、いまのセンチメンタルな気持ちにぴったりの曲を紹介して終わりたいと思います。
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BOYSTYLE / 風になって空になって 生まれて、死んでゆく ただそれだけの恋だね そう、それ。 せつな!! そして、青春で一風変わったすげー曲。
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センチメンタル・バス / Sunny Day Sunday
アキノリさんの型をぶっ壊すJPOP!! 39度の!とろけそうな日! 夏はじめんぞ〜!!
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tezzo-text · 5 years ago
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200613 森の人々
2009年は芸大の一年生キャンパスがある茨城県取手に1年間住んでいた。常磐線下り電車で千葉に入って松戸や柏を過ぎ、茨城との県境である利根川を渡ってすぐにあるのが取手駅である。私はその駅西口の坂を登ってすぐのアパートで生まれて初めて一人暮らしをした(当時20歳)。大学のキャンパスは駅から5kmぐらい離れたこれも川辺にあり、私は雨の日はスクール・バスで、それ以外の日は自転車で主に通学していた。
大学までの行き方は日によって気分で変えていて、基本的にはバスと同じ経路が一番近い。でも私が好きだったのは、利根川沿いを走る道だった。私のアパートは大利根橋を走る国道6号線沿いにあり、家から出て橋のたもとまで行って川辺に出、そこから東へ左折すればあとは大学のあたりまで川沿いの遊歩道の一本道である。
私の高校も多摩川のほとりにあり、たまに河原に出て遊んだりしたものだ。高校の裏の河原にはちょろっとグラウンドがあり、その先はすぐ礫がちの河川敷である。あるいは二子玉川とか、そんなような私の見慣れた河原と、利根川の河原は違っていた。堤を降りるとグラウンドがあるのは同じだが、その先に大規模な茂みというか森があって、それに阻まれて川面に接することはできないのだ。
森の帯は駅側から大学まで行く途上で分厚くなったり狭くなったりするが、ちょうど中間地点の浄水場あたりから、芝生の広々した空間はなくなって、河川敷のほとんどが森に覆われてしまう。その森の中に果樹園や小道や小さな堀のようなものが散在している。さらに進んでいくとより分厚い森の地帯に入り、その中を小貝川の合流地点までまっすぐ約2kmほどの道が通っている。川面側の右手は目線の高さまであるススキの茂みと低木で水面はもちろん望めない。
私が大好きだったのは、その進行方向左手に続く景色だった。そこはもう芸大の敷地の裏手になっているところだが、一番高いところに校舎の屋根が見え、森はそこからおそらく数十mの高低差がある斜面を覆っている。傾斜がおさまったところからは下生えと灌木が続き、その中に洪水で傾いた木々が点々と、ときに密集して生えている。こちら側はススキに覆い隠されていないので、道からその林の奥の方まで見えるのだが、50~60mは奥行きがありそうだった。それがとても美しい林で、木々の低い枝と下草の草叢の間の空間がゆったりと広がっていて、それがどこか人工的に整えられた優雅な屋外広間にも見える。人のいない天然の庭園が長々と伸びているようだった。
この森の中には人が住んでいると大学では言われていて、実際に大学のごみ捨て場から拾われた石膏像や画材で飾り付けられた、森の中の何者かの家の映像を私も見たことがある。そんな噂を聞いていたからか、私がこの風景を見て思い出したのは戸川純の『森の人々』という曲である。
https://music.apple.com/jp/album/%E6%A3%AE%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%80%85-2016-remaster/1184272336?i=1184272635&l=en
森に迷い込んだ自分たちを誰かが眺めている、顔を見合わせクスクスと笑っている、でも藪の向こうにチラリと目が見えるだけでそれが誰なのか、悪意があるのか、もてなしているのかわからない…そんな感じ。どうも林の奥の方が広くなっているようで、実際よく目を凝らすと林の奥の方に何かが干してあったり、菜園のようなものが作られていたり、テーブルを出して趣旨のわからないパーティをしている人々がいるのが見えたような気がしたが、それは本当に見えたのか、それらがあるように思っていたのかはわからない。
そこから大学の門まで行くには、その中にわずかに通じている獣道を通って、舗装されているんだかいないんだか分からない斜面を巻く道までたどり着き、民家のある崖上まで登るのだが、その道の脇は茂みになっていて林の奥は見えず、なにか巧妙に林の奥の空間が隠されているような意図さえ感じた。
確実に奥に何かがあるようだがよく見えない、そして壁で囲われていたり、入ってはいけないことになっていたり、藪が繁っていたり湿地になっていたりして歩けず、奥まで行くことができない、でも誰かがいて、私の知らない何か楽しい集まりをしている…というような感じ…。これは私が昔から庭というものに惹かれる感覚の根本にあるものだ。だから皇居にも興味があるし、住宅街を散歩していて入り組んだ庭が垣根の隙間から見えた時や、古いマンションの一階に居住者しか入れない庭があって、アプローチや自転車置き場を構成する複雑に折れ曲がった壁の端に、庭へ通じる小さなドアがあって鍵がかかっているのを見るにつけ、なんとも言えない苦しいような、羨ましいような、緊張するような気持ちになる。「ゆかしい(行かしい)」とはまさにこういう気持ちのことだと思う。だから私はフランス庭園やイギリス庭園より、神秘的で不気味なイタリア庭園に惹かれる。
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森の人々のことは実際の景色だけではなく絵を見たときにも思い出す。
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Félix Vallotton - La Mare   1909
この池の絵は、今は誰も写っていないが、人々はどこかよそに物を集めに行っているところで、もう少ししたらここに戻ってくるような気がする。
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Thomas Wilmer Dewing - Summer   1890
この絵では、森の人々が我々には分からないテーマで集まって楽しんでいる貴重なシーンで、滅多に見れないところに運よく遭遇した、という感じがする。
とくにオチはないのだが、このように森の人々のことが気になりつづけている私であった。
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追記(200616) 利根川ともう一つ、私が心打たれた河原の風景を思い出した。それはデュッセルドルフのライン川の川辺である。2013年秋、私は大学院見学の旅の合間にアムステルダムからドイツへ電車で出掛け、デュッセの駅から長大な橋を渡ったところにあるユースホステル(DJH)に泊まった。荷物を置いて川辺に出てみると川が増水していて、おそらく普段はピクニックに最適と思われる毛足の長い芝生がタプタプと水に漬かっていた���ひとまず河原を散歩してみようと思い下流へ進んでいくと、小さなすばらしい農園のようなものが集まっていると思われるところに通りかかった。なぜ確証を得ないかというと、農園と思しき区画の中は木がものすごく繁茂しフェンスで囲われているので、外から中に何があるのか見えなかったからである(写真参照)。ここは確かに市民の活動範囲内であり、森の人々が隠棲しているようなところではない。しかしナラやポプラの木のヨーロッパらしい木々の雰囲気や、中を覗けない様子などにほだされ、何かエキゾチックな森の風景として私の頭に残っている。 今調べたら上流側に少し歩いた工業地帯の脇に、Ölgangsinsel という保護区になっている湿地帯もあるようで、そちらの風景も素晴らしそうだ。そっちも行けばよかった。ろくに調べもせず、私はその後市内へ歩いていってデパートでハムやパンを眺めていた(だけで買いはしない)のだった…。
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さらに追記(200617) もう一つ思い出したことがある。これは2013年の記事だが、何かのきっかけでローマの郊外の湿地に住むこの家族について読んで、その時も森の人々のことを思い出した。 https://www.theguardian.com/artanddesign/2013/feb/15/the-garden-alessandro-imbriaco-photographs この Alessandro Imbriaco という写真家はこの作品の前に、イタリアの主に東ヨーロッパ・アフリカ系の移民たちが都市部郊外を問わずいろんな場所に(不法に)住み着いている様子を取材しているが、彼のサイトでは記事で紹介されている前プロジェクトの一部がpdfで見られる。 http://www.alessandroimbriaco.com/A_place_to_stay_files/a%20place%20to%20stay%20bassa.pdf 重要なのは、移民にこのような居住形態を強いる経済的な問題についてジャーナリスティックに紹介していくことは望ましいとはいえ、Imbriaco も私も、むしろ隠遁・穴居する伝統的なヨーロッパの隠者のイメージを彼らに重ね合わせて鑑賞している、ということである。記事にある通り写真集『The Garden』では光の美しさ、娘の経験の豊かさなどが意図的に強調されている。それは新古典主義時代の貴族の地所の「お雇い隠者」にも通ずる理想化趣味(?)の名残りともいえそうだ。
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warehouse-staff-blog · 6 years ago
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WAREHOUSE&CO. / Lot 456 U.S.NAVY TYPE SWEAT CARDIGAN
Size:38(S),40(M),42(L),44(XL)
Color:NAVY、D.BEIGE、OARMEAL、H.GRAY
Price:¥16,500-(+TAX)
ど~も、福岡店 隠塚(おんづか)です。
『ようやく寒くなってきたなぁ⛄』と思ったら、もう12月・・・早いもので、今年も残すところ1ヶ月をきりましたね~
早くもインフルエンザが流行っているようです。手洗い・うがいなどを徹底して、予防しましょう。
さて、スウェットの入荷が続いておりますが、”クルーネック”や”パーカ”とは一味違う《スウェットカーディガン》のご紹介です。
しかも、カレッジ系のアスレチックウェアとしての出自のイメージが強いスウェットアイテムですが、今回ご紹介するものは『ミリタリー』が起源なんですねぇ~
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現在でこそカーディガンは、一般的には、シャツやTシャツの上に羽織るものというイメージが強いですが、1930~40年代にかけてU.S.NAVYのクルーたちが着用していた”コットンカーディガン”は、防寒用の肌着としてとても重宝されていました。
『ダークベージュ』が、サンプリングしたビンテージのコットンカーディガンの色に最も近い色なのですが、当時は、アンダーウェアのような使い方をしていたようで、肌に近い色合いを採用していたのが特徴です。フロントは《穴かがり》のボタンタイプであることも趣のあるアクセントになっています。
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現代的なカーディガンと違って、裾部分にポケットを配しておらず、そういった仕様からも、当時、肌に近い部分において着用されていたのではないかという事が推察出来ますね。
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<MODEL:169㎝/70㎏ Size42(L)着用 *未洗い>
ややタイトフィッティングの為、羽織ものとして使うのでれば、サイズアップするのもイイんじゃないでしょうか。ビンテージに倣った着方をするのであれば、ジャストサイズでぴったり着るのもアリかもしれませんね。
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ジージャンのインナーとしても◎
クルーネックやパーカとは一味違う、大人の落ち着いた印象を演出するのにオススメですよ。
シンプルなデザインながらも、『いぶし銀』的なシブいディテールが魅力のスウェットカーディガンです。是非。
さてさて、自然を愛し、自然に愛されるボーイこと『FCB(フクオカシティーボーイ)』が不定期でお届けする『FCB日記』の時間です。
今年の福岡は例年よりも暖かいこともあり、紅葉が少し遅れているように感じますが、実家近くのイチョウの木が見事に色づいておりました・・・☟
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『市指定の天然記念物に登録されている山田のイチョウの木』
地区の公民館の脇にあるイチョウの大木で、毎年見事な紅葉を見せてくれます。
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幼い時分には見向きもせず(むしろ、銀杏が臭くてイヤでした・・・)、ただひたすらに公民館の遊具で遊ぶだけでしたが、大人になった今、改めて見ると、とても立派でキレイなイチョウの木です。それもそのはず。樹齢は、なんと800年近いんだとか・・・すげぇ。
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~12/9(月)まで『WAREHOUSE 2020SS受注会』を開催しています。どうぞご来店下さいっ!!
それでは、明日も皆様のご来店をお待ちしておりま~す
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kkagneta2 · 6 years ago
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長身女性 : 短編集
本当はもっと長々とした小説の一部だったけど、それはやめにしてこうして短編として残しておきます。
基本的にM な方向けですが、長身女性が好きでなくっても、頭の良い女の子に興奮するタイプの人は笑顔になれます
ジーンズ
幼馴染宅。夕食後。あいつの部屋。あいつの匂い。あいつのジーンズ。あいつのジーパン。
俺は今、そのジーンズの前で佇んでいる。遠目から見る限り何の変哲もないそれは、ベッドの上に乱雑に脱ぎ捨てられており、実際にさきほど、
「お風呂行ってくるねー」
と、俺の目の前で脱ぎ捨てられたものである。
――だが、一体なんなんだ、これは。
冗談のようにしか思えなかった。きれいに伸ばして形を整えてみると、その異様さが分かる。
――でかすぎる。……
もう訳が分からなかった。そのくらい、ベッドの上のジーンズは大きかった。
どのくらい、……と問われて長さをそのまま云っても良くわからないかもしれないが、センチにして約130センチ程度。手を軽く広げてようやく、裾からウエスト周りまでをカバーできる、俺の腕とジーンズのヒザ下がだいたい同じ、あいつのベッドは特注品だから今はパッと分からないが、俺のベッドではたぶんいっぱいっぱいになるだろう。とにかく、信じられないくらい長い。
「いったい、股下何センチあるんだよ。……」
正直に云って、わからない。ただ、100センチを超えているのは確か。もしかしたら110センチにも達しているのかもしれない。身長はいくつだったか、ちょっと前に2メートルまでもう5センチも無いと云っていたから、たぶん196とか、197センチくらい。だとすると、……
「いやいや、それだと半分以上が足じゃないか」
しかし、ここ最近のあいつを見ていると、なんだかしっくりくる。さっき、一緒に部屋に居た時には、お互い裸足だったのに、もうこちらの胸のあたりにあいつの腰が来ていたし、俺の頭と云えば、あいつのでっかいおっぱいにすっぽりと収まっていた。それに、今日も一日中連れ回されたけれども、「普通に」歩いては俺を置き去りにし、手を引いて歩いては、ひぃひぃ云いながら走る俺を、
「あははっ、おんぶしてあげようか? ぼく?」
と無邪気に笑う。
冗談ではない。同い年なのにそんな子供扱いなんて、況してやこちらのことを、まるで小学校低学年の男子児童のように「ぼく」と呼んでくるなんて、屈辱的である。しかも赤の他人の目の前で、親の眼の前で、友達の目の前で!
「くそ、……でも、どうして、……」
どうしてこんなに興奮してるのだろう。くそぉ、……。ベッドの上に横たわるあいつのジーンズを見て、さっきから股間が痛くてたまらない。
「ちくしょう。……昔は小さかったのに。昔はお兄ちゃんって呼んできたのに、……」
今では「ぼく」呼ばわりである。子供扱いである。
いや、あいつが小さかったのは本当である。ままごとをやる時はいつでもこちらが年上の役をやっていた。外に出れば可愛い兄妹のように見え、二つの家の者が会せば、
「お兄ちゃん」
とこちらのことを呼んでくるあいつと、その頭を撫でてやるこちらを、可愛い可愛いと云って持て囃す。
それが変わったのは、いつ頃のことだっただろう、確か小学校に上がってからだ。小学校に上がってからあいつの身長はグングンと大きくなって行ったんだ。
今思えば、本当にあっという間のことである。入学時には首元にあったあいつの頭が、一年経つと俺の口元に、一年経つと俺の目元に、一年経つと俺の額に、そして、もう一年経つと俺の頭の天辺、…………よりも高くなっていた。
「あれ? こんなに小さかった?」
と云いながら自身の頭に乗せた手を、こちらにスライドしてくる。
俺はとっさに背伸びをした。たぶん3センチほど背伸びをしたと思う。
――けれども、あいつの手は俺の頭上を掠めていった。――いや、掠めてもなかった。
「やったっ、私の勝ちだ! やーい、お兄ちゃん���チビ~」
背伸びをしても勝てなかった。それも女の子に、それも昔から知っている女の子に、それも今まで妹のように可愛がってきた女の子に。
この時の悔しさは今でも思い出す。俺はその後、何度も何度も手をスライドさせてくるあいつを突き飛ばして、自分の部屋で泣いた。あいつに身長を追い抜かれた。あいつにチビと云われた。あいつに、あいつに、……
それからもこの屈辱は変わることはなかった。俺は4ヶ月に一回、親に身長を測ってもらって柱にその記録をつけてもらっていたのだが、そういう時に限ってあいつは俺の家を訪れるのである。
「あ、身長測ってるの? わたしもわたしも!」
「いいわよ。ほら○○ちゃんも、そこに立って立って」
「はーい!」
と、一度こちらに顔を向けてから、柱に背中をぴったりつけて立つ。もう、この時点で、ついさっきつけた俺の跡は体に隠れて、……
嫌だったけれども、見るしか無い。心なしか俺の青ざめた表情を見て、あいつは勝ち誇った目を向けてきているけれども、そっぽを向いて興味が無い風を装う。
「ずいぶん高いわね~。168センチ、……と。うちのと比べると31センチ差! お父さんよりも高いじゃない! すごいわ!!」
これはお互い小学校を卒業する前のことである。あいつは小学生にしてすでに、160センチも残すところ2センチという長身。……
俺はまた泣きそうになった。けれども、この時はまだ、希望があったから泣くことはなかった。まだ自分の身長は伸びていない。伸びていないだけ。聞けば男性の平均身長は171センチ、……このまま俺も人並みに成長すれば、168センチなんて結局は超えられる。もう一回、あいつを見下ろす時が必ず来る。あいつをチビと罵る日が、……
――だが、儚い夢でしかなかった。
今では俺の身長は158センチ、あいつの身長はあれからも伸び続け、少なく見積もっても195センチ、……もはや比べるまでもない。しかも、もうお互い高校三年生である。あいつはともかくとして、俺の身長はもう伸びないだろう。伸びたところで160センチを少し超える程度にしかならないだろうから、この先ずっと、俺は小学生時代のあいつにさえ勝つことができない。もし、タイムマシンがあって、今の俺が過去に旅立っても、向こうのあいつは、
「チビ~~」
と罵しってくるに違いない。
「細いな。……」
ジーンズを手にとった時、俺はそう呟いた。昔は可愛かったあいつ、「お兄ちゃん」と可愛らしく呼んできたあいつ、今でもその可愛らしさは変わらず、体つきもほっそりしなやかで、たぶんモデルになれば途端に頂点へと上り詰めるだろう。
「で、でか、……」
立った状態で、あいつのジーンズを体に合わせてみる。足ではなく、「体」である。
「う、うわ、……すげ、……」
何せ、股下が俺のよりも2倍近くあるのである。その股の部分がヘソよりも上に位置しているのである。そして、ウエスト周りはちょうど胸に位置しているのである。
全くもって、同い年の女子高生が身につけていたとは思えない。
「すげ、……すげ、……」
と、その時、
――クスクス、………
あっ、と思った時には遅かった。俺の後ろ、……それもずいぶん高いところから、そんな声が聞こえて来た。
「お、お姉ちゃん、……」
恐る恐る振り返ってみると、そこには口元に手を当てて、笑いをこらえる一人の大きな大きな少女が、……
「クスクス、……おチビくん? 何してるの?」
「い、いや、……これは、それは、……」
「何がそんなにすごいの?」
「え、えと、……」
「ん?」
「これが、その、……大きくて、……」
「あははははっ、この変態っ。背比べする時は、あんなに嫌な顔するのに、かわいいやつめ!」
とガバっと抱きしめてくる。お風呂上がりのしっとりとしたあいつに、俺の体が包まれる。柔らかくて気持ちいい。……特に、頭を丸ごと包んでくるおっぱいの感触は、もうどうにかなってしまいそうなほどに気持ちいい。……
「お、おねえ、……」
「んふふふ、お風呂入ってきなさい。続き、……したいでしょ? 」
「ふ、ふぇ、……」
「あっ、背中流してあげよっか? ほら、おいで、おいで」
と、手を取って来たあいつの顔は、本当に同い年とは思えないほど綺麗で、優しくて、天井を見上げるほど高い位置にあって、俺は、
「おねえちゃん。……」
とつい本心から、彼女をそう呼んでしまった。
  高校二年生の妹
ドアをバタン! と勢いよく開けられたのは、宵闇もそろそろ暗くなろうかという頃合いであった。
勉強をしている時は極力邪魔をするなと云っていたはずである。数年前から何度も何度も云っているのに、絶対に守らないのは、もはや力関係が変わってしまったからであろうか。けたたましい音を立てて扉を開けたその者は、今度はズカズカと部屋に上がりこんで来て、ぴらりと一枚の書類を見せて来て、
「お兄ちゃん! 見てみて、A 判定だったよ! しかも今回は上位100人のランキングに載ってた!!」
と嬉しそうに云った。見ると一枚の紙は、何ヶ月か前にあった模試の結果であり、俺の手元にも同じような紙がある。
――が、そこに記されている結果はまさに雲泥の差。雲は妹の方であり、泥は俺の方である。
「そろそろお兄ちゃんの結果も見てみたいな~~~」
と、彼女の結果を見て唖然とする俺を尻目に、机を椅子代わりにして「座ってくる」。
「あ、これ?」
「――おい! やめろ!!」
と、彼女の手につままれて、ひらひらとはためく一枚の「紙」に手を伸ばす。が、しかし、
「ふふん、――」
と、立ち上がられてしまった。
「ほーら、ここまでおいで~?」
と、手を天井へピトッとつける。「紙」を抑えるのはたった一本の人差し指、それも軽く抑えているだけ、……けれども、俺は必死である。こうなってはもう諦めるしか無いが、精一杯背伸びをして、時にはジャンプもして、「紙」を取り戻すべく手を伸ばす。
――それほどまでに、妹には「結果」を見られたくなかった。
「んふっ、んふふふ。……あわれだね~、お兄ちゃん。そんなに見られたくない?」
「か、返せ!!」
「ならここまでおいでよ。チビなお兄ちゃんにはできない?」
「お前がでかいだけだ!! くそ!! 返せって!!!」
ぴょんぴょんぴょん、……それはまるでおもちゃを取られた子供のよう。
「あははははっ! ほら、そーれっ、そーれっ、――」
と、今度は「紙」を人差し指と中指でつまんで、軽く上下させる。――が、俺にはとてもではないが、届かない。
それほどまでに、俺と妹とでは、身長に差があった。
――その差、実に47センチ。
もうこの時点で、手を真上に伸ばしても、妹の頭の天辺には届かない。況してやその上にある「紙」など、届くわけがない。俺からすれば、突然ダンクシュートを決めろと云われているようなものである。
「も、もう頼む! たのむからやめてくれ!!」
と涙声で懇願する。だが悲しいかな、俺をいじめるのが何よりの楽しみである妹は、今度は俺の手がちょうど届かない位置で、「紙」をゆらゆら、ゆらゆらと泳がせ始める。
「ちくしょう! ちくしょう! ちくしょう!」
ぴょんぴょんぴょん、……
「ふんふ~ん、ふふーん」
俺の懸命な叫びなど、妹にとってはなんともない。鼻歌を歌いながら、次は、手の届くところで待機させておいてから、俺が手が当たる直前に、ひゅっと引き上げる。余裕の表情で笑いながら、もはや慈しみさえ含んだ表情で笑いながら、……
いったいいつからこうなったのか。いや、もはや物心ついたときから何をしてもこの妹には勝てなかったから、俺の中では最初からである。特に学力は顕著で、3歳違いだと云うのに、昔から同じテキストで勉強をし、与えられた課題は妹の方が点数がよく、本を読めばあっという間に知識を吸収するものだから、俺の方が後追いで余分に勉強しなければいけない始末。
それに加えてこの身長である。小学生にして、もはや学力では妹に勝てないと悟った俺は、身長だけはと思って、背を伸ばす数々の方法を試してきた。が、結果は非情なものである、20歳も目前にしてたった156センチまでしか伸びなかった。
対して妹の身長はと云うと、156センチの俺と47センチ差、……つまり203センチ。……嘘だと思われるだろうが、本当である。つい数ヶ月前の身体測定の結果を嬉しそうに見せてくれた時、そこには確かに203.6と云う数字が並んでいた。
いったいこの妹をして、どうしてこの兄なのか。また、いったいこの兄をして、どうしてこの妹なのか。身長156センチの馬鹿で、物覚えも要領も悪い兄に対して、身長203センチの頭脳明晰、運動神経抜群、何をしても初めから人並み以上に出来る妹、……力関係が変わるのも当然であろう。俺が今こうして、ぴょんぴょんと飛び跳ねられているのも、妹が好きで遊んでくれているからである。
「そろそろ諦めない? ちょっと見てて痛々しくなっちゃった」
「やめるか!!」
と、哀れな目線に耐えきれなくて掴みかかる。だが、しかし、
「ぐえっ!!」
「ふーん、そういうことするんだ」
「あが、……や、やめ、……はなせ。……」
何をしているか。それは妹が俺の首を手で掴んで来ているのである。そして、俺は手足をばたつかせているのである。――体を空に浮かせながら。
「お兄ちゃん、ちゃんと食べるもの食べなよ~。軽すぎて準備体操にもならないよ~」
ほいっ、と云って、俺の体をぽいっとベッドの上に投げ捨てると、妹は再び、
「ふんふんふんふふーん、……」
と鼻歌を歌いながら、さきほどまで俺が腰掛けていた椅子に座った。
「うわっ、低っ」
それはもはや「椅子に座る」というのでは無かった。俺のよりも二倍以上長い妹の足は、床からほぼ直角に腰から伸び、それでいて足元を見ると、ぺたんと大きな大きな足が床についている。例えるなら、体育座りしているような、そんな感じである。
先程、机を椅子代わりにして「座ってくる」と云ったのは、誇張でも何でも無い。妹にとっては普通の椅子とはミニチュアの椅子でしかないのである。実際、彼女の部屋に行けばそのことがよく分かるであろう。まるで自分が小人になったかのような大きさの椅子と机が、これまた冗談のような大きさのベッドと共にお出迎えしてくれる。
「お前がでかすぎるだけだろ、……」
と、まだ痛む喉をさすりながら云った。
「ちょっと、その云い方やめてくれない? 不愉快」
「ごめん、……」
「ま、いいや。見るからね。どれどれ、……」
と俺の模試の結果が載っている「紙」を広げる。
「や、やめ、……」
「えっ、……なにこれ」
信じられないものでも見たかのような顔をする。
「D 判定って、お兄ちゃん、……真面目にやった?」
「……やった」
「えっと、同じ、……模試だったよね?」
「……うん」
「うっわ、なにこの数学の点数、今回簡単だったじゃん。一問も完答出来てないって、……えっ、ちょっとお兄ちゃん、真面目に聞くけど、今まで何をしてきたの?」
「うぅ、……」
「何をしてたの? 高校三年間と予備校の半年間、いったいなにをしてたの? 遊んでたの?」
「………」
「だってさ、まだ二年生の私ですら上位100人に入ったんだよ? しかもただの力試しで。お兄ちゃん、これだと本当に今年もダメになっちゃうけど、これでいいの?」
「………」
「はあ、……黙っててもわからないってば。いいの? 私の方が先に大学生になっちゃっても」
「………」
「もう、こっち来て。――」
と、ぬるりと手が伸びてきたかと思いきや、俺は妹の方へ引き込まれてしまった。そして、何が何だかわからないうちに、脇の下に手を突っ込まれると、ストンと妹の膝の上に乗せられ、耳元にしごくこそばゆい息を感じながら、
「えっち。何見てるの?」
とささやかれる。実のことを云うとさっきから、スカートから覗く妹の玉のような肌の太ももをじっと見つめてしまっていた。筋肉質ではあるけれども、それでいて女性らしいしなやかさを保っており、見るだけでも変な気分になってくる。あとついでに云うと、背中に感じる二つの柔らかい、――しかも結構な大きさの膨らみも気になってしょうがない。
「ごめ、――」
「ねっ、お兄ちゃん。勉強、教えてあげよっか」
と妹が云う方が早かった。
「えっ?」
「だってさ、一年かけてもぜーんぜん成績上がってないしさ、もうお兄ちゃんでは無理だったんだって、早く悟りなよ。――お兄ちゃんにはこの大学は無理」
「そ、そんなに云う、――」
「でも、そんなお兄ちゃんでも一人心強すぎる味方がいます。さて、誰でしょう?」
「は?」
「……私だって、もうお兄ちゃんのあんな顔は見たくないんだよ。……って、これ以上云わすなっ。いいからペンを持って、早く体を起こしておっぱいから離れなさい」
「はっ? えっ?」
とうろたえているうちに始まった妹の家庭教師は、誰の説明よりも簡潔明瞭で分かりやすく、たった一時間程度で、俺はこの数年間続けてきた努力以上の実りを手にすることが出来たのである。
    夏祭り
 「あのー、……久しぶりに夏祭りに行きませんか?」
急に浴衣が欲しいと云ったかと思えば、妻がそんなことを云ってきた。いや、実は、毎日食卓に一緒に並べられる夏祭りの広告だったり、話せば必ず夏祭りの話題に行き着くことから、察しはついていたけれども、浴衣まで用意するとは思わなんだ。
「どうしたんです、急にそんなこと云って」
「うーん、……何故でしょう、……?」
と首を傾げて微笑まれる。私に問われても困るが、しかし何歳になっても可愛いなこの仕草。
「いいですけど、せっかくなんで私も浴衣が欲しいですね。何と云っても、私たちの出会いはそこでしたからねぇ、――」
「それ!」
と、手をポン! と叩いて立ち上がる。危うく天井に吊ってある電燈に頭が当たりそうだったけれども、上手く避けたようである。
「びっくりした。――」
「ごめんなさい。でも、それです、それ」
と云いつつ椅子に腰掛ける。
「久しぶりにあの頃に戻りませんか? しょうくん」
「ちょ、ちょっと待ってください。あの頃って、僕が恥ずかしいだけじゃないですか!」
「ふふ、もう自分のこと『僕』って呼んでますよ? ほら、行きましょ? きっと楽しいでしょうから、ね? しょうくん?」
「その呼び方をしないで、――うわ、うわうわうわ、……もう穴があったら入りたくなってきまし、……ああ! そんな顔で見ないでください!」
慈しみに溢れたその顔には、昔私に見せてきたうっとりとした微笑みが顕れていた。
 普通ならば、男など一瞬で虜になってしまうであろうこの笑みが、私にとってはどうしてこんなに恥ずかしいのか、大したことないのでここで語ろうと思う。
私たちの出会いは、上の会話から分かる通り夏祭り。当時、私は高校1年生だっただろうか、何せ入学してすぐに夏祭りに行った覚えがあるので、たぶん16歳の夏のこと。妻の年齢は、……今は控えておくことにする、それも良いスパイスでであるから。
さて、夏祭りは街一つをそのまま会場にしてしまうほど、結構な規模で行われており、路端には途切れること無くで店が立ち並んでいたり、どこもかしこも人で溢れかえって歩くのもままならなかったり、とにかくひどい賑わいであった。と、すると一緒に来た者と逸れるのは当たり前のことであろう、30分もしないうちに、私は一緒に来ていた友達がどこへ行ったのか、すっかり分からなくなってしまった。
だが、このくらいのこと、大した事ではない。はぐれて寂しい感じはするけれども、周りが賑やかすぎて寂しさなどすぐにかき消されてしまったし、その友人と云うのも、
「今日はお前そっちのけで他校の子と仲良くしてるかもな」
と云っていたから、最初から当てになどしていない。
そこで、私は一息つくためにも、椅子を求めて公園に向かった。
――妻と出会ったのは、その公園である。
「ふう、……」
と息をつきながら提灯の赤々とした明かりを眺めていると、ギシッ、……という音と共に、青い浴衣姿の妻が隣の椅子に腰掛けてくる。
「こんばんは」
「こ、こんばんは」
私がちょっと言葉に詰まったのは、妻が何とも大人びて綺麗に見えたからである。
「ふふ、迷子?」
「い、いえ、そういうわけでは、……」
「うそ。迷子じゃなかったら、一人でこんなところに座ってないし、それに迷子の子はすぐそう云う。ほら、お姉さんと一緒に、お母さんを探しましょう?」
どうやら、妻には私のことが迷子になった子供に見えていたようであった。だが、何故か云い出せなかった。私は妻の差し出した手をそのまま握って、彼女に引かれるがままに立ち上がった。
――妻の背の高さに気がついたのは、その時だった。
今でもこの時の衝撃は忘れられない。同時に立ち上がったのに、私が足を伸ばしきっても、彼女の膝はまだ「く」の字に折れていた。上がり続ける彼女の顔はどこまでも登っていくようであった。そして、すっとお互いの背筋が伸び切った時、私の頭は彼女の首元にしか届いていなかった。二倍にも、三倍にも、妻の体は私の体より大きく見えた。
「で、でか。……」
「ふふ、当然ですよ。お姉さんなんですから、ね? ぼくもいつかは伸びるから心配しないで」
と私の頭を撫でながらうっとりと微笑む。
云っておくが、私はそんなに背が低かったわけではない。妻の身長が高すぎるだけである。当時の私の身長がたしか170センチ弱であったから、おそらく彼女はその時すでに、185から190センチの間であっただろう。確かに子供に見えなくともない身長差だが、なぜ妻が私のことを迷子だと思ったのかは、今でも謎である。
「そうだ、お名前はなんて云いますか?」
「しょ、昭一です。……」
「しょういち、しょういち、……うーん、しょうくん、って呼んでもいいですか?」
「ぼ、僕はお姉さんのことをなんて呼べば、……」
「お姉ちゃんでいいですよ。――ふふ、さ、行きましょう」
私たちはそうして歩き始めた。が、妻は迷子の子を母親の元へ連れて行くと云うよりは、私のような子を引き連れて歩くのが何よりも楽しいと云った風で、で店を覗いたり、神社に行っては参拝したり、
「お姉さん、射的がすごく上手だから見ててくださいな」
と云いつつも、何発も外したり、それでふてくされたかと思いきや、私の歩幅に合うよう歩みを緩めて人混みの中をただ練り歩いたり、――とにかく私にとっては夢のような時間であった。
しかし、周りの人の視線はかなり痛いものがあった。奇しくも高校一年生の男と、年齢不明の麗しい長身女性である。男が
「お姉ちゃん」
と舌っ足らずに呼び、女性が、
「しょうくん」
と子供をあやすように云う様は、それだけで見ものであろう。何よりも妻は繋いだ手を離そうとしてくれないのである。もう熱くて仕方が無いのに、時には手を振って歌ったり、時には立ち止まって私の両手をあの大きな手のひらで優しく包んでくれたり、その度に私は恥ずかしさで死にそうになった。
そんな視線の中で1番痛かったのは、彼女の友人たちと遭遇した時のことである。
「○○ちゃん!」
と呼び止める声がするので、私も妻も振り返って見てみると、そこには彼女と同じように浴衣を着た女性が何人か。だがしかし、その顔からはまだあどけなさが抜けきっていない。呼び止めた声もまた、どこか幼い気がする。
「もう、探したんだからね! 何してるの?」
「ごめんごめん。この子のお母さんを探してて、――」
「この、……子?」
と、近寄ってこちらの目をまじまじと見てくる。その気まずさったら無い。
が、私は別なことに気を取られてそれどころではなかった。彼女たちが近くに来て、またもやびっくりしてしまったのである。なんでこんなにでかいんだ、と。――
みんな長身ぞろいであった。それもただの長身ではない。私の頭は彼女たちの顎の下にあり、こちらを覗いてくる女性は腰を曲げて、膝に手を当て、その上で首を曲げていた。誰もが私のことを見下ろし、誰もが通り過ぎる人よりも頭一つ分突き抜けている。……
私は彼女たちの顔を見ようと顔を上げた。まさに天を見上げるような心地であった。星の煌めく夜空を背景に、彼女たちのあどけない顔が見える。下駄を履いているとは云え、誰もが身長180センチ代後半はあるように思えた。中には妻よりももっと大きな女性も居たから、190センチを余裕で超える者も居たと思う。
あれよあれよと云う間に私はそんな長身女性たちにすっかり囲まれてしまった。この時、どんなに可愛らしい女性と云えども、囲まれて見下されれば怖いと感ずるのだと知った。
「へーえ? かわいいじゃん?」
と後ろから私の肩に手を下ろしている女性が云った。ちなみにこの女性はこれを云う直前に、私の脇の下に手を入れて、俗にいう「たかいたかい」をしてきたのである。
「でしょう」
と得意げに妻が。
「うーん、まあ、確かにかわいい、けど、……」
と私を覗き込んでいた女性が云った。
「私たちは、このへんでうろうろしてるから、終わったら来てよね。花火は一緒に見よっ」
「うん。ちょっと連れて行ってくるね。――さ、しょうくん、行きましょうか」
と開放された私たちは再び歩き出した。
「ごめんなさい」
しばらく歩いた後に、妻がこう云っ��きた。
「な、何がですか?」
「今日はバレー部の子たちと来てたの。だから、みんな体が大きくて怖かったでしょう?」
「いえ、みんな可愛らしくてそんなことは、……」
「ふふ、ありがとう。しょうくんは優しいです。謙遜でも、そう云ってくれると、みんな喜ぶと思います。――」
「あの、お姉ちゃん」
「ん? 何ですか?」
「バレー部って、ことはお姉ちゃんってまだ高校生なんですか?」
と云った時、妻の動きがふと止まった。と、思いきや、
「――あははははっ、違う違う、あははっ、……」
妻はしばらく笑った。腹を抱えるほどではないけれども、口に手を当てて、体を屈めて、笑いが漏れるのが抑えきれないと云った風であった。
「……ごめんなさい。えとね、私はまだ中学生なんですよ」
「ええっ?!」
「ちゃんと云うと、中学二年生。あの子たちも今中二で、一緒にバレーをしてます。改めてよろしくね」
「えっ、ちゅ、中学生?!」
信じられなかった。妻がこの時まだ中学生であることにも信じられなかったが、それよりもあんな背の高い、――身長185センチ以上、190センチを超えている者も居る女性たちが、まだ中学生だなんて、いったい誰が信じられようか。
――でも、信じるしか無い。あのあどけない顔立ちと、あのちょっと甲高い声は明らかに中学生のそれであった。
「そんなに驚くことないですよ。バレーをしてる人って、みんなああいう感じですし、……まあ、確かに私たちの中学校は少し背が高いような気がしますけど、……」
少しだろうか。身長185センチ以上の女子中学生なんて、学校に一人居ればいいくらいである。それがあんなに、しかも妻の口ぶりではまだまだ居ようかと云う気配。……後でアルバムの写真を見せてもらったら、確かに恐ろしいまでの長身ぞろいの中学生たちであった。あの身長を持つ妻が「紛れて」しまっていたのである。それどころか、監督をしていた男の教師が一番小さかったのである。――もちろん、入学したばかりの一年生も含めて、である。
「す、すごい。……」
「ふふ、……さ、私たちのことはこれくらいにして、早く行きましょ。そろそろ花火が始まっちゃう」
それから私たちは歩きに歩き回って、二人して疲れと云って、再び出会った公園に戻ってきた。ちょっとした奇跡だと思ったのは、花火が一番見える場所と云うのが、その公園だったのである。私たちは二人きりで花火を眺めた。もっとも、私は花火がボン! という音を立てて弾ける度に、妻の顔が鮮やかに照らされるのだと気づいて以来、彼女の方を向きっぱなしであったが。
「おーい、昭一!」
「はーい!」
友人の大きな声が聞こえたので、私も大きな声で返事をした。
「お友達も帰って来たことだし、お姉ちゃんはここでお暇することにしましょうか」
と、妻はゆっくりと席を立った。
「僕のお母さんを探すんじゃ、……?」
「あれ? そうだったっけ?」
と首を傾げて微笑まれる。私はこれまでの人生で妻のこの表情以上に可愛い女性の仕草と云うものを知らない。
「ぼ、ぼく? お母さん? お姉ちゃん? は? お前に姉が居るなんて、……」
「ふふ、お元気でね。また、会いましょう?」
としゃがんで私の頬へキスをしてから、妻は颯爽と公園から去って行った。
その後の友人の詮索については思い出したくもないので、ここには書かない。とにかく、他の学校の子と仲良くする、という友人の目的は私が代わりに達成してやったのである。――全校生徒中の笑い者にされるという代償を払って。
 「しょうくん、あの時は私の顔見すぎでしたよ?」
「えっ、バレてました?」
「バレバレですよ。顔が火照るのを我慢するのにどれだけ苦労したか、分かってます?!」
と口を尖らせて怒る。その様子が何だかおかしくって笑うと、ますます怒ったような口ぶりで、こちらに文句を云ってくる。――ああ、可愛いなぁ。なら、もっと可愛い仕草をさせてやろう。……
「――ところで、なんで僕の事を迷子だと思ったんです? そんなに子供っぽく見えましたっけ?」
「さあ、どうでしょう、――」
と、妻は首を傾げて、顔を赤らめて、微笑みながら云った。―――
      後輩
 今俺が対峙しているのは、一人の女子高校生、なんだかぼんやりとしているのは気のせいではあるまい、お腹が空くと同時に力が出ないと云って、毎日昼前の授業は寝て過ごすのである、今日はその昼前の授業というのが体育だったから、寝ることが出来ず、体操服を着たまま、こうして眠そうな目をこちらに向けて突っ立っているのである。
「勝負ですかぁ? いいですよぉ?」
と先ほど彼女は云った。その間延びした声に俺は勝ちを確信し、彼女の前に立った。
賭けるものは昼食の弁当、――この学校では昼時になると業者が弁当を売りに来て、それが中々安いのに結構なボリュームで、しかも美味しい、……絶好のbet 案件である。
「で、何で勝負するんです、かぁ、……?」
もうフラフラである。こうなれば何であっても俺の勝ちは揺るぎないだろう。
「腕相撲とかする?」
「うで、ずもうですかぁ?……それはダメです先輩、……ダメです、……」
「なんで?」
「だってぇ、そんな勝ち負けが決まっている、……ようなもので勝負したらぁ、……勝負に、あれ? ……とにかく、勝負にならないじゃないです、かぁ。……」
「ああ、俺の勝ちってこと?」
「いいえぇ、違います。……私のです、……私の。……試しにやってみます?」
場所は体育館であるが、試合結果やら何やらを書くための机が常に配置されているから、俺たちはその一つへ移動した。途中、フラフラと足取りがおぼつかない彼女の背を押してやらなければならなかったが、とにかく、机を挟んで向かい合う形になった。
「俺は全く負ける気はしないんだがな」
「それは私も同じですよぉ。……」
と、右へふらり、左へふらり。もう立っているのもやっとのことであるようである。……
――しかし、こうして目の前に立ってみると、めちゃくちゃでかいな、こいつ。
後輩の女子高生とは云っても、以前聞いた話によると、その身長は195センチあるらしい。嘘だと思いたいが、俺の背がすっぽりと彼女の胸元あたりに収まるから、本当だろう。それで、ヒョロヒョロのモヤシ体型かと思ったら、どうもこうして対峙してみると違う感じがする。ムチムチとした腕に、ムチムチとした太ももに、服の上からでも分かるほど、引き締まった腰回りをしている。一見細そうな手足も、長いからそう見えるだけで、ほとんど俺の腕や足と、――いや、もしかしたら彼女の方があるかもしれない。……
負ける? いやいや、それでも普通の女の子である。腕相撲では絶対に負ける気がしない。俺は机に肘をついて、カクンとうなだれる彼女の手を取った。
「うわ、なんだこれ」
「んぅ? どうしたんです? もう初めてもいいですよぉ。……」
彼女の手は俺のよりも遥かに大きかった。そして、きめ細やかな肌が途方もなく気持ちがいい。……俺が声を出したのはそれが原因であった。しばらくはニギニギと握って、この心地よさを堪能することにしよう。
「せんぱぁい、……早く、……もう私お腹が空いて、……」
と、しばらくするとさすがに文句を云ってきた。
「あ、ああ、ごめん。俺は準備出来たが、お前は? 相変わらず力が入ってないようだけど」
「これでいいですよぉ、……勝手に始めちゃってください。これで負けたら私の負けでいいです。……」
――さすがにカチンとくる。なんでこんなに余裕なのか。勝負だから俺は本気でやりたい。女子高生相手に本気なんて大人気ないけど、やるからにはある程度は真剣にやりたい。
「いいのか? 始めるぞ?」
「どうぞどうぞぉ。……」
いいだろう、後悔させてやる。――
「………」
「………」
「んん……?」
「………」
「ク、……クソ、……なんで、……!!」
「んーん? せんぱぁい、もしかしてもう始まってますぅ? それで全力なんですかぁ?」
全力だった。上半身も全部使って、腕に力を込めている。
「ぬおおおおおお、……」
――なのに、彼女の腕は、嘘のように動かない。全く微動だにもしない。地面に突き刺さった鉄棒のように動かない。
「んふふ、せんぱぁい、私の云ってたこと、理解しました?」
いつの間にか彼女は眠そうな目を歪ませて、こちらを見つめてきていた。途方もない恐怖が俺を襲ってきて、この手の震えが過負荷からなのか、恐怖からなのかわからない。……
「じゃ、いきますよぉ? 勝負をしかけてきたのはせんぱいなんですからね? 折れても文句は云わないでくださいね?」
折れるってどういう、……
――突然、ガァン!! と、云う音がした。
「へっ?」
見ると、俺の腕は、彼女の手の下で、押し潰されていた。――
「があああああああ!! 痛い! 痛い! 痛い!」
甲が砕けたかのような激痛が腕に走り、床に倒れ込んで咽び泣く。何が起こったのかもわからない。痛みすら、一瞬遅く伝わってきた。訳が分からなかった。音からして机が割れたのかと思った。
「加減しましたから、大丈夫ですよぉ。そんなに痛がらなくても折れてませんから」
あんな冗談みたいな力を込めたのにも関わらず、彼女は呑気なものだった。
「ん~~~」
とゆっくり伸びをして、
「ふわあ、……目が覚めてきちゃいました。先輩、次はドッジボールしましょう」
と近くにあったバスケットボールを取りながらのんびり云う。
「く、くぅ、……何だったんだ今の、……って、お、おい、まて、それはバスケットボ、――」
――ヒュッと、風切り音がした。
その直後、バァン!! と後ろから破裂音が耳をつんざいた。跳ね返ってきたボールは、それでも物凄い勢いで俺の横を掠めて、彼女の手元へ戻っていく。
「は?……」
全く見えなかった。こんなのは野球をしたときと同じである。バッティングセンターで調子に乗って最高速度を試した時の、あの感覚、……白い筋が見えたかと思いきや、次の瞬間には後ろのネットに叩きつけられたボールが、ぽてんぽてんと目の前に転がる、あの感覚、……
彼女の投げたバスケットボールはそれ��近かった。いや、それ以上だった。軌跡すら目に映らなかった。あんなのが体に当たるなんて考えたくもなかった。ドンドンとボールを手元でバウンドさせる彼女は、すっかり目を覚ましたのか、はっきりとこちらを見据えていて、――めちゃくちゃ怖い。……
「せんぱい? 次は当てますからね? ちゃんと取ってくださいよ?」
「待って、待って!! 悪かった! 俺が悪かったから!!」
「えー、……」
「もう俺の負けでいいです、はい。くだらないことに突き合わせて、すみませんでした」
「えー、……もう負けを認めるんですかぁ? それでも男ですかぁ?」
と、云われても俺の腰はすっかり抜けてしまって、立つことすら出来ない。
「うん、もう負けです。お弁当は約束通り買ってあげます。一週間続けてもいいです」
「えー、……つまんなー、……」
と云って、彼女はつまらなさそうに背伸びをして、バスケットボールを軽くリングの中へ入れてから近寄ってきた。いつもはのんびりとした、しごく大人しそうな子なのだが、彼女の2メートル近い長身も相まって、今は鬼のように怖い。
しかも分かってやってるのか、一歩一歩確実に、ゆっくりと近づいてくる。……
と、俺の元にたどり着いた時、そんな恐ろしい彼女が脇下に手を入れてきた。そして抱きしめるようにして俺の体を抱えると、ひょいと、まるで猫でも抱きしめるかのような体勢で持ち上げてくる。俗にいうお姫様抱っこというやつか。傍から見れば軽々と抱えられているように見えるだろうが、俺はあまりの力強さに、喉からひゃっくりのような声を漏らしてしまった。
「んふふ~、せんぱぁい、わたし今、ちょっと機嫌が悪くてですね、普段出せない力を見せたくなってるんですよ~」
「ひっ、……」
「かと云って、せんぱいにこれ以上危害を加えると嫌われてしまいそうですし、どうしましょ」
「こ、このままお昼ご飯に行くというのは、……?」
「ダメです。最後に一回勝負をしないと、気が、――あ、思いつきました。せんぱい、手を出してください」
と、云われるがままに手を差し出すと、するりとあの気持ちのいい手で握られる。
「あ、……これって、もしかして、……」
「んふふ~~、そうですよ~? 指相撲です!」
これなら先輩にも勝てるかもしれません! と元気よく云うのだが、もはや勝敗は決していた。俺の小さな手は、彼女の大きな手に握り「込ま���」、人差し指から小指までは全く見えず、何よりも向かい合った親指が、……巨人に立ち向かう小人のような、そんな感じで、彼女の親指と面しているのである。たぶん長さにして二倍は違うだろう。指相撲は相手の親指を上から抑え込まねばならないが、俺の親指と云えば、彼女の親指の第一関節に触れられたら良いくらいで、勝負が始まった途端に押し込められることであろう。
 案の定、指相撲は彼女の圧勝で終わった。初め! と云った瞬間に、あの長い親指で、しかも恐ろしい力で抑え込まれるのだから、勝ち負け云々を議論するほうがおかしい。
「ふぅ、いつかはせんぱいも強くなって、私の本気を受けてみてくださいね。――あ! あのバスケットボールを投げたのはまぁまぁ本気だったので、他言無用でお願いします。せんぱいだけにお見せしたので、……まぁ、うん、それだけはご考慮を、……」
と顔を赤くして云うのが不思議で、やっぱり女の子とはいつでもか弱いところを見せたいのかなと思った。
それから俺は彼女の着替えを待って、弁当売り場へと向かった。けれども、すでに弁当は売り切れ、業者は撤退した後であった。俺たちは仕方なしに購買へパンを買いに行って、仲良く空き教室で、むしゃむしゃと口を乾かせながらコッペパンやら何やらを食べたのである。
  妹たちの背比べ w/ お兄ちゃん
 「せーのっ」
「せーのっ」
 「――184センチ!」
「――179センチ!」
 「あー! またお姉ちゃんに負けた!!」
「でも6年生だった頃の私より高いじゃん」
「お姉ちゃんに勝ちたいの!!」
「もー、……」
 ……里乃と詩乃、二人の少女が何を比べているのかと云うと、それは互いの身長である。姉の里乃に負けて、妹の詩乃が悔しそうな顔をするのは、もはや毎年、身体測定の行われる季節の定番となっている。
「179.8センチって、もうちょっとで180じゃん!」
「だから悔しいんだってば」
女性で180センチ前後の身長を有する者は珍しいだろう。しかし、彼が驚いたのはそこだけではない。
「中学生になるまでに、お姉ちゃんを追い抜けるかな?」
「この調子だと、あと半年くらいじゃない?」
そう、妹の詩乃はまだ小学生なのである。6年生になったのは、つい半月前ほど。
そして、姉の里乃はまだ中学生なのである。1年生になったのは、つい半月前ほど。――
「んー、もう少しなんだけどなぁ。……」
と、詩乃が頭に手を当てて、里乃の額にコツンとぶつける。二人を見上げる彼からすれば、二人の身長差なんてあまり無いように感じたが、確かに数センチは差があるようである。
「もうこんだけじゃん」
「お姉ちゃん、いつもそう云ってる」
「そうだっけ?」
「あはははは、――」
「ふふ、ふふふ、――」
――と、そんな笑い声が二人の間で木霊する中、
「はあ、……」
と彼はため息をついていた。――なんで妹たちばかりこんなに大きくなっていくんだ、と。
小学6年生の詩乃ですらもう180センチ、……里乃が小学生にして150センチを超え、160センチを超え、170センチを超え、どんどん垢抜けていく一方で、まだ幼い詩乃に希望を抱いていたのだが、そんな詩乃ですら一昨年、――まだ彼女が小学4年生の時に自分をさらりと追い抜いて、今では姉の身長に追いつこうとしている。……
「はあ、……」
と彼は再びため息をついた。こんな信じられない妹たちを持っているものだから、ものすごく肩身が狭い。
出かければ子供扱いされるのは自分なのである。プールに行けば溺れるのを心配されるのは自分なのである。店に行けば「弟さん」と云われるのは自分なのである。親戚の家に行けば年下扱いされるのは自分なのである。食事をすれば「こぼさないように」と云われるのは自分なのである。……
もちろんそんなことを云ってくるのは何も赤の他人だけでも、親戚だけでも、親だけでもない。ため息をつくのを目ざとく見つけた二人の少女、――彼の妹たち、――中学生にして身長184センチの里乃と、小学生にして身長179センチの詩乃、――この二人にも数々の屈辱的な言葉を並べられるのである。――ほら、今も項垂れている彼を見て、クスクスと笑っている。……
「兄さん?」
と里乃が。
「お兄ちゃん? どうしたの、そんなにため息をついて。」
と詩乃が。
「あっ、分かった。混ざりたいんでしょ?」
「えー、お兄ちゃんはいいよぉ。だって、かわいそうだし!」
「もう、そんなこと云ったらダメだよ。兄さんだって、好きでこんな小さい訳じゃないんだから、……」
「なんでお兄ちゃんだけ、こんなに小さいのかなぁ。……」
そんな風に、無意識に彼を傷つける言葉を並べつつ近づいて行く。
一歩一歩、妹たちが近寄ってくる毎に、彼の首は上を向いていった。壁に引っ掛けてあるカレンダー、カーテンレール、エアコン、そして天井、……と云った風に、視界に入るものがどんどん移り変わっていく。
――妹を「見上げる」、なんて体験はそんなに出来る人は居ないだろう。どんな心地であったか。それはとんでもなく屈辱的で、そのあまりの悔しさから心臓は脈打ち、気をつけなければ自然に涙が出来るほどである。
二人の妹たちが目の前に来た時、彼は思わず一歩退いた。彼女らの顔はにこやかだったけれども、なぜか途方もない威圧感を感じた。それは本能が、この二人の妹たちを恐れたからだろうか。きっとそうである。感じる威圧感だけで彼は押しつぶされそうな心地を抱いていた。
しかし、二人ともまだ12歳と13歳だけあって、何とも可愛らしい。顔だけみれば、台にでも登っているような心地を抱いてしまう。とてもではないが、180センチもあるようには思えない。
が、現実は二人ともぺったりと、30センチを余裕で超える大きな素足を床につけているのである。彼は妹たちの笑顔を見るのに耐えられなくて下を向いたとき、そのことを実感した。彼女らの足に比べれば、自分の足は子供のそれである。以前、無理やり里乃の靴を履かされた時の、あの笑い声が聞こえてくるようだった。
「ごめん兄さん、変なこと試しちゃって」
と、里乃は笑いをこらえられたようだったが、詩乃の方はカポカポと音を立てて歩く自分を笑いに笑った。
そう云えば逆もあった。が、入るには入ったけれども、残り三分の一を残してつま先が先端に到達したらしく、
「きゃははっ、お兄ちゃん足もちっちゃ~い」
と何度も何度も詩乃が靴を踏んづけていたのは記憶に新しい。本当に自分の足は、彼女らに比べれば、子供のそれなのである。
それに、その足自体が、めちゃくちゃ長いのである。
――えっ、そんなところに腰があるのかと、もう毎日見ているのに思ってしまうのである。なんで自分はこんなに短足なのに、妹たちは身長の半分以上もある脚を持っているのか、彼には理解できていない。――もはや理解できないのである。それほどまでに、里乃と詩乃の脚は長いのである。
例えば昔、――と云ってもつい1ヶ月前に飛行機に乗った際、ゆとりのない席だったせいで、彼女らはこれほどないまでに膝を折り曲げて座らねばならなかった時があった。
「あ~、これはちょっと、……」
「狭い!」
と何度も何度も文句を云った。
ただ、里乃はまだよかった。
「兄さんごめん。ほんとうにごめん」
と云いながら彼の座席の方へ足を伸ばせられたのだから。しかし、片側が見知らぬ夫人だった詩乃の方はそうもいかず、常時通路側へ飛び出してしまい、道行く人々のじゃまになっていたのであった。もう彼女らにとっては、この世界は小さいのである。
「兄さんどうしたの? そんな俯いて、……」
「ほらほら、怖くない怖くない、……」
と、彼を引き寄せた詩乃が頭を撫でてくる。――もはや子供扱いである。外では終始、彼の方が弟扱いされているものだから、次第に彼女自身もこういった行為が増え始めて、今では誰が見ていようが見ていまいが、頭をなでてきたり、膝の上に座らせたり、後ろから軽く抱きしめるように腕を回してきて、隣に居る里乃と談笑するのである。
「お兄ちゃん?」
と、顔を上げられる。詩乃の���剌とした可愛い顔が見える。
「兄さん?」
と、クイッとそのまま横に向かされる。里乃のおしとやかな可愛い顔が見える。
――もう、頭一つなんてレベルじゃないのか。……
と彼は思った。どう考えても、自分の頭は詩乃の首元にしかたどり着いて居なかった。里乃に至っては肩にも掠っていない。
「兄さんは何センチだったっけ?」
「もう、お姉ちゃん知ってるのに、……」
「詩乃、静かに」
「はーい」
「………」
彼は黙っていた。妹たちの身長を聞いた今では、自分の身長を思い出すことすら嫌だった。が、
「ん?」
と、里乃がお姉さんっぽく微笑む。――当然、彼女も彼のことを弟扱いしているのである。もうこうなってはお手上げである。口をパクパクと動かしてから、ようやく彼は喋り始めた。
「……ひゃ、ひゃく、ご、……」
「んーん?」
「ひゃくごじゅ、……」
すでに詩乃は笑いをこらえている。
「157センチ、……です。……」
「あははははっ、――」
と詩乃が吹き出す。
「はい、よく云えました。よしよし、――」
と里乃が頭を撫でてくる。――
彼の身長は157センチしかなかった。実は1センチくらいサバを読んでいるのだが、それは去年の里乃に、
「もう20センチも差がついちゃったね~」
と云われないためであった。が、今では、
「あははははっ、もうわたしと比べても、20センチ以上小さいじゃん! あはははははっ、――」
詩乃にすら実に23センチも差を付けられてしまった。
「こら詩乃、そんな笑わない。――兄さん、兄さんは小さくても可愛いから、そんな悩まなくても大丈夫だからね? もう、泣かないの」
目元を拭って、里乃が慰めてくる。……もうそれすらも、彼にはたまらなかった。拭われても拭われても、とりとめのない涙が目から溢れて仕方がなかった。
 だが、彼の地獄はまだ終ってなど居なかった。里乃に涙を拭われ、詩乃に笑われ、それからちょっとして家の外に車の止まる音が聞こえた。
「あ、来たかなぁ」
「たぶんね」
ああ、そうだった。――と、彼は今この家に居ることを後悔した。今日はその日だった。逃げ出したかったけれども、詩乃の膝の上に座らされて、しかも抱きしめられているものだから、動こうという気すら起きなかった。
「一ヶ月ぶりくらい?」
「うん。楽しみだね~。ね、ね、お兄ちゃんもそうでしょ?」
と里乃が彼に問いかけたところで、コンコンとノックの音が聞こえてきた。と、間もなくして扉が開き、久しぶりの来訪者が「腰をかがめて」入ってくる。――
「里乃ちゃーん、詩乃ちゃーん、久しぶり~~~」
「久しぶり~~~」
「小さいお兄ちゃんも久しぶり~~~」
と、まずは部屋の中に居た三人の兄妹に挨拶をした。
顕れた人物は二人。名前は紗絢(さあや)と香音(かのん)と云う。両者とも可愛らしい顔つきをしており、さすが里乃と詩乃の従姉妹だけある。歳は紗絢が15歳、つまり中学3年生、そして香音が里乃と同じ13歳である。
そして、二人とも巨人である。いや、彼が勝手にそう思っているだけで、普通の可愛らしい女子中学生なのだが、紗絢も香音もとてつもなく背が高い。身長179センチの詩乃よりも高ければ、身長184センチの里乃よりもずっと高い。特に、姉の紗絢の背は2メートルにも達しているのかと思われるほどで、天井に頭をぶつけないよう腰を屈めて、三人の兄妹と対峙している。
「紗絢姉さんも、香音も久しぶりだねー」
と、まずは立ち上がった里乃が。
「うひゃー、……」
と、次に詩乃が感嘆の声を漏らす。
「ひ、久しぶり」
と、最後に彼が詩乃の膝の上で怯えながら云った。――と、途端に紗絢の目が変わる。
「もー、お兄さん! そんなところに居ると詩乃ちゃんが動けないでしょ、――」
「相変わらず甘えん坊さんですねぇ」
「いる?」
と詩乃が彼を抱きかかえて、二人の長身姉妹に差し出した。
「えっ、ちょ、ちょっと詩乃、――」
「私がもらいましょう」
香音はそのまま彼をお姫様抱っこすると、赤ちゃんでもあやすかのように、トントンと腕の力だけで揺さぶる。
「ふふふ、お兄さんかわいい。……」
「まって香音、おろ、……下ろして、――」
香音の身長は恐らく190センチを軽く超えているだろう、そんな彼女に抱きかかえられると、身長156センチの彼からしれみれば、いつもより高い位置から部屋を見渡しているようなものなのである。それに何より体勢が不安定なのである。中学1年生の女子とは、――いや、人間とは思えないような力で支えられているけれども、ものすごい恐怖を感じていることだろう。
「紗絢も見てないで助けて!」
「えー、嫌ですよ。この通り、香音のスイッチ入っちゃいましたし」
確かに香音はこの上ない優しい表情を浮かべて、彼をあやしている。たぶん、子供と遊ぶのがかなり好きなのだろう、やめる気配はどこにも無い。
「だから、しばらくはこのままで。――もう、大丈夫ですって、香音のことだから落ちることはありませんってば」
「そんな、……り、里乃!」
「なぁに、兄さん? 嫌だよ、だって香音の邪魔をするとすごく怒られるもん」
「ふふ、そうですよぉ、おにいさん。このままおにいさんは私の赤ちゃんになっちゃうんです。……ふふ、ふふふ、――」
それから紗絢と里乃と詩乃が喋っている間、香音は彼をあやし続けた。途中、
「そうだ、お腹空いてませんか? おっぱい飲みますか?」
と云って、本当に姉譲りの巨乳を曝け出そうとした時はさすがに紗絢に止められたけれども、実に30分間、彼を腕の中に抱きかかえたまま、とろけるような声をかけ続けた。それが終わったのは、「たかいたかい」をして天井に頭をぶつけてしまったたからで、恐らくその「たかいたかい」が無ければ、赤ちゃん扱いはずっと続いたことであろう。この部屋どころか、階下に降りて行って互いの両親に見せびらかしたことであろうし、夕食も一口ずつスプーンに乗せて食べさせられたことであろうし、お風呂だって一緒に入ったかも知れない。もちろん寝る時は、湯たんぽ代わりに抱きかかえられるに違いない。
香音が彼を下ろしてから、残る三人も彼の元に集まって、彼は後ろに詩乃、右に里乃、左に香音、前に紗絢、――という風に、すっかり長身の少女たちに取り囲まれてしまった。もはや天井も見えないし、彼女らに光が遮られて昼過ぎなのに薄暗いし、でもなんだか良い匂いが立ち込めているし、それに前から突き出ている紗絢のおっぱいが顔に当たっているのである。
「ふぁ、……」
「ふふ、幸せそう」
と香音が云った。
「えー、そんなことないよー。だって私たちが近寄っただけで逃げるんだよ? お兄ちゃんは」
「でも幸せそうですよ? ね、お姉ちゃん?」
「うん。さっきから必死で私の谷間の匂いを嗅いでるからね。――」
「え、ほんまに?」
「ほんまに」
「ちょっとお兄ちゃん!」
と詩乃が思いっきり抱き寄せるので、彼の顔は紗絢のおっぱいから引き剥がされてしまった。だが、怒っているのは詩乃だけで、里乃も香音も、それに紗絢もしごく優しげな顔をしている。詩乃もまた、ひとしきり叱った後は、後ろから自分のおっぱいに彼の後頭部を押し付けつつ、頭を撫でる撫でる。……
彼は、一番の年長者が一番小さい上に、余裕もないと云う事実に震えた。妹たちも従妹たちも巨人だった。一番小さい詩乃でも179センチもあることが信じられなかった。二番目に小さい里乃でも184センチもあることは、もっと信じられなかった。ならその妹たちをを見下ろす香音は? そしてそんな香音を見下ろす紗絢は? いったい何センチあるのだろう。二人とも天井に顔がある。自分の頭は香音の胸にしか届いていない。脇の下にも届いていない。紗絢に至っては、下手するとおっぱいの下に顔が入るほどである。
――巨人だ。……
彼は二人の身長を知らない。昔から彼女らの方が大きくて、子供扱いされるのが嫌で、とうとう今の今まで聞かずじまいであった。
と、ふと、従妹たちの身長を知りたくなった。本当は知りたくなどないのだが、もう40センチも差を付けられてしまえば、一度すっきりしてしまうのも手であろう。
「あれ? メジャーが落ちてる。……」
と、ふいに後ろを向いた紗絢が、折良く先日に机を新調したいからと云って使っていたメジャーを見つけた。拾い上げてスルスルスル、……と引き伸ばしていく。
――途端、ピン! ……と、腕が伸び切っていないのにメジャーが張る。
「あー、……身体測定前に身長を測りたかったけど、2メートルしかないかぁ。……」
まだ伸び切っていない腕を見て、紗絢がつぶやいた。
「残念だったねぇ。うちの家はそれしかメジャーが無いから、紗絢姉さんには短すぎますねぇ」
「あちゃあ、……じゃあ、今はやめとこうか。でも、香音はギリギリ測れると思うから、一応測っときな」
「はい、姉さん」
と香音がメジャーを貰い受ける。
ところで彼は、
「へっ、……えっ、……?」
などと声にならざる声を上げて、目を見開いて妹たちの会話を聞いていた。
――2メートルしかないかぁ。……
――紗絢姉さんには短すぎますねぇ。
この言葉、そして伸び切っていなかった腕から察するに、紗絢の身長はとっくの昔に2メートルを超えているのだろう。
彼は思わず身震いした。妹たちも信じられないが、今までこんな日本中どこを探しても居ない中学生が身近に居たなんて、しかも従妹に。いったい何を食べればこんなに大きく、――それも女性らしい美しさを保ったまま背を伸ばすことができるのだろうか。自分はこれまで身長を伸ばすために何でもやってきた。妹たちに笑われながらも、牛乳は沢山飲んだし、夜は遅くとも10時には寝ていたし、里乃に腕を持ってもらってぐいー、……と背筋を引き伸ばしてもらったこともあった。恥を忍んで紗絢に背の伸ばし方を聞いたことさえあった。だがそれで得たのは156センチという、大概の女性と同じか、低いくらいの身長のみ。……もうみんなに笑われる、みんなにからかわれる、みんなに子供扱いされる、妹たちに弟扱いされる、従妹たちに赤ちゃん扱いされる。
屈辱で心が折れそうだった。今すぐにでも駆け出したかった。
けれども、詩乃が後ろから抱きしめてきていて、全く動けそうにない。……香音の身体測定を見守るしか出来ない。……
「はい、背筋伸ばして―」
と上で待機している紗絢が云った。
「準備出来たよー。いつでもどうぞ」
と云う里乃は下でメジャーを抑えている。
いよいよである。紗絢の身長は結局分からずじまいで終わりそうだが、香音の身長はこれで分かる。分かってしまう。
「おー、結構伸びたねー、……おっ、おっ?」
「おっ?」
「香音すごい! ……うん! ぴったり2メートル!! おめでとう!!」
「えっ、うそ、ほんとうに?」
「ほんまにほんまに」
「――やった! お姉ちゃん、とうとうやったよ!」
と大人しそうな顔に、心底嬉しそうな表情を浮かべて、姉とハイタッ��をする。ついでに里乃にも、ついでに詩乃にも、そして、ついでに彼にも。――
「香音おめでとう! さすが!」
「私もあと21センチ頑張らなくちゃ」
と、4人の妹と従妹たちはすっかりお祝いムードである。
ただ彼一人だけは、途方に暮れていた。
――2メートル、2メートル、女で2メートル、中学1年生で2メートル、……
そんな考えだけが頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。胸はドキドキして止まらなかった。屈辱やら悔しさやらで息が上がって苦しかった。立っているのもやっとだった。
そのうち、4人の中の一人がメジャーを片手に近づいてきた。そして、こう云った。
「ほら、お兄さんも測りましょう。今日こそは教えてもらいますよ」
――ああ、そうだった。そういえば今までのらりくらりと躱し続けて続けてきたんだった。……
声の主は、先程2メートルぴったりだと判明した少女であった。見下ろしてくるその顔は確かに中学生の可愛らしさ、幼さがあった。
――だが、2メートル。
もうダメだった。彼はとうとう体中に力が入らなくなって、床に崩れ落ちた拍子に頭を打って気を失ってしまった。その直後の展開は、彼はよく知らない。が、目が覚めると、なんだか途方もなく柔らかくてあたたかいものに、体が丸ごと包まれているし、なんだか楽しげな話し声が聞こえてくるし、それになんだか良い匂いが漂ってくる。
辺りを見渡して、それが食事だとは彼にもなんとなく感づいたようであった。だが、
「あーん」
と、スプーンに乗って差し出された料理が離乳食だとは、全くもって気が付かなかったようであった。妹たちの笑い声は、しかし、再び紗絢の腕の中で眠った彼には聞こえてなどいなかった。
 (おわり)
       出来すぎた妹
 これから話すことは惚気と受け取られてもしょうがない話であるが、生まれて5年後には生涯の伴侶が居たのだから、生い立ちを語れと云われて惚気話になるのは致し方あるまい。
さて、俺の生まれはとある地方の山の中で、周りに店の一つも無ければ家もなく、駅すらも歩いては行けない場所にある、今の華々しい生活からすればひどい環境としか云いようがない田舎だった。恵まれたものは何もなく、強いて云えば川が綺麗としかもう覚えていないのだが、特に恵まれてなかったのは金だった。彼女のことを知っていると云うなら、俺の家にどれほど金が無かったのかはご存知だろうと思う。あいつが生まれて間もなく父親が交通事故で亡くなり、母親一人で家計を支えるのは大変だったろうに思える。いや、思えるなんてものではない。毎晩毎晩、家に帰れば死んだように青ざめた顔で、海苔も巻いていない握り飯を一時間も書けて食う母親を見て、俺たちは二人して抱きしめ合ってシクシクと泣き、絶対にこの哀れな女性を楽にしてあげようと誓ったのである。
ところで生まれたばかりの彼女の姿をご存知だろうか? それはそれはものすごく可愛かった、目に入れても口に入れも耳に入れても痛くないほどに可愛かった、今では考えられないほど小さな手足を一生懸命に動かして、生きようとする健気な姿は何度も何度も俺の心を強く打ってきた。家計が家計であるから、父親が死んで数年もすれば、俺はこの子のために生きようと、この子のために何でもしてあげようと、この子のために我が身を捧げても良いようと思った。
だから働いたのである。小学生の頃から何でも出来ることはした。中学校を卒業した折にはすぐに地元の建設業で働き始めた。全ては妹のためだと思えば、先輩からのパワハラなど気にもならず、無茶苦茶な仕事内容を与えられるのも気にもならなかった。もうその時には彼女は小学5年生か6年生になっていただろうか、スラリと伸びた手足に、まっすぐに伸びた美しい黒髪に、ぷっくりと膨らみ始めた蕾のような胸には、十二分に��来の可能性が顕れていた。それに何より、その頃から急激にあいつの背が伸び始めたのである。俺だって背が低かったわけではない、今立ち上がって見ても分かる通り、男性の平均身長はある。けれども、あんなに可愛かった妹はたった一年や二年で俺の背丈を追い越すと、そのままグングンと背を伸ばして行ったのである。悔しいと云えば悔しいと云えるが、それよりもどんどん大人びて行く妹が綺麗で、美しくて、それでいて可愛くて、兄思いで、母親思いで、あろうことか俺は、次第に実の妹に心を寄せていってしまっていた。――いや、当然と云えば当然だろう。何と云ってもあの誰もが認める美貌である。もう中学二年生の時には、明らかに他の女の子とは一線を画していた。それに度々仕事場に訪れては、汗まみれの俺を気遣い、最後にはちょっとした差し入れと、「頑張ってね」の一言を添えてサラサラと長い髪の毛を、あぜ道の緑と晴れ渡った空の中に揺らめかせながら、地平線へと消えていく。それを見届けつつ、手渡された包を開けるのが俺の楽しみであった。差し入れられたお茶とおにぎりの味は、今食べるどんなご馳走よりも美味しい。今でも時たま具の入っていないおにぎりを所望して思い出したくなるほどに、美味しい。……まあ、そんなこんなで俺は実の妹に恋心を抱いていたのである。
時は妹が中学3年生のときである。この時期ほとんどの中学生は受験のことで頭を悩ませると思う。それは妹も同じではあったが、少し違うのはやはり家を顧みてのことだった。彼女は時おり俺と母親を招いては、
「私も、お兄ちゃんのように、……」
と泣きそうになりながら云うのである。俺にはそんな考えなど無かった。俺はこのまま頑張り続けて、妹を高校へと行かし、大学へと行かし、豊かな生活を歩んで欲しかった。だから母親と一緒に彼女を説得して、進学へと道を決めさせたのである。そもそも思うに、妹ほどの才女が高校へも大学へも行かないというのは、ものすごくもったいないことであろう。それというのも、成績通知表を見る度に、俺は目を瞬いて「本当に同じ腹から生まれた子なんだろうか」と思ったほど、妹は頭が良かったのである。運動はあまり得意では無かったようだけれども、国語数学理科社会音楽、……と云った座学の方は全て、――それも全学年に渡って、最高ランクの「5」がついていた。毎日疲れて帰ってくる俺を、明日が試験日だろうが何だろうが寝るまで労るので、
「俺のことはいいから勉強しなさい」
と云っても、
「いいよ、お勉強は授業聞いてたらだいたい頭に入るし、今はお兄ちゃんが最優先。ほら、マッサージするから寝て」
と優しい手付きで足やら腕やらを揉んでくる。それでも次の日のテストでは、本当にほとんどの科目で満点を取るのである。
話が逸れてしまったが、とにかくあの天才は受験勉強などほとんどせずに、県内で一番の進学校へ歩みを進めた。袖の短くなった制服から、あの長身に合った制服を身に着けた瞬間、俺と母親はついうっかり涙を流した。もう妹はすでに立派な女性だった。180センチを大いに越した身長も、H カップにまで育った豊かな胸も、全てが美しかった。妹は美そのものだった。俺は妹に見下ろされながら、神と対峙した時のような畏れを抱いた。ぷっくりと膨らんだ唇が、ものすごく魅惑的に見えた。シミひとつ無い白い肌は、触るのも恐れ多かった。長いまつげの下にある慈しみの籠もった目には、何もかもを見通されているような心地がした。俺は彼女には勝てないと悟った。
だから、つい唇を奪われるのを許してしまったのである。風呂から上がって自室へ行く途中の出来事だった。彼女が待ち構えているというのにも気が付かずにのこのこと階段を上った俺を、あいつはまず肩を掴んで拘束し、じっと見つめて来た。
「ど、どうした?」
俺が放った言葉はそれだけだった。いや、真剣な眼差しで見つめてくる彼女に威圧されてそれだけしか云えなかった。高校生になってもまだ伸び続けている彼女の身長は、この時188センチもあり、ちょうど首元に目が来る俺からすれば、蛇に睨まれた蛙のような心地がする。
「お兄ちゃん」
「おう」
「お兄ちゃん?」
「だ、だからどうした」
「お兄ちゃんっ」
としばらく妹は俺を呼び続けた。それも一言一言、こちらの反応を楽しむかのようにして、調子を色っぽくしたり、子供っぽくしたりしてくるのである。今、小悪魔的と呼ばれるのは恐らく俺のせいであろう。
「ふふ、……ねぇ、お兄ちゃん」
「なんだ?」
「愛してる。ずーと、ずーと昔から、愛してる」
と最後に云うと、あいつはなんと、目を閉じて唇を近づけてくるのである。もちろん、俺も目を閉じた。そして、顔を近づけた。悲しいことに精一杯背伸びをしなくてはならなかったが、こうして、俺は妹と唇を重ねたのである。初めてのキスの味は如何ほどであったか、それを語るには紙面が足りないから省略するにしても、唇を離した時のあいつのうっとりとした顔は、生きとし生ける物全てが思い浮かべる必要がある。ペロリと口の端に垂れた、どちらのものか分からない涎を舐めて、ふわりとこちらの体を包み込むようなハグをして、ポンポンと頭を叩いてから、意外にもあっさりと、彼女は自室へと戻って行った。今思えば、それもまた、俺を焦らそうという気持ちからやったのであろう。
彼女が高校生の時の思い出はそんなものであろうか。繰り返しになるが、やはりあいつはとんでもなく頭が良く、勉強をしているのかどうか分からないにも関わらず、定期試験だろうが、模試だろうがなんだろうが、ほとんど満点を取ってきていた。だからなのか、高校3年生のときの面談で進められたのは国の最高学府であった。いったい、天は俺の妹に何でもかんでも与え過ぎである。誰もが振り向く美貌に、誰もが驚く長身に、誰もが惑わされる大きな胸元に、誰もがひれ伏したくなる長い脚に、誰もが惚れざるを得ない優しい性格に、誰もが天才だと認めざるを得ない知能。一つだけ、まだ金だけは与えてくれていなかったが、それももう時間の問題である。まず最初の出来事に、彼女は驚くことに特待生であの大学へ入学し、入学金も授業料も免除されたことがある。これで浮いた金のほとんどを俺は仕送りとして送ろうかと思っていたのであったが、妹に強く、
「それはお兄ちゃんのために、そしてお母さんのために使ってください。特待生に選ばれたのはただのまぐれですから、お気遣いなく」
と云われては引っ込めるしか無い。だからその頃にはすっかり母親も持ち前の朗らかさを取り戻したような気がするのだが、やはり遠くで頑張る娘が気になっていたようだった。
そんなこんなで始まった妹の大学生活であったが、やはり語らねばならないのは、ミスコンのことであろう。そう、彼女の転換期である。ずっと昔から、俺はさんざん妹に面と向かって「可愛い」だの「綺麗」だのを云い続けてきたけれども、本人は本当に自身の容姿に自身が無かったらしく、
「いえ、そんな」
「私なんて」
などと云っていたから、そんなものには出ないと俺は思っていた。が、誰かにそそのかされたのか、彼女の友人の勧めで客席に座っていた俺の前に顕れたのは、確かに妹だった。いつもと変わらないナチュラルメイクに、いつもと変わらない長い黒髪を後ろで束ねて、いつもと変わらないぷるんとした唇を赤くした彼女は、信じられないほど美しかった。一人だけ後光が差しているような気がするほどに、美しかった。結果が発表される前から、もはや決着はついていた。予想通り彼女は1位を獲得し、恥ずかしいような、もどかしいような笑みを浮かべて、周りの者どもそっちのけで俺の元へとやってくる。
「お兄ちゃんごめんなさい」
と彼女は何故か謝った。
「私、お兄ちゃんがあれだけ容姿を褒めてくれたのに、全然信じられずに適当に返事をしてました。ごめんなさい」
理由を聞くと泣きながらそう云った。俺は、
「自信はついたか?」
と聞いた。すると、とびっきりの笑顔を見せて、
「うん! なんだか生まれ変わったような心地がする!」
と云う。全く、今から見ても、あれで容姿に自身が無いなど、他の女性から刺されてもおかしくは無いだろう。
その夜、俺は妹の下宿先へ初めて二人きりで夜を明かした。酒に酔った彼女を見たのも初めてだった。顔を赤くして、
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、おにいちゃぁん」
と猫のようにじゃれてくる妹は、もう見ることの無いと思っていた、かつて甘えん坊だった時の彼女そのものだった。実はその時に、彼女の初めてを頂いてしまったのだが、これは語ると俺が刺殺されかねないのでここには書かない。タオルケットにくるまって、自身の大きくて蠱惑的な体を隠そうとする彼女は、女神と云うよりはいじらしい生娘のようで、どれだけ体が大きくなろうとも妹は妹であった。つまりは可愛かったのである。
さて、転換期を迎えた妹の躍進は、ものすごいものがあった。急に、
「私、モデルになっちゃうかも」
と云ったかと思いきや、次の瞬間には海外に飛んでいるのだから、俺たち家族ですらあの頃の彼女にはついていけてなかった。ただ、これはみなさんご存知であろうから、ここでは多くを語るには及びまい。重要なのは、大学在籍中に本格的にモデルやら女優やらの仕事に打ち込み初めて、溺れるほどに金が入ってきたことであるから、それだけは云っておくことにする。
それで、パッと大学を卒業した彼女は、しばらく各地を点々と放浪していたらしいのだが、ある日突然、思ったよりも大人しめな衣装で実家に帰ってくるや、触れるが恐ろしいまでの金を家に振り込んできた。おおよそ一生を遊んで暮らせるほどの額である。そして、こう云った。
「これでお兄ちゃんの人生を買ってもいいですか?」
と。思い出せば物騒な物言いだが、実際には彼女の優しさが詰まった言葉であった。この金を使って私のために人生を捧げてくれたお兄ちゃんに恩返しがしたい。私はお兄ちゃんが高校に行けなくてどんなに惨めな思いをしたのかちゃんと分かっていないかもしれないけれども、でも少なくとも高校入試の時に同じ気持ちを抱いたことはある。だからまずはこれで高校へ行き、青春というものをもう一度味わいませんか? そして、行く行くは大学へと進学し、そして、 ――と、そこで顔を赤らめて云った言葉だけが頭に残って、はっきりとは思い出せないが、そんなことを彼女は云った。――俺はその言葉に乗るしか無かった。何故かと云って、どういう訳かその日づけで職場から俺の名前がなくなっていたのだから、彼女の提案に乗るしかあるまい。
それから、俺は初めて訪れた受験を乗り切るべく、勉強漬けの日々が始まった。朝から晩まで、妹の作ってくれたテキストで妹の授業を受け、妹の作ってくれた問題を解き、妹の回答解説を聞く。分かりやすくはあったけれども、俺と妹とではあまりにも能力に差があって、しばしば歩みを緩めなければとてもではないがついていけなかった。
「えぇ、……お兄ちゃんまだ覚えられてないの。……」
と、暗記物では云われた。いや、これは妹がおかしいのである。英単語を500個、一晩で全部の読み方綴例文まで覚えろと云うのだから、所謂天才で無ければ無理であろう。あの妹の吸収力は心底羨ましい。
そんなスパルタな教え方もあって、俺は妹と同じ高校へ進学した。10年と云う歳月を経て、妹の後を追って同じ高校へ進学するというのは、中々屈辱感があったが、意外にもすぐに私はクラスに受け入れられ、楽しい学校生活を送った。ただ次に始まったのは、妹の大学受験対策で、一ヶ月くらい部屋に引きこもる日が多くなったかと思えば、とんでもない量のテキストを俺に差し出して、
「はい、お兄ちゃんは今日から大学受験までにこれを全部問いて、覚えて、覚えて、覚えて、私の解説を聞いてもらいます。まあ、簡単だし、あんまり量も無いから大丈夫大丈夫」
と明るい口調で云うのであるが、机の上に50センチくらい積まれたテキストの山はどう考えても「量がない」とは云えないし、それに妹の「簡単」は全くもってあてに出来ない。実際、問題を問いていると、10年に一度クラスの難問がどんどん出てくるのである。しかもどうやら妹は過去の問題から引っ張ってくるようなことはせずに、自分で作った問題をテキストに載せているらしく、ズルすることもできない。結局俺は毎日、
「ちょっと、ちょっと、これくらい解けなくてどうするの。これはもっと単純にこうすればいいんだよ。お兄ちゃんって意外と頭が堅いタイプの人?」
と妹の目がさめるような解法を聞いて、驚くばかりであった。だが毎日やっているうちに彼女の考えに染まって来て、次第に正解する問題も出てきた。そういう時は二人で抱きしめ合って喜んだ。模試もまた、妹のテキストに慣れているせいか、どれも簡単に思えて実際に中々良い点数を取ることが出来た。擬似的に体験しただけだけれども、天才の頭の中とはこういうものとは、たぶんああいうものなのだろう。眼の前の問題が、自分の頭の中に追いついていないような感覚である。
俺はその頃、逆に妹に感謝したくなっていた。大金を用意し、あんなハイレベルなテキストを作っただけではなく、毎日毎日、朝早くから俺のために朝食と弁当を用意し、学校帰った俺を迎えてくれ、それからずっと付きっきりで勉強を見てくれ、夕食を用意し、そして一日の締めくくりに体を重ねた後、俺が寝静まったのを確認してから採点をする。まったく、出来すぎた妹を持つのも大変である。俺はもうすでに妹の金で実質暮らしていたが、それまで稼いだ金にはあまり手を付けておらず、それなら、普段の豪遊っぷりからすればささやかなものではあるけれども、妹を食事にでも誘おうと思って、土曜の昼食時に提案してみた。
「んもう、お兄ちゃん。どこまで私を惚れさせれば気が済むんですか。ダメです。――ま、せめて大学に合格した日に誘って下さい。はい、勉強に戻りましょう」
と断られてしまったが、その嬉しさで溢れる顔から、合格発表時に誘えば必ず首を立てに振るであろう確信が取れたので、その時はそれでよかった。
だから、頑張った。日々理不尽なレベルの妹の問題に文句を云いつつ、理不尽なレベルの妹の要求に悲鳴を上げつつも、俺は頑張りに頑張った。だからなのか、努力が実って、俺は妹がかつて通っていた大学に合格した。残念ながら特待生ではなく、平均的な点数でもなく、ドベから数えて5番目くらいではあったけれども、とにかく妹と同じ大学へ通うことになったのである。そして、合格発表の時、俺以上に涙を流している妹と抱き合いながら、再び彼女を食事に誘った。彼女は快く頷いてくれた。ワイングラスを傾けた時、彼女は云った。
「今日は、さ、お互いを名前でみ、みませんか?」
と、たいそう恥ずかしがりながら。
「そうだなぁ。じゃ、まずは俺から。――美希、今日の今日までありがとうな。これからは妻として、――」
「うっ、……」
「美希?」
「――ダメ! ダメ!……やっぱやめ! 無理! 恥ずかしすぎる! やっぱり今まで通りで!」
「えー、美希の提案だったじゃん」
「お兄ちゃん!!」
その時のあたふたとする妹の姿は、恐らく歴史に名を残すであろうモデルとは思えないほど、子供らしく、いじらしく、それでいて艶かしく、――まあ、一言で云えば、めちゃくちゃ可愛かったのである。
 それで今、俺は妹と暮らしながら優雅な大学生をやっている訳だが、年々彼女が可愛く見えてくること意外には特に特筆すべきことがない。結局俺の生い立ちを語るようでいて、彼女の人生を語ったようなものであるが、いかがだっただろうか。たぶん誰も俺の人生には興味が無いだろうから、これはこれで良いのではないかと思う。後は彼女の出したエッセイやら何やらを参考にすれば、大方俺たちの、謂わばちょっとおかしな家族関係というのが明瞭に見えてくるはずであろうから、今はここで筆を休めることにしよう。
  人魚
 人魚は外の世界に憧れ���抱くなんてよく云うが、ここに佇んでいる彼女もまた、その一人である。日々海の中に沈んでいる外の世界のガラクタを拾ってきては、格好の隠れ家へしまい込み、それを眺めてはため息をつく。ああ、外に出てみたい。出来れば素敵な恋を、素敵な王子様としてみたい。が、そう思えば思うほど、この自慢の尾びれが自分を縛る足かせのような気がしてならない。
「はあ、……」
とまたため息をついてしまった。もう何度目だろうか。一日に20回や30回はしているはずだから、一年365日で、物覚えついたのが5歳ごろだから、……と、虚しいことを考えているうちに、何者かが近づいてくる物音が聞こえてきた。実際には水流の音なのだが、彼女らにとっては物音である。
「誰、――?」
「おやおや、こんなにたくさんゴミを溜め込んで、……」
と、入ってきた人、……嫌に黒い尾びれをした、老齢の人魚が云う。
「ゴミだなんて! 私には宝物です!」
「ゴミはゴミだね。あいつらは要らなくなったものを海に投げ捨てるのさ。私は地上に降りた時にこの目で何度も何度も見たわよ」
「えっ、――」
今、「地上に降りた」と云わなかったかしら? ――と、彼女は思って目を見開いた。黒い人魚の嫌な笑みなど、その目には入っていなかった。
「地上に降りたいかい?」
「……」
「降りたいならそう云いな。条件は付けるがね」
ヒッヒッ、……と、黒い人魚は悪い魔女のように、眼の前の無垢な人魚に見えるようわざと白い歯をむき出しにして笑った。――
 「わあ、素敵!」
人魚は空を仰いでそう云った。初めて感じる足の感覚、初めて感じる土を踏みしめる感覚、初めて感じる地上の空気、――そのどれもが新鮮で、気持ちよくて、今までの人生が灰色のように見えてくる。
「これが地上、……これが空気、……」
あの人魚は怪しかったけれども、こうして服までちゃんと用意してくれたし、実は良い人魚だったのだろう。
「いいかい? 時間はきっかり12時間。それを超えて地上に居ると死ぬからね。覚えときな」
と、ぶっきらぼうに云った割には時計までよこしてくれた。さすがにここまでされては、あの人を悪者をには出来ない。……
「うふふ、たのしい!」
しばらくは野原を駆け回った。本でしか見たことのない、兎や、鳥や、花や、草花たちがお出迎えしてくるような気がして、いつまでもどこまでも走り回れるような気がする。
「あっ、そうだ、――」
と、云ったのは唐突に人と喋りたくなったからである。――海は広い。広すぎて普段は同じTribe の者としか会うことが出来ない。数年に一度程度の割合で、餌を求めて海流に乗って回遊していると、志を同じくする者と出会うことはあるが、だいたいすぐにはぐれてしまう。
なれば早速行動である。12時間のうち、もう2時間も使っている。急がなくちゃ、恋どころか友達すら出来ない。
「でも、どこに行けばいいんだろう?」
ま、初めての地上である。こういうのは多めに見てもらいたい。
 「ああ、やっと見えてきた」
それから数時間後、迷いに迷って人魚はとある王宮のある街へとやってきた。
「ああ、ああ、――」
と感嘆の声を漏らす。門の中では目まぐるしく人が行き交い、賑やかな声がこちらにまで聞こえてくる。
人魚は思わず走った。もう少し、もう少しで憧れの人々と言葉をかわすことが出来る。――
「やっとだ、やっとだ、……」
ふう、……と息をついて顔を上げた、だがその時、
「えっ?」
と思わず彼女は驚いて、ぽかんと口を開けて固まってしまった。
「――ち、ちっさ、……」
憧れの人々、先程まで目まぐるしく行き交って居た人々、――その誰もが人魚の腰にしか頭が届いて居なかった。
「うおおっ、――」
「な、なんだ、……?」
「でけぇ、――」
彼女の姿を見た者がそんなことを云いながら、わらわらと集まってくる。が、誰一人として、彼女の首元にも、肩にも、脇にも、胸にも辿り着けていない。
「う、嘘でしょ?……えっ? 人間もこんなにちっちゃいの、……?」
間違って小人族の街に入っちゃったかしら? と思ったけれども、先程見かけた看板には、列記とした人間の街の名前が刻まれていた。
――なら、本当に人間って本当にこんなに小さいんだ。
「うふ、なんだか可愛いく見えてみちゃった、……」
半分くらい本心からそう思った。ぴょんぴょんと飛び跳ねる者などは、物語などに居る、高いところについた木の実を取ろうとする子供のよう。いや、遊び場にお姫様が迷い込んできた子どもたちと云った方がいいか。こういう時は、その小さな体でお城まで連れて行ってくれるのが常である。
「こんにちは、小さな人間のみなさま」
と、人魚はスカートの裾を持ち上げながら、少し足を屈めて、本を読んで学んだ通りの挨拶をした。失礼なことに、動いた拍子に悲鳴を上げて逃げた者が居たが、まあいいだろう。後で覚えていらっしゃい。
「――私、ここの国の王子様に用があるのですけど、どなかた案内してくれませんか?」
「で、では私が案内いたしましょう」
と、名乗り出たのは、これまた小さな男、……正直、彼女には子供にしか見えなかったが、顔立ちからして20代そこそこの青年だろう。こちらの手を取ってきて、案内してくれるようである。
が、その手もまた、めちゃくちゃ小さい。きゅっと握り込んでしまえば、潰れてしまいそうである。
「す、すみません。もう少し力を緩めてくださると、嬉しいのですが」
体が小さいせいで、彼らは力も無いようである。こちらとしては、これほどにないまで軽く握っているつもりなのに、さらに力を緩めろと云うのは如何なものか。逆にもう少し力を入れてやろうではないか。
「うっ、……」
と顔を歪ませたが、何も云わないので、まあ、大丈夫だろう。
それにしても、本当にみんな小さい。露店も小さければ、人も小さく、家も小さい。あんなドアでは上半身がつっかえてしまうだろうに。それに、あれは二階というやつかしらん? 私の頭と同じ高さにあるのに、……ああ、そうか、こんなに小さい人たちならぴったりな大きさね。まさか憧れていた地上の人がこんなに小さかったなんて、なんだか幻滅だわ。……王子様はせめて私の胸のあたりに顔があればいいのだけど、……
人魚はそんなことを思いつつ歩いていたのだが、道行く人々の反応は相変わらずであった。
「で、でっかー!」
と叫んだ者すら居る。
と、そのうちに王宮の中に入っていたのか、門番の兵士に(――この人もめちゃくちゃ小さい!)、待つように云われて、案内されるがまま、応接間で王子様を待つことになった。すんなり通してくれたのは、どうもすでに人魚の噂がここにまで届いていたらしく、物珍しいものが好きな王子様が、むしろ自分から会いたいと仰っていたからだと云う。――物珍しいなんて失礼な。これでも私はまだ生まれてから18年しか経っていない、若き人魚だぞ。人間になってもまだ大きいからってそんな風に云うな、……と、文句の一つも云いたかったが、静かに待った。椅子が小さくて座れなかったが、せっかくの憧れの世界である。それも我慢することにしよう。いや、ちょっと我慢ならないかな。扉は腰を曲げないと通れないし、天井に頭はつっかえそうだし、ろうそくのついたシャンデリアには実際につっかえたし、もう少しまともな部屋はないのか。
「おまたせしました」
と、しばらくして声がしたので、ふっと顔を上げた。
「王子様、……?」
「ええ、そうです。お会いできて光栄です。長々とした名はついておりますが、ぜひエドと呼んでください」
深々とお辞儀をする王子様であったが、その姿を見た途端彼女は、
「――嫌です」
と、ついうっかり口にしてしまった。
「えっ? 今、なんと?」
「嫌です。――小さい人は嫌です。さようなら」
人魚は鍵が壊れるほどの力でドアをこじ開けると、呼び止める王子様とさきほどの青年の声を無視して、行き交う人々を蹴り飛ばしながら、ずんずんと街を歩いていった。――ふん、人間を蹴るのは気持ちがいいわ。蹴りやすいところに体があるのがいけないのよ。
街を後にしたとき、数人の兵士が追いかけてきていたような気がするのだが、歩幅が違いすぎて、彼女が走れば誰も追いつけないのは明白であろう。あっという間に海にまで戻ってきてしまった。
「――まさか王子様が一番小さかっただんて、……」
と、灯台の横で夕日を眺めながら人魚はつぶやいた。実際、王子の顔は、彼女の腰どころか、股の下あたりにあった。あれではお互い立った状態でも、跨げるのではないだろうか。人の脚の長さがそっくりそのまま身長だなんて、いくらなんでも小さすぎる。
「あーあ、なんだか幻滅しちゃった」
初めての地上はあまりにも小さかった。まるで怪物のように見られたし、思い出してみればすごく恥ずかしいので、今後来ることはないだろう。
「おっと、いけないいけない。あと5分か。……」
辺りはすっかり暗くなっていた。幻滅したけれども、空に浮かぶ星々はどれもはっきりと輝いていて、まことに美しい。ザバン! と、海に入った彼女は体を表にしてプカプカと浮きつつ、ぼんやりと空を眺めていた。もう人はいいけれど、この星や、兎や、鳥たちを愛でるためにもう一度来よう。そうしよう。――
 「時計を返せ」
と、隠れ家に戻った時、例の人魚に突然そう云われたので、素直に返す。
「どうだったかい? 初めての地上は」
「なんだかもういいやっ、て感じだわ。でもありがとう、貴重な体験だったわ」
ヒッヒッ、……と黒い人魚は笑って、
「これに懲りたら、こんなゴミ捨ててしまうことだね。――ヒヒッ、ではまた会おう」
と穴から去っていった。
残された人魚はしばらくこのガラクタたちの未来を考えていた。そして、再び地上の思い出を振り返るや、こう呟いた。
「はあ、……まさか人間も小さかったなんて、私に合う殿方はもうこの世にはいらっしゃらないのかしら、……」
と。―――
   女尊化社会
 最近、小学生中学生の男子生徒が、あらゆる面で同学年の女子生徒��劣り始めているのだそうだ。勉強をしては順位表をつけられないほどに差をつけられ、運動をしてはかわいそうになるくらいにボコボコにされ、教室では大人と子供が一緒に授業を受けているような印象を受けると云う。これを受けて政府は女子生徒だけ学年を一年か二年繰り上げる、……なんてことも検討しているらしく、つい先日に始まった選挙では、それをマニフェストとして掲げることが当たり前となっている。
普段、そんなに女子小学生や中学生に触れることのない私は、にわかにはそんな現状を信じることが出来なかった。ここ1年で始まった女尊化現象、……その大部分を担う少女たちを一目見たく、私はとある中学校へ取材に申し込み、次の週に実際に訪れることを許可された。これはその時の手記を元に書いた、いわゆる一つの随筆文である。――
 私が訪れたのは都内某所にある名門私立校で、全校生徒は500人ほどのそれなりに大きな中学校ではあったが、とにかく男子女子の比率が一対一、かつ、勉強だけではなくスポーツにも力を入れていることから、様々なことを比較するには打って付けだろうと思い、そこを選んだ。
「それなら、登校も見ものですよ」
と応対してくれた先生の一人に云われていたので、私はちょうど授業の始まる20分前頃に校門をくぐったのであるが、まず驚いたのは少女たちの背の高さであった。
前方にとびっきり大きな制服姿の女の子が居るかと思えば、次の瞬間には楽しげな声で会話する、これまたとんでもなく大きな少女に追い抜かれるのである。私は一瞬動きを止めてさえして、彼女らが校舎に消えていく様子を眺めた。別に、今どきの子供に身長を越されることなど、まだランドセルを背負ったあどけない女の子ですら、身長175センチの私より高いのがざらに居るのだから、全く驚くことではない。だが、身長190センチとも、200センチとも取れる女子中学生が、こうもたくさん登校して行く風景は、私の目を瞬かせるに足ったのである。
「ふわあ、……」
と手を伸ばしながらあくびをする子ですら、私より頭一つ分以上は大きい。と、云うよりは、私より頭一つ分大きくない少女は居なかった。みんながみんな、190センチ以上の長身を持て扱いながら登校していた。
「おはようございます。今日の案内を担当する○○と申します」
「よろしくおねがいします」
親切なことに、学校側は人を一人割り当てまでして、私の取材の手助けをしてくれるようであった。案内をしてくれたのは、まだ教師になりたての若い男性で、ついでに学校の宣伝にもなりますからと、身も蓋もないことを云っていたのは、まだ覚えている。
「さて、女生徒学年繰り上げ問題についての取材だと伺っていましたが、どうしましょう? 延々と書類を見ながら説明するのも、飽きてきますでしょうから、彼女たちの授業風景を見ながら、私が口を挟む、……と云う形でよろしいですか?」
「ええ、構いません。むしろそうしてくれるよう、こちらから頼もうかと思っていた所でした」
こうして私たちはまず、教室で英語の授業を受けている彼女たちを見に行った。
ガラッ、……と扉の開く音に反応した生徒たちに、まじまじと見られたのはそれなりに気まずかったけれども、確かに大人と子供が同じ教室で同じ授業を受けているかのようだった。すらりと伸びた足を艶かしく組んで、つまらなさそうに頬杖を付きながらため息をつく様は、中学生のそれとは到底思えなかった。それに対して男子は、袖の余った制服に身を包み、どこか落ち着き無く授業を聞いている。
だが、やはり気になるのは、男子と女子で机の高さも大きさも全然違うことである。一回りどころか、二回り���三回りも大きいような気がした。
「すごいな。……」
と私は自然に声を出していた。後で教えてもらったのだが、中学一年生の女子の平均身長が191.6センチ、中学二年生で199.7センチ、中学三年生で206.2センチもあるらしく、私たちが見たのは中学一年生の教室であったから、まだマシと云ったところで、これが中学三年生の教室に行くと、もっと机の高さに差があるらしい。実際に見ることは叶わなかったけれども、空き教室にある女子用の机に座らせてもらったところ、20センチも30センチも足が浮いてしまい、もはや巨人の学校に訪れたような心地がした。
私はこの時、実は女性が巨大化すると同時に、男性の方はどんどん小さくなっているのだ、と思っていた。たぶん女子の体が大きすぎて、相対的に男子の体が小さく見えただけだろうが、同じ学年だと云うのに、ここまでの差を見せつけられては、そう思わざるを得なかった。それを確かめるには、後10年弱時が経たねばならないが、それがもし違っていたとしても、結局女の子の方が圧倒的に体が大きい事実は変わりあるまい。私たち男は、一生を首を上げて過ごさなければいけないのである。
しばらく私は、髪の毛をくるくると弄って暇をつぶしている女の子を眺めつつ、一緒になって授業を聞いていたのだが、
「女の子の方は、みんなすごくつまらなさそうにしてるでしょう。――」
と突然喋りかけられた。
「ええ、やっぱりそうなんですか?」
「ええ、そうなんですよ。ちょっと出ましょうか、――」
私たちはそこで一旦教室の外に出て、廊下で話の続きをし始めた。
「こちらがつい先日に行われたばかりの、このクラスのテストの結果です。すごいと思いませんか? 上位は皆、女の子たちです、それもほとんど者が満点で、一位の次が15位なんてことに。……」
「うわ、……ほんとだ。……」
「他のクラスでもだいたい同じ結果で、――あ、こちら学年の全クラスを通してのランキングですが、見て下さい。――」
と云われたので、差し出された書類の一部に目を通したのだが、最初の7ページ目まで順位が全部一位であったし、その後も次々と女性の名前が連ねられ、最終的に男子の名前を見たのは後半になってからであった。
「男子女子の名簿みたいですね。……」
「そうでしょう。男女混合にしてしまうと、もはやランキングの意味がないので、最近では男子なら男子、女子なら女子、と云うように作ってます」
「でも女子の方はそれでも機能してなさそうですね」
「おっしゃる通りです。女子の最低点が、男子の最高点よりも高いですからね、彼女たちはもう満点かそうでないかで、互いを競っているそうです」
「確かに授業をつまらなさそうに聞くわけですね。それに政府が女子の学年を繰り上げるのも頷けます」
「ですが、一年や二年程度では話が収まらないかも知れません。何せ、彼女たちは高校の内容まで熟知していますから。いっその事男子女子で、学校まではっきりと分ける必要があると思います」
「なるほど確かに。それで小学校の次が大学、――と云うのが彼女たちの能力に一番合っているのかもしれませんね。――」
この会話が契機となって、私たちは窓の中でこれほどになくつまらなさそうに授業を聞く少女たちを眺めながら、彼女たち、――ひいては日本の、――特に私たち男の行末を話し合った。
私の取材は中々円滑に進んだと思う。途中、一人の男子生徒を捕まえて、
「テストの結果どうだった?」
と聞いて顔を青ざめさせてしまったのは反省点だが、案内役の先生の話は大変実りのある話題ばかりであった。
「もうあと数年もすると、ここに居る女の子たちが世界を席巻するでしょうね。いえ、冗談ではなくて、事実、確実にそうなります。学問も、政治も、経済も、スポーツも、……全てあのテストの結果のようになるでしょう」
と、お昼を一緒に食べている時に、彼は寂しそうに語った。それは毎日、あの中学生と触れ合っているからこそ出来る顔だったように思える。
「ところで、午後は体育館の方へ行きませんか? あなたもご存知の通り、私共の学校では特にスポーツに力を入れておりまして、……」
そこで学校の自慢になったので、ここで多くは書き記す必要はあるまい。だが、一つ興味深い事を云った。
「――しかし、私は一つ楽しみにしていることがあるんです」
「と云いますと?」
「男が打ち立てた世界記録が次々破られる瞬間が、――なんだか変なことを云っているように自分でも思いますが、楽しみなんです。それで、ついでなのでぶっちゃけてしまいますが、ちょっとこれは、――」
アフレコでお願いしますと云って、彼は話を続ける。
「実は、もうすでにいくつか破っているのもあるんです。――」
「なんと」
「例えば、トレーニングルームにあるベンチプレス。彼女たちは涼しい顔で持っていますが、その重量は世界記録を大幅に超える800キロとか、900キロなんです」
「ええっ!」
「それともう一つ例を取ると100メートル走。彼女たちは早かった遅かったで、喜んだり悔しんだりしていますが、その記録はだいたい8秒から10秒なんです。11秒台の子は滅多に居ません。確か一番遅かった2組の子で11.1秒とか、そんなだったと記憶してます」
「そ、そんなに?」
9秒台に乗ったとか、乗らなかったとか、もはや馬鹿らしくも感じる。相手にもならない。しかもまだ中学生で、恐らく体育の授業で遊びで測ったのだろう。本気で練習に励んだらもしかすると7秒台も夢ではないかも知れない。
そうやって、私が驚いているうちに体育館へついたようである。中ではバレーの試合をしているらしく、元気な声とボールを打つ音が響いているのだが、
「あれ? もしかして、相手は男性の方ですか?」
と私は思わず聞いた。白い体操服に赤いゼッケンを着けた少女たちの向かいのコートには、ちゃんとしたユニフォームを来た男性が居たのである。
「ええ、話せば長くなりますが、端折って云うと、今はとある男性プロチームと試合をしています。あ、そうそう、授業なので体操服を着ていますが、部活では私たちもちゃんとユニフォームを着ますよ���
と、云うことは彼女たちは全くの素人がほとんどなのであろう。だが、その体つきはプロチームよりも遥かに大柄であるし、その動きはプロチームよりも遥かに機敏であるし、それに表示されている点数を見て、私は目を見開いて固まってしまった。
「20 - 0、……」
さっきから中学生チームばかりがサーブを打っているから、きっと負けているのはプロの方なのであろう。見ると、ゲームはだいたいサーブで決まっているらしく、男性プロの方は飛んできたボールを唖然として見るだけである。反応したかと思えば、あらぬ方向へ飛ばしてしまい、またサーブが飛んでくる。上手く取れても、うっかり彼女らのコートへ飛ばしてしまって、次の瞬間には耳をつんざかんばかりの音を立てて、ボールは空高く跳ね上がる。
確かにかわいそうに思えてくるような試合運びであった。
「でも大体の競技はこんなものですよ。以前、野球の試合をした時には、男子高校生のチームに初回だけで17点も入れてましたからね。それに、つい先月に、こっそりとプロ野球のチームとも試合したのですが、結果は15対1、……もちろん彼女らの勝ちですよ。あまりにも一方的な試合だったので、3回途中で切り上げられてしまいましたが、あのまま続行しておくと、少なくとも50点は入ったのでは無いのでしょうか。まったく恐ろしいものです」
その後、バスケもテニスも卓球も、何もかも一方的な試合をやりすぎて、もう外からは練習試合を組んでくれないことを彼は語った。
電光掲示板に25 - 0が刻まれ、焦燥しきった様子の男性プロチームの面々がベンチに戻る中、私はそのベンチに座る一人の男に話しかけた。彼は試合中もベンチに座っていたのだが、怪我をしているのか腕に包帯を巻いて、頭を抱えて自分のチームが素人の女子中学生に、ボコボコにされている様子を見守っていたのであった。誰に話しかけてもよかったのだが、悲壮感の漂う監督に話しかけるのも気が引けるし、まだ息の整っていない選手たちに話しかけるのも気が引けるので、しごく真面目な顔で、ちょっとお話をお伺いしたく、……と声をかけると、意外にも朗らかに彼は応対してくれた。
「こんな試合は初めてですよ。3セットやって、一点も取れないなんて」
「い、1点も、……ですか?」
「そう、1点も。と、云うより昨日から初めて、うちが取った点数はたったの3点ですよ、3点。しかもそのうち2点はあの子らのミスで取れたようなものです」
聞けば、練習試合はこの前の日から行われていたらしく、彼らは毎時間、体育の授業として訪れる女子中学生相手にボコボコにされ続けたと云う。最終的に取った点数は合計で10点だったらしいが、その時のことはもうどんなに聞いても教えてくれない。
「それで、その腕はどうしたんですか?」
と、真新しい包帯に包まれた、真新しいギブスに嵌められた腕が気になって仕方が無かったので、私は問うた。
「あ、それ聞いちゃう?」
「ダメでした?」
「まあ、ここまで恥ずかしいところを見られてたら、同じか、……」
彼はギブスの巻かれた腕を上げながらそう呟いて、
「あの子たちにやられたんですよ」
「喧嘩でもしたんですよか?」
「喧嘩なんて、……そんな恐ろしいことする訳ないじゃないですか。折れたんですよ、彼女らのスパイクで、バッキリと真っ二つに」
「お、折れたんですか、……?」
「俺たちがあの子らのスパイクを取らないのは、体がついてこないんじゃありません。折れるんですよ、あんな強烈なスパイクで骨が。だから、絶対に当たらないよう、逃げるんです。悔しいけど、そうしないと体がもたない」
と、歯ぎしりをしながら彼は云った。それはプロの意地というものであろうか、負けると分かっていて、なお体を動かせないもどかしさが存分に顕れていた。――
私は次いで、コートを横断して賑やかな声を出す少女たちの元へ向かった。
「あ、はーい?」
と声をかけると可愛らしい声で反応してくれたが、あまりの身長差から、私には壁に立ちはだかったかのような心地がした。
「何でしょう?」
驚くことに、男性のプロチームをボッコボコにするほどの試合をしたというにも関わらず、彼女らの息はもう整っていた。
「どうでしたか、さきほどの試合は?」
「あ、……えーと、……まあ、いい相手だったです」
と、彼女はかなり言葉を選びながら云うので、
「正直に云っても構いませんよ」
「いいんですか?」
「ええ、何とも思わないので大丈夫です」
「えーと、それじゃあ、……正直に云って弱すぎでした。じゃれ合っているみたいで、途中から私たちも手を抜いたんですが、それでも弱くって、……」
こんな正直すぎるほどの回答が得られたのだが、彼女が話しているうちに周りに居た子らも、わらわらと集まってきて、気がついた時には私は2メートル前後の長身女子中学生に囲まれてしまっていた。
「弱かったねー。プロだって云うからもっと強いのかと思ったのに」
「うんうん、あんなのでプロになれるなら、誰だって出来ちゃうよ」
「体も小さいしね」
「何回パーフェクトゲームした?」
「もう5回? 6回くらい?」
「もっと多いよ―」
「っていうか何回ボールがこっちに入ってきたっけ?」
「私サーブを打つしかしてない!」
……はるか頭上で繰り広げられる会話に入り込む隙なんてなく、私は黙って聞いているしか出来なかった。聞きたかったことは山積みだったけれども、その後も結局、彼女らの圧倒的な体格に、文字通り圧倒されてしまい、少女特有の甘酸っぱい匂いと立ち込める「熱」にやられたこともあって、今の今まで聞けずじまいである。
「どうでしたか、我が校の生徒たちは?」
と、帰り際に案内役の先生に問われた。
「素晴らしかったです、色々な意味で」
「そう思ってもらえたのなら、嬉しい限りです。それで、取材はこれだけでも十分ですか?」
「ええ、ええ、もう十分すぎるほどです」
「それは良かった。ぜひ、またいらしてください。今度は今回見せられなかったトレーニングルームも案内しますよ」
「ありがとうございます。――」
 さて、その後の展開であるが、私の取材した内容は、次の日のどこそこの雑誌に先手を取られたために、結局公表できずじまいでそのままになってしまった。だが、あの学校を訪れた時の衝撃には、未だに忘れられないものがあるので、この日記にしたためて、時おり見返したいと思う。
 (おわり)
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