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this-is-the-uchu · 5 years ago

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Valeton GP-100とかの話。

　おはようございます。私只今絶賛法的認可を受けた休みをいただいているので実質4.5連休の折り返し日です。仕事忙しいっぽいのに遅起きしてお菓子食いながら音楽流したり洗濯物ゆっくり干したりしてるんですよね。もう〜人生チョロすぎ！！　

今日は久しぶりに楽器の機材関連のお話をば。

　というわけでタイトルの通り。買いました。理由としては前回の日記？にも書いてたんですがFASのFM3が出る！ → 後輩から一緒に輸入しましょうの誘いを受けてFX2を売る → 後輩が何故か別ルートでFM3を先に手に入れる → 輸入代行してくれたがオカダヤクザから強制キャンセル食らう → 金はあるが現物無し → 別の友人とスタジオ入ろうって話になる → 自宅環境以外で音の出せる機材がない → FM3が国内で入荷時期納期未定のまま → 間に合わせで何か買うか → 今に至るってわけです。印象としてはやっぱり箱小っさ！中身も小っさ！って感じでした。

　今の楽器界隈ではアンダー2万円の小型マルチが激戦区となっていますが価格面だけを考慮していたので当初はZoom G1X Fourが候補でした。ただYoutubeでデモを漁っているうちに辿り着いたのがValetonでした。

　一時期音が良いことで話題になった？HOTONEのAmperoなるものをほぼ移植して小型化されたらしいです。あまりここらへんは良く分からないのですがこの界隈のマルチの比較動画の中では一番扱いやすそうな音と見た目だったので決めました。

　電源ケーブルとUSBが付いてきます。本体にオンオフのスイッチはないので電源挿す＆抜くでオンオフになります。USBはPCと接続してIFとして使ったりエディターを操作したり出来ます。　

　簡単な日本語マニュアルが付いてます。正規輸入代理店はStrymon、Matchless、Switchcraftとかのオールアクセスです。

　端��はこんな感じです。フォンのみですがステレオアウトはアツい。ミニだけどヘッドホンアウトも対応。アンプのリターンにつなげる人も多いでしょうけどこのご時世だしミキサーやモニタースピーカーにつなげる人も多いと思うので、というか私がそうなのでXLRあればな〜、とは思うのですがこの価格帯なので贅沢は言いません。それにフォン-XLRのケーブル持ってるので別に困ったことにはなりませんので。

　彩りのある写真じゃなくてごめんなさいという感じですがカラーディスプレイです。スゲェ。初期設定は中国語対応ですが英語表記に直せます。今はアップデートで言語がさらに追加されてるようです。もちろん英語設定にしてます。

　ここからは良いとこ気になったとこ悪いとこを色々書いていこうと思います。

・音はとても良いです。本物のアンプだ！とかAxe、Kemperとかほどの解像度？とかダイナミクスとか音圧的なものは足りないと思いますが、それはこの価格に多くを求めすぎなのでは？ただ安いなりの音だよねとか妥協してこれなら、って感覚は全然なくて少なくとも弾いてる触ってる本人やオタク以外からしたら微々たる差なのではないか、という音のレベルだと思います。十分すぎ。　

　※2024年6月追記　諸事情ありまして売ろうとしていたこやつを引っ張り出し、アプデを済まして音作りをしているのですが、どうしてもデジタル臭さが��、気になります！ローの解像度みたいなものは外部IRのおかげもあってかなり良いのでメタルなリズムしかやらないぜマンの方にはオススメですが、リード的な音はかなり耳障りで気になってしまってNGです。FM3にこんなストレス要素はありません。何が微々たる差じゃ。大違いだわ。　一応前段にバッファー的な何かを繋いでおくことでストレス軽減になりました。Polytune3は音量と高域が確保されていたり、LimetoneのFocusはGainツマミでデジタル臭さをかなり取ってくれました。こうなると真空管バッファー的なものが欲しくなりますね。

・基本的にチェーンブロックの同時使用は9つ！かつ前後は自由に入れ替えられるフレキシビリティ(言いたいだけ)。ただ同じブロックを2つ使う事は出来ません。ディレイ 2つとかゲート2つ使うとかアンプ2種類とかは無理です。チェーン内でパラったりも出来ないのでミキサーとアンプに同時につなげるならモノラルになるし、それぞれのアウトにキャビ、マイクシミュのオンオフを変えるといった事も出来ないです。アンプかミキサーどっちかならどっちかになります。この前ギターベースキーボードドラムの4人でスタジオに入りまして、私はGP-100からミキサーに繋げてモニターから音を出しました。　

・ブロックチェーンやエフェクトの部分がわかりやすくて最高です。元々エフェクトがつながっているので必要に合わせてオンオフしておくだけです。

参考までにエディター画面のスクショ。下のチェーンの部分は初期設定でこの並びです。これで十分使えるので初心者にも優しいし何なら私にもどの位置でどうすれば良い、こっちの並びとこっちの並びならどっちが良い音出るかな、位置が変わったからツマミいじらなきゃ...あぁ...組み合わせありすぎて何が一番いいのかわからない...配列何パターンあってどの並びが一番良いんだみたいな思考にならなくて済みます。 ADHD気味の人に優しい。

・エフェクト部のチョイスがマジで最高です。まず最左の「PRE」に関しては一般的に最初に繋げるものから選択できるんですが画面中央のEffects Listを見てもらうとお分かりの通りコンプ、ブースター、アコースティックシミュレーター、オートワウ、ペダルワウ、ピッチ系、リングモジュレーターとかの飛び道具系が入ってます。

　コンプは2種RossとKeeleyの4ノブが使えます。前者はちょい古めの落ち着いた音で後者キーリーはモダンなレンジ広めな音ですが実機に合わせたツマミ配置になってます。

　前者。ツマミは2つ。

　後者。それぞれ対応してます。実機と比較して音のクオリティがどうとか細かいとこまでは分かりません��Youtubeで実機のデモ動画を見てそれに合わせてツマミ位置を合わせると同じような利き方になります。ここら辺はAxeではあり得ないのでめっちゃ親切設計。

　最初のスクショにも表示されてるPREのBoostはXoticのEP Boosterのモデリングです。コレチョイスが神だと思っていてDRIVEブロックから独立しているため併用ができること、実機と同じようにツマミが1つだけなこと、DIPスイッチのブライトオンオフがあること、マルチ内にあることで実機接続のようなAD/DAの変化がなくEPに求めるレンジの落ち着きを実現してくれてることが感動です。

・ドライブブロックはIbanez TS-808、BOSS OD-1、SD-1、BD-2などがあります。TSのダークな音とかの再現も良いと思うのですが何よりOD-1がとても良いです。ゲインとボリュームの2ノブ仕様だしレンジもちょうど良いです。

・この調子で書いてると長すぎることになるのでエフェクト部の何をモデルに作りましたってのがこのPDFの下の方に書いてあるので興味があればぜひご覧ください。

・もう1つだけ言うとゲートは2種類あって1つはアタックやリリースがいじれるタイプのオリジナルのゲート。もう1つはISP TECHNOLOGIESのDECIMATORモデリングのゲートです。1ノブかつ効きも割と自然でイイです。

・気になるとこも。アンプモデリングは後段のEQブロックありきの運用かと思います。5150のオール12時から気になったとこだけちょいいじるだけの感覚は再現できてるなと思いますが追い込みとかはやっぱりEQ必須な感じです。EQは周波数の違いで2種あって5 bandのグライコのみです。

　一応このマルチはギターだけじゃなくベース用にアンプ、キャビ、ベース用エフェクトもかなり充実してるんですがそれ用に備えてるって感じでしょうか。

EQ1。コレはミッドモコモコなMesa MarkIVを使いやすくするためにVカーブっぽく削ってます。あとパッチにソロ用にDRIVEブロックがついてますが普段はODでブーストしない音のが好きなことが最近わかりました。

EQ2。あまりベースEQはわからないけど低めの周波数が多いのでそうなのかな、と。EQは脳筋な私にも使いやすい感じで◎。

・ペダルの踏み心地などについて。小さいペダルは初めてなのですがボリュームにしろワウにしろ一気に上がってくる感覚がイマイチ使いづらいなと思いました。エクスプレッションの接続はできないので外部ペダルも使えません。

　それに加えペダルの押し込みでオンオフが出来るのはいいんですがあまり力を加えなくてもスイッチが入っちゃうみたいで踏み込んで体重乗せると結構な確率でオンオフ入れ替わってしまうのもいただけません。

・あとはスイッチングについて。GP-100はパッチ切り替えモードとパッチ内の選択したエフェクトのオンオフをするストンプモードってのがあります。両モードともパッチ切替での音切れが全く気にならないレベルなのはすごくいいのですが、スイッチの部分をちょっと長めに踏み込むとモードが勝手に切り替わってしまいます。わかりますかね？長いこと踏み込むとかじゃないんですよ。ちょっと体勢の関係で1秒程度グッと踏み込むだけでモードが切り替わってしまうのにそれを解除するためにパラメータノブをいじって別パッチに切り替えなきゃいけないとか、そういう事故が割と起きました。軽く踏む、踏み込みすぎない、とかを意識する必要があって個人的にライブで使うのがちょっと怖くなりました。切り替わらないように設定するようなのも今のとこ��見つかってません。意外と実装されてたりしたらやりおる...。

・チューナーの精度は高くないです。当然ですね。

・アンプとキャビの不一致が多めです。なぜ純正で揃えなかったと言いたい。なぜこのキャビをチョイスしたんだ？的な感想も出ちゃいます。でも全部不一致なわけじゃないし、マーシャルは同キャビでスピーカー違いとか用意されてることもあるし、サードパーティIRが使えるので許容範囲ですね。Axeみたいな嫌な特徴まで再現してないので使いやすくていいですよ。

　ひとまずこんなところで。GP-100はとてもいいと思います。今回はドリムシライブ行こうとしてたメンツでスタジオ入ったんですが、皆それぞれ溜まっていたものが発散できたのか楽しかったみたいで合わせる曲増やして次は遅くとも2月にスタジオ行こうって話なのでしばらく売らないで持ってようかと思います。以上です。　

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