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Chimpanzee books
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trauda · 2 months ago
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簡単にいうと、亜周辺や未開性には、交換様式Aが残るということですね。それは、Aの高次元での回復であるDを考えるうえで、重要です。
柄谷行人ほか『柄谷行人『力と交換様式』を読む』(文春新書)
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trauda · 3 months ago
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世に従へば、身、苦し。従はねば、狂せるに似たり。
鴨長明『方丈記』
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trauda · 3 months ago
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わたしは「さよなら」という言葉で終わるしかないような手紙は、もう二度と書くことはすまいとじぶんに決めた。必要な言葉は、おしまいに、けっして「さよなら」という言葉を必要としない言葉であるべきだ。それからずっと、わたしはいまも、そう頑なに信じている。
長田弘「ラヴレター」『私の好きな孤独』潮文庫 所収
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trauda · 5 months ago
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時間あってこそ人間は発達するのである。勝手にできる自由な時間のない人間、睡眠・食事・などによる単なる生理的な中断は別として全生涯を資本家のための労働によって奪われる人間は、牛馬よりも憐れなものである。彼は、からだを毀され、心をけだもの化された、他人の富を生産するための単なる機械である。しかも、近代的産業の全歴史の示すところでは、資本は、もし阻止されなければ、全労働者階級をこの極度な頽廃状態に陥れるために遮二無二の働きをするであろう。
カール・マルクス、長谷部文雄訳『賃銀・価格および利潤』岩波文庫
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trauda · 8 months ago
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旅に出て、もしも自分よりもすぐれた者か、または自分にひとしい者に出会わなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。愚かな者を道伴れにしてはならぬ。
中村元訳『ブッダの真理のことば・感興のことば』岩波文庫
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trauda · 8 months ago
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 「保守とは何か」と問うた時、私は、英国の政治哲学者マイケル・オークショットの次のようないい方に惹(ひ)かれる。「保守」とは抽象的な理念やイデオロギーではなく、人の性格であり、生きていく上での態度だと彼はいう。それは「見知らぬものよりも慣れ親しんだものを好み、ありあまるものよりも足りるだけのものに満足し、完璧なものよりも重宝なものを大事にし、理想郷における至福よりも現在の笑いを好む」態度である。
佐伯啓思「自民党は保守なのか」 朝日新聞 2024年10月2日「異論のススメ」
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trauda · 10 months ago
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率直に言って、われわれの生活はわれわれには重荷なのである。そして、われわれが他の労働者たちよりも週にほとんど二日(二〇時間)も長く工場に縛りつけられているかぎり、われわれは自分たちをこの国の奴隷にも等しいものと感じ、また、われわれ自身とわれわれの子孫とを肉体的にも精神的にも毒するような制度を永久化するものと心にやましく思うのである。……それゆえ、われわれは、新年からは一時間半の法定の中休み時間の控除も含めて六時から六時まで、週に六〇時間よりも長くは一分間も労働しないであろうことを、ここに謹告する。
『工場監督官報告書 一八六〇年四月三〇日』(カール・マルクス『資本論』より)
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trauda · 11 months ago
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圧政者のまわりにいるのは、こびへつらい、気を引こうとする連中である。この者たちは、圧政者の言いつけを守るばかりでなく、彼の望む通りにものを考えなければならないし、さらには、彼を満足させるために、その意向をあらかじめくみとらなければならない。連中は、圧政者に服従するだけでは十分ではなく、彼に気に入られなければならない。彼の命に従って働くために、自分の意志を捨て、自分をいじめ、自分を殺さねばならない。彼の快楽を自分の快楽とし、彼の好みのために自分の好みを犠牲にし、自分の性質をむりやり変え、自分の本性を捨て去らなければならない。彼のことば、声、合図、視線にたえず注意を払い、望みを忖度し、考えを知るために、自分の目、��、手をいつでも動かせるように整えておかねばならない。
エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ、山上浩嗣訳『自発的隷従論』ちくま学芸文庫
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trauda · 11 months ago
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圧政者を守るのは、騎馬隊でもなく、歩兵団でもなく、武器でもない。にわかには信じられないかもしれないが、つぎのことは事実である。すなわち、圧政者をその地位にとどめているのは、つねに四人か五人のものである、彼のために国全体を隷従の状態に留めおいているのは、ほんの四人か五人の仕業である、ということだ。
エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ、山谷浩嗣訳『自発的隷従論』ちくま学芸文庫
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trauda · 11 months ago
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おまえがそれほど威勢がいいのも
愚かな獣たちを従えているからだろう
テレンティウス『宦官』第三幕第一場
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trauda · 1 year ago
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幸福とは、心が楽しく浮き浮きとしていることだけを呼ぶのではない。幸福とは、ある日突然訪れる幸運な有頂天だけのことではない。幸福とは自分とひとつのものになることである。それは喜びばかりではなく淋しさや苦しさをも等しく含んでいる。自分及び自分が置かれている場の人生に、根本的に同意できることである。これでよいのか、と自己に問う時、これでよいと根本的に自己が答えることである。
山尾三省『新版 野の道 宮沢賢治という夢を歩く』(野草社)
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trauda · 1 year ago
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中江兆民の息子で、丑吉という名だった。父親は息子が俥(人力車)引きになった場合にもいいようにと、丑吉という名をつけたのだそうだ。自恃によって突っぱって、変わり者と指さされながら、一人の無名の市民の生きかたをとおした。
長田弘『感受性の領分』(岩波書店)
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trauda · 1 year ago
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裕福な国の文化では、人々は仕事に報酬以上のものを求める。
ジョナサン・マレシック、吉嶺英美訳『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(青土社)
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trauda · 3 years ago
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人生には、お説教をうけるまえに、食べものと愛がまず必要だ。
ビリー・ホリデイ
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trauda · 3 years ago
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「家族」はこのように、いったん脱絶対化された上で、それが自由で幸福なものである限りにおいて、惜しみなく祝福されるべきものである。
見田宗介『社会学入門』(岩波新書)
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trauda · 3 years ago
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苦痛そのものより、苦痛の記憶を取りもどして行く過程の方が、はるかに重く苦しいことを知る人は案外にすくない。
石原吉郎「強制された日常から」
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trauda · 3 years ago
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沈黙の中に生きる言葉でなくては、言葉にどれほどの力があるだろうか。
鶴見俊輔「難破と周航」
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