yarn5

[yarn5]

お皿に盛り付けた瞬間、オクラの緑色が目に飛び込んできた。うつくしかった。目で料理を味わう経験を初めてした日。

[yarn5]

自分に向けられた訳ではなくても、その人の輪郭からもはや溢れんばかりに表出されてしまっている怒りの感情というのは、とても怖い。

「怖い」と「恐い」ってなにが違うんだろう。調べてみたけれど、あんまり違いはないらしい。

ともかく、「怒り」が私はとても苦手だ。「怒っている人」がこわい。言葉が出てこなくなって、目を合わせられなくなって、俯く。こういう態度は他人の怒りを加速させる。だから私はますます縮こまる。

でも。

私の中にも怒りは在って、なんなら私は怒りまでの到達点も高い方だろう、すぐにイラついてしまう。

その瞬間の自分は、その時の怒りを上手く抑え込めていて、顔や身体には怒りの欠片も付いていない気でいるけど、あとあと思い返してみればそんなことは全くないのだ。嫌な奴。また一つ、自分のことを嫌いになる。

[yarn5]

久しぶりにお酒を飲んで、ふわふわなんて飛び越えた凄まじい眠気に襲われている。

眠気は、一種の防衛装置だ。これ以上、現実という光線を浴び続けて自分が溶け出してしまわないようにするため、自分の身を守るために発動する、最後の一手。だから、誰も抗えないし、眠りの世界は誰とも分かち合えない。

ああ、眠い。私はいま、何から守られようとしているんだろう。

[yarn5]

のぼせるみたいに、ふんわりと、軽々と、過去の思い出にそっと浸ってみるのも、悪くない。

あの頃の自分の無邪気さや愚かさをしみじみと眺めながら、まあ可愛いもんか、と微笑むことができる、それほどまでに自分が遠くへ来てしまったことに寂しさもあるけれど、きちんと子離れできた親のような、つるんと脱皮できたトカゲのような、どこか誇らしげな気持ちにもなるのです。

[yarn5]

嫌われたくない、できることなら他人から好かれていたい、そういう気持ちが自分の意見や感情を伝えることを阻害していたら、それほど寂しく虚しいことはない

話すのが下手な原因の一つが、そこにあるかもしれない

謙虚さを忘れずに堂々としていたい

[yarn5]

アイスのデフォはスーパーカップ

[yarn5]

本を読んでいる間に余計なことを考えてしまうことが増えた。小学生の頃みたいに、本に没頭して現実世界の音が何も入ってこないような、そんな読書を久しくしていない気がする。それはとても寂しいことだと思う。正直どうしたらいいのかはわからないのだけれど、「読んでおかないと」という焦燥感に駆られた上での読書は避けた方がいいのだろうと思う。「読みたい」という感情が、純粋に、たしかな温度を保って湧き上がるまでは、静かにじっとしていた方がいい。なにせ本は待っていてくれるから。開きたい時に開けばいい。そんなことをずっと忘れてしまっていた気がする。

[yarn5]

「死にたい」と人から言われたとき、「死んでほしくない」と思うが故に、余計なことを多分に含んだ、長ったらしいメッセージを送ってしまう。

「死にたい」と思ったとき、他人から欲しいものは、同情でも、説教でも、悟りでもないと知っているはずなのに、いざ自分が「死にたい」と言われる側に立たされると、途端に私は宙に放り出され、あたふたして、ただのお節介人に成り果てる。そして、色んなことを本意とはかけ離れたやり方でその人に押し付けてしまった後、とんでもない自責の念に駆られるのだ。辛くてどうしようもないのは、私ではなくて「死にたい」と思っているその人なのに。

大切な人であればあるほど、最も重要な場面で、いつも私は間違えてしまう

[yarn5]

難しい本を読んだ。難しくて、興味深いのだけれど、電車で読むとどうしてもウトウトしてしまう本。今日、読み終わった。

そして今、思うことは、自分の文章は本当に下手くそだなあ…ということ。諦めとも、一種の感心ともとれるような、悪くはない気持ち。

本を読むことがずっと好きで、結構な量の文章に触れてきた自負も少なからずあるのだけれど、やっぱり読むことと書くことは全く異なる行為のようだ。読んでも、読んでも、書くことは上達しない。別にほしくもない速読の力だけが勝手に身についていく（なんなら速読の力は私にとっては悪だ。自分で自分のペースをコントロールてきなくなってしまって、宙に浮いたまま字面だけを追っていくようになってしまうし）。

こうやってつらつら書いても、なにを書きたかったのか、なにをここに留めておきたかったのか、皆目見当もつかない。困ったことだ。

でも私は、将来「書く」人になってみたいと密かに願っている。だから、こうして物好きしか見にこないような媒体で、性懲りも無く書いてみるのだ。30年後くらいには、ちょっとはましになっているだろうか。

[yarn5]

人を尊重するって、どういうことなんでしょうか。

辞書を引いてみると

「価値あるもの、尊いものとして大切に扱うこと」

と出てきた。なんだか、尊重する主体本位の言葉のようで、「扱う」という表現にも違和感がある。「扱っている」時点で、大切にはしていない気がする。尊重する、って沢山沢山言ってきたけれど、適切な表現ではなかったのかもしれない。

でも、誰かを「尊重する」ことは、私たちが一人ひとりの人間として、社会のなかで互いに生きていく上で手放せはしないことだ。わからない、少なくとも私はそう思って20数年生きてきた。その定義も、正しさも曖昧なまま。だからきっと、私が誰かのことを尊重した、尊重できたことなんて、ただの一度もないんだろうし、そのことにも別に意味はないんだろう。

例えば、目の前に明らかに不当な扱いを受けている人がいたとする。私はおそらく憤慨する。激昂する。その怒りは翻って「尊重」への祈りとなる。どうか、この人への無意味で根拠のない暴力が一刻も早��止みますように。どうか、この人の心や人生がきちんと「尊重」されますように。

どこか他人事で、空々しく、虚しい祈りだ。本人が不当な扱いの変化を願っているかどうかも分からないのに、勝手に状況を打破しようと動き出すこともあるかもしれない。そしてそういう場合は大抵、過度で無責任なお節介野郎として、冷たく突き放される。ここに「尊重」は在るのだろうか。自己満足だろうか、無垢な暴力だろうか。

だから結局、人を尊重することは、そっとしておいたり、距離を置いたり、隠れた場所から見守ったりすること、に置き換わってしまう。要は、「何もしない」ことである。

でも私は、言葉ではうまく表せないのだけれど、それはなんだか「尊重」の本質ではない気がする。諦めのような冷え切ったなにかのような。

「尊重する」ことがわからないまま、それでも私とあなたと誰かが尊重し合える未来を望んでしまう私は、ただの阿呆なのか。

[yarn5]

まだまだだよ、自分

好きでもない他人からの圧に屈するな、上手くかわして、自分の信念を貫くことを忘れるなかれ。

他人を好きに思えないことと他人の人格を否定すること、他人へのリスペクトを忘れないことと他人の態度や信念に疑問を呈すことは似て非なるもの。瞬間に惑わされず、思考することを無意識に置いてしまわないこと。そして他人の意見や要求はあくまでも一歩引いてみること。意外と自分は飲み込まれやすいし、圧に弱いから。焦ったら深呼吸をする。難しいけど、整理して、一つひとつ丁寧に考えて言葉を発すること。Time is money的な思想に飲まれたら私は死んだも同然。待てないやつは相手にしないで、別の誰かを召喚しなさい。私の時間軸との擦り合わせを前提にしていない相手の時間軸に擦り合わせる必要はない。自分の核となっている部分をきちんと知覚すること、意識すること、大切にすること。そこには自分以外誰も踏み込めないから。ただし、その周縁にある意見や知識の層は柔軟に組み替えられるよう、自分をなるべく（完全には無理だから）客観的に見ることを諦めないこと。ただし、客観��主観のバランスには気をつけること。どちらか一方に視座が傾かないように。どちらにも一長一短があり、なるだけ相補的な関係性を保てるように。自分を観察し、���省することを止めないこと。

[yarn5]

学生割引みたいな優しさで世界が廻っていけばいいのに

[yarn5]

頭が痛い。ちょうど脳味噌の真ん中のところ。

明日は雪が降るらしい。寒いのは嫌い、肩が凝るし腰も痛くなるから。

冬に思い出す記憶は、夏のそれと比べて明らかにくっきりしている。鮮明で、断片的。そんな細切れのワンシーンたちが頭の中で勝手気ままにくっついたり離れたりして、静かに暴動を起こしてる。そんな感じがする。

早く夏が来ないかしら。肌を空気に投げ出して、冷たいものをゴクゴク飲んで、ひたすらにぼーっとできる、夏。

[yarn5]

ドーナツが食べられない。

ワクワクしながら買った5個のドーナツ。勿論すべてチョコレート味。全然いけるべ余裕だべ！とか思ってたけど、甘えてた。全然食えない。

されどドーナツ、されど油！その事実！すっかり抜け落ちてた、アホすぎる。

いま現在3個は胃のなかへと収まった（こんな言い方してるけど、本当に美味しいです）が、残りの2個は静かにテーブルの隅の方へ追いやられている。

お風呂に入り、読書をし、正直お腹の空き容量は少し増えた。がしかし、ここでまた調子ぶっこいてドーナツを体へ取り込んだ際にどんな反応が起きるか予測できないわけで、ううむ困ったもんだとこんな文を書きながら悩んでいる。

明日の朝ごはんにしてもいいけど、朝からドーナツは違うような…とか変なこだわりと悶々と格闘中。さて、どうしようか。

時刻は21時前。休日の夜はまだ明けなそうだ。

[yarn5]

時代的に正しい恋愛

時代的に正しい性欲

確かにあるかもね、糞食らえと思うけど

[yarn5]

疲れた、疲れたんだよもう

分かってもらえなかった過去も、それでも分かってほしいと希んでしまう今も、分かち合えない現実を突きつけられて、呆気なく終わってしまうだけ

自分が身体でしか安心して他者と繋がれなかったこと、何度も身体に穴を開けたこと

後付けの理由は嫌いだけど、このせいにした方が気持ちが楽になるんだ、許してください

被害者面がしたい訳じゃなくて、ただ私もつらかったと表明しただけで

でもきっとこれも意図しない伝わり方で巡っていって、でも、それに傷つくでも、怒るでも、悲しむでもなく、ただ淡々と自分の言葉と確かな痛みと傷を伴って、引き受けて、生きていきたい

[yarn5]

連勤は毒だ

次の日が休みってだけで心持ちも、気分の軽さも、身体の安心感も全然変わる

サボってもいいや、明日に回していいや、今日はもう休んでいいや

そういう明るく無垢な怠惰は大事にした方がいい気がする