yuma36

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白い涙が星となって輝くだろう。

この夜、惨めさそのものが、マリアの庇護の下にありますね！

あなた方はマリアの保護なくして、死ぬことなんてない。

あなた方は天国の霊だけど、鱗が、眼を覆っている。

それが、取れたとき、夜、惨めさは、ベルナデッタの小さき花のように白い涙が星となって輝くための宇宙であり、どんなに今かなしくても、そのかなしみは、光の近づいたあかしだと知りなさい。

泣いてもいい、泣くことは祈りだから。

忘れてしまうのだから、祈りによってたえず、想いを一つにし、すべてを尽くして、

天のことを慕いましょう。

そして、忘れてしまうことは、祝福があります。その分、父に委ねられた、ということだから。この世に、あなたの富はありません、あなたは天に富を積んだのですから。

わたしは、光の世界は、あなた方が、ともしびを持ってエルサレムを一周しないうちに来たる、とおもいます。

光は、あなた方を愛しています。

光は、悲しみのある方です。

この世は、イエズスによって、燃えました。

今も、燃え続けています。

イエズスは、このことをいつも一緒にいます。

賢い乙女のように、油を用意して待ち続けましょう。

あなたの涙は、いつか笑顔になる。

苦しみは、歓びになる。

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2022 ふゆになろうとしてる

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「私たちの内部にある、卑しい、凡庸なものは全て、純粋さにそむくものであり、自らの生命を失わないために、純粋さを汚す事を必要としている。汚すのは、変化させることであり、触れることである、美しいものとは、変化させようと思うことのできないものである。何かに対して力をふるうのは汚すことである。所有するのは、汚すことである純粋に愛することは、へだたりへの同意である。自分と愛するものとのあいだにあるへだたりを何より尊重することである。」

魂とは美しいフレスコ画である。それが、美しさとして成り立つのは、変化させられないからである。愛し、愛されるのは、互いの間に仲立ちするように詩があり、どんな痛みや不幸が襲っても、互いの魂を砕くことのできないような、フレスコ画がありありと心の目に見えるようになることである。すべて愛するものを変化させ、触れようと現存する他者を作りかけていこうとするというのは、剣(つるぎ)の観念であり、手にとった魂を例外なく汚すものである。こんな観念が、現代に出現したのは、この時代の愚劣さである。フレスコ画とは、互いの隔たりの同意である。これが、むつかしいのだ。ほんとうに自分ではないものを信じる、愛とはそれほどまでにむつかしいものなのだ。それでも、現存すると信じ、自分ではない他者として、神に近づくために愛することである。ここでは、わたしと呼ばれるものはない。互いに、そのようであるから、フレスコ画なのだ。

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祈りの一つの珠は霊的なバラで、時を越えて一枚一枚送るのだということと、現世のあれこれが共時的に符合した。時を越えて、あれがある、これがある、あるいは目に見えるように到来するとは、地上のひとしずくの雨である、わたしにはわかりはしないけど、しかし雨のひとしずくを限りなく透かしていくと、つまり、この世、自己自身を離脱して、(このことは洗礼として、位置付ける)、大いなる悠久そのものの、子供としての自己になっていくと、霊的なバラの一枚一枚を受け取るみ母の歓びが、雨はやがて大いなる水の流れとなって、やがて川に、やがて海に、やがて空に、やがて星に、やがて宇宙全体に、悠久に悠久を重ねて、永遠に等しい、問答の中で、時を超えたみ國そのものを、ますますわたしたちはみんなのほんとうのさいわいとして、子を探し求める母のように祈り、かつ求めて、ひかりを透かすひかりとして、一人ひとりの命の中��、現世のあれこれに共時的に重なり合うように、そうして凍てついた暗闇の中から、暖かく瞬くようにひかりは滲み出し、それらはきつと聖なる門として、今日撮影した紫陽花にみ國が訪れていくように、そういうふうに、わたしたちけんめいに祈りましょう。5/31 梅雨入りのしるし、紫陽花。

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鳥が、すぐ側を羽ばたくとき、思わず、聖母マリア様と叫びました、小さな叫びですが。高所に立ってることは清らかなことなのかもしれません。光が、百合の花の、雨のように降り注ぎ、生きとし生けるものはみなここで懸命になってひとしずくの仏性を花ひらこうとする。尊いことが、この高台から見渡せるのだから、やっぱり、高所は清らかな場所ですね。

天空に近い風がきこえるここは、人の仰ぎ見てきた紺色の空の、ひとつの宇宙の断片をもっと、近くからひとつの讃美になって、知ること。天国というとき、キリスト教はそういうひとつの到達点をそう表したのだけど、ほんとうはあらゆる宗教が、もしかして、この紺色の空に眼を注いでいて、その一つ一つの断片はほんとうのみんなのさいわいとなって、ゆるやかに真実が繋がっていく。そして、真実の、み國というものは魂が仰ぐあの夜の帷、天球に透き通ってひとしく瞬く(またたく)のかもしれない。 5/29 梅雨入り前

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4/19 わたしは、希望がないという事実まで、病んだ水位の深みで立ち会ったのだろう。これ以上は生きてはいけないという、深みから、回復の光は射したのだろう。わたしは、がんばります、と告げたあの日から、もう数年が経過してる。夏に向かって、緑は繁り、じめっとした暑さがする。今日ぼうとしてたとき、片目だけはいつだって空のずっとずっと高い場所から、地上を見渡して、ひとり風の音を耳にしていたいのだと思った。わたしの、片目は視力が回復したように光を取り戻し、ひらけた視界はきっと、はるかなる空だったのかもしれない。生きることは、風に耳を傾けることだ。空を仰ぐことだ。陽の光のなかで、心を空しくして、酒を酌み交わすことだ。ああ、生きることがたのしい！この喜び、このかなしみ、この痛み、すべてが、すべて報われなくたって、きつといいのだ。もう片方の目は、この報われないものを希望なくして何年もたゆまず、みつめるように祈って。

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心が作用空間の中に、青空を透かしていくなら、

限りなく、その"透明なあおそら"の水たまりが、ぼくたちの美しさだろう、と。ぼくたちの現存在は、けして、無に剥がれていくのではなく、宇宙に対応し、作用し、あるいは反作用し、現存の只中で、さざなみのように揺れ動き、風と光と空を滴る、雨のように地上に対になるように零している。しかし、まさにそこに配置された不規則な鏡こそ、元型的で、そうしてうつしだしたものは、しいていうならば、うつくしいカオスで、���しあなたがこの空を綺麗だって独白するならば、もはや0と1に連なるものでもなく、透き通ったかなしみといふ、天からの、はかない心象だろう、って。いわく、雪の結晶は、天から送られた手紙である(中谷宇吉郎)

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魂の構造を、ある比喩でもって語るならば、地上において、残雪の雪のようなものだろう。こんなにも、美しいだろう雪の灰を他に知らないから、ならば魂も、かつて神的なものを起源にしていたなら、この灰の雪の相が、魂のスティグマとしてあるのだと、冬が近づくにつれ、少しずつ確信していく。起源を想うこと。あるいは魂とはかつて、人ならざる幸福に充溢していたとして、しかし、こうして歓びを表現しようが、しかしかつて永遠に幸福とは訪れたことはなく、日常的な諸相から、概念としての真善美の事柄を話してるに過ぎないとして、しかし、さながら、こう話すことは暗く冷き、かすかな世の中において、福音となるべき、光芒と真理としての、ある瞬間の明滅を述べ伝える、というささやかな意義はあるかも知れない。従って、魂とはかつて純一でもあったのだとして、しかし大地の、礫の間に、地上的な悪とされるものの混交がある。それが、灰の雪。残雪である。ゆえに、痛みを伴って、泥にせよ、世界の滅びを願うけど、(智慧として)、あるいは白い雪、さながら、結晶のように、わたしの透明性への、祈りとして。しかし世界を、汚すことなく、消極的に否定するならば、ただ大地に横たわって雨の一雫を仰ぐほかなくて。それこそ祈りと、我らの粗雑さ。10月

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6月。梅雨入り。

魂は、その人に固有なものだとは思ったことはなかった。記憶で考えてみれば、大切な思い出に居た人の特徴が、人生の荒波を通り抜けるたびに時間という流れの中で、少しずつ洗い流され、次第に薄れ、意識はだんだんと夜の虹のように、その思い出に焦点が合わずに、いつしか暗闇ばかりになる。その過程で新しい出会いが、より明るい意識の対象となる。そうした過程でさえ、心という概念に残った物こそ魂と私は読んでいる。たとえば、もう見れずとも、聞こえずとも、匂いすら忘れたとしても。それはそうね、記憶に残った種火のような暖かさ、といった感覚でもいい。なんとなく、だっていい。それは、もうあなたではないんだ。しいていうならば、普遍的な言語に近いもの。それは決して語れないのだとしても、しかし魂は知っている。それは喩えるならば、かなしみが、かなしみと在ることを赦された、あるいは赦した、そんないつか、夢見るあの場所のことだよ。「The World of Midnight」(曲名)「いつの日か、私は逃げ出したい。真夜中の世界へ。暗闇が大気を満たす場所。それは氷のように冷たい場所」

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哀しみという風景の描線こそ、孤独な魂だって知ってるでしょう。これは私の救われない哀しみ。あなたの哀しみとは異質だって分かっていた。私の哀しみもまたこの世界では異質な哀しみだった。お互いに、宇宙のどこにいるのかなんてわからずに、それぞれの事実からかなしみが金星を通過していくのを観測していく。あなたは詩を紡ぐよね。いっぱい泣くよね。懸命に生きようとしてるいのちなんだよね。あなたを知ったよ。あなたが遠いよ。あなたに大切な季節があったこと。あなたがその季節を愛していたこと。私が枯れてゆく冬の始まりを愛したこと、暖炉の灰と埃を愛しんだこと、種火をずうと探してること。あなたとは距離があるね。私は近づけようとは思わなかった。遠いままに愛したよ。私は去らずに、ここにいる。でも、許してね。これって、ぜんぶは、この国のむかしの和歌にあるように、あなたもわたしも明日の命すらわからないからこそ結んでいく花の祈りなんです。5月。

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死せるものの辿り着く浜辺で沈んでいった足跡の、積み重ねた疲労が、堪えがたく苦悶をあらわしている。その表情は、しかし笑顔なのだ。まるで、今日は幸せ、だというように笑顔のまま。きっと、そうだけれど、私たちは都会の雑踏の只中にいる。だけれど、魂はここにある。みんなと楽しげに笑う。けれど、独りで泣いている。不幸な人間は、もしかすれば誰よりもこの日常世界に優しい小春日和の象徴をみるのかもしれない。だからこそ、もっとも幸福に近いのかもしれない。だからこそ、決定的に不幸である。だからこそ、無意味な苦しみなのだ。事実そうなのだけど、そうした苦しみに魂は傷ついていく。そうして行為こそ、夜のあらわれとなる。その行為は、ただひたすらに祈り近くなる。なぜなら、そこにはたった独りの傷があるから。けれど、そんなことはみんな知らない。だって、そこにある波は必然のように思う。つまり、波にすべてが洗わられ、すべてが魂の独白になってしまうまでに夜とは浄福だから。その子は、つまり孤独である。1月、2021

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世界の不在という、事態に直面するのは選ばれし不幸な人間なのだろうか。もし、世界を疑わずに、そうして信念を持って世界の只中で生きてゆくのはどんなにすごいことでしょう。たとえば、信じていた救いというほど、大したものじゃありませんが、もし夜になったあたたかな部屋に帰れて、安心できて…。けれども、夜に迷い、そのはてに夜より深い夜だったとして、それは世界の不在ではありませんか？子供心に夢見たすべてが、否定されながら、つまり、世界は不在の真実の瞬間が訪れながら、絶望を深めてゆきながら、わたしはそうして温度の薄れてゆく、世界のあり��ままの空を初めて知ってゆくのだと思います。そうして、世界を創造するのは、わたしに他ならぬことを知る。いな、むしろ一度は徹底的に破壊され、嫌というほど現実の辛酸を舐め、そうしてまた新たに築き上げる世界はなにより、わたしに雄弁に真実というものの偉大さを教えるでしょう。もし、またすべてが壊されて、立ち尽くすとして。ええ！そうです。すべてはそんなことの無意味な反復ですが、わたしはだからこそ、愛しながら戯れるのです。どんなに荒れ狂う海だったとして、心に散らばった勇気をかき集めたような弱々しい意思力でも、どんなに眠くても四肢に力を入れ、航路を切り開かんとせねばならない。何故なら、そうせねばいずれ死んでゆくからです。それがたんなる生の意思の、現象形態だとしても、そのように惨めで自由なんてなかったとしても、ひとはこの人生を生きてゆかねばなりせんから。2020 12/8

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冬を迎えました。どうも、こんにちは。モナムールです。12月の雨は、静かに流れてゆくけれど、いまだけは湛えるみなもが漣の、淡くかなしい世界を。まるで透かせば青空が覗く心のようでした。告白すればすべては心象の風景です。である以上この星には運命があり、また滅び去る時がいずれ必ず訪れるのです。私という人間の淀み、というやつです。しかし私はこの地上を眺め、時に行末を想い、ここまで生きてきたのです。死んでゆくことは生きてゆくことに等しいことだと思いました。私があの雨の降りしきる景色に、ただ力なく珍しくも優しいような眼差しで見つめていたのはそしてそっと息を吐いたのは透き通った雨のひとときがあまりに優しかったからです。おかしくないひとなどありはしないからです。みな、だれもが旅人。みな、星の子。世界に暗く無知蒙昧なる私はそう願ってます。また。12月。

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そうして、捻れていくほどに苦しんで、愚直に精進したとして、だからといって何になるのです？いずれ、すべては溢れ落ちゆく砂に等しいのに。

そうした、問いが立ちはだかるのです。もし血を吐くような努力を成しても、すべてを無為に帰するような気分。即ち、それがなんとなるのか、という溜息です。

そうして、もし否定しようとなさるなら人間自体の不可能性を知るでしょう。

つまり、燃え盛らんとする風に、世界はあまりに凍えており、どうしたって失われていくのだという事実が。そうです、そうした事態に直面すれば、私は憂鬱になります。

いまや、残されたのは嘔吐する、不安の気分に他ならない。

それでも、この吐き気と不安に付き合い続けながら、慟哭しながらも、心を燃やそうとして、生きようとして努力するならば、やっぱり狂人です。だっていまやそんなことしてもなんの意味もなく、ただ徒らに苦しくて、ひたすらに惨めに風前の灯火となって、最期は捨てられて、野ざらしとなる、のだから。

でも、それでも、為すべきことを為すべきなんですよ、一人ひとりの使命がやっぱりあるのです。生きてきたからには、聲の限り叫んで、叫びながら、寂しくとも、生きてゆくしかない。たとえ、諦めてしまっても、どんなに苦しくとも、懸命に命を全うせねば。

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10月 いま、夜長の、静かな部屋で綴ってる。心のままにこうして闇という闇に、銀の舟を浮かべ、日の出まで淡く漕いでゆくのです。女神、セレネのように。ひとは、みんな、わたししか知りませんが、闇に行き着くものです。私が、寝静まった時間に、たましいは寂しくて、迷ってしまうものです。つまり、人生の不安、どこへ行くのか、もどこから私とはやってきたのかすら、無知であり無力であること。そういったひとつひとつ、の躓きはなんて、孤独なんでしょう。雪野先生に習えば、だれもが、地獄を抱えていて、みんなちょっとずつおかしくて、思うに、涙はたったひとり、孤独で、故郷はいつだって懐かしさがあるのです。あの空のお月さま。付き添う様な星。巡ってゆく世界。まるで、エロースのようです。エロースとは、真実に向かう、ひたむきな、あこがれの愛だからです。ふとした、こうして、見てますと、今この地上はなんとも、賑やかになりました。地の果てから、天の国も、海も、森も、大地の底、冥界や地獄も、もはや人間にとってはおそれ、なんてないのです。むしろ、ばからしいのでしょう。すべては、拓れ、人間にとって住みやすい世界になり、すべては予測しうる、という信念と自信によって、あまりにこの大地は病んでしまってます。さて、何のために生きて、死んでいくのか。ヘレネのように、この寂しい地上に、なんという出会いと美があればよいのですが！その、患いこそ、愛すべき愚かさでしょうね。

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夏も、これで今年は正しく見納め。私は、また少し生きながらえたり。まだ残暑が、肌を焦がすようだけれど、季節は流転するかのように、風は少しずつ冷たさを纏うから、わたしの感覚が澄んでいくのを感じる。鳴る雪のさみしさを手元に確かめるように、細い蜘蛛の糸を辿って、暗い闇のなか、足を浸した水面ばかり反響するのをくすり、と笑いつつ、不安に吐���出した重苦しい息も、また冬になれば、その温度は報われようかな。外に出れば、蝉が鳴いているのが、物寂しい気持ちになる。あぁ、つくづく思う、無常なり、と。さようなら、記憶の、夏よ。降り積もりしば、色はまた褪せて、いつしか夢となる。川とて、もはや同じ川にあらず、とはヘラクレイトスの言葉だったろうけど、いまわたくしもまた似たような想い。一生で、たった一度の出会いと、別れだった。人生はそんな一瞬が芽吹いては、枯れゆく循環を成していて、わたくしはその只中にありて、ゆえ色鮮やかな苦しみやたのしみがあるのだと綴ろう。9月

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魂の奥底まで、苦しむべく存在である、という印が核となる住人にまで刻まれたときから、その星の救済の不在は決定的になる。

もはや真善美とは空虚であると明らかになるのだ。どちらにせよ人生の本質とは、苦の連続であり、どちらにせよ、一切は苦しみだけがある。世界は、なべてあるがまま。

わたしは幸福への、約束を信じない。報われる、という希望は失墜した。夜という、夜の暗闇にいくらかの真実を忘れ、それだけ切愛にこの雪景色を燃やすくらいに烈しかった。愛するという行為によって、現実や世界のなかで、ひとりの尊厳ある人格として、ある可能性を保持し続けるのである。

たとえば、踏み出した夜から、わたしの待ちながら、願った日の下に帰れる日がやってくるかもしれない。それだけの、温感が、冬の吐息となる。もし、わたしが物質として、たんなる世界の内なる法則に従った人間に変容したなら、わたしの可能性との決別は決定的になるし、それを死と呼ぶ