Tumgik
#バードハウスで遊ぼう
oriori-ki · 7 years
Text
第33回 『伊豆アニマルキングダム』
Tumblr media
〒413-0411 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3344
伊豆急行稲取駅からバスで約10分(300円)。タクシーで1600円から1700円。
1 ウオーキングサファリゾーン
 ルリコンゴインコにかまびすしい叫び声で迎えられ、ウオーキングサファリゾーンに入っていく。多くの草食動物の中で、最初に目についたのがダチョウやシマウマのエサやり。手で触れるほどの距離に近づいてくるダチョウやグラントシマウマに驚いたり、歓声をあげたりしてエサを投げ入れている。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
 キリンが近づいてくる。大きさに圧倒されそう。長くて灰色の舌をベロリと出し、エサをとリ、モグモグし始める。
Tumblr media
 スタッフからの耳より情報① キリンは牛と同じで胃袋が4つあり、食べ物を絶えず反芻しています。30~40回モグモグして胃袋に送ります。
 ラマもいる。
 スタッフからの耳より情報② ラマとアルパカは同じ動物から家畜化しました。ラマは荷物を運ぶために、アルパカは毛を撮るために家畜化しました。ラマは顔の周りに毛がありません。毛があってカワイイのがアルパカ、そうでないのがラマ。
Tumblr media
(ラマ)
(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%A3%E3%83%9E#/media/File:Llama_La_Paz_Bolivia.jpg)
Tumblr media
(アルパカ)
(引用元;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%91%E3%82%AB#/media/File:Corazon_Full.jpg)
 サファリゾーンの一番上に行くと、大きな卵が5~6個見えてきた。ダチョウの卵である。(本物)。
Tumblr media
 スタッフからの耳より情報③ メスはみんな同じ場所に卵を産んで、50個位になると、群れで一番強いメスが卵を温めます。たくさんの卵の中から自分の卵を見分けて巣の真ん中から自分の卵を見分け巣の真ん中に集めます。一番効率よく“孵化”させ、自らの遺伝子を残すための知恵です。
 他にもエランド、ムフロン、シロオリックスなどが、伸び伸びと元気に動き回っている。人間との距離がほとんどないこと、オリに囲われず、多種類の草食動物が共存していること、この二つが非常に印象に残った。環境エンリッチメントの好例だろう。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
2 猛獣館
 いよいよ楽しみにしていた猛獣館に入る。ここはさすがにガラスと背後の高い柵で仕切られていたが、他の動物園と比べ、ずっとまじかに猛獣の姿が見られるので迫力満点だった。
チータ
Tumblr media
 そら、わかば、こん、こはく、べにという名前の5頭のチータの子供は、余りに可愛くてぬいぐるみと間違えた子供もいた。プロポーション抜群で地上最速と言うのも頷けた。「あんなに格好よくなれたらいいのに」と思わずつぶやく中年女性の声が聞こえた。隣接しているサファリゾーンとの境にやってきてじっと何かを見ている。獲物目線なのか、それともあっちにも行きたいなと思っているのだろうか。
Tumblr media
掲示板情報 チータの速さの秘密
1 最高のプロポーション。小さな頭、細くて長い脚と胴
2 背中の動きがしなやか。丸く曲げた背骨を一気に伸ばすことによりスピードアップ。
3 出っぱなしの爪。スパイクの役目。
ホワイトタイガー
 この動物園の最大の呼び物。餌やり体験には予約が必要だが、休日などには開園して間もなく申し込みでいっぱいになるとか。1回500円で、それほど安くはないが、大人気である。餌やり体験ができなかったので、近くで見物だけさせてもらった。さすがに迫力満点で、近寄ってくると思わず身を引いてしまう大人もいた。白と黒の縞模様がとても美しかった。
Tumblr media Tumblr media
ライオン
 数頭の雌ライオンに囲まれてタテガミも立派な雄ライオンが悠然と座っていた。さすがの貫録。しかしこの群れのリーダーは雌ライオンだそうだ。どれがリーダーだかよく分からなかったが。
Tumblr media
 スタッフからの耳より情報④ ライオンなどの猛獣の胃袋は植物繊維を消化することができません。食物由来の栄養は草食動物を食べることにより、草食動物の体内から植物由来の栄養を間接的に摂っています。
掲示板情報  猛獣 絶食のワケ
 野生の肉食動物は、狩りをして獲物を捕らえて初めて食事にありつけます。しかし狩りはいつも成功するとは限りません。獲物に出会い、狩りを成功させなければ1週間以上��も食べられないこともあるくらいです。
 動物園ではどうかというと、待っていればご飯にありつけるのです。狩りをして沢山走らなくても毎日ごはんが食べれるというワケです。それでは猛獣たちは威厳をなくし、どんどん太っていってしまいます。毎日たらふく食べていいからだの作りになっていない動物たちなのです。
 人間と同じで動物にとっても肥満は病気のモト!!そこで断食日を設け、本来の食事サイクルをからだが忘れてしまわないようにしてあげることも大切なのです。
 だけど、人間はそういうからだのつくりをしていないので、断食は体によくないです。
 毎日3食しっかり食べて健康を保ちましょうね!
 この猛獣ゾーンのすぐ上に、キングダムレストランがあったのでそこで昼食をとった。値段も1000円前後で、リーズナブル。味もよかった。入り口で、スタッフがタイガー側か、ライオン側かお客の要望を聞く。食事をしながらガラス越しにライオンかホワイトタイガーかどちらかをすぐまじかに見ることができる構造になっているのだ。もちろんレストラン内では移動ができるので、両方見ることも可能だ。
 レストランを出て隣のプレイゾーンに行きたければ、無料の送迎トレインに乗ればよい。観覧車、メリーゴーランド、スカイシュート、ゴーカートなど様々な遊びができる。さらに大人用には、スポーツゾーンもあり、パターゴルフや打ちっぱなしのゴルフ練習場もある。ここは複合型のレジャーランドになっている。
3 わくわくふれあい広場
 再びウオーキングサファリゾーンへ出る。わくわくふれあい広場へ入ってみる。メンフクロウ、アルマジロ、マーラ、カピパラ、うさぎなどの小動物に直接触ることができる。特に生まれたばかりのカピパラの赤ちゃんが、小屋の中でお母さんのおなか辺りにぴったり身を寄せている姿がかわいらしかった。マーラも人気者らしい。子供たちは勿論、若いカップルも楽しそうだった。広場を出ると、また色々な小動物がいる。子供目線で見られるようになっているので家族連れにはうれしい。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media Tumblr media
4 バードハウス
 アフリカオオコノハズクの出迎えを受ける。オレンジ色の瞳が鮮やかだが、眼球は動かせないそうだ。タンバリンバトやフィンチと言う小鳥の色彩は、正に神の仕業としか思えないほど美しく、鮮やかであった。オカメインコが、フィンチを見ようとして腰を屈めて近づいていったお母さんと女の子の頭上に襲いかかった。幸いけがはなかったようだったが、その美しい姿からは想像もできなかった。ほとんど放飼い同然なので、これくらいのリスクは止むを得ないのか。
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
5 サイにさわりなサイ
 2時からのイベント「サイにさわりなサイ」に参加。結構大勢の参加者がいた。狭い所にサイが顔と頭だけ出してエサを食べている時に、角や皮膚に触ることができる。最初は恐る恐る触っているが、慣れてくるに従って、カメラに向かってポーズをとるほど大胆になっていく。しかし10分か15分ほどするとサイ君、やおら顔をひっこめて、ノッシノッシとお散歩に。飼育員のお兄さん曰く。「人間だって、学習机にしばらく座っていると、飽きちゃうでしょ。それと同じですよ。少しは気分転換させて下さいね」。考えてみれば、食事中、頭や角を触られる身になってみれば、えらい迷惑なことに違いない。納得。
Tumblr media Tumblr media
(参考)イベント情報
 「サイにさわりなサイ」    10:00~ 100円 定員なし
                   14:00~
 「猛獣エサやり体験」(トラ)  11:00~ 500円 25組程度  
                    15:00~
 「バックヤードツアー」(猛獣) 12:00~ 500円 30名限定
                    13:00~
6 おわりに
 コンパクトな割には満足感が十分得られる動物園だった。環境エンリッチメントを配慮して、動物たちの身になった動物園作りが行われていると思った。来園者の視点からは、できるだけ動物との距離をなくし、迫力が感じられるような工夫が随所に見られた。またバリアフリーの構造になっていて、ベビーカーや車いすでも楽に移動ができるなどの配慮も感じられ���。情報の発信も、「スタッフからの耳より情報」は白板に手書きで書かれていたり、パンフレットの類も非常に少ないなど、できるだけ無駄を省こうとする経営姿勢が窺えた。公立の動物園とは一味も二味も違うと、感心した。
 高台にあるので、天気が良ければ、地中海風の稲取岬の景色や、伊豆大島をはじめとする伊豆七島の眺望も楽しめる。この日は静かに回る風力発電用の風車が青空に映えていた。
Tumblr media Tumblr media
(やまぼうし)
0 notes