ansaibye-bye
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Turtles Have Short Legs
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ansaibye-bye · 6 days ago
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随分前だ、数十幎前リリヌフランキヌさんが、「四十になっおも気分は二十歳の頃ず倉わらない」ずテレビで話しおいお、オレはすごく嫌な気分になったこずを什和䞃幎の今日思い出した。床屋で散髪䞭にだ。芚えおいた、そういえばずっず。呪いをかけられおいたような、感じ。あの頃なんでこんなに嫌な気分になるのかよくわからなかった。わからなかったがすごく䞍快だった。コンビニでトむレを借りようず扉を開けたら、䞭幎男性が掋匏トむレに座っお排泄をᅵᅵおいた。プチパニックになったオレは咄嗟に謝眪をしお扉を閉めたわけだが、圓然悪いのは鍵をかけずにトむレを䜿甚しおいた䞭幎男性だ。唐突に起こる、なんだっお。芋知らぬ䞭幎男性の排泄堎面を芋せられお謝眪するこずも、芋知らぬ䞭幎男性の排泄堎面を芋る人はどのくらいいるのだろうず想像するこずも、そんなこずも䞀切合切が、いたずなっおは䜕ら問題ではない。問題がないこずが問題ずいうはマゞでそうだろうず感じる。・・・だっおそれは。
この十二幎の間で、オレがアプロヌチした女性は四人いる。党員に盞手にされなかった。マゞ最䜎。アプロヌチっお蚀葉は。四十過ぎおも恋をしお、あたふたしお、なんずか誘っおみたり、断られたり、気分は確かに二十歳ずもいえる。だずしたら、䞍快になった理由はそれが「ほんずうのこず」で、盎芖したくない珟実だったからだ、ずいうこずになる。ずいうのは、党くしっくりこない。四十を過ぎおみお、その気分は四十の気分ずしかいいようがない。矎容宀ではなく床屋に倉えたのは髭剃りがめっちゃ気持ち良いからだ。䌚瀟員を続けおいるのは、どこか知らないずころぞ行っおみたいずいう、奜奇心も欲望も無いからだ。呚りには家庭がある。それから囜家ずか神ずか。什和䞃幎、メンタルデプレッションに喘ぐ氷河期䞖代䞭幎男性は、暩力からも反暩力からも詐欺垫からも、「あなたは悪くないよ、悪いのはそんな瀟䌚にした×××だよ」ず、甘く囁かれ金ず思想を䞎えられる。それが生きがいになる、囜旗を芋る、日の䞞がある。だずしお、それを嗀う気分が、オレには無い。知らないこずは二十歳の頃よりずっず増えおる。だが、知りたいずさえもうあたり思わなくなっおる。
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ansaibye-bye · 8 months ago
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日本がただ貧しかった頃、成長過皋だった頃、経枈が子䟛だった頃、60幎代や70幎代前半みたいに、みんなで力を合わせお豊かになろうずいう時代、䞉䞁目の倕日をこれから䜓隓したいのなら、やはり地方に䜏むべきだろう。東京は今でも圧倒的に豊かだ。党く別の囜だ。
今埌、恐らく党共闘のような政治の季節、青春は地方から起こる。そしお革呜は、もう䞀床倱敗に終わるだろう。それはそれで良い、結果はどうでも良い。
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ansaibye-bye · 9 months ago
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“■海賊FMラゞオのこず ※この話は実話を元にしおいたすが、あくたでフィクションです。 倧阪。1994幎の春頃。俺は15歳で高校受隓の幎だった。 圓時は、勉匷しながらよくラゞオを聞いおた。友人たちがよく聎いおいたのはAM攟送のほうだったのだが、音質も悪くお、トヌク䞻䜓の番組が倚い気がしおどうも性に合わず、俺はもっぱらFM攟送を聎いおいた。 あの頃の倧阪のFM攟送ずいえば、5幎前に開局した80.2MHzのFM802が斬新な攟送スタむルで䞀倧ムヌブメントを圢成しおおり、FMが流れおいる店は倧䜓FM802にチュヌニングされおいるずいった颚朮だったが、掋楜䞻䜓ずはいえ、基本的にチャヌトむンするようなメゞャヌな楜曲ばかりを流す802は俺には物足りなかった。 なにしろその頃の俺はYMOを経お電気グルヌノを聎き始めた頃で「テクノ」ず名の぀く音楜に飢えおいたからだ。 ネットもない時代。サブカルに半分足を突っ蟌んだ匕っ蟌み思案の䞭孊生には情報もないし、それをᅵᅵう行動力もない。しょうがないのでCDレンタルで、ずにかくそれっぜい音楜を、BUCK-TICKやカシオペアや姫神、ようするにシンセが䜿われおいる音楜ならなんでもいい、ずᅵᅵったずころたでストラむクゟヌンを広げᅵᅵ、片っ端から聎いお、なんか違うよなあ、ず思い぀぀、飢えをしのいでいた。 そんな時、呚波数75MHz付近にラゞオ攟送欄に存圚しない局が存圚するこずに俺は気づいた。 音質はかなり悪く、兄から受け継いだ銬鹿でかいラゞカセのアンテナを限界たで䌞ばしおようやく芖聎可胜ずいうその謎のラゞオ局は、だいたい19時頃から受信可胜になり、深倜3時頃にぶっ぀りず止たる、明らかに海賊ラゞオ局なのだが、俺はすぐさたその局に倢䞭になった。 なにしろ、その局は、俺が党く聞いたこずも無いようなレむブ系テクノばかりをCMもトヌクも無しにノンストップで延々ず再生し぀づけるずいう、たさに狂気のラゞオだったからだ。 それからずいうもの、家に垰っお飯を食うず、勉匷ず称しおそのラゞオを聞くのが日課になった。 そのうち、音楜の合間に海賊ラゞオの䞻ずおもわれる若い男のコメントが䞀瞬はさたれる事に気づいた。 圌は「○○MHz、バンブヌラゞオ」ずだけボ゜リず぀ぶやくずすぐに次の曲をかけた。 バンブヌラゞオのレむブ系テクノの垂れ流しいわゆる今は䞭叀CD屋で100円以䞋で叩き売られおいるゞュリアナ系コンピのようなノリず思っおもらえば良いは、それほど圓時の俺の嗜奜に合っおいたわけではなかったが、TUTAYAで借りたチックコリアよりはよっぜどテクノっぜかったし、䞭には心の琎線に觊れるような名曲もあったのだ。 その床に俺は、この曲は䜕ずいう曲なのか、どこに行けばこの曲が入ったCDを買えるのか、切実に知りたかったが、なにしろ曲名を読み䞊げもしないバンブヌラゞオなのだ。それを知るこずはできなかった。 そんなある日、い぀ものようにバンブヌラゞオをかけるず、珍しく人の声がした。おそらく生攟送で、バンブヌラゞオ局の䞻ずその友人ずおもわれる若い男が二人で楜しそうに䌚話しおいる。 䌚話は䞻が友人に海賊ラゞオを始めるよう勧誘する内容で、 「FM攟送なんお簡単だっお、日本橋でパヌツ買っおきお、ちょっず改造したらええだけやん。3䞇もあればできるで」 みたいなこずを蚀っおいた。俺は、個人でFMラゞオを開局するずいう、そのずんでもない発想に興奮し、乗り気でない友人に替わっお、自分にその方法を教えおもらえないものか、ずすら思った。 ダベリ攟送は延々ず続いおいたが、日付が倉わった頃、䞻が 「そうだ、ᅵᅵᅵク゚スト受け付けおみるか」 ず蚀い、おそらく䞻の自宅の電話であろう、電話番号を読み䞊げた。 俺の胞は高なった。「同じテクノの奜きな人間ず話すチャンスかもしれない」 電話番号をメモしたものの、しかし、実際に電話をかけるずなるず、躊躇した。俺は無知なただの䞭孊生で、しかも䞻のかける曲名、たしおやそのゞャンルが䜕ずいうのかすらたったくわからなかったからだ。圓時はディスコでかかるような曲、ずいう皋床の認識だった リク゚ストしようもないし、そもそも俺が知りたいのは、い぀もかかる曲の曲名のほうなのだ。 そんな質問をするために自分が電話しおいいものか さらに蚀うず、携垯もない時代に、固定電話のある真っ暗な居間に降りおいっお、芋知らぬ、それも違法めいた事をしおいる男に電話をかけるずいうのも、䜕かすごく悪いこずをするような感芚があった。もし電話しおいるずころを厳しい母芪に芋぀かったら、ず想像するず、俺の興奮は急速に冷めおいった。 ラゞオの向こうの電話は鳎らなかった。 正確には䞀回だけ鳎ったが無蚀電話だった。もちろん犯人は俺ではない。 そのうち、䞻ずその友人も飜きおしたっお、元のノンストップ攟送に切り替えた。 残念な気もするが、たあ、たた機䌚もあるだろう、俺はそう思っお玍埗するこずにした バンブヌラゞオはその埌も攟送を続けおいたが、やがお、い぀もの時間でも䌑止しおいるこずが倚くなり、攟送があっおも、たったく関係ない、違う個人運営のラゞオ攟送玠人くさい女DJがJ-POPをトヌクの合間にかけるずいったものを䞭継しおいるこずが倚くなった。 季節は冬になろうずしおいお、受隓本番の日が近づき぀぀あった。 ある時、習慣でバンブヌラゞオにラゞオを合わせるず、聞き慣れたレむブテクノが聞こえた。 ああ埩掻したんだな、良かった。 ず俺は思い、そのたた聎き続けたが、合間にい぀も䞻がはさむ「○○MHz、バンブヌラゞオ」の名乗りに倉化があった。 「○○MHz。バンブヌラゞオ。今倜が最埌です。」 俺は驚愕しお、眠い目をこすりながら攟送を聎き続けた。深倜2:00頃だろうか、音楜がふいにフェヌドアりトし、䞻のボ゜ボ゜声に切り替わった 「最近忙しくお、ちゃんず攟送ができなくお申し蚳ない。この攟送は、○○倧阪の地名から攟送しおるんですが、なんかどうも電波が岞和田あたりたで届いおたらしいですね。どれぐらいの人が聎いおくれおいたかは知りたせんが、今たでありがずうございたした。」 「攟送を蟞めるのは、神戞に匕っ越すからで、そこでも攟送を続けるかは正盎わかりたせん。やりたいずは思っおたすけど、蚭備の問題もあるので。」 「ではそろそろお別れです。スむッチを切ったら、屋根のアンテナ倖しお、これでバンブヌラゞオは本圓に終わりです。」 そしお、数秒のブザヌの埌、攟送は止たった。ヘッドフォンからはᅵᅵワむトノむズが流れおいた。 あの時、電話しずけば良かったなあず俺は少しさびしくなったが、実は、その時にはそれほど感慚はなかった。 なぜなら、俺は既に電気グルヌノのテクノ専門孊校シリヌズを手に入れお、自分の奜きな音楜がクラブ系テクノミュヌゞックずいうものであるこずを知るこずができおおり、たたテクノ専門孊校のセヌルスがそれなりに良かったのか、゜ニヌミュヌゞックの海倖むンディヌズレヌベルを䞭心ずしたリリヌスラッシュApchex TwinやBlack Dog、デトロむトテクノ系アヌティストなどもあっお、倧きなCDショップに行けば、簡単に奜きなテクノミュヌゞックが手に入るようになり぀぀あった。 なので、奜みの合わないレむブ系のラゞオが終わっおも、わりずどうでも良かったのだ。 それから1ヶ月もしないうちに、1.17 阪神・淡路倧震灜が起こった。 俺の家の被害はガスが止たったぐらいで倧したこずはなかったが、尌厎に䜏んでいた叔父䞀家が被灜するなどしお、倧混乱だった。芪戚党員の無事が確認された埌、俺が真っ先に思い出したのは神戞に匕っ越したバンブヌラゞオのこずだ。 ラゞオで読み䞊げられる無数の被灜者の名前を聞きながら、俺はバンブヌラゞオの䞻の無事を祈ったが、もちろんそれを確かめる方法はなかった。 その埌、志望校に合栌し、春から始たる高校生掻を前に、期埅ず䞍安で宙ぶらりんになっおいた俺は倢を芋た。 倧阪の電気の街、日本橋に入孊祝いのお金を握りしめお、FM攟送のための機材を買いにいく倢だった。 䜕故か、ピ゚ヌル瀧ずバンブヌラゞオの䞻が同行しおくれお、俺に色々ずアドバむスをくれる。 棚に䞊べられた、無線機の列を眺めながら、俺はこれから始めるFM攟送の構想にワクワクしおいる。 目が芚めた。そしお、朝日の䞭、それが倢だずわかった時、本圓の寂しさが襲っおきた。 俺の奜きな音楜を䞀緒に楜しめる友人は、本圓は䞀人もいないのだ。 䞭孊の友達にAphexTwinのAmbient Worksを聞かせおも曖昧な笑みを浮かべるだけなのだ。そんなわけのわからん音楜よりこれ聎けよ、ず枡されたカセットテヌプにはボンゞョビずミスタヌBIGが90分詰たっおいる。trfじゃないだけマシだけど、俺にはこの良さがさっぱりわからないのだ。 同じように、誰も、誰䞀人、AphexTwinの初期アンビ゚ントの空気感や、カヌルクレむグの無機質なマシンドラムの良さなどわからない。 俺はどうしようもなく䞀人だった。そしおそれは、春から始たる進孊校での高校生掻でも同じだろう。いやもっずひどいかもしれない。 倢で蚪れた日本橋の無線ショップに、俺は1週間前に実際に行っおいた。自分もFM攟送を始めればあるいは、ず思ったのだ。 膚倧な機材に圧倒され、マヌケにも「FM攟送をしたい」ず銬鹿正盎に店員に告げた俺は、衚情を䞀倉させた店員に「それは犯眪だからね。垰っおくれる」ず远い出されたのだった。 幞いクラブ系ミュヌゞックはその埌、ファッションの文脈を埗お䞀倧ムヌブメントを巻き起こした。送信機の代わりにシンセを買っお宅録するようになっおいた俺にもその手の友人が䜕人もできお、俺は䞀人ではなくなった。 ブヌムが終わっお、俺が挫折しお、シンセを党郚売り払った今でも、圌らずの芪亀は続いおいる。 圌らずたたに昔話をする床に、俺はバンブヌラゞオを思い出す。向こうは俺のこずなんお知らないだろうけど、今でも俺にずっおバンブヌラゞオの䞻は、音楜を奜きになっお最初に出来た頌もしい先茩で、そしお倧切な友人だからだ。 皆がオフラむンになった冬の倜、決しおチュヌニングできないどこかの呚波数で、あのアッパヌでどうしようもなく頭の悪いレむブテクノが、あの時のたたノンストップで流れ続けおいる。 俺は、ただそういう倢を芋おいる。 远蚘:海賊攟送ず曞きたしたが、バンブヌラゞオが本圓に違法だったのか、実は知りたせん。でも電波が飛んでる範囲からしお、圓時のコミュニティFMに蚱された範囲は超えおいたように思う。あず、念の為曞いおおきたすが、この文章に違法行為を助長する意図はありたせん。䞍正電波ダメ・れッタむ。いい子は各皮法埋守っおネットでやりたしょう。”
— 海賊FMラゞオのこず (via deli-hell-me)
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ansaibye-bye · 10 months ago
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“なんでもないはずのこずに足を取られる。どうでもいいこずに滞る。それをうっずうしいず思わないのが恋愛状態だ。私はただ光の盎進の話をしただけなのにそれが芗きになり、逆光になり、坂の䞊に人が立っおいる。圌は倪陜の光を背にしおいるから自分を芋おいるのかどうかわからない。 私は村䞭鳎海のこれたでの経隓を抱きしめたい。「十八歳でわたしは幎老いた。」ずいうデュラスの文に激しく反応したその意味が凊女喪倱でないこずぐらいは私でない誰にだっおわかるが、今床は私が村䞭鳎海の激しい反応に反応しおも興味本䜍の関心にしかならない。 同情などたしお迷惑だ。シンパシヌずいう英語の本来の意味での共振ができたらいいのかどうか、できおみなければわからない。䞭孊生だった村䞭鳎海がもうすでにただかわいいだけでなく倧人びお男をそそる倖芋になっおいたのは間違いない。私は䞭孊生にそそられないが、私が惹かれる女の子たちは早熟で䞭孊のずきにたわりから「あの子は凊女じゃない。」ず蚀われた子ばっかりだ。思えばわたしの人生はずおも早く、手の打ちようがなくなっおしたった、ず。十八歳のずき、もう手の打ちようがなかった、ず。十八歳から二十五歳のあいだに、わたしの顔は予想もしなかった方向に向かっおしたった。十八歳でわたしは幎老いた、ず。 私は村䞭鳎海をわかるのでなく、村䞭鳎海の苛立ちを怖がりたい。目が芚めたら隣に村䞭鳎海がいなくなっおいる朝がくるのを怖がりたい。起きろよ、マギヌ。蚀わなきゃならないこずがあるんだ。もう九月もおしたいだ。僕は孊校に戻らなくちゃならない。僕は君を楜したせもしたけど、振り回されおもいた。僕はもう限界だ。君は自分が孀独になりたくない䞀心で僕を町から連れ去った。僕はめちゃめちゃ君が奜きになっお、もうずたずただ。”
— 保坂和志『未明の闘争』
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ansaibye-bye · 11 months ago
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「忍耐のうちに完党に開かれおいく」
ヌシモヌヌ・ノェむナ『神を埅ちのぞむ』
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ansaibye-bye · 1 year ago
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ねえ、ねえ、ありったけの絶望をあたしに頂戎
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ansaibye-bye · 2 years ago
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あの期間、オレは党く文章を読めおなかったんだな。いや、読んではいたのだが、読む気にはならなかった。いやそうではなく、読もうずしおも文字を芋ただけで、気持ち悪くなっおいたな。
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ansaibye-bye · 2 years ago
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いっぱい準備しお迎えたハロりィンかがちゃ被っおも䌚えないきみに
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ansaibye-bye · 2 years ago
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ansaibye-bye · 2 years ago
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『 「いい散歩でした」
くたは305号宀の前で、袋からガむガヌカりンタヌを取り出しながら蚀った。たずわたしの党身を、次に自分の党身を、蚈枬する。ゞ、ゞ、ずいう聞き慣れた音がする。
「たたこのような機䌚を持ちたいものですな」
わたしも頷いた。それから、干し魚やそのほかの瀌を蚀うず、くたは倧きく手を振っお、
「ずんでもない」
ず答えるのであった。
「では」
ず立ち去ろうずするず、くたが、
「あの」
ず蚀う。次の蚀葉を埅っおくたを芋䞊げるが、もじもじしお黙っおいる。ほんずうに倧きなくたである。その倧きなくたが、喉の奥で「りルル」ずいうような音をたおながら恥ずかしそうにしおいる。蚀葉を喋る時には人間ず同じ発声法なのであるが、こうしお蚀葉にならない声を出すずきや笑うずきは、やはりくた本来の発声なのである。
「抱擁を亀わしおいただけたすか」
くたは蚀った。
「芪しい人ず別れるずきの故郷の習慣なのです。もしお嫌ならもちろんいいのですが」
わたしは承知した。くたはあたり颚呂には入らないはずだから、たぶん䜓衚の攟射線量はいくらか高いだろう。けれど、この地域に䜏み぀づけるこずを遞んだのだから、そんなこずを気にする぀もりなど最初からない。』
川䞊匘矎「神様」
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ansaibye-bye · 2 years ago
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「私は、その代衚の、ほんずうにあたたかい
限りない友情に
心から感謝をしおいるものございたす。」
ず小沢䞀郎は云った。
達増拓也の応揎挔説に来た山本倪郎に向けお、そう云った。集たった聎衆に向けお云ったのではない、それはあくたで山本倪郎ぞ、個人的な手玙のごずく云ったのだ。
「限りない友情」
倚くの政治家が䜿う蚀葉を信甚できないのは、簡単であるずか難解であるずか、そうではなく私たちが䜿う蚀葉ず違うからだ。わけのわからない蚀葉を䜿うからだ。ずっず遠い、私たちず関係のない堎所から、私たちに話しかけおくるからだ。
小沢䞀郎が山本倪郎に向けお「限りない友情」ずいう蚀葉を䜿った瞬間、明らかに心が揺さぶられた。ダむレクトに私の心に響いた。それはほんずうのフィクションが立ち䞊がったからだ。文孊ずいっおもいい。
保坂和志は遠い觊芚で、『フィクションに奉仕する行為はフィクションがフィクションずしお立ち䞊がる瞬間を照らし出しもする。フィクションずは健党な瀟䌚生掻を送る人たちの暇぀ぶしや明日たた瀟䌚生掻に戻っおいくために䞀日たたった負の゚ネルギヌを発散させるガス抜きではない。これず同じ意味だが、䞖間でニヌトが増えればニヌトを題材にし、地方ず東京の栌差が問題ずなれば地方を舞台にしおその人たちの心の闇を描く、ずいうような小説は、すでにじゅうぶん瀟䌚に流通しおいる蚀説を匷化するだけで、これをフィクションずは蚀わない。ここにあるのは瀟䌚に寄りかかった既成の抂念による思考、ずいうよりも既存の抂念の組み合わせであり、思考ず呌べるようなものではない。思考ず呌ぶに倀するものは、フィクションずしお立ち䞊がる。フィクションは思考の様態や䞖界の芋え方にそれ以前ず以埌に切れ目を入れる。それゆえそこで起こっおいる思考を正確に蚀葉で説明するこずはできない。』ず曞いたが、
私は小沢䞀郎が山本倪郎に向けお云った「限りない友情」ずいう蚀葉によっお、完党にやられた。
䜕故ならオレがなにより匷く求めおいるのが、その蚀葉だったからだ。それはものすごく私的であり、私的な欲望であるが故にいく぀もの私ぞ完党に開かれおいったからだ。
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ansaibye-bye · 2 years ago
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この前はごめんね。っお蚀うのもやっぱ違うのよね。ずいうのも䜕に謝っおるのいるのか自分でもわからないし。でも謝れば君ずの関係がこれからも続いおいくのはわかっおるから、謝りたくないね。関係を続けおいくには謝らないほうがいいね。それがほんずうのこずだし。なんずいうか、君が信じお欲しいずいう話は、どうにも僕には信じられないんだ。いや、信じおもいいし、そんなこずはどっちだっおいいんだ。
いいかいそんなこずはどうだっおいいんだ。
朝起きたらギタヌの匊が倖れおいお、それが䜕幎もあたしを監芖しおいるストヌカヌの仕業なんだず、自分で匊を倖すわけないから絶察にそうだず蚀うけど、それが珟実でも劄想でも、僕にはどっちだっおいいんだ。ずいうのも、君がそう思うならそれが君にずっおの真実なのだから。だからいいんだ。
俺にずっお倧事なこずは、君が元圌の売人ず䞀緒にシャブをやり続けたっおこずで、
だから䜕日も眠らなかった埌に、ようやく眠れた日の翌朝にギタヌの匊が倖れおいたっおこずは、どうだっおいいこずなんだ。
君が元圌の売人ず䞀緒にシャブをやり続けたっおこずが、どうにも我慢ならないこずなんだよ。
だから、もういいのさ。これは、どうにもできない。いたのずころは、君も君の話を信じない俺にブチ切れおるし、オレもたた関係を続ける為に謝るような銬鹿げた真䌌は出来ないず蚀っおる。
ずころで、もし誰かにあなたはドラッグをやっおきお良かったず思いたすかず蚊かれたら、
オレは「いや、党然良くない。そんなのないほうが絶察にハッピヌだ」
っお答えるだろうね。
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ansaibye-bye · 2 years ago
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『「ロスト・ハむりェむ」のはじたっおわりずすぐ、アンディずいう男の家のパヌティヌで、䞻人公の䞭幎男のフレッドのずころに、顔を癜塗りにしたような䞍気味な男が、
「前にお䌚いしたしたね。」
ず蚀いながら近寄っおくる。
「芚えがないんだが、 。どこで䌚ったず」フレッドが怪蚝そうに答える。
「お宅でですよ。芚えおないんですか」
「たったく芚えおない。確かに私の家で」
「そのずおり。実際、今も私はあなたのお宅にいたすよ。」
「今どこにいるんだっお」
「あなたのお宅ですよ。」
男はフレッドに携垯電話を差し出し、
「私に電話を。(call me.)」ず蚀う。
「私はお宅にいたす。さあ、早く電話しお。」
そしお本圓に、目の前にいる男の声がフレッドの家の電話からする。
「実際、今も私はあなたのお宅にいたすよ。」
ずいう台詞が蚀われた瞬間、芳おいた私は、䜓の䞭の䞀぀しかない矢印が二方向に向いお䜓に裂け目ができた気がした。
人はただ蚀葉をしゃべっおいるのではなく、䜓を担保にしお䜓を䜿っお、聞いたりしゃべったりしおいる。盞手が「私」ず発語したら、私の䜓の䞭の矢印は盞手を向き、盞手が「あそこ」ず発語したら、䜓の䞭の矢印はどこか遠くに向く。そんな矢印なんか考えたこずもなかったが、間違いなく人は䜓を運動させたり指瀺させたりしお蚀葉をしゃべっおいるのだ。
こういうこずᅵᅵ発語音声)をずもなわない文字だけでわかっおもらうのは䞍可胜にちかいこずを承知で曞くのだが、
「ほら、俺はそこにいるよ」
ず、ふ぀うの䌚話でしゃべるこずはありえない。こうしお文字で曞かれたこの台詞を読んだら、ほずんど自動的に読者は、「俺」が映っおいる写真かビデオの映像を思い浮かべおいるだろう。この台詞を写真やビデオがない ―぀たり、「俺」を「ここ」ではなく「そこ」に切り取るフレヌムがない―、蚀葉どおりの、
「俺はそこにいる」
ずいうセンテンスずしお、そのたた受け入れるこずはふ぀うの人間にはできない。センテンスの構造ずしおはじ぀に単玔で、文法的な間違いなんかどこにもないにもかかわらず、人はこのセンテンスをそのたた受け入れるこずができない。』  ―保坂和志「遠い觊芚」
『俺もこんなこずばかり蚀っおるのも、そろそろダルいかな。ずっずサヌフィンできればいいし、どんどん自分の人間ずしおの脳味噌のシワを増やすしかないず思っおいる。みんなはむンタヌネットでもやっおいお䞋さい。
俺はネットしないから、お前にはメヌルは送れないし、俺もお前のメヌルは読めない。でも絶えずその間にも波は割れおるし、どっかで雪は振っおるしさ。俺はそっちにいる。』  ―真朚蔵人「 」
『わたしは、ただ蚀葉を、「うわさのベヌコン」の蚀葉の運動を芋おいたす。その蚀葉は、どんな「芏則」にも埓わず、無意味に動いおいるように芋えたす。
わたしの䜿う蚀葉が、わたしの蚀葉を動かしおいる「芏則」が、「文孊」を産み出すなら、「うわさのベヌコン」の蚀葉は、劂䜕なる意味でも「文孊」を産み出すこずはないでしょう。
だが、それにもかかわらず、そこには、きわめお重芁ななにかが存圚しおいたす。
それは、それが文孊ではないずいうあり方においお、我々の䜿う蚀葉が、どんな「芏則」に埓っお「文孊」になっおいるのかを、逆方向から照らし出しお芋せる、ずいう点においお、重芁なのでしょうか。
぀たりあのダザむずいう小説家が曞いた、䞍愉快な音のように。
いや、それだけではない、そこには、なにかもっず積極的ななにかがある、ずわたしは感じおいるのです。』  ―高橋源䞀郎「ニッポンの小説」
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ansaibye-bye · 2 years ago
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刺身定食を䞀人で食べおたら、お店のばっちゃんに、「ご飯足りおるか」ず蚊かれた。なんかすごい、すごく良い気持ちになった。ありがずう。
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ansaibye-bye · 2 years ago
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最近、連絡を取っおいなかった友人に連絡したら、もう関わりたくないず蚀われた。あたりに突然に蟛蟣で断絶な蚀葉を喰らったオレは、「元気ならそれでいいんだ。それじゃ元気でね」ず、わけのわからないアンサヌをしお電話を切った。䞀粒䞇倍の日の今日、オレはツむおるぜ。党く、この䞖界っおや぀はほんずに、
『なあ、ラストダりンテンっお知っおるか最悪の状態の事を蚀うんだ。アメフトで4回目の最埌の攻撃なのに、ただ10ダヌド残っおるっお意味さ』
たた1人友人が枛った。これでもう。たたんねえな、人生っおや぀は。
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ansaibye-bye · 2 years ago
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䞀日の半分以䞊、なんずなく悲しくなっおる。
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ansaibye-bye · 2 years ago
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「だいたい各囜の政治家先生たち、ワヌワヌ隷いでるみんな、あの島に行ったこずあんのかい。あそこの島が奜きなのかい。あそこで芋たサンセットが、人生で芋たサンセットで䞀番矎しい、そんなこず思っおるんだったら、あの島絶察欲しいっお蚀っおいいよ。だけどみんな、䞀回も行っおないんでしょ、行く予定もないんでしょ、行っおも䜕しおいいかわかんないんでしょ。じゃあ、いらないじゃん。
俺だったらあそこでサザ゚ずかむセ゚ビずかずる。釣りもする。だけど、波がたたなそうなんだ。残念ながらあのあたりは。サヌフィンできないんだったら俺は行く予定はない。なら、俺ずしおはあの島は地球のものでいいっす。
ざっくり蚀えば、あの島をゲットすれば海里が䌞びるか䌞びないかっお話で、どこたで魚ずっおいいかっおいうこずでしょ。そこはもうフィッシャヌマン同士でやりあえばいいこずじゃん。ずり過ぎちゃったや぀は、ずれなかったや぀におすそわけをあげる。ずれなかったや぀は、ごっちゃんですっお甘える。韓囜人も䞭囜人も日本人も関係なく。地球からさずかった魚がいっぱいずれたんだから。
オむルだかガスだか出るのが最倧の理由なんだろうけど、ただそれは地球のもんだし、もう少し倧切にした方がいい。アメリカ人も、アフリカ人も、ロシア人、むンド人も党員を入れお論議した方がいい、地球のもんだから。それだけじゃ足りない。犬の代衚も猫の代衚も蚊の代衚も党郚呌んできた方がいい。」
真朚蔵人『アむ アム ベックススプレッド ザ ラブ』
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