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アドリブ任せで悪いかよ

『アドリブばっか上手くなる笑』のおまけです。 翔太が寝落ちしたあとの冬馬視点。

　気持ちよさそうに眠る翔太を放置して、カメラスタッフと一緒にホテルのフィットネスルームに向かう。聞けば北斗はまだそこに居るらしい。 　自動ドアに手をかざして中に入れば、設置したマシンの色味に合わせたのか床も壁も黒を基調としたシックな空間が広がっていた。その傍らでトレーナーに手ほどきを受ける北斗を見つける。 「よう北斗。調子どうだ？」 「あれっ、冬馬。今は翔太とディナータイムじゃなかったの？」 「食ってる間に寝落ちしたんだよあいつ」 「翔太らしいね……っと」 　黒いＴシャツの胸元が汗でさらに色濃くなっている。少しだけ乱れた前髪を指先で払いのけた北斗はマットレスの上で姿勢を整えるとトレーナーに渡されたボトルに口づけた。 「はは、満身創痍だっつーのにいちいち絵になる男だよな、おまえ」 「ありがとう。……やっぱりツアー終盤になるとボロが出てくるね。首も肩も膝も騙し騙し動かしてる」 「職業病ってやつだぜ、俺たちのこれは」 「だね。せっかく来たんだし冬馬もテーピング巻き直してもらえば？」 「そうする」 　少し離れた場所にあった革張りソファに腰を下ろして、スウェットのパンツを足首から膝の上まで捲り上げる。すかさずトレーナーが骨の形を確認するように膝に触れた。痛みはないと伝えたが、パフォーマンス中に行うジャンプは膝への負荷が大きいため控えるよう言われてしまう。今日も飛んだもんだから釘を刺してるんだなこの人。 「ジュピターは揃いも揃ってセーブするのが苦手な子たちの集まりだよね。僕は気が気じゃないよ」 「すんません……」 「トレーナーを信頼してのことですよ」 「だったら取り返しがつかなくなる前に、ほんのちょっとでもいいから手の抜き方を覚えてね」 「いや、それはちょっと……」 　最もなアドバイスだったが笑って誤魔化す。ある程度のクオリティを保つためにはそれも必要なことなんだろうが、北斗にも言った通り、筋肉や関節の痛みは職業病の一つだと俺は思っている。どんなに気をつけていても痛みが出てくるなら、上手く付き合っていくしかねえ。 　俺たちは何十、何百回も繰り返したパフォーマンスでも、ライブに来てくれるファンにとっては特別な一回だからな。身体が悲鳴を上げるギリギリまで全力を見せつけてやりてえって思うのは当然だろ。 「そうだ、湿布一枚もらってもいいっすか。翔太の分なんすけど」 「もちろん。……はい。さっきより強く巻いたけどどうかな」 　巻き直してもらったテーピングの感覚を確かめるように軽く膝を曲げる。問題はなさそうだ。 　トレーナーに礼を言って立ち上がり、その場でグッと伸びをする。試しに軽くジャンプをしたら「こら！」と叱られてしまった。やっぱ課題は着地の瞬間だな。 「あーそうだ北斗、終わったら俺の部屋に飯食いに来いよ」 　ステーキもカルボナーラもサラダだってまだ残ってる。翔太も珍しく食わねえで寝ちまったし、北斗と食えるならそれが一番いい。理由を伝えても時間が時間だからと渋られてしまったが、俺たちの話を聞いていたトレーナーが、身体のためにも肉は食べたほうがいいと力説してくれたおかげで頷いてくれた。 「そういうことならお邪魔しようかな。待ってて、シャワー浴びて来る」 「おう。俺も温め直してもらえるか聞いてみるぜ」 「はは……『僕の分のごはんがない！』って起きた翔太に怒られそうだけど」 「大丈夫だろ、今日はもう起きねえよ」 　食ってるときにソッコー寝たからな。ああいう翔太はマジでレアだ。いつもは食って食って食いまくって腹が膨れてから寝るやつなのに。あいつも疲れてたのかもしれねえ。

　それからも北斗と飯を食い終わるまでずっとカメラのレンズは向けられていて、北斗が自分の部屋に戻ると同時に撮影は終了した。スタッフに翔太を部屋に運ぼうかと聞かれたが、一秒でも早く仕事から解放されたくて断ってしまった。どうせもう寝てるんだ。ダブルベッドだしな、居ても居なくても変わらねえよ。 　一人きり（厳密には二人きりだ）になった部屋には空調の音と翔太の寝息しか聞こえない。ずっと撮影されっぱなしってのは想像以上に気を張る。常にファンサービスしてるっつーか……ファン向けの言動をしがちな自覚はある。 　素に見えるけど完全な素じゃねえって状態のバランスが難しくて、俺自身との境目が曖昧になる。天ヶ瀬冬馬っつーアイドルとしての正解がこれなのかもわからねえし、いつかスタッフやカメラの前でやらかしそうで不安だ。せめてツアーが終わるまでは気を抜かねえようにしねえと。 　ベッドの上にあぐらをかいて、翔太の身体からベルトを外すついでに着ていたパーカーを脱がしてしまう。スーツケースの中から洗濯済みのスウェットを引っ張り出して、どれだけ動かしても一向に起きる気配がない翔太の首に通した。そこで一旦手を止めて、もらった湿布を翔太の右肩に貼りつけてやる。 　本人は太ったと言っていたが元々これくらいの肉つきじゃなかったか？　薄っすらと割れた腹の肉をつまんで、どうせならとうつ伏せる翔太の身体を跨いで膝立ちになり両手で腰を掴んでみた。 　……やっぱり変わらなくねえか？ 　翔太的にはリ��ウンドした状態なんだろうが、俺からすれば何も変わらない。もう少し肉があってもいいくらいだ。 「んー……」 　寝言にもなっていない翔太の声が耳に届いて、自分が今どんな体勢なのか意識してしまった。 「っ、風呂、風呂入るか！」 　むき出しの腰を隠すようスウェットの裾を思いきり引っ張ってベッドから飛び退いた。膝がじんと痛んだが自業自得だ。逃げるように洗面所に駆け込んで服を脱ぎ、浴室で熱いシャワーを頭からかぶる。 　最悪だ。最悪すぎる。こんなことになるなら素直に運び出してもらえばよかった。あんなの、どうしたって似たような状況が頭に浮かぶだろ。と、俺の脳みそが鮮明な記憶を掘り返そうとしたところでブンブンと頭を左右に振る。 「バカやろう……！」 　そこからは無心で頭と身体を洗った。カメラがあればあんな真似は絶対にしなかったのに、なんて後悔しても遅い。気を抜かねえようにって思ったばかりなのによ。 　俺の職業はアイドルだ。恋人が居ようが居まいが仕事とプライベートの線引きはきちっとする。それは応援してくれるファンや一緒に仕事をこなすスタッフへの最低限の礼儀だろ。ジュピターがもっと成功するためにも個人的な失態は許されない。 　もうこれ以上、恋愛脳なんかには振り回されねえぜ！ 「うし！」 　覚悟を新たに浴室から出る。ホテル特有のふわふわなバスタオルに身を包み、きれいサッパリ汚れも煩悩も落とした全身を拭き上げていく。自前の歯ブラシに歯磨き粉を乗せて口に咥え、アイロンがかかったパジャマに腕を通した。 　またあのベッドに行かなきゃならねえが、翔太は壁際にでも転がして距離をとっておけば問題ないだろ。俺は髪を乾かそうとドライヤーを手にして電源を入れた。

　＊＊＊

　翔太が勝手にアップした投稿を消そうかどうか、膨れ上がっていくいいねの数を睨みつけていたら北斗から通知が来た。 『さっき翔太が上げた写真について話があります』 　怖すぎだろ。しかも翔太がやったってわかってるのにグループのほうじゃなくて俺に飛ばしてきやがって。これ、見なかったことにして寝ていいか？

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2年と4ヶ月と13日

久しぶりに冬翔書けたので更新しに来ました！マジでお久しぶりです元気にオタクして生きてます。 書きかけの話なら手元に4つくらいあるんですけど、完成できる自信がなくて泣泣 このうちの1つは絶対本にしたいんで、二次創作欲が強い今のうちに書き進めるようにします！

この2年と4ヶ月と13日の間何をやっていたかと申しますとkpopアイドルに狂ったりオタクの実家～The Prince Of Tennis～に帰省したりしていました。kpopといえばなんですが、誰かSevenのMVを冬翔でパロってくれませんか？頼む…カップルのポジションはどっちもどっちで見たくて…だからよくばり2パターンを…笑

てか、そもそもなんで急に冬翔更新したの？って話なんですが。 原因はぶっちゃけ『THE IDOLM@STER SideM CIRCLE OF DELIGHT 06』のせいです。BRIGHTEST AWAKINGが過去最高か？てくらいの好き曲で秒で狂ってしまった。 ドラマパート2なんか特大濃厚な冬翔＆理想のJupiterって感じでこっちは毎日のように聞いてるんですよ正直問題。あの5分59秒のおかげで私の寿命が2年は伸びた。冬馬と翔太のやりとりってガチ可愛すぎないか？？？「勝手に決めんな」て心底面倒そうな冬馬に「おねがい♡」てする翔太がいたのオタクの幻聴じゃないよね？一番好きなシーンは北斗を誘うとこの冬馬と翔太の会話です。冬馬が翔太のお母さんしててメロ～♡♡でした（※個人の主観です） あまりにも私に都合が良すぎて運営にお礼がしたくなり銚子コラボのグッズをめちゃめちゃ買ってしまった。銚子コラボといえば描き下ろしエグかったですよね…。現地未体験組だしまだCD届いてないんでドラマパート聞けてないんですけど、そこにはきっと最高なJupiterがいるんでしょう。

あ、デキるオタクなのでCIRCLE OF DELIGHT 06のリンク貼っときます。

みんなで聞いて再生数あげよ？ついでにBRIGHTEST AWAKINGの1番と2番のAメロBメロで冬馬と翔太の歌割りが逆転してることと『It's hide-and-seek all night』の冬馬と翔太の歌い方の違いを聴き込んで狂っていこ？お願い。

あとあとついでに言っちゃうんですがGREETING CHARMって歌詞が…良すぎません？？？ 『ある日突然ふいに 落ちちゃうモノが恋だって』←歌いだしがもう天才 『アポなしで ドキッとさせちゃダメ？』←ここOn Sundayじゃん泣泣 『愛嬌？ 最強！ 宇宙もノックアウト』←御手洗翔太くん泣泣泣 この14歳の等身大ラブソングであるGREETING CHARMを現地で聞かせてもらうことって可能？？？え？？？BACK FLIP☆EMOTIONすら現地まだなのにって？？？どっちも披露するんだよ！！！ファンコンなら…ファンコンなら叶うはずじゃないんですか…！？てかファンコンは絶対現地で浴びたい。みんな現地で私と握手しようね！

【ご連絡】2023/03/13にメッセージを送ってくださった方へ フォームのアカウントがずっとログアウト状態になっていてメッセージ受信時のメール通知がなく、送っていただいたメッセージを先週確認いたしました。 返信は必ずいたしますのでもう少し待っていてください…！ ひとまず、冬翔を好きになってくださって＆拙作の冬翔を読んでくださってありがとうございます！ メッセージもすごくすごく嬉しくて、今回の冬翔を書いているときもめちゃくちゃ力になりました。 『アドリブばっか上手くなる笑』もぜひ読んでいただけたら嬉しいです！

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ゆるパバ＆冬翔プチありがとう

先日はゆるパバステお疲れさまでした～！冬翔プチも企画されて超超超うれしかったので久しぶりに参加しました！参加するならやっぱり新しいものを…と思い、プチ合わせで未来捏造10年後Jupiter＆冬翔を書きました。 私やっぱり冬翔が好き～！という気持ちで1日満たされていて本当に本当にいい日でした…！ 以下、書いたもののあとがきです。妄想だけはいっちょまえなのでちょっと長いです。

『第５惑星行き夜汽車に乗って』というシリーズタイトルは、そんなものはない(関羽顔)ツッコミがしたくてつけました。 第５惑星＝木星ですもちろん。木星に行ける夜汽車なんてない＝こんな未来はないんだよ、幻覚なんだよ的な。妄想が妄想なのでね…普段の3倍くらい妄想濃いパラレルだと思ってね…私得です。 三人とも煙草とか絶対吸わないんだろうな～ってわかってるんですよそんなことは！！！けど吸ってるところが見たい！！！ので！！強い意志で吸わせました！！！

『午前３時のランデヴー』 深夜に酔った翔太の迎えに車出す彼氏ヶ瀬見たくない？？？と思って書いた話。1月の話です。 運転する冬馬に翔太はメロメロだしこの二人絶対信号が赤になるたびちゅっちゅしてる。冬馬はたぶん寝ずにそのまま5時過ぎて走りに出て行ったと思う。 冬馬はこれが翔太じゃなくて北斗でも迎えに行ってるので、冒頭の「惚れた弱みだと言えたなら、まだ救いようはあったのに」となります。

『ガリレオにも解けない』 でっちあげの熱愛を記事にされて、冬馬くんとのほうがすごいことしてるのになんで～！ってうじうじする翔太の話が書きたかった。2月の話です。 オチが想定からずれちゃいました。本当は翔太のほうが冬馬に縛られたくて、そんな翔太の気持ちを汲んだ冬馬が仕方ねえな…って、ご機嫌取るつもりでピアスを用意した――みたいな感じだったのに冬馬のほうが翔太を縛りつけたいマンになってしまいました。 翔太がつけてるピアスが冬馬の好きなブランドのものだとファンに気づかれてSNSでざわつかれてほしい。週刊誌で記事にならない代わりに翔太はファンの反応を見てにこにこします。 冬馬の煙草を唇で受け取る翔太と、翔太の肩抱いて耳にキスをした冬馬がお気に入りです。 冬馬と翔太なら翔太のほうがスパダリ気質な気がする。

ランデヴーもガリレオも宇宙用語としての意味があるのでダブルミーニングでタイトルつけました。

話は変わるんですけど、北斗の冬馬と翔太への愛情がガチだと思われてて「最近Jupiterにはまった北斗のリアコです。エンジェルじゃないです。北斗のメンバー2人への接し方が嫌です。正直引いてます。あれは昔からなんですか？」みたいなお気持ちが知●袋に投稿される話が読みたいです。 あとあとJupiterのライブ円盤についてくるバクステ映像で冬馬と北斗のダンスを鬼コーチになってしごいてる御手洗翔太くんも見たいです。めちゃくちゃ見たいです。二人にだけ踊ってもらって翔太は動画撮ってチェックしてるみたいな…冬馬君早いし北斗君は遅いよみたいなことをさ…厳しい顔と声でビシッと指摘してほしい…。

以下、10年後Jupiterの妄想捏造メモ。 本文には反映できたりできてなかったり。北斗と翔太の話も頭の中にはあるんですがゆるパには間に合わなかったね…。

天ヶ瀬冬馬(27) Jupiterの精神的支柱。アイドルとしては何事も平均・特出した才能がないと本人は思ってる。 日本に残ってソロ活動をしつつ、身の振り方をどうすればいいのか考えてた。そのままでいいと言われたのは世間一般で言う理想のアイドル像を十分体現できているため。 10代の頃から翔太と付き合っていて今は別れてる。でも別れたあともお互いが本命。恋人同士ならではの甘ったるさはないけど、いわゆる"ヤッてる奴らの距離感"が隠れてない。 北斗にはあまり翔太とのことを話さない。そういうの、なんか生々しくて北斗も嫌だろ…と思ってる。 車はメルセデスAMG C43 4MATICステーションワゴンの白。悩みに悩んでようやく買ったというイメージ。おそらくこれが今のところ人生で一番高い買い物。 煙草はラーク。お酒は北斗よりちょっと強いくらい。髪型も髪色もあまり変えない。

伊集院北斗(30) Jupiterの広告塔。メディアへの露出が一番多くて個人の仕事をいっぱい持ってる。稼ぎ頭。 モデルのため1年パリに行ってた。モデルの契約解消して帰国したあともブランドのアンバサダーをやってる。 愛している人は冬馬と翔太。結婚願望が皆無なので最近ちょっとだけエンジェルちゃんとのデートが億劫。 冬馬と翔太の関係が破綻してしまったのは特定の恋人を作らない自分の影響なんじゃないかと思っていて、冬馬も翔太も自覚はないけどその通り。できるだけ傍観者でいようと努めているけど、翔太が教えてくれるので主要なエピソードは大体把握してる。 車はロータスエヴォーラとマ��ラーレン570S。どっちも真っ赤なスポーツカー！ ※アニメで北斗が乗ってる車、私はエヴォーラ派なので同じ英国車のマクラーレンにも乗って欲しい！！！と思って…画像貼るんですがこのドア絶対冬馬好みだろうなと北斗は思うと思うんですよ…。

煙草はJPS。お���は三人の中で一番弱い。下戸とかではない。髪型も髪色もころころ変える。

御手洗翔太(24) Jupiterの末っ子。冬馬や北斗と比べるとあまり個人の仕事がなく、それを案外気にしている。 留学先はみんな大好きダンスキングのところ。来るのが10年遅いって怒られてる。彼に着いて各国を回ったりアマの大会を荒らしたりしてた。 冬馬が好きで付き合っていたけど喧嘩するとすぐに「もう別れる！」とか思ってもないこと言って冬馬を困らせたり傷ついたりしてた。ので今の距離感で満足してる。恋の相談相手は北斗。 冬馬との付き合いに慣れすぎて女の子が無理な身体になっている。 車やレースに興味がなくて冬馬と北斗が二人で盛り上がってるのを横でふーんと思ってる。車はねんねするための道具だし助手席に座って冬馬や北斗の運転姿を眺めてるほうが好き。 煙草はボヘーム。お酒は三人の中でぶっちぎって強い。髪型は変えず髪色をちょこちょこ変える。ピアスは両耳開けてる。

11月半ばに翌年2月からの休止を発表 12月末に翔太が渡米 2月半ばに北斗が渡仏 5月に休暇取ってモナコ旅行 帰国するまでに三人が直接顔を合わせたのは5月の休暇のときだけで、あとはリモート。でも時差もあってほとんどしてない。

翔太が冬馬の部屋に転がり込んでたのは冬馬くんずっとひとりで寂しかったでしょ？な気持ちから。もうすぐ北斗くん帰ってくるしもう寂しくないよねってあっさり出て行ってるけど、冬馬の喪失感は結構でかいと思う。 冬馬、翔太が帰ってきた次の日の朝とか部屋に独りじゃないの、すごく心に沁みちゃって、「俺、こいつのこと恋しかったんだな……」ってそのとき初めて気づいてほしい。

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なんちゃってじらしっくす

お久しぶりです。R18な冬翔をアップしに来ました！ 性癖に素直になりすぎてる話(当社比)なので注意書き必読でお願いします。 以下、あとがきのネタバレ。書いてあることがエッチです。

『なんちゃってじらしっくす』はエッチな文章のリハビリにと思ってGW前からちょこちょこ書いてたやつです。 「っやぁ、あﾞぅ、うう〜！　もぉっ、おなかぐりぐりするのやだぁっ！」という一文をひねり出すのに2週間かかったり、寝バックキスの画像と毎日にらめっこして語彙のなさを痛感したりしてました。 元々喘ぎ声を考えるのに時間がかかるタイプなんですが、R18小説は喘ぎ声が大事なんじゃい！と考えているので最高に萌える喘ぎ声ってやつを生み出したくて仕方ないんですよね。

ちなみに今回書きたかったものはこれです。

・焦らしプレイ ・寝バック ・翔太の濁点喘ぎ ・結腸責めっぽいやつ ・絶頂失禁 ・ち♡ぽって言う冬馬 ・前戯の途中で冬馬を放置しちゃう翔太

翔太に濁点喘ぎは初チャレンジでしたが意外に合う！と思ったので今後もやるかもしれません。

若さゆえの思い切りのよさが冬翔のいいところだと私は思っているので、これをやっちゃったらどうなるんだろう？みたいな先の想像をあまりせずに好奇心だけでガッと実践しちゃった感じが出てたらいいなと思います。 冬馬がもっと大人だったらこんな無茶はできないんだろうな。翔太、冬馬に抱かれて絶対身体おかしくなってるから本当にかわいそう(かわいい) ぜんぶ冬馬のせいにしていいよ。

あとあと私、事後の描写が好きだったんだという気づきを得ました。翔太の面倒を見て後片付けもちゃんとやれるお母さん彼氏冬馬に夢を見ている。 防水シートを準備してるの翔太には内緒にしてるんじゃないかな～ショック受けちゃうから。でもこれ冬馬はちゃんと学習してるんですよ！バスタオルを敷くだけじゃ駄目だったんでしょう(……)

余談。先月はDOS翔太のチェンジ前イラストに気が狂ってたんですけどあれマジですごかったですね…彼氏のスマホいじり放題な翔太…。 自カプの根拠は何？って訊かれて余裕で答えられる材料が揃ってんの最高すぎて飛ぶ。 まあカップリングなんてそこに根拠がある��らはまるんですけど…。

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冬翔真ん中バースデー2021とお知らせ

今年も冬翔真ん中バースデーおめでとうございました～！お話をひとつアップしてます！

翔太に写真撮るのせがまれる冬馬が好きすぎるし、なんか冬馬って凝り性だから写真にもはまったらカメラとか買いそうな気がした！ あとアイマス15周年だしと思って15年目のJupiterにしてみました。注目は15年冬馬に片思いな初恋こじらせ翔太くんです。

アラサーのJupiterって考えただけでドキドキしちゃうな…あんまり見た目は変わってないと思うけど、北斗なんかはミニマリストぽい暮らしをしていそうだなあと思ったりしました。そして一生Jupiterが好きで、冬馬が好きで翔太が好きでプロデューサーが好きな北斗。 三十路近い翔太に「かわいこぶんな」って呆れた感じだけど、二人きりになると「可愛い」って言っちゃう冬馬。さすがに翔太の気持ちも察せるレベルになってると思う。それか、書けなかったけど元カノになんか言われて自覚したパターン。 実際、翔太はずっと可愛いままだと思うし格好いいも可愛いもいけちゃうタイプで、実年齢聞いたらマジ！？ってなる感じの大人になってほしい。

この話のあと冬馬はしれっと彼氏面しだすんだろうな…もう遠慮しなくていっかって感じで。翔太はほんとにやりとり忘れちゃってるかもしれない。でもでれでれの写真が残っちゃってるから逃げ場ないね…。

【お知らせ】 offページより個人誌のダウンロードが可能になりました！ 本文のみ＆pdf形式です。一応、本を購入して頂いた方向けの機能になります。スマホやPCで読みたいときはどうぞご活用ください！ パスワードについてのあれこれはinfoページに記載しています。めんどっちいですがよろしくお願いします。 『幸福を掬え！』はパスワードついてないので、どんなもんかお試ししてみたい方はダウンロードリンクを押してみてくださいね。

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大人には程遠い

冬→←翔／翔太(17)の財布の中にコ●ドームが入っててパニク��冬馬(20)

　マジか、って思った。なんでだよとも思って『それ』から目が離せなくなる。例えば『それ』が北斗の私物だったなら、ああ『それ』ってそういう感じなのか案外普通だな――。そう、俺は何の感慨もなく思えたのかもしれない。 　両手で開いた財布の中で見つけた『それ』は、束になりかけたレシートの間に挟まっていた四角形の『それ』は、ここが私の居場所ですと主張して鎮座する『それ』はどこからどう見てもコンドームが入った包装紙だった。 　まさかだろ。こんなところで実物を拝む羽目になるだなんて誰が思う。青天の霹靂。つーかコンドームってマジで財布に入れるもんなのか。じゃなくて。

「どうしたの冬馬君？」

　すっとぼけた台詞を俺の背後で吐く男にくらくらと目眩がした。振り向いた先で俺が買ってきた市販のソフトクリームを舐めるそいつは明らかに挙動不審気味な俺に向かって珍獣を目撃したような視線を送っている。居たたまれない。動揺を必死に押し殺しながらコンドームをつまみ、恐る恐る持ち上げた。 「いや、だっておまえこれ……」 　本当なら、俺はここから百円玉を抜き取るはずだったんだ。何が悲しくて五百円玉大のコンドームとにらめっこした挙げ句手に取らなきゃならない。 　俺の指先を見て、当事者である翔太は「ああね」と相づちを打った。折りたたまれて入っていたコンドームはラムネ菓子みたいな包装になっていて、ぺろんと重力に逆らうことなく落ちていく。個包装は二つ連なっていた。 「見ての通りだけど」 「っなん――だから、なんでこんなもんが入ってんだ！」 「いつどこで必要になるかわかんないじゃん。マナーってやつだよ」 「……使うって、」 　翔太の言う『使う』が水風船にして遊ぶとかそういう意味じゃないことくらいさすがの俺でも察しがつく。女とアレするために使うんだろ。翔太に彼女ができたなんて話は一度も聞いたことがない。でも、こいつも北斗と変わりなくモテるらしいから、まあ、もしもってときが予想外に来るときだってあるのかもしれない。いや、もしもってなんだよ。 　俺より三つも年下のやつがそんなことを考えているだなんて知りたくなかった。おまえは男としての自意識が低いって突きつけられているみたいだ。当然ながら俺はまだ童貞で、もちろん捨てる予定もない。翔太みたいにもしもが起こるとも思わない。だからコンドームを準備しておくだなんて発想もなかった。クソ、言ってて虚しくなってきたな。つまり俺は、興味がねえとは言わないが、興味本位でそんなことしたくねえってだけなんだ。わかるだろ。好きなやつとしたいって思って何が悪い。 　だからか、翔太と見ず知らずの女のそういうシーンをつい想像してしまい吐き気がした。最悪だった。翔太の分��一緒に買った俺のアイスはコンビニ袋に入ったまま、テーブルの上で溶けかけているんだろう。参った。もう食える気がしない。 「貸して」 　あっという間にソフトクリームを食べ終わった翔太がソファから立ち上がり、近づいてくる。俺の手からコンドームを奪った翔太は三つ繋がったコンドームの端と端を両手で持ち、子どもっぽく目を細めた。 「……これ、買ったのはいいんだけど使い方とかまだちょっとよくわかんなくてっさぁ……冬馬君のほうが僕より大人なんだから色々知ってるでしょ？　ねえ、教えてよ」 　ふんふんと鼻歌交じりに一つをちぎり、遠慮なく包装紙を破った翔太が中から生身のコンドームを取り出す。「うわ、べたべたする」なんて。そんな、初体験じゃなきゃ出てこないような台詞を聞いて心底安堵した。 　俺はコンドームを指先で弄ぶ翔太の手首を掴むと『頼りになる冬馬君』の顔を作った。乾いた喉から出た声はほんの少しだけ上擦っていた。 「っあ、当たり前だろそんな、楽勝だっての……」 　知らねえよ他を当たれ。 　そう答えればよかったのに、無理だなんて言いたくない気持ちのほうが勝った。童貞だとも思われたくなかった。俺のほうが大人なんだと証明してやりたくて、正気に戻ったときには後の祭りだった。 　どうする。どうすればいい。とりあえずあれだ、キスでもすればいいのか？

−−−−−−−−−−−−−−− 冬馬は翔太のことが好きで翔太も何となく察してます。翔太は冬馬と進展したくてゴムを忍ばせた確信犯です。もしもは冬馬とのもしも。

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あるいは、天ヶ瀬冬馬の献身

あけましておめでとうございます。今年も冬翔をよろしくお願いします～！ということで2021年最初の冬翔アップしました！ 新春冬翔お題会なるハッピーな催しに参加させていただいて、そこで頂いたお題で書きました。ツイッターで冬翔をパブサしてもらったら最高の冬翔が見れるのでぜひ！！！

実は昨年の暮れくらいから小説の練習をしたほうがいいんじゃないかと思っていて、ちょっと挑戦してみました。自分の萌えとか得意なシチュエーションは矯正無理だし、そこはもう個性として伸ばしていくしかないところなので、じゃあ技術力を上げるしかないよね…と。もっとポップでリズミカルな文章書きてえ～！な気持ちがめちゃくちゃあります。

こう…ボーイズラブの王道！みたいな話も書いてみたいのに…性癖が許してくれない…。 冬翔は、翔太が冬馬ラブで小悪魔で可愛いのは自明なので、御手洗翔太が惚れた���ヶ瀬冬馬という男がどれだけ格好いいかっていうのに比重を置きたいです。基本の話。内面の可愛いさは翔太より冬馬のほうがあるかなって思うんですけど、やっぱり攻めなので<<攻め力>>が強い冬馬が見たい！！！可愛くて格好良くて攻めな冬馬をよろしくお願いします(？)

あとあと14日からの翔太上位予告あれマジで気が狂いませんでした？？？ DOSも悪魔役が内定してるのに…意味わからん…あらすじが長すぎる…あそこに書いてあること狂った頭じゃ何一つ理解できなかった。Jupiterが悪魔陣営なのはわかった。 翔太が冬馬と北斗を顎で使ったり椅子にしたり足の甲でほっぺた撫でたりしちゃうの……？？？最高では……？？？もうメッチャメッチャ楽しみ！！！

以下、『あるいは、天ヶ瀬冬馬の献身』のあとがき的なやつ書いてます。 書いてあることちょっとエッチだしネタバレなので先にお話を読んでから見てね。

頂いたお題は『えっちの時にめちゃくちゃ噛んでくる冬馬くん(流血も可)と噛んでもらわないとイけない翔太くん』でした！ エッチのときに噛んでくる冬馬の概念ちょ～～～わかる！！！好きな人を噛むって行為は可愛くて可愛くてたまらん！好き！食べたい！みたいな気持ちが根本にあるみたいですね。冬馬も翔太が食べたいくらい好きだから噛むことくらいあるでしょ～～！

そして今回は『信頼できない語り手な翔太』を目指してました。そういう小説の手法です。 あの話の冬馬は至って正常で、どちらかと言えばおかしかったのは翔太のほうです。前半の、翔太の目から見た怖い冬馬も、翔太がそう思い込んでいたから見てしまった冬馬です。翔太は「こんな酷いことをしてくる冬馬君は冬馬君じゃない！」みたいな精神状態なので、幻覚幻聴みたいなものを見て聴いていた感じです。脳が勝手にそう認識してしまった的な。ホラーサスペンスっぽい雰囲気が出ればな～と思って書いていたシーンです。 ぶっちゃけ『青野くんに触りたいから死にたい』の7巻に収録されている33話と34話のエピソードにかなり影響を受けてます。青野くん、ラブホラーだし洒落怖好きな人は絶対好きなやつなので読んでみてね～(ダイマ)

冬馬は多分翔太を噛まなくても平気だし、テンションが上がったときに思わずガッ！っといっちゃうのがどんどん癖になっちゃったのかな…って感じなんですけど、痛がられるのとかは趣味じゃないと思います。痛がられたらやめるはず。でも翔太がイけないの可哀想だからいっぱい噛んじゃうんだよね…。 いや、噛まれると痛いのに噛んでもらわなきゃだめな翔太のほうが可哀想なんですけど。あれは噛まれたタイミングでイッちゃうのを身体が先に覚えちゃったんでしょうね。夏とかどうするんだろうね……。 タイトルもそういう意味でつけました。前半シーンとのギャップも狙えそうだな～と思って。

あと噛みながらのセックスってどんなだ！？って混乱しながら書いてました。手とか腰とかもう動きがめちゃくちゃな気がする。やっぱり動きながらだとバックが一番噛みやすいのかな…。

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さよならなんて言えない

冬翔／既婚で子持ちな冬馬と翔太の爛れた関係

　当時関係を持っていた女に子どもが出来たと言われて、産みたいとも言われて、それならばと責任を取るような形で婚姻届にサインをした。自暴自棄だった。何もかもがどうでもよくて、自分の人生にすら興味がなくて、流されるまま生きていた。 「ねえパパ、翔太くんって好きなひといるのかなぁ？」 　そんな事情も知らずに産まれてきた娘が俺のジーンズを掴んで突拍子もない言葉を口にしたのは、さっきまで家に呼んでいた北斗と翔太の背を二人で見送った直後のことだった。 　まだ五年も生きていない生き物が何を考えているのか俺には想像もつかない。その場にしゃがみ込んで目を合わせてから「どうした？」と、問いかければ、娘はきょろきょろと周りに目配せして俺に耳打ちしてきた。 「……あのね、翔太くんのお嫁さんになりたいの」 　そのまま、きゃー！　と、照れ隠しなのか俺の首にしがみついて離れなくなった身体を抱き上げる。日に日に大きくなるこれが自分の子どもだなんて実感はこれっぽっちもなかったが、今この瞬間、初めてこいつは確かに俺の血を引いてるんだなと思えた。家に来るたびにプレゼントを用意して「お姫様」なんてキザに呼びかける北斗じゃなく、にこにこと余所行きの笑みを絶やさない翔太を選ぶ辺りが本当に。 「どうして翔太のお嫁さんになりたいんだ？」 「だって、翔太くんがパパの次に優しくてかっこいいから。ほんとはパパのお嫁さんがいいけど、ママがだめって」 　こりゃあ北斗が聞いたら泣くな。 「うん、うん、そうだな……おまえが翔太を口説き落とせたら、パパは喜んであいつのことを忘れられるよ」 　だからさっさと諦めさせてくれ。希望を捨てられない俺の心を完膚なきまでに打ち砕いてくれ。祈りにも似た気持ちを抱きながら、娘が語る無垢な「翔太くんはね、」に俺は相づちを返した。

　翔太に触れるときは決まって気分がいい。バーや翔太の部屋で軽くアルコールを摂取して、頭も身体も使い物にならなくなる手前であいつのうなじに触れる。それが俺たちの合図だった。 　誘われた翔太は仕方なさそうに俺を受け入れる。しょうがないなあ冬馬くんは。そう、嬉しそうにとろけた瞳を細めて、抵抗はしない。酔っぱらい同士の行き過ぎたスキンシップ。だから、朝になれば覚えていないとお互い頷き合ってそっけなく別れてしまえる。足りない頭で必死に考えた逃げ道を、一度だけしか使えないはずの言い訳を、俺たちは何度も何度も繰り返している。 「週一ペースで朝帰りしちゃってさあ、本当に何も言われないの？」 「ああ」 「えー？　つまんなーい」 「つまらないってなんだよ」 「だってエッチしてる最中に奥さんが乱入してきてー……ってやつ、ちょっと憧れない？　冬馬君がどんな反応するのか興味あるし。もしもバレちゃったら炎上じゃ済まないよね、僕たち」 「おまえはときどき怖いことを言うな」 　ふー……と肺に入れた煙を吐いて、吸いかけの煙草を灰皿で押し潰す。冗談だよ。寂しそうに囁く翔太から俺と同じ銘柄の煙草を奪い取ってキスをした。うつ伏せの体勢で頬杖をついていた俺と翔太は、二人のちょうど真ん中に置いていた灰皿をベッドサイドに戻すと、苦い舌を絡ませながら再びベッドへと体重を預けた。 　素肌はべたべたに汗ばんでいるのに、触れば触るほど気持ちがいい。五感すべてで翔太を味わいたくて、舌や指先を這わせれば「くすぐったい」と笑い声が漏れた。図体がでかくなっても子どもみたいな態度を取る翔太が、俺だけしか知らない顔を持っている翔太が好きだ。 　酔いがすっかり醒めた頭で思う。別に、家族なんていらなかった。好きなやつに好きだと言いながらキスをして、触って、セックスする。奇しくも叶っているこの日常こそ俺が求めていたものだったんだと。

　＊＊＊

　冬馬君は頭の良い人と結婚したと思う。あの人は初めから何もかも知っていて冬馬君に近づいて、望み通りのものを手に入れた。だから、冬馬君が朝帰りする理由も僕に抱いている気持ちもわかっていて、それでも冬馬君を手放そうとしない。 『あなたはあの人に家族を作ってあげられないじゃないですか』 　女性らしい発言だった。好きなひとの子どもを孕んだ彼女は目に見えて嬉しそうで、僕に対しても強気で、舞い上がっていた。冬馬君があの人相手にそういうものを望んでいるとは思えなかったけど、僕が冬馬君との間に何も望めないのは事実で、言い返す言葉を僕は何一つ持っていなかった。 「んー……おはよ、冬馬くん」 「おう」 「起きるまで待っててくれたの？　気にしないで帰ってよかったのに」 「おまえ一人だと飯食わねえだろ。台所借りるぞ」 「はぁーい」 　冬馬君と過ごすたび、秘密の夜を明かすたび、一緒に居る時間がどんどん増えていく。覚えてないなんて言い訳もいつの間にか口にしなくなっていて、冬馬君は僕の世話を焼いて甘やかしてくれる。まるであの頃に戻ったみたいに。 　愛されなくてもいい、家族という形であることが重要なんだってあの人は言ってた。なら僕は？　冬馬君とは家族になれないけど、こんなに愛されてるんだもん。立場が違うだけだって思っちゃうよ。 　いい気分のままくしゃくしゃの��着を身に着けていると、灰皿の横に置いていた冬馬君のスマートフォンが震えて液晶が光った。可愛らしい女の子の待ち受けの上にあの人の名前が浮かんで、水を差されたみたいにすうっと心が冷めていく。冬馬君に愛されない女の人と、冬馬君に愛される女の子。魔法が解ける瞬間にはいつだってこの二人が居た。 「……ほんっと、悪いパパだよねえ」 　そう、意地悪くぼやくことしかできない。僕だけが悪者だったらよかったのに。 　突き放すのは簡単だけど、それをすると冬馬君は壊れちゃうからね。僕は冬馬君が望むならなんでも叶えてあげるんだ。

−−−−−−−−−−−−−−− 不倫関係で泥沼な冬翔もありだな…って思って書き始めたんですが爛れてるだけの頭ハッピー冬翔になりました。 2020年書き納めです。2021年もどうぞよろしくお願いします。

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『羽化する肉体 / 二つ目の怪物』を9月終わりに更新していました。 お題箱で頂いた『ヴァンパイアヶ瀬と翔太の話』です。ヴァンパイアな冬馬と翔太の冬翔二本立て。パラレルのほう注意書きが必須なくらい好き勝手にやりましたが楽しかったですありがとうございました。目指してたのは19世紀のイギリスっぽい雰囲気。親子なヴァンくんホレイクもマフィアでディーラーな翔太も楽しかった～！ お題箱へのリンクは1年経ったので外しました。構ってもらってありがとうございました。

それから既刊『ミッドナイト・エヴォリューション』に収録している『メイドインヘブンⅡ』をWEB再録しました。 こちらは元々ツイッターでフォロワー限定に公開していたお話で、本にするときに加筆修正してます。メイドインヘブンの中でⅡだけ欠けてるのもなんだかな～と思って、このお話を抜粋して再録しました。また書くかもしれないし…。 このシリーズの冬馬イメプレ大好きなのでたぶんすっごいノリノリで御主人様やってるはず。

あとあと下記事に名刺SSで作った小話を3つ載せてます。

①二十歳超えてる冬馬のたたない問題 性欲が強い翔太とかママ味がある翔太がブームだったんですよねこのとき。いやこれ私の中じゃほぼ通年でブームなんですが。よく寝てよく食べてよくエッチする翔太とか、御手洗翔太くんによしよしされてる冬馬はいると思うよ…。性欲云々は年��差3つが将来的にどう響くかわかんないけど冬馬のほうが先に落ち着きそうだな…とか考えたりするので(余計なお世話) 二十代のうちはまだ大丈夫だよね？最後ヘアバンドで前髪掻き上げる翔太くんがお気に入り。

②バウムクーヘンエンドを受け入れる気満々な北斗 冬馬のことが好きな北斗と翔太の秘密の話。三人で恋人になれる未来があると思ってる翔太と、冬馬と翔太が好きだけどこの想いは叶わないんだろうって思ってる北斗。それでも翔太と二人で付き合うっていう選択はしないんだろうな。

③ねっ、ちゅうしよう タイトルでふざけるのやめよう？？？ロッカーに閉じ込められる冬翔です。ロッカーに閉じ込められるというシチュエーションに一時期囚われていて、でもこれは絶対にイラストで見たほうが萌えるやつだな～！って思って、結局書いたやつです。ロッカーには夢がある。 冬馬の学校に忍び込んだ翔太とか、なんやかんやあって二人閉じ込められたりしないかな。両片思いとかだったら最高！密着してドキドキしっぱなしでしょ～。

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ねっ、ちゅうしよう

冬翔／キスしないと出られないロッカーに閉じ込められた二人

「……おい翔太、寝るなよ。大丈夫か？」 「んん、平気……暑くて、ちょっとふらっとしただけ、」 「やべえやつじゃねーか」 「ね、いざとなったらこのドアぶち破ってよ」 　冗談なのか本気なのか。目を閉じたままの翔太がくすくすと力なく笑う。その背後には鍵のかかった扉があった。 　ホラー映画の撮影に臨んでいたはずの冬馬と翔太が向き合ったままの体勢から動けなくなり小一時間は経つ。滲む汗がシャツやスラックスに吸い込まれていく感覚にうんざりしながら、冬馬は目線の高さにある通気口から外を眺めた。 　わかったのはここが洋館の二階以上にあるどこかの部屋で、窓際に居るらしいということくらいだ。容赦なく照りつける太陽と爽やかな緑あふれる雑木林が見える。たまに蝉の鳴く声が聞こえてくる程度で、辺りはしんと静まり返り、人の気配がなかった。他の役者も撮影隊も、北斗だってどこに居るのかわからない。 　四角形の箱にほんの少しの鉄臭さ。おそらくここはロッカーの中だ。どういうわけだか冬馬と翔太は揃ってロッカーに閉じ込められている。いくら揺すっても開かない扉。叫んでも届かない声。酸素も薄く、精神的に追い詰められている自覚があるが、それ以上に熱の籠もった密室が体力を奪っていく。立ちっぱなしの格好も足が痛くて疲れるだけだ。 「……冬馬君はさ��どうして僕のこと受け入れてくれたの？」 　間の会話を二つも三つも飛ばしたような、そんな突飛な台詞に冬馬の反応は一瞬だけ遅れた。暑いから離れていようと言ったのは翔太のほうなのに、その身体が冬馬にもたれかかってくる。柔らかな頬を冬馬の胸に預けた翔太は小さな声で語りかけると、冬馬の顔を覗き込むように見上げて「教えて」と続けた。 　孤島に来る前の話だ。冬馬は翔太に好きだと告白されて頷いていた。 「ど、どうしてって、そりゃおまえ……」 「断るほうが面倒くさいとか思った？」 「……んなわけねえだろ」 「……そっかぁ」 　嬉しい、と口にしながら笑う翔太の吐息が首元にかかって冬馬は逃げるように後ずさった。背中はすぐ鉄板に当たり、ガタンと音が立つ。 　ただでさえ狭い空間に二人きりで居て、互いの呼吸すら聞こえる静寂の中で、これが聞こえないとは言わせない。たとえ聞こえていなくても、密着すれば嫌でも伝わるはずだ。ドクンドクンと全身を震わせるほどうるさい心臓の鼓動が。 「……翔太、」 「冬馬くん……」 　通気口から差し込む日差しのおかげで小さな埃が舞っているのがよく見える。どこか遠くでジジジジジと鳴き始めた蝉の羽音が聞こえる。冬馬と翔太は薄暗い視界の中で、互いの瞳だけを見つめ合いながらじりじりと距離を詰めていった。 　その直前にゆっくりと瞼を落とす。 　唇は、乾いていた。

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バウムクーヘンエンドを受け入れる気満々な北斗

冬馬に矢印飛ばしてる北斗と翔太の軽い失恋話

　冬馬君、好きな人ができたんだって。 『火のない所に煙は立たぬ』なーんて昔の人は言ったらしいけど本当にその通り。でも待って。そんな噂があるんだよって感じに言っちゃったけどこれは間違い。ちゃあんと冬馬君本人から自己申告があったんだ。だから訂正しておくね。 　――冬馬君に好きな人ができた。 「冬馬君って人のこと好きになったりするんだ」 　つい口が滑った僕の台詞を聞いて北斗君が笑う。 「あはは。翔太は冬馬をなんだと思ってるの？」 　冬馬だって人の一人や二人くらい好きになるでしょ。 　そんな含みを持った言い方に「そうだね」って頷いて、僕は北斗君が用意してくれた甘くないココアを啜った。 　……でも、でもね北斗君。僕は、冬馬君って誰のことも好きにならないんだと思ってたよ。好きな人なんてこの先一生作らないんだと思ってた。 『おまえらに隠しごとなんてしたくなかったんだよ』 　ほんの少し前まで冬馬君が座ってた椅子を眺める。 　今日はめずらしく北斗君の家で反省会をして、冬馬君が作ってくれた肉じゃがをおかずに三人揃って晩ご飯を食べた。北斗君が「明日も作りに来てよ」なんて茶化して、冬馬君が「自分で作れ」って突き放して、それから。 　お茶碗の上にお箸を置いた冬馬君がぽつぽつと話しはじめる。悪いことをしたみたいな顔。言葉が出てこないのか困ってる顔。北斗君がつついたら慌てちゃって、ほっぺたがじんわりと赤くなっていく。 　二人の声はどこか遠くて何を話してるのかわからなかった。僕は冬馬君の横顔を見つめながら、どもったり赤くなったり怒ったり。くるくる変わる顔がかわいいなあなんて、そんなことばっかり思ってた。 　隠しごとなんてしたくなかった。冬馬君はそう言ってくれたけど、僕と北斗君は冬馬君には絶対に言えない秘密を共有してる。二人で冬馬君が好きだって気持ちを大事に大事に育ててる。 「でもさ、まだ片想いなのに話してくれるなんて冬馬らしいよね」 　自分用のマグカップを持って僕の向かいに座った北斗君が楽しそうに目を細める。 　隠しごとなんてしたくなかった。冬馬君がそう考えてくれてたことが嬉しくて。でも、僕でも北斗君でもない人を好きになっちゃった冬馬君にはむかむかして。 　冬馬君、誰かを好きになれるなら僕と北斗君のことを好きになってくれたらよかったのに。そうしたら、僕はもっと嬉しい気持ちになれてたよ。 「……冬馬君、告白とかしちゃうのかなあ」 「そのまま恋が成就して、上手くいって、あっという間に結婚しちゃったりして」 「北斗君のいじわる」 　他人事みたいにあっさりした態度で語る北斗君を咎めたくて「嫌じゃないの？」って訊いてみた。「嫌じゃないって言ったら嘘になるけど、」マグカップのふちを指先でなぞりながら北斗君は続ける。 「……俺は、冬馬のバウムクーヘンなら喜んで食べるって決めてるだけだよ。もちろん翔太の分もね」 　バウムクーヘン。なんでバウムクーヘン？ 　意味がわからないけど、寂しそうに笑う北斗君に僕は何も言えなかった。泣いてるみたいにも見えて、冬馬君が離れて行っちゃっても僕だけは北斗君のそばに居てあげようと思った。

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二十歳超えてる冬馬のたたない問題

冬翔の二人に言ってほしい台詞で作った小話 ※ちょっとだけエッチ

　まるで全力疾走したあとのようにぜえぜえと荒々しい呼吸が重なり合う。自分のことを汗っかきだと感じたことは一度もないが、今は身体中が汗まみれで気持ち悪かった。上に乗っている翔太のほうが運動量があるはずなのにどこか涼しげで、なんだか負けてしまったような気分になり自然と眉間にしわが寄る。 「……翔太。おら、抜け。風呂行くぞ」 　一刻も早く、頭のてっぺんから冷水を浴びたかった。風呂上がりにアイスなんかを食べるのも悪くない。うんそうだ、そうしよう。自分の身体���跨いでいる太ももをぺちぺちと叩いて促してやる。だが、翔太の首が縦に振られることはなかった。 「やだ。足りない。ねえ、もーいっかいしよ」 　マジか。性欲強すぎだろこいつ。冬馬の口端がひくりと釣り上がる。 　甘美な誘いだが、翔太の「もう一回しよう」はすでに三回も聞いている。今も、なんとかギリギリの状���で四回目が終わったばかりだった。自分だって出すものはないだろうに、一体何が足りないの冬馬にはわからない。これがマンネリというやつなのだろうか。嫌な単語が頭をよぎる。 　そんな冬馬の心中をよそに翔太はベッドの上に落ちたヘアバンドを拾い、汗が滴る前髪を掻き上げながら小悪魔らしく目を細めた。 「……もしかして冬馬くん、勃たないの？」 　カッと熱くなった衝動で翔太の腕を引き、諸々の体液を吸い込んだベッドへと押し倒す。形勢逆転。見降ろした先でにんまりと微笑む翔太を見て自分ははめられたのだと気づいた。 「泣かす！　ぜってえ泣かす！」 　がんばれがんばれ、なんて。雑な応援をはじめた翔太の口を塞いだのはすぐのことだった。

＊＊＊『性欲強すぎだろこいつ』＊＊＊

　ふらふらの冬馬が帰ってきたのは零時を超えた頃だった。玄関口に座り込み、靴すらも自力で脱げない冬馬はステージの上に立っている姿とはあまりにも結びつかない。翔太は大きなため息を吐きながら冬馬へと近づいた。 「しょーた、」 「はーい僕だよ。冬馬君、お酒強くないんだからあんまり飲んじゃだめって言ったでしょ？」 「ん……あい」 　あいって言った！　冬馬君があいって言った！ 　アルコールで顔を真っ赤に染め上げて、焦点も合っていない目は潤んでいて、ぽやぽやとしている冬馬は熱を出している子どもみたいだ。その姿は十二分に可愛いけれども恋人の身としては心配になる。 　やれやれと、翔太は冬馬が履いている限定もののスニーカーを脱がせはじめた。けれど片方の靴を抜いたところで伸びてきた両手に身体を拘束されてしまう。 「うー…しょうたぁ、なんでそんな、かわいい。かわいいなぁしょうたは、いれたい」 「……酔っ払いの冬馬君って、なんていうか情熱的だよね」 　痛いくらいに抱き締められて、顔中にキスの嵐を浴びせられて、無反応の下半身をこすりつけられる。 　自分の身体のことがわかっていないのか「たたない……」なんてことを呟いている冬馬に翔太は笑った。なんで、と、ぐすぐす鼻を鳴らしながら助けを乞うように見つめてくる目はやはり潤んでいる。 　よしよしと頭を撫でながら「今日はもう寝ちゃおっか」と言い聞かせるように囁やいてやれば、冬馬は「しょうたとねる」と返事をしてくれた。子どもだ。いや、子どもと言うよりはむしろ。 「冬馬くん赤ちゃんみたい」 　すでに夢の世界へと旅立ちかけている冬馬に掛けた言葉は翔太にしか聞こえなかった。

＊＊＊『冬馬くん赤ちゃんみたい』＊＊＊

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textにひとつ追加しました。 6/7～13開催のエアブー期間に1日1話を書いて、最終的にひとつの話になるような試みをツイッターでやってたものです。 見切り発車のわりには上手くまとまったと思ってます。毎日展開を考えるのと書き上げるの、楽しさもしんどさも半々でした。 書いてるうちに冬馬を救えるのは翔太だけでは？？？という強気な気持ちになったりしてました。愛で冬馬のすべてを包み込む翔太が好きなんだなあ…。 家庭環境間逆な二人が一緒に居て引け目を感じたりするの当たり前じゃない？みたいなことも思ったり。冬馬は翔太に対して色々な想いを持ってそう。 書いてるときに聴いてた曲はOfficial髭●dismの『コーヒーとシロップ』『Stand By You』『SWEET TWEET』でした。

また、9/27開催のPassion! VIRTU@L STAGE!に申し込んでます。 アイドルの冬馬があることをきっかけに吸血体質？になっていく話と、冬馬が生まれたときからヴァンパイアな世界観も完全にパラレルな話の二本立て冬翔本を作りたいなと思ってます。 パラレルのほうはホレイクとかディーラーやってる翔太とかも出したいです。ヴァンヶ瀬はもちろん二人のエムステ衣装大好きなので…。 こちらはお題箱で頂いたものなのでWEBでも公開予定です。 URL:https://pictsquare.net/eoe1q663l4vi9uz5n0o5rynu412sjcjo

BOOTHに置いている頒布物についてもお知らせです。 BOOTHの手数料変更に伴い、8月26日からイベント価格+10%に値上げする予定です。 配送方法も匿名配送から自家通販に切り替えようと思っていますのでご了承ください。おそらくクリックポストの利用になると思います。 URL:https://pepee.booth.pm/

今やってる翔太上位の『SHAVED ICE LIVE☆』があまりにも冬翔ラブメモリーイベントでひっくり返るかと思った…。 冬馬に写真を撮ってもらう翔太…可愛く撮ってねって催促する翔太…冬馬は写真撮るの別に得意でもなんでもないのに…。 翔太が冬馬に甘えに行くのも、冬馬が翔太を甘やかすのも見ていて微笑ましいです。14歳が17歳におんぶして～って要求するの可愛すぎません？どうなってるんだ？？？

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メイドインヘブンの話とか

お題箱で『メイドインヘブンシリーズがまた読みたい』と頂いたので続きを書きました。 『メイドインヘブンⅣ』です。うっかり注意書きしそびれてましたが受けの女装と乳首をくりくりされる攻めがいます。 注意書き…色んな要素を盛り込んでしまいもう何がだめで何がいいのかわからない…不親切ですみません…カップリング表記(挿入)詐欺だけはしないので冬馬が喘いでても翔太が攻めてても見捨てないでください…。 次があるならメイド服を着るのは冬馬のほうだと思います。

同時に2019年10月のイベントで無配するはずだった『メイドインヘブンⅢ』も再録してます。おかしな配布方式にお付き合いいただいてありがとうございました。未読の方はこちらもどうぞ。

あとあとお題で頂いたお話はちょっとページのデザインも他と違って可愛くしてるのでそこも見ていただければ嬉しいです。サイト全盛期時代の腐女子は令和になってもサイトいじりをめちゃくちゃ楽しんでる。

メイドインヘブン、久しぶりに読み返したらこれ書いたのって2018年のメイドの日で、2年前なの！？って時の流れの早さにびびったりしましたが途中本出したりしたしそうだよねって感じで。最初はエッチな文章の練習にって思って書き始めたやつだったんですよね。あと冬馬にっていうか攻めの女装エッチが見たかった。冬馬は公式でメイド服着てるし(着てない) メイド服がメインの話はタイトル同じでナンバリング振ってるんですが内容は既刊の『ミッドナイト・エヴォリューション』ともがっつり繋がってるのでこちらもよろしくお願いします！サンプルだけでも！概要だけでも！

ざっくり時系列はこれです。

・メイドインヘブン ・メイドインヘブンⅡ ・アクト・オブ・ロマンス ・メイドインヘブンⅢ ・ホテル "クローズド・ミルキーウェイ" ・パーフェクトライフ ・メイドインヘブンⅣ

今回書いた『メイドインヘブンⅣ』はとにかくイチャイチャラブラブバカップルにしたかったので『パーフェクトライフ』を超えたあとのお話になりました。矛盾点もろもろあると思いますが軽い気持ちで読んでください。

#2分で分かるうちCP　※テンプレお借りしました。

こうしてみると噛み合ってなさそうで噛み合っててやっぱりお似合いな二人なんだな。冬馬と翔太の性欲はたぶんあまり変わらなくて。翔太のほうがオープンだから冬馬はやれやれしょうがねえ付き合ってやるかって印象なんだけど、冬馬は冬馬でめっちゃエッチな妄想してるむっつりくんなので二人は相性カンペキなんです(？)

はあ～～～自カプがキャバ嬢ホストだった頃のツーショット最高～～～ 女装もいいけどかっちりスーツをキメた男を押し倒してめちゃくちゃにするのも背徳感があっていいよね。

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冬翔真ん中バースデー

冬翔っていいな。

『アイドルマスター SideM　Because of You!!!!! ～年に一度の315Day！パッション満開生配信！～　第１部』の釣り吉冬馬パート聞きましたか？？？ 「翔太のやつ腹壊しても知らねえぞ…」とか「翔太くらいの重さだなあ」ってさあ～～～～！体重計を見て(重さを感じて？)他人を連想するなんてことある？これはもう完全に付き合ってるね、知ってたけど。 この日から公式の冬馬の翔太世話焼き彼氏ムーブが止まらなくなってて変な汗が出てます。 まじで冬翔推されてんじゃん？一足先にTOSHO2020開幕しちゃったな。2021年も続いていいからね。

3月27日は冬馬と翔太の真ん中バースデーということでお話をひとつ書きました。23歳の冬馬が20歳の翔太に指輪渡してプロポーズしてバカンスしてる話です。 お題箱で頂いた冬翔を書いてるときに(まだ書き途中です；)ハッピー振り切れた冬翔はしれっと海外で結婚しそうだなあと思ったので妄想を膨らませました。もちろん婚姻届を提出するという意味での結婚です。お互い家族にも内緒でこっそりとね。北斗とプロデューサーには教えてあげてほしい。 冬馬は普通にサラリーマンになって結婚して…みたいな将来を思い描いていた子なので、相手が男性でも結婚という選択をひとつのけじめとしてしそうだなと思ったりしました。翔太はそこまで考えることができなさそう。一緒に居れたら満足みたいな。 冬馬が指輪を欲しがった理由は①自分が翔太のものだと目に見える証明にするため②翔太に変な虫が寄ってこないように牽制するためです。プロポーズするつもりはなかったけど翔太が気にしてたからしちゃったね。今ならいける！と思ったんでしょう。タイミングって大事。

今回はバカンスしてるイメージにしたかったので背景にオレンジ～ピンクのグラデかけてみました。読みにくかったらごめんなさい。

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冬翔／さよなら琴梨ちゃん

解説っぽいものと解釈的なあれこれ

『さよなら琴梨ちゃん』の解説っぽいもの

この話を書いたのは2018年の10月～11月頃なんですが、私の中にある冬馬と翔太の基礎というのが『翔太は冬馬のことが好き(恋愛感情かどうかは本人にもわからない)』『冬馬は誰かを自ら好きになることはないけれど、好きだと言われたらその人のことを好きになる』だったので、どうしてもそれを形にしたくて書きました。 自分的にはかなり気に入ってる話です。でも一年ぶりに読み返したら気に入らない表現とかわかりにくい描写が割とあったのでちょこちょこ修正してます。おまけの翔太視点小話もどうぞ。

冬馬視点の話は滅多に書かないんですが、今回は冬馬の翔太への感情をがっつり書きたかったので冬馬視点にしています。 翔太に「好きだよ」「付き合って」と言われても、冬馬はきっと一番にJupiterのことを考えてしまうと思うんです。ここで翔太を振ってしまったら自分たちの関係は一体どうなってしまうのだろうと。変にギクシャクしていつも通りのパフォーマンスができなくなったら？翔太との関係に亀裂が入ることによって起こる弊害は冬馬の本位ではないと思うんです。 冬馬にとって一番大事なのは自分の気持ちではなくJupiterが、自分たち三人がトップアイドルを目指せる環境が整っていることだと思うので。最悪の事態を想定して、そうなるくらいなら翔太の気持ちを受け入れよう���突き放すほどの嫌悪感もないし何も変わらないだろう、まあなんとかなる、翔太のことを好きになれるよう努力する、となったのがこの話の冬馬です。最低ですね。でも、もっと最低なのは翔太がそんな冬馬の思いを知っているところなんですね。

翔太は翔太で、冬馬に振られないことがわかっていて告白していると思うんです。無碍に突き放されるほど冬馬からの好感度は低くないし、冬馬は優しいし、Jupiterのことを一番に考えるなら冬馬くんは僕を受け入れてくれるはず、なんてことを考えているだろうと。勝ちが決まってる勝負って好き。利口で強かで悲しい恋のはじまりです。 そもそも翔太は冬馬のことが『好き』だけど、それが恋愛感情なのか親愛の情なのか自分でもわかっていないのかなと思います。ただただ冬馬のことが好きなだけで、冬馬のことを独り占めしたくて。翔太はどんな形であれ天ヶ瀬冬馬という男が欲しくてたまらないんです。他の誰にも冬馬を奪われたくなくて必死なんです。冬馬の一番になりたいんです。その気持ちだけは本当だから泣きながらの告白になってしまったし、冬馬が自分のことを好きじゃないのに想いを受け入れたことを良しとしたんです。 初めて冬馬に好きだと言われたときに「よかった」と言ったのは好きになってもらえてよかった、冬馬くんを僕のものにできてよかった、そういう安��の「よかった」です。

冬馬は誰かを好きになったらきっと死ぬまでその人のことだけを好きでいるんだろうなあと思います。恋人のことはうんと甘やかして大事にするし、おねだりされたら断れない男なんじゃないかなあと。始まりがどうであれ冬馬は翔太を受け入れてしまったので、しっかりと翔太のことを好きになっていきます。 いい感じに冬馬の熱も上がってきて二人だけの世界が出来上がった頃、事件は起こります。琴梨ちゃんの襲来です。この頃には冬馬は翔太のことが自分でもびっくりするくらい好きになっていて、独占欲も生まれているので琴梨ちゃんのことは完全に敵だと思っています。もらったCDの中に入っていたメモのことをずっと気にしていて、でもどうしたのか簡単に聞けなくて悶々とした日々を過ごしています。 この話の翔太はストレートに冬馬への愛情表現をしているんですが、冬馬はいまいち本気で受け止めていません。翔太から貰うたくさんの「好き」よりも「冬馬君が泣いちゃうようなことはしない」という一言のほうを信じていたりします。だから琴梨ちゃんとラブラブめいた写真に写ってる翔太を見て吐いちゃった感じです。

そのあとからの冬馬の自問自答シーンは絶対に入れたかったものです。結局、翔太にとっての幸せは何か？そばに居ても良いのか？という答えは出ないまま夢は終わるんですが、翔太への想いを自覚できたのでこれはこれで良かったですよね(何目線？) 冬馬は翔太に好きだと言われて、最初はそんな気持ちなかったのにどんどんはまっていって最終的に人生あげる宣言もするんですが、それはつまり翔太の人生も俺が貰うということで……これにて冬翔ハッピーエンドです！さよなら琴梨ちゃん！

吐いて泣いて子どもみたいに甘やかされる冬馬と、打算的な思惑を持ちつつ一貫して冬馬のことが好きな翔太が冬馬をお母さんみたいに甘やかす。そんなお話でした。

私は人を好きになるのに理由なんていらなくて、顔が好きとか声が好きとか、そんなところから始まってもいいんじゃないかって思ってます。恋ってそんなもんだよ。 これは自分が冬翔を書くときの話なんですけど…翔太が冬馬を好きな理由は公式を見ればわかるのでわざわざ書くことじゃないなと思っていて…でも冬馬はそうじゃないからその辺りの感情をどうしようかいつも迷います。冬馬が翔太の何を好きになるのかあんまり想像がつかない。公式の冬馬を見る限り翔太の世話を不必要なほど焼いてるから、一人っ子特有のお兄ちゃん的な、甘やかしたいみたいな気持ちが強いのかな？お兄ちゃんぶるの可愛い。

冬馬って恋愛脳における自分が理解できない感情(負)を溜め込みすぎて変なこじらせ方をしそう。翔太絶対モテるし将来いい男になるし彼氏としては心配だよね。 でも翔太はLOVEの気持ち(正)が揺るがないのでこじらせる冬馬のことをあまり理解できなさそう。ちぐはぐな二人も好きだ…。

余談①琴梨ちゃんのビジュアルはミリオンの箱崎星梨花ちゃんを想像したりしてました。衣装はグレイトフル・ブルーで。 余談②冬馬視点のほうは全体的にアニメC●NNADの智代編をイメージしてました。あるいは劇場版涼宮●ルヒの消失。 余談③おまけの翔太視点は「妬いてくれてるの？」を言わせたくて書きました。某曲の「僕と躓けばいい コイビト」「僕に崩れればいい 可愛い人」という歌詞は翔太っぽいなあと思ってます。 余談④オチの一文が『どうしようもない』とほぼ同j……

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じゅぴたの3P／もう少しだけアクアリウム

あとがきっぽいもの

もう1月も終わりますが2020年！あけましてございます今年もよろしくお願いします！

お題箱で頂いたリクエスト『じゅぴたの3P』を書きました。 遅くなってしまってすみません…！まだ頂いてるリクエストあるんですがこちらもおそらく亀更新になりますごめんなさい；；

今回は3pということで総リバ前提の三人にしてみました(大好き) この話の三人はたぶん付き合ったりとかしてなくて、コミュニケーションの延長でセックスしてるというか、性欲処理だと割り切ってなくて、お互いに対してそれなりの情があって、好きだって言い合うしキスもするんだけど自分たちの関係にはっきりと名前を付けてない感じです。 目指していたのは『Jupiterの三人が恋愛感情なしにセックスする日常』でした。

ジュピターの3pが好きだってことは言ってたんですけど実際に書いたのは初めてで、内容を考えてるときからめちゃめちゃ楽しくって、でも三人のベッドシーンを表現するのはだいぶ難しかったです。これは今どういう状況なの？誰がどういう体位なの？ってツッコミながら書いてました。 三人一緒に連結する体位もあーでもないこーでもないって考えた結果があれなんですが、ああいう体位は現実に可能なのかな？まあ翔太だし大丈夫でしょ…みたいな…身体柔らかいからね…。 普段書いてるのが冬翔なので、なんか冬翔を避けようとする気持ちが働いてしまって…(？)挿入は【冬北・北翔・翔冬】になりました。せっかくの3pだしどうせならみんな挿れられてほしいし挿れさせてあげたい！三人とも挿れるのも挿れられるのも好きだと思います。どっちも気持ちいいから。みんな攻めでみんな受け。この場合カップリングの表記は無意味な気がする。

あとやっぱり冬馬の喘ぎ声には濁点をつけたい…難しいんだけど冬馬は濁点ついてるほうがかわいいな…。