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【ハト新聞】
車に絶対敷かれないポジションを発見。

小谷ふみ☺︎
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【ハト新聞】
たまには焼きたて。
#くずばかりじゃね
☺︎小谷ふみ
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京都に荷物を送った日の夜は、
夜の東海道をひた走る、
黒い猫のトラックを、
心の奥で追いかける。
今ごろ静岡か、
富士山の向こうか、
名古屋はまだか。
黒猫はずんずん進む。
今日は満月。
鴨川に浮かぶ、
まんまるの月が待っている。
月面に着陸した探査機は、
太陽の光を背に、
仕事をはじめるころだろうか。
私が夜の闇にいる今も、
大きな黒猫は、朝に向かって走り、
小さなロボットは、月の伝言を届ける。
眠る私のかわりに。
小谷ふみ☺︎
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君と僕が
仲良くいられるすべを
水に浮かぶ炎に見る
小谷ふみ☺︎
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あの木造の平屋が、取り壊された日。
近くの公園で、数年ぶりの、盆踊り。
その昭和ながらの木造の平屋には、
おじいちゃんがひとり、
ひっそりと、暮らしていた。
春、梅の花が咲き、
庭の雑草が生えはじめると、
まだ大きくならないうちに、
草抜きをして、
大きなビニール袋に詰める。
夏、台風が来そうな夕暮れは、
木の鎧戸をピチっと閉めて、
早くから嵐に備える。
秋、枯れ葉が庭の数カ所に丸く集められ、
庭に大きな茶色いパンケーキが、
いくつもできたようになる。
冬、雪が降り積もると、
平屋と庭の境がなくなり、
雪の奥にすっぽり包まれ、
巨大なカマクラみたいに冬を過ごす。
ずっとそこにあると思っていた暮らし。
でも、ある日、
雑草がボーボー生え、
木の鎧戸は、
ずっと閉まったままになった。
どうしたんだろう。
大丈夫かな。
そう思って、しばらく。
庭に、いくつもの重機が。
鎧戸どころか、
その奥の窓まで取り払われ、
部屋の奥の奥まであらわになっていた。
控えめに見てしまったが、
平屋は思っていたずっとより広く、
まだ真っ白な障子やふすまが、
眩しかった。
家の外だけなく、内も、
整えらた暮らしだったことに、
妙な答え合わせをしてしまった気分。
おじいちゃんの暮らしぶり、
見てはいけない種明かしを、
見てしまったような気持ちにもなった。
そして、門にぽつんと残された、
ボロボロのミニーちゃんの人形。
おじいちゃんと、
きっとおじいちゃんの家族の、
暮らしを何十年守ってきた平屋。
ひとりになったおじいちゃんの、
暮らしを見守ってきた平屋。
いや、暮らしそのものだった平屋。
1日で、あっけなく、取り壊されて、
茶色く、そっけない、さら地になった。
おうちが、暮らしが、
ひとつ消えた町に、
盆踊りの音楽が、
どどんがどーんと流れる。
「花の都の真ん中で〜」と、
東京音頭。
いや、ここは、
花の都のだいぶ外れだよと、
思いながら。
花の都から遠く、
小さな町のすみずみまで、
響いておくれ。
お見送りの音色響く、
まだ暑さ拭えぬ初秋の夜。
小谷ふみ☺︎
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『ボロボロだった君に、ピカピカの春。』
#工事の人に囲まれて取り壊されるのかと思っていたら
小谷ふみ☺︎
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『しょんぼり見えるのが、私たちらしさ。』
#自分らしさはそれぞれに
#クリスマスローズ
小谷ふみ☺︎
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