#たかしの車のひよこは自粛します
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あすかとたかしとミツと遊んだことを書きたいんだけど、載せられる写真がなくてずっと頭を悩ませてます。もう片手じゃ表せないくらい長い時間一緒にいるけど、何度遊んだって毎回嬉しいし楽しいし、バイバイする時はなんとなく寂しくなっちゃう。すぐ会えるのにね。そんくらいみんなのことがだいすき。何も繕うことなく飾らずにいられるから、みんなといる時間がすごく日常で心地よい。そんな人にこの世界で会えたこと、何よりもの幸せで俺の財産だなーって心から思います。思ってないことは口に出せない俺だから、本当の本当に本音。

いいの見つけました。これ美味しかったから自慢します。肉寿司好きです。美味しいものを食べるのも好きです。食い倒れ旅でした。
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足立区でケースワーカーやってるけど、まだギリギリ20代だし基本情報技術者試験受かったから保守運用系の底辺エンジニアに転職しようと思っている。 多少給料が下がってもいいからもう生活保護受給者や路上生活者と関わりたくない。 人間性の底辺に触れ続けて完全に疲弊した。根本的な価値観の壊れた人間とこれ以上関わり合いたくない。 知的障がい者、ひとり親、高齢単身女性はまだ許せる。 まず、知的障がい者は素直な方が多い。 知的ハンディに善性を見出すのは健常者��傲慢かも知れない。それでも窓口や電話で延々とゴネてくる人間が(少なくとも自分が関わってきた人間の中では)いないという点だけで本当に感謝したい。 彼らは余計な知識に基づく邪念がない。問題を起こさず粛々と生活を営んでくれる。就労継続支援(いわゆる作業所)を通じて自分なりに社会に貢献しようとしている。本当にそれだけでありがたい ひとり親世帯はDVやモラハラで弱りきった女性が多い。 DVの被害に遭う女性は幼少期からの虐待や性犯罪によって自己肯定感を健全に育めなかった女性が多い。 そんな脆弱な立場にいる女性が懸命に子どもを育てているわけで。 倫理的にも心情的にも、そしてこの方たちが育てている子どもの内包する将来的な生産性を考えても、この方たちが最も優先して保護されるべき存在だと個人的に思う。 高齢単身女性は善良な方が多い。 専業主婦・パートタイム労働者として夫を通じて地域社会を支えてきた女性が夫に先立たれて経済的に困窮するというパターン。 一番話が通じるのはこの方々。ボランティアへの参加率も高い。阪神淡路大震災で高齢単身女性の死亡率が高かったことが悔やまれる。 逆に助けたくないのは、暴対法によって仕事を失ったヤクザ、生育歴がグチャグチャで頭おかしくなった元受刑者、発達や精神に障がいを抱えた男 X(旧Twitter)では常に男女が権益と正邪を巡って論争しているが、少なくとも女性は底値が高く基本的に最低限の常識と良心を持っているという点で女性の方が正しいと思う。それほどまでに底辺の男は酷い。 そして、そんな底辺の異常な男に路上やネットで絡まれて削られているであろう女性の苦労を思うと男から見ても苦しく思う。 なぜ底辺の女は結婚できて底辺の男は結婚できないか?なぜ電車やゲーセンやカラオケは女性専用エリアを設けてるか?なぜ女性を保護する施策や団体はあって男性を救済する施策や団体はないのか? 答えは簡単。男の底辺は男から見ても想像を絶するほど底が抜けているから。この国で男が弱者になるのは自業自得と���か言いようがないから。 暴対法の施行によって食いっぱぐれたヤクザが、子飼いのフィリピーナを利用して、生活保護を受給する、窓口で職員を恫喝、時には暴力を振るう、集団で押し寄せて開庁から閉庁まで延々と文句を言う。 ヤクザが死に絶えるまでの過渡期だとは分かっているが、一番マンパワーを削られるのはこいつらへの対応。 そしてこいつらは生活保護の受給によって得た余暇で、街宣車に乗って駅前や繁華街で街宣車を止めてスピーカーで大音量を鳴らして市民に迷惑をかけている。 「暴対法に反対してください。家族や友達にヤクザがいるだけで貴方も暴力団の関係者として罰せられる可能性があります」 お前らがヤクザから足洗えば済む話だろ、被害者ぶるなと言いたい。 生育歴で頭がバグって犯罪を犯した元受刑者はもう野獣としか言いようがない。 家庭訪問をすると暴言で済めばまだマシ。普通に手や足、場合によっては凶器が出てくる。 そしてこいつらが暇な時間で公営住宅や近所を徘徊して、ネグレクトで放置されている女児にわいせつ行為やグルーミングを行い、メンヘラを生産し、その女児が母親となり虐待に繋がって暴力の連鎖となる。 ここ数年で増えてきて、個人的に最も不愉快なのが、発達や精神、人格に障がいを抱えた男。 弱者男性(笑)を慰撫する言説によって、大した境遇でもないのに被害者意識を膨らませ、弱者男性を相手にしたビジネスを通じて得たライフハックを通じて福祉を利用している。 こいつらは暇な時間を如何に相手を言い負かすかの理論武装に時間を費やしているからとにかく気力と時間を削られる 少し強い態度で挑めば怯むチー牛であることだけが救い。 自閉症スペクトラム症+二次障がいで生活保護を受給していた男性が、ネット上で女性に対するヘイトスピーチを繰り返して過去の発言が身元を探られて福祉事務所に通報が入ったケースもある。 福祉に携わる人間として言いたい。弱者男性を無責任に甘やかすのは社会悪。 と、こういう経緯で福祉職に疲れ果て、現在エン転職に登録してゆるゆると就活している。 どれほど助けたくなる姿をしていない弱者であっても血の涙を流しながら救済するのが使命。自分は福祉の最前線にいる。基本的人権の守護者。 そんな信念だけを糧に苦難と不条理に耐えていた時期もあった。それはもう遠い昔の話 自分一人が消えたところてメ���イアコンプレックを持った人間は続々と生まれては福祉に携わっていく。 俺はもう疲れた。
弱者と福祉に対する失望
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19/12/2023 part2





用件が順調に進み、予定よりも早く完了🙌時間もあったの��十日恵比須神社に足を運んでみました👣この日はJR九州一日乗り放題チケットを使っているので、JRを積極的に使います🎵
コロナ前に一度お邪魔したときに願い事が叶ったので、今回も祈願しました💴✨
めでたいみくじも博多弁で可愛いです💕

十日恵比須神社は吉塚駅が最寄りです。迷子になる要素はありませんでした。
🚃


電車で1駅の箱崎駅で途中下車。





筥崎宮に来ました。
筥崎宮の楼門に掲げられている「敵国降伏」の文字⚡ 向かうところ敵なしの趣です笑 この私でも、今ならどんな勝負にも勝てそうな気分です笑
ここにも銭洗御神水がありました。 ちょうど筥崎宮に初めて来たという学生さんが銭洗御神水について聞かれたので、小銭を入れる籠も2個ありましたので、2人でそれぞれの籠に小銭を入れて洗い、タオルを持って来てないという学生さんにタオルも貸しました💰一日一善です✨
最近、ありがたいことに1人で出かけていると、色々な方に声をかけて頂くことが増えました😊 今の私にギスギスした、声をかけにくい雰囲気は無いんだろうとプラスにとらえています🤗




今シーズンは終わりましたが、福岡ソフトバンクホークスの今年の絵馬もありました。 他の地域もと思いますが、ソフトバンクホークスが祈願に来た翌日にはカラー写真で新聞に掲載されています📰
私はひいきにしている球団はありませんが、やはり九州の球団ですし、今季は藤本監督が誹謗中傷と優勝のプレッシャーからのストレスで大量の薬を服用していたという報道を聞くと、来年は誹謗中傷がない、皆が笑顔で終わる結果であってほしいなと思いました⚾
※ただ、オリックスの宇田川先生が投球するときは自粛してほしいです笑



参拝する人も殆どいなかったので、ほぼ貸切状態で参拝できました🙌 おみくじは個人的には吉凶・最後の項目別の内容より、神様の教えの言葉を重視して読んでいます👼
#備忘録#photography#japan#reminder#kyushu#fukuoka#hakata#十日恵比須神社#めでたいみくじ#吉塚駅#箱崎駅#筥崎宮#敵国降伏#shrine#銭洗御神水#無双状態の気分笑
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タラウマラのすぐ近くに障がい者福祉サービスを提供している「お気楽島」という事業所があって、理事長で落語家の桂福点さんはじめ、施設利用者さんとは僕も日頃から色んな話をする。我妻ゆりかのことが大好きなNさんとはインスタグラムのお気に入り画像を見せ合いっこするし、淡路周辺のお店事情に詳しいKくんはどこのお店の店員さんが愛想が良くて、どこのお店の店員さんが可愛くて、みたいな情報を常にアップデートしてくれる、絵を描くことが大好きなTさんとは『呪術廻戦』の話でいつも大いに盛り上がる。そんな「お気楽島」のルーキー、Rくんと福点さんがある日タラウマラにやって来て、福点さんが開口一番に「お仕事中に申し訳ないんやけど、Rくんにちょいとばかし性教育をしてもらえないでっしゃろか?」と言う。聞けばどうやらRくん、女性スタッフさんの前でオ◯ニーをしちゃったらしくて、しかもそのまま発射したとのこと。そんな訳でタラウマラ店頭で即席の課外授業を実施。僕はRくんに自分の体験を交えて、人前でチ◯コを出すことの諸問題について講義をした。横で福点さんが「そや」とか「もういっちょ」とか合いの手を入れてくる。どうやらRくんには「スケベ」という単語が突き刺さったようで、これから事業所に戻って、当のスタッフさんと話し合いをしたいと反省していた。その後、Rくんは人前でのオ◯ニーは控えて、ひとりでこっそり楽しんでいるらしい。

次に知的障がいのあるサドルさん(仮名)の話。サドルさんは定期的にタラウマラで自転車のサドル交換に来てくれる常連さんで、そもそもサドルは交換する必要がないくらいキレイな状態だから「まだ交換しなくても、十分に使えますよ」と指摘するもののサドルさんは「サドル交換して!」の一点張りで、こちらの話を聞き入れる余地はなし。ちゅうことでサドルさんの自転車から取り外したサドルをタラウマラで確保しておいてサドルさんが交換したい気分になった際に交換して、その際に取り外したサドルはまた次の交換時まで確保するというルーチンを僕とサドルさんの間で構築した。因みに小学四年生のサドル上げ下げちゃん(仮名)という子も当店の主要人物のひとりなのだが、彼女は日に何度もサドル上げてー、下げてー、を繰り返す。一時期あまりにも頻繁に上げ下げを繰り返させるもんだから、ついつい冷たくあしらってしまったことがあって、それからしばらく顔を見せなくなってしまい、あとからとても反省した。サドルを上げ下げすることが彼女の本当の目的ではないのだろうし、それを無下にしてしまうことで彼女からの無言のメッセージを一方的に断ち切ってしまうことになりかねない。まぁ、いまはまたサドル上げて下げてが再開されて煩わしいことこの上ないのだけれど(笑)。そんなサドルさんが珍しくサドル交換ではなくパンク修理に訪れたときのこと。タイミング悪くサドルさんが「タイヤべこべこー!」とタラウマラ店頭に姿を現す数秒前に別のお客さんの前後タイヤ交換を依頼されたところだったので、その旨サドルさんに伝えると、瞬間湯沸器のごとく憤怒し、大声を上げて大激怒したのだ。キレたサドルさんを見るのははじめてだったので少し驚いたけど、僕はこういう局面には慣れている。そんな大きな声を出してもどうしようもないよ、静かに待ってもらうか、他の自転車屋に見てもらうしかないからね、先客のタイヤ交換をしながらそう伝えるとサドルさんは更に激昂し、そんなに待てない!遅すぎる!てるてる嫌!わーーーーー!っと、わめき散らした。近隣店舗の方々が店先に一瞬だけ顔を出して、すぐに引っ込めた。僕は粛々とタイヤを交換していくが、サドルさんの興奮はおさまらず、店頭のプライスカードをひっぺがしてアスファルトに叩きつけたり、通行人の方々に対しても威嚇するように大きな声を出し続けていた。するとひとりのおっさんが「なんや、こら、文句あんのか?ああ!」とサドルさんに詰め寄って来た。僕は慌てて工具を床に置き、イヤイヤそんなんよろしいからはよ行ってください、この人は僕に怒ってるだけでお父さんには関係のない話ですから、そう言うとおっさんは「やんねやったらいつでもいったんど、コラ!」と吐き捨て、店を後にした。あんまり大きな声を出してたらこんなことなるよ、僕が作業を再開するときチラッとサドルさんの顔を見ると、その表情は明らかに怖気付いていた。そしていつもよりも倍速のスピード感でタイヤ交換を終わらせて、いよいよサドルさんのパンク修理に取りかかろうかというとき、またしてもタイミング悪く、別のお客さんが「タイヤ交換お願いします」とやって来た。せっかく落ち着きを取り戻しかけていたサドルさんがふたたび着火する。お姉さんの前に仁王立ち、鬼の形相で「来るなーー!」と叫んだのだ。すぐさま間に割って入り、事情を説明するとお姉さんは漫画の吹き出しのような大きな大きな「はぁぁぁぁ」というため息を漏らしつつも、自転車を預けて買い物に行ってくれた。僕はサドルさんに「大事なお客さんに来るなとか言うたらあかん!」と一応は注意をして、今度こそサドルさんのパンク修理に注力する。サドルさんは蚊の鳴くような声で「うん」と言い、それからは作業が終了するまで大人しく待ってくれた。そして翌週にはまたいつものようにサドル、ではなく今度はライトの交換をしにタラウマラにやって来た。もちろんそのライトもサドルさんのためにキープ、ライトオン!

また別の自閉症スペクトラム症の青年の話。いつも親子で来店してくれる物腰の柔らかい人たちなんだけど、息子さんの自転車のタイヤが不具合だという理由で持参されたときは、珍しくふたりともやけに険悪なムードで来店時からずっとささくれ立っていた。あんたがきちんとメンテナンスしてないからやで、と母が言えば、あなたは自分の責任を棚に上げるのですね、と息子が切り返す。一体いつになったら私の付き添いなしでやっていけるの、との母の言葉に、お兄さん、うちの母は二重人格なのでこの人の話に耳を傾けないで下さい、と息子。修理の最中も互いの罵詈雑言は途絶えることなく、しまいには母がヒステリックにいい加減にしなさい!と叫んだ。すると青年は口ごもるように、またそうやってエルヴィン団長みたいにキツい言い方をする……と呟いたのだ。瞬間、僕は修理の手を止めてふたりの前に立ちはだかり、右の拳を左胸に抱えて「心臓を捧げよ!」と叫んだ。するとどうだろう、たちまち青年の顔がほころんだではないか。母もぷっと吹き出した。それから修理が終わるまでずっと三人で『進撃の巨人』『呪術廻戦』『チェンソーマン』の話をして盛り上がった。やっぱりアニメも観とくもんやな、いや、ほん��に。青年の人生ベストアニメを聞き出すのが当面の目標です。
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『我が麗しき恋物語』ーMa plus belle histoire d'amour
佐伯浩志は、急性心筋梗塞で七十四歳の人生に幕を閉じた。行き付けのバーで明け方まで飲み、泥酔した状態で玄関の上がり框に座り込み、そのままあの世へ逝ってしまった。その日は日曜で、次男の浩二は起きて新聞を取りに来た際に気付き、いくら声をかけても覚醒しなかったので動転し、慌てて救急車を呼んだのだった。
幸いにも、かかりつけでもあった市街のK病院に搬送され心肺蘇生も試みたが、時すでに遅し、そのまま還っては来なかった。一緒に救急車に乗った浩二は、
「昨夜まであんなに元気だったのに…!」
とパニック状態になった。その場にたまたま、後に額田大樹と言う一人息子と浩二が肉体関係になる、その母・利江子もK病院で看護師をしていたが、
「えッ、佐伯先生が!?」
と病棟の方で夜勤中だったが、駆け付けた。彼女も、
「先生〜!!」
と泣き出してしまった。それでも彼女は冷静さを失わず、
「今すぐ…お兄さんと葬儀屋さんに電話してください」
と浩二に話した。
利江子は、止まらない涙をハンカチで拭いながら病棟に戻って行った。浩二は、M銀行の本店で勤めている兄・美津雄の家に電話をした。未だ寝起きだったのか、
「…何だ、浩二か。どうしたの?」
と呂律が回らない状態だったが、父の訃報を聞くと、
「マジで!? 今から行くよ!」
と慌てて受話器を置いた様だった。
美津雄が妻・小百合と一緒に戻って来たのは、正午前だった。霊安室に移動した浩志の亡骸を目前に、二人は呆然とした。浩二は、泣き疲れた様子で言った。
「今朝、新聞を取りに玄関に行ったら座り込んでて…。すでに意識はなかった」
この言葉にようやく現実に戻った美津雄は、
「お、親父ぃぃぃぃぃ!」
と浩志の顔にかかった白布を取り、数回叩いた。無論、反応はない。やっぱり死んだのだと、
「な、なんで死んだンだよ! あんなに酒と男を取っ換え引っ換えしてたドすけべド変態だった親父が…」
と浩二に訴えた。
「知らねぇよ! オレも聞きたいわッ!」
「お義父さん、いつも違う男の人と旅行してたね…」
「いつも黒猫褌やらTバックやら、スッケスケのパンツ穿いてさァ…。『ろくな男いなくてつまンねぇよ!』って悪態ついてさァ…」
「お義父さん、東京に来ると必ず浅草のゲイバーに寄って…。本当にスケベだけが取り柄だったのに」
次から次へと、浩志にまつわる逸話がすすり泣きの傍らで色々出ていた。そんな三人を見つめながら、肉体から離れた浩志はイライラしていた。
“何だよ! 美津雄も小百合も言いたい放題じゃねぇか! 浩二も何だ! 嗚呼、畜生! オレだって未だ死にたくなかったわ! 今日は鶯谷の「Iサウナ」でケツ堀りワンワンしたかったのに…。嗚呼、畜生!”
浩志は何度か自分の肉体に戻ろうと試みたが、スルッと抜けてしまう。嗚呼、もし黄泉がえったら三人を��っくりさせてやろうと思ったが、無謀だった様だ。彼はますますイライラした。
“キィィィィィ! 畜生!”
仕方なく、四十九日まではこの世を彷徨うことにした。
午後になり、ようやく葬儀屋が来て浩志の亡骸は備前町の実家に運ばれた。浩二はもう一台の軽自動車に乗り、浩志が来ていた衣類の入ったK百貨店のショッパーを抱えていた。未だ頭の中が混乱していた。嗚呼、明日から一週間は落ち着かない。兄さんも、恐らく会社を休むだろう。先刻の、江利子さんや旦那の広樹さん、父さんの職場だった私立S高校にも連絡しなければならない。新聞の「お悔やみ」には、何社掲載してもらおうか?
気付くと自宅の前に来ていた。葬儀屋は仏間に浩志の亡骸を横たわせる布団を敷き、あちこちにドライアイスを挟んだ。後から駆け付けた美津雄と小百合は、すっかりこの世の者でなくなった父親を前に、
「うぇぇぇぇん!」
と泣きじゃくった。美津雄は、
「やっぱり死んじまったンだな!? 親父、先刻は引っ叩いて御免な!」
と頭を下げた。小百合も、
「昨年のお歳暮に、もっと高めのウィスキー送ればよかった…」
とハンカチで目頭を押さえた。
その間、フラフラと浩二は洗面所へ行き、玄関でたどり着くまで身に付けていたワイシャツや下着を洗濯機に入れた。嗚呼、遺品整理もしなければならないか? でも、しばらく弄らない方がイイかもしれない。彼は、背広とネクタイをハンガーにかけ、仏間の衣裳ラックに引っ掛けた。相変わらず美津雄と小百合は泣いている。浩二は、葬儀屋にお礼を言い、翌日葬式の段取りを決めると話した。
葬儀屋を見送ると、フラフラと浩二は応接間へ向かい、ソファに座り込んだ。どっと疲れが出て、彼はそのまま横になった。
『父さん、本当は爆睡しているだけなンじゃ…』
未だに浩志が死んだのを現実として受け入れられずにいた。しかし、死亡診断はしてもらったし、確かに脈もなかった。死に化粧もされた。やっぱり死んだのだ。
そのまま浩二は眠ってしまった。かなり深い眠りだった。二時間は寝ていただろうか? 小百合の声で目が覚めた。彼女は、
「浩二さん、何か作りますか?」
と聞いた。
「…寝ちゃった。確か、冷蔵庫に鶏肉が入ってるので、何でも」
「まァ、サッパリしたものでも。美津雄さんはやけ酒したいみたいだけど…」
「酒はご覧の通り、いくらでもあるので」
サイドボードの中には、浩志が趣味で集めた高級そうな洋酒がズラリと並んでいた。グラスも日本橋のM百貨店で買い求め、中には一度も使っていないものもあった。
小百合が台所へ向かうと、浩二は洗濯機の中に浩志が着��いたワイシャツや下着が入っていたのを思い出した。脱衣所へ行き、洗濯機からそれらを取り出すと仏間に置いてあった洗濯干しに一つひとつ干した。ワイシャツは青い縦縞のレギュラーカラーで、下着はリブ編みの白いタンクトップ、透け感のある水色のビキニだった。浩志の亡骸から離れずにいた美津雄は、
「親父、あんなスケベなパンツ穿いてたのか?」
と聞いた。浩二は苦笑しながら、
「トランクスなんて、穿いたところ見たことないよ。これは未だ序の口」
と言った。
「そんなスケスケじゃ、小便ちびったら大変だろ?」
「まァ、それは判らないけど」
「嗚呼、やっぱり親父はむっつりスケベだな!」
天井から二人のやり取りを見ていた浩志は、
“トランクスなんてちっとも色気がねぇ下着穿けるか!? 終わったオヤジみてぇな美津雄とは違うンだよ!”
と悪態をついた。嗚呼、浴衣を無理矢理着させられたが、あんな格好じゃ極楽浄土なんてできやしない。できれば背広を着せてもらえないかなァ? 下着はあのビキニでもイイ。何とか誰かの夢の中に出て来れないものか? 浩志は、何とか自分らしい葬式をして欲しいと渇望していた。
仏間隣の居間で三人は夕飯を食べた。小百合は給食センターの栄養士をしており、最近は美津雄が肥満気味なので余分な脂質を除いた食事作りに心掛けていた。それでも、
「嗚呼、豚の角煮が食いたいなァ〜」
と、片手に日本酒が入った「ちろり」を持ちながら訴えた。小百合は、
「この間だって、銀座で中華料理を堪能した後にビヤホールやバーで飲んで来たでしょ? あなた、動脈硬化進んでるンだから」
と言った。
そもそも食事に日本酒を付けた時点でアウトだろうと、浩二は思った。佐伯家の男たちは酒好きで、所謂「生活習慣病」が原因で皆「お陀仏」になっていた。彼は、できる限り長生きしようと最近は酒飲みを自粛していた。今回は、だが、今日は飲まずにはいられないと、応接間のサイドボードに入っていた「バレンタイン十二年」を持ち出し、ロックで飲んでいた。
こうして、浩志が死んだ一日目は終わった。美津雄はかつて使っていた自分の、小百合は浩二の部屋で休んだ。一方、浩二は居間に布団を敷いて寝ることにした。
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噂わさわさ
今日は一秒も勉強をしていない。10月朔日以降、誰とも会う約束がないのに勉強をしていない日というのは初めてだと思う。とにかく今日は休日にした。ぱっとしない休日だった、というか、どちらかというとパニックに襲われたような(そんな大袈裟なことはない)一日だった。もくりでも誰とも喋っていない。変な感じに静かで、しかし荒れていた日だった。
まず朝、生理痛で目が覚めるが、痛くて起きることができない。11時からせっかくのジムだったのに、とても行くことができず、欠席。もったいない。しかし体調のことは仕方ない。気を取り直して、夜に次の予約を2回分入れた。
生理痛がおさまってきて、友人から頼まれたGUの店舗受取の品をお迎えしに、何年ぶりかわからないけれど西武新宿のPePeに行った。来る度に、色々な人と来たなという思い出が蘇る。1人でエレベータで5階まで行き、粛々と品物を受け取って、スタバを覗いたが席がないのでそのまま出た。東口に向かう流れで、新宿のこちら側は相変わらずだ、と思った。歌舞伎町と縁があったのはもうかなり昔のこと(と言いながら3年〜4年前くらい)で、でももうできるだけ近寄りたくないなという感じがする。どちらにしろ私はもう若くなく、太っており、歌舞伎町の「風景」にしかなれない。前景になることはない。老けたし、「おばさん」だなと思った。今日はZOZO中古で買った黄色いワンピースを着ていたが、それが肉でぱんぱんで、顔も肉でぱんぱんで、たいそうみじめな思いがした。太っていることは悲しいことだ。私にとって。(他の人にとっては、他の人の事情なのでわからないし、何も思わない。)
その後三丁目で電車に乗るのだし、と思って、三丁目のスタバに行ったら席が空いていたので、友人がGUお使いのお礼にとくれたドリンクチケットでホワイトモカ・ホット・トール・ソイ変更を頼み、ニューヨークチーズケーキまで食べた。ここで摂取した脂質がものすごいことになっている。せめてニューヨークチーズケーキをやめろ、と思うのだが、とにかくお腹がすいてへろへろだった。夜になってさまざまに「痩せるための計画」を書き出したのだが、とにかくもうスタバに行くなとしか言えない。スタバにはアイスティーもないし、とにかく駄目だ。どんなに好きでも駄目だ。ホワイトモカをソイやアーモンドミルクに変更したくらいじゃ脂質は大幅にオーバーする。
スタバで燐一小説を書こうかと、『やがて秋茄子へと到る』をひらき、いくつかの歌を書き写す。音楽も今書いている話のためのプレイリストなので、かなり燐一の気持ちになった。小説は書けなかったが、短歌を三つ作ってTwitterに貼った。とくに誰からもなんの反応もないが、やはりこういうこと(自分の好きな情感を自分の好きな文字と情景にのせて整えること)は自分に必要だと思った。
スタバからの帰り際、事件が起きた。しかし、この事件は生涯おのれの胸に閉まっておくことにしようと思う。本当にやばかった。犯罪までいかないがあきらかに「罪なる行為」をしてしまった。動転してそのまま店を逃げ出した。とにかくおそろしかった。ただここには書かない。数年後に思い出したら書くかもしれないが、いつもの自分なら処理できたことも、今日の私にはなすすべもなかった。朝からずっと動揺していたのだと気づいた。
スタバでの動転を引きずったまま、最寄り駅で降り、スーパーで牛乳とバナナを買い、帰宅。朝からずっとマッチングアプリを(久々に)いじっていて、複数の女性とせっせとメッセージを交換しかなり気疲れした。相手が男だとこういうのは「営業」と思って割り切ってやれるが(慣れているというのもある)、相手が女だとかなり慎重になるし、アプリもレズビアン界隈のこともよくわかっていないので(それこそ多種多様な人がいるし)、手探りな面が多く、またこちらもそれなりに真剣なので疲れた。男性相手のマッチングアプリは今はやっていない。アイカツ!���通じて知り合ったお兄さんと月一で会っているが、今月は私の試験もあるしまだ次の予定は立っていない。私がマッチングアプリを使う時の癖として、同時に5〜6人とメッセージを交わし、その時間は集中してマッチングアプリに向き合い、やらない時は完全に放置する、というサイクルを繰り返すというのがある。今日も、1週間ぶりくらいに一気に返信して、それに返信してくださった方と、新たに知り合った方とで、やはり5〜6人とのやり取りになった。そういうことをしているから疲れるのかもしれないが、私にとってはこれがスタンダードである。基本的に人と常になんらかのやり取りをしていないと、私は狂ってしまうのだと思う。
帰宅してから燐一小説の続きの書写をやろうかと思ったが、なぜか爪を塗り始めてしまう。黄色のポリッシュを頂いたので、今回もそれを主役にして、下地にsopoのミカヅキイエローを塗り、rihkaのcelosiaを塗り、osajiの横顔と文通をそれぞれ根元と爪先に塗った。トップコートは二度塗った。
ノートにとにかく感情を書きつける。いつのまにか毎日の生活のタイムテーブルをどうするかという話になっていて、どうやら22時に寝て6時に起き、朝からウォーキング、筋トレ、そして朝ごはんとする、というサイクルにしたいようである。早速今は0:38なので22時に就寝できていないのだが、ともかく毎日の行事として設定した「湯船につかる」は達成できた。汗もかけた。朝より体重が0.5kg、体脂肪率が2%減っており、もしやスタバでの事件が関係しているのであろうか、と思った。(風呂の前にも測定しており、結果は同じだった。)早くジムのちゃんとした測定器で体脂肪率が実際どうなっているのか確かめたい。次の予約は4日土曜日だ。
10月中に願書を印刷すると言っていたが、ふつうに出来なかった。普通にできろよ、そこは。と思うが、まあ、生理痛が悪いよね。今日まではできなくて仕方ないと思う。明日に期待します。明日の体調がよいことに期待します。朝昼晩の寒暖差、これはみんなひとたまりもないと思うけれど、私はどこまで煽りを受けるのか、やや戦々恐々。11/8(水)必着なので、とにかく土日に速達で出せばなんとかなる。それまでに印刷して必要書類を集めることができるのか。そこが問題です。主に試験のための費用を払い込み、その証明を得ることなど。
風呂の後納豆を生卵に入れて食べ、ソイプロテインを飲んだので、胃がいきなりの高負荷な栄養価にひとたまりもなくやられている。横になったらましになったが、かなりの胃痛だった。冷たいものをいきなりたくさん食べるんじゃあない。
明日も朝から晴れるといい。ウォーキングの道すじは決まっていないが、とりあえず明日はルート決めになると思う。音楽を聴きながら歩くのは好きで、楽しみである。基本的にその時書いている話のプレイリストを聞いて歩くと、その話が頭の中で書かれてゆくので、昔は歩かないと書くことができなかった。最近は書写しているあいだに書けるようになった。でも基本的には体を動かしている時に考えたり頭の中で書いたほうがいい。そのほうが文に酸素が入る。
昨晩、9月と10月の支出についてのスペースを録音したのだが、恥ずかしすぎてリンク先の載ったツイートを消した。これはさすがに公開するものではないな、と、朝になって冷静になった。ただ、オタクの支出が気になると言っていた友人にはLINEでスペースのリンクを送った。かなり呆れられるというか失望されること請け合いだ。送ってから取り消そうかと葛藤したが、まあ、いいか、となり、かき捨てられない恥を友人に押し付けてしまった。喋っている声もかなりいい加減な発声で、まじで人に聞かせるものじゃないなと思った。後悔先に立たず。覆水盆に返らず。もういい。忘れよう。私なんてどうせその辺のヘドロです。生活態度がね。頭の中身は頑張って作ってきたのでヘドロではないが、とにかく生活態度や人生に向き合う姿勢というものは自己評価でいくと地を這っている。

2023.11.1
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傷害の現行犯で逮捕されたのは東京都世田谷区の俳優・広末涼子 容疑者(44)で、4月8日午前0時20分頃、島田市にある市立総合医療センターで看護師の女性(37)に足蹴りしたほか、腕をひっかくなどの暴行を加えケガをさせました。 広末容疑者は7日午後6時50分頃、新東名・上りの掛川PA付近で普通乗用車を運転中、大型トレーラーに追突する事故を起こしていて、病院に搬送され治療を受ける中で事件に至りました。 警察によると、事故現場に駆け付けた際、広末容疑者は立ったり座ったり歩いたりと本線上にはみ出しそうな不審な動きが見られましたが、呼気検査からアルコールは検知されていません。 なお、薬物検査は今後実施する方針です。 広末容疑者は救急搬送された際、病院に免許証や保険証を携帯していなかったことから氏名や職業などが“自称”となっていましたが、警察によると身元確認ができたということです。
広末涼子 容疑者を傷害の現行犯で逮捕 身元が確認され“自称”外れる 芸能活動は当面自粛へ 事故を受け救急搬送された病院で看護師を足蹴り…腕をひっかきケガをさせる 事務所は「パニックに陥った結果」と説明(テレビ静岡NEWS) - Yahoo!ニュース
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2023.02.22_堀部安嗣さん講演 - 於・前橋工科大学 演題 『私のパッシブデザイン』
積極的に受け身であること
理系・文系 ふしぎな分け方
他の言い方は無いのかな、
→時間の流れかた、概念が、理系と文系では違う
横で一定・理系 時間とともに成長していく、という概念
ぐるぐるぐるぐる循環・文系
理系の人が作り上げるもの・コンピュータ、エアコン、車etc.
文系 1000年前以上の、弘法大師の書
200年以上まえのモーツァルトの音楽
ドストエフスキーの文学
いつの時代でも良いものは良い
1日の循環
建築の世界 理系的・文系的のバランスのとれた世界 いろんなタイプの人がいる方がよい
警鐘を鳴らす、ブレーキをかける建築家
堀部さんは、文系的だと自覚
建築は、果たして進歩しているか、進化しているか。
防水技術、免震技術 進歩
それらが人の幸せに役に立っているか
…
映画 ファースト・マン
静謐な映画
ニール・アームストロング船長の自伝的な映画
人類の栄光の光の裏にある闇、影
地球上では、自然ゆたかな所での家族との暮らし 東西冷戦 生存確率の低いロケットに乗り、たどり着いたのは空気もない死の星
地球は緑豊かで美しい土地だったのに、なぜ危険をおかしてま��
瀬戸内海の美しい自然
いまでも200年前の風景の残る
東京のほうが進んでるよね、との劣等意識を持つことが多い。もったいないこと。
讃岐市のプロジェクト
やりたいこと、ただひとつ。
この土地を、国立公園にふさわしい土地に戻してゆく 建築もいらない、けど、建築の役割はあるし、できること、人々に安心を与えることは建築に出来る
東京の風景 東京の方が豊かだと、地方の人は錯覚してしまっている ふしぎなこと
富山 宝物があるのに
兵庫 20年前は森だったところ
中央へ、宇宙へ
侵略 キリがない
宮沢賢治の詩 僕は家族にほめられた、僕は世界に誉められた、その先にどこへ行けば?
コロナ禍 ステイホームの自粛のとき、自分の足元を見つめざるを得ない→自分の地域の良い点に気づいた 足元への評価
roots
根源
根のあるもの
足元にすでに持っているもの
どんなものを土台にして、私たちは思考しているのか
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原風景
横浜の鶴見
色んな人が行きかうカオス
鶴見線 鉄ちゃんのあいだでは有名
中学のとき、ヨーロッパ 写真を撮った
国道駅のアーチとのかさなり
自作でも 意識したわけではない、原風景が滲み出る →設計という行為
曹洞宗大本山 近所に
お寺のもつ悠久の時間の流れ、不気味さ、幼少期触れて生きてきたことは幸運だった
大きなお寺は風景が変わらない
50年前の樹 祖父と一緒にみた
再訪するもき、私はここで生まれてきたのだ、と実感 そこでの、子どもと老人のことを祖父と私にかさねる
記憶 確かな記憶のない限り、未来を見出せない お墓 ショッピングセンターが立ったり、バイパスが通ったりすることはない
静岡県浜松市 趣のある素晴らしい日本家屋・庭に住んでいた。今、その場所は道路の下に眠っている 往時の記憶が甦らない、すべて破壊されている 道路による記憶の破壊
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見たこともない、感じたこともないものは
つくれるのだろうか?
設計 それ以外はできない
見て感じたもの、記憶を頼りに、今へ状況へ再現する
いきなり_
幸せについて
同伴者と吹雪のなか、つらい登山のイメージ
つらい、眠い、衣服はびちょびちょに
そのなかで、暖かな山小屋を発見する
幸せに とても小さな建築で、いろいろなことが出来る。食べる、眠るetc.
人種のちがいも関係ない、歳の差も関係ない
信じている宗教も関係ない inclusiveな
外部環���が室内に入り込んで来たような建築でも、庇の出が陽を遮ったり、風通しがよかったり、床の肌触りがよい、など。自然環境を、変換している。 ホモ・サピエンスの
��本の庭のおもしろさ 私たちにはあたりまえ、だが、フランスの建築学生と京都のこうとういんに行ったとき、おもしろい、おもしろい、と。音がおもしろい。アプローチの石のヴァリエーション 靴を脱ぐ所スノコ、畳、めまぐるしく床の材料が変化してゆく。こんな小さなところで、これほどの変化していくのは面白い。
新緑の美しく見える秘訣 背後の常緑樹
新緑の淡さを引き立てる、背景としての濃い緑
全部が新緑、全部が常緑、というのがふつう
アメリカとか
コンビネーションのあるのは珍しい
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人間の感情はどうして生まれたのか
生存のために必要となる、咄嗟の行動や判断のために進化の過程で作られた
森でクマに出会う。恐怖の感情を抱く、その後の行動の選択肢を広げていく 恐怖という感情を引き金にして
仲良しの友達、幸せ、喜びの感情
こいつと付き合っていると、自分は生存できるぞ、との。
生存のための引き金、スイッチ
雪の夜の暖かな山小屋
生存の喜び
反対に、もう生きていたくない、とか、生存のことを考えていない人は、感情の起伏がなくなってくる 感情の、生存における大切さ
ヒュッゲ デンマークの概念
これを日常生活でしているからこそ、世界でいちばん幸せな国とされる
日本 先進国のなかでは幸せ指数が低い
ヒュッゲの反対をやってきた
150年前・200年くらい前は、日本もそうしていた。
今の日本の住の風景
居住性の進歩 けれども、それらがある程度達成できたとき、この姿が、幸せな住まいの環境なのか、と。
使い捨てられるもので風景が構成されている。幸せ感の乏しいのは、使い捨ての時代だからでは?
竹富島 色んな不便、不都合、多々
住まいや環境はトータル 幸せ感としてはこちら
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あるものを活かす
パッシブデザイン
あるものとは?
気候風土、自然エネルギー
歴史、文化
記憶
風景
ハードウェアではなく、ソフトウェア、手に触れられないもの
ブリコラージュ ありあわせのもので作る
→『和』では?
和風とは、有り合わせで作られる、非常にレベルの高い行為から生まれる
家庭料理 素晴らしいブリコラージュ
冷蔵庫の残り物、スーパーで買ってきたものと合わせて
和 足し算 引き算
ほうれん草の胡麻和え
和えている
明太子スパゲッティ
日本の人たちの得意としていた
極東 漂流物を、イノセントにあり合わせ��組み合わせて作りあげた
cnt.) ないものをねだる
自分がすごく良いものをもっているのに、何か他を憧れる
→侵略や戦争へ
70数年前、わたしたちも痛い目にあった。資源、植民地
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モーターボート アクティブ
ヨット パッシブ
これからは燃料も高いし、すべてヨットのような建築に、という訳ではない。
ふたつの要素を足し合わせる、共存させる
どっちか一方では足りない、幸せ感を感じる住まいにはならない
目的
幸せ感 心身が楽になる 健やかに暮らす
手段
アクティブ+パッシブ
ご利益
省エネルギー
光熱費削減
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温熱デザインへの取り組み
まずはパッシブ 太陽の恵み、土地の持つポテンシャル
アクティブ 性能の良いエアコン それを活かす
建物の性能 断熱性能、気密性能
ねこ は、居心地の良い場所を見つける天才
猫が天才であるわけではない。
ホモ・サピエンスが何故、そう思うか。
ホモ・サピエンスと猫の心地よいと感じる場所が近い 犬の心地よいところとはちょっと違う
猫 生まれたところは、暑いところ。暑さにはつよい
犬 暑いところではハアハア
ホモ・サピエンス 暑さに強い
30℃越えでも走れる
寒さに弱い パフォーマンスができない
吾輩は猫である、で、人を評して、やかんみたい、と。
ホモ・サピエンス アフリカ起源
それからどんどん北上
ほとんどの歴史を暑いところで暮らしてきた
→住まいをあったかくしましょう、というのが、私の建築観
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私たちは生存できるのか
孫の世代まで、良い環境はあるのか
狩猟採取時代もよりは生存の危機を感じないことが多くなった現代人
コロナ禍でそれを意識
ほんとうに、このさき建築をつくれるのだろうか
生存の危機を感じたこと
→しっかり認識して、どういう建築が出来るのかetc.を自問すべき
あるものを活かす、というのがおおきなヒント
熱容量の大きな家 非常に効果がある
住まわれている人たちの幸せ感がおおきいと感じることが増えた
あるものを活かす 壁からの放射温度が快適
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安定した家に居ると、外に出たくなる
屋根のかかった屋外に出たくなる
両親の葉山の家
半屋外
→ヒント、韓国の民家
冬の部屋と夏の部屋が分かれている。
冬の部屋 紙、オンドル
夏の部屋 ふきっさらし
潔い構成だなー。
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鎌倉 扇ケ谷の家
スタディ いろいろ
最後の決め手はパッシブデザイン
南面の窓を大きく
あれもこれもダメ、となると何の一歩も踏み出せない 太陽光発電は、戸建ての屋根に乗せるのは素敵なことと自分は考える
けど、美しい瓦の屋根にそれが乗るのは、というのもあった
情緒的なものと機���的なものを合わせる
デザインによってできうる
シンプルに、自宅の庭で野菜を作る、みたいに太陽光発電を考えている
電気、移動に莫大なコスト 自分の家で発電できることは爽やかなのではないかな
デザインの力です達成できる、との信念
…
南面 ソーラー
北側 庭的な グレアの少ない
アメリカ サンタモニカ
街区 太い道路 細い道路
太い 伝統 雑多なものが出ないように
細い サービス機能
(細い道路の方 日本の街の感じと似ている)
…
土地は親から譲り受けたものではなく、孫から借りているもの。ネイティブ・アメリカンの言葉
貰ったものなら汚してもよい
借りたものなら汚してはいけない
自身の所有の土地としても、その意識で
「土地を所有している」といっても、多くは所有していない、太陽、大地の奥、雨、風
原発
覚醒剤をやって人生を破滅した人が覚醒剤の怖さを語ると説得力がある
原子力の怖さ、ヤバさを、説得力を持って語れる 原発から10年、原爆から100年経っていない いま、原発が再稼働しようと。
…
↓私の質問への答え。堀部さんが書いていた、トタン小屋の形の美しさと、著書『建築を気持ちで考える』でのアスプルンドの章について
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益子さん
住まいは掘立小屋くらいでいい
そこを整えいく
しかし、人の家を設計するとなると、、
自宅と人の家で設計が変わる
アスプルンドの章、気持ちが入っている
大好きな建築家
自分の設計は、形式性 構造の綺麗さ、コスト、施工性などから考えている。
正面性とか歴史性とかからではない
アスプルンドの建築、死者の声がする。彼の死生観が感じられる建築
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「川端龍子+高橋龍太郎コレクション ファンタジーの力」展

大田区立龍子記念館で「川端龍子+高橋龍太郎コレクション ファンタジーの力」展を見る。龍子記念館所蔵の龍子作品およびアートコレクター高橋龍太郎のコレクションから作品を選んで展示している。作品の選び方や展示の仕方は、なんとなく関連したものが出ては消え出ては移りゆく、とりとめのない連想ゲームのような夢の流れを想起させるもので、たしかにちゃんとファンタジー的な構成��なっていたと思う。
展示は全6章および番外編から成る。また、ブックディレクターの幅允孝が各章のテーマに合わせて選んだ本が展示室内に設置してあり、展示室内で読書ができる趣向も凝らされていた。
第1章「旅立ち」はこの作品から。川端龍子《花摘雲》。

さわひらきの映像作品3点。下の画像は室内のいろいろなモノに脚が生えて二足歩行する作品。ほかに、現在は東京都庭園美術館となっている建物の中を航空模型が飛びかう作品や、空港で飛行機などを眺める人々が人家の室内にいるかのように合成してそこを航空模型が飛んでいく作品があった。3本ともとてもおもしろかった。

宮永愛子作品群(奥)と、龍子が使用していたスーツケース(手前)。

第2章「そこにいるのは誰?」。
堂本右美《Kanashi-15》。

杉戸洋《quick draw man (dyptich)》。

丸山直文《Island of Mirror》。

目[mé]《アクリルガス T-1#19》。

町田久美《白い部屋》。

第3章「土と光、風の物語」。
伊勢周平《日光》。

樫木知子《土の丘 下には根 上は網の枝 枝の向こうはコウノトリ 間でひとは蟻さがし、もしくは石ころに似せた石ころそっくりの絵を描く》。

川端龍子《土》。

中村一美《織桑鳥65(フェニックス65)》。

川端龍子《日々日蝕》。

李禹煥《Correspondance》。

本来ならここに玉山拓郎《5 Shapes (Sally Green)》を載せるところなのだが、ミラーを用いた作品で来館者の映り込みがあるため、アップロードは自粛する。展覧会を訪れた幼い子どもが保護者と一緒に楽しそうに鏡を見ていたのが微笑ましかった。
第4章「夢の領域」。
青山悟《Ring》。

川端龍子《夢》。

安藤正子《スフィンクス》。

大野智史《SO1 PHYSICAL TREE》。

池田学《領域》。

第5章「海の物語」。
西ノ宮佳代《蝶恋花 ー 蛸》。

川端龍子《龍巻》。

草間彌生《海底》《自転車と三輪車》。

第6章「日々、物語はつづく 〜見慣れた風景、大切なもの」。
小林孝亘《Pillow》。

奈良美智《Rainy Day》。

奈良美智がネコを描いた作品2点と、西ノ宮佳代の猫だるま3点。

小林孝亘《うさぎとトランペット 5》。

名和晃平《PixCell-Trumpet#2》。

西村陽平《辞書》。なんと本物の紙の辞書を焼成した作品である。

番外編は「アトリエの異世界」。龍子記念館の隣、龍子公園内に龍子の旧宅がある。そこで龍子のアトリエを見学したりアトリエで読書したりできるイベントが用意されていたので、参加してみた。
加藤泉《Untitled》。アトリエの内装にも注目。旧龍子邸は中も外も龍子の好みや美意識が反映されていて大変凝っていた。なんでも「棟梁泣かせ」だったそうである。

アトリエには他に宮永愛子や西村陽平作品も置かれていた。
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2024/11/14 13:00:09現在のニュース
離散危機のクルド家族救え 支援団体が16日にオンライン集会(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2024/11/14 12:56:20) 原発は悪い言葉だったが… IAEAトップが語る「容量3倍」の条件(朝日新聞, 2024/11/14 12:54:18) トー横の「家出」女子高校生を買春した疑い 会社員を逮捕 警視庁(朝日新聞, 2024/11/14 12:54:18) 「亡くなった俳優はレプリコンワクチンを打っていた!?」 フェイクニュースはなぜ信じられ、広まるのか 専門家が教える、だまされないための処方箋 | 医療プレミア特集 | 伊藤奈々恵 | 毎日新聞「医療プレミア」([B!]毎日新聞, 2024/11/14 12:51:49) バイデン氏と習氏が16日に最後の会談へ 北朝鮮のロシア派兵を協議 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/14 12:51:49) インフルエンサー「Z李」逮捕 男性宅に侵入した疑い 「今あなたの階に来ました」と実況中継:東京新聞デジタル([B!]東京新聞, 2024/11/14 12:48:28) 中野洋昌・国土交通相 出身省庁へ返り咲き 防災・減災へ使命新たに 新閣僚に聞く([B!]産経新聞, 2024/11/14 12:48:24) 小田急電鉄、25年3月期純利益上振れ 鉄道利用想定上回る - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/14 12:48:18) 会計責任者の有罪が確定 旧安倍派裏金事件 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/14 12:48:18) 【広島・岡山】存廃議論のJR芸備線、線区で変わる表情 記者が全線乗車 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/14 12:48:18) 蜂の巣駆除で170万円請求か 特定商取引法違反容疑で男を逮捕(朝日新聞, 2024/11/14 12:47:06) 車4台が絡む事故で3人搬送、対向車線にはみ出したか 兵庫・播但道(朝日新聞, 2024/11/14 12:47:06) 石破首相「柿食べると風邪ひかない」 農産物PRで自作の句も披露 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/14 12:45:49) リニア工事現場、近くの民家の庭から湧水 調査し「地域に説明」、JR東海社長([B!]産経新聞, 2024/11/14 12:43:03) 山梨・長崎幸太郎知事が富士山登山鉄道で反対団体から聞き取り 「実験台にするな」批判も([B!]産経新聞, 2024/11/14 12:43:03) 猫駅長がPR「甘さ保証しますニャー」 和歌山電鉄がミカン販売 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/14 12:37:53) 沿線ミカンいかがかニャ 和歌山電鉄販売 /和歌山 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/14 12:37:53) JR北海道、営業損益が178億円の赤字に 9月中間連結 鉄道運輸収入は増加([B!]産経新聞, 2024/11/14 12:37:05) 上空からクマを検知 ドローンとAIによるシステム、秋田で開発進む(毎日新聞, 2024/11/14 12:37:03) 18年前の女児殺人未遂事件、逮捕は「証拠重ねた結果」 警察庁長官(朝日新聞, 2024/11/14 12:31:12) 告発者特定し処分は「ありえない話で法令違反」公益通報に詳しい弁護士、百条委で指摘([B!]産経新聞, 2024/11/14 12:30:50) 川口の解体業者7割は中東系、1年で40社増170社 民家の廃材をその場に埋め4人逮捕 「移民」と日本人([B!]産経新聞, 2024/11/14 12:30:50) 【聞きたい。】半田カメラさん『遥かな巨大仏 西日本の大仏たち』 恋から愛へ「巨」の魅力に迫る(1/2ページ)([B!]産経新聞, 2024/11/14 12:30:50) 雪はすぐそこ、ササラ電車を試運転 函館市電、本格的な冬に備え | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/14 12:30:22) 木語:報復と粛清の嵐=会川晴之 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/14 12:30:22) 憂楽帳:大井川鉄道の絶景駅 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/14 12:30:22) 高松に簡易宿泊施設 JR、四国の都市部に初開業 元割烹改装 /香川 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/14 12:30:22) 門司港駅遺構、追加発掘調査 駅舎囲む石垣出現 識者「範囲広げ調査継続を」 /福岡 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2024/11/14 12:30:22)
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ユートピアを考えていた。
このなだらかなスロープをのぼる体はだいぶ軋んでいた。皆が支える滑車は見事に装飾され様々な色合いを纏い蔦をおおく絡めている。そこのミチを抜けると断層にあたるから、低く照らし尽くした桟道はなんぼもなく、曲線に沿って地下を巡ってください。厳粛な門扉は硝子でできており遠くまで見渡せていたが、ちょうど突きあたりの掉尾を飾るからなんてこともない、そこはゆるりとあればいい。 歩みだすときはどうせ坂道を転げるように自由を求める、いつかの雨晴れ。ひときれ振りまく苦笑いに流れるらしい わたしの日常は、腐った美術館だと畫けば、 fragileをのみこんでいった 無意識の傾げ、やわらかく暗がりを抱擁する低い空に神の皓さは具象する、湿っぽい賢者であろうと叩き壊した少々の本音はやはり馨り、あたりいちめんないような感覚と憂いたすべては酔彩、 (溜息、)羽とすれば咲くがいいか。 四六浮き積と漂う媒体、崩してむき出しに沈��ンだ柔肌と、ちょうど上澄みの配列をいつかと散り敷かれる、 つまらない祝日がたどたどしく腰をおろして。 どうやら、読みかけの頁 と混じりあい 孤独を拐かしたように感じ、生身の体はまた地に湛む 一夜の姿を見せ/考える/ジオラマだと勝手、わらえばいいけど。しかしだよ。この雨はやまなかったが、あなたはやわらかなかおをして、たまにかがやいてみえる。 繊細は腐静仏と吸い寄せられ ひとつぶの常ジョウは物換星移 いま暁のことですから ハンドルNでは風刺画にもなりゃしないが そうだな これは焼けた砂浜の車をやめて、素足で降り立ち おんなはまた/猥りがましいから胎をさすって。ビーチハットを目深に被り、奥に統べるように干潟を浚い、この瞳もなにもみえやしないが。キャンバス上を、流れてゆく先々を想像したときに。――と、まあそんなしあわせがほしかった。そう、声なき声で。いつかの稚気をそぎおとした某名のひとつとして、 それともなにか適した通勤バスのなかは温室じみて、しばらく床に落ちた水加減が混じり、座席はテンプレートのように日差しが溶け込み、にわかにひっくりかえした特徴は天地に蒼くざわめいた。 決して。軽く蒸れ乾いた沈黙(額縁)を、のそのそと 這い出ると/おおごえで/振り向けば、主張がない/視覚を 片々な素材を塗り重ね、或いは くたくたな結び目の一方に火をいれたばかりのものは、枢ククリ地図を片手に押し開き、この状態を完璧なものだと、一途にあり。こわばる実を幾つか抱いた木々がまたヒトカズに入イる。独自な悪路にさしかかるワダツミの質感までがアサギと可溜り、珠海の鳳獄や銀竜草ユウレイタケと解き、あっちこっちに群生し、おどろくほど弱い罠だとひとつ摘みとり、瞬く間に枯れて、どうせまわりはおだやかに過ぎゆくのですから もはや風であれ繋がれ、ほつれ目からそれぞれの人相を窺う、あるべきところへ薪は焚べられたのです。 怖気とは苦しみで悲しみで飼い殺した未知不明の蛇行を挟んでここに、種を蒔く。 無遠慮な灌木が芽吹きはじめる。侘しさが降り注ぎ窓に並ぶ。例えるなら眼鏡ごしに平行線の感傷とする。なにを掴み取ればよいのか。なにより御承知のとおり 喜劇覚書など粛々と眠るまえに ――ここに、延ばして掻きとるだけの今とは、ただただ下る 生活と通過する故に、蝋燭を立てインクを溢すのだから。その質感とあれば消沈の舵は荒廃を取り分け旨は潮流をややこと更け、刻としてうつほと孕む一筋のひかりを掴もうと手を伸ばし、ぬくみだけが輪郭と繊細に沁みて ……行く先をはじまりとみようが、柔らかな陽が透きとおったリネンのカーテンから現にみちみちて。シンプルないたみばかりが喉元を絞めるから。目覚めているようでどこか夢の最中あり、秒針も忙しない鼓動が重ならずに呼び起こしただけ切り抜きなのです (ひたぶる視覚に沿って包まれていたと、おもわれる、堺はまたどこかで傷付いて、脳裏ではたくさんのオリが生まれては消えていくのだ) ではやがて十坪に満たない明日になったら、赫々たる尊びも、ね――もう褪せた夏の秘色を解いたばかりの、あれら連中(労働者)はハリツケの丘を一蹴する。タンパク質が絵にかいたようなifの夢 (同時に朝もやと書き置き、手繰り寄せた白湯を啜った) 沖から外を眺め見ることが叶うよう、彫り込まれた深い庇が一夜のように天赦し、ゆるくズレていくと 人生のにぎわいにあたる。のちに複製され、舌の先まで熱い手のひらの流れに、記憶の隅に複雑に追いやられてしまい、なにもないほど、あたりまえになる このおとこの口から、光沢のある眼球まで感覚を欠けて、斜めから錠を取り付け、(まったく大袈裟な微睡みだと咳き込んでさぁ) 順序よく咀嚼させたものです。 ぬるい愚直なれ、鬱蒼とある なんぼか くねくねと、 まんべんなく虚脱感を肉体に添えるからだと 些細な歴史と覗き込めば銀河の畔もなれはて、一朝の圧倒を縫ってそれほど充てる、澪標の跡は手のひらだけに催涙雨と成す しかし豊かな光や深い影が情け無いかも知れません。いまやあなたの芝居がかった振る舞いも幅広く、自然という退廃美と永久欠番の黒鍵と奏でる自白なども、いろを混ぜ合わせ、憐れみひとつも感じないから。膿んだほとぼりとはきっと反復する、ほんのつかのまの名画だとして ではループする7番線の占いは―― 「どうってことねえの。」 ――もしシーラカンスの脊柱は太い中空の管~左右を除する足音が発する。そうしたなかで皆それぞれに閉ざされていて、晴た口吻のまどかに手を付けた展望のあぶき、かろやかに伏し拝みしどき、受け皿を序す貽貝の毒はへばれども堅く。くどくどとそれを憔悴爆撃とすくんでも老いても あれらはどうであろう《多機能携帯端末と徘徊する》 、と―― 並んでいるところに立って おとこは むかっていた、 碑錆びた名残りとある廟のようでも。 天体観望会は、アンタレスだけ満たし、うららかな裏を反して。考える葦であればびくともしない性格で。悠長に眠っているくせに。月蝕のあいだじゅう表情が消える。 (あなたのネグリジェを、黄昏が、さりげなく梳いたという) にんげんは俯瞰してみれば限りなく小さく、日常の如何にのっぺらとしたことよ。あの手この手も、多少の変化にびくつきながら過ごす、懐かしさもちょっとしたありえない夢も、抄録コラージュしたばかりで 気づけば景観を彫像する箱庭であるのに、ほんのすこしかいま見る窓辺では霧のむこうにある、風景とはひやりとなみだしたり、肖像がほころびたりするけれども、春がまた濡れている あなただとして 〈枝と花で飾る、ことを。〉 おもいかえしては此等、あるがまま 〝恣意ている〟から ゆらぎ (尾ひれがつく。そう想われるのだ) すりつぶす星の粒が、ゆがんだ波が寄せては引いて、いつかの桜花を兆すまで闇が浮かび落ちる、わずかな影が同形な足で真直な選を追いたら、すくわれ続ける。うたかたの日は昇り、また沈み、一匹の貧相な観賞魚アナタをおもいえがく 爛れた流星痕とは口遊んだ野火だったから 況して、それからずっとひかりはリビングダイニングに処方箋を継ぎ足す。あなたから仕切られた曲線で、くすんだ指で 蝶尾がそこら中ともしらぬものを仄カタムけ、真っ白に潰されたひかりに値いし、天穹と深海をいずれも結ぼれるように反射した六畳一間に わたしと金魚鉢ひとつ、空蝉と置いてな(筆舌に尽くしがたい) 2024/07/27
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中国国防省は25日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)1発を発射し、太平洋の予定海域に落下したと発表した。中国が弾道ミサイル実験の実施を公表すること自体が極めて異例。中国のミサイル実験は最近では主に広大な国土を利用して国内で行われており、太平洋に着弾させるのも珍しい。台湾情勢を巡って対立する米国を強く牽制(けんせい)する狙いがある。 ■米本土全体を射程 香港の中国文化研究院のサイトによると、中国は1980年5月、初のICBMとなる「東風(DF)5」の発射実験に成功した。実験の予定は事前に国営新華社通信を通じて発表された。 DF5は北西部・甘粛省酒泉から発射され、9070キロを飛翔(ひしょう)し、太平洋の公海上の予定海域に着弾した。DF5は液体燃料型のサイロ固定式ミサイルで、米戦略国際問題研究所(CSIS)によると、射程は1万3000キロ。これにより、中国は旧ソ連の欧州部と米本土への核攻撃能力を獲得した。 ただ、サイロ式のICBMは位置が特定されるため、特に精度の高い米国の先制核攻撃には脆弱(ぜいじゃく)だ。このため、中国は2006年以降、車両移動式で固体燃料型のDF31の配備を開始。CISCによると、DF31は射程7000キロから1万1700キロで現在、改良型のDF31AGが米本土全体を射程に収めているとみられる。 ただ、DF31は核弾頭は1発しか搭載できない。単弾頭のミサイルは、米国がアラスカなどに配備する地上配備型弾道ミサイル迎撃ミサイル(GBI)で迎撃される確率が高まる。 ■多弾頭搭載を想定 中国はDF31の後継となるDF41の発射実験を12年7月に初めて実施した。DF41は複数の核弾頭が個別に大気圏に再突入するため、ミサイル防衛を突破しやすいとされるMIRV(多弾頭独立目標再突入体)の搭載を想定している。CSISによると17年までに7回の実験が行われた。2回目の実験では、中国北部・山西省から発射され、西部に着弾したことが確認されているという。 米国防総省の昨年度の報告書は、中国はDF41を2個旅団まで配備済みとしているが、CSISは現在も開発中だと分析している。このため、今回の実験は、DF41の可能性がある。 国内で実験を行う理由には、周辺国への刺激を避ける狙いや、ミサイルの能力を探知されることを防ぐ思惑がある。 中国は20年8月、米空母の攻撃を想定した対艦弾道ミサイルDF21Dや米領グアムを射程に収めるDF26とみられる弾道ミサイル4発を南シナ海に着弾させたことが、米国発の情報で明らかになっている。今回は米国を射程に収めるICBMであることを自ら公表し、太平洋に着弾させていることから、米国を牽制する意図は極めて明確だといえる。(田中靖人)
中国、異例のICBM実験公表 対米牽制の意図鮮明に ミサイル、太平洋着弾も(産経新聞) - Yahoo!ニュース
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Saturday , March 2
友人の結婚式に参列した日。
卒パの興奮から明け方まで上手く眠れず、アルコールと泣き顔を引き摺りながら東京へ🗼
招待してくれたのは、コロナ禍前後あたり最も距離が近かった男友達。
バスケットボール(スラムダンクやBリーグ)、お笑いが共通言語。ジョジョ、筋トレ、仕事についても、よく話した。
お互いに恋人がいなかったから毎週のように遊んでて、自粛期間中は ウォーキング行こ! て鬱屈した日々から抜け出し合ってた。
まわりのひと全員にふたりとも「向こうは好きなんじゃない?」と聞かれた。しかしあれだけ一緒の時間を過ごしても恋愛に発展しなかったのは、お互いに異性として本気でタイプじゃないからでしょう🤷🏻♀️
参列者はみんな中学友人、高校友人、の肩書がある中でわたしは単なる''友人''。
横のつながりで盛り上がっている人たちを横目に、わたしが話せるのは大先生と幼馴染の二人だけ。男性だらけの席にも気を遣う。居心地どアウェイ🥵
(すきなひとも参列してたのが、嬉しかった)(誰よりもスーツが格好よくて倒れそうだった)(顔もいちばんハンサムだった)(いっしょに写真を撮りそびれたの後悔してる)
挙式、披露宴と滞りなく終えた。友人らしい、不器用だけどあったかい式でほっこり。
友人、わたしの部屋を手配してくれていて、大先生と二人でそちらへ移動した。(しかもお車代ももらっているし。至れり尽くせりで恐縮が勝る。)
高級ホテルに、テンションが上がるわたしと大先生。
しばらくして、タキシードから私服に着替えた新郎が登場。久しぶりに三人が揃ったのは嬉しかった。
3人の苗字イニシャルから【NHK】というグループを組んでいる。2024年は活動しようかね。
お茶とジュースで乾杯。
いつかのわたしの誕生日、神楽坂のおしゃれなレストランで二人が祝ってくれたあと、ロイヤルホストに行ったことを思い出した。
オシャレしてかしこまった場所で背伸びした後は、こうやって中学生のようになるの、好きだわあ。
おめでとう、

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20231230 年末
あたたかい日がつづくので、年の瀬が迫っている、という感じがほとんどしない。今回は、新聞などでも感染対策をうったえる記事はほとんど見当たらず、あたかもコロナなんてなかったような気がしなくもないが、この数年を経て、日本人の行動様式がずいぶんかわったように思う。 コロナで騒いでいた時期に粛して取りやめたのち、そのまま復活させずに、今も途絶えてしまっている風習がけっこうある。以前は、このころに自転車で出歩くと、あちらこちらの商店のおろされたシャッターに「迎春」のポスターやら何やらが貼られていた。それがほとんど見当たらない。空きテナントの表示もまた目立つようになってきた。コロナの補助金も終わり、融資の返済もはじまって、廃業もふえている。あまり明るいニュースはない。 2024年は大きな選挙が世界中で重なる。日本も、ここまでひどくなると、本格的な政権交替が必要だと、少なからぬ数の有権者がかんがえるようになるだろう。 まずは2月4日に京都市長選がある。どうなりますやら。
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人間の貪欲(経済3X)が招いた地球危機
さても今年の夏の暑さは異常なものだったが、その原因の大きなものは何と言ってもコロナ過からの人類の活動の復活であったことは否めない、それが全世界的な動きであったためこのような異常な状態になったと考えるのがきわめて合理的であろう。人間の経済活動の復活のひとつは何と言っても人の行き来がコロナ過の自粛から復活したこと、すべての交通機関やモノの移動その中で特に私が指摘したいのは飛行機の運行が大幅に増えたこと、各国はコロナ過で一時的な鎖国政策をとり人の行き来が途絶えてその為飛行機も大型客船も動きが止まり、排気ガスが大幅に減りそれが3年間極端に減ったのち、復活したのもまた極端なものであった、その為今年の夏は空気が飛行機や船舶の排気ガスで汚染されそれに太陽の熱を取り込りこまれ異常な暑さが復活して極端な夏になった、と考えるのがもっとも合理的な考え方と言える、確かに車は少しづつEVに置き換えられようとしているが飛行機や大型船舶は今も化石燃料でしかも消費量の大きさは自動車の比ではない。とはいえリモートワークから解き放たれ再び通勤地獄が復活して自動車の活躍が目覚ましい今の地球はまさに排熱地獄と呼ぶにふさわし���姿。それが今年の異常な夏の姿だったと言えよう。さてそうなるとこれから毎年この異常な夏はやってくる、今戦争が人々を苦しめている最中だがそんなことよりこの人間の経済活動はより私たち人類をより大規模に苦しめることは必定、地球の熱地獄は人間自身の活動によるものを今年の夏が証明したことは間違いなかった。それは戦争などをしているどころではないことは誰の目にも明らかで、人類は直ぐにこの熱地獄を解決しなければ戦争よりさらにひどい飢餓を恐れる必要がある。これ以上地球が熱を持つと水が蒸発して無くなってしまいかねない。今世界中で湖が干上がっているのはその証拠だろう、今すぐ戦争など止めて人類は地球を冷やすために行動しなければ大変なことになりかねない、例えば外国人が日本の自然や日本人の人情に触れたいのなら何も直接来なくても家に居ながら、VR空間で旅を味わえるサービスを提供しておカネを頂けば互いにエネルギーを使うことなく満足できるはずだし、そういう方面でもっと創造性を発揮すれば互いに諍いなどしなくても物事を解決できる世界は出来上がる、それより今の最重要課題は世界が一つになって人口抑制に動くことではないか?。
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ある画家の手記if.76 名廊誠人視点 告白
眠たいなぁ…
正面玄関 石畳 黒い門扉 …うちの人間は妙に背だけ伸びるからサイズ感としては…間違いでもないのかもね 僕は大仰なのは好きじゃない いくら由緒正しかろうとね…不必要に広い庭だとか、屋敷だとか、高級車だとか、あんまり馬鹿が露呈するようでかえって下品だろうに 世の中というのはそんな僕の趣味では回っていない いつも広い庭をみて整えてもらっている庭師さんはあちらも家を辿れば伝統芸に関してくるから、技を継承するためには突然仕事がなくなってはいけないしね… あちこちに忖度しているほうだ… 多分ね
本当に由緒正しいのなら粛々と時代に合わせて変わりなさい…一目でわかるような見目のこだわりなんてもう必要ないでしょう…そういう主張や威圧感がいまだに必要なら名廊はもうその辺のやくざと変わりない… …ってふうなことをご長老がたに進言申し上げたところ、反応は大激怒 …だからやくざだというんですよ… いい機会だから病院におしこんだ まあそれもかなり強引に進めたから…品格ある判断とはいえないのだろうけど、僕が個人的に、そろそろあの人たちを視界に入れ続けることの不快さに耐えがたくなって 勝手に決めた…
家の前で待機した車、の後部座席に乗り込む 直人さんの家まで四十五分程度かな 腕を組んで目を閉じた 眠たいなぁ… 寝よう
僕は予定を確認しないから…今日が約束した正確な日にちなのかは知らない でもなんとなく、今日だった気がする スケジュール帳の一冊も持たない 執事のような役割の人も持たない そもそも今日が何日かも数字ではよく覚えていないし… これで医者と多忙な当主の真似事がつとまるのか…昔から、こうな気がするな…と思ったことは外れない 時間とかね…日付とか なんとなくこうじゃないかなと 思って行動すれば確実に正確なのだからそれでいい だからまあ、約束した日も、今日なんでしょう そして絢人は、いないだろう 分かっていますよ…
ゆっくり眠っていた瞼をあげて覚醒した瞬間に、車が止まって、直人さんのご自宅の前に到着した 体内時計通り 四十五分間、しっかり熟睡した
付き人が僕の代わりに車のドアを開ける 「ここからは 僕一人で大丈夫です…」 そう一言告げて、車内で待機してもらった 黒に近い濃紺のスーツの上からシンプルな白いコートだけ羽織って 手土産は用意しなかったから、手ぶらでインターホンを押す 『誠人くん、時間ぴったりだね。どうぞ』 直人さんが鍵を開けてくれた エレベーターに乗る 正面に鏡
部屋へくると直人さんがもうドアを開けて腕を組んで、ドアに寄りかかって待っていた 「…誠人です。ずいぶんご無沙汰しております、直人さん」 「誠人くんも、大きくなったね。とにかく上がって。大したものは出せないけど」 「お気遣いなく…。では、お邪魔しましょうか…」 外観のイメージとブレのない、広い室内空間、大きな窓に、日のさす明るい部屋 リビングの応接用らしい暗色のソファに座るよう言われたので、座る 僕の前のソファに、向かい合って直人さんが座る 斜め前には、明るい髪の色の青年が座っていた 「申し訳ありません…脚を組まなければ落ち着かない性分で… そう畏まる仲でもありませんし、よろしいですか…?」 直人さんは穏やかに笑って許諾してくださった 「好きなように過ごすといいよ。本家ではなかなかそうもいかないだろうから」 足を組んで、ソファの肘掛けに腕をおいて、頭をもたせかけて、目を閉じる いつもの体勢 「…そうでもありませんよ… おっしゃるとおり、過ごしにくかったので、…色々変えました」 「変えた? 名廊本家を?」 「ええ… 模様替え程度に」 うっすら目を開けると直人さんは少しびっくりされているようだったけれど、すぐにまた元の顔に戻った 「髪を、伸ばしておいでなんですね…。よくお似合いです…」 「そう? 本家ではこういうのさんざんに言われるでしょう。君の感性にも合わないかと思った」 ーーー”名廊家の幽霊” 僕の、あだ名 というか、古い友人が勝手にそう呼ぶのだけど 僕は名廊本家の柱から産み落とされでもしたように見えるらしい 家と癒着している、そのさまがそう感じさせるのだ、とも言われたけれど… 実態は、そうでもありませんよ… 視線を斜め前の青年に向ける 「ご挨拶が遅れましたね…失礼しました。僕は、名廊誠人といいます。あの家を、預かる者の一人です。あなたのことは不躾ながらほうぼうから伺っていましたよ、香澄さん…。艶やかな髪と目の色をしておいでだ。あなたを名廊家の一員としてお迎えできたことを、大変うれしく思っていますよ…」 彼が、綾瀬香澄さん 「初めまして…。ご足労いただいて…すみません…」 少し恥じらわれたような笑みを浮かべていらっしゃる そのまま席を立ってどこかに行ってしまった 「ごめんね、あの子は少し人見知りするから。多分お茶を淹れに行ってくれたんだと思うよ」 直人さんが軽いフォローを入れる 養子縁組の話が耳に入っても、僕は特に綾瀬香澄について身辺調査などはさせなかった したがる馬鹿者が本家にいたのをなだめて控えさせた どういう人間か 会って見れば一目瞭然なのだから、手間を惜しまずこうすればいいんです… こそこそと嗅ぎ回るような品のない行動は許さない 名廊はいつからそんなに何もかもに怯えるようになったのか だから僕は絢人とも定期的に顔を合わせ、話しをした あの子はどこへもいかず、家の名を貶めることもなく、静かに約束をまっとうする そう思っていたけれど…… 言及せずに泳がせたほうが分かりやすい あの子は本心をまあまあうまくごまかすほうだから でも人間の内面の変化というのは、ごまかしのきかないものだ 直人さんと会うのも 病院を受診するのも 好きにすればいいよ… 他の者の意見は知らないけれど、僕はそんなことで気を揉むほど狭量ではない ただ… ああ、このままではおとなしく本家に生涯じっとさせることは 無理だなと なんとなくそう感じた日にガソリンをかけた だってかわいそうでしょう… あの子の体は、極度の緊張状態の持続で本来の痛みや苦しみから守られていた、のだろうから …そうでもなければ、あのように不自由なく動けるはずなど、ない体だ 発狂していておかしくないけれど、あの子は正気を保っている なら どこでどう暮らしても 待っているのは地獄だからね… 「お口に合うか分かりませんが… どうぞ…」 遠慮がちにテーブルの上に三つの日本茶が出された 「…見たことのない焼きですね…。釜本はどちらですか?」 「そんな日用品にまでこだわらないよ。僕の友人が手びねりで作って焼いてくれた貰い物。高級品じゃなくてもかわいくて僕は気に入ってるよ」 「そうでしたか…失礼しました。良い品です。窯元を教えていただければ、ご支援しますが…」 「まぁ本人はそこまで自分の名を大きくしたいわけじゃないし、困窮してもいないと思うから。申し出は嬉しいけど、名廊はこれまで通り伝統芸能を存続させる方に財を���やすべきなんじゃないかな。誰にでもできることではないしね」 「……ごもっともです…」 また斜め前に静かに座った香澄さんは、少し緊張しておられる 僕となかなか目が合わないな… 身のこなしも、態度も、風貌も、粗野ではない、見たところ髪や目も染めたりしているのではない、なら良しとしておきましょう… 名廊を知る者なら、姓がどうであろうと血を継いでいないことはすぐ理解するだろうから
さて どうしたものか…
「……これから僕の言うことは、まあ窓の外で鳥が囀っている程度のつもりで、てきとうに流してください…」
そう言って僕は、ひとりごとのようなかたちで話しはじめた
「辟易しています…。ここに絢人がいないことなど分かりきっているのに、疑わしい場所へは足を運ばなければ納得しない人間がいる… ほとんどは僕が片付けましたが、家の錆はどこからでも出てくる… ここへ僕が直接足を運ぶことにも顔を顰める人間がいるものだから…煩わしくて少々内密にここへもきました。それで手土産のひとつも包めませんでした…。まぁ、家の車を使ったので帰れば露見するでしょうが…出がけに邪魔が入らなかっただけでもいいほうでしょうかね… 絢人はかわいそうな子でした…狂った父親の隔離された部屋へ一緒に閉じ込められて、あの子はいい慰み者だった…。理人さんは絢人のことを、ぬいぐるみだとも、雅人さんだとも、直人さん、あなたのことだとも、思っていた。記憶は後退しては戻るのを繰り返していた…気が触れているというより、認知症に近い症状だと思って見ていましたが…絢人の献身はただただ痛々しい結末に終わった あの子の背があんなに低いのは、おそらく幼児期からの理人さんとの性交渉の結果でしょう… 顔つきも年齢にそぐわず幼げでしょう…? 体が未成熟なうちからそういう経験を積みすぎると、あのような歪な外見にとどまってしまう症例は多いんです… 醜く愚かな子だけれど、僕は嫌ってなどいませんでしたよ… …困ったものです 絢人にあの名前で醜聞を撒かれては困る というのは僕の言い分ではありませんが…本家全体の方針としては、つまりそういうことです …直人さんは長く画家をしてらっしゃいましたが、僕もよく作品を拝見していましたよ あなたの描く絵を見て、深く納得したものです… やはりあなたは生粋の名廊の人間だ …あなたのご両親について、ご長老がたはあなたの出自を大層嫌っていましたが、裏を返せば誰よりも濃く名廊の血を継いでいるということでもあるわけですし… 一昔前は家の中での婚姻も多かったのですから、繰り返しすぎなければそう忌み嫌うものでもないのですけれどね… 僕はあなたでいくつかの確信を得ました、あなたの絵で… 感謝していますよ、僕もずっと、気になっていましたから… 香澄さんの処遇については、僕から本家全体に口添えしておきましょう。…香澄さん」
ほとんど眠りかけて閉じていた瞼をあげて、香澄さんのほうを向いて呼びかける 「…はい。」 「今後も本家には関わらないことです… 勝手に調査したがる者を僕がおさえていますが、あなたが積極的にこちらに出向かれるとなると、それも難しい…。僕は大した権限を持ちませんからね… お支えできることはしますが、その場合は僕個人にご相談ください… 僕の番号です。仕事中は切っていますが、直通で繋がります」 懐から名刺の裏に僕の携帯電話の番号を手書きした紙切れを、一枚とりだして、テーブルの上に置いた。 直人さんではなく香澄さんのほうへさし向けると、香澄さんは「ありがとうございます」と言って、裏の名刺にも目を通された 「…お医者さん…」 小さく呟かれた言葉に、応える 「ええ…医者です。大昔には名廊にも家の中で怠ける目的の手医者なんてものもいましたが、僕はそういう時代錯誤なものを好みませんし… 家に財産があろうと自分の生活費は自分で持ちますから …そうでない者も、いますけれど、僕はそうだ というだけです…」 家の財だけで遊び暮らせるとしても、普通に働いているほうが 僕の品格を落とさない と、僕は思う これにも反対者はいまだに多い 賎民にまじってせわしなく外を駆け回るなど許せないとね… ここまでくると、失笑にしたってあまり笑えない…
くあ、と出てきたあくびを手のひらで覆い隠して言う 「…そろそろ お暇します。…横柄な態度が身にしみついたところがあり、ご不快な思いをされたかと存じますが… ご容赦ください」 ソファから立ち上がった僕の顔を、直人さんが眉を下げて伺ってきた 「君がよければ僕のベッドを貸すけど。来客用の寝室がなくて。」 「……と、いうと?」 「様子を見ていて思い出したけど、誠人くん、幼い頃から過眠症の傾向があったから。少し眠っていったら?」 思い出した、か… 直人さんは随分変わられた… ということは、やはり不治の病や逃れられない性質などというものでもない、と 「………いえ、帰りの車で充分です。お気遣いいただき、ありがとうございます。…では直人さん、香澄さんも、また機会があれば…お会いしましょう。御用の際には、…いつでもご連絡を」
二人して玄関先まで見送ってくださった
エントランスに出たあたりで僕のケータイが鳴った 発信者ーーー”冷泉慧清” 「ーーーはい」 『よぉ~誠人。声を聞くのも久方ぶりだが、元気かね?』 「元気ですよ… 久方ぶりのお電話の真意をお伺いしましょうか…」 『お前さんなら見当くらい付くだろう。まぁそれだと思ったもので間違いないさね』 「……正直、心当たりが多すぎて閉口しますが…」 『どれだっていいのさ、お家騒動も結構だが、女と子供は大事にしな。俺からはそれだけだ』 「女と子供……ですか」 『今度そっちに顔ォ出すぜ。隠居爺いの世間話に付き合うのがテメェみてぇな若者の義務ってもんだ』 「…幽霊相手ならなにを話しても支障ない、と…」 『そういうこった』
また連絡するとだけ告げられて電話は切れた 相変わらず食えないご老人だ 直人さんのご学友に冷泉家の人がいらっしゃいましたね…そういえば 何を言われることやら まあ どうとでもなるでしょう
香澄視点 続き
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