#のっぺらぼうと天宿りの牙卵

[thorsatomi]

エアコミティアガチ勢になる

皆様どうもこんにちは。9月のコミティアが無くなって毎日泣いている透です。わりと比喩じゃない。 自分でもいつの間にこんなにコミティア大好きになっていたのかわからないんですけど、失って初めて気づくものですね…。 勿論、他のイベントも気持ちは同じなのですが、規模が大きいからか、初めて出たイベントがコミティアだったからか、コミティアに対する思い入れが特段強いんですよね…。 と、感傷に浸るのは置いておいて…。 実イベントがないのは悲しいけど！ 私は！作ることをやめない！！！ エアコミティアガチ勢になる！！！！！ そんなわけで、9月のエアコミティア、なんと新刊があります！！！ お知らせ①

書き下ろしじゃないけれど、万寿さん（田中さん）と一緒に作ったオムニバス作品集「アカシア年代記」のうち、私の執筆作品３作をまとめた本を出します！！！ 表紙を万寿さんに描いていただいたのですが、すごくない？この…ここに全てが詰まっている感すごくない？？？ しかも３作それぞれの扉絵も描いていただいているのです。もうこれ…これ絶対見てほしい……特にコンドルの扉絵のエモさがやばい…… 万寿ちゃん節爆発のカバー裏もめちゃ可愛いので、ぜひ御覧ください！ 本文も結構書き直したので、ウェブ掲載の頃よりは多少…読みやすくなっている……はず…！！！ この「アカシア年代記」、いつか本にしたいな〜製本したいな〜とはずいぶん前から考えていたのですが、まあそんなに急いでやらなくてもいっかと思っていたのです。 いつかそのうち、本にするべき時が来たらすればいいよね！みたいな気持ちで。 だけど、昨今の同人界隈の話を聞いている内に、 「……今がその時では？？？」 っていう気持ちになってきて。 私の本の冊数など高が知れているのだけど、他でもない今、印刷会社さんへ仕事をお願いするべきでは？という思いから、このタイミングで製本するに至りました。（来週入稿します） 今までに製本してきた作品と比べると、ちょっと「小説を読むのに慣れている人向け」っていう感じの内容ですが、楽しんでいただけたら良いなあ。 エアコミティアに合わせ、9/21から発送開始です！ たぶん9月中旬くらいから、BOOTHでの注文も受け付ける予定です。 お知らせ②

そんな流れで、他にも印刷会社さんにお願いできるものはないかな〜という思いから…完売していた「短編集ヒライス」と、「風浪のヌサカン」を再販します！ ヒライスは3年ぶり、ヌサカンは2年ぶりの再販です。 どちらもそんなに沢山は刷っていないのですが、「買おうと思ったときには既に在庫がなかったのよねー！！！」という方にお手にとっていただけたら嬉しいなあ。 こちらもアカシアに合わせ、9月中旬くらいからBOOTH受付開始、9/21発送開始です。 お知らせ③

ということで、色々刷ってみたはいいものの…… 在庫地獄に陥ることは目に見えているので（実は上に書かなかったけど牙卵も増刷したんだ、あの分厚い本…）、ちょっとだけお得なセット販売など用意してみました。 まとめて買うとちょっとだけ安い！送料も抑えられる！良いこと沢山！！！よかったらご利用ください！（アカシア以外既に全部持ってるよという方はごめんなさい！！！愛してます！！！！！！！！！） お知らせ④

今日の最後のお知らせ！正直ここまでの流れとは特に関係ない！今回のエアコミティアで出すわけでもない！！でも言わせて！ 昨年11月のコミティアで発行した「のっぺらぼうと天宿りの牙卵」の続編を製作中です！ たぶん勘のいい人には、前作のラストから「おっ、この作者、あわよくば続編書こうとしてるな…」とバレていたかと思うのですが…笑 完全に前作の続編で、萬景を旅立ったあとの刻雨と荒魂のお話です。前作より珍道中感増し増しです。 今作の表紙も、匙於ナゲルさんが匙を投げずに描いてくださる予定です！お楽しみに！！！ 今マジ死ぬ気で原稿やってるので……応援していただけたら…めちゃ嬉しいです…… よろしくおねがいしまーーーーーーーーす！

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氷上リホさんからの頂き物 元Tweet1　元Tweet2

[munkum]

６月２０日発売 『のっぺらぼうと天宿りの牙卵 影の王と祟りの子』 マイクロマガジン社　ことのは文庫 著作：里見 透 オリジナルキャラクターデザイン：匙於ナゲル デザイン：大岡喜直（next door design） ----- カバーイラストを担当いたしました。 特設サイト、PVも展開されています。特設サイトでは里見先生の書き下ろし番外編や用語集、匙於による物語のマップなども展開中ですので、是非本編と合わせてご覧くださいませ。 ▼公式特設サイト https://kotonohabunko.jp/special/nopperabo/

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[thorsatomi]

COMITIA130に参加します！

新刊『のっぺらぼうと天宿りの牙卵』をひっさげて、11/24に開催される、COMITIA130に参加します！！！（予定）

Twitterで騒いでいたように、ほんとギリギリまで原稿やっていて、来週にならないと手許に本誌が届かないので、まあ、何も事故が起きなければってことなんですけれども…… いや、うん、大丈夫。大丈夫だって信じてる……。 今作は五月のブログに書いていた通り、ライトな和風ファンタジーを目指しました！ いや…前作（ゲンマ）がしんどすぎて……途中何度か病みそうだったので…今回は明るくライトな話にしようって決めてて… ライトな話になったかはちょっとよくわからないのですが、自分としては、あんまり肩に力を入れすぎずに書けたのではないかなあと思います。 アルフェッカやゲンマとは大分毛色が違うので、そのテイストを期待されるとちょっと違うかもしれませんが…でも、これはこれで楽しんでいただけたらいいな……！！！ 実は現代物以外で和風ファンタジーを書くのは初めてだったので、そこも色々と新鮮でした。でも今ひとつ踏み込みきれなかったところもあるので、和風ファンタジーはまたいつかリベンジしたいな…！！！ 今回は、匙於ナゲル先生が表紙イラストを書いてくださいました！ この骨太な感じね…！！！！！この線でね…！！！刻雨と新玉を描いていただきたくてね……！！！！！！！ 何卒ーーーーーーー！！！！！！とお願いいたしましたところ、引き受けていただけた上にこんな素敵な表紙をいただきまして！！！！！！よっしゃ！！！！！！！！！ イベント当日は大きなポスターを掲げておる予定ですので、ぜひそちらもご堪能ください！ お品書きこんな感じです！

また、COMITIAと同日開催の文学フリマ東京でも、泡野様のブースで委託販売していただけることになりました。 ティアにはいかないけど文フリには行く！というご予定の方、ぜひよろしくお願いいたします…！！！！！ 当日会場に行くのは無理だな〜というかた、今回もBOOTH通販いたしますので、よろしければご利用ください！ https://thorsatomi.booth.pm/items/1665523 ……、……、……。 はあーーーーーーーーーーーーーー いつものことだけど、新作出す前ってほんと緊張するし胃がキリキリするわ… どうか今作も、どなたかの目に留まりますように…！！！

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烏ギンヤさんからの頂き物 元Tweet

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街さんからの頂き物 元Tweet

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ちりこさんからの頂き物 元Tweet

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匙於ナゲルさんからの頂き物

[thorsatomi]

COMITIA131に参加しました！

COMITIA131に参加しました〜！ 今回も既に散々Twitterで騒いでいたのですが、「のっぺらぼうと天宿りの牙卵」頒布100部超え…からの150部超えです！ありがとうございます！！ もともと、あと一歩で100部超え！というところだったので、イベント開始直後のわりとバタバタしている頃に100部超えして、そのまま150部到達した感じでした。 わあ…150部…… なんかサラッと書いたけど…わあ…… 無名作家の小説同人誌を買ってくださった方が、頒布開始から三ヶ月未満で150名様もいたという。 本当にありがたいことでございます……。

今回はキャラものと思って書いていたからか、なにかと主人公たちの反応を想像してしまうんだけど、本が出回れば出回るほど、「ハルサメ君の珍道中が世間に出回っちまうんだなあ…おやおや…」「そういう言い方やめてもらえません？💢」みたなの想像してしまうね。

— 里見透 (@ThorSatomi)

November 25, 2019

この珍道中、実は初頒布だったCOMITIA130より今回のほうがたくさん売れたのですが、何故かというと、コミティアで毎回発行されているティアズマガジンにレビューを掲載していただけたのです。

（もうイベント後だし、モザイクかけずに載せちゃって大丈夫かな…！？） しばらくブース参加ばかりしていて、ティアマガを手にとることがあまりなかったので、まず「小説誌でも掲載されるんだ！？」というところから驚いてしまったのですが、素敵な紹介文を書いていただけて、本当に本当に嬉しかったです。鳥姫悟さま、編集ご担当者様、ありがとうございます…！ ティアマガをイベント当日に買ってしまうと、ちょっと荷物になっちゃうかな〜なんて思って、というか運営さんに「掲載しますね！」とメールいただいていたので待ちきれなくて（笑）、ティアマガ販売開始の翌日くらいに渋谷のTSUTAYAでゲットしたのですが、嬉しくてしょっちゅうニヤニヤ眺めていました。幸せな時間をほんとにありがとうございます。 自国の住みやすさ番付を随時チェックしてる系国守もそれはそれは喜んだと思います。笑 イベント当日は、「ティアマガで見て！」と言って買いに来てくださる方もいらっしゃいましたし、そもそもティアマガに載せていただいた関係でか、広い空間に面したわりと目立つところにブースをいただけたことで、いろんな方に足を止めていただくことができました。 今回、コロナウィルスの関係もあって一般参加者が少なかったと聞いているのですが、幸いなことに、あんまりそういう感覚はなかったですね…。

設営完了しました！( ´ ▽ ` ) スペースナンバー「な20b」にてお待ちしております！！！ 陰謀に巻き込まれる青少年のファンタジーと、写真集があるよ。 無配だけでももらいにきてねー！！！！！ pic.twitter.com/B9YdNV1rhq

— 里見透 (@ThorSatomi)

February 9, 2020

先述の通り、広い空間に面したブースだったので、今回は前掛けの部分にも広告やらサークルカットやらを貼ってみました！ こちら結構見てくださる方が多くて、貼ってみてよかったな〜なんて思ったり。内側の島だとここに広告貼っても目立たないんだけど、今回のブース位置には有効だった！ ただ、文字が小さすぎて読みにくそうだったので、もっと大きい文字で要素だけばばんと書いておけばよかったな〜という反省点あり。 こんないい位置に配置していただけるのは今回が最初で最後かも知れないけど、いつか反省を活かす機会があればまた色々工夫したいですね。 あと、文庫本に挟めるサイズのチラシも作成してガンガン配りました！笑 チラシは今後も作って配っていきたいなあ。 今回は旅本にもポップをつけたり、ミニポスターを掲示したりしたので、結構お手にとっていただけました！旅本の在庫が着々と滞留しているので、しばらくはそれなりにちゃんと営業したいと思ってます。笑 あと！今回はPVを作って流したりもしました！ こちらは当日どうだったかというより、Twitter経由でいろんな方に見ていただけたんじゃないかなと！

【宣伝】#のっぺらぼうと天宿りの牙卵 神に祟られた禁忌の子、国を���ずる名もなき王。 権力闘争と古い約束。 人ならざる青年達の、邂逅の先にあるものとは。 試し読み：https://t.co/02koPwbDJy#COMITIA131 #コミティア131 #創作小説同人誌PV pic.twitter.com/6tyMy82J6z

— 里見透 (@ThorSatomi)

January 25, 2020

イベント当日は無音で流してたのですが、これがね〜〜〜〜〜今回初めてネット上の声優さんに声を入れていただいたのですが、もうめちゃくちゃかっこよくて素敵なのですよ……。 牙卵は声を入れていただいたPVを作ってみたい、というのは結構前から考えていて、今回声を入れてくださった藤城さんのこともしばらく前から存じ上げていたのですけど、いかんせん、「このセリフはこういう感情を込めて読み上げてください」というような指示をしなきゃならないことを考えると、異様に恥ずかしさがこみ上げてきてできずにもじもじしてたんですね…。 結局それはできず、「セリフ」ではなく「文頭」と「あらすじ」を読み上げていただくことにしたのですが、もうホント素敵で。依頼させていただいてよかったと毎日思ってます。（いまだに毎日一度は聞いてる） 音に合わせて映像をいじるのとかも楽しかったです！またこういうの作りたい！ それから、こちらはコミティアとは直接関係ないのだけど、ひとつ自慢させていただきたい〜〜！ 牙卵の表紙を描いてくださった匙於ナゲルさんが、主役二人のデザインイラストをくださったのです！！見て！！

表紙を書いてくださった匙於ナゲルさん（@ace_003 ）に #のっぺらぼうと天宿りの牙卵 の二人の設定画をいただいたんじゃー！！！！！ひえーーーーー pic.twitter.com/Gbqkd3oy9a

— 里見透 (@ThorSatomi)

February 11, 2020

はぁーーーーーーーー好き。 もう全部好きですが、個人的には刻雨の泣きぼくろとか結袈裟のデザインとか荒魂の「そういうCM出るの？」ってくらいサラッツヤッな髪とかお面の模様とかもうめちゃくちゃ、めちゃくちゃ好きですツライ。 そんなこんなでたくさん売れましたCOMITIA131。（当社比） 最後の方、在庫が足りなくなってしまってすみません。BOOTHもあるよ、とはご案内していたけど、知ってる。イベントに新たな作品との出会いを求めていらっしゃる方というのは、「そこにあるなら買いたい」であって、BOOTH見定めてまで買いたい、じゃないんだよね。 でも私は、その程度の温度感のあなたとこそ出会いたいんじゃ〜〜〜 COMITIA132は規模が小さめなようで、当落厳しそうですが、当選したらぜひ参加したいと思っておりますので、その時に再会させていただけたら嬉しいなあ。 ★今年のイベント参加予定★ 5月 文学フリマ東京（確定） コミティア（当落不確定） 北海道コミティア（予定） 11月 文学フリマ東京（予定） コミティア（予定） 9月のコミティアは不参加の予定です。 11月の、文フリ＆コミティア連日参加に向けて体力づくりをしなくては。 5月、近々ちゃんと広報しますが、新刊出ます！ 11月、できれば新作新刊出したいです！ 今年も創作、沢山楽しんでいきたいと思います♪

[thorsatomi]

2019年創作まとめ

創作・企画トークに便乗して、今年の創作活���をまとめました！ 企画タグに参加させていただく関係上、一応自己紹介をば… 里見透と申します。物心ついた頃からものづくりが好きで、気づけばそこそこ長い間、アマチュア物書きをしております。 陰謀に振り回される少年少女を主人公にした、架空世界の���語を描くのが好き。 以前はWeb掲載中心で活動していたのですが、2017年ころからオフラインのイベント参加にハマり、最近はどちらかといえば、イベントに向けた小説誌の作成・頒布を中心に活動しております。

★2019年に書いた物語 振り返りをやろう！！！と改めて考えてみて気づいたんですけど、今年、なんと三作品しか書いてない。マジか。 以下、一作ずつの所感を述べています。ネタバレはほんのりあるけど、クリティカルなことは書いていないはず。 ・「アカシア年代記 Ⅲ 永遠を彷徨うコンドルの噺」 （2019/1/14Web公開／約32,000字） リンク先サイトで全文読めます。 田中ちゃんとのコラボ作品、「アカシア年代記」の透側三作品目でした。 「アカシア年代記」と呼ばれる全知全能の書をめぐる、オムニバス形式の短編集。私はこの回で、スペイン統治下のインカ文明──をモチーフにした物語を書きました。 征服民である父と、被征服民の王族であった母を持つ少年ヨセフ。限りなく被征服民の容貌に近い彼は、その美しさから父に目をかけられ、征服者としての人生を用意されています。 しかし弾圧され、失われてゆく母方の文化、己のもう一つのルーツに思いを馳せてしまい、……という物語です。 「アカシア年代記」では、前二作品も中国の敦煌莫高窟やイタリアのリソルジメントをモチーフにした物語を書きました。別に企画としてそういう縛りがあったわけではないのですが、共作者の田中ちゃんが歴史にも造詣の深い方なので、なんだか、わかってもらえる気がしてついやってしまう。笑 「年代記」というシリーズ全体の方向性を定めるアイテムから、「語ること・残すこと」という要素を得て、失われてゆく文化、捨て去ろうとする人々、ルーツを共有するとはどういうことなのか？という点に焦点を当てました。個人的には、自分が書いたアカシア年代記三作品の中で一番気に入っています。 あんまりエンターテイメント性のある作品ではないけど、気に入ってくださる方がいらしたらいいな。 確か2018年内に制作する予定だったのが、どうしても上手くまとめきれず、田中ちゃんに二週間くらい締め切りを延ばしていただきました…。田中ちゃんごめん…。 ・「語られぬ樹に実は熟し」 （2019/4/30刊行の「民族・無国籍風HFアンソロ​Nova Horizonto」収録／約12,000字） 久遠マリさん主催の、平成最後のアンソロジーに参加させていただきました。 民族・無国籍風というジャンルに惹かれて参加を決めたのですが、しばらくLFばかり書いていたので、ハイファンタジーって…ハイファンタジーってなんだっけ…？とものすごく迷走したのを覚えています。 当初は生き別れの義兄を探すため、ドラゴンとの戦いを強要される剣闘士になった少年の話を書こうとしていたのですが、上手く行かずに全ボツにしたりもしましたね…。ただこのボツ原稿、戦闘シーンを書くのが結構楽しかったので、その後に書いた「のっぺらぼうと天宿りの牙卵」でちょっとだけ戦闘リベンジしました。 最終的に提出した「語られぬ樹に実は熟し」は、深い密林に閉ざされた秘境の里での物語になりました。里に生まれた男女の双子は、この里を守る神子として、先見の姫を祀る役目を与えられる。先代の神子にして妹のクプラを亡くし、神子と成った兄のユラギは、歴代の神子の身に何が起こったのかを知ってしまい、……という物語です。 この作品は、とにかく文化の彩りや鮮やかさの描写に力を入れました。画像映えしそうな感じが良いなと思って。 しかし散々ボツを繰り返した結果、締切を延長していただいた上、主催のマリさんに「こんな完成度のものを提出できません…」などと散々弱音を吐き、それでもなんとか励ましていただいて完成させた、もう本当にはた迷惑な制作となりました…ごめんなさい……今になって読むとそんなに悪くない気もする。←←←

・「のっぺらぼうと天宿りの牙卵」 （2019/11/24冊子頒布開始／約111,000字） 今年の私の代表作。と思いたい。 6月頃から書き始め、私の夏と秋を全てかっさらっていった本年の個人誌です。 しばらく暗め、というかおとなしいテンションの作品が続いていたので、ここらで一発ハイテンションなのやらかしたいよね！？という思い＋なんでだったか全く覚えてないけど和風ファンタジー書いてみたい！という思いから仕上がりました。 見習いの白牙法師である刻雨は、幽鬼退治の最中、ある青年に命を救われる。だが自らを萬景の国の主であると名乗る青年、新玉は、顔のない鬼と化していた。白牙法師にとって魂の伴であり、刻雨にとってはまた別の価値をも持つ「牙卵」を新玉に喰われてしまった刻雨は、彼と行動をとも��する内に、萬景の国を取り巻く陰謀に巻き込まれ、……という物語です。 書いててめっちゃ楽しかった。 刻雨とアラタマがそれぞれ生きるチカラ強めと言うか、「それは俺のせいじゃない」「国とかどうでもいいけど俺がこうしたいからする」というのをきっぱり言うタイプだったので、作者的には「よし！行け！好きにしろ！！！」と力強く背を押せました。おかげでなんか字数ががんがん増えた。 途中、刻雨の生い立ちや幼少期の話が出てくるのですが、多分普段の私なら、物語におこすのは「刻雨の生い立ち〜御晴野に引き取られて色々苦労したくだり」だと思うんですよね。正直彼、御晴野に引き取られるまでろくに人間扱いされていないので（飛鳥井にいたときと見世屋にいたときでは扱われ方が真逆だけど）、御晴野でも人間社会に溶け込むまで結構苦労したはずだし、多分そこで一本話が書けるなと…。 でも既にその辺りを乗り越えて、すっかり人間らしくなった彼だからこその話が書きたかったので、まあこれはこれでいいかなって思っています。ドジっ子だけどメンタル強い。理不尽に対して噛みつく牙はある。祟りの設定について、今ひとつ踏み込めなかったのが心残り…。 ところで最後のシーンについてですが、何かしらの方法はあったけど恩人と別れるのが嫌ではぐらかしたんじゃねえかなコイツ、と薄ぼんやり疑念を持っています（非公式設定）。もしそうなら、後でバレて殴られればいいよ。それくらい利己的に育ちました。 アラタマについては刻雨との対比の要素が強かったので、オラオラ系と見せかけて周囲への気遣い半端ない、案外奥ゆかしい子になりました。 自分の境遇を見定めて最大限の「我が儘」を全力行使する、というのが書いていて気持ちよかったです。 眠れないって気づいてるはずなのに座敷に着いたらとりあえず横になってみたり、花街に行ったと見せかけて一人で月見酒（時系列的にめっちゃ細い月しか空に出てない＝たぶん月なんか見てない）してたり、「二度目のXXには臆さない」ってことは一度目は流石に怖かったのかな…とか、物語自体は刻雨視点で語られますが、ちょっと踏み込んでいただけると、アラタマの心境もちょこちょこわかるようにしたつもりです。（でも説明不足だったかな…という反省はある…）。アラタマ、出来る子なのに境遇がとにかく不憫で本当にごめん…上司に恵まれない…。 本作については、和風ファンタジーだからこそ神仏の区別をきちんと考えなくてはいけないのでは？と思って色々調べたことで、かえって「日本の歴史を紐解けば紐解くほど、神仏の区別つけんの無理だわ」という境地に至ったのもいい思い出です。土着の神が法師とやりとりしてたり、「成仏」という単語が出てきたり色々混ざってますが、日本はね、しょうがない。 尚、プロットが仕上がった辺りから、匙於ナゲルさんの絵で表紙を飾っていただきたいなああ…というかナゲルさんに断られたらもう話の内容変えるわ…ナゲルさんがいい…ナゲルさん……と強い念を持って依頼させていただいたのですが、幸運なことにご快諾いただき、素敵な表紙をカバー裏を仕上げていただきました！ 「少年漫画みたいな表紙がいい！！！」というざっくりすぎる依頼に対して、本当に素敵な表紙を描いていただきました。大感謝……！！！ 更に今作は、凪野基さんに下読みをしていただきました。自分ではなかなか気づけないポイントや、数十年間勘違いに気づいていなかった日本語の誤用などをご指摘いただき、とても勉強になりました。 あー…こちらも当初の予定よりかなりビハインドしてしまい、諸々納期が遅れてご迷惑をおかけしまして……すみません……！！！

・タイトル未定 今現在、過去作品の外伝を執筆しています。本当は年内に書き終えたかったんですけどね〜〜無理そうですね〜〜〜… 作者による二次創作感の強い作品ですが、そのうちお目見えできたらいいなと思います。

★ここまでのまとめ なんで毎回締切どおりに書き終わらないのかな！？！？！？！？！？ そんなにギリギリに作業を始めているわけでもないし、わりと計画的にやっているつもりなのですが…いつも締切ちょいすぎくらいに「もうこれでいこう！！！これ以上は延ばせない！！！！！」というところで妥協している一年間でした。 プロットを作っても大体プロットどおりに進まないというか、書いている内に書きたい要素がどんどん増えてしまうというか、いやでもそれが楽しくて創作やってるので、そこはどうしても削れないというか… もうちょっと、自分のマネジメントを上手くやっていく方法はないかと悩む日々でございます…。

★参加イベント振り返り 2019/2/17　COMITIA127 2019/3/21　Text-Revolutions8 2019/5/6　第二十八回文学フリマ東京 2019/11/24　COMITIA130　＆　第二十九回文学フリマ東京（委託） 今年はついに、ずっと出てみたかった文学フリマに参加できました！ コミティアよりもブースの前に余裕があって、立ち止まって作品の中身を吟味してから買ってくださる方が多かった印象です。 どうしてもコミティアのほうが知り合いも多く、規模も大きいので、日程が重なるとティアを優先してしまいがちだけど、文フリも今後参加させていただけたらいいな〜。

★2020年の予定 基本的に予定は未定なのですが、5月に新刊を出す予定です。新刊といっても過去作品のリメイクなのですが、ちょっと今までとは違う試みをしたいな〜と画策しています。うまくいくかな〜〜？ こちらもまた素敵な絵師さんに表紙をお願いしておりますので、ご期待下さい！！！ 他には合作のお約束をしているものがあるのと、秋くらいにまた新作で一冊出せたらいいなと思っています。どうかな〜うまくいくかな〜〜 3月ころから仕事が忙しくなる可能性があるので、なんとも言えないのですが、今後も好き勝手に楽しく創作していけたらいいなーと思います。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。 来年もどうぞよろしくお願いいたします！！！

★活動場所 ウェブサイト：http://thor.hiho.jp/ 通販：https://thorsatomi.booth.pm/ Twitter：https://twitter.com/ThorSatomi

[thorsatomi]

新刊予定だった本のこと

ひさびさのっ……待ちに待った……コミティアのお知らせが、続々届いているようですね…！！！ コミティアのブース当落に一喜一憂して…コミティアからの封筒が届いて…わくわくしながらそれを開き……ブース位置を確認して…みんなのブース位置ツイートを見て…当日の動きを妄想して…… この一連…この一連のコミティアを、どれほど心待ちにしていたことか…！！！ 今のところ、コミティアも文フリも開催されそうな雰囲気で、本当に本当に楽しみにしています。 で。 ブログタイトルからお察しっていう感じなんですけど…

新刊落としました（号泣）

「のっぺらぼうと天宿りの牙卵・弐　─奥台・御晴野編─」 2021/2/21のコミティア合わせに変更させていただきます…！！！ もし……もし万が一、楽しみにしてくださった方がいらっしゃったら、もう本当にごめんなさい……。 今回、 6月くらいからホソボソ書き始めていて、 表紙をお願いしているナゲル先生にもかなり早い段階からスタンバっていただいていて、 久々＆当落のあったコミティアでブースを確保いただいており、 2月のコミティアでブースをいただけるかどうか不透明※という状況下で、 結構苦渋の決断ではあったのですが……。 ※順当にコロナ影響が和らいで、2月のほうが国内間の移動がしやすくなっていたとしたら、今回のコミティアより落選確率は高いと踏んでいる 今回、途中からどんどん物語内の辻褄合わせばかりに走ってしまって、「楽しく書くってなんだっけ？」みたいになってしまって。 牙卵は特に、「自分が書いて楽しいものを書く！！！！！」をコンセプトに書き始めた作品だったので、その続編でこんな苦しいってどうなの？これ読んで楽しめる？？？？？という気持ちになってしまって。 でも、試しに、もっと時間に余裕ができたら、どんな話にしたいかな？って考え直したら、書きたいシーンが凄くたくさん出てきたんです。 あっ、こいつもっとこんな事考えてるんじゃない？そうしたらもっとこう膨らむんじゃない？って。 だからね、あの、…… 次のイベントには、楽しんでもらえるような作品を、ちゃんと自信を持ってひっさげて行きますので、

どうかまっててください……（号泣）

スケジュールの見直しは昨晩（というか本日明朝）の時点で決めていたのですが、本日、コミティアではじめての誕生日席をいただけていることを知りまして… （ブース数が少ないから誕生日席が元々多い＆入り口からめちゃ遠い最果ての地なんですけど） ハア……誕生日席に新刊並べたかった……。 って30分くらいつっぷしてガチ凹みしたんですが。 よく考えなくても、私今回、まだ一度もイベントに持ち込めていない 「目覚め墨染めのうつし」 「アカシア年代記」 があるんですよね！！！！！！！✨ 切り替えの速さは透の美点！！！！！ 山月まりさん、万寿さんのおかげでめっちゃ素敵な本になったこの子達、コロナの影響であんまり日の目を見ていない状況なので、今回のコミティア、文フリでがんがんプッシュしていこうと思います！！！！！ 牙卵も予告無配ペーパーがんがん配る！！！！！ひゃっはーーー！！！ それと、ヒライスもまたちょっとだけ増刷しました！ こちらもそっとブースに置いておきます！ 今回、コロナ対策の一環として、事前予約制とPaypay導入を検討しているのですが、文フリのブースなどがわかった頃に、またまとめてお知らせしますね！ なんにせよ！久々のイベント！！！！！ 楽しむぞーーーーーーー！！！！！！！！！

[thorsatomi]

テキレボEX

最後にブログを書いたの、2/13だったんですね。寒いさなか、わくわくしながらコミティアにでかけたあの頃…。 当時の僕らはまだ、新型コロナウィルスが世の中にこれほどの影響を及ぼすなんて思っていなかったんだ…。 前置きはさておき、そんなこんなで沢山の創作イベントが中止になる中、テキストレボリューション運営の皆さまが、「大規模委託販売会」となるテキレボEXを立ち上げてくださいました。 イベント概要 https://text-revolutions.com/event/ 販売ページ https://text-revolutions.com/staffdaikou/ 当方も、「目覚め墨染めのうつし」「のっぺらぼうと天宿りの牙卵」「外つ国のゲンマ」「鳴き沙のアルフェッカ」の四冊を販売しておりますので、よろしければぜひご利用ください。 https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/list?category_id=&name=%E9%87%8C%E8%A6%8B BOOTH等の通販と違い、「このイベント中に何冊買っても手数料＆送料は変わらない！！」というお得感から、私自身もいろいろ買ってみよう〜と目論んでいるのですが、同時に、今まで拝読した作品から、おすすめの本を紹介してみようと思います。 ☆おすすめの本☆ 「斜陽の国のルスダン」並木陽 様 @namicky24 https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/3724 ヨーロッパで初めて「モンゴルの禍」に接した国、グルジアを舞台にした歴史もの。この辺りの歴史はほぼ全く知らなかった私でも純粋に物語として楽しむことができ、新たな土地への興味を抱かせてくれる素敵なお話でした。「堅苦しさゼロの歴史小説」を味わってみたい方はぜひ。同作者の「ノーサンブリア物語」もおすすめ。 「ジーンのいじわる」宮崎笑子 様 @eco_miyasaki https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/6981 遺伝子マッチングアプリで驚異のマッチング率を叩き出した男女の、ドタバタラブコメディ。律ちゃん大好きゴリラのくせに、解釈違いで素直になれない綾瀬が可愛すぎて、ふだん恋愛小説に1mmの興味もない私も、あれよという間に読み終えてしまいました。同作者の横浜本、「エフェメラル・デイズ」もおすすめ。 「ムーンライト・ミンストレル」泡野瑤子 様 @awareview2 https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/6422 陰謀と愛憎の正統派ファンタジー。「政略結婚」にときめかれる方にも、「陰謀」の単語に血沸き胸躍る透タイプの方にもおすすめ。それほど長くない物語の中で、こんなにも多くの人間の心の移ろいを描けるものなのか…と脱帽すること間違いなし。とにかく第四歌まで読んでくれ。損はさせない。同作者の「暁天の双星」も読み応えばっちりです。私は今回「暁天/払暁」を買ったよ。 「星に願いを、鏡に愛を��凪野基 様 @bg_nagino https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/6150 高度に発達した科学文明下において、未来視を行う魔女や、人間の人格をコピーして産まれた電子人格等、個性豊かな登場「人物」が行き交うSF小説。次から次に出てくる専門用語と、それをもって語られる世界観の説得力に、凪野さんの知識の豊富さと応用力の高さに圧倒されます。甘く豊かな『ハード』側の世界と、着々と刻まれる『ソフト』側の抽象的かつ逃れようのない亀裂の対称性がやばい。新刊の短編集「Jubilee!」もおすすめ。 「闇守護業 禍の紅い星」祐太様 @yu_ta0204 https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/4131 完成度の高い、テンションの高い、作中でぶっ壊れるものの単価が高い（高価）アクションライトノベルです。ほんとにとにかく作品のテンションが高い。鬱々とした気持ちを吹っ飛ばしてくれる！！続巻「黄金の因果律」も買ってあるので、近々拝読予定です。 「少年よ、塵の中で躍れ」永坂暖日 様 @nagasaka_danpi https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/6169 未曾有の自然災害に襲われ地下世界で暮らす人類は、無人兵器という脅威と隣り合わせに生きている。過酷な環境の中、懸命に生きてゆく人々の姿が胸を打ちます。今回のテキレボEXで、同作者の「竜の舞い降りる村」を購入しました！ 「かぎろいの君」瀬生杏 様 @SeoAnn923 https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/6590 このブログ読んでる方は、もうみんなご存知ですよね！？人と獣が共に暮らす世界での、和風ファンタジー。思想と思想のぶつかりあい、異種族間の絆と、価値観の変化、素性の知れない不思議な少女。陰謀好きには垂涎モノの一作です。 ☆今回買ってみようと思っている本☆（まだ増えるかも） 「ばあちゃん語録ハイパー」猫宮ゆり 様 @yuri_neko_0 https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/6518 「手のひらサイズストーリーズ」あおき様 @aoki_HARUKA https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/4721 「スメルスケープ〜幻想珈琲香〜」ひろあんこう様 @ichimachi_16_5 https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/7143 「アンチ文化侵略」田畑農耕地 様 @nokochi​_tabata https://text-revolutions.com/staffdaikou/products/detail/5938 届くの楽しみだな〜〜♪