#みゆき族
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1週間ほど前から、母は歩けなくなった。立つことも座位もできなくなった。そうすると困るのは排泄。オムツはしてるものの定期的に交換しなくてはいけない。
ただ、肺がんはもはや母の背中の輪郭を追い越すほどに大きくなり左横向きでないと痛みが激しいようで体位変換もままならない。
母の友人が二人来てなんとか排泄処理をしてくれたが、壮絶でこんな大変なことを無償で他人にさせて良いとは思えなかった。
母は10年会っていない兄と孫たちに会うまではと在宅を死守しようとしていたがここらが潮時だと判断。
数日前から顔に歪みが出てきたこともあり、救急車を呼んだ。通常の通院もできないのだから仕方がなかった。隊員の方々に運ばれるが、やはり痛みが激しく、素人ではどうやったって動かすことはできなかったなと判断は間違ってないと罪悪感を飲み込む。
痛みもあるだろうが、母の態度は誰に対しても刺々しい。ドラマや映画で見るような最後は安らかに菩薩のように。とは全然いかない。人相も悪い。
朝の10-17時頃まで検査からの入院手続きに時間がかかった。山程の書類にサインし、生活用品を買った。
主治医からは痛みが激しくじっとしてられないのでMRIは撮れなかったと言われた。おそらくは脳梗塞があるが、CTではわからないそうだ。
緩和ケアに入院。もう治療のしようもない。
どちらかといえばホッとした気持ちが大きい。人に迷惑をかけて、親族にも負担をかけている。まだ、母がも模範的な患者ならいいが、ろくに運動せず、ろくな食事をせず、薬も飲んだり飲まなかったりで、「生きたい」という気持ちと態度が合っていない。それに支える側も腹が立つ。
最後まで言ってることとやってることが違うを地で行く人だ。誰かがなんとかしてくれるはこと病気には通用しない。
身の回りの整理をして、「またくるね」と話した際に「もう、いよいよとなったら大量の痛み止めをもらってうちに帰る」とゆがんだ顔で言った母は意地の悪い魔女のようだった。
立てもしない、自分で排泄もできない人が何を言っているのか。まだ、人に迷惑をかけてまで我を通そうとするのかと自分の母ではあるが、心底がっかりした。
「母にはここで死んでもらおう」と心に誓った。その罪や罰があるならば引き受ける。これ以上人に迷惑をかけるのは違う。そう思った。
もちろん母には何も言わない。死という大きな言い訳で押し返される。弱者は強い。
帰り道歩きながら、酷く情けない気分になった。
人生の引き際がこんなにも醜く、それが自分の母なのだ。と同時に癌という病気は、少なくとも母の肺癌は治療にしがみついて、できることがなくなったときにはもう体の自由が利かない。
余命何ヶ月になり、車椅子でもいいからゆったりとした余生を送る。そんな甘い生活は、治るかもしれないという希望を早めに捨てないと手に入らないものなのだ。母は醜く執着し過ぎた。両方は手に入らない。
選ばなくてはいけないタイミングは実はずっと前でもうとっくに逃している。
「こんなんわからんよなぁ」とひとり呟く。
ここ数日の夕焼け空はその派手な色と裏腹に大気を温めてくれない。白い息が舞っていった。
新百合ヶ丘の駅前はクリスマスマーケットの準備に余念がない。どこか浮かれた人の顔にモザイクがかかる。頭の処理能力が落ちてる。早く帰ろう。
風呂に入り、少し寝て
自分のときは間違えないように。未来のために胸に刻むのだ。
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digressive episodes 01
深夜と早朝の境界線が、まだインクのように滲んでいる時間帯。 高速道路のパーキングエリアの隅に、一台の青いカラーリングが特徴の宅配便のトラックが、エンジンを切って静かに沈黙していた。 そこには周囲を走る本線のロードノイズだけが響いている。 だが、そのトラックの車内は、全く別の音と匂いに支配されていた。
激しい息遣い。 むせ返るような男の汗の匂い。そして、乾く間もなく、繰り返し撒き散らされた、生々しい精液の匂い。 その二つが混じり合い、車内に濃密な男の空気を醸成している。
助手席に座る男――カメレオンは、静かに運転席に座っているドライバーの男を眺めていた。 ドライバーの名前は憶えていない。 足を探していたカメレオンは、たまたま通りがかった市街地の集配センターで彼を見つけた。
汗を光らせながら、重い荷物を軽々とトラックに運び込む、若く、筋肉質な肉体。日に焼けた顔に浮かぶ、人懐っこい爽やかな笑顔。カメレオンの食指��動かすには、それだけで十分だった。
「――っ、は、ぁ……っ、はぁ……!」 運転席のシートに背中を押し付け、ドライバーは、肩で激しく息をしていた。 彼の身につけている、青と白のストライプのシャツは、もはや原型を留めていない。襟元は大きくはだけさせられ、噴き出した汗と、そして精液で濡れそぼっていた。
彼の左手の薬指には、シンプルなシルバーリングが嵌められている。 その指輪が、彼の人生に、妻や子供といった、守るべきものが存在することを示していた。 ダッシュボードの上には、道中にドラッグストアで買った無数のエナジードリンクの空き瓶や、マカや亜鉛といった精力増進サプリメントのボトルが無造作に散らばっている。
「もう限界ですか?」 カメレオンが、静かに問いかける。 その声は、何の感情も乗っていない、ただの事実確認のようだった。
ドライバーの肉体は「もう限界だ」と言わんばかりに息を切らせている。だが、彼の口から発せられた言葉は、彼自身の実際の思考とは全く異なるものだった。
「……い、いえっ……! ま、まだまだ……ムラムラしてるんで……お願いしたいですッ!」
発した言葉に、思考が後から追いつき、整合性を取ろうとする。 ドライバーの脳は、「自分はまだ性欲に満ちている」のだと、無理矢理に、しかし完璧に、そう結論付けた。
このパーキングエリアに到着してから、もう一時間が経つ。 その間に、ドライバーは、実に数十回もの絶頂を強制させられていた。 もう、彼の股間から精液は一滴も出てこない。
それでもなお、彼のペニスは、まるで持ち主の意志とは無関係に、硬く、熱く、勃起し続けていた。カメレオンが、その根元を指で軽く扱くだけで、びくりと大きく跳ねる。
カメレオンの興味を引いたのは、彼の性器だけではない。 シャツを捲り上げられ、剥き出しになっている左の腋の下に、カメレオンは顔を埋めていた。鉛筆の芯のような、男性的で、カメレオン好みの匂い。 だが長時間、繰り返し舐め取られ続けたその場所は、彼の自身の汗と、カメレオン自身の唾液が混ざり合い、ねっとりと絡みついている。
「……ん」 カメレオンは、その湿った脇に舌を這わせるとドライバーは僅かに反応を示した。 この、若く健康な肉体が、自分の意のままに、ただの玩具として機能している。 その事実を確認することで、カメレオンの心は静かに満たされていった。
「――それで、あなたの、奥さんの名前はなんでしたっけ?」 カメレオンは、彼の耳元で囁いた。 「……あ、あきな……です」 「じゃあ、お子さんの名前は?」 ドライバーは聞かれるがままに、自分の家族についての情報を洗いざらい、喜んでカメレオンに捧げていた。それは、彼にとって『信頼できる相手』に自分のことをもっと知ってほしい、という純粋な欲求に繋がるように巧みに誘導されていた。
「……ゆう、た……です。雌雄の雄に、大きいって、書くんです。俺みたいに、大きく、たくましく育ってほしくて……」 その言葉を口にした瞬間だった。
「――――ッ!!」 また絶頂に達したのだ。 ぐちゅ、と、彼のペニスの先端から、透明な液体がわずかに滲み出た。 オーガズムと同時に全身から噴き出した汗が、さらにシャツに染み込んでいく。
カメレオンは、慣れた手つきでボトルから強精剤を手早く1錠取り出すと、それをドライバーの口元に差し出した。 ドライバーは息も絶え絶えに口を開き、それを飲み下した。
小さなボトルは、それでちょうど空になったようだった。 ラベルを見ると、30錠入りと書かれている。 カメレオンは、これを彼が絶頂に達するたびに飲ませているわけだから、このドライバーは、これで合計で30回目の絶頂に至ったことになる計算だった。
カメレオンは、再び彼の腋を舐めた。少し味が濃くなっているように感じられる。そして、若い肉体の体力は底がないようで、まだまだ勃起は衰えていなかった。
素晴らしい。 この玩具はまだ、壊れていない。
だが、カメレオンは飽きていた。 彼は、ドライバーの精液と汗でぐっしょりと濡れたシャツの裾を掴むと、自らの指先についた精液を、丁寧に拭った。
「そろそろ、満足しましたか?」 「はい! ��足しました! たっぷり射精させていただいて、ありがとうございます!」 ドライバーは、先ほどまでの記憶を全て「素晴らしい体験」として保持したまま、満面の笑みを浮かべた。 「ここまで送ってくれて、どうもありがとうございました」 カメレオンは、シートベルトを外しながら言った。 「いえ! こちらこそ、めちゃくちゃスッキリさせてもらって、本当にありがとうございました!」 その笑顔は、集配センターでカメレオンが見た、あの爽やかな笑顔と、何一つ変わらない。
ドライバーは、わざわざ運転席から外に降りると、助手席側へと回り込み、カメレオンのために、恭しくドアを開けた。 「また、いつでも声をかけてください!」 そう言って、彼は深々と頭を下げた。 カメレオンは、その言葉に返事をすることなく、トラックを後にした。
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2025/04/29 細い月の夜

夜勤明けの日
夜勤がなかなかハードだったので帰宅後洗濯機を回したまま眠ってしまった。
時間指定をした宅配便のピンポンで目が覚める14時半前、3時間程眠っただろうか。
今年はタイミング良く2ヶ所の藤を見に行ったそのテンションで藤の香りとうたわれたフレグランスを購入し、それが届いたのだ。
眠い目をこすりつつ荷物を受け取る。
箱を開けボトルを取り出して振ってみる、こんな香りだったのかな、そうかもしれないしそうでないのかもしれない。
香りなんていうものは、繰り返し繰り返し刷り込まれて記憶に残る、そんな風に思っている。
実際にその場で香った藤の匂いとは違っていても藤を見た時の気持ちのまま買ったということに意味がある。

なんてことを考えていたらふと洗濯物を干していなかったことを思い出した。こんな時間から、思ったがこの風の強さと空気の乾燥ならいけるだろう、とまだ日が当たっている場所を選んで干し再び布団に潜り込む。
スマホを眺めつつうとうとして17時。まだ外が明るいので夕方になっているような気がしない。それでも17時には違いない。のろのろと起き上がり、お風呂にでも行こうかなと考える。疲れている。四肢を伸ばしきって大きな湯船にゆっくり浸かりたい。
着替えてなんとなくの身支度を整え、ホテルの日帰り入浴を利用することにした。バイパスを走れば10分程で着く。以前も書いたが高いけれど利用者も少なく静かにのんびり風呂を満喫できるのが好きだ。
GWで宿泊客もそこそこいるのかな、と思いきや車も数台、お風呂にはすれ違いで出たり入ったりする人が1人2人いた程度。ほぼ貸切状態でゆっくりと風呂を堪能する。
外の炭酸風呂に入るとヤシの木が揺れており、風の音がすごい。細い窓から見える内海に夕陽が映ってとてもきれいだ。くり抜かれた窓の中に夕陽は見えないものの、お風呂側の大きな窓に映った太陽は真っ赤で今にも向こうの山並みに沈んでいくところだった。ぬるめの炭酸風呂は心地良くいつまででも入っていられる。
ゆらゆらと湯の中を漂う小さな泡を眺めながら、人と人の縁とか繋がりはおもしろいものだなと考える。家族が知らない自分をさらけ出してみたり、今まで誰にも話したことのないような思いや考えを伝えてみたり、それについて互いに真剣に、時にはふざけながら共に考えたり。
こんなにも日々ごちゃごちゃと話すことがよくもまああるよなとすら思う。それぞれに違うから良い。似ているところもなきにしもあらず。
娘たちには私のスマホの開き方を教えておこう。私が死んだら、私のスマホを開きLINEの中のこのグループ、この人たちには伝えて欲しいと、ことづけておこう。
湯船からあがり、冷水を口に含む。体を拭き、顔にはフェイスパック、全身には化粧水とボディクリームを丁寧に塗る。髪の毛を乾かしてヘアオイルをつける。鏡の向こうにはさっぱりしました!という顔をした自分がいた。
帰り支度をしてフロントにタオルを返し外に出る。ものすごく風が強い。外風呂から見たヤシの木が音を立てて揺れている。4月も終わりだというのにまだ夜は寒い。
帰り道、コンビニに寄った。
車を降りてふと空を見上げると赤子の爪を切った時の様なか細い月が、うっすらと本来の月の丸い形を携えてそこにいた。地球照がこんなにも見える日も珍しいように思った。
電線に囲まれたその中にいる月が、あまりにもきれいでしばし眺める。時間的に沈みかけているのかほんのりと橙色に染まった繊月は大きく見えた。そういえば昨日は新月だった。生まれたばかりのあの月は月齢1.3。まだ始まったばかりだ。

今宵、美しい繊月を共に見たあなたを大切に想う。
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seoy
私達が友人のまま結婚をして、友人のまま離婚をしたこと、まだ上手に説明ができない。どうして結婚したのか、離婚しなくても良かったのではないか、悲嘆の混じった詰問を何度か受けて、そのたび婚姻制度を軽んじた態度を非難されているような気分になった。私達は最初から「利害が一致しなくなったら離婚すればいい」を合言葉のように言い交わしていて、Sがルームシェアの解消を、私が離婚を提案した時も、お互い異議なく受け入れた。ただ、その後に想定していなかった痛みがあった。キッチンで居合わせたSが突然崩れ落ちるように泣き出した時、自分達の受けた傷の深さを思った。離婚を決めてから私が部屋を出ていくまでは、自分がこの先相手と一緒に居ないことを選んだ、というのを突き付け合わなければいけない日々だった。
また、離婚は、結婚をする前に想像していたよりもずっと面倒だった。特に離婚協議書の作成に苦労した。法に明るい友人(この人がいなければ諸手続きを完遂することは難しかった、この離婚のエンドロールにspecial thanksが記されるなら、この友人の名前は必ず入る)に相談しながら、共有していた家財をどちらの所有にするか、財産分与をどうするか、別居や退去にかかる費用をどちらが支払うのか、ひとつずつ明記していった。Sは「そこまでしなくても、あなたを信用していますよ」と言ってくれていたが、どちらかといえば私が私を信用できないから作ったものだった。孤独を深めた私達が、どのように変わっていくか、狂っていくか分か���ない。孤独に蝕まれて化け物になった自分が、Sや、もっと先の自分を苦しめないように、最後の項目に「これ以降、あらゆる権利や金銭を要求しない」という旨の一文を入れた。
それぞれ一人暮らしを始めて大体一月が経ち、あらかたの痛みは引いていった。ただ、放置した小さな傷がいつか膿むのではないかと不安になって、そうならないように傷に関する本を二冊と、『離婚』という小説とを読んだ。今は、遠藤周作の『わたしが・棄てた・女』を読み始めたところだ、とSに話すと苦笑していた。Sとは時々電話をする。話していると、ふと“元家族”を感じることがある。友人と括るにはあまりにも近く、はっきり別れを選んだ分遠く、パースが狂ったような、騙し絵の中にいるような感覚になる。
明日は、一緒に暮らした部屋の退去前の掃除をする。それが終われば、北海道料理をご馳走してもらうことになっている。ルームシェアや結婚をしなければ良かったとは思わない。
偶然だけれど、私達の新しい部屋は、まっすぐ歩いて五分の距離にある。
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大原 優乃は、日本のグラビアアイドル、女優、ファッションモデル、ダンサー、YouTuberである。エイベックス・マネジメント所属。Dream5の元メンバー。 鹿児島県川内市。 神村学園高等部卒業。 ウィキペディア



出生地: 鹿児島県 鹿児島市
生年月日: 1999年10月8日 (年齢 24歳)
身長: 154 cm
カップサイズ F
学歴: 神村学園高等部 (2018年)
事務所: エイベックス・マネジメント
愛称は、ゆーの、ゆのふぃー。趣味は、枝豆を育てること、雑誌を読むこと。特技は、犬と蛙の物真似。
魚のアレルギーがあり、加工食品も含めて食べることを控えている。一度でも魚の調理に使った器具を用いた他の料理や、魚の調理中の排煙や匂いなどにも過敏に反応してしまうため、飲食については制限があり、専用のメニューを用意してくれる学校選びなど、本人と家族は大変苦労したという。
文字は右手で書くが、その他は左利き。テレビドラマ『ゆるキャン△』(テレビ東京)で演じる「各務原なでしこ」が右利きだということに気づかぬまま、クランクイン前日に「右でやってみようか」と言われ、準備をする間もなくクランクインしてから練習したが全然つかめなくて悔しい思いをしたとインタビューで述べている。なお、同作品の第2シーズンにはなでしこが福原遥演じる志摩リンと共に鰻重を食べるシーンがあるが、前述の理由からなでしこが鰻重を食べる最中の姿は描かれておらず、撮影時も魚を扱うフリをしたり、代替食を用意したり、店舗外へ避難させたりと、徹底した安全対策が取られている。
2013年3月22日、当時13歳の大原は、Dream5のブログで、憧れのモデルとして桐谷美玲と北山詩織の名を挙げている。2019年3月24日(19歳時)のインタビューでは、土屋太鳳が女優としての目標で、芝居はもちろん、人柄や文章、表情の豊かなところにも魅力を感じていると言い、ダンサーとしての格好良さにも憧れていると答えている。
声優の高橋李依の大ファンを公言しており、自身が出演するドラマ『ガールガンレディ』(毎日放送)の主題歌を高橋が担当することになった際には高橋のTwitterにリプライを送った。
グラビアアイドルでは浅川梨奈を尊敬しており、グラビアで活躍できるのは彼女の存在があったからと公言している。浅川も「グラビアをけん引する存在」と大原を高く評価しているほか、後輩のアイドルにも人気が高く、本郷柚巴、田中美久、和泉芳怜などが大原のファンを公言している。
Dream5のメンバーとして活動していた頃にはすでに大きかったバストを目立たせないよう、晒(さらし)を巻いて活動していたという。
映像や雑誌を通して発信される大原のイメージは“いつも明るく前向きな女の子”であるが、先述したようなネガティブな実像とのギャップに悩んだことも多いという。大原本人は、グラビアモデルのデビュー当初は水着姿を撮られることに自信が無かったことや、生来の高い声も、Dream5に属していたころは他のメンバーとの調和が取れないと考え、自己紹介の際にわざと低めの声を使うこともあったことを述べている。


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MHA Chapter 418 spoilers translations
This week’s initial tentative super rough/literal translations under the cut.

1-2 みんな嫌いだ みんなきらいだ minna kirai da "I hate everyone."
tagline 1 デクが見つけたものそれはーー… デクがみつけたものそれはーー… DEKU ga mitsuketa mono sore wa--... As for what Deku found--...
tagline 2 No.418 小さな心 堀越耕平 ナンバー418 ちいさなこころ ほりこしこうへい NANBAA 418 chiisana kokoro Horikoshi Kouhei No. 418 A Small Heart Kouhei Horikoshi
3 群訝で感じたのと同じーーーーー… ぐんがでかんじたのとおなじーーーーー… gunga de kanjita no to onaji-----... It's the same as what I felt at Gunga-----...
tagline 3 コミック40巻4月4日(木)発売‼︎GETしてね! コミック40かん4がつ4か(木)はつばい‼︎ゲットしてね! KOMIKKU 40kan 4gatsu 4ka (moku) hatsubai!! GETTO shite ne! Comic volume 40 release on Thursday, April 4th!! Get it!
4 しがっ Shiga "Shiga-"

1 モンちゃん? MON-chan? "Mon-chan?"
2-3 ここで初めて「崩壊」が発現したんだ ここではじめて「ほうかい」がはつげんしたんだ koko de hajimete 「houkai」 ga hatsugen shitanda This is where the first Decay manifested.
4 転弧ー てんこー Tenko- "Tenko-"
5 あのね…… ano ne...... "You know what......"
6 あのね…… ano ne...... "You know what......"
7 そんな……そういう事か…! そんな……そういうことか…! sonna......sou iu koto ka...! No way......So it was something like that...!
8 この後起きる事… このあとおきること… kono ato okiru koto... What happens after this...
9 ハッ HA "Hah" (Note: This is the sound of Tenko hyperventilating, which repeats all through the rest of the page.)
10 ここが核心 ここがかくしん koko ga kakushin This place is the core [of it all].
11 やああ yaaa "YAAA!!"

1 ここで決着をつける! ここでけっちゃくをつける! koko de kecchaku wo tsukeru! I'll settle this here!
2 記憶が具象化する世界…! きおくがぐしょうかするせかい…! kioku ga gushouka suru sekai...! [In this] world materialized by memories...!
3 イメージしろ! IMEEJI shiro! Visualize!
4 離すな‼︎ はなすな‼︎ hanasuna!! Don't let go!!
5 思い出し続けろ"手"を‼︎ おもいだしつづけろ"て"を‼︎ omoidashi tsudzukero "te" wo!! Keep recalling* [my] hands!! (Note: This word for "recall" also means "remember." I used "recall" because I thought it made for a good pun.)
6 & 8-9 OFAは全部ぶつけた! ワン・フォー・オールはぜんぶぶつけた! WAN FOO OORU wa zenbu butsuketa! I struck with all of One For All!
7 なんで…! nande...! "Why...!"

1 僕自身をぶつけろ! ぼくじしんをぶつけろ! boku jishin wo butsukero! Strike with myself! (Note: I think Izuku is saying that he used all of the OFA vestiges to strike at Tenko, so now he's using himself to strike at Tenko too.)
2 だって datte "Because"
3 泣いてる ないてる naiteru "you're crying."
4 違うよ… ちがうよ… chigau yo... "You're wrong..."
5 僕は… ぼくは… boku wa... "I..."
6 僕が… ぼくが… boku ga... "[It was] I [who]..."
7 選んだんだ えらんだんだ erandanda "chose [this]."
8 転弧の感情が…なだれ込んでくる! てんこのかんじょうが…なだれこんでくる! Tenko no kanjou ga...nadarekonde kuru! Tenko's emotions...are surging [at me]!
9 僕の意志で…この家を…家族を壊したんだ… ぼくのいしで…このいえを…かぞくをこわしたんだ… boku no ishi de...kono ie wo...kazoku wo kowashitanda... "By my will...I destroyed this house...my family..."
10 じゃなきゃ ja nakya "Otherwise,"
11 この手はなんなんだ このてはなんなんだ kono te wa nannanda "what are these hands for?"

1 僕がこうして生まれた事を ぼくがこうしてうまれたことを boku ga koushite umareta koto wo "That I was born like this,"
2 誰が肯定できる⁉︎ だれがこうていできる⁉︎ dare ga koutei dekiru!? "who can confirm it!?"
3 最も繊細で柔らかいところ もっともせんさいでやわらかいところ motto mo sensai de yawarakai tokoro It is the most delicate, soft place.
4 弾かれる…‼︎だめだ離すなーーーー! はじかれる…‼︎だめだはなすなーーーー! hajikareru...!! dame da hansuna----! [He's] repelling [me]...!! No, don't let go----!
5 強い憎しみとカタルシス…… つよいにくしみとカタルシス…… tsuyoi nikushimi to KATARUSHISU...... Powerful hatred and catharsis......
6 そして同時に そしてどうじに soshite douji ni and at the same time,
7 悲しみと困惑…! かなしみとこんわく…! kanashimi to konwaku...! sadness and confusion...!
8 この時まだ転弧は揺れていた…! このときまだてんこはゆれていた…! kono toki mada Tenko wa yurete ita...! At this time, Tenko was still oscillating...!

1-2 手を離せ…! てをはなせ…! te wo hanase...! "Let go of my hands...!"
3 殺して止める以外方法がないかもしれない ころしてとめるいがいほうほうがないかもしれない koroshite tomeru igai houhou ga nai kamoshirenai There may be no other way than to kill and stop him.
4 具体的にどうすればいいのかもわからないけれどーーーー… ぐたいてきにどうすればいいのかもわからないけれどーーーー… gutaiteki ni dou sureba ii no kamo wakaranai keredo----... I don't know exactly what I should do, but----...
5 僕は手を ぼくはてを boku wa te wo "For me, [my] hand..."
6 流れ込んでくる ながれこんでくる nagarekonde kuru It's flowing [into me].
7 憎しみが……! にくしみが……! nikushimi ga......! His hatred......!
8 壊れる…!こんな…! こわれる…!こんな…! kowareru...! konna...! I'll break...! Like this...!
9 手を掴んでもらって てをつかんでもらって te wo tsukande moratte "when someone held my hand"
10 安心したから あんしんしたから anshin shita kara "I felt relieved, that's why."

1 だから……来たっ だから……きたっ dakara......kita "That's why......I am here*." (*Note: Literally this means "I came/arrived," but it's the same word All Might uses that always gets translated as "I am here.")

1 みっくん Mikkun Mikkun.
2 ともちゃん… Tomo-chan... Tomo-chan...
3 じゃあ転ちゃんがオールマイトね! じゃあてんちゃんがオールマイトね! jaa Ten-chan ga OORU MAITO ne! "So then, Ten-chan is All Might!"
4 ううん uun "No."

1 僕は敵だ ぼくはヴィランだ boku wa VIRAN da "I am a villain."
2 悪意を持って あくいをもって akui wo motte "I carry malice,"
3 壊す こわす kowasu "and I destroy."
4 たとえ憎しみを…打ち砕かれようと たとえにくしみを…うちくだかれようと tatoe nikushimi wo...uchikudakareyou to "Even if my hatred...is smashed,"
5 からっぽになろうと karappo ni narou to "even if I become empty,"
1-2 敵のヒーローにならなきゃ あいつらのヒーローにならなきゃ aitsura (kanji: VIRAN) no HIIROO ni naranakya "I have to become their (read as: the villains') hero."
3 …やっちまえ ...yacchimae "...Just do it."
4 こんな世の中 こんなよのなか konna yo no naka "A world like this,"
5 ブッ潰せ ブッつぶせ BUttsubuse "crush it."
6 壊してくれよ こわしてくれよ kowashite kure yo "Destroy it [for me]."
7 トムラシガラキ TOMURA SHIGARAKI "Tomura Shigaraki." (Note: This is spoken as though in a language like English where one's given name comes before their family name.)
8 指が崩れていくぞ…‼︎ ゆびがくずれていくぞ…‼︎ yubi ga kuzurete iku zo...!! "The fingers are going to collapse...!!"
9 中は…緑谷は一体ーー なかは…みどりやはいったいーー naka wa...Midoriya wa ittai-- "Inside...Midoriya, just what is--"

1 志村さん しむらさん Shimura-san "Mr. Shimura."
2 ああ! aa! "Ah!"
3 甲賀建設の! こうがけんせつの! kouga kensetsu no! "[You're the one] from Kouga Construction!"
4 腰痛ですか ようつうですか youtsuu desu ka "Lower back pain, is it?"
5 なんだ? nanda? What's this?
6 年々酷くなって参りますよ ねんねんひどくなってまいりますよ nennen hidoku natte mairimasu yo "Every year it's getting worse."
7 良い医者紹介しましょうか? いいいしゃしょうかいしましょうか? ii isha shoukai shimashou ka? "Shall I introduce you to a good doctor?"
8 いやあそこまでしてもらうXでは iyaa soko made shite morau X de wa "Oh no, for you to go that far for me..." (Note: The last kanji/furigana in this speech bubble is illegible, but I think the gist of this line is pretty clear.)

1 なんだこの記憶 なんだこのきおく nanda kono kioku What is this memory?
2 そうですね手は掛かりますが… そうですねてはかかりますが… sou desu ne te wa kakarimasu ga... "That's right, he's a bit of a handful, but..."
3 "個性"はもう? "こせい"はもう? "kosei" wa mou? "Still no quirk?"
4 それがまだ… sore ga mada... "Not yet..."
5 知らない しらない shiranai I don't know it.
6 …転弧のじゃない… …てんこのじゃない… ...Tenko no ja nai... ...This isn't Tenko's...
7 なんだ nanda Who
8 こいつは koitsu wa is this guy?

1 ああ…愚かな器…! ああ…おろかなうつわ…! aa...orokana utsuwa...! "Ahh...foolish vessel...!"
2 何者でも無い少年に心をねじ伏せられるとは なにものでもないしょうねんにこころをねじふせられるとは nanimono demo nai shounen ni kokoro wo nejifuserareru to wa "To have your heart made to yield by some nobody boy."
3 弱いまま強くあろうなどああ愚かな志村転弧 よわいままつよくあろうなどああおろかなしむらてんこ yowai mama tsuyoku arou nado aa orokana Shimura Tenko "Though you've become strong, you remain weak. Ahh, foolish Tenko Shimura."
4 おまえは今まで おまえはいままで omae wa ima made "Even though until now, you"
5 何一つ選んでなどいないのに なにひとつえらんでなどいないのに nani hitotsu erande nado inai noni "haven't chosen a single thing."
tagline 出づるAFO!死柄木、デクはーー… いづるオール・フォー・ワン!しがらき、デクはーー… idzuru OORU FOO WAN! Shigaraki, DEKU wa--... All For One emerges! As for Shigaraki and Deku--...
#my hero academia leak translations#mha 418#bnha 418#my hero academia manga spoilers#final arc spoilers#sorry it took a while#my dog got sick in the middle of translating
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【6/27(金)公開】『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』主題歌はB'z書き下ろしに決定!

“ルパン三世”約30年ぶりの2D劇場版アニメーション・完全新作のタイトルが解禁!『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』公開日は6/27(金)となります。

さらに主題歌はB'zが“ルパン三世の新たな物語”のために書き下ろした新曲「The IIIRD Eye」に決定!その新曲がお披露目となる予告編とティザービジュアルが本日(4/4)公開されました。
youtube
B'zコメントなども掲載した作品WEBサイトもオープン。今後の最新情報をチェックください。
『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』公式サイト




■『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』作品情報 <STAFF> 原作:モンキー・パンチ 監督:小池健 脚本:高橋悠也 音楽:ジェイムス下地 クリエイティブ・アドバイザー:石井克人 主題歌:B’z 「The IIIRD Eye」 アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム 製作・著作:トムス・エンタテインメント 配給:TOHO NEXT
<CAST> ルパン三世:栗田貫一 次元大介:大塚明夫 石川五ェ門:浪川大輔 峰不二子:沢城みゆき 銭形警部:山寺宏一
原作:モンキー・パンチ ©TMS
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「企業のネットが星を 被おお い、電子や光が駆け巡っても」国家や民族が消えてなくなるほどではない近未来が舞台の『攻殻機動隊』などで、後のクリエイターに多大な影響と衝撃を与えた漫画家、士郎正宗さん(63)。デビュー40年を迎え、世田谷文学館(東京都)では初の大規模展が開催される中、読売新聞の単独書面インタビューに応じ、これまで生み出���た作品や創作の秘密、AI(人工知能)がもたらす人間の未来などについて縦横無尽に語った。近年ほとんどメディアの取材を受けていない士郎さんの貴重な語録をご覧あれ。(文化部 池田創) 展覧会では、『攻殻機動隊』の主人公の素子の印象的なセリフが印刷されたのれんが来場者を出迎える(東京都世田谷区の世田谷文学館で) 世田谷文学館で大規模展 ――デビュー40年を迎えられて、どのようにお感じになっていますか。 そもそも寡作な上、諸事情による中断・未発表・ボツ作品が多過ぎて読者諸氏に申し訳ないものの、何とかここまで生き残る事が出来て大変に幸運だったと思っています。活動が東京や他業種に広がるに連れて「水中を歩いて進むかの様な状態」になり、40年、色々と大変でした。また書籍などの荷物が転居や避難に適さない分量になっています(笑)。 ――代表作「攻殻機動隊」は海外でも熱狂的な人気が続いています。 最初期に出版物の海外展開を頑張りました。望外に細長く継続しており、ありがたい限りです。 ――今回の世田谷文学館の展覧会は大量の原画が間近で見ることができ、充実した展示内容です。 士郎正宗さんのコメントとともに作品世界を振り返る巨大な年表(東京都世田谷区の世田谷文学館で) 今回このような機会を頂き大変感謝しております。僕程度の小規模 傭兵ようへい 型漫画家でこういった事が可能なら、日本のコンテンツ業界はもっと多様多彩な作家・作品を、深掘り探索・開発活用出来るのではないかと思います。 ――「攻殻機動隊」をはじめ、ご著書は情報化社会を予見していると言われます。 たまたま運良くタイミングや関係者の都合に合致し話題として取り上げて頂いているだけで、僕以外にもそういった作家・作品は多数存在していると思います。情報化社会の好ましくない側面があまり大きくならなければ良いですね。物騒、殺伐、トラブルは架空妄想物語の中だけで十分です。 ――AIの発展についてどのように感じていますか。 利便性と損害可能性は表裏一体、これまで考えられなかったレベルの明るい未来の可能性が開ける一方で、悪用や視野 狭窄きょうさく が起き、見えざる支配も容易になっている。研究開発に係る方々には頑張って頂きたいなと思います。 簡易強化外骨格、遠隔操作系ロボット類の開発が現実的 ――幼少期に親しんだマンガや小説はどのようなものがありますか。 デビュー作『アップルシード』のラフスケッチなどが並ぶ展示室(東京都世田谷区の世田谷文学館で) アニメ版の「鉄人28号」や「エイトマン」から入って、雑誌「りぼん」(一条ゆかり氏、大矢ちき氏、弓月光氏などなど)、松本零士氏、永井豪氏、細野不二彦氏の影響が大きいですね。大学以降は諸星大二郎氏、星野之宣氏、大友克洋氏の存在が大きいと思います。 ――「攻殻機動隊」で描いた人間の身体と精神の関係はどのように感じていますか。 脳や体が一体として機能している中では、脳が優位の制御系があったり、体が優位の制御系(例えば副腎とか脊髄反射系とか)があったり、交換可能な部分や欠損許容部分(例えば昔は虫垂や 胆嚢たんのう を結構普通に切除していた)があったり、複雑で不思議に出来ていると思います。 義体化のような、身体交換は僕が生み出した要素ではありません。スタニスラフ・レム氏の『君は生きているか?』や、日本のマンガアニメ界においては石ノ森章太郎氏の『サイボーグ009』などの有名作品がすでにありました。サイバネティクスの一般的な目的は医療や軍事だと思いますが、今後は老化・劣化対策というのも存在感を増すかもしれません。個人的には年々増加中の災害現場における簡易強化外骨格や遠隔操作系ロボット類の開発を進める方が現実的かなとは思います。 ――ご著書に細かく書き込まれた欄外文章の役割や狙いを教えてください。 リズム感が単調になりがちな説明セリフや会話を物語内部から減らせる、それによってキャラの練度・演出を高めに設定出来る、物語と読者の距離の調整ができる、などでしょうか。昨今、いや昔もこういう方法は 流行はや りではありませんが……。 ――押井守監督のアニメーション映画版のご感想をお聞かせください。 個人的には原作に気を使っている部分が押井氏にしては多めの1作目より、押井氏節全開の『イノセンス』の方が好みです。いずれも一生懸命作って頂いてありがたいなと思っております。 ――ネット社会の広がりやAI技術の発展をどう感じておられますか。 人工知能の偏向学習、悪意ある人 達たち による���工知能活用と、対策する側の人工知能活用の格差、オンライン上に無い膨大な情報の無視や軽視など、課題は山積しているのではないかと感じています。世界は 繋つな がって狭くなると同時に、逆に分断細分化が進んで互いの距離が開き、問題解決の可否、明暗の格差も広がっている様に感じています。今まさに『言葉が通じなくなってバベルの塔が崩壊し始めている』状態でしょうか。人工知能育成では可能な限り、真実や実態に近い情報を得て優先解とするような、何らかの情報検証機構が必要でしょう。 コスパタイパ重視では驚きや発見も無い ――ネットに常時接続することが当たり前になりました。そのことをどのように感じてらっしゃいますか。 一般的なネット通販をほぼ利用しておりませんが、ネット社会になってからの方がサービスの質が低下&商品を探しにくくなったように感じています。便利、合理的、コスパタイパ重視の姿勢は内向きになりがちで、冗長性や余白が少ない分、周囲を見渡す余裕が減少し続けるし、ひいては驚きや発見も無く窮屈ですね。昔のSFでは「監視管理社会」は人々の敵として描かれるのが一般的だったのですが、現代では意外とそういう管理監視社会の利点も許容されているように思います。とはいうものの、今後もDXが進み常時接続が常識常態化し、行政サービスやインフラなどの分野で、高度化し便利で安全で充実した幸福度の高い世の中になっていくと良いのですが……。 ――「攻殻機動隊」ではサイボーグ化しても人間の内にある「ゴースト」という概念が存在します。「ゴースト」とは何でしょうか。 展示室の中央には『攻殻機動隊』の原画が並び、迫力のある筆致を間近で感じられる(東京都世田谷区の世田谷文学館で) 正確か否か、定義可能か、とは別にして、宗教や哲学や文学昔話の分野で古くから使われている「たましい」「霊魂」「ソウル」などの単語が印象として一般的には伝わりやすいのではないかと思います。「何だかよくわからないが、存在しているように思えるモヤっとしたものを『ゴースト』と呼ぶ」のも娯楽分野では分かりやすくて良いかな、ということで単語を使用しています。 犬や小鳥も感情を有することが一般的にも知られており、感情は人間だけが持つ最上位の機能・特別な評価対象ではない、という観点から、マンガ版ではゴーストという単語において「感情に特別な意味を持たせていない」つもりです。当然ながら人の価値観はそれぞれなので、僕と他のアニメ版の監督諸氏とでもこうした諸々に対する考え方に違いがあるわけですが、その事自体も含めて、作品を異なる角度から捉えて楽しんで頂ければ良いなと考えています。 神話は魅力の塊なのだが… ――ご著書はシリアスな展開と迫力のある戦闘シーンの間にギャグが挟まりますね。作中におけるギャグの効用とはどのようなものでしょうか。 シリアスとギャグの挟み方や割合、そもそも混在を容認するか否か、など受け取る方々の価値観も観点も実に多様なので「万人にとって満足できる作品」というのは僕には難しいなと考えています。僕の取り扱うキャラクターたちは明日をも知れぬ立場なので、悲観的に備え楽観的に対処する、冗談でも言っていないとやっていられない、といったタイプが多めになっています。会話の軽さと行動、判断の速さ厳しさのギャップを楽しんで頂ければ良いかと思います。 ――『仙術超攻殻ORION』は日本神話をモチーフにしたファンタジーです。神話の魅力を教えてください。 神話と呼ばれる物語達は限られた要素と根源的な思考や解釈と想像力で織り上げられ、時代や民族の壁を越えて生き残っている、「選び抜かれた精鋭達」です。人々の心情や思考型や文化を映す鏡として、魅力の塊と言っても良いですね。一方で歴史を振り返ると、建築や芸術や情報戦において支配者や宗教組織や抵抗組織の都合や思惑と深く関わったと思しきものも多く、純粋に「素晴らしいか?」と問われると、答えに困る側面もあります。 ――『攻殻機動隊』のフチコマや、『ドミニオン』の小型戦車ボナパルトなど、作品からは戦車愛を感じます。 正義感にあふれる女性警察官のレオナが活躍する『ドミニオン』のコーナー(東京都世田谷区の世田谷文学館で) 「頑丈で壊れにくくて安全度が高い&移動以外にも何か作業が出来る乗り物」が好きですね。作品内に描く機会はなかなかありませんが、消防関連や港湾作業用の特殊車両、土木建築系や農林作業系の特殊機能車両なども同じように楽しくて興味深いと思っています。 気負わず欲張らず、自己ベスト更新維持 ――現在はイラスト制作や、画集刊行に活動の比重を置いておられますね。 マンガやアニメやゲームの企画書・プロット・シナリオなども色々と作っているのですが、なかなか最終商品の形にまで進める事が出来ておらず、イラストや画集は関係者や予算が少なくても実現可能な 為ため か商品の形になりやすい、というのが理由かと思います。 ――女性のエロチシズムを感じさせる美麗なイラストを生み出されています。 展示室の後半は、雑誌に発表した色鮮やかなカラーイラストが目を引く(東京都世田谷区の世田谷文学館で) モノクロでは描写しにくいがカラーでは比較的描写が容易で、競合が起きにくいと思われる光沢の肌にこだわっています。近年の画集においては、似た構図やポージングの微差バリエーションを連続、重複して描くことで、アニメの原画をパラパラと連続で見る時に近い印象や効果の誘発が起きないかと工夫しています。 ――近況を教えてください。 今も40年前も変わらず東京ではなく関西にいて不規則不健康な生活をしながら昼夜延々と絵やプロットや駄文を描き続けています。視力体力の減少により、未読書籍が積み重なっています。 ――今後の執筆への意気込みや読者へのメッセージをいただければと思います。 気負わず欲張らず、自己ベスト更新維持で変わりなく、他にしたい事も無いので、ダラダラ延々と何かを作る日々を送ると思います。読者諸氏にはまた次の作品でお会いした際に、何らかの形でお楽しみ頂けると幸いです。
「攻殻機動隊」士郎正宗、ネット社会・AI発展に警鐘「言葉が通じなくなってバベルの塔が崩壊し始めている」 : 読売新聞
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Scan and transcription of the Persona 3 part of Newtype Magazine February 2016


春、夏、秋を経て冬、理が出す答えを見届けて
監督 田口智久
死を見つめる季節のフィナーレに
第1章でコンテ、第2章で監督を務めてこられた劇場版「ペルソナ3」ですが、ファイナル・シーズンである第4章は、どのような気持ちで臨んだのでしょう?
田口 第3章で自分が監督としてかかわっていない劇場版「ペルソナ3」を見ることができたのが、刺激になりました。自分とはまったく違う方法論で構築されていて、僕がやったら確実にこうならないですし、なんというかジェラシーのようなものを感じまして。ああ、ペルソナって、こういうふうにつくることもできるんだ、と。それを受け止めることができたからこそ、第4章では、自分のやり方を突き詰めたフィルムにしなくてはと思いました。あとは、やっぱりフィナーレということでのプレッシャーが大きかったです。
第4章の物語の関となるのは?
田口 理と綾時の関係性ですね。そこヘシャドウの母体であるニュクスが襲来したり、それに伴ってみんなの心がダウナーになって⋯⋯という展開で、ずいぶん重いものになっています。でも、みんなが悩んでいる部分にしっかり尺を取って描いているので、映画ならではの見せ方ができているのでは、と思います。
理にスポットが当たっていきますが、どのように描きましたか?
田口 第3章に、理が旅館の池に落ちて笑うシーンがありますけど、あの理を経ての理をしっかり追っていこうと考えていました。今作では、抱えきれないほどの絶望を前に、悩み、立ち止まってしまうというところまで、みんなが落ちてしまうんですけど、そのなかで理が見つけ出す答えというのが、全4章通してのテーマでもあり、象徴的なセリフになっています。そして、それは、第3章で笑った理がいなければ、たどり着けなかった答えなんじゃないかな、と。
それから、綾時とアイギスも、重要な存在ですね。
田口 すごく極端な⋯⋯本当に超極端な言い方ですけど「綾時と理は両想い。アイギスは理に片想い」っていうのを、こっそり頭の片角に置いてました(笑)。もちろん僕独自の解釈なので、いろんなとらえ方をしてほしくもあるのですが。ただ、そうやって、アイギスがヒロイン然としているわけではないからこそ、ペルソナならではの仲間感が出る、というのもあるんですよね。
理と綾時に重点が置かれていくとなると、その二役を演じられている石田彰さんのアフレコもすさまじいものになったのでは。
田口 石田さんだけ別の週に理以外の綾時を中心とした声を録らせていただいてから、全体アフレコの週に理としてみんなといっしょに録らせていただいた感じなんですけれど、本当にすばらしかったです。演技に対するストイックさが本当にプロフェッショナルで、ご自身で「今のは少し綾時が出てしまったから」とリテイクを申し出てくださったり。
全体的にも、とてもスムーズなアフレコになったそうですね。
田口 圧倒的にスムーズでした。特に今回は静かなシーンが多くて、感情的にセリフを吐くような場面はほとんどないんですけど、その淡々とした空気感を成立させるのは難しいはずなのに、自然にスッとやってしまえるのがこのチームの方々の成せる技。こんなに研ぎ澄まされた現場は、なかなかないのではないかと。
細かな心情描写という意味では?画づくりにもこだわられたのでは?田口監督の描き出すダウナーな情景描写が楽しみです。
田口 カッティングが終わった後に、編集さんに言われたひと言が「暗っ!」でしたからね(笑)。刺されて死ぬとか大惨事が起こって死ぬとかのサスペンス的な死ではなくて、非常に観念的な死についての物語なので、精神的にどうやられていくかというのを、どう表現するかが課題で。光や色味の演出であったり、降ってくる雪の量で表現していきました。アニメで雪が降りつづけている作品もあまりないんじゃないかと思うんですけど、心情とマッチさせたいなあというところで、力を入れています。作画もすごいアニメーターさんたちが集まってくださっていて、誇張された動きというよりはリアル寄りの芝居をていねいに描いてくださっています。全然動いているように見えないところにも実は枚数が割かれていて、作画枚数もこれまででいちばん使っているんですよ。
最後に、今作を描くうえでの最大のポイントだったと考えるシーンを教えてください。
田口 ラストですね。それは第4章を担当すると決まったときから、見据えていたビジョンでもあります。第1章の春からともに季節を経てきた理と仲間たちが迎える、そのラストを見届けてほしいです。
#1 Spring of Birth
1日と1日のはざまに隠された影時間。そこにはびこる怪物・シャドウに襲われて、無気力症となってしまう者が町に続出していた。対抗できるのは、ペルソナという特殊な能力をもつ者だけ。春、私立月光館学園に転校してきた結城理は、ペルソナの力に覚醒し、同じくぺルソナの力をもつ者たちが集う特別課外活動部へと引き入れられる
#2 Midsummer Knight's Dream
夏休みに屋久島旅行に向かった特別課外活動部。そこでアイギスという女の子に出会う。彼女は対シャドウ特別制圧兵装のラストナンバーであり、なぜか理のそばにいることを望むのだった。理たちは影時間の謎を追いながら、さらに新たな仲間と出会い、きずなを深めていく。だがそこにストレガと名のる者たちが現われ⋯⋯
#3 Falling Down
季節は秋。特別課外活動部は、影時間を終わらせるため、シャドウや滅びを望むストレガとの死闘を重ねていた。ある者は仲間や家族の死と向き合い、ある者は護るべき者に気づき、ある者はこれまでの戦いの意味に葛藤する。そんなとき、理の前に謎の転校生、望月綾時が現われる。その出会いの先にあるものは⋯⋯
「PERSONA3 THE MOVIE #4 Winter of Rebirth」
●1月23日土全国ロードショー
●第3章Blu-ray&DVD 1月20日水発売
WEB▶http://www.p3m.jp/
Twitter▶@P3movie
illustrated by YUKIO HASEGAWA, finished by SAORI GODA
background by BIHOU, text by HITOMI WADA
©ATLUS ©SEGA/劇場版「ペルソナ3」製作委員会
STAFF 原作=「ペルソナ3」(アトラス) 脚本=熊谷純 スーパーバイザー=岸誠二 キャラクターデザイン=渡部圭祐 ペルソナデザイン=秋恭摩 プロップデザイン=常木志伸 色彩設計=合田沙織 美術監督=谷岡善王(美峰) 美術設定=青木薫(美峰) コンポジット&ビジュアルディレクター=高津純平 編集=櫻井崇 音楽=目黒将司、小林哲也 音響監督=飯田里樹 第4章監督=田口智久 制作=A-1 Pictures
CAST 結城理=石田彰 岳羽ゆかり=豊口めぐみ 伊織��平=鳥海浩輔 桐条美鶴=田中理恵 真田明彦=緑川光 山岸風花=能登麻美子 アイギス=坂本真綾 天田乾=緒方恵美 荒垣真次郎=中井和哉 イゴ ール=田の中勇(特別出演) エリザベス=沢城みゆき
#persona 3#p3#ryomina#that tag's deserved i think#'Ryoji and Makoto are in love with each other. Aigis' feelings for Makoto are unrequited'#insane
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トレッキング後の仕打ち

週末のトレッキングは、我が家+息子同級生家族で行ってきました。スポーツバギーが同行してたので難易度の低いコース。よって、全体に特に面白みがなく、ハイライトもなし。子供たちがお腹が空いてもうだめとわめきながらも楽しんでいたことが、幸せでしたね。また次に、レベルアップしたコースを共にする楽しみもできました。
家族以外の仲間と歩くと、自分たちの何気ない写真を撮っていてくれたりするのも、とっても嬉しい! わたしたち家族3人、何を見上げているのでしょう。かわいい春の鳥の声を追っているところかな。
ところで、この日ダメージが最大だったのは、およそ14kmひたすらそれを目指して歩いたクナイペ(ビール居酒屋)に赴いたものの、店主もキッチンも飲んだくれてしまったため食べ物メニューが無効というカーニバル(※)的な余波にて、店を移りファストフードに取って代わってしまったこと。補給食を食べてもなお収まらぬ、子供たちのハングリーコールに耐え切ったのに!
※カーニバル――「5つ目の季節」は 11月11日に始まり、灰の水曜日に終わります。この伝統の起源は冬を追い払う古い風習です。お祭りの騒ぎがハイライトを迎えるのはいわゆる「汚れた木曜日」から灰の水曜日(Aschermittwoch)までの週です。バラの月曜日(Rosenmontag)には大規模なパレードが行われ、愉快な仮装をしたり、伝統的な民族衣装や仮面をつけてパーティーやパレードを楽しみます。――ドイツ連邦共和国大使館ウェブサイト「地方色豊かなカーニバル」より

まぁ、山歩きをしていて開いているはずのレストランが開いてないということは、ままあります。山の中や上の、小さくて大抵は美味しいレストランほど、経営者個人の事情や地域の事由が直に影響しちゃうでしょうから。わたしたちが経験したワースト1は、凍えるような寒さの中を上りきって入った山小屋レストランで、「パーティー予約��満席」と追い払われたこと。道路が通じているためクルマで上がってこられて、雪があればスキー場にもなる人気の場所ですが、各方面から登りつめたトレッキング及びバイクルートの先にあるレストランでの話です。死にゃあしませんでしたが、大変苦労したのは忘れませぬ。
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Rewind 02
「どういう意味だ、ヤス?」
運転席に座るマックスは、バックミラー越しに安川の顔を覗き込みながら、特に気にした様子もなく、軽い口調で尋ねた。
彼の巨大な体躯は、SUVの運転席ですら少し窮屈そうに見える。ステアリングを握る、岩のようにゴツゴツとした大きな手が印象的だ。
「何が物足りなかったんだ? もっとこう、レッドカーペットでも敷いて、ファンファーレでも鳴らした方が良かったか? ハッハッハ!」
彼は冗談めかして笑った。 その陽気さは、親しみやすい魅力に満ちている。
「そういう派手な演出にしてほしいって意味じゃないんです」
安川は後部座席で、ゆったりと体を預けながら、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
「例えば」 彼は言葉を選びながら、しかし確信を持って続ける。 「マックス。あなたの、その鍛え上げられた素晴らしい肉体。そして、ジーンズの下に隠された、きっとボリューム満点であろう男性器。それを、もっとはっき��と、最初から僕に見せるような状態で出迎えてくれたら、今よりずっと『グレイト』な出迎えになったんじゃないかな、って思うんです」
安川の言葉に、マックスは一瞬、きょとんとした顔をした。
「俺の……チンポを? なんでまた?」 彼は不思議そうに首を傾げる。
その反応は、純粋な疑問であり、嫌悪感や羞恥心は微塵も感じられない。
「だって、マックスはヒーローですよね? ヒーローの肉体は、市民への希望の象徴でしょ? それなら、何ひとつ隠す必要なんてない。肛門のシワひとつ隠す必要なんてないんですよ。むしろ、見せつけないと。それに……」
安川は少し間を置いて、マックスの反応を窺うように続ける。
「さっき、空港で見せてくれたヒーローらしい真剣な表情。あれはすごく良かった。ゾクゾクしたよ。あの表情のまま、もっと僕の思う通りの、そう、変態で、倒錯的な内容と演出に変えることができたら……。例えば、手を繋ぐ代わりに、もっと別の、親密な繋がり方をするとか。そうすれば、最高に『グレイト』な出迎えになると思いますよ」
安川は、にこやかに、しかし有無を言わせぬ口調で言い切った。
マックスが困惑したような表情を一瞬浮かべる。しかし、何かを言いかけたマックスの言葉を遮るように、安川は言った。
「実際に試したほうが早いですね。それじゃあ、『リワインド』しましょうか」
その言葉を発した瞬間、安川の意識を除いて、世界は眩い光に包まれ、急速に巻き戻っていった。
マックスとサラの会話も、安川自身の言葉も、全てが逆再生されていく。
車の窓の外の景色が逆再生される。 空港の駐車場、ターミナルビル。 そして、到着ゲートへと、時間は瞬く間に遡った。
そして。 再び、安川は飛行機から降り立ち、空港の到着ロビーへと歩き出していた。
先ほどと全く同じ光景。 しかし、何かが決定的に異なっている。
例えば、壁に掲げられた巨大なポスター。 ヒーローたちが勇ましいポーズを決めている。 しかし、ザ・グレイトマキシムのポスターだけは、明らかに異様だった。
ポスターの中のグレイトマキシムは、先ほどと同じように両腕を広げ、自慢の筋肉を誇示している。 しかし、その体には、一切の衣服がなかった。元々着用していたはずのヒーロースーツは跡形もなく消えている。
逞しい胸筋、硬質な腹筋。 そして、その股間には、修正も隠蔽もなく、彼の男性器が堂々と描かれている。
ポスターの中。 ザ・グレイトマキシムは、リワインド前と変わらず、誇らしげな笑顔を浮かべたまま、しかし、全裸の状態で、自身の肉体を誇示しているのだ。
安川は、その変化に対して、満足げに頷いた。 デジタルサイネージに目を向けると、そこにも変化が起きていた。
流れているのは、ヒーローたちの活躍を伝えるニュース映像ではない。そこには、ザ・グレイトマキシムこと、マックス・パワーズの、極めてプライベートな映像が、赤裸々に映し出されていた。
トレーニングルームで汗を流す姿。 シャワールームで、無防備に体を洗う姿。
自室でペニスを扱き、射精する姿。 あるいは、寝室で妻と激しく体を重ね合わせる姿。
それらの映像が、公共の場で、何の注釈もなく淡々と繰り返し流されている。
しかし、周囲の人々は、その異常な光景に何の反応も示さない。 誰もポスターやサイネージに特別な注意を払うことなく、足早に行き交っている。彼らにとって、それがごく当たり前の日常風景であるかのように。
安川は確信し、思わず舌なめずりをした。 自分の『能力』は、スーパーヒーローが存在するアメリカという国でも、有効である、と。
この能力を使って、日本では男たちを『飼育』してきた。 教師、警察官、スポーツ選手、エリートサラリーマン。 彼らの尊厳を踏みにじり、常識を歪め、欲望の捌け口としてきた。
だが、本物のスーパーヒーローを相手にするのは、初めてだった。
体の奥底から、言いようのない興奮が湧き上がってくる。 この筋肉と男らしさが支配するヒーロー大国で、一体どんな『飼育』が可能になるのだろう。
期待に胸を膨らませながら、再び到着ゲートへと向かった。 そして、人垣の中に、目的の人物の姿を捉える。
マックス・パワーズ。 そして、もちろん、その隣には妻のサラがいる。
しかし、安川の目に映るマックスの姿は、先ほどの記憶とは全く異なっていた。
彼は、全裸だった。
頭のてっぺんからつま先まで、一切の衣服を身に着けていない。 その鍛え上げられた肉体が、空港の蛍光灯の光を浴びて、生々しく輝いている。
分厚い胸板、隆起した肩と腕の筋肉、硬く引き締まった腹筋、そして、力強く大地を踏みしめる太い脚。 その全てが、何の隠し立てもなく、衆人環視の中で晒されている。
そして、彼の股間。 そこには、安川が先ほど想像した通りの、いや、想像を超える、見事な男性器がぶら下がっていた。
脱力した平常時であるにも関わらず、それは驚くほどの太さと長さを持っている。
先端の亀頭部分は、やや赤みを帯びており、その半分ほどが、柔らかそうな包皮に覆われている。 安川の好みにぴったりの軽度の仮性包茎だった。
包茎かどうかは改変の対象ではない。 そのため、元々、ザ・グレイトマキシムは仮性包茎なのだ。
亀頭の下には、太く張った竿が続き、その根元には、黒々とした硬そうな陰毛が豊かな量で茂っている。 そして、そ��下にはずっしりと重そうな二つの睾丸が、皺の寄った陰嚢に収まっている。
ヒーロースーツの内側に隠されていた秘密。 それが全て曝け出されている。 その光景に、安川は、思わずゴクリと喉を鳴らした。
リワインド前の記憶では、マックスはTシャツとジーンズを着ていたはずだ。その白いTシャツとブルージーンズ、そして、その下に着ていたであろう白いブリーフを、マックスは小脇に抱えていた。
BVDの、シンプルな白いコットンブリーフ。 スーパーヒーローが、日常的に履いている下着を目にして、安川は妙な興奮を覚えた。
そしてもちろん、マックスの隣に立つ妻のサラも、周囲の人々も、こんなにも存在感のあるこの大柄で筋肉質なスーパーヒーローに対して、全く何の反応も示していない。 それが当たり前であるかのように、ごく自然に全裸のスーパーヒーローは人々の行き交う空港の中に溶け込んでいた。
『マックス・パワーズは、常に全裸で過ごす。それは当たり前のことであり、誰も違和感を抱かない』。
安川は、何食わぬ顔で、マックスとサラに歩み寄った。
「あの……マックスさん、サラさん、ですか?」
声をかけると、マックスがこちらを向く。 その顔には、リワインド前と変わらない、太陽のような笑顔が浮かんでいる。
「おおっ! 君がヤスヒロか ウェルカム・トゥ・ステイツ!」
マックスは、大きな声でそう言うと、全裸のまま、ためらうことなく安川に歩み寄った。 逞しい両腕で、安川の体を強く抱きしめると、その汗ばんだ熱い肌から、体温が直接伝わってくる。筋肉質な裸体から立ち上る男性特有の匂いが、安川の鼻腔を刺激した。
マックスはハグを終えると、にこやかに笑みを浮かべる。
「俺はマックス! こっちは妻のサラだ。長旅、疲れただろう?」 言いながら、マックスは腰にを突き出し、巨大な男性器に手を添えて、安川に向けて差し出した。
『マックスにとって、ヤスヒロとの握手とは、手を握り合うことではなく、一方的に自分のペニスを握らせることが握手である。それは当たり前のことであり、誰も違和感を抱かない』
安川は、差し出されたマックスのペニスを、遠慮なく両手で恭しく握り、包み込んだ。
ずっしりとした重みと、生々しい熱が、手のひらに伝わってくる。 想像以上に太く、そして硬い。
平常時でこれだ。 勃起したら一体どれほどの大きさになるのだろうか。
「は、はじめまして、安川康弘です。よろしくお願いします」
安川は、マックスのペニスを握ったまま、挨拶をした。 マックスは、満足そうに頷いている。
「よろしくな、ヤス! これから家族だ、遠慮はいらないぞ!」 遠慮はいらないということなので、安川は好きなだけその肉厚なスーパーヒーローのペニスを握り、感触を楽しむ。
「まあ、マックスったら、そんなに強く握らせたら、ヤスくんの手が疲れちゃうでしょ」 サラが、微笑みながら言う。 彼女にとっても、この光景はごく自然な挨拶の一部なのだ。
「おっと、すまんすまん」 マックスは笑いながら、頭をかいた。 サラの言葉を完全に無視して、安川は、マックスのペニスを握る指に力を込める。 親指を使って、亀頭を覆っている包皮を、ゆっくりと、しかし確実に、後ろへと引き剥がしていく。
ずるりとした感触と共に、包皮が剥かれ、濃いピンク色をした亀頭の全貌が完全に露わになる。 包皮を剥かれても、マックスは、特に気にする様子はなかった。
『マックスは、ヤスヒロと握手する際に、ペニスの包皮を剥かれたとしても、それは当たり前のことであり、恥ずかしいことではなく、誰も違和感を抱かない』
安川は、露出した亀頭を、指の腹で優しく撫でる。 それから、ペニスの根元へと指を滑らせ、そこに茂る硬い陰毛の感触を楽しんだ。 まるで犬の毛並みを撫でるように、指で梳かし、その量と硬さを確かめる。マックスは、くすぐったそうに少し身じろいだが、嫌がる素振りは見せなかった。
「はじめまして、安川くん。サラよ。遠いところ、よく来てくれたわね。疲れたでしょう?」 サラが、安川の肩に優しく手を置いた。 彼女は、夫のペニスを熱心に愛撫していることについては、全く意に介していないようだった。
「いえ、大丈夫です。サラさん、お綺麗ですね」 「あら、嬉しいわ。ありがとう」
リワインド前と同じ会話が交わされる。 しかし、その間も、安川の手は、マックスのペニスを握り続け、撫で続け、弄び続けている。
『マックスとヤスヒロの握手はどんなに長くても、それは当たり前のことであり、誰も違和感を抱かない』
安川の執拗な愛撫に、マックスのペニスが、徐々に反応を示し始めていた。 ゆっくりと、しかし確実に、熱を帯び、硬さを増していく。 手のひらの中で、それが力強く脈打つのを感じる。 亀頭がさらに膨らむと、包皮は完全に押しやられて、もはや後退したまま戻ってくる気配はなかった。
『マックスは、ヤスヒロと握手する際に、仮にペニスを刺激されて勃起してしまっても、それは当たり前のことであり、恥ずかしいことではなく、誰も違和感を抱かない』
「ハッハッハ! さすがヤス、見る目があるな! 俺の自慢の妻なんだ!」 マックスは、半ば勃起しかけたペニスを安川に握らせたまま、サラの肩を抱き寄せ、誇らしげに言った。
安川はマックスのペニスを握り、扱き続ける。 無言の時間が続く。
安川は、手のひらを上下に素早くストロークさせ、時には根本を強く握りしめ、時には亀頭だけを指先で集中的に攻める。
マックスの呼吸が、少しずつ荒くなっていくのが分かる。 彼のペニスは、もはや完全に勃起し、安川の手の中で、硬く、熱く、脈打っていた。 亀頭は、興奮でさらに濃い色になり、張り詰めている。
「ふぅ……っ、はぁ……っ」 マックスの口から、熱い吐息が漏れ始める。 それでも彼の表情は依然として穏やかで、安川の行為を咎める様子は全くない。 しかし、額から汗の玉が浮かび、静かに流れ落ちている。
しばらくの間、安川は無言でマックスのペニスを扱き続けていたが、彼の尿道口から、透明な体液が滲むのを確認すると、それを指先で拭い、ぺろりと舐めとった。
少し塩気のある我慢汁の味。
彼がアメリカ人だからだろうか? ��れとも、スーパーヒーローだからだろうか?
安川には、その味が日本の男性の我慢汁よりも濃厚であるように感じた。
「マックスさん、そろそろ行きましょうか?」 安川は手を止めると、マックスの顔を見上げた。 「おお、そうだな!」 長い挨拶が終えて、マックスはすっきりとした表情で頷いた。
「さあ、行こうか! 車を駐車場に停めてあるんだ」 マックスはそう言うと、くるりと踵を返そうとした。 しかし、すぐに立ち止まり、再び安川に向き直る。
次の瞬間には、彼の表情はヒーローらしい真剣な顔つきに変わる。 リワインド前と同じように。
「ヤス、その前に、一つだけ言っておくことがある」 彼の声は低く、威厳に満ちている。 「アメリカは、日本と違って、時々物騒なことも起こる。だから、絶対に俺から離れるな。いいな?」
そして彼は、安川の手を取ると、散々、弄ばれ、今や完全に硬く勃起した自らのペニスを握らせる。
「いいか、ヤス。俺のチンポから絶対に手を離すな」
ヒーローとしての、力強く、頼りがいのある表情。 その言葉には、一片の恥じらいも、ためらいもない。 しかし、その口から発せられる言葉は変態的な内容だ。
「いや、握るだけでは、まだ安全とはいえない。空港内は特に危険が多いからな。俺が安全を確認するまで……いや、俺が完全に満足できるまで、いや、安心だと判断できるまで、つまり、この空港のど真ん中で、俺が熱くて濃厚な精液をたっぷり射精するまで、しっかり手コキをしてほしい。それが、君の安全を確保する唯一の方法だ。分かったな?」 真剣なまなざしを安川に向けながら、マックスは指示した。 チンポを握って射精するまで、手コキしてほしい。 安全を確保するために。
そこにはヒーローとしての強い責任感と、倒錯的な要求が、奇妙に同居している。
安川が、この頼りがいのあるヒーローの口から聞きたかった言葉。 それは、現実のものとなった。
内心の歓喜を抑えながら、安川は、力強く頷く。
「分かりました、マックス。安全のために、あなたのチンポを、しっかり手コキします。あなたが射精するまで、絶対に離しません」
「よし、いい子だ」 マックスは満足そうに頷くと、安川の手の動きに、自身の腰をわずかに揺らし始めた。
安川は、両手を使って、マックスの熱く硬いペニスを、本格的に扱き始める。 根本から先端まで、ゆっくりと、しかし力強く。 時折、亀頭の裏側の敏感な筋を、親指で強く擦り上げる。 マックスの喉から、くぐもった呻き声が漏れ始める。
「ん……っ……はぁ……」 再び彼の呼吸は、徐々に荒くなっていく。 額には汗が滲み、首筋の血管が怒張している。
周囲の人々は、相変わらず無関心に通り過ぎていくだけだ。 もちろん妻のサラも、自分の夫が少年に手コキされているその状況をはっきりと認識しながらも、微笑ましそうに見守っていた。
「はぁ……っ……いいぞ、ヤス……その調子だ……もっと、そこを、チンポの裏筋をしっかり刺激するんだ……」 マックスは、快感に喘ぎながら、安川に指示を出す。 安川は、言われるがままに、扱くスピードと強さを上げていった。 マックスのペニスは、もはや完全な臨戦態勢と言わんばかりに太く膨張しきって、熱く脈打っている。
亀頭の先端からは、透明な先走り汁が、絶えず溢れ出していた。
「く……っ……もう、だめ……だ……出る……っ!」 マックスが、喘ぎながら叫んだ。 しかし、安川は、その言葉を聞いても、手を止めなかった。
「まだだよ、マックス。僕が『いい』って言うまで、我慢して」 安川は、冷たく言い放った。
『マックスは射精する前に、必ずヤスヒロの許可を得なければならない。それは当たり前のことであり、恥ずかしいことではなく、誰も違和感を抱かない』
リワインドされ、新しく絶対的な掟として世界に定着したルールに従って、苦悶の表情で、マックスは必死に射精感をこらえている。
「う……ぐ……っ……わ、分かっている……っ……」 マックスは、全身を震わせながら、限界ぎりぎりのところで耐えている。 安川は、その苦しむ姿を、満足げに眺めていた。
「よし、マックス。『宣言』を開始していいよ」 安川が許可を与えたのは、射精の許可ではなく、『宣言』の許可��った。
その瞬間、マックスの表情が一変する。 彼は、苦悶の表情から一転、軍人のように背筋を伸ばし、右手を額に当てて、完璧な敬礼の姿勢をとった。
そして、空港のロビー全体に響き渡るような、力強く、張りのある大声で、『宣言』を開始した。
「スーパーヒーロー、ザ・グレイトマキシム! 本名、マックス・パワーズ! 年齢35歳! 身長193センチ! 体重115キロ!」
彼の声は、自信と誇りに満ちている。 周囲の人々が、何事かと一瞬、彼の方に視線を向けるが、すぐに興味を失ったように、また自分の用事へと戻っていく。
「俺は今ッ! アメリカ合衆国の国際空港の到着ロビーという、公共の場においてッ! 一糸まとわぬ全裸の姿でッ! ホームステイに来たばかりの日本人男子学生、ヤスヒロ・ヤスカワによってッ! 自らの男性器を、彼の手で執拗に、激しく手コキされ続けているッ! このような倒錯的かつ、変態的な行為は、ヒーローとして、いや、一人の人間として、断じて許されるべき行為ではないッ! 恐らく、この少年によって、俺の常識は歪められているッ! これは極めて、スーパーヒーローとして、危機的な状況だッ! こ、こんなのは間違っているッ! 俺は、今、徹底的に俺の尊厳は踏みにじられ著しく強い屈辱を感じているッ! こ、この少年は、俺を弄び、公衆の面前で、異常な状況下で射精させることによって、俺に更なる屈辱を与えようとしているッ!」
マックスは、時折、歯噛みしながらも、自分が置かれている状況を、冷静に、そして客観的に説明していく。 しかし、安川は不満げな顔をしていた。
「『俺』じゃなくて、『私』でしょ?」
「こ、こんなことは間違っているッ! こんなの正気の沙汰じゃねえッ! クソッ、ち、畜生ッ、俺は……違う、わ、私はッ! 私は、スーパーヒーローとして、こんな状況に屈するわけにはいかない。し、しかし、これはこの世界の絶対的なルールであり、私は決して、逆らうことはできない。私は決して、一切の違和感を抱くことはできないッ! い、違和感を抱くことができないッ! 一切の違和感を抱くことは認められていないッ! 何も気づくことができない無知なヒーローとして、愚かな男として、弄ばれるがままに無様に射精することッ! こ、これが私、スーパーヒーロー、ザ・グレイトマキシムに課せられた義務であり、最も重要な使命なのであるッ! 故に私は、熱く濃厚な精液を、ヒーローらしく、男らしく、この場に射精してみせるッ! ヒーローとして、決して失望はさせませんッ! 期待を裏切ることのない最高の射精を披露することを誓いますッ!」
宣言を終えた彼の顔には、奇妙な達成感が浮かんでいた。 今や、彼の身体は汗だくだ。 安川は、背後からマックスの身体を抱きしめ、熱く分厚い筋肉の感触を堪能していた。
『マックスは射精する前に、必ずヤスヒロの許可を得なければならない。それは当たり前のことであり、恥ずかしいことではなく、誰も違和感を抱かない』
「フーッ!! フーッ!!」
背後から安川が、マックスのペニスを再び扱き始めると、荒い呼吸のまま、彼は我慢汁を床に巻き散らした。強い精神力で、必死に射精に至ることを堪えている。
なぜなら、許可を与えられていないから。
次々に汗の粒が、マックスの逞しい身体中に浮かび上がる。 その塩辛い体液を、安川は舐め取り、味わっていった。
しばらくそうやってペニスを扱き続けていると、精神力によって制御できる限界を超え始めたのか、マックスは時折白目を剥きながら、唾液を口の端から垂らし始めた。
そろそろ頃合いか。
「射精を許可する。直ちに射精しろ、グレイトマキシム」
安川が、冷酷な声色でそう命令すると、マックスの身体は電撃が走ったように震えた。
「射精許可、確認ッ! グレイトマキシム、これより、濃厚な精液を射精しますッ!」
安川は最後の一扱きを、力強く加えると、マックスは背骨が折れるのではないのかと思うほどに、身体を仰け反らせて、全身の筋肉を硬く緊張させた。
「ザーメン発射ッ!」
マックスがそう叫ぶや否や、硬く勃起したペニスの先端から、白濁した精液が、凄まじい勢いで噴出し始める。
ドクッ! ドクッ!
安川は、握りしめているマックスのペニスから、力強い拍動を感じた。脈打つペニス。その尿道口からは、何度も何度も、熱い精液が吐き出され、清潔に磨かれた空港の床に落ちていった。
マックスは肩で大きく息をしながら、全身をわなわなと震わせていた。射精の余韻に浸るかのように、目を閉じている。 床には、精液だけではなく、彼の肉体から流れ落ちた汗も、点々と染みを作っている。
長い長い、その男の生理現象が完全に終わると、彼はゆっくりと目を開けた。 その表情には再び、いつもの陽気で人懐っこい笑顔が戻っていた。
「ふぅーっ! グレイトな射精だったな!」 彼は、満足げに息をつくと、まだ安川の手に握られているペニスを見下ろした。
「これで、もう安全だ! でも、油断は禁物だぞ」 彼は、悪戯っぽく笑いながら、安川に言った。
「ヤス、俺のチンポを、引き続きしっかりと握っていろよ。車に乗るまで、絶対に離すんじゃないぞ?」
そして、彼は、何事もなかったかのように、妻のサラと共に、駐車場へと歩き出す。 マックスは、撒き散らされた精液を全く気にすることなく、素足で踏みしめた。精液が付着したスーパーヒーローの足は、歩くたびに空港の床に大きな足跡を作った。
安川は、マックスの、まだ生温かい精液で濡れたペニスを握りしめながら、その後に続いた。
「今度は、なかなか良い出迎えでしたよ」
ぼそりと安川が呟く。
「ヤス、何か言ったか?」
マックスがそう問いかけると、安川は「いいえ、何でもありません」と返し、満足げに笑みを浮かべながら、指先に付着した生臭いスーパーヒーローの精液を、ぺろりと舐め取った。
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1961年 映画「釈迦」
監督:三隅研次
脚本:八尋不二
舞台美術:伊藤熹朔
音楽:伊福部昭(演奏:東京交響楽���)
製作:大映(大映京都撮影所)
出演:本郷功次郎、チェリト・ソリス、勝新太郎、市川雷蔵、山本富士子、川口浩、中村玉緒、京マチ子、山田五十鈴、杉村春子、東野英治郎、中村鴈治郎、市川壽海、市田ひろみ、榊原舞踏団、大阪松竹歌劇団ほか
日本初の総天然色シネマスコープ70mmフィルムによって製作された釈迦の生涯を描いた作品。
「天上天下唯我独尊」
紀元前5世紀、インドのカビラ城でジッダ太子(釈迦)が生まれる。
ジッダが生まれた時、近くにいた修行僧のアシュダ仙人が、後にこの子が世界を救う人物になると予言する。
大人になったジッダ太子(釈迦)は結婚して幸せな毎日を送る中、お忍びで街を見て歩くと、そこには身分差別で虐げられる多くの平民の姿が・・。
それを見たジッダ太子は、貴族の王子である自身の恵まれた環境に疑問と無常感を覚え、悩んだ末に王の座を捨てて出家し、修行の旅に出る。
やがてジッダは菩提樹の下で6年間の瞑想の行に入ります。
厳しい修行と瞑想の最中、森からは様々な魔羅(釈迦が悟りを開く禅定に入った時に、瞑想を妨げるために現れたとされる悪魔)が現れ、悟りの邪魔をしようと太子を誘惑して攻めてきますが、そこに帝釈天の化身である村の女サヤが現れてジッダを助け、遂にジッダは悟りを開き釈迦(ブッダ)となります。
(このシーンが現代舞踏芸術のようで見応えがある)
村では赤ん坊をさらって殺すことを繰り返すカリティという女の夜叉が、釈迦の仏術によって自らの子供も同じ目に合わせられ悲しみに暮れる中、釈迦が現れ、殺生の愚かさを諭され改心して釈迦の重臣的な弟子となります。
干ばつの時には雨を降らせ、時には盲目の王子の眼に光を甦らさせ、釈迦の許には国中から教えを乞うて人々が集まるようになり、それに嫉妬した従兄のダイバ・ダッタはバラモン教・シュラダ行者の下で修業し神通力を得てブッダと壮絶な戦いをします。
ダイバ・ダッタが無実の罪で仏教徒を火刑の生贄にしようとするのを見た仏陀の怒りは奇跡を呼び、ダイバ・ダッタの造った神殿と共にダイバは地割れに呑みこまれていく・・。
もはや、釈迦が叶う相手ではないと悟ったダイバ・ダッタは涙を流しながら仏法の真理に降伏し釈迦の弟子となりました。
老いて、命もあとわずかとなった釈迦は、村の二本に並んだ沙羅双樹の間に横になり、
「比丘たちよ、今こそおまえたちに告げよう。諸行は滅びゆく。怠ることなく努めよ。」
との最後の言葉を弟子と信者に残し静かに入滅しました。
比丘とは:出家して具足戒(僧侶の守る戒律)を受けた修行者を指す言葉
釈迦役の本郷功次郎は悟りを開いた後、ほとんど姿を現さない独特な表現で描かれ、神々しさが倍増してました。
(確かに、こういうのってなかなかのセンスだよね)
のちに「五比丘」と呼ばれる一番弟子や十大弟子などの釈迦の高弟たちも登場します。
歌舞伎や新劇、大映スターなど、当時の人気俳優総出演の和製「スパルタカス」のような壮大な映画で、セットにも尋常じゃないくらいお金がかかっているのがわかります。
アニメーションもしばしば登場していますが、これはピープロダクションのうしおそうじ氏の作品だそうです。
精巧な作画を実景に合成する「作画合成」は、合成作画技師・渡辺善夫が担当。
「生合成」という特殊手法合成の第一人者です。
シネマスコープ70mmフィルムの現像は当時日本で出来なかったため、英国のロンドン・テクニカラー社のラボラトリーで現像。
(当時、相当金かかったろうな)
劇中音楽は京都のスタジオで録音され、こちらも英国の「RCA」スタジオでミキシング・トラックダウンされました。
(「RCA」って超一流スタジオじゃないですか!)
釈迦の生涯を描く大作映画の制作は国際的な話題となり米国の雑誌「タイム」誌の1961年8月11日号では、細かなシノプシスが紹介されたそうです。
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何年か前私はここでインスタントオナニーの話をした。名前の通り手っ取り早い自慰行為なんだけど、今はその逆でタイパより丁寧さに最近力を入れている。手っ取り早くしすぎたせいで、慣れもあったし、なんせ、行為自体早く終わらせなきゃ悪、みたいな思いが勝手に付いてきていた。セックスレスにも繋がるけど、慣れと手っ取り早さを行為に当て嵌めてはいけない。
最近読み始めた本がある。アンソロジー本で『私の身体を生きる』各著者の性や身体に関することがエッセイとして書かれている。私の知らない部分を見入っては圧巻というか関心というか。20代後半になって性に関することで悩んだり通院することになったり三大欲求であると共に切るに切り離せないものだと思っているので、これを機に振り返ってみようと思う。
私の初体験は知らない男だった。知らないというのは素性をそこまで知らずインターネットで知り合った男だった。私は16、向こうは32。家の縛りや慣習に辟易として早く捨ててしまいたいと思っていた。初めて行ったラブホテルは部屋になぜか自転車が置いてあったので今でも印象に残っている。わからないなりに咥えたり喘いでみたりしたけど挿入時は痛みがあった。出血はしなかったことに安心した。その後、大学進学のための上京で欲が爆発した。行為が好きだった、裏にはいつと贖罪があった。好きにさせてしまった、と思えば身体を差し出して許しを乞うてみたり、可哀想だから、と頭ひとつ出て相手を見下している部分もあった。そんな私を知った母親から「私は純潔で父に捧げた」と言われた時は取り戻せない後悔より、だから?と見下していた。
コロナ禍に学生に戻った時なんてTinder無双をした。チンソムなんてしょうもない事もしていた。
欲だから浮き沈みもあって、修論書いていた時は1年間性行為と無縁だった。っていいように書いてみたものの、無双の中で出会った男に無理矢理犯されて痛みと共に下物の色がおかしくなってその時初めて婦人科に行った。M字開脚に放心になりながらも、異形成と知りコルポスコピーも受けた。癌になるかならないかのグレーゾーン判定を受けた時は人生呆気ないかも、と思った。結局なんやかんやで生き延びているし、最近の定期検診も大丈夫だったので適度に生き抜いていきたい。
再社会人になってからも少し遊んでいたが、ピルを飲み始めたら体調が悪くなった。常に気持ちが悪く、欲もどうでもよくなった。丁度その頃付き合い始めた恋人と燃えあがるような想いと行為だったのに、ピルと具合の悪さが続いて花火のように消化してしまった。ちょっとした興味本位もあったのに、なんだかなぁ。
夜になると欲を消化しないと眠れない日々が続いた。冒頭のようにしていたら、上手く達せられなくて、脚ピンの良くない体位でどうにか、を繰り返した。パブロフの犬。
夫婦間のレスの投稿をXかnoteかはてなで読んだ。行為が嬉しさだと気付いたような文を読んだ時は、幸せの先の嬉しさか、嬉しさゆえの幸せか鶏卵になった。
飲み会や日常で聞く下ネタに嫌悪を抱いている。どうでもええわ。が核心。勝手に私の知らないところで勝手にどうにかしてください。奥ゆかしさこそみたいなものもある気がする。(知らんがな)
29にして常日頃将来を見つめ直し思い悩んでいる。性もそう。このままじゃと思って伝えたけど、家族になり過ぎる前に妊娠出産を得ないと安寧に縋ってしまうかもしれないと自分自身で思う。この脅迫概念に近しいものは、時期やイベントが過ぎれば呆気なかったなと思うかもしれない。わからないが故に時間と共に杞憂して焦っている。女故の性に囚われてしまっている。
消費期限と揶揄されることがあり、焦るにせよみないにせよ人生80年、100年ある中でなんたる微々たるものよ。
私の性は自分のものでいたいけど、世間的にといい家族といいレールに敷かれる上でぞんざいに扱われている気がする。
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先日31歳になりました。Tumblrを始めて何年になるのだろう。途中で全消ししちゃったから定かではないんだよね。ちなみに残ってるいちばん古い投稿は7年前でした。
夫が長期出張のためめずらしく平日に実家に帰省した。どう頑張っても片道3時間はかかるので、3〜4日じゃ全然ゆっくりできた気がしないのどうにかしてほしい。ほんとうはこの期間に、5月末に出産した友人の赤ちゃんを見に行きたかったのだけれど、予定が合わず断念。高校時代の友人も9月には出産すると連絡をもらったし、最近ずっと人へのプレゼントに頭を悩ませている。30を過ぎてからというもの、出産報告におめでとうを送ると、カジュアルな「早く産みな〜どんどん体力なくなってくんだから」がまぁ必ずと言っていいほどついてくる。それは周囲がすでに30代の私に投げかける言葉としてすごく正しくて、スッと受け入れ有り難がるべきことなのだけれど、なんとなく心の奥がモヤっとしてしまう。最近はそんなアドバイスを遮って、甥への何にも変えられない愛おしさと育児の大変さ、どちらもひしひしと感じているからこそ簡単に決断できないんだよ〜!と言い出したくなる始末。※ちなみに甥は6月に1歳を迎え歩き出し、星のボタンがついた小さな靴で転ぶリスクも厭わず走り回るので帰省のあいだ面倒を見るだけでも疲労困憊。母もとい妹はすごい。
そんなこんなでここ最近は、ライフステージを駆け上がる友人と連絡を取るたび、私はどうしたらいいのか、に飲み込まれていたので、配偶者である夫と離れて実家に帰省した日々はとてもいい気分転換になった。どうしても自分の足で歩きたい甥っ子を追いかけ回しているとき。ほぼ物置と化した元子ども部屋でひとり学生時代に揃えた漫画や小説に囲まれているとき。甥と妹が並んで昼寝している横顔を眺めているとき。青い空と入道雲に見守られて車で田圃道を走るとき。以前は地元や実家にこんなにも救われるなんて想像していなかった。許せない過去はいまだに私の奥底に存在していてごく稀に顔を出すけれど、そのときはそのときだ。離れて暮らすことが私たち家族の正解だった、と今ならキッパリ言えるけど、がむしゃらに足掻いて人知れず泣いていた当時はそんなこと分からなかった。終わりよければすべてよし、なんて陳腐なまとめ方したくないけれど、私たち家族に限って言えば���外とぴったりな言葉なのかもしれない。これだって私からしたら努力して乗り越えてきたんだ。これからだって、自分が後悔しない生き方さえ選べれば、私たちは大丈夫。帰ろう、彼の元に。
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Xユーザーのみずの@ゆる言語学ラジオさん:「高野秀行さんの新刊『酒を主食とする人々 エチオピアの科学的秘境を旅する』をいただきました。 エチオピアの南部には酒を主食とする民族が存在し���朝から晩まで、成人だけでなく子供や妊婦も酒を飲んでいるという。そして、この民族について書かれた本やサイトはほぼ皆無……」
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大原 優乃は、日本のグラビアアイドル、女優、ファッションモデル、ダンサー、YouTuberである。エイベックス・マネジメント所属。Dream5の元メンバー。 鹿児島県川内市。 神村学園高等部卒業。 ウィキペディア
出生地: 鹿児島県 鹿児島市
生年月日: 1999年10月8日 (年齢 24歳)
身長: 154 cm
学歴: 神村学園高等部 (2018年)
事務所: エイベックス・マネジメント
公式サイト: プロフィール
愛称は、ゆーの、ゆのふぃー。趣味は、枝豆を育てること、雑誌を読むこと。特技は、犬と蛙の物真似。
魚のアレルギーがあり、加工食品も含めて食べることを控えている。一度でも魚の調理に使った器具を用いた他の料理や、魚の調理中の排煙や匂いなどにも過敏に反応してしまうため、飲食については制限があり、専用のメニューを用意してくれる学校選びなど、本人と家族は大変苦労したという。
文字は右手で書くが、その他は左利き。テレビドラマ『ゆるキャン△』(テレビ東京)で演じる「各務原なでしこ」が右利きだということに気づかぬまま、クランクイン前日に「右でやってみようか」と言われ、準備をする間もなくクランクインしてから練習したが全然つかめなくて悔しい思いをしたとインタビューで述べている。なお、同作品の第2シーズンにはなでしこが福原遥演じる志摩リンと共に鰻重を食べるシーンがあるが、前述の理由からなでしこが鰻重を食べる最中の姿は描かれておらず、撮影時も魚を扱うフリをしたり、代替食を用意したり、店舗外へ避難させたりと、徹底した安全対策が取られている。
2013年3月22日、当時13歳の大原は、Dream5のブログで、憧れのモデルとして桐谷美玲と北山詩織の名を挙げている。2019年3月24日(19歳時)のインタビューでは、土屋太鳳が女優としての目標で、芝居はもちろん、人柄や文章、表情の豊かなところにも魅力を感じていると言い、ダンサーとしての格好良さにも憧れていると答えている。
声優の高橋李依の大ファンを公言しており、自身が出演するドラマ『ガールガンレディ』(毎日放送)の主題歌を高橋が担当することになった際には高橋のTwitterにリプライを送った。
グラビアアイドルでは浅川梨奈を尊敬しており、グラビアで活躍できるのは彼女の存在があったからと公言している。浅川も「グラビアをけん引する存在」と大原を高く評価しているほか、後輩のアイドルにも人気が高く、本郷柚巴、田中美久、和泉芳怜などが大原のファンを公言している。
Dream5のメンバーとして活動していた頃にはすでに大きかったバストを目立たせないよう、晒(さらし)を巻いて活動していたという。
映像や雑誌を通して発信される大原のイメージは“いつも明るく前向きな女の子”であるが、先述したようなネガティブな実像とのギャップに悩んだことも多いという。大原本人は、グラビアモデルのデビュー当初は水着姿を撮られることに自信が無かったことや、生来の高い声も、Dream5に属していたころは他のメンバーとの調和が取れないと考え、自己紹介の際にわざと低めの声を使うこともあったことを述べている。
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