#イワシ漂着
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skamijo · 1 month ago
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偽情報調査:イワシ大量漂着デマを信じる人が半数に迫る
総務省は、インターネット上に流布される偽・誤情報の実態を把握するため、全国規模の調査を初めて実施した。2025年3月31日から4月2日にかけて、全国の15歳以上男女2,820人を対象にアンケートを行い、同省が民間のファクトチェック機関「日本ファクトチェックセンター」によって偽・誤情報と判定された事例15項目について、1件以上見聞きしたことがある844人の回答を集計した。 調査結果によると、見聞きした偽・誤情報のうち��正しいと思う」または「おそらく正しいと思う」と回答した割合は加重平均で47.7%に達した。その中には、「WHO事務局長が2024年に『新型コロナに効くワクチンはない』と発言した」という誤情報や、「イワシやクジラの大量漂着は地震の前兆や影響である」といったデマが含まれていた。 さらに、偽・誤情報に接触した人のうち25.5%が実際にその情報を周囲に拡散していることが判明した。…
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gobar21 · 3 months ago
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福岡中洲で2024年行くべきバズりBar3選
こんにちは!福岡のBar文化を知り尽くすべく300軒以上のバーを巡ってきました。 今回は、その経験から厳選した。いま福岡で注目の面白いバー3選をご紹介します。どれもここでしか味わえない魅力が詰まってます。次のBar巡りの参考にどうぞ
今回のセレクションは、バズっている理由が納得できる、珍しい個性や強いこだわりが感じられるバーを激戦しました。どれも特別の空間が楽しめる注目スポットです。 「今回選んだバーは三つのポイントを参考に選びました。」  🔺 バズる理由があるユニークな個性  🔺 細部までこだわりを感じる空間  🔺 SNS映えするビジュアル
1、今SNSで大バズり中!筋肉マッチョがバーテンダーとしておもてなし 「マッスルバー福岡店」                    
こちらは福岡市中央区春吉にあるバー福岡マッスルバー
いま福岡で大バズり中の「マッスルバー福岡店」は予約が取りづらいほどの人気スポットです。ここは筋肉が大好きな人にとってまさに天国とも言える場所です。筋肉質でエネルギッシュなスタッフが、お客様を全力でおもてなし。ドリンクとともに筋肉美を楽しむエンターテイメント性の高いバーです。
マッスルバー福岡店の特徴 🔺マッスルタイム 毎時45分にはスタッフが筋肉を披露する「マッスルタイムが開催され ます。音楽に合わせたパフォーマンスは圧巻で訪れた人々に驚きと感動を提供。まるでショーのようなひとときを楽しめます。 🔺多彩なメニュー ・ハグマッスル:��気に入りのマッスルスタッフとハグができるサービスで、訪れるたびに人気を集めています。筋肉の温もりを感じることができ記念撮影も可能です。 ・ マッスルチェキ:スタッフとツーショットのチェキ撮影も大人気!特別な思い出として残せます。  そのほかにもたくさんのメニュがあります
マッスルバー福岡筋肉の楽園マッスルバー福岡へようこそ!マッチョ達によるナイトエンターテイメントショーBAR!30分飲み放題1500円でショmuscle-fukuoka.jimdofree.com
・30分飲み放題:1,500円からスタートし、自動延長システムで楽しみ続けられます。 ・サービス料:10%が追加されますがエンターテイメントやサービスの質から考えると納得の料金。この他にも、イベントや特別なメニューがありSNSで話題になること間違いなし。筋肉とエンターテインメントが融合したこの空間で、非日常のひとときを楽しんでみませんか? 【マッスルバー福岡】 🔺住所 福岡県福岡市中央区春吉3丁目 🔺アクセス 天神から徒歩約10分。 🔺TEL(電話番号)092-707-1801  LINE 🔺営業時間 19:00〜翌1:00 🔺定休日 火曜日(祝日、祝前日は営業) 🔺詳細はこちら https://muscle-fukuoka.jimdofree.com/
2、中州のおしゃれバーで一人飲みやデートに最適「Bar Ichi」
中州の中心に位置する落ち着いた雰囲気のオーセンティックなバーです。一人飲みやデートにぴったりの場所で美味しいお酒とともに絶品のおつまみも自家製のレーズンバターや焦がしキャラメルなど、こだわりのメニューも魅力的です
Bar Ichiの特徴 🔺 本格的なカクテルと豊富な酒類 Bar Ichiでは、洗練されたカクテルを提供しており、珍しいウイスキーやブランデーなどの厳選された酒類も楽しめます。特にお酒にこだわりがある方にとっては、特別なボトルや限定アイテムが味わえることも魅力の一つです 
🔺 落ち着いた雰囲気でデートや一人飲みに最適 中洲の中心にあるこのバーは落ち着いた雰囲気でデートや一人でリラックスするのにも最適です。バー内の静かな空間でゆっくりとお酒を楽しむことができます 。
🔺 特製の一品料理でお酒を引き立てる お酒と一緒に楽しめるおつまみも魅力的で特に自家製レーズンバターや焦がしキャラメルなどが人気。手作りのおつまみが、お酒との相性を引き立てます 。 こちらはイワシのオイルサーディン
Bar ichi|中洲川端のおしゃれなバー。一人飲みやデート、接待・会食におすすめBar ichi(バー イチ)の公式サイト|中洲のおしゃれなバー。和の落ち着いた雰囲気が漂う店内は一人飲みや接待・会食、デwww.nakasu-ichi.com
🔺 住所  福岡県福岡市博多区中洲4丁目1-9 ナイトプラザ中洲 8F 🔺 アクセス  地下鉄空港線「中洲川端駅」から徒歩3分 🔺 TEL  092-262-3118 🔺 営業時間  月〜土曜日 19:00〜3:00(祝日1:00まで) 🔺定休日  日曜日 🔺詳細はこちら https://www.nakasu-ichi.com/
3、お酒とシューティングの新感覚 「ザシューティングバー」
「ザ・シューティングバー中洲 」はエアガンでのシューティング体験を提供する他にはないユニークなバーです。ここでは、ドリンクを片手にシューティングを楽しみながら、非日常的な雰囲気を味わえます。落ち着いた空間でありながら、どこかワクワクするようなアクション感が漂い、日常から離れた楽しみを提供してくれる場所です。仲間と盛り上がるのにぴったりなスポットです。
「ザシューティングバー中洲」 🔺 初心者でも楽しめるエアガン体験 丁寧なレクチャー付きでエアガン初心者でも安心してシューティングを体験可能。 🔺 本格カクテルと食事メニュー フルーツカクテルをはじめパスタやステーキなどの料理も充実。 🔺 ユニークなテーマ体験で非日常を味わえる 射撃体験とバーが融合した珍しい空間で非日常的な体験を楽しめます。
90分飲み放題&撃ち放題プラン 価格: 3,900円 グループで楽しみたい方にぴったりのプラン。4名以上から利用可能でエアガンを使っての射撃体験と飲み放題がセットになっています。飲み放題の内容にはビール、ハイボール、カクテル、焼酎、ソフトドリンクなどが含まれており、さらに追加料金でショットを注文することも可能です 
入門プラン 価格: 1,500円 初めて射撃を体験する方におすすめ。ハンドガン、サブマシンガン、アサルトライフルの3種のエアガンを使用して、実際の射撃体験ができます。通常4,000円の内容がクーポンでお得に楽しめます 。
Access Map【The ShootingBar】九州初!ストレス発散射撃酒場 ザ・シューティングバー&ダイニング(The ShootingBar & Dishootingbar.jp
🔺 住所 福岡県福岡市博多区中洲2-8-19 三経建物93ビル 2F 🔺 アクセス 中洲川端駅から徒歩2分 🔺 TEL 092-283-5525 🔺 営業時間 月~日、祝日、祝前日: 19:00~翌4:00(料理L.O. 翌3:00、ドリンクL.O. 翌3:30) 🔺 定休日  なし 🔺 詳細はこちら http://shootingbar.jp/nakasu-access.html
いかがだったでしょうか?福岡中洲で2024年で行くべきバズりBar3選をご紹介しましたがどれも個性的で楽しさ満載のスポットです。新しい体験ができる「ザ・シューティングバー 中洲店」でのシューティング体験からユニークな雰囲気が魅力の「マッスルバー」そしておしゃれなカクテルとリラックスした空間が楽しめる「bar ichi」まで、どのお店もそれぞれ違った魅力があります。福岡で特別な夜を過ごしたいなら、これらのバーは絶対に外せません。ぜひ足を運んで、自分だけの楽しみ方を見つけてみてください!
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yotchan-blog · 6 months ago
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2025/1/6 19:00:02現在のニュース
吉沢亮さん、自宅マンション隣室に無断侵入疑い 警視庁が事情聴取(毎日新聞, 2025/1/6 18:58:10) 北海道・松前海岸にイワシ大量漂着 年末年始で回収難航 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/1/6 18:54:29) 石破首相「年金改革で各党議論」呼びかけ 記者会見 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/1/6 18:54:29) 「ヤンキー先生」自民・義家弘介氏が政界引退へ 昨年の衆院選で落選(朝日新聞, 2025/1/6 18:52:29) 日本郵便、配達業者から不当に高額な違約金徴収か 公取委が指導(毎日新聞, 2025/1/6 18:51:07) ミャンマー反軍「影の政府」、求心力に陰り 中国介入で - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/1/6 18:48:40) 三菱モルガン、オンライン取引で障害 システム更改で - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/1/6 18:48:40) 高度経済成長支えたニュータウン 直面する「二つの老い」からの変化 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/6 18:42:18) 安全祈願の後、漁が暗転 緊迫の救助活動を証言 鹿島港沖の漁船転覆(毎日新聞, 2025/1/6 18:36:40) 韓国高捜庁、警護庁の逮捕も検討 尹氏逮捕に抵抗で公務執行妨害疑い(毎日新聞, 2025/1/6 18:36:40) 知床の観光船沈没事故 27歳甲板員遺族と運航会社の調停が成立(毎日新聞, 2025/1/6 18:36:40) 新名神高速道路の大津―城陽、開通は2028年度以降に - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/1/6 18:30:09)
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kennak · 6 months ago
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北海道松前町の海岸に大量のイワシが漂着しているのが見つかりました。年末年始のため業者の手配がつかず、回収のめどは立っていないということです。  海岸線には奥の方まで途切れることなくイワシが打ち上げられています。  大量のイワシの死骸が見つかったのは、松前町二越の海岸です。  町によりますと、今月28日、町民から「イワシが漂着している」と連絡がありました。  イワシの死骸は海岸線およそ900メートルにわたって打ち上げられているということです。  町はイワシの回収を検討しましたが、年末年始で業者の手配が付かなかったほか、職員が手作業で回収できる量ではないことから現時点で回収のめどは立っていません。
海岸にびっしり…大量のイワシ打ちあがる 北海道松前町- 名古屋テレビ【メ~テレ】
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kyktb · 1 year ago
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|●|去年、大量のイワシが漂着した函館市の海岸。今年になって別の意味で凄い光景になっている模様
http://dlvr.it/T25KZJ
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uro-9000 · 2 years ago
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"大量漂着したイワシを肉食ゴキブリに与える" を YouTube で見る
youtube
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welcometolisbonblog · 4 years ago
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夏のポルトガル旅行のマストアイテム
Olá!まりあです。
気温が少しずつ上がり、アルファマでは道端にイワシを焼く炭火グリルを見かけ始め、すっかり夏の雰囲気が漂ようリスボンです。
さて、今回は夏のポルトガル旅行のマストアイテムを(ローカル目線で)紹介します。
1. 通気性のよい帽子
ポルトガルの夏はとにかく日差しが強いので折りたためる通気性の良い帽子があると良いでしょう。
黒の日傘はポルトガル人にとって未亡人のイメージが強いそう。ポルトガル人で使っている人はアレンテージョ地方の年配の女性以外見たことがありません。
2. サングラス
日本ではあまりサングラスをかけない方でも、ポルトガルの日差しにはサングラスが必須です。
3. 日焼け止め
使い慣れた日焼け止めを持ってくると良いでしょう。
現地でも大手メーカーの日焼け止めを薬局で買うことも可能です。
4. 保湿クリーム
ポルトガルの夏は日差しが強く、とても乾燥しています。湿度が低いおかげで暑い夏の日も日陰では涼しく過ごせるのですが、日差し+乾燥のコンビが肌をとても乾燥させます。私は毎年日本の冬のように肌に粉をふくこともあります・・・。
5. 虫除け・虫刺され薬
意外なマストアイテムがこちら!ポルトガルの蚊にとって日本人の血がさぞかし美味しいのか、とにかく刺されまくります。私は毎年とにかく刺されまくり、腫れまくり。蚊の種類が違うのか、こちらでモスキートアレルギーというのにかかりました。刺された瞬間にものすごく腫れ、痕がなかなか消えません。
コンパクトサイズの虫除けがおすすめです。
使い慣れた虫刺され薬をもっていくか、ポルトガルの薬局でもFenistilという虫刺されのジェルを買うことができます。
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6. 風を通さないコンパクトな上着
ポルトガルは夏場でも朝夜が冷える日もあります。また、ロカ岬・シントラは山の天気でリスボンが晴れていても寒かったり雨が降っていたり。風を通さないタイプのできればフード付きのコンパクトな上着を持っていくといいでしょう。
他にも夏のポルトガル旅行を体験された方で、これをもって行ってよかった!というものがあれば、ぜひ教えてくださいね。
#ポルトガル #リスボン #荷造り #夏 #持ち物
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thetaizuruillustration · 7 years ago
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2018年2月第4週
ロシア ダゲスタン共和国 教会 発砲・青森県 小川原湖 米軍機 燃料タンク投棄・金子兜太さん死去・シリア軍 ロシア軍 シリア 東グータ 空爆・シリア民兵組織 シリア アフリン地区進軍後 トルコ軍の砲撃・ペルー アレキパ州 バス 崖から転落・ナイジェリア ヨベ州 学校襲撃・アルゼンチン ロシア大使館 コカイン押収・東京都千代田区 朝鮮総連中央本部 発砲・アフガニスタン カブール ヘルマンド州 ファラー州 爆発 襲撃 相次ぐ・青森県横浜町 海岸 イワシ大量漂着に続きクジラ漂着・国連安保理 シリア30日間停戦要求決議 採択
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wasite · 5 years ago
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WASITE.store 2020.09.23 now OPEN (リフィルのみ 調香はできません) 今日の海 「プラゼールム コンゥヤァセーロ」 ポルトガル語で 「はじめましてー!!!」 1543年の今日 ���子島に ポルトガル人 漂着ーーーー!!! とうとう伝わってしまいました。 「鉄砲」!!! 戦国時代は火縄銃のことを「たねがしま」と呼ぶ。 ところで、この「銃」という兵器はどこが最初に作ったのか? そう、それは! 古代中国の「宋」でした。 え、中国って隣じゃん。 よく考えれば「元寇」の時に、大陸の火薬兵器を経験したはず。 「てつはう」=「鉄砲」 なぜ、あれを「日本でも作ってみようぜ」にならなかったのか? それはどうやら殺傷兵器じゃなかったらしい。 でかい音と爆発で「ビビらせたれ」というもの。 元寇の時の主力兵器は まだ「矢」だった。 じゃあ、脅威を感じず作ろうとしなかったのかもしれない。 けど今度の火縄銃はやばい。 中国の「宋」で生まれた「鉄砲」はまずトルコとかイランへ、 それからヨーロッパへと広まって、 それから漂流したポルトガル人によって 最果ての島「日本・ジパング」へたどり着いわってわけ。 これ、かなり運ゲー。 なぜならヨーロッパで日本は未知の島。 太平洋上をあちこち浮いて動き回ってる島って思われてた。 というわけで、鉄砲は西回りで地球一周で日本へ!! ん、ちょっと待って。 日本より先に、中国大陸と貿易していた国があったよね? イエス。 「琉球王国」 種子島よりも早く、琉球王国には火薬兵器がもたらされたんです。 前にもやったけど、 「鄭和(ていわ)の大航海」 もこの時期だから、船を送ってたこの間に琉球王国は 「火矢(ひやー)」をゲット。 その歴史的証拠は中城城の南の郭の城壁にある。 壁に四角の穴があってさ、どうやらこれは原始的な火薬兵器 「火矢(ひやー)」 を使うためのものだった、という説が有力に!!! また、こんな記録がある。 1466年室町幕府に謁見した琉球の使者が辞去に際し、 鉄砲を打ち鳴らし、京の人々を驚かせたと云う。。。 なんてDQN。(いやいや、これも政治パフォーマンスの一環でしょう) と言うわけで、日本に鉄砲がやってきたわけなんですが、 私の故郷、千葉の土産物に 「鉄砲漬け」 というお漬物があります。 瓜の中に、紫蘇をまいた唐辛子を差し込んで漬物にしたものです。 中に火薬が入っているっていうように、食べるとピリリと辛い。 ご飯のお共にぴったり。 ご飯といえば、 ポルトガルの郷土料理には「お米料理」が定番にあるらしく、 素朴な料理は日本の何気ない食事にも似ているところがあったり。 イワシの塩焼き は「サルディーニャス・アサーダス」。 ポルトガルではオリーブオイルやビネガーかける。 漂着したポルトガル人も、ご飯や食文化で困ることはなかったと想像。 そしたらあつあつご飯にぴったりな 「鉄砲漬け」 を、今度は日本からポルトガルに紹介してみるってのはどうですか? 「鉄砲の逆輸入」 鉄砲から始まった刺激的な関係でしたが、 これからはずっと美味しい関係でありたい。 (美味しいワイン作りに欠かせないコルクの多くは、  ポルトガルから輸入!) 今日もよき日を。 #WASITE #ワシテ (WASITE) https://www.instagram.com/p/CFds1VCDJfe/?igshid=1b5hvj02hnaxn
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ggiizzmmoo · 8 years ago
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小さなフライ ───────────────────────────────────────────────────────────
昔、弟が釣ってきた魚はその晩のうちに、母が必ず何かしらの料理にしていたが いま思うと相当大変だったのではと思う。
魚種により下ろし方や処理を変えなければならないし、釣れ過ぎれば食べ飽きないよう てんぷら、フライ、なめろう、刺身と、料理の種類を変える。下ろした後の骨が 骨せんべいとなって料理の最後に出てきてやっと、母のミッションは終了する。 やっと腰を落ち着けて骨せんべい肴にビールを飲んでいる母がいまも思い出される。
たくさん釣れすぎるのも骨だが、ほとんど釣れない時だってこれはこれで手間だ。
たとえば上の写真のようにイワシよりも小さい鯖や、一匹ぽっちのキス。4cmほどしかない メバル。そんな三匹の小魚のために、まな板や小出刃を汚すのは正直 面倒でしかない。というか、こんなに小さくては刺身にも煮魚にも塩焼きにも ならないので揚げるの一択しかない。実家でも寂しい釣果の日、小魚たちは唐揚げとなった。
今日、旅先で釣ってきた小魚三匹を前に自分は躊躇していた。こんなに暑い日は 揚げ物など10000%やりたくないというのが本音のところだ。だが、生前の 小サバやキスやメバルたちの愛くるしい姿を思い出すと、そうも言っていられない。 しぶしぶ揚油を温め始めた。
本来なら粉をまぶして素揚げにしてしまうのがラクだが、先週のイワシの唐揚げが まだ冷蔵庫にあるので、フライにすることにした。魚が小さすぎるので 三枚におろすのも、なんというかオペ感が漂うがなんとかオペ成功。卵液を使わない 簡易フライだったが特に問題ないようだ。小さくてもフライに見える。
そんなフライは一口で食べてしまうともったいないので、リスが木の実をかじる感じの スタイルで少しずつ噛み進めていく。小さいながらも鯖は鯖の、キスはキスの味わいがあり 嬉しい。メバルに至ってはミクロすぎて何が何だかわからないが、カルシウム感だけは 感じることができる。
そうこうあって、腹には全くたまらないが、全体的に満ち足りた気分の食事となった。
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groyanderson · 6 years ago
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ひとみに映る影 第二話「スリスリマスリ」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下さい。 書籍版では戦闘シーンとかゴアシーンとかマシマシで挿絵も書いたから買ってえええぇぇ!!! →→→☆ここから買おう☆←←← (あらすじ) 私は紅一美。影��操る不思議な力を持った、ちょっと霊感の強いファッションモデルだ。 ある事件で殺された人の霊を探していたら……犯人と私の過去が繋がっていた!? 暗躍する謎の怪異、明らかになっていく真実、失われた記憶。 このままでは地獄の怨霊達が世界に放たれてしまう! 命を弄ぶ邪道を倒すため、いま憤怒の炎が覚醒する!
(※全部内容は一緒です。) pixiv版
 ◆◆◆
 「いつも通り一美ちゃんの人権を無視して拉致が敢行されんとしていた、その時! 我らが極悪非道ロリータの志多田佳奈(しただかな)ちゃんは、ひょんな事から英雄物流(ヒーロジスティクス)密売事件の重要人物、石油王こと平良鴨譲司(へらがもじょうじ)氏と再会する! かくして始まった「したたび」放送開始以来異例のインタビューはまァだまだ続く! それではまた来週~!」
 譲司さんをテレビ湘南(しょうなん)のクルーに連れていかれて、私はオリベさんと、彼女が連れてきた高校生ぐらいの女の子を乗せたミニバンを運転し、先に熱海町に向かう事にした。
 大人になって東京でファッションモデルをしていた私は、たまたまオーディションに受かったヒーローショーイベントの仕事でアイドルの志多田佳奈さんと出会い、 それ以来彼女の冠番組「ドッキリ旅バラエティしたたび」に、ドッキリ企画と称していつもノーアポで連れ回されている。 テレビ出演が増えたのは嬉しいけど、最近の私にはまるでプライベートがない。 テレビ局は何故か事務所とグルで私のスケジュールを完全に把握しているし、いざ連れていかれると、 原付で一都六県を一周させられたり、ドーバー海峡をスワンボートで横断させられたり、ともかく割に合わない過酷なロケに付き合わされる。 なので今回あの番組の矛先が譲司さんに向いたのをいい事に、私達はこれ幸いと先に行かせて頂く事にしたのだった。
 撮影が一段落つくだろう時間を見計らい、矢板(やいた)のサービスエリアで一旦休憩する。 オリベさんが譲司さんに「終わったら新幹線で来てね」とメールを入れている間、私は後部座席で背中を丸めてい���女の子を見た。 パステルピンクのドルマンスウェットと同色のシュシュ、真っ赤なバルーンスカート。典型的なオルチャンファッションだ。
 <さすがファッションモデル、よくわかったわね。その子は韓国人よ>
 隣のオリベさんが目で語ってくる。 医療機器エンジニアのオリベ・ヒメノさんは、子供の頃に脳神経をやられて声を失ってしまったユダヤ人の女性だ。 でもその代わりに、脳から直接テレパシーを送受信する力を持っている。だから日本語が喋れなくても会話できる。
 今回熱海町に行くメンバーは全員、NICという脳神経科学研究機関の関係者で、その中でも脳の異常発達や霊能力によって特殊な力を使える人達だ。 数時間前に連れていかれた譲司さんも、肺に取りこんだ空気の成分や気圧差で色んな事を読み取るダウジングや、物に触って過去を読むサイコメトリーといった「特殊脳力」を持っている。 だから多分、この子も「特殊脳力者」なのだろう。 顔色が良くないので、休憩所に連れていく事にした。
 「Sorry for the late introduction, because I was driving. I’m Hitomi. And how can I call you?」 (運転中に自己紹介できなくてごめんね。 私は一美です。あなたのお名前は?)
 涼しい外のベンチに並んで座り、私はとりあえず英語で話しかける。 先述の「したたび」で度々海外ロケにも連れていかれるせいで、ある程度英語が話せるようになっていたのは不幸中の幸いというか、怪我の功名というか。 でも女の子は俯き加減のまま私を見上げて、消え入りそうな声で「日本語でいいヨ」と言った。
 「私パク・イナです。日本語の方がいい。 ヒトミさんテレビの韓国で見てた知ってるます。会えたの嬉しいヨ」 イナちゃんと名乗った女の子は、少しカタコトだけど聞き取りやすい日本語でスラスラと答えた。 でも、「会えたの嬉しい」と言う割にはまだ元気がないように見える。  「酔っちゃった?できるだけ安全運転したけど、ごめんね…」 背中をさすろうと思って彼女に触れると、小刻みに震えていた。
 「スリスリマスリ…スリスリマスリ…」 よく耳をすますと、イナちゃんは両手を強く握りしめてなにか呟いている。 意味はわからないけど、韓国語か…
 その時、ふと目線を上げると、ベンチの周りに数匹のカラスが集まっていた。いや、カラスだけじゃない。  「ニャーン…」背後から猫の鳴き声。 振り向くとそこには、おびただしい数の動物霊、交通事故死した人間の浮遊霊、魂未満の小さな鬼火、生きた野良猫、蟻やゴキブリ、目の焦点の合っていない小さい子供… 自我の弱い生き物や魂達が、私達の半径2m外を取り囲んでいた。
 「ひっ…」恐怖で声が出そうになるのをこらえる。 動物霊はこちらが見えている事に気付くと襲ってくる事があるから、なるべく目を合わせないようにしなければいけない。  「スリスリマスリ…スリスリマスリ…」 イナちゃんが何と言っているかはわからないけど、その言葉のおかげで集まっているものたちがそれ以上近寄って来ない事を直感で理解する。しかし、
 バサバサバサッ!!喫煙所の屋根から土鳩の群れが私達めがけて飛来し、イナちゃんは驚いて呟きを止めてしまった。 すかさず大量の霊魂と生物が私達に押し寄せる!
 私はイナちゃんをかばいながら、足の裏の自分の影に意識を集中させた。 幸いその日はカンカン照りの快晴、光源は充分ある。 床に置いたワンピースを下から持ち上げて着るように、自分達の体を影で覆いながら、周囲の光の屈折を歪める。 私達を覆う影が濃くなるにつれて、その分行き場を失った光線が影の外縁で乱反射する。 その反射率がほぼ100%になると、私達の姿は彼らから全く見えなくなった。影法師の「影鏡(かげかがみ)」という術だ。
 彼らは目標を見失って立ち止まった。しかし未だに私達を取り囲んだまま動かない。 私は第二の手に出る。影鏡の輪郭を半球状に広げながら屈折率を更に強めていく。 自分達の視界が完全な漆黒になるけど、その外側は電球のように光っているはずだ。 そのまま集めた光を360度放射する。  「ぎゃあああ!」幾つか叫び声が上がると同時に視界が戻ると、彼らは強烈な紫外線を浴びて散り散りに逃げていた。  「今のうちに戻るよ!」 私はイナちゃんの肩を押して車へ駆け戻った…。
 ◆◆◆
 <さすがね、ミス・ヒトミ!イナをあなたに任せた甲斐があったわ> 運転を交代してくれたオリベさんが、まる���ヒーローショーでも見ていたかのように呑気に言う。 イナちゃんは極度の「引き寄せ体質」で、特に精神的に緊張したりストレスを感じてしまうと何でもかんでも引き寄せてしまうらしい。 韓国で色んなお寺や教会、霊能者を頼ってもどうにもならず、ご両親がダメもとで病院に連れて行ったら、NIC会員の医師に研究対象として保護された。 そして来週からインドネシアにある脳力者児童専門の養護施設、「キッズルームバリ島院」にて、体質をコントロール出来るようになるまで住みこみでリハビリする事になったという。
 <イナのギャザリング体質は今回のミッションに適しているわ。 ジョージも丁度来週からバリ島院の養護教諭になるし、日本で待ち合わせて一緒に出発しましょうって話になったの。 この子がタルパの聖域フクシマに行くと思うと…とってもワクワクするわね!>オリベさんが意地悪に笑う。  「いやいやいや、本人はとってもビクビクしてるんですけど!?福島の心霊スポット系は本当にヤバいんですよ!! ていうか肝心の譲司さんが別行動ですし!」  <平気平気!あなたが付いているもの。 それにインドネシアの悪霊は韓国や日本のよりも刺激が強いから、少しぐらい鍛えておかなきゃでしょ>
 確かにオリベさんの言う通りではあるけど、当のイナちゃんはあれからずっと私の腕にしがみついている。 (オリベさんに運転を変わってもらったのはこのためだ。) ちなみに刺激が強いというのは、物理的に交通事故などの事故死亡率が多い国は当然幽霊もスプラッターな姿の方が多いという事だ。 私も「したたび」でインドネシアに行ったことがあるけど、実際バイク大国で信号が少なかったし、 観光客がバシャバシャ写真を撮っている公園で白昼堂々首なしの野良犬の霊がうろついていたのも確かだ。
 「イナちゃん大丈夫だよ。福島は色んな姿をした人工の魂が多いから、幽霊さん達も死んだ時のままじゃなくて、 おしゃれに自分の好きな姿にしてる方が多いんだ。 ゾンビみたいな人はめったにいないから、安心して。 そうだ…おしゃれといえば、渋谷とか原宿には行ったことある?」
 私が「渋谷とか原宿」と言った瞬間、曇っていたイナちゃんの目がキラリと輝いた。  「シブヤ、ハラジュク!」 やっぱり。オルチャンガールだから反応すると思った。
 「かわいい物は好き?」 「かわいい」という単語を聞いて、イナちゃんの表情が更に明るくなる。  「うん!日本のかわいい好き!! 大人になったらアイドルになりたいです。だから日本語勉強してるだヨ! 「したたび」のカナちゃんは一番好き日本のアイドル!」 一気に饒舌になって力説し、一瞬はっとして「でもヒトミちゃんも同時な好きヨ!」と小さくフォローを入れてくれた。 いつの間にか「ヒトミさん」が「ヒトミちゃん」になっていたのが、ちょっと嬉しかった。  「じゃあ無事にこの旅が終わったら、一緒に渋谷と原宿でお買い物しようね」
 その後の車内は、熱海町に着くまでさながら女子会のようにずっと盛り上がっていた。 それぞれの国にあるかわいい物、悪い霊から身を守る色んなおまじない、 最近流行っているコーデ、スイーツ、 それに三児のママであるオリベちゃんの子育て苦労話も。 気がつくと私達全員が全員をちゃん付けで呼び合うようになっていた。 この旅��本来の目的については、誰一人触れようとしなかった。
 ◆◆◆
 「磐梯熱海温泉(ばんだいあたみおんせん) 右折」という三角のモニュメントを確認して、熱海町に入ったのを実感する。 ここは東北新幹線の停まる郡山(こおりやま)駅からも近い温泉街だ。 都心の観光地に比べると小さい町だけど、町内には温泉やスポーツ施設、無料で入れる足湯などがあり、県内外の人々に愛されている。 駅から安達太良山(あだたらやま)の方向に登っていくと石筵だ。 私や玲蘭ちゃんが修行していた霊山や、その更に奥には牛の乳搾りやバーベキューを楽しめるふれあい牧場がある。 残念ながら今回は遊びに来たんじゃないけど、目的が早く済んだら観光案内をする約束だ。
 貸し切り民宿に大きな荷物と車を置いて、ようやく私達は本題に入った。
 <イナちゃん。NIC会員の規定は知っているわよね?> オリベちゃんが真剣な目でイナちゃんを見据える。 イナちゃんは緊張した声で答えた。  「はい。ひとつ、自分のセレキック・アビリティ(超脳力)、人を助けるに使うこと。 ふたつ、私は医療発展に大事な人だから、自分とアビリティ一番大事なすること。 みつ…犯罪するセレキックいたら、積極的原因究明すること」
 イナちゃんが私にも伝わるように日本語で言ってくれたNIC会員規定は、私も会員登録の時に一読した事がある。 NICは医師団の組織でありつつ、警察と協力して超脳力者が関与する事件の捜査をする義務もある。 そういった事件には、一般的な事件捜査では処理できない超常的な現象や証拠があるからだ。
 <その通りよ。あなたにはこれから、その引き寄せ体質でとある行方不明の脳力者捜索を手伝ってもらうわ。 但しもちろん、いつだってあなた自身の身の安全が最優先よ>  「…はい、覚悟準備終わてます」 気丈に答えるイナちゃんだけど、まだその表情は固く、私はサービスエリアでの不安そうな彼女を思い出した。 ひょっとしたらこの件はイナちゃんにとって、自分のコンプレックスである体質が、初めて人のために役立つ機会なのかもしれない。 それに「犯罪捜査」なんて言われると、なにか恐ろしい事に関わるんじゃないか…というイメージもあると思う。 そう考えると緊張するのもわかる気がした。 でも、オリベちゃんは優しく微笑み、鞄から小ぶりな米袋ほどの大きさの何かを取り出した。
 <唯一の手がかりは…これよ> それは人形だった。色褪せた赤青の布を雑に縫い合わせて作られたものだ。 手足がなく、顔も左右ちぐはぐな目をしたブリキのお面で、背中側にはネジや釘が飛び出した機械がついている。 人形を手渡されたイナちゃんが不思議そうに機械のハンドルを上下すると、それに連動してお面の顎もカコカコと上下する。 まるでゴミ捨て場のガラクタで作った獅子舞のようだ。
 <その人形には昔、ジャックというタルパが宿っていた。彼は私やジョージの幼馴染だったの。 でもジャックの魂は日本で行方不明になってしまっていて、これから私達は彼を探しに行くのよ>  「たるぱ?」  「人工妖精、人が作った魂のことだよ」 首を傾げるイナちゃんに私が補足した。 この熱海町や石筵、県外からの修行者も訪れる魂作りの聖地なら、ジャック君が見つかるかもしれない。 オリベちゃんはそう考えて私に案内を依頼したのだった。
 <地味な依頼で拍子抜けしたかしら?>オリベちゃんが人形の金具を弄びながら言う。  「そ…そんなことないヨ!お友達探す頑張ります!」  <ありがとう、心強いわ!じゃあヒトミちゃん、案内をお願い>  「はい。まずは、この辺りの神様であるお不動様と萩姫様のお寺に挨拶に行きます。 萩姫様は影法師のお姿をお持ちで話が出来るから、ジャック君について聞いてみましょう」
 ◆◆◆
 温泉街から見て駅の反対側へ抜けると、萩姫様の伝説に縁のある五百川(ごひゃくがわ)があり、萩姫様がお住まいの大峯不動尊はその先の小高い丘の上に建っている。 私は同伴者二人をそこに案内し、鈴を振り鳴らしてから真言を唱えた。 すると屋根の下の日陰が一箇所に集まっていき、大きな市女笠を被った女性のシルエットになった。この方が萩姫様だ。 その影の御姿はよく目を凝らして見れば、細かい陰影によってお顔や着物の細部まで鮮やかに視認できる。
 「ようこそいらっしゃいました、旅のお方よ…」 そう言いかけた萩姫様が笠の下から私達を見上げると、アルカイックな営業スマイルが驚きの表情に変わった。  「…あれ、ひーちゃん?」
 「お久しぶりです、萩姫様!」  「なんだぁ、ひーちゃんならわざわざ真言で呼ばなくてもいいのに」  「親しき仲にも礼儀ありってやつですよ。それに、お客さんの手前だから格好つけたかったし」 私が同伴者2人に目配せすると、笠を脱いで足元の影に放り投げようとしていた萩姫様が慌ててそれを被り直し、再びアルカイックなキメ顔を繕った。 オリベちゃんがくすっと口角を上げ、<似てるのね、あなたとプリンセス・ハギって!>と私にテレパシーを送った。
 私達は萩姫様に人形を見せ、事情を説明する。  「うーん…人形に見覚えはないな。その『じゃっく君』を作った人の名前はわかる?」  「はい。サミュエル・ミラーというアメリカ人です。 日本に帰化して、今は水家曽良(みずいえそら)と名乗っているそうです」 萩姫様は少し考えた後、  「…うん、やっぱり知らないな。何かわかったら連絡するね」人形をイナちゃんに押し返した。
 「そうなんですね。じゃあ、私達は別の場所を当たってみます」  「ああ、その前に。その子を源泉神社に連れて行きなさい。 倶利伽羅龍王の祈祷を受けると良いでしょう」  「クリカラ…リューオー」 イナちゃんが不思議そうに首をかしげる。倶利伽羅龍王とは、燃え盛る龍の姿の不動明王の化身。 よく不動明王像が持っている、剣に巻きついた炎の龍…あれの事だ。 源泉神社にかつてリナに知恵を与えた龍神様がいるのは知っていたが、それが倶利伽羅龍王だったというのは初耳だ。 私達は萩姫様に改めて一礼し、源泉神社へと向かった。
 源泉神社はケヤキの森遊歩道というハイキングコースの先にある。 五百川の裏山にあるこの遊歩道で、森林浴によって心身と魂を清めながら神社に向かうんだ。 直線距離の長さも然ることながら、山の高低差のせいで、これが意外ときつい。 私は二人がついてきているか確認するために振り向くと、オリベちゃんが何だか訝しげな顔をしているのに気がついた。
 <あのプリンセス、何か隠してる気がするわ。今はまだ、わからないけどね> 私の視線に気付いたオリベちゃんが言う。 実は私もそんな気がしていた。けど、長いハイキングコースを引き返す気にもなれず、 私達は予定通り神社へ向かう事にした。
 ◆◆◆
 丘を下ったところにその神社はあった。 入口では小さな龍を象った蛇口から飲用可能の源泉が垂れ流されている。この龍が魂として独立したのが例の倶利伽羅龍王だろうか。 どうやら龍神様は留守のようだったので、先に社に挨拶に向かうと、私はふと違和感を覚えた。
 「ヒトミちゃん?どしたの?」  「そういえば、ここ…稲荷神社だ」  「イナリ…スシ?」
 「うんとね…。ここはオイナリ様っていう、作物の神様を祀る神社なの。 倶利伽羅龍王は仏様の化身だから、どうして神道の神様がいる神社に住んでるのかなって思って」  <それは宗教が違うって事?シュラインの中の神様に聞いてみればいいんじゃない?>  「それが…、ここのお稲荷様、霊魂として形成されていないんです。 社の中のご神体にこの地や神主様のエネルギーがこもっているけど、自我はお持ちじゃないみたいで…。 それも、ヘンですよね。どうして鳥居の外の龍神様だけ魂になってるんだろう」
 すると、誰かが鳥居の外から私の疑問に答えた。  「ここはクリカラの数ある別荘の一つって事よ」 聞き覚えのある男性声に私は振り返った。いや、この声は、『彼女』のものだ…。
 「リナ!」 いつの間にか、神社の入口に巨大な霊魂が立っていた。 私が中学生の時に生み出したタルパの宇宙人、リナだ。 リナはロングスカート状の下半身をフワリと浮かせ、社への階段を飛び登った。
 「キャ!」驚いたイナちゃんが尻餅をつく。  「マッ失礼ね!人の顔見てキャ!だなんて」  「いやいや、初見��普通驚くでしょ。巨大宇宙人だよ?」  「それもそうね、ごめんあそばせ」 リナは乙女チックにくるんと回り、例の美男美女半々な人間の姿に変身した。
 「この子はリナ、私が昔作ったタルパです。 リナ、彼女は韓国から来たイナちゃん、こっちの方はイスラエルのオリベちゃんだよ」  「あら、ワールドワイドで素敵なお友達じゃない。アンニョンハセヨ、シャローム! アタシは千貫森(せんがんもり)のフラットウッズモンスター。リナと呼んで頂戴。 一美がいつもお世話になってますわ」  <お会いできて光栄よ、ミス・リナ>  「初めまして、私はパク・イナだヨ!」 二人がリナと握手する。久しぶりに福島に帰省したとはいえ、日程的に彼女と再会できるとは思っていなかったから嬉しい。 宇宙人(を模した魂)であるリナは今、福島市でUFOの飛来地と噂される千貫森という森に住んでいるらしい。
 「クリカラ…倶利伽羅龍王は、石川町(いしかわまち)で作られた紅水晶像の化身よ。 彫刻���が死んだときに本体の像と剥離して以来、福島中の温泉街のパワースポットに自分の守護結界を作ってフラフラ見回っているらしいわ。 要するに、根無し草のプー太郎ってやつね」  <あなた、神様をそんな風に言っていいの?>  「ああ…リナと龍神様は個人的な因縁が…」  「ちょっと待って」
 ふいにリナが私を制止した。リナは表情をこわばらせて、イナちゃんの抱えるジャック君人形を見つめている。  「ねえ…アナタ、その人形を誰に貰ったの?」  「貰ったじゃないヨ、私達この人形のタルパ探すしてるなの。ジャックさんいいますこれのタルパ」イナちゃんが正直に答えた。  「これを作ったのがどんなオトコか、知ってるの?」  「エ…?」
 嫌な予感がした。そういえば、オリベちゃんはまだ彼女に、ジャック君の創造者について一言も話していない。 たぶん…わざとだ。  「なによ。…まさかアナタ達、知っててこの子に黙ってるワケ!?」  <…時期を見て言おうとは思っていたわ。でも今はダメなの。だって、この子は…> 剣呑な雰囲気にイナちゃんが生唾を飲む。そんな彼女の不安感を感じ取ったのか、 神社の結界の外に良くないものが集まって来ているのを私は察知した。 私もすぐに全てを打ち明けるのには賛成しない。でも、
 「今はダメですって?どういう神経してるの? 何も知らない子に…指名手配犯の連続殺人鬼が作った人形を持たせるなんて!」 リナはついに、パンドラの箱を開けてしまった。
 「サツ…ジンキ…?」 イナちゃんが人形とリナを二度見する  「あ…あ…ヒッ!!!」イナちゃんはまるで今までゴキブリでも抱えていたかのように、人形をおぞましそうに地面に叩きつけた。 歪に組み立てられた金具がガシャンと大きな音をたて、どこかから外れたワッシャーが転がり落ちる。 同時に���神体に守られていた神社の結界にも綻びが生じたのか、 無数の霊魂や動物がイナちゃん目がけて吸い寄せられた!
 「イナちゃん!すぐに社の中に入って…」私が言いかけた時には、イナちゃんは階段を駆け下りていた。 鳥居の外に出たらまずい!私とオリベちゃんは電撃的な反射神経で彼女を追う。
 「アアアア!!オジマ!スリスリマスリ!!アイゴーーー!!!」 韓国語で叫びながら逃げ惑うイナちゃんの背後では、無数の魑魅魍魎が密集し、まるでイワシ群が集まって大きな魚に擬態するように巨大な影の塊になっていた。  <<ヒシャール・メァホール!>> オリベちゃんがテレパシーで吼える。 するうち魍魎群全体をブラックライト色の閃光が包みこみ、花火のように点滅して爆ぜた。サイコキネシスだ! 霊魂達はエクトプラズム粒子に分解霧散(成仏)し、生き物達は失神して地面にパタパタと落下。 でもすかさず四方から次の魍魎群が押し寄せる!
 「ちょっと一美あんた、あんたっ一美!なんなのよアレは!?」 私達の後を追ってリナが飛来する。  「あの子は超引き寄せ体質なの!しかも精神面にすごく影響しちゃうの!!」  「じゃあどうしてあんな人形を…ああもうっ、どきなさい!」
 リナは再び宇宙人の姿になり、長い枯れ枝のような腕で大気中に漂う先程のエクトプラズム粒子を雑に吸収すると、そのエネルギーを一瞬にして空飛ぶ円盤型の幻影に錬成した。 円盤は第二魍魎群の上空に飛翔し、スポットライト状の光で霊魂達をアブダクションする!  「生きてるヤツらは無理!頼んだわよ!」
 「<上等!>」私とオリベちゃんが同時に返事する。 オリベちゃんが再びサイコキネシスを放とうとしている間に、私は自分の影が周囲の木々に重なるように位置取る。 歩道沿いに長く連なった木陰に自分の影響力が行き渡ると、木陰は周囲の光を押し出すように中空へ伸びていった。影移しという技法だ。  「イナちゃん止まって!」私の声でイナちゃんが振り返る。 彼女は自分の周りを光と影のメロン格子状ドーム結界が守っている事に気がついて立ち止まった。 生き物達がギリギリまでイナちゃんに近付いた瞬間、オリベちゃんのサイコキネシスが発動! 結界で守られたイナちゃん以外の全ての生き物はその場で体を痙攣させて落下した。
 <ふう、間一髪ね…>オリベちゃんが安堵のため息をつこうとした、その時だった。 「ビビーーーッ!!!」 けたたましく鳴るクラクションの方向を見ると、そこには暴走する軽トラックが! イナちゃんの引き寄せが車まで呼びこんでしまったのか?いいや、違う。 不幸にもそのトラックのハンドルを握っていたのが、夢うつつの寝ぼけた高齢者だったのだ。  「うわ…きゃあああ!?」 咄嗟に車を避けようとしたイナちゃんは足を滑らせ、橋のたもとから五百川に落水してしまった!
 「イナちゃぁぁーー���!!!」 溺れるイナちゃんに追い討ちをかけるように、川の内外から第三の魍魎群がにじり寄る。  「助け…ゲホッ!助けて!!」 まずい。水中の相手には影も脳波もUFOも届かない。 万事休すか!?と絶望しかけた、その時だった。
 「俺に体を貸せ!」 突然、川下から成人男性ほどの大きさの白い魚がイナちゃん目がけて川を登ってきた。 いや、よく見るとそれは、半魚人めいた姿の霊魂…タルパのようだ。  「ひっ、来ないで!スリスリマスリ!」イナちゃんは怯えて半魚人を拒絶するが、  「うるせぇ!!死にたくねえならとっとと俺に任せろ、ガキ!!」半魚人は橋の上の私達にも伝わるほどの剣幕で彼女の肩を掴んだ! その時、溺死者と思しき作業服姿の幽霊がイナちゃんの足首に纏わりつく。「アヤッ!」 イナちゃんは意を決して、半魚人に憑依を許した。
 ドシュッ!!途端にイナちゃんの体がカジキマグロのように高速推進し、周囲の魍魎群を弾き飛ばす! イナちゃんに取り憑いた半魚人は、着衣水泳とは思えないしなやかなイルカ泳ぎで魍魎や障害物を避けながら、冲に上がれるポイントを模索した。 しかし水から上がろうとする隙を魍魎に狙われていて、なかなか上陸できない。  「ああクソッタレ!なんなんだコイツらは!?」半魚人がイナちゃんの声で毒づく。 私達も追いつくのがやっとで、次の手を考えあぐねていた。 すると駅の方向から、一台の自転車が近づいてくる。 また誰かがイナちゃんに吸い寄せられたのかと思ったら、その人は…
 「右へ泳げ!右の下水道に入るんだ!!!」
 観光客用の電動レンタサイクルの前カゴに真っ白なポメラニアンを乗せて、五百川に向かって全力疾走する青年…平良鴨譲司さんは、 まるで最初からこの場にいたかのような超人的状況把握力をもって、半魚人に助言を叫んだ。 これが彼の脳力、空気組成や気圧の変化であらゆる情報を肺から認識する「ダウジング」だ!
 「馬鹿か、何を根拠に言ってやがる!あんな所に入ったら袋の鼠だぞ!?」 半魚人が潜水と浮上を繰り返しながら反論する。  「根拠やと?そんなもん…」肩で息をしながら譲司さんが答えた。「ダウザーとしての勘だ!俺を信じろ…ジャック!」
 ジャック、と呼ばれたその半魚人は目を見開き、橋の上の青年を見上げた。 栗色の髪、アラブ人ハーフの彫りの深い顔。ジャック氏の脳裏で彼の幼馴染の面影が重なったのか、 彼はイナちゃんの身を翻して、川辺の横穴に潜っていった。
 「こっちやオリベ、紅さん!」 私達が譲司さんに案内されて、上流から見て川の右側へ駆け寄ると、温泉街らしくない工業的な建物があった。 イナちゃんは建物下方に流れる下水道の横に倒れていて、ジャック氏が介抱している。 彼女らの周りにはもう、魑魅魍魎の類いは集っていなかった。  <そうか。ここは発電所で、すぐ近くに送電線がある。 イナちゃんのギャザリング力も、ここでは歪みが生じて遠くまで及ばなくなるのね>  「日本の電力施設の電磁波は、普通の携帯の電波やテレパシーには影響せんレベルやけどな。 引き寄せ体質とかのオーラ系は本来そこまで飛ばん力やから、ちょっと遮蔽物を作るだけで効果がめっちゃ変わるんよ」
 話している間にジャック氏が再びイナちゃんに取り憑いて、鉄パイプはしごと柵をよじ登って私達に合流した。  「あぅ…わうわ?」譲司さんの自転車に乗ったポメラニアンのポメラー子(こ)ちゃんが、イナちゃんを見て不思議そうに鳴く。 譲司さんは愛犬の投げかけた質問を呼気で理解し、親しい友人の前でだけ話す地元弁で、  「ああ、この子気絶しとるかんな、ジャックが中に入って助けとったんや」と優しく答えた。
 ◆◆◆
 民宿に戻った私達は、意識の戻ったイナちゃんの身体を温めるために温泉に入った。 まだ日没前の早い時間だったから、実質貸切風呂だ。 イナちゃんの服は幸い全部洗濯可能だったから、オリベちゃんからネットを借りて洗濯機にかけている。
 私とオリベちゃんは黙々と身体を洗い、イナちゃんは既に湯船に座っている。 先に髪の毛の水滴を絞った私は、手首に巻いていたゴムバンドで適当に髪をまとめ、湯船に入った。 誰も一言も喋らず、重い沈黙が流れる。
 「…スリスリマスリって、何?」痺れをきらした私がイナちゃんに尋ねた。 イナちゃんはキリスト教のお祈りみたいに組んだ両手を揉みながら、か細い声で答えた。  「意味ないヨ…言うと元気出ます。チチンプイプイ、アブダカタブラ」 「<えっ!!?>」 私とオリベちゃんが思わず彼女を見る。 あの魍魎群がイナちゃんに近寄れなくなるから余程神聖な力のこもった呪文だと思っていたけど、まさかこの子、気力だけで魍魎を拒絶し続けていたなんて。 私達が思っていたよりも、ずっと根性がある。
 「ゴメンナサイ…」 膝を抱えたイナちゃんが弱々しく頭を下げた。 本人が衰弱しているからか、もう魍魎は寄ってこない。 オリベちゃんは顔を背け、持ち込みのマイシャンプーを手のひらに溢れるほど出しながら<悪いのは私の方>と返した。
 <着いてきて貰うだけでいい。 もしジャックがここにいるのなら、あなたを連れて行けば巡り会えると思った。 なにも殺人犯そのものを探すんじゃないし、大丈夫だろう…って。 あなた自身の体質の危険さに対する認識不足だったわ> オリベちゃんの長い癖毛が泡立ち、ラベンダーとシナモンを煮詰めたような存在感のある香りが湯船にまで漂ってくる。
 「どうして、探した?」イナちゃんが問う。  「ジャック��んはオリベちゃんとジョージさんと友達、わかる。 でもジャックさん作った人ヒトゴロシ。しかも連続ヨ。 もし私の友達の親ヒトゴロシだったら、学校では遊ぶ。でも友達の家は行きない。 ううん、わかてる。私は臆病ですね…」 友達の家族が人殺しだったら…。無理もない、いや、当然の反応だ。 私はイナちゃんの白い肩にお湯をかけた。
 「サミュエル・ミラーは、強いタルパを作るためにたくさんの生き物を殺してきたんだ。 生き物を殺して、魂を奪って、それを継ぎ接ぎしながら怪物を育ててたの。 神になりたいから、って動機だったらしくて」  <その通りよ。私やジョージも、かつてあの男の作った怪物に殺されかけた。 その戦いで、私は声を、ジョージは…一番の親友を失った>  「だったらなんで!?」イナちゃんが身を乗り出す。  「そこまでされて友達助ける、凄いヨ?偉いヨ。でも、ヘンだヨ! そんなの…」息継ぎもせずに思いの丈を吐き出して、イナちゃんは再び湯船にうずくまった。「そんなの、できないヨ…」
 「そこまでされたから、だよ」  「え…?」 オリベちゃんは既にシャワーで泡を落としきっている。 でも膝の上で拳を握りしめて、肌寒い洗い場で私達に背を向けたまま動かなかった。
 「…あ…!」 イナちゃんは閃いたようだ。オリベちゃんや譲司さんが、ジャック氏を見つけ出そうと覚悟した理由に。 サミュエル・ミラーはタルパを作るために生き物を殺す。つまり、  <そう。ジャックもあいつに殺された、元は人間だったのよ>
 「そういう事情だったの。そうとは知らず、悪かったわ」 いつの間にか私の背後で、湯船の縁に人間姿のリナが座ってくつろいでいた。  「キャ!」イナちゃんが慌てて顔を手で覆う。  「あ、またキャッって言ったわね!」  「だ…だって!ここ女湯ヨ!!」 赤面しながらイナちゃんが指をずらし、ちらっとリナを見る。 でも、リナの首から下は完全に…  「…オモナッ?」  「ほんっと、失礼しちゃうわ」  「え…じゃあなんで、おヒゲ…え?」 だって、しょうがないじゃない。 中学の時に作ったんだから…知らなかったんだもん。男の人のがどうなってるのか。
 ◆◆◆
 居間に戻ると譲司さんの姿はなかった。 庭の方からドライヤーの音がする。そういえばこの民宿は、庭園の池がペット用露天風呂になっているとか。 新幹線の長旅で疲れたポメちゃんを、譲司さんがお風呂���入れてあげていたんだろう。
 窓際の広縁を見ると、ジャック氏が水の入った丸底フラスコのような形の物を咥えていた。 息を吐いているのか吸っているのかはわからないけど、フラスコ内の水が時々ゴポゴポと泡立ち、そこから伸びた金具の先端でエクトプラズム粒子が小さく明滅する。 霊力を吸うための喫煙具のような物なのだろう。
 「ジャック・ラーセン」ジャック氏はこちらを一瞥もしないで語りだした。「…それが俺の本当の名だ」
 生前、アメリカで移動販売のポップコーン屋台を経営していたジャック氏は、フロリダのある小さな農村を訪れた時、サミュエルの怪物と村人に襲撃さ��て命を落としたという。
 「ん」ジャック氏はイナちゃんに目配せする。 イナちゃんが広縁に近づくと、ジャック氏は立ち上がり、二人羽織で袖を通すようにイナちゃんの腕にだけ取り憑いた。  「オモナ…」二度目だからイナちゃんはすんなり受け入れている。 ジャック氏は指差しでイナちゃんを誘導する。 みんなの荷物と共に固めて置かれていたあの人形の前にイナちゃんを座らせると、 ブチチチッ!雑に縫い合わされていたボロ布を躊躇なく引きちぎり、 中の奇妙な機械を剥き出しにした。
 「こいつぁポップ・ガイっつってな…。ほら、背中のレバーを上げると口が開くだろ? ここから弾けたてのポップコーンが出るんだよ。元々は屋台そのものの一部だったんだ…」 ジャック氏は慣れた手つきでポップ・ガイ人形を操る。背中の小さなスイッチを爪で押すと、お腹のスピーカーから微かにノイズが流れた。  「ああ、ちゃんと電源も入るな。オリベ、マスクは?」  <もうないわよ。ジョージがサミュエルを撃った時に割れて壊れたわ。おかげでトドメをさし損ねた>  「そうか。…いや、あのマスクに小型マイクが付いててさ、 そいつを被って喋ると、そのスピーカーからボイスチェンジャーを通したおかしな声が出るんだよ。 単純なもんだが、小さいガキ共には好評だった。 ま、それだけの話なんだがな…」 ジャック氏はスイッチを切り、イナちゃんから自分の腕を引き抜こうとするが、  「…ん?どうした。こら、離せよ」
 イナちゃんは力をこめて、ジャック氏の腕を自分の体内に留めた。  「…スリスリマスリ」  「あ?何だそりゃ?ほら抜けねえだろうが…」 イナちゃんは細い腕の中にジャック氏の太い腕を湛えたまま、ポップ・ガイ人形を抱きしめた。  「オンジン」  「あぁ??」
 <あははは!ジャック、よっぽどイナちゃんに気に入られたようね!>  「おいおい勘弁してくれ、これじゃボングもろくに吸えやしねえ。 ほらガキ、とっとと離れろ」  「ヤダ、もうちょと。あと私イナだヨ、ガキじゃないもん」  「あぁー!?」 イナちゃんが駄々をこねる。高校生ぐらいの彼女は、時折どこか子供っぽい仕草を見せる。 お寺、教会、霊能者…色んな人を頼っても自分を救える人は現れず、彼女は今までずっと、おまじないの言葉だけを頼りにあんな恐ろしい物と孤独に戦い続けてきた。 そんなイナちゃんのピンチを初めて救った私達は、彼女にとって親にも匹敵するほど心強い仲間になったことだろう。
 「ったく…しょうがねえな」 ジャック氏は彼女の腕を、ジュゴンのように柔らかく暖かそうな彼の胸板に抱き寄せた。  「…ジョージが戻ってくるまでだからな」
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nemurumade · 8 years ago
Text
聖夜、海に沈んでそれから/薫×奏汰
 ――――『くりすます』も、うみにきましょう 何週か前にそう彼と約束をしたことを思い出して、それを彼に言えば、 「じゃあ、『がっしゅく』もかねてやりましょう~」 と笑った。 「え、ふたりだけで?」 「そうまはかぞくで『くりすますぱーてぃー』をするから、って��とわられちゃいました」 家族で、クリスマスパーティー。颯馬きゅんの家、仲良さそうだもんなぁ、と、弟について話していた彼を思い出してぼんやりと思った。  そうなんだ、と納得してから、 「でも二十五日さ、女の子たちがたくさん来るスタフェスじゃん?」 何気なくそう言ってから、あ、と口を噤んだ。女の子、という単語に奏汰が肩を微かに震わせたからだ。 「……『うわき』ですか?」 ちょっと拗ねたような顔の奏汰に、ごめん、冗談だよ、と謝った。そんな表情もするようになって、彼は前より人間味を取り戻している気がする。それよりも、きっとこんな顔、自分以外には見せないだろうなぁ、と思うと優越感に浸った。  「二十四日と二十五日に合宿する? 二十四日は午前中にレッスン終わるから、午後からは遊べるでしょ」 そう提案しても、そっぽを向いたままだ。奏汰の頬に触れて、目線を合わせる。 「ごめんってば~。そんな拗ねないでよ」 これは本気でご機嫌ナナメ? と身体を強張らせた薫に、ぷっ、と奏汰が噴き出した。 「あははっ、『じょうだん』ですよ、かおる。おかえしです」 そう笑った彼の頬を摘まんでも、いたいです、と笑ったままだった。 「ぼくが『しんせい』しておきます。かおる、『すいぞくかん』にいきたいです。とくべつな『いるかしょー』をやるらしいですよ~」 「はいはい。ほんと奏汰くんは水族館好きだよね~」 「かおるも『すいぞくかん』すきでしょう?」 「まぁね」 それから、奏汰の頬を撫でていた手を止める。 「……水族館行った後さ、俺も行きたいところあるんだけど、いい?」 奏汰は不思議そうに何度か瞬きをした。 「どこへいくんですか?」 「ん~……、奏汰くんに会わせたいひとのとこ」 その返答にまだ首を傾げたままだったけれど、彼はわかりました、と頷いた。
 クリスマスイブのレッスンを終え、着替えを済ませて噴水へ向かうと、奏汰はその縁に腰掛けていた。その横顔があまりにも綺麗で、一瞬息をすることさえ忘れた。 「……奏汰くん」 顔を上げた奏汰は、目を細めて、かおる、と笑った。その頬が赤く染まっている。 「ごめん、遅れちゃって」 「だいじょうぶですよ~」 そう答えながら、奏汰は薫の結った髪に触れた。 「きょうはむすんでるんですね? あと、めがねも。めずらしいです」 「そ。変装」 私服とはいえ、バレるときはバレる。プライベートで軽く変装をするように、と学院側からも言われている。アイドルとしての自覚を持てと耳に胼胝ができるほど聞かされた。 「奏汰くんも少し変装した方がいいんじゃない? せっかくのデート邪魔されたくないし」 「ふふ、はい」 デート、という単語に笑った彼の前髪を崩し、横髪をヘアピンで止めれば少し雰囲気が変わった。噴水の水面を鏡代わりにして自分の髪型を確認した奏汰は、感嘆の声を上げた。 「いつもとちがいます~」 そんな彼に思わず笑みが零れた。その手を取って立ち上がらせる。 「よし、行こっか」 奏汰はとびきりの笑顔で、はい、と肯いた。
 電車に乗って辿り着いた水族館には、クリスマスということもあってか、いつもより人が多かった。いつも平日の空いた時間に来ているため、賑やかな水族館はいつもと違って見えた。入口はイルミネーションで綺麗に装飾されている。  興奮したように奏汰が薫の手を引く。 「はやくいきましょう、かおる」 「そんなに急がなくても魚は逃げないってば」  メインの大水槽はクリスマスカラーの照明でライトアップされ、その中でイワシの群れや大きなエイたちなど、海のいきものたちが悠々と泳いでいた。  水槽と水槽の間を歩きながら、奏汰が次々と指を差す。  アオウミガメ、シュモクザメ、ダイオウグソクムシ、アジ、マダイ、マグロ、オニトマキエイ、マダコ、マンボウ、ハリセンボン、エンゼルフィッシュ、タカアシガニ、シャチ、イルカ、クジラ。  懐かしいのはなんでだろう、と思いながら、奏汰が口にしたその生き物たちの名前を繰り返すと、彼は嬉しそうに笑った。  ペンギンやアザラシを見て、それから向かったクラゲの展示室は一段と暗く、ライトの色に染まったクラゲがふわふわと漂っていた。丸みを帯びた傘、細く長く柔らかな口腕。  あ、と奏汰が微かに声を漏らした。伏せた睫毛の先、水槽の底に沈んだクラゲがいた。くしゃりと潰れた傘が水にゆらゆらと揺れているだけで、動いていない。  「……死んじゃってる?」 薫が静かに問うと、奏汰は黙って肯定した。 「くらげの『じゅみょう』は、みじかいですからね」 静かにそう教えてくれた奏汰の目は哀しい光を宿していた。死を理解している人間が持つ光だった。  「溺れたのかもね」 「ぼくといっしょですね」 何が、とは訊けなかった。不安になるのは、奏汰のことが、本気で好きだからだろうか。引き止めるように彼の手を握れば、不思議そうに奏汰は首を傾げた。 「どうしたんですか?」 「……イルカショー、もうすぐ始まるんじゃない?」 あっ、と思い出したように奏汰が手を叩く。 「そうでした。いきましょう、かおる」 「うん」 そして神に祈る天使のように、死んでしまったクラゲに向かってそっと手を合わせる。薫はその横顔を見つめていた。 「……『てんごく』では、もっとじょうずにおよぐんですよ」 そっと呟いたそれは、後ろからやって来た小さな子供たちの笑い声に掻き消された。  屋外にあるプールの前に並ぶ観客席の後方に腰掛けた。容赦なく冷たい風が吹き付けて、ふたりで身を寄せ合いながら、ショーを鑑賞する。  大きなイルカが三頭、輪潜りをしたり、ボールを口の先に乗せたり、飼育員を背びれに掴まらせて泳ぎ回ったりしている。艶やかな肌が光って、水に潜る。  「わ~��すごいですね~」 迫力のあるイルカショーに見惚れる。 「ぼくも『いるか』みたいにおよげるようになりたいです」 「う~ん、奏汰くん、水好きなのになんで泳げ��いんだろうね~」 「ぼくはうまれつき『かなづち』ですからね~」  そんなふたりの目の前で、ふたりを皮肉るかのように、イルカが自由に泳ぎ回り、大きくジャンプをした。飛び散った水滴が日の光にきらきらと反射した。
 ショーを見終えて、ふたりは水族館を出て駅に向かった。その構内にある花屋で白いユリの花束と小さなクリスマスリースを買った。それを見つめながらも、奏汰は何も言わずに薫についてきた。  乗り込んだ電車は運良く空いていて、窓を背にした席に腰掛ける。夕陽が車窓から差し込んで、人々の影を濃くする。車輪がレールの上を廻る音だけが響く。  「……どこへ、いくんですか?」 昨日と同じ問いを口にした奏汰に、今度はちゃんと答える。 「母さんのとこ。クリスマスは、毎年行くようにしてる」 奏汰は、吊革が振動に合わせて揺れているのを眺めながら、 「かおるの、おかあさん」 と静かに繰り返した。そして黙って薫の指に自分の指を絡め、肩に頭を預けた。 「……あいたいです」 うん、と答えた声が擦れた。 「俺も会いたいなぁ」 小さく呟いたけれど奏汰の返事は無かった。黙っているうちに、奏汰は薫に凭れて静かに寝息を立てていた。規則的なそれを聞いているうちに、薫にも睡魔がやって来た。  懐かしい夢を見て、ふ、と目を覚ましたときには、目的地のひとつ手前の駅だった。奏汰を起こして、小さな駅で下車した。眠そうに目を擦る奏汰の手を引いて小高い丘へ向かう。  その天辺にある小さな墓園に辿り着いて、こっち、という言葉と共に漏れた息が真っ白に染まってすぐに消える。整備された細い道を、ふたりは黙って歩いた。  海に面した場所に、薫の母の墓は建っていた。 「……うみがみえて、いい『ばしょ』ですね」 潮風に乱れる横髪を耳に掛けながら、奏汰は目を伏せた。 「うん。海が好きな、ひとだったから」  おれ、海好きだよ、と言ったとき、母は嬉しそうに、私といっしょね、と笑った。その聖母のような微笑が海よりも好きで、大切で。  母との思い出は、海でのことが多かった。追いかけっこをしたり、綺麗な貝殻を探してその命の音を聞いたり、足首まで海に浸かったり。  自分が死ぬことを母は誰よりも理解していて、受け入れるわけでも、拒否をするわけでもなかった。ただ、海を見つめる瞳は寂しそうで、まるで海に帰りたがっているみたいだと子供ながらに思ったのを、今でも憶えている。  白い墓石には、自分が持つ苗字が刻まれていた。その石に触れてから、アルミ製の花瓶に並々と水を注ぎ、白百合を生ける。母が一番好きだった花を。そしてそれから、クリスマスリースをその花瓶に掛けた。  「……『めりーくりすます』、かおる、かおるのおかあさん」 「……うん、メリークリスマス」 その声が滲んでしまって、口を閉じる。奏汰の方を見て、いつもみたいに笑うつも���だったのに上手く出来なくて、表情が歪むのが自分でも分かった。喉の奥が引き攣って、出ない言葉の代わりに、湿った白い吐息が漏れた。  「……かおる、」 奏汰が、はっきりと、低めの声で、薫を呼ぶ。  あぁ、ずっと、こういうふうに名前を優しく呼んでもらいたかった。  そう気づいて、その場にしゃがみ込む。泣くときに出る癖だ。誰にも泣き顔を見られないように、蹲って、顔を伏せて、泣き声と嗚咽を噛みころす。震える薫の背に、奏汰の華奢な腕が回って、横から抱き締められる。弱いところなんて見せるつもり、なかったのになぁ、と思っても今更遅い。 「……もう『がまん』しなくて、いいんですよ。『なく』ことは、かっこわるくありません」 薫の頬に、奏汰の指が触れる。ひとより低い体温だけれど、その中にはきちんと命の温もりがある。  その手が薫の顔を優しく持ち上げて、その指が涙を拭う。奏汰の瞳も凪いだ海のように、優しく揺らめいていた。その中に、悲しい光がある。 「『かなしい』ときや、『さびしい』ときは、ないていいんですよ」 それが、『にんげん』です。そう、奏汰は言う。  魚みたいに、悲しみから逃げるように泳げはしないけれど、悲しみを吐露することはできる。  奏汰の手に頬を摺り寄せて、彼を抱き締め返す。  ――――母さん、俺、好きなひとができたんだ。ちょっと変わってるけど、優しくて、いい子だよ。泳げないけど、海がよく似合う綺麗な男。  寂しくて優しい海の匂いが鼻を掠めた。閉じた瞼の裏側に、砂浜で微笑む彼女の姿が浮かんで、また、涙が落ちる。  白百合が潮風に吹かれて揺れた。
201512/20160518加筆修正
海に沈んで、それから。 | よなか #pixiv http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6794335
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cruelice · 7 years ago
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2018-10-09-SeaAir【旅行記】広島帰郷
 実を言うと、今年の年末年始はフィリピンで過ごす予定なんですよ。
 と、言うのもなんとですね、妻がですね、ママ留学というやつでですね、なんとですね、3歳の息子と0歳の娘を連れて、フィリピンはセブ島で約6週間も語学留学するわけなんですね。驚きですね。私も最初聞いたときは驚きました。ちなみに私自身は会社があるので、その間は逆単身赴任状態、というわけなんですね。
 それはさておき、なぜこの話が広島帰郷の冒頭にやってきたかというと、そういうわけでこの夏もそうだったし、そしてこの年末も、家族で広島に帰郷しないわけです。そうなってくると、娘はフィリピンで1歳の誕生日を迎えますので、なんと生まれてから1年間一度も祖父(私の父)に会わないまま年を越してしまうわけです。
 まぁごちゃごちゃ言いましたが要するに、祖父と娘が初対面!という広島帰郷の背景はまぁそんな感じなのでした。あと私も12月末から1月あたまの2週間はフィリピン行くんで。私はなんだろう、現地のベビーシッターさんとたくさん話すんじゃないかな英語で。それまでの11月下旬から12月下旬までは多分まぁまぁ自由気ままに生きられると思うのでぜひ遊べるかたは遊んでくださいね。広島には帰らないので東京に来てくれ!
■岩国錦帯橋空港
 家族帰郷の始まりはいつも広島空港でしたが、今回は岩国錦帯橋空港。私の実家が広島県広島市安佐南区なので、広島空港も岩国錦帯橋空港も実はどちらもだいたい同じ距離なんですよね。このときはなんか時間帯もちょうどよくてせっかくだから岩国錦帯橋空港に降り立って錦帯橋を祖父母含めて観光してから帰宅しよう、という運びになったわけです。
 ちなみに飛行機で息子はついに有料っつーかお膝抱っこNGの年齢となりました。そして飛行機にめっちゃビビってました。飛ぶ前、抱っこする!抱っこする!と叫ぶも既に自席がある年齢ですから抱っこできないので半泣きでしたね。飛び立ってしばらくしたら落ち着いたし、帰りの飛行機は平気そうでした。
 なお娘は離陸前から着陸後まで寝ていたもよう。えらいこ。
■錦帯橋
 祖父(私の父)「40年ぶり」  祖母(私の母)「6年ぶり」  妻(私の妻) 「学生以来」  私(私は私) 「生まれて初めて」  息子(私の子)「橋だ」  娘(私の子) 「ぁー」   私の父は息子の祖父だったりしてややこしいので、呼び方は上記で統一します。文章中の祖父は私の祖父ではなくて息子の祖父であり私の父だよ。
 というわけで、私と息子と娘は初錦帯橋なのでした。へぇぇ確かに立派な橋だなぁ。下から見上げるとなかなかの迫力と細かい意匠。無理に渡らなくてもいいかと思ってたんだけど、息子が「じゃぁみんな渡ろうよ!」と積極的なので、ベビーカーの娘を祖父母に預けて私と妻と息子で橋を渡る。橋のすごさとともに横の河川敷がだだっ広い駐車場になっているのに驚きつつ、アップダウンの多めの橋を渡ります。
 んで戻って名所にもなっている100種類を超えるテイストがあるソフトクリーム屋さんへ。この親にしてこの息子あり、と言わんでもないほどに祖父は私と同じくまぁまぁ変人であるので、「じゃぁ誰も選ばんのにしよ」と言ってハバネロソフトクリームを選んでいました。お店の人から「非常に辛いですが大丈夫ですか?」と確認されるほど。私もひとくち食べたけど、要するにバニラソフトクリームにハバネロパウダーが混ぜてあるんだね。甘いんだけど、甘みが通り過ぎたあとに舌に残る激辛!喉の痛み!吹き出す汗!
 でも辛い物好きの祖父はまぁまぁ楽しそうに食べてました。みんなで一口ずつもらって、あとは全部食べてた。ソフトクリーム食べながら汗びっしょりになるひと初めて見た。変な人だなぁ。私も見習ってニンニクソフトクリームとかにすればよかったね。なに巨峰&ライチとか頼んでるんだ。親になってすっかり丸くなってしまったなぁと反省したね。祖父を見て。
 あとれんこんコロッケとか食べたりしたんだけど、大部分の記憶はハバネロソフトクリームに奪われてしまいましたね。
■プチマリエでフランス料理
 祖母は私と同じく料理が好きなので、基本的に帰郷したときはいつも料理を振る舞ってくれるわけですが、なんとこの帰郷した9/21は結婚記念日だったんですね、私と妻の。そういうこともあって珍しく外食、しかもフランス料理のコースと来ました。徒歩10分、実家から。これで大体実家の位置が割れてしまいますが別に困りもしないのでいいんですけど、毘沙門台のプチマリエという、住宅街の中の一見住居に見えるような小さくてかわいい感じのフランス料理店へ行きました。���全予約制でこの日の組はわたしたちだけだったようなので、プチマリエの方がエゴサーチしたら一発でバレるやんけ!と思ったけどまぁバレてもいいや。
 完全予約制で、しかも個室で、事前に子供がいることを伝えてあったので、立派なベビーベッドも置いてあるし、床にはアンパンマンのシートなんかも敷いてあったので至れり尽くせりでしたね。あと他のお客さんがいなかったようなので多少騒いでも大丈夫なのも安心感でした。あんまり騒いだわけではないけどね。
 んで料理。前菜はアボカドのムースの上にホタテと魚介のカルパッチョとマスの卵が乗っていてとてもとても美味しかった。個人的にいいなと思ったのはミョウガが乗ってたことかな。だってフランス料理にミョウガって普通でないじゃん?それにイクラじゃなくてわざわざマスの卵というのもこだわりを感じますね。次の品も、リゾットの上にフリッターが乗ってる洋食なんだけど鱧のフリッターなんだよね。あの骨切りが必要な鱧。すごいよね。信念というかオリジナリティというか、そのあたりが嬉しかったなぁ。やっぱりどこでも食べられるような料理じゃないのがすごいし嬉しいよね。
 そんな様々な手が施された料理のメインディッシュはステーキのローストだったわけですがもうこれがレアで旨い!暴力的な美味し���でしたね。悔しいけど結局は肉が美味しい!そんな力強さを見せつけられた美味しさのローストでした。最後にデザート盛り合わせも出てきて、プレートに結婚記念日を祝う文字があったのも嬉しかったです。
 あと今年で結婚6年目で鉄婚式なので、今年は妻には高級ボールペンをプレゼントしました。フィリピン留学でお勉強もするでしょうしね。
 そんな美味しくて配慮もあってとても素晴らしいお店が近所にあってステキ!という話なのですが、ワインを注文したら1ボトル1万2000円か6800円かを勧められたりしたので多分めっちゃ支払いが高かったのではないだろうか…というところだけは覚悟を決めて食べに行っていただければよいかと思います。私は祖母が払ってくれたのでいいんですけどNe☆
■実家
 あんまり特筆することはないですが、庭で飼われていた犬が夏場は玄関に入れてもらえるようになり、そのうち冬も入れてもらえるようになり、一年中入れてもらえるようになっていて、最近では祖母と寝てるらしい。畳を掘ったりするらしいのでボロボロだったんだけどまぁ4人の子供が全員東京に行ってしまった祖父母を思うとあんまり強く言えない私なのでした。
 犬はつないでもらってたし、それなりに片付けてあったので大丈夫は大丈夫だったんだけど帰郷してから娘も息子もちょっと湿疹が出たのでやっぱり我が家がナンバーワン!っていつものように思いましたね。
■二日目は平田観光農園へ
 実家から車で1時間以上かかるけど行ってよかった。息子は甘いものをあまり食べないのだけど、唯一最近は梨を食べるので梨狩りに!と思ったけど、都合のいいことに色々狩りみたい��やつがあって、チケット制で一定数の林檎や梨や葡萄を狩ることができ、持ち替えれるのでした。どうせ梨食べ放題にしてもすぐ飽きるしおなかいっぱいになるしな。ついでに言えば持って帰って冷蔵庫で冷やして食べたほうが好きだしな。
 昔の木造住居みたいなところでランチでカレーを食べて、祖母の食のスピードが私ら夫婦の倍を超えていてだから太ってるんだなこの人…って改めて思いました。でもそのおかげで私ら夫婦がまだ食べてる間に娘の離乳食を与えてくれたりしたので助かりました。
 そしていよいよ収穫へ。いちいち林檎畑や梨畑が離れていて坂道も多く移動が大変、にもかかわらず息子がめっちゃワガママを発揮して絶対ベビーカー乗るマンになってしまったのですが、せっかく帰郷してまでベビーカー乗せる乗せない論争で疲れさせるのも本意ではないので頑張って私が押して歩くことに。でも後半は私も疲れて、畑から出てきたら息子をスルーしてベビーカー押して次の目的地進んで行ったところ、「ベビーカー乗る!ベビーカー乗る!おとうさあああん!ベビーカー乗る!!」って全力疾走で追いかけてきたので元気やんけ!ってなりました。最後の葡萄狩りのときには「ぼくここで待ってる」と言ってベビーカーの横から離れなかったのでなかなか考えのあるやつだなと思いました。葡萄狩れよ。
 林檎も梨も葡萄も何種類か狩れて、自宅で食べ比べたりしたんですが結局一番美味しかったのはみなさんもスーパーなどで耳にしたことがあるでしょうピオーネだったので当たり前といえば当たり前なんですけどちょっと寂しさみたいな物がありましたね。結局市販されてるやつが美味しいんかい。
 その他、ちょっとした公園やショップなんかをうろうろしてたら思ったより長居することとなり、適当に晩ごはん買いに行って帰宅。スーパーに寄って祖母が息子に「なにか好きなもの買っていいよ」と告げると彼はまさかの握り寿司詰め合わせを真剣な目で掲げるのでした。昨日のフランス料理店で久しぶりにイクラを食べたのでイクラの美味しさを思い出したのでしょう。寿司なんてあまり買ってあげませんが、この日は一人で1パック8貫ほとんど食べたのでよく食うなこいつ…って思いました。
■せせらぎ公園
 三日目。連日遠出したので近場で、ということで息子に「動物園と、バス見に行くのと、公園行くのだったらどれがいい?」と聞くと公園とのことだったのでせせらぎ公園へ行きました。要するに川が流れている公園。
 私自身いつぶりか分からないくらいに久々だったのですが、まぁ水遊びしてる家族くらいいるだろう、というノリで行ったら驚きましたね。なんと、せせらぎ公園の横でポップアップテントやらバーベキューセットやらを持ち出してバーベキューしてる人らが大量にいるではありませんか!へぇー私がいた頃にはこういう文化はなかったなぁ。
 で、バーベキューの匂いが漂う川辺を降りて、川幅2mもないまさにせせらぎと言った感じの川へ。息子は水遊び系が好きなので、靴のまま入っていいよというとザブザブ入っていきます。私は持ってきたビーチサンダルで。祖父は膝近くまであるゴム長靴で。9月下旬でしたが気温が低い日で水が冷たく、私もゴム長靴がよかったなぁ。
 しばらく川遊びをしていると、川でバーベキューの鉄板を洗っている人たちと出くわしてげんなり。そっかー、コゲとか肉の脂とか諸々の汚れをそのまま川に流しているのかーそうかー。向こうもなんかバツが悪そうですが、その中をザブザブ歩いているわたしたちもあまり気分の良いものではありません。早々に川から上がって、近くの遊具公園で息子がひととおり遊んだのち帰宅。
■山口県の山賊というお店はめちゃ混む
 車すら停められませんでしたね。
 というわけでもう最終日、14時のフライトで関東へ戻るわけです。昼前にみんなで外食してそのあと岩国錦帯橋空港へ向かおう、という魂胆であり、空港近くで有名な外食といえば山賊よね!という程度に有名なので寄ろうとしたのですがお昼前だというのにすっげー混むのね。ほんとね。びっくりしたよ僕は。
 フライトが迫っているし、3歳児も0歳児もいるので待ちに徹するのもアレなので早急に「岩国錦帯橋空港近くで」「ファミリーで入りやすくて」「混んでなくて」「できれば息子が食べられるところ」を選ばなければならなかったんですが空港まで車で3分のところの回転寿司店がすべての要求を満たしてくれたので助かりました。すぐ見つけて偉いな私、って自画自賛した。強いて言えばコストが上がったわけですが、マァ財布は祖父母持ちなので私としては得した形です。息子はイクラをもりもり食べてた。広島に4日いて3日イクラ食ってんなこいつ。
 海都っていう聞いたことない回転寿司店だったので移動中に調べたのですが、前身はしーじゃっくであり、その前身はマリンポリスだったわけです。地元民しか分からなくてごめん。広島市には私が小学生の頃とかにマリンポリスって名前の回転寿司店があったんだよね。そして私の祖母(つまり息子の曾祖母、既に死別)によく連れて行ってもらった覚えがあるから、その系譜の回転寿司店に今度は息子が祖母に連れてきてもらっているのだなぁ、とちょっとしんみりしたのでした。
 特に感想を述べる必要はないかも知れませんがイワシが美味しかったです。色々たくさん食べさせてもらったんですけど結局最後に食べた大トロが美味しかったですね。プチマリエでフランス料理食べたときも結局牛肉のローストが美味しかったわけです。何のひねりもないけど食材パワーってやっぱつえーんだなって思った帰郷でもありましたね。
■さらば岩国錦帯橋空港
 また使うかもしれないし使わないかもしれない。
 祖父母が車止めに車を停めて見送りにきてくれたんだけど、この日じつはデイゲームでカープの優勝が決まる可能性があったので祖父がめっちゃ浮足立ってましたね。祖父を除くみんなで展望デッキで今から乗る飛行機を迎えて、そのあと祖母とも分かれて機上の人へ。
 岩国錦帯橋空港ってとっても小さくて飛行機の発着が多分1箇所しかなんだよね。だからフライトは数時間に一回しかないし、飛行機が到着したら利用者が降りて、またそれに新たに乗り込むピストン輸送型なんだけど子連れだとけっこうこれいいなぁって思った。
 なぜかと言うと、たくさんの飛行機が並ぶ羽田空港と違って移動距離が短いし、間違うこともない。やっぱり子供が小さいと色々とタイムロスすることがあるんだけど、ここまで入り口と搭乗口が近いと置いていかれるってことは絶対なさそう。そして、飛んでくる飛行機が多分今から乗る飛行機になるので、展望デッキから息子と飛行機を迎えつつ、「あれに今から乗るんだよ~」とか言えるのがいい。個人的にはまた利用してもいいかなと思いました。次はいつかわかんないけど。
 あとは普通にフライトして帰ったわけですが、最後に面白かった話としては、飛行機に乗ってベルトを締めて離陸を待つ息子が、「ジュース屋さんはまだ?」と言ったこと。行きの飛行機でCAさんがジュースをくれたのが嬉しかったらしい。そしてCAさんは彼にとってはジュースをくれる人なのだ。だからジュース屋さん。言い回しが実に子供らしくて表情が緩みましたね。あと気圧の変化で耳に違和感があることを、「耳が見えなくなった」と言っていたのもとても良かったと思います。
■今回はパスケースを落とすようなことはなかったけど、実家に耳栓も忘れたし息子の食事エプロンも忘れたし、羽田空港に娘のぬいぐるみも落とした
 なんとかしたいがなんともならないようですね
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bbspic · 7 years ago
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漂着イワシ影響 海水浴場開設見合わせ - 東奥日報 http://bit.ly/2yjDMUe
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uro-9000 · 2 years ago
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"海岸に大量のイワシが漂着、拾って食べてみた" を YouTube で見る
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sprightgoes · 7 years ago
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