#ハイエース男子
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ひとこと日記📓 2024.10
10.1- 「ちひろさん」の映画を観る。有村架純の演技が好き。ふとした瞬間、整形する前のお姉さんの面影が浮かぶ。もう整形前の彼女はこの世に存在しないと思うと切ない。会いたくても会えないのだから。/ 血便がでてヒヤッとした。ジョブズみたいな人間がいる反面、何一つなし得ないで死んでいく人間もごまんと居るのだ。
10.2- 今日は仕事が少なかった。こんなにゆるい仕事なのに、前の仕事より時給がいいの世の���のバグ。
10.3- 毎日が蛇口から出る水のように流れていく。どうしたらもっと時間を意識した生活ができるか考えている。在宅でできる仕事に就いたとして、通勤1時間を毎日他のことに当てられる。7時起床、8時に仕事をスタートする。フルタイムで働いたとして、休憩1時間で17時上がり。7時間睡眠を確保するために22時に寝る。そう考えると、あんまり今の生活と変わらないな。結局、労働時間を減らすが効果的だが、金も減る。/ 元彼から電話。今週末の約束の確認のための電話だったけど30分も話してしまった。ずっと笑っていたけど、内心は嫌なことを聞かれないか、また尋問みたいな時間が始まらないかとヒヤヒヤしていた。彼から電話があるまで、自分から電話しなくてえらかった。
10.4- 朝起きたらいつも家を出る時間になっていて、大急ぎで家を出た。間に合ったからよかった。理想は職場の休憩室で軽く朝ごはんを食べて英語を勉強してから仕事を始めたい。/ 感じよく話しただけで脈ありと勘違いしたり彼氏面してくる男が多すぎて気色悪い。
10.5- 昼前に元同僚の男とカフェに行く。恋愛や仕事に対する価値観の話をして、わたしにとっては魅力のない価値観を持つ人だなと思った。価値観の合うパートナーと少しだけ意識の高い人生を送りたいです。
10.6- 午前1:18にアパートの廊下の電灯が消えることを知る。午後1時、元彼と会う。質疑応答会議をする。彼からの質問リストにひとつずつ回答を用意してそれについて詳細を確認し合うというもの。とても不安定な気持ちに振り回されてクタクタになった。ちゃんと気持ちが固まるまでセックスしないと約束したのに、あっさり自分から約束を破った。子宮まで到達しちゃうそれはわたしの体のサイズには見合わない。窓の外でジョギングしている人たちは、少し目線を上げた窓の向こうで何が起こっているのか知る由もない。彼はINTPで超論理的(病的)だけど、結局いつも最後は気持ちなの。
easy=簡単な uneasy≠簡単じゃない
10.7- また一週間が始まった。無理やり捻出したみたいな無駄な仕事に人生を費やしているひとになりたくない。/ 好きな人の好きなところが死んでいくのは悲しい。/ 帰宅してから、マックポテトを食べてTwitterを眺めるしかできなかった。頭の中では動きたいと思っていてエネルギーも余っているのに、動けなかった。
10.8- 出社すると、毎日わたしの机に仕事をいくつか用意しておいてくれる��業マンがひとりいる。わたしが仕事に参加できるよう、仕事を振り分けてくれているのだと思う。時々、付箋にメッセージを書いてくれる。些細な優しさに助けられる。
10.9- 弟の運動会。嫌いな母から産まれた子なのに、どうしても1番かわいく見えてしまう。血には抗えない。
10.10- 秋、カフェイン摂ったときの高揚感をカフェインなしで感じられる時がある。やりたいことがたくさんあってわくわくして焦ってる感じ。
10.11- 今週も無事、仕事が終わった。むずかしいことはなく、ただ次から次へと発生する庶務を処理していくだけ。/ 夜、最近メッセージしていたロシア人とビデオ通話する。日本語がほとんど話せなくてかわいい。元彼にもこんな時期があったんだよな。わたしと出会った頃に比べて、だいぶ自然な会話ができるようになったね。
10.12- 早起きしたけど、結局昼寝して17時ごろから活動。1日あればなんでもできるな。/ はじめて本格的なゴスロリのドレスを買ってみた。ハロウィン用。
10.13- ボーリングのスコアがついに120まできた。すこし前まで60だったから、どんな顔していいかわからない。/ 風呂で髪を染めながら本を読む。効率的。
10.14- 性欲オバケになっている。生理終わったのになぜだろう。
10.15-
10.16-眠る前、元彼と電話をして案の定ケンカになって、こいつはクソだなと思った。わたしも違うタイプのクソだけど。/ Tim とひみつの会話をする。
10.17- 一日中、怒りと憎しみの感情に支配される。何のために命を繋いでいるのかわからないけど、お金があって死にたいより、お金がなくて死にたいのはもっと苦しいから、仕事には行く。
10.18- 会社の飲み会
10.19- 洗濯掃除染髪雑務/「最後まで行く」を観る。綾野剛っていつも黒スーツだね。
10.20- ハイエースをレンタルして冷蔵庫とテレビを運んだ。元彼に手伝ってもらい3階まで。秋晴れ。ジメジメした心も無理やり乾かされた。違う世界線を考えてみる。大嫌いな元彼の女友達を毛嫌いしなかった世界線。潔く隠し事をせずに元彼を選んでいた世界線。今更もう遅いんだけどね。元彼は2月に引っ越して遠くに行くようです。わたしをここに置いて。


10.16- 仕事に行くべきだったが、しんどすぎて休んでしまった。昨晩のことがこたえている。/ 銭湯に行く。変な意味抜きで裸をみるのが好き。
10.22- 昨日の日記が10.16付になっている。頭が回っていない。/ LINEのアイコンがわたしの撮った写真から別のものに変わった。/折れた爪が少しずつ伸びていく。生きている。/いつも数ヶ月先まで予約が埋まっている美容室。年末に予約をとってみる。
10.23- またお風呂入らずに寝てしまった。一緒に入ってくれる人がいないと自分を律せない。
10.24- ばーか、なわたし。
10.25- 恋愛むず過ぎ。色恋がなくても生きてる意味を感じられるようにな���たい。what can I do to make it right?
10.26- 気が落ちてる時、面白いほどことごとくいろんなことがうまくいかない。営業してるはずの店が臨時休業、約束のドタキャン、あれ?意外とそれだけだった。もっとわるいことたくさん合った気がするのに。要は思い込み、考え方の癖なんだ。レイトショーでジョーカー観てくる。元彼と行くはずだったけど、ひとりで。
10.27- 日付変わってから帰宅。元彼に連れてってもらったバーに勇気を出して行ってみた。アルバイトの男に一緒にバーに行くかと誘われて、いつもと違うことしなくちゃ何も変わらないって強迫観念みたいなものが湧いてきて、飲み屋街に行った。元彼つながりの知人がいるバーに入った。その知人は以前、わたしと元彼との関係について元彼とケンカしてくれた人だ。その日について、ちゃんと謝罪がしたかったから会えてうれしかった。I'll take to your side. と言ってくれた。本当に優しい人。彼と彼の奥さんと話して、アルバイトの男のことはすっかり忘れていたし、不純そうだったからそれでよかったと思う。帰宅して元彼に電話した。1週間未読無視されていたけど、何度か電話したら出た。ごめんなさい、こんな私で。/ 人生で初めてゴスロリファッションに挑戦した。/選挙に行った。
10.28- 元彼とメッセージが続いている。メルカリで初めて物が売れたから嬉しかったそう。なぜ私に報告するの?/頭が痛いと言うと、彼はいつも「お水飲んでね「と言ってくれる。
10.29- 今日も元彼とメッセージが続いている。スニーカーを買ってと言ったら、高すぎると言われて、私の価値は18,920円以下か。/帰宅してすぐお風呂に入った。髪が長くなるにつれ、抜け毛の量が多く感じる。抜け毛のない世界だったらよかったのに。
10.30- 不要な関係は自然と終わりに向かうし、どれだけ傷つけあっても必要な関係は続く。と信じたい。
10.31- 正直に申すと、何のためにあったのかわからない1ヶ月だった。ずーっと心に重たい雲がかかってる感じ。寂しさとの向き合い方は知っているけど、向き合いたくないから敢えて間違った方法で寂しさを埋めようとして悪循環にはまってみる。行くところまで行って落ち着いてきた感はある。自分かわいい大好きな気持ちをもっと育てたいけど少し間違えると自己愛性になるから難しいね。/ 11月にしたいことは、近所にあるタロットの占い屋さんと、タイ式マッサージに行く。
完
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悟りを覚えると書きまして。
2025.04.05 sat
先日、昨年4月から1年通ったお笑い養成所を卒業した。所属は、できなかった。自分たちトリオは今段階では世話を焼けない売り込めないとのジャッジメント。それでも続けようとは思う。なぜか応援してくれる人がいて、やっぱりお笑いって楽しいし面白いし、自分に足りない要素だから。
コロナ禍、贔屓にしているバーで出会った初対面。その子が同じようにお笑いが好きでラーメンズ好きで盛り上がった。
「一度でいいからネタを人前でやりたい」と言ったら「じゃあ組みましょう」とあっけらかんと始めたコンビ。元はTHE KISSしかやらないコピバン『WISS』みたいにラーメンズをやるつもりだった。でも相方・わたしのどちらも、小林賢太郎のインテリ感を自然に出せる気がしない。コピーするにしても、あの鼻につくけども、板にもつく小賢しい言い回しができない。
じゃあオリジナルだ!と養成所に入った。1期生ってかっこいいよね、お金がないしちょうど良いと、その養成所に決めた。
養成所がど平日なので深夜残業もザラにある現状では金がもったいない、と会社も辞めた。その前に真面目な恋人だと思ってた同棲相手にわざとバレるように浮気されたり、別れるから引越し先探さなきゃだったり、相方が養成所のエントリー期限を過ぎてしまったり、昼飯もろくに食えん仕事中に「助けて!!」と鬼LINEが来ていたり、そのLINEを重要取引先で確認したり。
「助けて欲しいのはこっちだよ!」
早速、感情の拠り所をなくした。もう散々を通り越して散々々々々々々な2023年末〜2024年のはじめ。同棲解消、離職、お笑い養成所通い、親が聞いたら卒倒後に罵倒される爆弾を三つ抱えた、とにかくズタボロのカッスカス雑巾の33歳女性の爆誕であるちなみに2023年は本厄、2024年は後厄であった。本当に厄年だった)。
でもプロの道を進むつもりはなかった。ただの好きが興じて始めた習い事だった。
卒業ライブには大学の同級生、前職の同僚、前職で世話になった校正の方、現在バイト先のアートギャラリーのスタッフさんが来てくれた。本当にありがたい。
養成所に誘ってくれた相方は中間ライブで頑張って燃え尽きたタイミングで、体調を崩してフェードアウトしてしまった。今は元気そうでなにより。
「お前は一見フレンドリーでとんと��拍子で話進めて、そのくせすぐ飽きて辞めるんかい。ネタ書けるようになりたいギャガーになりたいって言いながら、一回も書かないでわたしに書かせて、辞めると言わずに辞めるんかい」
と思った。この時には仕事モードでお笑いをやってしまい、遊ぶようにやらないとなのに、心の鋭利な部分が研ぎ澄まされていく。
結婚したやつ=マトモではないよな〜〜!!ただ翻弄できる相手をハイエナのように見つけて、そいつとは関係性を深めるのがうまいだけ!そんで結婚という契約で縛れば、金銭と精神の安心が確保できて、ラクでいいよな〜〜〜!!!
誇張なしで思った。こういう捻くれてる部分が露呈してきた。ちゃんとしないと!が元々の目標を濁らせていく。ウッソー!?真面目に勉強して真面目に就職して真面目に社会人やってたのに!!?ウッソッソ〜〜〜!!?!?あっ、でも部屋汚いし家事嫌いだし!税金の払込遅れてる!あれ???もしかして本当はヤババ人間!!?
ちなみに、その子とは解散と言われてないし、わたしも言ってないから一応まだ組んでいる、とわたしは思っている。無期限休止。どっちかが気が向いて、またどっちかもその方向を向きたくなったら、自然とそうなる。そんだけ。遊びみたいにできたら良いな。
人を傷つけるのが怖い、楽しく盛り上がったらいい。だから基本的にはへらへら笑っている。けどムッとしたら刺しちゃう。しかも急所狙いに行く。そんなやつ怖いに決まっている。
お笑いをするのには、覚悟というものがいるのだろうか。人を傷つける、という覚悟が。
謝っても許してもらえるのだろうか?だったら最初からするな、とならないのだろうか。
お笑いにしても絵にしても文章にしても、すべての表現は、どんなに気を配りきっても、届く母数が多くなれば傷つく人が出てくる。これは絶対だ。全員違う人なんだから。ありとあらゆる表現を覚え、それに傷つく者がいると知り、表現自体を恐れては何も言えなくなる。
けれども開き直るのは違う気がする。他人を気にして言葉を選んで生きてきて、権力も気も弱そうだから舐められて、そのことに気づいた大人になってようやく遺憾し、言葉の意味そのものだけに敏感になっていた。開き直ると、平気で文脈を気にしないでひどい言葉を投げられるようになった。
本当に言いたくて言ってる生々しさはあるまま、本当は他にも話したい思いが置き去りになり、変な空気になる。
同期が趣味のアイドルやギャンブルの話、流行ってるネトフリのドラマなど、わたしが興味のない話で盛り上がっている。運営の若い女性らも楽しそうにしている。どっちが先に巻き込んだか知らないが。
「やってらんねー!この陽キャ仕草の非モ��軍団」
「ギャンブルアイドル下ネタ、下世話な話!!内輪で盛り上がって、あいつオモロいよな??はあ??怠惰の産物じゃねえか、バーーーカ!!!」
「結局こいつらが認める女性って、面のいい女か、自己主張激しくて行動読めない『おもしれー女(笑)』か、ラランドサーヤAマッソヒコロヒーみたいに男笑いできる女じゃねえか!!!」
「こいつら自分の話しかしねえな!てめえが話してばっかで、わたしのこと聞きゃしねえな!」
とへらへら笑いながら憤怒していた。自分は楽しませよう!と面白いおふざけできないくせに。同期は面白くて好きではあるし、仲良くなりたいのに、めちゃくちゃ苦手。ふと何が好きなのか分からなくなる。
これ「正しく在りたい」が原因な気がする。「正しさ」は多数によって定められた他人軸である。それを自分軸にしている。裁けない凶器を振りかざす。
舐められたくない、ちゃんとしたい、でもふざけなきゃ笑わせられない。え、何が面白いの???何が正しいの???
もう正しいとか正しくないとか、そういうものが人を知る/仲を深めるということにおいてノイズにしかならない。正しさで人は笑わない、動かない。 気に食わない/苦手だからって、他人を変えたいなんておこがましいんだよ、バーーーカ!!!黙って去れ、孤高に生きろ。
相手が知らない趣味でも、オチのない話でも、自分がどう思ったか共有できれば、その熱意で他者は興味を持ってくれるのではないか。
最近のわたしは本当にそれができない。そもそも、感情の波がない。凪。気づくのに時間を要する。時間がなくても瞬間に気づけるのは、怒りか悲しみか寂しいみたいな負の感情ばかりである。
お笑いをやるにあたり「ツカミが大事」「フリとオチが来るようにする」「手短に話す」といった技術面は理解した。技術だけあっても、そもそもの感情やそこから湧き上がる熱がないと、話題にすらならないんじゃあないだろうか。
本当は「何を話しているか」ではなく「楽しくその場を過ごしたい」からお笑いをしているはずなのに。そもそも何が楽しいのか、本当にわからない。
今は養成所で出会った兄弟コンビとトリオを組んでいる。3人仲良く所属できなかった。兄弟は凹みきっていて、わたしは「まあ結果だしてないしそうだよねえ」と腑に落ちていた。
変わってるし欠けた部分がとても多いけど、自然体で緊張を和らげる魅力がある。この前の卒業ライブで実感した。お客さんも前2組の演者も緊張して笑いが中々起きない中、あの兄弟が「はいどうも〜」と出ていったら、それだけで空気が和んだのが場数の少ないわたしでもわかった。その実、自分らのネタはウケた。
あの兄弟とネタをやるなら、お笑い関係なしに他人と関わるなら、わたしはきっと、負の感情に引っ張られた言葉を投げない方が良い。
それを使ってウケる人もたくさんいるし、わたしが管を巻��ているのが面白いと思ってくれる人も結構いる。うまく物事を動かすなら、やらない。面白かったとしても。
りんご屋さんの行商をひと月ぶりにした。行商では道行く見知らぬ人に「りんごいりませんか?」というだけの単純なお仕事。だから、「人(=自分)」そのものが、どうハマるか/ハメるかが重要になる。
「りんごいりませんか?」
「え、ああ、重いから」
「いや、めっちゃ軽いですよ」
相手の言葉を間にうけて、レスバするように返してしまう時間が続いた。店長が釘を刺した。
「相手が要らんって空気出してたら、何を言おうと無理やから。そこにエネルギー引っ張られんでええんやで。自然なままでやった方がいい」
そこでシンプルにしてみた。相手から蔑ろにされたにしろ、こっちから勝手に声かけておいてムッとするのは違うよな。むしろ反応帰ってきただけでありがとうか。
余計なことを言わず、真っ直ぐに伝えるようにした。説得という二の矢でなく、声掛けの一の矢を丁寧に。
そうしたら件数は呼べなかったけど、ダメなスパイラルはなくなった気がする。呼べなくても乱さず、次、次。りんご店長の接客がすごいので10万は行った。
昨日の行商は、印象的なひとがいる。
一人は品の良さそうな女性。「青森のりんごいりませんか?」で来てくれた。「ええ?」と戸惑いながら笑って興味を持ってくれて、「減農薬で皮ごと食べられるんです、赤いのもね、青いのもあるんです」といったら、りんごの乗ったハイエースに近寄ってくれた。その人は生りんごだけでなく、りんご酢も6本買ってくれた。良い商品とは言え、知らんやつからパッと変えるほど安くはない。
重たいし近所だというので、りんご酢が箱を持っていく。6本も買ってくれたのはガンになって入院している知人にプレゼントもするからだそうだ。りんご店長も10代でガンになっており、ガンを受け入れて治すことからやりたいことを没頭したら、ガンがきれいになくなったそうだ。今は奥さんと子供6人とねこをりんごで養っている。
それを聞いてガンになったのは知人なのに、女性は自分のことのように嬉しそうに笑っていた。女性の住むマンションに向かいながら感が極まって
「最近自分がわからなくなっちゃったんですけど、お酢をこんなに買っていただいて、このままでも大丈夫なのかなって嬉しかったです」
と情けなく笑っていうわたしに「そうですよ、あなた真面目そうだから寄っちゃったのよ」と女性は言った。
恵比寿の大通りを見下ろす桜並木はここ数日の雨に負けずに満開を保ってくれていて「今日は晴れて、桜もきれいですね」と口から溢れていた。
真面目がコンプレックスだった。褒められているけど、��れが重要な場面って実はそこまでない。仕事とか任務とか、責任が伴うシーンだけ。しかも真面目ではないがふざけるのが上手い方が話題の中心にいたりする。わたしがミスをするとちゃんと指摘される。ふざけるのが上手い奴はトリセツを提示するので、苦手だと周知されてることをミスっても、笑いながら指摘され、そいつも笑って、済まされる。
なんで自分は頑張ってるのに。と思い込んでいたが、勝手にやってただけなのだ。仕事できない勉強できないって思われたくないから、自分から進んでやってきただけだ。本当はそんなに真面目でもない。
しかもよくよく思い返すと、わたしは相当に守ってもらっている。本当に困ったら助けてくれる人が絶対にいる。
小さいことからそれに慣れすぎて、助けられるのが当たり前になっていたかもしれない。おいおい、とんだロマンチスト・エゴイストである(?)。
本当の意味で、真面目に生きていこうと思う。真面目に真面目をやって、時には真面目に不真面目を考える。そうしたら、少しずつふざけるのも遊ぶのももっとうまくなるだろう。無理しなくても友だちが増えるだろう。
ていうか本当に真面目にやんなきゃやばい、主にお金。基盤をつくる一年。お笑いももちろんやる!!!ランジャタイにあいたーーーい!!!
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今回の豊田自動織機の不正を受けて、トヨタ自動車は国内外で販売しているディーゼル車10車種を出荷停止とした。 出荷停止した車種の中には、人気の「ランドクルーザー300」や、街中でもよく見かける「ハイエース」などが対象となっている。 このところトヨタグループでは不正の発覚が相次いでいる。2022年には、『日野自動車』で排ガスや燃費のデータの改ざんが発覚した。 23年3月には、「豊田自動織機」でフォークリフトのエンジンをめぐる不正が明らかになった。 そして23年12月には、100%子会社の「ダイハツ」で安全性を確認するための衝突試験などで、新たに174件の不正が行われていたことが判明した。 相次ぐ不正に、豊田章男会長は30日の会見で「創業の原点を見失ってしまった」と発言した。 その原点とは「多くの人をもっと幸せにするために、もっといいものを作ること���で、ここに立ち返らなければいけないと強調した。そして「私自身が責任者として、グループの変革をリードしていく」と決意を示した。 今後、信頼回復へどう舵取りをするのか注目される。
ランクル300も…エンジン巡る不正でトヨタがディーゼル車10車種出荷停止 豊田会長「創業の原点見失った」
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2024/11/16 19:00:02現在のニュース
米政権、レバノン側に停戦案を提示 イスラエル軍の猛攻続くなか(朝日新聞, 2024/11/16 18:49:02) パルクール世界選手権 男子フリースタイル・塩幡睦��が2位(毎日新聞, 2024/11/16 18:48:41) 生成AIの導入・検証、国内大企業は3割どまり 民間調査 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/16 18:42:47) ウーバーイーツ、大阪市内で夜間のロボット宅配 インバウンド客ねらう - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/16 18:42:47) グリーン水素製造、安さと耐久性両立 山梨大が新材料 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/16 18:42:47) 将棋・佐々木挑戦者が藤井竜王に勝ち、2勝2敗タイに 竜王戦第4局(朝日新聞, 2024/11/16 18:41:50) 三井住友フィナンシャルグループ、生成AI活用へ500億円投資 接客アバター導入 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2024/11/16 18:36:13) 阿南惟茂さん死去 元駐中国大使、日中関係修復に尽力(朝日新聞, 2024/11/16 18:34:43) トヨタが水素と電気のHV 航続距離250キロに ハイエースで来春にも実証走行([B!]産経新聞, 2024/11/16 18:33:42) 横断歩道で79歳男性2度はねられ死亡、ひき逃げの2分後にタクシーも 大阪・生野([B!]産経新聞, 2024/11/16 18:33:42)
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2021/02/28
ずっと気になってたメランコリックとラストブラックマンインサンフランシスコとkicksをやっと観ました。
メランコリックは結構好きな感じでした、
ハイエースの中で会話するシーンが何回かあってなんか良いな〜と思った、何が良かったのかうまく言語化できませんが、、
あと最後もしかしてダブルフェイスの香川照之みたいに、ヤクザを1人やっつけてもやっぱりその他のヤクザに見つかって状況が好転しない感じになっちゃうんじゃないかと思ってヒヤヒヤしてたんですけどとりあえずは逃げ切れて少しの間かもしれないけど幸福そうな時間を過ごしているところで映画が終わって良かったです、
ラストブラックマンインサンフランシスコも結構好きな感じでした、A24だしオバマが2019年のベストムービーに選んでたらしい(!)のでやっぱりはずさなかった、あと劇中の曲がめちゃくちゃ良かったです
親友が間違っていそうなことをしている時しっかり指摘して正そうとしていて友情ってそういうことだよねと思った
kicksはあんまりでした、子供に銃を持たせてお前がやれって命令を下す大人が2人も出て来てしかもその1人がムーンライトのフアンでなんだかすごく嫌な気分になった、男らしさがどうみたいな話ししてたけどそういうの無批判にだされるとげんなりする、ヒップホップのリリックとラッパーの名前がかっこよくバン!ってでるシーンが何回もあったんですけど、ヒップホップのそういう面が好きなわけじゃないしそんなのに騙されんぞと思った
あと少年インザフッドの1巻を買って読みました、リビングに置いておいたら母が帯に書いてあった た��だか大麻ガタガタ抜かすなをみてダメなものはダメだよと言ってきてちょっと面白かったです、ちゃんとわかっております
あと映像研には手を出すなも全部見終わってしまった、アニメって作るの大変なんだな〜って思いました
アニメってあんまり見てこなかったんですけど、30分弱で終わるし映画とかドラマだとせっかくなら大きい画面でちゃんと集中できる時に見たいな〜と思ってしまうけどアニメならノートパソコンの小さい画面でも別にいいし気合い入れずに見れるのでなんか見やすくて良いな〜と思いました
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20200428_01
日記

去年の12月、近所の滝の脇に生えた木に女陰のようなウロがあり何の気無しに覗いたら観音様がいた。般若心経に続き観音経を暗記してた最中で何だか縁を感じて不思議だった。
嬉々として経を暗記するモチベーションが謎ではあるものの、脳学者の有田秀穂と玄侑宗久っちう坊さまの「禅と脳」という対談本によると読経時の脳波は韻を踏んだり陀羅尼(だらに)と呼ばれる梵語発音のままに唱えることでアルファー波が出現するのだという。呪文のまま、むしろ意味がわかんないほど良く何より暗記が肝らしい。
そういや久しぶりの日記だ。相変わらず話が逸れます。
原油の価値が史上初めてマイナスになっただの、北朝鮮の福助人形が脂肪吸引に失敗してお陀仏しただのしてないだの、なんだか世の中はちゃぶ台ひっくり返した有り様で時代の風が吹いている感がある。志村けんも死んじまった。
思うに1月から2月にかけて地元の富士山麓地域でアウトブレイクしなかったのは奇跡でしかなかったのではないか。それぐらい外国人観光客が多かったし、特に中国の人は渦中も貸し切りバスで入れ替わり立ち替わりやって来ていた。
バスが来なくなったと思えばお次はハイエースのレンタカーで来るという感じ。最初期に感染したバス運転手が近所を訪れていたり、スーパーや百均や薬局に行けば空になったマスクのコーナーの前で中国人と思しき家族連れが口論したり途方に暮れているなど、連日のニュースの画面の向こうからやってきた人々が猫の額程の町ですぐ横にいるという状況に目眩がした。
江戸から明治初頭にコレラが流行し疫病払いで三峯山の御眷属信仰が隆盛したというが、去年急に思い立って三峯山に参拝したことも、大晦日に阿弥陀来迎図をリブログしたのもこの伝染病禍の兆しだったのかと答え合わせのように思えてくる始末で、辺境の隅っこでモグラみたいに暮らしてたつもりが、訳もわからんうちに世界の突端に押し出され当事者となって死んでくのだと思った。現実感の希薄さと不穏な街の空気は原発が爆発した日に似ていた。放射能もウイルスも目には見えない。
しかし蓋を開けてみれば私の住む地域では感染者は今のところは出ておらず、山を隔てた甲府盆地方面で感染者が50人出ている程度だ。噂レベルでは中国人観光客の多かった富士山周辺の観光地では去年の11月の段階でS型と思わしき謎の咳の風邪が流行っておりその為に免疫を獲得したのではないかという話だが真偽は定かではない。ちなみに日記を調べたら11月に軽い咳の風邪を引いていた。
しかし大地震の後で「そういやあん時、変な雲見たな」と可逆的に混乱の起点や何らかの法則性を求めたい心理もあるのではないかと思う。カオスに名前をつけたいのだ。
この一連の騒動の中で思い出したのは、日本の国運はおよそ40年周期で盛衰を繰り返すという話。震災の少し後に出た半藤一利と宮崎駿の爺さま二人の対談本(「腰抜け愛国談義」)に書かれていた。
その説によれば我が日本国の国勢のバイオリズムは直近において1945年の敗戦で底に付き、一転高度経済成長とともに上昇を続けプラザ合意に至る1985年でピークに達し、そこからまた2025年に向けて下降線を辿るのではないか?ということらしい。
震災、原発事故と来てこの新型感染症禍な訳だが、困ったことにまだこっから5年もあるんですよね。
飯のクソ不味くなる話で大変恐縮ですが、まあ生きてりゃなんかしらある訳で、そもそも生まれ落ちた瞬間に死は平等に約束されており、It's a hard rain's a-gonna fall、誰彼の上にも雨は降るのでございます。
ボブ・ディランの「生きることは騒ぎ」(みうらじゅん訳)という言葉を胸に生きていきたい。でも死ぬときゃたけしの映画みたいにあっさり、何より間抜けに死にたい。
面は濃くとも死に際は塩系男子であります。
終わり。
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ぜんぜんだめなとき
なにもしたくないし、かといってなにもしないことにはいかないし、日々いろいろ考えるし、あーもうなんでもいいなんでもいい今はこれなのこの状態なの仕方ないのー!って言いたくなる 今がそれ。
最近いろんな人に分析するの得意だよねって言われる。私もそう思う。たまたま会うことになったマッチングアプリの男を批評するのは、その内容が良いこと言ってるとか悪いこと言ってるとか関係なしにその人を真面目に見つめて客観視してるからできること。私は私自身が面白い。変わってるんだって認められたらなんか神経質な私も可愛く思えてくる。
私は、昔からとても敏感な子だった。あの子がこう考えてるかもしれない��らこれをするのはやめておこう。この子達の輪の中に入る前に、ほんとに大丈夫かもう一度考えよう。ママは「目の前の女の子たちをじっと真面目な顔で見つめてる姿をよくみた」って私に話してくれた。今だってそれはある。
なんでもできないとだめだと思った。だってそう育てられたから。でも中学生のとき限界がきた。ついに。なんでもできる私をみんなは認知してた。私はもうそのとき、1だめだったら100だめなんだって思ってた。だからできなかったときはすごく落ち込んだ。自分はなんてだめなんだろうと思った。
20になって変わった。変な男と付き合って、神経質な私はちょっと神経質な私に変わった。このぐらい気にしなくてもなんとかなるんだ、と思った。と同時に、変わり者な男と一緒にいることで少し丸くなった。恋愛はいつだって人を成長させる。
21になった。短い恋愛でも学ぶことがあった。「新幹線の予約を1人でしたことがない、1人で乗ったことすらない、クレジットカードってどうやって作るんですか?」と男に訊いた。彼は、アジアの知らない土地で列車が突然動かなくなり、もうだめだと思ったところに知らないおじさんが現れハイエースに乗せてもらい事なきを得たらしい。人間どこにいても実際なんとかなる、本当にあるんだと思った。私がクレジットカードを作って新幹線の予約をして男に逢いに行けたときは、小さな子供を褒めるかのように接してくれた。素でヘラヘラ笑ってた気がする。この男に言われた言葉でどうしても忘れられないのが「かほって大人っぽいのか子供っぽいんだか…わからんな」 これって本当の私。たぶん。いや、これが全て。
最近、全てが繋がってることがわかった。愛についてよく考えている。愛は循環していて、だから皆幸せでいるためには、愛し合うことが必要。でも愛って難しい。まず自分自身を愛すことが第一段階。自分自身を愛せてない人が多いんだ。この世は。私だってそう。ああここがだめだからだめだめだめ、自分なんて嫌いだ… よくある。だめなところに目が向いてるときはとことん自分を嫌う。愛せない。程遠い。でもできることに目が向いてるときはなんか機嫌もいいし、なーんだこれができる自分ってすごいじゃん。あれはできないけどこれはできるしおっけーおっけー!愛せる。自分愛せる。幸せだな〜 カフェラテでも飲んじゃおっ。自分を愛することができると、自ずと輝いてくる。ああ、あの子に連絡しよう 最近どうしてるかな。ご飯にでも誘ってみようかな。周りを愛することができるようになったら、それは第二段階。繋がってるんだ。愛は思いやりでもあり、愛し合うことは許し合うことでもある。正しい周りへの愛は、きちんと自分に返ってくる。この世で一番素敵なことだと思う。こうやって人と人は繋がる。
忘れがちだけど、愛すること愛されることは誰にだってできる。元気がないとき、失敗続きなときも、ああ今はこんな状態なんだ 仕方ない 無理して頭はたら��せなくてもいい って許す。こう思えるのは私自身成長したからかな。ちゃんとひとつひとつ、大切なことから目を背けずに生きてきたからかな。この先もきっと大丈夫だし、前に進んでいくと思う
21歳の夏が終わると同時に、やるべきことやめるべきこと諦めるべきことが少しずつわかってきた。荷物を少なくしたい、とふと思った。荷物って、私の中で自分の部屋の中のもの全て。身軽になりたいなって思った。今は重すぎる。やめるのは興味をもつこと。必要な場合にのみ興味をもつ。他人に期待をしない、にも繋がる。私は私自身へ過度に期待しないし、ある程度諦めてく。これが今思う全てのこと。
これからもこの先もずっと、大丈夫だと思う。今はもう自分を愛せるから。
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感想:私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 第159話「モテないしまだ謹慎中」
https://432web.net/2019/06/21/040322/
感想:私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 第159話「モテないしまだ謹慎中」
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! | ガンガンONLINE | SQUARE ENIX
特記事項
琴を粛清した人…
印象が凄い。というか2Pに渡ってこみちゃん中傷されまくったのに、何一つとして口頭でツッコまずに流したな…。
まともすぎてちょっと引く…
普通の学生生活を送り、部活でサッカーしてるだけで引かれる男。謹慎とか粛清とかしてる2人は特に引かれてないあたりが理不尽の塊である。
またワタシなにかやっちゃいました? <(^^;)←クロ
もこっちは知っててこのキレ方と思われるが、なろう系小説のテンプレ具合の象徴として取り沙汰される台詞。実際は規格外の成果をひと捻りで上げた主人公が天然ボケでほざく煽り台詞であり、本当に失態をやらかした人に対して他人がこれを代弁すると強烈な煽り力を発揮する。煮ても焼いても煽り台詞。
よかった私にだけ返してくれたんだ
加藤さんは一体もこっちをどうしたいのか、今ひとつ掴みきれない状況が続いている中、出てきた心理描写がこれというのは結構強烈。
キモかった?
伊藤さんは若干集中線が生え、加藤さんは何か聞き捨てならない雰囲気を出し、二木ちゃんはどうやらそれを感知している。
現れて問題行動を起こすまでが最短1コマで、相手との面識の有無は無視可能で、しかもトリガーが主人公のもこっちだから常に動き放題。今漫画的に一番強力なキャラかも知れない。
��かし、伊藤さんの性質を考えると、めぐり合わせによっては初期もこっちのキモさを楽しむ存在と化していた可能性は考えられ、そういう意味では伊藤さんにキモさ評を伺ったのはあながち的外れでもない…?的を射ても何の正当性もないけどな。
昨日も電話してたみたいだし
ここで加藤さんが、もこメイクをキバ子に愚弄された時と同じ眼になる。前例からしてかなり負の反応であり、直前の心理描写と統合すると、自分が一番ではなかったことを非常に不服としていることが容易に伺い知れる。
「6時に出待ち可能らしい」という情報も手にしたし、謹慎編も最低2話くらいは続きそうな感じになってきたし、これはきっと動きがあるな…。
まこっち大学じゃなかった?
私立まこっち大学
お前がみんなとか言うようになんだな
最近の充実した生活から、謹慎の孤独を経ることで遂に光属性に。 それもあるんだけど、吉田さんに対して、煽り要素抜きのまともに着地をする意見を述べたこともかなり珍しい気がする。いや初めてか?前回ですらヤンキー色眼鏡バリバリで煽ってたし。
吉田さんだけの問題じゃないんだよ!一人だけで決めないで
謹慎以降、裏でアグレッシブな動きを見せているまこっち。これで、まこっちの進路サポートを断ったのは、もこっちが出したハイエース案に切り替え��らしいせいと知ったら一体どんな反応をするんだろう…。
しかし、医療系の進路とは、とりあえず候補として出した程度だとしても結構な意外性だが、どこから取っ掛かりが出たんだろう。こういうのは流石に吉田さん本人からだろうか。
過去に何かそういう素振りがあったかも知れないが、実はもこっち殴るときは怪我が残らない殴り方してたって情報しか思い出せないぞ…。
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<6月のお知らせ>
<6月のお知らせ>
梅雨入りしました。しかし雨は好きです。正確には雨が降っているのを見たり聞いたりするのが好き。山々も新緑めいて夏の様相を増してきました。
わたくしは最近忙しく作品のまとめをしています。おそらく、6月末か7月に「AEOSO2」と「流し芝居1・2」のDVDを発売します。現在膨大な映像データと格闘中。少量生産ですので手元に置いておきたい方、是非是非お買い求めください。是非是非是非是非!(AEOSOステッカーやamazosoステッカーも作りました。全然売れない。)そして次なる作品への準備も進めています。次は8月ごろでしょうか、野外での短い作品を、人形を使って作ろうと目論んで居ます。かすかに作品の息吹が聞こえ始めたところ。コウゴキタイ!
というわけで6月の案内です。 目次 1.劇団どくんご松本公演@枡形跡広場! 2.出演情報(22日カフェマモー/30日瓦祭り) 3.7月劇団ベビー・ピー松本公演@薄川緑地! ※体の教室7月の会はございません。予めご了承ください。
1.劇団どくんご松本公演@枡形跡広場!
劇団どくんごの松本での公演、6月20日21日と迫っています!野外にテントを建てての2夜限りの公演。市街地ど真ん中の枡形跡広場にて、松本では2年ぶりの公演です。
こちらお席に限りがございます。観劇をご予定の方は早めにご予約してお越しください。お席を用意できない可能性もあります。
ここで劇団どくんごの紹介。
テント芝居をご存知でしょうか。かつてはテントを運んで旅をしながら公演を続ける一座は日本にも複数ありました。おもに70年代80年代ですがそこを境にその数は減り続け、厳密に『旅するテント劇団』は現在では劇団どくんごのみです。(旅をしないテント劇団は関東圏にいたり、テントでない形態で旅する劇団はいる。)トラック2台とハイエース1台に生活用品も芝居道具も音響、照明全部積み込んで、そしてテントの構造体そのものも積み込んで土地から土地を移動して、自ら舞台の立て込みをして本番をむかえ、そして撤収してまた移動するということを繰り返している劇団です。どくんごのツアーは鹿児島県を皮切りに九州・四国・本州・東北・北海道まで北上し、また鹿児島まで南下する7ヶ月間続きます。想像するだけでお分りいただけるかと思いますが、大変タフです。そんな活動をわざわざ続ける劇団があるということ。まだ日本にいるということ。その点だけでもこの劇団を観てもらいたい要因です。
そして何と言ってもどくんごの芝居の内容がすごい。完全に独自の世界を切り開いています。表現者は自らの世界を見つけて構築し具現化することに尽力するわけですが、このどくんごの芝居、一度見ても説明することができません。すごかったとしか言いようがない。イッツどくんご。あれはどくんごだった。何かに例えたり比べたりできない存在なのです(マジ)。見た人にしかわからない、だからうまく勧めることができない。宣伝する側にとってはまったくこまった芝居です。しかしそれこそまったく他では経験できない魅力なのです。アメージング。
しかし芝居は単純に笑えます。そしてお子様も大歓迎です。基本的にお客さんにボーダーはなくテントの中での飲食も自由、写真撮影OK(パシャパシャうるさいのはNG、映像もNG)、うっかりテントに入ってしまった外国人も大喜びな五感で感じる演劇体験です。松本公演は20日(木)、21日(金)とありますが、どちらもオススメ!(ほん��やで)
20日(木)はわれわれ松本をざわつかせた流し芝居が男組女組合わせて4人でここでまたもや登場!幕間のゲストで少しばかり出演いたします!
21日(金)はゲスト出演なしの純正どくんご公演。ゲスト出演に神経チラつかせたくない方は金曜日の公演がオススメです!集中してどっぷりどくんご世界に飲み込まれるには金曜日の公演をご予定ください!
わたくし普段あんまり人にものを押し売りはしません。わたしもされるの嫌だし。しかしどくんごだけは別なのです。これは見なきゃ損。見てない方はマジで勿体無いし、どくんご前と後ではマジで人生違うのでこれを機会に是非是非ご覧ください!🍖🌋🍑
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<劇団どくんご松本公演>
6/20(木)・21(金) ←20日(木)はゲストであの”流し芝居”が登場!
19:00開演(30分前開場)
大手門枡形跡広場特設”犬小屋”テント劇場(四柱神社隣)
◯予約
劇団どくんご 090-8568-5411
or斜めまで直接ご連絡ください!
◯料金
前売・予約;2,500円
当日;2,800円
中高・浪人生;1,300円
小学生;500円
http://www.dokungo.com/php/detail2019.php?n=2019&id=20190621&
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2.出演情報(22日カフェマモー/30日瓦祭り)
んでもって出演情報押し売り。
どくんごの公演が終わってすぐなんですが、22日(土)マーズモーにありますカフェマモーにて、投げ銭演芸会がございます。
こちらわたくしも浪曲で参加する予定であるほか、我らがゆうわちゃんによる南インド古典舞踊、そして長野市より招聘しますは焼酎亭呑み鉄さんによる落語、そんでもって札幌市よりお越しの無茶志亭肉丸(ナガムツ)さんによる落語をお披露目です。
この肉丸さん、普段ナガムツさんと呼ばれる役者で御座いましてわたしの札幌時代の知人なんですが、この度どくんごの公演観に来る(北海道公演もあるんですが、、)ついでに松本に遊びに来るというので、ついでに落語も一席講じてもらうこととなりました。わたしもナガムツさんの落語は見たことないので楽しみ。普段から爆裂におかしなナガムツさんなんですが今回どんなお話が聞けるのか楽しみです。そして長野市の呑み鉄さんもかなりグッとくるルックスに加えて長野市の素人落語界の先陣を突っ走る方&キュートなのでとっても楽しみ。そしてこないだもインドに行ってレッスン&リフレッシュを終えたばかりのゆうわちゃんによるマジ本格派インド舞踊もこれまた衣装やメイクからかなり見応えたっぷりな演目です。
とういうなかなか出演者固めのマーズモーでは初めてとなる投げ銭演芸会。ちょっちいつもと違った雰囲気で、皆様のお越しをお待ち申しあげます!
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マーズモー演芸会
6月22日(土)19:00~ ¥投げ銭
無茶志亭肉丸(ナガムツ)〈落語〉
横田ゆうわ〈南インド古典舞踊〉
焼酎亭呑み鉄〈落語〉
前田斜め〈浪曲〉
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それでもって、月末30日!まだこちらは詳細不明ですが女鳥羽川沿いの瓦レコードにて周年祭に浪曲で出演いたします!時間は午前かな?巡り合わせの際は是非!
3.7月劇団ベビー・ピー松本公演@薄川緑地!
そんでもって7月にはもうひとつテント芝居を松本に招聘いたします!
わたくしからみたらお兄さん世代に当たる、劇団ベビー・ピーのテント芝居公演、『ラプラタ川』@薄川緑地です!
すすき川沿いの河川敷では初めての開催。市役所さんもわたくしもそわそわしておりますが是非とも成功させたいイベントでございます。
普段は京都で活動する劇団ベビー・ピーですが、近年は瀬戸内の島で公演したり新潟の山々をツアーしたりとアクティブに活動の幅を広げていたのですが、なんと今期はテントを運んで旅をする!ということでここ松本市もツアーに組んでもらいました。松本はなんと2公演地目。京都を出発して北海道まで北上し、鹿児島まで南下するツアーの序盤にやって来てくれます!
夏も真っ盛りなその頃かと思いますが、今年の夏はこの2つのテント芝居で、あとは我々のらぼうの作品をご覧いただければ大満足かと存じます!🍖
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<劇団ベビー・ピー松本公演>
7/20(土) ←のらぼうのゲスト出演あり〼!
19:00開演(30分前開場)
薄川緑地 見晴橋下流右岸
※雨天の場合はmarsmoo(筑摩4丁目16-29)にて開催!
◯予約・問い合わせ 080-6425-9861(前田斜め)
◯料金 一般前売・予約;2500円
一般当日;3000円
中高生前売;1500円
中高生当日;2000円
小学生前売;500円
小学生当日;1000円
小学生未満;無料
https://baby-pee.jimdo.com/
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おしまい
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RT @NaponponBomb: この前合コン相手の男が全然面白くなくて会話に困ってたら、友達に「この子小柄やのに仕事でハイエース運転するんすごない?」って話振られ、相手の男に「え〜そんな車普通に乗れる女嫌や」って言われた瞬間「お前の為に車乗ってないし水色のラパン乗ってる女とだけ飲めば」って思ったら全部声に出てた
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2020年7月14日
中国、ブータンで新たな領有権主張…インドに揺さぶりか : 国際 : ニュース : 読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/world/20200713-OYT1T50103/
毎日新聞さん「ヘイトスピーチに刑事罰を科す全国初の条例が制定された川崎市で12日、全面施行後初となる街頭宣伝がありました。街宣は「在日特権を許さない市民の会」元会長の桜井誠氏が党首を務める政治団体「日本第一党」の関係者らの団体でした。」 https://twitter.com/mainichi/status/1282848537676406784
《独自》日本版シリコンバレーへ 政府が東京・横浜など4都市圏を選定 - 産経ニュース https://www.sankei.com/smp/politics/news/200710/plt2007100055-s1.html
ロイターさん「英政府、14日にファーウェイ5G排除決定の見通し」 https://twitter.com/ReutersJapan/status/1282850200374083584
ITmedia NEWSさん「「皮膚に貼れるディスプレイ」がフルカラー化 スマホと連携、肌にハートや「いいね」マークを表示」 https://twitter.com/itmedia_news/status/1282546564997640192
西村大臣、「Go Toキャンペーン」は感染拡大に注意しながら進める | ABEMA TIMES https://times.abema.tv/posts/7062242
「GoToで感染なら人災」むつ市長憂慮|行政・政治・選挙,観光・イベント,経済・産業・雇用|青森ニュース|Web東奥 https://www.toonippo.co.jp/articles/-/379617
豪雨で熊本派遣の高松市職員 新型コロナに感染確認 | NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200713/k10012513331000.html
新型コロナの後遺症にはどのような症状があるのか?(忽那賢志) - 個人 - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200712-00187789/
新型コロナウイルス、60°Cで 1時間加熱しても生存…夏にも高い感染力が予想│韓国社会・文化│wowKora(ワウコリア) https://www.wowkorea.jp/news/korea/2020/0421/10256654.html
冬コミ中止 2020年はコミケが全く行われない事態に - ITmedia NEWS https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/12/news042.html
電車で「半数以上の人がマスクしてない」ラサール石井が驚き - ライブドアニュース https://news.livedoor.com/article/detail/18562204/
小学校の女性教師が感染 児童ら18人PCR検査へ https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000188283.html
手を洗う救急医Takaさん「みんな結局「陰性であっても体調が悪かったら休む」とかできないんですよ。 陰性だったら休みたくないがために、検査を受けたいわけなので。 「検査で安心」がいかに危険かということがよくわかりますね。 (ソースも置いておきます)」 https://twitter.com/mph_for_doctors/status/1282531156479680512
朝日新聞(asahi shimbun)さん「日本→欧州、条件なしの入国OKは11カ国 拒否の例も #新型肺炎 #新型コロナウイルス」 https://twitter.com/asahi/status/1282595638069215233
ニューズウィーク日本版さん「世界の新型コロナウイルス感染1300万人突破 米大陸が半分超 #感染第2波 #パンデミック #新型コロナウイルス #感染症対策 #感染拡大 #感染爆発 #アメリカ #北米 #中米 #南米 #インド #ロックダウン」 https://twitter.com/Newsweek_JAPAN/status/1282848313801412608
AFPBB Newsさん「米カリフォルニア州のギャビン・ニューソム知事は13日、感染が急拡大していることを受け、州内すべての屋内営業のレストラン、バー、映画館を再び閉鎖するよう命じた。ロサンゼルスを含む感染拡大が深刻な郡30か所では、教会のほかジム、美容室などの店舗も閉鎖される。」 https://twitter.com/afpbbcom/status/1282843006090043403
ロイターさん「香港ディズニーランド、15日から再び閉鎖 感染拡大受け」 https://twitter.com/ReutersJapan/status/1282813308832223233
朝日新聞東京編集局コブク郎さん「観客800人が濃厚接触者 「THE★JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!!」公演を主催したライズコミュニケーションの、ウェブサイトでの発表によると、出演者や観客ら計37人の陽性が確認されました。 保健所は延べ約800人の全観客を濃厚接触者に指定したということです。」 https://twitter.com/asahi_tokyo/status/1282689385012408320
AFPBB Newsさん「「コロナパーティー」参加の米男性が死亡、新型ウイルスを作り話と思い込む」 https://twitter.com/afpbbcom/status/1282525279735422978
東洋経済オンラインさん「新型コロナウイルスの感染拡大により、テイクアウトやデリバリーに注力する飲食店が増加。しかし、デリバリーは手数料が高く、飲食店は意外と儲からないという現実が。タリーズコーヒージャパンの創業者・松田公太氏が語る飲食店の現状と未来とは? #東洋経済オンライン」 https://twitter.com/Toyokeizai/status/1282558196364664834
全労連 ZENRORENさん「日本医療労働組合連合会が加盟する医療機関を対象にことしの夏のボーナスについて調査したところ、先月30日の時点で回答した338の医療機関のうち、およそ3割にあたる115の医療機関でボーナスの額が去年より引き下げられていたということです。」 https://twitter.com/zenroren/status/1282409066472460289
日テレNEWS / 日本テレビのニュース・速報さん「【「GoTo」めぐり、小池都知事 政府に慎重な対応求める】 小池知事は新型コロナウイルスの陽性者の中で、無症状の人が多く確認されていることを指摘し「GoToトラベルキャンペーン」を進める政府に対し慎重な対応を求めました。」 https://twitter.com/news24ntv/status/1282540818172002305
政府、豪雨災害を「特定非常災害」に指定 去年の台風19号の被害に続く7例目 | ABEMA TIMES https://times.abema.tv/posts/8615313
中国、観測開始以来の大雨 33河川で水位過去最高 - 記事詳細|Infoseekニュース https://news.infoseek.co.jp/article/13reutersJAPAN_KCN24E0XL/
NHKニュースさん「豪雨 災害復旧に4000億円上回る予算を活用 安倍首相 #nhk_news」 https://twitter.com/nhk_news/status/1282547024802398208
NHKニュースさん「岐阜県瑞浪市にある「神明神社」で樹齢1000年を超えると言われる杉の木が根元から倒れ、家屋などに被害が出ています。県の天然記念物にも指定されていて、町のシンボルのような存在だったということです。」 https://twitter.com/nhk_news/status/1282116589723234304
言葉を理解できない大学生が増加、今の教育では対処できない理由 | 教育現場は困ってる | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/amp/242870?display=b
秋山準[Jun Akiyama]さん「秋山準がDDTに染まるという書き込みを見たが、昔からこんな感じなんですけど… 試合までの事はあーだこーだやりますが、試合はガッチリ行きますよ。見ていて下さい! #ddtpro」 https://twitter.com/jun0917start/status/1282662720492326912
読売新聞オンラインさん「【独自】ハゼ研究者の上皇さま、17年ぶり新種発見…年内にも論文発表へ #科学・IT」 https://twitter.com/Yomiuri_Online/status/1282803250987769856
かはく【国立科学博物館公式】さん「【速報✨ #火球 が隕石であることを確認‼️】 7月2日未明に各地で観測された火球(の一部)は #国立科学博物館 が分析し、隕石であることを確認💡 千葉県習志野市に落ちた隕石は2つに分かれていますがキレイに合わさる部分があるので1つの隕石が割れたものであると考えられます!! #かはく」 https://twitter.com/museum_kahaku/status/1282540406631092224
YOSHIKI、ファンと生電話。TAIJIへ「Without You」も演奏 凄い事やるね。 https://www.barks.jp/news/?id=1000185613
GACKT、“日本一豪華なリモートバースデー”開催「47歳のGACKT物語を全力で仕上げていきたい」 こちらも色々凄い(笑)。 https://www.barks.jp/news/?id=1000185632
UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「なんか突然忙しくなってきた。笑」 https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1282553595284475904
UNCLOCK LOVER2020さん「♦ダウンロード配信♦ 5thシングル『Liberation』 6thシングル『線上戦歌』 Apple Music、iTunes Store、Spotify、LINE MUSIC、AWA、Google Play Music、YouTube Music、うたパスにて配信中!」 https://twitter.com/UNCLOCK_LOVER20/status/1282567230534963200
UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「どういう形になるかまだ不明な部分もありますが、取り急ぎご報告‼︎ 8/24高田馬場エリア UNCLOCK LOVERで出演致します‼︎ メンバー G:寛(Mi-Rock、御剣) Ba:Junichiro(ex.LAID、KING) Dr:nalu:shin(airhead) 皆様よろしくお願い致します (`_´)ゞ」 https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1282642059430518785
UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「普段家ではあんまり呑まないけど、 たまには呑もかな。 なる様から頂いたサーバーを使って注いでみた✨ 泡がいい感じだ‼︎ なる様ありがとうございます😆」 https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1282673039683932160
UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「ちなみにじゅんさんから頂いたベビースターはずいぶん前に美味しく頂きました。笑 ありがとうございました😆」 https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1282673932856745984
UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「おはようございます! 朝からマンソンは��がもたれるって事がわかったので、反省して本日はOK GO聴いてますが、なかなか陽気だな。笑 天候は生憎の雨。 ですが、 陽気にいきまっしょい👍」 https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1282812705062019072
YUJI (D-SHADE)さん「【拡散希望】 言おうかどうしようか迷ったのですが。。 会社の車(ハイエース・白)が7/1に練馬の石神井台にて 午前7時頃に盗難されました。 写真は同型同色のものです。 ナンバーは ●練馬402ぬ2 です。 機材等も積んであります。。。 被害届は出してるのですが 見かけたらご連絡いただきたいです。」 https://twitter.com/YUJI_Drums/status/1282529445312475136
KINGRYOさん「ええやん(;ω;) 今回も極彩G12のYUKI @G12_YUKI にデザインしてもらいました! そしてりゅうけん @shijinryuken に書を書いてもらいました✨ ありがとう!!」 https://twitter.com/kingryoworld/status/1282570965856075778
KINGRYOさん「こちらも予約間も無くです✨」 https://twitter.com/kingryoworld/status/1282571491515588609
KINGRYOさん「Sが抜けているw」 https://twitter.com/kingryoworld/status/1282575679117115392
KINGRYOさん「仰天…。 ですなぁ〜」 https://twitter.com/kingryoworld/status/1282580276002975744
KING OFFICIALさん「【受付開始】 「WORLD END PREMIUM」受付開始 よろしくお願いいたします。 [受付]」 https://twitter.com/KINGOFFICIAL114/status/1282635805740040192
KINGRYOさん「他人事とは思えないです…!! どうか無事にみつかりますように。」 https://twitter.com/kingryoworld/status/1282647212825034759
KINGRYOさん「修正版✨ キミを想いながら歌い、 幻のような今を実らせる。 〝歌想幻実〟そんな意味を込めました! まだ未完だけど一緒に作り上げましょう✨」 https://twitter.com/kingryoworld/status/1282659674605539328
詩人りゅうけんさん「「想」と言う字は凄く好きな字の一つで。画面越しの状況が続いてはいますが想いは一つ。そして皆さんで一つをつくる。またステージで一つになれるように。そんな想いで【歌想幻実】書かせていただきました。また一つ、人生の宝物が増えました。全力でよろしくお願いいたします。」 https://twitter.com/shijinryuken/status/1282674460898684936
LIVE STAGE GUILTYさん「【明日!】 「KING ONEMAN LIVE-猿王-無観客配信ライブ-」 mahocastにて19:00配信START!! ネットチケット¥4400 ※ネットチケット購入者限定でアーカイブ視聴が出来ます。 【詳細/視聴/購入】 https://t.co/G4aDVuMy9w ※ネットチケットの販売期間は配信START時間までとなります。お早目にご購入下さい」 https://twitter.com/LiveStageGUILTY/status/1282679307941195778
源 依織さん「休暇を利用して人里離れたというか人気のない山奥へ。 マジで人と会わない接しない秘湯の旅は今に適した旅な気がして来てます。 GO TOキャンペーンとかこういう旅を対象にすればいいのに。 んで山!川!滝!!と写真を撮って涼んでたら雨ぇ… 誰の呪いや… 今日も温泉に癒されて来ます。」 https://twitter.com/prin_guitarist/status/1282576873600380928
源 依織さん「旅中ここまで触れ合った人々。 道中寄ったアクリル板越しのコンビニ店員さん。 チェックイン時のアクリル板越しの宿の方。 高速料金もETCなら通り抜けるだけだしコンビニ削ってたら1人としか触れ合わない旅になってたのかと思うとちょっと寂しい。 でも知らぬ土地の人と触れ合う醍醐味は収束後にまた。」 https://twitter.com/prin_guitarist/status/1282662513461489668
【Phobia】 KISUIさん「@prin_guitarist こちら、仕事でクタクタです。」 https://twitter.com/KISUIxxx/status/1282664009754226689
源 依織さん「@KISUIxxx 鳴戸のダンナァ!!!お勤めご苦労さんでござんす!!!」 https://twitter.com/prin_guitarist/status/1282665748851093506
Lüstzöeさん「[ information ] Lüstzöe marchのお知らせです!!! こちらのYU-$UKEが着ているグラフィックのmarch Pullover Parkerが数点ストアにあります 是非チェックお願い致します!!! 💘buy or sleep」 https://twitter.com/lustzoexxx/status/1282565977490653184
Lüstzöeさん「[ information ] ゾーイの1st album着々と制作進んでいます!!! singleですでにドロップした楽曲もalbum収録用にアレンジをかましまくっています 中にはほぼ新曲みたいになってる曲もあります なのでsingleのverとはほとんどの楽曲が別曲みたいになります 期待で!!!」 https://twitter.com/lustzoexxx/status/1282567981982085121
🕸𝔛𝔛𝔛𝔄𝔗𝔖𝔘𝔖ℑ🕸さん「今やってるDALLEのmix作業 シンセとかの音も足しながらやっていて あるパートにメタルパーカッション沢山入れました ノイバウテンみたいなやつ めちゃカッコいい Einstürzende Neubauten (Halber Mensch 1985) Die Zeichnungen des Pa...」 https://twitter.com/xxxxvalentine/status/1282616559702167554
こもだまり/昭和精吾事務所さん「出演者情報 第二弾でました。 青蛾館で出会い、「#ささら48 」でもご一緒した岩坪成美さんが、こもだ演出枠に出演決定。 いままでは明るく底抜けな配役が多かったはずの彼女の、新しい魅力をお見せできるかと思います。 (ご予約方法などはまた後日) #stayhome一人芝居 at Theatre」 https://twitter.com/mari_air/status/1282610597431894016
今井夢子さん「私の周りの才能��才能が出会うっていう体験が大好きなんだけど、今回のstayhome一人芝居 at Theatreはそんな時間が溢れると思う。本当は全部のクリエーションに張り付いて、稽古場で生まれる素敵な瞬間を見つめたい。しかし今回は皆のhappyのために!プロデュースを頑張りますよ! 写真は昨日の撮影。」 https://twitter.com/yumepiyopiyo/status/1282576706318987264
こもだまり/昭和精吾事務所さん「天敵との戦い(スケジュール調整のことです)で、今日の東京くらい頭が曇天気味ですが(笑) 7/22百眼ライブの稽古に行けば歌い踊り百眼衆によしよしされ 告知へのコメントや #ささら48 動画再生数が上がってることに励まされ 人のパワーに感謝する日々です。 今日は今から先生。行ってきます!」 https://twitter.com/mari_air/status/1282613884742819840
岩坪成美さん「📢今日は月曜日!たふらふラヂオの日ですよ~!\(^^)/ 23時~Instagramで生放送📻️🎶 いただいたお便りと合わせて、#stayhome一人芝居 のお知らせもします~!ちゃんと声で届けられるのは嬉しいな。夜のごろごろタイムにお越しやす。」 https://twitter.com/naruminbu/status/1282628321881161729
stayhome一人芝居 at Theatre 公式@8/1-10 高円寺K'sスタジオさん「【stayhome一人芝居at Theater出演者発表第2弾】 8月1日〜10日@高円寺K'sスタジオで上演いたします、stayhome一人芝居at Theatreの、出演者&作品情報! 第2弾として5組の情報公開いたしました! チケット発売情報、間もなく解禁!」 https://twitter.com/AtStayhome/status/1282480416541171712
こもだまり/昭和精吾事務所さん「こちらも本日発表された出演者の、松本稽古さん! 初めましてですが、踊れる女優さんのようです。 脚本は可愛らしいんですが 味付け次第で雰囲気が変わりそうなので、稽古が楽しみです✨ #stayhome一人芝居 at Theatre」 https://twitter.com/mari_air/status/1282679993751859201
【貴族】Mörishige【KIZO-CLIMAX TOGETHER】さん「バカにしてないです・・・†」 https://twitter.com/KIZOKU_0927/status/1282645205523394561
西邑卓哲(FOXPILL CULT) Takaaki Ni⚡︎himura❄️さん「🔪🔥🔥👹🔥🔥🔪」 https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1282656387772776448
十三月 紅夜さん「廻天百眼の音楽監督 西邑卓哲氏率いるFOXPILL CULTの楽曲『Dear Romancer(A Concrete Delirium Ver)』がSpotifyにて解禁されたよ〜✨ 私も大好きな曲!!! 皆んなも是非聴いてみてね✨🌹 8月7日には下北沢SHELTERにてツアーファイナル!(※人数制限アリ)ですって⚡️⚡️⚡️」 https://twitter.com/jusangatsukouya/status/1282660966027497473
ふなもと健祐さん「FOXPILL CULT配信限定曲『Dear Romancer -A Concrete Delerium ver-』がサブスクで配信されてます。 是非聴いてください! Apple music https://t.co/NZPmgf7dln Spotify https://t.co/J7MjwmRaTq (ツアーしてない)ツアーファイナルは8/7、下北沢シェルターにて! 詳細は近日公開です!」 https://twitter.com/funamoch1/status/1282667073659826177
ふなもと健祐さん「ですよねーーー!!!! (そう思わない人もいるよね、なるほどね。)」 https://twitter.com/funamoch1/status/1282716097842606080
ふなもと健祐さん「And you run And you run to catch up with the sun but it's sinking racing around to come up behind you again #急に歌いだす見た人も感染する」 https://twitter.com/funamoch1/status/1282720875632975873
ふなもと健祐さん「片方がずっと我慢し続けるという関係は宜しくないと思います。 でも言い過ぎるとモラハラになるよ。 あと、『嫌だ』と伝えたときのリアクションで、相方の人間性みえちゃうかもね。 その勇気はあるかね?? #Peing #質問箱」 https://twitter.com/funamoch1/status/1282740785528463362
YOSHIP0Nxxxさん「緊張するじゃん。。。」 https://twitter.com/YOSHIP0NxxxTOR/status/1282614476391378944
キリ(luin/…。【サイレンス】)さん「始まってます…!(●︎ↀ︎ωↀ︎●︎)✧︎」 https://twitter.com/kiri_drums/status/1282619620734590976
chroさん「待機所からずっと『Replay』見てる 本音は目と鼻の先で浴びたかったけど、感謝」 https://twitter.com/chroichro/status/1282634779360243712
lucy+peter=esolagotoさん「鳥居そぎ!!! 配信御覧頂いた皆様、差入・オフセを頂いた皆様、滅茶苦茶励みになりました・・・! 正直、始まるまで期待と不安とありましたが、やっぱ愉しいですね。笑 メンバーは勿論、平日の夜なのに観てくださった皆様、クオリティに妥協のない手刀スタッフの御陰です! 有難う御座いました♪」 https://twitter.com/lucy_peter/status/1282695125143941121
キリ(luin/…。【サイレンス】)さん「luin、IOLITE-アイオライト- 池袋手刀にて生配信ライブでした。ご覧いただき、ありがとうございました!m(_ _)m 無観客で、もちろん普段と別物ではあるのですが、寂しいとは違う気持ちになりました。楽しかった〜。手刀の皆さんの努力の賜物だと思います。マジ素晴らしいです。良い夜でした〜!」 https://twitter.com/kiri_drums/status/1282697811973136384
キリ(luin/…。【サイレンス】)さん「追加のポッキーも、どうもありがとうございました!ほっこりしっかり嬉しかったです◎ これ食べてまたがんばります(。・ω・。)◎ アーカイブ観られます↓ これから観ます♪」 https://twitter.com/kiri_drums/status/1282699784608858112
lucy+peter=esolagotoさん「野上さーん!! 照れますねこれ…!笑 有難う御座いました♪」 https://twitter.com/lucy_peter/status/1282704971742371840
べんさん「おうちでluin。スイッチャー凄い…曲完コピしとる。」 https://twitter.com/benzo0322/status/1282630518782091264
luin officialさん「【luin】7/13 池袋手刀 1.moses 2.marionette 3.all or nothing 4.violet 5.counterfeit thank you!!」 https://twitter.com/luin_official/status/1282726247361966086
lucy+peter=esolagotoさん「手刀、流石でした 余りに自然にこなすので見落とす処でしたが、無観客であってもコンスタントに消毒殺菌を実施してて 正直、電車やスーパーよりも安心して居られる場所でした それから、こうなったからにはと、出来る事をやり切るその姿、マジ感銘を受けました・・・! 心から敬意を!!」 https://twitter.com/lucy_peter/status/1282727442663092224
魚住 英里奈さん「生活の 歌 生活の? 歌」 https://twitter.com/erina_chas/status/1282645850376691715
RYUICHI KAWAMURAさん「ブログ更新しました! 作詞^ ^」 https://twitter.com/RYUICHIofficial/status/1282662046601850880
INORAN_OFFICIALさん「ブログ更新> 明日」 https://twitter.com/INORAN_OFFICIAL/status/1282674940534116352
KIBAさん「記念ライヴが無観客配信なので、受注で記念グッズを作ることになりました! 自分じゃ気に入ってるんすけど、どうですかね??? もしよろしかったらぜひどうぞ~」 https://twitter.com/KIBA_Gargoyle/status/1282666366244290565
昇歌(sho-ka)さん「18日放送のコメント録音、編集完了(о´∀`о) イェイイェイ(о´∀`о)」 https://twitter.com/si1002_official/status/1282667218690428929
YAYOIさん「改めてやけど、、、やっぱカッコええわ。 グリム💀🎃🤡👻👹」 https://twitter.com/YAYOI_1011/status/1282659489892585473
金髪豚野郎K助(偽殿下)さん「変な夢いっぱい見た 基本、足場をバラす夢だったけど (°_°)」 https://twitter.com/goldenpigdrumer/status/1282834671529684993
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【小説】JOKER 第二部ジョーカーvsラットマン
第一章 異邦人
〈1〉
慶田盛探偵事務所所長慶田盛敦は、たった一人の事務員兼秘書三島陽菜と仕出し弁当で昼食を取っていた。
応接セットはそれなりのものを使っているが、職員の机は開業した時のまま、譲り受けたスチール机と華奢な椅子だけだ。
「所長、お昼が終わったら相談一件、二時半から地裁掛け持ちですよ~」
呑気な口調で陽菜が言う。
陽菜は敦より二十歳ほど年下の娘のような女性だ。
元々長年に渡り陽菜の母親が事務と秘書をやっていたのだが、失業中の娘をどうにかしてほしいというので採用したのだ。
「相談は日本人ではないって話だったね」
「はい、日本語があまり上手では無かったですし」
「友人が殺人事件の容疑者にされたと」
つたない日本語と慣れない事務では詳細は望めない。
殺人事件の容疑者という事で早くも脳裏に三浦探偵事務所への連絡が浮かんでいる。
日本では立件されたが最後99%が有罪となる。
それを嫌がらせのように押し下げようとしているのが、慶田盛弁護士事務所と三浦探偵事務所だ。
「殺人事件って本当に多いですよね~。どうして年間百件に収まるのかな?」
「それを知った所で僕らの仕事が減る訳ではないよ」
言って慶田盛は弁当を食べ終わって、簡素なシンクで軽く洗って事務所の前に弁当箱を出す。
そこで薄暗い階段を上ってくる浅黒い肌の青年と目が合った。
「時間早かったですか?」
青年の言葉に敦は頭を振る。
「いや。僕が事務所にいる時間ならウェルカムだよ」
慶田盛はドアを開いて青年を招き入れる。
陽菜も弁当箱を洗っている所だ。
青年を応接セットのソファーに座らせると陽菜が湯飲みを差し出す。
「あの、これ、お茶ですけど、コーヒーや紅茶の方が良かったですか? 普段は何を飲んでるんですか?」
「気にしない、いいよ。お茶飲める。ケダモノセンセイ?」
青年が顔を向けてくる。名前が一字違うだけで犯罪者のようになるのはなぜだろう。
「ケダモ、リ。ね。ケダモノだと犯罪者になってしまうからね」
慶田盛は冗談めかして言う。
「日本語難しいね。やっぱり分かってきたよ」
青年がポケットからスマートフォンを取り出す。
Google翻訳にした方が手っ取り早いと判断したのだろうか。
「センセイこれ見る」
音量を絞ったスマートフォンの暗い映像の中で、人間の姿が揺らめいている。
だが、暗いと思ったのは無数の黒い物体のせいだった。
首から上はシャンプーハットを逆さにして守っているが、全裸の身体に無数のネズミが食らいついているのだ。
映像の中の女性が声の限りに叫ぶが、ネズミは本能のままに肉を貪る。
慶田盛は食べたばかりの昼食が逆流するのを感じる。
仕事柄死体の写真は見慣れているが、死んでいく姿を見る事は稀だ。
「これが被害者なのか?」
慶田盛の言葉に青年が頭を振る。
「ニャンの妹。ニャンはヤクザを殺したと言われて警察に捕まった」
「どういう事かな……この映像は被害者ではないと?」
こちらの言う事はちゃんと分かるらしい。青年が首を縦に振る。
「フホウタイザイシャだけど、フホウタイザイシャじゃない。二百万円払って日本に勉強に来たよ」
それを聞いて慶田盛はヤクザの外国人ビジネスを考える。
発展途上国で日本で日本語と職業の勉強ができると言って人を集める。
集めた人間を女性なら性風俗、男性なら肉体労働で強制的に働かせるという訳だ。
しかも、金を払っているのに違法な形で就労している為に警察に訴える事もできない。
「ヤクザが殺されて、この映像を見つけた警察が僕たちがフクシュウしたんだと決めつけた。でも、家族や仲間がどこでどんな風に働かされているか、僕たちには分からないね」
「このスナッフビデオが出て来たから、ヤクザを殺したのは外国人だという話になった訳か」
「たぶん、そう」
青年の言葉に慶田盛はため息をつく。
いつもながら警察の短絡的な発想には驚かされる。
映像の被害者の兄だから、ではなく、外国人だから、という理由が正解なのだろう。
強制送還で母国の警察に引き渡してしまえば万事解決だ。
「状況は分かった。詳しいアリバイ何かは当事者のニャンさんに聞かないと分からないだろうね」
「ニャンはもっと訳が分かっていないね。ビデオも見てないと思うね」
「それは分からないだろうね。でも、弁護する為には本人と契約しなきゃならないんだ。それと、君の名前を聞けるかな」
映像で驚いてしまったが、最初に聞くべきなのは相手の素性だった。
慶田盛は待ち受ける裁判を思い身体を奮い立たせた。
〈2〉
「さみー。何でヒーター壊れてんだよ」
屋内でダウンジャケットを着た健が、真夏の蠅のように両手をこすり合わせる。
「いきなり大金使ったら税務署に嗅ぎつけられるからでしょ」
こちらもダウンベストを着た加奈が身体を丸めて言う。
三浦探偵事務所は目下冬将軍と熾烈な戦いを繰り広げている。
コートに身を包んだ清史郎は残念な思いで石油ファンヒーターを眺める。
五年ほどしか使っておらず、特に壊れるような事もしていないのだが、十二月に入りいよいよという所でスイッチを入れた所全く反応しなかったのだ。
ファンヒーターくらい買っても税務署は動かないだろうが、先の事を考えるとジョーカーとして稼いだ金はなるべく温存しておきたい。
「そもそもさ、何で調査費用が十万円とかなんだよ。一週間以上かかってんだからもっと取らねぇと割に合わねぇだろ」
「私一人の時はそれでもやれてたんだ」
清史郎はため息をつく。健と加奈はよくやってくれているが、急に価格を上げたりしたら慶田盛探偵事務所が潰れてしまう。
「私、あんまり役に立ってないのかな」
「そりゃ、俺たち寒がってるだけだもんな」
「営業に行けとは言わないよ。仕事が増えてもこなせないんじゃ意味がない」
清史郎は苦笑する。
実際、健と加奈は充分に捜査の役に立っているし、依頼もこれまでにないほど順調にこなせている。
――問題は価格設定か――
清史郎は今更ながらにどんぶり勘定の事務所の事を考える。
商店街の好意が無かったら今頃廃業していてもおかしくないのだ。
と、事務所の電話が着信を告げる。
すかさず加奈が電話に応答する。
「はい、三浦探偵事務所でございます。はい……ああ、慶田盛さん?」
声のトーンが余所行きのものから身内のものにトーンダウンする。
「……今から、いいですけど……二時半から地裁だから? ミンさんを置いていく?」
加奈の通話を傍から聞いているだけではさっぱり意味が分からない。
「分かりました」
言って受話器を置いた加奈が顔を向けてくる。
「ヤクザが不法滞在者を使ってスナッフビデオを作ってて、ヤクザが殺されたから犯人は不法滞在者だって事になって、ミンさんの友達のニャンさんが警察に捕まったんだって」
要点をまとめた話だが、まとめられ過ぎていて話を理解しづらい。
「詳しい事は慶田盛さんとミンさんから。で、慶田盛さんは二時半から地裁で裁判があるから、長居はできない」
「相変わらずあのオッサン、無茶振り半端ねぇな」
「それだけ多くの人に信頼されてるんだよ」
清史郎は健に答えて言う。
加奈がガスコンロで茶を入れる為に湯を沸かし始める。
「なぁ、ジョーク、スナッフビデオって何だ?」
手持ち無沙汰な様子の健が訊いてくる。
「殺人の様子を写したビデオや死体を損壊するビデオだな」
「それって写したヤツは殺人犯か死体損壊じゃねぇのか?」
「殺人ほう助にも相当するな」
清史郎が言うと健がPCのキーボードを叩く。
「どの道ヤクザが人殺しをしたって事には変わりないんでしょ?」
「今の段階では何とも言えないな」
清史郎は腕組みをして言う。
ジョーカー事件で矢沢が失脚した為、矢沢組は現在若頭の緒方が臨時的に取り仕切っている。
新庄市でトップにならないという事は、緒方にはそれなりに慶田盛や清史郎のリスクが見えているという事になるだろう。
だとすれば、理性的な緒方がスナッフビデオなどというリスキーでリターンの小さいビジネスに手を染めるとは考えにくい。
「問題は殺されたヤクザが本当に不法滞在の外国人によるものなのかって事だ」
清史郎はかじかむ手を揉みながら言う。
加奈がガスコンロをつかっているせいか室温が幾らか上がった気がする。
「警察はそう考えてるんだろ」
「もっと穿った見方をすれば、日本語も満足に話せない外国人を犯人に仕立て上げて、強制送還で証言できないようにすれば検挙率を上げられるという話にもなるな」
健に答えて清史郎は言う。
目下最も高い可能性がそれなのだ。
ヤクザの死体発見がいつで、被告がいつ逮捕されたのか不明だが、殺人事件がそんなに簡単に解決する訳が無い。
ドアが開き、慶田盛と浅黒い肌の東洋人が姿を現す。
「清史郎、すまん。次の裁判まで時間が無い」
慶田盛が息を切らして言う。
「分かった。そこの……ミンさんから話を聞けばいいんだろう?」
「また後で話を聞かせてくれ」
慶田盛が慌ただしく事務所を出ていく。
「どうぞおかけ下さい」
加奈がミンを事務椅子に誘導する。
座面の破れていない唯一の椅子だ。
「私たちは依頼者の秘密は守る。盗聴の心配は無用だ」
「まぁ、絶対の防諜ってのは無ぇんだけどな」
健が余計な事を言う。
ミンがスマートフォンを取り出して経緯を語る。
「ジョーク、すまねぇ、俺、トイレ行ってくる」
スナッフビデオを見た健がトイレに行こうとする。
「ちょっとあんた我慢……」
加奈が胃袋の辺りを押さえて言葉を詰まらせる。
「二人とも、トイレは一つだからな」
清史郎が言うと二人が先を争うかのようにしてトイレに向かう。
「殺されたヤクザの事���?」
「私たち知らない。分からないよ」
ミンが皆目見当がつかないといった様子で言う。
「つまり現状では訴えの被害者すら分からないという事か……」
拘留中のニャンに会いに行かない事には、殺されたヤクザの名前も分からないという事だ。
慶田盛が弁護士として拘留中のニャンに会いに行く事は正当な権利として認められるが、清史郎は会いに行った所で面会すらさせてもらえないだろう。
「うえぇ~、今日絶対うなされるわ、これ」
げんなりした様子で健が戻ってくる。
「殺されたヤクザはヤザワグミとかいうヤクザ」
やはり、と、言うべきか。新庄市最大、関東広域指定暴力団ともつながりの強いヤクザだ。
健がヘッドフォンをつけてPCの操作を始める。
「矢沢組構成員畑中猛二十八才。住所は市内。仕事は外国人労働者のブローカー。矢沢組の方から捜査依頼をかけたらしい」
健が早速情報を拾って来る。何度か新庄市警に侵入し、健に言われた通りに機材を設置して来たのだ。
お陰で警察のデータベースは好きなように見る事ができる。
「現場の写真って……これもスナッフ何とかじゃねぇか!」
PCの画面からのけ反るようにして健が言う。
風呂の椅子程度の椅子に立たされ、首に輪をつけられた男が吊るされており、回転ノコギリが片足に押し当てられる。
それもすぐに切り落とすのではなく、職人が金箔を張るようにゆっくりと嬲るようにだ。
被害者のヤクザは何とか首つりを逃れようとする。
映像を早送りすると片足が切り落とされた時点で、まだヤクザは持ちこたえている。
覆面をした男がヤクザの頭から蜜のような粘液室のものをかける。
覆面をした男が消えると画面に丸々と太った無数のネズミが現れる。
ネズミたちが先を争うようにヤクザの身体に食らいつく。
「何、今度は拡大して見てんの?」
「違うって。こっちは殺されたヤクザの方だ」
戻って来た加奈に答えて健が言う。
「殺人の手口を見ると同一犯のようだな」
清史郎は考える。
「健、ミンさんの映像とこの殺人現場の映像の場所を比較できるか?」
清史郎の言葉を受けて健がキーボードを叩く。
ミンのデータが引き延ばされ、画面に表示される。
二台のディスプレイにそれぞれの殺人現場が表示される。
部屋はどちらもコンクリート打ちっぱなしの地下室のような光源の無い部屋だ。
もっとも、被害者は絶叫しているだろうから防音も兼ねているのだろう。
「似てるけど……違う」
画面を観察しながら加奈が言う。
一見すると同じような部屋に見えるが、加奈は早くも何か発見したのだろうか。
「被害者の目。光の映り込みがニャンさんの妹さんは左右からなのに、ヤクザは正面全体になってる」
加奈に言われて観察すると確かに被害者の瞳に反射している光の光源が違う。
「床もホラ……最初の部屋はフローリングっぽいのに、二回目の部屋は床がリノリウムみたいにフラットになってる」
加奈がグロテスクな映像を確認しながら言う。
「つまり殺害現場は別という事か」
清史郎は腕組みをして考える。
「死体遺棄現場の映像出すぜ」
健が言うとヤクザの方の画面に静止画像で全身を食い荒らされ、正体不明になった男の映像が映る。
場所は矢沢組の門の前、車から放り出されたらしく血が飛び散っている。
少なくとも遺棄された時点では瀕死とはいえ息はあったという事か。
死体の傍らにはスナッフビデオのDVDのディスクの入ったケース。
これは死体を放置した後に放られたものらしい。
「こりゃ矢沢組キレるって」
健がため息をついて言う。
「指紋や遺留物は?」
「ケーサツそこまで調べてねーよ」
健がミンが持ってきたのと同じ映像を画面に表示させる。
画面が分割され、加えて七件のスナッフビデオが映し出される。
「つまり、八人の外国人が殺されたから、同じような方法でヤクザを殺したって考えた訳?」
「そーゆー事らしいぜ? これまでの八人は死体も出てねぇんだし、模倣犯の線が濃厚だ……と」
加奈に答えて健が画面に事件のファイルを表示させる。
被害者は十二月三日、矢沢組の門の前で見つかった。
矢沢組は警備会社と契約しており、門には監視カメラがあったがタイムラプスビデオで軽トラックが近づく所と去る所しか映されていない。
タイムラプスビデオとは長時間録画をする為に数秒間に一コマの映像となっている。
従ってタイミングを知っていれば数秒間は完全に画面から消える事ができるのだ。
画面に移された軽トラックは流通量の最も多いハイエース。
ナンバープレートには段ボールで覆いがしてあり陸運局に問い合わせる事はできない。
運転席に映っている運転手と助手席の人物は目出し帽子を被っており性別の確認もできない。
DVDを見た刑事課は市内の工場で不法滞在で働いているニャンを逮捕。
強制送還の方向で事件は解決に向かっている……。
「不法滞在者による狂気の大量殺人……これが警察のプレス発表だっての?」
加奈が声を上げる。
「ええと……現在国内には多くの外国人がおり、犯罪が頻発しています。今回の事件はこうした外国人の起こした猟奇的なものであり、日本国民が傷つけられるという最悪の事態を引き起こしました。警察は今後外国人の取り締まりをより厳重なものとし、厳罰化していく所存です」
健が警察発表の草案を読み上げる。
「何かおかしくない? 仮に八件と別の犯人だとしても、殺されているのは外国から来ている人なんでしょ?」
「論点をすり替えているんだ。事件が起こった事が問題ではなく、外国人がいる事が問題なんだとな」
加奈に答えて清史郎は言う。
「誰がどこで働こうと勝手じゃない。それに外国人の人たちは保険や年金も使えないんでしょ?」
「日本人の税金を外国人に使うな、って意見の方が多いみたいだぜ?」
プレス発表より先に漏洩したネットニュースに反応した人々の書き込みを健が表示する。
「外国人が日本に来て死ぬのは当然の結果か……モラル低下もここまできたか」
清史郎は苦い気分で言う。安い労働力として何の保障もなくこき使っておきながら犯罪者扱いする。
外国人がアジアから来ている場合には特に顕著だ。
「この事件、このままじゃダメだよ。ね、ジョーカー」
加奈の言葉に清史郎は頷く。
「まずは警察側の発表を覆さないとな」
清史郎は合計九件のスナッフビデオを画面に表示させる。
犯行個所は三か所と見られ、外国人が殺されている映像と畑中の殺されている場所が同じものが二つ存在している。
「ホラ見ろビンゴだ」
健が声を上げる。これで九件の事件は同一犯の可能性が高くなった訳だ。
「そもそもこれだけ大量のネズミを飼育しておける環境が必要なんだ。模倣しようとしてもネズミを急に揃えるなんて事ができる訳が無い」
清史郎の言葉に加奈が画面の一転を指さす。
「白いネズミ! どの映像にも必ず白いネズミが映ってる」
よくよく見れば薄汚れているがグレーに近い灰色のネズミがどの映像にも混じっている。
「よっしゃ! これで犯人は同一犯ってこったな」
健が声を上げてPCのキーボードを叩く。
事件現場の映像とネズミの映像をまとめてファイリングする。
「でも真犯人に近づいたって訳じゃない」
加奈が苦い表情で言う。
確かに警察のロジックは崩せるが、肝心の犯人については不明のままなのだ。
「警察の野郎、市内の外国人を抜き打ち調査するつもりみたいだぜ」
データを引き抜いた健が眉を顰める。
大規模な取り締まりをすれば市民の目が逸れると考えているのだろう。
「この事件を起こしたのが何人かなどという判断は現段階ではできない。まずは事件の真相を探る」
清史郎の言葉に健と加奈が頷く。
「よろしくオネガイシマス」
ミンが小さく頭を下げた。
〈3〉
清史郎は新庄市警本部の窓口を訪れている。
「三浦探偵事務所の三浦清史郎です。捜査一課の風間警部補にお話しがあります」
周囲が警察官だらけという落ち着かない環境下で、清史郎は周囲を観察する。
事件の事を知っている者も多いのだろう、清史郎が来ただけでおおよその要件は掴めているようだ。
「まずはアポイントメントをとって下さい。取材であれば後日広報が応対致します」
窓口の女性警察官が言う。
「これから警察が嘘たれ流そうとしてんだよ! 証拠持って来てやったんだぞ!」
健が声を上げると周囲の警察官の目が集中する。
「情報提供です。警察が入手されているスナッフビデオに関して重大な証拠がありました。お会いできないと言うのであればインターネットで公開します」
清史郎の言葉に受付の警察官が動揺を浮かべる。
「インターネットは情報として証拠能力を持ちません。情報をどのように流されようと結果は変わりません」
上席らしい警官が窓口に現れて言う。
「そうでしょうか? ではスナッフビデオも画像加工された証拠能力の無いものとみられるはずです。それを根拠に犯人を捜される事の正当性を伺いたい」
「捜査情報はこちらからは漏らせん。貴様どこから情報を得た?」
「矢沢組です」
清史郎の言葉に警官が気圧されたような表情を浮かべる。
「少々お待ち下さい」
矢沢組の名前を出した途端、警官の態度が変わり内線で電話をかける。
ややあって捜査一課の風間真一が姿を現す。
髪をオールバックにした固太りの男で二人の警官を従えている。
「どうぞこちらへ」
睨みつけるようにしながら顎をしゃくる。
清史郎は二人を連れて警察署の廊下を歩く。
盗聴器は���にしていないが、仕掛けてある盗聴器は作動している。
三人は風間に続いて取調室に入った。
「ワレ、矢沢組の名前だしてどういうつもりじゃゴルァ!」
風間がスチールのデスクに拳を叩きつけて声を上げる。
「被害者の一人は組員でしょう?」
「ア、 コラ、適当抜かすと任意同行でしょっ引くぞ」
風間が息がかかる程の距離に顔を近づけてくる。
「一つ忠告する。矢沢組の組員が被害者になっている事件で、適当な真似をすれば報復を受ける事になる。立件した後に模倣犯が出て矢沢組の組員に死者が出た時どう落とし前をつけるつもりなのか伺いたい」
清史郎の言葉に風間の顔色がどす黒いものとなる。
「随分上から目線じゃのぉ、警察ナメとんのかドルァ!」
「目線の問題ではなく、事実を申し上げたまでです。今後同様の事件が起きた時、矢沢組に対してどう釈明するつもりですか?」
清史郎の淡々とした口調に風間が奥歯をぎりりと鳴らす。
「なんぞ証拠があるんかい。出せるもんなら出してみぃや!」
清史郎は健の肩を叩く。
健が落ち着かない様子でDVDディスクを取り出す。
DVDを手にした風間が顎をしゃくると警官がノートPCを抱えて慌てて戻ってくる。
DVDの映像を見ていた風間の額に汗が滲む。
「映像情報から判断する限り、全九件は同一犯の可能性が濃厚です。外国人が報復したというシナリオは使えません」
清史郎の言葉に風間が鼻白む。
「だからなんじゃ、映像が証拠になるとでも思うとるんか」
「そっくりそのままお返しします。映像証拠で外国人を摘発するんですか?」
清史郎の言葉に風間がスチールデスクを殴りつける。
「ド畜生の三流探偵が!」
「矢沢組の体面、もう少し慎重に捜査された方がよろしいかと」
清史郎の言葉に風間が舌打ちする。
「去ねや! 顔も見たくないわ!」
言うだけ言って室内から風間が出ていく。
これで風間はプレス発表を控えるだろう。
警察が体勢を立て直す前に真犯人を捕らえて起訴するのだ。
〈4〉
「もーやだ。警察行きたくねー」
警察署を出た健ががっくりと肩を落として言う。
「任意同行って、何の容疑だっつーの」
加奈が肩を怒らせる。
「これから何度でも相手をする事になるんだ。慣れておけ」
清史郎の言葉に二人がため息と共に首を縦に振る。
「で、これからどーすんだ? 警察のプレス発表遅らせただけだぜ」
「矢沢組だ。これからようやく捜査ができるんだ」
清史郎が言うと健がさも嫌そうな表情を浮かべる。
「警察の次はヤクザなんてどんな厄日だよ」
「そういう職業なんだよ」
清史郎は改造したフォルクスワーゲンビートルに乗り込む。
健が後部座席に、横に加奈が乗る。
清史郎はエンジンをかけながら矢沢組の短縮ダイヤルを押す。
『はい、矢沢組です』
「三浦探偵事務所の三浦清史郎と申します。若頭の緒方さんに取り次いで頂けますか?」
『少々お待ち下さい』
清史郎が車を走らせていると、ややあってよく通る低い声が響いた。
『緒方です。三浦探偵事務所様がどういったご用件ですか?』
「昨日未明に玄関で殺されていた畑中氏の事件を調査しております。是非一度現場を見せて頂きたく思いご連絡させて頂きました」
清史郎が言うと一瞬間を開けて。
『その事件については警察は既に解決したと言っています』
「それを覆す証拠が出たのです。警察はこのまま冤罪を推し進めるでしょうが、それが矢沢組にとって有益だとはとても思えません」
『覆す情報?』
「全九件の画像を確認した結果、犯行は同一犯によるものである可能性が濃厚になりました。畑中氏が殺されたのは外国人による報復という事は文脈から読み取れません」
『そういう事であれば……』
「これからお伺いさせて頂いて構いませんか?」
『現場は若い衆に命じて掃除してしまいましたが……』
「可能な限り可能なものを収集させていただきたいと思います」
『分かりました。調査の邪魔にならないよう手筈を整えます』
言った緒方が電話を切る。
「何かヤクザのが警察よか紳士的じゃね?」
後ろで聞いていた健が言う。
「実るほどに頭を垂れる何とやらでな、力を持ってるヤツの方が謙虚なんだよ。まぁ、怒らせれば話は別だがな」
清史郎が言う脇で加奈が頷く。
「私たちは貧乏でも謙虚じゃない?」
「お前たちは充分人間ができてるよ」
清史郎は苦笑して言う。
今回の事件はまだ何の手がかりも無いに等しいが、この二人が居れば難解な事件も解決できる筈だった。
「ご苦労様です。緒方です」
鋭角的な顔立ちの、ビジネスマンといった風体の細身の男と清史郎は握手を交わす。
「三浦探偵事務所の三浦清史郎です」
清史郎が言うと緒方は軽く息を吐いた。
「堅苦しい話は無しで行きましょう。同一犯の証拠というのは?」
清史郎は健の肩を叩く。
健がラップトップを叩いて画像を表示させる。
「犯行現場、殺害方法、殺害に用いたネズミが一致するんです」
清史郎はかいつまんで言う。
「なるほど、確かに。しかし、彼らが同胞を殺したという見方もできるのでは?」
「そうなると犯人がどのようにターゲットを絞っているのかが不明になります。畑中さんは明らかに日本人ですから」
清史郎の言葉に緒方が顎を摘まむ。
「畑中は外国人労働者を買うブローカーをしていました。シノギとしては小さなものです。外国人労働者から恨みを買う事は充分に想像できます」
「確かにその通りです。だとするなら同胞を殺した事は……」
「理屈に合わない。確かに。ではこの事件は外部何者かによる意図的なものであると?」
「意図は分かりませんがね。玄関の監視カメラの映像を見せて頂いて構いませんか?」
清史郎が言うと緒方以外の組員が身体を固くする。
「ご自由にご覧下さい」
清史郎は緒方についてモニタールームに向かう。
矢沢組の周囲と内部を写したカメラ映像が二十四枚並んでいる。
清史郎は潜入した事があったが、これだけの監視カメラを潜り抜けるのは至難の業だった。
「犯行の映像が映っているのは玄関のカメラだけでした」
緒方が言うと組員が畑中が捨てられていく一瞬を映し出した。
「残念ながら映像は捨てる前と後しかありません」
「タイムラプスビデオでは仕方がありません。ですがここに見逃せない点があります」
「ここに?」
「まず、タイムラプスビデオの六秒の間に瀕死の畑中さんを捨てなければならなかった。これは玄関のビデオのタイムラグを知らないと不可能です」
「内部犯という訳か?」
緒方の口調が苦いものとなる。
「更に六秒という事を考えると、一度車を停めてから降ろす時間的余裕は無かったはずです。だとすれば荷台に最低二人は乗っていないと実行は困難。即ち運転手と助手席に人間を合わせ最低四名は犯行に必要だったという事です。従って単独犯という事はあり得ません」
清史郎が言うと健と加奈も驚いたような表情を浮かべる。
「タイムラプスビデオに映っているという事は時速二十キロ以下に減速していたことは間違いないでしょう。大人二人で荷台から放り投げたと考えるのが現実的です」
「つまりはこの映像を入手できる者で、なおかつ四人以上のグループという訳だな?」
険しい顔で緒方が言う。
「そういう事になります」
清史郎は二十四枚のディスプレイを眺める。
普通の人間は他人の家の防犯カメラの映像など入手できない。
しかし、警備関連の企業に勤めていたり、矢沢組を出入りする人間の数を考えると途端に関連する人間の数は多くなる。
「組員では無いと信じたい。あのような拷問を無差別に行う組織だと思われれば商売が成り立たなくなる」
緒方が眉間に皺を寄せる。口調こそ穏やかだが、犯人が目の前にいれば問答無用で殺すかも知れない。
「畑中さんの当日の動向は分かりませんか?」
「畑中はフューチャー人材ネットという会社の社員をしていました。会社の方に記録が残っているはずです」
「その会社は……」
清史郎が訊こうとすると緒方が口元に薄い笑みを浮かべた。
「現代の奴隷商人ですよ」
本当に恐ろしいのは風間のようにがなり立てるのではない、こういった事を涼しい顔で言える人間なのだ。
〈5〉
「ヤクザって結構マトモっぽくね? もっと警察みたいに怒鳴られるのかと思ったぜ」
フューチャー人材ネットに向かう途中、キーボードを叩きながら健が言う。
「私は何か怖かったな。人があんな惨い殺され方をしてるのに」
加奈が恐ろしいものでも見たかのような口調で言う。
「ヤクザはナメない方がいい。殺す時は問答無用だし、殺されても死体なんぞ出てこないからな」
「マジっすか?」
健が声を上げる。
「お前、工事現場で働いてたのに何も聞いてないのか?」
「現場とヤクザっすか? 仕事を回してもらうとかあるみたいっすけど」
「コンクリートミキサーに死体を放り込んでみろ、DNAも出てこないぞ。大型の開発やビルなんかじゃ何人砂粒になってるか分からない」
清史郎が言うと加奈が首を竦める。
「怖っ!」
健が声を上げる。現場勤めが長かったから光景が想像できたのだろう。
「で、これから行くフューチャー人材ネットってのはどんな会社なんだ?」
「黒い人材派遣会社っすね。有給が使えないとか、病欠したくても電話がつながらないとか」
検索していた健が言う。
「良かったぁ~。私登録しようとしてたんだ」
「やめとけやめとけ。解雇通告無しに解雇して保証金も払わない会社だ」
加奈に答えて健が言う。
「まぁ、ヤクザが経営している人材派遣会社だからな」
清史郎は苦笑する。元から人材派遣などという業態は真っ当ではない。
労働量が同じでも正社員のように保障がある訳ではなく、退職金も出ないのだ。
気概があるなら独立した方がまだまともな人生を歩めるだろう。
「世の中にまともな部分がどれだけあるかって考えちゃう」
「考えるだけ無駄だって。この会社が不法滞在の外国人のブローカーの表の顔なんだろ」
健が���奈に答える。
「腐る大捜査線かぁ~」
加奈の言葉に清史郎は小さく噴き出す。
昔似たような名前の刑事ドラマがあったからだ。
近くのコインパーキングにビートルを停め、フューチャー人材ネットの入った雑居ビルに足を踏み入れる。
フューチャー人材ネットは広さは三浦探偵事務所とさほど変わらないものの、水色の絨毯が敷いてあり、パーテーションで区切られた現代的な雰囲気の事務所だった。
「三浦探偵事務所の三浦清史郎です」
清史郎が受付で言うと奥から同年代のハゲタカを思わせる痩せた男が出て来た。
「フューチャー人材ネット代表鴻上純也です」
名刺を交換し、パーテーションで区切られた面談室に案内される。
「緒方さんから話は聞いています。可能な限り協力しろと言われています」
清史郎は内心で頷く。緒方は既に手を回してくれているらしい。
「まず、畑中猛さんの一昨日の勤務状況を伺えますか?」
「九時五時ですね。実際には六時半まで残業、以降は一人で帰っています」
「寄り道、例えば行きつけのバーなどはありませんか?」
「最近の若い子はあまり飲まないようですね。オフの事は残念ながら分かりません」
「勤怠について最近異常はありませんでしたか?」
「ありません。何故いきなり死んだのか分かりません」
鴻上は本気で当惑しているようだ。
「念のため畑中さんの住所と電話番号を伺えますか?」
鴻上が持参していたラップトップを操作する。
「住所は新庄市高台十二―五メゾンハイツマンション五〇五。電話番号は070―××××―××××です」
「御社は海外の人の派遣も行っていたそうですが、トラブルはございませんでしたか?」
清史郎が言うと鴻上は意外にも同様した素振りも見せなかった。
「海外の人材とのトラブルは特にありませんでした。彼らは日本では地盤がありませんし、地元ではヤクザの力が強い。ご存知無いかも知れませんが世界最大のマフィアは日本の組なんですよ。経済力で言うと最大の組だけで日本の企業上位六位の八兆円の規模になります。弱小国家など相手になりません」
鴻上にとって組に所属する事は汚名では無いようだ。
「つまり逆らう事など思いもよらないと」
「そういう事になりますね。もっとも現地では現地人を使っていますが」
鴻上が言った所で四人に茶が運ばれてくる。
剣呑な話をしているはずだが、事務員に動じた風は無い。
「同業他社とのトラブルは考えられませんか?」
「日本のヤクザは互いに杯を交わして兄弟となっています。互いのビジネスに悪影響を及ぼす事は代紋に泥を塗る事になります。それは断じてありません」
最もありそうな可能性が早々に否定された。
もっとも、あったとしても表ざたにはできないという所もあるのだろう。
「単刀直入にお聞きしますが、殺された事に心当たりはありませんか?」
「ありません。あったとすれば、殺された外人が高跳びしたと考えて探し出そうとしていた事くらいです」
「では外国人労働者の死亡も知らなかったと」
「寮の連中も突然消えたと言っていたくらいです。とはいえ隠している可能性もありましたので地元とも連絡を取って探してはいました」
フューチャー人材ネットは消えた外国人労働者を捜索していた。
実際に捜索していたかどうかはミンなりニャンなりに訊けば分かるだろう。
「では捜索中に殺されたという可能性もある訳ですね?」
「何をしている最中だったかは分かりかねます」
鴻上が答える。これ以上質問しても有意義な答えは返ってこないだろう。
「外国人労働者の寮のある場所を伺えますか?」
「パレステラスガーデンの二階が寮になっています」
清史郎はパレステラスガーデンの住所を控えると健と加奈を連れてフューチャー人材ネットを後にした。
〈6〉
清史郎は家主に事情を言って鍵を開けてもらい、畑中のマンションを訪れていた。
ワンルームの壁の薄い建物で、床にはカップ麺とスナック菓子の袋が散乱している。
「健、あんたの部屋とどっちが汚い?」
「せめてどっちが綺麗って聞き方しろよ。俺の部屋の方がきれいだって!」
健が加奈に応じて言う。
「健、PCで分かる事を探ってくれ。加奈は俺と一緒に部屋の中を探ってくれ」
清史郎が言うと健が畑中のPCに取り付き、加奈が口元をハンカチで押さえながら部屋の奥へと入っていく。
健が持参したPCを畑中のPCに接続して操作し始める。
画面上でパスワードの黒い●が点滅している。
「健、何をしているんだ?」
「パスワードを割ってるんっす。文字の数字の組み合わせは天文学的な数になるから手作業なんてしてられねぇっつーか」
「〇〇三一五は?」
デスク回りを見て清史郎は言ってみる。
「あー! 何で分かったんっスか! ジョークすげぇ!」
「すごいも何もデスク周りの写真がかたっぱしから自撮りだろ? それだけ自分が好きならオレサイコーって入れてもおかしくないだろう」
「超馬鹿っぽい! でもパスワード解析する手間が省けたぜ」
健が猛然とキーボードを叩き始める。
加奈は部屋のクローゼットの前に屈みこんでいる。
「加奈、何かあったのか?」
「いや、意外に勉強家だったんだなぁ~って」
加奈が調べていたのは語学のテキストの山だった。
海外の人材を集めていたのだから英語は必須スキルだったのだろう。
「ヤクザでも仕事は一生懸命にやってたって事か」
一所懸命に悪事をするというのは依然知り合った殺し屋円山健司を思い出す。
「そっちは英語の参考書っすか?」
「ああ。そっちはどうだ?」
「英語のオンラインレッスンとゲームとエロサイトばっかりっすね」
畑中は英語だけは真面目にやっていたらしい。
清史郎は玄関に戻ってドアの周りを丹念に調べる。
ピッキングされた形跡は無く、靴の乱れも無い事から突然押し入られたという事でも無いらしい。
部屋から連れ去られたので無ければ、移動中に拉致されたという事だろうか。
――やはり顔見知りの犯行が濃厚か――
しかし、それならば緒方が何か知っていても良さそうなものだ。
――今は地道に情報を集めるだけだ――
外国人労働者の寮は一階に大日警備保障という警備会社の入ったマンションにあった。
立地から考えて大日警備保障も矢沢組系列だろう。
清史郎たちが訪ねるとミンが仕事から帰った所だった。
ワンルームの部屋に二つ二段ベッドが並べられ四人が生活しているようだ。
「ミウラさんこんにちは」
「ミンさんこんにちは」
清史郎が挨拶するとミンが同僚に向かって早口の外国語で説明する。
狭苦しい中に招き入れられ、ジャスミンティーを勧められる。
「これまで殺された人はみんなこの寮の人かい?」
清史郎は心苦しく思いながらも八人の映像を見せて訊ねる。
「ちがう人もいるよ。知らない人もいるよ」
残酷な映像に顔を顰めながらもミンが言う。
「同じ寮の人は?」
「リンとホワン」
ミンが二人を指さす。この寮の人間は合計三人殺されたという事だ。
この寮で働く人間にとっては気が気ではないだろう。
「殺された人たちに共通点は?」
映像を確認する限りある程度若いという以外は年齢も性別もバラバラだ。
「分からない」
残念そうにミンが言う。
言葉が足りないせいでこちらも質問する言葉が出てこない。
「ニャンさんの妹さんの家族か同僚の人は?」
「女の子の寮は別にあるよ。ニャンは警察に捕まったよ」
ミンの言葉に清史郎はため息をつく。
「女の子の寮は?」
「会社が違うから分からないよ。フウゾクの会社だよ」
連絡が充分につくという環境でも無いらしい。
「最近誰かに見られてると思ったり、尾けられてるって思った事は?」
「ツケラレテル?」
「尾行されてる……追われている……追跡されてる……」
「ごめんなさい。分からないよ」
ミンが頭を振って言う。
どうやらこれ以上聞き出せる内容は無いようだ。
「邪魔したね。取り合えず身の回りには充分に気をつけて」
言って清史郎は健と加奈を連れてパレステラスガーデンを後にした。
第二章 錯綜
〈1〉
十二月四日午前四時。
スマートフォンの着信音で清史郎は目を覚ました。
このような機械を発明した人間を呪いたくなりながら通話ボタンを押す。
「はい、三浦です」
『緒方だ』
切羽詰まった口調で電話をかけて来たのは矢沢組の緒方だ。
「こんな時間にどうしたんですか? 事件に進展でも?」
『鴻上が殺された。例のネズミ殺しだ』
突然の言葉に一気に目が覚める。昨日フューチャー人材ネットで会ったハゲタカのような男が一夜と経たずに殺されたのだ。
「警察には?」
『警察から連絡があった。新聞配達のバイトが死体を発見したらしい』
「場所は?」
『フューチャー人材ネットの入っているビルの真ん前だ』
死体を発見したバイトはさぞかしびっくりした事だろう。
「分かりました。現場に向かいます」
言って通話を切った清史郎は愛車のビートルに乗り込んだ。
フューチャー人材ネットのビルの前には二台のパトカーと救急車が停まっていた。
三人もの警官が動員されており、死体は既に救急車に搬入されている。
周囲は黄色いテープで保護され、警官たちは近づこうとする人々を制止している。
「掃除が終わるまでしばらくの間近づかないで下さいね~」
現場を見ようとした清史郎に警官が言う。
証拠品は無いのか、何か手がかりになるようなものは。
清史郎が身を乗り出すと赤黒い染みが見えた。
鴻上が放置されていた場所だろう。
フューチャー人材ネットの入っているビルの前には監視カメラは無く、今回の加害���は時間的余裕をもってビルの前に放置した事だろう。
証拠は幾らでもありそうなものだが、警察が浚った後ではロクな収穫は望めない。
「三浦さん、朝早くからすみません」
朝早くから一分の隙も無くスーツを着こなした緒方がやって来る。
「そういう商売なんでね」
「オイ、そこの警官。先生をお通し���ろ」
低い声で緒方が警官に向かって言う。
「……あの、どういったお話……」
「矢沢組の緒方だ。署長にでも確認を取れ」
言ってズカズカと現場に踏み入って行く。
「三浦さん、犯罪捜査じゃこちとら素人だ。どうすればいいですか?」
怒りを滲ませながら緒方が言う。
「被害者の身体はネズミに食い荒らされて指紋の類は無いでしょうし、犯人は手袋をしていた可能性が高いです」
清史郎は赤黒い染みに近づいていく。
「車から降ろされたならまずブレーキ痕。後、血液に付着した微細証拠品がカギになる場合があります」
「ポリ! 先生の言う通りにしやがれ」
緒方が言うと警官たちが右往左往する。
どうやら鑑識キットも準備もして来ていないらしい。
「仕方ない。私の方で調べます」
空が白々としてくる中、清史郎は道路に残された血液のサンプルを採取する。
更に周囲を歩き回り、ブレーキ痕を確認する。
「ブレーキ痕は一般的な軽自動車のものです。急停止し痕が残ったものと思われます」
「前はタイムラプスビデオを避ける為だったな」
「今回は人目を避ける為でしょう。これは仮説ですが、死体にはブルーシートか何かがかけてあったのではないでしょうか」
ビニールシートで巻いた死体を端を持って車から放り出したのだろう。
やり方は荒っぽいが、証拠は残りにくい。
「現場にDVDは残されていませんでしたか?」
清史郎が警官に尋ねると険悪な視線が返ってくる。
「DVDは無かったかと聞いているんだ」
緒方が言うと警官がDVDを差し出してくる。
差し出された所で再生できる機器も無い。
「指紋を採取してこれまで警察で採取されたものと照会して下さい」
「差し出がましい事を言いやがると……」
「言われた事をやりゃあそれでいいんだ」
緒方が言うと血を上らせかけた警官が大人しくなる。
「後は近くの防犯カメラに軽トラックが映っていないかどうかですね」
清史郎は言う。幸い三件隣にコンビニエンスストアがある。
トラックの影くらいは残っているかも知れない。
「緒方さん、私はこれで」
「朝早くから済まなかったな。明日は畑中の葬儀だ。何か分かるかも知れない」
緒方の言葉にうなずいて清史郎はコンビニエンスストアに足を向けた。
〈2〉
「新庄工科大学?」
モーニングコールでいつもより早く呼び出された健が清史郎の言葉に問い返す。
事務所の寒さは外気温と左程変わらず、早急なヒーターの購入の必要性が感じられる。
「それって鑑識的な事をするって事?」
加奈が朝七時にも関わらず張り切った口調で言う。
「ああ。血液とネズミの唾液くらいしか出ないだろうが、死体は少なくとも現場に一度は降ろされたはずだし、何かに包まれて遺棄現場まで運ばれたはずだ。つまり、殺害現場と包んだものの痕跡が残っている可能性があるんだ。血液には粘着力があるからね」
清史郎は採取した小さなビニールの密封パックを見せる。
「でも、現場に最初からあったゴミも付いてる訳よね?」
「それを大学の分析機器で分析してもらうんだ」
「ジョーク大学のセンセに顔がきくのか?」
驚いたように健が言う。
「付き合いがあるからね。じゃあ出発だ」
清史郎は二人を連れて市内の工科大学に向かう。
前もって連絡していたせいもあり、工科大学の環境科学科の柴田一太教授が生徒たちと共に準備を整えている。
「三浦さん久しぶりだね」
「柴田さんお久しぶりです」
柴田は中肉中背よりやや中年太りをした男だが、ふくふくとした顔立ちをしておりメタボリックにありがちな不健康な印象は受けない。
「血液に付着したサンプルを採取したいという事だね」
「ええ。現場でこそげ取ったので道路のカスも多いと思いますが」
「それは優先的に除外するよ。確か現場候補のサンプル映像があるとか」
柴田が興味深そうに言う。
「かなりグロテスクですが……」
清史郎は健に映像を表示させる。
柴田が口元を押さえながらも映像を食い入るように眺める。
「証拠らしい証拠は出ないかも知れませんよ?」
「と、言うと?」
「床がフローリングやリノリウムのような材質で、殺人の前後に清掃されている可能性が大きい。輸送中のビニールシートか何かに付着した物質なら検出可能だろうけど」
「おっさん、ここでは何を調べられるんだ?」
健が柴田に向かって言う。
「ガスクロマトグラフィーと液クロマトグラフィー、更に原子吸光器もある。分析化学に必要な機材は揃っているよ」
「具体的にはどういった物質が検出できるんですか?」
加奈が健が訊きたいであろうことを尋ねる。
「血液であればたんぱく質や鉄分や塩分が検出できるし、それを除外して町中を車で移動したなら排気ガスなんかを検出する事もできる。ビニールシートが新品なら保護用の粉末なりがあるだろうし、死体を縛ったなら何かの繊維が検出されるかも知れない」
「そんな細かいモンで何が分かるんだ」
健が不思議そうに言う。
「それを考えるのが探偵だ。じゃあここは柴田さんに任せて慶田盛にニャンさんの話を聞きに行こうか」
清史郎は一同を促してビートルへと戻った。
「奇妙な事になったね」
ニャンの弁護をする事になった筈の慶田盛が事務所の応接セットで言う。
「加害者が拘置所の中にいるのに十番目の被害者が出た」
清史郎は湯飲みを両手で包み込むようにして言う。
茶の淹れ方は加奈の方が上のようだ。
「警察側は不法滞在者の組織的犯罪として押してくるかも知れないね」
慶田盛が茶をすすりながら言う。
「不法滞在者は矢沢組の監視下にある。寮の下に警備会社が入っているくらいだ」
清史郎は昨日得た情報を慶田盛に告げる。
「警察にとっては犯人を逮捕する事が重要なんであって、逮捕する相手が誰かという事は自分たちに都合さえ良ければいいという事なんだ」
慶田盛の言葉を清史郎は反芻する。
「矢沢組の外国人ブローカーは社長まで殺された。外国人ビジネスから撤退するのであれば警察との間で手打ちができるか……」
「外国人ブローカーがいいとは言わないけど、それじゃ何の解決にもなっていないんじゃない?」
加奈が言う。確かにこれで十一番目の被害者が出てくるという事になれば外国人を一斉摘発しても元の木阿弥という事になる。
「つーかさ、気になってたんだけど、このエグいビデオって他人に見せるのが目的なんだろ? ンでこんな凝った殺し方してんだろ? だったら視聴者がいるんじゃねぇか?」
健が指摘する。確かに他人に見せるつもりが無いのであればこれほど凝った殺し方をする理由が見当たらない。
「スナッフビデオの愛好者は世界中にいるからな……」
慶田盛が腕組みをする。
「最初は八人連続でアジアの労働者だった。次はブローカーだ。外国人の労働者の失踪が珍しくない事なのだとしても、日本人でしかも会社の社長というのはな」
清史郎は考える。単にスナッフビデオを撮影するというだけなら、残酷な話だが外国人労働者だけで良かったはずだ。
ここに来てヤクザを殺し始めたというのは一体どういう風の吹き回しなのだろうか。
「一応、外国人保護のNPOに連絡はとってある。矢沢組との兼ね合いはあるけど、摘発という事になったら保護する段取りはできているよ」
先手を打ったらしい慶田盛が言う。
「矢沢組もこれ以上組員の死体が出ればなりふり構わないだろう。犯人だってその恐ろしさは分かっているはずだ」
「これってアレだな、ラットマンVSジョーカーって感じだな」
健が緊張感の無い事を言い出す。
「犯人の行動指針が全く読めない。これで事件は完全に終わりなのか、続きがあるのか、その行方も分からない」
ラットマンがこの先も犯罪を続けるなら、警察の一斉摘発も空振りに終わるだろう。
そうすれば警察の面目は丸つぶれだ。
――犯人の狙いはそれなのだろうか――
だとしても根拠が薄弱すぎる。
清史郎は健と加奈を引き連れてビートルに戻った。
〈3〉
「ジョーク、頼みがあんだけどさ」
ビートルの車内で健が頼みづらそうに言う。
「何だ? 言うだけならタダだぞ」
「途中のホームセンターで石油ファンヒーター買ってくれ。外と室内とどっちが寒いか分からねぇし、指がかじかんでキーボード叩けねぇんだよ」
清史郎はため息をつく。寒いのは仕方ないにしても、キーボードの叩けない健は文字通りただ飯食らいだ。
「しょうがないな。まぁ、長く使うものだしヒーターくらい買ってもバチは当たらないか」
「やりぃ!」
健が嬉しそうに声を上げる。
「その分仕事もたくさんこなさないとね」
加奈の声も弾んでいる。
「所で健、さっきの話だが、誰かに見せる為に撮影したなら、その誰かを探し出すような事はできないのか?」
「ムリっす。動画配信だとしても、会員制になってるだろうし、そんなサイト幾らでもあるだろうし」
確かに健の言う通りだろう。発信者と受信者のどちらも分からないのでは手の打ちようがない。
「気になるんだけどさ、あのビデオライト当たってたじゃん? あれって相当強いライトなんじゃない? 芸能事務所が使うようなさ」
加奈の言葉に清史郎は頷く。
確かに映像が鮮明過ぎた。普通のPCやスマートフォンのカメラで、普通の照明で撮影されたのであれば、あそこまで鮮明な映像にはならないはずだ。
「まさか……芸能事務所がそんな事をしてるとは思えないが」
「それは無いと思う。前に光源の話をしたと思うけど、芸能事務所やスタジオならレフ版とか使って光の当たり方を均一にするはず」
加奈がその可能性を既に考えていたのか意見を述べる。
「じゃあ、4KカメラをPCにつなげて強い光を当てて……って、投光器あんじゃん! 現場用の」
健が声を上げる。
「投光器ったって、ホームセンターで幾らでも買えるだろう?」
清史郎の言葉に健が肩を落とす。
ホームセンターで石油ファンヒーターを買い、ガソリンスタンドで灯油を買い込んで事務所に戻る。
前の石油ファンヒーターは五年頑張ってくれたがこれで引退だ。
「はあぁ~、生き返る。これぞ文明の機器」
健がファンヒーターの前で頬を緩ませる。
「あんたがそこにいたら室内に温風が回らないでしょ」
コーヒー����かしながら加奈が言う。
「少しくらいいいじゃねぇか。減るもんじゃなし」
「ったく、事件の事も考えてよ。ジョーカー、何か分かった事無いの?」
「ブレーキ痕があったくらいだよ。深夜とはいえ急いでたみたいだな」
「フューチャー人材ネットに的かけてるとか?」
健が席に戻りながら言う。
「それは昨日話したし、それなら外国人労働者を殺している理由が成り立たない」
加奈が冷静に言う。
「誰かがフューチャー人材ネットの不正を暴こうとしてる」
「その為に殺人をも厭わないというのは、正義を働こうとしている人間のする事じゃないだろうな」
清史郎は健の言葉をやんわりと否定する。
「何か良く分からない事件よね。殺人にはすごく凝ったり、痕跡にはすごく気を使ってるのに、殺す相手は行き当たりばったりみたいな」
加奈の指摘は的を得ているかも知れない。
被害者が外国人労働者だけで、これまで通り死体を残さないのであれば事件にすらなっていなかったはずだ。
それが日本人の被害者が出て、スナッフビデオまでが現場に残された。
しかも二人目の日本人はブローカーの社長で、裏のビジネスを知っていたとするならヤクザだという事も知っていたはずだ。
それならばその報復が半端なものではない事は簡単に想像がつくだろう。
「犯人の目的ってそもそも何なんだろな。スナッフビデオで儲けるっつっても、普通に売れるような代物じゃねぇんだろうし、性別だってバラバラだろ? エロビデオなら大体若い女の子じゃね?」
健が首を捻りながら言う。確かに言われてみればスナッフビデオとして売り出すとしても客層はネズミを使った殺人方法にしか興味が無い事になる。
それでは商売にならないだろう。
「大量のネズミを飼ってるんだ。コストや隠し場所も馬鹿にならないだろう」
清史郎は脳裏に新庄市の地図を描きながら言う。
機材も使っているのだし、どこかに手がかりがあるはずだ。
清史郎が考えあぐねていると電話の呼び鈴が鳴った。
「お電話ありがとうございます。三浦探偵事務所飯島でございます」
加奈が電話を取って言う。
「はい、三浦ですね。少々お待ち下さい」
加奈が受話器を置いて清史郎に顔を向ける。
「工科大学の柴田さん」
清史郎は受話器を取る。
「三浦です。何か分かりましたか?」
『参考になるかどうかわかりませんが、興味深い事が分かりましたよ』
「どんな些細な事でも結構です」
『トウモロコシ何かの穀物の微粉が検出されました』
「それはどういった意味になるのでしょうか?」
『あくまで仮説ですが、犯人はネズミを飼育するのに犬の餌を使っているんじゃないですか? 他にもそれを示唆するような牛骨粉も検出されています』
現場に関する証拠は見つからなかった。
――しかし……犬の餌か……――
これまたホームセンターで簡単に手に入る代物だ。
「ありがとうございます。また何か分かりましたら教えてください」
清史郎は通話を切る。
「ジョーカー、何だって?」
「犬の餌が検出されたんだそうだ。犯人は普段はネズミに犬の餌を与えてたんだろうな」
「餌ならホームセンターで買えんじゃね?」
「ちょっと待って、ケージはどう? あれだけたくさんのネズミを飼っておけるケージは相当大きいか幾つかに分けられているんじゃない?」
加奈が言う。確かに狭いケージに肉の味に慣れたネズミを押し込んだら共食いをする事だろう。
「あ! 昔町の外れの方にデカいペットショップが無かったか? もう潰れちまってるけど」
「行こう」
健の言葉に清史郎はビートルの鍵を手にする。
ようやく手がかりらしい手がかりが見えて来たようだ。
郊外型の大型ペットショップは廃棄されたままの姿で佇んでいた。
正面のガラスが近隣の悪ガキの悪戯で割れており侵入が困難という事は無い。
スナック菓子の袋やペットボトルが散乱しているが、どれも古く最近のものでは無いようだ。
ここでかつて何が行われていたかは考えるまでも無いだろう。
「汚ぇトコだな。ま、誰も掃除なんかしやしねぇんだろうけどさ」
健がぼやきながら先に進んでいく。
清史郎はポケットから取り出したマグライトで床を照らす。
床にはホコリが溜まっているが、何者かが侵入したような形跡がある。
――当たりを引いたか――
「見てジョーカー、バックヤードにだけ新しい鍵がついてる」
清史郎は加奈の言葉を受けてバックヤードの観音開きのドアにライトを向ける。
取っ手に鎖が巻き付けてあり南京錠でロックされている。
「それじゃあお宝を拝見するとするか」
清史郎にとって南京錠などは鍵とも言えないものだ。
ピッキングツールで難なく開いたドアを開けて中へと足を踏み入れる。
瞬間、小便を腐らせて煮詰めたような強烈な臭いが鼻を突く。
「うげっ! 何だ? この臭い」
健が顔を背ける。
「嫌な予感しかしないんだけど」
口を押えた加奈が言う。
清史郎は袖で鼻と口を押えながらマグライトでバックヤードを照らす。
が、そこにはがらんとした空間が広がっているだけだった。
……床の汚泥のような物体以外は。
「何も無ぇ……てか、これ……」
「ネズミの糞だろうな。飼い主は閉じ込めておくのに耐えかねたんだろう」
バックヤードでケージを積んでネズミを飼っていたのだろうが、飼い主の方が臭いに耐えかねる状況になったのだろう。
「この臭いじゃ毎回運ぶ気にもならない……ジョーカー、床に引きずったような痕がある」
加奈の言葉にマグライトを下に向ける。
確かに汚泥が削られたようになり、ケージを引きずり出したような痕がある。
犯人はネズミのケージをここからもっと風通しのいい所に移動させたのだろう。
「何だよ。また振り出しに戻るのかよ」
「いや、これで犯人がネズミを飼育していた事は判明した」
清史郎は健に向かって言う。
「犯人はどこに消えたのかしら? たくさんのネズミを飼っておける場所って……」
「郊外に出れば廃屋なんて幾らでもあるし、廃棄された養豚場や養鶏場もあるだろう」
清史郎は郊外の様子を想像しながら言う。
新庄市の北部の山林地帯にはかつては多くの畜産業者が存在していた。
その残骸の多くはハイウェイを通る時に見る事ができる。
「一軒一軒回るのか? このクソ寒いのに?」
「寒いのはともかく、当てもなく山を探し回っても拉致が明かないんじゃない?」
「警察なら人海戦術でやるんだろうな……」
清史郎はひとまずペットショップの外に出る。
寒空だが悪臭の中に比べると北風の方がマシに思える。
「ジョーク、何か案は無ぇのかよ」
「あんたこそ空撮とか何かできないの?」
「googleearthだってそこまで精密には見れねぇよ」
健の言葉を清史郎は反芻する。
犯人も忘れ去られたような施設まで把握はしていないだろう。
だとすればハイウェイから見えてなおかつ、一般道では入り込めない場所という事になる。
更に移動に軽トラックを使っている事から、車の乗り入れのできる場所という制限も付けられる。
「とりあえず、ハイウェイから入っていける横道を探した方がいいだろうな。もしこの犯人が利用している施設ならネズミの糞が乾燥していない事から、最近場所を移動したんだろう。だとすれば脇道を封鎖する私有地の看板みたいなものは新しいはずだ」
「なぁるほど、確かに。でも、誰かの家に出ちまったらどうなんだ?」
「聞き込みに来たって言えばいいじゃない」
健に答えて加奈が言う。
「じゃあドライブに行くとするか」
清史郎はビートルの後部座席に健を乗せると運転席に乗り込んだ。
〈4〉
「どーせ森林浴するなら秋とかのが良かったんじゃね?」
幾度目かの横道を試す中、健が愚痴をこぼす。
街乗りの車として作られているビートルは車高が低く、エンジンなどは新型に換装してあるが底がこすれ振動もひどい。
岩で車体の下を破壊されたら帰る事もままならない。
「森林浴ってどっちかって言うと夏じゃない?」
加奈が健に向かって言う。
「だって夏の山って蚊が出るじゃんよ」
「あんたって本当にアウトドアに向かないわよね」
「海には行きたいぜ。目の保養に」
健の言葉に加奈がため息をつく。
ハイウェイからの脇道は意外に多かったが、多くが途中から藪に包まれていた。
まともに通れた道もあるが、高齢者の農家が猫の額のような畑を耕しているだけだった。
「ジョーカー、私たちで人海戦術は無理があるんじゃない?」
加奈の言葉に清史郎は山道の中でブレーキを踏む。
ビートルの新型のエンジンの振動が静かに車体を震わせる。
「確かにそれはそうなんだが……」
「もう少し条件絞った方がいいんじゃねぇの?」
健の言葉に清史郎は考える。
私有地の新しい看板は想像以上に多かった。
恐らくは土地の相続が難しく売りに出されたものだろう。
農家もそれとほぼ同数存在している。
――だとすれば――
「健、不動産で売り出されている土地の情報と、農協に作物を収めている農家のデータを検索してくれ」
「不動産はネット見れば分かるけど、農協には何の仕掛けもしてないし侵入できないぜ?」
健が答える。健はITの天才のように見えるが、種と仕掛けが無いと普通のITボーイなのだ。
「近くの農協に仕掛けてくれればやるけど」
キーボードを叩きながら健が言う。
「いいわよ。こっちで直接電話で聞くから。新庄神谷の田舎なんてそんなに人が住んでないでしょ」
加奈がスマートフォンとシステム手帳を広げて言う。
「じゃあ、俺は一旦ビートルを戻してコーヒーでも買うか」
清史郎は近場のコンビニに向かって車を走らせた。
「で、不動産で売り出されている土地を除外して、農家も除外した結果がこれ」
コンビニの駐車場で健が地図を表示する。
地図が色分けされ、幾つかの空白地帯が出現している。
「土地って言っても宅地と農地と山林を省いて、酪農? 的な所は空白のままにしてる」
「昔酪農をしてた農家があったんだって。丁度この辺」
加奈が地図の一点を指さす。
二人はほぼ条件にそってターゲットを絞り込んでいたらしい。
「じゃあラットマンとご対面と行くか」
清史郎はビートルを発進させた。
黄色いプラスチックの鎖を外し、立ち入り禁止の看板を無視して山道にビートルを乗り入れる。
まだ新しい轍が山の中へと続いている。
「なんかそれっぽくね?」
「でもジョーカー、犯人がいて、���器とか持ってたらどうするの」
「そういう時の為にくぎ抜きがあるんだよ」
「頼りねぇなぁ、モデルガンでも持って来れば良かったじゃねぇか」
「ああいうのを持ち歩いていると職質された時に面倒なんだよ」
清史郎がビートルを走らせていると、林が開けて納谷と牛舎が姿を現した。
エンジンを停めて外に出てみる。
納谷を後回しにして牛舎を見るが静まり返っている。
が……
「あったぜ! ジョーク、ネズミの糞だ!」
牛舎の床の部分に大量のネズミの糞が散らばっている。
「ジョーカー! こっちに犬の餌がたくさんあるよ」
納谷を覗いていた加奈が言う。
「よっしゃあ! ラットマンのアジトを突き止めたぜ!」
健がガッツポーズを取る。
「だが、ネズミがここにいないという事は、犯人は次のターゲットを既に拘束している可能性がある」
清史郎の言葉に健と加奈が目を見開く。
「おそらく窓の無い遮音性の高い部屋を幾つか確保しているんだろう。一日二日ならネズミに餌をやらなくても死にはしないだろうしな」
清史郎はスマートフォンを取り出して緒方をコールする。
『緒方だ。捜査に進展はあったか?』
「犯人がネズミを飼っていた場所を確認した。が、今は運び出されている。恐らく次のターゲットを拘束したか、そうでなくても狙いを定めたんだろう」
『仕事が早くて助かる。こっちは組員の点呼を行う』
「外国人労働者の方は?」
『フューチャー人材ネットの社長と社員が死んだんだ。手を回せる状況ではない』
組関係者が立て続けに死んでいるというだけで緒方は手一杯だろう。
「とりあえず地図は送る。犯人が来たら捕らえられるようにしておいてくれ」
『捕らえるだけで済めばいいがな』
緒方が通話を一方的に切る。
清史郎は現場の写真と地図をメールに添付して送る。
「ヤクザが味方ってのは心強えな」
「裏を返したら失敗したらタダじゃ済まないって事でしょ」
「とりあえず事務所に戻ろうか」
清史郎はビートルに足を向けた。どの道ここに留まっていても何かができる訳ではないのだ。
〈5〉
「NPO法人ジャーニーオブアースの高田美恵と言います」
四十代のキャリアウーマン風のスーツ姿の女性を前に、緒方は戸惑いを感じていた。
ラットマンの事件がようやく片付きそうだと言うのに、どんなトラブルが舞い込んだのだろうか。
「慶田盛弁護士からこちらで違法に働かされている外国の方がいらっしゃるとか」
「ウチはただのケツモチでビジネスは企業がやっています。我々が直接関与している訳ではありません」
「それならばどうして外国の労働者に続いてそちらの企業舎弟の方々が殺されたのですか? 無縁という事は無いはずです」
頑として引き下がらない様子で高田が言う。
「だとして一体どうなさりたいのですか?」
緒方は尋ねる。NPOなどという胡散臭いものがヤクザに一体何の用があると言うのか。
「我々は国内の外国人の人権を保護しております。滞在に違法性がある場合、また、行政が適切な援助を行っていない場合、司法的手続きによって人権と合法的滞在を要求します」
面倒くさい相手だと緒方はため息を押し殺す。
外国人ビジネスはそこそこの収益率がある事と、麻薬の生産地である現地との繋がりもある事から簡単に手を引く事はできない。
――フューチャー人材ネットを切るか――
フューチャー人材ネットで管理している外国人はせいぜい二百人といった所だ。
だが、二百人も司法で戦うという事になればNPOも音を上げるだろう。
「いいでしょう。我々の知る限り、外国人労働者のデータをお渡ししましょう」
言って緒方は若い衆にフューチャー人材ネットの裏帳簿を持ってくるように命じる。
――矢沢組はここの所踏んだり蹴ったりだな――
「ニャンさんとの面会も上手く行ってね。不法滞在の外国人の滞在許可を正式に取得する為にNPO法人に依頼したよ」
事務所に戻ると早々に慶田盛がやって来た。
「不法滞在者の弁護なんてできるものなのか?」
慶田盛に椅子を勧めながら清史郎は訊ねる。
「そこが法の難しい所だ。パスポートはあるがビザは無い。本来強制送還という所だが、強制的に働かされており、今後も働かされる予定が存在し、生活の基盤も日本に存在している。と、なれば彼らの人権を守る為に裁判をすることはやぶさかじゃない」
慶田盛が加奈の淹れたコーヒーに口をつける。
「今後も、と、言うが、フューチャー人材ネットは社員に続いて社長が殺されて運営が危うくなっている。緒方は会社を捨てるかも知れないぞ?」
「日本で働いていたなら、本来労基法が適用される。それが無視された状態で働かされていたなら、当然順守が求められる。フューチャー人材ネットが倒産したとしても、就労実態があったとして国は失業保険を支払わなければならないし、フューチャー人材ネットも相応の保証金を支払わなければならないだろう」
そもそも、と、慶田盛は続ける。
「日本国憲法の基本的人権という考え方は国籍を問うていないんだよ。帝国憲法は臣民の、と、書いてあるから明らかに天皇の主権統治下にある、と、読めるけど現在の日本国憲法はそうじゃない。一九七九年、最高裁のマクリーン判決でも憲法第三章の基本的人権の保障は在留する外国人に等しく及ぶべしと言っている。判例が前例として存在するんだ」
慶田盛が全員に聞かせるようにして言う。
確かにその通りなら不法滞在などという言葉そのものが違憲という事になるだろう。
「これは一九四八年の国連の世界人権宣言でも批准されている事で……」
「言いたい事は大体分かった。要するに人類皆兄弟という事だろう」
「まぁ、それが理想ではあるんだけどね。最近は何かと閉鎖的になって来ている気がしてね」
やれやれと慶田盛が肩を竦める。
「とにかく、外国人の保護はNPOに依頼したから何とかなるだろうし、法廷闘争という事になれば僕の出番だし何とかなるよ」
言ってコーヒーを飲み干した慶田盛が席を立つ。
「ニャンさんの容疑が晴れそうだと思ったらまた地裁だよ。じゃあな」
慶田盛が嵐のように事務所を去っていく。
「慶田盛のオッサンって法律の鬼みてぇだな」
「だから法の番人なんだろ」
健に答えて清史郎は言う。
「不法滞在の人たちの弁護なんかしてお金になるのかな……」
「なるようなら俺たちだってもっといい暮らしをしてるだろうさ」
加奈の言葉に清史郎は苦笑で答える。
慶田盛弁護士事務所と三浦探偵事務所は利益度外視が持ち味なのだ。
『組員は厳戒態勢だ。ラットマンのアジトも確保した』
スマートフォン越しに緒方が言う。
『に、しても会社一つ取られるとは思ってもみなかった』
緒方の言葉は苦い。どうやらフューチャー人材ネットの外国人労働者は慶田盛が解放する形になったのだろう。
「太っ腹だと思われた方が近所受けはいいんじゃないのか」
清史郎が言うと苦笑が漏れる。
『震災の炊き出しの方が余程いい宣伝になる。まぁ、これでラットマンを仕留められれば意趣返しにもなるんだがな』
緒方が好戦的な口調で言う。不法滞在者でスキャンダルを抱え、組員を殺された事で怒りのベクトルがラットマンに向いているのだろう。
に、しても、と、清史郎は考える。
矢沢組が総力を挙げるという事は矢沢組の中にはラットマンはいないという事になるのでは無いだろうか。
だとすれば畑中の事件のタイムラプスビデオのトリックが仕掛けられない事になる。
矢沢組の外の人間で三浦探偵事務所以外にハッキングを仕掛けている所があるとは思えない。
「警察に突き出すつもりなら殺さないでくれよ」
清史郎が言うと小さな笑い声と共に通話が切れた。
第三章 ジョーカーVSラットマン
〈1〉
十二月五日。清史郎は目覚まし時計で六時半に起きると地元のニュースにTVのチャンネルを合わせ、玄関に新聞を取りに言った。
『……速報です。本日午前六時新庄市警組織対策本部長が惨殺体が発見されました。新庄市警は連続殺人事件との関係を捜査中としており、同一犯の場合フューチャー人材ネットを狙った二つの殺人に続く第三の殺人であるとして捜査本部を設置し……』
「何だとぉ!」
清史郎は思わず声を上げた。
ヤクザが厳戒態勢の中、ラットマンは市警の、それも最もヤクザと緊密な組織対策本部長を狙ったというのか。
ヤクザが警戒しているから警察を狙ったとでも言うのか。
――そんなバカな話がある訳が無い――
清史郎はワンルームの室内を動物園の熊のようにうろつき回る。
昨日ラットマンはネズミを運び出していた。
ラットマンは昨日の時点でターゲットを捕捉していたのだ。
と、言う事は最初から狙いは警察の組織対策本部長だったのだ。
――何故組対なんだ?――
ヤクザを庇っているように見えたからか。
だがこの殺人は外国人労働者による殺人という文脈から完全に外れている。
ラットマンの狙いは一体何だと言うのか。
清史郎は身支度を整えると事務所に向かう。
定時の九時を待たずに加奈と健が事務所に現れる。
「ジョーク、ラットマン何考えてんだよ?」
健が訳が分からないといった様子で言う。
「それが分かれば苦労しないし、この事件も起きていない」
「ヤクザの守りが固いからって言っても市警の組対本部長も相当よね」
加奈が言う。個人としては狙う事もできるだろうが大物と言えば大物だ。
「でもこれで外国人労働者の線は完全に消えた事になる」
清史郎は言う。外国人労働者が無差別に狙ったとして市警の組織対策本部長に当たる可能性は限りなく低いからだ。
「現場にはやっぱりお巡りがいっぱいいんのかな?」
「そりゃ、警察は警官が殺されたら本気になる組織だからな」
清史郎は健に答える。警察は民間人の被害者には冷淡な事が多いが、身内の警察官となると目を血走らせて犯人を追いかけるものなのだ。
「何か納得できない。今回の殺人も死体を見せつけた訳でしょ? ラットマンは外国人の時は見せつけるような事はしなかったけど、ヤクザから先はわざわざ死体を見せつけてるのよね? 何かメッセージがあるんじゃないのかな?」
「殺人ビデオを作ってたヤツがか?」
加奈の言葉に健が答える。
「それよりこれから市内は検問だらけの戒厳令みたいな事になる。ラットマンはアジトに戻るか高跳びしていないと逃げ場がなくなるだろうな」
清史郎は腕を組む。
「軽トラックにネズミ乗っけてれば簡単に見つかりそうなモンだけどな」
健が頬杖をついて言う。
「これが最後の犯行だとすればネズミを下水に逃がせばいいだけだ。ケージだって畳むなりプレスに紛れ込ませるなりすれば見つからないだろう」
「そっか……この殺人事件って、凶器は逃がせば消えるって事なんだよね」
「でもよ~、どういうミスリードなんだ? 全然繋がらねぇじゃんよ」
清史郎は冷えたコーヒーに口をつけて考える。
何かが引っかかる。単純だが、見落としてはならないもの。
矢沢組の玄関のタイムラプスビデオ、市警組対本部長。
――まさか――
「健、大日警備保障に警察OBがいるか分かるか?」
清史郎が言うと健が不思議そうな視線を向けてくる。
「大日警備保障は矢沢組のフロントだろう? で、警備会社とくれば警察OBの天下りだ。大日警備保障なら矢沢組のセキュリティも分かるだろうし、市警の組対本部長のスケジュールも手に入るかも知れないだろう? しかも大日警備保障はミンさんたちの寮を監視するみたいに事務所を構えていた。外国人労働者を監視するのが大日警備保障の役目だったとすればどうだ?」
清史郎が言うと健が猛烈な勢いでキーボードを叩き始める。
「大日警備保障の人が外国人のスナッフビデオで小遣いを稼いでいて、それがバレそうになったからフューチャー人材ネットの社員と社長を殺した、って言うのは分かるんだけど、その後どうして警察の幹部を狙ったのか分からない」
加奈が首を傾げて言う。
清史郎にはその言葉に答える術が無い。
まだパズルのピースは穴だらけのままなのだ。
「従業員の三分の一は警察OBだぜ。ほとんどシルバーだけどな」
健がPCのディスプレイに一覧を表示させる。
「ヤクザと警察のパラダイスね」
皮肉るような口調で加奈が言う。
「大日警備保障の昨日のシフトは分かるか? なるべく現役に近いヤツで非番のヤツは?」
「新田卓ってヤツかな……警察を暴力事件でクビになって採用されてる」
健が履歴を表示させる。
新田卓三十四才。空手三段柔道五段。元警備部巡査部長。デモの警戒で出動中市民に対する暴力で謹慎。謹慎中にNPOの代表を襲撃して重傷を負わせて依願退職となっている。
「空手三段柔道五段じゃあ私らじゃあ手も足も出ないんじゃない?」
加奈が忠告するようにして言う。
三人がかりでも新田を捕らえるなどという事はできないだろう。
しかも現状ではただ怪しいというだけなのだ。
「新田の住所は分かるか?」
「もちろん。でもどうすんだ?」
「スナッフビデオを動画配信で売ったならPCに痕跡があるはずだろう?」
清史郎が言うと健が珍しく考えるような表情を浮かべる。
「新田本人がやったなら別にいいんスけど、新田が完全に肉体派で家にPCも無かったらどうすんだ? それに最初複数犯って言ってたじゃねぇか」
健の指摘に清史郎は額に手を当てる。
その可能性を忘れていた。
「新田のメールを覗く事はできるか? 組織的犯行なら組織が割れるかも知れない」
「もしかしたら組織だから組対本部長を消したのかも」
加奈が言うと健がさも人使いが荒いといった様子でPCを叩き始める。
「だが、普通組対というのは暴力団対策部の事だぞ?」
「それくらい知ってるってば。でも、暴力団の中の暴力団って事もあるじゃん?」
「それなら一昨日の時点で刑事部の風間が何か知っていても良さそうなものだろう?」
「風間から組対に話が行ったって可能性は?」
「可能性はあるが、それならどうして風間を殺さなかったんだ? ラットマンを追う可能性があったのはあの時点では風間だったんだぞ?」
清史郎が言うと突然健が触っていたPCから『君が代』が流れ出した。
「何だ? どうした?」
清史郎が言うと健がPCの音声をミュートにした。
「新田は愛国防衛戦線って団体の構成員だったみたいだ。これサイトな」
画面上では日章旗がはためき、スナッフビデオへのリンクも張られている。
「こいつらが外国人を殺してたっての?」
加奈が声を上げる。
「でも、それがどうしてヤクザを殺す事になった?」
清史郎は画面をのぞき込む。
『日本を愛し、日本を守る。汚らわしいドブネズミ、土人どもを取り除き、美しい日本を取り戻す。子供たちに残そう愛すべき祖国』
清々しい程のヘイトだがそれがこの団体のスローガンであるらしい。
「これを素直に読むと、外国人を呼んでくるヤクザもターゲットになるって事じゃない?」
加奈の言葉に清史郎は虚を突かれる。
そこまで短絡的だったとするなら、フューチャー人材ネットを襲った惨劇には納得が行く。
しかし、警察の組織対策本部長を殺した事には依然として結びつかない。
「健、この組織の構成員何かは分からないのか?」
「これ、ロシアのサーバーに作られてんだ。結構腕のあるヤツが組んでるっぽいし、相手のIPアドレスを掴んだくらいで組織が割れるなんて事は無いと思うぜ?」
健の言葉に清史郎はスマートフォンを取り出して緒方をコールする。
『予想外の展開だな』
挨拶も無く緒方が応じる。
「一つ聞きたいんだが、愛国防衛戦線という組織に心当たりは?」
『右翼団体で最近はネットを中心に活動しているらしい。親は同じだが組が違うから詳細は分からん』
「お宅の大日警備保障の新田がメンバーだった。で、そのサイトでスナッフビデオが垂れ流しになっている」
『大日警備保障は確かに親は同じだが組が違う。だが、大日警備保障か……』
「心当たりがあるのか?」
『外国人に警備が必要だと言って頭超えてから割り込んできたのが大日だ。てっきり小遣い稼ぎをしに来ているものだとばかり思っていたが……』
緒方も知ってはいるものの詳細は分からないらしい。
『愛国防衛戦線は無動正義という男が代表を務めている……現在は新庄市に移り住んでいるらしい』
「その無動正義というのは何者なんだ?」
『ヤクザとしては三流だが、ネット右翼の最先鋒で荒しなんかで稼いでる男だ。与党を宣伝する書籍や中国や韓国を罵倒する書籍も発行している。最近は新しい道徳と歴史の教科書も作ってるそうだ』
緒方も何か調べているらしい様子で言う。
健が無動正義を検索してウェブサイトを表示する。
『愛国心』と大きく書かれた下に禿頭の男の写真が載っている。
よくよく見れば小さく愛国防衛戦線へのリンクも存在している。
「こっちでも確認した。一応文化人というカテゴリーには入れられているようだな」
与党側のご意見番といった形でTVやラジオにも出演しているようだ。
『矢沢組としては親に判断を仰ぐしかないな』
苦々しい口調で言って緒方が通話を切る。
「ジョーカーどうするの? 一応文化人らしいけど」
「やっている事は石器人並みだがな」
実行犯ではないにしろ、無動正義の指示で愛国防衛戦線と大日警備保障が動いた事は間違いないだろう。
「無動って野郎をふん捕まえて吐かせりゃいいんじゃねぇか?」
「大日警備保障を忘れないでくれよ。俺たちは探偵で警察じゃない。暴力じゃなくて知力で物事を解決するのが仕事なんだ」
「それには証拠を探さないとね」
加奈が応じて言う。
「見つけるべき証拠は殺害現場、軽トラック、ネズミが入っていたケージ、投光器、撮影用のカメラ。こんな所か」
「軽トラックなんて警備会社は幾らでも持ってんじゃねぇのか?」
健が言う。
「新田の事務所の軽トラックからルミノール反応が出ればビンゴだ」
「大日警備保障の事務所は市内だけで八か所だ。それにコーンを乗せて動いてるかも知れなねぇし……」
「殺害現場が一番動かぬ証拠なんじゃない?」
健に続いて加奈が言う。
「窓の無い部屋。地下室か、人の出入りの無い地下駐車場か……」
「それこそ検索できねぇよ」
キーボードに触れずに指だけ動かして健が言う。
「忘れてる。現場は水で流して掃除できないと血が残るって事」
加奈が言う。
確かに最初の頃の映像は床がフローリングのようだったが、途中からリノリウムのようになり、照明も明るくなっていた。
犯人グループは最初の頃の反省を踏まえ、条件のいい場所を探し当てたのだろう。
「ネズミをケージなりに戻す為にも密室が必要か……」
清史郎は頭を巡らせる。間口がかなり狭くないとネズミの大脱走が起きる事だろう。
そうすれば近所に知られる事になる。
そしてこれまでの被害者の住所から考えて市内にある事は間違いない。
「コンテナだ」
清史郎は言う。
「健、大日警備保障が警備している港のコンテナは分かるか?」
「なるほど、貨物のコンテナなら密室でライトを持ち込んだりすればそれらしくできるし、洗うのも簡単……」
加奈が言うと健がPCのキーボードを叩き始める。
「パシフィックアジアって貿易会社と契約してやがる」
健がgoogleearthで埠頭のコンテナを拡大する。
黄色の貨物コンテナが八基並んでおり、そのうち一つか幾つかが犯行に使われた可能性が高い。
「ジョーク、乗り込むのか?」
健の言葉に清史郎は考える。
鍵を開けて中を確認するにはピッキングをしなければならないが、昼間にそれをすることは困難であり、そもそも大日警備保障が警備をしているのだ。
新田に遭遇したら三人まとめてコンクリート詰めにされて、ドラム缶で海に沈められかねない。
やるなら夜だ。
現場を特定し、証拠を手に入れ、実行犯と無動正義を殺人容疑で起訴するのだ。
〈2〉
深夜零時。清史郎は久々にジョーカーの衣装に身を包んでいる。
「僕は殺しが仕事で警護は仕事ではありません」
ボートの上でスーツ姿の円山が両手に手袋をはめたまま言う。
「致命傷を負わせて欲しいんじゃない、殺されたら困る」
「あなたは殺し屋を何だと思ってるんですか」
清史郎は今回の作戦に当たって円山健司に警護を依頼していた。
緒方に兵隊を借りるという方法も無くは無かったが、矢沢組は格上であるとはいえ、愛国防衛戦線と同じ指揮系統に属しており、いざという時にどう動くか分からなかったからだ。
健司と一緒にボートを漕いで岸壁に近づく。
夜でも尚荷物の積み下ろしのある港は多くのライトで照らされている。
大日警備保障のハイゼットが横付けされた黄色いコンテナがゆっくりと拡大されて来る。
「警備員……新田が���やがんな。こっちには気づいてねぇみてぇだけど」
「消して来ましょうか? 友達価格で一人五万円で手を打ちますよ」
健に答えて円山が言う。
「もっと高額でいいから目を逸らせてくれないか?」
「中途半端が一番難しいんです」
言いながら円山がアタッシュケースから花粉防止用のマスクのようなものを取り出す。
「円山くん、それ、何なの?」
加奈が訊ねる。
「入手に苦労しましたがクロロホルムですよ。マスクに染み込ませてあります。これをかけてしまえば当分起きる事は無いでしょう。柔道家や空手家と戦って勝てるなんて思っていませんから」
円山なりに気を使ってくれているらしい。
ボートが岸壁に近づき、積まれたパレット越しに新田の頭が見える。
「それでは先に僕が行きます」
円山が岸壁に腕をかけて身軽にパレットの裏に回る。
ポケットから昔のカメラのフィルム程の大きさのものを少し離れた場所に放り投げる。
瞬間、カメラのフラッシュのような光が瞬いた。
新田が確認するかのように動き始める。
円山が足音を殺して警備員の背後に回り込んでクロロホルムのマスクをかける。
新田が身体を捩り、円山がコンクリートの床の上を転がる。
新田が警棒を抜くと円山の手に拳銃が出現する。
新田が一瞬動きを停めたかと思うと膝から崩れ落ちる。
倒れた新田を円山がパレットの裏まで引きずってくる。
「その銃本物なのか?」
健が健司に向かって訊ねる。
「まさか。クロロホルムが効くまでの時間稼ぎですよ。僕はもう少し周囲を探って来ます」
健司がコンテナの影から影に移動するようにして姿を消す。
これほどの人間に一度でも命を狙われていたのかと思うと恐ろしいものがある。
「ジョーカー行きましょ」
作業員の服装の加奈が先に上がり、清史郎もそれに続く。
健は清史郎と加奈の頭と肩と胸についたカメラの操作が仕事だ。
清史郎は大日警備保障のハイゼットにルミノール反応液を振りかける。
死体はブルーシートか何かに包まれていたのだろうが、靴跡がくっきりと浮かび上がる。
足の大きさは二十七センチはゆうにあるだろう。
実行犯に新田が加わっている事は確定的だ。
続いて近場のコンテナの鍵を開ける。
最も近いコンテナの中は空だった。ルミノール反応も見られない。
続いて隣のコンテナの鍵を開ける。
真っ暗な洞のような室内を照らすが血痕らしいものも機材を持ち込んだ形跡も無い。
パトカーのサイレンが聞こえてくる。
――警察が来たならジョーカーの出番も無しか――
清史郎はパレットの影に戻って加奈と合流する。
やって来たのは覆面パトカーで、コンテナの前まで来るとサイレンを止めた。
運転席から風間刑事が出てくる。
周囲の様子を覗いながら一つのコンテナに向かって歩いていく。
スーツ姿の手にはラバーの手袋がはめられている。
――おかしい――
警察が来たなら何故一台、それも覆面パトカーなのか。
他に警官も居なければ何故両手にラバーの手袋をしているのか。
一番妙なのは……
風間がポケットから取り出したキーでコンテナの鍵を開けようとする。
「ホワイトクリスマース!」
清史郎はモデルガンのグレネードを抜いて飛び出す。
鍵を手にしたままの風間が振り向く。
「チックタックチックタック宝箱の中身は何でしょう!」
「ジョーカー! この道化が!」
鍵を放って風間が銃を引き抜く。
刑事は事件性が無い限り銃の携帯は許されない筈だ。
しかも手に握られているのは警察の正式拳銃のS&Wではなくトカレフだ。
轟音が響いて清史郎の耳が一瞬聞こえなくなる。
耳のすぐ傍を弾丸が通過したらしい。
清史郎はグレネードを構える。
「ラップトップデスクトップトーテムポール!」
清史郎が引き金を引くと花火が打ち出される。
花火がコンテナに当たり色とりどりの光を放つ。
「見かけ倒しか! 愛国無罪! 死ぬがいい!」
風間がトカレフの引き金を引く。
清史郎は死ぬ思いでコンクリートの上を転がる。
トカレフの装弾数は八。
二発使ったから後六発残っているはずだ。
轟音が立て続けに二回響く。
「トカレフモロゾフカラシニコフ!」
清史郎は目くらましに花火を放つ。
深夜の埠頭に水平に放たれた花火の光と轟音が響く。
続けざまに轟音が三回。
強運なのかどうやらトカレフの餌食にはならずに済んでいるようだ。
「我らの大義、邪魔はさせん!」
轟音が響き、続いてカチリという金属音が響く。
風間はトカレフの弾丸を打ち尽くしたらしい。
「外国人の悲運も今日は我が身、ラットマン! 貴様の命運もここまでだ!」
清史郎が歩み寄ると風間がS&Wを抜く。
「尽忠報国の志、英霊たちが共にあるのだ!」
リボルバーが火を噴く。
清史郎は反則だと思いながら再びコンクリートの上を転がる。
警察官として発砲したなら、一発一発まで報告の義務があるはずだ。
――それすら無視すると言うのか――
もう避け切れないと思った清史郎の周囲で銃弾が爆ぜる。
銃を手にした風間の足が二日酔いのように揺らいでいる。
瞬間、清史郎の目がコンテナの上に立つ円山の姿を捉える。
円山が花火と銃撃の間にクロロホルムを振りかけていたのだ。
揮発性の高いクロロホルムを吸い込んだ風間は意識を失いつつある。
「何故組織対策本部長を殺した?」
清史郎は歩み寄りながら訊ねる。
銃を構えようとした風間の手から銃が落ちる。
「薄汚いドブネズミ……土人どもの一掃作戦を無視したからだ。そもそも、最初のチンピラの死で新庄市の土人どもは一掃されるはずだったのだ。それを弁護士やら探偵やらが邪魔をしたのだ。土人を引き入れた悪逆非道のブローカーを殺し、土人の組織がやったのだと上奏したのに組織対策は受け入れん。だから殺したのだ。だが組織対策本部長が殺されたとあれば、土人どもが結託して美しい日本を汚そうとしている事を疑う者もいるまい。これから美しい日本を取り戻す戦いが始まるのだ」
意識朦朧としているせいだろう、聞いてもいない事までペラペラと風間が喋る。
「それは無動正義の指示か?」
「無動閣下は総理を代弁し天皇陛下の目を覚まさせる為に戦いを始められたのだ! 私のような一兵卒は臣従するのが……務め……というもの……だ……」
清史郎の前で風間が崩れ落ちる。
清史郎は風間の放った鍵を拾ってコンテナの扉を開く。
無数の歯ぎしりをするネズミの鳴き声が響き、ネズミのケージ、TVスタジオのような照明装置、そして殺された被害者が吊るされていた現場が姿を現す。
清史郎は健に映像と音声を切るように合図する。
「私は愛国という言葉が嫌いだから郷土愛と言わせてもらうがな、郷土愛っていうのは自分の国を移り住んだ人が住んで良かったと思える国にする事だ。他人に冷たい人間は自分にも優しくできない。誰かを迫害する人間に国を愛する事はできないんだ。覚えておけ」
清史郎は倒れた風間に向かって言う。
「ジョーカー、今の一言バッチリもらったから」
加奈が楽しそうに言う。
「動画配信する時は削除しろ。俺はジョーカーなんだぞ」
『言って無かったっけ。これリアルタイムで動画配信してんだ。しかもようつべとヌコヌコで』
イヤホンから健の声が聞こえてくる。
清史郎は顔から火が噴き出るような気分になる。
「だったらショータイムだ! これが愛国防衛戦線と大日警備保障の悪の城だ!」
清史郎はコンテナの照明のスイッチを入れる。
暗かった殺戮の舞台がステージのように映し出される。
遠くからパトカーのサイレンが聞こえてくる。
今度こそ警察の大群が押し寄せてくるのかも知れない。
『ジョーク、動画停めたぜ』
健が言うと円山が音も無くコンテナの上から飛び降りてくる。
「それではお暇しましょうか? 警察は厄介ですし」
「違いない」
円山が素早くボートに飛び乗り、清史郎は加奈が乗ったのを確認して乗り込む。
健がエンジンをかけて波を切る。
入れ違いになるように港に赤いパトライトを点滅させたパトカーの群れがやって来る。
パトライトの明かりが港の明かりに溶ける頃、清史郎はようやく詰めていた息を吐いてジョーカーのマスクを脱いだ。
「みんなお疲れ様だな。これで事件は一件落着だ」
清史郎の言葉に三人の笑顔が答えた。
エピローグ
「……被告はビザを有しておらず、六十日を超えて無許可で労働していたのであり、これは入国管理法違反に相当します。従って強制送還が適当であると検察は判断します」
検察が法廷で声を張り上げる。
「被告は六十日を超えて就労できるとしたフューチャー人材ネットの詐欺によって滞在したのであり、そもそもが入管で適切な説明を受けておりません。入管では入国目的を確認しているはずであり、六十日を過ぎて当人に確認を行わなかった入管に不備があるのでは無いでしょうか? 加えて被告は一日十八時間を超える労働に従事させられており、これは国籍を問わずに労働基本法違反に当たります」
慶田盛が答弁する姿を清史郎は健と加奈に挟まれながら眺めている。
「異議あり! 被告の労働条件は入管法とは関係ありません」
検察が慶田盛の陳述を遮る。
「異議を却下します」
「そもそも日本国憲法三条十一項の基本的人権は日本国籍保有者のみに与えられたものではありません。一九七九年、最高裁のマクリーン判決の判例を資料として提出します」
「異議あり! 弁護人の資料は時世にそぐわぬ古いものであり判例として相応しくありません。二〇一八年十月二日改正出入国管理法案を資料として提出します」
「異議を認めます」
「出入国管理法は出入国に関する法律であり、被告は既に国内で就労済みであり法の適用外であります。また弁護人は改正出入国管理法に対し、一九七九判決に基づき違憲審査を請求します」
慶田盛の言葉に法廷が騒然となる。
「一時休廷します」
裁判官が言って慶田盛と検察を呼んで法廷を出ていく。
「慶田盛のオッサンって弁護士なんだな」
「昔から弁護士だよ」
健に答えて清史郎は言う。
「何かドラマ見てるみたい」
加奈が呟く。
「私たちが風間や無動やらの事件を暴けなかったら、不法滞在どころか殺人容疑だったんだ」
「そう考えると俺たちすごくね。もっと注目されても良さそうだけどな」
「現場押さえて風間とやりあったのはあくまでジョーカーなんだから」
「へいへい、元優等生は言う事が一々真面目ですね~」
「うっさい!」
清史郎が二人のやり取りを聞いていると裁判官と慶田盛、検察が戻って来た。
「本法廷は被告に情状酌量の余地があるとし、在留カード取得の意志の有無を確認し、在留の意志のある者には発行するものとする」
裁判官が重々しい口調で言ってハンマーを打つ。
「これって慶田盛のオッサンが勝ったって事か?」
「概ね勝利って所だろうな」
「ミンさんたち幸せになれるといいね」
加奈が嬉しそうに言う。
「どうだかな。国籍があってもヒーター一つでひいひい言わなきゃいけない国だからな」
清史郎が言うと健と加奈が笑い声を上げた。
「と、いう訳でウチに入国管理官やら何やらが来て大わらわだ。こっちはシノギを一つ潰されたのに割に合わない話だ」
緒方は『殺し屋』のカウンターに座って焼酎を飲んでいる。
「それでも組員を殺した相手には意趣返しができたんでしょう?」
言って殺し屋円山がグラスを磨く。
「動画配信でジョーカーに全部持っていかれたよ」
組員に呼ばれて途中から映像を見ていたのだが、ジョーカーの一人舞台と言っても良かっただろう。
内密に知っていれば大日警備保障と愛国防衛戦線を締め上げて金を巻き上げられたのだが、これでは踏んだり蹴ったりのままだ。
「その割には嫌そうな顔をしていないんですね」
円山がいつもの笑顔のまま言う。
「欲の皮の突っ張った野郎はまだ見逃せるが、能書き垂れて悪さする野郎には反吐が出るんだよ」
緒方が言うと円山の笑顔の質が変わったように見える。
「ええ。確かに。だから僕も殺し屋であって殺人鬼ではないんです」
円山の言葉に緒方は久しぶりに笑い声を立てた。
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