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感じて動く
心と身体の不調 暑い日が続いていますね お身体はいかがですか? 暑くて寝苦しいので、冷房に頼りきりになっているわたしであります。 体調や心の不調にもストレッチや軽い運動は負担を軽くしてくれるものです。 5分程度のストレッチで血流も良くなり、こわばりを和らげてくれます。 首や背中、大きな筋肉の太ももを少し伸ばしてあげると呼吸がしやすくなります。 夏に向け負けない心と身体を維持できますよう願っております。 午後も穏やかにお過ごし下さいませ。

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2025年2月3日 東京地裁でのHPVワクチン薬害裁判傍聴記録【前半】 世界で唯一、非科学的で激烈な反HPVワクチン報道を行ってきた日本のマスコミ。 彼らが決して詳細を報じない、HPVワクチン薬害訴訟。 今回は自分のこれまでの傍聴レポートの中でも最も長いのですが、最も読む価値があると思います。 一人でも多くの方に読んで頂きたいです。 特にマスコミ関係者の方々は、マスコミの権力を用いて医学的に誤った情報を流布した事の影響力を知って下さい。 また、鹿児島大学病院と信州大学病院の関係者にも読んで頂きたいです。 マスコミの方々が、あたかも正義の味方かのように祭り上げたHPVワクチン薬害弁護団ですが、その実態を記録しています。 自分にとっては5回目の傍聴。 4回目までの傍聴記録は、この裁判傍聴のツイートに引き続いて貼り付けておきます。 マスコミが大々的に取り上げた"HPVワクチン後遺症"は、法廷でも複数の医師から誤診の疑いやワクチン接種と無関係だと指摘されてきました。 ジャーナリストの鈴木エイト氏も、長年に渡ってこの問題を記録しています。 氏のこれまでの傍聴記録も参考にして下さい。 例によって法廷は録音録画が禁止されているので、自分のメモからの書き起こし。 なので、一字一句が正しい記載ではない点はご了承ください。 傍聴券の配布に並んだが、最終的に希望者全員が傍聴可能。 会場に入って納得したが大阪地裁や福岡地裁よりも会場のキャパシティあり、およそ100名を収容可能。 なお入場の際に、近くの傍聴者の一部の中年女性たちからは 「オーガニックな韓国料理レストランが近所に出来てね、やっぱオーガニックは安心...」 「こんな危険なワクチンを3回も接種させるなんて...」 との声。 今回の裁判は、以前にも証言台に立った角田郁生先生(近畿大学医学部微生物学講座教授)に対して、原告のHPVワクチン薬害弁護団が順番に尋問する形で進行。 個人的な感想ですが、原告弁護団の対応は終始に渡り角田先生に対して礼を失した態度で接しており、極めて不快でした。 ��談だが、奇しくも角田先生は、自分が先週傍聴した福岡地裁での証人である畑澤先生と同じ東北大学医学部卒。 以下、利便性の為に薬害弁護団を"原"、角田教授を"角"と表記する。 原(小柄な女性弁護士) 証人はHPVワクチン後遺症の診察はしていますか? 角 基礎研究者なのでしていません。 論文などで把握しています。 (会場の原告支援者から失笑) 原 証人は未知の疾患の診断基準を作成したことはありますか? 角 ありません。 原 原告側がその意見を裁判で用いている ・鹿児島大学の高嶋先生(鹿児島大学神経内科教授高嶋博) ・信州大学の池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・HPVワクチンの不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意) ・横田先生(もと小児科学会理事長横田俊平) ・高橋先生(静岡てんかん・神経医療センターてんかん科高橋幸利) が臨床経験が豊富であることはご存じですか? 角 豊富かは分かりませんが、会ったこともあるし、会っていない方もいる。 原 質問には、"はい"か"いいえ"かでお答えください。 グラクソスミスクライン(以下、GSK)弁護士 それはいくらなんでも、質問がおかしい。 原 HPVワクチン後遺症に関して、前述の4人の医師の診療経験を知っていますか? 角 知りません。 原 HPVワクチンの後遺症では、多様で重層的な症状が出現することはご存じですか? GSK弁護士 具体的にお願いします。 原 池田修一先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)の論文ではHPVワクチン後遺症の72例が取り上げられており、疲労・頭痛・自律神経症状・広範囲にわたる痛み・学習障害・神経障害などが、HPVワクチンで引き起こされたとあります。 HPVワクチン接種者では頻度が高いですか? 角 これだけでは分かりません。ただですね... 原 質問には、はい、いいえ、で答えてください。 裁判長 証人の回答を妨げないでください。 原 池田修一先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)の論文では、HPVワクチン接種により多様な症状が生じたと き・さ・い、されている。 そうですね? 角 記載はされているが、それは科学的な正しさを示さない。 その論文には対照群すらも存在しない。そしてですね、、、 裁判長 回答は、はい、いいえ、だけでよいです。 原 72名のHPVワクチン接種後の方には、症状の共通性がある。 よいですね? 角 分かりません。これだけでは。 原 次は高橋論文です(静岡てんかん・神経医療センターてんかん科高橋幸利) HPVワクチン接種後に32例が中枢神経症状をきたしています。 運動障害22例、知覚障害13例、脳神経障害16例、精神障害22例などです。 それらは複数の患者で共通して生じている そのように、高橋先生の論文には書いていますね? 角 そんな��とは書いていません。 そもそも論文として欠陥があります。 原 記載されているか、されていないか、そのことを確認しています。 記載されていますね? 角 記載されていません。 原 次の質問です。 高嶋先生(鹿児島大学神経内科教授高嶋博)の論文です。 HPVワクチン接種後の36例の神経症状です。 頭痛・疼痛が89%、運動障害が72%、自律神経症状が64%に生じている。 そう記載されていますね? 角 記載と言うか、その対照群がない。 原 西岡先生(西岡久寿樹・東京医科大学)・横田先生(もと小児科学会理事長横田俊平)らはHPVワクチン接種後にめまいなどの神経症状を生じた例を、日本では104例、デンマークでは84例あると発表しています。そのように記載されていますね? 角 対照群がない。そもそも比較対象が不適切。 そして2020年と2021年に、デンマークからはHPVワクチンによってそういった症状の有無に有意差がないという論文が、、、 原 聞かれたことにだけ答えてください。 GSK弁護団 いいかげんにしてください。 都合の悪いことになると、原告弁護士は証言を妨げています。 裁判長が仲裁に入る。 原 いいから質問に答えろ!と、別の原告弁護士(のちに登場する壮年男性)が大声で介入。 GSK弁護士 先ほどから原告側は、記載の有無ばかりを確認している。 それは法廷で必要な手続きではない。 証人は専門家として答弁している。 原(痩せぎすの壮年男性の弁護士、また再登場するので乞うご期待) 記載があるかどうか、それだけを答えろと言っている! 長々とした答弁は最終尋問でやるべきで、まずは地裁なら地裁でのやり方がある。 GSK弁護士 証人は質問にきちんと答えている。 原告側が、証人の回答の途中で話を遮るべきではない。 原 いや、答えていないでしょ。 GSK弁護士 証人が話しているのに、原告代理人がそれに被せて話し始めるのはおかしいでしょ。 ここで原告側と被告側の弁護士たちが言い争いを始め、怒号が飛び交って何を言っているかわからない状況。 これを法廷で、弁護士たちが繰り広げる姿は非常に滑稽(笑)。 しかし、これもまだ序章である、、、 裁判長 では、証人は可能な限り、はい、いいえ でお答えください。 それが難しそうならばGSK代理人が質問して、証人はそれに答えてください。 原告側は "記載されていますか?いませんか?" のような、法廷において無駄な質問は控えてください。 角 まだ質問にお答えしきれていないかと思いますが、、、 原 疲労・頭痛・めまいを訴えている方が、デンマークでも日本でも75%を超えていますね? 角 公表された表を見る限り、有意差のあるデータではありません。 ただ発熱・痛みにに関しては、接種群の方が有意に多いですね。 デンマークと日本のデータを比較しても、症状に一貫性はありません。 原 はい、いいえ、で答えてください。 もういいです(明らかに苛立っている)、次の質問です。 厚労省研究班の岡部(川崎市健康安全研究所所長岡部信彦)らの報告では、、、 GSK弁護士 これは証人が詳細を知らない可能性が高いので、どのような報告か説明を。 角 初めて見ました。 どのようなデータですか? 原 次の質問に移ります。(記入ミスではなく、原告弁護士はしばしば証人の質問を無視して次の質問へ) SLE、全身性エリ��マトーデスは症候群ですね? 角 はい。 原 SLEの代表的な症状は、皮膚症状・関節炎・腎障害ですね? 角 はい、それらは他にも関節リウマチなどでも見られます。 原 SLEは自己免疫疾患ですね? 角 はい。 原 自己免疫疾患では自己抗体が見られ、一つの症候群だけではなく、症状に共通性のある症候群が含まれる。 共通の自己抗体がなければ、必ずしも同一で一連の症候群とは診断されるのでしょうか?されないのでしょうか? 角 それぞれの診断基準を確認してください。 抗核抗体や抗DNA抗体なども参考になります。 原 そんな回答を要求するような質問はしていません。 角 私は教えてあげたにすぎません。 原 証人は以前に、HPVワクチン後遺症に関しては多様な病態を寄せ集めたに過ぎない、そう言いましたよね? 角 SLEをそのような疾患に含めるべきではない、そのようには言ったかと。 原 自己免疫性疾患では、共通する症状があるかないかを聞いています。 SLEの話はしていません。 角 いえ、あなたがSLEの話を始めたんですよ。 GSK弁護士 SLEの話は終わったんですか?終わっていないんですか? 原 次の質問です。 シェーグレン症候群では抗SSD抗体が20-30%に見られる。 そうですね? 角 そうです。 原 自己抗体が検出されなくとも、自己免疫疾患であると言えますね? 角 必ずしもそうではありません。 原 未知の自己免疫疾患で、抗体が未発見である疾患もあり得ますね? 角 あり得ます。 原 潰瘍性大腸炎は、近年になって自己抗体が発見された。 だから自己免疫疾患と判明した。 そうですね? 角 潰瘍性大腸炎は自己抗体が発見されたが、自己免疫疾患と判明したわけではありません。 GSK弁護士 私が聞いていても、原告代理人が法廷で何を確認したいのかが分かりません。 はっきりお願いします。 原 HANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)は自己免疫性疾患であり、自己抗体が発見されていないだけ、という事です。 次は松平論文です。(静岡てんかん・神経医療センター松平敬史) 12人のHANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)患者では、脳の糖代謝異常と炎症が生じている。 そう記載されていますね? 角 医学的に正しいかは何とも言えませんが、、、 原 分からないなら、答えて頂かなくても結構です。 角 いえ、相関係数などを考慮する必要があるのですが。 まぁ、いいです。 原 もう答えなくてもいいです。 次はPETによるHANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)の診断や、IAPP(免疫吸着療法)の有効性に関しては証人は"不明"と答えていましたね? 角 そうです。 原 では、複数の自己抗体が検出される自己免疫疾患もありますね? 角 はい。 原 以下の先生たちはそれぞれHANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)患者から、異なった自己抗体を検出している点には同意できますか? ・鹿児島大学の高嶋先生(鹿児島大学神経内科教授高嶋博) ・信州大学の池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意) ・高橋先生(静岡てんかん・神経医療センターてんかん科高橋幸利) 角 一人の患者から複数の自己抗体が検出されたわけではない。 従って、HANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)から複数の自己抗体が検出されるかと言えば、それに同意はできません。 原 自己免疫疾患では診断基準のすべてを満たさなければならない、そうですね? 角 違います。 原 高橋論文(静岡てんかん・神経医療センターてんかん科高橋幸利)では、HANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)患者群ではNMDA型グルタミンに関与する抗体が、健常者よりも多く検出されました。 そう記載されています。 それは認めますか? 角 高橋先生の生データを確認すると、NMDA抗体をELISAという手法で検出しています。 しかし、国際的にはELISAでの検出は認められておらず、高橋先生もその点には同意している。 そもそも適していない方法で検査を施行することの問題が、、、 原 そんなことは聞いていません。 質問に答えてください。 記録には、記載はありますか? GSK弁護人 原告代理人は、証人の証言をきちんと聞くべき。 原 いいから質問に答えるべきです。 証人は話が長すぎる。 裁判長 原告代理人は 記載がありますか? という無意味な質問はやめて下さい。 証人は、できるだけ簡潔な回答をお願いします。 原 じゃあもう結構です!(唐突に声を荒らげて) 次の質問です! HANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)患者らへ施行した検査が、保険収載されているかはご存じですか? 角 知りません。 原 HANS(HPVワクチン関連免疫異常症候群)という診断に合理性がないとお考えですか? 角 はい。合理性はありません。 原 免疫学の教科書によると、遺伝や感染や外傷やワクチンでも数年から数十年後に自己免疫疾患を発症する可能性がある、と記載されています。 HPVワクチンで自己免疫疾患を発症するのは、一般的な教科書の知見でも明らかではありませんか? 角 それは古い教科書の記載でしょうかね。 衛生仮説などに基づいているのかもしれません。 結核や寄生虫などによる、成人後のアレルギー性疾患などを念頭に置いているのかもしれません。他にも可能性として、、、 原 もう結構です! 次の質問は、、、 裁判長 原告側代理人は、一部の文書の切り取りではなく、その前後の文脈も説明するように気を付けてください。 原 いえ、証人は関係のない話ばかりをしています。 それが問題です。 GSK弁護人&裁判長 いや証人の発言は、さすがに質問に関係があるでしょう! 原 次の質問です。 GSK弁護士 次の質問に移る前に、、、 原告代理人は都合が悪くなると "次の質問です" と証言を打ち切るのはやめてください。 証人は正しく質問に答えています。 それを妨害しているのは原告代理人です。 原 いや、証人の回答は終わってるでしょ! 裁判長 証人は、回答が終わっているとお考えですか? 角 いえ。 回答としては、今までの医学的な知見からは、ワクチン接種と自己免疫性疾患との関連性はありません。 原 SLE 115例を解析した論文では、症状出現の3年前から自己抗体が出現していたと報告されています。どうお考えですか? 角 それもワクチンとは関係がない。 ここで分子相同性に関する質問があったが、後半へ持ち越し。 ここまでで、全体の半分未満です。 裁判は合計で3時間弱。 日本のマスコミが決して報じないHPVワクチン裁判の実態が、ある程度把握できたのではないかと思います。 後半はさらに見どころがあります。 ぜひ最後まで、お付き合いください。 1時間の休憩後に後半開始。 原 証人が証言すると論点が増える。 とにかく、はい、いいえ、で答えるべき。 それが無理なら端的に。 超過時間に関してはサッカーのロスタイムみたいなものであり、状況によってはノーカウントにしてほしい。 GSK弁護士 専門性が高い領域の裁判なので、はい、いいえ、での回答は困難。 むしろ原告側は都合が悪くなると話を遮る。 ロスタイム制なんてものは不要。 既に原告側の複数の代理人が、裁判の進行を妨げている。 裁判長 こちらの裁量で判断します。 証人が前提などを説明する必要がある場合、一言その旨は伝えてください。 原告側は質問の際に "記載されていますか?" "はい、いいえ、でお答えください" と答弁を行うのは、避けてください。 原(午前中の小柄な女性弁護士から、水口弁護士に交代) 池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)のマウス実験は、実際にはシオザワ先生が行ったことはご存じですか? 角 シオザワ先生ですか?さあ、、、 原 ウェッジという雑誌が関わった、村中璃子氏と池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)の裁判はご存じですか? 角 はい。 原 証人は、youtubeで池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)の研究を捏造と発言したり、村中氏をサポートする旨を述べていますか? 角 たぶん、、、 原 池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)には、研究結果の捏造はなかった。村中氏は名誉棄損を行った。 そうですね? 角 まあ、、 原 HPVワクチン・インフルエンザワクチン・B型肝炎ワクチンの成分をマウスの脳に振りかけて、緑色の変化があるかどうか。 緑色の変化があれば、異常があると判断して良いですか? 角 そうです。 原 証人は、池田先生(信州大学神経内科もと教授池田修一・不適切な研究発表で厚労省と信州大学から厳重注意)のこの報告に対して、信州大学が行った実験では再現性がなかったと述べましたか? 角 はい。 原 信州大学はその原因を、検体の保存が困難、実験でのプロトコルが煩雑、と判断しました。 それでよいですか? 角 よくありません。 検体の保存は簡単であり、プロトコルも単純。 信州大学の判断には同意できません。 原 自己抗体は血液脳関門(BBB)を通過しませんか? 角 しません。 原 一般論としては、通過するともいわれていますがどうですか? 角 しません。 原 自己免疫性の小脳性運動失調症の論文では ①タイトジャンクションの破綻 ②ケモカインや炎症性サイトカインの侵入 によって BBBは破綻することがあるとされています。 これは正しいですか? 角 はい。 原 ではワクチンでも生じるのでは? 角 ワクチンでは生じない。それが一般的な医学的判断。 原 BBBの機能低下は疼痛やサイトカインでも生じる。 つまり一般的にはワクチンでも生じるのでは? 角 一般的には生じない。 原 BBBの知見に関する論文では、インターロイキン6などのサイトカインでもBBBの変動が生じると記載がある。 記載はありますね? 角 記載はあるが、非常に特異な現象であり、一般的には生じない。 GSK弁護士 原告側代理人は、文献を提示する際には前後の文脈を含めて正確に提示してください。 また何度も指摘されているように "記載がありますか?" という質問は止めてください。 原 BBBに関するこの論文での知見を踏まえると、、、 GSK弁護士 この論文は知見としてそもそも確立していない。 それを一般論とするには異議があります。 原 HPVワクチン接種で、BBBが破綻して、様々な症状が生じる。 その可能性は否定はできませんよね? 角 これまでの論文やMRIなどの知見からは、その可能性はあり得ません。 原 もう一度質問します。 HPVワクチンが、医学的に中枢神経の機能を破綻させる可能性はありませんか? 角 ありえません。 世界中でHPVワクチンが多数接種されて... 原(原告弁護士が痩せぎすでメガネの壮年男性へ交代、個人的にはこの裁判で断トツで興味深い人物) ワクチンの学会誌で、HPVワクチンの毒性を訴えた論文が取り下げられたでしょうが! 角 そうです。それは取り下げられた論文ですね。 原 編集長の要請で、取り下げられたんだ! よく読んでください。 角 分かりました。読みます。 原 こちらで読みましょうか? 角 私は老眼ですが、文字は読めますので。 原 メガネを持ってきましょうか? 角 いえ、メガネはありますので。 このレターを読むと、、、 ワクチン誌の編集長には、製薬会社との癒着の可能性がある。 利益相反の為に、HPVワクチンの毒性を指摘する論文が取り下げられたのではないか、と書かれています。 バカげています���。 原 はぁ!?ちゃんと答えろ!!! GSK弁護士 いくらなんでもこの答弁はおかしい。 質問を明確にしてください。 裁判長 証人は、質問に答えているにすぎません。 証言を続けてください。 角 このレターは論文の不備を指摘された執筆者が、その学会誌の編集長を個人攻撃しているに過ぎない。 論文に不備があって論文撤回を指示されたら、それに従うのが普通。 このようなレターを作成するのは普通ではない。 原 だから!質問に答えろ! 裁判長 角田先生の証言は、妥当だと考えます。 角 サイエンティストとして、おかしいものにはおかしいと言ったまでです。 GSK弁護士 そもそも原告代理人は、何度も何度も証人の発言を遮っている。 法定での行動として、さすがにおかしい。 原 質問しているだけだ! 編集長のホランド博士は、製薬会社と利益相反があるんだ! 角 いや、そうではなくて、、、 GSK弁護士 原告代理人の質問への回答は 答えなし で、よろしいでしょうか? 原 よいです。 でも、百日咳毒素を使ったのが問題だから、この論文が取り下げられたのでしょうか? 角 それも問題の一つです。 原 百日咳毒素が、BBBへダメージを与えて、BBBを開かせると明示されていますね? 角 BBBが開かれた、開かれていない、それぞれを比較していますね。 原 ワクチン自体の使用量が多いのも問題と言いましたね。 角 言いました。 原 実験手順を確認すると、アルミニウム及びHPVワクチンのマウスへの投与量は、ヒトに換算すると特別に多いとは言えないのでは? 角 そうであれば、私の記憶違いかもしれません 原 では次にその取り下げられた論文を見ていきます。 ガーダシルやアジュバントの水酸化アルミニウムや百日咳毒素を比較した論文です。 図1を見てください。 結果に有意差がありますね。 角 図1だけでは判断しない。 図4まで見た上で論文全体を見る。 一貫性があるかを判断する。 原 しかし、図1のP値は0.05以下である。 角 図1から4まで見れば、その結果に一貫性はありません。 原 だから!図1は有意差があるでしょ! はい次の論文。 これも1回は査読を通っている。 しかし学会誌の編集長によって撤回。 この論文は百日咳毒素を用いたことと、HPVワクチンの投与量は問題ないはず。 角 百日咳毒素はヒトには普通は投与しない。 他にも論文撤回の理由は多数ある。 原 動物実験では、ヒトより多めの投与を行うのは一般的でしょう。 角 なので、それだけではない論文撤回の理由があったのだろう。 撤回された論文なので、それ以上の検証は出来ない。 原 ナカシマDrとアラタニDrは、別々の論文で同量のHPVワクチンを使用しているが? 角 それぞれの実験の意図が異なる。 異なる実験を同一視すべきではない。 原 病理学的分析に移ります。 以前証人は、マウス1匹の脳切片の論文で判断すべきではないと証言している。 角 言ったかな、、、 原 しかし証人が指摘した図は、マウス3匹の画像ではないか? 角 確かに、これは論文の文言を読んだだけでは分からない。 健常なマウスをも含めた画像分析だった可能性がある。 改めてみると、やはりこの取り下げられた論文はおかしいとしか言いようがない。 原(また弁護士交代、メガネの中年女性で自己紹介。矢吹弁護士。ここの項目は自分も理解不能なので簡潔に) 分子相同性に関しての質問です。 エピトープ、アミノ酸の最小単位ですが、長さは5-8でよろしいでしょうか? 角 正確には今ここで分からないが、もっと長いのでは? 原 線形エピトープはどうでしょうか? 角 線形エピトープとされているのは、実際には立体エピトープでしょう。 原 次の分子相同性の論文です。 この論文でのB型肝炎ウイルスなどでの全長は? 角 分からない。マウスじゃなくてラビットなので、その長さにコンセンサスはないはず。 原 チロシンからグルタミンまでは6個でよいですか? 角 そうです。 原 6つのアミノ酸を共有していれば、分子相同性からも交差反応は生じ得る。 自己抗体を産生し得る。 それがHPVワクチンと自己のタンパク質で生じ得る。 それでよいですね? 角 そうですね。 ここで2回目の10分間の休憩。 そして再開。 後半へ続く。
Xユーザーのたぬきちさん
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こういう記事がそろそろ出てくるだろうと思っていたら案の定。 https://www.newsweekjapan.jp/mobile/reizei/2024/08/post-1363_1.php?fbclid=IwY2xjawE88BZleHRuA2FlbQIxMQABHRegVFIbRRSphNXoIefI7vCoR9IJwXLxiHaC_qh6CPl_BHx4aXvGbKALfw_aem_aoGNxaLnHGhG28u1uzRvCw アメリカに農協マネーを差し出すための布石が打たれようとしているなあ、という感じがする。 なぜそう思うのか、少し述べてみたいと思う。 この記事は、以前、小泉進次郎氏が進めようとした農協改革は正しかったが中途半端に終わったので、もし総理大臣になったら改革を今度こそ実現すべきだ、ということを暗ににおわせている。しかしそもそも、小泉氏の進めようとした改革は本当に日本農業のためになるのか? 記事では、農林中金が農業に対して0.1%しか融資していない、世界中で資金を運用することばかり考えている、という当時の小泉氏の批判をそのまま正しいとしている。しかし、この小泉氏の批判は、農林中金の果たしている重要な機能を無視している点で、非常に危険。 農林中金は、その資金を世界中で運用することで上げた利益を、農協の赤字補填に使っている。このおかげで農協は、農家に対して補助金を出しているような格好となっている。国が十分に出してくれない補助金を、農林中金が補っている。金融機関が、農業に補助金!なんと気前のよい! 記事では、投資に失敗して赤字が発生したことを批判しているが、よく言われるように失敗はつきもの。けれど、長期で見るとしっかり利益を上げ、その利益を農協への「補助金」として差し出しているのだから、私には何が問題なのかわからない。 ただ、誰にとって問題なのか、私にはなんとなく想像がつく。農協マネーは、欧米系と異なる独自の巨大マネーとして、世界でも存在感がある。こんな存在、欧米資本からしたら目の上のコブ。できれば弱体化させたいし、何なら自分たちの勢力圏内に入れてしまいたい。つまり自分のものにしたい。 それには、日本人自身に農協批判の嵐を起こしてもらい、農協マネー、つまり農林中金を弱体化させてもらうのが吉。そうしたら自分たちの手を汚さずに済む。「農業への投資を増やせ!」というのは、一見妥当な意見に見える。しかし儲けを出しにくい今の日本の農業界で、その実現は困難。 「改革が進められないのは既得権益層が組織を牛耳ているからだ、株式会社化して適切なマネジメントが行われる組織に改革せよ」という批判の声を日本人自身に行わせれば、農林中金は農業投資を増やすこともままならず、国民の批判にも耐えきれず、国が主導する改革を飲まざるを得なくなるかも。 そして、欧米資本が農林中金の株式を持てば、事実上の傘下に収めることができる。わずかな資金で農協マネーを封じ込めることができる。自分たち欧米の思いのままにならない巨大マネーを、目の上のたんこぶを一つとり除くことができる。 これと同じことが行われた疑いの濃いのが、郵貯マネー。郵貯マネーは農協マネーと並び、欧米資本にも負けない巨大マネーとして、世界金融の一翼を担っていた。この郵貯マネーを欧米の意向に逆らえないものにしたい、そのために行われたのが、小泉改革だった、そんな疑いがある。 小泉進次郎の父親、小泉純一郎氏は郵政民営化を掲げ、自分に逆らうものを「既得権益層」として攻撃し、この痛快な言葉に酔った日本国民は、少なからずが一緒になって郵政を批判し、その批判に抗しきれなくなった郵政は、改革を飲まざるを得なくなった。 するとどうしたわけか、アフラックというアメリカ資本が郵政の中に滑り込んだ。がん保険をやるなら別に日本の生命保険会社でもいいはずなのに、なぜアメリカ資本?でも、これによりアメリカ資本が、郵貯マネーに一定の手綱をはめることができるようになった。 小泉進次郎氏にやらせようとしているのは、父親が郵貯をアメリカに差し出させたのを、農協マネーで再現させようとしているのではないか。そう考えると、進次郎氏がなぜ的外れな農林中金批判をしたのかが理解しやすい。農林中金が儲けて、農家に事実上の補助金を出すことの何が悪いのか? 一見正しそうな意見に見える発言をして国民批判を巻き起こし、日本人自らが改革に乗り出した格好をとって、事実上、欧米資本の傘下に下らせる。それが狙いだとすれば、私は非常に危険だと思う。まあ、この辺は私の邪推。邪推だから証拠は不十分。不十分だけど、大いに警戒すべきだと思う。 もう一つ、記事では、日本農業が補助金漬けだと指摘している。しかしちょっと待て。欧米の農家は補助金漬けやないか。まるで欧米は補助金を一切受け取っていないかのようなフリをして、補助金漬けを批判するというのはちょいとズルくないか。 ヨーロッパ各国、とくにイギリスやドイツなんかは、世界大戦がはじまる前、アメリカなどの農業大国から食料を輸入すればいいや、と考えていた。アメリカの穀物は安かったから、買った方が得��ったからだ。ところが二つの世界大戦で食料が輸入できず、ひどい飢餓を経験した。 もう二度と飢餓はご免だ、と考えたヨーロッパ各国は、自給率をいずれも高めた。花と野菜しか育てていないように見えるオランダでも食料自給率(カロリーベース)は65%、イギリスも70%ある。これだけの自給率を維持できている理由が、補助金。 ではどんなふうに補助金を出しているかというと、例えばフランスの場合、事実上の輸出補助金を出している。フランスの小麦農家は、小麦を国際価格で販売するのだけれど、その価格では生活できないから、不足分の所得を政府が補助している。その割合、なんと90.2%。 日本には、こうした手厚い所得補償はない。政府が出す農業への補助金は、温室を建てるとか機械を購入するとかの購入時の補助金で、農家の所得を補ってくれるものではない。だから、日本の補助金は農家の収入を潤してくれるわけではない。欧米は潤してくれるのに。 こうした事実を言わないで、まるで日本の農家だけが補助金まみれであると批判するのは非常にバランスが悪い。先進国はどこも、農業に手厚い補助金を出しているのだから。なぜか?自国で食糧危機が起きないようにするためだ。 もし安易に補助金批判を日本国内で強め、補助金を減らしたら、補助金をもらって収入を補っている欧米の農業よりもずっと日本農業は弱体化するだろう。補助金をもらうから日本農業は弱体化するのだ、という批判は、実は大いに問題がある。 実は日本の農家の中でも、補助金を政府からもらうことに批判的な人がいる。この人たちは野菜や花など、腹の膨れないものばかり作っていることに注意。コメや麦などの穀物を生産している農家は、補助金なしにはやっていけない。これは欧米も同じ。なぜなのか。 「ないと命にかかわる作物は、べらぼうに安くなる」という、奇妙な経済の仕組みがあるからだ。なぜそんなことになるのか、水の値段で考えてみよう。 水は足りないと命にかかわる。だから余分に確保しようとする。しかし余分に確保しているということは、市場経済で言えば在庫のだぶつき。 「余っているんだろ」と市場に見抜かれると、値段がべらぼうに安くなる。このため、水はタダみたいな安い値段になってしまう。しかし水は足りないとなると死んでしまうから、不足した場合は極端な高値になる。金銀財宝を山と積んでもコップ一杯の水が欲しくなる。 このように、命にかかわる商品は、市場経済に乗せるとバカみたいに安い値段か、バカみたいに高い値段かの両極端になる。政府は、足りないと国家が危うくなるから余分を確保しようとする。だから在庫がだぶついていると見られて、安い値段で売買されることになる。 コメや麦といった基礎食料は、水と似たような価格形成をする。足りなければ命にかかわるから、余分を確保しようとする。そうすると在庫がだぶついていると市場に見抜かれて、安い値段になってしまう。でも本当に足りなくなったら、バカみたいに高くなる。 このように、コメや麦などの穀物は、命にかかわる基礎食料だから、凶作になるのでもない限り、非常に安い値段に据え置かれがち。だから、コメなどの穀物で儲けることは非常に難しい。だから欧米も、穀物農家には所得補償という形で���っかり補助金を出している。 コメなどの基礎食料を作らず、野菜や花などの「腹の膨れない」商品を作っている農家は、「命にかかわらない商品」を作っているから、市場経済に乗せても、変に在庫をだぶつかせないように気をつければそこそこの価格で売れる。足りなくても他で代わりが利くから、在庫をなくしてもあまり批判されない。 このため、穀物を作らない農家は、そこそこの値段で商品が売れるから、補助金をもらわなくても生活できる。そうした立場の違いを考えずに、穀物農家は補助金をもらい過ぎだ、と批判することは、ちょっと慎重になった方がよいと思う。相手の立場を理解していない発言と取られて仕方ない。 ずいぶん長くなってしまったけれど、進次郎氏がかつて進めようとした農協改革は、残念ながら的外れだったと言えると思う。もしあの方向性のまま農協改革を進めたら、恐らく農協マネーを欧米資本に譲り渡すような結果に陥っていただろう。果たしてこれは日本のためになるのだろうか? 農協マネーが海外で稼いでくれることで、その稼ぎを農業に投じてくれることで、日本農業は踏みとどまっている面がある。この機能を破壊することが、果たして日本のためになるのだろうか?自ら自殺しに行くような改革ではないだろうか。ここは慎重に考えなければならない。 また、補助金漬けという批判も、上述したようにいろいろおかしい。むしろ欧米を見習って、所得補償の形の補助金スタイルを考えてもよい時期かもしれない。補助金の出し方に改革は必要かもしれないが、補助金を単純に減らすことは日本農業だけを弱体化させかねず、危険。 なのに、冒頭の記事のようなのが「日本人の手で」出てくることに、関心が湧く。筆者の冷泉彰彦氏ってどんな人?と思ったら、アメリカ在住らしい。あー・・・。なんか、思っていた通り過ぎて。 もし私が欧米の為政者だとしたら。「かつて農協改革の急先鋒だった進次郎氏が首相になれば、旧態依然とした農協、既得権益層の農家を叩き潰してくれるだろう」という記事をバンバン書かせ、日本に農協批判の声を上げさせるだろう。 そのためには、日本の広告を握っている電通などに働きかけ、そうした記事を増やしたり、テレビ番組を作らせたり運動するだろう。そうして日本で農協批判が巻き起こるようにし、日本人自らが「改革」という名の農協解体を進めるよう、上手く誘導したくなるだろう。 もし農林中金が株式会社化したら、その株を一定割合持つだけで、農林中金を事実上飲み込むことが可能。ここまでの流れを日本人自身に作らせれば、欧米の手を汚さずに濡れ手に粟の利益を得ることができるだろう。もし私が、欧米の為政者や資本家なら。 今回の記事は、進次郎氏に農協改革をやらせる機運を高めさせるための、走りになるものではないか、と、若干疑っている。私はその勢いに水をかけたい。農協と日本農業は改革は必要かもしれないが、その方向性は明らかに的外れにしか思えないからだ。 日本は、自ら農業を弱体化させる方向に進むべきではない。改革を進めるなら、現場をよく知り、どんな手を打つのが適切か、よく見極めながらでなければならない。思いつきのアイディアを現場に押し付けるようなおっちょこちょいは厳に慎んでいただきたい。
農協マネーを欧米に差し出すための布石|shinshinohara
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Rewind 01
長いフライトの末、飛行機は滞りなく滑走路に着陸した。 窓の外に広がるのは、見慣れた日本の風景とは全く異なる、広大なアメリカの大地だ。
安川康弘は、機内アナウンスに従ってシートベルトを外した。 手荷物を持ってゆっくりと立ち上がる。 今日から始まる、未知の国でのホームステイ。 期待と、ほんの少しの緊張。それらが交じり合った���妙な高揚感が、彼の胸を満たしていた。
近代的なデザインの空港ターミナルは、活気に満ち溢れていた。 様々な言語が飛び交い、多様な人種が行き交う。
その喧騒の中で、安川の目を引いたのは、壁一面に掲げられた巨大なポスターだった。
そこには、アメリカが誇るスーパーヒーローたちの雄姿が描かれていた。 鋼の肉体を持つ者、稲妻を操る者、空を飛ぶ者。 まるで神話の登場人物のような、超人的な存在たち。 その中のひとつに安川は目を向ける。
ザ・グレイトマキシムのポスターだ。 ポスターの中のグレイトマキシムは、誇らしげに両腕を広げ、逞しい上腕二頭筋を見せつけていた。
太陽のように明るい笑顔。 圧倒的な筋肉のボリューム。
まさに「アメリカンヒーロー」という言葉がぴったりの、絵に描いたようなヒーロー像だと安川は思った。
安川は足を止め、ポスターを食い入るように見つめる。 筋肉、力、男らしさが、そこには凝縮されていた。
さらに歩を進めると、至る所に設置されたデジタルサイネージが目に入る。そこでは、ヒーローたちの活躍を伝えるニュース映像や、彼らを起用したコマーシャルが絶えず流れていた。 ビルを持ち上げる者、災害から人々を救う者、そして時には、プロテインドリンクのCMで爽やかな笑顔を見せる者。 この国では、スーパーヒーローは単なる物語の登場人物ではなく、現実に実在する存在であり、人々の日常に深く溶け込んでいるのだ。
安川は、周囲の人々がヒーローの映像に特に驚く様子もなく、当たり前の風景として受け入れていることに気づく。 これはきっとヒーロー大国であるアメリカでは、決して珍しい光景ではないのだ。
入国審査を終え、預けていたスーツケースを受け取る。 大きな荷物をカートに乗せ、到着ゲートへと向かう。
ゲートを抜けると、出迎えの人々でごった返していた。 プラカードを掲げる人、抱き合って再会を喜ぶ人、様々なドラマが繰り広げられている。 その人垣の中、安川はすぐに目的の人物を見つけ出すことができた。
思わず息を呑むほどの巨躯。 ポスターで見た印象よりも、さらに圧倒的な存在感。 ザ・グレイトマキシムこと、マックス・パワーズが、そこに立っていた。
身長は190センチを優に超えているだろう。肩幅も広く、厚い胸板はまるで岩盤のようだ。
マックスは、白いシンプルなTシャツを着ていた。 体にぴったりとフィットしたデザインのため、その下に隠された筋肉の輪郭がくっきりと浮かび上がっている。 特に、Tシャツの袖を力強く押し広げている上腕の太さは尋常ではない。丸太��ように逞しく、血管が浮き出ているのが遠目にも分かる。
下は、色落ちしたブルージーンズ。これもまた、彼の逞しい脚のラインを強調していた。太腿の筋肉が、デニム生地を内側からパンパンに張り詰めさせている。
マックスの隣には、小柄で、柔らかな雰囲気の女性が寄り添うように立っていた。ブロンドの髪を綺麗にまとめ、上品なワンピースを着こなしている。おそらく、彼の妻のサラだろう
安川は、彼らに向かって歩き出した。
「あの……マックスさん、サラさん、ですか?」
声をかけると、マックスが鋭い視線をこちらに向けた。 その眼光の鋭さに、安川は一瞬、たじろぎそうになる。 ヒーローとしての威圧感だろうか。
しかし、次の瞬間、マックスの表情は、太陽が雲間から顔を出すように、一気に明るく、人懐っこい笑顔へと変わった。
「おおっ! 君がヤスヒロか! ウェルカム・トゥ・ステイツ!」
マックスは、大きな声でそう言うと、ためらうことなく安川に歩み寄り、その逞しい肉体でハグをした。香水だろうか、爽やかな香りが安川の鼻腔をくすぐる。
安川が目を白黒させていると、マックスは、その大きな手を差し出してきた。
「俺はマックス! こっちは妻のサラだ。長旅、疲れただろう?」
差し出された手は、まるで熊の手のように大きく、分厚かった。 指の一本一本が太く、手のひらには硬いタコができているのが見て取れる。ヒーローとしての激しい活動と、日々の鍛錬の証だろう。
「は、はじめまして、安川康弘です。よろしくお願いします」
安川は、努めて落ち着いた声で挨拶し、差し出されたマックスの手を握った。
握手した瞬間、その圧倒的な握力と、手のひらの熱量に驚かされる。まるで万力に挟まれたかのような感覚だ。
「まあ、マックスったら、そんなに強く握ったらヤスくんがびっくりしちゃうでしょ」 隣で見ていたサラが優しく窘めると、「おっと、すまんすまん」とマックスは頭をかいて笑った。
マックスはすぐに力を抜き、安川の手を優しく包み込むように握り直した。その大きな手のひらが、安川の小さな手をすっぽりと完全に覆ってしまう。
「よろしくな、ヤス! これから家族だ、遠慮はいらないぞ!」 マックスは、白い歯を見せて笑う。 その笑顔には、裏表のない、純粋な善意が満ち溢れているように見えた。
「はじめまして、安川くん。サラよ。遠いところ、よく来てくれたわね。疲れたでしょう?」 彼女の笑顔は、マックスとは対照的に、穏やかで包み込むような優しさに満ちていた。
「いえ、大丈夫です。サラさん、お綺麗ですね」 安川は、少し頬を赤らめながら、お世辞を言った。
「あら、嬉しいわ。ありがとう」 サラは嬉しそうに微笑んだ。
「ハッハッハ! さすがヤス、見る目があるな! 俺の自慢の妻なんだ!」 マックスは、サラの肩を力強く抱き寄せ、誇らしげに言った。 サラは少し照れたように、「もう、あなたったら」とマックスの胸を軽く叩いた。 仲睦まじい夫婦の姿。 微笑ましい光景に、安川も自然と笑みがこぼれた。
「さあ、行こうか! 車を駐車場に停めてあるんだ」 マックスはそう言うと、くるりと踵を返そうとした。 しかし、すぐに思い出したように立ち止まり、再び安川に向き直る。その表情から、先ほどの陽気さがすっと消え、真剣な、ヒーローとしての顔つきが覗いた。
「ヤス、その前に、一つだけ言っておくことがある」 彼の声は低く、静かだが、有無を言わせぬ響きを持っていた。 「アメリカには、日本と違って、ヒーローがいる。なぜだと思う? それはつまり、ヒーローが必要だからだ。ヒーローが必要になるということは、日本とは違って、時々物騒なことも起こる。特に空港のような人が多い場所ではな。だから、絶対に俺から離れないようにするんだ。いいな?」
その言葉と共に、彼は再び、安川の目の前に、大きな手を差し出した。今度は、握手のためではない。
「ヤス、手を出せ。しっかり繋ぐんだ。そうすれば安全だ」
有無を言わせぬ口調。 有無を言わせぬ眼差し。 有無を言わせぬ命令。 それは、市民を守るヒーロー、ザ・グレイトマキシムの表情そのものだった。
安川は、陽気なマックスの真剣な一面に内心、ドキドキしながら、言われるがまま、おずおずと自分の手を差し出した。 その手を、マックスは再び大きな手のひらで力強く、しかし温かく包み込んだ。 マックスの体温が、じかに伝わってくる。
「よし! これでOKだ!」 マックスは、安川の手をしっかりと握ると、すぐにいつもの陽気な表情に戻った。 「さあ、行こうぜ! 俺の自慢の『マキシムモービル』へ!」
彼はそう言って、安川の手を引くように、大股で歩き出した。 サラが、その隣を微笑みながらついていく。
「マキシムモービル?」 安川は、聞き返した。 するとサラは噴き出して言った。 「ただのSUVよ。マックスは、少し子供っぽいところがあるのよ」 「ヒーローの愛車にはかっこいい名前がついているのは当然だろ?」
駐車場へと向かう道すがら、マックスは、アメリカのプロスポーツの話や、最近観たアクション映画の話などを、一方的に、しかし楽しそうに語り続けた。 安川は、相槌を打ちながらも、本物のスーパーヒーローと手を繋いでいることに対して、興奮を抑えることができなかった。
やがて、巨大なSUVの前へとたどり着く。 見るからに頑丈そうで、パワフルな車だ。
「まさに、『マキシムモービル』と呼ぶにふさわしい車だろ?」
マックスは、にやりと笑った。 リモコンキーでドアロックを解除すると、後部座席のドアを開ける。
「さあ、ヤス、特等席だぞ!」
三人は車の中に乗り込む。 マックスがエンジンをかけて、車が動き出すと、安川はつまらなさそうに大きなあくびをした。
「ん? どうした、ヤス。眠たいのか?」 バックミラー越しに、マックスは安川の顔を覗き込んだ。 安川は首を振る。
「うーん。なかなか悪くない出迎えでしたけど」 少し��を置いて、言葉を続ける。 「正直にいって、全然、物足りないですね」 そう言い切ると、安川は、不毛な演技を止めることに決めた。
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲ���サシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請���士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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その戦争体験者が「匂いがしない、完全に絵物語」と感じたとすれば、映画には表層的な戦いのビジュアルや物語構造だけが描かれていて、内面や実存、偶然性、非英雄性、人間の矛盾、そして身体的・心理的リアリティがごっそり抜けている可能性が高いです。
以下に、「戦争のリアル」を描く上で足りない可能性がある要素を、テーマ・感覚・心理・構造の観点から分類しつつ、できるだけ多く列挙します。
【1. 身体的リアリズムの欠如】
汗、泥、血、排泄、飢え、臭い、虫、皮膚病、腐臭、死体の硬直
爆音による聴覚のマヒや耳鳴り、吐き気、震え、嘔吐、痙攣
仲間の身体が破裂・欠損していく恐怖と慣れ
怪我の痛みが引かないまま任務を続ける日常
寒さや暑さ、眠れない、ずっと渇いている、痛い、重い、かゆい
「全身が震えたまま、銃を構えた」ような描写
【2. 時間感覚の歪み】
「5分が1時間にも1秒にも感じられる」極限状況
待機、待機、待機……そして一瞬の地獄
時の流れが意味を持たなくなる感覚
日常との断絶した時間の密度や希薄さ
【3. 心理的リアリズム・非英雄性】
臆病になって隠れてしまった自分の記憶
敵の死体を見て吐いたのに、数日後には無感動になっていた
味方が「楽しく」敵を殺していることへの戸惑い
殺したくないのに殺してしまう手の震えと、その後の沈黙
「あのとき引き金を引いていなければ…」という思考ループ
英雄ではなく、ただ生き残っただけの自分
【4. 運と偶然への妄想・信仰】
「なぜ自分が生き残ったか、わからない」
爆弾が数メートルずれていたことの奇跡と罪悪感
「これは何かの意味があるのでは」と思いたくなる自分
お守りや占い、神の声、意味づけせずにはいられない心
【5. 他者との関係の変容】
昨日笑っていた友人が、頭を吹き飛ばされる現実
遺体を運ぶときに、その人の顔が浮かばない
仲間が狂気に陥る姿を見る恐怖
敵を殺した直後に、敵の写真や手紙を見つけてしまう苦痛
【6. 「自己」の崩壊と新たな再構成】
殺すことも死ぬことも日常になっていく
自分が死ぬかもしれない、という理解ではなく“納得”
善悪の軸がぐらつく
帰還後、自分が何者だったかがわからなくなる感覚
「ただの肉の塊になった自分」を発見する体験
【7. 国家・正義・目的への懐疑と幻滅】
戦場での行動と、帰国後の賞賛のギャップ
正義と命令が一致しない苦痛
上官や命令の理不尽さを呑み込むか、壊れるかの選択
戦争の「意味」が理解不能になっていく感覚
【8. みじめさ・矛盾・人間の滑稽さ】
「死にたくない」と叫んで小��を漏らす上官
空腹に耐えかねて、犬の餌を取り合う兵士たち
下品な冗談だけが生き延びるための方法
死体から靴を奪うときの罪悪感とそれを忘れる速度
【9. 帰還後の断絶・孤立・空白】
日常が遠すぎて「帰る場所」が感じられない
何を語っても誰にも伝わらない、という沈黙
戦友の笑い声が頭から離れない
「まともに生きている」ように見えて、何も感じていない
【10. 戦争の「前」や「外」からの視点が欠けている】
「戦争が始まる前の普通の暮らしの記憶」
戦場に行かない人々の無関心と理想化
民間人の視点・戦場の“裏側”にある日常の破壊
加害者にも守りたいものがあったことへの気づき
◆まとめ
戦争をリアルに描くためには、戦闘シーンの迫力やストーリーの巧妙さ以上に、身体・偶然・沈黙・羞恥・無意味・孤独・矛盾・臭気・記憶・無感動といった「人間の限界」に迫る視点が不可欠です。
「匂いがしない」と言われた作品は、おそらく意味や因果が整いすぎており、人間の不条理な弱さや迷い、生理的リアルが欠落していたのでしょう。
もしご希望があれば、「そのような“匂い”を意識的に盛り込むための脚本演出ポイント」もご提案できます。お気軽にどうぞ。
「戦争に直接行かない側」の現実や現実感
【1. 身体的リアリズム(不在ではなく“他の形”での表出)】
座りっぱなしの司令部職員の腰痛、胃潰瘍、疲労死
空襲警報のたびに地下壕へ走る都市住民の動悸・息切れ
子どもを背負いながら疎開路を歩く母親(父親)の足の水ぶくれ
工場労働者の油まみれの手、火傷、慢性的な睡眠不足
「安全な場所」での身体の硬直、息を殺す夜、失禁・嘔吐
【2. 時間感覚の歪み(兵士とは別種の異常)】
ラジオの開戦・終戦放送を聴いたときの「一瞬の凍結」
毎日が「誰かの死の連絡を待つ時間」になる家庭
戦地からの手紙が届くまでの時間が異常に長く、届いた瞬間に過去に戻されるような感覚
疎開先で過ごす時間が、「本当の時間」と断絶した非現実のように感じられる
【3. 心理的リアリズム・非英雄性】
「何もできない」都市市民としての罪悪感
募金しかできない自分に苛立つ若者
「戦地に行ってないから語ってはいけない」と自ら口を閉ざす帰還兵の妻
息子(娘)や夫(妻)を「立派に送り出した」ことへの誇りと喪失の共存
【4. 運と偶然への妄想・信仰】
「この神棚に祈れば無事に戻ってくる」と信じる母親(父親)
何かのサイン(夢、お告げ、日常の偶然)を「徴」として受け取ろうとする心理
「爆撃の前日に家を離れていた」ことで生き延びたことの意味づけと混乱
占いや星座、預言などに集団的に依存していく現象
【5. 他者との関係の変容】
近所で戦死者が出るたびに口数が減る住民たち
「息子(娘)さん、帰ってこないの?」と訊かれて黙るしかない母親(父親)
兵士を送り出すことが、共同体内の「名誉」と「義務」になり、人間関係に緊張が走る
疎開先で「余所者」扱いされ、冷たい視線にさらされる子ども
【6. 自己の崩壊と再構成(戦地外でも発生する)】
「妻」として待ち続けた時間の中で、自分が自分でなくなるような感覚
子を失った親が「自分が死ぬべきだった」と語るようになる
空襲後の瓦礫の町で、言葉を失う子ども
自ら志願した息子(娘)の戦死に、肯定も否定もできないまま何十年も止まる時間
【7. 国家・正義・目的への懐疑と幻滅】
戦時報道と現実との乖離を肌で感じる都市民
勝利報道の裏で息子(娘)が戦死した事実に混乱する家族
上層部の豪華な食事の映像に怒りを覚える配給制下の民衆
学校教育で「正義の戦争」と教えられながら空襲で親を失った子どもの矛盾
【8. みじめさ・矛盾・人間の滑稽さ】
瓦礫の中から米を探して盗み食いする子どもたち
「戦死者を讃える式典」で泣かない自分を責める未亡人
国策映画を見ながら、隣で眠る父親(母親)
空襲警報中に着替えを優先して逃げ遅れる市民
空襲で焼け出された者同士で、濡れた畳を巡って口論になる避難所
【9. 帰還後の断絶・空白】
帰ってきた兵士と目を合わせられない家族
「普通の生活」がぎこちなくなる、日常のうすら寒い静けさ
戦地でのことを語ろうとしない父親(母親)に苛立つ子ども
「あの人は昔、誰かだった」という形で語られる帰還兵
【10. 「戦争の外」にある視点】
遠い村の老婆が感じる「戦争なんて知らないけど、何かが変わった」感覚
民間人にとっての「戦争」は、配給制度、失踪、突然の爆撃音としてのみ現れる
戦地に行くことのない知識人が戦争を「語る」ことの危うさ
犠牲者の顔を知らない立法者が「正義」を語る虚しさ
◆補足的視点:子ども、戦場に行かない大人、高齢者、障害者の経験の特異性
子ども:戦争の意味もわからないまま空襲に怯え、孤児化し、誰の話も理解できないまま成長する
大人:夫(妻)を送り、子を失い、町を守り、避難所で全責任を背負う存在
高齢者:次の世代を見送りながら、自分は何もできないと嘆く日々
障害者:疎開も逃避もできない身体を抱えて、破壊のただ中に取り残される恐怖
◆まとめ
兵士の経験と戦場外の人々の現実は、決して断絶していない「地続きの暴力」として描かれるべきです。 都市や農村、官僚、親、学者、子ども、それぞれが異なる形で身体・偶然・不条理・羞恥・期待・喪失を経験し、戦争はその全体を貫く構造として立ち上がる。
ご希望があれば、ここから文学・映画・演劇・ノンフィクションなど具体作品に即した視点や、戦場体験のない作家がこれらを描く工夫なども掘り下げてご紹介できます。
「戦争を“知らずに”生きている人々の現実」が、戦場の地獄の同時代性とどう不気味なコントラストを成すかを、多層的に列挙します。
【1. 空間的ギャップ】
同じ「時間」に、まったく違う「世界」が隣接して存在していることの異様さ
晴れた休日のピクニックと、そのとき戦場での銃撃戦の地獄が、地球上で同時進行している事実
大都市のカフェで誰かが恋に落ちる一方で、同時刻に前線では誰かの頭部が吹き飛ばされている
戦場では「匂い(死臭・火薬)」が支配しているのに、都市では新製品の香水の広告が流れる
子どもが夏休みの自由研究をしている家庭の裏で、兵士の母親(父親)が「息子(娘)の遺体確認」の電話を受け取る
農村で「今年は豊作だ」と喜んでいる老人が、戦場に行った孫の遺書をまだ知らない
【2. 時間的ギャップ|個人的な「気づき」のズレ】
ある個人が、戦争の現実に気づく瞬間と、それ以前の無関心との断絶
戦争についてまったく意識していなかった人が、徴兵制の通知や親族の死で突然すべてが反転する
「昨日までただのTVの話だったのに、今日は“自分の話”になった」
SNSで笑っていた友達が、突然「戦死者追悼」の黒いアイコンに変わっていて、動揺する
戦争に無関心だった若者が、恋人の兄弟の戦死によって、人生観ごと崩される
学校の授業中に先生が「戦死した教え子」の話をし、生徒の表情が凍る
【3. 時間的ギャップ|集団的な「気づき」や遅延のズレ】
社会全体が戦争の現実に気づくまでの時間差
初期はみんな「どこか遠くの戦争」として扱っていたのが、徴兵や物資不足で「自分たちの生活」が侵食されていく
政府や報道が戦争を隠していることで、市民が**“まだ平和”という錯覚**を保っている時間
戦争が始まってから数年経ってようやく「戻ってこない息子(娘)たち」に異変を感じ始める村の空気
テレビ番組が急に「戦死者特集」を始めて、一般人が**「今さら…?」と違和感を抱く瞬間**
集団的な目覚めが訪れるのは、爆撃が都市部にも及んだとき――「遅すぎた気づき」
【4. 感情的ギャップ】
「日常の喜怒哀楽」と「戦争の非日常」が、ねじれながら共存している
若者がプロポーズを考えていた同じ日、戦場では同年代の兵士が死亡している
家にいる子の誕生日パーティーのケーキを用意する母(父)の手元に、戦死の電報が届く
SNSで自撮り・推し・恋バナで盛り上がっているタイムラインに、ぽつんと戦地からの報告が流れる
街の映画館では笑い声が響き、戦場の衛生兵は**「誰も笑っていない場所」で傷口を縫っている**
新年を祝うカウントダウンの瞬間、兵士は雪の中で一人見張りをしていた
【5. 意識・想像力のギャップ】
自分の“当たり前”が、他者にとって“想像すらできない”現実であるという落差
「朝の散歩が気持ちいい」と言った直後に、「息子(娘)の足が地雷で吹き飛んだ」と語る隣人の表情
「今日、何食べる?」という日常会話が、戦地では**「あと何日食料がもつか」**という恐怖に変わる
自分の悩み(失恋、試験、仕事)を打ち明けた後に、相手が戦争孤児だと知る羞恥と沈黙
「選挙なんて行っても意味ない」と言っていた人が、戦地に送られる前の兵士の最後の投票行動を知ったときの衝撃
「ニュースは暗いから見ない」という態度が、ある人の**「現実からの逃走」**に見えてくる瞬間
【6. 構造的・社会的なギャップ】
「無関心でいられる特権」と、その代償
大都市の富裕層は戦争を「コスト」としてしか見ておらず、田舎の若者が実際に死んでいる
戦場に送られるのは「誰か」であり、自分ではないと信じている都市住民の慢心
「平和のなかにある平和」が他者の死によって維持されているという不都合な構図
メディアの「戦意高揚」の裏で、実際の被害は矮小化されている
戦争が続くほど、兵器産業や経済が潤っていくことへの倫理的ジレンマ
【7. 不在によって浮かび上がるギャップ】
何かが「ここにいない」ことで生まれる痛みと現実感
運動会で一人欠けた家族写真
誰もいなくなった村の青年会
帰ってこない恋人を待つ部屋だけが、時間が止まっている
戦地からの手紙が届かなくなった瞬間から、時計の針の音がうるさく感じられる
◇まとめ
このギャップの本質は、「戦争の“外”にいることの異常な正常性」です。 人は戦争が始まっても、恋をし、笑い、誕生日を祝う。 けれど、それが誰かの死と同時に起きているという“二重性”に気づ��たとき、世界は一気に歪んで見えます。 その歪みこそが、戦争の「本当のリアル」の一部なのです。
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2025.05 由布岳

幻の百名山、由布岳
屋久島の帰りに九州本土の山々に寄った。前日には韓国岳(2度目、記事なし)にも登ったが、あいにく山頂は雲の中で景色ゼロ。しかしありがたいことに初来訪の由布岳は素晴らしい天気で迎えられた。
道中楽しく、また山頂からの眺望も素晴らしく、なぜこの山が百名山にならなかったのか不思議に思うほどであった。下山後に調べてみたら、百名山生みの親、深田久弥が百名山に入れなかったことを後に後悔したとエピソードあり、やはり素晴らしい山であることに間違いなかった。
前日は久留米市に宿泊し、朝早い鈍行電車で2時間揺られ、由布院駅に向かった。途中少しだけだが、車窓から九重連山の姿も見え、3年前に行ったことを思い出していた。

由布院駅出たら目の前に大きな由布岳、とにかく大迫力。この町の作りが由布岳を中心としているような、由布岳へとまっすぐ商店街が伸びている。まだ観光客もほとんどおらず静かであった。

駅から15分ほど歩くと登山口に到着。道路脇に目立たず、通り過ぎてしまいそう。
【コースタイム】西登山口(0850)→牧野道分岐(0925)→合野越(1005)→マタエ(1050-1105)→由布岳西峰(1115)→塚原分岐(1130)→由布岳東峰(1155-1210)→マタエ(1220)→合野越(1255-1300)→牧野道分岐(1325)→西登山口(1345)


まずは樹林帯、傾斜は緩やか。


40分歩くと牧野道分岐という草原のような道に出る。車道が通っており、どこかからか車で来ることもできるのか?

視界がひらけて遠くには九重連山が見える。

朽ちたホースに従って歩く。この先で通過する水場から下まで水を引いていたホースのようだ。この水場は今も水が流れているが、引用禁止の看板が立っていた。

丘陵のような草原の斜面に岩がゴロゴロした面白い風景。その先に由布岳が堂々と鎮座している姿、どこから見てもかっこいい。

合野越のすぐ手前。ここは別の登山口(正面登山口、後述)との合流地点となっている。今回自分は西登山口から入山したが途中誰一人とも合わず、正面登山口のほうがメジャーなのかもしれない。5分も歩かないうちに合野越という休憩所に着くが、このあたりからはよく人とすれ違うようになった。

合野越ではベンチも2つ設置されており、休憩ポイント。自分はそのまま先へ進む。合野越から先は延々とつづら折りの道が続く。最初は緩やかなハイキングみたい道だが、


マタエ(東峰・西峰の分岐)に近づくにつれて傾斜も厳しくなり、岩や石もゴロゴロしてくる。また植生も低くなり、振り返れば由布の街が見下ろせて景色が素晴らしい。遠くに九重連山も見え���。

マタエにつくと風の通り道で、冷たい風がかなり強く吹く。気温は15度くらいだが、風のせいでじっとしていると手がかじかんでくるほど。ここから西峰と東峰へ分かれるが、西峰への登りはかなり急峻な岩場で危険ルート。東は傾斜の強い岩場だが、特に危なさはなく安全。とりあえず西から登ろう、やはり岩場好きはこっちを選択するだろう。



危険箇所にはちゃんと鎖が設置されているので問題ないが、一部は剱岳や槍の穂先を彷彿させるような断崖のトラバースなど。脚だけでなく全身を使って登るような岩壁が続き、険しい道。山頂直前まで連続。

一方、東峰への道はいたって普通。


登山口から約2時間半で山頂(西峰)到着。由布の街を見下ろせ、遠くには九重連山。別府湾は一望とはいかないが、

これから向かう東峰

山体崩壊したのか?きれいなお鉢ではなく、北側が欠けたお鉢をまずは大きく下り、痩せた岩の尾根を伝い、そして大きく登って東峰に至るように見える、険しそうでわくわくする道。最初の下りは急斜面でザレているため非常に滑りやすく慎重に。痩せた岩尾根は残念ながら巻くような安全な道がとられており、当初のワクワク感ほど険しくはなかった。


再び登る。東峰手前はそこそこ岩場の道あり面白い、最後は急な斜面を登って東峰に至るが、これまた崖登りのような岩の道でここが一番楽しかった・・・あっという間に終わってしまうが。


西峰から40分で東峰に到着。別府市から湧き上がる蒸気も見える。手前の山がなければ別府湾も全部見れてすばらしい景観になるはずなのがちょっと残念ではあるが、とはいえ西峰東峰それぞれの景色を併せて百名山レベルの眺望。
少し休憩して下る。東峰からの下りはガレ、一部ザレていて少し滑りやすいのでここも気をつけて下る。やはり東峰の道は見た目通り、そこまで危険ではない。

東峰からの下り道から見える、登りで使用した西峰への道。かなり険しいのが見て取れる。


その後つづら折りの道を延々と下る。下りはかなりあっという間。 街を見下ろしながらで、景色を楽しみながら下山できる。
山頂から合野越まで約40分で済んだ。その少し先、飯盛ヶ城も当初登る予定だったが、由布岳だけで満足度かなり高く、わざわざ登る必要ないかなと思いパスした。そこから先もサクッと通過。さらに40分ほど進んで登山口まで戻り、車道に沿って由布院駅まで歩いた。朝とは変わって観光客たくさん、しかも9割韓国人、日本人その他が1割という感じで驚き。
今回は終始風が通り、気温も20には達しなかったので汗もそこまでかかない、とても快適で気持ちの良い春山だった(マタエは風別ビュウビュウ吹いて寒かった)。
別のルートとして、駅から出るバスに乗って由布登山口バス停からの道あり。牧野道分岐くらいの標高からスタートできるため、今回のルートよりも登り1時間ほどは短縮できそうである。
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シニア起業にバーチャルオフィスは最適?安心して一歩踏み出すための基礎知識
シニア世代の起業が、今、注目を集めています。定年退職後に第二の人生を充実させたい、長年培った知識や経験を社会に活かしたいと考える人が増えている一方で、実際に起業に踏み出すには多くのハードルが存在します。特に、オフィスの確保や資金面、信用力の問題など、年齢に応じた課題も少なくありません。
そんな中、起業のスタートをよりスムーズにする選択肢として「バーチャルオフィス」の活用が注��されています。バーチャルオフィスとは、法人登記などに利用できるビジネス用の住所サービスで、初期費用を抑えながら信頼性の高い拠点を確保できる点が特徴です。これは、コストを抑えたいシニア起業家にとって非常に魅力的な手段となり得ます。
本記事では、シニア起業がなぜ増えているのかという背景から始まり、起業時に直面しがちな課題や、バーチャルオフィスの基本的な仕組み、シニア世代における活用のポイントまでを詳しく解説します。これから起業を考えている方が、安心して一歩を踏み出すための参考になるよう、実践的な情報を丁寧にまとめています。
シニア起業が注目される背景
シニア世代の起業が注目されている背景には、社会的・経済的な要因が複数絡み合っています。まず、少子高齢化の進行により、定年後も何らかの形で社会とかかわりを持ちたいと考える人が増えています。これに加え、医療の発達や健康意識の向上により、60代・70代でもまだまだ元気に働ける人が多く、仕事に対する意欲も旺盛です。
また、年金だけでは不安という経済的事情や、長年勤務して得た専門的な知識・スキル・人脈を活かしたいというニーズも高まっています。特に地方においては、地域密着型のサービスを通じて地元の課題をビジネスで解決する動きも活発です。さらに、政府や自治体もシニア起業を支援する助成金や講座を設けており、社会全体としても後押しする流れが生まれています。
このように、シニア起業は「人生100年時代」の新しい働き方として、多くの人にとって現実的かつ魅力的な選択肢となっているのです。
定年後のセカンドキャリアとしての起業
定年退職を迎えた後の人生は、かつては「悠々自適に過ごす時期」とされていましたが、近年では「新しいチャレンジのスタート地点」として捉えられることが増えています。その中でも、自らビジネスを立ち上げるという選択肢は、セカンドキャリアとして非常に有力です。
会社員時代に培った業務知識やリーダーシップ、専門的スキルを活かせば、コンサルティングや講師業、フリーランスとしての活動など、さまざまな形態での起業が可能です。特に、会社の組織構造や業界の動向に精通していることは、大きな強みとなります。
また、時間的な自由度が高まり、自分のペースで働ける点も、シニアにとっては大きな魅力です。無理のない範囲で収入を得つつ、社会貢献もできるという、充実感のある働き方を実現できます。定年後の起業は、人生後半戦をより自分らしく豊かにするための選択肢として、多くの人に支持されています。
年金だけに頼らない生計手段
日本の公的年金制度は徐々に厳しさを増しており、将来的な受給額の減少も懸念されています。そのため、定年後の生活に不安を抱くシニア層は多く、年金だけに頼らず自分で収入を得たいという動きが加速しています。
特に、生活費に加えて趣味や旅行などの娯楽に使えるお金を確保したいという希望から、副収入を���める人が増えています。このニーズに応える手段として「起業」は、時間や働き方を自由に設計できる点で非常に適しており、特にインターネットを活用した在宅ビジネスなどは初期投資も少なく始めやすいといえます。
例えば、自宅での手芸品販売や、資格を活かしたカウンセリング業務、ネットショップ運営など、年齢や体力に配慮しながらも継続的に収益を得られるビジネスモデルは多岐にわたります。年金を補完する手段としての起業は、これからのシニアにとって現実的かつ心強い選択肢となっています。
経験と人脈を活かしたビジネス展開
シニア世代が持つ最大の強みは、長年の仕事や人生経験を通じて培われた「経験値」と「人脈」です。こうした資産は、ビジネスにおいて非常に重要な要素であり、他の世代にはない独自の競争力となります。
例えば、業界の構造や顧客ニーズを理解しているからこそ的確なサービスが提供できたり、信頼できる取引先や協力者との関係性を活かして円滑に事業を進められたりします。また、管理職や指導者としての経験をもとに、若手起業家を支援する立場での起業も可能です。
さらに、顧客対応やリスク管理における慎重さ・丁寧さも、シニア世代ならではの強みです。こうした要素を活かすことで、同世代の顧客層との共感や信頼関係も築きやすく、長期的な事業の安定にもつながります。
経験と人脈をビジネスに活かすことは、シニア起業の大きな可能性を広げる重要な鍵といえるでしょう。
シニアが起業する際に直面する課題
シニアが起業を志す際には、理想や情熱だけでは乗り越えられないさまざまな現実的な課題に直面します。たとえば、資金面の不安、体力やITリテラシーの差、信用力の不足など、若年層とは異なるハードルがいくつも存在します。加えて、自宅を事業拠点にすることへの不安や、家族からの理解を得られにくいといった心理的な障壁も見逃せません。
特に問題となるのが「信用力の確保」です。法人登記をしていない個人事業主や、無名の新興企業が信頼されるには時間がかかり、金融機関の融資やビジネス上の取引において不利に働くこともあります。また、オフィスの確保にも費用や契約のハードルがあり、予算に限りのあるシニア起業家には重い負担となる可能性があります。
こうした課題を一つずつ丁寧に解消していくことが、成功への第一歩です。その解決策の一つとして、後述するバーチャルオフィスの活用が大きな役割を果たします。
資金調達の難しさ
シニア起業の大きな壁の一つに「資金調達の難しさ」があります。退職金や貯蓄を元手に起業をする人が多い一方で、その資金が十分でないケースも珍しくありません。また、年齢的な理由から金融機関の融資審査で不利になることも多く、創業融資を受けにくいという現実もあります。
さらに、自己資金を使いすぎてしまうと生活資金が圧迫され、無理なビジネス展開に陥る恐れもあります。こうした事態を避けるためには、起業前に入念な事業計画を立て、必要な費用と運転資金を明確にしておくことが大切です。
また、公的支援制度の活用も有効です。シニア向けの創業支援補助金や、自治体の起業支援プログラムなど、年齢に応じたサポート制度を探し、活用することで資金面の不安を和らげることができます。資金調達をクリアにすることが、起業成功の土台を築く上で欠かせない要素となります。
信用力の確保と取引先の不安
新たに起業したシニアが直面するのが「信用力の壁」です。特に法人格を持たない個人事業主や、名刺に記載された住所が自宅の場合、取引先や顧客からの信頼を得るのが難しいと感じることがあります。これは、ビジネスの実態が見えづらく、安定性に欠けていると受け取られてしまうからです。
また、インターネット上で商品やサービスを提供する場合、特定商取引法に基づく表記に「住所」や「連絡先」を明記する必要があるため、信用のある住所が求められます。ここで自宅住所を公開することに抵抗がある場合、それが事業の信頼性低下にもつながる恐れがあります。
このような状況において、信頼できるビジネス用の住所を確保する手段としてバーチャルオフィスが非常に有効です。都心の一等地住所を名刺やウェブサイトに記載できることで、企業としての信頼感を高めることができます。信用力の向上は、ビジネスを円滑に進めるための重要な要素です。
事務所・オフィスの確保とコスト負担
起業にあたっては、事業拠点となるオフィスの確保が必要になることが一般的ですが、これはシニア起業家にとって大きな負担となる要素です。特に都市部の賃貸オフィスは家賃が高く、初期費用として保証金や敷金・礼金がかかるケースも多いため、まとまった資金が必要になります。
さらに、毎月の賃料に加え、光熱費や通信費、什器備品などの経費もかさみます。事業が軌道に乗る前から固定費が発生することで、収益化のプレッシャーが高まり、精神的な負担も大きくなります。また、高齢になるほど通勤や外出の負担も増え、物理的な負荷が重くなることも見逃せません。
このような課題を解消するために、バーチャルオフィスの導入が現実的な選択肢となります。実際に物理的なスペースを借りることなく、法人登記や郵便受取などの基本機能を確保できるため、低コストかつ柔軟な起業スタイルを実現できます。事業規模に合わせたオフィス形態を選ぶことで、持続可能な運営が可能となるのです。
家族や周囲からの理解と支援
起業を決意しても、家族や身近な人からの理解や協力が得られないことが、シニア起業における大きな障壁になることがあります。特に高齢の配偶者や子ども世代からは、「年齢的に無理をしないでほしい」「貯金を失わないか心配」などの反対意見が出ることも珍しくありません。
また、家族にとっては、自宅を事業拠点にされることによるプライバシーの問題や、来客や電話応対による生活への影響も懸念材料となります。そのため、起業にあたっては、しっかりと家族に説明を行い、事業計画やリスク管理についても共有しながら進めることが求められます。
こうした懸念を和らげる一つの方法が、バーチャルオフィスの利用です。自宅住所を使わずに法人登記ができ、郵便物の転送や来客対応などもオフィス側が代行してくれるため、家庭に負担をかけずに起業が可能になります。家族の理解と支援を得るためにも、現実的かつ安心感のある起業スタイルを選ぶことが重要です。
バーチャルオフィスとは?
バーチャルオフィスとは、実際の物理的なオフィススペースを借りることなく、法人登記やビジネスの運営に必要な住所を借りられるサービスです。主に、都市の一等地の住所を利用でき、郵便物の受け取りや転送、電話代行などのオプションサービスも提供されるため、コストを抑えつつも「信頼ある事業拠点」を持てる点が特徴です。
特に、初期投資や固定費を最小限に抑えたい個人事業主やフリーランス、シニア起業家にとっては、大きなメリットがあります。また、ビジネス上で求められる「法人登記可能な住所」としての機能を果たすため、会社設立時にも活用されるケースが増えています。
バーチャルオフィスはオンライン会議や在宅ワークのツールと混同されがちですが、あくまで「住所利用サービス」であり、登記住所、名刺やWebサイトへの表記住所、郵便物の受取場所として利用されるものです。これにより、事業の信頼性を高めながら、プライバシーも守ることができます。
バーチャルオフィスの基本的な仕組み
バーチャルオフィスの基本的な仕組みは、契約者が物理的なスペースを使用することなく、都心などの商業地にあるビジネス住所を利用できるというものです。この住所は、法人登記・名刺・ホームページ・請求書など、事業のさまざまな場面で使用することができます。
また、オプションとして郵便物の受取・保管・転送サービス、電話番号の貸与や電話応対代行、さらには会議室の一時利用なども提供されており、必要に応じて柔軟に活用できます。これにより、実際にオフィスに常駐しなくても、取引先や顧客との信頼関係を維持しながらビジネスを展開できます。
このように、バーチャルオフィスは「仮想のオフィス」としての機能を果たしながら、起業初期に必要な機能を備えています。特に、住所を自宅と切り離して使いたいと考えるシニア起業家にとっては、事業とプライベートの線引きを明確にする上でも非常に有効なサービスです。
オンラインツールとの違い
バーチャルオフィスという言葉は、ZoomやSlackなどのオンラインツールと混同されることがありますが、両者は全く異なるサービスです。オンラインツールは、あくまで「遠隔でのコミュニケーションや業務遂行のためのツール」であり、物理的な住所や登記には関係しません。
一方、バーチャルオフィスは「法人登記を可能にするビジネス用住所」を提供するサービスであり、行政手続きや法的表記に必要な「現実世界での拠点」として機能します。例えば、会社を設立する際には、登記住所が必須となりますが、その際にバーチャルオフィスの住所を利用することができます。
また、特定商取引法やインボイス制度などに対応するためにも、信頼性のある所在地が求められるため、自宅ではなくバーチャルオフィスを利用することでプライバシー保護とビジネスの信頼性向上を両立できます。したがって、バーチャルオフィスは「ビジネスインフラの一部」であり、オンラインツールとは目的も用途も大きく異なるのです。
法人登記が可能なビジネス住所サービス
バーチャルオフィスの最大の特長のひとつが、法人登記が可能な住所を提供している点です。法人を設立する際には、法務局に届け出るための本店所在地が必要ですが、住宅街の一戸建てやマンションでは登記を断られる場合や、近隣とのトラブルになることもあります。
この点、バーチャルオフィスの住所は、登記用に正式に認められた商業利用可能な住所であり、安心して登記に利用できます。また、東京都心の一等地住所を登記に使うことで、企業としてのイメージや信頼度を向上させる効果もあります。顧客や取引先に対して、「しっかりとした企業」という印象を与えられるのは、ビジネスの初期段階では非常に重要です。
さらに、登記だけでなく、郵便物の受取・転送や電話代行などのサービスと組み合わせることで、実際のオフィスのような機能も一部補完できます。これにより、自宅にいながらにして、実態のある法人運営が可能となり、コストと信頼性のバランスが取れた起業スタイルが実現できます。
シニア起業とバーチャルオフィスの相性
シニア世代が起業を考える際、バーチャルオフィスとの相性は非常に良好です。理由として、低コストで信頼性の高いビジネス環境を整えることができる点が挙げられます。実際のオフィスを借りることなく、都心の一等地住所を活用できることで、対外的な信用を確保しながら、生活への負担を最小限に抑えることが可能です。
また、自宅を事業拠点にすることへの抵抗感がある人にとって、プライバシーを守りながら法人登記や顧客対応ができるバーチャルオフィスは理想的です。郵便物の転送や電話代行、会議室の利用なども必要に応じて選べるため、事業規模に応じた柔軟な運営が可能になります。
特に、体力的に長時間の通勤や対面対応が難しいシニアにとって、バーチャルオフィスは「無理のない起業スタイル」を実現する強力なパートナーとなります。信頼性、経済性、利便性のバランスが取れたこのサービスは、シニア起業家の新たなビジネスモデルとして注目されています。
初期投資を抑えられる
起業において最も大きな不安の一つは、初期投資にかかるコストです。特にシニア世代にとっては、退職金や限られた貯蓄を元手に起業するケースが多く、支出はできるだけ抑えたいところです。そこで役立つのがバーチャルオフィスです。
一般的な賃貸オフィスでは、敷金・礼金・保証金など多額の初期費用が発生し、月々の賃料も高額になることがあります。しかし、バーチャルオフィスであれば、月額数千円〜1万円前後で一等地の住所を使用でき、初期費用を大幅に抑えることができます。
また、光熱費や清掃費、備品代といった間接的なコストもかからず、シンプルかつ経済的に事業を始めることができます。このように、コスト面でのハードルが低いため、「まずは小さく始めてみたい」というシニア起業家にとって非常に適したスタートアップ環境が整えられるのです。
自宅住所を公開せずに起業できる
自宅住所を公開することに抵抗を感じる方は多く、とくにシニア世代では家族との同居やプライバシーの確保が大きな課題となります。たとえば、名刺やホームページ、特定商取引法の表示などで住所を記載する必要がある場合、自宅住所の公開はトラブルや不安のもとになります。
その点、バーチャルオフィスを活用すれば、第三者に対しては都心の一等地住所を提示でき、自宅の情報を守ることが可能です。これにより、安心して起業に踏み出すことができ、顧客や取引先との信頼関係にも好影響を与えます。
また、自宅での来客対応を避けたい場合にも有効です。必要であれば、バーチャルオフィスの会議室や受付サービスを利用することで、事業にふさわしい体制を整えることができます。プライバシーを守りつつ、きちんとした印象を与えられるのは、特に初対面の信頼構築が大切な起業初期において大きなメリットです。
信用力のある都心一等地の住所を利用可能
企業の信頼性やブランドイメージに大きく影響するのが「住所」です。東京都心の一等地にある住所は、ただの記載情報にとどまらず、顧客や取引先に対して「この会社はしっかりしている」という安心感を与えます。
バーチャルオフィスを利用することで、実際にその場所にオフィスを構えなくても、信頼性の高い住所を法人登記や名刺、Webサイトなどに使用することができます。これは、スタートアップや個人事業主にとって、信用構築の大きな武器となります。
特にシニア起業の場合、「年齢=信頼性」とされる反面、「本当に実態のある事業か?」という不安も持たれやすいため、住所の与える印象は非常に重要です。都心の住所を使えることで、業務内容やサービスと関係なく、第一印象での信頼獲得を狙うことができます。
さらに、同じ住所を利用する企業が多数あることで、自然と信頼の蓄積も起こり、相乗効果が期待できる点も魅力の一つです。
郵便物の転送など便利なサービスを活用できる
バーチャルオフィスの大きな特長の一つが、郵便物の受取・転送サービスです。ビジネスをするうえで、登記した住所に届く郵便物の対応は非常に重要ですが、自宅ではない住所で郵便を受け取れることで、プライバシーを守りながら円滑に事業を進められます。
多くのバーチャルオフィスでは、届いた郵便物を写真で通知してくれたり、週に一度まとめて自宅へ転送してくれるサービスを提供しています。急ぎの書類であれば即日転送や、オプションでスキャンしてPDF送信してくれるサービスもあり、非常に利便性が高いです。
さらに、書留や宅配便にも対応してくれる拠点であれば、ビジネス上の重要な取引にも安心して対応できます。こうしたサービスを活用することで、物理的な制約を超えて、スマートな起業運営が可能になります。
特に、毎日オフィスに通うことが難しいシニアにとっては、郵便対応の代行は身体的・時間的負担を減らす強力なサポートです。
シニア起業にバーチャルオフィスを導入する流れ
バーチャルオフィスを利用して起業をスタートする際には、いくつかのステップを踏む必要があります。初めての方でも安心して導入できるよう、ここでは導入の流れを段階的に解説します。
まず、自身の事業内容や方向性を明確にしたうえで、それに適したバーチャルオフィスを選ぶことが第一歩です。サービスの内容、住所の信頼性、費用、対応の柔軟性などを比較検討し、自分のニーズに合う事業者を選びましょう。
その後、申し込みに進み、身分証明書など必要書類を提出して審査を受けます。審査に通過すれば、契約完了とともに指定の住所を使用できるようになります。契約後は、法人登記の住所としてバーチャルオフィスの住所を用い、税務署への届け出、名刺やWebサイトへの記載などを行って事業を本格始動させます。
このように、バーチャルオフィスはシニア世代でも比較的簡単に利用開始できる仕組みとなっており、低リスクでの起業スタートを可能にしてくれます。
事業内容に合うバーチャルオフィスを選ぶ
バーチャルオフィスは各社ごとに提供されるサービスの内容や住所の立地、料金体系が異なります。そのため、自分の事業内容に合ったバーチャルオフィスを選ぶことが、安心して長く活用するための第一歩となります。
たとえば、顧客との信頼構築が重要なコンサルティング業や専門サービス業であれば、知名度のある都心一等地の住所を持つ事業者を選ぶと印象が良くなります。また、郵便物の頻度が多い業種では、迅速な転送対応や通知サービスが整ったバーチャルオフィスが望ましいです。
さらに、会議室の利用が想定される場合には、同一施設内に貸し会議室が併設されているバーチャルオフィスを選ぶと、対面の打ち合わせもスムーズに行えます。契約前には、サービス内容の詳細をチェックし、自分に必要な機能が含まれているかを確認することが大切です。
住所の信頼性
事業を運営するうえで、住所の信頼性は非常に重要です。特に法人登記を行う際の住所は、官公庁への届け出や税務署への申告、取引先との契約書など、さまざまな公式文書で使われるため、「信頼される住所」であることが求められます。
バーチャルオフィスの中には、雑居ビルの一室で他社と共有する形態のものもあれば、有名なオフィスビルのフロア全体を運営しているものもあります。前者は安価である一方、調査時に信頼性に欠けると判断されることもあります。そのため、法人登記の際に安心できる住所かどうかを見極めることが大切です。
また、グーグルマップで実際の外観をチェックしたり、ホームページに掲載された他の利用企業の雰囲気を確認したりすることで、そのバーチャルオフィスの「信頼されやすさ」がある程度把握できます。
提供サービスの充実度
バーチャルオフィスを選ぶ際には、単に「住所を借りるだけ」ではなく、どれだけ実務をサポートしてくれるかという点も重視すべきです。たとえば、郵便物の通知が即時かどうか、転送頻度が柔軟に選べるか、宅配便や書留に対応しているかといったサービスは、事業運営の効率に直結します。
また、電話番号の貸与や、電話受付代行サービス、来客応対、会議室の一時利用といった付加機能があることで、実際に物理オフィスがあるかのような運用が可能になります。これにより、事業の信頼性も一段と高まります。
シニア起業家にとっては、こうしたサポート機能が「自分の負担をどれだけ減らせるか」という重要な判断基準になります。高齢になってからも無理なく事業を続けるためには、提供サービスの充実度は欠かせない視点です。
費用と契約条件
バーチャルオフィスの費用体系は、月額利用料だけでなく、初期費用やオプションサービスの料金、更新料など、複数の要素から構成されています。シニア起業家にとって、無理のない範囲でのコスト管理が重要になるため、総額でどれだけの支出が必要かを事前に明確にしておく必要があります。
また、最低契約期間や途中解約のペナルティ、料金の支払い方法(口座引き落とし、クレジットカードのみなど)も確認しておくべきポイントです。特に、起業後の方向転換や事業規模の変更が想定される場合には、柔軟な契約形態を選んだ方がリスクを軽減できます。
費用が安くてもサービスの質が悪ければ意味がありませんし、高額でも使いこなせなければコストパフォーマンスが下がります。サービス内容と費用のバランスを見極めながら、納得できるバーチャルオフィスを選ぶことが、安定した起業運営の土台となります。
申し込みと本人確認書類の提出
バーチャルオフィスの利用を開始するためには、インターネットや電話などで申し込みを行い、その後、所定の本人確認書類を提出する必要があります。これは、犯罪収益移転防止法などの法律に基づき、契約者の身元確認が義務付けられているためです。
提出する書類は主に、運転免許証やマイナンバーカード、住民票、健康保険証などです。法人として契約する場合は、登記事項証明書や印鑑証明書なども必要になります。また、書類の不備や住所の相違があると審査に通らない可能性があるため、事前に確認しておくことが重要です。
本人確認が完了し、審査に通過すれば、利用開始日の案内とともに、正式に住所が利用可能となります。なお、多くのバーチャルオフィスではオンラインで手続きを完結できるようになっており、店舗に足を運ばずとも手軽に契約できる点も、シニアにとって大きなメリットです。
法人登記・事業開始の手続き
バーチャルオフィスの契約が完了したら、次はいよいよ法人登記の手続きに移ります。法人登記では、登記申請書、定款、発起人の印鑑証明書などの必要書類を準備し、法務局に提出します。この際、バーチャルオフィスで提供された住所を本店所在地として記載することで、正式な法人としての認可が得られます。
登記が完了すれば、法人の登記簿謄本(履歴事項全部証明書)が取得できるようになり、金融機関での法人口座開設や取引契約、税務署への届出など、次のステップへと進めます。特にインボイス制度や特定商取引法の表記義務などに対応するには、登記された正式な住所が必要です。
バーチャルオフィスの住所が活用できれば、自宅住所を公開することなく、信頼性のある法人格を獲得することができます。このプロセスを通じて、スムーズかつ安心して事業を開始できる環境が整います。
バーチャルオフィスを利用する際の注意点
バーチャルオフィスは、コストパフォーマンスに優れた便利なサービスである一方で、利用に際しては注意すべき点もいくつか存在します。とくに、シニア起業家のようにビジネスに不慣れな方にとっては、事前にリスクや制限を把握しておくことが、後々のトラブル回避につながります。
例えば、銀行口座の開設に支障が出る可能性や、バーチャルオフィスの利用規約に違反してしまうケース、さらには実態のない「名ばかり企業」と見なされてしまう危険性も考慮する必要があります。また、Webサイトや広告に掲載する住所がバーチャルオフィスであることに気づかれた場合、信用面でマイナスに働くケースもあるため、実態のある活動や発信を継続的に行うことも大切です。
バーチャルオフィスはあくまで「起業を支えるインフラの一つ」であり、その性質や制約を十分理解した上で活用すれば、トラブルなく安定したビジネスを構築することが可能です。
金融機関の口座開設に制限があるケース
バーチャルオフィスを登記住所として使用する場合、法人口座の開設において銀行側の審査が厳しくなることがあります。これは、金融機関が「実態のある企業かどうか」を厳しく確認するためであり、とくにバーチャルオフィスの住所が悪用される事件が過去にあったことから、慎重な対応が取られています。
実際、口座開設を申し込んでも、「オフィスの実在性が確認できない」や「実際に営業しているか不明」という理由で断られるケースも存在します。特にネットバンクでは審査書類のやり取りが簡素な分、実態確認に時間がかかることもあります。
このような事態を回避するためには、法人登記後に速やかにホームページを開設し、事業内容や代表者情報、連絡先などを明記することが有効です。また、定款に具体的な事業内容を明記したり、営業実態を証明できる資料(契約書や請求書など)を準備しておくと、審査通過の可能性が高まります。
利用規約や住所利用条件の確認
バーチャルオフィスごとに、利用規約や住所の使い方には細かな違いがあります。たとえば、「どの用途まで住所が利用できるのか」「郵便物の受け取りはどの範囲まで対応しているのか」「法人登記に使えるか否か」など、各事業者ごとに明確なルールが定められています。
一部のバーチャルオフィスでは、特定業種(金融、風俗、政治関連など)の利用を制限していることもあり、申し込み時に内容を申告しないと後で契約を解除される可能性もあります。また、登記は可能でも営業活動は不可といった制限が設けられている場合もあるため、細かい契約条件は必ず事前に確認しておく必要があります。
特にシニアの方にとっては、インターネット上の契約やサービス説明が複雑に感じられることもあるため、不明点があれば電話や対面でしっかりと確認することが大切です。誤解やトラブルを避けるためにも、契約内容には十分注意しましょう。
実態のある事業と見なされるための対策
バーチャルオフィスを利用していても、社会的信用を得るためには「実際に事業を行っている企業」として認識される必要があります。登記住所や名刺の表記が立派でも、実態がなければ取引先や顧客から疑念を抱かれてしまうからです。特に法人登記直後の会社は、営業活動の実態が確認されにくく、信用面での評価が低くなりがちです。
そのため、登記後には早めに事業用のWebサイトやSNSアカウントを立ち上げ、会社の活動や代表者の顔が見えるような情報発信を行うことが重要です。また、事業内容に応じて、ポートフォリオや導入事例、顧客の声などを公開することで、実態の証明にもつながります。
さらに、問い合わせに即時対応できる体制を整えたり、郵便物や電話の応対を適切に行ったりすることで、「実際に運営されている事業」としての信頼を高められます。実態を伴った企業活動を続けることが、バーチャルオフィス利用時の信用構築のカギとなるのです。
ホームページやSNSでの事業実態の公開
ホームページやSNSを活用して、事業の実態を公開することは、バーチャルオフィス利用者にとって非常に有効な対策です。これらの媒体を通じて、「誰が、どこで、どんな事業をしているのか」が明確に伝わることで、銀行や取引先に対する信用度を向上させることができます。
具体的には、会社の理念や業務内容、代表者のプロフィール、問い合わせフォームの設置、更新頻度の高いブログやお知らせページなどがあると、実際に運営している企業として評価されやすくなります。特にSNSでは、日々の活動報告や実績紹介をこまめに発信することで、「動いている会社」という印象を与えることができます。
また、検索エンジン対策(SEO)を意識してホームページを作成すれば、新規顧客の獲得にもつながる可能性があります。バーチャルオフィスを使用していることを隠すのではなく、「実態ある企業」としてのアピールを積極的に行う姿勢が大切です。
定期的な郵便物の確認とレスポンス
バーチャルオフィスでは、郵便物の受取や保管、転送が主なサービスの一つとなっていますが、これを「受け身」で利用していると、思わぬトラブルにつながることがあります。特に官公庁や取引先からの重要書類が届いても、確認やレスポンスが遅れることで、信用を損なう可能性があります。
そのため、郵便物が届いた際にはすぐに通知を受け取れるよう、サービス設定を確認し、通知後は早めに転送を依頼する、または取りに行くといった対応が求められます。バーチャルオフィスによっては、スキャンデータをメール送付してくれるサービスもあるため、できるだけリアルタイムで対応できる環境を整えることが重要です。
特にシニア起業家の場合、書類対応が遅れやすい傾向にあるため、こまめなチェックと迅速な行動が信頼構築のカギとなります。郵便物は単なる連絡手段ではなく、「信頼関係を支える証明」として意識する必要があります。
シニア世代におすすめの事業アイデア
シニア世代が起業するにあたっては、無理なく続けられ、かつこれまでの経験や趣味を活かせる事業内容を選ぶことが成功のポイントになります。若年層と異なり、体力やスピードではなく「信頼性」や「人柄」、「専門性」が評価されやすいシニア起業では、ニッチでも地道に需要があるビジネスモデルが適しています。
また、設備や人材を必要としない「軽資本型」や、「在宅でできる仕事」も人気です。最近では、オンラインを活用した講座運営や、個人で行う小規模ネットショップ、地元の高齢者をサポートする生活支援サービスなど、シニアならではの信頼感や共感力が発揮されるビジネスが注目されています。
ここでは、特にシニア起業家におすすめの4つのジャンルをご紹介します。どれも専門的なスキルや大きな設備投資を必要とせず、自分のペースで始められる点が魅力です。
オンライン講座・セミナーの開催
近年では、ZoomやYouTubeなどのオンラインツールを活用した講座・セミナーの開催が非常に増えています。シニア世代にとっても、これまでの経験やスキルを活かして、後進の育成や情報発信に取り組める分野です。たとえば、ビジネスマナー講座、営業ノウハウ、資産運用の初歩、職人技の継承、趣味のレッスンなど、ジャンルは多岐にわたります。
オンライン講座の魅力は、場所や時間を問わず実施できる点にあります。パソコンやスマートフォンがあれば、全国どこからでも受講者を集められるため、物理的な制約を受けません。また、録画コンテンツを販売することで、半自動的に収益化することも可能です。
講座開催に必要な初期投資も比較的少なく、資料作成やプレゼンのノウハウがあればすぐに始められる点も、シニア起業家にとって魅力的です。「人に教えることが好き」「経験を次世代に伝えたい」という思いを持つ方にとって、やりがいのあるビジネスとなるでしょう。
地域密着型サービス(家事代行、介護相談など)
シニア起業家におすすめなのが、地域に根ざしたサービス業です。たとえば、家事代行や買い物代行、軽作業の手伝い、介護相談など、高齢化が進む地域社会において必要とされるニーズは非常に多く存在しています。
特に、同年代またはそれ以上の高齢者の生活をサポートする事業では、「年齢が近い」という点が信頼につながりやすく、共感や安心感を与えられるのが大きな強みです。たとえば、家族が離れて暮らしている高齢者に対して、定期的な訪問や見守りサービスを行うなど、地域貢献型のビジネスとして社会的意義も大きく評価されます。
こうしたサービスは、資格や専門知識があればなお安心感が増しますが、人柄や誠実な対応が評価されるため、経験や人脈を活かしやすい分野でもあります。また、地元の自治体や福祉団体と連携することで、顧客獲得の機会を増やすことも可能です。
長年の経験を活かしたコンサルティング業
会社勤めや経営の現場で培ってきた知識やスキルを活かして、「コンサルティング業」として独立するのも、シニア起業にとって非常に現実的な選択肢です。経営支援、営業戦略、マーケティング、人事労務、教育研修、IT活用など、専門分野に特化すれば、需要のある分野で強みを発揮できます。
コンサルティング業は、物理的な設備や商品が不要で、クライアントとの信頼関係を構築することで成り立つビジネスです。パソコン一台とインターネット環境さえあれば、全国の企業とオンラインでつながり、アドバイスや資料提供が可能です。実績や人脈があるシニア世代にとっては、信用を得やすいという利点もあります。
また、シニアならではの「落ち着き」や「客観性」は、若手経営者や起業家にとって貴重なアドバイス源となります。情報発信と実績の積み重ねがビジネスの信頼性を高めるカギとなり、自分のペースで活動を続けられる点も魅力的です。
趣味や特技を活かしたネット販売
近年は、趣味や特技を活かしたネット販売のハードルが大きく下がり、シニア起業家にも非常に人気があります。たとえば、手芸品やアクセサリー、陶芸作品、イラスト、和雑貨、家庭菜園の無農薬野菜など、「自分が楽しんで作れるものを販売する」というスタイルは、仕事と趣味の両立という意味でも理想的です。
ネットショップは、STORESやBASE、メルカリなどのプラットフォームを利用すれば、簡単に出店でき、初期費用もほとんどかかりません。商品写真を撮り、紹介文を記載するだけで、自宅にいながら全国の顧客に商品を届けることができます。
さらに、バーチャルオフィスの住所を使えば、自宅住所を公開せずに特定商取引法への対応も可能です。これにより、安心して取引ができる環境が整います。好きなことを仕事にする喜びと、収益化の達成感を同時に得られるネット販売は、シニア起業家にとって非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
シニア起業で成功するためのポイント
シニア起業を成功させるには、若年層の起業とは異なる視点と配慮が求められます。資金面や健康状態、家族との関係など、人生の後半ならではのリスクと責任を踏まえたうえで、計画的かつ着実に事業を進めていくことが重要です。
その一方で、長年の経験や人脈、落ち着いた判断力といったシニア世代ならではの強みは、ビジネスにおいて大きな武器になります。年齢を重ねたからこそ、無理なく地道に継���できる事業を構築できる可能性も広がっています。
ここでは、シニア起業で成功するために押さえておきたい4つのポイントを紹介します。これらを意識することで、安心かつ持続可能な起業生活を送ることができるでしょう。
無理のないペースで事業を設計する
シニア起業においては、「体力や健康状態に配慮した働き方」が極めて重要です。若い頃のように、毎日長時間働いたり、常に外回��で営業を行うようなビジネスモデルでは、身体的な負担が大きくなりすぎる可能性があります。
そのため、最初からフルスピードで事業を展開するのではなく、自分の生活リズムや体力に合わせて「週に何日」「1日何時間」までなら無理なく働けるかを明確にし、その範囲で事業を設計することが大切です。特に、自宅やバーチャルオフィスを拠点とし、リモートで完結できるビジネスであれば、移動の負担を減らしながら効率的に事業を進めることが可能です。
また、体調不良や家庭の事情など、突発的な予定変更にも対応できる柔軟性のあるビジネスモデルを構築しておくことで、継続しやすくなります。起業とは、長く続けてこそ成果が出るもの。自分にとって「続けられる形」を第一に考えることが、成功の近道です。
家族や専門家に相談する体制を整える
起業は一人で始めることも可能ですが、途中で迷ったり壁にぶつかったりした際、周囲に相談できる環境があるかどうかは、事業の継続性に大きく影響します。特にシニア起業では、家族との連携や専門家との関係づくりが極めて重要です。
まず、家族の理解と協力は起業を支える大きな土台となります。自宅を事業に使うかどうか、生活にどの程度影響が出るのかなど、事前に共有しておくことでトラブルを未然に防げます。また、資金の使い方や万が一のリスクについても、家族と一緒に話し合っておくと安心です。
加えて、税理士や行政書士、中小企業診断士といった専門家に相談できる体制を整えておくことで、法的・財務的なトラブルの回避にもつながります。とくに、補助金の申請や法人登記、会計処理などの専門知識が必要な場面では、プロの力を借りることが有効です。孤立せず、周囲と協力しながら進めることが、シニア起業を安定して継続する鍵となります。
顧客との信頼関係を大切にする
シニア起業の最大の強みは、「信頼されやすい」という点にあります。豊富な人生経験や穏やかな対応、誠実な人柄は、多くの顧客にとって安心感を与えます。だからこそ、その信頼を裏切らないよう、丁寧な対応と誠実な姿勢を常に心がけることが大切です。
たとえば、問い合わせへの返答を迅速かつ丁寧に行ったり、納期や価格に関して誠意ある説明を行ったりといった基本的な対応こそが、リピーターや紹介につながる信頼の土台になります。短期的な売上に目を奪われず、「長くお付き合いできる関係」を目指す姿勢が、シニア起業には適しています。
また、顧客に対して自分自身を「見える化」することも重要です。WebサイトやSNS、名刺などを通じて、自分のプロフィールや経歴を開示することで、より親近感を持ってもらえます。結果として、他者との差別化にもつながり、信頼に基づいたビジネスが築けるのです。
新しいことにも前向きにチャレンジする姿勢
年齢を重ねると、新しいことに対して抵抗感が生まれやすくなります。しかし、ビジネスの世界は常に変化しており、新しい技術やサービス、集客手法を取り入れる柔軟性が求められます。特にオンラインの活用やSNSでの発信、キャッシュレス決済など、現代のビジネスには必須となる要素も多く存在します。
ここで重要なのは、「完璧に使いこなす必要はない」という意識です。最初から高度な技術を使いこなすことを目指すのではなく、必要最低限の機能を習得するだけでも、ビジネスの幅は大きく広がります。たとえば、Zoomでの打ち合わせができるだけで、全国の顧客や取引先とつながることができますし、簡単なSNSの投稿を続けるだけでファンを増やすことも可能です。
新しいことを学び続ける姿勢は、顧客からの信頼にもつながります。「年齢を重ねても成長し続ける人」として、社会的な評価も高まるでしょう。恐れず、まずは一歩を踏み出してみることが、シニア起業の成功を加速させる秘訣です。
最後に
シニア起業は、これまでの人生経験を活かして「自分らしい働き方」を実現できる絶好のチャンスです。定年後の時間を、自身のやりたいことや社会貢献につなげる手段として、起業を選ぶシニア世代が増えています。人生100年時代において、60代・70代からの挑戦は決して遅すぎるものではなく、むしろその年齢だからこそ提供できる価値や信頼があります。
また、バーチャルオフィスの活用は、そんなシニア起業を支える強力な選択肢の一つです。自宅住所を公開せずに法人登記ができ、都心の信頼性ある住所を使って事業を始められることで、コストを抑えつつ信用力も確保できます。郵便物の転送や電話代行など、シニアにとって嬉しいサポート機能も充実しており、無理のない形で起業ライフをスタートできる環境が整っています。
もちろん、注意点や制限もありますが、それらを正しく理解したうえで準備をすれば、トラブルを未然に防ぎながら安定した運営が可能です。事業計画の立案から、家族との連携、専門家への相談まで、一つひとつ丁寧に進めていくことが、成功へのカギとなるでしょう。
これから起業を目指すシニアの皆さんには、焦らず、無理なく、そして楽しみながら、自分だけのビジネスを築いていってほしいと願っています。バーチャルオフィスというインフラを活用しつつ、豊かなセカンドキャリアを歩んでいきましょう。
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月末振り返り(2025年3月)
2025年3月、終わり。 飽きずに、月末の振り返りをルーティン化すべく、今月も実施。 やっと春が来たと思い「春うらら」な気分に浸っていたが、一気に寒の戻りに見舞われた。 仕舞おうと思っていたダウンコートを引っ張り出し、人との待ち合わせに向かった春の雨の日。
大分県の別府市に住んでいたころ、春先前にやってくる「春の雨」を知り、好きになった。 九州は暖かいという自身の幻想を蹴り飛ばしてくれるような寒さと共に、 まもなくやってくる春の兆しを、遠くの高崎山と眼前の鶴見岳から精一杯、体で感じていた。 よく言われることだけれども、自然に「優しい」や「厳しい」などなく、 自然は、ただそこに「ある」だけなのだ。
この振り返りを書きはじめる数日前に、ミャンマーを震源とする大きな地震が発生した。 すでに多くの方の命が奪われ、報道を目にする度に自身が経験した二つの大地震の記憶を逡巡させ、 報道される事実に目を背けたい気持ちに覆われながら、 それでも友人らがいるミャンマーに想いを馳せる。 一日でも早く安寧が訪れますように。
欧州諸国の軍備化について
非常に広い欧州諸国を欧州と括るのは幾分雑だが、 欧州では以前から兵役義務制度を持つくらいに、国防は日本以上に喫緊な課題だった。 このニュースにもあるように、欧州圏の多くの国が兵役義務の再導入時期を早めることや、 男性ではなく女性も兵役対象になっていくこと、そして軍事予算を増加することを発表している。
これは、米国がNATOから手を引くことによる影響だとされている。 この世界の流れをみて思うのは、今までいかに世界全体が米国に依存していたかということ。
これを現代で当事者として経験している私たちは (この場合の当事者は、決して嬉しい意味での当事者ではないけれども) コロナ禍で経験したような NEW WORLDになる変化を目の当たりにしているかもしれない。 ちな��に、大抵そういうのは、かなりの時間が経ってからわかると歴史が証明している。
淡々とやっていくこと
世界で色々なことが起きていると、どうもやるべきことを淡々とできない自分がいる。 それでも私たちは自分が理想とする世界に向けて、もしくは自分の理想とするものに向けて、 淡々と手足を動かし、もしくは頭を使ってていく必要がある。
それは決して世界に対して鈍感であれということではなく、 現実を踏まえた上でそれでも自分がやると決めたことを淡々と推し進めていくこと。
起業家の大先輩である慎泰俊さんのポッドキャストを聴きながら、 今日も気持ちを少しでも整えていきたい。
今月出会ったものたち
自分自身が生きやすくなるために取り込んだものたちをいくつか紹介。
『ハーレムの熱い日々』吉田ルイ子 昨年、天明を全うされた写真家吉田ルイ子さんの書籍。 1960年代ニューヨーク・ハーレムに住みながら、 当時の変わりゆくハーレムを写真と文章で綴ったエッセイ。 そういえば、映画『ゴースト』で主人公の恋人は、 いわゆるニューヨークのスラム街で殺害されたと記憶している。 かの有名な恋愛映画においても、人種差別的・区画差別的マインドが横たわっていたことに気づく。 そこから米国は区画整備をして綺麗で安全になったとされている。まさに今の大阪のようだ。
市原佐都子/Q「キティ」 Orangcosongで知り合った照明デザイナーさんからご紹介いただき観劇。 舞台についての感想を書き出すとキリがないので、短めに認める。 私たちが問うべきことは、そしてやはり、消えていかないいけないのは、 家父長制とそれを狡猾に無意識に利用する輩たちではないだろうか。
下記、舞台の説明を引用。
"生と性の規範を根底からくつがえす市原佐都子が放つ“宇宙規模”の最新作。 社会における不可触なタブーや性をめぐる矛盾を、大胆不敵かつ繊細に問いつづける劇作家・演出家、市原佐都子。今作では家父長制や資本主義、大量生産・消費システムのひずみから生じる不条理や滑稽、そして欲望のグローバルな均一化を、痛烈なQ(クエスチョン)に昇華して突きつける。食べるために生殖を管理される畜産、知らぬ間にハメられてしまう性的な文脈、営利至上主義がもたらす劣悪な労働環境……。幾度も繰���返される「かわいい」のセリフが、玉虫色に意味を変貌させる先に、果たしてユートピアはあり得るのか!?日本、韓国、香港の俳優陣がくりひろげる懸命かつ批評的ユーモア満載の今作は、現代を生きるすべての者たちへ、取り返しのつかない激震をもたらすだろう。"
『それでも私は生きていく』ミア・ハンセン=ラヴ フランス映画は、余白の作り方が非常にうまいといつも思う。 久しぶりにそう思えるフランス映画に出会った。 余白といえば、かの有名なプロダクションA24作品の生み出す余白も好きだけれども、 近年だと『コット、はじまりの夏』がおすすめ。 そういえば、個人的に感じているのは、近頃一気にフランス映画の流通が減ったような気がする。 たしかそんなデータもあった気がする。 フランス映画のわかりづらさと余白の広さと大きさは、想像力への期待であると私は定義するが、 多くの日本の視聴者にとっては変化の乏しい、結論の見えづらい、 退屈な作品として認識されてしまうのだろうか。
山登りについて
2024年はドキュメンタリー制作と公開に忙殺されていて、 毎年恒例の八ヶ岳ソロ登山を敢行することができなかった。
今年は比較的時間的余裕がありそうなので、縦走ソロ登山を敢行しようと思っている。 そんなとき、大好きな、写真家の石川直樹さんの展示の情報が届いた。
昨年も石川さんの写真展を拝見したのだけれども、この人のスピードはすごいと思う。 8,000メートル級の山14座登頂されたのはいうまでもないが、 写真展をほぼ毎年開催されるバイタリティーに圧倒される。
私の山登りは、石川直樹さんの登山に比べるのも大変おこがましいけれど、 いつも石川さんの持って帰ってこられる「瞬間」をみながら、自分も頑張ろうと思っている。
現在開催中の写真展はまだ訪問できていないので、訪問記はまだ来月の振り返りにて。
生まれた日
3月、無事に齢をひとつ重ねた。何に対して無事かわからないけれども。 生まれた日には、母親が教えてくれたエピソードに想いを馳せるようにしている。
私の母は、産後お腹が空きすぎて、私をバスケット(かご)に入れ、 お好み屋さんに向かい、一人で3枚くらいのお好み焼きを平らげたそうだ。 お店の店主に「あんた、なんか痩せたんちゃうか?」と言われて、 横においたバスケットを見せながら「退院してきてん」と言ったそうだ。
いつも言ってるし書いていることだけど、 生まれるということは死ぬということを確定させることだ。 死に向かって生きるというのは何とも変な日本語だけれども、 色々なことに喜怒哀楽を持てるのはここにいるからに他ない。
だから生まれた日は、生死をかけて私を世に送り出してくれた母に感謝の連絡をしている。 「オモニありがとう」と何回言えるのだろう。 (胎児に関連する書籍:『胎児のはなし』)
Second Quarter開始
1年のうち、4分の1が終わろうとしている。 まもなく4月、そう春。一番怠けてしまいそうになる時期の到来。 一方で外でのアクティビティが楽しくなってくる季節。
心も、体も、健康に、よく食べて、よく寝たい。 今月もご縁をいただいた皆さま、ありがとうございました。 自分、寒さ対策よく頑張った。生きていこ。
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む ⅩⅤ
花鳥誌2025年3月号より転載

日本文学研究者
井上 泰至
28 大蟇先に在り小蟇後へと髙歩み
『ホトトギス』大正六年六月号初出。改造文庫『句集虚子』所収。『五百句』には「明治六年五月八日。婦人俳句会。」と注記。 初出の「婦人俳句会」の記によれば、同年五月八日に婦人俳句会は行われ、中心となる長谷川零余子・かな女夫妻の他、小倉から幼い娘を連れて杉田久女も初参加している。「蟇」は題で、虚子は他に、
蟇の雨晴明りして雲早し 虚子 蟇庭に在りともし静かに灯りけり 同 夕暮や明るくなりし蟇の雨 同 物かげになりて蟇無き庭暫く 同
を出句している。句会記には前日は雨だったとの消息も語られ、虚子句の「雨」は前日のことを詠んだのもわかる。 掲句は、上五に大幅な字余りがあるが、一番問題なのは中八であって、上五の場合、字数がかなり溢れても、中七・下五できちんと収まればさして問題ではない。むしろ上五の字余りの効果には、切迫感やその大仰さが、逆に滑稽感をも生むケースも挙げられる。
春や昔十五万石の城下哉 正岡子規
これは久しぶりに故郷に帰って、未だ何者にもなり得ていない自分を思い知り、その焦りを詠んだケースである。
春は曙そろそろ帰つてくれないか 櫂未知子
『枕草子』の引用で格調と滑稽感をあわせ持ちながら、男への愛情を残しつつ、女の本音を詠んだ。「早く」では中七に収まっても、つれない。両句とも上五の字余りがあるから、中八すら違和感を感じさせないのである。 掲句の場合は、まさに大仰な漢文訓読体で、雨を喜んで現れた「大蟇」の存在感の滑稽を示し、中七以下で「小蟇」の、のそのそとした動きを対比してみせた。 子規句は『伊勢物語』「月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして」を踏まえ、櫂未知子は『枕草子』に、そして虚子は漢詩文に各々拠った。その格調がなければ、寛いだ滑稽は生まれない。クラシックあってこそのジャズが成り立つのと同じで、後者は単独では成り立ち得ないのだ。
29 蛇逃げて我を見し眼の草に残る
前の句同様、『ホトトギス』大正六年六月初出で、『五百句』には「大正六年五月十三日。発行処例会」と注記。初出の句会記から、「蛇」は席題であったと知れる。虚子は他に、
蛇擲てば板に当りて長さ哉 虚子 蛇のゐし後と木蓮の幹醜し 同 草の雨蛇の光りに晴にけり 同 人我をにくむ又門前に殺し蛇 同
等を出句している。 蛇がなぜ忌み嫌われるか?安部公房は人間の肢体と全く異なるフォルムを有しているからだと喝破した(『砂漠の思想』)。虚子の写生の眼は、そうした人間の「常識」にとらわれていない。席題で同時に披露された句群を見れば、手に取るようにそれはわかる。 蛇こそ人間を恐れ、姿をくらます。そこがまた不気味さを醸し出すことも虚子は十分弁えていたようだ。「逃げて」と「草に残る」の対比にそれは明らかだ。「草」に蛇の「痕跡」を暗示した虚子の眼は確かだが、蛇の目にそれを集約させた点で、「蛇」の写生は極まっている。 卑近な喩えだが、美人女優に黒目がちな人が多く、少女漫画の主人公も同様なのは何故であろう。美人女優に近眼が多いことを業界のプロから聞いて、ようやく気づいた。視線が限定されると、キツイ、あるいは怖い、凝視の表情となるのだ。白目が多すぎると、三白眼の語に端的に示されるように、不気味な印象を与える。蛇の目も同様だ。逆に美人女優の黒目は焦点が定まらず、その曖昧な視線こそ、相手を受け入れる表情を生む。 最後に「草に残る」の字余りについて、一言しておく。下五の字余りは、上五ほど多くはないが、中八ほど嫌われない。俳句史を眺めれば、俳句文体の散文化を厭わなかった山口誓子が開発し、その流れにある橋本多佳子がこれを極めた。
雪はげし抱かれて息のつまりしこと 橋本多佳子 罌粟ひらく髪の先まで寂しきとき 同 春潮に指をぬらして人弔ふ 同
多佳子の例に照らせば、日記の自照のようなつぶやきの文体が下五の字余りである。虚子は、蛇との存問にこれを使った。前の句との関係に目を移せば、「蟇」から「蛇」へ、滑稽から妖気・哀切へ、か��字余り二種という句の配列の妙も味わいたい。
『虚子百句』より虚子揮毫
29 蛇逃げて我を見し眼の草に残る 30 川を見るバナナの皮は手より落ち

国立国会図書館デジタルコレクションより
___________________________
井上 泰至(いのうえ・やすし) 1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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Pearl de Flore 品牌為什麼這麼熱門?這是一個什麼樣的品牌呢?
逛過台北各大百貨公司,或許你對 Pearl de Flore 品牌的名字並不陌生,但許多人可能對其背景與產品類型不熟悉,而遲遲未走進專櫃一探究竟。
為了更深入了解這個近年來備受關注的新興品牌,筆者親自走訪 Pearl de Flore 的專櫃,帶領大家一同揭開這個品牌的神秘面紗!
Pearl de Flore 來自海外的知名品牌,與其所堅持的企業理念
Pearl de Flore 源自美國紐約,主打植萃護膚保養,並以成分與高效配方打造出一系列深受市場喜愛的產品,母公司在國際保養品領域擁有豐富的經驗,是專業保養品代理企業,因此品牌在業界的實力不容小覷。
簡單而有效的產品
Pearl de Flore 以「簡單且有效」為核心宗旨,專注解決肌膚老化、細紋與乾燥敏感等問題,從消費者需求出發,研發溫和不刺激的護膚品,並嚴選高品質萃取成分,結合先進護膚科技,致力於提供兼具安全性與卓越效果的保養體驗。
產品的六大堅持
Pearl de Flore 堅守六大原則,確保產品安全且高品質:不含羥基苯甲酸酯類防腐劑、天然製造、經皮膚科專業測試、富含有機成分、不進行動物實驗,並全程在美國生產。
各大百貨專櫃資訊
目前 Pearl de Flore 在台灣擁有五間百貨專櫃,分布於 微風南京、統一時代、內湖 CITYLINK、松山 CITYLINK 及新莊宏匯廣場。
並且品牌也提供線上商城,讓外縣市顧客無需親臨門市即可輕鬆選購,享受便捷的購物體驗。
深入理解 Pearl de Flore 的頂級服務,來看看有哪些優秀的地方
由於 Pearl de Flore 在台灣的知名度尚未完全打開,許多消費者即使對其溫馨雅緻的櫃位感到好奇,仍可能擔心被強迫推銷或試用而不敢輕易踏入。
由於網路上缺乏詳細的靠櫃體驗分享,筆者帶著對品牌的好奇,決定與朋友一起親自造訪門市,實際感受 Pearl de Flore 的產品與服務。
友善與體貼的服務
雖然下定決心要親自體驗 Pearl de Flore ,但作為標準的 I 人,仍因店內氣派的裝潢感到一絲退卻。
就在我猶豫該如何開口時,櫃姐已經先一步發現了我們,帶著微笑主動迎上前,禮貌地詢問是否願意免費體驗產品。
這一刻,我腦中閃過曾在網路上看到的評論,提到品牌可能會熱情邀請客人試用,甚至有強迫推銷的疑慮,讓我瞬間提高警覺,但眼前的櫃姐舉止得宜,始終維持著適當的距離,並沒有帶來任何壓迫感。
專業知識與護膚諮詢
踏進專櫃,珍珠白的主色調搭配大理石地板,營造出典雅而寧靜的氛圍,寬敞的試用區更讓人感到放鬆自在。
本以為櫃姐會直接推薦人氣商品,沒想到她先請我們坐下,並細心詢問我們的日常保養習慣與肌膚過敏狀況,讓我們倍感尊重。
產品的優良體驗
在簡單詢問膚況後,櫃姐才開始介紹合適的產品,並耐心解釋推薦的原因、成分特色與預期功效,值得一提的是,她並沒有貿然將產品塗抹在我們的肌膚上,而是先徵求我們的意願,確保我們在完全舒適的狀態下進行試用。
這與網路上一些「強行試用」的傳聞大相逕庭,整個過程自然且不帶壓迫感,櫃姐的專業解說與貼心態度,讓我們從一開始的戒心逐漸轉為放鬆,不僅體驗過程愉快,甚至還聊得相當愉快,完全顛覆了我們對專櫃試用的刻板印象。
絕不強迫推銷與購買
由於是第一次接觸,原本並沒有購買計畫,因此不免擔心試用後是否會遭遇強迫推銷,但當我委婉表示「再考慮一下」時,櫃姐的回應卻讓人意外且安心。
她坦然地說, Pearl de Flore 的產品價格較高,因此顧客需要時間觀察與試用,才能真正感受到效果,甚至鼓勵我們多次體驗,因為她相信真正好的產品能夠自己說話,而不是依賴話術推銷。
Pearl de Flore 的產品體驗如何,其他消費者怎麼說?
雖然 Pearl de Flore 在台灣的知名度仍在提升中,但只要稍加搜尋,就能發現已有不少部落客分享使用心得與推薦體驗。
重拾光亮活力
知名部落客 貝ㄦ貪食怪 在一次護膚課程中接觸到 Pearl de Flore 的玫瑰系列,並對其使用效果感到驚艷,當場購入一組回家試用。
經過一段時間的實際體驗後,她發現肌膚變得更加緊緻透亮,整體膚質顯得更有活力,連膚色都變得均勻許多。
調理肌膚出油與乾燥問題
身為混合肌的 Lulu 愛分享,長期受到季節變化影響,夏天易出油、冬天則乾燥脫皮,讓她一直在尋找適合自己的護膚產品。
在 Pearl de Flore 專櫃試用精華霜後,她驚喜地發現這款產品能夠同時滿足她的肌膚需求,質地保濕卻不黏膩,帶來平衡與修護的效果。
毛孔粗大問題解決
長期關注抗老保養的 ROSA 的秘密花園,一直希望找到能夠幫助肌膚維持彈性、細緻光滑的產品,以優雅從容地迎接歲月變化,某次逛街時,她偶然發現 Pearl de Flore 的高效牡丹抗老緊緻面膜,決定購入試試。
經過一段時間的使用後,她明顯感受到毛孔問題獲得舒緩,膚質變得更加細緻光滑,讓她對這款面膜愛不釋手,對抗老保養也更有信心。
產品清爽不黏膩
在一次護膚課程中,木子 の 生活旅圖 接觸到蘭花系列保養品,原本對乳液與凍膜類產品有所顧慮,擔心質地厚重、不易吸收,但在實際試用後,她驚喜發現這款產品清爽不黏膩,塗抹後能迅速滲透肌膚,讓保養過程變得更加舒適無負擔。
玫瑰花香讓人放鬆
吳娃娃選擇了 Pearl de Flore 的日夜護膚組合,其中包含可鎖住水分的日霜 及具深層修護功效的夜霜,讓肌膚全天候維持理想狀態。
她在使用後發現,這兩款產品的質地輕盈易吸收,不會帶來厚重或油膩感,同時散發淡雅的玫瑰香氣,讓每次保養都成為一種療癒的享受。
看完本文後,若對於 Pearl de Flore 品牌想進一步的了解詳細,歡迎到原文查看更多:Pearl de Flore品牌大解密:頂級服務、人氣商品、靠櫃體驗評價分享
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仮想通貨市場を分析する方法: ツールとテクニック
仮想通貨市場の分析は、十分な情報に基づいて取引の意思決定を行い、潜在的な利益を最大化するために非常に重要です。適切なツールとテクニックを使えば、トレーダーはデジタル資産の不安定な状況をより効果的にナビゲートできます。この記事では、初心者と経験豊富なトレーダーの両方が戦略を強化するのに役立つ、暗号通貨市場の分析に使用されるさまざまな方法とツールについて説明します。 取引も検討するのに最適なオプションであり、非常に簡単です。ただし、適切なプラットフォームを選択することが重要です。読むことから始める xtrade レビュー そのパフォーマンスを理解し、どの取引プラットフォームがあなたのニーズに最も適しているかを判断します。
テクニカル分析
テクニカル分析は、過去のデータに基づいて価格変動を評価し、将来の傾向を予測するためにトレーダーによって使用される一般的な方法です。このアプローチは、パターンと潜在的な取引機会を特定するためにチャートとテクニカル指標に大きく依存しています。
グラフの種類
テクニカル分析では、折れ線チャート、棒チャート、ローソク足チャートなど、いくつかの種類のチャートが一般的に使用されます。ローソク足チャートは、特定の期間内の価格変動を詳細に表現するために特に好まれます。各ローソク足には始値、終値、高値、安値が表示され、市場センチメントを把握できます。
トレーダーはこれらのチャートを使用して、主要なサポートとレジスタンスのレベルを特定します。サポートレベルとは、資産が購入意欲を持ち、さらなる下落を防ぐ傾向にある価格点です。一方、レジスタンスレベルは、資産のさらなる上昇を妨げる売り圧力が生じやすい価格点です。これらのレベルを認識することは、トレーダーがエントリーポイントとエグジットポイントについて情報に基づいた決定を下すのに役立ちます。
テクニカル指標
テクニカル指標は、トレーダーが市場状況を理解するのに役立つ、価格、出来高、または建玉に基づく数学的計算です。最も一般的に使用されるインジケーターには次のようなものがあります。
移動平均 (MA): これらは価格データを平滑化して傾向を特定します。単純移動平均 (SMA) は特定の期間の平均価格を計算しますが、指数移動平均 (EMA) は最近の価格をより重視します。
相対強度指数 (RSI): このモメンタムオシレーターは、価格変動の速度と変化を測定します。 70 を超える値は買われすぎの状態を示し、30 を下回る値は売られすぎの状態を示します。
移動平均収束発散 (MACD): このインジケーターは 2 つの移動平均間の関係を示し、潜在的な買いシグナルまたは売りシグナルを特定するのに役立ちます。
これらの指標を組み合わせて使用すると、市場の傾向と潜在的な取引機会をより包括的に把握できます。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析には、基盤となるテクノロジー、チーム、ユースケース、市場の可能性などのさまざまな要素を調査することによって、暗号通貨の本質的価値を評価することが含まれます。このアプローチは、トレーダーがデジタル資産の長期的な存続可能性と成長の見通しを理解するのに役立ちます。
プロジェクトの評価
ファンダメンタルズ分析を行う場合、トレーダーはプロジェクトの目標、テクノロジー、ロードマップの概要を記載したプロジェクトのホワイトペーパーを評価する必要があります。徹底的なホワイトペーパーは、プロジェクトのビジョンと解決を目指す問題についての洞察を提供します。さらに、プロジェクトの背後にあるチームを評価することも重要です。実績のある強力で経験豊富なチームがあれば、プロジェクトが成功する可能性が高まります。
市場要因
需要と供給のダイナミクスなどの市場要因は、暗号通貨の価値を決定する際に重要な役割を果たします。トレーダーは、暗号通貨の総供給量、その流通供給量、インフレまたはデフレのメカニズムを考慮する必要があります。高い需要と限られた供給が組み合わさると価格の上昇につながる可能性があります���、供給過剰は価格に下落圧力を及ぼす可能性があります。
外部の影響
規制の発展やパートナーシップなどの外部の影響も、暗号通貨の価値に影響を与える可能性があります。規制に関する前向きなニュースや既存企業との戦略的提携は、投資家の信頼を高め、価格を押し上げる可能性があります。逆に、否定的な規制措置やセキュリティ違反は、暗号通貨の評判を傷つけ、価格の下落につながる可能性があります。
感情分析
センチメント分析には、市場参加者の全体的な気分や意見を測定することが含まれます。このアプローチは、トレーダーが市場心理を理解し、投資家とトレーダーの集団感情に基づいて潜在的な価格変動を予測するのに役立ちます。
ソーシャルメディアとニュース
Twitter、Reddit、Telegram などのソーシャル メディア プラットフォームは、感情分析のための貴重な情報源です。トレーダーは、議論、トレンド、影響力のある人の意見を監視することで、市場のセンチメントについての洞察を得ることができます。ポジティブなニュースや支持は強気の感情を生み出す可能性がありますが、ネガティブなニュースは弱気な感情を生み出す可能性があります。
感情指標
トレーダーが市場センチメントを定量的に測定するのに役立ついくつかのセンチメント指標が利用可能です。たとえば、Fear and Greed Index は、ボラティリティ、市場の出来高、ソーシャル メディアの活動などのさまざまな要因を分析して、市場が恐怖または貪欲の状態にあるかどうかを測定します。極度の恐怖は購入の機会を示す可能性があり、極度の貪欲は市場調整の可能性を示す可能性があります。
感情分析ツール
さまざまなツールやプラットフォームは、ソーシャル メディア活動、ニュース記事、その他の市場センチメントのソースを集約して分析することにより、センチメント分析データを提供します。これらのツールは、自然言語処理と機械学習アルゴリズムを使用して傾向とパターンを特定し、トレーダーが一般的なセンチメントに基づいて情報に基づいた意思決定を行えるようにします。
オンチェーン分析
オンチェーン分析では、ブロックチェーンから直接データを調べて、ネットワークアクティビティとユーザーの行動を理解します。この方法では、従来のテクニカル分析やファンダメンタルズ分析では得られない独自の洞察が得られます。
取引量と取引額
取引量と取引額を分析することは、トレーダーが特定のブロックチェーン上のアクティビティのレベルを理解するのに役立ちます。取引量と取引額が多いということは、ネットワークの使用量と需要が高いことを示しており、これは暗号通貨の価値にとってプラスの指標となる可能性があります。
アクティブなアドレス
アクティブなアドレスの数は、オンチェーン分析におけるもう 1 つの重要な指標です。アクティブなアドレスの増加は、ユーザーの採用とネットワークへの参加が増加していることを示唆しており、これは暗号通貨の価値にプラスの影響を与える可能性があります。
交換フロー
取引所に出入りする仮想通貨の流れを監視することで、市場セン��メントや潜在的な価格変動についての洞察が得られます。たとえば、取引所への仮想通貨の大量流入は差し迫った売り圧力を示している可能性があり、一方、大量の流出は蓄積と潜在的な価格上昇を示唆している可能性があります。
テクニックを組み合わせる
各分析手法は貴重な洞察を提供しますが、複数のアプローチを組み合わせることで、暗号市場をより包括的に理解できます。テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析、センチメント分析、オンチェーン分析を統合することで、トレーダーは十分な情報に基づいた意思決定を行い、より堅牢な取引戦略を開発できます。
全体的アプローチ
市場分析への総合的なアプローチには、さまざまなツールやテクニックを使用して市場の全体像を作成することが含まれます。たとえば、トレーダーはテクニカル指標を使用して潜在的なエントリーポイントを特定し、ファンダメンタルズ分析を使用して資産の長期的な存続可能性を確認し、センチメント分析を使用して市場のムードを測定し、オンチェーン分析を使用してネットワークアクティビティを検証します。
戦略の適応
市場の状況は急速に変化する可能性があるため、トレーダーは適応力を持たなければなりません。分析手法を組み合わせて使用することで、トレーダーは新しい情報と進化する市場ダイナミクスに基づいて戦略を調整できます。この適応性は、トレーダーが時代の先を行き、新たな機会を活用するのに役立ちます。
要約すると、暗号通貨市場を分析するには、テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析、センチメント分析、オンチェーン分析を組み合わせる必要があります。これらのツールやテクニックを活用することで、トレーダーは市場をより深く理解し、より多くの情報に基づいた意思決定を行い、取引戦略を強化することができます。初心者でも経験豊富なトレーダーでも、常に情報を入手して適応力を維持することが、進化し続ける仮想通貨取引の世界で成功する鍵となります。
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<アメリカ屈指のファシズム研究者が、トランプ米大統領を「ファシスト」と断言。「標的になるのは市民権を持たない人だけだと考えるのは甘い」と警鐘を鳴らす> アメリカで指折りのファシズム専門家が、「トランプ2.0」に感じる不安のせいで故国を去ろうとしている。 エール大学哲学教授で、著書『ファシズムはどこからやってくるか』(邦訳・青土社)などを発表しているジェイソン・スタンリーが、今秋から新たな職場とするのは、カナダのトロント大学マンク国際問題・公共政策研究所だ。 スタンリーだけではない。エール大学の同僚で共に歴史学者のティモシー・スナイダーやマーシ・ショアも、同研究所への異動を決めた。大学への政府助成金停止の脅しなど、学術界に敵対的な動きが始まったアメリカの頭脳流出を示す多くの兆候の1つだ。 スタンリーはドナルド・トランプ米大統領を「ファシスト」と断言し、その独裁傾向に何年も前から警鐘を鳴らしてきた。筆者とのインタビューでは、トランプが4月14日、「世界で最もクールな独裁者」を自称するエルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領と行った首脳会談も話題になった。 人種差別と学界つぶし スタンリーいわく「ぞっとする出来事」だったこの会談で、トランプは国外追放した移民らをエルサルバドルの刑務所に移送する「不法移民対策」に再び触れた。米市民であっても、場合によっては移送に賛成するとも発言しており、法律専門家らは違憲の可能性を指摘している。 米連邦最高裁判所は、誤ってエルサルバドルに強制送還された米メリーランド州在住の男性について、円滑な帰国を促進するよう命じている。だが、トランプ政権は命令を無視する姿勢を崩していない。 スタンリーの「国外脱出」には批判もあるが、本人に弁解する気はない。「標的になるのは市民権のない人だけだという考えは甘いと、はっきり言わなければならない」と語る。「離れたくて離れるのではない。この国は私の故郷だ。これからもずっと」 決断の最大の理由は、わが子の存在だという。「私には黒人の息子が2人いる。息子たちの身の安全が心配だ。最近の露骨な反黒人感情に対する恐怖は、黒人の息子がいない人より大きい」 トランプは長年、白人至上主義的主張や陰謀論を掲げてきた。現政権は事実上、アメリカの全領域で多様性・公平性・包摂性(DEI)方針を撤廃しようとしており、人種差別だとの非難を浴びている。 スタンリーはユダヤ人で、ホロコーストの生存者の息子だ。今回の選択には、家族の歴史も関係している。 1930年代のナチス・ドイツと今のアメリカには「明らかな類似点」があると言う。「当時のドイツでは、先行きが曖昧だった32~34年の時点で多くの知識人が国を離れた。アメリカは大丈夫なのかもしれない。だがそうでないなら、早いうちに出て、よりよい立場を確保したい」 学界への攻撃も決断を後押しした。トロント大学の招聘に「衝動的に」応じたのは、コロンビア大学が助成金4億ドル継続のため、トランプ政権の要求を受け入れた後だ。構内での抗議デモの規則や中東関連の教育・研究内容の見直しなど、大幅な方針変更にコロンビア大学は同意した。 この出来事で、学術機関への要求は「さらに常軌を逸したもの」になると気付いたという。例えば、ハーバード大学はDEI方針の廃止や入学者選考・雇用の際の「視点の多様化」を要求された。同大学は拒否を表明し、トランプ政権は助成金の一部(約23億ドル)凍結を発表している。 「新聞社が『トランプ寄りの記者やコラムニストを雇うよう監督する』と言われたら? もはや民主主義国家ではなくなったと悟るはずだ。大学の場合にも、同じことが言える」 トランプ政権の「大学との戦い」は独裁主義の教科書的手法だと、スタンリーは強調する。歴史を通して独裁体制の台頭は少数派のスケープゴート化、および知識層への攻撃とともに始まっている。 批判的思考や表現の自由の中枢を担う大学は、徹底的服従を望む独裁主義者にとって本質的な脅威だと言う。イタリアのファシスト党の指導者ムソリーニが1931年、大学教授らに忠誠を誓わせたのがいい例だ。 2018年には、ハンガリーにあったセントラル・ヨーロピアン大学が、独裁傾向を強める同国のオルバン政権のせいで国外移転を決めた。 「世界各地で独裁主義者がまず攻撃したのは大学だ」と、スタンリーは指摘する。著書『歴史の抹消』(未邦訳)では、この傾向を詳しく分析。独裁主義者は「批判的歴史」を消し去り「愛国主義的教育と置き換え」ようとすると言う。 独裁体制は学生の抗議運動をしばしば意図的に曲解し、大学の正当性喪失を目指す。 それに加担しやすいのが大手メディアだ。「19年にインドで、イスラム教徒を二級市民に位置付けるような市民権改正法が成立した際、国内の大学で抗議デモが起きた。メディアはイスラム教徒を利する反国家的運動だと報道し、デモは暴力的に弾圧された」 「ユダヤ系保護」は口実 米メディアも昨年、同様の道をたどった。パレスチナ自治区ガザでの戦争に対して、米国内の大学で起きた抗議デモを「誤った形で伝え、数多くのユダヤ系の参加者の存在に何カ月も触れなかった」。 「トランプ政権が大学を標的にする理由を、メディアは今も理解していない。大学が独裁主義や不当な戦争への抵抗の震源地であり続けているのは、イデオロギーを刷り込むからではなく、学生という大勢の賢い若者がいるからだ」 スタンリーは学術機関の弾圧や、パレスチナ寄りの抗議デモに参加した外国人学生の強制送還方針に関し、トランプが反ユダヤ主義との闘いを口実にしていることにも批判的だ。 ユダヤ人が権力機構を支配しているという危険な固定観念を、かえって強化するという。ユダヤ系社会のためと称する政権の行動は、有害な先入観をあおって反ユダヤ主義を加速させる恐れがある。 トランプ政権は「キリスト教ナショナリスト」で、ユダヤ人も反ユダヤ主義も大学支配を目指すホワイトハウスに利用されていると、スタンリーはみる。トランプのファシズムが、ユダヤ人のせいにされることにもなりかねない。 だが「真の犠牲者は、ユダヤ系アメリカ人の保護という建前の陰で、計り知れない苦痛を見過ごされているガザの住民だ」と、スタンリーは言う。 「ユダヤ人は暴政に立ち向かう。それが私たちの歴史的役割だ。私たちは自由主義を支持する。私たちが支持するものを、トランプ一派は根底から覆そうとしている」
トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学を攻撃する」エール大の著名教授が国外脱出を決めた理由|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
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陰謀論
2024年8月9日 by Lars Meler
Edwin
他人の行動や表明された、あるいは推測された動機に注意を払うことは、集団生活において生存に値する。しかし、それが乱暴に誇張され、他者に対する根拠のない不信感によって煽られるなら、パラノイアである。(重度の)被害妄想は狂気である。そして狂気の場合、判断力が損なわれる。
では、ヨーロッパへの第三世界からの移民が、言論の自由、議会主義、法の支配を含む、われわれが知っている西洋文明の終焉をもたらすための秘密工作であるという視点に賛同する人はいるのだろうか?そして、キリスト教を根絶し、イスラム教をその代わりに据えるというマスタープランは考えられるだろうか?
あるいは、陰謀論は嘲笑によって否定することを意図したあざとい主張だと考えることもできる。冷戦時代には、未来は進歩的前衛(とソビエト帝国または中華帝国)のものだと確信していた左翼知識人の間で、共産主義の全体主義に警告を発する人々を嘲笑することが好んで行われた。
それ以来、(オーストリア出身の哲学者カール・R・ポパーが定義した)「開かれた社会」に共産主義者が広く浸透しているという疑念は十分に根拠のあるものであり、芸術界、教育制度、公務員における日々の優先順位に影響を及ぼしていたことがわかった。典型的な知的優越感をもって行われる嘲笑は、全体主義への反対、つまり自由の声を封じ込めるためのものだった。すでに外敵と手を結んでいる者たち(例えば共産党の党員)は、理想主義的な純朴さと正義の憤りを装うが、内心は冷笑的であり、開かれた社会を破壊する破壊活動が、広範囲ではないにせよ、どれほど集中的なものであるかは十分すぎるほど承知していた。
第二次世界大戦後、西ヨーロッパには外国人が押し寄せた。大陸の一番外側を見違えるほど変貌させた巨大な人口移動の人的要因となった彼らは、波状的に流入してきた。もともとは、政治的独立を果たそうとしていたヨーロッパの植民地から生まれた人々である。アフリカやアジアからやってきた人々のなかには、単にかつての臣民に与えられた植民地支配後の特権によるものもある。文化的統合の��込みがどうであれ、世界で最も遠い場所から来た人々は、大規模な社会実験の一環として快く受け入れられ、帰化を勧められた。
根深い部族主義的感情、経済的優遇、暴力的迫害の犠牲者は、旧植民地支配者に避難しなければならなかった。しかし徐々に、移民は別の形態をとるようになった。
1960年代、アナトリアの恵まれない地域から村人たちが西ヨーロッパ各地の政府によって輸入され、産業における非熟練労働に従事した。当時は経済が活況を呈しており、労働力に対する需要もそれに比例して逼迫していた。大量移民の第二波をもたらした外国人求職者たちは、素朴に "ゲスト・ワーカー "と呼ばれた。この呼称が暗示するように、彼らは村に家を建てるだけの資金を貯めたら祖国に帰ることになっていた。
しかし、西側諸国は自らの "寛容の罠 "にはまった。軽率な楽観主義を特徴とする当時の政治家たちは、自分たちの決定が長期的にどのような結果をもたらすかを理解できなかった。アナトリアの労働者たちは故郷に帰る代わりに、大家族を連れてきた。この点については、産業の一時的なニーズに対応するために自由化された法律によって許可され、彼らは「家族の再統合」などを申請した。
西側諸国の政府によって奨励されたわけではないにせよ、異質な共同体、いわゆる「飛び地」は、急成長するディアスポラの橋頭堡となった。その多くは、信仰と自由に対して不寛容な第三世界からの移住者たちであり、彼らの出現は、「過渡的社会」、すなわち、(a)滅びゆくキリスト教、(b)革命的イデオロギー(社会主義やイスラム主義など)に対するヒューマニズムの最終的な敗北、(c)社会的激変を特徴とする不安定な歴史的実体への共同参入を意味した。
アラブの石油国家の専制的な政府が、アジア人を家事奴隷のような条件で雇っているのとは異なり、ヨーロッパ人は「ゲスト労働者」を自由に処分できないことが証明されている。いったんヨーロッパに定住すれば、外国人は生粋のヨーロッパ人と同じ権利を享受できる。だから、彼らは滞在するようになったのだ。
1980年代、移民の第三の波が西ヨーロッパに押し寄せた。かつての植民地大国だけでなく、西側諸国全般が、国境で「亡命」を主張する者を受け入れることで、過去の不正義(すなわち人種差別主義、植民地主義)を発展途上国に償うことを期待されたようだ。おそらく政治的な懺悔(と罪悪感)の表れであろう、このジェスチャーは西側諸国特有のものだった。
狡猾で気まぐれな暴君の典型であるムアンマル・カダフィは、キリスト教の古くからの拠点(そして中東やアフリカで迫害されているキリスト教徒の避難所)であるヨーロッパは、いずれイスラム教徒に征服されるだろうと予言した。2006年4月10日にティンブクトゥで行われた演説で、彼はこの問題を次のように要約した:
「ヨーロッパには5千万人のイスラム教徒がいます。剣も銃も軍事征服もなく、アッラーがヨーロッパでイスラムに勝利をもたらす兆しがある。ヨーロッパの5千万人のムスリムは、数十年以内にヨーロッパをムスリム大陸に変えるだろう。アッラーはトルコというイスラム国家を動員し、EUに加える。これでまた5千万人のイスラム教徒が増える。ヨーロッパには1億人のイスラム教徒がいることになる。イスラム教国のアルバニアはすでにEUに加盟している。イスラム教国のボスニアはすでにEUに加盟している。国民の50%がイスラム教徒だ。ヨーロッパは苦境に立たされている。」
時間は紛れもなくイスラム主義者のために働いている。ヨーロッパ中のイマームたちは、歴史的な特権である二枚舌(「タキーヤ」の概念を参照)で話しながら、日常的にホスト国のいわゆる「開国」(すなわち征服)を祝福し合っている。彼らは「進歩的エリート」(黒い戦闘服に身を包んだ議会外のストームトルーパーは言うまでもない)の狂信的な支持を当てにすることができ、社会に対する信徒の忠誠を厳粛に保証することができる公共の議論において、伝統的な犠牲者の役割を引き受ける一方で、彼らはアラビア語、ウルドゥー語、ペルシャ語で、西洋の弱点と差し迫った没落について仲間の信者に指導する。
まともな神経の持ち主であれば、国境に出頭してきた一人一人が陰謀に加担していると疑うことはないだろう。移民は、自分たちの生活環境を改善するためなら、あらゆるものを捨ててでも別れ、犠牲にすることを厭わない。結局のところ、「より緑豊かな牧草地」を求めて外へ出ようとする衝動は、人間の根源的なものなのだ。しかし、人身売買業者の手によって、多くの移民が命がけでヨーロッパを目指している。だから正直なところ、小柄なティーンエイジャーも、妊娠中の母親も、ぽっちゃりしたほっぺの幼児も、犯罪の疑いがあるわけではない。
少数派になりつつある非西洋人は、遅かれ早かれ(民主的な能力を持つ)多数派となり、近隣や都市全体を占拠し、抗しがたい権力基盤を構成する。そして、宗教的なひねりを加えた公民権運動家(すなわち「社会的不公正」や「人種差別」に反対する運動)を装う者も含め、外国人の支配の拡大に熱心な人々の多くは、それを利用する用意がある。彼らは一般的な妬みや不信を煽ることをためらわない。社会の分裂は、彼らが支配権を得る究極のチャンスなのだ。対立と混乱を好む彼らは、真の陰謀家として振る舞う。
しかし、エイリアンの陰謀は、日和見主義的なもので、いわば「二次的なもの」にすぎない。したがって、はるかに憂慮すべき別の陰謀が存在する。権力のために自分の家庭や家族を無慈悲に犠牲にするヨーロッパの進歩主義者たちの意欲を中心に展開する、これが「第一の」陰謀である。この陰謀の本質は、世間知らずの域をはるかに超えている。強力な政治家と意思決定者が関与しているのだ。
1997年5月の総選挙と政権交代の後、地滑り的勝利で勢いづき、長期的な成功計画を立てる準備が整ったイギリス新労働党の指導部は、第三世界の大衆に門戸を開き、それによって有権者の構成--そして政治的気質--を永久に変えようと決めた。党中央顧問のアンドリュー・ニーザーはその後、指導部が(明白な理由で)国民に秘密にしていたこの運命的な政策は、「......右派の多様性を鼻にかける」ために明確に考案されたものだったと明らかにした。
つまり、英国の民族構成を変えるという戦略的な目的だったのだ。指導部はその見返りとして、党に対する無限の大衆(つまり外国人)の支持を期待した。そのような背信的な計算があったのだ。それ以来、元ビジネス担当国務長官のマンデルソン卿は以下のように告白しており、その罪深さは天に泣いている:
2004年、私たちはこの国に働きに来る人々を歓迎するだけでなく、捜索隊を派遣していた。
権力を維持するために自国を売り渡す!何世紀もかけて築き上げてきた高信頼社会が解体されようとしている。反対側には無政府状態が待っている。- ホワイトホールの責任者たちの名が、悪名高きものとなりますように。
Conspiracy Theories - Edwin’s Newsletter #1
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霊魂の足: 加賀美捜査一課長全短篇 角田喜久雄
「怪奇を抱く壁」 01
タイトルとどういう関係なんだろうという話が延々と続きますが、後半になってやっと壁が出てきます。 まあ、壁というか物置の扉をコンクリートで塗り固めた壁です。 壁といえばポーの黒猫ですね。 一瞬それが浮かびました。
途中で、終戦後の翌年に復員とありますから昭和21年の話だとわかります。 ちなみに、昭和21年当時は、現在の40分の1程度ということになるそうです。 本文中にいくつかの金額出てきますが、それそれこんな感じですかね。 60万・・・2400万 5万・・・200万 1万8千・・・72万
あと、「尺貫法(度量衡のひとつ)」では、 一寸は約3.03cm 一尺はその10倍(十寸)で約30.3cm 一間は一尺の6倍(六尺)で約181.8cm となります。
で、登場人物です。
加賀美敬介(かがみけいすけ)・・・警視庁捜査第一課長 井手隆一郎 井手洋子・・・井手隆一郎の妻 田所軍治(たどころぐんじ)・・・陸軍大尉
が、主な登場人物です。
刑事の勘とでも言うのでしょうか、『待ち人来ず』で、目撃しまう犯罪。 その後、その犯罪をきっかけに更に別の犯罪に巻き込まれるという話です。
最初の事件が発生するのは、上野駅地階のC食堂です。 巨大な荷物を持った男女がひしめきあいながらしきりなしに出入りする。 いかにも上野駅の風景らしいです。
ただ、そこは戦後ですから、浮浪者の群れがさまよい歩いていたり、 そこら中に葱や白米が落ちていて、誰も見向きもしません。
午後2時10分、 二人の男が隣合わせのテーブルに席をとります。 隣合わせといっても、一人の男へ背を向けてです。 加賀美の席の近くです。
一人は、37,8歳の陽に焼けた肉の厚い顔に、茶色の外套に同じ色のベロア帽で、 もう一人は、28,9歳で乙号国民服に同じ色の外套に眼鏡をかけている。
ベロア帽とは、ビロードやベルベットといわれる毛足の長い滑らかな布地でできた帽子のことです。
国民服は、1940年(昭和15年)に定められ、太平洋戦争中に使用された、日本国民男子の標準服で、 乙号は、背広型仕立てで襟が立折襟専用となっていて、胸と腰に4つのフラップ付きウェルトポケットがありました。
ベロア帽の男はレモンスカッシュをのみほすと、百円紙幣を三枚両替し、 「釣り銭はいらん」 と、十円紙幣を一枚女給に渡します。 十円紙幣ですから、400円くらいですかね。 コーヒー1杯が10円程度ですから、さらに安いだろうレモンスカッシュで釣りはいらない。 ま、妥当ですか?
ここで、 眼鏡の男がベロア帽の男の古トランクと自分のもっていた古トランクをすり替えてしまいます。
これが最初の犯罪です。 それに気がついた加賀美ですが、なぜか行動を起こしません。 普通の犯罪だとは思えない何かがあったのでしょう。 まあ、人を待っていたということもあったのかも知れません。 すり替えた古トランクを持ってる眼鏡の男が、 このあとどういう行動へでるのか知りたかったのかもしれません。
午後2時20分、 三十分遅れた東北線の上り急行がやっとホームに到着します。
戦後の混乱期ですから、急行とはいえ遅れることもあったのかも知れません。 あるいは、待ち人を1時間も待ちあぐんでしまった加賀美の行動を説明したのかもしれません。 つまり、地方警察部から出京する同僚を迎えに来たのだが、一向に現われないということです。
さて、この食堂から、ベロア帽の男が出ていき、眼鏡の男も出ていきます。 加賀美は、結局待ち人を諦めて、眼鏡の男の後を追いかけることにします。 とはいえ、地下道から路面へ出て、眼鏡の男が行く姿をみるだけで、現行犯だと捕らえることはしません。 加賀美は自分のそんな行動を変に感じています。
眼鏡の男は駅前郵便局へ入ります。加賀美もその後を追います。
眼鏡の男は問題のトランクの中から一尺角ぐらいの新聞紙包をとりだし、ハトロン紙と紐で、小包を作ります。 その小包を書留でだします。 加賀美はその様子を確認するタイミングで、差し出し先まで見て驚愕します。 送り先は、「警視庁捜査第一課長 加賀美敬介殿」となっていたのです。 ちなみに、捜査一課長の階級は警視正になります。
と、ここまでの様子を加賀美は反芻します。
眼鏡の男は、ベロア帽の男を尾行して一緒に食堂へ入って、そして計画的に隣りへ席をとった。 計画的なのは、すり替えるために寸分違わぬトランクまで用意していたのでわかる。 すり替えた後、トランクの中味を小包で警視庁あてに発送した。 30センチ四方の大きさですね。
加賀美は、郵便局をでた眼鏡の男の後を、間を取ってつけていきます。 眼鏡の男は、落ち着いた足取りで、一度も振り向かず焼け跡をぬけて闇市場へ出て、 松坂屋前から黒門町まで行くとそこでまた戻りはじめます。 そして「喫茶と洋酒ミカド」という店の中へ入ります。つづいて加賀美もないります。
「ミカド」は、コンクリートの地膚が露出していて焼ビルを改造した店です。 十年も前にはやったパソドゥブル『アルフォンゾ』のレコードがかかっています。
“Alfonso”というシャンソンがあります。 これのことだと思うのですが、パソドゥブルは、何でしょう? 歌手ですかね。それとも、シャンソンにジャンルでもあるのか?
店内での眼鏡の男の様子を改めて確認します。 国民服も外套も古びていて身体に合っていない。 軍靴もすっかり古びて真っ白く埃にまみれています。 復員直後で、お金もないという状況を現しているのでしょう。 しかも、加賀美が眼鏡の男をそれだけじっくり確認できるほど、その男は、そこにじっとしていたのでしょう。
ただ、加賀美は既に三杯目のビールをやっているとありますが、まだ、勤務中なんでは? まあ、時間を潰さないといけないのでしかたないですか?
そんな状況に変化がおきます。
眼鏡の男は、ポケットから新聞を取りだすと、赤鉛筆で線を引きます。 まあ、ポケットに新聞が入っていたのは、まあ、後で読むつもりだったと思えますが、 赤鉛筆もポケットに入っていたのは、都合よすぎる気もしますけど。
その後、眼鏡の男は、トランクと新聞を置いたまま便所に行きます。 そして、そのまま消えてしまいます。 まんまと、逃げられてしまいます。
加賀美は、眼鏡の男がみた新聞をチェックします。
尋ね人 井手洋子の居所又は彼女常用のワニ皮のハンドバッグの所在ご通知下さった方に金三万円進呈す 中央局々留 井手隆一郎
という、広告欄でした。
何と、その新聞広告を、一ヶ月前から加賀美は知っていました。 どうということもない新聞広告ですね。 加賀美の気を引いたのはその金額らしいです。 確かに、3万円だといまなら120万円くらいですか。 ちょっとした金額ですね。
翌日、例の六十万円が加賀美のもとに届けられます。
小包の差出人欄に“井手隆一郎”とある。 これで、加賀美の気になっていた新聞広告と小包がつながることになります。
ここまでで、加賀美は眼鏡の男に仕組まれたと感じています。 確かに、小説的な展開ですから、眼鏡の男が仕組んだとすると納得いきますね。 ただ、理由まではわかりませんけど。
それから、加賀美はもう一つの不可解な点に気が付きます。 ベロア帽の男が、被害届を出していないのです。 ただ、「ミカド」へ置いてた被害者のトランクに名刺が挟んであって、 “陸軍大尉 田所軍治(たどころぐんじ)�� と、被害者と思われる人物の名前がここで出てきます。 陸軍大尉田所軍治は、終戦当時九州小倉の部隊に居たのが判明します。
確かに、60万円(今なら2400万)ですからね。 無視するわけには行かないと思う金額ですが、警察に届けることができないお金なんですかね。
加賀美の洞察力の鋭さなんでしょうか? 峰刑事に喫茶「ミカド」を張り込ませています。 すると、 井手隆一郎と田所軍治が会っていて、親しげに話していたというのです。 被害者と加害者が親しげに話しているのです。
どういうことなんでしょう? 加害者は、この状況を理解しているはずですね。 被害者は、理解していなのでしょう。 だとすると、田所軍治は、60万円を井手隆一郎に盗まれたのに、親しく話して居ることになります。 どうして、田所は警察に届けないのか。 井手は何のために田所に近づいているのか。
つづく。
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2/7(水) 18:00配信(2024年?) 興味深かったのが、蕨に住む日本人の「行動を見れば、だいたい国籍がわかる」という言葉だ。たとえば、クルド人は駅前に集まって集団で行動し、ベトナム人はチェーン系の飲食店に集い、中国人は個人行動が目立つのだという。あくまで感覚的な見立てだとは思うが、地域にすっかり外国人が溶け込んでいることの証左であろう。 帰宅途中だという飲食業のクルド人に声をかけると、蕨で暮らす理由をこう説明してくれた。 「蕨市や戸田市は、子供の教育という点でよい地域だと思います。1クラスに4~5人は外国人がいて、先生たちも慣れている。いい意味で外国人を特別扱いしない。そんな場所はなかなかないんですよ。唯一、足りないものがあるとするなら、モスクでしょうか。駅前にモスクはありますが、違う宗派のものなので、私達は毎週金曜日、代々木上原(東京)のモスクまで行かねばならない」 市内の語学学校を訪ねると、生徒の多くが中国系やベトナム人だった。生徒たちの進路について、職員の男性はこう話した。 「このあたりの外国人は日本語レベルが高い。日本語の読解力が高い人が集まっている印象がありますね。就職せず、進学を希望する生徒の割合が年々上がっています。それだけ、彼らが蕨に定着しているということでしょう。学生たちの意識が変わってきている」 蕨で取材していると、ガーナやナイジェリア、バングラデシュやパキスタン、中国にクルド、ネパールやベトナムにブラジル、イギリス人など、実に多くの国々の人に出会った。印象的だったのは、“棲み分け”が進んでいることだ。 アフリカ系や中東系の人々は建築現場などで働いている人々が多い。対して、アジア系の人々は外資系企業やIT系��エンジニアやコンサルタント、日本の大手家電量販店で働く人もいた。かつての工場勤務のような、出稼ぎや自営業者だけではなく、外国人の働き方も多様化が進んでいるということだ。 母国の経済危機を受けて日本に渡り、建築現場で働いているというナイジェリア人のフランク・チェルジイさんが言う。 「仕事の関係でこの街に来たけど、蕨は東京ほど人が多くなく住みやすい。それに……どこか懐かしさを感じるんだ。とても快適な場所だね」 県外の大手家電量販店で働く、バングラデシュ人男性はこんな表現を用いた。 「同じ職場で同じ仕事をしているのに、どうしても日本人労働者と扱いが違う。戸惑うことが多々あります。蕨に住んでいると仲間に色々と相談できるし、家族にトラブルが起きた際も頼ることができる。市に外国人の受け入れ態勢ができているから、他の自治体よりサービスが受けやすい。もちろん、金銭的な不安や、将来的な不安はあるから、ずっと蕨に住み続けるかどうかはわかりませんが……」 蕨市市民生活部市民協働課の担当者によれば、市は令和4年度に「蕨市多文化共生指針」を施行し、日常生活や社会生活を地域住民と円滑に営むため、市役所内で多言語化を進めているという。生活に関わる相談や行政手続きの支援などを行う「外国人総合相談窓口」は実に85言語に対応しているという。 多文化が交錯する蕨は、共生のための道程を模索し続けている。
「行動を見ればどの国の人かわかるんだ」…埼玉県蕨市の外国人たちに起きる「深刻な二極化」の正体(FRIDAY) - Yahoo!ニュース
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