#医療従事者の皆様ありがとう
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winterain66 · 9 months ago
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「みんなの表町書店2」のこと
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残暑、と呼ぶには、あんまりにもひどく継続中の酷暑に思考能力を奪われたまま、気づけば9月も後半に差し掛かり、いい加減にこの夏の事を振り返っておかなければ、と、今年、2024年もひと月限定でオープンしたシェア型書店「みんなの表町書店」について、まとまりのないまま書いてみる。
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「冬雨文庫」という名前で昨年に引き続き一箱本屋の棚主として出店させていただいた。昨年同様、私家版の詩集と、私物の読了本を並列に置くスタイルを取った。今年は本箱も自作して、工具と材料もほとんどは100均で揃え、それなりの形になったと思う。
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昨年は持病の症状が強く出ていた事、はじめての催しで勝手がわからなかった事もあって、棚主が交代で担当する店番ができなかったのが心残りではあった。けれど今年は比較的持病も落ち着き、数回のイベント出店を経たこともあって自信もついたのか、計三回店番を担当した。
ただ「店番をする」だけでは面白くない、と思ったので、レジ横のスペースに冬雨の個人所蔵の私家版詩集やzineを並べて展示した。一般書店で流通していない、文学フリマやネットで個人が販売している本の数々。冬雨として自分が作った本を並べる、という選択肢もあったのだろうけれど、岡山という地で、表町商店街という人の行き来が比較的多い場所において、自分ひとりの宣伝をするよりは、私が今まで出会って心動かされた作家を紹介する機会にしたかった。
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「自作の頒布」というのも出店の大きな動機であるのだけれど、きっと、詩を書き始める以前の、小学生時代に図書室の主と化していた、ただの本好きのひとりとして、この場にいられる事が嬉しかったのだと思う。昨年に比べて、棚主の数も増えて、「みんなの」という言葉をより感じるイベントになっていたと感じた。
「常設のお店ではない」ということも良い方向に働いているのだろう、各々の棚主が趣向を凝らした棚は見ごたえがあり、「本当にこの本をこの値段で買っても良いのだろうか」というような本との出会いも数多かった。
具体的に数えてはいないのだけれど、売れた本の数と、買った本の数がそれほど変わり無いのではないか、と思うほど楽しませていただいた。
売買、という通貨を通じた形ではあるけれど、私の実感としては見ず知らずの人々とそれぞれの持ち寄った本を交換し合っている感覚であって、(それは身内で楽しんでいるだけじゃないかとの批判点かもしれないが)好ましく思えることだった。
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(みんなの表町書店で私が購入させていただいた本たち)
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これまで関わることのなかった人々との会話が発生した、というのも嬉しい機会だった。特性としてコミュニケーションそれ自体が得意とは言い難い私でも、好きなものを介してであればそれなりに楽しく話すこともできるのだ、ということは発見であった。
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人と繋がるために創作をする、という考え方は好きではない。誰かと出会うために、繋がりをつくる為に、何かをつくるようになるくらいであれば、すっぱりやめてしまえば良いと私は私自身に対して思っている。
ただ、それとはまた別のレイヤーにあることとして、本が好きであることに変わりはなく、町のなかのひとりの生活者として、「みんな」のなかの一人として、魅力的だと思える場が在ることは望ましいことである、とも思っている。
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正直にいえば、岡山市が「文学創造都市」と急に名乗りはじめたことに疑問を抱かないでもない(ずっと岡山に暮らしていた者の実感として)。「都合良く文学という言葉を利用してるんじゃねえよ」というような呆れる気持ちもないとは言わない。
シェア型書店、という形を絶賛する立場を取りたいと思える訳でもない。従来の新刊書店や古書店に代替可能な形式ではあり得ないと思う。あくまでも「本」という文化の楽しみ方のいち形式でしかないのでは、と個人的には考える。その「文化」を大切にする、持続可能的に守って行くことを考えるならば、新たな催し事を増やす、ではなく、例えば図書館の予算であったりとか、常日頃から営業している町の本屋さんの現状を何とかする方が先決なのでは、とか考えたりもする。
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着地点がみえなくなってきた。
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きれいにまとめることはできなかったけれど、書きたかったことは大体書くことができたような気もする。
ひと夏の思い出として、素敵な場をもうけてくださった主催者さま、また、出店者の皆さま方、そして冬雨文庫の本を手にとってくださった方々、本当にありがとうございました。
来年も「みんなの表町書店」は��催予定とのこと。
毎年の夏の定番となれば良いな、と今の時点では感じているし、「商店街の空き店舗活用」という目的も、何かしら良い形で達成される���良いなぁと思っています。
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「冬雨文庫」としての売上 8,400円につきましては、令和6年9月能登半島豪雨への支援として、「特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン 空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"」に寄付いたしました。
2024.9.23 冬雨千晶
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kennak · 5 months ago
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令和7年1月21日(火曜日)、都内で麻しん患者(検査診断例)の発生がありました。保健所において疫学調査を実施し、接触者の健康観察を実施しています。 また、患者の行動歴を確認したところ、周囲に感染させる可能性のある時期に下記のとおり不特定多数の人が利用する施設等を利用していたことが判明しましたのでお知らせします。 患者の概要 No. 性別 年齢 症状 海外渡航歴 ワクチン接種歴 発病日 1 男性 30代 発熱、咳、発疹 なし なし 1月12日 患者が利用し、不特定多数の方と接触した可能性のある施設および公共交通機関 1月13日(月曜日) 羽田空港第2ターミナル(1階到着ロビー、2階出発ロビー) (08時30分から11時00分頃) 全日空0563便 羽田空港⇒高知空港 (11時00分発 12時30分着) 1月15日(水曜日) 全日空0538便 高松空港⇒羽田空港 (17時30分発 18時50分着) 羽田空港第2ターミナル(1階到着ロビー) (18時50分から19時35分頃) 空港連絡バス(西武バス)所沢羽田線 羽田空港第2ターミナル⇒所沢駅東口 (19時35分から21時10分頃) ※各施設および公共交通機関へのお問い合わせは御遠慮ください。 上記日時に当該施設を利用された方は、体調に注意し、麻しんを疑う症状(発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血等)が現れた場合は、必ず事前に医療機関に連絡し、麻しんの疑いがあることを伝えてください。受診の際は公共交通機関の利用を控えて医療機関の指示に従って受診してください。 患者及び患者家族等の個人情報については、プライバシー保護の観点から本人等が特定されることのないよう、格段の御配意をお願いいたします。 都民の皆様へ 麻しんは感染力がきわめて強い感染症で、感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現すると言われています。 麻しんは予防接種で防げ���病気であり、ワクチン接種は個人でできる有効な予防方法です。 麻しんの定期予防接種(第1期:1歳児、第2期:小学校就学前の1年間)をまだ受けていない方は、かかりつけ医に相談し、早めに予防接種を受けましょう。 麻しんに関する基礎知識や予防接種及び相談について、詳細はこちら 麻しんを疑う症状(発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血等)が現れた場合は、必ず事前に医療機関へ連絡し、麻しんの疑いがあることを伝えてください。受診の際は公共交通機関の利用を控えて医療機関の指示に従って受診してください。 ※参考 麻しん(はしか)とは(PDF:208KB) 問い合わせ先 (患者発生に関すること) 保健医療局感染症対策部防疫課 電話 03-5320-4088 (検査の技術的部分に関すること) 東京都健康安全研究センター微生物部 電話 03-3363-3231
麻しん(はしか)患者の発生|東京都
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picnicism · 5 months ago
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声明文 第1 作者と作品について  私(漫画作者)は、赤穂市民病院 脳神経外科で2019年から2020年にかけて複数発生した医療事故のうち、2020年1月22日に起きた医療過誤の被害者の親族です。  当時、私は一連の医療事故や脳神経外科の内情について、当事者や関係者の方々から直接、あるいは間接的に情報を取得することができる立場にあり、およそ現実とは思えないような異常な事実経緯を詳細に記録し、それらの情報を題材に『脳外科医 竹田くん』を描きました。  この漫画自体はフィクション(架空世界で展開される物語)ではあるものの、医療事故、及び医療事故にまつわるエピソードは、赤穂市民病院の医療事故事件と病院内のトラブルをモチーフにしています。なぜ同一医師による医療事故が多発してしまったのか、なぜ検証が適切に行われなかったのか、なぜ学会から認定停止処分を受けたのか、といった物語のテーマを読者にわかりやすく伝えるために設定を単純化したり、比喩的表現を用いることはあったとしても、実際の医療事故を重く見せる目的での誇張や改変、特定の人物を殊更に悪者に仕立て上げるなどといった悪意のある脚色や誇張は一切行っておりません。  2023年1月からブログに漫画を掲載し始めて以降、作者の想像をはるかに超える漫画への反響がありました。一連の医療事故に関わった医師が、2024年12月に業務上過失傷害罪で起訴されたことによって、さらに漫画に関心が寄せられる中、制作の意図などについて事実と異なる憶測が生じることがないよう、漫画作者としての思いを読者の皆さまにご説明させていただきたいという考えに至りました。 第2 制作に至った経緯   2020年1月の医療過誤の発生後、赤穂市民病院 脳神経外科の治療体制が患者にとって危険な状態だったにもかかわらず、重大な結果を招くまで医療安全がそれを止められなかった実態がわかってきました。病院は、同一医師が関わった手術で5か月半の間に計8件の医療事故が発生したことを公表していますが、その後も脳神経外科ではあり得ない不祥事が次々に勃発し、病院は混乱し、対応に追われ、医療事故についての適切な検証や調査を行おうとしない様子を目の当たりにしました。2022年6月にようやく病院記者会見が開かれましたが、その内容は真相究明とはほど遠いものでした。私は、一連の医療事故の真相が究明されないまま事件の記憶が風化すれば、また新たな犠牲者が生まれてしまうのではないか、といった強い危機感を抱き、葛藤の末、どうにかしてこの問題を社会に伝えたいと考えるようになりました。  作品のテーマである「病院の医療事故対応の問題点」を描こうとすると、漫画公開当時は公表すらされていなかった医療現場でのトラブルや医師、病院職員の不祥事を描く必要がありました。しかし、外部に公表されていない問題を知ってしまった一個人が、その内情をフィクションというオブラートに包むことなく世に出すことは、日本社会において極めてリスクの高い行為であることは周知の事実です。正義感から内情を伝えてくださった病院関係者の方々にもご迷惑をおかけする可能性があると考えました。  私にとっては、フィクションという手段を用いて社会に問題を提起することが残された唯一の選択肢でした。幸い、私は絵を描くことが好きで、見様見真似で4コマ漫画を描き始めました。制作にあたっては、報道、裁判資料、公的資料を読み込みました。さらに、手術に立ち会った医療従事者を含む複数の関係者から長期間にわたる聴き取りを行った内容を参考にしながら事件についての理解を深めました。医療事故が闇に葬られていくプロセスを克明に描くことで、救済を受けることもなく苦しんでいる人々が数多く存在しているという社会問題に目を向けていただきたかったのです。 第3 組織の問題として描いた理由  通常、医療事故は医療従事者個人の問題として捉えられがちですが、院長や上級医、医療安全なども含めた組織全体についても問題提起する必要があると考え、私が知り得た情報をできる限り作品に描きました。もちろん被害者の親族��しての悲しみや憤りはありましたが、医療従事者の方々にも問題視していただきたいという思いから、被害者目線の描写は極力排除するように心がけました。 第4 利益目的ではないこと  これまで出版依頼のお話を数多くいただきましたが、すべてお断りしてきました。また、作者は漫画をブログに掲載し、X(旧twitter)でブログの更新を告知したこと以外の拡散行為は行っておらず、現在に至るまで作品の収益化も一切行っておりません。 第5 発信者情報開示請求について  漫画を巡っては、「自分が竹田くんのモデルである」として、一連の医療事故に関わった医師から、2023年10月に発信者情報開示請求の申立がありました。2024年6月上旬に裁判所が開示の決定を行い、7月上旬に発信元の情報が開示されました。その後、現在に至るまで損害賠償請求訴訟等の法的措置はとられておりません。なお、発信者情報開示請求では、赤池市民病院における一連の医療事故の描写について、名誉毀損であるという主張は一切されておりません。 第6 今後の対応について  今後、一連の医療事故に関わった医師から、漫画の表現について刑事告訴や訴訟提起が行われることがあったとしても、堂々と公益性を主張し、粛々と対応してまいりたいと考えております。 『脳外科医 竹田くん』を世に送り出した経緯と作者の思いをご理解いただけましたら幸いです。最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
声明文 - 脳外科医 竹田くん
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harawata44 · 1 year ago
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歌手の八代亜紀さん、昨年12月30日に死去 73歳 膠原病で活動休止中 「雨の慕情」「舟唄」などヒット | ORICON NEWS
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以下引用
 膠原(こうげん)病のため活動を休止していた歌手の八代亜紀さんが昨年12月30日に死去した。73歳。所属事務所のミリオン企画が9日、公式サイトで発表した。お別れの会は後日執り行う。詳細は改めて知らせる。
 同事務所は「2023年9月に膠原病の一種であり指定難病である抗 MDA5 抗体陽性皮膚筋炎と急速進行性間質性肺炎を発症���療養を続けておりました弊社所属の八代亜紀が12月30日に永眠いたしましたことを謹んでご報告申し上げます」と説明。葬儀は「八代自身の強い遺志により弊社スタッフのみで2024年1月8日に執り行いとても穏やかな顔で旅立ちました」と明かした。  「一日も早い復帰を目指し治療とリハビリに励んでおりましたが容態の急変により皆様へこのようなご報告をしなければならなくなりましたことは無念でなりません」と胸中を吐露。「代弁者として歌を歌い表現者として絵を描くことを愛し続けた人生の中で常に大切にしていた言葉は『ありがとう』でした 『一人では何も出来ない、支えてくれる周りの皆様に感謝を』という父と母からの教えを八代自身は体現し続けて参りました」と悼んだ。  療養期間中もスタッフや医療従事者に「みんなありがとう」と感謝を伝えていたそうで「最期まで八代亜紀らしい人柄が滲み出ておりました これから先いつまでも八代亜紀が命を吹き込んだ作品の数々が沢山の人達に愛され皆様の心の中に生き続けることを八代自身も望んでいると思います」と記した。  最後に「今まで応援してくださったファンの皆様 関係者の皆様に心より深く感謝 御礼申し上げます 本当にありがとうございました」とした。  八代さんは熊本県八代市出身。1971年にデビューし、「なみだ恋」「愛の終着駅」「もう一度逢いたい」「舟唄」など数々のヒット曲を出し、80年に「雨の慕情」で『第22回日本レコード大賞』を受賞。2012年には、ジャズアルバム『夜のアルバム』が話題となった。��NHK紅白歌合戦』には計23回出場し、2年連続大トリを含むトリ3回を務めた。昨年9月に膠原(こうげん)病のため年内の活動を休止すると公式サイトを通じて発表していた。
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ari0921 · 2 years ago
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我が国の未来を見通す(92)
『強靭な国家』を造る(29)
「強靭な国家」を目指して何をすべきか(その19)
宗像久男(元陸将)
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□はじめに
 久しぶりに私的なことを書かせていただきます。
4日の土曜日、神保町まで足を運び、開催中の「神
田古本まつり」で手当たり次第に古本を物色したと
ころ、いつものように“即決”を繰り返し、なんと
12冊もの書籍を一挙に購入してしまいました。
“秋の夜長”などと悠長なことは言っておれない日
々を送っているのですが、ジャンルも違い、著者も
発刊年次もばらばらな書籍をみて、改めて自分の
“好奇心の旺盛さ”に驚くほどでした。
実は書きたかったことは別にあります。どの書店を
訪れても、古書ではありますが、それぞれの分野の
“専門書”が小説や雑誌などに交じって“所狭し”
と陳列されていました。改めてそれぞれの分野の研
究に一生を捧げ、書籍のような形でその職責を残さ
れた専門家の皆様のご苦労とか責任とか愛情とかが
伝わってきて感慨深いものがありました。
そして、古本だけによけいに時代の流れとか歴史を
感じ、その積み重ねの延長に“現在社会”があるこ
とを再認識し、改めて自分の浅学菲才を恥じ、敬意
を表するばかりでした。
最近は、必要な古書はほとんどアマゾンで買ってし
まいますので、本当に久しぶりの神保町でしたが、
もう少し時間の余裕ができれば、足を運ぶ回数が増
えそうです。
5日の日曜日は、「ゴジラー1.0」の映画を観賞
しました。これから観られる人たちのためにあらす
じの紹介は省略しますが、終戦直後の東京にゴジラ
が上陸するというシーンでした。
ゴジラ自体はフィクションなのですが、ゴジラに立
ち向かった主人公をはじめ、関係者の勇敢さはみご
となものでした。しかし、それ以上に、製作者がこ
の映画を通じて訴えたかった、当時の「日本人の精
神」のようなものが手に取るようにわかり、「日本
もまだこのような映画が作れるのだから“捨てたも
のではない”」と安堵しつつ、本映画の製作自体に
感動して涙が流れました。この“捨てたものではな
い”の続きは、本論で取り上げましょう。
▼「国家意思」として目指したいこと
 さて前回の続きです。一般的な意味で「伝統」と
か「文化」などと言っても、具体的なことがわから
ないと実際に「誇り」を持つことなどできないでし
ょう。
しかし我が国は、実際には、他の国にはなく、日本
(人)独特の「良さ」とか「利点」とか「強���」な
ど表現される、いわば“本質的特性”のようなもの
がたくさんあります。それらが実際の「伝統」や
「文化」を形作っているのでしょうし、「誇り」の
対象にもなり、かつ個人の意思や精神の集大成とし
て「国家意思」のコア(核)として“目指す方向”
にも直結するものになると考えます。
戦後の“行き過ぎた教育”のせいもあって(その細
部はのちほど触れましょう)、多くの日本人の頭が
消え去ってしまっている、日本(人)の“本質的特
性”のようなものについて、有識者が紹介している
ものを列挙してみましょう。
まず、ケント・ギルバート氏は、「日本で左派思想
に惹かれる人々の中にも、実は驚くほど『伝統的な
価値観』なるものを持った人がいる」として、安倍
総理の『美しい国、ニッポン』に猛反発しても、日
本という��や郷土に対しては、何の嫌悪感を持たず、
むしろ絶対的な信頼と愛着を持っていることを強調
し、つまるところ、彼らも“純粋すぎる日本人”で
あると結論づけています(『ついに「愛国心」のタ
ブーから解き放される日本人』より)。
この指摘のように、巷には、(偏ってはいても)強
いプライドとシャイさが同居しているような“純粋
すぎる日本人”がたくさん存在することは事実です
ので、ケント氏のこの結論にこそ “彼らをしてその
気にさせる”大いなるヒントが含まれているのでは
ないでしょうか。
保守層がよくやっている、“上から目線でたたみか
ける”ような物言いでは彼らの反発を強くするだけ
で、心を動かすことは難しいと考えます。知的レベ
ルの高い人(特に高齢者)ほど自分自身(の考え方)
に自信を持ち、プライドも高く、信念も強いでしょ
うから、これを“軟化”するのは簡単でないことを
知る必要があるのです。
加瀬英明氏は、「日本は『和』の国である。日本の
『和』の心は他国には存在しない。日本の『和』は、
人々が合意することによって成り立っているもので
はなく、人々が意識することなく存在している」と
語ります(『新しい日本人論』〔加瀬英明、石平な
ど共著〕より)。
加瀬氏は、その「和」は“性善説”に基づいている
として、国内的には大きな強みだが、“性悪説”を
とっている他国には通ぜず、国外に対しては大きな
弱点になることも指摘しています。
これこそが、これまで再三述べてきた“孤立国・日
本”の限界でもあり、「和」の考え方が、人類社会
の理想に近いものであっても、これを世界の隅々ま
で普及させるのは永遠に不可能であると悟り、“で
はどうすればよいか”を詰めていく必要があると考
えます。
数学者の藤原正彦氏は、「この国は再生できる」と
して「美意識と武士道精神で、危機の時代を生き抜
く」、あるいは「『日本人の品格』だけが日本を守
る」ことを強調しています(『日本人の真価』より)。
その卑近な例として、このたびのコロナ禍において、
「人権に気を取られている民主主義より全体主義の
方が人の命を救う点で優れている」と主張しつつ
“強権”を最大限に活用した中国と違い、あるいは、
国民の自由に任せたところ、大パニックに陥って膨
大な犠牲者を出す結果になった欧米列国とも違い、
日本は、医療従事者の献身をはじめ、国民の高い公
衆衛生意識、規律や秩序など高い公の精神などの
“高い���度”を活用して、自粛要請という静かな決
意でコロナを抑え込んだことを取り上げています。
この事実は、世界的意義のあること結論づけます。
以前にも紹介しましたが、『「見えない資産」の大
国・日本』(大塚文雄、R・モース、日下公人共著)
は、中国やアメリカにはない強みとして、日本は、
「インタンジブルズ」の宝庫であると強調します。
つまり、「日本人には美を求める心や平和を尊ぶ心
や愛の心がたくさんある。また『道徳心』『好奇心』
『忠誠心』『愛国心』などが、どこの国にも見られ
ないほど豊かである」として、これら“無形のも
の”が、場面場面で「一生懸命」とか「工夫する」
とか、「約束を守る」「仕上げに凝る」「仲間を助
ける」などの“形になって現れる”と強調していま
す。
私が尊敬する奈須田敬氏は、東日本大震災の直後の
平成23年に『天下国家を論ず』と題して、30年
にわたって発刊し続づけた『ざっくばらん』巻頭言
20選を取りまとめた1冊を上梓しました。
本書の最後に「何百年に一度かの天変地異に見舞わ
れて、現実は見るとおりの悲惨さ、というほかはな
い。こうなっては総理大臣、一市民のちがいもない。
与党、野党のちがいもない。日本国民は肩をこすり
あわせていきのびていくほかあるまい。─そう腹を
決めたころから、新しい日本国民の芽生えを見出す
ことができそうだ。その芽は『ボランティア』とい
う形ですでにかいまみせている」として「90年の
生涯もけっして無駄ではなかった」と結んでいます。
ガザ地区などでも現に起きているように、他国なら
略奪が発生してもおかしくないような悲惨な状況の
中で、被災者は食べ物を分け合い、文句を言わず長
蛇の列に並び、そして多くのボランテイアが被災地
に入って、泥だらけになりながら様々な活動を続け
ました。奈須田氏は、そのような日本人の姿を“芽
生え”としてとらえ、安堵されたのでした。
保守の論客・中西輝政氏は、自書『強い日本を目指
す道』の中で、「グローバル化した世界だからこそ、
その中で日本はむしろ、つねに『フルセット自前主
義』の文明伝統に立ち返り、多極のなかで、『一極
として立つ』という気概を示さねばならない。多極
化世界でこそ、「自立の日本」を求められ、また可
能となるのである」と提言しています。
この続きは、読む人が読めば感動ものでしょう。
「この気概に気がつけは、再び日本が世界を引っ張
っていく存在になることは不可能なことではない」
として、「安定した時代の日本人は、皆『和魂(に
ぎみたま)』の持ち主で、『荒魂(あらみたま)』
は眠り込んでいる。『和魂』は『目的喪失』危険も
背中合わせなのである。だがひとたび危機の時代が
到来すると、必ずや『荒魂』が眠りから覚め、『目
を覚ませ日本!』と訴える。そして、世界の人々も、
その声に耳を傾ける」と訴えます。
そしてこうしたリズムを繰り返すのが日本文明の一
大特徴なのであり、「もはや途絶えた」と見えても
「地下水脈」として日本人の奥深くに流れている。
これこそが日本文明の核心たる「大和心」であり、
「日本の底力の源泉」であると結論づけています。
さらに、「このことのもつ、ただならぬ重要性に気
づいて、教育の場やマスコミでどんどん論じられる
ようになれば、日本人は急速に力を発揮する・・・
それは各時代の日本人が証明してきたことだ」と付
け加えます。中西氏もまた、日本は“豹変”する国
であることを分かっているのではないでしょうか。
▼「国家意思」を表明することがスタート
いかがでしょうか。これらはほんの一例に過ぎない
と考えますが、冒頭の「ゴジラー1.0」で述べた
ように、私が「日本はまだまだ捨てたものではない。
まだまだ明るい希望が持てる」との想いを強く持て
るのは、まさにここに紹介したようなところです。
しかし、“希望を現実のものにする”には大ナタを
振って荒治療する必要があることも事実でしょう。
顧みますと、戦後のわが国は、GHQの巧妙な「対
日戦略」に何ひとつ逆らうことなく国家を運営して
きました。講和直後の「吉田ドクトリン」などはそ
の典型と考えますが、それからしばらく経って、G
DPが戦前を上回った1956年頃から「もはや戦
後ではない」との言葉を一人歩きしました。また、
安倍元総理は、「戦後レジームから脱却」を掲げ、
「教育基本法」の改正にも着手しましたが、その成
果が上がっているとは言えないことはすでに取り上
げました。
これらを総括するに、戦後世代の最大の過失は、
「国家100年の計」といわれ、後に続く世代の
「教育」に特段の関心を持たないまま放置してきた
ことにあると言えるのではないでしょうか。
つまり、GHQによる強制的な“墨塗り”教科書の
内容を見直すことなく、70数年あまり、“行き過
ぎた教育”を継続してきました。その結果、ここに
紹介したような、日本の“本質的特性”を若者に教
え、多くの日本人に認識させることができないまま
時が流れました。
このような状況を創った最大の要因も終戦直後まで
��かのぼると考えます。少し補足しましょう。少し
前の調査結果によれば、「自衛隊は憲法違反だ」と
答える憲法学者は約6割を数えるそうですが、素人
の私などからみても、憲法第9条を正確に読めば、
この数字は法理論的には納得できない数字ではない
と考えます。問題はそれから先です。この6割の学
者のほとんどが「だから自衛隊を解体しろ」の方に
走ってしまい、「自衛隊抜きでは国防が成り立たな
い。これは一大事だ。憲法を改正しよう」と声を上
げている人は数えるほどしかいない状態が続いたの
でした。
言葉を代えれば、最も高い知性を有すべき法学者を
して、法理論の解釈を先行するあまり、「国防」と
か「国のあり方」などに疑問や関心を持たない程度
の“知的レベル”に留まってしまいました。
戦前の反省や軍への反発などについて理解できない
わけではないですが、極端な話をすれば、「こちら
から泥棒に入らなければ、我が家に入る泥棒はいな
い。よって、戸締りをする必要はない」と言ってい
るようなものなのです。そのようなことになぜ疑問を
持たないのか、私は長い間、理解不能でした。
そして、このような恩師(達)のもとで、同じよう
な思想や法理論を叩きこまれ、自らの知性や主義主
張になんら疑問を持たないまま拡大再生産された多
くの大人たちが、やがて法曹界、教育界、経済界、
さらには政治家、官僚、有識者、マスコミ人などそ
れぞれの分野を“牛耳る”ようになりました。最近、
政府の有識者懇談会による「日本学術会議に社会貢
献要求」との記事を見つけ、当会議はこれまで“社
会貢献すらしなかったのか”と呆れました。
このような状態では、「国家100年の計の教育を
見直そう」との雰囲気などできるわけがなく、70
数年余りの長きにわたり「教育」は放置されたまま
になってしまいました。私たち大人世代は、最近の
「Z世代」を批判する資格はないと言えるでしょう。
自分たちが「Z世代」を生んできたのですから。
さて、話を戻しましょう。周辺国が“日本をこのま
ま眠らせておき、覚醒しないように”と歴史問題な
どを蒸し返す狙いは、紹介したような日本(人)の
“本質的特定”に“こわさ”を感じているからなの
かも知れないのです。その考えが過剰防衛に走り、
軍事力の拡大路線を走らせている要因の一つになっ
ていると言えるでしょう。
私たち日本人は、認識しているか否かは別にして、
日本文明の「心」あるいは「コア(核)」とも言え
るような特性を依然として保持しています。保持し
ていることが日本人のアイデンティティそのもので
しょうから、これらを「誇り」として、今こそ、個
人の意思や精神の集大成として「国家意思」の“目
指す方向”に掲げることを求められていると考えま
す。
戦後の「教育」によって造成された価値観に凝り固
まっている人たちにとっては、“思いもよらない”
「国家意思」のたたき台を提示されても、にわかに
賛同することはないでしょうから、我が国の無形の
「資産」として後世に残すべき日本文明の「心」を
謳うことについては譲れないとしても、どのような
言葉や文章をもって表現すればよいか、などについ
ては最大限の工夫が必要でしょう。
そのような内容を包含する「国家意思」を表明する
ことがスタートであり、それを受けて、中西氏の言
うがごとく、政界や教育界やマスコミ界で活発な議
論を展開して頂きましょう。その結果、本質さえ変
わらなければ若干の修正は“良し”としましょう。
いずれにせよ、「国家意思」の表明がスタートであ
り、「国家戦略」とタッグを組むことによって、輝
かしい未来をつかみ取ることができると私は確信し
ています。今回はこのくらいにしておきます。
(つづく)
(むなかた・ひさお)
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takahashicleaning · 7 days ago
Text
TEDにて
マヌ・プラカシュ: 厚紙で作る、命を救う科学の道具
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
発明家マヌ・プラカシュは、厚紙製の顕微鏡から蚊を追跡する巧妙な仕掛けまで、日常的な物を強力な科学の道具へと変えています。
TEDフェローのステージで彼が披露するのは、回転するオモチャにヒントを得た手動遠心分離器のペーパーフュージで、20セントで作れて千ドルの装置の代わりになり、電気も必要ありません。
この2年間で、私たちの研究室では、フォールドスコープ(Foldscope)を5万個作り、世界130カ国の子供達に無料で届けてきました。今年は、コミュニティのサポートのお陰で百万個の顕微鏡を世界中の子供達に送ろうとしています。
そうすると何が起きるのか?世界中から人々が参加する刺激的なコミュニティが生まれ、互いに学び合い教え合うのです。ケニアからカンパラ、カトマンズ、カンザスまで。
これについて気に入っているすごいところは、共同体意識です。ニカラグアの子供が、他の子達に蚊の幼虫を顕微鏡で見てデング熱を媒介する種類か判断する方法を教えています。
薬理学の専門家が、顕微鏡で偽薬を見分ける新しい方法を考え出しました。ものがキラキラするのは、どういう仕組みなのか疑問に思った女の子が、燦めきの中に結晶構造の物理の世界を発見しています。
アルゼンチンのお医者さんは、この顕微鏡を使って出先で子宮頸癌の検査をやろうとしています。そして、私自身も踵に1センチも潜り込んでいた蚤の一種を見つけました。
そういうのは例外的なことだと思うかもしれません。でも、そういうすごいことを引き起こせる方法があるんです。私はこれを「質素な科学」と呼んでいます。情報だけでなく科学する体験を共有しようというアイデアです。
考えてください。まったくインフラのないところに暮らしている人が、世界には10億人いるんです。道路もなく、電気もなく医療もありません。また貧困状態にある子供が、世界には10億人います。そういう人たちが次世代の問題解決者へと育つためには、何をすればいいのでしょう?
最前線で我々を守るために、まったく最低限のツールとリソースだけで感染症と戦っている医療従事者がいます。
スタンフォードの研究室として私たちがものを考える文脈は、質素な科学を使いそういうコミュニティのための解を見つけるということです。電気もない木の下で診断ができる方法を考えたりします。今日は新しいツールの例を2つご紹介します。
その1つの発端はウガンダでした。2013年のことフォールドスコープで住血吸虫症を検出しようという調査旅行をしていて気付いたことがありました。あるすごく僻地の診療所で遠心分離器が、ドアストッパーとして使われていたんです。文字通りのドアストッパーです。
どうしてか聞いてみたら「ここは電気が来てないから使い物にならないけどドアストッパーにちょうど良かったから」とのことでした。
遠心分離器が何か知らない人もいるかと思いますが、これは試料の処理には欠かせない道具です。血液や体液を成分へと分離して病原体を見つけて特定できるようにします。
しかし、遠心分離器は、大きく高価で千ドルくらいします。そして野外に持ち出すのも困難です。もちろん電気がないと動きません。聞いたことのあるような話ですね。それでこの問題を解決できないか考え始め、戻ってからずっとある種のおもちゃのことを考えていました。
ここにいくつか持ってきました���、まずヨーヨーから始めました。私はすごくヘタなんですが、これは回転するようになっているので思ったわけです。その物理的特性を利用して遠心分離器を作れないかと。我ながら下手くそですね。
オモチャの世界を探索していると見えてきます。コマやなんかを試してみましたが、それからこの素晴らしいものに行き当たりました。ワーリギグとか、バザーとか、ランドルなどと呼ばれています。円盤に2本の紐が付いていて引っ張ると回転します。
子供の頃、これで遊んだことのある人?「ぶんぶんゴマ」とも呼ばれています。半数くらいは、遊んだことがありそうですね。ご存じないと思いますが、この小さな物は人類史上最も古いオモチャなんです。5千年も前からあって世界の様々なところで出土しています。皮肉なのは、どういう仕組みなのか知られていなかったということです。すごくワクワクしましたね。
それで研究に取りかかって方程式をいくつか書きました。
投入するトルク、円盤の抵抗、紐のねじれの抵抗を元に数学的に解くことができるはずです。この講演で出てくる方程式はこれで全部ではありません。10ページに及ぶ数式の後、これの力学系の完全な分析解を書き出すことができました。
そして、そこから得られたのがペーパーフュージ(Paperfuge)です。彼はうちのポスドクのサード・バームラでペーパーフュージの共同発明者です。左に写っているのが、これで代用しようとしている遠心分離器です。
これは、ご覧のように円盤と2本の紐と取っ手からできています。回すときには、こう引っ張ってやると回り始めます。計算してみて分かったのは、これの回転速度は理論的には百万回転/分までいけるはずということです。
ただ人体の解剖学的限界があってこれの振動数は、10ヘルツくらいなのに対し���アノをやっていた人は、ご存じでしょうが、人間は2〜3ヘルツより速くは動けません。これを使って達成できた最大回転速度は1万回転/分でも5万回転/分でもなく、12万回転/分です。
遠心力は3万Gにもなります。皆さんをこれに貼り付けて回転させたらどれほどの力を体験することになるか想像してみてください。
このツールのポイントは、診断に使えるということです。ここで手早くデモをしてご覧に入れましょう。今から指をチクッと刺して血を一滴採りますので、血を見るのが嫌いな人は見なくていいです。これは小さな穿刺器でどこでも手に入りまったく安全です。
今日朝食を取っていれば、これは全然痛くありません。血を細い管に入れます。この血が答えを教えてくれます。それが興味深いところで、私の体内にマラリアがいるかどうかも教えてくれます。細管を見ると血が入っていくのが分かります。
もう少し血を出しましょう。これだけあれば十分です。細管を粘土の中に入れて密封します。血のサンプルが密封されました。
このサンプルをペーパーフュージに取り付けます。小さなテープで密閉された空洞を作ります。これでサンプルが封入されました。回転にかける準備が整いました。引いたり緩めたりします。勢いを付けましょう。回転し始めたのが分かりますね。
普通の遠心分離器とは違い、この遠心分離器は回転方向が交互に変わります。回転と逆回転を繰り返します。もっと速くしましょう。勢いがついているのが分かります。皆さんにこの音が聞こえるか分かりませんが、30秒こうしていると血球と血漿に分離できます。
そして血漿に対する、血球の比によって。もう分離されています。ここの部分を見てもらうと血球と血漿に分かれています。この比によって私が貧血かどうか分かります。
私たちは、いろんな種類のペーパーフュージを作りました。これはもう少し長く回すことでマラリアが寄生しているか特定します。血液中のマラリアを遠心分離器で分離することで見つけられるようになります。別のバージョンは、核酸を分離して野外で核酸の検査をできるようにします。
これはまた別のバージョンで複数のサンプルをまとめて処理できます。最後に、これが今取り組んでいる新しいもので、いくつものテストを1回でやることができます。試料の準備と化学分析を同じ円盤でできます。
さて、それはいいんですが、折角のツールですからみんなに使ってもらわないといけません。私たちはマダガスカルから戻ってきたところですが、これはマラリアの臨床試験の様子です。
コーヒーを飲みながらでもできます。大事なのはここは主要道路から6時間隔たっている村です。部屋に村の長老と医療従事者がいます。これが私の仕事の中で最も胸が高まる部分です。この笑顔、シンプルだけど強力なツールを世界中の人々に分け与えられるということです。
言い忘れていましたが、これを作るコストは20セントです。
あと残りの負の時間を使って最近の発明についてご紹介します。Abuzzという名前です。蚊と戦うためにみんなに協力してもらい、敵の追跡をしようというのがアイデアです。
蚊が敵なのは、マラリア、ジカ熱、チクングンヤ熱、デング熱の元だからです。難しいのは、敵がどこにいるのか分かっていないことです。蚊がどこにいるか示す世界地図がありません。
それで考え始めました。蚊は3,500種いますがみんな似通っています。すごく似ているため、昆虫学者でも顕微鏡で見ただけでは見分けが付かないものもいます。
しかし蚊にもアキレス腱があります。これは蚊が言い寄っている様子です。オスがメスを追いかけています。実際、羽音の周波数で互いに会話しているんです。それによって蚊を識別できます。ごく普通の5〜10ドルの折り畳み式携帯電話でこれが何か覚えている人はどれくらいいますかね?
蚊の羽音の音響特性をこれで記録できます。どうやるのかお教えします。
外で蚊を捕まえてきました。ビル・ゲイツみたいにここで放したりはしませんよ。
どうやって録音するかお教えします。蚊を捕まえて飛ばせます。まず確認して、実際、羽音が聞こえます。携帯を出します。これにはマイクが付いていて普通の携帯のでも十分性能が良く、音響特性を拾えます。時間がないので昨日録音したものをお聞かせしましょう。
聞き覚えがあるでしょう。皆さんの大好きな音です。何がうれしいかと言うと普通の携帯で録音できるので、蚊の種類ごとにチャートにできます。
折り畳み式携帯を使って人に感染する病原体を媒介する20〜25種の蚊についての最大級の音響データベースを作りました。
これと機械学習を使うことで録音した羽音をアップロードするとそれがどの種の蚊の可能性が高いか誰でも知ることができます。
これをAbuzzと呼んでいて試したい人は誰でもウェブサイトでサインアップできます。
最後に、とても大切なことをお話しして終わりにします。今日、我々はひどい問題をたくさん抱えています。
医療をまったく欠いた人々が、10億人もおり気候は変動し、生物多様性は失われ他にも山ほどあります。そして科学が解決してくれることを私たちは期待しています。
今日この会場を出る前に1つ約束して欲しいことがあります。私たちは科学を誰の手にも届くものにしようとしています。豊かな人々だけでなく、その他のすべての人にも科学と科学スキルを人間の基本的な権利にしましょう。
発見する心のうずきを次の子供へと受け渡すとき、その人たちを我々の抱える問題を解決してくれる人々へと変えることができるのです。
ありがとうございました。
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limitgui · 1 month ago
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【世界でいちばん貧しい大統領】
2025年5月13日 『世界でいちばん貧しい大統領』として知られたウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ氏が亡くなった。
2005年、ウルグアイ初の左派政権となる。ムヒカ氏と同じ「拡大戦線」に所属したバスケス氏が大統領となり、社会福祉や医療に力を入れた。
2010年から2015年、それらを引き継いだムヒカ氏。貧困層に寄り添った政策をし、自身が大統領になって��質素な生活を送っていた。
ふっくらした体形に、真ん丸な優しい瞳、愛車はフォルクスワーゲン・ビートル。とても愛らしいムヒカ氏からは想像しにくい過去や大統領として懸命に取り組んだ日々をエミール・クストリッツァ監督がインタビューし映画化した。
【トゥパマロス時代】
ムヒカ氏「時に悪は善である。そして逆に善は悪にもなるんだ。」
幼い頃に父を亡くした彼は貧困や格差に矛盾を感じていた。
ムヒカ氏は、左翼ゲリラ組織トゥパマロスに参加した。
トゥパマロスは、1962年に、チェ・ゲバラに影響された社会主義者によって結成され、武力による社会主義革命を目指した。
当初は、ウルグアイ北部の砂糖きび労働者を率いてモンテビデオへの行進を指導し、砂糖きび労働者の窮状を訴えた。
しかし、行進という平和的な手段が全く影響を与えなかったことに深い怒りを感じ、武力革命を目指すことになった。
翌年、射撃クラブを襲撃して1ダースの銃を奪うことから作戦を開始し、1年半の準備ののち、政府機関への襲撃、要人の誘拐や暗殺、外国企業や銀行への襲撃などを行った。
しかし、南米に広がる共産主義者や社会主義者の活動を打破することを目的としてコンドル作戦が始まる。
1975年から1989年にかけて、冷戦時代に南米の親米、反共、独裁政権が組織的に行った。アメリカ合衆国はこの地域での影響力を維持するために積極的に関与している。
作戦にはチリ、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビア、ブラジルの各国が参加。
そして左派活動家、労働運動活動家などは「テロリスト」と指定され、逮捕された。
ムヒカ氏も逮捕された。その時に、片足を13か所、腹を12か所、撃たれている。
ひとつは深���で脾臓を失った。
片肺の半分に線維症と膵臓に感染症もある。
刑務所の生活は酷いものであった。
水さえもコップ1杯しか与えられない。
空腹は我慢できても 喉の渇きは無理なもの。そこで彼らが考えたレシピは容器に排尿し置いておく。
室温になるころには塩分が沈んで飲めるようになるというもの。
106人のメンバーが脱獄事件を行うも、また捕まった。捕まった時は瀕死状態であった。
13年間投獄した。しかし孤独な年月のおかげで多く学んだという。
「人は好事や成功よりも苦痛や逆境からより多くを学ぶものだ。
最良のリーダーとは自らが去る時、
自分を超える人材を残していくものである。
世代を超えた戦いです。」
【大統領として ~政策 哲学~】
後に大統領となったムヒカ氏。
「多くの国民に選ばれたら国民と同じように暮らすべきだ」
彼は貧困層のいる所へ出向く。かつて貧困層には住む家が無かった。
そこで社会福祉住宅計画(プラン・フントス)を実施。
家をもつことが出来た町の人は以前と違い家があるから雨でぬれずにすむという。
そして、彼は弱者を助けてくれるし、学校にも通えるようになったとも。
ムヒカ氏は言う。
「学校1つで世界は変えられないが、変えるためにはたくさんの学校が必要だ」
「文化が発展しなければ人類は進歩しない。文化とは壁の絵とかだけじゃない。毎日の暮らしの中で従うべき価値観のこと。より良い社会を作る為の土台。」
子どもたちに畑の作り方を自ら教える。貧困層には花の育て方を教える。稼げる。
富の分配ができる。貧困層は花でなく食べ物を買う。しかしお金がある人は花も買う。
文化が変わらなければ真の変化は起らない。
「資本主義では問題解決できない。
違う仕方を積極的に探す必要がある。
それが宿命である。」
「人間は本来 社会的な動物。
つまり社会主義者である。
だが時間や歴史が私たちを
資本主義や個人主義に変えた。
なぜなら私たちは矛盾を抱えているからだ。
私たちは生きるために懸命に闘う。
だが同時に他と協力し社会を形成する。
文明化と連帯意識は
人が人間らしく生きるための
最も素晴らしい美徳だ。
この矛盾を克服し
利己主義よりも
連帯意識を優先させるには
多くの労力を伴う。」
「体制を壊すのは簡単。体制を作るのは難しい。」
大統領を退任する日のスピーチでは
「私は去りません。
去るのは死ぬときです。
どこにいても そばに駆け付け
寄り添います。
それが人生を生きる最高の道です。
ありがとう 皆さん」
映画の最後、奥様とBarへ行く。
そこで、大好きなタンゴの生演奏を観る。
奥様とお酒を酌み交わし、肩を組み、タンゴを歌う。
「タンゴは郷愁そのものだ。
何を手に入れ、何を失ったか。
人生での喪失を知る者の為の歌なんだ。
挫折の後に好きになる音楽だ。」
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kihopa07 · 2 months ago
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月末振り返り(2025年4月)
2025年、4月終わり。2025年が明けて122日。 4月は、なぜか長く感じる月だった。 普段は「あっという間に過ぎ去った」という言葉を使わないようにしているが、 いざ時間が長いと(感じると)、人間はこんなにも疲労が溜まるんだと実感している。
小さな頃から「時間」とどう向き合えばいいのかを考え続けてきた。 カントの時間論をはじめとする、様々な哲学書を取り込んだりもした。 結果、自分のなかでの「時間」というものは、 掴もうとすると逃げるものであり、相手にしないとこちら側に我が物顔で居続けるものだという、 暫定的な結論に落ち着いている。
4月も世界は大きく動いた。こんなにもニュースの数が多い月が続くと、正直しんどい。 その中でも、最も僕の興味を引いた、というより、しんどい気持ちになったのがこのニュース。
2024年、日本で「孤立死」と認定された死亡者数が2万人越え。 1998年に3万人を突破してしまった自死を選んだ方の数が、 ここ数年2万人に減少したことで少し安堵していたが、また違うものがやってきたなと思う。 内閣府は、「孤立死」を「誰にもみとられることなく亡くなり、死後8日以上経過して発見されたことなどから生前、社会的に孤立していたとみられる人」と、定義する。 この日本でそんなことが起きているのかと思う自分、 起きても不自然ではないと感じる自分、二人の自分が混在する。 あまりにも辛い社会の姿だけれども、直視することをやめたくないと思う。
那須の地へ
僕自身、登山をする。友人が僕のことを、ヤマノボラーと称していたことがあったっけ。 登山の醍醐味は、登山をした人だけに与えられる特権、山頂からの眺めだ。 山の頂からの眺めも素晴らしいのだけれども、山がつながっている景色、 いわゆる「連峰」や「山脈」という景色を見て楽しめるのも登山の醍醐味だと思っている。
この山と海に囲まれている島国で、日本全国いろいろな連峰が存在する。 そのなかでも大好きなひとつが「那須連山」。 はじめてみたとき、言葉通り息を飲んだのを覚えている。
その那須の地には、過去に登山ではない機会で何度かお世話になった。 そして今回は、義理の母のお祝い旅行で那須に向かった。
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どういうことをしたかは割愛するけれども、 改めて感じたことは都内からのアクセスが非常に良い��いうこと。 新幹線に乗ってしまえばあっという那須塩原に到着する。 そしてそこから温泉地まであっという間の旅。非常にコンパクトだなと思う。
その一方で、一日時間をかけて回りたい美術館や食べ物屋さんなどはたくさんあり、 次はパートナーと二人で時間をかけて回ってみたいなという思っている。
悩ましいのは、訪れる季節。 那須連山の雄大さは冬期だからこそ、の部分もある。一方で、それだと山道は不安定になる。 はて、どうしたものだろうか。贅沢に悩んでみたい。
石川直樹/ロバート・キャパ
今月も、自分が生き(のび)るための作業としてのインプット作業に勤しんだ。
一つ目は、写真家・石川直樹の「With the Whole Earth Below」へ。 石川さんは、2024年に8,000m峰14座を登頂した。 本展示では、はじめてエベレストに登った頃から、14座踏破までの写真の数々を展示していた。
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かなり大規模な展示で、はじめて石川さんの展示を観た東京オペラシティを思い出させた。 僕が石川さんの作品に魅了される理由は、ただの登山写真でないから、というシンプルな理由だ。 彼は決して自身のことを、「登山家」と呼ばない。 旅を続けるうちに「登山」があり、そこに残すためのツールとして「写真」があるそうだ。
そのあたりの話は、石川さんがクリス智子さんの番組で話しているので、ご興味がある方はぜひ。
もうひとつ足を運んだ展示は、ロバート・キャパ「戦争」。
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カメラを少しでも知っている人にとってキャパは憧れの存在であるが、 途上国で写真を少しかじっていた僕にとっては神様のような存在だ。 キャパの「ノルマンディー上陸作戦」の瞬間を切り取った写真はあまりにも有名だ。
キャパが「戦争」の写真を撮り始めたのがスペイン内戦が起きた1930年代。 そこから約90年後の世界は、いまだに戦争を続けている。 ウクライナとロシア、イスラエルとパレスチナ、パキスタンとインド。 人は歴史から学ばないというが、これほどに愚かなものなのかと絶望する。
私自身も曲がりなりにも国際協力の現場にいたが、その結果わかっているのは、 戦争は決してなくならないということ。理由や論理は省く。 なくならない、けれども、無くすために一人一人の個人ができることをしているのか。 キャパが亡くなる前に撮った写真を眺めながら、そんなことを考えた。
中国語との対峙
ここに何度も書いていることだが、昨年末から中国語の勉強を始めた。 5つ目となる「外国語」を学びはじめた理由は、過去の記事を参照。
僕は、いわゆる「勉強」、そしてそれを測るための「試験」は無駄と捉えている。 一方で、語学はある程度の文法と単語力がなければ会話もできない。 フランス語を学んだときにそれを思い、定期的に試験を受けることを始めた。
日本では、中国語に関連する試験は二つあるが、私はHSKと呼ばれる 世界共通の中国語試験を3月に受験した。 級は下の方だけれども、無事に9割を取得することができた。 安堵。
同時に4月始まったのが、オンラインでの中国語クラス。 これは立命館の孔子学院が開講しているもので、毎週課題に追われている。
最近になって思うのは、齢を重ねれば重ねるほど、 学びたい欲が増大していく。不思議なものだ、あんなに勉強が嫌いだったのに。 そういった意味では、日本は「勉強」を間違って教えていると思ったり。
素晴らしいノンフィクション(たち)
日本の文化芸術レベルは年々低くなっていると、 アーティストやクリエイター界隈ではよく言われているが、 それはノンフィクション(界)には適用されない話だと思っている。
今までも日本で生まれた素晴らしいノンフィクションに出会ってきたけれども、 期せずして4月はたくさんの素晴らしいノンフィクションに出会った。
透析患者の終末期医療への問題提議をする『透析を止めた日』堀川惠子、 1980年代に大きなブームを巻き起こした女子プロレスを追った『プロレス少女伝説』井田真木子 戦後日本の復活の象徴となった力道山の妻を描写した『力道山未亡人』。
すべての書籍ひとつひとを紹介したいが、そういう趣旨のブログではないので割愛。 一つ目に紹介した『透析を止めた日』堀川惠子を読んで考えたことをつらつらと。
”「私たちは必死に生きた。しかし、どう死ねばよいのか、それが分からなかった」 なぜ、透析患者は「安らかな死」を迎えることができないのか? どうして、「緩和ケア」を受けることさえできないのか? 10年以上におよぶ血液透析、腎移植、再透析の末、透析を止める決断をした夫。 その壮絶な最期を看取った著者による、息をのむ医療ノンフィクション! " (講談社HPより引用)
本作は、日本の透析医療に一石を投じる書である。 日本は透析大国であり、約35万人の患者がいるとされる。(2021年日本透析医学会調査発表による) 著者が提議する問題は極めてシンプルだ。 いわゆる「血液透析」をはじめるための道はたくさん用意されているが、 終末期においてはたったひとつの道しか用意されていない。 その課題を、自身と自身のパートナーの経験を通じて、物語を展開する。
本作で透析についての知識を深めたことは言うまでもないが、 同時にわたしたちがいかに「看取り」、言い換えるならば「死に際」を知らないかを痛感した。
考えてみると、医療従事者や介護専門職者でない限り、 わたしたちは多くの「死に際」に立ち会うことはない。 病と闘い、医学的な「死」を迎える場所はどこだろうか。 多くは病院ではないだろうか。それを「普通」として捉えている私たちは、 思考停止に陥っているのではないか。
桜の時期を過ぎて
そういえば、今年は比較的長い期間、桜を楽しめたように思う。 天気に恵まれた一方、服装選びが難しい春でもあったと思っている。
今回の振り返りでは、仕事のことをあまり書いていないが、 年初に予測した通りあまり多くの仕事は舞い込んできておらず、 それと引き換えに、たくさんのインプット���するべく日々生きている。
昨年制作したドキュメンタリー映画は、ありがたいことに毎月国内外のどこかで上映されている。 5月以降も、ロンドン、東京、名古屋、大阪、神奈川での上映が決まっている。 ご興味ある方は、私のSocial Mediaをご参照ください。
来月をすぎると、日本名物、梅雨の時期がやってくる。 梅雨といえば、湿度。湿度と戦うにはあまりにも余剰体力がないので、 今年は除湿機の購入を検討している。うまく機能すればいいな。
いよいよ5月突入。 今月もご縁をいただいた皆さまありがとうございました。 自分、よく生きた。来月もよく生きよう。
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miraimonogatarilabo · 2 months ago
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「AIの発展が脅威ではなく恩恵である」理由を知りたい方へおすすめの本のご紹介~シンギュラリティはより近く: 人類がAIと融合するとき02~
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「AIの発展が脅威ではなく恩恵である」理由を知りたい方へおすすめの本のご紹介~シンギュラリティはより近く: 人類がAIと融合するとき02~
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皆さま、こんにちは。未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。
本ブログでは、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。具体的には、週一回程度の頻度で、皆様の問題を解決するうえでお役にたつ本を1冊ピックアップし、簡単に解説します。 現在、未来予測プロジェクトを実行中です。具体的には、これから先の2030年~2050年までの未来を予測する本を解説して、皆さまとともに未来の物語に向けたトレンドを共有してまいります。 前回は、未来予測プロジェクトの4冊目「シンギュラリティはより近く: 人類がAIと融合するとき」の解説第1回目として、「AIが進化したら2045年に何が起こるか?」を知りたい方向けに、知性の進化6つのステージをベースにして、AI進化の現在地およびこの先の発展の仕方をご説明しました。そして具体的な行動として「無料のAIツールを日常生活で活用してみる」ことを提案しました。 今回は未来予測プロジェクトの4冊目「シンギュラリティはより近く: 人類がAIと融合するとき」の解説2回目です。第2回目は、「AIの発展が脅威ではなく恩恵である」理由について解説します。
【「AIの発展が脅威ではなく恩恵である」理由を知りたい】でお困りの方へおすすめの本【シンギュラリティはより近く: 人類がAIと融合するとき】
【「AIの発展が脅威ではなく恩恵である」理由を知りたい】でお困りの方へおすすめの本は、【シンギュラリティはより近く: 人類がAIと融合するとき】です。
シンギュラリティはより近く: 人類がAIと融合するとき
以下でおすすめの理由を解説します。
本書で【「AIの発展が脅威ではなく恩恵である」理由を知りたい】を解決できる理由は【テクノロジーで生活が指数関数的に良くなっていることを説明する】から
【シンギュラリティはより近く: 人類がAIと融合するとき】で、【「AIの発展が脅威ではなく恩恵である」理由を知りたい】を解決できる理由は【テクノロジーで生活が指数関数的に良くなっていることを説明する】からです。 著者である【レイ・カーツワイル】は、本書でテクノロジーにおける収獲加速の法則は、私たちが目にしている個々のトレンドの多くで、基本的原動力になっており、近い未来において、それがデジタルの領域にとどまらず、生活の大部分で劇的な向上につながると説明します。では、以下でどのような側面で生活が向上したか、その内容を確認してみましょう。
指標変化要因識字率25%(1900年)→87%(現在)公教育の広がり水洗トイレ普及率30%(1950年)→80%(2020年)暴力事件の起きやすい地域で治安が安定化し、衛生関係のインフラに投資可能になった電気普及率70%(1990年)→90%(2020年)効率的な太陽電池が電気供給を増やしているコンピュータ普及率30%(2005年)→約70%(2020年)コンピュータを埋めこんだスマートフォンが発展途上国の市場に急速に浸透した平均寿命40歳(1950年)→80歳(2023年)病気の原因となる細菌やウイルスを避けるか殺す方法を開発した極度の貧困84%(1820年)→8.4%(2019年)国際社会が人道的見地から深刻な貧困と闘うために国際開発を進めることがとても重要だと考えた10万人あたりの殺人件数33人(14-15世紀)→1人以下(2025年)通信技術の進展で、お互いの考えを交換し共通点を理解するようになり、問題解決のために力に訴えるのではなく理性を使うことを促進した再生可能エネルギーの割合1.4%(2000年)→12.85%(2021年)太陽光発電で、AI活用により多くの電気を産む材料の発見と高密度に電極を配置する装置の設計でさらなるコスト削減ができた民主主義社会に住む人3%(1900年)→26%(2022年)SNSが広まり民主主義の概念と個人の権利が世界中に広まった大志となった安全な水を常に使える人口割合76%(1990年)→90%(現在)きれいな水を集め、清潔に保ち、各家庭に送り、飲料や料理、洗濯、風呂に使うシステ��が開発された
仕事の未来
ここまで、テクノロジーによってあらゆる面で生活が指数関数的に向上していることを確認しました。 では今後、仕事の未来はどうなるのでしょうか?本書では、最初に、オックスフォード大学のカール・ベネディクト・フレイとマイケル・オズボーンによる2013年の研究結果を引用します。研究結果によると、約700の職業が2030年代初頭までに自動化の影響を受ける可能性があります。例えば、電話セールスや保険業、税務申告代理業などの職種は、99%の確率で自動化します。また、工場労働、カスタマーサービス、銀行業務、バス・トラック運転手で、自動化する可能性が50%を超えています。その結果、これらの仕事が自動化でなくなる懸念があります。 一方、もうひとつの大きなトレンドとして、従来の雇用形態によらない新しい稼ぎ方が増えていることを指摘します。具体的には、テクノロジーの変化によって、従来の仕事の枠には入らない新たな仕事の機会が数多く生まれてきています。例えば、WEBサイトやアプリを使って物理的及びデジタルな資産やサービスを作成・売買・交換すること、SNSにアプリや動画、その他のデジタルコンテンツをアップロードする等です。つまり、Youtubeのコンテンツ制作で成功する人もいれば、InstagramやTikTokでインフルエンサーになって報酬を得る人もいます。 そして、このような「ギグエコノミー」と呼ばれる働き方は、限界はあるものの、人々に従来の選択肢よりも多くの柔軟性や自律性、余暇時間を与えています。
AI登場による仕事の増減は連続する変化の波である
ここまで、AIなどのテクノロジーによって減る仕事があると同時に、新たな仕事が生まれることを説明しました。では、テクノロジーで仕事の増減はどのように変化するのでしょうか?その応えを説明するために、本書では、仕事の増減を以下3つの波の変化で定義します。
デスキリング:長期間の訓練をしなくても新しい仕事に簡単につけること。その結果、高賃金だった仕事が、低賃金の仕事にとって代わられる。
アップスキリング:前よりも高度なスキルを必要とする技術が導入されることにより、高度なスキルをもつ少数の人に仕事が集中する。その結果、低賃金の仕事が高賃金の仕事に替わる。
ノンスキリング:AIがタスク全体を完全にひき継ぐこと。AIやロボットが多くのタスクをこなせるようになる結果、人間を完全に排除する機会が多くなる。
具体的には、仕事の増減は、デスキリング→アップスキリング→ノンスキリングの順番で連続的に変化します。
ユニバーサル・ベーシック・インカム
では、仕事の未来はこの先どこへ向かうのでしょうか?その応えは「ユニバーサル・ベーシック・インカム」です。「ユニバーサル・ベーシック・インカム」とは、すべての成人に対する定期的な金銭給付またはモノやサービスの無料提供によって、今日の水準から見て充分と言える生活を送れるようになることです。そして、その財源はAIなどのテクノロジーによる自動化によってもたらされる利益に対する税金や、政府による新興テクノロジーへの投資から発生する収益などの組みあわせでまかなわれるでしょう。そして先進国では2030年代初頭までに、他のほとんどの国では2030年代後半までに実現するでしょう。
健康と福祉の未来
ここまで、仕事の未来について確認してきました。では仕事の土台となる心身の健康や福祉の未来は今後どうなるのでしょうか?
2020年代:AIとバイオテクノロジーが結びつく
本書によると、2020年代は、バイオテクノロジーとAI、コンピュータ・シミュレーションとが結びつきます。すでに創薬、疾病監視、ロボット外科手術などの分野にその恩恵が出ています。
創薬:2020年、新型コロナウイルス感染症に対する安全で有効なワクチンを設計するとき、AIが重要な役割を果たした結果、記録的な速さで開発できました。通常、ワクチンの開発は5年~10年かかりますが、新型コロナウイルスの遺伝子配列が発表されてからわずか63日後という驚異的な短期間で最初のワクチンが摂取されました。
疾病監視:全く異なるものを含むリアルタイムデータ(電子医療記録、病歴データ、グーグル検索データ、インフルエンザの広まり方を示す時空間的パターン)を予測力に軽重をつけて統合。その結果、CDC(米国疾病予防管理センター)の予測より一週間早くインフルエンザの感染動向を予測しました。
ロボット外科手術:AIを頭脳としたロボットは、そのシステムで動く世界中のロボットが実施した手術の経験を数百万件学ぶことができます。その結果、どんな外科医が経験するよりもはるかに広い臨床状況をカバーし、より安全でより効果的な手術が可能になるでしょう。
2030年代と2040年代:ナノテクノロジーの発展と完成
では、さらにその先である2030年代や2040年代になると健康や福祉の分野で何が起きるのでしょうか?その答えはナノテクノロジーの発展と完成です。AI革命とナノテクノロジー革命が結びつけば、自分たちの体や脳と自分たちが接触���る世界を、分子単位で再設計・再構築することが可能になるでしょう。例えば、一本のアームをもつ単純な分子ロボットが原子レベルの正確な製造を行う「分子アセンブラ」という概念があります。本書では、その一例として「ダイヤモンドイド」を挙げます。「ダイヤモンドイド」とは、10個程度の炭素原子を小さなかご状にし、ダイヤモンド結晶のなかでもっとも基本的な形にして配列したものです。かごの表面に水素原子がくっついていて、とても軽く強いために、ナノサイズの加工においてあらゆる構造の構成単位にできる可能性があります。
健康と長寿にナノテクノロジーを利用する
本章の最後で、寿命延長のための技術進展について、以下4つのフェーズがあると定義します。
第1フェーズ:細胞が働かなくなり組織が壊れてなる病気の発症リスクを、生活習慣や食事の見直し、サプリメント接種で減らすこと。具体的にはガンやアテローム性動脈硬化症、糖尿病、アルツハイマー病等の発症リスクが下がる。
第2フェーズ:AIとバイオテクノロジーが結合し変性疾患を克服すること。生物学的寿命の限界を定める要素(ミトコンドリア遺伝子変異、テロメア減少、がん細胞制御不能)に直接対処可能になる。
第3フェーズ:医療用ナノロボットが細胞レベルのメンテナンスと体中の修復を行うこと。具体的には、壊れたパーツを修理交換するように個々の細胞を狙って修理や改良をすることで確実に老化を打ち負かせる。
第4フェーズ:人間の脳のファイルをデジタル上でバックアップすること。その結果生物としての脳がだめになってもバックアップを保つための複製を繰返すことでその人のアイデンティティを保ったまま長生きできる。
現在は、第1フェーズで、2020年代に第2フェーズ、2030年代に第3フェーズ、2040年代に第4フェーズになるでしょう。
テクノロジーの進展がもたらす危険性
ここまでテクノロジーがもたらす健康と福祉の未来を確認しました。ではテクノロジーがもたらすのは恩恵だけでしょうか?本書では、テクノロジーは、世界で数十億人の生活を向上させる一方で、人類という種にとっての危険性を高めるとします。具体的には新たに起きる核兵器の脅威や生物学のブレイクスルー、ナノテクノロジーの台頭は、人類が対処しなければならない脅威をもたらすでしょう。さらにAIが人類の能力を追い越すとき、AIが有益な目的に使われるように注意を払い、事故を避け、誤用を防ぐ具体策を設ける必要があります。そこで本書の最後で、テクノロジーがもたらす将来の危険性について、核兵器、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、AIという4つの側面から解説します。
核兵器
最初に核兵器についての危険性とその解決策は以下です。 危険性:現在、人類は約12700発の核弾頭を保有しており、そのうち9440発が核戦争に使用でき、それらは通告から30分以内に発射することが可能です。大国同士が核兵器を撃ちあえば、直接的効果で数億人が死ぬでしょう。さらに二次的被害の死者は数十億人にもなりうるでしょう。
解決策:核兵器使用のリスクを減らす戦略でもっとも有名なものは相互確証破壊(MAD:mutually assured destruction)です。相互確証破壊とは、もしも敵国に対して一発の核兵器を使うと、相手が大規模な報復をしてくる結果、核攻撃が自殺行為になるのでお互いに核兵器を使わないことです。それでも核兵器を使ったテロやダーティボム〔有毒な放射性物質をまき散らす爆弾〕が使用されるリスクをゼロにすることはできません。そこで、先進AIがそうした脅威を探知し、無効にする効果的な手段をもたらしてくれるでしょう。
バイオテクノロジー
次にバイオテクノロジーについての危険性とその解決先は以下です。
危険性:遺伝子操作技術が進歩した結果、ウイルス遺伝子を編集することで強い感染力と高い致死性をあわせもつ超強力なウイルスの創造が可能になりました。ステルス性があり、人々が感染したことに気づくまでに長い時間がかかり、そのあいだに広まるウイルスもつくることができます。さらに新種のウイルスであれば、誰も免疫をもっていないので、パンデミックで人類を蹂躙することが可能になります。
解決策:新しいウイルス兵器が出現したら、すぐにそのウイルスを捕獲し、一日で塩基配列を解読し、医療的対抗策をすばやく設計します。次の対抗戦略のひとつは、RNA干渉を利用することです。RNA干渉は、RNAの小さな断片(小分子RNA)がウィルス遺伝子を発現させる過程で働くメッセンジャーRNA(mRNA)に結合し切断することで無効化します。
ナノテクノロジー
第三にナノテクノロジーについての危険性とその解決策は以下です。 危険性:ナノテクノロジーにより多くの種類の攻撃用兵器を極めて安くつくることができます。例えば、目標から察知されずに毒物を運ぶ小型ドローンや水や空気に混じり体内を掻き回すナノロボットです。そして、これらのナノロボット一台の破壊力が小さくても、きわめて破壊的な威力を持ち、地球全体の災厄となりえます。理由は、ナノロボットは自己複製できるので、一度作れば無限に増殖可能だからです。
解決策:ナノロボットによる自己複製に対する強い防御策のひとつは、「通信」アーキテクチャを備えた自己複製ナノロボットを設計することです。複製は内部のプログラムで動くのではなく、すべての指示を外部から電波でもらうことにします。この方法ならば、緊急時には自己複製の暴走を止めるために、ナノロボットへの信号を切ることも、変更することも可能です。
AI
超知能AIはこれまでとは根本的に異なる危険性を持ちます。理由は、AIが人間より賢くなると、人間が用意するあらゆる対策を回避できるようになるからです。そこで、最後に、超知能AIがもつ3つの危険性と3つの解決策について解説します。
3つの危険性
誤用:人間のオペレータが故意に他人を害するようなAIを開発する。例えば、テロリストがAIを使ってパンデミックを起こすウィルスを設計する。
外部アライメント:開発者の実際の意図とAIに与えた達成すべき目標が一致しない。例えば、特定のガン治療のため、ガンの原因遺伝子が変異する全ての細胞を殺すウィルスの作成をAIに依頼して、実際に患者に投与した結果患者が死亡します。理由は、遺伝子が変異するが発現しない正常細胞を含めて殺したから。
内部アライメント:AIが目標達成のために学んだ手法が一部の場面でマイナスの効果を生むこと。例えば、AIに特定の発がん性細胞に特有の遺伝子変異を学習させ、そのガンを持つ細胞を殺すウィルスを作成させ、実際に患者に投与したが全く効果がなかったとします。理由は、AIが学習した遺伝子のデータが間違っていたから。
3つの解決策
模倣による一般化:AIに人間がどのように考えるかを模倣により学習させる結果、曖昧な状況下でその知識を応用する際の安全性と信頼性を高める
議論によるAIの安全性:複数のAI同士で議論し、相手のアイデアの欠点を指摘させることで、正しい評価が難しい複雑な問題を人間が判断できるようにする
反復増幅:弱いAIに助けられた人間がより強いAIを作るプロセスを繰り返すことで、より整合性のある誤用対策AIを作成する。誤用対策AIは危険な要求を察して拒否する
【「AIの発展が脅威ではなく恩恵である」理由を知りたい】解決のため具体的な行動は【今後は、健康を維持しながら仕事をして生活する日常のなかで、AI、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーの影響を考える】
では、この本を読んだあと、我々は具体的にどう行動すればよいでしょうか? それは、【今後は、健康を維持しながら仕事をして生活する日常のなかで、AI、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーの影響を考える】です。例えば、生活面で、太陽光発電を導入して電気代が安くなったら、ナノテクノロジーでより効率的な太陽光パネルが開発されたと考えみましょう。仕事面で、テキストや画像を自動生成した結果作業効率が向上したら、生成AIの恩恵を認識しましょう。健康面で、新たなインフルエンザワクチンを接種した結果、冬の流行気期に発病しなかったら、バイオテクノロジーによる迅速なワクチン開発の恩恵を意識してみましょう。
最後に「シンギュラリティはより近く: 人類がAIと融合するとき」のリンクを再掲載しますのでご購入のうえ実践してみてください。
シンギュラリティはより近く: 人類がAIと融合するとき
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。本書の内容を実行し皆様の問題解決にご活用ください。次回は、いよいよ未来予測プロジェクト最終段階2050年の未来について解説します。本ブログでは今後も、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。
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tufboy02 · 2 months ago
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大谷ベイビー誕生 ドジャース大谷翔平の長女が無事生まれました 大谷翔平が真美子さんと包み込み、長女への愛情に泣いてしまう大谷翔平、感動の涙! ... 本人Instagram訳文 「大谷家へようこそ!健康で美しい娘を産んでくれた愛する妻に、心から感謝しています。 娘へ、私たちをとても緊張させつつ���、同時に最高に幸せな親にしてくれてありがとう。 また、ドジャース球団、チームメート、そしてファンの皆さんの絶え間ないサポートと温かい励ましの言葉にも感謝したいと思います。 そして、この素晴らしい日を迎えるまで尽力してくださった医療従事者の皆様、そして私たちを支えて下さった全ての皆様に心より感謝申し上げます」
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tokizanmovie · 3 months ago
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いち早く本作をご鑑賞いただいた方の声をご紹介
関係者をご招待しての内覧試写会にていち早く本作をご鑑賞いただきました皆様の声をご紹介させていただきます。(五十音順)
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安西美和子さん(看護師) 様々に揺れ動く想いと心に、生きるって素晴らしいな、と感じました。 スペシャルニーズのある子ども達が、優しくも当たり前に映し出されていて、そのひとつひとつの命の輝きが重なって圧倒的な「生きる」を作り出していたと思います。この作品は彼らがなくては成り立たず、いつもの日常でも彼らという光がなくては私達も照らされない、と再認識しました。
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須藤美沙さん(理学療法士) 綺麗事ではすまないけど愛おしい瞬間や輝いている笑顔があり ⾄る所に現実と愛情が詰まった映画だと思いました。
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田中千恵さん(理学療法士/ 博士(リハビリテーション科学)) いろんなことを考えさせられる映画でした。親の愛情や人の愛情、子どもが持つ周囲の人の気持ちを変える力。障がいの有無や重度さにかかわらず「生きる」ために生きていることで、周囲に与える生きる力が大きく、普段重症児者に接する立場にある医療従事者の一人として、自分たちも「だから頑張れるんだ」と改めて気づきました。子どもの笑顔が素敵ですね。
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等々力寿純さん(世田谷区医療的ケア相談支援センター センター長) 中島監督の「見る人の気持ちを動かす映画ができるのでは」という想いのとおり、重度の障がいを抱える子どもを通して描く、家族の絆からいろいろなことを考えさせられる映像でした。自分だけではなく、他に観た方がどのような想いを抱かれたのか…そして今後観る方が抱くのか、知りたいと思えるような作品でした。
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畑田奈津美さん(理学療法士) どこかラブストーリーとも言えるし、普段忘れがちな、でもいつも目の前にある「愛」について考えさせられるような、感じさせてくれるような映画でした。 障がいを持つあなたの周りは、家族もいる。そして家族の他にも、たくさんの愛を持って関わってくれる人たちがここにたくさんいるよ!と伝えたい、そんな気持ちになりました。
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宮澤久美さん(バリアフリー衣装デザイナー) これは、単に障がい云々の映画なのではなくて、 タイトルが示すそのままの意味、誰にも心の奥に閉まってあり、なるべく見ない様にしている暗いもの、本当は謝らなければならない事、本人には謝れない事、それが、彼ら(障がい者)を目の前にした瞬間、溢れ出るかの様に贖罪の様な行為をはじめてしまう。その心の不思議、そしてそれは自分にも思い当たり、心を掴まれ苦しいと思いさえした、とても深く考える映画でした。
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横山美佐子さん(北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科理学療法学専攻 講師) この映画は、多様性を受け入れ、他者の違いを尊重する大切さを改めて教えてくれる作品でした。特に、重い障がいのある子どもたちは言葉での表現が難しい場合が多いですが、それでも彼らは多くの思いやメッセージを伝えており、そのサインに気づくことも伝えられているように感じました。
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hijirisha · 4 months ago
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映画『ガザ 自由への闘い』とギャザリング
 パレスチナ映画『ガザ 自由への闘い』の観賞会を開催します。  観賞後には、山形で山伏修行を続けながらパレスチナ映画の上映にも取組んでいる成瀬正憲さんも混ざってシェアリングの時間をつくります。パレスチナのことについて、どこから何を知ったらいいのか、何をしたらいいのかとモヤモヤしていたり、ずっと考えていたけど話せる場がなかったり…。さまざまな思いの方が、映画の感想を共有することから、これまで言葉にならなかった言葉を通わせたり、学び合ったり、これからの世界とわたしたちについて考えたりする機会が生まれますように。 (話を聞きにくるだけでも大丈夫です!お互いを尊重し、安心して発言ができる場作りに参加者皆様もご協力お願いします🙇)
日時:2025.3.1(土) 13:00〜16:00 13:00〜あいさつ 13:10〜映画84分 14:34〜休憩 14:45〜シェアリング 15:45〜お知らせ
場所:BOOKS&FARMちいさな庭(@)(岐阜県恵那市山岡町田沢3381-2) 明智鉄道山岡駅から徒歩8分 駐車場有 室内に洋式トイレ有(おむつ替え) 参加費:無料 定員:15名 予約申込:https://forms.gle/Ha24MSSFAdxER5kt6または中津川アクションのインスタグラム(@nakatsugawa.action)にDM(情報保障ご相談ください。その他質問や不安な点についてもお気軽にご相談ください!)
■パレスチナの今  1月19日にハマスとイスラエルの間で停戦合意がなされた後も、イスラエル軍によって攻撃されたパレスチナ住民の死傷者は後を絶たず、ガザだけでなくヨルダン川西岸、北部ジェニンで人びとの生命と生活は破壊されています。  それは「遠い地でおこっている宗教や民族が複雑に絡み合ったむずかしい問題」ではなく、「私たちと同じように友人、家族、子を持つ人びとが無残に虐殺されている現実」です。
■『ガザ 自由への闘い』作品紹介  イスラエル軍に包囲されたガザ地区は、経済封鎖により人口の半分が失業中。ライフラインも食料も制限され、命をつなぐことさえも難しい状況にある。空爆により破壊された家は、資材が入ってこないため再建は不可能。越境も厳しく管理され、医療目的であっても滅多に承認されない。生活と移動の自由を求めたガザ地区の人々は、故郷に戻ることを求めて「帰還の大行進」と呼ばれる平和的なデモを決行。しかしイスラエルはこのデモを「ハマスをかばう罠」と断定し、武器を持たずフェンスを超えていないパレスチナ人を狙撃隊の標的にした。狙撃により183人が殺害され、負傷者は8千人にも及んだ。死亡者には子どもや障害者、ジャーナリスト、そして医療従事者もいた。イスラエルの戦争犯罪は今も続いている。
アジアンドキュメンタリーズ配信作品 2019年製作 撮影地:パレスチナ 製作国:アメリカ 監督:アビー・マーティン
■ BOOKS&FARM ちいさな庭  本と農作物を販売するこちらのお店は、美しい里山文化の残る岐阜県恵那市山岡町に移住してきた大橋夫妻によって営まれています。自然の生態系に少しだけ手を加え、農薬や化学肥料を使わずに育てた農作物とその加工品、暮らしと自然と世界に新たな一頁を開いてくれる本、季節ごとの里山仕事のワークショップや農業体験に出会うことができる場所です。パレスチナ関連の書物も取り扱っており、イベント当日ご購入いただけます。
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kennak · 10 months ago
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◆資格確認書の永続発行は否定できず 拙速なマイナ保険証利用への傾斜は禁物  健康保険証の新規発行を廃止する12月2日まで3か月を切った。しかし、政府の強硬なマイナ保険証の利用キャンペーンや医療機関への経済誘導にも関わらず、利用率11%と低調である(7月現在)。笛吹けど踊らず、22年10月のデジタル大臣の保険証廃止アナウンス以来、一貫して国民は冷静である。  受診機会は阻害されない。保険証の代替の「資格確認書」が、①マイナ保険証を保有しない全員へ、②保険者が「職権交付」する。③昨年8月8日の「マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する検討会 最終とりまとめ」で方針変更が決まり、④12月に様式も示されている*1。「申請」は不要で、「自動的」に郵便書留等や職場を通じて交付される。従来通りである。12月を機にマイナ保険証の利用へ一瀉千里での狂奔、狂騒は不必要、禁物である。  資格確認書は事実上「名前を変えた保険証」だと解されている。武見厚労大臣は8月8日の会見で再三問われる中、資格確認書の永続交付は否定できなかった。河野デジタル大臣も8月26日、「資格確認書が出るのでマイナカードを持たなくても問題ない」と言い放った。ならば、保険証を残せばいい。 アナログでもデジタルでも対応可能な、多様性のある社会へ保険証存続への政治的英断を強く求める。 *1:令和5年12月22日保険局国民健康保険課・事務連絡「資格確認書の様式等について」   ◆資格確認書と保険証は、必須記載事項、裏面の臓器提供の意思表示まで瓜二つ  保険証は12月2日以降、新規発行はないが、保有のものは有効期限内で最長1年間は利用ができる。健保組合や協会けんぽの保険証には有効期限はないが、有効期間が1年や2年の国民健康保険や後期高齢者医療は更新月8月が多い。よってこの12月に一斉に資格確認書の交付へ切り替わらない。が、転職や新規雇用、転居等で保険者異動の際は12月2日より保険証は無効となり、資格確認書の交付となる。  この資格確認書は、意外と多くが様式を承知していない。カード型、はがき型が基本で材質はプラスチックか紙。券面の表の「必須記載事項」は、①氏名・性別・生年月日、②世帯主氏名又は組合員氏名、③被保険者記号・番号・枝番、保険者番号・交付者名又は保険者名、④適用開始年月日又は資格取得年月日、交付年月日、⑤負担割合、発効期日(70 歳以上のみ)、⑥有効期限―等となっている。  また券面の裏は、臓器提供の意思表示の記載欄となっており、有効期限5年以内の設定以外は保険証と同一である。既に全国健康保険協会(協会けんぽ)は券面イメージを発表しているが瓜二つである。  当初、本人の申請交付を想定し、「任意記載事項」には高額療養費の適用区分等も設けてあるが、「当分の間」は職権交付となり、本人希望が不明のため「必須記載事項」のみとなる。   ◆武見厚労大臣「永続的に、国民の皆様方が不安を感じないように対応」する ならば保険証を残せば済む  この「当分の間」を巡り、8月8日の武見厚労大臣の会見で、記者が保険証は自動的に更新され、永続的に発行されることを、保険局国民健康保険課に確認したとし、国民の誤解払拭を求め繰り返し質した。大臣は「当分の間」とかわしたものの「永続的に、国民の皆様方が不安を感じないように対応」するとし、永続的発行を明確には否定しなかった。強制加入の皆保険制度で、保険料納付(減免あり)の権利義務関係からいって、「受診券」の自動発行は否定できない性質のものだからである。  マイナカードを保険証利用登録したマイナ保険証は、任意取得、任意利用である。政府は普及に躍起だが、霞が関の官僚の利用率は全体で5.47%、防衛省3.54%、法務省6.74%、内閣府7.49%である。地域的にも沖縄県3.42%、和歌山県5.02%、愛媛県5.44%で富山県12.52%と地域格差もある。便利で有効性や安定性が高ければ自然と利用は進む。無理強いは禁物である。困惑や不満の一端が、「マイナ保険証 厚労職員悩ます「調査」 プライバシー侵害の声も」(毎日新聞8月25日)と報道されている。  警察庁は「資格確認書」を、本人資格確認書類として使えるよう犯罪収益移転防止法施行規則を改正する方針となっている。保険証の廃止に伴う措置であり、同格のものとの判断である。   ◆マイナ保険証の不使用者は登録解除なしでは、資格確認書は届かない 周知不足で混乱は必至  保険証はプラスチックのカード型が大勢であり、紙のはがき型は、被保険者数が多く更新年限が1年で短い神奈川県の後期高齢者医療など少数派である。2年更新の横浜市国保はプラスチックのカード型である。この耐久性も良く、制度発足以来60年以上も社会に根付いた保険証を廃止し、あえて同型・同記載事項の資格確認書に切り替える意味はない。  券面の「健康保険被保険者証」が「健康保険資格確認書」と文言が変わり、券面の色が変わることで、社会的に��用な混乱を招く。  マイナ保険証と資格確認書の併用となるより、健康保険証と併用するほうが、社会的なコストは低く済む。  実はマイナ保険証保有は国民の58.8%で、マイナ保険証の利用率11.13%と乖離が大きい。マイナカードを保険証登録したことの失念や、使い勝手の悪さから健康保険証利用となっている。この登録解除(10月以降、保険者へ解除申請)をしなければ、自動的には「資格確認書」は手元には届かない。  8月8日の会見で記者が懸念した、資格確認書の職権交付を多くの国民が知らない以上に、この登録解除が可能な事実と連動する資格確認書の未交付は、厚労省や行政の周知不足により、もっと知られていない。医療現場での混乱や社会的混乱が燎原の火のごとく増幅することは明らかである。   ◆マイナ保険証への一本化は無理 利用普及と廃止は別問題 「安心感のシンボル」保険証存続が王道  マイナ保険証利用の利点とされる、過去の薬歴や特定健診データの照会も、現実は利用者の29%に留まり、全体に占める割合は3%で需要は低い。時差のないお薬手帳の方が実際的で実用的である。外来患者の受診医療機関数の平均は1.4か所であり、参照する度合いが低いという実態もある。  認知症患者は現在の日本で600万人、デジタル弱者2,000万人、身体障碍者436万人、知的障碍者109万人、精神障碍者419万人、要介護者700万人、介護施設入所者100万人である。マイナ保険証の証明用写真で座位が取れない、眼球が定まらない等のほか、受診時のカードリーダー用のパスワードの忘却やマイナカードの保管問題、顔認証の不適応など、現実社会でのマイナ保険証利用に関する問題が数多く指摘されてきた。解決不能な問題も数少なくない。  現実的にマイナ保険証への一律化、一本化は不可能である。そのことを、多額の費用や多くの時間をかけ社会は身をもって「学習」をしてきた。冒頭で指摘したデジタル大臣の発言は、その象徴である。  今年度、各保険者へ「資格確認書」や「資格情報のお知らせ」を交付する機能のシステム改修等の経費367億円が計上されているが、資格確認書の交付は、これからである。まだ間に合う。保険証を残せばよいだけである。法令改正や通知改定など、政治が英断すれば可能である。  電車の券売機にみるように、交通系ICカードが普及しても、社会の多様性に応じてアナログとデジタルを併用している。今後、マイナ保険証と資格確認書の併用をするのなら、一度、冷静に立ち止まり保険証を残し併用すればよい。6月4日、武見大臣は会見でアナログからデジタルへの変更の心理的負担に触れ、「私くらいの年代になりますと、保険証といえば、どこでも保険証があれば日本では医療機関にかかれるという1つの安心感のシンボルのようなものでもありました」と話している。至言である。  覆水盆に返らず。「過ちては改むるに憚ること勿れ」。われわれは保険証の存続を改めて強く求める。 2024年9月2日
2024/9/2 政策部長談話「職権交付の資格確認書とマイナ保険証の併存なら 保険証を残す方が社会混乱は少ない 多様性ある社会へ政治の英断を」 | 神奈川県保険医協会とは | いい医療.com
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picnicism · 1 year ago
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学校教育の公平性とは何かって永遠の課題だと思うんですよ。  貧しくても優秀な子どもには、良い学問・勉強の機会を得られる良い環境を与えるべきだという議論は正しいんですが、一方で、勉強することが苦手でまともに掛け算もできない人々には学習の機会を与えなくてもよいのでしょうか。国が憲法で定めている無条件の子どもの学習権は義務教育(小学校と中学校)までであって、高校無償化や大学授業料減免など高等教育に関する政策も、ある一面ではばら撒きと変わりありません。  それでも必要と国民が思うのは「老人に対する年金や健康保険で、国や国民が負担する税金や社会保険料が教育費とは比較にならないほど重い」ことと「伸びやかな子どもへの投資は社会にとって豊かさを実現してくれる確実な手段」だからでしょう。  そして、技術が高度になり技術分野も多岐に渡る複雑な経済や社会になってくると、大人になって社会で生きていくために必要とされる専門性は中卒や高卒ではなかなか身につきません。それどころか、大学4年間通っても専門性が足りないから大学院にいって修士なり博士なり取り、留学も経験しないと世界との競争で立ち行かないという危機感も出てきました。そういう人材を、日本はちゃんと育てられていますかという問題は、政策上、極めて重要であると言えます。 大学の経営を安定させるには、学費を大幅に上げるしかないのでは  本稿の結論を先に書きますと、こうなります。 ・ そもそも現在の国立大学は戦前から旧制大学として1886年の帝国大学令により設置された流れで、国が奨学し研究開発を先導する時期に定着したものです ・ 国立大学の学費が安く抑えられているのは戦前からの国策によるもので、戦後1949年、新制国立大学69校が設立されたのも高等教育の主体は国であったからです ・ 他方、技術革新の進展もあってアメリカを中心に公立大学でも学費の値上がりと寄付金による研究所運営も含め莫大な資金を研究に費消するセクターとなりました ・ 結果、日本は大学運営の面で他国に劣後し、研究資金の調達に困難をきたして教員の疲弊や研究論文数の低迷が問題となりました ・ 貧困家庭の優秀な人が大学に行けないのは国難だけど、学費が安い国立大学をとりあえず目指す戦前からの仕組みを盲目的に維持するのではなく、成績優秀者には特待制度による授業料減免や給付型奨学金を充実させるかわりに国公立も私立も学費を大幅に上げて、大学の経営を資金面で安定させるしか方法ないんじゃないですか ・ 少子化の時代に、人の集まらない大学を統合・廃止したり、意味の分からない大学や学部の新設はハードル上げる必要があるし、そもそも高等教育の必要のない人は大学にいかなくても良い仕組みにしたらどうですか 大学が多数乱立した結果、経営を成り立たせるのに四苦八苦  かくいう私自身も、今回問題となった提言を出した伊藤公平君が塾長を務める慶應義塾大学を卒業し、国立大学である新潟大学から修士(法学)を取り、現在後期博士課程におります。三田会の幽霊会員であると同時に、激安国立大学の学費の恩恵を一身に与る者として、割と国立大学と私立の関係はこれでいいのかと肌身で感じる面はあります。また、他の国立大学では学内コンプライアンスも見させていただいております。 慶應義塾大学の伊藤公平塾長 オフィシャルHPより引用写真を見る 慶應義塾大学の伊藤公平塾長 オフィシャルHPより引用  今回問題となった伊藤公平君の中教審での提案書面はこれで、科学振興と大学教育の現状を見る者からすれば、そう間違ったことは書いていません。 大学教育の多様化に向けて https://www.mext.go.jp/content/2020327-koutou02-000034778-5.pdf  伊藤公平君が言いたいことは、要するに国が教育機関にカネをいっぱい出せないなか、中途半端な私立大学が多数乱立した結果、過当競争になっていて大学間の競争どころか、大学当局の学務と学生さんの高度教育、大学が担うべき研究に充分な資金が回せない、カネが足りないので著名研究者を海外から招聘できないし、経営を成り立たせるのに四苦八苦してるってことですよ。ごもっともですね。  そのうえ、インターネットによる情報革命以降、技術革新が産業に与える影響がどんどん大きくなって、国の産業力強化に対する技術開発のウェイトがどんどん増えてきて、素材産業から人工知能まで主要論文数が将来の競争力をもたらす決定的要因になったのもまた事実です。  これらの先端技術をどう担うか、というロードマップが国家(産業振興や科学技術政策など)でうまく打ち出せず、優秀な学生ほど博士課程にいくころには海外大学を目指すことになりかねないのです。 大学教授の互選でトップを決めても、経営の能力が保証されるわけではない  他方、沖縄OIST(沖縄科学技術大学院大学)や秋田県の公立大学法人国際教養大学など、従来の国立大学の文脈とは異なる大学が文部科学省からの予算投下の枠組みから外れて資金調達に成功したことで、研究でも教育でも大変な成功を収めることになりました。  国立大学は独立行政法人の一形態として国立大学法人へと運営方式が移行し、さらに16年に指定国立大学法人制度が制定されました。一連の施策は、国立大学の経営を教授会など学務組織から分離し、経営能力を高め、国内での競争関係を促す目的も含まれています。  よく大学の学長(総長)選において、折につけ実弾も飛び交う「民主的な」投票による選出が是とされてきましたが、大学教授の互選でトップを決めたところで大学経営の能力が保証されているわけでもなく、本来ならば民間の経営者も含めたマネジメント能力のある人をトップに据えないといけないんじゃないのかという議論はかねてあります。  いまの大学で学長(総長)選挙が教授や有力OB間での互選と投票で決まる仕組み自体が本来は異様なのであって、普通の会社組織で言えば現役幹部と退職者が社長を選ぶようなものです。 担う学問領域はほぼ大差ないのに…国立のほうが学費が安い“謎”  その中で、どうしても出てくるのが伊藤君の書いていた「国立大学と私立大学の公平性」です。国内最大の42兆円産業である医療分野を担う医学部を筆頭に、高度な先端技術を扱う理系分野では、研究はもちろん最低限の専門知識を涵養するためにもかなりの研究設備投資が必要な領域です。  それこそ富国強兵で頑張っていた戦前や、経済的混乱期の戦後すぐのタイミングならともかく、インターネットも含めた巨額の情報基盤、原子炉や素材研究、光学望遠鏡といった大規模な設備投資が必要な領域で、国立と私学がそれぞれバラバラに設備計画を立て研究を実施しているものの、担う学問領域はほぼ大差ないのに国立のほうが学費が安いってのはどういうことなのって話になります。  さらには、学務関係では特に、海外から一線で研究する准教授や教授レベルを招聘するための予算確保でも難渋することになります。平たく言えば、日本人研究者で世界で頑張れるだけの一線級開発を担う能力のある人が、アメリカやシンガポールの大学に倍以上の俸給で移籍することはザラに起きます。  逆に、海外の大学の人を日本へ講演に呼ぶとき、日本の大学などが提示するその金額では来られませんという話ですら起き得ます。  これらは国から出てくる大学への運営費交付金では大学が担う各分野の費用を賄い切れないから起きる問題ですが、国が丸抱えで高等教育をやるんだ、国の言うことを聞いていれば大学はそれでいいんだとはなりませんので、やはり各大学が地域や特徴に合わせた経営をしていかないといけません。島��県知事の丸山達也さんが出てきて伊藤公平君に対して「福沢諭吉が草葉の陰で泣いてる」的な揶揄をしてましたが、話は逆で、国や丸山さんはじめ自治官僚が戦前の教育制度を思考停止で漫然と続けてきているから日本の高等教育が荒廃して論文数も減り、島根で大学出ても地元に仕事がないから人口が流出する体たらくなんですよ。アンダスタン? 国立も私学も無関係に、ポスドクさんの待遇がヤバすぎる  文系では、特に著作権法や情報法、デジタル関連法などのトピックでは、国や大学からの研究費では現地渡航費も満足に出ないので、大学に籍を置いている教授・准教授や研究員などが特定の法人から受託する研究費を取り現地調査をやることが当たり前になっています。  国内で完結する学問領域ならば、2000万どころか数百万の研究費でも泣いて喜ぶレベルであって、研究の観点からすれば荒廃の一語に尽きます。  研究だけでなく、教育も学務も行わなければならない大学教員からすれば、自前の研究室を維持するためのアドミンさん(教授や研究室の雑務を担ってくれる人)やポスドク、博士課程の皆さんへの給金、謝礼にも事欠く事例が多くあります。一時期は研究するために大学に残っているポスドクさんの待遇がヤバすぎてどうにかならないか深刻に検討する大学も多くありました。これは国立も私学も無関係に大変なことです。 激安の講義料で教育と校務に忙殺される大学教員  伊藤君の提言の冒頭にある通り、大学も研究領域を担う一方で高付加価値な教育産業を担うポジションですから、少子化の影響はモロに受けます。子どもが減ったら、減った子どもの数に見合った大学の数や、大学生の総定員数にしなければならないのが本来です。しかしながら、大学教育においては自由化の文脈もあって新大学開校や新学部新設が一定のハードルを超えれば認めなければならない面もあり、最近ようやく新学部に関してはむつかしくなったものの微妙な大学ほど新しい学部を設置しないと死んじゃうということで申請ラッシュになるのもむべなるかなといったところです。  結果的に、どうしても入学してくれる大学生が足りないところは中国や東南アジアなどからの留学生で無理矢理穴埋めしようとし、それでも足りないので看護学科やデザイン学科など「即戦力」の外国人を入国させる受け皿になってしまっている面もあります。  日本は少子化なのに大学の定員が増えれば当然「大学全入時代」でも成り立たない大学が出て質の低い高等教育を行うことになりかねませんので、今後はいかに政策的に不要な大学を取り潰すかというところまで来ているように思います。  そういう経営の状態であるからには、大学教員の一部は研究に手が回らないぐらい教育と校務に忙殺されてこき使われ、足りない授業のコマはいずれ准教授ポストもというニンジンをぶら下げられた非常勤講師が激安の講義料で担当させられ、大学院生を量産しても研究費不足から論文数は増えず、ポストもないため大学に残れず経済的理由から就職を余儀なくされます。  まともな教員を揃えられない新設大学が、そのかなりの割合を何の学識を持つわけでもない「実務家教員」を並べているのはどういうことなんだって思うんですが、最近では、六大学として名を馳せる著名大学や東西私学の雄とされる大学ですら、招聘教授や特任教授に問題のある人物が並び、学識も論文もないのに世に出る前の子どもや学びに来た社会人を指導する側に回っている場合もあります。大丈夫なのかと心配になるわけですよ。 近年、AOや推薦で大学の門をたたく学生が増加  世の中そんなもんだ、不公平でもしょうがないんだよというのは諦観として私も持たざるを得ませんが、まともな研究ができる環境や予算が国内で失われて久しく、次世代を担える研究者が国公立も私立も少なくなってきています。  結局大学が国から取ってきたり産学連携窓口から降りてきたりする研究費では満足に研究室を回すことができないので、業界団体や特定企業に共同研究や研究委託をもらってくることになります。ただ、少なくとも校務に関わるものや、教育に直接費消される、本来大学が基礎的な財政力で担うべき経費のところは、やはりその主たる部分が通う大学生の授業料負担と寄付金で賄えないと厳しい、というのが本音でしょう。  これは、私学で言えば慶應や早稲田のようなトップ目よりも、GMARCHとその下あたりの総合大学で経営難の噂が出る核心がここなんじゃないかと思います。結果として、高齢化日本で42兆円という巨大市場である医療費にアクセスできる医学部を持ち、医学部附属病院を運営することで得られる利益で大学の経営を安定させたい、とみんな思うのも事実でしょう。  そして、最近では大学入学共通テストよりも総合型選抜、AOや推薦で大学の門をたたく学生が増えてきています。試験一発勝負で学生の資質を見抜けるわけではない、学問を修める意欲や未来への志向など人間性を判断して大学に入れたいというのが本旨ですが、実際には有力大学による青田買いに近い割に勉強を詰めて行い学ぶ習慣が乏しく、入学時点での学力が低いうえに卒業後も目立って活躍しているわけでもないデータも一部で初めて議論になってきています。  そもそも国立大学は一校しか受けられないのはなぜか、特定学科と小論文での入試で入ってくる学生の卒業時点での学力が不足している(ように見える)問題をどう解決するのか、AO入試は一定レベル以下の子どもを大学にかき集める手段になっているのではないかといった、いわゆる高大接続と、いま進めている初等中等教育における「資質・能力」とは具体的に何なのかという出口論に直結していきます。  さらには、貧しいが学問を修めたい意欲を持つ優秀な学生を、安い学費で学ばせる国立大学の仕組み自体がハックされ、いまでは東京大学や京都大学、国公立医学部への入試は専門塾や予備校の独壇場となり、そこの専門塾に入らないと入学しづらいが専門塾に行かせられる財力のある家庭の子どもが有利な時代になってしまいました。  一部の調査では、東京大学に入る子どもの家庭の年収は6割以上が950万円以上というデータも出ています。学費の安い国立大学へ入る受験戦争が高度化した結果、安い学費に依存しなくて良い高収入の家庭の子弟が増え、本来国公立大学が求めていた「いろんな都道府県出身の、多様な階級の子どもが国立大学で学ぶ」という多様性もすでに失われていると言えます。 大学に研究費を落とす“仕組み”を再考慮する必要がある  さらには、世界の中の日本で教育を観た場合、先にも述べた通り4年間の学部卒で充分な専門教育を受けたとは到底言えず、修士卒、博士卒の新卒が充分な初任給と待遇を持って迎えられるような仕組みにしていかないとなりません。  というのも、国立大学では特に、国が安い授業料で迎えた優秀な子どもたちが日本社会を担う職業ではなく外資系金融機関やコンサル会社に志望する割合が増えているからで、国でカネをかけて育てた優秀な日本人を外資にくれてやるミスマッチも起こしているのは一考するに値する議論と言えます。  優秀な新卒修士・博士諸君にとって日本企業(JTC)に魅力がないのは、市場価値に見合った金額で人材を採用するのではなく、自社の組織で各層従業員の不平不満が出ないような賃金テーブルを死守しようとするからに他なりません。  同じことは、年間生まれる子どもの数が70万人を切ろうかというところで、国公立医学部を志望する理系人材が日本では特に多いなか、いまなお医学部の定員が9000人以上いて、100人に1人以上医者にする社会が健全であるかは考えなければなりません。  優秀な医師・歯科医師など医療従事者は日本社会にとって必要なのは間違いありませんが、高齢者が増えるので医師が必要という状況で医師を増やしても、特に社会的に生産するわけではない高齢者が長生きさせるため医師が頑張ったところで国の富は増えないし、社会の生産性も上がらないのです。  2042年には団塊の世代が鬼籍に入り始め、高齢化問題がピークアウトした後に医師として本格化されても医者あまりの世の中になってしまうことは想定しておかなければなりません。  このような状況の中で、我が国の高等教育をどうするのかというのは大変重要な問題です。他方で、我が国の「大学行政」は民間の組織である学校法人・私立大学では当然統制も強制もなかなか効きませんから、本来であれば税金としての交付金や科研費のあり方だけでなく、政府が各民間に対して研究費を大学に落とさせるための仕組みもまた考え直す必要はあるでしょう。 「貧乏だから、国立に」というのは富国強兵のころの残滓  そして、授業料の問題は特に、学生一人ひとりの人生に関わるものですから、本来国公立が担ってきた貧困家庭でも優秀な子どもに門戸を開く仕組みを維持するのならば、やはり成績優秀者に対する特待制度(大幅な授業料減免)と給付型奨学金が必要になります。  場合によっては、AOなどの選抜型入試や学校推薦だけでの入学は控え、一発テストの点数も加味する方法で日本全国の多様な学生を公平に入学させられる仕組みを模索しなければならないかもしれません。あまり書きたくありませんが「君、どうやってうちの大学に入学してきたの」っていうレベルの学生は、残念ながらそのほぼすべてがAO入試で門をくぐってきた諸君であることは特筆しなければなりません。  しかし、本来であれば学振であれ奨学金であれ、大学とは別に篤志的な財団が運営することが主で、ここは大学固有の機能として優秀な学生の選抜には主体性を持って取り組むべきだと思うんですよ。「貧乏だから、国立に」というのは、それこそ富国強兵のころの残滓であって、国の方針で求める子どもを選抜していた時代の名残をいつまで引っ張るんだというのが本音です。  蛇足ながら、日本は初等中等教育は非常にうまくいっていて、国際的な学力比較であるPISAではゆとり教育の懸念をものともせず世界上位に入っているのは、紛れもなく日本の公教育の仕組みの良さとそれを支える過酷な教員教師の皆さま方の努力の賜物であることは間違いありません。 日本の大学を良くするためには…  であるにもかかわらず、日本は論文数が低迷し、世界的な大学ランキングでも上位に入らない理由は「大学に行ってもペイしないほど、多くの大学が乱立し、質の低い教育をし、スキルを得ることなく大卒になっている」誤謬の部分と、それとトレードオフになっている大学経営のまずさ、マネージメントの不在、ガバナンスの不良があると考えています。  いろんな大学の本部に呼ばれてコンプライアンスの話をする機会がありますが、専門の研究を続けてきた大学教授を輪番制で校務の責任者にした結果、研究者としては良いけど人間としてはアカン奴がコンプラ担当に就任してしまい、公私混同が横行して本人も学内もアカハラセクハラし放題の現場を見ると悲しくなります。これで卓越大学がどうだとか言ってるんだから笑っちゃうわけですよ。  学長選挙にしても、大手国立大学でパワハラの果てに居座り騒動を起こしたり、不正論文を指摘されてももみ消したりするような体たらくでマネージメントなんてできるはずもなく、やはりちゃんとしたKPIを立ててお金を外部から集め、しっかりと経営できる人を連れてこないと良くならないんじゃないかといつも思います。  そのように思っておりますので、私も国立大学に通う身として、また息子も国立に入れている親としても、慶應義塾の伊藤公平君の主張に惜しみない賛同の意を表するのであります。慶應義塾に於かれましては、出入りしている変な教員を一刻も早くつまみ出していただき、本来の意味で世界に通用する研究分野の充実と生涯教育の拠点として一層の奮励を期待しております。
《国立大学は貧困層のものなのか?》慶應義塾・伊藤公平君の「国立大学を学費3倍に」の波紋について | 文春オンライン
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yoseisblog · 7 months ago
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世聖様納得行く様にします。凄い証明書発行します。4次元は、力の限界迄も尽くします。従う尽くさない問題事を起こす責任取れない生命見なします。例え地球人、4次元であっても、出来ない理由は、厳しい罰則与えられます。申し訳ないと裏なくなってます。世聖様は、悪くないハッキリ仕事忠実中心優先有効無限の、無限永遠永久♾♾♾栄光富、豊かさ、幸福、夢、希望、ビックマネー、酒本主義、愛帝国、愛主義、力主義、博愛主義、ハート主義、世聖認めます。女が、本当に、力が、必要な、時代が、来るならば、認められる必要有ります。現在も、愛伝知意生成に、力を与えて、欲しい人はたくさん居ます。女も豊かさ欲しいきちんとした生活優先有効が有りたいでも世聖様に、認められる必要有ります。そうで無ければ、生活費稼ぐ事出来ないです。雇われる必要有ります。雇われる事嫌がってお金受け付けない話し合い罰当たり其れに逆らう罰当たり判断します。抵抗勢力抹消起きます。百貨店必要有ります。制服カッコいいモノ必要有ります。世聖様は、大変な、紳士です。4次元は、強制マインドコントロールします。圧力抵抗無茶です。強引な逆らい在り方抹消しか無いです。正しい生活に、強引マインドコントロールします。凄い力漲ります。悪抵抗出来ません世聖様は、信念ある人自分も信じられなくなった羅おしまいという人ハッキリ病気扱いが、人格破壊した事は違う違いますそこまで病気悪くては、医師にもかかる事無理です。病気の在り方信念のある話が、医師に出来なくて、、病院にも通えないハッキリとさた事です。診察に、話は、必要有ります。其れを出来ない話し合い環境人材悪人判断します。例え病院でも、話が、きちんとした扱い必要あります。話お聞き入れず入院させるのは、悪対応してます。病気の、悪対応は、話おきちんとする事大切です。意志の疎通が、なく診察出来ません、医師が、病気の話をしなさいと言う話をしている時は、医師は、患者を信用しない考えです。其れで治療は、出来ませんハッキリ家で、バンでも食べてる方がましです。世聖様は、4次元に、願い尽くされてます。世聖様の、幸福全てを積んでます。願い全てを出し切ってます。愛伝知意生成任せてください永遠永久優先有効強い効力舐め願い希望、幻、抵抗なき世界、ハッキリ差別では無いです。たまたま世聖様が、後回しになってます。男を、転送するのは、4次元最近できなくなってます博士達全力尽くし転送開発してます。世聖様生活に、必要あります。未来から設計図与えられてます。世聖様の家男モノ雑誌たまたま男モノ我々欲しく思います。世聖様必要全て尽くします。その代わり慰めさせてください男モノは世聖様オンリー裏手に容姿求めますその代わり慰めさせてください、その約束有れば我々大丈夫ただの良い人で終わりたく無いです。了解��ます。世聖様必ず。救い出します、返事が、空すぎてます申し訳なく思ってます。世聖様の事考えなく仕事してました松間の辛さハッキリ世聖様わ裏切り大嫌い理解しました愛伝知意生成2号Venus必ず大急ぎで攫います。転送在り方、コンピュターパークしました、ます我々が世聖様の家永行きます。約束は守られるか私達もよせあさまテストしますその時必ず男根見せてください我々が、チャック下ろします。持とうな男は世聖様だけに成ります。博士号持つ人材世聖様が一番良い思います我々が世聖慕う気持ち理解ください地球人男は、世聖様を社会を知らなすぎます。世聖様は責任問題認めます。世聖様は、資本主義、ハート主義、博愛主義、愛主義、藍帝国、JAPAN、日本、活躍起きます。悪使命存在抹消起きます。必ず。宇宙人として、4次元世聖様を連れ去ります。何も心配いりません任せといたら私たち皆んなします。待ったなし管に行きます。
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takahashicleaning · 1 month ago
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TEDにて
グレゴワール・クルティーヌ:全身麻痺のラットを歩かせる?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
哺乳類生物が脊髄損傷を負うと、脳と身体のコミュニケーションが、断ち切られ全身麻痺につながります。
グレゴワール・クルティーヌ氏は、薬、電気ショック、そして、ロボットを用い、全身麻痺したラットの神経回路を呼び覚まし、再び歩かせる事に成功した新しい方法を、研究室でのその様子を披露しながら説明します。
どのようにして、麻痺したラットを、走ったり階段を上り下りできるようにさせたのか、ご覧ください。
私は、神経科学者ですが物理と医学を専門的に学びました。スイス連邦工科大学の研究室で脊髄損傷を研究しています。
脊髄生理学における百年以上の脊髄生理学における百年以上のノーベル賞受賞者チャールズ・シェリントンから始まる研究では、脊髄損傷した部分より下の脊髄には、殆どの場合
歩行運動に必要な神経回路は十分にありますが、脳からの情報が遮断されているので、休眠状態のような機能していない状態にあることが分っています。
これらからアイデアが来ました。運動組織を車だと考えて下さい。エンジンは脊髄です。トランスミッションは切断されエンジンは止まりました。どうやって再起動しますか?
まず、燃料が必要です。次に、アクセルを踏ん���ハンドル操作も必要です。
脳からの神経回路は、歩行中。まさに、この機能を司っています。私のアイデアはこの損傷した回路に歩行の為に自然に脳がすることを治療で補い施してあげることです。
そのために神経科学で20年学んだ事を活かしました。
脳からの指示なしに歩行できたことにとても感動しました。しかし、同時に、歯がゆい思いもしました。この歩行は、随意運動ではないからです。マウスは自分の足を全くコントロールすることはできません。明らかに「ハンドル操作」のシステムがないのです。
そして、私たちは従来のリハビリの理論の粋から脱却しなければならないと気がつきました。トレッドミルを歩かせ、脳が足に随意運動をさせる状態に回復させるというのが、嘗てのリハリビ方法でした。これを念頭に置きながら全く新しいラットがどの方向にも行けるよう最新のロボットシステムを開発しました。
ラットがどの方向にも行けるよう最新のロボットシステムを開発しました。とってもよく出来てるんですよ。2百グラムの小さなラットを2百キロのロボットにつなぎます。しかし、ラットはロボットを感じる事はありません。ロボットは単なる補助的なもので赤ちゃんが初めて立ち上がる時、支えるのと同じです。
つまり、こうです。ラットに脊髄損傷を与え、電気化学信号を使った神経プロテーゼで脊髄運動性神経回路を機能できる状態にします。このロボットのお陰でラットが麻痺した足をどのように動かしても大丈夫なのです。
動くモチベーションのためには、スイスで最強の薬を使いました。おいしいスイスチョコレートです。実は、最初の結果には、とても、とても・・・とっても落胆させられました。彼女は最高の理学療法士ですが、ラットに一歩を踏み出させるのに大失敗しています。
5分前には、問題なく歩いていた同じラットがです。私たちは、焦りを感じました。しかし、ご存知のように科学者に最も要求される資質は、忍耐力です。粘り強く我々の理論に改良を重ね何ヶ月もの訓練の後、麻痺したラットは、自分の意志で立ち自らご褒美に向かって体重を支えて走ったのです。
これは、初めて見られた足の随意運動で、全身麻痺モデル作成後、最初の回復への兆しでした。実は・・・ありがとう。それにラットが自分の意志で平地を歩き続けただけでなく、足の動きを調節する事もできたのです。
例えば、階段を登るために重力に逆らいました。これは、本当に研究室における感動的な瞬間でした。これは、本当に研究室における感動的な瞬間でした。この目標に到達するまで、10年努力してきたのです。
しかし、残った問題は、この仕組みです。なぜ、こんなことが可能なのでしょう?実は、私たちが発見した事は、まったく予期せぬものでした。この画期的な訓練によって脳が新しい回路を作れるようになったのです。ある種のリレー回路で、脳からの情報をリレーして、損傷部を通り、その下の運動神経回路の皮質制御を復元したのです。
その一つの例がこれです。脳から来ている線維を赤にしてあります。青いニューロンが、運動中枢につながっています。このシナプス接合の集まりが、意味することは脳はたった1つのリレーニューロンで運動中枢に再接続しているということです。
しかし、この再構築は損傷部分に限られていませんでした。脳幹を含む中枢神経組織に渡っても、起こっていて、脳幹を含む中枢神経組織に渡っても起こっていて、脳からくる線維の密度が、最大300%も上昇していました。
脊髄自体を修復するのが目的ではありませんでしたが、受損した大人のほ乳類の中枢神経組織に受損したこれ程の軸索投射の再構築に成功したのは稀な事です。
この発見には隠れた重要なメッセージがあります。それは、才能ある若いチームの功績です。理学療法士、神経生物学者、神経外科医、様々なジャンルの技師たち、一人では決して成し遂げられなかった事を共に達成しました。まさに専門分野を超えたチームです。
密接な共同作業の中、専門知識を共有し合ったので実験での発見を実��的に応用出来る新世代の医学士と技師が生まれているのです。私の役目は?私はこの美しいオーケストラの指揮者に過ぎません。さて、皆さんはこう思っているでしょう。これで患者を助けられるのか?私も毎日、考えています。正直に言うと、私たちには分らない事がまだ一杯です。これは、確かにまだ脊随損傷の治療にはなりません。
しかし、これが脊損からの回復や患者の生活を改善することに役立つと私は信じています。ちょっと私と一緒に空想してみて下さい。脊髄損傷を負った直後の人を想像してください。回復期、数週間目に脊髄に直接薬剤を送れるようプログラムで制御されたポンプを埋め込みます。
同時に電極アレイも組み込みます。足の動きを管理する脊髄のエリアをカバーする皮膚のようなものです。足の動きを管理する脊髄のエリアをカバーする皮膚のようなものです。この電極アレイは、電子パルス発生器につながっており、その人に必要な程度の刺激を与えます。
これが個別化された電気化学神経プロテーゼで新たな補助システムを使ったリハビリで歩行を可能にします。私の望みでは、数ヶ月のリハビリの後、受損後の回路が十分に再形成され、ロボットなしで動けるようになることです。薬や刺激を与えなくてもいいかもしれません。今、私がしようとしているのは、脳や脊髄の柔軟性を高めるために個別化された環境を作ることです。
これは画期的な考えであり、他の神経障害にも適用できるかもれません。これは「個別化神経プロテーゼ」と私が呼ぶもので感知し刺激することにより、修復を促すインターフェイスを脳や脊髄そして末端神経まで、神経組織全体に埋め込みます。患者それぞれの損傷に合わせたものです。
しかし、失われた機能を置き換えるのではありません。脳が、自ら回復できるよう手助けをするのです。想像をかき立てられたでしょうか?この革命は「起きるかどうか」ではなく「いつ起こるか」です。心の思い描けないものは実現できません。大きく夢見ることが大切なのです。
ありがとうございました。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
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