#原宿デスク
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tokyomariegold · 2 years ago
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2023/6/19〜
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6月19日 夏至までのカウントダウンの引き算で、今日の日付を思い出す日々。
先週末、自転車で転倒した上司は、痛みがひどくて全く眠れず仕事にならないためお休みだった。 先週末発熱でお休みだった上司は、全く本調子ではない!という感じで出勤していた。 2期下の方はお腹を痛めてお休み。 先週1週間お休みされていた職員さんは今日から復活して、でも明日から病院と職場半分ずつの日々とのこと。 私は昨晩久しぶりにお腹を下してしまい、クーラーで冷やしたのか、風邪をひいている時以外の腹痛が久しぶり過ぎてショックだった。 今日もそれを引きずりながらなんとなく痛いお腹にたくさん薬を飲んでしまった。
昨晩はお腹を丸めながら、NHK +でマティス展の日曜美術館を観ながら、できない音声編集をした(できなかった)。
1期下の方から実家に帰省したお土産のお菓子をいただく。なんだかその方の帰省のお話を私はよく覚えていて「久しぶりの帰省ですね!」とお菓子をいただいた。
早くお腹が良くなりますように。 そういえば誰もアド街の話をしていなかった。
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6月20日 久しぶりにサンタクロース村の様子をライブカメラで確認。 夏至を目前に白夜。気温も30度まで上がっていた!
出勤して始業前に向かいのデスクの方から長野のお土産をいただく。戸隠神社へお参りに巡ってきたとのことで、大黒ドーナツ?(とても立派な感じの名前のドーナツ)をいただいた。 長野はいいよね〜、と、話をしていたら「いつでも車出しますよ!」と嬉しい頼もしいことを言ってくださった。「上高地に行きたいな」と本当に連れて行ってもらう気も無いけれどおすすめ(?)してしまった。 確かに長野とか行きたいかも。
上司から水戸の芸術館の前に伊東豊雄が設計した市民会館ができたことを教えてもらって、久しぶりに水戸芸にも行きたい。 どこか地方の美術館に展示を見に行ったりしたい。
展示用の天板をインターネットで探しているけれど、なかなかちょうど良いものがなくて、出勤途中の学生宿舎の粗大ゴミ置き場のゲートが気になる。
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6月21日 夏至です。 そしてナインチェのお誕生日!
今までの統計上、夏至の日が晴れる確率は16%らしい。
朝向かいのデスクの方とまた始業前までお話をする。京都の聴竹居という住宅を設計した建築家を教えてもらう。それと谷口吉生の設計したコンサートホールの入っている施設が職場の近くにあることも教えてもらった!
出勤の時、昨年度までの上司に会って「最近��どんな音楽を聴いているの?」と訊かれる。最近は原点回帰で田中ヤスタカを聴き、真部修一を聴き、今は椎名林檎と東京事変を聴いている。
明後日は屋外で一日中いなくてはいけない出張があるのでへろへろになってしまいそうだし、またお昼ご飯の恐怖があって、でも今日の天気が良いからか、今日のところは何とかなるのでは?と軽んじています。
富山の発電所をリノベーションした美術館へ行ってみたくなり7月のどこかで行こうかな、とふと思った。テートモダンみたい。
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6月22日 一期下の方と帰りが一緒になり、お話ししながら帰ってきた。 彼女は明日から大阪へ行くとのことで、ちょうど旅行へ行きたい気持ちで過ごしていたのと、昨日NHKで大阪万博へ向けて大阪の街の特番を見たところだったので、とても羨ましくなる。
私は明日朝早くから東京出張で、しかも汚れても良い服を職場に忘れてきてしまったのでレインコートを買って帰らなくてはいけない。 晴れの日にレインコートで屋外一日いたら暑くて倒れてしまうかも。
一期下のその方は、先週久しぶりに実家へ帰ったらバイト先がなくなっていた、と言っていた。 私はちょうど今朝ギンレイホールがなくなってしまったことを思い出して、改めて、信じられない!と思っていたところだった。
やっぱり誰かと話できた日があると、日記に書くことがなくなる。 自分をはがして、自分がひとりで生きていることを確かめなくて良くなって、いろいろずるずるしてしまう。 今日何があったっけ、って頑張って絞り出している。
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6月23日 一日中お外で、地面が掘られて土が出されてそこに水やいろいろが投入されている様子を、ずっと、ずっと見守った日だった。 ほんとうに、朝から夕方まで、ただそれだけ。
夏至は、適当に6/21と決められただけで、実質その前後いつでもOKとちーちゃんが教えてくれたので、今日は疲れすぎて本当に悲しいので、今日も夏至にしてしまおうと思う。
頼りにしていた上司が先に帰ってしまい、1人残されることがわかった瞬間から不安と悲しさとお外の蒸し暑さで、ずっと吐き気が止まらなくなってしまった。
今日は頑張ってぎりぎりのところ生きてしまった。
お昼ご飯はもちろん、水すらまともに飲めない1日だった。
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mmmmmmori · 2 years ago
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ちっちゃい(サイズ)レックスの話
 クラーク・ケントは困っていた。
 ペリー・ホワイト氏の呼ぶ声はいつしか怒声になり、気づいたジミー・オルセンが小さく促してくれたが、それがまるで聞こえないほど困っていた。気のせいだろうか。きっとそうに違いない。だが、今朝からもう3回も確認したのだ。3回。それ以上確認する必要があるだろうか。出勤してロイス・レーンに挨拶し、席に着くまではいつもと変わらぬ1日だった。ただ、そう、デスクから物音は聞こえていたし、それに気付いてもいた。
 クラークケントはスーパーマンだ。この地球上にスーパーマンに傷を負わせるものはほとんどないのだし、多少の異変に動じることはない。だから、デスクの引き出しの中から不自然な音がしていた時も慌てなかった。どれくらい慌てなかったかというと、X-レイビジョンも使わずにいきなり引き出しを開けたほどだ。
 今では後悔している。せめてあの時、中を確認しておけば。
 いや、確認していたところで結果は変わらない。どちらにしろ、引き出しは開けただろうし、その中のものを目の当たりにすることになったのだ。だがしかし、やはり気のせいかもしれない。その可能性は捨てきれない。いくら地球上の、人類の常識を超えた力を持ったスーパーマンとはいえ、不可解なことだけが起こるわけではない。
 と、一縷の望みをかけて、俯いたまま机を透視する。
 そこに小さな骨格が映る。頭蓋骨のカーブは見慣れたものだし、歪みのない背骨もよく知っている。いい整体師でもついているのだろうか。いや、それはどうでもいい。
「……いる」
気のせいではないのだ。肝心なのはそこだ。既に3度確認してこれで4度目だが、初めの2回は引き出しを開けている。骨格だけでなくその姿もきちんと見ている。見慣れたスーツ姿だった。見間違いようがない。
 今、 クラーク・ケントのデスクの引き出しには、親指サイズのレックス・ルーサーがいる。
「クラーク」
上司の声も同僚の声もすり抜けるほどの混乱のさなかにあり、たった今その混乱のもとを確認し直しさらに混迷を深めたクラークの耳は、その声だけには反応した。
「なんだい?」
振り向くと、片手に資料を山とかかえ、片手にコーヒーを持ち、その指先に器用にドーナツの袋を挟んでいるロイス・レーンが、少しばかり呆れた様子で編集長の席を視線で示した。
「クラーク!ケント!!」
ペリー・ホワイト氏の声は、かくしてクラークケントに届いたのだった。
 何が問題なのかが問題だ。
 そもそも、どうしてデイリー・プラネットのクラーク・ケントのデスクの引き出しにレックス・ルーサーが入ることになったのか。縮小くらいはするだろう。レックス・ルーサーの頭の良さはスーパーマンも認めるところではある。だからといって何故クラーク・ケントのデスクに。
 スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーとはいえ、スーパーマンの正体は知らないはずだ。
 スーパーマンの宿敵の上、レックスコープを抱えるレックス・ルーサーでもあるから、この新聞社の取材対象になることはよくある。だから、レックス・ルーサーはクラークを新聞記者クラーク・ケントとしては知ってはいるだろうが、何か特別なやりとりがあったことなどない。デイリー・プラネットと関わる時はむしろ、スーパーマンの想い人で、エース記者のロイス・レーンに興味を向けていたはずで、とも���くクラーク・ケントとレックス・ルーサーの繋がりは薄い。
 薄いはずだ。
 ペリー・ホワイト氏からいつかどこかで聞いたことのあるお小言と、新聞の隙間を埋めるための小さな取材をいいつかったクラーク・ケントは、そっと引き出しに手をかけた。
 なんにせよ、相手がどういうつもりなのか聞かねばなるまい。
 覚悟を決めて、引き出しを開ける。
 万年筆、鉛筆、クリップ、幾つかの記憶メディア、消しゴム、ハサミ、カッター、定規、メモ帳、誰かからもらったのだったか使うあてのないジッポライター、のど飴、そこにはデスク右袖一番上の引き出しに相応しい荷物が詰め込まれていた。整理されていたそれらは、今は見る影もなく散らかり、その中心に親指サイズのレックスルーサーがいた。
「おい、腕時計をくれ」
思えば、引き出しをしめてしまえは中は真っ暗だったのじゃないだろうか。息苦しかったかもしれない。流石に悪いことをした。せめて僅かなりとも隙間を作っておくべきだった。
「おい、ぼんくら」
この散らかりようはどうだ。余程怖かったのか、それにしては物の散らかり方に何かしらの目的を感じる。クリップは伸ばされているし、替えのカッターの刃が飛び出して、一枚割り取られている。メモ帳は鋭角に切り取られ、表紙の一部が削り取られ、消しゴムは等間隔で切り取られ、鉛筆の先端部分も削った跡があり、黒鉛の粉が散らばっている。
「おい」
ジッポライターには油が垂れたあとがあり、記録メディアは分解され、薄膜コイルが見える。
「おい、聞こえないのか。腕時計だ」
「え?」
小さなレックス・ルーサーは――なんということだろう、ちっとも可愛くない。小さな生き物には愛らしさが備わっているものではなかったのか。微塵も可愛くないのである。クラークは内心で深く感動した。――大儀そうに立ち上がり、手に持っていたクリップの先を振り回した。
「腕時計をよこせ、と言ったんだ。それから、引き出しは開けておけ、明かりは確保できるが、火が使えない」
「ひ?」
「翼の造形には微妙な曲線が必要なんだ」
「あ、ああ…つまり」
「つまり、腕時計をよこせ。そして引き出しは開けておけ。以上」
「……見間違えだったら申し訳ありませんが、貴方はレックス・ルーサーですよね?あのレックスコープの」
「別の人間に見えるならそいつを教えてくれ。興味深い」
「いや、見えません���
「じゃあ何故聞いた」
何故?何故って。
「どうしてこんなところにいるのか、僕にはちょっと見当もつかないので、どういうことなのかご存知でしたら教えていただきたいと思って」
「始めからそう言ったらどうだ」
「はあ」
「ここにいる原因だが」
どうやら話すつもりはあるらしい。レックス・ルーサーらしいといえばらしい。自分の頭の中を開示するのが好きなんだろうな、と感じることがある。だが一方で、意外にも感じていた。誰かの理解や共感を説得で求めようとするタイプではないと感じることも多かったからだ。頭の回転に言葉が追いつかない幼児に少し似ている。
「分かってたら解決している」
違った。説明するつもりはないらしい。
「だが、ここに居ても無意味だということは明らかだ。私は可能な限り速く研究室に戻らねばならない。つまりレックスコープだな。だからその為の道具を作る。腕時計をよこせ」
「はあ、まあ……安物ですが」
「まさか手回しとか言わんだろうな?」
「電池式です」
「よろしい」
不遜だ。感謝の一つもあって然るべきである。
「感謝する」
「……いえ」
かと言っていざ感謝されるとなると居心地が悪い。相手はレックス・ルーサーだ。我儘で自信家、傍若無人で、傲慢でスーパーマンを常に敵視する天才。
「ところで何を作ると言うんです?」
最後の特性が一番厄介なのだ。奇想天外な手段は彼の得意とするところで、それがあらゆる知識に裏打ちされたトリッキーさだということを理解できる程度には、クラーク・ケント――スーパーマンもまた好奇心とは親しく、つまり率直に言って興味深い。知的好奇心というやつは本当に厄介だし、或いはレックスルーサーが盾にしているのはいつでもそれなのかもしれない。
 未知への好奇心。
 だから、何というか、嫌えない。
 いや、大っ嫌いだ。もちろん、嫌いだとも。ただ、つまり、不当な評価ができないのだ。クラークケントの善良さとスーパーマンの余裕がそれを許さないのである。
 レックスルーサーは悪人だ。それでもその手が生み出すものは稚気に富み、最先端のその先を見据えていて、魅力があることは確かだ。今の社会で企業人として成功するやり方も、政治家として成功するやり方も、教えられるまでもなく理解し、実行できて、かつ善良さによるブレーキがない。
 つまり悪人なだけだ。
――それが致命的なんだけど
それとこれとは別問題と割り切れるような冷め方をクラーク・ケントはしていなかったが、この時は好奇心が勝った。腕時計を受け取って、分解しにかかっている小さなレックス・ルーサーの手元は、おそらく電池を目指しているのだが、それ以外の部品も粗雑に扱うわけではない。何かに使うのだろう。残念ながらその全容が予想できない。
「ジェットパックだ」
そっけな��返ってきた答えに、クラークは首をかしげた。
「フライトコンピューターもないのに」
いかにレックス・ルーサーが天才とはいえ、流石にそれは作れまい。
「驚いたな、それなりに物を知ってる」
「?」
「君を見くびっていたようだ、申し訳ない。ジェットパックは作らない。エンジン付きのグライダーのようなものが良かろうと思う」
「エンジン…」
「どうせ使い捨てる。火を吹かなきゃいい。上昇できるようにしたい」
「貴方は自力でレックスコープまで行こうと考えてるんですか」
「おかしなことを聞くな。さっきそう言ったろう?」
「でもそのサイズじゃ、きっと途方もなく遠い」
「地球を一周した人間が何人いると思ってるんだ。月だってもう遠くない」
「それは、そうかもしれませんが」
「やらないのは損だぞ」
言って、小さなレックス・ルーサーは、引き出しの中からクラークケントを見上げる。時計の機械の油が顔を汚していた。緑の目は不可能を知らないように自信に満ちていて、僕が連れて行ってもいい、と言いかけた声をクラークは呑んだ。息をするように人助けをするクラークにしては、ひどく珍しいことだった。
「他に必要なものは」
代わりに問いかける。向こう見ずなロイスが全身から放つあのエネルギーに似た何かを感じたのだ。
「コーヒーは?カップがあるかな」
「フライトコンピューター」
「それ以外で」
ジェットパックをと言ったのも、全くの嘘というわけではなかったのだろう。とはいえもちろんこれはジョークだ。
「そうだな、カフェインを。よく洗ってくれよ」
と、レックス・ルーサーはのど飴の包み紙で器用に折った小さなコップを示した。袋から追い出されたのど飴は、引き出しの底に張り付いていたが、このとき、この場ではそれは些末なことに思えた。
 だから天才というやつはたちがたちが悪い。
おわり
(2015-05-16 privatter より 改稿あり)
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haraotokyo · 4 years ago
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欲しいデスク✏︎が買える👀原宿・表参道・青山のお店をまとめました📄
https://harao.tokyo/blog-jing/p35057
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テレワークなど、自宅で作業する時間も増えデスク環境を充実させたいと思う方も多いのでないでしょうか。
自分にとって最適で快適なデスクを使えば、集中力がアップし、疲労軽減にもつながります💭
デザインや機能、スペースに合わせてサイズなど、多種多様なデスクが揃っています!
素敵なデスク・スペースを作り上げてみましょう✨
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myonbl · 5 years ago
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2020年4月17日(金)
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春休みに突然起こった「高橋留美子リバイバル」の影響は、各方面に飛び火しそうな勢いである。どのような回路のなせる業かは知らないが、今度は「浦沢直樹」が急浮上、『YAWARA!』(全29巻)をamazonでポチってしまった。『ビッグコミックスピリッツ』に連載されたのは1986年から1993年まで、もちろんリアルタイムで読んでいたし、単行本も買っていた。しかしなぁ、本棚のスペースが・・・。
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いつも通り、雑炊+ヨーグルト+豆乳で朝食を頂く。
可燃ゴミ、45L*1&30L*1。
洗濯1回。
ツレアイと次男は出勤、三男は休み。
金曜日は「スタディスキルズ(食物栄養学科)」2クラス、他のクラスと同内容で課題を配信。
これで2週目が終了、例年通り出欠チェック作業、他の担当者にクラス毎の報告を依頼する。
昨晩戻しておいた干し椎茸、次男が苦手なので肴用として煮る。
煮汁の残りで、コンニャクを煮る。
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ランチはキャベツラーメン、サッポロ一番塩味を使用。
午後も、断続的に学生とメールでやり取り。
奥川ファームのブロッコリー&スナップエンドウを茹でる。
ポテトサラダつくる。
sampe兄といろいろ、次週の「情報機器の操作Ⅰ」の授業案、学報原稿の写真など。
このところ、落語家の Youtube での活動が増えている。米朝事務所や春風亭一之輔のチャンネルをチェック。
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桂米團治のプロデュースした「カレー」の紹介映像を見る、美味しそうなので発注してしまった。
夕方の新聞記事、「祇園祭、山鉾巡行中止へ 62年以来 新型コロナ」との記事発見。
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ツレアイも早めの帰宅、今日のメインは奥川ファームの新タマネギをフィーチャーしたポテトサラダ、なかなかの出来である。
録画番組視聴。上方落語の会▽桂梅團治「ねずみ」
▽きょうの落語:「ねずみ」桂梅團治▽「NHK上方落語の会」で収録▽「ねずみ」:岡山の宿場町。客引きする男の子に呼び止められた旅人が「ねずみ屋」に泊まることにする。しかし、宿といっても布団は貸し布団、食事は外に買いに行くという有様。少年の父である主人は腰が立たない。話を聞くと、主人は「ねずみ屋」の前に建つ、大きな宿「虎屋」の元主人だったのだが…。▽落語トーク:笑福亭由瓶・南沢奈央・くまざわあかね
会場はNHKホール、もちろん収録時は観客無し、梅團治さんよく頑張っている。
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今日も作業デスクと台所間の移動のみ、ま、仕方ない。
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kkagneta2 · 6 years ago
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夢の女性
長身女性もの。4k文字程度。
 昔から、俺はある夢を執拗に見続けている。その夢の中では一人の女性が出てきていた。場所はどこかも分からない部屋の中で、彼女はすぐ外、ドアのところに立っていた。すらりとした脚に、それに反してむっちりと肉の詰まったお尻、くびれた腰に、またもやそれに反してとてつもなく巨大なおっぱい。赤いドレスのようなものを大きく膨らませて、彼女が腰をくねらせる度にゆさゆさと揺れる。そんな極上とも言える彼女はドアの枠に手をかけて、妖艶に微笑んでいるようであった。「よう」と言ったのは遠目から見たからではない。本当に見えないのである、顔がドアフレームに遮られて。それほどに、彼女の背は高かった。俺は毎度のこと、その迫力に押されて呆気にとられてしまい、声を上げられずにいる。口をパクパクとさせて、一体何なんだ、一体誰なんだ、一体ここはどこなんだ、と、そんな考えが堂々巡りして、後退りすることすら出来ない。が、誰だってそうなるだろう、あんな極上な体でなくっても、見上げるほどの女性が目の前に現れれば、つい目を見開いてしまうはずである。彼女はそんな俺を見て笑う。笑ってドアをくぐって来ようとする。ちょうどドアの枠に手をかけて、腰をかがめたその時、目が覚めてもどかしい思いをする。そして一日中をあの体を思い出しながら悶々と過ごし、妻が寝静まった頃合いを見計らって手淫をする。
――と、言うのが、近頃頻繁になってきている。はっきり言ってたまったものではない。夢を見る度ごとに彼女の体が頭の中に強く残って、日中であっても体がうずき、トイレに駆け込むことが明らかに多くなったし、妻の体では俺の獲物は立ち得ない���で、もう2、3年はセックスレスである。魔性とも言える彼女の体に、俺はこの身が焼き焦げるほどに、虜にされている。
そんなある日のこと、俺はあるパーティへと出席した。下っ端な俺ではあるけれども、社長やら役員やらなんやらかんやらも出席する大きな会食だった。会場としてはホテルだったが、宿泊することになったは別の豪華なホテルであった。そんなホテルに泊まること自体、滅多にないことであるから、早々にパーティから引き上げてきた俺は、ロビーにある椅子に座って人の往来を眺めていた。その中で特に目を引いたのは、一人の女性であった。あわやエントランスの扉に頭を打ち付けそうになりながら入って来たその女性は、まっすぐにフロントへ行き、何やら話をしているようであったが、隣でチェックインを済ませている男性の頭が、ちょうどお腹の辺りまでしか届かないほどに背が高かった。が、夢で見たような女性ではなかった。お尻はふっくらと、胸は中々に大きいが、どちらかと言えばスレンダー体型である。夢の中の女性は、もっと極端に胸とお尻が大きくて、全体的にむっちりとしている。それに、あの時フロントで見た女性はやたらと幼いような感じがする。そのうち、彼女は再びゆったりと歩き始めて、去っていったのであるが、途中でこちらの視線に気がついて笑みを浮かべる。それは夢の中で見た妖艶な笑みのようだとなぜか思った。一気に股間が固くなって、自分の部屋へと駆け込んで、手淫をした。
いつも以上に激しい自慰の後、俺はふかふかのベッドに身を投げ出し、ウトウトと宙を見つめた。先程のパーティは昼食会で、実はこの日は昼食会もあって、俺はそこに出席しなければいけなかったが、そんなことをする気も起きなかった。
――すごい背だった。
先程見た女性を思い出す度にそう思う。脚だけで一体どれほどの長さがあるのか、隣に居た男性の肩ほどに股が来ていたから、股下120、130、140、150、……160は流石に言い過ぎだが、そう言われても驚きはしない。自分だと胸のあたりまで来ていたフロントのデスクから察するに、その身長はおそらく250センチほどか、もしかしたらもう少し小さいかもしれないが、それでも驚くべき身の丈である。
と、そこであることを思いついて、ホテルの部屋のドアの前に立ってみた。かなり大きいホテルなせいか、一つ一つの、――例えばエレベーターだったり、廊下だったりがかなりゆったりと作られているのであるが、このドアも例に漏れず、ホテルの一室とは思えないほど大きい。高さはおそらく230センチほどはあるだろう。ここに先程の女性を立たせてみると、ちょうど夢のようになるのではないだろうか? ――と思って、ドアの枠に手をかけてみる。彼女がよく部屋に入る際にやっていたことだ。彼女はたしか上1/3に手をかけていた。が、自分は下1/3よりちょっと上にしか届かない。そして、ほとんど彼女のシルエットしか見えなかった訳だけれども、ちょうどこういう造りのドアを埋め尽くしていたから、目の前に来ると相当威圧感を感じるはずである。また、胸元なぞはこの大きなドアの幅を超えていたのだから、余裕でZ カップを超えているに違いあるまい。
「信じられん」
そう呟いたのもしょうがないことだろう。もし、本当に居るのであれば、確実に世界一の身長、世界一の胸の大きさである。力も強いに違いない。そんな女性、居るわけがない、……などと思ったが、ロビーで見た女性を見た手前、 あながち否定することも出来なかった。再びムクムクと股間が固くなってきたので、俺は頭を冷ますためにも俺は部屋の外に出て、階段を下ってゆっくりとホテルを一周することにした。
帰りはいつもとは別のエレベーターに乗った。降りてみると妙に薄暗かったが、夜だったことと、間接照明がかなり雅に展示されていた生花を映していたことから、何も思わずに自分の部屋へと向かった。鍵はそのまま開いた。結局俺のモノは萎えることがなく、むしろ歩いているうちにどんどん固くなり、息苦しくなってきていたので、再びふかふかのベッドに倒れ込んだ。早いところこんな所を出て家に帰りたかった。ああ、そうだ、扉を閉めなくてはと、開け放たれたドアを見て思って、立ち上がろうとしたところ、足音が聞こえて来た。廊下は柔らかい絨毯敷のために、俺が踏んでもちっとも音なんてしないのだが、たしかに重い足音が聞こえてくる。そのうちに足音は部屋の前で止まった。気がつけば廊下は明るく、そして逆光で黒いシルエットとなった一人の人がドアの前に佇んでいるようだった。確かに女性である。赤いドレスを着て、胸元を異常に膨らませて、臀部を脂肪と筋肉で押し広げて、腰に手を当てて、もう片方の手をぶらぶらとさせて、そしてドアフレームの上から妖艶な笑みをもらしていた。廊下の光は、……彼女の体で遮られてほとんど漏れて来ていなかった。威圧感でどうにかなってしまいそうだった。悲鳴を上げようとしたが、口をパクパクとさせるだけになって、一体何なんだ、一体誰なんだ、ほ、本当に女なのか? 本当にこの世に居るのか? という考えが堂々巡りする。
「あらあなた、ここには来ちゃいけないのよ」
という声は想像よりもずっと優しげで、澄んだ声だった。こちらの返事を待たずして、彼女はドアの枠に手をかけて、腰をかがめて部屋の中へ入って来た。
「あっ、あっ」
「そんなに怯えなくてもいいじゃない。何も取って食おうなんて思ってないから安心して」
と、近づいてくるその体は遠目からの印象よりもずっと大きい。太ももも、ありえないほどに太い。お尻もありえないほどにでかい。胸の膨らみもありえないほどに大きい。顔はその胸に遮られて見えないが、ちらりと見た感想を言えば、今まで見た女性の誰よりも美しい。
「それとも取って食われたい子かしら? ……ふふ、そのようね」
と、彼女は俺の股間を撫でつつ言う。
「じゃ、行きましょうか」
「ど、どこへ、……?」
「決まってるじゃない。私たちの部屋よ」
その提案はあまりにも魅���的すぎた。もはや抗う術は無かった。俺が頷くと、彼女は俺の体を抱き上げた。ひょいと、軽々と持ち上げた。そしてあろうことか、ドレスの胸元を大きくはだけさせ、あの巨大な谷間を顕にさせると、
「狭いけど、楽だから」
といたずらっぽく言って、俺をその谷間の中へズブズブと押し込んで行った。俺は彼女に抱きつくような格好で、胸と胸の間に挟まってしまった。暖かいどころか熱くて、いい匂いがして、くらくらしてきて、天国のようである。頭はおっぱいの中。呼吸が出来ずに苦しいが、彼女の身につける下着になったような心地からすればどうでもよい。ちょっとして彼女が歩く振動がこちらにも伝わってきた。もう心地よすぎて焦点しそうになっていた。妻のことはもはや頭には無かった。
「あっ、ふぁ、……」
「大丈夫、大丈夫。私たちが満足したら返してあげるから」
とスリスリとドレスの上から背中を擦られる。その優しさも心地よすぎて、俺は彼女の部屋まで持たずして気を失って、目が覚めた時には、
「明日もまたあの部屋へまた来なさい。たっぷり楽しませてあげるから」
というメモ書きを横に、本来の自分の部屋で寝ていた。もちろん行った。人生で最高の体験だった。
後で聞けば、あのホテルには別棟があったらしく、建設当初からとある母子に占拠されていて、普段は行けないのだそうである。なぜ、俺があんなに簡単に行けたのかは分からない。しかし、行けたものは行けたのである。この時の体たらくが原因で俺は仕事を辞めさせられ、結果、妻とも離婚することになったが、あの女性を味わった事実からすれば、そんなこと些細なものであろう。あれ以来、あの夢を見ることは無くなったが、この上なくどうでもいい。今となっては現実の方が、俺には艶めかしいのだから。
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nrmkh · 6 years ago
Photo
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死ぬのではないかという恐れが、私には必要だ。病気も同様。不安と病気から解放されてしまえば、舵を失った船のようなもの。(中略)私の苦しみは、私の自我、私の芸術の一部である。切り離すことはできないし、苦しみを取り除けば、私の芸術も廃れる。私はそうした苦悩を養っていきたい。
(MM T 2748, 1927-1934)
ムンクの言葉を読んだ時、三島由紀夫がこう書いていたことを思い出しました。
ラジウムを扱う学者が、多かれ少なかれ、ラジウムに犯されるように、自ら人間でありながら、人生を扱う芸術家は、多かれ少なかれ、その報いとして、人生に犯される。ラジウムは本来、人間には扱いかねるものである。その扱いには常に危険が伴う。その結果、人間の肉体が犯される。人間の心とは、本来人間自身の扱うべからざるものである。従ってその扱いには常に危険が伴い、その結果、彼自身の心が、自分の扱う人間の心によって犯される。(中略)多少ともこういう毒素に犯されていない人間は、芸術家と呼ぶに値いしない。(「楽屋で書かれた演劇論」芸術新潮・1957年1月)
二人とも、自分を犯すものに対して敏感で意識的でした。そしてそれが必要だと認識していた点も共通しています。二人とも芸術家と自認し、そうでありたい、そうであることしかできない、というような意思や願いが文章から滲み出ているように感じます。ただ、三島はその毒素と向き合いながら、人間だけではなく、社会や国家に対しても行動を広げていきますが、ムンクは、そもそも若いころに祖国を飛び出した経緯もあって、社会や国家に対して憧憬は強くあったものの、行動や創作は人間そのものや自分の内面に向き合い続けた、という違いがあります。この違いにおいて言えば、ムンクから1世代ほど年上だったイプセンは、どちらかといえば、三島寄りかもしれません(もちろん文学作品上は大きくことなりますが)。
そのイプセンは、手紙でこう書いています。
『ブラン』を執筆していたとき、私はガラス瓶にサソリを入れて、デスクに置いておきました。するとときどき、そいつが弱ってきます。そこで熟した果物の切れ端を中に入れると、そいつが怒って、毒を果物の中に放出し、また元気になる。私たち作家にも、それと同じようなことが起きるのではないでしょうか。自然の法則は、私たちの精神世界にも当てはまります。 (ペーテル・ハンセンへの手紙・1870年10月)
これを読むと、どうやらイプセンも芸術家、つまり三島が言う毒素に犯されていたようにも感じます。
今年ムンクが去って75年、イプセンが去って約110年。来年は三島が去って50年。三人が犯された芸術家の職業病は概ね今も変わっていないでしょう。
その彼らの作品に向き合うとき、私たちはその中に他者を見つけることもあれば、自分が他者になってしまうこともあります。涙を流したり、大笑いしたり、感動したりすることだけが、作品の機能ではありません。それらも確かに一部ではありますが、毒素に犯されながら作品をつくる類の者の職能は、私たちが見えていなかったものや、見えているのに見えていないふりをしているものや、見たくないものを気づかせてくれることでもあります。その結果、そこに理解し合うことが難しい他者が見えてきたり、自分が作品から疎外されているかのような他者になってしまったり、周囲の多数にとって自分が他者であることを理解したりもします。
イプセン「幽霊」の中で、アルヴィング夫人は1幕でこう言います。
だって、ここには新しいことが書いてあるわけじゃなく、まあ、たいていの人が考えたり、思ったりすることばかりなんです。ただ、たいていの人は、それをはっきりさせなかったり、触れないでいるんです。
私たちは全員ひとり残らず、他者と生きています。それは自然であったり、社会であったり、地域であったり、学校であったり、家庭であったり、友人知人であったり、画面の中であったりするでしょう。他者を他者として意識しながら生きるのは、慣れていなければ疲れてしまい拒否したくなる気持ちもわかりますし、慣れたら慣れたで隣にいるのが他者であることを忘れてしまうこともあるかもしれません。私たちは、他者と生きていることに気づき、拒否したり、慣れたり、理解したり、許し合ったり、忘れたり、傷ついて/傷つけて思い出したりするという、絶妙な幅の中を動きながら、生きていくしかありません。その幅の中で、どのポジションが個人の安寧なのか、社会の安寧なのかは、場合によって異なりますが、自分のポジションの安全のために、好悪の別は脇に置き、他者のポジションの安全も認めることが、個々の自由の前提にあると思います。
ムンクの生まれる4年前に去ったトクヴィルによって予言されたマスメディアの覇権は、現在ではインターネットとともに、三島と同時代を生きたオルテガによって指摘された大衆に飲み込まれ、それは上にも下にも拡がり続けています。その拡張や複雑化、頽廃の進行は止められなくとも、そして日本においては虫の息だとしても、芸術家の仕事は、それに抵抗するものであり、多少でもブレーキとして機能しているはず、と私は信じています。
ということで、いくつか報告を。
7月「ワーニャ伯父さん」三重・韓国公演を終えた翌週から、「オズの魔法使い」土浦公演、三重県生涯学習センターとの夏の子どもイベント、若い演出家と俳優のための演劇合宿「Belleville Camp19」、京都造形大での知人衣装家のWSヘルプ、広島の若い演劇人との創造交流事業、愛知での「ムンク|幽霊|イプセン」関連WS、三重の絵本作家展での台湾視察などが続き、しばらくろくにFBへきちんとポストしていませんでした。
7月に上演した「ワーニャ伯父さん」は好評をいただき、来年度に国内2会場で再演される予定です。 Belleville Campもとても有意義な時間となり、来年度も実施しようと思っています。
そして、明日11月1日からチケット販売がはじまる「ムンク|幽霊|イプセン」。ムンクが描いた《イプセン『幽霊』からの一場面》と、イプセン「幽霊」を原作に、愛知県芸術劇場と愛知県美術館と協働して、劇場と美術館でパフォーマンスする公演です。ぜひお越しくださいませ。チケットは確保はお早めに。 特設サイト https://munch-ghosts-ibsen.tumblr.com
で、同時に、11月1日から東京入りし、1日と2日にリハ、3日に作品上演、という企画に参加します。昨年から引き続き呼んでいただきました。隣屋・三浦雨林さんと、ユニークポイント・山田さんのテキストで別々に演出して2作品を上演する学習院女子大学でのフェスティバル企画「演出とはなにか」。上演時間は1作品あたり20分程度の予定。休憩挟んで2作品連続上演、終演後に内野儀さんと演出2人とのトークもあります。こちらもぜひぜひ。 フェスティバル pafe.GWC2019 サイト http://pafe-gwc.info/ensyutu.html
11月末には「赤ずきん」が広島で上演されます。
12月頭には、日本ポーランド国交樹立100周年記念舞台芸術交流事業で三島由紀夫「班女」をワルシャワ、ポズナンのポーランド2都市で上演してきます。(「班女」出発前特別公演がBellevilleに11月24日にあります)
12月と2020年1月には、三重県立美術館・企画展での関連企画もあります。 http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/000231751.htm
2020年3月には三重県文化会館にて「とびだせ!みえの絵本作家たち展2020」のお手伝いをします。 https://www.center-mie.or.jp/bunka/event/detail/27529
もう今年もあと2ヶ月。早いもんですねぇ。
※トップ画は、エドヴァルド・ムンク Edvard MUNCH 《イプセン『幽霊』からの一場面》1906年 テンペラ、画布 愛知県美術館蔵
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cthugha-box · 7 years ago
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inSANe:アナザレイン
それは未来のために 或いは、過去のために 例えあなたの至る世界に、この私がいなくとも inSANe:アナザレイン これが二人のさよならのカタチ また君に、出会うために
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▼レギュレーション PL人数:2人 リミット:3サイクル タイプ:協力型 雰囲気:RP推奨 / ちょっぴり切ない ワールドセッティング:本当は怖い現代日本 よく晴れたある日の昼、雑居ビルの三階。 数年前に店子が引き上げてから、ずっと空いたままの場所。 埃っ��さと静けさだけの空間に、エレベーターの到着を知らせる音が鳴る。 窓際で振り返った「先客」と、同じ階に降りたびしょ濡れの「訪問者」。 青空を映す窓の前で、二人は向き合う。
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▼PC1:先客 あなたは好奇心からこの場所を訪れた この場所には何やら不思議な噂があるという あなたの【使命】は「ビルの噂の真相を知る」こと そして「PC2と仲良くなる」ことだ ▼PC2:訪問者 あなたは色々な不運が重なり、空腹の上、ずぶ濡れである 昼食の場所を探していてビルの三階に辿り着いたが、 どうやらこの場所には先客のPC1がいるようだ あなたの【使命】は「PC1と仲良くなる」ことだ ※PC作成について セッション開始時にPC同士の面識はありません。 どちらも高校生以上が好ましいです。
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あなたたちは、同じ時間に同じ場所で、異なる雨に濡れている。 景色も温度も違えている。けれど確かに、二人に降り続けていた。 例えあなたの至る世界に、この私がいなくとも。 i n S A N e . ア ナ ザ レ イ ン これが、二人のさよならのカタチ。 また君に、出会うために。
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▼背景 数年前、ひとりの男性が愛した女性と心中を図った。 彼は相手の女性を「運命の相手」だと信じ込み、執拗に付きまとうストーカーであった。しかし心中は失敗、相手の女性のみが転落死してしまった。後日、男性は女性の後を追って同じ場所から身を投げた。 彼らが死亡した場所こそが、シナリオの舞台になる「雑居ビルの三階」である。 男性が残した「運命の相手」という言葉は、意味を変じて伝えられるようになった。 男性は「雑居ビルの三階から身を投げ、運命の相手を追いかけた」が、それはやがて伝聞されるうちに変化し「雑居ビルの三階から外を見ると、運命の相手に会える」という噂へと形を変えていった。男性の強い執着は【霊障】となり、この場所を一人で訪れた者を見境なく転落死させていた。 PC1の友人はこの【霊障】が原因で転落死している。 そしてPC1もまた、友人の死について調べるうちにこの場所に一人で足を踏み入れ、友人と同じように転落死した。 この転落の瞬間を目撃したのがPC2である。PC2はそのときPC1が落とした「懐中時計」を拾ったことにより、PC1の友人の【霊障】によって「1時間前の世界」=「未来の定まっていない世界」へ招かれることとなった。 しかしPC2は「PC1が転落死した世界」の人間である。「未来の定まっていない世界」が「PC1が転落死しない世界」に定まった瞬間、元の世界に引き戻されることになる。
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▼狂気カード 望郷、既視感、広がる恐怖、なぜ自分だけ!?…など、8~10枚 ▼シナリオルール 「鎮痛剤」 生命力が0点以下になるダメージ��受けたとき「鎮痛剤」を使用して耐えることはできません。 「かばう」と「ブロック」 かばわれたPCのダメージを0点にすることはできません。 最低1点はダメージを受けるため、肩代わりできるダメージの最大値は「ダメージ-1点」になります。 使用特技などはルールブックの該当ページを参照してください。(かばう:P.182  ブロック:P.207)
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▼進行チャート 1サイクル目  公開HO:「PC1のポケット」「PC2のポケット」「窓の外」「ビルの噂」 2サイクル目  冒頭にマスターシーン「ラジオと天気予報」  公開HO:なし 3サイクル目  公開HO:「横断歩道」 ※「窓の外」を調査していた場合のみ公開される ▼ハンドアウト 13枚(調査判定が行えるものは7枚)+プライズ1枚 ハンドアウトは以下のように情報がチェーンしています。 「PC1のポケット」>「懐中時計」 「PC2のポケット」>「濡れた懐中時計」 「窓の外」>「カフェ」>「プライズ:カフェの電話番号」 「窓の外」>「横断歩道」 「ビルの噂」>「転落者」>「最初の転落者」>「霊障」 ▼シーン表 1:壁の落書きが目に入る。相合傘が幾つも書いてあった。 2:空が晴れている。差し込んでくる日差しがが眩しく、窓からは爽やかな風が吹き込む。 3:埃を被った新聞の束がある。ここが使われていた頃の、数年前の新聞だ。 4:デスクの上にチラシが置いてある。客引きのチラシだ。最近置かれたものだろう。 5:PC2はびしょ濡れだが寒くはないだろうか/びしょ濡れのせいで少し寒い気がする。 6:なんだかおなかが空いた。ポケットを探る…何かあるだろうか。
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▼PC1:先客 あなたは好奇心からこの場所を訪れた この場所には何やら不思議な噂があるという あなたの【使命】は「ビルの噂の真相を知る」こと そして「PC2と仲良くなる」ことだ ▼秘密 二週間前、あなたの友人がこの場所から転落して死亡した 警察による捜査の結果、友人の死は自殺として処理された しかし、友人は自殺を考えるような人物ではなかったように思う あなたは友人の死の真相を知るため、ビルの噂について調べている 現場に何か残されているかもしれないと考え、この場所を訪れた また、あなたは「懐中時計」を持っている これはあなたの友人の形見である
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▼PC2:訪問者 あなたは色々な不運が重なり、空腹の上、ずぶ濡れである 昼食の場所を探していてビルの三階に辿り着いたが、 どうやらこの場所には先客のPC1がいるようだ あなたの【使命】は「PC1と仲良くなる」ことだ ▼秘密 ショック:PC1 本日、正午 あなたは雑居ビルから人が落下するのを目撃した カフェのオープンデッキに叩きつけられたその人は、一目で即死とわかる状態だった 悲鳴や救急車を呼ぶ声で騒然とする中、雨が降り始めた あなたは雨宿りをすることも忘れて呆然としていたが、 はっと我に返ったとき、びしょ濡れでエレベーターの中にいた 三階で開いたエレベーターを降り、出会ったのは、 先程、ビルから落下して即死した人物、PC1だった あなたのもうひとつの【使命】は「自分がここにいる理由を知る」ことだ *セッション開始時、PC2は正気度を1点失う *この秘密を知ったとき、PC1は≪死≫で恐怖判定を行なう
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◆導入 よく晴れたある日の昼、雑居ビルの三階。 数年前に店子が引き上げてから、ずっと空いたままの場所。 埃っぽさと静けさだけの空間に、エレベーターの到着を知らせる音が鳴る。 窓際で振り返った「先客」と、同じ階に降りたびしょ濡れの「訪問者」。 青空を映す窓の前で、二人は向き合う。 *GM情報  シナリオの舞台、雑居ビルの三階でPC同士が知り合うシーンです。  メインフェイズで協力し易いように、軽くRPで関係を作ってもらいます。 静かに、穏やかに言葉を交わす。ふたりの声だけがフロアに響いていた。 不思議な出会いのままに、この場所で一時、PCたちは共に時を過ごすことになる。
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◆1サイクル目 この場所に目立つものは多くない。 隅の方には薄汚れた事務机や椅子が積み上げられている。 事務用品や束の新聞、一昔前の電気ポットやラジオのようなガラクタが散見された。 元はオフィスのような使われ方をしていたのだとわかるだろう。 ふと見ると、壁掛け時計はまだ動いているようだ。時計は「11時」を示している。 以下の4つのHOを公開する。 「PC1のポケット」「PC2のポケット」「窓の外」「ビルの噂」 「ビルの噂」以外のハンドアウトに調査判定は不要です。手番の消費もありません。 「PC1のポケット」「PC2のポケット」は、自分の所有物を自分で確認するというような扱いです。 自分だけで情報を確認してから、情報共有をするかどうか選べます。 *GM情報  現在時刻が11時だと必ず伝えてください。以降、1サイクルごとに15分程の時間が経過します。 *GM情報  PC2の持っている「濡れた懐中時計」は転落したPC1が落としたものです。  落下により傷が多くなっていますがふたつの懐中時計は同じものです。  また、PC1の持ち物はすべて正しい時刻(壁掛け時計やラジオと同じ時刻)を示していますが、  PC2の持っている時刻を確認できるもの(スマートフォンなど)はすべて【正午】を示して止まっています。  これらの情報はゾーキングがあれば公開して下さい。
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◆2サイクル目冒頭 マスターシーン 二人の耳に、ちりちりしたノイズのような音が聞こえてきた。 一体何だろうと周囲を見渡すと、置き去りにされたラジオが鳴っているのに気付く。 電波を受信している様子なのだが、ラジオの音声はノイズが強く、はっきりとは聞き取り難い。 *≪電子機器≫か≪殴打≫で判定を行なうことが可能。 この判定に成功すると以下の音声を聞ける。 「気象情報です。気象情報センターよりお届けします」 「本日は天候も良く、午前は気温が上昇しますが、」 「昼前から徐々に天気が崩れ、昼頃から雨が降り始めるでしょう」 「傘の準備をお忘れなく」 「11時30分からはニュースをお送りします」 ポップな楽曲やCMなどが流れ、再びノイズがかった音へ変わって行く。 やがて電池が切れてしまったのか、ラジオは静かになった。 ※このタイミングで窓の外を見ても天気はいい。
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◆3サイクル目 *2サイクル目までに「窓の外」を調べていた場合、以下のHOを公開する。 「横断歩道」 【!】メインフェイズを終わる前に 「プライズ:カフェの電話番号」はメインフェイズ中のみしか使用できません。 もしPLが忘れているようなら使用の確認をするようにしてください。
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◆クライマックスフェイズ 不意に、聞き慣れた、しかし場違いな音が、あなたたちの耳に届く。 音のした方へ視線を向ける。それはエレベーターの到着音だった。 二人の視線を集めているエレベーターは、ゆっくりと、ドアを開く。 そこにあったのは、「闇」…或いは「病み」そのもの。 男の姿をしていると感じたのは一瞬だった。 生白い肌、ぼやけた輪郭。闇を溜め込んだような黒く濁った眼窩。 怨念がかろうじて人の形をしている、そういった方が正しい姿だった。 それが明らかに異質な存在…「怪異」であると、全身を襲う寒気と共に感じるだろう。 黒い水、或いは汚泥のような「重い気配」がエレベーターからあふれてくる。 「…ああ…やっと…あえ  あ   会え タ…… 」 しわがれた男の声を発して、怪異は口が裂けるほどに笑う。 そしてPC1を、がらんどうの瞳で見つめた。 「ごめ ン ネ … 待た  セ テ し ま… ッタ… ネ  … 」 「一緒 ニ 死 ン  で あ げ ら れ ナ く て 寂 シ カ っ…た よ ネ … 」 「 サ ア … イ ッ シ ョ ニ… イ コ ウ … 」 「オ レ ノ … オ レ ダ ケ ノ … 」 「 運 命 の 人 」 *PCは≪愛≫で恐怖判定を行なう。
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◆戦闘について エネミー「妄執の残滓」、モブ「重い気配」が戦闘に参加します。 この戦闘に参加しているキャラクターは「回避」を行なうことができません。(エネミー/モブ含む) GMはプロットを決める前に、以下の情報を公開してください。 ●戦闘終了条件 ●怪異のステータス ●怪異のアビリティに関する補足 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 【!】戦闘終了条件 1.「妄執の残滓」の生命力が0点になる 2.≪心中≫によりPC1の生命力が0点になる *GM情報  「妄執の残滓」の生命力を0点にする方法は2つあります。  1つは、≪心中≫が成功した際のデメリットで生命力が0点になる。  もう1つは、通常のダメージで生命力を0点にする。  ≪心中≫のデメリットを利用する場合は、PC1に対するダメージへの対処が必要です。  通常のダメージで生命力を0点にする場合は、≪道連れ≫のダメージの対処が必要です。  どちらも「ブロック」または「かばう」に成功することで、PCは生き残ることが出来るでしょう。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 【!】怪異のステータス ◆エネミー:妄執の残滓 【生命力】8 【プロット】2 【属性】怪異 【特技】≪愛≫ ≪霊魂≫ ≪罠≫ ≪死≫ 【アビリティ】≪心中≫ ≪道連れ≫ ≪霊体≫ ◆モブ:重い気配 【生命力】4 【プロット】1 【属性】怪異 【特技】PC1とPC2が基本攻撃に使用する特技 【アビリティ】≪霊体≫ ≪心中≫ 指定特技:愛|攻撃アビリティ タイミング:指定特技による命中判定に成功したとき 効果:対象の現在の生命力と同じ点数のダメージを与える デメリット:ダメージを与えたとき、アビリティ使用者の生命力は0点になる *解説:対象と一緒に身を投げて心中を図る ≪道連れ≫ 指定特技:死|攻撃アビリティ タイミング:デメリット以外で生命力が0点になったとき 効果:怪異の生命力を0点にしたPCに、PCの現在の生命力と同じ点数のダメージを与える *解説:最後の執念で相手を道連れにする ≪霊体≫ 指定特技:なし|装備 1回の攻撃で2点以上のダメージを受け��い また、バッティングしても双方にダメージはない *解説:霊体と実体は互いに干渉し難い *GM情報  モブはPCのブロック宣言を誘発するためいにます。  エネミーが攻撃されたらダメージを【ブロック】してください。  また、PCが【装甲】を持っていた場合は、  「現在の生命力+1点のダメージ」に書き換えて対応してください。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 【!】怪異のアビリティに関する補足 ≪心中≫と≪道連れ≫により生命力が0点になると、PCは【死亡】します。
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◆END分岐 ▼END1:PC1.生存 / PC2.生存  ≪心中≫のブロック/かばうの判定に成功する  「カフェの電話番号」を使用し、オーニングを出してもらっている ▼END2:PC1.生存 / PC2.生存  ≪心中≫のブロック/かばうの判定に成功する  「カフェの電話番号」未使用、またはオーニングを出してもらっていない ▼END3:PC1.生存 / PC2.生存  ≪心中≫が成功する前にエネミーの生命力を0点にする  ≪道連れ≫のブロック/かばうの判定に成功する ▼END4:PC1.死亡 / PC2.生存  ≪心中≫のブロック/かばうの判定に失敗し、PC1が死亡する  または、≪道連れ≫のブロック/かばうの判定に失敗し、PC1が死亡する ▼END5:PC1.生存 / PC2.死亡  ≪道連れ≫のブロック/かばうの判定に失敗し、PC2が死亡する
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▼END1:PC1.生存 / PC2.生存 ≪心中≫のブロック/かばうの判定に成功する 「カフェの電話番号」を使用し、オーニングを出してもらっている PC1の前に立ちふさがるPC2に、黒い影が絡みつく。 かろうじて人の形をしただけの妄執の塊。 その余りの大きさに、ふたりはもろとも弾き飛ばされる。 圧倒的な黒い闇があなたたちの身体を飲み込んだ。 いけないと、思ったときにはすでに遅く。何かが割れる音。痛み。 視界を埋め尽くす暗闇がすっと遠退いたとき。 あなたたちが見たのは、いまにも泣き出しそうな、雨を孕んだ灰色の空。 風が吹き抜ける。込み上げてくるのは浮遊感。 そして……落ちていく感覚。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - *PC2にのみ伝える情報 あなたはその意識が遠のくのを感じた。 その身体は指先から透き通って、徐々に視界も真っ白に―――。 以降、PC1のエンディングに【あなた】は参加できません。 しかし【横断歩道にいるPC2】としてなら参加することができます。 【横断歩道にいるPC2】は「濡れた懐中時計」を拾い、PC1に声を掛けることになるでしょう。 勿論、PC1とは初対面です。 ※GMは参加の意思があるかを確認してください。 参加する場合は、「雨」を合図に参加して貰うとスムーズです。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◆END1:PC1 あなたはすぐに、窓の外に放り出されたのだと理解する。 自分の身体をぐんと重く感じ、落ちていく感覚。 ほんの数秒の出来事。しかしあなたが落ちた先は硬いオープンデッキの床ではない。 雨を待って張られた、布のオーニングの上だった。 衝撃にオーニングの上であなたの身体が跳ねる。 跳ねて、転がって、そのまま、どさりとテラスへ落ちた。 身体のあちこちに鈍い痛みはあるものの、大きな怪我はない。 周囲の人々が足を止めて驚いていた。カフェの店員も慌てている。 あなたは周囲を見渡すが、一緒に落ちてきたはずのPC2の姿はなかった。 あなたが周りに声をかけることがあれば、彼らは口をそろえて返すだろう。 落ちて来たのはあなた一人だ、と。 ぽつ、と。 あなたの頬を打つものがある。いよいよ、雨が降り出したようだ。 あなたは周囲を見渡して、そのひと��探す。 *【横断歩道にいるPC2】と出会う。好きなようにRPしてもらう。 あなたの目の前には、ビルの三階で知り合ったその人がいる。 そしてあなたの掌にある、濡れた懐中時計には、ちいさな振動がある。 止まりかけたあなたの時間は、正しく流れ始めていた。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◆END1:PC2 はっと気が付いた時、あなたは雨に打たれていた。 目の前には人垣。悲鳴と、それから、雨の匂いに交じる血の匂い。 戻って来た、と、或いは記憶が繋がったと、あなたは感じるだろう。 人垣の中心で雨に濡れる身体には、既に救急隊員によりカバーが掛けられている。 周囲は慌ただしく、人払いも行なわれていて、本人には近付けそうもない。 あなたは、自分が濡れた懐中時計を握りしめていることに気付いた。 転落の瞬間に足元に転がってきた懐中時計。それを拾ったことを思い出す。 あのカバーの下には、間違いなくPC1がいるのだ。 懐中時計はやはり、動いてはいない。 そのとき、雨音の中でやけに通る、やさしい声がした。 「随分と迷惑をかけてしまったね」 傘を差した人物が立っている。 顔は傘に隠れて見えないが、微笑んでいるような気配がする。 「友人が世話になった」 「自分のことは、己の不注意が招いた結果として諦めもついている」 「でも、俺が死ななければ、あいつは一人でここへ来ることもなかったかもしれない」 「俺のせいであいつが死んだら、死んでも死にきれない」 「だから…手に取ってくれたきみに、無理を押し付けてしまった」 「きみが垣間見たのは、この世界と平行にある、あまたの世界のうちのひとつ」 「助けたあいつは、あの世界でうまく生きのびた。今もあの世界で元気にしてるさ」 *好きなようにRPしてもらう。 「平行な世界は限りなく遠い場所にある」 「けれど、案外近くもあるようだ。死んでみてよく理解した」 「その影響も、まるでさざなみのように打ち寄せる」 そう言って、あなたの手のひらの懐中時計を軽く指先でつついた。 途端に、あなたの手の中で、止まっていた時計がちくちくと動き出す。 「俺の声を聞いてくれて、ありがとう」 駆け付けた救急隊員たちの動きが、一層、慌ただしくなる。 断片的に、あなたの耳はその言葉を拾うだろう。 「生きている」と。 くるりと傘が回った気配がし���、もうそこに、人影はない。 「身分証を持っていないか見てくれ」「名前だけでもいい」 そんな声が、救急隊員の間で交わされている。 *好きなようにRPしてもらう。救急隊員に名前を教えると同行を願われる。 救急隊員の期待に応えるように、あなたは救急車へと乗り込むだろう。 血の匂いと、慌ただしい声と、薬の匂い。サイレンの音。 雨の音を塗りつぶしていく。 けれど確かに聞こえる、鼓動を示す電子音、小さな呼吸音。 PC1が生きているという証。 …生きているのが奇跡のような、大きな怪我だった。 握っていた懐中時計が、振動している。 濡れた懐中時計は、再び、時間を刻み始めた。
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▼END2:PC1.生存 / PC2.生存 ≪心中≫のブロック/かばうの判定に成功する 「カフェの電話番号」未使用、またはオーニングを出してもらっていない END1の描写とほぼ同じ描写になります。 異なる部分は「【横断歩道にいるPC2】��PC1のエンディングに参加しない」ことです。 PC1は【横断歩道にいるPC2】と知り合うことはありません。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◆END2:PC1 あなたはすぐに、窓の外に放り出されたのだと理解する。 自分の身体をぐんと重く感じ、落ちていく感覚。 ほんの数秒のあと、激痛と共に周囲から悲鳴があがった。身体が動かない。 上手く呼吸が出来ない…どうやら自分はオープンデッキに叩きつけられたようだ。 カフェの店員が何事かと飛んできた。何かを話しかけられているが良く聞き取れず頭がぼんやりする。 周りが暗いのは人だかりができ始めているせい、だけだろうか。 ぽつ、と。 あなたの頬を打つものがある。いよいよ、雨が降り出したようだ。 赤く染まる視界のままに、意識を手放そうとしたとき、指先にあたたかいものが触れた。平たい円状のものを握らされる。 目蓋をこじ開けると、歪んだ視界にあなたを見つめているその姿を認識する。 あなたの目の前には、ビルの三階で知り合ったその人がいる。声は聞こえない。 駆け寄ってきた救急隊員に訊ねられ、答えているのが見える。 「ただの通りすがりです」……そう言ったように見えた。 そのままあなたは救急隊員に担がれて救急車に収まる。 流石に無事ではないが、どうやら自分の命は助かったようだ。 徐々に五感が整ってきて、握らされたのは自分の懐中時計であると気付いた。 掌にある濡れた懐中時計には、ちいさな振動がある。 止まりかけたあなたの時間は、正しく流れ始めていた。
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▼END3:PC1.生存 / PC2.生存 ≪心中≫が成功する前にエネミーの生命力を0点にする ≪道連れ≫のブロック/かばうの判定に成功する PC1のエンディングはEND1の描写とほぼ同じ描写になりますが、異なる部分は「PC2がPC1に最後の一言を伝えられる」ことです。 PC2のエンディングはEND1の描写と同じ描写になります。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - *PC2にのみ伝える情報 あなたはその意識が遠のくのを感じた。 その身体は指先から透き通って、徐々に視界も真っ白になりつつある。 消えてしまうまでの一瞬。一言だけなら、PC1に何かを伝えられるでしょう。 *最後の言葉を伝えた後 以降、PC1のエンディングに【あなた】は参加できません。 しかし【横断歩道にいるPC2】として参加することができます。 勿論、PC1とは初対面です。「濡れた懐中時計」も拾っていません。 また、PC1の行動によっては参加できないかもしれません。 ※GMは参加の意思があるかを確認してください。 参加する場合は、「雨」を合図に参加して貰うとスムーズです。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◆END3:PC1 妄執の残滓は苦悶の声を上げて、最後まであなたに手を伸ばした。 けれどその手はあなたには届かない。窓枠からずるりとその姿が滑り落ちて行った。 あなたは注意しながら窓を覗き込む。妄執の残滓は光に照らされ、空中で解けるように消えた。 *PC2の最後の言葉を伝えてもらう。 振り返ってはっとした。 そこに、今まで一緒にいたPC2の姿はなかった。がらんとしたフロアが広がっている。 *PC1はビルにいるため、外に出るなどの自発的な行動をしなければ【横断歩道にいるPC2】とは出会えません。 外に出なかった場合は、【横断歩道にいるPC2】と知り合わないエンディングとなります。
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▼END4:PC1.死亡 / PC2.生存 ≪心中≫のブロック/かばうの判定に失敗し、PC1が死亡する または、≪道連れ≫のブロック/かばうの判定に失敗し、PC1が死亡する PC1のエンディングはありません。 PC2のエンディングはEND1の描写とほぼ同じ描写で始まり、友人にも出会いますが、PC2の世界で転落死したPC1が助かることはありません。懐中時計はPC1の形見となるでしょう。
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▼END5:PC1.生存 / PC2.死亡 ≪道連れ≫のブロック/かばうの判定に失敗し、PC2が死亡する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◆END5:PC1 妄執の残滓は苦悶の声を上げて、最後まであなたに手を伸ばした。 けれどその手はあなたには届かず、代わりに掴んだのはPC2の身体だった。 窓枠からずるりと、PC2と妄執の残滓が滑り落ちて行った。 あなたは慌てて窓を覗き込む。妄執の残滓は光に照らされ、空中で解けるように消えた。 そしてPC2の姿も、何処にもなかった。 呆然とするあなたの耳に、するどいブレーキの音がした。 そちらを見ると、横断歩道を遮るように車が止まっている。 次々に悲鳴が上がる中、あなたの目には、車の下から赤い水たまりが広がるのが見えていた。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ◆END5:PC2 はっと気が付いた時、あなたは雨に打たれていた。 目の前には人垣。悲鳴と、それから、雨の匂いに交じる血の匂い。 戻って来た、と、或いは記憶が繋がったと、あなたは感じるだろう。 しかしそれよりも気になることがある。 体中が熱くて、冷たくて、なんだか視界がおかしいのだ。 そんな違和感を増すように、雨音の中でやけに通る、やさしい声が響いた。 「随分と迷惑をかけてしまったね」 傘を差した人物が立っている。あなたはそれを見上げていた。 顔は傘に隠れて見えないが、しかし申し訳なさそうな、悲しそうな気配がする。 「友人が世話になった」 「自分のことは、己の不注意が招いた結果として諦めもついている」 「でも、俺が死ななければ、あいつは一人でここへ来ることもなかったかもしれない」 「俺のせいであいつが死んだら、死んでも死にきれない」 「だから…手に取ってくれたきみに、無理を押し付けてしまった」 そこであなたは、あなたが倒れているのだとようやく気付いた。 「平行な世界は限りなく遠い場所にある。けれど、案外近くもある」 「まさか、こんなことになるなん��―――」 くるりと傘が回った気配がして、もうそこに、人影はない。 「人を轢いてしまった」という慌てた声が聞こえた。 ああ、撥ねられたのか、とあなたは気付く。 身体が重い。意識が遠くなる。痛みも、雨の冷たさも、あなたは感じられなかった。 サイレンの音が雨の音を塗りつぶしていく。 雨の街を、塗りつぶしていく。
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◆ハンドアウト一覧 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ▼HO:PC1のポケット PC1の所持しているもの 財布、スマートフォン、必携品…それから? *PC1は宣言のみで情報を確認できる ※情報確認の宣言で以下のハンドアウトをPC1に公開する ▼HO:懐中時計 PC1が所持している懐中時計 PC1はエレベーターが開くまでこの時計を見ていた 小さな傷はあるものの、ちくちくと針が動いている *このHOに秘密はない - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ▼HO:PC2のポケット PC2の所持しているもの 財布、スマートフォン、必携品…それから? *PC2は宣言のみで情報を確認できる ※情報確認の宣言で以下のハンドアウトをPC2に公開する ▼HO:濡れた懐中時計 PC2が所持している懐中時計 傷が多く、「12時」を指して針が止まっている *このHOに秘密はない - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ▼HO:窓の外 大きな窓には青空が映っている *「窓の外を見る」という宣言で情報は公開される 秘密 ショック:なし *拡散情報 晴れた空の向こうに、白い雲が見える 窓を開けてみると、気持ちのいい風が吹きこんだ 窓から下を見ると、ビルの一階のオープンデッキが見える *HO「カフェ」が公開される - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ▼HO:カフェ ビルの一階にあるカフェ オープンデッキには誰もいない 秘密 ショック:なし 落ち着いた雰囲気と自家焙煎コーヒーが自慢のカフェ 昔は人気の店だったが、最近は閑古鳥が鳴いている WEBサイトやチラシには電話番号が掲載され、席の予約を受け付けている また、雨が降ると、店員がオーニング(布製の屋根)を出す オープンデッキは広く、なかなか大きなオーニングを備えているようだ *「プライズ:カフェの電話番号」を獲得する - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ▼プライズ:カフェの電話番号 このビルの一階にあるカフェの電話番号 使用するとカフェに電話が掛けられる *このプライズに秘密はない *メインフェイズ中のみ使用できる(シーンは消費されない) ▼使用する場合 電話を掛けるとカフェ店員が対応します。 オーニングを出してもらうことでエンディングが変化します。 誘導しすぎない程度に、しかしPLが切り出し方を困っている場合は「お席のご予約ですか?」「本日は天気がいいのでオープンデッキの席はいかがでしょうか」というように尋ねてもいいでしょう。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ▼HO:横断歩道 ビルの前の横断歩道 窓からは行き交う人たちが見える 秘密 ショック:全員 横断歩道の向こうの人物に気が付いた このビルへと歩いてくるその人は「PC2」だ 「PC2」はもうすぐ横断歩道へ差し掛かるだろう 「PC2」は確かにここにいるが、あの「PC2」は一体何者なのだろうか *この秘密を知ったとき≪情景≫で恐怖判定を行なう ▼PC2のみ追加情報 「自分自身」を見て、思い出す PC2はPC1が転落する前、横断歩道を渡っている こちらへ歩いてくる「PC2」は、あなたにとって【過去の自分】だ しかし今、あなたの時間は【正午】で止まっている 正午を迎えたとき、自分はどうなってしまうのだろう - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ▼HO:ビルの噂 このビルには不思議な噂があるようだ 秘密 ショック:なし このビルには不思議な噂がある 「三階の窓から外を見ると、運命の相手と会える」というものだ なかなかロマンチックな噂として、女子中高生の間では有名である 関係者以外の立ち入りは禁止されているのだが、 噂を確かめようとビルに訪れ���カップルやグループが後をたたない そのせいなのかたびたび転落する者がいたようだ *HO「転落者」が公開される - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ▼HO:転落者 過去に転落した者について 秘密 ショック:PC1 転落したのは「一人でビルに訪れた者」だけだった グループやカップルで訪れた場合、転落は起こらない そのため、この場所で起こる転落死は「不慮の事故」ではなく、 人間関係に思い悩んでの「自殺」とされるケースが多い 三階から転落した者のほぼ全員が死亡している 最近だとひと月以内、遡ると数年前まで転落死は続いている 数少ない生存者がいるようだが、その理由まではわからなかった ただ、どうやら【雨の日】の転落では死者がいないらしい 転落について調べていると、ある人物の名前に行き当たった この人物は数年前に亡くなっているが、最初の転落者のようだ *HO「最初の転落者」が公開される - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ▼HO:最初の転落者 ビルの三階から転落し、死亡した女性 どうやら何かの事件に巻き込まれたようだ 秘密 ショック:全員 「最初の転落者」は、執拗なストーカー被害にあっていた ストーカーは彼女のことを「運命の相手」だと信じ込んでいた その思いは一方的なものだったと、のちに知人たちは語っている ストーカーが心中を図り女性を襲った しかし、もみ合ううちに女性のみが転落死してしまう 数日後、ストーカーも後を追って同じ場所から投身自殺をした 以来、このビルの三階ではたびたび転落死が起こるようになった ストーカーの強い執着は【霊障】となってしまったのではないか 誰かれ構わず「運命の相手」だと思い込み、転落させているのではないか 事情を知っている者の間では、そのように噂されている *≪霊魂≫で恐怖判定を行なう *HO「霊障」が公開される - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ▼HO:霊障 幽霊の起こす障り、生者への干渉を「霊障」という 本来、幽霊には実体がないため、生者に干渉できない しかし「実体のあるもの」を通じて生者に干渉することがある 実体のあるものとは、例えば「場所」や「物」などである 霊障を起こすそれらには、死者の強い思いが染みついているのだ *このHOに秘密はない
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momokoikegamiwrite · 5 years ago
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10/5〜11
月曜日 何をするにもやる気が出ない、デスクに座ってパソコンを眺め、やる事はあるのだけどぼーっとしてしまうみたいな日だった。疲れている。 火曜日 日曜日に買った野菜が未調理のまま冷蔵庫に入っていることが精神的負荷になる。仕事が長引くとそういうのを処理できる余裕も時間も体力もない。妙に昨日から疲れていた。寝る準備もして無いのに横になると「もう絶対に起き上ががってはいけない」という指令が脳から出て仕方なくそのまま寝た。 水曜日 部活で、仲間に練習の怠慢について怒られ、呆れられるという夢を見た。当時はあまり意識してなかったように思うけど、高校時代は部活動も、練習を疎かにしている自分のことも、あまり好きじゃなかったんだと思う。 午前休を取り、昨日までの疲労で散らかった家をリセットした。未調理の野菜にも火を入れた。晴れると本当に気分が良くなる。部屋も綺麗になり精神的にもだいぶ楽になった。やりたかった事があと2.3個あったけど時間切れで仕事へむかった。 木曜日 寒すぎ。朝の2時間休みを���った。おぼんを買ったら生活のQOLが上がった。こんなに便利なのか、オボン。特に、テーブルからキッチンへ運ぶときと、お箸の置き所に困らないことに大変気持ち良さを感じる。 仕事で、旅行代理店の人のぼやきを聞いた。GOTOで潤ってるのは高級志向の施設だけらしい。つまり、多くの人はせっかく割引されるなら割引率が高くなる値段設定が高めの旅館やホテルを選ぶから、結局偏ったところにだけに金が回っていると。全ての宿泊施設がGOTOの恩恵を受けているわけでは決してないのだ。
あとこの日は普段一緒に仕事をすることがない人と用があって外出することになり、その道中で「女子らしくない時計をしているのはなぜ?」「インドアそうな見た目だけど休日は何をしているの」「天然だよね?」「いつも眠そうだけど仕事楽し���?」などと不躾に乱暴なことばかり聞かれて、帰ってくる頃には文字通り疲労困憊になってしまった。なんというか…なんでてめえの狭すぎる価値観の中から外れているというだけのことなのに、それでもなお「理解」しようとしてくるのか、っていうことにとてもイライラした。結局最後は「やっぱ変わってるよ」と言って自分との境界線を明確につけて自分の想像力の無さを全く疑いもしないという態度がね…残念なんですよ。1マス戻る。
金曜日
寒。めずらしく会社の人たちと夜ご飯へ行った。人に優しくなりたいと思った。台風は反れた。
土曜日
雨だと体が動かない。寒い。明日映画を見るので、『82年生まれ、キム・ジヨン』の小説を読み直した。改めてこれは本当に優れたフェミニズム小説だと思った。小説としては一風変わった作りなので、どういう風に映画化されるのか楽しみだ。
日曜日
昨日、『A子さんの恋人』という漫画を読みながら寝たら、人間関係に関する不快な夢を見た。映画館へ行って『82年生まれ、キム・ジヨン』を見た。昨日原作を読み入ったからか適切な距離をもって観れなくて、もはや映画として面白いのかどうかが全然わからなかった。でも確かなことは、小説版がもたらした「絶望」を、そのまま映画版でやられると正直キツイってことだ。文字だからまだ多少の冷静さを保って読んでいられるけれど、より直接的刺激の強い映画ともなると、あまりにも後味が悪すぎるな、と。なので映画版オリジナルの結末として「希望」めいたものが示されたのは本当に良かったと思う。やっぱり映画というのは希望を描いて欲しいものなので…。
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hotelstationery · 5 years ago
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Kyoto Tokyu Hotel
いま京都のホテルは非常に安くて びっくりするような値段ででていることも。 今回1万円以下で食事付きのプランでした
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京都駅八条口(新幹線側)まで無料送迎バスがあります。 京都駅へのアクセスは堀川五条のバス停が近くて使いやすいです。 繁華街の四条方面にいくバスがちょっと不便で 堀川通から大丸のある四条高倉に行くバスはありません。 このあたりに行く場合は できれば堀川四条で四条を流すバスに乗り換えたほうが早いです。 祇園経由で四条河原町まで行くバスはありますが この路線はかなり遠回りです。 ちなみにタクシーでも1000円しないでいけるので 面倒な時はタクシーにしてしまいましょう。 近隣には西本願寺があって、 朝の散歩に行くには良いコース。 西本願寺、東本願寺と一緒にまわってもいいですね。 荷物が少なくてフットワークが軽いなら 歩いて京都駅にもいけます。
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京都の東急ホテルは東急ホテルのなかでも 最上位クラスの東急ホテルなのですが さすがは、最上位クラスだけあってパブリックスペースなどは 本当に立派で良いホテルです。
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特にレストランが美味しいのにはびっくりしました。 朝も夜も美味しいのは実に評価大です。 そして、若手のスタッフ、 特に女性は年齢やセクション関係なく みなさん感じがいいのはすごくよかったです。
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古いホテルですが、 水回りを中心に改装は きちんとしていました。 また、ルームキーを挿さないでも 空調や電気が使えるのはいいものです。 クローゼットはそれほど大きくありませんが 貴重品入れにはパソコンも入れるようになっています。 ネット環境はなかなかよくて有線LANもありますし Wi-Fiも複数使えてしかもなかなか早かったです。 ライティングデスクと化粧台を兼ねたテーブルは 作業がしやすい大きさです。 このデスクにサンワサプライのUSB電源6端子が 最初からあるのも非常に便利でいいなと思いました。 デスクワークは非常にしやすいホテルといえますね。 ベッドもシモンズでいい意味で固めで好みでした。 ビューは市街地だけあってあまりよくありませんが こればかりは京都のホテルの宿命ですね。 文房具は客室にキャップなしのボールペンとメモがありました。 便箋や封筒はお願いしてもってきてもらう アフターコロナスタイル。 封筒はご覧の通り、テレックス記載ですし このロゴはかなり昔のものですから ひょっとしたら経費削減で 昔のものを倉庫から引っ張り出したのかもしれません。
京都東急ホテル 京都府京都市下京区堀川通五条下ル柿本町580 TEL 075-341-2411 FAX 075-341-2488 https://www.tokyuhotels.co.jp/kyoto-h/
Kyoto Tokyu Hotel Gojo-sagaru, Horikawa-dori, Shimogyo-ku, Kyoto-shi, Kyoto 600-8519 TEL: +81-75-341-2411 FAX: +81-75-341-2488 https://www.tokyuhotelsjapan.com/global/kyoto-h/index.html
东急京都大酒店 地址:京都府京都市下京区堀川通五条下ル 电话:+81-75-341-2411 https://www.tokyuhotels.com.cn/hotels/kansai/kyoto-h/?_ga=2.73044689.391761632.1596563719-2005553675.1596328527
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mayukas114 · 5 years ago
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2020.05.28-05.29
酒を飲んだ日は日記を書けなくても仕方ない、という取り決めを自分のなかでしているが、二晩連続で飲酒をしてサボッてしまうと3日分の日記をまとめて書かないといけなくなる。正直昨日のことを思い出しながら書くのもぎりぎり厳しいくらいの記憶力だから、3日分まとめて書くのは無理だと思う。ということでいま、アルコールでふあふあしながらも手を動かしている。
5月ももう終わるけど、毎日を記録し続けて終わることができそうで嬉しい。まだ読み返していないけど、忘れたころに読み返したら面白いのかな。学生時代につけていた日記をいま読み返すとまあまあ面白いから、面白いだろうな、と思ってちょっと楽しみです。
きのうは「寝坊すまい」と思っていたけどやはり寝坊して、11時出社。翌日納品のデータを最終確認のために先方に提出して、修正があれば当日中に貰わないといけないからして、朝は早ければ早いほど良かったのに、失敗。スタートが遅れたが、幸い先方のレスポンスが早かったおかげでデザイナーに迷惑をかけずに済んだ。今号がスムーズにいった反動か、まさに動かんとする次号の雲行きが怪しい。怪しいので、もうやりすぎだろというくらいに確認を取って、先方ともデザイナーともめちゃくちゃに諸々を擦り合わせた。まあまあ手間だったけど、先方もデザイナーもある程度安心して進められるんじゃないかという手ごたえを感じて、私も安心した。編集という仕事がいつまで経ってもよう分からんが、仕事で関わる人間たちに最低限安心して仕事をして貰える状況が作れている気がすると、自分の手元が煩雑だろうと、どんなにあくせくすることになろうと、気持ちには余裕が生まれるなということを初めて考えた。私は編集の仕事がべつに好きじゃないと豪語しているし、これはイキがっているとかでなくまじの事実なんだけど、でもまあそれなりに慣れ親しんできてるんだなという気付きというかなんというか、勤めて3年目になるのにいまさらだろうか。ずるいサボりかたをする人間を見ると怒り狂ってしまうのはここに起因しているのかな。そういうことを漠然と考えたことで、ここ最近ぎとぎとしていた会社に対する気持ちの整理が進んだような気がする。なんか慌てて整理して片付けないとと思っていたけど、きのうは不思議と、のんびりでも良いやの気分が吹いていた。たぶん週明けくらいでまたせっかちとイラチが出てくると思う。
隣の席に座っている上司が頬杖をついて潰れた餡パンみたいな顔でスマホをいじっているので、暇そうだし声掛けても良いなと思って「喫煙所どこも閉まってるけど〇〇さんどこで吸ってんの」と尋ねると、「もう僕やることない」と返事になっていない返事がかえってきた。輪番制の電話当番は暇で暇で仕方なく、でるのかも分からない媒体の見積もり作業を引っ張ってくるなどしても午前中しか潰せなかったのだという。誰もが暇だということを理解しているので、「YouTube見てても何してても良いよ」というお触れすら敷かれているらしく、「もうゲームやろうかなゲーム」などと言いながら結局、一生懸命ビジネスデザインの専門書を読んで「つまらない」とぼやいている上司は偉いと思う。最低最悪のあほばか上司だなとわりと本気で思うことだってあるのに嫌いでないどころか好きなのはこういうところに兆しているんだろうか? 関係ない気もする。偉いとは思えど尊敬の念は沸いていなさそうだし。
暇を持て余した上司が昼食に誘ってくれたのでついて行って、「ここいつもはすごい並んでるんだよ。僕入れたことない」という定食屋に入った。狭い店内がべつに混むでもないのでピンとこなかったが、飯がまじで美味かったので、店を出るときには「こりゃ人気店でしょうよ」と認識をあらためた。コロナのおかげで空いていて、美味しいお店にすんなり入れたのはhappyだ。
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「魚が美味い店なんだって」と言った舌の根も乾かぬうちに塩���バラ定食を頼んだ上司を「まじで馬鹿なのか?」と思いながら、私は一番人気だという鮭ハラス定食を頼んだ。あぶらが甘くて本当に美味しかった。「てけてけやさくら水産とは比べ物にならないな」「てけてけもさくら水産も最悪」と口々によその店の悪口を言っていたが、よそを扱き下ろして上げる必要のないくらい美味しい店だったので、良くなかったと思う。
定食屋を出て、煙草を吸って、会社に戻る前にコンビニでパピコを買ってもらった。「なんかどこかの新卒が休憩時間にアイスを食べて怒られたみたいなニュースを見て、会社でアイスが食べたくなっちゃったんだよな」と言ったら買ってくれた。パピコだけでは飽き足らず、わたしが欲しがっていた宮本浩次のライブグッズを通販で取り寄せたのだと言ってわざわざくれたり、仕事のあとはしこたま酒を飲ませて貰ったし、とんでもサービスデーだったな、きのう。最近の私があまりに暴れるので、気を遣わせたんだろうなと思う。なんか申し訳ないけど、反省して恐縮するようなあれは望まれていないだろうし、はやくケロッと生きていられるようになるのが良いよなと思ったし、できそうな気はしてきている。
午後は先方のチェックを通った納品前の誌面を最終確認。暇を持て余しているという上司にふざけ半分で素読みを頼んだら、上司もふざけ半分で適当な素読みをしたんだろうにしっかりと私の見落としを拾ってくれて悔しかった。見つけた赤字をデザイナーに送って、次号分の仮入稿も済ませて、溜まっていた事務作業を適当に片付けて時計をみたら、ちょうど帰っても良い頃合いの時間だった。なんとなく上手くいったような気がする一日だったので、あしたはろくなことが無さそうだなと思い、まあその予想は的中するわけだ。それは後述ね。
「18時までは帰れない、18時の00分ぴったりに絶対に会社を飛び出す」と意気込んでいる上司を横目に先に退散した。待っていても良かったのだけど、「キリが良いな」と思ってからも作業を続けていると、大体藪蛇をあびて勤務時間が延びる。それはちょっと嫌だった。結局下で煙草を吸っているうちに上司が退勤してきて出くわして、「一杯だけね」と飲みに行くことになった。
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ろくな写真が残っていない。「一杯だけね」が「一時間だけね」になり、「二時間はセーフ」になり、最終的に揃って時計が読めなくなり三時間ほど飲んでいた。居酒屋の閉店時間が延びたのが嬉しかったので仕方ないと思う。私は延々姪っ子の写真を見せて、上司は対抗するように愛息の生まれたばかりの頃の写真を見せつけてきて、赤子はみな可愛いので最高だった。しわしわでふくふくした、やわらかいいのち、最高としか言いようがない。上司とふたりで飲むときは、私が口が動かせなくなるほどの酩酊状態に陥らない限り「私8:上司2」くらいの口数なんだけど、昨日は珍しくほぼ五分五分だったような気がする。気のせいかな。聞いたことのないようなはなしを沢山聞いたように思うんだけど、いかんせん酒のせいで記憶がさだかでない。
互いに乗り換えで使う池袋まで一緒に向かって、改札まで送って貰って22時ごろに解散。これほどしたたかに酔って上司を殴らなかったの久し振りだなという最悪の気付きを得ながら電車に乗った。殴りたくなるようなことが一度も起きずに酒を酌み交わせるの、平和で喜ばしいことだけど、私の気性が狂っているせいであまりに珍しくて残念だな。できることならもう上司のからだに痣をつくりたくないし、殴打癖をなおしたいなと思いながら帰宅して、酒できもちよくなったあたまのまま幸せに寝た。
幸せに寝すぎて、前日よりさらにひどい寝坊をしたのが今日。堂々の12時出社を果たした。さいきんすっかり吐き癖がついていたんだけど、昨日いい具合に神経を持ち直したので、美味しいものを吐かずに食べられるんじゃないか? という嬉しい予感があり、きょうは絶対に焼き立てのパンを駅前で買ってから出社するぞと決めていたのに、寝坊のせいでご破算となった。諦めきれずに新宿の神戸屋で買ったパンを昼に食べたけど、期待と違くて吐いた。吐き癖、治らず。私の吐き癖は完全に心因性の自覚があって、でももうなんかだいぶ立ち直っただろと思っていたので会社のトイレでゲロ吐いてふつうにびっくりしてしまった。「はぁ~?!」とか言っちゃった。トイレで。なんかもう「ひとりでご飯を食べたら吐く」が染みついちゃったのかな。毎日ひとと一緒にご飯を食べるようにしなきゃ駄目なのか?(ひとと食べると吐かない。楽しいからだと思う)
きのうまあまあ上手くまとまったような気がしていた仕事に予想外の動き方をされて、今日は20時くらいまで働くはめになった。先方との意思疎通は完璧だった筈なんだけど、まさか「200~300字」の先方指定で作っていた枠に入れるための原稿が700字で送られてくるとは思わなんだな。「こんな原稿他パターンでも送ってきたらシバくぞ」と先方に釘を刺し、ゲラゲラ笑いながら200文字削ったあと、「どうにもならん」と真っ青な顔でデザイナーに組み直しを依頼するなどの躁鬱ワーク。最後の方は現実逃避のために赤ちゃんグマの物真似をしながら仕事をしていた。
19時過ぎ頃に「僕帰るけど煙草行く?」と先輩からメールが来たので、「わたし全然帰れんし休憩する」とついて行って、事の次第を説明して、でもなんかあんまり深刻な気分にはならなかった。そんでまた『やっぱ私立ち直ってるわ仕事でハプニング起きても余裕だもんよこれ』という謎の自信が沸いてきて、めちゃくちゃパンが食べたくなった。めちゃくちゃパンが食べてえ!!!!!!!と思いながら先輩に適当な話ばかり振って、適当なことばかり話して、デスクに戻った。戻って、意気揚々と先方に電話をかけるも、文字数と体裁のくだりで全然会話が噛み合わず、「ぉぼぼ……」などと呻く以外のことが出来なくなった。テンションがジェットコースターすぎて酷い。しかしなんと700字から500字の添削だけでも努力を買ってくれたデザイナーが驚異の速さで組み直しを果たしてくれて、「もうこれこの字組みで先方にいかに見づらく酷い有様か見せてやれ」と、来週火曜予定だった初校を前倒しでアップしてくれた。化け物デザイナーだ。最高の化け物デザイナーに私は救われた。そんなかんじで、先方に現状を叩きつけて退勤。帰ると言っていた先輩が結局私の仕事が片付くまで待っていてくれたので、一緒に煙草を吸ったあと、飲みに連れて行って貰った。「何が食べたい?」と聞かれたが、パンが食べてえ!!!!!!!!!!!とは言えなかった。
先輩はいつもとりあえずラーメンを食べていて、なんかそうでなくても「美味しいからじゃなくて面白いから食べてるんでしょ」みたいなものばかり食べているんだけど、きょうはすごく「人間が食べるものですね……」といったものを注文していてびっくりした。「疲れてるの?」と言ったら「はい」と返ってきて、可哀想で面白くなってしまった。揚げ茄子と、よだれ鶏と、メンマと、冷ややっこと、きゅうりの浅漬け。人間っぽいなあ。この面白さがみんなにも伝わって欲しいが、まあ伝わらんので悲しい。社全体として仕事の9割を失っている弊社、仕事を何も請け負っていない人間がほとんどだというのに、そんな中でなんか知らんけど複数仕事を持たされている先輩、まあ疲れるろうと思う。このサシ飲みが3日前くらいに催されていたら私もまあまあ疲れていたし、傷の舐めあいでかえって傷が拡がるとかいうクソ事案になってしまっていたような気がする。比較的元気になってて良かった���
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先輩が「コロナのあいだにみんな成長している」みたいな話をしてきたので、「私はまいにち日記をつけていて偉いよ」と言ったら、適当に受け流されてしまった。きのう上司に日記をつけてる話をしたら褒めてくれたので、きょうも褒めて貰えると思ったんだけどな。先輩の周りのひとたちは、語学やら資格やらの勉強をして、自身の能力の向上につとめているらしい。「だから僕はね、」と言うので、おっ 転職活動にでも踏み切るんか? それともいつもの下ネタか? などと思っていたら、「福山雅治の物真似を極めようと修練を積んできた」と続いて、まじで吹き出してしまった。少し前に福山雅治の声真似のボイスメッセージが送られてきたことがあったけど、別に似ていなかったし、まさかその悪ふざけが「コロナ禍に自分も成長したい」の気持ちから起因してるなんて誰も思わんじゃんか。「次のカラオケはちょっと僕すごいと思う」と言われて、なんか日常がほとんど戻ってきている気がするけどまだ全然戻ってきてないわなとあらためて思った。カラオケも行けないし、映画館も開いてないし、居酒屋だって朝までやってないよ。深酒して電車を逃して、カラオケで朝まで馬鹿みたいに遊びたいなと思う。もうすぐな気がする。もうすぐだと良いなあ。
居酒屋を出て、電車に乗って、池袋で降りて、いっしょに動画をみたりしながら煙草を吸って、改札まで送って貰って、23時半くらいに解散した。帰りの電車に揺られているあいだ、延々亀田三兄弟の動画が送られてきてまじで意味がわからんのに、アルコールで馬鹿になっているのでずっと「ヒヒヒ」と笑っていた。家に帰ってきて、がぶがぶ水を飲んだ後、そのまま倒れて眠りたかったが、日記を書くために正気を保とうと努めて、洗濯機を回すなどしている。洗濯機が回り終わるまでは眠れないし、日記を書くしかない。そういう作戦だった。きのうの日記にくらべてきょうの日記の方が雑なのは、後半につれて私が飽き、眠くてぶっ倒れそうになっているからだ。そしてたぶんもうぶっ倒れる。洗濯物を干さずに
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myonbl · 6 years ago
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2019年12月9日(月)
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職場ランチ、基本はおにぎり2個と野菜ジュース。そしてこの時期外せないのは風邪予防のミカンである。いまは京大農薬ゼミの「省農薬ミカン」、見かけは悪いが安心・安全・美味。残すところ2週間、体調崩さぬように無理せず頑張ろう。
今日から後期授業は12週目、今年も残すところあと2週間となった。
朝一番の仕事は、メモリアル・キルト・ジャパンのニュースレター「MQJ・NEWS」の印刷。A4・8枚の原稿をA3両面にコピー、折り込みは午後に回す。
事務局から連絡2件、次年度予算に関することと備品管理に関すること。教養教育センター分については私の作業だが、図書館分についてはスタッフにメール転送して作業依頼。いずれも、締切は1月10日(金)、をを、来年だ!
月曜日3限・4限は「情報機器の操作Ⅱ」、今日のテーマは「エクセルでグラフ作成」。棒グラフ・円グラフ・複合グラフの描き方、教科書通りにやればさほど難しい作業ではないのだが、ところどころ教科書の記述にわかりづらい箇所があって説明に時間がかかる。結局、予定していた課題を大分残してしまった。
事務局長から連絡、ハラスメントの事案発生とのこと。人権委員長の出番ではあるが、後の日程を勘案して近日中にもう一度相談することにした。
午前中に印刷したニュースレターの折り込み作業、180部を仕上げる。
帰宅する頃にはすでに三男は夜勤に出ており、次男が食事を始めるところ。ツレアイ用に冷蔵庫の残り食材で煮物を用意、そこへひょっこりと長男が顔を出した。頂き物のお裾分けを届けてくれたのだが、正月のスケジュールを検討するように依頼。
入れ違いにツレアイ帰宅、晩酌開始。
録画番組視聴。
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「盃の殿様」柳亭市馬
「やかんなめ」春風亭三朝
「宿屋の富」瀧川鯉昇
昨晩は途中でダウンしたので、今夜は滝川鯉昇師を楽しむ。が、やはり途中でダウン。
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デスクでの作業に時間を取られたので、歩数を伸ばすことは出来なかった。
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spiwish · 6 years ago
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しっぽり夜中に更新。
21時頃、胃の痛みに耐えきれず寝たのですが、
見事1時ごろに目覚めてしまい、今に至っています。
起きた理由も胃痛だったので、真面目に内科に通おう…。
昨日は風邪は調子が良く、
逆に胃の痛みや胸焼け感が酷かったです。
咳き込みも酷くなく、マスクなしでも大丈夫なぐらいでした。
美容室に行ってきました。
いつもと担当さんは違うのですが、
前髪が伸びに伸びてしまったので、土曜日のバイトまでにどうしてもカットしてもらいたくて、今回は担当さん別でもお願いしてしまいました。
もっとも、ずっと通っているお店なので、だいたいの事はご存知なんですけどね(笑)
お話も盛りあがりました。楽しい時間でした。
前髪カットと、トリートメント+炭酸泉のコースをしてもらいました。
髪の毛しっとり…(*´◒`*)♡
そして、仕上げは髪を纏めてもらいました。
今日はイヤリングをつけたい気分だったので、持っていってその旨伝えるとささっと纏めて頂けました!
やっぱりここの美容室が好きだなー。安心する。
年内来るのは最後になると思います。
今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。
Ivyさんへ、移動します。
仲良しのお客さんも来てくれて、楽しい時間になりました!
私が作ったDVDも無事お渡しできたので、嬉しかったです。
美味しいモンブランのケーキを頂いたのですが、
胃が弱すぎてすぐ痛みに襲われていたのをお客さんが察知したらしく、
大丈夫?と声をかけてもらっちゃいました。
大丈夫じゃ無かったけど、胃薬と定時薬をかっこんでニコニコしてました。
痛み止めのせいでだんだん追い詰められている胃が…辛いよ…。
ママさんともたくさんお話!
そして、姫にプレゼントを持っていったら気に入ってくれました。
DVDも観てくれるといいな。
姫が宿題をやっているのを見届けて、私は帰路に就きました。
帰宅して、お腹はペコペコだけど、胃は痛くて。
母が私の職場で食事を買ってきてくれて、なんとか夕飯はしっかりと食べられました。
逆にこの後大きな痛みに襲われて、寝る事になるんですけどね…
今日真面目に食べれた食事はこの一食です。
あんまり食べないのはいけないと思いつつも、痛いから…。
さっき起きて、
セブンにちょっと買い物へ。
メルカリの荷物の発送とATMからLINE Payへの入金の作業のついでで、
胃に優しそうなご飯を買いに行きました。
そんな時に、土曜日まで残っていたら買おうと思っていたムーミンの掛け時計が付録の雑誌…
目と目が合い、買ってしまいました…!
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壁にかける余裕がないので、今はデスクの上に飾っています。
か、可愛い。
さっき生姜スープを飲みまして、
ちょっと今も胃が痛いです。
胃薬も飲んだので、ちょっとずつ落ち着いてくれると思います。
この後眠れるかな…心配。
最近の悩みは、昼夜逆転生活になりつつある事と、
夢見が悪い事…
眠れない分には、追加する睡眠薬は持っています。
が、夢見に関しては…コントロールできない…。
メンタルが落ちているのか、身体の具合が悪いのが反映されているのか、飲み合わせが悪いのか。
よくわからないのですが、悪夢を見る頻度が多くなりました。
明晰夢かつ五感に直結してくる夢が多くて、さっきまで見ていた夢も暴力系でひたすら痛かったです。
なかなかどうして、睡眠問題は…どうにもならん。
明日じゃなくて、今日ですね。
13時終わり頃、MRIを受けてきます。
大嫌いな検査ですが、手首の痛みの原因が別にあるかもしれないという事なので受けてきます。
実際診察は来週にあって、ちょっと期間が空きます。
その間が自由に動ける最後かな。
もしかしたら手首を大きく固定しちゃったりして、仕事どころか日常生活に支障をきたす場合もあるので。
あんまり怖がってても、仕方ない。
���楽に受けてきます。
胃も辛いので内科も受診する予定です。
胃カメラは断るつもりです。(笑)
明後日からまたバイト。
今度こそ、頑張りたいぞい…。
では。
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discoverruraljapan · 8 years ago
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出会ってしまいました
ココがいい!
絶対ココだ!
という古民家物件に、ついに出会ってしまいました。
(まだ、誰かがたまに使っているようなので、借りられるか、売ってもらえるかはこれから交渉なのですが)
ここまで突っ走ってきたけど、出会うまでどれくらいかかったんだろう。
少し振り返ってみます。
4月〜5月ごろ  
友人と新しい事業のアイディアをいろいろと出し合ったりして盛り上がり、旅行関係の事業を何かやってみようかと思い始める
5月 
伊豆あたりをウロウロして、物件内覧してみる。伊豆はいいところがいっぱいあって、大好きだけど、アクセスが悪すぎるため断念。
今住んでいるところからもっと通いやすいところ(60-90分圏内)にどこかないか探し始める。旅行情報好きな父からヒントをもらい、ネットで情報収集。なんとなくターゲットエリアを決める。
その県の移住定住デスクに資料請求をする。どっさりイベントや地域情報のパンフレットが届く。
6月9日 
移住セミナーに出席してみる。ちょっとおもしろい。いいかもって思っているその地域が、本当にいいか(私が求めている条件と合致しているか)、その県の移住定住担当の方に聞いてみる。その県の中の(大きく分けて)3つの地域を気候で分け、自分のターゲットエリアがその中でも最も良さそうなところに位置していることを確認。各市のブースで、お話を聞く。それらと比較しても、私のターゲットエリアが良さそうだと再確認。地域紹介パンフレットや補助金情報をもらって帰る。帰宅し、熟読。
ネットを中心にとにかく情報収集。空き家情報、観光スポット、古民家改修にかかるおおよその金額、期間。旅館業法、民泊などに関する法令・規制関連。地域に移住した方のブログや市のウェブサイトでの紹介。自分が何をやりたいか、コンセプトのブレスト。自分が好きなものを書き出して、自己分析。自分(と息子)がこれからの生活に求める条件の洗い出し。どこで、どのような事業をすれば、それが叶うのか。
6月21日
友人の紹介で、全く違う県で古民家改修をやっている建築士さんとスカイプでお話する。金額など、法規制、民泊をする場合に何がハードルとなるか、古民家探しなどについて情報収集。自分が何を調べないといけないか、ヒントをもらい、その後もネットで情報収集。
6月25日
9日と同じ県の「移住・起業」セミナーに出席してみる。いろいろな人の生き���、新たな地域でのスタート、失敗する人の例(自分が何が好きで、何が嫌か自己分析が足りていないような人?)などを聞いて、移住後のイメージがわき始める。面白い移住者がいるような地域が良さそうだな、と思い始める。セミナーのMCの方に、私がターゲットとしている地域が大きく分けた3地域の中で「最も人が温かい」と聞き、「やっぱりここだ」と思ってしまう。
帰宅後、さらに情報収集。モデルとなりそうな古民家宿を調べ始める。どのようなサービスで、売りは何で、アクセスはどうで、ターゲットはどういう人で、価格帯はどの程度か。記載されている予約サイトや集客方法など。情報があるものについては、そのビジネスモデルややることになったきっかけ、どういう人がどういう思いでやっているか。
【この人たちがやっていないこと x 自分が好きで x 自分ができそうなこと】
がありそうだと思い始める。
7月8日
ターゲットエリアの空き家見学会に参加。3軒見て、満足度65%の物件と出会う。(この%はのちにデザイナーさんとともに評価した数値)
連絡を取っていたターゲット市の方から、町屋ゲストハウスの運営に困っている人がいるから会ってみないかと言われ、会いに行く。会う前は、「ありかも」と思っていたけど、実際会ってみると、イメージと違った。人が作った空間でやるのではなく、自分の空間を作りたい、という気持ちが強いということを自己認識。
7月12日
田舎住まいには必須となる免許を取る(外国免許の切り替え)
7月19日
事業用に、日本の田舎・里山の良さを海外に発信するためのインスタグラムを始める。フォロワーを増やすために色々と実験してみる。
7月22日
東京都檜原村のゲストハウス開業セミナー/合宿に参加。3人の講師の方々が本当にざっくばらんと全てオープンに話してくれて、さらにイメージを持てた。そして3通りの事業の話を聞いて、自分がこの人のここ、この人のここ、この人のここ、といいとこをピックアップして、合宿の翌日の深夜にはビジネスモデルが出来上がった。
【生活を中心に据えたまま、その余白で事業をしなければサステイナブルなビジネスではない】
本当に有益な情報ばかりで、知りたいことは全て教えてもらえて、金額や予算を抑える方法など本当に勉強になった。この勉強会が大きな転機となった。
7月28日
空き家バンクに登録されている物件を見に行き、観光もする。写真をいろいろ取る。インスタ更新。
8月4日
インスタを見ていて、すごい好きな感じの写真ばかりアップしている人がいて、どういう人がこういう写真を撮るんだろう、と本当にたまたまクリックした人が、私が探していたようなデザイナーさんで。英訳ではなく外国人向けのウェブサイトを作成できる会社だったのです。すぐにウェブのメールフォームで連絡。その日中にお返事をいただき、翌々日に出張の帰りに途中下車していただけることに。熱海で温泉に浸かっていたけどドビューっと家の方面に戻り、ランチをしながら打ち合わせ。
建築に明るく、アートディレクションもされていて、インテリアも勉強されたことがあり、海外旅行にも頻繁に行かれていて、純日本建築もお好きで、仕事上素晴らしい実績があり、私が惚れ惚れとするようなキレイなデザインのロゴやウェブサイトを作っていらして、食器やインテリアのデザインとか好きなものの趣味が合うという、願ったり適ったりの方。本当に良き相談相手を得て、これが第二の転機となる。
8月10-29日
長期海外旅行のため、活動休止。
8月31日
帰国の2日後にまた空き家を見に行き、観光もする。
9月8日、10日、14日、15日、20日
とにかく現場に足を運び、人と会う。
市町村の移住定・空き家バンク担当の方に会ったり、空き家見学したり、観光中に地域の方と話したり、メールで連絡して地域の方にあってもらったり、移住定住・古民家再生などのNPOや市民団体の方に会ったり、その方たちに呼ばれたら息子と一緒に地域のイベントに参加したり、とにかく人に会ってもらい、やりたいことを伝えて、いろいろ情報をもらう。協力者がどんどん増えていく。現時点で3都市、20名くらいの協力者が古民家探しを手伝ってくださっている。思い返すと、本当に色々な方の顔が思い浮かぶ。本当にありがたいことだわ。
9月半ば〜
好きな古民家、庭、間取り、インテリア、家具、調度品などをHOUZZやラインのアルバムでデザイナーさんと共有し始める。
9月22日
檜原村でのゲストハウス開業セミナーの講師の一人の方に呼んでいただき、10-20代のコたちを対象とする、「場づくり学校」@東京に参加してみる。講師の方々の話から、生き方、事業の軸、豊かさなどについて、考えさせられる。自分の方向性は間違っていないんだと、再確認。そして、覚悟。
その前に時間があったので、パレスホテルの地下で「日本のいいもの」を見に行く。そして、ウロウロしている時に、ある地域の協力者さんからお電話をいただき、新潟にあるいい状態の古民家をターゲットエリアの理想的な土地に移築する可能性のお話をいただく。
デザイナーさんに何度かやんわりと指摘され、自分でもうすうす気づき始めていた、予算の問題。自分がやりたいこと・好きな空間は、今の予算で作るのは難しいということ。予算を再考せざるをえない。かもしれない。
9月23日〜24日
ターゲット県の他の市が主催している「ほしぞらキャンプ」に息子と参加。テントやら何やら買って、はりきっての参加。始めて自分で立てようとしていると、見かねて、市の方二人が助けてくださる。優しすぎる。(遅刻してしまったこともあり)暗くなる前にできてよかった。。。やっぱりこの県、好き❤️と、ラブを再確認。愛県心がこうやって育まれていく(笑)息子もまた行きたい!いつから田舎の家に住むの?と乗り気に。
9月25日
9月半ばあたりから続けている、好きなものの写真コレクション。東京で実際手にとって見たものもあり、デザイナーさんからまたやんわり言われた(3度目くらい)こともあり、予算アップを決意。約1.5倍。
ということは、もう少し真剣にマーケティングをして、もう少し頻繁に客を受け入れるということ。高価格帯で行けるように、ちゃんとした箱で、それなりのサービスを提供するということ。
自分の生活中心という軸はぶれないようにしながらも、ちゃんとやります。
覚悟を決めましたよ。
9月27日
ブルドーザーと呼ばれたことはありますが、最近はそれよりも台風型で、巻き込み型な私。
デザイナーさんは気の毒なくらい巻き込まれており(私に振り回されており)、お忙しい方なのに時間も相当搾取してしまっている気がするのですが(絶対そう)、この一週間でもう一人巻き込まれてくださっている古民家再生団兼家具職人さんに、ターゲット町#2の空き家と思われる物件に色々と連れて行っていただきました。外観だけそっと見るツアー。
それで出会ってしまったんですね。ピーンときてしまう物件に。
でも、人の気配が少々あり。空き家だということを願いつつ、その家具職人さんにその物件のさらなる情報提供をお願いし、昨日はツアーを終えました。
そしてその晩、気分が高揚し(?)うっかりネットで一眼レフのカメラを買ってしまいました。未経験者なのに。(これから事業で使うのでね。あと、カメラの使い方?扱い方?撮り方?画の捉え方?を教えてもらえることになったので。)
と、振り返ってみると、怒涛の3-4か月でした。情報収集の6-7月、人と会って協力者をたくさん得た9月。
今週から10月前半は本業(どっちが本業かもうわからないくらいですが)が忙しく、8日間の出張もあるので、ちょっとスローダウンしそうです。
なので、その前にちょっとした振り返りでした。(書いておかないと忘れるので)
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chnuru · 7 years ago
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【悲報】AKB渡辺まゆゆさん、須藤梨々花の結婚宣言後ずっとトイレで叫んでいた 1:風吹けば名無し:2018/06/04(月) 16:06:15.45 ID:+tcEKtp20.net 司会の徳光和夫アナから「結婚するんですか?」と問われ、あらためて「結婚します」と言い切った。 「恋愛ご法度」という鉄のおきてをあざ笑うかのような、結婚宣言だった。 東京のデスクから記者に指示が飛ぶ。「須藤を捜せ」。 指原莉乃の3連覇も、渡辺麻友の卒業発表も二の次になり、後ろ髪を引かれるように控室へ走った。 体育館ほどの大きさの部屋で、須藤を捜したがどこにもいない。あるスタッフが言った。 「須藤なら帰りました」。宿舎へは大人数でのバス移動が基本で、1人だけ帰るのは不自然。 「逃亡」と思われても仕方なかった。 48グループにとって、総選挙は1年の総決算だ。 ある人気メンバーは、神聖なイベントを汚され、荒れに荒れて女子トイレで叫び続けたという。 6:風吹けば名無し:2018/06/04(月) 16:07:43.38 ID:/7gEwzqY0.net…
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tomandsac · 8 years ago
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不屈の純粋
汐田さんへのお誕生日贈呈品(モブ霊)
 茂夫が初めて見た泣いている大人は、霊幻だった。常の通り放課後に事務所へ寄ると、デスクに突っ伏して霊幻が泣いていた。茂夫はまだ幼く、泣いている大人の男に何と声をかけるべきかわからぬまま立ち尽くした。当然、ドアが開かれた音で、霊幻は茂夫が来たのだと分かるはずだったが、彼は顔を上げなかった。それでも茂夫が、彼が泣いているのだとわかったのは、不自然に揺れる肩と、途切れ途切れ聞こえる嗚咽のような呼吸のせいだった。事務所には霊幻のみっともない泣き声だけが響いていた。茂夫は居心地の悪さを感じたが、ここで無言のまま去る方が気まずかった。しばらくして、泣き声が止んだ。それから、ふー、ふー、とやや大きめな呼吸をして、パッと霊幻が顔を上げた。彼の目は真っ赤に充血し、潤んでいた。 「モブ、お疲れ! 今日は仕事ないから、帰っていいぞ。」  そう言われてしまうと、茂夫はなんとか相槌だけ打って、事務所を後にするほかなかった。霊幻をこの状態で置いて行くことに些か胸が痛んだが、自分にはどうすることもできぬのだという気持ちもあり、実際、ほっとした。また明日、と弱々しい声に送り出され、茂夫は、早く明日になって、泣いていない常の師匠と会いたい、と思った。
 それから数週間後に、再び同じことが起こった。前回のことをトラウマのようにはっきり覚えていた茂夫は、霊幻のつむじを見ながら、前と等しく気まずい心地になった。けれども、前ほど息が詰まるような心地はなかった。茂夫は、場の雰囲気に馴染むのが早い子どもだった。それに、前回は霊幻が指示したこともあり、また今回も同じように声をかけてもらえるものだと、決めつけているところがあった。声をかけられたら、すぐに踵を返せるよう、茂夫はドアノブを離さぬままで言葉を待った。けれども、霊幻は一向に顔を上げなかった。 「し、師匠……」  堪らず茂夫は霊幻を呼んだ。まさか気づいているだろうと踏んでいたのだが、もしかすれば自分の訪れに気が付いていないのかもしれない、そう考えたのだった。これで霊幻は、前と同じように言ってくれるだろうと。あの顔を再び見るのは些か気が引けたけれども、仕方なかった。 「ん、ああ、ちょ、ちょっと待ってくれ……あと、ちょっとで、す、済むから……」  返ってきたのは、茂夫が期待した言葉ではなかった。霊幻は鼻を啜り、途切れ途切れにそう言ってから、すまん、と謝った。謝られるようなことはないのだと、茂夫にもそれだけは漠然とわかっていたが、やはりこの大人にかける言葉が思いつかぬままだった。霊幻の言う「ちょっと」というのが判断つかずに、茂夫は玄関に立ったままだった。まだ、「もう帰っていいよ」と言われると思っている節があるのだ。けれども、しばらく黙ってしまった霊幻のつむじを見ながら、これはもう完全に事務所に入るべきなのだろうかと思えてきた。彼が言う「ちょっと待って」というのは、座って待ってろとか、そういうことかもしれない。茂夫は、背中にいやな汗をかきながら、ようやくドアノブを手放した。扉が閉まる音を耳にして、霊幻が控えめに顔を上げた。しっかりと合ってしまった視線を離すには、茂夫はまだ幼かった。霊幻は情けなく苦笑した。無理しているとは、子どもにもわかるような顔で、前回と同様であった。 「わ、書類、ダメにしちまった……」  しわくちゃになった書類を指でつまむようにして、茂夫に見えるようにひらひらとそれを揺らす霊幻は、茂夫が思っているほど切羽詰まっている風でもなかった。茂夫には、霊幻が泣いている理由など想像もつかなかったが、なんとなく、深刻ではないのかもしれないと感じられた。  茂夫にとって、泣くというのはよっぽどのことである。それも、霊幻のような大の大人が隠しもせず泣くとなったら、大変なことだろうと思うのだ。けれども、しわくちゃの書類を手で雑に引き延ばしている霊幻は、顔こそ酷いものだが、雰囲気は普段とあまり変わらぬように見えた。大人が泣いているのを目にした衝撃でわからなかったことが、ようやく茂夫も彼を冷静に見ることができた。もしかしたら、師匠はよく泣く大人なのかもしれない。そう考えると、安堵したような、寂しいような、妙な気持ちになって、茂夫はじっと霊幻を見据えた。果たして彼が自分に見られていることをどう捉えているのかについては、茂夫には計り知れなかった。
 二度あることは三度ある、というのを茂夫も知っている。だから身構えていたというのもある。三度目は、二度目から随分間が開いた。その間に茂夫が今か今かと身構えていたかというとそうではなかったが、彼はもはやいつそれが来ても準備ができているような心境になっていた。  茂夫は中学生になった、以前より些か年を重ねたことで、いよいよ霊幻が泣くことについてはさっぱりわからなくなり、深く考えるのをやめた。そもそも、一度目も二度目も霊幻が誤魔化したのだし、自分ができることは何もないのだろうと思った。それが事実かどうかは、茂夫にもわからなかったが、少なくとも霊幻が「モブに話しても仕方ない」と思っているのだろうと。  三度目、茂夫は懐かしい気持ちにさえなった。ドアノブはすぐに離し、事務所の中へ入った。まだ霊幻からは何も言われていなかった。彼は霊幻のつむじを見ながら、座った方が良いかどうか考えた。霊幻は、相変わらず肩を揺らして泣き声を微かに上げている様子だった。師匠、と声をかけるのはやめた。以前よりも大人びた少年になった茂夫は、彼が声をかけられたくないかもしれぬと思ったのだった。 「う、う〜っ……モブ〜っ……」 「えっ。」 「ティ、ティッシュ、とってくれ……」 「は、はいっ。」  言われるまま、ティッシュを箱ごと手渡すと、霊幻は顔を上げ、音を立てて鼻をかんだ。それから、フーッと長く息を吐いて、はあ、とため息をついた。  茂夫はその間、気が気でなかった。霊幻の様子が、以前よりも(以前というのは茂夫の記憶限りのものだが)ずっと開き直っているように見えたからである。二度目のとき、確かに深刻さはないと悟ったものの、泣くほどの理由があるのは事実なのだし、そう考える茂夫にとって、今目前にいるどこかすっきりした霊幻の様子には、心が落ち着かなかった。  というのも、茂夫は、二度目にして霊幻に憐れみを抱いたのであった。泣いている霊幻、もといその後に苦笑した霊幻を、慰めたいという気持ちが芽生えたのだ。かわいそうな人だ、とは口にすれば失礼な響きだが、茂夫が抱いたそれは慈愛に似ていた。それなのに、今日の霊幻はというと、茂夫が思うほど「かわいそうな人」ではないのだった。茂夫は、自らの記憶が時とともに改ざんされていったのかとも思った。  霊幻は、そのあと何事もなかったかのように仕事の話をし始めた。そうすると、茂夫にはもう、先ほどまでのことを切り出す術はなくなってしまった。
 季節が変わった頃、四度目がやってきた。茂夫は、霊幻のつむじを見るなり、来た、と待ち望んでいた自分がいるのを自覚した。三度目以来、彼は霊幻の泣く理由が気になって仕方がないのであった。一度目のように誤魔化すならまだしも、まるで自分には見られたとてどうでもいいというような霊幻の態度に、茂夫は無自覚にも焚き付けられた。箱ティッシュを渡してやったというのもある、協力的な態度をとる自分に、何もかも明かさぬ霊幻に対して、腑に落ちぬところがあるのだ。  またですか、と不遜な態度を取るか迷ったが、そうして仕舞えば、一層有耶無耶にされるような気がして、結局茂夫は黙ったままだった。 「モブ……」  気弱な声だった。前のときも、このような感じだった。茂夫は毎回、今になって前のことが冷静に思い返せるようになるのだった。霊幻は、デスクに突っ伏したまま、額のあたりだけ顔を上げて、視線がようやく見えるという具合だった。もはや彼は涙を隠そうともしなかったが、果たして茂夫に縋っているかというと、そういうわけでもなかった。彼は、来たのかモブ、というような、ごく自然な呼びかけをしただけであった。  茂夫は無言で箱ティッシュを差し出してやった。デスクの上に置いておけばいいのにな、と思いながら、けれども癪なので黙っていた。近くで見れば見るほど、大の大人がどうしてこんなに泣くのだろう、と茂夫は不思議で堪らなくなる。それから、前回は開き直っていて気に入らなかったのだが、一周回って、曝け出している霊幻の様子は、茂夫の胸のあたりをくすぐってくるのだった。理由が気になるのはもちろんだし、こうして明け透けにするのなら話してくれてもいいじゃないかとも思うし、しかし今の霊幻は彼の好きにさせておきたくもなるのだった。箱ティッシュを顔面に叩きつけてやりたくもなるし、涙を僕が拭ってあげたい、とも思う。今日の霊幻は、かわいそうな人で、よくわからない人だった。話してくれないのは、僕がまだ子どもだからだろうか。茂夫はそう考えると、どうしようもないような気になって、追求しようとは思えなかった��  泣き止んだ霊幻はやはりすっきりとした顔で、ありがとな、と礼を言った。また前のように何もなかった風で仕事に入るのだと思われた。茂夫は自然と気持ちを切り替え、もう泣いていたことは忘れようと努めたが、霊幻は、 「またフられたわ。」  と、事も無げに言うのだった。茂夫は言葉の意味が瞬時にわからず、はあ、と相槌を打ってから、その後の記憶がぼんやりしたまま、我に返ったときには家で寝床に就いていた。
 師匠が失恋で泣いていた、という事実を飲み下すのに、茂夫にはしばらくの時間が必要だった。拍子抜けしたというのもあるし、衝撃を受けたのもある。師匠が泣くほどの恋愛とは、と哲学じみた思想にもふけった。けれども、度重なる失恋に対しては、スパンが短すぎないかとも思った。  五度目、茂夫が最初に思ったのは「どうして師匠はこんなに失恋しちゃうんだろう」ということだった。茂夫からすると、霊幻は見た目が酷いというわけでもなし、性格は人を選ぶかもしれないが、自分のように懐に入れてくれた人間には優しいのだと知っている。恋をした相手に対して、不誠実なことをする人間とは思えぬのだった。  霊幻が失恋に対して管を巻かないというのも、五度目にしてようやく気がついたことだった。失恋の原因がどこにあるのか、霊幻はもはやどうでも良いらしかった。茂夫は、恋愛経験が浅く、その上大人の恋愛ともなれば、計り知れなかった。 「は〜……ありがとな、モブ。」  箱ティッシュを返しながら霊幻は言った。理由については言わずともわかるだろうという雰囲気なのが、茂夫にはわかった。前回、「また」フられたと言った霊幻は、いつかのときに茂夫に対して理由を吐露したものと勘違いしているのかもしれなかった。茂夫は、言葉の意味を考えているうちに聞き返しそびれてそのままだった。前回からは、まだ季節も変わらぬうちである。茂夫は、このかわいそうな人を、いつか誰かが救わねばならぬと思っていた。それが自分かどうかは別として、こうも繰り返される悲しみを、放っておくわけにはゆかなかった。 「し、師匠。」  霊幻は、なんだ、という目を茂夫に向けた。まだ引かぬ涙が居座っていた。 「何が原因だったんですか。」  失恋の原因だ。涙の訳を問われている訳ではないと、霊幻もしっかりわかったらしかった。まばたきを何回かしてから、彼は言葉を選ぶように一呼吸置いた。茂夫には、彼の仕草はわからなかった。問いかけたときの緊張が解けなかった。 「さあ、俺にも分かんねー……むしろ、わかるなら、教えてほしいくらいで……」  ポロ、と霊幻の目から新たな涙が落ちた。茂夫は急に焦り、箱ティッシュを再び彼に差し出しながら、 「ごめんなさい。」  と、つい溢れた謝罪に、霊幻は声を出して笑った。 「なんでお前が謝るんだよ。」  それには、茂夫はなんとなく、自分がここにいる意味を見出したような気になった。霊幻が泣くタイミングに、偶々自分が訪れているのだと片付けていたけれども、何か運命じみたものがあるのではないかと。
 六度目。茂夫は、だんだんと何度目にどのような反応をされたのか、覚えられなくなってきた。ただ漠然と、霊幻の反応の変遷ばかり考えるようになった。霊幻は、七度目ともなると、茂夫がドアノブを離す前にパッと顔を上げて鼻を啜った。今日はデスクに箱ティッシュを準備していたらしかった。茂夫は自らの役目が失われたような心地になったけれど、霊幻がどこか呼びつけるような目で見ていたので、傍らに歩み寄った。 「恋愛で泣く男は格好悪くない。」  茂夫が黙ってゴミ箱を差し出すと、霊幻は言った。そんなことは意識したこともなかったので、茂夫にはそれがどこか言い訳じみているようにも聞こえた。常の彼はどちらかといえば自信に満ちている人間だった。茂夫は心うち、首を傾げた。  それから、どうにか彼を励まさなければと思った。このようなことを言うのには、何か理由があるのではないか。別れ際に侮蔑を受けたのではないか。言い訳かもしれなかったし、彼自身に言い聞かせているようにも聞こえて、茂夫は必死になった。 「僕は、僕のために泣いてもらえたら、嬉しいと思います。」  何を言っているんだ、と言う風な目をした霊幻は、茂夫の言葉の続きを待っているらしかった。返答を期待していた茂夫は慌てて、何か続けなければと口を開いた。 「格好悪いとか、思うわけない……」 「……だよな。」 「はい。」同意には、咄嗟に相槌を打った。  何度も頷く霊幻は、やはり納得がゆかぬようにも見えた。茂夫は、彼が何を考えているのかわからなかったが、自分の言葉が不正解でないということはわかった。かわいそうな師匠が、僕の言葉に確かに元気付けられて、前向きになろうとしている。何を言われたんだろう、もしかすれば、放っておいたら、自信を失ってしまっていたんだろうか……ふと、茂夫は不安になった。もしも泣いている霊幻の元に、自分が来なかったら、霊幻はどうなってしまうのだろうか。  茂夫には、計り知れぬ悲しみに浸る霊幻を、どうにか救いたいと思うようになっていた茂夫だったが、例えばしっかりと救えるようになったとして、霊幻は本当に救われるのだろうか? 茂夫には、彼に対して抱く憐れみが、正しいものなのか疑問に思えてきたのである。
 何度も繰り返される失恋の原因が、そんなに不可解なことなのか、茂夫はとうとう腑に落ちなくなってきた。七度目は、前回から数ヶ月ほど間が空いた。その間、茂夫は霊幻の失恋を深く考えていたわけではなかったが、七度目を目の当たりにした瞬間に、憤りさえ湧いた。  師匠をこんな風にしたのは、どこの、どんな人間なんだろう。顔を見てみたいとすら思った。  霊幻はというと、茂夫を目にした途端、何かが吹っ切れたような笑みを零した。まるで救われたような、すっきりとした顔をした彼に、茂夫はますます心を乱されてしまった。果たして、自分のしていることは正しいか。もっと、踏み込まなくてよいものか。解決すべき根本を探ることもできるのではないか……大人の恋愛に首をつっこむことなど、茂夫にとって烏滸がましいことであったが、このまま何度も同じことが続き、たとえ霊幻がこうして自分を見てほっとしていようとも、繰り返されることが茂夫には苦痛なのである。どうして霊幻は、繰り返すのか。原因がわからぬらしいけれども、そこを追求すべきだ。大人なのだから。  おそらく霊幻が何もかも軽々に流そうと口を開くのを、茂夫は遮った。その声が震えていることには、霊幻が気づかぬはずもなかった。その証拠に、霊幻もやや顔を引き締めた。 「失恋って、辛いんじゃないんですか……なるべく、しないようにしたいものなんじゃないですか。」  そりゃ、失恋なんかしなくて済むなら、そのほうがいいだろ。霊幻はそう言ったが、茂夫の心には何も響かぬ返答だった。茂夫は、軽々な口調であっても、師匠の言うことには重きを置くことが多かった。ただ、今は軽口を聞きたくなかった。まさか本当に、原因に心当たりがちっともないはずなんてないだろう、と茂夫は思っていたのである。  失恋をしないようにすればいいんじゃないですか? 何がいけなかったのか、きちんと考えて、次に活かすとか、直すとか。どうしてダメだったのか、ちゃんと考えてるんですか。  良かれと思って言おうとした言葉は、口に出されることはなく、茂夫の頭の中でふわふわと浮かんだままだった。自らの本心ではないと、口を噤んだのである。こんなことは、聞くべきではないとすぐに思い直した。茂夫はここにきて、霊幻に変わってほしくないのだと心から思った。  もしも失恋を機に、それこそトライ&エラーの精神を持って、霊幻が変わっていくことを考えると、どこかゾッとしてしまった。茂夫は、ありのままの彼に、恋愛に成功して欲しかったし、悲しんでほしくなかったのだ。  どうしてこの人が、この人のままでダメなのだろう。こんなに……こんなに? それ以上は思いつかなかったが、とにかく、茂夫は霊幻を憐れむ気持ちがすっかり薄れてしまったのだった。きっと、失恋の原因は師匠にはない。師匠は何も悪くない。師匠のことを捨て置いていった人間が、何もかも悪いに決まっている。だって、こんなに。  やはり、はっきりとした表現が浮かぶことはなかった。茂夫はしばらくぼんやりしたが、どこかキリッとした顔で返答を待つ霊幻には、何か言葉を返さねばならぬ状況ではっとした。 「もう、失恋、しないといいですね。」  どう言ったら良いのかわからぬまま口にした言葉は、思った以上に心の中にすっと溶けてゆき、茂夫は思わず安堵の息をついた。それから繰り返し、 「もう師匠が失恋しないといいな。」  と、呟いた。本心を噛み締めていた。霊幻からの返答がないので、茂夫が顔を上げると、彼は目を丸くしているのだった。 「なんで?」  霊幻はそう問い返すと、口角を引きつらせて、耐えきれずこぼれてしまったというような笑みを浮かべた。茂夫には、霊幻のその表情をどう受け取って良いものか判断がつかなかった。なぜかと聞かれて答えられるような理由もなかった。 「なんで……なんでだろう?」  どこかぽかんとした顔をしてそう答えた茂夫に、霊幻は今度こそ声を��げて笑った。
 霊幻は、いつしか茂夫を頼るようになっている自分を自覚していた。失恋は確かに悲しく、心を傷つけられ、塞ぎこんでしまいたくもなるのだが、事務所で悲嘆に暮れているうちに、夕刻あたりにドアが開かれるのを待っている自分がいるのであった。茂夫の到来を待ち望んでいた。傷心している自分のもとに、まるで救世主のように現れる子どもに、依存とも似た気持ちを抱くようになった。  そんな自分のことを情けなくも思った。けれども、霊幻には、茂夫の感情が手に取るようにわかった。戸惑いを浮かべる子どもは、次第にどこか逞しい顔をするようになり、霊幻を憐れむ目には暖かい光がたしかに宿っているのだという確信があった。その光に霊幻は度々救われ、かつ、茂夫が霊幻をどうにかしてやりたいと思っているのがひしひしと感じられたので、失恋からの立ち直りは回を増すごとに早くなった。  霊幻は、若いうちから恋人が途絶えなかった。恋愛に依存している節があった。生活の中に恋愛が必ずあるのだ。惚れやすい質で、なおかつ、同性愛者の中でそのフットワークの軽さはなかなか重宝されるものだった。パートナーを探している男は多く、霊幻もまたそういううちの一人だったので、傷心のうちに彷徨っていれば、新たな相手は簡単に見つかった。  恋人に満足していないわけもなかったし、好きでもないのに付き合っているということもなかった。たしかに相手を好きで、恋愛をして、セックスをして、うまく行けば一緒に住むこともあったが、繰り返し茂夫の暖かな光を受け入れていると、霊幻はそればかり欲しくなった。  もしも、今のこの恋愛が上手くゆかなくなったとしても、大丈夫だろう。そんなことを考えるようになった。順調な恋愛で幸福な中、その終わりを想定するなど、今までの彼にはないことだった。  モブの存在があまりにも大きい。モブはきっと俺のことをいろんな意味で受け入れてくれるだろうけど、未来ある子どもな上に、経験もそこまでないモブと、万が一恋愛なんかできたとして、そのあと、いつもみたいに捨てられたとして、俺、耐えられるかな……耐えられるとは思えなかった。霊幻はすっかり茂夫のことを恋愛的な感情も一緒くたにして懇意にしてしまっていたし、霊幻から見たところの茂夫もまた、彼にたしかな恋慕を抱えていることがわかるのだった。 「なんで……なんでだろう?」  まだ自覚のない子どもをどのように誘導すべきか、霊幻は考えたけれども、結局、彼はこと恋愛に関しては自分が可愛く、大人気なかった。  茂夫のことを、懲りない奴だと思った。何度も何度も、大人の男が失恋で泣くのに鉢合わせ、呆れるどころか一層心を動かされたらしく、幼いなりに奮闘している様に、胸を打たれぬわけがなかった。茂夫に対して抱くもとより好意的だった心は、一気に大きく膨れ上がってしまった。日常の中に恋愛がある霊幻にとって、今まさに手に入りそうなものを、みすみす逃すなどしたくなかった。たとえ相手が子どもであっても。  一心に好意が浮かぶ暖かな目をするのに、どうして自覚がないものだろうか、その純粋さこそ、霊幻を突き動かしたのかもしれなかった。 「俺に失恋させたくないんだよな? お前にしかできない方法で、俺の失恋に終止符を打つことができるんだけど……」 「どんな方法ですか?」  不可思議そうに首を傾げながらも、すでに奮起されたように、茂夫はさらに目を輝かせた。後にも先にも、このような純粋なものを手に入れることはないかもしれない。霊幻は誠実さを持って全てが伝わるよう祈った。頭の中で慎重に言葉を選んだ。無垢な目に、お前の持っている心を教えてやるのだと思うと、霊幻はなんだか楽しくなってしまった。選ばれた言葉たちをゆっくり口にしようと喉を震わした瞬間に、思わずニヤついてしまうのも無理はないことである。(終)
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lovecrazysaladcollection · 8 years ago
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387 :名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/04/20(火) 13:47:55 新入時配属先で紹介が済んだ後のこと。 嫁「指導担当の○○です。」 俺「××と申します。よろしくお願いします。」 値踏みするように見られた後で 嫁「合宿研修で教えられたことは全部忘れて下さい。クソの役にも立ちませんから。」 俺「はい?(この女今クソって言った?)」 嫁「三ヶ月で業務内容全部覚えてもらいます。」 俺「三ヶ月ですか!?」 嫁「出来ませんか?出来ますか?」 俺「がっ、頑張ります!」 嫁「頑張るとかそういうのは当たり前なので一々言わなくてもいいから。」 俺「・・・・・・」 嫁「事務関係は一ヶ月で掌握してください。」 俺「・・・はい・・・」 ようやく笑って 嫁「私のミスはなたのミスにならないけどあなたのミスは私のミスになるので忘れないで下さいね。」 怖かった。 母ちゃんより怖い女に初めて会った。 小便ちびるかと思いました。
女の先輩ってどうして高圧的なんでしょうか。僕の会社にもいます。部長よりも恐い女子の先輩が(泣 そんな俺くんと表記からして恐らくその後「嫁」になる恐い方との恋愛物語。 詳細は以下より
母ちゃんより怖い女
394 :387 投稿日:2010/04/20(火) 15:02:11 びっちり後くっついて回って 部内で「影」ってあんまり嬉しくないあだ名までつけられたが宣告期間内に仕事は一通り覚えた。 その間プライベートな会話一切なし。 業務内容以外は沈黙タイム。 指導終了後ねぎらいの言葉も何もなかったけどやっと解放された。 万歳! んで正式に別のチームに組み込まれて1/4人前位の戦力として働きはじめた。 当時完全フリーだったのと何となくって雰囲気で そのチームの嫁と同期の女と付合うことになった。 嫁とは正反対で優しいし、目が合えば笑ってくれるしもうパラダイス状態ですよ。 でもな、1年ちょっとたって段々その彼女の本性というか 他人への姿勢みたいなのが見える事件があった。 チーム解散どころじゃなくて一部転属されかねないくらいの痛恨のトラブル。 原因はその彼女がやらかしたことなんだけど。 397 :387 投稿日:2010/04/20(火) 15:28:34 でもいつの間にか俺がしでかした帳票入力ミスが全部原因みたいなことになってた。 覚えは一切なし。 査問委員会みたいなもんまで開かれそうになっちゃて涙目の俺に彼女が言ったのが 「私のためだったらかぶってくれるよね?」 もしかしてそれ泥かぶって辞めろってことかよと抵抗したんだけど なんだかチームの他の何人かもそんな空気になっちゃってて。 逃げたいけどトラブル処理もあるし下っ端なんで逃げるわけにも行かないし。 でもそれ済んだら辞めろみたいな中半ウツ状態のまま出社してた。 TR定時に押されてでも残り7時間は毎日サー残な?みたいな扱いです。 昼休もデスクでとり間パン食いながら検算してろって感じ。 そしたら他のチームにいた嫁が来て言った。 「××君(一応別チームなんで君に昇格してた)ガント出して見せて。」 で言われるままにガントチャートとか日報とか手帳出して見せました。 398 :387 投稿日:2010/04/20(火) 15:48:44 嫁「××、今のチーム外れることになってもいい?」 そんなこと言われてもどうせ社に残ってられないっすよ、○○先輩。 言いかけたけど下に付いてる間泣き言言う前に頭と手を動かせって調教されてたので yesともnoとも言わずに嫁が見やすいようにデータ出し続けた。 嫁「今のチームに未練あるかって聞いてんの。答えなさい。」 相変わらず怖え。 感情が全然こもってない声で言われるから泣きたいくらい。 実はもう泣いてたんだがw。 嫁「泣くな。泣いたってどうにもなんないでしょう。聞いたことに答えなさい。」 仕方ないから答えたよ。 俺「未練はないです。」 嫁「ないね?」 俺「ないっす。」 指導中も何回か見せられたすっげー乾いた笑い顔で言われたのが 嫁「悔しくはないんだ?」 むっかつくー、なんだこの女。 でも出たのが怒りの言葉とかじゃなくて 俺「おえっはうっふぅ~」 精神的に折れちゃってました。 すまん。 時間がないので続きはまた後で。 406 :387 投稿日:2010/04/20(火) 18:56:58 定刻過ぎたんで帰宅まで少々。 嫁「××最近ちゃんと眠れてないんじゃないの?セブンでビール買って来て飲んでそこらでひっくり返ってなさい。」 初めて優しいことされた。 いや、久しぶりに他人に優しいこと言われた。 いくらなんでもそういうわけにはいかないので 俺「いいです。」 そう答えるのだけが精一杯。 やっぱ情け容赦ない感じで 嫁「××の意見はどうでもいいんだよ。言われたとおりにしなさい。私にはルーツのブラック6本買ってきて。はい、お金。」 万券握らされてお使いに行かされました。 嫁「行く前に鼻くらいかんで顔洗っていきなさい。」 ちょっと怒られてからだけど。 んで自分用に発泡酒、嫁には言いつけどおりルーツ買って帰社しました。 そしたら嫁がもうものっすごい勢いでチーム全員のデスク周り漁りまくってた。 引き出し開き放題。 プリンタからはシュッシュ、シュッシュ何やら出力され放題。 アホみたいにコンビニ袋ぶらさげて呆然と立ち尽くすしかない俺に 嫁「今私がしてることは全部××は見ていない。知らないことだから。いい?ほら、コーヒー頂戴。そしてあなたは寝てなさい。」 静かに言い放ってコーヒーごくごく喉鳴らして飲み始めた。 407 :387 投稿日:2010/04/20(火) 19:08:59 俺「先輩・・・何やってんですか・・・?」 そりゃ当然聞くし。 嫁「あーなーたーはーなーにーもーみーてーいーなーい。OK?」 嫁らしからぬ言い方でにっこり言われ、目であっち行ってろと部屋の隅っこに行くように指示された。 嫁「ほら。ビールも買ってきたんでしょう?買ってこなかったとは言わないよね?」 俺「・・・買ってきました。」 嫁「飲みなさい。」 体育会系ってわけじゃないんだけど逆らったら酷い目に合わされるイメージってわかるかな。 そんな感じ。 飲むしかない。 そのころまともにメシ食えてなかったし眠れてもいなかったので3本目くらいで酔いが回ってきた。 俺「先輩。俺こんなんなら帰って寝ますけどいいですか。」 考えたらすごい失礼な言い方だけど酔ってるしな。 ダッシュで走ってきて頭スコーンと叩かれました。 嫁「何で君に残ってもらってると思ってる?私が散らかした後片付けさせるために決まってんでしょう。落ち着くまで寝てなさい。そして起こしたらてきぱき動きなさい。」 掃除要員っすか。 妙に納得して寝た。 帰宅します。 嫁と一緒に飲まなかったら続きは自宅から。 432 :387 投稿日:2010/04/21(水) 00:48:26 378さん乙でした。 すまん。 メシ食って嫁の上で俺がパンツ脱いでたら寝ちゃってたわ。 寸止めしてるつもりはないんだけど長い話なんで詳しく書こうとするとブツブツ切れちゃって。 初めてした会話じゃなくなってきたっぽいんでスレチだったらNGワード指定してくれ。 嫁「××、起きて。」 ちょっとウトウトするつもりだったのがいつの間にかガン寝しちゃってて嫁に揺り起こされた。 俺「すみません!片付けですよね。今します!」 飛び起きたら何もなかったみたいに片付いてた。 テンパり過ぎて夢でも見たかと思ったんだけど、嫁がそこらにあった紙袋にいくつか大型封筒つめて立ってた。 嫁「あんまり気持ちよさそうに寝てるんで自分でやったから。疲れてるのね。」 俺「本当・・・すみません・・・」 口の周りガビガビだったんで多分よだれ垂らしながら寝てたんだと思う。 穴があったら入りたい。 というかこのまま静かにどっか違う世界にフェードアウトしたい。 そんなこと思って真っ赤になってうつむいてた。 嫁「家どこだっけ?」 俺「☆☆です。セカンド最寄は★★。」 嫁「セカンド最寄?なにそれ?アハハハハハ。」 俺「言わないですか?セカンド最寄。」 嫁「言わないよ、そんなの。ハハハハハハ。」 なんかメチャウケしたらしくて大笑いされて、つい俺も笑ってしまった。 嫁「もう終電過ぎちゃってるわね・・・・タクチケはな・・・・まだまずいか・・・そうだ。泊まっていきなさい。」 俺「は?」 433 :387 投稿日:2010/04/21(水) 00:54:35 皆さんお待ちかねのエロ展開ですよといいたいところなんだが・・・ 別に嫁の家に泊まっていけとかそんな色っぽい話じゃなくて、このまま会社に泊まってけってだけの話でした。 俺「まずくないですか?就業規定とか。」 嫁「ああ、いいんじゃないの?あなたすごいミスしたことになってるんでしょう?いつもと違って終電間に合わなかったしお金もったいないから泊まったことにすれば?ちょっと怒られるくらいで済むんじゃないの?」 俺「あの・・・先輩はどうするんですか?」 一応礼儀上聞く。 だって時計見たらもう深夜2時過ぎだし。 嫁「私はタクって帰るわ。」 むごい。 せめて送ってくださいとも言えず、よくわからんまま御礼だけ言って通用口まで送ろうとして拒否られる。 嫁「今日××は私と一緒にいなかった。いい?守衛室いったらばれるでしょう。よく考えなさい。」 もういい加減怒られ慣れましたけど。 バカですみません。 嫁「もうしばらくは大変だと思うけど最後まで頑張って。お疲れ様。」 疲れることなんて何もしてません。 酒飲んで寝こけてました。 そうだよね。 辞めるまで手抜くなってことですよね。 相変わらず手厳しいや。 ○○のバカッ!死ね! 内心毒づきながら非常ランプで薄緑に光る廊下を颯爽と去る嫁を見送った。 まだビールあったよなと思ったらゴミごと持ち去られてて更にガックリきたのを覚えてる。 435 :387 投稿日:2010/04/21(水) 01:05:46 当然シャツもよれよれだしネクタイも替えてないし、やっぱ怒られるよね。 と思ったらあっさりスルーされるような存在感。 忘れてました。 俺もうこの社にとっちゃいらない子だったわ。 そんな感じのまま半ばチームで浮いたまま、正直言えば半無視状態のまま残務処理を続けた。 針のむしろって言うけど、そんなことも感じられないくらい温度も感情も感じられない毎日がその日から一ヶ月ちょっと過ぎたある日、部長から呼び出���。 来るべき日がきちゃったかな。 暗鬱な気持ちを抱えて別室に向かうと直属の部長だけじゃなくて、新人研修の時に見た人事の部長やら法務の部長やら偉い人が待ってました。 頑張って入ったとこなのに。 こんな前歴ついてたら多分転職も出来ねーや。 仕方がないから故郷に帰って兄貴のやってる畳屋で使ってもらおう。 ああー、俺の人生終わった。 うつろな気持ちで一礼して立ってたら座るように促された。 直部長「今回は大変だったな。まぁお疲れさん。」 毎日のように謝ってたんでもう謝るのもいいやって気持ちになってたけど社会人ですから。 俺「この度は申し訳ありませんでした。」 謝ったさ。 だってそういう状況になっちゃってんだもん、仕方ないよ。 コンプラ部長「んー・・・まぁね。君の立場じゃどうしようもなかったね。気の毒だけど。」 入社2年目のペーペーっすから。 抗う力も何もないっす。 法務部長「何か希望はありますか?」 俺「・・・・ありません・・・・あの・・・辞表は・・・」 法務部長「依願退職じゃないから辞表なんて必要ないんだよ!」 また怒られた。 人事部長「正式な辞令は末締めで出しますから、それまで自宅待機していなさい。」 決定的なお言葉を頂戴しちゃいました。 皆さん他にも色々言ってたけど全然耳に入らないし、理解も出来ないまま部署に戻って荷物まとめて帰宅した。 438 :387 投稿日:2010/04/21(水) 01:12:31 自宅待機って何そりゃいいのよ。 やっぱあれですか。 いらない子は自宅にひっそり引きこもってチャンスがあったら逝っちゃいなみたいな感じですか。 そんなことばっか考えながら毎日グッピー見ながら過ごしてた半月後、人事から電話。 辞令が正式に出たので受け取りに来いとのこと。 有終の美じゃないけど最後くらいはパリッとキメようとサロンで髪切って、ついでにひげもちゃんと剃ってもらおうと思ったら 「うちじゃ出来ないんですよ。」 となぜか断られ、うわっ、人生の敗残者には世間様も冷てぇなと、コンビニで安いシェーバー買って自分で適当に剃って余計にささくれた気持ちのまま出社した。 びっくり。 解雇されてないじゃん、俺。 主任補佐って、訳わからんクラスアップしてんですけど。 配属も変わってるし。 何これ? なんてミラクルですか? ホント訳わかんないすけど。 アホ面下げて新しい部署に向かった。 そしたらいたんだよ、嫁が。 しかもあっちも直属上司の主任にランクアップして。 嫁「××、十分休んだでしょう。今日からがっつり働いてもらうわよ。」 俺「先輩、どういうことなんですか!?」 嫁「指導付いてた頃言ったでしょう。あなたのミスは私のミスになるって。ミスしてない人間なら拾い上げなきゃ、無責任てもんじゃない?」 やられた。 また泣かされた。 これがどんな感じで恋愛に発展したかは希望があれば。 明日も早いので寝ます。 それでは。 452 :387 投稿日:2010/04/21(水) 12:03:10 どうも、587です。 当時俺が翻弄されてたことを少しだけ書かせてもらう。 業務内容なんだけど工場とかじゃなくて、んー、当たり障りのない風に書くとでっかい問屋というか、物を右から左に流す手伝いをする感じってことで。 俺のいたチームが取り組んでた商いってのがちょっとデリケートな地域にデリケートなものを売るのをサポートすることで、色々生臭い金も絡んでくるんだわ。 そんなんよくあることなんだけど。 現地からやっぱそんなもんいらん、でもギャランティは契約書に書いてあるとおりしっかり貰いますよと。 つまり契約不履行で金むしったるわと。 そんな問題を処理してました。 いや、何て言うんですか。 ぶっちゃけ『手数料』の額が折り合わねーって話です。 現地では商品は必要なもんだけど、当然ギャランティ入ってくるならいっか、つーかタダで銭貰えてラッキーくらいの感じ。 クライアントはどうしても商品を売り込みたい。 『手数料』スライドさせてでも売ってきてもらおうじゃないですか、♪♪さんと。 んでですね、渉外さんとは別にうちのチームで交渉して何とかシャンシャンまとめられることになりました。 が、 いつの間にやらその手数料がですね、上で承知してた額とものごっつ乖離したもんになっちゃってたんだわ。 453 :387 投稿日:2010/04/21(水) 12:08:55 額もそんなにでかくないし、うちが払うわけじゃない。 でもクライアントは身銭余計にきらなきゃいけなくなる。 商品本体自体かなーりお値打ち価格にしてるのに。 当然信用問題になるわけです。 仲介能力0っつーことですから。 結果から先に書いちゃうとアレなんだけど、俺の元カノ含めて数人が数字いじってました。 もうほんとおこずかいゲットだぜみたいなノリで。 今までもわからないよーにわからないよーにちょっとづつ、しかも内部監査に引っかからないくらい巧みに恒常的に抜いてたらしいんだわ。 そこに何も知らないおバカちゃん登場。 つまり俺です。 口答えせずに嫁にビタ付きで黙々と仕事覚えるバカマジメ。 そんな風に映ってたんだと思う。 元カノによく言われたもん。 「××クン偉いよねー。○○に何言われても口答えしないでスッて動いてたもんね。」 だって怖いし。 有無を言わさぬ無言の圧力っていうの? そういう雰囲気を当時の嫁に感じてたんだから。 でもアホですから。 優しい顔してそんなこと言われてその気になって彼氏気取りですよ。 彼女にまでバカ扱いされてるとは思ってなかった。 455 :387 投稿日:2010/04/21(水) 12:12:27 嫁の指導期間も終わって、(本当は1年はかけると後に知る俺)ようやく嫁はいるけど他の人もいる『仕事』の出来るセクションに組み込まれますよって時に 元カノ「○○ちゃん、××ちょうだい?」 一夏かけて仕込んだのをかっさらうようにおねだりに来たんだと。 指導期間中なんてただの給与泥みたいなもんすから。 さぁ、今から馬車馬のように働いて利益出してもらおうかいって矢先に。 普通渡すか? はい、速攻譲渡されました。 俺についてる間嫁の業務効率も明らかに落ちてるのわかってたから厄介払いされたんだと思ったし、 わーいカレーよりボルシチの方が好きっすってなもんよ。 腕組して無表情に俺のこと見てる嫁の前でいそいそ荷物まとめてセクション移動しました。 彼女も出来ました。 仕事も面白い。 でもな、元カノが俺に求めてたのは仕事する能力じゃなかったんだな。 スケープゴートを一年かけてじっくり太らして食べちゃいましょってだけだった。 可愛い女だと思ったんだけどなー。 今考えたらもう腹の中までまっくろくろすけですよ。 嫁の弁当食ってきます。 463 :387 投稿日:2010/04/21(水) 12:31:37 すまん。 食ったら御ご馳走様でしたのメールを嫁にいれなきゃならんので。 食いながら書く。 そして一部の機が熟した頃にこずかいアップ作戦発動されました。 あれじゃん。 バカがコンマパーセント帳票見間違えて報告書出したってことにすればよくね? 多分そんくらいの軽いノリで。 ロシア語なんてわかんない俺も俺ですが、わざと嘘教える元カノも元カノだよね。 ああ、わかってる。 四重五重に確認とらなかった俺が一番悪い。 でも二重三重に確認とった先輩まで俺のこと騙してるなんて思わないもん。 愛し愛されてると思ってた女に泥かぶってって泣かれてお願いされるし。 涙目で仕事するしかないっすよ。 そこに頃合見計らって現れたのが嫁だった。 嫁・・・・ 恨むぜ・・・・ そういうことに使われるって予想してて俺のこと手駒に使ってました。 はい、いわゆる囮操作です。 取り合えず俺突っ込んどけばボロ出すんだろってことで即席で訳もわからんまま人身御供にされてたようだ 465 :387 投稿日:2010/04/21(水) 12:35:33 それは直属の部長も課長もコンプライアンス部も法務部も監査部も知ってましたとさ。 誤差の範囲で処理できない額の抜きを発生させるのを虎視眈々と待ってましたって話。 あの夜嫁が来たのは別にデータがどうこうとか帳簿がどうこうとかそういうのを調べに来たのじゃなく、 そのままだと俺がぶっ壊れて人生そのものを退職しちまわないように、味方がいるぜって示しておくための個人的暴走行為だったらしい。 持ち帰った封筒の中身もほとんど白紙のコピー用紙だったんだって。 お願いしますよ、嫁。 そういう時は体でねぎらうとかさ、いくらでも方法あんじゃん。 付き合い始めてから聞いたら 嫁「はははは、私あの時あなたのことまだ好きでもなんでもなかったし。無理。」 さらっと流されましたが。 で、結局監査の方で同時進行ですごい規模の調査進めてたようで、元カノ含めて事情知らなかった人間以外ほとんどが懲戒解雇、依願退職、訓告プラス移動。 法務部長がキレてた辞表が必要ない云々は俺じゃなくて彼等だったってオチ。 天罰覿面かっかっかっと笑いたいところだったけど、しばらく経つまで事情伏せられてて知る由も無かった。 嵐は俺が自宅待機させられてる間に収まっちゃってて拍子抜けしました。 主任補佐ってのはアレですかね。 ご褒美? 手当てもなんもつかないけど。 勲章みたいなもんか。 て訳でトラブル内容と俺の本当の使われところはこんな感じでした。 499 :387 投稿日:2010/04/22(木) 13:45:49 君ら失敬だなw うちは座位からはじまってバックに移行、フィニッシュは屈曲位だ(`・ω・´)キリッ 続きは結婚に至った過程を思い出して語るスレ 2で。 495さんBBQ話楽しみにしてます。 239 :名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2010/04/22(木) 16:10:26 妻と初めてした会話スレから来ました。 仕事の合間に書くので度々ブツ切りになるので悪しからず。 配属先は今までの業務とは関係ない比較的地味なところだった。 でも地味なクセしてクラクラするくらい専門知識が必要なもんで、また一から嫁の下で修行やり直し。 相変わらず黙々と後をついて回り、指示されたらダッシュで遂行、マッハで報告してました。 で、やっぱ部内であだ名つけられちゃって、それが情けないことに「チュウケン」。 もちろん中堅じゃない。 忠犬の方な。 別に屈辱だとも思わなかったし、辛くもなかった。 入社当時の冷徹さは相変わらずだったけど、一本筋が通ってるのはわかってたし、例の件で俺は嫁に助けてもらったと思っていたから。 気が付けばそんな日々が2年経過した。 お互いプライベートなこともほとんど話さないまま。 まぁ普通に上司と部下ですし、「アンタッチャブルでお願いします」みたいなオーラをまとった女なんで。 そこに波風と言うか、台風並の出来事があった。 嫁の海外支社への移動辞令。 栄転です。 憧れの女性総合職エリート街道驀進決定です。 241 :239 投稿日:2010/04/22(木) 16:14:09 ところがだ。 嫁辞令が発表された途端に部長のところにすっとんでいって 嫁「内示の際にお断りしたはずですが。」 部長「君、何言ってんの!**だよ?」 嫁「それが何か?」 部長「エリートコースじゃないか!」 嫁「お断りします。」 部長「そんなこと俺に言われたって!困るよ!」 そしたら嫁ツカツカ自分のデスクに戻っていきました。 **支社だもんな。 その後いくつか回ったら確実に部課長クラス確定じゃん。 そりゃ飲むわ。 つか断る理由がわからん。 そんなこと考えてたら嫁がまた部長のところにカッカッといって手にしたものを一礼してから差し出した。 嫁「一身上の都合により**年**月末をもちまし��退職させていただきます。」 部内全員「ええーーーっ!!!!!」 俺はびっくりしすぎて声も出せなかった。 辞めちゃうの? 244 :239 投稿日:2010/04/22(木) 16:24:01 退職願はひとまず部長預かりにはなったものの、残務整理と引継ぎをてきぱきこなして結局嫁は翌月末に退職してしまった。 送別会も固辞して春の雨の中普通に家に帰るように。 部内は部内で、一時何故?みたいな雰囲気になってて、 男と遠恋になるのがいやなんじゃないかとか、男多分いないし、みたいな無責任な噂が流れた。 俺も詳しい事情知らないのか?と上も含めて何人かに聞かれたが、知らないもんは答えようがないので黙っていた。 部内の雰囲気はすぐに元に戻った。 ある日のこと。 嫁の後任になったのがちょっと使えないお方で渉外さん(弁護士ね)にお渡しする資料を揃え損ねちゃって、 自分は誤りに行くの嫌だからなんてほざきやがるもんだから、嫁について回って顔がつないであった俺が詫びを入れに行くことになった。 弁「○○さんねぇ、なんでああいう子いなくなっちゃうかねぇ。」 非常に残念がられるくらい仕事出来たんだよなぁと思いながら出されたコーヒーをいただいてると、 弁「ああ、そうだ。○○さんの忘れ物あったんだった。うちにあっても何だから君返しといて。」 返しといてって言われてももう接点ないし。 でもそう言うわけにもいかないのでお預かりしますと答えた俺に渡されたのは一個のポーチだった。 ポーチ・・・っていうか・・・顔? なんか白い熊の顔の形してんですよ。(後にコリラックマというキャラだと知る。) ないないないないない。 これが嫁の私物なんてことは絶対あり得ない。 きょとんとしてると渉外さんも笑ってた。 弁「女の子だもんねぇ。こういうもんも持つんだねぇ。」 嫁を女の子って呼ぶ人間に初めて遭遇しました。 247 :239 投稿日:2010/04/22(木) 16:27:57 いや、預かったのはいいけどどうしたもんだか。 宅配で送っちゃってもいいんだ��どそれも何だかなぁ。 そもそもまともに助けてもらった礼も言ってないし、電話してみっか。 メモリにまだ残ってた嫁の携帯に連絡してみました。 俺「お久しぶりです。××です。」 嫁「何・・・?」 うわー、相変わらず無愛想な女。 思わず苦笑いしちゃうくらいいつもどおりの応対に、 俺「今@@先生の事務所前なんですが、先生から先輩の私物をお預かりしまして。」 嫁「・・・私物・・・?」 俺「なんか熊の顔の形のポーチなんですけど、先生が先輩のものだとおっしゃっるものですからご確認をと思いまして。」 そしたら電話の向こうでガタッガッて音がして(ベッドから落ちたそうだ)、 嫁「★*$◎#¥!」 俺「はい?」 嫁「それっ、◎◎のポーチ!」 ◎◎・・・・? 誰? 嫁の名前だった。 いわゆる姓じゃなく名の方。 道にブリーフケースぼとっと落とすくらい驚いた。 250 :239 投稿日:2010/04/22(木) 16:33:06 »248 上司を叱咤の名前で普通呼ばんし、そもそも嫁が自分を下の名前で呼ぶなんてあり得んと思ってたんだよ。 嫁「今日この後忙しい?」 俺「いえ、報告に戻って何もなければそのまま上がりますけど?」 嫁「##(会社最寄駅)だと誰かに見られちゃうしな・・・××は★★だよね?」 俺「はい。セカンドですけど。」 嫁「あははは。そうだったセカンド最寄。」 妙なこと覚えてんな、嫁。 嫁「そうするとファースト最寄は☆☆?」 俺「そうですけど、ファースト最寄って・・・」 嫁「セカンド最寄があるならファースト最寄もありなんじゃないの?」 俺、笑いをこらえ切れずに吹き出しちゃいました。 何だかちょっとムッとした声で、 嫁「19:30頃時間ある?取りに行っても大丈夫かな?」 俺「いいですよ。時間がずれると大変なのでスタバで待ってていただいていいでしょうか?」 嫁「OKです。ごめんね。」 久しぶりに嫁と会うことになりました。 続きます。 258 :239 投稿日:2010/04/22(木) 17:48:11 »251 嫁も仕事で忙しいので毎日はムリ。 週2が限界。 帰社してから新主任にお前もちゃんと確認してくれないからとかネチネチ難癖つけられて退社時刻が若干ずれ、5分前の法則を叩き込まれていたのにスタバに着いたのは約束の時間を10分近く過ぎてからだった。 嫁「××くん!」 わっ、やばし、怒られる。 必死に探したんだが声はすれども嫁見つからず。 嫁「こっちこっち。」 ん? 誰ですか? 何か見たことないお姉ちゃんが手招きしてますが? ゆるーくウェーブかかったブラウンのロングヘアにターコイズブルーのニット。 それにダークグリーンのロングスカート。 よ・・・嫁・・・・? よく見たら嫁の顔くっついてる、お姉ちゃんに! 俺「○○先輩・・・ですよね・・・?」 嫁「何言ってんの。今日はわざわざごめんね。何飲む?」 俺「あ、自分で買ってきますから・・・」 嫁「いいってば。何?」 俺「キャラメルマキアートトールで・・・」 嫁「OK。クッキーは?」 俺「いえ・・・いいです・・・」 見たことない人が目の前通り過ぎてカウンターに並んで少しして戻ってきた。 259 :239 投稿日:2010/04/22(木) 17:53:36 嫁「それでポーチは?」 目の前にサーブしてくれた後座りながら聞いてきた。 俺「あ、はい。こちらになります。」 ショルダーから熊ポーチ取り出して渡すと、なんてんですか、破顔一笑?あんな感じで、 「よかったーっ。そっかー。@@先生のとこにいたかー。」 いたじゃなくてあったじゃ? ポーチだし。 「探してたんだよね。xxxx個限定でシリアルも入ってんの、この子。」 この子って・・・ 目の前に俺よりもアホの子が座ってめっちゃ喜んでる。 俺「ははは。そうですか。無事見つかって良かったですね。」 多分、俺は逆に顔強張ってたと思う。 俺の中で培われていた嫁のイメージはダークカラーのビジネススーツにひっつめた黒髪。 後楽園で僕と握手のヒーローも剥いたらこんな感じなんだろうか。 嫁「××君変わらないね。どう?仕事うまくやってますか?」 あんた変わりすぎだっつーの。 アブダクションされてどこぞの星からでも戻られたんですか? 俺「はぁ、何とか頑張ってます。」 嫁「相変わらず頼りないわね。」 263 :239 投稿日:2010/04/22(木) 18:00:11 頼りないとか言ってくれちゃってるし。 俺「でもアレとアレとアノ案件すべてクリアできそうなところまで持っていきましたよ。」 ちょっと自慢げに言ってみる。 嫁「当たり前です。仕事はクリアして初めて仕事。ちゃんと教えたでしょう。」 うわ、外見だけで中身全然変わってねぇ。 嫁「今日は@@先生のところに行ったのはどの案件?」 俺「**号の権利関係確認です。書類に不備がありまして、そのサポートに。」 嫁「不備。何でそういうことが起きるのかな?ん?」 やっぱ目の前のお姉ちゃんは嫁だ。 確信した。 でももう辞めた人間だし、怖くねーよ。 多分・・・怖くは・・・ない・・・はず・・・。 失礼を承知で思い切って言ってみる。 俺「ところで先輩随分お変わりになられましたね。イメチェンですか?」 嫁「イメチェン。はははは。そんな大げさなもんじゃないけどね。もう出社しなくていいからラフなスタイルでもいいかなって。」 俺「髪なんて染めちゃうんですね。びっくりしました。」 嫁「遊び遊び。カラーじゃなくてマニキュアだからすぐ戻せるし。」 照れてます。 そんな変な照れ方されると背中に嫌な汗かくじゃないか。 264 :239 投稿日:2010/04/22(木) 18:06:31 »262 さすがにそれはない。 29で処女とかフツーにありえんだろ。 嫁「そうだ。××君ご飯まだでしょう?」 俺「あ、はい。社から直接来ましたから。」 嫁「ですよね。この後誰かと約束あります?」 俺「ないです。」 嫁「じゃあお礼にご馳走しちゃおうかしら。大丈夫?」 そんな、バカな。 私用で二人でスタバ入ってるだけでも奇跡なのに食事なんてムリ。 俺「いえ、大したことじゃありませんから。」 嫁「いえいえいえいえ。あなたにとってはたいしたことじゃないかも知れませんが、私にとっては大したことです。奢らせなさい。」 有無を言わさぬ強制力も相変わらずだ。 もう合計で3年近くも躾けられちゃってるので条件反射的に唯々諾々と流される俺。 「お供させていただきます。」 食事することになっちゃいました。 二人で。 夜に。 嫁「男の人だからお肉がいいわよね?ここ来る前にそばに美味しそうなとんかつ屋さんあったけどそこでいい?」 俺「はい。結構です。」 嫁に上ロースかつ定食とエビフライ単品2本、あとビールゴチになりました。 嫁「暇な時にでも遊びましょう。」 その日はそのままなぜか握手して帰った。 味はよくわからなかった。 その夜ちょっと悪夢見た。 帰宅します。 280 :239 投稿日:2010/04/22(木) 23:11:48 誤字すまん。 システム入れ替えたばっかなのと目を盗んで書いてるのでチェックが甘くて。 それからしばらくは俺も忙しかったし、嫁も色々あって(後で書く)連絡は取らなかった。 四ヵ月後。 携帯に嫁から着信。 嫁「久しぶり。元気にしてた?」 俺「はい。お久しぶりです。先輩もお元気でしたか?」 嫁「元気元気。今日はどうしてるかなって思って電話してみました。」 俺「相変わらず走り回ってますよ。」 嫁「あはは。そうだ。暇な時遊ぼうって約束覚えてる?」 俺「冗談かと思ってました。」 嫁「そうだよね。でも気が向いたら誘って下さい。それじゃ。」 ちょこっと話して通話終了。 ふふ、惚れたな・・・・・ なんて微塵も思わなかった。 そもそもそういう対象でも関係でもなかったし、ただの気まぐれか暇つぶしかなと。 でも何かちょっと引っかかるものもあったのは確かだった。 お世辞にも当時の俺にとって嫁は愛想が良いほうではなかったし、社交辞令を口にするタイプでもなかったから。 282 :239 投稿日:2010/04/22(木) 23:18:00 喉に小骨が引っかかった感じと言うか、指のささくれが剥けかけた感じというか、そんな気持ち悪さもあって翌々週の土曜日に食事に誘った。 前回は自分に合わせてもらったので今回は嫁に希望を聞いてギリシア料理。 メシ食った後ちょっとダーツして解散。 それから月に何回か食事したり、飲みに行ったりするようになった。 垣根が下がるっての? 次第に行く店もランクが変わり始めて、お好み焼き屋とか、二人で結構飲み食いして会計3000円いかない小汚い謎の飲み屋(嫁に連れてかれた)とか。 そうすると会話も柔らかい感じになっていった。 件のトラブルの真相聞いて憤慨したり、元カノ達のその後聞いてリアルガクブルしたり。 お互い趣味の話もした。 俺はグッピーやインコの遺伝系統組み合わせてアルビノ作出するのを続けてたのでそんな話 嫁は嫁で機械でする編み物(着ているニットは全部自作)の話。 カラオケ行って自虐的にクレイジーケンバンドのコロ歌ってソファ叩いて泣き爆笑もされたな。 あとあれだ。 お子様に混じってキディランド行ってリラックマ大人買い。 嫁「××君、両替してもらって。」 俺「ういっす。5000円でいいっすか?」 嫁「早くー早くー」 ガシャポン買い占めたりもしました。 みっともないことこの上なし。 284 :239 投稿日:2010/04/22(木) 23:24:29 ガシャポン堅くて開かないなんて泣き言言うんで踏み割って差し上げて、 嫁「なんてことすんのよ!」 と腹に3コンボ叩き込まれるくらいの中の良さになった頃、栄転拒否って辞めちゃった理由を聞いてみた。 嫁「私飛行機駄目なんだよね。」 俺「高所恐怖症かよw。」 嫁「だって怖いじゃん。一番怖いのランディング。こう体がファーって浮くじゃない。」 俺「浮くねぇ。」 嫁「あれ駄目。お尻スースーして落ち着かなくなる。」 俺「子供かよw」 嫁「だって**じゃ国内も移動全部エアバスじゃん?死ぬって。」 俺「堕ちなきゃ死なないから大丈夫だよw」 ぽかぽか暖かい秋の日差しの中上野動物園の不忍池んとこで嫁が作ってきたおにぎり食いながら笑った。 おこぼれ狙い?のハトにおやつのキャラメルコーン投げたりしながら。 嫁「飛行機なー、空気すごい乾燥してるじゃない。」 俺「そんなん水分大目に取ればいいじゃん。怖かったら酒にして寝ちゃうとか。」 嫁「違うっつーの。顔が乾燥すんだっつーの。」 俺「顔w水でも塗っとけば?w」 嫁「女ナメんな!」 にっこり笑って飲もうと思って手を伸ばしたコーラガッシュガッシュ振ってから渡された。 俺「ひでー。コーラぶっかけるよ?」 嫁にむかって傾けてプルトップ引こうとして 嫁「やーめーてーよー」 楽しい。 別に付き合ってるとかじゃないけどなんかデートっぽい。 289 :239 投稿日:2010/04/22(木) 23:32:33 ボソってほんと小さい声で言った。 嫁「んー、あとさ、私のとこ父親入院してたから。出張ならともかく転勤はちょっとね。」 中年過ぎるとやっぱあちこちガタくんのかなぁ。 うちの親父もそう言えば去年糖尿で入院したわ。 俺「どこか悪いの?」 軽い気持ちで聞いた。 嫁「うん。ALS。」 俺「早く治るといいよね。今度お見舞い行くよ。」 そしたら嫁上向いてはははははって笑ってんの。 友達の父親が病気してたらお見舞いぐらい行くし。 まだ信用されてねーのかなーなんて思った。 嫁「もう。大丈夫。」 俺「退院したんすか?よかったじゃん!」 嫁「退院・・・うん・・・退院かなぁ。」 俺「???」 嫁「7月にようやく死ねたんだ。楽になれたんだからよかった・・・よ・・ね・・・」 頭から水ぶっかけられた気分だった。 嫁空見てたんじゃなかった。 泣いてた。 何て言っていいかわからなくて、黙ってキャラメルコーンの袋クシャクシャしてた。 そしたらな、嫁泣き笑いした顔で俺のこと見て言うんだよ。 嫁「××、どうしよう。私一人ぼっちになっちゃった。」 295 :239 投稿日:2010/04/22(木) 23:39:31 友達だって肩くらい抱いたっていいよな? 泣くな、頭と手動かせって散々言われてきたけど一緒に泣いてやっても別に構わないよな? みんな見てたけど二人で泣いた。 多分、俺はあの夜嫁が助けに来てくれた時から嫁に惚れてた。 助けてないよ、お前騙されてただけじゃんて奴もいると思う。 実際利用されたわけだし。 でもいいんだ。 味方だって、味方がいるよって来てくれただけでいいんだ。 淡麗3本分とめちゃ軽いけど俺にとっちゃ大事な命1個分の恩がある。 嫁「そんな・・・××まで泣くことないじゃない・・・ぐすっ・・・ずびっ。」 俺「泣いてないっす!今何が必要なか考えて手動かしてるだけっす!」 嫁「泣いてるじゃない・・・」 俺「泣いてねーよっ!」 嫁「涙出てんじゃない・・・」 俺「これは汗!暑いから!」 嫁「嘘つき・・・・ずずずずずっ」 俺「ずびばぜん・・・・おえっふ」 297 :239 投稿日:2010/04/22(木) 23:47:17 一しきり泣いた後初めて手をつないで動物園の中歩いた。 ゲートくぐって地獄門の前通って上野駅まで歩いてる間もずっとつないでた。 電車の中でもその手は離さなかった。 先輩の住む街の駅まで送った。 嫁「今日はほんとごめんね。せっかくの休み台無しにしちゃったね。」 俺「何言ってんの。楽しかったっす。色んな動物見れたし、先輩の弁当食えたし。: 嫁「良かったらまた誘ってね。でもほんとごめんね。」 俺「先輩から誘って下さいよ。誘ってくれたら俺昔みたいにダッシュで飛んでいきますから。」 嫁「ダッシュってw��う下じゃないんだからw」 その瞬間俺の中で何かがプチって切れた。 俺「寂しいなら寂しいってちゃんと言え!バカ!」 嫁「バカって何よ!バカって言ったほうがバカなんです!。」 俺「うっせ。バーカバーカ!」 嫁人目もはばからず泣き出す。 俺「寂しかったらそばにいてやるって言ってんだ、バーカ。」 嫁本泣き。 俺「好きだっつってんだ、バーカ。俺が守ってやるっつってんだバーカ。」 嫁号泣。 俺? 秘密。 そんなこんなで情けない告白して、その日の夜プロポーズして、翌日半休取って区役所に婚姻届出した。 結論。 勢いで結婚してもどうやら幸せにはなれるらしい。 これが俺達の結婚のいきさつです。 つまらんこと長々とすんませんでした。 パンツ賢者タイムは恥ずかしいので省いた。 狭い心でも許せ。 元カノについては他1名と一緒に別件でスメルご飯を食いかけたとだけ書いておく。 では。 304 :239 投稿日:2010/04/23(金) 00:22:56 んじゃ初夜話は少しだけな。 告白した後、嫁に怒った顔した嫁に手引っ張られてそのまま改札抜けて、嫁が小走りになるんで俺も小走りでどこかに連れて行かれた。 着いたのは嫁のマンション。 エントランス抜けてエレベーター乗ったらいきなりキスされた。 で玄関開けてそのまま倒れこんでブラずらして胸揉んでたら、 嫁「ごめん。シャワー使ってきてもいい?」 俺「いい。使わなくていい。」 嫁「それは嫌。」 仕方がないので嫁シャワーに行かせて、そう言えば下にローソンあったなと思い出してゴム買いに走りオートロックに締め出される。 20分くらい待ってエントランス開けてもらい再訪問。 嫁「帰っちゃったのかと思った」 俺「買い物してきた。俺もシャワー借ります。」 シャワーから出たら多分親父さん用の新たしい下着が出してあったんだけど、白ブリーフだったんで無視して全裸でリビングに突入。 嫁「ここじゃ・・・いや・・・」 良く見たら遺影と花と線香立てとキラキラした箱(後にお骨としりガクブル)があったので、さすがにねと寝室に移動した。 合体。 2個入りのしか買ってこなかったんで追加で同じもの3パック買って朝まで7発した。 プロポーズと入籍が早かったのは、ほんと嫁の部屋がらんとしてて、 目についたのが買い置きの大人用オムツとかベッドとかボンベとかそんなんで、 ダメだ、急いでここからこの女解放してやらなきゃダメになると思ったから。 プロポーズには目丸くしてた。 翌朝会社に腹痛いので病院寄りますって嘘電入れて、昨日とは逆に今度は俺が嫁の手引っつかんで区役所行った。 保証人の欄はそこらにいた人の良さそうなおばちゃん連れに頼んだらあっさり書いてくれた。 式や披露宴は後になってからちゃんとやりました。 こんなところです。 おやすみ。
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母ちゃんより怖い女(CROSSBREED クロスブリード!)
イイハナシダナー
(via monorainbows)
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