#去年とっても遠い小学校に停めたので
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destinygoldenstar · 6 days ago
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🩷クリエイティブ・カラフルプリキュア - 第1話「情熱のアーティスト!キュアチェリーが世界を彩る!」🩷
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「できた!!」
小柄な金髪の幼稚園児、さくらけいこちゃんが笑顔でクラスの前に立ち、手に持った紙をめくると、自分が描いた絵が現れた.
雑然とした庭の絵。三角形が草のようで、オレンジ色の棒に紫色の塊が木として描かれ、ターコイズブルーの空にはバナナとサクランボが浮かんでいる。少なくとも、バナナとサクランボなのかもしれない。紙の上で見ると、緑とピンクの線のようにも見える。
「外の庭よ!」 とケイコは興奮気味に言った。そして「木」を指差して、「見て!ピンクの木よ!きれいでしょう?」と言った。
彼女は他の子供たちの沈黙の中で返事を待ちます。
すると誰かが「あれは木じゃない!ブドウだよ!」と叫びます。
すると、笑いが湧き起こります。
「枝も葉もないよ!」
「バナナは緑色じゃないよ、バカ!」
「それは果物じゃない!塊だ!」
「果物は飛ばないよ!」
「それは青空じゃないよ!」
からかい合いの会話はしばらく続き、一人を除く全員が指さして笑いながら、ケイコの絵がどれだけ下手かを延々と語り、ケイコ自身と絵を笑いながら笑っていた。
ケイコはその場に留まり、笑顔はますます作り笑いになっていく。笑い声と侮辱の言葉が頭の中に吸い込まれていく。彼女は硬直し、教室の淡いヴィンテージ調の色合いは薄れ、笑い声はますます大きくなる。紙に置いた手は震えている。
「それは芸術じゃない!ゴミだ!」
その最後の侮辱は小さな子供をすすり泣かせます。
「おい!もういい!もういい!」先生の優しい声が聞こえたが、ケイコの耳には雑音のように聞こえた。「優しく話すか、何も話さないかのどちらかだ。さくらに謝って――」
ケイコはすでに教室のドアを飛び出して逃げ出しました。
「さくら!!」
ケイコは小さな校舎のドアからよろめきながら出て行った。階段を下り、レンガ敷きの道を駆け下りる間、涙以外のことには何も注意を払っていなかった。
彼女はつまずいて膝を打撲し、あざができた時にようやく立ち止まった。写真を胸にしっかりと抱きしめ、まだ泣き続けている。
再び顔を上げ、目を拭うと、彼女は自分が学校の近くの畑の脇の歩道にいることに気づいた。彼女は実物を見つめ、それから写真を顔に当て、そしてまた実物を見つめた。
その木は丸くも茂りもせず、枝いっぱいに淡いピンクの花びらが四方八方に広がり、その一部は落ちて柔らかな緑の草の上へと舞い落ちていく。
確かに、果物は飛びません。
確かに空は青いですね。
彼らは正しかった。
ケイコは、涙が落ちた自分のぐちゃぐちゃな絵をじっと見つめている。彼女の作品はひどい。ひどいものだったら、芸術を作る意味なんてないだろう。
「やあ、坊や」
鋭い爪が皮膚に食い込む手で恵子の顎が上がる。
女性は灰色の肌色で、背後に黒い髪を乱雑に垂らし、太陽の光を遮っている。鋭い歯を見せてケイコの目を見据える。
恵子は、目の前にいるこの女性の姿が気に入らないと泣き言を言った。
女性は「素晴らしい創造的な取り組みですね、ぜひ見たいです」と言いました。
女性の手が恵子の顔に伸びる。その動きに続いて、恵子の胸に痛みがこみ上げてくる。
最後に彼女が見たものは、彼女のバージョンのすべてが灰色に変わり、何かが引き裂かれるかのように胸が燃え、暗闇しか見えなかった。
彼女は動けなかった。
彼女は叫ぶことができなかった。
"停止!!!"
突然、オレンジ色の光が点滅した。ケイコは何も見分けられなかったが、明るいオレンジ色の光��、目の前に誰かの影が見えた。
「これは取らせないぞ!」少年が懇願する。
女性の声が嘲笑う。「もう何年も使えるインクがあるのに、なぜこんな無意味なことをしろと言うの?」
オレンジ色の光がより明るく輝き、少年は彼女の発言に衝撃を受けたようだ。
彼女は嘲る。「あなたはこの世界に一人残され、誰もあなたのような人間を気にかけないわ。新しい姿ではなおさら。価値のない動物よ。もう二度とあなたの泣き声を聞くことはないわ」
感情を表せるのは思考だけだったケイコは、その言葉を信じずにはいられなかった。みんなが彼女の絵を見て笑っているのに、一体誰が彼女の作品に関心を持つというのか?誰が彼女のことを気にすると言うのか?
「それでも……この子を連れて行くわけにはいかない!」
そこから恵子ができるのは、震えながらも言葉に自信に満ちた少年の声を聞くことだけだった。
「勝てません。魂の創造性を奪うことは決してできません…それは素晴らしい祝福です。そしてこの子たち…この子たちは…私が亡くなった後も情熱を追い求めるでしょう…そして、愛するものを決して諦めません。彼らは世界のために絵を描くでしょう!」
青い光が影を覆い、オレンジ色の光を消し去り、漠然とした悲鳴が聞こえます。
ケイコの目が覚めた。辺りを見回しながら、彼女は草むらに転がり落ちた。何が起こったのか、ただの夢だったのか、それとも全て現実だったのか、ケイコには分からなかった。
彼女の前にはもう誰もいません。ただ、畏敬の念を抱きながら青い空を見つめる彼女と、ぎこちなく震えながら通り過ぎるオレンジ色の鳥だけが残っています。
彼女は涙を拭って受け入れた。この不思議な声が正しいと知っているからだ。
彼女は誇らしげな笑みを浮かべて、再び絵を手に取りました。
「さくら!!」先生が駆け寄ってきて、さくらを見つけた。いつものように安心した様子で、さくらを抱きしめる。「大丈夫?!そんなに飛び出さないで!」
ケイコはただ空を見上げて、もういなくなってしまった鳥を探すことしかできなかった。「鳥?」
「学校に戻ろうね。戻ったらすぐにクラスのみんなで謝るからね。」
先生はケイコの手を取り、学校へ連れて帰りました。ケイコは空いている手で微笑みながら手を振り、「じゃあね、鳥さん!」と言いました。
彼女は何人が笑おうと気にしない。自分の情熱を追い求めるつもりだ。
どういうわけか、彼女は偉大な芸術家になるでしょう。
彼女はこの世界のために絵を描くつもりです。
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8年後
「もう着く?」14歳のケイコが尋ねる。彼女は顔と手をバンの窓に置き、薄紫色の瞳で外を通り過ぎるたくさんの建物を楽しそうに眺めている。ケイコはシートベルトを締めて��らず、車の後部座席にひざまずいている。
「50回」前の席に座っている妹は、ケイコが何回この質問をしたかを数えている。それ以外は、ケイコは手に持ったタブレットにしか注意を払っていない。
「遠くないって言ったでしょ!」ケイコは泣き言を言った。「そんなに何度も聞いたわけじゃないのに!」
助手席に座っていた母親は、落ち着いてこう言った。「もうすぐ着くわよ。ケイコ、シートベルトを締めてね。」
「ブー…」ケイコはそれを聞いて、自分の席に深く腰掛け、シートベルトを締めた。それでもじっとしていられず、席の中で身をよじりながら、同じく乱れたウェーブのかかったブロンドの髪を指で弄んだ。髪は同じように乱れたお団子にまとめられ、ピンクのリボンが付けられている。「まさか夢の学校に通えるなんて想像もしてなかったわ!まさか夢だなんて言わないでくれるの?」
もう夢だとは思えない。彼女は寄宿学校の制服を着ている。淡いピンクのブラウスに濃い色のオーバーオールスカート、ローファー、ストッキング、そして真っすぐに結ばれていない赤いリボン。
「こんなに長い間、嘘をつくわけないよ」運転中��父親がそう言って彼女を安心させた。
珍しく、妹は数字以外のことを言った。「そもそも、どうしてこれに興奮しているの?寄宿学校なのに」と彼女は尋ねた。
「芸術を称える寄宿学校よ!」ケイコも答えた。彼女はシートベルトを外し、後部座席の反対側にあるスクールバッグに手を伸ばした。前のポケットから、キャンパスのパンフレットを取り出した。「ここのアートプログラムは、全国でも最も有名で成功しているプログラムの一つよ!」
彼女はページをめくると、絵を描いたりスケッチをしたりする大人の写真を見せてくれた。「石川の有名人もたくさんこの学校に通っていたのよ!絵で表彰されているのよ!」
彼女はバッグから別のものを取り出す。それはバッグの中にしまってあるたくさんのスケッチブックのうちの1冊だ。彼女はまた椅子に膝をついていて、気づかない。「まあ、たぶん無理だろうけど、この作品で表彰されるなら…」
紙に描いた2枚の絵は、まるで絵画みたいだった。ところが、紙がくっついて、まるで塊みたいに見えてしまった。彼女はそれに気づき、眉をひそめた。「あら、紙を両面印刷するべきじゃなかった…」
「ママ!」妹が告げ口する。「ケイコはまだシートベルトを締めてないわよ!」
「ケイコ」
「あ、ごめんなさい!」ケイコは席に戻り、シートベルトを締め直した。忘れていた。
彼女はまだスケッチブックとパンフレットを腕に抱えている。目を大きく見開いて、それらを見つめる。そして、熱意を込めて言う。「でも、絵を完璧に描けるようになるの!それに、次郎ちゃんとあおいちゃんと一緒に習うし、私と同じような子たちと何時間でも絵について話せるし!」
「念のため言っておくけど、君をここに転校させたのは、そういう��由じゃないわよ」母親が席の上で指を立てて、ケイコに見せながら口を挟んだ。「君はこの環境で成績が上がるか確かめるために来たのよ。楽しいことよりも、これが一番大切なのよ。ここは寄宿学校よ」
ケイコの笑顔が消える。両手で顎を支え、家族から目を離し、窓の外を猛スピードで走る車を眺める。
「ケイコ、このことについては話し合ったのよ」母親はまだ言い続けている。「どんなに情熱を持っていても、学業に関係ないなら、大人になっても成功できないわ。夢が叶うのと同じくらい真剣に受け止めなきゃいけないのよ」
ケイコはため息をついた。「わかってるよ、ママ。真剣に考えてるんだから…」それからまた顔が明るくなった。「あら、もう着いたの!」
ケイコの叫び声に、妹は耳に指を当てた。ケイコは「ママぁ …
寄宿学校のキャンパスは街の反対側の丘陵地帯にあり、遠くには赤レンガと白い石の縁取りで囲まれた巨大なアカデミーの建物が見えます。最も大きな建物は3階建てで、光沢のある緑色の傾斜屋根と白い窓が建物を区切っています。中庭は庭園のようで、パティオとベンチがいくつか置かれています。2つ先の丘の向こうにある建物も同じ外観ですが、塔のような形をしています。建物と建物を結ぶ小道はすべてピンクと紫の石畳で敷かれています。キャンパスのいたるところに様々な花が植えられ、色とりどりの花が咲き誇っています。丘の麓に下りる階段もあり、そこにあるキャンパスの入口の建物は、正面のパティオの両側に石の鳥の像が置かれた、大きな白い美術館のようです。正面のガラス壁からは、絵画で飾られた内部が垣間見えます。正面玄関の上には、「ようこそクラフトアカデミーへ」と書かれた大きなラベルが虹色で掲げられています。
「よし、もう着くぞ!」父親はケイコを降ろすために建物の前に車を停めながら、からかうように言った。ケイコは急いで車から降りると、畏敬の念を抱きながら、その場に立ち尽くし、すべてを眺めていた。
キャンパスは、いつも通っている学校よりもはるかに多くの色と光で満ちている。賑やかな十代の学生たちの声が、彼女の五感を音楽で満たす。美術館の建物自体も、少女とは比べ物にならないほど巨大で、まるで彼女が探検できる魔法の世界を思わせる。小さな雲が少しあるだけの晴天で、太陽の光がすべてを輝かせている。
「どう?」残りの家族は柔らかな笑顔で車から降りてくる。父親が尋ねる。「これで全部期待通りだったか?」
恵子は喜びに目を潤ませながら、振り返り両親の方を向いた。「冗談でしょ?!もう、全部よ!」
恵子は両親に駆け寄り、抱きしめた。その抱擁の中で、ついに喜びの涙がこぼれた。溢れ出る感情に、恵子は静かに「愛してる���と告げた。
「大丈夫だよ」父親は娘の背中を優しく撫でた。別れ際、恵子は涙を拭うと、母親は説明した。「家はここから少し遠いけど、通りの向こうに海沿いの町があるの。綾乃さんと康弘君が、必要なお金は何でも手伝ってくれるわ。それに、もし何かの理由で家に帰らなきゃいけない時は、バスに乗ればいいのよ。もしその日、何かの理由でバスがなかったら、電話があるでしょ。電話して」
「わかった」ケイコは親指を立てた。「わかった。オープンハウスの後、私の作品を見せてね」
ケイコは二人から立ち去ろうとしたが、立ち止まり、振り返って再び二人を抱きしめた。「最後のハグ!」と生意気な声で言った。
最後の抱擁を交わした後、ケイコは目の前の美術館へと楽しそうにスキップしていった。
階段を下りきった途端、ポケットの中の携帯が振動した。ケイコは取り出してメッセージを見た。
というか、5分おきに同じ内容の大量のメッセージが送られてきた。
葵 綾乃「入り口すぐ左の鳥の像のところで、私と次郎が待ってます!」
ケイコは親指を立てて、アオイにメッセージを受け取ったと伝える。
ケイコはパティオへの階段を駆け上がり、左の方を向いて頂上まで行き、反対側がきちんと見えるまで歩く。
像の背にもたれには、女の子と男の子の2人のティーンエイジャーが寄りかかっている。男の子は3人の中で一番背が高く、濃い紫色の髪をしていて、明るい青色の瞳を縁取るようにグレーの眼鏡をかけている。制服は濃い紫色の可愛らしいジャケットにグレーのパンツ、そして同じ赤いネクタイとローファーだ。女の子も眼鏡をかけているが、彼女の眼鏡は赤で、瞳はより濃い青色だ。濃い青色の前髪の片側を耳の後ろに引っ掛けるように、赤いバレッタを留めている。制服の上には紺色のタイツと紺色のジャケットを着ており、ネクタイの位置も完璧に揃っている。
「次郎!あおい!」ケイコは笑顔で二人に大きく手を振った。
あおいはスマホから顔を上げてケイコに気づいた。安堵のため息をつき、優しく手を振り返した。「ケイコ、よく来たね。」
ケイコは二人に向かって歩き出した。三人の中で唯一、元気いっぱいだった。「さて、クラフトアカデミーでの冒険が始まるのが楽しみな人はいる?!」
彼女が興奮して飛び跳ねているにもかかわらず、他の二人は不安そうな表情を浮かべている。「え…わからない…」と次郎が言う。
ケイコは言葉を止めた。「私が何かしちゃった?」
「いいえ、あなたじゃないわ!」あおいは手を差し出してケイコを落ち着かせながら保証する。そして緊張した笑みを浮かべる。「私…あなたが私を転校させようとしたなんて信じられない!一体私は何をしているのかしら?」
「すごいことしてる!」ケイコは友達を励まそうと、いつものテンションを保った。「後悔しないよ!」
「もう…」アオイは腕を組んで呟いた。
「寄宿学校だ!!」ジローはノートをぎゅっと抱きしめ、自分がどれだけパニックになっているかを表現した。女の子たちと話すという���り、支離滅裂なことを言って一人で笑っている。「もちろん寄宿学校に行くよ。だって、どうして寄宿学校に行きたがるの?!こんなの慣れてないんだもん!!」
「次郎!」ケイコは彼の肩に手を叩きつけた。「深呼吸してね?」
彼は耳を傾けた。
ケイコは親指を立てて、彼に念を押す。「パニックになった時は、現実の存在を忘れるまでアニメを見るのよ」
「ああ、でも学校だよ」と次郎は答える。
「美術学校だよ!」ケイコは彼を放し、両腕を広げる。興奮が戻ってきたようだ。「僕たち仲良し3人、すぐに馴染むよ!」
「えーと…」次郎は二人を横目で見る。「それはどうかな…」とネズミのように小さな声で言った。
ケイコはすでにガラス張りの玄関ドアに向かって歩き、友達を先導している。「え?入るの?」
葵はため息をつき、ジローに自信に満ちた笑顔を向ける。「ケイコちゃんが幸せなら、私たちも幸せでしょ?」と彼女は認める。
ジローは首を傾げ、「さようなら、ビジネスの世界…」と呟く。
三人は一緒にドアを開けて中に入る。
ケイコが中に入ると、目と口を大きく開け、悲鳴を上げ始めた。
ロビーは開放的な空間で、大理石の床と青いカーペットが、中央の飾りの周りのドアや階段へと続く通路を形作っている。階段には専用のバルコニーと窓がある。窓のうち二つは抽象的な色ガラスがはめ込まれたガラス板だ。窓の周りには、それぞれ独自のスタイルで描かれた絵画が数点、天井には手作りのシャンデリアがいくつか飾られている。
しかし、ケイコの目を惹きつけたのは、中心にある作品だった。キャンバスを模した巨大な粘土像だが、全体に繊細な装飾が施され、淡いラメが散りばめられ、まるで魔法のような雰囲気を醸し出している。絵の具の点々はそれぞれ異なる色で、キャンバスから虹のように飛び出している。
次郎と葵が中に入っていき、二人はより落ち着いた様子でその場の雰囲気を味わった。次郎は「おやまあ、すごい…パンフレットとこんなに忠実だとは思わなかった」と言った。
「本当に本物だなんて、嬉しい!」ケイコは像に近づこうと駆け寄った。周りの柵に少し強くぶつかってしまったが、気にしない。「本当に生徒が作ったのよ!生徒が…作ったのよ!」
葵と次郎は、もっと気楽な様子で近づいて見てみた。葵は「すごいですね」と認めた。
次郎はぎこちなく握手を交わした。「えーっと、ちょっと雑な彫刻作品ですね。学生が作った作品だと分かりますよ」
恵子は批判に首を横に振った。「え、そんなことどうでもいいの!芸術ですよ!素晴らしい!」
次郎は何か文字が書かれた看板を見つけた。それを使って説明する。「『芸術のキャンバス』。これは卒業生が最初に作った作品の一つで、僕たちが生まれる前に作られたものなんだ。確かな証拠は失われているが、これを作ったのは『プリキュア』という魔法少女だったという言い伝えがあるんだ。」
ケイコはその情報に驚き、���さく微笑んだ。
視界の隅で、ケイコは友人たちの背後の扉が開き、中から何かが出てくるのを捉えた。
「あそこにブースがあるわよ!」ケイコはドアを指差した。他の二人は振り返る。二人が理解する間もなく、ケイコはドアに向かって歩き始めた。「さあ、見に行こう!」
「待って、ケイコ!」アオイは手を伸ばすが、ケイコは聞かない。
「捕まえた!」ジローもケイコに続き、すぐ後ろをついていく。
「あなたたち二人はだめ!ちょっと待って…」
葵は二人の後を追おうとしたが、そこに人影が迫ってきた。彼女は上半身を抱きしめ、固まった。
「あら、そこにいたのね。あなたを探してたのよ」葵は作り笑いを浮かべ、友人たちが入ったドアの反対側のドアを指差した。「ビジネスホールとプログラムを見せてあげるわ」
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廊下は広大だ。少なくとも、ブースの数からするとそう思える。ブースには上級生たちが何人も参加し、様々なアートプログラムを披露している。陶芸ブース、折り紙ブース、宝石学ブース、写真ブース、クロスステッチブース、木工ブース、フラワーアレンジメントブースなど、数え切れないほどのブースがある。圧倒されるが、同時に魔法のような空間でもある。
ジローはアニメーションブースでプレゼンテーションを見ている子供たちの中にいた。3年生の男子生徒が2台��モニターでプレゼンテーションをしている。1台は走るアニメーションの絵コンテ、もう1台は2Dの走るアニメーションの未完成版で、色付けもされておらず、粗削りだ。
彼はこう説明する。「それで、ここにあるボードを参考に、思い通りのアニメーションを作っていくんです。」
小さな観客席の他の子供たちが拍手する。ジローは手を挙げて尋ねる。「そのソフトはどこで手に入れるんですか?僕は紙でアニメーションを作ることしかできないんです。」
「プログラムに参加すれば、学校がリソースを提供してくれるんだぞ!」男は嬉しそうに答えた。パンフレットを配りながら、次郎に直接一枚を手渡した。
「ありがとう」次郎は手に持ったパンフレットに微笑みながら言った。「ねえ、ケイコ、あれ、すごく素敵だったよ…?」
隣に友人がいないことに気づき、次郎は言葉を詰まらせた。「ケイコ!?」
ケイコは走り去り、今は絵画ブースにいた。彼女は絵画の真正面にいて、畏敬の念を抱いていた。どれも細部まで緻密に描かれ、写実的で、色彩と光の深みが深く、すべて絵の具だけで描かれている。
「ねえ」ケイコはもう一人の新入生、男子生徒に邪魔された。「視界を遮ってるよ」と何気なく言った。
「すみません!」ケイコは恥ずかしそうにそう言って道を譲った。
その男子生徒がブースの係員に「僕の作品を見て、感想を聞きたいんだけど」と尋ねるのが聞こえた。
それでも、ケイコはそれを見て嬉しくて仕方がなかった。いつか自分もこんな作品を作るんだ。「他に何かあるかな…?」
「みんな、グルメ!」誰かが声をかける。振り返ると、絵付けブースの十字架は料理ブースだった。店番をしているのは男子制服を着た人物で、肌は濃いオレンジがかった色で、目は緑色、髪は濃い緑色のマレットヘアだ。「私から料理プログラムについて聞きたい?」
ケイコは肩をすくめて、そこへ行くことにした。「料理?それって何?」と尋ねる。
生徒は嬉しそうに答える。「そう、聞いてくれて嬉しいわ。料理とは料理の芸術よ。私たちのプログラムでは、生徒に何でも料理の仕方を教え、自分だけのオリジナルレシピを作れるようにしているの。こんな感じよ。」
彼らは緑と白のクッキーの無料サンプルが載ったトレイを手に持っていた。ケイコに差し出すと、ケイコは一枚受け取り、一口食べる。彼女は鼻歌で答える。「これはパンダンクッキーで、ダークチョコレートが入った、私からもらったのよ!」ケイコは眉を上げた。二人は付け加える。「私はタイ人よ。」
「あれ、何個作ったの?」隣のブースにいる3年生が尋ねる。それはさらに肌の色が濃い女の子で、制服の上にダークレッドのセーターを着ている。深紅の髪は彼女の瞳の色に合わせて編み込まれている。彼女は舞台芸術のブースで働いている。
料理を学ぶ学生は腰に手を当て、女の子にニヤリと笑う。二人はウインクして「ショーの観客数に合わせてね」と言う。
女の子はクスクス笑う。それから気を取り直して腕を組んだ腕を解く。「あ、そうそう、そういえば、ここは舞台芸術のプログラムなの。演技、合唱、ダンス、あと…楽しいことを教えているの。興味があるかどうかわからないけど。」
「ケイコ!」ケイコが返事をする前に、ジローは友達を見つけた。「いた!探していたんだ…」目の前にいる人物を見て、彼は立ち止まる。そして大げさに息を呑む。「この二人を見つけたのか?」
「投影する方法の一つだよ…」赤毛の少女は再び腕を組みながら認めた。
「ケイコ、これは伝説の人物なんだよ!」次郎はケイコを掴み、揺さぶる。ケイコは困惑している。「あ、分かった。もし分からなかったら…」
次郎は緑髪の生徒から説明を始める。「あれはキアオ・モンド…」
「キアオ・ミドリ」二人は訂正する。
「キアオは料理の天才よ。小学校1年生から料理を習ってるのよ!」
「正しくは『彼女』よ」と二人は訂正する。
「この辺りの街の『川崎ダイナー』でパートのコックをしていて、ここに転校してきた時からずっと働いてるの。たぶん、ダイナーの大人のほとんどより腕がいいわ!」
「え、私、全然違うの!」ミドリは慌てる。
ケイコは驚きしか感じなかった。男子制服を着ているから気づかなかったのだ。「え、女の子なの?!じゃあなんで…?」
次郎は赤毛の生徒の話を続けた。「そしてこちらはスカーレット・アケミ。地元の舞台のほとんどに出演しているパフォーマーなんだ。女優、歌手、ダンサー、その全てを兼ね備えている! あまりにもスターで美人なので、今生で見るのはちょっと申し訳ない気持ちになる…」次郎は言葉を失い、言葉を失った。
アケミは恥ずかしそうに顔を赤らめ、何も言わなかった。
「あ、この学校で一番の生徒だよ。それが言いたいんだ」次郎が付け加えた。
ケイコは満面の笑みを浮かべた。「すごい!」
「あ、ありがとう」とミドリが言った。
しかし、ケイコは両方のブースに手を叩きつけ、テーブルを揺らした。「あなたのレベルに達するにはどうすればいいの!秘訣は?」
そうすると、ケイコは誤って舞台芸術ブースにあった喜劇の仮面を倒してしまった。床に落ちた仮面の下には悲劇の仮面が隠されていた。
「えっと、サン…?」アケミはそれを拾い上げるために前へ駆け出した。
「すみません!」ケイコは手を離した。
「あなたの経歴も仕事内容も知りません」とミドリは答えた。「でも、スカーレットさんと私は長年、プロの現場で技術を学んできました。正直、そういう経験がないと難しいと思います。でも、不可能ではありません。夢を見続けてください。」
「ああ…」ケイコはその答えに少しがっかりした。彼女らほどの経験はない。この二人はケイコより2歳くらいしか年上ではないのに、既に彼女よりもはるかに素晴らしいことをしている。他の生徒たちもそんなレベルなのだろうか?
「1年生の皆さん!」もう一人の3年生がチケットの入ったカゴを持って歩き回っています。できるだけ多くの人の注目を集めようと、チケットを空中に振り回しています。「ショーケースのチケットをゲットして!」
ケイコとジローは数歩近づくだけでチケットを受け取ります。ジローが「これは何のチケットですか?」と尋ねます。
「このチケットを持っている1年生は、2階の工作ブースに入場できます。」生徒は答えます。「大人向けのアートショーケースにご招待します。アカデミーのみんなに自己紹介するための工作をしてください!最高の第一印象を与えてください!」
ケイコとジローは驚きの声を上げます。二人は互いに顔を見合わせ、チケットを見つめ、また見つめ合います。そして、二人とも興奮して飛び上がります。「これは最高!」と叫びます。
次郎は落ち着くために息を吸い込み、それから付け加えた。「うまくできたら…」
ケイコはまだ興奮していて、落ち着きがない。彼女は次郎に言った。「これをやらなきゃ!ここにいるみんなに私の実力を見せつける、最高の第一印象になるわ!」
彼女はチケットを空高く掲げ、興奮して笑いながらくるりとくるりと回る。次郎は体が硬くなり、どう反応していいのか分からなくなる。
するとケイコは立ち止まり、ようやく息を吸った。「…何を描いたらいいのか分からない」と彼女は気づいた。
「ああ、まずはそれを整理した方がいいんじゃないかな」と次郎は涙を浮かべながら認めた。
ケイコはすでに考え事をしていて、周りの声がかき消され始めていた。「私自身の自己紹介は…」
「つまり、まずは正確に…」
「自分の気持ちを表現する機会…」
「それで、みんなが見てるから、恥ずかしい思いをすることになるのよ」
「そして、たくさんの人がそれを見ることになる…」
「ケイコ?ケイコ?」
「さくらケイコの絵よ!」
この時点で、ケイコは自分の小さな世界に浸り、すべての雑音はかき消されていた。世界は抽象的なワンダーランドで、すべてが色で彩られている。彼女はかつての桜畑に戻ったが、今度はすべてが色で彩られている。
彼女はため息をつき、偽りの世界の新鮮な空気を吸い込んだ。「芸術は本当に世界を美しくしてくれるのね、そう思わない?」と微笑みながら言った。
彼女は畑を歩き、周囲に散る花を眺めた。花はどれも様々な色に輝き、きらめいていた。「まるで誰かが作ったみたい。頭の中にある抽象的な考えを、誰かが思い描いていたみたい。」
彼女は一輪の花を掴み、畏敬の念を込めて見つめた。「そして、彼らはそれを恥じない。称賛され、愛されている。」
彼女は花を空に投げ上げ、くるくると回って、花が鳥に姿を変えて飛び去っていくのを見送った。「すべては創造性。そして、すべてが芸術となり、みんなの目に触れる!ここが私の居場所!」
彼女は一歩下がって木に寄りかかり、考え込んだ。「他の場所では、私の脳はあまりにも違っていて、恥ずかしい思いをするけれど…でもここなら?私はありのままでいられる。そして、成功する。」
彼女は目をこすって考えようとする。彼女の周りには、鏡が埋め込まれたさくらんぼが浮かんでいる。すべてが瞬いている。彼女は顎に手を当て、考えながら、その中を前へ前へと歩いていく。「みんなをあっと言わせるようなものを作らなきゃ…技術を磨くことができる、充実した学校生活につながるものを。そうすれば、私は有名な芸術家になって、称賛される。私の人生の目的が達成されるわ!」
彼女の心は、すべてを輝かせる輝く日の出へと向かう。彼女は微笑みながら、「ここにいるみんなは何かを作るために生まれてきたの。そして私がこの世界に生み出すものは、きっと美しいものなのよ!」と語りました。
ケイコは片足でジャンプし、両手を上げたが、体が後ろに倒れた。
想像の中でのすべてが崩れ落ち、現実に戻った。
現実では、ケイコはドアに寄りかかっていて、それが開いた。ケイコは裏庭のポーチに落ち、背中から着地した。
「痛っ…」ケイコは衝撃にうめき声を上げた。彼女は膝をついて背中をさすった。彼女は再び屋外、裏庭にいた。柵で囲まれた小さな庭があり、真ん中に噴水がある。反対側には門があり、そこから丘を登ってキャンパスの他の部分へと続く階段へと続いていた。
その時、けたたましい鳴き声が聞こえた。
彼女は振り返って庭を見渡した。小さな子供たちが外で遊んでいた。そのうちの一人が鳥の尻尾をつかんで引きずり下ろしている。他の子供たちは皆、鳥が必死に鳴きながら逃げようともがいているのを見て笑っていた。
ケイコはそれを見た途端、立ち上がり、拳を振り上げた。動物の虐待に我慢ならなかったのだ。
「おい!!!」ケイコは怒りに駆られ、叫びながら突進した。「あの鳥を放して!うわっ!」
彼女は階段でつまずいて、顔から転んだ。
小さな子供たちは、もがく鳥を抱きかかえたまま、困惑した様子で彼女を見つめる。
ケイコはすぐに立ち直り、地面に両手を叩きつけ、頭を振り上げて子供たちに、まるで怪物のように恐ろしい怒りの表情を向けた。そして、その事実をわざとらしく、彼女は恐ろしい雄叫びを上げた。
子供たちは恐怖のあまり叫び声をあげ、鳥を放した。皆、両親のところへ泣きに走って逃げ出した。
放された鳥は惰性で後ろに投げ出され、何かペンのようなものを地面に落としてしまう。鳥はそれに気づかない。
鳥は飛び去ろうともがくが、地面に落ちてしまう。ケイコはきちんと起き上がり、膝をつきながら鳥に近づく。優しく近づき、驚かせないよう声を低くする。「大丈夫?」と優しく尋ねる。
ケイコは鳥の足元にそっと手を滑り込ませ、顔の方へすくい上げる。ケイコの手の中で、鳥はぎこちなく立ち上がる。こうして二人はきちんと向き合うことができた。
二人が目を合わ��た瞬間、世界が止まったように思えた。目の前にいる存在の姿を、ケイコは吸収していく。
その鳥は鮮やかなオレンジ色で、さらに鮮やかなオレンジ色の縁取りが施されている。くちばしは薄茶色で、羽の先端には紫色が少し見えている。額にはピンク色の斑点がある。ケイコが今まで見たことのない鳥だ。
鳥は深い青色の目で彼女を見つめている…まるで人間のような目だ。
すると鳥は翼を広げ、ケイコの手から飛び立った。ケイコは衝撃を受けた。
ケイコは鳥が飛び去るのを見上げ、視界から消えるまで目をそらさなかった。そして声に出して尋ねた。「あれは何の鳥なの…?」
その時、太陽の光が彼女の視界の隅で何かを照らし、彼女はそれに目を留めた。
地面にペンが落ちていた。普通のペンではない。ピンク色のペンで、キャップが凝っていて、大きな赤い丸とピンクの羽根が描かれている。
不思議そうにケイコはそのペンを拾い上げ、「どうして鳥はこれを持っていたの…?」と声に出して尋ねた。
「ケイコ!」ケイコは振り返ると、ドアのそばにアオイとジローがいた。アオイは「いたわ!ずっと探していたのよ!」と叫んだ。
「あおい!」ケイコは立ち上がり、ペンを手に友達のところへ急いだ。「絵に決めた!」と元気よく宣言する。
「もう決めたの?」三人が校舎の中に戻ると、あおいが尋ねる。
背後のドアが閉まった直後、遠くから空に浮かぶ人影がこちらを見ていた。彼は眼下のキャンパスを眺め、得た情報を整理していた。
「芸術を称える学校…なんてひどい…完璧だ。」
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「外で見た鳥の絵を描いてるの!」
ケイコは美術館の廊下を歩きながら友達と話していた。
「わかった?」ジローは返事に眉を上げた。「あれはオリジナル?」
ケイコは両手を前に突き出して説明しようとする。「違う、違う、わからない!珍しい鳥だったの!誰も見たことない鳥よ!」
「ああ。」アオイの声のトーンと腕を組んでいる様子から、彼女はそれほど感銘を受けていないようだ。
「オレンジ色の鳥だったのよ!」
「ええ…」
「ピンクの斑点のある、明るくて美しい鳥よ!」
「ええ、きっとそうだったわ。」
「紫色もあったわ!」
「それなら魔法ね。」
「深い青い目で、じっと私を見つめていたのよ!」
「わあ、きっと意識があるのね」葵の声はずっと無表情だった。それが彼女の言葉を信じていない証拠だとは思えなかったが、次の言葉で明らかになった。「私の推測では、あの鳥があなたに魔法の粉を降らせて、それを右から二番目の星まで空へ運んだのね」
ケイコは皮肉に体が震え、頭上に雪雲がかかっているように感じた。笑顔が作り笑いになった。「あなた…信じてないの?」
「ええ、信じてますけど…でも…鳥でしょ。鳥に魔法の力があるなんて?」葵は疑問形に答えた。
「じゃあ、私がそれをしてはいけないと思うの?」ケイコは尋ねた。
「いや、やれ!君の芸術なんだから!」と葵は言い張る。「鳥を描きたいなら、鳥を描けばいい。」
「そうだな、俺は恵子とプロジェクトをやるんだ。」ロビーの階段に近づくと、次郎は葵に尋ねる。「本当にやりたくないのか?」
「きっと良くないだろうな…」葵は視線をそらし、少し不安そうな表情を浮かべる。
恵子は��議しようとした。「何だって?でも…」
次郎は彼女の言葉を遮る。「でも、一人でここにいるのは辛いだろうから、それは分かってる。これ以上無理強いはしない。」
次郎はそれを聞いてケイコをじっと見つめる。ケイコは意味を理解し、頷いて同意する。
「二人とも楽しんで!」アオイは手すりにもたれながら笑顔で言う。「ただ、誰かを轢いて気が狂わせたりはしないでね。」
「ええ!」ケイコは敬礼をして、埃まみれの猛スピードで二階へ駆け出す。
次郎とアオイは少し心配そうに見守る。
「誰か轢いちゃうよ」次郎が指摘する。
「ええ、分かってるわ。」アオイはため息をつく。
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美術館の2階には、生徒用の絵の具ブースとして区切られたエリアがあります。イーゼルと棚があり、絵の具と筆、そして水の入ったコップが全員に用意されています。すでに何人かの生徒がイーゼルで絵を描いています。
ケイコは、ホールの他の部分からすべてを遮断する支柱のそばで生徒を見守っている近くの先生に近づきます。生徒たちがケイコの方を向くと、チケットを見せます。「ショーケース用のものを作りに来ました。」
「わかりました。」先生は親切にもケイコからチケットを受け取り、支柱の一つを開けてケイコを中に入れます。先生は空いているイーゼルを腕で指し、「パネルのないイーゼルは空いています。好きなイーゼルを選んでください。ただし、他の人のブースを横取りしないでください。」と説明します。
「わかりました!」ケイコは同意し、目の前のイーゼルに向かいます。キャンバスと絵の具と筆は反対側の棚にあるので、ケイコは必要なものを取りに行かなければなりません。彼女はそうする。小さなキャンバス、水を入れたカップ、筆、そしてオレンジ、青、ピンク、茶、紫の絵の具の入った容器を手に取る。色を混ぜて明るくするため、白い絵の具の容器も用意する。
全てが揃うと、鉛筆で鳥の輪郭をなぞる。鳥が翼を大きく広げた姿勢でなぞる。確かに、なぞった線はちょっと…雑だ。どの線もまっすぐではない。しかし、これは絵画の美しさでもある。骨格は単なる参考資料であり、完成品では誰も見ることはないので、完璧に描く必要はないのだ。
「うーん…」ケイコは鉛筆を顎に押し当て、輪郭をじっくりと眺める。「ちょっと華やかにしたい…棚にラメでも置いてあるかな?」ラメがあったかどうかは確認できなかった。
何かがチラッと目に留まった。視線を下に落とすと、制服の襟に付いていたペンが目に入った。不思議に思いながら、ケイコはそれを手に持ち、歩きながらそのペンから目を離さない。
ジェルペンのようなペンのようだが、インクは入っていないようだ。ペンをカチッと鳴らし、何も期待せずに手の上で何度も軽く叩く。
しかし、手にラメのピンクのインクが付いているのを見て、ケイコは目を見開いた。
どうして?!頭の中で考えてみる。インクなしで、どうしてこんなことができるの?!
ラメペンだ。本物のラメなんて関係ない。これなら完璧!
景子は振り返ろうとしたが、顔を上げなかったので、その瞬間…
ドスン!
別の女の子に頭からぶつかってしまった。二人とも床に倒れ込んだ。床には本が散乱している。景子は一瞬の間を置いて、傷ついた顔に手を当てた。
「気をつけて!」もう一人の女の子が叱責する。
「本当にごめんなさい!」景子は謝り、手を離して女の子を見た。彼女は怒りで歯を食いしばり、深い黄色の瞳が鋭く彼女を見つめている。オレンジがかった赤毛はバサバサとしていて、肩にほとんど触れていない。制服のネクタイは外され、袖はまくり上げられている。赤い指なし手袋をはめている。全体的に、彼女は強面かつ恐ろしく、その表情もそれをさらに引き立てている。
「あの…」景子は何と言えばいいのか分からなかった。「あ、本を持ってくるのを手伝おう…」
しかし、ケイコが本に手を伸ばすと、少女は本を引っ掻き、自分の腕の中に投げつけた。それは何かを恐れていることを示す行動だった。「私のもの触らないで!私が持ってるのよ!」
「ごめんなさい!」ケイコは少女が一人で本を拾うのを見守った。
「アキノ!」駅の先生が二人を叱った。「転校生にそんな意地悪しないで!彼女は親切にしているつもりなのに!」
「それに、私のもの触らせないで!」少女は怒鳴り返した。
少女はまだひざまずいているので、ケイコが先に立ち上がり手を差し伸べた。「せめて私が手伝わせて。」
少女の目は、険しい表情から困惑へと変わった。きっと彼女は親切の基本的な行為を理解しているのだろう?「あなた…どうして?」
「轢いちゃった。お詫びしたいの」とケイコは優しく言った。「ここはそんなに難しいことじゃないでしょ?」
少女はためらいがちにケイコの手を取り、ケイコは彼女を抱き上げた。
「もしよかったら、さくらケイコです」とケイコは挨拶した。
「秋野レイ…」少女は少し懐疑的な様子で挨拶を返した。
「それで、ご職業は?」ケイコは手を組んで尋ねた。
「あなたのは何ですか?」レイは質問に返答する。
「私、画家なの!」ケイコは嬉しそうに言った。「ほら、見て!見て見て見て!」
ケイコはレイに見せるためにキャンバスに駆け寄った。誇らしげに満面の笑みを浮かべた。「外で見かけたこの鳥を描くの!まだ描いてないけど…でも、きっと美しくて、みんなをびっくりさせるわ!」
「あらまあ…」レイは肩の力が抜け、表情も柔らかくなった。「羽が小さすぎると、そんなに美しくないと思うわ。羽がメインになるべきよ。キャンバスのスペースを最大限に活用して。誰も白いものを見たい人なんていないわよ。」
「あら…」ケイコの笑みは、批判されて少し曇った。
「おい、アキノ!あっちへ行っちゃえよ!」先ほどブースにいたあの少年が、レイを叱った。「あんたがみんなを引き裂くなんて、誰も望んでないわよ!」
レイは腕を組んでケイコにニヤリと笑う。そして、皮肉たっぷりにこう言った。「私、ここではすごく人気者なのよ。わからない?」
ケイコは皮肉に気づかなかった。「じゃあ、どうしてみんなあなたのことが嫌いなの?」とケイコは尋ねた。
レイは言葉を失い、どう答えていいか分からなかった。彼女は振り返ることにした。「わかった。じゃあ、もう行かなきゃ」
「じゃあ、学校で会おうね…」とケイコは言った。そして、ケイコに手を振って付け加えた。「ああ、感想ありがとう!すごく参考になるわ!」
レイは言葉を止める。その言葉に、彼女は驚きで目を見開いた。
レイはほんの数秒、感動の表情を見せたが、すぐにそれを隠して立ち去った。
そう言うと、ケイコは輪郭を修正し、羽を大きくする作業に戻った。レイの言う通り、これでもういい感じ��。
ケイコはすっかり自分の世界に浸り、完全に集中すると、頭の中のあらゆる音や背景が消え去る。彼女の背後にあるものはすべて、ピンクと紫の魔法のゾーンだ。
さあ、作業開始だ。
ケイコは小さな斜めの筆、毛先が尖った筆を取り、オレンジ色の絵の具に浸す。丁寧に線に沿って筆を動かし、鳥の体の輪郭を描き出す。
それが終わると、別の平筆を取り、オレンジ色の絵の具に浸す。これでオレンジ色の輪郭を塗りつぶす。
それが終わると、両方の筆をきれいにする。3本目の筆を取り出し、パレットの上の白い絵の具に意識を向ける。手に持った筆で、オレンジ、紫、茶色、ピンクの絵の具に絵の具を浸し、混ぜ合わせて色を薄くしていく。オレンジはクリーム色のようなオレンジ色に、紫はラベンダー色に、茶色とピンクの色はより柔らかい色合いになる。
斜めのブラシを再び使い、鳥のお腹と尾羽の残りのオレンジの輪郭を描きます。頭と翼の先端には紫色の部分、くちばしと足には柔らかな茶色を使います。平筆を使って、これらすべてを塗りつぶします。
頭の3つの部分が空白になっているので、斜めのブラシを使ってピンクのハゲ部分を丁寧に塗りつぶし、次に濃い青色の目を塗りつぶします。
この時点で残りの部分は乾いているので、ケイコは大きくてふわふわした扇形のブラシに移ります。オレンジ色の塗料をブラシに軽く含ませ、鳥の���全体にも軽く塗りつけて、羽の質感を出します。
残りの質感には扇形のブラシは使用せず、代わりに小さなトリムブラシを使って羽と足の線を丁寧に描きます。次に、トリムブラシを使って瞳孔と目の白い部分を塗りつぶします。
アート制作の過程では、アーティストが自分の要素に没頭し、シンプルな紙に情熱を注ぎ込むこと以外に何も大切なことはありません。
仕上げに、ケイコは見つけたペンを手に取り、鳥の周りにピンクのグリッターで背景を描きます。絵全体が輝き、ペンで鳥の輪郭を描くことで鳥自身も輝きます。小さな渦巻きや星が至る所に散りばめられています。額のピンクの斑点にもペンを使い、際立たせています。
ケイコは自分の作品に感嘆し、出来栄えに微笑んでいます。
ある意味、芸術的な境地が終わってしまうのは残念ですが、最終的な結果には必ず価値があるのです。
背景の音や物音が脳裏に蘇り、最初に聞こえてきたのはアナウンスだった。「5分後に展示会が始まります!」
外は夕暮れ。体感するよりもずっと時間が経っている。
「ケイコちゃん!」ジローがケイコを見つけて、こちらへ来ている。「こんにちは!」
「ねえ、ジローちゃん!」ケイコは嬉しそうに挨拶する。
ジローがケイコの隣に来ると、絵がちゃんと見える。「わあ、すごい…」
「素敵でしょう?」ケイコは誇らしげに尋ねる。
「正直、こんなにいい作品になるとは思わなかったよ」とジローは認める。手に持っていたノートを開き、ケイコに見せる。「ところで、僕の作品、どう思う?」
スケッチブックの上部に指先を置き、端を少し傾けるとページが落ち、物語を描いた複数の絵が現れる。
鉛筆で描かれた女の子が本を持っているアニメーションだ。ページから猫が現れ、女の子の肩に飛び乗る。最後は女の子が子猫を抱きしめるシーンで終わる。
「可愛���!」ケイコは頬をぷにぷにさせながら大喜びする。
「え?」とジローは照れくさそうに尋ねる。
「つまり…子猫ね」とケイコが指摘する。
ジローは顔を赤らめ、どもりながら言う。「えっと…ちょっと可愛いものが描きたかったんだ」
「大丈夫!あなたにぴったりよ!」ケイコはジローの肩に手を置いて安心させながら言った。「あなたの仕事は本当にすごいわ。こんなにたくさんの絵を繋げて、動くアートを作るなんて、誰にでもできることではありません。」
「ええ、でも、もし笑われたらどうしよう?」
ケイコの笑顔が消える。その言葉が彼女の心の奥底を突き刺した。
からかい合いの喧騒はしばらく続き、一人を除く全員が指さして笑っていた。ケイコの絵がどれだけひどいかを延々と言い続け、絵とケイコ自身を笑っていた。
ケイコはその場に留まり、笑顔はますます作り笑いに変わっていった。笑い声と侮辱の言葉が頭の中に吸い込まれていく。ケイコは硬直し、教室の淡いヴィンテージ調の色合いは薄れ、笑い声はますます大きくなっていく。紙に置いた彼女の手は震えている。
「それって芸術じゃない!ゴミ!」
最後の侮辱の言葉に、小さなケイコはすすり泣いた。
もし絵が気に入らなかったらどうしよう?幼稚園で起きたことと同じことがまた起こったらどうしよう?
「えっと…」次郎の小さな声がケイコを現実に引き戻す。「列に並んだ方がいいよ。あおいはもう並んでるし。僕はここにいて、間違いがないか4回くらい確認するから。」
ケイコの頭上に暗い影が垂れ込める中、彼女は低く「わかった…」と言った。
次郎はケイコに親指を立て、視界から消えた。ケイコは一人で絵を持って階下へ降りる。廊下のすぐ近くに、彼女が使える階段がある。
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階下に降りると、ケイコは講堂のすぐ近くの裏口に気づいた。舞台上のアナウンスの声が反響し、ショーがすでに始まっていることを知らせていた。扉の前には、作品を発表しようと待つ子供たちの列が続いていた。
ケイコはキャンバスを握りしめ、列の最後尾へと急いだ。絵を見つめると、胃がムズムズしてきた。実際に見てみると、輪郭が完璧に描かれておらず、粗い部分がある。絵の具の塗りが均一ではなく、ざらざらとした質感だ。まるで幼児が描いたかのようだ。
その時、ケイコは目の前に何かが映り込み、思わず息を呑んだ。
先ほどの少年が、イカのキャンバスを持って目の前にいた。背景には本物の海があり、水や岩礁がとてもリアルに描かれている。イカ自体は複雑な生き物だが、その描き方はプロ並みだった。陰影、重なり、色彩、絵画に求めるものすべてがそこにあった。
それを聞いたケイコは、自分の絵をぎゅっと抱きしめた。そしてついに、静かに、真実を認めることができた。「私はここには合わないの…」
ゆっくりと、しかし確実に列は進み、ケイコは舞台裏へと向かった。舞台の前方にスポットライトが集中し、辺りは薄暗い。カーテンの隙間から、ケイコは保護者や上級生たちの観客の姿を見る。本当にたくさんの人がいる。じっと見つめすぎると、観客は大きくなり、目つきも険しくなる。
その光景に、ケイコは息を呑んだ。自分にもできるのだろうかと不安になった。
絵が下手すぎる!みんなにバカにされるぞ!
その時、目の前の少年がスポットライトを浴びる。ケイコの体は石のように硬直している。あと一人、そうすればケイコは立ち上がる。この少年の素晴らしい絵をみんなが見て、それから彼女の下手な絵なんて誰も気にしなくなるだろう…
少年は誇らしげな口調で、笑顔で自分の絵を披露する。「これは、メソニコテウティス・ハミルトニ、通称ダイオウイカだよ!この生き物を忠実に再現するように描いたんだ。南の冷たい海に生息し、肉食獣として何日も魚を捕食するんだ!たくさんの触手を持つ美しい生き物で、そのうちの2本は人をしっかりと掴んで口元に引​​き寄せるようになっているんだ!」
彼は明らかに自分の作品と、このテーマに情熱を注いでいる。ケイコは鳥について何を知っているというんだ?飛ぶ…それだけだ。だから、観客全員が拍手しているのが聞こえても不思議ではない。
驚いたのは、近くで誰かがゆっくりと拍手する音だった。
その音を聞いて、ケイコは意識が朦朧とした状態からハッと目覚めた。舞台の向こう側に、影に隠れた二つの目があることに気づいた。
「おめでとう!誰も気にしない!」
その言葉に皆が立ち止まり、声の方に注目する。
人影がスポットライトの中に現れる。小柄な十代の少年だが、制服を着ていない。片方の襟を折り返した淡い色のトップスに、グレーのパンツ、指なし手袋をはいている。黒髪はジェルで尖らせたようにツンツンとしており、肌は人間離れした灰色の色合いに見えるほど青白い。彼のあらゆるものに色彩と彩度が欠けている。まるで白黒のようだ。それでも、顔には悪意に満ちた薄笑いが浮かんでいる。
「え、あなたは誰ですか…?」 男子学生は困惑して尋ねる。
「ああ、気にしないでください。みんなが思っていることを言っているだけです。」 灰色の少年は宣言する。「あなたのくだらない絵なんて誰も気にしません!次の100枚のくだらない絵を見れば、みんな忘れてしまいますよ!」
「おい!」先生がステージに上がり、彼を呼び出した。「ここにいるなんておかしい!どうやって入ったんだ?」
「君の安全なんて、簡単に隠蔽できるもんだ」灰色の少年は、全く恐れることなく言った。「文字通りだ」
彼は両手を掲げ、指を鳴らした。たちまち、教師は壁に投げ飛ばされた。腕や物理的な力で投げ飛ばされたようには見えない。まるで…魔法のようだった。
誰かが倒れるのを見て、観客全員が立ち上がり、パニックに陥る。ケイコは暗闇に隠れ、恐怖で体が硬直し、何もできない。
しかし、少年はこの謎の男の手に委ねられ、無防備な状態になっている。彼は明らかに緊張し、声は震えていた。「な、何がしたいんだ…?」
「僕が最後に君の目に映るんだから、隠しても仕方ないだろうな。」灰色の少年は肩をすくめ、銀色の瞳を光に輝かせながら、両手を差し出した。「僕の名前はノワール。この世界から醜い色をすべて消し去るために来た…君は僕を助けてくれるんだ。」
ノワールの掌から黒い破片が飛び出し、彼は「情熱よ、逆転せよ!不安よ、我のもとへ来い!」と唱える。
生徒が胸を掴み始めたのを見て、ケイコは恐怖に震える。ノワールは一体何をしているんだ?
黒い破片が学生の体から飛び散る。体中の色がすべて吸い取られ、灰色の影だけ��残った。彼は動かなくなった。
黒い破片はノワールの手に当たり、黒い折り紙の鳥へと姿を変える。ノワールは顔に笑みを浮かべる。
「わあ、美しい!」ノワールは言った。「これで完璧だ!」
ノワールは手と折り紙を頭上に掲げた。「見よ!インクリング!」
折り紙は辺り一面に黒魔術を噴き出す。イカの絵に反応し、黒魔術も噴き出す。
折り紙は巨大でインクのように黒いイカに変身し、銀色に輝く二つの目だけがその対比を成す。
目撃者たちの悲鳴が響き渡り、ほとんどが既にドアの外へ逃げ出していた。舞台上の巨大イカモンスターが無数の触手を動かすと、その下では舞台の色が消え、灰色に染まり始めた。モンスターは舞台から飛び降り、椅子を叩き壊し、二本の鉤爪の触手で壁を掴む。壁もまた灰色に染まる。やがて、部屋の中のすべてが色を失い始める。
モンスターが舞台からいなくなると、ケイコはパニックに陥り、少年のもとへ駆け寄る。「先生!先生!大丈夫ですか?!」
彼は返事をしない。
ケイコは彼を掴もうとするが、恐怖に息を呑む。彼は…石にされてしまった!
この混乱を見守るニヤニヤしたノワールを見つめ、ケイコは叫ぶ。「どうしたの!?」
ノワールはニヤニヤを止め、ケイコの方を向く。彼は無礼にも「どうして気にするんだ?」と尋ねる。
彼が何をしたかは明白だ。わざわざ説明するまでもない。
「建物から避難しろ!」教師が叫び、全員を出口へと誘導する。「今すぐ避難しろ!!」
退散する群衆の中にいたアオイは立ち止まり、振り返る。ステージ上にまだ友人がいるのに気づき、「ケイコちゃん!」と叫ぶ。
ノワールはケイコを無視して飛び始める。そして声に出して言う。「いいか?行くぞ、インクリング!建物全体をカバーしなければならないんだ。まずは上から始めよう!」
インクリングは動きを止め、主の後を追う。触手で天井を叩き壊し、そこから這い上がる。瓦礫が飛び散る。
ケイコはそれを見ながら、頭の中で理解する。2人は2階へ行く…!
2階だ!!
「えっと…」次郎の小さな声が恵子を現実に引き戻した。「君も並んだ方がいいよ。葵はもう並んでるし。僕はここに残って、間違いがないか四重に確認するから。」
次郎は2階にいるよ!
それに気づいたケイコは、危険が迫る舞台裏の階段へと全力疾走し始めた。
「ケイコ!!」アオイもそれに気づき、ケイコの後を追う。ケイコがドアノブを掴むと、アオイも追いつき、ケイコのもう片方の腕を掴む。怖くなったアオイ��、ケイコをドアから引き離そうとする。「さあ、行かなきゃ!」
「でも…」ケイコは腕を引っ張られるケイコに抵抗する。「…次郎!」
「次郎?」アオイはケイコの言い分に気付く。
その言葉にアオイは油断し、ケイコはアオイの腕を振り払う。ケイコは勢いよくドアを開け、壁に激しくぶつかる。階段を駆け上がる。
「ケイコ!!!」アオイはドアにしがみつき、叫ぶ。「ケイコ、やめて!!!!」
ケイコはもういない。
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インクリングは廊下を駆け下り、周囲のあらゆるものが色を失いつつある。触手が四方八方飛び回り、触れたものすべてにへこみをつけている。2階にいる人々は皆、叫び声を上げながら、見つけ次第階段へと駆け寄っ��いく。
窓の外では、オレンジ色の鳥が一羽、この光景をじっと見ていた。
鳥は、窓を割って穴を開ける触手から、かろうじて逃げ出した。触手が避けた後も、鳥の視線は建物の中へと続く穴に釘付けだった。
次郎は群衆の後ろで、ノートを抱えて逃げている。しかし、インクリングは群衆と、そして彼自身に追いついてきた。
次郎は出口の階段を見つけ、それを見据える。彼は出口へと全速力で駆け出す…
しかし、触手が階段の前に激突し、出口を塞いでしまう。
悲鳴をあげながら、ジローはどもりながら振り返ろうとしたが、目の前にインクリングがいた。インクリングの上に浮かんでいたノワールはニヤリと笑った。ノワールは「え、犠牲者って何?」と考えた。
ジローは逃げ出そうとしたが、その場に硬直していた。インクリングは触手をジローに向け、ジローは目を閉じた。
その時、ケイコが階段のドアを勢いよく開け放った。「ジローちゃーーーーーー!!!」
絶望の波が押し寄せ、彼女はドアを塞ぐ触手を体から投げ捨て、友人に向かって突進した。彼女はジローを抱き寄せ、二人とも道から押しのけた。触手は狙いを外し、床に落ちた。ケイコとジローは重なり合って床に倒れ込んだ。ノートはジローの手から投げ飛ばされた。
ジローは何が起こっているのかほとんど理解できていない。ケイコは何も理解しようとしていない。階段のドアから触手が逃げていくのに気づいた。「ケイコちゃん…?」
ケイコは彼の言葉を遮り、腕を掴んで引き上げた。「行け!行け!ここから出よう!すぐ後ろにいるわ!」
二人は立ち上がり、ドアに向かって走り始めた。ケイコはジローを先に出せるようにドアを開けた。あとはジローの後を追うだけ…
「何これ?」
ノワールの声が聞こえ、ケイコはためらった。振り返ると、ノワールがジローのノートを手に取り、パラパラとめくっていた。ノワールは見たものに冷酷な笑みを浮かべた。「猫の絵だって?冗談だろ」
ノワールの拳がノートを砕く。ノワールの手の中で、ノートは黒い粉と化し、消え去った。ノートの下部だけが残され、床に落ちた。ジローが一生懸命に描いたノートは、一瞬にして破壊された。
ケイコはそれを見て心臓が止まるかと思った。血が熱くなった。
この少年は、友人が一生懸命に作った作品を、何の罪悪感もなく破壊したのだ。
ケイコは眉をひそめ、歯を食いしばって怒りの唸り声をあげようとした。
ケイコが何かするよりも早く、何かが視界を横切った。
オレンジ色の何かがインクリングに向かって飛んできて、ギャーギャーと鳴いているのを見て、ケイコの目は怒りから驚きへと変わった。あれは…?
速い飛行が落ち着くと、ケイコはそれをはっきりと見ることができる。同じ柔らかな紫色の羽、同じピンクの斑点、同じ青い目…
鳥?!
確かに、それは先ほどの鳥だった。建物の中でインクリングに向かって突進している。ノワールも驚きながら、頭を振り返った。「何だ…!?」
鳥はインクリングの周りを素早く飛び回り、触手を避けながら、くちばしでインクリングの体をつつこうとする。しかし、どうやら効果がないようだ。
ケイコは気づかないうちに、外に出てその光景を目にしていた。ノワールと同じように、ケイコも混乱している。なぜこの鳥が建物の中にいて、インクリングと戦おうとしているのだろう?普通の鳥が、なぜこんな危険に身をさらすのだろう?
これらすべてが結果をもたらし、鳥はインクリングの目を撃ち、片目を閉じさせた。しかし、もう片方の目には、開けた場所に立っているケイコが映っていた。
��ンクリングは触手をケイコに投げつけ、ケイコはそれに気づき悲鳴を上げる。
鳥は急降下し、ケイコの体に体当たりし、二人とも勢いよく壁に投げ飛ばされた。ケイコの背中は壁に激しく打ち付けられ、鳥を胸に抱きしめたまま床に倒れ込んだ。
「ううっ…」ケイコはうめき声をあげ、起き上がろうともがく。目を開けると、腕の中にいる鳥に気づいた。仰向けになっていたケイコは、鳥を抱きしめた。鳥は怪我をしているようには見えなかった。
気のせいかもしれないが、鳥は彼女の触れ方に反応して息を呑んだ。まるで人間のような息切れだ。鳥自身も驚いたようで、硬直した表情から困惑した表情へと変わった。
その時、腕が頭上の壁に穴を開け、鳥を掴んだ。
ケイコは悲鳴を上げて這いずり下がったが、背中が壁の柱にぶつかった。
ケイコは、その人物が全身で壁を突き破るのを防いだ。それはまたしても薄灰色の男だった。ただ、この男の方が背が高く、黒髪を小さくまとめたポニーテールにしていた。同じ灰色のパンツを履いているが、黒いシャツの上に白いノースリーブのロングジャケットを羽織っている。腰と上腕二頭筋のベルトは、どちらも銀色のバックルで、非常に淡く彩度が低い緑色だった。
ケイコはただ見ているしかなかった。相手は自分が捕まえた鳥にレーザーのように集中していて、ケイコに気づいていないようだ。
男は外に出て、もがく鳥に得意げに微笑みながら、空中に浮かんだ。
「モノ!!」ノワールが叫び、相手の名前を明かす。モノはノワールの隣に飛び上がり、二人ともインクリングの頭上になる。「今、現れたのか!?」
「残念ながら、そうせざるを得なかった。」モノの声は、以前よりはしわがれ声や泣き言っぽくなくなり、落ち着いた単調な声になった。「それが私の任務だった。」
「そして、私があなたの任務をこなしている姿を見ろ!」ノワールは怒って叱る。「仕事中に寝てると思ったんだ!」
「寝てたけど、ラウンジから追い出されたんだ。」モノは呆れたように目を回す。「こう考えれば、私の仕事量はあなたより少ないのに、私の方があなたより多くを成し遂げている。」
「そんなわけないだろ!」ノワールは鼻で笑う。
「鳥に負けそうになったんだぞ。」
「負けてない!」
二人はしばらくそう言い争っていたが、鳥がモノの掴みから逃れようともがいているのを見て、再び注意が戻った。
モノは鳥の必死で無駄な試みに思わず笑ってしまった。彼は鳥を揺すり、挑発するように言った。「ああああ、どうしたんだ、鳥ちゃん?何もできないのか?」
鳥はまだもがいている。ノワールもニヤリと笑って加わる。「好きなだけ試してみろよ。プリキュアはもういないんだから!安心だ!」
「プリ…キュア…?」ケイコは理解する。柱の後ろからこの話を聞いていたのだ。
二人の少年は狂ったように笑う。インクリングは触手を伸ばし、口を開けている。鳥を食べようとしている。モノはインクリングの手に鳥を掴み、悪意に満ちた口調で尋ねる。「何を言っているんだ?イカの餌食になる覚悟はできているか?」
「…絶対に…」
部屋の全員が目を見開く。
しわがれ、緊張しているが、これが人間の声であることは明らかだ。
「まさか…」ノワールは信じられない思いだった。
ケイコ自身も信じられない。あの鳥が…喋ったなんて!?
���…まさか…」モノは息をしようとして、えずく。「…終わった…」
そうだ。あの鳥は喋っている。
あの鳥に知性があるなんて!?
「えーと…」モノは否定するように、ぎこちなく笑う。「地球の鳥が喋るなんて知らなかった…」
「おい!」ノワールはモノの肩を叩く。「あれは妖精だ!」
鳥は呼吸に、いや少なくとも窒息しないように話すのに苦労している。「私を…処分して…よければ…」モノ、というか彼は、外に出る。
「私は、この姿では何の役にも立たない…でも…この子たちの情熱…処分できない…この人たちは…この世界を…永遠に彩り続けるだろう!」
ケイコの目に輝きが宿る。鳥の言葉に誘われて過去に戻った彼女は、かつて自分を救ってくれた謎の人物を思い出す…。
「勝てません。魂の創造性を奪うことは決してできません…それは素晴らしい祝福です。そしてこの子たち…この子たちは…私が亡くなった後も情熱を追い求めるでしょう…そして、愛するものを決して諦めません。彼らは世界のために絵を描くでしょう!」
ケイコは階段のドアのそばにある鳥の絵に目を留めた。インクリングはそれを見逃した。ケイコは手を伸ばして拾い上げ、じっと見つめた。
これを描いた時、ケイコは情熱を持っていたのだろうか?もちろん。
だから、たとえ無駄だったとしても、何もできないわけにはいかない。
「妖精がどうやって逃げ出したのか、私には理解できない」ノワールは鳥に言った。「まあいいだろう。これでだいぶマシになった!」
モノは再び、インクリングが食べられるように、鳥を触手にかざした。二人はこれから起こる出来事に笑い出した。
「おい!!」
一同は立ち止まり、廊下の奥へと視線を向けた。ケイコが目の前に立っていた。ケイコは絵を差し出し、インクリングに見せると、「消し忘れてるよ!」と言った。
「何ですって?」モノは自分が何をしようとしているのか分からず、片方の眉を上げた。
ケイコは安心させる。「ほら、きっとこれはあなたの…ペットの…イカ…モンスターにとって、もっと美味しいおやつになるわよ…」
「震えてるじゃないか」ノワールが言う。「どうして他のみんなみたいに走らないんだ?」
「わ…わかんない…」ケイコは認める。「でも…友達の絵を台無しにして…それに、知性のある人間を殺そうとしてるなんて…鳥だろうとなかろうと、そんなことは許せないわ!」
「人間だって?」鳥はケイコの言葉を理解した。それからケイコの制服の襟元に目をやった。ペンがそこにあった。「待って…!」
「馬鹿だな」モノは指摘する。肩をすくめて微笑む。「でも、もしどうしてもと言うなら、インクリングはまず君の絵を食べるだろう…そして君も!」
インクリングがケイコに突進する。ケイコは怯え、どうしたらいいのか分からず、すすり泣く。もう、終わりだ。
「あなたの情熱は何なの!?」
ケイコは鳥が叫んでいることに気づいた。「どうしてそんな絵を描いたの!?生きたいなら答えて!」
「私…私…」ケイコは鳥が何をしようとしているのか分からなかった。深呼吸をした。彼を信じなければならない。
「この世界のために絵を描きたい!!!」
フラッシュ
ケイコの絵からまばゆいピンクの光が放たれる。
インクリングは後ろに倒れ、少年たちの目はくらみ、鳥��逃げ出すチャンスを得る。
「な、何が起こっているの?」ケイコは閃光に不意を突かれる。
ピンクの光が魔法のようにケイコの周りを巡り、彼女を守ろうとする。絵自体が形を変え、別の何かへと歪んでいくのをケイコは見守る。
「ついに!ついに!!」鳥は喜びの涙を流しながらケイコの腕の中に飛び込む。「プリキュアを引き受けてくれたんだね!」と嬉しそうに言う。
「何言ってるの!?」ケイコは驚きの声を上げる。「なんで言ってるの!?」
「いいから、ここからが大事よ!」
絵が新しい形へと変化し終える。ケイコの目の前に現れたのは、パレットのようなものだった。それは、宝石がちりばめられたピンクの縁取りの、きらきらと輝く派手なパレット。ガラスの蓋が付いていて、真ん中に空いているスペースがある。周りのスペースには、黄色、オレンジ、赤、ピンク、紫、青、緑の順に色が塗られている。
「これがプリキュアパレットよ!」ケイコの手の中で浮かんでいる装置を見ながら、鳥が説明する。「さっき私を助けてくれた時に見つけたペン、覚えてる?」
ケイコはそれを取り出す。「これ?」
「ペンをクリックして、パレットの好きな色を3色タップして、空いているスペースで混ぜて、『プリキュア クリエイティブチャージ!』と叫ぶだけで、あとはお任せ!」
ケイコはためらう。これが自分にどんな影響を与えるのか、彼女は知らない。
「信じて!」鳥は懇願する。
鳥の表情からして、本物らしい。以前も彼女を助けてくれた。きっとまた助けようとしているのだろう。
ケイコはうなずき、自分の選択を決める。
ピンクネオンペンのクリック音とともに、背景はピンク色の魔法の空間へと変化します。
全身がピンク色に染まった佐倉けいこは、ペンを頭上に高く掲げています。もう片方の手でプリキュアパレットを持ち、それを開きます。
「プリキュア クリエイティブチャージ!!」
彼女はペンでパレットのピンク、赤、緑の点を軽く叩く。3つの点が光り、真ん中にキラキラと輝くチェリーピンクが現れた。ペンをペンに浸すと、ペンがペンで満たされた。
ケイコはペンを持って飛び跳ね、あちこちに絵の具をこぼした。背景は緑と赤の絵の具の斑点で覆われた。ケイコ自身の腕、脚、頬も絵の具の斑点で覆われており、ケイコは目に見えてそれに気づいた。
彼女はペンを手首の周りで回転させ、魔法の絵の具で円形の白い腕章を作った。
彼女はペンを足の周りで回転させ、足を広げて地面を踏み鳴らし、つま先とヒールが濃いピンクの、膝丈の丸い白いブーツを作った。
彼女はペンを差し出し、全身を回転させると、渦巻くインクが彼女の胴体に触れ、フリルのついたピンクのスカート、太い赤いベルト、そして薄緑の縁取りと花のような白い肩パッドが付いたゆったりとした薄ピンクのジャケットを形作った。
彼女はペンを掲げ、微笑む。カチッという音とともに、ペンは燃え上がり、ピンクの絵の具の斑点がついた。彼女はペンを投げると、ペンは回転し、絵の具が四方八方に飛び散った。
絵の具は彼女の胸に落ち、大きな赤いリボンと薄緑のブローチが現れた。
絵の具は彼女の耳に落ち、赤いチェリーのイヤリングが現れた。
絵の具は彼女のベルトの後ろに落ち、淡い半透明のピンクのリボンと、スカートの後ろから垂れ下がった厚手の布地が現れた。
絵の具の飛沫は彼女のスカートに落ち、赤と緑の絵の具の斑点となった。
絵の具は彼女のリストバンドに落ち、赤いリボンが現れた。しかし、彼女が腕を前に伸ばすと、ペンがリストバンドに落ち、彼女がそれを振り払うと、リボンはほどけ、今度は赤いリボンがリストバンドから垂れ下がった。
再びペンを握り、彼女は頭の上をなぞると、側面に赤いチェリーが飾られた薄緑のヘッドバンドが現れた。ヘッドバンドから魔力が漏れ出し、ブロンドの髪がマゼンタ色の塗料で覆われた。
ケイコはお団子ヘアを持ち上げ、放すと塗料が髪に反射して光り、髪に溶け込む。髪は濃いピンク色の髪型になり、何本かの後ろ髪と大きなトップのお団子ヘアが重なり、大きなつむじが桜の茎のように見える。
ペンを顎に当て、歯を見せて笑う。恥ずかしそうに親指で顎についた塗料をはじく。瞳は髪の色と同じピンク色に輝いている。
彼女は空中に飛び上がり、ピンク色の魔法が彼女から噴き出す。
ジャンプの頂点に達すると、ピンク色の魔法が背後で塗料となって爆発し、彼女は四肢を大きく広げてポーズをとる。
ネオンペンとパレットが彼女のベルトに取り付けられる。
ヒロインは落下し、上からさらにピンク色の魔法が彼女から噴き出す。
「筆で情熱と命を世界に広げる!」
彼女はぎこちなく着地し、危うく転倒しそうになったが、なんとか踏ん張った。そして最後のポーズを決めた。片足を上げ、反対側の腕を頭上に上げてピースサインを作る。
「ピンクのペインター!キュアチェリー!」
ノワールとモノはゆっくりと床から立ち上がり、目の前のピンク色の光を見つめる。膝をついたままのモノは、息を呑みながら尋ねた。「これは一体…?」
ノワールは腕と歯を食いしばる。「こんな…ありえない!」
「やっと!!」鳥は喜びに溢れ、光の周りを飛び回る。嬉し涙が頬を伝う。「プリキュアが帰ってきた!!」
ピンク色の光は人影から放射されており、その存在によって周囲の絨毯も同じ色に染まる。ピンク色の光が消えると、窓から夕陽が差し込む。ヒロインは鮮やかなチェリーピンクの瞳を見開く。
そして、その瞳は驚きの表情に変わる。「な、な、な、なに?!何が起こったの!?」彼女は驚きのあまり、自分の変わった姿を見て身をよじり始める。「な、な、なに!?私に何が起こったの!?!な、なに!?」彼女はピンク色の髪を掴む。「私の髪に何が起こったの!?」鳥はキュアチェリーの腕に飛び込み、胸に顔を埋めて泣きじゃくる。「会えて嬉しいよ!!」
「私って何なの!?」チェリーは疑問に思うように叫ぶ。
鳥は翼で涙を拭う。興奮している。「わかったわかった、プリキュアになったんだね!創造の力を持つ伝説の戦士!インクリングを止めてみんなを救えるんだ!」
「ちょっと待って、プリキュア、ゆっくりして!力だって?!」チェリーは言葉に詰まる。息を吸って少し落ち着こうとする。「それで…伝説の戦士?どういう意味?」
「インクリングと戦わなきゃいけないの!」
チェリーは言葉を止める。
彼女はインクリングを見る。
それから鳥を見る。
そして再びインクリングを見る。
そして鳥を見る。
「だめ!」彼女は振り返り、鳥を抱きかかえたまま走り出す。
「そこに突っ立ってるんじゃない!」ノワールはインクリングに向かって叫び、拳を床に叩きつける。そしてもう一方の手で、走ってくるキュアチェリーを指差す。「捕まえろ!生きたまま食べちまえ!!」
インクリングは命令に従い、彼女を追いかける。インクリングが追いついてくるのを見て、チェリーは叫びながら廊下を走り続ける。触手は絶えず彼女を追いかけ、攻撃しようとしてくる。
「なぜ逃げるんだ!」鳥は叫ぶ。
触手が降りてくる。チェリーはそれを避けようと右によろめく。
「正気か!?」チェリーは叫び返す。
「インクリングと戦わなきゃいけないんだ!!」鳥は要求する。
触手が地面に叩きつけられる。チェリーは左に倒れ、床に倒れ込んだ。彼女は素早く���ち上がり、次の触手に捕まる前に走り続けた。
「できない!!」チェリーは叫んだ。
「でも、あなたはプリキュアなのよ!!!」鳥が反撃する。
触手が上からチェリーを掴み、突き刺そうとする。チェリーはそれに気づき、叫び声をあげる。触手に突き刺される寸前、チェリーは予想以上に高く飛びのいた。その動きに、チェリーは鳥を放してしまう。両足は隣の壁の頂上に着地する。
「な、何しちゃったの!?」チェリーは自分の行動に愕然とする。「どうすればいいの!?」
インクリングは別の触手をチェリーに向けて放つ。反射的に、チェリーは脚を使って壁から飛び降りる。その結果、全身がものすごい速さで吹き飛ばされ、ガラス窓を突き破ってしまう。衝撃で窓ガラスは粉々に砕け、それを支えていた壁の梁が崩れ落ちて横に傾く。他に掴むものが何もなかったチェリーは、梁に掴まり、建物の外にぶら下がったままになった。
「キュアチェリー!」窓の内側から飛び立つ鳥が叫ぶ。
「助けて!!」チェリーは叫び声をあげ、宙ぶらりんの状態から足元をすくい上げようと必死に逃げ回る。「助けて、助けて、助けて、助けて、助けて!!」
「私は鳥だ!持ち上げられない!」鳥は翼でくちばしを包み込みながら答える。
鳥は振り返ると、インクリングが梁に引っかかっているキュアチェリーに触手を向けているのに気づく。インクリングはキュアチェリーの方を向き、「俺の言う通りにしろよ!いいか?」と詰め寄る。
「えっと…いいか?」チェリーには他に選択肢がない。
触手は窓の外へ飛び出す。
「ジャンプ!」
チェリーは触手を飛び越えます。
「手を叩け!」
チェリーは足を開き、両手で触手を叩きつける。するとピンク色の魔法の弾丸が飛び出し、インクリングは身悶えした。チェリーの体が少し突き上がった。
「スライド!」
チェリーは触手に足を引っかけ、体が滑り落ちて中に戻ります。
「インクリングの顔を殴れ!」
チェリーは触手から飛び降り、インクリングの顔に拳を打ち込んだ。パンチの衝撃でピンク色の魔法が拳から放たれ、インクリングは壁に叩きつけられた。
チェリーは着地に失敗し、つまずいて転げ落ちた。
「よし!練習してるんだね!」鳥は祝福し、大丈夫かとチェリーのところに飛んできた。
チェリーは難なく立ち上がった。床にひざまずき、自​​分の手を畏敬の念を込めて見つめた。「私には本当に力があるのね…」
「ええ。髪を見ればわかると思ったのに」鳥は答えた。
チェリーは前を見ると、インクリングが立ち上がった。髪のつむじが乱れながら、彼女は叫んだ。「まだ続くの?!」
チェリーは立ち上がり、また逃げ出そうとするが、振り返った途端、鳥が目の前に舞い降り、耳元で鳴き声を上げた。あまりの音に、チェリーは思わず耳に指を突っ込んだ。
「もう二度としないぞ!」鳥は、チェリーに厳しいように、翼を突きつけた。「お前はもうプリキュアだ!このインクリングと戦って、みんなを助けろ!断るなんて許さないぞ!」
チェリーは��がこぼれるのを感じた。これは要求の厳しい鳥だ。
「しっかりしろ!さもないと、あの世でお前をハーピーにしてやる!」鳥はチェリーの顔に向かって唸り声を上げた。
「ハーピーって言うの?」チェリーはそれがどういう意味かと尋ねた。
「背中に標的がいる。お前の力で、奴らに撃ち返せ。」鳥は説明する。それから、チェリーの顔から離れたインクリングに翼を向けた。それから彼は何気なく言った。「気をつけろ」
二人は触手の攻撃をかわした。柱の陰に隠れていた。
「コスプレの力って、どういう仕組みなのかしら!」チェリーは両手を爪で引っ掻きながら叫んだ。
「だって、ほんの数分前に目覚めたばかりだし…」鳥は翼で自分の頭を押さえながら認めた。二人は少し考え、それからもっと分かりやすく説明しようとした。「絵を描くのが好きなんでしょう? 君の力は、戦闘を楽にする敏捷性と強さを与えてくれる。絵を描くのと同じで、筆を撫でるのではなく、殴ったり蹴ったりするんだ。」
「わ…わかったような…」チェリーの言い方から、彼女は明らかに確信が持てていない。
「手伝うから、思いつきでやればいい!」鳥は彼女を安心させた。
チェリーは彼を睨みつけた。
「ダジャレを言おうとしたわけじゃないのよ。」
キュアチェリーは再び開けた場所に歩み出し、インクリングと対峙する。彼女は走り出す体勢を取り、標的を睨みつける。深呼吸をする。
インクリングは四方八方に触手を放ち始める。キュアチェリーは前に駆け出す。
触手は彼女の周りに乱れ飛ぶ。チェリーは一本の触手をくぐり抜け、反対側から来たもう一つの触手をかわす。そして飛び上がり、インクリングの顔面に回転キックを放つ。別の触手が彼女に向かって振り下ろすと、チェリーは飛び降りてインクリングの顔面に再びキックを放つ。
もう一本の触手が、既に彼女を巻き付けるようにループ状に巻き付いて、彼女に向かってくる。彼女はそれを防ぐために、グリップの両側を掴み、かろうじてしがみつく。彼女は手を離し、触手に捕まる前に手足を閉じて飛び降りる。
彼女は床に着地し、体を転がして着地する。さらに触手が追いかけてくるが、チェリーはその度にそれらをかわし、触手を踏み台にして飛び降り、獣を蹴り飛ばす。3回目以降は、腕で触手の攻撃を1回防ぐのがやっとだった。別の触手が彼女を刺そうとしてきたが、彼女はなんとか後ろに倒れて殴りつけた。反対側からも別の触手がやってきて彼女を掴もうとしたが、彼女はかろうじて足を滑らせて床に横たわり、触手が絡まるのを防いだ。
不運なことに、3本目の触手がどこからともなく現れ、倒れている彼女の体を叩きつけた。触手は彼女の体を投げ上げ、天井に叩きつけた。
天井からシールのように剥がれ落ちていくチェリーは、柱にしがみついていることに気づいた。頭を振って衝撃から逃れようとする。インクリングの触手が2本、まだ絡まってしまっているのが見える。あと8本だ。
このインクリングをもっと包めるかも!チェリーは微笑みながら考える。
「おい!」チェリーはインクリングの注意を再び引こうと叫ぶ。「こっちにいるよ!」
「何をしようとしているんだ?」遠くから鳥が尋ねた。
触手が一筋、彼女に向かって噴き出してきた。チェリーはそれをかわすどころか、掴んで強く引っ張った。それに対し、別の触手が彼女を掴もうと迫ってきた。チェリーは掴んでいた触手で攻撃を防ごうと、二本の触手は絡まってしまっていた。
チェリーは床に飛び降り、インクリングの周りを走り回り、触手を誘い込んだ。上から一本の触手が追いかけてくる中、チェリーは一本の触手をくぐり抜けた。彼女はその触手を飛び越えると、さらに二本の触手が絡まってしまっていた。
彼女は絡まりから飛び降り、宙返りするが、隙を突かれて一本の触手に捕まってしまう。わざと両手を頭上に上げて、自由にしている。キュアチェリーはインクリングの顔に抱きつき、口を開けた…
手でインクリングの皮膚を弾き、インクリングをひるませた。すると触手が頭を貫こうとしたが、空いた腕で掴まれていた触手を振り払い、避けた。触手は互いにぶつかり合い、絡み合った。
今や、そこにいたのは二本の爪のような触手だけになった。
キュアチェリーは柱に向かって走り、両手を大きく振り回して柱に近づく。二本の爪が追いかけてくるが、キュアチェリーは柱をよじ登って避ける。爪は必死の力で柱に打ちつけ続け、その力は構造物にひび割れを起こし、崩れ落ちようとしている。崩れ落ちるだろう。
まさにこれこそが、キュアチェリーの狙いだった。柱の上に乗り、柱の後ろに回り込み、壁を支えに両足で柱を押し上げる。
構造物は折れ、柱はインクリングの頭に叩きつけられた。明らかな脳震盪とともに、それは気絶し、残った触手は床に縮こまった。
キュアチェリーは床を転がり落ちて着地する。今度は両足で着地し、自分の巧みな技に微笑みを浮かべる。鳥は驚きで目が真っ白になる。彼女は誇らしげに尋ねる。「こんな感じ?」
「わ…感心しました…」鳥は認める。しかし、壊れた柱と、その残骸には目を留める。「…本当に壁の破片をぶつけたんですか?」
「うまくいったわ!」チェリーは反論する。
鳥は言う。「今度はペンキを撃って仕留めるのよ」
チェリーのプライドは崩れ落ち、混乱が広がる。「何ですって?」
鳥は説明する。「プリキュアパレットを取り、ネオンペンをピンクのボタンにもう一度押し当てて、クリエイティブウィングを塗るんだ。パワーが上がり、大量のペンキを好きな攻撃の形でインクリングに投げつけることができるんだ!」
「わかった…」チェリーはベルトからペンとパレットを取り出し、鳥の指示に従う準備をした。
ピンクネオンペンのクリック音とともに、背景がピンク色の魔法の空間へと切り替わる。
「ピンクネオンペン!私の翼を創って!」
彼女はパレットのピンクのボタンにペンを押す。中央のスペースにピンクの絵の具が現れ、ペンを浸すと、ペンがペンで満たされる。
キュアチェリーは魔法の絵の具をくるくると回し、激しく飛び跳ねる。
回転が遅くなると、魔法の絵の具は彼女の周りを回転し、背中に降り注ぎ始める。
ピンクの光が瞬く中、彼女の姿が完成し、チェリーは足を外側に蹴り上げ、頭上にピースサインを描いてポーズをとる。
チェリーは驚いて彼女の背中を振り返る。「それは…」言葉が出ない。
彼女の背中には、丸いピンクの妖精の羽が生えていて、濃いピンクの縁取りが施されている。
チェリーは両手を握りしめる。両手を広げると、赤いペンキが手からこぼれ、赤い球体の形になる。
「ゴー・ワイルド・チェリーズ!」
球体はいくつかの小さな球体に分かれ、彼女の体の周りを回転する。
​​「プリキュア…」
彼女は頭上に手を上げる。球体はすべて合体して、大きな赤い球体になる。彼女は手を後ろに引く。彼女は標的を見つめる。
「チェリー…スプラッター!!!」
彼女は球体を投げる。球体はいくつかの球体に分かれ、すべてインクリングに命中する。それらはモンスターの体に張り付く。
キュアチェリーはペンを手に振り向く。ペンをカチッと閉じると、羽が消える。彼女は歓声を上げながら空中に飛び上がる。「やった!」
球体は、インクリングの体中にピンク色の塗料を轟音と混沌のごとく次々と爆発させる。爆発はインクリングを色で覆い尽くす。
「カラフル…」インクリングは呟き、その反応として体が光る。ピンク色の光に包まれ、インクリングの体は消え去る。後に残るのは、白く浄化された、宙に浮いた折り紙だけ。
攻撃を受けたチェリーは息を荒くした。振り返った自分の仕業を確認するが、めまいでほとんど集中できない。「私、やったの…?もう終わったの…?」
疲れ果てて、彼女は膝から崩れ落ちる。
「きっと、君の体はそんなに力を使うことに慣れていないんだ」鳥は彼女に説明する。「心配するな。何度か戦えば慣れるし、それほど消耗もしなくなる。」
「何度か戦えばってどういうこと?」チェリーは信じられないといった様子で息を呑む。
「ほら見て!」鳥は翼で空を指差した。チェリーは見上げると、浄化された折り紙が空中に浮かんでいた。
「あれは、彼らが盗んだあの少年の情熱だ!君は彼を救ったんだ!」
折り紙は飛び立ち、階段の扉から出て行く。
「どこへ行くの?」チェリーが尋ねる。
「宿主のところへ戻る。」鳥が答える。
折り紙は講堂に戻り、少年の像と対面する。折り紙は形を失い、輝く魔法へと変わり、少年の体に流れ込む。
石が彼の体から砕け、色彩が戻り、少年は膝から崩れ落ちる。めまいで頭を抱えながら、彼は尋ねる。「ここはどこにいるんだ…?」
「ちょっと待って、あの少年たちはどうなったの?」チェリーは辺りを見回しながら尋ねる。「どこへ行ったの?」
ノワールとモノは、心配そうな表情で建物の上空に浮かんでいる。
「ショキョ様はきっと喜ばないだろうな…」ノワールは呟き、自分を抱きしめる。
モノはニヤリと笑って、「いいだろう…お前のせいだって言ってやる」と決意する。
ムーは空中に消える。
ノワールは怒りに目を見開き、「ちょっと待って!」と叫ぶ。
ノワールは空中に消える。
キュアチェリーと鳥のいる場所から、おそらく警察のサイレンの音が聞こえる。
「わかった」鳥は飛び上がり、ノワールに指示を出す。「元の髪に戻したいなら、ペンの蓋を閉めてくれ。裏で会おう。」
「待って!」チェリーは叫び、手を伸ばしたが、鳥はすでに窓から飛び出していた。
階段を上ってくる人の足音が聞こえ始める。彼女は慌ててペンを取り、閉じようとした。
一瞬のうちに変身が解け、制服姿とブロンドの短いカールヘアが戻った。
ケイコは、これがうまくいったことに驚き、自分の手を見る。膝の上にプリキュアパレットがあることに気づく。それは服の他の部分のように消えていなかった。ケイコはそれを拾い上げ、「パレットはそのまま…?」と観察する。
階段のドアが勢いよく開き、数人の警察官が被害状況を確認するために入ってきた。一人の警察官がひざまずいているケイコに気づき、近づいてきた。
「さあ、行きましょう。大丈夫ですよ。」彼はケイコを階段を上り下りさせるのを手伝った。警察はケイコを襲撃に巻き込まれた、ごく普通の被害者だと考えている。「怪我は?」
「いいえ。」ケイコは静かに答えた。
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ケイコは階下のロビーに案内された。そこには警官たちが警備にあたる場所があった。ケイコは二人の警官が教師と話しているのに気づき、そのうちの一人が状況を説明しているのを耳にした。
「犯人は顔と身元を明かしました。しかし、どうやら逃げてしまったようです。見つけることがで��ません。しかし、彼らはここでのテロ行為で社会の敵となっています。彼らが作り出した怪物については…私たちはあなたを信じています。目撃者がそれを証明しています。しかし、私たちがここに到着した時、怪物は…消えてしまいました。問題の少年は怪我をしていません���、ショック状態です。何が起こったのかは分かりません。少なくとも2週間はかかる工事のため、博物館の警備に警官を派遣します。また、このようなことが再び起こった場合に備えて、学生を守るためにキャンパスにも警官を配置します。」
次郎と葵は正面玄関で、他の学生たちが警察の検問を受けている列に並んで待っています。葵はケイコを見て息を呑み、次郎の肩を軽くつついて自分にも気を引こうとします。
「ケイコちゃん!!」葵は泣きながら、ケイコの元に駆け寄り、ぎゅっと抱きしめます。「大丈夫?!何があったの?」
「葵!」恵子は恵子に会えて嬉しくて抱きしめ返す。「大丈夫よ。本当に。」
葵は慌てて恵子から離れ、髪を引っ張る。「二度とあんな風に驚かせないで!」と厳しく言い放つ。そして少し間を置いてから、「怖がらせるのは分かってるけど…でも…」と付け加える。
次郎も一緒に恵子を抱きしめる。彼はさらにパニックになっている。「恵子、何が起こったのかわからない!! 君、君は僕のすぐ後ろにいたって言ってたから、見なかったし、階下に降りても見えなかったんだ…ごめん!あのものにやられたと思ってた!!」
「次郎、大丈夫よ。」恵子も次郎を抱きしめる。「ただ、君が無事でよかった。」
「ええ、どうしたの?」次郎が離れると、葵が尋ねる。「次郎のすぐ後ろにいたのよ!だから…」
「それは…」恵子は全てを説明しようとした。喋る鳥、パレット、キュアチェリー、喧嘩…
しかしその時、窓の外に鳥がいて、彼女をじっと見つめているのが見える。鳥は厳しい表情をする。
「あれは…」ケイコは言葉を戻した。「ノートだった…次郎、落としたんだ…」思い出して、ケイコの表情は悲しげになる。「取り戻そうと思ったんだけど、あの男が…壊しちゃった…ごめん、次郎、頑張ったのに…」
「ケイコ」次郎はケイコの肩に手を置き、目を合わせるように言った。「ノートはもう一冊作れる。サクラケイコっていう友達はもう二度と作れない」
二人は再び抱き合い、ただ二人とも無事で良かったと喜んだ。
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ケイコはこっそりと裏庭へ出た。ありがたいことに、柵に止まっている鳥以外、誰もいない。
鳥はケイコが現れたのを見て微笑んだ。「君みたいな人をずっと探していたんだ。奇跡だよ…ありがとう。今まで本当にありがとう。」
「それで…私はこのままでいいのか?」ケイコは尋ねる。鳥はケイコに口を挟もうとするが、ケイコは自らの問いに答える。「いずれにせよ、私は自分で選んだのだから。」
「もう?」鳥は首を傾げる。
「今日、友達の作品が壊されちゃったの。他にもたくさんいるのよ。」ケイコは説明する。彼女の表情は終始、厳しく真剣そのものだった。「そんなことはさせたくない。誰もこんな目に遭うべきじゃない。誰もが自分の情熱を世界に示し、利用されるべきではない。そして…もしそれが、私が愛するものを守るための手段なら、あなたの望みを叶えてあげる。私はキュアチェリーになるわ。」
鳥は安堵の笑みを浮かべた。「そう言ってくれると期待してたのに。」
「それで…私と一緒にいるってことだよね?」ケイコは彼を指差して尋ねた。「ところで、お名前は?」
鳥は羽根を広げて握手を申し出るように答えた。「オレニジです。お会いできて光栄です。」
「サクラケイコです…ケイコと呼んでください。」彼女は羽根に手を伸ばしながら答えた。
二人は握手を交わし、約��と新たな同盟を固めた。二人は希望に満ちた笑顔で見つめ合った。
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kaoriof · 1 year ago
Text
無題
丁寧に髪をとかすともう0時だった。ピピピというメロディとともにコンビニのドアは開かれて、わたしはそこで煙草を買おうかと思うけれどもやめる。憧れている女の子が新宿区の高校に通っていることを知って、落ち込んで舞い上がって、そうしてまた落ち込んだ。こんなにも近くで同じ景色を見ているのにわたしはどうしても彼女と同じ世界を生きることができない。等しい恐怖心ともどかしさを感じながら寂しさを分かち合いたかった。彼女がきれいだと思うものをわたしもきれいだと思いたいし、彼女が眠れない夜にはわたしも眠れずにいたい。となりで同じ蝉の鳴き声を聴いて、電車が過ぎ去ってゆくのをみて、風が、��はらを駆け抜けてゆくのをみた。けれどその一瞬のうちですら、たぶんわたしと彼女はきっとそれぞれ異なるひとのことを想って、それぞれ異なる色と匂いと温度と光をかんじている。満足することを知らず、いつまでも世界のありとあらゆるところまでつねに感じていたい。うしなわれた光と温度と音が知らない地でまたあたらしくうまれるところを、ずっととおい国のちいさな街で暮らす少年の報われなかった恋を、インターネットの隅で未だに煌めきを失わず残ることばの数々を、千年前に生きていた十七歳の少女が今を生きるわたしのそれと同じ眼差しで、同じ場所で、同じ海を眺めている様子をみたかった。恐竜の鱗が光にてらされてかがやいているのもみたかった。この風は、まだ人間が人間じゃなかった頃に吹いていた風かもしれない。同級生のこととかたとえば自分の数年後のこととか明日の試験のこととか考えているうちに、きっとたぶんあっとういうまにわたしは歳を重ねて死んでしまうから。あなたも。死は永遠に続く停止ではなくて、またあたらしい有限への始まりにしか過ぎないのかもしれない。昔の文章、はずかしすぎてマトモに読めなかった。一年前のわたしだったら全部削除していたかもしれない。だいたい、あなたにはなれないと分かっていながらあなたになりたいなんて思ってしまったわたしがわるかった。わたしは全然自分が思っているより幸せだし、あなただってきっとあなたが思っているより幸せなのだと思う。
Fresh Flesh
苛々してばかりいる。排気ガスを吸い込んだ朝の光。どこまでもぬるい夏の風。数値化された感性。立ち並ぶビル群。声のでかい女。ぜ〜んぶ、ほんとにぜんぶ、まるで雷光のようにわたしの心の奥の奥の奥のほうをカッと照らすので、まぶしくてひたすらに鬱陶しい。だけど舌打ちも暴力も歯軋りも性に合うはずがないので、ただ血液だけが巡るその速度を速める。あらゆる音がさっきまで飲んでいたシュワシュワサイダーの泡みたいに空気中を弾ける。ぽつ、ぽつ。びゅうびゅう。ざあざあ。びたびた。ぱらぱら。すぐそこで揺れている深緑(ふかみどり)が泣いているみたい。小鳥や野良猫は雨の日どこで雨宿りをしているんだろう。ショッキングイエローも、スモーキーピンクも、オーシャンブルーも、わたしたちはすべて黒い色の文字で表現できてしまうのに、心がぎゅうってなるあの感覚って、どんな言葉を選んでもなにかが違う。途中でこうじゃないって投げ出してしまう。どれだけ小説のページを繰っても、黒、黒、黒、そして少しの余白。けれどそこにはそこにしかない風があって、匂いがあって、音があって、熱があって。先生の合図とともに重たい教科書を開いて、ハイライターで色をつける。まだ��と二十分もある、って思うとき途方も無い気持ちなる。(おねがいだから一人にしてほしい)と、一人なのに、そう思う。これからどうすればいいんだろう。どうなるんだろう。何をすればいいんだろう。何を守るべきで、何を捨てるべきなのか、わかったら、なんの迷いもなしに会いたい人たちの元へと駆けて行けるのに。夏の夜の闇に、重ねに重ねた不安を押しつぶされそうになって、怖くなって、ママが深く眠っているのを確認したあと、あたかも人が眠っているかのように部屋の布団を整えて、玄関のドアをゆっくり、すごくゆっくり開けた。ドット柄の上下パジャマのズボンと、上はダボダボのブルーのパーカー。真夜中に自転車のギアをいちばん重いのにして、全速力でペダルを漕ぐ。まだたくさんいる人々の話し声や車のエンジン音が瞬く間に遠のいていく中、車輪の回転する音だけが一定の大きさで響きわたる。往復およそ300円の通学路と、京浜東北線。光が差し込むと肌が透けてみえる白いブラウスと、微かに香る柔軟剤の香り。テスト前、教科書がパンパンに入ったリュックサックの重さと、かかとの磨り減ったローファーの鈍い光沢。小さな教室と、先生のつまらない冗談。どっと響きわたる笑い声の中に掻き消された不安定な思考。すべて、いつか、終わってしまうことがちっともさみしくないと思ってしまった。ゆるしてほしい。だって、いつだって死ぬことは生きることの一部。怖いモノなど無いと信じたいでしょ。
無題
上野で車に轢かれた鳩の死骸をみた。車窓に映る風の如く過ぎ去ってゆく光景はあらゆるモノの死の産物なのだと、いつかあなたが話していたのを思い出した。雲ひとつない晴れた日に駅の出口で名前も顔も知らない人を待ちながら、点滅する青信号に早まる人々の足取りを目で追う。断ち切れた水道管の真横でカラスがゴミを漁っていた。彼も彼女もこの街ですらいつか朽ちてゆくのに、世界はなぜこうも美しく出来すぎているのだろうかとよく考える。降ってくる雨粒の鋭さに刺され出血することもなければ、太陽の光によって皮膚が火傷することもない。風の強さで眼球が吹き飛ぶこともなければ、鳥の鳴き声で鼓膜が破れることもない。あーやってらんないなあと思いながら、チョコレートパフェを注文する。向かい席に座った顔見知りになって間もない女性が煙草を嗜む、その姿に恋心にも似たときめきを覚えた。文豪たちが綴ったうつくしい言葉が無数に散らばる図書館で、わたしと彼女は自分たちで編み出したくだらない戯���言に花まるをつけた。いつか、という言葉が好きだ。いつか大丈夫になる。いつか幸せになる。いつか報われる。いつかわたしにも大切な人が出来る。いつか大人になる。いつか死ぬ。その果てに見える景色があらゆるモノの死の産物だとしたら、わたしは毎日それらを瞼の裏に葬り、目を閉じて祈る。人生にリタイヤもバッドエンドもエンドロールもない。
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picnicism · 1 year ago
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2月初旬、ロサンゼルスに“未来”が降ってきた。「大気の川」と呼ばれる長い水蒸気帯が、3日間にわたってロサンゼルスに228ミリもの大雨を降らせたのだ。これは同市の年間平均降水量の半分以上に相当する。地球が温暖化すれば、さらに酷くなると予想されるタイプの激しい雨だった。 だが、ロサンゼルスの水道管理者たちは準備万端で待ち構えていた。ほかの世界の大都市同様、近年ロサンゼルスも「スポンジシティ」化を進めていた。コンクリートのような水を吸わない地表を、泥や草木の生えた吸水性の地面に置き換えてきたのだ。さらに、水を集めて地面に吸い込ませる「浸透地(spreading ground)」も造成してきた。 従来からあるダムと、新たにつくった“スポンジ化”されたインフラにより、ロサンゼルスは2月4日から7日までの3日間で86億ガロン(約325億リットル)の雨水を溜めた。これだけあれば10万6,000世帯に1年間水を供給することができる。雨の多い季節の間に、ロサンゼルスは147億ガロン(約556億リットル���を貯水した。 雨を邪魔者ではなく資産に 長い間、雪解け水と遠くから水道管で運ばれる河川水に頼ってきたロサンゼルスはいま、できるだけ地元で水を生み出そうと探求を続けている。「これからもっと雨は増えて、雪は減るでしょう。となると、わたしたちが雪解け水と水道管で水を手に入れてきたその方法も変わっていかざるを得ません」。ロサンゼルス市水道電力局の流域管理責任者アート・カストロは言う。「雨水を捕らえる地元の主力はダムと浸透地です。洪水防止の観点からも、水供給の観点からも」 何百年もの間、都市計画の教義は、洪水を防ぐために側溝や下水道などのインフラを使って雨水を速やかに流し出すことだった。だが、近年世界中で増えている壊滅的な都市洪水を考えると、旧来のやり方が機能しないことは明らかだ。そこで都市計画にあたる者たちは、雨水を賢く溜める方法を探している。雨を邪魔者ではなく資産として活用するために。 「都市水文の問題は、1,000もの小さな傷が招いたものです」と語るのは、カリフォルニア大学バークレー校のウィーラー水研究所ディレクターのマイケル・キパースキーだ。「車庫の前のドライブウェイや屋根がそれ自体で水文サイクルを大きく変化させるわけではありません。ただ特定の地域で、それが無数に組み合わさると、大きな変化を起こすのです。それならば、1,000の傷に対して1,000枚の絆創膏で解決できるかもしれません」 自力で水を生み出す方法を模索 この場合、解決策はスポンジシティかもしれない。町をもっと吸水性のあるものにする秘訣は、雨水を浸透させて地下の帯水層に届けるための庭や緑地を増やすことだ。帯水層とは保水できる穴の空いた地下層だ。ここに溜まった水は、必要なときに汲み出すことができる。技師たちは道路の中央分離帯や路肩を緑化し、これまで道路から下水を経て海に流していた水を吸い取ることができるようにしている。 アメリカ西部をはじめとする各地で乾燥が問題になるなか、自治体は水道管で運んでくるのではなく、自力で水を生み出す方法を模索している(ちなみに、この戦略のなかにはトイレの排水を飲み水にリサイクルして都市の水使用量を減らす方法も含まれている)。同時に、気候変動は暴風雨を大規模なものにしている。直感的に感じることとは逆ながら、気温が1℃上昇するごとに、大気は6~7%多く水分を含むことができる。つまり、気温が上がれば嵐の際に雨として降ってくる水分は増えるということだ。実際、ロサンゼルスを襲ったような西海岸の「大気の川」は、どんどん湿度を増していることが研究でわかっている。 天から降ってくる無料の雨を最大限活かすため、ロサンゼルス水道電力局はコンクリートジャングルから茶色い大きな一区画を切り出した。雨水はこうした浸透地にパイプで流し込まれ、泥の窪地に溜め込まれる。そしてゆっくりと地下の帯水層へと吸い込まれていく。これが自然の地下タンクの役割を果たして、280億ガロン(約1,000億リットル)の水を湛えておくことができる。 暴風雨が来ると、ロサンゼルスはダムでも水を集める。その水の一部は浸透地へと流される。「嵐が去った後、快晴だったら、ダムの水が溝を伝って浸透地に流されるのを見ることができます」とカストロは言う。そうしておけば、水はダムで太陽光に晒されて蒸発することなく、地下の帯水層で安全に眠ることができる。 緑が増えると住む人も健康になる もっと小規模な例をみてみると、ロサンゼルス市水道電力局は公園をミニ浸透地に転用する実験を進めている。雨水を公園地下の水槽や小部屋に吸い込ませるのだ。さらに道路に沿って緑地をつくっている。これには近隣の洪水を軽減する効果もある。コンクリートが減って、泥や緑地が増えれば、新しく整備された環境は雨水をより多く吸い取ることができる。自然環境が本来やってくれるように。 こうした緑地や都市の緑が増えると、住民のメンタルヘルスが向上するというおまけもある。植物は「汗」をかいて周りの温度を下げ、コンクリートが太陽光を吸収して夜中に徐々に熱を放つヒートアイランド現象を軽減する。夏の気温が下がれば、住民の身体の健康も改善する。「木が増えて、木陰が増えれば、ヒートアイランド現象は減ります」とカストロは言う。「真夏に気温が32℃になると、バス停の屋根の下は43℃近くになることもあります」 都市のスポンジシティ化を進めるのはロサンゼルスだけではない。米国内ではピッツバーグも保水のためのレインガーデンを整備中だ。そして、歩道や駐車場など固い表面を必要とする場所には、浸水性のある特殊なコンクリートを使っている。歩道など不浸透性の地表を過剰に設けている土地を調べて所有者に罰金を課すことで、在来植物を植えたり、食物を地産したりする都会のガーデンをつくるなどして、浸透性のある地表に転換することを奨励する自治体も増えている。 地球温暖化で暴風雨が大規模化するいま、雨水を管理する従来の方法は危険になり、効力を失いつつある。美しくて暑すぎない持続可能な都市景観は、これまでのやり方では維持できないのだ。意外なことにロサンゼルスが、いい方法があると世界に示しているのだ。 (WIRED US/Translation by Akiko Kusaoi/Edit by Mamiko Nakano) ※『WIRED』による気候変動の関連記事はこちら。
3日間で300億リットルの雨を貯水、「スポンジシティ」の可能性 | WIRED.jp
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xf-2 · 2 years ago
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住民の間で、クルド人の評判は悪すぎる。何も悪いことをしていない普通の生活を送る日本人が、勝手に居着いて問題行為を繰り返す外国人、この場合はトルコ国籍のクルド人に迷惑行為を受けて、恐怖、憤り(いきどおり)を感じている。これをおかしい、止めなければならないと、思わない日本人はいないだろう。
9人の意見を上下に分けて掲載する。掲載で連絡が取れなかった人もいるので、修正、削除などが必要な方は、ご一報いただきたい。また身元を明らかにしないなどの配慮から、事実の改変や修正をした部分が少しある。
そして外国人による迷惑行為は移民を拡大する岸田政権の下で、日本のどの地域の人も直面しかねない問題だ。読者の方は「明日は我が身」として、この問題を考えてほしい。日本政府、埼玉県、埼玉県警は国民を守らない。一体何をやっているのか。
目次
女性が拉致の恐怖に直面する
止まない車の暴走行為
日本人を「ヘンナガイジンガイル」と威嚇する子供
公園で放尿、脱糞する幼児
女性が拉致の恐怖に直面する
【20代、女性、大学生、川口市在住、メール】
父の転勤で川口市に高校2年の時から住んでいます。高校は変わりませんでした。引越しした直後に土曜日と週2日ぐらいの約束で、お小遣いのために、××(川口市内の地名)のコンビニで、アルバイトで働くことにしました。3年前(2020年)のことです
当時、街を歩くと中東系の人が多いな程度の感じでしたが、ネットで全く情報がないため、彼らがクルド人ということを知りませんでした。親も街の状況をよく知りませんでした。昼間は彼らの姿は今もあまり見ません。バイト初出勤の時に中東系の男たちが駐車場に集まっていて、気味悪いなあと思いました。そのうち数人が私の方をジロジロ見るのです。新型コロナが流行中でしたがマスクをしていませんでした。
そしていきなりお酒を買いにコンビニに入ってきて、2人が私に「トシハ」「ドコスンデルノ」とレジに立っている私に聞きました。酔っ払っているようでした。日本語は下手でした。私は会計だけを処理して会話をしませんでした。
高校生だったので、6時に勤務時間を切り上げることになっていました。仕事が終わり、自転車で外に出て少し走ると、横に白い乗用車が停められ、一人の男が車を降りて、前に立ち「コンバンワ」と話してきました。車には一人乗っていました。つけてきたのでしょう。おそらく、バイト先で見た男のようでした。前に男がいて右に車があり、横は原っぱで、動けない状況になりました。
秋だったので、すでに日は落ちて暗かったです。私は怖くなって「誰か助けて」と大声で叫びました。すると日本人の運転する車が止まって「どうしましたか」と、窓から顔を出して、声をかけました。2人は「ナンデモナイヨ」と言って、車に乗って走り去りました。私は運良く助かりましたが、もしかしたら拉致されたかもしれません。本当に怖いです。
警察には通報したのですが、話を聞いて、何度か安全確認の電話があって終わりでした。「事件にするのはこれだけでは難しい」と言われました。車のナンバーは、覚えていませんでした。とても怖かったし、バイトは翌日から行くのをやめました。その後のストーカーなどはありませんでした。バイト先と家は離れているので、この男たちはその後、見たことがありません。防犯カメラに顔は写っているはずなので、なんで捕まえられないのか、不思議に思いました。
思い出すたびに今でも腹が立ちますし、怖いです。このような話はあまりしたくなかったのですが、高校の女性の友人に数ヶ月後にすると「私もクルド人らしい中東の男に追い回され、怖い目に遭った」という話が次々に出てきました。
止まない車の暴走行為
【30代、男性、自営業、川口市前川在住、取材】
生まれた時から川口市の前川に住んでいます。私一人で暮らすのはいいのですが、家族が心配です。引越しを考えています。もともと静かな街で、私の家の一画にはクルド人は住んでいないのですが、街中での違法、暴走運転が怖いです。警察のパトロールは増えたのですが(インタビューは9月)、彼らのひどい運転は変わりません。現地では「クルドカー」と言う言葉もあります。クルド人らしい人が危険運転をする車です。
悪いことしているのは、いつも同じ車のようです。道路には監視カメラがあるのですが、なぜ警察は逮捕しないのか不思議です。前川地区は、まっすぐな道が多いのでスピードを出しやすいのです。昔は日本人がスピード違反をして、警察が待ち伏せし、すぐ捕まえていました。ところが今、警察はクルド人の暴走をなぜか捕まえません。
クルド人は、地域から孤立していて、コミュニケーションがありません。自分の住んでいる場所だからか、この近辺で盗みなどはしないようですが、騒音でトラブルになっている家の話は聞きます。何度言っても変わらないようです。解体業で儲けている人はいるようですが、大半の人はあまり生活が良さそうには思えません。それなのに、車だけは高級車、もしくは型落ちの高級車に乗っています。
クルド人の車の暴走が目立つようになったのは2年ぐらい前に思えます。ただ、その前から変わった人たちでした。
5年ほど前、歩きながらキャンデーを食べていて余ったので、クルド人の小学生ぐらいの男の子たち4人が公園にいたので、「あげるよ」と言い、年長の男の子に袋を渡しました。深い考えはありませんでした。日本人の感覚だとみんなで分けようとするでしょう。すると年長の子が独占をしようとして、よこせと他の子が騒ぎ、異国の言葉で掴み合いを始めたのです。そして年長の男の子が、袋を持って走り去りました。小さい頃から協力したり、他人に配慮することを知らないの��と、驚きました。不思議な人たちです。
日本人を「ヘンナガイジンガイル」と威嚇する子供
【60代男性、川口市芝在住、メール】
私は離れたところで警察に状況を説明しました。それで終わりです。帰りがけに、公園をのぞくといなくなっていました。ただし、翌週、公園を遠くから見ると、また子供たちがたむろしていました。同じグループでしょう。
クルド人の子供たちが学校に行かずに、川口市内を集団でうろうろしています。何をしているのかはわかりません。この近辺では、クルド人らしい子供による商店、コンビニでの万引きの話を聞きます。子供たちが放置されています。こんな子供たちが成人になっても、日本に居着くことが心配です。フランスで移民による暴動が今年7月にあったでしょう。暴動を起こしたのは、同化しなかった2世、3世と、石井さん(筆者)の記事で知りました。同じことが川口で起きてほしくありません。
公園で放尿、脱糞する幼児
【30代女性、川口市在住、取材】
クルド人の母親たちが変わっています。20歳前後の若い人が子沢山でいます。そして男は片言の日本語が話せますが、女の人は話しかけても無視し、また日本語がほとんど話せないことが多いです。家にこもっています。
近くの〇〇公園(蕨市内の公園)では、クルド人の小さい子供たちが砂場を独占したり、日本人の子供のおもちゃを奪ったり、公園内で放尿や脱糞をするので、困っています。親がその場にいない時もあるのです。それで私たち日本人の母親がクルド人の若い母親に抗議をすると「ニホンゴワカラナイ」と言って抗議を無視します。躾(しつけ)をしていないのです。
日本人の数が多くなると、クルド人たちはいなくなってしまいます。この1年では、日本人がいなくなる夕方遅くから夜の8時ごろまで、クルド人の子供と母親たちが公園に出てくるようになりました。そこで子供も大人もゴミをポイ捨てします。
以前は、母親たちが夜、子供と公園に集まって、夜10時ごろまでべちゃくちゃしゃべっていました。うるさく迷惑でした。石井さん(筆者)の報道と、市議会の外国人犯罪の取り締まり強化の決議の後の7月ごろから警察がパトロールするようになって、謎の夜のピクニックは見なくなりました。
この公園では、クルド人のボランティアが、清掃活動をしたことがあります。変だなと思ったのが、その掃除の翌日に、クルド人の母子たちがゴミを散らかしていたのです。日本人だったら、そうしたことを気遣いますよね。クルド人同士で連絡が取れていないのか、他人の良い行動に関心がないのか、不思議な人たちです。
はっきり言うと、困った人たちです。政府は川口市の私たちにクルド人を押し付けるのではなく、入国を止めてほしいです。
「教育が壊れる(下)」に続く。
石井孝明 経済記者 with ENERGY運営 ツイッター:@ishiitakaaki メール:[email protected]
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kennak · 1 year ago
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中国の広東省の主要な河川、水路、貯水池は危険な洪水を引き起こす恐れがあり、政府は1億2,700万人以上の人々を守るための緊急対応計画の制定を余儀なくされている。 地元気象当局は状況を「厳しい」と呼び、西江川と北江川流域の一部の河川と支流で水位が急上昇しており、その確率は年間50分の1しかない、と同州は述べた。放送局CCTVニュースが日曜日に伝えた。 中国水資源省は緊急勧告を発令したとCCTVが報じた。 広東省当局者は、すべての地方自治体の部門に対し、自然災害を回避するための緊急計画を開始し、被災者に食料、衣類、水、住む場所を確保するために災害救援資金や物資を速やかに配布するよう要請した。 同省では、激しい対流天候による数日間の猛烈な雨と強風が発生しており、過去数週間にわたって中国の複数の地域に影響を与えている。 土曜日の午後8時(日本時間12時)から12時間続いた大雨が、肇慶市、韶関市、清遠市、江門市の中部と北部地域を襲った。 国営メディアによると、清遠市では2万人近くが避難しており、肇慶市では一部の電力施設が損傷し、一部の地域で停電が発生した。 地元メディアによると、清遠市当局は幼稚園、小中学校の授業も停止した。 「水の町となった肇慶市の懐済県を見てください。 田舎のお年寄りや子供たちは、停電や信号のない状況でどうすればいいのか分からない」と、人気ソーシャルメディアサイト微博のユーザーの一人は語った。 肇慶市の狭い通りで激しい泥水が1台の車両を押し流した様子が、紅興ニュースが公開したビデオで明らかになった。 別のWeiboユーザーは「昨夜、帰宅する高速道路で1時間半滝のような雨が降った」と語った。 「道が全く見えませんでした。」 広東省の清遠市と韶関市の当局も複数の河川での船舶の航行を停止し、海事当局が部隊を派遣して常駐し、緊急タグボートや緊急救助船の調整を行った。 省内の多くの水文観測所が水位を超えていると気象当局が警告し、人口1800万人の都市、省都の広州では貯水池が洪水限界に達していると市当局が日曜日に発表した。 データによると、日降雨量が 50 mm (1.97 インチ) を超える水文観測所は 2,609 か所あり、これは全観測観測所の約 59% を占めています。 日曜日の午前8時、広東省の27の水文観測所が警戒を開始した。 広東省の西にある隣の広西チワン族自治区では、ハリケーンのような激しい風が地域を襲い、建物が破壊されたことが国営メディアのビデオ映像で示された。 CCTVによると、一部の場所ではひょうが降ったり、大規模な洪水が発生したりしたという。 別のビデオでは、洪水に半分水没した木にしがみついている高齢者を救おうとする救助隊員の姿が見られた。 国営メディアによると、午前10時現在、広西チワン族自治区賀州市で65件の地滑りが記録された。
中国の広東省で大雨の後、数百万人が洪水の危険にさらされる | 中国 | 保護者
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ari0921 · 1 year ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024)2月15日(木曜日)
   通巻第8133号 
 米国へ中国人の不法移民は三倍以上。エクアドルから密林を越えて
  中国人はなぜ国を棄てるのか? なぜ遠きアメリカへ行きたがるのか
*************************
 ロシアのウクライナ侵攻が始める前まで,中国マフィアとウクライナの犯罪組織が組んだ「人間の密輸」ルートがあった。
ウクライナと国境を接するハンガリー、スロバキア、モルドバ、ポーランドを経て、いったんEU加盟国に這入り込んでしまえば「シェンゲン協定」によって欧州域内の移動は自由になるためドイツ、フランス、伊太利亜などを目指した。
次に狙われたのはギリシアンのピレウス港でコンテナターミナルの管理運営権を中国は30億ドルで買った。コンテナに隠れての密航が取りざたされた。
独仏伊ばかりかオランドにも、いやシチリアにもチャイナタウンが出来た。アムステルダムのレッド・ライト・ディストリクト(赤線地帯)は世界に悪名高いが、あの地域は事実上のチャイナタウンに変貌している。ちょっと裏道へ入ると、驚き桃の木、道教寺院、中国料理レストラン、妖しげな飲み屋が集中している(小生も撮影に行きました)
 コロナ禍でEU諸国の国境検査が厳しくなり、さらにウクライナ戦争でウクライナ・マフィアの暗躍の場所が失われ、次に中国人が目指したのは米国だった。といっても米国にはすでに450万人ともいわれる先住の中国人がいる。かれらは苦力(クーリー)の時代に米国へ渡った中国人が,ゴールドラッシュが終わったあと、サンフランシスコやロス、シアトルなどに形成したチャイナタウンに居着いた。
その足場を元に労働力の補給として紛れ込んだ,半ば合法の移民と留学生がそのまま居着いた「新移民」がある。たとえばNYのカナルストリート周辺は古くから拓けたチャイナタウンだが,広東省出身者が主力で、新移民たちは新たにラガーディア空港近くのフラッシングに新チャイナタウンを構築した。
 米中経済摩擦が激化し、トランプ政権からの規制強化で学生ビザは一年ごとの審査となったうえに入国拒否となるケースも続出し、なかなか困難になった。観光ヴィザでの入国は殆ど不可能となった。ヒューストンの中国領事館も、全米の大學に設置されていた孔子学院も廃校となった。
 それ以前にアフリカや中東諸国に住み着いた中国人というのは「一帯一路」で派遣された労働者が、そのまま帰国せずに定着したケースが多い。いまやドバイにまでチャイナタウンがある。
 ▼コロンビアの密林を経由する闇のルート
 さて米国である。
 中国企業並びに中国人排除は、ウォール街における中国企業の上場数が象徴する。一時は500社を越えた中国企業のNY株式市場上場は、かれらの錬金術の戦場でもあった。その後、ランキン珈琲などのインチキ決算や不正経理、企業情報の不透明などがばれて、上場が難しくなった。
2024年一月時点での中国企業のウォール街上場は2022年比で17・5%減の265社となった(一覧は下記報告書の8pから26p)
2022年頃までは年間一万人前後がメキシコから不法入国していた。中南米諸国のヒスパニック系に混ざって,ベトナムやアフガニスタンからの亡命希望が多かったが,中国人も混じっていた。年間一万人ほどだった。
米国では『亡命申請』をすると、ほぼ滞在が認められる。強制送還に中国が応じないため、メキシコを超えてアメリカに入りさえすれば、亡命は成功なのだ。
23年8月時点で不法入国のなかの『亡命希望』は130万人、このうちの10万人が中国人だった。
異変は2023年から起きた。中国経済が「心肺停止」状態となって、ネットでは「走線」や「潤出去」(豊になるために国をでよう)という語彙が頻出する。密輸斡旋業者が、密航を手伝う。
凡そ37000人強がアメリカに亡命もしくは難民申請あるいは不法入国に成功し、そのままドロン、かれらは全米各地のチャイナタウンにすぐに溶け込む。この流れ込む中国人の新移民を救援する組織もあって衣食住には困らないことになっている。
 急増の理由がコロナ禍とは無縁で、職を失った人が多く、主因は政治的要素ではなく経済的理由である。新たな稼ぎ場を求めての逃避、現地を取材した記者によれば『不動産販売委員だった中国人が目立つ』という。
 かれらの「走線」の典型的ルートはまずビザが不要のタイへでて、それからエクアドルへ空路で向かう。エクアドルも中国人にはビザ免除措置を講じているからだ。
 エクアドルから斡旋組織に依頼して、メキシコまで3700キロ。密林や難所を抜け、治安の悪いコロンビアを通り、舟などでメキシコへわたる。こうして平均一人5000ドルの大金をかけて、命がけで「アメリカン・ドリーム」の国に行きたがるのである。
 だがアメリカは中国より治安が悪い。その上、猛烈なインフレで物価が高い。子供連れなら学校と言語の問題もある。そこまでして何故アメリカへ行きたいのか? 日本人から見れば理解不能だろう。
 答えは簡単である。
中国は人間尊重という理念がなく、なにごとにも不自由で、永久に住みたい国ではないからである。
 嗚呼,悲しい中国人!
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am0818 · 2 years ago
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2023.07.09
同じ面積ハゲたおじさんたちにナンパされるたび、自分自身の価値が削がれていく気がする。
そもそも自分自身の価値とは何かを考えたら、わたしにしかできない、とかわたしだからこそ成し得る、とかあるいは専売特許的なものは何一つないわけで、
わたしにとっては絶対的な揺るがない価値をうみだすよりも、各人に合わせて振り子みたく揺れ続ける相対的な価値を失わないようにする方が得策のように思える。
対等な関係の間でわたしが優位に立っていると思われる可能性をできる限り排除すべく、LINEはスタンプやオッケー!といった終話を相手から持ちかけられた時以外は基本的にわたしで終わらせるようにしたいし、1つの傘を一緒に使う時は私がさして相手が濡れないようにしたいし、食事に行った時はソファ側に座ってもらいたいし、割り勘は多めに出したいし、
わたしと過ごすことで損だと思って欲しくない、引き続き仲良しくて欲しいという下心のある行動が今わたしが創造している小手先の安い相対的な価値だ。
一方でわたしの行動を当然だと思って舐めた(とわたしが捉える)態度を取ることについてはかなり厳しい目で見ているので、慢心するな、の気持ちでもいる。
ただわたしももう大人なので、今後仲良くしたくないなと思っても大人がする恋愛みたく関係性が明確に変化するタイミングはなく、関係性を完全に断ち切ることは難しいと感じている。
いつだってあいまいで足りないくらいがちょうどいい、よね?
下記、少しだけ話を脱線させたい
目次
大人っていつから?
恋愛ってむずかしそう
今、韓国にいます
1. それこそあいまいな線引きだとは思うのだけれど、あえて明確な基準を設けるとしたら何か、という話を最近よく友人に持ちかけている。
わたしは、「世の中にある、起こりうるあらかたの事象を自分自身では扱えなくても仕組みを理解できるようになったら」だとしていたが、所詮わたしが知っている物事のジャンルは偏っているし、知らないことさえ知らず人生を消化試合していくんだろうな、と思ったので基準としては違うようだ。
こんなことばかり考えず、未来に役立つ知識を吸収した方がいいのに。
2. 友人の彼氏はエスカレーターが緊急停止しても友人を守れるように、いつも友人の下の段に乗るらしい。
わたしは今までエスカレーターが緊急停止しているのをみたことがないし、防災訓練ですら1年に1回やるのに、初見で彼女の命はもとより自分の身を守ることができるのかな、と行為の意味を疑ったが、それが好意かと納得した。
わたしが友人(男、恋仲ではない)と会った時に、宿泊用の荷物を持とうとしたり車道側を歩いたりしてくれたのだけれど、「(そういう行為が)いらん」と言ったことを他の友人や動作主のアンチをしているわたしの母にまで咎められたがいまだに納得していない。
まず、自分で持てない量の荷物を持参しないので自分自身で運べる。あとは、わたしは生命保険に入っているので車道側を歩いて死んだとしても保険金がおりる、加えてそれこそ車道側を歩いて死んだ人を見たことがない。
本編で書いた、損得の話でいっても(そもそも人間関係を損得で考えるのはよくないだろうし、常に損得が念頭にあるわけじゃない。わたしの人間性を叩かないでください。よろしくお願いいたします。)相手はわたしに得をさせようと気をつかう、あるいは肉体的に負担がかかっていて損だし、わたしも相手に気をつかわせた後ろめたさから損な気持ちになるから双方に��リットがない。
荷物持とうか?の打診をいなしたら「かわいげがない」と言われたが、たしかに外見も内面もこんなだったらどうしようもないな。
来年のトレンドはなんとかわたし発信にできないのかな。
3. 中学1年生の時に少林寺に行ったぶりに1人で海外に来ているのだけれど、KPOPもコスメもご飯も観光地もわからないのでとりあえず眉アートとほくろ除去をした。
眉毛のデザインを決めてもらった時、「デザインチェックしてください」的なことを言われて、ちょっと眉尻短すぎるなと思ったが、そういう時に相手はプロだからわたしが決めるよりいいんだろうなという気持ちがはたらいてしまい「ここをちょっとこうしてください〜」と言える度胸がないので「オッケー」と言ったら案の定眉尻が短めになってしまった。
思ったことすぐ言っちゃうんだよね〜のサバサバ女みたいなことではなく、自分の身を自分で守れるような言葉の武器を身につけないとめっためたにされてしまうな、と改めて思った。
犠牲になったのが眉毛だけでよかったよ。
本当は長期休暇を取って遠出したかったけれど、社歴の短さゆえ縮こまってしまって韓国2泊3日で精一杯だった。
インドで人生観かえる、みたいなことで、吸収しやすく柔軟な感性があると期待して韓国2泊3日で人生観かえてみたかったけれど、残念ながら断続的に降る雨が億劫でCoco都可でタピオカ片手に引きこもっている。
変わったのは顔だけか。
↓本編つづき↓
名古屋にいる時には1度もナンパされたことがなかったのに、静岡に来てからジムの帰りに寝る格好で歩いていても「ジャイアンのTシャツお似合いですね!今からよかったら飲みに行きませんか?」とかいってハゲたおじさんに声をかけられる。
ほんとうにジャイアンのTシャツを着た女と飲みたいと思っているのかな。
ばっちりお化粧をしてえっちなお洋服をまとっている時に声をかけられたなら、そんなに素敵だったかな〜〜といい気分になるかもしれないが、わたしの状況下ではあまりにも屈辱的すぎる。
取り繕っていない、という点では一緒かもしれないけどさ。
それに、見ず知らずの人に十分な気をつかえるほどのバイタリティは持ち合わせていない。
わたしの根幹をなす取り繕った相対的な存在価値を醸すことさえできない。
それと、中学1年生から大学3年生の時に二輪免許を取得してバイク通学になるまでずっと電車通学をしていたのに、1度も痴漢に遭ったことがない。
もちろん、痴漢が存在している世の中は異常だし、被害に遭った女性たちがとてつもなく嫌な思いしていることは百も承知だが、なんとなく無縁だったわたしに女としての魅力がなかったのかと変に勘繰ってしまう。
高校3年間合気道部で厳しい稽古を受けてきて、もし遭遇したらこうやってかわそう!とイメトレは完璧なのに。
わたしにもプリキュアにならせてよ!
年齢的にもうだめなのかな?
性別の壁をとっぱらったなら次は年齢?
そうしたら、キュアハゲたおじさんの誕生ももう近いのかもしれないね。
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hokuto-yuasa-journal · 1 month ago
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20250513
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左からギボシ、権現岳
4月上旬、残雪の南八ヶ岳は西岳から編笠山を縦走した。
故郷に帰った頃には露にも思わなかったが、気付けば八ヶ岳の山々も北から南まで一通り登った。
そんな中登り残した山もいくつかあり、西岳もその一つだ。
残雪期とあって中腹までチェーンスパイク、そこからは軽アイゼンを装着。編笠山の脇侍のような山姿に比較的軽めの山だろうと軽く舐めてた訳だが頂上まで急登が延々と続き冬眠から明けたばかりの身体と頭には少々きつい山行となった。
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ギボシ
冬に南八ヶ岳山麓や甲府盆地に吹く風を八ヶ岳颪(やつがたけおろし)という。中でも権現岳、あるいはその隣のギボシ(擬宝珠)と呼ばれるピークは古くは「三郎岳」と呼ばれ風の神の住まう山として信仰された。
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「風の三郎」と親しみを込めて呼ばれたこの風の神様のことを甲州に所縁ある保阪嘉内という人物が盛岡高等農林学校時代のルームメイトだった宮沢賢治に何度も何度も話したが為「”また”風の三郎の話か」が『風の又三郎』となり、かの有名な童話の誕生につながったという。(この保阪嘉内は賢治に様々なインスピレーションをもたらした人であり、『銀河鉄道の夜』のカムパネルラのモデルといわれる。)
そんな逸話を思い出しながら西岳から編笠山へと続くなだらかな雪の稜線を歩いていると静かなシラビソの森に一陣の風が立つ。前方にそびえる権現岳から風の又三郎が吹き抜けていった気がして不思議な感覚だった。
そういえば八ヶ岳山麓には宮崎駿氏の別荘があるらしい。以前この近辺で乙事(おっこと)や烏帽子といった地名の標識を見かけたことがある。
この地域の風の神様の存在が氏の作る物語に影響を与えているのかはわからないが、生み出された物語の中には西岳山中を吹き抜けていったあの風と同じ風が吹いているのではないか。
ちなみに御大の御母堂は甲州の人だという。あの立派な口髭は縄文の気配色濃い甲州や信州の血だろう。最近剃っちゃったみたいなネットの記事を見たが。
兎にも角にも今年も無事雪山を歩けて良かった。
話は変わり。
去年始めた魚釣り。
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去年の本栖湖のブルーバックレインボーに続いて何らかのサケ科渓流魚を釣ってみたい。
山岳渓流の釣りは長い間気になっていた。
しかし新たな知識に道具にと何かと手順がいるので敬遠していた。それになんとなく「うるさ方」の多そうな領域でもある。
だが夏にウェーダー無し(ウェットウェーディング)の釣りだったらやれなくはない。
それに先にウェーダー等一式揃えて飽きる可能性はかなり高い。つか多分どうでもよくなる。
だが一回はやってみたい。やろうとやるまいと人生はさらさらと過ぎ去ってしまう。
南伊豆のロングトレイルに釣りを組み込めないかと思案している。話によると伊豆の川には原種に近いアマゴが生息しているらしい。
伊豆の山々には一応は熊がいないことになっている。(どうやら最近見つかったらしいが…)慣れない釣法、釣行において熊とのエンカウント等懸念事項が少しでも減るのはありがたい。
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古代中国の老子は『道徳経(第六章)』において「谷神は死せず、これを玄牝(げんぴん)と謂う」と、大河の源流であるところの谷や川を「玄牝」と呼び、生命を生む女性(あるいは女性器)に喩えた。
渓流、特に源流域の釣り。
山岳渓流の釣りに妙に惹かれるのは母胎回帰、すなわち生まれ変わりを希求する精神の働きだと思う。ブラウンノイズと呼ばれる川の水音と母体内の血流音の類似性とか含め。
アングラー達は魚という胎児、つまり躍動する生命の象徴を追い求めているのだ。源流を遡るこの釣りは見方によっては多分に偽死再生的な象徴行為である。
おそらくは去年、釣りと同時期に始めた温泉通いも同じなのではなかろうか。思えば温泉など擬似的な羊水そのものではないか。
自分で書いててこれはキショイ。
おじが中年で山登りや釣り始めたり銭湯通いするのは中年期の停滞を乗り越えて新しく生まれ変わる為なのだ。多分。
私は現在それなりに中年の危機を迎えているのではないか。
まるで他人事みたいな言い草だが。
一度に来るというより波状に、あるいは段階があってちょうど今何度目かの波が来ているような気がする。
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サボテンの簡易温室作製のためのへそくりを使い込み、渓流用の番手の小さいリール(23カーディフのハイギア)とスミスの5ftの振り出しのパックロッドを買った。竿が柔らかくルアーにどうアクションをつけるのか今は見当もつかないが、小��釣りやワカサギ釣りにも使えそうだ。
一体誰が買うのかYahooショッピング、と思ってたが最近は日によっちゃ結構なpaypayのポイントが付くではないですか。20%とか。これであとはフェルトソールのウェーディングシューズと渓流用のルアーをいくつか揃えるだけ。
家族の通院もあり仕事はこれからハイシーズンに向けて忙しくなる訳で行けたらラッキーぐらいで考えている。それでも何か楽しみを持っておくのは生活に張りが出て良い。
さて。
暗い森の向こうには、燃えあがるような緑を水鏡に映す渓谷。
鳴蝉の通奏に赤翡翠のさえずり、どこか山岳信仰を思わせる熊鈴の音。
水底から私を見透かす渓魚の黒い目、またその体の流線型。
遠い日の記憶は水面に落ちた木の葉に乗ってうねりに巻かれ浮かんでは沈み、そして消えていく。
そのすべてを包む川音と緑色に光り輝く世界。
そんな夢想をして今日も眠りに就く。
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yotchan-blog · 5 months ago
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2025/1/24 9:00:19現在のニュース
トランプ大統領が見る日本 「標的」から「遠い友達」に 解剖トランプ脳㊦ - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/1/24 9:00:16) https://mainichi.jp/articles/20250123/k00/00m/040/240000([B!]毎日新聞, 2025/1/24 9:00:11) 迷走プルトニウム:核燃料サイクル事業費、工場未完成でも22兆円超 さらに膨らむ見込み | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 9:00:11) ガザ、がれきから遺体発見相次ぐ 停戦発効以降162人 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 9:00:11) ペット業界の闇:犬150匹を持ち去った愛護団体と訴えたブリーダー 裁判の行方は | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 9:00:11) ポンペオ氏も警護対象から除外 トランプ氏「反対派」と判断か | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 9:00:11) 三菱自動車、「ホンダ・日産」への合流見送りへ…強みのある東南アジアでのシェア拡大に注力([B!]読売新聞, 2025/1/24 8:55:23) 「出生地主義」見直しを一時差し止め 米裁判所が「違憲」判断 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 8:54:20) ケネディ元大統領ら暗殺事件の機密文書を公開へ トランプ氏指示 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 8:54:20) 一括払い頼んでも24回分割に…下請けを苦しめる自動車産業の悪習 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 8:54:20) 警察官だとバレない? 闇バイト「雇われたふり作戦」の課題 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 8:54:20) 米「パリ協定」離脱 民間財団が拠出金の「穴」補塡へ | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 8:54:20) 闇バイト:「雇われたふり」始めます 闇バイト、身分偽り捜査へ 専門家「正当性チェックを」 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 8:54:20) 米、LNG輸出許可を再開 日本の調達先多様に - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/1/24 8:53:43) フジ・メディア・ホールディングス[4676]:第三者委員会の設置について 2025年1月23日(適時開示) :日経会社情報DIGITAL:日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/1/24 8:53:43) 阪神大震災 葛藤と希望、作品に込め 彫刻家・青木野枝さんが寄贈(毎日新聞, 2025/1/24 8:53:13) 選抜高校野球の選考委員会始まる 午後に出場32校が決定(毎日新聞, 2025/1/24 8:46:10) 闇バイト摘発に仮装身分捜査、強盗直前の逮捕狙う 「潜入」に偽免許証 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/1/24 8:45:40) 消費者物価3.0%上昇 24年12月 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/1/24 8:45:40) 24色のペン:働く=稼ぐ? 「数値化する社会」を問う=清水有香 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 8:45:36) 迷走プルトニウム:葬られた「19兆円の請求書」 反旗翻した経産官僚の懸念が現実に | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 8:45:36) 島の悲願、初の甲子園めざす 部員25人全員が地元出身の長崎・壱岐(朝日新聞, 2025/1/24 8:39:15) 東洋経済に再び賠償命令 ニデック側への名誉毀損認定 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/1/24 8:39:13) 闇バイト対策で「仮装身分捜査」実施へ 捜査員が身分を偽り犯人に接触…目の前で犯罪が起きそうな場合は?:東京新聞デジタル([B!]東京新聞, 2025/1/24 8:36:30) さいたま市教委、クルド人女児の小学校通学を阻む 在留資格の喪失を知り「除籍」…政府方針と異なる対応:東京新聞デジタル([B!]東京新聞, 2025/1/24 8:36:30) NY株続伸、408ドル高 トランプ氏の利下げ要求発言を好感 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 8:33:53) NY円、156円台前半 日銀追加利上げの観測で円買い優勢 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 8:33:53) トランプ氏、FRBに利下げ要請の姿勢 「世界中で金利下がるべき」 | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/1/24 8:33:53) 沼津で海底熟成ビール試飲会 関係者が飲み比べ(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/1/24 8:30:54) 群馬県民会館 改修に「50億円超」かかるなら…「不要」の声倍増 在住者アンケ結果発表(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/1/24 8:30:54) 藤岡・桜山公園でロウバイ見頃 漂う甘い香り(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/1/24 8:30:54) 「モナカ」みんなで来てね 真岡市役所隣に複合交流施設 あすオープン(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/1/24 8:30:54)
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schlammig9 · 6 months ago
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2024年の話
1月 PERFECT DAYS 高校の友人の結婚式 種自由
2月 音楽ベスト振り返りの会 コナン展 日帰り偕楽園旅行
4月 不可逆廃棄孔イド 100万ドルの五稜星 旧朝香宮邸見学
5月 漆黒のシャルノス 仙台旅行 Outer Wildsにハマる
6月 葛西臨海公園へ メトロイドプライム4発売年決定 新時代の扉
7月 PC死亡により買い替え ポケモン工芸展へ 宇多田ヒカルSSA
8月 2回目のコロナ 千葉旅行 奪還のロゼ
10月 AIS03 バベル 
11月 飯能へ 慈悲光塔 牛尾憲輔
12月 エクスアストリスクリア ホムカミ モンテ・クリスト伯読了
今年の〆としてネガポジアングラーというアニメを観終えた。借金やら病気やらアパート立ち退きやらで人生詰んだと落ち込む男子大学生が釣り好きの集まりと知り合って、月島でどうにか前向きに生きようと立ち直るアニメだ。主人公をしばらく居候として自分の部屋に住まわせる躑躅森貴明というピンク髪の男が出てくるのだが、こいつがなかなかのくせ者で、過去に自分の不用意な言動で傷つけ、それが遠因となって事故死してしまった弟の面影を主人公に見出していたことが最終回では語られる。迂闊に共感出来ない話だが、自分はこの展開で9年前に心臓発作で亡くなった大学時代からの友人のことをうっかり思い出してしまい、変に感情が高ぶってしまった。
彼とは大して気心が通じ合った間柄ではなかった。単にオタク仲間で、実家が関東圏にあって、お互い卒業後の就職先が決まってなかった組で、といった共通点から何となく交流が続いていただけで、おそらく私以上に彼を深く知る友人は何人もいただろう。ただコミケが近付く時期になると現地で会おうと連絡を取り合ったり、たまにアニメ映画の誘いをしたりと、何となく会おうと思えば会える、気安い関係を保てる相手は今思えば自分にとっては大切だった。夏コミの後、「せっかく東京に来たのに有明周辺だけ歩いて帰るのは勿体ないだろうから」という驕りから、月島散歩に付き合わせたりもした。ネガポジアングラーの終盤では主人公と躑躅森が些細な苛立ちから喧嘩をして、その結果躑躅森が部屋を出て行ってしまい、しばらく交流が途絶えてしまうのだが、その際主人公は「釣りをしていれば(躑躅森)貴明に合える。貴明の居場所は今、釣り場しかないんだから」と助言を受ける。そう���う考えは不健全だと断じてなるべく遠ざけていたが、居場所としての趣味という捉え方には心当たりがあった。私は事前にリストバンドを購入しておくぐらいには今年の冬コミに久しぶりに足を運ぶ意欲が湧いていたのだが、結局悪夢を見て寝坊してそのまま家にいた。ただ、彼がいれば買い物を頼めないか連絡を取ることも出来たのだ。生きていればどうだったかは知らないが、(少なくとも私の目に映る)当時の彼はコミケ遠征を何より楽しみにしていたのだから。デレマスをやっていないけど佐久間まゆが好きだった彼の影を追うように同人誌を購入していた時期があったけれどそれもいつの間にかやめてしまった。多分、停まったままだと思い込んでいた過去がもうそこにはないものだと(3月に亡くなったいのまたむつみさんについても同様に)無意識に気持ちの整理を付けたのだろうと考えている。……考えていたのに、ネガポジアングラーには不意打ち気味に心を抉られた。そんな年末も時にはあるものだ。
趣味の友人の話をもうちょい引っ張ると、私は社会人になってから気軽に会って趣味の話をする友人を全然作れていない。当然パートナーもいない。これには単に私の人格に問題があるのだが、6年程前からホモソーシャル的な関わりを忌避するようになったというのもある。だって気持ち悪いだろう?集団の曖昧な連帯に自意識を預けるなんて仕事でだってやりたくないのに……。特にオタク趣味は近年のインターネットの治安も影響して、同好の志でもどんな偏向思想に足を突っ込んでいるか分かったものではないので一層警戒してしまう。かといって自分の思想信条にそこまで自信を持てないのでなるべく本や文章を読むようにしているのだが、他人からどう見えているか聞きようがないのでどんどん袋小路に陥っている感覚に囚われつつある。まぁ、高校時代『人間失格』の主人公よろしくウケを狙ってわざと奇矯な振る舞いをしていたら友達にも影で「アイツ頭おかしいから」と嘲笑された人間だしぃ?生き恥を晒し続けるしかないんだろなってカンジ。
同人誌についてもここで書いておこう。ひとまず今年も(小説同人誌にあるまじき薄さだが)どうにか即売会で本を出せた。『群蟻附羶』という、アークナイツで実装から3年経って尚もプロファイルの掘り下げがほぼ皆無なアンドレアナを主役に据えた小説本である。アークナイツ本は原作にあやかって四字熟語をタイトルにする縛りを設けており、話を積めてる最中にレユニオン残党としてシロアリを出す事にして、それに紐づいて自分でも読めないのに蟻に絡めたタイトルにした。こういう時にしょうもない見栄張るのは高校時代からだったりする。実際ロドスの作戦行動ってどんなもんだろ。アニメ観た限り輸送機は保有してるけど、どのくらいの頻度・規模で各地に出動するんだろう……等と設定や話のタネ自体は1年以上前から脳内で育ててはいたものの、今の自分は小説執筆をそんなに楽しんでやれないので、特に情報を小出しにすることもなく、パッと書いてサッと出した。そんな体たらくでも当日は隣のスペースの方に差し入れを頂き、更には後日DMで感想を頂いた。沈黙を恐れる身としては非常にありがたいことである(だっていうのになんで感想送り返す程度の礼儀も出来てねぇんだボケが)。何だかんだ2022年から年イチで活動が続いた訳だが、来年は貯めてるネタが特にないので何もしないと思う。人生やんなきゃだし。まー、でもアレね、長い長い夜の後にはきっと夜明けが訪れますからね。いつかアンドレアナの相方のインキャンデセンスが登場したり、彼女にアビサルに適合する実験を施した深海教徒の正体(推定アウルス)が明かされたりするかもしれないし。気長に待ちまさァ。あ、アークナイツは来年もやります。始めてからずっと面白いので。
後は読もうよもうと思っていたモンテ・クリスト伯を遂に読み終えた。物語としての勘所は6巻に集中していたなと思う。エデの鬼気迫る糾弾、愛によって復讐と命を諦めんとするエドモン、と思いきや同じく愛によって復讐と命を助けられるエドモン。アンドレア=ベネデットが結婚を間近に逮捕されるところも1巻のマルセイユでのエドモンと対比する構成になっていて熱い。自分は神の裁きを遂げようとしているのだと驕るエドモンが、ヴィルフォール家の悲劇と嘗て囚われたシャトー・ディフ再訪によって人として復讐に向き合う7巻も勿論読み応えたっぷりだったけれど。
その他、生活については、去年書いた引っ越しやら母親の失職やらで数年後には経済的に危うい状況に置かれる予感をひしひしと感じているのだが、特に転職や資格取得などの進展はしていない。相も変わらず平日5時間睡眠で往復2時間かけて職場と家を行き来している。これについては来年何らかの進展をさせたい。少なくとも労働組合の執行委員長の座を誰かに委ねたい。
大体書きたいことはこんなものである。そういえば今年は例年に比べて映画館に行く頻度が減った。多分業界に対して期待が薄れたのが大きな原因だろう。きっかけは忘れたけど、エンタメの中に少し問いかけを混ぜるクセに、まさに今その問いかけによって失われる人間の尊厳を軽視していやしないか?みたいな事を感じてしまったのよね。勿論今でも観たいものは観るけれど。来年は今の人間関係を大事にしつつ、短慮に流れず、あとは勉強をしたい。
『どうぞ心なさい。尊さは脆く、地獄は近い』――米澤穂信『王とサーカス』
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yfxif · 7 months ago
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2024.01日記
2024/01/01
帰りの新幹線に乗っていると地震があり、いっせいに緊急地震速報が響いた。電車が緊急停車し、やや揺れたなと思っていると外の電線のほうが揺れていた。
現代詩手帖2023年7月号を読んでいたら電車酔いして、しばらく動けなかった。詩は今年かけたらいいな。短歌も作ってみたいといくつか試してみてるけど、しっくりきてない。今年の目標は以下。iPad買う/先にタイトルを決めて小説を書く/詩かけたらいいな/短歌作ってみたい
ジゼルのポーチを買ってもらったらジゼルを踊る夢を見た。明日はプリキュア展。
2024/01/02
感情が昂っていてプリキュア展のことをうまく言葉にできない。
 事前に見た作品はトロピカルージュ(途中)、デリシャスパーティ、ひろがるスカイ。人は少なくかなり見やすかった。等身大キャラクター人形が、主人公だけでなく他キャラクターもいた。ひろプリのパネルや設定資料が追加されていた。出た後にも全キャラクター分のパネルがあった。図録は在庫残っていた。値段をみてやめてしまったが買えば良かった。プリキュア展とは別に、当日指輪を買ったが落としてなくした。ムーンライトに手をふったら一度振り返してくれた後、物陰に隠れてゆっくりこちらをのぞき、もう一度手を降ってくれた。夏海まなつちゃんに会いたいな。トロピカルージュプリキュアのブースでローラとまなつの別れのネタバレを観る。泣きそう。まなつが涙を流して海に飛び込んだローラを追いかけたあと、ローラは海からひと跳ねする。背を反らして、夕陽に鱗を輝かせ、天に手を伸ばすおとぎ話のような光景に、みんなの涙が止まる。ローラはトロピカル部の友達でありながら伝説の生き物で、ローラがまなつから離れて絵画のように伝説の一部となるとき、とてもとてもうつくしく、うつくしいから、遠い。ふたりはほっぺたをくっつけ合って笑い合う友達なのに。
 トロピカルージュプリキュアを観終えたら映画プリキュアオールスターズFを見なくてはいけなくなるかもしれない、わからない。
2024/01/03
トロピカル〜ジュプリキュアは29話をみてしまっておなかいっぱい。昨日ネタバレで観た最終回でとても悲しくなっていたけど、過去の感想を見たらあまり悲しくない話の運びだったらしく、あんまり泣かないかもしれない。午前中はサマーとラメールのグリーティングにどうしても行きたくて、行くかどうか悩んでいたけれど、ピアノを弾いたりほかの生活をしていたら気が収まった。洋服はほしい。
今なら絵を描けると思ってクリスタを一ヶ月分購入。むだにしないよう今月はなるべく絵を描きたいが、液タブは場所を取るしコードが多いうえ、PCの速度自体がそんなに早くないのでいつかはiPadで絵を描くようにしたい。夢のはなし。
2024/01/04
ギリ書けるか。
 エコー検査して5時間カラオケ。久々に大きい声を出すが声は大きければ大きいほど上滑りして高くなっていくから録音して聞くと別人。呪術廻戦最新刊を読む。
2024/01/05
 出社。15時まで謎の待機。こういうことがあるなら在宅勤務にしてほしいが、そうもいかないよう。おみやげでとおりもんをもらう。とおりもんがいちばん好きかもしれない。
2024/01/06
ナックルガールを観る。三吉は顔に邪魔なところがなくて綺麗。
 イヤホンをポケットに仕舞った服ごと捨てたことを察し、散歩を諦めバスに乗って駅へ行き、イヤホンとユニクロの小さい鞄を買った。ヨドバシで6万のヘッドホンを装着し、寝不足もありどうしても欲しくなったが、とりあえず今まで使っていた3COINSのイヤホンを買い直し来年考えるという先延ばしにより散財を回避。全体的にうっすら寝不足で何事もノイズがかかったようだった。
2024/01/07
 再び散歩して筋肉痛になる。
 記憶は蓄積するのではなく想起という行為そのものが過去を呼ぶという論。ここまで読み、散歩したら、気づいたら本を買っていた。何を言ってるかわからねーと思うが……。
2024/01/08
ギリ書けるか。
ドラクエ10を少し進めたが、頭痛のためほぼ一日なにもできず。
(あるひとを思い出すのは、過去の写しの再生ではなく現在の行為であり、個人の環境に依るのであればそうでないものとそうであるものを分けるのも現在のそのひとである。)
寝る前に換気をしたら頭痛が改善したので電気ヒーターで何かが燃えたのかもしれない。
2024/01/09.10
(目の覚めた地の文の羅列)
カラオケに行きたい
2024/01/11
一粒食べるとクレープ食べたあとみたいになるチョコレートを二粒たべた。昼間は怒涛の仕事であっというまだった。
(想起においは動作の担い手が交互に入れ替わること 物語になることは細部をそがれること 
小説がミクロの具体性を編み続けることであるなら、“文章”とは相容れないだろう。現在を置き続けること、いっぽうで回想の体で物語ることもある)
2024/01/12
 怒涛の仕事だが終わらせる。カラオケ行きたい。
上司に私の慰労会と伝えられ二人で定時後食事し、ドラクエ格付けなどで盛り上がり楽しかったが、そのあと交際を申込まれ気分が下がってしまった。わたしはなにか間違ったコミュニケーションをしているのだろうか。年齢のせいであればよいけど、ひとりのことばかり夢中になってきたから自信がない。
2024/01/13
今日と明日で共通テストらしい。受験生は大変だ。
4時間ほどカラオケにいて、大声の出し過ぎで気持ちが悪くなり退散。でもここさいきんで一番楽しいカラオケだった。
家に帰ると妹が彼氏と喧嘩をして、謝るために買ったケーキの余りがあり食べる。妹の彼氏はむかし薬物をやってたみたいで絶対別れた方が良いとおもうが、すきだからケーキを持って謝りに行くのだろう。うちの家族がもっと関わり合う人々だったら引き止めていたのだろうかとかおもうけど、じっさいはそうでないのでわからない。
こういう関係でいきてきたから、ひとといることの肯定だとか、唯一無二のしがらみとともに生きることの幸福を描いている物語をみるといいことだとおもう。自分のなかからはでてこない幸福で、でもわたしもそれは幸福だと思う。そういうものに出会えるとうれしい。
2024/01/14.15
谺碧海那由多を見定むアグラフォノスの詩篇を練習。タイトル覚えられたこと無い。
仕事における 害(パワハラとか)のないひとのことをわりとアンドロイドと思いがちなので人間味を出されるとびっくりする。いきなり40歳の上司に交際を申し込まれたダメージが大きく日曜はほぼなにもできなかった。とくにストーカーとかの被害もなく、相手も途中でひより始めて水に流していただいても構いませんとか言い始めるし、今日はそのことで謝られるしたいへんきまずい。でもそれを先輩に相談して、きまずいなか頑張って働いてますアピールができたのは良かった。
妹の彼氏は元薬物売りらしく、死体を運んだことがあるらしく、本当に別れたほうがいいと思うが今日も部屋から男の声と「撤回する♡撤回するう!」と聞こえてきたからだいすきで別れないんだろう。別れたほうが良いのになあと勝手ながら思い、別れたほうが良いのになとツイートしたらもう4年くらい会ってない友達からいいねされたからあいたいよーと言ったら2月に連絡をくれることになった。楽しい忙しさで生活がみちみちらしくいいことだ。アニメーターになるために専門学校へ通い直していると風の噂で聞いたけどどうなんだろう。いまはクリエイターなのかな。
2024/01/16
小説書き終わった。タイトルはいつもむずかしいからよく考えていない、今度はタイトルからきちんと小説を書いてみたい。
 もともと『知と愛』のマリーや『くるまの娘』などの広義の土地に縛られるひとがすきで、物語に置いた。さびしいのにどこにもゆけない、というのは好きな概念のひとつ。そんなことばかりやってるけれど、今回もそれがやりたくてそういうことをやった。
 寒くて全身の皮膚がいたかった。喉も痛い。
2024/01/17
喉痛いしだるい、熱はないで明日明後日を在宅勤務にしてもらった。もうほぼコロナで確定と思っていて、そう思うとますます心が萎れてくる。毎日気をつけてたのに。
書いておきたいものもあといくつがあるからほそぼそやりたい。
2024/01/18.19
絶対コロナでしょうという風邪をひいていてどうにもならない。熱はないらしいけど、とにかく喉と全身が痛く、体がだるい。
食べ物が食べられるうちは大丈夫と思っているので、むりして食べては自滅しがち。昨日と今日を在宅勤務にしてもらえてたすかった。これで通勤になってたらとおもうとぞっとする。今日なんかはまったく起き上がれなかったし。
体が使い物にならないぶん考え事をするしか無いから、2月お友達とあうときの洋服を考えてはいまから悩んでいる。
なかなかしんどくて本は読めないけど、それとドラクエくらいしかすることもないので読みすすめていきたい。
2024/01/20
1日のほとんどをドラクエに費やす。が、たまーにピアノを弾いたりした。熱があるのによくやるなと思う。
コロナもインフルも陰性。今までコロナに罹ったことはなく、コロナが流行りはじめてからただの風邪にもう3回くらい罹っている。
病院につくと子どもが多く、インフルエンザの検査(鼻に長細いなにかをいれるあれ)を本気で嫌がり、命をかけて駄々っ子をする子どもが二、三人いた。親を蹴ったり、喉の許容を越える声で叫んだり。本気で抵抗するともしかしたらどうにかなるんじゃないか、という子ども特有の駄々っ子の希望ってどこからくるのだ���う。甘えだろうか。自分もそういう駄々っ子をした記憶がある。
2024/01/25
やっと風邪が落ち着いて、鼻をかみながら出社できるようになった。ひさびさに外へ出ると、自分より身長が低い人や高い人がたくさんいて、やっぱり自分は世間的に見ると小さいなと思いつつ、それでも最小というわけではなくふつうだなということに気づく。
 何日か出社してつらかったが、なんとこれからは週一回の出社でよいと連絡を受けた。
今日は妹の誕生日だったので、Francfrancでメイクポーチとリップバームを買い、プレゼントした。Francfrancの紙袋を見た途端「Francfrancだ!」と悲鳴を上げて、メイクポーチを見て悲鳴を上げて、ずっとやったー!うれしー!と言っていた。あげる前に、メイクで汚れるならせめて色は白ではなかった……、そもそもポーチなんで使うだろうか……、使わないとして、ならしまうのに嵩張らない電動カイロとかのほうが良かったの……とうじうじしていたのもすっきりした。プレゼントをあげてよかったし、喜んでもらえて嬉しい。
2024/01/28
 素敵なブラウスとスカートを試着し、かわいいですね〜とときめいてブラウスだけ買うことに決めると、店員がやさしく「スカートの在庫が残り一点」「ホームページにはもうないかもしれない」「とりあえずあわせたお値段だけ出してみますね」とごりごりに押してきて、たしかに自分でもかわいいと思ったスカートだし、欲しいかもしれない……とわけがわからなくなってしまい、「買います」と言ってしまった。お会計しながらなんとなく間違えている感覚があり、よくわからないけどたぶん踏みとどまったほうが良い!今からでも購入をやめたい!と念じながら13200円払った。呆然としながらこんなはずじゃなかった……こんなはずじゃなかった……としばらく亡霊みたいにフロアを彷徨っていたけれど、後悔の塊にならないために一度購入した服を着ることにして、トイレで着替え、そうしたらやっぱり可愛くていまでは満足。
2024/01/29
昼間に映画『輪るピングドラム』の後編を見終える。アニメ時点の「きっと何者にもなれない」が映画では「きっと何者かになれる」へ至ったことを考えると胸があつい。作品自体はやっぱりくるしくて何度も泣いた。運命の果実を分け合うことができることこそ。一度でも愛していると言われたひとは……。そしてピングドラムはあり続ける。そうだろうか、そうだといいけど。
2024/01/30
時間が空いているときはずっと銀河英雄伝説を流している。おもしろい。
 仕事でわからないところがあり、要点だけ聞くつもりが手取り足取り、画面共有しながらすべて教えてもらった。自分と関わりはなく席だけ近いパワハラ上司を思い浮かべ、ずいぶんと自分は人間関係で楽をして仕事ができているのをあらためて実感。
 ここ3日間くらい毎晩1時半まで悩んでいた洋服をけっきょく買ったので、今日はそのぶん本を読めた。ボルヘス『砂の本』の他者だけ読んだ記憶があったけれど……と開いたらほんとうに他者しか読んでいなかったのでほかも読み進めている。短編ばかり読んでるから読書がだれる……と叔母が読んだ形跡のある『冷蔵庫より愛を込めて』を出してきた。
霊魂は朝日のあたる窓ぎわの机のうえで丸くなって日向ぼっこをしていた。Kがベッドからおりると、霊魂は朝のくちづけを求めるかのように顔のあたりにじゃれついてきた。柑橘類の皮をむくときのような香りがした。Kは、そういう果汁を使って化粧をした娘に顔を寄せられたような気分になって、一瞬自分が若い妻を得たかのような錯覚に陥った。しかし霊魂がKの肩や顔のあたりで歌にならない歌を歌ってはしゃいでいるのに気がつくと、その気分もたちまち消えてしまった。何か手に負えない動物でも飼いはじめたような気持がそれにとってかわった。
倉橋由美子『霊魂』
2024/01/31
明日もう洋服届くらしい。 
血圧の値は膵炎というのは膵炎ではないんだろうか。とにかく脂質を避けてるけどもともと体調が悪かったわけではないのでわからない。
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kozuemori · 9 months ago
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今日は朝から雨模様。気温もぐっと下がって肌寒いくらいの気候です。餌は減っているので元気だと思いますが、寒さのせいかメダカもホテイアオイの下に隠れてしまい、しばらく姿を見ていません。寒暖差が激しい季節の変わり目、体調には十分に気をつけてお過ごしください。
9月29日に開催したサンデーサービスにご参加くださった方、ご寄付をいただいた方に心より御礼申し上げます。惠子ミディアムとマスタークラスの生徒さんたちも素晴らしい司会やサーモン、デモ、祈りを披露してくださり、一緒に楽しい光の時間を過ごすことができました。デモで当たらなかった方も、もしかすると霊界からのメッセージを受け取ってくださったかもしれ��せん。
以下の通り、今回いただきましたご寄付の全額を日本赤十字社へ寄付いたします。10/7付けで振込手配済みです。
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当日行った霊界通信のデモンストレーションの様子をお伝えします。読みやすいように後から編集しています。
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森:女性が出てきてるんですけど、割と近い感じなんで、お母さんかな〜と。ピアノを弾いていらっしゃるところを見せてくださっていて、あとカツラを被ってたのかな?ヘアピースなのか…人工的な髪の毛なので、そういう姿を見せてくださっているということは、ちょっと治療か何かで髪の毛を失ったのかな?ここに来ている方に言いたいのは、「心配ばっかりしてたら何も生まれないわよ、行動しなさい」って言いたいみたい。この方は「私は全てできることはした、治療も全部やり終えたから、もう後悔はない」っておっしゃってるんですけど、思い当たる方、いらっしゃいます?(手が挙がらないので)お母様じゃなくて、もっと広げていただいて…おばさんかな?そんなに離れていない感じなんですけど。〇〇さんが迷ってらっしゃるんだけど、違う?
女性:保育士だったのでピアノを弾いてて、癌で亡くなったのが姉なんですけど。
森:お姉さんか〜お母さんみたいな感じなんだけど、ちょっと歳が離れてたりします?
女性:5歳離れていて、小さい頃からよく面倒を見てもらいました。いつも可愛がってもらったという印象しかないです。
森:髪の毛とかは無くなってました?
女性:全部ではなかったですけど、治療を受けてたので大分薄くはなっていました。
森:さっきも言ったんですけど、とにかく心配しちゃって物事が先に進まないのか、(お姉さんが)ヤキモキしている感じなんですよ。思考で(ご自身の)頭がすごくパンパンになっているんだけど。
女性:やることがいっぱい重なっていると思考が停止しちゃって、手がつかなくて焦っちゃったりするんですよね。
森:なるほどね。お姉さんは(物事を進めるのには)順番があるっておっしゃっているんですよ。治療にも順番があるじゃないですか、前段階でこれが必要で、その後はこうでって。順番が違うと混乱するし、治るものも治らないっていうのが治療ですよね。今、自分ができて納得できるものが必ずひとつ見つかるっておっしゃっています。今できることに集中してくださいって。
女性:「未来を心配するな、明日は明日の風が吹く」って姉がよく言っていました。そのことが今、ふと頭によぎりました。
森:自分で枠組みをつくらずに、敢えて考えずに行動してもいいかもしれませんよ。
女性:はい、ありがとうございます。
森:次は身内、友人、知人霊のサイキックアートをやります。(描きながら)この方は多分、身内の人じゃないと思うんですけど。女性で前髪があって、まだ若い感じ。女性のお友達がいらっしゃっているんですけど、思い当たる方はいらっしゃいます?(何人か手が挙がる)この方、16歳ぐらいに見える。高校生って感じです。(何人かの手が挙がったまま)ダンスをしているんですけど、踊ることが好きだったのかな。(一人だけが手を挙げている)
男性:18歳でした。高校三年生か、卒後したくらい。
森:この方すごく行動的で、なんかグループのリーダーみたいな感じの…お勉強もできたんじゃないかなと思うんだけど、そういった方でした?
男性:学年が違うので勉強ができたかどうかはわかりませんが、目立つ存在でしたね。
森:この人が亡くなって結構悲しむ人がたくさんいたというか、惜しまれて亡くなった感じがしますね。
男性:そうですね。
森:割と人望があったというか。
男性:ありましたね。
森:多分(光の世界と)お約束をされていて、やるべきこと、生まれてくる時の目的をある程度果たした方だと思います。この方の親御さんはご存知です?
男性:直接は知らないですけど、親御さんの問題で親しくなったというか。
森:そうなんですね、今親御さんを見せてくださっているんで。(この方が)友情について、あなたの周りの友人関係を構築してくださいって言っています。お友達からすごくインスピレーションとかいろんなアイデアももらえるから、横の繋がりを大事にしてと。もしかしたら…違ったらごめんなさいね、ご自身はギブアンドテイクの関係だったら、今まで受ける方が多かった感じですか?
男性:昔から私によく仕事とか振ってくれるんですけど、自分の気持ちが乗らなくて。
森:それでいいんですよ。これからはご自身が返す方、って(霊界の友人が)言っています。
男性:大分(周りの友人から)よくしてもらったというか、向こうにとっては損なんですけど、でもしつこく、私がやらないって言ってるのにくるんです。
森:今度はご自身が返す番なんですけど、周りのお友達がそういう「くれ方」をしたのにも意味があって、自分が返すときは自分がして欲しいものを返すことが大切だ、というメッセージだと(霊界の友人が)言っています。だから、「いらない」って思われるものはあげないでってことだと思います。霊界のご友人はなんでもかんでも無作為に親切にしていたわけじゃなくって、周りの人の個性というか、趣味嗜好を把握して関係を保っていた、と言っているので、そのメッセージを伝えたいみたいなんですね。それでは、絵を見せますね。似てなかったらごめんなさいね、こんな感じです。(写真の絵を見せる)
男性:あ〜、髪の毛はもうちょっと短かったけど、そんな感じです。
森:そうですか、描いてよかった!お友達が励ましてくださっています。
男性:ありがとうございます。
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冬イベントのワークショップ、春学期クラスのお申し込みは次回のブログにて告知、10月中旬頃からお申し込みを開始する予定です。申し訳ありませんが、今しばらくお待ちください。
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ドロップイン・ナイト 
10月17日(木)19:00〜20:00 会員限定・参加費2,500円
指導霊(スピリット・ガイド)のサイキックアート
詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。
過去の開催の様子はこちらからご覧ください。
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モーニングワーシップ&コミュニオン(目覚めと祈りと瞑想)
10/27(日)9:00〜10:30  担当ミディアム:開堂・森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
当日は以下のリンクよりご参加ください。
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サンデー・サービス(日曜 12:30〜14:00)詳細はこちらから。
11月17日 担当ミディアム:松山:森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
当日は以下のリンクよりご参加ください。
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クリスマス・サービス
12月22日(日)13:00〜15:00
参加ミディアム:開堂慈寛・森 梢・澤輪 燕・亜笠 未來
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
12:50 クリスマスソング 13:00 開会の祈り 13:03 遠隔ヒーリング 13:10 サーモン 13:17 サーモン 13:25 霊界通信のデモンストレーション  森ミディアム 13:25~13:45 トータル・サイキックアート  亜笠ミディアム 13:45~14:00 トータル  澤輪ミディアム 14:00~14:15 トータル  開堂ミディアム 14:15~14:30 トータル 14:30 クリスマス瞑想 14:45 もらって嬉しいクリスマスプレゼントメッセージ 14:57 閉会の祈り 15:00 閉会
当日は以下のリンクよりご参加ください。
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helloharuo-diary-2023 · 1 year ago
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過去日記「Novel」からのメッセージ
Wednesday 22 January 2014
坐禅会に行く時間と学校に行く時間はほぼ同じ早朝5時。昨年3月坐禅を始める時にハルオは、考えた。坐禅も良し、そして坐禅を習慣付けて夜型生活を朝型生活に切り替えようと。学校の授業をもっと大切に組んで行こうと。それまでのハルオは、長年夜型生活をしていた。深夜2時、3時は当たり前だった。東京の学校の授業スタートは、朝9:20から。その時間に間に合う為には、御殿場から出発する高速バスを朝6:20の始発に乗らなければならなかった。
今朝は、昨日と同じく禅寺の都合で坐禅会は、お休み。今年に入って増々坐禅修行に取組もうと決意したハルオは、のっぴきならない理由がない限り坐禅会に毎朝参加することを義務づける様にしていた。しかし今日は、坐禅会も休みで学校もあった。茶畑庵から車に乗って御殿場まで進むと雪舞っていた。裾野と御殿場間では、断然御殿場の方が標高高いので雪が降り易い。ハルオは、慎重にドライブをした。道路が凍結したり雪で視界が覆われたりするからだ。
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ハルオは、5:50の高速バスに乗った。昨年秋頃からダイヤ改正があり始発は、6:20から30分繰り上げられていた。余裕を持って東京に行かないといつ何時東名高速内で事故や渋滞に巻き込まれ予定時間を狂わされるのを防ぐ為だった。今朝は順調に進みバスは、7:30すぎに新宿に到着した。ハルオは、時間つぶしにマクドナルドに入ってコーヒーとソーセージマフィンを注文し喫煙席を選んでカウンター席に座った。窓の外は、左右に忙しなく人々が歩いていた。この時ハルオは、気付いた。ポケットWIFIの電源部を忘れたことを。それがないとリチャージが出来ないからバッテリーが1日持たない。いつもならインターネットをして時間を潰すハルオだったがWIFIの電源を切って読書に切り替えた。今ハルオが読んでいる本は、「参禅入門」大森曹玄著。1964年、ハルオが生まれた年に出版されたこの本は、読書が苦手なハルオにも読み易い本だった。
新宿駅から市ヶ谷駅まで総武線を使って市ヶ谷の学校まで、電車はいつも混んではいない。学校に着くとジャックダニエルのウィスキーをパロッた音楽イベントの張り紙がエレベーターの横に見た。ハルオは、以前レギュラーで仕事をしていた雑誌を思い出した。今日の授業は、いつもと違い合同プレゼンテーションの日だった。卒業制作を終えた生徒の作品を生徒1人1人プレゼンして行く。プレゼンテーションの会場となる教室に入ると生徒の数は少ない印象を受けた。ハルオは、中央の一番奥の席に座った。それには理由があった���自分の生徒がプレゼンをしたら記録として動画を録りたかったからだ。用意してあった三脚をキャリーバッグから取り出しカメラをセットしようとするとハルオは、又やってしまったと後悔した。三脚のクイックシューを忘れてしまった。静岡と東京の行き来を5年間続けているハルオだがいつも何かしら忘れ物をする自分が嫌だった。にも拘らずまたその過ちを犯してしまった。ただ過ちと言っても旅にトラブルは付き物でそのトラブルをどう知恵を働かせるというのも大事だなと1人納得して済ますハルオもいる。今回は、三脚の上にカメラを置いて手で落下を押さえる様にすることにした。16人の生徒が次々と指名されプレゼンテーションを行った。同世代の女性のポートレイト、卒業後移住する母島の生活のドキュメント、台湾からの留学生は、台湾の古い町並みを撮り、宮崎県の口蹄疫問題で29万頭の牛や豚が殺傷された地元を撮った生徒、巨大物が怖いとその巨大物たる建築物を撮った作品、、、、、様々な作品が紹介された。このプレゼンを真摯に受け止めプレゼン内容の紙に書いて来てる生徒もいれば行き当たりばったりでプレゼンする生徒もいる。後者の方が多く感じた。ハルオは、少しばかりそれで気分が悪かった。そしてハルオにも生徒から意見を求められてハルオは、答えた。「考えること、感じること、その意識を忘れないこと」ハルオは、そうメッセージを送った。メッセージを送っても生徒に受信機がなければ受信ことが出来ない。受信機がなくても時にはメッセージを送り続けることは大切だとハルオは、過去の経験から知っていた。ただハルオは、自分にその資格があるのだろうか?とも自問しながら。
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学校が終ると急いでハルオは、市ヶ谷駅に小走りで向かった。今日は、Uさんのお母さんの告別式だった。告別式の会場は、大森駅からタクシーで10分ほどの臨海斎場だった。ハルオは、急ぐとろくなことがなかった。電車に乗り次は飯田橋駅と知った瞬間「あれれ逆方向?」と乗る方向を間違えたと勘違いをして飯田橋駅で下車。そして逆方向の電車にまた乗った。そしてまた実は間違えていなかったと気付き四谷駅で降りてまた最初の方向の電車に乗車。それは、自分が水道橋駅から乗っていると思ったからだった。水道橋駅には、ハルオのオフィスがありその習慣が仇となった。御陰で臨海斎場までの道のりは遠のいた。大森駅に着いたらまずはバスに乗ろうと考えていたがこのタイムロスとバスの時刻表をネットで見たらバスがこの時間運行していないと知る。タクシーしか手段はないと悟りタクシーに急いで乗り込む。
斎場に到着した時は、告別式の全ての行事が終わっていた。ハルオは、遺影の前で手を合わせて故人のご冥福を祈った。その遺影は、ハルオが撮影した写真だった。昨年Uさんの姪っ子さんが結婚をされた時ハルオは撮影を担当した。その結婚式にUさんのお母さんも参列していた。向き合ってのポートレイトではなくあくまでもスナップショットだったので目線は横を向いていたが遺影の写真として評判が良かった。やはり昨年ハルオの友人のお父上が亡くなりその時も以前ハルオが撮った写真が遺影に使われ、その友人から「ハルオ君は、遺影写真家になれる」と言われていた。奇しくもその機会がまたやって来てしまった。ハルオは、自分が撮影した写真が人の役に立つのなら本望と心の中で思っていた。斎場を後にしUさんとそのお姉さんと3人でタクシーに乗りUさんと故人が一緒に暮らしていた自宅へと移動する。
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UさんとUさんのお姉さんとハルオの3人でタクシーに乗りUさんと故人が一緒に暮らしていた自宅へ移動した。蒲田駅から近いその家に入ると窓の外には、地元の高校が見えた。ハルオとUさんの交流は、20年近くになるがUさんの家には初めて訪れた。つい先日まで故人が使っていた4.5畳の和室には、仏壇があった。斎場の係員が僕らの後から間もなくやって来てお骨と遺影が棚台の上に置かれた。ハルオは、再度故人の冥福を祈った。Uさんは、読書家で本棚にはハルオには縁のなさそうな本がぎっしり並べられていた。UさんもUさんのお姉さんもいつも変わりない表情で告別式の後始末をしていた。僕は、告別式の参列者に用意されたお弁当をソファに座りながら頂いた。この家には、ニーチェという名の雄猫がいる。この猫の話もUさんから何度となく聞いていた。ニーチェは、来客であるハルオを警戒してかあまり姿を見せなかった。コーヒーを飲みながら故人を偲んで思い出話をしたりUさんの少年、学生時代の古いフォトアルバムを見せてもらった。Uさんの大学時代の写真は見た事があったがその前のUさんの在りし日の姿を見たのも初めてだった。ハルオは、もしもUさんが同級生だったらどんな関係になっていたのだろうかと想像していた。悪ガキでもなく、優等生という雰囲気でもなく、生意気そうでもなかった。同じソファに座っていたUさんがニーチェをあやしているとハルオは、ニーチェを自分の膝に引き寄せてみると意外と大人しくしていた。そのニーチェにUさんは驚きiPhoneで写真を何枚か撮った。夕方5時になりハルオは、次の予定、歯医者に行けなければならなかった。Uさんは、ハルオを鎌田駅まで見送ってくれた。
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ハルオは、京浜東北線で鎌田駅から品川駅まで移動した。川崎駅は、ハルオが昔付き合っていた女の子との思い出がある駅だった。あの子は、どうしているのだろうか?会いたいなと思った。そして山手線に乗り換え渋谷駅に行き、更に井の頭線に乗り換え三鷹台駅まで移動した。ハルオは、静岡に移住してからもこの三鷹台にある歯医者に通っている。ハルオは、その歯医者と信頼していた。今回あの治療は、右の奥歯の詰め物が外れてしまったからだった。治療はすぐに終ってしまい時間の予約をして新宿へと向かう。8時発の高速バスになんとか間に合いハルオは、いつもの様に後ろの方の席に落ち着いた。このバスは、超特急便で通常の特急便よりも殆どのバス停を飛ばすので時間が若干乗車時間が短く今夜のバスは順調に東名御殿場バス停に着いた。
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バスから降りて駐車場まで移動したハルオは、いつもの「Today's Fashion」の撮影をすることにした。ストロボを使わずに駐車場の灯りと高感度ISOの組み合わせで撮る。カメラは、駐車場に駐輪してあった誰かの自転車のサドルの上に設置しセルフタイマーを使って10秒後に3枚が撮れる設定にして3回繰り返した。ハルオの愛車のアーティ21スペシャルのフロントガラスは、凍り付いていた。間スプレーの解氷剤を窓に吹き付け、暫くして車を走らせた。
茶畑庵に着く前にスーパーマーケットに寄りタイムオーバーで半額になった焼き鳥や刺身を夕食に買う。茶畑庵も冷えきっていた。ハルオは、1週間前Uさんから分けてもらっていた遺影用の写真をフォトフレームに入れてあったので仏壇の横に置き鈴を鳴らしてもう一度手を合わせて故人の冥福を祈った。
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wozequi · 2 years ago
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【情報・モラル】①2年弱前「刑事」「民事」から思うこと(gooブログカテゴリー見直し等)、②一つのきっかけ、新聞記事(送検見送り)
23/08/10 08:10
今日は【情報・モラル】面で、2つの内容を引用し、今後の方向性(gooブログのカテゴリーの再編成)を投稿します。
①2年弱前の「刑事」「民事」騒動から振り返り思うこと(今後gooブログのカテゴリーを見直したい、等)
まず、私のFacebook投稿(2023.8.8.火曜)
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid0EdmjsT83kfwuk9Ndw2daLcW2N31k1tdVqqR3jqr3cdc3BssmWQFVmwjDW1c5cmNCl&id=1507730726 を、
画像で引用したく思います。
上記をテキスト化します。
***
下記のように中学生の皆さんの素敵な吹奏楽活動を鑑賞し(頑張りを拝見し)、私も頑張らなければ、と思う今日この頃です。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=10230225267324776&id=1507730726
さて、最近いくつかの案件から波及して、2年前の大垣市教育界の情報モラル問題が世間で少し話題に出るようになりましたが、ソレはソレとして、私は淡々と先を見て進んでいきたいです。
たまたまの前立腺炎?の痛みが、いま万事停滞の理由の一つで厄介なところではありますが、ソレを乗り越え、遅れを取り戻していきたいです。身辺整理(自宅、実家の思い出の品々)がありますが、2年弱前に情報モラル問題で「刑事」「民事」を言われましたので、ソコに関係しそうな部分は「証拠隠滅」にならないよう、ブログデータ、ペーパーの取り扱いには気を付けていきます。その他、ボクシングトレーニング、語学(今はフランス語、秋からはアラビア語再開?!)、草屋根手入れや柱塗装、教育関係、憲法・法律関係、行政関係、…など、イロイロです。
***
上記がFacebookからの引用でした。
基本的に方向性を転換しつつありますが、備忘録的に、過去のブログ(特にgooblog)について、情報は残したまま(削除すると「刑事」「民事」をちらつかされた私としては周囲から証拠隠滅と受け取られる恐れがあるため)、カテゴリー分けを見直す(&可能な場合はキーワードを新たに付与する)ことができると良いように考えています。
また、カテゴリー名の変更、統廃合もできると良いように思います。
日々の投稿内容のカテゴリー分けは、多分、次の方向に見直すことになります。
【日記】の中で、具体的なカテゴリーに分類できるものは、そのカテゴリーへ。
【教育界】の中で情報モラル関係については、【情報・モラル(小説感想等を含む)】へ。
そうすると、【情報・モラル(小説感想等を含む)】の内容が充実することになるかもしれません。
情報モラルを取り巻く状況の全体像が掴みやすくなるように思います。
すると、次のブログは【情報・モラル(小説感想等を含む)】に入ることになりますが、画像右側のような2年前(2021年秋)の誹謗中傷ブログの投稿(地域への誹謗中傷ビラまき)は、何の目的で誰がやったのかを解明することが一つの課題である、ということ分かるようになるのではないでしょうか。
誹謗中傷関係は、以前、複数の方から断片的ながら、捜査機関に情報提供があったとされますので、問題発生から約2年が経ちましたが、情報が消えゆく中、真実の把握が進められることを願っています。
一つ知りたい点があります。
それは以前情報提供された内容がおそらく真実の把握に十分に展開されていない可能性がありますが、それは、なぜ?ということです。
水面下で誹謗中傷関係で調査(捜査)が進んでいるなら良いと思いますが…
教育界が関係する情報モラルについて(外国語3つで投稿挑戦) - Wozéqui - soleil ブログ
إلىاليسار:اليوم(2021.10.12.)الطبعةالصباحيةمنGifuShimbunكانهناكمقالحولأخلاقياتالمعلومات.علىاليمين:فيالآونةالأخيرة،كانتهناكمدونةإهانة.اريدانافكرفياخلاقالمعلومات.#أ...
goo blog
https://blog.goo.ne.jp/wozequi/e/775ec7f04794f2a1a4921f2829a23d99
上記、ブログ内の分類見直しですが、gooブログ以外で、例えば、AmebaやNoteは分類分けを見直す予定はありません。
海外系ブログ「Tumblr」に分類分けがあるのかどうかは分かりませんが、私はそこでは(そこでも)gooブログを貼り付けているだけのため、Tumblrブログを見直す予定もありません。
そう、最近しばらく、上記文中にもありますように、前立腺炎?で痛い思いをしてきましたが、おかげさまで、昨日午後あたりから、少し和らいできました。
なので、このまま痛みから解放され、快方に向かえば、作業は進むように思います。
今朝、さらに安心感があります。
以下の事情を知ったことがその理由の一つかもしれません。
***
②上記流れのきっかけの一つとなった新聞記事(2023.8.10. 木曜、中日新聞さん、朝刊、岐阜総合面)
この記事に関係すると思われる方について、先日の新聞では少なくとも新聞2紙で(インターネット記事も含めて)、実名報道がありました。
記事で名前を見た時、「えっ」と思いました。
今回の記事では、この案件は「不起訴」となり、対象者は「男性」という表現になりました。
私は当事者ではありませんので、一連の事情は分かりませんが、何らかの事情で(調整され?)、不起訴になったのだろうと思います。
想像の世界になりますが、この男性におかれては、まずは良かったように思います。
前回の報道が実名記載であったことから、次のブログの内容を改めて考えています。
文部科学省HP「一度流出した情報は永遠に残ってしまう」の紹介、パート2 - Wozéqui - soleil ブログ
「一度流出した情報は永遠に残ってしまう」(情報元=文部科学省)について、最近のFacebook投稿https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=102261344...
goo blog
https://blog.goo.ne.jp/wozequi/e/276e15274d01f9740572fe71cbb5fc62
私は、ブログ(goo、Ameba、Note、Tumblr(海外系))、SNS等(Facebook、Instagram、X(旧名Twitter)、TikTok、最近はPinterestやYouTubeも)を利用していますので、「一度流出した情報は永遠に残ってしまう」ことから、私は、各種投稿で「うまく伝わらず」とならないよう気を付けていきたく、考えています。
***
少し余談で…
今朝の草屋根:新たな花が咲きました。嬉しいです。
以上、このブログにお付き合いくださり、ありがとうございました。
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#誰
 
#なぜ
カテゴリー:情報・モラル(小説感想等を含む)
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【日記】1年前、2022年8月7日のブログの振り返り
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【日記】①吹奏楽コンクール(岐阜県)中学校の部を鑑賞、②草屋根の可愛い花
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hirasen · 2 years ago
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#今日は土曜日で明日休みなので 、 #昨年に続いて #竹駒さん ( #竹駒稲荷神社 https://takekomajinja.jp)へ #どんと祭 に #来ました ! #今年からおみくじの運勢の説明が詩的になった気がします #おみくじ !! #去年とっても遠い小学校に停めたので (https://twitter.com/hirasen1965/status/1481933172816637953?s=46&t=jACvneJCb57XqecOIj_0lw)、 #今年は #大渋滞で恐ろしく時間がかかりましたが 、 #神社西側の第2駐車場に停めることができました ♪ #たけくま方面から来て二木の交差点左折したのが失敗 、 #右折すればヨカッタ …。 (竹駒稲荷神社) https://www.instagram.com/p/CnZJwVdPEud/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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xf-2 · 4 years ago
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新型コロナウイルスの重症患者が急増している。特に40代・50代の重症化が目立つのが第5波の特徴で、東京都では重症患者の6割を占める。だが、この年代へのワクチン接種の進み具合は、自治体によってばらつきが大きく、かなり遅れている所も多い。そんな中、東京都墨田区では、今月7日時点で1回の接種を終えた40代は区民の6割を超え、50代は7割近くに達している。
今月13日付日経新聞電子版によると、同紙が緊急事態宣言下にある6都道府県の主要都市の1回目接種率を調べたところ、墨田区は50歳代で71.9%、40歳代で60.6%とダントツに高かった。40代については、さいたま市(6.7%)、那覇市(16.4%)、大阪市(17.7%)、世田谷区や品川区(17.8%)などと接種率が伸び悩む自治体が少なくない中、墨田区の進捗状況は際立っている。その効果か、陽性者数の推移を示すグラフからは、陽性者が下降の兆しも見てとれる。
 なぜそれができたのか。同区のコロナ対策の陣頭指揮をとる西塚至・同区保健所長に話を聞いた。
困難なスタートからの巻き返し
なぜ墨田区は、こんなに速いんでしょう?
「いえ、決して順調に行ったわけではありません。出足が遅れ、想定外のこともいろいろ起きました。大学病院があるわけでも、集団接種に向いた広い施設があるわけでもなく、大きい施設は五輪で抑えられて、条件は決して恵まれていません。それでもなんとか巻き返し、いろんなことを積み重ねて、結果的に今がある、というのが実情です」(西塚さん、以下囲み内は同様)
 どのようなことを積み重ねてきたのか。西塚さんへのインタビューや資料から、主要な事柄を確認していきたい。
高齢者枠を使ってでも、まずは医療従事者に接種、という判断
 同区では昨年7月頃から、地元医師会とコロナ対策について協議を行う中で、ワクチンについても話し合いを重ねてきた。12月に区役所内に予防接種調整担当課を立ち上げ、ワクチン接種の準備を進めた。
 しかし国のワクチン調達は遅れ、当初は輸入量が少なかった。高齢者への接種が開始される4月12日時点で、東京都に割り当てられたワクチンは4箱(3900回分)のみ。高齢者人口の多い地域から配分が始まり、初回は世田谷区と八王子市が2箱ずつ配分を受けた。墨田区としてはいささか出鼻をくじかれるスタートとなった。
 墨田区は接種初日の4月17日、集団接種の予行演習をかねて、区内の医療従事者に接種を行った。国の計画では、医療従事者の接種は都道府県が行い、市区町村は住民接種を担当する、ことになっていた。それをあえて、医療従事者からスタートさせたのだ。
「区は住民のことだけ考えていればよいはずでした。しかし、予約システムがダウンするなど、都の医療従事者接種は遅れ、(高齢者への接種を行う)医師がワクチンを打てずにいました。それで、うちは住民接種の枠を使ってでも、まずは医療従事者の集団接種を先に行おう、と」 
 これは、その後のワクチン接種について、医療従事者の士気を高める効果も生んだ、という。その後、全国各地で、自身は未接種のまま高齢者施設で接種を行う医師たちから不安の声があがったが、墨田区ではそうした事態はなかった。ちなみに、同区では救急車で患者を搬送する消防署員にも、5月には接種を行った、という。
”災害時の頭”で考える
接種券を早い時期に配ったわけ
 墨田区の特徴の1つは、ワクチン接種券の配布が早かったことだ。高齢者施設の接種に目処がつき、一般の高齢者の接種が始まったのは5月10日だった。だが65歳以上の区民の接種券は、2か月近く早い4月1日には発送していた。そして6月1日には、都内で最も早く、16~64歳の全ての区民に発送を行った。
「定期接種など”平常モード”では、事業開始の直前に接種券をお送りするのが普通です。しかし、今は”危機”。”災害時の頭”で考えると、大事なのは1人でも多くの人が、ワクチンを打つことです。一足早く接種が始まった世田谷区の高齢者施設に、墨田区民が暮らしているかもしれない。他区の施設で働いている区民もいるでしょう。そういう方々が、接種券がないために打ちそびれる、という事態が起きないよう、とにかく接種券だけは早くお配りしよう、と。1人でも2人でも、今居る場所で打って下さい、という思いでした」
 この”危機モード”対応は、後に想定外の恩恵を区民にもたらすことになった。
対象者の5%が自衛隊のセンターへ
 65歳以上に限定して行われていた自衛隊の大規模接種センターが突然、6月16日からの年齢制限撤廃を発表。遠方の東京・大手町の会場まで出向くよりも地元で打ちたい、という高齢者が多かったようで、希望者が想定を大きく下回ったためだ。
 若い年齢層の接種が可能となったが、予約には接種券が必要。しかし、この時点で多くの自治体は64歳以下には配布していなかった。そんな中、墨田区の人々はすでに接種券を手にしており、区民は次々に自衛隊のセンターに赴いて接種を受けた。
「これは大きかったです。1万2000人、対象者の5%が自衛隊に行って打って下さった」
災害時の助け合い
 住民の協力もあった。
 自衛隊のセンターでは、モデルナ社製のワクチンを使用。当初、厚労省はモデルナを接種可能な年齢を18歳以上としていた(その後12歳以上に変更)。また、モデルナは副反応が出やすいという話が出回り、1回目と2回目をファイザーより長く4週間空けなければならないこともあって、敬遠する人も少なくなかった。
「ところが、区内の大人たちから、『自分たちは自衛隊に行って、モデルナを打とう』という声があがったんです。ファイザーが足りなくなる、という時期でもあり、『ファイザーは子どもたちに回そう』という草の根の運動になって、自衛隊での接種が増えました。災害時は、地域の助け合いがあってこそ、です」
区直営の集団接種をメインに
危機には「割り切り」も必要
 墨田区の”危機モード”対応は、ほかにもある。
「”平常モード”であれば、日頃診てもらっている身近なかかりつけ医に打ってもらうのが一番です。ただ、今は災害時。危機にあっては、割り切るところは割り切って、最大限効率化を図り、数を多く打つのが大事。それに、このワクチンは1瓶から6人分とらなきゃいけないので、個別の診療所でやっていると余ってしまうことも。冷凍庫で保存する必要があるなどの使いにくさもあります。
 やはり、こういうものは集団接種がいい。これは2009年の新型インフルエンザの時の経験でもあります。国がいくら練馬方式(診療所での個別接種をメインに、集団接種で残りをカバーする)を推奨しても、うちはブレずに”危機モード”で対応し、集団接種メインで行くことにしました」
”小分け隊”の活用でムダなく数を稼ぐ
 当初は4つの区施設を使い、そのほか7病院でも個別接種を実施した。このうち墨田中央病院の接種では、千葉大学墨田サテライトキャンパスが会場を提供した。運営は民間に業務委託せず、区が直営し、ワクチンの在庫管理や配送は、職員による”小分け隊”が行った。
 キャンセルが出た場合は、区の危機管理Twitterやメールで区民に告知して希望者を区役所に集め、”小分け隊”が余ったワクチンを回収、西塚さんら保健所の医師が接種した。こうして、ムダを出さずに接種回数を稼いだ。地元医師会も”危機モード”を共有。集団接種の打ち手は、すべて区内の医師た��でまかなった。
「大きい施設はオリンピックに抑えられて使えないなど、条件は厳しく、地域にある資源を最適化して使うしかなかった。でも、それをやってみたら、いろんないいことがあった。特に地元医師会は自分たちが責任をもってやろうと士気が高く、おかげで事故なく、質が高く、長続きしている」
等身大の形作り
 接種券の発送や会場の設営は、選挙の際の入場整理券や会場作りと同じ、ということで、選挙管理委員会の職員が担当した。ワクチンに関する情報を掲載した区の広報紙は全戸配布することとし、これにも選挙公報配布のスキルが生きた。
「形を作って丸投げするのではなく、自分たちにできる等身大の形を作り、そこにちゃんと血が流れるように、職員が町内を回って苦情聞きなどもやって、形をさらに整えていきました」
 住民の声を聞く中で、若い世代の接種を進めるには、夜間、駅の近くで行う必要があると分かった。そこで、6月末から東京スカイツリーに隣接するビル、JR錦糸町駅と両国駅近くのホテルにも接種会場を設置。平日は午後8時まで、さらに土日祝日にも接種を行えるようにした。スカイツリー会場には託児所も設けた。
二転三転する国の方針にも柔軟に対応
当初から複数のワクチン使用を計画
 国のワクチン供給が不安定な中、墨田区は接種が始まる前の段階から、モデルナ社製ワクチンの使用を計画に組み込んでいたことが奏功した。
 接種が始まった時点で、厚労省が承認していたのはファイザー社製ワクチンのみだった。モデルナ社とアストラゼネカ社のワクチンが特例承認されたのは5月21日。しかし墨田区では、3月に公表した「実施計画」で、7月にはアストラゼネカとモデルナのワクチンを導入して、接種を加速させる計画を明らかにしていた。両社のワクチンは、ファイザー社製とは接種の間隔が違い、在庫管理も異なるので、複雑なオペレーションが必要になる。しかし、同区では接種の加速には、ファイザー以外のワクチンも必要になると考え、事前準備をしていた。それが、以下のように役立つことになる。
事前準備でモデルナ確保
 6月11日、ワクチン担当の河野太郎規制改革担当相が、市町村の集団接種でもモデルナの使用を認める方向を示した。あらかじめ計画済みの墨田区は、すぐに手を挙げた。この素早い反応で、同区はモデルナの配送を受けることができた。
 国が自治体でのモデルナ使用を認めたのは、7月からはファイザーの輸入量が減る分を補うためだった。ところが国は、同月22日には再度の方針変更をした。モデルナを使用する職域接種の申し込みが多く、「1日の可能配送量はもう上限に達している。このままいくと、供給できる総量を超えてしまう」として、自治体のモデルナを使った集団接種と職域接種の申請を中止したのだ。準備が間に合わず、配分を受けられなかった自治体もある。
在庫を出し惜しまない
 ワクチン供給不足への対策として、河野行革担当相が一時、在庫が多い自治体には配分を減らす、という新方針を示し、全国の自治体が混乱したことがあった。この時も、墨田区は影響を最小限に済ませた。扱いが面倒なワクチン接種記録システム(VRS)は、区職員が残業してこまめに入力。2回分を確保しないと1回目の予約をとれない、という自治体が予約を停止している中、墨田区では西塚保健所長が「在庫は出し惜しみせず、ペースを落とさずに予約や接種を進めて下さい」と、現場に檄を飛ばした。
「平常であれば2回確保してから予約をとる、となりますが、これも”危機モード”で対応しました。モデルナがありますし、国の輸入予定量は公表されていましたから、そういう情報を常にチェックしながら、大丈夫だろう、と。カラ元気でもありましたが、在庫ゼロのおかげで、”ボーナス(追加)”も来ました。この時期に加速するはずが、それはできなかったけれど、(ファイザー供給減の)前と同じ水準は保てた」
 このように、ワクチンを巡ってしばしば二転三転する国の対応にも、早い時期からの準備と、”危機モード”による柔軟で大胆な反応で、切り抜けてきたのが墨田区だった。
通年議会が補正予算に迅速対応
 加えて、区議会も”危機モード”を共有。ワクチン接種会場の増設など、様々な変化に伴う予算の確保に素早く対応した。
「昨年の11月から通年議会となっていたこともあり、毎月のように補正予算を通してくれるので、次々に変化する状況に迅速に対応できたんです」
 毎月の議会で、議員が住民の要望を披露したのも、情報として役立った、という。
”危機モード”共有の背景
 このように区、地元医師会、住民、議会などが”危機モード”を共有できた背景には、墨田区特有の事情もありそうだ。
 隅田川沿いにある同区は、水害の危機と常に向き合っている。最悪の事態では、ほぼ全域が水没することもありうる、と予測されているからだ。大雨の予報が出るたびに、同区は水害の発生を警戒する。常に最悪の事態を想定して考える”危機モード”の思考が鍛えられ、コロナ対応でも生きたのではないか。
 同区では昨年1月末の段階から、新型コロナウイルスを新たな「災害」、それも警戒レベル5の最大級の災害ととらえて対応してきた、という。国や東京都では、第5波で重症患者数が過去最高を日々更新する事態になって、ようやく「災害級」という言葉が出てきたのに比べると、危機への向き合い方が異なるように見える。
 この”危機モード”を区、医師会、住民、議会が共有し、連携することで、次々に生じるいろんな問題をうまく飲み込み、ペースを落とさずに接種を続けることができた、と言えるだろう。
ワクチン以外でも素早い対応
 墨田区が速いのはワクチン接種だけではない。医療提供体制についても、際だった対応が見られた。2つの例を挙げる。1つは、地域完結型の医療体制「墨田区モデル」の構築。もう1つは、抗体カクテル療法のすみやかな導入だ。
回復期の患者を中小病院が引き受ける
 コロナ禍の日本で、医療が逼迫する原因の1つに、回復した重症者の転院が困難、という問題がある。患者は人工呼吸器から離脱できても、すぐに日常生活には戻れるわけではない。その後の治療やリハビリが必要だが、そのための転院先がなかなかみつからないのだ。
 これに対応するため、墨田区は今年1月25日、地域の病院が連携して、転院を進める仕組みを作った。同区では第一種感染症指定医療機関である都立墨東病院が重症患者を、同病院と重点医療機関の病院が中等症患者を引き受けている。そして回復期に入った患者は、他の中小私立病院が次々に受け入れ、重症者や中等症患者のためのベッドを空けるようにした。
 この体制を導入して3日後には、入院待機者が0になった。今も、医療崩壊を食い止めている。
 速やかな体制作りが可能になったのも、災害時を想定した、常日頃からの地元医師会と保健所の関係があったからだ。
「危機を想定し、墨東病院には『断らない医療』をやってもらい、そこがいっぱいになったら地域の医療機関が後方支援で引き受ける、という意識が、地元の病院経営者には以前からある。今回は、墨東をパンクさせないために、自分たちが支えていかなければならないという危機感が、地元医師会の中でより一層強い」
抗体カクテル療法にもいち早く対応
 抗体カクテル療法は、2種類の抗体を点滴投与する治療法で、軽症者の重症化を防ぐ効果がある。アメリカのトランプ前大統領が感染した際、この治療を受け、早期に回復したことで知られる。日本では、7月19日に重症化リスクの高い軽症・中等症患者の治療薬として特例承認された。墨田区では、同愛記念病院に区民優先の病床を20床確保していたが、ここで同月27日から必要な患者にこの療法を行うことにした。8月13日までに20人の患者に実施し、いずれも経過は良好、という。
 東京都がこの療法のための病床20床を確保したことを発表したのは同月12日だったことを考えると、墨田区の手際の良さが光る。これも、”危機モード”による早い準備が生んだ。
「4月に、近いうちに特例承認されるという情報があったので、区内の病院で実施しようと、5月頃から病院と勉強をしてきました。当初は4つの病院で実施しようと考えていたのですが、入院が必要とのことなので、区民のための病床を確保していた同愛記念病院で行うことにしました」
 準備を急いだのは、第4波の大阪の状況を見て、危機感を募らせたからだ。地元医師会と共に、神戸市民病院の医師を招いたweb上の研修会を行い、関西でどのようなことが起きたのか、詳細を学び、対策を検討した。
「酸素が足りない、中等症のベッドは一杯になり、感染者が減らない。このような大阪の第4波が東京でも起きる、という前提で準備をしたのが、今生きている」
十分な検査態勢を整える
 このほか、コロナ対応としては、検査態勢を区独自で充実させてきたことも大きい。それは、昨年4月に墨東病院でクラスターが発生し、新たな入院や救命救急センターでの患者受け入れを停止した時の教訓からだという。
「国立感染症研究所が入って、症状のない人も含めて全員の検査をやった。そのやり方から学ぶことが多かった。ウイルスは目に見えない敵なので、徹底した検査しかない」
 しかし当時、東京都としてできる検査は1日に200-300件ほど。そのため、医師が必要と判断しても、検査を受けられない発熱患者がいた。墨田区は、独自にPCRセンターを設置。6月に検査会社を区内に誘致し、通常の3割程度の金額で1日240件の検査を行えるようにした。
 さらに、保健所自身が唾液によるPCR検査を開始した。検体を唾液にしたのは、医師がいちいち咽頭を綿棒でぬぐう作業をしなくてすむので、大量の検査に適していると考えたからだ。
 最初に大規模な検査を行ったのは昨年6月下旬。地元のオーケストラ、新日本フィルハーモニー交響楽団の楽団員ら74人のPCR検査で、全員の陰性を確認した。それまで演奏活動を自粛していたオーケストラは、7月初めに演奏会を再開した。
「自前の検査なので午前中に検体を出せば、2時間後には結果が分かります。費用も1人1000円くらいで済みます。どこかの施設で1人陽性者が出れば、すぐに全員の検査をやる」
 陽性者の第一報を知ると、西塚所長自身も防護服を着込み、検査のために現場に向かった。高校受験の時期は受験生の検査を行い、小学校の移動教室など人数が多い時にはプール方式で検査した。夜の街が危ないという話が広がった時期には、向島の花街の芸者たちの検査を実施。「向島は安全だと示したいので、ぜひやってください」という芸者衆の要望に応えた。
「人は大事」
 こうした対応が可能になったのは、1人の保健所職員がいたからだ。ベテラン検査技師の大橋菜穂子さん。西塚所長が独自の検査実施の方法について頭を悩ませていたところ、大橋さんが「私はPCR検査ができます」と申し出た。
 2014年に代々木公園でデング熱が発生して以来、大橋さんは毎月のように、区内の公園で蚊を採取してはすりつぶし、PCR検査でウイルス感染の有無を調査し続けていた。結果はいつも陰性だが、それを確かめるために、大橋さんは黙々と検査を重ねた。PCR検査の技術を磨き、機械もメンテナンスを欠かさなかった。
 それが、このコロナ禍で生きた。大橋さんは、感染症研でコロナウイルスの検査の手法を学び、今では変異株の検査も担っている。
「昔は、検便も結核の検査も、水道の検査も、すべて保健所でやっていた。それが次々に民間委託となり、保健所から検査機能が失われ、保健所そのものも減らされてきた。そんな中、商売にはならない蚊の検査を続けてきた検査技師が1人いたおかげで、コロナにも対応できた。本当に、人は大事です。金にならないことをやって、危機に備える。これこそ公衆衛生です」
適切な情報の公開
 住民への適切な情報発信も心がけた。象徴的な事例が、早期にコロナ対応をする医療機関名の公表に踏み切ったことだ。
 新型コロナの感染が疑われる患者に対応する医療機関は、都道府県が「診療・検査医療機関」を指定した。ただ、多くの自治体は「風評被害」を恐れて機関名を公表しなかった。東京都も同様。そのため、患者が受診するには、かかりつけ医か都の発熱相談センターに相談し、紹介を受けなければならない。同センターに電話がつながらないことも多く、煩雑さから、症状があっても軽症の場合、医療機関にかからずに済ませる人も少なくなかった。
 そうした人が感染を広げる懸念から、墨田区は昨年11月、区内の「診療・検査医療機関」の名称公表に踏み切った。それによって受診がしやすくなる利便性と、感染拡大の抑制が狙いだった。区の広報紙では、年末年始の発熱外来を行っている医療機関名と診療日や連絡先などを詳しく伝えた。
 さらに、西塚所長がTwitterなどのSNSを使って、区の対応を丁寧に説明。西塚所長のアカウントには、「家族が熱を出した。どうしたらいい?」「熱がある。日曜日だけど、どうしたらいい?」といった相談も頻繁に飛び込む。そのたび、「○○なら、予約なしで受診できます」などといった情報を伝えている。
「自分が必要な時に必要な情報が得られずに困っている人がいる。そういう人をとりこぼさないようにしたい。災害時は、区としては大きく構えて対策をしなければならないが、こういう細かい情報を補強するにはSNSは有益です」
 このような対応をするため、自宅にいても、スマートフォンは手放さない。
 ちなみに、施設で患者が確認された時、噂や風評被害を防ぐため、同区では施設名も公表している。
保健所の役割とは
 保健所の仕事について、西塚所長はこう語る。
「いろんな資料を分析しながら、地域の弱みを常にウォッチして、必要な資源を作って供給していく。インテリジェンスとロジスティクスです。墨田区は一貫して、これが公衆衛生を担う保健所の役割と認識してやってきました。私たちは、尾身先生たち専門家が言うことを忠実にやってきただけです。その(提言を実現する)ために必要な資源は用意する。現場の医師たちが『検査をしたい』『患者を入院させたい』と言う時に、ちゃんとできるようにする。これが保健所の仕事です。
 資源が足りなければ、作る。たとえば、東京都の検査能力が限られているからと、検査数を絞るのではなく、検査がより多くできるようにしてきました。国や都の対応を言い訳にせず、資源にニーズを合わせるのではなく、ニーズに資源を合わせるんです」
 そのための工夫をし、早めに準備を整えて、あらゆる立場の人たちを結びつけていくのが、西塚流の真骨頂と言えるだろう。
 平成元(1989)年度には、全国に848あった保健所は、合理化の波に洗われて、現在は470まで減らされた。その保健所が今、新型コロナウイルスとの闘いで要の役割を担っている。
「だいぶ減らされたとはいえ、うちに検査技師がいたように、今もまだ保健所には様々なスキルが残っています。その力を、今発揮しないで、いつ発揮するのだ。そんな思いでやっています」
 各地でも今、それぞれの地域の事情を踏まえた保健所の奮闘がある。その保健所の機能を存分に生かすためにも、また、各地でワクチン接種を加速化するためにも、国や各自治体が西塚所長の話から学ぶところは多いのではないか。
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