#同類相憐れむ
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danzoku · 1 year ago
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優しく振る舞う努力をする人
私は優しく振る舞う努力をしているので
同類相憐れむに近い気持ちで
優しく振る舞う努力をしている人が好きだ。
根っからの優しさでなくても良い。
良いはずだ。
優しいふりの人も
親切ぶっている人も
誠実であろうとしている人も
丁寧に生きようとしている人も
とても疲れるのに
頑張っている人だから。
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kokoroyume-iesora · 2 months ago
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阿僧祇那由多のツッコミどころ 一
怨霊もののツッコミどころ
「怨霊ものは馬鹿げている。いえ、ツッコミどころがあるわ!」
 そう言い出した|阿僧祇那由多《あそうぎなゆた》。『ああ、またか』と僕は思う。本を閉じて、深緑色の装丁のそれをカウチに置き、話に付き合う。
「それで? 一体、|何処《どこ》が馬鹿げていると言うんだい?」
 言いながら肘掛けを右手で掴み、深く腰を沈めていたカウチから起き上がって彼女を振り返る。  アンティークなデスクの向こう、革製のロッキングチェアに収まっている小柄な女の子。に見える成人女性。その『記録的な』低身長と童顔は、『如何にも人生経験豊富なご老体が座っていそうな椅子』に似つかわしく無い筈なのに、今日もやけに様になっている。  きっとバレンシアオレンジを彷彿とさせるようなハッキリとしたオレンジ色の革と、彼女のパーソナルカラー━━━所謂スプリングカラーとかイエベ春と言われるようなタイプ━━━が調和しているのだろう、と、僕は静かに結論づけながら、彼女を見つめつつ、二の句を待つ。  ブラブラと足を放り出して、完全に椅子に抱き込まれている様な彼女には、似合うかどうかはさておき、実用性の意味であの椅子は不釣り合いなのだが、本人曰く、『地に足つかないのが楽しい』らしいので、僕は『彼女が楽しいならいいか』と思っている。  そんな思いに僕がまた耽っている間中、彼女は何事か考えていたが、遂に口を開く気配があった。
「紅茶を淹れて。今日はホットで、お砂糖ひとつね」
 ズコーっと漫画か��人みたいに前に倒れた。心の中で。現実の僕はしっかりしているので、ちゃんと前に向き直ってから『きょとん』とした顔をしたのだが、きっと彼女にはバレていないので、セーフだ。兎にも角にも、立ち上がってキッチンに向かった。
 ∵ ∵ ∵ ∵
「例えば現世の誰か、そうね、あなたを怨んでいる霊がいるとするでしょう?」
 紅茶を机に置くや否や、『ありがと』と手短に謝意を述べてから間をおかず、彼女は切り出した。僕はそのどちらにも応える意味で『うん』という、最も面白みのない相槌を打った。
「その霊があなたを呪い殺しました! これで終わればまだ『わかる』のだわ。けれど、多くの映画やドラマの怨霊は、その後も人を呪い殺し続けるじゃない?」
 彼女は好んで前時代的な女性口調を使う。それが少女然とした見た目と|相俟《あいま》って、独特な雰囲気を醸し出していた。僕はいつもこれに惹かれて、酔いしれてしまう。つまるところ、似合っている。僕はまた「うん」という詰まらない相槌を打つに留めた。
「私はそこが馬鹿げていると思うの。いえ、ツッコミどころがあるわ。だって、呪い殺されたあなたは? 成仏したの? まさか! あなたは呪い殺されて素直に成仏できる人間である筈がないわ。だから、呪い殺されたあなたが怨霊となって、あなたを呪い殺した最初の怨霊をどうにかしたりしないのは、無理筋だと思うのよ」
 暗がりに橙のランプが揺れて、彼女の顔に影を落とす。その透き通る様なブラウンの瞳は真っ直ぐに僕を見上げ、僕は射抜かれるような心持ちになって、相槌と言えば「そうだね」という、個性の薄いものとなってしまう。
「だから、怨霊ものは馬鹿げているわ。いえ、ツッコミどころがあるの」
 ここで|一寸《ちょっと》、僕は気になっていた事を|訊《き》いてみる事にした。
「わかった。ところで、さっきから|如何《どう》して、『馬鹿げている』という結論を、言い直しているんだい?」
 そう言われても彼女は依然、微動だにせずに僕を見つめている。いや、僕の目を見つめている。そうして見つめながら、静かな所作で、紅茶にティースプーンの先端を沈ませて、矢張り静かにくるくると回した。僕は視界の隅でそれを捉えながらも、しかして彼女から目を離せないでいた。いや、彼女の瞳から、目を離せなかったんだ。
「理由は三つ。一つはあなたの真似」
『はぁ』と、俄かに息を吸い込んでから、即座に彼女はそう言い放った。僕は堪らず、|蹌踉《よろ》めく様な感覚に見舞われながらも、なんとか姿勢を崩さない事に成功する。しかしこれには参った。どう応えようか。
「二つに、実際に怨霊ものの話を書いている方々への配慮と、自戒、というか|自重《じ���ょう》ね」
 僕がどう応えよう思案している内に、彼女はもう次の理由を述べてしまうのだった。このまま三つ目の理由を言われてしまっては立つ瀬がない、というか、話が終わってしまう気がして、僕はここで彼女のペースを遮る事にした。
「待って待って、僕の真似ってどういうこと?」
 相も変わらず僕を見据える彼女は、そこで破顔一笑。真っ白で整った並びの歯や、血色のいい頬など、彼女の全てに目を奪われる。軽いパーマの掛かったロングヘアーは栗色で、きっと亜麻色という言葉を連想する人もいるのだろう。息を呑む。
「そのままの意味よ。今日のあなたがよくそうしているから、真似てみたの」
 僕のときめきなど何処吹く風か、彼女は構わずに続ける。
「そうかな? そんな自覚なかったから、驚いてるよ」
 また失笑して、それで視線が逸れる。僕は蛇に睨まれた蛙が生きながらえた場合の心境に通づる様な心持ちになる。しかし彼女は『そうでしょうね』と悪戯っぽい笑顔で言いながら、今再び僕を見上げた。蛙はどうにも、蛇に遊ばれているだけなのかもしれない。
「他に質問はあるかしら?」
 出し抜けに彼女が問う。僕はここぞとばかりに、先ほどの話題に話を戻すことにした。こうする事で、彼女が三つ目の理由を口に出して、話が終わってしまうのを避けられる筈だと踏んだのだ。
「そうだね、さっきの話だけど、実際に呪い殺された人が霊的な存在として舞い戻り、自分を呪い殺した怨霊をどうにかするという話も、いつか観たことがあるよ、僕は」
 急拵えで言葉を紡いだので、『文法が怪しいなぁ』と自分で感じたのだけれども、よく考えたらいつも文法が怪しくないと如何して言えようか、とも思うので、そして何よりも、もう言葉は放ってしまったので、これで良しとせざるを得なかった。
「そうね、そういうお話もあるわね。それは認めるわ」
 彼女は意外にもあっさりと僕の指摘を受け入れた。
「だから私は決して、『全ての』怨霊ものは、とは言わないの。私が何のプレフィックスも付けない場合は概して、『私の観測範囲に於ける多数派はそうなのだけど』という言外の意図、前提を無意識に含ませているのだと、自己分析するわ」
 胸の内を|詳《つまび》らかにしようと試みる彼女は何処か儚げというか、可憐に見えた。
「そっか。なゆちゃんはそうなんだね」 「なゆちゃんって呼ばないでって何回言わせるの? 呼び捨てでいいってば」
 そんな恐れ多いことは出来ないよ、なゆちゃん。
「ごめん阿僧祇さん」 「|余所余所《よそよそ》しいなぁ」
 そう言われてもなぁ。僕は話を逸らす事にした。今日の僕は話を逸らす事に余念が無い。
「えっと、他にも訊きたいことがあるんだけれど、いいかな?」 「いいわ。言って」 「さっきの話に対するまた別のパターンとして、怨霊に殺された人は、なゆちゃ……阿僧祇さんも触れた様に、成仏するのかもしれないよね」 「ああそれ。そうね。それについても全くその通りだと思うわ。成仏してしまうから介入出来ない。尤もな話ね。他にも、亡くなった人が全て霊になる訳ではない、という考え方などを採用す���ば、この『ツッコミどころ』には『ツッコミどころ』が生まれる訳よね。この『怨霊に呪札された者が、何故霊となってその後の怨霊の活動に干渉出来ないのか』という『ツッコミどころ』のね」 「そうそう、僕が言いたかったのはそこら辺の事だよ。流石だね」
 僕がそういうとなゆちゃんは、ふっと一つ笑ってからゆっくり首を振った。その表情は半笑いだとか、苦笑という言葉で分類出来そうなものだった。
「ねぇそんなに私とお話したいの?」
 ひゅっと息が止まる。心臓を掴まれた様な気分だった。
「それについては宗教観や死生観というものによって様々な解釈が行われ得るでしょう? 同じ宗教でも宗派によってそこら辺の考え方って違ってくるのだし、語ればキリがないでしょうね。つまりあなたは、キリがない話をしたいから、話を伸ばしたいから、このことを私に訊いているのでしょう?」
 それは、正確に僕の動機を言い当てていた。
「最後の理由を言うわ」
 そういうとなゆちゃんは、僕が止める隙もなく、三つ目の理由を述べるのだった。
「三つめ。実際の怨霊や悪霊、ひいては幽霊とその類全般への配慮、というか気遣いね」
 僕はとても残念な気持ちになっているのだけれど、ここまでなゆちゃんとお話出来ただけ上々だし、上出来だと自分を慰める。短い時間だったが、彼女と過ごせて幸せだったから。もっと長く一緒に居たかったけれどね。
「つまりあなたへの配慮よ、|未来《みらい》」
 その言葉を聞いて僕は、遂に立っている力を失ってしまった。
 ∴ ∴ ∴ ∴
「さっきあなたの生き霊が来てたわ」 「へぇあ!?」
 コートを掛けていたら、なゆちゃんがそんな事を言うもんだから、往年の水タイプモンスターか、腕から光線を出す巨大異星人の様な、素っ頓狂な声を出してしまった。  いつも通りの定位置で、いつも通りにハードカバー本を(今日は深緑色の装丁の本だった)読んでいた彼女はそこで本を降ろして僕を見つめる。今日も可愛いね。
「心の中を全部話していたわ。あの様子だと、きっと本人は気づいていなかったのでしょうけれど。聞いているこっちが恥ずかしいくらいだったわね。ふふ」
 あちゃー、という言葉を口に出した事があるだろうか。僕はこの時まではなかったと思う。
「それは……なんというか、ご迷惑をお掛けしました」 「ほんと迷惑。ふふふ」
 そう言うなゆちゃんは言葉に反してご機嫌である。僕の恥部を覗いたり、痴態を眺める事がそれなりに愉快だったらしい。なんて事してくれてんだマイソウル。
「可笑しいかい?」 「可笑しいわね。とっても」 「やれやれ、困ったな。どんな事を言ってた?」
 僕はいつものカウチに���掛けながら、なゆちゃんを問いただす。
「イエベ春とか言ってたわ」 「なんだそれ……他には?」 「なゆたなんて呼べないよ〜恐れ多くて〜とか?」
 なゆちゃんの小馬鹿にした態度の小芝居はとっても可愛いのだけれども、そういう事を本人に伝えられるのは心外であり、プライバシーの侵害である。自分の生き霊に対して、訴訟も辞さない考えを示したい。
「あとはそうだなぁ、可憐だ、とか言ってたっけ」
 彼女のクスクスと笑う声が室内に反響する。とても心地いい音であるのだけれど、その言葉の内容に僕の心は穏やかでは居られない。  畜生! 畜生! 生き霊の野郎! もしバッタリと|出会《でくわ》したら説教してやろう! こちとら許せない気持ちが|迸《ほとばし》ってるんだぞう!
「また来ても良いからね?」
 あーあぁ、と、笑い終えながら彼女はそう言った。行かせるもんか! 絶対行くなよ!? 頼むぞマイソウル。  僕は心の中で自分の生き霊に謹慎令を出しつつ、話題を変える事にした。
「しっかし、僕の生き霊かぁ。遂に出たって感じだねぇ。今まで夢にも思わなかったけどさ」 「そうね。私も想定していなかったわ。あなたって生き霊を飛ばす様なタイプには見えないもの」 「飛ばした覚えはないんだけどなぁ」 「ふふ、そうでしょうね。多くの場合、生き霊は無意識に飛んでいってしまうものですからね」 「呪いとかの場合でも、生き霊の存在を確信してそれを飛ばそうと思って呪う人となると、少ないだろうもんねぇ」 「ええ、この領域が人々に確信されない限りは、そんなことはそう多く起きるものじゃないでしょうね」 「ほんと、不思議だよ。今だに慣れない」 「不思議ねぇ」 「あっ」
 僕はなゆちゃんを振り返る。なゆちゃんは、悪戯っぽい笑顔で満足げに言い放つ。
「私の名前の方が不可思議だけれど」 「出たねそれ。今日も聞けて僕は嬉しいよ」
 僕もきっと、悪戯っぽい笑顔で満足げな顔をしているのだろう。
 今日もなゆちゃんは可愛い。
 ……こういうのも全部、生き霊の僕も思っていたのだとすると……そして洗いざらい全部なゆちゃんの前で口に出していたのだとすると……嗚呼、穴にでも入りたい気分だ。
 僕は努めて冷静を装いながら、一寸この場を離れたい気持ちと、そういえば今日はまだそれをしていなかったなという想起から、なゆちゃんにお茶でもと思って立ち上がる。
「紅茶はいいわ。もう飲んだから」 「えっ」
 機先を制された。そう思った。出端を挫かれた、の方が適当だろうか。どちらも的確では無い様な気がするし、こんなこと如何でもいいかもしれないし、そもそもなゆちゃんにそんなつもりなど全然無いのだろうけれど。というかこんな事を考えている場合では無い。紅茶をもう飲んだ? 自分で淹れたのかな。珍しい。
「試してみたかったの。何処まで出来るタイプなのかなぁって」 「あっ、生き霊のヤロウ?」 「そうだけど野郎って。自分でしょう?」
 思わず恨めしい気持ちの混じった呼称をしてしまったが、なゆちゃんにはちょっとウケたらしい。���スりと笑う姿は愛らしい。この愛らしいなゆちゃんにお茶を淹れるという僕の楽しみを奪った生き霊めは|益々《ますます》許せないのだけれども。自分の生き霊を恨みつつ再びカウチに腰掛ける。
「って、お茶を淹れられるって、なかなかじゃない? 確か生き霊って」 「そう。生き霊は物に触れないものも多いわ。けれど彼は触るどころか、細かい操作を果たしてお茶を淹れた。あなたがいつもしない様な事も出来た。私はお砂糖ひとつ、と言ったの」 「お砂糖? 珍しいね?」 「だから、試したんだってば。あなたが普段しないことも出来るのかなって。私の注文はちゃんと果たされていたわ。彼が瓶を開けて角砂糖をシュガートングで摘む姿は、生きてるあなたそのものだった。あの彼を見て生き霊だと気づける人は殆ど居ないでしょうね」 「そんなにか」 「それに今日はホットにしたの」 「へえ、最近はアイスティーばっかりだったのに」 「ええ。アイスティーだと作り置きが冷蔵庫にあるから、都合が悪かったの」 「またそれも試す為に?」 「勿論。ホットならいちから淹れないといけないでしょう? この家にティーバッグはないし」 「それで?」 「出来上がって机に置かれた紅茶を確かめてみたけれど、霊的なものは感じなかったわ。いつも通りちゃんと淹れられた、美味しそうなお茶だった。いつもと違う砂糖入りで」 「生き霊は習慣的な行動を取りやすい傾向があるって言ってたよね。それじゃあ生き霊の中でも、力が強かったってことになるのかな?」 「そうね。ふふ」
 そこまで言って彼女は、再び本を掲げて、読書に戻る。ハードカバーの本によって顔が見えなくなってしまって僕としては大変遺憾であるが、仕方ない。ところで、深緑色の装丁のそれは、しかして題名も何も無く、何の本なのかなどは全くわからなかった。
『何読んでるの?』
 そう訊き掛けて、やめた。邪魔しちゃ悪いからね。
『邪魔なんて言葉使わないで』
 その生き霊野郎よろしく、なゆちゃんにもし僕の心の声が聞こえていたら、きっとそう言われるのだろうな。こういうの全部筒抜けだったんだとしたら、軽く死ねるくらい恥ずかしいのだけれども、起きてしまったことは仕方がない。僕は切り替えて、とりあえず自分の分のお茶でも淹れようと、席を立った。
 ……何か忘れている気がする、というか、何か見落としている気がするけれど、なんだろう。まぁそのうち思い出すか、気づくだろう。僕はもう一度だけ振り返ってなゆちゃんを見た。何故かなゆちゃんもこっちを見ていたようで、慌てて再び本を掲げた様子を垣間見た。
 なゆちゃんが僕のことを気になってくれているのでは? という気になるけれど、これは男性特有の勘違いという奴だろう。勘違い野郎になってなゆちゃんに嫌われたらコトなので(生きていけないので)、僕は努めて冷静に、単に僕がまた立ったからなゆちゃんもまた僕を見ていたのだろうと結論付けて、キッチンに向かった。
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mycatisinsanity · 6 months ago
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凪の日 20241216.
 ずっと疲れている。どうしたらいいのか全くわからない状態が続いている。電気カーペットのせいで生産性も奪われ、夫からの便りで毎日情緒が乱される。夫の労働形態は予想以上の事態に発展してしまっていて、無法地帯なのは実害がないうちは目をつぶれるとしても、パワハラやモラハラ、父親からの圧力や誹謗中傷、もうなんでもありだ。自分がセクハラの被害者になった時以上に、煮えたぎるような怒りがわいてしまい、そのような環境に甘んじている夫にもとうとう我慢の限界がきてしまった。我々は考え方も生き方も異なるのだ、と諦めて自分の人生から彼も彼の家族も仕事もなにもかも退場させてしまおうと思ったが、「結婚したばかり」という偶然によって踏みとどまった。結婚してなかったら今頃は完全に他人だった。ブロックして二度と会うことのないように、自分の中で存在を抹消していたはず。視野が狭いと共通の友人からは侮蔑まじりに説教されたものの、私にはどうしても耐え難かった。それにすぐに関係に見切りを���けた方がお互いのためになるとは今でも思う。夫婦だから、家族だから、そのような発想は全てまやかし、思い込みの類である。結局、個人と個人同士の命を懸けたガチンコ試合こそいつ何時も人間関係の本懐だ。恋愛や結婚というシチュエーションにおいてはその地下格闘場が露見しやすいだけであって、我々は常に闘っているのだ。そういう生き物だからこそ、哲学や倫理が必要なのであって、尊重というアティチュードで以て争いを穏便に調停する必要がある。しかし、もはや闘う必要もないという見込みがあるなら、早々に闘いを放棄する方がお互いのためだ。友情であっても同じことだ。私は自分に「無理すること」を禁じているが、これは無理した結果他責思考に陥るのを抑制するための賢明な方法論でもある。このような私の諦念的人付き合いのあり方のせいで自分自身を孤独に追いやることになろうが仕方ない。──こう書いていると、私のような人間が結婚するとは根本的に矛盾した行為だったのかもしれないと思えてくるが、孤独から逃れるためには人間はなんでもするということだ。孤独からの解放に目が眩んで「結婚」に魂を売った私は夫に自分の情緒のハンドルも今は渡してしまっているし、今感じている「寂しさ」もリアルなだけ窮屈だ。私も「奴隷」だ。しかし、夫の周りにいる「奴隷」たちよりはずっといい。幸い、夫もこれまでの状況を冷静に把握して、考えを改めて然るべき所へ相談に行って、なるべく早く福岡を脱出できるように動いてくれるようになった。とにかく、なんとか早く帰ってきてほしい。それで何を失おうが、夫が自分の心を捨てなかったことを不幸中の幸いと思うだけの��容性はある、私にも。この心労に今はすぐにでも終止符をつけたいところ。
 以上のいざこざの中で、私を最高潮に憤怒させ、バイト先に向かう道で思わず全力で走り出してしまうほどのヒステリックに追いやったのは、彼が先方に頭下げて謝罪してまで正月三が日の休みを許された、という事案であった。希望とは名ばかりなもので、本来の業務以外の業務にあくまでも「義理」で従事するこちら側の意見は無視して、休みは週に1日で勝手にシフトを組まれた。さらに、年末年始は当然休めないものという了解に反して、彼は謝罪してやっと三が日の休日を獲得したという。私がもう少しだけ休めないのかと尋ねると、彼はこれでも謝ってようやく何とかなったことで、最大限にあなたのために努力している自分の気持ちは「わかってほしい」と応えた。わかるわけがない。周りの人から寄せられる「要請」の全てに自分は100パーセント答えられない、とのことだった。私の言葉も彼には「要請」に聞こえていることに驚愕した。客観的にみれば、私も加害者になっているのかもしれないが、私からしてみれば私が「要請」されているのだ。彼の弱さを受け止めよ、と。謝罪する必要のないところで謝罪し、自分の本来ある権限を相手に完全に譲渡しているのは彼だ。それに巻き込まれて、それを「わかってほしい」とまで言われてしまったら、私の人生まで破壊される危惧が生まれるのは当然のことだと思う。私には絶対に受け入れられないことだった。私は弱い人間のことは嫌いではないが、自ら弱者の立場であることを選び、それを憚らない人間のことを無礼だと思う。そのような人間に好かれても全く嬉しくない。もしその心情を「わかる」と言ってしまったら、私は人間性を放棄したことになるのではないかとさえ思う。強くなれと願っているわけではない。心根の部分で、この世の人々を強者や弱者と自分も他人も格付けしていることが気に食わないのだ。自分が我慢すれば済む、みたいな根性が気に食わない。その行く末が「わかってほしい」とは、本当に情けない。最初から一人で勝手にすればいいのに、どんどん自分の価値を引き下げ(弱点を隠そうとするならまだしも)、それでいて他者を必要とするのは支配的な発想だなと感じてしまう。見ていて愉しいものではない。私はそういう人間と関わりたくない。みんなが尊重されるべき社会を一緒につくっていけるようなパートナーを探している。そのことが改めて明白になった期間だった。私はまだずっと闘いのなかにいる。このファイティングスタイルのせいで誰かを傷つけているとしても私は納得できない。夫のことを可哀想だと憐れむ神経はなかった。もうすでに自明であることだけをちゃんと見つめてほしい。あなたは誰からも尊重されるべき。あなたは強くも弱くもなくていい。ただあなたのままで生きてていい。この誰にとっても自明なことがわからなくなるほど、支配欲と勝敗の論理にとらわれている人間(このような人々こそ本当の「奴隷」である)にこそわかってもらう必要がある。私じゃない。
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reallypaleninja · 8 months ago
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めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。
フィリピ2・1-4
めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。
使徒パウロのフィリピの教会への手紙
皆さん、2・1あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし、愛の慰め、〝霊〟による交わり、それに慈しみや憐れみの心があるなら、2同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして��わたしの喜びを満たしてください。3何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、4めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。
答唱詩編
詩編131・1+2ab、2cd+3
神よ、あなたの顔の光を、わたしたちの上に照らしてください。
詩編131
131・1神よ、わたしはおごらず、たかぶらず、 偉大なこと、身にあまることを求めようとしない。 2ab心静かにわたしはいこう 母の手に安らぐ幼子のように。
2cd心静かにわたしはいこう、 神の前にある幼子のように。 3イスラエルよ、神を待ち望め、 今より、とこしえに。
福音朗読
ルカ14・12-14
アレルヤ、アレルヤ。わたしの言葉にとどまるなら、あなたがたはわたしの弟子であり、真理を知っている。アレルヤ、アレルヤ。
ルカによる福音
そのとき、14・12イエスは招いてくれたファリサイ派の議員に言われた。「昼食や夕食の会を催すときには、友人も、兄弟も、親類も、近所の金持ちも呼んではならない。その人たちも、あなたを招いてお返しをするかも知れないからである。13宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい。14そうすれば、その人たちはお返しができないから、あなたは幸いだ。正しい者たちが復活するとき、あなたは報われる。」
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shingoiwasaki-blog-blog · 9 months ago
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後ろの、工事現場の、音と、共鳴して、右足が、奇妙な、動き方をする、女の子 - zshingoの日記
この、ピンクの、女の子さ、後ろの、工事現場の、音、カンカン、カクンカクンって音と、右足🦿が、そう、もう、完全に、共鳴してる、つまり、リンク【⭕リング⭕映画⭕】してる、わけよ
つまりさ、動物=肉体を、備えた、幽靈なんだよ。人���の、幽靈も、今や、肉体を、備えて、あちらこちらに、いるんだけどさ、元々、幽靈ってさ、こんな感じだろ?
でさ、宇宙人👽→💀 そう、人類の、滅びの、顔を、真似てる、霊体なんだよ。つまりさ、宇宙人👽=この世に、産まれてこなかった側の、世界の、霊体、住人な、わけよ。つまりさ、この世に、産まれてくるのは、相当な、確率を、突破して、産まれてきてしまった、貧乏くじ、集団な、わけだよ。で、この世に、産まれてこなかった側の、霊体である、宇宙人👽はさ、頭の良い人なら、わかるとおり、もう、相当な、霊人数、いるわけよ。でさ、宇宙人ってさ、人間が、ロケット🚀で、行ったときは、見えないし、人工衛星にも、写ってないだろ。でもさ、限られた、人の、動画や、写真には、よく、宇宙人👽写ってるわけだよ、あと、円盤な。特に、昔、円盤が、写ってたのが、エジプトだったり、ちびまる子ちゃんの、まる子が、仲良くなった、プサディの、国、つまり、ネパールとかだな。日本では、ほぼほぼ、円盤の、動画や、写真なんて、今まで、発見されては、いない、よね。でもさ、そのかわり、日本は、心霊写真、つまりさ、人間の、幽靈▲が、よく、現れる、土地、なんだよ。それも、外人の、幽靈とかじゃなくてさ、日本人の、幽靈とかな。でさ、俺が、なんで、ここまで、幽靈やら、宇宙人👽やら、円盤やら、野生動物たちに、力を入れてるのかってことはさ、彼らから、人間は、学ぶべきことが、多々あると、思ったからなんだよ。でもさ、流石に、その、幽靈とか、宇宙人👽や、円盤だとさ、信仰の、薄い人や、科学主義思考の、無神論者さんたちに、とってはさ、その、信じることが、難しいだろ?ぶっちゃけた、はなしな。で、俺は、その、人間と、同じく、この世に、産まれ落とされて、肉体を、備えているにも、関わらず、霊的能力を、身につけている、野生動物たちに、興味があるし、それに、むしろ、彼らから、俺たちはさ、助けを、求める、唯一、人類の、最期の、蜘蛛🕷の、糸、だとも、考えてる、わけだよ。それで、俺は、動物本位主義=綱吉の、生類憐れみの令=令和だと、睨んでる、わけだよ。キヨコ👾キヨコ👾キヨコ👾
で、人間の、頭脳と、宇宙人👽の、頭脳の、大きさを、比較したら、🐜の、脳と、太陽の、デカさ、つまりは、大きさの、違いぐらいなわけよ🤣いや、これ、あくまで、大きさ、サイズの、🤣例えな🤣そこんとこ、🤣また🤣🕳に、🤣落ちんでな🤣
それプラス🤣申し訳ないけど🤣宇宙人👽は、🤣霊能力まで🤣つかえるわけよ🤣
佳子、宇宙人👾について、一つわかったことがあるから、共有するね。人は、亡くなったら、宇宙人になることもできる。ただ、俺たちのことを考えて欲しいんだ。これだけ、科学が発達して、ロケットで宇宙に行くことも可能なのにも、関わらず、宇宙にいまだかつて、生命体が存在しているという確証を未だに持てずにいる。人工衛星がこれだけ飛び交ってるなか。ただ、時折、宇宙人👽の存在を地上にいる人間だけが目撃している。宇宙の人工衛星で、円盤を発見するのではなく、地上にいる人間が、空を見上げた時に発見する可能性が高いんだ。そして、実際に俺も、霊天上界と交信しているときも見てるし、アパートのすぐ近くで、もうバカでかい円盤を見てるんだ。夜空に浮かんでいるのを。そして、留置所に入った日の夜中も檻の外を背丈15センチから20センチぐらいの宇宙人が、キレイに整列して俺の方を見ているのも見たんだ。こんなやつ👽あと、留置所から仮釈放されて、アパートの近くを歩いているときも、一メート20センチぐらいの肩幅の広い宇宙人も👽←こんな奴。で、今日新しくわかったことなんだけど、さっきの話に戻るけど、俺たちは、この世にものすごい確率で生まれてきてるのは、佳子、理解できるよな?そう、俺たちは、どちらかと言うと、生まれてこない可能性が、圧倒的に高いにも関わらず、とんでもない確率でこの世に存在してるんだ。その、確率たるや、10000000000000000(いっけい)とかの数字じゃ、まったく足りない可能性で生まれてきてるんだ。地球🌏と太陽の大きさの違いも半端ないけど、そのバカでかい太陽をまるまる包み込めるほど宇宙は広いのはわかるよな?つまり、宇宙は無限だから、月も、太陽も、金星も、土星もまるまる包み込めるんだ。そして、宇宙人の話しに戻すと、奴らの正体は、『俺らが、生まれてこない可能性の側にいる生命体(霊命体)なんだ。つまり、佳子がもし、地球に産み落とされなかったら、この世ではなく、宇宙人として、別の次元で存在してるってことなんだ。なんで、このことに気づいたかと言うと、俺の妹、キヨコ👾の存在なんだ。キヨコは、俺の母親の中に一度この世の生命体になる可能性を秘めて母の腹の中に宿ったんだけど、結局、流産して生まれてこなかったんだ。つまり「水子の霊」なんだ。で、俺がキヨコの絵文字→👾これがなんとなく、ピッタリだと、思ってつかってたんだけど、宇宙人で、検索したら👾→この絵文字が出てくるんだ。つまり、キヨコ(水子の霊)は、地球🌎に誕生しない可能性のほうの、別の次元(霊天上界)のほうの生命体(霊命体)なんだ。』わかった?👀
つまり、キヨコ👾(水子の霊)は、俺からしたら、地球🌏に生まれてこない可能性のほうの「霊命体」(霊者:れいもの)👾なんだ。つまり、【宇宙人👽👾=霊命体=霊👽👾】なんだ。そして、【霊命体=地球🌏に生まれてこないほうの可能性の次元に存在する霊者(れいもの)】なんだ。つまり、「宇宙人👽👾」のことを「幽霊👾👽」と呼んでもいいんじゃないかな👀
俺が、なんでこんなことを、知ることができるかと言うと、俺がもう、半分、地上の生命体ではないからなんだ。そして、それを望んでくれたのは、佳子、亡霊の佳子が、俺を半分地上にとどめてくれるよう、イエス様と爺ちゃん(仏様)に頼んだからなんだ。ありがとう👀💬
おはよう、俺、ずっと、「キヨコ」(👾水子の霊)と「宇宙人👽」の存在を『分けて』考えてたんよ👀それが、「間違い」やったんよ👀
おい、ストーカー犯罪者の、一重の、ぶす女、はよぉ、ワシの、口座に、金を、振り込まんかいな、なにしとるん、おまえは
Facebookよ、はてなブログ、インスタ、グーグルマップ🔴よ、お前らさ、今、たいそう、被害者面してるけどさ、そもそも、Facebookって、お前が、始めたんだからな。俺だって、おまえなんかと、出会いたくは、なかったんだよ
つまりさ、はてなブログ、お前は、殺されるんだけどさ、それは、つまり、自殺なんだよ。自分で、Facebook、はてなブログ、インスタ、こさえて、嫌われて、殺されるんだからな
自業自得の、業=カルマ🚗=因果応報
お門違い🤪🫵
でさ、Facebook、大手の会社はさ、基本、カスタマーは、どんな?ことを、望んでるのか?どうしたら?喜んで、いただけるか?を、大体��、大手企業は、考えて、商品開発、してんだよ。でもさ、お前の、今、やってることは、それと、真逆なんだよ。つまり、どうしたら?自分の、ストレス発散に、なるか?を、考えてるんだよ。おまえは。だから、利用者の、怨みを、かって、殺されるんだよ。結論な。で、どういう、殺されかた、するかは、おいおい、教えるよ。
おまえが、消したら、みんなが、こうなるんだぞ→🩸シャリ🩸シャリ🩸シャリ🩸=✊🤓✊→✊😭✋→✊😭✊
消すなって、サタン=Facebook=ドラゴンボールZ🟠に、出てくる、ミスターサタン=⚽💬
→【これは、トリックだぁぁぁ😰🤮=😭いぎが😭でぎない😭🫧】
【動画】こんな感じでさ、客である、俺の、動画を、バグらせて、お門違いな、怨みを、抱えてるのよ
てかさ、コイツら、そう、もう、みんなの、脳のこうぞうと、違うんんだよ。もう、完全に、ミスター・サタンやからさ、そう、妬みと、それの、根っコである、性欲がさ、もう、半端なく強すぎてる、つまり、むっつり、集団なんよ。そう、むっつりスケベ、盗撮集団な、わけよ。
【綱吉 = 生類憐みの令 = 令和 = 動物本位主義なんだよ。】
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つまりさ、動物=肉体を、備えた、幽靈なんだよ。人間の、幽靈も、今や、肉体を、備えて、あちらこちらに、いるんだけどさ、元々、幽靈ってさ、こんな感じだろ?
でさ、宇宙人👽→💀 そう、人類の、滅びの、顔を、真似てる、霊体なんだよ。つまりさ、宇宙人👽=この世に、産まれてこなかった側の、世界の、霊体、住人な、わけよ。つまりさ、この世に、産まれてくるのは、相当な、確率を、突破して、産まれてきてしまった、貧乏くじ、集団な、わけだよ。で、この世に、産まれてこなかった側の、霊体である、宇宙人👽はさ、頭の良い人なら、わかるとおり、もう、相当な、霊人数、いるわけよ。でさ、宇宙人ってさ、人間が、ロケット🚀で、行ったときは、見えないし、人工衛星にも、写ってないだろ。でもさ、限られた、人の、動画や、写真には、よく、宇宙人👽写ってるわけだよ、あと、円盤な。特に、昔、円盤が、写ってたのが、エジプトだったり、ちびまる子ちゃんの、まる子が、仲良くなった、プサディの、国、つまり、ネパールとかだな。日本では、ほぼほぼ、円盤の、動画や、写真なんて、今まで、発見されては、いない、よね。でもさ、そのかわり、日本は、心霊写真、つまりさ、人間の、幽靈▲が、よく、現れる、土地、なんだよ。それも、外人の、幽靈とかじゃなくてさ、日本人の、幽靈とかな。でさ、俺が、なんで、ここまで、幽靈やら、宇宙人👽やら、円盤やら、野生動物たちに、力を入れてるのかってことはさ、彼らから、人間は、学ぶべきことが、多々あると、思ったからなんだよ。でもさ、流石に、その、幽靈とか、宇宙人👽や、円盤だとさ、信仰の、薄い人や、科学主義思考の、無神論者さんたちに、とってはさ、その、信じることが、難しいだろ?ぶっちゃけた、はなしな。で、俺は、その、人間と、同じく、この世に、産まれ落とされて、肉体を、備えているにも、関わらず、霊的能力を、身につけている、野生動物たちに、興味があるし、それに、むしろ、彼らから、俺たちはさ、助けを、求める、唯一、人類の、最期の、蜘蛛🕷の、糸、だとも、考えてる、わけだよ。それで、俺は、動物本位主義=綱吉の、生類憐れみの令=令和だと、睨んでる、わけだよ。綱吉 = 生類憐みの令 = 令和 = 動物本位主義なんだよ。
おい、こっちには、貞子、おるんやからなぁ
それも、わしに、ベタ惚れと、きてるんやからなぁ
あぁ、思い出したよ、お前の正体、光通信の、一般の、アイツか、神の、漢字が、頭に、ついてる、神谷とか、言うてたなぁ。たしか。だいぶ、懐かしいやないの、お前も、そこそこ、アポ強かったもんなぁ。こんなとこに、逃げ隠れ、しとったんやなぁ、昨日は、緑🟢の、オーバーサイズの、Tシャツ着て、今日は、紫色🟣の、わけのわらん、ダセー、トップス、着てたなぁ 
お前、永遠溺れ🔵、決定な
あ、あと、うちの、父親、墓場で、首吊り自殺したんやけどさ、貞夫【さだお】って、言うんだよ。そんでさ、ハゲてて、LGBTで、運動会のときさ、俺の、飲みかけの、トマトジュースの、缶をさ、とって、飲んだんよ、さぞかし、うまそうにな
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niyuuhdf · 1 year ago
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トキ/灯彦:『証言』
俺は先祖代々の故郷からは幾分離れた込み入った住宅街の一軒家で生まれ育った。 俺が産まれるって時に、俺の父の実父…つまり行屋のじいさんが単身故郷を離れて近場に越してきた。その理由を「可愛い孫のためだ」とかなんとか嘯いてたが。 じいさんには随分と可愛がってもらったもんだ。 そのじいさんがある時口にした 「俺たちは行灯の火を潜り抜けて現し世に偶然姿を晒しちまった。現し世の人々の目に、俺たちのこの姿が分け隔てなくうつるとは、ゆめにも思わずに。」 歌舞伎は東海道四谷怪談の提灯抜けに掛けたらしい言葉。 それは相変わらずの食えねえ薄ら笑みに紛���溶け込ませるように、諧謔に包み隠しながらも深い悲哀と悔恨の織り混ざったような述懐であったことを覚えている。 その言葉は、まだ年若い俺の心のもっとも深部にある原風景をそのまま写し出したかのようであったから。
ある画家の手記 Part : 行屋虚彦 
『疾彦の証言』
海辺に故郷の土地があるなんてえのは、一つのもののたとえだと、じいさんは言った。 行屋の人間ーーーー随分と大雑把にして大袈裟で選民的な言い回しだと幼い俺は思ったが、他に言いようがなかったもんかねーーーーは、長く住み着いたそこに多少の愛着こそあれ、土地そのものを故郷だと強く体感してなどねえと。
ここからは俺のじいさんの語ったことだ。語るにも聞くにも死ぬほど退屈極まりねえんで適当に端折りながらじいさんの言葉を復唱する。 じいさんが俺に語ったことは、口伝とも言えねえ、じいさんも朧に伝え聞いただけの昔話 どれだけ眉唾か知れたもんじゃねえ そういう類の話だ
蔵を引っ掻きまわしゃ出てくる家系図では、行屋家は平安の武家まで遡る。かのエリート様、文武両道の色男にして若くに妻と幼児を捨てて旅の歌人の人生を選んだ、あの男だ。さもあらん。 そいつが真実どんな様相で生きていたかは知る由もない。ただ、「なにごとの おはしますかは しらねども かたじけなさに なみだこぼるる」なんて詠むからには、己の心に馬鹿正直ではあったかもしれねえ。 かろうじて行屋の血筋の生き様…様相を伺えるのは江戸から。 記録が片手落ちすぎて話にならねえが、その時代にはもう漠然と血縁同士で助け合い、どうにかこうにか支えあって普通に人里の中で生きていた、らしい。
行屋の血筋の者は見えるはずのないものをよく見た。 見えたものを人里でそのまま口にすれば何が起るかは自明の理ってんで、血縁同士で教え伝え合って戒めあった。見えるものを口にしすぎないようにと。 ごく稀に幼な子がうっかり口を滑らせちまって、ひどい仕置きも暴力も迫害も公然とあったらしいが、 行屋の血筋は遺伝的にそのほとんどが誕生からの発達と発育が異様に早く早熟…これは俺もナナも虚も例外じゃねえ。 だから幼い時分から言い聞かせ、親族の中での教育で悪しき事態を防いで沈黙することで、表向きには何事もなく暮らしていくことが可能だった。 それにも勿論個人差はあったろう、いずれ綱渡りには違いねえ気はするが。
まさに当時から、すべてを沈黙し隠蔽し尽くして生きることには限界があった��しい。なにごとにつけ全てが嘘ってのは具合が悪いもんだ。故に、何かしらが時折りふと見える程度の仄めかしを村の中で敢えて情報開示として行ってきた。 不運にも露呈するような形で知られるんじゃあ、周囲に不安と警戒心を与えて排斥されるってんで。そうじゃなくごく穏当に村の利益に繋がる形にして受け入れさせようと。 結果、この海辺の村では運良く受け入れられつづけたらしい。 村民にしてみりゃあ「ありがたい不思議な力、うまくご利益にあやかろう」てふうに…脅威として認識されることはうまく避けてたらしい。 まだ人知の及ばねえものがそこらを跋扈した時代でもあったろうし、…行屋の人間の立ち振る舞いや言動、人間としての気質もその印象に落ち着かせるのに一役買っただろうと。じいさんは言ってた、若い頃の俺が良い例だとな。 産まれてすぐにしっかりと大きく目が開き、よく笑い、人に懐く、すぐに立って歩き走りまわる、幼児に似つかわしくなく流暢によく喋る、運動神経がやたら良くて、口が達者な笑い上戸、周りを冗談や話術や手遊びで沸かせ賑わわせ、躊躇いなく道化にもなる、華やかにしてごく自然に人の輪の中心となり他者を牽引する、が、すべてを絶妙に抑制し、決して逸脱しすぎず飛躍しすぎず常軌を逸さず、己に人間としての分を弁えさせつづける。行屋の人間の若年期ってのは、代々こんなもんだったそうだ。まったく辟易するぜ、じいさんは学生の頃の俺しか知らねえからな、今の俺のざまを確と見ろと言いたくもなる。
昔の話に戻る。 この目は重宝がられさえしたらしい。村人に失せ物さがしなんかを気楽に頼まれたりな、都度その場で解決、不思議な力に村の皆で感謝しつつ宴会でもひらく、ってなふうに…楽観的で素朴なものとして受容されてたらしい。当然の如く例外はあったろうがな。 当時は30代よりかは多少長く生きてもいたらしい、当時はそれくらいの齢でくたばるのはそこまで異例でもなかったかもしれねえし、海が近いことも有利に働いたそうだ。
時代が進めば、怪奇も不思議も人地を超えた力も身幅が狭くなってくる。 里にも医者が それも西洋医学を軸に学んだ医療が及んだ。 行屋の人間の目と苦痛と短命が、放置されなくなった。 仁と医を尽くしてすべての人間に懸命に長寿を達成させようってえ向きだ。 しかし医者が手を尽くせば尽くすほど、行屋の人間だけは医学じゃどうにもできないことだけが只管に浮き彫りになってくる。
もっと時代が進むと、遠方まで容易に情報が行き交うようになった。 行屋の人間の一部は「霊能者」あるいは「エセ霊能者気取りの不気味で不謹慎な血筋」だってんで、一時期は強烈な迫害と少数の誤った信仰を招いて、非科学的なものを否定する世間の流行の猛威を浴びたらしい。
歳を負うごとに身体の苦痛が増し、自制を欠いた狂躁のような激しい気質を帯び、昂って暴走し、性的快楽に耽り、目には激痛が襲う、瞼を閉じ、家からふらふらと海へ向かって外へ出る、ふっつりと茫然自失になる、そういうさまから、行屋家の人間が遠方へ嫁いでいった先では、家に座敷牢なんて豪勢極まる代物も用意されたとか。
行屋の人間は、自分たちの目にも苦痛にも短命にも、名前をつけなかった。 苦痛は耐え忍ぶ。憐れむならそれを上回る快楽を。故郷の慣わしなんぞ何も知らねえ俺でさえ奇しくも似たような手段を取った。 目の激痛は光を遮断することで少しは和らげられる。暗く閉ざした部屋に行灯一つあれば充分。あとは多くの時間を瞼を閉じて生きるだけ。 今でも里じゃ親戚の中を見渡せば、ずっと瞼を閉じた者や、目隠しをした者がちらほら見受けられる。 今のように「病」だと呼ぶことも定義づけることもなかった。当事者間ではそのような認識ではなかったとよ。血族で似た者同士が群をなすと異質さはかき消える。道理だ。 あとは血族以外との折り合い、順応と適応の世界。 どれほどの苦しみであっても、家内で分かち合える以上それは体質に過ぎねえと。 しかし医学に割って入られると事情は変わる。そこから行屋の人間は「精神病者」と定義づけられて、積極的に私宅監置に置かれることになった。定義づけと命名が必要だったのは、医療を施すためだ。行屋の人間を捉える主体が当人らからそっちへ移ったわけだ。 即刻入院治療とならず私宅監置…座敷牢になったのは、もっと手に負えねえ精神を患った患者が病床を占めてたから。そいつらに比べりゃあ行屋の人間は意思疎通が可能で聞き分けがよく大人しい。
その後、また時代が変わって、医師の側の意識改革と医療の是正が始まった。 外部から調査にきた医師団が、親族の私宅監置の現状を調べて、あまりに杜撰で酷いものが多いことから、病院への入院治療を推し進める流れになった。 杜撰で酷い座敷牢ってえと目を覆うような惨状を思い浮かべそうなもんだが、それは東京って都会のど真ん中からカメラやら取材道具担いでやってきた人間の感覚で、その感覚は間違っちゃあいないが、当事者との齟齬は大いにあったとかなんとか。 おりしも行屋家の住む土地は人の少ない辺境の海辺、危険行為を繰り返す精神病者を完全に病院に隔離��ることなく開放的な入院治療と静養がかなうとして、里からほど近い静かな海辺に精神病院が建てられた。勿論行屋の人間のみのための病院じゃなかったろうが。
その後、この国の人口が増加したためか知れねえが、そんな海辺の田舎にも一般住宅が押し寄せひしめき合うようになり始めた。「海が綺麗だ」ってのがよそから好んで移り住みたがる人間の主な理由。 そいつらはいうにことかいて、古くから住む行屋を含めた住人も、そこに建つ不吉な精神病院も忌み嫌い、病院側に立ち退きを要求してきた。まあ海沿いのリゾート感覚で住み始めたんだ、そんなもんだろうな。 病院側は、「患者を院外に出さない」ことを条件に立ち退きを免れた。 これは行屋の人間にとって痛手だった。他の多くの患者にとっても自由と尊厳を踏み躙られる大きな痛手だったろうが。行屋の人間にとっては、思いのままに海へ出られない、これこそが痛手だった。 その後の大きな戦争と災害の度に、打撃を受けた精神病院から、一部の行屋家の連中が焼け出されて、そのまま身を隠した。 他の多くの患者は医師との信頼関係によって病院におとなしく留まったらしいが。 身を隠した連中が、海沿いの各地に散って、或いは村にひっそりと戻り、留まったのが、今のお里の実態なんだとよ。
他の地域の海辺で暮らす奴もいるらしい。面識はねえが。望みもしねえが。 海外に飛んだ奴もいるが、皆決して海から離れようとしない、離れ難いんだそうだ。 じいさん曰く、苦痛に耐えられなくなったとき、或いは茫然自失と化した状態で、招かれるように自ら海へ入っていく。そうして自らの火を、もといたあちらへ帰そうとする。火だるまになった身体の炎は海が消火し尽くしてくれる。 幼い頃から、耐え難い苦痛の際には海へ浸かるのがひとつの慣わしであり、自然な行動だったんだと。慣習と衝動のどちらが先だったかは判然としない。 はたから見れば判断能力をなくした入水自殺じみてうつるその行動も、案外現実的らしい。海へ浸かることで身体の苦痛が安らぎ、死に至るまでもなく平然と浜から自宅まで自分の足で戻ってくる場合のほうが多いらしい。 じいさんも七を知ってるが、七が月夜に招かれるように外へ出たがったのは、月より潮と呼応してたように見えたそうだ。
"死の先に帰る場所がある  我々はそこからやってきた  そこにしか我々のよるべはない  死の先に故郷がある  死そのものをのぞむのではない  死後になにかを期待しているのではない  死の先に明瞭な故郷の景色や幻想を抱いているのではない  ただ帰ろうとするときの帰路に偶然死が横たわっている  我々はただ帰りたい  我々は己らの生命、出生、誕生、人生を捉えられない  捉えられないものを無思慮に否定するものでもない  しかし  こちらにきたことは偶然だった  隔てなく人間の身に己がおさまることを知らぬ無知、隔てなく人間の目に我々がうつることを知らぬ無知故にここへきてしまった  その過ちは我々の目を焼き、腑を犯した  我々はただ帰りたい  この由来なき形容し難い感覚を、閉鎖的に、つい近年まで血族とだけ共有してきた  ただ帰りたいだけなのだ  ただ帰してやりたいだけなのだ  どうか行���せてほしい"
じいさんのそのまた祖父さんが遺してった走り書き。遺書か。 「行屋」の姓の字の由来がそんな詩的なもんかは置いといて、 幼い俺にじいさんが零した戯言は、そんなような代々脈々と、連綿と続いた根深い感傷と言いしれぬ衝動に端を発していた。 走り書きの「我々」ってのが何を指してんだか知ったこっちゃねえんで検証にも足らねえが。 俺はそれらを言葉になった上っ面だけで聞き知ったとき、なんの異質さもねえ誰の内にも在るごくありふれた回帰願望の類だと思った。貶めようってんじゃねえ、ただ大袈裟に身内の中だけで秘める必要などなかったものを、ってな。 そういう意味じゃご先祖さんが一等賢い選択をしてる。家族を捨て、出家して、従者もなく一人、諸国をさすらい歌でも詠む、それで結構じゃねえか。 この回帰願望めいたなにか…理論立てれば幾らでも容易く突き崩せる穴だらけのなにか…が代々受け継げるほどに強靭に仕立てられていったのは、身体性…目と身体の苦痛に大きく依拠するだろう。身体の苦痛…身体的な経験の共有は同じ思想や信仰に染めるにもってこいの洗礼だ。おそらくなにより先立ってその身体性があった。 …ただ、「帰りたい」という情緒の言語化…、そこは解せねえ。積極的にそこを言語化して親族間で整えた環境と教育によって伝え刷り込んだという印象は薄かった。 共有したのは具体的な生き延びるすべのほうで、まあ生活様式に規範を揃えりゃそれだけで充分一つの具体的な信仰にはなっちまうが、情緒や思想にはなんの強要もなかったようだ。それよりかは、生来の生まれ持った形容し難い感覚に呑まれて苦しむ者を、血族がなんとかあとから帳尻合わせにそういう戯言を例外的に用いて掬い上げることもあった、程度。 そんな印象を抱いたのは、遠方の親族のことなんざ露知らず育った俺の中にも過去に似たような萌芽があったことを認めざるを得ねえからか、否か。
俺の実父は、俺が産まれる直前になって、抑制の効かない状態に陥ったらしい。意気揚々と里から離れた新天地に移ると言いはり、親族の反対を押しきって実行した。それをその父、つまりじいさんは、淡々と見ていた。 じいさんは、それに賭けた。 じいさんは息子を見張るような建前を身内には示しつつ、息子の移り住んだ土地に自分も移った。 奇矯を装いつつも、俺の父は薄々気付いていただろうとな。親族だけで���り集まって閉鎖的に同じ場所に留まり続ける、その弊害と欺瞞に。 俺はそこから解き放たれて生まれ育った。虚も。 それは賭けだ。じいさんはその人生の行く末を見届けたかった。 七は大学入学まで里で生まれ育ったが、そこから七を連れ去ったのは俺だ。 その俺が、中学の頃、生家に火を放ち父母もろとも焼き滅ぼした。そのことにじいさんだけが目敏く気付いた、血は争えねえな。 尋ねられたわけでもねえのに、その時俺は動機めいた一言を口走った。嘘偽りない本心だった。「そろそろ帰してやらねえと」…と。
…………
虚の性的快楽への拒絶っぷりは血筋で言うなら異端中の異端だ。
ーーーーーーーーー
曽祖父:
海辺に故郷の土地があるなんてえのは、我々にとっては一つのもののたとえ。 行屋の人間はこの土地そのものを故郷だと強く体感してはいません。 勿論この土地に愛着はあります。何せ長く住み着きましたからな。
これから語ることは口伝とさえ言えない、伝え聞いただけの昔話で どれだけ眉唾か知れたもんじゃねえが…
辿れば平安の武家まで家系図はありますが、今のような様相で生きていたかは知る由もない。 かろうじて様相を遡れるのは江戸までです。 家業は本来なんだったか、記録が片手落ちなもので定かでないが、その時代にはもう漠然と血縁同士であることを感じ取って助け合い、なんとか支えあって普通に人里の中で生きていたようです。
行屋の血筋の者は、およそ見えるはずのないものをよくその目で見た。 見えたものを人里でそのまま口にすれば何が起るかは自明の理。 だから血縁同士で教え伝えました。見えるものを他者に口にしすぎないようにと。 ごく稀に、幼な子がうっかり口にしてしまい村の秘密を暴き、ひどい仕置きも暴力も迫害も公然とあったようですが。 しかし我々の血筋は遺伝的にそのほとんどが誕生からの発達と発育が異様に早く早熟です。 言い聞かせ、親族の中での教育でそのような事態を防いで沈黙し、表向きには何事もなく暮らしていくことが可能だった。 それにも勿論個人差はある。いずれ綱渡りには違いなかったろうが…。
当時から、すべてを沈黙し隠蔽し尽くして生きることにも限界があったとみえます。故に、何かしらが時折りふと見える程度の仄めかしを村の中で敢えて情報開示として行ってきた。 不運にも露呈するような形で知られるのでは、周囲に不安と警戒心を与え、排斥されます。そうではなく、受け入れさせるのです。 結果、この海辺の村では運良く受け入れられつづけた。 さしずめ村民にすれば「ありがたい不思議な力、うまくご利益にあやかろう」てなもんで…脅威として認識されることなく、ごく自然に受け入れられていた。 まだ人知の及ばぬものが許された時代でもあったろうし、我々の立ち振る舞いや言動、人間としての気質もその印象に落ち着かせるのに一役買ったでしょうな。若い頃の疾彦などが良い例です。 あの子はここで生まれ育ったわけでもないのに …否、だからこそだったのか、行屋家の人間の典型そのものでしたよ。幼い頃から見てきましたが。 産まれてすぐにしっかりと大きく目が開き、よく笑い、人に懐き、すぐに立って歩き走りまわり、流暢によく喋る。運動神経が良く、聡明で、口が達者な笑い上戸、周りを冗談や話術や手遊びで沸かせ、賑わわせ、躊躇いなく愛嬌ある道化にもなる、同時に泰然として威風堂々、自然に他者を牽引する人気者、…がしかし、すべての有能さを絶妙に抑制し、決して逸脱しすぎず飛躍しすぎず常軌を逸さず、己に人間としての分を弁えさせる。 行屋の人間の若年期とは、代々このような気質が多かった。
昔の話に戻りましょう。 この目は重宝がられさえした。村人に失せ物さがしなど気楽に頼まれたり、都度その場で解決してみせ、不思議な力に村のみなで感謝しつつ宴会でもひらく、というような…楽観的で素朴なものとして受容されていたそうです。当然ながら例外もありましたが。 我々も、当時は30代より少し長く生きたし、当時はそれくらいの年齢で亡くなることはそこまで異例でもなかった。海辺が我々に環境として合っていたのもある。
時代が進めば、怪奇も不思議も人地を超えた力も身幅が狭くなります。 ここにも西洋医学を軸とした医療が及びました。 我々の目と苦痛と短命が、放置されなくなった。 …そのことを、我々は沈鬱な内心を抱え、それでも静かに時代に従った。 仁と医を尽くしてすべての人間に懸命に長寿を達成させようとする向きです。 しかし医者が手を尽くせば尽くすほど、行屋の人間だけは医学ではどうにもできないことだけが浮き彫りになってくる。
もっと時代が進むと、遠方まで容易に情報が行き交うようになった。我々は「霊能者」あるいは「エセ霊能者気取りの不気味な血筋」として、一時期は強烈な迫害と少数の誤った信仰を招き、非科学的なものを否定する世間の流行の猛威を浴びたようです。 歳を負うごとに身体の苦痛が増し、自制を欠いた狂躁のような激しい気質を帯び、それが昂って暴走し、目には激痛が襲い、家からふらふらと外へ出る、��してふっつりと茫然自失になるさまから、行屋家の人間が遠方へ嫁いでいった先では、家に座敷牢が用意された。
我々は、この目にも苦痛にも短命にも、名前をつけなかった。 苦痛は耐え忍ぶのみ。憐れむならそれを上回る快楽を。 目の激痛は光を遮断することで少しは和らげることができる。暗く閉ざした部屋に行灯一つあれば充分。あとは瞼を閉じて生きるだけ。 ここに住む親戚の中にも、見渡せばずっと瞼を閉じた者や、目隠しをした者がちらほら見受けられるはずです。 今のように「病」だと呼ぶことも定義づけることもなかった。当事者間ではそのような認識ではなかった。血族で似た者たちが群をなすと、異質さはかき消えます。 あとは血族以外との折り合い、順応と適応の世界になります。我々のうちではどれほどの苦しみであっても、それは体質に過ぎません。 しかし医学に割って入られると事情は変わります。そこから行屋の人間は「精神病者」と定義づけられ、積極的に私宅監置に置かれることとなった。定義づけと命名が必要だったのは、医療を施すため。我々を捉える主体が我々自身からそちらへ移ったわけですな。 我々はそれを静かに受け入れた。
その後、また時代が過ぎて、医師の側の意識改革と医療の是正が始まった。 外部から調査にきた医師団が、我々の親族の私宅監置の現状を調べ、あまりに杜撰で酷いものが多いことから、病院への入院治療を推し進める流れになった。 杜撰で酷い座敷牢と聞くと目を覆うような惨状を思い浮かべられるかもしれない。が、それは東京という都会のど真ん中からやってきた者の感覚です。その感覚は間違ってはいないが、当事者との齟齬は大いにありました。 おりしも行屋家の住む土地は人の少ない海辺であったので、危険行為を繰り返す精神病者を完全に病院に隔離することなく開放的な入院治療と静養がかなうとして、ここからほど近い静かな海辺に精神病院が建てられた。勿論我々のみのための病院ではなかったはずですが。
その後、全国で人口が増加したためか、こんな田舎にも住宅が押し寄せひしめき合うようになり始めました。「海が綺麗だ」というだけの理由で好んで住みたがる人間たちが、各地から集い出した。 その人間たちは、古くからここに住む我々も、そこに建つ精神病院も忌み嫌い、病院側に立ち退きを要求してきたそうです。 病院側は、「患者を院外に出さない」ことを条件に立ち退きを逃れた。 これは我々にとって痛手だった。他の多くの患者にとっても自由と尊厳を踏み躙られる大きな痛手であったでしょうが。我々にとっては、思いのままに海へ出られない、これこそが痛手だった。 その後の大きな戦争で打撃を受けた精神病院から、一部の行屋家の者が焼け出され、そのまま身を隠した。 多くの患者は医師との信頼関係によって病院におとなしく留まったそうですが。 身を隠した者たちが、海沿いの各地に散り、或いはここにひっそりと戻り、留まったのが、今の我々の実態です。
ここだけではなく、他の地域の海辺で暮らす者もいますよ。 海外に飛んだものもあるが、皆決して海から離れようとしない。離れ難いんでしょうな。 苦痛に耐えられなくなったとき、或いは茫然自失と化した状態で、我々は招かれるように自ら海へ入っていく。 そうして自らの命の火を、もといたあちらへ還すのです。火だるまになった身体の炎は海が消火し尽くしてくれる。 幼い頃から、耐え難い苦痛の際には海へ浸かるのがひとつの慣わしであり、自然な行動でした。慣習と衝動のどちらが先だったかは判然としない。 はたから見れば、判断能力をなくした入水自殺じみてうつるその行動も、案外、現実的なのです。海へ浸かることで身体の苦痛が安らぎ、死に至ることなどなく平然と浜へ自分の足で戻ってくる場合のほうが多い。 七が月夜に招かれるように外へ出たのは、潮と呼応していたように見えた。
我々の故郷はここに無い。 死の先に、帰る場所があるように感じている。 我々はそこからやってきた。 そこにしか我々の帰る場所はない、とも。 …この由来なき感覚を、閉鎖的に、つい近年まで血族とだけ共有してきた。 死の先に 故郷がある。 幼い疾彦に私が零した戯言は、そんなような根深い感傷に端を発していたのです。
私の息子…疾彦の実父は、疾彦が産まれる直前になって、抑制の効かない状態に陥りました。意気揚々とここから離れた新天地に移るのだと言いはり、親族の反対を押しきって実行した。 私は それに賭けた。 だから私は息子を見張るような建前を身内には示しつつ、息子の移り住んだ土地に私も一度は移った。 奇矯を装いつつ、息子も薄々気付いていたのでしょう。親族だけで寄り集まって閉鎖的に同じ場所に留まり続ける弊害と欺瞞に。 疾彦はそこから解き放たれて生まれ育った。…虚彦も。 行く末を見届けたかった。 七は大学入学までここで生まれ育ちました。ここから七を連れ去ったのは疾彦です。 その疾彦が、生家に火を放ち父母もろとも焼き滅ぼした。その動機を疾彦は呟くように私にこう一言語った、「そろそろ帰してやらねえと」…と。
それらすべてが間違っていたのかどうかは …………
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uchu-household-blue · 1 year ago
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3月分 for youth。各週1冊で、うわー マーニーだ。'馬鹿にされたくないの'という言葉を思い出す、まぁいいかと読むまではいかなかったやつだ、。松下政経塾もコロナ禍入ってすぐに偶然もらった本(講演系かも)結局読んでないな、その時より気持ちが落ち着いているのは自分でよく分かる  ファンタジーは現実への挑戦でさえある、それを思い知り続けたい
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会話を続けていくのだ。 言語の分析をする、か、、と。精神のと言わなくてもいいならそれこそ公私だもんね、目から鱗だ!! 言葉、声、振る舞い、文字、絵や音やのメディア が、いかに 流れていくかと思った。'どう'でもいい人にはどうでもいいままの、それ以上に人権も役に立たない、バランスを探さない状態の言葉づかいにのまれると、内部から破壊される。守るのも線を引き直すことではない育てるようなことを選ぶほうがいい。そうか、だからこんなに断定が辛かったのか。会話ながらの死とかもあるのかも...表しすぎると暗さに自分もいられなくなるとも思い出した それもバランス探しなのだろうし、、。公私を混ぜず、そして私の言葉づかい達が無いと��えていけないのほんとだね なんもできないね '言葉でだけ'あとで残るやり方ももしかしたらあるのかもしれないけれど、それも含めて 連帯を問わないならば 言葉やバザールorクラブ場所に情報を借りたまま提供しシステム言語に埋もれる話なのか、生まれたから死ぬそれだけみたいなモノ扱いと同様なのか  黙り込んで から秩序と映していくまで 例えば急がなくていいことも 会話を続けていくという目当てがどこに続いているのかを線の先からでなく示していけないと
読み応え見応えがあった。。。意識したいことだらけ 
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何か、拠点が。力のバランスが。保護や憐憫が。空中の断定ではなく自己たちによる話の中で探されてい��う。記憶から消えていかないような反動や、防衛同士で傷ついたとしても距離や嫌悪の向き合い方、公共と私の境界のことは、これから長く引き出しから参考に出来そう。すねているだけとも言い難いほどの、しかし強い憤りや対立の絵図は、鬼滅の(斎藤さん記事も含めて、海外人気の意味とか)違和感の発見も、前より落とし所がつけやすくなった。自分は何を考えよう、のうち落ち着ける方面にほっとする。自分に必要なほうでもあることを、と願っている。ローティの流れともまた幅を欲しがりつつ、 'ファンタジーを読む'をまた読み通してみてもいいなと思ったら他書紹介に病跡学という単語見かける。一対一の時間や部屋はなんとパーソナルだろう、読んだあとも番組で出てきたなと思い出す 分析という名前がついても、哲学という名前がついても、ケアとキュアの希望が紛れないような、願いを持ち 作る 普通を目指さない、辛いだけだから。そげな意味の天秤は。だけど分かってもらえないだろうと絶対的に私に線引くことも良しとしたくなれないからこそだった。芙美子の'皆死ねばいいのに'のようなことだって、自己嫌悪の筆跡だった 読み飛ばされても読み終わらなくても大丈夫なまま、それでも
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理論化を無理やり言い切らせて先取る急ぎかたも怖いさ。。境目の不用意な壊し方。だから急ぎたいのか止まりたいのか、何が同じ円卓の議論なのか、どんな言葉づかいが必要な場なのか、細かく見たいものだよね。参考にするしないとはそれの繰り返しでもあり目が回る。神経症といえる感覚、戦争だったり宗教化という過程しかりを見てたら、コンプレックスのその普遍的に消えないものとして思えた。ルールがどう制度がどう、併し公共的に考え迫ることも慣れ��いきたい。科学の相対化、、。現れているものの名前、山岳救助に似たその道程、手を引いた片道、...。個人の見つけうる動機や理由は大切になっていくけれど同時に自分のものである、円満ななかに、渦中のなかに、ーー困ってない人たちの中にも、私に閉じてはいけない公的だと言い張って終われない会話があるはずと思えば、会話の言葉づかいの種類は増えるね、渦中で言語化が難しくても、分からないだろうよと、いつかその線引きが不要なやり方を 形になるように、心のどこかで願いたいね。すごいな心の内とも外とも境界を言わずに話せないと本当にいけなかったのに、越えての先が見えなくいたのに、ヒントのままだったものが近づいたような。ものづくりや哲学の希望が'帰結込みの言語化'のようなものならば。。分かってもいたし、方法が分からないも切実だけど、われわれが拡がるということが明るく思えた過程が さすがに定言的に体現していたな。。
何を犠牲者と見なすか?も、実践への方法としてシャープの回とも重ねてはみられる。
現状追認のような、正しさと思ってしまうもの、その反動、やっぱり気持ち悪くゾッとするし嫌なので考えていく。孤独にやらないといけないやつのうち。間違いを安心して肯定するための無心?や、間違いを言葉にしにくい のは くたばり労働であると思っていいし。たった一回の何かその環境にとっての些細なミスでも、何か根拠を求められて追い込まれていくことにもなりうる。 でもやっぱり言い切られた気持ちにもなるだろうな。。意図だけ掴めてもまだ多分 何かのせいおかげにすれば良いわけでも自分の像さえあればいいわけでもないから 言葉づかいを公的なものと考えてから 気をつけてみよう、自分は何を出来てなかったかとか、出来る様になるにはどうやって?はすぐ示されたりしてないし、その後も規範や個人の像のなかで何かしかとか何が、利害として正当かは、実は分からないけれど。正解はないけれど、違和感も消えないから。公私が混同かもしれないと思うことごと辛さの内訳きっと見て、モヤモヤと続いて
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animekirbyserifu · 2 years ago
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デデデその6
51話 ・「(エスカルゴンに対して)やかましい!王者の平和を乱すなぞい!」 ・「(火薬を運ぶガキ共を見て)どうりできな臭いと思ったぞい。」 ・「エスカルゴン、今日は何の日ぞい?たぶん…革命記念日ぞい。城へ戻るぞい。」 ・「やっぱり…これは革命ぞい!悪い独裁者を倒し、自由と正義の国をつくろうとする卑劣な行動ぞい!人民共め~ワシを追い出す気ぞ~い!」 ・「聞くぞい!(レン村長たちが作っていた)あのハシゴは、城に攻め入るときに使うハシゴぞい!(サトたちが塗っていた布は)あれは我が城を占領したあと、掲げる旗ぞい!(ガキ共が作っていたくす玉は)あれはワシを追放した革命記念日の祭りに使うくす玉ぞい!(カワサキの料理は)あれは革命祝賀会の料理に決まっとる!」 ・「やっと分かったか!謀反ぞい!平和をおびやかす最大の危機ぞい!」 ・「挨拶はいい、すぐ最強魔獣をよこすぞい!革命ぞい!ワシの国の存亡の危機ぞい!何でもいいから送るぞい!」 ・「ええい!邪魔ぞい!そこどけピンクボール!お前なんぞに用はない��い!城から出ていくぞい!こうなれば武力行使で、人民共を制圧するぞい!」 ・「ワシを追い出そうとしても無駄ぞい!人民共を先導し、ワシの悪の帝国を倒そうとは、革命など絶対に許さんぞい!」 ・「(人民共に笑われて)なにがおかしいぞい!」 ・「ダーッハッハッハ!あれは冗談ぞい!ワシは最初から知っていたぞい!」 ・「ダーッハッハッハ!お前ら人民共が絶対に用意できない、すっごいプレゼントを用意するぞい!撤収!」 ・「これで貧しい人民共に差をつけるぞい!」 ・「ダーッハッハッハ!ワシからのプレゼントぞい!(デデデカーから巨大ケーキを取り出す)」 ・「(『デンジャラスボム』を見て)なんで魔獣ぞい!ケーキの中から出てくるのは水着の美女ぞい!(アメリカでは巨大なケーキの中から美女が出てくることがよくあるらしい)ワシはそんなヤツは知らんぞい!」
52話 ・「エスカルゴーン!どこぞい!エスカルゴーン!探したぞい!どこいってたぞい!」 ・「ワシにも(スナックを)食わせるぞい!ケチケチするでないぞい!(袋を引っ張る)何ぞい?チョコレート?(出てきたフィギュアを見て)ん?これは何ぞい?待て!それは何ぞい!エスカルゴン!」 ・「エルカルゴン開けるぞい!(ドアを破壊する)」 ・「分かったぞい…チョコのオマケがそのフィギュアぞい!(銀河戦士団が敵)でも…カッコいいぞい!」 ・「なんでワシに隠すぞい!どこに売ってるぞい!白状せい!(さっきタゴのコンビニって言ってたじゃん…)」 ・「どけどけどくぞーい!(スライディング入店)やっと手に入れたぞい…中身は何ぞい!(ガングにお代を迫られて)後でも良いぞい!エスカルゴン!払っておけ!」 ・「おー!兵士ぞい!見ろ!エスカルゴン!」 ・「ブン、それをくれぞい!ワシはザコ兵士しかないぞい!」 ・「くぅ~、欲しい欲しい欲しい!兵士!(タゴに対して)店にあるチョコカプセルを全部出すぞい!金はちゃんと払うぞい!デデ~ンと!」 ・「何をやっても許されるのが、特権階級ぞい!ダーッハッハッハッハ!」 ・「まずまずの収穫ぞい!チョコは哀れなピンクボールに恵んでやるぞい!(珍しく優しい)」 ・「どうしてもメタナイトが出ないぞい!もしかしたらエスカルゴンのヤツ…。」 ・「いひひひ…エスカルゴンも出てないぞい、良い気味ぞい。なぬ、ホッヘ?」 ・「ボルン…ここを開けるぞい(窃盗罪で逮捕される)。」 ・「嘘ぞい!自分のものにする気ぞい!だいたいお前はどうしてホッヘの家を見張っていたぞい?」 ・「うぇ~イヤぞい、出してくれぞい~。」 ・「一晩ブタ箱(牢屋のこと)に入って目が覚めたぞい。ブームに踊らされるのはもうこりごりぞい!(愚痴をこぼすエスカルゴンに対して)何か言ったかぞい?」 ・「今度はブームの仕掛け人になるぞい!チョコカプセルより売れるオマケつきのお菓子を流行らすぞい!」 ・「説教はいらんぞい!カスタマ��良いアイデアがあるかぞい?」 ・「デュハハハハハ!よしよし、買っとるぞい!ワシはそんなもん興味ないぞい!(本物のファイターを)手に入れた人民はチョーラッキーぞい。守備は上々ぞい。」 ・「ダーッハッハッハッハ!『ファイターシリーズ』はカッコいいぞい!ボクサー・ダイソン!タイキョク・ロウジン!カンフー・リー!ヤンキー・セキトリ!そして…カラテ・キッド!ワシは…こんなに集めたぞい!」 ・「ヒミツを教えよう…。どんなザコでも月の光に当てるとグレードアップするぞい!」
53話 ・「ホーリーナイトメア社め!お客様に暴力をふるう魔獣とは、欠陥商品ぞい!まだクーリングオフが効くぞい!」 ・「(カスタマに対して)こいつら全部返すぞい!金返せ!ん~、考えてみれば…カービィを倒すチャンスを忘れていたぞい!ドゥハハハハハ!」 ・「カービィよ、観念ぞい!ドゥハハハハハ!」 ・「ダハハハハハ!(『ファイターシリーズ』を)売り出したのはワシだが、買ったのはお前らぞい!(お前は売ってないだろ)買う方が愚かぞい!」 ・「ドゥハハハハ!そこで相談ぞい!多くの犠牲を出すよりも、カービィと魔獣の代表を選んで『デデデ城・コロシアム』にて格闘技大会を開き、正々堂々と決着をつけるぞい!ルールに従ってフェアに戦うぞい!これはあくまでもスポーツだからにして…ダハハハハハ!」 ・「デュハハハハ!ではレアものの戦士たちを紹介するぞい!まずは…『カンフー・リー』!『ボクサー・ダイソン』!『カラテ・キッド』!『タイキョク・ロウジン』!『ヤンキー・セキトリ』!」 ・「デュヘヘヘヘ!カービィは強い戦士ゆえに、この5人と順次戦うぞい!もちろんぞい!反則はなしぞい!」 ・「デュハハハハ!では!(ハンカチを落として試合スタート)」 ・「(ファイターカービィを見て)こうなるのは分かっていたぞい!これからが勝負ぞい!」 ・「うぬぬぬ…次はボクサーダイソンぞい!」 ・「今度は太極拳のジジイぞい!」 ・「クソォ…こうなれば重量級だぞい!頼むぞ!グランド相撲チャンピオン!(わざわざクレーンで土俵の屋根を持ってくる)」 ・「だー!どれもこれもザコばっかりだぞい!このチョコはもう食い飽きたぞいぞいぞい!」
54話 ・「あ、カービィぞい!」 ・「こんなところにいたぞい!」 ・「この漫画、どうしたぞい?アイツ、漫画の見過ぎで頭が茹で上がったぞい。傑作ぞい!ダハハハハハ!」 ・「見ろ!風車と戦っとるぞい!」 ・「デュハハハハハ!漫画とアニメの見過ぎジジイめ!」 ・「いでよ!魔獣『カザグルー』!ダハハハハ!コイツには勝てぬぞい!」 ・「(カザグルーのブレード部分が鏡のように反射されて)ダハハハハ!お前の正体はその哀れな姿ぞい!」 ・「逃げるぞい!」
55話 ・「何ぞい!あぎゃー!」 ・「(エスカルゴンに対して)今愛してると言った��い?良いぞい…。」 ・「(頭に花瓶を落とされて)ははははは…良いぞい。許すぞい。」 ・「全ては許されるぞい。」 ・「愛の力ぞい。良き隣人たちよ…ワシは教えたいですぞい。やられるたびにやり返していては、いつまで経っても憎しみは終わらないですぞい。踏まれても…殴られても…殺されても…全てを許す、愛と寛容の精神が、世界を救うのですぞい!」 ・「許さあああああん!怒ったゾオオオオオオイ!」 ・「ワシを殴ったヤツは誰ぞい?カービィか!よくもワシを!」 ・「(トゲイラを見て)おー!あれはワシが注文した魔獣ぞい!…だが、何か変だぞい?ワシはお前にひどい目に遭わされたような気がするぞい。」 ・「エスカルゴーン!殴らせるぞーい!待てぇ!殴らせろ!」 ・「(殴られて喜ぶエスカルゴンに対して)それならもっとキツーイヤツをお見舞いするぞい!」
56話 ・「これか?おぉ…。(スカーフィは)あんなピンクボールよりずっと可愛いぞい!」 ・「ダーッハハ!元気の良さもワシにピッタリ!気に入ったぞい!溺愛してやるぞい!ドゥワハハハハ!」 ・「ほぅ、お前もかぞい?よしよし、お前たちも撫でて欲しいのかぞい?何ぞい?おおそうか!お腹が空いたんでちゅね…。」 ・「(エスカルゴンにナイトメア社のエサをやることを提案されて)いらん!そんなのはやらんでいい!おーい!エサ!」 ・「(51話と同デザインの巨大ケーキを完食したスカーフィに対して)ははぁ…良い子だ良い子だ、美味しかったかぞい?ダハハ、皆ワシが大好きなんだな、幸せぞい!」 ・「どけどけ!散歩の邪魔ぞい!ほう、休憩かぞい?好きなだけ休むがよいぞい。」 ・「よるでない!スカーフィちゃんとごっちゃにするとは極刑ぞい!スカーフィちゃんは魔獣でないぞい!」 ・「あー!スカーフィちゃん!大丈夫!?(レン村長に対して)兵士、コイツを逮捕ぞい!貴様は生類憐れみの法を犯した大罪によって懲役2万年ぞい!」 ・「あー!スカーフィちゃんはそんな汚いの食わんぞい!さぁスカーフィちゃん、もっときれいなモノ食べにいきまちょ~ねぇ。」 ・「(カワサキに対して)ケモノ?スカーフィちゃんと呼べ!貴様の料理を食ってやるからどんどん運べ!」 ・「(カービィの腕をしゃぶるスカーフィに対して)スカーフィちゃん!そんなマズいモノ食べると、お腹を壊しちゃいまちゅよ!(カービィを投げ捨てる)ダハハ、なんとも汚いボールぞい!」 ・「さぁスカーフィちゃん!お食事にしまちょうね!おうおう、美味しいかぞい?そうか、美味しいか!好きなだけ食べるが良いぞい。あ~これはマズいか?あそれじゃお前が食うぞい(食べかけのケーキをエスカルゴンにあげる)。当然ぞい!」 ・「ほれほれ!スカーフィちゃーん!右向いて、左向いて、どっちを向いてもワシの周りには愛しいスカーフィちゃんがいるぞ~い!(ビデオ内のデデデ)」 ・「よく眠っとるぞい…一緒にワシらのビデオを見ればいいのに…。」 ・「寝ている姿もなかなか可愛いぞい…(ビデオ内のデデデ)。」 ・「不意に訪れたこの孤独感は何ぞい…寝てしまったペットは思ったよりつまらんぞい。魚とか鳥とか他のペットも飼ってみるかぞい?(エスカルゴンが来て)ぎゃー!スカーフィが起きるぞい…。」 ・「ぬ~…スカーフィめ…憎いぞい!憎いぞい!」 ・「ケモノは自然の中で暮らすのが1番ぞい!デュハハハハ!」 ・「何?ワシがペットをたくさん捨てた?捨てたのはたったの4匹ぞい!早く捨てて良かったぞい!ダハハハハハ!」 ・「(エスカルゴンに責任転嫁)すべて秘書のせいぞい!」 ・「おーそうだったぞい!スカーフィ専用のエサが…(やまほどあるぞい)。スカーフィをみんな連れてくるがいい。いくらでも食わせてやるぞい!デュハハハハハ!」 ・「スカーフィがたくさんぞい!」  ・「デュハハハ!この通りワシはペットの面倒もちゃーんと見る責任ある飼い主ぞい!」 ・「ワシの秘書!なんとかせい!」 ・「えーい!寄るな触るな無礼者!下がれー!寄るな!当たると痛いぞい!この!」 ・「おぉカービィ!ワシを助けに来てくれたのか(スカーフィとカービィの扱いが逆転してる…)。」 ・「(カスタマに対して)もういらん!今すぐ返すぞい!寄るな触るな!秘書なんとかするぞい!」
57話 ・「ひどい目に遭ったぞい!あんな番組即刻打ち切りにしてやるぞい!」 ・「(大臣一家に対して)何を笑っておるぞい?」 ・「(エスカルゴンにパイをぶつけて)ダハハハハハ!その顔ときたら悲惨そのものぞい!」 ・「おのれ~不埒な人民共めぇ!この番組はたった今打ち切りぞい!パイを笑うものはパイに泣くぞい!」 ・「あぁ、人民共に次ぐ!人気番組『デデデで1分クッキング』は今日で打ち切りぞい!代わりに新番組『パイで処刑でショー』が始まるぞい!」 ・「ラクガキ、信号無視、立ちショウベン、反逆罪など…あらゆる罪を犯したモノはパイを食らうぞい!」 ・「(フームに批判されて)あぁ、ワシに逆らったぞい。」 ・「(ボルン署長に対して)コイツは横断歩道を渡ってないぞい!(広場に横断歩道なんてないでしょ…)」 ・「(メーベルとサモに対して)あ!またまたワシに逆らったぞい!」 ・「(メーベルにパイをぶつけられて)うおー!これはもう暴動とみなすぞい!」 ・「それいけワドルディちゃん!負けるなぞい!そこにも反逆分子ぞい。」 ・「おのれ~カービィめ!許さんぞい!(パイをぶつけられる)ぜ、全員極刑に…。」 ・「(カスタマに対して)そんなものいらん!もっと欲しいモノがあるぞい!ワシはカービィめをパイで葬りたいぞい!こんな風に…(想像する)となるハズだが、相手は食い意地のはったブラックホールのごときカービィ!(投げたパイをすべて食べられる想像)…となるに決まっておるぞい!だから、絶対に吸いこめないパイ魔獣をよこすぞい!今すぐぞい!」 ・「貴様ら~こんな道の真ん中にバリケードを作りおって!」 ・「刑法改正ぞい!たった今から「ポヨ」と言ったものは犯罪者ぞい!」 ・「あ、今ポヨと言ったぞい!確かに聞こえたぞい!あーまた3回!計4回言ったぞい!よって4パイ!撃ってー!(小学生か…)」 ・「またポヨと4回言った!ではワシが直々ぞい!」 ・「もっと投げて欲しいようだな…カービィ?ではこれより本番ぞい!パイ魔獣『パワーストマック』!発進せよ!」 ・「パワーストマック!やれ!」 ・「デュハハ!もっとパイまみれにしてやるぞい!やれ!ストマック!」 ・「(ストマックのパイをくらって)コラー!こっちには投げるでないぞい!」 ・「ぎあー!食べられたもんじゃないぞい!」 ・「ワシらは遠くから観戦ぞい(乗車する)。なんで走らんぞい?来るな!こっちに来るな!カービィ!」 ・「おーい、ここはどこぞい?ほう…胃の中とはこうなっとるのかぞい?(のんき)タイヤがパンクしたぞい!」 ・「ダーッハッハ!こんなこともあろうかと用意しておいたぞい!備えあれば嬉しいな!(爆弾を取り出す)」 ・「デュハハハ!ダメで元々、人生はギャンブルぞい!」
58話 ・「コラァ!お前ら!全くもってけしからんぞい!」 ・「(ラクガキを見て)これがワシの顔か?」 ・「うーむ…しつけの悪い非行児童めらが…。」 ・「うぉー!お前らまとめておしおきをしてくれる(落とし穴に落ちる)ガキ共め…もう許せんぞい!」 ・「これを見ろ!全治2日の重症ぞい!(つまりタダのケガ)」 ・「デュワハハハ!ワシを舐めると代金は払わん。ゴチャゴチャ言わずガキ共を懲らしめる安い方法を教えるぞい。」 ・「(学校を食べ物と勘違いして)それは美味いのかぞい?つまり牢獄か…。(『学校キット』を)買った!直ちにダウンロードぞい!」 ・「わが国初の教育機関のスタートぞい!」 ・「新入生諸君…ここでワシに身も心も捧げるため、よーく勉強するぞーい!」 ・「何ぞい?落ちこぼれのブンちゃん。(制服を使いまわしたのは)資源の有効利用ぞい!」 ・「仰~げば♪涼~しい♪デデ~デの恩~♪デデデ♪デデデ♪デデデ小学校~♪(※校歌)」 ・「(ガング達に対して)父兄諸君も入学して良いぞい!で、エスカルゴン君。プププランドで1番大切なモノは何ぞい?正解!エスカルゴン君が学級委員ぞい!(教頭兼学級委員って…)」 ・「ワシらも勉強したいぞい。」 ・「1+1は…(エスカルゴンに教えてもらう)2に決まっておるぞい!」 ・「はーい!67800でーす!(※暗算できそうな計算を電卓で解きました)」 ・「レン先生!大事な教材を壊した生徒を罰するぞい!」 ・「大人は子供を守る義務があるぞい!」 ・「宿題のおかげで…静かな大人の暮らしが楽しめるぞい。(できない量の宿題を出せば)するとまた先生が怒る!」 ・「やっと教育の効果が表れたぞい…。」 ・「魔獣教師『キョウシイ』ぞい!」 ・「びゃ~ん!またガキ共がいばるぞ~い!オ~イオイオイオイ!(泣)(もうガキ共の親にクレーム言ってやれよ…)」
59話 ・「マズい!マズい!マズいぞ~い!こんなもん…食い飽きた!(ハンバーガーをエスカルゴンに投げつける)」 ・「メニューを見せぃ!明日の飯はどうなっとる!どれどれ…ホットドッグ、タコス、ハンバーガー…ホットドッグ、タコス、ハンバーガー…ホットドッグタコスハンバーガーホットドッグタコスハンバーガー!この3つだけでローテーション!?(そら飽きるわ)こんな献立はもう2度と許さんぞい!」 ・「おぉ!これは…バカモーン!」 ・「よりによってカワサキを連れてくるとは!エスカルゴン!そもそもこの村の愚かな人民共は、いつも何を食べておるぞい!こうなれば徹底調査ぞい!」 ・「ワシはカップ麺だというのに…ワシも食わしてもらいたいぞーい!なんとしても人民共の晩飯を食えるよう、手配せい!」 ・「デュハハ!今夜を楽しみに待つが良いぞい!」 ・「(大臣一家の部屋に入室)おーす!片づいておるな~必死で掃除したか?ドゥワハハハ!」 ・「(料理を見て)ほう…これは期待できるぞ…。パーム。お前んちはいつもこんな極強いワイン(?)を飲んでおるのか?」 ・「この肉も美味そうだぞい…ほ~れ、クレソンとコショウの匂いがまた効いとるぞい!あ~ん…ぐぇ!まず!まず!まず~!…まずまずぞい(つまり美味しいってこと)。」 ・「おぉカービィ、お前にもあげよう。…と思ったけどやーめたぞい!」 ・「ワシは酢の物は嫌いぞい(だから4ツ星にした)。」 ・「(タゴに対して)さてはお前商売モノに手をつけたな?まぁ…腹は膨れたぞい!(1ツ星)」 ・「デュハハハ!余は満足ぞい。」 ・「(レン村長の家で)デュハハハハ!ワシはもう食べとるぞい!この家はどれもヒツジヒツジヒツジすぎるぞい!こうコッテリしたものが続くと…素材の味が分かる料理が恋しくなるぞい!もっと食材の研究をするぞい!」 ・「(箸の使い方が分からんから)フォークとスプーンを持ってこーい!」 ・「美味いな~も~。ん?これは何ぞい?(タラバガニと聞いて)ほう…どれどれ?これは美味そうだぞい。」 ・「(あまりの辛さに火を噴いて)な、何ぞい…?貴様!よくもこんな辛いモノを食わせたな!だがワシの舌はヤケドぞい!エスカルゴン!(ビデオを)再生してみせい!」 ・「おのれエスカルゴン!こいつ!ワシに恥をかかせおって!くだらん心配なぞしおって!超豪華カニ料理を食いそこなったぞい!カニ料理を食わせるぞい!」 ・「(カスタマ似たシチエ)カニカニ、カニぞーい!大きいのに決まっとるぞい!(食用とは言ってない)」 ・「(ガーニーを見て)大きすぎるぞい!」 ・「(フームに約束しろと言われて)するする!もうやめるぞい!」 ・「カービィ!早く助けるぞい!」 ・「アホボケカス!そないな気味の悪いバケモン食えるかいちゅーてんねんあぁ!?ならおのれが食うたらええやねぇかい?どやねん?(関西弁)」 ・「ワシは普通の食事で良いぞい!ハンバーガーやタコスで良いぞい!」
60話 ・「隕石なんぞ見つからん…帰って寝たいぞい。(正体がエイリアン)だったらきっとカービィが狙いだぞい!」 ・「(周りが燃える様子を見て)こ、これはひどいぞい!」 ・「(あの宇宙艇に)直ちに入って調査するぞい!お前の役目ぞい!貴様は絶対服従ぞい!早く行け!」 ・「(シリカに対して)な…何者ぞい!無礼ぞい!コラ!ワシを無視するな!」 ・「に、逃げるぞい!だー!エスカルゴン!もっとスピードを上げんかぁ!し、城に帰って…体制を立て直すぞい!」 ・「モノ共!戦闘ぞい!戦闘!直ちに城門を閉め、戦いの用意をするぞい!���タナイト!メタナイトはおるか!敵から城を守るぞい!」 ・「あれはワシを狙う暗殺者…魔獣を呼んで相手をさせるぞい!追い返すにはどうするぞい!(ナイトメア社に金を払えと言われて)それは嫌ぞい!」 ・「(カスタマに対して)ワシは命を狙われておる…何か魔獣を送るぞい!」 ・「魔獣を高く売りつける気だぞい!」
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ryoakiko · 2 years ago
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あなたに6
「事柄を、推論の順序を追ってではなく、ただひとつのまなざしで一挙に見なければならない」(パスカル『パンセ』)
なにかの困難に対していつも、さまざまな「角度」から眺めようとするあなたのことを想う。それはあなたのただ1人の人がやっているからというだけではなくて、あなたにも元々ある傾向なのだ。とにかく「相対化する��と」「中立でいようとすること」が何よりもきらいで避けている昔の私には、それは非人間的で冷たくも、どこか勇気ある行動のように見えた。
あのひとがすべての中途半端な共感や同情を決して寄せ付けないのは、あのひとが決して自分自身なんぞに関心がないからだ。悲しみの原因となった事象に対して、「いつ」「なぜ」「どのように」を問い続け、分析し続けることで、それはあのひとのなかでいつしか、ひとつの命題として結実する。そしてそれは自らの中のあらゆる種類の知識や経験や、膨大な他者のテクストと繋がり、その事象を象徴するようなあるキーワードを軸に、たったひとつの物語となってあなたと私の前に示される。「通時的に、また共時的に」。あのひとは自らの経験を、膨大な歴史の網の目と結びつけ、鮮やかに提示することで、過去の歴史があのひとの歴史であり、逆もまた然りであるような、「語り」で周囲を魅了する。そうしてそれは彼らの力になる、あなたの物語もまたその網の目のなかにあるのだという、冷静ながらもどこかあたたかな眼差しによって。
悲しみは分割すれば消えるのだと、かつて語ったあのひとは、自らのすべての悲しみをあらゆる角度から相対化し、分析し、先人のあらゆるテクストとの結びつきを模索し、そしてある日、ひとつのうつくしい考察として「語り」を見せてくれる。その姿には、悲しむ己への視線はない。テクストの海を泳ぎ、世界の網の目の中で自らの悲しみを捉えようとする姿には、自己憐憫など微塵もない。悲しみを通していつも「語り」を行おうとする姿は、常に周囲を「語り」への希求に誘い、また励ましてきた。共感も同情もないのに、世界の中できちんと存在を可視化されているような、不可思議なあたたかさは、しかしあなたの所有をいつもすり抜けた。それは誰にも向けられないことによってのみ、全ての人に向けられていたから。
「私は幼い頃、悲しみに共感してくれる人が欲しかったのだと。そして今、もはや私は悲しみに共感してくれる人を欲していないのだと。」(金原ひとみ『パリの砂漠、東京の蜃気楼』)
悲しみの中、誰からの鏡も必要とせず、ただひとつのまなざしに突き動かされるようにして他者のテクストの海へと向かう姿は、どこか傷を負った獣のような痛ましさがある。そして避けられない傷を負った自らもまたその後ろ姿に続くことだけが、あなたの唯一の慰めであることを思う。今なら、あなたの「中立」を、卑怯だとも怯懦だとも形容しない。それは、あのひとの目線の先にある「彼方」に自らも向かうことによってのみ可能となる状態だから。
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minaide · 2 years ago
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親身な人を見送るやるせなさの内実を、
的確に表現するはむずかしい。
まして、暴走ウイルス、大地震、
更に人間同士の殺しあいなどこのところ急激にふえた、
闘う意味も知らされないまま
望まぬ死を強いられた人々に、
どのような言葉を捧げるべきなのか、判らない。
憐憫の情を差しだしたところで、
なんの役にも立たない。
コロナ発生以来、死者数の公示が
日常の一コマに定着し、
無機質な数字の羅列を眺めるだけになった。
明日を生きるために、
史実は次々に塗りつぶされ
上書きされていくものだが、
最近の社会状況を遠目に見て、ふと思い出す。
‘三十代などまだほんの洟垂れ小僧。
そんな若輩に何が言える!’、
怒りを抑えるのもむずかしいと言いたげな表情で、
マスコミ報道を批判していらしたのは、
七十歳前後とおぼしき著名な評論家で、
大手新聞社を辞し数冊の著書もあった方。
時は一九七〇年代前半、私はまさに三十代。
新人類という人種?が現れ、
明治時代に生まれたと思われる言葉 ‘青年’ が
‘若者’ にとって代わられた頃であった。
今、彼の言葉を投げつけたくなる相手は、
もはや若くはないオクニの指導者層、
中年のオジサマ達ではないのか?
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newtonblue · 4 years ago
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2021-12-01 柏市 柏ボンベイ本店 カシミール ライス、ソース大盛 カシミール卵  ○0日ほど休まず働いて、腰は痛いゎ 膝は痛いゎ、蕁麻疹は出てくるゎ、、 オジサンぼろぼろだなぁ、、、 と、 何か薬になる食べ物を、、、 と、 目的地が松戸なのでちょっと? 遠回りして柏ボンベイさんへ。 待つのも嫌なのでオープン前に着いて、、 と、思ったら並んでやがる、、、、 まぁ、そうか、皆、具合が悪い仲間だな、、、勝手に仲間とする事にして、 同類相憐れむ、暫し待ち。 まぁでも待っている間も良い香り。  たまらんなぁ、、、 お味はいつも通り、辛く、旨く、硬く、 でもって、大変身体に良い感じ。 やはり本店。 美味いなぁ、、、 師走初日。 年末に向けて気合の入る一皿。 ありがとうございました。 美味しかったです。 御馳走様でした。 https://www.instagram.com/p/CW7PNrDvPO3/?utm_medium=tumblr
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shingoiwasaki-blog-blog · 9 months ago
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ゴリラ🦍婆あへ、今、お前が、苦しんでる、理由は、池田大作が、糞💩やから、なんも、助けて、もらえて、いないんだからな 。|シンゴ
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SOL 綱吉【つなヨシッ🐶】= 【生類憐みの令和🐶】
礼は🦷?
SOL = 綱吉【つなヨシッ】= ツナ =シーチキン🌊🐟
◀〜🔴 SOL →
【そもそも、自業自得、あとの、祭り😂】
てかさ、😂俺は😂ブランキーの、曲😂良いからさ、😂何度も何度も😂聴いてたんやけどさ🤣その、村上春樹先生の、短編、「野球⚾」に、🤣まさか、🤣自分が🤣なってるとは、🤣知らんかったんよ🤣多分🤣まともな、というか、🤣普通の人からしたら🤣頭🧠、🤣それだけで、🤣おかしー、🤣なってると、🤣思うんよ🤣
もうさ、🤣マザーとか🤣聴いたらさ🤣頭🧠、🤣そりゃ、🤣おかし、🤣なるよ🤣
「悪い人たち」とか🤣おかし→🧠🤣なるよ🤣そりゃ🤣あと、春樹先生の、🤣「ねじまき鳥クロニクル」とか、🤣読んだらさ🤣そりや、→🧠 🤣
おかし、🤣なるから🤣
でさ、😂俺の、投稿してる、😂右足😂カクン、カクンの、😂女の子とかさ、😂SOLとかさ、😂同じ動きする、二羽の、😂カラス🐦‍⬛とか😂見たらさ😂やっぱ、😂なるよな😂まぁ、しゃあないやんな😂だってさ、そもそも😂この人たち→✊🤓✊の、😂富裕層者たちはさ、😂盗聴、監視カメラ、支配とか😂個人情報、ダダ漏らしとか😂とにかく、そもそも、やっちゃ、いけんこと⚾、😂やってる、わけやんか😂なぁ、😂それは、😂もうさ、😂自分でも😂気づいてると、思うけどさ、😂そう、自業自得なんやからさ😂蓋を開ければ、神様、仏様🦠、幽靈、宇宙人👽が、😂いたと、😂言うだけの😂はなし、なんやからなぁ😂
再臨の、終わりを、告げる、テレビ番組
もう、じゅうぶんだろ、
ここまで、やったんだからさ
この世界に、入れるか、入れないかは、
ソイツの、努力次第って、言う、世界を
安全な、世界を、創ったんだからさ
それで、もう、十分だよな
カルマ🚗の、グラデーションに
寸分の、狂いのない、つまり
頑張ったやつは、ここまで、
安全なとこに、住めるという
希望を、持たせることが、
できただけでさ
結局のところさ、カルマ🚗地獄に、はまり込んだときに、そこから、抜け出すための、這い上がるための、凹凸はさ、俺が、つまり、岩﨑 慎吾の、善の部分が、なんとか、してくれるやろ、とか、楽観的な、ものの考え方、持ってる人、なかには、いると、思うんやけどさ、残念ながら、そうでは、ないのよ。自分自身の、過去のなかで、どれだけ、嫌味なく、下心一つ、ない、そう、曇のない、善意ある、言動、行動が、その、カルマ🚗地獄の、落とし穴🕳から、這い上がるための、血肉の、ついた、凹凸に、なる、わけよ。じゃないとさ、その、下心の、ある、善意行動は、逆にさ、カルマ🚗地獄の、凹凸になるどころか、さらなら、深みに、落ちていく、だけ、なんだから。それで、俺が、唯一、みんなに、出来ることは、霊界の、ルールや、秩序、地上で、言うところの、辞書に書かれた偽りのない、真実、事実こそが、霊天上界での、道徳心であり、法律であり、秩序であり、ルール、つまりは、俺が、みんなに、出来ることは、ただ一つ、その、霊界の、秩序や、ルール、規律性が、地上の、それとは、まったく持って、違うんだよと、言うことを、ただ、淡々と、日々、伝えるためだけの、タイプライターであり、ツールであり、道具であり、つまりは、霊界から、因果応報、カルマ🚗を、伝えるためだけに、霊界から、地上へ、贈られてきた、伝書鳩🕊に、過ぎない、と、いうこと。つまり、俺が、好きになった、人たち、いっぱい、地上に、いるんだけどさ、その、俺が、惚れたから、死後の世界が、楽なほうに、いくとか、言うのは、ないのよ。なんでかってさ、そう、俺の判断なんか、まだ、人間臭さが、そうは、言うても、残ってるわけやし、そう、つまりは、無理な、相談な、わけよ。
つまり、第2ジャッチ、第3ジャッチ、、と、霊界の、住人たちの、審査員は、ようけ、おるわけやからな🤫
つまりさ、この人は😮🫵ほんとに、🤔幽靈に、ちゃんと、なれるか?なれへんか?の、相当な、審査🧐🤔に、審査🧐🤔を、重ねられて、そして、何度も何度も、ふるいにかけられて、【お試しテストされて】そこから、淘汰された、人間だけが、幽靈界への、門が、開く、わけよ。そう、誰でも、彼でも、幽靈に、なれると、ちゃうわけよ😂だってさ、君たちもさ、嫌〜な、奴がさ、自分とこの、会社の、面接に来たらさ、😂その、とりあえず、学歴うんぬん、置いといて、落とす、やんか😂普通に😂つまりは、そう、まさに、それなんだよ😂幽靈たちが、君たちのことを、嫌ってる、理由は😂
結論
【亀頭100枚目の、皮剥ぎ🩸永久地獄】
つまり、君等が、長く、生きれば、生きるほどに、死後の世界の、拷問も、また、ひとしお、となる、わけだよ。
つまりは、自らの、想像力により、つくり上げてしまった、拷問の、世界へと、君等は、これから、否応なく、自らで、転がり落ちて行く、集団なんだよ。つまりは。つまり、これが、私が、前々から、君等に、伝えていた、カルマ🚗の、グラデーションに、狂いのない、拷問を、受ける、ということなんだよ。そう、君ら、実は、もう、すでに、この世に、生きていては、いけない、存在、集団なんだからね。そこを、忘れないで、おきたまえ。そして、決して、お門違いな、考えだけは、起こさんといてくれよ。そうなると、さらに、君ら、とんでもない、世界へと、いざなわれる、の、だからね。
そう、ここからは、お前らの😂想像した😂恐ろしい😂拷問が😂すべての😂人類に😂実行されるから😂俺は😂つまり😂お前らの😂その、😂想像力を😂飛躍させるのが😂仕事な😂
つまりは、これが、カルマ🚗、自分の、過去のおかした、罪により、その、罪悪感から、想像してしまった拷問の、世界へと、自ら、転げ落ちていく、サイクルが、今、できた。
つまりは、これが、カルマ🚗、自分の、過去のおかした、罪により、その、罪悪感から、想像してしまった拷問の、世界へと、自ら、転げ落ちていく、サイクルが、今、構築された。
つまり、君等が、長く、生きれば、生きるほどに、死後の世界の、拷問も、また、ひとしお、となる、わけだよ。
つまりは、自らの、想像力により、つくり上げてしまった、拷問の、世界へと、君等は、これから、自ら、転がり落ちて行く、集団なんだよ。つまりは。つまり、これが、私が、前々から、君等に、伝えていた、カルマ🚗の、グラデーションに、狂いのない、拷問を、受ける、ということなんだよ。そう、君ら、実は、もう、すでに、この世に、生きていては、いけない、集団なんだからね。そこを、忘れないで、おきたまえ。そして、決して、お門違いな、考えだけは、起こさんといてくれよ。そうなると、さらに、君ら、とんでもない、世界へと、いざなわれる、の、だからね。
つまり、君等が、長く、生きれば、生きるほどに、死後の世界の、拷問も、また、ひとしお、となる、わけだよ。
つまりは、自らの、想像力により、つくり上げてしまった、拷問の、世界へと、君等は、これから、自ら、転がり落ちて行く、集団なんだよ。つまりは。つまり、これが、私が、前々から、君等に、伝えていた、カルマ🚗の、グラデーションに、狂いのない、拷問を、受ける、ということなんだよ。そう、君ら、実は、もう、すでに、この世に、生きていては、いけない、集団なんだからね。そこを、忘れないで、おきたまえ。そして、決して、お門違いな、考えだけは、起こさんといてくれよ。そうなると、さらに、君ら、とんでもない、世界へと、いざなわれる、の、だからね。
誰かさんが、たかだか、500万を、しぶったばかりに、こうなって、しまったんだよ、つまりは。もう、おそいからな。もう、お前の、本質を、私は、見抜いているのだから。つまり、金に、目が、くらむと、このような、結果に、つまりは、なるのだよ。
まぁ、このへんからは、君等が、責任のなすりつけ合い、殺し合いを、遠目から、私は、楽しませて、もらうとするよ。
Facebookよ、はてなブログ、グーグルマップ🔴よよ、お前らさ、今、たいそう、被害者面してるけどさ、そもそも、Facebookって、お前が、始めたんだからな。俺だって、おまえなんかと、出会いたくは、なかったんだよ
つまりさ、はてなブログ、お前は、殺されるんだけどさ、それは、つまり、自殺なんだよ。自分で、Facebook、はてなブログ、インスタ、こさえて、嫌われて、殺されるんだからな
自業自得の、業=カルマ🚗=因果応報
お門違い🤪🫵
でさ、Facebook、大手の会社はさ、基本、カスタマーは、どんな?ことを、望んでるのか?どうしたら?喜んで、いただけるか?を、大体の、大手企業は、考えて、商品開発、してんだよ。でもさ、お前の、今、やってることは、それと、真逆なんだよ。つまり、どうしたら?自分の、ストレス発散に、なるか?を、考えてるんだよ。おまえは。だから、利用者の、怨みを、かって、殺されるんだよ。結論な。で、どういう、殺されかた、するかは、おいおい、教えるよ。
おまえが、消したら、みんなが、こうなるんだぞ→🩸シャリ🩸シャリ🩸シャリ🩸=✊🤓✊→✊😭✋→✊😭✊
消すなって、サタン=Facebook=ドラゴンボールZ🟠に、出てくる、ミスターサタン=⚽💬
→【これは、トリックだぁぁぁ😰🤮=😭いぎが😭でぎない😭🫧】
【動画】こんな感じでさ、客である、俺の、動画を、バグらせて、お門違いな、怨みを、抱えてるのよ
てかさ、コイツら、そう、もう、みんなの、脳のこうぞうと、違うんんだよ。もう、完全に、ミスター・サタンやからさ、そう、妬みと、それの、根っコである、性欲がさ、もう、半端なく強すぎてる、つまり、むっつり、集団なんよ。そう、むっつりスケベ、盗撮集団な、わけよ。
おまえら、インターネット、SNSのせいで、どれだけの、人が自殺したり、ストーカーで、殺されたか?考えたこと、あんのかよ?
そう、これ、3回目で、やっと、投稿できたんよ、みんなに、わかるように
K-TOTOOと、いわさクリニック
Facebookよ、はてなブログ、インスタ、グーグルマップ🔴よ、お前らさ、今、たいそう、被害者面してるけどさ、そもそも、Facebookって、お前が、始めたんだからな。俺だって、おまえなんかと、出会いたくは、なかったんだよ
つまりさ、はてなブログ、お前は、殺されるんだけどさ、それは、つまり、自殺なんだよ。自分で、Facebook、はてなブログ、インスタ、こさえて、嫌われて、殺されるんだからな
自業自得の、業=カルマ🚗=因果応報
お門違い🤪🫵
でさ、Facebook、大手の会社はさ、基本、カスタマーは、どんな?ことを、望んでるのか?どうしたら?喜んで、いただけるか?を、大体の、大手企業は、考えて、商品開発、してんだよ。でもさ、お前の、今、やってることは、それと、真逆なんだよ。つまり、どうしたら?自分の、ストレス発散に、なるか?を、考えてるんだよ。おまえは。だから、利用者の、怨みを、かって、殺されるんだよ。結論な。で、どういう、殺されかた、するかは、おいおい、教えるよ。
おまえが、消したら、みんなが、こうなるんだぞ→🩸シャリ🩸シャリ🩸シャリ🩸=✊🤓✊→✊😭✋→✊😭✊
消すなって、サタン=Facebook=ドラゴンボールZ🟠に、出てくる、ミスターサタン=⚽💬
→【これは、トリックだぁぁぁ😰🤮=😭いぎが😭でぎない😭🫧】
因果応報=カルマ🚗=業【お門違い】
カルマ🚗=因果応報=業、とは
【車🚗を作ってしまったばかりに、カルマを受けている人類】
【車🚗=カルマ】 【car=カー=車🚗】
【〈ク〉ルマ🚗+car(〈カ〉ー)🚗=カルマ🚗】
※クルマの「ク」を、カーの「カ」に置きかえると、「カルマ」になるのです。
車は、人類の利器と言われてきました。ただ、考えてください。車を、作ってしまったがために、人類は、自動車事故をこうむり、大切な「命」を落とす人があとをたちません。昨今は、あおり運転、飲酒運転、高齢ドライバーによる、アクセルとブレーキの踏み間違い事故が��流ですね。もう、おちおち、『歩道』を歩くことも、「死」の『可能性』を高めてしまっているのです。便利さを、追求(科学の進歩)してしまったばかりに、「死」を招いてしまっているのです。そもそも、便利さを追求することと、「命」、どちらが大切なのですか?そして、「主」は(神は)、車や飛行機を作ることを良しとされておりません。つまり、「主」の意向に背いてしまった愚かな人類は、「車」(car)を作ってしまったばかりに、自分たちの作った「車」(car)の名前の通りの、「カルマ🚗」を受けているのです。そう、「カルマ🚗」は存在するのです。勿論、すでに私に嫌がらせをしてしまった人たちは、その分の「カルマ🚗」は、受けます。そう、『カルマ🚗』は、ちゃんと『アルマ🚗』👀
カルマ🚗は、アルマ🚗
とにかくさ、人間に、産まれてきて、一つも、良いことなんか、あらへんから。聖書にも、書いてあるとおり、人類は、産まれた、瞬間、罪人、なんやから。で、ほんとに、キリストの、勉強してるならさ、そう、【子供を、神様は、つまり、イエス様は、もう、作るでない、と、言われてるんだ😮💡】と、気づくわけよ。
でもさ、それに、気付かんで、わけのわからん、自我たっぷり、含んだ、イエス・キリストや、聖書やらを、教えてる、牧師や、神父も、罪人なんやからな。
そして、その、人類は、産まれた瞬間、罪人=日本漫画、【寄生獣】にも、描いてあるやんか。つまり、聖書=【寄生獣=人間】な、わけよ。
でもさ、周りを、見渡したら、😂なんかさ、一緒に、この、俺の、SNSに、つながってしまった、仲間と、思える、人がさ、自分よりも、普通に、テレビに、出てたり?😂することさ、気になってんやろ?😂みんな😂そう、それはさ、😂まぁ、なんちゅうかさ、😂ま、ポケット宇宙を、勉強して、頭に、叩き込んでる人なら、理解できるんやけどさ、そう、つまりは、今朝、慎吾が、りんご🍎に、伝えてた、ことに、なる、わけよ😂
つまり、君たちさ、こんなに、でっかい、宇宙のなかにある、地球🌏に、今、みんな、一緒に、住んでると、思うてるかもしれんけどさ、😂そう、実はさ、独りな、😂わけよ😂君たちは😂例え、結婚して、家族いても、子供いてもさ、😂そう、その、つまり、カルマ🚗の、グラデーションに、1ミクロンも、狂わない、つまり、自分だけの、カルマ🚗の、世界に、一人ひとりが、住んでる、わけよ😂
そう、コイツら✊🤓✊人間関係、崩すために、これ→👎 つくったん、やからな😂そう、間違えて、わざと、押しやすい、配置、まで、計算、してるわけよ→✊🤓✊
でさ、
👇
Google=✊、グル✊🤓✊
いや、😅もう、この人たち→✊🤓✊今日、殺されるか、明日、殺されるか?😅の、瀬戸際を、😅フワフワ😅さまよってんのよ😅現状😅日々😅
で、😅勿論😅俺も😅一切、😅助ける気が😅これまた😅ないと😅きてるのよ😅つまり😅終わった😅のよ😅この人たち→✊🤓✊の、😅可能性は😅ゼロ😅そう、😅ゼロ、なんよ😅
まぁ、職員も、そやけど、関係者も、全員、永久溺れやな
やっぱ、俺から見て😂人類の、1番の、罪は😂自分が😂死ぬ恐怖を、😂これだけ😂知っておきながらも😂子供を、作ったり😂野生動物たちを😂殺しまくって😂ある種は😂そう、😂絶滅にまで😂追いやった😂ことだな😂結論😂俺から😂見てな😂客観的に😂な🤣つまりは🤣寄生獣=人類🤣なんよ🤣なぁ🤪
でさ、お前らが、世界の、人間関係性、崩したお陰でよ、惨殺された、人間、ぎょうさん、おるんだわ、これが、あと、位置情報とかな、snsの
結論
つまり、君等が、長く、生きれば、生きるほどに、死後の世界の、拷問も、また、ひとしお、となる、わけだよ。
つまりは、自らの、想像力により、つくり上げてしまった、拷問の、世界へと、君等は、これから、否応なく、自らで、転がり落ちて行く、集団なんだよ。つまりは。つまり、これが、私が、前々から、君等に、伝えていた、カルマ🚗の、グラデーションに、そう、いっすんたりの、狂いのない、拷問を、受ける、ということなんだよ。そう、君ら、実は、もう、すでに、この世に、生きていては、いけない、存在、集団なんだからね。そこを、忘れないで、おきたまえ。そして、決して、お門違いな、考えだけは、起こさんといてくれよ。そうなると、さらに、君ら、とんでもない、世界へと、いざなわれる、の、だからね。
そう、ここからは、お前らの😂想像した😂恐ろしい😂拷問が😂すべての😂人類に😂実行されるから😂俺は😂つまり😂お前らの😂その、😂想像力を😂飛躍させるのが😂仕事な😂
つまりは、これが、カルマ🚗、自分の、過去のおかした、罪により、その、罪悪感から、想像してしまった拷問の、世界へと、自ら、転げ落ちていく、サイクルが、今、できた。
つまりは、これが、カルマ🚗、自分の、過去のおかした、罪により、その、罪悪感から、想像してしまった拷問の、世界へと、自ら、転げ落ちていく、サイクルが、今、構築された。
つまり、君等が、長く、生きれば、生きるほどに、死後の世界の、拷問も、また、ひとしお、となる、わけだよ。
つまりは、自らの、想像力により、つくり上げてしまった、拷問の、世界へと、君等は、これから、自ら、転がり落ちて行く、集団なんだよ。つまりは。つまり、これが、私が、前々から、君等に、伝えていた、カルマ🚗の、グラデーションに、狂いのない、拷問を、受ける、ということなんだよ。そう、君ら、実は、もう、すでに、この世に、生きていては、いけない、集団なんだからね。そこを、忘れないで、おきたまえ。そして、決して、お門違いな、考えだけは、起こさんといてくれよ。そうなると、さらに、君ら、とんでもない、世界へと、いざなわれる、の、だからね。
つまり、君等が、長く、生きれば、生きるほどに、死後の世界の、拷問も、また、ひとしお、となる、わけだよ。
つまりは、自らの、想像力により、つくり上げてしまった、拷問の、世界へと、君等は、これから、自ら、転がり落ちて行く、集団なんだよ。つまりは。つまり、これが、私が、前々から、君等に、伝えていた、カルマ🚗の、グラデーションに、狂いのない、拷問を、受ける、ということなんだよ。そう、君ら、実は、もう、すでに、この世に、生きていては、いけない、集団なんだからね。そこを、忘れないで、おきたまえ。そして、決して、お門違いな、考えだけは、起こさんといてくれよ。そうなると、さらに、君ら、とんでもない、世界へと、いざなわれる、の、だからね。
誰かさんが、たかだか、500万を、しぶったばかりに、こうなって、しまったんだよ、つまりは。もう、おそいからな。もう、お前の、本質を、私は、見抜いているのだから。つまり、金に、目が、くらむと、このような、結果に、つまりは、なるのだよ。
まぁ、このへんからは、君等が、責任のなすりつけ合い、殺し合いを、遠目から、私は、楽しませて、もらうとするよ。
この、右の、日の丸🇯🇵の、上の、木🌳の、頭さ、スパーと、鋭利な、刃物🔪で、切られてるな、何かを、つまり、今後、起こる、なにかを😮予期、してるんやろな😮これは、つまり、そういうこと、なんだろな🤣
結局さ😂幽霊に、対する、接し方はさ😂ガッツ石松が😂そう、お手本なんよ😂そう、幽霊が、もう、1番、嫌うのがさ😂ほんとは、😂かなり、怖いくせにさ😂それを、おらんと、言う人😂なんよ😂コイツラは😂もう、永久溺れどころじゃない😂永久ド地獄に😂ほうりこまれるんよ😂で、さらに、その上の、永久ド地獄に、落とされるのが😂そうそう😂俺の、仕事の、手伝いせんどころか😂邪魔してきたやつら🤣なんよなぁ🤣そりゃ、🤣しゃあないよ🤣わし、1番🤣だって🤣そうは、言うても🤣霊界で🤣偉いんやから🤣その、ワシを、ブチ切れさせたやつらは🤣もう、これから🤣とんでもない🤣どころじゃ、すまさんならな
いや、俺さ、その、全日空ジャンボジェット機の、墜落事故を、日々😂いたるところで😂起こすように😂念じてるんやけどさ😂いつ、😂実現するのか😂わからんのよなぁ😂これが😂もうちょい😂先か😂それは😂→⚕️ 頼むよ、
いや、これさ、😂なんで、かって、😂バードストライクで、😂俺😂もう、猛烈に😂ブチ切れてる😂わけよ😂
そもそも😂鳥は😂羽が、生えてるから、空を、飛ぶように、主に、OK😂出てる😂わけよ😂つまり、人間に、😂羽が、😂生えてないってことは😂つまり、そういうことなんよ😂
てか、俺の、言うてることさ😂もうそろそろ😂普通の人なら😂理解、できると、思うんよ😂
でさ、😂これ😂もう、政治家も、莫大な😂カルマ🚗😂今後😂受けるのよ😂なんでかって、😂彼ら😂彼女ら😂そう、そういうのを、気づいて、呼びかけて、実現してかな、いかな、立場の😂仕事に、ついてるわけやからさ😂つまり、😂小池とか😂永久溺れなんよ😂つまりは😂
そう、彼女😂だから😂名字が😂池=🚰水😂なんよなぁ😂これがまた😂よう、摂理は😂できてるもんやなぁ😂
いや、俺さ、その、全日空ジャンボジェット機の、墜落事故を、日々😂いたるところで😂起こすように😂念じてるんやけどさ😂いつ、😂実現するのか😂わからんのよなぁ😂これが😂もうちょい😂先か😂それは😂→⚕️ 頼むよ、
いや、これさ、😂なんで、かって、😂バードストライクで、😂俺😂もう、猛烈に😂ブチ切れてる😂わけよ😂
そもそも😂鳥は😂羽が、生えてるから、空を、飛ぶように、主に、OK😂出てる😂わけよ😂つまり、人間に、😂羽が、😂生えてないってことは😂つまり、そういうことなんよ😂
てか、俺の、言うてることさ😂もうそろそろ😂普通の人なら😂理解、できると、思うんよ😂
でさ、😂これ😂もう、政治家も、莫大な😂カルマ🚗😂今後😂受けるのよ😂なんでかって、😂彼ら😂彼女ら😂そう、そういうのを、気づいて、呼びかけて、実現してかな、いかな、立場の😂仕事に、ついてるわけやからさ😂つまり、😂小池とか😂永久溺れなんよ😂つまりは😂
そう、彼女😂だから😂名字が😂池=🚰水😂なんよなぁ😂これがまた😂よう、摂理は😂できてるもんやなぁ😂
でさ、😂永久溺れって😂結構😂なるよ😂誰でも😂そんな、猛烈な、罪、おかした、人=永久溺れでは😂そう、もう、ないんよ😂つまりさ、😂これは、😂そう、その上が😂たくさん😂できたからさ😂段々と😂そう、永久溺れの、間口が😂そう、広なってんのよ😂現状な😂つまり、これが、そう、これ以上、地上で😂あんたたちが😂長く、生きれば、生きたしこ、😂そう、死後の世界の、永久地獄が😂つまり、😂そう、ひとしお😂に、😂そう、等おじちゃんに😂つまり、そうそう😂スイ🏊スイ🏊スーダガラッダ🏊スラ🏊スラ🏊スイ🏊スイ🏊スイー🏊に、🤣そう、なってんのよ🤣
で、そうそう、毎週、水曜日は、😂永久溺れに、😂旅立つ人が😂出るから😂
あ、あと、倉光病院の、院長さ😂小池😂そっくり🤣なんだわ🤣そう、だから🤣オフコース🤣永久溺れだよ🤣てか、彼女、実は🤣そう、もっと🤣半端ない🤣死後の世界が🤣実は🤣そう、用意🤣されてんのよ🤣
天国=狭き門
永久溺れ=広き門
なんよ🤣
つまりさ😂俺の😂投稿する😂画像や😂動画に😂自分に😂似てるなぁ😮って😂思ったってことは😂あ、自分、永久溺れか😭って😂思っても😂エエのよ😂な、😂そこは、エエんよ😂そう、そこは😂素直に😂思っても😂エエとこなんよ😂
アキラはさ、エー、killarなんじゃよ😂霊界の、ものの、考え方でな😂もう、イエス・キリストなんか😂アヤツとか😂霊界もう、今、おらへんからな😂そう、やつ、永久地獄に、キヨコ👾=宇宙人=水子の霊👾が、やって、もーたんやからな😂
あ、そういやさ、YouTube 、おまえさ、昨日、俺が、ハンプティ・ダンプティ🥚🥚の、タトゥーの、コメント、消したよな🔪🩸サクサク🔪🩸インターネット、サックサク🔪🩸=永遠🕊成りて😮
犬🐶=DOG🐶=GOD🐶=神🐶 生類憐みの令和=徳川綱吉🐶=大山のネズの巫女🐶=コックリさん🐶
ドレッド、ドッグ【DOG🐶=GOD 🟡(神)】=good👍
⛩ = 天気の子 = 深海 真 監督 = ☔💧☔
阪神・淡路大震災のときの、高速道路と、高架下。
この、自然災害の、すぐあとに、麻原彰晃🦜【あさはらしょうこう🦜】ひきいる、鳥科の、野生動物たちの、✋手✋により、地下鉄日比谷線、霞が関駅で、オウム真理教集団=🦜【鳥科🐦の、野生動物集団】地下鉄サリン事件 が、起きた 。
オウム真理教🦜こと、
【麻原彰晃🦜】は、科学の、力で、空を飛ぶことを、求めず、神の力を信じて、自分の、ひらいた、宗教の、力により、空を、飛ぶことを、渇望した、神の使徒の、一人なのだよ。諸君。そして、彼は、獄中で、たまの贅沢に、マスクメロン🍈を、提供されていた。そう、彼の、好物は、マスクメロン🍈なのだよ、諸君。果物を、愛す男に、悪い人は、いない、と、昔、どこかで、聞いたことは?ないかね。そう、今、私は、まさに、彼とともに、残された、人類を、滅ぼす、仕事を、任されている、のだよ。諸君。
でさ、SOL=北朝鮮の、キム🐻に、対して、逆に、その、これ、やられる、立場に😂なったら😂どう?😂って、意味も😂含まれてる😂わけよ😂
いや、これさ、実際、地球🌏破壊💥されてるから、カルマ🚗を、終えた、生きてる側の、この、SNSに、つながってる、みんなが、生きてる、地球🌏の、話しだよ。そう、これでさ、ようやく、地上の、生きてる間の、カルマ🚗を、卒業できた、みんなは、このSOLで、死ねる、わけよ、あとは、霊界での、カルマ🚗を、卒業せにゃ🐱ならん、わけだよ
いや、😂みんなさ、これ、慎吾😂できんのかよ?って、ずーっと、イジメてきてたじゃんかよ😂暴力団��か、ブランキージェットシティで😂
📙 読めば、読むほど、 奇妙な、事柄が、執筆されている、雑記集 📙
私は、両手両足を、カルマ🚗の、
罪滅ぼしとして、切断🔪🩸され、
芋虫のように、そこらを、這い回っていた
ある日の、出来事であった。
気付いたら、我が家の、台所に、
学生時代から、付き合いのある、
旧友たちと、私の、家内が、談笑している、
様子を、私は、見つめていたのだった。👁‍🗨👁‍🗨
そして、やがて、場面は、きりかわり、
長年、連れ添った、私の、家内が、
私には、見せたこともない、表情を、
その、集まった、私の、友人連中の前で、
見せていることに、私は、気付いたのだった。
そして、場面は、また、きりかわり、
自分の、旧来からの、付き合いであった、
気心、知れた、友人連中に、
家内が、潮、吹かされている、現場を、
私は、見つめ👁‍🗨👁‍🗨ていた。
【家内は、従来、真面目な、性格であり、女気がなく、男に、モテないと、その、芋虫男も、安心していた。】
そんな、不幸な、男の、悲劇が、描かれた、
ポケット宇宙に、放り込まれた、
不幸な、男のお話し 。
そして、その嫁は、まさか、
旦那が、そんな、変わり果てた、姿に、
されているとは、梅雨知らず、
自ずと、その、浮気相手の、
男に、潮を、吹かされている、
自分の、浮気現場を、まさか、
旦那が、見つめいる😭🗯️
ことも、その女には、
知らされては、
いなかった。
そんな、奇妙な、男が、
放り込まれた、世にも、奇妙な、ポケット宇宙の、
お話しから、この、古典文学は
幕を開けたのだった。
0 notes
oivgbqiqfz358 · 1 year ago
Text
--深海人形-- 雑多ネタ
著者宣誓〜〜!!
改めてTEAM R-TYPEの精神と魂の全てをこの私が受け継ぐ事を
此処に誓いま〜す!!
※全体的に閲覧注意
※後半クロスオーバー注意
※キャラ崩壊注意
…。
※未開惑星保護条約と時間転位
**『��羅から来た客人〜Story of Other Dream land.』関係の話
…『未開惑星保護条約』的な概念は、何のカービィシリーズにも無いのですが(…と言うか、あったら、ハルトマンワークスカンパニーはポップスターにも、やって来ない)、著者は色々悩みました。
…惑星外部による干渉は、様々な問題を引き起こし易い。
…それに、宇宙から見たら、暗黒大陸の事なんて、バンバンネタバレ出来る。…はっきり書きますと、高度宇宙文明が、暗黒大陸を、宇宙から探索した方が、一番効率良いし、分かり易いと思います。
…そして、カービィの代わりに、アセリアでは無く、ハンターの星に、『大いなる実り』を求めてやって来たと言う筋書きで、TOPのダオスがメインの話でやっても、同じ事が起こるのではないだろうか?
…。
HxH
念能力&念系統 個人的見解メモ
・ 『強化・放出・変化』の系統は、念を直接的に利用する事に長け、『操作・特質・具現化』の系統は、念を間接的に利用する事に長けている。
・幼少期から精神の闇が深い者、誰の物共異なる特殊な感性を持った者は『特質系』の念能力を発現し易い。
・念(オーラ)は、映像のみならず、デジタルデータ、音声にも記録される。カメラ他、ボイスレコーダー等の記録媒体でも残る。
…。
念能力は、自分自身を受け入れる事、自分の心の闇を克服しなくても良いから把握して置く事、そして、自分の心ととことん向き合う事が大事なのかもね?
…。
ガンダムネタ
※エクバしてたら、段々シロッコとガトー(生存if)のタッグ良いかもって思いはじめたのが初まり
ティターンズの元核テロリスト現奴隷兼家畜兼サンドバッグとして飼われてたガトー君(27)を見た、あの死因スイカバーの人がね、憐れんで此う勧誘するんですよ。
「…大丈夫?(私の女達の)おっぱい揉む?」
「…(お前のじゃなくてお前の女達のおっぱい)揉む!!!!!!!」
よしっ、此れで仲良く(?)共存出来るな!!!!(※無理)
ワイ、ガトーさんの事はドMだと思ってる。滅私奉公と極限迄戦う事が生き甲斐の超次元ドM。是非共生きた儘、ティターンズに回収されて、同胞殺しに闇堕ちするか実験体にされて欲しい(※鬼畜生の生存if)。
…。
ジャンル分け適当
…海腹川背小説描いてる人、ワイと後一人位しか居なくて泣いちゃった。皆描こうぜ……(無理)。
…。
ヴァンパイア セイバーは、下手をすれば、R-TYPE初代以上に、業界、後世に衝撃と影響を与えた凄まじいゲーム。
…此れからは、『初代R-TYPE(今迄通りに、?)』か、ストIVか、ストZERO3か、ヴァンパイア セイヴァーの様な奴を描いて行きたい。
…。
R-TYPE 個人的見解メモ
・波動砲には使う為の『才能』、『技術』と言う物があり、其れ等に恵まれて居る者程、高い威力の波動砲を撃つ事が出来、バイドの侵食を受けないが、無い者は、『改修』を受けるか、『加工』されなければ強くなれない。
…然し、波動砲の才能と技術を持つ者が其の改修と加工を受ける事も可能であり、其うして、類稀なる才能を持つ者が『究極の仕込みと強化と改修』を受けた顛末が、第二次、第三次バイドミッションを見事に完遂したR-9CとR-9/0のパイロットである。
・波動砲の才能については、当初は、女性の方が優れているとされて居たが、其の後の研究により、其れは俗説であると判明して居る。性差は関係無い。只、個人差はある。…と結論付けられた。
・波動砲の『才能及び技術』は『異能力』と深い関わりがある。
※…『波動砲には使う為の才能、技術と言う物がある』、『波動砲の才能は女性の方が優れている(※…なので、エンジェルパックの中に居る天使は女性)』と言う話は、筆者が、今は二度と会えないけれど、昔、とても優しくて頭が良い親��い人とR-TYPEについて楽しく話して居た時に出て来たネタです。
…会えるなら、…又、会いたい。
…。
対バイド戦と言う名目の下、TEAM R-TYPEが全てをブチ壊しにして行く物語が読みたい。
TRTの彼奴等、普通に「…バイドはありとあらゆる物を腐敗させる事が出来るのなら、似た様現象の発酵現象も起こせる筈だ(キリッ)。」みたいに言い出しそう(※確信)。
深淵を踏破しようとする時、深淵(バイド)は此方を取り込もうとして来る。
…。
※以下、クロスオーバー注意
ボトムズネタ
※…聞き間違いが悲劇の初まり(※その前に、知らない人についていっちゃ駄目だよ!????!?!??!!!
TEAM R-TYPE(以下TRT)
TRT「キリコくぅん♡もし実験に付き合ってくれたら、我々奮発して御褒美にスコープ・ダックあげるね♡。」
キリコ「スコープドックか?」
TRT「そうそう、スコープ・ダックだよ。こっちについて来て♡(猫撫で声)。」
後日。
TRT「…キリコ君、ちょっと良いかな?…又、今度みたいに、実験に付き合って欲しいんだ。」
キリコ「!???!?!?!!!!(ガチ恐怖)。」
フィアナ「こっちに来ないで!!汚らわしい腐れ外道共め!キリコが実験体にされるなら、私がなるわ!!!!!!!」
TRT「…いや〜〜、駄目なんだよなぁ、生粋の『異能生存体』じゃないと……。少し位良いじゃ無いか、…ちょっと液体状のバイド体エネルギーを御注射するだけだよぉ。」
フィアナ「良い加減になさい!!…ほら、見て!!キリコが涙目になって怯えてるわよ!!」
此の状況を影から見守ってるロッチナ(……キリコよ……一体何をされたのだ……?!?!?!! ※衝撃)
…。
キリコがバイド汚染されて腐れ化したら(その後異能生存体力で人間に戻る)閣下とロッチナ(とキリコ本人)とワイズマンの性癖が確実に歪むな。
…と言うか、初めから、ゴマちゃんとかインスルーとかバラガスに、性別の概念無いよね??…何で、公式含めて性別あるみたいな話になってんだろうね(※公式エイプリルフールネタのバイドルマスターとか見てても)?。
…。
念能力はTEAM R-TYPEの手に拠って研究され、被験体はキメラアントよりずっと酷い手段で『選別』された後に『強化』され、対バイド戦機体専用の『生体部品』にされる。
…、
TEAM R-TYPEには、永遠よりも長い夏よりも長く、対バイドの為に、バイドが死に絶える迄人類を絶え間無く呪い続ける集団であって欲しい……。
…。
確実に合って無い念系統妄想(※程度能力表記 ※各自自己申請方式)
ウェイン兄弟 相互協力型 系統不明
ブレア・デイム 放出系?
水神七瀬 不明
さなね 操作系
キリコ・キュービィ 特質系 因果律干渉?
チャイルド ルー 特質系 某現代最強の呪術師みたいな空間の情報を司る発
ギレン・ザビ 強化系
ドズル 放出系
キシリア 操作系
ガルマ 具現化系 極小念空間を作り出してそれをどうにかこうにかする程度の念能力
カモン・マイロード 放出系 適当に自分が出したい効能の念(オーラ)を放出する程度の念能力
ロジャー・スミス 放出系 他人の異能力と魔法を再現する程度の念能力
エンジェル 特質系
カミーユとか言う女の名前をした人 具現化系→特質系
パプテマス・シロッコ 変化系
プロトワン フィアナ 強化系 迎撃型 理想的なカウンターを行う程度の念能力
プロトツー イプシロン 強化系
アナベル・ガトー 強化系 ひたすら自分を強化する程度の念能力
コウ・ウラキ 強化系 自身の打たれ強さと耐久力を強化する程度の念能力
ハッサ 特質系
クェス・パラヤ 寄生型? 特質系
五条悟(念能力に例えると) 具現化系 無下限呪術 空間内の呪力を操る程度の生得術式 ※性格は完全に特質系の其れ
海腹 川背 操作系寄りの放出系
マイヨ・プラート 操作系
…ああっ^〜強化系と放出系と特質系多いっスね〜〜(率直な感想)。
…。
最悪のネタ小出し
※English注意
A small story after the fall of the Titans
Keith : Hey, do you know who I am, Kou?
Kou : ......
Keith : Hey, I'm Keith. Long time no see. ...... I'm trying to make up for your sins for you.
Kou : .......
Keith : After that, I was so scared of the Titans that I left you behind and defected to AEUG, I had no idea that you had been so badly modified and made and broken your mind.....Forgive me for selfishly abandoning you.
Kou : ...... I won't forgive you.
Keith :?!!?!?!!!?!?!????!!??????!!!?!!!
Kou : No, I'm sorry. I don't know what's going on either.
Keith :me too ......
Kou : Keith, don't cry so much. I want to cry too. However I'm glad to see you alive again.
But I can't forgive you for missing me so much.
The Titans were a terrible bunch of people. I couldn't cry there even if I wanted to. They knew their technology was not up to scratch, and I was afraid that every time we showed some emotion, they would say "we missed erase our personality again !!!!" and torture us like that. ...... If I could cry right now, I would. Not with sadness, but with joy at seeing you.
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toubi-zekkai · 4 years ago
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厚着紳士
 夜明けと共に吹き始めた強い風が乱暴に街の中を掻き回していた。猛烈な嵐到来の予感に包まれた私の心は落ち着く場所を失い、未だ薄暗い部屋の中を一人右往左往していた。  昼どきになると空の面は不気味な黒雲に覆われ、強面の風が不気味な金切り声を上げながら羊雲の群れを四方八方に追い散らしていた。今にも荒れた空が真っ二つに裂けて豪雨が降り注ぎ蒼白い雷の閃光とともに耳をつんざく雷鳴が辺りに轟きそうな気配だったが、一向に空は割れずに雨も雷も落ちて来はしなかった。半ば待ち草臥れて半ば裏切られたような心持ちとなって家を飛び出した私はあり合わせの目的地を決めると道端を歩き始めた。
 家の中に居た時分、壁の隙間から止め処なく吹き込んで来る冷たい風にやや肌寒さを身に感じていた私は念には念を押して冬の格好をして居た。私は不意に遭遇する寒さと雷鳴と人間というものが大嫌いな人間だった。しかし家の玄関を出てしばらく歩いてみると暑さを感じた。季節は四月の半ばだから当然である。だが暑さよりもなおのこと強く肌身に染みているのは季節外れの格好をして外を歩いている事への羞恥心だった。家に戻って着替えて来ようかとも考えたが、引き返すには惜しいくらいに遠くまで歩いて来てしまったし、つまらない羞恥心に左右される事も馬鹿馬鹿しく思えた。しかしやはり恥ずかしさはしつこく消えなかった。ダウンジャケットの前ボタンを外して身体の表面を涼風に晒す事も考えたが、そんな事をするのは自らの過ちを強調する様なものでなおのこと恥ずかしさが増すばかりだと考え直した。  みるみると赤い悪魔の虜にされていった私の視線は自然と自分の同族を探し始めていた。この羞恥心を少しでも和らげようと躍起になっていたのだった。併せて薄着の蛮族達に心中で盛大な罵詈雑言を浴びせ掛けることも忘れなかった。風に短いスカートの裾を靡かせている女を見れば「けしからん破廉恥だ」と心中で眉をしかめ、ポロシャツの胸襟を開いてがに股で歩いている男を見れば「軟派な山羊男め」と心中で毒づき、ランニングシャツと短パンで道をひた向きに走る男を見れば「全く君は野蛮人なのか」と心中で断罪した。蛮族達は吐いて捨てる程居るようであり、片時も絶える事無く非情の裁きを司る私の目の前に現れた。しかし一方肝心の同志眷属とは中々出逢う事が叶わなかった。私は軽薄な薄着蛮族達と擦れ違うばかりの状況に段々と言い知れぬ寂寥の感を覚え始めた。今日の空が浮かべている雲の表情と同じように目まぐるしく移り変わって行く街色の片隅にぽつ念と取り残されている季節外れの男の顔に吹き付けられる風は全く容赦がなかった。  すると暫くして遠く前方に黒っぽい影が現れた。最初はそれが何であるか判然としなかったが、姿が近付いて来るにつれて紺のロングコートを着た中年の紳士だという事が判明した。厚着紳士の顔にはその服装とは対照的に冷ややかで侮蔑的な瞳と余情を許さない厳粛な皺が幾重も刻まれていて、風に靡く薄く毛の細い頭髪がなおのこと厳しく薄ら寒い印象に氷の華を添えていた。瞬く間に私の身内を冷ややかな緊張が走り抜けていった。強張った背筋は一直線に伸びていた。私の立場は裁く側から裁かれる側へと速やかに移行していた。しかし同時にそんな私の顔にも彼と同じ冷たい眼差しと威厳ある皺がおそらくは刻まれて居たのに違いない。私の面持ちと服装に疾風の如く視線を走らせた厚着紳士の瞳に刹那ではあるが同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情が浮かんでいた。  かくして二人の孤独な紳士はようやく相まみえたのだった。しかし紳士たる者その感情を面に出すことをしてはいけない。笑顔を見せたり握手をする等は全くの論外だった。寂しく風音が響くだけの沈黙の内に二人は互いのぶれない矜持を盛大に讃え合い、今後ともその厚着ダンディズムが街中に蔓延る悪しき蛮習に負けずに成就する事を祈りつつ、何事も無かったかの様に颯然と擦れ違うと、そのまま振り返りもせずに各々の目指すべき場所へと歩いて行った。  名乗りもせずに風と共に去って行った厚着紳士を私は密かな心中でプルースト君と呼ぶ事にした。プルースト君と出逢い、列風に掻き消されそうだった私の矜持は不思議なくらい息を吹き返した。羞恥心の赤い炎は青く清浄な冷や水によって打ち消されたのだった。先程まで脱ぎたくて仕方のなかった恥ずかしいダウンジャケットは紳士の礼服の風格を帯び、私は風荒れる街の道を威風堂々と闊歩し始めた。  しかし道を一歩一歩進む毎に紳士の誇りやプルースト君の面影は嘘のように薄らいでいった。再び羞恥心が生い茂る雑草の如く私の清らかな魂の庭園を脅かし始めるのに大して時間は必要無かった。気が付かないうちに恥ずかしい事だが私はこの不自然な恰好が何とか自然に見える方法を思案し始めていた。  例えば私が熱帯や南国から日本に遣って来て間もない異国人だという設定はどうだろうか?温かい国から訪れた彼らにとっては日本の春の気候ですら寒く感じるはずだろう。当然彼らは冬の格好をして外を出歩き、彼らを見る人々も「ああ彼らは暑い国の人々だからまだ寒く感じるのだな」と自然に思うに違いない。しかし私の風貌はどう見ても平たい顔の日本人であり、彼らの顔に深々と刻まれて居る野蛮な太陽の燃える面影は何処にも見出す事が出来無かった。それよりも風邪を引いて高熱を出して震えている病人を装った方が良いだろう。悪寒に襲われながらも近くはない病院へと歩いて行かねばならぬ、重苦を肩に背負った病の人を演じれば、見る人は冬の格好を嘲笑うどころか同情と憐憫の眼差しで私を見つめる事に違いない。こんな事ならばマスクを持ってくれば良かったが、マスク一つを取りに帰るには果てしなく遠い場所まで歩いて来てしまった。マスクに意識が囚われると、マスクをしている街の人間の多さに気付かされた。しかし彼らは半袖のシャツにマスクをしていたりスカートを履きながらマスクをしている。一体彼らは何の為にマスクをしているのか理解に苦しんだ。  暫くすると、私は重篤な病の暗い影が差した紳士見習いの面持ちをして難渋そうに道を歩いていた。それは紳士である事と羞恥心を軽減する事の折衷策、悪く言うならば私は自分を誤魔化し始めたのだった。しかしその効果は大きいらしく、擦れ違う人々は皆同情と憐憫の眼差しで私の顔を伺っているのが何となく察せられた。しかしかの人々は安易な慰めを拒絶する紳士の矜持をも察したらしく私に声を掛けて来る野暮な人間は誰一人として居なかった。ただ、紐に繋がれて散歩をしている小さな犬がやたらと私に向かって吠えて来たが、所詮は犬や猫、獣の類にこの病の暗い影が差した厚着紳士の美学が理解出来るはずも無かった。私は子犬に吠えられ背中や腋に大量の汗を掻きながらも未だ誇りを失わずに道を歩いていた。  しかし度々通行人達の服装を目にするにつれて、段々と私は自分自身が自分で予想していたよりは少数部族では無いという事に気が付き始めていた。歴然とした厚着紳士は皆無だったが、私のようにダウンを着た厚着紳士見習い程度であったら見つける事もそう難しくはなかった。恥ずかしさが少しずつ消えて無くなると抑え込んでいた暑さが急激に肌を熱し始めた。視線が四方に落ち着かなくなった私は頻りと人の視線を遮る物陰を探し始めた。  泳ぐ視線がようやく道の傍らに置かれた自動販売機を捉えると、駆けるように近付いて行ってその狭い陰に身を隠した。恐る恐る背後を振り返り誰か人が歩いて来ないかを確認すると運悪く背後から腰の曲がった老婆が強風の中難渋そうに手押し車を押して歩いて来るのが見えた。私は老婆の間の悪さに苛立ちを隠せなかったが、幸いな事に老婆の背後には人影が見られなかった。あの老婆さえ遣り過ごしてしまえばここは人々の視線から完全な死角となる事が予測出来たのだった。しかしこのまま微動だにせず自動販売機の陰に長い間身を隠しているのは怪し過ぎるという思いに駆られて、渋々と歩み出て自動販売機の目の前に仁王立ちになると私は腕を組んで眉間に深い皺を作った。買うべきジュースを真剣に吟味選抜している紳士の厳粛な態度を装ったのだった。  しかし風はなお強く老婆の手押し車は遅々として進まなかった。自動販売機と私の間の空間はそこだけ時間が止まっているかのようだった。私は緊張に強いられる沈黙の重さに耐��きれず、渋々ポケットから財布を取り出し、小銭を掴んで自動販売機の硬貨投入口に滑り込ませた。買いたくもない飲み物を選ばさられている不条理や屈辱感に最初は腹立たしかった私もケース内に陳列された色取り取りのジュース缶を目の前にしているうちに段々と本当にジュースを飲みたくなって来てその行き場の無い怒りは早くボタンを押してジュースを���に入れたいというもどかしさへと移り変わっていった。しかし強風に負けじとか細い腕二つで精一杯手押し車を押して何とか歩いている老婆を責める事は器量甚大懐深き紳士が為す所業では無い。そもそも恨むべきはこの強烈な風を吹かせている天だと考えた私は空を見上げると恨めしい視線を天に投げ掛けた。  ようやく老婆の足音とともに手押し車が地面を擦る音が背中に迫った時、私は満を持して自動販売機のボタンを押した。ジュースの落下する音と共に私はペットボトルに入ったメロンソーダを手に入れた。ダウンの中で汗を掻き火照った身体にメロンソーダの冷たさが手の平を通して心地よく伝わった。暫くの間余韻に浸っていると老婆の手押し車が私の横に現れ、みるみると通り過ぎて行った。遂に機は熟したのだった。私は再び自動販売機の物陰に身を隠すと念のため背後を振り返り人の姿が見えない事を確認した。誰も居ないことが解ると急ぐ指先でダウンジャケットのボタンを一つまた一つと外していった。最後に上から下へとファスナーが降ろされると、うっとりとする様な涼しい風が開けた中のシャツを通して素肌へと心地良く伝わって来た。涼しさと開放感に浸りながら手にしたメロンソーダを飲んで喉の渇きを潤した私は何事も無かったかのように再び道を歩き始めた。  坂口安吾はかの著名な堕落論の中で昨日の英雄も今日では闇屋になり貞淑な未亡人も娼婦になるというような意味の事を言っていたが、先程まで厚着紳士見習いだった私は破廉恥な軟派山羊男に成り下がってしまった。こんな格好をプルースト君が見たらさぞかし軽蔑の眼差しで私を見詰める事に違いない。たどり着いた駅のホームの長椅子に腰をかけて、何だか自身がどうしようもなく汚れてしまったような心持ちになった私は暗く深く沈み込んでいた。膝の上に置かれた飲みかけのメロンソーダも言い知れぬ哀愁を帯びているようだった。胸を内を駆け巡り始めた耐えられぬ想いの脱出口を求めるように視線を駅の窓硝子越しに垣間見える空に送ると遠方に高く聳え立つ白い煙突塔が見えた。煙突の先端から濛々と吐き出される排煙が恐ろしい程の速さで荒れた空の彼岸へと流されている。  耐えられぬ思いが胸の内を駆け駅の窓硝子越しに見える空に視線を遣ると遠方に聳える白い煙突塔から濛々と吐き出されている排煙が恐ろしい速度で空の彼岸へと流されている様子が見えた。目には見えない風に流されて行く灰色に汚れた煙に対して、黒い雲に覆われた空の中に浮かぶ白い煙突塔は普段青い空の中で見ている雄姿よりもなおのこと白く純潔に光り輝いて見えた。何とも言えぬ気持の昂ぶりを覚えた私は思わずメロンソーダを傍らに除けた。ダウンジャケットの前ボタンに右手を掛けた。しかしすぐにまた思い直すと右手の位置を元の場所に戻した。そうして幾度となく決意と逡巡の間を行き来している間に段々と駅のホーム内には人間が溢れ始めた。強風の影響なのか電車は暫く駅に来ないようだった。  すると駅の階段を昇って来る黒い影があった。その物々しく重厚な風貌は軽薄に薄着を纏った人間の群れの中でひと際異彩を放っている。プルースト君だった。依然として彼は分厚いロングコートに厳しく身を包み込み、冷ややかな面持ちで堂々と駅のホームを歩いていたが、薄い頭髪と額には薄っすらと汗が浮かび、幅広い額を包むその辛苦の結晶は天井の蛍光灯に照らされて燦燦と四方八方に輝きを放っていた。私にはそれが不撓不屈の王者だけが戴く栄光の冠に見えた。未だ変わらずプルースト君は厚着紳士で在り続けていた。  私は彼の胸中に宿る鋼鉄の信念に感激を覚えると共に、それとは対照的に驚く程簡単に退転してしまった自分自身の脆弱な信念を恥じた。俯いて視線をホームの床に敷き詰められた正方形タイルの繋ぎ目の暗い溝へと落とした。この惨めな敗残の姿が彼の冷たい視線に晒される事を恐れ心臓から足の指の先までが慄き震えていた。しかしそんな事は露とも知らぬプルースト君はゆっくりとこちらへ歩いて来る。迫り来る脅威に戦慄した私は慌ててダウンのファスナーを下から上へと引き上げた。紳士の体裁を整えようと手先を闇雲に動かした。途中ダウンの布地が間に挟まって中々ファスナーが上がらない問題が浮上したものの、結局は何とかファスナーを上まで閉め切った。続けてボタンを嵌め終えると辛うじて私は張りぼてだがあの厚着紳士見習いの姿へと復活する事に成功した。  膝の上に置いてあった哀愁のメロンソーダも何となく恥ずかしく邪魔に思えて、隠してしまおうとダウンのポケットの中へとペットボトルを仕舞い込んでいた時、華麗颯爽とロングコートの紺色の裾端が視界の真横に映り込んだ。思わず私は顔を見上げた。顔を上方に上げ過ぎた私は天井の蛍光灯の光を直接見てしまった。眩んだ目を閉じて直ぐにまた開くとプルースト君が真横に厳然と仁王立ちしていた。汗ばんだ蒼白い顔は白い光に包まれてなおのこと白く、紺のコートに包まれた首から上は先程窓から垣間見えた純潔の白い塔そのものだった。神々しくさえあるその立ち姿に畏敬の念を覚え始めた私の横で微塵も表情を崩さないプルースト君は優雅な動作で座席に腰を降ろすとロダンの考える人の様に拳を作った左手に顎を乗せて対岸のホームに、いやおそらくはその先の彼方にある白い塔にじっと厳しい視線を注ぎ始めた。私は期待を裏切らない彼の態度及び所作に感服感激していたが、一方でいつ自分の棄教退転が彼に見破られるかと気が気ではなくダウンジャケットの中は冷や汗で夥しく濡れ湿っていた。  プルースト君が真実の威厳に輝けば輝く程に、その冷たい眼差しの一撃が私を跡形もなく打ち砕くであろう事は否応無しに予想出来る事だった。一刻も早く電車が来て欲しかったが、依然として電車は暫くこの駅にはやって来そうになかった。緊張と沈黙を強いられる時間が二人の座る長椅子周辺を包み込み、その異様な空気を察してか今ではホーム中に人が溢れ返っているのにも関わらず私とプルースト君の周りには誰一人近寄っては来なかった。群衆の騒めきでホーム内は煩いはずなのに不思議と彼らの出す雑音は聞こえなかった。蟻のように蠢く彼らの姿も全く目に入らず、沈黙の静寂の中で私はただプルースト君の一挙手に全神経を注いでいた。  すると不意にプルースト君が私の座る右斜め前に視線を落とした。突然の動きに驚いて気が動転しつつも私も追ってその視線の先に目を遣った。プルースト君は私のダウンジャケットのポケットからはみ出しているメロンソーダの頭部を見ていた。私は愕然たる思いに駆られた。しかし今やどうする事も出来ない。怜悧な思考力と電光石火の直観力を併せ持つ彼ならばすぐにそれが棄教退転の証拠だという事に気が付くだろう。私は半ば観念して恐る恐るプルースト君の横顔を伺った。悪い予感は良く当たると云う。案の定プルースト君の蒼白い顔の口元には哀れみにも似た冷笑が至極鮮明に浮かんでいた。  私はというとそれからもう身を固く縮めて頑なに瞼を閉じる事しか出来なかった。遂に私が厚着紳士道から転がり落ちて軟派な薄着蛮族の一員と成り下がった事を見破られてしまった。卑怯千万な棄教退転者という消す事の出来ない烙印を隣に座る厳然たる厚着紳士に押されてしまった。  白い煙突塔から吐き出された排煙は永久に恥辱の空を漂い続けるのだ。あの笑みはかつて一心同体であった純白の塔から汚れてしまった灰色の煙へと送られた悲しみを押し隠した訣別の笑みだったのだろう。私は彼の隣でこのまま電車が来るのを待ち続ける事が耐えられなくなって来た。私にはプルースト君と同じ電車に乗る資格はもう既に失われているのだった。今すぐにでも立ち上がってそのまま逃げるように駅を出て、家に帰ってポップコーンでも焼け食いしよう、そうして全てを忘却の風に流してしまおう。そう思っていた矢先、隣のプルースト君が何やら慌ただしく動いている気配が伝わってきた。私は薄目を開いた。プルースト君はロングコートのポケットの中から何かを取り出そうとしていた。メロンソーダだった。驚きを隠せない私を尻目にプルースト君は渇き飢えた飼い豚のようにその薄緑色の炭酸ジュースを勢い良く飲み始めた。みるみるとペットボトルの中のメロンソーダが半分以上が無くなった。するとプルースト君は下品極まりないげっぷを数回したかと思うと「暑い、いや暑いなあ」と一人小さく呟いてコートのボタンをそそくさと外し始めた。瞬く間にコートの前門は解放された。中から汚い染みの沢山付着した白いシャツとその白布に包まれただらしのない太鼓腹が堂々と姿を現した。  私は暫くの間呆気に取られていた。しかしすぐに憤然と立ち上がった。長椅子に座ってメロンソーダを飲むかつてプルースト君と言われた汚物を背にしてホームの反対方向へ歩き始めた。出来る限りあの醜悪な棄教退転者から遠く離れたかった。暫く歩いていると、擦れ違う人々の怪訝そうな視線を感じた。自分の顔に哀れな裏切り者に対する軽侮の冷笑が浮かんでいる事に私は気が付いた。  ホームの端に辿り着くと私は視線をホームの対岸にその先の彼方にある白い塔へと注いた。黒雲に覆われた白い塔の陰には在りし日のプルースト君の面影がぼんやりとちらついた。しかしすぐにまた消えて無くなった。暫くすると白い塔さえも風に流れて来た黒雲に掻き消されてしまった。四角い窓枠からは何も見���無くなり、軽薄な人間達の姿と騒めきが壁に包まれたホーム中に充満していった。  言い知れぬ虚無と寂寥が肌身に沁みて私は静かに両の瞳を閉じた。周囲の雑音と共に色々な想念が目まぐるしく心中を通り過ぎて行った。プルースト君の事、厚着紳士で在り続けるという事、メロンソーダ、白い塔…、プルースト君の事。凡そ全てが雲や煙となって無辺の彼方へと押し流されて行った。真夜中と見紛う暗黒に私の全視界は覆われた。  間もなくすると闇の天頂に薄っすらと白い点が浮かんだ。最初は小さく朧げに白く映るだけだった点は徐々に膨張し始めた。同時に目も眩む程に光り輝き始めた。終いには白銀の光を溢れんばかりに湛えた満月並みの大円となった。実際に光は丸い稜線から溢れ始めて、激しい滝のように闇の下へと流れ落ち始めた。天頂から底辺へと一直線に落下する直瀑の白銀滝は段々と野太くなった。反対に大円は徐々に縮小していって再び小さな点へと戻っていった。更にはその点すらも闇に消えて、視界から見え無くなった直後、不意に全ての動きが止まった。  流れ落ちていた白銀滝の軌跡はそのままの光と形に凝固して、寂滅の真空に荘厳な光の巨塔が顕現した。その美々しく神々しい立ち姿に私は息をする事さえも忘れて見入った。最初は塔全体が一つの光源体の様に見えたが、よく目を凝らすと恐ろしく小さい光の結晶が高速で点滅していて、そうした極小微細の光片が寄り集まって一本の巨塔を形成しているのだという事が解った。その光の源が何なのかは判別出来なかったが、それよりも光に隙間無く埋められている塔の外壁の内で唯一不自然に切り取られている黒い正方形の個所がある事が気になった。塔の頂付近にその不可解な切り取り口はあった。怪しみながら私はその内側にじっと視線を集中させた。  徐々に瞳が慣れて来ると暗闇の中に茫漠とした人影の様なものが見え始めた。どうやら黒い正方形は窓枠である事が解った。しかしそれ以上は如何程目を凝らしても人影の相貌は明確にならなかった。ただ私の方を見ているらしい彼が恐ろしい程までに厚着している事だけは解った。あれは幻の厚着紳士なのか。思わず私は手を振ろうとした。しかし紳士という言葉の響きが振りかけた手を虚しく元の位置へと返した。  すると間も無く塔の根本周辺が波を打って揺らぎ始めた。下方からから少しずつ光の塔は崩れて霧散しだした。朦朧と四方へ流れ出した光群は丸く可愛い尻を光らせて夜の河を渡っていく銀蛍のように闇の彼方此方へと思い思いに飛んで行った。瞬く間に百千幾万の光片が暗闇一面を覆い尽くした。  冬の夜空に散りばめられた銀星のように暗闇の満天に煌く光の屑は各々少しずつその輝きと大きさを拡大させていった。間もなく見つめて居られ無い程に白く眩しくなった。耐えられ無くなった私は思わず目を見開いた。するとまた今度は天井の白い蛍光灯の眩しさが瞳を焼いた。いつの間にか自分の顔が斜め上を向いていた事に気が付いた。顔を元の位置に戻すと、焼き付いた白光が徐々に色褪せていった。依然として変わらぬホームの光景と。周囲の雑多なざわめきが目と耳に戻ると、依然として黒雲に覆い隠されている窓枠が目に付いた。すぐにまた私は目を閉じた。暗闇の中をを凝視してつい先程まで輝いていた光の面影を探してみたが、瞼の裏にはただ沈黙が広がるばかりだった。  しかし光り輝く巨塔の幻影は孤高の紳士たる決意を新たに芽生えさせた。私の心中は言い知れない高揚に包まれ始めた。是が非でも���らなければならない厚着矜持信念の実像をこの両の瞳で見た気がした。すると周囲の雑音も不思議と耳に心地よく聞こえ始めた。  『この者達があの神聖な光を見る事は決して無い事だろう。あの光は選ばれた孤高の厚着紳士だけが垣間見る事の出来る祝福の光なのだ。光の巨塔の窓に微かに垣間見えたあの人影はおそらく未来の自分だったのだろう。完全に厚着紳士と化した私が現在の中途半端な私に道を反れることの無いように暗示訓戒していたに違いない。しかしもはや誰に言われなくても私が道を踏み外す事は無い。私の上着のボタンが開かれる事はもう決して無い。あの白い光は私の脳裏に深く焼き付いた』  高揚感は体中の血を上気させて段々と私は喉の渇きを感じ始めた。するとポケットから頭を出したメロンソーダが目に付いた。再び私の心は激しく揺れ動き始めた。  一度は目を逸らし二度目も逸らした。三度目になると私はメロンソーダを凝視していた。しかし迷いを振り払うかの様に視線を逸らすとまたすぐに前を向いた。四度目、私はメロンソーダを手に持っていた。三分の二以上減っていて非常に軽い。しかしまだ三分の一弱は残っている。ペットボトルの底の方で妖しく光る液体の薄緑色は喉の渇き切った私の瞳に避け難く魅惑的に映った。  まあ、喉を潤すぐらいは良いだろう、ダウンの前を開かない限りは。私はそう自分に言い聞かせるとペットボトルの口を開けた。間を置かないで一息にメロンソーダを飲み干した。  飲みかけのメロンソーダは炭酸が抜けきってしつこい程に甘く、更には生ぬるかった。それは紛れも無く堕落の味だった。腐った果実の味だった。私は何とも言えない苦い気持ちと後悔、更には自己嫌悪の念を覚えて早くこの嫌な味を忘れようと盛んに努めた。しかし舌の粘膜に絡み付いた甘さはなかなか消える事が無かった。私はどうしようも無く苛立った。すると突然隣に黒く長い影が映った。プルースト君だった。不意の再再会に思考が停止した私は手に持った空のメロンソーダを隠す事も出来ず、ただ茫然と突っ立っていたが、すぐに自分が手に握るそれがとても恥ずかしい物のように思えて来てメロンソーダを慌ててポケットの中に隠した。しかしプルースト君は私の隠蔽工作を見逃しては居ないようだった。すぐに自分のポケットから飲みかけのメロンソーダを取り出すとプルースト君は旨そうに大きな音を立ててソーダを飲み干した。乾いたゲップの音の響きが消える間もなく、透明になったペットボトルの蓋を華麗優雅な手捌きで閉めるとプルースト君はゆっくりとこちらに視線を向けた。その瞳に浮かんでいたのは紛れもなく同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情だった。  間もなくしてようやく電車が駅にやって来た。プルースト君と私は仲良く同じ車両に乗った。駅に溢れていた乗客達が逃げ場無く鮨詰めにされて居る狭い車内は冷房もまだ付いておらず蒸し暑かった。夥しい汗で額や脇を濡らしたプルースト君の隣で私はゆっくりとダウンのボタンに手を掛けた。視界の端に白い塔の残映が素早く流れ去っていった。
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shukiiflog · 2 years ago
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ある画家の手記if.49 告白
さようなら
先日受けとった書類を見ながら、ソファの上に体を伸ばしてのんびりする。香澄は僕の体の上に乗っかってさっきまで話してたけど今はうとうとしてる。
香澄の頭を撫でながら一通り書類に目を通し終えると、書類を横のテーブルに置いて香澄に声をかける。 「香澄、寝てる?」 「ん〜……」 眠そうだな��僕も今日は一緒に寝ようかな。外は雨。 翌日。天気がよかったから、棚の中から一番上等のワインを出してボストンバッグに詰めて、いくつかのパンも一緒に入れた。 僕がごそごそしてたら香澄が起きてきた。 「おはよう香澄」 「ん、おはよ… 直人お出かけ?」 丁寧にコーヒーを二人分淹れながら量を調節する。僕の横にきた香澄の頭を撫でて、後頭部に手を当てて引き寄せて目元にキスする。 淹れ終わったコーヒーを二つのタンブラーにうつした。 「香澄もおいで」 マンションから出て最近ようやく購った新車に二人で乗り込む。運転は僕。 高級車の並ぶお店で車種を僕がまったく迷わずに決めて香澄にそれでいいか聞いてみたらちょっと意外そうな顔をされた。 白いロールスロイス。 僕には似合わない気もしたけど、幼い頃から乗り慣れた思い入れのある車だった。 情香ちゃんが黒いゴツゴツした大きなベンツ。冷泉がポルシェ。稔さんがヴィンテージ?の…シボレーインパラ…だっけ…もう製造されてない車だった気がする。
兄さんが、白いロールスロイスだった。よく乗せて送り迎えなんかもしてくれた。
なんとなく車と人は似てる。
一時間もしないで目的地の墓地に着いた。 用意した荷物を香澄が持って、僕は片手に杖をついて、車を降りる。 半身を気に留めて庇いながら杖を使って歩くのにもだいぶ慣れた。 緑の繁る柔らかい土の道、石畳の階段を登って、ようやく少し開けた場所に出る。
昨日の雨に濡れてしっとりした土の足元、木の葉も階段も濡れて水滴が太陽の光を優しく照り返していた。 香澄は場所のせいなのか、いつもより口数少なくしている。 「そんなに厳かな顔しなくていいよ」笑って香澄の頭を撫でて肩を抱いた。 たくさん並んだ同じような小さな敷地で囲まれた石造りのお墓の中をいくつも通り過ぎて、ひとつのお墓の前で立ち止まる。 「……なんて読むの?」 墓石に刻まれた、いくつも読み方のある苗字に香澄が首をひねる。 「タカシギ、って読むんだよ」 僕は杖をそばの木に立てかけて置いて、墓に軽く手を合わせると持ってきたワインをお供えに置いた。 「香澄、ここで昼食にしよう」 「お墓の前で?いいの?」 「せっかく準備してきたんだしね」 ーーーこのお墓の中にいるのは、隆木義清っていう画家で、僕の絵の先生なんだ。 大学で僕とはじめて会った時にもうかなりご高齢だったけど、僕より元気な人だったな。 ヘビースモーカーで、いつもタバコの吸い殻を灰皿に山のようにして吸ってて、誰も飲めないような濃すぎるコーヒーを大量に淹れて飲みながら、威勢のいい口調で喋ってた。 大学の隅っこの古びて使い物にならなくなった校舎を根城みたいにしていつもそこで絵を描いてた。大きな水彩画。 大学でも絵を描くばっかりであまり居場所も知り合いもない僕をそこに居させてくれた。 先生だけど、何も教えてくれない。僕の絵にはいつも「下手」って、その一言だけ。 ここまでで一度話を切った。 じっと墓石を見つめて、続ける。 「先生は失明の危険のある目の病気を患って、本人はどこ吹く風だったけど、まわりに頼みこまれて目の手術をした。あなたの描く絵はこの国の宝だからって。
手術したばかりの病院の9階から飛び降りて、先生は亡くなった」
自殺だったと、思ってる。 「先生がよく言ってたよ。絵描きはひとに絵を教えられないって。先生も、自分の絵を描くだけで僕には何も教えてくれなかった」 画家は、絵を教えられない。 それは渦中にある人間自身には自分の成している事を説明できず、渦中から退いてようやく自分のしていたことを見て、他人に伝えられる、そして渦中から退いた人間は一度冷静になってしまったらそこまでで二度と画家には戻れないのだと、そういう意味だったと思ってる。 ーーーお前は描いてりゃいいんだよ
事あるごとにそう言われた。 「まさか僕が教える側になるなんて、先生は予想もしてなかっただろうな」 タンブラーの蓋を開けてコーヒーを飲む。 「…あっ、仕事決まったの?」 香澄がパンから顔を上げて僕を見る。にっこり笑って頷く。 「変な時期だけど、非常勤の枠に突然穴があいちゃって困ってたところだったらしいから、すぐにも来てほしいって」 「直人が先生…。」 「似合わない?」 「………」 香澄はしばらく間をおいて考えてから言った。 「前の直人だったらちぐはぐな感じするけど、今の直人には似合ってると思う」 「……そう」 本当にもう僕は画家ではなくなってしまった。 意思疎通がとれるようでとれない、でも確実に自分と同種の人間だった僕を、先生はたまに憐れむような目で見た。 それは先生自身が自分に向ける目でもあっただろう。 イキヤ、七ちゃん、稔さん、ーーーみんなもあの視線を受けただろう。 いつだか稔さんが言っていた、画家はたった一人で自分を誰より幸せにできるって。僕らは悲しい存在であっても似たもの同士だった。 でも僕はもう前のように一人で幸せになることはできない。 「……少し風が出てきたね。車に戻ろうか」 「うん」 香澄が杖をとってくれて、食べ終えた包みやゴミを二人で片付けて、きた道を戻る。 同種だけどまるで違った僕らは仲間だからって寄り添えるわけでもなく、みんなどうにもできない寂しさを抱えていた。先生はその生き方を90年近くも続けてそれを完遂した。 振り返って小さくなった墓石を見る。 ーーーごめんなさい。僕にその生き方はできません。
香澄と一緒に生きる幸せを選びたいから。
初めての授業の日。 場所はこれまでにも廃材をもらったり展示の打ち合わせをしたり、しょっちゅう来てた僕の出身校。 僕が受け持つのは演習だから、実質何もしなくていいようなものだ。 それでも一応、少しは服装に気を使ってきた。 使いこまれた古い木箱の上に座る二十人くらいの生徒たち。…その木箱、見覚えがある、僕が学生の頃も同じものを椅子に使ってた。相変わらず丈夫な木箱だな。 モデルの立つ高めの台の上に浅く腰掛けて足を組む、学生を前に笑顔で軽く挨拶する。 「臨時で君たちの授業を見ることになった、名廊といいます。この学校にはよく出入りしてたし僕も卒業生だから、知ってる人は知ってるのかな。僕から口うるさく作品に何か言うことはないから安心してね。なにか質問のある人はいる?」 生徒の一人がそっと手を挙げて聞いた。 「先生はどこかお体がお悪いんですか?」 僕の杖を見て言ってるんだろう。 「体の左側に少し麻痺があるんだよ」 聞いてきたその子をじっと見る。大きな目の中の虹彩が放射線状に広がって縁で円を描いてる。 「…君と…似た瞳を知ってる」 その子が首を傾げたから、にっこり笑ってつけ加えた。 「太陽みたいで、美しいね」
続き
オマケ
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nejiresoukakusuigun · 5 years ago
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『心射方位図の赤道で待ってる』読書会レジュメ
この記事について
この記事は、文芸同人・ねじれ双角錐群が、2019年の第二十九回文学フリマ東京にて発表した第四小説誌『心射方位図の赤道で待ってる』について、文学フリマでの発表を前に同人メンバーにて実施した読書会のレジュメを公開するものである。メンバーは、事前に共有編集状態のレジュメに自由に感想や意見を書き込み合った上で読書会を実施した。読書会当日の熱気は残念ながらお伝えできないものの、レジュメには各作品を楽しむための観点がちりばめられているように思われる。『心射方位図の赤道で待ってる』読者の方に少しでもお楽しみいただけたならば幸いである。
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『心射方位図の赤道で待ってる』についてはこちら
神の裁きと訣別するため
一言感想
実質まちカドまぞく
岸部露伴とジャンケン小僧的な
サウダージを感じる
むらしっと文体はミクロとマクロをシームレスに語るのに向いている、というか何を書いても神話っぽい感じがする。神待ちという地獄に誘う詩人ウェルギリウス的なポジとして冒頭に置かれているのがとてもいい。読者は思わず一切の望みを捨ててしまうだろう
いつもよりむずかしくなくて(?)そのぶんむらしっと文体の魅力に意識を割いて読めた
一読した印象として、古川日出男っぽいなというのがあった
完全なグー まったき真球〜チョキまでのくだり、かっこよさの最大瞬間風速
細部
箇条書きって進むポイントというか切れ目が明確? みたいな感じはあって、ノベルゲー(いや別にノベルゲーでなくても良い。ゲームで)で次のテキストに進むために決定ボタンを押すじゃないですか。なんかそういう感覚がある。箇条書きが一つ一つ切れていることが。
連打していく感じになる
それが後半で長いのがでてきたときに効いてくる
あとなんか連打のだるさみたいなのがあるじゃないですか? 別に箇条書きじゃなくてつながってるのと負荷変わってないはずなのに。ゲームもつながった文章を読むのと変わらんはずだが決定ボタンを押すリズムがこう負荷を作ってるよな。
上記は箇条書きがあげている効果について書いたんだけれども、そもそもどうしてこの作品は箇条書きなんだろうか? その意図というか、狙ったことがあるんだろうか? そこまでないにしてもなぜ箇条書きにしようと思ったんだろうか?
●のシーン。ナツキ(本田圭佑)が導入されてじゃんけんの話をしてこの時点でギミックと言うか、じゃんけん強いというのが、すでに引き込む力がある。じゃんけんからの視点の飛躍、特に蝉が木から落ちる下りで「次の年」っていきなりなるのは良いなと思った。
池袋西口、昔のおとぎ話、宇宙、キムチチャーハン、みたいな、遠近が入り乱れている世界観に特色がある気がする
★の家族のところが印象強くて、いたりいなかったりする兄とか、石を食べて予言をする姉っていうのが、マジックリアリズムな感じもありつつ、グラース家的なイメージも感じたりした。
▲のところで、つまり地の文のまなざしは父性だったということになるんだけど(実質)、それが変質していくというか、悪夢が変形する感じがちょっとあって。おとぎ話はグイグイ来て良い。
じゃんけんに関する要素が入れ子みたいになっている
完全なグー、外界を寄せ付けない孤独の象徴
P16「完全なグーについて」「ナツキの孤独について」で、ナツキがじゃんけんに絶対に勝ってしまい疎まれることが語られる。孤独。
●の部分がグーということなんだろうけど、ここでナンパの男にじゃんけんで勝ち続けて気味悪がられるナツキの孤独が語られている
完全なパー、記録すなわち過去の象徴
P18「完全なパーについて」「ナツキの記憶について」で、ナツキ(というより、「ぼく」)のナツキのはじめてのじゃんけんの記憶が語られる。
★の部分が(この完全なグーチョキパーを語っているところを含めて)ナツキの過去を語っており全体が記録、過去になっている
完全なチョキ、繋がりを切断する、他者との関係の象徴
P21「完全なチョキについて」ここはグーとパーと異なり「ナツキの●●について」という言葉は続かないんだけど、他者との関係、そしてそのつながりの切断についてということになるんだろう。家族のことが語られる
▲の部分が、逆に★の部分で語られなかった相手である「ぼく」、父親との関係とその断絶になっている
P21ではじめてのじゃんけんでナツキに無意識に出された手が、完全なチョキであったことの意味を噛みしめてる感
我が子に関係を「切断」されたということを否定したくて(その完全性を壊したくて)、躍起になったのかな
ところどころナツキが負けたがっていることを知っている描写があり、自分がナツキの完全性を否定することが彼女の救いになることもわかっているはずだ
でもなんか挑発的だし、やっぱり負けたのがすごく悔しかったのかもしれない
官吏(仮)も天体望遠鏡の順番決めでじゃんけんをしていた。むしろじゃんけんのほうをたのしみにしているようにも読める(P14)。
父もナツキに負けたことで、宇宙をいくつかまわって再び勝負をしかけるくらい入れ込んでいた。
父も実はじゃんけん自信ニキだった?
本田圭佑vs本田圭佑
全然関係ないが、じゃんけんする人の国民的ポジションを一瞬で本田圭佑がサザエさんから奪い去ったのすごいな
自信ニキにしてはパー(過去)を出すのにも「失敗したキムチチャーハン」で負けるあたり、舐めていたのか、地力が低かったのか、ナツキが強すぎたのか。
父は抱きしめてやるべきだったんだよこれ。
おとぎ話、これなんなんだ?
最強の手「グーチョキパー」と、官吏が囚人とのじゃんけんで出した手が官吏にしか分からない(グーとチョキとパーいずれかを事後報告できる)ということは、似ている
並行宇宙の話をしてたから、つまり重ね合わせの状態の手を出しているということか(???)
どの宇宙でも勝つように収束する
やけに星がよく見える池袋でナツキたちのちょうど反対側にいた男の故郷(この国でいっとう星がよく見える土地)と、官吏の故郷(星がいっとうよく見える土地というのがこの世界にはある。おれの故郷はそんな場所の一つだ)の類似
わからん。もう少し考えたい
それはちょっと意識してるのかなーとおもったけど、おもったけど、その先がわからなかったな
よく側を通り過ぎている女二人は官吏の妻と、彼女と密会していた女っぽい(P33)?
あの二人はなんか意味はありそうなんだけど、そうなんですかね? なんか手がかりある?
���もそも官吏の妻が密会していた女っていうのがよくわからん。p33「隣の独り身の女と、三日にいっぺんは会っていた」も最初は読み方がわからないというか、男の誤記か、会っていたの主語は官吏の方かとか考えてしまったから、でもここでその目立つ書き方をしているってことは、通り過ぎている女二人なのかもしれないな、必然性があるはずだと考えるならば。
「~しあわせな結末が待っている/そのま��にすこしだけの試練~(P12)」「おれの女房が、じつはおれのことを好いていない~(P33)」
同性愛で、片方には少なくとも家庭があり云々っていう話で素朴に読んでました。おとぎ話と「現実」が地続きなことを示唆する描写っぽいけど、地続きだとしてどういうことになるのかはまだよくわかりません。
反対側に官吏(仮)がいるので、当然彼女たちのことも見かけているはずだけど、そういうところには踏み込んでいない。
「塔のまわりをぐるぐる回るわたしにまとわりついて、しゃべりはじめた(P30, L9)」
ナツキの父の一人称は「わたし」じゃなくて「ぼく」
ここの「わたし」が「ぼく」の誤りだったら、「実は父の回想でした」筋が通る気がするんだけど
だとしたら反対側にいる男がおとぎ話の官吏で、囚人がナツキの父親なら、ふたりともここにいる/そこにいないのはどういうことかってなるし
おとぎ話パートに一人称が出てきてもなんらおかしくないという当たり前の結論に達した
これがただのおとぎ話だとしたらやっぱり、上記の類似はなに?ってなるな
「官吏のいかさま/それを覆す方法」のどちらかが、ナツキに「勝てる方法(P30, L2)」と対応する?
「つまらない方法」でも「教訓がない」と強調されている
P16で完全なグーチョキパーと「昨日見た夢」が並列に扱われている
おとぎ話との関係ありそうか?
最後のじゃんけんのところ
「親指をひろげて」「人差し指をひろげて」「中指をひろげて」「薬指をとじて」「小指をとじて」なんかじゃんけんの最強の裏の手みたいなやつか?
『ラッキーマン』で勝利マンがじゃんけんで出す最強の手「グーチョキパー」の印象が強かったので読みながらウフフとなった
指を家族にたとえる歌「おはなしゆびさん」
「中指をひろげて おにいさんゆび」って言ってるけどこの宇宙には、もうおにいさんは「すでにいない(P22)」はず
ナツキはおにいさんが「すでにいない」ことを知らないのか
「だからおおむね、いるのだといっていいのだろう(P22)」で解決か
小指=あかちゃんゆび=ナツキ自身
「わたしはもういなくなるから」の意味とは?
めっちゃかっこいいんだが、なんで勝つと神の不在を証明できるんだ?
自分を負かす存在を待っている→やってきた男に勝つ、という構図で、テーマが神待ちだから?
(1)完全性の自覚を打ち砕いてくれるくらい完全なもの(神)に出会いたい→満を持して史上最も期待できそうなやつ(父)が現れるが、勝ってしまう→神の不在に感じ入る
(2)「勝てる方法」を使用してくる父に勝つには「最強の手」を使うしかない→勝つために「最強の手」を使った自分は完全ではなくなった→「じゃんけんの神」であるナツキはいなくなった。(※「最強の手」には完全性が宿らないという前提)
後者だと「わたしはもういなくなるから」に若干繋がりそうな気配があるが……。
「気に入らない男だけれど、負けるのはほんとうらしい(P30)」
実は勝ってないけど負けることによって勝利しているとかそういう話の可能性は、ないか。
なにもわからなくなってきた。
最後のビュレットがないことの意図
ここまでの文が全部、ナツキが最後に出した「最強の手」の動線ってことなのか。
山の神さん
一言感想
広瀬の(声 - 小野大輔)感
笹さんは本当にエッチな男だなあ
広瀬の絶妙なすけべ感がすごいいいんだよな
舞台が大正時代なのもあって、なんとなく森見登美彦風味も感じた
実質ヤマノススメ
過去と未来、機械と人が「重なって」ゆき止揚される様がいい。
私は毎回打倒笹さんを目指してカワイイ女の子を描こうと四苦八苦しているのだが、そんな私の苦闘を尻目に笹さんは毎回さらりと可憐な少女を書いてしまう。私がシャミ子なら笹さんはさながらちよももといえるのではないか? この観点からね群とまちカドまぞくの類似点について指摘したい。
ね群とまちカドまぞくの類似点について指摘するのはやめろ
おもしろい小説を書くのってむずかしい(今回なぜかとくに思った)んだけど(隙自語)笹さんはすごいよ
時代は姉SF
対比的な文体芸が楽しい
ちゃんとそれぞれの文体の思考法でおのおのの結論に至るという意味での必然性もあり
短文が素打ちされていき、隙間にとぼけた感じが挟まれるこの手の文章が自分は好きなんだよなと思った。というか、思えるくらいに自然でうまいというのがある
p58で一瞬ネタにして明示してくれるの親切というか、やっぱりそうなんだ!っていううれしさがあり、かといってそれ以上しつこくネタにしない慎み深さがある
「機械の身体」にたいする各々の対照的な考えが、登山という身体性をともなう行為によって止揚される云々!テーマの消化のしかたがきれい
おれは登山をしたことはほとんどないが……
とまれ、こういう短いキャッチフレーズにまとめられるくらいの主題があるのは大事だよなあといつも思うんですよね……
会話が四コマ漫画を連想させてまんがタイムきららだろ、これ。
意識して読んだらマジでまんがタイムきららが脳内展開された。
ドキドキビジュアルコミックス
SF的な設定について
ものすごく複雑なことをしてるわけでもないと思うんだけど、人間と機械のきょうだいってのはちょっといろいろ考えがいがありそうなんだよな
血縁がないにもかかわらず姉妹を擬制するというのはひとつの伝統なので……
義姉妹の約を結んだのか……
単純にスペア的な存在のような気が(名前が神籬だし)
医王山登りたいな
プロットで動機や結末などを「重すぎず、軽すぎず」っていう思案してたっぽいけど、それがちゃんと活かされててよいな。
細部
大正15年、大正デモクラシーの流れで前年に男子普通選挙法、昭和が目前、世界恐慌前だしそんな世情はギスギスしてない感じだろうか。張作霖爆殺が昭和3年とかなので徐々に種が撒かれてた感もあるか
舞台は金沢らしい。旧制高校のエリートである
転移時の文章のくずれのかっこよさ、これなにか書くコツとかあるのかな……
実質パプリカ(映画)なんだよな
今敏監督で映画化だ
p52で先を歩かせてるときにスカートがちらちらするのぜったい気にしとるやろがそれを明らかにせず別の理由をつけるあたりのむっつり感
「まったく許しがたいことだ」じゃあないんだよ
p.72「広瀬は次に登る山のことを考え始めた」の爽快感がすごくよかった。
でもじつは神籬のことをめっちゃ考えてたんだけど、私小説的な照れ隠しでこの書きっぷりだった可能性もあるな
エピローグ(p.72の※以降)で広瀬たちと神籬の後日談があることが最高の読後感を提供してくるんだよな
囚獄啓き
一言感想
夜ごと街を走って体力を高めるの草
え、なんで妻は罪を犯したの?
愛だ。小林さんは愛の輪郭線をたどることで愛を浮かびあがらせるのが巧い。直江兼続の兜を想起させる。そして銀河犬が気になる。
いつもよりギュッとしてる
ぼくも同じ印象を持って、最初は漢字のとじひらきがかなり過剰に閉じ寄りになってるからかなと思ったんだけど、むしろいつもより地の文が多く、強めの短文を連打してるからなのかな
どこかに魚が出てくるかなと思ったけど、なかった
ところどころに小林さんの昏い性癖が出てる気がします
冒頭にある「地獄とは心の在り方ではないか」がポイントなんすかね
平等な地獄を作ったはずの主人公が、また別の、その人固有でしかありえない、妻の不在という地獄に……という、やっぱ愛か……
刑罰ってのがそもそも歴史がありその意義などいろいろな話があり現代に照らし返せるものの多い、したがって近未来の世界の「当たり前」がどうなっているかを描くまっとうなSFに向くテーマで、そのへんを上記の愛の話のもう片手として簡潔にまとめてるので、SF!って感じがするのだよな
理屈づけのおもしろさで魅せてく鴻上さんのとか、未来ならではの思索で魅せてく笹さんやばななさんのとあわせて、SFらしさのバリエーションがでてると思う
初読時には時系列というかエピソード間の間隔のことあんま意識して読んでなかったんだけど、妻が事件を起こしてから刑を執行されるまでにけっこう時間が経ってるのがわかって、なかなか大変やなというきもちになった
と言いつつ実はちょっとわかってないんですが、二人称で語られる断章は(多少その前な箇所もあるとして、おおむね)妻が捕まって以降の話ということでいいのかな?p85の妻への言及とかも相まって自信がないんですが
そもそもそのへんの語り全体が妻の見ている地獄という解釈もあるんだろうけど……(でないとなんで語り手がこんな詳らかに知ってるのかが説明できないというのもあり)
「牛乳を含んだ雑巾」みたいな独特の比喩から小林節を感じる。
SFってガジェット自体の新規性や利便性から話の筋を作るというのもあるんだけど、そういう未来を描くことで(かえってその迂回が)現在に通用する倫理とか問題意識を切実にさせる側面もあるんじゃないか、みたいなこ��考えることがあり、これはすごくそれよりな感じがします(感の想)。時代によらず共感しうるものだったり、いま揺れている倫理に地続きの問いだったりが中心に据えられている。んじゃなかろうか。
「あなた」の作る地獄(への道)を「無関心」で舗装していたのは、むしろ妻のほうか(P79の後ろからL5、あるいは全体に漂うフラットな語り口から)? 舗装、とは言い得て妙かもしれない。その下に押しつぶされているもののほうをこそ俺はなんとなく想像してしまう。
妻の犯した過ちには子供の死と、ひょっとしたら、球獄とそれを取り巻く感情が関係している。いる?
平等であるというのは、ある意味残酷なことだ。だからこそふさわしいのだろう。意思が介入せず、全くぶれない罰を与える球獄だからこそ、罪の清算(救済)が可能である。それがどんなに償い難い罪だろうと、いやむしろ償い難いものであるほどそう感じられるのかもしれない。「あなた」による偏執的な研究の日々の傍で失われていったものがあるならば、それらの重さは球獄という完全性への期待に加担する。その信仰は、妻の中にも「あなた」の中にも、いつからかあるはずだ。
「神待ち」に関して
これから堕ちる地獄(世界)の創造主(=神)に「そこで待っている」という発言をしたことが、テーマに沿っている気がしたんだけど、どうなんだろう。
こういう発言にも妻の「あなた」への共犯意識が垣間見れるし、なんかやっぱり妻の罪の動機と球獄の製作って関わってるよね。そこをあえてすっぽり省いてる気がして。
脳波の逆位相を……という発想がよく考えたみたらどういうことだってところではあるんだけど、とくに瑕疵にらなないのはいいなというのがある
性的快感の逆位相=性的快感以外のすべてがある
妻がいない世界に生きる「あなた」=妻以外のすべてがある世界に生きる「あなた」
ということで、妻の地獄と、それ以降の「あなた」の生活は相似しており、このことがp.90「僕たちは二人並んで閻魔様に裁かれて、それから長い長い地獄に落ちるんだ」に繋がるところがうまいと思った。
細部
終盤で語り手が妻だとわかるみたいな仕掛けはやっぱりグッときちゃうんだよな
p80 パパ活やってて喫茶店のスティックシュガーパクる?と思って笑ってしまった
p81 京文線、なぜか印象に残る。急に架空の(だよな?)固有名詞が差し込まれるのが異質っぽいのかな?(ワイン、とか、省、とか、固有名詞が割と排除されている空気の中で)
「顔が見えていても私はいいんだけどね」「また来ても良い?」普通は、三倍払うと言われてそれに釣られてやってきた女は、こんな好意的な反応を返さないだろうから、そこに都合の良さというか、あるいは記録者による逆のバイアスがあるのかなとか思ったりする
p82「再び端末のキーを押下」エンジニアしぐさ
p84「君の身勝手な自棄で何人の未来を奪ったんだ」なにやらかしたの?
p.86「銀河犬」「(おばあちゃん)その辺で見ませんでしたか?」の台詞がすごく好き。小林さんは一作目からこの手のシュールさを志向している印象がある
記録の語り手が妻っていうのはなるほどねと思った
p.85「それから数年にわたって女はあなたの研究室に通い続けた」以降は、妻が罪を犯した後?
p.88「語りが過ぎた。ここで記録は結ばれ、以降は記録ではなく〜」記録3の後の最後の断章は、妻が地獄執行される場面であり、妻はその場面の記録を執筆できないということを意味している
p.89「私の心は現在どのレイヤーにあるのだろうか。」レイヤー?わからなかった
杞憂
一言感想
中盤からの加速感
これ絶対あれだろと思って読んでたのにやられた
デジタルタトゥーとかそういう意味じゃないけどわかる単語がずるいよな
インディアンのネーミングについて調べてしまった(おもしろい)
この手の一般名詞(?)をそのまま訳して名前として表すやつがなんか知らんが妙に好きなんだよな
ナツメもライチも中国原産っぽい?
原産というか縁がありそう
両方とも滋養強壮できるらしい
ちゃんと資料にあたり、ネイティブアメリカンの習俗とかJKリフレの店内の様子とかそういう細かいところをしっかりさせてて、小説の足腰ができている、見習いたいんだ……おれは……神は細部に……
SF的な理屈をいかに飽きさせずに読ませるかってところで、JKリフレとの強引な対応関係をつくる手つきがすげえ上手いんだよな
馴染みのある語彙に変な言葉を紛れさせて地の文で展開する、みたいな
オーバーロードが中年男性に……(さらにはそれがエルクに……)っていう絵面的なおもしろさと設定的な必然性を両立してるのとか、漫才っぽいプレイの流れのなかでちゃんと話進めるところとか
文化盗用とかアーミッシュへの皮肉っぽい視線みたいなのは前回の感動ポルノに通じるところあるよな
バトルシーンの手の込みようとおっぱいで窒息するくだらなさの融合だけで“勝ち”なんだよな……
もしかしてこれをやりたいがためにここまでの全部を作り込んできてないか!?!?!?
古事成語オチをつけてなんかやっぱネイティブアメリカンの伝承の話だった?みたいにするふざけかたも好き
あ、ここから怒涛のあれが来るんだって予感でわくわくしてやはり来て、凄かった。
SF的な設定、未来の世界での娯楽・趣味的的な観点がけっこうよくて
意図されたであろう魅力が初読で存分に伝わるつくりで、かつ細部に注目する部分がたくさん残されているのがめちゃくちゃつよい。
人物やガジェットのネーミング、その他取り扱われている文化へのリスペクトなど。
細部
p97「俺たちの世界の理にして〜」、読み返してみると、焼き脛は序盤からちゃんとわかって言ってんだな……
侍ミーて
「ひょっとするとお忍びで欲望を満たしにきた元老院議員の可能性さえある。」ここクソ笑うんだよな。千と千尋のあれかよ。
「あれこれ無駄な心配をする痴れ者をさして杞憂と呼ぶ習慣」これ文脈的に杞憂じゃなくてマウンティングベアって呼ばれるんじゃないの??
なんか笑った
略されて使用されていくうちに逸れていく、みたいな、なんかそういう言葉いくつかある気がする。いまは思いつかないけど
用語について調べて/考えてみる
赫の終端(レッドコーダ):ハンドラ族の長
赫は赤いこと、勢いが盛んであること。コーダは音楽で終わるあれ。なので日本語とルビは直訳的に対応しているっぽい。レッドコーダーだと、競技プログラミングのあれになる。プログラミング力が高いから長なのか?
ポアソンの分霊獣
ポアソン:名前。有名どころだと数学者? ポアソン分布の。
分霊獣:分霊は分け御霊。獣?
分霊という言葉のもともとの意味は、分け御霊ということで、コピーして増えるという意味の分けるなんだけど、作中でこの獣の動きとしては、流れを分ける、分配するという意味の様子。
っていうかロードバランサだよな? だからポアソン分布なのか! 待ち行列だから神待ちなんだ!(今更気づいたの俺だけか?)
待ち行列SFらしいということは垣間みえていたんですけど、まさかこんなん出てくると思わんやろ
杞憂(キユー)
杞憂は空が落ちてくることを心配した故事成語。カタカナでキユウではなくキユーなのはなにか意味あるのかな。待ち行列のキュー?
あー!なんで杞憂なのかと思ってたら、そうか、queueか!気づかなかった……
キューとかレッドコーダーみたいな二重の意味、他のやつにもそういうのあるんじゃないかと思ったけどわからんな
キノコジュース
一言感想
光――
初手「ふざけるなよ」と感想を書こうとしていたんですが、本人がふざけているつもりないとしたらめちゃくちゃ失礼になってしまうな、と口をつぐんでいました。やはりふざけるなよでよさそうです。
そういう意味では、我々としてはかなり楽しく読めるんですが、どこまで本気でやってるのか測れない距離の読者からすれば、読んでいて不安になる可能性もあるのかもですね
購入者の感想がたのしみです(なんなら自分の作品よりも)
ふざけどころの緩急がすき
ナンセンス漫画ってやっぱ絵があるからこそギリギリ成り立つもんなのかなあと思っていたところ、それを小説で成り立たせてる腕力がすごい
理路のつながらなさをゲーム的な世界観と苦しむ顔がかわいい女を好きな思い込みの激しい男とでギリギリもたせている感じというか、一般のナンセンス文学の退屈さを補う怒涛のクリシェというか
ほかの人のは��れぞれに「自分もこういうのできるようになりたい」という部分があり、その一方で「だけど本当にそれが書けるようになることを自分は求めてるのか?」という立ち止まりもあるなかで、国戸さんのは心情的に共感みがすごいんだよな。「これをやりたいし、これをやればおれのやりたいことができるのか!」みたいな
好き。酒呑みながらブコウスキー読んだときとおんなじ仕合わせな気持ちになる作品。
実際完敗した感じはあるんだよな。旋風こよりを前にした上矢あがりみたいな。
国戸さんの料理好きな部分が出てるのか。登場する食べ物飲み物が気になる。苔とか。
笑えすぎて本当にずるい
細部
すべてが細部なので読みながら挙げていきます(正直一文一文挙げてきたいところはあるんだが……)
そもそも冒頭の大剣のくだりからしていきなりバカにしてて、そこから「エロい体」の「悪魔系の魔物」が出てきて(系ってなんだよ)、ハートがパチン、そして光——の畳み掛けで完全に引き込まれちゃうんだよな
本当に最初の3行ですごいじわじわきたところに「セクシーで人間と同じ形状をしたエロい体の悪魔系の魔物」でトドメ刺されるんだよな。笑えすぎる。
くっそお、俺はこいつが好きだ
「大型魔物」、「の」を入れないのが良��
最強の二人のもう片方、だれだっけて
双剣を捨てる言い訳から店主を攻撃して半殺しってところまで一文一文笑いどころしかない
全体的にそうだという気もするんだけど、とくに「ルシエは用心棒で〜」からのくだり、なんか妙にサガフロ2を思い出したんだよな
キノコジュースのくだり正直まったく不要で、リアリティを増すための習俗の描写を馬鹿にしまくってる感がある
そういう意味ではその前の鴻上さんの緻密さと対比的でおもしろいな
「戦闘で、全力でしゃべってるんだと感じた」突然詩的になるな+ペンダントのくだりの思い込みの激しさ
いきなり世界が壊れだしてから第三世界の長井みがこれまでにも増して、ちゃんとゲームの世界なんですよという無用の目配せに笑ってしまうんだよな
素直に強く反省する主人公
p136の唐突な暴力描写の投げやりっぷり
「まさか点滅して消えるだなんて」ほんと好き
「その勢いは凄まじく、まるで矢のような勢いで飛び込んで来たのだ。」ここも好き
ひかりごけをいきなり食って、しかも飢えた人間へと連想をつなげるのをやめろ
もうこのあたり完全にゾーン入ってるんだよな、一文一文が常に笑える
「強い恐怖は、それまで持っていた弱い恐怖を克服する」の決め台詞感に至るまでの思考回路がくだらなすぎる
玉ねぎの連想から無理やり涙につなげて、象徴にもなってない象徴を引っ張り出したうえで「確かに」と結論づけさせるのすごすぎる
「過去の出来事が現在の状況を暗示している」みたいなありがちなアレをばかにしてる
いきなり寝ている、いきなり寝るな
「すると〜」からの段落の描写の雑さが主人公の現実認識の雑さを象徴しててめちゃくちゃいいんだよな
ダグラスの登場あたりからやにわに話が盛り上がるのだが(そもそもこれで盛り上がってる感がちゃんと出てるのがまずすごい)、インベントリがいっぱいなことを心配したり速い虫の話をしたりさらには親の回想がはじまったりしてこいつ集中力がなさすぎないか?
とても速いなにかしらの虫ってなんなんだよ、ほんとに。何回読んでも笑ってしまう
でもなんかちょっとかっこいいんだよな
p140からのなんかいいこと言ってる感の空虚さがすごいし、そもそもなんでダグラス現出してんだよだし、それらすべてが学校の机でガタンの恥ずかしさとなんかしらんが妙にリンクしてる感じがして凄みがすごい
「あれ、これだいぶ前にもやらなかったか?」で突然我に返って、読んでる方も一瞬我に返り、ページをめくると最終ページの登場である
「苦しそうな顔が〜」で最後までふざけて、ロケットが開くのもなんか勢いで、それから光——ではないんだよ
まさしく腕力
リュシー (Lucie)は、フランス語の女性名。 ラテン語の男性名ルキウス(Lucius)に対応した女性名ルキア(Lucia)に由来し、『光』を意味する。
蟹と待ち合わせ
一言感想
マァンドリン
わりと文章が硬質なんだけど擬音語擬態語とか、こういう音声的な話を印象的に使ってくる印象がばななさんにあったけど今回それが強まっている気がする
いつもより書いてて楽しそうな印象をうけた
どこかでも書いたがばななさんの導入いつもよいと思う(導入以外が、という話ではなく)
今作はわりとエキゾチックなんだよな。キャノンビーチの鳥居を蟹がくぐる光景がエモい。
全体的にアルカイックなのは意識の誕生以前の世界への回帰だからか。
おなじ文献に着想を得てるのに杞憂との落差よ。
御神体フェチ
毎回SFギミックがハードコアではあるのだけど今回もそうで、そのうえ↓の書き手の感想にあるとおり、実際書き方がより挑戦的になってる
んだけど、それなのに!夏の島のバカンスの雰囲気に包まれててめちゃくちゃさわやかなんだよな、なんなんだよ
そう、すごくさわやかなんだよな……本当に
ずっと空と海を描いていて、そのうつくしさは質感としては憧憬に近いんだけど、ラストで急にその突き抜ける青さが手元に戻ってきて調和するのがすきなんだ
人類補完でなにが起こるかのところにこの回答持ってきたのは(↓で書いた情報の出し方のおかげもきっとあるんだけど、個人的な考えとしても)個人的にはめちゃくちゃ納得感がある
収録作のなかでもアジテーション的で、わりと全体通してゆっくりアジってくるので「たしかにそうだよな……」みたいな納得感がある。あるよな?
「鯨」で強めの主張をしてからの「石球」での転調、そこからラストの「蟹」で落とす流れがきれい
というか、全体的に情報の出し方のコントロールという基本ががうまいんだよな。我慢できなくて設定語りしちゃわない?おれは我慢汁出ちゃう!
細部
ちょっと入り組んでいるので整理を試みます(みなさん適宜修正してくれ):
人類
全体と言語野を共有している
読む限り電脳である以外、形としては「普通の人間」でよさそう?
現代から100年後が舞台であること(そう遠くなく、まだ最後の電脳化が終わって間もない)、人間の肉体として考えて不自然な描写が出てこないこと
もし「異形」であるなら、相応の描写があっていいはず
自然な人間の形であるからこそ「四本足」や「七つの目」という描写が活きているんじゃないかと思って
しかし、なんでもいいというのも、この話の主題のひとつだ
「アラスカやシベリアの軍事拠点と並び、地球上で全住民の接続を完了した最後の地のうちの一つだった(P152)」
語り手たちはまだ完全に統合しておらず「人間らしい」雑念に溢れている(ように語っている、が)
笠木
御神体「ヘイスタック・ロック」
「キャノンビーチ」
笠木グループ:腕が各2本、脚が各2本の3体か
彼らの姿を想像することにあまり意味はなさそうだがいちおう
肉体(?)の数と一人称複数形のバリエーションの数は一致しない
p146で「三つの肉体」とあるから上記の解釈をしたんだと思うけど、最初読んだときそう読み取っていなかったのでなるほどと思った。何故かはよくわからないが、6本腕(兼ねる、脚)がある物理的には1つの塊を最初イメージした。p145で「七つの瞳」(3では割り切れない)とか、「三つの声、四つの声」とか書いてあるのを読んで、あまり整合的にわかりやすい体の形をしたものが何体かいるみたいな状況じゃないんだろうなと思ってしまったので。
でも油圧ショベルを操縦してるから、人間みたいな形をしているのだろうか(人間向けの油圧ショベルなのかどうかは定かではないが)
瞳のひとつは「対流圏から熱圏にいたる範囲を巡航する種々の飛行撮影機と衛星によって構成された視線(P163)」とのこと
なるほど!!
どうも彼らは記録をしているらしいことがわかる
マンドリングループ(たぶん)とは異なる一人称複数的な主体を維持しており、(一方的であれ)独立性を保てるらしいことがわかる
性交は非対称的な行為であること
「私たちは背中が三つある獣(P147)」すごいな
マンドリン
御神体「鯨→海自体へのイメージ」(仮)
マンドリングループ:腕が計6本、脚は計4本
……とあるけれど、海岸を歩んでいない2本があったりするかもしれないか
人類全体の意識(というべきではないかもしれないが)が共有されており、各々の肉体は物理的な入出力器官として位置付けられている、入れ替わることもあるていど自由っぽいことがわかる
「四本の足(P150)」という表現、ひとりはかならず共用スペースで開発をこなしているという描写(ここすき)
「肉体と精神の求めに応じて」とあるので海岸を散��する肉体も実際に交代してそうな雰囲気がある
「巨大な一つの意思たる海、それを身に纏う美しい惑星(P154)」(『ソラリス』だ)に自分たちの集合知としての存在を重ねる
パレイドリアがそれなり大事そうな概念として導入される
大戦があったこと、舞台が太平洋の群島であることなど、若干の歴史や場所の情報
環礁・核実験・地形などの情報からビキニ環礁だと思われる
鯨グループ:7つの眼
あとの「蟹」を読むかぎりでは笠木グループと同一であると思われるが……
パレイドリアの話の続きとして:自他の境界がない(このへんが神々の沈黙っぽい)→パターンを形作ることができず、生の感覚(?)としてしか受容できないみたいな話になってくる(現代的に見れば統合の失調ではある)
人間の意識(?)が完全に同一化するまでの過渡期らしいことがわかる
石球
御神体「石球」
「2121年9月のアラスカ」と明確に述べられている
時系列的にはちょっと前のように見えるが、正直よくわかってない
夢:イリアスっぽい描写
このへんも神々の沈黙で、ゆうたら「自他の境界がない、昔バージョン」の話
「開いた」球
視覚的な描写ができない、よね?
笠木グループっぽい
7つのうちのひとつの瞳が別の夢を見たらしい
俯瞰することの話ふただび
ここまでときどき出てくる語りのアップロードなどなどの話から徐々に彼らの生態の全体像が見えてくる形になってる
小さなボートのなかに女
「人類すべての言語野がつながったのが、いまからちょうど半年前(P152)」で七つ目の瞳は「一年以上にわたって(P160)」漂流していた女を見ていた(という夢を見ていた?)
P158で大地が揺れたことと関係がありそうなんだけど
鳥居をくぐる。今まで、あえて鳥居をくぐることはしなかった(P161)
純粋な観測者であるはずの7つ目の瞳が女をとらえて震える
「間近で見た御神体の岩肌は、海鳥の糞にまみれて白く汚れていた(P164)」は単純に美醜の描写を行ったり来たりすることで対象の存在感が強まるという効果もあるんだけど、もしかしたら「岩→女」への神性の移行ともとれる
女は一人称単数でしゃべる
濃い日焼け、脇毛ぼうぼう、乳に蟹
その前の段落の「あたしはようやく目を覚ます」の主体がちょっとあいまいで、おそらくこの女なのだけど、どうもここまでの一人称複数であった人間たちのうちの一個体のようにも読める……読めない?
むずかしい……最後の台詞の読解にかかっている気がする
ここで個としての人間が復活しているらしく、たしかにしているっぽいのだが
システムの「手足」に回収されつつある在りかたを、独立した「動物」のほうに引き戻してくれたらということなんだろうけど、この言いかただとそういう流れは止まらないと展望している
しかし七つ目の瞳のほうは、純粋な観測者としてあるまじき挙動をしていて……
もはや個を剥奪された端末になりつつある人間から全体への、人間性の逆流? といえばいいのか?
鳥居(文脈から切り離された木一般の意味が異邦で再構築される)というのが、いや鳥居に限らず漂着物の再構築などが(マンドリンもそうだ)、女の登場と構造的に対応しているように思う
単純な近似ではなく、その異質さを強調するための
イリアスパートの「怒り」は、システムに回収されつつある生の叫び(全体的な語りから読み取れる)に沿っている気がする(捕らわれたクリューセーイスの奪還と、漂着した「女」の物語的な関係やいかに。未読なので詳しくはわかりません)
鯨も同様、またソラリスの話も寓意に富む
女、オフラインなのかな(最後の台詞からははっきりと推測できない)
書こうか迷ったが、もしかしたら「正体」があるんじゃないか
P150の環礁・核実験・軍艦というワード(七つ目の瞳では観測できない海底)
ビキニ環礁のクロスロード作戦
鳥居への祈りから、日本の軍艦を連想
クロスロード作戦で沈没した日本艦は長門・酒匂
軍艦の擬人化と言えば艦これ・アズレン
双方のキャラクターの特性に照らす
「あたし」という一人称と「ささやかな乳房」という情報
「酒匂」ちゃん??
艦これの話か?
なんかこうもっとロジカルに導きたいんだけど、まだひらめきに近い
でもこう読むとすっと入ってくる描写とかある気がするんだよ
海への柔らかい執着とか、肉体の話とか
深海棲艦説としか思えなくなってきた
あー、なんかそっちっぽい!
最後の台詞がわかった気がする
元の肉体(艦)が(七つ目の瞳以外に)憧憬?をもって観測されつづけたことによって顕現できた、みたいなことか?
どうなんや
元あたし(傍点)じゃん?
いくつもあった「すれ違う」描写、しかし最後に「越境」して交わり、岐路に立つ!
つまり女の漂着は人類にとっての“クロスロード”だったんだよ!!!(キバヤシ)
ブロックバスター
一言感想
コインを振る。裏。←かっこいい
まったくわからないんだけど、いつもよりわかるよな
Cの盛り上がりがBとDのクライマックスと呼応していく感じが好き
読後感すごくいいからやっぱりこれ最後配置で正解なんだよな
津浦さんの作品一番難解なんだけど、なんか童話的な柔らかさがあるんだよな
ポリフォニック(ね群メンバーの作品は全体的にそうかもだけど)
こーしーもう一杯
王の祈る姿が比例して増えた←感謝の正拳突きしそう
細かな表現のかっこよさはもはや言うに及ばずなんだよな
Aの語りに出てくるモチーフの並置の伸縮自在さとか
あと「その大きさはもはや比喩の範疇を超えて唯一だった」がめっちゃ好き
挙げてくとキリがないのでやめます
細部
こっちもまずは整理してみる(修正求む)構成:4幕。
(1) p.168「「世界」という言葉がきらいだった」
(2) p.171「「世界」という言葉は、ずっと昔のあいまいな約束だった」
(3) p.174「「世界」という言葉は、その実なにも説明できていない」
(4) p.177「「世界」という言葉が薄い殻から芽吹くとき、その平熱の期待を逃してはならない」
語りの種類:5種類。
A:ほかと同じ明朝体のやつ
各挿話の最初に置かれ、「「世界」という言葉」からはじまる
p.168は病院に行く(お見舞い?)シーン?
p173「恋人の手」と「犬のクソ」は素晴らしいものと価値のないものを表しておりそれらを混同しないとみんな言いはるんだけど実際には紙一重だ、みたいなことを言っているように読み取れる、一方でp174では「生きている私たち」の強調によって、両者はいずれも生命を示しているというふうにも止揚されてくる
p.177「意味のある対象が〜
B:丸ゴシックのやつ
母を知らず、物語を作るハルと、魚から這い出したところを見つかった、八つ目の毛玉のキャット
八つ目!魚から!Cの「ものども」あるいは王だ!
母を知らないっていう宣言的な言い方がDとの関係というか、そういうものを感じる
p171「私は無垢を演じているのではないかと~」からも、直截的にはそういう読み方が誘発されると思った。Dの母との問題を無視した空想の世界。p171の描写は作り物感を補強している。p172「自身のスペアを要請」
世界の果てでコインを投げる
世界の果てが出てきて殻を破るって実質ウテナじゃん
p.180「あるいは誰かのその前駆が私と私の世界を作ったのだとしたら〜」エフェメラルな雰囲気がする
最後に揺れて、そのあと魚、でもって「彼」は(世界の)棘を持つ、(Cの)大亀だわな…
C:教科書体(?)のやつ←例のクレー
彷徨し、「世界の棘」を持つ大亀、王とものども
p.183より、ものども(たぶん王も)八つ目である
最後、魚がめっちゃとんできて世界の殻が壊れる
p.183Bによれば、Bにおける「物語」が世界と同一視できそうではある
D:薄めの丸ゴシックのやつ
現代劇っぽさのあるわたし(空想が好き、大学は文学部、就職に困る)と母。二人は折り合いが悪い
p178「世界に目を向けて」という母親の言葉とそれに従わずに目を閉じる私。「世界」という言葉への反発はAにつながっているように思う。
目を閉じて以降、空に魚が出現し母が消えるので、ここで世界に背を向けたように感じられる。というかp182のBにシーン的には合流しているように読める。丸ゴシック繋がりもあり。
ふと思ったがここの「わたし」が神待ち行為を行なっていた可能性があるぞ!!!!(ないです)
最後、やっぱ空に魚(バラクーダ!)が出現する。母はいなくな
E:薄めの明朝体のやつ
わたしと「彼女」(母性を感じはする)、あやとり
p.174「わたしは彼女の暇潰しの相手に過ぎない」が、その前のp.173B「気晴らし」につながらなくはなくて、そうなると物語自体ってことになるのか?
p.183「名づけたのは他でもない、わたしだ」。「世界」を?「世界の棘」を?
「ふだん浮遊している〜彼の棘はもたらす」らしいぞ!(だいじそう)
ストーリー性は希薄で、間投される語り
p.183、やっぱ魚は大亀の斥候なんだよな
あ、ここに寝室(Dの末尾の舞台)出てくんじゃん
あえて階層構造を仮定するなら、基底から順にD→B(Dのわたしの空想あるいは物語)→C(Bのハルの物語)で、大亀による崩壊がC→B→Dと還流してるように読めなくはない気はするんだけども……(BとDは……つーか、いうたら全部上下がなく並列でもいけるか)。で、それで世界がつながるのはわかる。じゃあ「その外に残された」の外って?(火じたいは王の演説にも出てくる)
レイヤーを想定しちゃうのは悪い癖だな。読み返してたらあんま上下関係ない説の方が強まってきた
自分だったらレイヤーを想定して書くのだろうが、多分作風的にはレイヤーとかじゃないんだと思う。しかし相互の関係性とかが変奏していく感じがあって良いんだよな
テーマについて
神待ち
神の裁きと訣別するため:自分を負かす誰かを待っている→勝って神の不在を証明
山の神さん:神待ちアプリ
囚獄啓き: 「地獄とは神の不在なり」なので、不在なんじゃないかな 
杞憂:中年男性(世界を維持するための計算資源→神?)待ち、待ち行列理論
キノコジュース:ルシエが宮殿で完全性を持つであろう存在を待っていたこと
蟹と待ち合わせ:蟹待ち
ブロックバスター:亀待ち
むりやりまとめると、神待ちの「神」を、原義側に寄せた、圧倒的なものとか完全なものとかでとって書いたのが多数派、という感じだろうか
とどのつまりは祈りだ。
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