#大野一雄 魂の糧
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takarajima-movie · 3 months ago
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5月5日(月) 完成報告会見レポート「妻夫木聡、『宝島』宣伝アンバサダーに就任!」
5月5日(月・祝)に行われた完成報告会見に、主演の妻夫木聡さんをはじめ、広瀬すずさん、窪田正孝さん、大友啓史監督が登壇しました。さらに、姿を消した英雄オンを演じた永山瑛太さんからのビデオメッセージや、妻夫木さんの「宝島宣伝アンバサダー」就任発表、メディアによる質問応答タイムも設けられ、「今こそ届けるべき物語」として情熱が注ぎ込まれた本作らしい熱量の高いイベントとなりました。
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主人公・グスクを演じた妻夫木さんは念願の本作完成に対して「この映画は2回���ど延期になっていて、3度目の正直でやっと完成を迎えることができました。完成報告会見として今日を迎えることができて感慨深いです。」と笑みを浮かべ、大友啓史監督は「今日はありがとうございます。妻夫木さんが言った通り、この作品は成立するまでに紆余曲折ありました。今日こうしてお披露目できることを嬉しく思います。」と熱い気持ちを露わにしました。 完成した映画を観て、妻夫木さんは「作品が持つ圧倒的な生命力を感じた」ことを明かし、「生きていかなければならないと心の底から思いました。死というものは終わりを意味すると思っていたけれど、実は死があるからこそ生があり、死が生きる糧になる。そして受け継がれるものが僕らにあって、そういう想いに支えられて生きている。だからこそ僕たちは精一杯生きていかねばならない」と作品から受け取った思いを噛みしめました。広瀬さんは「良い意味ですごく疲れました。監督には伝えてしまいましたが血が騒ぐようなシーンがとても多くて。撮影をした日々も濃厚だったなと思い返す瞬間もいっぱいありました。良い疲れがあります(笑)」と笑顔に。窪田さんは妻夫木の感想を受けて「みんな全力で生きていて。彼らの死という概念が、今の僕らとは違う感覚なのかなと思っていて。次の瞬間に命を奪われるかもしれなかったり、全力で今を生きている若き沖縄のうちなんちゅのみんなの、生きている魂を感じたのが大きかったですね。」と感慨深げにコメント。 また、映画化するにあたって監督は「原作を読んだときから生きるエネルギーを痛切に感じていた」と言い、「沖縄に宿る魂が直接、時空を超えて語りかけてくるような、原作から感じたパワーをどうやって映像に活かしていくか。色んなことがあるなかでも日々生きていくんだという決意を自覚し、その決意を誰かと連帯し、また大きなパワーになり、一つの歴史となり、今の我々とも繋がっているということ。それを映画というメディアが相応しいか分からないけれど、映画を通して彼らの人生を追体験してもらいたい。役者たちがそれを感じて演じてくれたんだなと、改めて思いました。」と俳優陣の熱演へ感謝を伝えました。
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妻夫木さんはオファーをもらった時の心境として「舞台となったコザが以前出演した『涙そうそう』から続くことで、縁があるなと感じていました。なので、自分はどこかでコザに導かれたのかもしれないと思いました。沖縄には今なお続く問題もあって、現地の方の声にならない言葉を表現する使命感があった。」と運命めいた巡り合わせに触れ、広瀬さんは「沖縄にある問題を体現、表現することは覚悟のいることで難しいこと。原作では、登場人物は男性が多いなかで太陽のような存在のヤマコという存在が眩しくて。彼女の持っている覚悟を自分ができれば良いなと思った。」と胸の内を明かしました。窪田さんは「戦争や当時のものを舞台にした作品を演じる役者にとって、死の価値観の違いを認識しなければいけない。暴力という選択肢しかない時代と、役者という仕事を通して、大友監督の元で『宝島』に出演することで改めて原点、人間の生き様を荒々しく表現できることが画面から出ているのかなと思いました。」と思いを語りました。 大友監督は、撮影の準備のうえで「アメリカ統治下の沖縄をどう表現するのか。とくに美術、米軍基地という存在」が、実際の沖縄の歴史的な背景がある中で映画を作り上げるためには難しいポイントに挙がることを明かした。「ローカルな琉球文化と、それに対峙するアメリカ文化もしっかり描くこと。例えば、車や音楽。ビンテージカーが無くてね!でも、この時代の歴史群像を描くのだから嘘をつけないし、覚悟がないとできない。調べるのは簡単だけど実現するのは一番難しい時代」といままでなかなか映画化されなかった原因に言及。
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広瀬さんは感情を爆発させるシーンは「頭で考えてもできることじゃないので、実際にシーンを通したり、沖縄で滞在中に色んなものに触れた」ことで臨んだという。ただ、監督の演出に対しては「テイクを重ねて、いろんな角度からシーンを撮影するのでは��く、これ一発で全部取ろう!と。ほぼ一発撮りで、一連で撮影しました。」と予想外の事態になったことを明かし、対して大友監督は「僕の歴史のなかであまりないことだったんだけど、5日用意されていたシーンを2日で撮っちゃったんです。窪田くんとのシーンは最高でした!」とご満悦。 さらに、本作のクライマックスに控えているゴザ暴動シーンは延べ2,000人を超えるエキストラを投入して撮影されたことを明かされ、妻夫木は「2,000人もいたんですか!?」と驚きの表情。「このシーンはどう撮影するのかはみんな悩んでて。結果、大きいスタジオで撮影しました。初日に撮影を見学したときに、ロケセットではなくスタジオ撮影になったからこそ、好きなことやるぜ!という監督の発想の転換が見えて!」と監督の止まらない勢いが印象的だったことを明かし、「沖縄に役作りに行ったときに、コザ暴動は暴動だと捉えていない方も多いことを知って。実際に経験された方の中には、ただの憎しみや怒りだけで起こったことじゃないとおっしゃる方も多くいました。」と現実に起きた複雑な感情を受け、妻夫木さん自身が整理しきれない思いを抱えていたという。しかし、大友監督が演出するゴザ暴動のシーンを見て、「色んな感情が入り混じって出来た混沌とした感情が一つの塊となって流れていくような様を目の当たりにして、しびれましたね!これを大友監督がやりたかったんだ」と監督の手腕を大絶賛した。それを受けて大友監督は「コザ暴動はコザ騒動ともいわれていて、沖縄の穏やかな方が騒動を起こしたのは1回だけ。あの一晩にみなさんが色んな感情をぶつけている。これは沖縄という舞台じゃなくても、あの時代��ったらああいうカオスな状態になったと思う。色んな感情のごった煮であり、感情のうねりがどこに向かうのかという『どう現場を混乱させるか』が僕の演出のテーマだった。」と明かしました。
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そして、ここで物語のカギを握る英雄オンを演じた永山瑛太さんからビデオメッセージが到着! 「この役を演じるということの重圧にどう向き合えばいいかという葛藤はあったけど、大友監督や共演者の妻夫木くん、窪田くん、すずちゃんに全部委ねてもいいかなというつもりで、身を投げるような気持ちで今回は役に挑みました。」そして、「完成した作品を拝見した時に、何度も涙腺の弱い私はボロボロに。試写場で周りの方々にバレないように、涙を拭きながら観ました。本当にたくさんの方に観ていただきたいな、という作品に仕上がっていました。」と熱いメッセージが会場の4人に届けられました。妻夫木さんは「長い付き合いで、もう何回共演したんだろうというぐらいの間柄。彼がいるということが僕にとって心強い。それだけで僕のなかではっきりオンちゃんを追いかけることができるだろうなと自信があった。彼に助けられました。」と旧知の仲だからこそ寄せた信頼感をにじませました。広瀬さんは「作品の中でも、現場でも、どうみてもヒーローで、その姿がかっこよくて。ついていきたくなる姿を見せていただきました。完成した映画を観て想い続けてきて良かったなと思えるオンちゃんが存在していて、ご一緒できて良かったなと思いました。」とコメント。窪田さんは「瑛太さんにしかできない偉大なオンちゃんだったと思います。沖縄で誰よりも大きい背中で、誰よりも自由に、誰よりも駆け抜けていった姿が目に残ってますね。」と大絶賛。 さらに、妻夫木さんが「宝島宣伝アンバサダー」に就任して大友監督とともに全国を回ることが発表!スクリーンに映し出された「『宝島』宣伝アンバサダー 妻夫木聡」と自身の名前が��された名刺を見て、「この映画は撮っている時から、是非皆さんの前に立って、会いに行って宣伝したいなと思っていて。映画を越える存在になっているこの作品を体感してほしい。『ウォーターボーイズ』の宣伝の時に監督と一緒に全国を回って、行った土地でその映画がその人のものになる姿を拝見しました。まさしくこの映画はそうあるべき映画なんじゃないかなと思ってます!」と自身の経験から思いを語りました。また、「この映画は沖縄を舞台にしていますけど、日本の物語です。そして皆さんの物語だと思っています。人生のバトンの物語として受け継がれていって、未来にバトンを渡すため、皆さんに映画を観てもらいたいです。皆さんに直に届けに行こうと思います!」と意気込み。 そして、6月7日の沖縄プレミアを皮切りに静岡、富山、長野、北海道など全国を監督とともに巡ることを明かし、沖縄プレミアには広瀬さんも登壇することを受け、窪田さんも「どこかで馳せ参じたいと思います!」と座長の気合いに応えました。
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会見ではマスコミからの質疑応答タイムも! 1問目の「大友監督がつけた演出のなかで強く印象に残ってるものは?」という質問に対して、窪田さんが「確実にこうしてください…ということは言わず、役者が動いた方向にカメラが付いていく、というような。大事なシーンで腑に落ちないことがあったとき、段取りからやり直してくれたり、それ迄組んでいたものを更地にして進めてくれたことは印象的でした。」と答えました。 2問目の「撮影期間での印象的なエピソードは?」という質問に対しては、沖縄で妻夫木さんの親友宅に窪田さんと広瀬さんがそれぞれ招待してもらったことを明かし、広瀬さんは「一緒にカチャーシーを踊りました。昔から知り合いなんじゃないかと思うぐらいファミリーというものを感じました」とコメント。 最後は妻夫木さんに対して「『この映画をただの映画で終わらせたくない』と以前コメントしたことについて、具体的に届けたいメッセージや思いは?」という質問が投げられ、妻夫木さんは「映画ってひとつのビジネスだけど、この映画は観てもらって『ああ、よかった』で終わらせず、これを覆す力がある作品だと思っています。だからこそ、今回宣伝アンバサダーのキャンペーンというかたちをもって映画というものの力を信じたい。」と回答。
会見の最後には、大友監督は「渾身の作品です!持てるものをすべてかけた作品で、すごく手応えのある芝居が撮れました。沖縄が舞台だけど、日本の人に見てもらいたい。誰もがこんな境遇にあたったらそうしたんだろう。一人でも多くの人に届けるために、日本中走り回ろうと思っています!」と映画公開まで走り抜けることをアピール。また、妻夫木さんからは「ひとりでも多くの人に見てもらいたい渾身の作品だと思っています。9月19日の公開となります。応援歌というものが歌にあるように、この映画が日本を応援する映画になれればいいなと思っています。」とイベントを締めくくりました。
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anamon-book · 7 years ago
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大野一雄 魂の糧 大野慶人+大野一雄舞踏研究所 フィルムアート社
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aoharushiyo · 3 years ago
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daydream × reality / trickstar [eng translation]
TITLE: Daydream × Reality ARTIST: Trickstar SERIES: Ensemble Stars!! COMPOSITION: 草野華余子 (Kusano Kayoko) LYRICS: 草野華余子 (Kusano Kayoko) ARRANGE: 山口たこ (Yamaguchi Tako), 草野華余子 (Kusano Kayoko) OFFICIAL MV: (from youtube) CROSSPOST: (twitter) PROOFREADING: (may) (yuu) (remi) (mai)
ENG:
Come, dive into this Daydream × Reality
As if cutting through silence itself, a sudden gunshot unveils the battlefield The stinging thrill of combat thrums through a reality too good to be true "The battle has just begun." In the crucial battle that decides everything, I can't let my one chance slip through my fingers Right before my eyes, there lies my shining, glittering victory
I'll believe in the one-in-a-million miracle because just waiting or wishing won't get me anywhere Tensing with the strain of a tightly pulled thread, I'll awaken my inner beast and throw away my reason to intercept this attack with my bare soul
This accelerating world holds me prisoner I'm giving in to desire; the game has only just begun I want to etch my unparalleled radiance deep into your memory with this ultimate try I'm betting everything on, so feast your eyes on me Come, dive into this Daydream × Reality
All my pent-up frustration overflowed as bitter tears that became the stepping stones to tomorrow When the trials I faced every day seemed fruitless, I swore to become stronger
My opponent is an unbelievably strong enemy but just cowering beneath a shield won't get me anywhere With a sudden rush of determination, my eyes snap open Let's break through all our limits and let the battlecry of our infinite souls resound
This accelerating world makes you stronger If you can enjoy the heat of the moment in even the closest of battles, it'll fire you up more than anyone else, like you've forgotten to breathe I'm putting everything I have on this play, so don't take your eyes off me I know why I'm strong; I'm all charged with energy
If you've traced the gears of destiny, then it's time to show you a thrilling reality beyond your wildest dreams
This accelerating world holds me prisoner I'm giving in to desire; the game's climax begins at the edge of my seat I want to etch my unparalleled radiance deep into your memory with this ultimate try I'm betting everything on, with this play that resounds to my trembling heartbeat, so feast your eyes on me I know why I'm strong; victory is in my grasp So come, dive into this Daydream × Reality
JPN:
さぁ、踏み出せ Daydream × Reality
静寂を切り裂くように 火蓋は突然 切って落とされた ヒリつく盤上の興奮 (スリル) 嘘みたいな現実 (リアル) "The battle has just begun" 伸びるか反るかの大勝負 チャンスは一度きりさ、逃さない 交差する視線の先には 眩しく煌めいた勝利 (ウィニング)
幻のような奇跡を信じて ただ待つだけ 祈るだけじゃ願いは届かない ピンと張った糸に 汗滲む緊張感 覚醒する野性 捨てろ理性 剝き出しの魂で迎え撃て
加速する世界は 僕を虜にする 衝動に飛び込め ゲームは今始まったばかり 誰よりも輝いて 君の記憶に刻み付けたい 全てを賭けて挑む 極上の Try  とくと召しませ さぁ、踏み出せ Daydream × Reality
逝き場の無い悔しさに溢れた (涙さえ明日の糧) やり直しきかない Everyday 強くなりたいと誓った
目を疑うような強敵の前に 怖がるだけ 守るだけじゃ流れは変わらない グッと見開いた瞳 (め) 迸る高揚感 壊せよう限界 無限大 命の雄叫びよ 響け
加速する世界が 君を強くさせる 激闘の一瞬 ピンチすら楽しんで味わえば 誰よりもアツくなれ 息もできないくらいで丁度いい 全てを投げ出し挑む 渾身の Play 見逃さないで I know why I'm strong, 漲る Energy
運命の歯車 指でなぞったなら 夢より刺激的な 現実 (リアル) を今あげよう
加速する世界は 僕を虜にする 衝動に飛び込め ゲームはギリギリからが絶頂さ 誰よりも輝いて 君の記憶に刻み付けたい 全てを賭けて挑む 極上の Try 震えるような 心拍数 (ビート) を響かせ奏でる Play とくと召しませ I know why I'm strong, 掴め Victory さぁ、踏み出せ Daydream × Reality
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2ttf · 13 years ago
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Latin//Alphabet// ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789 !"“”#$%&'‘’()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~ Latin//Accent// ¡¢£€¤¥¦§¨©ª«¬®¯°±²³´µ¶·¸¹º»¼½¾¿ÀÁÂÃÄÅÆÇÈÉÊËÌÍÎÏÐÑÒÓÔÕÖרÙÚÛÜÝÞßàáâãäåæçèéêëìíîïðñòóôõö÷øùúûüýþÿ Latin//Extension 1// ĀāĂ㥹ĆćĈĉĊċČčĎďĐđĒēĔĕĖėĘęĚěĜĝĞğĠġĢģĤĥĦħĨĩĪīĬĭĮįİıIJijĴĵĶķĸĹĺĻļĽľĿŀŁłŃńŅņŇňʼnŊŋ��ōŎŏŐőŒœŔŕŖŗŘřŚśŜŝŞşŠšŢţŤťŦŧŨũŪūŬŭŮůŰűŲųŴŵŶŷŸŹźŻżŽžſfffiflffifflſtst Latin//Extension 2// ƀƁƂƃƄƅƆƇƈƉƊƋƌƍƎƏƐƑƒƓƔƕƖƗƘƙƚƛƜƝƞƟƠơƢƣƤƥƦƧƨƩƪƫƬƭƮƯưƱƲƳƴƵƶƷƸƹƺƻƼƽƾƿǀǁǂǃDŽDždžLJLjljNJNjnjǍǎǏǐǑǒǓǔǕǖǗǘǙǚǛǜǝǞǟǠǡǢǣǤǥǦǧǨǩǪǫǬǭǮǯǰDZDzdzǴǵǶǷǸǹǺǻǼǽǾǿ Symbols//Web// –—‚„†‡‰‹›•…′″‾⁄℘ℑℜ™ℵ←↑→↓↔↵⇐⇑⇒⇓⇔∀∂∃∅∇∈∉∋∏∑−∗√∝∞∠∧∨∩∪∫∴∼≅≈≠≡≤≥⊂⊃⊄⊆⊇⊕⊗⊥⋅⌈⌉⌊⌋〈〉◊♠♣♥♦ Symbols//Dingbat// ✁✂✃✄✆✇✈✉✌✍✎✏✐✑✒✓✔✕✖✗✘✙✚✛✜✝✞✟✠✡✢✣✤✥✦✧✩✪✫✬✭✮✯✰✱✲✳✴✵✶✷✸✹✺✻✼✽✾✿❀❁❂❃❄❅❆❇❈❉❊❋❍❏❐❑❒❖❘❙❚❛❜❝❞❡❢❣❤❥❦❧❨❩❪❫❬❭❮❯❰❱❲❳❴❵❶❷❸❹❺❻❼❽❾❿➀➁➂➃➄➅➆➇➈➉➊➋➌➍➎➏➐➑➒➓➔➘➙➚➛➜➝➞➟➠➡➢➣➤➥➦➧➨➩➪➫➬➭➮➯➱➲➳➴➵➶➷➸➹➺➻➼➽➾ Japanese//かな// あいうえおかがきぎくぐけげこごさざしじすずせぜそぞただちぢつづてでとどなにぬねのはばぱひびぴふぶぷへべぺほぼぽまみむめもやゆよらりるれろわゐゑをんぁぃぅぇぉっゃゅょゎゔ゛゜ゝゞアイウエオカガキギクグケゲコゴサザシジスズセゼソゾタダチヂツヅテデトドナニヌネノハバパヒビピフブプヘベペホボポマミムメモヤユヨラリルレロワヰヱヲンァィゥェォッャュョヮヴヵヶヷヸヹヺヽヾ Japanese//小学一年// 一右雨円王音下火花貝学気九休玉金空月犬見五口校左三山子四糸字耳七車手十出女小上森人水正生青夕石赤千川先早草足村大男竹中虫町天田土二日入年白八百文木本名目立力林六 Japanese//小学二年// 引羽雲園遠何科夏家歌画回会海絵外角楽活間��岩顔汽記帰弓牛魚京強教近兄形計元言原戸古午後語工公広交光考行高黄合谷国黒今才細作算止市矢姉思紙寺自時室社弱首秋週春書少場色食心新親図数西声星晴切雪船線前組走多太体台地池知茶昼長鳥朝直通弟店点電刀冬当東答頭同道読内南肉馬売買麦半番父風分聞米歩母方北毎妹万明鳴毛門夜野友用曜来里理話 Japanese//小学三年// 悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷開界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽血決研県庫湖向幸港号根祭皿仕死使始指歯詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申身神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投豆島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板皮悲美鼻筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命面問役薬由油有遊予羊洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和 Japanese//小学四年// 愛案以衣位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害街各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸欠結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残士氏史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞臣信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯飛費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈民無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連老労録 Japanese//小学五〜六年// 圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀快解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸���支志枝師資飼示似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設舌絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版比肥非備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領異遺域宇映延沿我灰拡革閣割株干巻看簡危机貴揮疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激穴絹権憲源厳己呼誤后孝皇紅降鋼刻穀骨困砂座済裁策冊蚕至私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推寸盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉片補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論 Japanese//中学// 亜哀挨曖扱宛嵐依威為畏尉萎偉椅彙違維慰緯壱逸芋咽姻淫陰隠韻唄鬱畝浦詠影鋭疫悦越謁閲炎怨宴援煙猿鉛縁艶汚凹押旺欧殴翁奥憶臆虞乙俺卸穏佳苛架華菓渦嫁暇禍靴寡箇稼蚊牙瓦雅餓介戒怪拐悔皆塊楷潰壊懐諧劾崖涯慨蓋該概骸垣柿核殻郭較隔獲嚇穫岳顎掛括喝渇葛滑褐轄且釜鎌刈甘汗缶肝冠陥乾勘患貫喚堪換敢棺款閑勧寛歓監緩憾還環韓艦鑑含玩頑企伎忌奇祈軌既飢鬼亀幾棋棄毀畿輝騎宜偽欺儀戯擬犠菊吉喫詰却脚虐及丘朽臼糾嗅窮巨拒拠虚距御凶叫狂享況峡挟狭恐恭脅矯響驚仰暁凝巾斤菌琴僅緊錦謹襟吟駆惧愚偶遇隅串屈掘窟繰勲薫刑茎契恵啓掲渓蛍傾携継詣慶憬稽憩鶏迎鯨隙撃桁傑肩倹兼剣拳軒圏堅嫌献遣賢謙鍵繭顕懸幻玄弦舷股虎孤弧枯雇誇鼓錮顧互呉娯悟碁勾孔巧甲江坑抗攻更拘肯侯恒洪荒郊貢控梗喉慌硬絞項溝綱酵稿衡購乞拷剛傲��克酷獄駒込頃昆恨婚痕紺魂墾懇沙唆詐鎖挫采砕宰栽彩斎債催塞歳載剤削柵索酢搾錯咲刹拶撮擦桟惨傘斬暫旨伺刺祉肢施恣脂紫嗣雌摯賜諮侍慈餌璽軸叱疾執湿嫉漆芝赦斜煮遮邪蛇酌釈爵寂朱狩殊珠腫趣寿呪需儒囚舟秀臭袖羞愁酬醜蹴襲汁充柔渋銃獣叔淑粛塾俊瞬旬巡盾准殉循潤遵庶緒如叙徐升召匠床抄肖尚昇沼宵症祥称渉紹訟掌晶焦硝粧詔奨詳彰憧衝償礁鐘丈冗浄剰畳壌嬢錠譲醸拭殖飾触嘱辱尻伸芯辛侵津唇娠振浸紳診寝慎審震薪刃尽迅甚陣尋腎須吹炊帥粋衰酔遂睡穂随髄枢崇据杉裾瀬是姓征斉牲凄逝婿誓請醒斥析脊隻惜戚跡籍拙窃摂仙占扇栓旋煎羨腺詮践箋潜遷薦繊鮮禅漸膳繕狙阻租措粗疎訴塑遡礎双壮荘捜挿桑掃曹曽爽喪痩葬僧遭槽踪燥霜騒藻憎贈即促捉俗賊遜汰妥唾堕惰駄耐怠胎泰堆袋逮替滞戴滝択沢卓拓託濯諾濁但脱奪棚誰丹旦胆淡嘆端綻鍛弾壇恥致遅痴稚緻畜逐蓄秩窒嫡抽衷酎鋳駐弔挑彫眺釣貼超跳徴嘲澄聴懲勅捗沈珍朕陳鎮椎墜塚漬坪爪鶴呈廷抵邸亭貞帝訂逓偵堤艇締諦泥摘滴溺迭哲徹撤添塡殿斗吐妬途渡塗賭奴怒到逃倒凍唐桃透悼盗陶塔搭棟痘筒稲踏謄藤闘騰洞胴瞳峠匿督篤凸突屯豚頓貪鈍曇丼那謎鍋軟尼弐匂虹尿妊忍寧捻粘悩濃把覇婆罵杯排廃輩培陪媒賠伯拍泊迫剝舶薄漠縛爆箸肌鉢髪伐抜罰閥氾帆汎伴畔般販斑搬煩頒範繁藩��盤妃彼披卑疲被扉碑罷避尾眉微膝肘匹泌姫漂苗描猫浜賓頻敏瓶扶怖附訃赴浮符普腐敷膚賦譜侮舞封伏幅覆払沸紛雰噴墳憤丙併柄塀幣弊蔽餅壁璧癖蔑偏遍哺捕舗募慕簿芳邦奉抱泡胞俸倣峰砲崩蜂飽褒縫乏忙坊妨房肪某冒剖紡傍帽貌膨謀頰朴睦僕墨撲没勃堀奔��凡盆麻摩磨魔昧埋膜枕又抹慢漫魅岬蜜妙眠矛霧娘冥銘滅免麺茂妄盲耗猛網黙紋冶弥厄躍闇喩愉諭癒唯幽悠湧猶裕雄誘憂融与誉妖庸揚揺溶腰瘍踊窯擁謡抑沃翼拉裸羅雷頼絡酪辣濫藍欄吏痢履璃離慄柳竜粒隆硫侶虜慮了涼猟陵僚寮療瞭糧厘倫隣瑠涙累塁励戻鈴零霊隷齢麗暦劣烈裂恋廉錬呂炉賂露弄郎浪廊楼漏籠麓賄脇惑枠湾腕 Japanese//記号//  ・ー~、。〃〄々〆〇〈〉《》「」『』【】〒〓〔〕〖〗〘〙〜〝〞〟〠〡〢〣〤〥〦〧〨〩〰〳〴〵〶 Greek & Coptic//Standard// ʹ͵ͺͻͼͽ;΄΅Ά·ΈΉΊΌΎΏΐΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩΪΫάέήίΰαβγδεζηθικλμνξοπρςστυφχψωϊϋόύώϐϑϒϓϔϕϖϚϜϞϠϢϣϤϥϦϧϨϩϪϫϬϭϮϯϰϱϲϳϴϵ϶ϷϸϹϺϻϼϽϾϿ Cyrillic//Standard// ЀЁЂЃЄЅІЇЈЉЊЋЌЍЎЏАБВГДЕЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯабвгдежзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюяѐёђѓєѕіїјљњћќѝўџѢѣѤѥѦѧѨѩѪѫѬѭѰѱѲѳѴѵѶѷѸѹҌҍҐґҒғҖҗҘҙҚқҜҝҠҡҢңҤҥҪҫҬҭҮүҰұҲҳҴҵҶҷҸҹҺһҼҽҾҿӀӁӂӇӈӏӐӑӒӓӔӕӖӗӘәӚӛӜӝӞӟӠӡӢӣӤӥӦӧӨөӪӫӬӭӮӯӰӱӲӳӴӵӶӷӸӹӾӿ Thai//Standard// กขฃคฅฆงจฉชซฌญฎฏฐฑฒณดตถทธนบปผฝพฟภมยรฤลฦวศษสหฬอฮฯะัาำิีึืฺุู฿เแโใไๅๆ็่้๊๋์ํ๎๏๐๑๒๓๔๕๖๗๘๙๚๛
see also How to Edit a Glyph that is not listed on iFontMaker
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groyanderson · 4 years ago
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☆プロトタイプ版☆ ひとみに映る影シーズン2 第七話「復活、ワヤン不動」
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(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。)
དང་པོ་
 ニライカナイから帰還した私達はその後、魔耶さんに呼ばれて食堂へ向かう。食堂内では五寸釘愚連隊と生き残った河童信者が集合していた。更に最奥のテーブルには、全身ボッコボコにされたスーツ姿の男。バリカンか何かで雑に剃り上げられた頭頂部を両手で抑えながら、傍らでふんぞり返る禍耶さんに怯えて震えている。 「えーと……お名前、誰さんでしたっけ」  この人は確か、河童の家をリムジンに案内していたアトム社員だ。特徴的な名前だった気はするんだけど、思い出せない。 「あっ……あっ……」 「名乗れ!」 「はひいぃぃ! アトムツアー営業部の五間擦平雄(ごますり ひらお)と申します!」  禍耶さんに凄まれ、五間擦氏は半泣きで名乗った。少なくともモノホンかチョットの方なんだろう。すると河童信者の中で一番上等そうなバッジを付けた男が席を立ち、机に手をついて私達に深々と頭を下げた。 「紅さん、志多田さん。先程は家のアホ大師が大っっっ変ご迷惑をおかけ致しました! この落とし前は我々河童の家が後日必ず付けさせて頂きます!」 「い、いえそんな……って、その声まさか、昨年のお笑いオリンピックで金メダルを総ナメしたマスク・ド・あんこう鍋さんじゃないですか! お久しぶりですね!?」  さすがお笑い界のトップ組織、河童の家だ。ていうか仕事で何度か会ったことあるのに素顔初めて見た。 「あお久しぶりっす! ただこちらの謝罪の前に、お二人に話さなきゃいけない事があるんです。ほら説明しろボケナスがッ!!」  あんこう鍋さんが五間擦氏の椅子を蹴飛ばす。 「ぎゃひぃ! ごご、ご説明さひぇて頂きますぅぅぅ!!」  五間擦氏は観念して、千里が島とこの除霊コンペに関する驚愕の事実を私達に洗いざらい暴露した。その全貌はこうだ。  千里が島では散減に縁を奪われた人間が死ぬと、『金剛の楽園』と呼ばれる何処かに飛び去ってしまうと言い伝えられている。そうなれば千里が島には人間が生きていくために必要な魂の素が枯渇し、乳幼児の生存率が激減してしまうんだ。そのため島民達は縁切り神社を建て、島外の人々を呼びこみ縁を奪って生き延びてきたのだという。  アトムグループが最初に派遣した建設会社社員も伝説に違わず祟られ、全滅。その後も幾つかの建設会社が犠牲になり、ようやく事態を重く受け止めたアトムが再開発中断を検討し始めた頃。アトムツアー社屋に幽霊が現れるという噂が囁かれ始めた。その霊は『日本で名のある霊能者達の縁を散減に献上すれば千里が島を安全に開発させてやろう』と宣うらしい。そんな奇妙な話に最初は半信半疑だった重役達も、『その霊がグループ重役会議に突如現れアトムツアーの筆頭株主を目の前で肉襦袢に変えた』事で霊の要求を承認。除霊コンペティションを行うと嘘の依頼をして、日本中から霊能者を集めたのだった。  ところが行きの飛行機で、牛久大師は袋の鼠だったにも関わらず中級サイズの散減をあっさり撃墜してしまう。その上業界ではインチキ疑惑すら噂されていた加賀繍へし子の取り巻きに散減をけしかけても、突然謎のレディース暴走族幽霊が現れて返り討ちにされてしまった。度重なる大失態に激怒した幽霊はアトムツアーイケメンライダーズを全員肉襦袢に変えて楽園へ持ち帰ってしまい、メタボ体型のため唯一見逃された五間擦氏はついに牛久大師に命乞いをする。かくして大師は大散減を退治すべく、祠の封印を剥がしたのだった。以上の話が終わると、私は五間擦氏に馬乗りになって彼の残り少ない髪の毛を引っこ抜き始めた。 「それじゃあ、大師は初めから封印を解くつもりじゃなかったんですか?」 「ぎゃあああ! 毛が毛が毛がああぁぁ!!」  あんこう鍋さんは首を横に振る。 「とんでもない。あ��人は力がどうとか言うタイプじゃありません。地上波で音波芸やろうとしてNICを追放されたアホですよ? 我々はただの笑いと金が大好きなぼったくりカルトです」 「ほぎゃああぁぁ! 俺の貴重な縁があぁぁ、抜けるウゥゥーーーッ!!」 「そうだったんですね。だから『ただの関係者』って言ってたんだ……」  そういう事だったのか。全ては千里が島、アトムグループ、ひいては金剛有明団までもがグルになって仕掛けた壮大なドッキリ……いや、大量殺人計画だったんだ! 大師も斉二さんもこいつらの手の上で踊らされた挙句逝去したとわかった以上、大散減は尚更許してはおけない。  魔耶さんと禍耶さんは食堂のカウンターに登り、ハンマーを掲げる。 「あなた達。ここまでコケにされて、大散減を許せるの? 許せないわよねぇ?」 「ここにいる全員で謀反を起こしてやるわ。そこの祝女と影法師使いも協力しなさい」  禍耶さんが私達を見る。玲蘭ちゃんは数珠を持ち上げ、神人に変身した。 「全員で魔物(マジムン)退治とか……マジウケる。てか、絶対行くし」 「その肉襦袢野郎とは個人的な因縁もあるんです。是非一緒に滅ぼさせて下さい!」 「私も! さ、さすがに戦うのは無理だけど……でもでも、出来ることはいっぱい手伝うよ!」  佳奈さんもやる気満々のようだ。 「決まりね! そうしたら……」 「その作戦、私達も参加させて頂けませんか?」  食堂入口から突然割り込む声。そこに立っていたのは…… 「斉一さん!」「狸おじさん!」  死の淵から復活した後女津親子だ! 斉一さんは傷だらけで万狸ちゃんに肩を借りながらも、極彩色の細かい糸を纏い力強く微笑んでいる。入口近くの席に座り、経緯を語りだした。 「遅くなって申し訳ない。魂の三分の一が奪われたので、万狸に体を任せて、斉三と共にこの地に住まう魂を幾つか分けて貰っていました」  すると斉一さんの肩に斉三さんも現れる。 「診療所も結界を張り終え、とりあえず負傷者の安全は確保した。それと、島の魂達から一つ興味深い情報を得ました」 「聞かせて、狸ちゃん」  魔耶さんが促す。 「御戌神に関する、正しい歴史についてです」  時は遡り江戸時代。そもそも江戸幕府征服を目論んだ物の怪とは、他ならぬ金剛有明団の事だった。生まれた直後に悪霊を埋め込まれた徳松は、ゆくゆくは金剛の意のままに動く将軍に成長するよう運命付けられていたんだ。しかし将軍の息子であった彼は神職者に早急に保護され、七五三の儀式が行���れる。そこから先の歴史は青木さんが説明してくれた通り。けど、この話には続きがあるらしい。 「大散減の祠などに、星型に似たシンボルを見ませんでしたか? あれは大散減の膨大な力の一部を取り込み霊能力を得るための、給電装置みたいな物です。もちろんその力を得た者は縁が失せて怪物になるのですが、当時の愚か者共はそうとは知らず、大散減を『徳川の埋蔵金』と称し挙って島に移住しました」  私達したたびが探していた徳川埋蔵金とはなんと、金剛の膨大な霊力と衆生の縁の塊、大散減の事だったんだ。ただ勿論、霊能者を志し島に近付いた者達はまんまと金剛に魂を奪われた。そこで彼らの遺族は風前の灯火だった御戌神に星型の霊符を貼り、自分達の代わりに島外の人間から縁を狩る猟犬に仕立て上げたんだ。こうして御戌神社ができ、御戌神は地中で飢え続ける大散減の手足となってせっせと人の縁を奪い続けているのだという。 「千里が島の民は元々霊能者やそれを志した者の子孫です。多少なりとも力を持つ者は多く、彼らは代々『御戌神の器』を選出し、『人工転生』を行ってきました」  斉一さんが若干小声で言う。人工転生。まだ魂が未発達の赤子に、ある特定の幽霊やそれに纏わる因子を宛てがって純度の高い『生まれ変わり』を作る事。つまり金剛が徳松に行おうとしたのと同じ所業だ。 「じゃあ、今もこの島のどこかに御戌様の生まれ変わりがいるんですか?」  佳奈さんは飲み込みが早い。 「ええ。そして御戌神は、私達が大散減に歯向かえば再び襲ってきます。だからこの戦いでは、誰かが対御戌神を引き受け……最悪、殺生しなければなりません」 「殺生……」  生きている人間を、殺す。死者を成仏させるのとは訳が違う話だ。魔耶さんは胸の釘を握りしめた。 「そのワンちゃん、なんて可哀想なの……可哀想すぎる。攻撃なんて、とてもできない」 「魔耶、今更甘えた事言ってんじゃないわよ。いくら生きてるからって、中身は三百年前に死んだバケモノよ! いい加減ラクにしてやるべきだわ」 「でもぉ禍耶、あんまりじゃない! 生まれた時から不幸な運命を課せられて、それでも人々のために戦ったのに。結局愚かな連中の道具にされて、利用され続けているのよ!」 (……!)  道具。その言葉を聞いた途端、私は心臓を握り潰されるような恐怖を覚えた。本来は衆生を救うために手に入れた力を、正反対の悪事に利用されてしまう。そして余所者から邪尊(バケモノ)と呼ばれ、恐れられるようになる……。 ―テロリストですよ。ドマル・イダムという邪尊の力を操ってチベットを支配していた、最悪の独裁宗派です―  自分の言った言葉が心に反響する。御戌神が戦いの中で見せた悲しそうな目と、ニライカナイで見たドマルの絶望的な目が日蝕のように重なる。瞳に映ったあの目は……私自身が前世で経験した地獄の、合わせ鏡だったんだ。 「……魔耶さん、禍耶さん。御戌神は、私が相手をします」 「え!?」 「正気なの!? 殺生なんて私達死者に任せておけばいいのよ! でないとあんた、殺人罪に問われるかもしれないのに……」  圧。 「ッ!?」  私は無意識に、前世から受け継がれた眼圧で総長姉妹を萎縮させた。 「……悪魔の心臓は御仏を産み、悪人の遺骨は鎮魂歌を奏でる。悪縁に操られた御戌神も、必ず菩提に転じる事が出来るはずです」  私は御戌神が誰なのか、確証を持っている。本当の『彼』は優しくて、これ以上金剛なんかの為に罪を重ねてはいけない人。たとえ孤独な境遇でも人との縁を大切にする、子犬のようにまっすぐな人なんだ。 「……そう。殺さずに解決するつもりなのね、影法師使いさん。いいわ。あなたに任せます」  魔耶さんがスレッジハンマーの先を私に突きつける。 「失敗したら承知しない。私、絶対に承知しないわよ」  私はそこに拳を当て、無言で頷いた。  こうして話し合いの結果、対大散減戦における役割分担が決定した。五寸釘愚連隊と河童の家、玲蘭ちゃんは神社で大散減本体を引きずり出し叩く。私は御戌神を探し、神社に行かれる前に説得か足止めを試みる。そして後女津家は私達が解読した暗号に沿って星型の大結界を巡り、大散減の力を放出して弱体化を図る事になった。 「志多田さん。宜しければ、お手伝いして頂けませんか?」  斉一さんが立ち上がり、佳奈さんを見る。一方佳奈さんは申し訳なさそうに目を伏せた。 「で……でも、私は……」  すると万狸ちゃんが佳奈さんの前に行く。 「……あのね。私のママね、災害で植物状態になったの。大雨で津波の警報が出て、パパが車で一生懸命高台に移動したんだけど、そこで土砂崩れに遭っちゃって」 「え、そんな……!」 「ね、普通は不幸な事故だと思うよね。でもママの両親、私のおじいちゃんとおばあちゃん……パパの事すっごく責めたんだって。『お前のせいで娘は』『お前が代わりに死ねば良かったのに』みたいに。パパの魂がバラバラに引き裂かれるぐらい、いっぱいいっぱい責めたの」  昨晩斉三さんから聞いた事故の話だ。奥さんを守れなかった上にそんな言葉をかけられた斉一さんの気持ちを想うと、自分まで胸が張り裂けそうだ。けど、奥さんのご両親が取り乱す気持ちもまたわかる。だって奥さんのお腹には、万狸ちゃんもいたのだから……。 「三つに裂けたパパ……斉一さんは、生きる屍みたいにママの為に無我夢中で働いた。斉三さんは病院のママに取り憑いたまま、何年も命を��めてた。それから、斉二さんは……一人だけ狸の里(あの世)に行って、水子になっちゃったママの娘を育て続けた」 「!」 「斉二さんはいつも言ってたの。俺は分裂した魂の、『後悔』の側面だ。天災なんて誰も悪くないのに、目を覚まさない妻を恨んでしまった。妻の両親を憎んでしまった。だからこんなダメな狸親父に万狸が似ないよう、お前をこっちで育てる事にしたんだ。って」  万狸ちゃんが背筋をシャンと伸ばし、顔を上げた。それは勇気に満ちた笑顔だった。 「だから私知ってる。佳奈ちゃんは一美ちゃんを助けようとしただけだし、ぜんぜん悪いだなんて思えない。斉二さんの役割は、完璧に成功してたんだよ」 「万狸ちゃん……」 「あっでもでも、今回は天災じゃなくて人災なんだよね? それなら金剛有明団をコッテンパンパンにしないと! 佳奈ちゃんもいっぱい悲しい思いした被害者でしょ?」  万狸ちゃんは右手を佳奈さんに差し出す。佳奈さんも顔を上げ、その手を強く握った。 「うん。金剛ぜったい許せない! 大散減の埋蔵金、一緒にばら撒いちゃお!」  その時、ホテルロビーのからくり時計から音楽が鳴り始めた。曲は民謡『ザトウムシ』。日没と大散減との対決を告げるファンファーレだ。魔耶さんは裁判官が木槌を振り下ろすように、机にハンマーを叩きつけた! 「行ぃぃくぞおおおぉぉお前らああぁぁぁ���!!」 「「「うおおぉぉーーーっ!!」」」  総員出撃! ザトウムシが鳴り響く逢魔が時の千里が島で今、日本最大の除霊戦争が勃発する!
གཉིས་པ་
 大散減討伐軍は御戌神社へ、後女津親子と佳奈さんはホテルから最寄りの結界である石見沼へと向かった。さて、私も御戌神の居場所には当てがある。御戌神は日蝕の目を持つ獣。それに因んだ地名は『食虫洞』。つまり、行先は新千里が島トンネル方面だ。  薄暗いトンネル内を歩いていると、電灯に照らされた私の影が勝手に絵を描き始めた。空で輝く太陽に向かって無数の虫が冒涜的に母乳を吐く。太陽は穢れに覆われ、光を失った日蝕状態になる。闇の緞帳(どんちょう)に包まれた空は奇妙な星を孕み、大きな獣となって大地に災いをもたらす。すると地平線から血のように赤い月が昇り、星や虫を焼き殺しながら太陽に到達。太陽と重なり合うやいなや、天上天下を焼き尽くすほどの輝きを放つのだった……。  幻のような影絵劇が終わると、私はトンネルを抜けていた。目の前のコンビニは既に電気が消えている。その店舗全体に、腐ったミルクのような色のペンキで星型に線を一本足した記号が描かれている。更に接近すると、デッキブラシを持った白髪の偉丈夫が記号を消そうと悪戦苦闘しているのが見えた。 「あ、紅さん」  私に気がつき振り返った青木さんは、足下のバケツを倒して水をこぼしてしまった。彼は慌ててバケツを立て直す。 「見て下さい。誰がこんな酷い事を? こいつはコトだ」  青木さんはデッキブラシで星型の記号を擦る。でもそれは掠れすらしない。 「ブラシで擦っても? ケッタイな落書きを……っ!?」  指で直接記号に触れようとした青木さんは、直後謎の力に弾き飛ばされた。 「……」  青木さんは何かを思い出したようだ。 「紅さん。そういえば僕も、ケッタイな体験をした事が」  夕日が沈んでいき、島中の店や防災無線からはザトウムシが鳴り続ける。 「犬に吠えられ、夜中に目を覚まして。永遠に飢え続ける犬は、僕のおつむの中で、ひどく悲しい声で鳴く。それならこれは幻聴か? 犬でないなら幽霊かもだ……」  青木さんは私に背を向け、沈む夕日に引き寄せられるように歩きだした。 「早くなんとかせにゃ。犬を助けてあげなきゃ、僕までどうにかなっちまうかもだ。するとどこからか、目ん玉が潰れた双頭の毛虫がやって来て、口からミルクを吐き出した。僕はたまらず、それにむしゃぶりつく」  デッキブラシから滴った水が地面に線を引き、一緒に夕日を浴びた青木さんの影も伸びていく。 「嫌だ。もう犬にはなりたくない。きっとおっとろしい事が起きるに違いない。満月が男を狼にするみたいに、毛虫の親玉を解き放つなど……」 「青木さん」  私はその影を呼び止めた。 「この落書きは、デッキブラシじゃ落とせません」 「え?」 「これは散減に穢された縁の母乳、普通の人には見えない液体なんです」  カターン。青木さんの手からデッキブラシが落ちた途端、全てのザトウムシが鳴り止んだ。青木さんはゆっくりとこちらへ振り向く。重たい目隠れ前髪が狛犬のたてがみのように逆立ち、子犬のように輝く目は濁った穢れに覆われていく。 「グルルルル……救、済、ヲ……!」  私も胸のペンダントに取り付けたカンリンを吹いた。パゥーーー……空虚な悲鳴のような音が響く。私の体は神経線維で編まれた深紅の僧衣に包まれ、激痛と共に影が天高く燃え上がった。 「青木さん。いや、御戌神よ。私は紅の守護尊、ワヤン不動。しかし出来れば、お前とは戦いたくない」  夕日を浴びて陰る日蝕の戌神と、そこから伸びた赤い神影(ワヤン)が対峙する。 「救済セニャアアァ!」 「そうか。……ならば神影繰り(ワヤン・クリ)の時間だ!」  空の月と太陽が見下ろす今この時、地上で激突する光の神と影の明王! 穢れた色に輝く御戌神が突撃! 「グルアアァァ!」  私はティグクでそれをいなし、黒々と地面に伸びた自らの影を滑りながら後退。駐車場の車止めをバネに跳躍、傍らに描かれた邪悪な星目掛けてキョンジャクを振るった。二〇%浄化! 分解霧散した星の一片から大量の散減が噴出! 「マバアアアァァ!!」「ウバアァァァ!」  すると御戌神の首に巻かれた幾つもの頭蓋骨が共鳴。ケタケタと震えるように笑い、それに伴い御戌神も悶絶する。 「グルアァァ……ガルァァーーーッ!!」  咆哮と共に全骨射出! 頭蓋骨は穢れた光の尾を引き宙を旋回、地を這う散減共とドッキングし牙を剥く! 「がッは!」  毛虫の体を得た頭蓋骨が飛び回り、私の血肉を穿つ。しかし反撃に転じる寸前、彼らの正体を閃いた。 「さては歴代の『器』か」  この頭蓋骨らは御戌神転生の為に生贄となった、どこの誰が産んだかもわからない島民達の残滓だ。なら速やかに解放せねばなるまい! 人頭毛虫の猛攻をティグクの柄やキョンジャクで防ぎながら、ティグクに付随する旗に影炎を着火! 「お前達の悔恨を我が炎の糧とする! どおぉりゃああぁーーーーっ!!」   ティグク猛回転、憤怒の地獄大車輪だ! 飛んで火に入る人頭毛虫らはたちどころに分解霧散、私の影体に無数の苦痛と絶望と飢えを施す! 「クハァ……ッ! そうだ……それでいい。私達は仲間だ、この痛みを以て金剛に汚された因果を必ずや断ち切ってやろう! かはあぁーーーっはーーっはっはっはっはァァーーッ!!!」  苦痛が無上の瑜伽へと昇華しワヤン不動は呵呵大笑! ティグクから神経線維の熱線が伸び大車輪の火力を増強、星型記号を更に焼却する! 記号は大文字焼きの如く燃え上がり穢れ母乳と散減を大放出! 「ガウルル、グルルルル!」  押し寄せる母乳と毛虫の洪水に突っ込み喰らおうと飢えた御戌神が足掻く。だがそうはさせるものか、私の使命は彼を穢れの悪循環から救い出す事だ。 「徳川徳松ゥ!」 「!」  人の縁を奪われ、畜生道に堕ちた哀しき少年の名を呼ぶ。そして丁度目の前に飛んできた散減を灼熱の手で掴むと、轟々と燃え上がるそれを遠くへ放り投げた! 「取ってこい!」 「ガルアァァ!!」  犬の本能が刺激された御戌神は我を忘れ散減を追う! 街路樹よりも高く跳躍し口で見事キャッチ、私目掛けて猪突猛進。だがその時! 彼の本体である衆生が、青木光が意識を取り戻した! (戦いはダメだ……穢れなど!)  日蝕の目が僅かに輝きを増す。御戌神は空中で停止、咥えている散減を噛み砕いて破壊した! 「かぁははは、いい子だ徳松よ! ならば次はこれだあぁぁ!!」  私はフリスビーに見立ててキョンジャクを投擲。御戌神が尻尾を振ってハッハとそれを追いかける。キョンジャクは散減共の間をジグザグと縫い進み、その軌跡を乱暴になぞる御戌神が散減大量蹂躙! 薄汚い死���累々で染まった軌跡はまさに彼が歩んできた畜生道の具現化だ!! 「衆生ぉぉ……済度ぉおおおぉぉぉーーーーっ!!!」  ゴシャアァン!!! ティグクを振りかぶって地面に叩きつける! 視神経色の亀裂が畜生道へと広がり御戌神の背後に到達。その瞬間ガバッと大地が割れ、那由多度に煮え滾る業火を地獄から吹き上げた! ズゴゴゴゴガガ……マグマが滾ったまま連立する巨大灯篭の如く隆起し散減大量焼却! 振り返った御戌神の目に陰る穢れも、紅の影で焼き溶かされていく。 「……クゥン……」  小さく子犬のような声を発する御戌神。私は憤怒相を収め、その隣に立つ。彼の両眼からは止めどなく饐えた涙が零れ、その度に日蝕が晴れていく。気がつけば空は殆ど薄暗い黄昏時になっていた。闇夜を迎える空、赤く燃える月と青く輝く太陽が並ぶ大地。天と地の光彩が逆転したこの瞬間、私達は互いが互いの前世の声を聞いた。 『不思議だ。あの火柱見てると、ぼくの飢えが消えてく。お不動様はどんな法力を?』 ༼ なに、特別な力ではない。あれは慈悲というものだ ༽ 『じひ』  徳松がドマルの手を握った。ドマルの目の奥に、憎しみや悲しみとは異なる熱が込み上がる。 『救済の事で?』 ༼ ……ま、その類いといえばそうか。童よ、あなたは自分を生贄にした衆生が憎いか? ༽  徳松は首を横に振る。 『ううん、これっぽっちも。だってぼく、みんなを救済した神様なんだから』  すると今度はドマルが両手で徳松の手を包み、そのまま深々と合掌した。 ༼ なら、あなたはもう大丈夫だ。衆生との縁に飢える事は、今後二度とあるまい ༽
གསུམ་པ་
 時刻は……わからないけど、日は完全に沈んだ。私も青木さんも地面に大の字で倒れ、炎上するコンビニや隆起した柱状節理まみれの駐車場を呆然と眺めている。 「……アーーー……」  ふと青木さんが、ずっと咥えっ放しだったキョンジャクを口から取り出した。それを泥まみれの白ニットで拭い、私に返そうとして……止めた。 「……洗ってからせにゃ」 「いいですよ。この後まだいっぱい戦うもん」 「大散減とも? おったまげ」  青木さんにキョンジャクを返してもらった。 「実は、まだ学生の時……友達が僕に、『彼女にしたい芸能人は?』って質問を。けど特に思いつかなくて、その時期『非常勤刑事』やってたので紅一美ちゃんと。そしたら今回、本当にしたたびさんが……これが縁ってやつなら、ちぃと申し訳ないかもだ」 「青木さんもですか」 「え?」 「私も実は、この間雑誌で『好きな男性のタイプは何ですか』って聞かれて、なんか適当に答えたんですけど……『高身長でわんこ顔な方言男子』とかそんなの」 「そりゃ……ふふっ。いやけど、僕とは全然違うイメージだったかもでしょ?」 「そうなんですよ。だから青木さんの素顔初めて見た時、キュンときたっていうより『あ、実在するとこんな感じなの!?』って思っちゃったです。……なんかすいません」  その時、遠くでズーンと地鳴りのような音がした。蜃気楼の向こうに耳をそばだてると、怒号や悲鳴のような声。どうやら敵の大将が地上に現れたようだ。 「行くので?」 「大丈夫。必ず戻ってきます」  私は重い体を立ち上げ、ティグクとキョンジャクに再び炎を纏った。そして山頂の御戌神社へ出発…… 「きゃっ!」  しようとした瞬間、何かに服の裾を掴まれたかのような感覚。転びそうになって咄嗟にティグクの柄をつく。足下を見ると、小さなエネルギー眼がピンのように私の影を地面と縫いつけている。 ༼ そうはならんだろ、小心者娘 ༽ 「ちょ、ドマル!?」  一方青木さんの方も、徳松に体を勝手に動かされ始めた。輝く両目から声がする。 『バカ! あそこまで話しといて告白しねえなど!? このボボ知らず!』 「ぼっ、ぼっ、ボボ知らずでねえ! 嘘こくなぁぁ!」  民謡の『お空で見下ろす出しゃばりな月と太陽』って、ひょっとしたら私達じゃなくてこの前世二人の方を予言してたのかも。それにしてもボボってなんだろ、南地語かな。 ༼ これだよ ༽  ドマルのエネルギー眼が炸裂し、私は何故かまた玲蘭ちゃんの童貞を殺す服に身を包んでいた。すると何故か青木さんが悶絶し始めた。 「あややっ……ちょっと、ダメ! 紅さん! そんなオチチがピチピチな……こいつはコトだ!!」  ああ、成程。ボボ知らずってそういう…… 「ってだから、私の体で検証すなーっ! ていうか、こんな事している間にも上で死闘が繰り広げられているんだ!」 ༼ だからぁ……ああもう! 何故わからないのか! ヤブユムして行けと言っているんだ、その方が生存率上がるしスマートだろ! ༽ 「あ、そういう事?」  ヤブユム。確か、固い絆で結ばれた男女の仏が合体して雌雄一体となる事で色々と超越できる、みたいな意味の仏教用語……だったはず。どうすればできるのかまではサッパリわかんないけど。 「え、えと、えと、紅さん……一美ちゃん!」 「はい……う、うん、光君!」  両前世からプレッシャーを受け、私と光君は赤面しながら唇を近付ける。 『あーもー違う! ヤブユムっていうのは……』 ༼ まーまー待て。ここは現世を生きる衆生の好きにさせてみようじゃないか ༽  そんな事言われても困る……それでも、今私と光君の想いは一つ、大散減討伐だ。うん、多分……なんとかなる! はずだ!
བཞི་པ་
 所変わって御戌神社。姿を現した大散減は地中で回復してきたらしく、幾つか継ぎ目が見えるも八本足の完全体だ。十五メートルの巨体で暴れ回り、周囲一帯を蹂躙している。鳥居は倒壊、御戌塚も跡形もなく粉々に。島民達が��身の為に作り上げた生贄の祭壇は、もはや何の意味も為さない平地と化したんだ。  そんな絶望的状況にも関わらず、大散減討伐軍は果敢に戦い続ける。五寸釘愚連隊がバイクで特攻し、河童信者はカルトで培った統率力で彼女達をサポート。玲蘭ちゃんも一枚隔てた異次元から大散減を構成する無数の霊魂を解析し、虱潰しに破壊していく。ところが、 「あグッ!」  バゴォッ!! 大散減から三メガパスカル級の水圧で射出された穢れ母乳が、河童信者の一人に直撃。信者の左半身を粉砕! 禍耶さんがキュウリの改造バイクで駆けつける。 「河童信者!」 「あ、か……禍耶の姐御……。俺の、魂を……吸収……し……」 「何言ってるの、そんな事できるわけないでしょ!?」 「……大散、ぃに、縁……取られ、嫌、……。か、っぱは……キュウリ……好き……っか……ら…………」  河童信者の瞳孔が開いた。禍耶さんの唇がわなわなと痙攣する。 「河童って馬鹿ね……最後まで馬鹿だった……。貴方の命、必ず無駄にはしないわ!」  ガバッ、キュイイィィ! 息絶えて間もない河童信者の霊魂が分解霧散する前に、キュウリバイクの給油口に吸収される。ところが魔耶さんの悲鳴! 「禍耶、上ぇっ!!」 「!」  見上げると空気を読まず飛びかかってきた大散減! 咄嗟にバイクを発進できず為す術もない禍耶さんが絶望に目を瞑った、その時。 「……え?」  ……何も起こらない。禍耶さんはそっと目を開けようとする。が、直後すぐに顔を覆った。 「眩しっ! この光は……あああっ!」  頭上には朝日のように輝く青白い戌神。そしてその光の中、轟々と燃える紅の不動明王。光と影、男と女が一つになったその究極仏は、大散減を遥か彼方に吹き飛ばし悠然と口を開いた。 「月と太陽が同時に出ている、今この時……」 「瞳に映る醜き影を、憤怒の炎で滅却する」 「「救済の時間だ!!!」」  カッ! 眩い光と底知れぬ深い影が炸裂、落下中の大散減を再びスマッシュ! 「遅くなって本当にすみません。合体に手間取っちゃって……」  御戌神が放つ輝きの中で、燃える影体の私は揺らめく。するとキュウリバイクが言葉を発した。 <問題なし! だぶか登場早すぎっすよ、くたばったのはまだ俺だけです。やっちまいましょう、姐さん!> 「そうね。行くわよ河童!」  ドルルン! 輩悪苦満誕(ハイオクまんたん)のキュウリバイクが発進! 私達も共に駆け出す。 「一美ちゃん、火の準備を!」 「もう出来ているぞぉ、カハァーーーッハハハハハハァーーー!!」  ティグクが炎を噴く! 火の輪をくぐり青白い肉弾が繰り出す! 巨大サンドバッグと化した大散減にバイクの大軍が突撃するゥゥゥ!!! 「「「ボァガギャバアアアアァァアアア!!!」」」  八本足にそれぞれ付いた顔が一斉絶��! 中空で巻き散らかされた大散減の肉片を無数の散減に変えた! 「灰燼に帰すがいい!」  シャゴン、シャゴン、バゴホオォン!! 御戌神から波状に繰り出される光と光の合間に那由多度の影炎を込め雑魚を一掃! やはりヤブユムは強い。光源がないと力を発揮出来ない私と、偽りの闇に遮られてしまっていた光君。二人が一つになる事で、永久機関にも似た法力を得る事が出来る!  大散減は地に叩きつけられるかと思いきや、まるで地盤沈下のように地中へ潜って行ってしまった。後を追えず停車した五寸釘愚連隊が舌打ちする。 「逃げやがったわ、あの毛グモ野郎」  しかし玲蘭ちゃんは不敵な笑みを浮かべた。 「大丈夫です。大散減は結界に分散した力を補充しに行ったはず。なら、今頃……」  ズドガアアァァァアン!!! 遠くで吹き上がる火柱、そして大散減のシルエット! 「イェーイ!」  呆然と見とれていた私達の後方、数分前まで鳥居があった瓦礫の上に後女津親子と佳奈さんが立っている。 「「ドッキリ大成功ー! ぽーんぽっこぽーん!」」  ぽこぽん、シャララン! 佳奈さんと万狸ちゃんが腹鼓を打ち、斉一さんが弦を爪弾く。瞬間、ドゴーーン!! 今度は彼女らの背後でも火柱が上がった! 「あのねあのね! 地図に書いてあった星の地点をよーく探したら、やっぱり御札の貼ってある祠があったの。それで佳奈ちゃんが凄いこと閃いたんだよ!」 「その名も『ショート回路作戦』! 紙に御札とぴったり同じ絵を写して、それを鏡合わせに貼り付ける。その上に私の霊力京友禅で薄く蓋をして、その上から斉一さんが大散減から力を吸収しようとする。だけど吸い上げられた大散減のエネルギーは二枚の御札の間で行ったり来たりしながら段々滞る。そうとは知らない大散減が内側から急に突進すれば……」  ドォーーン! 万狸ちゃんと佳奈さんの超常理論を実証する火柱! 「さすがです佳奈さん! ちなみに最終学歴は?」 「だからいちご保育園だってば~、この小心者ぉ!」  こんなやり取りも随分と久しぶりな気がする。さて、この後大散減は立て続けに二度爆発した。計五回爆ぜた事になる。地図上で星のシンボルを描く地点は合計六つ、そのうち一つである食虫洞のシンボルは私がコンビニで焼却したアレだろう。 「シンボルが全滅すると、奴は何処へ行くだろうか」  斉三さんが地図を睨む。すると突如地図上に青白く輝く道順が描かれた。御戌神だ。 「でっかい大散減はなるべく広い場所へ逃走を。となると、海岸沿いかもだ。東の『いねとしサンライズビーチ』はサイクリングロードで狭いから、石見沼の下にある『石見海岸』ので」 「成程……って、君はまさか!?」 「青木君!?」  そうか、みんな知らなかったんだっけ。御戌神は遠慮がちに会釈し、かき上がったたてがみの一部を下ろして目隠れ前髪を作ってみせた。光君の面影を認識して皆は納得の表情を浮かべた。 「と……ともかく! ずっと地中でオネンネしてた大散減と違って、地の利はこちらにある。案内するので先回りを!」  御戌神が駆け出す! 私は彼が放つ輝きの中で水上スキーみたいに引っ張られ、五寸釘愚連隊や他の霊能者達も続く。いざ、石見海岸へ!
ལྔ་པ་
 御戌神の太陽の両眼は、前髪によるランプシェード効果が付与されて更に広範囲を照らせるようになった。石見沼に到着した時点で海岸の様子がはっきり見える。まずいことに、こんな時に限って海岸に島民が集まっている!? 「おいガキ共、ボートを降りろ! 早く避難所へ!」 「黙れ! こんな島のどこに安全が!? 俺達は内地へおさらばだ!」  会話から察するに、中学生位の子達が島を脱出しようと試みるのを大人達が引き止めているようだ。ところが間髪入れず陸側から迫る地響き! 危ない! 「救済せにゃ!」  石見の崖を御戌神が飛んだ! 私は光の中で身構える。着地すると同時に目の前の砂が隆起、ザボオオォォン!! 大散減出現! 「かははは、一足遅いわ!」  ズカアァァン!!! 出会い頭に強烈なティグクの一撃! 吹き飛んだ大散減は沿岸道路を破壊し民家二棟に叩きつけられた。建造物損壊と追い越し禁止線通過でダブル罪業加点! 間一髪巻き込まれずに済んだ島民達がどよめく。 「御戌様?」 「御戌様が子供達を救済したので!?」 「それより御戌様の影に映ってる火ダルマは一体!?」  その問いに、陸側から聞き覚えのある声が答える。 「ご先祖様さ!」  ブオォォン! 高級バイクに似つかわしくない凶悪なエンジン音を吹かして現れたのは加賀繍さんだ! 何故かアサッテの方向に数珠を投げ、私の正体を堂々と宣言する。 「御戌神がいくら縁切りの神だって、家族の縁は簡単に切れやしないんだ。徳川徳松を一番気にかけてたご先祖様が仏様になって、祟りを鎮めるんだよ!」 「徳松様を気にかけてた、ご先祖様……」 「まさか、将軍様など!?」 「「「徳川綱吉将軍!!」」」  私は暴れん坊な将軍様の幽霊という事になってしまった。だぶか吉宗さんじゃないけど。すると加賀繍さんの紙一重隣で大散減が復帰! 「マバゥウゥゥゥゥウウウ!!!」  神社にいた時よりも甲高い大散減の鳴き声。消耗している証拠だろう。脚も既に残り五本、ラストスパートだ! 「畳み掛けるぞ夜露死苦ッ!」  スクラムを組むように愚連隊が全方位から大散減へ突進、総長姉妹のハンマーで右前脚破壊! 「ぽんぽこぉーーー……ドロップ!!」  身動きの取れなくなった大散減に大かむろが垂直落下、左中央二脚粉砕! 「「「大師の敵ーーーっ!」」」  微弱ながら霊力を持つ河童信者達が集団投石、��に千切れかけていた左後脚切断! 「くすけー、マジムン!」  大散減の内側から玲蘭ちゃんの声。するうち黄色い閃光を放って大散減はメルトダウン! 全ての脚が落ち、最後の本体が不格好な蓮根と化した直後……地面に散らばる脚の一本の顔に、ギョロギョロと蠢く目が現れた。光君の話を思い出す。 ―八本足にそれぞれ顔がついてて、そのうち本物の顔を見つけて潰さないと死なない怪物で!― 「そうか、あっちが真の本体!」  私と光君が同時に動く! また地中に逃げようと飛び上がった大散減本体に光と影は先回りし、メロン格子状の包囲網を組んだ! 絶縁怪虫大散減、今こそお前をこの世からエンガチョしてくれるわあああああああ!! 「そこだーーーッ!! ワヤン不動ーーー!!」 「やっちゃえーーーッ!」「御戌様ーーーッ!」 「「「ワヤン不動オォーーーーーッ!!!」」」 「どおおぉぉるあぁああぁぁぁーーーーーー!!!!」  シャガンッ! 突如大量のハロゲンランプを一斉に焚いたかのように、世界が白一色の静寂に染まる。存在するものは影である私と、光に拒絶された大散減のみ。ティグクを掲げた私の両腕が夕陽を浴びた影の如く伸び、背中で燃える炎に怒れる恩師の馬頭観音相が浮かんだ時……大散減は断罪される! 「世尊妙相具我今重問彼仏子何因縁名為観世音具足妙相尊偈答無盡意汝聴観音行善応諸方所弘誓深如海歴劫不思議侍多千億仏発大清浄願我為汝略説聞名及見身心念不空過能滅諸有苦!」  仏道とは無縁の怪獣よ、己の業に叩き斬られながら私の観音行を聞け! 燃える馬頭観音と彼の骨であるティグクを仰げ! その苦痛から解放されたくば、海よりも深き意志で清浄を願う聖人の名を私がお前に文字通り刻みつけてやる! 「仮使興害意推落大火坑念彼観音力火坑変成池或漂流巨海龍魚諸鬼難念彼観音力波浪不能没或在須弥峰為人所推堕念彼観音力如日虚空住或被悪人逐堕落金剛山念彼観音力不能損一毛!!」  たとえ金剛の悪意により火口へ落とされようと、心に観音力を念ずれば火もまた涼し。苦難の海でどんな怪物と対峙しても決して沈むものか! 須弥山から突き落とされようが、金剛を邪道に蹴落とされようが、観音力は不屈だ! 「或値怨賊繞各執刀加害念彼観音力咸即起慈心或遭王難苦臨刑欲寿終念彼観音力刀尋段段壊或囚禁枷鎖手足被杻械念彼観音力釈然得解脱呪詛諸毒薬所欲害身者念彼観音力還著於本人或遇悪羅刹毒龍諸鬼等念彼観音力���悉不敢害!!」  お前達に歪められた衆生の理は全て正してくれる! 金剛有明団がどんなに強大でも、和尚様や私の魂は決して滅びぬ。磔にされていた抜苦与楽の化身は解放され、悪鬼羅刹四苦八苦を燃やす憤怒の化身として生まれ変わったんだ! 「若悪獣囲繞利牙爪可怖念彼観音力疾走無辺方蚖蛇及蝮蝎気毒煙火燃念彼観音力尋声自回去雲雷鼓掣電降雹澍大雨念彼観音力応時得消散衆生被困厄無量苦逼身観音妙智力能救世間苦!!!」  獣よ、この力を畏れろ。毒煙を吐く外道よ霧散しろ! 雷や雹が如く降り注ぐお前達の呪いから全ての衆生を救済してみせよう! 「具足神通力廣修智方便十方諸国土無刹不現身種種諸悪趣地獄鬼畜生生老病死苦以漸悉令滅真観清浄観広大智慧観悲観及慈観常願常瞻仰無垢清浄光慧日破諸闇能伏災風火普明照世間ッ!!!」  どこへ逃げても無駄だ、何度生まれ変わってでも憤怒の化身は蘇るだろう! お前達のいかなる鬼畜的所業も潰えるんだ。瞳に映る慈悲深き菩薩、そして汚れなき聖なる光と共に偽りの闇を葬り去る! 「悲体戒雷震慈意妙大雲澍甘露法雨滅除煩悩燄諍訟経官処怖畏軍陣中念彼観音力衆怨悉退散妙音観世音梵音海潮音勝彼世間音是故須常念念念勿生疑観世音浄聖於苦悩死厄能為作依怙具一切功徳慈眼視衆生福聚海無量是故応頂……」  雷雲の如き慈悲が君臨し、雑音をかき消す潮騒の如き観音力で全てを救うんだ。目の前で粉微塵と化した大散減よ、盲目の哀れな座頭虫よ、私はお前をも苦しみなく逝去させてみせる。 「……礼ィィィーーーーーッ!!!」  ダカアアアアァァアアン!!!! 光が飛散した夜空の下。呪われた気枯地、千里が島を大いなる光と影の化身が無量の炎で叩き割った。その背後で滅んだ醜き怪獣は、業一つない純粋な粒子となって分解霧散。それはこの地に新たな魂が生まれるための糧となり、やがて衆生に縁を育むだろう。  時は亥の刻、石見海岸。ここ千里が島で縁が結ばれた全ての仲間達が勝利に湧き、歓喜と安堵に包まれた。その騒ぎに乗じて私と光君は、今度こそ人目も憚らず唇を重ね合った。
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ari0921 · 8 years ago
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アメリカ「新国防戦略」から読み解く。 「宴の後」を展望するー福山隆 情報メモ3 ○ はじめに  ピョンチャンオリンピッ(2月9日~25日)とパラリンピック(3月9日                                 ~18日)が間近に迫ってきた。平昌五輪を巡る南北会談については、「情報メモ22号」で「キツネとタヌキの化かしあい」と形容したが、23日現在、その成り行きは「ピョンチャン五輪ではなく、ピョンヤン五輪」と言われるほど北朝鮮主導で進んでいる感がある。オリンピックとパラリンピック終了時、この南北融和がどこまで深化するか目が離せない。 本稿では、両五輪終了後――「宴の後」――の、北朝鮮の核ミサイル開発問題がどのように進展するのかを概括的に展望してみたい。 ○ アメリカ トランプの新たな国家安全保障戦略と国家防衛戦略  トランプ政権は昨年末、新国家安全保障戦略を発表した。この中で、アメリカが直面する脅威としては、14年にウクライナ南部クリミア半島を編入したロシアや、南シナ海の軍事拠点化を進める中国を、第二次世界大戦後の国際秩序の変更を試みる「修正主義勢力」と指摘した。北朝鮮やイランなどは、テロを支援し大量破壊兵器によって地域を不安定化させる「ならず者体制国家」と位置づけ、明確に批判。また、過激派組織「イスラム国」(IS)や米国内で勢力を拡大するラティーノ(中南米系)ギャング「MS13」など「多国籍組織」にも言及した。 トランプ政権の国家安全保障戦略を受けて、今月19日、マティス国防長官は新たな国家防衛戦略を発表した。これについて、「アメリカの新国防戦略、中ロとの競争を柱に 対テロ戦争から転換」と題する19日付ロイター電は次のように報じている。 米国のマティス国防長官は19日、新たな国家防衛戦略を発表し、中国やロシアとの競争を戦略の中核に据えることを明らかにした。米国は過去15年あまり、イスラム過激派との戦いを国防戦略の優先課題としてきたが、ここで方針を転換する。 国防総省の今後数年の優先課題を設定した新戦略では、中国とロシアを、自国の権威主義モデルに沿った世界の構築を目指す「修正主義国家」と呼び、両国の挑戦に対抗する米国の強い決意を示した。 マティス長官は新戦略の発表にあたり「われわれはテロリストとの戦いを遂行し続けるが、現在の米国の国家安全保障の優先課題はテロリズムではなく、大国間の競争だ」と語った。 アメリカの対中国・ロシア競争戦略の狙い ☆ 競争戦略の成功例――レーガンがソ連に挑んだ軍拡競争 米国防省の総合評価(ネットアセスメント)局長を1973年から2015年まで務めたアンドリュー・マーシャル氏(今年96歳)は、冷戦時代、「ソ連という強力なライバルとの競争に勝つためには、相手の弱点を突き、体力を消耗させることが重要である。すなわち、アメリカはソ連の弱点を見つけ、軍事優位を保つ戦略を採用すべきである」との構想を提唱した。米国防省はこの構想を採用し、それに基づいて生まれた軍事戦略が「競争戦略」と呼ばれるものである。 中央情報局( C IA )などが調査した結果、ソ連の弱点は、「経済の疲弊」であることが分かった。レーガン大統領は、ソ連を「悪の帝国」と呼び、共産主義との対決路線を打ち出した。とりわけ、敵が発射した大陸間弾道弾(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)をレーザービームで破壊するという戦略防衛構想(SDI)を進めた。SDIは、宇宙空間をも舞台にするため、スター・ウォーズ計画とも呼ばれた。この軍拡路線が、ソ連を軍拡競争に引き込み、経済的に窮地に追い込んだ。その結果、ソ連共産政権を崩壊に導き、冷戦を終結させたことは、レーガン政権の功績である。 因みに、ネットアセスメントとは、「中長期的な仮想敵国の総合戦力の盛衰を見積もること」と、筆者は考える。マーシャルは、中国の総合戦力を分析する上で、人口動態、水の需給、世論の変化、さらには、中国の歴代王朝の行動なども調査し、それらを勘案して分析を試みたといわれる。 ☆ アメリカの優位性と中国・ロシアの弱点 影のCIAと呼ばれるアメリカの民間情報機関ストラトフォーに12年間勤務し、分析部門の次席にまで上り詰めたピーター・ハイゼンが書いた『地政学で読む世界覇権2030』という未来予測の本がある。ハイゼンが同著で、2030年頃に焦点を当てて分析したアメリカの優位性と中国・ロシアの弱点とはこうだ。 アメリカの人口ピラミッドを分析すれば、2040年にはベビーブーマー世代��“あの世に召され”、人口状況は労働人口の割合が増えて好転する。これにより、莫大な資本の蓄積や、巨大な消費市場が安定的に維持される。また、エネルギーとしては、持続可能なシェール資源がある。それ故、アメリカは中国・ロシアなどとの「戦い」を選ぶこともできれば、世界から完全に「引きこもる」ことも可能である。 戦後、世界の繁栄や人口爆発をもたらした大きな力は、アメリカ主導で構築したブレトンウッズ通貨体制であった。この通貨体制では、金との交換が保証された米ドルを基軸として、各国の通貨の価値を決める固定相場制度であった。71年に金ドル交換は停止されブレトンウッズ体制そのものは終わりを迎えたが、ドルは基軸通貨としての地位を維持し、世界経済での米国の優位性を支えてきた。 ブレトンウッズ通貨体制にはもう一つの見落とされがちな側面がある。それは、すべての国が行う海上通商の安全をアメリカ海軍が担保していることだ。それは日本・韓国・台湾などのアメリカの同盟・友好国のみならず、中国も直接恩恵を受けている。だから、アメリカがブレトンウッズ体制を放棄すれば、各国は安全な通商を期しえなくなるのだ。 中国の将来予測に関しては、ピーター・ハイゼンの師匠に当たるジョージ・フリードマン(ストラトフォー創設者)が、その著『100年予測』の中で「アメリカへの次の挑戦者は中国ではない。中国は本質的に不安定だ。今後、力を蓄えていき傑出する国は、日本、トルコ、ポーランドである」と述べている。 また、ハイゼンも、中国の財政システム問題、人口問題、アメリカへの依存(米海軍のシーレーン防衛、アメリカ市場へのアクセス)などが深刻であり、「ゆっくりと破局に向かいつつある」と、分析している。また、中国の地政学に触れ、「中国は『好戦的な北部(北京中心)』、『商業的な中部(上海中心)』、『分離主義的な南部(香港、マカオ中心)』、『内陸部』に分かれており、現在は共産党独裁政府が武力で束ね、一つにまとまっているが、「巨人・中国は倒れる(分裂する)」と見ている。 ロシアの将来も暗澹たるものだ。ハイゼンは次のように分析している。第一に、広大な国土は、地政学的に見れば、防衛上隙間だらけで、それを達成るのは不可能だろう。第二に、ロシア人――つまりロシア民族――は消滅しようとしている。現在、ロシア人の間でHIVと多剤耐性結核が蔓延しており、中でも15歳から35歳の若者――次世代を生む世代――の間に感染者が集中している。ロシアは、わずか数年後には、状況の改善はおろか、現状維持さえできなくなるだろう。また、数世代後には、ロシアが国家として、ロシア人が民族として生き延びるのは不可能になっていると言わざるをえない。ロシアに行動を起こす力があるのは、せいぜい後8年が限界だ。(筆者注:本書は2014年出版なので、8年後とは2022年に当たる。) ジョージ・フリードマンとピーター・ハイゼンの未来予測が正しいとすれば、アメリカは、中国とロシアに対して、戦略的に圧倒的に優位にあるわけだ。 ☆ トランプが中・ロに仕掛ける競争戦略の狙い  上記の文脈からすれば、アメリカは過去15年あまり、イスラム過激派との戦いを国防戦略の優先課題としてきた方針を転換し、中国やロシアとの競争を戦略の中核に据えることは、リーズナブルだと思われる。レーガン政権時代、ソ連に競争戦略仕掛けたのと同様に、中・ロに軍拡競争を挑み、両大国の凋落を加速するのが狙いなのだろう。 “主役”と“脇役” 本稿末に、「“主役”と“脇役”」と題する記事(自衛隊家族会紙「おやばと」2016年4月号に寄稿)を添付した。この記事の趣旨にあるように、朝鮮半島問題においては、”主役”は米・中・露であり、韓国と北朝鮮は“脇役”に過ぎないのである。 トランプ登場後、同政権は“脇役”が仕出かした問題解決に目を奪われ、本来の「主敵」である中国との覇権争い等を閑視する傾向があった。それどころか、北朝鮮問題の解決を中国に頼む始末だった。 今回、「中国やロシアとの競争を戦略の中核に据える」という決定は、アメリカが迷妄から目が覚めた証拠で、喜ばしい。日本にとっても、「中国の脅威」と「北朝鮮の脅威」があるが、その重大性・深刻さから言えば、断然「中国の脅威」であろう。これまでの情報メモで述べたように、「イソップ物語」ではないが、北朝鮮の挑発に乗って軍事的な圧力を加える程、むしろ金正恩体制の基盤を強化するという皮肉な結果になる。また、世界規模の制裁強化が解決に繋がるという保証もない。 「宴の後」のアメリカの北朝鮮問題への対応 「情報メモ」で述べてきたように、アメリカにとって、北朝鮮の核ミサイルの脅威は、中国やロシアのそれに比べれば、左程のものではない。大戦略家ルトワックが「北朝鮮の核ミサイルを阻止する��後のチャンスは今しかない。ソウルが火の海になっても今こそ攻撃すべきだ」と、主張するのもわからないではないが、アメリカの戦略思考は北朝鮮問題を主題と捉えるべきではない。 アメリカの喫緊の課題は、世界規模での中国とロシアの挑戦なのだ。局地的・マイナーな問題で軍事力と予算を消耗すれば、中国とロシアは、ほくそ笑むのだ。アメリカの、対北朝鮮問題解決の処方箋は、すべて対中国・ロシアという「原点」で思考・策定すべきである。 このような観点から見れば、アメリカは今後、北朝鮮問題から距離を置く可能性がある。勿論、哀れなほどに習近平の助力を頼むこともなくなるはずだ。韓国・文在寅が「北朝鮮を養う」というなら、「それもよかろう」と放置するだろう。キツネとタヌキが抱き合って、「アメリカの攻撃を躱せるぞ」とはしゃぐ姿を、冷ややかに眺めるだろう。その代わり、今後、アメリカが北朝鮮を先制攻撃する際は、韓国からは、フリーハンドを得、文在虎の「哀願」を無視することをためらわなくなるだろう。 米国の対北朝鮮軍事攻撃のやり方 アメリカは、平昌五輪後、北朝鮮内のある目標――金正恩はICBMのように���活的なものではない――を、奇襲的に攻撃する。この攻撃は、昨年4月、トランプが「シリアのアサド政権が化学兵器を使った」と断定し、シリアの空軍基地に対して、59発の巡航ミサイル「トマホーク」を撃ち込んことをイメージすればよい。 もしも、北朝鮮が、これに反発して全面反撃するならば、アメリカは、5015作戦や5027作戦のような全面作戦に移行する。そうなれば、金正恩は確実に殺害されるし、北朝鮮全土が灰燼に帰すことになる。 金正恩が馬鹿でなければ、全面的な反撃をためらうだろう。金正恩は、在韓米軍はもとより、韓国に対して全面軍事攻撃をすることを慎重に検討するだろう。否、アメリカの先制攻撃(金正恩を試す攻撃)あらかじめ検討し、対応要領を決めているかもしれない。「アメリカの攻撃は、取るに足らない目標に対して、一回だけだった。俺が、2010年11月に仕掛けたヨンビョン島砲撃事件と似たようなものだ。迂闊に全面反撃しない方が我が身のためだ。」と考えるだろう。その上で、北朝鮮軍と人民に「金正恩は弱腰」と言うそしりを免れるための手を打つことだろう。それが失敗すれば、金正恩は独裁のパワーを大幅に削がれ、やがて失脚するかもしれない。 トランプは、11月の中間選挙の勝利を得るために、敢えて、このような冒険をやるかも知れない。 ○ 北朝鮮  金正恩は、平昌五輪大作戦の戦果に陶酔しているかもしれない。「ピョンチャン五輪をピョンヤン五輪にした。文在寅を抱き込むことによって、アメリカの軍事攻撃から防衛する術を手に入れた」と自画自賛しているかもしれない。 次の課題は、延期した米韓合同演習(フォールイーグルとキーレゾルブ)を中止に追い込むことだ。それは、文在寅を使えば可能になる。米軍は、演習にかこつけて、戦力を朝鮮半島周辺に推進・展開し、北朝鮮を奇襲できる。また、この演習を春先にやられると、農作業に支障をきたし、食糧不足に拍車をかける。何としても、阻止しなければならない。 文在寅が阻止できなければ、金正恩様の直接おでましだ。「トランプよ、米朝会談に応じてもええよ」と、微笑外交を仄めかせば、アメリカは直ぐに応じるに違いない。会談を開いて、得意のじらし作戦で、トランプが気を揉む11月の中間選挙まで引っ張れば、しめたもの。北朝鮮は、そう考えているかもしれない。 トランプが新たな国家安全保障戦略と国家防衛戦略を発表したことも北朝鮮には好都合だ。トランプは、中国とロシアを、自国の権威主義モデルに沿った世界の構築を目指す『修正主義国家』と呼び、両国の挑戦に対抗する米国の強い決意を示した。 こうなれば、中国にとっての「北朝鮮株価」は高騰するに違いない。これまで、中朝関係は冷え込んでいた。金正恩は、「こうなれば、俺の方から頭を下げなくても、習近平の方から秋波を送ってくるはずだ」と考えてもおかしくない。 このように、北朝鮮にとって「宴の後」は、ベターな環境になっていると思えるかもしれない。しかし、前述のように、トランプは文在寅には容赦なく北朝鮮に対する軍事攻撃ができるようになるのだ。 ○ 韓国 文在寅が北朝鮮にへりくだる理由は何だろう。彼は、「北朝鮮の隠れエージェント」なのか���しれない。そうでなければ、ただひたすら平昌五輪の成功のために、北朝鮮の要求を飲んでいるというのか。平昌五輪が成功すれば、彼は大統領としての歴史に名を刻むとは言わないまでも、一定の功績を残すことができる。また、民族史にも。 もう一つの理由。それは、五輪を利用して、「北朝鮮を釣込み」、その脅威を抑えると同時に、アメリカの先制攻撃も封じ込め、ソウルを火の海にすることを阻止できるからだ。五輪が成功すれば、「俺は、二つの脅威・リスクを排除した」と、文は胸を張るだろう。 果たしてそううまくいくかどうか。前述のように、トランプは対アメリカ(先制攻撃阻止)の思惑で「南北融和」した北朝鮮を遠慮会釈なく攻撃(韓国は巻き添えを食う)するかもしれない。 歴代韓国大統領は世論に叩かれた。文在寅も平昌五輪の「出来栄え」などで、世論(支持派と不支持派に分裂)の批判を受けるだろう。金大中政権同様に、米国や韓国国民にひた隠しにしていた「北朝鮮との密約」が露見して、朴槿恵前大統領のように、弾劾されるかもしれない。文はこの事態に構備えるかのように、「保険」として、日韓間の従軍慰安婦合意を蒸し返し、いつでも火をつけて煽れる準備を完了している。 ○ 中国 習近平は、トランプが新たな国家安全保障戦略と国防戦略を発表し、中国とロシアを「修正主義国家」と呼び、両国の挑戦に対抗する強い決意を示したことに、「トランプめ、やっと気付いたか。愈々これからが本番だな」と、考えているに違いない。 今後は、北朝鮮問題で、アメリカに遠慮するかのごときジェスチャーは不要となり、トランプへの気兼ねも要らなくなる。アメリカ主導の北朝鮮への制裁は「反古」にすることもできる。否、「反古」にすることにより、北朝鮮に恩を売り、自国に従わせるように工作するだろう。 今後は、添付資料2(中国による日・米・韓の離間策―核ドミノ戦略)に示すように、中国は、核保有国となった北朝鮮を中国の国益のために最大限に使って、究極的には米韓次いで日米を分断し、北東アジアからアメリカを追い出すことに奔走るようになるだろう。 ○ 日本 安倍政権は、日米同盟を最大重視しつつも、プーチンとの対話を維持し、習近平との関係も模索するスタンスだ。トランプの新たな国家安全保障戦略と国家防衛戦略が、従来の日本の外交路線に如何なる影響があるのか、今後十分に分析・観察する必要があろう。 マティス国防長官は、新たな国家防衛戦略は、同盟国との国際的な提携も重要になるとした上で、各国の責任分担の必要性についても強調した。因みに、トランプ大統領は、選挙キャンペーン中から同盟国に応分の防衛費負担を求めており、今次の新たな国家防衛戦略において、各国の防衛責任分担の必要性について強調したのは、予期されたことだ。中国との競争戦略において、アメリカが、日本の防衛努力に期待するのは、けだし当然だろう。 当面、対北朝鮮政策も含め、アメリカが現行の外交・安保政策を変更するのかどうか、注意深くフォローする必要があろう。 ○ むすび 『宴のあと』(うたげのあと)は、三島由紀夫の長編小説。全19章から成る。高級料亭「般若苑」の女将・畔上輝井(小説では福沢かづ)と、元外務大臣・東京都知事候補の有田八郎(小説では野口雄賢)をモデルにした作品である。 ヒロイン・福沢の行動的な熱情を描き、理知的な知識人・野口雄賢の政治理想主義よりも、夫のためなら選挙違反も裏切りもやってのける愛情と情熱で、一見政治思想とは無縁で民衆的で無学な福沢の方が現実を動かし政治的であったという皮肉と対比が鮮やかに描かれている。 その結末は、こうだ。野口は都知事選に敗北し、福沢は精魂こめて金を使った自分よりも、汚いやり方で金を使った相手が勝ったことが許せず、「宴のあと」のような敗北の空しさを味わった。 平昌五輪という「宴」は、文在寅と金正恩によるものだ。このいずれが、福沢と野口の役なのかは、論ずる必要もない。結果として、三島の小説同様に、平昌五輪の「宴のあと」も、文在寅は「失敗の評価」を受け、「敗北の空しさ」を味わうことになるような気がする。
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spunking-dummy · 6 years ago
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#チャタロウニッキあしあと 2016年9月3日 ⑱ チャタロウニッキの為にライブラリーを見直していて、この画像に目が止まりました。 なんて優しい眼差しなのだろう。 子供のような あどけなさも持ち合わせた表情。 実際には11歳を過ぎ、白い毛も目立ってきた お爺ちゃんなんだけれど。 やっぱり チャタロウのこと いつまでも大好きだなー。 一年前、くーちゃんに会いに行った後に言われたこと。 『シドさんがチャタ君って君を付けて呼んいたので、私もチャタロウではなくて、チャタ君って呼ぶことにします。』 そうだねー。 文字では、チャタロウって書いているけれど、実際に呼んでいたのは『チャタ君』でした。 もう35ヶ月も離れて暮らしてはいるけれど、チャタ君 好きすきよ♪は、止まらないよ。 三年前のスカイツリーを振り返ると、本当にあの日、あの場所を包んでいた���は、優しさでした。 見ず知らずのノラ犬のニッキを見て、こんなにも遠くから、そして大勢の人が集まり、涙し、そして笑みを称えた優しい表情になるのだろうか… それが、どうしてなのか? 解らなかった あの日。 ただ ただ チャタ君に幸せを感じさせてあげたくて… どんなに辛く、悲しく、怖い思いをして来たとしても、そんな事も帳消しにする至福の思い出を沢山、抱えきれない程、持たせてあげたくて。 虹の橋の袂にいる、どんなワンコにもひけを取らず、胸を張って『ボク とーっても大切にされて幸せな犬生を過ごしたんだよ♪』って自慢できるようにしてあげたくて。 ただ ただ もう それだけで駆け抜けた日々。 色んなイヤな思いも受けたけれど、チャタ君を守り抜き、そして、こんなにも多くの人から、暖かい眼差しを、手のひらからの温もりをチャタ君に感じさせてあげられ、本当に良かったなと思っています。 チャタ君を思ってくださるフォロワーの皆さまに心より感謝しています。 私の最高の相棒。 たま たま 犬と人間って形が違っただけで、魂の結びつきは、人と人、それ以上だったと思います。 チャタ君と出逢い、過ごした時間は、とっても大変だったけれど、生涯で最良の宝物になっています。 振り返る事で、悲しい気持ちもありますが、それ以上に全力で駆け抜けたチャタ君の雄姿、そして愛らしさは、今でも、今を生きる自分の最大の糧になっています。 チャタ君に逢いに来てくれたフォロワーさん。 また逢えなくても、見守り、そしてチャタ君を想い、愛してくれている多くのフォロワーさん。 本当にありがとう。 チャタロウ 大好きよ♪😍💓 チャタロウ 愛してる😌💓✨ チャタロウ 好き すきよ🐱😆💕 #肥満細胞腫 #パラディア #闘病 #保護犬 #殺処分 #野良犬 #フィラリア #笑顔 #犬 #わん #ワンコ #余命宣告 #dog #愛犬 #散歩 #甲斐犬 #断脚 #3本足のワンコ #3本足の犬 #3本足 #闘病 https://www.instagram.com/p/B177a7eh7E2/?igshid=t6zhafmm16pb
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keepcalm-readmanga · 9 years ago
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2016 淑女Repo:司機們實力飆車的一年,那些我們一起坐過的車 (仮)
米那桑又到了年終總結的時刻啦!讓我先\高呼一聲/ OH YEAH! 這是本司機不才,第三次做年終總結了,是的我已經蹲這坑裡蹲三年了,對於很多事都三分鐘熱度的某來說,能堅持這麼久也是吃了一鯨!??
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​2016年是馬甲碟的發行量爆多的一年,年年按照曲線成長,非常牙白的節奏。也礙於這個市場太過壯大,淑女們每年都要買的總結雜誌-Honey Style竟然沒有出…所以無法統計總數,但不用總結也知道是誰又蟬聯馬甲碟之王的寶座了!佐和真中以幾乎週刊的頻率掃過了2016!土門熱和茶介位居第二及第三名,媽啊這兩個勞模也是一整年霸佔我Ipod的男人,急速竄起勢不可檔啊!
港真,我的聽碟量應該都保持在一定的數目,但是發行總量遠遠超過這個數字好像顯得我很挑一樣orz 所以今年我選擇大方向點評一些流行走向還有我個人非推薦不可的碟子給大家做為參考~
Part.1 年度潮流走向:旦那、古風、續作
旦那
唉嘛其實我三年前一入坑的時候就已經嚷嚷著旦那題材的碟太少太稀有,明明是日常生活生活向的王道題材怎麼就這麼少呢?今年彷彿各大會社聽到我的心聲一樣,動不動人物設定就丟旦那出來,弄得俺受寵若驚措手不及好麼!旦那的萌點為大家複習一次:1兜裡的男人所以勾心鬥角一切OUT!2持證上崗、合法開車合法中X 3汙力滔滔的最佳煙幕彈
旦那系列重點推薦
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迷蝶(パンタレイ):轉世的異種人外旦那!重點是月亮社的年度純愛巨作!旦那分別是吸血鬼、狼人、外星人,但他們竟然是同一個人!!!(瞬間HP-5000) 題材最高能沒有之一,然而是旦那設定所以特別溫柔深情,信賴度滿分!系列的製作非常精良,BGM好聽,台詞唯美魔幻,貫穿一系列的蜘蛛與蝴蝶的故事也引人深思,可以說肉非常美味之餘還感受到了三位旦那的深愛。
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​Cream Pie~大好きな彼と、素肌のままで最後まで:真TM沒看過乳此直白的Title好麼!下面提示你們自行體會一下,如果是放在男性向謎之小片子會寫成無T中X,英文就是這個意思了。然而合法玩梗的咧,這系列根本就是變向的旦那特權系列。我跟你們縮,一臉正直的汙力滔滔一向是我萌點。目前聽過第一彈的奶油登登,可愛又肉食超滿足。期待2017土門大法的到來也希望拉多幾個人進這系列啊啊啊��
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​旦那さまシリーズ:最經典的大人氣旦那系列,各式各樣的旦那任君挑選的一個系列。然後佐和真中大肆入侵的一個系列(笑哭) 又稱霧谷家兄弟Story (X) 這系列從去年年底開始出,到今年又多開了第二季跟第三季,可見非常好評,少了套路的傻白甜設定總是市場的保障名額。其中男大姐跟變態旦那的設定最為突出,還這系列在第三季的最後請來了我大沖野靖広!你們真是太有眼光了(含淚點讚) 以前曾經寫問卷給Honeymoon系列要他們請他,沒想到是來了馬甲碟(歡喜升天)
古風
今年古風題材似乎火了起來,日本古代為題材的碟子變多不在話下,西洋古代背景的碟子也不少我發現。一定要比較的話,我個人是喜歡和式古風的,特別喜歡那種大河劇跟時代電影的氣氛,有著武士、遊女、町人、忍者(?)的時代背景真讓人欲罷不能啊~ 相較之下西洋古代為背景的大多喜歡描寫王宮貴族的故事,很有童話故事的Fu~
和式古風系列重點推薦
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遊女悲恋:標題已經劇透了一切,嫖客跟遊女的101種死法。不是男主被女主拋棄失智之後被關小黑屋就是放一把火把妓院燒了啪啪啪到死,不然就是親兄妹哥哥當嫖客去嫖妹妹然後兩個人互捅殉情。一個大寫的慘烈,然而劇本娘堀川還是寫得很有水準,全數BE的大做符合了我這個BE愛好者的口味。古代日本用語偏多所以理解上比較困難,但是查字典也是我的一個樂趣就是。跟下面的系列打對台還CV重覆率100%,Entremets跟花鏡社不要太火爆喔喔喔!
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​籠女ノ唄~吉原夜話~:同樣也是遊女題材這系列就給人有希望多了,系列四部作品三部HE,中途換馬甲的桐生麻都小哥被排擠得厲害所以BE(並不) 本來這系列預計出三部,可能是人氣出乎意料所以硬生生又多開了第四部把佐和真中給叫來,你們真的不是故意跟Entremets對著幹?也是古風氛圍滿滿的一個系列,古色古香,嘛,反正被人嫖的題材也就是這樣了(攤手) 重點嫖完了還能HE真的太治癒人心(痛哭失聲) 劇本娘御門蓮給個好評!
和式古風精選單碟
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​嵐一夜 -アラシノイチヤ-:三心社在年底推出的高分古風作品!又請來了茶介搖錢樹!基本可以總結為山中奇遇記,遇難的女主在暴風雨的夜晚遇上了野生小哥並被他撫慰的故事。茶介第一次挑戰兄系角色非常駕輕就熟,野哥哥太棒!劇中不少古代風俗跟背景的捏他,一旦深入了解之後是非常有趣的一張。肉真是好吃的沒話說,我也要組隊上山去收服一隻野哥哥回家成親了!
洋式古風系列重點推薦:
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​Dark Night Princess:去年這個大好評的暗黑三匹童話系列2016又加開了兩部,分別是灰姑娘和小紅帽。這系列目前改編的全都是西洋的童話故事,所以設定也很有西方古典的韻味。兩部的劇本跟CV演出都很棒,但是一定要比較的話我個人是更喜歡灰姑娘。肉好吃,題材充滿童心的一個系列。畫師沿用了前兩部的兩位畫師也是好評的要點之一。
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​私の小鳥:破梗一說就是一系列都是王子的故事(不)這系列預計在2017上半年會延續出第三部,可見也是人氣高漲的作品,我個人非常期待。設定於中世紀歐洲國家的背景,在不同機緣巧合下與當國的王子相知相戀的故事,系列的要點是女主是會帶給王子們幸福的小鳥,基本上傻白甜的劇情展開。歐風古典浪漫風情大家務必一試。
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​吸血姫ナイトパレード:劇情偏向套路但我個人滿喜歡的一個吸血鬼小公舉系列。吸血鬼不算是稀有題材(雖然馬甲碟這邊才正要火),不過這系列是女主是吸血鬼,這個設定夠新鮮喔(拇指) 所以理所當然被吸血的就是我們的男人啦,聽到男人被吸血呵呵哈哈的聲音簡直欲罷不能(惡趣味) 雖然是架空設定但應該也是西方古代,有招親舞會有大宅子,還有來自世界各地的新郎候補(重點) 也是比較童心的一個系列。
續作
不知道是今年會社們感覺抓馬題材貧乏還是怎麼了,不約而同開始拿自家既有的系列開始炒冷飯(別說得這麼難聽) 牛奶社是慣犯我就不說了,VV社是真的感覺花招不如以往,開始把男友枕頭一一作成續作撈錢我也(攤手) 但是今年連一些出碟量不高走精緻路線的會社如BizCrown跟Operetta都開始出續作,這真的是我意料之外,但是水準如常甚至更上一層樓這才是我想要推薦的。
PS.續作的定義是指同系列同角色的故事的延續或是前傳,同系列追加新角色新故事不在討論範圍。
續作系列推薦:
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​彼と添い寝でしたいコトもっと:杏子社今年再開最賣座的陪睡系列,而且是兩兩成張,兩個角色一碟的綜合FD,銷售策略太強,只控其中一個角色也會買碟,而且雙CV的碟順勢拉高了售價,簡直圈錢手段太高明。這都不是重點,續篇延續了前作溫馨可愛傻白甜的風格,睡前收聽最合適,還加入了兩個角色(CV)躺旁邊跟你一同睡覺的福利軌,你們不吃這安利嗎?與男友跟旦那一起度過的睡眠時光w
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​その愛は病にいたる~HARUTO~、そこは狂った夢の淵~選択される定め~:馬甲碟史上最強的兩個病嬌又殺回來了!而且變成了旦那!激動到只想罵臥槽!妹紙酷愛逃啊!然後聽完這兩碟之後簡直愛這兩個犯罪變態病嬌愛到骨髓裡,媽啊天知道我有多心疼他們。續作再開的巔峰作品,比純黑還要黑的色彩,堪稱一絕了。劇情度百分百,吃了一堆刀子的續作,可是我甘願!這兩個故事只告訴我們,變態不可怕,可怕的是聚在一塊。
​Part.2 淑女私心個人榜單
年度代表獎【完美得無可挑剔的超‧高分作品】
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​In the Room
任何評分標準來說都是滿分的一張碟,就連我入了馬甲碟坑三年了也是我第一次聽到如此接近完美的作品。這是個心痛得令人憐惜,用男主角的無奈跟淚水刻劃出一個深愛之人失憶的故事。因為最愛所以傷得最深是我對劇情的一句話總結。充實俱備HE跟BE兩種結局的分歧型Drama CD在市面上很常見,但是兩個Ending的意境都是令人咋舌的美麗,也就只有小房間這一張了,尤其那帶有一點悲情跟苦澀的HE(對的是HE沒錯)更是精彩。聽完特典完整了整個劇情,只能用惋惜來形容本篇所發生過的憾事。CV茶介演技水準飆上天的作品,把這個傷透心的癡情男人演到骨髓裡,感情的表達真切到位,滾床單也流露出細膩的情緒變化,可以說是CV本身今年的代表作了。封面的繪畫設計看過都知道是極為典雅賞心悅目的風格。馬甲碟界難得一見的超高水準逸品,2016如果只能聽一片碟的話就是這碟了。入手絕對不會失望的精彩作品,推薦給大家。
年度新穎題材系列獎【歪腦筋都動到自我保健上面來了】
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​·         Adult Direction
·         ラブユーブング
·         Club:CUP6
·         シコレボ!
我感覺今年的新穎題材都跟自我保健有關了(什麼鬼) 女性向的謎片、謎之玩具、音聲DIY導覽還有漢子自撸的馬甲碟。業界真是越來越會玩了w 總之非常有益身心的出發點,我必須給會社好評,這種現實題材跟馬甲碟重疊的微妙感覺,大家不去瞧瞧嗎?
年度生活向系列獎【又色又蠢萌的日常向】
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​Love Toxic
超級推薦的一個系列!男主角不是旦那就是男友,規規矩矩的甜碟設定。描繪了男主角們面對女主的時候就會變成癡漢的樣子(並不) 在歡樂的日常中各種いちゃいちゃ台詞風格非常暖心而且惹人喜愛。滾床單的成分也絕對不馬虎,收服了可愛的男友跟旦那之後肉也十分美味。喜歡無負擔日常向的這個系列可以坑。
年度畫風殘念獎【Chocolat Blanc一定是不想賺錢了】
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モトカレ~上司と2度目の恋~
當初看到這個封面我是囧的,先不說濃濃的同人風格,這個作畫讓我真心認為這社要自我毀滅拿銷量開玩笑了。這個天大的玩笑竟然落在了勞模佐和真中身上,一眾CV中最人氣的馬甲王竟然是這種人設…在此把膝蓋奉獻給每個購入這張CD的佐和迷妹,你們是真愛粉。看看那超高的髮際線跟學園Handsome風的下巴跟五官比例,手的比例也很奇怪,港真還沒見過如此水準的官碟封面,嚇得他自己他手上的咖啡都涼了(喂) 這碟反正封面就這麼奇筢了,說說內容。內容真的不差啊,雖然是前男友兼前上司,舊愛最美的複合路線劇情,佐和用低音演這種專情一根筋的男人是真的挺萌,滾床也挺苦幹有種公務員氣質(夠) 反正是只能忽略封面的一碟了。
然而Chocolat Blanc殘暴的畫風摧殘了市場幾個月之後,最近他們的畫風突變成這樣↓
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說到底你們還是想賺錢的嘛 一開始知道這樣又何必拿前面幾作的銷量來測試大家的底線呢?正正經經找畫師付錢給人家這銷量就上來了嘛!這些CV的粉絲哪裡得罪你們了?
同場加映:KZ Entertainment
強烈懷疑是這社是Chocolat Blac的母公司,網站的風格跟同人感的作風有著很大的呼應。下面就放個圖讓你們感受一下比較 “上檔次” 的同人風格馬甲碟繪畫
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KZ Entertainment的成立比Chocolat Blanc早,一開始這社的風格還只是被大夥吐槽是容易誤會成是同人碟的風格,不過至少還沒發生像Chocolat Blanc那樣人物崩壞的慘事,頂多就是說說標題的設計風格比較俗氣/土氣或是人物的上色方法偏向動畫。但你們造嗎?自從看過モトカレ的封面之後我開始珍惜KZ了(我是真心你們信我) 果然人的觀感還是很賤的。我今年有入KZ的碟,我得說作為新社KZ的碟其實價格很良心(真心話) 一張碟2000円含特典,劇情描寫也都挺有趣,CV也都是正規的官方馬甲群,就是碟子是台壓跟封面的繪畫成本可能反映了價格(遠望)
年度喜劇推薦專區【笑到肚子疼得新感覺作品】
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只今恋愛中!
馬甲碟史上第一部成長型系列,一個男主貫穿三篇作品,分別是大學時代、社會人跟結婚後。女主跟他都是初戀的男女朋友,然後一起走過那人生中的每個階段。第一次接吻第一次滾床單這都不稀奇,但是會ED(?)會出錯會慌張還會吐槽自己的床技的男主我還是第一次見。從第一張笑到第三張的爆笑作品,體現了 “真愛是會讓你哈哈哈而不是啪啪啪”這一點。每次都在關鍵時刻跌一跤然後永遠不可能在女主老婆面前帥一次的真愛,是部笑完之後會感到很窩心的好作品!
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​·         ヘタレだけど好きな彼
·         夫はお医者さま~新堂先生は変態です~
·         ダメンズ先生~元憧れの高校教師
剛剛提到了KZ Entertainment現在來說說他們家的碟子。這三張喜劇型馬甲碟都非常有趣,分別是前高中老師變成��業遊民(?)被女主撿到,從大學時代就開始交往到現在出社會的超沒用男友,還有全世界最愛老婆的喜感變態癡漢外科醫的丈夫。乍看之下三個故事的設定都很異想天開很不乙女的發展,其實都笑料滿滿,CV們更是活靈活現把這些非典型的男人們給演出來了,絕對好評絕對娛樂。KZ的喜劇馬甲碟著實做得出色,我比較喜歡他家的喜劇,除外那些比較悖德或是鬼畜的設定我就PASS了。上面三張小品推薦給大家。
年度叔控推薦專區【缺糧缺得慌的一年】
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​·         恋する編集者第五弹「つよがり。」
·         旦那さまシリーズvol.5年上旦那さま
·         Sweets Blossom 純也編 After story
今年純正的大叔向碟子少得我只能精選三張,簡直快要斷糧的狀態orz 這三張還都是叔系音而且角色也是叔叔的馬甲碟。喜歡成熟大人的淑女們快把這僅有的糧食包回家吃了吧,不然就像我要叛變到青年音了(錯誤示範)相信我,我真的是大叔控(吐一口血死) 特別推薦副編輯長(第一張)跟甜點店記者桑(第三張),叔的技術跟餘裕你不能錯過,絕對不能,司機果然還是要選老的。叔叔旦那(第二張)告訴我們歐吉桑雖然是自稱體力還是ㄅㄧㄤˋㄅㄧㄤˋ叫,茶介開車哪有不飆的道理?而且寵上天了好嗎!
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​·         吸血姫ナイトパレード第三候補:ハンターの花婿ルッツ
·         ヤな奴。同僚・灰島編
這兩張人設真的不是叔(媽啊二十幾歲的小伙用叔音會社選角也是叼),但是叔音大法好,我還是要來推薦一下。好久不見的黑瀨鷹叔叔一定要會會的,黑道系的溫柔,重點被吸血的聲音牙白到無法直視。健康太郎第一次下馬甲碟的海,我不推薦不是人,好勝心超強的同事叔叔船上技術也很一流而且還純情(反差萌),希望以後多看到他啊,煙燻口味的迷人嗓音讓人欲罷不能。
同場加映:低音砲馬甲碟
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·         『私立常盤坂学院 - immoral game -』第4巻騎堂アラト~野蛮な騎士は草風に愛す~
老實說這個是我個人的馬克,我都還沒聽(別打我) 我真的很喜歡低音砲,這三張也都是,無奈基於各種原因沒聽(明明就是花心你敢說)。這些人設真的很不低音砲(第三張還說得過去),總之斧爆彈跟鬍內惡太兩位是我一直很心水的重低音CV,無奈今年他們倆個專注幫人出續作了沒有開發新系列我是有點失望的。最終常盤坂學園的設定實在不戳我所以沒開坑我也不好評價什麼。
年度M男推薦專區【劇本的硬傷比較多】
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·         ブユーブング-永嶺海斗編-
·         本能の果実 Ver.2.0 上司と部下のイケない関係編
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·         私の彼のおかしなヒミツ Vol.3 M気質の彼
今年M男碟的數量比去年明顯少了很多,我專注冷門萌點30年我瞭。而且其中W太郎的本能果實還是去年的,嘛,反正我今年才聽就算進來了。今年的M男碟真是劇本硬傷,唯一一張我覺得劇本沒問題的大概就是土門的抖M玩具小哥了。海斗小哥真的大推,雖然BE很治鬱但是他超可愛的,家事全能開車也很上手,就是女主的設定奇筢了點(不想破梗)。W太郎的本能果實跟草莓牛奶的淚目男子雖然都是正宗的M,但是劇本的槽點太多加上都是渣男轉M男的走向,渣男劇情有點難熬就是,只能退而求其次沖著CV唉唉叫來聽了。最後一張伊集小哥的小M男也很可愛,不過牛奶社的劇本一向都不怎麼戳我,而且這系列本來就標題黨意味濃厚,小M男是不錯就是太會使換人了一點讓我覺得有點煩(微妙?),不過還是很軟萌,喜歡輕口的M男這張可以一試。
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·         サークル♥カタログ鈴原恭弥編
·         re:Reversible vol.3~チャラ系カレシ・平磨~
·         旦那さまシリーズvol.9 激甘旦那さま
穩定的季刊沖野,今年也是幸福在坑裡的一年。身為沖野太太兼沖野靖広安利小隊長,今年的四張碟都是發揮的中規中矩的水平。Door to Door即使只有三分之一的沖野我也買了,因為他一圓了送貨員小哥跟奧桑的妄想(謎片看多的後遺症)。Circle Catalogue大型犬男朋友專情又有點不擅言詞非常可愛而連動特典有唱歌非常好聽,男子輕音部這個設定本來就自帶青春熱血萌點。Reversible FD歐派星人重磅回歸, My 平磨男朋友還是一如既往的baka ,BizCrown讓我有了活下去的意志。激甘旦那我吃了一堆砂糖一點點的傲嬌十分美味並感受到了對老婆的深愛,對嘛沖野靖広就應該演旦那,會社你們不絕得相見恨晚嗎?今年四張全部保留名額全部推薦!今年季刊已經超級滿足超圓滿(合掌) 希望來年繼續跟男神卿卿我我XD
​Part.3 CV博愛(x)溺愛心路歷程
咳咳!大家應該都知道我這人是很博愛的,對CV示愛(?)乃日常,頻繁接觸各種不同類型的聲優是我的興趣。今年馬甲碟的產量很高,也來了不少新的馬甲CV加入這個行列,就連往年出鏡率較低的固定班底CV都開始刷起了存在感,淑女我今年得到了很大的滿足(躺平) 下面就簡單說說我今年花心了哪些人(賊笑)
大家的旦那,一流的色情標竿,定位床友(?)【茶介】
My 床友 (被一票妹子打死),今年我算是非常隨意的入了茶介的坑,不敢自稱他的擔因為我覺得自己貢獻錢包貢得不夠(請原諒這個窮逼)。今年看到他變成勞模我真的是欣喜若狂,早在2014他出男ともたち的時候我就十分看好他了,業界一匹黑馬,今年作品數量更是大爆發,奪下馬甲碟作品數第三名的寶座。
以健康又紮實的男人味聲線著稱,說起話來非常親切,台詞的演繹跟說話的tempo掌握得很到位的聲優。今年馬甲碟會社頻頻找他出演旦那,證實了他聲音裡的良好品格感讓人淪陷,作品數中旦那達成率高達七成的神人。所以我整年就是茶介嫁嫁嫁!每個月都嫁他!H起來���真到令人害怕,聽完碟就像是跟他在床上滾了好幾回的銷魂滋味讓人無法忘懷。今年感覺他喘息比較入大流了,個人喜歡聽的啊嘶啊嘶比較少見了,不過不影響他的技術與美味。期望明年繼續看到他刷版!
老司機組隊輪流出番,2016年裡佔據我Ipod的人們
【ワッショイ太郎、土門熱、河村眞人】
ワッショイ 太郎:今年超額完成任務的一位。前兩年一直以為他總是在年底發功一下下就收山的CV,沒想到今年從年初到年底都看到了他,變成常見CV簡直驚喜!說話咬字都帶著高端色氣感的CV,依我說就是歐美感的情色,自帶Player氣場所以以往劇本娘都丟渣男劇本給他演(跪) 今年正經的男人多了不少,這點我是欣慰的,但是年底最後一張牛郎還是依照慣例耍流氓了,果然話不能說太早。人頭麥的敏感點掌握得很碉堡的一位,不管是親親還是耳邊說話都會起雞皮疙瘩的那種。明年應該還會來這邊玩耍吧叔叔?不准你交了差之後就去攀岩沖浪,浪到不知道回家了啊(喊)
土門熱:人稱土門大法,今年的大勞模。土門大法也算是我一入這坑的時候就認識的資深司機了,也因為我聽他的第一張就是Reversible,我基本上都是關注他的好男友角色居多。典型的帥哥音,就像是少女漫畫走出來的男主角的聲音,中音而且有些沙啞的音色。H起來水準高,好吃的地方是一高潮就受(唉???),叫起來很好聽,男前的叫叫叫讓人想欺負他。因為今年也是作品量大爆發所以我走到哪裡都會碰到他,常常在我Ipod上看到他的名字。驚奇的是今年聽到了他的抖M碟真的是非常美味,玩具擬人的小哥哥聲線又乖又可愛(而且還M) 其他正常傻白甜的男友也是等身大一般大寫的可愛(揉臉) 估計明年也會常駐在這邊的CV。
河村眞人:今年也是頻繁看到他!大人色氣再來一位!專注演繹高大上的男主,演過的角色不乏王子、貴族、律師、上司、執事、刑警等,有著性感的聲線還自帶華麗貴氣的氣場,H的時候總是非常有餘裕偶爾蹦出像是んにゃ一樣的可愛聲調。今年吃他的糧吃得一本滿足,而且角色類型都很符合他的氣質,不得不提Love Toxic的軟萌年上旦那一點點的強引凸顯出他的美味。我明年也會安定的關注他的~
新司機大舉進攻市場,冉冉升起的新星銳不可擋,全部都是青年音
【テトラポット登、深川綠、三樂章、大鳥遊二、一夜愛、五日天峰、昼間真昼】
テトラポット登:大家所公認的超級新人王。一開始登登給我一種年下的感覺其實我是拒絕的(攤手) 我專注年上跟叔叔三十年啊!直到DNP他演了一個很可愛的雙子小哥哥我才對他改觀,哎嗎這個新人開起車來簡直老司機了是鬧哪樣(膩愛口吻) 之後吃了奶油登登跟廢柴男友登登也都非常棒,真的是個值得關注的新星(淑女我背書) 啞啞的青年音有種可愛的感覺,慢慢說話的時候很沉穩令人安心,說話快的時候一秒逗逼。H的時候有雄喘跟雌喘之分(據說),雌喘非常快而急也是高潮就受的type,雄喘目前沒接觸太多所以不方便評論。H的聲音跟風格跟土門有幾分相似,聲音類別可以算是同一類的(笑哭)
深川綠:積極刷存在感的一位司機,月亮社出道,今年也是靠月亮社的觸手旦那一作把關注力推向了高峰。去年就已經在馬甲碟的海裏只不過出鏡率偏低,今年開始積極受邀參與不同馬甲碟會社的作品。���低的青年音也是聲音中帶有啞的音色,男前風格,吻技跟H的技術也是非常嫻熟,遽聞也是常混跡裏界的CV。非常積極經營他的馬甲Twit,而中之人的烤蛋糕愛好展現出了超高女子力(小叮噹微笑)
三樂章:年底突然靠著劇本娘松竹梅老師跟Operetta社上位的司機,我突然而然入他坑港真我也很害怕好嗎?(抖) 去年以Operetta社的狂夢之淵單碟出道,無奈那碟收錄音質實在可憐,除了過人的演技,完全沒有注意到他美形的聲音!?今年松竹梅老師連著春人把愛病跟夢淵又帶了出來,三樂章的聲音完全是以1080P高清重現,並演活了間宮定繼這個瘋狂的義兄!沉穩的中低青年音,有禁慾的味道,抓狂起來嚇壞人,擅長演人形泰迪(X) H起來意外寫實,美形的聲音喘起來意外用力而且那個說話斷斷續續的演法很高能。十分期待看到三樂章2017活躍起來,他是繼茶介之後第二個我看好的黑馬CV。
大鳥遊二:玩過BL遊戲應該不會陌生的司機,據說是遇到好角色聲音有點像石田彰遇到普通角色就路人的一位(笑哭) 健氣型的中音青年音,笑起來滿可愛的,吻技不錯坑戲中規中矩。今年就以Adult Direction的wasabi男優一角出道,堪稱是馬甲碟界的鈴木X徹了(夠) 我挺喜歡這位的聲音的。
一夜愛:這個男性向黃油跟裏番常見的司機今年也奔向馬甲碟這邊了(招手) 感覺是比較年下犬系的中音,有點小鼻音,他的碟我還沒聽不好鑑定坑戲但聽說也還滿老司機的。馬甲名唸One Night Love(噴笑) 也是會玩了。作品慢慢開始增多的一位, 2017也 都會看到他。
五日天峰:常常跟河村眞人綁定一起出現的司機,本來是河村碟裡的SUB CV 後來轉正開始出單人碟。正統的中音青年系,常常出演好青年(?)的感覺讓我印象挺深但是聲音辨識度不怎麼高,也是因為他的碟我還沒聽所以不鑑定坑戲的表現。馬甲名裏五日天是姓氏,峰是名字。2017已經有新作預定發行。
昼間真昼:從BLCD過來的司機,經營澡堂的小哥非常萌,比較軟膩偏高的青年音,也是因為角色關係覺得他的聲音有種迷濛感,吻技普通坑戲覺得有點受但不明顯。今年就在在這邊發了一張探頭,但感覺大家的評價都還不錯,不管是對劇本還是CV本身,2017已有新作待發行。
2016總評以上。
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最後以今年的錢包(不對) 愛人們總結,一點點不成敬意的心意。特別藉著這個小地方感謝低燃廢人生將三位棒得飛起的茶介聚聚送給我,讓他跟著沖野男神一起常伴我身旁(´▽`ʃ♡ƪ) 他們相處得非常和諧,請你不要擔心。 也感謝2016年陪我一起飆車的淑女伙伴們,不管是在湯不熱、天使論壇、還是微博,謝謝你們今年的陪伴與支持,沒辦法把每個人都一一列出來,請你們接受我的隔空飛吻Mua Mua Mua~2017讓我們繼續走在耳朵失血的康莊大道上吧!(指著太陽)
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​最後其實上圖並不是2016我所有的腎,我還有三張還在路���中,因為趕不及年度總評的發文所以入不了鏡orz 希望他們趕快回到我身邊啊,我的雞肝旦那跟平磨男友(咬手帕) 嗯?你問我有張畫風不一樣?三樂章偷渡了是事實,等我收到碟我就來傳教(大誤)
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​那麼米納桑新年快樂!同時我們明年再見囉!(揮手)
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koukoku-seisakujyo · 6 years ago
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読書日記その24
11月になると急に道路を人が走り出しますね。
スポーツの秋か。じゃあ、それらしい本を。
◆書籍名:情熱のアルカディア
◆著者:藤島 大  ◆出版社:文藝春秋
「Number」の記事をまとめた本です。つまり運動好き向け。
世俗を超えた空間の時間は、突然、メール送信の速度のスイングを
もって消えた。
野球のバットがスイングしたんです。運動オンチにはイメージしにくい
描写です。これは気を引き締めて読まねば置いて行かれます。
スポーツにおける「頭の良さ」とは試合や練習という現場での読みや集中力、
それに選手生活を送る際の節制や心構えに表現される。
ちょっと、判る。テレビで一流選手が練習の課題や問題点をノートに
丁寧にまとめてるのを見て驚いたことある。雑念のない美しい字だった。
スポーツ医学は信用しないというアイスホッケーの監督。
追い込んだ後のもう一絞りが重要だと。周りは無茶だというが、
限界の超えた先での練習が結局は勝ちをもぎ取っている。
元ラグビー選手は現役時代の例としてスクラム練習で首の皮が
剥けた話をする。そこにハエがたかって来るけど疲れすぎて払えない。
腰が立たず這うほどの疲労。なのに、グランドに出れば走れてしまう。
みんな、誰よりも自分が練習を積んだと語る。
なんで?なんのために?こんなにも?するとこんな記述に出会う。
自分自身が充実しきること。なにかのためになにかをするのではなく、
行為そのものを燃焼しつくすこと。
なんか、心がザワザワする。明快で明朗で、まぶしい。
その鍛錬の糧はなんだろう。競争心、名誉欲、いや、ここで情熱登場だ。
言葉は知ってます。でも、持ったこともないし、感じたこともない。
スポーツ観戦によく出かける人は情熱のおすそ分けを貰っているのかな。
常軌を逸した努力を裏付けにアスリートは常に堂々としている。
必ず勝負はつくから努力は報われるとは限らない。それでも、彼らは
情熱の理想郷で魂を燃やし続けている。皆、その雄姿が見たいんだ。
友川カズキという方のインタビューが面白かった。
歌手活動が中心の表現者。中上健次や大島渚と懇意だったと聞けば
どんな食わせ者と思いきや、純粋すぎるバスケ狂。
バスケがしたくて入学した高校で勝負への執念と天性のリーダーシップを
買われマネージャーとなり生徒なのに生徒を熱血指導。
指導者の夢が芽生えるも、卒業後は就職して上京。そこでフォークに感動して
歌い出すも業界に馴染めず帰郷。
かつての恩師の口利きで地元中学のバスケ部の外部コーチになる。
教員でも講師でもない扱い。しかも無給。
それでも充分だった。情熱はたぎり溢れだし、生活はバスケ一色へ。
指導時間を作るために魚問屋の配達員として夜中から朝まで働き、
寝る間も惜しんで指導する。真剣すぎて胃潰瘍。生徒までもが胃潰瘍。
やがて熱意は伝わり生徒との強固な信頼関係のもと、どんどん強くなる。
なのに、部外者が結果を出したことでやっかまれ追い出されてしまう。
ひどい。でもね。
生徒は今でも思い出す。嬉しい気持ちが蘇る。
コーチの小さな部屋でコンロを囲み、コーチ特性の玉子入りラーメンを
みんなですする。部活では鬼なのにギターを持ち出し歌ったりする。
大事にされてる、愛されてる実感。どんなご馳走より素敵。青春だ。
叶わなかった夢の話です。
でも、胸が熱くなるの。
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thetheatretheoryoftheapes · 6 years ago
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「猿の演劇論」参加理由と、聴講分への若干の異論、鴻英良さんの過去の論文(「ゲンロン5幽霊的身体」掲載)への異論
才目謙二  1.参加理由 私は「猿の演劇論2018」Part 3の計2回に参加しました。 なぜ最終盤にいたって参加したのか。その動機は、本年(2018年)8月中旬、室伏鴻アーカイブカフェshyで開かれた鴻英良さんと上杉満代さんの対談に接したことに遡ります。 ● 対談は大野一雄さんをめぐって対立するお二人が「激論(?)」するという触れこみでした。 上杉満代さんは1970年代から大野一雄に師事してこられた舞踏家で、さる映画館で大野師の映像上映会を開催されました。 その席で、鴻英良さんが「大野一雄の戦争体験と舞踏に関する疑問」を提出され、それについて上杉さんが反撥されたとのことでした(当上映会には参加せず)。 その内容が興味深いものであったので、続きを思う存分やってほしいとの声も多く、では場所を変え一対一の「対決」をという趣向で、shyでの対談が企画されました。 ● 鴻英良さんは批評雑誌「ゲンロン5 幽霊的身体」に大野一雄論を書いておられます。埴谷雄高が『死靈』で提出した「虚体論」と大野一雄の幽霊的身体を結びつけた論考はきわめて刺激的です。 ただ、鴻さんには疑問がありました。 大野一雄さんは中国とニューギニアに出征され長い軍隊生活を送られました。 年表によるとニューギニア出征は1938年です。終戦にいたる7年もの間、南方の戦地でどのような体験をし、どんな辛酸をなめたか。捕虜となり生還を果たした大野さんが「戦争」を語ることはありませんでした。情報将校として軍の機密を知る立場だったから、それも一因かもしれません。 室伏鴻による大野舞踏と土方巽が創始した暗黒舞踏との違いの指摘など、興味深いセッションが続く中、鴻さんは「大野さんは生涯なぜ苛酷な戦争体験を語らなかったのか。語るのはニューギニアでの牧歌的な生活だけだ。実相はそんな生易しいものではなかったはずである」と語りました。 鴻さんが放った「挑発を含んだ疑問」に上杉さんが乗った形の対談は、しかし、実に奇妙な展開を見せます。 鴻さん「大野さんは『食べるものがなくなったら、海に行って崖の上から手榴弾を投げる。すると、魚がいっぱい浮かんできて獲り放題。隊員や原住民とたらふく食べた…』などと吉増剛造氏との対談で語っている。自らの本当の戦争体験に覆いをかけたまま、牧歌的な(嘘のような)エピソードだけしか語らない舞踏家の踊りとは何だろう? どうしてもこの疑問が残る」。 この疑問には上杉さんも絶句されました。 すかさず鴻さんは「手榴弾を投げて海の底から浮いてきたのは米兵のちぎれた身体(からだ)じゃないのか。そうした光景、戦争の実相の一切を言葉で語ること拒絶し、大野一雄さんは戦争体験のすべてを踊りで表現することに賭けてきたのではないか、私はそう思うのです」と上杉さんに迫りました。 すると上杉さんは「実は、私もそう思うの」と目を輝かせ、賛意を示されました。一転、和やかなムードとなり、大野一雄さんの懐かしい映像などを映写して対談は終わりました。 終了後、「対決になりませんでしたね」と言うと、「あそこでなぜ上杉さんは変わったんだろうね。不思議だ」と鴻さんは首をひねっておられました。 ● 私は、当セミナーの惹句「鴻英良による挑発と洗脳」が気になっていました。「挑発」は分かるが、「洗脳」って何だろう?  ゆくりなくも私は「挑発と洗脳」の現場を目撃してしまったのです。 鴻さんは独自の切り口と鋭利な問題提起により「知的挑発」をされる演劇批評家であることは周知のとおりです。 洗脳はウィキペディアによると、「brainwashing」の直訳であり、「強制力を用いて人の思想や主義を根本的に変えさせること」とされます。 もちろん、鴻さんは強制力を用いることはありません。用いる力は「問題提起力」です。 鴻さんの鋭い問題提起による知的挑発は、たとえ否定の身振りであっても、相手の立場や論旨を対立的に肯定・支持しながら、相互の「立論」を弁証法的に止揚して数段高い次元へと称揚します。これが鴻流の「洗脳」ではないかと思うのです。 「知的挑発」の後に来る「洗脳」、このプロセスに立ち会った者は、深い納得感から一種の浄化作用を覚えます。 その高み(プラトー)に佇む知的爽快感を求めて、「猿の演劇論」への参加にいたりました。 ※補足(主題から離れて) 1)逆にいうと、知的高みを相互に構築するには、上杉満代さんのように「鴻さん、違うわよ」と渾身から批判・否定をする必要があるだろうということである。一方的な挑発だけでは知的高みに登ることはできない。本レクチャーの課題が「鴻さんを批判する文章を提出すること」であるのは当然なのである。 また、「米兵のちぎれた身体」というくだりでは、著書『二十世紀劇場』の「第一章 皮膚の時代」、中でもフランシス・ベーコンの『絵画』に関する叙述などを思い起こさなくてはならないだろう。 2)一糸座の公演、芥正彦演出『アルトー24時』(2014年、東京芸術劇場)の公演において、鴻さんは劇中、客席からジャック・デリダに扮して登場し、デリダのアルトー論『基底材を猛り狂わせる』の一節を舞台に投げ掛けた。それは、ハプニング演出の意図を超えて、アルトーの最期の一日を描く劇(脚本:鈴木創士)に対する鋭利な問題提起と聞こえ、舞台を引き締める効果を得た。 デリダのテクストのどの箇所かは未詳だが、アルトー晩年のデッサン集をめぐるデリダの論旨を敷衍して、鴻さんは画材としての「基底材」から「舞台」ひいては「存在」そのものを猛り狂わせる演劇の可能性を問題提起したように劇場には響いた。私が観たこのシーンにも「挑発と洗脳」があったことを付記したい。 2.セミナー聴講分への異論 Part3戦時中の移動演劇に関するレクチャーに対し、ヴァリアントという意味での異論を提出します。 菅孝行著『戦う演劇人』(而立書房、2007年)P37より引用します。 「(治安維持法違反の名目で一斉検挙された)村山(知義)、久保(栄)、千田(是也)らは表現活動を一切禁止され、誰かの名前を借りなければ演出も執筆も許可されなかった。久保はわずかながら共同生活をしていた女性の経済的な支えを得て、演劇活動や執筆を行わず沈黙を通した。村山や千田は糧を得るために匿名・変名で演出や代筆をもっぱらとする毎日となった。たとえば伊藤熹朔著『移動演劇論』は千田の代筆といわれている。」 戦前から戦後を通じて舞台美術家として活躍した伊藤熹朔が美術系の著述以外で文筆をふるった例は他になく、真偽はさておき、保護観察中の実弟・千田是也が移動演劇に関する著作を代筆したことは十分に推察できます。 左翼系演劇人が保護観察下で被った屈辱は筆舌に尽くしがたいものであったでしょう、加えて自由な演劇活動を禁じられていたにしても、「移動演劇運動」に活路を見出し、糧を得たことは間違いないようです。 千田是也は1944年2月に10人の仲間とともに俳優座を設立。翌45年、「俳優座は移動演劇芙蓉隊を作り、静岡などに出動するようになった」(同上書P37,38)とあるように、戦争末期は、新劇団の多くも組織をあげて積極的に移動演劇活動に取り組むようになりました。 国家による演劇統制(1940年の「国民演劇」構想)、大政翼賛会の国策に沿った国威発揚演劇、そして移動演劇。戦時下において演劇は疲弊することなく、国の庇護を享けながら、川村毅や大笹吉雄が指摘したようにむしろ「健全」に「強度」を高めていたのではないでしょうか。 私が聴講した鴻レクチャーは、先に「転向」の問題を捉えましたが、「移動演劇」「戦時下の演劇」から「戦中・戦後の転向」の問題へとリンクしていけば、戦後新劇の出発点の問題系に新たな光を当て、今まさに「戦時体制」といえる現代における演劇を考えることができたのではないかと思います。 なお、「戦時中演劇」ないし、「新劇人の戦争協力」についての先行研究は意外なほど少ないようです。鴻さんも「早稲田大学の演劇博物館には移動演劇の資料が手付かずのまま山積みとなっているのを発見した」と仰っていました。 目に止まった中では、「シアターアーツ」第四号「戦争と演劇」特集(1996年)や日比野啓、林廣親(以上、成蹊大学)、山下純照(成城大学)らの共同研究論文「戦時演劇研究-成果と展望」(2009年)がありました。 上演では、青年劇場の『宣伝』(2018年)や川口典成氏が主宰するドナルカ・パッカーンが岸田國士のラジオドラマ『ますらをの伴』の演劇化した試み(2017年)などがあり、戦時下の作品上演も緒についてきたようです。 3.鴻英良さん「ゲンロン5幽霊的身体」掲載論文への異論 「虚体、死体、そして<外>へ-二一世紀のダンスの理念に向けて」と題された論文における異論は、埴谷雄高の出発点ともいえる「自同律の不快」に関するものです。 埴谷雄高と大野一雄の舞踏を「虚体」という概念で結びつけた当論文は画期的なものであります。しかし、議論の前提となる「自同律の不快」の解釈において、鴻さんはその一側面である「自分が自分であることの<名状しがたい>不快」いわゆる実存的な「存在不快」の部分のみに注目します。 「『俺が俺である』と言い切れないのはなぜか。それはそもそも主辞の『俺』が一体なぜであるか定義できていないからである。主辞の『俺』が不明であるのに、それがなんであるかを賓辞によって特定することはできない。にもかかわらずそれを特定してみようとすると、必ず失敗し、俺がなにものであるのか特定できないことによる不快、苛立ち、吐き気、嘔吐、そういったものが起こってくる。それが自同律の不快である。」(「ゲンロン5 P115」) 台北で幼少期を過ごした埴谷雄高が家業のために父が使用人である台湾人を苛酷に扱うことに激しい反撥を覚えたこと、あるいは獄中でのマルクス主義からの転向、そうした実体験も踏まえながら、鴻さんは「自同律の不快」を上記のような定義されています。 晩年、立花隆氏との対談『永遠の相のもとに』(平凡社、1997年)でも、埴谷雄高は「ぼくは自同律の不快というものは、『満たされざる魂』という言葉としても使っているんです」(P139)といっています。 しかし、「自同律の不快」は、第一に「A=A」という同一律、あるいは同一律を含む形式論理学上のトートロジーそのもののへの不快を表明してはいないでしょうか? 「薔薇、屈辱、自同律」という埴谷雄高へのインタビュー(ちなみにこの言葉は『不合理ゆえに吾信ず』の劈頭を飾るものである)ではこう語っています。 「(自同律の不快は)“存在は存在である”といった場合、全存在形式を予覚させず、現在の一存在形式の枠の中へだけ私達を永劫に縛っておくことしか生じないのですが、我々が生まれると同時に、こうとしか考えられず、こうとしか存在し得なく閉じこめられていること自体がぼくにとって“屈辱”であるという意味なんです。」(前掲『永遠の相のもとに』P138脚注を引用) どうして私たちはこのようにしか考えられないのか、このようにしか存在しえないのか、別の思惟形式があるのではないか、別の存在形式があるのではないか。その可能性を根源で縛っているのが、同一律を含むトートロジーなのです。 形式論理学が、この宇宙のどこの惑��においても「真」として成立するとするトートロジーの桎梏を離れるため、埴谷雄高は小説として『死靈』を構想し、異なる思惟形式と存在形式をもつ「青服」を登場させたり、「虚体論」によって存在の転覆を図ろうとしたのではないでしょうか。 私は、「虚体論」の基礎となる「自同律の不快」は、「自分が特定できないことの不快」や「実存的不快」ではなく、同一律に縛られた人間存在から抜け出るために、それこそ「理性の限界」に挑戦しようとする思考の有り様であり、おそらくはゲーデル「不完全性定理」のように理性の外、論理思考の外にある確定できない<思考>こそを問題とし渇仰しているのだと思います。 この<外の思考>こそ、「非人間的な幽霊」であり、「人間的な思考方法をとらない」(『死靈』)身体から離脱していく「虚体の舞踏」なのだと思います。 私は大野一雄『ラ・アルヘンチーナ頌』を転形劇場が練馬に開設したT2スタジオでの再演(1983年)でしか観ていないけれども、「虚焦点のように虚自己へ向かう幻影のような感覚を、目撃者たちの身体に呼び起こすこと」(「ゲンロン5」 P114)を実感した一人であることを付記させていただきます。 以上 
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fantasticenemydinosaur · 7 years ago
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5月21日の日記
創刊50周年記念週刊少年ジャンプ展vol.2に行ってきました。 友人エヌちゃんが見に行くのに便乗。運良く休みが合いました。 9時50分に森アーツセンターで待ち合わせね〜と言っていたのに二人共9時半に待ち合わせ場所についていて、かなり優秀。私は東京に来てから、改札を出てから地上階に出るのがかなり困難であることを覚え始めていたので、時間に余裕を持って出たのだ。偉い。 大江戸線六本木駅の改札までの道のり、地下シェルターか?ってくらい深くないですか。これ、遅刻しそうな時、駆け上ったり駆け下りたりできひんやん。あと、エレベーターが何基もあるわけではないから、スーツケース移動のひとめっちゃ大変やん。時間がいくらあっても足りない。駅の構造のために。 エヌちゃんは、10時に中に入れるのが理想…と言っていて、待ち合わせ時間と場所を決めるときのメールのやり取りでかなりの本気度を感じたので、さすがの私も早め行動を心がけたというわけです。偉い。もう大人ですからね。 森アーツセンターは果たして、すでに長蛇の列でした。えらいこっちゃ。昔、USJ裏技お得情報の載ってる雑誌(晋遊舎が出してた)に、「月曜日は休日と同じ!(土日月と休みを取って三連休にしているひとたちがいるため)」という情報が載っていたことを思い出しました。月曜日は休日!まあ、シフト制の私と友人にはまったく関係ないんですけど。 並んでいる間、「自分たちのジャンプの思い出」を語りました。 私は自分でジャンプコミックスを買ったのは封神演義が初めてです。高校生のころだったかしら。1巻が発売された頃、表紙がかっこよかったので買ってハマったんだ…。原案?の講談社文庫も買って、これは家族で回し読みをして宝貝と一道の魂魄が封神台に翔ぶのにハマりました。 それ以前は、家にジャンプコミックスは一冊もなく、父親は床屋でドラゴンボールを読み、私と妹は、母親の実家で過ごしたお正月とお盆に、いとこの集めたジャンプコミックスをそのときだけ読む…という具合でした。 うちの両親はかなりの漫画好きで、手の届くところに父親の手塚治虫と石ノ森章太郎と諸星大二郎と浦沢直樹と風の谷のナウシカが、母親の伊賀野カバ丸と山岸凉子と高口里純が並んであって、特に注意を受けることもなく小学生の時から読みふけっていました。ちなみに、私が初めて買った漫画はときめきトゥナイトで、その後ピグマリオ、それからGS美神極楽大作戦!!なので、この頃から性癖がわかるような気がします。 いとこの家で読ませてもらって、めっちゃ好きだったのは「ジャングルの王者ターちゃん」だったんですよね。友人は「ターちゃんはジャングルにいるんでしょ!?なんであんな金髪で肌が白いの!?そこが理解できないし受け付けない」と言ってたんですが、漫画の画面は基本的に白黒なので、別に気にならないな…と思ったけど、それは言わなかった。 それから、アウターゾーンがこわかったけどけっこう好きで、ボンボン坂高校やラッキーマンも好きだったって言うと「あんまり王道じゃないね…」というコメント。だって、サンデーで育ってるし…。まあ、いとこの家で年に二回、飛び飛びに読んでるから仕方がない。ドラゴンボールは好きです。レッドリボン軍のあたりがめっちゃ好き。ずっと面白いんだけど、悟空が大人になるまでの、あの、神龍をめぐってブルマと旅するのがいいんだよね。 エヌちゃんは、お兄ちゃんがいる友達からジャンプを借りてたと言っていて、本格的にコミックスを買うようになったのは幽遊白書からだそうです。アニメが始まるから見てみて!って友達にすすめられて、1話で見て、ハマってしまって、それからずっと富樫作品に振り回されてます。 「初めて読んだ富樫作品はレベルEで、幽白もいとこんちで飛び飛びに読んでて、ちゃんと最初から最後まで読んだのはエヌちゃんに完全版借りたときだな〜」って話したら、それも珍しいとのこと。ジャンプを読んでない人はだいたいこういう感じなのではなかろうか…。 でも、レベルEはホント面白くて、何回でも読みたいです。いとこの家で読んだ後、自分でも買おうかと思ったけど、絵がこわいからまた今度にしようとしてからもう十五年くらいになるような。 幽白はアニメの、最後十分くらいを見てたんですよね。セーラームーンの前だから、セーラームーンを待機してて、その前についてるから見る、みたいな。なのでエンディングは覚えている。 「どうして見なかったんですか!?面白いのに!!ぴえろだけど!!」とエヌちゃんに聞かれたけど、なんかバトルものってこわくて見れなかった。ちょうど暗黒武闘会?で、戸愚呂弟とうんたらかんたらやってたところだった…。「小学生の時にナウシカの漫画版や諸星大二郎を読めたのにどうして幽白がこわいのかわからない」と言われて、ほんまやな、と自分でも思った。パイナップルアーミーやMASTERキートンは読めてなぜ幽白がダメだったのか…。謎。アニメだったからかな。ハンターハンターもそうなんですけど、幽白も頭が良くないと読むのが難しいというか、能力系の話になったらもうわけがわからなくなるので、罠とかそういうのを考えずに戦車で突っ込むようなバトルの話が好きなのかもしれない。 で、そんなこんなの話をして、入場。入ったら、まず映像鑑賞ゾーン。会期によって映像は変わるそうで、vol.2はドラゴンボールでした。で、最初のブースもドラゴンボールでした。 生原稿がずらっと並べられてるんですけど、ここのブースだけで、チケット2000円もとが取れた。というか、そんなに安くて大丈夫!?て思った。鳥山先生の絵は、とにかくきれい。修正がほとんどなくて、めっちゃうまい。もしかしたら、シーンによってはたくさん修正してるところもあるのかもしれませんけど、それも少ないんじゃないかしら。 セル編のトランクスを見て、エヌちゃんと「私の好きなトランクスは平行世界にしかいないんですよね…」とため息を付き合いました。 あとねえ、メカがやっぱりいいですよね。車とかバイクとか。こういうのが日常にあったらいいな、ていう乗り物がドラゴンボールの世界にはあるよ…。 それからこち亀とジョジョのブースを見て、面白い漫画っていうのはいつ読んでも面白いんだろうな〜と感じた。時代を感じさせたとしても、物語自体に新しさや古さ、流行を感じさせないというか。 まじかるタルるートくんもアニメしか見てなかったけど、こんなお色気あったっけ?ていうくらい、女の子がエッチだった…。ターちゃんのブースでは、戦車が出てきてる原稿が展示されてました。こういう兵器が出てくるのも好きな理由だったのかも。 エヌちゃんのお目当ての幽遊白書のコーナーも、やはり人気でした。で、やっぱり絵がうまい…。エヌちゃんはずっと、このジーパンの描き方がめっちゃ好きで…!!!て言ってました。 ろくでなしブルースも読んだことないな〜と原稿見たけど、ほんとにうまい。これを週イチで生産するって、そりゃアシスタントはいるかもしれないけど、ブレーンで人物描く人間は一人しかいないのに、無理じゃないか?って思った。週刊の雑誌漫画は鬼スケジュールや…。この後の、90年代とジャンプ作品の関連とかを説明するコーナーで森田先生のインタビュー流れてたんですけど、めっちゃアシスタントと自分に厳しいひとだってのがわかった。トーンがめくれた状態で雑誌に掲載されてしまって、単行本化のときに自分とアシスタントへの戒めのために直さなかったって言ってて、アシスタントにそこまで望むから、自分も人物描くのに手を抜かないって…。大変ためになるインタビューだった。 富樫(先生とつけるとなんか変な感じがするので敬称略で…)のインタビューも流れてまして、今回の会場展示の色紙をさらさら〜っと描いてました。うまい。私はいったいどこの視点からものを言ってるのかわからないけれども、とにかくうまいんや…。前にデトロイト美術館の展示でも、ピカソの絵を見て、うまいとしか言えなかったんだけど、うまい絵ってのはそれ自体にパワーがあるから、うまい以外は、例えば、線が繊細だとか、トーンの使い方がきれいとか、そういうのは個人の感想なのかなって最近思うようになりました。 るろうに剣心のブースでは、このキャラは誰が好きだった、とか、その場にいない共通の友人を出しながら思い出にふけりました。るろ剣も働き始めてからエヌちゃんに完全版借りて初めて全部通して読んだんだよな〜。あと、サンテレビでアニメの再放送やってたのを転職するまで見てたな。宝塚のるろ剣めっちゃよかったです。あれ見に行けたのラッキーだった。 それにしても、アニメのオープニングがジュディマリってすごいですよね。まったくアニメの内容に触れられてないからね。そばかすは好きな曲だけど、アニメはアニメの内容に沿ったオープニング、エンディングが好きだな〜。 封神演義のブースでは、新アニメのオープニングが流れていて、玉鼎真人が出てくるまでちゃんと観ました。何回観てもちゃんといるから、ちゃんとオープニングにいるんですよ。すごい。まさか玉鼎真人がそこにいるなんて…。ありがとう。最後までアニメ観れなかったけど、すべてのスタッフに感謝する。 やっぱり、初めて自分で買ったジャンプ作品というのもあって、封神演義とフジリューは特別だな〜。唯一買えてないのが屍鬼と銀英伝です。フジリューの話が好きなんだよ〜。初期の短編もPSYCHO+もサクラテツ対話篇もWaqwaqもかくりよものがたりも〜。 それから遊戯王のブースに行きましたが、私もエヌちゃんも遊戯王は全く通っておらず、カードで戦って…城之内くんがいいやつで…ファラオ?が出てきて…という断片的な情報しか持ち合わせていなかった。大学の先輩にめっちゃおすすめされてたけど、読んでないな…。エヌちゃんは二重人格の少年が好き(だから三つ目がとおるの写楽も好き)なので、いつか読みたいそうです。主人公は二重人格なのか��なんか、三角のパズルのせいで闇の人格が出てきたんじゃなかったっけ?わからん。 それから、SLAM DUNKのブースへ。いやー、展示の仕方が圧巻だわー。ここで、「私、SLAM DUNK読んだこと一回もないんです」って告白したら、めちゃくちゃびっくりされました。バガボンドは読んでたよ。 とにかくね、バスケに興味がない。たぶん、オールバックの主人公にも興味がないんだと思います。だから、読むとっかかりがどこにもない。バガボンド読んで、井上雄彦絵がうまい!話おもしろい!だから前のSLAM DUNKも読もう!にはならない。時代劇とかだったら読んでたかもですけど。 連載されてたときから、完結して、成人して、今日までずっと読んでこなかったから、SLAM DUNKが好きな人に会う度に読んだことがないって言うと、「もったいない!」「人生損してる!」と言われてきて、それで読みたくなるわけねえだろって思うわけですよ…。熱狂的に好きなひとって、たまに読んでないことがマイナスみたいな言い方してくるけど、そんなわけない。ただのゼロだろ。 エヌちゃんは富樫ファンですでに私に布教してくれているからSLAM DUNKを読んでないことをマイナスに言ってきたりしなかったけど、ここで流れてる映像は、読んだことがなかったら感動が半減かも…て言ってて、たしかにそれはそのとおりでした。読んだことない私がこの映像見て、すげえ!って思ったので、好きな人にはめちゃくちゃ心を揺さぶられる映像に違いない。 で、それはそれとして、ブースを観たことによって過去のSLAM DUNK好きの反応を思い出したので、またぞろ私はプリプリし始めてしまいました。 これは、ジャンプ作品を好きな人に、というか、多くの、いろんなことに言えることだと思ったんだけども、いくらジャンプが少年誌の中で一番読まれていても、いくらコミックス発行数、販売数が一番だったとしても、全員が読んでて好きなわけじゃない。メジャーな作品は、いくらメジャーでも、ひとつの作品に過ぎない。それを読んでる人がいて、読んだことがない人もいて、好きな人もいて、嫌いな人もいて、そういうものなのであって、自分にとって当たり前のことが他の人にとっても当たり前って考え方は、もう、捨てて。自分は◯◯だけど、あなたはどう?でいい。 私は今回、原稿を見て、映像を観て、初めて、読んでみたいなーと思ったけども、同時に、どうして前におすすめしてくれたひとたちには反発しちゃったんだろうと考えたところ、「正しさ」みたいなものを押し付けられてるように感じたからなのかなあって…。面白いから読んでみて、だけでいいのに、それを好きな自分も一緒にくっつけてくるように感じて、拒否感を覚えてしまった。損してるって言い方は何についてでも、言っちゃいけないな…。私もこれからは言わない。 とにかくね、絶対マイナスではないから…。これからプラスになるかどうかというところだから…。すでに自分の人生の糧となり棺桶に入れたい作品いくつも自分の中ではありますから…。 私のプリプリ案件を思い出したせいでSLAM DUNKに悪いイメージを持っているような書き方をしてしまったけど、興味ゼロから興味50%くらいにはなったよ。でも、怪盗ジョーカーのコミックスとSLAM DUNKのコミックスどちらかを買わないと出られない部屋に入ったら、怪盗ジョーカーを選んでしまいそうではある…。 ワイルドハーフやボンボン坂高校演劇部の原稿を見て、申し訳ないけど話の内容全然覚えてないのに懐かしさと面白くて好きだった記憶だけはあって、また読みたくなるから本棚がいくつあっても足りないという話をしました。 時間がいくらあっても足りないっていうくらい展示内容は濃かったです。きっと、読んだことがないひとにとっては見て通り過ぎるものだと思うんだけど、思い入れのある漫画は、読んだときの感想とか好きだけじゃなくて、それを楽しみにして読んで作品に思いを馳せる時間というのも詰まってるので、それを思い出していくだけでもブースから離れがたくなってしまう。すごくいい展示だった…。ありがとう集英社。ありがとう週刊少年ジャンプ。ありがとう先生たち。ありがとう当時のファン。すべてのすべてにありがとう…。 物販では私は大いに悩みました。封神演義のグッズで、トランプとコースターがあったんですけど、どっちにも玉鼎真人がいたんですよ。でも大いに悩んで、買いませんでした。目には焼き付けた。いや、買えよって話なんだけど、ただいるからという理由では買えない…。アクリルスタンドとかにして…新規絵で…(強欲)どう考えてもトランプとコースターはアクリルスタンドより実用的だと思いますが、私はいまはアクリルスタンドが欲しいんです。もしくはタペストリー。 なので、ドラゴンボールのポスターを買いました。子供の頃の悟空とブルマのやつ!次の新居に飾ろうと思います。 森アーツセンターを後にして、お昼を食べる間、ずっと、締切の必要性、何を活かして何を捨てて締切に間に合わせるかという話をしてました。 それから、神保町に行こうって言ってたのに、青山ブックセンター六本木店の品揃えが二人の好みにドンピシャだったので、そこで長居をしてしまいました。たまたま、平台にあった四方田犬彦の評論の本を手に取ったら、ガロでデビューした佐々木マキのことが紹介されてました。私は佐々木マキの名前自体を知らず、その作風があまりに実験的で面白そうだったからそこで初めて興味を持ったんですよね。で、そのあと絵本コーナーに行ったら、佐々木マキの本が並んでいて、手に取ったら「やっぱりおおかみ」のひとじゃないですか!!ガロ出身やったんかーい。しかも絵を見たら、村上春樹の表紙描いてるひとと同一人物だったのか…と。児童書担当であったエヌちゃん(私とエヌちゃんは同じ書店で働いていたのだ)から、「そうそう、佐々木マキはね…」と説明を聞いて、ひとを認識するって面白いなあと思いました。こういうときにアルキメデスのごとく叫びたくなりますね。 ここで、いつか読みたいなあと思ったのは若林恵のエディターズ・チョイスで選書されていた本。どれもめっちゃ面白そう。マイケル・ポランニー『経済の文明史』、石黒圭『文章予測』、ガルシア・マルケス『物語の作り方』などなど。東洋と西洋から人工知能を考える78冊の選書も面白そうで、『動物と人間の世界認識』、『未来の二つの顔』など。あと、めっちゃ気になったのがみすず書房の「スターリンとモンゴル」で、大学にいるときに教育実習で必要で毛沢東を調べたときに、スターリンとの関係やモンゴルの話も出てきて、興味が湧いたんだけどもそのままにしてたなあというのを思い出して。歴史は点で見て線をつなげてそのあと面で考えるとめちゃめちゃ興奮できるので、そういう興奮をこの本は与えてくれそう、と思ったけど、八千円。だよね。別冊文藝の須賀敦子特集も気になる。 ところで、この青山ブックセンター六本木店は6月に閉店してしまうそうで。こんないい本屋なのに…!こんなに知的好奇心をくすぐる店内はなかなかないのに…!私なんか、今日のこの数時間で佐々木マキという存在をこの本屋で確立したというのに…! 本屋は出会いの場であるというのを改めて実感したので、さみしい。私もエヌちゃんももう書店を去ってしまったけど、なんだかんだで本が好き。給料がクソ安いから貯金もできないし私に至ってはゲームに課金もできないからやめて転職したけどさ。閉店までにまた来て、余裕がありそうならみすず書房を…無理そうなら、いくつか、上に上げた本をここで買いに来よう。 ともあれ、今日はたくさんインプットをして脳が喜んでいます。これがいいものにアウトプットできますように。 日記、終わり。
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airenejp · 7 years ago
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230 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 07:53:38.81 ID:AMIeNudb 初恋モンスターの堀江 「K」なんかより これのほうがよっぽどアニタイ効果があった 堀江は冬眠中なのか それとも、もう安楽死させられたのか 231 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 07:54:34.26 ID:AMIeNudb 水樹が売れてない 累計で1万以上下げるらしい やはり毎月、千人のファンが消えてる しかも熟女不倫ソングから 突然「青春の応援ソング」へと戻った 見苦しい若作りのまま 場違いな「応援歌」を叫び続ける婆… 老いた道化と成り果てる気か 232 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 07:55:57.21 ID:AMIeNudb アルデミランで、種ちゃんが歌手デビューしてない… せっかく種ちゃんの主演作なのに 岸田教団の歌も合わないし、鹿乃のEDも合わない いったい岸田は、いつも同じ歌しか作れないのか ワーナー中山は無能だな どうせヘビオブEDと同じように もし爆死してタイ効果がなかったら 2期の敗戦処理にあわてて、ゆかちでも投入するのだろうか 2期のタイアップは、種ちゃんにしてほしい 233 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 07:56:47.35 ID:AMIeNudb 偽りの預言者として君臨してきた4婆 予想できなかった速さで沈みゆく いま、世界には新しいリーダーが必要 しかも一刻も早く 新世界のカギを握るのは あやねる、種ちゃん、かやのんの3人 この3人なら年齢に頼らず 本業から逸脱もせず 声優としての頂点に立ちながら、 じっくり歌手活動できるはず 234 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 07:58:11.05 ID:AMIeNudb 小倉唯 1thシングル「Raise」   2012年7月   A&R Director 澤畠康二(キングレコード)   Supervisor  佐藤俊明(キングレコード)   Producer 三嶋章夫(キングレコード)   Executive Supervisor 田中勇(キングレコード)   Executive Supervisor:野口隆行(スタイルキューブ)長谷川律夫(キングレコード)   小倉唯 3thシングル「ChDo」   2014年1月   A&R Director 澤畠康二(キングレコード)   Supervisor  稲生雅信(キングレコード)佐藤俊明(キングレコード)   Producer 三嶋章夫(キングレコード)   Executive Producer:浦部悦太郎(シグマセブン)重村博文(キングレコード)                                             ほんとだ… 2012にすでに「Producer 三嶋章夫」であって 小倉シングルは、移籍までこの形のようだ (城下町のA&Rは新井智大へ交代) 235 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:05:29.56 ID:AMIeNudb ゆいかおり 1st  Our Steady Boy 2010年5月     Artist Management:   野口隆行(アップフロントスタイル)   杉野俊之(アップフロントスタイル)   A&R Director 澤畠康二(キングレコード)   Producer:山中隆弘(キングレコード)   Executive Producer:大月俊倫(キングレコード) ゆいかおり 2nd  ふたり 2010年7月   Artist Management:   野口隆行(アップフロントスタイル)   杉野俊之(アップフロントスタイル)   A&R Director 澤畠康二(キングレコード)   Producer:山中隆弘(キングレコード)   Executive Producer:大月俊倫(キングレコード)   デビュー最初の2作はスタチャから 236 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:07:37.27 ID:AMIeNudb ゆいかおり 3rd ハートビートがとまらない! 2010年11月     A&R Director 澤畠康二(キングレコード)   Supervisor  三嶋章夫(キングレコード)   Executive Supervisor 田中勇(キングレコード)   Executive Producer:野口隆行(アップフロントスタイル) 高田耕二(キングレコード)  ゆいかおり Shooting☆Smile  2011年4月     A&R Director 澤畠康二(キングレコード)   Supervisor  三嶋章夫(キングレコード)   Executive Supervisor 田中勇(キングレコード)   Executive Producer:野口隆行(アップフロントスタイル) 高田耕二(キングレコード)  237 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:08:50.66 ID:AMIeNudb ゆいかおり 1stアルバム Puppy 2011年9月     A&R Director 澤畠康二(キングレコード)   Supervisor  三嶋章夫(キングレコード)   Executive Supervisor 田中勇(キングレコード)   Executive Producer:野口隆行(スタイルキューブ)長谷川律夫(キングレコード)   ゆいかおり 7th シングル Shiny Blue 2013年3月     A&R Director 澤畠康二(キングレコード)   Supervisor  佐藤俊明(キングレコード)   Producer: 三嶋章夫(キングレコード)   Executive Producer:野口隆行(スタイルキューブ)重村博文(キングレコード) 238 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:10:22.31 ID:AMIeNudb ゆいかおり 10thシングル NEO SIGNALIFE 2015年1月   A&R Director : 澤畠康二(キングレコード)   Supervisor : 稲生雅信(キングレコード)佐藤俊明(キングレコード)   Producer  :三嶋章夫(キングレコード)   Executive Producer:浦部悦太郎(シグマセブン)入江祥雄(キングレコード)                                              三嶋は、 ある時期から小倉ソロと合わせ SupervisorからProducerに肩書変更 239 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:13:53.22 ID:AMIeNudb ゆいかおりは、 最初はスタチャの山中隆弘がプロデューサーだった 山中作品「まよキチ」(2011夏)に小倉・石原がでてくる のはそのせい ただそれ以上 山中と小倉に深い関係があるわけではなく 山中は、第4期デビュー全員に関わっているので そうなっている スタチャ・キングは、 第1世代の林原、 第2世代の堀江田村のあと 第3世代に白石・野中・神田の「青二コース」を選び 2004年-2010年まで活動させたが あまり成功しなかった 240 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:14:45.73 ID:AMIeNudb 失敗の原因は 堀江田村水樹の執拗な妨害、 低予算ノンタイ路線、 アイドル活動に慣れない青二サイドの非協力、 もともと歌手をやる気がなかった声優たちのモチベ不足など そこで 2011年に開始された第4世代戦略では 芸能事務所出自で、 もともと歌手を志向している「声優」を重視する 「芸能系コース」に舵を取ったが その責任者兼リクルーターが、 そのころ大月の下で頭角を現し、 中西のライバルに成長していた山中Pだった 241 声の出演:名無しさん@無断転載は禁止 (ワッチョイ 1b9f-VzEl) sage 2016/07/19(火) 08:15:16.68 ID:bJoq2LIW0 まさかのポエマーw 242 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:15:40.99 ID:AMIeNudb 従って山中はキタエリだけでなく 上坂・ゆいかおりらにもかかわっている 上坂に関してはデビュー前年、 キングの最初のメイン「パパこき」が山中作品であり デビューも山中の働きかけが大きい みかこしについては 最初のモーパイから鳥居作品だったので 関わりは薄いようにみえるが アニタイで最大のヒット作、「神ない」は鳥居がおらず、山中Pがいる 243 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:17:54.03 ID:AMIeNudb スタチャ山中プロデュース時代のゆいかおりの2枚は、 おそらく単発の契約だったと思われる 2010年、プレ第4世代期とでもいうべき時期の契約でもあり  お試しのようなもの ゆいかおりの所属事務所のほうは たかみ社長が アニメ声優進出が成果を上げず瓦解したハロプロ声優部門から 小倉らタレントをパクッて「2011年7月」に  スタイルキューブへと「独立」したということになっている 「2007年7月に4年任期でアップフロントスタイル社長を引き受けた」 http://ameblo.jp/shadowcube/entry-11012236219.html 小倉らタレントは、独立したとき たかみ社長を慕って自由意思でついてきた、ということになっている スタチャ時代のCDは時期的に 肩書きもまだアップフロントのままで これが「スタイルキューブ」に代わっても キング側の制作(澤畠、三嶋)の肩書に変更なし 製作(EP)の名は変わってるが これはよくあるキングの上部組織改編に伴う形式的なものだろうか 244 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:19:15.87 ID:AMIeNudb ここで疑問がある スタチャがゆいかおりと契約した2010年、 もはやアップフロントスタイルは瓦解寸前 たかみ社長の独立・引き抜き地下工作が続いていた 2011年の独立によって 正式にスタイルキューブになったが 音楽の権利は、雇われ社長個人のものではなく 組織のものなので 「アップフロント・スタイル」が出資してきたゆいかおりの権利は 「アップフロント・トレンド」などの継承組織か、 ハロプロのどこかにあるはず そもそもキングは、 なぜこんな複雑な、瓦解寸前の組織やタレントとわざわざ契約したのだろうか 245 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:21:09.51 ID:AMIeNudb 例えばの話 この時点では 小倉がスタキュに行かず、 ハロプロに残ってモー娘になっていた可能性すらあったといえる 三嶋が、そんな不用意なことをするとは考えにくい 山中が関わって何かしていたのだろうか 初めからスタキュ独立の舞台裏で、 三嶋がたかみに協力して動いていたのではないか ハロプロと交渉して権利関係をうまく処理したのも三嶋の力 つまり、スタイルキューブもゆいかおりも 三嶋の掌の上で踊っていた 当然、ここでキングはたかみ社長に「貸し」を作っている この経緯は、のちのStylipsからのゆいかおり脱退、シグマ移籍事件への 布石になっていると思われる 三嶋にとってゆいかおりは  初めから「自分のタレント」であって スタキュのものでも、シグマのものでもない 他人が勝手に利用する権利はない 246 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:21:56.59 ID:AMIeNudb ゆいかおりは スタチャ2枚の「お試し」を経て、 3枚目から3クリとの正式の契約にこぎつけている これがのちに小倉ソロの母体になる 担当澤畠の異動は、 3クリ移籍の原因ではなく、むしろ結果であろう 下っ端が異動したくらいで 重大な所属変更、 長期に影響を及ぼす契約改変が起きるとは不自然 247 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:22:52.46 ID:AMIeNudb スタチャ期、山中Pのときを ゆいかおり1期とすると 3クリ移籍から小倉ソロデビューまでが、2期にあたり ここで「Producer」はいなくなり 「Supervisor 三嶋章夫」になる 小倉ソロの開始とともに3期へ移行 ゆいかおり小倉ソロともに 「Producer 三嶋章夫」となり 末期にA&Rの澤畠から新井への交代を経て 今年の小倉移籍とAクリ成立により、 出資がキング単独製作になる4期へと進む こういう感じになる 248 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:23:35.12 ID:AMIeNudb 小倉、ゆいかおり両者とも、 3クリの契約形態は、製作筆頭が事務所サイド つまり第一出資者はスタイルキューブだった この形は、シグマになってもずっと変わらない クレアボイスへの移籍ではじめて 事務所は消え、キングの単独製作になった 249 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:24:36.70 ID:AMIeNudb となるとここで一つの仮説が生まれる キングは、製作から事務所サイドを排除するために あえて小倉をシグマからクレアボイスに移籍させたのか この場合、小倉移籍はキング側のイニシアチブとなる しかし、そう考えるのは不自然 やはり移籍は小倉サイドの希望であろう なぜなら 移籍という強硬手段で キングがシグマを強引に製作から除去するというのは シグマの利益を毀損する行為 キング・シグマの良好な間柄を考えれば、考えにくい そもそも、 キングの強い希望でスタキュからシグマに移籍させたわけで 契約をいじることも、交渉すれば円満にできたはず 移籍は、三嶋の囲い込み政策に対する、 小倉なりのレジスタンスであったと考えるのが妥当 250 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:25:23.53 ID:AMIeNudb シグマセブンという事務所は 水樹の使い魔・浦部禿の恐怖政治が始まってから 女性声優陣にとって、地獄絵図と化した 水樹に魂を売った降魔、 福圓と瀬戸と水沢だけが 飯をたらふく食べてブクブクと肥え太り それ以外の民衆は 一切食糧を与えられないまま 飢餓状態で放置 雨露をすすり 木の根をかじって生きる羽目になった 個人的権力を持つ麻里奈は別としても 西明日香のように トークの才能を生かして、人気を得た器用なものもいるが それは本意ではなく、やはり木の根をかじる行為 本当はみな、アニメでバリバリ活躍したいはず 251 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:25:59.79 ID:AMIeNudb 小倉は渕上と同じように、 この現状に呆れ、 水樹に支配され腐敗したシグマに自分で見切りをつけた 結果的に、小倉ソロは単独製作になった 製作不参加は、 クレアボイス側の方針という以上に キングが受け入れる気はなかったのではないか 小倉が自分の希望で「勝手に」選んできた事務所なのだ こうなるとアニタイをめぐる両者の協力体制にも、 疑問符がつく 事務所がとったアニメと協調して キングが音楽枠を買うというパターンではなく キング側が一方的にアニメを決めることになるのかもしれない 252 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:26:57.59 ID:AMIeNudb 三嶋は、レコ社でありながら まるでプロダクションのようにふるまう つまり、タレントを完全に囲い込もうとする 水樹からして、そうであった 水樹の所属事務所を、 青山一郎事務所から移籍させたのは三嶋の指示 「もし何かあれば、外で見張っている三嶋さんが飛び込んでくることになっていた」 (深愛) という状況の中 水樹は平然と、 育ての親であり、全資産を水樹のために注ぎ込んだ恩師・青山一郎を 足蹴にする移籍の話し合いに臨んでいる 253 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:28:04.28 ID:AMIeNudb スタチャのほうは、 林原河豚よりあとは そんな完全な囲い込みはしていない 松田アーツ、声優事務所側が、 そうさせないように製作参加含め、主導権を取り戻し、反撃してきたから ということもあるだろう ほかにたとえば みかこしは 「スタチャ所属」か「ヒラタ所属」かといえば まず第一に「ヒラタのタレント」であろう すみぺの「スペクラ」もそうだし 堀江、田村のアーツもそう 「キングが田村に命じてアイムからシグマに移籍させる」 などという事態も考えにくく ワーナーが早見や井口に命じて、 アイムや大沢をやめさせることがあるだろうか ありえない 三嶋の囲い込み政策、タレント完全支配は、異色なやり方なのだ 254 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:29:09.17 ID:AMIeNudb 河豚だけは違った 河豚はアーツを裏切って「キングのタレント」になった 河豚の全盛期はまだ、 声優事務所側が、音楽活動の製作・制作どころか マネジメントにすら関与できない時代 河豚にとっては、自分にカネと名誉をもたらしてくれるのは キングだったのだろう 河豚は 1999年にアーツをやめて独立したが その「個人事務所」ウッドパークハウスなるものは キングレコードのフロアの片隅にある 正確にいうと、 水樹奈々宣伝部の薄汚れた木製の机といすを一個与えられて それを「個人事務所」「自分の城」「一国一城の主」「独立」 などと称している 河豚などしょせん、その程度の主婦 255 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:30:15.30 ID:AMIeNudb 河豚は、 世間知らずの主婦の浅知恵しか持たず いかがわしい自己啓発セミナーに騙されるような小さな悪人 水樹や坂本のような大悪人は、 この世を20年間支配したが 河豚の時代というものが 数年しか続かなかったのはそのせい スタチャに育てられながら スタチャの死に水を取ることに加担し 調子に乗って ごり押しアニタイから あれほど否定していたライブにまで出てきて 汚しようもない晩節をさらに黒塗りする始末 宮村優子のような偉大な声優と 同じ作品に出ていたのが信じがたい歴史の皮肉だ 256 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:31:52.79 ID:AMIeNudb 河豚は置いとくとして。 キング第4世代の芸能事務所系声優たち つまり喜多村、ゆいかおり、小倉、上坂、小松のことを 水樹と堀江は、最初から全力で警戒していた 歌手としての能力が 青二と組んだ第三世代より高い、 後継者誕生によって、自分たちの存在が消されるのではないか、と。 その象徴が、 第4世代企画の責任者であり、エース喜多村を自ら引き受けた山中P 三婆のヘイトを一身に浴び 山中キタエリが火あぶりの刑になったものそれが原因 257 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:32:28.17 ID:AMIeNudb さらに問題なのは 現在売り出し中のキング第5世代 どれが第5世代か微妙だが 2014年以降のメジャーデビューと考えると 佐藤聡美、カスタマイZ、ぜんハリ、蒼井、水瀬 ぜんハリは、少年ハリウッドからの企画ユニットで 中西派の林Zの管轄 つまり佐藤カスタマぜんハリの3者はスタチャ中西、 蒼井と水瀬は3クリ系と分類できる そして最近、 ぜんハリは活動停止、カスタマイZは解散、佐藤聡美も廃業間近 中西系は、全滅ということになる これは中西への痛手ではないだろうか 大ボスの堀江も冬眠中 258 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:33:09.76 ID:AMIeNudb この世代、「本気」の女が、水瀬しかいない 佐藤聡美については、 最初から本気ではなく 有力な若手が出てこないようにするための、妨害工作 けいおんから5年もたった佐藤が 売れるとは考えないだろう あえて売れない人間を持ち上げることで、後継者の可能性を潰す  「坂本婆綾の千管戦略」 中西が、 堀江のご機嫌を取るためにそんなことをしたのかも しかしながらここまでのところ キング新体制とは、 3クリによるスタチャ轢殺計画になってしまっている 259 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:33:48.88 ID:AMIeNudb スタチャ勢の中では 上坂に新曲が与えられ キタエリとみかこしには、何もない どうしてこんなことが起きたのか 確かに上坂CDは、みかこしより多少売れていた だが、田村やキタエリを考えれば そんな問題は小さそうだ 260 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:34:13.14 ID:AMIeNudb 上坂すみれ 七つの海 2013年4月 『 Producer & Director 須藤孝太郎(キングレコード)   Executive Producer:森山敦(キングレコード)大西一興(スペースクラフト)』 上坂すみれ げんし、女子は、たいようだった 2013年7月 『 Producer & Director 須藤孝太郎(キングレコード)   Asistant Director  大野航(キングレコード)   Executive Producer:森山敦(キングレコード)大西一興(スペースクラフト)』   上坂すみれ アルバム 革命的ブロードウェイ主義者同盟 2014年1月 『 Producer & Director 須藤孝太郎(キングレコード)   Executive Producer:森山敦(キングレコード)大西一興(スペースクラフト)』 261 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:34:37.68 ID:AMIeNudb 須藤孝太郎Pは、 スタチャ内で山中隆弘の盟友だった しかし、近しい山中や鳥居が没落しても、無傷で生き残った ブルータスみたいに裏切ったのか 上坂を救うために最善を尽くした結果なのか 上坂はずっと、製作がキング主導で、スペクラは従属的だった 262 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:35:40.26 ID:AMIeNudb 小松未可子 群青サバイバル 2015年8月 A&R Director  高橋きさら(キングレコード) 鳥居理恵(キングレコード) Producer  森山敦(キングレコード) 中西豪(キングレコード) EP: 桜井良樹(ヒラタオフィス) 大月俊倫(キングレコード)    ヒラタの関与は製作だけ、しかし筆頭になっている ヒラタは音楽出版社もないし、 制作には関与しないから 「スターダスト」に比べれば謙虚に見えるが キングは事務所側が主な権利を持つ形を嫌がっているのか キング側A&Rが二人で 高橋きさらが先に書かれているのは 鳥居からの引継ぎ過程だったと思われる 263 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:36:53.04 ID:AMIeNudb スタチャ時代、製作面で すみぺはキング主導、みかこしはヒラタ主導であった 小倉は、シグマ主導から今年はキング単独になった カスタマイZやみかこしの不遇、 すみぺと小倉の活動継続をみる限り、 キング優位の形のものだけが残ったように見える 三嶋の囲い込み路線の影響だろうか それは当時に  三嶋に声優が逆らえなくなる、タレント無力化路線でもある もっとも プロデューサー同志の権力闘争を主な原因と考えれば 製作の形の問題は、副次的なものなのかもしれない 264 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:37:24.05 ID:AMIeNudb 喜多村英梨 「Happy Girl」   2012年2月      A&R Director: 山中隆弘(キングレコード)   Producer: 山中隆弘(キングレコード)   EP:大月俊倫(キングレコード)       山中は、キタエリ担当のアニメ製作Pにして音楽Pでもあり、 しかもA&Rまでやってた さとう龍乙(��ーリーウィング)は加わっていない 一貫して、キングの単独製作 キタエリは純血の後継者、文字どおり将来のエース候補として 手塩にかけて育てられていた 265 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:39:00.61 ID:AMIeNudb 最後のリリース 喜多村英梨 「凛麗」 2014年10月    A&R Director: 渡邊亮介(キングレコード)    Producer: 宿利剛(キングレコード)    EP:大月俊倫(キングレコード)       ラストライブの悲壮なMCから考え、 キタエリはすでに自分の余命が尽きたことを、自覚していた 最後は山中が追放され、渡邊・宿利によって処刑された これが王位継承序列1位にまで登りつめた、キタエリのfin 266 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:39:36.35 ID:AMIeNudb むごい話だ とくにキタエリは 第4世代以降の中で カスタマイZやみかこし、すみぺ、ゆいかおりと違って 最初から一貫して、 キング単独製作という純潔種として育てられ 期待されていただけに この処刑が、いかに残虐で異常なことであったか 痛感する 267 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:40:16.56 ID:AMIeNudb そういえば 佐藤聡美も宿利だから、 この人物は、死刑囚に最後の祝福を与える坊さんの役割を果たすようだ とすると佐藤聡美も、年内に処刑される 直接の執行人は中西かもしれないが、水樹三嶋が背後で操っていた 悪逆を極めた中西堀江もまた 三嶋の掌の上で踊っていただけなのだろうか 新体制も、三嶋水樹によって仕組まれていたのか 268 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:40:45.74 ID:AMIeNudb 今年のキング作品 ・亜人(TV) 企画:森山敦 エグゼクティブプロデューサー 中西豪 プロデューサー  須藤孝太郎 企画協力:三嶋章夫 ・昭和元禄落語心中(TV) 企画 森山敦 エグゼクティブプロデューサー 中西豪 プロデューサー:矢田晶子 ・坂本ですが? 企画 三嶋章夫  プロデューサー 渡邊亮介 高橋きさら(二人とも旧スタチャ) ・初恋モンスター エグゼクティブプロデューサー 中西豪 プロデューサー 鈴木廉太(旧3クリ) ・この美術部には問題がある! 企画 三嶋章夫 チーフプロデューサー 中西豪 プロデューサー 須藤孝太郎 269 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:41:26.76 ID:AMIeNudb 「亜人」がクロアンに続いて スタチャ3クリ提携作品であり、 坂本・初恋で双方が混ざり、 「この美」で完全に三嶋・中西共同制作が成立 というより 序列的に三嶋>中西が完成した 両方ともPは、須藤孝太郎 三嶋・中西の後継として、新体制で立場を確保している この力で、担当の歌手すみぺを、守りぬいた すみぺは日本の宝ゆえ それ自体は、素晴らしいことだが… 270 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:42:09.28 ID:AMIeNudb みかこしの暫定担当、高橋きさらは「坂本ですが」のPだが、 みかこしはモブにも呼ばれてない 一方で、みかこしは「亜人」と「この美」にでている これは中西というより、 生前の山中・鳥居に近かったブルータス須藤の力かもしれない やっと最近、 嫌いだった水樹と愛想よく絡み始めたすみぺは、 キタエリ・みかこしの二人の位牌を抱き、 涙を隠し 笑顔で戦い続ける道を歩む 271 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:43:35.86 ID:AMIeNudb セブン・アークスの新作アニメ『ViVid Strike!』が10月放送開始 制作:セブン・アークス・ピクチャーズ オープニングテーマ:小倉唯  エンディングテーマ:水瀬いのり  フーカ・レヴェントン:水瀬いのり  リンネ・ベルリネッタ:小倉唯  高町ヴィヴィオ:水橋 かおり  アインハルト・ストラトス:能登麻美子  ユミナ・アンクレイヴ:上坂すみれ   リオ・ウェズリー:喜多村英梨 公式サイトのドメインは、セブンアークスが取得、 キングも参加 この二つの製作は確定だが アニプレは、参加するのだろうか 脇に上坂がいてキタエリがいる Pは三嶋x須藤なのか、それとも水瀬だから森山か 水樹はどんなつもりで許容したのだろうか 三嶋の妥協的な政策なのか 本気の予算で取りくむか それとも お試しで安いテンプレ的な作品になるのか それが問題 後者の可能性もある 婆綾みたいに 後継者を作りふりして、 手抜きでわざと失敗させ 「やっぱり若手ではやっていけない」とほざいて居座る口実をつくる 272 Request Denied (Safari-蒼穹ちゃver.)@無断転載は禁止 sage 2016/07/19(火) 08:44:05.13 ID:AMIeNudb ナノハは、水樹と田村を売り込むために捏造された作品 キャラも歌も 水樹に合わせてある その12年前の作品をつかって、同じやり方を繰り返すことに 企画力・創造力の退化を感じる まるで 犬が電柱に小便してマーキングするみたい 永遠に「水樹」の痕跡からは逃れられない、と。 そうはいっても 新作をつくるものもリスクは大きいから 難しいところだ
アイドル声優を語るコテハンスレ Part1 http://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/voice/1458619868/
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ronshi · 8 years ago
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『僧侶必携』
『僧侶必携』永田文昌堂刊より
   今日出発 万年初歩(白隠禅師)    真実は常に新しい 時事はすぐ古くなる    一日をむなしく過ごす人は 一生をむなしく遇ごす    くりかえしをおそれ くりかえしをよろこぴ 今日を生きる    年をとることはよろこぴである 去年わからなかったことが 今年はわかるからだ    長所も鼻にかければ 短所 短所も自覚すれば 長所    ほんものがわからないと にせものをつかまされる    牛 水を飲めば乳となる 蛇 水を飲めば毒となる(華厳経)    人の欠点がよく見えること自体 自分の欠点    ほめる人は ほめられる くさす人は くさされる    花を持った者がよける細い道    失った��のをなげくより 残されたものを 活かそう(グッドマンパラリンビック創始者)    嵐に耐える これが人生    不平の嵐に花は散り 感謝の大地に実がみのる    法聞ケヨ キケヨキケヨと 祖先(おや)の声    幼な子に合わせてみせるこの両手(宮下長太郎)    手をあわす家庭に育つよい子供    子と親は 同い歳    お金をたいせつに 物をたいせつに 心をもっとも大切に    物を粗末にし 仕事を粗末にし 人を粗末にすれば 自分も粗末にされる    土地があればそれで悩み 土地がなければまたそれでなやむ(大無量寿経)    何が起こるかわからないのが 世の中 何をしでかすかわからないのが 自分    わが身が大事なら 人さんを大事にせねば(足利源左)    十聞いて一話すを賢といい 一聞いて十話すを愚という    人間は 急がなくてもよいことを急ぎ 争わなくてもよいことを 争っている(大無量寿経)    スポーツに勝者はあっても 戦争に勝者はない    ガソリンの少なきままに飛ぴたちて僚機は日毎に還らざりけり(片山博園)    大き骨は先生ならむそのそばに小さき頭の骨集まれり〔原爆〕(正田篠枝)    牡丹江の河に棄てたる幼な子の溺るるさまを君泣きていふ(寺田栄子)    千万が(ちよろづ)のいのちのうえにさづかれし平らけき世を生くる悲しさ(大谷嬉子前裏方)    叱られた恩を忘れず墓まいり    夏には冬がよいといい、冬には夏がよいという これじや不平の一生だ    多いのも人間 少ないのも人間    怨みは怨みで静まらない 自分が怨みを捨ててこそ静まる(法句経)    この道は親鸞もゆき唯円も召されてゆきしわれらゆかなん(梅原真隆)    読みなれし聖教なるに読みゆけば新しく読むおどろきもあり(梅原真隆)    本願の船の目あては凡夫なり 煩悩具足の人はみなのれ(木山至善)    世を挙げて燥の時代といふものあり 日本列島飲み食い踊る(岸上たえ)    連如忌やまぼろしと云ひ露と云ふ(室賀映字朗)    今はただベッドに安く臥すがよしまかせよと聞こゆみ仏の声(季平由美子)    仏法がわかるということは、自分がわかるということである(原随園)    年はとりたくない しかし長生きはしたい この虫のよい人間    鏡の前に立てば姿がうつる 教法の前に立てば心がうつる    いくたぴかお手間かかりし菊(聞く)の花(千代女)    人は落ち目になると墓相や家相が気になりだす    よき師がいないのではない 師を見出す心がないのである    奪って得なく与えて損なし(二宮尊徳)    衣食足りて 礼節を知らず    年々花は似たれども 歳々人は同じからず    言うものは水に流し 言われたものは石にきざむ    人生 やりなおしはきかない しかし 見なおしはできる    いつの日か いつの日にかと 一生が過ぎゆく    忙しいで半生 寝て半生    悩みもち野道を帰る夕ぐれを 鐘おごそかにわがこころうつ    百八つの鐘の終わりに悔い一つ(スミ子)    一生過ぎやすし(蓮如上人)
同『僧侶必携』永田文昌堂刊より
掲示伝道用語文例五○○集
   元旦のこと 皆非なる はじめかな(高浜虚子)    元旦や 今日のいのちに 遇う不思議(木村無相)    御仏の 御名となえつつ あらたまの 今年も清く 日々を送らむ(甲斐和里子)    みひかりのうちに住む身の嬉しさを今年はたれに先ずわかたまし(甲斐和里子)    生きることの むつかしさ 生さることの ありがたさ 生きることの うつくしさ まかせきつて 生きることの よろこびに 燃えよう(坂村真民)    生かさるる いのち尊し けさの春(中村久子)    こつこつ こつこつ 書いてゆこう こつこつ 歩いてゆこう こつこつ こつこつ 掘ってゆこう(坂村真民)    仏法を聞くとは 自己を 聞くことである    今を 大切に生きる 一日を 大切に生きる 一生を 大切に生きる    やりなおしの きかない 誰にも かわって もらうことの できない  今日一日    人間は 自分に 都合のいい人を 良い人だといい 自分に都合の悪い人を  悪い人だという    歳旦の 目出度きものは 念仏かな(句仏上人)    報恩に 休息なけれど 年の朝(句仏上人)    めでたさも 中くらいなり おらが春(一茶)    私が笑うと 鏡も笑う 怒った顔すりや 鏡も怒る この世は すべて 私の心の鏡だ    人間に 生まれてよかった 私が私に 生まれてよかったと 心の底から  叫ばれる時に はじめて成人になる(米沢英雄)    この日 この時 この場所が つまり 私の全部の人生だ    自己を知ること いよいよ深くして 如来を知ること いよいよ深し    科学は ものを見る目 宗教は 心を観る眼    やり直しのきかぬ 人生であるが 見直すことが できる(金子大栄)    よい人にあって 教えられ 悪い人にあって 反省すれば 善悪共に ありがたい    誰の 言葉からも 何かを 聞きとろうとする人は 常に進んでいる 人である    悩みの種は つきないが 悩みをこえる 道は開かれてある    神仏を拝む 人は多いが 神仏を 嘆かせている 自分に気づく 人は少ない    宗教は 外から説法によりて わからされるものでなくて 内から 聞法を 機縁にして 自ら開けゆくものである(鈴木大拙)    施しは 仏の心 施したと言う心は 外道の心なり    人生の帰るべき処を もたなければ たとい八十で死すとも若死である    智慧を 求める者は いつも若い    平凡なことを 毎日平凡な気持で 実行することが すなわち 非凡なのです(ジイド)    いっさいに対して 私は 初心でありたい(亀井勝一郎)    真なるものは 必ず新しい しかしながら 新しいもの 必ずしも 真にあらず(金子大栄)    一すじに生きる ひとの尊さ 一すじに歩みたる ひとの尊さ われもまた 一すじに生きん 一すじに歩まん(坂村真民)    十人の子を養う 父あり 一人の父を 養わざる 十人の子あり(釈尊)    なにも 知らなかった日の あの素直さにかえりたい 一ぱいのお茶にも 手をあわせて いただいた日の あの初めの日に かえりたい(坂村真民)    踏まれても 根強く忍べ 福寿草 やがて 花咲く 春は 来たらん    母となりながら 母の眼を持たぬ人もおれば 子の生めぬ 悩みをもちつつ 母性的な眼を持つ人もある    物があることは 幸福の条件 であるが 幸福 そのもの ではない    見渡せば 往きかう車の 数知らずいづちへ人は 行かんとすらん(湯川秀樹)    苦しいことから 逃げていると 楽しいことからも 遠ざかる    自分のことしか 考えない者は 世間から取り残される    我れ 必ずしも 聖に非ず彼れ 必ずしも 愚に非ず 共に是れ凡夫のみ(聖徳太子)    この世の ものはすべて 壊れるものである わがままな心を すてて 精進するがよい(釈尊)    冬がすんだら あたたかい 春がくる 楽しみだ 楽しみを待つような原因を 平常から つくっておきた    地がくるえば 地震 水がくるえば 水害 火がくるえば 火事人がくるえば 鬼となる    生かさるる よろこび にほふ 春の梅(中村久子)    無条件の救いとは この私が救われることである    失敗が教える教訓 まじめに味わう人は 必ず 再起できる    他人が 自分を苦しめる のではない 自分が考えたことに 自分が苦しめられている のである    なさけの人は あたたかく 知恵のある人は きよらかなり    合掌の姿は尊く 念仏の声は美し    おろかなる 身こそなかなか うれしけれ 弥陀の誓に逢うとおもえば(良寛)    人の一生は 短いというが それは 時間の使いよう働きようである(吉井勇)    科学は自然への問いかけ宗教は自己への問いかけ(東昇)    財あれば おそれ多く 貧しければ うらみ切なり(鴫長明)    幸せを感じ得る身 となることが 根本の幸せであり 不幸しか感じ得ない身となることが 最も不幸なのである    恵まれし いのちなりせば 今日の日は 再び来ぬ 尊き一日    涙とともに パンを食べたものでなければ 人生の味は わからない(ゲーテ)    暴力が 獣の法則で あるように 非暴力は 人間の法則である(ガンジー)    水を飲んで楽しむ者あり錦を着て憂うる者あり    逆境を生きぬく人は尊い だが順境に酔わない人もまた有難い    明日 何をすべきかを 知らない人間は 不幸である(ゴーリキー)    自分の足らないところを見るのもよいが 自分にあるものを見ていこうそれは自分を大切にすることになる    念仏して 薄団の中に 合掌す(句仏上人)    愚痴を いうているうちは 進歩しない    自己嫌悪がない ということは 自己を 熟愛する事のない証拠だ(志賀直哉)    親のみ「いい子だのに 悪いことをして」と悲しむ    ひとりの殻を出て 縁あるままに人に遇う仏に遇う(榎本栄一)    人間生活の すべてに 味を持たせる というのが 南無阿弥陀仏の働きである(金子大栄)    嫁ぐ子に 忘れずもたす 珠数一つ    ただ一度かぎりのこの生命なのだ大切に今日一日を生きよう(広瀬晃)    もえさかる この煩悩を いかにせむ あみだ仏の み手のままに(中村久子)    海をよごし 川をよごし空をよごしあさましい人間 然し地球はこのあさましい 人間を抱いて悠悠自転している    方向をかえよ 光を 背にするから くらい闇が生まれるのだ    自分が怒れば 相手もおこる 自分が笑えば 相手も笑う 相手の顔を決めるのは いつも こちらの 顔つきだ    み仏といつも二人のよいくらし    時代に追従するあまり自己を失うことを憂うべし    悪をなさば 自ら汚れ なざざれば 自ら浄まる 浄 不浄は 自己による他から浄められる ものではない(釈尊)    自分の心さえ 自分の思うよう にならぬの�� 他人を 思うようにしようと 考えるな    寒かった年の春には樹木はよく茂る人は逆境にきたえられてはじめて成功する    たくさんの 言葉よりも ただ一言でよい 真に 味のある 言葉が聞きたい    深い水ほど 波立たない 浅い水ほど 波がたつ 人間の心も それと同じだもまれねば この味はでぬ 新茶かな    貧しくとも 心はつねに 高貴であれ 一輪の花にも 季節の心を知り 一片の雲にも 無辺の詩を抱き 一碗の米にも 労苦の恩を 感じよう(坂村真民)    遺産なき母が 唯一のものとして 残してゆく死を 子らよ受けとれ(岡本かの子)    一粒の砂に 一つの世界を見 一茎の野の花に 仏を見る    人を 人とする ことによって 自分も 人となる    にちにち出合う なんでもない あたりまえの人を ひそかに拝めるような 私になりたい(榎本栄一)    自分の わがままは あたりまえと思い 他人の わがままは 許せないと思う    何ひとつ 成しえぬ身にて いたずらに 世にあることのはづかしさかな(足利義山)    腹の立つときは 石を見よ 千万年も黙って 濁世のなかに 坐り続けてきた 石を思え(坂村真民)    仏教は 知識の増大ではなく 智慧の完成を 苦痛の減少や 快楽の増大ではなく 苦悩の消滅を 目的とする(真継伸彦)    まことの 喜びは 人にわかちあって かえって 深まる    十億の人に 十憶の母あれど わが母にまさる 母あらじ    おはようと 素直に言える人は ありがとうという言葉も自然に出てくる(井上信一)    泣いて 笑うて 愛して 憎んで 最後は 別れてゆく    他を しがむる勿れ 他をいましめんとする 心をいましめよ(清沢満之)    南無阿弥陀仏と いうのは 人間の一生を 送るための 姿勢である(金子大栄)    み仏の心は 春の日の 水の如し 我々の心は 冬の夜の 氷の如し    人間にとって 大切なことは 言葉を 尽すことだという だが もっと    大切なことは 最後の一瞬まで 耳を傾けぬくことである(広瀬 杲)    自らを灯火とし 自らを帰依として 他を帰依と してはならない 法を灯火とし 法を帰依として 他を帰依としてはならない(釈尊)    心得たと 思う心には 油断がある 心得られぬと 思うことは 心得る 前兆である    待つ長さ 過ぎ去る速さ 生きる今    鮎は 瀬に住む 鳥は 木の枝に 人は 情の下に 住む(良寛)    たたかれて 強くなるのだよ わらわれて 反省するのだよ 叱られて えらくなるのだよ    人間の偉大さは 人間がおのれを みじめなものと 知る点である(パスカル)    自分を知ることが 深ければ深いほど 人はいきいきとしてくる(ハイデッガー)    だまされる人よりも だます人のほうが 数十倍くるしいさ 地獄に 落ちるのだからね(太宰治)    人生における苦しみは すべて如来の 激励である(曽我量深)    私が親鸞から学んだものを 一言で言えといわれれば 人生はマイナスの裏に プラスあり ブラスの裏にマイナスあり ということだ(井上信一)    さりながら 人の世はみな 春の雪(句仏上人)    心眼の 開けるのは 苦悩に あったとき    耳は だまっているくせに 聞いている 自分のうそを 聞いている    死がわかれば 生のねうちが わかる ���のねうちが わかれば 死は死ではない    失敗もおかげである 失敗して 自分を知る 他人を知る 入生を知る みんな ありがたい    お彼岸は 暑さにも寒さにも かたよらない 私の心は たかぶりの暑さや 卑屈の寒さに かたよって いないだろうか    春彼岸 菩提の種を まく日かな    人をそしらず自慢せず 身のいたらぬを恥じて 念仏    すなおに人の言うことが聞ける人は 最も力ある人 小心者は 我を張って 入の言うことを 聞こうとしない    生々世々の 悪を知らず慈眼の前に 何を甘ゆる(九条武子)    亡き人を 案ずる私が 亡き人から 案じられている    死ぬべきものが 今生きている 自分の今日を よろこびたい    一年は 春夏秋冬のリズム 一日は 昼と夜のリズム 人間は この自然のリズムに 合わせて生きている    寒さに ふるえた者ほど 太陽を暖かく感じる 人生の悩みをくぐった者ほど 生命の尊さを知る(ホィットマン)    潅佛の 日に生れあふ 鹿の子かな(芭蕉)    里の子や 鳥も交る 花御堂    あめつちの中に 我あり 一人あり(吉川英治)    天にも地にも われひとり 教えをきくも われひとり    それぞれに 特色あり 花の優しさ 雑草の根強さ    姿より かおりに生きる 花もある    人と生まれた 悲しみを知らない ものは 人と生まれた 喜ぴを知らない これが 浄土教の人生観である(金子大栄)    親鸞の信仰は 他人のことをとやかく いうのではなく どんな人もその人 自身の可能性を発見し その人の花を咲かせる ことができるという信仰である(井上信一)    満開の花木の香は 遠く吹き もたらされる ごとく 善行の香は 遠く吹き もたらされる(ウパ二シヤッド)    きれいな花を ほめる人は あっても 花を生かしている 土中の根を 思う人は 少ない    花は 自分の美しさを 知らない そこにおくゆかしさがある    信仰は 人生の力である    他人を困らせて 得たのは 自らの身に つかない    朝は 希望に起き 昼は 努力に生き 夜は 感謝に眠る    たっぷりと 春は小さな 川々まで あふれている あふれている(山村暮鳥)    自己を 見失っている者には 金も名誉も地位も 禍のもとである    幸福は 外に求めるな 現在与えられている 境遇の中に見いだせ    現在は 過去の集積である 未来の人生は 今積み重ねつつある    頬よせて 共に笑える人がある 抱き合って 一緒に泣ける人がある プンなぐり 思告しあえる人がある    肩たたき 激励しあえる人がある 我こそ この世の幸運児    たとえ 一生を尽してでも 遇わねばならない ひとりの人がいる それは 私自身(広瀬 杲)    手を合わすことから ものみな善意に受けとる心が生まれる    タンポポの 種の軽さ タンポポの 根の深さ それを 学びとろう わがものとしよう(坂村真民)    小楽を 捨てれば 大楽を 得るであろう智者は 大楽を見て 小楽を 捨つべきである(釈尊)    生きるということ それは つねに 誕生の意義を 問われ続ける ことである(広瀬 杲)    人生は 深い縁の 不思議な 出合だ(坂村真民)    人生とは その日 その日のこと(金子大栄)    聞法は 礼拝から始まる 礼拝は お仏壇の 掃除から始まる    大勢の 知りあいが あるよりも 一人の 親友をもちたい    与えられた このいのち このちから せい一ばい生きよう 精一杯働こう    欲望の倫理を 肯定するものは まことの 宗教ではない(伊井文子)    同じ五本の指集でも握ればゲンコツとなり胸に合わせれば合掌となる    失敗しないのが 偉いのではない 失敗しても 再び 立上る人が 偉いのだ    おなじようなことを くりかえす 日日であるが この日から 私はいろいろなことを 無尽蔵に学ぶ(榎本栄一)    もったいなし もったいなし 生かされて 生きて ナムアミダプッー(木村無相)    散る桜 残るさくらも 散るさくら(良寛)    仏の心とは 大慈悲 である(釈尊)    吉凶は 人によりて 日によらず(吉田兼好)    散れば咲き 咲けばまた散る 春ごとの 花のすがたは 如来常住(一休)    人多き 人の中にも 人ぞなき 人となれ人 人となせ人    人生は 学校である そこでは 幸福よりも 不幸の方が よい教師である(フリーチェ)    親の言うことを 聞かぬ子も 親のまねは 必ずする    信心というのは ただ仏の願心の ありがたさに 胸打たれるということのほかにない(金子大栄)    人生は 一箱のマッチに似ている 重大に扱うのは ばかばかしい 重大に扱わなければ 危険である(芥川竜之介)    何一つとして 最後のよりどころと なるものはない 妻も子も私自身すらもという驚きこそ 宗教の門に入る 第一歩である    親あっての子 子あっての親 二にして一 一にして二    憎む者を愛しようとすることは尊いだが憎むこころのやまぬ己がこころを恥じることもまだ尊い    南無阿弥陀仏の 念仏に ふれてはじめて まことの世界を 知らされました これが私の 立教開宗    せんだんの 枯れても残る 香りかな(句仏上人)    わが行く道に 茨多し されど生命の道は 一つ この外に道なし この道を行く(武者小路実篤)    あざみ花 我が身の針を 知らずして 花と思いし 昨日今日まで    子をしかる 親は多いが 子の行為の中に 自分の欠点をみて はじいる親は少ない    十憶の人に 十憶の母あれど わが母に まさる 母あらめやも(暁鳥敏)    この世で 母を敬うことは 楽しく 父を敬うことも また楽しい(法句経)    山あれば 谷あり 谷あれば水あり うつくしきかな 家あれば 母あり 母あれば 涙あり やるせなきかな(サトウハチロー)    幼児を抱ける 母親ほど 見る目清らかなる ものはなく 多くの子女に 取りまかれた母親ほど 敬愛を感じさせる ものはない(ゲーテ)    戦死者を偲ぶとは 争いを悲しむこころである    社会に貢献する人間は 実にきびしい規律を 自己に課している人である(高橋和己)    仕事に うちこんでいる 人のまわりは いつでも 明るい    そむきつづける 我をしも あわれみやまぬ 瞳あり 造悪われに たまわりし 念仏のみぞ まことなる(米沢英雄)    空中 海中 地中 いかなる処にあっても 悪い行為の 報いを 免れることはできない(釈尊)    世の中には物を失ったとき血眼になって探すが 心を失っても平気でいる人が多い(舟橋一哉)    悩みを つき抜けて 歓喜に到れ(ベートーヴェン)    無量寿 花咲くも 花散るも(広瀬 杲)    あらとうと 青葉若葉の 日の光(芭蕉)    人間は すべての人たちに 自分自身を見るとき はじめて 自分の生を 把握するのである(トルストイ)    真に人間の名に ふさわしい人間を 他から区別する 本質的な特徴は 困難な逆境に 耐えぬくことである(ベートーヴェン)    向こうが 憎むから こちらが憎むでは 両方 たすからない    正しく 明るく 力強く 生きてゆけるのが 救いである    自己の 分限を知れ 背のぴすると かならず 疲れる    花 見事に咲きぬ 誇りもせで やがて うつろひぬ つぶやきもせで(柳 宗悦)    光を かかげた人に めぐりあうと いうことは 人生の 一大事件です(井上信一)    青年愛読する古典を持つこと 少年自然に親しみ 永遠なるものを 思慕すること 幼年お早ようお休みを 忘れぬように(金子大栄)    自分ばかり もうけようとするから 損をする    念仏は知る力 自己を知る 悪を知る 死を知る 恩を知る    そしる風 ほめる風をも そのままに 柳になりて 南無阿弥陀仏    愚者は たとえ 一生涯 賢者に仕えても 匙が 食物の味を知らないように 真埋を 知ることがない(釈尊)    退屈は すべての 悪の根源である(キェルケゴール)    鳥が 卵をぬくめる ように 私は 心をぬくめる これが 私に残された ただ一つの 仕事(榎本栄一)    わが生よ 一輪の花のごとく 一心であれ わが死よ 一輪の花のごとく 一切であれ(坂村真民)    生きて甲斐あり 死して悔いなき一日が われらの生涯を ゆたかにする    ほほえむ花あり 舞う蝶あり ざえずる鳥あり すだく虫あり ささやく風あり 語る雨あり おお何たる恩恵ぞ    幸福とは 必ずしも 物に付いているのではなく 幸福とは 幸福の意味を 知ることである    死を忘れるとき生活は浮き 死を知るとき生活はくずれ 死を超えるとき生活は成就する    念仏する身が 辛抱するに非ず 相手の辛抱が 見えるのである(大河内了悟)    「これは私のもの」と 思えるものも 死によって失われる 賢い者は その理を知りつくして 己の執着を去るのである    聞法は 死の準備でなく 生の糧である    つつましく 生きてゆこう つゆくさの つゆのように つかのまを 大切にしてゆこう(坂村真民)    汚れなく 罪なき人を 汚そうとしても その悪は 却って その人に戻ること 風に逆って投じた塵の如くである(釈尊)    九十九パーセント 正直でも わずか 一パーセントの 不正直で 一生を棒にふる ことがある    自分の都合だけで 物事を考えると 不平不満が 絶えない    食事とトイレは代理がきかない 生命の一大事だから 聴間も代理がきかない 心の一大事だから    またひとつ しくじった しくじるたぴに 圏があいて 世の中すこし 広くなる(榎本栄一)    歯痛がとまって 痛くない有難さを知る 不幸を知る者のみが 真実の幸福を知る    山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし(山頭火)    晴れぬ 長雨はない いつまでも 苦しい時 ばかりではない    あたかも粗く葺いた家には 雨が漏るように修養のない 心には貪欲が侵入する(法句経)    浄土教に於ては 浄土は 魂の帰依所である(金子大栄)    抱かれているとも 知らず愚かにも 我反抗す大いなるみ手に(九条武子)    生命は 時間の長さだけで 計るべき ものではない    わしがしなけりや だれがする いましなければ いつできる    いかにせば まことの道に かなわめと ひとえに恩う寝てもさめても(良寛)    人間にとっては 何でも思い通りに なるということは あまりよいこと ではない(へラクレイトス)    謙遜も すぎれば 高慢となる    人間にとって 「生きる」とは 単に「存在する」ことではなく 「よく存在する」ことを 意味している(ガゼット)    他力のたのみは 子が親の背を 頼みとし 親の力を わが力と するなり(七里恒順)    生も 死も その何れも 共に 自分のものである    兎にも 角にも 自分でやって 見ること 間違っていたら 直ちに 改めること(舟橋一哉)    子どもに 問題が あるのでなく 問題の親が あるのだ(二ル)    八方ふさがりのときが 八方へ のぴるときである    真珠貝は 海の中で 何かコロコロするような 異物を抱いたまま 今はそれを 除きたいとも おもわず生きている(榎本栄一)    念仏することが 乱れる心を 静める ことともなり 怠る心を 励ます ものともなり 人に親しむ ことともなる(金子大栄)    悲しみを 如来に捧げよ 微笑みが 天から降ってくる 苦しみを 如来に捧げよ 勇気が 地から湧いてくる(清沢満之)    生を奪う死は また 生きる意味を与える    矢いますときは 存ないを見 父いまさずば 志をみる    自分の力で生きているのではないはかり知れない背後の力周囲の力に支えられて今日の自分がある    心よき笑いは 家庭の太陽である    名残りを惜しみつつこの世を生き 娑婆の縁尽きてこの世を去る    公害は人間の貪欲と無明の象徴である    くらやみの中で 宝があっても つまずくだけだ    からっぽの 容器は 一ばん大きな 音をたてる    有限なるものを あてにせず 無限なるものを 立場にして 生きるが仏の道    苦悩の原因を 他にもとめず自己に見いだすのが 仏教の立場    勤労は尊い 合掌のある 勤労は さらに尊い    日常生活を公案としてそれをどう解くかというところに真宗人の修行がある(金子大栄)    聞法は 生涯をかけて 私が受けなければならない 人間教育である(米沢英雄)    こうして 病んでいる間にも 白血球はバイキンと 闘っていてくれる 心臓は 一秒時も休むことなく 脈打ってくれる    胃腸・心臓をみても われわれの 知らぬ間に 活動が おこなわれている 生きることは 無意識の世界である(平沢 興)    過ちて改めざるこれを過ちという(論語)    めだたないけれど いのちのよりどころとなっている お経は人生の地下水である    錆は 鉄より生じて 鉄を腐蝕させる 人のあしき業は 己より生じて 己をあしき処へと導く(釈尊)    政治的自由も われわれの心が 自由でない場合には われわれに 自由を与えない(タゴール)    海よりも なお壮大なものは 大空である 大空より さらに壮大なものは 人の心である    のがれられない この���さ 暑さから 味を見だす 夏のたのしさ    ふたりの人間が おなじ窓から 外をみている ひとりは星を ひとりは泥を    今日でも 明日でも よいということは 一つもない 今すぐせよ    自分が 今 生きているのは 先祖が自分の中に 生きているからだ    信心あるものは 道をききて 心 常に安泰なり    仏壇は 一家の中心 心のより処 である    物を粗末にし仕事を粗末にし責任を粗末にするものは やがて 人をも粗末にする    正しく 深く 求めよ 道は おのずから 開ける    合掌ほど誰でも何時でも何処でも できる平凡な善行はない    美しい心を 愛する人あるも 醜い心を 慈しむは ただ 母と 仏のみ    人間の魂の崇高ざは ある程度まで 何に対して またどれくらい 尊崇の念をあらわし得るかとうことによって 推定される(ドストエフスキー)    幼な子に 合わせて 見せる この面手    増悪によって鎮まらない 憎悪を忘れて はじめて憎悪は鎮まる(釈尊)    実道を 知らないで 百年 生きるよりも それを知って 一日 生きる方がよい(釈尊)    岩もあり 木の根もあれど さらさらと たださらさらと 水の流るる(甲斐和里子)    人の徳を たたえる人は 人に たたえられる    一生は それがどんなもので あるかを知らないうちに 半分すぎさってしまう    玉磨かずんば 器を成ざず 人学ばずんば 道を知らず(札記)    生活はすべて 次の二つから 成り立っている したいけれど できない できるけど したくない(ゲーテ)    中の賊を 破るは易く 心中の賊を 破るは難し(王陽明)    極端なる自負心と 極端なる失望とは ともに極端なる 無自覚である(スピノザ)    如何なるが 苦しきものと 問うならば 人を隔てる 心と答えよ(良寛)    我々を行うは 山に登る時の如く 常に努力しなければならぬ 悪を行うは 山から崩れ落ちる如く 底まで落こみ 容易に立ち直れない    我々を存在せしめている根元の力を忘れて腕一本脛一本 自分の力で生きて来たと威張っているのを罪悪深重という(米沢英雄)    田畑は雑草によって損なわれこの世の人は貪欲によって損われる(法句経)    田畑は雑草によって損なわれこの世の人は瞋恚によって損われる(法句経)    田畑は雑草によって損なわれこの世の人は迷妄によって損われる(法句経)    今朝もまた ほうきとる手の うれしさよ はかなくなりし 人にくらべて    好き嫌いの 多い人は 自ら世の中を 狭くしている    人がもし 百年生き永えた としても 最上の真理を 見ないならば 最上の真理を 見る人が 一日生きたほうが 勝れている(法句経)    始めあれば 終りあり 生まれた時から 死は始まっている    怒れば地獄 むさぼれば餓鬼 恥をしらぬは畜生だ 先ず 三悪道を出ること��    よい事をしようと 思えば出来る 悪い事をすまいと 思えばやめられる これを思いあがりという    苦しいことから 逃げていると 楽しいことからも 遠ざかる    山へ登る 道だって 途中には 下ることだってある(深田久弥)    よいことばかり いつまでも続かない 悪いことばかりも いつまでも続かない    すべてのものは むちに怯えすべてのものは死を怖れる自分の身に ひきくらべて他を殺すな殺させるな(法句経)    念仏して 五欲の暑さ 忘れうぞ(句仏上人)    どろ沼の どろに染らぬ ハスの花    共に苦しみ 共に泣き 共に喜び 共に笑う すべてを 共にする ところに 平和がある    百人 千人を すくう人あり 家のもの 一人をも すくいえぬ 私もあり(榎木栄一)    佛様は わが心の中にあり 心の外に 求めようと するのを 愚かな人 という    生きている 人を救うのが 生きている 宗教である    信心を よろこぶ人は 仏様に等しい 大信心は 仏性なり    はだかにて 生まれて きたに 何不足    人間は わが力で生きて いるのではなく 仏の 大きな御慈悲の力で 生かされている    我が身 一人が 生きようとするから 救われないのだ 他と共に 生きることが 自らを 生かす道である    生きながら 地獄におち 生きながら 仏様に救われる ただ 信心の如何による    何かをあてにすれば 遊ぴさえ苦しい仕事となる    悠々と 穢土に居れる 世界を浄土という(安田理深)    愚をさとった愚者はそれだけ賢い自らの愚を知らない愚者こそ真の愚者である(釈尊)    遠く かつ 深く思わん あめつちの なかの 小さき 星に生れて(湯川秀樹)    他人の罪は 見易く 己の罪は 見難い 愚者は 他人の罪を 吹聴し 己の罪は かくす(釈尊)    秋彼岸しみじみ思う身のおろか(木村無相)    人生に 雨や嵐が あってこそ 生活が 浄められてゆく    生きていることの不思議さに 街に出ていき 歩きまわったヤッパリ不思議生きていること(木村無相)    人しれず 人らしき わざせしあとの おのが心の 奥のあかるさ(甲斐和里子)    問題の ないような 人生は 寂しい    夏になると 冬がよいという冬になると 夏がよいという それは 自分勝手というものだ 夏には夏のよさ 冬には冬のよさを 味わいたいもの    大人は 赤子の心を 失わず(孟子)    一本の野の花さえ かけがえのない いのちの ありったけを 咲かせている    今日は人の身の上 明日は我が身の上(狂言)    荒磯の 小石は まんまるい もっと もまれ もまれて もまれぬけ    仏法は 死を問いとして それに応えるに足る 生を求める 道である(金子大栄)    早起きの家族は 活気に満ち 夜更かしの家庭には 乱れが生ずる    竹の強さは 真空にある 金だの 地位だの 恋だのと やたらに詰め込むと ポキッと祈れるぞ    サラリと 流しゆかん 川の如く サラリと 忘れてゆかん 風の如く サラリと 生きてゆかん 雲の如く(坂村真民)    柏の皮に 蟻が何十匹あつまって大騒ぎしているようだ人間の捨てた桃の皮が蟻の世界では 黄金よりもだいじかもしれない(榎本栄一)    たった一人 しかない自分を たった一度 しかない一生を ほんとうに 生かざなかったら 人間に生れた甲斐が ないじやないか(山本有三)    朝は 朝顔の花のように あかるく 簿いていたい 夕は 夕顔の花のように ほんのり 勾うていたい(坂村真民)    光追う 人に光は なかりけり 光なき人 光を仰ぐ(藤原正遠)    自分に何ができるかは 自分以外の者には わからない いや 自分でも やってみるまでは わからないものだ(エマソン)    ふるさとの山に向いて いうことなし ふるさとの山は ありがたきかな(石川啄木)    汝 善人たらんと欲せば 先づ 自己の悪人たるを知れ(エピクテータス)    仏法とは 鉄砲の反対だ 鉄砲は外を撃つものだが 仏法は 己の内を撃つものである(高光大船)    いまだかつて 一度も敵を つくったことの ないような人間は 決して友人を 持つことはない(テニソン)    拝む手 称うる日 信ずる心 皆 他力なり(梅原真隆)    はらがたったら 相手をかえて 弥陀を相手にするがよい 弥陀を相手に するような人は はらがたつようなことはない(貞信尼)    みづのたたえの ふかければ おもてにさわぐ なみもなし ひとも なげきの 深ければ いよよ おもてぞ しづかなる(高橋元吉)    闇路をたどること いよいよ深くして 我等を照らしたもう ところの光 いよいよ強し(金子大栄)    わが心 深き底あり喜びも憂いの波も とどかじと 念う(西田幾太郎)    眠られない 人には 夜が長いように 正しい教えを 知らない人には まよいが長い    子をもちし 今の心に くらぶれば 昔は 親を 思わざりけり    破壇は 住みあきたりと 這いのぴて人にふまるる朝顔の花(甲斐和里子)    苦から 逃げれば 苦は追うてくる 楽を追えば 楽は 逃げて行く(佐々木蓮麿)    いじけるな あるがままに おのれの道を 素直に 一途に歩け(坂村真民)    河が どんなに 広くても 堅固な橋を 掛け渡す 現代人が なぜ 身近な人と 人との間にさえ 心の掛け橋を 築こうと しないのか(広瀬 杲)    うぬぼれは 木の上から ポタンと落ちた 落ちたうぬぼれは いつのまにか また 木の上に 登っている(榎本栄一)    ほんものの鬼は 人の面を かぶっている    工師が 鉄の錆を 除く如く 賢者は 一刻一刻 己の心の 垢を除く(釈尊)    大きな巌が いかなる風にも 動かないように 賢者は 毀誉褒貶に 心を動かさない(釈尊)    われらの 迷いの 深いのは 仏の教えを 知らないからだ    外に迷うて いるのではない 自分に 迷うて いるのだ    美しく 散るは 貴い いつまでも 椅子に しがみついて 離れないのは 見苦しい    学ぶ ひまがない という人は ひまが あっても 学ばないだろう    子を拝む 親となりて 断絶なし    人間は 耳が二つに 口一つ 多く聞いて 少し言うため    見えそうで 見えないものは 自分の短所と 欠点    若さは美し されど 老いたるは 更に美しい    病には病いの値うち 身を横たえて 空の高さを知る    おこたるは 死の道 努めはげむは 生の道    み仏の 光のうちに住む身ぞと 恩えばうれし つらき浮世も    成功は 重要なことでない 重要なのは 努力だ    仏を信ずる心は 人々の心の底に 横わっている    人間の 運命は その人間の 性格の 生み出した ものである(エマソン)    災難が来ない様に 祈るのが 信心ではない どんな事が来ても 引き受けてゆける 力を得るのが 信心である    みほとけは まなこをとじて み名よべば さやかにいます わがまえに(仲野良 一)    家庭の平和は 互いの立場を 尊重するところから 生まれる    生きものに対する あわれみのない人かれは心の貧しい人 である(釈尊)    長寿百歳 尊きにあらず 今を永遠に生きる ことが肝要(佐々木蓮麿)    尊敬と謙遜 満足と感謝と 適当な時に教えを 間くことこれがこよなき 幸せである(釈尊)    あなたの その〃顔〃が 家庭を明るくもし 暗くもする    みずからは 豊かに暮して いるのに 年老いて衰えた 母や父を養わない人がいるこれは破滅への門である(釈尊)    朝な朝な 仏と共に 起き 夕な夕な 仏を抱きて 臥す(安心決定鈔)    この秋は 雨か風かは知らねども 今日のつとめに 田草とるなり    信心は 心を開き疑は 心を閉ず(易行品)    ああ もったいない もったいない きりぎりすよ おまえまで ねむらないで この夜ふけを わたしのために啼いていて くれるのか(山村暮鳥)    金はためておいていく 罪はつくって持っていく 法は聞かずに落ちていく    悲しいといって 泣いておる人を 慰めのには 一緒に泣くに限る これよりほか 悲しんでおる人を 助ける道はない(金子大栄)    闇を除けと 叫ぶよりも 光を 求めよ    月の出を待て 散る花を追うな    愚かなるを知るは 愚にして賢いと思うに まさる    血気の怒りは 有るべからず 理義の怒りは 無かる べからず    うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ(良寛)    愚者は教えたがり 賢者は学ぴたがる    まことの学問とは 賢者になることを 学ぶのではない 恩知らず であったことを 学ぶのだ    「いそがしや」で半生 寝て半生    身も心も すこやかにする 念仏    体裁よりも 心のかよう なごやかさ    人は身体の鍛錬には注意するが心の鍛練は怠りやすい    合掌して ご飯をいただけない人は 不幸な人だ    他人の過失は 見易く 自分のとがは 見難い    世の中に次のご三種の人がある 岩に刻んだ 文字のような人 砂に画いた文字のような人 水に書いた文字のような人    花咲けば 共に眺めん 実熟せば 共に食はん 悲喜分かち共に生きん    人間はすべての人たちに自分を見るとき はじめて自分の生を把握するのである(トルストイ)    恵みは 期待しない時に おとずれ 私欲がでると あてがはずれる    人間社会の幸福とは 邂逅の喜びである(亀井勝一郎)    自らを 不幸にする者は 自分である    生涯をかけて 打ちこめる仕事を一つ 生涯をかけて信じあえる友一人 生涯読んでいつも太陽となる本一冊    不実を 真実と 思う者は 遂に 真実に 到達しない(釈尊)    人間は 欲を 離れねば 大事はできない(西郷隆盛)    いつか別れねばならないという上に 今 出会ってい���この出避いを大切にしたいものである    人間のまごころには限りがあるが執着には限りがない    善い行いは よい報いがくるというよりも善い行いをするところに報いられている(佐々木蓮麿)    孤独は 最も自己に親しむ ときであり 最も自己の拡大 されるときでもある(小坂奇石)    一つのいのちを 二つに分けて 捧げようとするな 一つのいのちは 一つのものに 捧げ尽くさねばならぬ(坂村真民)    人間は 何十億いるのに 私とおなじ人間が どこにもいないのは フシギなことだ この私のなかに 無限の世界があるのは さらに フシギなことだ(榎木栄一)    人間の眼は 光を見つめることは できない しかし 光に照らされて わが身を 見つめることは できる(広瀬 杲)    やっと出ました 一本道 ナムアミダプツの 一本道 西の空 あかるい(木村無相)    人間 食物さえあれば 生きていける のだろうか    うらみの中にあって うらみなく むさぼりの中にあって むさぼりなく 安らかに 生きよう(釈尊)    正信は 科学や 医術に 決して さからわない    地獄の苦悩を 背負って 立ち上る心を 信心という(安田理深)    勿体なや 祖師は紙子の 九十年(句仏上人)    雨にうたれ 稲の低姿勢 霜にうたれた 柿の味 辛苦に耐えた 人の味    働くとは はたを楽に することである    長所は 鼻にかければ 短所となり 短所は 自覚すれば 長所になる    利害・損得だけで 働いていたのでは 働く真の喜びは 味わえない    他人の仕事が 楽に見えるのは その苦労を 知らないからだ    与えられた ものを受け取り 与えられた ものを活かす(塩尻公明)    他人の嘘を 怒りながら 自分は平気で嘘をつく    信仰は火である 心の汚れを 焼き清め 仏道にむかって 人々を もえたたせる    自己を知る者は 仏を知り 仏を知る者は いよいよ 自己を知る    教えは きけばきくほど 自分が はずかしくなる けれども その中に うれしさが 宿っている    いかりを捨て おごりを捨て すべての 束縛を離れよ 執着がなければ 苦もない(釈尊)    合掌から 平和な 光が出る    嵐に耐える それが人生    与えたら 黙り 受けたら 語れ    自分を 不幸に するものは 外ならぬ 自分である    足でけとばして いたものを あら 勿体なやと 頂ける世界を 浄土という(安田理深)    入いなる いのちにかえる 日をおもう ナムアミダプツと み名いただきつ(木村無相)    ぞうきんは 他のよごれをいっしょうけんめい 拭いて 自分は よごれに まみれている(榎本栄一)    今日 命あるを よろこぴ 今日 生きている よろこびを 仏に感謝しよう    目は よく物を見るが 自分自身を 見ることができない 自分を省みる 目が欲しい    迷いを離れて 悟りが あるのではない 迷いそのものが 仏の種と なるのである    浄土真宗が すぐれているのは 親鸞聖人自身が 永遠に生きる人 であるが故に すぐれている(松永伍一)    尊敬と謙虚と 満足と知恩と 時々 教えを聞くこと これが こよなき 幸せである(釈尊)    こころみに 息を吸って 空を見あげよ    勤労は尊い 合掌のある勤労は さらに尊い    月かげの いたらぬさとは なけれども 眺むる人の心にぞ住む(法然上人)    われわれが だまされるのではない われわれが じぶんじしんを だますのだ(ゲーテ)    いずこより 我呼ぶ声ぞ 秋の暮(句仏上人)    苦しむとき 仏は近くにあり 楽しむとき 仏はかなたに去る    苦しみは うけてゆくだけに 終わらないで よく味わってみれば よい教えがえられる    このみ法 聞き得ることの かたきかな 我かしこしと 思うばかりに(一蓮院秀存)    人の世の 小さき はからい 秋の風    信心とは 聞き溜めることでなく聞きぬくことである(大河内了悟)    浄土は 言葉のいらぬ 世界である 人間の世界は 言葉の必要な 世界である 地獄は 言葉の通じぬ 世界である(首我量深)    あらゆるものの中で 最大の富 それは 自ら満ち足りている 心境である(エピクロス)    他人のために 他人と共に 生きること それだけが 生きることだ(ハイベルグ)    信心で 消える暮しの 暗い影    安かりし 人 今日のひと日を よろこぴて み仏のまえに ぬかずきまつる    ご用心忙がしいという字は心が亡ぶとかきます    いうものは 水に流し 聞くものは 右にきざむ    年のくれ 静かに越そう 春が あかるく待っている    渋柿の 渋がそのまま 甘味かな    手みやげ 一つ持たずに 生まれてきた 私であるのに 今は 何と 多くのものに 恵まれていることか    死ぬべきものが 今 生きている 自分の今日を よろこぴたい    人を知るより自分を知れ 人に勝つより 自分に勝て    病のないのは 第一の利 足るを知るのは 第一の富 信頼のあるのは 第一の親しみ 悟りは第一の楽しみ    自分以外のものを 頼るほど はかないものはない しかし その自分ほど あてにならない ものはない(夏目漱石)    苦労して得たことは 身について離れない    金ためて 何をするぞと 思いしに 煩悩ふやす ことばかり    布施するものは 福を得 慈心あるものは 怨みを受けず    自分の 生きていることの 尊さを 発見した者のみが 本当に 他人を喜ぶことができる    空気も水も 川も海まで 濁ってきました これは この世の中も 人の心も 濁っているからです    一年の終りに思うこと ただ一つ わがままものが 今日も許されて 生きている ああ 南無阿弥陀仏(広瀬杲)    延命を祈るうちにも へるいのち    よくよく 考えてみれば 幸せな 身である    足ることを 知れるひとつは 天地の 何にもかへぬ わがたからなり(甲斐和里子)    うつつみの なやみつきねど みひかりの てらされてある 人はたふとき(本多善英)    肉体は おとろえるが こころの眼がひらく 人間の晩年と いうものは おもしろい 今日まで生きて いのちのたかさが 見えてきた(榎本栄一)    心の眼が 開けるのは 苦悩に 出遇ったとき    働くので 疲れるのでない 不満をもって 働くから 疲れるのだ    自己の主人は 自己自身である 他に主人が あろう筈がない 自己を制してこそ 得難い主人が 得られるのである(釈尊)    み仏は まなこをとじて み名よべば つつみています わがいのち    歯がぬけて かみしめる 親の味    原子力より 大きな力が もしあるとすれば それは愛だ これいがいにはない(井上 靖)    迷信拝んでなおす 祈ってもうける 大安・友引・おまもり・たたり    人間とは いいわけをする 動物である    三十までは 普通列車 四十までは 準急列車 五土までは 急行列車 六十すぎれば 超特急    欲ふかき 人のこころと 降る雪は 積るにつけて 道も 忘るる    仏教は酒の様に芳醇で母の乳房のように甘くゆたかで円満で平和なものだ(坂本勝)    何を笑うかによって その人の 人格がわかる(バニョール)    こだわりのない人は たじろがない しかし こだわりのある人は この状態からあの状態へと 執着してて 輪廻を 越えることがない(釈尊)    死すべき時を 知らざる人は 生くべき時を 知らず(ラスキン)    人の生活は 自己否定が はじまるときに 開始される    一年は 木の葉の 夢で ありにけり    如来に背相なし 生涯に このこと一つ身にしみたら    ほんとうの力は 力みをぬく力である    相手をたしなめようとする そのことが家庭にひびを入れる私が我慢しているというこらえが家庭を暗くする    たった一言が人の心を傷つける たった一言が人の心を暖める    恩は返せるものではない ただ謝するのみである    「おかげさま」と 言える人生に孤独はない    あったかい やさしいことばを 引き出してくれる人に 出会いたい    子は親の言うようには しないが 親のするようになる    「あんなん親じやねえよ」 とは親を捨てた言葉ではない むしろ真実を求める子の歎きである    死してなお 親は子を育てる また 親なればこそ 亡き子に育てられる    賢くなることを 教える世の中に 自分の愚かさを 気づかせる教えこそ 人間の道である    他人の意見を間こうとしない これを我慢といい 自分の意見を聞かそうとする これを橋慢という    食わねば 生きられぬ では 食っていれば 死なぬか    あなたでなければ できない 仕事が あるのです    よかれと思って やったことも 悪い結果を生む場合もある    人生は短い 怠けてよい日は 一日もあたえられていない
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salontetsugaku · 8 years ago
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ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの記念講演
ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの記念講演の音声が、6月5日、ノーベル財団のホームページにて公開された。 「この度のノーベル文学賞の受賞にあたり、自分の歌が一体どう文学と結びつくのか不思議でならなかった。その繋がりについて自分なりに考えてみたので、それを皆さんに述べようと思う」という言葉から始まる27分間の講演で、ディランは自身が音楽に身を投じることになったきっかけや、創作活動の礎になったという三冊の書物について語った。最後は「歌の詞は歌う為のものであり、ページに綴られているのを読む為のものではない。そして、皆さんにも、これらの詞を、聴かれるべき形で聴く機会があることを願っている」として、「詩神よ、私の中で歌い、私を通して物語を伝えてくれ」というホメロスの言葉で締めくくられている。    ◆   ◆   ◆ この度のノーベル文学賞の受賞にあたり、自分の歌が一体どう文学と結びつくのか不思議でならなかった。その繋がりについて自分なりに考えてみたので、それを皆さんに述べようと思う。回りくどい説明になるかもしれないが、私の話に価値があり、意味あるものになることを願う。 全ての始まりはバディ・ホリーだった。私が18歳のときに彼は22歳で他界したが、彼の音楽を初めて聴いた時から近いものを感じた。まるで兄であるかのように自分と通じる何かを感じたのだ。自分が彼に似ているんじゃないかとさえ思えた。バディは私が愛して止まない音楽を奏でた。私が子供のころから慣れ親しんだ音楽、即ちカントリー・ウェスタン、ロックンロールとリズム&ブルースだ。3つの異なる音楽要素を彼は絡み合わせ、そこから新しいジャンル、彼ならではの音を生み出した。そしてバディは「歌」を書いた。美しいメロディー、そして独創的な歌詞の歌を。しかも歌声も素晴らしく、様々な声色を使い分けた。彼こそがお手本だった。自分にはない、でもなりたいものを全て体現していた。彼が亡くなる数日前に、一度だけ彼を観たことがある。長旅をして彼の演奏を見に行ったのだが、期待通りだった。 彼は力強く、刺激に満ちていて、カリスマ性があった。かぶりつく様な距離で観ていた私はすっかり心を奪われた。彼の顔、手、リズムを取る足、大きな黒の眼鏡、その眼鏡の奥の瞳、ギターの持ち方、立ち方、粋なスーツ、彼の全てを目に焼き付けた。とても22歳とは思えなかった。彼には永久に色あせない何かを感じ、私は確信したのだ。すると、突然、信じられないことが起きた。彼と目が合った瞬間、何かを感じた。それが何だかわからなかったが、背筋がゾクっとした。 確かその1日か2日後に彼は飛行機事故で亡くなった。そして私は一度も会ったことのない誰かから「コッ��ン・フィールド」を収録したレッドベリーのレコードを手渡されたのだ。その一枚のレコードとの出会いが私の人生を変えた。それまで知らなかった世界に引き込まれ、まるで爆発が起きたかのようだった。真っ暗なところを歩いていたら光がさしたかのように。誰かが手を差し伸べてくれたみたいだった。そのレコードを100回は聴いただろう。 初めて知るレーベルだった。レコードには、所属する他のアーティストを宣伝するブックレットが入っていた。ソニー・テリーとブラウニー・マギー、ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ、ジーン・リッチー、どれも初めて聞く名前ばかりだった。でもレッドベリーと同じレーベルなら良いに違いないから絶対に聴かねばと思った。知り尽くしたいと思ったし、自分もこういう音楽がやりたいと思った。子供の頃から慣れ親しんだ音楽にも思い入れはあったが、その時点では忘れてしまった。考えることもなかった。自分にとっては過去のものとなったのだ。 この時点ではまだ家を出ておらず、いつか出たいと思っていた。これらの音楽を自分でも覚え、やっている人たちに会いたかったからだ。そして遂に家を飛び出し、自分でもその音楽を弾くようになった。それまで聞いていたラジオでかかる音楽とは違い、力強く、人生をありのまま映し出していた。ラジオでは運次第でヒットが出るが、フォークの世界では関係なかった。私には全てがヒットで、メロディーが弾ければそれでよかった。曲によって覚え易いものもあれば、そうでないものもあった。古いバラードやカントリー・ブルースは体に染み付いていたが、他は全てゼロから覚えなければならなかった。当時は少ないお客さんの前でしか演奏できず、部屋に4、5人のときや街角で弾くこともあった。レパートリーが豊富でなければいけなかったし、どう言う場面で何を弾くべきかわかってなければいけなかった。親密な歌もあれば、シャウトしないと伝わらない歌もあった。 初期のフォーク・アーティストをとことん聞き、彼らの歌を自分で歌うことで、固有の表現が身についた。そしてラグタイム・ブルース、ワーク・ソング、ジョージア・シーシャンティ、アパラチアン・バラッド、カウボーイ・ソングといったあらゆる形で歌った。そうすることで細部までが見えてくる。何のことを歌っているのかがわかるのだ。拳銃を抜いて、またポケットに戻す。馬に鞭を打って往来を駆け抜ける。暗闇で語り合う。スタッガー・リーが悪党で、フランキーがいい娘だったこともわかる。ワシントンはブルジョワの街だと知り、ジョン・ザ・レヴェレイターの低音の声も聞いたし、タイタニック号が沼の小川に沈むのも見た。仲間は荒くれ者のアイルランド人の流離人や気の荒い植民地の若造だ。篭った太鼓の音や低く鳴り響く横笛の音も聞こえる。好色のドナルド卿が妻をナイフで刺すのを見たし、多くの同志が戦死してゆくのも見た。 フォーク特有の表現を全てマスターした。気の利いた言い回しも覚えた。機材、テクニック、秘密、謎、全てが頭に入っていた。そしてそれが歩んできた決して注目されることのない軌跡も知り尽くしていた。全てを結びつけて、今の時代に当てはめることができた。自分自身で歌を書き始めた際、自分が唯一知っているフォークという表現形態を存分に使った。 でもそれだけではない。自分なりの信条、感性、培った世界観も持っていた。若い時から備わっていた。小学校で学んだのだ。『ドン・キホーテ』『アイバンホー』『ロビンソン・クルーソー』『ガリバー旅行記」『二都物語』といった誰もが小学校で読んだことのある本を通して、人生観、人間性への理解、価値観が養われた。歌詞を書き始めた時、それらを糧にした。そういった本の題材が私の多くの歌の中に入り込んだ。意図的であるときもそうでない場合もある。誰も聞いたことのないような歌を書きたいと思ったのだ。そしてこうしたテーマは私の歌の礎となった。その中でも特に私の心に残る3冊の本についてここで触れたい。メルヴィルの『白鯨』、ルマルクの『西部戦線異常なし』とホメロスの『オデュッセイア』だ。 『白鯨』は興味の尽きない一冊だ。見せ場が絶えず、印象的なセリフで溢れている。非常に読み応えのある本だ。筋書きは単刀直入だ。捕鯨船ピークォド号の謎めいたエイハブ船長は義足を付けた病的に自己中心的な人物で、自分の片足を奪った天敵である白いマッコウクジラのモビィ・ディックに復讐心を燃やす。大西洋から喜望峰を周り、インド洋まで彼は鯨を追う。地球の裏側まで追いかけるのだ。目指すものはあまりに漠然とし、確実なものはない。彼はモビィを皇帝と呼び、悪魔の化身と見なしている。エイハブはナンタケットに残した妻と子供に時々想いを馳せる。そして何が起きるかは予想できるだろう。 乗組員は様々な人種から成り立っていて、鯨を見つけた者に��褒美として金貨が与えられる。多くの星座に纏わる記号、宗教寓話の引用や既成概念が登場する。エイハブは他の捕鯨船に遭遇すると、その船長にモビィの情報を聞き出そうとする。奴を見たか? ある捕鯨船にガブリエルというイカれた預言者が乗っていて、彼はエイハブの破滅を予言する。曰く、モビィは「シェーカー教徒の神の化身」であり、彼に関わった者達は災難に見舞われる。エイハブ船長にそう伝えるのである。また別の船のブーマー船長も、モビィに片腕を奪われている。でも彼はそれを受け入れ、生きているだけで幸せだと感じている。彼にはエイハブの執拗なまでの復讐心が理解できないのだ。この本は、同じ経験をしても人によって反応が違うことを教えてくれる。旧約聖書のからの引用が多く登場する。ガブリエル、ラケル、ヤロブアム、ビルダー、エリヤ。異教徒の名前もまた多く登場する。タシテゴ、フラスク、ダッグー、フリース、スターバック、スタッブ、マーサズ・ヴィニヤード。異教徒たちは偶像を崇拝する。中には小さな蝋の人形を崇拝するものもいれば、木彫りの偶像を崇拝する者もいれば、火を崇拝する者もいる。ピークォド号の名前はインディアンの種族が由来だ。 『白鯨』は心を揺さぶられる話である。船員の一人で語り手である男が言う。「イシュメイルと呼んでくれ」と。ある人に何処の出身だと聞かれると彼は「どの地図にも載っていない。本物の場所は載らないのさ」と言う。スタッブは何事にも意味はないと思っている。全ては起こるべくして起こるのだと。イシュメイルは生まれてからずっと帆船に乗ってきた。彼にとっては帆船がハーバードでありイエールだと言う。人とは距離を置いている。ピークォド号が台風に直撃する。エイハブ船長は吉兆だと捉える。スターバックは悪い兆しだとしてエイハブの暗殺を考える。嵐が去った直後、乗組員の一人が船のマストから落ちて溺れてしまう。これから起こることを暗示しているかのように。クエーカー教徒の平和主義の神父を装った、残忍なビジネスマンがフラスクに言う。「負傷を負った者の中には神に導かれるものもいるが、他の者は苦痛が待ち受けている」と。 全てが織り交ぜられている。あらゆる神話、ユダヤ教キリスト教聖書からインド神話、イギリスの伝説、聖ジョルジュ、ペルセウス、ヘラクレス(全て捕鯨船員)、ギリシャ神話、そして血なまぐさい鯨の解体まで。事実もまた多く盛り込まれている。地理、鯨油について(君主の即位にいい)、捕鯨産業の名士など。鯨油は王を清める聖油に使われるのだ。鯨の歴史、骨相学、古典哲学、偽の科学的理論、差別の正当化など、あらゆるものを含んでいるが、理にかなってるものは一つもない。教養のある人、ない人。幻想を追いかける、死を追いかける。巨大なマッコウクジラはシロクマの如く白く、白人の如く白い、皇帝であり、天敵であり、悪魔の化身である。モビィをナイフで攻撃しようとして片足を失った狂気の船長。 我々には物事の表面しか見えない。その裏に何があるかは解釈次第だ。船員たちは人魚の声を探して甲板を歩き回り、サメやハゲワシが船の後をつける。頭蓋骨や顔の表情を本のように読み取ろうとする。ここに顔がある。君の前に置こう。読めるものなら読んでみるがいい。タシテゴは自分が一度死んで生まれ変わったのだと言う。余分に与えられた日々は贈り物だと。自分はキリストに救われたのではないと彼は言う。キリスト教徒ではない人間に助けられたのだと。そしてキリストの復活の下手な模倣をする。 スターバックがエイハブに「過ぎたことは忘れろ」と言うと、憤慨した船長は「私に不敬を言うとはけしからん。私を侮辱するものはたとえ太陽であっても切りつける」と言い返す。エイハブもまた雄弁な詩人である。「私の揺るぎない目的までの道には鉄製のレールが敷かれていて、私の魂はその溝に沿って走るのだ」或いは、「目に見える物は全て薄っぺらい仮面でしかない」と語る。引用したくなる詩的なフレーズであり、これを超えるものはない。 そしていよいよエイハブはモビィを見つけ、銛を出す。ボートが降ろされる。エイハブの銛は血で洗礼されている。モビィはエイハブのボートを攻撃し、破壊する。翌日彼はまたモビィを見つける。再びボートが降ろされる。モビィはまたもエイハブのボートを破壊する。3日目、また別のボートが乗り込む。ここでも宗教的引用の登場だ。彼は再び現れた。モビィは再び攻撃してくる。ピークォド号に激突し、沈める。エイハブは銛の紐に絡まってしまい、船から投げ出され、海の藻屑となる。 イシュメイルだけが生き残る。彼は棺桶の上で海に浮かんでいる。というのが物語の全てだ。ここで語られるテーマとそれが暗示しているものは、私の歌の幾つかにも登場する。 『西部戦線異常なし』もまた影響を受けた一冊だ。『西部戦線異常なし』はホラーだ。これは、童心、意味のある世界への信頼、他人への関心を失う話だ。悪夢から抜け出せない。死と苦悩の謎めいた渦に吸い込まれてしまう。抹殺から自分を守っている。地球上から消されようとしているのだ。かつてはコンサート・ピアニストになるという大きな夢を抱いていた純粋な若者だった。嘗ては人生、そしてこの世界を愛していたが、今はそれを粉々に撃ち砕いている。 来る日も来る日も、蜂に刺され、ミミズに血を吸われる。窮地に追いやられた動物だ。どこにも居場所はない。降りしきる雨は単調だ。絶え間ない攻撃、毒ガス、神経ガス、モルヒネ、燃え盛るガソリンの川、食べ物を求めて残飯を漁る、インフルエンザ、チフス、赤痢。周りで命が次々と失われ、破裂弾が鳴り響く。これは地獄の下層部である。泥、有刺鉄線、ドブネズミだらけの塹壕、死体の内臓を食い漁るドブネズミ、汚物と排泄物だらけの塹壕。誰かが叫ぶ、「おい、そこのお前。立ち上がって戦え」これが一体いつまで続くか誰にわかると言うのだ? 戦争に終わりはない。自分は殺されようとしている。足は出血多量だ。昨日は人を殺し、その死体に話し掛けた。戦争が終わったら君の家族の面倒を死ぬまで見ると伝えた。一体誰が得をしているのだ? 指揮官や将軍達は名声を得て、他にも経済的に潤う人たちが大勢いる。しかし、手を汚しているのは自分達だ。同志の一人に「ちょっと待て、何処に行くんだ?」と聞かれ、「好きにさせてくれ、直ぐに戻るから」と言い、肉片を求めて死の狩の森に入っていく。普通の生活を送っている人たちが何を生きがいにしているのかもはやわからない。みんなの不安や欲望などもう理解できない。 さらに機関銃が鳴り響き、死体の一部が幾つもぶら下がっている。腕や脚や頭部が転がっているところに蝶々が歯の上に止まっている。悍ましい傷口、あらゆる毛穴から膿が出ている。肺の傷、身体には耐えきれないほどの大きな傷、ガスを放射する死体、吐き気がしそうな音を立てる死体の数々。死がそこら中にある。どうすることもできない。自分も誰かに殺され、死体は射撃練習の的に使われるだろう。ブーツにしてもそうだ。今は自分の貴重な所有物だが、直ぐに誰かの足にとって変わるだろう。 木の間からフランス人達がやってくる。容赦ない奴らだ。破裂弾も底を尽きてきた。「そんなに直ぐにまた攻めてくるなんて卑怯だ」と言ってみる。同志の一人が土の中に倒れていて、野戦病院に連れてってやりたいと思う。他の誰かが言う。「無駄足さ」「どう言うこと?」「そいつをひっくり返してみろ。俺の言ってることがわかるさ」 その知らせを待ち続ける。戦争がなぜ終わらないのか理解できない。兵力不足が深刻化し、召集した若者達は使い物にならない者ばかりだ。それでも人員が足りないから採用するしかない。病気と屈辱で心はズタズタだ。親にも、学校の校長にも、牧師にも、政府にさえも裏切られた。 ゆっくりと葉巻を吸う将軍にも裏切られた。彼のせいで自分は暴漢と殺し屋にと化したのだ。できることなら彼の顔に銃弾を浴びせてやりたい。司令官にもだ。金があったら、どんな手を使っても構わないから奴を殺してくれた男に謝礼を約束することを妄想する。もしその人がそれで命を落としたら、謝礼は遺族に行けばいい。キャビアとコーヒーが好物の大佐も同罪だ。公認の売春宿に入り浸っている。彼にも死んでもらおう。呑んだくれの兵士が次々とやってくる。20人殺しても、20人また替えがやってくる。鼻の奥まで匂ってくるだけだ。 まるで拷問室のようなこの狂気の沙汰に自分を送り込んだ上の世代を軽蔑するようになる。周りを見渡せば同志が次々と死んでいく。腹部の傷、両足切断、坐骨粉砕で死んでいくのを見ながら思う。「まだ20歳だと言うのに、もはや誰だって殺せる。自分を狙ってきたら父親さえも殺せる」 昨日、傷ついた軍用犬を助けようとしたら誰かが叫んだ。「馬鹿なことをするな」と。一人のフランス人が喉を鳴らしながら足元で倒れている。彼の腹に短剣を突き刺すが、まだ生きている。息の根を止めるべきなのはわかっているが、それができない。本物の鉄十字に貼り付けにされ、ローマ兵に酢を染み込ませたスポンジを口元に当てられている。 何ヶ月か過ぎ、一時休暇で帰郷する。父親とは話ができない。「入隊しないのは卑怯者だ」と彼は言う。母親もだ。再び戦場に戻る際、「フランス人娘には気をつけなさい」と言う。狂気はさらに続く。一週間、或いは一ヶ月戦って、やっと10ヤード前進する。でも次の月にはまた元に戻される。 プラトン、アリストレス、ソクラテス、1000年前の文化、哲学、知恵はどうなってしまったと言うのだ?こんな事態は防げたはずだ。家に思いを馳せる。ポプラ並木を歩いた学生時代に戻る。楽しい思い出だ。小型飛行船からさらに爆弾が降ってくる。気持ちを引き締めなければいけない。何か誤算が起きるのが怖くて誰のことも見ることができない。共同墓地。他に残された可能性はない。 すると桜の花に気づく。そして自然は全く影響を受けていないことに気づく。ポプラ並木、赤い蝶々、儚い花の美しさ、太陽。自然は全く意に介さないのを目の当たりにする。人類によるあらゆる暴力も苦悩も自然は気づきもしない。あまりにも孤独だ。すると爆弾の金属片が側頭部に当たり死んでしまう。排除されたのだ。削除されたのだ。駆除されたのだ。私はこの本を置き完全に閉じた。戦争小説はもう二度と読みたくないと思い、二度と読むことはなかった。 ノース・カロライナ出身のチャーリー・プールがこの話に通じる歌を書いた。「ユー・エイント・トーキン・トゥ・ミー」という歌で、歌詞はこうだ。 ある日街を歩いていたら窓の中に張り紙を見つけた 入隊して世界をこの目で見よう、と書いてあった 楽しい仲間と刺激的な場所を見るだろう 面白い人たちと出会い、彼らの殺し方も覚えるだろう 僕に言っても無駄さ、僕に言っても無駄さ 僕は頭がイカれているかもしれないけど、分別はある 僕に言っても無駄さ、僕に言っても無駄さ 銃で殺すなんてちっとも楽しそうじゃない 僕に言っても無駄さ 『オデュッセイア』も素晴らしい一冊で、そこで語られている題材の数々は多くのソングライターのバラッドに取り上げられている。「早く家へ帰りたい」「思い出のグリーングラス」「峠の我が家」、私の歌でもだ。 『オデュッセイア』は戦争で戦い終えて帰郷しようとする男の不思議な冒険物語だ。長い帰路の旅であり、途中にはいくつもの罠や落とし穴が待ち受ける。彼は呪にかかったように彷徨い続ける。常に海に放り出され、毎回九死に一生を得る。巨大な岩の塊が彼の船を揺らす。怒らせてはいけない人の怒りを買ってしまう。乗組員に問題児もいる。背信。船員たちが豚にさせられたかと思うと、今度は若い色男に変身する。彼は常に誰かを救助しようとする。彼は旅人だが、足止めを食らうことが多い。無人島に流れ着く。人けのない洞窟を見つけ、そこに隠れる。巨人に出くわすが、「お前は最後に食べる」と言われる。そして巨人から逃げる。家に帰ろうとするが、風に振り回される。容赦ない風、冷たい風、不吉な風。遠くまで行ったと思うと、風にまた押し戻される。 毎回次に何が待ち構えているかあらかじめ警告を受けるが、触ってはいけないと言われたものをつい触ってしまう。進む道が二つあったら、そのどちらも凶。どちらも危険を伴う。一方は溺れる可能性があり、もう一方は飢える可能性がある。狭い海峡に入って行き、泡の渦巻きに飲み込まれる。牙の鋭い6つの頭を持った怪物と出くわす。雷に打たれる。突き出した枝に飛びついて荒れ狂う川から身を守る。彼を守ろうとする女神や神々もいれば、彼を殺そうとする者もいる。彼は素性を幾度も変える。疲れ果て、眠りに就くと笑い声で目がさめる。見知らぬ人に自分の話をする。旅に出てから20年になる。何処かに放り出されて、置いていかれたのだ。ワインに薬を入れられたこともある。苦難に満ちた道のりだった。 色々な意味で、これらのことは誰にでも起こり得る。ワインに薬を入れられたことがあるだろう。間違った女性と一夜を共にしたことがあるだろう。摩訶不思議な声、甘い声、聴き慣れないメロディーに魅了されたことがあるだろう。遠い道のりをやっと辿り着いたと思ったらまた押し戻されたことがあるだろう。そして九死に一生を得たことも、怒らせてはいけない人を怒らせたこともあるだろう。この国中を取り止めもなく彷徨ったことだってあるだろう。そして、凶をもたらすあの不吉な風を感じたことがあるだろう。しかし、これだけでは終わらない。 家に辿り着いても事態は決して喜べるものではなかった。妻の親切心につけ込んだ悪党達に家を乗っ取られていたのだ。しかも人数が多すぎる。いくら彼が彼らよりも偉大で、大工としても、狩人としても、動物に関するに知識にしても、海男としても、何をやらせても一流だったとしても、勇気で身を守ることはできない。機転を利かせる他ない。 ゴロツキ達には彼の家を汚した代償を払わせなければいけない。彼は小汚い乞食に変装すると、横柄で馬鹿な下手人が彼を階段から突き落とす。下手人の横柄さに嫌悪感を抱くが、彼は怒りを抑える。百対一にも関わらず、彼らを全員やっつける。一番の強者をもだ。彼は何者でもない。そしてようやく家に帰ると彼は妻と一緒に座り、彼女に冒険談を話すのである。 つまりどういうことか。私自身、そして他のソングライター達も、これらと同じテーマに影響を受けてきた。そしてそれらは無数の解釈ができる。ある歌に心を動かされたのであれば、それで十分なのだ。その歌の意味を知る必要なんてない。私は自分の歌に色々なことを込めてきたが、それらが何を意味しているか案じるつもりはない。メルヴィルが旧約聖書や新約聖書からの引用や科学的理論、プロテスタント教義、そして海や帆船や鯨に関する知識を全て一冊の本に込めた際、彼もそれらが何を意味しているのか案じたとは思わない。 ジョン・ダン然り。シェイクスピアの時代に生きた詩人/聖職者は綴っている。「彼女の乳房のセストスとアビドス。二人の恋人ではなく、二つの愛であり、巣である」これが何を意味しているのかは私もわからない。でも良さげに聞こえる。自分の歌も良さげに聞こえてほしいのだ。『オデュッセイア』に登場するオデュッセウスが英雄アキレスに会いに冥府を訪れた際、平和で幸せな長寿と引き換えに名誉と栄光に満ちた短命を手にしたアキレスはオデュッセウスに全ては間違いだったと語る。「私はただ死んだ。それだけだ」と。そこには名誉はなかった。不朽の名声などない。そして、もし可能であるなら、黄泉の国の王でいるよりも、地球上で小作人の元に仕える奴隷として生きることを選ぶ。どんなに辛い人生であろうと、死ぬよりましだと語っている。 歌も同じだ。我々の歌は生きている人たちの世界でこそ生きるものなのだ。でも歌は文学とは違う。歌は歌われるべきものであり、読むものではない。シェイクスピア劇の言葉の数々は舞台で演じられる為のものであるのと同様に、歌の詞は歌う為のものであり、ページに綴られているのを読む為のものではない。そして、皆さんにも、これらの詞を、聴かれるべき形で聴く機会があることを願っている。コンサート、或いはレコード、或いは今時の音楽の聴き方でも構わない。 最後に再びホメロスの言葉で締めたいと思う。「詩神よ、私の中で歌い、私を通して物語を伝えてくれ」    ◆   ◆   ◆
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