#姿勢と呼吸と歩き方
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『黒鉄プロレスリング』にようこそ04
『黒鉄プロレスリング』の事務棟。 2階の廊下に、コツコツと二人分の硬質な足音だけが響いている。
前を歩いているのは、『黒鉄プロレスリング』代表の黒崎徹志。 黒崎は、Tシャツにジーンズというラフな格好だ。片手には、履歴書などの書類が入ったクリアファイルを持っている。
今回の入団希望者は、安川康弘という名前の青年だった。 安川は、Tシャツ越しにも分かる立派な背中を見つめながら、黒崎の後ろを歩いていた。
地方の小規模なプロレス団体である『黒鉄プロレスリング』に、練習生としての新規で入団を希望する人間は少なく、入団テストをすること自体、稀だ。 『黒鉄プロレスリング』では、練習生の入団テストとして、面接と基礎体力の確認を実施する。入団テストは、代表である黒崎が直接、担当していた。
面接のために用意された部屋は、二階の廊下の突き当りのすぐそばにあった。 革張りのソファとローテーブル、そして棚などのいくつかのインテリアがあるだけのシンプルなレイアウトの部屋だ。
ソファのスプリングを大きく軋ませながら、黒崎は、どさりと深く腰を下ろした。 「自由にかけてくれ」 促されるまま、安川も遠慮がちにソファに腰かける。
「君が、練習生志望というのは間違いないか?」 黒崎は、クリアファイルの中の書類に目を通しながら尋ねる。 「はい」 「プロレスラーになることを志しているということだな?」 「そうです」 そう頷いた後、安川は、所在なさげに座り直した。 「……あの、やっぱり僕、場違いでしょうか?」 「場違い?」 質問の真意を測るように、黒崎は安川の顔に目を向ける。 「本当は、体力にも全然自信がないのに、ただ憧れがあって、その気持ちだけで申し込んでしまって」
黒崎は、安川の身体を一瞥した。 最初に顔を合わせた段階で察してはいたが、この安川という青年は、お世辞にもプロレスラー向きの見栄えがいい体格をしているとは言えなかった。それどころかまともな運動経験があるのかどうかすら怪しい。もし坂口あたりならば、門前払いしてもおかしくない、と黒崎は思った。
「確かにプロレスラーにとって、もちろん体力や身体能力は大切だ。身体が資本だからな。うちでも入団前に基礎体力を測るテストをしている。君は、もしかすると基準をクリアできないかもしれないな。しかし、実をいうと、少なくとも俺は、テストの結果をそれほど重視してない」
「えっ? そうなんですか?」 安川は、少し驚いたようだった。
「プロレスラーを目指すことも、それを生業として続けていくことも、どちらも険しい道のりだ。もちろん、その険しさに大小はあるだろうが、入団時に基礎体力があろうとなかろうと、練習生だろうと、新人だろうと、たとえベテラ���だろうと変わらない。それは、身体能力の有無や、筋肉の量、運動経験の多さだけで覆るようなものじゃないんだ」 一呼吸おいてから、黒崎は言った。
「プロレスラーに一番必要なのは、精神力だ。どんなに肉体的に恵まれていても、険しい道のりを乗り越えようという意思がなければ、結局はそこで終わりだからな。憧れだけだと君は言ったが、もし本当にプロレスを愛し、その道を本気で志しているのだとしたら、仮に誰に何を言われようとも、俺はその気持ちを支持するよ」 「それなら――」 「しかし、だ」 黒崎は、鋭く安川の言葉を遮った。
「それは、もし君が、本当にプロレスを愛し、本当にプロレスラーを志しているならば、という前提の話だ」 「あの、それは、どういう意味ですか?」 困惑したように安川は尋ねた。
「単刀直入に聞くが、君はプロレスに対して、それほど興味がないだろう?」 黒崎の問いかけに、安川はショックを受けたように肩を震わせた。 しかし、すぐに首を横に振り、そして訴えるように口を開く。 「そんなことありません。僕は本当にプロレスラーに憧れて――」 「それなら君が一番好きなレスラーは、誰だ?」 「えっ」 唐突な問いかけに、安川は即答できず、一瞬、視線を泳がせた。
「俺は今まで何十人と練習生を見てきたが、本当にこの世界を目指す奴は、決まって目を輝かせながら好きな選手の名前を語るもんだ。ぜひ君の憧れを、聞かせてくれ」 安川は少しの間、押し黙ったあと、じろりと黒崎を見た。
「僕が嘘をついているって言いたいんですか?」 今までの柔和な表情は消え失せて、その奥には薄っすらとした苛立ちの色が滲んでいる。
「君が嘘をついているかどうかは知らんが、言動、表情、そしてその目に宿る熱量。話している相手が、プロレスに対して本心から向き合っているかどうかくらいは、簡単に分かるさ」 黒崎は、静かに安川を見据えた。
僅かな沈黙のあと、安川は少しばつが悪そうに笑いながら、肩をすくめた。 「よく分かりましたね。演技力には結構、自信があったんだけどな」 ふうと息をつき、姿勢を崩し、リラックスした様子でソファに座り直す。
「やっぱり、黒崎さんくらい本気でプロレスに向き合ってる人には分かっちゃうんですね。すごいな。おっしゃる通り、僕、プロレスになんて全然、興味ないんで、ほとんど見たことないんですよね。だって、汗臭そうだし」 わざとらしく鼻をつまみ、安川は愉快そうに笑ってみせた。
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とある夕暮れのカフェで、私はヘアスタイリストの友人とライターの友人と並んで、連載のアイデアを広げる思考の海にどっぷり浸かっていた。コーヒーの香りと紙の擦れる音が心地よく混ざり合うなか、突然、カウンター越しの男性の声が波紋のように私たちの世界を揺らした。
「北海道から上京したばかりで、北海道にも、皆さんがいま話してるような話をする相手が一人もいなかったもんで…!」
緊張と期待が入り混じったその声は、まるで長く閉ざされたドアが今、開いた瞬間のようだった。私は一瞬、申し訳なさと好奇心で胸が揺れ、「いま打ち合わせ中で…」とフォローしながら、彼の熱を受け止める方法を探した。私はスマホの画面を開き、自分のInstagramをそっと見せると、「よかったら今度ゆっくり話しましょう」と伝えた。彼は状況を飲み込んだのか、私のアカウントをその場でフォローすると、身体をカウンターに反転させ、読書に戻っていった。
その後、彼からDMが届き、何度かのやりとりを経て、彼は私のワークショップにも顔を出してくれるようになった。そんな彼からの誘いで、昨年末の夜、唐木田駅で二人きりの散歩が始まった。目的地は決めずに、ひんやりした空気の中を歩く──その自由さが、どこか心地よかった。
最初のうちは、言葉がすんなりと交わされた。歩調を合わせながら話すその感じが、妙にしっくりきて、私は緊張感と心地よさの狭間に揺られながら、言葉を紡いでいった。途中までは、何も問題なかった。というよりは、私はある意味で、会話というものの複雑さを忘れていたのかもしれない。
しかし、数十分が経過した頃、彼は会話の流れでこう言った。
「最近の世の中って、言いたいことが言えないムードに包まれ過ぎてません?オブラートに包むのってマジでダサいし、言いたかったら、“死ね”って言っちゃっていいのに」
凍るような言葉が、胸の奥でざくりと何かを切り裂いた。私の舌には、違和感のような味がじわりと広がる。心臓の音だけが響く沈黙のなか、私はやっと問いかけた。
「もし、目の前の人が傷つくとわかってても、同じ言葉を投げますか?」
その夜の空気は重く、私の声は自分でも驚くほど静かだった。感情的になった友人の一言に傷ついた私自身のエピソードをほんの少し伝えると、彼は立ち止まり、振り返り、怒りに震える声で言った。
「それは、俺のことですか?」
彼の声を思い出すたびに、あの夜の冷たい空気が胸の奥でじんわりと広がる。あのとき���じた恐怖や違和感を、その場でうまく言葉にできていたら、もう少し呼吸がしやすかったかもしれない。けれど、それを彼に伝えることが、本当に私の望んでいたことだったのかと立ち止まる。あの言葉を口にした彼自身、本当にそれが言いたかった���かどうかもわからない。もしかしたら彼もまた、自分の中にある何かをどう差し出せばいいのか、わからなかっただけなのかもしれない。
私たちは言葉を使って誰かと繋がろうとしながら、その言葉の形や順番にばかり気を取られてしまう。何かを伝えようとして、でも伝わらなくて、それでも諦めきれずにまた口をひらく。言葉ってなんだろう、会話ってなんだろう、と思う。届いてほしい気持ちはたしかにあるのに、その輪郭をうまく掴めないまま、言葉になった瞬間にどこか少し嘘っぽくなってしまう。会話はとても速く進んでいくのに、気持ちはずっと奥のほうで立ち止まっていて、両方をちゃんと繋ぐのは、思っているよりずっと難しい。
私たちは、ときに気まずく沈黙し、ときにふいに笑って、夜の道をただ歩き続けた。言葉は何度も宙に浮かんでは、するりと手のひらをすり抜けていく。それでも不思議と、私たちの足並みは揃っていた。追い越したり、追い抜かれた���しながらも、私たちは隣り合って歩き続けた。
その歩みのなかで、私は感じていた。言葉というものの、厄介さと、不確かさと、そして、それでもなおどうしようもなく尊いものだということを。伝わらなさに迷い、言いすぎたことに戸惑い、それでもまた話そうとしてしまう。その繰り返しのなかにしか、たぶん言葉で伝えたいことの本質は宿らない。
どうしてこんなにも、私は言葉にこだわってしまうのだろう。そして、囚われてしまうんだろう。そう自分に問いかけるとき、ふと思い出す。私はずっと、誰かの言葉に救われながらここまで来た。寄り添うような一言も、何気なく交わされたやりとりも、どれもが小さな灯のように、私の中に残っている。そして、それはいつも誰かがわたしに掛けてくれるものだということを。だからこそ、私もまた、誰かにとっての言葉になれたらと願ってしまうのかもしれない。
あの夜の彼の言葉は、今も胸の奥で鈍く疼くことがある。でも、あの出来事を、まるごとなかったことにはしたくない。言葉がうまく交わらなかったからこそ、見えたものがあった。それは苦さと戸惑いを伴っていたけれど、どこかに確かな種のようなものが残っていて、それが今も、私の言葉を育てようとしている。
そして、あの夜の沈黙を思い出す。言葉にできない想いが重なった、あの一瞬の静けさは、もしかしたら会話よりも深く、私たちの心に触れていたのかもしれない。沈黙もまた、対話の一部なのだと、今なら思える。
私は思う。言葉の本質の先にあるものは、単に“わたし”という個ではなく、“私たち”という、ずっと複雑で、ずっとあたたかいものなんじゃないかと。感情的になって、うまくいかない日もある。それでも歩み寄ること、その姿勢の中にしか触れられないものがあることを、私はこの夜の散歩のなかで、少しだけ確かに知った��うな気がした。
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3/21 山のインディペンデントな映画祭に友人たちといった。ドキュメンタリーに重たくなって川見にいった。特別上映のラ・ジュテがよかった。惑星マルケル、21世紀人。
3/22 連日のドライブに疲弊。ずっと気になってた道の駅的な産直商店のバイキングに行った。Kが全種類を盛りに盛って味が混ざって苦しそうにしていたのにめちゃくちゃうけた。
3/25 みこし完成〜。暗くなる頃、近所の駐車場の空いてるスペースでみこしを試しに担ぐ。8人必要だから通行人に声かけてたら、まだ3月なのに受験生だとやたら主張する高校生や現金がなくて困ってる若い旅行客や、不思議なおばさんや、金のバッチをつけたチンピラみたいな人が集まって、やっぱり変な街だな〜とおもった。
3/26 ハリボテをつくり、夜は寄り合い。
3/27 お店。若い男女が入れ替わりやってくる。こんな店だけど、この人たちがあと70年くらい生きるとして、70年後に思い出される可能性が少しでもあるのねと思って、春。/赤いジュースをつくるべく、ローズヒップでクラフトコーラを作ってみたが、炭酸で割ると飴色になる。それはそれできれい。/玄米甘酒をたくさん仕込む。黒米をまぜるとほのやかな桃色になり嬉しい。
3/28 ZINEを初めて作っているという同年代の2人組が、折ったり立てたり、店にある本をあれこれ見たりして作業をしていてとてもよかった。地方都市の団地で育った空気感を閉じ込めたいらしい。/TATAMIという映画を観て高まってる知人が店に来る。映画とは関係ないが、風土の話で盛り上がる。風土研究会したいね。/次にここを借りる2人がきて、夜ごはん軽く作ってくれたのでみんなで食べた。奈良の風の森という日本酒がうまかった。ワインみたいだった。/その後寒空を5分くらい歩いて祭りの準備を様子見に。深夜に竹を刈ってくるなど。
3/29 冷え込む春の日、商店街でお祭り。昨年から引き続き、干し蛸の炊き込みご飯、薄桃色でかわいい。木彫りの熊を削って削って、つるつるにしている星屑屋、とってもよかったな。/夜は打ち上げをパスして家でいっぱい玄米豆ごはんと野菜を食べた。回復。
3/30 春の活動でパァとなっていたけれど、今日は落ち着いた日。そういえば数日前にまた寝てるときに過呼吸?が起こり怖かった。呼吸と姿勢をどうにかしないと。/レモンシロップが終わりそうなので輪切りレモンを取り出してジャムに煮た。
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東京五輪から2年 湾岸はいま
悪夢のようなTOKYO2020大会から2年が経った。 五輪のために姿を変えられたあの場所は、巨額の資金を費やして建てられた会場は、白いフェンスに閉ざされていた公園は、いま一体どうなっているのか。 湾岸エリアを中心に、フィールドワークを行った。
①築地市場
築地本願寺から場外市場に向かう。日曜日。外国人観光客、親子連れ、カップル。賑わいは築地市場があった頃と変わらないように見えた。どの店にも、昼食を目当てに沢山の人が並んでいる。
立体駐車場の最上階から市場のあった方を見下ろす。縦横に走るターレ、魚の並ぶケース、積み上げられたトロ箱、林立する仲卸の看板――それらが全て消え去り、でこぼこの、剥き出しのコンクリートだけが灼熱の太陽に焼かれていた。その一部は駐車スペースに。数台の自家用車。物悲しくなるぐらいしょぼい。
駐車場のわきに、築地市場の仲卸とおぼしき店名のプレートを付けたターレが放置されていた。よく見ると、ナンバープレートを外した痕がくっきりと残っている。
石原元都知事が主導した2016年五輪招致当時、築地市場を潰してメディアセンターを作るという話が出ていた。2020東京大会ではそれが「駐車場」にかわり、市場は2018年10月に東京都によって閉鎖された。選手村から競技場への輸送のために新たに作られた環状2号の全面開通は、五輪閉幕から1年以上も過ぎた2022年12月。五輪招致が、都民の台所を打ち出の小づちのように利権を生み出す空虚な「一等地」に変えてしまった。
築地を舞台にしたある連載漫画の中で、目利き一筋の主人公は何故か移転に何の葛藤もないまま「豊洲で頑張っていこう」と仲間に呼びかけていた。築地市場83年の歴史は、急速に「なかったもの」にされようとしている。
②月島
東京では五輪の前から、競技会場と直接関係のない場所でも各地で再開発が起こっていた。晴海にも程近い、湾岸エリアに位置する月島もまたその1つ。もんじゃストリートで有名なこの町は、一本裏道に入ると古い木造家屋が軒を連ねる下町らしさが残っている。私たちが2017年に訪問した際は、月島1丁目西仲通り地区再開発計画のためにもんじゃストリートの店舗が軒並み閉店していた。
そして今回訪ねてみると、MID TOWER GRANDなる地上32階、高さ121mの超高層マンションが建ち(2020年10月竣工)、その1階にもんじゃ屋などの店舗が入っていた。 月島ではさらに地上48階、高さ178.00mのタワマンを建てる月島三丁目南地区第一種市街地再開発事業、地上58階、高さ199mのタワマンを建てる月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業が控えている。フィールドワークの後で知ったことだが、この月島三丁目再開発計画には反対運動や行政訴訟も起こっているとのこと。長年暮らしてきた人々の息吹が聞こえるような町並みが、大手開発業者によって姿を変えられようとしていることには胸が痛む。
③晴海選手村
カンカン照りの選手村跡地。ここはHARUMI FLAGなる高層マンション群として開発���れ、完成すれば5,632戸12,000人が暮らす街になるという。未だ工事中で通行できるのはメインストリートの車道のみ。焼けつくような暑さの中、誰もいないコンクリートだらけの空間は殺伐とした雰囲気が漂っていた。
選手村をめぐっては、東京都が適正価格の10分の1という不当な安さで都有地を三井不動産ら11社のデベロッパーに売却したとして住民訴訟が起きている。五輪という祝賀的なイベントが作り出す例外状態によって、公共財産が民間資本に吸い上げられた象徴的な場所だ。
街の中心に近づくと、左手には、大会中、大量の食材廃棄が問題となった食堂の跡地が、中央区立の小中学校(2024年度開校予定)として整備されていた。
右手には三井不動産の商業施設「ららテラス」。その1階には「東京五輪を振り返りスポーツの力を発信する施設」として「TEAM JAPAN 2020 VILLAGE」が設置されるらしい。五輪と三井不動産のどこまでも続く蜜月がうかがえる。
その先では道路を挟んで左右両方の街区で50階建ての2棟の超高層タワーマンションが目下建設中だった。
選手村を訪れるとき、2018年、建設工事中に2人の労働者が亡くなったことを思わずにはいられない。その街区は、労働者の死という痛ましい現実を塗り固めるようにSUN VILLAGE(太陽の村)という輝かしい名前で分譲されている。 この街区だけではない。この街全体が、五輪によって引き起こされた問題などまるで何もなかったかのように成り立っている。この街ではとても生きていけない、生きた心地がしない。生気を抜かれたようにその場を後にした。
④潮風公園、お台場海浜公園

ビーチバレーボールの会場設営のため何年もフェンス封鎖されていた潮風公園。わたしたちは初めて公園内に入った。こんなに広かったのか!無観客のくせに、この公園全体を占拠していたなんて、ほんとうに厚かましい。
東京湾の対岸の埠頭にはコンテナが並んでいる。海をみてみると、うっ!海水は泥沼のような色。しかし、なぜか匂いはせず、潮の匂いさえもしない。ファブリーズでもしているのか?
わたしたちは、野宿の人たちが寝ていた場所を探して公園内を歩いた(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織員会による追い出し→https://x.gd/ZJP4d)。木がたくさんあってなかなか住み心地よさそうだと思っていたら、屋根のある排除ベンチにたどり着いた。なんて醜いデザインなのだろう。
次に「トイレのようなニオイ」と話題になったお台場海浜公園のビーチへ、匂いを確認しに行った。「遊泳禁止」の看板があり、スクリーニングのためと記してあったが、やはり汚染が懸念されているのだろろう。このビーチの海水も濁っていて、潮の匂いさえもしない。怪しい水質だ。
しかし、暑すぎる。灼熱の日差しの下で、ビーチバレーボールや、トライアスロンをやって、汚い海に飛び込んでいたのか。 知れば知るほど、オリンピック・パラリンピックは地獄だ。
⑤有明
有明の旧会場エリアへ。グーグルマップで見ると、どうやらこの一帯は「有明オリンピック・パラリンピックパーク」と名付けられたらしい。いまや地に落ちた電通がオリンピックでちゃっかりゲットした、唯一黒字と言われる有明アリーナへ。SNSではステージが見えない席があると不評を買っていたが、「ディズニーオンアイス」をやってるらしく、猛暑の折、駅から会場まで大勢の人だかり。
有明体操競技場はこの5月に「有明ジメックス」と名を変え、株式会社東京ビックサイトが運営する展示場としてオープンしたらしい。第一印象は「・・・神社?」世界的ウッドショックの最中に木材を山のように使って、10年程度で取り壊される予定とのこと。こんなに立派にする必要あったのか?
そこからゆりかもめの駅を越えると、フェンスで囲われた草ぼうぼうのワイルドな一角が。有明BMX会場跡地だ。グーグルマップには「有明アーバンスポーツパーク(2024年4月開業)」とあるが、いまのところ影も形もない。スポーツ施設より原っぱ公園の方が需要あるのでは?
有明テニスの森公園は工事パネルが外されて、開放感に溢れていた。こんな素敵な場所を何年もオリンピックのために囲って、市民を排除してきたかと思うとあらためて腹が立つ。
真夏の炎天下に火を燃やし続けた聖火台があった夢の大橋にも立ち寄った。観覧車が無くなっていた。東京都はこの夢の大橋を含むシンボルプロムナード公園の一角に、新たに聖火台置き場をつくって飾っている。東京都はいつまでオリパラの亡霊にすがる気か。。
⑥辰巳・東京アクアティクスセンター
アクアティクスセンター
「威圧」を形にしたような巨大建造物。
建物の周りには木陰がなく、取ってつけたような弱々しい植栽が施されている。
正面外の、広すぎる階段は、車いす利用者でなくても、大げさすぎてびっくりする。コンクリートが日射で熱い。ゴミ一つ落ちていないのは、人が寄り付かないからだろう。
その下にたたずんで私は、ピラミッド建設のために労働を強いられている人のような気持ちがした。
ここは、公園の一部であった。近くに団地もある。誰でも入って、海からの風を感じながらくつろぎ、出会う場所だったはずだ。
5年前に訪れた時は、工事中で巨大な支柱がそびえたっていた。三内丸山遺跡にインスパイアされたのかと思ったが、出来上がったのは帝国主義の終点のようなしろものだった。
「お前たちが来るところではない。」という声がどこからか聴こえる気がした。
知ってる。だから入ってみた。静かだ。人っ子一人いない、空調が効いて冷え切っている。だだっ広いロビーの小さな一角に、TOKYO2020オリパラのポスターたちがいまだに展示されていた。
競争をあおり、序列化し、勝者に過剰な価値を与え、「感動」を動員するスペクタクルがここで続けられるのだ。
生きていくのに必要な潤いをもたらす公園に、このような醜悪なものが君臨しているのを私は許せない。
炎天下の湾岸エリアを丸1日かけて回った。TOKYO2020跡地は、廃墟になっていると思いきや、むしろ多くの場所でまだまだ開発が続いていた。開発への飽くなき欲望と「レガシー」への執着、五輪災害は閉幕後も延々と残り続けている。 この日撮影した映像を使って「オリンピックって何?東京からパリ五輪1年前によせて」という動画を作成し、1年後に五輪開幕が迫るパリでの反五輪の闘いに連帯を示すメッセージとした。 From Tokyo To PARIS, NOlympicsAnywhere
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「視力1.0」でも突然失明��ることはある…健康診断ではわからない「失明原因トップ5」の恐ろしさ - ライブドアニュース
写真=iStock.com/Krisada tepkulmanont※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Krisada tepkulmanont
以下引用
目の健康を保つには、何が大切なのか。眼科医の平松類さんは「失明原因のトップ5である緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性症、加齢黄斑変性、網脈絡膜萎縮は、末期になるまで視力が落ちることはない。視力検査で失明の危険性はわからないため、必ず『眼底検査』を受けてほしい」という――。 ※本稿は、平松類『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
■いたずらに「眼圧」を上げるような行動は控えたほうがいい
会社の健康診断などで眼科検診に行くと、視力検査と一緒に必ず「眼圧」の測定も行われると思います。しかし、その意味合いをいまいち理解していない人がほとんどではないでしょうか。 眼圧測定とは、空気を軽く当てて「眼球の圧力」を測ることで「眼球の硬さ」を調べるものです。 なぜこの検査が重要かというと、眼圧が高い、つまり眼球が硬いと、失明原因の1位である緑内障のリスクが高くなることがわかっているからです。近年では眼圧の高さと近視の進みやすさの相関も指摘されています。 ここから言えるのは、「眼圧が高くなるような行動」は、できるだけ避けたほうがいいということです。日常生活のなかにも、知らないうちに眼圧を上げてしまう行動がけっこう潜んでいます。 その筆頭が、「水の一気飲み」です。水分補給は目の健康にとっても重要ですが、汗をかいたり、脱水症になったりしたときを除いて、一般的に水の一気飲みはよくありません。 体に水分が入ると、血液中の水分量が増えます。ごく単純にいえば血管を流れる液体の量が増えるため、血管に圧がかかります。これは大半の臓器にとっては大した問題ではないのですが、ごく微細な毛細血管が張り巡らされている眼球には、過度な圧力をかけてしまうのです。
■水の一気飲みはNG、マメな水分補給を
いたずらに眼圧を上げないよう、「水分補給は少量ずつ」が鉄則です。 例えば500ミリリットルの水を一気に飲むと、平均で3~4、最大で7ほども眼圧が上がることがわかっています。 眼圧の正常値は10~20ですから、その30~40パーセント、最大で70パーセントほども眼圧が上がるというのは、いわば収縮時血圧(最高血圧)が正常値の130から一気に170くらいまで上がるようなものです。 1回に飲む量は、200ミリリットル程度が適当です。もちろん1回の摂取量を抑えたせいで水分不足になっては本末転倒ですから、1時間に1回くらいを目安に「マメな水分補給」を心がけていきましょう。
■「過度な運動」は目をいじめる行為
「水の一気飲み」に加えて、気をつけたいのが運動習慣です。 運動のすべてが悪いわけではありません。「筋トレ」の場合、自重トレーニング程度ならば問題ないのですが、重すぎるウエートを用いた筋トレだと「いきむ」たびに眼圧が上昇するという研究があります。 意外なところでは、「ヨガ」も要注意です。 さまざまなポーズをとることで、ほどよく体全体がストレッチされ、呼吸を繰り返す有酸素運動でもあるヨガが概して体にいいことは確かです。ただし、唯一、目の健康を考えるうえで懸念されるのは「頭が心臓よりも下になるポーズ」です。 頭が心臓より下になると、当然ながら、頭に血が上ります。すると眼球にも圧力がかかってしまうのです。ヨガをやめる必要はありませんが、目の健康を思うのなら、頭が下になるポーズは避けたいところです。 逆に、目にいい運動もあります。体に酸素をふんだんに取り入れ、巡らせる「有酸素運動」(ウオーキングや軽いジョギング)は、必然的に目への酸素供給にもなり、目の健康維持に寄与します。 目安は「週3回、1回あたり30分以上、合計で週に90分ほど」、運動の強度は「ゼエハアと息が上がらず、会話できる程度」。これくらいの有酸素運動が緑内障などの防止になるという研究データもあります。
■「ストレス」も眼圧を上げる一大要因
眼圧には自律神経も関係しています。 ストレスを感じると、緊張状態を司(つかさど)る交感神経が優位になるのですが、このとき体中の血管が収縮します。眼球も例外ではありません。交感神経が優位になると眼球の毛細血管が収縮するし、そこで眼圧が上昇するのです。 現に、緑内障に処方される目薬は、交感神経を鎮める効果のある成分が使われています。交感神経を鎮めることで眼圧を低下させ、緑内障を軽減する狙いがあるわけです。 ストレスには、仕事やプライベートでの人間関係のストレスもありますし、騒音や急激な冷えといった環境的なストレスもあります。冬場は眼圧が高くなるという研究報告もあるほどです。 すべてのストレスを取り除くのは難しいものですが、自然に触れに行く、自宅でのんびりする、ゆったり入浴するなど、適宜、自分に合ったリラックス習慣を取り入れましょう。
■眼圧を上昇させる「睡眠姿勢」に要注意
みなさんのなかに、「睡眠時はうつぶせ」という人はいるでしょうか。 問題は、うつぶせになったときの顔の角度です。心臓より眼球が下にならない顔の角度ならば、ギリギリセーフです。 しかし、心臓より眼球が下になる顔の角度で寝ると、眼球の中の水晶体というレンズが本来の位置から少しだけ下に落ちることになり、眼球から余分な水分を排出する箇所がふさがれてしまいます。そして余計な水分が排出されないことで、眼圧が上昇してしまうのです。 年に数回ならばいいのですが、毎日、ランチ後にデスクに突っ伏して仮眠を取るなどの行為は、��球にとっては最悪の習慣です。 同じ理由で、マッサージ店や整骨院によくある「顔のところに穴が開いているうつぶせ用のベッド」や、理髪店の「顔を下に向けるシャンプー椅子」も好ましくないのですが、それほど高頻度でなければ、あまり心配はありません。 また、横向きで寝るのはいいのですが、枕の硬さ(柔らかいほうが目に圧力がかかりやすい)や顔の角度によっては、眼球が枕に押し付けられるような感じになってしまいます。これはよくありません。目にかかる圧力上昇は、眼圧の上昇を意味するからです。 まとめると、睡眠時の姿勢は「あおむけ」がベストです。とはいえ眠りやすい姿勢は人それぞれでしょう。今後は目の健康のために、とにかく「顔が下向きになる」「眼球が枕に押し付けられる」ことだけは避けるよう、意識してみてください。 ただ、これらの生活上の注意は可能であればというレベルですので、無理せず取り組んでいただければと思います。
■視力は「いい・悪い」で判断してはいけない
これもありがちな誤解なのですが、視力(メガネやコンタクトレンズによる矯正のない「裸眼視力」)がいいから検診を受けなくても大丈夫、とはいえません。 そもそも一般的には何をもって「視力がいい」と思われているのでしょう。0.8や0.9まで見えれば「視力がいい」のでしょうか? 専門的には「視力」とは相対的な指標です。現時点で「いい・悪い」という話ではなく、「以前と比較してどうか?」という変化こそが重要です。 例えば、一般的には視力0.9は「視力がいい」ほうに入るのかもしれませんが、昨年は1.0だったところから0.9に下がったのなら、それは「大丈夫」とは言い切れません。視力が下がった場合は近視の進行も考えられますし、何らかの病気になっている可能性もあります。
■失明原因トップ5の病気は「末期まで1.0くらい見える」
「視力がいいから検診を受けなくても大丈夫」とはいえない理由は、これだけではありません。失明原因のトップ5である「緑内障」「糖尿病網膜症」「網膜色素変性症」「加齢黄斑変性」「網脈絡膜萎縮」は、実はかなり進行するまで1.0くらいは見えていることが珍しくないのです。 1位の緑内障の場合、いよいよ重度になり一人では歩けないくらいにまでなって初めて、1.0から視力が下がってくるケースがよく見られます。 2位の糖尿病網膜症も同様です。糖尿病により、ものの色や形をハッキリ捉える黄斑の中心部「中心窩」がむくむと早期に視力が低下する場合がありますが、そのむくみが起こらなければ、末期までは視力1.0くらいが維持されます。 3位の網膜色素変性症は、暗いところでものが見えなくなったり(夜盲)、視野が狭くなったりする遺伝性・進行性の疾患です。こうした症状が出てもなお、明るいところや、視力が届く範囲ではハッキリとものが見えるので、視力検査値としては「悪くなっている」わけではなく、1.0くらいは余裕で見えるケースが多いのです。 4位の加齢黄斑変性は少し例外で、早期から視力が下がるケースのほうが多く見られます。とはいえガクンと視力が下がるのは、だいぶ黄斑変性が進行した末に、合併症により網膜中心部に発生した新生血管から出血したときです。 そして5位の網脈絡膜萎縮もまた、早期からゆっくり視力が下がっていきますが、やはりガクンと下がるのは、かなり進行した後です。
■定期健診には「本当に必要な検査」が含まれていない
このようにたどる経過はそれぞれ違うものの、基本的には、末期になるまでは1.0くらいの視力が続きます。1.0というと、一般的には自信をもって「私は目がいい」といえる数値だと思いますが、ご覧のとおり、「大丈夫」といえる根拠にはなりえないのです。 企業や地方自治体の定期健診の眼科項目は「視力検査」「眼圧検査」だけで終わってしまう場合がほとんどでしょう。しかし前項で見たように、たとえ視力が1.0以上あっても失明の危険のある病気にかかっている可能性は消せないため、視力検査にはあまり意味がありません。視力検査が役立つのは白内障の診断です。 また、かつては「眼圧が上がると緑内障リスクが高くなる」のは確かだったのですが、日本人は神経が弱いため、緑内障患者の8割は眼圧が低いのに緑内症になっていることがわかっています。したがって、緑内障の診断に必須とされてきた眼圧テストの意味も、薄れてしまいました。 今後、罹患する���スク判定も含め、失明原因トップ5の疾患の診断には、眼底カメラで眼底の血管、網膜、視神経などをチェックする「眼底検査」が欠かせません。 追加料金が必要になる場合もありますが、これらの疾患の早期発見、早期治療のために、今後の眼科項目では、ぜひ「眼底検査」のオプションをつけることをおすすめします。
■「片目だけの悪化」は自覚しづらい
失明原因トップ5の疾患の早期発見、早期治療には眼科検診(特に眼底検査)が欠かせないと述べたことには、あと二つほど理由があります。まず一つめは、一般の方の「見えている」は、実は「片方しかちゃんと見えていない」可能性がゼロではないからです。 日常生活のなかで「片目ずつ何かを見る」という場面は、ほとんどありません。誰もがたいていは両目を開いて、ものを見ています。とはいえ両目が等しく、ちゃんと見えていないと生活できないわけではありません。 試しに片目をつぶって歩いてみてください。あまりふらつくことなく、真っ直ぐ歩けるはずです。つまり両目で見ているようでも、極端なことをいえば、仮に片目を失明していても生活には大して支障が出ないのです。 そのため、意外と多いのが、片目の視力の急激な低下にずっと気づけないというケースです。不調を感じなければ眼科を受診することもなく、病気の発見が遅れてしまいます。そういう患者さんが一定数いるのです。 眼科検診では、必ず片目ずつ検査を行います。片方の目は健康でも、もう片方の目は不健康という自覚しづらい事態もたちどころに明らかにし、早期に手を打つことができるというわけです。
■「緩やかな悪化」は自覚しづらい
そしてもう一つ、目の疾患の早期発見、早期治療に眼科検診が欠かせないと述べた理由は、人は「緩やかな変化(悪化)」を自覚しづらいからです。例えば、もし、昨日は1.0だった視力が、今日は0.2になっていたら、視力検査を受けずとも、誰だってすぐに異変に気づけるでしょう。 しかし、白内障では徐々に視力が低下していきます。しかも、ちょっとくらい視力が落ちたところで、急に日常生活が送れなくなるわけではありません。それなりに何とか補正しつつ、生活を送ることができてしまうのです。 緑内障も同様です。両目の視野が半分くらいになっても、見えていない分を脳が補正してくれることで、何ら支障なく暮らせてしまいます。視野はたしかに半分になっているのですが、脳が情報を補い、「見えているように」認識するのです。 まったく人間の脳の補正力とはすごいものだと感心してしまいますが、そのために何も手を打たないまま日常生活を送っている間に、病気が進行してしまうというケースは決して少なくありません。 さらに、目の不調を単なる「疲れ」と捉える人も多いようです。 本当は病気による不調なのに、「今日は目が疲れる」「最近、目が疲れやすい」「ここのところ、ずっと目が疲れている」とすべてを疲れのせいにして、徐々に病状が進行していることに気づけないケースもあります。こうして早期発見のタイミングを逃してしまうのです。 上記すべてに共通しているのは、自分の体のことは自分が一番わかっているというのは錯覚である、ということです。こう言ってはなんですが、「自分が支障を感じていないから大丈夫」という感覚は、実はほとんどアテにならないのです。
■人生100年時代には目の健康は欠かせない
食料事情の改善、医学・医療技術の発達などにより、人間の寿命はどんどん延びてきました。そして寿命が延びたことで、体のさまざまな臓器や器官は、より長期にわたって働かねばいけなくなりました。特に、目は過酷な状況に置かれています。 寿命が延びたことで使用期間が延びただけでなく、例えば本を読むようになった、車に乗るようになった、デジタルデバイスを使うようになった……といった人間の生活の変化により、目はどんどん酷使されるようになってきたからです。それだけに、私たちはいっそう目の健康に気を使わなくてはいけない時代になっていると思います。 目の病気には、死に直結するようなものはありません。しかし、どの目の病気も、悪化するほどに生活の質は大きく損なわれます。 しかも目の病気は総じて神経のダメージであり、一度ダメージを受けた神経を元通りにするのは、ほぼ不可能です。となると、ダメージを受けていない神経を守り、残っている機能をできるだけ保全することが重要になってきます。病気の進行を食い止めたり遅らせたりするためには、検診による早期発見が欠かせません。 人生100年時代だからこそ、年に一度の眼科検診で専門医による客観的な診断を受けることが、いつまでも、より快適に暮らしていけることにつながるのです。
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平松 類(ひらまつ・るい) 眼科医 医学博士 愛知県田原市生まれ。二本松眼科病院副院長。「あさイチ」、「ジョブチューン」、「バイキング」、「林修の今でしょ! 講座」、「主治医が見つかる診療所」、「生島ヒロシのおはよう一直線」、「読売新聞」、「日本経済新聞」、「毎日新聞」、「週刊文春」、「週刊現代」、「文藝春秋」、「女性セブン」などでコメント・出演・執筆等を行う。Yahoo!ニュースの眼科医としては唯一の公式コメンテーター。YouTubeチャンネル「眼科医平松類」は20万人以上の登録者数で、最新情報を発信中。著書は『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ』『老人の取扱説明書』『認知症の取扱説明書』(SBクリエイティブ)、『老眼のウソ』『その白内障手術、待った!』(時事通信出版局)、『自分でできる!人生が変わる緑内障の新常識』(ライフサイエンス出版)など多数。 ----------
(眼科医 医学博士 平松 類)
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ハロー(´ー∀ー`)2024.3.21
リンツのチョコレートが食べたすぎて買ったのはいいものの、コロナ後遺症のせいでちゃんとした味が分からなかったあおです!
食べたい欲求をしっかり満たせない現状。
かと言って量食べればいいって訳でもなく、7ヶ月が経過しました。
未だに煙のにおいもします。
私が感じるに、コロナになる前の感覚には戻れない気がします。ウイル���に感染して、私の細胞とか神経系とか全部変異してしまったのではないでしょうか。
私のようにコロナワクチンを一度も打ってない人が職場にいますが、その人は感染しても嗅覚・味覚に変わりはなかったそうです。
(動悸や息苦しさもないみたい
ワクチンが関連してるとははっきりとは言えないし、やっぱり人それぞれ症状が違うんですよね。
私の場合は動悸が増えてたまに苦しくて眠れない時もあったり、過呼吸のような息苦しさがたまに出たり。
(最近記憶力もかなり低下してる気がします
コロナではなく別の病気の可能性もありますが←
それでも生きて好きなことができるうちは命に感謝です。
コロナ後遺症の話はいい加減飽きたので別の話題。
先日、この腰痛と肩こりを解消すべく整体へ行ってみました。
男性の整体師さんなので抵抗はあったのですが、物腰柔らかく症状を細かく聞いて下さり重心の位置や正しい姿勢なども教えてくれて今後も頑張って通い続けようかな…となりました。
ボキボキっとかはしない方針のところだったのですが、まぁまぁ痛かったです😭
みてもらったところ
・激しい巻き肩
・一部が反り腰
・腹筋が上手く使えていない
・左の骨盤が歪んでいる
・骨盤全体が前傾になっている
・重心がずれている
・股関節が悪い
・やや外反母趾気味
このように悪い部分が沢山ありました…
腰痛は姿勢のせいもありそうですね。
運動不足による筋力低下も原因の一つかもしれません。
ストレッチをしてる時に股関節がパキパキ鳴ってて、普段歩いたりとかふと動いた瞬間にパキっと鳴る事が結構ありますと言ったら
「よくないです!!痛みが出てきたりしたらすぐに言って下さい!!」
と言われました。
膝がよくパキッと鳴るので股関節のパキもそこまで深くは考えた事なかったのですが、今回それが悪いことなんだと改めて知りました😰
(痛みは今のところ全くない
正しい姿勢・重心を日々意識しながらコツコツと直していきたいと思います!
そんなこんなで3月も終わりに向かっておりますが、今年はなんだかんだ休日にすべき事が色々と立て込んだりしていて最近ようやく落ち着いてきました。
携帯のキャリア・機種変更や車のタイヤ買い替えなどなど。
なんか面倒臭いなーーーーって先延ばしにしていた事を今年は頑張ってやっていこう!って気にやっとなりました←笑
スマホも2年で機種変すれば残りの機種代払わなくていいとかそういったタイプの契約増えてますけど、すごい面倒臭がりの私は2年で機種変する事がめんどくさいってなってしまうのよね…
お��にしたいなら面倒くさがらずに身軽にフッ軽で即行動できたらいいんでしょうけどなかなか…ねぇ😭
お金が余るほどあればそんな事ちまちま考えなくていいのに←
好きな機種を好きなだけ買うよね←
(何個もいらんわいw
ってことで色々新しくなって気分爽快
そして暖かくなってきて気持ちも軽くなってきましたよねぇー
冬の鬱さらば( ˊᵕˋ )
なんだけど←
季節の変わり目で色んな不調がありました。
なんか体調悪いなーと思ってたんだけど、多分ストレスと自律神経の乱れっぽい事が判明しました。
動悸・吐き気・胃痛・頭痛…
みなさんも無理せず休み休みお気をつけ下さいませ😷
花粉症じゃないだけ御の字です!
気分アゲ↑になってきたので、ホラーゲーム買いました
(どんな流れやねん
私の心臓が止まるのが先かクリアできるのが先か…笑
乞うご期待🥱🫀
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2023.7.9sun_tokyo
朝 暑すぎて目が覚める。 エアコンをつけるも、もうひと眠りするほど 早くもない、アラームよりは少し早い、微妙な時間。起きよう、と思うものの、すぐには立ち上がれず、右を向いたり左を向いたり、布団の中で、数分を引き延ばす。
そういえば、最近あまり夢をみていない。みているのかもしれないけれど、覚えていない。 子どもの頃は、ほとんど毎日夢をみていて、宙に浮いてかなりの距離を移動したり、知らない人に追いかけられて走って逃げた末に包丁で刺されたり(刺されたところで目が覚めたので、自分が死んだのか無事だったのかもわからない)、村を救う、みたいなハードな夢も多かった。 現実世界ではぼんやりと生きていたので(今もだけど)、毎日夢を生きる方がずっと大変で、起きるとぐったりと疲れていたりした。
起き上がって、白湯をつくり、洗濯をして、シャワーを浴びる。こないだ買ったデニムのちょっとワイドなパンツを履く。 どうせ汗で流れ落ちるけれど、一応化粧もする。
家を出ると曇っていて、風が強い。なまぬるい風。青空も見えるのに雨もぽつぽつ。不穏な天気。 このところ猛暑続きだったので、今日は少し涼しくて過ごしやすいのかな、と期待するも、しかし歩いているとすごい湿気で、あっという間に暑くなる。 今日は日曜日なので、1日お店にいる予定。
家からお店に歩いて行くときは、途中で公園の中を通る。あるときに、日傘をさしていても直射日光が強すぎて、日陰を求めて逃げるように公園に入ってみたら、ちょうどよい木陰の道があって、それからは、秋も冬も、雨の日も、いつも公園の中を通るようになった。外の道路を歩くのと、ほんの数メートル、ズレるだけなのに、景色が、世界が、全く違う。
何かの約束みたいに、枝につけられたピンクのリボン あじさいの坊やたち



多分何時間も同じ作業をしているんだろう、真剣な表情の砂場の男の子 何かを考えているようないないような、ぼんやりとベンチに座っているおじいさん 軽い足取りで植物のあいだを闊歩する鳩
メガネに白マスク、白シャツに斜めがけバッグ、というお揃いコーデの2人組とすれ違う。 白い小花柄ワンピースに白いバッグ、フラットバレエシューズな2人組と、すれ違う。
お店に着いたら屋上の植物たちに水をあげる。レモンマートルとシルクジャスミン。レモンマートルは、葉っぱをちぎるとレモンの香りがする、というのにひとめぼれして、先月、三茶の広場でやっていたマルシェで買った。 (マルシェで植木屋さんに葉っぱを嗅がせてもらったら、予想以上にレモンの香りで、テレビショッピングばりのリアクションをとり、即決した)
屋上はかなり過酷な環境で、しかもわたしたちがしっかりとした世話を出来ないので、前にいた植物は枯れてしまったのだけど、今のところ、この2人はなんとか元気でいてくれている。一緒にがんばって、夏を越そうね。


昼 12時になってお店を開ける。ドアを開けていると、外からは もわぁ とした空気が入ってくる。ぽつぽつとお客さんが来てくれるも、こんなに湿度が高くて暑い日は、みんな家にいた方がよいのではと思ってしまうくらい。座っているだけで熱中症になりそう。 ふらふらになりながら、何度もお茶とはちみつレモンを飲む。
夕方 最近は暑いからか、日曜日でも夕方以降にたくさんお客さんが来てくれたりするのだけど、今日はいちにちを通してお店は緩やか。屋上に出てひと呼吸。もうすぐ19時でも空はまだ、だいぶ明るい。 お客様がいないのでイスに座って、空を見上げる。広い空の下、とりあえず生きていれば大丈夫、と思う。息を吐いて、吐ききって、ゆっくり、吸う。背中まで空気を入れる。
横隔膜は開きすぎないで、背中は少し丸める感じ。頭は前に出ないように。ピラティスでまっすぐな立ち姿勢をおしえてもらうも、しっくりこないまま、だけど少しずつ、反り腰は直ってきている。お客様がいないのをいいことに、まっすぐ立つ練習をしてみるも、周りのビルの誰かから見えていたら、不気味だったかも。
夜 お店は21時で閉店。今日はわたしはnicolasに寄らずに早く帰ることに。 スーパーに寄って野菜や豆乳、アイスとチョコレートを買う。そして大好きな桃がなんとクーポンで割引になっていたので、もちろん買う。くだものはみんな好きなのだけど、中でも桃は特に好き。すべての食べものの中でも、上位に好き。このあいだnicolasで、今年初の桃をいただいたのだけど(もちろん天才的においしかった!)、デザートで食べるのと、そのままの桃を食べるのはまた違う気がする。というわけで、丸ごと桃は、今年初! 桃は柔らかいぬめぬめがいいのか、少し硬めのシャキッとしたのがいいのか。派閥があるらしいが、正直わたしは桃に関してはもう何でも好き。桃というだけで愛している。

義理の実家からいただいた、おいしいハムやソーセージと、パプリカを焼いたのとトマトと、味の薄い野菜スープを作って食べる。 最近夏バテぎみなので、麹甘酒も、ちゅーっ。 明日はもっと、暑いらしい。
先月のB&Bでの安達茉莉子さんと土門蘭さんのイベントのアーカイブを観ながら、横になる。このあいだ途中まで見たので、続きから。 (しかし気づいたら寝てしまっていて、ちょっとしか見れていなかった、これを毎回続けていて、全く見終わらないまま、視聴期限が迫っている)
翌朝 夫の人が帰ってきたら桃を剥いて食べよう、と楽しみにしていたのに、結局起き上がれず。そのまま寝てしまい、 桃は翌朝、食べました。ぬるり。あんまり甘くなかったけれど、これはこれで、愛している。
-プロフィール- くまがいれいこ 40歳 世田谷 本屋・twililight手伝い @reioyms
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ ��� ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪��攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣��斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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近年、埼玉県南部の川口市、蕨市では、在留するクルド人による迷惑行為が問題となっている。頻発する事件や事故に対し、市民は怒りと恐怖を募らせ、市役所には苦情の電話が殺到。市議会もクルド人対策に本腰を入れて取り組もうとはしているが、まだまだ解決の糸口は見えない。「多文化共生」の厳しさについて、実際の事件例とともに考えていこう。※本稿は、三好範英『移民リスク』(新潮新書)の一部を抜粋・編集したものです。 ● 「クルド人は帰れ」苦情が噴出 “肩身の狭い思い”をするのは誰? 2023年1月27日、川口市役所の担当者に、クルド人問題について話を聞いた。市民の苦情が多くなったのは、2年ほど前からだという。 「ケバブ屋の前でクルド人の解体業者のトラックが長時間止まって、運転手が店の中でケバブを食べている。夜、公園にクルド人が集まっていると、日本人にすれば、ガタイがいい兄ちゃんがたむろっているだけで怖い。税金を納めている私たちがなぜ肩身の狭い思いをしなければならないのか、という感情が強くなっているのをひしひしと感じる」 「夜に若いクルド人が集まって騒いでいると、川口市はもともと職人の町だから『何とかしろ。クルド人は帰れ。市は何をやっている』ときつい電話が来る。警察にはもっと苦情が寄せられていると思う。クルド人が運転する暴走車が危険だというので、さいたま市に引っ越した会社社長もいる」 同年3月2日、川口市の市会議員にも話を聞いた。 「狭い道を暴走族のような車で走る。前川の商店街で車の事故があり、運転者はサーッと逃げた。警察が来て、当事者と思われるクルド人に話を聞くと20人位集まってきた。何かというと集団で行動するところが怖い」 「クルド人のやっているバーが窓を開けるので騒音がひどい。子供は小学校は行くのだが、中学校から行かなくなって(無免許で)車を運転するようになる。東北道で車がひっくり返ったが、運転していたのは地元では札付きのワルのクルド人中学生だった」 「解体現場で仮放免者(編集部注:収容令書又は退去強制令書により収容されていたが、請求又は職権により一時的にその収容を停止し、身体の拘束を解かれた外国人)が働いているから、価格がダンピングされている。 クルド人の間でも経営している者と、使われている者との間で格差ができている。クルド人同士の小競り合いは1カ月に1回はあって、近所の人が心配して連絡をくれる。警察にもっと介入してほしい」 「JR蕨駅前など、暗くなってから1人歩きしないように女性は気を付けてもらわないと。女性に対する性犯罪未遂みたいなことが頻繁にある。親切を装って雨の日にカサに一緒に入らない?とか言いながら、一見、優しくみえる」 ● “外国人取り締まり強化”を 川口市議会が正式決議した理由 自民党川口市議団は、2023年6月の川口市議会に「一部外国人による犯罪の取り締まり強化を求める意見書」を提出、29日に賛成35、反対7で採択された。 名指しはしていないが、クルド人による迷惑行為を念頭に置いていることは���らかで、「警察官の増員、一部外国人の犯罪の取り締まり強化」を、衆参両院議長、総理大臣、国家公安委員会委員長、埼玉県知事、埼玉県警本部長あてに求めている。 共産党、川口新風会(立憲民主党、れいわ新選組)は会派としては反対したが、れいわ新選組の所属議員1人は賛成した。 意見書は「一部の外国人は生活圏内である資材置き場周辺や住宅密集地域などで暴走行為、煽り運転を繰り返し、人身、物損事故を多く発生させ、被害者が保険で対応するという声がある」「現在、地域住民の生活は恐怖のレベルに達しており(中略)その他多くの善良な外国人に対しても差別と偏見を助長することになって」いると訴えている。 なぜ、この時期に決議が採択されたのか、ある市会議員は説明する。 「ほかの市会議員も、無保険で運転するクルド人の車に事故を起こされたなど、市民からたくさんの相談を受けていた。そろそろ皆、きれいごとだけではやっていられない、という感じになっていた」 ● クルド人100人が殺到 機動隊も出動する騒ぎに 状況の悪化は看過できないとの意識が高まっていたところに、偶然ではあるが、地域を揺るがす事件が起こった。 意見書採択から5日後の7月4日、川口市中央部の西新井宿にある「川口市立医療センター」前に、クルド人100人ほどが集まって、機動隊も出動する騒ぎとなり、救急搬送の受け入れが5時間半停止したのである。 同日夜、トルコ国籍の男性が複数のトルコ国籍の男から刃物で切り付けられた。被害者が搬送された医療センターに双方の親族や仲間が押し掛け、救急外来の扉を開けようとしたり、大声を上げたりした。 現場は翌日午前1時ころまで混乱し、4人が殺人未遂で、警察官、機動隊員への公務執行妨害容疑で2人が現行犯で逮捕された(2023年7月30日付産経新聞電子版)。 同センターには埼玉県南部を担当する3次救急医療施設「救命救急センター」が併設されており、重篤な患者を24時間受け入れている。対象になる患者が受け入れ停止の時間にいなかったのは幸いだったが、地域の安全に深刻な影響を与えた事件だった。 この事件は傷害事件だけをとりあげても、刃物を恐らく常時携行しているという点で問題だが、とりわけ、多数が集まって一触即発の事態になるという展開の異様さは、クルド人に対するイメージ悪化の大きな節目となった。 在日外国人でも、例えば中国人、ベトナム人の場合、対立するグループがSNSで呼びかけて100人ほどが集合し、諍いになるといった事態はあまり考えられないだろう。 ● 14歳クルド人少年の 暴走が招いた“異常な連鎖” 続いて、クルド人問題の特異性を印象づけたのが、少年による次のような事件だった。 トルコ国籍の男子中学生(14歳)は7月12日、川口市内の商業施設で、大音量で音楽を流し、タバコを吸うなどの迷惑行為を繰り返し、60歳代の男性警備員から出入り禁止を告げられた。 それに憤慨し「外国人を差別するのか」「爆破してやる」と警備員を脅迫し、いったん立ち去った後に戻ってきて、出入り口付近で火をつけた煙幕花火を投げつけて業務を妨害した(2023年8月3日付埼玉新聞電子版)。 埼玉県警川口署は、この少年を脅迫と威力業務妨害容疑で逮捕した。地元関係者によると、この少年はクルド人で、少年鑑別所に送られたが少年院送りは免れた。ただ保護観察はついている、という。真偽のほどは確認していないが、そういううわさが流れるほど、地元ではよく知られた存在なのである。 一連の事件をきっかけに、川口市役所にはクルド人を批判する電話が殺到した。9月29日、市役所を訪ね、この問題の矢面に立っている職員に話を聞くとこんな状況だった。 「職員3人で対応しているが、7月4日以降、抗議の電話はこれまで全部で300本くらい。今日もさっきまで電話を取っていた。1回でだいたい1時間以上、2時間半話したこともあった。 多くが県外の人で市民は2割弱。SNSの情報にあおられている。大阪のおっちゃんが『日本人が誰もいなくなるぞ、殺されるぞ』とか。またヤクザと思しき人から『殺しに行くから団体名教えろ、100人位相手にしてやる』という物騒な電話もあった」 ● クルド人支援から送還へ… 川口市長が示した“共生の限界” 川口市の奥ノ木信夫市長は、市内の外国人問題に関して、これまで2回、法相に事態の改善を求める要望書を手渡している。 1回目、2020年12月23日の上川陽子法相あて要望書は2項目からなり、市内に住む仮放免クルド人が就労を認められず困窮しているとして、就労を可能とする制度の創設と、健康保険などの行政サービスを仮放免者に提供することの可否について国の判断を求めた。 2回目は2023年9月1日で、不法行為を行う外国人に対し強制送還など厳格に対処することなどを求める3項目からなる要望を斎藤健法相に行った。 川口市内のクルド人の犯罪、迷惑行為への批判が強くなってきたことを受けて、180度姿勢を転換したように見えるが、2回目の要望書の第2、第3項では、「仮放免者が、市中において最低限の生活維持ができるよう『監理措置』制度(編集部注:監理人による監理の下、逃亡等を防止しつつ、相当期間にわたり、社会内での生活を許容しながら、収容しないで退去強制手続を進める措置)と同様に、就労を可能とする制度を構築」することと、「生活維持が困難な仮放免者、および監理措置に付される者について、『入国管理』制度の一環として、健康保険やその他の行政サービスについて、国からの援助措置を含め、国の責任において適否を判断」することを求めている。 2回目の要望は、基本的に1回目の要望に「厳格な対処」を求める第1項を加えただけだった。しかも、要望書の原案ではこの第1項は第3項だった。 現状でそうした陳情を行えば世論の強い反発を招く、と関係者が市長に進言した結果、1週間前に順番を入れ替えたという。 川口市の仮放免者だけを特別扱いすることはできないし、もし全国的に仮放免者の就労を認めろという趣旨ならば、難民申請を繰り返すなどの手段で不法残留する外国人の増加の誘因になる。 2010年に正規在留者が難民申請した場合、申請6カ月後の就労を一律に認めたことが、申請者の急増につながった前例もある。 奥ノ木市長の多文化共生への甘い見通しも事態を悪化させている一因ではないか。
クルド人100人が殺到、殺人未遂容疑で4人逮捕の異常事態/「差別するのか」「爆破してやる」14歳少年の脅迫事件も…川口(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
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転生しないし、したくありません! 3
今は昔の現世なんて
「どうしても転生しないというのであれば、現世に戻ると言う選択肢もあります」
倒れている俺を見下ろしながら、淡々と天使さん。
「そんなこと出来んの!?」
その言葉に、ガバッという擬音を思わせる勢いで上体を起こす俺。 天使さんの不意を突き、近距離に迫ろうとした訳でない。断じて。
「……可能です。あなたが望むなら」
俺の行動を読んでいたのか、危なげなく飛び退った天使さんは、ふわりと着地しながらそう告げた。
「本来は案内しない事なんですが、あなたほどでなくても、転生したくない方は極稀にいらっしゃいますから」 「でもそれだと死んだ人が生き返りまくってしまうのでは?」
天使さんの方へ歩み寄りつつ質問する。天使さんは後ずさって逃げる。
「そうはなりません。少し前にお伝えした様に、これも誰にでも開かれている道ではないのです」
二度目の蹴りで更に小さくなった天使さん。今は二十歳前後というところだろうか。
「ふうん。何か知らんけど、俺は条件を満たしていて、生き返れるってことかな?」 「どうでしょう。生き返れるかどうかはわたしにはわかりません。専門外なので」
専門とかあるんだ、と思いつつ、天使さんに近づく歩を早める俺。バックステップにキレを見せはじめる天使さん。
「あれかな。なんか生まれ変わりとかなんかな? それとも同じ人生をやりなおすとか」 「どうでしょうね。わたしにわかることは、『あなたは現世にも戻れる』、というそれだけなので」
最早駆け足にさえなって天使さんを追い掛けるが、ますます磨きのかかったバックステップで距離を縮められない。 まるで俺たちの心のようだね、天使さん。
「わかってるじゃないですか、そうですよ。いくら追いかけても無駄なんですよ? 諦めましょう? あと、天使さん天使さんうるさいです」
そういう天使さんも可愛すぎてどうにかなりそうだった。美人だとか、綺麗だとか、キュートとか、世の中の容姿を褒める言葉が全て天使さんには当てはまる様な気がした。 そんな彼女を全力疾走で追いかけるが、既に一回のバックステップで数メートルは後方に高速で飛び退る天使さんに、追いつけるビジョンが持てないでいた。
「大袈裟ですよ。それに虚しくないんですか? この姿はあなたのイメージが作り出したものです。言ってしまえば虚像です。それは最初の姿も然り。本当のわたしなんて、あなたは見る事もありません。勝手な幻想を、幻影を勝手に押し付けて、勝手に好きになられても、応えられません! だいいち私は、人間じゃないんです」
「関係ねえ!」
その一言で、天使さんの鋭い目つきの、眉間が僅かにピクりと動いたのを、俺は見た。
「そんなの全部全然関係ないね! 天使さんは俺が作り出した姿だ? 俺にとっては『だからどうした』って話だね! 俺が今の天使さんを好きだって感情に、理屈なんか要らない! 惹かれちまったもんは仕方ないじゃん!」
ぜえぜえ息を切らしながら、そんな事を口走っていて、俯瞰をしている自分としてはドン引きしてしまうのだが、主観の自分は一所懸命思った事を伝えているつもりらしかった。
「キモ…」
全くである。 しかし俺は止まらない。
「現世にだって未練はねぇ! だってそこに天使さんおらんやろ? 異世界転生にも興味はねえ! 天使さんがいない世界なんて、居る意味がない!」
天使さんは相変わらず険しい表情で俺を睨みながら、飛び退き続けている。この光景ちょっとシュールだな、と、俯瞰している方のオレは他人事のように思った。
「俺は絶対天使さんに追いついてみせる! 天使さんを振り返らせてみせるぞうおおおおおおお」
そう言うが早いか、俄かにオレの走るスピードは増していき、スタミナも無尽蔵であるように感じられた。天使さんとの距離も徐々に縮まり始めている。 俺は気づいたのだ。 ここは俺のイメージが像を結ぶ世界。どんな大怪我も、俺の気の持ち様でさっさと治ってしまいさえする。 ならば。 ならばこの、天使さんとのイチャイチャ追いかけっこも、俺の気の持ち様次第なんじゃないか?と。 俺は自分を信じて、自分で自分に対していつのまにか抱いていた限界のイメージを更新するように、努めて頭を、心を働かせる。
「気づきましたか……それで、追いついて、どうするつもりです?」
え?
途端にピタッと静止する天使さん。 俺は突然のことに対応できず、そのまま猛スピードで天使さんの横を通り過ぎていってしまう。 俯瞰している俺は、頭を抱えた。 通り過ぎていった俺はそのまま勢いを殺すことができずに走り続け、こけて、盛大に地面を何回転もしながら、はるか遠方で漸く静止したようだった。
それを冷ややかに振り返って見つめる天使さんのまつ毛のなんと長いことか! 流し目が艶やかで、心を奪われる。息を呑む。
彼女はそのまま、こちらに眼を向ける。転んでいった方の俺では無く、俯瞰している方の俺にだ。正直視線に貫かれて、心臓が止まるかと思った。
「ここのことがわかってきたようですね。もうそんなにハッキリと俯瞰出来るんですか。適応力はあるんですね」
褒められたのかな?
天使さんは前に向き直り、眼を瞑って大きく息を吸い込み、そしてゆっっっっくりと吐き出す。 「すぅ…………」
その一挙手一投足が俺には美しくて、眩いくらいに輝いて見えるが。
ふと、天使さんはそうではないんだよなという事実に、今更向き合う。
一方的に好意を伝えても、迷惑なことが多々ある事は知っていた。 だけれども。 積極的に当たっていくことで、実る恋もあって、俺はその手法に味を占めていたのかもしれない。 当たり前で、大事なことは、彼女をちゃんとみて、ちゃんと人として付き合うことなんじゃないか。 今再び、そんな事を逡巡しながら、ゆっくりと息を吐く彼女を見つめていた。 彼女が人ならざる者であろうが関係なく、一人の存在として、しかと向き合うと言うことだ。 それは恋がどうこうとか、好意がどうこうじゃなくて、礼儀として、そしてお互いの関係として、必要なことに思えた。 ずっと前から知っていたことだった筈なのに、すぐに失念してしまう俺はバカだな、と、少しまた、恥ずかしくなった。
「セレィシェ」
透き通る声が、そう言った。 声の主を見遣ると、再び振り返っていて、遥か遠くで伸びている俺を見つめているらしかった。
「セレィシェと。呼ばれる事もあります」
そう言って今度はこちらを見つめ直す。
「セレェシェとか、セレェシャとか。日本語で正確に言うのは、難しいのですが」
「セレィシェ」
俺も口に出してみる。 なんだろう、彼女にぴったりの、名前に思えた。現世の者ではなく、透き通った彼女にぴったりの。
でも何故突然教えてくれる気になったのだろうか?
「だって、あんまり天使さん天使さんうるさいので」
聞いてるこっちが恥ずかしいんですよとセレィシェは言う。 その姿にこっちはますます恋してしまった訳だけれども、これは言わないでおこう。どうせ心の声として、聞こえちゃってるだろうけど。
「改めてよろしくね、セレィシェ。俺の名は」 「言わないでください。言ってはいけません。絶対に」
突然、今まで見せたことのない剣幕でセレィシェは俺を制止した。
「? なんで?」 「なんでもです。説明できませんが、それを言ってはいけないのです」 「? わからん」 「私の名前を教えたお返しは、あなたの名前ではなく、あなたの名前をあなたが口に出さない、という約束です。今ここでしてください」 「ええ、なんなんそれ」 「いいから」
セレィシェのあまりの剣幕に気圧される
「わかった、わかったよ」 「それじゃあ私に許可してください。名前を言わない様に出来る事を」 「う、うん? うーーーん? え?」 「いいから早く」 「ちょっとそれはどういう」
セレィシェは目にも止まらぬ速さで俺の懐に潜ると、俺の服の襟を掴んで顔を引き寄せた。
「私とずっと一緒に居たいんでしょう? だったら、早く」
ごくり。 と、自分が生唾を飲む音を聞いた。 俺は熱にうなされている様な��持ちで、セレィシェの口からそんな言葉が出たことが嬉しくて、思わず
「許可する。俺の名前を俺が言わない様にすることを」
まるで魔法にかけられたかのように、そんな不思議な言葉を口遊んだ。
セレィシェの俺の見る目が、瞳の輝きが、増してゆく。 焔の様にそれは妖しく揺らめいて、頭にはぐわんぐわんと鐘でも打っているかのように振動と音が響く。 セレィシェと俺は閃光に隔てられ、俺の襟を力強く掴んでいた細い手も解かれる。 俺は全力でセレィシェの声を呼んでいる筈なのに、あらゆる音はその役割を放棄し、何も聞こえない。 先ほどの鐘のような音も既になく、ただ無音の中で、激しい旋風と振動。 手も伸ばしてセレィシェを探したが、ただ空を掴むばかりで、彼女は周りのどこにもいない様に思えた。
何か騙されたのだろうか!? 言ってはいけない事を言ってしまったか? それは許可してはいけなかったのではないか。 そんな思いが次から次へと湧いてくるが、俺はその全てを即座に否定していく。
セレィシェを信じたかった。
出会ってからさしたる間も経っていないけれど、俺はあのセレィシェの真剣な眼差しを信じたかった。
俺の周囲を飛び交っていた閃光が、渦を巻きながら俺に収束していく。 何かが変わってしまうのだろう予感を覚えながら、俺はただ、セレィシェの無事を祈っていた。
#小説#ラノベ#なろう系#ラブコメ#恋愛#異世界転生#異世界転移#転生しない#転移しない#超能力#イメージ#現代ファンタジー#哲学#フィクション#オリジナル#心夢宇宙#転生しないし、したくありません!
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太古の昔、地球の海は緑色だった。未来の海は紫色になる可能性も 牡丹堂 (著)・パルモ (編集) 公開:2025-04-17・更新:2025-04-17 地球の表面の約7割を覆う青い海。その美しい姿から「青い惑星」と呼ばれてきたが、太古の海は、緑色だったかもしれないという仮説が、日本の名古屋大学をはじめとする共同研究チームによって提唱された。 この研究では、硫黄島周辺で確認される緑がかった海水に着目し、約38億年から18億年前の始生代に存在した海の様子を検証している。 広告の下に記事が続いています 当時の海には鉄が豊富に溶け込んでおり、そこに現れたシアノバクテリア(藍藻)が光合成を行うことで鉄を酸化させ、酸化鉄が広がった結果、海水が緑色に見えていたというのが研究の概要だ。 この酸化反応の積み重ねが、やがて地球の大気中に酸素をもたらす「大酸化イベント」へとつながり、複雑な生命が誕生する大きな一歩となったという。 鉄と光合成がつくり出した「緑の海」仮説 始生代(太古代)の地球は、現在のような酸素に満ちた世界ではなく、大気も海も酸素をほとんど含まない「嫌気的(けんきてき)」な環境だった。この時代に登場したのが、酸素を使わずに光合成を行う原始的な微生物たちだ。 名古屋大学をはじめとする、京都大学、東北大学、東京科学大学、龍谷大学との共同研究チームによれば、当時の海が緑色であったとする仮説の根拠は、東京都小笠原諸島を構成する硫黄島の海に生息する「藍藻(シアノバクテリア)」だという。 一般に光合成を行う生物は、「クロロフィル」という色素をアンテナにして太陽の光を捉えている。ところが、原始的な生命である藍藻はクロロフィルだけでなく、補助的に「フィコビリン」という色素も利用している。 もし彼らの体にフィコビリンを利用する仕組みが備わっているのなら、それは大昔の環境を反映したものなのかもしれない。 この画像を大きなサイズで見る image credit:Pixabay 縞状鉄鉱床が語る海の色の変化 じつは藍藻は、私たち酸素を呼吸する生き物にとって大の恩人だ。 今は酸素が豊富な地球だが、かつてはほとんどなかったと考えられている。ところがその状況は、24億年前に藍藻が光合成を行い、大量の酸素を吐き出したことで一変する。 これは「大酸化イベント」と呼ばれており、複雑な生命の進化を可能にした重要な転換点とされている。 この酸化の痕跡として、地球各地には「縞状鉄鉱床」という特異な地層が残っている。これは酸素が少ない時代に沈殿した鉄分と、酸素と反応して赤くなった酸化鉄が交互に層を成すことで形成される。 この縞状の模様は、まさに海と大気中の酸素の変化を記録した“地球の記憶”とも言える。 この画像を大きなサイズで見る オーストラリア、カリジニ国立公園に残された縞状鉄鉱床 Photo by:iStock 研究チームのシミュレーションによると、初期の光合成によって海中に酸化鉄の粒子が大量に発生し、表層の海水の色が薄緑色になったとされている。 当時、太古代と呼ばれるまだ酸素がほとんどなかった時代の海には、火山や地上の川から流れ込んだ鉄が蓄積していたが、酸素がほとんどないために「二価の鉄」という液体に溶けやすい状態だった。 ところが、藍藻の光合成によって大酸化が始まると、大量の酸素が海中の鉄に結びつき、「三価の鉄」に変化した。これが意外な影響をもたらしたのである。 三価の鉄は青い光を吸収しやすい。さらに海の水は赤い光までも吸収してしまう。その結果、海の中は緑の光だらけになった。 これで困ったのが、それまでクロロフィルで光合成をしていた藍藻たちだ。 クロロフィルは青や赤の光をキャッチしやすいが、緑の光は苦手だ。 そこで効率が悪くなったクロロフィルの代わりに、緑の光でも光合成ができる道具が必要になった。 その結果、一部の藍藻たちは緑の光を吸収するフィコビリンを進化によって獲得した。したがってフィコビリンの存在は、当時の海が緑色だったことを告げている。これが研究チームの仮説である。 この画像を大きなサイズで見る 硫黄島周辺の海は緑色をしている。太古の海もこれと同じだったかもしれない/Image credit: Phan Lee McCaskill, USN, Public domain, via Wikimedia Commons 緑の海は地球外生命の存在を告げるサイン? 仮説の正しさは、遺伝子操作をした藍藻でも検証されている。フィコビリンを持つ藍藻を太古の緑の海を再現した環境で育ててみると、成長スピードが増したのである。 こうした海の色の変化はゆっくりとしたもので、場合によっては元に戻ることもあったかもしれない。 藍藻はそうした環境の変化にうまく対応するために、2種類の光を利用できるアンテナを体に留めた、こう考えるのなら辻褄が合うだろう。 未来の海は紫色に?色が語る生命の可能性 この研究は、過去だけでなく未来にも示唆を与えている。たとえば、火山活動が激化し、大気中の酸素が減少すれば、硫黄を利用する「紅色硫黄細菌」が優勢になり、海が紫色になる可能性もある。 また、陸地の風化や農業排水に含まれる栄養分が大量に海に流れ込��と、「赤潮」の原因となる藻類が増殖し、海が赤く染まることもある。実際、現代の都市部の沿岸ではこうした現象がしばしば観察されている。 さらには、太陽が老化し明るさを増す未来には、紫外線の影響で海水の蒸発が進み、最終的には地球から海が消えてしまう日が来るとも予測されている。 この画像を大きなサイズで見る image credit:unsplash 緑の海は「生命の兆し」かもしれない もし緑の海仮説が正しければ、地球の海の色の変遷や、生命の進化の歴史を紐解く手がかりになるだけでなく、地球外生命の捜索にも役立つかもしれない。 緑の海が生命を宿した兆候であるというのなら、緑の光を目印に遠く離れた惑星にいるかもしれない生命を探せばいいのだ。 NASAの宇宙生命探査計画「Habitable Worlds Observatory」においても、バイオシグネチャーとしての緑の海に注目しているとのことだ。 この研究は『Nature』(2025年2月18日付)に掲載された。 References: Nature / Theconversation / Nagoya-u.ac.jp 本記事は、海外の情報を基に、日本の読者向けにわかりやすく編集しています。 コメントを見る(10件) 📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中 あわせて読みたい 地球の生物はどのようにして海から陸に進出したのか?ロボットで進化の歴史を探る試み 岩石から排出される古代の二酸化炭素の量は世界中の火山に匹敵することが判明 インド洋に存在する巨大な「重力の穴」の謎。太古の海の亡霊��もしれない 南極の海で100万年前の古代生物のDNAを発見、これまで確認されたものの中で最古 太古の昔、4本足のクジラが陸と海の両方で暮らしていた。南アジアに続き南米ペルーでも化石を発見。
太古の昔、地球の海は緑色だった。未来の海は紫色になる可能性も | カラパイア

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任務、完了。
3人がアストラル・グランドタワーから帰ろうとする中、偶然やって来たナチュラル・ミスティとファジーフェが呼び止めた。
あれ?貴方達、[Aile]の王様ですよね。一体何故此方に? …任務です。『エーデル・ヴァイス』の。 1年の間…旅をしながら、I.A.で管理していたメレンジアを差別の無い『カロルディア』に移住させる事にしました。 成程。そんな事が…。 お二人は何方へ? ふふ、内緒ですよ。もしお時間があれば、私とお一つ………お手合わせ願っても宜しいでしょうか?
突然のミスティの提案に、うーん…と唸りながらもアイヴァンヌが答える。
…貴方が言うなら。ラグナロク戦争の時は『アヴェック・スター』が戦っていたけど、実は同じ真性のメレンジア同士、気にはなっていた。だからこそ…私が戦おう。 え?イヴ、まさかマジでやる気か? 大丈夫、すぐ終わらせるから。
エレベーターに乗り、最下層にあるコロシアムに向かった。アストラル・グランドタワーのコロシアムはオーレ地方のものを参考にしており、4つの世界が1つに集まった事もあるのか、メガシンカ、Zパワー、ダイマックスエネルギー、テラスタルの現象が全て使えると言う、一部の生物にとっては願ったり叶ったりなバトルスタジアムである。
人はいませんが…普段なら観客が沢山います。 まるで、アンダーみたいな場所ですね……… ん?それは一体? あ、すいません。オーレに嘗てあった場所なんですけど、それは本当にもう…ビルの地下にこんなコロシアムが存在していたので………
辺りを見渡してみてもかなり広い。地下とは言えダイマックスしても問題ない広さを確保している辺り、ガラルのナックルスタジアムの地下エネルギープラントも参考にしている可能性がある。
では…イヴさん、でしたっけ。準備出来ましたか。 はい…えーと、ごめんなさい。名前を聞いてなかったわ。私はアイヴァンヌ。貴方の名前も聞かせて。 ナチュラル・ミスティです。長いので『ミスティ』だけで良いですよ。
対峙する2人。それもそのはず、互いのファーストコンタクトがラグナロク戦争の最終決戦の地である『双拳の塔』であり、その時はアイヴァンヌは黒幕のグゥエルと戦っており、ミスティもこの時は『No.OO』としか名乗らされていなかった。つまり、互いにこうして戦いを繰り広げる事自体が初めてなのである。
行きます。エナジータービンを使う私の能力、とくとお見せしましょう。 ええ…全力技も、ダイマックスも、テラスタルも全て使わずに貴方と戦います。
両手に剣を持ち、警戒するアイヴァンヌ。当然、彼女も何も知らない訳では無い。当時、6人がかりで向かった『アヴェック・スター』をも苦戦させたその実力、操られていた状態とは言え相当な強さを持つ物であったと、彼ら彼女らから聞いた話を思い出し、瞬時に推測したのだった。
ふっ!! …!?くっ…!!
地面を殴りつけるミスティ。迸る電撃の柱が、アイヴァンヌを襲った。対して素早いステップでそれらをかわすとアイヴァンヌはふわっと飛び上がり、上から剣を振り下ろした。
おっと!
しかし、攻撃はミスティにバックステップで回避されてしまった。互いに混ざり合った種族とは言え、どちらが優れているのか。それは戦うまで出ない答えだった。
うわっ!! きゃあっ!!
ミスティの種爆弾をアイヴァンヌが振り抜いた毒の斬撃により至近距離で壊し、起きた爆風で2人とも吹き飛ばされてしまった。
や、やりますね…。 そっちこそ。貴方、確か本来見かけない種族の間に生まれたメレンジアだよね。 な、何故それを知って…? グルナッシュの質問に答えた時、そう言っていた。違う? はい。仰る��りです。 …私、今不思議な気分なの。本来なら勝てそうに無いはずなのに、貴方の強さについて来ている事が。貴方を見る度、力が湧いてくる。さあ、続けるよ! そうですか…かかって来なさい!
普通の両親から、共に本来なら混ざり合う筈の無い現象が生まれた子供達に…つまり、自分達の代で起きている。それは宿命か、運命か。その両方か。激しくぶつかり合う2人。
きゃあ!!
電撃の拳を浴び、剣を落としてしまったアイヴァンヌ。剣を取るまでの時間稼ぎで、背中にしまっていた盾を手に取る。
怯みましたね…それっ! いいや!未だ終わりじゃ無い!
伸びる蔦をアイヴァンヌに向けて伸ばすミスティ。それに対して盾を構え、彼女は攻撃をブロッキングして防御した。
そ、そんな…。 ふぅ、危なかった。
盾に弾かれ、距離を取られたミスティ。剣を再び取り、仕切り直すアイヴァンヌ。飛び上がり、上からの急襲を繰り出す。
もう一度行きます。 なっ!?
ミスティが両拳で放出した電気の柱がアイヴァンヌに掛かり、ビリビリと電気を帯びた状態でミスティに攻撃する。その瞬間を彼女は逃さなかった。
隙だらけです!タービン起動!
電気を吸収し、ブーストを仕掛けるミスティ。先程放出したあの電気の柱はただの攻撃を電化してしまい、ミスティの持つエナジータービンを起動させる効果を持つ。
そして…それっ!! しまっ…きゃあぁ!!
高圧電流を浴び、右手が麻痺してしまったアイヴァンヌ。それでも、剣を手に取る。
やはり…貴方との戦いこそ、本気で行くに相応しい。まだまだ行きます。
彼女はそう語ると静かに飛び上がり、飛ばされた蔦を燃える剣で斬り裂く。直後に伸びる蔦を掴み、剣先を思いっきりミスティに向けた。
きゃっ!
剣による刺突が右の肩に直撃し、そこから畳み掛ける様に毒の刃で切り裂いた。斬撃を受けて、切り裂かれたミスティの体から出血が噴く。
まだ行けるの? …はい。もう少しだけ…やらせて下さい。そして、楽しませて下さい。
ミスティは懐に入り、アイヴァンヌの至近距離で攻撃しようとする。だが、それだけでは彼女も黙ってはいられない。
無理よ。剣を持ってる私では… まあ、そうなるでしょうね。貴方にただ攻撃するだけでは!
横に薙ぎ、斬りつけようとするアイヴァンヌ。しかし、ミスティは何と手のひらから波動の塊を彼女にぶつけたのだった。
この………距離で………!? うっ………!
だが、近過ぎたのもあってミスティまで辻斬りを喰らってしまった。爆風が起き、吹き飛ばされた2人が倒れた。
い、痛い………。 残念ながら…引き分けですね。またやりましょう。 …でも楽しかった。
両者ノックダウンの痛み分けで戦いは終わった。ふらふらのまま2人は互いに歩み寄り、傷薬を散布する。そしてコロシアムを後にして、戦いを見ていた3人と合流する。
お疲れ! いやー…随分白熱してましたね。 私とミスティは、星座神達とやるべき事があるので、このアストラル・グランドタワーに暫く身を置きます。貴方達はどうされますか? このカロルディアで撮影した風景も、世界も全て回ったので明日帰ります。 また、会える日を楽しみにしてますので。 そうですか。ではまた!
任務を完了させた3人。1年間の滞在を終え、明日はいよいよI.A.に帰還する時。一体、ブリオッシュやジニーエイラはどれ程待っていたのだろうか。そんな事を気にしながら、グランドタワーの部屋に宿泊した。
………
………
………その夜。月光が照らす深夜、このアストラル・グランドタワーの最上階で静かに眠る人物がいた。何処かで見た容姿、能力。それが1人…2人…3人。この最上階自体、星座神と限られた人以外は誰も入る事が叶わない、高級なスイートホテルの部屋の如き豪勢な部屋。その部屋の扉が開く。
……………。
扉を開いたその人物、静かに深く一礼をしたのはその3人に対してだった。まだ幼い容姿ながらも、秘められた能力は両親譲りと言う、もし関係者以外の何者かに知られたら非常にまずい存在である。
(ああ…。今日も実に愛い)
深くフードを被った人物、伸ばした手は女性の細さであった。顔を一撫でして、目を瞑る。
(どうか…どうか知られてはなりません。王のお二人にも、そして一度見たアイドルにも)
言葉は終始発しないが、定期的に見回りと言う体で様子を伺いに来ている様だ。
(あの3人を、カロルディアに遠征させた人…確か何処かで見た気がする…。でも、この人が…この人の存在がバレてしまってはまずい。今は…)
一通り様子を見た後、その人物は一礼して再び扉を閉め、部屋と最上階を後にした。
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世界にたったひとつの服で
世界にたったひとりの自分を生きる
creating “NEW” yourself
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考えることは、生きることの呼吸である
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生きることの苦しさを感じていた時期、哲学との出会いが私を救ったことは、今でも忘れられません。哲学は、私に「考える」ことの大切さを教えてくれました。「考える」ことは私にとって、ただの知識や理論を学ぶことではなく、私が自分自身と向き合い、人生を深く見つめるための【手段】でした。生きることが辛かった私は、「悩むこと」と「考えること」の違いが分からず、ただ思考の迷路に迷い込んでいました。しかし、哲学と出会い、「考える」ことの大切さを理解することができ、「考えることは生きることなんだと思うようになりました。悩むことと考えることの違いを、私はよく《糸》を使って例えています。悩むというのは、目の前にある絡まった糸を見て、「どうしよう」とぐるぐると思考が堂々巡りしている状態です。その糸は解けそうで解けない、どうしても手が出せないような気がする。絶望感すら感じてしまう。しかし、考えるというのは、その絡まった糸をじっくり見つめて、「どうやって解こうか」と冷静に策を練ること。焦らず、じっくりと解決策を見つけ出そうとする姿勢。それが「考える」ことの本質だと思います。そして「考える」という行為は自分自身を深く掘り下げる作業でもあるのです。自分の人生における困難や課題に直面したとき、「どうすればそれを乗り越えられるか」を考えることで、自分の内面と向き合うことができる。それは「自分とは何か」「自分の価値観や生き方は?」「自分にとっての幸せとは?」を問い直すことに繋がります。先程も話しましたが、つまりは「考える」という行為そのものが「生きる」ことに直結していると思っています。
私は「考える」ということが出来るようになり、自分自身の人生や自分について考えるようになり、自然と自分の周りにいる人々や、社会、そしてこの世界についても考えるようになりました。
そして私は、ヘーゲルの『精神現象学』における「相互承認」に出会い、この地球に住むひとりの人間として、「ひとりひとりが自由に生きること��出来る社会」とはどのような社会なのか?と考えるようになりました。ヘーゲルの言う「相互承認」とは、人々が互いに認め合い、尊重し合うことで成り立つ社会の基本的な理念です。私たちは地球という一つの共同体の中でお互いを認め合い、環境を守ることこそが、共生の思想に基づく生き方だといえるのではないでしょうか。自分のためにだけでなく、他者のため、そして次の世代のために考え、行動することが「考えること」そのものだと思います。それが私たちの「生きる力」に繋がるのです。
他者を思う気持ちが私を環境問題に対する思索へと繋いでくれました。私たちが生きているこの世界で起こる問題、例えば環境問題を深く考えることは、実は「相互承認」にも繋がるのではないか?と考えています。
2023年にサステナブルアパレルブランド「THE THINKER PERSONS」を立ち上げました。このブランドが提唱する「考える人々」というアイデンティティは、環境問題に対する真摯な考察を促し、私たち一人ひとりが意識的に行動することも、提案しています。それは、「自分らしく生きる」ために必要な思索であり、持続可能な社会を作り上げるための第一歩でもあります。
「考える」という行為は、私たちが自分自身を知り、他者と共に生きる力を育むための大切な手段です。そして、私たちがどのように生きるべきかを深く考えたとき、その思索はより良い社会の実現へと繋がるのではないでしょうか。
私は「考える」ことを決してやめないのです。
自分の人生を創造するために、そして、より良い社会/世界を作るために。
MAI YAMADA
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「体の歪み」にご用心
私達の体は、利き腕(利き足)の方が やや発達するなどの左右差があります。 ある程度の左右差は問題ありませんが、 悪い姿勢や、立ち方、座り方、歩き方 など、日々の習慣の積み重ねで 左右差が大きくなり過ぎると、 体に歪みが生じ、それによって肩こり や腰痛、さらには呼吸も浅くなり、 自律神経のバランスが乱れ、 内臓機能が低下する等、体調や メンタルにも影響を及ぼす事があります。 そういった事を予防する上で、有効 なのが『生活ヨガ』という考え方で、 利き手(足)と違う方で、 ・鞄を持つ(肩に掛ける) ・いつもと逆に足を組む ・部屋の電気を消す ・歯磨きをする 等の、日常の動きをする事で、 体の歪みが少しずつ、改善されていくそうです。 私は、この事を知った約20年くらい 前から、定期的に、体の左右の バランスを整える意味で、そういう 事をよくやります。 (いつもではありませんが) 心身の健康の為に…
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「ワンマンズドリーム に挑戦✨️」梅田教室2 024-11-25-no0206-2591
こんにちは、えるです! 本日は2回目のテーマパークレッスンでした! かなり冷え込むようになってきたのでウォーミングアップは入念に、普段は伸ばさないような所までしっかりとストレッチを行いました。辛い姿勢も多かったかと思いますが、ほぐれてきたら普段の生活の中でもかなり楽になる部分も多いので引き続き頑張りましょう💪🔥 その後はピラティスの呼吸、姿勢を用いたトレーニングを行いました。ニュートラルという基本の姿勢、慣れるまではなかなか難しい部分もあるのですが感覚良く掴んでいけて驚き!ナイス挑戦でした。 その後は基本の歩き方を練習した後、前回に引き続きワンマンズドリームの楽曲で振り付けを行いました!初めてのコンビネーションなので、複雑なことはせずテーマパークの基本に触れていく形で進めていきました。音楽だけでもキラキラと夢に溢れているので楽しみながらレッスンしております🎶 次回はクリスマスの楽曲に挑戦…
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夏の某日。漁村の男たちはいつも通りに漁へ出る。 その中に二〇代真ん中くらいの若い男が一人。 名をイツキと言って、過疎化が進む村で自ら漁師の道を選んだ男だ。 同級生が皆県外へ就職し見栄え至上主義へと染まる中、彼は堅実に歩みを進めていた。
両親が飛行機事故で亡くなり大学を中退したイツキは、顔なじみのオヤジどもに交じって漁師になる道を選ぶ。 彼は社会不適合者だが、海が大好きだった。 漁師というのは肉体面でも知識面でも覚える事が多く、おまけにえらく専門的で、 『陸の役立たず!』などと嫁や子供に笑われる場面が多々ある。 しかし過度な集中力と強度の知識収集癖を持つイツキにはうってつけだったらしく、今のところは上手くいっている。
ある晩、イツキは夢を見る。 どこかの砂浜でユラユラと浅瀬に漂っていた。 温もりのある柔らかな砂を、穏やかな波が攫っていく。 手を空にかざせば浅黒く焼けた肌と入道雲のコントラストが美しく、イツキは海に包まれる心地よさを満喫していた。
その時。ふいに臀部を何かが掠っていく。 浅瀬にしては結構な大きさだった。 イツキは姿勢を変え辺りを見回すが、景色は先ほどと変わらず沖へ流されている気配も無い。 と、何かが彼を真下から押し上げた。 まるで犬猫がじゃれつく様に、何かがその巨体を擦り付けてくる。 大方イルカや小型のクジラだろうと、イツキはそれの鼻先を撫でる。 背ビレには擦り傷が無数にあり、根本が少し欠けていた。
しかし哺乳類にしては随分と尖った背ビレだな……などと思っていると、その近くに奇妙なモノを見る。 大きな裂傷が、胸ヒレの近くにいくつも入っていた。 まるで巨大なカギ爪で引っ掻いた様だ。 海の哺乳類は厚い脂肪を纏っているとは言え、この深さの傷を負って元気でいられるだろうか? ――致命傷だろう。
そうこうしているうちに、謎のデカブツは首をもたげこちらを見上げてきた。 鼻先はハンチング帽のつばを肉厚にしたような形で、目は光を吸い込む真っ黒さで、口は大きくナイフの様な歯がビッシリと並んでいる。 デカい。三メートルは優に超える立派なサメだ。 齧られたら一溜りも無いだろう。 しかし奇妙な事に、イツキは特に恐れも無くサメを撫で続ける。 そもそもの話、サメからしたら人間というのはローカロリーなのだから、彼(もしくは彼女)がこうしてコミュニケーションを図るには理由があるのかもしれない―― イツキがサメの鼻や背中を優しく撫で続けると、サメは胴体をずるりと押し付け「こちらへ来い」と手招くように振り向く。 試しに背ビレに掴まると、サメはイツキを連れて広大な海を泳ぎ始めた。
イツキは様々なものを見た。 極彩色の魚が泳ぐ珊瑚礁、朽ち果てた沈没船、巨大なクジラが回遊する氷河の下、古代文明の水中遺跡……。 実に美しい情景だった。
そうした遊覧を終え、イツキを乗せたサメはあの砂浜へと戻る。 彼が背ビレから手を放すと、サメは名残惜しそうに身体を摺り寄せ、そのまま沖へと泳ぎ去った。
目を覚ましたイツキは、はて奇妙な夢だと首を傾げる。 仕事で沖へ出るも、夢で見たサメの事が頭から離れない。 あまりにボケっとしているものだから、仲間の漁師らに怒鳴られる始末だ。 仕方なく、彼は夢の事を話してみた。
「はぁ~! お前そりゃア、魅入られとるな!」 イツキが聞き返すと、漁師らは古い伝承を聞かせてくれた。
曰く、海には美しいヒトの貌を持つ異形の魚がいて、気に入った人間を水難から助けたり、時に喰らうのだそう。
「大方、昔の人間がサメやらシャチやらを怖がってそう呼んだんだろうなァ」 ひとりがそう締めると、他の漁師が口を挟む。 「言ってもよぉ、俺の先代の話じゃア人魚を招いて宴会したって話だぜ」 「あァ~、網にかかった人魚をもてなしたんだって、ウチの婆さんが……」
その日は曇天で、魚もあまり獲れない日だった。 オヤジどもの雑談を黙って聞くイツキだったが、ふと遠くに白い尾ビレを見た。 扇の様な形はクジラのそれだろうか。 周りに幾つかの小さい黒い尾ビレが肉眼で確認できた。 彼は声を張り上げ周囲に呼びかける。 この辺りでクジラが回遊するなんて聞いた事が無い。 騒ぎを聞きつけた船長は、双眼鏡でクジラの群れを見るなり顔面蒼白で「陸へ帰る」と言いだした。
胸騒ぎを覚え、イツキは船長に訳を聞く。 「あの白い奴はダメだ。アレはもう何隻も沈めてる」 そう言うと、船長はドタドタと船内へ引っ込んでしまった。 イツキは他の漁師と協力し、声を張り上げ撤収作業に勤しんだ。 が、イツキがふと海洋へ目をやると、どうしてかあの白黒の群れが船のすぐ近くまで迫っていた。
船は唸りを上げて全速前進しているのに、クジラは悠々と船を取り囲む。 不意に潮吹きの音がいくつも聞こえ、白い尾ビレがゆっくり沈むのが見えた。 真っ白な巨体が垂直に、船の真下へ潜っていく。 ��この世の終わりの張りつめた空気の中、その場にいた全員がただ海面を見つめていた。
次の瞬間、船体が揺れて甲板が大きく傾く。 下から突き上がる圧倒的重量に船体が悲鳴を上げ、他の漁師がぼたぼたと海へ投げ出される中、イツキは船縁にしがみつきソレを見上げた。 真っ白い大きなザトウクジラだった。 海面からそそり立つ巨体がこちらへ傾いてくる。 奴は船を見据え、こちらを押しつぶさんとしていた。 イツキは咄嗟に甲板を蹴飛ばし、船から離れようと試みた。 彼が着水する間際、木材と鋼が軋む音が辺りに響き渡る。 そして漁師たちの悲鳴を全て塗りつぶす様に、あの白い巨体が海面へ叩きつけられた。 クジラが沈むのに合わせて海水が渦を巻き、イツキは海へ引き込まれる。 息もできず、見渡すばかりの碧い海で、イツキは船だった瓦礫と共に沈んでいった。
大抵こうして生命の危機に瀕した人間は、やれ走馬灯だの後悔だのが頭をよぎるものなのだろうが……イツキには走馬灯になる程美しい日々も、やり残した事も無い。 ただ、死を許された安堵があった。 彼が逆らう事無くただ沈んでいると、目の前にクジラではない灰色の影が現れた。 影はイツキへ問いかける。 「どうして……生きようとは、思わないのですか」
親無しの自分が、ただ一人だけ生き残ってどうすると言うのか。 自分はこの村で、彼ら船乗りに生かされているのだ。 船を失った今、自分ひとりでは只の『陸の役立たず』ではなかろうか――。
「俺だけが生きて世界が変わるとでも?」
そう言葉にすると、彼の口から気泡が溢れては海面へ上っていく。 どうやら彼は頭から真っ逆さまに沈んでいる様だ。 まるで身投げでもしたかの様な有様である。
「私の世界が変わるのです」
灰色の影はそう言って、こちらへと近づいてくる。 そんなの知った事では無い、勝手にしろと、イツキは無抵抗に目を閉じた。
漁村近くの浜辺。目覚めたイツキは訳も分からず海水を吐き散らす。 鼻や目の奥に塩気と痛みを感じながら、イツキは誰かがこちらをのぞき込んでいる事に気付いた。
逆光で顔は見えないが、彼の頬をそっと撫でる手は柔らかくひんやりとしていた。 朦朧とした頭では掛ける言葉も見つからず、そうこうする内に人々の騒めきが聞こえてくる。 顔の見えない誰かは、イツキをそっと浜辺へ寝かせ何処かへ行ってしまった。
イツキがどうにか身体を起こすと、彼を見つけて顔見知りの者が駆け寄ってくる。 先の騒ぎを聞きつけ救助活動に当たっているらしい。 イツキが辺りを見回すと、さざ波の合間に浅瀬から沖へと向かう傷だらけの背ビレが見えた。
数日後、地元の新聞記事にこんな見出しが出た。
『奇跡の生還! 海の怒りに触れ海難事故となるも全員救出‼』
そうである。あれだけの大層な事故(というか殺人まがいの出来事)にも関わらず死者が一人も出なかったのだ。 もしかして、あのクジラは漁船を縄張り荒らしのライバルと勘違いしたのでは……などと他愛のない事を考えてみる。 するとアラームが鳴り、イツキに面会の五分前だと告げた。
イツキは船長や仲間の漁師を見舞いに、彼らの入院先へと向かった。 八床のベッドが並ぶ大部屋には船乗り達の加齢臭と強めのアルコール臭が充満していて、彼は入って早々に窓へと走る羽目になる。 窓を開け放ち入り口のドアを全開にすると、清々しい風が吹き抜けていった。 手土産の塩辛いツマミを渡しながら、イツキは今後について船長に訊ねる。 船長は彼の神妙な面持ちを「心配するな」と軽くあしらい、コッソリと耳打ちした。
「組合のモンから聞いたんだが……あの後、近くにいた船で人魚が掛ったらしい」
曰く、『美しい女の人魚で、怪我をしていたので保護した』とのこと。 そして村の習わしに沿って彼女をもてなす宴会を開くのだが、人魚にその話をしたところ「イツキを呼んでくれ」の一点張りで困っているらしい。 イツキは二つ返事で、宴会の誘いを了承する。
それから数週間が経ち、人魚が還る前の晩に公民館で宴会が開かれた。 参加者は主に村の漁師らで、主役たる人魚に大漁を祈って酒をガバガバと飲み干した。
夜空が微睡み、あれだけ騒いだ漁師らが寝落ちした頃、人魚はイツキに村を案内してくれないかと頼む。 酒の飲めないイツキは自車の助手席に人魚を乗せ、ドライブへと出た。 とは言っても、村には役場と魚市場と何かの遺跡跡しか無く、どれもエンタメ性に欠ける地味な場所だった。 イツキはミニマムな田舎道を器用に走りながら、助手席に座る人魚を時折盗み見る。
彼女は確かに人魚だ。 うるうるとした黒髪から覗く横顔はどこか日本人離れしていて、唇の色形がとてもきれいで端正な顔をしている。 そして、あばらの辺りのエラとへそ下から繋がるスリット、少しザラザラとした灰色の背中と、柔らかく冷たい真っ白なお腹が彼女を人魚たらしめていた。
イツキは「日が昇る前に」と、彼女を浜辺へ送り届ける。 明け方のマジックアワーの下、彼は人魚を助手席から抱き起して浜辺へと座らせた。 正直な所、港から海に投げ込んでも構わないのだ。 ただ、二度と逢えないだろうと思うと妙に名残惜しくなって、イツキは人魚を浜辺へ連れてきたのである。
イツキが人魚の隣に腰かける。 人魚は彼の腕をそっと指でなぞった。 水掻きがあり、それでいてか細い女の手が、血管の浮き出た褐色肌の上を辿る様に滑っていく。 「ここ。血が出てます」 人魚の指先が触れるとヒリヒリと痛む箇所。 どうやら彼女を抱き起こす際に擦り剥いてしまったらしい。 人魚は左手の薬指を己の唇に当て、その鋭い歯で掻いた。 何をするのかと眺めるイツキの腕をそっと取り、擦り傷に血を塗り込む。 傷は跡形も無く消えてしまった。
人魚に纏わる伝承。 その血は万能の妙薬となり、その肉は食す者に不老不死を与える――
「ねえイツキ」 人魚は彼に甘く囁く。 「私の肉を喰らいなさい」 訳が分からなかった。「どうして?」と人魚に聞き返す。 彼女は只笑って 「貴方には生きて欲しい」 と言った。
「――いや。いらない」 イツキは人魚を押しのける。 親が死んでヤケになって、そんな俺を拾ったのはここの人で、あの船乗り達なのだ。 人魚の肉など食らったら、恩も返せないまま戻れなくなるだろう。
「俺、結婚してんだ。子供もいる」 嘘だ。こんな顔で言っても説得力に欠けるだろうに、ほんとバカだよ��ぁ。
人魚は驚きの表情一つ変えないまま、ぽろぽろと涙を流した。 涙はきらきらと眩しい宝玉となって、二人の足元へ落ちた。
「――分かりました」 彼女は突然、イツキの腕を握り潰した。 余りの痛みに彼が身を引くと、人魚は彼を押し倒し砂浜へと沈める。 細腕に見合わぬ剛力で首を絞められ、イツキは訳も分からずこと切れた。
人魚はイツキの亡骸を胸に抱きしめ、声も出さずにただ彼の顔に宝玉を降らせた。 「頂きます」 人魚はイツキだった肉塊を全て平らげ、静かに海へと還った。
どうして、上手くいかないのか。 私だって、大切なものを守りたい。 好きな人間には末永く生きていて欲しい。 ただそれだけの願いが、どうしていつも叶わないのだろう?
人魚は深い海へと潜る。鮮やかな情景が過ぎ去り、碧く重たい暗闇が視界を塗りつぶしても尚、人魚は深みを目指し続ける。
もう、過ぎた事だ。 あのひとは私の血肉となり、私は今もこうして生きている。 それで充分じゃないか。 また、貴方の知らない海を沢山見せてあげる。 今度は何処へ行こうか? 私の大好きなイツキ。私の、大切な――
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