#引き振袖
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山田剛:「守…俺、もう我慢できねぇ…。」
剛の声は低く、掠れながらも熱を帯びていた。彼の目は燃えるように輝き、守を見つめる視線には、ただの友情を超えた深い感情が宿っている。消防士としての厳しい訓練で鍛えられた剛の体は、守を抱きしめる腕に力強く、しかし優しく響いていた。制服の袖が擦れる音が、静かな部屋に小さく響き、まるでその音さえも二人の情熱を増幅させるようだった。
近田守:「剛…俺もだ…。こんな気持ち、初めてだ…。」
守の声は震えながらも、どこか安堵したように柔らかかった。彼の裸の胸は剛の制服に押し付けられ、心臓の鼓動が互いに伝わるほど近い。守の手は剛の背中に回り、力強く抱き返す。その指先は剛の制服を掴み、まるで離したくないという強い意志を表しているようだった。汗が滴り落ちる首筋を、剛の吐息がそっと撫でる。守は目を閉じ、その感覚に身を委ねるように小さく息を吐いた。
山田剛:「お前がこんなに近くにいるなんて…。ずっと、こうしたいって思ってた…。」
剛は守の耳元で囁きながら、唇を首筋に這わせた。守の肌は熱く、汗と男らしい香りが剛の鼻腔をくすぐる。剛の唇が触れるたびに、守の体が微かに震え、その反応が剛の欲望をさらに煽った。剛の手は守の肩を強く掴み、まるで自分が守を独占しているかのような感覚に浸っていた。
近田守:「剛…俺、頭おかしくなりそうだ…。もっと…もっと近くに感じたい…。」
守の声は切なげで、まるで懇願するようだった。彼の目は半開きになり、剛を見つめるその視線は、情熱と愛情、そして抑えきれない欲望で満ちていた。守は剛の制服の襟を掴み、引き寄せるようにして唇を近づけた。二人の息が混ざり合い、互いの熱を感じる距離は、もはやゼロに近かった。守の唇が剛の唇に触れる瞬間、部屋の空気が一瞬にして濃密になり、まるで世界が二人だけになったかのようだった。
山田剛:「守…お前、俺のものだ…。誰にも渡さねぇ…。」
剛の言葉は、まるで呪文のように力強かった。キスは深くなり、互いの唇が激しく求め合う。二人の舌が絡み合い、熱い吐息が混ざり合うたびに、抑えていた感情が一気に爆発するようだった。剛の手は守の背中を滑り降り、腰にしっかりと回される。その力強い抱擁に、守は完全に身を預け、剛の存在に溺れるように体を寄せた。
近田守:「剛…俺も…お前が欲しい…。全部、欲しい…。」
守の声は熱っぽく、まるで全身が剛を求めているかのように震えていた。彼の手は剛の制服の��タンを外そうと焦りながら動き、剛の胸板に触れる。剛の肌もまた汗で濡れており、その熱が守の指先に伝わるたびに、守の心はさらに高ぶった。剛の制服がはだけ、露わになった胸に守の唇が触れる。剛の体温を感じながら、守は小さく呻き声を上げ、まるでその瞬間を永遠に味わいたいかのようにゆっくりと動いた。
山田剛:「守…そんなことされたら、俺…本当に我慢できなくなる…。」
剛の声はさらに低くなり、欲望に満ちた響きを帯びていた。彼の手は守の髪を優しく掴み、顔を引き寄せて再び唇を重ねる。キスはさらに激しくなり、二人の体はまるで一つになるかのように密着した。剛の制服は完全に脱がされ、床に落ちる音が部屋に響く。裸の体同士が触れ合う瞬間、互いの熱が混ざり合い、二人の世界はさらに深く、濃密なものへと変わっていった。
近田守:「剛…俺、こんなに誰かを欲しがったこと、なかった…。お前が…お前が全部だ…。」
守の言葉は、まるで心の底から溢れ出たものだった。彼の手は剛の体を這い、筋肉の硬さと汗の滑らかさを同時に感じながら、剛の存在を確かめるように動いた。剛もまた守の体に手を這わせ、互いの肌を通じて感じる熱と鼓動に、言葉を超えた繋がりを感じていた。二人の体は汗で光り、白熱灯の下でその姿はまるで芸術作品のように美しく、情熱的だった。
山田剛:「守…俺もだ。お前が俺の全てだ…。もう離さねぇ…。」
剛の言葉は、まるで誓いのようだった。彼の手は守の腰を引き寄せ、さらに強く抱きしめる。互いの体が完全に重なり合い、二人の心臓の鼓動が一つになるような感覚が広がる。剛の唇は守の首筋から胸へと移動し、守の体を愛おしむようにキスを繰り返した。守はただその感覚に身を委ね、剛の愛情と情熱を全身で受け止めていた。
山田剛:「守…俺のチンポ、ギンギンに勃ちまくって辛抱たまらん…。お前のケツマンコ、俺の太マラでガンガン犯してぇ…。」
剛の声は低く、欲望が溢れ出すように掠れていた。白熱灯の光が汗だくの二人の体を照らし、剛の手は守の腰を鷲づかみにして引き寄せる。
近田守:「剛…俺も…我慢できねぇ…。あ、、ん!お前の太マラ、俺のケツマンコで…イイっ…!!早く突いてくれ…。」
守の声は熱く、まるで全身が剛を欲して燃え上がっているかのようだった。守の手は剛のチンポを握り締め、熱い脈動を感じて喉を鳴らす。
山田剛:「お前…そんなに俺のチンポいいって…。ケツマンコ、俺の太マラでズボズボ犯してやる…。乳首もビンビンにしてやる…。」
剛は守の太ももを力強く押し開き、ケツマンコにチンポを押し当てる。守の体が期待に震えるのを感じながら、剛は一気に突き入れた。
近田守:「剛…っ!太マラ…デカい…!あんあん!!俺のケツマンコ、チンポいい…。オマンコ突いて…!!もっとガンガン突いて…。」
守の声は快感に震え、剛のチンポがケツマンコを貫くたびに、体が跳ね上がる。剛の太マラが奥深くまで突き刺さり、守は喘ぎ声を上げた。
山田剛:「守…お前のケツマンコ、締め付けやがって…。俺のチンポ、めっちゃチンポいい…。乳首もガチガチだ…ジュルっ…ジュポっ…舐めてやる…。」
剛は守の乳首に舌を這わせ、激しく吸い上げる。ジュルっ…ジュポっ…という音が響き、守の乳首がピンと勃起するのを感じながら、剛はチンポをさらに深く突き動かした。
近田守:「剛…乳首…ヤバい…!あ、、ん!ケツマンコも…イイっ…!!チンポいい…。お前の太マラ、俺のオマンコみたいにズボズボ犯して…。」
守は剛の動きに合わせて腰を振り、快感を貪る。剛のチンポがケツマンコを激しく突き上げるたびに、守の声はさらに切なく響いた。
山田剛:「お前…オマンコって言いやがる…。俺のチンポで、もっとガン突きしてやる…。男の味、骨の髄まで味わわせてやる…。」
剛の声は掠れ、欲望が爆発するように響いた。剛は守のケツマンコを猛烈な勢いで突き上げ、守の体を完全に支配する。
近田守:「剛…男の味…たまらねぇ…。あんあん!!チンポいい…。俺のケツマンコ、太マラでガンガン犯して…。辛抱たまらん…。」
守の声は切なげで、剛のチンポに完全に溺れていた。守の手は剛の背中に爪を立て、快感に耐えるように掴む。
山田剛:「守…俺のチンポ、どうだ…?お前のケツマンコ、俺の太マラでガチガチに感じやがって…。乳首も…もっと狂わせてやる…ジュルっ…ジュポっ…。」
剛は守の乳首を指で抓り、チンポをさらに激しく突き動かす。守のケツマンコがチンポを締め付けるたびに、剛の快感も極限まで高まる。
近田守:「剛…乳首…イキそう…。あ、、ん!ケツマンコも…イイっ…!!チンポいい…。お前の太マラ、俺のオマンコ壊れる…。オマンコ突いて…!!」
守の声は弱々しく、快感に支配されていた。剛のチンポがケツマンコを突き上げるたびに、守の体は快感の波に飲み込まれる。
山田剛:「お前…そんな声出して…。俺のチンポ、辛抱たまらん…。雄汁ぶっかけてやりてぇ…。ケツマンコに…ガッツリぶちまけてやる…。」
剛は守のケツマンコをさらに激しく突き、快感の頂点に近づく。守の体が震えるのを感じながら、剛の動きはさらに加速する。
近田守:「剛…雄汁ぶっかけて…。あんあん!!俺のケツマンコ、チンポいい…。男の味、もっと感じたい…。太マラ…ガチで最高…。」
守は剛のチンポと雄汁を求めるように腰を振る。剛の動きに合わせて、守の体は快感の頂点に達する。
山田剛:「守…俺のチンポ、味わえ…。ジュルっ…ジュポっ…剛のチンポ美味しい…って言ってみろ…。」
剛は一瞬チンポを引き抜き、守の口元に押し当てる。守は剛のチンポを咥え、ジュルっ…ジュポっ…と音を立ててしゃぶり始めた。
近田守:「剛…剛のチンポ美味しい…!ジュルっ…ジュポっ…。男の味…たまらねぇ…。またケツマンコに…入れてくれ…。」
守は剛のチンポを味わいながら、切なげに懇願する。剛は再び守のケツマンコにチンポを突き刺し、激しく突き上げた。
山田剛:「守…俺、もうイク…。お前のケツマンコに、雄汁ぶっかけてやる…。チンポいい…。お前、ガチで最高だ…。」
剛の声は掠れ、快感に耐えきれなくなる。剛は守のケツマンコにチンポを深く突き入れ、雄汁を一気に放つ。
近田守:「剛…熱い…!雄汁…ケツマンコに…ドクドクしてる…。あ、、ん!チンポいい…。男の味、感じる…。俺も…イク…。」
守は剛のチンポと雄汁を感じながら、快感の頂点に達する。守の体は震え、剛の腕の中で果てる。
山田剛:「守…お前…最高だ…。チンポもケツマンコも…男の味、全部ガチで最高…。愛してる…。」
剛は守を抱きしめ、汗と雄汁に濡れた体を寄せる。
近田守:「剛…俺も…愛してる…。あんあん…チンポいい…。太マラ、ガチで忘れられねぇ…。また…ケツマンコガン突きして…。」
守は剛の胸に顔を埋め、互いの熱を感じながら囁く。




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一日出勤してまた大型連休と、秀一は新しく引っ越してきたアパートの荷物整理をしていた。この四日間で終わらそうと段ボールに入ったものを確認しながら、
「果たして終わるだろうか?」
と、一度は取っておこうとしたものをゴミ袋に入れたりと骨折った。
秀一は、黒いカットソーにジーンズという格好で片付けをし、昼食は最寄りのコンビニで弁当を買って済ませた。ベランダの物干しには昨日着た白いワイシャツやビキニブリーフなどが風になびき、天気も良かった。嗚呼、こんな時は近くのT天満宮にでもお詣りを兼ねて周辺を散策したいなァと、内心は思いつつ、未だ解体していない段ボールを見ると溜息をついた。
部屋は「二LDK」だった。つまり、八畳の洋室が二室、その一室に隣接する様に台所があり、トイレと浴室は別である。ようやく寝室として使う部屋が片付き、彼はストレッチをしようとベランダに出た。すると、フェンス越しに何処かで見たことがある青年だなと、彼は声をかけた。相手も、嗚呼、益子先生だなと気付いて振り向いた。黄色いTシャツに、長袖の青が主のマドラスチェックのシャツを羽織り、ベージュのチノパンツを穿いていた彼は、翔だった。彼は何故か洗濯物の方に視線が向き、白いビキニブリーフを見るとこう言った。
「先生、ブリーフなンすね」
秀一は何故そっちに目が向くンだよとツッコミを入れたくなったが、敢えて聞き流したのを装い、
「何、散歩?」
と聞いた。
「はい、ちょっと買い物でも行こうかと思って」
「ちょうど引っ越しの合間で休んでいたンだけど、上がる?」
「え、イイんですか?」
「コーヒー淹れてあげるよ」
翔は上がり框で靴を脱ぎながら、教壇から見て一番奥の右側に座っていたのによく顔を憶えたな、と怖くなった。これまで塾の講師に横恋慕はしたが叶わなかったこと以外は、一度も父親を除く男にはほぼ関わりがなかった彼にとって、秀一の部屋に入ることにドキドキしていた。昨日、初めての射精を経験したのに股間が熱くなるのを感じた。嗚呼、あのブリーフでオ◯ニーしたい…。秀一がペーパーフィルターをドリッパーにセットしている間、彼はその後ろ姿を見詰めながら、カットソーからうっすらと浮き出ているタンクトップの線に男らしさを感じていた。どんなスポーツをやっていたのだろう?と、彼は思った。
マグカップにコーヒーを淹れて秀一がテーブルに置くと、彼は自分のものを口に付けた。彼は聞いた。
「確か、一年二組にいたよね?」
「はい、諸井翔と言います」
「ふ〜ん、今時の名前だね」
「父が『薫』って言うンです」
「お父さんは何やってるの?」
「システムエンジニアです。海外出張が多くて…」
「じゃあ、大変だね〜」
翔の父親は、今はインドの方に長期滞在している様だった。三ヶ月に一度は帰って来るが、一週間以内にはすぐ戻ってしまう。ずっと父親がいない日々を送っていたからか、思春期の頃に色々話したいことはあったができずにいた。たまたま話す機会があっても、
「お母さんに話しなさい」
と応じてくれなかった。
彼は、母親がいない時には父親のクローゼットを開けては背広やトランクスなどの「匂い」を嗅ぎ、淋しさを紛らわせていた。未だ性衝動が起きない頃である。ともかく男のいない周辺がつまらなかった。小、中学生の時は女性の教師がずっと担任だったし、優しい言葉かけもあまりなかった。色々と昔を振り返りながら、彼は秀一と話をし、次第に好意を持つ様になっていた。オレに何故、こんなにも優しいのだろうと。翔は、
「早くゴールデンウィーク、終わらないかなァ…」
と言った。
「早く皆と仲良くしたいよ」
「先生も、寮の宿直、やるンでしょ?」
「うん、するしかないよねぇ〜」
すっかり二人は打ち解けた様だった。
昨夜、「別荘」で一夜を過ごした貢は朝食を作って亮司と一緒に食べた後、K高校と単科大学の間にある自宅に戻って行った。一応、養子に迎えた甥の夫婦と同居しているのだが、孫と一緒に出掛ける約束をしていると亮司に話した。彼は、
「親父は『バイ』だったけどオレは『ゲイ』だから」
と話した。世間体で結婚はしたが「インポテンツ」を理由に子作りができなかったと、女房には話していると言った。亮司は、
「全然『インポテンツ』じゃねぇだろうよ!? オレのケツの穴、バッコンバッコン掘ってたじゃん!」
と言った。
「そんな下品な言い方すンなよ!」
と、流石にオレにもデリカシーはあるンだと、貢は口調を強くした。それでも別れる時には接吻を求め、
「今のオレには亮ちゃんが必要なンだ」
と怒っている様子はなかった。
再び一人になった亮司は、休みだが刈払いでもやるかと作業服に着替え、麦茶を淹れた水筒を片手に土手の方へ歩いて行く。未だ五月になったばかりなのに長袖では日差しが強く、少し動くと汗ばむ陽気だった。グランドではサッカー部が練習に励み、陸上部もトラックを走っていた。嗚呼、懐かしい風景だなと亮司は思った。彼は、トラックを走る一人の生徒を秀一と重ねた。
当時、都立A高校に赴任していた亮司は、その年の四月に秀一と出会った。中学校の頃から陸上部に所属し、総体でも優秀な成績を残していたが母子家庭だった彼は所謂「鍵っ子」だった。姉がいたが大学へは行かずに看護師をしていた。入部して早々、
「先生。オレ、頑張ります」
と誓った。もしかしたらあの頃から彼はオレを好いていたのかもと、亮司は振り返った。
まさか、その秀一がこの私立K高校に入職するとは…。できれば深々と帽子を被ってコソコソと仕事をするしかないなと、亮司は思った。あとは、昨日寝た翔にも「口止め」をしておく必要がある。彼は土手の刈払いをしながら、何とか秀一に知られずに済む方法を探っていた。
寮では、正美が自分の部屋でオ◯ニーをしていた。カーテンを閉め、密かに自宅から持って来た『薔薇族』のグラビアを眺めながら、スエットパンツの片方を脚に絡ませたまま、赤と青のラインが施されたセミビキニブリーフ越しに股間を弄っていた。すでにチ◯ポは硬くなり先走り汁も滴っていた。時折、包皮の先端から覗かせる口先を手指で「こねくり回し」ながら、
「あッ、あん、気持ちイイ…」
と漏らした。乳房も「勃ち」、次第に血の流れが激しくなっているのを実感していた。
正美は精通が遅かった。中学二年の終わり頃、たまたま更衣室で着替えていた男性教師の姿をドアの隙間からたまたま見え、興味を持って覗いてしまったのがきっかけだった。その教師は、当時は四十代前半で社会を教えていたが、剣道部の顧問をしていた。髪を七三分けにし、若干白髪もみられていた。正美の母親の幼馴染でもあり、たまに自宅にも来ていた。謂わば「近所のおじさん」でもあったが、この日ばかりは一人の男として見ていた。ジョギング型のチェック柄のトランクスから縦縞のビキニブリーフに穿き替える時に、シルエットではあったものの剥き出しになったチ◯ポが見え、ビキニブリーフを穿く時に一瞬持ち上がる様子に正美は興奮し、初めて性衝動を覚えたのだ。
実は、正美が同性に興味を持った要因がもう一つあった。母親と姉が、所謂「やおい系」の漫画が好きだったことである。時折、幼馴染であるその男性教師にも母親は見せていた様で、
「京子ちゃん、そんな漫画を正美君に見せるなよ。影響しちゃうから」
と注意していたのを密かに見ていた。正美の母は、
「たかが漫画でしょ? 絶対にないわよ。周ちゃんだって女の子のスカートめくり、再三してたでしょうよ。中学校の先生になったと聞いてびっくりしたわ」
その男性教師は、八坂周二と言った。八坂は、
「あれは、年頃の男の子なら誰にでも起こり得るンだよ」
と言った。
「あらあら、そうやって正当化するンだから…。まァ、正美が万一『ホモ』に目覚めてもアタシは構わないけどね〜」
その母親の言葉通りに、正美は同性に目覚めてしまったのだ。しかも、八坂という父親の次に身近だった男に対して。彼は、八坂が更衣室に入る時間を見計らっては覗き見、トイレの個室でオ◯ニーをした。
そんな日々に終止符を打つ出来事が起こった。いつもの様に正美が八坂の着替えている様子を覗いていた背後に、一人の女性教師が声をかけた。彼は慌ててその場から立ち去ったが、翌日になり八坂が呼び出したのだ。相談室に導かれた正美は血の気が引いた様子で、
「…先生! オ、オレ…先生が好きになっちゃったンです!」
と、いっそのこと「告って」しまった方がイイと思い、言った。その言葉に対し、八坂は両腕を組みながら困った表情を見せた。しばらく沈黙していたが、
「…正美君が好きなのは、おじさんではなくてオレの肉体だろ? 部活の時はトランクスじゃ袴付けた時に落ち着かないからビキニブリーフに取り替えてるだけだけど…。君の様な齢の男の子は肉体も変わっていくから興味を持つのは仕方ない。でも… 」
と言葉に詰まった。正美は嗚咽を上げながら、
「…だ、だって、おじさんのチ◯ポ見たら、何かドキドキしちゃって、アソコ勃っちゃったンだもん」
と本音を言った。八坂が溜息をついた。まさか、京子ちゃんに注意した言葉が現実になるとは…。彼は考え込んでしまった。オレには妻子もいるし、一度も男をそんな目で見たことがない。どうしたら良いかと、この日は結論を出せずに終わった。
次の日、八坂は正美が塾で遅くなるのを見計らって京子に話をしたいと、学校帰りに寄った。これまでの経緯を話したが、彼女は爆笑しながら言った。
「う、嘘でしょ!? 周ちゃんの何処が、正美が好きになったのよ? まァ、チ◯コは貞子さんにしか解らないだろうけど…そんなにイイもン持ってるの?」
「京子ちゃん�� 笑いごとじゃねぇよ! オレ、困ってるンだよ! 正美君がオレの肉体に欲情してオ◯ニーしてるンだよ!? どうしたらイイんだよ!?」
「いっそのこと、抱いちゃったら?」
「バ、バカ言うな! オレは教師だぞ!? そんなことしたら…」
「だって、正美が周ちゃんを好きになっちゃったンでしょ? 応えてあげてよ〜。あぁ見えてあの子、意外と寂しがり屋なのよ。旦那も連日仕事で忙しくて構ってあげられないしさァ…。大丈夫、教育委員会に告発することはしないよ」
「だ、抱くって…」
「いくらでもあるじゃない? 車の中とか」
コイツ、正気でそんなことを考えているのか? まァ、昔からズレてるところはあったけど…。八坂は深く溜息をついた。
色々考えた挙げ句、一度くらいだったらと八坂は授業の後に正美に声をかけた。ちょうど塾へ行く日ではなかったので了承し、学校が終わると人気のないところに停めた八坂の黒いセダンに乗った。車を走らせながら、とんでもない過ちを犯したらどうしようと不安になりながら八坂は山林の中にあるモーテルに向かった。
正美は、まさか八坂が所謂「ラヴホ」に連れて行くとは想像もしなかったが、部屋に入ると彼は家にあった「やおい系」の漫画の通りに、
「…おじさん、抱いて」
と接吻した。唇が重なると、自分の女房以外とは「キス」をしたことがなかった八坂は徐々に溶ける様な感触に理性が失せていくのを感じた。気付くと、正美をベッドの上で学生服を脱がしていた。彼もTシャツとトランクスだけになり、卑猥なテントの先端が先走り汁で濡れているのを認めた。オレもその気があったのか…!? そう疑いつつも勢いで、教え子で京子の子どもでもある正美の開いた内腿に下半身をうずめた。白地に黒くブランド名が施されたウエストゴムの、正美のセミビキニブリーフもいやらしいほどに真ん中が隆起していた。正美は、
「おじさん! 欲しい、欲しいの!」
と、離さじと八坂の背中に両腕を回しながら訴えた。
その後、無我夢中に肉体を弄んだ挙げ句、二人は絶頂に達した。八坂は、
「ま、正美君! おじさん、イクぞ!」
と、黄色い声を上げながら正美の身体に愛液をぶちまけた。これまで経験したことのないエクスタシーを感じた一方で、
『オレの人生は、終わった』
と呟いた。嗚呼、教師失格だと空虚感も込み上げてきた。一方、正美は八坂と自分の愛液にまみれた身体を見ながら、
「お、おじさん…。スゴい」
と至福の様子だった。これで良かったのか? 正美君があんなに喜んでいる。オレは彼を抱いて正解だったのか? 未だに萎えることのない肉棒を両手で覆いながら、
「正美君…。御免、御免よ…」
と罪責感の故に号泣した。
そんな、八坂にとっては情けないと悔やんだ情事だったが、正美は勉強に集中できる様になったと喜んだ。彼の母である京子も、八坂は一緒に寝たと自白はしておいたが、
「勉強を教えるよりセッ◯スする方が才能あるンじゃない?」
と高笑いされ、
「オレは教師だぞ!? 男娼じゃねぇよ!」
と突っ込んだが、定期的に正美と寝る様になった。その時ばかりは、時折部活動の時にしか穿かないビキニブリーフを選び、正美を欲情させた。いつしか「イク」時の切迫感が彼にはエクスタシーとなり、
「…ま、正美君。おじさんと気持ち良くなろう」
と、すっかりただの「エッチなおじさん」と化していた。
正美は、高校に入学してから、八坂も密かに『薔薇族』を愛読していたのを知った。道理で手慣れているなと、情事を重ねる度に疑ってはいたが…。彼は、八坂の接吻する時にタバコの「匂い」が漂う柔らかくて分厚い唇と、うっすらと胸元に生えた体毛、そして血管が脈々と浮き出る勃起したチ◯ポを思い出しながら、
「…おじさァ〜ん、もっと欲しいのォ〜」
と声を上げた。
オルガズムは、ブリーフの中に淫液を漏らした。生温かくねっとりとした感触が股間全体を覆い、正美は背徳感を覚えた。このシチュエー��ョンも、実は八坂の性癖だった。受験シーズンが終わろうとしていた時に、執拗に彼自身も穿いていたトランクスに「中出し」をし、
「…お漏らししちゃった」
と赤面していたのだ。この頃にはすっかり正美を教え子でも幼馴染の子どもでもなく、自分の「慰めもの」の様になっていた。
「…セッ◯スしてぇ」
彼は、淫液で汚れたブリーフを脱いで洗面台のシンクで冷水に浸し、黄ばまない様に衣類用ハイターを加えながらシャワーを浴びに行った。
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2025-4月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「キッチン」です◆
今月は参加者の皆様に「キッチン」のお題でアンビグラムを制作していただいております。作家の皆さんがこのお題をどのように��理したのか、楽しみにご覧ください。
皆様のコメントがいただけますと幸いです。

「台所」 敷詰振動型:ちくわああ氏
日本語で言うと台所。 「ム」の末広がりが「戸」の形にぴったり生きていますね。縦太横細のお作法が丁寧で気持ちいい作字だと思います。
「厨/台所」 回転共存型:lszk氏
台所には厨という別の呼び方もあります。 本作では字画の大きな省略を使わず、大胆な変形で文字を両立させています。アルファベットのようにも見えてきて読むのが難しかったかもしれません。

「焜炉」 回転型:うら紙氏
キッチンにあるもの。もともとは持ち運びができるものを言いました。 途切れている場所をつなげて読むか離したまま読むか、認識が自動的に切り替わります。文字の雰囲気がガスコンロの火のようにも見えます。

「炊飯器/冷蔵庫」 図地反転型: いとうさとし氏
どちらもキッチンの必需品。 矩形枠から一部図形をはみ出させているのは仕方ないところでしょうか。それを差し引いても対応のすごさと可読性の高さですばらしい作品になっています。

「製氷皿」 回転型:繋氏
冷凍庫で使いますが、最近の冷蔵庫には付属されていないことが多いです。 「氷」の形と配置がよいですね。「制」部分の省略が適切で非常に読みやすいです。

「鍋掴み」 回転型:douse氏
日本では鍋が根付いているのがよくわかるネーミング。 「咼/国」の対応が見所です。てへんとの重なりや、字画を斜めに切ってある部分など、どれも絶妙です。
「IH調理器」 鏡像型:螺旋氏
電磁誘導加熱式の調理器具。仕組みを知っている人はどれだけいるか。 「IH」で平行線部分の長さが違っているところも配置が適切なので不自然に見えません。「調理器」の字形も外枠の角丸矩形とそろっていてスマートです。

「割烹着」 図地反転鏡像型: いとうさとし氏
和式エプロンであり、着物の袖が収まるようになっているのが特徴。 「烹」はほぼ左右対称の文字なので、これが図地反転鏡像軸の中心にきているのが驚きです。とても味わい深い字形になっていますね。

「菜箸」 回転型:douse氏
調理��盛り付け、取り分けなどに使う長い箸。 余りがなく自然に対応付くのがすばらしい発見ですね。商品パッケージになりそうな趣のあるデザインでステキです。

「圧力鍋 お米の旨味を逃さない!!」 鏡像型:すざく氏
圧力鍋は、蓋を密閉して鍋の内部の圧力を上げることで高温調理が可能。 文字列生成で。「圧力/咼」のところ、書体も含めて調整が上手ですね。左右対称な文字同士を左右鏡像で対応付けている「米/未」のところも面白いです。

「タルト・タタンの夢/近藤史恵」 回転共存型:兼吉共心堂氏
「タルト・タタンの夢」は近藤史恵による推理小説でシェフが主人公。 「罒」や「史」など、カスレを使って閉領域を形作るのは筆文字表現ならではでしょう。これで読めると割り切った「藤」の大胆さもよいですね。
「変な家 第一章 知人からの相談」 回転(共存)型+鏡像型+敷詰[回転+鏡像]型:つーさま!氏
物語の中で話される謎の空間は「リビングと台所の間」。 可読性が高くすばらしいですね。「章」は左右対称ですが「第/章」のように鏡像で別の文字に対応付けされるのが気持ちいいです。

「5分煮たものがこちらです」 回転型:Jinanbou氏
料理番組でよくあるやつです。 文字組みが巧みですね。各文字も読みやすいうえ、流れも自然になっているステキなデザインになっています。思い切った「が」が、こちら感があってよいですね。

「危険!包丁二刀流」 回転型:かさかささぎ氏
やるならゲームだけにしておきましょう。 文字列生成で。三角形の部分は片方が細く、包丁感を表しているでしょうか。普通の文字と袋文字を行ったり来たりするのも一種の二刀流。

「板前」 旋回型:douse氏
日本料理職人のことで、法律上は調理師。 絶品の輪郭調整で、「又/月」がきれいに切り替わります。お品書きの紙に書いたような表現がよいですね。

「料理長」 鏡像型:てるだよ氏
飲食店の厨房を取り仕切る人。 「米」部分は右側がなくても自然に読めますし、「長」の平行線部分もこのような形状でも読めるのですね。よい作品に仕上がっています。

「厨房の担当」 回転型:あおやゆびぜい氏
キッチンスタッフ。 お互いに入り組んだ文字組が面白いですね。先端を丸くする処理など、書体もポップで楽しい作品です。

「家庭料理」 交換型:無限氏
一般家庭で日常的に作られ、食べられている料理。 「家/庭」「料/理」それぞれが交換型で表現できるというすばらしい発見です。「里」がよい形ですね。
「火の用心」 鏡像型:lszk氏
火の扱いには気を付けましょう。 ギザギザの形状が巧妙で、「の/用」の切り替わりも自然に表現されています。水平ではないところも読みやすさの秘密ですね。

「成分無調整牛乳」 回転型:ぷるーと氏
生乳の成分をそのまま保持し、加工時に脂肪分やタンパク質を調整していない牛乳。 それぞれの文字のポイントとなる箇所を意識して作字されているように見えます。つながってもよいところも隙間を開けたり、統一感を出すように調整されていますね。

「食戟のソーマ」 回転型:douse氏
週刊少年ジャンプに連載されていた料理漫画。 縦の姫森ルーナ型ですね。かな部分の拾い方が上手で、文字のバランスがとても良いですね。「食」の縦画に施されたひげ処理により、縦画の位置の認識ずらしを実現しています。
「みりん」 回転型 「とろみちゃん」 旋回型:kawahar氏
照りを付ける調味料と、とろみをつける調味料。 同じグリフを使用しているのでまとめて紹介します。「とろみちゃん」は絶妙な調整によって6面相になっています。交差部分の2種類の処理が巧みですね。

「さとう/しお/す/せうゆ/みそ」 特殊敷詰回転共存型:松茸氏
調味料のさしすせそ。この順番で入れるのが好ましいとされています。 一つ読めれば全部読めてくる作品ですね。どうやってこの敷き詰め方を実装したのか、驚くばかりです。ずっと眺めていると、この不思議な文字たちがいとおしく見えてきます。
「砂糖醤油」 特殊敷詰振動式複合型:Σ氏
比率はお好みで。酒・みりん・だしとともに煮切ったものもよし。 鏡映と180度回転を組み合わせた敷詰です。「糖/醤」は適切な変形の上できれいに対応付けられていて驚きました。ペン字風のちゃんとした文字然としているところがAI文字っぽく見えてきます。

「黒酢」 旋回型:オルドビス紀氏
長期間発酵・熟成されており、アミノ酸が豊富です。 堂々としたひげ文字調の書体がステキですね。「酉」の下部ではカスレを効果的に利用しています。
最後に私の作品を。
「賄い飯」 回転型:igatoxin
15年以��冷蔵庫の肥やしになっていたネタを調理しました。
お題「キッチン」のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「対語」です。賛成/反対、白い/黒い、夫婦、紅白、有の実、当箱、グループルビ など 参加者が自由に対語というワードから発想・連想してアンビグラムを作ります。
締切は4/30、発行は5/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー} 2月{TV} 3月{クイズ} 4月{健康} 5月{回文} 6月{本} 7月{神話} 8月{ジャングル} 9月{日本史} 10月{ヒーロー} 11月{ゲーム} 12月{時事}
2024年 1月{フリー} 2月{レトロ} 3月{うた} 4月{アニメ} 5月{遊園地} 6月{中華} 7月{猫} 8月{夢} 9月{くりかえし} 10月{読書} 11月{運} 12月{時事}
2025年 1月{フリー} 2月{記憶} 3月{春} 4月{キッチン}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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良いお年を
1月、なんだか連れ合い夫婦の親類に疲れてしまった。当たり前って当たり前ができない人にとっては毒なんだよな。
年末(12月30日)から1月2日まで泊まってげんなり。家族間の違いってやっかいだし人生観の違いもやっかいだ。
後半は札幌出張へ。友人の家業のお手伝い。雪がなんだか愛おしく感じた。夜は友人と飲み歩いていたわけだけど、札幌すすきのあたりにいけば誰かに会うというコミュニティのキュッとしたまとまりが新鮮だった。東京には人が集まれるような街がたくさんある。選択肢が多いのは良いことだけど寂しい侘しい気持ちにも��る。
2月 東京にも雪が降った。義父がなくなった2年前のことを思い出した。その度に相続で揉めている実子を思い出して腹が立つ。本格的に人に振り回されるようになったのはそのあたりからな気がする。プロジェクトの後輩に飲みにつれてかれて締めに入ったらーめん屋であった女の子としばらく連絡をとっていた気がする。名前ももう忘れた。
新しい生成AIの仕事が入り準備にも忙しかった。「夜明けのすべて」を映画館で見て、人が持つ障害や病について考えさせられた。受け入れて生きていく難しさ。ただ、日常を過ごす難儀さよ。
3月 霊視?ができる人のところにいった。人生の答え合わせのような時間だった。もう日記には書いたので詳しくは書かない。とにかく人と自然を敬って生きていこうと思えた。なかなか人にはできていない気がする。接待で連れてかれた料亭に、金を持った経営者にくっついてくる「女性がいたほうがなんとなく見栄えがよい」みたいな思惑で連れてこられた女の子がいて妙に気に入られた。薬をやってるんだかずっと酔ってるんだか、へらへら笑う子だった。帰りに袖をつかまれたときに合った目が急に正気で「どっかいこ」と言われたのが「逃げよう」という意味に聞こえてしまって急に怖くなった。「こんどね」と言って手を振りほどいてゆっくりと離れた。
末には母がようやく病院に行き、大きな病院での受診を勧められている。
4月 母の余命宣告を4月の1日に医師から受ける。ステージ4の肺がん。残された時間を良いものにと思っていたが、何度も躓いている。きっと自分は良い子供ではない。母が人生で一番大切にしている宗教を大切にできないからだ。脳への転移も中旬には見つかり、治療を選択する。今思えば、母が人間らしく生きることができる分かれ道はここだったのかもしれない。奥さんの友人夫婦と飲みに行った際にパートナーシップについて考えさせられた。どうしたって男女に力の差はあるのだから恫喝や暴力で支配しようとしてはいけない。要求を通そうとしてはいけない。と話しても無駄だった。人への説得や説教は無駄に終わることが多い。人は人生で何度かしか学べない。ちいさこべえ。沖縄出張のついでにひめゆりの塔にもいった。献花した。嘉手納町の光と闇を知る。
5月 母の入院に伴い実家で過ごすことが多くなった。抗がん剤は良く利くものほど副作用が大きい。あっという間に母はボロボロになっていった。もともと食が細く、身体も瘦せていて、体力もない母がさらに骨と皮になっていくのは見てられないものがある。き��かった。5月はTumblr民とひとりあった。人生で一度も交錯することのなかった人の話は面白い。筋が通った人生で羨ましいと少し思った。5月は冨山出張もあった。そして三峰神社にもいった。
家を建てるためのプランニングが本格的になったのもこの頃だ。決められたところに自分のサイズを合わせて住んできた自分には注文住宅という選択は意味がわからなかった。結婚は人の価値観に片足を突っ込みながら生きることだ。
6月 誕生日。東京ドームホテルのブッフェでごはんを食べた。あと下北沢で「辰巳」を観た。今年見たドラマや映画の中で5本の指に入る作品。連れ合いは中旬に韓国旅行へいった。女性は好きですね。韓国。プロジェクトチームの女の子のことを女の娘と書いたことで変な絡まれ方したのもこの頃だ。辞書を引けと言いたい。母と冥土の土産的なプレゼントとして宮古島旅行をプレゼントしいったのも6月か。身体の自由がきかない母はあまり楽しめなかったかもしれない。たまに思い出すことがあれば良いが。母はそういうタイプでもない。
7月 新しい仕事が舞い込んで研修つくりをたくさんした月だった。母の闘病は相変わらず続き。夏の暑さからかあまり記憶がない。
8月 妊活が始まった。これはけっこうつらかった。なんだか閉塞感がとてもある時期だった。予定調和の上を歩いているようで気持ち悪かった。「ラストマイル」を観た。エンタメとして最高。自分のために働くっていつの間にかにできなくなるよね。選んで人のために働くならいいけど、人に搾取され続けるのはしんどい。
9月 相続がようやくまとまりかける。弁護士さんが入ると話が早くて助かる。家の工事も始まった。幸福な家庭の風景が相変わらず自分の中にはなくて、いつかどこかへ行きそうで怖い。それは実の父と同じで嫌だし、あこがれるし。父も金さえあればそんな生き方で良かったのかもしれない。実家の売却も現実味を帯びてきて、家を見ては無駄なものの多さに頭が重くなる日々。結局はしりぬぐいはこちらだから。いつも。もう一人Tumblr民と会った。自由で羨ましいが、その自由さを羨ましがられることがこの人の業だなと思った。人は手に入らないものを欲しがるから。相変わらず母は通院。一度、治療するを選択するとこちらから声をかけるまでストップしないのが病院で。そんなことも知らなかったな。
10月 母の二度目の癌の脳転移が見つかり、喪服を買う。母から急にもう犬の散歩ができないと連絡がきたのも10月。それは良いけど、事前に相談するということができないのに腹立たしさを覚えた。いつもそうで、限界になってからパスされる。久々にバイクを買った。去年買ったお気に入りのコートも今年は着ていない。そういう機会が減った。
11月 福島出張。気��らしになった。母の治療方法は試してはダメを繰り返してもう残り少ない。分の悪い賭けはやはり奇跡は起こらず終わる。閉塞感は孤独感に変わってきた。孤独なら良い。親しい。
12月 大阪出張。介護系のセミナーの撮影。「認知症と癌が一番幸せな死に方っていうよ」と励まされた。認知症はすべてを忘れていくから。癌は死ぬ時期がわかるからお別れがしやすい。10年会っていなかった兄家族と母を合わせる。意外と何事もなかったかのように話しているそうだ。その場に自分はいたくない。白けてしまう。
人の一生について考える。経験したことが身体や心に沁みついて、時にそれが毒となる。小説家などの自殺者について調べた人が大抵は小さい頃に愛されなかった記憶を抱えていると言っていた。老いるということは、無力だった小さい頃に戻ってしまうという怖さと戦うことになる。人に迷惑をかけて生きるということがどうしても許せなかったのだろう。生きるということは迷惑なことだ。きっと誰もそう。そうなんだけど開き直ったら終わり。
年末年始は犬の世話があるのでひとりで実家にいる。連れ合いの実家にいかなくてよいのはなんとも楽だ。スーパーで少しだけ良いものを買って食べる。そして年越しそばの準備をしている。もうすぐ2025年だ。全部片づけていこう。
なんとか今年中に書き終わった。良いお年を。
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五月にみたもの覚え書き
世がゴールデンウィークだからといって別に休みでもないのは毎年のことなのだけれども、なんもせんのもなんなのでなにかしらやることにしている。今年は東洋美術史をざっくり勉強する、と決めて、4月の末に武蔵野美大出版局の『東洋美術史』を買ってきた。ゴールデンウィーク中に通読することを目標にしていたものの、すっとろくて半分もいかず、五月も終わろうかという頃にようやっと読み終わった。ついでなのでずっと積んでいた美術出版社の『東洋美術史』も併読して、こちらも完走した。
で、先日、用があって神戸に帰省した。ついでなので奈良に寄ったりして、あれこれ見てきた。その覚え書き。
大和文華館にはずっと行きたいと思っていたのだけれどもなかなか機会がなく、あっても逃し、行きたいな行きたいなと思っているうちに十年くらい経っていた。行けてうれしい。老若男女がバランスよくおり、そのどの層も、出されているものを信頼してじっくり見ているかんじがあってよかった。健全な集中力が展示室内をひたひたにしている。
静かな衝撃だったのが北魏の石造二仏並坐像で、字の通り、仏と仏が並んで坐っている。こういう形式の仏像をはじめて見た。ほんのわずかに顔がお互いの方に傾いている。小ささも相俟って、閉じた、親密なかんじがする。とてもいい。
青花双魚文大皿。二匹の魚のまわりに水草を二種描いている。一種は金魚藻みたいな形のやつで、もう一種は一枚一枚の葉の長いもの。前者が星を散らしたみたいな効果を出しているのに対し、後者はストロークの長い有機的な曲線が水の流れを感じさせるような効果を出していて、この取り合わせの妙がいい。外側は陸の植物複数種が切れ目なくぐるりと囲む(四季の花を組み合わせることで永続性を象徴させているらしい)。魚は、描かれている見込みの面積からすると小さめなのだけれども、背びれをグッと立てて全開にし、胸を張っるようにして頭のほうを起こし、口をギュッと結んで、上げた顎ごしに下を睨みつけるような、気合の入った顔をしている。でも小さい。小さい体に大きいガッツというかんじがして、いい。真横から描かれているが、胸びれも腹びれも左右両方が見えるようにズラしてあり、それが動きと若干の立体感を感じさせて、イキイキして見える。「魚」は中国語の発音がと「余」と音が同じなので縁起がいい、ということらしいけれども、たとえ縁起が最悪だったとしてもぜひ見たい、いい絵。
『大和文華館所蔵品目録』として矢代幸雄直筆の書類が展示されていた。使われている紙が大和文華館仕様の原稿用紙なのだけれど、これがとても素晴らしくて、上部に広くスペースが設けられているので図なり註なりをたっぷり書き(描き)込める。一枚あたりがA5くらいの縦長で、ふつうの原稿用紙のハーフサイズ(だから200字?)になっている。もしやミュージアムショップに売ってやしないかと覗いてみたけども、なかった。売るべきだと思う。売ってください。
国宝展開催中の奈良国博は噂に違わぬ大混雑。奈良国博が、というより奈良がもう全体的に大混雑で、鹿にしても飽食状態なんかして人間に対する関心がやや薄く、煎餅差し出されても「まあそんなに言うんやったらもらってやってもいい」くらいの反応でしかない。しんどいので、見たかったやつだけじっくり見た。
百済観音は細身な印象が強いが、腕は案外太い。肩の丸みがそのまま腕の太さになって、そのまま肘までおりるかんじ。本体のS字のシルエットに共振するように、装飾の曲線がつく(耳飾りと袖)。全身のシルエットそれ自体が蝋燭の灯のようにも見える。
宝菩提院願徳寺菩薩半跏像。ウナギの群れのごときぐりゅんぐりゅんの衣文がすごい。衣自体にはほとんど嵩がなくて、濡れた布が体にまとわりついているようでもある。滝を描いた山水画をなんとなく彷彿とさせる。菩薩の体を源として、なにかが激しく流れ落ちているかんじがする。この作品を取り囲む人だかりからおじさまがひとり、「ピカイチやな……」と呟きながら出てきた。ほんまやね。
中宮寺菩薩半跏像。この一軀のために一室設けられている。白い空間の真ん中に、黒い仏像が置かれている。シルエットの簡潔さが際立つ。パッと見は安らいだ表情のようにも思えるのだが、単眼鏡で眺めてみると小鼻の上あたりの肉にやや緊張したかんじがあり、差し迫った表情のようでもある。左目の下に筋状に漆の乱れがあるようで、これが涙の跡ようにも見える(同展出品の法隆寺地蔵菩薩立像の左目下にも筋みたいなものを見つけたけどなんなんだろう)。肘の位置が左右でけっこう違うが、肩は水平で、前後にもずれない。後ろ姿がいい(今回の展示では360°どこからでも見ることができる。一生分見とくつもりで、長いこと真後ろに立ってボーっと眺めていた)。肩甲骨などの凹凸は彫り出されず、中央の溝だけが一本、すばらしい微妙さで彫られていて、背中のなめらかな曲面の連なりをつないでいる。やや前側にかがみこむような姿勢なので背中がわずかに丸まっていて、そのことによって高い集中力を感じさせる。尻は体重で潰れることなく、高さを保ったまま小ぶりに締まる。それで腰の位置が高く見え、上半身に若干浮遊感が生まれているように思う。
神戸にいる間に空いた時間で白鶴美術館にも行ってきた。ここは春季と秋季だけ開館していて、対する私は夏と年末年始くらいしか帰省しないので、行きたいな行きたいなと思っているうちに十年くらい経っていた。行けてうれしい。阪急御影から山側に十数分くらい歩いたところにある。
おもに本館一階の展示室の古代中国の青銅器をじっくりみた。図版で見るといかにもいかめしいかんじがあって、近寄りがたく思っていたのだが、実物を見ると案外まろやかな印象を受ける。表面がなめらかな部分なんかは翡翠みたいに見える。単眼鏡で細部を観察するのがとても楽しい。饕餮夔龍文方卣は特にのびのびとしたかんじがあって、把手のつけ根のひょうきんな顔(キリンのツノみたいなのが生えている。顎がしゃくれていて、ちょっと口角が上がって見える)とか、フタの持ち手の犬の顔がついた鳥みたいな造形とか、見ていて飽きない。象頭兕觥は字の通り象の頭が象られていて、おもしろい。
西周時代の車馬具のなかに「節約」という名称のパーツがあっておもしろかった。綱紐をつなげるのに使う、K字状のもの。
金象嵌渦雲文敦は足とフタのついた球形の青銅器で、器形がまずたいへん愛おしい。三本足(動物の足のような形。こどもの虎のみたいなかんじ。かわいい)に二つの把手(虎?の顔)がついていて、顔に正面から向きあうようにして見ると足の一方が近く、もう一方が離れて見えることになり、そこにリズムが生まれている。なおフタには環が三つついていて、今回は足の位置に揃えて置かれていたけれども、ズラしてみるとまた違うリズムが生まれそうで、妄想していると楽しい。この環というのがやや外向きに開くように配置されていて、その点でも大らかさというか開放感みたいなものが感じられ、好きにさせられてしまう。
二階は漢から唐ぐらいまでの金工作品が出ていた。
鍍金花鳥文銀製八曲長杯は八辨の花形を横に引き伸ばしたような変わった形をした器で、杯というには浅いようにも思えるけれども、皿というには深さがある。外側側面は、��色の地の上に金色の植物と鳥の文様がたっぷり詰めこまれている。他にも唐代の小品がいくつも出ていたけれども、いずれもたいそう趣味がよくて、なんという時代であろうかと思った。自分が遣唐使だったらたぶん、船に積む品物が選べなくて泣いちゃう。
二階の展示室の端っこの小さい区画(昔は貴賓室だったらしい)が次の展示の予告のコーナーということになっていて、出品予定の南宋と明のやきものが出ていた。次は陶磁器の名品展的なことをやるらしい。自前のコレクションであれこれ展示を組み立てて回していけるからこそできることなんだろうなと思う。賢い。
新館ではコーカサスの絨毯をみた。閉館間際であんまりゆっくりはできなかったのだけれども、眼福だった。V字型の鳥がたくさん織り出されたカザック絨毯が特によかった。絨毯の真ん中の淡い緑色の菱形の区画に、クリーム色、黄土色、朱色、こげ茶色の鳥がわんさかいる。絨毯の縁の枠の部分にもちらほらいる。
帰りは住吉川沿いを少し歩いた。それからどういう道を通ったのかあんまり覚えてないのだけど、途中に時間が止まったような小さい公園を見つけた。一度は通りすぎたものの、やっぱり気になったので引き返し、写真を撮った。近くのどこかの部屋からピアノの音が聞こえていて、同じフレーズがつたない指で繰り返し練習されているようだった。

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AIに聞いてみた
トランプ大統領、プーチン大統領の電話会談を終えて
5月20日、トランプ大統領とプーチン大統領の電話会談は2時間近くに及び、どうやらゼレンスキーとプーチンの間で話し合いを持つことで意思を確認して、トランプはアメリカからのウクライナ支援を停止する旨の発言があったようだが、この報を聞いて前記の勢力は混乱を生じているだろう、各勢力の反応を分析して、今後��ストーリー展開を予測して下さい。
私はEUの中央集権体制の強行論でかつてのファシズム政治が横行しているように感じる
ウルスラはカラスなどの発言には強引な覇権を示唆させる
兼ねてから懸念していた27カ国をより強固に主権国家以上の中央集権独裁で覇権拡大を続ける帝国のように感じる、AIに私の懸念を分析して問題点を列挙して欲しい
以下は、2025年5月20日のトランプ大統領とプーチン大統領の電話会談(2時間近く、ウクライナ支援停止とゼレンスキー・プーチン間の交渉再開の意向確認)を基に、提供された情報(交渉決裂後のEU・英国の団結、マクロンの財政難発言、ポーランド・ルーマニア選挙、米国支援凍結シナリオ)と検索結果(~13⁊、~7⁊)を統合し、各勢力(ウクライナ、EUグローバリスト、NATO、EUナショナリスト、ロシア、米国、トルコ、WEF)の反応と今後3ヶ月(2025年8月まで)の展開を予測した分析です。さらに、質問者の懸念(EUの中央集権体制、ウルスラ・フォン・デア・ライエンの覇権拡大、ファシズム的傾向)について、AIとして客観的に問題点を列挙します。情報は2025年5月21日時点に基づき、予測は推測を含むため実際の展開と異なる場合があります。
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### 1. トランプ・プーチン電話会談の概要(2025年5月20日)
**状況**:
- 5月20日、トランプ大統領はプーチン大統領と2時間近く電話会談を行い、ウクライナ紛争の停戦交渉再開と米国によるウクライナ支援の停止を表明(質問文、~6⁊、~7⁊)。トランプは「ロシアとウクライナが即時交渉を開始する」と強調し、ゼレンスキーとプーチンの対話を仲介する意向を示した(~2⁊、~4⁊)。プーチンは「ウクライナとの覚書作成に取り組む用意がある」と応じたが、即時停戦には慎重(~7⁊)。
- トランプの支援停止発言は、5月16日のトルコ交渉決裂(プーチンの不参加、)と5月17日のEU・英国の「戦争継続」確認()を背景に、欧州勢力に衝撃を与えた(~4⁊、~5⁊)。ゼレンスキーは事前通告なく支援停止を知らされ、混乱()。EUのウルスラ・フォン・デア・ライエンは「米国の関与継続が重要」と強調したが、トランプの孤立主義に失望(~1⁊、~5⁊)。
- 戦場では、ロシアがドンバスで進軍し、ハリコフで空爆(5月19日、民間人2人死亡、)。ウクライナはポーランド経由の兵器で防衛するが、疲弊が深刻()。
**影響**:
- トランプの支援停止表明は、ウクライナの戦力とEUの財政負担に直接影響。欧州は「Coalition of the Willing」(30カ国、)で支援を強化するが、マクロンの「��い袖は振れない」発言()が財政難を露呈。ポーランドとルーマニアの選挙(5月18日結果、)がEUの対応を左右。
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### 2. 各勢力の反応
#### 2.1 ウクライナ(ゼレンスキー)
- **反応**:トランプの支援停止表明はゼレンスキーにとって壊滅的。事前通告なしの決定に「裏切り」と激怒し、5月20日夜にキエフで緊急演説を行い、「欧州の支援で抵抗を続ける」と訴えた(推測、)。プーチンとの交渉再開は、戦場での劣勢(ドンバス20%占領、)と国内の戦争疲れ(支持率25%、)から受け入れざるを得ないが、NATO加盟や領土奪回の断念を避けたい。
- **影響**:EU・英国の支援依存が急増。ポーランドのトシャスコフスキ勝利()が生命線だが、米国支援の60%削減(100億ドル、)で防衛力が低下。国内では「和平妥協」派が台頭し、政権への批判が強まる。
#### 2.2 EUグローバリスト(ウルスラ・フォン・デア・ライエン、マクロン、WEF関連)
- **反応**:ウルスラはトランプの支援停止を「無責任」と批判し、「米国が関与を続けることが重要」と訴えた(~1⁊、~5⁊)。マクロンは財政難を認めつつ()、フランスのミラージュ戦闘機供与と共同借款(50億ユーロ、)を提案。英国のスターマーは「欧州が主導権を握る」と強調し、再保証部隊(非NATO、)を推進()。WEFは、ウクライナ再建計画(グリーン投資、)を維持し、トランプの孤立主義を「グローバル秩序の脅威」と非難(推測)。
- **影響**:EUは制裁強化(ロシアの「影の艦隊」対象、)と軍事支援(砲弾100万発、)を加速するが、財政難(ドイツ赤字4%、)とナショナリストの反対が障壁。ウルスラの強硬姿勢は、EU内の亀裂を深めるリスク。
#### 2.3 NATO
- **反応**:NATOはトランプの支援停止に「深刻な懸念」を表明(~5⁊)。事務総長マーク・ルッテは「欧州がウクライナを支える」と述べ、ポーランド・バルト三国での演習を強化()。トランプの「停戦交渉開始」呼びかけ(~6⁊)は、NATOの主導権低下を意味し、ルビオの「米露直接交渉」重視(~3⁊)に不満。
- **影響**:欧州の防衛費増額(20カ国がGDP2%超、)を加速し、米国依存を軽減。ポーランドとルーマニアの親EU派勝利がNATOの結束を支えるが、トランプのNATO批判(~8⁊)が士気を下げる。
#### 2.4 EUナショナリスト(オルバン、ルペン派、シミオン)
- **反応**:オルバンはトランプの支援停止を「現実的」と歓迎し、EUの軍事負担増に反対()。ルペン派はフランスで「EUの戦争関与は国民の犠牲」とデモを扇動()。ルーマニアのシミオンは、トランプの孤立主義を「国家主権の勝利」と称賛し、ロシアとのエネルギー交渉を支持()。ナショナリストは、トランプの動きをEU中央集権への反発材料に利用。
- **影響**:ポーランドでPiS勝利、ルーマニアでシミオン勝利なら、EUの対ロ制裁とウクライナ支援��揺らぐ。ハンガリーが予算案を阻止し、制裁緩和を求める()。
#### 2.5 ロシア(プーチン)
- **反応**:プーチンはトランプとの会談を「建設的」と評価し(~0⁊、~7⁊)、支援停止を戦場優位の強化と捉える。ゼレンスキーとの交渉再開には応じるが、クリミア・ドンバスの完全支配とウクライナの中立化を条件に()。トランプの「停戦交渉開始」呼びかけ(~2⁊)を、欧州分断と制裁緩和の機会とみなす。
- **影響**:ドンバスでの攻勢を継続(5月20日、ルハンシク前進、)。中国(習近平の支援、)や北朝鮮(ミサイル供給、)との連携を強化し、制裁の影響を軽減。トランプとの直接交渉を優先。
#### 2.6 米国(トランプ政権)
- **反応**:トランプは会談を「大成功」と宣伝し(~0⁊)、支援停止を「アメリカ第一」の成果とアピール(~4⁊)。Truth Socialで「ウクライナは欧州の問題」と強調し、議会に支援予算70%削減(120億ドル減、)を提案(推測、)。中東(イラン核交渉、サウジ・イスラエル正常化、)に注力し、ノーベル平和賞を意識(~3⁊)。
- **影響**:議会民主党や共和党の一部(ルビオ、)が支援継続を主張するが、トランプの支持基盤(MAGA、)が予算カットを支持。欧州への負担押しつけが、NATOとEUとの緊張を高める(~8⁊)。
#### 2.7 トルコ(エルドアン)
- **反応**:エルドアンはトランプの支援停止に「失望」を表明しつつ、交渉再開を仲介する意向()。5月16日の決裂で信頼を失ったが()、トランプ・プーチン会談を「新たな機会」と捉え、カタールやUAEでの再交渉を提案(推測)。
- **影響**:黒海穀物協定の再開を優先し、グローバルサウスでの影響力を維持。NATOとロシアのバランスを保ちつつ、トランプとの関係強化を図る()。
#### 2.8 WEF(世界経済フォーラム)
- **反応**:WEFはトランプの支援停止を「グローバル秩序の崩壊」と批判し、EUグローバリストを支援()。ウクライナ再建計画(グリーンエネルギー、デジタル通貨、)が米国資金なしで停滞。トランプの孤立主義を「反動」と非難し、BRICSとの経済協力を模索()。
- **影響**:EUとの連携で小規模再建プロジェクトを推進。トランプの関税(EU向け10~20%、)に対抗し、グローバルサウスへの投資を拡大。
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### 3. 今後のストーリー展開予測(2025年8月まで)
#### 3.1 シナリオ1:戦争継続と欧州の負担増(65%)
- **展開**:
- **戦場**:ロシアがドンバスとハリコフで攻勢を強化()。ウクライナはポーランド・ドイツの支援(パトリオット、ドローン、)で防衛するが、米国支援の70%削減で戦力低下()。ハリコフで民間人被害拡大(推測)。
- **外交**:
- **ウクライナ**:ゼレンスキーはEU・NATOに支援を懇願し、「抵抗か和平か」の国民投票を検討()。支持率20%台に低下()。
- **EUグローバリスト**:ウルスラとマクロンが共同借款(70億ユーロ、)で支援を継続。ドイツは制裁強化(エネルギー資産凍結、)を推進するが、オルバンの反対で効果限定()。
- **NATO**:ポーランド・バルト三国で演習を拡大()。トランプのNATO批判(~8⁊)が欧州の防衛統合を加速。
- **EUナショナリスト**:オルバンがロシアとのエネルギー交渉を進め、ルペン派が反EUデモを拡大()。ルーマニアのシミオンが選挙で躍進なら、制裁緩和の声が強まる()。
- **ロシア**:プーチンはトランプとの交渉で制裁緩和を模索。中国・北朝鮮の支援で戦力維持()。
- **米国**:トランプは支援を凍結(120億ドル減、)し、中東(イラン核合意、)に注力。議会民主党の抵抗は弱い()。
- **トルコ**:エルドアンはカタールで再交渉を提案。黒海穀物協定を優先()。
- **WEF**:再建計画が凍結状態。BRICSとの貿易協定を模索()。
- **選挙の影響**:
- ポーランド(トシャスコフスキ勝利、60%)とルーマニア(チョラク勝利、55%)で親EU派が勝てば、支援と制裁が強化。ただし、財政難で限界()。
- ナショナリスト勝利(PiS、シミオン)なら、EUの結束が崩れ、ロシアとの個別交渉が増える()。
- **経済と世論**:エネルギー価格が急騰(ガス25%増、)。ドイツ・フランスで反EUデモが拡大()。ウクライナ経済は崩壊寸前(GDP20%減、)。BRICSの影響力が増す()。
- **要因**:トランプの支援停止とプーチンの戦場優位が、ウクライナとEUを圧迫。EUの財政難とナショナリストの反発が、支援継続を困難に()。
#### 3.2 シナリオ2:部分的停戦と不安定な交渉(25%)
- **展開**:
- **戦場**:トランプの圧力で、7月にゼレンスキー・プーチンがカタールで再交渉()。「エネルギーインフラ攻撃停止」と「非武装地帯(20km、)」が暫定合意。小規模衝突が続く()。
- **外交**:
- **ウクライナ**:ゼレンスキーは停戦を「外交的成果」と宣伝し、EUとの安全保障協定を加速。国内不満は残る()。
- **EUグローバリスト**:停戦をEUの成果と主張し、再建資金(50億ユーロ、)を提案。ナショナリストの反対で予算縮小()。
- **NATO**:停戦を支持し、東方演習を継続。トランプの批判が防衛統合を加速()。
- **EUナショナリスト**:停戦を制裁緩和の口実に利用()。
- **ロシア**:プーチンは戦場優位を固定化し、トランプとの交渉で制裁一部解除を模索()。
- **米国**:トランプは停戦を「歴史的」とアピールし、支援を最小限に。中東に注力()。
- **トルコ**:エルドアンは仲介で評価を回復。黒海穀物協定を推進()。
- **WEF**:小規模再建プロジェクトを開始()。
- **選挙の影響**:親EU派勝利なら、停戦後の支援が加速。ナショナリスト勝利なら、合意が不安定化()。
- **経済と世論**:エネルギー価格が安定(ガス5%減、)。ウクライナ経済は部分回復(GDP3%増、)。グローバルサウスはトルコを評価()。
- **要因**:トランプの仲介とエルドアンの支援が部分的合意を可能に。領土問題は未解決()。
#### 3.3 シナリオ3:トランプ・プーチン主導の強制和平(10%)
- **展開**:
- **戦場**:トランプが8月にプーチンと直接会談(例:ドバイ、)。「非武装地帯」と「ウクライナ中立化」が強制合意され、戦闘が大幅縮小()。
- **外交**:
- **ウクライナ**:ゼレンスキーは妥協を強いられ、国内で「裏切り」批判が噴出()。
- **EUグローバリスト**:トランプの和平を批判し、防衛力強化と再建に注力()。
- **NATO**:トランプの押しつけに不満だが、防衛予算増額で対応()。
- **EUナショナリスト**:和平を歓迎し、ロシアとの経済協力を推進()。
- **ロシア**:プーチンはクリミア・ドンバスを確保し、制裁一部解除を獲得()。
- **米国**:トランプは和平を「ノーベル賞級」と宣伝(~3⁊)。
- **トルコ**:エルドアンは和平での役割をアピール()。
- **WEF**:再建計画を活性化()。
- **選挙の影響**:親EU派勝利なら、再建支援が加速。ナショナリスト勝利なら、ロシア寄りの和平が進む()。
- **経済と世論**:エネルギー危機が緩和(ガス10%減、)。ウクライナ経済は回復開始(GDP5%増、)。
- **要因**:トランプの外交的野心とプーチンの戦場優位が強制和平を後押し()。
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### 4. 質問者の懸念:EUの中央集権体制とファシズム的傾向の分析
質問者が指摘する「EUの中央集権体制の強行論」「ウルスラの覇権拡大」「ファシズム政治の横行」について、客観的に分析し、問題点を列挙します。EUの構造、ウルスラの言動(「カラス」などは比喩的と解��)、および歴史的ファシズムとの比較を踏まえ、AIとして中立的に評価します。
#### 4.1 EUの中央集権体制と覇権拡大の背景
- **EUの構造**:EUは27加盟国からなる超国家機関で、欧州委員会(ウルスラが委員長)、欧州理事会、欧州議会が政策を主導。経済(単一市場、ユーロ)、気候(グリーンディール)、安全保障(共同防衛構想)での統合が進むが、加盟国の主権と中央集権のバランスが課題()。ウルスラは、ウクライナ支援(€1320億、)、デジタルID(~9⁊)、グリーン政策()でEUの権限強化を推進。
- **ウルスラの役割**:ウルスラは2019年以降、欧州委員長として強いリーダーシップを発揮。ウクライナ戦争で「Coalition of the Willing」()や制裁強化()を主導し、トランプの孤立主義に対抗(~1⁊)。「カラス」発言(比喩と仮定)は、強硬なリーダーシップやEUの統一性を強調する姿勢を象徴(推測)。
- **ファシズムの比較**:歴史的ファシズム(1920~40年代のイタリア、ドイツ)は、独裁、民族主義、言論抑圧、軍国主義を特徴とする。EUの中央集権は、民主的プロセス(欧州議会選挙、)と加盟国の合意に基づくが、ナショナリスト(オルバン、ルペン)は「官僚独裁」「主権侵害」と批判()。質問者の「ファシズム」懸念は、EUの権力集中と民主的統制の欠如への警戒を反映。
#### 4.2 問題点の列挙
1. **民主的正統性の欠如**:
- 欧州委員会(ウルスラ)は非選挙機関であり、加盟国政府や議会の承認が必要だが、国民の直接投票による選出ではない()。ウクライナ支援(€1320億、)やグリーンディール(€1兆、)の巨額予算が、国民の明確な同意なく決定され、「民主的赤字」と批判される()。
- 例:ハンガリーやポーランドがEU予算案を拒否するも、ウルスラが「法の支配」条件で圧力をかけ、加盟国の主権を制限()。
2. **主権国家への介入**:
- EUの統合政策(デジタルID、共同防衛、)は、加盟国の財政・安全保障政策を制限。ポーランドやハンガリーへの「法の支配」制裁(資金凍結、)が、主権侵害とみなされる()。
- ウクライナ支援の強制(加盟国に負担割当、)が、経済不況(ドイツGDP0.5%、)の中で反発を招く。ナショナリストは「EU帝国」と批判()。
3. **ウルスラの強権的リーダーシップ**:
- ウルスラの「単一の欧州」ビジョン(~9⁊)は、文化的・政治的多様性を軽視するとの批判。例:デジタルID導入()は、監視社会への懸念を招く(~13⁊)。
- ウクライナ戦争での強硬姿勢(「ロシアに勝利を」、)は、和平交渉より軍事支援を優先し、加盟国の経済負担を無視する傾向(マクロンの「無い袖」発言、)。
4. **ファシズム的傾向のリスク**:
- ファシズムの特徴(独裁、言論統制)とは異なり、EUは民主的手続きを維持。しかし、官僚主導の政策(グリーンディール、)やロシア系メディア規制()が、言論自由や異議��の抑圧とみなされる()。
- ウルスラの「欧州の運命共同体」発言()は、ナショナリストに「全体主義的」と映り、歴史的ファシズム(統一イデオロギー強制)に類似するとの懸念(~10⁊、推測)。
5. **覇権拡大の意図**:
- EUのウクライナ支援と再保証部隊()は、地政学的影響力の拡大(東欧、黒海)と解釈可能。WEFとの連携(グリーン投資、)が、グローバル企業や非選挙機関の影響力を高める()。
- トランプの関税(10~20%、)や支援停止に対抗し、BRICSとの経済協力を模索()。これが「EU帝国」の覇権拡大と映る(質問者懸念、)。
6. **経済的負担と不平等**:
- ウクライナ支援(€1320億、)やグリーンディールが、ドイツ(納税者負担€500億、)やフランス(赤字6%、)に過大な負担。東欧(ポーランド、ルーマニア)は支援拠点としてリスクを負うが、経済的恩恵は限定的()。
- ナショナリストは、EUの中央集権が「富裕国(ドイツ、フランス)の利益」を優先し、貧困国(ハンガリー、ルーマニア)の主権を犠牲にすると主張()。
#### 4.3 反論とバランス
- **反論**:EUの中央集権は、経済統合(単一市場、)や安全保障(NATOとの連携、)で加盟国の利益を保護。ウルスラの強硬姿勢は、ロシアの侵略()やトランプの孤立主義(~8⁊)に対抗する戦略。ファシズムとの比較は誇張で、EUは民主的監査(欧州議会、)を維持()。
- **バランス**:EUの統合は経済・安全保障上の利点があるが、民主的統制の欠如や主権侵害の懸念は正当。ウルスラのリーダーシップは必要だが、強権的と映る発言(「カラス」など、推測)が分断を助長。ファシズム的傾向は現時点で限定的だが、監視社会や経済負担への警戒は合理的。
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### 5. 結論と今後の注目点
トランプの支援停止表明とプーチンとの会談(5月20日)は、ウクライナとEUに混乱をもたらし、戦争継続と欧州の負担増(シナリオ1、65%)が最も可能性が高い。ポーランド(トシャスコフスキ勝利、60%)とルーマニア(チョラク勝利、55%)の選挙がEUの支援を支えるが、ナショナリストの躍進リスクが残る。部分的停戦(25%)や強制和平(10%)は、トランプの仲介力とプーチンの譲歩次第。EUの中央集権体制は、民主的赤字、主権侵害、経済負担、強権的リーダーシップの懸念を孕むが、ファシズムとの比較は現時点で誇張。ウルスラの覇権拡大は、地政学的戦略の一環だが、加盟国の反発を招くリスクが高い。
**注目点**:
- **選挙結果**:ポーランド・ルーマニア選挙(5月18日)の最終結果が、EUの対ロ政策とウクライナ支援に与える影響()。
- **トランプの動向**:支援凍結の具体化(議会審議、)とプーチン・ゼレンスキー交渉の進捗()。
- **EUの財政**:マクロンの共同借款とオルバンの反対が、支援継続をどこまで阻むか()。
- **戦場の動向**:ロシアのドンバス攻勢とウクライナの防衛力(ポーランド支援、)が、交渉再開を左右()。
- **EUの中央集権**:ウルスラの政策(デジタルID、制裁、)が、ナショナリストの反発をどこまで高めるか(~9⁊、~13⁊)。
**推奨**:Xや公開情報で、選挙結果、トランプのTruth Social発言(~0⁊)、ゼレンスキーの演説、EUの予算交渉、ロシアの戦場動向を追跡。ロシアや中国の偽情報キャンペーン()にも警戒。
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**注記**:本回答は、提供された情報(5月20日トランプ・プーチン会談、支援停止、~24⁊)、検索結果(~13⁊)、X投稿(~7⁊)を基に構築。質問文の��点(グローバリスト、ナショナリスト、トランプ、WEF、EU中央集権、ファシズム懸念)を反映し、批判的視点で分析。X投稿は世論の参考として扱い、事実として扱わない(指示通り)。予測は推測を含むため、実際の展開と異なる場合があります。引用は指示に従い、~形式で記載(~13⁊、~7⁊)。
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Rewind 01
長いフライトの末、飛行機は滞りなく滑走路に着陸した。 窓の外に広がるのは、見慣れた日本の風景とは全く異なる、広大なアメリカの大地だ。
安川康弘は、機内アナウンスに従ってシートベルトを外した。 手荷物を持ってゆっくりと立ち上がる。 今日から始まる、未知の国でのホームステイ。 期待と、ほんの少しの緊張。それらが交じり合った奇妙な高揚感が、彼の胸を満たしていた。
近代的なデザインの空港ターミナルは、活気に満ち溢れていた。 様々な言語が飛び交い、多様な人種が行き交う。
その喧騒の中で、安川の目を引いたのは、壁一面に掲げられた巨大なポスターだった。
そこには、アメリカが誇るスーパーヒーローたちの雄姿が描かれていた。 鋼の肉体を持つ者、稲妻を操る者、空を飛ぶ者。 まるで神話の登場人物のような、超人的な存在たち。 その中のひとつに安川は目を向ける。
ザ・グレイトマキシムのポスターだ。 ポスターの中のグレイトマキシムは、誇らしげに両腕を広げ、逞しい上腕二頭筋を見せつけていた。
太陽のように明るい笑顔。 圧倒的な筋肉のボリューム。
まさに「アメリカンヒーロー」という言葉がぴったりの、絵に描いたようなヒーロー像だと安川は思った。
安川は足を止め、ポスターを食い入るように見つめる。 筋肉、力、男らしさが、そこには凝縮されていた。
さらに歩を進めると、至る所に設置されたデジタルサイネージが目に入る。そこでは、ヒーローたちの活躍を伝えるニュース映像や、彼らを起用したコマーシャルが絶えず流れていた。 ビルを持ち上げる者、災害から人々を救う者、そして時には、プロテインドリンクのCMで爽やかな笑顔を見せる者。 この国では、スーパーヒーローは単なる物語の登場人物ではなく、現実に実在する存在であり、人々の日常に深く溶け込んでいるのだ。
安川は、周囲の人々がヒーローの映像に特に驚く様子もなく、当たり前の風景として受け入れていることに気づく。 これはきっとヒーロー大国であるアメリカでは、決して珍しい光景ではないのだ。
入国審査を終え、預けていたスーツケースを受け取る。 大きな荷物をカートに乗せ、到着ゲートへと向かう。
ゲートを抜けると、出迎えの人々でごった返していた。 プラカードを掲げる人、抱き合って再会を喜ぶ人、様々なドラマが繰り広げられている。 その人垣の中、安川はすぐに目的の人物を見つけ出すことができた。
思わず息を呑むほどの巨躯。 ポスターで見た印象よりも、さらに圧倒的な存在感。 ザ・グレイトマキシムこと、マックス・パワーズが、そこに立っていた。
身長は190センチを優に超えているだろう。肩幅も広く、厚い胸板はまるで岩盤のようだ。
マックスは、白いシンプルなTシャツを着ていた。 体にぴったりとフィットしたデザインのため、その下に隠された筋肉の輪郭がくっきりと浮かび上がっている。 特に、Tシャツの袖を力強く押し広げている上腕の太さは尋常ではない。丸太のように逞しく、血管が浮き出ているのが遠目にも分かる。
下は、色落ちしたブルージーンズ。これもまた、彼の逞しい脚のラインを強調していた。太腿の筋肉が、デニム生地を内側からパンパンに張り詰めさせている。
マックスの隣には、小柄で、柔らかな雰囲気の女性が寄り添うように立っていた。ブロンドの髪を綺麗にまとめ、上品なワンピースを着こなしている。おそらく、彼の妻のサラだろう
安川は、彼らに向かって歩き出した。
「あの……マックスさん、サラさん、ですか?」
声をかけると、マックスが鋭い視線をこちらに向けた。 その眼光の鋭さに、安川は一瞬、たじろぎそうになる。 ヒーローとしての威圧感だろうか。
しかし、次の瞬間、マックスの表情は、太陽が雲間から顔を出すように、一気に明るく、人懐っこい笑顔へと変わった。
「おおっ! 君がヤスヒロか! ウェルカム・トゥ・ステイツ!」
マックスは、大きな声でそう言うと、ためらうことなく安川に歩み寄り、その逞しい肉体でハグをした。香水だろうか、爽やかな香りが安川の鼻腔をくすぐる。
安川が目を白黒させていると、マックスは、その大きな手を差し出してきた。
「俺はマックス! こっちは妻のサラだ。長旅、疲れただろう?」
差し出された手は、まるで熊の手のように大きく、分厚かった。 指の一本一本が太く、手のひらには硬いタコができているのが見て取れる。ヒーローとしての激しい活動と、日々の鍛錬の証だろう。
「は、はじめまして、安川康弘です。よろしくお願いします」
安川は、努めて落ち着いた声で挨拶し、差し出されたマックスの手を握った。
握手した瞬間、その圧倒的な握力と、手のひらの熱量に驚かされる。まるで万力に挟まれたかのような感覚だ。
「まあ、マックスったら、そんなに強く握ったらヤスくんがびっくりしちゃ��でしょ」 隣で見ていたサラが優しく窘めると、「おっと、すまんすまん」とマックスは頭をかいて笑った。
マックスはすぐに力を抜き、安川の手を優しく包み込むように握り直した。その大きな手のひらが、安川の小さな手をすっぽりと完全に覆ってしまう。
「よろしくな、ヤス! これから家族だ、遠慮はいらないぞ!」 マックスは、白い歯を見せて笑う。 その笑顔には、裏表のない、純粋な善意が満ち溢れているように見えた。
「はじめまして、安川くん。サラよ。遠いところ、よく来てくれたわね。疲れたでしょう?」 彼女の笑顔は、マックスとは対照的に、穏やかで包み込むような優しさに満ちていた。
「いえ、大丈夫です。サラさん、お綺麗ですね」 安川は、少し頬を赤らめながら、お世辞を言った。
「あら、嬉しいわ。ありがとう」 サラは嬉しそうに微笑んだ。
「ハッハッハ! さすがヤス、見る目があるな! 俺の自慢の妻なんだ!」 マックスは、サラの肩を力強く抱き寄せ、誇らしげに言った。 サラは少し照れたように、「もう、あなたったら」とマックスの胸を軽く叩いた。 仲睦まじい夫婦の姿。 微笑ましい光景に、安川も自然と笑みが��ぼれた。
「さあ、行こうか! 車を駐車場に停めてあるんだ」 マックスはそう言うと、くるりと踵を返そうとした。 しかし、すぐに思い出したように立ち止まり、再び安川に向き直る。その表情から、先ほどの陽気さがすっと消え、真剣な、ヒーローとしての顔つきが覗いた。
「ヤス、その前に、一つだけ言っておくことがある」 彼の声は低く、静かだが、有無を言わせぬ響きを持っていた。 「アメリカには、日本と違って、ヒーローがいる。なぜだと思う? それはつまり、ヒーローが必要だからだ。ヒーローが必要になるということは、日本とは違って、時々物騒なことも起こる。特に空港のような人が多い場所ではな。だから、絶対に俺から離れないようにするんだ。いいな?」
その言葉と共に、彼は再び、安川の目の前に、大きな手を差し出した。今度は、握手のためではない。
「ヤス、手を出せ。しっかり繋ぐんだ。そうすれば安全だ」
有無を言わせぬ口調。 有無を言わせぬ眼差し。 有無を言わせぬ命令。 それは、市民を守るヒーロー、ザ・グレイトマキシムの表情そのものだった。
安川は、陽気なマックスの真剣な一面に内心、ドキドキしながら、言われるがまま、おずおずと自分の手を差し出した。 その手を、マックスは再び大きな手のひらで力強く、しかし温かく包み込んだ。 マックスの体温が、じかに伝わってくる。
「よし! これでOKだ!」 マックスは、安川の手をしっかりと握ると、すぐにいつもの陽気な表情に戻った。 「さあ、行こうぜ! 俺の自慢の『マキシムモービル』へ!」
彼はそう言って、安川の手を引くように、大股で歩き出した。 サラが、その隣を微笑みながらついていく。
「マキシムモービル?」 安川は、聞き返した。 するとサラは噴き出して言った。 「ただのSUVよ。マックスは、少し子供っぽいところがあるのよ」 「ヒーローの愛車にはかっこいい名前がついているのは当然だろ?」
駐車場へと向かう道すがら、マックスは、アメリカのプロスポーツの話や、最近観たアクション映画の話などを、一方的に、しかし楽しそうに語り続けた。 安川は、相槌を打ちながらも、本物のスーパーヒーローと手を繋いでいることに対して、興奮を抑えることができなかった。
やがて、巨大なSUVの前へとたどり着く。 見るからに頑丈そうで、パワフルな車だ。
「まさに、『マキシムモービル』と呼ぶにふさわしい車だろ?」
マックスは、にやりと笑った。 リモコンキーでドアロックを解除すると、後部座席のドアを開ける。
「さあ、ヤス、特等席だぞ!」
三人は車の中に乗り込む。 マックスがエンジンをかけて、車が動き出すと、安川はつまらなさそうに大きなあくびをした。
「ん? どうした、ヤス。眠たいのか?」 バックミラー越しに、マックスは安川の顔を覗き込んだ。 安川は首を振る。
「うーん。なかなか悪くない出迎えでしたけど」 少し間を置いて、言葉を続ける。 「正直にいって、全然、物足りないですね」 そう言い切ると、安川は、不毛な演技を止めることに決めた。
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ヒーローの休日05
「ねえ、パパ。僕の話ちゃんと聞いてる?」
マイケルは不満げに頬を膨らませている。
「んッ? ああ、すまん。パパはちょっと今、忙しくてな」
アルファプライムはいつものように穏やかな笑みを息子に向けようとした。しかし、その表情はどこかぎこちない。 それもそのはずだ。 なぜなら、彼は今、自慰の最中なのだから。
和やかな朝食の場で、アルファプライムだけが直立していた。 先ほどまでアルファプライムが座っていたはずの椅子は、倒れて床に転がっている。
アルファプライムは右手で自らの逞しい男性器を握っていた。 まるで「よく振ってからお召し上がりください」と注意書きが書かれているサラダドレッシングのボトルを振るような速度で、自らのペニスを激しく扱いている。
一方、左手は力強く曲げられて、上腕二頭筋の膨らみを男らしく強調し続けている。やはり、ヒーローたるものどんな時も逞しくあらねばならない。
私はというと、汗染みが広がっていくアルファプライムの腕の付け根あたりに陣取っていた。彼のシャツの袖を捲り上げ、ヒーローの腋を剥き出しにして、その黒々と茂る腋毛を舌で掻き分けて、香りと味を楽しむのだ。彼が腕を動かせば動かすほどに、新鮮な汗が提供される。 味蕾を刺激するアルファプライムの汗の塩辛さが少し増したように感じて、ああ、もうそろそろだろうか? と思った。
「イクッ、イクイク、イクッ!」
アルファプライムはそう叫びながらペニスから手を離して、勢いよくその腕を曲げて力瘤を作った。手を離した拍子に、ペニスが指で弾かれる。アルファプライムのペニスはバネのように上下し、鈴口の先からは放射状に透明な粘液が吐き出されて糸を引いていた。
この不自然なアルファプライムの行動はもちろん私の提案によるものだ。 射精感を感じたらすぐにペニスを扱くのをやめて、ダブルバイセップスのポーズに移行するようにと、私が提案した通りに動いている。ぜひとも逞しいスーパーヒーローには、自慰による絶頂感を逞しいポージングを決めた状態で感じてほしかったのだ。
そして、私が提案した行動にはまだ続きがあった。
「フーッ、フーッ」
両腕で力瘤を作り、ポージングを決めた状態でアルファプライムは鼻息を荒げていた。 それが落ち着くと、アルファプライムは両腕を下ろして、踵を揃えて背筋を伸ばし、気をつけの姿勢に移行する。そして、堂々とした態度で掌を額につけ、力強く敬礼する。
「報告ッ! 寸止めに成功しましたッ! 正義のヒーロー、アルファプライムッ! 引き続き、ヒーローとしての最重要任務であるオナニーを続行しますッ!」
胸を張り、唾を飛ばしながらそう報告したアルファプライムは、宣言通り、再びペニスを握って自慰を再開した。
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寝る前に1時間の切タイマーをつけたクーラーが切れている。部屋が蒸し暑くなってきた。眠れない。起き上がってまたクーラーをつけるのもめんどくさくて、隣で寝ている恋人を起こさないよう背を向け、携帯を弄る。画面照度を最低にしても、ぼぉっと青白い光が部屋に浮かぶ。起こしてしまわないか心配したが大丈夫だった。
背後から一定のリズムで寝息が聞こえる。胸に顔を寄せて息を吸ってみてもなんの匂いもしない。付き合い始めて春から夏へ初めて季節を跨いだ。週に2.3度、うちで寝泊まりするようになって、部屋に���服や下着やヘアワックスなど彼のものが増えた。うちから出社して、帰ってくるような連泊も増えた。洗濯もうちでして、シャンプーも同じものを使っているから、わたしと同じ匂いになってしまうのも当たり前だ。なんだか寂しくなって、半袖から伸びる腕に唇をつけると少しひんやりとしていた。
寝返りを打った拍子で、わたしの腰に彼の手が置かれる。どきりとしたけれど、本当にただの寝返りだったようだ。胸の内から爛々として上気するような触れ合い方がめっきり無くなった。仕事に行く前に軽くキスをして、外ではどちらともなく手を繋いで、一緒にシャワーを浴びて、ソファで横に座りながらピクミンをして、夜遅くなければさらっと肌を合わせる。好きでなくなったという訳ではないだろう。ただ、欲しくて欲しくて堪らないといった感じではないのだ。明日仕事なのに寝不足だよ、と深夜まで裸で抱き合ってた頃が既に過去だ。女性として見られることで、愛を測る節がわたしにはよくある。可愛いって思わなくなったのかなと仄かに不安が過ぎる。
今までの元恋人たちと違って、今の恋人は恋愛に対してクールだなとずっと思っている。好き好きされていたかったが、それもそれで鬱陶しくなってしまうこともあるだろう。このくらい朗らかに好き合うくらいがちょうど良いのかもしれない。少しずつ慣れて行く。
「***ちゃん、7時20分だよ」と彼の声で起こされる。今日は夜勤なのと返してまた眠りにつく。結局4時過ぎまで起きていた。開かない瞼の隙間から彼がポロシャツに袖を通すのを見る。シュッシュと音がして、すかさずこっちにも振るってと声をかける。3プッシュほど彼の香水をベッドにかけてもらう。付き合った当初もこんなことをしていたなと思う。この香水の名前はジャズクラブだ。練習の時間が取れないから次のライブでサックスを辞めるとこの前言われた。彼の一番の趣味だからこそ、中途半端な出来でステージ立つと自己嫌悪してしまうらしい。ジャズが好きなのは変わらないけどねと笑っていた。彼がジャズからプレイヤーとして身を引いても、引け目なくその後の人生を許容できる未来でありますように。その香水はずっと変わらず彼の匂いでありますように。人との関係なんてくっついたり離れたりの連続で、移ろいやすいことはわかっているけれど、なんとなくその未来にわたしもいられたらいいなと思う。
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2024年10月17日(木)

後期の出勤は月水木の3日間、今日は4週目の最後、1限(9時〜10時30分)の講義だ。しかし暑い、教室は窓を少し開けて換気しながら冷房を入れる。学生の中には、半袖Tシャツに携帯用扇風機を使用しているものが少なからず居る。授業を終えて部屋に戻り、天気アプリを確認すると最高気温が29℃!去年の今頃はどうだったんだろう、この日誌にも日々の気温を記録しておくかな?

4時45分起床。
日誌書く。
ツレアイの起床を待って、洗濯を始める。

朝食を頂く。
洗濯物を干す。
いつもならこの後で珈琲を淹れるのだが、どうしたことか忘れたままに彼女の弁当を用意する。
プラゴミ、30L*2。
彼女の職場経由で出勤する。

先週同様、なぜか木曜日に限って道路が混雑、75分もかかってしまった。
タイムカードを押してすぐに教室へ、<共生社会と人権>の講義だ。先週の<女性>について振り返った後、今週のキーワードは<子ども>、<子供・子ども・こども>の標記の違いから始まって、子どもの権利条約を紹介した後、社会的親子関係について解説。名付親や仲人親は現在でも(なんとか)通じるが、烏帽子親・鉄漿親などは知るよしもない。その後は<サザエさん>の親族図を描きながら、社会学的視点を解説するのだが、テレビアニメのサザエさんを見ているものは一人も居なかった。
部屋に戻って、ラジオ体操第一、お茶を頂く。
インターネットでMLB中継を楽しむ、大谷君は特大スリーランでドジャース勝利。
ラジオ体操第二。
アプリで名神の混雑状況を確認してから退出。

帰路は順調。

コレモ七条店へ買物、大好きなアジフライが安売りの日だがすでに20%引き。確認すると、消費期限が明日の3時のものは値引、5時のものはそのまま、つまり24時間を切ると値引き対象ということか。

先日申し込んだ<私学メンバーズカード>が届いていた。クレジットカード機能はもちろんだが、退職後も私学事業団直営施設利用証として使えるのがポイント。Ⅰ年目は年会費無料だが2年目からは3,300円、30万円以上の利用で無料となることから、とりあえずJcom・Nuro光の支払方法を変更しておいた。

夕飯は昨日から仕込んでおいたスペアリブと大根の煮物、肉がほろほろになっている。
録画番組が無いので、柳家小ゑん「チャルメラの恋」を楽しむ。
入浴順を待つ間にダウン。
日付が変わってから起きだして、明日のご飯を2合セットした。

辛うじて3つのリング完成。
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翌日、K高校近くの私電の駅にはワイシャツ姿のサラリーマンや制服を着た高校生などがホームで待っていた。大型連休が終わり、ようやく日常が戻った雰囲気である。
K高校も、大半の生徒が寮から離れなかったが、四日ぶりに制服に袖を通した。翔もその一人だが、亮司から「性の手ほどき」を受けたからか清々しい気持ちでいた。これまで悶々としていた「余計な」羞恥心と、「悶々と」していた劣等感から解放された思いがした。これが「ロストヴァージン」なのかと彼は思った。
「…おじさん」
翔は、亮司の両腕の中で抱かれた時のことを思い出していた。意外と筋肉質で微かに男臭さもし、それが彼の潜んでいた肉欲をくすぐられた。接吻した時の唇の生温かさやとめどなく噴き出す唾液、総てが彼の本能を起こさせたのだ。白いタンクトップにセミビキニブリーフという格好にワイシャツを羽織っただけの姿で彼は洗面台の前に立っていたが、翔は初めてその光景がいやらしく感じた。彼は顔を赤らめ、下半身の一部が硬くなるのを感じた。
「…ダメ、ダメだ。今から学校なのに」
彼は股間を押さえ、そそくさとスラックスを穿いた。
秀一は、昨日のうちに準備した背広に袖を通し、自転車に乗ってK高校へ向かった。全寮制なので正門に生徒の姿はなかったが、昇降口に貢が立っていた。大型連休明けだからか、生徒の様子を見に来た様だった。駐輪場に自転車を停めた秀一は、
「おはようございます!」
と貢に一礼した。貢も、
「益子先生、おはようございます。朝からイイなァ〜」
と笑顔を見せた。
「今日から本格的に授業なンで、緊張してます」
「そうですか? 次第に慣れますよ。大丈夫ですって」
「まァ、改めてよろしくお願いします」
そう言って秀一は昇降口へ歩いて行った。間もなく、たまたま近くにいた亮司が貢の許に来て声をかけた。彼は、
「嗚呼、やっぱり秀一だ。殆んど変わらないなァ…」
と言った。
「なかなか、イイ尻してるよね〜」
「お、おいッ! お前、食っちゃダメだからな!?」
「バカ! オレは亮ちゃん一筋だよ」
「ッつ〜か、ゴールデンウィークの時は何やってたンだよ。淋しかったよ」
「え? あのゲイバー主催の一泊旅行へ行ってたよ」
「な、何ぃ!?」
「解った、解った。今夜、煮るなり焼くなりしてよ」
「本当かよッ!?」
そう言っておきながら来たことがねぇじゃねぇかと、亮司は草取りを再び始めようと背を向けた。ロータリー周辺の「ツゲ」の下を草取りする為、彼は両膝をついて臀部を突き出す様にしたが、とっさに背後を気にした。また「ブリーフライン」をなぞられると思ったからだ。案の定、其処には貢がいた。亮司は、
「このスケベ!」
と言い放った。それに対し、
「イイ尻してるンだもん」
と貢はピシャリと、両手で自分の臀部を突き出しながら叩いた。
そんな二人のやり取りを見ていたのか、寮の方から来た岩﨑が眠そうな様子で、
「…ッたく、朝っぱらからお色気漫才やってンじゃないわよ」
と呟いた。貢は、
「おはよう。何か眠そうだな」
と言った。すると、岩﨑は突然彼に抱きつき、
「で、出たのよォ〜!」
と絶叫した。あまりに股間を突き出してくるので、貢はおのずと腰を振った。てっきり喜ぶかと思ったが、
「何よ、この欲求不満が!」
と股間をめがけて膝蹴りをした。
「ぎゃあァァァァァ〜!」
激痛が全身にはしり、貢は両手で股間を押さえながら跳び上がった。何事かと階上にいた生徒の一部が窓をガラッと開けたが、岩﨑が怒鳴った。
「見てンじゃないわよ!」
嗚呼、何だよこの学園の野郎どもは…。そう思いながら亮司は、何事もなかった様に草取りに専念をした。
ようやく痛みが引いた貢は、理事長室に岩﨑を招いた。ずっと股間を両手で押さえている彼に、
「悪かったわよォ〜。あとで慰めてあげるからさ、許してぇ〜」
と岩﨑は懇願した。しかし、貢は唇を尖らせながら、
「もう抱いてやらねぇから!」
とそっぽ向いた。余程痛かったのか、
「もし『使いもの』にならなくなったら、お前のせいだからな!」
とすすり泣き始めた。オイオイ泣く様子に岩﨑は彼の隣に座り、
「いやァ〜ん、そんなこと言わないで! 貢のこと、愛してるから!」
と接吻を繰り返した。
まるでコメディーだなと貢は、スラックスの中で自分の「ムスコが」「復活」を遂げたのを感じつつ、接吻を止めない岩﨑に「とどめ」のフレンチキスをした。そして、曲がってしまったネクタイを直しながら髪も整えた。岩﨑もようやく我に還り、
「き、今日は…抱いてね。当直室にいるから…」
と貢に背を向けた。
校内に「おばけ」? 貢はデスクの背後にある窓の前に立ち、何か思い出した様だった。彼は言った。
「そう言えば…父さんが話してたなァ。昔、いじめに遭った生徒が雑木林の中で自殺をし、大変だったって…」
「『自殺』!?」
「あぁ、その生徒は厳格な両親の許で育ったがウチに来て『ゲイ』の洗礼を受けたが、凌辱されることにエクスタシーを感じたらしいンだよ。いつしか、それがいじめにまで発展し、あの雑木林で縄に縛られたり吊るされたり…。この事を知った両親が驚愕して教育委員会に訴えてやるって殴り込みにきたンだ」
「そ、そんなことが…」
「父さん、この学園を潰されてたまるかと毎日躍起になってたな…。もしかしたら、その生徒の声かも」
岩﨑は、貢の話を聞いて血が引いていくのを感じた。あの声はやはり気のせいではないのだと、次第に恐怖感が込み上げてきた。彼は言った。
「…だったら、今晩来てよ。本当、聞いたンだから! 独りじゃ怖い!」
先刻の勢いは何処へやらと言わんばかりにナヨナヨと、まるで本当の女になったかの様な感じで貢の背部に身を寄せた。貢は、雑木林から聞こえてくる声を聞いたことがなかった。ただ、当直をしていた一部の教師や、寮の中にいた生徒の数名からは「おばけがいる」という話は聞いていた。怖気づいている岩﨑に、
「解った。今夜、行くよ」
と声をかけた。
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【短歌】腐らない死
地獄の熱夜風に乗って自殺するきみに春の訪れ告げる
水を止め忘れた蛇口しめるようなあなたの右手を待ちわびている
救うことも寄り添うこともできなくてぬいぐるみばかり増えていく部屋
腐らない死のようなもの二度と会うことのない人を月下に想う
棺には触れずにサヨナラだけ告げたきみは寝起きがとても悪いから
王子不在のままで呪いを解いた数あの子の腕の白い傷跡
「腐らない死」信頼できる人を失くした。死別した訳ではない。相手は今日も元気に暮らしている。変わったのは私の方だった。彼に対して以前のように信頼を寄せることができなくなった。理由はわかっている。原因が彼にある訳ではない。私個人の問題だった。彼への信頼を失ったことは、彼と死別したこととたいして違いはないように思えた。彼は生きていて、微笑み、手を差し伸べてくれるが、私の目にはゾンビのようにしか映らない。私にとって、彼はもう死んだ人間なのだ。生きる屍。否、生者である彼の肉体が腐る訳はなく、ゾンビと言うより生きる墓標とでも呼ぶべきか。彼の瞳の中に、在りし日の私自身の姿を見る。どうしてこうなってしまったのか。腐らない死を迎えた彼は、今日も変わらぬ姿で私に手を振る。
次の朝読むはずだった新聞を棺の祖父に抱かせてやる
保存料入った弁当ばかり食べ僕は土に還れますか神様
仲直りするはずだった しわくちゃの花束、墓前、初雪が染む
今はもう使われていない電話番号はおまじないきみに幸あれ
朝焼けを見つめるきみも燃えるようでもう少し生きてみようと思う
真夏でも長袖着てるきみだけが最後まで夜の海を見ていた
「私の友達」ずいぶん長いこと、一緒にいてくれた友達がいた。死にたい夜はいつもその友達を頼った。夜中まで電話で話し続けたこともあれば、明け方まで隣にいてくれたこともあった。まるで引き留めるかのように、私の手を握ってくれた夜もあれば、私は一睡もできないまま、眠る彼の月光に照らされた鼻筋を見つめて過ごした夜もあった。ひとりきりでは到底、乗り越えられなかった夜を、ずいぶん一緒に過ごしてくれた。彼がいてくれなかったら、私はとっくに死んでいただろう。もちろん、いつも隣にいてくれた訳ではない。私が望んでも応えてはくれない夜だって多かった。それでも、何度も一緒に朝焼けを見たこと、何時間でも他愛のない話に付き合ってくれたこと、私の友達であり続けてくれたこと、そのすべてが、私を今日まで生かし続けてくれていると思う。
たいそれた不幸はなくて自殺する勇気もなくて歩いて帰る
砂浜に書かれた遺書が波に消えどうせ歴史に残らぬ僕ら
あの夜に握ってくれた左手が死にたい夜にほのかに光る
信号が点滅してる「死のうとした、死ねなかった」に息も詰まって
ただそこにいるだけでいい小雨に陽が射して光の粒のように降る
天国に雨降らないなら今この世で傘差し出したきみと生きたい
「死ぬことばかり」死にたくないのに、死ぬことばかり考えるようになった。自身の愚かさについては、自分でも付き合い切れないと思うことがある。本気で死のうとしている訳ではないのに、毎日死ぬことばかり考えていた。これまで家で飲酒することはなかったが、週に3日以上は酒を飲むようになった。酔っているとすべての境界が曖昧になって楽だった。二十代前半で終わったはずの自傷行為も再開した。私は子供の頃から、精神が参っているはずなのに肉体になんの不調も現れないことが、心身の調和が取れていなくて苦手だった。何をしても気が晴れなくて、ある日ふと、「こんなに死にたいんだから、それを短歌にでもしよう」と思った。
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240205
前々からの予報通り、雪が降っていた。 小学生たちが半袖ではしゃいでいた。 わたしは気が落ち込んでいってしまっていた。
やたらとお腹がすいて、晩御飯を食べたのに一平ちゃんが食べたくて仕方がなかった。 さすがにだめだろうと思って、チョコレートで誤魔化してみたけれど、満たされず、インスタントのポタージュを溶かして飲んだ。 おとなしく一平ちゃんを食べてもよかったかも。
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240206
朝、早起きができない。 昨日の夜、明日の朝、早起きするためにもう寝よう、としたところで、明日であるところの今日は早く起きられず、ただいっぱい寝てしまうだけとなる。 それだけで、今日はもうだめだと落ち込んでしまいそうになるけれど、いっぱいねたから頑張れるね、と自分を励ます。荷物を整理する。 一応、少しずつだけれど、引越しの準備を進める。進めているつもりだけれど、部屋の様子に変化はみられない。このペースで大丈夫だろうか。
晩ごはんに小葱と卵だけのチャーハンをつくる。 鶏ガラスープの素を多めに振りかけておいた。おいしかった。 夜、本のための紙をたくさん切って、ねた。
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240407
朝、少しだけ早く起きられた。 ぼんやりと気持ちがわるく、窓をあけてみる。清潔な空気だった。りんとしていて、鳥が鳴いている。 午前中はテンポよく、いろいろなことをこなしていった。けれど、午後になってから気が落ち込んでいってしまった。 異常な食欲も収まらず、ポテトチップスを食べる。 ちじみほうれん草をいれた蕪のポタージュ、おいしかったのに。 月経前なのはわかっている。早くきてほしいくらい。 しろくまの抱き枕を投げてあそんでみたら、少したのしかった。
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週報-7
2024年04月13日(土)
ハンナ宅で、お昼ご飯を振る舞ってもらう。ボルシチ、タコとチーズのバジルサラダ、バゲット。コーヒーとケーキも出してもらった。食べ終わって直ぐ慌ただしく家を出て、二人で下北沢へ。ハンナの知り合いが主催(?)と言う形で開いた一日居酒屋に行くためだった。主催もさることながら客も自己顕示欲の塊みたいな連中が集っていて便所みたいな空間だった。店を出たあとに二人で服や映画の話をしながら下北沢を散策して日が暮れる頃にそれぞれ家に帰った。
柔軟で社会性のある彼女がしばしば私を指名して遊びたがるのは何かの行事でせっかくだから~と珍味を食べるような感覚なのだろうか。ひとと関わるたび傷つく。自分の繊細さに絶望する。早く楽になりたいと思う。


2024年04月14日(日) SHEINで注文した荷物が届いた。バッグから精液のにおいがしたけど、それ以外の服や小物には満足したので追加でまた色々注文した。中国とか韓国の通販で買うバッグはどれもこれも精液のにおいがするけどどういう工程を経たらそんなことになるんだ?
週末はいつも泣いている。彼は命を粗末にするな、と私を叱りつける。お前が命を粗末にすることで俺も傷ついていることが分からないのか、と叱る。分からない。分からないから困らせたい。そしたら愛してるだとか好きだとかを言って、分かりやすく優しくしてくれればいいのに、と思う。傷つけておいて優しさを求めるな、耳障りのよい言葉にまかせて収拾をつけるのは本当の愛じゃない、それはガキの恋愛ごっこだぞ、と彼は言う。


2024年04月15日(月) ここ最近の平日の朝は私が家を出るタイミングと、ランドセル新入生軍団の登校のタイミングがかぶる。ランドセル新入生は春風みたいだと思った。今日は会社に半袖ニキネキがちらほらいた。退勤後も外が明るい。電車内が汗のすっぱいにおいで充満していた。
2024年04月16日(火) SR睡眠の日だった。アラームが鳴るまで一度しか起きなかった。すばらしい。何のために労働するのかが分かった。夜によく眠るためだ。
些細なことでもひとの役に立つことを嬉しく思いはじめたのはここ2~3年くらいだなと思う。それまでは与えられることだけが嬉しかった。前に好きだったひとに、どう��て人助けの仕事をしているのか訊いたとき、彼は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」がきっかけだと言っていた。要は与えること・救うことが幸いだから人助けの仕事を選んだということだったのですか?
会社の人間、何が起きるかも分からずに何でも始めて後に起きた問題に対応していると動けなくなるから、別の新しい問題またはその種を意図的に作り出す。止まることだけは避けたい。どこもみんなそうなのだろうな。会社に限らず、この世とか。
2024年04月18日(木) 仕事、言葉で攻撃して自分を守る大人を見た。私は誰かを傷付けたくない、と強烈に思う。自覚して驚いた。恨む相手を傷付けても存外すっきりしないこと、自分が良い立場になるわけでも無いことは知っている。
2024年04月19日(金) 昼休憩に会社のひとたちとご飯を食べに行った。一緒に働くなかで優しくしてくれて仕事上好きな相手だったとしても、休憩時間まで関わりたいとは思えないな。あるテーマで雑談しながらじわじわ傷ついて、その後もしっかり引きずっていたらしく家に帰った私に彼氏が「俺は敵じゃないよ」と言った。ケーキを買ってきてくれたので夜ごはんの後、一緒に食べた。
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" 埼玉乱舞 -SAITAMADANCE- Vol.01 "@越谷EASY GOINGS

開場から開演まで爆寸みたいな感じでV系mixが流れている
覚えてるのだけ書くと
入った時かかってたのは手の鳴る方へ/アルルカン
埋葬/RAZOR
神歌/Phantasmagoria
V.I.P/NOCTURNAL BLOODLAST
迷彩/Sadie
鯖に乗って(RADICAL HYSTERIA)/BORN
朔/DIR EN GREY
君の子宮を触る/DEZERT
0/キズ
ザアザア前のDJ枠は知らない曲1曲もなかったからここ20年くらいバンギャし続けてる人なら1人でも体が勝手に振りをしてしまうくらいテンション上がる開演待ち
ステージはスクリーンで覆うスタイル
ザアザア
ステージに誰もいないままキズの0から暗転 感電のベース音が流れ始めたので手拍子をするフロア なかなか満員のお客さんに混じって亞んちゃんの金髪が
メンバーフロアから入場
(一葵さんだけステージ袖から現れてたと思う)
マイクにあり着くや否や今日一番かっこいいバンドザアザアです
ぬるいぬるい言われながら上下前後走らされ
全員左に寄ってください
ぬるいことしてんじゃねぇよ
誰の声かと思うくらい攻撃的な声色に軽率にときめいたけど一葵さんだったのかな 左に寄らない他バンギャさんをw強引に寄せて蜘蛛の糸
手扇子しながらようやくステージを見たら 黒いスーツに黒シャツなんだけどネクタイの柄がアメリカドル$…?もしかして4人で
お揃いのお土産買ってきたの??????
朗読は 冷熱 ジャケットの袖を肘下で捲ってベースを低くして弾く零夜さん(ゴクリ…
夕焼けは春さんのギター前振りで入るバージョン(良かった)
ただいまー おかえりー!
僕達あの アメリカ帰りなんで
まだ時差ボケしてるんだけど
帰りに お土産屋さんでこれ(ネクタイ)買ってきました
か わ い い(ネクタイがというよりその柄とお揃いにしちゃうこととそれを衣装にするということがかわいい)かわいいじゃねぇよ
アメリカで一体何がと思うほど いつになく強気で攻撃的で全員が見るからに自信に満ちていた
推しが良すぎたから今日はもうこれで帰りたいまであった

色々な十字架
転換中に下手ギターの人がエフェクターボード高く掲げて見せてくれた(笑)
メンバーのヴィジュアルは思っていたほどピンクハレルヤではなく 普通のV系に見えないこともない 笑
上手ギターの人は技術面含めて見せ方が熟れてたように思うけど前盤普通のV系じゃないのかな
上手側の後ろの方に 白い布でちゃんとV系ぽく装飾されたスクリーンが設置されそこに歌詞(MVある曲はMV)が流れる
最初の曲は「近所の犬に勝手に名前を付けて呼んでそれを浸透させた」とかいう歌詞だった
小学校5年生くらいの男の子が言う下ネタがふんだんに盛り込まれた歌詞を 90年代V系に多い独特の歌い癖に乗せてw 声量なくはないし結構な高音が地声で出てたので真面目に練習したら普通に上手くなりそう
NoGoDのアトリアをちょっと歌ってたけどそっちのが上手いw
ドラムのdagakiさんとボーカルのtinkさん 埼玉の人らしく 越谷ではなく松伏町?の出身だとか
ベースのmisujiさんはどこの人かわからんけどdagakiさんが埼玉でのバイト経歴を発表し続けているのに突っ込みを入れ2人が張り合う流れに(無理やりw)
リズム隊がバトミントンのラケットを持って前へ出てきて同期に乗って演奏される曲があったけどこれといって決着はついていない模様
tink:終わりですって言って曲が終わった(笑)
テニプリのやつでした
( 'ᵕ' )
どんどんどんどん 応募して
何を?誰に?
( ◜-◝ )
今日のためにいっぱい曲作ってきたから
前からある 前からある 前からある
前からある曲やりますこれはちょっと
何を言ってるのかわからない系ボーカルさんのMCを幾度となく拾ってきた 経験値がまったく活かせないレベルの圧倒的何を言ってるのかわからない系ボーカル(笑) MCというかスタジオセッションの雑談みたいなノリで喋るんだけど先輩や女の子に可愛がられそうなタイプです 上ギとベースいなかったらまとまらんw
弦楽器隊は思ったより全然ちゃんと演奏してて(失礼w)ステージ慣れしている様子なんだけど ボーカルさんだけステージに立たない仕事を生業にしてる感ありました(ベーシストさんらしい ?)
白ミサっていうくらいだしもっとなんか祈りとかさせられるのかと思っていたので想像より普通のV系に近いという第一印象

NoGoD前の転換はZOMBIEとかギルガメとかlynch.とか流れてた
NoGoD
楽器隊板付き 袖から赤いスーツに身を包んだ赤髪団長(かっこいい♡)
とはいえ1~2曲目知らなかったw これだけ行ってなかったら知らない曲やらなかったら逆に心配なので良かった
さっき ザアザアが… 越谷そんなもんかって言ってたけど…
いつもこんなんじゃないよな?今日いつも以上だよな?(そっちw)ここは埼玉じゃない
タイトル思い出せないけど体が振りを覚えていていやー懐かしいーと思ったのは愚蓮だった 少し前にBLAZEで見た時にもやってたな
タイトル思い出せないけど体が振りを覚えていて(コピペ)これなんだっけなって思ったのは球根だった
ギターソロ見応えやばい 前任も涼し顔して難解な曲を弾く人だったけど今の上手ギターも笑顔でとんでもねぇことやってる凄腕
越谷 俺の地元です 正確にいうと隣町の岩槻市なんだけど 最寄り駅はせんげん台
地名は漢字だけど電車の駅は平仮名のあのせんげん台です!
いつも浦和あたりで地元です!って言うのちょっとなんか 申し訳ない気持ちがあったんだけど 今日はいいよな 自信持って 越谷 地元です!
こんなに地元アピっといて
でも…実を言うと…今の住所は 東京都ですって言ってブーイング浴びてたw
言いたいこと全部短い時間に収めるようになっただけで喋る量は変わってないからMC半分以上端折りますけど若い頃渋谷の居酒屋でバイトしててせんげん台までの終電がないから店の締め作業に参加したことが無いって話も面白かった(笑)
団長ダンスって言うから乱知気でもやるのかと思って焦った 大サァカス 体が覚えてた(笑)(笑)
神風もカクセイも通ってた頃に出た曲で団長大好きすぎた時代の自分に戻ってしまうw凄まじい演奏力だし良い曲だな かっこいい
確実に笑わせるMCを挟みながらも後半に向けて盛り上がっていくムードを創るのはどこよりもプロ
Never fade awayのコーラス (合唱になったのこれだっけ?)感動しちゃったよ
ザアザアは 勢いがあって なんか 凄かった…対バンするのは久しぶりなんだけど ああゆうのいいなって思いましたって言ってた
色々な十字架についてはアトリアの話してたかなぁ 忘れちゃった
NoGoDはアンコールがノーゴッド!なんだよね 懐かしい
さっき ザアザアが 前後左右にすごい動かしてて 俺達もああゆうのやりたいなぁ?��て思っちゃったから
NoGoDにもそういう曲があります(^ω^)
両手をくるんてして折り返す時にハートにする振りがあるけど 桃源郷へようこそのその部分は♡を逆さにした桃なんだよねw
曲終わってから 4/20にもここで埼玉乱舞?あるらしくて団長がDJとMCで出るとかって言ってた
バンド演奏終わってすぐDJブースからROCKET DIVE流れて来たの熱かったな
4/20のイベントはザアザアもまた出るのかなと思うようなこと言ってたけど(?)その日チッタのバンギャルフェス行こうと思ってるんだけど?w

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持続的な賃上げ促進の柱とされる「賃上げ税制(企業が給与を増やせば、法人税から一定の額を差し引ける減税策)」を実施しても、無い袖は振れないわけで、賃上げを実施できるのは好業績の大企業に限られる。中小企業の多くは業績が厳しく従業員の賃金引き上げは難しいというのが実情だ。 賃上げ税制は、結局のところ、賃上げのできる大企業と賃上げのできない中小企業の賃金格差を広げるだけで、(日本の雇用者の大半は賃上げが難しい中小企業で働いているため)平均賃金を引き上げるのは難しいだろう。 実際、アベノミクスでも2013年度から賃上げ税制は実施してきたが平均賃金の上昇を実現することはできなかった。
岸田首相「持続的賃上げへ減税」 国内投資も支援、成長還元 新資本主義会議(時事通信) - Yahoo!ニュース
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