#短歌

[rodolfo9999]

rodolfo tanka

寄り添えと、わたしに言うなお前らよ、突き飛ばしたのは一体誰だ

"Come closer," you say, But don't tell me that, O you all. Who was it that pushed me away?

[rumeko]

2024.9.17 中秋の名月

名月の輝く空に君想う

旅行く道にその笑み照らせ

[moznohayanie]

舌打ちと荒げる声が怖かった いつか私に向けられる刃

#短歌 #毎日短歌 #別れを意識した瞬間短歌

[moonlightspread]

短歌

歩幅こそ違えど君に駆け寄って笑顔になる日を夢見て、涙。

Japanese sounds:

hohabakoso-chigaedokiminikakeyotte-egaoninaruhiwo-yumemite-namida

English meaning:

Our paths have always been different. I dreamed of catching up with you someday and laughing with you. But all I can do is cry.

[mayaaaa0724]

202506短歌

値上げにはムーンリバーが効くという　ため息一つ、レコードを買う

始まりの天気予報を覚えてるかつての愛はそういうもので

梅雨時の髪がハートを作るたびローンが終わり老人は死す

映画では特殊部隊がぶち破るはずの扉を今日も母　ドン

アフリカ像鳴らしても無駄クラクションパオーンとファー　天国へ行く

[onaikotaro]

記録から呼び戻してきたjpegの金木犀に香りがしない／千種創一

（千種創一『あやとり』短歌研究社）

何気ない歌だけれどjpegの選択がいい。pngとは違いjpeg/jpgは非可逆圧縮である。だから記録の奥底に入るたびに圧縮されて画像データがいくらか失われてしまった。そのため香りも薄らいでしまったのだろう。何度も金木犀を圧縮した、そこへ至る道筋を思う。

歌のイメージはデータの記録を地にしているから暗さのなかを金木犀のオレンジが際立つ。圧縮されてしまったからこそ鮮やかなオレンジが残った。ひとつ前の〈地下鉄の回送ゆっくり過ぎてゆく暗さに吊革たちを揺らして／千種創一〉も暗さのなかに白い吊革が光る。連作「Trans-」は〈電磁波に鮭あたためる、火に似せた暖光のなか鮭は回って／千種創一〉という台所の暗がりのなかの光にはじまり、〈この中華食材屋は闇なんよ、って声を背に胡麻の袋を手に取ったこと／千種創一〉と闇にふれる。小さな明るさのあたたかさ。

[komichi-mado]

紫に揺れる夕陽の沈みゆく

　　　　　繋いだ手と手いつも離せず

いつになく燃える夕焼けでした。見せたい方にできるだけ再現力高いまま夕焼けを撮影したくて、足元の不安定な高い場所に登りました。たいして高さを稼げた訳ではないですが、いいタイミングで撮影できた気はします。一生忘れないだろう一日。

[colombette]

ano chijitsu kimi no taiyō kagayaku me uchi no sametara kimi wa iru no ka

あの遅日君の太陽輝く目うちの覚めたら君はいるのか

that lingering day when the sun danced in your eyes after I open mine will you still be there?

[papatomom]

2023.10.29（sun）

福井県ふるさと文学館 俵万智展 #たったひとつの「いいね」

[kozen-ta-tanka]

[kozenta]

うちらってズッ友なのか知らんけど高校生でずっといたいね

[osobasennin]

花の名を知らずに愛でる侘しさをそっと包みし優しい色味

それでもいいよ、と語るかのように。

私にはもともと名はないよ、と。

あなたの気持ちの問題さ、と。

ええ。

MACRO APO-LANTHAR 65mm F2

[rumeko]

inner wall

散った薔薇真っ赤真紅朱

ビロードの心触り干上がるまで

[moznohayanie]

読み終えて　ややふっくらとした本に

あなたの日々が挟まれている

ー「オールアラウンドユー」木下龍也

[moonlightspread]

短歌

薄い息そのまま闇に溶け込んで風になる夢、醒めたくなかった

[painpainpain1990]

美しい喪失を重ねていく、側溝に落としたピアスも君もいつか星に

宇宙にひとつ、地球滅亡後に届く不器用なうた

泣きたい夜も空を見上げてしまうのは、月の横にある宇宙のほくろが木星だと教えてくれたから

セックスをする、葬式に出る、人間の営みを繰り返す私を許して神様

「死にたい」にいいねとか付けちゃうと死んじゃうよ、心配ボタンをください

お父さんの手首に自殺の跡、私の心にはお父さんの傷があるのに、ずるい、ずるいよ

愛とか恋とか全部嘘だし、なんか普通に怖いし

「中学生の時いじめっ子だったんだ」あぁ、やっぱりと思った、BBQの炭がパチンと跳ねた

衝動的に書いた遺書は、思いのほか低かった２階からの景色にほどけて溶けて

ずっと体調が悪いです、ずっと君がすきです、ずっと助けを待っています

世界で一番美しい言葉を残せたら死んでもいいと思う、遺書じゃなくて告白だよ