#後半の即興融合が楽し過ぎた
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shintani24 · 1 year ago
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2024年2月9日
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国の借金、過去最大1286兆円 23年末、財政運営厳しく(時事通信)2024年2月9日
財務省は9日、国債や借入金、政府短期証券の残高を合計したいわゆる「国の借金」が2023年末時点で、過去最大の1286兆4520億円になったと発表した。
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【ひと目でわかる】「国の借金」の推移 国の借金、1276兆円 過去最大を更新―6月末(時事通信 2023年08月10日)より
高齢化に伴う社会保障費の増大などを税収で賄えず、借金頼みの厳しい財政運営が続いている。
借金の合計額は23年9月末比で10兆8404億円増加した。内訳を見ると、政府系金融機関などへの貸し付け原資となる財投債や政府短期証券は減少したものの、普通国債が1043兆7786億円と同16兆3657億円増えた。
不破雷蔵 「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 補足 今記事参照元は財務省「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高(令和5年12月末現在)」ですが、そこでは「国の借金」「借金」との文言は一切ありません。「国の借金」は、日本国政府が発行している国債(の額)を示しますが、「借金」の対象が日本国全体、国家組織や所属企業、民間人の全てに至るまでとの誤読につながります。たとえ「いわゆる」を本文でつけ釈明していたとしても、です(タイトルにはそれすらありません)。
日本国債の約9割は日本国内で購入され、その額は日本国民の債権。さらに日本国債は円建て。日銀の利益のうち剰余金は準備金や出資者への配当に充当される分を除き、国民の財産として国庫に納付。
借金云々とするのなら、負債だけでなく資産も見る必要があります。なお日本の対外純資産(対外資産と対外負債の合算)は3.16兆ドルで世界第一位(IMF公開値より)です。
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【速報】日経平均終値743円高 3万6863円 終値でバブル後最高値更新(TBS NEWS DIG 2月8日)2024年2月8日に追記
きょうの東京株式市場で日経平均株価は、きのうより743円高い3万6863円で取引を終え、バブル後の最高値を更新しました。
7日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価が史上最高値を更新した流れを引き継ぎ、半導体関連株や好調な決算を発表した銘柄を中心に買われました。
上げ幅は一時800円を超え、3万7000円に迫る場面もありました。
イギリスの半導体設計大手アーム・ホールディングスが業績予想を上方修正したことをうけて、親会社のソフトバンクグループも大きく値上がりしています。
また、日本銀行の内田副総裁が講演で「マイナス金利の解除後もどんどん利上げをしていくようなパス(経路)は考えにくく、緩和的な金融環境を維持していくことになると思う」との見解を示したことも相場の支えとなりました。
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日経平均終値34円高、2日連続でバブル以来の高値更新…一時3万7000円台まで上昇(読売新聞 2月9日)
9日の東京株式市場で日経平均株価(225種)の終値は前日比34円14銭高の3万6897円42銭で、1990年2月以来、34年ぶりの高値となった。日経平均���バブル景気以来の高値を更新するのは2日連続。上げ幅は一時400円を超え、3万7000円台まで上昇した。
【一覧】売買代金は943兆円以上…証券取引所の現状
前日の米株式市場でハイテク株が上昇した流れを受け、東京市場でも半導体関連株に買いが先行した。東京外国為替市場で円相場が円安・ドル高に振れたため、輸出関連銘柄にも買いが広がった。
東証株価指数(TOPIX)は4・75ポイント低い2557・88。
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25歳で見せた歴史的瞬間、西洋に起こした革命 小澤征爾さんを悼む(朝日新聞)2024年2月9日
「小澤の目力」という言葉を、楽員たちからよく聞く。目が合った瞬間、無意識に音が出てしまう。なのに、なぜか他の奏者たちとぴったりそろってしまうのだと。
制するのではなく、技術と気の独創的な融合により、壁を壁とせず、東洋人にクラシックはできないという偏見に挑戦状を突きつけてきた。規格外の才能を花開かせたのは、やりたいことを絶対にやり抜く意志力、桁外れの行動力、そして愛す��き無鉄砲さだった。
1950年代末、1台のスクーターと貨物船に乗り、63日かけて欧州へ。日の丸付きのヘルメットをかぶり、ギターを背負って国から国へ。
パリに漂着し、腕試しにと受けたブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。ほかのコンクールもどんどん勝ち抜き、カラヤンに弟子入りし、名門ニューヨーク・フィルの副指揮者に大抜擢。躍進ぶりも規格外だった。
「ねえ先生。僕、バーンスタイン先生に教えてもらいにアメリカに行ってもいいかな」
そう、帝王と呼ばれたカラヤンにも屈託なく尋ねた。周囲からライバル扱いされていた2人だが、小澤さんにとっては最高の音楽を奏でる「同志」でしかなかった。物おじしない奔放な振る舞いを保守的な日本の楽壇がもてあまし、対立したNHK交響楽団に公演をボイコットされる事件も起きた。
小澤さんのベースとなった恩師・斎藤秀雄の指揮法は、西洋の音楽家にとっては自明のやり方を、他の文化圏の人々のために「翻訳」したものといえる。西洋人の「言葉」を自分たちのやり方で体得し、コンプレックスを超え、胸を張って自分たちの歌を歌おう。小澤さんはそんな斎藤の夢を背負い、彩りとニュアンスに満ちた音響を己の感性でたぐり寄せた。「外様にしか見つけられない本質もある」。そして小澤さんは、日本人の感性で西洋を説得するという革命を起こした。
61年、ニューヨーク・フィルを率いて初来日したバーンスタインが、当時25歳の小澤さんを舞台に呼び込んだ。口元をぎゅっと結び、指揮台でぶるっとひと震い。閃光のようにタクトを振り下ろし、自身の愛する黛敏郎の「バッカナール」で百戦錬磨の楽員たちと火花を散らした。戦後初めて、米国と対等に渡り合う日本の芸術家の姿が聴衆の心に深く刻まれた、歴史的な瞬間だった。
誰にも壁をつくらない生き方は、教育や啓蒙に対する情熱をも培った。「普通の人や子どもたちにこそ、真剣に向き合わなきゃ」。これは、志半ばで逝った盟友、山本直純との約束でもあった。
最後の10年は、相次いで襲ってくる病をかいくぐり、執念で指揮台に立ち続けた。力が抜けて軽みを増した指揮からは、楽員との即興的なやりとりが、より���明に浮かび上がるようになった。
ある日の終演後の楽屋で、そんな感想を小澤さんに伝えると「そう! 僕はシンフォニー(交響曲)でオペラをやりたいんだよ」。対話の権化であるオペラの精神を、言葉や文化の壁のない楽器だけで実現する。そんな理想郷を小澤さんは生涯目指し、音楽の伝統を継ぐ「職人」のひとりとして国境を越え、欧州の伝統の系譜に連なった。(編集委員・吉田純子)
コメントプラス
佐倉統(東京大学大学院教授=科学技術社会論)【視点】 日本人と日本文化にとって西洋音楽とは何なのかーー小澤征爾さんは終生この問題にこだわっていた。そしてこれは、明治期から本格的に「洋楽」を導入し始めた日本のほとんどすべての音楽家にとって、逃れられない宿命でもあった。瀧廉太郎も山田耕筰も伊福部昭も武満徹も、みなそれぞれにこの問題と格闘し、各人なりの答えを出してきた。その歴史と積み重ねの頂点に立ったのが小澤さんであり、吉田氏が書かれているように、彼は「日本人の感性で西洋を説得するという革命を起こした」のだった。
小澤さんはオーケストラの指揮者だ。オーケストラの合奏は、日本の雅楽ともインドネシアのガムランとも異なる。独立した個々の演奏家が、論理に基づいてひとつの曲を構築していくのがオーケストラであり、つまり、西洋文化に根ざしたコミュニケーション様式が凝縮された組織だといえる。なので指揮者は、音楽的な才能と表現能力に加えて、そのコミュニケーション様式をすみずみまで身体化していることが要求される。小澤さんは非西洋圏に生まれ育ってそれを成し遂げたわけで、そう考えるとその偉業はとりわけ際立って見える。
小澤さんの指揮する音楽のどこが、どのように世界の人々を魅了したのか。それを精密に分析し解明して、後世の人々でもわかる形にしておくことが必要なのではないか。吉田氏が指摘しているように、小澤さんの師・斎藤秀雄が西洋のコミュニケーション文化に基づく指揮法を普遍的な形に「翻訳」したことで、それをマスターした小澤さんのような人材が非西洋圏から輩出した。次は、小澤さんの会得した指揮法を他の人でもわかる形に「翻訳」することで、聴衆を「説得」する指揮法をマスターしやすくなるのではないか。そんな夢みたいなことを考えてしまった。これも小澤さんの魔力に捉われたからだろうか。御冥福を祈る。
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ホテルなどの2次避難所からの退去期限に不安抱える避難者 石川県が仮設住宅説明会を開催(FNNプライムオンライン 石川テレビ)2月9日
避難者にとって選択の時が迫っている。加賀市のホテルが避難者を受け入れているが、2次避難所の退去期限の不安がある。そんな中、石川県は2次避難所となっている旅館などを回り、仮設住宅などの状況を避難者に説明した。
通常営業に切り替わる2次避難所も
加賀市山代温泉にあるホテル「みやびの宿 加賀百万石」。珠洲市や輪島市から6日時点で347人の避難者を受け入れている。
しかし、いま避難者はある不安を抱えている。それは2次避難所の退去期限だ。
馳知事 「今、2次避難所の旅館やホテルに入っていただいている方々も3月16日前には出ていかざるを得ないというか。次にスライドしていかなければいけないということは当然、想定されます。」
3月16日に北陸新幹線は敦賀まで開業する。すでにホテルや旅館などでは、観光客の予約が入っているところもあるという。
2次避難をしている人 「うちのところの地元は特にまだ戻れるようなライフラインも全然やし、今まで通りの生活で仕事ができるかと言��たら全然目途がまだ全然。果たして2年後になるか5年後になるか…」
2次避難をしている人 「(移転の準備は)個人でしなきゃいけないでしょ。高齢の方がどんな手続きすればいいかというのがわからんままきていて。いきなりあんたたち2週���後に出て行ってくれ、みなし仮設住宅、みなしって何やという感じで分からんままやるのもちょっとあれやなと思うんやけど…。」
「みやびの宿 加賀百万石」の平均客単価は2万5,000円。しかし今、国や市からこの旅館に支払われている金額は避難者1人当たり1万円。採算はギリギリ。
北陸新幹線の敦賀開業に大きな期待を寄せているが、この旅館では行き先が決まらない避難者は引き続き受け入れる方針だという。
みやびの宿 加賀百万石 吉田久彦社長 「不動産屋さんと被災者の方をつなぐことをさせていただいているみなし、仮設住宅と仮設住宅に行くと家賃の補助は出ても食事代の補助は出ないんですよね。食事の心配というのは一番不安なところだと思いますので、そこも何かしらの手当・支援の策を行政には考えていただきたい。」
みなし仮設住宅について県が説明
こうした中、県は7日2次避難所で今後の住まいについて説明会を開いた。
この中で県は、この旅館はおおむね3月上旬が利用期限だとした上で、仮設住宅の着工状況やアパートをみなし仮設住宅として利用する手続きを紹介した。
県復興生活再建支援チーム 谷野明勝広域避難者支援グループ長は、「今アンケート調査をおおむね1週間程度考えていただく時間を用意して、その上でのご意向を踏まえまして、みなさまのご意向にできるだけ添えるようにやっていきたい」と話す。
これに対して避難者は、「みなし仮設住宅を利用する場合の条件とかがはっきりしていなかったのが、今お聞きして自分が思っていたよりいい条件だったので良かったなと思います」・「わかっていたことを聞いただけであって、解決策には何もならんなという感じ。みなし仮設とかそんなところに入る気もないし、水道(の復旧)次第だからねちょっと悩んでいるところです」と話していた。
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takahashicleaning · 2 years ago
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TEDにて
ディック M.カーペンター2世:いかに「利益を求める拡大解釈した警察活動」があなたの権利を脅かしているのか
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
あなたの車や住居、事業又はその他の資産が少しでも犯罪活動と関係があると政府に疑われた場合、有罪とならずとも、ましてや起訴されずともそれらを没収できることをご存じでしたか?
この驚愕のトークで、ディック・M・カーペンターはあなたや私のような人々が日々いかに、民事没収としても知られる「利益を求める警察活動」の犠牲になり得るかを説明します。
ディック・M・カーペンターはコロラドスプリングスにあるコロラド大学の教授で司法研究所の戦略研究部長をしています。
そこで彼は教育政策から大統領選挙の力学まで幅広い分野の著作を手掛けてきました。
彼の論文、調査書、書籍はホワイトハウスの報告書やアメリカの最高裁でも引用されてきました。彼は過去、教師や学校長も務めました。
また、クラッシックのベテラン打楽器奏者としてコロラド州内で定期的に演奏をしています。彼は20年以上にわたり自己所有の飛行機を操縦してきました。
このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。
明日、車でドライブしているところを想像してください。ネット広���に載っていた品物を買いにいくのです。3,000ドルのカッコいいマウンテンバイクとしましょう。
そのくらいのお値段ならモーター付きかもしれません。ハンドルに吹き流しが付いているかも。売り手からは現金払いのみと言われたので車の小物入れには3,000ドルの現金が入っています。
突然、車は止められ警官がこう尋ねます「車の中に薬物か武器か多額の現金はありますか?」正直に「あります」と答えます。薬物や武器ではなく現金があるからです。
その瞬間、車を降りるよう命令され警官は車中を探し現金を見つけます。その場で警官は現金を押収します。警官は、薬物犯罪への関連が疑われると告げます。
その数日後、押収したあなたのお金は返還しないという書類を地元検事が提出します。起訴されたり有罪にならなくてもこんな事態が起こるのです。
皆さんはこう言うかもしれません「こんなことアメリカでは起こりっこないよ」と。しかし、このような出来事はわが国で毎日起こっています。
これは大抵の人が聞いたこともない皆さんの財産権への最大の脅威の一つなのです。
これは「民事没収」と呼ばれています。刑事没収についてはある程度知っているかもしれませんが、その言葉自体、あまり馴染みはないかもしれません。
それでは、まず没収の定義とは何でしょう?
何かが没収されると我々は、そのものを手放すことになります。ときには強制されて手放します。
刑事没収では、誰かが起訴され有罪となるとその犯罪に関連した所有物を手放さなければなりません。
例えば、皆さんが薬物の運搬や取引に車を使い、皆さんが逮捕され有罪になると量刑の一部として車を手放すことになります。
すなわち没収です。これが刑事没収です。一方、民事没収では、犯罪で「人」は起訴されません。「物」が起訴され有罪となります。
耳を疑うかもしれませんが、政府が実際「無生物」を有罪とするのです。まるでその「物」が犯罪を犯したかのように。なので民事没収の判例には、奇妙な名前が付けられています。
例えば「アメリカ合衆国対1990年製フォードサンダーバード1台」「オクラハマ州対53,234ドルの現金」私が好きなのはこれです「アメリカ合衆国対純金製品1点。金の雄鶏(おんどり)」
皆さんはこう考えるでしょう。どうしてこんなことが起こるのか?私も初めて民事没収を知ったとき妻と車で旅行中でしたが、まさに同じことを言っていました。
大丈夫、我々は警官に止められることはありませんでした。私は、法律事務所での調査部長の仕事の一環として民事没収の歴史についての本を読みました。
そして、私は先ほどお話しした事例に出くわしたのです「アメリカ合衆国対1990年製フォードサンダーバード1台」です。
その事例では、キャロル・トーマスが息子に自分の車を貸しました。その車に乗って息子は、軽��な薬物犯罪を犯しました。キャロルは何の犯罪も犯していなかったので警察が、彼女を有罪にして車を没収することはできませんでした。
しかし、警察は民事没収を適用することで車が「有罪」であるとして没収することができたのです、キャロルは完全に無実でしたが、自分の車を失いました。つまり、彼女は犯してもいない罪で罰せられたのです。
これを読んだとき、なんだこれは?と。ありえない!と。なんでこれが合法なんだ!と。その起源はわが国の海事法にありました。
アメリカ独立当初、政府は海賊に戦いを挑んでいました。ええ本物の海賊とです。問題は政府がしばしば海賊をとらえ損ねていたことでした。
そこで政府は民事没収を適用し、海賊の有罪となった財産を没収して海賊の違法な利益を使えないようにしたのです。もちろん政府は民事没収を使わずとも単純に略奪品を押収し、没収することはできました。
しかし、そうすると政府が、我々の最も基本的な法手続や財産権を侵害したことになりかねません。
さて、1980年代まで政府が民事没収を使うことはまれでしたが、薬物との戦いが始まりました。
我々は民事没収を勝手に拡大解釈し、薬物犯罪に適応し、その後は、暴走してさらに拡大解釈し、他の犯罪にも適応しました(日本の戦前の軍部みたい。アメリカでもあるんですね)
カナダやEUも同様の条項を採択。今では様々な人が、拡大解釈による没収のクモの巣にかかっています。
ラス・キャズウエルは、マサチューッツ州、テュークスバリーで低予算のモーテルを営んでいました。
1955年に彼の父親が立ち上げ、1980年代にラスが後を継ぎました。ラスが経営している何年かの間、時折、部屋を借りては薬物犯罪を犯す輩がいました。
ラスはこれを見逃すことができ��、その事実が分かった時点で即、警察に通報していました。ラスは全くの無実でしたが、司法省はただその場所で他人が犯罪を犯したと言うことだけで彼のモーテルを没収したのです。
しかし、これはラスだけではなかったのです。1997年から2016年までに米司法省は63万5千件以上もの財産を没収しました。
つまり、毎年、自身は起訴にも有罪にもなっていない事例で何万人もの人々が財産を失っているのです。
それらは必ずしも巨大薬物組織の親玉や紙面を賑わわせる金融詐欺グループや数十万ドルが関わる事例ではなく、その多くが普通の人々が関わる事例なのです。
ラスのような皆さんのような、私のようなさらにひどい話があります。皆さんのご興味は、その現金と資産は全てどこに行ってしまうのか?
大半の場合、警察が保有します。警察はそのお金で装備品を買ったり、建物の修繕を行います。はたまた給料や時間外手当の支払いにもあてます。
これは明らかに利益相反行為です。
その行為は警察活動を歪めうる不正利益の誘因を作り出します。また、それが問題であることは、警察内でも認識されています。
ミネソタ州、ロチェスターの元警察署長ロジャー・ピーターソンは、警察官がしばしば直面する選択についてこう表現しています。
例えば、仮に私が警察官で薬物犯罪を見つけたとします。そこで1つの選択に直面します。買い手を追跡、街角から違法薬物を追放するか、又は、売り手を追跡、警察が使える現金を奪取するか?
警察官が現金を選ぶ理由は、容易に理解できるでしょう。こういう環境が、フィラデルフィアの警察に家屋まるごとの没収を選ばせました。
2014年、クリスとマルケラ・ソロベリス夫妻の息子は40ドル相当の薬物を自宅から離れた路上で売却しました。40ドルでです。
警察官はその薬物取引を見ており、買い手を逮捕し薬物を押収することもできましたが、そうしませんでした。ソロベリス夫妻の息子を現行犯逮捕して40ドルを没収することもできましたが、そうしませんでした。
警察官は自宅に戻ったところで息子を逮捕。なぜならそうすれば、家全体を押収できるからです。その家は35万ドル相当の価値がありました。
これが私の意味する「不正収益の誘因」なのです。
しかし、ソロベリス夫妻の事例は、例外ではなかったのです。フィラデルフィア「兄弟愛に溢れた街」「アメリカのアテネ」「自由の揺りかご」憲法の生まれた街、自由の鐘と独立記念館の街「あなたを愛し返す街」
そのフィラデルフィアは、没収マシンを稼働させていたのです。2002年から2016年までにフィラデルフィアは没収を通し、7,700万ドル以上を手に入れました。
1,200件の住宅も含まれています。車、宝飾品、電子機器などすべてを売却してその収益を手元に残していました。
警察の荒稼ぎは、ある集団訴訟がなければそのまま続いたことでしょう。
我がチームが、集団訴訟を起こしたのです(拍手と歓声)
ありがとうございます。
我々は警察による没収の実態を改善させ被害者に対する補償をさせました(拍手と歓声)
我々が初めて没収を調査し始めたのは2007年でした。没収による収入がどのくらいあるのかもわかりませんでした。実際、誰も知りませんでした。
我々の画期的調査書「利益を求める警察活動」が、発表され初めて連邦の法執行機関がおよそ400億ドルを得ていたことがわかったのです。
桁違いの大金です。2001年以降、その収入のうち8割以上が民事没収です。残念ながら今回の調査では、州と地方自治体の警察がいくら得ていたのかは不明です。
なぜなら多くの州には、報告義務がないからです。そのため没収制度改革が、行われるまではわが国の没収活動の実態は明らかにならないでしょう。
我々には改革が必要なのです。
州議会は民事没収を廃止し、刑事没収に置き換えるべきです。また、没収して得た資金は中立で一般的な基金に集めるべきです。
没収した資金が直接、警察の財源にならなくなれば、我々は「利益を求める警察活動」に終止符を打てるのです(拍手と歓声)
皆さんご想像の通り警察のお偉方はこれらの提案が気に入りません。
警察は多くの資金を失うことになります。警察は民事没収が犯罪と戦う有効手段だと考えています。問題は、それが有効ではないことです。
2019年6月、我々が公表した調査書では、民事没収は犯罪との戦いを有利に進めないことが明らかとなりまた、その調査では不況時には法執行機関がより多額の没収金を集めようとしていることもわかりました。
それならば、市や郡の予算が厳しい時には警察は没収制度を使い資金を捻出することになるでしょう。
そうすると納得できるのは、警察幹部のこんな予言です。
犯罪の爆発的拡大が訪れるであろう。
民事没収の改革が認められたあかつきには、一方、すでに改革を実施した州もあります。
我々は全米で改革を推進しています。
なぜなら没収制度が改革されるまでは、没収は誰にでも起こりうることだからです。
わが国でもイギリスでもEU諸国でも。それ以外の国でも。
あなたや私、ソロベリス夫妻やラス・カズウェルのように毎日の日常を送っているだけの人々が、思いもしない罠に捕まる可能性があるのです。
「利益を求める拡大解釈した警察活動」に終止符を打つときです。
未来永劫に。
ありがとうございました(拍手と歓声)
(個人的なアイデア)
最低賃金辺りの年収の低い自営業にまで特例が無くなると最低生活を営めないようになり
年収の底上げを行政府がしないと間接的に格差や犯罪を創り出し、基本的人権を侵害し、憲法違反になります。
日本では自転車までも利益を求め悪法で取り締まる!
と言う無実な人を強引に行政府や警察が犯罪者を創り出し基本的人権を侵害しています!
日本では自転車までも利益を求め悪法で取り締まる!
と言う無実な人を強引に行政府や警察が犯罪者を創り出し基本的人権を侵害しています!
さらに・・・
勝手に警察が拡大解釈してしまうと・・・
こんな恐ろしいことが・・・
日本の警察は、2020年3月から防犯カメラやSNSの画像を顔認証システムで本人の許可なく照合していた!
憲法に完全違反!即刻停止措置をみんなで要求せよ。
日本の警察の悪用が酷いので、EUに合わせてストーカーアルゴリズムを規制しろ!
公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
顔認証システムの拡充が進んでいることと、警視庁がリアルタイムで民間の監視カメラを一元管理し、顔認証システムで識別するシステムを持っていること。今後さらに拡充されていく危険性があること。
情報公開、検証、議論なしに拡大する顔認証システムへの危険性!!!
2020年には、新型コロナウイルスの混乱に乗じて!!!
庶民弱者に対して日本国憲法や基本的人権を侵害してるし、腐敗してる証拠です!
戦前の治安維持法?同じことを繰り返す傲慢な警察!
2021年に、EU、警察への初のAI規制案!公共空間の顔認証「原則禁止」
EUのAI規制は、リスクを四段階に分類制限! 前���として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
禁止項目は、行動や人格的特性に基づき警察や政府が弱者個人の信頼性をスコア化や法執行を目的とする公共空間での顔認識を含む生体認証。
人間の行動、意思決定、または意見を有害な方向へ操るために設計されたAIシステム(ダークパターン設計のUIなど)も禁止対象にしている。
禁止対象の根拠は「人工知能が、特別に有害な新たな操作的、中毒的、社会統制的、および、無差別な監視プラクティスを生みかねないことは、一般に認知されるべきことである」
「これらのプラクティスは、人間の尊厳、自由、民主主義、法の支配、そして、基本的人権の尊重を重視する基準と矛盾しており、禁止されるべきである」
具体的には、人とやり取りをする目的で使用されるAIシステム(ボイスAI、チャットボットなど)
さらには、画像、オーディオ、または動画コンテンツを生成または操作する目的で使用されるAIシステム(ディープフェイク)について「透明性確保のための調和的な規定」を提案している。
高リスク項目は、法人の採用活動での利用など違反は刑事罰の罰金を売上高にかける。
など。他、多数で警察の規制を強化しています。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フラ���スの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるか��しれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功���主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
ホルヘ・ラモス: なぜ?ジャーナリストには警察権力に挑む義務があるか!
キャサリン・クランプ:あなたは危険なまでに警察に追尾されている!
��イナップ・トゥフェックチー:機械知能は人間の倫理性をより重要なものにする!
ケイド・クロックフォード:顔認証による大衆監視について知る必要のあること!
ブライアン・A・パヴラーク:セイラム魔女裁判で何が起こっていたのか?
警察比例の原則 - Wikipedia
ロジェカイヨワ戦争論と日本の神仏習合との偶然の一致について2019
マーカス・デュ・ソートイ:数学の核心にあるパラドックス - ゲーデルの不完全性定理
トム・ティーブス:マスメディアは死亡事件などの犯人を有名にしてはならない!
毎年4 月 2 日は、国際ファクトチェックデー。
ロブ・ウィラー:政治的な問題をうまく議論するには!
<提供>
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komyu27 · 4 years ago
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松岡英明ツイキャスプレミア配信 『音楽でおうち時間をハッピーに♡』企画第二弾!! 《UNPLUGGED-Night with the her Train of Stars-》初回配信:2021年2月14日(日)20時
今回第二弾となる 『おうち時間をハッピーに♡』シリーズは 『過去のライブ映像を配信』との位置づけ。 (松BOWのツイートより)
配信される映像は 2004年9月18日 渋谷DUO MUSIC EXCHANGEにて開催された ディナーライブの様子を収めたもの。
DVDとして販売され、 私はライブには参加していないけれど、 DVDは持っているし 当時参加されたファンも多いであろう作品。
が、松BOWのツイキャスプレミア配信の 特典(と言っても良いでしょう)として、 ご本人によるコメント参加、 当時のエピソードなども聞けてしまうのだ。
今回は、おうち時間をハッピーにするべく、 なんと初回配信時には2回配信。 その後、3回(2月19日(金)20時~と22時から。2月23日(祝・火)20時から) 合計5回もの視聴会が開催され、 (ちなみにアーカイブ視聴は2週間あった) そのすべてに松BOWご自身が参加されたと言う、 どんだけファン思い!?な配信ライブなのだ。
今回は、ライブ開催当時のエピソードなども たくさん伺えたので、 ライブの様子とともに お伝えしたいと思う。
まずはセットリスト。
Tumblr media
オープニングは会場の様子から。 ディナーライブらしく、 テーブルにはキャンドルが揺らめいて、 (当日、松BOWの提案で置いたそう。当日!) お洒落した観客と シャンパングラスの映像。 楽し気なざわめきが画面越しに伝わって来る。
私も時空を超えて 《夜と星の列車》に乗車、の気分。
ステージでは、バンドメンバーの サウンドチェックからのアドリブでの演奏。 ジャジーな演奏、会場のラグジュアリーな雰囲気も相まって、 大人の雰囲気にうっとり。 (渋谷DUO MUSIC EXCHNGEさんは、ジャミロクワイの ジェイ・ケイのプロデュースだそう)
その音楽を気持ち良さそうに聴いて 椅子に座りリズムを取る松BOWは、 アーティスティックなデザインの花柄、 レッド系のとろみのあるシャツに ダークレッドのベルベットジャケットと 同素材のパンツ。 シャツの胸元は大きく空けられており、 (目のやり場に困る。 最前列で観ていた方々は無事?だったのだろうか) 胸元にはロザリオ。 薄く色づいたサングラスもスタイリッシュで、 色香がこれでもかというくらい漂っている。
1曲目【夜と星の列車】が始まった。 いよいよ出発だ。 松BOWによれば、 初めてジャズっぽいアレンジに挑戦した曲で、 作るのにかなり苦戦したそう。 ちなみにこの曲を作るきっかけとなった 同タイトルの絵画を描いたのは イギリスの画家 エドワード・ロバート・ヒューズ。 《Night with her Train of Stars》には、 ギリシャ神話に登場する神モルペウスが、 その胸に幼子を抱き、 その後を追うようにたくさんの天使たちが描かれている。 『星たちを引き連れた夜』との邦題もあり、 なるほ���と納得。 松BOWによると、 他にも色いろな邦題が付けられているそうで、 松BOWは一番好きな邦題【夜と星の列車】を楽曲のタイトルとしたそう。
椅子に腰かけ歌う松BOWがレア。 ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボード、 そしてサックスによるジャズアレンジ。 全編にわたって、 サックスが華やかさや愁いある楽曲を 彩っていたのが印象的だった。
一曲目が終わると、 サングラスをはずす松BOW。 『どうもこんばんは、松岡英明です』からの短いMC。
【02 秘密の7つの夢】の��ャズアレンジは、 ここ数年のライブで聴く、 大人が子供の頃を懐かしく思い出しているような 切なさ漂うアレンジとは別の魅力。 明るさと爽やかさのあるアレンジ。 このアレンジも素敵だ。 (初回配信には、当時のバンドメンバー ギターの河合英嗣さんもコメント参加されていた。)
★松BOWのコメント★ 『当時こだわってた大人っぽいアレンジをする時でも 決して背伸びしないっていうのは 本当にこだわって良かったって今見ても思う』 『リハーサルの時から 今自分たちに出来ることを しっかり確認していくことが重要。 できないことを無理に見せようとしない、というか』
松BOWのコメントって、 音楽の話をしているのに、 生き方にも通ずるような内容で いちいちメモを取りたくなってしまう。
このライブで演奏される楽曲は、 どれもアレンジが素晴らしくて…… 【03 新世界】のジャズアレンジは ベースラインが素敵。 こちらも明るさを感じる アレンジで、 遊びごごろのあるアウトロも良かった。
イントロではすぐにどの曲かわからなかった 【04 Let Me Alone】 ソプラノオカリナが (Kiss Kissで使われるオカリナより小さい松:BOWのコメントより)が 草原を飛び回る小鳥を想起。 ご本人の解説では、 当時聴いていたアイルランド出身のバンド、 《The Corrs》(ザ・コアーズ)の影響だそう。 さっそくSpotifyで聴いてみて納得。 ウィキペディアによると、 『アイルランドの伝統的なケルト・サウンドと モダンなポップスを見事に融合させたサウンドが 世界中で支持を受けている』とのこと。
【05 以心伝心】はちょっとラテンの風味も。 そして、オリジナルにはない歌詞が冒頭に。 >長い 長い夜は >君との短い思い出 >寒い 寒い夜は >どうか 僕を思い出しておくれ ライブで何度か聴いたことのある センチメンタルな歌詞とメロディー。 基本的に オリジナルが最高と思っているけれど、 こちらに関しては 付け加えられた部分かなり好きだ。
【06 Vanilla】はこのセットリストの中でも 個人的に一番響いた。 スウィング・ジャズのアレンジが超絶カッコ良い! 松BOW解説にて 《Sing,Sing,Sing》を思わせるアレンジも♪ 椅子に座っているのがもどかしい。 踊りたくなる! ちなみにこの曲のオリジナルは 歌謡曲を松岡サウンドで作ってみたいと チャレンジしたとのこと。 コメント欄に納得や驚きの感想。 ご本人による解説付きの視聴会って 本当に贅沢!
この後休憩に入ったらしく、 一旦暗転。 そして、列車の汽笛、 ガタンゴトンと車輪の音がしたと思ったら��� ざわめく会場と、 衣装替えをしてステージに立つ松BOWが映し出された。
まず驚いたのがテンガロンハット! 初めて見たし、レアなのでは。 胸元を紐で編み上げるタイプのシャツと ブーツカットのジーンズ。 ウエスタンな雰囲気の衣装が新鮮! (ホント何をお召しになってもお似合いで、 毎回衣装も楽しみ♪)
後半最初の曲は キーボードの柴田ゴローさんと二人で 【07 Kiss Kiss】 アコースティックアレンジ。 イギリスの田園風景を思い浮かべて 聴いてほしいとの松BOWのコメント。 (イギリスの田園風景って?と思ったので、 『イギリス、田園風景』でネット検索すると、 『コッツウォルズ』という名前がヒット。 そちらの画像を参考に想像。)
【08 あの恋のメロディ】では、 イントロで松BOWがハーモニカを演奏! 個人的に、松BOWのハーモニカは聴いたことがなかったので、 感動。 コメント欄でも『また聴かせて欲しい』との要望多々。 一瞬意外に思った組み合わせの 【あの恋のメロディ】とハーモニカ。 素敵だった。 またいつか松BOWのハーモニカも聴いてみたい。
と、ここで、松BOWのツイキャスコメント 『【あの恋のメロディ】ってなんのことだと思う?』 という問いかけが。 >聞かせて もう一度 と歌っている、 あの恋のメロディとは……。 ほどなくして答えの コメントが書き込まれた。 『Kiss Kissのことなんだよ』 それは、人によっては 以心伝心、Wonderland、Visions of Boys でも良いとのこと。 『イメージしていたのは、そういうことなんだ』とも。
以前にもこの曲について話を伺ったことがある。 アルバム《Light and Colour》 (自作曲を初の自己プロデュース)以降、 アルバム制作に際し、 楽曲制作のほとんどを 他の作家の手にゆだねざるを得ない時期があった。 (アルバム《シェリーと夏と僕》 《We Love You》) その時に、 ファンに寂しい思いをさせたという 思いがあったそうで。 (『松岡英明』の曲を聴きたいと思っているファンに向けて。)
その数年後に発表された アルバム《Ondine》は 全収録曲が自作、 アレンジも自身の手によるもの。
>もう一度 恋をしよう >きみが振り向くまで 何度でもノックするよ
それはファンに向けてのメッセージだったと。 寂しく思っていたファンにとっては 『お帰りなさい』的なアルバム。 そのラストを飾る曲が 【あの恋のメロディ】なのだ。 それを踏まえての 松BOWのツイキャスコメントを読むと グッと来るものがある。 (《Ondine》が好きだと言うファンの方も多いのは 名盤なのはもちろん、 そういったエピソードもあるのだろう。) ―あなたにとっての 【あの恋のメロディ】はどの曲?―
話をステージに戻そう。
【08 あの恋のメロディ】ではハプニングがあった。 何故か蛭間ヒロシさんが、 ひとりハーモニー部分を歌うという。 とうしたのだろう?と思っていたら、 どうやら松BOWが歌う��を忘れてしまったらしい。 がっくりと肩を落とす蛭間氏に 間違えたのは蛭間氏かと思ってしまった(笑)
ここで松BOWが替え歌。 >誓うよ 今度こそ >間違わないと(オリジナル:離さないと) 会場爆笑。 拍手喝采。
機転を利かせ 笑いを取る松BOWさすが!
が!これで驚いてはいけない。
何より仰天したのは、 タイトルの無い楽曲の演奏が (それも即興で) フルサイズの尺であったこと!
それは【08 あの恋のメロディ】が終わって MCに入ったところで始まった。
突然松BOWの口をついて出た 「自由」という言葉に、 自分でも驚く松BOW。 「自由って何?俺は誰?」 すかさず流れる 《The Twilight Zone》のテーマ。 UFO?宇宙人?がやってきた? こういうところがライブならでは! 沸く会場とコメント欄。
コメントでは 松BOWは『今見るとヒヤヒヤする』とのことだったけれど、 ステージの松BOWは 楽しんでいるように見える。 17年後の自分が ヒヤヒヤしながら見ているなんて 思いもしないだろうなと思うと、 なんだか不思議でおかしい。 しばらく松BOWの独白とバンドの掛け合い。 そこからのセッションが始まり、 蛭間さんの絶妙なハーモニー付き。 (ミュージカルのよう) 一切打ち合わせなしで演奏しているとは思えない演奏は 5分ほど続き、 単にレアなハプニングとして面白がるのではない 楽しさと感動に包まれ終了。 さすがプロのミュージシャン! 次に誰がどう来るか、わかるのだろうか。 (わかるのだろうな。ミュージシャンてホント凄い)
松BOWが『自由』からの『Freedom』という単語を 何度も歌うので、 コメント欄ではタイトルを【Freedom】と名付けられる方もおり、 こちらも時空を超えて楽しんだ。
そして、そこからの【09 I Wanna Know Because I Don't Know】の 繋ぎも素晴らしかった。
観客にサビを歌ってもらいつつ、
『俺大丈夫?』 『発音は大丈夫』などと 喋り方までゆるいキャラで笑わせる。 (個人的にツボ。爆笑。 松BOWワールド全開。)
キーボードの音が西部劇で観た西部のバーを彷彿とさせ (松BOWの衣装とピッタリ) 楽しさに輪をかける。 ジャジーな世界あり、 カントリー有り、 まさに音楽の旅だ。 大盛り上がりで本編終了。
アンコールの手拍子の映像。 【10 Visions of Boys】は Under the Moonlightアレンジと 名付けられたアコースティックなアレンジは、 松本さんのコンガが密やかな 存在感。 何度か書いてきたけれど、 このデビュー曲はさまざまにアレンジを施され 見える風景が変わっても 根底には揺るぎないものがあって、 デビュー曲からしてこれってホント凄いと思う。 (ホントのことだから何度でも書かせて!(笑))
ラストは【11 世界の果て、時間の終わり】で 感動のクロージング。 曲のラスト直前に ステージの松BOWからのメッセージ。 『本当に世界は色んなことがあるけど 僕も大丈夫だし (『大丈夫』は 【09 I Wanna Know Because I Don't Know】 の 繋ぎ時のMCに絡めてのメッセージ。 こういうところも上手い。) みんなも、ホントにホントに 大丈夫だと思います。』 このご時世にも通ずるメッセージ。 松BOWが未来を知っていたのか どうかはわからないけれど、 時を超えてのメッセージに 胸がじんわりと温かくなった。
素敵なディーナーライブだった。 またいつか 音楽の列車に乗って おいしい食事とお酒 極上の音楽を楽しめることを願う。 それまで、 『大丈夫』を胸に 毎日を安全かつ楽しく過ごしたい。
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xf-2 · 5 years ago
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「ガイナックス」の事件報道について 逮捕された人物は『エヴァ』とは全く関係ない
庵野秀明監督
 まったく面識のない経歴もよく知らない人物が、僕が以前在籍していたアニメ制作会社「ガイナックス」の社長になっていました。そして、刑事事件の被疑者になった、というニュースが入ってきたのです。
 この事件については、まず何よりも先に、被害に遭われた方に心よりお見舞いを申し上げます。
 そして、その上で僕自身が設立に参加し長らく制作の現場とし、一時は取締役も務めたガイナックスという会社がこのような形で報道されるに至ったことは非常に残念だと思っています。
 もともとガイナックスは、アニメ映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1987)を制作することを目的として1984年に作られた会社です。
僕はそのころ、作品至上主義を掲げていて、経営と創作活動は二律背反すると考えていました。なので、社員として在籍しながらも経営には関わらない形で、自分たちの作品を作ることに集中していたのです。
 当時のガイナックスは、作品のクオリティーを重視する、僕たち作り手にとってある意味理想的なスタジオでした。もっとも、今考えるとコスト管理能力が足りなかったとも思います。クリエイティブ重視、現場重視の体制は設立当初からありました。
 基本的には綱渡りの採算で制作を続けていた中、1995年に僕らがガイナックスで制作したテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』がヒットしました。
 それまでにない大金が入るようになり、会社はかつてない利益を出します。そして、そのころからガイナックスは���ランスを崩して変な方向に進みはじめ、二十余年後に「代表取締役が刑事事件の被疑者となる会社」になってしまったように思えてなりません。
 今回の事件では、『エヴァンゲリオン』の名を付した報道が数多くありました。あえて有名な作品と関連づけることで注目を集めたいというメディア心理でしょう。しかし、逮捕された人物はほんの数年前にガイナックスに入ってきた人物で、『エヴァンゲリオン』には全く関わったことがありません。
 しかも、現在のガイナックスには、『エヴァンゲリオン』の制作に係わった人間は1人も残っていません。
今回の報道のあり方には 制作者を代表して強く抗議したい
 現在『エヴァンゲリオン』を製作しているのは、僕が代表取締役を務める「株式会社カラー」です。
「エヴァ制作会社社長、逮捕」などという見出しだけだと、逮捕されたのは僕、という解釈すらできてしまいます。
 これらの報道は、あたかもこの事件が『エヴァンゲリオン』と関係があるかのような誤解を多くの人に与えました。
「かつてガイナックスがエヴァを作っていたのは事実であるのだからうそではない」というようなミスリードを狙う、そうした報道のあり方には、制作者を代表して強く抗議したいと思います。
 実際、すでに決まっていた『エヴァンゲリオン』関連の企画が撤回されてしまうなど、報道被害が出ているという報告が現場から上がっています。
 これまでは事実と異なったことを主張する人がいても、僕はなるべく沈黙を守ってきました。
 ですが、これまで曖昧な情報を放置していたために、20年以上前に制作した作品を未だに今のガイナックスと関連付けた報道をされ、このような事態に至ってしまいました。
 僕にはカラーの代表として、『エヴァンゲリオン』の原作者・監督として、作品とスタッフを守る責任があります。
 そしてこれ以上「ガイナックス」や『エヴァンゲリオン』の名前を利用する人間が出てこないように、巻き込まれる人たちや組織、行政が出てこないように願ってもいます。
 前置きが長くなりましたがこれを期に、僕がガイナックスを離れた経緯や立ち上げた会社、カラーとの過去から現在にいたる関係を、きちんと記しておきたいと思います。
「ガイナックス」を制作場所にしたのは 「古巣に対して筋だけは通しておきたい」との思いから
『新世紀エヴァンゲリオン』を、僕はもともと「ガイナックス」ではなく他の制作会社で作るつもりでいました。メインスポンサーになって、製作委員会を立ち上げてくれたキングレコードの方もそう望んでいました。しかし、「古巣に対して筋だけは通しておきたい」との思いもありました。
 当時の社長だった澤村武伺さんに話をしたところ「うちで作りたい」との回答があり、僕はガイナックスを『エヴァンゲリオン』の制作場所としました。
 ただ、当時のガイナックスの制作能力では1社でテレビシリーズをつくるのはとても無理なので、別のアニメ会社にも協力を仰いでいます。
 その結果、幸いにも『新世紀エヴァンゲリオン』はヒットし、一時は会社をたたむ、たたまない、というところにまで来ていたガイナックスに、お金が入ってくるようになりました。
「お金が入る」と言っても、ガイナックスは経営陣の判断から製作への出資をしていなかったので、当初は映像作品からのリターンは僕の脚本印税と監督印税のみでした。それもキングレコードの善意によるものです。最初の収入は会社に相談して、低いギャラで無理して作業��てくれていたメインスタッフらに分配し還元していました。
 一方でガイナックス自体は、『エヴァンゲリオン』関連のCD-ROMやパソコンゲームソフトで大きな利益を出していたそうです。「だそうです」と伝聞になるのは、先ほども述べたようにその当時僕は経営に関わっておらず、そのことをほとんど把握していなかったからです。
『エヴァ』という作品によって会社に予期していなかった大金が入り続けました。
行き当たりばったりの「浪費」が常態化 高額の脱税事件も発生
 ガイナックスという会社全体で、事業計画もなくコストも無視した行き当たりばったりの「浪費」が常態化してしまったのは、この辺りからだと思います。1997年には『エヴァ』製作委員会の好意で、ガイナックスに商品化の窓口を移し、収益の配分も受けられるようになって、『エヴァ』によるガイナックスの収入は増えていました。
 しかし、多くのお金や社員をつぎ込んだにもかかわらず成果を上げずに迷走し、損失だけが残った企画や事業が数多くありました。経営陣や担当責任者は、何度失敗しても反省することはありませんでした。お金があるので気にならなかったのです。
 そのような状態でも作品制作時に一番苦労したスタッフへ還元されることはほとんどありませんでした。
 もちろん他部署が『エヴァ』の名前を使って自分たちでお金を儲け、そのお金を自分たちで使うのは構いません。しかしその頃から、収益を上回る浪費が激しく、『エヴァ』のおかげで収益が上がっている客観的な事実を横に置いて『エヴァ』を利用しつづけるような経営に会社がシフトされていったと記憶しています。
『エヴァ』放送後のゲームや関連商品で利益が急激に大きくなったガイナックスで、1999年に澤村社長(当時)が高額の脱税事件を起こしてしまいました。
僕も社員で監督だったためか、『エヴァ』を放送していたテレビ東京に呼び出されて謝罪したりしています。しかし、僕は当時まったく経営には関わっていなかったので、この事件については後から聞いたことしか知りませんでした。
 その脱税事件で澤村社長が退任した後、もう1人の代表取締役だった山賀(博之)が社長を引き継ぎます。その山賀社長(当時)から直接「とにかく庵野の名前が取締役に入らないと、どこも信用してくれない。だから名前だけでもいいから役員をやってくれ」と言われ、「経営に興味ないしやる気もないけど、名前だけなら別にいいよ」と、取締役に入ることにしました。
 とはいえ『エヴァ』の神通力も永遠に続くわけではありません。それでも放漫経営は続きました。そのうち経営が傾いて「来月にはショートする」と毎月のように言われるようになりました。2003年から2004年頃だったと思います。そうなってはじめて僕も取締役らしいことをしようと社内状況を書類や数字で確認したのですが、その内容には大変驚きました。
 例えば、給与に大きな偏りがあり、ほとんど仕事をしていないような人物に給料が払い続けられていました。実績を上げているわけでもない一部の社員に、『エヴァ』に尽力したスタッフよりずっと高い給料が支払われていることに、愕然(がくぜん)とした覚えがあります。
 僕は在籍��も退職した後も一貫して、給与体系や社内システムの改善を経営陣に進言していたのですが、ほとんど聞き入れられることはありませんでした。
新たな『エヴァンゲリオン』の劇場版の製作現場として 「ガイナックス」を選択しなかった理由
 何度目かの危機にあったガイナックスの経営は、取引先の大手企業2社からの増資と『エヴァ』のパチンコ化による収入で2004年に持ち直します。持ち直すとまた浪費癖が出てきます。経営陣は、将来性が見えない事業を始めたり、無理して継続させているような事業を凍結もせずに押し進めたりしていました。
 僕の意見は社内会議で取り上げられず、取締役を続ける意味を感じなくなっていたころ、自身の次作品として独自に進めていたオリジナル企画を凍結して、もう一度『エヴァンゲリオン』を作ることを決めました。自分でオリジナル企画を考えても『エヴァ』の亜流にしかならない。ならばもう一度『エヴァンゲリオン』を劇場版として作ったほうがストレートで、停滞しているアニメーション業界のためにも、自分自身のためにもいいのではないかと考えたからです。
 新たな『エヴァンゲリオン』の劇場版の製作現場として、僕は「ガイナックス」を選択しませんでした。
 過去作と同じスタジオでは新しい空気が入りづらいこと、当時ガイナックスでは別のテレビシリーズの企画が動いていたこと、僕がスタジオに居続けることで次世代のスタッフが遠慮し続けてしまいそうなことなど、いくつかの理由がありましたが、一番の理由は製作費を管理し、スタッフ、社員への福利厚生や、作品が当たった時の功労者への還元などをきちんと実行したかったからです。そのために自分自身の考えを直接反映し責任を持てる新たな会社として「株式会社カラー」を立ち上げました。
 といっても、設立当初は僕と助手、2人だけの小さな事務所でした。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズは、他のアニメスタジオに間借りして制作するつもりでした。しかし、周囲の手助けもあり、流れのままに制作スタジオを有した映像製作会社をつくることになります。
 それが2006年のことでした。
カラー設立前に取締役は辞任 2007年には一般社員としても退職
 ガイナックスを離れるにあたっては、筋を通すためにカラー設立の前に取締役を辞任しました。山賀社長(当時)から「縁は残したいから社員としては残ってほしい」と言われ、その時は一般社員として名前だけ残しましたが、2007年には残っている意味もなくなり一般社員としても退職しています。
 僕がガイナックス以外で『エヴァンゲリオン』を作ることは、「エヴァは庵野のものだから」と、即座に認められました。『エヴァンゲリオン』の原作者が僕であることも明確にし、商品化ロイヤリティーの収益配分を受けられることも話し合いで決めています。
『エヴァ』の版権管理と商品化窓口はそのままガイナックスに残しました。
 当時のカラーでは人手不足でしたし、当時のガイナックスの版権担当者は作品のことを良くわかってくれていました。ガイナックスにも相応なロイヤリティー配分と手数料が入るので、お互いウィンウィンで良いだろうと考えてのことです。
 その後、カラーは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズを自社出資で製作・配給していきます。2作目を制作中の2008年頃から会社間の関係も変化してきました。ガイナックス社内の方針転換などもあり、ガイナックスへの『エヴァ』からの収益配分の割合は減っていきました。それでも『エヴァ』��よるお金は窓口であるガイナックスに入り続けていました。
 ところが、2012年からカラーへのロイヤリティー支払いが滞りはじめ、分割払いの相談がありました。ガイナックスの経営がまたしても悪化していたのです。山賀社長(当時)と武田(康廣)取締役が直接来社し、その提案を受け入れました。
 ちなみに、カラーへのロイヤリティーの支払いは、僕が中心となって制作した『エヴァ』に関するものだけです。監督をした『トップをねらえ!』や『ふしぎの海のナディア』では印税も配分も認められておらず、ガイナックス以外の制作会社で監督した『ラブ&ポップ』のロイヤリティーは、今でもガイナックスに入っています。
 そして2014年になると、さらに融資を頼まれました。
「もうつぶれるしかない」とまで言われ 大急ぎで1億円を用立てた
 まだ大きな金額が返済されていない状態なのに、武田さんから「あと3日のうちに1億円貸してくれ」といきなり懇願されたのです。そのお金がないと「もうつぶれるしかない」とまで言われたので、大急ぎで1億円を用立てました。
 そんな経営状態の会社に『エヴァ』の権利をいつまでも預けておくことに危険を感じて、ガイナックスにあずけていた『エヴァンゲリオン』の商品化窓口やロイヤリティーの分配の業務の移譲を1年前倒しにすることを条件としました。
 もともと段階的にカラーに戻すことになっていたのですが、ガイナックス側の希望で先送りにしていた案件です。その条件以外は、計画通り返済されれば無利子・無担保での融資としました。
そんな条件で会社のお金を貸すわけですから、自分でも「経営者としてはどうなんだ」とあきれるような判断です。しかし学生時代からの友人ですし、アニメーション業界の一員として苦しい会社を支援したいという気持ちからの融資でした。長い間お世話になった会社への恩返しの意味もありました。
 少しでも経営が楽になればと、2014年にカラーの主要スタッフに関わりの大きい『トップをねらえ!』『トップをねらえ2!』『フリクリ』の原作権の買い取りも山賀社長(当時)と武田取締役に申し出ていました。その状況下のガイナックスでは新作の制作は困難でしょうし、作品の将来も考えてのことです。
 当初は山賀社長も喜んでその話を進め、買取条件も固まりかけていたのですが、ある日突然、当初の6倍になる高額の買取価格を提示されました。
 納得のいく値上げの理由説明もなく、こちらが困惑しているうちにその話はうやむやになり、2015年に3作品とも僕らの知らぬ間に他の会社に権利が売却されていました。その年の5月にガイナックスに銀行が介入し、大規模な人員整理を行ったという話も聞いていましたから、彼らは何よりお金が必要で、より高い額で買う会社へ売り込んだのでしょう。作品の展開や制作スタッフの気持ちよりも金額を優先してしまったのだと思います。
 僕が関わっていない作品も2014年に原作権が別会社に売却されていました。
 作品の権利の散逸が始まっていることから経営状態の把握が必要だと感じ、ガイナックスに経営状況の説明と返済計画の提示を幾度か求めました。状況によっては、さらなる支払い猶予や経営支援も視野に入れてのことです。
 しかし、先方からは「経営状況に問題はなく、予��通りに返済する」という回答があっただけでした。
ガイナックスからの 支払いと返済が突然に滞った
 そんな状況下の2015年11月に「株式会社福島ガイナックス(現・株式会社ガイナ)」が、僕らの知らないうちに設立されます。同社は当初ガイナックスの完全子会社でしたが、いつの間にか浅尾(芳宣)社長に全ての株が譲渡され、資本関係が解消された別会社となっていました。
『エヴァ』と全く関係のない、ガイナックスという名を冠した別会社ということでした。しかし、福島ガイナックスはことあるごとに、周囲の人には『エヴァ』と関係があるかのようにみえる振る舞いをしていました。
 後にガイナックスが問題を起こしたときに福島ガイナックス(当時)は、「ガイナックスとは資本関係はなく、完全に独立運営している」とコメントしていたようです。それならば子会社から独立した時に、ガイナックスの看板を外しておいた方が良かったのではないかと思います。
 現に、今はさらに無関係な企業の傘下に入り「株式会社ガイナ」という微妙な社名に変更されています。
 そして2016年4月、ガイナックスからの支払いと返済が突然に滞りました。説明を求めても先方が応じることがなく、山賀社長(当時)に僕から直接メールしても電話をしても一切連絡がありませんでした。そしてそんな中で、日本の各所にガイナックスの名前を冠する会社が増えていきます。
 福島ガイナックス設立の少し前、2014年5月には、「米子ガイナックス」が鳥取県に設立されていました。2016年4月には「株式会社GAINAX WEST」が兵庫県、同年7月には「株式会社ガイナックス新潟」が新潟県に、僕らには何も知らされないまま設立されていきます。
ちなみに、報道と関係者の話でしか知りませんが、GAINAX WESTに取締役として入っていた人物が、2017年に自身がプロデュースした神戸市のアニメ関連施設で問題を起こし、取引先や行政に多大な迷惑をかけた揚げ句、入居していたそのアニメ関連施設自体が閉鎖となったそうです。ガイナックスの名を使って活動し、このような事態を起こす人物を引き寄せていたのは当時のガイナックス関係者ですが、問題発覚と同時に無関係を主張していました。
僕たちが心血を注いで作ってきた 作品資料の保全が心配だった
 当時ガイナックスの経営陣だった人たちが「ガイナックス」の名前を冠する会社を次々設立していく中、当の「ガイナックス」が外国企業に身売りするという話が聞こえてきました。
 真相を探っているとそのガイナックス買い取りを考えているという外国企業からわれわれのほうに「ガイナックスを買収したら庵野監督が映画を作ってくれるのか?」という問い合わせがありました。
 これらの状況から、ガイナックスからの返済をただ待ち続けていると、ガイナックスに残っている作品の権利や制作資料がわれわれの知らない誰かに売却され散逸する危惧が高まってきました。
 貸したお金が戻らないのは仕方がないとしても、自主制作時代から僕たちが心血を注いで作ってきた作品資料の保全が心配でした。
 その貴重な資料の散逸を防ぐことを最大の目的とした、会社の債権の仮差し押さえの申し立てを2016年8月1日に行い、8月26日に執行されます。当時のガイナックス経営陣から何ら具体的な説明も、山賀社長(当時)からの連絡もない状況が続き、やむを得ずの判断でした。
 その後、仮差し押さえの執行後も当社債権にかかわる返済計画などが示されることはなく、ガイナックスに預けていた貴重な制作資料や権利がこれ以上散逸するのを防ぐために、やむを得ず、2016年9月9日に、貸金返還請求訴訟を起こしました。
 この訴訟も、債権回収のための手段として選んだわけではなく、本件が表ざたにならないようガイナックスに配慮してのことでした。先方の経営陣が連絡をよこし示談に応じれば内々の話し合いで済んでいたことです。しかし、ガイナックスは裁判で争う姿勢を示したことでニュースとなり、全国に知られることとなりました。
 この裁判自体は、2017年6月23日に当社カラーの全面勝訴で判決が確定しています。
 そんな中で、自分たちが深く関わっていた複数の過去作品の重要な資料が大量に、福島ガイナックス(現株式会社ガイナ)に売却されていたことが判明します。これも作品の関係各社や制作に携わったスタッフたちの知らない間に行われていたことでした。
 ちなみに、それらの資料は、人と手間と時間とお金をかけてカラーが入手し、作品関係各社の了承を得て、今は「ATAC」(特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構)の管理下で保管しています。
刑事事件の被疑者となった人物を 社長に就任させたのは当時の経営陣
 2016年9月30日に、ガイナックスのアニメーション制作部門のスタッフは全員解雇され、その直後に設立された「福島ガイナックス東京スタジオ」(現スタジオガイナ)に移籍させられています。これまでわれわれがガイナックスを支援してきた意味が失われる事態でした。その年11月には「ガイナックス京都」が京都府に設立されます。
ガイナックスがカラーへの返済を滞らせてから既に3年半以上がたちます。いまだに当時の社長や経営陣からは連絡も説明も謝罪もないままです。
 そして2019年10月に、まったく面識のない経歴もよく知らない人物が「ガイナックス」の最大株主として社長になり、この12月に刑事事件の被疑者となりました。
 そのような人物をガイナックスに引き入れ、株まで譲渡して社長に就任させたのは、当時の経営陣にほかなりません。
 会社の経営だけでなくこのような事態になっても当時の経営者たちは、自身にも社員にもスタッフにも作品にも社会にも相応の責任を取ろうとはしていません。
 そのことが、債権会社の経営者としてではなく、学生時代からの友人として、残念です。
 そして、彼らとは昔のような関係にはもう戻れないであろうことを、最も残念に思います。
(監督・プロデューサー 庵野秀明)
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shakuhachi-kataha · 5 years ago
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尺八空白の100年間に何があったのか!?
From the mid 1200s to the mid 1300s, why is Shakuhachi missing from historical sources? !
 
 
鎌倉時代(1200年代半ば)から室町時代(1300年代半ば)にかけてのいわゆる中世 middle Ages に尺八 shakuhachiという楽器のことが記された史料が無いのだそうだ。
 
まずは、尺八研究家の本に記載された文章を抜粋すると…
 
 
 
 
山口正義 『尺八史概説』(2005年)によると、
「9世紀半ばから16世紀初頭までの間は尺八の歴史上大きな空白期間であり、古代尺八と尺八(一節切)の間には諸説あり、定説までには至っていない。」
 
 
 
上野堅実 『尺八の歴史』(2002年)によると、
「十三世紀半ばから十四世紀半ば過ぎまで尺八の消息は跡絶えるものの、(略)」
 
 
井出幸男氏の論文『中世尺八追考 伝後醍��天皇御賜の尺八を中心に』(1992年)には空白の六十五年間(中略)実体は不明と言わざるを得ない。と書かれている。
 
 
 
 
尺八研究家の山田悠氏が残した「尺八・虚無僧編年史」(虚無僧研究会機関誌「一音成仏」第47号 2017年)によると1252年の「十訓抄」から1408年の「山科教言卿記」までは実際に尺八が吹かれていたという史料はない。
 
 
 
 
山口氏の空白期間はずいぶん長いですが、およそ百年、
空白! 消息は跡絶える! 実体は不明!
Blank! Disappear! Unknown!
 
ということで、上野氏の言う13世紀半ばから14世紀半ば、歴史上何が起きたのか調べてみました。 
I looked into what happened in history from the mid-13th century to the mid-14th century.
 
 
12~13世紀といったら鎌倉時代。本格的な武家政権による統治が開始した時代です。鎌倉時代から室町時代にかけては芸能史的にみても、貴族社会を中心とした芸能が衰退して行く一方で、庶民の中から新たな諸芸能が誕生し発展していった時代でもあります。
 
 
 
 
1247年からスタート♪
1247年 宝治合戦(鎌倉幕府の内乱 Civil war)
 
 
1257年 関東地方南部 M7 なんといきなり大地震 big earthquake!
 
 
1268年 北条時宗が執権に就く。
 
 
1272年  二月騒動
(蒙古襲来の危機を迎えていた鎌倉と京で起こった北条氏一門の内紛 Infighting)
 
 
元寇(蒙古襲来 Mongolian invasion)
 1274年  文永の役
 1281年  弘安の役
(当時モンゴル高原及び中国大陸を中心領域として東アジアと北アジアを支配していたモンゴル帝国<元朝>およびその属国である高麗によって2度にわたり行われた対日本侵攻の呼称)
 
 
1285年 霜月騒動(岩戸合戦)(鎌倉で起こった鎌倉幕府の政変 Political change)
  
1293年 平禅門の乱 (鎌倉で起こった政変 Political change) 
 
 
1293年 鎌倉大地震 なんと再び大地震 big earthquake!
(関東地方南部に被害をもたらした地震。震源域は鎌倉周辺、規模はM7以上と推定23,034人もの死者)
  
 
1305年 嘉元の乱 (鎌倉幕府内での騒乱 Riot)
 
 
1331年 - 1333年元弘の乱
(鎌倉幕府打倒を掲げる後醍醐天皇の勢力と、幕府及び北条高時を当主とする北条得宗家の勢力の間で行われた全国的内戦  National civil war)
 1331年 後醍醐天皇、山城国笠置山で挙兵する。
 1333年 5月11日 小手指原の戦い
 1333年 5月12日 久米川の戦い
 1333年 5月15日 分倍河原の戦い
 1333年 5月16日 関戸の戦い
 1333年 5月22日 東勝寺合戦。北条高時ら、自害して鎌倉幕府滅亡 
     Destruction of the Kamakura Shogunate。
1331年 光厳天皇が即位する(北朝の初め)
 
 
1331年 京都に天然痘が大流行していた。Smallpox outbreak
1333年 元弘の乱戦没者とみられる人骨が多数確認されているが結核であったことが判明。tuberculosis outbreak
天然痘、結核と感染症が流行っていた! 
 
  
1334年 建武の新政。後醍醐天皇による親政。
 
 
1335年 中先代の乱
(北条高時<鎌倉幕府第14代執権>の遺児時行が、御内人の諏訪頼重らに擁立され、鎌倉幕府再興のため挙兵した反乱 Rebellion)
 
 
1335年- 1336年 延元の乱(建武の乱)
(後醍醐天皇の建武政権と足利尊氏ら足利氏との間で行われた戦い war)
 1336年 多々良浜の戦い
 1336年 湊川の戦いで、楠木正成が戦死。
 
 
南北朝時代
南朝
1348年 四條畷の戦い(南朝と室町幕府<北朝>の戦い war)
 
 
北朝
1338年 足利尊氏、征夷大将軍に補任され、京都に幕府を開く(室町幕府)。
 
 
1351年 観応の擾乱
(足利政権<室町幕府>の内紛によって行われた戦乱 war)
 
 
1361年 正平地震、大津波。南海トラフ沿いの巨大地震と推定 M8.3
ひゃ〜またもや大地震に今度は津波も!big earthquake and tsunami
 
 
1394年 室町時代はじまる
 
 
 
と、この約百年、内乱、内紛、蒙古襲来、政変、騒乱、戦い、戦乱、擾乱…とありとあらゆる戦争混乱を指し示す言葉が並んでおります。 
 
 
 
そして災害!
1257年、1293年、1361年と約百年の間に三回のM7以上の大地震!
And disaster! Three major earthquakes above M7 between 1257, 1293, 1361 and about 100 years!
 
 
 
加えて疫病!
天然痘、結核、古来からあるハン���ン病に麻疹。
Smallpox, tuberculosis, leprosy, measles.
 
 
モダンメディア55巻11号 加藤茂孝 第 2 回「天然痘の根絶-人類初の勝利」によると、
「京都市左京区、京都大学の近くに百万遍という地名がある。お寺の別名である。すなわち、浄土宗大本山百万遍知恩寺。鎌倉時代末期、後醍醐天皇の時代(1331 年)に大流行していた天然痘 Smallpox を鎮めるためこの寺は百万遍念仏を行い、見事に鎮めて、天皇より「百万遍」の寺号を賜った。近代医学導入以前においては、染症の大流行時には、鎮静を祈祷のために読経(どきょう)が繰り返された。浄土宗・浄土真宗が隆盛した倉以降は読経の代わりに念仏が多くなった。この百万遍はその典型例である。1331 年といえば、後醍醐天皇にとっては失敗した倒幕運動の元弘の変を起こした元弘元年(8 月)である。この変により後醍醐天皇は岐島に配流になるので百万遍の話は 8 月以前の話である。2 年後の1333 年、天皇は隠岐島を脱出し、足利尊氏、新田義貞の挙兵により鎌倉幕府は崩壊する。疾病と戦乱は、いつの世にも人々を苦しめてきた。」
 
百万遍の読経で見事に鎮まったとのこと!
 
 
そして今現在はどうか調べてみたら4/7日のFBのとても有り難い法話↓
https://ja-jp.facebook.com/hyakumamben.chionji/photos/a.705541216285852/1442921125881187/?type=3&theater
 
 
そしてハンセン病、麻疹(はしか)は、
 
ハンセン病 leprosy・日本では、古代・中世にはこの病気は仏罰・神罰の現れたる穢れと考えられており、発症した者は非人身分に編入されるという不文律があった。これにより、都市では重病者が各地の悲田院や奈良の北山十八間戸、鎌倉の極楽寺などの施設に収容され、衣食住が供された。
麻疹 measles・古来ほとんどの人が一生に一度はかかる重症の伝染病として知られ、かつては「命定め」とよばれて恐れられたため、全国各地に麻疹に関する民間信仰が伝わっている。(wikipediaより)
 
 
 
 
戦争に、災害に、疫病に。。。
もうここまで来ると想像がつかないです。
みんなどうしてたの?
War, disaster, infectious disease. . .I can't imagine it anymore.
   
そして忘れちゃいけないのが宗教!
And religion!
 
 
まさにこの頃、続く戦乱で厭世観が強まり、魂の救済が求められるようになり、仏教の一般大衆化も進んだ。
The war that followed at this time resulted in increased pessimism, the need for soul salvation, and the spread of new Buddhism.
 
 
 
 
浄土宗、浄土真宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、などなど。
 
 
 
この頃描かれた絵画には、遊行聖 (Alms monk) が登場します。虚無僧(komuso)の前身といわれる暮露 (boro)もその仲間です。これらの絵について詳しくはまた次回。
融通念仏縁起絵巻
法然上人絵伝
一遍上人絵伝
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『一遍上人絵伝』(1299年)  国会図書館より
真ん中あたりにいる四人組みが暮露の集団と言われています。
これが虚無僧の前身?謎ですよね。
今後のミニ講座で解明していきます!
  
 
ここでやっと最初の疑問に戻りますが、
なぜこの百年間、尺八に関する史料が無いのか、まとめると…
 
 
 
平安期以降、尺八が雅楽で用いられる事は絶えて無くなっていた事が伝えられていおり、貴族社会を中心とした芸能が衰退して行く一方で、庶民の中から新たな諸芸能が誕生し発展していった。ということは権力の象徴である「文字」と「史料」が繋がることを考え���と、この頃の尺八奏者たちは文字の持たない人々だった。書いた物を「所持する、保存する、持ち歩く」などしなかったので史料など残っていない!
そして、続く戦乱に政権交代、以前当然のようにしてあったものがすっかり無くなるという事が起きる変革期であった。大きな災害もそれに加担しているかと推測します。史料があったとしてもどさくさに紛れてどこかへいってしまったか、燃えてしまったか、消えてしまった。
 
 
 
 
そしてその百年後すぐの14世紀半ば、1358年に懐良親王よって書かれた『芳野拾遺物語』には尺八愛好の記事が書かれている。尺八は民衆から再び宮廷貴族社会へと戻ってきたのでは、と推測される論文が井出幸男氏の『中世尺八追考』によって記載されている。 
 
  
 
ま、よかったというか、なんというか。
 
 
 
 
それにしても、こんなに色んなことがあってもよくぞ生き延びたと褒めてあげたい尺八ちゃんです。
多分、このコロナ騒動でも生き残るかな…。
いや、古代尺八が消えたように、違う形で残るかもしれない…。
 
 
 
 
 
消えた百年、長かったですね。
 
話はもっともっと膨らんでいきそうですが、この辺りで…
 
 
 
ともかく、全ての人が救われるように新しい仏教が生まれたように、精神的にも皆が救われる、人の心を変える何かがこの困難で生まれる事を願いつつ、平等に全ての人が支援を受けれる事を願うばかりです。
 
 
 
 
...
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wuma1 · 7 years ago
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2ttf · 13 years ago
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see also How to Edit a Glyph that is not listed on iFontMaker
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yasuharuakiyoshi · 6 years ago
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デジタル音楽論
科研報告書(『poi vol.2』)のために書いたデジタル音楽論の本文です(脚注と図版は省いてあります)。デジタル音声合成などの動向を、メディア考古学的に初期蓄音機の言説と関連づけようとしたのですが、やや中途半端に終わってしまいました。このテーマは現在も研究中。進んだらまたアップします。
秋吉康晴「サイボーグの歌声−−デジタル音楽をめぐる試論」
不滅の声からサイボーグの声へ
 1877年12月6日の早朝、トーマス・エジソンは数名の部下とともに一台の機械を囲んでいた。フォノグラフと名づけられたこの試作品は、最古の録音再生機として知られている。録音用の錫箔をシリンダーに巻きつけ、その上に針を落とすと、エジソンはクランクを回しはじめた。彼が最初に録音したのは、よく知られた童謡《メリーさん��羊》だったと言われている。ラッパ型の吹き込み口に向かって大声で歌い終わると、エジソンはクランクを回す手を止めて、今度は再生用の針を錫箔の上に置いた。再びクランクを回しはじめると、わずかに甲高いながらも、確かに彼自身の歌声が鳴り響いたという。エジソンはこの瞬間を後に回想して、「人生であれほど驚天したことはなかった」と述べているが、機械が発する声をはじめて聞いたひとびとの驚きはどれほどのものだったろうか。録音技術にすっかり慣れてしまった現代のわたしたちには想像すべくもないが、フォノグラフの発明が当時のひとびとにとって「驚異」として受け取られたことは確かなようだ。その理由の一端は、試作品の完成から遡ることおよそ三週間前、エジソンの部下が『サイエンティフィック・アメリカン』誌で発表した声明文からうかがい知ることができる。エドワード・ジョンソンという名の技師はそこで、フォノグラフのもたらす可能性を次のように述べている。
フォノグラフの吹き込み口に向けて話したことがあるか、これから話すかもしれないひと、つまり言葉をフォノグラフによって記録されるひとなら誰でも、彼自身が塵と化してからずっと後に、音声を再生されることを保証されている。その可能性は単純に驚くべきものである。ぎざぎざの入った一片の紙が小さな機械を通り抜け、機械の音が増幅されると、わたしたちの孫や数世紀後の子孫はまるでわたしたちがそこにいるかのようにはっきりとわたしたちの声を聞くのだ。音声はいわば不滅になったのである。
 ジョンソンがエジソンに代わって言うには、フォノグラフがもたらすであろう最大の驚異は、未来に向けて声を保存できることにあるという。フォノグラフが発明される以前、あらゆる人物の声は死とともに永遠に失われてしまう定めにあった。故人の声は残されたひとびとの記憶のなかにしか存在しないものだった。ところが、フォノグラフが発明されるやいなや、ひとの声はその主がたとえ亡くなってしまっても、生き生きとした響きをもって保存されるようになる。そうすれば、未来のひとびとは彼らの声を「まるでわたしたちがそこにいるかのように」聞くことになるだろう。ジョンソンいわく、フォノグラフの発明によって声は死を超越し、「不滅」になるのだ。もっとも、人類ではじめてその恩恵に与ったはずのエジソンの歌声は、現存さえしていない。というのも、そのとき録音媒体として用いられた錫箔は、数回の再生にも耐えられないほど脆い代物だったからだ。エジソンの声は不滅になるどころか、それを刻んだ錫箔もろとも失われてしまったのである。とはいえ、ジョンソンの記事はフォノグラフと最初に遭遇したひとびとが録音技術に何を期待したのかを知るうえで興味深い。いつかは消え去ってしまう声を物体に定着させ、保存するという可能性を、彼らは夢見たのだろう。録音技術を利用することが日常化した現在、わたしたちはそうした可能性にもはや驚きを感じないが、ときおりふとそれに気づくこともある。たとえば、古いレコードをかけて、引退して久しい歌手の歌声に耳を傾けるときや、その歌手が故人となってしまったとき、録音は最大限の効力を発揮するはずだ。歌唱や演奏を老化や死のような、避けがたい時間の暴力から救い出し、くりかえし何度でも「再生」できること。そうした力はいまでも確かに録音技術がもつ大きな魅力のひとつであり続けている。
 ところが、録音のデジタル化が進行しつつある現在、インターネットを介して無数に増殖していく「不滅の声」たちのあいだから、それらとは別種の声が漏れ聞こえてくるようになってきた。そうした声のひとつとして、たとえば「初音ミク」のそれをあげることができるだろう。「初音ミク」とはヤマハが開発した音声合成技術「VOCALOID2」を応用し、2007年に発売されたDTM(デスクトップミュージック)用のソフトウェアを指している。周知のように、このソフトウェアではあらかじめライブラリに登録されている音声データを素材として利用し、歌声そのものを合成できることが売りになっている。つまり、「初音ミク」を用いれば、作曲した楽曲を自分で歌ったり、誰かに歌ったりしてもらうことなく、いわばコンピュータに歌わせることができるのだ。「初音ミク」を開発したクリプトン・フューチャー・メディアが一種のキャラクター商品としてVOCALOID製品をパッケージ化し、可愛らしい少女のデザインをあしらったことから、このソフトウェアは「ニコニコ動画」のような動画共有サイトを媒体とするオタク的な受容の文脈において「架空のアイドルに歌わせる」という新しい表現方法を生み出した[図1]。発売から10年が経過した現在、「ボカロ系」として定着しつつあるそうした表現方法は、一部に録音技術を利用しているとはいえ、「不滅の声」のような声の表象からはかけ離れているように思われる。というのも、そこでは録音は誰かの歌声を記録するのではなく、誰かの歌声を使って、新たに別の歌声を生成するための手段として用いられているからだ。そのいささかたどたどしい歌声を耳にするとき、筆者は人間が歌っているのか、それともコンピュータが歌っているのか、そのいずれとも決定したがいような感覚に襲われることがある。わたしは「初音ミク」のライブラリに登録された音声データが藤田咲という実在の声優に由来することを確かに知っている。だが、人工的な響きをもったその歌声には、彼女自身の声としてそれを聴くことを拒むような何かがある。その何かを指して、本稿では仮に「サイボーグ」という言葉を使ってみたい。「初音ミク」の声を聴いていると、人間と機械とが互いに融合してしまっているかのような、そんな印象を受けるのだ。
 ところで、そうしたサイボーグ的な声の表現は「初音ミク」に限らず、近年ではさまざまなところで聞こえるようになってきた。この小論では、録音のデジタル化によって可能になった声の表現をいくつか紹介しつつ、それらの表現の文化史的な背景として人間と機械の脱境界化をめざすような傾向があることを確認してみたい。わたしたちの声はデジタル化の進行につれて、いわばサイボーグ化の方向へと必然的に向かっているかのように思われるのだ。まずは、「初音ミク」の合成技術を例に、録音のデジタル化が声の表現に何をもたらしたのかをみていくしよう。
デジタルな音響処理
 「初音ミク」というソフトウェアはどのようにして音声を合成するのか。開発者の剣持秀紀によれば、そのもとになっている「VOCALOID」の技術は、音声素片を接続するという発想でつくられたという。たとえば、「朝」という単語の発音は、ローマ字で表現すると[a]+[s]+[a]となるが、実際の音声に即すなら[#a]+[a]+[a-s]+[s-a]+[a]+[a#]という素片によって構成される。簡単に言ってしまえば、「朝」という音声を合成しようと思えば、これら6つの素片をあらかじめ録音しておき、順番に再生すればよいのだ。ただし、実際にはそう単純ではない。発音が滑らかに聞こえるためには、素片のピッチ(音の高さ)を同じに必要があるし、たとえピッチが同じであっても、ただ接続するだけでは2つの素片の音色の差がノイズとして表れてしまうからだ。つまり、素片同士を滑らかに接続するには、それぞれの素片のピッチと音色の両方を調整する必要があるのだ。そうした処理をおこなうために合成のプロセスに組み込んだ工夫を、剣持は主にふたつ挙げている。ひとつは音色の変化を滑らかにするために、素片同士を接続する際、クロスフェードしながら接続するという工夫である。加えて、素片によっては最初もしくは最後の部分の音色をくりかえすなどして、時間的に引き伸ばすこともおこなっているという。もうひとつは素片のピッチを変えても、音色が変化しないようにするための工夫だ。周波数帯を全体的にずらすと、ピッチを変えることができるが、このやり方では音色も変化してしまう。単純にピッチを上下させると、音色を決定するスペクトル(周波数毎の強さの分布)が全体的に変化してしまうからだ。このような音色の変化を防ぐため、「VOCALOID」の合成エンジンではピッチを変更する際に、もとの素片のスペクトル特性が維持されるように調整しているという。それによって、素片にメロディを与えても、もとの音色は保たれるのである。剣持のグループが開発した最初のヴァージョンは作曲用のソフトウェアに応用され、2004年にイギリスのZERO-Gから「LEON」と「LOLA」として、日本のクリプトン・フューチャー・メディアから「MEIKO」として発売された[図2][図3]。これらのソフトウェアは歌詞と音符のデータを入力することで、比較的簡単に歌唱を合成できるようなインターフェースを与えられており、その基本仕様は先に触れた後続の「初音ミク」にも引き継がれている[図4]。
 「初音ミク」をはじめとする「VOCALOID」製品が「ニコニコ動画」を媒体とするオタク系文化において人気を獲得し、DTM用のソフトウェアとしては異例の注目を浴びた理由を問うことは、これまで散々議論されてきたので他に譲るとして、ここで注目してみたいのは「VOCALOID」における録音のあり方である。「VOCALOID」の技術は、録音のデジタル化にともなって、音の扱い方が大きく変化したことを示している。たとえば、録音の断片を繋ぎ合わせるだけなら、ヴァイナル・ディスクでは難しいとしても、磁気テープを用いれば、アナログ・メディアにおいても比較的容易におこなうことができた。だが、音色を変えずにピッチだけを変えることは、アナログ録音においては難しいというより原理的に不可能に近い。アナログ録音でピッチを変える最も簡単な方法は、再生速度を変えることだが、このやり方ではピッチだけでなくテンポも変わってしまう。それだけでなく、周波数スペクトルもやはり変わってしまうので、音色にも変化が生じる。ヴァイナル・ディスクやカセット・テープに触れたことのあるひとの多くは、そうした遊びに興じた覚えがあるのではないだろうか。たとえば自分の声をテープに録音して再生速度を変えると、テンポ、ピッチ、音色といった複数のパラメータが同時に変化し、印象に劇的な変化をもたらすだろう。それに対して、デジタル的な音の処理では、任意のパラメータを個別に変化させることができる。もとのピッチや音色を保ったまま、テンポを変えることや、反対にもとのテンポを保ったまま、ピッチを変えることは、現在のソフトウェア技術においてはそれほど難しいことではない。同様の技術は「VOCALOID」においても、ピッチの変更や音色の調整をおこなう際に利用されている。では、アナログ録音では不可能だったそうした操作は、なぜデジタル録音の導入によって可能になったのだろうか。
 これまで何度も指摘されてきたように、録音技術において「アナログ」と「デジタル」の最大の違いのひとつは、記録の性質がその媒体の物質的な条件によって左右されるかどうかにある。たとえば、レコード盤や磁気テープがくりかえしの使用によって摩耗したり、劣化したりすると、再生音に変化が現れることは周知の事実だ。また、ある媒体から別の媒体に録音を複製しても、音質が変化することも周知のとおりだろう。ところが、デジタル録音の場合には、たとえばCDに傷がついてその部分の音が再生できないということがあっても、音質が劣化するということがない。また、CDのデータをいくら複製しても、音質が変わることはありえない−−データを圧縮したり、再生ソフトウェアを変えたりする場合、話は別だが。こうした違いはもちろん素材の違いではなく、記録の原理の違いに起因する。エリック・ローゼンバーグとジョン・ピータースが言うように、「アナログ」の録音とは文字どおり、音の「相似物analogue」を意味し、記録の方式に違いはあれ、音波のエネルギーを利用してそれに相似した痕跡をつくりだすという特徴をもつ。最も分かりやすいのは蓄音機の例だが、エジソンが発明したフォノグラフは音波のエネルギーを針に伝え、その針の振動によって記録媒体の表面を削り取るような仕組みをもっていた。音波のエネルギーを利用して削られた溝が、ここでは音の痕跡すなわち記録ということになる。磁気録音の場合、記録の仕組みはより複雑になり、音波のエネルギーを電気エネルギーに変換し、さらにそれを磁気エネルギーに変換するというプロセスをとるが、発想の根幹にあるものは変わらない。蓄音機も磁気録音機も音波のエネルギーを物理的に利用して、音に相似した痕跡をつくりだすという点では共通するからだ。そのため、アナログな録音では音の「相似物」としての痕跡が劣化したり、変質したりすることで、再生音にも変化が生じるのである。これに対し、デジタルな録音技術は音波のエネルギーを電気エネルギーに変換したうえで、さらにそれを計測し、数値として記録するということをおこなう。digitalの名詞形であるdigitはそもそもラテン語で「指」を意味し、指を折って数えることから転じて、「数」を意味するようになった言葉だ。この語源が示唆するように、デジタル録音の本質とは物理��な痕跡ではなく、数値として表現されたデータにある。CDにも採用されているPCM(パルス符号変調Pulse Code Modulation)方式を例にとるなら、そうした数値化は次のようにおこなわれる。音波のエネルギーはまず電気エネルギーに変換される。この状態でのオーディオ信号(電気信号)は電圧の波として表される。PCM方式ではその電圧を一定の頻度で測定し、数値として記録するのである。このとき測定された数値は、二進数(0と1)によって表現されるバイナリー・データとして記録される。これらの数値をグラフ化し、線で結ぶと、音の波は階段状の線によって表現されるだろう。数値化の頻度を増やし、数値化の尺度を細かくすれば、階段状の線は徐々に滑らかな波のかたちに近づいていくはずだ。デジタル録音の本質とはこのように、音波を非連続的に数値によって表現することにある。デジタル録音の音質が、記録媒体の物質的な条件によって左右されないのはこのためである。たとえば0という数字を紙に書いても、道路に書いても、スクリーンに写しても、その字義的な意味は変わらないように、記録された数値さえ保持されるなら、どのような記録媒体に保存しても再生音の質は変わらない。また、記録媒体がどれだけ劣化しても、数値さえ読み取れるなら、同様に音質は変わらないだろう。このようにデジタル録音は「数」と「計算」にその基礎を置くことで、記録媒体の物質性に左右されることなく、音を処理することができるのである。
 記録の原理におけるこうした違いは、デジタル化によって録音の耐用年数が向上したとか、音質の劣化を気にせずに録音をコピーできるようになったということを単純に意味するだけではない。録音の基礎が「痕跡」から「数値」へと移行したことは、音を操作するあり方に根本的な違いをもたらしたのである。その違いはたとえば、先に述べたように、ピッチを変えるという操作においても明瞭に表れている。アナログ録音においてそうした操作は、再生速度を物理的に変えるというやり方でおこなわれていた。ヴァイナル・ディスクの回転数を下げれば、ピッチは下がり、カセット・テープを文字どおり「早送り」すれば、ピッチは上がる。こうした特徴は、録音とその媒体となる物質がまさしく一体であることを意味している。だからこそ、再生速度を変えれば、ピッチだけでなく、テンポや音色といった要素も全体的に変わってしまうのである。それに対して、デジタルな音の操作は物理的な領域ではなく、「数的な領域」においておこなわれる。「VOCALOID」を例にあげるなら、音声素片のピッチ操作はFFT(高速フーリエ変換Fast Fourier Transform)による計算処理を利用している。FFTとはフーリエ変換をおこなうアルゴリズムの一種であり、音の分析では、複雑な波形をより単純な波形(正弦波)に分解するために用いられる。この処理をおこなえば、ある波形を複数の周波数成分に分解し、それらの強度の分布(スペクトル)を細かく数値化できる。「VOCALOID」の合成エンジンでは、このアルゴリズムを利用し、スペクトルを周波数軸上で動かすことでピッチを変えるのである。先述したように、この方法では音色が変わってしまうが、アナログの場合と違って、テンポが変わることはない。また、「VOCALOID」では音色の調整にも同じくFFTが利用されており、今度は周波数成分の強度を調整することで声質を変えるのである。このように、デジタルな方式においては、音の操作は数的なデータの計算処理と書き換えによっておこなわれる。そのため、記録媒体の素材や形状その他諸々の物質的な条件にかかわりなく、音を変化させることができるのだ。
 このようにデジタル技術に特有の方法で合成された歌声は、まるで誰かが実際に喉を震わせて歌ったような実在感をともなっている。それもそのはずだ。「VOCALOID」の合成音は、実在する人物の声にもとづいているのだから。だが、どこかぎこちなさを残したその声は、人間の声としてそれを聞くことを拒むような人工的な響きをともなっている。実在する人物の声を利用しているとはいえ、断片的な素材として格納された彼らの声のデータは書き換えられ、パッチワークのようにつなぎ合わされて出力される。そのとき混入する独特の歪みは、どれだけ入念にパラメータを調整しても、完全に消えることはなく、コンピュータの介在性に気づかずにはいられない。人間の声のようでありながら、純粋に人間の声とは言いがたい、独特な印象をその歌声は与える。人間の声がコンピュータと結合することで生まれた、奇妙な歌声。そうした声を指して、ここでは仮に「サイボーグ的な声」と呼んでみたいと思う。
  サイボーグ的な声
 人間の声とコンピュータの結合によって生まれた「サイボーグ的な声」は、実のところ「VOCALOID」の例に限らず、さまざまなところで聴くことができる。むしろ、そうした声のあり方は現在のポップ産業ではありふれたものになっているとさえ言えるかもしれない。たとえば、先にみたようなピッチ操作の方法は、レコーディングの際、音程を補正するために利用されるようになっている。分かりやすく言えば、たとえ音程を外しても、ソフトウェアで「音痴を直す」ことができるのだ。その種のソフトウェアで有名なものに、Antares Audio Technologies(アンタレス・オーディオ・テクノロジー)社が販売している「Auto-Tune(オートチューン)」がある。このソフトウェアには、ユーザが指定したスケールに合わせてピッチのずれを自動補正する「オートマティック・モード」と、グラフ化されたピッチのデータを手動で調整��きる「グラフィカル・モード」があり、「音痴」の程度によってモードを使い分けることができる[図5][図6]。だが、このソフトウェアを有名にしたのは、そうしたいわば「正当」な用途ではなかった。「Auto-Tune」はピッチのずれを補正するだけではなく、特殊な効果をボーカルに加えるために使われることもある。米国の女性歌手・俳優のCher(シェール)が1998年にリリースした「Believe」は、そうした効果を有名にした楽曲として知られる。「Auto-Tune」のインターフェースには、ピッチ補正の変化スピードを調整する「スピード」というパラメータがあるが、その値をゼロにすると、ポルタメント(ある音から別の音に移る際に音程を滑らかに変化させる技法)がなくなり、音程の変化が直線的になる。すると、歌声はもとの音色をある程度保ちながらも、人間的な声の滑らかさを失い、ある種の電子楽器の演奏音のような硬直した音に変化するのである。こうした効果はその後、「シェール・エフェクト」として知られるようになり、Daft Punk(ダフト・パンク)、T-Pain(T・ペイン)、Kanye West(カニエ・ウェスト) といったクラブミュージック系のミュージシャンによって用いられてきた。日本の例では中田ヤスタカがプロデュースするアイドル・ユニット、Perfume(パフューム)のボーカルに同様の効果が用いられている。その効果は人体の構造から逸脱した、直線的なピッチの変化を与えることで、ボーカルに人工的な響きを加えることに寄与している。
 また、日本では彼らほど知られていないが、音楽産業の外側で活動するミュージシャンのなかには、音楽的にというだけでなく政治的に興味深いやり方で「Auto-Tune」を利用しているひとびともいる。マイケル、アンドリュー、エヴァンのグレゴリー三兄弟とエヴァンの妻サラの四人によって2007年に結成されたThe Gregory Brothers(ザ・グレゴリー・ブラザーズ)は、動画共有サイト「YouTube」を作品リリースの主な媒体として活動するグループだが、ほとんど無名であった彼らを有名にしたのは、2010年頃から発表を続けている「Auto-Tune the News(オートチューン・ザ・ニュース)」というシリーズだ。このシリーズで彼らはニュース番組から切り取った映像の音声を「Auto-Tune」で加工し、伴奏とコーラスを加えることで、ポップソングのように仕立て上げている。そこではニュースキャスター、政治家、評論家などが演説や答弁をしている声は、歌やラップのように変えられ、The Gregory Brothersのメンバーとセッションしているかのように編集されている−−動画のなかで彼らはしばしばニュースキャスターやインタビュアーの役割を演じている[図7]。政治的なテーマについて歌った楽曲はこれまでも多くあったが、The Gregory Brothersの楽曲はそれらとは一線を画している。彼らは政治的なテーマについて歌うのではなく、政治家みずからに歌わせることで、政治的な事柄というよりも政治的な行為そのものを音楽的に批評するという手法をとっているのだ。
 こうした「Auto-Tune」の用法は「音痴を直す」という本来的な用法よりも強力に、サイボーグ的な効果、つまり人間と機械の境界を溶解させてしまうような効果をもっている。「シェール・エフェクト」を多用する楽曲において、ボーカルの声質は伴奏に用いられている純粋な電子音とまったく区別できないところまでとはいかないまでも、きわめて近いところまで接近しており、両者の境界を聴覚的に曖昧にしている。また「Auto-Tune the News」においては、インタビュアーや政治家の声はあたかもコンピュータで身体をハッキングされてしまったかのように無理やり操作され、歪められてしまっている。もちろん事実はそうではないが、少なくとも聴覚的な印象においては、人間の喉と機械のあいだに境界など存在しないかのようである。
 「Auto-Tune」から離れて、ほかの例もみてみよう。プログラミングに長けたミュージシャンのなかには人間の声をコンピュータの電子音に近づけるのではなく、その逆のプロセスをたどって作曲に利用している作家たちもいる。たとえば、三輪眞弘と左近田展康のふたりによって2000年に結成されたフォルマント兄弟は、「テクノロジーと芸術の今日的問題を《声》を機軸にしながら哲学的、美学的、音楽的、技術的に探求し、21世紀の《歌》を機械に歌わせること」を目指し、独自の手法で合成した音声を創作に活用している。彼らの活動のなかでも最も興味深いものに、『フレディーの墓/インターナショナル』(2009年)という作品がある。この作品においてフォルマント兄弟は1991年に亡くなったQueen(クィーン)のボーカル、フレディー・マーキュリーがあたかも亡霊のように墓地に現われ、歌いはじめでもしたかのように、彼の歌声を蘇らせている[図8]。彼らはマーキュリーの歌声がもつ音響的な特徴を解析し、独自に開発したデジタル音響合成のプログラムによって復元したのだ[図9]。ただし、彼らが亡霊として召喚しようとしたのは、かつて存在した「フレディー・マーキュリー」そのひととは微妙に異なる。召喚された「フレディー」が歌うのは、彼が歌ったはずのない楽曲だからだ。フォルマント兄弟の「フレディー」が歌うのは、共産主義の革命歌として知られる「インターナショナル」である。彼らは冷戦期に米国の文化産業を代表するスターとして生き、冷戦の終結とともに死んだフレディー・マーキュリーの声に、その対極にあるような楽曲を、しかも日本語で歌わせたのだ。作品とともに発表したテキストのなかで、フォルマント兄弟が『フレディーの墓』を「死者なき亡霊」の歌と呼ぶのはこのためだ。ロラン・バルトが写真の本質としてあげた「それは-かつて-あった」という時間性を敷衍して彼らが述べるように、録音技術がもたらしたのは「かつて生者であった者の痕跡」としての声を「いま-ここ」に再現することで、過去に生きたひとびとを亡霊のように召喚するという体験であった。フォルマント兄弟はそのような録音の体験を逆手にとり、デジタル的に合成された歌声によって、かつて生きたあの「フレディー」のようでありながら、しかし実のところ誰でもない何者かを聴き手の感覚のなかに呼びだした。録音という痕跡の効果として事後的に召喚されたその何者かを指して、フォルマント兄弟は「死者なき亡霊」と名づけたのである。こうした試みはデジタル技術の発達によって、音声情報を詳細に数値化し、その解析データを音響合成に活用することが可能になったことを意味するだけではない。むしろ、フォルマント兄弟がラディカルに主張するのは、声による「現前」の感覚はメディア技術によって構成されうるものになりつつあるということだ。
 本稿の冒頭でとりあげた「不滅の声」という表現が、死者の亡霊的な現前という事態を録音技術の偉力として言祝いだものだとすれば、フォルマント兄弟が提唱する「死者なき亡霊」はそうした効果を最新の技術のもとで読み替えようとする試みだと言うことができる。そして、同様の試みは彼らほど自覚的ではないかもしれないが、筆者がここでとりあげてきたデジタル的な声の表現にもあてはまるだろう。それらはみな「かつて-あった」者たちのようでありながら、しかし実のところ「かつて-あった」誰でもない何者かを召喚してしまうような側面をもっていたからだ。だが、筆者はここでその何者かを「死者なき亡霊」と呼ぶよりも、あえて「サイボーグ」と呼んでみたい。なぜなら、現在起きつつあるのはメディア技術がもつ亡霊化の作用が新たな段階を迎えつつあるというだけではなく、人間が機械に、機械が人間に近づいていくような事態だからだ。「VOCALOID」や「Auto-Tune」を用いた作品において、人間の声はコンピュータによってデータ的に生成され、出力される電子音へと接近していく。他方、フォルマント兄弟の作品では逆に、コンピュータによって生成される電子音のほうが人間の声へと接近していく。こうした事態を名指すには亡霊化という表現よりもむしろ、サイボーグ化という表現のほうが筆者にはしっくりくるのだ。
サイボーグ化する声の系譜
 1877年に蓄音機が発明されたとき、録音技術にはじめて遭遇したひとびとはその魅力を声の不滅化という言葉で表現した。そうした表現は写真映像の力を時間の「防腐処理」という言葉で言い表したフランスの映画評論家アンドレ・バザンの主張とどこか似ている。バザンによれば、写真や映画を生んだのは、人類が古代よりとりつかれてきた「ミイラ・コンプレックス」の衝動であった。それは永続化しうる人物の似姿をつくることで、死の恐怖を乗り越えようとする衝動であり、その起源としてバザンは古代エジプトのミイラを挙げ、その末裔あるいは完成として写真と映像を挙げる。遺体に防腐処理を施すように、写真と映像は時間に防腐処理を施し、「持続のさなかでせき止められ、死の運命から解き放たれた生命」の姿をわたしたちに与えた。蓄音機がもたらしたのはある意味でそうした「防腐処理」の音声版であったと言うことができる。蓄音機は声を死や腐敗といった時間の暴力から救い出したのみならず、主体の亡霊的な現前という驚くような効果をもたらした。エジソンが蓄音機を発明した当時とは異なり、その効果はすでに日常化し、人間にとって第二の自然と化していると言っても過言ではない。ひとたび「再生」をはじめれば、往年の歌手たちも、流行りのアイドルたちも当人の生死や老いにかかわりなく、当たり前のようにわたしたちのために歌ってくれる。そうしたある意味で奇跡のような体験は、鳴り響くなり消えてしまう声という儚い現象を物体に刻み込み、痕跡化する技術によって可能になった。
 ところが、録音のデジタル化が進んだ現在、スピーカーからは「不滅の声」とは別種の声が聞こえるようになってきた。あるところでは、ソフトウェアで歌唱データを入力し、電子楽器を自動演奏するように歌声を操るということがおこなわれ、別のところでは、音声のデータを書き換え、歌声をシンセサイザーの電子音のように変えたり、話し声を歌声のように変えたりするということが当たり前のようにおこなわれている。またあるところでは、デジタル処理される音響のデータを人間の声に近づけ、無から歌声を生成するということさえおこなわれている。つまり一方では、人間の歌声が機械によって生成される音響に接近していくという状況が生まれており、他方では、機械によって生成される音響が人間の歌声に接近していくという状況が生まれているのだ。人間と機械とがあたかも互いに結合するようにして生まれる声。そうした声のあり方を、本稿ではサイボーグ的な声と呼んできた。
 こうした状況はなぜ生まれたのか。その背景をゆっくり考える紙幅の余裕はもはやないが、デジタル技術の歴史をたどっていくと、そこにはもともと人間と機械の融合を志向するような思想をいく��も垣間見ることができることは指摘しておきたい。たとえば、「サイボーグ」という言葉の由来として知られる「サイバネティクス」は、そうした思想を代表するものとして挙げられるだろう。1948年にこの学問を提唱したアメリカの数学者ノーバート・ウィーナーは、動物と機械を通信工学と制御工学の観点から総合的に扱うことをその目的としたが、彼はそこで動物の神経系を高速計算機すなわちコンピュータと同列に置くという考えを提示している−−「われわれに明らかになったことは、つぎつぎにスイッチの操作を行なう超高速計算機が、神経系に生ずる問題をほとんど理想的にあらわす模型となりうるにちがいないということであった」。彼いわく、神経系のニューロンは発火するか、しないかという二者択一的な性格をもつが、この性格は0と1という二進法に従って作動するコンピュータと共通するというのだ。また、ノイマン型コンピュータの父として知られるジョン・フォン・ノイマンは、1957年に死去するまで脳とコンピュータの類似性を数学的に証明する試みに従事していた。その遺稿においてノイマンは脳の働きにアナログ的な側面があることを認めつつも、ウィーナーと同じく、神経パルスがデジタル的な性格をもつことを主張し、中枢神経系の働きを記述するためのプログラム言語の可能性を指摘している。彼らが主張したのは、人体とコンピュータは類似した働きをもつということだった。だからこそ、コンピュータを人間のように扱い、人工知能や自動制御の技術に応用することが可能になったのであり、人間をコンピュータに接続し、人工臓器によって制御するようなことも可能になったのだ。人間の声をコンピュータ技術と結合させ、両者の境界を曖昧にしてしまうような表現は、人間と機械を同じく「計算」というタームでくくるような思想が社会に浸透したことの現われだと言えるかもしれない。
 だが、人間と機械との接近をもたらすような技術やそれを用いた表現は、何も今にはじまったことではない。メディア研究者のジョナサン・スターンが指摘するように、そもそも蓄音機の発明からしてすでに、人間と機械の境界を揺るがすような側面をもっていた。その発明は人体をある種の機械とみなし、実物の機械として再構築しようと目論むようなさまざまな探求の成果としておこなわれたのであり、局所的にみれば、電話や蓄音機は鼓膜の模造品に起源をもつ。また、筆者が別の論文で書いたように、さらに遡れば、18世紀にはすでに口や喉といった音声器官を人工的に再現することで、人間の声を機械化しようとするような試みもおこなわれていた。ジョンソンが「不滅の声」について語ったとき、それはすでにかつての人間の声ではなく、フランケンシュタインの怪物があげた産声のごとく、人間と機械の境界を乗り越えようとするさまざまな実践の積み重ねによって誕生した声だったのだ。以来、人間の声は機械との結合と融合をくりかえし、美的に洗練され、マイクロフォンを通して聞こえる声こそが自然な歌声として受け容れられるような文化さえ成立した。そう考えると、本稿で「サイボーグの歌声」と呼んだものは、アナログとデジタルとの断絶を意味するものというより、録音技術の誕生以来(あるいはそれ以前から)くりかえされてきた試みの延長にあるものとみなすべきかもしれない。
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buriedbornes · 6 years ago
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第25話 『ある術者の1日 (1) - “朝の目覚め”』 One day of a necromer chapter 1 - “Morning awakening”
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Buriedbornesの術者の意識が屍体を離れ地上に還った後、肉体は一時的に主を失い無防備となる。
そのまま野ざらしにしておけば、死臭に誘われた魔物が這い寄り、次の目覚めまで保つことはまずないだろう。
そこで、術者が屍体を離れる時には、肉体を土に埋めてしまう事が通例となっている。
厳密には、穴を掘りそこに横たわって、土をかぶる、言うなれば『自ら埋まる』というものではあるが。
匂いの消し方には、決まったやり方はあまりない。
外の空気に触れないよう結界で封じてしまうもの、香草を使うもの、大量の屍体を周囲に撒き散らし"森に葉を隠す"ものなど様々だ。
物理的に鉄板などで蓋をしてしまうようなケースもあるが、この場合は霊体のつながりを保つために開けられた、成人男性の手首ほどの"空気穴"が仇となる事もあり、危険だ。
巨躯の魔物などは鉄板を前に屍体の発掘を諦めてしまうかもしれないが、空気穴でも通れてしまう小さな虫や動物はその限りではない。
いずれにしても、術者は十人十色の方法で以て、屍体の保全に努めている。
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術者が目を覚まして最初にする事は、自身の体に盛られた土を払い除け、外へと這い出す事である。
土中から目だけを出して、周囲を見渡し、気配を窺いながら音もなく身を起こす。
その後、自身の肉体を隅々まで見る。
脚は二本ともついているか。
頭部のどこかが欠けていないか、一箇所ずつ触り、異常がないか探る。
体を細かく動かし、全身くまなく意識をめぐらせて、意図通りの動きが遅延なく為されるか、試していく。
意識がなかった間に起きた事をあらかじめ正確に把握できなければ、屍体を喪失するリスクは大きくなる。
うわべの見た目に問題がなくとも、寄生生物に這入られている可能性、何らかの呪いを受けている可能性など、リスクの種類には枚挙にいとまがない。
経験の浅い術者は、些細な機微に無���着だ。
戦闘中に自身に刻まれた呪印の存在に気づくなど、もっての外である。
十全な確認の後、その場を離れ、再び危険が蔓延る地底の世界を蠢き始めるのだ。
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死の冒涜に自ら足を踏み入れ、禁忌を重ねるに至ったとしても、その全てがはじめから倫理を外れたものであったわけではない。
良心の呵責から、使用を躊躇った者も少なくはない。
しかし、全てを凌駕する強い力を求める過程が、やがて多くの術者達の心から倫理観を奪っていった。
倫理観とは、それがもたらす社会的合理性によって支えられた人間達が、それを共有し合う個々人の中で互いに生み出し合った幻想の呼称である。
それがもたらす意味や価値がこの世に残されていないのであれば、そこに見出されるものは、もはや非合理性のみである。
遅かれ早かれ、屍者を以て屍者と対峙する者達は、命に対する意識を改め、死を生命体の状態の差として見るようになっていった。
その意識の変化に心が耐えられず、かといって自らの命を絶つ事もできなかった者達は、様々な形で"歪んで"いった。
整合性の欠片もない論理を立てて自己正当化を図る者、存在しない神性の存在に行動の責任を転嫁する者、自らに幻術をかせて現実認識を曲解させる者…
いずれの形にせよ、それらは平和な時勢の社会においては"狂った"と一律に評されたであろうものであった。
だが、今の彼らを"狂っている"と、我々は指差して嗤う事などできようか?
それがその世界において最も合理的な人間のあり方であるならば、それに適合できず脆弱で無価値な良心なぞに従って自らを害した者達こそが狂人であったとさえ言える。
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心理的な合意形成の過程とは別に、屍体を操り戦う事を選ぶに至った経緯も、術者ごとにまちまちである。
Buriedbornesの秘術を見出す過程から、まず違う。
一部の術者達は、世界に滅びが蔓延するよりも以前から、既にその禁忌を現代において犯していた。
勘がいい者達は、世界に滅びが蔓延する最中、自らの知識と経験からその真実にたどり着いた。
それ以外の多くの術者達も、仲間から伝えられたり、風の噂から知る事になったものが多い。
コミュニティを形成し協力して研究や闘争に立ち向かう者もいれば、孤独に戦っている者もいる。
屍者の軍勢を滅ぼし世界を救う事を本気で目指している酔狂な者達もいれば、未曾有の世紀末を覆う呪いと屍術の無限の可能性を探求し知の歓びに耽溺する者達もいる。
共通した過程は常に『屍者を使って戦う以外に選択肢がない』であり、最終的に至った目的も常に『いかにして屍者を操り、より強い兵隊を生み出すか』である。
Buriedbornesの術がもたらす恩恵はそれ以外の手段では決して得られる事がなかった。
改造と術による筋力や脳機能の自己抑制を無視する作用によって本来得る事ができないほどの尋常でない能力を得て、使い捨てができて術者は常に無傷で次の挑戦を繰り返す事ができる。
それまでの全ての常識を覆し、屍者で戦う手段はそれ以外の手段のほとんどを駆逐し尽くした。
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屍術師ダレンは、その日もいつものように目を覚ました。
17日目。
迷宮、地下6階。
足を踏み入れた頃に見られた陽の光は遥か頭上の彼方に離れ、今や途切れず燃え盛る松明の光だけが回廊を照らしている。
研究所の近場にある寂れた墓所に残された兵士の屍体の数にも、底が見えて来始めている。
屍体を使い始めた頃と同じように、なんでも試して、失敗すれば次、そんな投げ槍な感覚で屍体を使い捨てられるのにも限界がある。
せめて、新たな屍体の供給源にでも見つけられれば或いは…
しかし、それも手に入らず、このまま何の結果も生む事もできなければ、この戦いにも終わりが来てしまうだろう。
術者自身は、生きた人間である。
安全に生活資源を得られる手段すらもBuriedbornesに頼っている。
屍体を全て使い切る事。
その先に待つものは、緩やかな死である。
我々には、後がない。
普段は聡明なダレンにも、焦りと本体の空腹による集中力の低下が起きていた。
天井の暗がりに張り付いた巨大な粘液塊の存在に、彼は気づくことができなかった。
突然閉ざされる視界。
通り掛かる獲物に降下したラージスライムの定石手は、頭部を覆い呼吸を止めて活動力と判断力を奪い、そのまま全身を取り込むやり方だ。
頭部が酸液に溶かされる音が回廊に響く。
首元をかきむしりもがく。
術者の負担をへらすために事前に痛覚は切断している。
当然、痛みはない。
呼吸をせずとも、死ぬ事はない。
だが、術を介してはいても、肉体の感覚はすぐそこにあるのだ。
実際に魔物に命を奪われる感覚、その過程を経験する事にはなるのだ。
たとえ幻術であっても、高所の不安定な足場を見せられた被術者は、一瞬の恐怖に脳を支配され、本能が理性を凌駕しパニックを引き起こす。
彼もまた、それと同様の事態に見舞われていた。
「炎術だ、燃やせ!」
どこからともなく、遠くに響く声がする。
その声に我に返り、手を頭上の塊に差し出す。
指先から火炎放射が放たれれば、スライムは表皮の熱源に反応し、生理上の反射として身を縮め、即座に獲物から離れる。
スライムの習性に対する最適解のリアクション。
しかし、彼はそこでもまた失態を犯した。
目が見えず、距離感を失っていた彼は、炎の噴射を開始するよりも先に、スライムの粘液の中に指先を突き入れてしまう。
慌てて引き抜こうとしても、もう遅い。
まとわりついたスライムは特殊な薬液か炎、異常なほど強い遠心力以外によっては引き剥がす事ができない。
そして、粘液に包まれた手の先は空気が触れておらず、可燃しない。
右手からの炎術はもう、使えない。
代わりの左手を出すよりも早く、上半身はスライムに覆われてしまう。
スライムの重さに耐えかね、兵士の肉体は横転した。
そして、足先まで、全身がスライムの内側に取り込まれた。
ここから助かる術は、もうない。
手詰まりである。
ダレンは、術の施行を取りやめ、意識を兵士の肉体から引き離した。
全身に猛烈な突風が吹き抜けるような感覚が走り、そして、視野が元の研究所の片隅に戻った。
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「クソッ!」
握りこぶしを作って、椅子の肘掛けを強く叩いた。
木が軽く軋み、鈍い音が響く。
叩いた椅子よりもむしろ、叩いた自身の掌こそが裂けそうなほど、痛む。
非力な肉体では、こんな木切れすら破壊できない。
「ダレン、少し休も��。そんなコンディションじゃ、勝てるものも勝てんぞ」
ヘルマンがダレンの肩を叩く。
彼の声は、炎術の助言を促したときと同じようなはっきりとした声で、ダレンを励ます。
「…施術の準備はしておく。寝てこい」
無表情で隣室を指差し、椅子の周囲に描かれた魔法陣を直し始めたのは、マルクだ。
ダレンは手で強く目頭を抑え、ふらつきながら部屋を後にした。
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施術室の整備はマルクが担当している。
魔法陣、椅子、術の施行などだ。
Buriedbornesの術を発見できたのも、彼の思慮深さが寄与している。
術を使って戦わせれば、3人の中では最も優れた術士ではあるだろう。
ヘルマンはダレンの戦闘補佐を担当している。
3人の中で最も大きな体躯を持ち、饒舌で、崩壊前に限れば快活な楽天家ですらあった。
広い知識と高い判断力を持ち、世界崩壊時も彼の活躍があってこそ3人は生存できたと言える。
だが、術の才能に関して言えば決して優れたものを持っているわけではなかった。
多少は肉体的な強さも持ち合わせてはいたが、それも所詮は一般人として見たら、である。
魔物と直接渡り合えるほどでは当然ない。
彼らは、その隠された狭い研究所の側にある墓所から、屍体を調達している。
そこはかつてとある2国が争った戦場の南端に位置し、近隣の住民はそこでの戦死者の亡骸をその墓所へ埋葬した。
(勿論それは、残された兵士達の装備を売り払った事への罪悪感を紛らわせるための、極めて利己的な葬儀ではあったが)
結果としてその墓所には、戦争に参加した雑兵が山程埋められてた。
3人はそこに目をつけた。
夜な夜な、徘徊する屍者や魔物の目をかいくぐり、屍体を掘り起こし、研究所に持ち帰る。
屍体に霊体を込めて、動かす。
その屍体が優れた戦士のものなら、儲けものだ。
そうして3人の術者による"屍者の軍勢との戦い"は始まった。
Buriedbornesの術に求められるものは、術の才能でも、肉体の強さでもない。
屍体と記憶をつなぎ、操作する。
この時代にあっては、多くの場合その記憶は不遇の戦死に対する怨恨に満ち、またその死の瞬間の印象も鮮烈だ。
無数の屍体に次々と乗り換えて、そのひとつひとつの記憶に触れ続ける必要がある。
つまり、最も重要なものは、純粋な精神力である。
無数の死に触れながらなお正気を保ち、前に進み続けられるだけの強靭な精神力。
あるいはそれは、結果として異常行動に走らずに済んだだけの発狂者かもしれない。
崩壊より遥か以前に家族の命を眼前で野盗に奪われていた事は、彼の精神の不感と全く無関係ではないかもしれない。
他の二人は、精神力という面で見たときに、いささか人間的過ぎたのかもしれない。
はじめは3人で交代で術の行使を行っていたが、ヘルマンとマルクはすぐに精神の不調を来し、やがて術の直接行使はダレンだけが行うようになった。
術者と言えども人間である。
食べもするし、寝もするだろう。
休憩する事もあれば、無関係の事に勤しむ時間もある。
Buriedbornesの術を一度行使すると、霊体の接続は対象の肉体が崩壊するか、意図的に切断するまでは保持される。
一時的に屍体から霊体を本体の肉体に戻して活動し、その後思い出したように接続を再開する事も可能だ。
複数の屍体に接続し、切り替えて使用する事も可能ではあるが、集中力の限界があるため、一度に動かすのは大体1体である。
術者によってタイミングや長さはまちまちだが、ダレン達は毎日、平均して9時間の接続を行っている。
朝起きて、日常的な"生活"の範疇の行動を済ませた後、冒涜を開始する。
1日の探索を終えた後は、屍体を土中に隠し、ダレンの霊体は研究所に戻る。
その後、地図の整理や術の研究などに時間を充て、各々思い思いの時間に消灯する。
日によっては1日以上外出して、屍体の回収を行う事もある。
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彼らは大量の屍体を抱える墓地近くに拠点を得た事で、運が良かったとも言える。
しかし一方で、その墓地が雑兵しか得られない場所であった点は、不運であったとも言える。
彼らの戦力は専ら"農民に毛が生えた程度の男"だけで、そんなもので、英雄的な活躍ができるわけがない。
これまでに数百とその死の記憶に目を通してきたが、人を斬れた記憶もよくて一生に1度、全体でも数えるほどしか確認できていない。
ほとんどが、牧歌的な農村に育ち、やがて徴兵され、慣れぬ剣や槍を持たされ、何もわからぬまま何かに貫かれるか焼かれるかして死んだものばかりである。
このまま屍体を全て使い果たしたところで、世界を崩壊に追いやったと噂される古代の覇王の、姿を確認する事すら叶わないかもしれない。
こんな辺境にまとめて墓地に埋められた屍者の中に、英雄が存在する可能性が、どれほどあろうか?
ダレン達は半ば、スペードのAが抜かれたトランプの束から、それを探して1枚ずつめくるような日々を過ごしていた。
最後の1枚をめくった後は、もはや死を待つばかりである。
ギャンブルとも呼べない切迫した状況は、3人を日に日に追い詰めていった。
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その日の夜、ダレンは紙がこすれる音に目を覚ました。
廊下に面した扉は部屋の暗闇に融けて、寝覚めの目には存在すら薄ぼんやりと透けている。
一方、隣室につながる扉から、光が漏れている。
そちらは、マルクの自室であった。
逆に目をやるが、そちらの扉は廊下側と同様に、闇に包まれていた。
ヘルマンは、少なくともその扉を見る限りにおいては、眠っているらしかった。
ダレンは重い体を起こし扉の前に立つ、控えめに叩いた。
返事はなかったが、ゆっくりと扉を開く。
マルクは質素な机に向かって熱心に何かに目を通している。
部屋の高い位置に開けられた小窓からは月の光が漏れて、経験からおおよその時刻を推し量る事ができる。
「もう遅い、寝ないのか」
ダレンの言葉にも、マルクは返事をしない。
ダレンが書物を覗き込むと、そのページには、奇怪な6本の腕を持った男の解剖図が緻密に描かれていた。
魔物か、悪魔の類か?
訝しがるダレンに、マルクが身を起こし、ページの中の文字に指を指して、声を押し殺しながらも興奮した熱気を伴ってダレンにまくしたてた。
「パーツだ!屍体に他の屍体の部品を継いで、より強固な屍体を作り上げるんだ」
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~つづく~
ある術者の1日 (2) - ”昼の陽光”
「ショートストーリー」は、Buriedbornesの本編で語られる事のない物語を補完するためのゲーム外コンテンツです。「ショートストーリー」で、よりBuriedbornesの世界を楽しんでいただけましたら幸いです。
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scuderialice · 5 years ago
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J1リーグ 全順位予想 2/14
今季のサッカー/J1リーグもACLプレーオフを皮切りに、ゼロックス・スーパーカップと、ACLグループ・リーグなどが戦われ、徐々に開幕へと近づいてきた。数日後にはリーグカップである「ルヴァンカップ」によって、本格的なシーズンが幕を開ける。新型肺炎ウィルスの蔓延など、心配なニュースもあるが、楽しみであることに変わりはない。
昨季は横浜Fマリノスが、前年からの躍進を果たして、攻撃的なチームで優勝に辿り着いた。昨シーズンからはリーグ全体のコンペティションの質もワン・ランク上のステージへと上がり、補強合戦も激しくなった。まだ飛び抜けたクラブはなく、差の少ない横一線でシーズンが進むことだろう。以下で、順位の予想を公開する。
1位 柏レイソル
同じ奇跡が、再現するかもしれない。2011年シーズンで、ネルシーニョが率いる柏レイソルは前々年のJ2降格から、1年で再昇格して、即J1優勝を果たした。今季も、同じような良い循環が来ている。
柏はJ2の前半戦ではなかなか結果を出せずに来たが、フォーメーションを変更し、粘りづよいトレーニングで、ネルシーニョの目指すサッカーを体現できるようになった後半は、J2レヴェルではない戦力を十分に活用できるようになって、他クラブを圧倒する内容でJ2を制することになった。
新シーズンに向けては、オルンガや瀬川に移籍の兆候はあったが、結局、主力級の離脱はなく、逆にJ1、J2から才能の光る選手たちを的確に補強して、若く、可能性のある選手層を整えた。
フォーメーションは多分、4-3-3をベースにしたものと考えられ、これは昨季優勝の横浜FMと、そのコーチだったクラモフスキーが指揮を執る清水、そして、やや守備的な形ながらも、フォーメーションをこのシステムにかえた東京と同じである。柏はどちらかというと、東京の形にちかそうだが、後ろの攻撃参加はそれほど重要でなく、アンカーを除く、FW、MFの豊富なアタッカー5人によるコンビワークが冴えることになりそうだ。
前記2選手をはじめ、若手によい選手層を抱えるチーム事情から、夏の移籍などで選手が抜かれる可能性も低くはなく、プレ・シーズンの準公式戦におけるGK中村航輔の怪我も心配されるものの、そのバックアップには神戸で鳴らした名手キム・スンギュを獲得済みで、スタートダッシュから前に出られれば、シーズン最後まで高い順位を維持できる実力が十分にあるはずだ。
問題は、ディフェンス・ラインだろう。ベテランのCB鎌田らを中心とする昨季のバックラインは、J1に入ったときに質の高いものではないことは明らかで、U-23アジアカップで致命的なパス・ミスを犯した古賀など、SBの若手にもかなりの成長が求められる。実績のある三丸や高橋が狙いどおりに機能し、磐田から引き抜いた若手の大型CB大南らの成長具合によっては、優勝も夢ではないと考えている。
2位 ガンバ大阪
ガンバ大阪は、プレ・シーズンの評判がよさげに聞こえるチームのひとつだ。昨季は前半の戦いぶりで、クラブ・レジェンド=宮本監督の手腕に疑問符もついたが、後半は宇佐美がドイツから復帰するなどして、攻撃的な戦術に転換したことが功を奏して、見るべき成果を上げた。大胆な発想の転換と、それに適応できるチーム構成の素晴らしさは素直に評価すべきだ。
近年はその宇佐美をはじめ、井手口、堂安、中村敬斗、食野と、次々に有望な若手を海外へ送り出す流れが続いていたが、その中でうまくキャリアを伸ばせなかった選手の復帰という流れもできつつある。井手口などはスペイン、イングランドにおける過去数シーズンの飼い殺しによって、落ちに落ちたコンディションもようやく回復してくるにちがいない。本来は、代表を背負って立つぐらいのタレントだった。
システムは、3-5-2が予想される。前線は宇佐美を中心に、アデミウソン、パトリックなど、日本での実績も十分で、決定力の高いメンツを揃えている。攻撃の核となるのは宇佐美のキープ力と、倉田や小野瀬からのクオリティの高いボールの供給だ。新加入の福田や、井手口、矢島などが水を運ぶ役目を果たす。90分はもたないが、勝負どころでは遠藤の投入で、まったくちがう展開が望めるだろうし、プレ・シーズンは調子もよかったと報道されている。遠藤、藤春のようなベテランと、若いメンバーの融合は進んでおり、上位進出を期待できる戦力が揃った。
ただ、ディフェンス・リーダーの三浦弦太については海外移籍の志向が強いようで、早ければ、夏の移籍も噂されている。その対策ということもあり、フランスに渡っていた昌子の補強が急転直下で決定した。もっとも、トゥールーズでは怪我の治療が進んでおらず、まずはそれを治して、コンディションを上げ、戦力化してくるまでには、かつての清武や井手口の例を考えても、早くとも半年、もしくは1年以上の猶予をみなくてはならないはずだ。
その間、金英権に加え、呉宰碩、菅沼、そして、新里などの踏ん張りが効けば、優勝にも手が届く位置にあるとみている。今年こそは、素晴らしいホーム吹田に相応しい結果を残せるのではなかろうか。
3位 FC東京
昨季は惜しいところで横浜FMに競り負け、栄冠を掴むには至らなかった。キープレーヤーの離脱や移籍に対して、的確な対応をできた横浜との差が如実に表れた。フリー・トランスファーで、久保がレアル・マドリーに旅立ったあと、左サイドのポジションを埋めることがシーズン最後まで課題として残ってしまった。
今季は4-3-3に組み替え、戦術のブラッシュ・アップを図る。しかし、そのシステムはチャンピオン・チームへの追随ではなく、長谷川監督らしい手堅い変更だ。守備意識を高くもち、切り替えの早さで鋭いカウンターを仕掛ける基本戦術は変わっていない。3トップはどちらかというと中央に絞り、ブラジル人同士の連携で、崩そうという意図が明確だ。そこで空いてくるペナルティ・エリア脇のスペースを、東京のストロング・ポイントを成す室屋と小川の両SBが頻繁に使い、高い精度でクロスを上げて、攻撃を活性化する作戦だと思われる。
この戦術が昨季はディエゴ・オリベイラの個人技と、カウンターにおける永井のスピードだけに頼っていた攻撃力を磨く鍵になるかは、正直、心許ない。ACLグループリーグでの蔚山との戦いをみると、とりたてて攻撃面で進歩があるようには思えなかった。ディエゴ、アデミウソン、レアンドロといったアタッカー陣のスキルはそれぞれに魅力的だが、3人の連動はシステマティックに組み合ってられたものではなく、1試合や、年間を通じて、一貫性があるものではない。
中盤は逆三角形型で、DMFに橋本を置く布陣が基本となりそうだ。これは横浜FMの2ボランチが終始、ポジションを離れて、(偽)SBなどと連携し、攻撃にも頻繁に出ていく布陣とは一線を画し、やや守備的な選択である。代表の常連になりつつある橋本のスキルは、半分しか生かされない点で残念だ。前の2枚は現時点で東が離脱中のため、高萩と、新人の安部柊斗が起用されている。昨季から特別指定で出場可能だった選手だが、大学4冠を達成した昨季の明大から加入した安部のさらなる成長は、高萩、東といった実績あるタレントを十分に脅かすポテンシャルを示しつつある。
中盤では、さらに神戸から復帰した三田のスキルフルで、精力的な動きや、からだの強さが目立つ羅相浩らもおり、オプションが豊富だ。
結局のところ、攻守のバランスが長谷川監督のサッカーの肝だ。CBには森重が座り、相方で五輪代表候補の渡辺も、昨季以上の成長をみせている。そして、バックアッパーには神戸と鳥��でプレーしたレバノン代表のオマリを確保した。SBは替えが効かない2人だが、ベストメンバーは隙がなく、かなり強力といえるだろう。
室屋と小川、それに橋本は海外から引き抜かれるリスクがあり、その場合は、久保と同様の問題が生じそうだが、SBに関しては、トルコで居場所のなくなった長友の復帰という噂もあり、それが事実となれば、得がたい戦力になるだけではなく、マーケティング的にも大きな意味を持ってくる。資金力のあるロシア・クラブとの綱引きともいわれており、高額な年俸もネックではあるが、2-3億円であれば、安い買い物かもしれない。
4位 鹿島アントラーズ
ACLプレーオフではオーストラリアのチームに敗れ、本戦GLの進出を逃し、悔しい船出となった。しかし、リーグ戦という観点でみれば、重荷を下ろした鹿島の今季は期待が大きいだろう。新監督のアントニオ・カルロス・ザーゴが就任5日目でみせたゲームでさえも、負けて強しの内容だった。伝統の4-4-2のフォーメーションは維持しながらも、そこにザーゴがオリジナルの動きを混ぜ込んで、強固な組織が完成する見取り図が窺われたからだ。
移籍市場では昨季チーム得点王のセカンド・ストライカー、セルジーニョが中国2部に移籍し、CB鄭昇炫が韓国に戻った一方で、名古屋からスキルフルで突破力のあるウインガーの和泉、川崎から経験豊富なCB奈良を補強したほか、横浜FMから広瀬、仙台から永戸という攻撃的な左右のSBを揃え、湘南からもポリヴァレントな若手のタレント杉岡も迎え入れて、十分な戦力を整えた。さらに、静学から入団したアタッカーの松村もオプションに加わり、既存の土居、伊藤翔らとのコンビネーションがはま���ば面白い。
アタッカーには監督人事同様、ジーコの強烈なコネクションにより、FWエヴェラウドと、MFファン・アラーノを加えることができた。このうち、エヴェラウドは先のゲームでもスコアこそなかったが、十分な存在感を示し、セルジーニョの穴は完全に埋めてくれるだろう。強力な9番でゴリゴリ行くところもありながら、周りの選手も使えるクレヴァーさが目を惹く。一方、アラーノのほうはブラジルで将来を嘱望されていたタレントという触れ込みだが、現時点では、日本での適応にいささか苦労しているようだ。
問題は、こちらも守備面だろう。多分、移籍組でも奈良が中心となり、犬飼、ブエノ、町田、さらに関川あたりがレギュラーを競うことになるが、ほかのポジションと比べて、やや頼りない。SBが積極的に出ていくタイプの選手である分、後ろの備えをどう整えるかにザーゴの手腕が問われることだろう。
5位 横浜Fマリノス
ポステコグルーの構築した攻撃的なサッカーで、昨季は東京とともに抜きん出た成績を収めて、優勝を勝ち取った。シーズン中には点取り屋のエジガル・ジュニオが負傷離脱して、槍の先端を喪い、三好や天野といった貴重なレフティのタレントを海外へ送り出す難しいシーズンではあったが、エリキらの的確な補強もあり、ペースの落ちこみを最低限に止めての快挙だった。
しかし、私の感想はやや出来すぎというものである。90分間、足を止めず、次々に新しい狙いをもって動き出す理想のサッカーは、十分に完成していなかったものの、東京や鹿島など、上位陣のふらつきと、仲川やマルコス・ジュニオールの破壊力が桁知らずだった点、そして、チアゴ・マルチンスの高い能力と、相方=畠中の成長による守備の安定が決め手だった。
新シーズンに向けてはFWオナイウ、MF水沼、DF前、山本などを獲得し、不動のレギュラー・メンバーに対して、層の薄い部分の厚みを増すことに成功した。このうち、オナイウはスタメン獲得に向けて奮闘中である。また、補強ではないが、スーパーカップ、ACLにおいて成長著しいのが遠藤の動きだ。昨季はRWGの仲川、もしくは、エリキの攻撃力が目立ち、逆サイドから遠藤がフォローする感じだったが、今季はむしろ、遠藤の攻撃力のほうに注目が集まりそうだ。
私が気になっているのは、CB畠中の出来である。ここ数シーズンに飛躍的な成長を見せ、国内組では貴重な手堅いCBとして代表でもフル回転しており、疲れがあるのかもしれない。英コミュニティ・シールド方式で、TM的な性格も持っているとはいえ、スーパーカップでポステコグルー監督は後半から伊藤槙人にチャンスを与え、その後のACLでは畠中がスタメンを続けたが、動き自体はよくなかった。チアゴの相棒役に苦労すると、チーム全体のバランスも揺らぎかねないと思う。
今季はACLの過密日程を戦う必要もあるが、新型ウィルス対策で、日程そのものが流動的ということもあり、参加クラブには難しい事情がある。代表監督も務めたとはいえ、ポステコグルーもこのような戦いに慣れているとは言えないので、適応は簡単ではないはずだ。
また、仲川や遠藤、喜田などには移籍のリスクもある。CFGへの加盟は世界的な情報網を生かして、一貫した強化を行える基盤を得る一方で、日本で発掘された優秀な才能を世界へと送り出していく側面も備えている。その点で、若干の値引きは必要であろう。
6位 浦和レッズ
今季、プレ・シーズンでポジティヴな表情が窺えるのはガンバ以外に、浦和レッズがある。昨季はオリヴェイラ監督がシーズン途中で指揮権を奪われ、後任の大槻監督が現場に復帰して悪戦苦闘したが、リーグ戦は降格も懸念される低空飛行に終始し、ACLは決勝まで進んだことは立派だが、中東チームの前に何もできずに完敗した。
退潮傾向にあるチームを生まれ変わらせるべく、大槻監督はフォーメーションを3バックから4-4-2に組み替え、新シーズンに備えている。すると、戦術的な流動性は出にくいものの、各個のタスクが限定されるシステムがよく機能し、選手が躍動し始めた。鳴り物入りで加入したものの、ロング・ポジションに悩んだSBの山中なども実力を発揮し始め、マリノス時代の勢いが鳴りを潜めて、過去2シーズンはベンチに甘んじたMFマルティノスの好調も伝えられている。
大槻監督は最先端の戦術をバリバリ埋め込んでいくような手腕はないものの、選手のタスクを理解させ、長所を研磨していく指導力には長けている。一時期、代表でも注目されたMF長澤や、個性的な突破力をもつMF汰木などもブレイクの可能性がある。
そして、今季の掘り出し物は、FWレオナルドだろう。当初、これといって際立ったステイタスはなかったが、岡野オーナーのJ3鳥取から、J2新潟へ渡り歩き、2つのカテゴリーで連続して得点王となったスピード感あふれるアタッカーの存在が、近年は「興梠FC」と揶揄されるまでになったレッズの攻撃陣を変えてくれるかもしれない。
昨今は人気の退潮も指摘されるようになったリーグの鑑としてのクラブに、復活の気配が窺われるのは悪いことではない。ただ、後ろの危うさは相変わらずであり、槙野らがさらに年齢を重ねてきたにもかかわらず、後継の補強がなかった。槙野、マウリシオを中心軸に、鈴木大輔、岩波らが競争する形となるが、やや手薄なのは否めないところだ。
7位 川崎フロンターレ
この低い順位に、川崎を置くのはすこし勇気がいる。ベストメンバーはなお有力だが、年間を通しての一貫性をみると、やや層の薄さが目立つのである。また、負傷中の中村憲剛を中心に、家長、小林悠などの主力が、年齢的にフル稼働できるかわからないのも不安要素だ。好調であれば手のつけられない天才の家長も、昨季はゴールがなかった。そのなかで、キープレーヤーとなり得た阿部を手放したのも痛い。
一方で、CMFのクオリティは全球団のなかでもピカイチである。当面、憲剛を除くとしても、大島と、U-23でブレイクした田中碧を中心に、守田、下田といった活きのいいタレントが揃う顔ぶれは魅力的であり、器用な守田に至っては昨季から偽SBのような形で、最終ラインでも起用されるようになった。今季は4-3-3に組み替え、そのような戦術への適応に向けて、本格的なトレーニングに取り組んでいる。このシステムに特徴的な動きによくフィットしそうな選手としては、SBの登里をはじめ、守田、アタッカーでは脇坂や長谷川、斎藤、旗手など豊富なリソースがあり、もともと試合のなかでのポジション調整は得意なチームであることから、大きな可能性を含んでいる。
もっとも、これらの若いタレントは近年、日本に目をつけてきている海外クラブの草刈り場となり得ることも否定できない。最近では、このファクターを重く捉えないといけなくなってきた。例えば、田中碧は東京五輪があるにせよ、その前後にある夏の移籍で、ヨーロッパのクラブに移る可能性が高いのではないか。川崎はエウシーニョの例でも分かるように、財政的にはきわめてシビアなルールがあり、引き止めに大金を投じるようなことはしないクラブだ。親会社である、富士通の業績が渋いこともある。
もちろん、優勝シャーレの奪還も十分に可能��メンバー構成と、戦術ではあるだろう。様々なリスクに対して、4年目となる鬼木監督のマネージメントが問われるシーズンになるだろう。
8位 ヴィッセル神戸
フィンク体制がようやく固まってきたヴィッセルだが、このクラブの着火剤は言うまでもなく、強欲で、要求のシビアなオーナーの側にあることは間違いない。初めての天皇杯を獲得しての今オフは、昨季のフェルマーレンなどの加入を先行させていたこともあり、資金力に対して、補強は物静かなものになった。夏以降はダヴィ・シルバや、ペドロといったスペインの名プレーヤーの加入も噂されているが、どこまで本当になるかはわからない。
清水からFWドウグラスを補強したのは大きいが、当初、2億円ほどといわれた年俸も、移籍元である清水の頑強な抵抗にあい、3億円ほどに膨らんだと噂されている。ブラジルの代理人は、本当に遣り手である。しかも、清水が昨季前に、中国クラブとのマネーゲームに勝って、確立した契約を反故にする解除金を満額払ったうえでのオペレーションであり、さすがの神戸にも重い投資になったことは間違いない。
イニエスタ、噂のスペイン人選手たち、ドウグラスは、年齢を考えてみても、その後、売り抜けすることができない片道の投資といえる。もっともイニエスタ加入によるリターンは、クラブ・レヴェルを越えて大きなものになったが、クラブのバランス・シートそのものは他の堅実な運営をするクラブや、一般の企業からは理解しがたいものになっているはずだ。
天皇杯では、古橋と藤本という日本人の元気のいい2FWが相手を追い回し、その他の選手が的確にレーンを埋めて、ボールを拾うことで、ピッチを支配していただけに、この投資が本当に正しいものだったのかについては疑問が残る。SB西の残留には成功したものの、中盤から後ろの層の薄さも改善しなかった。
スーパーカップでは相手側の自滅もあり、クレイジーなPK戦の末に貴重な賞金も手にしたが、チーム戦術というよりは、イニエスタ、山口、古橋、酒井などへの依存体質が生まれており、チームとして、どれほど高く機能するかには疑問のほうが大きくなった。すこしでもうまくいかなくなると、オーナーが悪魔の顔をみせ、チームをバラバラにしてしまう可能性もあるのだ。このヒステリー体質は、誰にも止められない。
また、大きなリスクとして、古橋の海外移籍も現実味が高まってきている。それまでに、ACL初戦で活躍した小川などの成長が、どこまで来ているかが鍵になるだろう。相手がACLのレヴェルに適応していないマレーシアのクラブだったとはいえ、そこで証明した小川の得点力は高いが、古橋のアグレッシヴな動きと比べると、まだまだ見劣りがする。
また、中盤では安井や郷家の成長も期待される。郷家は高校時代の活躍などから見ても、アタッカーにちかい中盤と思われてきたが、ACLでは山口の離脱から緊急でこなした、やや守備的なタスクも柔軟に務めることができた。柏木のように、柔軟性のあるタレントになれる可能性も示したのはポジティヴなことだろう。
9位 清水エスパルス
贔屓のチームゆえに、優勝を信じてサポートするが、冷静に分析すれば、1桁の順位を獲得するのが最初の目標だろう。経営陣、スカウト体制、監督・コーチ陣、選手を大幅に入れ替え、一挙に成功を掴む体制は出来上がっているものの、オリンピック・イヤーということもあり、準備が例年に比べても短いのに加えて、体制の確立が遅れたことは決してポジティヴとは言えない。そのため、例えば、スイスからの加入がほぼ確実と言われているFWカルリーニョスの加入は、まだ正式に発表できる状況にない。
また、エウシーニョが怪我の影響で、チームに合流できていないほか、中盤のダイナモであるヘナト・アウグストも、昨季中の腕の怪我からの快復過程にあり、ボディ・コンタクト以外のところでコンディションは上がっているものの、起用は3月から4月にずれこむだろう。そのほかの選手にも獲得交渉を行っているようではあるが、2月、3月の時期に行われる6試合は、現有戦力によるサバイバルとなりそうだ。
それでもポジティヴな雰囲気に満ちているのは、昨季優勝の横浜FMを現場レヴェルで強烈にコントロールしてきたピーター・クラモフスキー監督の加入が大きいのだろう。システムも横浜FMのミラーとなる4-3-3のアグレッシヴなスタイルに切り替わり、まだ完成には程遠いものの、ドウグラスの高さと尋常ではない決定力に頼った昨季からは、攻撃パターンが圧倒的に増えているのは明らかだ。
ドウグラスのほか、SB松原もベルギーにフリー・トランスファーとなり、年々、タレントを喪っていく現状ではあるが、新任の大熊GMは、それでもサポーターのポジティヴな反応を生むだけの的確な補強策を進めており、クラモフスキーが求めるフットボールのスタイルに、選手たちも懸命に適応しようとしている過程をみると、感動的でさえある。
かといって、結果が出るかは別問題だ。TMでは不用意なミスからの失点も多く、カウンターの対応など、課題も依然として多い。ブラジレイロ・セリエAのセアラーで主力級だったCBヴァウドが加入したが、トリッキーな日本のリーグでの実績はなく、若い立田とのコンビが予想される守備陣の再構築は決して簡単ではない。しかし、GKにはコロンビア王者から、足もとの技術に優れたブラジル人の正GKネト・ヴォルピを獲得するなど、期待感のある補強はできた。
先にも述べたように、先行する横浜FMの戦術完成度には、まだまだ隙がある。清水は今季中における若手の移籍リスクは少なく、スカッドも当初は大きめになっており、カップ戦のターンオーバーにも余裕がある。この強みを生かし、高度なトレーニングで選手たちが覚醒していった場合、ひょっとすればひょっとするという可能性もあるチームに生まれ変わった。
なお、どれほどの戦力になるかは定かでないが、タイでは、わが国のカズ選手のように英雄視されるFWティーラシン・デンダーの加入も話題性がある。移籍元のムアントンFCとも濃密に手を組んだ移籍は、東南アジアにおけるクラブのブランド価値を高めるのにも貢献するはずだ。今冬の獲得は見送ったようだが、タイU-23代表のSBティタトーンの加入などにつながれば、それはそれで面白い。
ティーラシンは一昨シーズン、在籍した広島では1年で6ゴールを記録。後半は重要な戦力とまではなりきれなかったが、それでも、十分にポテンシャルを評価されていたということだ。身長はやや足らないが、スキルフルな選手で、ミートもうまく、ヘッドの技術も高い。実績十分の元エース鄭大世、大分から新加入の精力的なFW後藤などとポジションを争う存在として、期待は大きい。
10位 セレッソ大阪
J2でヴェルディ川崎を指揮したロティーナが就任して、セレッソはキャラ変し、相手よりも多く獲るサッカーから、まずは守備を固めて、手堅くキープしてボールを握る戦術に移行して、リーグ屈指の守備網を築き上げた。その一例として、一昨季まではすこし足らない存在と思われていたCB木本は今オフ、各クラブが狙いをつける人気株となったが、本人は残留を選択した。これは、クラブにとって大きな決断だった。
チームを離れるとみられていた攻撃の要ブルーノ・メンデスも、レンタル延長に成功し、大きな補強がなくとも、チームの基軸はしっかりと残すことができた。ここに、ベルギーではそこそこの得点力を見せ続けながらも、ついに帰国を選んだFW豊川を加え、山形からはスピード感あふれるサイド・プレーヤーの坂元を、桐光学園からは欧州のビッグ・クラブも熱視線を注ぐ若手のタレント西川潤が加わり、前線には厚みが増した。ただし、西川は早い段階で、ビッグ・クラブに引き抜かれる可能性が指摘されている。
タレントが多くとも、起用できる人数が増えるわけではない。ロティーナのフットボールの問題点は、ボールを保持するにしても、攻めが遅いことであり、相手がリトリートしてからの崩しでは、なかなか効果的な攻めは見せられない。セレッソの布陣は、オーソドックスな4-4-2で変わりないだろう。ソウザが移籍したボランチに目立った補強はなく、デ・サバトと藤田が基本線になるとみられており、攻撃面で特徴が出せる面子とはいえない。
すると、攻撃面は前4人でのコンビネーションが中心となる。前線はブルーノ・メンデスを中心に、柿谷、奥埜 、豊川、都倉、鈴木などのオプションがある。サイドハーフは清武、西川、坂元のほか、新加入のルーカス・ミネイロと、残りの攻撃陣から選ぶ。駒は豊富だが、それよりも、前述のようにスピードアップした攻撃が構築できるかどうかが鍵を握るだろう。守備面の安定を生かすための、攻撃のアイディアに一貫性をもたせることが必要だ。
それがうまくいかない場合、自分たちから主導権を握ろうとするチームも増えた中で、どれだけポゼッションの優位を守れるかは疑問に思うところである。10位というのは、あまりにシビアな予想かもしれない。もちろん、うまくはまれば、優勝も狙えるメンバー構成である。
11位 サンフレッチェ広島
城福体制が期待以上のフィットをみせる広島だが、年々、戦力は渋い状態が続いている。昨季の目玉だった攻撃的なSBサロモンソンは、ディフェンス・ラインの中核とはなれずに、期限付きで放出された。昨季途中からFWパトリックもチームを離れ、今季はさらに中盤の汗かき役であった稲垣や、ストライカーとしてそこそこの働きを見せていた渡も放出した。
ハイネルやレアンドロ・ペレイラという活躍選手を、期限付き延長でクラブに残せたのは���ジティヴだ。新加入の目玉であるエゼキエウはまだ21歳で、トリッキーな技術をもつようだが、線が細く、まだ州レヴェルでの活躍しか見られない。むしろ、松本から加入した永井龍のほうが、このチームで可能性がある。
フォーメーションは3-4-2-1となり、前線はドウグラス・ヴィエイラを中心に、森島や川辺が掻きまわす間に、サイドのハイネル、柏が入り込んでくる攻撃パターンが強力だ。稲垣を放出したことで、相変わらず、中盤の軸は青山だろう。誰もが認めるクオリティの高いプレーヤーではあるが、年間を通じての活躍は期待できるのであろうか。守備面では荒木、野上を中心とするディフェンス・ラインに、名古屋から櫛引が加わったのは大きい。代表にも召集された大器、荒木の成長も楽しみだが、その分、移籍リスクも嵩む。
スタメンは十分に強力だが、層が厚いとは言いかねる。年間を通しての一貫性ということで、このクラブには脆弱性が見出せる。しかし、そのような状態でも、ここ数年は下馬評をはるかに上回る安定の実績を挙げてきており、それが崩れるはっきりした兆候も見出せない。
戦力の問題以上に、サポーターとクラブの関係は決して良好とはいえないようだ。新スタジアムの建設場所が決まるなど、ポジティヴな要素も出てきた一方で、アウェイ・ユニフォームをめぐっては他クラブとの連携で、日の丸をモティーフにした赤を採用し、伝統的なチームカラー(紫)とは異なるうえに、広島だけに「カープ・カラー」と揶揄されるなど、ゴタゴタが絶えない結果になっている。サポーターからの反対意見も多く出されたようだが、現時点でクラブに変更の意思はない模様だ。
サポが試合をするわけではなく、また、ユニフォームのことでサポがまったく応援を放棄するとも思えないが、ワン・チームとなって戦うのにネガティヴな要素であることは間違いない。
12位 大分トリニータ
昨季は一時、上位を維持するなど、J1昇格年でも片野坂監督の構築する特異なサッカーは十分に通用した。戦力を上回る強力な実績をあげたが、終盤は息切れがみられ、研究もされたのか、中位に落ち着いた。
若いタレント=オナイウの復帰はならなかったが、今季も主力級の移籍はなく、質の高いサッカーが崩れることはない。移籍市場では地味な動きだったが、FWの渡と知念を加え、弱点である攻撃の切っ先に的確な補強がなされた。両者とも厳しい競争やチーム事情のなかで、活躍が限られていたものの、大分ではブレイクが期待できる素材である。仮に彼らがフィットしない場合でも、チームで長くやってきた三平が控えているのは大きい。
さらに、ロドリゲス監督のJ2徳島では、その躍進を演出したMFの野村もかなりのブレイクが期待されている。小塚と組む2シャドーは、野村のほか、軽快な動きとテクニックを誇る町田という可能性もある。サイドハーフには田中と松本というタレントがおり、3バックからも岩田や三竿が機をみて飛び出し、どこからでも攻撃が成り立つ柔軟性のある戦術はピカイチだ。さらに、香川の加入で、4バックのオプションもあり得るようになった。
この状況で、大分を低くみる理由はないが、私の勘が苦戦を告げている。片野坂監督は、これまでやってきたことを、さらに研磨するためのアイディアをもっているのであろうか。グァルディオラの、マンチェスター・シティをみてみよう。多くの指導者が参考にする、あれだけ成熟したはずのチームが、結果的にはまだまだ上位にいるが、リヴァプールとは差を開けられ、歯車が狂うと格下相手にも勝ち点を落とすようになってきた。CLの結果にもよるだろうが、ペップは近い将来、チームの指揮権を失うかもしれないと噂されている。
13位 コンサドーレ札幌
1季を過ごしたメンバー全員の残留は、ある意味では最強の補強である。ペトロヴィッチの号令一下、その荒業をほぼ実現した札幌だが、より攻撃的なスタイルに移行している過程であり、プレ・シーズンではややネガティヴな結果が聞こえてきている。昨季も、大分と同様、前半戦は周囲の予想を上回る結果を残していたが、終盤まで上位に留まることはできなかった。
新シーズンは代表にも定着しつつあるFW鈴木武蔵や、FKを武器とするDF福森などの移籍なども取り沙汰されたが、岩崎を除く、貴重な戦力の保持に成功した。今季はそのベースに基づき、1対1の競り合いを軸とした新しいフットボールが、まったく仕上がっていないようだ。実際の試合をみないとわからないものの、そのキーワードから想像できるのはイタリア/セリエAに所属する、アタランタのガスペリーニ監督を見本とするスタイルだ。
昨季のメンバーでいうと、例えばフィジカルに優れたCBの金眠泰が積極的に、相手前線のボール・ホルダーに食いついた途端、すべての選手が相手と1対1になる形をつくり、オール・コート・マンマークでボールの行く先を塞いだ上、そこで奪ったボールを素早く相手ゴールまで運ぶというアグレッシヴな戦い方だ。激しくボールに食いつき、球際に妥協せず、相手のロストを誘うのが特徴だが、1対1が外れてしまうと、背後に広大なスペースを与えることになり、リスキーでもある。フィジカルの強さと、タフなスタミナに自信がないとできない戦術である。アタランタは、この新戦術で中小の育成型クラブでありながら、国内リーグの上位に浮上するだけではなく、欧州で最高ランクのコンペティションに当たるCLでも、旋風を巻き起こしている最中だ。
正にペトロヴィッチが、全員残留を勝ち取ってこそ、初めて選ぶことができた戦術である。これがうまくいけば、札幌は確かに大きな野心を達成できるだろう。それだけのタレントも揃っているはずだ。ただ、ジェイのように年齢を重ねた選手や、アンデルソン・ロペスのように攻撃的な選手にはハードルが高いようにも思う。福森も1対1ということでいえば、ディフェンス面で甘いのではなかろうか。
誰もやったことがないサッカーに挑戦する!その志は、大いに応援したい気持ちもあるのだが。
14位 名古屋グランパス
ここ数シーズンは他が羨むような戦力を整えながらも、期待された結果とは遠いシーズンを送ってきた。昨季途中で、ついに風間監督を諦めたが、後任のフィッカデンティも、正反対のサッカー観からチームを建て直せたとは言いがたい状況だった。新シーズン、クラブは監督を信じ、続投させた。一方で、攻撃的なチームの構築を命じている。この矛盾が、再び名古屋の足を引っ張るのは目に見えている。
フィッカデンティはイタリアのプロヴィンツィアで指揮を執ってきた叩き上げの指導者で、セリエA時代のチェゼーナでは、その後、インテルで長く活躍することになる長友を抜擢したことで有名だ。その手堅い手腕に注目し、FC東京が日本に連れてきてからはJクラブに定着して、鳥栖でも実績をあげ、この程、名古屋のファイアーマンに指名された。いずれも守備に軸足を置いたチームづくりであり、攻撃的なスタイルには挑戦したことがない(イタリア時代はわからないが)。
戦力的には、さすがにトヨタ・マネーが効いており、既に一流のものを揃えていて、今冬は比較的、控えめだが、十分なものを維持している。一線級の選手ではジョー、長谷川のバックアップで、質のいい活躍を見せたFWの赤崎と、スキルフルなサイドプレーヤーとして、様々な高さで起用された和泉が、チームを後にしている。さらに、若手のDF櫛引と、経験豊富なSBの金井が放出された。
一方で、横浜FMでは怪我人の穴を埋め、優勝にも貢献したマテウスがレンタル・バック。五輪代表候補の攻撃的なタレントである相馬も鹿島から戻ったほか、湘南からは精力的なポスト・プレーヤーの山﨑、川崎からは気の利いた動きができる「優勝請負」MF阿部、広島からも足を止めない守備的な中盤の稲垣という特徴あるキャラクターを次々に入手した。昨季の戦力と合わせ、強力なスカッドが完成したのは間違いない。
攻撃面では常にJのトップに位置するFWジョーの決定力と、際立った攻撃センスをもつガブリエル・シャビエルの存在感が大きいが、ジョーは現時点で故障しており、年齢を重ねた彼と、安定感を欠くシャビエルは、年間を通して計算できるアタッカーとまでは言えない。それに加え、昨季は前線で大きく成長し、これら2人をあるいは越える存在感を放っていた長谷川アーリアジャスールも、しばらく戦列を離れることになりそうだ。
新加入の山﨑と、突破力のある前田に、阿部、マテウス、相馬が加わるユニットは十分に頼りになると思われるが、ここへきて、LSBにも不安が出てきた。このポジションにも適応できる金井は清水に新天地を求めたが、残ったメンバーに怪我が相次いでいるのだ。この状況では、昨季の川崎のように、中盤の選手の偽SBとしての起用も考えられる。例えば、阿部はそのような役割をこなすことができる柔軟な能力をもっているはずだ。
CBも含め、後ろはやや手薄な印象だ。風間時代と比べ、フィッカデンティが就任してからの名古屋のポゼッションは悪かった。その反省を踏まえて、主導権を握る攻撃の構築が、このあたりの弱点をカヴァーするはずである。しかし、それならば、もっと適任の指導者がいたのではなかろうか?
15位 湘南ベルマーレ
湘南、鳥栖、仙台、横浜FCが、今季のボトムにちかいと思われる。それぞれにネガティヴなポイントがあるが、湘南の場合は攻守の要であったDF山根と、FW山﨑の離脱が痛すぎるのは確かだろう。ただし、FW岩崎や、MF茨田と福田、三幸、CB大岩、SB馬渡など、計算できる補強は十分にできた。
浮嶋監督は、問題になった曹元監督とは対照的に、人柄は優しめの指導者と思われる。ただし、湘南が一時代を築いたブートキャンプ方式を捨てるとは思えない。他サポからすれば、���浮嶋さんって誰?」という感じだが、横浜FCと湘南で長く育成のほうに携わってきた。そのステイタスで、難しい時期の指揮を執り、そのままの指揮権が認められたのだから、素材はしっかりしている。
新加入のタリクはノルウェー代表ではあるが、実は北アフリカの生まれで、典型的なノルマン人種のように長身ではないため、2トップの確立を探っている。茨田や三幸といったメーカーがいるため、トップだけではなく、サイドからの侵入が攻撃の鍵を握ると思われるのだ。
特に攻撃の構築は難しく、守備にも難しい点はいくつかあるが、清水との最終チェックでは手ごたえを感じたようだ。正直、自分たちでも、どれだけ通用するかは予測できないところが大きいのだろう。しかし、パワハラ監督のほうがよかったと言われたくはない。これまでのシーズン通り、クレヴァーに勝点を獲得していってほしいものである。
16位 横浜FC
横浜FCはPO圏でも、自動降格は免れると予想する。戦力は、確かに見劣りする。だが、下平監督は十分でないリソースを十分に生かして、難しいJ2を2位で通過させ、その戦いぶりには安定感があった。
J2では安定的に得点しながらも、J1から声が掛かることはなかったイバのようなストライカーが、J1でどれほど活躍できるかはわからないが、転じて、一美の獲得は間違いなく大きい。中盤には、技術のしっかりした手塚を加え、爆発的なスピードをもつSBのマギーニョも、期限付きで獲得した。水戸から個人昇格した志知も質のいい選手と聞いている。
カズ、俊輔、松井、レドミなどの昔の名前で出ている、話題性のあるメンバーは、あまり戦力にはならないだろう。俊輔がトップ下で起用されるとの報道もあるが、俄かには信じがたく、年間を通じた一貫性も期待できない。しかし、その場合はハーフウェイよりやや前方に位置して、精確なロングボールでサイドを混乱に陥れるか、逆にサイドに開いて、斜めに中央のターゲットを狙う戦術が予想できる。
一方で、GK六反は精神と肉体の不調であるオバトレから快復してきており、十分な戦力になり得るはずだ。清水での好調期のパフォーマンスを考えれば、重要な補強であった。カズにも似たストイックな姿勢をもち、若手への影響力も大きい選手だ。
問題は、チーム全体の運動量であろうか。J1のハードワークは、J2のそれと比べても、はるかに質が高く、タフなものが求められるからだ。それに耐えられるだけの選手が揃っているのかどうか。
メンバーも大きく変わり、下平監督にはまた難しいミッションが待ち受けている。しかし、柏時代にはJ1屈指のマネージメント能力を示し、不幸にして、レイソルのJ2降格の起点にはなったものの、その実はACLへの対応で不調だった早い時期に、クラブが我慢しきれなかったことが大きかった。フリューゲルス消滅から13年。それとはまったくちがうチームの内実にはなっているものの、多くの人が心密かに気にかけているクラブであることに変わりはない。
17位 サガン鳥栖
ネットゲーム大手のサイゲームスの撤退に次いで、DHCがスポンサーから撤退し、それに代わる大きなスポンサー契約は結ぶことができなかった。フェルナンド・トーレス獲得というお祭り騒ぎを頂点に、鳥栖の陣容は大きく厳しさを増してきている。昨季は最終戦で清水に敗れ、最後は他力本願ながら、POを戦わずに済んだ。
今季も重要なタレントの多くを喪ったが、フロントもできるだけのことはしてきている。攻撃面では強烈なキックをもったチアゴ・アウベスを残留させ、金森も完全移籍で獲得し、チームに残留させている。LWGのクエンカや、攻撃的な位置でポリヴァレントな働きをみせる小野を喪ったのは大きいが、鹿島で一世を風靡したFW金崎や、ハートの強いクラブの象徴であるFW豊田がいるほか、ウイング的な動きが鋭い安庸佑なども残留し、アタッカー陣は十分に強力で、ヴァリエーションが揃った。
サイドプレーヤーとしては小谷松を獲得、最終ラインに神戸の宮を獲得するなど、目を惹く加入も演出した。GKは足もとの自信がある高丘が昨季、躍進をみせたが、松本から加入の守田も「1番」をつけ、熾烈なレギュラー争いがみられる。
これらのタレントを、金監督がブート・キャンプ方式の厳しいトレーニングで鍛え上げて、戦力を整えていくことになると思う。カレーラス体制に始まり、どん底に落ちた状態から、昨季、クラブをJ1残留に導いた金の指導力は十分、評価に値する。厳しい状況にもかかわらず、勝点を稼ぐ武器は十分に豊富といえる。中位進出はぐらいなら、やりようによっては可能性のある戦力とみている。
18位 ベガルタ仙台
戦術家の渡邉監督を切り、隣のJ2山形から木山監督を引き抜いて起用した。あくまで攻撃的なサッカーを志向する前監督の継続を選ばず、より現実的な選択がよいとする判断だ。内情はわからないが、フロントと監督の間で、深刻な齟齬があったように見受けられる。木山も、前監督と同様にクレヴァーなチームを構築するが、やや守備的なことは否めない。
攻撃的なサッカーがすべてのクラブにマッチするわけではないが、今季のトレンドをみる限り、仙台はかなりの我慢を強いられるはずである。
才能ゆたかなプレーヤーであったSB永戸がステップアップし、昨季のキャプテンを務めた大岩も、他チームへと去った。補強も渋いが、FW赤崎と、DF浜崎の加入は、ポジティヴである。ベストメンバーをみると、十分にものになる戦力が整ったとみるべきである。堅い守備を武器に、前線は絶対的な高さを誇る長沢の落としに、ジャーメインやクエンカが反応する。これらのタレントの決定力は、決して見劣りしない
しかし、ここにきて、その鍵となる長沢とクエンカの離脱が明らかになった。赤崎やゲデスもいるが、当初、構想した戦術は採れないかもしれない。ただ、赤崎を中心に、道渕、中原、石原、椎橋、松下らが掻きまわす布陣は、相手にとって、かえって厄介かもしれない。
J1チームとして、恥ずかしくないだけの戦力は揃えてきた。横一線のサバイバルに、自信をもってチャレンジできるはずだ。
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takahashicleaning · 5 years ago
Link
TEDにて
ダニエル・ストライカー: チスイコウモリへのワクチン接種がパンデミックについて教えてくれること
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
次に起こる感染症の大規模集団発生を予測して、エボラのようなウイルスの流行を未然に阻止することは可能なのでしょうか?
最前線の科学研究について語る本トークで、生態学者ダニエル・ストライカーが、狂犬病の集団発生の予測ならびに防止をするべく、チスイコウモリの生態研究を行なっているペルー内のアマゾン熱帯雨林へと誘います。
感染病のパターンの研究から、次のパンデミックをその源で止める方法について紹介します。
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。これから説明することで、より現実味が増すことでしょう。
これからするお話は、2006年に始まります。
ペルー内のアマゾン熱帯雨林で流行していた謎の病気のことを初めて耳にしました。その病気に罹った人々は、悪夢の様な恐ろしい症状に悩まされました。想像を絶する頭痛を訴え、飲み食いもできなくなりました。幻覚症状を起こした人もいて混乱し 攻撃的になりました。
特に傷ましかったのは、犠牲者の多くが子供だった事です。罹った人はみんな死にました。原因はウイルスと判明しましたが、それはエボラウイルスでもジカウイルスでもなく、科学的に知られていない新種のウイルスでもありません。人々を死に追いやっていたのは、何世紀も前から知られていた古くからある致死性ウイルスでした。
狂犬病です!!犠牲者に共通していたのは、血液のみを餌とする唯一の哺乳動物であるチスイコウモリに就寝中に噛まれた事です。
この様なコウモリからヒトへの感染による病気の集団発生は、この20年の間によく見られる様になりました。
2003年には、SARSが、中国の食肉市場で発生して、世界中に広がりましたが。後に、ペルーの症例と同様、コウモリが感染源と判明しました。何世紀もの間。検出されずウイルスが潜伏していた様です。そして、その10年後に発生したのが、西アフリカのエボラ出血熱ですが、誰もが驚かされました。
当時の科学的認識として、エボラは同地域に存在しないと思われていたためです。それは、結局、エボラの流行として最も規模の大きなものとなりました。
気がかりな傾向と思いませんか?致死性ウイルスが、予期せぬ場所で発生しており、世界の保健コミュニティーが追い詰められた状態にあります。終わることのないウイルスとのいたちごっこでは、いつも後手に回っています。
ですから、毎年の様に新たな感染症が発生する中、今、実行すべきなのは、根本的な対応策を考え始める事です。次のエボラの流行が起きるのを単に待つだけでは、今度は運に恵まれないかもしれません。
別のウイルスが発生するかも知れず、それは、致死率がより高く、もっと広まりやすいかもしれません。あるいは、ワクチンが効かず、無策な状態に陥る事もあり得ます。
警告の通り!!2020年に、新型コロナウイルスが広がりパンデミックに至りました。
では、パンデミックは予測可能なのでしょうか?阻止できるのでしょうか?
簡単にはお答えできない質問です、なぜなら、パンデミックは、世界中に拡散する感染症で私たちが本当に予測したいと望むものは発生数が多くないからです。人類には、好都合なことで、だから、私たちがこうして生きていられるわけですが、科学的な見地からは少々問題があります。
なぜかと言うと一度か二度起きただけの事象では、パターンを見つけられないからです。パターンから、次のパンデミックがいつ、どこで起こるのかがわかります。では、どうすべきしょうか?私が思う解決策の1つは、野生動物から人間やペットや家畜への感染が日常的に起こっているウイルスを研究することです。
パンデミックを引き起こすと思われるのと同種のウイルスでなくても構いません。日常的に発生している致死性ウイルスを元に 重要な最初の一歩となる異種生物間での感染を何が引き起こすのか?パターンがわかれば 食い止める方法がわかるかもしれず。
異種生物間での感染はまれでもパンデミックとなる脅威が、大きなウイルスに対しても備えができるようになるでしょう。狂犬病は恐ろしいものではありますが、今の場合とても好都合なウイルスです。狂犬病ウイルスは、恐ろしく致命的で、その致死率は100%です。
つまり、狂犬病に感染した場合。早期に処置を施さないと成す術がなくなります。治療法がありません。ただ死を待つのみです。狂犬病は、過去の問題ではありません。今日でも、狂犬病で年間5~6万人が亡くなります。この規模を考えてみましょう。
西アフリカでのエボラ大流行で2年半の間に死んだ人々が、1年の内に死ぬとしたらかなり悪い数字です。これに、さらに4を掛けたもの。それが、毎年狂犬病で死ぬ人の数です。
狂犬病が、エボラ出血熱といった他のウイルス性疾患と異なるのは、ヒトが狂犬病に感染してもそこから先には拡散しない事です。つまり、ヒトが狂犬病に感染するときはいつもイヌやコウモリといった狂犬病を持った動物による咬傷が発端となります。
理解することが非常に重要な異種生物間でのウイルス感染は、多くのウイルスでまれな事象ですが、狂犬病の場合は、何万と発生しているのです。ある意味、狂犬病は致死性ウイルスにおけるショウジョウバエやマウスのような存在なのです。
流行パターンの研究や新対策のテストの実験台に使えるウイルスです。ですから、ペルーのアマゾンにおける狂犬病の集団発生について、私が初めて聞いた時は大きな成果が出せるかもとの思いを抱きました。
なぜなら、狂犬病については、コウモリから異種生物への感染が十分頻繁に起きるため、それを予測しさらには阻止することも 可能かもしれないからです。それで、大学院1年生の時。高校で習った記憶もおぼろげなスペイン語を頼りにチスイコウモリを探しにペルーに渡るべく、飛行機に乗り込みました。
プロジェクト開始後、初めの2年は過酷でした。ラテンアメリカから狂犬病を撲滅する野心的計画はいろいろありましたが、同時に土砂崩れ、タイヤのパンク、停電、食あたりなど、障害も際限なくあったからです。でも、それは、南米での作業では割とよくあることで冒険みたいなものと割り切りました。
しかし、私が続けてこれたのは、自分のやっていることが生まれて初めて人の命にすぐにも実質的な影響を与え得ると認識したからです。それを一番感じたのは、アマゾンに実際に赴き、チスイコウモリの捕獲を試みた時でした。村に足を運び、こう聞いて回りました
「最近コウモリに噛まれた方はおられませんか?」と。すると手が挙がりました。その地域では、コウモリに噛まれることは日常茶飯事だからです。ですから、私たちはただ噛まれた人の家を訪ね、網を張り巡らせ、夜が来たらその家に行き、コウモリが、人間の血を求め飛んでくるのを待てばよかったのです。
頭に咬傷のある子どもや布団についた血跡を目の当たりにすると、その日の物理的障害や体調不良を乗り越えて頑張る気持ちになりました。
一晩中作業を続けるので、実際どうやって問題を解決できるか考える時間が十分あり、2つの強い疑問が生まれました。
1つ目は、人々はしょっちゅうコウモリに噛まれているのに、狂犬病の集団発生は、常に発生している訳ではなく、2年に1度。あるいは、10年に1度しか起きていないことです。ですから、もし次の集団発生が起こる時期と場所を予測できれば、絶好の機会となります。
死者が出る前に先手を打ちワクチンを接種できます。その一方で、ワクチン接種はその場しのぎの策にすぎず、被害対応策のようなものです。人命を救うわけで重要なやる必要のあることですが、結局のところどんなにウシや人間にワクチン接種をしてもコウモリが保有する狂犬病ウイルスの数は変わらず、コウモリに噛まれる実際のリスクは変わらないのです。
そこで2つ目の疑問です。ウイルスをその源で止めることは可能だろうか?コウモリが保有するウイルスの数。そのものを何とか減らせれば一気に形勢が変わります。
被害対応策から予防策への戦略変更は、かねてより議論していました。では何から始めましょう?まず、すべきなのは宿主であるコウモリの体内でのウイルスの実際の働きを理解することです。これは、どんな感染症でも難しいことですが、コウモリのように隠れて生息する動物ではなおさらです。
しかし、実行せねば始まりません。そこで、まずやったのが、過去のデータの調査でした。過去にいつ何処で集団発生が起きたのか調べたのです。明らかになったのは、狂犬病の発生場所が常に移動していることでした。一つ所に留まっていません。
1~2年の間。1つの場所で広まりますが、別の場所で新たな感染対象となるコウモリの群を見つけなければ、絶滅することになります。これにより狂犬病ウイルス感染の重要な鍵のひとつが解明できました。ウイルスが移動型であるのはわかっても、その行先を言い当てることは出来ませんでした。
基本的に求めていたものは、グーグルマップ式の予測でした。ウイルスは何処へ行くのか?目的地へは何処を通って行くのか?所要時間はどれくらいか?それが出来るよう狂犬病ゲノムに目を向けました。
狂犬病ウイルスは、多くのウイルス同様、小さなゲノムを有しますが、あまりにも急速な速度で進化するため、ウイルスが1つの地点から次の地点へ移動する間にいくつか突然変異を起こしています。
そこでするべきなのは、系統樹の点と点をつなぎ合わせることで、それによりウイルスが前に何処にいたのか?どのように伝播したのかがわかります。��れで私はウシの脳の採集に出かけました。そこに狂犬病ウイルスがあるからです。ウシの脳内にあるウイルスから採取されたゲノム配列から、ウイルスの伝播速度は、年間15~30キロ程度だとわかりました(人間のように基本的人権はウイルスにないため)
ウイルスの移動速度は、判明したものの。肝心な目的地については、まだわかりませんでした。この事は、もう少しコウモリの立場になって考える必要がありました。狂犬病ウイルスは、それ自体は移動せず、宿主であるコウモリに運んでもらう必要があります。
ですから、コウモリが飛ぶ距離と頻度について考えましたが、私の想像力では到底わかりかねましたし、コウモリに追跡装置をつける試みも上手くいきませんでした。求めていた情報を得られなかったのです。代わりに着目したのが、コウモリの交尾パターンでした。
ゲノムの特定部分を調べると他の群との交尾が確認された群もあれば、孤立した群もありました。また、ウイルスはコウモリのゲノムと基本的に同じ軌跡を辿っていました。しかし、その軌跡のうち1つは少し驚くというか信じがたいものでした。ペルー内のアンデス山脈を一直線に超え、アマゾンから太平洋沿岸へと渡っていたのです。
先ほども言ったように信じがたいことで、なぜならアンデス山脈は、標高が約6,700メートルと高く、コウモリさんが飛ぶには高すぎるからです。それでも、よく見てみるとペルー北部には標高がさほど高くない一連の谷があり、山脈の両側のコウモリが、行き来して交尾できます。
もっとよく見てみると案の定この谷を経由する年間約15kmの速度の狂犬病ウイルスの伝播が確認されました。これは、我々の進化モデルで予想されたのと一致します。
申し上げませんでしたが、これは実に重大な事なのです。なぜなら、アンデス山脈の西側。南米の太平洋沿岸全域でそれまで狂犬病ウイルスは確認されていなかったからです。私たちは、史上初となる南米の広い範囲へのウイルスの侵攻をリアルタイムで目撃していたのです。ここで重要となる質問は「これにどう対処すべきか?」です。
当然の短期的な対応は人々に呼びかけることです「狂犬病が発生しそうです。家族や飼っている動物にワクチンを接種しましょう」けれども、長期的には新情報を活用して、ウイルス侵入を阻止できればより効果が高くなります。もちろん、コウモリに「飛んでくるな」とは言えませんが、コウモリがウイルスを運んでくるのを阻止することはできるかもしれません。
そこで、私たちが世界中の狂犬病対策プログラムから学んだ重要な教訓が出てきます。それがイヌであれ、キツネやスカンクや アライグマであれ、北米であれ、アフリカやヨーロッパであれ、狂犬病感染防止の唯一の手段は、宿主生物へのワクチン接種だということです。
では、コウモリへのワクチン接種は可能なのでしょうか?イヌやネコへのワクチン接種はよく聞きますが、コウモリというのはあまり聞きません。馬鹿げた話に聞こえるかもしれませんが、実はコウモリ用の狂犬病経口ワクチンがありがたいことに既に存在するのです。
さらに良いことに、このワクチンはコウモリの間で拡散するのです。単にワクチンを一匹に付けてやれば、コウモリの互いに毛繕いをする習性によりワクチンを拡散できるのです。ということは、何百万といるコウモリを捕獲し、一匹ずつ小さな注射器でワクチン接種しないで済むということです。
ですが、ツールはあるものの実施方法がわかっている訳ではありません。疑問は山ほどあります。コウモリ何匹にワクチン投与が必要か?投与に適した時期は?年間どの程度の頻度で投与が必要か?
これらの質問は、ワクチン投与作戦の実行上、基本的なものですが、実験室で頭をひねっていても答えが出るものでもありません。ですから、ちょっと面白いやり方をすることにしました。対象は、本物の野生のコウモリですが、偽ワクチンを使うのです。
コウモリの毛を光らせる食用ジェルとコウモリ同士の衝突で相手に移る蛍光粉末を使いました。これにより本物のワクチンが、コウモリの群の間でどう拡散するかわかります。この取り組みはまだ初期段階にありますが、今の所。目覚ましく心強い結果が出ており既存ワクチンの活用により、狂犬病の集団発生の規模が劇的に抑えられる可能性を示唆しています。
これは重要なことで、既に申し上げたように狂犬病ウイルスは、常にその発生場所が移動するため、集団発生の規模を抑える度に次のコウモリの群へのウイルス伝播の見込みも同時に抑制されるのです。ウイルス伝播の連鎖を断ち切るわけです。
これをやるごとにウイルス絶滅に一歩近づくのです。そう遠くない将来、狂犬病を撲滅できるかもしれないというのは、非常に励みとなり興奮を覚えます。
最初の疑問に話を戻しましょう。パンデミックは阻止可能か?簡単な答えはありませんが、狂犬病研究の経験から言ってかなり楽観的に考えています。
近い将来。ゲノミクスが集団発生を予測し、自然に広まる経口ワクチンのような巧妙な新技術の活用により、ヒトに感染する隙を与えることなく、ウイルスをその源で断つ事が可能になると思います。
パンデミック対策に関しては、先手を取ることが大いなる目標ですが、私に言わせれば、それを実行する1つの方法は、狂犬病といった既存の問題の活用です。宇宙飛行士が飛行シミュレーターを使う要領で有効な方法、そうでない方法を見極めて重大な局面で当てずっぽうでやることにならないようツールを構築するのです。
ありがとうございました。
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<個人的なアイデア>
アメリカのノーベル賞受賞経済学者ミルトン・フリードマン、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」も言うように、金融危機2008、コロナショック2020などの急落に直面する対策として、ゼロ金利、マイナス金利、金融政策が出尽くした後に、よく登場する最速実行再分配政策が、個人への緊急的な現金給付!!!
各国によってスピードは異なるが、政策閣議決定後、人間の限界を遥かに超えるスピード。1秒以内で現金到着が理想。各国競争してみれば、今後の恒久対策として中央銀行のデジタル通貨なども考慮しつつ、新産業が産まれプラスサムになるかもしれません。
MMT(Modern Monetary Theory)によると、現状の貨幣での現実的なアイデアとして、社会保障に還元される日本の消費税は現状維持しつつ、現金給付額にも消費税がかかるので現金給付額を上げて、毎月給付にすると消費税率と社会保障費下支えとが均衡状態になる?と同時に、実体経済の経済成長率「g」の下支えにも寄与する?
これらの総量が、急激な不況時の資本収益率「r」以上なら、もしかして?回復して正常な経済環境に戻る期間も短縮できるかもしれません。
スペイン風邪から国民皆保険を構築した岸総理(他には、国民皆年金、最低賃金法もあります)現政権の安倍総理、母方の祖父を見習いコロナウイルスから、毎月の国民皆給付を構築すれば歴史に残る業績になるし、継承する権利もある!
現政権の安倍総理、麻生副総理。この二人でしかできない天命を果たせ!アベノミクスの最終地点がコレだ!この絶妙のタイミング!
天命と言わずにはいられない!
感染症との戦いは、人類の宿敵とも言っていい未知のウイルスとの戦争です!
今までは、パンデミック時の対策としてデータのないスペイン風邪の書物や言葉を参考にしていたが、インターネットの発展やCPU、GPUがムーアの法則によりスーパーコンピューターの領域に現代は突入している。
情報技術が発展し、スマートフォンとして手のひらサイズに収まり、ウイルスを感染予防するための距離を広げながらも、データとして全世界と光速で共有できるため、そのスピードとウイルス伝播のスピードと伍している?
局面ごとに対策を適性に行えば伝播速度を上回りコントロールできる感じもある!ラリーブリリアントが構築したシステムの功績もあります。
量子コンピューターも量子超越性を達成してることもプラスです。
ジョンズ・ホプキンス大学のシステム科学工学センター(The Center for Systems Science and Engineering:CSSE)感染者ダッシュボード
新型コロナウイルスの場合、新規感染者数が、2倍になる日数が10日以上になれば、R0(アールナート)が1以下に減衰してピークアウト状態になると理解できる。
日本の場合、PCR検査の結果が判明する14日後より短いから、検査結果日数を10日以下にできれば、ヤキモキせずスピード感ある判断が可能になりそうだ。
つまり、未知のウイルス。アウトブレイク発生確認後の緊急事態宣言発動は、クラスターが発生しやすいチェーン店などの大規模な場所から早期閉鎖が原則とデータから判明した!
日本の場合、アウトブレイク発生確認後から緊急事態宣言発動までの余裕日数は、新規感染者数が、2倍になる日数です。例えば、5日で2倍なら、5日以内で初動初速最大化発動しないと危険ということ!
R0が2.5付近では、発動日から10日でピークアウトが最速値。7、8割の人の外出制限要請StayHome(元々、人がいない地域での7、8割削減は意味ないし不可能だから政令指定都市だけにすること)ソーシャルディスタンス。などの初動初速最大化すれば、収束までさらに10日で計算上は20日で解除可能領域に近づける目安となります。
生産管理手法のクリテカルチェーンもリアルタイムの感じた感覚で考慮すると余裕バッファーをもう10日で、ひと月。えっ。ここまで自分で書いてよく見ると現実の数値にかなり符号する。
休業要請解除を10段階くらいに分けて地域ごとに段階的に基準を決めて行う。
日本の場合。緊急事態宣言、休業要請は現金給付や保証とセットで最速実行が原則。
日本の場合、透明性を持たせて休業要請解除の基準を決め、きめ細かく設定しないと現在の都知事とか権力者の気分で権力濫用されたり選挙に悪用される危険性がある。
今後の医療崩壊回避のため、医者を含めた疾病や保健所などの医療従事者を単純に現在の倍に育てて増員したら余裕バッファーが半分くらいになりそうな直観が出た。
今後は、休業要請解除!スペイン風邪同様第二波三波、第四第五の小波に備え、国からの現金給付支給をもう数度実行してもいい。Rtが1以下になり次第、休業要請解除!の後に、緊急事態宣言を機動的に解除。
この局面でもっとも効果的なソーシャルディスタンス領域をかんたんに実行。かんたんに実現できる小規模な所から。
時間軸のあるR0をRtとした都道府県別。新型コロナウイルスリアルタイムデータ
クラスター発生地点の見守りを継続する。再びアウトブレイクになり次第。最速で緊急事態宣言を再び発動して、1年かけて5、6回繰り返し、新規感染者数をピークアウトさせて分散、減少させていく!
何度も言うが、スペイン風邪同様第二波三波、第四第五の小波に備えるため!
小池百合子都知事という悪徳政治家は即刻辞職して、後世の女性への権力に固執しない手本を示し、的確に新型コロナウイルス対策できる人間に変われ!以下の指摘3つを真摯に受け止めて瞬時に改善しろ!(全世界に拡散希望)
1)休業要請緩和の各ステップの目安日数(1週間の平均感染者数:20人未満、感染経路の追えない感染者の割合:1週間平均が50%未満、1週間単位の感染者の増加比:1以下)をごまかして各段階を具体的数値で表現しない。クソロードマップだ!!今回の都知事選挙のために政治悪用してるのは明白!!的確に新型コロナウイルスに対策できる人間に変われ!
2)再要請の目安(1日の感染者数:50人、感染経路の追えない感染者の割合:1週間平均が50%以上、1週間単位の感染者の増加比:2以上)も隠すように表示してるクソロードマップだ!今回の都知事選挙のため政治悪用してるの明白!!的確に新型コロナウイルスに対策できる人間に変われ!
3)2週間単位じゃなく1日単位にしないと一つずつ緩和のステップを進めていく意味がないクソロードマップだ!!今回の都知事選挙のために日数伸ばすために政治悪用してるのは明白!!的確に新型コロナウイルスに対策できる人間に変われ!
具体的には、2020年5月中旬に、緊急事態宣言を1日単位でスピード解除(現都知事は、説明責任をせず気分で言葉を変えて言葉で惑わし政治悪用するので、数値を基準にした休業要請を1日単位でスピード解除)を早期に行う。
こうすることで、マクロ経済的にもバランスを維持していく。
前提として、直近1週間10万人あたり新規感染者0.5人位?(わかりやすく言うと、1400万人いる東京都は7 日間で、70 人位。一��7人位)で緊急事態宣言解除。
他には、神奈川県は46人位一日6人位。埼玉県は37人位一日5人位。千葉県は31人位一日4人位。とざっくりとした目安になります。
以降は、30日間経過観察し2回目に備える。オーバーシュートし始めたら2回目の緊急事態宣言を再び発動(現金給付とセット:一回目の延長の分も含めて一律20万円)し、1回目と同じように繰り返し、50日でスピード解除。つまり、最速80日周期で1年かけて4、5回繰り返し、新規感染者数をピークアウトさせて分散、減少させていく!
データから判明した6割程度の人の接触制限(元々、人がいない地域での削減は意味ないし不可能)で増加しないフラットな均衡状態を維持できる。
しかし、わかりやすく言えば、10人を4人にし続けたら商売にならないのは明らか。これでは、マクロ経済活動を維持できないため、その減少分を法人は、巨額な内部留保があれば、それを金融工学で資金繰りを下支えしつつ
国民皆給付で一律毎月10万円の庶民生活を下支えし続ける!(ボーナスも危ういので多少なりとも毎月気持ち分補助してもらう)これがベスト。
新規感染者を数人位の緊急事態宣言解除直後の低水準で均衡させつづければ、6割程度の人の接触制限してマクロ経済を維持できそうな感じは現時点ではする。
7月になり、小池百合子は公約も実現してないのに再選した稀代の悪女!自ら辞めて責任もとらない。昨年は、モンテスキューの「法の精神」も言う権力分立の原則を無視して国政と都知事を兼務しようとする悪い女性の見本と判明(全世界に拡散希望)
新規感染者も四月の水準に数の上では迫っている!
しかし、検査数と新規感染者の割合を見ると七月の水準では四月ほどではなく、さらに、退院者数を引いて見る。医療提供キャパシティ数が不明で数値を出して欲しいが、これらを考慮すると•••
再びの緊急事態宣言は、新規感染者が現状4桁到達。人口規模が大きい東京都が1000人以上なら実行する価値はある!現金給付とセットで!(検査数、医療提供キャパシティ数が増えれば2000、3000でも耐えられるかも?これはまだ未知の領域)
7月の重傷者数も4月の水準ではないので、4月の水準に近づき次第。再びの緊急事態宣言で良いのではないか?そんな感じもします。
海外の結果は、アメリカ、ヨーロッパは速めにロックダウンした(日本は緩いロックダウン)
スウェーデンは独自の社会実験でパンデミック中に行政府がほとんど行動制限を加えず、通常の生活を続けるとどんなことになるか?結果は変わらない。
自ら感染を広げただけで、経済的に何の得にもなっていないらしい。人口100万人当たりの死者数が世界的にも高い水準になってしまった。重症者増加悪化する。ロックダウンが経済悪化の原因ではないこと。すべての原因はウイルスそのものの伝播力と判明。
日本は湿気の多い夏の時期でも、この伝播力の怖さが明らかになる。実効再生産数1.5から2くらい。
歴史の経験が実証されデータが得られワクチンや治療薬が重要という昔のパンデミック時の教訓が正しいことが世界中で再認識された。
PCR検査などを抽出から全数に変えても統計上はあまり変わらない。前提として、数値の量や正確さにこだわらず測れるのが統計。量子力学に多用されてる。統計には、全数と抽出がある。
むやみに、感染者を排除しても基本的人権を侵害するだけで感染者差別を産む可能性もある(マスクの有無で既に差別的になってる)
ハンセン病患者の強制隔離政策。第二次大戦の教訓が無視され弱者に対して権力濫用に繋がり、日本では、権力者を縛る憲法により結論を示し、ついに決着した。非常に重い最高裁判所の判例や現実が大きくあり、パンデミックの最中には、混乱するだけで導入は難しい。
現に、検査数が日々変動してるため、新規感染者数が過去の数値と単純比較できずに陽性率で比較するプロセスも必要となるから、この時間差や感染者集計の時間差を権力者に言葉巧みに悪用されてる。
つまり、この元凶の権力者とは現在2020年の再選した政界風見鶏と言われる都知事小池百合子!過去には、行政府、警察に拡大解釈され強欲マスメディアがあおり第二次大戦に至りました。
未知のウイルスは、医療従事者や専門家も素人同然に成り下がるのは、東日本大震災2011の地震学者(こちらは理論破綻)で証明されてる。
にもかかわらず、今回、新型コロナウイルス2020でも、プライド、特権意識が邪魔をして、アマチュアの意見も引用して受け入れないため、未知のウイルスの伝播力で後手に回る。
現場で経験したアマチュアを含めて知見が集まるまでの人の手でデータにするまでの時間は、 CPU、GPU、量子コンピューター、インターネットで情報を光速で共有できるメリットを最大化できなくなると判明もした!
理論も大事だが現場経験が先!まぁ、カントも言ってることだから専門家、教授レベルなら熟知してると思うけど、知らないのかな?
日本の場合、ウイルス感染力低減対策のひとつ。緊急事態宣言後、最速で、高速道路、鉄道の法人であるJR、私鉄が協力体制をとって、都道府県内で折り返し運転をして他県に移動しづらくする方法。
それか、違う効果的なアイデアがあればいい?たしか、東日本大震災の時も実行してたような?
サブスクシェア経済は、具体的に言うとウイルスをベタベタな手で撒き散らすような強欲不潔感なイメージ。
食品扱うなら公衆衛生は最高レベルで!
公衆衛生の義務を厳格徹底し、感染症に欲のスキを突かれるため、強欲不潔な法人を規制して、事業停止を保健所は機動的に強制執行できるように法律を改正。
デフレスパイラルも危険なので、最低賃金以上を義務化、公衆衛生の義務を厳格徹底することで、抑止力をサブスクシェア経済に与えること!
さらに、人間を追跡する人工知能のストーカーアルゴリズムのみを今後禁止にして、ベンチャー企業がサブスクを開発したら高額罰金を与えるのはどうだろうか?
すでにある企業にも、悪用予防で高額罰金をかけていく。個人情報保護法に追加。GAFAは、指摘を受け止めて改善するが、それ以外の中小規模がより危険。
Uberなどは、その一つです。ドン・タプスコットが「ブロックチェーンレボリューション」の中で、UberやAirbnbやTaskRabbitやLyftといった。共有経済について話題にしています。対等な個人がいっしょに富を生み出し、共有するというのは。とても強力なアイデアです。
でも、私に言わせるとそういった企業は本当に共有をしてはいません!!実際、これらの企業が成功しているのは、まさに共有しないことによってなのです。さらに、高インフレの国でないとデフレスパイラルが起きてしまい、次第に賃金が上昇しなくなります。
現在の唯一の解決法は富の再分配でデファクトスタンダードをとっているプラットフォーマー企業に課税して広く配分するということです。ここが重要!!と言っています。
情報技術の発展とインターネットで大企業の何十万、何百万単位から、facebook、Apple、Amazom、Google、Microsoftなどで数億単位で共同作業ができるようになりました。
現在、プラットフォーマー企業と呼ばれる法人は先進国の国家単位レベルに近づき欧米、日本、アジア、インドが協調すれば、中国の人口をも超越するかもしれません。
法人は潰れることを前提にした有限責任! 慈愛や基本的人権を根本とした社会システムの中の保護されなければならない小企業や個人レベルでは、違いますが・・・
ヨーロッパでの一般データ保護規則(GDPR)でも言うように・・・
年収の低い個人(中央値で600万円以下)から集めたデータほど金銭同様に経済的に高い価値を持ち、独占禁止法の適用対象にしていくことで、高価格にし抑止力を持たせるアイデア。
自分自身のデータを渡す個人も各社の取引先に当たりデータに関しては優越的地位の乱用を年収の低い個人(中央値で600万円以下)に行う場合は厳しく適用していく。
キャシーオニールによると・・・
思考実験をしてみましょう。私は、思考実験が好きなので、人種を完全に隔離した社会システムがあるとします。どの街でも、どの地域でも、人種は隔離され、犯罪を見つけるために警察を送り込むのは、マイノリティーが住む地域だけです。すると、逮捕者のデータは、かなり偏ったものになるでしょう。
さらに、データサイエンティストを探してきて、報酬を払い、次の犯罪が起こる場所を予測させたらどうなるでしょう?
あら不思議。マイノリティーの地域になります。あるいは、次に犯罪を犯しそうな人を予測させたら?あらら不思議ですね。マイノリティーでしょう。データサイエンティストは、モデルの素晴らしさと正確さを自慢するでしょうし、確かにその通りでしょう。
さて、現実は、そこまで極端ではありませんが、実際に、多くの市や町で深刻な人種差別があり、警察の活動や司法制度のデータが偏っているという証拠が揃っています。実際に、ホットスポットと呼ばれる犯罪多発地域を予測しています。さらには、個々、人の犯罪傾向を実際に予測しています。
ここでおかしな現象が生じています。どうなっているのでしょう?これは「データ・ロンダリング」です。このプロセスを通して、技術者がブラックボックスのようなアルゴリズムの内部に醜い現実を隠し「客観的」とか「能力主義」と称しているんです。秘密にされている重要で破壊的なアルゴリズムを私はこんな名前で呼んでいます「大量破壊数学」です。
民間企業が、私的なアルゴリズムを私的な目的で作っているんです。そのため、影響力を持つアルゴリズムは私的な権力です。
解決策は、データ完全性チェックです。データ完全性チェックとは、ファクト(事実)を直視するという意味になるでしょう。データのファクトチェックです!
これをアルゴリズム監査と呼んでいます。
人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
未知のウイルス。新型コロナウイルスでは、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
しかし、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
さらに、2020年5月21日。ついにリリースしました。AppleとGoogleが、協調してプライバシーに配慮し高いセキュリティの、APIを提供してます(中国のアプリは危険なため)
以下は、iOS、Androidアプリの作成に当たってライセンス上、守るべきガイドラインです。
第一に、アプリは公衆衛生当局が自ら作るか、外部機関に依頼して作らせたものでなければならず、しかも「COVID-19対応」以外の目的では利用することができないライセンスになっている。できるだけ多くの人が、同じアプリを使用し分断が起きないようにAPIの利用は1カ国1アプリのみ。
第二に、Exposure Notification API(濃厚接触通知API)の利用の前に、ユーザーの同意を得る必要がある。
第三に、利用者のCOVID-19感染が確認された場合、結果を共有する前に、必ず利用者の同意を得る必要がある。(同意を得ると当局が利用者のデバイスにひも付いた「Diagnosys Key : 診断鍵」に対して「陽性」の情報を登録する。二段階でキー生成がなされます。)
第四に、アプリは、利用者のスマートフォンから可能な限り最小限の情報しか獲得してはならず、 その利用はCOVID-19対策に限られる。ターゲティング広告を含め、それ以外のあらゆる個人情報の利用は禁じる。
第五に、アプリは、スマートフォンの位置情報獲得を求めてはならない。
などの個人を特定しにくくする工夫が加えられている新型コロナウイルス「濃厚接触通知」のプライバシー強化がほどこされています。
具体的に、AirDropやApplePayの仕組みを応用し、通信方法はBluetooth経由で、暗号化された毎日ランダムに15分単位で生成されるお互いのキー情報のみを相互接続します。
ApplePayの仕組みについて(当店サイトからも曲購入にて対応しております)
GPS情報、ユーザーの氏名や性別、年齢も原則取得しない
ユーザー同意のもと感染報告者の「キー(その1)」は、政府か保健機関が提供するアプリを通じてサーバーへ送られる。
続いて、API対応アプリは、定期的に全国から報告される「キー(その1)」をダウンロードする。そして、端末上で、誰かと会ったときの「キー(その2)」とマッチするかどうか判定し濃厚接触の可能性を判定する仕組み。
日本では、行政府の厚生労働省チームが進めるアプリ開発で同APIを利用します。このAPIは、常にAppleとGoogleが改善して全世界同時アップグレードされます。
1、2ヶ月程度で、1000万ダウンロード達成は、他のアプリと比べても平均くらいの普及率です。いや、でも、速い方かな?
メルカリなども1年くらいは必要としていたし、Lineもこのくらいだったかな?1000万ダウンロードでモンスターアプリと言われる世界。
その他のSNS、Twitter、FaceBookなどは、2000万前後のダウンロード数を誇っているアプリはほんの数%。cocoaも数ヶ月で達成しています。
2020年の4月と7月の違いは、新型コロナウイルスの場合、空気感染ではなく、飛沫感染という性質を考慮すると•••原則は、常にマスク着用、ソーシャルディスタンス。
検査数の量と陽性率でも見ると、東京都は、陽性率2、3%、200人前後で重症者数もバランスよく維持すれば、新型コロナウイルスを最小限に抑えつつ経済を持続できそうだ。
最新の研究によると、不織布のサージカルマスクなどは、感染予防にならないが、他人への拡散を抑える効果、ウイルス摂取量を抑える効果があるから、周囲の人たちが7、8割以上が行えば、実効再生産数を低下させ集団免疫に近い低減効果が得られるかもしれない。
ワクチンと同じくらいの防御効果がありそうだ。安全性の高いワクチンができるまでの実行再生産数を、1 より少なくする時間稼ぎに有効ということだけしかない。油断は禁物です!
吐く息の場合。不織布マスクは80%カット。布製マスクは70%カット。フェイスシールドは20%カット。マウスシールドは10%カット。
吸う息の場合。不織布マスクは70%カット。布製マスクは40%カット。フェイスシールドは効果なし。マウスシールドは効果なし。
続いて、日本国憲法尊守を前提で!
新型コロナウイルス2020に対応したFRBの金融政策と財政政策に異次元な変化が生じてる?
マネーストックとは「金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量」のこと。
具体的には、金融機関・中央政府を除いた法人、個人などが保有する通貨(現金通貨や預金など)の残高を集計したもの。
日本銀行のベースマネーをコントロールするゼロ金利、量的緩和とは別枠で、ベースマネーからマネーストックへの橋渡しをする機関が弱いのでボトルネックになっていた。
ここで新型コロナウイルス2020が起きた!
将来の設備投資である個人デジタル貨幣型ベーシックインカム活用も含めて•••
アメリカのノーベル賞受賞経済学者ミルトン・フリードマン、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」も言うように、金融危機2008、コロナショック2020などの急落に直面する対策として、ゼロ金利、マイナス金利、金融政策が出尽くした後に、よく登場する最速実行再分配政策が、個人への緊急的な現金給付!!!
各国によってスピードは異なるが、政策閣議決定後、人間の限界を遥かに超えるスピード。1秒以内で現金到着が理想。各国競争してみれば、今後の恒久対策として中央銀行のデジタル通貨なども考慮しつつ、新産業が産まれプラスサムになるかもしれません。
MMT(Modern Monetary Theory)によると、現状の貨幣での現実的なアイデアとして、社会保障に還元される日本の消費税は現状維持しつつ、現金給付額にも消費税がかかるので現金給付額を上げて、毎月給付にすると消費税率と社会保障費下支えとが均衡状態になる?と同時に、実体経済の経済成長率「g」の下支えにも寄与する?
これらの総量が、急激な不況時の資本収益率「r」以上なら、もしかして?回復して正常な経済環境に戻る期間も短縮できるかもしれません。
世界的な流れから各国政府経由で手厚い給付金を全国民に支給することになる。
日本も世界同時で協調し、国民皆給付を行うがスピードが世界に比べて同水準になってないことが判明した!そのうち改善するでしょう。
スペイン風邪から国民皆保険を構築した岸総理(他には、国民皆年金、最低賃金法もあります)安倍政権時代の安倍さんは、母方の祖父を見習いコロナウイルスから、毎月の国民皆給付を構築すれば歴史に残る業績になるし、継承する権利もある!
安倍政権時代の安倍さん、麻生さん。この二人でしかできない天命を見事果たした!アベノミクスの最終地点がコレだ!
この絶妙のタイミングで緊急的に構築した!天命と言わずにはいられない!
国民皆給付は達成したが、世界的な流れである毎月の国民皆給付には到達していない!
次善のアイデアとしては、三ヶ月に一回給付金。つまり、春夏秋冬に一回ずつ給付金も検討する価値はあります。
誰が発展させて引き継ぐのか?本人自身が行うのか?今後の継承を期待します。引き継いだ人間は、確実に人類の転換点に成し遂げた歴史に残る業績として記録されることでしょう。
将来は、官庁から量子暗号運用へ移行するための期間の長いデジタル化を始めてするも良し、庶民が行政手続きする際の申請だけにするなら資するかも?
金融機関への紐付け解除プロセスは現状維持として、まだアナログで十分!
前提条件として、基礎技術にリープフロッグは存在しません。応用分野のみです!
金融機関への紐付け?義務化は憲法違反。許可選択制にしろ!紐付け解除もできるようにしないと基本的人権侵害。
歴史の浅いコンピューターは、人間ではないし基本的人権は適用外だが、人類は違う!何千年もの構築した概念や法体系、歴史があり憎しみの連鎖も生じる。
中央値で一人年収600万円以上は給付金分年末に減税して、それ以下の年収は給付金支給にすればいい。日本国憲法尊守を前提で、こんなアイデアはどうだろうか?幸福がポイント。
ベーシックインカムは、現在の社会保障にプラスしていくことを前提条件として考慮しています!
もう一度。ベーシックインカムは、現在の社会保障にプラスしていくことを前提条件として考慮しています!
そして、テレワークの普及は諸刃の剣!
少ないから価値あるが誰もができると価値がなくなり、逆に一極集中加速する危険!アメリカ2020が、今そうだ!
GAFAなど。特にIT産業などは独占化しやすいから別枠で高税率にしてベーシックインカム用に再分配システム構築できないなら独占禁止法強化する世界的な流れになっている。
アメリカとは国土の大きさが違う!ので、マクロ経済学でいう小国開放経済の日本に、そのまま適用しても、新型コロナウイルスもあるし、現在の日本の普及率くらいが最善。これ以上は逆効果。
基本的人権という歯止めがないと薬が毒になる。
税の公平性はよく言われるが、時代が変わり、一極集中しやすく不公平が生じてるなら、産業別に税率を上昇させてバランスよくすればいい?
自由という概念を悪用するので簡単に言うと、自由権とは、18世紀のヨーロッパ市民革命、マグナカルタによってプロトコルを源にし言葉の定義を決めてから基本的人権の一つとして提唱されました。
憲法として日本にも導入されます!何でも自由に行うことではありません
これもその一つ。
「兵は詭道なり」戦いは、所詮騙し合いで、いろいろな謀りごとを凝らして、敵の目を欺き、状況いかんでは当初の作戦を変えることによって勝利を収めることができるものだ。
ということだが、誤解があって、憲法ある現代では、戦いの後に公開厳守が、法人も含めた権力者の原則です。
日本では、医療関係は、法律で個人情報の秘匿を義務化されてますが•••
国内法人大手NTTドコモは、本人の許可なく無断でスマートフォンの通信データを警察機関に横流しをしてる!
GAFAのように対策しない違法な法人?まさか、他にも?独占禁止法や法律を強化する?デフレスパイラル予防。このような国内大企業、中堅法人も危険。傲慢。
日本国憲法に違反しているので、アメリカのカリフォルニアやヨーロッパのGDPRのようにデータ削除の権利行使。
他に、再分配するデータ配当金を構築してからでないと基本的人権侵害になるため集団訴訟を国民は起こすべきだ。
税の公平性は、よく言われるが、時代が変わり一極集中しやすく不公平が生じてるなら産業別に税率を上昇させてバランスよくすればいい?
特に、IT産業などは、独占化しやすいから別枠で高税率にして、ベーシックインカム用に再分配システム構築できないなら独占禁止法強化。
自動的にディープフェイクをリアルタイムの別レイヤーで、防犯カメラの人物に重ね録画していくことで、写る本人の許諾が無いと外せないようなアルゴリズムを強力に防犯カメラの機能を追加していく。
防犯カメラのデータを所有者の意図しない所で警察機関他に無断悪用されない抑止力にもなります。
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サミット警備時、死者数が微小なのにテロ対策と称し厳戒態勢!
経済活動を制限した時に、警視庁職権濫用してたが、死者数が甚大な新型コロナに予算増やした?
警察権力悪用!庶民弱者に圧力やめさせないの?オリンピック前にも圧力あったから予算削除しろ傲慢警察!
警察機関に個人データを保存するなら、至急データ配当金を創設して、毎月警察予算から配当金を庶民に給付する仕組みにしろ!
嫌なら、個人情報を削除する権利が庶民には、あるから行政府は行使できるようにしろ!予算削減がいいか!データ削除がいいか!
仕組みを創設しないなら、基本的人権の侵害で日本国憲法違反だ!
みんなで国と集団訴訟だ!誰かが起訴すれば歴史に残る偉業になる。
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
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SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
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itunesjap6 · 6 years ago
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hitodenashi · 6 years ago
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26/淡い夢には染まれない(2h)
(CoC ※身内向けシナリオバレ含む)
(大体)二時間ライティング。これは試験導入です
~レギュレーション(仮)~
・1話二時間でライティング(プロットを含む)  尚、校閲については時間外に加算(だってクソ文そのまま出すの恥ずかしくない?)
・目安~3000字(私の速度が1500字/hなので)  これはね、守れてない
・タイトルをお題サイトから適当に1つ、キーワードを歳時記からランダムに3つ選択し、それをベースに即興で物語を汲む
・キーワードは1つ以上を使用すれば、3つ全ては使わなくても良い
・+して各話のランダム要素として適当に相手に何か聞いて提示してもらったものを組み込む
~ここまでレギュレーション
●キーワード ・燕(乙鳥、玄鳥、飛燕、燕)夏 ・更衣(ころもがえ、俳句の世界では夏の衣服に着替えることを言う)夏 ・鬼灯(6~7月には淡い花が咲く)秋
●タイトル ・「淡い夢には染まれない」 元:√9
前半:春の雨は全てを雪ぐなら、(中坪と今井野と次の季節の話) 後半:海の底に、亡骸が沈んでいる(神楽坂と×××と夜明け前の話)
記事内リンクできないのでスクロールしてください。
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(1.とうしょー)
 雨音で目が覚めた。窓の外を見て、それが人を目覚めさせるような粒の大きさでもないことを知って、たまらなく嫌な気持ちになった。
 ガラス張りの窓いっぱいに着いた水滴は、まるで雲の中を泳いだ後のように風景を隠して、寝室と外の世界とを隔てていた。雨に濡れてもいないのに、全身は微かに濡れて湿っていた。  ゆっくりと息を吐く。  スマートフォンのサイドボタンを押す。午前二時半を少しだけ過ぎた時間。人は、この時間を真夜中と呼ぶ。  ひそやかに息を吸う。 (……嫌な夢、)  酷な、幻を見た。ひどく懐かしい邂逅だった。  死んだ人の、夢を見たのだ。けれど、ここ最近は見ていないものでもあった。だからこそ余計、せり上がってくる酸を堪えるのに必死だった。目を覚ました瞬間に嘔吐しないだけ、以前よりいくらかまともになれているのかもしれない。  伏せた瞼の裏に、忘れるなと言いたげな残像が焼き付いていた。閉じかけた目を薄らと開く。苦い表情が零れる。
 迷う指先でスマートフォンの画面を撫でようとしては、躊躇って引っ込める。しばらく逡巡して、結局真っ暗な画面をお守りのように握りしめるだけに留まった。  翔子は湿った夜着のまま、ベランダの窓をそっと開けた。霞のような輪郭が無い雨が世界を包んでいる。右手を宙に投げ出してみると、肌に当たる雨粒は柔らかく、優しく、手のひらを濡らしているというのに、息が詰まるほど生暖かった。  冬の名残は、どこにもない。
 春が嫌いだった。全てが色づき始める季節だから。全てが、始まる季節だったから。
 強制的に、あらゆる全てを初めからやり直させてしまう世界のシステムだとすら思っていた。  灰ばんでいた空はいつのまにか青くふんわりと宇宙へ向かって伸びやかに揺れ始めるし、枯れた下生え��隙間から若葉色の新芽は空に追いつこうとどんどん背を伸ばすし、その内に冬鳥はそっと氷河を渡り消え、木々花々は匂やかに揺れ、ありとあらゆる全てが柔らかく、美しく歌い出す。幸福な季節には違いない。  只人であれば、尚のこときっと、そう思うのだろう。悲しいことを濯ぐための機構であるのなら。そのために必要なことなのであれば。  しかし、前の季節に留め置かれたものは、そうではない。春の雨には縋れない。  だとすれば、どこへ流れて行けば良いのだろう。何度も彼女は考えた。幾ら蹲って考えても、行き先の解は得られないままだった。行き先が無いまま溶けてしまえば、どこにだって居場所は見つからない。
 閉じた冬の装いのまま、人々の中を縫うように行う呼吸は翔子の肺を確かに焼いた。春を待たずに動かなくなってしまった美しい鳥の亡骸を抱いて、翼を畳なわらせて、一緒に白くなってしまいたかっただけだったのに。それすら春は無慈悲に雨を注いで、溶かしてしまった。  もういない、六花一つ残されていない。  追い縋ることさえ、できなかった。  時間だけが、無為に流れて行った。雪解け水のように。  心は確かにまだ吹雪の内側に取り残されたままなのに、がらんどうの身体だけが芽吹きの季節を迎える。そうして、終ぞ何にもなれなかった。  何になることも、許されなかった。  だからこそ、春という存在が、痛哭に至るほど嫌いだった。
 深夜のベッドの上には、旧い記憶の扉が開く音だけが波打ったシーツに遺されていた。  そうだ、彼女の夢を見たのだ。
 思い出の中と寸分違わない、輝血のような目をしていた。  彼女はただ、何も言わないまま翔子を見ていた。見ているだけだった。相対して二人佇むだけの、不思議な明晰夢だった。  鬼灯の萼みたいに穴の空いた二つの目で、翔子の目をじっと見つめるだけだった。責め苛むことも、忘れないでと縋ることもせず、ただ網膜の隙間から、ひっそりと赤い色を向けるだけだった。  夢の中で、零れそうになる謝罪を、せり上がる嗚咽を、飲み込んで腑の中にもう一度落とすことの苦痛を知って尚、翔子はただ沈黙を保っていた。ここが、夢だと判っていたからこそ。  どうせなら、罵声の一つでも投げつけられたほうが、余程楽だというのに。凍り付いた冬の名残ばっかりが、喉元にずっと刺さっているから、こんなに苦しいのだというのに。  けれ��、それでも。  ――それでも。
 不意に、握りしめたスマートフォンがけたたましく鳴って、翔子は「うひゃっ」と変な声を上げて、電話を取り落とした。慌てて拾い直そうとして、表示されている名前を目にした瞬間、微かに肩が跳ねる。  どうして、と思う気持ちより先に、途方もないものが溢れた。
 恐る恐る、受話を押す。 「……もしもし?」 『翔子さん!? オレです! 中坪ですけど!』 「……、……」
 不意打ちの音量が鼓膜を思った以上に揺さぶって、翔子は思わず眉間に皺を寄せた。煩い以外に、上等な形容があるのであれば教えてほしい。  唸るように息を吐いてから、首を振る。耳から携帯を少し離すように持って、その声を噛み締める。 『あれっ!? 翔子さん!? もしもし!?』 「落ち、落ち着いて。……聞こえてる。冬次でしょ、解ってるよ。……名前、登録してるんだから」 『あ、そっか。……や、そーいうことじゃなくて! オレオレ詐欺とかだったらどうするんスか!?』 「またベタな問いを……。嫌、その前に、詐欺する奴らが、こんな妙な時間に電話してくることないだろ。ATMだって閉まってるし……。今、何時だと思ってるか知らないけど」 『……確かに?』  そもそも、登録しているのは携帯の番号だ。いずれにせよ、そんなものが他人の手に渡っている時点で割ととんでもない状況だという前提が必要であることを、翔子は思いついても敢えて口には出さなかった。
 窓を閉めて、ベッドに座った。コイルスプリングが柔らかく沈んだ。 「えっと、どうしたの、こんな時間に」  あ。と電話口から声が漏れた。言葉を選ぶように、無音を探るような呼吸が聞こえる。 『や、うーん。……別段どうした、ってのは特にないんですけど』 「珍しく言い濁るね、きみにしては」 『あはは。いや、なんか嫌な感じがして! なんつーのかな、勘みたいな?』 「勘?」 『うん。なんか、翔子さんが泣いてるような気がして』
 羽根を撫でるような、そんな声音だった。  静寂。春霞が、窓ガラスを叩く音さえ部屋に響くような。柔らかなふちを持った残響。夜が、嫋やかに濡って行く音だった。
『……っつーか、こんな夜中に突然電話して、起こして、それこそどうすんだよって感じっスよね! ……ごめんなさい、迷惑だった?』 「や、」  反射的に声を出すと、喉が詰まるような感覚を覚えて、翔子はたまらず二、三度ほど咳き込んだ。 「……びっ、くりはしたけれど、たまたま起きてはいたから、別に」 『あ、ホント!? 良かった!』 「うん。だから、迷惑とかじゃないよ。それは、平気」  それは嘘ではない。むしろ。 『えと、でもなんかやっぱり、声、元気ねー気がするけど、大丈夫スか』 「大丈、」  そこまで言って、舌が縺れた。
 翔子は、喉に支えた冷たいものを、融かすように、ゆっくりと唾液を飲み込んだ。小鳥のような細やかな呼吸を一対すると、微かに目を伏せる。――そうして、誰見る人も居ないというのに、瞑目したまま、ふっと笑みを零した。 「……大丈夫、……では、なかったから、助かった」 『え』 「ありがと冬次。電話貰えて、嬉しかった」 『うぇ? ん? よくわかんないけど、ナイスタイミングだった感じ?』 「うん」 『おー。……へへ、良かった! なんか、力になれたみたいで』  照れたように弾む声を聴きながらふと窓の外を見ると、あれほど燻っていた霞の群れは、いつの間にか止んでいた。薄雲は未だ空を漂っているものの、霽月は冴え冴えと淡く濡れて、輝いていた。とろりと艶やかで、柔らかな黒い闇が世界を包んでいた。 「もう春時雨が降るような季節だったか」 『ん? そっち、雨降ってたんスか?』 「ああ、もう止んだみたいだ。雨なのかなんなのか、はっきりしないくらい細かいやつだったけどね」 『霧雨みたいな』 「霧は秋の言葉だよ」 『えー……じゃあ、霧吹きみたいな雨』 「……うん、まあ、誤りではない」  窓を開けると、湿った夜風が優しい手つきで頬を撫でた。不意の心地よさに目を細める。
 月と雲の間に、鳥の群れが飛んでいた。黒い影を思わず目で追った。  長い尾を翻して、空気を裂く羽ばたきは力強く、それは生命の息吹を伴って夜空を飛んでいた。  ツバメの群れだ。  五、六羽ほどの影が、黙したまま雨の名残の中を、すうっと横切っていった。  思わず吐息が漏れた。春なのだなと思う。翔子は自分の喉元を撫でた。  冷たい違和感は、どこにだってない。
「あのさ」 『うん?』 「蒸し返すみたいに感じたら、ごめんね。えっと、あれから私、何回か考えたのだけれど、」 『あれから、って?』 「夢の中のことの話さ」  ふと、思い出したように苦笑混じりの声を零す。疑問符を浮かべるような瞬きが、電話越しに聞こえたような気がした。  立ち上がって、パソコンデスクに向かう。伏せられたままの写真立てを、そっと起こした。縁についた埃を払う。写真自体は褪せもせず、いつかの記憶の中と同じ色を保っていた。
 写真の中の少女は、ただ一人で笑っている。  暗がりの中でも、自分と良く似た赤い二つ目の色だけは、炎のように明るく燃えている。
 逢いに行こう。とふと思い立った。  考えるだけで足が竦むけれど、雪が溶けた後の大地でなら、残された花弁のひとひらくらい拾うことができるかもしれない。
「やっぱりさ、ツバメには春のほうが良く似合うよ」
 銀世界に零れ落としてきた、花の完爾を思う。  窓の外に冬の名残は、やはりどこにももう無かった。
/.
(2.かぐさが)
 神楽坂がそこに向かった理由は簡単だ。庁舎の屋上から植え込みにしゃがみ込むそれを小一時間以上も眺めていて、その間、彼女が微動だにしないものだから、興味を引かれて降りていっただけだった。  夜は、やおら白みかけていた。黒と、紺と、あいまいな赤が入り混じって、暗いのに、どうしてか白色に光っているように思えるのだ。  夜明け前に、世界は一番暗くなる。そのことが、この上なく不思議だった。明かされる前の夜が前日の遺したものを含めて、一度咀嚼して、内側へ連れて行ってしまうからだろうか。
 がらんどうの朝である。  空は這うような速さで明るくなっていくのに、空気だけが未だ暗いままだった。まるで、薄墨の中を泳いでいるようだ。歩いた跡の宙空に、影が緒を引くように濁って、揺れている。
 神楽坂が相模原の前に現れると、彼女は瞬時に形容し難い顔をした 「うわっ……、……神楽坂さん」 「ううん、その反応は想定��ていなかった。……流石の私でも傷つくな」 「また、そんなこと言う。……思ってもいないくせに、良くそんな言葉ぽんぽん出てきますね」 「手厳しいなあ。でも、どうだろう? 私も君が思っているよりは恐らく人間なのだろうから、邪険にされると揺れる心の一つや二つ、持ち合わせているさ」  相模原は瞼を薄く伏せると、地面に目をやった。  朝闇の中に目を凝らすと、彼女がじっと見ていたのは、一羽の小鳥の死骸であることがすぐに理解できた。小鳥の瞼は閉じていて、うす黄色い足が縮こまって小枝のように固まっている。長い燕尾は萎れて、翼が貝のように閉じていた。
「君がね、一体何を見ているのかと思ったんだ。小一時間、身動き一つしないものだから」  神楽坂の問うような独白が、溶けるように輪郭を滲ませた。
 相模原は、顔を上げなかった。  彼女は二時間の間、ずっと沈黙を留めていた両手をようやく動かして、小鳥の亡骸を恭しく掬い上げた。羽毛は神楽坂が見ているだけでも、まるで雪のように柔らかだった。汚れらしい汚れもない。その艶のある幼い両翼が、だらけるように相模原の手のひらから零れた。嘴の端から、涙のような赤が数滴、彼女の薬指を濡らした。
「眠っているだけかと思ったんですよね」  返答、と言うよりは、言い訳のように独り言ちて、両掌の棺に雛燕を収めたまま、相模原はどこか宛てがあるような足取りで、茂みの中に分け入っていった。  神楽坂も無言でそれを追った。藪の中は折り重なった青葉が一層闇を深めていて、草葉の緑すら曖昧模糊としていた。  足の長い下生えと放り出された蘖が足取りを阻んだが、少し奥に分け入ったあたりに、まるで獣道のように秘め踏み固められた小さな路が奥へ続いていることに、神楽坂は気が付いた。  相模原は野良猫の如く訳知った風で、その獣道を往く。  夏木立は底の無い陰をより深めていた。まるで、海の底を歩いているような暗さだ。世界でたった一カ所、この場所だけが、未だ夜の中に取り残されてしまっているのかと思うほど。お互いがお互い、誰であるか、わからなくなるほど。  相模原は、一瞬神楽坂を振り返った。  それだけだった。
 やがて、彼女は雑然と茂る数多の緑の中の一つにたどり着いて、迷い無くその根元を掘り始めた。堆積した腐葉土は柔らかく除けられ、土の下から雨上がりのような、湿った匂いがした。  背高く生えた緑の、茎の隙間に、白い蕾がまどろむような面持ちでいくつか揺れているのが見える。 「これは……?」 「ああ、鬼灯ですよ、これ」  神楽坂が興味深げに指先で蕾に触れると、相模原は顔も上げずに答えた。 「好きなんです、鬼灯。あたしによく似てるから」
 程なくして出来た十数センチくらいの円形の縦穴に、相模原は巣立ち雛を葬った。からっぽの土のゆりかごの中に、冷たい羽毛はすぐに沈んで見えなくなった。地面は子燕の体積ぶん、僅かにまるい弧を描いて、鬼灯の茎を埋もれさせた。相模原の指には土が着いたままで、それは薄墨の中、行き場を無くして漂っていた。 「手袋を、持ってくるべきだったな」  神楽坂はまるで後悔するように呟いて、相模原の手を取り、そのまま着いた土を払った。僅かに相模原の両手が動揺を見せて固まった。「はい」と言って、差し出された彼のハンカチを、少し迷って、相模原は諦めたように受け取る。 「……すみません」 「いいや、気にしないで欲しい。手袋も、私が持っていれば君にスマートに差し出せたのだろうから」 「……、や、唐突に土掘り出すような想定して、手袋持ち歩いてるほうが、よっぽど稀有だと思うんですけど」 「はは、そうだとしても、相模原がそういうことをするのであれば、持っていたほうがいいだろ?」  神楽坂は温顔のまま笑った。押し込まれるようにして、相模原は影を探すように俯いた。泡を吐くような呼吸が、木の葉擦れの音に掻き消された。  二人の足元で、鬼灯の小さな花がぎこちなく揺れた。晩夏にはきっと、珊瑚の玉のように煌びやかな、赤い実を結ぶのだ。
「ねえ、神楽坂さん。もう止めましょうよ。こんな不毛なこと」  まるで、朝凪のような弱々しい声が漏れた。ゆっくりと伏せていた顔を上げて、彼女はまるで途方に暮れたように笑った。 「何も無いんですよ、ここには」  土で汚れた指先のまま、相模原は自分の胸の中心をそっと撫でた。ネクタイの結ばれた胸元には穴も空虚も無く、土で僅かに汚れた白いシャツが見えた。悲鳴のように掠れた声が、乾ききった唾を飲み込んで震えた。
「そう思っているのは、相模原だけだよ」  けろりと悩んだ風もなく神楽坂はそう返して、相模原はいよいよ苦い物を噛んだように顔色を崩した。 「何の音だって、聞こえたことが無いのに」 「まだ眠っているだけさ」 「……そうやって、根拠の無い事を言うの、おじょーずですね」 「そうでもないよ?」  後退するように引っ込めた彼女の両手を少々強引に引き寄せて、神楽坂は未だ汚れたままの掌に、唇を寄せる振りをした。言葉に詰まる相模原の顔を手の向こうに見て、冴え冴えと明るい両目で笑う。  その掌から、燕の死臭はしなかった。
 息が詰まった顔のまま、相模原は手を引いた。彼は易々と両手を離して、笑顔を崩さないまま「そろそろ戻らないと。随分長い気分転換になってしまった」と、迷うことなく庁舎のほうへ歩き出した。  無言で彼女もそれに続く。深海のような暗闇の中に、木の葉の擦れる音だけが波のようにざわめいていた。
「海の底だって、ここよりかもうちょっと息しやすいと思うんですよね」  苦しそうな独り言が聞こえた。こぽりと音を立てるように、忌々しげに相模原が泡を吐く。  神楽坂は薄く笑って、微かに頭上を仰いだ。  木下から夜明けの空が零れている。深海のような空気の中で、いつの間にか空は海の青と同じ色に染まり始めていた。
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kuro-tetsu-tanuki · 4 years ago
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作者様の許可も得たので久々に筆をとってみました。 料理作成のミニイベっぽい感じのイメージで。 冷やし中華
「暑いわねぇ・・・」 「暑いですねェ・・・」
季節は夏。 本日もお日柄はよく、洗濯物どころか人間を干すつもりなのかと言いたくなるくらいに暑い。 太陽の恵みは過多のレベルまで達しており、最早地��である。 あんまりな気温の上昇に、今日は島の探索も早々に切り上げて屋敷に戻って来た。 一向に下がる気配のない気温に、正解だったとつくづく思う。
「大丈夫ですか、お二人とも。はい、麦茶です」 「ありがとう、崇」 「助かるわぁ。んぐっ・・・っかー!染みわたるわねぇ!」
居間で冴さんと共にぐったりしていると、崇が麦茶を持ってやってきた。 よく冷えたそれは瞬く間に体に染みわたっていく。 ああ、美味しい。 それにしても冴さん、ビールじゃないんだからその一言はどうなんだ。
「今日は特に暑いですね。出かけて行かれた皆さん、大丈夫でしょうか」 「大丈夫よぉ。暑さごときでくたばる連中じゃないわよ。そうでなくとも、意外とそういうとこに気を遣う奴らよ」
毎度の事だが冴さんのこの人物評は適当なんだか正確なんだかわからない。 でも、確かにあの3人が暑さという環境を舐めて行動する、という図は思い浮かばない。 いや、海堂さんは暑さでゆだってるところも容易に想像がつくけど。
「とはいえ、流石にこの暑さには本当に参りますね。食欲も失せそうで・・・」 「こういう時はさっぱりしたモン食べたいわねぇ。・・・例えば冷やし中華とか」 「あァ、いいですねェ・・・」
俺達の食欲はこの状況にぴったりの料理を連想させる。 うん、こんなに暑いんだ。さぞ美味しくいただけるだろう。
「冷やし中華・・・」
耳慣れぬ単語なのか、崇が不思議そうな顔でつぶやく。 あ、この流れ前にもあった。 そう思って冴さんを見ると、冴さんも同じことを思ったのかこちらと目が合う。
「裕ッ!」 「はい、作りましょう!今日の夕飯は冷やし中華!決定!」 「えっ、えっ!?」
困惑する崇をよそに、頭の中で必要な材料を羅列していく。 中華麺は三日月亭に行けばあるだろう。ラーメン出してるし。 卵はある、野菜類もある。 ハムは・・・あるのかな?無ければ蒸し鶏にしよう。 紅ショウガはこの前のお好み焼きの時の残りがある。 折角この島に居るんだ、具に海鮮を入れるのもアリかもしれない。 何はともあれ、一度三日月亭に買い物へ行かねば。
「いってらっしゃい、裕。ついでに私のおつかいもよろしく」 「って冴さん、何ナチュラルに俺に買い物に行かせようとしてるんですか」
食欲はあっても手伝うつもりは無いらしい。 この暑さでは外に出たくないのもわかるが。 というか自然な流れで自分の買い物も押し付けないでください。
「このピーカン晴れの中、女性に外で肌を曝せと・・・?」
ニコニコと笑っていた冴さんの目がスッと開かれる。 暑いはずなのに、背筋にヒヤリとした感覚が走る。
「そうですねそんなことじょせいにいうなんてよくないですねいってきます」 「流石ね裕。そういう配慮ができる男はモテるわよ」
身の危険を感じた俺は即座に言葉を改める。 配慮を称賛されるが明らかに貴女に言わされた言葉なんですが。 ・・・いや、これ以上深く考えないようにしよう。 時折この人は人の思考を読んだかのようなエスパーじみたことを言ってくるし。 迂闊な思考は死を招きかねない。
「裕さん、おつかいなら僕が行ってきましょうか?」
俺の事を気遣ったのか、崇がおつかいを申し出てくる。 だからといって崇をこの炎天下の中一人でおつかいに行かせるのは気が引ける。
「あー・・・いや、そうだな。そしたら崇、俺の買い物に付き合ってくれるか?」 「はい!」
崇、本当にええ子や・・・。 後でどら焼きを買ってあげよう。 こうして俺達は冷やし中華の為、三日月亭へと向かったのであった。
「という訳で、中華麺を譲って欲しいんですが・・・」 「どういう訳かはわからんが中華麺はあるぞ。ラーメンでも作るのか?」
三日月亭に着いて店長に中華麺のことを聞くと、あっさりと返される。 そういえば島の製麺所に作ってもらったって言ってたっけ。 となると専用ラインもあるだろうしそれなりに在庫もあるだろう。
「いえ、崇に冷やし中華を食べさせてやろうと思って。麺の在庫どれくらいあります?」 「ほう、成程な。ちょっと待ってな、今確認してくる」
ウチの台所事情を考えると半端な量を用意するのは危険だ。 あの胃袋ブラックホール集団を舐めてはいけない。 1人で何玉消費するか分かったものじゃない。 折角だし千波や辰馬も呼びたいし。
「今用意できてこんなもんだな。・・・足りそうか?」
暫くして店長が裏から出てくる。 両手に抱えられたバットに乗っているのは麺、麺、そして麺。 ざっと見たところ50玉はあるだろうか。 結構な量ではあるが持って帰れない程ではない。 というか、これだけの量を持ってきて足りるかどうかの心配をしてくる店長も中々毒されている気がする。 いや、屋敷に配送している量、俺や崇が日頃三日月亭で購入していく食材の量を考えれば何もおかしくはないのだが。
「ええ、大丈夫かと。余るようならそれこそ夜食のラーメンにでもしますよ」 「らあめん?裕さん、それも内地の料理なんですか?」 「ああ。うどんとかそばに似た麺料理、って感じかな。そっちも今度作ろうな」 「はい!楽しみです!」
嬉しそうに、楽しそうに笑う崇を見て、口元が緩む。 本当に崇は可愛いなぁ。 いっぱい食べて大きくおなり。
「店長、他にも買うものがあって・・・。あ、ついでに麦茶貰えますか?」 「ほい、麦茶。買うものはリスト見せな。ふんふん・・・」
店長から麦茶を貰い、喉を潤す。 買い物メモを渡すと、店長はリストにあるものをひょいひょいと用意していく。
「しっかし冷やし中華、冷やし中華ねぇ・・・」 「ここはラーメン出してるのにやらないんですか?こう、始めました的な」 「出そうとしたことはあったんだが、具に悩んでな・・・」
クソ暑いこの季節、銭ゲバ親父が絶対売れるであろう冷やし中華を出していないのは疑問でもあったので聞いてみるがどこか渋い顔。 具に、悩む? 冷やし中華の具、ぱっと思いつくのはきゅうり、トマト、錦糸卵、ハム、カニカマ、きくらげ、紅ショウガあたりだろうか。 きゅうりやきくらげは兎も角、トマトは・・・うん、この島の特徴を考えると色合い的にアウトか。 それを考えると紅ショウガもダメか。 カニカマは・・・セーフか?アウトか?ダメだ、わからん。 卵は足がはやいからあまり使いたくないって言ってたっけ。 ハムは・・・内地から仕入れないといけないか? そもそもこの島の人、あまり肉類を好まないからなぁ。 ・・・うん、そう考えるとビックリするほど使えそうな具が無い。
「あー・・・うん、具の種類が・・・」 「だろ?だから断念したんだよ。冷やし中華始めましたって看板、出してみたかったんだがなぁ・・・」
出したかったんだ。 うーん、でもなんとかなりそうな問題でもありそうな気が。
「おい裕、もし良さげな具材の案あったら持ってこいや。それで出せそうならボーナスをくれてやろう」 「すぐ浮かぶもんでもないので、屋敷の人達にヒントでも貰いますかね。わかりました、アイデアが浮かんだら持ってきますよ」 「おう、頼むぜ。・・・よっ、と。こんなもんか。他に必要なもんはあるか?」
リストに載っていたものを全て確認し終わって会計を済ませる。 ついでにどら焼きを購入しておくのも忘れずに。
「・・・しかし、結構な量だぞ。お前ら2人で持って帰れるのか?」
目の前に築かれた買い物の山。 麺がそこそこの重量なのは勿論、冴さんのおつかいがかなりの重量を占めている。 酒瓶、結構重いしねぇ。 とはいえ、崇に重量のあるものを大量に持たせるわけにもいかない。 必然、俺が頑張らなければいけないわけで。
「あはは・・・頑張れば、なんとか?」 「すみません、僕がもっと持てれば・・・」 「気にするなって。崇のせいじゃないさ」
むしろ冴さんのせいだ。 とはいえ、ここで冴さんの文句を言ったって荷物が減るわけじゃない。 これは往復を覚悟しなければならないか。 そう思った時、店の入り口がガラリと開いた。
「こんにちはー」 「こんちゃー!」
元気よく挨拶しながら入って来たのは、辰馬と千波だった。これなら、なんとかなりそうな予感がする!
「で、冷やし中華の為の買い出しですか」 「冷やし中か?それって冷やしてる途中の料理ってことか?」
辰馬は神社のおつかいで、千波は屋敷に来る途中で辰馬に合流したらしく、2人揃って三日月亭にやってきたようだ。
「冷やし中華。何て言ったらいいのかな、麺をお皿に盛りつけて、その上に具を乗せた感じの料理、かな。ラーメンの別バージョンって感じ」 「なんでも内地の料理らしいですよ。裕さんが作ってくれる事になって」 「羅悪免の?へぇ~!なんか美味そうだな!」 「冷やし中華ッスか。夏ッスねぇ~。・・・コンビニの廃棄モノが懐かしいッス」
ニコニコ顔で語る崇に、無邪気に笑う千波。 辰馬は既に知っているのか夏を感じ取っている。 いるけど、さり気なく内地生活の闇をぶちこんでくるのはやめようか。
「2人も呼びに行く予定だったからここで会えて手間が��けたよ。夕飯、食いに来ないか?」 「いいのか!?俺も屋敷にこいつを届けに行くつもりだったしな!行く行く!」 「こいつ?」
嬉しそうに頷く千波が、水入りらしいバケツを掲げる。 中身を覗くと、ハサミを持った生物がうぞうぞと犇めいていた。
「これ、海老に・・・蟹か?」 「おう!ちいと多めに獲れたからおすそ分けって思ってな!」 「にしても結構な量だな。凄いな、千波」
おすそ分けは純粋にありがたいし、海老や蟹なら冷やし中華の具にしてもいいかもしれない。 辰馬も関心するように驚きながら千波の腕を称賛している。
「辰馬はどうだ?予定、大丈夫か?」 「ええ、喜んでお呼ばれさせてもらいますよ。後で一度神社に戻ってから向かいますよ」
辰馬もこちらの誘いを快く承諾してくれた。 と、地面に置かれた俺達のおつかいの品々をひょいと持ち上げた。
「え?一旦神社に帰るんじゃないのか?」 「持ってくの、手伝いますよ。この量、裕さん達だけじゃ大変でしょう?」
このさり気ないイケメンムーブ。 顔も良くて気遣いもできる。頭も良い。 天は二物を与えずどころか与え過ぎでは?
「それに、俺達見つけた時ちょっと期待してましたよね?」
・・・バレてた。 荷物持ち確保。うん、即座にその思考が出たのは認める。 飯食いに来るついでに手伝ってもらう気満々だった。
「ははは・・・」 「さ、行きましょうか。千波、それ持ってくれ」 「おう!行こうぜ崇!」 「はいっ!」
かくして、俺達は無事買い出しを終え、屋敷へと帰還することができたのだった。
「・・・さて、やりますか!」
屋敷に戻って来た後、買ってきたものを台所に置いて一息ついた後、俺は材料たちと向かい合う。 辰馬と千波は一旦家に戻ってから改めて来るそうだ。 屋敷の仕事に戻るという崇にどら焼きをご褒美として渡すのも忘れずに。 冴さんは夕飯前だというのに既に飲み始めている。 何かしらつまめるものを先に用意すべきか。 そう思いながら大き目の鍋に湯を沸かし、塩を一掴み。 冷やし中華の具にすることも考えて蟹と海老は茹でにする方向でいこう。 そう思いながらまずは蟹を一杯、裏返して沸騰した鍋へと投入。 立派な蟹が何杯もあるんだ、何本かの脚と胴の部分をつまみで出しても問題ないだろう。 後で海堂さんに文句を言われそうではあるが。
「冴さん、はい。多くは無いですけど茹で蟹です。お酒だけじゃ体に悪いでしょう」 「あら、ありがとう。おっ、蟹味噌もあるわね、結構結構」
処理した茹で蟹を出すと冴さんはご満悦といった表情で杯を呷る。
「あ、そう言えば蟹用フォークとか無いですね。どうしましょう」 「え?いらないわよそんなの」
そう言って持ち上げた脚を半ば程の場所でポキリと折る。 片方を横にスライドさせると、蟹の身がするりと現れる。 冴さんは何も付けずにそのままぱくりといった。
「んー!最っ高!塩気も丁度いい塩梅よ、裕!」 「え、あ・・・はい」
蟹の身をちまちまと取っていた今までの俺は何だったんだ。 至福の表情を浮かべ、別の脚を取る冴さん。 またもやパキリと脚を折る。身を出す。 今度はそれを蟹味噌につけてためらいもせずに頬張る。 なんという贅沢。
「酒が進むわねー!冷やし中華も楽しみにしてるわよ!」 「お酒、程々にしといてくださいよ・・・」
蟹フォークの存在を完全否定された衝撃が抜けない。 あのちまちまほじくる感じも嫌いじゃないんだけどなぁ・・・。 何とも言えない気分のまま、俺は台所へと戻っていった。
「裕」 「おかえりなさい、洋一さん」
台所へ戻ると、勝手口が開きスッと大きな体が入ってくる。 洋一さんはその巨体と金髪ですぐに判別ができる。
「ああ、今戻った。・・・寅吉から、預かって来た。卵が余ってしまって貰ってくれ、との事だ」
洋一さんの持つ籠にはたくさんの鶏卵。 今朝寅吉さんの牧場で烏骨鶏達が産んだ新鮮な卵だろう。
「ついでに一羽持っていってくれ、と言われたのでな。今しがた絞めて血抜きをしている」 「おお・・・。ナイスタイミングですね」 「ふむ」 「今日は冷やし中華にしようと思いまして。ハムの代わりに蒸し鶏、この卵で錦糸卵もいけますね」 「何か手伝うことはあるか?」
洋一さんは優しい。 俺だけにではないけれど、何か自分にできそうな事があればすぐに手伝いを申し出てくれる。 頼り過ぎも良くないと思ってはいるが、今日は量が量だ。 遠慮なく甘えさせてもらおう。
「元々用意してた鶏肉も含めて蒸し鶏の方をお願いできますか?俺は錦糸卵をやっちゃうので」 「ああ。その足元のバケツは、蟹と海老か?」 「はい。これも具にしちゃおうかと。そろそろ千波が来るのでコイツは千波に任せようかと」 「わかった」
蒸し鶏の準備をする洋一さんを横目に、卵をボウルに割り入れる。 卵に砂糖、塩、酒の調味料を入れ、混ぜて卵液を作る。 フライパンに油を薄くひき、よく熱する。 温まったのを確認し、卵を少量入れ、フライパン全体に均一になるように流し拡げる。 卵液の底が固まったら火から下ろし、蓋をする。 すぐさま、濡れ布巾にフライパンを当てて熱を取り、1~2分そのまま放置。 表面にも火が通り、固まっていればOK。 後は細切りにするだけだ。
「裕ー!来たぜー!母ちゃんが渋皮煮持たせてくれた!」 「おー!食後に皆で頂こうか。千波、そいつら頼む」
何枚か卵を焼いていると、千波が合流。 一瞬、沙夜さんと聞いて照道さんの顔が頭を過ぎったが今は置いておこう。 蟹、海老は千波に任せる。 洋一さんの蒸し鶏もいい感じだ。 錦糸卵の準備が終わったので、次は麺を茹でるためのお湯を用意、と。
「お邪魔します。裕さん、これ、おじいさんからッス」 「いつも悪いなぁ。おお、いつにも増して立派なトマトだ・・・。こっちのきゅうりも長くて太いな。美味そうだ」
お湯を沸かしていると辰馬も合流。 どうやらおじいさんに野菜を持たされたらしく、他にもナスやトウモロコシ、ピーマンや・・・なんだこれ、ゴーヤ? ・・・相変わらず、あそこの畑の植生は凄まじいな。
「太くて、長くて、立派・・・」 「・・・辰馬?どうした、顔赤いぞ?調子悪いのか?」 「ッ!いえ!だ、大丈夫ッス!俺は健康です!」 「うおっ!?そ、そうか。・・・そしたら、きゅうりとトマト、細切りにしてもらえるか?」 「うすっ!」
急に顔を赤くする辰馬。 体調が悪いのか心配したが、そういうわけでもないらしい。 急に大声出すからびっくりしたぞ。 辰馬には野菜の処理をお願いする。
「裕さん。冷やし中華のタレ、どうするんですか?」 「酢醤油ベースとゴマベースと両方用意するよ。片っぽだけしか用意しないと文句が出そうだしな」 「ははは・・・」
辰馬が野菜を切っている間にタレの準備もしておく。 こちらは混ぜるだけでいいから楽だ。
「戻ったぜ~!」 「っせ!耳元で叫ぶなよ・・・」
と、玄関の方から勇魚さんと海堂さんの声が聞こえてくる。 ベストタイミングで帰ってきたようだ。 調理台の上に所せましと並ぶ具の数々。 きゅうり、トマト、錦糸卵、紅ショウガ、ほぐした蒸し鶏、茹で蟹、茹で海老。 具の準備は万全。実に豪勢だ。
「じゃあ後は麺を茹でるだけだな」
麺についた粉を払い、鍋へと投入。 白く細かい泡が立ち昇り、麺が湯の中を踊る。 吹きこぼれに気を付けつつ、茹で上がった麺を流水で冷やす。 冷えた麺を皿に盛りつけ、具をのせていけば完成だ。
「と、いう訳で。今日は冷やし中華です」 「おお、いいねえ!そうめんもいいが夏には冷やし中華が欲しいよな!」 「この島でよく中華麺なんか調達できたな、お前」
嬉しそうに笑う勇魚さんに、感嘆といった表情の海堂さん。 口角を上げつつ多少ドヤ顔をしてしまうのは見逃して欲しい。
「三日月亭でラーメン出してましたからね。店長に融通してもらいました。っと、話はそんなところにしていただきましょうか」
「いただきます!」
「うめえ!裕、これうめえぞ!冷やしちゅーか!」 「気に入ってくれて何よりだよ。崇はどうだ?」 「はい!とっても美味しいです!うどんともそうめんとも違う麺ですけど、美味しいです!野菜やエビ、カニ、お肉も、かかっているタレも!」 「海老、蟹入りの冷やし中華なんて豪勢よねェ。ほら崇、次はこっちのゴマダレかけてみなさい」 「はい!」
崇も千波も初めての冷やし中華を気に入ってくれたようだ。 千波はいつもより食べるペースが速いし、崇も冴さんに勧められるまま2杯目を準備している。
「うう、お屋敷に来るとこうして美味しいものにありつけるのは本当に有難いッス・・・」 「ふむ。やはり神社は粗食を是としているのか?」 「おじいさんはそうですね。兄さんは・・・そういうワケではないんですが、その、食べられるものを用意するなら自分で何とかするしかないというか、その・・・」 「ふむ・・・。大変だな」
辰馬は若干涙ぐみながら冷やし中華を啜っている。 そこに洋一さんが興味を示したのか神社での食生活を聞いている。 ・・・うん、そうだよね。藤馬さんの作った料理は・・・うん、あれだよね。 尻すぼみになっていく辰馬の声色に何かを察したのか、洋一さんも辰馬を労って���ってしまった。 辰馬の為にも、今後神社におすそ分けする回数増やした方がいいかもしれないな。
「ふむ。卵麺ですか。様々な具を使い、彩り豊か、栄養のバランスも取るようにしている。成程、これは素晴らしいですね」
照道さんは一人納得しながら冷やし中華を分析している。 そうだ、具の話、照道さんなら何かいい案が出ないだろうか。
「店長、三日月亭でも冷やし中華出そうとしたらしいんですけど出せる具にちょっと問題があって悩んでて・・・」 「・・・ああ、成程」
のっている具を見て色々と察したのか、照道さんも一度箸を置く。 ふむ、と顎に手を当てる仕草が実に様になっている。
「緑はきゅうり、黄色は卵。そうですね、彩を考えるなら赤や黒のもの、といったところでしょうか。裕さん、内地ではこの冷やし中華という料理の具はどんなものを使うのですか?」 「うーん、自分が知っている範囲だときゅうり、トマト、錦糸卵、ハム、カニカマ、きくらげ、紅ショウガあたりですかね」 「まぁそこらへんがベーシックだわな。打波で言うとハムやきくらげは用意しづらいかもな」
照道さんと話していると、海堂さんが混じってくる。 普段の言動はアレだが意外と料理に精通しているらしく、この人の言を参考にして間違いはないだろう。
「そこら辺は鶏肉でもいいかなと。最悪、ツナでも。きくらげは・・・島の中探せば出てきそうな気もしますけど」 「バカ言え、野生のキノコなんざ危なくて使えるか。下手すりゃ死人が出るぞ、却下だ却下」 「ですよねぇ・・・」
ハムは見慣れないものだろうが、鶏肉は元々この島でも食べられているのか認知がある。 蒸し鶏ならば抵抗はないだろう。 きくらげに関しては、乾燥モノを内地から取り寄せるという手もあるけどコスト嵩むよな。 かといって探すのも・・・。 野生のキノコは、本当に危険すぎる有毒キノコもある。 カエンタケ、タマゴテングタケ、ドクツルタケの猛毒キノコ御三家は有名だろう。 可食のキノコによく似た有毒キノコもあって、誤食からの食中毒、最悪死亡、なんてケースもあり得る。 何よりキノコは未だに可食、不食、有毒と解明されていないものが数多い。 可食に似た新種の毒キノコが出てくる可能性だってあるのだ。 少なくともお店にそんなリスクは持ち込めない。
「海苔を散らす、というのはどうでしょうか。これならば島の者も抵抗はなく、黒も添えられる」 「そういやそうだな。海苔散らす冷やし中華もあったな」 「おお、確かに・・・」 「裕、悪いがおかわりいいか?」
そんな話をしながら、ああでもないこうでもないと話していると、勇魚さんがお皿を持ってきた。 あれ、さっきの2杯目かなり麺多めにしたんだけどもう食べきったのか。
「はい、ちょっと待っててくださいね」
勇魚さんのお皿を預かり、流しで軽く洗ってから麺と具を用意する。 まだ食べ足りなそうだったから麺はさっきと同じくらいの量で大丈夫だろう。 用意を終えて戻ると、俺達3人の話に勇魚さ���も混じっていた。
「お待たせしました。はい、勇魚さん」 「おう、ありがとな。なぁ裕。冷やし中華の話、赤の彩って蟹や海老じゃダメなのか?」 「いやでもソレめっちゃコスト高い感じになりませんか?」 「そうか?この島の獲れ方考えるとそうでもねぇ気がするぜ?」 「あ・・・」
そうだ、そもそもこの島の漁業は盛んだし、季節も生息区域も何するものぞと多種多様なものが獲れまくる。 今日の海老や蟹だって元は千波からのおすそ分けだ。 むしろ確保は容易なのかもしれない。
「むしろその方が島の者は馴染みやすいかもしれませんね。赤の彩とはいえ、海皇からの恵みをいただくわけですから」 「色としてもトマトみたいに赤一色ってわけでもねえしな。いいんじゃねぇか?」
きゅうり、錦糸卵、蒸し鶏、蟹、海老、海苔。 うん、いい感じだ。 内地基準で見ると蟹と海老のせいでめっちゃ豪勢なお高い冷やし中華に見えるが。
「うん、これならいけそうですかね。皆さん、ありがとうございます!」
俺のお礼に皆軽く頷くと、食事を再開する。 照道さんお墨付きのこの案なら店長も文句はあるまい。 そんな感想を胸に抱きつつ、俺も再び麺を啜り始めるのだった。
「ごっそさん!裕、美味かったぜ!冷やしちゅーか!また食いてえ!」 「おう、お粗末様。わかったわかった、今度また作ってやるから」 「ホントか!約束だぞ!!」
食後、崇と一緒に流しで洗い物をしていると、千波が後ろから飛びついてくる。 お前もかなり食ってたと思ったけど食後によくそんな飛び跳ねられるな、お前。
「崇も、どうだった?冷やし中華」 「はい!とっても美味しかったです!その、具が沢山あって、色んな味が楽しめましたし、タレのおかげでどんどん食べてしまって・・・」
崇は少し恥ずかしそうに笑いながら洗い物を片付ける。 うん、次はラーメンだな。 生憎、麺は完食されてしまったのですぐにとはいかないが。 だが、逆に言えばチャーシュを仕込む時間ができたとも言える。 待ってろよ、崇。 兄ちゃんが美味いラーメン食わせてやっからな。 キャラが行方不明の決意をしつつ洗い物を終わらせ、台所を後にする。 さて、三日月亭用にレシピも纏めなきゃな。 島の人に受け入れられるといいんだけど。
後日、三日月亭の看板に一枚の張り紙が増えた。
「冷やし中華、始めました」
と。
実際、島の人にも好評で飛ぶように売れたらしい。 ボーナスもきっちり頂きました。
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0kuribito · 5 years ago
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銘柄 FXGT XM USD/JPY 買い:3.33 売り:-10.12 買い:2.62 売り:-8.58 AUDUSD 買い:-5.32 売り:0.35 買い:-3.46 売り:-0.26 EURCHF 買い:-4.31 売り:-6.75 買い:-3.83 売り:-5.23 EURGBP 買い:-6.23 売り:0.29 買い:-5.15 売り:0.45 EURUSD 買い:-11.21 売り:2.54 買い:-9.67 売り:3.63 GBPUSD 買い:-9.65 売り:-1.96 買い:-6.88 売り:-0.18 NZDUSD 買い:-3.25 売り:-0.65 買い:-2.96 売り:-0.56 USDCAD 買い:-1.68 売り:-6.54 買い:-3.64 売り:-3.64 USDCHF 買い:4.23 売り:-12.01 買い:4.06 売り:-9.48
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アルファベットで氏名を入力(後で訂正可能)
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次は取引を行うためのMT5口座開設を行っています。
画面上の「MT5口座」をクリックして「口座開設」ボタンをクリックします。
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利用上もキャンペーン対象に該当するためにも必要な要件の「アカウント認証」や「セキュリティ」設定を終わらせて行きましょう!
EWALLET間の資金移動でもボーナスはなくなってしまうので、資金移動させる時には注意しておきましょう!
  FXGT取引所の2段階認証設定の方法
2段階認証設定利用にはスマホアプリの「Google 2段階認証アプリ」をインストールする必要があります。
以下より無料でインストールできる認証アプリをインストールして下さいね♪
Google play – Googlegle認証システム
App Store – 「Google Authenticator」
  「」をクリックし設定画面へと進める
「セキュリティー」メニューから「いいえ」のタブをクリックする
「Google認証システムを介して」を選択し「有効化」をクリック
「Google 2段階認証アプリ」を起動しFXGTに表示されている QR コードを読み取る
Google 2段階認証アプリに表示されているFXGTアカウントの認証コード4桁を入力する
「アクティブボタン」をクリック
2段階認証設定完了
  FXGT取引所のアカウント認証の手順
「」をクリックし設定画面へと進める
「アカウント認証」メニューをクリック
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アカウント認証設定完了
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FXGTでの入金方法と手順(Deposit)
「EWALLET」に資金を入金するために緑色の「入金ボタン」又は「アクションから入金」をクリックします
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入金したいMT5アカウントに資金移動する
トレード開始
クレジットカードでの入金ができるカードであれば問題ありませんが、クレカ入金ができない場合にはオンラインウォレットが必要になります。
オンラインウォレットを利用することでクレジットカードが利用できない決済先でも送金が可能になります!
一番おすすめのオンラインウォレットは「STICPAY」で、その次が「Bitwallet」になります。
【口座開設】スティックペイ(sticpay)登録ログインと入出金方法
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  【課外】ビットウォレット(bitwallet)口座開設と本人確認方法
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  FXGTへの仮想通貨送金方法
入金から「仮想通貨入金」を選択します
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必要なインディケーターなどを「挿入」からセットしテクニカル分析が可能な状態を作ってから慌てず取り引きするようにしましょう♪
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90日間トレードも入金もない場合には、管理上休眠口座扱いとなりますので再開する場合にはサポートに連絡して再開して貰う必要があります!
  FXGT取引所の利用者の口コミ(Review)と評判
  fxgt移籍後初トレード勝利うれしいです
  #波乗りトレード fxgt移籍後初トレード勝利うれしいです pic.twitter.com/Hdu1DhEE6V
— 店長 (@et3OjmbtYLmLpsu) August 5, 2020
fxgtの方も押し目でウハウハです
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FXGTさん。500倍でBitcoinスキャルできるのが素晴らしすぎる。
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ただ、いつもこのあたりから 大振り無謀トレードで 全溶けしちゃうんだよな…
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  よくあるQ&A
  本人確認書類とは具体的に何が該当しますか?
本人確認書類は、以下のいずれかが必要となります!
パスポート
運転免許証
マイナンバーカード
本人確認書類の必要要件として「顔写真」と「有効期限」のあるものを提出する必要がありますよ♪
住所確認書類がない時はどうすれば良いですか?
住所確認書類は、以下のいずれかが必要になります。
公共料金の明細書
クレジットカードの明細書
住民票
住所確認書類の必要要件として「発行元の記載」があり「3ヶ月以内資料」で「有効期限の有るもの」である必要がありますよ♪
クレジットカード入金は可能ですか?
急いでいる場合には、クレジットカード入金がおすすめですがSTICPAYやBitwalletも簡単に使えてXMなどの為替取引所でも便利に使えるのでおすすめですよ♪
  まとめ
  今回は、レバレッジ500倍でのビットコインのトレードやスキャルピングも可能な「FXGT取引所の特徴や使い方」などについてお伝えしてきました。
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shibaracu · 5 years ago
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●ヲシテ = ホツマツタヱ + ミカサフミ + フトマニ
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●ヲシテ = ホツマツタヱ + ミカサフミ + フトマニ 神代文字は数沢山書いて来た。 アカシックレコード 久しぶりに見た名前だった。 数冊しか読んでないけど印象がきついものであった。 自分の住んでいる目の周囲のあらゆる所やあらゆる物に潜んでいる。 生物の体の構成要素と一緒で土の中や空気の中に存在しても簡単には触れないし 簡単に取り出すことも出来無い。 キット キリストが1杯のブドー酒と一切のパンからその場に居たものの総てに 魔法のように変換して与えた。 選ばされた人のみが手にして使えるもの。 昔 そんな事を思い出した。 私も選んで欲しいと願望した時期もあった。 遙か夢の中の思いだった。 現実の科学力では絶対に出くわさない。     ★ヲシテ - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/ヲシテ  ヲシテ(をして)は、ホツマツタヱ、ミカサフミ、フトマニで用いられているやまとことばを記す日本の文字。 ★ヲシテ文献 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ヲシテ文献  ヲシテ文献(ヲシテぶんけん)は、ヲシテで記述された五七調の長歌体の古文書である。ヲシテ文献のことが「ヲシテ」と表現されることもある。 ★日本ヲシテ研究所   http://woshite.com/page1.html   ★縄文文字 ヲシテ を 復活!: 2010年1月 http://wosi.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-c0e5.html 2010/01/20 『古事記』の世界、とは、成り立ちが変わってくる「ヲシテ文献」の世界。 新作の日本歌曲も、たくさん作りたいです。 のちのちに、必要になると思うからです。           ・ ヲシテ文献で明らかになった、「日本」本来の清らかで明るい世界観を、 日本歌曲に纏(まと)めようとしましたら。 歌詞は、わたくし作としましても、 作曲は、専門の方にお願いせねばなりません。 歌は、また、専門の方でないと、うまく行きません。 先般に、『ホツマ縄文日本のたから』で、吹き込んで頂きました、 岡田征士郎さんの他のCDを聞いていまして、 きょうは、感涙にむせびちゃいました。 いい声ですね。   ★ヲシテ文献からの「国学」の再構築を為すべきこと。ヲシテ文字から ... http://wosi.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-62ce.html 2010/03/30 我が国の「日本」には、独自の文字がなかったと、 言われておりましたが、この、常識は間違いであった事が、 ヲシテ文字・ヲシテ文献の再発見によって、明白になりました。 日本語のソモソモの源流の「やまと ことば」は、ヲシテ文字の字形の イメージから構築がおこなわれていたことは、 『よみがえる日本語』でおおやけに広く公表しました。 ヲシテ文献による「本当の国学」を興す必要が出てきているわけです。   ★仮名使いの事。 ヲシテ時代から、漢字国字化時代への混乱の事。「yi」「ye」の事。 http://wosi.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-f8b9.html 2012/03/14 漢字国字化時代では正式文字は「漢字」でして、真名(真字)と呼んで、 仮名は格落ちに扱われていました。それで、仮名使いなんかには正確さを 期待もされないような状況でした。 とはいえ、和歌の筆記では仮名使いの表記法が切実でしたから、 藤原定家は「定家仮名遣(つか)い」を残しました。 「を お え ゑ へ い ゐ ひ」 の使い分けのルールでした。 当時、音韻の事、一般に用いられてたのは「いろは歌」です。 「いろはにほへと… 」音図表ではなくて丸暗記モノでした。   ★池田満 - Wikipedia    https://ja.wikipedia.org/wiki/池田満  池田 満(いけだ みつる、1955年 - )は、ヲシテ文献の研究家。 漢字以前の時代にさかのぼる、国語と歴史の研究家。 国学のヲシテ文献による再構築を目指している人物。   ★ヲシテ文献のおおよその全体的把握のこと。 直訳偽書族「秀真伝(しゅうしんでん)」の名称につきまして。 http://wosi.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-118e.html 2012/01/07 あんまりにも、安直な、安易な、おちょろけな、そんな人達が… 、 それが、 本当に困りものです。 モノ申すと言って、本名も明かさないでは何をかいわんや?  です。              ・ ヲシテの文字も読めないのに、「ホツマ」を訳すのだ!  と。   え? ? 何を?  訳すの?   ?    ?? 字も読めないのに? うすぎたないと、言うべきでしょうかね、  そんな人たちは。直訳偽書の上なぞりをやるわけですね。 益々輪をかけてひどくなる。 国籍不明・時代溶融で妖怪性の際立ちです。 そんな低レベルのゴチャゴチャの事に対しまして、どのように対処しますれば良いのか? 苦しむ事、千尋のことで御座います。   ★びーちぇの「ヲシテのクニ」  http://julian.way-nifty.com/ 発見された 日本の輝ける古代史! ヲシテのクニへ ようこそ. 2011/12/25 英語のヲシテ研究サイト "WOSHITE WORLD" http://julian.way-nifty.com/woshite/2016/03/post-806f.html   ★ホツマツタエ/ほつまつたゑ/秀真伝 解読ガイド https://gejirin.com/ 徹底解説 ホツマツタヱ講座 古事記や日本書紀の原典と言われるホツマツタヱの全40章を、詳細に丁寧に解説します。単に現代語に訳すことにとどまらず、登場人物や語句の説明、現代とは 異なる意味の言葉についても解説。さらには神社の伝承とホツマツタヱの記事の関係などについても説明します。ベテランの方はもちろん、初めての人にもわかるように配慮しています。これを読んで古代日本の美しい思想や文化に触れてください。古事記や日本書紀では決して得られない感動がホツマツタヱにはあります。 ほつまつたゑ 解読ガイド   ■序         ほつまつたゑおのふ  【ほつま伝えを展ぶ】 ■天の巻     ■地の巻 ■人の巻   ★【ヲシテ文献】漢字渡来前の日本を探る【ch桜】6-1   2009/08/01 https://youtu.be/Dm8zldpBVDU ◎ヲシテ文献の世界へようこそ - 池田満の案内 http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/ ◎びーちぇの「ヲシテのクニ」 - 発見された日本の輝ける古代史 http://julian.way-nifty.com/woshite/ ◎縄文文字ヲシテ「手習い帳」 - 縄文文字のエキスパートに http://julian.way-nifty.com/nwk_woshite/2006/04/post_42ba.html ◎真名の日本巡礼 http://blog.goo.ne.jp/manasanda/ ◎タマのネコヱを聴く http://gwyn.blog83.fc2.com/ ◎縄文文字ヲシテを復活 - 縄文哲学に取り組む http://wosi.cocolog-nifty.com/ ◎ヲシテ文献研究室 - 研究者の集い http://woshite.com/page1.html ◎チャンネル桜 http://www.ch-sakura.jp/   ★アワの歌 - yukikoの小窓  2019/04/20 https://yukikomado.com/2019/04/20/%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%81%AE%E6%AD%8C/ アワの歌とは何か? 縦に長い日本には、北から南まで、色々な方言がありますよね。古代の日本は、その方言よりも、もっと異なる発音の言葉が様々に使われていたと推測されます。 一つの国として、皆が団結し、天照大神の言葉を全国に伝える為には、公用語がなくてはなりません。ヲシテ文字はその為に作られました。そしてそれを皆に広める為に、歌にしたのがアワ歌です。 アワ歌は、ヲシテ文字を前半(陽の音)と後半(陰の音)に分け、5・7・5・7、5・7・5・7と読んでいきます。   ★ウォシテ・ヲシテ 漢字渡来以前の日本の縄文文字『ヲシテ』 https://blog.goo.ne.jp/s6990714726/e/23f56d3331910c18a035014d97ce5347 2014/08/01 ウォシテ・ヲシテ○漢字渡来以前の日本の縄文文字『ヲシテ』 ◇ヲシテ(ホツマツタヱミカサフミフトマニ)神代文字  http://amba.to/H2cBv6 ◇本当の国学のヲシテ文献の世界を http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/ ◇日本女性の会 そよ風 ヲシテ文献 http://www.soyokaze2009.com/ ◇ヲシテ : ヲシテ1年生     http://is.gd/YF7C4v   ★アワのうた - ホツマツタエ  http://www.hotsuma.gr.jp/awanouta.html 「アワのうた」の誕生  天神6代目のオモタル(男神)とカシコネ(女神)の時に、  両神(ふたかみ)は全国を巡って農業開発に努力しました。  民の糧も豊かに、政事も行き届いた平和な国です。  残念ながら世嗣子に恵まれず、死後国は再び乱れ無秩序な状態になっていました。  そんな時、高天原(たかまがはら)から指名を受けた、タカヒト君(きみ)と  イサコ姫はツクバのイサ宮で愛でたく結婚され、イサナギとイサナミとして  即位し7代目の皇位を継承します。  両神は先ず、葦原中国(アシハラナカクニ・滋賀)で、天神から引き継いだ  矛(ほこ)をシンボルに生産力の落ちた農業を復活させます。  同時に、国民の言葉が大層なまってお互い通じなくなったのを心配し  正そうとされます。  男神・女神は声を合わせ、カダガキ(楽器)をかき鳴らしながら、  上 二十四音をイサナギが歌い、  下 二十四音をイサナミが歌って音声の標準化を図り、  農業普及と共に国の再建をしていきました。   ★ホツマツタヱ - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ホツマツタヱ 『ホツマツタヱ』(ほつまつたゑ)は、ヲシテによって五七調の長歌体で記され、全40アヤ(章)で構成された古文書である。 ★ホツマツタエ 目次 http://www.hotsuma.gr.jp/ ★ホツマツタヱ - Wikipedia  https://ja.wikipedia.org/wiki/ホツマツタヱ   ★ミカサフミ - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/ミカサフミ 『ミカサフミ』(漢字表記は三笠山紀)は、『ホツマツタヱ』と同様の ヲシテ(神代文字のひとつとされる)を使い五七調の長歌体で記され、全64アヤ(章)で 記述された日本の古文書である。   ★フトマニ - Wikipedia    https://ja.wikipedia.org/wiki/フトマニ 『ホツマツタヱ』『ミカサフミ』が「歴史書」であるのに対し、『フトマニ』は占術と関係の深い歌集である。   ★和仁估(わにこ)安聡本『ホツマツタヱ』(新人物往来社、平成5年)の解説 ヲシテ文献の『フトマニ』『ミカサフミ』『ホツマツタヱ』の写本のうち、 最も古い部類に属しての現存の完写本を残してくれたのは和仁估安聡(井保勇之進、和仁估容聡)さんです。 『フトマニ』も『ミカサフミ』も安聡さんの活躍無くしては、今に残る事も出来なかったことを思います。 もっとも、祖本になる和仁估安聡の写本の影印版の『和仁估安聡本 ホツマツタヱ』   ★みかさふみ/ミカサフミ/三笠文 起尽四道の文  https://gejirin.com/mikasa01.html 2015/07/11 - カタチトツトメ かたちとつとめ 形と努め 起 盛 ミチトミト ヨツノヲシエモ みちとみと よつのをしえも 満ちと実と 四つの教えも 尽 ... キツノナオ ヲシエノハツト きつのなお をしえのはつと 東西の名を 教えの初と [起尽] ナスユエハ イマワレウメル なす ...   ★ミカサフミ(7) 嘗事(ナメコト)のアヤ http://www21.tok2.com/home/hawaii/mikasafumi_7/mikasa_7-1.htm なめこと    : 年中行事のこと つきすみ    : 九州 しがのみこと  : 九州北部を支配 「ゑと」の神   : 「ゑ」が兄、「と」は弟 ひう      : 一陽(一つの暖かい陽)        (少し暖かくなることを意味する) かぢ      : 太陽の道、赤道   ★フトマニ図 - ホツマツタエ  http://www.hotsuma.gr.jp/futomani.html フトマニ図. トヨケ神(伊勢外宮祭神)が初めてイサナギとイサナミの両神(フタカミ)に天上モトモトアケ(元元明)のサゴクシロ宮に坐す四十九(ヨソコ)神の座席図を五十一文字で表わし授けた。 後にアマテル神(伊勢内宮祭神)は、このフトマニ図で吉凶を占おうと考え自ら編集長となり、八百万(ヤオヨロズ)の神に命じ万葉の情を歌に作らせて添削し、その中から百二十八歌を選んで大占(フトマニ)の紀(フミ)を著して占いの元とした。   ★言霊とフトマニ - 日之本研究ホームページ - FC2 http://spiralhinomoto.web.fc2.com/sinto/kototama.html 言霊(ことだま)について  聖書に曰く「初めに言葉あり、言は神と共にあり、言は神なりき」この冒頭の 文は興味深く、太古の人々が異口同音に「言葉=神」と考え、仮名の一音一音にそれぞれの神が宿ると考えていた思想と、近い物があると思えます。  しかし、普通我々が『言霊』に関しての一般的な概念として、「悪い言を言えば悪くなって行き、良い事を言えば良くなって行く」と、大よそこういった認識 ではないかと思います(決して間違っているとは思いませんが)  しかし聖書にこういった記述がある為か分かりませんが、西洋のスピリチュアリズムの世界にも若干ながら、似た記述が見受けられます。   ★フトマニ図(宇宙の創造とその構造) | デイリー ルーツファインダー https://plaza.rakuten.co.jp/ommanipadmehum/diary/200512050001/ 2005/12/05 「わたしにはモトアケ(フトマニ)の図が宇宙創造をあらわしているように見えるのです。・・・  ホツマツタエの宇宙創造の部分を教えていただけないでしょうか? あの図は今年の5月に最初に見たときから惹かれていて、なんだかすごい図だと思っています。December, 03, 2005 at 09:07:52」(ようこさん)   ★フトマニ【太占・太兆】 https://gejirin.com/src/Hu/futomani.html 太兆。太占。 フトマニとは「すべてを映すもの」という意味で、本来はサコクシロに坐す元明けの四十九神(四十八音)を指す。日本語の「四十八音」は別名を「アワノカミ(陽陰の神)」ともいう。 よってフトマニは万象の根源である「陽陰」、また「言葉・言霊・語呂」と同義と見て良いと思われる。   ★開運言霊占い|古代文字ヒーリング解説ページ(ヲシテ文字、ホツマ文字) https://san-sen.com/archives/11476    2019.02.08 もくじ        古代文字ヒーリングとは        宇宙の法則が凝縮されたフトマニ、フトマニ図、太占        フトマニが引き寄せる自己実現(夢を叶える)4ステップ        フトマニ文字と文明        フトマニの主な使用方法        アワウタで五臓六腑を整える    ウツホ(空)カセ(風)ホ(火)ミツ(水)ハニ(土)を司る四十八音の言霊パワー        五大母音のパワーで自然神と共鳴!        順天宇宙律と共鳴する「アオウエイ祝詞」        玄胎結成(げんたいけっせい)こそ言霊の本質!        禊の言霊~動画~神道では邪気を排出する行為を禊(みそぎ)と言います        神代文字でDNAスイッチオン        まずはここから!①古代ヲシテ文字によるヒーリング入門        心を込めて唱える言葉=言霊!②古代文字フトマニヒーリング基礎        症状検索の裏ワザ    天地開闢の言霊「アウワ」        ア(天) 形而上々、高次の波動【自ら考え行動する力が高まる】        ウ(結) 形而上、霊障に効果的【精神力が湧き上がる】        ワ(地) 形而下【大自然と一つになる】
★昇龍・降龍の鳥居 http://www9.plala.or.jp/sinsi/07sinsi/fukuda/ryu/ryu-6.html 鳥居の龍は神域を守護する目的を持ち、山門の仁王像や獅子、狛犬と同様である。 昇龍・降龍は、「上求菩提、下化衆生」という仏教の教義を意味するとされる。 昇龍・降龍の鳥居. 鳥居は、神社の象徴であり、門の一種として神域と俗域の境界を示すものとされている。 その語源は「通り入る」、また、鶏の止り木の「鶏居」であるといわれる。 鳥居の中には昇龍・降龍を刻んだものもあるが、これらは多分に仏教的色彩の濃い鳥居で、神仏習合したともいえる。 龍は寺社の柱、欄間、天井、門扉などでもよく見かけるが、「鳥居に刻まれた龍」は、神域を守護するものとして、山門の仁王像や獅子、狛犬と同様の役割を担っている。 昇龍・降龍は、「上求菩提、下化衆生」という仏教の教義を意味するとされる。 上求菩提とは、悟りを求めて厳しい修行に励むこと、下化衆生とは、慈悲を持って他の衆生に救済の手を差し伸べることを意味し、これら両方を合わせて修得すべきこととされている。   ★アカシックレコード - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/アカシックレコード アカシックレコード(英: akashic records)は、元始からのすべての事象、想念、感情が記録されているという世界記憶の概念で、アーカーシャあるいはアストラル光に過去のあらゆる出来事の痕跡が永久に刻まれているという考えに基づいている。宇宙誕生以来のすべての存在について、あらゆる情報がたくわえられているという記録層を意味することが多い。アカシャ年代記(独: Akasha-Chronik、英: akashic chronicles、アーカシャ記録、アカシアの記録)とも。近代神智学の概念であり、その他の現代オカルティズムの分野(魔術等)でも神智学用語として引き合いに出されることがある。また、陰に陽に神智学運動の影響を受けている欧米のニューエイジや、日本の精神世界・スピリチュアル、占い、予言といったジャンルでも使われる用語でもある。アカシックレコードが存在する科学的根拠はない。   ★【保存版】誰でも簡単!5つのアカシックレコードのリーディング方法 https://michirich.com/akashic-record/ 2017/02/08 この記事ではアカシックレコードのリーディング方法をお伝えしていきます。 その前に、そもそもアカシックレコードって何?という方のために、アカシックレコードについて少しご説明します。 アカシックレコードとはすべての意識の集合体、宇宙が生まれた時からの全記憶です。 アカシックレコードとは宇宙が生まれた時からの植物や動物の進化、人類が誕生し、進化したこと、戦争の歴史などこの宇宙に起こったすべての出来事の記憶です。   ★日本アカシックリーディング協会|入門講座(Web講座) https://akashic-japan.com/web/basic_class/ アカシックレコードとは、 過去~現在~未来の地球や人類の情報(歴史から未来まで)が全て網羅された宇宙のインターネットのようなデータバンクです。 アカシックリーディングは、 自分自身を知ること、人生の生き方や指針としても活用できますし、身近な人やお客さんなどをリーディングすることにも活用ができます。 特にセラピー(心、身体問わず)、ヒーリング、カウンセリングなど、ご相談についての根源的なアドバイスやメッセージをお伝えすることが可能になります。 入門講座は、基本的にセルフリーディングを行います。まずは、アカシックに繋がることを学び、自分自身のアカシックレコードを読み解く方法をお伝えしています。 他者へのリーディングについても少し触れていきますので、身近な方へのリーディングが可能になります。 ■ 受講料  77,000円(消費税込) ■ 受講期間  1年間 ※受講期間は、何度でも受講できます。 ■ 講師  会長 橋本ゆみ
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