#微熱山丘
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iameyetea · 1 year ago
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大好き 微熱山丘さん🍍
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上海で微熱山丘パイナップルケーキの虜になって、帰国後無性に食べたくなり青山の店舗を調べたことがあったんだけども、
1個350円😨 かなり強気な価格で、日本で食べるのは��めました...
あの日から8年❕中国.台湾に行ったら買おうと待ち侘びていたんだこの日を✨
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物凄い土砂降りだったおかげで、ネットに書いてあったほどの混雑ではありませんでした。ラッキー🤞
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1人1つ試食とお茶(昔リンゴジュースの時もあった)がいただけるのも嬉しい❤︎
もちろん買って帰るけど、買わずに帰る人もいるはずよな。この粋な計らいも微熱山丘イメージを上げまくっていると思うのです😍
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ここのパイナップルケーキの魅力は、なんと言っても繊維❕繊維がたくさん入ってることでよりナチュラルなパイナップル感を味わえるし、香りだかさもチープなものとは全く違うんだよね。
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購入個数によって形が違うエコバッグもついてくるよ😊
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この10年で商品が増え、中身がりんごのケーキも販売されてました🍎
Sさんはフルーツの中でパイナップルが一番好きで、お土産もパイナップルケーキ❕と言っておりましたので、この後も老舗2軒はしご。
お土産パイナップルケーキ三昧よ😙
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amatsuki · 2 years ago
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taiwanese problems: when you buy a box of pineapple cakes from sunnyhills they give you canvas tote bag perfectly sized for carrying it
i have so many ipad mini-sized sunnyhills canvas bags in my house
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beautyupdate · 2 years ago
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好物推薦|高雄駁二 微熱山丘 鳳梨酥伴手禮 搭配超可愛大港橋手提袋
來到高雄旅行,你會想要帶什麼伴手禮回去給親朋好友呢?在高雄駁二有個微熱山丘的體驗店,我覺得運用這樣的行銷手法很聰明,可以讓客人進到店裡,就可以讓每個人的手上有好幾袋伴手禮回家,是怎麼樣做呢?那我們繼續看下去。 #微熱山丘 #微熱山丘 伴手禮 #高雄伴手禮 #高雄駁二 伴手禮 #高雄駁二 微熱山丘
來到高雄旅行,你會想要帶什麼伴手禮回去給親朋好友呢?在高雄駁二有個微熱山丘的體驗店,我覺得運用這樣的行銷手法很聰明,可以讓客人進到店裡,就可以讓每個人的手上有好幾袋伴手禮回家,是怎麼樣做呢?那我們繼續看下去。 微熱山丘的體驗式行銷 因為高雄的夏天,普遍天氣都很熱,因此如果此時有一家店,能夠冷氣夠強,還有提供位子休息、提供點心茶水,又可以逛逛看看小東西,可以在那稍微短暫休息片刻,那是不是在好不過的一件事?運用高雄人的熱情招呼著已熱到不行的客人進店裡,詢問客人要喝咖啡還是烏龍茶?接著馬上帶領的客人到座位上休息,立即送上微熱山丘的招牌鳳梨酥跟熱茶,有夠周到! 微熱山丘…
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chanretom · 1 year ago
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伴手禮市場行銷方案-微熱山丘科技創新品牌價值個案 -詹翔霖副教授
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kaoriof · 8 months ago
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ゴッホ展を観に、友だちと東所沢まで行ったけどチケットが売り切れだった。仕方ないね、といって、でもせっかくきたんだし、と思って、コンビニに寄って買ったパピコを片手に緑の中をすこし歩く。今年の夏、はじめて蝉をみた。繊細な模様の羽根がか細く音を立ててはためいている。「ほぼ水になったアイスがいちばんおいしくね?」 そういう、ぼそっとつぶやいた何気ない言葉は静かにがらんどうの青空の中に溶けていき(あるいは沈んでいき)、わたしたちの夏の匂いの一部となっていく。この広い空に眼があったなら、風にくちびるがあったならどれほどうつくしいのだろうかをずっと考えていた。全ての境界線が暑さでじわじわ入り交じりゆくのを肌で感じながら、たとえばアマゾンの熱帯雨林に想いを馳せること、深海魚の生態について検索すること、もう2度と逢えない人に逢いたいと願ってしまうこと。蝉と、夏の太陽。波立つ海、燃え盛る炎。死者の言葉や羨望、未練、その姿かたちは今この瞬間にも車窓から見える光景の隅々にまで溶け込んでいて、わたしたちは明日もまたアスファルト下に沈む沢山の人間の流した血と涙の上を歩いていく。草花の幹に、雨の雫の一滴に、海水の塩になって、失われた生命はその記憶を繋いでいく。そんなことをぐるぐる何度も考えては、ほんとうにこれでいいのか、これが正しいのか、わたしはまた自らの想像力の足りなさでだれか傷つけていないだろうか?と言葉を反芻していた。大学の講義のフィードバックで「だれのことも傷つけずに生きていくことができない世界なら生きていきたくない」という学生のコメントが紹介された。そのと��に先生(その人は先生と呼ばれるのを嫌う人だったけれど)が「怒りの気持ちは大切にするべきもの/忘れずに守っていくもの」と言っていた。あなたがそう感じてしまうのはあなた自身の問題ではなく、そう思わせてしまう社会の問題であり、その社会に対する怒りとあなたは向き合わなくてはいけない。そんなようなことを言っていた気がする。大好きなみんなへ 怒りに含まれる矛盾や素直な疑問は必ず次のより良い環境の土俵になるし、そうして得られた安らぎはだれかの優しくありたいと思う理由としてきっと光っていくから大丈夫。友達と東所沢から今度は渋谷まで移動して、おいしいサンドウィッチを食べた。ドンキホーテでピアッサーを買って、店頭に並ぶサンプル品のアイライナーで耳たぶに印をつける。渋谷の騒音の中、針が耳たぶを貫通する音はほんとうに小さかった。わたしの呼吸音はすごく小さかった。わたしたちの微かなときめきすら、その瞬間に街のどこかで繰り広げられているであろう壮絶なドラマと比べれば小さいのだろうなと思った。でも、それでよかった。それがよかった。「ピアス開けたら人生って変わるらしい」と、友達が耳を冷やしながら呟く。わたしは3月にピアスを開けたけど、そこからの人生すごく色鮮やかだったなーと思う。新しく出逢ったひとがたくさんいる。つらいこともあったし、人のことを信じたくないと思うことも多かった。でもわたしは多分どんなことがあろうと人との関係を疑いからはじめない。人のこと信じないことを選択するくらいなら信じて裏切られたほうが美しく傷つけるし、好きな人に期待しないでいるよりも期待してしまう自分の幼さや素直さをいとおしく思えるほうが伸び伸びとやさしい。一昨日、Twitterに写真を撮らせてほしいとのDMをいただいた。レンタカーで三浦までいって、ほとんどはじめてわたしは人が誰もいなくなった海に入った。その日は全てが青くて、露わにした太腿にはオレンジの花の花粉の色が染み付いた。下着にレースのワンピースだけ羽織って、押し寄せてくる波に体重を預ける。髪が濡れて、額に張り付く。カメラのレンズを見つめると、まるでその先に昔の自分がいるような気がして、涙がでてしまいそうだった。「知らなかったこと」が一瞬のうちに「知っていること」になっていくこと、その瞬間の微かな光の揺らめきと運命の歯��の軋む音が、夏の全てに意味を与えていく。もっと傷つきたい。駆け出していきたい。わたしも大人になったら、その人が私にしてくれたように、自分よりも幼いエネルギーの塊みたいないのちに素敵な景色を見せてあげたい。そう思える旅路だった。眩しくて鋭く発光する若さをぎゅっと抱きしめる。あなたの瞳をみつめながら、その眼差しに自分の人生の影を溢したこと。そこで交差した運命のような幻のような愛でもない何かについて考える。傷ついた分、その傷口に咲いた花の香りの美しさで感性の彩りが増すように、わたしは言葉を諦めたくない。未来のわたしは過去のわたしを慈しめているかしら。わたしはずっと昇って登っていく、丘の上で逢おうね。
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digitxwords · 2 months ago
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【紀行】Day 2 - 進撃の巨人ゆかりの地
第二天早上起來,發現外面似是有雨。打開天氣一看,果然,外面微雨,而預報說晚點會下大雨,但礙於行程安排,我還是收拾出門,check-out後拜託酒店看管行李,便走到觀光所詢問的士導賞。幸好新規參加也有司機得空。 在門外等待之際,雨開始越下越大,終於我坐上的士前往大山水壩。在車中看着雨勢,只慶幸自己沒有嫌麻煩和重而不帶傘。
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(山中有雨,有霧。而水潸潸。)
因為害怕相機進水,因此上午整個行程幾乎都是一邊撐着傘,一邊用手機拍照。第一次近距離看到水壩,沿着雨水濡濕的泥路走,爬上樓梯,慢慢走上平台,便是EMA三人的銅像。打開日田APP,就可以體驗AR,看到超大型巨人在水壩後探出腦袋,而三人抬首而望。 那一天人類終於想起了曾經被支配的恐懼,以及被囚禁的屈辱��� 即使在大雨之中,還是有不少遊客冒雨前來看望他們,熱鬧得我感到有點意外。
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回到車上,司機問我要不要到上面看看,我們溝通了幾句之後,他便載我到水壩最高處,他說你走到那裏,然後向下看雕像吧。這時大概是這場雨雨勢最大的時候。我便撐着傘向前走,走進這條水壩頂點上的路,為初次走上水壩看到的風景拍了照,又回頭返回車上。 司機伯伯總害怕我聽不懂日文,還是習慣性地拿出翻譯。我明明能夠聽懂,但不知為何總是不太明白他甚麼意思,後來我想了想,發現我們之間的代溝不是語言,而是context,真有趣。
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(第一次走在水壩之上。)
之後他載我到山丘,看最近創哥和Kaji種下的樹,和倫的墓。從入口走到山丘再走回去的路程大概比我停留拍照的時間還要長吧。但這裏很空曠,空曠到足夠那棵樹扎根在這裏幾百年,然後枝葉蔓延,覆蓋整個山丘和草地。
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(想象這裏將會變成如同漫畫中大樹的場景。又想到劇場版結尾,大樹將會見證未來。)
終於我們下山,司機載我到進巨博物館,他說放下我之後會回一趟市區,問我大概停留多久,我說一個半小時吧我還要吃中午飯,他便建議我可以先吃,不然很快就需要排隊。我十分感激他的建議,讓我不用排隊就可以吃上午飯。 需要排隊的原因不是因為這深山中只有這一間炒麵店,而是那是創哥打過工的炒麵店。它的炒麵大概是我人生吃過最好吃的炒麵了。半煎炸半炒的麵香脆可口,份量加倍的蔬菜減輕肥膩,再加上少許肉絲增加飽足感,這就是完美的炒麵吧。
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(完美的炒麵,看着又餓了。)
吃完後雨開始停,我拍下店內創哥的親筆色紙,便買票走進博物館。 博物館內先是放了不少大型模型,以及一些創哥的成就,例如健力士記錄和一些獎項,之後便是他畫的一些原稿和創作過程,還原他的工作室之類。還有他的那個超大型巨人結婚蛋糕w。 博物館中很熱鬧,除了不同地方來的遊客,還有很多一家大細,也許是趁假期上山來看看吧。不知道當地小孩的義務教育中有沒有進巨呢,會有的吧。
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(創哥的惡趣味。)
結束後在外面的特產店買了一瓶梅汁,很好喝,而司機也提早到達,在等我了。 最後一站是Sapporo啤酒廠——對面的進巨博物館Annex,我形容那裏是創哥惡意的集合,因為那裏放了進巨三十四卷的封面,和創哥在創作每一卷時的想法。基本上除了滿滿的惡意我看不出其他(講笑)。 關於兩間博物館,不寫太多,不是因為地方小或���沒有內容,而是我想對於粉絲而言,這裏還是適合自己來親自感受。(巨人相關不宜劇透)
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(有點可惜沒有到工廠看看。宣言艾連太帥了。)
請工作人員幫我叫的士,我又回到市區。拿上行李到車站,再一次搭上高速巴士,回福岡去。總覺得那幾天很幸運,總是在車到前幾分鐘趕到,可以及時上車。 在離開日田的車程中,後知後覺地感到終於來到這裏的實感,感動的眼淚才突然湧上。我很喜歡這個有山有水(的確沒有海)的地方,雖然偏僻,雖然在這裏居住樓下沒有便利店,出行靠單車,甚至連日常消遣的店都不多,這裏的寧靜就猶如超大巨到來之前的牆內,安穩而屈悶,但回想起來竟然比海的那一邊美好多了。來了才懂,這部作品是真的在這裏誕生,而原因毫無疑問。
下次來要看看人稱小京都的豆田町。 上車時雨也停了,太陽曬進車裏,我拉上窗簾然後熟睡。
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imarkettomo · 2 months ago
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鳳梨酥哪個牌子好吃?
在台灣的美食世界中,鳳梨酥無疑是其中的明星之一。每當過年佳節或是親友聚會,鳳梨酥總是成為送禮的首選。想像一下,當你打開包裝,香氣撲鼻而來,金黃酥脆的外皮包裹著甜美的鳳梨餡,讓人忍不住一口接一口。可是,市面上鳳梨酥品牌眾多,究竟哪個牌子才是最好吃的呢? 首先,選擇知名品牌如「微熱山丘」或「佳德」的鳳梨酥,這些品牌以其嚴選的食材和傳承的製作工藝而聞名,保證每一口都能品嚐到新鮮的鳳梨風味。其次,若你喜歡獨特的口感,可以試試「阿宗鳳梨酥」,他們的產品在傳統中融入了創新的元素,讓人耳目一新。 無論你是鳳梨酥的忠實粉絲,還是初次品嚐,選擇對的品牌將會讓你的味蕾享受一場美妙的盛宴。讓我們一起探索這些美味的鳳梨酥,找到最適合你的那一款吧! 文章目錄 鳳梨酥老饕私藏:嚴選在地食材與獨門烘焙工法 鳳梨酥品牌大解密:口感、內餡與包裝設計全方位評比 鳳梨酥選購指南:針對不同喜好與送禮情境的完美推薦 鳳梨酥美味…
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quuyukadaisuki · 2 months ago
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豆薫る、新米記者
ムントゥイ豆。
それは黒衣森の深い静寂の中で、ひっそりと、しかしたくましく育つ――不思議な力を持った豆である。
「匂いがね、ちょーっと独特? うん、なかなか強烈。でもね、豆乳に、ソースに、ジュースに……グリダニアといえばやはりムントゥイ豆ですよ、編集長! これしかないのですっ!」
鼻息荒くしながらそう語るのは「週刊レイヴン」所属の新米記者ネネル・ネル。デューンフォーク族の小柄なララフェルである。大きな取材ノートとぐらぐら揺れる眼鏡がトレードマークだ。今日も元気いっぱいに取材に出かける準備を進めていた。
「――そ、そうか。特集『エオルゼアの食図鑑』の記念すべき第一回はグリダニアの特産品ムントゥイ豆から行こうか」
「やったー! あの匂いは強いけど栄養満点、寒さにも湿気にも負けない万能豆!」
編集長であるオリバー・グッドフェローは、ふふっと苦笑した。
「君ほどムントゥイ豆に熱を上げてる記者はいないからな。いい記事を頼む!」
「はい! では、取材にいってきますっ!」
グリダニア旧市街――木漏れ日が揺れ、まるで精霊の囁きが聞こえてくるような森の都。街路には薬草の香りがほのかに漂い、冒険者や市民たちが風に運ばれた穏やかな空気の中を行き交っている。その一角にある「カーラインカフェ」は冒険者たちの憩いの場として知られている。柔らかな木のインテリアと、ハーブティーの香りが漂う店内���は今日も静かな賑わいが広がっていた。
「ようこそカーラインカフェへ。ここは森都グリダニアに集う冒険者の憩いの場さ。君たちが心地良い���をもたらしてくれること、期待しているよ」と店主のミューヌが穏やかに声をかける。カウンターの奥では、給仕のナオ・ガムドゥラが明るく笑顔を見せていた。
「お手伝いできることがあれば、お申し付けください。あ、ネネルさん、おはようございます。今日もお仕事ですか?」
「うん、ミューヌさんに取材協力してもらうために来たの。今回はグリダニアの料理を紹介する企画なんだ!」
カフェの一角では旅館「とまり木」の受付のアントアノが、冒険者たちと談笑していた。
「ネネルちゃん、今朝も元気そうですね。いい風が吹いてきそうだ」
「うふふっ、いい記事が書けそうってことですね!」
近くのテーブルでは、数人の冒険者たちが盛り上がっていた。
「山賊退治の報酬も悪くはないけどさぁ、ねえ、せっかくだし、もっとこうパァーっと派手な仕事がしたいのよねえ」とセレスティーヌ。
「むぐむぐ……じっちゃんが……欲張っちゃダメだって……言ってたぞ」タタソサは頬をパンパンに膨らませながら、パンの端をくわえて言った。欲張った冒険者達の行き着く先は死あるのみ。そこはきっとタムタラの墓所のように薄暗く、悲しみに満ちているに違いない。
「いやー、でもよお、グリダニアの飯ってさ、地味で味も薄くってよ……なんつーか食った気がしねぇんだよなあ。肉が思いっきり食えるぐらいには稼ぎてぇよなぁ」とリューリックが不満げに言えば、スピニング・ブレイが杯を傾けながら「……俺は……酒が飲めればいい……」と静かに答えた。
そんな会話の中、ネネルは冒険者のひとり――取材の同行者としてミューヌに紹介された人物に向かって一歩近づいた。
「あなたが、今回の調査に同行してくれる冒険者さん? あたし、ネネル・ネルです! よろしくお願いしますっ!」
冒険者が名乗ると、ネネルはぱっと目を輝かせた。
「それじゃあ、出発っと――その前に……あなたのチョコボにご挨拶しなくっちゃね!」
店の外に出ると冒険者の相棒であるチョコボが待っていた。艶やかな羽を持ち、くちばしを鳴らして出迎えるその姿に、ネネルは目を丸くする。
「わああ……か、かわいいー! あの! 名前なんていうんですか?」 
「ああ、こいつはペコって言うんだ。よろしくな」
「クェッ!」とペコが一鳴きした。
名前の由来は食いしん坊からきている。「はらぺこ」から取って「ぺこ」なのである。
「えへへ、これから一緒に旅するんですね! よろしくお願いします!」
かくして新米記者ネネルと冒険者。そしてその相棒のチョコボによる、森の味を追う旅が始まった。彼らが向かうのは勿論、ムントゥイ豆の産地。ピースガーデンにある集落、ハーストミルであった。
ムントゥイ豆の生産地、ハーストミル――。小高い丘にいくつもの水車が建てられたその様子から、いつしかそう呼ばれるようになった集落である。
森都グリダニアの中心街とはまた違った空気をまとっていた。小川のせせらぎに、風がそよいで水車がゆっくりと回る音。森と共に生きる人々が手を取り合って静かに暮らす場所であった。ハーストミルに足を踏み入れたは一行は、どこか懐かしいような、のどかな空気を感じていた。
「……いいところですねえ、ここ」
「ああ、ほんとに……」
くあっと大きな欠伸。
日向ぼっこにはちょうど良い頃合いの陽気さだ。
身体がぽかぽかとしてくる。
「おっと失礼、仕事中に……」
冒険者が罰の悪そうな顔をした。
「いえいえ、気になさらないでくださいな。ほんと気持ちの良い風が吹いてますよね。それに――」
ネネル達の目の前に広がるのは、小さな畑と木造の家々。鍛冶場の音が響き、軒下では干された豆のさやが風に揺れている。チョコボのペコは興味深げに地面をつついていた。
「ムントゥイ豆のにおいでもするのかな? ペコも興味津々みたいね」
ネネルは目を輝かせて辺りを見渡した。木造の家々と軒先に吊るされた干し草や薬草。そしてそのあちこちに、袋詰めされた茶色い豆が、まるで薪のように無造作に積まれているのが見える。
「これが……ムントゥイ豆の袋……!」
ふと鼻をくすぐる、なんとも言えない独特な香り。ネネルは一歩近づき、思い切ってひとつの袋に鼻を近づけた。
「ん……っ、つーんと来る……っ!」
ネネルは思わず鼻を押さえたが、同時に口元がゆるむ。
「でも、なんだかクセになるような……」
「あっはっは――最初はみーんなそう言うさ」
後ろから豪快な笑い声が響いた。振り返ると腰に手を当てて立つヒューランの女性がいた。しっかりとした体つきに、土と火の匂いをまとったような、逞しい雰囲気。彼女はハーストミルの豆挽き婦人と呼ばれている――その名はアメッタ。
「ムントゥイ豆は豆乳、油、薬膳スープ、香りづけ……なんにでも化ける優れもんだよ。ただし匂いは……まあ、そこは慣れだねぇ」
「――あのっ! 週刊レイヴン社の記者、ネネル・ネルです! ムントゥイ豆のこと、ぜひいろいろ教えてくださいっ!」
「はいはい、ミューヌから聞いているよ。そこの冒険者さんも前に世話になったね。元気にしてたかい?」
「お久しぶりです、アメッタさん」
「お知り合いなんですか?」
「ああ。前に来たときに、オポオポに盗られたムントゥイ豆の袋を取り返した事があってね」
「なるほど……!」
だからミューヌさんがハーストミルに行くならぴったりの人がいると言って紹介してくれたのだとネネルは思い至った。
「あの時は本当に助かったよ――さてと、ムントゥイ豆の事だね。そうねぇ……うちの豆はクセが強いけど、そのぶん、いい味出すんだよ。今ちょうど煮豆の仕込みをしているし、他にも色々作業をしているところだから、よかったら見に来るかい?」
「ぜひとも、お願いしますっ!」
冒険者とチョコボのペコも連れ、ネネルはアメッタの案内で村の奥へと向かった。途中、子供たちがチョコボを見つけて駆け寄ってくる。ペコは得意げに鳴き声をあげ、子供たちに囲まれて嬉しそうだ。
「ペコちゃんも人気者ですねっ……」
「名前の通り、腹減るとちょっと煩いけどね」
「ふふっ!」
穏やかな時間がゆったりと流れる。
「うわっ、すごい……! 豆を挽く音、香り、全部が新鮮です!」
アメッタに導かれ、ネネルと冒険者は石造りの竈のある作業小屋へと案内される。その途中、作業着の女性が一人、豆袋を仕分けしているのが見えた。手際よく、豆の状態を確認しては選別している。
「リニーヴ、あんたも紹介しとこうかね。豆のことなら、こっちの方が詳しいんだ」
顔を上げた女性――リニーヴは、落ち着いた印象のミッドランダーのヒューランだった。髪は後ろでひとつにまとめられ、真っ直ぐにこちらを見てうなずいた。
「ムントゥイ豆は、搾り汁から搾りかすまで、余すところなく使える、優秀な作物なの。ただ、その……ちょっぴり匂いがきついんだけどね」
「わぁ……! ぜひ、もっとお話を……!」
リニーヴはくすりと微笑むと、豆をひとつ手に取り、ネネルに差し出した。
「じゃあまずは、自分の鼻で確かめてみる?」
ネネルは目を輝かせて生の豆を受け取ると、そっと鼻に近づけた。
先ほどの豆袋よりも直に嗅いでいるからか強烈な気がする。
「……うわあ、ほんとだ、これは……くぅ! なんとも言えない香りですね!」
冒険者もくすっと笑いながら豆をのぞきこむ。その様子を見て、アメッタは満足そうにうなずいた。
「気に入ったなら、こっちも見せてやろうかね。せっかくだ、豆を挽くとこも見てきな。こういうのは、見て、聞いて、触って感じるもんさ」
そう言ってアメッタは作業小屋の奥へと二人を招き入れた。
奥には巨大な石臼の装置あった。水車の力によって石臼が回転し、中にあるムントゥイ豆を挽いている。
「ムントゥイ豆はね、乾かしてから殻を剥いて、こんな風に挽くこともあるのさ。香りが強い分、扱いも手間がかかる。でもね……うまく使えば、ほんとに不思議な力をくれる豆なんだよ」
「……不思議な力、ですか?」
「そうさ。風邪を防いだり、夜よく眠れたり、女の子の肌にいいなんて言う人もいるねぇ。ま、わたしにはただの豆だけど……ほら、ムントゥイ豆と森の精霊様の話もあるくらいさ」
そう言ってアメッタは、挽き立ての粉を紙に包んでネネルに渡した。
「せっかくだ、持って行きな。ミューヌに渡しておくれ」
「ありがとうございます! 記事にもちゃんと書きますね!」
ネネルは丁寧にお辞儀をし、アメッタは「元気でいい子だ」と笑った。
「それとね、豆は挽くだけじゃ終わらないよ。そのままでも食べれないことはない。けれどね、香りを引き立ててくれてかつ豆乳スープにぴったりな『コチューの若葉』を使ったとっておきのレシピがある。ちょいと先の森に自生してるが……最近はオポオポが悪さしててね、取りに行くのが大変なのさ」
「ちょっとした香草で、味も印象もがらりと変わるんだから、ムントゥイ豆の料理は奥深いのよ」
うんうんとリニーヴが頷きながら言った。
「ふうん。じゃあもしこの豆乳をそのままで食べると、味の方は……」
冒険者として、気になるのはやはり味の方だ。
「まあ、好きな人もいるにはいるとは思うけど……」
ムントゥイ豆で作られた豆乳は栄養豊富で万能な食材だが、その青臭さゆえに好き嫌いが分かれるのだ。グリダニアの民ならまだしも、冒険者達の間ではもっぱら不評であった。
「『コチューの若葉』は香りがすーっと鼻を抜けて、独特な風味をまろやかにしてくれるのさ。取ってきてくれるなら、アメッタ特製豆乳スープを飲ませてあげるよ」
そう聞いたネネルは、冒険者の方をぱっと振り返り、ぐっと拳を握って、目と目でアイコンタクト――頷く冒険者。ネネルが一体何を考えているかは百も承知、二百も合点だ。
「行ってみましょう! ムントゥイ豆を語るには、コチューの若葉も欠かせないってことです!」
かくして、次なる目的地はオポオポの巣くう森の中へと決まった。豆の香りを導きに、冒険者と記者そしてチョコボは再び足を踏み出すのであった。
木々がささやくように鳴るひそひそ木立。
苔むした獣道を進みながら、ネネルはせっせとメモを取っていた。
「コチューって、草と同化するように隠れてるんだって。目を凝らさないと……」
そのときだった。木の上から何かが「ぽとっ」と落ちた。
「……ひゃっ!?」
頭の上に熟れすぎた実が落下――否、それは投げられたのだった。
「くッ、くっさぁぁああ……! な、なんででこんなところに腐った実が……!」
ネネルが思わず鼻をつまんで見上げると、木の上でオポオポたちがきゃっきゃと笑っている。
イタズラ好きなこの猿たちは、旅人をからかうのが大好きなのだ。チョコボのペコに向かって枯れ枝を投げたり、荷物の紐を引っ張ったり――そのい���ずらはエスカレートしていく。
「ちょっと、だめだってば! ノート返して!」
ネネルの取材ノートまで奪って木の上へ駆け上がるオポオポ。さすがに度が過ぎていると、冒険者が軽く身構えるが、ネネルが小声でそれを制した。
「――ねえっ、待って、あれ……見て!」
そのとき木の根元にひょっこりと現れたのは――コチューだった。蔦のある動く植物のような姿形。その背から伸びる若葉こそが、豆乳スープに使われ���大変貴重な部位なのだ。
コチューは草に擬態しながら、こそこそと匂いの強い葉を食べている。
「……あ、そっか。なるほど。オポオポはあの実でコチューを引き寄せてたんだ……!」
そう、これはただのイタズラではなかった。森のいたずら猿たちは自分たちなりの「餌付け」方法を使って、コチューを遊び相手にしていたらしい。
冒険者がさっと罠を仕掛ける。ペコが気を引き、オポオポたちが興味をそらした隙に――「今よっ!」
ネネルは冒険者の後ろでその様子を観察していた。やがてコチューの一匹が絡め取られ、その背から新芽のように柔らかい葉が摘み取られた。
「こ、これが……」
手にしたそれは、小さくもはっきりとした香りを持っていた。
森の風と土を抱いたような、落ち着きのある芳香。
「――これがコチューの若葉……! 採れたて新鮮! ああ〜! 記事映えしそうですよこれ……!」
ネネルは恍惚とした表情で両手で大事に若葉を包むように持ち、胸いっぱいに香りを吸い込んでいると、木の上のオポオポたちが取材ノートをぽいっと返してきた。まるで「取れたからもういいでしょ」と言わんばかりだ。
ネネルは苦笑しつつ、そのノートを受け取った。
「……まあ、ありがとってことにしとこうかな。でも次からはあの腐った実は投げないでよねっ!」
ハーストミルに戻ると、アメッタが今か今かと待ち構えていた。
「――ようやく帰ったね。そんなにかかるとは何があったのやら……ま、いいさ。そんじゃ、早速仕上げようかね!」
ムントゥイ豆の豆乳スープを温め、香ばしい炒り豆を少し加え、仕上げにコチューの若葉を一葉、鍋に浮かべてじっくりコトコト煮ること十分。ふわりと立ちのぼる爽やかな香りに、ネネルは自然と目を細めた。
「さあ、飲んでごらん。自慢の特製ムントゥイ豆の豆乳スープさ」
差し出された椀を両手で受け取り、一口。
あの青臭さがすっかりまろやかだ。濃厚なのに後味スッキリ、豊潤な香りの息吹が感じられるかのよう。
「おいしい……! これが、あのムントゥイ豆の豆乳と同じなんて信じられない……!」
「うまっ!」
「そうだろう、そうだろう」
満足気に微笑むアメッタと、今まで食べてきたムントゥイ豆の料理は何だったのだろうと言わんばかりの勢いでおかわりをしている冒険者。そしてチョコボの餌用にと特別に用意されたムントゥイ豆をぽりぽりと器用につまむペコが目に映る。
今日は良い1日だったと――ネネルは書き留めながらそう締め括った。
その夜、カーラインカフェの片隅にて――
『豆は語る。森の暮らしと知恵と香り――黒衣森の北部にあるハーストミルではムントゥイ豆が生活の一部だ。ときに青臭さが敬遠されるが「コチューの若葉」を加えるだけで、その味わいはぐっと親しみやすくなる。森のオポオポたちの知恵すらも、味づくりの一端を担っているのかもしれない。豆を挽き、香りを足す。そのひと手間に、森の人々の暮らしの知恵��宿っている。』
「ふう……記事のタイトルは『香り一葉、森の恵み――ムントゥイ豆の真価』……っと、これでよしっと」
ネネルは筆を置き、ムントゥイ豆に思いを馳せる。森のいたずら者たちに翻弄されながらも、ひとつの味が完成した。でもこれらは決して一人ではたどり着けなかったであろう。
「明日もがんばるぞー!」
明日からはまた新たな食と出会いの物語を求めて――彼女の冒険が始まるのだ。
(終)
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iamot · 4 months ago
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第一次約會去哪?
第一次約會,想留下美好的回憶? 別再猶豫了! 想像一下:夕陽西下,你們在山丘上,輕輕地吹拂著微風,分享著彼此的夢想。 這不是夢,而是「第一次約會」的完美開端。 我們精心策劃,提供多元選擇,從浪漫的咖啡廳到充滿活力的戶外活動,都能滿足不同情境與喜好。 專業團隊,貼心服務,讓你的第一次約會,留下難忘的印記。 立即預約,體驗不一樣的約會體驗! #第一次約會 #約會規劃 #浪漫約會 文章目錄 展現你的魅力:打造難忘的第一印象 激發話題與互動:創造自然流暢的對話 體驗共同興趣:找到共同語言的橋樑 留下美好回憶:規劃完美且舒適的約會行程 常見問答 重點精華 展現你的魅力:打造難忘的第一印象 第一印象,往往是決定約會成敗的關鍵。別讓緊張的情緒,模糊了你的魅力!選擇一個能展現你獨特個性的地點,讓對方留下深刻的印象,從而開啟一段美好的約會旅程。 展現你的活力與熱情: 戶外活動:…
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iameyetea · 2 months ago
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中国旅行5日目 オシャレ通り圆明园路と上海大厦
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南京東路から歩いて外灘のホテルにお引越し。
微熱山丘(パイナップルケーキ屋)がまだあるかどうか、オシャレな圆明园路を通ってみました。あったら帰りに買わなくちゃ🤤
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流石にもう無いかぁーーー🥲
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変わりにパディントンcafe、イタリアのチョコレートVenchi、オーストラリアのAesopが出来てて昔よりオシャレさUPしてました☺︎
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翌日から南京に移動なので、最後に上海の夜景が見えるホテルに1泊✨
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上海大厦 リバービューからの景色
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外灘の凄い人混みの中で見る夜景も刺激的ですが、部屋で静かに見るのもいいものだ。
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この素晴らしいホテルの前に宿泊してた激安ホテルが歴代No. 1の汚さで... 凄まじい下水臭とカビで地獄の3日間でした。
ホテルの予約を全部任されているので、私の勝手な価値観で、良い立地にある激安ホテルを予約しがち🙄そしたら流石に 汚な過ぎて無理!と夫さんに言われてしまったw次回からはちゃんと人間らしく過ごせるホテルを取るようにしたいと思う。
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144psr-44gb · 5 months ago
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兩隻紅蝴蝶漫天飛
昨天索菲亞被莎比麗娜玩到天翻地覆,後庭被開苞。説過了,當後庭呈現興奮狀態後,第二天會達到高峰狀態,興奮異常的重覆快感會出現。因為昨天被撩動了全部的神經線,這些神經線到了第二天還處於興奮狀態。第二天會出現高峰的梅開二度高潮。所以索菲亞把握住機會獲得高峰高潮,今天放工後,再度送上門去讓莎比麗娜玩。昨天,莎比麗娜已經樊掖提拔一番,且看索菲亞如何乘勝追擊高潮。今天第二輪的性愛,就有如女性第二次達到陰道高潮般極度快感的高潮。她們兩人有如天人合一,配合得非常完美,在詮釋著那種崇高的女女交合。兩隻紅蝴蝶漫天飛,互相磨合,女性有兩張嘴巴,下面那張嘴巴,掰開來呈現一隻紅蝴蝶狀,非常漂亮動人。
索菲亞被莎比麗娜抱著吻得如痴如醉,一會吸吮著上唇,一會吸啜著下唇,舌頭伸進口中撩動一半,不等另外一條舌頭伸過來就整條被吸嘬著。女性對濕吻有非常強烈的被性挑逗感。所以有時交往不是太密切關係的男女,有輕微的親暱擁抱親吻時,女方通常都會説,不可以伸出舌頭來,只可以親我罷了。因為怕被撩到血液沸騰,慾火焚身。
美人胚子 何綺雯
莎比麗娜,索菲亞喜歡讓妳玩,願意被妳玩,愛上妳了,愛上妳美麗的胴體了。索菲亞翻過身把莎比麗娜壓在身下,她深情地看著她的雙眼。別以為莎比麗娜是個���髮男人婆模樣,她可是個漂亮迷人的美人胚子,長髮披肩。甚麼模樣?就好像何綺雯在天梯裡頭那樣,有一股騷味的狐媚眼神,沒有和她有過一手的話,都無法想像,她的女女性愛的交合畫面再加上後庭樂,到底是個甚麼樣的情景。索菲亞深情款款地對她説,我愛上妳的身體了,昨天被妳主導著玩,今天索菲亞要佔有妳的身體了。索菲亞正吻著她,她的頸項,肩膀和胸脯。吃她的粉紅色蕈托,她的乳暈腫起來的,就好像菌蓋一樣,也叫蕈托。她束縛上性愛玩具,擠上熱辣滾燙潤滑劑,就學以致用的撩動莎比麗娜的菌褶。推進抽出,慢速推進快速抽出,淺入四次深入一次,快速淺入慢速深入,撅起用力挺起,這樣可以從後門直接頂撞陰道G點,待莎比麗娜被弄到欲仙欲死時,四次後門口一次直達後庭的花園深處,重覆四次門口一次深處的節奏。再在庭院深處用力研磨著,如掭筆醮墨使匀一番,這樣可以頂撞到子宮頸,如撚土成丸之效力。她從莎比麗娜身上學有所長,發揮得淋漓盡致。她更懂得出類拔萃,和觸類旁通一番。也沒忘記對莎比麗娜甜言蜜語,花言巧語一番,好讓她有墮入愛河的感覺,增加浪漫性愛氣氛。莎比麗娜,我愛妳,妳喜歡我玩妳嗎?喜歡,妳真的很好,待會換過性愛玩具,我的陰道也是如出一轍的。記得深入淺出,九淺一深的節奏。力道拿捏要恰到好處,不然會弄痛和弄傷我。我説用力,再用力一點,深一點,再深一點,嗯……!嗯!嗯!妳就跟著我的叫床好像時鐘擺陀一樣配合得宜。讓我飛,高高的飛,只要能順利讓我飛了,妳就成功了,也大功告成了。她非常聽話的將性愛玩具拔出來,換上一個透明紅的“幽”字母型的雙頭玩具。一頭納入自己下體,另外一頭納入莎比麗娜下體。互相享受著,女女性愛雙頭玩具,陰道交合的快感。
紅蝴蝶
鏡頭轉向兩隻紅蝴蝶漫天飛的畫面,非常優美動人心弦。加上紅蝴蝶歌曲,改編歌詞,看著輕輕推送著,和受用著的兩人赤裸裸的迷人的胴體。簡直天人合一,有如鬼斧神工的藝術創作品,呈現在眼前,粉紅色蝴蝶漫天飛。索菲亞,妳把我弄到好爽,嗯!嗯!唲…(拖曳)!唲……(拖曳)!超爽唲……(拖曳長)! 昨天妳也把人家的後庭玩到好爽吔,我感到非常慶幸被妳開苞後庭,索菲亞有點懊悔,後悔不已處女身早已被前男友奪走了去。要不然,女女性愛時被破處更寫意。我不能把處女身,獻身給妳了,只能將後庭讓妳開苞。早知道,處女膜讓妳給搠破更開心,奉獻給妳,而不是臭男人。不是用那話兒妳也喜歡?喜歡,只要是讓妳給搠破就喜歡,男人的那個東西不中用,也不濟的,有如螳臂擋車。要是那些臭男人中用的話,哪裡會有那麼多女性,喜歡讓洋人玩。很多個女星都迷戀洋人,雄渾有力,巨大夠勁的那個東西。嗯!嗯!嗯!唲………!唲……我要飛了!我飛了!飛了!莎比麗娜的淫水四濺,滿地都是水漬,她的水份充足,愛液沾上雙腿和臀部,加上撞擊拍打拉扯愛液,產生一種誘人的聲響。一切就在劈啪劈啪聲響下結束,當���性高潮的時候,最好就是繼續下去,加速和用力,有時會出現二度高潮,要是有的話,她會用力把你推搡開去。就像下體被舔到陰蒂高潮時,會用雙腿夾著你的頭和用手按住頭於她雙腿間。兩隻紅蝴蝶都滿足了,兩個後花園都已經鳥語花香了。索菲亞這才體會到了,女女性愛的極大樂趣,領略到了女女性愛玩具的應用和個中的道理。所以她非常開心,滿意自己工作在這間性愛玩具店所付出的一切努力。
淫水舔淨情不會淡
猛撅再搠而不散
埋頭兩腿之間 也不孤單
妳足以傾城的兩粒
較花與草還璀璨
然而眉目恍惚飄散有一絲慨嘆
淫水透徹出我倆 沿路滿佈
陰毛也雪亮
房間昏暗 性愛得到了景仰
世間甚麼性愛純潔
妳甘願化作兩隻紅蝴蝶
處在女女愛高潮任力竭
留守最尾一起高潮哪怕歷劫
劈開雙腿它比繁花更美
下面紅蝴蝶漫天飛很美
我一生銘記
粉紅色壽司卷
每次索菲亞去小便,沖洗一下下體時,用手挹掬水拍打下體,看到自己的紅蝴蝶,就會想起莎比麗娜,回想起來,當初在廁所讓莎比麗娜摳挖拉扯後門口時的情景,總是會發出會心的微笑。結果後庭初夜被攫取 ,心裡頭就甜絲絲的,畢竟她是自己的第一次後庭歡的人。天氣熱的時候,用水沖洗一下紅蝴蝶,享受那種冰涼的感覺,噴射入內,好像漱漱口那樣,好讓體內涼快。不過陰道裡不可以噴射沖洗多次,一天裡最多一次就好。後庭卻可以,每次小便都將水噴射入內,作漱口狀能鍛鍊括約肌,保持活躍掙開自如。沖洗完下體,索菲亞在洗手盆前照著鏡子,鏡子中的她像誰?索菲亞的神情舉止好像,平安谷之詭異傳説中,朱晨麗那樣不帶笑的臉,但面孔漂亮。平時跟顧客解説的時候,她也不笑的。只有那些顧客,看了一些性愛玩具後,拗口在笑的,她才會跟她們也笑著談。
看到自己的山丘和裂谷,就想起那個小騷貨。索菲亞有沒有好像莎比麗娜那樣做主導,玩過別的女孩子呢?有沒有女孩子被她吃掉了呢?有沒有看到初出茅廬的小妞,就嘬一口呢?莎比麗娜確有捃摭十多歲女孩子的喜好。喜歡掇拾後庭初夜,撺掇沒有玩過後庭的女女愛交歡,掇掂了十多歲的女孩子後,就撺掇她們,加以樊掖提拔。待扶掖後,親身實踐讓她們作主動,自己蓬門大開扶掖後進一番,更隨著叫床攙扶節奏動作的深入淺出,和九淺一深,力道如何拿捏恰到好處。擄獲芳心對她來説易如反掌,要捃摭處女身非難事,總是手到擒來地品嚐著一個接一個的。
現在就是想告訴妳,有關於那個小騷貨,她如何糾纏索菲亞的經過。她就是三文魚壽司,她下面突起來,像壽司那樣,三文魚壽司一片。暗紅色的,通常大部分的日本妞,顏色比較深比較暗,粉紅色的比較少。就好像日本岩手縣吉品鮑,淺褐色的,而南非鮑魚顏色不美,非常深色且有黑色的邊緣。只有金髮碧眼的洋妞兒,才大多數會擁有粉紅色的縫隙,掰開粉紅色或紅蝴蝶一隻的情景。也有粉紅色的菌蓋,突起來腫脹的蕈托,舔吮起來非常美味。就連菌褶都呈現粉紅色,後庭高潮後,出現縫隙間,開了一個大洞也呈現粉紅色的,非常漂亮。菊,男性胯下之隱逸者也,菊,君子者也。意指乃男性胯下之物,取君為男之意。女性則稱菌。日本妞的菌蓋,有很多都是很大的一片,且深色。就像歌星洛佩斯的菌蓋,又大又暗色,沒有那麼美。所以遇到日本粉紅色壽司的人是幸運兒。日本菌褶有許多,則被茅草覆蓋著,因為下面多數毛髮旺盛。進年來流行染金髮,許多日本妞下面全部都是金光燦燦的陰毛。躺下劈開雙腿承歡時,呈現一片星光熠熠,十分美觀。但是,即瑕不掩瑜也白壁微瑕,白哲柔嫩細緻光滑的皮膚,卻被局部略深色及較暗色的縫隙破壞,使味道完美的壽司失色不少。輸給粗枝大葉的洋妞一個馬鼻。洋妞的一切以顏色為準的標準,都屬於上品,卻沒有日本妞柔嫩細緻光滑細膩的肌膚。
臀部紋身 鳥語花香
這個騷妞兒,右側臀部有紋身,至股縫隙,左側完全沒有。從前面看的話,是看不到紋身,從左側看也看不到。從右側看,半邊臀部,由屁股到右大腿上側至腰部處。花草和蝴蝶的圖案,還有一隻小鳥,彩色的,非常艷麗。突顯出她渾圓飽滿,且翹起來的臀部,非常耀眼。令人對她五彩繽紛的臀部想入非非,慾火沸騰的,非常惹火,有慾想玩一玩她的後庭之念頭。這騷貨還故意穿上,超短的牛仔短褲,前面褲腳翹起來,幾乎看到整個底褲拱起來的部分了。她整個鼠蹊或腹股溝,都看得到清清楚楚,纖毫畢露。毛髮茂盛的女性,腹股溝長有毛的。她長有許多汗毛,毛茸茸的。讓人聯想到的是她那個拱起來的部分,她那塊壽司。為甚麼我要稱她下面壽司呢?因為她那個地方就是一塊三文魚壽司,她是東洋妞。我有吃過她的那塊粉紅色壽司嗎?這就告訴妳,為甚麼叫她騷貨!
坦脯樂 布落課 剝落科
她説,我看過妳們的坦脯樂布落課。 妳怎麼知道一定是我?妳們兩個名字雙艾士的頭文字艾士。索菲亞想想她和莎比麗娜的名字頭文字。名字都不一樣,妳的幻想力太豐富了。妳想我會把自己的事情放上去讓人家看,讓人家知道嗎?索菲亞説。妳剛才一直看著我的屁股。我沒有哇!是妳褲子那麼短,讓我看得到妳的屁股,眼花繚亂了吔!那我俯身看東西時,妳看我的胸脯!妳是盯著人家來看!我沒有看 呀!是妳的衣服太鬆太低了吧! 南半球北半球的!還是世界杯?讓半球給我?放半粒?她説,妳也還不是跟我一樣嘛!牛仔短褲穿到看得到半個屁股,兩粒東西還在一直搖晃著。
妳喜歡我是嗎?喜歡人家不敢承認?承認啦!妳的布落課的激情讓人家怦然心跳,心亂如麻呀!索菲亞問,那妳想告訴我,妳蠢蠢欲動了,是嗎?她卻説,妳壞呀妳!這樣的挑逗人家!別這樣好嗎,這裡是做工的地方。去廁所!説完,索菲亞轉身離開,走著去廁所裏。她跟隨在後面,待索菲亞進入廁所後,她也隨著進去,把門掩上,閉上眼睛,把頭抬起。索菲亞就親了一下她的嘴唇。她整個人撲倒在懷裡湊過嘴巴去,吻上了。一兩分鐘過後,索菲亞推搡開她説,妳發情了,怎麼投懷送抱起來。她嚷著,是妳自己叫人家進入廁所的嘛!我沒有噢!我説我要去廁所,妳自己跟著進來的,還把門給掩上,閉上眼睛,把嘴巴湊過來。她就説,人家閉上眼睛罷了嘛!是妳親了一下人家的嘴唇。為甚麼妳又親我?孤男寡女的又處於一室的,妳自己送上門來的。是妳自己撲倒在我懷裡還湊過嘴巴上來吻的。妳還要不承認自己蠢蠢欲動,春心蕩漾了!索菲亞説。她嚷著,噢!妳騙人!妳是故意騙人家上當的!索菲亞説,好了!不要玩了,出去外面,不然有顧客進來的話會看到!索菲亞打開廁所門,走出去了,轉過頭去,看看她。她説,讓妳佔人家便宜了!嘴巴給妳親了!
我問妳呀!妳到底幾歲呀!過了生日就十八歲了啦!那妳不可以進來,這間店是十八禁,不滿十八歲是不可以進來的。我都説過了,過了生日不就十八歲啦!我十八歲卟卟脆,人見人愛。我看妳是想玩到劈卟劈卟聲,遲早妳這小白菜變梅菜了。剛才被妳親了,妳打算怎麼處置我?才剛認識,要也得交流一下才可以決定嘛!妳會不會太快了呢?妳是否曾經在這裡買過東西,如果有的話告訴我,是甚麼東西。有啊!去藥劑坊買,妳想騙我,要是妳的顧客妳一定會認得,妳騙不到我了,最多只能夠讓妳騙一次罷了!那妳告訴我,妳買了些甚麼東西。藥劑坊買過了熱辣滾燙潤滑劑。沒有買過玩具?沒有,不敢買!為甚麼不敢買?買了的話人家不是知道,妳買來做甚麼用了嗎?知道妳在幹甚麼了!妳為甚麼怕人家知道?我是處女吔!人家不就會知道了,妳正在玩甚麼東西。那妳是買了熱辣滾燙潤滑劑,用來撩妳自己的後門,妳正在玩後庭?既然妳知道了,那麼我都不是妳的顧客,妳還怕什麼呢?索菲亞問,怎麼個説法?我是妳的顧客的話,妳不敢和我有一手。妳才十八歲,就想玩性愛玩具,又紋身了,父母沒有罵妳説,為甚麼要紋身?不美嗎?為甚麼要罵我?不喜歡的人,看起來會是叛逆和強悍的象徵。妳不喜歡我有紋身?喜歡!我喜歡紋身!我都説了!妳喜歡我!又不敢承認!喜歡人家就説嘛!一直看人家屁股!我沒有看屁股,我看紋身!妳騙人哪…我全身上下除了屁股之外,都沒有其他紋身,我只喜歡紋在屁股。妳應該知道,為甚麼我只喜歡紋在屁股上。妳好騷呀!管妳,叫我小騷貨我都無所謂!叫我酥素米婭!我説妳是騷騷咪,才對!我的名字叫做酥素米哈娜,哈娜是花,所以屁股紋身圖案花花綠綠的,好像藝術品一樣,米是水,好多水的。那把妳的藝術品,放在坦脯樂,妳的布落課裡頭吧!我就是看過妳的剝落科,心猿意馬了吔!剛才妳吻我的時候,我的心在怦然心跳,心如鹿撞啊!妳怎麼不去找找男人,沒有男人逗妳嗎?讀書的時候,整天被人摸大腿,摸屁股的,手很壞的,嘴巴也壞,整天會對我説,妳那兩粒很大呀!妳對我賣弄風騷,可是我是不會搞一夜情的,先交流一下再説吧!剛認識不久,妳不覺得難為情的,妳以為我是水性楊花嗎?
酥素米婭 陳法拉
酥素米婭就是這樣,認識了索菲亞。她時不時到店裡,對索菲亞騷一下,多數都在電郵裡頭向索菲亞賣弄風情一番。為甚麼不直接就把她吃掉呢?她都已經春心蕩漾在發情了,她就是想挑逗索菲亞,讓她拿她自己來玩一下。她都想讓人玩了,為甚麼不玩一玩呢?立刻就把她給吃掉好了,還等甚麼呢?索菲亞看到她那青澀的味道和模樣,就想起自己以前情竇初開,青澀的時候。就想多看看幾眼她那青澀的模樣,可別迅雷不及掩耳地就把把人家給吃掉了。自己也曾經青澀過嘛!其實她是越看越可愛的,蠻漂亮的,只不過她太騷了,明目張膽的挑逗索菲亞把她玩一玩。她長得好像,陳法拉,十足陳法拉在衝上雲霄的騷模樣。兩粒眼睛大大的,好漂亮的人兒,加上五官和身材的配合,其實的確是個美人胚子。她大膽到對著鏡頭,寬衣解帶,讓索菲亞看她穿著比基尼的模樣,還擺首弄姿一番,姿態還蠻撩人的。索菲亞對她有惻隱之心,所以沒有對她饑不擇食的撲過去,把她給立刻吞噬掉。
她那騷模樣其實蠻可愛的。今天她婷婷裊裊地走來找索菲亞。我家人明天不在,今天出國去了。妳可以到我家來泡湯,妳喜歡錢湯嗎?妳有機會看我脫光光泡湯了,妳也讓我看妳赤裸裸的。我家裡有很大,很美的澡堂。日本式的?對呀!喜歡嗎?加上我,全部東瀛風。索菲亞答應了她,明天就上她家去,但是沒有答應任何其他的事情,但也沒有拒絕她任何東西。她興高采烈的説,我準備好了呀!明天我是妳的人了!人家一早就打算要把它交給妳了!妳卻遲遲都不採取行動!人家想要讓妳玩嘛!索菲亞説,因為妳太騷了啦!妳自己也不是一樣,看妳的牛仔短褲,總是短到看到半個屁股的哪!整天總是喜歡講人家是騷貨哪!到時妳可愛上了,我這個騷貨哪!人家不騷妳才不愛呢!我越騷的話妳就越愛!到時妳可愛不釋手哪!
坦脯樂布落課小説 剝落科(三) 東瀛騷貨 處女酥素米婭 搭訕索菲亞 欲嚐女女愛 紋身圖案臀部 屁股鳥語花香
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wangwill · 6 months ago
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冬至
H:冬至吃湯圓。王家大宅每年的「冬至」是這樣過多。冬至前一天雜貨買二斤糯米,然後去柑園豆腐店A糯米,帶回放入布袋用石頭壓乾,再用手揉糯米,然後分塊搌成小塊搓成圓形,並用乾麵粉分開,結束後先煮部分當點心。其他隔日烹煮分鹹的,或甜的,也有包料的,祭拜完成再食用。吃完湯園,號稱「長一歲」。「冬至圓仔呷落加一歲」。20241221W6
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冬至,又稱冬節、賀冬、冬至節、亞歲,二十四節氣之第二十二個節氣、八大天象類節氣之一,與夏至相反。冬至日是北半球一年中白晝最短之日,冬至一般都在西曆12/21至12/23,北斗的斗柄指向子,太陽位於黃經270°,農曆用冬至所在月來定義十一月。
臺灣
祭祖祠
冬至,臺灣古稱「冬節」(台灣閩南語:Tang-Tseh/Tang-Tsueh ,客家語:Dung24 Jied2,閩東馬祖話:tøyŋ ʒai[14],閩東福州話:tøyk1 tsaik7)。民間首重祭祖,分為家中奉祀的祖先公媽,與各地宗親祖厝、宗廟所舉行的隆重莊嚴的三獻禮,稱為「祭祖祠」或「進祖」。禮成後則設宴款待,臺灣稱為「食祖」、金門稱為「食頭」、澎湖稱為「食冬」。冬節時,主婦會在清早便開始「浮圓仔」、「炊菜包」,拜完神佛後,便開始祭拜祖先。祭畢後,全家團圓著,食用冬節圓、菜包,寓意添一歲。祭拜神佛準備全副牲禮(號稱謝平安)、四果、冬節圓和菜包,拜祖先則準備剖開的牲醴、米飯、十二碗、五味碗、四果、冬節圓、雞母狗仔、菜包等。
為了賀節與酬神,人們會在下元與冬節期間,請戲班演出「冬節戲」,臺灣日治時期的冬節戲多為「亂彈戲」,臺灣戰後時期則多為「歌仔戲」。舊時官廳府衙亦會在冬節亦要設筵慶賀。金門是典型的宗族社會,因此冬至祭祖在金門是隆重的大事,各地宗親氏族會舉行隆重的三獻禮與食頭儀式。所謂的「頭」,分為男子新婚的「新婚頭」、家中有子成婚的「老大頭」、男子年滿十六歲的「成丁頭」。推舉任官職、學位或聲望的人士擔任主祭,陪祭則由爐主擔任。另外除了冬節圓外,金門人亦會在冬至食「拭餅」(即潤餅)[15]。
慶祝方式
傳統上冬至半月是喜慶氣氛濃重的節期,更是其中蘊含最豐富、最多不同節俗的節日,且最具繼承力。慶祝方式多樣,包括但不限於祭祀(祭天、祭地、祭神、祭祖)、賀禮(拜賀、送寒衣)、飲食、文藝(數九)等。
《周禮·春官宗伯》云:「以冬日至,致天神人鬼。以夏日至,致地祇物魅。」古時華夏民眾按照天圓地方的原則,冬至圜丘祭天,夏至方澤祭地。[9]
《夢粱錄》也提及:「十一月仲冬,正當小雪、大雪氣候。大扯杭都風俗,舉行典禮,四方則之為師,最是冬至歲節,士庶所重,如饋送節儀,及舉杯相慶,祭享宗禮,加於常節……此日宰臣以下,行朝賀禮。士夫庶人,互相為慶。太廟行薦黍之典,朝廷命宰執祀於圜丘。官放公私僦金三日。東駕詣攢官朝享。」[10]
朝廷與官民
早在周代,冬至就有國家祀典。《周禮.春官》提及:「以冬至日,致天神人鬼。」冬至節則是在漢代開始成為通行節日,並在往後衍生出越來越多節俗,排場與風光也漸甚。甚至會有不少文人因此大獻頌詩,例如漢代有一賀君作品《獨斷》則提到:「冬至,陽氣起,君道長,故賀。」[4]
《後漢書》「禮儀志」中記載東漢王朝對待冬至的情況:「冬至前後,君子安身靜體,百官絕事,不聽政,擇吉辰而後省事。」由此可知從漢代起冬至是國定假日。而歷代帝王亦會以冬至為盛大的國事大典,南郊祭天(取太陽要從冬至後從南���歸線「回歸」),北郊祭地,朝會群臣與鄰國使節等。《史記.封禪書》提及:「冬至日,禮天於南郊,迎長日之至。」可見當時人們視「長日」當作喜福。[4][9]
河北《懷安縣誌》提及:「冬至日,縉紳拜闕,士人拜師長,子孫拜祖父,曰賀冬。」,當中「拜闕」就是指到皇宮中朝拜君主,赴拜闕者有本國臣僚,亦有外國使節。南北朝時代沈約《宋書》則記載了:「魏晉冬至日,受萬國及百僚朝賀,因小會,其儀禮亞於歲朝。」並有獻襪履之儀,表示迎福踐長。曹植《冬至獻襪頌表》記載:「千載昌期,一陽嘉節,四方交泰,萬物昭甦……並獻紋履七緉,襪若干副。」[4][2]
魏晉朝以後,時任朝廷也開始在冬至當日舉行朝會,其盛大僅次於元日(元旦)。朝會典禮中有一儀式為朝賀禮,皇帝在當中要接受各國與周邊民族的使臣、以及文武百官的上表祝賀。[1]
宋朝以後,皇帝更專門制定冬至節大朝會的儀衛兵仗,俗稱「掛冬仗」,宮城內外遍佈排列井然有序的步騎兵甲,同時懸掛旌旗、擊鼓、奏樂。而入朝官員則必須穿著制服覲見皇帝,比照祭祀大禮。[1]
明清兩代則在北京南郊天壇祭天。清代皇帝祭天儀式每年都有,祈求天帝保佑、國泰民安,並已發展到極為繁瑣、複雜、隆重:期間皇帝必須穿祭服、請牌神,太常寺官奏請行禮,典儀官唱讚「燔柴迎帝神」;更在東南煪柴爐升火,西南方懸望燈,樂隊齊鳴。[10]
清代《帝京歲時紀勝》亦提及:「長至南郊大祀,次日百官進表慶賀,為國大典。」[4]
官府亦會在冬至期間允許開放賭場供民聚自由出入。[1]
古時民間
冬至是昔時各家庭團聚慶賀的節日,不僅家庭成員間相互飲「節酒」和食佳節美食慶祝,更會走訪親友居所慶賀送禮和祭奠祖先與神明,其中河北《柏鄉縣志》就有提及:「是日士民祭始祖墓」。而民眾也會準備一套新衣服以求在冬至體面應節,哪怕是節衣縮食儲錢甚至問親友借貸也得購買新衣服。而冬至亦有時值一陽初至「扶陽」的信仰意義及相應習俗,取陽氣於冬至既小又弱故需扶助使其健旺,例如「擁爐會飲」、食圓形食品等,雖則扶陽觀念的習俗在20世紀開始式微。[4][1]
早在商朝,民間已有著年終祭祀「清祀」的習俗,祭祖妣兼祭百神。而早在周代,每年農曆十月,民間都會有年終「大蠟」(其中「蠟」解作「合祭」之意),祭一切神祇鬼靈;後於漢朝正式採用農曆時將大蠟禮儀移到農曆十二月。這反映著傳統華夏人民善祭的一面──認為眾生皆由眾神靈庇護,且延續著祖先的歷史。[9]
《s:東京夢華錄/卷十》就記載了宋都開封城每逢冬至節到處洋溢的節日氣氛:「十一月冬至,京師最重此節。雖至貧者一年之間積累假借,至此日更易新衣、備辦飲食、享祝先祖。官放關撲,慶賀往來,一如年節。」。[1]此外開封特別普遍流行「守冬」習俗,乃趁冬至一陽復始之時人如能與大自然息息相應就會獲得新的生命力,表示兒孫添歲、老人延壽。同時因正值冬天及農務閒期,中國北方多在冬至前後有冰上,雪上遊戲,例如堆雪獅、雪人、雪山、雪燈、打滑澾、打雪仗、溜冰、爬犁等,另外還盛行冬獵並攜帶獵物串親訪友,同時盛行閭里饋贈家慶瑞雪豐年。[10]
《清嘉錄》亦有一首詩描述送禮:「冬至家家講物儀,近來送去費心機。胸前盡收渾閒事,原物多時卻再歸。」[1]
清光緒八年刻本河北《懷來縣誌》:「冬至,拜節,或以羊、酒相饋送,謂之肥冬。」指肥冬乃指冬至正當糧入倉、豬已宰、酒正釀之時節,飲食豐饒,各家各戶皆酒肉飄香之餘亦會饋送酒肉予親朋戚友。[4]
《中華全國風俗誌.江蘇儀證》:「十一月冬至節,從火,祀家廟、福祠、灶經,拜父母尊長,設家宴,親戚相賀,與元旦一例。諺云『大冬如大年』,即吳中『肥冬瘦年』之說也。」可見南北朝時冬至,民眾更有拜父、拜母之禮。[4][2]
冬至與春節同樣有「拜冬」、「賀冬」等習俗尊師敬老。東漢崔寔《s:四民月令》提到:「(冬至)進酒淆,及謁賀君師耆老,如正旦。」
冬至的飲食文化與規模更是豐富非常。
中國北方
北京市一戶家庭在冬至日食用水餃
北方的冬至飲食習俗:
有諺語「冬至餃子夏至麵」,認為冬天寒冷而人體耗熱量多故應該多食有營養的食品補充熱量。因此有冬至日有食餃子和餛飩的習俗:吃餛飩寓意破陰釋陽,表達冬至的新舊交接宇宙混沌狀態,更意味親自開闢世界;而吃餃子又俗稱「安耳朵」(擠餃形似耳朵),民間習俗認為冬至日不食餃子會凍掉耳朵,也不利農事收穫;另一說食餃子防為紀念藥王張仲景。而餃子、餛飩和包子等更會是家庭成員團聚圍桌而食,稱為「蒸冬」。 當然也有例外,如在四川、山東棗莊流行冬至當日喝羊肉湯的習俗,寓意驅除寒冷之意。各地食俗不同,但吃水餃最為常見。 [10][4]
南宋陳元靚在《歲時廣記》提及:「京師人家,冬至多食餛飩。」;[4]
南宋周密在《s:武林舊事/卷三》提及:「享先則以餛飩。」;[4]
清代乾隆年間記載著一段歲時民俗:「冬至、祀先祖,食餛飩,取陰陽胚胎,包孕渾涵。」;[9]
河北《柏鄉縣誌》則提到:「冬至日,作餛飩為食,取天開於子」,混沌初分,人食之可益聰明。」[4]
傳說漢末醫聖張仲景體念家鄉鄉民在寒冬中辛苦工作,就在冬至日利用羊肉等祛寒的藥材包在麵皮中,作成耳朵模樣,給鄉民們治病補身,此藥方名字叫作「祛寒嬌耳湯」,嬌耳就是餃兒。
據最早在《s:荊楚歲時記》記載之風俗,陝西一些地方在冬至會食用赤豆��,認為可以驅疫鬼以避疫與卜壬日,該疫鬼相傳乃共工之子在冬至日死亡後的化身。傳統華夏人民一直以紅豆、赤豆、桃木等有避災袪疫的「神物」來陪件節時,更有「剪草成馬,撒豆成兵」一說,屏山先生《至日詩》亦有描述:「豆糜厭勝憐荊俗,雲物書祥憶魯台」;隨後此習俗與冬臘節令的臘八粥融合,遂民間記憶傳襲出現了模糊。[9][2]
「擁爐會飲」:爐火與酒都屬暖,圍爐溫酒,團聚共飲,既扶陽又賀節。[4]
北方少數漢族和朝鮮族人還會吃狗肉,認為是大補食品。[10]
北方滿族旗人在冬至時既祭天又祭祖:到了冬至晚上,家庭會在庭院內舖桌、擺供桌,掛「天地禡兒」,殺豬祭祀;同時祭祀祖兒,在院內立祖先竿子,其中竿頂為葫蘆狀,下有「刁斗」。參與祭典之親朋事後更獲分得祭祀用過的肉(稱為「白肉」)享用,是為「吃白肉」;而豬腸和豬尿則丟在刁斗上任雀鳥進食。[9][10]
北方冬至前後亦是舊地主討債的時期,窮苦人往往外出討飯,各地社倉實行賑濟。民眾也喜歡掃雪煮茶,認為有助健身。[10]
冬節圓湯圓
在臺灣,冬至的湯圓被稱為「冬節圓」(臺灣閩南語:tang-tseh-înn/tang-tsueh-înn,客家語:Dung-Jied-Rhan[註 1])或「圓仔」。圓仔有分甜鹹、大小之分。用於祭祀的紅白兩色的小圓仔與如雞蛋大小般的「圓仔母」兩色各六。圓仔母通常包花生餡或芝麻餡及糖料[16]。冬節前夕,全家人一齊將糯米糰搓挲成大大小小的圓粒,稱為「公孫父子圓」。人們在祭祀完畢後,一起食用,稱為「添歲」。小孩會將「圓仔丁」黏糊於門扉、窗戶、車窗、桌、櫃、畜欄、牲窩、水井或器物等處,犒勞窗牖神及家具神等守護神一年辛勞,稱為「餉耗」。糊黏圓仔丁在傳統習俗中亦有祈求「出好丁」之意,為祈禱新婦生子之寓意(古時指是男子)。待圓仔丁乾燥後可以藉由圓仔的膨脹或塌陷來預卜生育之兆,給孩子們食用,亦有保佑發育健康,添新歲 [註 2] [註 3]。古代流傳著食用冬節圓需每匙兩粒,若未婚者最後一匙必為單數 ,若已婚者最後一匙必為雙數。舊時臺灣尚賭,賭客食用時亦預卜最後一匙剩雙數為贏兆、單數為輸兆[16]。
搓丸
馬祖冬至時令,會搓製糯米作成的粉團(糍粑),為「搓丸」(ㄘㄨㄛ ㄨㄥˋ)[14],也稱「搓糍」(tshɔ si)。「糍」,馬祖當地也寫作「𥻵(米時)」。
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vixenwolcott · 7 months ago
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Tamer-Beyond the Burning Desert.
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❖ 此篇小說主要是接在官方的馴獸師故事之後,直到遇上���精靈前,與亦雷茲拉結識並一同旅行的空白歷史的補充。
Episode 1.
  蜃景。
  綿延無際的黃沙層層積累,堆疊出難以計數的沙丘。
  高溫凝聚形成的熱氣蒸騰,遙望起眼前起伏的稜線,視野可及的地平那端,彷彿有著水窪令光線折射而促成的虛像,既是錯覺,更是羅網。
  我一直在奔跑,跟前與腦後的向陽島幻影依舊是一片無窮盡的峻嶺。「揮使」的祠堂,殘瓦與斷壁,沒有哪處不是一片乾凅泛黑的血液濺射。懸垂殘缺的門額、藍縷淒清的枯骨,在我的心裡,佈滿了隨處可見的傷痕。曾為母國的雲之國,早已在那場屠戮王室的大規模叛亂中被消滅了,無力改變這一切的雲之國遺民們變得困頓交加,少部分人遷移到向陽島試著另闢天地,而更多的人則連遠離迫近的衰亡都做不到。
  不過,只要朝向南方取道佑路海域,穿越瑪戈利雅大洋,便有機會抵達相對繁榮的巴嵐洛蘇。然而,憶及「揮使」曾言及巴嵐洛蘇自身也深陷戰事囹圄,恐怕亦無力收容過多的外來難民。但,若雲之國不曾發生那慘劇,常人又有誰會眼睜睜地令出生地荒蕪傾頹呢?
  我記得……
  「黑狼」,在我的歲數成長到能明白這個詞彙之前,我便已經懂得開口出聲呼喚,就像是某種深植在血脈裡的記憶傳承那般,我知道牠,牠認識我。
  前往南浦搭上與巴嵐洛蘇交流的定期貿易航班,由於黑狼畏水,我在橫渡瑪戈利雅大洋的四十五日單趟航程裡,只能趁著入夜後甲板人少時才得以喚出黑狼,讓牠在夜間出來透氣,委屈牠悶著說實話還真過意不去。倒是隨船的水手與行商浮浪等,一點也不訝異黑狼的出現,反而開始閒談起在巴嵐洛蘇之外,像是卡爾帕恩、咖瑪希這些我心底結論起來,應該是地名或國名的其它土地上,所遇到的珍奇異獸之事。也幸虧有這些人的見聞軼事,才令整趟除了觀海外便幾乎沒有消遣的旅程不至於顯得枯燥。
  歷經向陽島人禍的我,在橫渡瑪戈利雅後雖然時間不長,僥倖地在貝爾利亞村莊體驗到鮮有的平穩生活。就是在這段期間,對這片新土地的認知如同白紙的我,借宿在巴特利農場與艾恩瑪等人一起生活,並得以在村內的煉金賢者,艾羅斯汀的講習會中被授予所需的知識。曾幾何時,我已經不再將巴雷諾斯的發音拼成「巴嵐洛蘇」了呢?「卡爾帕恩」也逐漸調整為卡爾佩恩。而發音成「咖瑪希」這件事,則讓我暗自決定,將來要是需要再度前往晨曦之國,優先事項之一就是去青山書院提出修正歷史文獻的申請——才不是什麼五十年前登載的「咖瑪希」,是「卡瑪希爾比亞」。畢竟我因為這個「咖瑪希」的發音,被艾爾琳戲弄了好一段時間。
  十六歲時,經由賽林迪亞東部邊境關口外的卡瑪希伯寺廟廟長,那是我生來首次見到加奈爾,以及獲悉東邊的沙之國。其後,為了更加靈活地探索沙之國——瓦倫西亞,經過一番權衡,我驅策黑狼來到巴魯漢關口,加入並成為卡丹的僱傭兵。十七歲,已離開貝爾利亞兩年有,也是在僱傭兵生涯開始後,某次護航夏卡魯旗下商團橫越大沙漠期間,在伊培拉綠洲與那名灰袍魔女結識。
  『(前略)……前輩大師們從未忘懷,最悲慘的殉難自有它成全之道……(後略)』
  夜間,商團在綠洲水草邊上點起驅寒篝火。那位全身上下幾乎都被灰袍包覆的女子,正與沙漠巡禮的朝聖者、阿爾教派信眾的阿爾藍們討論起阿爾的教誨、吟誦起詩詞禱文。
  『後知後覺使我羞愧難言。只為了悔改我的錯誤,瘋狂地向權能挑戰。』
  「卡普拉斯的……《榮耀》?」
  在外圍聽著他們交流言談的我脫口而出,依稀想起以前巡遊卡爾佩恩時,大圖書館的書架上,安放登載這句話的古書謄本。那灰袍女子乍聽卡普拉斯一詞,轉過頭向著我招手邀我加入篝火邊。
  「我是瑪戈利雅彼岸,向陽島的芭里。你是——?」【註1】
  「……亦雷茲拉,爾提諾巴與塔利波的亦雷茲拉。」
Episode 2.
  夏卡魯,在這場歷久的戰事中,他很早就以行動證明自己並不是採取中立這種模稜兩可的壁上觀姿態。憑藉巨賈之力將聯軍與瓦倫西亞兩方的後勤補給都牢牢掐緊,僅僅一人之力就封鎖了阿爾哈嵐海域的航運,以及作為瓦倫西亞入口的都市「倫」。使得聯軍只能放棄北上,轉而不斷地向著塔普塔魯平原的巴魯漢關口發起侵略。另一方面,瓦倫西亞也無法因此得利,夏卡魯驅逐時任瓦倫西亞第十五世國王的伊穆爾‧奈希勒的特使,拒絕讓瓦倫西亞的軍隊通過艾伊利斯峽谷南下,同時更加強依培拉綠洲北面出入口的管制及監視,令瓦倫西亞軍只能艱苦地橫越大沙漠後,還得分開駐紮輪調於殉教者的安息處與瓦倫西亞西部高原的巴札勒耕地。
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  艾爾利恩曆259年,秋季。東征的聯軍發起對巴魯漢關口第七次的大規模侵略。
  由靠近沙粒巴札勒方面的卡普提亞甬道朝著關口方向看去,便可見聯軍主力以塔普塔魯平原的制高點為中心,向下向前排開層層陣列。攀上巴札勒耕地以望遠鏡對準平原北面觀察,更能捕捉到聯軍藏匿在平原北面出入口,畢拉費惡地的預備隊蹤影。與其他在對壘開始時就奉命站上最前列的僱傭兵們不同,憑藉使喚騎乘黑狼的優勢,我在巴魯漢關口的指揮官——佳尼恩阿斯的要求下被編入卡丹的戰鬥駱駝騎兵團,駐守於她佈下的瓦倫西亞箕形陣左翼,而亦雷茲拉則與佳尼恩阿斯隨行,她是她的親衛隊裡唯一的僱傭兵。
  秋末入冬前一週,安息日後的第四天,聯軍趁著巴魯漢關口部分戰象後撤至殉教者的安息處,與該據點的戰象換防交接空擋,在陽光從西邊升起的破曉時分,憑藉著關口往塔普塔魯平原受制於逆光的優勢發起���勢,那從制高點吹出的宏亮號角聲,連高原上的巴札勒耕地都能聽得一清二楚。前日去畢拉費惡地的斥候沒回來,而在高原的偵查隊伍透過望遠鏡窺察卻絲毫找不著一絲預備隊的蹤影。嘉恩尼阿斯彙整情勢時,便大膽地假設預備隊已併回聯軍,指出右翼往平原北上的西北上坡會是聯軍鐵蹄發起突襲的位置,當即將左翼的部分騎兵抽調至右翼的騎兵隊強化守備。
  嘉恩尼阿斯的防守原則是將戰場拘束在關口前這片風積扇狀地形,憑藉經年由卡普提亞甬道裡,來自大沙漠的橫向風力作用形成的沙丘來限制西側諸國的馬匹機動性。於是這破曉衝鋒開場,至少有七或八成與嘉恩尼阿斯的預測吻合。預備隊——孤煙的傭兵團,確實是併回聯軍裡。且作為高級的險棋,以孤煙及其團員為首的鐵騎楔形陣為了維持馬匹在沙丘的衝撞力度,別無選擇只能由那個上坡發起進攻。雖說別無選擇,但防守方也少了戰象而無法有效抑止衝來的鐵蹄。不過,鐵騎是聯軍暫時借出給孤煙的,他們結束第一波衝鋒,藉衝擊打散右翼的騎兵隊後,在亂軍中跳下馬,讓那些馬自主地反向朝戰場邊緣脫離。
  右翼的副官倒沒有因此自亂陣腳,而是穩住座下駱駝並讓身側旗手揮起進攻的紅旗。隨後駕著駱駝來到左翼抽調過來的備援騎兵列隊前,領著我等向已陷入短兵鏖戰的前排回防。黑狼旁的武裝駱駝們繫在戰甲與關節的鈴鐺,群體奔馳起來時噹啷作響的金鳴,在交雜的吼喊嗚咽裡格外突出。副官一眼便定位出孤煙的位置,率先抽刀奔上,欲以騎兵優勢直接斬下——然而,單手揮動的下劈卻被孤煙以側身輕易地閃過……下個霎那,隨即被孤煙那柄巨劍連人帶駱駝一併斬成兩半,爆出的鮮血與保存在駝峰裡的脂肪、以及胃壁肉袋裡的儲水,在啜飲衁污的黃沙上再增添一片泥濘。孤煙在斬殺隊伍的中樞後,趁著指揮陷入混亂的幾秒裡,奔馳至另位慢了一拍才驅策座下駱駝展開包圍戰術的騎兵,舉起巨劍又即將再度斬下,我見狀不妙,駕著黑狼由包圍網中衝上前撞開那位騎兵與駱駝,對著那下劈的巨劍掄動藍天棒——
  雙腿本能地緊緊夾住座下黑狼,與腰椎及肩胛肌肉一併出力穩住全身重心,同時雙手的虎口在意識到得做出反應前,早已分別緊握打橫的藍天棒竿身兩端個別的施力點,以藍天棒橫架在自己面前硬生生地接住並格擋那柄向下劈斬的巨劍……慶幸擋是擋下了,但那柄巨劍強劍身的鋒刃卻還是憑著力道與重量砸上我的頭蓋骨,在那裡輕易地將額緣中央的皮膚壓碾擠裂出一道不淺的傷口,赭色血液噴濺在那巨劍劍身上,而我的鼻樑鼻翼則感到淌下的濕熱汩流。
  「黑狼!!!」
  我咬牙按捺住重物砸傷額頭的苦楚,鮮血滴淌濡濕上唇時我動起左腳腳跟,將腳跟後方的馬刺向內、黑狼左側的腰際施加壓力,高聲示意黑狼向右方騰蹬以化解這個格擋態勢。注意到我的指示,黑狼對眼前的孤煙發出警示的哮吼,旋即以後肢雙足的膝關節出力,猛地向右方騰挪且冷不防地在抽身蹦躍的同時,提起前肢��腳掌一掌襲向孤煙的巨劍試圖將其從孤煙腕上拍落;而我,在黑狼向右跳脫令格擋消解後,迅即地調動藍天棒,將藍天棒尾端歸納、收夾在右側腰間,左手緊貼腹前握穩竿身的重心,右臂隨著腰椎帶動的轉向,「喝!」地一聲,與黑狼連袂大力地吼出揮出,朝著當前身位幾乎與平行無異的孤煙的護腰與側腹軟甲銜接的間隙一棒橫掃過去——!!!
孤煙那柄巨劍隨著我與黑狼向右騰移同時發動的反擊,本該順勢循著自身重量或受外部衝擊而劈落或離手,不過孤煙卻僅費一雙手腕的出力便將劈下的劍身懸停,並且硬是接下我對他側腹接近腰後尾椎的棍擊,他的身子在棍擊下一陣緊繃抖動,左腳膝關節為了穩住外來的衝擊而向下彎縮吸收餘波,接著才得以拉挺脊柱將身體中線重新復位。隨即,他選擇將巨劍倒持,令劍尖朝向地面,以厚實的劍脊罩住自己身前採取防禦姿態,與乘著黑狼的我開始小步小步地踏出步伐繞起圓圈稍微將距離拉開。在繞起圈來對視打量彼我時,我可是聽見孤煙那甲冑的全罩式覆面頭盔裡,傳來幾聲「哼……」地咧咧低吟。
  周圍的卡丹兵、瓦倫西亞一般兵,還有卡爾佩恩軍及其他傭兵,在注意到孤煙的動向後,逐漸地在我與黑狼,還有孤煙身後形成一層層的環形人牆將我們包圍起來。
  「等下貫穿他,黑狼,之後就伺機而動喔。」
  黑狼與我又一次的與孤煙平行交錯,只是這次隨著衝向人牆盡頭黑狼急煞的同個剎那,我已將藍天棒一端向下直插入黃沙,趁著黑狼還在打橫穩住身子,我早從其背翻騰躍起,左手握穩藍天棒高處,腳踩挺直於地面中的藍天棒竿身,在黑狼衝勁的作用力尚未消卻前,藉著反作用力鬆手——從藍天棒一蹬,黑狼揚起的塵土甚至還未落地,我便已飛身彈出——向著一、二秒前,曾欲以巨劍上挑擊落黑狼與我的孤煙,那尚且迴轉至一半的背後。
  彈離藍天棒的一剎,背上揹負的短劍橫空出鞘——並讓劍身隨著取劍復歸向前的右臂在空氣中劃開一道弧型,左掌則抵在劍柄尾端令劍尖直指孤煙人頭,向覆面頭盔留做視野的豎狀洞口直襲。孤煙偏過頭嘗試躲避直取他頭盔留給視野空間縫隙的強攻,但卻晚了一步……他的人頭確實是閃開我的飛身突刺,可是劍鋒已劃開他頸側的鎖鏈甲——熹微的晨光映出鋒刃邊上赤血。
  然而,我後頸的汗毛在落地不過微秒已然豎起,頸子沒轉分毫便直覺地原地向身後翻蹬,視野在半空中克難校準,餘光往揚起的煙塵收攏投望。頃刻,那柄兇器已橫斬向我原先的落點。幸好,我在半空滾圈後落下踩在巨劍劍脊上,結實的劍身恰巧成為良好的施力點,讓人得以連續踩著巨劍跳躍。我倒翻過孤煙頂上,並從顛倒的半空中對著孤煙的頭盔揮出帶著黑色能量,黑狼影身俱現的向下爪擊。
  「咬掉它,黑狼!!!」
  再次落地前我對本欲歸還至身側的黑狼喊出命令,劍指孤煙持劍的手腕。
  黑狼猛地撲向孤煙,張口便直接咬住他把持巨劍的雙手手腕,接著孤煙無論用膝蓋頂撞黑狼的下巴或是以頭盔的頭錘砸向黑狼顏面,黑狼依舊狠狠地咬緊該處,迫使他不得不鬆手才得以掙脫。待巨劍落地後,黑狼對著圍觀的人牆與孤煙發出咆哮,盤踞並壓制起巨劍的劍柄。而我在降落後趁著黑狼牽制孤煙的難得喘息裡,轉正身子並將短劍納回背上的劍鞘。並舉手接住黑狼用尾巴捲起並擲回的藍天棒。
  被迫捨棄巨劍的孤煙雖然狼狽,可是他馬上轉向我,並由背後取回盾牌並將一併在背後的長劍轉移,納至左側腰間。他沒有馬上拔劍,反倒是架起盾牌,小碎步地左右橫移意圖擾亂我的判斷。見狀,我左右手一後一前的將藍天棒收回右側腰間,跨開腳步穩定下盤後令藍天棒前端對準孤煙,騰出長竿試探,驟雨般的刺擊與旁敲,孤煙被動地不斷以盾面及盾緣阻擋、彈開……接著,他讀出我的攻擊規律,瞬間以盾牌下緣轉起攻勢。
  藍天棒被孤煙用盾牌的下緣向下壓制,並使攻擊端著地。且在著地的那刻,他幅度細微的挪動左前右後步伐,採取小墊步閃身,以右腳踢向藍天棒下墜端的重心,令其從我手中掙脫。並趁著踢開藍天棒,牽引我上半身朝向他正面前傾失衡的毫秒瞬息,他一個輕細,幾乎不帶前置動作的伏身收腰,接著便是那間不容髮閃光般的拔劍——!待我耳蝸傳入劍身「唰——!」地出鞘聲時,孤煙那單手長劍的劍鋒已經掃過並劃破我在下意識裡,丟失藍天棒後本能地向後仰並用左手經由腰後從背上取回,自主護在喉前的劍鞘——
  圍觀的士兵們目睹孤煙的殺招與我死裡逃生的瞬間,紛紛爆出吵雜的喧嚷鼓噪,並倒抽幾口氣後回歸屏息。
  然而,雙方亦無時間驚嘆或訝異。孤煙在出招失手後,旋即又持劍繼續朝我砍來,我則是再藉著調整筒狀劍鞘的傾斜弧面,一邊格擋孤煙的攻勢一邊使其劍身的弱劍身鋒刃偏移,爭取幾秒尋求穩固腳步與拔劍的時間。——終於,以劍鞘彈開孤煙另一次橫劈後,迅速地迴轉身體擺正的瞬時,拔出短劍令劍尖朝地,借助迴轉力道準備向著孤煙的大腿砍去,或向上半身挑擊時,已發覺我意圖的孤煙亦令其鋒刃重新咬上並防守起我的劍刃。
  僵持還未足一秒,在我嘗試滑動劍刃硬刺向孤煙的大腿甲冑間隙的同時,他果斷地出力以長劍帶動我的短劍,又再次牽引起我的身形,令我持劍的右手與劍身隨著他伸展的右手向著斜上前方的空氣挪去,並藉著長劍本身的重量壓制我的手臂,試圖迫使我曲折手臂棄劍。我本以為那是他的打算,他似乎也覺得我會如此被他牽制。可是他那持劍早一步向後向上騰挪的右手前臂與手肘卻讓我察覺到異樣,他施力震開我的劍身後,拉直不過毫秒的右手劍刃又迅即彎折並向我的脖頸橫砍而來——我只得在下個眨眼動作閉合前趕忙地蹲縮腰腹,閃過從頭頂掃過的來回兩次劈擊。
  我沒放過孤煙這兩次橫劈露出的空擋,在他因劈砍未成而再度試圖墊步調整走位時,我出手斬向一時暴露的腳脛與大腿在膝蓋間的甲冑間隙,將那處的鎖鏈軟甲劃開一道裂口。我是怕死,可是不代表我對積極進攻有所畏懼,更多的是因為我對戰鬥的貪婪,才使得我必須使出這劍。我知道,這劍並沒有造成有效傷害,更像是透過這看起來顯得貿然、不選擇繼續迴避的出手,透過劍刃交流傳遞一個我知道你罩門在哪的訊息給孤煙。
  然而我的想法馬上被識破,他即刻拉正軀幹完成轉向,並在途中迅疾且猛力地對我的顴骨使出一個迴轉肘擊!當下我只感到一邊側臉好像向內凹陷,痛楚則隨即湧現。孤煙這次沒有停下,而是直接橫架長劍發起突刺,那纏繞在劍身,以及凝聚在劍尖的猩紅劍氣,發狠地直接貫穿我遑急之中抬手斜撇在前的劍鞘並擊碎閃避不及的左肩……莫大的衝擊令我踉蹌地後倒,黑狼見狀不妙,當斷則斷地棄那落地巨劍不顧,撞開孤煙並試圖阻擋在我跟孤煙中間。
  孤煙先是小後退幾步,然後馬上架起盾護著身朝黑狼奔撞,黑狼以為孤煙是針對牠發起進攻,直到左前肢抬起準備揮動時才意識到誤判了……孤煙無視黑狼的掌擊,逕自單腳踩跨黑狼背脊縱身一跳翻過牠,向牠身後才剛勉強撐起身子的我凌空下刺而來——
  「成敗——!!!」
  我聽見那頭盔裡難得的發出吼聲,以及周圍人牆新一輪的焦躁喧鬧……
  我讓右手拇指與虎口夾著劍柄將短劍打橫,令其與打直的四指縱向呈現,小幅度地收縮手肘至腰間,對準向下刺來的劍尖開掌,在霎那間上推而出——崩擊——由掌中迸出的黑色能量灌入長劍的劍尖,直接將弱劍身的部分一次震碎,然而崩擊的反作用力倒是將我自己又埋進沙地深處些許。孤煙則在半空中向後仰倒,可就如預想的那樣,他在意識到受擊並明白會向後倒去的那時,便毅然地將斷劍向後拋,舉起手快捷地伸向腦後抱住後腦勺且盡力地捲縮腰部,令背部呈現弧形並在下秒就像滾輪似的翻轉安然落地。他確實也不簡單,目擊劍刃崩毀的頃刻隨即將持盾的手臂反縮,調動盾牌阻絕崩擊的餘波以保護正面軀幹,而崩擊的三重衝擊,除卻第一波與劍俱亡,餘下的雙重勁力撞上盾牌的金屬表面後,在盾面留下一個成人拳頭深的凹陷窟窿。
  但是,我的藏招好像真正地將他惹惱……他起身後隨即丟棄盾牌並重拾那柄斷劍,倒持餘下的強劍身再度向我奔來,意圖要繞過黑狼然後用劍柄尾端的鈍物重心球,將正好要站起來、全身上下都是破綻的我毆打至死……不過,一柄以魔力構成的巨型鐮刀由層層環形人牆外頭,空襲砸在孤煙與我對峙的中間,從鐮鋒弧形如新月般內彎的半透明剃刀上,還溢散著可視化的黑色魔力。
  卡丹兵與瓦倫西亞兵兩者人數較多的集團人牆逐漸自動分開一條通道,我起身後將腰椎拉直,右手拍掉護甲上的塵土,把掌中血污抹在破損的左肩甲側,沒有轉頭但開始繞起圈子迫使孤煙移動一同踱步,眼角餘光隨著繞圈便開始捕捉到那一身黑豹皮戎裝的關口指揮官——嘉恩尼阿斯,此時正騎著戰鬥裝束的駱駝,在親衛隊與亦雷茲拉的戒護中,逐步靠近這場遭到打斷的對決。
  「今日陣歿的軍士也夠多了,況且——」
  佳恩尼阿斯乘在全副武裝的駱駝鞍上,撥開沾染上血液凝成條狀的紊亂前髮,眼神先是向孤煙手持的斷劍示意後才轉向灰頭土臉的我頷首,接著一抬手便是將斬獲的聯軍多位副將頭顱串,扔擲至孤煙與我中間的污濁沙地上。
  「我有同感。」
  孤煙識相地簡短應答著佳恩尼阿斯不帶情緒起伏的威嚇,收納斷劍回腰,接著拾起落在地面的巨劍劍柄將劍身重新扛上肩,隨即掉頭走進聯軍兵卒裡,宏亮喊起撤回平原前進據點的催促軍令。我則是待兩方人馬明確地朝各自陣地後撤時,將他棄置在現場的那盾牌,以及幾塊可供拼湊的那柄長劍弱劍身碎片回收,作為戰利品擱置在黑狼背上帶回關口。
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  在這次雙方拉鋸各自撤回後,又間斷地發生十數場的侵擾與阻滯,可是孤煙傭兵團卻再也沒有出陣過。戰況依舊膠著,直到雅爾達之夜過後一週,聯軍終於鳴金收兵撤回岩石崗哨,第七次侵略在經過四個月多的固守後就這樣落下帷幕。也在戰事緩和的新年後幾天,才從佳恩尼阿斯口中得知孤煙的傭兵團在那次的僵持後,他便率團暫時脫離戰線了。
Episode 3.
  「他是個聰明的死亡商人,不會為了背後的野心家丟掉腦袋的。」
  亦雷茲拉在我們暫時卸下僱傭兵身份,伴隨商團橫越大沙漠回到瓦倫西亞城,並在旅館裡大口大杯吃喝數月未嚐的燉菜美饌,還有無花果派時,若有所思地咕噥著。
  「商人沒有生意做可不成活,據報是丹提利恩王國的重金禮聘,請他率團去訓練自家軍隊了。說是為了做足攻打阿爾耶利之門後方拉克西王國的準備才撒錢的。他們還要重新補員跟訓練,磨合也費點時間,得低調個幾年只能接些小差事,我們要再遇上他們可能有些難度啦。」
  我先是「蛤?」了一聲,對亦雷茲拉居然操心起孤煙的死活而發出假意的埋怨聲,才又接著講起從傭兵業界探聽到關於孤煙在那之後動向的情資。
  「阿爾耶利?哼……這可有趣。這樣吧芭里,我們要不要去叩關阿爾耶利之門看看,你也知道我是如何深嗜古代人知識,或許拉克西王國就是那麼一個地方……」
  「聽起來不錯,就當作是你那時把鐮刀丟進來救場的回禮。拉克西王國啊,記得瓦倫這邊的人都叫那塊地方惡魔領域,可是你還記得嗎,即使我們先前逛遍北疆,卻連一隻可以被稱得上是惡魔的生物都沒見過?啊……如果你要說嘎比納火山那邊的話,牽強點或許可以說是啦……」
  「話說你跟孤煙對上那場,看到你把劍鞘弄壞時我還以爲你真的不要命了……」
  亦雷茲拉聽著我的「蛤?」後,回賞了一個白眼給我接著將話題又硬轉回孤煙身上。
  「對決時不能讓劍鞘掉在地上啊,那會招來厄運的。況且只是被劃破跟貫穿而已,又不是整筒截斷,修修補補後還是能繼續用的。」
  「我沒去救你,你能活下來?」
  「會死,乾杯。」
  我舉起阿利赫恣村莊出品的椰子樹原木杯子,自顧自地欲將愛蘭一飲而盡前吐出兩字。
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Episode 4.
  「醒啦?紅色太陽消失的時間即將到來……現在該出發了,這是一個艱苦的旅程,你是第一個一起走到這裡的人。」
  亦雷茲拉,我記得……
  「與你一起的日子都很美好……但是,最終還是變成這樣。」
  赫斯特里亞廢墟裡的背刺,我記得……
  颳著沙塵暴的日子總是令人提不起勁,隨著那話音飄落,我的視野逐漸黯淡,卻忽然地想縱聲大笑,可惜我不能,我——
  再次醒來時,看起來一身加奈爾旅行裝束的女性、旅行服的人類男性與矮人男性,在我意識尚且混濁的視野中,急切地在商討著什麼。
  「我可是花了累積四百多年的能量,十年換一年,費了好大力氣用上四十六年點滴點滴地把你重構並轉移到這的,人體太神奇真是累死我啦!」
  那飄進我眼前的黑色靈體好像稍微臌脹變化,哼哼哼地嘟囔起來。貝爾利亞村就跟我在聯軍與瓦倫西亞三十年戰爭落幕後回到村內的二十七歲那時一樣,無論是伊葛路巴特利村長、艾羅斯汀、艾爾琳或艾恩瑪等人,幾乎完全找不到歲月在他們身上留下的痕跡。整座村莊連人帶物彷彿是陷入一段除了我與黑精靈,或許還有亦雷茲拉,以外都沒有察覺到的「停滯」時光。我都在暗自猜想,是不是到我被尋獲且甦醒的前一刻,世界才又「延續」起來?
  「現在是艾爾利恩曆318年喔,但他們都還以為是282年呢,嘻嘻……」
  黑精靈看我不解地從洛嵐竹莫雷伊手上,接過據信是某個自稱認識我的貝迪爾,在我醒來不久前造訪村莊時送來的迪納與韁繩時,自顧自地在我耳邊「報時」起正確的年份。
  「我說芭里,你那十年二十年在外面的世界究竟經歷了什麼呢?」
  我報以莫雷伊一個本想再說些,卻旋即把話題轉開的恬淡笑容。
  「迪納……你是哼哼馬的朋友嗎?」
  不知怎麼,我意識裡早已知曉眼前的馬匹是來自卡瑪希爾比亞的神獸——迪納。在這神獸中,我依稀記得其實有匹迪納叫做哼哼馬,但卻無法憶起關於其主人的任何輪廓。
  「以前,我在舊瓦倫西亞城的最高處留了點東西,說不上什麼貴重珍品,不過或許就是在等待像你這樣的冒險家前去探究呢……好了好了,再多說下去艾斯利恩又要調笑我的想當年啦……前往海地爾只是你的一小步,而巴雷諾斯的貝爾利亞永遠會在這。Salaam Alaikum.」
  我欣然接下伊葛路巴特利在語末,以瓦倫西亞用語向我道別的祈福。
  「下次再回到這邊休息,不知道是什麼時候了……往後若再訪瓦倫西亞城,我會請人帶那綠洲的土產,以及找到您在舊瓦倫城的遺產的信紙回來的。自由人再次向您致意,伊葛路巴特利村長。Wa Alaikum-Salaam.」
  再度告別貝爾利亞,並在巴雷諾斯山頂溜溜黑狼後,踩進馬鐙翻上迪納準備掉頭下山往海地爾前進時,本應只能從薩扇營地或伊利亞島的烽火台,往阿爾哈嵐海域望去才有渺茫機會一睹,位於瓦倫西亞北部的阿爾耶利——巨人之牆的連峰邊角,居然藉著陽光與海面的偏轉而在薩扇群島近海投射出幻影。見此,我慶幸起至少今日是個好天氣,但在心裡明白那不過是偶然形成的虛像,接著回首喚回黑狼。
  「啊,是啊,亦雷茲拉……『我很抱歉,結局是如此』。」
  黑狼隱匿,我則喃喃地低語起灰袍魔女的名字與她曾吟誦給我聽的詩詞。黑精靈,窺視起我的內心,在察覺我的本意後顯現並飄進視野。黑色的靈體假若有表情,那麼此時便是形容祂一臉不懷好意的最佳時機,畢竟祂在那團黑霧裡,明顯地對我表現出向上勾起的赭紅眼眸與毫無遮掩意欲的賊意竊笑。我與祂的拌嘴吵鬧,隨著詩詞及迪納沿著獸徑謹慎踱步下山的喀噠喀噠馬蹄聲,在疊嶂嶙峋的崎嶇行進間垂垂散佚。
  『關於苦難他們從未錯看,那些前輩大師多麼熟知人間疾苦……(中略)……前輩大師們從未忘懷,最悲慘的殉難自有它成全之道……(中略)……後知後覺使我羞愧難言。只為了悔改我的錯誤,瘋狂地向權能挑戰……(後略)』【註2】
  迪納在接近山腳時開始奔跑,牠蹄下的林道受到神獸靈氣的祐助滋養,迅速地增生並隨著行進的步伐劃出一道如茵新綠的馳騁軌跡。我的跟前與腦後是逐漸鮮明起來的海地爾燈火,以及變得有些模糊的巴雷諾斯關口,迪納蹄下的主要幹道開始出現來自插著卡爾佩恩、德利堪、奧迪爾利塔,甚至是瓦倫西亞旗幟的趕集時錚錚聲響的貿易馬車,海地爾及巴雷諾斯往來的人流更是不見停歇。目光所及,連接賽林迪亞與卡爾佩恩的德米江與北部平原,還有隱蔽在層巒松林陰翳裡的賽林迪亞連峰只見山稜的遠景盡收眼底。
  我依舊在奔跑,只是這次內心再也不是那片了無生機的荒漠。反倒像是發現綠洲或甘泉那般地雀躍,重新填滿了鮮明可見的不倦光輝。
  我們還會再見面的,就在阿爾耶利,就在那熱沙的彼方——
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【艾爾利恩曆,時代表】
(這項是參照黑色沙漠Wiki的時代表格加以製成)
234年,孟秋。
黑死病大規模肆虐卡爾佩恩、凱波嵐、海地爾及奧爾比亞。
234年,晚秋。
艾爾利恩教的祭司宣告,煽動黑死病起因於瓦倫西亞的異端行為,以及黑石的鍊金術。
235年,仲夏。
以卡爾佩恩為首的巴雷諾斯、賽林迪亞以及梅迪亞組成的聯盟發動與瓦倫西亞的戰爭。
240年,0歲。
在曾經的雲之國出生,未足滿月便被藏匿至向陽島。
250年,10歲。
初次抵達南浦,雲之國已經滅亡十載。
255年,15歲。
初次抵達巴雷諾斯的貝爾利亞村。
256年,16歲。
賽林迪亞、卡爾佩恩、德利勘三地巡遊。
257年,17歲。
卡丹僱傭兵生涯開始。
259年,春,19歲。
結識亦雷滋拉。
259年,秋,19歲。
塔普塔魯平原攻防與孤煙交手,未分勝負。
261年,21歲。
與亦雷茲拉共同叩關瓦倫西亞北部的阿爾耶利之門未果,被當時駐守的瓦倫西亞守門人擊敗並被捕下獄,以非法越境的罪名一起被關了一年。
263年,23歲。
阿爾耶利之門的越境審查因瓦倫西亞陷入長年戰事而有所鬆弛。出獄後幾經申請,終於得到好消息,與亦雷茲拉獲准進入阿爾耶利,並與該地的拉克西王國達成古代人情報共享的密約。
264年,24歲。
丹堤利恩王國趁亂脫離聯軍戰線,並侵入阿爾耶利對拉克西王國發動攻擊。在此與孤煙第二次交手,依舊未果。而孤煙在此役中孤身斷後後失蹤,孤煙傭兵團亦因此解散。
265年,25歲。
與亦雷茲拉共同參與拉克西王國對丹堤利恩王國的反擊行動。
266年,26歲。
丹堤利恩滅國戰爭,結果是丹堤利恩從地圖上被抹除。
267年,27歲。
四國聯盟與瓦倫西亞的三十年戰爭終結,其實是三十二年,最後的兩年都是在準備終戰的善後。
270年,春,30歲。
特爾梅‧奈希勒登基成為瓦倫西亞第十五世國王。在覲見國王後獲贈「耶尼切里(Janissary)」與「阿扎德甘(Azadegan)」雙頭銜及王室信物。 【註3】
270年,冬,30歲。
瓦倫西亞大沙漠西南部,紅色沙漠區域因來自德利堪的龍——羅裴勒肯特遷徙移居的緣故而產生異象,偶爾能降雪的冬季變得只剩沙塵暴漫天的惡劣天候。與對此感興趣的亦雷茲拉一起前往該地查探究竟,並在此行後續往東南部的大裂隙探險中找到赫斯特里亞廢墟的入口。
271年,春,31歲。
與亦雷茲拉在月牙山脈深處發現一具仍保有半數活動機能的古代亞特魯巨像後,一起被吸收進巨像動力源的古代碎片構成的球體心臟裡。
272年,春,32歲。
在古代亞特魯心臟的異空間裡與亦雷茲拉解除各種試煉後終於成功逃脫並回到瓦倫西亞,經過詢問才得知外面的世界已經過了一整年。亦雷茲拉在回到瓦倫西亞後,開始執著於在異空間裡得到關於「十萬軍團」的知識,並試圖以各種代價、手段來推動並實踐她的計畫。
272年,仲夏,32歲。
特爾梅‧奈希勒國王在亦雷茲拉進言後,發起由王室主導,並挹注資金的赫斯特里亞深度探勘。
然而在廢墟裡,遭到亦雷茲拉的背刺,亦雷茲拉留下簡短話語後隨即傳送離開。命絕即將闔眼前,與被亦雷茲拉解放的「黑精靈」立下契約,此後消息不明。
318年(282年),仲夏,??歲。
巴雷諾斯西部——古代人石室,在挖掘現場的深處被尋獲。經現場負責人艾丹確認過瓦倫西亞十五世國王的信物而辨明身份,是十年前(四十六年前)在赫斯特里亞廢墟失蹤的「阿扎德甘」。「世界不是邁向毀滅,只是曾被再度遺忘。」即將甦醒前,傳入耳蝸的是深淵諸神吞吐茫茫凡塵的集體意識後,匯流至錆錆群青海面的低語,「馬各努斯,深淵珍珠」。
【角色設定】 & 【註1】
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  外觀:身長 155 cm。
  現職:「阿扎德甘(Azadegan)」,自由人。前任瓦倫國王賜下的「耶尼切里(Janissary)」頭銜職級的銀幣還是照領,但還沒回瓦倫所以完全不知道這件事。目前是海地爾豪商——拉拉的黑狼打工仔。
  性格:後來跟蓮花聊得很投緣,可能是因為實際年齡與經歷相近的關係吧。簡單說,就是有共通的老人話題。十數年前原先那種貿然躁進的行事作風,經過赫斯特里亞廢墟裡的亦雷茲拉背刺,再度醒來後便內斂了些許,不過關於做事做人,依舊是全心全意地把事情往好的方向推動。至於,貪刀什麼的,逐漸沒有意欲了。可是該痛下殺手時,仍舊是向陽島人禍後的那模樣——既不憐憫也無視同情,亦無法被安撫,求敵若渴。可是除此之外,就只是個偏好當旁觀者的淡薄人,並非抑鬱只是不再喜歡刺激。會放著沒那麼優先的事情任其發展,然而絕對不是局外人,只是心裡很明白而已,無論事情結果怎麼發展,最後都還是得概括承受。
  興趣:古墳探索,還有居住地室內裝潢。之後買了卡爾佩恩與奧迪爾利塔的大房子。
  星座:鑰匙座。
【註2】
  關於亦雷茲拉在此篇小說中,曾吟誦的這首詩,混合自��W.H.Auden 奧登,於1938年時發表的《美術館》一詩,以及黑沙 Codex 裡,「卡普拉斯 - 榮耀的古書」這件物品的說明文。以前官方宣傳預告裡,亦雷茲拉曾經表示她死過兩次,這次是她第三次的生命,想想她也是個為了探究知識而到處引發騷亂的可憐之人(?),那麼為了探究知識而殉難,則是她在成為灰袍魔女前最具人性的輝煌時刻。所以才在故事中引用這首詩,單純從字面意思上來補足亦雷茲拉的角色輪廓。
【註3】
  「耶尼切里(Janissary)」,想必沒有把黑沙主線一路RRR過去的冒險家們,應該對這個名詞保有印象吧?沒錯,就是巴利斯三世贈予完成烏魯基塔主線的冒險家的稱號,也就是巴利斯三世的「新軍」、「禁衛」。而「阿扎德甘(Azadegan)」,則是意指「自由人」、「解放者」,用意是冒險家的旅行還是要繼續書寫的,怎麼可能就此停留在瓦倫西亞呢?所以才幫此篇小說中的馴獸師準備了這麼一個來自國王賜下的頭銜,以方便解套及自由地探索古代人遺跡為目的。
釣魚掛馬,謝謝閱覽。
扶我起來,我還能農。
0 notes
kaoriof · 1 year ago
Text
(高校時代の日記です、お気に入りの文章教えてくれたらモチベになります……)
日記
その日は朝からジョギングをした。いつも昼過ぎぐらいに起きていたから、朝8時の街のざわめきがあんなにも違和感なく受け入れられていることに驚いた。結局少し走っただけでくたくたになってしまった。川を眺めながら、ゆっくり、ゆっくり歩いて帰る。鈍色の川だった。1週間に1回くらい、いままで生きたすべての生きものの屍が、地を踏む私の足裏のずっと奥底にしずんでいることを思い出して、不思議な気持ちになる。恐竜もそう、目に見えない小さな微生物も灰ほどの大きさになって光景の一部にちゃんと溶けている。調べたら、紀元前5万年前から今までに誕生した人間を合わせると、1082億人もいるらしい。1082億人もの人間たちが流した血を、蓄えた知恵を、つないでいった命のことを考える。丘丘を越える風や、夜と花との匂いに触れると、結局いつもそんな想いに辿り着く。昼からは医療脱毛の予約が入っていた。ほぼ素っ裸になって赤い水性ペンで体のあちこちに線を引かれて、ぱちぱちした熱くて痛い光に耐える。わたしの褐色の身体だっていつかあの、深いところにある脆い、目に見えない、灰になってしまうのになあ。電車に揺られながら、ゴミ溜めに差す光を見つめていた。小説の中の、「眼を傷つけるほど鮮明に」という表現を気に入ったので、メモに残す。細い雲が花嫁の白いヴェールのように空に広がっている。なんだか浮かれていた。アルバイト先で出勤打刻を入力して、都合よくふたりきりになった同期の男の子に思っていることをべらべらしゃべってしまった。なんかもう誰に何を思われるとか誰かと何かをくらべるとかそういう事柄に鈍くなっている。バイト前に控え室に入るといっつもからだをじろじろみてくるあの人、ふと見たら私の足を見つめてて、それ以来マジで無理になっちゃった。なんかたまたま目に入る情報の引きのわるさに自分でもびっくりしちゃうの。街歩いてたらちょうどだれかが小便してたり、ちょうどネズミが裏路地からでてきたり、恋人と上手くいってない時にインスタを覗けばちょうどだれかの記念日だったり、そういうの。でもこのあいだ西加奈子の白いしるしっていう本を読んだんだけど、富士山に関係している話で、それでたまたまわたしも来月山梨に行くの。こういう「ちょっとラッキー」みたいな軽くてふわふわした柔らかな偶然が、積み上げられたいやーな記憶を許してくれる。そんなことを永遠に喋っていて、性格が悪いと思われるかもと不安だったけど、その人の方がわたしよりも5億倍くらい性格が悪かったので、あとはふたりでお偉い人が休憩から戻ってくるまでげらげら笑った。その夜はなんだかお酒でも飲みたかった。それで全て忘れ��るのは惜しいけれど。読まなきゃいけない本よりも読みたい本を読もう。学ばなきゃいけないことよりも、からっぽにみえる毎日のしずけさに意味を見出したい。恋人に別れを告げたのは自分なのに、会ったら触りたくなっちゃった。そういうこともあるよねー
無題
この人でいい、じゃなくて、「この人がいい」という感覚と大事にしていきたいと思う。4連勤目、ありがとうの一言も言えない禿げたひとたちにへらへら愛想を振りまく。やさしさに見返りを求めてはいけないなんてほんとうに馬鹿げている。わたしは自分に見合う対価をいつだって求めてるし、それを与えることこそが相手への敬意を表明する最適な手段だとずっと信じている。なんかもう無理、みんなキモイ。足裏も首も肩も痛い。インターネットばかり眺めていたら、夕陽の映る海も連なる山々も消費するものの1つに思えてきて、相当心が疲れているんだなあと自負する。色欲も皆無で、今ならどんなイケメンであろうと抱かれない自信があるくらい。言葉にできない日々こそ尊いのか、はたまた言葉に値しないものなんて、記憶されるに値しないものものなんてその程度なのか。通り過ぎた過去と進むべき未来の間で、ただ棒立ちしている。ただ、減っていくフォロワーの数値を眺める。わたしがその人の人生からいなくなる瞬間に、前よりもなんかすこしだけほっとする。
無題
ふと、あーこんな文章書くのやめて男子高校生のフリして架空の日記をつらつら綴っていきたいなーなんてことを思った。好きな女の子が教室に入ってくるあの瞬間に世界の色が変わって、空間がぐわんと無音で一新するかんじとか、廊下にひびきわたる古びたオルガンの重低音。蛇口から溢れる生きものみたいな水に顔をうずめて、あつい夏をのりき��。シャトラルランのアナウンスに合わせて、きゅっきゅと靴が床の光沢を擦る。太陽はギラギラ照って、それと同じ純度でみんなの肌が光る。時間にゴールテープがあったら、あと何回わたしはそれを切っていけるのだろう。いまはもっぱら実家暮らしを卒業したいと思っているけれど、いつか女であることを卒業したいと思う日がくるのかもしれないしそういう不確かなことばかりで全部うごている。ガガーリンの「地球は青かった」という台詞は有名だけれど、あれ、ほんとうは「地球は青いヴェールをまとった花嫁のようだった」と言ったとする説もあるらしい。わたしたちみんな青いヴェールをまとった花嫁のように生きていきたい。不確かで不透明な身体、心、ちいさな葛藤や、変化、醜さを直視する必要なんて全くないんだ。
無題 
黒いワンピースを大学に着て行ったら、先輩に黒が似合うと褒められた。わたしが可愛げなく「黒なんて誰でも似合う無難な色じゃないですか」と返すと、黒が似合う人ってほんとうは2割ほどしかいないらしいよと言う。でも先輩、黒いウェディングドレスなんてないじゃないですか。
とことんついていない日が続いている。空きコマにカラオケに立ち寄ったら、店員の不手際によってひどく待たされた。しかも音質がぼろぼろで、もうなにを歌っても音痴に聞こえてしまって、さいごのほうは泣きながら宇多田ヒカルを歌っていた。やることが多すぎて、依頼書添削の通知が深夜2時にきたりする。ぜんぶやめたい。
大学の学祭実行委員をやっているのだけど、新規統括が決まった。これから新規が入ってくる中で、だれがどういう立ち回りをするか。新規統括の下にチームリーダーも2人いて、みんな多分わたしと同じくらい忙しいのに同じチームの人のタスク管理まで把握しているし、守らないといけない表記基準もちゃんとおぼえている。人の振り見て我が振り直せっていう諺、あったなあ。今は等身大にきこえる。
無題
ぽつぽつとした雨の音が家をまあるく包みこむ。包丁で水気の多い野菜を切る音やテレビの雑音を絡めながら一つの線になってゆく音の波に赤ん坊のように心を揺らされる。朝起きて、しわしわになった白いベッドシーツになぜだか生きていたことの証を感じとって、朝からふわふわした気持ちだった。成り行きから友人と文通をすることになった。最近は眼鏡がこわれて、イヤホンをなくして、ほかにも不運だと思うことが何件かあった。それでもどんどんに綺麗になっていく自分のうつくしさや、河川敷でからだを動かした後の汗ばんだ首元を冷やす風、そういうものにその都度救われていく。文章を書くのだって、すこし書かないだけでとびきり下手になったような感じだけどこうやって振り子のようにあちこちをいったりきたりして自分の居場所を掴んでいくと妥協できるようになった。わたしもほんとうは妥協を信仰とよびたいよ。書くの難しい、日記の練習。
反逆
昨晩、大学の唯一の男友達とたらふくごはんをたべた。ありじはやさしいから全人類が惚れる、これまじ、と言われて心がほかほかした。「俺はさー親の束縛とかあんまなくて。朝帰りとかしても、母親、いつもと変わらずに何食べる?って聞いてくれるんよ。あーうどん、あったかいの、っていうと隣でつくってくれてさー」みたいな話を聞いた。テーブルにあった占いボックスみたいなのに100円いれたら、吉と書かれたうすっぺらい紙がでてきた。ラッキーカラー青。次髪染めるならブルーブラックかな、そう思った。ちなみに男友達は「緑の人」って認識されたいらしくて、いつも緑の服着ててまじでおもしろい。
新宿駅は夜でも、バチバチに光っていた。帰宅して、そのあとは元恋人の友達と夜通し通話した。間にしょうもない下ネタをいいながら、ほぼ恋の話。エロい台詞を言わせたりして、ゲラゲラ笑った。毎日筋トレしてたら、足が細くなって、気持ちも前向きになった。でも、朝起きたら元恋人のインスタに載ってた私の写真が削除されていて、気持ち的には2度目の失恋だった。一度、私にもプライドがあるし元彼に連絡とかしたくない、と言ったとき、じゃあそのプライドを最後まで突き通しなよと言われたのでわたしはほんとうに最後まで突き通した。こんな美人でやさしい女を振るとかまじで勿体ねーっていう強さをおかずに生活を食ってるよ、ほんとうにすきだったんだ。
無題
高校時代、すごく仲のよかった友人にはじめての恋人ができた。このあいだ新歓合宿にいったの、といって見せてくれた写真、ほんとうにどれも眩しかった。わたしは大学に気の置けない友人が数人しかいないし、おまけについこのあいだ振られた身なので正直心の底から同じ目線でよろこぶことができなくてとてもつらい。というか、さいきんずーっと無気力で、与えられる日々を過ごすというか半ば消化するような感覚でうけとめている。こうやってみんなそれぞれ離れていくのだとおもうとすごくさみしい。彼女にとって、わたしにとって一番だった関係性が、いつしかくずれてしまうのではないか、もう崩れてしまっているのでは無いか。そんなことをかんがえる。気休めにカフェでチャイティーラテを頼んだんだけどクソまずい、救われない。わたし、はじめて付き合ったとき、どういう気持ちだったっけ。わたしの人生だからわたしがきちんとそこに価値や意味を与えないといけないのに、横たわって天井ばかり見て、挙げ句の果てに他人に妬みすら覚えてしまうのってすごく阿呆らしい。うらやましいな〜〜〜結婚するのかな〜握っていた手を手放されてしまったわたしにとっては、彼女が今一番求められているという状況は嬉しくもあり、うらやましくもある。海を背景に男の子と裸足で駆けだしたりするのって幻じゃなく存在するんだ。なんでこうもひとと比べてしまうのかわからない、何でそんなに上手くいくんだろう、なんでわたしだけこんなに不運で、こんなに寂しくて、こんなにつらいんだろう。だれしもが闇を抱えているのにそれを無視して、わたしだけ、わたしだけ、と卑屈に叫んでいるからバチが当たったのかな。去年、彼女とふたりで予備校へむかうとき、「はじめて」って片道切符だよね、なんてことを話した日もあったのに。もうほとんど大学に馴染むとか、ともだちつくるとか、学チカとかぜんぶぜんぶ諦めて、必要だけどこころの栄養にならないものは先送りにして隅に追いやって、ただひたすら本読んだり映画見たり、観葉植物に囲まれた生活をおくりたい。天気がいい日にはフラッと海に行って、そこにひとりでいるひとがいたら話しかけるとか、そういうところから心を元あった場所に置き直す努力をしないとこのままいちばんうつくしいとおもっている10代が終わってしまうなんてあまりに耐えられない。余裕がなさすぎるから5,000円の寿司料理を食べにいきたい。花を生けたい。北海道の僻地へ一人旅したい、新潟の温泉とか和歌山の麦畑とか。ちっちゃなドラゴンをこころに飼いたい、人差し指くらいの蛇のタトゥーを掘りたい。意地悪な天使みたいな女の子になりたいし、やさしい悪魔みたいな男の子に好かれたい。バイトでお客様の身分証をみてそのひとの住所とか名前とか生年月日を手入力するんだけどなんか、その作業をするたびに不思議な気持ちになる。当たり前のようにみんな違う名前で、違う日に生まれて、違う人生をおくっている。世の中わたしがしらないことで成り立っている。わたしは頑張っている、がんばることなどなにもないはずなのに頑張らないといけないことがとてもつらいけど、人生そういうもんですか?
無題
2限が終わってから、駅で待ち合わせて委員会のメンバーとはじめて会って昼食を食べた。そのあと用事があったけれど時間が余っていたので学校へ戻ったら、さっきの授業で同じ教室にいた女の子ふたりが外のベンチでたのしそうに話していた。雨ニモマケズ課題ニモマケズ。積み重なる焦燥感。積み重なると言うより色味が強調されてる感じ、わたしだけモノトーンの世界に取り残されている。木々がわさわさ揺れる。ともだちも好きな男もいなくなったときのために、ずーっと居たくなるサイコーの部屋をつくるぞ!と思って、観葉植物とプロジェクターとイエローのベッドカバーセットをポチる。ありったけのエネルギーをつかって見栄を張っているだけで、けして強くはない。気を緩めば赤ん坊のようになみだがぼろぼろでてくる。努力しているのだ。うつくしい写真を撮ろう。恋人はいるけど上手くいってるのか上手くいってないのかよくわかんない、けれど以前のように自分のことを犠牲にすることは少なくなった。今はわたしの相手���するのを面倒くさいと思う人に割く時間なんて1ミリもないと思っているし、だったら一人でしらないひとと酒を飲む方がまだマシ。外に出ればいくらでも拓けた空が存在していて、孤高になりきっているかのように風が吹く。汗をかけば涙なんて用無しだし、歩いて歩いて歩きまくれば、一瞬くらいは生きててよかったと思えるものが転がっているはずで、じぶんはそれを受け止めるのに値すると思っている。もうすぐ19になる。自分に時間を割くこと、自分への愛を惜しみたくない。だれかに想って貰うこと、だれかを想うことにはいつだって悲しみが伴うから、それをちゃんと受け入れられるくらいに。
無題
容赦なくどばどば目の奥に垂れ流れてくるブルーライト、過呼吸気味に泣き続ける夜もあと数年したら体力的に出来無くなりそうだから早く早く歳をとりたい。夜の3時なのに目を閉じても眠れなくて全身の血液が逆流しそうなくらいからだが強張っている。もうここ2週間くらい学校行ってない、なにしてるかというと家のカーペットのど真ん中でプリン食べながらフランス語の授業受けてる。同じ大学の女の子が、大学にはBBQかスノボかフットサルがやりたいようなやつしかいない。わたしは坊主か髪色がショッキングピンクのやつとしかともだちになりたくない、みたいなことを言っていて、そういうのってなんか違うし、かなしいとおもった。でも、こうやってかなしくなったりさみしくなったりするのを全て五月病として片付けてサヨナラできるから5月はわりと気に入っている、どれくらい好きかというと6月と10月の次くらいに好きかもしれない。「五月病」の仮面を被った鬱憤とした鈍色の塊が街中を苛ましているの、なんだかどきどきするから毎日赤い口紅をつけている。いつ悲劇に見舞われても良いように。ピエロみたいな足取りでときどき水たまりをばしゃばしゃしながら走り続けた、足元の花も日付もその日の占い結果も、あなたとのLINEのトーク画面も、日に日��ぜんぶ気にかけなくなってゆく。手をつないでいた、自分の中にいた幼い少女が夢の中で喪服を着てた。あなただけは離れないで、と思って、でも、目を覚ましてもあなたに連絡は取らなかった。
無題
今日こそ、と意気込んでキーボードの上で指を交差させながらものがたりを紡ごうとするたび、これまで触れてきたいくつもの眩いことばがぶわっと一気に蘇ってわたしを刺してくる。おまえにはなにも書けないなにも残されていないおまえはなにもかなしんでいない。奥へ奥へとひきずりこまれる。誰も彼もが各々の光を持ち寄って、目の前の道はもう見えないところのほうが少なくなってしまったくらいに隅から隅まであかるい。どんなふうでも在ることのできたそれがほんとうのほんとうに空洞であったと気づいて、でももう泣けない。詩はどのように湧き出てくるんだろうか。音も色も。炭酸がシュワシュワするとか松ぼっくりの形とかどんぐりを拾い集めたりしたときのこと、もうわすれてしまったみたいに、世界がまぶたを1ミリ閉じた、それだけのことかもしれないのにその僅かなエッセンスがこんなにもわたしを主人公たらしめていたのかと途方もない気持ちをおぼえる。サンタクロースがいないとわかった瞬間にクリスマスへのあこがれが半減するのとおんなじようなさみしさをずーっとここさいきん噛み締めている。シシュンキが芸の才能の全盛期だからだろうか、おとなになればいままでずっと見えなかったものがわかって、もっと色鮮やかに日々を過ごせるのかと想像していた。外でガラス瓶ががらがらからからこんこんうるさい。布団の端っこ、握りしめすぎてすごくやわらかくなって、あたらしいパソコンも使いこなせるようになった。かなしいとおもうけれど、そのこと自体になんの揺らぎも感じなくて、かなしさがより加速するだけ、日々をヒビと書いていた頃があったのをおもいだした。ヒビをいれてゆく、ヒビがふえてゆく、日々。
無題
晴れて大学生になることができて、数日後に入学式を控えている。でもほんとうはもう大学やめたいくらい友達ができるのか不安すぎて、毎晩寝る前に泣いてしまう。このあいだ新入生交流会があったとき、教室に入ったら女の子が皆んな似たような淡いお洋服を着ているし、髪の毛が丁寧に整えられていて、かわいくて、おんなじような雰囲気で、インターネットでつながって和気藹々とはなしているひとたちもいて、自分は見かけが日本人じゃないから声もかけられないし、声をかけようと思っても(わたしこんなに目立つし、びっくりさせちゃうかもしれないし、迷惑かな...)とか考えちゃってすごくこわくて。ツイッターに勇気出して何か投稿しても、だれからも反応が来ないとそれもまた不安になってすぐに削除してしまう。これからずーっとこんなかんじで、高校のときみたいに心から打ち解ける友達なんて一生出逢えないのかもしれないとか思っちゃってさみしくて涙がぼたぼたでてくる。おおきいキャンパスの中を新歓のために端から端までひたすら歩いて、すっごくつかれた。新鮮といえば聞こえはいいけど、わからないことだらけで自分からなにか行動を起こすのをいちいち億劫にかんじてしまう。大学の中でも明るい人が多い、キラキラした男女が多い、と言われているような学部で、自分もそこに馴染めるかな、と思うとつらくなっちゃう。全然おもってたのとちがう、こんなの。これからどうしよう
無題
冗談抜きで毎晩泣いてしまう、ただそれが今はいちばん正しいことのように思えるからそうしている。
通知表をなくしてしまったので家中を捜したけれど見つからなかった。それで明日先生に怒られる予定だから今更のほほんと眠ることもできないでいる。たかがそれだけ、という言葉で収まることではなくて、何度もこうやってモノを無くしておいて一切学ばない自分に腹が立っている。
忙しくて皆んなの文章を読む時間がなかった、そうしたら自分のブログも読んでもらえなくなっちゃった。
今日も頑張ったと自分を愛でてあげることができない。
なにもこんなにかなしいことばかりを書きたいわけじゃなくて、むかしみたいに空が綺麗だったとか友達と一緒にひるやすみにフルーツジュースを飲んだこととか、長らく話してなかった同級生と体育の時間でペアになってキャッチボールができたとか、予備校での先生のプチ話が面白かったとか、そういうちいさな喜びはあるけれど、夜になると感情の波が音を立てて自分の中でせめぎあう。その狭間で、わたしがいちばん好きだったわたしがぎゅうぎゅうに押しつぶされて捻り絞られて塩辛い水で溺れてしまう。
こんなことを書いておいて浪人でもしたらどうしよう。恋人とでんわしていると本当にくるしくなってしまって、すごく嬉しいはずなのに全然喜べなくなってしまった。逢えないのに、逢えないのにそんなことするの、逢えないんだからこうしてほしい、とかそういう自分の身勝手な思いが本当に申し訳なくてくるしい。好きだからお勉強のことを応援したいのに、すきだから逢いたいし、好きだからそれを同時に我慢しないといけないものとひどく重たく捉えてしまって、すきだから嫌いになりたくないという一心で自分のもやもやした気持ちに無理やり蓋をする。会える距離にいる人たちの並んでいる姿を見て落ち込んでしまうけど、わたしはわたしのすべきことがあるし、それは彼もそうだから割り切るしかないこともあるのだとおもう。
金平糖
わたしがいくら誰かを呪って恨んでも、紙がその言葉で埋まるほど悪口を書き殴っても、結局のところ現実ではその人を愛する人たちが存在していて、そして当人もまた違う誰かを愛しながら日々に幸福を見出すのだから、本当に一番かわいそうなのはわたしだけかもしれないなんて思った。だれかのことを考えて途方もなく苛立つ自分がいちばん自分を不幸たらしめている。駅前にあるでっかい木がゆらゆら揺れる。ゆうがた、眠くなったので勉強道具を片付けて喫茶店をあとにした。暑さで足取りが重くなりつつもすこしずつ歩く、踏んでいるのが蝉の死骸か大きな枯れ葉かの区別もつかない。黒い蝶々をみてから不運続きだ。だれもわたしが泣いてるなんて気づかなくて、錆び付いた自転車の車輪を引きずりながらどこにいるかもわからない恋人のことをかんがえる。遠くなった。夕陽を後ろにわたしの影だけが前に長く長く、大きく伸びて、前方を歩く少年が気付かずに頭にあたる部分を何度も踏みつぶす。美しいものにはある種の残虐さがあることを信じて、祈りとかいう逃避を繰り返している。大丈夫?と聞かないで欲しい、大丈夫じゃないから。
雨が降っている。雨が降り続けてくれればいいのに、そうしたらわたしもそれを偶然だという言葉でもって割り切ることができるのに。点滅の中に放り出されて、その明暗に目眩を覚えながら自分の行き先もまともにわからずにただただ進んでいるだけのまいにち
無題
ここ四日間くらい先週の頑張りが底をついたのかぐったりしてしまって勉強にあまり手がつかない。殺してほしい。まいにち死にたい。がんばっても報われないひとだっているし、大して頑張らなくてもおいしいとこを掻っ攫っていくことができる人もいるんだろうなとおもうと泣いちゃう。東京という概念が巨大化して人を貪っている。東京って、日本ってこんなに高校生いたんだ、と思う。餌にされてしまうことの恐怖を突きつけられている。だれかの優越感を満たすための餌としてその努力を利用されてしまう未来がみえる、こんなこと言ったらまた考えすぎだってみんなに怒られちゃうけど。風が吹かないとその音がわからない風鈴みたいにわたしのなかのいちばん美しいところも、もしかしたら誰かに傷つけられて大きくその心を揺さぶられるまでわからないのかもしれないなんて気休めにぼんやり考える。夏という言葉が都合よくあちらこちらで使われるようになって、ぜんぶみんな夏のせいにするようになったから、たぶんもうほんとうの夏はもうやってこない。夏は遠くて遠くて悲しいくらいに鮮やかで到底手の届かないモノだと信じていたかった、それが今やだれかの快楽の理由付けにされてしまっているのだからもっと惨め。わたしがこうして夏を文章のネタにしているのと同じくらい惨め。おかあさんが泣いている姿とか勉強を理由にインスタグラムを更新しない友人の笑顔とか彼氏がわたしを抱きしめるときのつよさとか、そういうだれも知らないであろうものの美しさを、わたしだけが一瞬ひらりとわかるとき、そういうのがほんもののしあわせなんだろうと思う。もうあと半年とちょっと経ってしまえばわたしのこれからの人生の枠組みはもうほとんど決まった、という体で毎日がすすんでいく。日本は学歴社会だから大学名は重要だよと声を揃えて言われ続けて、今でもまだその現実を黒く塗りつぶして無かったことにしている。はやくぜんぶ死んじゃえばいい。アーメン。
魔法のトンネル
18歳になりました、という投稿をするつもりだったけれど、合間合間に想いの丈を綴っているうちに月を跨いでしまった。この期に及んで未だ梅雨を引きずっているかんじの毎日で、最後に晴れた日がいつだったかも忘れた。君のいない世界なんて夏休みのない8月のようだ、といつか野田洋次郎が歌っていたのを思い出して現実になりつつある言葉の並びに少しどきりとする。大学受験まであと半年くらい。アルコールでささくれが目立つ指。これから1年後、自分の居場所を全く想像できないことに対して残る不安感。この一年の間でとても大切な人ができて、その人が居るから今年はだれかと祝福メッセージやプレゼントの数を比べて露骨に落ち込むこともなかった。こんなままではいけないと思うけれど、これでもかというほど甘えてしまう。彼から電話がかかってこないまま気がついたら零時、開きっぱなしの参考書。ベッドから机の上の山を見あげる。もう流れるような文章も書けなくなった。ただ、机元を照らすためだけに付けた光が部屋中に行き届きすべてのものを露わにするように、自分のために費やした諦めとかいう努力がいつか私の人生全体を明るく縁取りますように。そう期待することしかできない。
朝、きまってこの時期の朝の。とりわけまぶたが重くて視界がぼやけているとき、雨音と扇風機の回転音の違いを聞き分けられないままなんだかもう一度眠ってしまいたくなる感覚になる。自分の憂鬱な気持ちをすべて代弁してくれているかのように完璧な美しさを崩すことなく泣いてくれる空、ずっと梅雨が好きだった。17歳。強いのか弱いのかわからない外圧をずっと肌身に感じながらも良くここまで頑張れてこれたと思う。強まったり弱まったりを繰り返しながら着実にわたしの内側を蝕んでいくもの。どんな記憶であれ時間が経てば薄れていってしまい、曖昧に濁した言葉でしか文章を綴れない。降って、降って、降りつもってゆくのはけして愛や幸せではなかった。幸せが一方で加速させる理想や願望、それによる劣等感、幸せでなくなる恐怖、あるいは幸福それ自体への疑いも、ぜんぶずっと祈っていればいつか大丈夫になるとおもっていた。そうした形での正しさしか知らなかった。
歳を重ねるにつれて特別なものが増えていくけれど、それらはなにもさいしょから特別だったわけじゃなくて、くるしくなったり嬉しくなったりするたびに複雑に絡まっていたものの辻褄があって少しずつ真っ直ぐな一本の線になっていく感覚に近い。最初はちいさな不幸から始まったことが最後にはたくさんの愛に囲まれて光になっていくと半年前ちょうど失恋したあとに書いた。たぶんきっとそういうことだとおもう。そういうことだとおもいたい。消化しきれない劣等感を抱えながら、それでもそれをだれかの優越感の餌にされてしまうのが気持ち悪くていつも満足げに振る舞っていた。小学6年生の頃、布団に包まって壁に手を当てながら(世界のどこにいても良いから今だけ運命の男の子が壁の向こう側で同じように手を合わせてくれていたらいいのにな、)とか祈っていた。アスファルトに浮かぶ白線が血脈のように都市に光を流し込んでいく、わたしはひとりで遠くまでこれるようになった。
誕生日当日、晴れた土曜日。
だれもわたしのことを知らないということがいちばん幸せだった。
となりには愛おしい恋人がいて、いっしょにタピオカを飲んだり服をみたり歌を歌ったりした。街中ですれ違う人はだれもわたしがブログをやってるなんて思わないし、人生で殆どはじめてに近いことをしているとも思わない。そういうのってとても気持ちが楽で良いなと思った。信頼している人たちに過度に期待をされること、責任を半分こするのに疲れてしまった。一緒に悪者になってほしかった。わたしがなにをしても、それがいちばん正しいことかのように大丈夫だよと諭してくれるだけで、それは救いになれるはずだった。おかあさんに喜んで欲しいから、友達に見限られたくないから、だれにも落胆されたくないから、とかいう言い分を勝手に作って勝手にくるしんでいる。ほんとうは静かでいられる関係性が好きだけれど学校の友人はみんなはしゃぐのが好きだから求められているものをそれらしく纏う。両親は善良な人だけれど時折意味不明な束縛をするので面倒くさい、わたしも普通の日本人の女の子みたいに生きてみたかったと思ってしまうことにすら罪悪感を感じる。信仰というのはとても美しい行為だと思うけれど、本来は人を救うはずであるものが「救われる」「罰せられる」という境界線においてときどき人をひどく苦しめてしまうのでとても扱いにくい。救いを見出すはずの宗教によって苦しめられるのはちがうよ、と友達に言われたことがある。大学生になったらぜったい一人暮らしをしたいとおもった。伸ばせと言われ続けてきた髪も思い切り切りたいし、慎ましいふりをするのもやめたい。わたしほんとうは男の子に抱きしめられたこともあるの。けれどそんなことを言えば両親をがっかりさせてしまうから、遠いところで一人で植物とか猫とかに囲まれてひっそりと生きていたい。
かみさまに対する信仰心が薄れても、小さな嘘に罪悪感を覚えなくなっても、男の子と関係性を持ったことがなかった自分自身を忘れても、文章が書けなくなっても、友達と疎遠になってしまっても、病気で人がたくさん死んでも、普通に生活が続いていくことにときおり悲しくなる。それくらいわたしは案外どうでも良いとおもってることが多いんだと感じてもっと悲しくなる。あっちへいったり、こっちへきたり、あるいは戻ったり、そういうのを繰り返していたら、もう戻れないところまできてしまったみたい。あるかどうかも分からない未来のことや、だれかとその過去を背比べしてそれに一喜一憂していたこと、ぜんぶだいじょうぶになればいいなとおもう。ぜんぶ抱きしめてぜんぶ愛してあげられたらどんなにいいだろうとおもう。わたしには愛しているものが沢山あるし、わたしもだれかにきっと愛されている。最近見かけなかったので死んだのかなと思っていた野良猫を今朝ひさしぶりに見かけて胸がきゅうっとなった。汚いものに沢山触れてきたわたしの手はもう美しい手じゃないけどそんな手のひらの中でも心地良さそうに包まれているちいさなその頭が愛おしくてなんども撫でる。純粋でなくなってしまうのがずっとこわかった。ううん。たぶん純粋だと思われなくなってしまうのがこわかった。
続きを書きたいけどあしたも学校があって、さすがにちょっとねむい。悪者になっても大丈夫だから、わたしはわたしのそばにいるし、君のそばにはわたしの愛してるきみがいるからだいじょうぶ。特定の誰かじゃないよ、みんなが幸せになれますように。
n(atsu)
線路が控えめな緑に縁取られていて夏を感じた。でんしゃがいつもより大きく揺れるな、とおもった。ひさしぶりに乗るから余計にそう感じるのか、ほんとうにいつもより大きく揺れているのかは良くわからなかった。塾へ着いたら体温検査をされた。世の中の非現実味は薄れていくけれど、それでもやっぱりまだどこかふわふわしているかんじがする。ふわふわ、という言葉は抽象度が高くて便利だと思う。白黒はっきりつけることで正義を実感している人間って意外と多いのかもしれないし、わたしも気付いていないだけで実際はそういうところがあるのかもしれない。燕が雛に餌をやっている様子と、健気に咲いている向日葵と、それに加えてマスクの内側の皮膚が熱気を帯びていく感覚。去年、男の子と花火を見に行って、わたしの中での鮮度の高い美しい夏はそこでずっと止まっている、あるいはもうほとんど完結されたようなかんじ。塾が終わってから本屋へ寄ると、同い年くらいの背の高い男の子が絵馬の形をした紙に合格祈願を書いてちいさな箱へ投じていた。わたしも流されてペンと紙を持ったけれど、多神教じゃないんだよなあと思ってやめた。わたしはわたしが信じている神様にもまだこわくて合格できますようになんて言えていない。いつだってこわいものから救ってくれるものが神様なのに、自分勝手に生きていながら窮地に追い込まれたときだけ救いを求めるのは割りが合わないと思う。好きな人と一緒に昼間から眠りたい。神聖な場所で祝福された心を持つ人に祈りを唱えてもらいたい。突然変異で雪が降ってほしい。騒音の全てを吸収して、それで全てなかったことかのように水になって溶けていってしまうの。指輪が欲しい。細いやつ、宝石はなくていいし装飾もなくて良いから。涙を拭う手に宿る愛があれば、だれかにゆるされたという証が指にあれば、虚無感を紛らわせるための画面スクロールも、劣等感を埋めるために耳触りの良い言葉を連ねる必要性も、不確かな焦りも薄まるかもしれない。というのも最近また得体の知れないストレスに悩まされていて、今日もすこしだけ泣いてしまった。すべてあなたの心の持ちようで変わるの、薬はなにも解決してくれないよ、と母にはそう言われて、それでもっとかなしくなった。そういうことじゃないの。模試を受けるにしても勉強した量に等しい成績が出なかったら、とか、到達点は同じでもそこまでの努力の過程に差があるだけで劣等感をかんじてしまう。まいにち頑張りたいのに思うように脳みそとからだが動かなくて悶えている。わたしは自分を高めることで自分は大切に扱われるべき美しい人間なのだという確信が欲しいだけで、それほどまでにきっとわたしの内側にある自分への愛や期待値というのは年齢とともに他人任せになっていって、諦めや、未来の自分の幸せに対する責任を負いきれないという言い訳や、ときおり世界から拒絶をされているかのように感じられた幼い頃の傷ついたこころがぜんぶガチガチに固まったしこりのようなものがずっとあるみたい。もっと自分で自分のことを愛してあげられますように。今、世界ではいろいろなことが起きていて、それに対して声をあげないという選択が道徳的ではないと非難されてしまうことがあるらしいけれど、関心を持たないということもひとつの意味のある心の持ちようだし、それをやさしさと捉える人もいるのに、とてもやりきれない。恋人が「みんなつらいけど、ありじはつらいの」と言ってくれたことがとても救いだった。だれかの不幸と自分の不幸を秤にかけるということにやっぱりわたしはある種の違和感を覚えるし、たとえそこに差があっても自分のことを放棄してまでだれかのために立ち上がることは少しちがうと思う。そうして切り捨てたものが何らかの拍子にいつか今度は自分自身を殺すかもしれないし、自分の身近で大切な人を傷つけるかもしれないし。わたしはわたしを取り巻く世界をたいせつにできたらいいなと思う。足取りが軽くなれば、もっと遠くへといけるでしょう。だいすきなひとが苦しんでいたらすぐに駆けつけられるし、わたしはそういう風に愛される女の子になりたいから沢山のことを頑張っている。月が変わったのでカレンダーをめくったら、「涙は人生のお師匠さん」という言葉の周りにたくさんの滴のイラストが描かれていた。扇風機をつけると、紙がパタパタ揺れる。がんばる。わたしの愛する人たちが沢山愛されますように。
どれほど遠いところに行こうと試みても
どこか気持ちがもやもやしてやりきれなかったので少しばかり走りに行こうと洗面所の前に立ってコンタクトレンズをつける。泣くまいとしていたけれど、使用期限切れだとも知らずにレンズを瞳に上にのせた瞬間、意志とは関係なく勝手になみだがぼろぼろでてきて焦る。ずっと我慢していた涙ももしかしたらそのなかに紛れていたのかもしれない、濡れた睫毛やすこし充血した白目を見るといつもどこかほっとした。
世界は絶えず美しくて、じぶんなんかがその大きな器の中で堂々と情けない顔をしているというのがなんだか滑稽に思えてきた、と昨日は日記に書いたけどやっぱりそう思えない。うまれる、しぬ、という表現がコピーペーストされてできた世界線。どうしてもくるしくなってしまう、くるしいものを見ないようにと目に覆いを被せて生きているからたまに世界を直視したときにあまりの眩しさになにもみえなくなってしまう。
結局のところ、きっとわたしはなににでもなれるし、なににでもなれた。わたしはわたしが望みさえすれば、家をでていくことも、うまれながらにして与えられた名前を捨てることも、今つながりを保っている関係性を断つことも、信仰を捨てることも、自分のからだを誰かに売ることも、求められてそれに応えることも、アカウントを削除することも、つらい勉強に身を投じることなく大学に行くことも、自分自身やそれに関係する人々をきずつけることもできてしまう。その可能性についてぼんやりかんがえていた。
考えてみればあまりにも不安定なわたしは、なににでもなってしまいかねない自分というものとずっと一緒にあるいてきたように思う。自分というものの一部をわざと切り離してあえて失うことを選んだり、あるいは舐められないよう努力をして立派なものに築きあげたりする過程でしか自分が自分であることをたしかめられなかった。欲を我慢しなさい、謙虚な姿勢で生きていきなさい、と幼い頃から教えられてきたことの反動がまさに今起きていてつらい。人間は生まれたままの姿こそもっとも美しい、醜い人間というのはひとりもいなくて、そしてだれもが平等に愛されるに値する、といった程度の言葉ではこの漠然とした不安感は解消されなくなってしまった。
あなたがいちばん大切にしていて、且つあなたをあなたらしくさせているものはなに?という質問をともだちがインスタグラムで公開して回答を募集していた。わたしは今までずっと恋愛をすることでしか自分を保てなかったの、という彼女の文句もまた同様に等しくまぶしいものだということに当人は気付いていないかもしれない。膨大な情報のなかで、なにをほんとうに掬いとるべきなのかわからずにいつまで彷徨い続けるのだろうかという不安を抱えている。たすけてほしい。毎晩、たすけて、たすけて、と寝る前に心の中で念じるようにしていて、そうして眠りにつくとなんだかほんとうにたすかったような感じがする。
というのも、なんとなく、という世界線を生きること自体あまりに物事を都合よく解釈していていらいらするので、とうとうまともに祈ることすらできなくなってしまったのだ。はずかしい。わたしは決して善良な人間ではないのに、善良な人間の中で同じ言葉を唱えていることに一種のはずかしさを覚える。
無題
一年前までは、死ね、クソ、うざ、という言葉にほんとうに値する人間や事物などなくて、物事のすべては捉え方なのだと、主観で世界の全てを決めつけてはいけない、美しくいなければいけない、という考えがあったからわたしはほんとうに一度もそういった言葉を使わなかったし使えなかった。それなのに今や抵抗が少なくなってしまって思いたくなくても大事な人たちにいらっとしたときや精神が弱っているときに反射的に汚い言葉が脳裏に浮かんでしまってやりきれない。過去をふり返るとき、その足跡がどれだけ美しくても、長く歩き続けてきたとしても、結局その先にあるのが地獄だったら意味がないでしょう。
外に出ても風は一切吹いていなかった。頬に染み付いたなみだの生温さは消えず、水面の揺れもしずかだったので川が川じゃなくてアスファルトみたいに冷たく感じられて、音もない夜にわたしは勝手にひとりぽつんと取り残されてる感覚だった。
それでも良いこともあった。このあいだ、雨が降った日にふとした好奇心で自分のうまれた日の天候を調べたら、わたしがうまれたその日も東京では雨が降っていたらしいとわかったこと。たくさんの雨粒のなかにも一粒くらい当時のものも紛れているのかなあ、と思った。たとえ同じ形をしたものが数多くあっても、情報量の多さのなかで下敷きになってしまうようなほんの些細なことでも、わたしはわたしのことを愛してくれているものをがんばって見つけ出したい。そしてそう思っているのと同じくらい、同時に心の奥のほうでは常にだれかに見つけて欲しいと思っている。わたしが失ってしまったわたしの美しさを見つけてほしい。もう誰にも傷付けられないように。もう自分のことを傷つけなくて済むように。愛せますように。
無題
あ〜もうわたしなんも勝てないな〜って思って泣きそう。勝てないものがおおすぎる。受験生なのに自分の欲に打ち勝って勉強に励むことすら怠ってしまって、他人と比べることでしか自分を測れないからだれかが頑張っているすがたをみても素直に応援できない自分がいてくやしい。みんな守りたいものをちゃんと守って、それをつよみにしているのに、わたしはなにかを失うことでしか自分が満たされていたことを実感できなかった。捨ててしまった欠片をひとつひとつ集めようと、かがんで地面を這っている惨めな姿を誰かに見られたらどうしよう。だれよりもきらきらした世界をしっているつもりで、かみさまからも愛されているつもりで、たくさんの人がずっとそばで応援してくれていることに対してそれ相応の結果や愛を返せているつもりだった。だけどぜんぜんそんなことなかった、そんなことなかったのにそれでも絶えず世界も人も優しくて美しくて眩しくて純度が高いので薄汚れた言葉をもってしまったわたしにはもう直視できないんじゃないかと挑戦することすらこわくてできない。わたしの写真や文章がだれかに良い影響を与えていたらそれはうれしいけど、それでわたしだけのものだったわたしの一部が他の誰かのものになってしまうのは少しだけ悔しい。ブルースクリーン越しに���うこと、奪われることに慣れてしまった。わたしは結局わたしだけみてほしいと思っていて、それがわたしの幼さで弱さなのだと思う。弱さも強さも武器になるうるけど、ほんとうに強い人はちゃんと矛先を向ける対象を選ぶことができるから目の前の道をどんどん拓いていけるけど、弱いままのわたしはずっと自分の胸に矛先を向けているからだめで、自分を窮地に追い込んではじめて大切なものに気がつくことができる。「わたしが失ってしまったものをありじちゃんは大切にしていてすごいと思うし、これからもそれを守り抜いてほしい」とメッセージをいただいたことがあるけど、わたしが彼女の立場だったら同じようなことは決して言えないだろうと思う。きっと、ずるいなあ、と思ってしまう。ずるい。わたしもあなたみたいになりたかった、と。なりたい自分に到達できずに足掻いている途中であたらしい自分が形成されたとして、それはむしろなりたい自分とは真逆な人間なわけだから、その歪さを美しいと褒められても全くうれしいと思えない。やっぱりでも今日だけ美しいといってほしい。今日だけ慰めてほしい。そろそろぴえんって言葉つかっちゃいそう。
愛?
さいきん日常の何気ない瞬間において、いいなあ、とたくさん感じたけどその都度いちいちメモに起こしていないので内容はほとんどわすれた。なのでブログを更新できないし、あと二ヶ月も経たぬうちに十八になってしまうからせめて可愛げのあることなんかを少しくらい書きたかったのに状況が状況なので仕方ない。毎朝オンラインで出席確認があるんだけど昨日は二度寝して出られなかったし、このあいだ試しに大学の過去問を解いたら点数はだめだめだった。一日だけ夜に恋人に電話で弾き語りをしてあげた。ぜんぶ壊れちゃうならさいしょから手を伸ばさなきゃよかったってことを話したら、あのね、ちがうの、持っていたっていう事実がとてもたいせつなの、さいしょから持ってるのと持ってないのじゃちがうでしょ?わかる?と諭された。そうかもしれない。怠惰に怠惰を上書きするように生きている。こめかみに銃口を押し付けられて脅され怯えるようにして、つきまとってくる色々な事実から目を背けている。こんな具合に漠然とした不安感がうんぬんかんぬんとダラダラ書いているけどほんとうはそれなりに幸せで充実した生活をしているからいつかバチが当たってしまいそう。歳上の彼氏と別れた友達の女の子が、今頃煙草でわたしの肝臓ぼろぼろなんだろうなあ、もっと自分のことを大事にしてあげたかった、と裏垢で溢していたけど、きっと彼女にだって彼の影響で自分のモノが形を変えていく過程に幸福を覚えていた瞬間もそれ自体に救われたこともあったんだと思う。ただ薄暗くふちをなぞっていかないと未来への期待値があまりにも高すぎて落とし穴にハマってしまいそうでこわいからみんな可哀想ぶっている。たぶんどこにも事実なんていうものはほんとは存在などしていなくて、みんなが情報を選んだり捨てたりしているだけで、人間が数値にしたり名前をつけたりしながら記録をしているだけで、何もかもを取っ払ったら、あ、でも、そうなったらわたしはどうなっちゃうんだろう、なんてことをずっとぼんやり考えている。二か月くらい前にだいすきな友達といっしょに塾へと向かう道を歩きながら、わたしたち卒業までにいつか絶対この道で泣くと思うって笑いながら話していた。今ごろ存在していたかもしれない日と流していたかもしれない涙とあったかもしれない出逢い。そういうので世界が動いているのかもしれないと思うと心がふにゃあってなって泣きそうになる。この足を踏んでいるところのずっと奥に埋れてしまったいくつもの歴史に救われている。その後、小さなレストランで二人分のサンドイッチを頼んだ。ずっと憧れていた女の子にはやっぱりなれなかった。一度「憧れの女の子のフリをする」アカウントをつくろうとしたけど苦しくなってやめた。新作の化粧品と知恵袋での大学受験生の相談事と参考書のレビュー調べだけでほとんど埋まっている検索履歴欄の隅っこに追いやられてしまったいちばん綺麗なわたしを誰かに拾って欲しかった。少しくらい未来をあきらめても人生は終了しないけど単純にそこでわたしの自己肯定感は終了するし、わたしがいちばん大事にしたかったわたしも死んじゃうから、ねえ、わたしは大好きなみんなのことも自分のことも美しさを表現することもぜんぶあきらめないからみんなもわたしのことあきらめないでってインスタの裏垢に書いたあと、電気を消して寝た。許されない愛だけが輝いている。ずっと輝いている。いつか校庭を一面石灰の白に染めて北国の雪景色みたいにして、雨で偽物の冬が消えてしまう前にわたしたちは濡れながらキスをするの。安っぽい映画みたいに物語の順番をぐちゃぐちゃにして今よりももっときれいなところに走っていきたい。“なにも決定的なことが起きていないようなのに、いつしか死が準備されてしまっている、日常という戦場” において、好きな人にお願いだから死なないで、一人にしないで、と一方的に伝える行為がとても無責任だということだとはわかっているけど、ただ、それがわたしの知っている方法の中でいちばん確実にあなたの心を殺せるものだからゆるしてほしいと思った。しんだら身体の隅々まで洗って、痛かったところを撫でて、さいごにわたしの名前の由来になっている花の香りを墓石につけてあげる。あなたの歪みにはじめて触れた日、わたしはあなたのいちばん美しいところをみたようなかんじがして、それがとくべつで嬉しかった。まるかったり、とがっていたり、硬かったり、やわらかかったり、ざらざらしてたり、さらさらしてたりするの。生きているだけで美しいという言葉はみんな戯言だと笑って受け流すのに、しぬことになると急になんか真面目な顔をするからやになっちゃうよね。写真を撮ることを知らなかった頃のわたしはたぶんほんとうの写真家だったし、まだロックミュージックを知らなかった頃、わたしのロックスターはずっとわたしでしかなかったし、文学を知らなかった頃に感じていた世界とおなじ色合いの世界をわたしはもう見れない。そういうものだから、もしかしたら死ぬことなんて知らなかった頃、わたしたちもずっと死んでいたのかもしれない。それでたぶん今でもその頃の残像が残ってるのかもしれない。逃げて逃げて逃げた先で待っているから、そこでまた逢えますように。
無題
あこがれている女の子たちがみんな色白で華奢なことにむかついている。だれかを真似して美味しいところだけを盗むことは誰にでも出来るんだけど、でもそうじゃなくて、彼女たちがもっているものは彼女たちにしかもつことを許されていない域にある圧倒的なものだからくやしくて泣いてる。その子たちがフォローしているアカウントを全部フォローしたら同じ世界を見れるかもと思ったけどやめた。きっとわたしよりもいろんなものを見て感じて聞いて愛してたくさん傷ついてきたんだろうなあ、と思う。自分と向き合うのはとてもくるしくて、美しいものに触れることで浮き彫りになる絶望もまたするどくて、それでも躊躇いなく自分の内側にあるものを外にだして整えてまたぐちゃぐちゃにしていくの。そういう工程を何度もじっくりしずかにしてきたのかもしれない。お世辞にも美しいとは言えないものでも、美しい人がすればそれはたちまちに美しくなってしまう。ずるいなあ、十七年かけて見つけたものが諦めとかいう単なる逃げだとしたらやりきれない。頑張れるかなあ、がんばりたいなあ、って言うのたぶん二千回くらい繰り返しているけれど、こんなわたしもすこしずつちゃんと踏み出していて、前に比べたら痩せてメイクもするようになって結構垢抜けたし、何も書けないと言いながら泣き喚いてブログのアカウントを消すこともなくなった。ワンクリックで消えてしまった昔のわたしの言葉には相応の墓場もないけれど、だれかの支えや救いやたのしみになれたことが嬉しい。文章なんて手軽なもので誰でも書けるものだけど、誰でも、の中で、わたしのを読んでくれている人がいるのだという事実がうれしい。きっとでも綺麗事抜きでほんとうはだれでも特別で、特別じゃない人はいないんだろうけど、すべて目に見える数字として統計されてしまう今だからこそ他人からの評価やさまざまな人たちからの好意や自分は愛されているのだという確信の多さがそのひとの輪郭をなぞって、より濃くして、いわゆる個性と呼ばれる類のものを形成していくのかもしれない。くやしいし皮肉だけどそれを掻き分けていくのが、生きるということかもしれないし、あるいは自傷行為なのかもしれないし、わかんないけどわたしだけは自分の味方であれるように努力していけたらと思う。たとえ負け犬でも遠吠えできる余裕と気力があるうちはまだ勝ってる、たぶん
無題
きのう、河原まで自転車で走った。昼間の明るい時間帯に行くのはとても久しぶりだった。最近はストレスで奇行に走る人がいるらしいから夜に外に出るのはやめて、と母に言われた。テレビをつけてもスマートフォンのスクリーンをいくらスクロールしても、そこに有るのは饒舌に討論を繰り返す人間と、それに対する第三者からの警告、といったような感じだし、鬱々としていたのでちょうど良かったかもしれない。運動用にだぼっとしたパーカーを着て、弟のサドルがすこし硬い自転車を借りた。前方から吹いてくる強い風に服がぴたっと身体に張り付くので、はずかしくなってペダルを踏む力を強くする。桜の木はもうどこにも見当たらず、小さな花びらだけがコンクリート上にまばらに散らばっていた。空は青くて、高くて、鳥が群れてそこを飛んでいて、それをわたしが見ていて、だけどわたしのことは誰も知らないの。そしてわたしだって誰のことも知らない。その事実がいちばんやさしくて、それでいていちばん淋しいから美しいと思う。川の水面が光を受けてきら���らと煌めいているのを眺めるのが好き。光りの粒がたくさんあって、見る場所によってそれが大きくなったり小さくなったり近くなったり遠くなったりしてかわいいの。昼間は白く光るのに、夕方になると今度はピンク色になったり朱色になったりするからもっとかわいい。塔屋看板にペンキを塗装する業者の人。頭上を走るモノレール。走る犬。投げられたフリスビー、野球ボール。ふうっと口をすぼめてたんぽぽの綿毛を飛ばす子どもたち。うっすら川のにおいがして、うれしくなって少しのあいだ草原の上に横になった。草ってこんな柔らかいんだって思った。オレンジ色ってこんなにオレンジ色だったんだ、とか、鳥が一斉に空へ飛び立つときにパタパタと羽根の動く音が聞こえて、しゃぼん玉が弾ける瞬間にせっけんの匂いがして、英単語帳をしばらく眺めていたんだけどすぐに閉じて空のずっと奥の方をみてた。いつもはうざったい太陽の残像でさえ愛おしく思えてしまうなあ、どうなるんだろうなあ、これから、って思った。わたしが掬い取っている現実はきっとほんとうの世界のほんの一部でしかないから、救われますようになんて偉そうなことは言えない。だけど、たかが数日間外に出ていなかっただけなのに一人でこんなにも大袈裟に感動している。すこしくらい見返りを求めてもいい気がしてくる。
頭ぐわんぐわんする
現実に翻弄されている人間を嘲笑うかのようにして桜が我関せずと言わんばかりに堂々と咲き誇っているので、なんだかすこしだけ愉快な気持ちになった。白い四角形を顔の表面に貼り付けながら、それでも歩く足を止めない人間の行く末をかんがえると何もかもがいやになってしまうけれど絶望の輪郭をみんなでかじって食べていけば、なんとも名付けようのない不器用な形をした詩のような世界ができあがるのかもしれない。今日くそみたいなじじいがくそみたいな眼差しでこちらをみてきたので睨み返してやったんだけど、どれだけそうして自分の弱さを繕うように強がっていても彼には変わらずに愛するものがあって彼を救いにしている人もたくさんいて、そのことがなんだか、それだけがなんだかそのときのわたしの苛立ちの唯一の誤魔化しだった。だからわたしは彼を刺殺さないし、彼もわたしを殴り倒さない。そういうのって、大事なんだろうなあと思いながら電車の広告の文字を追っている。ちなみになにも頭には入ってこない。あたたかい毛布にくるまっていると誰かに抱きしめられているかんじがするから心地がよくて、すこしだけ唇を尖らせる真似をする。まぶたをあと何回閉じれば。何回綴じれば。いいんですか。コンクリートジャングルと自転車のサドルとスカイツリーの心臓。あ、と思う頃にはもうすでに全てが遅くなっていて後悔をするけど、あ、と再び思うと今度は以前のそれよりもより大きな幸せに満たされていることに気がつく。竹刀を持った少年たちが夜になると川辺に集まっていつもその刀を縦に振っている。わたしはたいして歌を歌うことも上手ではないし、勉強も大してできないし、顔だって凸凹している。けれどそれでも真っ直ぐに生きていけるかな。生きていきたいね。終末感の漂う世界をみることで、わたしは独りですこしだけ安心できた。終りがあることに赦される。本当は衝動のまま洗面所にあるハサミで髪の毛を思い切り切ってみたいし、派手な髪色にして東京の真ん中を歩きたい。それでも晴れることのない憂鬱を自分の中の非道徳的な理想に想いを馳せることで誤魔化してみたり、寂しいと思わなくても好きな人を自分の家に泊めて隣でぴったりからだを重ねながら長い夜を過ごしたい。そういうのをだらだらとしたいだけなのに、そういうのをするのにも勇気や妥協や諦めが必要らしい。がんばるよ。すこしずつ。
無題
まいにち予備校の自習室にいっていたら、自習室でしか勉強したくないからだになった。いままで宗教上の理由で髪の毛を隠してきたけど、大学生になったらボブにして染めて街を堂々と歩いてみたい、し、そうしてみる。たくさんあそびたい、だれになにをどう言われようと自分のしたかったことを一つずつしていきたい。親といっしょに暮らしていたら、わたしの「非」はぜんぶ彼らの責任になってしまうけど(これもちょっとおかしい話だけどそう考えている人は多いみたい)一人で暮らしだとわたしのしたことは全部わたしの責任になるらしいので、最近は常に逃げ出したい。思春期や若さを理由にしてどこか遠くへ逃げてしまうことは何もわるくない。ぜんぜんわるくない。寧ろそうするべきだとも思っている。一度離れ離れになることで改めて気付かされることや見えてくるものなんてたくさんあるし、それに加えて黒猫を相棒に迎えいれることがきまって、その子といっしょにふたりで(猫だから「人」ではないけど)暮らすことが決まったのでどきどきしている。もう失うものはない気がして、でもそれは自分がなにも持っていないからではなくて、幸せなことにたくさんのものを持っているからだということに最近気がつきました。毎日走ろうと思ってる、思ってるというか走っている。たくさんがんばって可愛くなるので、そのときがきたら誰かデートしてね
無題
つまらない文章しか書けなくなった。いや、そんなことはないんだけど、もしかしたら面白い文章を書かなくちゃと思うことがなくなっただけなのかもしれないけど、それでも書かずにはいられないほど心を動かされるものとかそれをさせてしまうくらいにわたしの大切なものをかき乱した嵐のような愛とか、水みたいにさらさらしてる美しい光景の数々とか、光とか風とか、なんかそういうの、そういうのに自分のからだとかこころを預けるのがこわくなってしまった。あっちへいったりこっちへいったり、そうしているうちに自分を見失いそうでこわい。だけど反面、もう自分のことで苦しまなくていいようにいっそのこと自分の存在とは程遠いなにかに染まってしまいたい。自分らしい自分なんて本当は存在しないのだとわかっていながらもそういったくだらない不安感をおぼえてしまう。というのも、たくさんの言葉とか音楽に触れているうちに、どんどん自分が感化に感化を重ねて変わっていっているのが自分でもわかっていて、だからもう昔書いていた文章は書けないし、昔捉えていた景色の感触も思い出せない。わたしが考えていることはすでに誰かが思いついていることで、でもだからといってその価値が下がるとかそういうことではないんだけど、時折それがすごくさみしくなる。なにかを表現することで、表現したくないなにかを誤魔化してきた自分が浮き彫りにされているようでとてもくるしくなる。ほんとうのわたしを認めてほしい、などと思うけど、同時にわたしのなにが貴様にわかるんだ、とも思う。自分のほんとうはどうしたいのかという気持ちをうまく掬いとってあげられないのがくやしい。思春期ってそういうものなのかなあ、こうやってぐるぐる変な渦に巻き込まれて、いつも自分だけど自分ではないなにかとすれすれになりながらもがいている。いちばん近いはずなのに、いちばん掴めない。なのに影みたいにしてどこまでもひっついてくるので厄介で。むかしの自分かもしれないし、認めたくない自分かもしれない。いずれにせよ、世界に翻弄されがちな自分の絶望や幸福を言葉や写真などに起こして大袈裟にしてみせる一連の行為に疲れてしまった。わたしはわたしに自分のことを認めてさせてあげたかったのだと思う。あなたの感じていることは言葉にされるに値することだと、慰めてあげたかったのだと。でも今はこうして文章を書くことで、言葉に残さなかったなにかが消えてしまいそうでこわいと思ってる。写真を撮ることで、写真に残さなかったなにかを裏切るような感じがしてこわい。それともそれはただ口実で、ほんとうはほんとうに一切のことに無関心になってしまったのかなあ。全てのことをどうでもいいと投げやりにしてしまうことで、失うものを少なくしたかったのかもしれない。そうすることがずっと強さだと思ってたけど、今もそう思っているところはあるけど、誰かにわたしのぜんぶを決めて欲しいなと思うけど、でも自分でちゃんとえらんでいきたいね。突き抜けたわたしの弱さを、考えすぎたよという言葉で突き放すひとたちはいたけど、それをわたしのいちばんの強さだと肯定してくれたひとは少なかった。考えすぎてしまうこと一般的にみていいことではないかもしれない。たしかにわたしは考えることで現実から目を背けているし、考えることであたかも自分が真っ当に生きていることを正当化しているし、考えることであなたに連絡したい気持ちやあなたに抱いてほしい気持ちを誤魔化しているけどそれがなんかいいなあっておもう。それがなんか、ちょっと可愛いというか、なんか人間味に溢れて嫌いになれない。ぐだぐだ空白を消費しているうちに、どうにもやりきれなくなって深夜にワンピース一枚でそとへ飛びだしたことがあって、そのとき足のくるぶしから太ももの内側へとひっつく夜の風のつめたさに今も慰められている。変わりたくない、と思うけど変わっていく自分を受け止めてあげられるだけの気持ちの余裕やそのかわりになにかを手放す強さとかそういうのを育てていかなくちゃいけないのだと思う。ちょっとだけかなしいけど、もしかしたらそれができた頃には、また遠い昔に出会えていた感動にまたはじめて「あたらしく」出会えるかもしれないと思うとちょっと頑張ってみようという気持ちになる。長々書いたけど自分でも一貫性がないことにくすりとしてしまう。ただの自分語り、あとでたぶん消しちゃうのでこれを読めた人はラッキー。あしたいいことがあるかもしれないね。
無題
ふわふわと遠いどこかを彷徨っているかんじで、それがちょっとだけ気持ち良かったり、気持ち悪かったり、こわかったり、かなしかったりした。一日中そんな調子だったのでひどくつかれた。わけわからないウイルスのせいで色々な部活の大会や練習が取りやめになった。期末試験もなくなって、これから空白の一か月間。放課後あちこちからだれかのすすり泣きとそれを優しく諭す声がきこえてきて、わたしは失うものなどなにもないのに、なにかを失ったような気分で、これを書いている今でさえ少し泣きそうで指が震えている。頑張って頑張ってさいごまで努力を続けてきたのに、こんなにも呆気なく終わってしまったことが悲しい。このままドミノ倒しみたいにたくさんの報道が、たくさんのだれかの涙が、自分の知らないところで募り続けていくことをかんがえただけでなんだか胸が空っぽになる。大した努力をしていないわたしが悲しむようなことでもないのかもしれないけど、それでもわたしは努力をしている友達の姿がだいすきだし、みんなの泣いている姿をみるのがつらかった。反面、涙を流せるほどの熱量をなにかに注いだ覚えもないことが余計にこころを空っぽにさせた。すこしだけ、この、世界がゆるやかにくずれていく様子に好奇心を覚えて胸が高鳴った瞬間もあったけど、やっぱりもっと美しいのがいいね。やさしいほうがいい。さいきん文章書いてなさすぎていかにも日記みたいな日記になりました。ぜんぶ大丈夫になりますように。
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nakatani-seminar · 9 months ago
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【〈千年村〉研究ゼミ】 前期活動報告⑹〜韓国調査篇
初めまして、中谷研究室学部4年の碓氷です!
韓国千年村調査4日目(8月24日)
の動向をお知らせいたします、よろしくお願いします!
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7時半に起床したとき部屋はすでに明るく、早朝に新しく印刷した集落調査資料の補足版を、先輩方がホッチキスで留めている最中でした。
あわただしい朝。
すぐにチェックアウトを済ませられるようにスーツケースを持って、少し遅れて朝食に向かうと、ビュッフェ会場は多くの人でにぎわっていました。
スクランブルエッグ、 プルコギ、 キムチ …etc. 韓国のコーンフレークはやけにカラフル 中谷先生に、「朝は沢山飲みものをおなかに入れた方がいい」と言われたので、水とオレンジジュースとコーヒーとスープを飲むことにしました。飲みすぎて苦しい…。
今日も盛りだくさんな一日です。スケジュールは以下の通りです!
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<8月24日のスケジュール>
9:30                    扶蘇山城の見学 10:30                  定林寺址の見学 11:00                  嘉林郡集落の調査(郷校、官衙のある部分) 12:00                 昼食は焼き魚とチヂミ、お肉の定食! 13:30                  嘉林郡集落の調査(微高地集落のある部分) 15:00                  弥勒寺および弥勒寺博物館の見学
~バス移動および地下鉄移動~
20:00                  ホテルに到着 チェックイン! 21:00                  夕食にサムギョプサルを食べました!(^^)! 0:00                    明日に向けての作業                                1:30                    入浴、就寝
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9:30 扶蘇山城― 8時半にはバスに乗車し、扶蘇山へと向かいました。扶蘇山は昔々百済の都であった扶餘郡に位置する山城で、
大河と山に囲まれた背山臨水の地形を一望できる最高の景観
を持っています。展望台は、赤く塗られた柱と緑に彩られた梁や垂木の色鮮やかな建物です(図1)。
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図1.扶餘山城の色鮮やかな展望台(撮影:2024/08/24 碓井颯)
梯子を昇り扶餘を俯瞰すると、霞がかった空気の中で錦江がゆったりと右手側に流れています。遠くには山々、近くには多くの建造物によって奥行きが生まれています(図2)。
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図2.扶餘山城の展望台からの眺め(撮影:2024/08/24 碓井颯)
千年村の集落調査では、山間部や都心から離れた僻地を巡るイメージを持ってしまうことが多いですが、
都市もまた集落のように住みやすい処に展開されるのだな~と
ここに住もうと決める集落住民と景観の美的・合理的豊かさから都を決定する王の心境は本質的に同じだったのではないか。
今昔一貫する地理的条件を感受する普遍的な人類の立場に立てた気がして少し嬉しかったです!
 扶餘山城址には同時に竪穴式住居の遺跡も残っており、資料館も見学することができました。日本の竪穴式住居より堀が深く、大きな柱径が特徴です(図3)。
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図3.韓国の竪穴式住居(撮影:2024/08/24 碓氷創平)
山城見学に同行していただいた富井先生にこの理由を解説していただいたところによると、
寒さが厳しい韓国ならではの土を利用した断熱機構
であるようで、空気中に熱が逃げることを防ぐため、内部空間をなるべく土に触れるように工夫したものだと言います。韓国住宅によく見られるオンドルは、当初かまどから発生する熱を利用した暖房器具であり、その端緒は竪穴式住居にも見られるようです。
10:30 定林寺址― バスで少し移動し10時半頃、定林寺址に到着しました。滞在時間が短く急がなければいけないということで、
「全体重をかけて」
見学すべく駐車場からスマホだけを持って足早に(図4)。
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図4.定林寺の石塔(撮影:2024/08/24 碓氷創平)
中谷先生から定林寺と法隆寺の比較についてお話を伺いました。そもそも定林寺は百済の聖王が仏教熱心であった所以完成した寺院であり、
その影響は飛鳥時代の日本に多く及んでいるのですが、
大きく異なるのはその伽藍配置です。
講堂を含む回廊によって、金堂と塔が一直線に貫かれている定林寺に対し、法隆寺では講堂を離し金堂と塔を並列しています。
この故が敷地の広さや環境に起因するものなのか、国ごとの考え方の違いによるかは難しいところですが、類似点と相違点という観点から比較できたのは良いことです…(図5-9)
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図5.定林寺の平面図(出典:「韓国の建築」,金奉烈著, 学芸出版社, 111ページ)
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図6.法隆寺の平面図(出典:同朋舎出版刊文化庁文化財保護研究会監修「図説 日本の史跡 第五巻」)
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図7,8,9.定林寺の様子(撮影:2024/08/24 口石直道)
11:00 嘉林郡集落の調査― 昼からは、昼食をはさんで前後で嘉林郡と呼ばれる集落を巡りました。今回、調査班では二か所をピックアップしてめぐることにしました。
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図10.嘉林郡の官衙の入り口を示す門(撮影:2024/08/24 安藤優花)
前半に訪問した場所は、
大きな郷校(科挙を受ける人々が通う学校)を持つ昔からの集落の中心地
と考えられます。郷校の存在を示す門を潜り抜けて集落に入っていきます(図10)。山の麓に位置する郷校付近では、細い路地を挟んで立派な邸宅が並んでいました。色鮮やかに葺かれた赤青の屋根スレートをあちらこちら横目に、ぐるぐると歩き回りました(図11)。
河川付近にも川を覆うようにスラブが敷かれ、RC造の住宅地が展開されていました。
川に臨むところには東屋が置かれ、なんとも快適で落ち着く場所でした~ 日本の夏にも似ていますが、やはり大きな違いは散見されるハングルです…!
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図11.嘉林郡のくねくね道(撮影:2024/08/24 碓氷創平)
後半は
広大な田んぼに囲まれた微高地集落です。
微高地(?)となるほどに丘は大きく盛り上がっていて、大小さまざまな住宅が余裕をもって配置されていました。
米もたくさん採れるから豊かな場所なんだろうと思いました。
上っていくと視界が開けました。
丘の頂上付近には、大きな樹が!
木の麓には椅子や無料で使える健康器具などが置かれ、集落民の憩いの場所となっているようです(図12)。この集落は錦江に囲まれてもいるのですが、錦江の堤防付近にも同様の樹と東屋があり、くつろいでいるおじいさん達に地域のお話を伺うことも出来ました。韓国の集落には気持ちの良いコミュニティスペースが集落単位でいくつも点在していて良いです!
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図12.嘉林郡の大樹(撮影:2024/08/24 碓氷創平)
12:00 弥勒寺―  最後は弥勒寺を見学しました。弥勒寺では3つの回廊のセットが一つにまとめられた建物配置を持っています。それぞれの回廊が一つずつ、計三つの塔を持ち、中央の木造の塔を二つの石塔が挟んでいるのですが(図6)、現在では復元された石塔しか残っていません。二つの石塔に挟まれた弥勒山がその象徴性を増していますね!
大きく開けた平原に白光する二つの塔が映え、
日差しがジリジリと照りつける中で白・緑・青の三色が鮮やかに焼き付きました
(図13-15)。
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図13.弥勒寺石塔跡(撮影:2024/08/24 小谷さくら)
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図14,15.弥勒寺石塔跡(撮影:2024/08/24 安藤優花、小谷さくら)
 弥勒寺見学後は付属の博物館を見学しキラキラした装飾品や生活陶磁器などを見ました。当時の王族や人々の生活の様子について、説明を聞きながら思いを馳せました。一つの考古学品の発見が様々な文脈で意味を持ち、歴史的な発見がダイナミックに展開していく様を感じることが出来ました。
16:00 帰りのバス―  その後ソウルへ向けて再びバスに乗車し、3時間ほど車窓を眺めました。
韓国は右車線通行のため、追い越し車線は向かって左側です。
もう少しで市街につくというとき、
真っ赤になった日が沈むところでした
(図16)
教会やモスクなどの多種多様な建物のシルエットが逆行で暗んで、
ノスタルジックなソウルに車内一同盛り上がっておりました。
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図16.ソウルの夕焼け(撮影:2024/08/24 碓氷創平)
 地下鉄を乗り継いでホテルに着くころ、すっかりあたりは暗くなっていましたが、宿泊先は夜中まで明���くにぎやかな場所でした。ホテル近くのサムギョプサルの店で夕食を堪能し、一日を終えました。
以上が調査4日目(8月24日)の動きでした!いかがでしたでしょうか…?
明日は調査をまとめるポスターセッションを行います
25日の日記も乞うご期待!!
読んでいただきありがとうございました!!
#sennen#nakasemi
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imarkettomo · 2 months ago
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家樂福有賣 微熱山丘鳳梨酥嗎?
在台灣的每個角落,鳳梨酥都是一道不可或缺的美味點心。想像一下,當你走進家樂福,四周環繞著琳瑯滿目的商品,心中不禁浮現出微熱山丘的鳳梨酥,那獨特的香氣與口感,讓人垂涎欲滴。微熱山丘的鳳梨酥以新鮮的鳳梨餡和酥脆的外皮聞名,無論是送禮還是自用,都是絕佳的選擇。 然而,家樂福是否有賣微熱山丘的鳳梨酥呢?答案是肯定的!在家樂福的貨架上,你可以輕鬆找到這款人氣商品,讓你隨時隨地都能享受到這份美味。無論是與家人共享,還是作為伴手禮,微熱山丘的鳳梨酥都能為你的生活增添一份甜蜜的滋味。 別再猶豫了,趕快前往家樂福,讓微熱山丘的鳳梨酥成為你生活中的一部分,品味台灣的獨特風味,讓每一口都充滿幸福的回憶! 文章目錄 家樂福尋寶指南:微熱山丘鳳梨酥現蹤蹤跡大公開! 鳳梨酥專家解密:家樂福選購微熱山丘的獨家秘訣 家樂福通路權威分析:確保您買到正宗微熱山丘鳳梨酥 安心購物的承諾:家樂福與微熱山丘的合作關係與品質保證…
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