#成れの果てのグリフ
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Nare no hate no grief
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Mafumafu- Grief of the Bitter End (Nare no Hate no Grief / 成れの果てのグリーフ) English Lyrics
Note about the title: Mafumafu has confirmed that while it is written as “glyph” (グリフ), it is “grief” in the song title. It is written as グリーフ in the lyrics, so yes this is intentional. I’m assuming this is meant to be a play on words. “Glyph” may refer to hieroglyphics (as there are Egyptology references in this song), or to the Nyctographic square alphabet Lewis Carroll (the author of Alice in Wonderland) created, since I'm like 99% certain this is a sister song for Haikyo no Kuni no Alice and Gikyoku to Deforme Toshi.
I also included some other translator notes (written as TN next to their respective lines), but have decided to refrain from including ALL of my analyses. I feel like picking things apart is half of the fun so I wanted to leave some of that for you guys <3 I'm excited to see lots of discussion about this song!
馴染みあるような まるでないような
ナトロンで乾く 没薬の匂い
罰当たりだな 生まれ落ちた時から今
を手放した未来へ行く
Like this scent is familiar, but like I’ve never smelled it
The fragrance of myrrh dried with natron (TN1)
This must be my punishment. The moment I was born into this world
I moved towards the future where I let go of the present
陶酔状態と判定 自分以外で在れ
陶酔状態と判定 自分以外になれ
一切合切を裁定 情状酌量の余地も
失効したリビドー
Deemed as in a state of intoxication. Be something other than yourself
Deemed as in a state of intoxication. Become something other than yourself
Judge everything and anything. Even the extenuating circumstances
An expired libido
札びら束ねて ピエロ 能面
角待ちスラム 出所は何処だ?
瞞し塗れの夢は手筈で
入れ替えはじめましての顔
A bundle of cash, a clown, a noh mask
Camping slums (TN2)– where will we be released?
This dream smeared with deception is a ruse
One that changed its face just to meet us again
ばら撒く粗悪な感情 成れの果ては
揺り��で頭部が沈み込んでいる
だって何度でも だって何度でも
鍵しっぽの夜目に怯えてしまうよ
Scattering inferior feelings, in the bitter end
My head is sinking into the cradle
Because no matter how many times, because no matter how many times
I can’t help but be scared of the kinked-tail’s (TN3) nocturnal sight
何処かにきっと出口があるはずだ
手をつける禁忌と非合法の青
ボクを作り替えていく 生み直していく
所以になったグリーフ
There has to be an exit somewhere
Laying my hands on the forbidden, illegal blue (TN4)
I’m going to remake myself. Going to rebirth myself
My reason was born from grief
目に見えるような 先が無いような
酩酊同然の人生 奈落の底
罰当たりだな 生まれ落ちた時から今
を手放した未来へ行く
Like I can see it with my own two eyes, but like there’s nowhere to go from here
This life is no different than inebriation in the depths of Hell
This must be my punishment. The moment I was born into this world
I moved towards the future where I let go of the present
陶酔状態と判定 自分以外で在れ
陶酔状態と判定 自分以外になれ
こんなのじゃ当然到底 情愛への心も
失効したリビドー
Deemed as in a state of intoxication. Be something other than yourself
Deemed as in a state of intoxication. Become something other than yourself
With things how they are, it’s obvious and absolute– my feelings toward love are also
An expired libido
我楽多列ねて歌う烙印
狂える夜ほど隠しておくれ
キリトリ線から向こうは
ファティマの手では守られない世界だ
A brand of stringing together trash to sing
Hide me as the night goes mad
Beyond the dotted line
Is a world where Fatima’s hand cannot protect us
この小さな生の行方に価値はない
抗って藻掻いてもどうせ意味はない
だって誰も だって誰も
死んだ後のことは教えてくれない
Wherever this small life ends up is worthless
No matter how much I struggle or fight, there’s no point
Because nobody, because nobody
Will tell me what happens after we die
何処かにきっと出口があるはずだ
繰り返すいつかの記憶を捨てて
ボクを作り替えていく 生み直していく
所以になったグリーフ
There has to be an exit somewhere
Throwing away the repeating memories of then
I’m going to remake myself. Going to rebirth myself
My reason was born from grief
悪い夢なら覚ましてください
疾患レコンキスタ お呪いは
If this is all a bad dream, please wake me up
Disease Reconquista, that’s what this curse is
だって相対的に不幸で在りたいだけ
All I want is to be relatively unhappy
ばら撒く粗悪な感情 成れの果ては
揺り籠で頭部が沈み込んでいる
だって何度でも だって何度でも
鍵しっぽの夜目に怯えてしまうよ
Scattering inferior feelings, in the bitter end
My head is sinking into the cradle
Because no matter how many times, because no matter how many times
I can’t help but be scared of the kinked-tail’s nocturnal sight
ぽっかり空いた心を縫い合わせ
液状化の愛から順に溢れ出す
ボクを作り替えていく 生み直していく
所以になったグリーフ
Sew up the hole that’s opened up in my heart
Starting with the liquified love, it overflows in turn
I’m going to remake myself. Going to rebirth myself
My reason was born from grief
Translator Notes:
Natron and myrrh were used for embalming mummies. Myrrh was also one of the presents the three wise men gave to Jesus Christ when he was born, most likely alluding to his sacrificial death.
“Camping” as in camping in FPS games (like when you don’t move from one spot or corner and just wait for people to come in to shoot em for easy points)
Kinked tail refers to a cat's tail! It’s when the top is a little bent and cute. Apparently it’s good luck in Japan? Idk do with this info what u will
Blue represented fertility, birth, rebirth, and life in ancient Egypt and was made out of lapis lazuli so it was expensive idk (I’m just assuming it’s “illegal” here cause it was reserved for usage by rich people and kings).
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2025-5月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「対語」です◆
今月は参加者の皆様に「対語」のお題でアンビグラムを制作していただいております。メジャーな対義語は掘りつくされているのではと思われる中、作家の皆さんがどのような作品を作り上げてきたのか、楽しみにご覧ください。
皆様のコメントがいただけますと幸いです。

「損失/収益」 回転共存型:すざく氏
利益を失うこと/利益を得ること。 「損」の左の点のハネと「益」の左払いの重なり処理の切り替わりがうまいです。よい書体とデザインですね。

「アオムケ/ウツブセ」回転共存型:ヨウヘイ氏
顔や物の表面が上を向いていること/下を向いていること。 ドット表現が生きていますね。線が途切れたりという、1ドットの増減があっても割とこの解像度でも読めてしまいます。

「質素/華美」 図地反転共存型: いとうさとし氏
飾り気がなくシンプルの様子/華やかで美しく派手な様子。 「質」の上部にはみ出しがありますがそれを補ってあまりある全体的な完成度の高さです。文字のバランスも良く、すばらしいですね。

「闘(⿵门𭔰)争/逃走」 回転共存型:繋氏
「トウソウ」の同音異義語。 ステキな書体のデザインです。セリフやヒゲ部分もうまく生かされていますね。

「支配/服従」 回転共存型:KSK ONE 氏
相手を束縛すること/されること。 中央の「彳」相当部分のリガチャが気持ちよいです。筆致がかっこいいですね。

「過激/穏健」 回転共存型:douse氏
度を越して激しいこと/おだやかで行き過ぎていないこと。 太めの書体にすることで字画の衝突を自然に見せつつ、方向を切り替えるのに生かしています。「過」は大陸式のグリフですが気にならないものです。

「空虚/充実」 振動型:.38氏
なかみが何もないこと/満ち満ちて豊かなこと。 字画の絶妙な波うちと太さの変化で振動を実現させています。先割れ字画の具合もよいですね。中央の字画はハネとハライが切り替わります。
「陸/海」 敷き詰め図地反転型:アンビグラム研究室
「陸」と「海」の敷き詰め図地反転アンビグラム。陸海の図地反転の作例は複数存在します(一番早い作例はこちら→2010-05-06)。 本作はoyadge01氏と意瞑字査印氏が対応解釈、作字をkawahar氏がそれぞれ担当して制作されました。

「愚痴/感謝」 図地反転共存型: いとうさとし氏
言ってもしかたのないことを言って嘆くこと/ありがたく思って礼をいうこと。 非常に読みやすく驚くばかりです。「心/心」の図地対応は応用が利きそうですね。
「昨日/明日」 振動型:lszk氏
今日の一つ前の日/一つ後の日。 重ね合わせ処理をうまく利用した傑作です。矢印による示唆があるため、すぐに読めますね。

「脆弱/強靭」 敷詰回転共存型:douse氏
もろくて弱いこと/しなやかで強いこと。 黒パーツと灰色パーツを入れ替えていると見ることができます。角度の調整や線の出し入れの具合が絶品です。

「文明破滅/創世記譚」 鏡像共存型:ちくわああ氏
世界の終わりとはじまり。 文字単位での対応付けではないのですがバランスよく仕上がっています。かなり難しい対応付けをしている力作です。文字内の✨を自然にする中央の星デザインもよい工夫ですね。

「福良Pです/凶悪Qです」 図地反転共存型:つーさま!氏
QuizKnockのとある企画で発生した対義語。 「です/です」が図地対応できることに驚きです。「P/Q」がよいデザインですね。塗りつぶしが効果的に使われています。
「彼誰時のバス停/黄昏時の��前」 回転共存型:松茸氏
明け方←→夕暮れ、バス停←→駅前。 適度なデフォルメが気持ちよく、全体的に素直に読める良作です。「亭」部分が袋文字のようになっている部分が上から下まで渡っているので気持ちよいですね。

「竜頭蛇尾/有終完美」 鏡像共存型:とりけとん氏
尻すぼみになること/最後までやり遂げること。 全体の流れで読むデザインではあると思いますが、一文字ずつ見てもかなりうまく調整されています。そのまま掛け軸にもできそうなよい作品です。

「おまえらの二次創作」 重畳型:Jinanbou氏
「オイラーの公式」に対する偽対義語(こちら)。 2ブロック分ずらしながら並べるとうまく配置できます。配置の発見と文字の切り取り方がすごいですね。

「貧乏舌/鼻セレブ」 回転共存型:てるだよ氏
こちらの偽対義語が初出でしょうか。 ポストに対するのコメントでは対応部分の前後関係が逆という指摘も多くありましたが、このデザインによればうまい配置になっています。細かい筆画にも工夫がありますね。


「SYNTAX/SEMANTICS」 回転共存型:兼吉共心堂氏
構文 (syntax) と意味論 (semantics) は、プログラミング言語において、コードの構造と意味を区別する概念。 珍しくラテン文字での作品。文字数の違いをクリアするための圧縮手法が見所です。

「攻守」 旋回型:うら紙氏
主に競技における攻撃と守備。 全体的に三角のペン形状とし、「攻」の最初の部分と「守」の点を自然に見せています。ポイントを押さえたよい作品ですね。

「誕生/死滅」 図地反転回転共存型: いとうさとし氏
生まれること/死に絶えること。 「誕/滅」の自然さに驚きます。「生/死」はシンプルな文字同士の対応付けの分、細かい凹凸の調整が見所ですね。
「是/非」 敷詰振動型(180度回転同一型):kawahar氏
道理にかなうこと/誤っていること。 縦に読めば首を縦に振る肯定の「是」、横に読めば首を横に振る否定の「非」です。ちょっとしたウロコの調整でうまく読めるように仕上げられています。

「光/影」 振動型:ラティエ氏
物事の明るい部分/暗い部分。 主観的輪郭を利用した知覚シフト。作例が非常に少ない手法ですがうまく扱っており、言葉にマッチしていてとても良い作品です。
「平面/立体」 回転共存型:lszk氏
2次元/3次元。 平行四辺形のような部分を平面的に見たり立体的に見たり切り替わるところがぴったりですばらしいです。「面」の窓も斜めに切られているので「立」の時に柱状に見えてきます。

「鷹/鳩」 回転共存型:douse氏
政治的な立場として、強硬派/平和派。 文字の特徴を的確にとらえたすばらしい図案化です。バランスが絶妙なので、まだれが小さくてもしっかり「鷹」ですね。

「祝/呪」 回転共存型: oyadge01氏 × 意瞑字査印氏
「祝」を180°回転させると「呪」と読める王道のアンビグラム。意瞑字査印氏が対応解釈、oyadge01氏が作字を それぞれ担当する合作の制作スタイルです。

「分裂/統合」 敷詰回転共存型×2:オルドビス紀氏
別れること/まとまること。 「分/合」「裂/統」それぞれが敷詰共存の関係です。字画本体と装飾が切り替わる効果が実感できる作品ですね。レタリングとアンビグラムが絶妙に融合しています。
「平坦/起伏」 回転共存型:Σ氏
表面が平らなこと/表面に動きがあること。 「坦/起」は無変換共存の関係ですが、もう一文字と合わせて角度を調整することで一文字目と二文字目の関係を入れ替えています。裏になった「犬」も愛らしいです。
「浪費/節約」 鏡像共存型:螺旋氏
無駄な出費を増やす/減らす。 「浪/約」がとても自然で驚きです。「費/節」の省略の仕方がすばらしいです。最大公約数をとるというだけでもなく、書体の力によるものも大きいですね。
最後に私の作品を。
「眼鏡(めがね)」 回転型:igatoxin
熟字訓にルビをふるときは、対語ルビ(グループルビ)で均等に。逆に、文字ごとにルビをふるのは「対字ルビ(モノルビ)」です。
お題「対語」のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「能力」です。スキル、技術、技量、熟練、パワー、資質、知能、独創性、スタミナ、異能、資格、器量 など 参加者が自由に能力というワードから発想・連想してアンビグラムを作ります。
締切は5/31、発行は6/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー} 2月{TV} 3月{クイズ} 4月{健康} 5月{回文} 6月{本} 7月{神話} 8月{ジャングル} 9月{日本史} 10月{ヒーロー} 11月{ゲーム} 12月{時事}
2024年 1月{フリー} 2月{レトロ} 3月{うた} 4月{アニメ} 5月{遊園地} 6月{中華} 7月{猫} 8月{夢} 9月{くりかえし} 10月{読書} 11月{運} 12月{時事}
2025年 1月{フリー} 2月{記憶} 3月{春} 4月{キッチン} 5月{対語} 6月{能力}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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成れの果てのグリフ
馴染みあるような まるでないような ナトロンで乾く 没薬の匂い 罰当たりだな 生まれ落ちた時から今 を手放した未来へ行く 陶酔状態と判定 自分以外で在れ 陶酔状態と判定 自分以外になれ 一切合切を裁定 情状酌量の余地も 失効したリビドー 札びら束ねて ピエロ 能面 角待ちスラム 出所は何処だ? 瞞し塗れの夢は手筈で 入れ替えはじめましての顔 ばら撒く粗悪な感情 成れの果ては 揺り籠で頭部が沈み込んでいる だって何度でも だって何度でも 鍵しっぽの夜目に怯えてしまうよ 何処かにきっと出口があるはずだ 手をつける禁忌と非合法の青 ボクを作り替えていく 生み直していく 所以になったグリーフ 目に見えるような 先が無いような 酩酊同然の人生 奈落の底 罰当たりだな 生まれ落ちた時から今 を手放した未来へ行く 陶酔状態と判定 自分以外で在れ 陶酔状態と判定 自分以外になれ こんなのじゃ当然到底 情…
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みQ文字フォントを作るまで

ぅぇぁみくてんの書いた文字をフォント化した、その作業や知見の記録記事でございます。なんでフォント作るねん変態やろ、頭おかしい、とか色々言われておりますが、そもそものきっかけは本人と喋っていたときに確か日記と文字の話になり、フォントつくろっかなー(カタカナフォントくらい作れるやろ)みたいなことを言っており、(多少どうやって作るか知っていたので)だいぶ大変やで!と言ったら、じゃあ作ってよ!ほな作るわ!ということで作り始めたというのがきっかけだったと……思う……(当時珍しくハイボールを5杯ほどひっかけており記憶がやや曖昧)
ともあれ汚いと言われるみQ文字だけど、実は特徴を見ていくと理に叶った流暢な筆運びであったり、魅力ある字であるとは思っていたのでこれ幸いとばかりに製作に入ったわけです。
フォントを作ること / そもそも興味はあった
おぼろげながらFontForgeというフリーなフォント作成ツールがあることは以前から知っていまして。実はフォント作りたいな~と思いつつ自分の文字をフォントにしても面白くないし、ネタがないのでツールを調べるだけで終わっていたのだ。その頃から色々と他にも新ツールや進化している部分があるのでは?と思い色々調べた。軽い気持ちで。それが、長い旅路の始まりであった……。
Webサービスで簡単に作る? / マネタイズできないサービスは滅びる
どうもテンプレート画像をダウンロードしてきて、そこにうまく載せてアップロードすると自動的にフォントになるぜ!的なのがあると風の噂に聞く。なるほどPaintFontというらしい。さて早速サイトに行ってみると何故かCaligraphrとかいうサイトに飛ばされる……?どうやら名前を変えて有料化していて、無料だと文字数制限がかかるとか……。英数ひらがなカタカナを作りたいのでどう考えても足りない。没か……。
他に類似サイトないかな、と調べてみたが、制限があったり英数字だけだったりどうも要求に合致するサービスはなさそう。普通に考えてWebサービス開いてるだけでもお金かかるし、寄付とかないと無料ではやっていけないわな。そもそもフォント作成サービスてどのくらいの市場規模なんだ……?むしろ無料サービス、なんであるの?
画像取込み / 目を皿にして日記を読み、心で文字を感じる
じゃあどないするか。本質的にはアウトラインフォントを作るので、ベクタ画像の作成が必要である。となると画像の自動トレース。調べてみるとフリーのベクタ画像編集ソフトであるInkscapeにもトレース機能があるようだ。やったね! (実はFontForgeでもpotraceとかを使えば画像トレースできるんだけど管理・編集上一旦SVGで扱いたいのでInkscapeを使う)
さてこの画像トレース、Inkscapeに画像をD&Dしてツールを実行、はい終わり!なのだが、今回の画像ソースはTwitterで連載(?)されているみくてんの日記である。何か問題があるか、というとだいたい次の2点となる。
1.文字の分離が難しい
流れるように書かれている文字なので、文字同士が重なっていたり、罫線なんかが文字に混入してくるので単純にトレースしてしまうと意図した結果にな��なかったりする。あと色が薄い文字であるほどノイズに弱くなるのでそのへんの考慮も必要。
2.文字の状態がまちまち
日記1ページ中の1文字を取り出してくるのだけど、日によって割と文字の大きさが違う。大きいぶんにはなんとでもなるのだけれど、小さいとトレース結果がかなり鈍った感じになってしまい原型を留めない結果になりがち。また文字の太さや傾きなども異なるのでこのへんも調整が必要。
ではどうするか。
地道に切り出してレタッチ、そして取り込んだら字形の調整をします!
目を皿にして日記を何度も熟読し、求める字が存在するか1つ1つ確認していく地道な作業を経て、ペイント等で開いて目的の文字だけをサクっとトリミング。そしてノイズを除去し、関係ない文字や罫線を1つ1つ丁寧に消していき、文字を掘り出します。手作業のあたたかみ。
次いで取込み。これ自体はもうボタン1発。そして結果を見て、あっここちょっと細いな……とか、ここの角が丸くなってるから修正しよう……とかやっていく。 線がクロスしている部分はほぼ100%うまくやってくれないので、元の字形を脳内で高解像度化して筆跡の流れを読み、脳内モデルと一致させつつ、不自然にならないように字形を整えて。あとこの段階である程度大きさや太さは統一します。
ほらね、簡単でしょう?(眼精疲労で充血した眼をこすりながら)
SVGフォント / 唯春の夜の夢のごとし
ついでにSVGフォントというものの存在も知る。Inkscapeでもサポートしていて、なんとInkscape内だけでフォントが作れてしまうらしい。早速喜び勇んでチャレンジしてみたのだが、これがまた、つらい……。
基本的な操作としては、専用のウィンドウでSVGフォントの枠を作成し、その中にグリフ(文字)を追加して紐付けする文字(マッチング文字列)を指定したら、対象の字形を選択して取り込みボタン(選択オブジェクトから曲線を取得)をポチっと押す。あとは文字毎にこれを繰り返すだけでそのSVGファイルはフォントとなるのであった……が。
取込する際の位置がフォントとして取り込まれた位置に反映されるため、全ての文字は同じ枠内に配置しなければな��ない。つまり同じファイル内で複数の文字を管理しようと思うと、レイヤを分けざるをえない。文字毎にレイヤを作って、グリフを作って、位置を調整して……と作業するのはかなり煩雑である。しょうがないので枠作るところはSVGをテキストエディタで直接編集したりした。
また更につらいのが文字毎に幅を指定できないこと。全文字全角か半角になってしまう。そもそも俺が作りたいのはプロポーショナルフォントだ。どうやらSVGフォントの規格自体では幅の細かい指定もできるようで、FontForgeで編集すると実現はできた。が、Inkscapeはそれに対応していないようで指定してしまうと読み取れなくなる。これはメンテナンス上とてもおつらい……。
ついでに書いておくとSVGフォントは現代ではもう殆ど使われていない形式のようで、未来もないのですっぱり諦めた。 (OpenType SVGフォントというものがあったりするのだがこれはまた別のお話……)
svg2sfd / なんかうまくいかない
文字形の編集自体はInkscapeのほうが良いが、ちゃんとしたフォントを作るにはFontForgeが必要だ。FontForgeはSVG取込みするとき字形毎にファイルが別れている必要がある。さて、しこしこ分割して、FontForgeのスクリプティングでなんとかするかな……と思案しているとsvg2sfdなる文明の利器が見付かった。ほぼほぼ似たようなことやろうとしていて、1つのファイル内でグリッドを基準に位置計算してパス毎に分割、パスのIDでUnicode指定するらしい。
これでいけるんちゃう!?と思って既に作ったグリフを移行してみる……と何故か何も出力されない。ソースを見てみると、SVGのパス形式が一定のものを想定しているようで、少なくとも俺が最新版のInkscapeで四苦八苦しながら作ったものはうまく読んでくれないようだった。多少修正を試みたが、破裂したフグのようななれの果てしか取り込まれなかった。無念……。
しょうがないのでしこしこ分割しました。
FontForgeのスクリプティング / プログラマの三大美徳とは怠惰・短気・傲慢である
ここで真打、FontForgeの登場である。細かい説明は省くがフリーでフォント作成といえばこれ、というすごいやつなのである。そしてこいつにはスクリプティング機能が付いていて、画面操作のほとんどを自動化できるというのである。
ふつーに分割したSVGをフォントに取り込もうと思うと、1つ1つの文字を選択した上でSVGを読込むという死ぬ程面倒くさい手順を踏む必要があるのだけれど、スクリプトでImport(”*.svg”)とかやるとsvgファイルを全て取り込んでくれる!そしてファイル名をUnicodeの��ードポイントにしておけば自動的にその文字として個別に取り込んでくれるのだ……!(仕様説明が見つからなかったけどそういう動きをするのでたぶん)
フォント名を英語と日本語で設定したり、ファイルサイズ削減の最適化をしたり、文字毎に幅を設定したり細かい調整もスクリプトでやったんだけど詳細は割愛。気になる人はソースを見てください。
(どうでもいい余談: フォント名は日本語は単純に「みQ文字」としたのだけど、フォントIDは英語にする必要があったためどうしようかなーと思案した結果MiQglyphにしました。みQ"文字"のニュアンスとして、ヒエログリフ的神聖文字のニュアンスで呼称されているのではないか、と思い至ったのでグリフを採用しています。)
これで、なんということでしょう、SVGを作れば1秒程度でフォントが出力できるようになったではありませんか。文字を追加するときもSVGを特定のフォルダに置くだけ。これぞ匠の技。驚きの0円(電気代を除く)。
最終調整 ~ 公開 / ラスト・ワン・マイルが遠い
これで終わり!かというと、そうは問屋が卸さない。実際に出力されたフォントで文章を表示してみると、なんか一文字だけガタってたりとか、太さが違うとか、字間が広過ぎ・狭過ぎ、など細かく不満点が出てくる。人の欲は増大して留まることを知らぬ。カチっとしたゴシック体とか明朝体とかであれば文字作成時にルールを決めておけば綺麗に揃うと思うのだけれど、手書きプロポーショナルフォントではなかなかそういうわけにもいかず……。
というわけで私は今、文章表示→字形修正→フォント再生成→インストール→文章表示→…の無限ループを超えて今この世界に立っているのです。ここがβ世界線だ。
時期的に12/8ワンマンがあったので、自分のテンション上げる意図も、プロモーションの一助になれればという意図もありつつ、その前夜をターゲットに作業を進め初版リリースまで無事こぎつけた。できれば英数字ひらがなカタカナ全部含めたかったけれど、10回くらい全日記読み返しても見付からなかったので流石に諦めました。公開にあたっては自分のサイトで特設してもよかったけれど、ソースも公開するつもりだったのでGithubのリリース機能で出してみた。初めて使ったけれど結構便利。
そして臨んだぅぇぁワンマン。本稿からは逸脱するけどこの目立たないところでぶっちゃけ気味の何様やねんな感想などを少し。正直言うと会場が大きく、半分くらいしか埋まらないのではないかとちょっと���っていた。けれど実際は7、8割近く埋まっていて、ぅぇぁ現場で見掛けた人は大体居たのは勿論のこと、東京の知り合いも名古屋の知り合いも来ていたし今日始めて来たという知り合いも居た。 そもそもぅぇぁの現場は一つの界隈の人達が居る、という感じではなくて複数の現場から満遍なく人が来ている印象があって、これは音楽的にもパフォーマンス的にもメンバーのキャラ的にも幅が広い、言い換えればフックが多いことに起因しているのではないかと個人的には思っていたりする。それを続けてきた結果としての動員かなと素直に思うし、動員した人達の期待の斜め上くらいを投げ付けて間違いなく今後につながるパフォーマンスだった。少なくとも俺の期待の斜め上は行ってた。 戦略的には現段階のワンマンは値段設定から見てもプロモーションの意味合いが強いとは思うのだけど、プロモーションだからこそ本気が必要で、その本気が120%出たという感触。メンバーの頑張りは痛い程伝わったし、運営側の頑張りも相当なものだったと思うのだけど、なによりチームとしての信頼関係が素晴しい。セットリスト1つにしても一旦Pが考えたものをメンバーに投げて、意見を取り入れて大幅に組替えたりしたというエピソードはとても象徴的な気がしている。運営はクリエイティブで、メンバーはパフォーマンスで。両輪がまわってどこまで行けるのか。ワンマンを経て楽しみなグループになった。
公開後 / 浪費するのを楽しんだ時間は、浪費された時間ではない
ぅぇぁのヲタクの方々からもふぁぼなど飛んできたのでなんとか受入れてもらえたかなー、とか思ってたらまさかのご本人使用例が飛んできて震えています。今にも暗闇からみくてん原理主義者が飛び出してきて「電子的みQ文字など認めぬ」と主張しながら刺してくるのではないか、眠れない夜を過ごしています……。

というのは冗談として。本人からポジティブな反応が来たのは滅茶苦茶ありがたいし嬉しい。基本何やるにしても見返りは期待せず自分が楽しいからやる(色々書いたけど基本楽しんでやっています)、ただし迷惑はかけないよう努力する、という割り切ったスタンスなのだけど、反応があるとやはり嬉しいものだし、やる気も出るものだなぁ、と自らのちょろさを噛み締めている今日この頃です。めっちゃツイート見返した。よーし漢字も拡充していくぞ……!(完)
ライセンスや著作権についての余談
���イセンスはMITライセンスなので誰でも自由に利用・改変・再配布可能です。こういうの明示しておかないと、著作権者が主張したら何でも通る怖い状況なのでライセンスってのは重要なんですよ……。ライセンスがわからないフォントは使ったらあかんですよ!他のライセンスはフォントだとSIL OFLというのがあるようだったが、制限が増えるだけなのでGithubでも対応してるMITライセンスでええやろ、というノリ。一瞬CC BYとかも検討したけど、これ印刷物とかにも全部表示要るんちゃう?という気がしたのでやめた。
一応リリース前に運営に確認をとったりはしたので公開に問題はないだろう、と判断して公開してるのだけど、そもそも法律上今回の製作物は何らかの制限にひっかかるのだろうか?という疑問はあったりなかったり。軽く調べるとデジタルデータとしての著作権は認められる一方、文字の字形自体には一般に著作権は認められないという。ただし毛筆書体などは芸術性が認められるため著作権が発生する、という説明があった。このアナロジーで行くと、このフォントの差し止めを運営側から行う場合は、みQ文字の字形に芸術性が認められるかや、名称の使用あたりが問題になりそうかな……と考えてみたりはしている。(万一の場合も別に争う気はないけど、思考実験的なやーつです)
細かいメモ
作業するにあたってちょっと嵌ったポイントをメモ。
FontForgeのスクリプティングに関してはちょっと古いけどこのへんを参考にした。
OpenTypeでの文字単位は基本1000unitで、SVGでの1px=1unitにあたる。このためSVGのキャンバスはpx単位で1000x1000と作成する。
Windowsのフォント選択ダイアログで「日本語」とか「欧文」とかの区分が出る部分は、TTF名がその言語で入っているかどうかで決まるぽい。
FontForgeのSetTTFNameで指定するnameidの一覧はたぶんこのへんのやつでいける。
未定グリフを表す.notdefの字形をSVGから取り込むには、0x0000のグリフを選択した状態で、グリフ名を.notdefにしてから取り込みをかければよいようだ。
フォント出力時のエラー / 誰かの参考用
FontForgeでOTF(SVGは3次曲線なのだが、TTFは2次曲線、OTF(Type1)は3次曲線使用なのでOTFのほうが再現性が良いと想定される)などを画面で出力しようとすると、めちゃくちゃ警告が出る。とにかくよく出るのが次の2つである。検索しても説明がさっと出てこないのでメモ。あくまで警告で、スクリプトで出力すると警告出ないから関係ないっちゃないんだけどね……。
Wrong Direction
方向って何の方向やねん……と思ったが、どうやらフォント作成時のルールとして「外側の輪郭は時計回り、内側の輪郭は反時計回りのパス」という決まりがあるらしい。このように処理したほうが良い表示結果になるということなのだが、無視しても割と違いがわからない……。なおFontForgeにはこれを自動で修正する機能がある(エレメント→アウトラインの向きを修正)。念のためスクリプトで指定しておいた。
Missing Points at Extrema
Extrema=極値ということで、曲線の頂点に制御点がない、ということらしい。どうもフォント描画の都合上なのかそういう制御点の配置のほうが処理結果が良くなるということのようだ。というわけでこれも無視しても割と違いがわからない……。制御点の数が多過ぎる、と説明している記事があったが、文面上どう考えても違うぞ。
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120度回転へのアプローチ-4
そろそろ漢字でも120度回転をやんなきゃな~と思っていたので『打上花火』と『紫』を作りました。
「打上花火」は月アのお題からこの文字列にしましたが、kawaharさんの『たまや』に触発されたのがきっかけだったりもします。奇しくも月アで並んで掲載されました。これが因果。「紫」のほうは120度のパターンを色々考えてたら偶然に産まれただけのやつです。
さて、私がいま散々こねく���回してる120度回転型なんですが、黒目さんが「120度ケルベロス型」と表現されていて、いいな~~~採用ってなりました。私はそう呼んでいきたいと思います。アンビグラム界って割と胡乱なので(悪い言い方)、言い続ければ定着するかもしれません。しないかもしれません。
しかしながらアンビグラムに明るい方からは、それ変則重畳型と何が違うの? という当然の疑問が出てくるでしょう。なので、今回はそのへんについての考察的なやつです。
実はkawaharさんもまた別に「ωinversion」という呼称を提唱しています。が、この呼び方には120度回転型とともに120度共存型の意味も伴っています(これは私の勝手な解釈です)。一方で、ケルベロス型には120度回転型の意味しか含まれていません。
では、変則重畳型とケルベロス型の違いはどこにあるのか? 重畳型の定義は、グリフ単体では意味を持たず並べると文字になるもの、です。ところがケルベロス型では、単体が意味を持つ場合があります。
上図の通り、私のやってる120度回転は変則重畳型ではあります。しかし「打上花火」を見て頂ければわかる通り、単体でもそれぞれ「打」「��火」「花」と読めるようになっています。意味はないですが、文字として読める以上、これを重畳型と呼ばない選択しもあるでしょう。この読めるけど意味はない、というのがミソです。共存型と言うには中途半端で、3つ揃えて回転型とするのも受け入れるのがケルベロス型です。
とは言ってもこの手の微妙な分類、作者の価値観によるところもありますしね。個人的には、それじゃあ180度回転型も変則重畳じゃね? って思っちゃうところもあって、私がやってるのは120度回転だってスタンスですね。だから何だって話ですが自分の立ち位置を定期的に確認しとかないと己が何者かわからなくなる性質なんですよ…。
なんかスゲ~~めんどくせ~~こと言っててアレですが、あんまり気にしないでいいと思います。この記事もただの雑書きなんだし。アンビグラムなんて適当でいいんです。
最後に前回やった図解を今回も書き殴っときます。
上段1文字+上下段2文字+下段1文字で合わせて4文字の熟語として読ませています。以前書いた4対応で90度回転型を作る方法の派生ですね。これが一番簡単に120度を作れるパターンかもしれません。角度を変えれば上段2文字+下段1文字+下段1文字でも対応できるのも良い。
これは前回の「サイクル」と��じですね。単体1文字で成り立ってて文字の切れ目とか気にしないでいいので、純粋120度回転とでも言いましょうか。kawaharさんの『盥』や『姦』も参照してみてください。他にも「禁」とか「型」とか同じタイプの漢字でいくらでも作れそうな気がします。
はい。まあまあ上達していってるんではないでしょうか。打上花火は題材決めたのが7月入ってからで、間に合わねえ!って言いながら5日くらいで完成させたので、制作速度自体は上がってていい感じです。6月末締切だったので間に合ってはないんですけども。この連番記事(120度回転へのアプローチ)の目的がそもそも「120度回転を雑にやれるようにする」だったので、有言実行で正しい方向に進んでいるみたいです。道を踏み外さず成長できてるのなんて小学校以来かもしれない。
でももうだいぶ120度は満足しちゃってて、これ以上考えるのはいいかな~ってなってる現状ってのも正直なところです。とまれ、まだ2文字での120度回転をやってないので、それを次回の目標にして終わります。では、よしなに。
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GlyfPickは、フォントワークスフォント(OpenTypeFont /TrueTypeFont)のフォントファイルから、使用する文字のみを抽出したフォントファイルを生成するためのユーティリティソフトウェアです。 必要な文字(グリフ)のみを収録したフォントファイルを生成することでフォントのファイル容量を大幅に軽量化でき、アプリやゲームなど容量に制約がある環境へのフォントファイルの埋込みに効果を発揮します。
搭載するアプリやゲームの容量には制限がある場合も多く、埋め込むフォントの容量が問題となることがありました。一方で、例えば、Adobe-Japan1-4の文字セットを採用するOpenType Pro 仕様の日本語フォントでは、15,444文字が収録されていますが、アプリやゲームのなかでは全ての文字を必要としないこともあります。 フォントワークスでは、そうしたニーズを踏まえ、必要な文字を抽出して埋込みに使用するサブセットフォントを簡単に生成できるツールとして、フォント軽量化ツール「GlyfPick(グリフピック)」をご用意しました。
(フォント軽量化ツール「GlyfPick」を2017年4月3日より提供開始|フォントワークス株式会社のプレスリリースから)
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ME:A 074 おひさーしぶーりーねー
ちなみにスットコくん出動前に、ハビ7入り口にいたサラ子を動かして操作を思い出すという作業をしております。 固有名詞をことごとく忘れてるだけでなく、えーっとダッシュ的なのって……武器選ぶのって……という有り様。TPS、FPSのスタンダードとして、L2でエイム、R2で射撃くらいは身に沁みついていても、とにかくいろいろ忘れてるわけで。
そんな中の一コマ。 やってきたネクサスのトラム内ですけど、椅子あるのにおまえら一人も座らんのか、と思って撮りました。
このアングルあんまかわいくないけど、サラ子はこんな感じ。 忘れてないことの一つに、「サラ子は優等生系。優しくないわけじゃないけど、優等生なだけに"私は正しい"という感覚が強く、また、規則とか道理とかのほうを重視する」というスタイルがあるため、選択はロジカルやプロフェッショナルが基本です。
ところで、こうやってしばらくブランクを置いてプレイすることにも良さっていうのがありまして。それは、安かったからと買い直した、同じBioWareのドラゴンエイジ・インクィジションのほうが顕著なんですけど、「心理的な距離ができた分、ゲーム内での有利な選択肢に囚われず、自分が本当にそう思うほうや、当時は気が進まなかった”悪い結果になる選択肢”を取りやすい」てこと。 あくまで私の場合はの話ですが、プレイまっただ中だとどうしても効率優先になったり、あるいは作業的に「全部カジュアルかエモーショナル」とかいう選ぶ方になりがち。あるいは友好度を極端に下げないようにしようとか、単純にNPCから文句言われるのが鬱陶しいとか。 しかしそれが、ある程度の時間を置いてハマり度が浅くなったことによって、いい意味で愛着、執着が薄れて、突き放したところが生まれ、「(ゲームとして結果がまずくなるのは知ってるけど)自分ならこう答えるよなぁ」とか、「こっち選ぶ���めっさ文句言われるの知ってるけどまあ別にいいや」みたいな感じで、以前は選べなかった選択肢を取れるようになるのです。
ともあれスットコくんは前々から「(´・ω・`)」こんな顔してるのがデフォルトなので、今回もそのノリでのほほんと進みます。 で、ME;Aは一年ほど前からやってない、とは言うものの途中で一度、少しだけ動かしていて、そのとき考えたのは、「今までにプレイしていないサブクエをやらねば!」てことでした。
以前にも書いてるけど、攻略本片手にこういう自前のリストまで作って(サイト上にアップしてある)、これ知らない! てのをチェックしてあるのでね。 向かっていたのはまさに、これで赤文字(自分が個人的に未プレイ)になってる「Aspirations」。野心とか向上心、熱望って意味。
パラダイス北東のどっかこのへんに行くと見つかるサブクエで、コンテナみたいな場所にDirt Barrettとかいうあんちゃんがおります。 アジトにできる場所がほしいんだけど、別の連中が既に占拠してるんだか、乗っ取られたんだかで、そこにいる連中を一掃してくれ、て感じの内容。 目的地はずーっと西。 「そんなわけで、れっつらごー(๑•̀ㅂ•́)و✧」 「の、途中だったのよね?」 「うん(´・ω・`) ついでにモノリス寄ってく」
グリフどこかなぁ~。 たしかここって、複数ある端末操作して足場組み合わせるヤツ。 ……ところで、武器の選択ってどのボタンだったっけ……? てのを実はずーっとサラ子での予習のときから思ってましてね? □長押しで一つ前に持ってたのとスイッチすることだけは何故か覚えてたんだけど……。 と今更いろいろ押しててやっと、そーいや真ん中のタッチパネル、長押しで武器しまうのは覚えてたくせに、短く押せば武器ホイール出るのは忘れてたっていう(´・ω・`) まあでもそのへんにいたレイダーは遠くからぷちぶちヘッドショットスナイプで片付けたし、別に不自由してない相変わらずのインフィルトレーター的なプレイスタイル。 なお、後で確認したら、プロファイルはエンジニアだった……というか、メニュー外でのプロファイルの変更方法は覚えてるあたり、謎の記憶構造。
えーと、アサルトライフルはPAW、スナライは定番の黒ウィドウ、ピストルはホーネット、もう1枠はスコーピオン持ってますな。粘着爆弾くっつけるおもしろ武器。スコーピオン以外はガチの使いやすいものばかりですが、ブランク考えたらこれで良かったですな。おもしろ武器ばかり持ってきてたらどうなることやら。 「弾が放物線描くポンコツスナライとかな」 「あれのことは忘れて(ಠᾥಠ)」
で、これは落っこちたらあかんやつやな……。 それにしてもやけに敵が弱い気がするんだけど、一周目をナラティブでさっくりやって、二周目の途中くらい��らカジュアル→ノーマルにしなかったっけ?(´・ω・`) と確かめてみてもちゃんとノーマル。……そろそろハードに上げろってことか……? 久しぶりなので、降下してくるどーでもいいザコもちゃんと相手をして勘を取り戻しつつ進み、
目的地はあそこぽいですな。
戦闘開始~ってハイドラあんのかよ!?Σ(º ロ º๑) ……ところで戦闘中、回避=◯ボタンを、別ゲーのR1と間違いまくっててね?(´・ω・`) 「それ間違わなくなるまで、ハードにするのはやめて?」 「うん(´・ω・`)」
それにしてもなんなんだ、この弾薬箱の数は。
セキリティ解除した先の小部屋もこの有り様。これだけのものを備蓄してるってことは、それなりの後ろ盾でもあったのかもしれませんなぁ。そういう会話とか様子は今のところないけど。 あと、ダート・バレットの話のうっすらぼんやーりとした印象の記憶からすると、「取り戻してくれ」じゃなく、「追い払って手に入れてくれ」かな。これだけのものを確保できるだけの一端のギャングっぽいところはなかったはず。 で、真ん中にある調べられるところ、「輸送コンテナ」調べてみると、ロケランとかが入ってるらしくて、「バレットのやつ、このこと知ってたんじゃね? もしかするとなにか企んでるのかも?」とPB。 ・「結論に飛びつかないでよ(E)」 → こっちにしとく ・「もしかすると僕らを利用したのかも(L)」 その後更に、バレットを信用するかどうかを選ばされますな。 ……信用できない( ತಎತ) そんなわけでSAMに言いつけて、テンペストに持ってっちゃうことにしました。バイアビリティちょっぴり上がったので、まあいいんじゃないですかね。よく分かんないヤツを大した根拠もないのに信用するほど、いく���スットコくんでもアホじゃないのです(๑•̀_•́๑)✧ しかしこれ、一応目的マーカー無視してうろうろ探してて見つけて、バレットに連絡する前に発見してるので「あいつが見つける前に回収しちゃって」という流れになりましたが、これに気づかずに連絡すると、信頼して渡してしまうのと同じ結果になるのかな。 こういうこまかいところが次作に引き継がれたりすると面白いんですが……夢を見るのはやめよう……(´・ω・`) その後バレットに通信すると、 「無事か、パスファインダー」 「基地はクリアしたよ」 「じゃあすぐそっちに移動する。礼に使えるもの用意するから、持ってけよ」 みたいな流れから、またちょっとバイアビリティが上がりました。 利用しておいて殺す、みたいな悪党ではないけど、これだけで信用できたかどうかは判断できないですなぁ。 ただ、エグザイルズ、スカベンジャー、アウトローたちの中にも、それほどの悪意も敵意もない、普通の市民が不安のせいでちょっとキレだけ、みたいな人はかなりいるわけで。バレットがそういう普通の市民とそれほど違わない、まあ多少荒っぽいことしてでも生き延びるタフさとラフさはある、程度の人だとしたら、稼ぎの足場にできるもう少し安全な基地がほしかっただけ、みたいなことも十分ありうるのだろうとは思います。 ただ、そこにロケランがあって、重武装できてしまうとなると……人が変わらないとは言えないわけで。クエストタイトルからすると、今は人数も少ない弱小チーマーが、いっぱしの基地を手に入れてのし上がろうとしてる、とも受け取れるので、過剰な威力の武器や大量の弾薬は、渡さないほうが正しいのかもしれません。 それにしてもここ、ハイドラまで配備してあったし、弾薬は山盛りあるし……。元々いた連中って、どういう筋だったんでしょうな。
ここでちょっと余談。 オックスフォード英語類語辞典でaspirationを調べて見ると、hopeとかdreamの類語として出てきます。 hopeが一番基本で、一般的に叶えたい、やりたいこと、もの。 dreamもそうなんだけど、こっちのほうが達成難易度が高い。 aspirationは、達成することで現在の生活や地位が向上する見込みのあるもの。 ambitionは日本語にするならまさに「大志」。 fantasyは「なったらいいなぁ」と空想するけどまず実現しそうにないこと。 expectationは実現の見込みが予期されるもの。 これらが並んでます。 なお、うちには15000円ほどする重さ4キロ近い、十分に人を殺せるけど振り下ろそうとしたらまず自分の肩がどうにかなりそうなランダムハウス英和大辞典ってものもあって、こっちもよく使うのですが、こういう「使い分け」はやはり、英語の類語辞典には敵いません。aspiration調べても、中学高校とかで���奨されるような英和・和英と内容は大差ない感じ。扱ってる語数や、あまり一般的でない用途まで記されてるってだけ、かな。
というほんとにどうでもいい余談中の余談はここまでにして、と。 次は~……「Hard Luck」ですな。
たぶんこのへん……。 なので、とりあえず近くのターミナルにFTして向かうことにしましょ。
途中でレイダーとフィーンドたちの戦闘に遭遇。さすがフィーンド、レイダー2人くらいものともしませんな。
で、みーっけ(๑•̀ㅂ•́)و✧ 「助けが必要なの。陥没孔の一つにいるわ。どれかっていうと……見つけて?」 みたいな通信。 これくらいの深さなら、「落ちて30秒で血液沸騰して死亡」にはならないようですな。 名前はNora Tallis。ノーラかノラかは不明。 「良かった、通信聞いてくれたのね。私そろそろ、歩いてあのショボい発着場(パラダイスのことでしょうな)まで戻らなきゃいけないのかと考えはじめてたわ」 「きみだれ? なにしてんの?(´・ω・`)」 「ネクサスの科学者よ。ここ数週間、エラダンの地質計測してたの。で、今はこの地獄の穴の底ってわけ」 ・「どうしたらいい?(E)」 ・「シャトルになにかあったの?(L)」 → こっち いくらなんでもいきなりなにかお手伝いできます? も会話の流れとしてどうかと。 「そうとも言えるし、そうでないとも言えるわね。何日か前、シャトルがオーバーヒートしてイカれちゃったの。で、私は水切れになって、一滴も飲まないまま二日たったところで絶望して、シャトルの部品のいくつかをスカペンジャーに渡して取引したんだけどね。錯乱状態から立ち直って、自分の間違いに気付いたわ。あいつらにスラスターを渡してたのよ。飛ぶのに必要な、ね」 ・「そんじゃまた交換して取り戻せばいいじゃん(C)」 ・「ネクサスまで乗っけてくよ(P)」 → こっち いやいやスラスター取り戻すためになにを渡せるっていうのよ? そもそも同じスカベンジャーがまたここ通りかかるかどうかなんて分からないでしょって。 というわけで、カジュアルじゃなく妥当なというか、プロフェッショナルってよりむしろ、一番常識的な返答。 「テンペストならネクサスまですぐだよ(๑•̀ㅂ•́)و✧」 「で、私のシャトルはここに置き去りで、スカベンジャーどもにくれてやるわけ?(直訳だと、ここに置いて行ってバラバラにして持っていかれる、くらいの意味) 離れるならシャトルも一緒に持って行きたいわ。思うに貴方、パスファインダーでしょ? スカベンジャーに話をつけて、パーツを取り戻してもらえないかしら」 ……積めないのかよシャトルの一台くらい……( ತಎತ) ・「考えてみる(´・ω・`)」 ・「おっけー(๑•̀ㅂ•́)و✧」 → こっちで 30秒でボイルはなくても、このままここにほっとくわけにもいかないしね。 「座標はここよ。気をつけて。あいつら厄介よ」 ……そんな厄介な連中が、ちゃんと水渡してパーツと交換していったってか? わしなら、2日飲まずにいてもうあと少しで死にそうな、半ば錯乱した科学者なんかほっといてシャトル全部まるっと頂戴するが……(ㅍ_ㅍ) 「ライダー?」 「いまの、ぼくじゃない(´・ω・`)」 で、こんな状況なのにのんきに「陥没穴孔について教えて」とか「なにか発見した?」とか尋ねる選択肢ってどうよ? と思いつつ選んでみると、陥没孔ができたのは、地中深くにある岩の割れ目みたいなとこが落ち込んだのが、地表にまで連鎖反応が及んだせいじゃないか、とのこと。発見については、エラダンでは夜ってのがなくて(今初めて知ったぞその話)、何年もの間太陽が照りつけていて、その合間に一週間くらいだけ夜があるんだそうな。 ……日光アレルギーのわしには、絶対住みたくない環境:(´◦ω◦`):
行き先は、さっき中継に使ったターミナル(正式にはフォワードステーション。久しぶりなので念のために一度は注記しておく)のすぐ南東。こっからもそう遠くない感じ。 そんなわけでFTせずに向かうと……なんだか途中で通信まぎれこみましたな。「おい、あのアーマー気に入ったぜ。殺せ」みたいな。
マーカーの場所にとうちゃーく。 「誰もいねーな (みんなどこ行った?が直訳)」
したいはっけん(´・ω・`) 「数時間前に死亡しています。パスファインダー。何者かがドアの向こうにいます」 中にいたのはマッククローンて読むのかな。McCroneて男。「敵じゃないよ。話しあおう」とか言ってきますね。 ・「なんできみ、かくれてんの?(C)」 → こっち ・「じゃ、話せ(P)」 プロフェッショナルってか、高圧的な感じするので(´・ω・`) えーと、このへんにはアクシウス(Axius)ってタチの悪いギャングがいて、そいつらは他のスカペンジャーを襲撃して、皆殺しにして略奪していくとのこと。それが昨夜このキャンプを襲って、できることったら隠れてやり過ごすことくらい、自分はたまたま隠れ場所を見つけられて幸いだった、と。 つまり、スラスターを交換したのはこいつら、比較的真っ当なスカベンジャーってことなのね。ノラは「厄介」みたいに言ったけど、だとしてもアクシウスみたいに悪辣じゃない、と。そもそもスカベンジャーって、エラダンに下りて一攫千金狙ってる山師みたいな連中なだけで、善良でないことがあるとしても、別にギャングってわけじゃないし。 「きみらでしょ、科学者さんからスラスター買ったのって。それ返してもらいに来たんだけど(´・ω・`)」 「あのガラクタか? ありゃ俺らの船にゃ合わなかったんだ。アクシウスが持ってったに違いねーな。あいつら根こそぎかっさらっていくんだ。命が惜しくねーなら、あいつから取り返せよ。座標はやるからさ」 ・「で、きみ大丈夫?(´・ω・`)(E)」 → こっち ・「情報ありがと(L)」 ノラはどう言っていようと、たとえシナリオの穴だろうと(ㅍ_ㅍ)、こいつらはノラにちゃんと水あげてったわけだから、そう悪いヤツじゃないんだと思うことにしる。 「で、きみこれからどうすんの?(´・ω・`)」 「他のギャング探すよ。ところでよ、アクシウスにあったら先に撃てよ。あいつに話し合う余地なんかねーからな」 ギャング、とは言うわけでだからやっぱりある程度はギャングらしいことしてるんだろうけど、ノラを見殺しにしなかった時点でやっぱりぼくはきみたちが、それほど悪い奴等だったとは思えないんだ(´・ω・`) つーか、ここに来る途中で傍受した通信の「あのアーマー気に入ったから殺せ」、名前たしかAxiusだったと思うので、なかなかあくどい奴ですな。よかよか(´ω`*) 「いいのかよそれが」 「ぼくはちがうけど(´・ω・`)」 ナカノヒト的には、善悪超えたところで実利と未来を追いかけるようなタイプとか、人が苦しむのとか見るのが好きでたまらないとかいうサイコパスとか、いたほうが絶対彩りがあって面白いと思うのですよ。いわゆる「かっこいくてワルげな悪役」じゃなくて、マジでぞっとするような破綻者くらいいてほしいものです、ハードな大人用のゲームなら。
ほい、ここがアジトみたい。 「しぶとい野郎だ。気に入ったぜ」みたいなこと言うのはいいけど、開戦する前から言うから誰か先客でもいるのかと思ったら、いねーじゃん(ಠᾥಠ) しかも戦闘中に三回くらい繰り返すし( ತಎತ)
アクシウスはトゥーリアンでしたか。軍人気質が基本種族とはいえ、こういうイカれ野郎も当然混じるわけですな。……てか、わざわざ物資を探しまわるんじゃなく、持ってるだろうスカベンジャーを襲撃する、てのは合理的っちゃ合理的。ただし相応の戦闘力がないと無理。 そのわりに、手下少なかったねあんた(´・ω・`) あっさり片付いちゃったじゃない。よっぽどさっき押さえてきた基地のほうが大変だったよ(´・ω・`) で、やっとここでSAMが「ノーラ」と発声してくれましたな。今まで名前一度も名乗ってもないし呼ばれてもないわけで彼女。 さて、とっとと届けて、救助完了っと(๑•̀ㅂ•́)و✧ しかしこの「不運」ってタイトル、誰の不運なんですかねぇ。ノーラは孔に落ちたのは不運なのかもしれないけど、水がなくなって錯乱して……てあたりは別に運は関係ないし。ノーラからスラスター買ったスカベンジャーはもまたアクシウスに目をつけられたのは不運かもしれないけど、でもスラスターが原因とかなら「こんなもの背負い込んだせいで」の不運と言えるけど、そういう流れではないし。 むしろ、適当に襲ったスカベンジャーからスラスター持ってったせいでパスファインダー御一行様にころころされたアクシウスが不運?(´・ω・`)
さーてあとは~……「Out of Gas」ってまだやってなかったような記憶。 でも長くなったので、続きはまた次の記事にしよっと。
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D&D イニストラードセッティング セッションその4 レポートその2 アーロンが砦の屋上へ上がると、銀の月明かりに照らされたシガルダが縁に身を寄せていた。アーロンはその前に跪く。 「シガルダ様、私はこの道のりで、様々な怪異を見聞きしてきました。それによって、アヴァシン様への信仰が揺らいでいるのです。私が何を信じるべきなのか、分からなくなっているのです」 「あなたは、己の信仰のために人々を助けたのですか? それとも、己の信じる正しさのためにそうしたのですか?」 天使の言葉にアーロンは言葉を返せない。これではまるで天使の加護など存在せず、信仰とは無意味であると言われているようなものだ。 「私の姉たちは狂気に陥りました。あなたの今感じている通り、彼女たちへの信仰にもはや大義はありません。かつて姉たちがそうしたように、私たちが彼女らを討たねばならないのです」 はっきりとした言葉だった。シガルダの表情は硬く、仮面のようであった。 「あなたに頼みがあります。世界の守護者であるアヴァシンを討つことができるのは、彼女を創りだした者と同じく、この世界と外の世界を行き来できる者のみです」 「……この世界の外?」 「この世界の外には、また別の世界が広がっているのだそうです。私たちはそれを感じることができますが、行き来することはできません。しかし、神のごとき魔法使いの中には世界と世界を行き来する者がいるのだそうです。この旅の中、この世界とは違う場所から来た者と、会いませんでしたか?」 アーロンの脳裏に異国風の男たち、トーベエとジェイスの姿がよぎる。 「心当たりがあります」 「ならば、彼らを手助けして、アヴァシンを討ってください。私は、ギセラとブルーナを倒さなければなりません。明日の朝、グリフを用意しましょう。それと、これを」 シガルダは鷺の印が彫られた聖印を10個、アーロンに渡した。 「魂を汚そうとする声から、あなたを護ってくれるでしょう」 同日、ネファリアへの街道沿いの宿場町。フューゴとフレッドの兄弟と黄金夜の魔術師トライアは酒場の隅の席で今後の予定を立てていた。三人は人目を避けるように席に座り、周囲の様子に気を払っている。周囲では天使や狼男、吸血鬼や正体不明の化け物の噂話が交わされる、酒場の壁には自分たちの人相書きが貼られている。果たして何事も無くネファリアへ戻り、ジョンの遺品を届けることができるのだろうか。 「お前たち、どこかで見た顔だな」 声に振り返ると、ジョッキを持った店主が立っている。店主は人数分のエールをテーブルに置くと、手配書を指差した。 「あんたがた、あれだろ」 店主の言葉に三人はとっさに武器に手をかける。 「安心しろ。オレはマービンじいさんの知り合いだ。じいさんならネファリアにはもういないぞ。第一、あんな場所へ行こうなんて考えないほうがいい」 呪文構成物のポーチに手をかけたまま、トライアが応える。 「どういうことですか?」 「どうもこうもない。ネファリアはいまや異端審問官の虐殺の場所さ。マービンたちは一部の人間を連れて、ここを通ってスレイベンへ向かったんだ」 「スレイベンへ? なぜです」 「それは分からんが、マービンからジョンってやつに宛てた手紙を預かってる。この中で、誰がジョンだ?」 店主の言葉に、三人は押し黙る。フューゴが無言のまま、背負い袋からジョンの遺品を入れた皮袋を取り出してテーブルに置いた。 「なるほど。事情はわかった。この手紙は好きにするんだな」 店主はエールを置いて、カウンターへと戻っていく。それを見てから、フレッドは手紙を開いた。 親愛なるジョンへ。 偽りの正義に振り回されず、お前は人々を救ったことだろう。この手紙を読んだのならば、ネファリアへは戻らず、ケッシグの屋敷へ、フィンケル家へと戻るべきときだ。 今この騒乱のときにあって、お父上もお前の身を案じていることに違いない。確かにお前は屋敷を追い出された身だが、それから今日においてまでエルゴード訓練場に多額の寄付を行い、どぶへの干渉を防いできたのも、またお父上なのだ。 夜盗にお前の母の命が奪われたときもお前は帰らなかったが、お父上は棺が埋められるそのときまでお母上のそばにいられた。 今こそ、過去を捨てて互いを助けるときだ。俺たちはサリア様とオドリック様とともにスレイベンへ行く。万が一のときには彼らを連れてハンウィアーへ向かうことにしている。幸運を祈る。 三人はエールを飲み、マービンの手紙にしたがってケッシグへ行くか、あるいはスレイベンへ向かうかを話し合った。一晩かけた話し合いの後、「ジョンの遺品は家族であるマービンへ届けられるべきだ」というフレッドの一言で、三人はスレイベンを目指すことになったのであった。 (続く) DMの視点から: オープニングその2。やはり過去のシーンだけでは動機付けが弱かったこともあり、兄弟とトライアはスレイベンを目指すルートに入り、ケッシグは後回しになりました。 アーロンはこの時点で一番PL含めて苦悩しているキャラクターです。アヴァシンへの信仰を捨てた場合にクレリックやウィザードの魔法が使用できるのかどうか、というところがポイントになりました。MTG的に言えば魔法使いは土地からマナを引き出しているので問題ない、ということもできますが、それでは信仰の意味がなくなります。このキャンペーンでの解釈は、マナは土地から引き出され、信仰の対象を通じて術者へと流れ込むということにしています。よって、PCが白のマナの色に列する存在を信奉していれば、途中でその対象が変わっても、変わった先が白であれば白の魔術を使い続けることができます。 このあたりの解釈はMTGで言えば、行使する魔法によっても変わってくるところだと思いますので、統一的な解釈というよりはキャンペーンごとで設定してもいいかもしれませんね。
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これらの洗練されたインレイの手によって刻まれた数字と
天頂の腕時計の文字盤側にこの表示タブの達成段階として、中空のデザインで、3つの強い力でいっぱいです:徹底的な機械装置の時計仕掛けの箱チェーン駆動系(ゴマ、10時30分に1時30分、ジャイロ重力制御システムと高調整機構(6位)。この非常に立体的なスタイルの審美的な探査の完全結晶化だけではありませんが、洗練されたマスタークラフト天頂まで継承されていることを補います。3つの小さな金のダイヤル(9の位置では、12の位置にあるディスクスモールセコンド、電力貯蔵の4つの位置に刻まれたグリフ、そして白いエナメルで飾られて、サイドバイサイドブルースチールネジ側に続くことをポインタと時計の偉大な伝統に位置しています。 アクアノウティック スーパーコピー 手彫りに副木、ハイライトとリリーフ天頂の星へのロゴは、ブルーに塗った部分で夜に記入してください。重力制御システムのバランスが絶妙のブロックを詩的な装飾の使用と手を塗ることによって、南半球の星を再現します。 アカデミー・クリストフ・コロンブハリケーン大航海2腕時計の顔のために、時計の裏より驚くべきです。マイクロを描いた絵画の明るい色、個別の名に値するのこの絵だけでなく、再生の大きなイタリアナビゲーターの冒険が、より多くの妙技を示した名匠明アートビート自然..絵が微妙によって芯に固定し、洗練された金結合法、1492年にアメリカ大陸のコロンボの発見の偉大な発明を再現した。懸濁液における海洋クロノメーターで追憶の機械式時計機構、絵画の見込みは、コロンボの持ち高スペイン王国の旗を示して、彼はヤシの木に囲まれて、2つのアボリジニの人々は彼のエキゾチックな果物とオウムを提供しました。これらの洗練されたインレイの手によって刻まれた数字と、職人によって、明るい色のメッキされる。遠い、青い空の絵、牛乳(牛乳)、nia(n)とサンタ・マリア(サンタマリア)深い青色の海の波。マイクロを描いた作品は手動で行ったり、衣装、装飾的な手製の土着の刻まれた、カラフルなオウムの羽は、スペインの旗バッジと他の詳細は、「インド」は再びこの偉業を見つけました。 アランシルベスタイン スーパーコピー また、ヤシの木と果物の食器に刻まれた手と描かれている。この素晴らしい仕事は、疑う余地なく天頂の素晴らしいクラフトの富の最良の証拠です。微細な装飾を完成させるために、職人の固定小数点コアに部品を実装するための選択を必要として、膜厚と運動と空間装飾の間の移動を最小にする(1×10 mm未満の間の空間)。アカデミー・クリストフ・コロンブハリケーン大航海2腕時計の絶妙な装飾は、それぞれの時計の針を完了するには熟練した職人によって、完全に1つだけです。
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HyperText Strict Hand Scripting【ドラフト】
【現状ドラフトで推敲していないので内容や記述に間違いがあるかもしれません】
HTMLと言う言語はWebページを記述するときに利用されるデファクトスタンダードな言語であるが、そのHTMLを「汚い」書き方をすると記述効率やメンテナンス性が落ちる面が非常にある。昨今のWeb事情では自動でサイトを生成する機能が出てきているため、必ずしもソースコードの可読性は必要なものではないが、それでも綺麗な書き方で書かれているWebページは見やすいものである。この記事ではHTMLのソースコードの書き方について、どう書けば綺麗に書けるかについて記述する。
ボックスデザイン
HTMLの装飾はCSSで主に行われるが、CSSでのデザインはボックスデザインが基本となっている。つまりそれぞれの要素に対して周りを囲む形で箱状に装飾を指定してつけるようになっている。例えば下線を付ける場合でもこれは要素の周囲の箱のうち下の線を描画することに依って下線を付ける方法となる
テーブルとフロート
テーブルというものは本来表を描くためにHTMLに用意されている機能である。依ってこれでレイアウトを組むことは本来のテーブルの機能の使い方に反する推奨されない使い方である。ただ、この方法はレイアウトを組むための実用的な方法としてWebデザイン界で長く利用されてきた。正しくはDIVブロックでそれぞれの(本文やサイドバーなど)要素をくくってこれに「float: left」などのデザイン属性を与えてブロックの並びを指定して書くのが正しい書き方である
ソースコード用の書式
ソースコードの記述をわかりやすく表示するための書式を与えるタグがHTMLにはある。このタグを使うとソースコード用の等幅フォントで文字のフォントが表示され、しかも折り返しなしのスクロールエリアになる。Webデザイン界で出回っているJavaScriptを使えばソースコードを色分けしたり行��号をつけたりするJavaScriptも存在する
DIVとP
DIVはレイアウト要素のブロックを指定するためのタグである。このタグを指定することに依ってひとまとまりのブロックとして扱われ、装飾したり配置したりできるようになる。ただしDIVで文章全体をくくって空白行を<br/>タグで作るのはHTMLのデザインセンスに違反する記述法である。ただしくはそれぞれの段落をPで括るのが正しい。Pでそれぞれの段落をくくるとPとPの接地面に自動で空白が与えられる(これはCSSの装飾に依るが)。この空白は基本的にDIVの<br/>による空白より狭いことが多いが、むしろPの空白のほうが視認性は高いといえる。そもそもHTMLでは空白行は文字で表わされるべきでない。空白行は段落と段落の境目であり。もともとアウトライン的な表現法を取るのが正しいのである
strongとbold(b)
strongは文章を強調するためのスタイルを設定するタグである。通常のワープロソフトの考え方で考えると、強調したいならboldを使って太字にすれば良いように思うかもしれないが、データを扱う言語としてのHTMLの性質を考えるなら、これはboldではなくstrongでタグをくくって指定すべきである。boldはそもそもデザインを与えるためのタグであるため、CSSを利用したHTMLで推奨されるべきタグではない。太字の装飾を行いたいならboldタグを使うより、<span>タグを使ったクラスでくくって、CSSで装飾を指定するのが正しい使い方である、ちなみに文字の大きさを変えるsmall/largeタグもboldと同様である
HTMLというものはもともとワープロのように書式を指定するものではなく、マークアップ言語として構造化されたデータ文書を作るのが本来の言語仕様である。よってHTML上で書式や装飾をすることは本来の正しい方法ではなく、これらの機能はCSSに分割されている。CSSに分割することによって記述性やメンテナンス性が向上し、より綺麗なHTMLのコードを書くことが出来る
テンプレートとCGIとTANK
実際のところWebデザインにおいては高度な表現や複雑な表現をするために、HTMLやCSSに装飾的な汚い書き方をすることは必要かつ有用になることはままある。この方法を使った上でよりASIMOVな記述性の高い書き方をしたいなら、テンプレートを使ってWebページを装飾するのが最も優れた方法といえる。テンプレートはCSSのように単純に装飾を記述するだけでなく、HTMLにあたるレイアウトを組み直したり、装飾に必要なCSSや画像を切り替えたり、テンプレートをCGIで切り替えることに依ってデザイン全体を変える手法である。この方法が最もメンテナンス性が優れており、また最も高度な表現ができる方法でもある。
Feonix CCD環境ではWeb Capsule OSにおいてTANK Webサーバーアプリケーションをインストールして運用することが可能である。TANKを利用すればデータベースを構築してテーマを設定してコミットし、サービスのポートを公開するだけで装飾されたWebサイトを構築可能である。TANKはプロトタイプ機能も持っているのでテンプレートを展開することで容易にWebサイトが構築可能である。テーマはCSSでデザインやレイアウトを組むだけでなくベクトル画像からビットマップ画像を切り出してHTMLインターフェイスに組み込む機能も持っている。拡張機能をインストールすればWikiを建てたりブログを開設することも可能である
HTML5とFlash
HTML5はHTMLの比較的新しい規格で、マルチメディアの扱いなどが進んでいる。例えばvideoタグは動画をWebページに埋め込んでブラウザのメディアプレーヤー機能を使って再生することが可能である。videoタグには再生前のサムネイル画像を指定する機能があったりする
メディアプレーヤー機能だけで動作するような動画機能は問題ないものの、YouTubeなどではHTML5の機能を利用した複雑なHTML5プレーヤーが装備されてきており、これはページ記述言語であるHTMLには向かない利用法である。HTML5プレーヤーは例えばDIV要素などを多量に使って構成されているため、無駄に難しい構成となる。動画再生プレーヤーなど複雑なウィジェットはHTMLではなくFlashやPlasmoidの機能を使って実現されるべきである
色の指定方、Webセーフカラー
色の指定法は色の名前を指定して色を指定したり、RGBの色の混ざり方の数値で色を指定する方法もある。RGBAであれば透明度を色として指定することも可能である。ちなみにWebセーフカラーは古いブラウザやシステムで色を適切に扱えることを想定して作られた色のインデックス規格で、昔はそんな色の規格もあった
paddingとmargin
ボックスデザインの場合、ボックスの周りをまとっているのはpaddingとmarginいうことになる。paddingはボックスの周りでborderの中にあたる領域を指定するもので、marginはborderの外の領域を指定するものである。どちらも色や太さなどを指定できる
CSSの書き方、ID、クラス、ヘッダ
CSSは適用する要素に対していくらかの要素の指定方法がある。HTMLと合わせてIDを指定すれば特定一つのみの要素に対して指定が可能であり。クラスはHTML上でクラスを指定している要素に対して適用される。ヘッダはHTML要素の特定の要素例えば(見出しH1やPやDIVなど)に適用される
CSSのフォント・ファミリーの指定方法
CSSではテキストの書式の設定でフォントを明示的に指定することも可能である。最も単純な指定法の場合はSan-SerifやSerif、FantasyやMonospaceなどの指定方法があるが、これらはフォントの傾向を指定してユーザーが使用しているブラウザ及びシステムで設定されているフォントを利用するものである。明示的にフォントを直接指定したいなら、フォントの名前を記述して指定することも出来る。この場合フォントのファイル名を記述するのではなく、フォントファミリーの有意的なフォント名を記述してフォントを指定することになる。フォントは複数指定することが出来、先に記述して指定しているフォントからシステムにあるフォントが優先して表示されることになる
Open SansとApple Sans
Open SansフォントとApple Sansフォントはどちらも非常にソリッドな細いウェイトで作られたフォントである。何かのタイトルなど英文を表示するときに向いている。Open SansフォントはGoogleがオープンソースで公開しているフォントなので、ユーザーは入手すれば自由に利用できるだろう
Webフォント
Web上でフォントのファイルを保持して、必要なグリフの部分だけダウンロードしてフォントがシステムにない場合でも表示可能にするのがWebフォントの技術である。これは例えばGoogleなどがサービス提供しているので、このサービスを利用すればWebフォントを比較的簡易に自分のWebサイトに組み込むことが出来る
border-radiusと角丸、box-shadow
border-radiusはボックスデザインにおいてボックスのデザイン要素の角を丸めるためのプロパティーである。昔のWebにおいてこの機能が提供されていない頃はボックスの角丸は画像で表現するしか無かったが、画像を使う方法は非常に汚いやり方といえるので、このCSSの機能はデザインとしては非常に有用だろう。box-shadowを使うと影をつけたりあるいはドロップシャドウとしてその影をぼかしたり出来る。これは影を付けたりあるいは影を付けた上で輪郭を背景になじませたい時に利用する。これらはボックスを自然に表現したい時に有用なプロパティーといえる
Note InterfaceとLiquid Interface
Webページにおいて推奨されるのはNote Interfaceである。これはノートを書くように文書として一覧性を保ったままページを表示する方法である。Liquid Interfaceは文字通りLiquidにアニメーション効果を伴ってページ内のウィジェットを表示する方法だが、この方法は特殊な場合を除きWebサイトには不向きなものだと思う。Webページというものはあくまでも文書であり、流動的なアニメーション効果をそこまで必要とするものでは無いものだからである
英字大文字固定書式
特殊なテキストの書式の指定として、英字をすべて大文字で書くという書式の指定法がある。これは特殊なテキスト(例えばブログ記事のタグなどを)装飾的に表す時にこの指定法を利用する。これは小文字よりも大文字のほうが視認性が高いような場合に利用する手法である
H見出しの使い方
H(ヘッダ)見出しは数字の番号がHの後に付く。たとえばWebページの最もトップの見出しは<h1>であり、階層が深くなって行くにつれ<h2>、<h3>と数字が上がっていく。通常のWebブラウザでこれらの見出しを書式なしで設定した場合は数字が小さい方から大きな文字で表示され、数字が大きくなっていくほど小さい文字大になる。通常のWebサイトではそれぞれの見出しに対してCSSで書式を指定するのが一般的である
動画はすべて動画サイトに投稿して貼りこみすべき
一昔前は動画はFlashなどを貼ってその中で再生するのが一般的だったが、今のWebサイトではYouTubeなどの動画投稿サイトに投稿して、その動画を貼りこむ手法が一般的になってきている。この方法ならWebサーバー上に動画データを保持することなく、また複雑なプレーヤー機能を設計することなく、またコミュニケーション機能を動画サイト上で提供した上でサイトに動画を張り込めることになる。この方法はCOM的な統合を示した機能といえる
TANKとBlueGriffon
TANKはデータベースを構築するだけでWebサイトを構築できる。BlueGriffonはもっと文書的にWebサイトを作成するより原始的な方法である。BlueGriffonはドキュメントとしてWebサイトを記述して、サイト上にアップロードする。TANKの方が優れていて統合されているやり方だが、BlueGriffonも互換性的で原始的な方法として用意されている。だがこれらの手法の違いも結局のところは自動化されているかどうかの違いで記述法自体は同じと考えられる
引用のクォーテーション
クォーテーションタグは引用を表すためにHTMLに用意されているタグである。インデントが掛かるようにレイアウトされることが多いタグだが、このタグを装飾やレイアウトのために利用するのはデータとして間違いなので、そのために利用するのは推奨されない方法である。HTMLのデータを記述するためのマークアップ言語としての性質がよく現れたタグといえる
PDFとHTML
考えように依っては全てのWebページをPDFで作ってPDF内のリンクでそれを表示する方法も考えられる。だがこの方法はWebサイトを構築するためには適した方法ではない。まず第一にWebページは複数ページを切る必要が無い、第二に装飾用の画像やCSSなどはサイト全体で複数のページで共有されたほうがいいことが多い、第三にインタラクティブ性はHTMLやJavaScriptなどのほうが扱いやすいことが多い、と��ったようなことがその理由である。結局のところ電子表示用のPDFドキュメントは紙文書での利用を想定して作成された文書を電子化した時に利用価値がある方法である。また、紙に印刷されることが想定されている文書の場合でもPDFで配信すべきである。Webページは構造化して記述して印刷時に適切に印刷用のレイアウトとしてまとめられるようにすることが紙文書としての互換性を考えると推奨される記述法である
JavaScriptとHTML
JavaScriptはHTMLでWebページを作成するときに最もよく使われるプログラムを書くためのプログラミング言語である。HTMLはマークアップ言語でありプログラミング言語でありながら文書を記述するためのものだが、JavaScriptはもっとプログラム的なことを記述するための言語といえる。特にインタラクティブ性を実現することに使われるのが大抵である。JavaScriptを使ってWebページを装飾することも場合によっては可能だが、これは本来CSSに依って実現されるべきことかもしれない。方法を考えるなら、CSSからJavaScriptを呼び出してJavaScriptの言語機能を利用して装飾を定義するというのは最善の記述法といえるだろう。だがこの手法は現状のWeb規格では装備されていないようだ
ちなみにJavaScriptでパーサーを書けば、XMLでアプリケーションのウィジェットを記述する言語であるXULインターフェイスを利用したり、あるいはWebアプリケーションを記述してWebブラウザ上で何のプラグインのインストールもなしに実行することが可能である。この手法のことをCCDではObjective-Jと呼ぶ。この方法を使えばJavaアプレットをJava仮想マシン無しで動かしたり、FlashをGnashをダウンロードして動かしたり、Plasmoidアプレットをプラグイン無しでWebブラウザ上で動作させることが可能である。キャッシュを保持する手法を装備すればダウンロードを削減して高速に動作させることも可能である。ただしJavaのようにバイトコードを使えば、動作はもっと高速化するだろう
竹取JSと日本語縦書き、tb-tl
基本的に日本語のWebブラウザに依る縦書き機能はCSSのwriting-modeの機能で実現される。この装飾要素に縦書きの指定を書けばWebブラウザの機能の対応状況次第では縦書きでの表示が可能になる。例えば竹取JSというコピーレフトのMITライセンスで提供されているJavaScriptライブラリを用いれば実用的に日本語の縦書きを実現することが可能である。このJavaScriptライブラリはAdobeのWebオーサリングツールであるMuseにも利用されている。このライブラリの機能を利用すればEPUB形式などの電子文書を表示するアプリケーションを開発することも可能だろう。
ちなみに日本語の表示機能としてルビを表示する機能もHTMLにはある。通常はルビの文字列を属性としてテキストにあてがうのが正しい方法だと言えるが、対応していないブラウザでルビ文字をカッコで表示するためにルビとカッコの文字をタグで括った記法がとられる
タグはすべての単語に貼れば良いわけではない
(HTMLのタグではなく)ブログの記事において記事に出てくる単語や固有名詞の全てに記事のタグデータとしてタグを付けるのはタグの数が多すぎると考えるのが適切だと筆者は考える。つまりブログなどの記事のタグは主要な要素のテキストのみタグとして登録すべきである
リッチテキストエディタとタグエディタ
ブログなどのWeb CGIで記事を記述するためにはリッチテキストエディタやマークダウンタグエディタなどが利用されるが、記述が煩雑にならないスタイルを厳密に定義できるリッチテキストエディタが最善だろう。通常のリッチテキストエディタでもユーザーの視認による可読性だけ考えるなら問題ないが、なるべくならコードとしてもクリーンな記述を出来るリッチテキストエディタであってほしいものである。マークダウンタグエディタなどはクリーンに書くために役に立ったりはするが、リッチテキストエディタでクリーンに書ける方法があると仮定するなら、あまり使いやすい方法ではない
リッチなWebインターフェイスとHTMLインターフェイス
最近の通常のWebサイトではCSSなどの装飾やJavaScriptのギミックを利用したリッチなWebインターフェイスが実用的に利用されている。もし簡易なWebサイトを簡易なCGIで構築したいなら、HTML的なWebインターフェイスを構築することも有用である。つまりこれはJavaScriptなどで装飾を多用につけるのではなく、HTMLでの構造化された文書を記述して、CSSで簡素でクリーンな装飾をつけ、リンクを操作に多用してJavaScriptのAjaxなどではなくHTMLのフォームタグをCGIのために利用するインターフェイスである。このインターフェイス思想はリッチではないが簡易で使いやすいページ記述を前提にしたインターフェイスを構築する手法といえる
レイアウトの基本要素とNote Interface
結局のところWebサイトはアプリケーション的なサイトもあれば、通常は文書的なものといえる。文書的なサイトを考慮する場合、アニメーションを多用したLiquidなインターフェイスは最善ではない。Webサイトはアニメーション的なギミックを利用するよりNote Interfaceと呼ばれる一覧性を重視した文書としてのインターフェイスデザインを取るのが最善である。文書としての紙のノートブックのようなインターフェイスにインタラクティブ性を加えるのが最善といえるだろう
CSS3による段組
CSS3になってからはCSSで段組を指定することが可能になった。通常のWebページでは複数のカラムをテキストに指定したければDIVやテーブルでくくって、文章を細切れにして配置するしかなかったが、現在のCSSでは文章のカラムを適切に等分して段組を組む方法が可能である。この方法を利用したければDIVで文章をくくってカラムの設定をCSSで行えば良い
HTMLというプログラミング言語と文書
HTMLというものは本来プログラミング言語である。これはハイパーテキスト・マークアップ言語であり、文書をリンクで渡れるようにつなげて、データ構造を記述してページを記述するためのプログラミング言語ということである。HTMLはいくらかワープロ的で文書的なものであるが、XMLとその文書としてのレイアウトを記述できる言語であるXSLTを組み合わせれば純粋なXMLのツリーデータ構造をHTMLとしての文書に変換する手法を確立することも可能である。HTMLは手順使いのユーザーではプログラミング言語としてより、ワープロと同様の文書としてとらえたほうが編集しやすいという傾向があると思われる。
様々なブログサービス
ブログサービスは色々あるが、Feonix CCDではWordPressなどのブログシステムをTANKのテンプレートのためのモジュールとして組み込んで、ブログサービスを提供可能である。これはTANKに拡張機能としてブログサービスをインストールすればいい。後は通常のTANKサイトのように管理者用のインターフェイスで設定して、サイトを構築すれば良い。MediaWikiなども拡張機能として装備されているので、Wikiを非常に簡易に構築することも可能である。ちなみにWikiの編集合戦を防ぐにはWikiのページをリーダー制で管理して、リーダーに記事���管理権限を与えて複数のリーダーに依る複数のページを別々に管理・記述できるようにすればいい
Webページとブラウザのエラーと警告
インターネット上のWebページというものは多数のサイトから構成されるため、大抵の場合言語本来の仕様やブラウザの規格に沿わない記法で記述されていることが多い。よって通常のWebページを普通に表示していてもコンソールを表示すればエラーや警告が多数出ている。HTMLは通常のプログラミング言語とは違い、これらのエラー(や警告)が出ても表示を中断したりせず、無視してレンダリングするようになっている
Unicodeと多言語ページ
昔の日本語ページはブラウザに依っては文字化けすることがまま視られた。これは文字コードが何で記録されているかHTMLとしての実体のテキストファイルでメタデータとしてファイルの属性として指定できないためである。そのため間違った文字エンコーディングでデコードすると文字化けすることがよくあった。これはブラウザの機能として全てのエンコーディングでデコードしてみて有意的で正しいテキストデータが得られるか、あるいはHTMLの宣言が解読できるか判定すればどのエンコーディングが使われているか特定できるので文字化けを防ぐことが可能である。
むかしの日本語を使ったWebページはJISやShIft-JIS、EUC-JPなどがエンコーディングとして利用されており、またテキストデータの改行方法のCR-LFなどもOSに依って違った。これらのエンコーディング方法は日本語と英字しか扱えない文字マップであるため、多言語を同一のページ内に表示することは出来ない。そのため多言語を一つのWebページ内で表示しようとするなら、Unicodeをエンコードとして利用するのが最善である。多言語ページの場合フォントがシステムにインストールされていないと文字化けすることがあるが、昔のFirefoxなどは日本語ページに記入されたハングルも表示できたので、これはWindowsのシステム内にハングルのフォントがインストールされていたものと思われる
APPENDIX #1:Web広告は悪
Web広告はコンテンツに対して払われるべき対価を広告の商品に同様に支払っているため、結局のところユーザーが対価を払っていることに違いはない。もし広告であることに依って利用料が無料になっているとするなら、サービスは収益を成り立たせられず、そのサービスは閉鎖されることになるだろう。よってサービスに対して払うべき対価を効率悪く商品の広告に対して払っているため、ユーザーの資金が無駄になっているというのが実際である。よってWebサービスは広告による収益法をやめ、無料会員と有料会員、あるいは寄付でサービスの収益を成り立たせるべきである
APPENDIX #2:Mozilla ComposerはWYSIWYGなHTMLエディタだった
まだWeb2.0が提唱される前の初期のWebにおいては、HTMLタグエディタでWebサイトを記述することが全盛であったが、その時代に既にMozilla WebブラウザののComposer機能はワープロソフトのようにWYSIWYGなHTMLエディタを装備して無料で提供していた。現在この機能は派生したSeaMonkeyおよびBlueGriffonプロジェクトに引き継がれ、無料の簡易なWebオーサリング機能を実現している。昔のMozillaの技術資料のサイトで半角スペースが入る誤植が視られるのはサイトの記述のために使われていたMozilla Composerにテキストに半角スペースが入るバグが有ったからである
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第3話 出逢
第3話 出逢
人と目が合った時に『ニッ』と笑顔を作ってしまう癖は長らく米国に暮らしたせいかな?仕事の場で会釈すべきタイミングで『ニッ』とやってしまい会釈が遅れてしまう。街角でたまたま目が合った人にも『ニッ』とやってしまうが、日本では大抵、無視されるか、あるいは怪訝な顔をされてしまう。でも、米国ではビジネスの場でも、見知らぬ人どうしがたまたま目が合った場合でも、笑顔を交わすのは普通のこと。様々な文化的背景を持つ人々が集まる場所では、口を開く前に「心を開いている」と示すことが変な誤解を受けずに済む、という理由で一般化した振る舞いになったのかもしれません。
さて、第2話では、脳波スキャナー(センサー)と目の網膜へ直接映像投影する技術が登場しました。前者に関しては、また別の回でも登場するので、今回は後者に関して。
「水島さん、私の目を見てください。水島さんの網膜に、直接、私の映像出力を投影します。」
網膜走査型ディスプレイ、網膜投影型ディスプレイ、あるいは英語のVirtual Retinal Displayの頭文字をとってVRD等とも呼ばれますが、この方式のディスプレイは、映像をモニターやスクリーンに映し出して、それを見るのではなく、人間の目の中に直接、光を差し込み、網膜へダイレクトに映像を映す技術です。「それの何が良いんじゃい?」と言われて、すぐに思い付くのはメガネ型のディスプレイに最適じゃん、とか、小さくできそうだね、とかありますが、とりわけ僕が注目してるのは目がとても悪くても映像を見ることができるということです(※)。
網膜に映像を直接投影する、なんて聞くとSFチックで最新のアイデアのようにも聞こえますが長い歴史があり、1986年にNECの吉中一夫氏により発明された技術です(最初に注目されたのは1991年のワシントン大学の研究成果ですが)。
ここ数年、VRDを実用化する例が幾つも登場しており、50年後には、さらに進化して使い古された技術になっているでしょう。
(※)通常、目が悪くなる原因は網膜ではなく、外部の映像を網膜に結像させる目の中の器官の機能低下が原因。VRDでは、機能低下の影響をあまり受けず網膜に結像できるので、目が悪い人でも映像を見ることができます(まったく見えないケースでは使えませんが)。
【VRDを使った製品事例】
ブラザー工業
富士通(QDレーザー)
アヴァガント・グリフ(走査型ではなく、面で投影)
マイクロソフト(VRD技術を使っているという噂)
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2025-4月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「キッチン」です◆
今月は参加者の皆様に「キッチン」のお題でアンビグラムを制作していただいております。作家の皆さんがこのお題をどのように調理したのか、楽しみにご覧ください。
皆様のコメントがいただけますと幸いです。

「台所」 敷詰振動型:ちくわああ氏
日本語で言うと台所。 「ム」の末広がりが「戸」の形にぴったり生きていますね。縦太横細のお作法が丁寧で気持ちいい作字だと思います。
「厨/台所」 回転共存型:lszk氏
台所には厨という別の呼び方もあります。 本作では字画の大きな省略を使わず、大胆な変形で文字を両立させています。アルファベットのようにも見えてきて読むのが難しかったかもしれません。

「焜炉」 回転型:うら紙氏
キッチンにあるもの。もともとは持ち運びができるものを言いました。 途切れている場所をつなげて読むか離したまま読むか、認識が自動的に切り替わります。文字の雰囲気がガスコンロの火のようにも見えます。

「炊飯器/冷蔵庫」 図地反転型: いとうさとし氏
どちらもキッチンの必需品。 矩形枠から一部図形をはみ出させているのは仕方ないところでしょうか。それを差し引いても対応のすごさと可読性の高さですばらしい作品になっています。

「製氷皿」 回転型:繋氏
冷凍庫で使いますが、最近の冷蔵庫には付属されていないことが多いです。 「氷」の形と配置がよいですね。「制」部分の省略が適切で非常に読みやすいです。

「鍋掴み」 回転型:douse氏
日本では鍋が根付いているのがよくわかるネーミング。 「咼/国」の対応が見所です。てへんとの重なりや、字画を斜めに切ってある部分など、どれも絶妙です。
「IH調理器」 鏡像型:螺旋氏
電磁誘導加熱式の調理器具。仕組みを知っている人はどれだけいるか。 「IH」で平行線部分の長さが違っているところも配置が適切なので不自然に見えません。「調理器」の字形も外枠の角丸矩形とそろっていてスマートです。

「割烹着」 図地反転鏡像型: いとうさとし氏
和式エプロンであり、着物の袖が収まるようになっているのが特徴。 「烹」はほぼ左右対称の文字なので、これが図地反転鏡像軸の中心にきているのが驚きです。とても味わい深い字形になっていますね。

「菜箸」 回転型:douse氏
調理、盛り付け、取り分けなどに使う長い箸。 余りがなく自然に対応付くのがすばらしい発見ですね。商品パッケージになりそうな趣のあるデザインでステキです。

「圧力鍋 お米の旨味を逃さない!!」 鏡像型:すざく氏
圧力鍋は、蓋を密閉して鍋の内部の圧力を上げることで高温調理が可能。 文字列生成で。「圧力/咼」のところ、書体も含めて調整が上手ですね。左右対称な文字同士を左右鏡像で対応付けている「米/未」のところも面白いです。

「タルト・タタンの夢/近藤史恵」 回転共存型:兼吉共心堂氏
「タルト・タタンの夢」は近藤史恵による推理小説でシェフが主人公。 「罒」や「史」など、カスレを使って閉領域を形作るのは筆文字表現ならではでしょう。これで読めると割り切った「藤」の大胆さもよいですね。
「変な家 第一章 知人からの相談」 回転(共存)型+鏡像型+敷詰[回転+鏡像]型:つーさま!氏
物語の中で話される謎の空間は「リビングと台所の間」。 可読性が高くすばらしいですね。「章」は左右対称ですが「第/章」のように鏡像で別の文字に対応付けされるのが気持ちいいです。

「5分煮たものがこちらです」 回転型:Jinanbou氏
料理番組でよくあるやつです。 文字組みが巧みですね。各文字も読みやすいうえ、流れも自然になっているステキなデザインになっています。思い切った「が」が、こちら感があってよいですね。

「危険!包丁二刀流」 回転型:かさかささぎ氏
やるならゲームだけにしておきましょう。 文字列生成で。三角形の部分は片方が細く、包丁感を表しているでしょうか。普通の文字と袋文字を行ったり来たりするのも一種の二刀流。

「板前」 旋回型:douse氏
日本料理職人のことで、法律上は調理師。 絶品の輪郭調整で、「又/月」がきれいに切り替わります。お品書きの紙に書いたような表現がよいですね。

「料理長」 鏡像型:てるだよ氏
飲食店の厨房を取り仕切る人。 「米」部分は右側がなくても自然に読めますし、「長」の平行線部分もこのような形状でも読めるのですね。よい作品に仕上���っています。

「厨房の担当」 回転型:あおやゆびぜい氏
キッチンスタッフ。 お互いに入り組んだ文字組が面白いですね。先端を丸くする処理など、書体もポップで楽しい作品です。

「家庭料理」 交換型:無限氏
一般家庭で日常的に作られ、食べられている料理。 「家/庭」「料/理」それぞれが交換型で表現できるというすばらしい発見です。「里」がよい形ですね。
「火の用心」 鏡像型:lszk氏
火の扱いには気を付けましょう。 ギザギザの形状が巧妙で、「の/用」の切り替わりも自然に表現されています。水平ではないところも読みやすさの秘密ですね。

「成分無調整牛乳」 回転型:ぷるーと氏
生乳の成分をそのまま保持し、加工時に脂肪分やタンパク質を調整していない牛乳。 それぞれの文字のポイントとなる箇所を意識して作字されているように見えます。つながってもよいところも隙間を開けたり、統一感を出すように調整されていますね。

「食戟のソーマ」 回転型:douse氏
週刊少年ジャンプに連載されていた料理漫画。 縦の姫森ルーナ型ですね。かな部分の拾い方が上手で、文字のバランスがとても良いですね。「食」の縦画に施されたひげ処理により、縦画の位置の認識ずらしを実現しています。
「みりん」 回転型 「とろみちゃん」 旋回型:kawahar氏
照りを付ける調味料と、とろみをつける調味料。 同じグリフを使用しているのでまとめて紹介します。「とろみちゃん」は絶妙な調整によって6面相になっています。交差部分の2種類の処理が巧みですね。

「さとう/しお/す/せうゆ/みそ」 特殊敷詰回転共存型:松茸氏
調味料のさしすせそ。この順番で入れるのが好ましいとされています。 一つ読めれば全部読めてくる作品ですね。どうやってこの敷き詰め方を実装したのか、驚くばかりです。ずっと眺めていると、この不思議な文字たちがいとおしく見えてきます。
「砂糖醤油」 特殊敷詰振動式複合型:Σ氏
比率はお好みで。酒・みりん・だしとともに煮切ったものもよし。 鏡映と180度回転を組み合わせた敷詰です。「糖/醤」は適切な変形の上できれいに対応付けられていて驚きました。ペン字風のちゃんとした文字然としているところがAI文字っぽく見えてきます。

「黒酢」 旋回型:オルドビス紀氏
長期間発酵・熟成されており、アミノ酸が豊富です。 堂々としたひげ文字調の書体がステキですね。「酉」の下部ではカスレを効果的に利用しています。
最後に私の作品を。
「賄い飯」 回転型:igatoxin
15年以上冷蔵庫の肥やしになっていたネタを調理しました。
お題「キッチン」のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。御参加いただいた作���の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「対語」です。賛成/反対、白い/黒い、夫婦、紅白、有の実、当箱、グループルビ など 参加者が自由に対語というワードから発想・連想してアンビグラムを作ります。
締切は4/30、発行は5/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー} 2月{TV} 3月{クイズ} 4月{健康} 5月{回文} 6月{本} 7月{神話} 8月{ジャングル} 9月{日本史} 10月{ヒーロー} 11月{ゲーム} 12月{時事}
2024年 1月{フリー} 2月{レトロ} 3月{うた} 4月{アニメ} 5月{遊園地} 6月{中華} 7月{猫} 8月{夢} 9月{くりかえし} 10月{読書} 11月{運} 12月{時事}
2025年 1月{フリー} 2月{記憶} 3月{春} 4月{キッチン}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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2023-7月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、
逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。 詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/@2r96
◆今月のお題は「神話」です◆
今月は参加者の皆様に「神話」のお題でアンビグラムを制作していただいております。 ご高覧のほどよろしくお願い申し上げます。
では .38氏の作品をかわきりに順にご紹介してまいります。

「超自然」回転型:.38氏
神話とは自然現象を超自然的な存在に結びつけたもの。カーブの調整が上手なのでチョー自然に読めますね。

「第三の目」図地反転重畳型:螺旋氏
様々な神話によく現れるモチーフ。複雑なギミックの発見は第三の目で見ているのでしょうか。

「 神籬(ひもろぎ)/顕現 」回転共存型:mishima氏
『神籬は古来、日本の神を招くための依代のようなもので、反対にすると日本神話の神が「顕現」するという感じで作りました』とのことです。神の依代となりそうなステキなデザインです。

「八俣遠呂智/草薙剣」回転共存型 :兼吉共心堂氏
八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)を180°回転させると 草薙剣(クサナギノツルギ)になるアンビグラムです。書道筆致が最高に決まっています。共存型(回転させると別の言葉になるもの)はアンビグラムの花形です。
「 VOCALOID神話入り楽曲」回転型:いんふぃにてぃ氏
盛り合わせで作っていただきましたが、それぞれ文字組の工夫がみられて楽しいです。 ( 「ローリンガール」「ワールズエンド・ダンスホール」「天ノ弱」「ワールドイズマイン」「千本桜」「アンノウン・マザーグース」「メルト」「みくみくにしてあげる♪」「モザイクロール」「初音ミクの消失」「マトリョシカ」「ゴーストルール」「脳漿炸裂ガール」「砂の惑星」「アスノヨゾラ哨戒班」「DONUT HOLE」「六兆年と一夜物語」)

「 神話」図地反転回転型:いとうさとし氏
中央の煌めきの形状が、図地反転により両方の文字でそろってくるのが美しいです。
「ローマ神話」回転型:ぺんぺん草氏
代表的な神話の一つ。シンプルな図案化に神秘さを感じます。

「ゼウス」回転型:peanuts氏
ギリシャ神話の主神で全知全能の神。文字の分解と省略が素晴らしいです。ロゴのデザインとしても優れていますね。
「 ククルカン ケツアルコアトル 」旋回型:kawahar氏
『アステカ神話のケツァルコアトルとマヤ神話のククルカンは同一とされているので同一のグリフでくくるかんじにしました』とのことです。そのグリフ自体もフラクタル的な形状で濃淡をつけているのが読みやすさの向上に効果的です。

「天照大神」図地反転鏡像型:douse氏
日本神話の主神。とても読みやすくキレイで、アマテラスから授かった図案なのかと感じます。

「 彦星」図地反転型:いとうさとし氏
七夕伝説の起源は中国の神話。七夕飾りがなびいているように見えてきました。
「最終戦争」鏡像型:つーさま!氏
神話で語られる、世界の終焉。北欧神話ではラグナロクといいますね。各文字とも文字の特徴をうまく残しているので読みやすいですね。
「シンオウ神話」回転型:Zn氏
ポケモンにおいて、シンオウ地方で語り継がれている神話の総称。字画の共通化と省略が適切で読みやすいです。

「非科学的」鏡像型:.38氏
神話は非科学的な言説の神格化ともいえるでしょうか。環状文字組の面白いデザイン。

「安全神話」鏡像型:ヨウヘイ氏
根拠もないのに安全だと信じている状態 で、非科学的な最たるものですね。各パーツの親鏡像性を生かした作品です。次の作品と比較してみてください。
「安全神話」回転型:Σ氏
こちらは回転型での作例。明朝体様の処理が読みやすさに寄与しているようです。

「 物語」図地反転鏡像型:いとうさとし氏
物語としてまとめ上げることで神話は完成すると言えます。ステンシル風の処理も効果的です。

「宇宙的恐怖」回転型:オルドビス紀氏
クトゥルフ神話の根幹で、広漠で無機質な宇宙においては、ちっぽけな人類の希望や価値観など何の価値も無く、意思疎通も理解も不可能の絶対的な存在の恐怖にさらされていること。作者が多用する、交差と抜きの切り替えに注目です。
最後に私の作品を。
「英雄の旅」回転型:igatoxin
ジョーゼフ・キャンベルが、各地の神話に登場するヒーローの物語の構造を示したもの。英雄神話は共通の構造を持っている、ということを記した書籍です。
「神話」がお題のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。 新たな参加者も加え、神話の域に近づけるようますます頑張っていきたい所存です。
お忙しい中 御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。ぜひ講評を寄せていただけましたら幸いです。
次回は『ジャングル』です。締切は7/31、発行は8/8の予定です。よろしくお願いいたします。
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2017年 4月{ミステリー} 5月{音楽} 6月{童話} 7月{食} 8月{宇宙} 9月{回文} 10月{GAME} 11月{TOY} 12月{駅}
2018年 1月{書初め} 2月{蟲} 3月{映画} 4月{色彩} 5月{対語} 6月{アイドル} 7月{数学} 8月{恐怖} 9月{メカ} 10月{神} 11月{スポーツ} 12月{ど���ぶつ}
2019年 1月{書初め} 2月{地図} 3月{漫画} 4月{職} 5月{都市伝説} 6月{速度} 7月{道具} 8月{文學} 9月{デパ地下} 10月{漢字4文字} 11月{学校} 12月{怪物}
2020年 1月{書初め} 2月{ART} 3月{気象} 4月{ギャンブル} 5月{カワイイ} 6月{建築} 7月{まつり} 8月{音楽} 9月{植物} 10月{ファンタジー} 11月{お笑い} 12月{時事}
2021年 1月{書初め} 2月{夜} 3月{わびさび} 4月{日常} 5月{対語} 6月{医学} 7月{トラベル} 8月{自然} 9月{料理} 10月{ファッション} 11月{ミステリー} 12月{時事}
2022年 1月{フリー} 2月{天��} 3月{電脳} 4月{マジック} 5月{子供部屋} 6月{世界史} 7月{海洋} 8月{光る} 9月{武} 11月{人名} 12月{時事}
2023年 1月{フリー} 2月{TV} 3月{クイズ} 4月{健康} 5月{回文} 6月{本}
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2023-8月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。 詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/@2r96
◆今月のお題は「ジャングル」です◆
今月は参加者の皆様に「ジャングル」のお題でアンビグラムを制作していただいております。 密林をめぐる逆さ文字の数々を暑気払いのお供にご覧ください。

「未踏」回転型:.38氏
人跡未踏のジャングル。字画密度の違いを吸収する手法が見所です。作字としても遊びがあって楽しいですね。
「荒地」鏡像型:いんふぃにてぃ氏
ジャングルは、ヒンドゥスターニー語のjangal(荒地)に由来しています。荒れたような書体が効果的です。似た解釈(旋回型)の作例がありますので比較してみてください。

「地球の肺」回転型:douse氏
ジャングルは地球の肺である、とよく言われます。堂々とした文字でゲームのロゴのようにも見えますね。文字の境界の切り替わりが自然で見事です。

「自然界」図地反転回転重畳型:化学氏
ジャングルは自然界で最も重要なエリアの一つです。回転重畳に図地反転を絡めた複雑な作品です。
不思議な輪郭がパズルのようにうまく組み合わさってできていることが分かります。
「熱帯雨林」図地反転型:海氏
熱/帯、雨/林 がネガポジ関係にあるアンビグラム。アンビグラム的にも作字的にもたいへん優れた名品です。「雨林」の字にジャングル味を強く感じます。ステキです。
「じゃんじゃんぐるぐる」旋回型:kawahar氏
一つのグリフがぐるぐる回っていてじゃんじゃんぐるぐるな作品です。濁点の位置がポイントですね。

「孤立部族」鏡像型:螺旋氏
アマゾンのジャングル奥地にはたくさんの孤立部族が居住していると言われます。少し傾けているのが字画のバランスをとる上で重要のようです。「立」はこの対応付けだと苦労するところだと思いますが読みやすいと思います。

「インコ」回転型:peanuts氏
ジャングルの動物といえばインコが真っ先に思い浮かぶ人も多いでしょう。単純化が素晴らしいのですが特に「イ」がカッコイイです。ロゴデザインの完成度におどろきます。

「猛獣」図地反転回転型:いとうさとし氏
猛/獣 の字がネガポジ関係にあります。いとうさとし氏はこのような作品「ネガポ字」を大量に制作していて 図地反転アンビグラムのレジェンドです。

「野獣」鏡像型:ぺんぺん草氏
「口」「田」の閉ざされた領域を塗りつぶしても判読できるのを利用して「一」などと対応付ける技術が使われています。ややパースをとっていることで「ツ」部分が自然になるようになっています。

「食物連鎖」回転型:YesOK氏 × 意瞑字査印氏
食/連、物/鎖 それぞれ180°回転対応で連鎖配置にしているところがミソですね。 本作はコラボ作品で アイデアはYesOK氏、作字は意瞑字査印氏が担当しています。このようにアンビグラム制作は複数で共作すると面白いです。

「野生動物」図地反転型:いとうさとし氏
野生/動物 で図と地を分け合っているネガポ字です。 シマウマの縞模様を想起する楽しい作字になっています。

「迷彩」回転型:増池誠史氏
迷彩で最もメジャーなのがジャングル用迷彩でしょう。作例はありますが、より自然��対応解釈がとられています。

「国立公園」図地反転型:いとうさとし氏
国/園、立/公 が図地反転関係にあります。折り紙で切り絵をしたような趣の字形が良いですね。また囗部(くにがまえ)同士の構造も面白いです。

「商業伐採」鏡像型:mishima氏
森林破壊の最大の原因。傾けた「商」や大胆な字形の「業」などが見所ですが、作字としての仕上がりがステキです。

「コンクリートジャングル」図地反転型:ヨウヘイ氏
ひび割れたコンクリートのようにも見えてきます。細かい足し引きひよる図地の調整はドット図地反転ならではの表現力を生かしていますね。
「冷たい混凝土の密林で芽生えたくすんだ郷愁」鏡像型:Σ氏
コンクリートジャングル(混凝土・密林)を起点に展開される文字列生成型の作品。対応がぴったりで自然すぎてアンビグラムだとは思えないぐらいです。ぜひ一文字ずつじっくりかみしめてみてください。
最後に私の作品を。

「無法地帯」旋回型:igatoxin
1文字で4面相のアンビグラムです。左90°回転で順々に「無」→「法」→「地」→「帯」と 字面が変わる寸法です。
ジャングルがお題のアンビグラム祭、いかがでしたでしょう。 お忙しい中 御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。また ひきつづき炎天につき くれぐれもご自愛のほどお祈りいたしております。
さて次回のお題は『日本史』です。締切は8/31、発行は9/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
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2023年 1月{フリー} 2月{TV} 3月{クイズ} 4月{健康} 5月{回文} 6月{本} 7月{神話}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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2024-5月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「遊園地」です◆
今月は参加者の皆様に「遊園地」のお題でアンビグラムを制作していただいております。ぜひじっくりご覧ください。

「遊園地」 鏡像型:Jinanbou氏
ストレートに遊園地。 色分けに頼��ているところはありますがよい作品ですね。字形がよく、読める作品になっていると思います。

「移動遊園地」 回転型:lszk氏
海外ではかなり大規模なものもありますね。 このまま移動遊園地のエンブレムにもなりそうなステキな図案です。数種類の図形をベースとしたデザインで統一感がありますね。

「東京ディズニーランド/ディズニーランド千葉」 図地反転回転共存型: いとうさとし氏
ディズニーランドはどこにある?と言い話題でよくネタになりますね。 「ディズニーランド」は同一型「東京/千葉」で共存型に組んであります。「ド」の濁点は大胆ですね。このデザインの柔軟性が対応解釈を成立させる肝かもしれません。

「夢の国」 図地反転回転型:douse氏
ディズニーランドを指すことが多いですが、テーマパーク全般に使う言葉です。 大き目のグリッドベースに見えて実は細かい長さの調整が入っておりかなり計算されています。少しシアーがかかっているのが可読性向上に寄与しています。

「レジャー施設」 回転型:douse氏
遊園地の上位カテゴリーはレジャー施設です。 縦書きでの姫森ルーナ型の組み方です。手塗り風の味わいがよいですね。山切り型の旗の形状を使っているのが面白いです。
「メリーゴーランド」 図地反転型:海氏
回転するアトラクションの筆頭です。 色分けされてはいるのですが、シンプルな対応付けができる面白い発見です。「メ」が大胆な字形になっていますが左上優先の法則で読めてしまいますね。

「メリーゴーランド/ジェットコースター」 図地反転回転型: いとうさとし氏
遊園地の2大アトラクションといえばこれでしょうか。 図地反転の対応付けで意識すべきところは図形の頂点が集合するところでの足し引きだと思いますが、この作品でもその調整加減が堪能できます。「メ」と「タ」では「タ」を優位にしても「メ」が読めることを計算していますね。

「メリーゴーラウンド/コーヒーカップ」 回転型:.38氏
こちらは回るアトラクション2つ。 「ド」は下に流れているので全体で回転同一型です。「ゴ」の濁点が自由ですね。躍動感のある作字が言葉にぴったりです。

「カルーセルエルドラド」 旋回型:きいろいビタ氏
閉園してしまった「としまえん」にあった世界最古のメリーゴーラウンド。 ゴシック調の文字が言葉にあっていますね。濁点を無理に2つにしなくても読めており、シンプルに仕上��ているのが成功していると思います。
「回転木馬」 交換型×2:Σ氏
メリーゴーラウンドシリーズの最後は日本語で。 「回/木」「転/馬」がそれぞれ交換型です。「木」の払い部分が「回」の内部の口の部分に対応するところ、素晴らしい発見ですね。「転/馬」のデフォルメもお作法がそろっているためしっくりきますね。
「かんらんしゃ」 旋回型:kawahar氏
回るアトラクションといえば観覧車もありました。 1グリフ5対応の旋回型です。「んらん」のあたりをキーにして全体を解読する感じでしょうか。多対応グリフの奥深さを感じさせられます。

「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生」 回転型:兼吉共心堂氏
栗木京子氏の短歌で教科書にも載っています。 題材の選び方がよいですね。強い字形の「観覧車」は逆の「君には一日我には一生」の可読性を優先しているでしょうか。全体的に筆文字風の作風がぴったりです。

「頓珍漢なコーヒーカップ」 回転重畳型:ちくわああ氏
コーヒーカップもよく回るアトラクションですね。 文字列生成で作られた作品ですがどこからスタートしているのでしょうか。画数の多い文字には飾りがついても読めますね。

「絶叫マシーン」 旋回型:lszk氏
遊園地のアトラクションといえば。 勢いのある字形でまとまりがありますね。「叫」の180度回転は「加」になり、単一で180度回転型にするとそちらにも見えてしまいそうなのですが「絶叫」で並べることで自然に読めますね。

「急降下」 敷詰回転型:松茸氏
絶叫系といえばフリーフォールなどの落下系がありますね。 加速度的に落ちていくさまを文字が分裂していることで表現している面白い作品です。しかもこれが敷詰できるという計算のもとに配置されている驚異的なデザインです。

「上昇/下降」 鏡像型:KSK ONE 氏
絶叫系は急降下だけではなく急上昇するものもありますね。 ウロコ部分で上昇や下降の雰囲気が出ていてステキなデザインです。こざとへんの形状がよいですね。作例がありますので違いを見てみると楽しいでしょう。
「おばけ屋敷」 交換型:無限氏
また違うベクトルの絶叫系。 「おばけ」「屋」「敷」が切り替わる交換型。「屋」を中心に設計されたのでしょうか。きっちり3つに仕上げていて素晴らしい力作です。

「戦慄迷宮」 回転重畳型:peanuts氏
富士急ハイランドの巨大お化け屋敷。 込み入ったところの省略など視覚補完を活用したすばらしい作字です。手書き風で不気味な雰囲気をうまく表現していますね。
「ミラーハウス」 図地反転回転型×3:つーさま!氏
こちらもよく見かけるアトラクション。 「ミ/ス」「ラ/ウ」「ー/ハ」がそれぞれ図地反転の関係。シンプルな文字だと対応付けしにくいことが多いですがすべて対応付けできる良い発見ですね。

「風船」90度回転型:繋氏
遊園地でよく使われたり、売られていたりしますね。 難易度の高い4枚風車型です。この型に縛ったために可読性は低くなってしまっていますが面白いデザインでよい挑戦だと思います。

「吊り橋効果」 鏡像型:螺旋氏
不安や緊張から引き起こされたドキドキする感覚を「好きだからドキドキしている」と錯覚する心理現象から生まれる効果。 まずおしゃれな作字でドキッとします。「吊」も「果」もそれぞれ左右対称の文字なので切り替えさせるためのデザイン方法に注目です。

「遊び/疲れ」 図地反転共存型: いとうさとし氏
遊んだ後にもれなくついてくる疲れ。 この作品も自然に読めてすごいですね。「遊/疲」がぴったりですし「び」の形が絶妙です。すばらしい作品です。

「遠心力をそろえろ!」 回転型:超階乗氏
M-1グランプリ2018のゆにばーす「遊園地ロケ」というネタのワンフレーズより。 ネタ選びが面白いですね。対応付けが難しい文字列ですがうまく配置することで読めるように設計されています。
最後に私の作品を。
「舞浜遊戯」 回転型:igatoxin
TDRで遊ぶ。
お題「遊園地」のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。定番の乗物からネタをもとにしたネタまでいろいろな作品で楽しんでいただけたかと思います。御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「中華」です。孫悟空、三国志、酔拳、イー・アル・カンフー、シウマイ弁当、回鍋肉、中華街、香港、春節、倒福、爆竹、中国語、謝謝、大中华地区、海南島、荘子、姑娘、虞美人草、太歳、蒼頡、甲骨文字、など 参加者が自由に中華というワードから発想 連想してアンビグラムを作ります。
締切は5/31、発行は6/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
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2023年 1月{フリー} 2月{TV} 3月{クイズ} 4月{健康} 5月{回文} 6月{本} 7月{神話} 8月{ジャングル} 9月{日本史} 10月{ヒーロー} 11月{ゲーム} 12月{時事}
2024年 1月{フリー} 2月{レトロ} 3月{うた} 4月{アニメ} 5月{遊園地}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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