#日本アート・シアター・ギルド
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ツィゴイネルワイゼン アートシアター144号 日本アート・シアター・ギルド 監督:鈴木清順/出演:原田芳雄、藤田敏八、大谷直子、大楠道代 ほか
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1977年 映画「西陣心中」
監督・原案・撮影:高林陽一
脚本:高田宏治
配給:ATG(アート・シアター・ギルド)
出演:島村佳江、光田昌弘、土屋嘉男、楠侑子、中尾彬、大泉滉、山田吾一、白川和子、上月左知子、松川勉、三原葉子、名古屋章、成田三樹夫 ほか
「この手を握りしめて、もうはなさない・・」
情念の世界をひたすら追求する京都・西陣出身の高林陽一監督がメガホンをとった沈美的ラブ・スーサイド映画。
主人公の野沢ゆみ(島村佳江)は、会社の上司・井上と無理心中をはかり井上は自ら首を切り命を絶つが、ゆみは上司の手が汚いという理由で心中を思いとどまる。
(スタートからなんちゅうフェティッシュ展開。笑)
滋賀県警の刑事・西川(名古屋章)から福島の故郷に戻ることを進められるが、故郷には戻らず京都のデートクラブで働き始めるゆみ。
ある日、クラブの女将と訪れた京都のデパートで、西陣の美しい帯を見つけ感動したゆみはクラブを辞めて機織りを目指すべく西陣の町へ。
刑事・西川の助けもあり西陣織の工房で働くことになったゆみだが、その工房で美しい手をした職人の博之と出会う。
(フ���ティッシュ、再び。笑)
デートで訪れた琵琶湖で白鳥のスケッチをする純粋な博之を見て初恋のような幸せを感じるゆみ・・。
ふたりは恋に落ちるが、工房のおかみ・はまに猛反対され、ゆみはとっさに包丁を振り上げる。
刑事に追われ、叶わぬ恋と悟ったふたりは博之の最高傑作である二羽の白鳥が織られた美しい西陣のつづれ帯と共にビルの屋上から飛び降り、永遠の愛を得る・・。
実際に、この美しい帯を織った職人はどんな人なんだろうかと考えながらその織の職人技に感動。
無感情で様々な男と逢瀬を重ねる美しい魔性の女・ゆみのクールな存在感。
主役の周りを固める俳優陣の強烈なパーソナリティー。
デートクラブ時代のゆみを知り、脅迫する宮崎(成田三樹夫)のちょっと抜けた悪人具合がこの映画のエッセンス。
終始、実親のように無償の愛でゆみに優しく接する刑事・西川(名古屋章)が映画の中で唯一のやすらぎ。
今とは違���西陣の街並み、釘抜地蔵で有名な石像寺、東本願寺、玄武神社、本隆寺、智恵��院、琵琶湖、京都タワー、嵯峨野が登場。
映画のエンディング近くで映し出される鬼が主人公の京都三大奇祭のひとつ「玄武やすらい祭」が、ゆみの夜叉(鬼)的な魔性具合と重なる構成力が光る。
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Nagisa Osihma
- The Ceremony
1971
Design: Kiyoshi Awazu
#kiyoshi awazu#粟津潔#art theatre guild#atg#nagisa oshima#大島渚#儀式#the ceremony#Gishiki#1971#日本アート・シアター・ギルド#にほんアート・シアター・ギルド#nagisa Ōshima#sozosha#創造社#japanese film
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ATG「音楽」監督・増村保造:広告-1972年
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午前中の時間割り
先日、羽仁進の「午前中の時間割り」を見ました。
羽仁進の作品があんまり合わない方なのですが、この作品は主演の女の子2人がかわいいし主題歌も素敵だし、出だしは悪くなかったです。
しかし、なぜこのキャスティングと設定(そして��ントラ)という良さげな素材を集めておいてこの仕上がりなのか。だから私この監督イヤなんだわ〜。あとストーリーがフゥン…こんな感じなんだ…と思いました。
「初恋・地獄篇」の人よりだいぶマシだけど、またもさい男子によるねっとりしたモノローグだし。もさい男子だし発声はダメだけど、下村くん役の方は決してそんなひどいというわけではないです。沖さん役の人も、発声は悪いし役柄はダサい役だけど悪くはないです。個人的には下村くんに勉強を教えに来る人がモテてるのが意味わかんなかった。モテないよーあんなや��。下村くんのお母さんの「ジュース」のイントネーションがなんか気になりました。
主演の草子(くさこ)と玲子の2人はとてもかわいいです。草子役の国木田アコは娘さんがモデルで活動しているようですが、雰囲気があって素敵なお洒落顔です。最後の方で前髪をサイド分けにして白いブラウス着てるのすごくかわいかったです。シャウ・スーメイ演じる玲子もまた違ったタイプでかわいい。自由奔放な草子に対し、物静かで落ち着いた玲子。こういう正反対のタイプの女の子が仲良しっていうの好きです。玲子みたいな女の子はどこのグループに入ってもおいしいところを持っていくようなタイプに見えるけど、それもやむなしなかわいさです。
最初、草子の家がお洒落なマンションで家族の気配がなく、みんなタバコ吸ってるので大学生なのかと思ったら高校生でちょっとびっくりしました。
草子と玲子の旅の8ミリ映像は割と好きです。沖さんが加わらなければ良かったな〜いろんな意味で。草子の死因はぼかしてあるけど、沖さんと1日すごしてアンニュイになってたってことはそういうことなんだろうな…「ゴーストワールド」の主人公もそうだったけど、女の子がグイグイ来てたのにいざやってみると引いて不機嫌になっちゃうのって映画でたまにありますね。(「ヴァージン・スーサイズ」もそうかな)
玲子に草子の保険金が入るとか、お父さんのセリフ「女に学はいらない」とかはあんまり必要なかった気がします。そこで玲子が反発するわけでもないし。あと学校で物乞いに扮して「金くれよぉ大学行けねーんだよぉ」みたいなのも、先生がトチ狂うエピソードもいらないと思いました。先生と先生をからかう生徒ちょっと気持ち悪い。先生は草子にシンパシーを感じてるのかなんなのかよくわかりませんでした。先生にもかつて心を乱された女の子がいた、というのはわかるけど。ほんとなんで素材を生かさず余計なことを入れてくるのかもったいない。
玲子は大学に行くつもりはなく家を出たいと言いますが、保険金もらって大学行っても一人暮らししても下村くんがヤキモチ焼いて鬱陶しいことになりそう。
ラスト、キスする2人の上に草子のいたずらっぽい笑い声とカットが入ります。この70年代の少女漫画っぽい感じ、この作品に限って言えば私はあまり好きじゃない。ラストをこういうむず痒い感じにするなら、全編もっとむず痒いテイストにしてくれた方が良かったと思います。いくら当時はこういう空気だったと言っても。風変わりな女の子がいて、彼女が忘れられない何かを残して去って行ってしまった、というストーリーにするなら、受験を前に社会に組み込まれる虚しさを感じるという表現はそこそこにするか別の映画で撮ることにして、草子を巡るエピソードをもう少し強調して下村くんの出番を減らしたガールズムービーにしてほしかったです。そしたらもっと普遍的な作品になって、ヒットしたり賞を獲ったりしなくてもこの映画好きという人が増えたと思います。サントラはいいです。オープニングの「草子の散文詩」はめちゃくちゃいい!「午前中の時間割り」ってタイトルもすごくいいのにな。
時代の空気を入れるにしてもリリカルに表現するにしても中途半端で、やっぱりこの監督合わないです。ちょっといい人に見られたい感がある人という気がする。
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🎼 01110 「鳩」。
大正9年5月23日。麻布市兵衛町に住い (編奇館) を移した 津川雅彦さん似の息子の家に 杉村春子さん似の母が訪れるところから始まります、とある作家の 女性でいっぱいな日々を描いた 近代映画協会創立四十周年、日本アート・シアター・ギルド創立三十周年記念作品な 東宝・ATG映画 「濹東綺譚」 を久しぶりに観ています。新藤兼人監督作品。いつかの8月8日。銀座尾張町のタイガーなるカフェで絡まれ、ササっと裏から逃げ出したのはいいのですけれど、手引きしてくれた女性に恐喝られちゃったりして、慌てて警察を呼んだら 佐藤慶さん似の刑事に叱られちゃったりした、とある作家さんは、ある日の街で出会った女性が忘れられずに 探偵事務所を使ったりするのですけれど見つけられず、途方に暮れているのですけれど、コウモリ傘を持参して浅草の街をぶらりぶらりとしているうち、偶然に "玉の井ゆきのバス" に乗り、そこで とある女性と出会い、女性の家で 雨宿りをさせて貰ったりし��、数日後、その女性に再び会いに行ったり、また別の日も女性に会いに行ったりしているうちに、すっかりその女性にのめり込んでしまいます、なんて間にも 世の中は 第二次世界大戦に突入していたりして、突然に (たぶん) 昭和18年10月21日、明治神宮外苑競技場で開かれた "出陣學徒壮行会" の映像が映ります。物語の中のふたりも気になりますけれど、この明治神宮外苑競技場が傾くくらいに 目一杯に集った若者たちが それからどうなったのか、そのことばかりが胸に残ります。
つづいて
暗い部屋の中で 風間杜夫さん似の男性が ビデオテープを早送りしたり巻き戻したりしているところから始まります、とある脚本家の男が体験する ひと夏の出会いと別れを描いた ファンタジックな松竹映画 「異人たちとの夏」 を 照り照りとした暑い夏の日差しの中で 久しぶりに観ています。大林宣彦監督作品。妻と別れたばかりの脚本家ハラダは 取材中、まだ営団線だったころの 銀座線が走る新橋駅で ふしぎな体験をします。そのついでに 浅草駅で下車し、12才まで住んでいた浅草の街を (浅草寺や浅草演芸ホールほかを) ぶらりとしていましたら、交通事故で亡くなった 片岡鶴太郎父親に似た男性とばったり出会って驚きます。国際劇場が無くなったころの浅草を見ることができてヒデキカンゲキなこの映画、物語の途中 木下惠介監督作品 「カルメン故郷に帰る」 がブラウン管の中で流れています。
..
#崩壊3rd#tokyo#テリ子#liliyaolenyeva#リリア・アリーン#濹東綺譚#ネコ映画#杉村春子#佐藤慶#異人たちとの夏#片岡鶴太郎#ベン��ル#本多猪四郎#カルメン故郷に帰る#高峰秀子
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股旅
1973年/日本/カラー/96分
市川崑監督、崑プロダクションと日本アート・シアター・ギルド(ATG)による製作作品、「股旅」をレンタルDVDで鑑賞しました。
舞台は江戸時代。渡世人をしている信太(尾藤イサオ)、源太(小倉一郎)、黙太郎(萩原健一)の三人は一人前のやくざになるために各地の親分の所にお世話になる流浪の旅をしていた。
番亀一家にお世話になった三人。ここで源太は自分達を捨てた父親安吉(大宮敏充)と再開する。安吉は若い女房お汲(井上れい子)をめとっていたが、源太による夜這いにあってしまう。しかしお汲は望んだ結婚ではなかったのか受け入れてしまう。
父親の安吉は赤湯一家と通じて番亀の賭場でイカサマを行い評判を落とそうとするのがばれ、番亀親分は一宿一飯の恩義を使い息子の源太に父親の殺害を命じるのだが…というお話でした。
「おひかえなすって」でお馴染みの仁義を切る様子を丁寧に再現したりと当時の渡世人の生態をドラマ性を無視して疑似ドキュメンタリーのように追いかけつつ、実はこっそりドラマが進んでいく展開。良い例えかどうか自分でも疑問なのですが、ムツゴロウさん監督の「子猫物語(86年)」に近い作りだと思います(��、ここまで書いて調べてみたら「子猫物語」で市川崑さん、協力監督名義で参加していたんですね。「股旅」での経験を「子猫~」に生かしている可能性、無きにしも非ず)。
アウトロー達によるアウトロー社会を描いたアメリカン・ニューシネマの時代劇版、という感じではあるのですが、これは評価としてちょっと格好が良すぎるかな?低予算で大手では無い、独立系による製作だからこそ出来る実験的な作品という印象を持ちました。なのでそれほど面白くはないです。物語の波も大きく描いているわけでは無いですし。でも市川崑監督の芸術的な見せ方と尾藤イサオさん、小倉一郎さん、萩原健一さんの演技で最後まで飽きさせないのは流石でした。
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映画『黒木太郎の愛と冒険』
違法か合法かわからないので大きな声では言えませんが、Youtubeで森崎東(もりさき・あずま)監督の『黒木太郎の愛と冒険』(1977)を見ました。ATG(アート・シアター・ギルド)製作の白黒映画です。
なんの予備知識もなく見たのですが、まず配役に驚かされました。
田中邦衛、財津一郎、倍賞美津子、伴淳三郎、清川虹子、三國連太郎、緑魔子ってすごくないですか。
脇役として小沢昭一、火野正平、殿山泰司、赤木春恵、沖山秀子、麿赤兒も出演。おまけに映画監督の岡本喜八まで出ていました。
物語は群像劇でいくつものストーリーが描かれていますが、田中邦衛演じる黒木太郎が中学生の姪を取り戻すためヤクザが経営するトルコ(今ならソープというところでしょうが、当時はまだトルコでした)に乗り込んでいく最後のくだりはマーチン・スコセッシの『タクシー・ドライバー』を思わせるものがありました。
調べてみると、『タクシー・ドライバー』は1976年の作ですから、森崎東が『タクシー・ドライバー』を見て影響を受けたかどうかは微妙なところです(影響をいうならむしろ高倉健のヤクザ映画をあげるべきなのかもしれません)が、影響を云々する以前の問題として、ある意味そういうのが「時代の空気」だったのかもしれないという気もします。
つまり、社会に馴染めず、何かをしたいという燃えるような気持ちを持ちながら、何をすればいいかわからない孤独な人間がそのエネルギーを大統領候補暗殺なり、娼婦に身を落とした少女の救出なり(場合によっては結婚式に乗り込んでいって花嫁を奪うことなり)に向けて爆発させるというのが、時代を反映しているように私には思えるのです。
主人公の映画青年を演じた伊藤裕一(いとう・ひろかず)は全くの素人で、映画の専門学校生だった伊藤が飲み屋で森崎監督と映画について口論になった(きっと熱く映画を語り、しまいには殴り合いになったのだと、私は勝手に想像しています)ことが縁で、森崎監督がスカウトしたのだそうです。
その経緯も驚きですが、さらに驚くのがその後の伊藤の人生。
ネット情報によると、その後伊藤は伊藤智生の名前で1984年に『ゴンドラ』という映画を自主制作したものの、何かの事情で日本で上映することができず、海外に持っていったところ高い評価を得て、逆輸入の形で日本で上映。日本でも森崎監督や谷川俊太郎に激賞されたそうですが、それでもなかなか自分の思い通りに映画を撮るのは難しく、なんとアダルトビデオの監督に転身したそうです。
きっとアダルトビデオなら裸さえ出しておけばあとは好きに撮らせてもらえたのでしょうね(全く同じ理由で多くの若い有望な監督が日活ロマンポルノを撮っていました)。
TOHJIROと名前を変え、何本かアダルトビデオを撮ったあと、自分でレーベルを作り、AV界の巨匠となったそうです。
そして2014年、この『黒木太郎の愛と冒険』の上映イベントがあり、トークショーに出演するはずだった森崎監督が体調不良で欠席すると聞いて代わりに出演。すると森崎監督はどうしても伊藤に会いたかったらしく、病気を押して会場にやってきて「(『ゴンドラ』に続く)2本目の映画を撮れ」と叱咤激励したとか。
それに応えたのかどうかはわかりませんが、伊藤は今年2020年新作映画の製作を予定しているそうです。
いやあ、なんだかワクワクします。人生って何がどうなるかわかりませんね。
新型コロナウイルス の影響があるでしょうが、伊藤監督の映画が無事完成することを願ってやみません。完成すれば私は見に行きますし、『ゴンドラ』も是非見てみたいと思います。
明日(9月14日)は妻と一緒に阪本順治監督の『一度も撃ってません』を映画館に見に行きます。
こちらもどちらかというとインディー系の映画ですが、配役は石橋蓮司、大楠道代、岸部一徳、桃井かおり、妻夫木聡、佐藤浩市、豊川悦二、江口洋介、柄本明、小野武彦と異常なまでに豪華。なぜかプロレスラーの新崎人生が出ているのも興味あるところです。
お楽しみはこれからだ。
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演劇ユニット・チーム銀河がYoutubeでチャンネルを作りました。毎週月曜に動画を配信しています。
ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCgOZbkBbTbvGpX8AKW3eLTw
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【blog】最近の若者
もちろん「最近の若者ときたらドーチャラコーチャラ」と説教を垂れたいわけではありません。 何かで前に見たところによると縄文時代からすでに「最近の若者は」と言われてたみたいですし、昭和に入ってからなら、それも昭和初期からでも、山のように「最近の若者は」云々の文献や資料が出てきます。 たぶん自分たちの世代がサイコーと思ってしまうのは、もうどうしようもないことなんでしょうね。それは歴史が証明しているっていうか。 逆に若者側からの意見である「老害は去れ、すべてを若者に任せよ」ってのも、同じくらい普遍の真理と言えると思う。これらも所詮「自分たちの世代サイコー」ってのが根底にあるので、ではこうのたまう若者がトシを取った時、自分たちは清く退いて若者に席を譲るか、といえば、まァ、たぶん、しない。というかそーゆー輩の方が老人になった時に「最近の若者は」と言い出すんじゃないかと。 と、書��ましたが、ここまでの話はたいして重要ではありません。それより「もし若者にすべて委ねたら物事は上手く運ぶのか、そして上の���間が口出しすればするほど物事は失敗するのか」みたいなことを書いていきたいなと。 ま、若者かどうかはあんまり関係なくて、とにかく何の権力もないけど理想が高そうな人間に物事を委ねるってことね。 知らない話は書けないので、知ってることだけを書きます。 映画でいえば、最高責任者が誰かといえば、本当はプロデューサーなんだけど、一般には監督ということになる。少なくとも現場で一番エラいのはプロデューサーでもスポンサーでもなく監督なのは間違いない。しかし逆にいえば、現場以外で監督の意志がすべて通るのかというと、そんなことはないわけです。 こういう企画を通したい、こういうキャスティングで撮りたい、となっても、必ずしも実現するわけではない。むしろほとんどは通らないと考えていいでしょう。 それは監督としての実績がないからではなく、大御所になったとしても、あんまり変わらない。わかりやすい例でいえば大御所になって以降の黒澤明や木下恵介がどれほど作品をコントロールできたかといえば、やっぱり、できていないわけで。 戦後になってから映画会社といえば、戦前からの東宝、松竹、大映に加えて、東映と日活(新)が加わりましたが、基本的にこの五社しかありませんでした(厳密には新東宝もあったし、配給網を持たない会社はもっとあったけど)。 これらの会社が作る映画は、あくまでソロバン勘定が優先され、常に作家性は蔑ろにされていました。これに反旗を翻した監督も多く、有名なところでは大島渚が松竹を辞めて創造社を作ったり、新藤兼人が同じく松竹を辞めて近代映画協会を作ったりしました。 そしてそうした独立プロを支援する(制作費を折半する)形でアート・シアター・ギルド、通称・ATGが制作に関与する映画が作られ出します。 ATGの映画は作家性を全面に押し出したことを「売り」にしており、ATGで作品を撮った監督の名前を挙げるだけでも胸焼けがしそうな感じがします。って悪い意味じゃないよ。濃すぎるってことね。 ATGとか独立プロ単独制作のもの、あと岩波映画なんかもそうですが、これらは非常に強い作家性を打ち出しているわけで、ではそれらの作品すべてがクオリティが高いかというと、とてもそんなことは言えない。 もちろん中には監督の「念」が結実した傑作も生み出されましたが、独りよがりでよくわからない、そして興行価値の低い作品も多く、いくら低予算だといっても「こんな映画を作るのに、一円のカネを出すのも馬鹿らしい」と思えるようなものも存在している。 こういうのはしっかりしたプロデューサーがいれば、ある程度回避できることです。 「シン・ゴジラ」で東宝側が「���愛要素を入れろ」と指示したのに、庵野秀明がそれを突っぱねた、というのがさも「ほれみろ、上の指示なんか聞いてもろくなことがない」みたいな例になってますが、これはただの一例なんですよ。つかこの件については東宝側がダメなだけで、下の人間の意見はすべて正しい、上の人間なんかクソみたいなことしか言わない、とするのは乱暴すぎる。 最近「プロジェクトX」を見直してるんだけど、これも大抵「実は優秀な人間が疎外された立場にある」みたいな筋書きになってるけど、何というか、「プロジェクトX」もそうだし「シン・ゴジラ」の先の話もなんだけど、こういうのは話半分に聞いた方がいい。 上の人間の意見が正しかった、なんて話はまず流布しない。理由は簡単で、そういうのは誰も関心がないんです。 反対に下の人間が圧力に耐えて成し遂げた、みたいなのは、まァウケます。そういうの大好きな人が多いからね。 つまりこれはウケるウケないの問題なんですよ。ウケるから大々的に取り上げる、ウケないから話が右から左へと流れてしまう。そんなもんです。 エラい社長がエラい偉業を成し遂げた。こういう話を一般市民は嫌う。嫌うっつーか「嘘つけ、裏でイカサマめいたことでもやったんだろ」みたいな感じで信じることすらしない。 でもそんなことはいくらでもあるはずだし、反対に好き勝手にやった若手社員のせいで会社が窮地に追い込まれた、なんてこともあるはずなんですが、ウケないから報知されない、だからどの程度そういうことがあるのかもわからないんです。 というか、立場とか年齢とか世代とか関係なく、優秀な人間はいるんです。この世代がエラいとかダメとか、上の立場だからエラいとかダメとかなんてステレオタイプの考え自体が幼稚で、個人をまったく見ていない。 功績も罪を個人にある。というか個人が得なければならない。個人ではなくチームや会社単位ならわかるけど、立場とか年齢なんか関係があるはずがないのです。 アタシと同年齢のスーパースターといえば野茂英雄だけど、エラいのは野茂英雄であって、同世代のアタシがエラいわけでもなんでもないからね。誇りには思うけど、だからといって「いっとくけど、オレは野茂英雄と同世代なんだ!だからオレはエラいんだ!!」と言われて、誰も「ああそうか」なんて思わないでしょうが。
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1972年 映画「午前中の時間割り」
制作:ATG(アート・シアター・ギルド) 監督:羽仁進 脚本:浜田豊、荒木一郎、中尾寛治、羽仁進 音楽:荒木一郎 出演:国木田アコ、蕭淑美(シャウ・スーメイ)、秦野卓爾、沖至 ほか
妖怪人間ベロのような顔立ちをした国木田アコが主人公の和製ヌーヴェルヴァーグの代表作。
(妖怪人間ベロ。笑)
仲の良いふたりの女子高生が8㎜カメラを抱え、何の目的もない夏の思い出旅行に出かけるが、旅から帰って仲間の前に現れたのは二人分の荷物を抱え、放心状態の玲子ただ一人の姿だった。
玲子(シャウ・スーメイ)は皆に草子(国木田アコ)が死んだことを伝える。
何故、草子は死んだのか?
旅先で何があったのか?
玲子のことが好きな同級生の男子高校生下村は、草子の死の真相と真実を見つけるべく、玲子と共に旅先で撮った8㎜を鑑賞する。
下村に東京駅で見送られるふたり。
流れる景色、誰もいない僻地の海辺、絵日記のように淡々と映し出される夏の記憶。
そして今回の事件のカギを握る謎の男・・。
恋も、友情も、猜疑心も全て絡み合いながら迎える結末・・。
過去はカラーで、現在はモノクロで表現されているところが普通の映画とは逆で面白い。
単なる青春映画ではなく、反体制的気運後の気怠い70年代カウンター・カルチャーの息吹が映画全体から感じられる名作。
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映画「十階のモスキート」
配給会社: 日本アート・シアター・ギルド
1978年(昭和53年)、廣田雅晴(当時、京都府警察の巡査部長)が勤務していた西陣警察署から同僚の拳銃を盗み出し、郵便局で強盗未遂事件を起こすなどした警察不祥事を題材にした映画。
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1979年 映画「Keiko」
監督:クロード・ガニオン
撮影:アンドレ・ペルチエ
音楽:深町純
配給:ATG(アート・シアター・ギルド)
出演:若芝純子、きたむらあきこ、池内琢磨、橋本敏夫、中西宣夫、中野隆 ほか
大学を出て京都の服飾会社で働く23歳の独身女性ケイコの出会いと別れをドキュメンタリータッチに描いた名作。
恋したい23歳のケイコ。
たまたま入った喫茶店で見かけたひとりの男性を好きになり付き合うが、その男の思いもよらぬ裏切りがきっかけで会社の先輩女性のカズヨとレズビアンな関係に。
京都中の不動産屋を巡り、鄙びた古民家を見つけて暮らし始めるふたりだが、やがてそんな楽しい暮らしに時と世間は別の答えを求めてくる・・・。
木屋町の飲み屋街、四条高倉のバス停、現在も出町柳近くにある画材店の大地堂、叡電、嵐山の古民家、名前がわからないけど味のある銭湯など昭和末期の京都の風景に加え、奈良公園、ヤマハのパッソルも登場。
1979年キネマ旬報ベストテンでは堂々の第3位。この年の1位は緒形拳主演「復讐するは我にあり」、2位は沢田研二主演「太陽を盗んだ男」。
カナダ出身の映画監督クロード・ガニオンがこの作品で第20回日本映画監督協会新人賞を受賞。
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Kazuo Kuroki
- Evil Spirits of Japan
1970
#nihon no yoru to kiri#television#tv#wasteland#fire#atg#art theatre guild#日本アート・シアター・ギルド#にほんアート・シアター・ギルド#黒木和雄#kazuo kuroki#日本の悪霊#Nihon no akuryō#Nihon no akuryo#nippon no akuryo#evil spirits of japan#japanese film#1970
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Kazuo Kuroki
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1970
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Nagisa Oshima
- The Ceremony
1971
#art theatre guild#atg#nagisa oshima#大島渚#儀式#the ceremony#Gishiki#1971#日本アート・シアター・ギルド#にほんアート・シアター・ギルド#nagisa Ōshima#sozosha#創造社#japanese film
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Kazuo Kuroki
- Evil Spirits of Japan
1970
#nobuyasu okabayashi#岡林信康#atg#art theatre guild#日本アート・シアター・ギルド#にほんアート・シアター・ギルド#黒木和雄#kazuo kuroki#日本の悪霊#Nihon no akuryō#Nihon no akuryo#nippon no akuryo#evil spirits of japan#japanese film#1970
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