#最多頻度死亡年齢
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「平均寿命」と「最多頻度死亡年齢」
<平均寿命=0歳の時の平均余命(2023)>
男性:81.05歳
女性:87.09歳
<死亡年齢最頻値=生き続けている人の平均死亡年齢>
男性:88歳
女性:92歳
<参考>
▪️健康寿命=健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間
男性:72.68歳(2023)
女性:75.38歳(2023)
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「卵は一日1個まで」だけじゃない!時代遅れになった「食の常識30」糖尿病治療に注力する医師が解説 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
以下引用
医学や栄養学の進歩で、これまで「体にいい」「体に悪い」と考えられていた食べ物の位置づけが、180度変わってしまうことが頻出している。五良会クリニック白金高輪・五藤良将医師が語る。 「長年続けてきた食習慣を変えることは難しいですし、急に食べ始めたりやめたりするのではなく、できる範囲で取り入れていくことが大切です」 昔、聞きかじった知識が、健康の機会を遠ざけているのかも。ネットの誤情報や、時代遅れの知識に振り回されることなく、美味しく健康な人生を送るための30の「食の常識」を紹介する!
――食材編――
1【ピーナッツ】高カロリーで太る → 糖尿病リスクが低下
「高脂肪��高カロリーですが、じつは糖質が少なく、腹持ちがいい間食に適した食品。インスリンの感受性を改善し、血糖の急上昇を防ぐ効果もあります。糖尿病予備軍や内臓脂肪が多い人に適していますが、一日30粒までが適量です」(五藤医師、以下同)
2【アボカド】高カロリーで太る → ダイエットに効果的
「こちらも高脂肪で高カロリーですが、脂肪の主成分は悪玉コレステロールを下げるオレイン酸。腹持ちがよく食物繊維が豊富なため、便通が改善しておなかもスッキリするはずです。食物繊維+脂肪の組み合わせで、食後血糖値の急上昇を防ぐ効果も」
3【ウナギと梅干】食べ合わせが悪い → 疲労回復の相乗効果
「脂の多いウナギと、胃酸分泌を促す梅干し。胃に負担が大きいとされてきましたが、高価なものを食べすぎることへの戒めの意味があったようですね。ウナギのビタミンB1と梅のクエン酸は、いずれも疲労回復に効果があり、相乗効果があるといえます」
4【ジャンクフード】避けるべき → 食べ方次第
「不健康と思われがちなジャンクフードですが、たとえばフライドポテトの原料であるじゃがいもには、余分な塩分を排出する働きをもつカリウムや、水溶性ビタミンが含まれています。もちろん毎日食べるのではなく、量と頻度をコントロールすることが大切です。完全に避けるよりも、うまく取り入れて栄養価を底上げしよう、と発想を転換してみてはいかがでしょう」
5【マーガリン】トランス脂肪酸が多い → じつはバターよりも少ない
「マーガリンには、心臓病の原因となるトランス脂肪酸が含まれており、避けている人も多いでしょう。しかし、加工技術が進歩した近年では、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、バターよりも少ないことがわかっています。比較すると、一般的なバター10gに約0.2g含まれるのに対し、マーガリンは0.1gを切るほど。朝食のパンには、安心して塗っていい量です」
6【肉】体に悪い → 長寿の味方
「かつては『肉=脂っこい=体に悪い』、若い人の食べ物だという価値観がありました。ですが、筋肉量が減る高齢者こそ良質のたんぱく質が必要です。最近の研究では、必須アミノ酸や亜鉛、ビタミンB12がバランスよく含まれる赤身肉を適度に摂取することが、健康長寿やフレイル予防に寄与するとされています。もちろん、加工肉や脂身の多い肉の過剰摂取は別問題です」
7【卵】一日1個 → 2、3個でもOK
「かつて、卵はコレステロール値を上げるため『一日1個まで』といわれてきました。しかし今は、食事から摂取するコレステロールは、血中コレステロール値に与える影響が限定的であることがわかってきました。卵は、筋肉や免疫力の維持に非常に優れています。糖尿病や脂質異常がある方は別ですが、健康な中高年なら一日2、3個の卵は、メリットのほうが大きいといえます」
8【オリーブオイル】ドバドバかけてもOK → 高カロリー! 使いすぎに注意
「オリーブオイルはアボカド同様、オレイン酸が豊富で体にいいのは間違いありません。ポリフェノールやビタミンEは、動脈硬化や老化の予防に効果的です。ただ、料理番組でたっぷりと料理にかけるシーンを見たことがある方も多いと思いますが、ドレッシング感覚でかけるべきではありません。大さじ一杯で110kcalもあり、それくらいが限度。それ以上は脂質過多です」
9【白湯】目覚めの一杯 → 歯磨き後に
「目覚めの一杯に、白湯を飲んで体を温める習慣が広がっています。しかし、起床直後の口腔内には、数千億個の細菌が繁殖しているとされます。歯磨き前に白湯や水を飲むことは、そのまま口腔内細菌を胃に流し込んでしまうことになるのです。白湯自体は胃腸を優しく温め、自律神経を整えるメリットがありますが、必ず歯磨き後に飲むことを習慣にしてください」
10【コーヒー】膵臓がんの原因 → 抗がん作用がある
「コーヒーは、1980年代に膵臓がんのリスクを増加させるという研究結果が発表されました。しかしその後の研究で、同様の結果は得られていません。むしろ今は、肝臓がんや子宮体がんなどを予防する可能性があるとされています。また、動脈硬化・糖尿病・認知症の予防や、一日3~4杯飲めば脳卒中や心疾患による死亡率を下げるという研究もあります」
11【オーガニック野菜】健康にいい → 栄養価はほとんど変わらない
「農薬や化学肥料を使わず、自然に近い方法で育てたオーガニック野菜は健康によく、栄養価が高いというイメージを持たれがちです。しかし、通常の野菜と比べて栄養価が高いとは断言できず、ほとんど変わらないという研究があります。また農薬が使われている通常の野菜も、厳格な基準のもとに栽培されていますから、健康被害は科学的に考えられません」
12【青汁】野菜不足を解消 → 腎機能が低い人は×
「野菜不足の解消のために飲んでいる方も多いでしょうが、腎機能が低下していると、豊富なカリウムが不整脈や心停止を引き起こす原因になります。糖尿病・高血圧を長年患っている方は、命取りになりえます」
13【酒】百薬の長 → 少量でもリスクに
「『酒は適量なら健康にいい』といわれていました。しかし近年は、『少量でもがんや高血圧、脳卒中(女性)などの健康リスクが増加する』とする研究結果が増えています。飲ん兵衛には、残念な��ュースですね」
14【コラーゲン】食べても意味がない → 意味があるかも
「『食べても肌がピチピチにはならない』ことは知られてきましたね。しかし近年、摂取した一部が『コラーゲンペプチド』となり、骨や関節の材料になるということがわかってきました。研究はこれからですが……」
15【カルシウム不足】イライラの原因 → イライラとは関係ない
「『イライラするのはカルシウム不足のせい』というのは俗説です。たしかに、カルシウムには脳神経の興奮を抑える機能があります。しかし、不足しても骨から溶け出し、血中の量は一定に保たれるのです。牛乳やサプリを飲んだからといってイライラは収まりません。もちろん、骨から溶け出すほど不足させないようにすべきですよ」
16【和食】塩分が多く避けるべき → 健康食として高評価
「和食は塩分が多く、高血圧や腎臓病に繋がるとたびたび警告されてきました。しかし、魚、大豆、野菜、発酵食品を中心とした和食は、本来は長寿を支える食事。和食が悪いわけではなく、調味料の使い方に問題があるのです。かつおや昆布のだしのうま味で減塩した和食は、近年『健康食』として世界的に高評価を受けています」
17【チョコレート】鼻血が出る → 血管を守る
「チョコレートを食べすぎると鼻血が…というのは、僕も子供のころに言われましたね(笑)。少量のカフェインで興奮することがあるかもしれませんが、迷信に近い話です。むしろ、カカオ70%以上のダークチョコレートのポリフェノールの一種が、血管の柔軟性を保ち、老化を防ぐ作用に注目が集まっています。高血圧や心筋梗塞、脳卒中のリスクを減らす効果が期待されます」
18【ひじき】鉄分の王様 → 鉄分は「9分の1」に
「かつて、ひじきは “鉄分の王様” と呼ばれていました。鉄鍋で茹でられていたためで、鍋の成分を吸収していたんですね。しかし、2015年の『日本食品標準成分表』では、ステンレス鍋で茹でた場合が併記されました。鉄鍋だと100gあたり58.2mgあったのが、ステンレスだと6.2mgに激減。なんと9分の1以下になってしまいました」
19【うまみ調味料】多用は避けるべき → 減塩に繋がると積極活用
「グルタミン酸ナトリウムは、『食べ慣れると、味を感じにくくなる』といった風評が長年ありました。しかし、適量で使用するぶんには健康になんの問題もなく、活用すれば、塩分を30%カットしても味の好ましさが変わらないという調査があります。現在では、病院や高齢者施設でも、うま味調味料が積極的に使われています」
20【黒糖や岩塩】白砂糖や精製塩より栄養がある → 栄養はほぼ変わらない
「『白砂糖や精製塩は体に悪い』『黒糖や岩塩は体にいい』と思っている人は多いのではないでしょうか。しかし、砂糖や塩が真っ白なのは不純物が取り除かれているためで、ネット上で散見される『漂白されているから』というのは事実ではありません。一方、黒糖や岩塩に含まれるミネラルはごくわずか。美味しさを感じるかもしれませんが、体にいいとまではいえません」
――食・生活習慣編――
21【朝食】しっかり摂るべき → 抜くと代謝向上にも
「『朝食は一日の活力源』といわれてきましたが、近年は、無理なく食べない時間をつくることによる健康効果も注目されています。特に人気の『16時間断食』は、体内のオートファジー(細胞の自己浄化作用)を促進し、老化抑制や代謝改善に役立つとされています。血糖値の安定や、脂肪の燃焼効率が高まるという研究報告もあります」
22【夜食】眠りが浅くなる → 睡眠の質がアップ
「深夜にラーメンやお菓子を食べると血糖値が急上昇し、睡眠中の成長ホルモン分泌が妨げられます。一方、たんぱく質は筋肉の合成や修復を促し、睡眠中の体のメンテナンスを助けます。茹で卵、ギリシャヨーグルト、ナッツなどは、朝の疲労感軽減にも効果が期待できます。寝る1時間前までに、100~150kcal程度にとどめましょう」
23【一日1食健康法】アスリートやビジネスマンに人気 → 筋肉が分解し代謝も低下
「近年、『一日1食』健康法が注目されています。それで体調を保つには、魚、豆類、卵、緑黄色野菜などを組み合わせ、かつ運動や生活リズムが整っていることが前提です。空腹時間が長すぎると筋肉分解や代謝の低下、低血糖による集中力低下、情緒不安定に繋がります。特に高齢者や基礎疾患のある人は、慎重に判断すべきです」
24【ジュースクレンズ(ジュースだけ生活)】セレブに人気 → 腸内環境が “壊れる” 恐れが
「野菜や果物のジュースだけで数日間過ごすデトックスとして、セレブたちに人気ですね。しかし、果物や野菜を搾ってジュースにすると、食物繊維のほとんどが失われてしまいます。腸内細菌のエサとなる繊維が減り、善玉菌が減少し、悪玉菌が優位になる腸内バランスの崩壊が起こります。果糖による血糖値の上昇や、たんぱく質不足による筋肉の減少も気がかりですね」
25【食後すぐ横になる】牛になる → 胃にいい
「『食べてすぐ横になると牛になる』、つまり行儀が悪く、太るといわれてきました。実際は、体の左側を下にして横になれば、胃の出口(幽門)が下に向き、食べ物を腸へ移動させる動きの助け��なります。胃もたれしやすい人は、ゆっくりと横になることで胃内圧を下げ、負担を軽減することができます。逆に右を下にすると、胃酸が食道へ逆流しやすくなるので要注意です」
26【ベジタリアン】病気を防ぎ、健康に → 栄養不足になる可能性が
「野菜や豆類、全粒穀物を中心にすれば、高血圧や、大腸がんなど一部のがんのリスクは低下するでしょう。倫理的な選択としても尊重されるべきです。しかし、たとえばビタミンB12は植物性食品からは摂取が難しく、欠乏すると貧血や神経障害・認知機能低下が起こります。鉄や亜鉛、オメガ3系脂肪酸も不足しがちですので、栄養補助食品や強化食品での補填が不可欠です」
27【グルテンフリー】大ブームに → 日本人には必ずしも必要ではない
「パンやラーメンなど小麦製品に含まれるたんぱく質『グルテン』を避けることで、体調がよくなるケースがあります。しかし、不調を招く原因とされるセリアック病の患者は、人口の1%といわれる欧米と比べて日本では非常に少なく、ほかにもグルテンで下痢やだるさが現われる人もいますが、ほとんどの日本人にとっては、あまり意味のない健康法だといえます」
28【一日30品目】国のガイドライン → 目指す必要はない
「今も『30品目』を目標にしている人がいるかもしれません。1985年に厚生省(当時)が発表した指針に由来しますが、毎日30品目を食べるのは難しいし、カロリーオーバー。すでにその表現は削除されています」
29【体脂肪燃焼】運動開始から20分後 → すぐに燃え始める
「運動時に体脂肪が燃え始めるのは、開始から20分後だといわれます。そんな時間は確保できないと思われるかもしれませんが、じつは最初から脂肪は燃えています。10分間のウオーキングでも、意味はあるのです」
30【紫外線】浴びないほうがいい → 適度に浴びるべき
「ずっと悪者扱いだった紫外線ですが、朝や夕方に15分程度、手や顔に太陽光を浴びるだけで、ビタミンDを合成してくれます。骨粗鬆症や骨折のリスクを大きく下げ、がん予防との関連性も指摘されているんです」
監修・五良会クリニック白金高輪 五藤良将医師
複数のクリニックで糖尿病治療に注力。著書に『内臓脂肪 中性脂肪 コレステロールがみるみる落ちる 血液と体の「あぶら」を落とすスープ』(アスコム)でも “食の常識” に挑戦 写真・長谷川 新、AC 取材/文・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)
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近年、尿の通り道に起こる感染症(尿路感染症)になる人が増えている。研究によれば、世界ではここ数年、毎年4億人以上が尿路感染症にかかり、20万人以上が死亡している。尿路感染症によって失われた健康な年数(障害調整生命年、DALY)は、1990年から2019年の間に68.9%も増えた。 尿路感染症は、健康な人なら治療をしなくてもそのうちに自然に治るが、高齢者や複数の疾患を抱えている人では、抗生物質での治療が必要だ。しかし、尿路感染症を引き起こす細菌は、一般的な抗生物質への耐性を獲得しつつある。 「尿路感染症は米国の医療システムにとって非常に大きな負担となっていて、医療費は年間20億ドル以上(約2900億円)にのぼっています」と、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の泌尿器・生殖器科医のミシェル・バン・カイケン氏は言う。 この負担を軽減しようと、科学者たちは尿路感染症のあまり知られていない要因を特定し、理解しようとしている。そのうちの一つは意外かもしれない。大腸菌に汚染された肉だ。 尿路感染症とその危険 尿路感染症で最も一般的なのは膀胱炎だ。膀胱炎では、頻尿、切迫した尿意(膀胱が空でも感じることがある)、排尿時の灼熱感などの症状が現れると、米スタンフォード大学の泌尿器科医のクレイグ・コミター氏は説明する。けいれん、発熱、悪臭、血尿などが見られることもある。 尿路感染症は、尿道から侵入した大腸菌などの細菌が尿路に感染して起こる。細菌は、性行為や、不適切なお尻の拭き方などによって尿道に侵入する。また、遺伝的な要因も感染しやすさに関わっている。 尿路感染症は誰にでも起こりうるが、女性は尿道が短く、尿道口と肛門の距離が近いため、男性の約30倍も多い。米国の研究によると、外来で治療される感染症の中で最も多く、女性の約50〜60%が生涯に一度以上かかっている。また、尿路感染症になった女性の約4人に1人が半年以内に感染を繰り返す。 「感染リスクが最も高いのは、性的に活発な女性と、高齢の女性と、免疫抑制状態の男女です」とコミター氏は言う。 細菌に感染したのが膀胱だけなら危険とはみなされず、治療しなくても通常は数週間で自然に治るが、早く治すために抗生物質が��方されることが多い。これに対して、腎臓や血液や生殖器系まで感染が広がると、菌血症、敗血症、腎障害、腎不全などの深刻な合併症を引き起こすおそれがある。
「肉」は膀胱炎など尿路感染症の原因になる、世界で患者が急増 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト
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昨日、コロナウイルスのパンデミックに関する下院特別小委員会の公聴会で、アンソニー・ファウチ博士は「安全で効果的な」COVID-19ワクチンを擁護したが、科学は子供へのマスク義務化を支持していないことは認めた。 米国下院コロナウイルスパンデミック特別小委員会での公聴会で、アンソニー・ファウチ博士は、何百万人もの命を救った「安全で効果的な」COVID-19ワクチンを擁護した。 ファウチは、政府のパンデミック政策を概ね擁護し、ワクチン接種の義務化が「多くの、多くの、多くの命」を救ったと述べた。 彼は、ワクチン未接種者は、米国で「おそらくさらに200,000〜300,000人が死亡」と述べたが、「ワクチンの最初の反復は効果があったが、100%ではなく、高い効果ではなかった」ことを認めた。 しかし、「臨床研究はマスクの義務化を決定的に支持しておらず、学校でのマスクの義務化にもかかわらず、そのような研究は子供に対して行われていない」ことを認めた。 ロックダウンとマスク着用義務の期間が適切か過剰かは「議論の余地がある」と述べた。 今回のファウチの口頭証言の内容は、公聴会に先立って彼が提出した書面での証言と、1月に行われた下院議員との2日間の非公開インタビューの記録とほぼ同じだった。 マージョリー・テイラー・グリーン下院議員(共和党、ジョージ��州)は、小委員会がファウチに対する刑事告発をすべきだと提案した。 「私たちは、人道に対する罪で起訴されることを勧告すべきです」と彼女は言い、マスクの義務化の結果として学齢期の子供たちを「口封じ」したファウチを非難し、彼と彼の「取り巻き」が大手製薬会社から資金提供を受けていると非難した。ファウチは「免許を持つに値しない」とグリーンは言った。 ロバート・ガルシア下院議員(民主党、カリフォルニア州選出)と他の民主党議員は、ファウチに対する攻撃について頻繁に謝罪し、国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長としての38年間の在任中の彼の貢献に感謝した。 一方、共和党議員は、NIAIDの親機関である国立衛生研究所(NIH)が2022年から2023年の間に7億1000万ドル以上のロイヤリティを受け取り、そのうちファウチが6億9000万ドル以上を受け取っているというOpen The Booksによる暴露を取り上げた。 http://OpenTheBooks.com のCEO兼創業者であるAdam Andrzejewski氏は、The Defenderに対し、「すべてのロイヤリティの支払い、数万件は潜在的な利益相反を表している」と述べ、NIHは支払いの詳細を開示しないと指摘した。 Andrzejewskiの発言: 「NIAIDと米国国立がん研究所が歴史的に見てもトップのロイヤリティ受領者であることは、直感的に納得がいきます。これらのサブエージェンシーは、それぞれ感染症のワクチンと治療、そして癌と戦うための発明を担当しています。注目すべきは、パンデミックの発生に合わせて、前年比で急激な成長を遂げていることです。」 公聴会でファウチは、ロイヤリティから金銭的な利益を得ていることを否定したが、どの科学者がどのような目的でお金を受け取ったのかは説明できなかった。 ファウチはまた、NIAIDが武漢ウイルス研究所にEcoHealth Allianceを通じて物議を醸す機能獲得研究に資金を提供したことや、米国の納税者のお金がSARS-CoV-2の遺伝子操作に使われたことを否定した。 昨年公開のリークされたメッセージは、ファウチが機能獲得研究に気づいており、COVID-19が実験室の漏洩の結果として発生したことを示す研究を抑制するよう主要なウイルス学者に圧力をかけ、ウイルスの「人獣共通感染症」つまり自然起源を肯定する研究を支持していたことを示唆している。 今回の証言では、ファウチはこれらの疑惑を否定した。 小委員会の委員長であるブラッド・ウェンストラップ下院議員(共和党、オハイオ州)は開会の挨拶で、ファウチの科学と公衆衛生への長年の貢献に感謝したが、COVID-19パンデミック時のファウチ氏の行動には批判的だった。 「もっと正���にすべきだった」とウェンストラップは言う。「正確で誤解を招くことのない言葉や言い���しを使うべきでした。特に知らなかったことについては、正直に言うべきだった」 「政策決定はデータに基づいて行われるべきですが、そうでないものもありました」と彼は付け加えた。その結果、「抑圧的な命令」に疑問を呈した国民は「いじめられ」、「どんな反対意見も...たちまち『反科学』のレッテルを貼られた」 「ファウチ博士、あなたは米国がこれまでに見た中で最も侵略的な国内政策体制の1つを監督しました」とウェンストラップは言った。 「意図的であろうとなかろうと、あなたは非常に強力になり、大衆があなたと違う意見を持つことは、ソーシャルメディアやほとんどのレガシーメディアで何度も何度も禁じられ、検閲されました。だからこそ、これほど多くのアメリカ人が怒りを覚えたのです ーなぜなら、これは根本的に非アメリカ的だったからです」とウェンストラップは付け加えた。 閉会の挨拶で、ウェンストラップは「義務化のようなものをやらないことが重要だ」と示唆した。 「ファウチは自らを偽証した」、専門家は、ファウチの主張に疑問を呈した。 ラトガース大学の分子生物学者リチャード・エブライト博士は、機能獲得研究を頻繁に批判しているが、次のように語っている。 「ファウチは、2021年から2022年にかけての3回の米国上院公聴会で偽証し、その中で、NIHが武漢での機能獲得研究に資金を提供し、潜在的なパンデミック病原体研究を強化したことを、故意に、厚かましくも虚偽に否定しました。」 「ファウチは、米国下院特別小委員会での書き起こしインタビューで、再び偽証した。その中で、彼は政策報道について嘘をつき、政策違反について嘘をつき、上院での偽証について嘘をついた。」 イリノイ大学の国際法教授フランシス・ボイル博士は、「ファウチは既に議会で嘘をつき、偽証している。彼はすでに起訴されていいはずだ。彼が言っていることは一言も信じられません」。 1989年の生物兵器反テロ法を起草した生物兵器専門家のボイルは、ファウチは「中国の研究所の漏洩についてずっと知っており、2019年9月頃からそれを隠蔽していた」「ファウチはそれ以来、自分の犯罪性を隠蔽するために、COVID-19のパンデミックとワクチンに関連するすべてのことについて嘘をついている」と述べた。 ファウチは「ソーシャルディスタンスのルールは『ちょっと現れただけ』」と述べている。1月に行われたファウチの下院インタビューの書き起こしでは、COVID-19の規制の多くが科学に基づいていなかったことを認めていることが明らかになった。 学校を含む多くの公共スペースで制定されている6フィートの社会的距離のルールについての質問に対して、ファウチは「それはある種、現れただけだ」と述べ、「研究を知らなかった。実際、それは非常に難しい研究になるだろう」と付け加えた。 同様に、ファウチは、マスクの有効性に関して「多くの相反する研究がある」ことを認めた。特に子供へのマスク着用を支持する研究をレビューした覚えがあるかと尋ねられたとき、ファウチは「あったかもしれない」と答えた��、「具体的に思い出せなかった」。 ニューヨーク大学のメディア研究の教授で作家のマーク・クリスピン・ミラー博士は、プロパガンダに焦点を当てた研究と教育を行っており、2020年にマスクに関する議論の両面を見直すよう学生に求めたことで非難を浴びたが、次のように語っている。 「昔々、2020年初頭まで、ファウチ博士は呼吸器系ウイルスに対するバリアとしてのマスクの無用さについて真実を語り、『60ミニッツ』でそれを公に語ったが、数日後、『パンデミック』の最初に逆転した」。 「そして今、あの『大嘘』を鞭打って数年が経った今、彼は再びそれを否定し、あるいは半ば矛盾し、『科学』は『ウイルス』に対するマスクの使用を支持していないとほぼ認めている」 ファウチは、今日の公聴会でワクチンの義務化を断固として擁護した。しかし、彼は1月の証言で、義務化がワクチン忌避を助長した可能性があることを認めた。彼はこう言った。 「事後的にやらなければならないことの1つは、試合後、イベントを評価することです。国民の心理を本当に見つめ直し、社会的な研究をして、今の国民の精神的な枠組みの中でワクチンの義務化を図る必要があると思います。 それは実際にワクチン接種を受けたくない人を増やす原因になるのでしょうか? わかりません。しかし、それは私たちが知る必要があることだと思います」。 ファウチはまた、COVID-19の起源に関する研究所流出説は陰謀論ではないことを認め、今回の公聴会も繰り返した。 「私は常にさまざまな可能性に対してオープンマインドを保ってきました」とファウチは言った。 ニューヨーク・タイムズ紙は、マサチューセッツ工科大学とハーバード大学ブロード研究所の分子生物学者であり、「Viral: The Search for the Origin of COVID-19」の共著者であるAlina Chan博士のゲストエッセイを掲載し、「実験室での事故は、パンデミックがどのように始まったかについての最も直な説明である」と述べている。 1月と昨日の証言の両方で、ファウチは、NIAIDが機能獲得研究や、ウイルスを操作してヒトへの感染力を高め、COVID-19の発生につながる可能性のある研究に資金を提供したことを断固として否定した。 ディフェンダー紙等から
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--深海人形-- 儚い
※儚い、儚い、脆い……。
※閲覧&キャラ崩壊注意
※雑多にネタをぶち込み
※後半クロスオーバー注意
※余りに嫌がらせ、脅迫的な返信が酷い場合は、人権擁護団体か弁護士に相談させて頂きます。場合によっては、開示請求及び提訴するかもしれません
If the harassment or threats are too severe, I'll consult a human rights organization or a lawyer
In some cases, we may request disclosure and file a lawsuit
故岩田社長の出演なされてる、肉声が収録されてる動画とか草田さんのライブ配信過去ログ見てると、「…嗚呼、…彼等はもう此の世に居ないんだよな……(※純粋に悲しい)。」…と言う気持ちで一杯になる(※今不健康な生活送ってて、やがて、若くして亡くなって行くV達も、何れは其うなるんだろうな…………)。…だけど、此うして、音源として『生きた証(※遺産)』が残ってるだけでも有難く思う(※���駄に前向きな生き方)。
…。
…マイナージャンルは、ガトーいや餓島と同じで長い間補給を絶たれるだけで敗北の状態に陥る(※皆様も補給と輸送と通商護衛を軽視しない様にして下さい)。
…。
…マイナージャンルの住人は、基本的に、長らく無能しか居ないと言われて居るけど、本当は、無能では無く、頭に蛆沸いてる無駄にプライド高い謎ナルシスト、基本自分の事しか考えられない嫌われ者、誰か(※大抵は米帝か地球連邦めいてる)の物資(ネタ)集積場から収奪する害悪か横着者、怠け者しか居ないのでは?(※凡考察)。
…。
…売れ残り所か規格外廃棄処分呼ばわりされてる弱者女性の女さんが『ユニコーン(弱者男性)』叩きしてるのを見ると、「自分達も相当笑いモノにされてるのにねww(※弱者が更なる弱者を差別したり、見下したりするのは特段珍しく無いけど)。」…と言う感想になる(※率直)。
…。
…虚飾癖、見栄張り癖のある弱者女性の女さんは、何故か、同じ弱者女性より弱者男性の方を叩きたがるし、ナルシズム由来の女尊男卑にドップリ沼ってるんだよね(※謎)。…で、其の手の女さんが、何故、男と言う生き物を彼処迄憎んで居るかと言うと、只単純に、「モテないのは自分の所為じゃない!相手が悪い!社会が悪い!(※全部自分以外の所為!)。」みたいな精神性してる非モテの自己中ナルシストだからなんだよね(※もっと利他的で性格良ければモテたのに……)。
『非モテの自己中ナルシスト(※…然も人の話を聞かない。自分が興味のある話、都合の良い話しか記憶出来ない)』とか言う、同じ女所か老若男女問わず誰からも嫌われて当然の化物(※モンスター)。
…。
AIを使い熟せる人って大抵人の話をよく聞くし、聞けるし、何なら聞き上手なんだよね(※…先ず、AIがどんなにトンチキな回答やらを生成しても、取り敢えず寛大な心で見て上げる、確認すると言う作業に耐えないといけないので)。
…『反AI(のオタク)』に、人の言う事をまともに聞かない、聞けない、自分にとって益になる話しか興味無い人間が多々居る事は、ある種当然の帰結と言えて、…其れに、人の話どころかAIの言う事すらまともに聞けない人間が人間としてまともな訳無い(※確信)。
…。
…対話AIの登場により、反AI思想云々抜きでも、コミュ障はAIともまともに対話出来ない事が露呈してしまった()。実は、AIと対話するにも、コミュニケーション能力が必要なのだ(※本当です)。
…。
今現在も鳴かず飛ば��の地位に居る中年、高齢の人へ、貴方が今、 長生き出来てるのは、貴方が中々無能だからです。…だって、中々有能だったら、割と早い内から過労死確定でしたので(※有能で良い人程早死にするのは、君等が無能で全然仕事が出来ないからと言っても過言では無いです)。
…。
…一体、何で、公国を「悪のジオン星人ww」とか「スペースノイドに碌な奴居ない」とかガトカス等を『テロリスト』呼ばわりするのは駄目で、赤いあれとかぷるシリーズとかガトカスを、笑い物にしたり、性的搾取したり、道具として散々使い倒したりするのは良いんですかね……?(※真顔)。…御前等の正義は、結局、自分達の都合優先なんか??(※…なので、我々も、ティターンズもマンハンターもブルコスもELSも自分の都合を優先しますね)。…一部のジオニストは、ティターンズ、アロウズ以上に、弱いオタを囲んで迄叩く、敢えて、難癖付けて突貫(カチコミ)掛けて来る様な弱い者虐めを好んでするので、皆様御注意下さい(※注意喚起)。
…。
其う言や、種運命以前のブルーコスモスは、基本的に、矢鱈、自分達より強い相手に向かって特攻(カチコミ)カマして行く組織だよな?(※…違ったかな?)。
…。
…平気で快楽を、今現在の充実を選び続ける奴等が、自分達の未来を、将来の事を考えてる訳無いだろ。後は自分で自分の命を絶つだけ、最悪、歳を取る、老化し切る前に死ねば良いだけなんだから(※死=救済)。
…。
死ぬ事は生きる事よりも素晴らしい。
…。
…自らの意志で天国に旅立ち、死んで楽になれた人々が羨ましい。憧れる。だけど、其う言う人達は、平気で見下され、差別される。そして、家畜、人間の形をした利用価値のある生きた物品として利用される。
…。
gndmアニメ見るよりも、ドカ食い気絶して意識消し飛ばしてた方が人生楽しいぞ(※…だけど、gndmアニメ見てから、死への親近感を増幅させるともっと楽しいが)。
…。
…シロカスが(※人間の分際で)上位存在振る度に『修正』喰らわす上位存在になりたい(※其んな上位存在に私はなりたい)。
…。
多くのジオニストが、ティターンズの正義を『正義(※此れは此れで歴とした、公国の物とも何らランク的に同等の)』として見てない時点で、ティターンズ推しの話し相手にも、難敵にもなれないと思って居る(※…其れ位、生粋のジオニスト程ティターンズの存在を無視しがち。其の上、熱心なジオニスト程、ティターンズの正義を認める訳が無いので……。…実は議論する前から、結論は出てるんだよね)。
…。
シロカスが、子供作って、三人の子持ち(※になる夢見た)。其の子供は全員二歳児位で、全員紫髪でシロカスと肌の色同じだった。どんだけ父親の遺伝子強いんだよ()。…シロカスの遺伝子強過ぎ、弄り過ぎだろ?!(※真顔)。
…。
…ガトカス、シロカスをどくどく状態にして、徐々に死に至って行く様子をスケッチして行きたいですね(※鬼畜生)。
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宇宙世紀的に考えるとメテオの魔法って、FE聖戦のバーハラみたいな感じ以上に、頻繁に、使われたら、コロニー落としより厄介だよね(※寧ろ、公国と其の残党勢力が率先して育成すべきは強化人間では無く、修道士、魔導士、司祭、賢者みたいな魔術師系だったかもなww)。
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二時三時メンバーは、食生活が、極端で印象的な人多くて、既製品のホイップクリームチューチュー直飲みしてたりする可愛いレベルのもあるし、何故か配信の時におかゆ啜ってるみたいにやけに粗食だったり、某警備隊員、某吸血鬼ニートゲーマーに至っては、無茶苦茶通り越して、何で生きてるか分からないレベルのもある(※他にも、無茶苦茶食生活民がわんさか居るのがこのグループ)。
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【KOF】SNKタイトル武器議論スレ【餓狼伝説】
ttps://itest.5ch.net/kizuna/test/read.cgi/gamefight/1567530948/l-
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Vに向かってスパチャ投げた上で「あなたのおかげで生きる希望が見えてきました」と言いながら、実際は、平気で、自らあっさり人生終わらせるリスナーは、意外と居る(※どんな発言も鵜呑みにしてはいけない)。
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ワイは同担拒否しないよ。只、其の同担(※但し、マイナージャンルの)が、自己中心的で迷惑で厄介で気持ち悪いから、同担(※マイナージャンルの)としてでは無く、人間として嫌いなだけ(※率直に悪口)。
※…因みに、ガソダムは全てメジャージャンルです(※…ガソダムは所と界隈の過疎具合によりマイナージャンルであると言う御冗談は御辞め下さい。真のマイナージャンルは、ロクに話題にもならないし、隙あらば其れ程見知らぬ誰かと共闘、共演しないし、あんな頻繁にグッズ化もゲーム化もしないし、誰も知らないし、金になりません)。
…。
…同担から酷く嫌われ、其の同担を「…彼奴同担拒否だ!!(※猫の額より心が狭い!)。」と罵るものの、実際は、同担拒否されてるんじゃなくて、只単に其う罵る人間の人間性があんまりなので、其奴から純粋に嫌われてるだけのオタクは星の数程居る(※…相手から嫌われてるのは、同担同士故の熾烈な縄張り争い故じゃなくて、純粋に、其奴の性格やら人間性の所為だと言う実に、単純な理由)。
…。
愛国心は天空を突く程高いのに、誰も其の御国の為に戦��たがらない国何処でしょう(※愛国心元々無い所は論外)。
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爆走単位変換団 最大の弱点→莫迦には出来ない(※ある程度頭良くないと無理)。
急募
莫迦でも出来る単位変換団
…。
※…以下、子持ちネタ注意。
シロカスの子供、四歳の男の子と生後数ヶ月の双子の女児くらいで妄想してる。
野獣大尉(…全員髪が紫で肌の色も同じだ……父親の遺伝子強過ぎだろ……。)
野獣大尉「つーか、お前さぁ、生殖出来たのか?…其奴等クローンじゃないのかよ?」
シロカス「失礼だな君は!」
※種シリーズ界隈向けに説明すると、らくすとらくす母、おるふぇとあうらくらい似てる(※矢っ張、遺伝子弄ってますね ※遠い目)。
…。
※ガトカス生存if・闇深()注意
ガトカス(以下ガ)「元気してたか?!」
ケリィ(以下ケ)「ああ!お前もやっと月に来れたのか!!十何年振りだな!!」
ガ「…其れで、君の子供は?」
ケ「俺の子か?今は、二人とも小学校に行ってるぞ。」
ガ「そうか……、そうだな。…今、うちにも子供が四人いる。」
ケ「そうか、おめでとう!随分子宝に恵まれたんだな!なんとも賑やかそうな家庭じゃないか!」
ガ「…いや、此れには訳があってな……。」
けりぃ「……??」
ガトカス「一人が第一次抗争で戦死した前妻との間に出来た連れ子で、二人が現妻との子で、もう一人が第二次抗争の第二次ブリティッシュ作戦で戦死した同僚から引き受けた養子なんだ……。」
けりぃ「………(…闇が深いな……)……。」
ガトカス「正直、もう地球圏の全てを捨てて、家族と共に木星へと引っ越したい所だ……(上層部は未だ、抗争を続けようとして居るので尚更)。」
※…尚、ガトカスの遺伝子は其処迄強く無い模様(※誰も全然似てない)。
…。
※以下、クロスオーバー注意
塩分過多流では、さくら、雛子、ロック、アレックス、野獣大尉、ガトカス辺りは、最悪の場合、一回戦、良くて準決勝位で爆発力があったり、人外だったり、強化人間だったり、天才的プロの格闘家だったり、イカれた性能の奴等に、捻り潰される運命にある。環境適応力に優れている筈の、かりん、テリー、シロカス等でも易々優勝出来ない時点で、魔境其の物()。
…。
>…ガトカス、シロカスをどくどく状態に〜
毒桃玉のどくどく!
〜カスがもうどくを浴びた!
…、
毒桃玉はかげぶんしんした!
毒桃玉(※わーい!ポヨ! ※シャゲダン)
〜カス「私の前でシャゲダンするなァー〜〜〜〜!!!!(※某暗チボス並感)。」
…。
※没コーナー
※モビルミゼットネタであり、館主様、塾ネタ。むしむしうにゃにゃ〜〜!昆虫食ネタもあり。昆虫が沢山出て来ます(※是非、虫達の儚くて美しい生に思いを馳せて行ってね!)。
虫の王子様
虫の王子様〜冬の風の子編
「…ムカデは冬を越して、6年〜12年以上も生きるので、其れは置いておくが……、…コオロギ、スズムシ、バッタ、蝶達は……次の世代の為に、卵を残して行くが、…其れでも、此れから、冬が来れば、此奴等も冬を越せずに死んで行く……。…何と儚い事か……。」
「彼等の子孫と会う、逢う事が出来れば、其れでも良いじゃ無いですか。」
「…春が来て、…又、会ったとしても、違う個体だ。もう二度と、同じ個体とは会えない。」
「…其処迄、繊細にならなくても。」
「…もうすぐ、本格的に冬が来る。…俺達も冬篭りの用意をしなければな。」
其うして、二人は、一気に空気の冷えて行く野原の中で、雪虫と、上空で、確かに、散ら付きはじめた雪の結晶を見るのであった。
…、
※…冬は、虫達が居なくなる寂しい季節(※異論は認めない)。
…。
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「少子高齢化問題って、そもそもはね?」(どうぶつしみんのぞうさんのおはなし)
高齢者が増えてるって言うけれどもさ、高齢者って、増えるもんなの?w
少子高齢化なんでしょ?
でもさ、高齢化って、ほっときゃ誰でも高齢化するでしょ、高齢化しない人なんていないでしょ?w
なに、その高齢化って言葉w
高齢化???高齢化って言葉の表現自体がおかしいんじゃないのかね?
英語を日本語に翻訳して海外からコピーして言っている日本国民というのは、だいたい言葉というものを根本的に理解していないし、履き違えた認識を大衆的に基本にしている民族になっているので、自分たちの用いる言語認識が既に狂っている事にも、もう誰も気づけないくらい、むしろそれとは逆に、言語を主体にした認識をしなくなってしまっているのではないだろうか?
元々、日本の人々は昔から言語に頼った認識をしない人々であり、言語よりもむしろ全感覚や感情などを主体にした認識を主体に生きてきた人々なので、西洋人や東洋人のようには「文化」しきれない人々だったのだと私は思っています。私は日本の人々に対してはその様に理解している。私は、自らも日本人の一人でありながら日本以外の人々の世界から同時性を持って日本人を捉えるというちょっと変わった捉え方ができるようになってきているある種の動物人間なので、そういった同時性をもった超越した捉え方を身につけるようになってきているのが最近の私の捉え方の進化といえるかもしれない。
私が若い���から目指していたのはミヒャエル・エンデのベッポじいさんやモモのような人間の「人と世界の捉え方」なので、コーマック・マッカーシーの「越境」に出てくる老人や老女などのおじいさんやおばあさんたちの話し方やその独特の不思議な示唆に富む直感的な本質を突いた言葉の表現にも「モモ」の登場人物たちの言語表現と通ずるものがあると思いますが、なにより今の日本市民の日常社会生活の中では、誰もが身近に高齢者の老人たちと生きている社会になってきていますので、若者も中年もなくてね、人口の年齢構成の急速な変化が少子化してきた経過を経てきているので、当然、人口に占める高齢者の割合はどんどん多くなり、みんな高齢者と共に生きる社会環境へと変化してきているという実態がありますのでね、若者も中年もなく、みんな高齢者と共に生きなきゃ人間社会的に成り立たなくなってしまう事になってきているのです、それが現実社会を直視した日本の人々の今の社会的な生き方なので、そこはちゃんと人間社会的に個々人がシフトさせて生きていかなければならないところです。
現代の日本社会の現状では、既に老人たち、高齢者たちの多くが、みんな生きられなくなってしまっていますから、みんな社会生活的にも高齢者を大事にして生きなければなりません。高齢者よりも若い世代は、みんないずれ自分たちも同じような年代に入っていく高齢者になって、誰もがいずれは老人になっていくのですからね、何十年も先に経験してきた先輩高齢者をもっともっと大事にして、共に生きて生き方を学んでいかないと、自分達が高齢者になってきてから国民社会をどうこうしようなんて不満に耐えなければならないなんて事じゃ遅いんですからね。
今の高齢者が遭遇している生きられなくなるような困難よりも多くの困難を抱えて生きられなくなる社会を今の高齢者よりも若い年代を生きる人々が自ら作り続けている社会経験的な生き方をし続けているようでは、人口減少問題以前に日本の様々な国民社会問題は介護業界も含めた社会的な人手不足問題も含めてなにも本質的に根源的に改善しません。そんな事は当たり前の事なのです。
ではどうすれば良いのか?といえば答えはシンプルです。人間社会を形成していく基本的に当たり前の事を個々人が自ら取り組めば良いだけの事なのです。少子高齢社会問題を含めて現状の日本社会の様々な社会問題を改善解決していくためには、まず根本的に日本の人間社会に生きる日本の人口社会の構成員である我々一人一人の個々人が、自ら社会的に生きる生き方を、社会的に人々との関わり合いの学び合いを重視して生きる人間社会にしていくという事を大切にしていく、自ら地域社会の人々やすれ違う人々同士が共に養い合い育て合う社会をつくっていく社会的な生き方を大切にしていくという事に尽きると私は思います。それは人間社会にとって最も基本的なごくごく当たり前の事です。
実際に日常的に実践している人ならば誰もがわかっている事だとは思いますが、より率先してそれを取り組む必要がある危機的な現状にある人々が一般社会的にどこでも見かけるように多く生まれてきている現状の国民社会状況の悪化増��傾向がありますので、そういった支え合いや助けが必要な人々に対してより頻繁に適切に関われる人間を増やすことや、関われる人々を増やしていくという事を、個々人が適切に自ら取り組んでいくという事が個人レベルで全国各地で必要になっているというのが今の日本の国民社会の問題のとても大きな根本的な現実的解決策に必要不可欠な基礎を成す対策として必要になっていると私は思います。ではどうすれば良いかというと、基本的にはシンプルな事です。
高齢者と共に生きてみんなで学びましょう。つまり助けるということです。高齢になれば誰もが記憶力も短期記憶障害的になりやすく、認知症等になるのは大昔から基本的には変わっておらず、昔はそれを「ボケる」などといっていましたが、今ではそれを認知症と言い換えているだけであり、昔から年を取れば誰でも脳は衰えてボケるのは当たり前に多かった現実がありました。身体の衰えは心体の衰えとしてだれにもおとそれでもそれぞれ必死に生きて生を全うして最後にはなるべく自然に死ねたら幸せだと誰もが思って生きているのです。なるべく若い内から高齢者の人生を共に経験しておくことは重要ですが、中年以降になってから高齢者と生きる経験や若者と生きる経験から離れている人々なども、意外とそれぞれ沢山いるので、世代間格差なんて言いますけれどもね、それって一人一人個々人自らが自分の世代とは異なる世代との関わり合いを自らしないように生きているからに他なりませんからね、単に自分と異なる世代の人々とも一人くらいは自ら関わり合いを持って共に生きていく経験をつくるようにして、なるべく自分と同じ世代ばかりとの交流だけではなく、自分の世代とは異なる人々である地域社会の中で高齢者や若者との交流を少しだけでもよいので自ら挑戦して持つようにして、地域社会の中で助け合って生きていける地域社会の人間社会を形成していけるように、それぞれの助け合いや共に生きて過ごす時間を共有して生きる経験を共にする人間社会を自らつくっていく事が必要になっているのが今の日本社会の標準なのです。これが日本の国民社会のありのままの現実現状の社会的実態ですからね。
その事を認識できない日本市民というのは社会常識として、人間社会的に多種多様な人との関わりが不足している為に生じている無知な社会的人生を歩んでいるという事なのであり、それによる人間社会的弊害は差別社会や不寛容な人間社会を形成する根本的な原因になってしまうという事に対して、人々の多様性を内包して自ら作ってきている社会の成り立ちを自ら自覚していない事が多過ぎるせいで、分かり合えない人々を自ら温存して増やし続けてしまうという国民社会を自らの人生の上で自ら助長させて作り続けてしまっているに他ならないと思います。
急激に人口減少化してきている日本社会では、人口減少しているから人口に占める高齢者の割合が増えていくことになっているだけであり、その原因は人口を減少させている出産率が低くなって出生数が減っているのが原因なのです。当たり前の事ですが、高齢化問題なんていう原因の捉え方はその根本的原因が出生数の減少にあるわけですから、高齢化社会なんていう問題認識を続けているようでは30年間経てきても、未だにまったく改善されるわけがないのです。
高齢社会化の問題というのは、まず根本的に対策に必要な若い人手を継続して増やしていく事が何よりも基本対策に必要な根本的必須条件となりますので、老老介護社会体制なんてものを拡大させているようにでは、そもそも何も対策していないのと同じ��のであります。まず高齢社会化のその原因となっている出産率を死亡率よりも上げていけるようにしていかなければ、人口減少は止まらないのであり、出産率を自然にあげていく事こそを保たなければならないのかこの人間社会人口減少問題なのです。この当たり前の事が最優先に実施していない国政体制では、この国の問題は人間社会の原理的に、何も改善せず悪化増大していく問題をどんどん増やしていく事にしかならないでしょう。
私は日本社会には国土の生存圏と環境要因の適性から考えても、人口はこれまでの一億人くらいが限度なのではないかと思っていますので、一億人くらいか8000万人くらいを保ち続けられるように自然に少しづつでも人口を増やしていける社会政策を調整しながら施していく必要があると考えています。いずれにしても日本社会では自然大災害が絶えない社会なので、それだけでも年間通して度々、人口が一気に減少する大被災が起こることからは大昔から逃れられない地理的環境要因がありますので、年間通して毎年度々多くの天災犠牲者が出てしまう事からは逃れられない社会だということが日本社会の大昔からの特徴と言えます。
ですから何も無くてもこの国の国民は年がら年中天災等による多くの死傷者が出続けている国なので人口は毎年の死亡者数よりも常に増産し続けていなければ増えることはなく、むしろ全国各地で頻繁に発生する自然災害により人口減少する特性をもっているのが日本社会の標準的特性でもあるのです。これは災害対策だけでは防ぎきれない年間通して頻発な天災大被災による自然現象の死亡者数になりますので人口減少要因の一つとして根本的に防ぎ切ることはできない日本社会特有の基本的な人口減少要因の一つとなります。
日本社会では、常に新しい世代の誕生数を死亡者数よりも多く誕生し続けていかなければ、その種族の子孫が生まれる数が死亡率よりも減っていれば必然的に人口減少は急激に加速して減っていく事になるでしょう。災害原因だけではなく病気などの原因やパンデミック災害なども起こっていますし、いずれやってくる大災害による大きな死傷者数が、人口減少を一���に加速してしまうもう一つの自然現象要因というものがありますので、現状のこの30年間でも日本の人口は社会的に減少に転じて人口減少を無策な社会政治的に加速させてきているのが歴史的実態ですから、社会政治政策的にも必要な対策を施していかなければ、どんどん人口減少していきながら、人口の死亡率よりも子孫の誕生率が減り続けているかぎり、人口に占める高齢者の割合が高まっていくのは必然の結果です。これでは人間社会はどんどん、人口に占める高齢者の割合が増えていき、子孫達が創造的に支える人間社会構造が保てなくなってしまうのは目に見えている根本的な現実問題なのです。
人口に占める各年齢構成というのは、人間社会の継続において根本的に重要な役目を各年齢が果たしているので、その各年齢構成の割合のバランスを崩し過ぎて偏ってきてしまうと人間社会として保つことが根本的に困難になってしまいます。赤ちゃんから若者・中年・高齢者・老若男女多種多様な人間の人口に占める各年齢構成それぞれの人間が人間社会に果たしている役割というものが如何に重要なバランスを保った人間社会の安定した形成の役割を果たしているか?という事をちゃんと理解していない国民というのは、人間社会を崩壊させてしまうことになります。
これは私からの警告であり、啓発でありますが、この事をもっとちゃんと考えて全ての国民がちゃんと自覚していかなければ、日本社会は人間社会的に崩壊していく道を���んでいくばかりとなってしまいます。みんな自分たちの人間社会に主体的に生きていくようにしていかなければならないのが現状を打破する為に必要不可欠な打開策として欠かせない事になります。
誰でも、地域社会のみも知らずの赤の他人の問題を抱える事は大変な事ですが、今や日本市民の社会は、自分たちの事だけで精一杯になっている人々の社会なのではなくて、とっくの昔から自分たちの事だけでもままならなくなっていて、身近に触れ合える地域住民たちを支えあって相手が生き続けられるように助け合うことにより自らの困難を共に乗り越えていくという事をしていかなければ、人間社会として個々人の人間社会生活自体が成り立たなくなっている現状が山程増えてきている現状に気付かされるというか、気付いていない日本市民の方が社会にとって人間社会的に危険な存在になってしまっているのが現状なのです。だからといって、多くの地域社会の市民との交流を持つようにしましょうという無理はしなくても良いのです、一人一人困難を抱えながら生きられなくなっている市民であっても、というかむしろ生きられなくなっている市民こそ、誰か一人でも良いので地域社会の同じような境遇に苦しみながら生きている人々を一人でも支えあって共に生きていけるように、孤立している高齢者であっても、たった一人でも共に生きる地域社会の共生者となれる人との交流を増やして、お互いにささえあうことによって生きていけるように、個々人が自ら取り組んでいくという些細な事からでも始められる人間社会的交流支援、人間共生社会のあり方を自らつくっていく事が、日本社会の一億数千万人の人々それぞれに必要になっている生き方だと私はもはや確信して取り組みを進展させ続けています。無理してやる必要があるとは決して言いませんが、できる人からやっていく事が必要不可欠な地域社会的現場の危機的現状が沢山あることに、もう少し実直に目を向けて助けあって自ら共に生きていけるように支え合って生きていってください。ということが私が今、切に願っている事です。
社会改革も社会政治改革も全ては一億数千万人のこの国に生きる一人一人の人々が自らの地域社会生活の中で取り組む地域住民との支え合い救い合う小さな人間社会関係による人間社会づくりをお互いに大切に養い育てあっていけるように、お互いの距離を保って、お互いに相手と、経験の異なる人間同士がお互いに違いを認め合いながら相手の生き方を常に尊重し、程よく交わりあい関わり合っていける範囲からでも良いので、お互いに悩みや困難を共有しあいながら、より末永く改善していける道をお互いに協力しあいながら支え合いながらつくっていく事を手助けしあって生きていくということが、お互いに生きていきやすい人間関係を主体にした人間社会を創造していく不可欠な唯一の創造的な人間社会創造の道となります。日本の人間社会に残されている道というのは、もうそういう根源的な対策を実践していく以外に無いという、日本国民社会の問題の本質を私は既に実践を共にして気づき確信しています。
足腰が悪くなって思うように歩くことさえままならなくなっているにも関わらず、若者ならば10分で着く駅までの道のりを1時間もかかって早朝始発に待ち合わせて辿り着き学校施設などのトイレなどの清掃の仕事を続けなければ生活継続できないという80歳のおばあちゃんとおにぎり1個を物々交換しあって地域社会の中で生きていく事が困難な人々を助け合い支え合う取り組みからでも良いので、自らの地域社会の中でそのようなほんのちょっとの優しい救いあいの交流からお互いに支え合って生きていけるように支え合う人間社会を、自分の暮らす地域社会の身の���りから一人でも多く自ら形成していくということが、全ての人々に必要とされている社会、それが今の日本社会の現実的な実態であると益々実感しているところです。
「気づいた者から声上げろ!」と、10数年前にある若者が選挙に立候補して日本市民にうったえかけて伝えました。今はそれだけでは済まなくなっている社会が進展悪化してきている現状があり、「気づいた者から救いあう」という日本社会の人々の現実に直面している段階へと進展悪化し続けて耐え続けている人々が増大悪化しているのが日本市民社会の実態であるということに対して、市民社会の中で誰もが自らも関わっていかなければならないところにきているのが、現在の日本の国民社会の市民一人一人に求められている事だと私はつくづく思い知らされる毎日を送っています。
見も知らずの第三者を救うということは並大抵の事ではありません。決して簡単に気軽に出来ることでもありません。場合によっては自らトラブルを起こしてしまう原因をつくってしまうという場合も起こり得ますので、経験のない人が軽はずみに見も知らずの他者に関わるというような軽率過ぎる乱暴な関わり方をしてはならないことは、常識として言っておかなければならない事ですが、見ず知らずの人々の中でも助けが必要な人々や困難を抱えて潰れそうな人々を見かけたら、誰でもとはいえませんが、必要な経験があって出来る人ならば、手を差し伸べて共に生きる隣人や知人となる事くらいは、見て見ぬふりをするばかりではなく、時にはやってみるように自らの生き方をより豊かに発展させていく人生を歩んでみることも、今の人々には必要ではないかとつくづく思います。
なぜならば、そういう人間社会創造的な生き方をする人々が地域社会の中でもどこでも増えていけば、人間社会自体が根本的に改善していく新たな人間社会が必然的に個々人のレベルでお互いに育みあって創造されていきますので、人間社会問題は根本的に改善されていく人間社会関係が必然的に新たに形成されていきます。
それは例えば今の裏バイト問題や特殊詐欺問題などの発展増大社会問題もそうですが、根本的に解決する為に必要な社会的措置であり、最も必要不可欠な対策となるということは、改めてここに言い沿えておきたい事でもあります。
社会改善というのは、政治政策で行うものではありません。社会政治改革というものも、そもそもは、それらの問題は、人間社会の人々が、人間社会的に人々とどのように関わり合って生きていけるかという関わり方の学び方を新たに関わりあってお互いに習得していく取り組みの課程が全ての人間社会問題の根本的起源となって改善していく実直な現実なので、政治政策がどうあろうと生きるのは人間一人一人との関係性や社会的共生の生き方そのものがどう取り組まれていくのかという一億数千万人のこの国の国民一人一人の生き方関わり方にかかっている問題なのでありますので、個々人の人間社会的生き方の取り組みがなければなにも改善しませんし、政策も意味をなしません。これが人間社会の本質であり、全ての始原であり問題の起源であり、解決策の起源なのであります。それが人間社会問題や政治問題の改善解決策における全ての起源となっていることは大昔から変わらないあらゆる人間社会問題の本質なのです。
私は自分にできる限りではありますが、自分と同じような経験や境遇に生きてきた人々と共に生きるということも生涯の人生経験の中でできる限り取り入れて、一人でも良いので入れるようにして生きていくようにしています。
そうすることが自分にとっても、自らの人生をより豊かにし、自らも生きていける社会を他者との交流を共に創造的に取り組みながら自ら形成していく人間社会創造の一つの実直現実的な直接民主行動の初歩的な一手として常に行い続けていかなければならない現実社会を生きている一市民としての生き方そのものだと実感してきた歴史的経験が自らにもあるからです。
豊かさというのは金ではありません。金よりも活きる時間を豊かにすることが重要なのです。重要な事は、時は金なり、なのではありません。時は命なのです。当たり前の事です。金というのは紙っぺらに過ぎません、貨幣は単なる道具に過ぎません。金は現代社会ではデジタル通貨などの数字に過ぎません、最も大事なのは「活きる命の時間を豊かにする」事だと思います。時は金なり、などという人間を私は信じません。時は命なり!ということが、私が見てきた人間社会の実態であり現実です。その現実的本質を自覚していないのが、現代人だと思います。
私はその人間社会の本質を子供のころにミヒャエル・エンデの「モモ」という児童文学から学びました。あれはただの児童文学ではなく人間社会経済を含めた人間社会学と言っても良いような、実験的人間社会形成学の取り組みの基礎を成している人間社会の本質を物語の根底に据えて実験した人間の未来社会のあり方を表している作品だと私は捉えています。そのことを理解してくれた政治家がいるとすれば、おそらく共産党の志位和夫元代表でしょう。彼はおそらくその事にも気付いています。今回の衆院選でもその本質に通底する主張をしていました。そういう意味でも彼らから学ぶことはまだまだ沢山ありますね。
同時性を持って学ぶということは地域社会や自分と他者との人生経験の関係においても重要な事であり、そのようなバランスを認識しながら人々と活きていけるようにしていくことを私は何よりも大切にしていきたいと考えています。それは例えば、次のようなある種現代社会に生きる人々がそれぞれ相反するような話も含めたバランスをそれぞれの人生の中で同時性を持って自覚していく生き方をしていく事が何よりも必要だと私は思います。
「知識をいくら詰めこんだって」
子供に知識ばかり詰めこんで
子供のなかの成長力を奪う時
その子がどんなに不幸になるか、
みんな知っている。
それでもある人びとは
子供に知識を詰めこむことを止めない。
国のことだって同じさ。
国民にやたらに情報をばらまいたって、
そしてますます小利口にしたからって、
人びとは平安なライフを持てるわけじゃない。
それはただ競争心をあおり
先への不安を深めるだけなのだ。
国や会社のトップ・リーダーだって
もっと素朴な原理に従わねば駄目なのさ。
私は愚民政治や愚者の天国を勧めてやしない。
あくまでバランスの問題なんだ。
昔は違っていたのだがね、
いまは情報過多だ、それも
気狂いじみるほどなのに、
タオの自然のエナジーは
ますます無視されている。
だから強く言うのだがね、
このタオの自然、タオの創成の力は
実に深くて、実に遠くまで
ゆきわたっている。だから
私たちはもう一度。
この大きなタオの働きに戻って、
このエナジーに従ってみることだ。
そうすれば、世界はいつか
大きな調和の途(みち)へ向かうだろう。
物や名誉を争うために
知識をいくら詰めこんだって
世界の平安も人びとの幸福も
やってはこないよ。
(「タオ──老子」加島祥造 著 2000年3月25日筑摩書房発行より)
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「こんなに長く生きるとは……」ダウン症者が長寿化 笑顔で高齢期を過ごすポイントとは 11/3(日) 11:02配信 ひと昔前は成人まで生きられるかどうか、と言われていたダウン症のある人たち。医療の進歩でいまや還暦超えも珍しくない。社会はどう支えていけばいいのか。AERA 2024年11月4日号より。 【写真】「高嶋ちさ子さんの父とダウン症の未知子さん」はこちら * * * 「正直、両親は姉を施設に入れたとき、こんなに長く生きると思っていなかったと思います」 長崎県諫早市在住の古川佳世子さん(56)は、7歳から医療型障害児入所施設で暮らす姉の内田祐子(まさこ)さん(60)に寄り添う。 祐子さんは3年前に白内障、4年前には膀胱の手術を受けた。 「姉は『見えづらい』とか『痛い』などとうまく伝えることができない。白内障も、歩きづらい様子から周囲が気づいたんです」(佳世子さん) 父親は9年前に他界し、母親は今年10月に88歳で他界した。2人の弟と協力し、姉を支える。 「姉はきっと、なぜ母が面会に来ないのかと思っていると思います。母に会いたいだろうなぁと。だから私は、会ったときにスマホで母の写真を見せています。姉は自らタッチして、じっくり見ています」 コロナの影響で面会制限があるなか、通院のための外出は姉とコミュニケーションをとれる唯一の機会で、佳世子さんは「大切な時間だから楽しみにしている」という。しかし診察前は、毎回、姉の体に異常が出ていないか、ドキドキするという。「これまでできていたことがいつできなくなるか」と心配している。 ■60歳以上がほぼ倍増 ダウン症は染色体が1本多くなって起こり、筋肉の緊張が低く、ゆっくりと発達する傾向がある。加えて、約半数の人に生まれつき心疾患があり、ほかにも消化器系の疾患など合併症も起きやすく、1970年ごろまでは平均寿命が10歳ぐらいだった。それが、医療の進歩などによって、最近では寿命は60歳程度とも言われる。 日本ダウン症協会代表理事で、大阪医科薬科大学名誉教授の玉井浩さんはこう話す。 「2010年と16年のダウン症者の死亡時年齢を比較すると、60歳以上がほぼ倍増している。先天性心疾患や白血病・リンパ腫を乗り越えられれば、長寿は可能です」 玉井さんによると、先天性心疾患の有無にかかわらず、成人になってから心臓の弁逆流を起こしたり、最悪の場合は僧帽弁逸脱症になったりすることもあるといい、手術後も定期的な受診が大切で、玉井さんは「サポートファイル(ブック)」の利用も勧める。 病歴や処方薬、手術記録などの医療情報だけでなく、日常生活やコミュニケーションの方法などさまざま記入するもので、医療や福祉の利用の際に役立つ。日本ダウン症協会のホームページから無料でダウンロードできる「わたしの健康パスポート」もいい。 「親御さんもお年を召していくと記憶もおぼろげになっていきます。ファイルで常に更新していくことで万一に備えられます」(玉井さん) 合併症だけでなく、ダウン症のある人には身体的な老化徴候が早く起きやすい。 「ざっくりといえば、40歳のダウン症の方は健常者の50歳ぐらい。50歳になると、70歳の健常者ぐらい。外見だけでなく体力も、認知機能も低下します」 背中は丸くなり、老人性色素斑(いわゆるシミ)などが出現する。年齢とともに、残尿出現頻度も増える。さらに成人期以降は、難聴や白内障、糖尿病、嚥下障害などさまざまな疾患が出てくる。40歳くらいになるとアルツハイマー病が出現することもある。 「ダウン症のある方の認知症の早期発見に役立つとされているのが『DSQIID(知的障害者用認知症判別尺度)』といわれる、家族や介護者が記載して判定できるものがあり、若年期は2~3年に1回は判定し、これを基準値として、35歳を超えたら毎年行って比較すると良いと思います」(玉井さん) ■手に職をつけさせたい 諫早市のみさかえの園総合発達医療福祉センターむつみの家診療部の医師、近藤達郎さんは、長くダウン症患者と向き合ってきた。これまで診た患者数は1千人以上にのぼる。 「ダウン症候群の方は、自分の感情に素直で、デリケートで明るくて笑顔も素敵。多くの方が元気で穏やかではつらつとされています。愛情を持ってご家族が支え、地域の社会資源を使いながら、年齢を重ねるにつれそのつながりを強くしていけばきっと幸せに過ごせると思います」 ダウン症の子どもの成人後や高齢期を考え、本人に向いている仕事や作業を探し続け、地域や人とのつながりを築いている家族も少なくない。 東京都世田谷区在住の神谷有子さん(59)の次男はダウン症で知的障害もある。その程度は「決して軽度ではない」という。 中学生の時、福祉作業所で1週間の職場体験があった。2時間のタオルの四つ折り作業に飽きた息子に「ちゃんとできるように」と指導が入った。神谷さんには衝撃的だったという。「手に職をつけさせたい。それが彼の自信と生計につながれば」。この頃から次男がやりたいという何かを探すようになった。 縁あって山梨県笛吹市のぶどう園の人々との交流ができ、東京から次男と夫と「週末農業」体験をしたときのこと。 「収穫作業など、ところどころの参加であっても息子が楽しそうにしているんです。繰り返しの作業でも、完成品のワインという『��果』が出る。工程の一部が結果につながることが実感できる。これなら息子にもできるかもしれないと思ったんです」 ■家族で農園を立ち上げ 県主催の新規就農者向けシニア研修に参加。その後空き家バンクを通して6千平方メートルの農地付きの家屋を購入した。 家族で立ち上げた「神谷ともいき農園」には知的障害者の団体が見学にやってくるなど、障害のあるなしにかかわらず多くの人に開放している。 「子どものためにお金を残しておくという考えもあると思う。でも人と人とのつながりを大切にひとつひとつ積み上げていけば、将来すごく大きなものにつながるような気がしています」(神谷さん) 次男は計算ができず、かみ砕いて説明をしないとわからないところもある。丁寧な説明が必要だ。 「そんな息子でも人を見る目がすごく優れているんです」(同) 夢は、農園に手伝いにくる多様な人を巻き込んで、賄い付き温泉付きの宿泊施設を作ること。 「我々がいなくなっても持続できる何かを作っていきたい。超高齢社会。ダウン症があろうが認知症があろうが、できることをみんなでやって補い合う。助け合おうとする人たちが出てきて社会は変わっていく。人口が増えない限り、そうやっていかざるを得ないのかと思います」 神谷さんは充実した表情を見せながら言った。 「息子が、人生で大切なものを教えてくれました」 (ライター、介護福祉士・大崎百紀) ※AERA 2024年11月4日号 大崎百紀
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人生100年時代でお金より大切にすべきものを知りたい方向けへおすすめの本「LIFE SHIFT(ライフシフト)-100年時代の人生��略-」のご紹介01
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人生100年時代でお金より大切にすべきものを知りたい方向けへおすすめの本「LIFE SHIFT(ライフシフト)-100年時代の人生戦略-」のご紹介01

皆さま、こんにちは。未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。 本ブログでは、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。具体的には、週一回程度の頻度で、皆様の問題を解決するうえでお役にたつ本を1冊ピックアップし、簡単に解説します。今回から2回に分けて、「LIFE SHIFT(ライフシフト)-100年時代の人生戦略-」をご紹介します。 今回は、第1回として、人生100年時代に予想される産業や雇用の変化とそこで重要となる無形資産について解説します。 解説は以下3点を中心に私の意見としてご紹介します。
どんな問題が解決できるか?つまりどんな人におすすめか?
どうしてこの本でその問題を解決できるのか?
問題解決のため我々は具体的にどう行動すべきか
それでは、本題に入りましょう。
【人生100年時代でお金より大切にすべきものを知りたい】でお困りの方へおすすめの本【LIFE SHIFT(ライフシフト)-100年時代の人生戦略-】
【人生100年間時代でお金より大切なものを知りたい】でお困りの方へおすすめの本は、【LIFE SHIFT(ライフシフト)-100年時代の人生戦略-】です。
LIFE SHIFT(ライフシフト)-100年時代の人生戦略-
以下でおすすめの理由を解説します。
本書で【人生100年時代でお金より大切にすべきものを知りたい】を解決できる理由は【100年生きることで生まれる時間を活用して、無形資産を充実させる提案をする】から
【LIFE SHIFT(ライフシフト)-100年時代の人生戦略-】で、【人生100年時代でお金より大切にすべきものを知りたい】を解決できる理由は【100年生きることで生まれる時間を活用して、お金、時間、人間関係を充実させる提案をする】からです。 著者であるリンダ・グラットン氏は、本書の冒頭「日本語版への序文」で、日本は世界一平均寿命が長い幸せな国であるとします。著書によると、世界中で共通して長寿化が進行することから、日本が課題先進国として世界中から注目されているようです。そして、年功序列・終身雇用、教育→仕事→引退の生き方、男が働き、女性が専業主婦になることなどの過去のモデルが役に立たなくなっている現状を説明します。そして今後は、生涯を通じて変身を続けること、人生において教育→仕事→引退の移行を数多く経験すること、パートナー双方が職を持つことになるだろうといいます。その結果、日本における年金、人口減の問題が和らぐと提言します。
長い生涯-長寿という贈り物-の解説
まず、本書では、多くの先進国で2007年に生まれた子供の平均寿命が100歳を超えるという衝撃的な結果を紹介��ます。平均寿命は、過去200年間において10年あたり2-3年ずつ上昇してきました。このように平均寿命が伸びた要因は、健康、栄養、医療、教育、テクノロジー、衛生、所得等における状況の改善が関係しています。その結果、感染症が抑え込まれ子供の死亡率の低下、健康に関する啓蒙活動で中高年における慢性疾患の減少などが進みました。さらにテクノロジーの進展が進んだ結果、老化における最大のリスクである認知症の対策が進む中、不健康期間が短くなり、健康に老いることが当たり前になりつつあるとしています。
過去の資金計画-教育・仕事・引退モデルの崩壊-
本書では、次に長寿化において最初に問題になるお金を取り扱います。具体的には「老後資金を如何にして確保するか?」について説明します。 その説明のために本書では以下のモデルを仮定します。 第一に、登場人物は3人です。
ジャック:1975年生まれ
ジミー:1971年生まれ
ジェーン:1998年生まれ
第二に、計算の前提事項は以下4点です。
老後の生活資金:最終所得の50%
長期の投資収益率:年平均3%
所得上昇のペース:年平均4%
引退希望年齢:65歳
その結果、3人の老後の資金状況は以下のようになります。
登場人物生存期間勤労期間引退期間貯蓄率※ジャック1945-2015年42年8年4.3%ジミー1971-2056年44年20年17.2%ジェーン1998-2008年44年35年25.0%
※貯蓄率:65歳で最終所得50%を確保するために勤労期間中毎年所得のうち何%を貯蓄すればよいか?
ジャックが生きた時代は、お金の面では非常に良好で、毎年4.3%貯蓄(年収500万円(手取月給31万円)なら毎月1.8万円貯蓄)をすれば、老後資金を確保できました。つまり、3ステージの人生がうまく機能しました。 ジミーが生きた時代は、お金の面では懸念が生まれ、毎年17.2%貯蓄(年収500万円(手取月給31万円)なら毎月7.2万円貯蓄)をしてはじめて老後資金を確保できました。つまり、3ステージの人生が軋みました。 ジェーンが生きた時代は、お金の面ではリスクが顕在化し、毎年25.0%貯蓄(年収500万円(手取月給31万円)なら毎月11万円貯蓄)をしてはじめて老後資金を確保できました。つまり、3ステージの人生が壊れました。 以上の分析から、今や3ステージの生き方の耐用年数がすでに切れていることは明らかです。この状況を解決する最も単純な方法は、長く働き引退期間を短くするか?、貧しく辛い長期の引退期間を受け入れるか?のどちらかです。しかし、その方法を選ぶと、活力や生産性など金銭以外の資産に悪影響が及びます。さらに、今後テクノロジーの進展の加速化が進み、一つの職業に長くとどまることはますます難しくなることから、長く働き引退期間を短くするという選択はできなくなるでしょう。 では、我々は今後のキャリアをどのように考えればよいのでしょうか?
雇用の未来-機械化・AI後の働き方-の解説
今後のキャリアを考える際に、働く期間が長くなればその途中で雇用環境は大きく変化をします。そのために本書では、今後100年の雇用環境の変化について説明をします。以下3点から説明をします。
将来興隆しそうな産業は何か?
今後��頭しつつあるスマートシティとは何か?
テクノロジーの進展によって労働市場でどのような変化が予想されるか?
1について、本書では、歴史を通じて産業の興亡が常に起きてきたが、今後はこのような産業の新陳代謝が加速するとします。例えば、本書では、今後多くの雇用が生まれる産業として、長寿と生物工学に関する医学研究、医療と高齢者向けサービス、エネルギー生産と資源保存の分野、遺伝子工学と健康増進、水道事業、温室効果ガスの排出削減・回収・代替テクノロジーなどを挙げます。また、企業を取り巻くエコシステムも変化が予想されます。具体的には、大企業の周りに多くの中小企業や新興企業が集まる形態が増えます。さらに柔軟性が高まった結果、クラウドソーシングサイトで自分のスキルを売るギグ・エコノミーやUberやAirbnbなどのシェリング・エコノミーが増えて、企業ではなく個人が収入を得る機会が増えるでしょう。その結果、ワークとライフの境界がなくなるでしょう。 2について、今後は働く場所も変わるとします。具体的には、農村から都市への人口移動です。この理由は、質の高いアイデアと高度なスキルを持つ人のそばで働くことの重要性が高まるからです。具体的には、世界レベルの大学を中心として世界中から優秀な人材が集まり、様々な企業が引き寄せられ、高度な創造性を備えた集積地(スマートシティ)が掲載されます。また、スマートシティは柔軟な働き方の最前線となり、在宅勤務やバーチャル勤務が増加し、オフィスという概念がなくなるでしょう。 3について、本書ではテクノロジーが進展した結果、雇用空洞化が進むとします。具体的には、マニュアル化が可能な定型的な仕事においてロボットやAIに代替されていくことが予想されます。一方、このようなテクノロジーの進展は、新たな雇用を生むとします。例えば、新しい機械を導入すれば、それを製造し、操作し、整備するような補完的な雇用を創出します。以上のような労働市場の変化が予想される中、我々はどのようにして安定したキャリアを築けばいいのでしょうか?その応えは、人間にしかできないことに注力することです。具体的には、専門知識、機能的推論、コミュニケーションスキルが求められる複雑な問題解決にかかわる仕事、対人関係と状況適応能力が求められるような体を使う仕事です。
見えない資産-お金に換算できないもの-の解説
本書では、ここまでで寿命が伸びれば働く期間が長くなり貯蓄の重要性が高まるとともに、産業や雇用の在り方が大きく変わる未来を説明しました。しかし、人間の本質は仕事とお金だけではなく、それによって無形の資産を得ることです。では、無形の資産とは何でしょうか?本書では、本人の選択によって影響を及ぼせる要素に絞って、無形資産を、生産性資産、活力資産、変身資産の3つと定義します。3つの無形資産のついて、以下で順番に説明します。
生産性資産
生産性資産は、仕事の生産性を高め、所得とキャリアを向上させるのに役立つ資産のことで、以下3つの要素を含みます。
スキルと知識:長年かけて身に着けたスキルと知識。機械学習とAIが進展するなかで価値を持つ知識��、新アイデアと創造性の育成、共感能力の発揮、思考の柔軟性と敏捷性です。一方、知識そのものではなくその知識を使ってどう経験したかという経験学習の価値が高まります。
仲間:人脈や人間関係のことで職業上の社会関係資本。他人の知識を取り込みイノベーションを促進できます。特に相互の信頼関係で結ばれた小規模のネットワークが重要です。これを築くには、時間をかけて他人と直接対話をして関係を深める必要があります。
評判:その人が高い能力や信頼性の持ち主だというシグナル。協力的な態度や信頼に足る行動を続けると評判が良くなる一方、利己的な行動や他人をだますと評判が悪くなります。評判は、コミュニティがその人に対して抱く判断・評価・認識の枠内で形成され、ソーシャルメディアの影響を強く受けます。
活力資産
活力資産は、私たちに幸福感と充実感を持たせ、やる気を掻き立て、前向きな気持ちにさせる資産のことで、以下3つの要素を含みます。
肉体的健康:適切な食生活を維持し、運動を習慣づけることで、肉体的な健康を維持するとともに、年齢を重ねても明晰で健康な脳を保つことができます。
精神的健康:ストレスの発端となる要因を管理することが重要です。家庭で-(疲労感と罪悪感)ではなく+(支えあいとくつろぎ)の体験をし、職場でー(苛立ちと退屈)でなく+(充実した活動、新たなスキル、興味深い人脈)を体験してください。このように職場と家庭で感情の伝播を意識してください。
心理的幸福感:前向きな親しい友人たちのネットワークのこと。私たちに支えと安らぎという自己再生をもたらしてくれます。強い絆を持つ人は、高齢になっても活力があり前向きな傾向が見られます。職業上の社会関係資本とは異なり、感情が詰まっており関係を維持することが非常に重要です。
変身資産
変身資産は、人生の途中で変化と新しいステージへの移行を成功させる意志と能力のことで、以下3つの要素を含みます。
自分についての知識:他人に意見を求め内省することで自分についての知識を深め広げることができます。その結果一貫性をもった人生の物語を描くことができます。そのためには継続性(自分に変わらない要素は何か?)と因果関係(どの出来事が原因で変化が起きたのか?)の両方の要素が不可欠となります。
多様性に富んだネットワーク:新しい人的ネットワークに接し、新しい価値観等に触れることで変身への抵抗を乗り越える臨界点に到達します。そして、そのネットワーク内では強い絆より弱い絆がより効果的です。理由は、親しい友人同士は持つ情報が重複しており、親しくないほうがより新たな情報を提供する可能性が高いからです。
新しい経験に対して開かれた姿勢:古い常識等に疑問を持ち、過去に例のない新しい解決策を試す時の曖昧さを厭わない姿勢。自己理解を深め外的な要因で既存の行動パターンが崩れたとき、意識的に新しい生き方を試みて、行動が変わり好結果がもたらされた結果、そのパターンを自分のアイデンティティに組み込みます。
【人生100年時代でお金より大切にすべきものを知りたい】解決のため具体的な行動は【行動内容】
では、この本を読んだあと、我々は具体的にどう行動すればよいでしょうか?それは、【定期的に運動し、家族に感謝しながら、新たなネットワークに参加し、そのコミュニティの活動に協力する】です。定期的な運動と家族への感謝で活力資産を、新たなネットワークへの参加で変身資産を、コミュニティへの貢献で生産性資産をそれぞれ築きます。
今回の解説は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。本書の内容を実行し皆様の問題解決にご活用ください。最後に本書のリンクを再掲載しますので、購入して実践してみてください。
LIFE SHIFT(ライフシフト)-100年時代の人生戦略-
次回は、今回解説した内容を踏まえて、人生100年時代に求められる新しい3つのキャリアとそれらを前提とした未来のお金、時間、人間関係について解説します。 本ブログでは今後も、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。
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行屋家の遺伝的なもの?
「感覚に支配されやすいからこそ感覚したものだけが世のすべてだと思わぬように。(感覚できるものを世のすべてにしてしまったら絶望しか残されない。) 感覚できないものこそが我々の救いになってくれる。」
遺伝的に発症する体質 ・全感覚過敏 ・発達と発育が早く早熟 ・他者との身体的接触への生理的嫌悪感 ・頻脈 ・運動神経の良さ ・バランス感覚の良さ ・痩身、太れない、痩せ細りやすい 過覚醒と過集中で全身のエネルギーを常に大量消費するため ・長身 (重力に逆らうような荒っぽい生き方をした場合+性的快楽を早くから求めすぎた場合、結果として小柄なまま身長の伸びが止まるケースが多いため、小柄な血筋に見えがち。逆らわず性的快楽も求められずおとなしかったナナはどこまでも手脚が伸びた高身長なため、遺伝的にはむしろ長身) ・高体温、発熱状態 (すぐに水分不足に陥り脱水と熱中症が常? 海水を飲むとマシになる?) ・時間感覚の狂い (おそらく過集中の症状?) (健常な人間の人生と肉体の時間経過を全体的に速めたようなイメージ。) ・短命(※本来、不老不死の不死身と謳われる長寿。殺しても殺しても死なない不死身の頑強な身体。)(※「遺伝」と表するのは誤謬。血族間での壮年前期での殺人を「病死」として隠蔽するための建前。むしろ身体的には常人ならざる殺しても殺しても死なない頑強さを持つ、本来はその肉体的な強さのほうが「遺伝的」なもの。あらゆる苦痛と汚辱を受けて血塗れ傷だらけになって発狂してもなお肉体的には頑強で容易に死ねないことから、血族が殺意を持って確実に殺すことでしか死なず、放っておくと九十年以上も生きる。) (歴代の死因も、ほとんどが身体的な病死ではない。ほとんどが事故、他殺、変死。血族間での殺人は現代になってからは事件性の誤魔化しを効かせるのが難しくなったため減った。が、病の苦しみから躁的に見える常軌を逸した危険行動や衝動に精神を支配されての、行動による結果的な死。) ・視覚認知への依存が強い脳 ・腑に刺激が奔る (その不快な刺激に心身を侵略されないために正常な性的快楽で打ち消そうと肉体の性的快楽を異常に求める。その行為を非倫理と見做さない精神構造は、卵と鶏どちらが先か、本人たちにも判別できない。故に、性に奔放で早熟で、性行為が生殖と結びつきにくい認知) (そこに至る前提として、生まれつき他人との身体的な接触への凄まじい生理的嫌悪感を持つ。 身体を侵略されることへの耐えられない屈辱感が強すぎるため、腑を勝手にくすぐられる感覚が常人より何倍も耐えがたい苦痛になる。) ・加齢とともに目が明るさに耐えられなくなる ・ある日突然目に激痛が襲い、以後は光が眼球を針で刺されるような痛みで、瞼を開けていられなくなる。正常な視覚を失う。 (見えるはずのないものが見える目は、視覚以外のすべての鋭敏な感覚からの情報の集約とそのイメージ幻覚なので、正常な視覚を無くしても瞼を閉じていてもそれは脳裏に見える。それを頼りに生きることができる。 見えるはずのないものまで見えるから目の酷使で激痛を起こし視覚をなくすというより、本来は逆? 視覚をなくしてもまだ視覚イメージで世界を把握して生存しようとする、視覚認知への依存が強い脳)
「感覚に支配されやすいからこそ感覚したものだけが世のすべてだと思わぬように。(感覚できるものを世のすべてにしてしまったら絶望しか残されない。)感覚できないものこそが我々の救いになってくれる。」
「俺たちは行灯の火を潜り抜けて現し世に偶然姿を晒しちまった。現し世の人々の目に、俺たちのこの姿が分け隔てなくうつるとは、ゆめにも思わずに。」
…でも本当は、死の先に帰る場所があるように感じてる。そこにしか俺の帰る場所はない、とも。…この感覚はなんだろう。 死の先に 故郷がある。
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もとは海辺の近くで暮らす一族。 まだ「行屋」の苗字もなく、漠然と血縁同士であることを感じ取って助け合って生きていた頃。 海辺で生まれた民の中で生きていた。
行屋家の血筋の者は、見えないはずのものをよく見た。 しかし、血縁同士で見えるものを他者に口にしすぎないことを教え伝えていた。 ※それまでには、ごくたまにだが、見えたものを口にすることで村の秘密を暴いてしまう危険な存在として、ひどい暴力も迫害も公然とあった。特に行屋家の幼児はうっかり口にしてしまいひどい仕置きを受けた。 しかし行屋家の幼児はそのほとんどが発達が早く早熟で聡明だったため、親族の教育でその事態を防いで沈黙し何事もなく暮らしていくことが可能だった。
江戸の頃。 海辺の村では��の目は代々「ありがたい不思議な力」程度のものとして、脅威や不気味さとして認識されることなく、 ごく自然に受け入れられ、どちらかというと重宝がられ、失せ物さがしなどを気楽に頼まれてはその場で解決してみせ、不思議な力にみなで感謝しつつ宴会をひらく、というような楽観的で素朴なものだった。 行屋家の人間も、この頃は30代より少し長く生きたし、当時はそれくらいの年齢で亡くなることはそこまで異例でもなかった。海辺が行屋家の身体に環境として合っていた可能性もある。
文明開花(?)以後。 海辺の田舎にも医者、それも西洋医学を軸として学んだ医療が及ぶ。 行屋家の人間の目と病と短命が、放置されなくなった。 医療を尽くして懸命に長寿を達成させようとする向き。しかし手を尽くせば尽くすほど、他の病とちがい、行屋家の人間だけはどうにもできないことが浮き彫りになってくる。
(目のことは医師の間で遠くまで知れ渡り、もっと時代が進むと「霊能者」あるいは「エセ霊能者気取りの不気味な血筋」として強烈な迫害と少数の信仰を招いた) 歳を負うごとに狂躁のような激しい気質を帯び、それが昂って暴走したり、あるいは茫然自失になるさまから、 行屋家の人間が嫁いでいった先の家には「座敷牢」が用意されるようになった。 ここから行屋の人間は「精神病者」と定義づけられ、私宅監置に置かれることとなった。 行屋家の人間はそれを静かに受け入れた。
その後、また時代が過ぎて、 外部から調査にきた医師団が、私宅監置の現状を調べ、あまりに杜撰で酷いものが多いことから、病院への入院治療を推し進める流れになる。 おりしも行屋家の住む土地は人の少ない海辺であったので、危険行為を繰り返す精神病者を完全に病院に隔離することなく開放的な入院治療と静養がかなうとして、静かな海辺に精神病院が建てられた。(行屋家のみのための病院ではない)
その後、また時代が過ぎて、 全国で人口が爆発的に増加。 海辺の田舎にも住宅が押し寄せひしめき、「海が綺麗だ」というだけの理由で好んで住みたがる人間たちが、各地から病院付近に密集。 その人間たちは、古くから建つ精神病院を忌み嫌い、立ち退きを要求してきた。 病院側は、「患者を院外に出さない」ことを条件に、立ち退きを逃れた。 精神病者の生活と権利と尊厳が狭く限られてゆくこととなる。
その後の大きな戦争で大打撃を受けた精神病院から、一部の行屋家の者が焼け出された。 多くは医師との信頼関係があり、病院におとなしく留まった。 焼け出された者たちが、海沿いのあちこちの各地に散ったのが、今の行屋家の人間たちの実態である。 海外に飛んだものもあるが、皆決して海から離れようとはしなかった。
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行屋家の血筋の者は、ほぼ例外なく奇妙な病を患って、発狂し、短命に終わった。 現代医療でも説明不可能な原因不明のなにか。 発症年齢と経過には多少の個人差があった。
行屋家の遺伝的体質、特徴 躁、早熟(多才多芸、性的な面も)、発達が異様に早い、小柄なことが多い、運動神経がよく異様に力が強い、感覚過敏?、色情狂、 常に頻脈、太れずすぐに痩せてしまいやすい、体毛は黒い、折れて取れそうなほど痩せた細い手首、強い筋肉、痩せ型、全身の感度が高く興奮しやすくなんでも性的刺激になってしまいやすい、 痙攣・呼吸困難・哄笑・狂ったように暴れる・衝撃で胃液を嘔吐する・シーツに爪を立てて見る影もなく引き裂く
①一つは、はたわらを内側から撫でさすられるような強制的な性的刺激に似た苦痛が継続して続く発作。頻脈、動悸、呼吸困難、痙攣、血行不良、貧血、その他多くの身体的症状も同時に起こる。このまま死ぬのではないかと思うほどの苦痛だが、この苦痛だけでは死にまでは至らないと本人は苦痛の中で確信する。 ※この病の特徴のためかどうかは曖昧だが、行屋家の人間は、性的刺激を他者から与えられること・与えること、幼年期からの自慰行為や性交渉など、幼い頃から成人に至るまであらゆる性的行為への抵抗感や躊躇いがない。性的刺激も性行為も、生殖という概念となかなか結びつきにくい認知をしている。知性と知識で補っているが、それでも失念しやすい特性を持つ。 性的快楽は病の苦しみを緩和するのに最適な手段のひとつ。性に奔放を通り越して、色情狂、性的なモラルのタガが外れているように見えるはず。 ※この病の苦痛を緩和させる方法に、「鯨の声」がある。症状の出る胴体部分に大きな深い呼吸をすることで胴体を内側から押し広げたり縮めて、べつの刺激を与えることで緩和できる。が、病で身体が衰弱する前にしっかりと習得することが必要になる。 ※この病の苦痛を緩和させる方法に、「なにかに夢中になって我を忘れること」がある。
②もう一つは、目の激痛。 前兆として逆まつげが刺さるような痛みがあるが、そこから一日もおかずに激痛となる。細い針を眼球に絶え間なく突き刺され続けるような痛み。 これは当人たちの感覚としては、明るい光などが特に痛みをひどくする。 まっくらであればあるほど、痛みは和らぐ。 痛みからなのか、瞼を開けていられなくなる。 ※見えないものを見る目と関係がある?
③もう三つ目に、茫然自失。 これは一つ目の病の苦痛に耐えられなくなった者が発狂した姿。 こうなると、もう二度と回復は望めないとみたほうがいい。 発狂したからといって苦痛が消えたわけではなく、むしろ永劫の苦痛の中にあることを受け入れていっさい足掻かなく・足掻けなくなった姿といえる。
※このことから、疾彦は父母を、ほとんど交流がなかったわりに「自分と同じ一族」であると認識していたようだ。 特に父を、「帰してやりたい」と望んでいた。それは、自分も父も同じ一族であり、「今のような形で生を受けているのは本来の我々の様相ではなく、我々はあるがままに生きることで人に害を為す、早く元いた世に還さなければ」というような無意識(潜在意識?)があった。 「俺たちは行灯の火を潜り抜けて現し世に偶然姿を晒しちまった。現し世の人々の目に、俺たちのこの姿が分け隔てなくうつるとは、ゆめにも思わずに。」
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TEDにて
ジョシュア・スミス: がんを早期発見する新ナノテクノロジー
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
はじめに前提として、日本には、国民皆保険がありますが、アメリカには制度がまだありません。
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
もしも、誰もが自宅に早期がん診断システムを持っていたら?
ジョシュア・スミスは、エクソソームという特殊なバイオマーカーに現れる疾患の痕跡をスキャンするナノバイオテクノロジー「がん警報装置」を開発しており、この未来志向のトークで彼はがん診断法を革新し生命を救うという夢を共有します。
「あなたはがん(悪性新生物)です」悲しいことですが、約40%の人々は、いつかこの言葉を聞くことになります。
そのうち半数は命を落とし、これが意味するのは、あなたの近しい友人や親戚の2/5は、何らかのがん(悪性新生物)の診断を受け、そのうちの1人は亡くなるということです。
身体的な苦痛の他にもアメリカのがんサバイバーのおよそ1/3は、治療費で借金を背負うことになり、がん患者でない人に比べて少なくとも2.5倍の確率で破産をしてしまいます。
この疾患はあらゆるものに影響し、感情面で消耗させられますし、多くの人にとっては経済的に破壊的です。
しかし、がん(悪性新生物)の診断イコール死亡宣告である必要はありません。
がん(悪性新生物)をその発生から近いうちに早期発見することは、治療の可能性を高め、感情的負担を減らし、経済的負担を最小限に抑える重要な要因です。
最も重要であるがん(悪性新生物)の早期発見は、私の重要な研究テーマの1つですが患者の生存率を大きく高めます。
乳がんの例では、ステージ I で診断を受け治療をすれば、5年生存率は100%に近いのですが、ステージ IV では、22%に減少してしまいます。大腸・直腸がんや卵巣がんにおいても似たような傾向が見られます。
正確な早期診断が生存に不可欠なのは明白です。問題は多くのがん診断ツールが侵襲的で高額で往々にして不正���で結果が出るまでに待ちきれないほど長い時間がかかることです。
更には、卵巣がんや肺がん、すい臓がん といった種類のがん(悪性新生物)には効果的なスクリーニング方法が無く多くの人々が、後期まで進行したがんを意味する身体的症状が現れるまで疾患に気付きません。
早期警報システムの無い地域に竜巻が来ても、警告してくれる警報機も無く危険が足元まで迫り生き延びられる確率が大幅に減少してしまうようなものです。
安価で非侵襲的で結果をより迅速に返してくれる検診という便利な選択肢に手が届くということは、がん(悪性新生物)との戦いでの力強い武器となり得るでしょう。
早期の警告を使えば、容赦なく現れる症状の後を追うだけでなく、病気に先手を打つことができます。これが、私がやってきたことです。
私は、過去3年間。臨床医たちが、早期がん診断を迅速にできる技術を開発してきました。私は、科学的好奇心とこれら統計の表す数字を変えるのだという情熱に動機付けられてきました。
しかし、昨年、私の妻が乳がんと診断されてからこの戦いはもっと個人的なものとなりました。この経験は予期していなかった強烈な感情の世界を私の戦いに加えました。
私はがん治療が人生を変えてしまうということを身を以て知っていますし。がん(悪性新生物)が家庭にもたらす感情的被害を私も若い娘たち2人も良く理解しています。
定期検診のマンモグラムで早期にがん(悪性新生物)を発見し、主に局部腫瘍の治療だけで済みましたので、早期診断の大切さを再確認しました。他のがん(悪性新生物)と違ってマンモグラムでは、乳がん早期診断のための検診が受けられます。
しかし、皆が検診を受けておらず、マンモグラムを受けるよう勧められる年齢になる前に乳がんになってしまったりします。
ですから、スクリーニングができるがんについてもまだまだ改善の余地があり、定期検診を受けない人々にとっても大いに有益です。がん研究者たちの主たる課題は、様々な種類のがんの定期検診を行う方法を開発しより利用し易くすることです。
定期検診で医師がごく簡単な採尿。あるいは、その他の種類の液体生検を行い、その場で結果を教えてくれるという状況を想像してください。このような技術は、がん早期発見の網の目から漏れてしまう患者の数を劇的に減らせるのです。
私の生化学・工学研究チームは、まさにこの課題に取り組んでいます。健康なうちから定期検診を始められる方法を開発することで頻繁に早期がん警報を鳴らし、がん(悪性新生物)が発生次第、それが初期以降に発展する前に即座にアクションを取れるようにするのです。
技術上の鍵となる銀の弾丸は小胞であり、これは「エクソソーム」と呼ばれ、細胞から定期的に放出される小さな脱出ポッドのようなものです。エクソソームは、重要なバイオマーカーでがん進行の早期警報システムとなります。
そして、血液、尿、唾液といったあらゆる体液に豊富に存在するため、非侵襲的液体生検の方法として非常に魅力的です。
しかし、問題が一つあります。これら重要なバイオマーカーを迅速に選別する自動技術は、今のところ存在しません。
そして、我々はこれを可能にする技術「ナノDLD」を生み出しました。
高速がん診断のためエクソソーム自動分離を行う技術です。
エクソソームは液体生検分野に現れたいわば最新の早期警報のツールと言えます。エクソソームのサイズは極めて小さく、直径が30〜150ナノメートルほどしかありません。
とても小さいので百万個のエクソソームを1個の赤血球に収められるほどです。その大きさは、およそ、ゴルフボールと1粒の砂くらい違います。
エクソソームは細胞が放出する老廃物を含んだ小胞と考えられていましたが、実は、細胞が細胞表面受容体やたんぱく質や遺伝子物質などを含んだエクソソームを分泌し、それを他の細胞が取り込むことで情報を伝達し合うことが解明されました。
隣接する細胞に吸収される時、エクソソームはその内容物を隣接細胞中に放出し、遺伝子の発現において基本的な変化を起こさせます。良い変化もありますが、がん細胞が関係する時は悪い変化もあります。
エクソソームはそれを放出する細胞に由来する物質で包まれており、由来環境の一部を含んでいるので細胞の健康状態とその由来に関する遺伝子的情報を提供します。
こうした性質を持つのでエクソソームは、医師たちが細胞レベルで聞き耳を立てることを可能にする極めて貴重なメッセンジャーとなります。
がん(悪性新生物)を早期に発見するには、こうしたメッセージを頻繁に傍受し、がん(悪性新生物)の原因となる細胞がいつ体内で叛乱を起こそうとしているかを突き止める必要があります。
これが定期検診が非常に重要な理由でもあり、我々がその技術の開発努力をしている理由でもあります。
最初のエクソソーム・ベースの診断法が今年市場に登場しましたが、未だ医療の選択肢として主流ではありません。
この技術が、広く普及するのを妨げている要因は、定期検診を手の届く価格にできる自動エクソソーム分離システムが現存しないことです。
現在の確立されたエクソソーム分離方法は「超遠心分離」という方法で、高額な研究機器や経験を積んだ技術者。約30時間にのぼる処理時間を必要とします。
我々は、例えば、尿などのサンプルから自動的にエクソソーム分離をするという新たな手法を生み出しました。
マイクロチップを用いた「決定的側方変位(DLD)」法と呼ばれる連続フロー分離システムです。
我々は、それを用いて半導体産業が過去50年で成し遂げたことを達成しました。
この技術のスケールをマイクロからナノへ縮小したのです。
その仕組みをご紹介します。
つまり、ナノスケールの隙間で並んだ小さな柱が、液体をいくつもの小さな流れに分割するように配置され、がん(悪性新生物)に関連した大きなナノ粒子と柱の間を流れの方向に沿ってジグザグに進む、もっと小さな健康な粒子とを振り分けるように作用します。
このようにしてこれら2種類の粒子を完全に分離することができます。
この分離プロセスのイメージは、2つに分岐するハイウェイの1つは山の中の天井の低いトンネルへ伸び、もう1つは、それを迂回するのに似ています。
小さな車は、トンネルを通ることができて危険な物質を積む大きなトラックは、迂回することになります。交通は流れを塞き止めることなく大きさと内容物によって分離されます。
我々のシステムは、これをぐっと縮小したものです。
こうなると診断のための分離プロセスは、尿、血液、唾液を使った検査くらい簡単になるでしょう。これが、今後数年間の短期的な見通しです。
究��には、ある種のがん細胞に特有な標的エクソソームを単離・検知し、数分以内にその存在を感知し知らせます。
これは迅速ながん診断を非常に簡単にします。
一般的に言って、自動機械を使いナノスケールの正確さで、バイオマーカーを分離し、濃縮します。この技術を試料調製から診断、薬剤耐性や治療法まで幅広く応用でき、がんのような疾患の理解を更に深める扉を開くでしょう。
妻ががん(悪性新生物)に罹患する前もこのプロセスを自動化し、定期検診をもっと手に届く身近なものにするのは私の夢でした。
ヘンリー・フォードが、ライン生産方式を用いて自動車を大衆にとって身近なものにしたように、自動化はアクセシビリティへの鍵です。
フーバー大統領の夢みた「全ての鍋に鶏肉を全てのガレージに車を」の精神に則って、私たちは、全ての家庭にがんの早期診断警告システムを届ける技術を開発しています。
これは大人から子供まですべての人々が健康なうちに定期検診を受け、がんをその萌芽期に発見することができるということです。
私の夢は、世界中の人々がこんにち、がん患者たちが払う、私もよく知る身体的、経済的。そして、感情的にも高い代償や苦難を免れる手助けをすることです。
ちなみに、早期にがん(悪性新生物)を発見できたお陰で私の妻の治療は成功し彼女はがん(悪性新生物)を克服しました。がん(悪性新生物)と診断されたあらゆる患者にそうなって欲しいと思っています。
私のチームが実現したナノスケールのバイオマーカー分離技術で迅速な早期がん診断をもって、十年の内にはきっとこのような技術が手元に届き、友人や家族、未来の世代を守ってくれているでしょう。
もし、不幸にもがんと診断されてしまっても早期警告システムが輝く希望の光を灯してくれるでしょう。
ありがとうございました。
こういう新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との
戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!
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シッダールタ・ムカジー:疾病が薬ではなく細胞によって治療される素晴らしい近未来
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小野 正裕-日本の急速な高齢化社会への挑戦
少子高齢化時代、日本はどこへ向かうのか? 少子高齢化はますます深刻化し、資源や財政の負担は増大しています。
日本は世界で最も長寿の国の一つです。 最新の統計によると、2016年の男性の平均寿命は80.98歳、女性の平均寿命は87.14歳でした。 しかし、世界各国の高齢化率と比較すると、日本も最も高齢化が進んでいます。 高齢化は、日本における労働力不足、消費低迷、デフレ、地域不況、その他の結果を引き起こすだけでなく、社会資源と財政資源がますます逼迫する原因となります。 2025年 急速��進む超高齢化社会
日本政府の政策と社会保障制度では、65 歳以上を高齢者人口、75 歳以上を後期高齢者人口と呼んでいます。 当初60歳で退職できる年金制度は段階的に後退され、2025年までにすべての高齢者が社会保障年金を受け取るには65歳に達する必要がある。 厚生労働省の統計によると、日本の65歳以上の高齢者人口は2010年に3,000万人、後期高齢者人口は1,419万人で、2025年には高齢者人口は3,500万人に増加します。後期高齢者人口は2,179万人となり、現在の1.54倍に相当します。 これは、2016年に27.3%に達した人口の高齢化率が2025年までに3分の1を超え、人口の5分の1が高齢化になることを意味します。 総務省の人口動態統計・人口推計によると、1990年には65歳以上の国民1人を20~64歳の勤労者5.1人が支えていたが、2010年には2.6人に減少し、今後もさらに減少するだろう。 2025 年には 1.8 人に減り、2060 年には、高齢者を支える年間労働者数は 1.2 人に減ります。 少し前に、日本老年医学会は社会全体の意識や概念を変えることを目的として、高齢者の定義を現在の65歳から75歳に引き上げることを提案しました。

1980年代以降、日本の出生率は急激に低下し、人口比では逆ピラミッド構造となった。 日本の厚生労働省の人口動態推計によると、2017年の出生数はわずか94万1千人で、1899年の統計制度創設以来最低となった。 1970年代には毎年200万人以上が新たに生まれていたのに比べ、出生率は非常に低い。 同年の死亡者数は134万4,000人で、これは40万人以上の人口の自然減少に相当する。 したがって、少子高齢化は日本の「国難」と呼ばれています。 関連データによると、15~64歳の生産年齢人口は1995年には8,700万人だったが、20年間で1,000万人減少した。 労働力不足を補うため、日本政府は女性や高齢者の雇用誘致に重点を置いた「働き方改革」という新たな政策を打ち出した。 我が国の総人口は減少を続けていますが、国民皆医療保険制度の普及、医療水準の向上、食生活の最適化などにより、国民の平均寿命は大幅に延びています。 しかし、今や「長寿と幸福」は日本の財政にとって大きな負担となっている。 世界各国の高齢化率と比較すると、日本は最も高齢化が進んでいます。 1970年には日本の65歳人口は7%だったが、24年後の1994年には14%に達した。 他の国がこの比率に達するまでには、ドイツ 42 年、イギリス 46 年、イタリア 55 年、アメリカ 69 年、スウェーデン 82 年、フランス 114 年かかります。 それは日本社会の急速な高齢化からも明らかです。 対応: 国民皆保険と社会的ケアの組み合わせ 病院業界最大の団体である日本病院協会の会長で、長野県の相沢病院院長でもある相沢隆雄氏は、日本の医療保険と社会保険制度について紹介した。 同氏によると、日本では1961年に国民皆保険制度が普及し始めた。保険の種類は、個人やフリーランス向けの国民健康保険、業界団体向けの社会保険、企業保険など大きく分けられる。 個人は所得に応じて保険料を支払い、医療保険制度を受けられます。 現在、国民健康保険の控除率は個人所得の9.7%、保険料が保険収入の約6割を占め、残りは国と地方公共団体が公費で負担しています。 病院で理学療法費を請求する場合、個人は自己負担分のみを請求し、残りは医療保険機関と直接清算することになります。 1970年代から1980年代初頭にかけて、日本は高度経済成長と豊かな財政を背景に、1973年に制定された「老人福祉法」により、高齢者の医療費無料化が定められました。 現在の医療費負担率は、一般は自己負担3割、未就学児と70歳以上の高齢者は自己負担2割、75歳以上の高齢者は自己負担1割となっています。 日本では、高齢者の不便を解決するために、2000年から介護保険制度が導入されました。 高齢化の進展に伴い、要介護者の数は年々増加する一方、寿命の延長により介護期間も長期化しています。 一方で、出生率の低下や家族の労働力不足により、子どもが高齢者の介護義務を十分に担うことが困難となっていることから、時代の要請に応じて社会的養護の仕組みが登場しました。 この制度は、40歳以上の人が強制的に介護保険に加入し、高齢で虚弱で身の回りのことが困難になったときに、審査の上、段階に応じた介護サービスを受けることができ、その費用が国から支給される制度です。介護保険のこと。 保険機関の財源は当該保険料が半分を占め、残りは国、都道府県、市町村が折半して出資しています。 その後、各自治体の指定・資格を持った老人ホームがデイケアや高齢者向けアパートを開設するようになり、試験に合格して介護資格を取得した人が介護サービスを提供するようになりました。 日本の国民医療保険制度が国民の健康増進と寿命の延長に重要な役割を果たしていることは事実です。 誰もが治療費を心配する必要はありません。 同時に、地域診療所、地方病院、中央病院などの階層型医療システムも、さまざまな病気の医療ニーズをより適切に解決できるようになりました。 しかし、国の自由居住は一部の患者を都市部の大病院に集中させることにもつながり、都市部の医療資源をさらに逼迫させています。 高齢化に伴う慢性疾患や成人病の治療費は増大し、医療保険制度が耐えられなくなり、国の財政状況も悪化しています。 現在、社会化された高齢者介護制度を導入している国は世界的には多くなく、ヨーロッパではドイツとオランダが社会保険という市場志向型の運営を行っているほか、スウェーデンとイギリスが地方自治体を通じて社会サービスを提供している程度です。 日本の介護保険制度は、補助額が高いだけでなく、評価内容がより具体的で、介護職員に対する資格や能力の要件もより高く設定されています。 高齢者が審査を受け、介護サービスを受けることができると判断された場合、高齢者向けアパートに住む人向けの保険代理店から直接アパートに支払いが振り込まれ、在宅高齢者は介護職員に連絡して、住宅内の戸別訪問サービスの提供を受けることができます。保険基準の範囲、介護施設がある地域では、高齢者に入浴や家事などの介護サービスを提供する介護サービス車が毎週定期的に訪れているのをよく見かけます。 制度としては優れていますが、経済的な負担は大きいです。 もともとこの介護保険は、自分の身の回りのことができず、家族も介護できない高齢者に提供される生活サービスでしたが、施行の過程で、一部の高齢者から頻繁に電話がかかってくることが判明しました。子どもが介護できるのに介護職員が訪問サービスを利用するのは、保険料を払っても使わなければ損だという心理があるからです。 このままでは介護保険の財源も厳しくなっていきます。 日本の介護費用は2016年に10兆円を超え、2025年以降には高齢者にかかる費用は21兆円を超えると予想されています。
挑戦: リソースとシステムが課題に直面しています。 朝日新聞社の上級記者でライフプロジェクト室長の佐藤洋氏は、日本各地の高齢化問題を長年取材し、高齢化によってもたらされる医療、財政、管理システムの課題について徹底した調査を行ってきました。 佐藤陽氏は、高齢化社会の到来に伴い、医療・介護の資源や制度が厳しい課題に直面していると考え���います。 一方で、成人病や慢性疾患の患者による長期にわたる病床占有により、医療機関のベッドリソースが不足し、一部の救急患者や救急患者がベッドを待つ状況に陥っています。 同時に、過剰な医療行為という現象も比較的一般的であり、倫理や制度上の規範に関する規則や規制が欠如しているため、病院では、生命を維持するために人工呼吸器や鼻腔栄養剤に依存している患者の数が増えています。年々増加しており、多額の医療資源と財政資源を占めています。 一方で、老人ホームは規模が小さい。 2025年には「保育園待機高齢者」が52万人になると予測されています。 高齢者の移動困難により多くの介護職員が必要とされていますが、国家資格試験が必要なだけでなく、低賃金・長時間労働・労働集約度の高い業界のため、希望者は多くありません。介護職員の不足は2025年には約38万人になると予想されています。 一方で、国や地方自治体の財政負担も課題に直面しています。 日本ではいち早く国民医療保険や介護保険制度が普及しましたが、個人負担は保険制度の半分に過ぎず、残りの半分は国や地方自治体からの財政補助に依存しています。 近年、日本の医療費や介護費は年々増加しています。 統計によると、45~64歳の中高年の平均年間医療費は27万7,000円に達しますが、75歳以上の年間医療費は89万2,000円に達し、中年の3倍に相当します。 このため、2016年の日本の国民医療費は37.9兆円で、2025年には54兆円に達すると予想されています。 また、我が国の財政制度は市町村独立採算制であるため、人口が少なく財源が乏しい地方の村や町では都市に比べて財源問題が深刻であり、医療資源が都市部で占有されるというジレンマを抱えています。それだけでなく、地域によって高齢者に対する重要視や対応も微妙に異なり、地域間の不均衡も生じています。 もちろん、高齢者全員が社会のお荷物というわけではありません。 日本の厚生労働省の調査によると、2016年に働く高齢者の数は770万人に達し、10年間で50%増加した。 2017年1月から7月までに新たに雇用契約を結んだり、時間給などの臨時の仕事に参加した65歳以上の人は65万人で、そのうち正社員が30%、無期契約社員が24%、有期契約社員が43%となっています。 業種的にはタクシーなどの運送業、警備や清掃などのサービス業が大半を占めています。 現在、都内には企業・個人合わせて4万5,300台のタクシーが運行しており、一般タクシー会社の運転手の定年は67歳ですが、健康診断に合格し違反歴のない優秀な運転手は適切に定年延長が可能です。 メディアの統計によると、東京のタクシー運転手は75~79歳で2,522人、80歳以上のタクシー運転手は442人。 優秀なドライバーの中には、退職後に個人タクシーの運転を始める人もいます。 家族を養うための収入を得たり、年金のために貯蓄したりする人もいますが、より多くの人が老後を楽しみ、自分の人生をより充実した価値あるものにしているようです。 記者は何度も銀髪ドライバーのタクシーに乗り、ベテランドライバーの話を聞いたが、まるで生きた地図であると同時に、日本の歴史や社会についての生き字引のように感じた。 ベテランドライバーが社会と触れ合うことで仕事の楽しさや生きがいを実感しているのは明らかだ。
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推理小説のトリックについて - WikipediaJP周りの情報ざっくりまとめ
推理小説 - WikipediaJP
推理小説の始祖はエドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』とされるらしく、それが1841年。推理小説の黄金期とされる時代が1910年頃から。
ただ、確実に言えるのは、1830年代のイギリスに警察制度が整い、犯罪に対する新しい感覚が生まれたということである。この頃一世を風靡した『ニューゲイト小説』は、ニューゲート監獄の発行した犯罪の記録『ニューゲート・カレンダー』を元に書かれた犯罪小説であり、後の近代推理小説が生まれる基盤を作ったと言える。 権利と義務の体系が整い、司法制度や基本的人権がある程度確立した社会であることも、推理小説に欠かせない要素であろう。 推理小説というジャンルにとって警察組織の存在は大きい。法を手に犯罪者を捕らえる新しい形のヒーローが誕生したからである。その裏側には、急速に都市化が進むイギリスで、一般市民が都市の暗黒部に対し抱く不安が高まっていた、という歴史的事実がある。 そして都市化に伴うストレスのはけ口として、「殺人事件」という素材の非日常性が必要とされていたという見方もある。
推理小説
トリック - WikipediaJP
トリック (推理小説)
トリック (trick) は、主に犯罪行為を隠蔽するための、詭計・たくらみである。ここでは、推理小説などのミステリー作品で描かれるトリックについて述べる。
代表的なトリックジャンル
物理トリック
機械的な仕組みを用いたトリック。
最も基本的なトリックであり、これらを用いたり組み合わせることで、後述の密室トリックやアリバイトリックが作られたりする。
具体例
氷の弾丸を用いた射殺
針と糸で構成された密室
時限殺人装置を使ったアリバイ作り
遠隔殺人装置を使ったアリバイ作り
心理トリック
心理の盲点をついたトリック。
その場にいない人物の名前を呼ぶ演技をするなどして、その場にいた別の人に名前を呼ばれた人物がいたと思い込ませることや、鉄道の乗務員や新聞・郵便配達員などのような、普通は意識に上りにくい人物による犯行、また、単独犯と思い込ませて複数犯、あるいはその逆など。物理トリックの対概念と言え、これもまた他のトリックを達成するための基本トリックとして用いられることが多い。
後述の叙述トリックも、著者が読者に仕掛けるという観点で心理トリックと言える。
密室トリック
死体が発見されるが、その場所への犯人の出入りが不可能に見えるというトリック。
出入りができないことから密室と言う。必ずしも物理的密室であるとは限らず、逃走経路が常に監視下にあった場合や、障子や畳などで構成された部屋でそれらを損壊した跡がない場合など、一見すると脱出が不可能であるというものも含まれる。
推理小説でポピュラーなジャンルであり、世界最初の推理小説と言われるエドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』も密室トリックを扱った作品である。しかし、20世紀前半の推理小説の黎明期において現実ではまず実現不可能な奇抜な物も含め、ほぼ出し尽くされてしまった感が否めず、後年はそれらを組み合わせたものが多い。また近年では、トリックそのものより「なぜわざわざ密室を構成したのか」という動機が問われることが多い。
詳細な分類は『三つの棺』での密室講義が詳しい。
『三つの棺』の密室講義
人間が出入りする秘密の通路や、凶器が通れる大きさの穴の類は下等なトリックとして分類からは排除する。
密室内に殺人犯はいなかった。
偶発的な出来事が重なり、自殺や事故を殺人と誤認。
暗示や毒物の効果により被害者が死ぬように追い込む。
室内に隠された何らかの仕掛けによる殺人。
殺人に見せかけた自殺。
すでに殺害された人物が生きているように見せかける。
犯人は室外にいたが、犯行は室内で行われたと誤認される。たとえば室外でのアクションが室内に届き被害者を殺害する。あるいは室外で致命傷を負った被害者が室内に入ったのち死亡する。
未だ生きている人物を死んだように見せかけ後で本当に殺害する。
ドアの鍵が内側から閉じられているように見せかける。
鍵穴に差し込んだままの鍵を糸などで操作し鍵をかける。
蝶番を外す。
ボルトを糸などで操作する。
カンヌキや掛け金を、氷などを利用して部屋を出た後落としこむ。
鍵を隠し持っておき、扉にあるはめ殺しのガラスなどを割ったときに、いち早く中に手を突っ込み抜き���ったふりをする。
外から鍵を掛け鍵を中に戻す。
アリバイトリック
存在しないアリバイを存在するかのように誤認させるトリック。
時間的にあるいは場所的に犯行を行なうのが不可能であったということを偽装する。現実の犯罪でも、第三者に自身のアリバイを頼むことで偽装するということはしばしばあり、裁判でも争点となることがある。
基本的にアリバイとは事件そのものに関わる要素なので、多くの推理小説(ひいてはトリック)は必然的にアリバイが関わってくる。ここで特にアリバイトリックと呼ばれるものは、「犯人に犯行が不可能であったという証明」が重要視されるものを指し、(犯人が)犯人として仮定された場合に初めて効力を発揮するようなものを言う。つまり、「別人に罪を着せる」と言う犯人以外の他者に直接関わるような場合は当然、密室トリックのように「(始めから)誰にも犯行が不可能と思われる」と言うような場合なども、アリバイトリックとは呼ばれない。
トラベルミステリーで頻繁に用いられる「時刻表トリック」は、アリバイトリックの典型例と言える。
詳細な分類は「有栖川有栖のアリバイ講義」を参照。
一人二役トリック
犯人が別の人物を演じたり役割を担う一人二役で嫌疑を免れるトリック。
犯人が装うのは被害者や第三者、あるいは故人や架空の人物など様々。広義には共犯者によるトリック(二人一役、共犯者が被害者に化けるなど)も含まれる。これらは古くは双子トリックが有名であるが、マジックやトリックの基礎ということもあり、簡単に見破られることなどからあまり多用されない。一部では、『十角館の殺人』のような、叙述トリックとして利用されている。
具体的な分類は類別トリック集成の「第一:犯人(または被害者)の人間に関するトリック」が詳しい。また、『類別トリック集成』では最も頻度の高いトリックジャンルとされている。また横溝正史は「密室」「顔の無い死体」と並んで「一人二役」を推理小説の三大トリックとしている。
死体毀損トリック(顔のない死体)
死体に何らかの加工を施すことで事実誤認を招かせるトリック。
被害者の死体を損壊させることで、死因や身元を隠蔽する、あるいは死体運搬手段の簡素化などいわゆるバラバラ殺人を含む。また、フィクションとしては、被害者を別人だと誤認させる、特に犯人が自分自身を被害者であると見せかけるために別の人間を殺害する、などの例がよくある。具体的な方法としては、死体の顔を潰す、首を切断して隠す、焼死体にするなどで、顔からの身元判明を阻もうとする例が多く、この場合に特に「顔の無い死体」と呼ばれる。
しかし、指紋鑑定やDNA鑑定といった新しい捜査手法の発達によって死体損壊トリックその物に強い制限がかかり、もっぱらそのような捜査手法が排除できるクローズド・サークルで用いられることが多い。また近年では、例えば見立て殺人において損壊させた意図を隠すためにそれを行なった、といった、死体損壊トリックそのものを別のトリックによって覆い隠すというような例が多い。
「顔の無い死体」の例は古くからあり、江戸川乱歩は紀元前からあると指摘している。具体的にはヘロドトスが『歴史』(紀元前5世紀頃)に記述した「ランプシニトス」 (紀元前12世紀の古代エジプトのファラオであったラムセス3世に比定) の話と、これに影響を受けたと見られるパウサニアスの記録(紀元前2世紀頃)を挙げている。また横溝正史は「密室」「一人二役」と共に推理小説の三大トリックとしている。
叙述トリック
小説という形式自体が持つ暗黙の前提や、偏見を利用したトリック。
典型的な例としては、前提条件として記述される文章は、地の文や形式において無批判に鵜呑みにしてもいいという認識を逆手にとったものが多い。登場人物の話し方や名前で性別や年齢を誤認させる、作中作(劇中劇)を交える、無断で章ごと(時には段落ごと)の時系列を変えることで誤認させるなどがある。
映像作品においても、上記のように無断で時系列を交える、劇中劇を交える、その作品の形式を逆に利用する(倒叙物と見せかけて真犯人が別にいる、など)などがしばしば用いられる。
推理小説の歴史では、アガサ・クリスティの『アクロイド殺し』を巡って大きなフェア・アンフェア論争が起こったのが有名である。広義の意味でこの作品が叙述トリックの元祖というわけではなく、『アクロイド殺し』と類似するトリックの先行例については江戸川乱歩の「チェーホフ「猟場の悲劇」について」が詳しい。が、この騒動によって叙述トリックが推理小説の1ジャンルとして認知されるようになった。
基本的に、著者が読者に仕掛けるトリックを指すものではあるが、作中に登場した捜査資料・手記といった文章を直接的に明示すること(他の探偵の捜査記録等を原文のまま全部引用するというような様式)によって、作中の探偵と読者が同一の手がかりを得るという、本格推理小説の要請と叙述トリックの面白みを問題なく両立させたものもある。
英語には叙述トリックに対する直接の訳語はなく、「信頼できない語り手」という単語が同義語として使われる。詳しくは信頼できない語り手も参照。
トリックの分類法 - 『類別トリック集成』
類別トリック集成
ジョン・ディクスン・カーの小説『三つの棺』の17章「密室の講義」に触発された江戸川乱歩が、古今東西の推理小説におけるトリックを分類、それぞれの項に簡単な解説をほどこした評論である。 また、下記の分類表からも明らかなようにトリックの分類は第一項から第六項までで、第七項以降はアイデアの分類であって厳密にはトリックではない。特に第九項は乱歩自身「副産物である」と述べている。
第一:犯人(または被害者)の人間に関するトリック
全225例
A.一人二役 - 130例
犯人が被害者に化ける
共犯者が被害者に化ける
犯人が被害者の一人を装う
犯人と被害者と全く同一人物
犯人が嫌疑をかけたい第三者に化ける
犯人が架空の人物に化ける
替玉二人一役
双生児トリック
一人三役、三人一役、二人四役
B.一人二役のほかの意外な犯人 - 75例
探偵が犯人
裁判官、警官、典獄が犯人
事件の発見者が犯人
事件の記述者が犯人
幼年または老人が犯人
不具者、病人が犯人
死体が犯人
人形が犯人
意外な多人数の犯人
動物が犯人
C.犯人の自己抹殺(一人二役以外の) - 14例
焼死を装う
その他の偽死
変貌
消失
D.異様な被害者 - 6例
第二:犯人が現場に出入りした痕跡についてのトリック
全106例
A.密室トリック - 83例
犯行時犯人が室内にいなかったもの
イ.室内の機械仕掛け
ロ.窓または隙間を通しての室外からの殺人
ハ.密室内にて被害者自ら死に至らしめる
ニ.密室における他殺を装う自殺
ホ.密室における自殺を装う他殺
ヘ.密室における人間以外の犯人
犯行時犯人が室内にいたもの
イ.ドアのメカニズム
ロ.実際より後に犯行があったとみせかける
ハ.実際より前に犯行があったとみせかける--密室における早業殺人
ニ.ドアの背後に隠れる簡単な方法
ホ.列車密室
犯行時被害者が室内にいなかったもの
密室脱出トリック
B.足跡トリック - 18例
C.指紋トリック - 5例
第三:犯行の時間に関するトリック
全39例
A.乗物による時間トリック - 9例
B.時計による時間トリック - 8例
C.音による時間トリック - 19例
D.天候、季節その他の天然現象利用のトリック - 3例
第四:兇器と毒物に関するトリック
全96例
A.兇器トリック - 58例
異様な刃物
異様な弾丸
電気殺人
殴打殺人
圧殺
絞殺
墜落死
溺死
動物利用の殺人
その他の奇抜な兇器
B.毒薬トリック - 38例
嚥下毒
注射毒
吸入毒
第五:人および物の隠し方トリック
全141例
A.死体の隠し方 - 83例
一時的に隠す
永久に隠す
死体移動による欺瞞
顔のない死体
B.生きた人間の隠れ方 - 12例
C.物の隠し方 - 35例
宝石
金貨、金塊、紙幣
書類
その他
D.死体および物の替玉 - 11例
第六:その他各種トリック
全93例
鏡トリック
錯視
距離の錯覚
追うものと追われるものの錯覚
早業殺人
群集の中の殺人
「赤髪」トリック
「二つの部屋」トリック
プロバビリティーの犯罪
職業利用の犯罪
正当防衛トリック
一事不再理のトリック
犯人自身がその犯行を遠方から目撃するトリック
童謡殺人
筋書殺人
死者からの手紙
迷路
催眠術
夢遊病
記憶喪失症
奇抜な盗品
交換殺人
第七:暗号記法の種類
(小説の例で)全37例
A.割符法
B.表形法 - 4例
C.寓意法 - 11例
D.置換法 - 3例
普通置換法
混合置換法
挿入法
窓板法
E.代用法 - 10例
単純代用法
複雑代用法
イ.平方式暗号法
ロ.計算尺暗号法
ハ.円盤暗号法
ニ.自動計算機械による暗号
F.媒介法 - 9例
第八:異様な動機
全39例
A.感情の犯罪 - 20例
恋愛
復讐
優越感
劣等感
逃���
他の犯罪
B.利慾の犯罪 - 7例
遺産相続
脱税
保身防衛
秘密保持
C.異常心理の犯罪 - 5例
殺人狂
芸術としての殺人
父コンプレックス
D.信念の犯罪 - 7例
宗教上の信念
思想上の信念
政治上の信念
迷信
第九:トリッキイな犯罪発覚の手掛り
全45例
A.物質的手掛りの機智 - 17例
B.心理的手掛りの機智 - 28例
密室殺人 - WikipediaJP
密室殺人
密室殺人は、「偽造アリバイ」と並んで本格推理小説の代表的な題材である。
特定の登場人物(犯人)による犯行が不可能であるように見せかけるのがアリバイトリックであるのに対して、登場人物のみならず作品世界の全人類に実行が不可能であるように見せかけるのが密室トリックである。
この見せかける主体は第一に作者であるが、作品中に密室殺人を現出させるにおいては、「犯人の意図」「被害者を含む犯人以外の意図」「偶然の作用」の三つの経路があり、さらにこの三つはしばしば入り交じる。
作者がダイレクトに読者に作用を及ぼす叙述トリックは、密室構成への適用はごく少ない。
密室で他殺死体が発見されながら、室内に犯人がいないという、狭義の密室殺人の場合、以下の要素のいずれかに欺瞞(トリック)が存在する。
外部の力が及ばない
室内で
閉鎖期間中に
他の人間によって
殺害され
閉鎖解除と同時に
犯行と
加害者たり得る人間の非在が
確認される
密室トリックは目的によって2種類に分けられる。不可能を可能にすることと、可能を不可能に見せかけることである。前者はすでに存在する密閉を突破するトリック、後者は犯人が偽の密閉を生成するトリックと言える。
特に長編において、実は自殺、抜け穴、「針と糸の密室」、殺人機械などという解決は批判される。千篇一律の類例、読者の知り得ない技術はアンフェア、気のきいた手掛りを配置し難い、逆に普通に伏線を張れば読者に一目瞭然といった理由である。
意図的な密室の場合まず必要になるのは実行動機である。以下のような理由が、設定された犯人にとっては、密室を作り出す手間や露見のリスクを圧倒しうると読者が納得しなければ、現実的ではなくアンフェアという批判の対象となる。
実行動機が発生時に推測できる場合
自殺に偽装
超自然現象に偽装
殺す相手が密室内にいる
密室内の第三者に罪を着せる
実行動機が解決時まで不明な場合
方法が判明しなければ立件は不可能
事件発覚、または嫌疑をかけられるまでの時間をかせぐ
自己顕示欲の発露、リスクを問題にしない精神状態
実は事故や自殺だった、殺人者があずかり知らぬ偶然や第三者の工作によって密室殺人と化す、などの作例も多い。
密室の分類と密室講義
密室殺人には、不可能状態を作り上げるトリックが必要であり、数多くの作家や評論家が密室殺人の体系的な分類に取り組んできた。作中で探偵役など登場人物によって示される分類を、カーにあやかって「密室講義」と称することがある。
カーの密室講義
「三つの棺」の17章「密室の講義」(The Locked Room Lecture) において探偵役のフェル博士は、密室殺人に用いられるトリックを分類している。概略は以下の通り。
まず
秘密の通路や、それを変型させた原理は同じもの
を除外した上で(博士はきたないやり方と評した)
密室内に殺人犯はいなかった
偶発的な出来事が重なり、殺人のようになってしまった
外部からの何らかにより被害者が死ぬように追い込む
室内に隠された何らかの仕掛けによるもの
殺人に見せかけた自殺
すでに殺害した人物を生きているように見せかける
室外からの犯行を、室内での犯行に見せかける
未だ生きている人物を死んだように見せかけ、のちに殺害する
ドアの鍵が内側から閉じられているように見せかける
鍵を鍵穴に差し込んだまま細工をする
蝶番を外す
差し金に細工をする
仕掛けによりカンヌキや掛け金を落とす
隠し持った鍵を、扉を開けるためガラスなどを割ったときに手に入れた振りをする
外から鍵を掛け鍵を中に戻す
クレイトン・ロースンは『帽子から飛び出した死』(1938)の13章「脱出方法」で、カーのものをほぼ踏襲する形で密室講義を書き、新たに「死体発見時に犯人が室内にいる場合」を加えている。
H・H・ホームズの分類
H・H・ホームズ(アントニー・バウチャー)も『密室の魔術師』(1940)で密室の分類を試みている。
部屋が閉ざされる前に犯行が行われたもの。
部屋が閉ざされている間に犯行が行われたもの。
部屋の密室が破られてから犯行が行われたもの。
カーと比較すると単純な分類ではあるが、犯行が「いつ」行われたのかという点に目を向け、分類に時間軸を加えている点で重要である。
江戸川乱歩の分類
江戸川乱歩は、カーの講義を絶賛したが、これで完全というものではないとして、改編が加えられた。例えば、密室の原因、というものにおいては統一されていない、などという欠点がある。乱歩は『類別トリック集成』(1953)で、カーやロースンを倣っているが、独自に改良を加え、四つの大きな項目に再編した。
犯行時、犯人が室内にいなかったもの。
犯行時、犯人が室内にいたもの。
犯行時、被害者が室内にいなかったもの。
犯行時、被害者が室内にいたもの。
乱歩の分類に対して、泡坂妻夫は『トリック交響曲』(1981)で、二階堂黎人は『悪霊の館』で問題点を指摘している。
例えば、『悪霊の館』の探偵役、二階堂蘭子は、室外から鍵を掛ける機械的トリックをこの中のどれに分類するかが難しいことを挙げている。
また、山口雅也の『13人目の探偵士』(2002)は、基本的に乱歩の分類を踏襲するが、「部屋」と、「被害者」「犯人」「凶器」の三要素との殺人があった時点における関係性という視点を示し、ホームズが示した動的な要素を組み込んだ。
天城一の「密室作法」
天城一が雑誌『宝石』(1961)の密室特集号に「密室作法」を書いた。カー、乱歩など過去の分類を挙げた後に、乱歩の分類の欠点として密室の作り方に触れていないことを指摘し、密室の定義と分類を行った。
天城は、時間Tについて、殺人が犯された時刻R、推定犯行時刻S、被害者絶命時刻Qとしたときに、QとSがRと一致しないことが「手品の種になる」として、密室殺人の定義をT=S において、監視、隔絶その他有効と「みなされる」手段によって、原点O(密室)に、犯人の威力が及び得ないと「みなされる」状況にありながら、なお被害者が死に至る状況をいうとしたうえで、二つの「みなす」に着眼して密室の殺人を以下の通りに分類する。
不完全密室
A1:「抜け穴」が存在する場合
A2:「機械密室」
完全密室
B3事故または自殺
B4「内出血犯罪」
純密室
C5時間差密室(+)推定犯行時刻よりも後に殺人が犯された場合
C6時間差密室(-)殺人が犯された時刻よりも後に犯行時刻が推定されていた場合
C7逆密室(+)被害者を運び込む
C8逆密室(-)被害者を運び出す
C9超純密室
この記事が雑誌掲載以後単行本などとして刊行され、入手が容易となるのは、推理小説論のアンソロジー『教養としての殺人』に収録される1980年を待たねばならなかったが、多くの密室アンソロジーの解説などによってその存在と概要は広く知られていた。
二階堂黎人の密室分類
二階堂黎人の『悪霊の館』では、探偵役の二階堂蘭子が複数の密室分類法の原理を例示している。
密室の構成要素による分類
鍵の施錠法に関する方法等で密室を構成するもの
殺人手段に関する方法等で密室を構成するもの
犯人及び被害者の出入りで密室を構成するもの
密室の性質による分類
犯人が独力で密室を構成出来る場合
機械や動物の手を借りて密室を構成する場合
共犯者や被害者自身の手を要して密室を構成する場合
被害者の自殺や偶然が密室を構成する場合
密室を成立させる要素による分類
心理的な錯覚による密室
機械的な作為による密室
物理的な偽装による密室
また、柄刀一は『時の結ぶ密室』の中で、横軸を機械性・心理性、縦軸を人工性・偶然性として、そこに時間軸を加えて、三次元のグラフを示して密室を分類している。
さらに麻耶雄嵩は『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』の中で、犯人が密室を作る動機の分類を試みている。
アリバイ - WikipediaJP
アリバイ
アリバイ(英: alibi)とは、犯罪などで被疑者・被告人が犯行に関わっていないことを推認させる間接事実の一つ。現場不在証明(げんじょうふざいしょうめい)とも訳される。
ラテン語の副詞 alibī に由来し、これは alius ibī(alius = 他の、ibī = 場所に)の合成語である。
犯行が行われた際、被疑者がその場に存在していなかったことを主張(現場不在証明)し、犯罪の直接的な実行が不可能であったことを主張するのがアリバイである。もっとも、この場合、その人物がその場にいなかったことそれ自体を証明するのではなく、実際にはその時間に別の場所にいたことを主張立証する活動が行われる。
推理小説などにおける扱い
推理小説においては「アリバイ崩し」が見せ場となっており、そのため各々の作家がアリバイの偽装工作にアイデアを凝らしている。アリバイもので著名な推理作家としてはF・W・クロフツやヘンリー・ウェイド、鮎川哲也、笹沢佐保らがいる。
殺人事件が起きた時間が完全に特定できる場合に、その場にいなかった、という場合と、殺人の時間は完全に特定できない、だから被疑者のアリバイもその前後に違��場所にいた、という場合とでは扱いがかなり異なる。後者の方が現実的であろう。
後者においては、アリバイの主張もその間の時間に、事件の現場と被疑者のいた場所の間での移動が不可能だ、ということになるから、普通にはあり得ない移動をどうやって可能にしたかが問われる。これに鮎川哲也が『ペトロフ事件』で初めて列車の時刻表を用いて以降、作品中に時刻表を用いることが定番となった。とくに松本清張の『点と線』は秀逸で、日本のその後の推理小説、サスペンスに一つの定型を作ったとされる。
逆に、事件が起きた時間を誤認させることにより、アリバイが成立するかのように見せるトリックもある。
有栖川有栖のアリバイ講義
有栖川有栖は、『マジックミラー』の第7章「アリバイ講義」において、ディクスン・カーの『三つの棺』の「密室講義」における密室トリックの分類に倣(なら)って、ミステリにおけるアリバイトリックの分類を行っている。作品例は、『マジックミラー』(講談社文庫)の「文庫版のためのあとがき」に紹介されているものである。
証人に悪意がある場合
証人が嘘をついていた場合
例:『ナイルに死す』(アガサ・クリスティ)、『不連続殺人事件』(坂口安吾)
証人が錯覚している場合
a.時間を錯覚している場合
証人が見る時計の針に細工をする、日にちを間違わせる、曜日を間違わせる、など。
例:『ウィスタリア荘』(コナン・ドイル)
b.場所を錯覚している場合
証人が犯人と一緒にいる場所(アパート、新幹線、山や川など)を間違わせる、など。
c.人物を錯覚している場合
犯人が替え玉を使った場合。
例:証人がa、b、cすべてを錯覚している場合の作品 - 『人それを情死と呼ぶ』(鮎川哲也)
犯行現場に錯誤がある場合
例えば実際の犯行現場はA市の山林で、後で死体をB市の雑木林に移動させてB市を犯行現場と思わせるもの。
証拠物件が偽造されている場合
写真トリック(合成写真)が典型。
例:『フレンチ警部の多忙な休暇』(F・W・クロフツ)
犯行推定時間に錯誤がある場合
a. 実際よりも早く偽装する場合
例えば3時に殺された被害者が、2時には既に死んでいたように見せかけ、2時のアリバイを用意するというもの。
b.実際よりも遅く偽装する場合
例えば3時に殺された被害者が、4時まで生きていたと思われるよう細工して、4時のアリバイを用意するというもの。
例:2件の事件でaとbのそれぞれを用いている作品 - 『鍵孔のない扉』(鮎川哲也)
A.医学的トリック
死体を冷やしたり熱したり、胃の消化物を加工したりして、死亡推定時刻の判定を狂わせるもの。
B.非医学的トリック
医学的トリック以外の方法で、aとbの例に挙げたような細工をするもの。
※AとBにそれぞれaとbがある。
ルートに盲点がある場合
例えば移動するのに1時間かかる2地点間を、意外なルートを使って30分で移動するというもの。
時刻表を使った鉄道ミステリに作品例が多いが、例えば歩いて1時間かかる山道を断崖の上からパラシュートで数分で下ったというものも該当する。
例:『シタフォードの謎』『ゼロ時間へ』(アガサ・クリスティ)
遠隔殺人
a.機械的トリック
時限装置によって発射される拳銃や時限発火装置など。
b.心理的トリック
催眠術をかけた相手や夢中歩行癖のある相手に、危険な行為をさせるというもの。
例:『空白の起点』『炎の虚像』他(笹沢佐保)
見立て殺人 - WikipediaJP
見立て殺人
筋立て通りに殺人が行われるという異様な不気味さを狙ったもので、トリックというよりもプロットに属するが、アガサ・クリスティの『ABC殺人事件』や横溝正史の『八つ墓村』のように、見立てることがトリックという例も少なくない。
上記のように推理小説(ミステリー作品)における見立て殺人の目的は、読者に異様な不気味さを与えるというものである。
他方、それを実行する犯人の理由は様々であり、基本的には先入観を与えることで次の標的候補・犯行順序・犯行現場・凶器を予測させて探偵役(ひいては読者)を欺くことにあるが、ヴァン・ダインの『僧正殺人事件』のような異常な心理が主因という場合もままある。
ただし、トリックに関係しない場合でも、見立てられないままに起こった殺人などをきっかけにして、犯人の糸口をつかむということはある。
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Quote
名門病院の救急部門に、去年やってきた中堅医師。着任からまもなく、現場は大混乱に陥った。その正体が、医療界を激震させている、あの「脳外科医」だったとは。恐怖の内部告発スクープ。 こんなにひどい医者は初めて 吹田徳洲会病院でA医師の不適切な診療について作成された報告書の数々 ここに、50枚以上に及ぶ文書がある。すべて、同じひとりの医師の行状に関する「報告書」だ。 「私は長年この病院に勤めていますが、こんなにひどい医者は初めてです。 彼の力量不足とデタラメな処置で、治るはずの患者さんが、命の危機にさらされることが度重なっています。今すぐ医者を辞めてほしい。多くのスタッフが、心の底からそう思っています」 決意を固め取材に応じたのは、��阪府吹田市、万博記念公園近くにある「吹田徳洲会病院」救急部門のスタッフである。 医療界を揺るがしている『脳外科医 竹田くん』。兵庫県の赤穂市民病院で起きた連続医療ミスと、それに関与した医師がモデルの「ほぼ実話」のマンガだ。本誌は3月9日号で、当事者のA医師と被害者に取材した。 A医師は2021年に赤穂市民病院を退職、大阪市の医誠会病院(現・医誠会国際総合病院)救急科に移る。ところが、そこでも患者を処置ミスで死なせたとして、今年2月に遺族が病院を訴えた。 A医師がさらに移った先が、吹田徳洲会病院。そこでA医師は、またしても患者を危険にさらしているというのだ。 「わざとじゃないねん」 前出のスタッフは「最初はみんなA先生を喜んで迎えた」と回想する。 「彼がうちに来たのは、去年の6月初め。当時は救急担当の常勤医が足りなかったので、若くてやる気のあるA先生に誰もが期待していました」 しかし、期待はすぐさま裏切られる。着任からいくらも経たないうちに、おかしな診断を連発し始めたのである。 「6月12日、転んで顎や手を打った女性が運ばれてきました。A先生はCT検査で『異常なし』と判断し、傷を縫って帰宅させた。ですが、その後画像を確認した放射線技師が『顎の骨が折れている』と気づいたのです。 また同16日には、緊急搬送された患者に、A先生はアドレナリン静脈注射を指示しました。ですが、アドレナリン注射は心停止の場合しか行ってはならないのが常識。スタッフが反対して事なきをえましたが、指示通りにしていれば、患者が亡くなったおそれもあります」 針を2回も突き刺した ありえないミスは、7月に入っても続く。なんと、口の中を切った患者の傷を縫合する際、補助スタッフの指を針で何度も突き刺したのだ。そのスタッフ自身が報告書にこう記している(以下〈〉は内部資料からの引用、表記は原文ママ)。 ---------- 〈A医師により縫合処置中、縫合針が(口を)保持していた右手第2指(人差し指)に刺さった。私が「痛っ」というと、医師は「ごめん」といい縫合処置を続けた。すると1分もたたないうちに次は右手第4指(薬指)に針が刺さった。「先生、また手に針が刺さっています。痛いです」と言うと医師より「ごめん、わざとじゃないねん」と発言あり〉 ---------- 実は、この患者はC型肝炎ウイルス感染者だった。スタッフにうつれば、肝炎、肝硬変、肝がんなどを発症する危険がハネ上がる。だがA医師が、それを気に留めていた様子はない。 「A先生は、注射針やカテーテルの針、縫い針といった尖った器具の扱いがぞんざいで、一度使った針を平気でベッドの上に放置するなど、衛生意識のカケラもない。この『針刺し事件』の数日後に新型コロナ感染者が搬送されてきた際にも、その患者に使ったカテーテルを作業スペースに置きっ放しにしていました。 そもそもカテーテルの挿入自体、補助するスタッフが『一度で成功したのを見たことがない』と評するほどヘタでした」(前出と別のスタッフ) 診察せずに入院させる A医師は救急部門の中核を担い、多くの看護師・救急救命士に検査や治療の指示を出す立場にあるが、その指示もデタラメだった。7月には、こうした報告が上がり始める。 ---------- 〈患者診察をせず様々な検査オーダーを入力しており、なぜその検査が必要なのか分からないことが多々ある〉〈間違えて(検査を)オーダーしていることがわかった。担当の(別の)救急医に不要と確認しキャンセル〉 ---------- まともな診察をしないまま、患者を入院させることも頻繁にあった。 ---------- 〈患者様到着後(A医師は)8分で診察を終了された。この間一度も患者に近づくことなく触診どころか問診もなし。(中略)患者の顔も見ない、話をしない、触診もしない、検査データも見ない、レントゲン画像も見ないで入院となることがある〉 ---------- あげく7月末には、患者をさばききれず、症状・病状のデータを取り違えるミスまで起こした。 「僕は診ない」と不機嫌に 困り果てたスタッフが他の医師を頼ると、A医師は露骨に不機嫌になる。昨年11月に、スタッフがある患者を循環器内科の医師に診てもらうよう提案したときには、 ---------- 〈「僕が診ている患者なのにコンサル(相談)依頼するなんて失礼だ」(中略)「そんなの僕は知らない。それなら僕は診ない」と、まったく聞き入れてくれず。患者を放置し自室へ戻りその後は一度も患者を診ようとしなかった〉 ---------- と、院内で行方をくらましてしまった。さらに別のスタッフが憤る。 「私がいちばん許せなかったのは、昨年12月、発熱で運ばれてきた高齢の患者さんに、カリウム製剤を大量投与するよう指示したことです。カリウム製剤は命にかかわる副作用を起こすことがあるため、慎重に投与するのが当たり前です。 現場スタッフは『先生、それはできません』とはっきり意見しましたが、A先生は聞き入れない。『それでもやると言うなら、ご自分でお願いします』と言うと、先生は休憩室へ引っ込んでしまった。愕然としました」 この頃には、A医師の行状、さらに彼が『脳外科医 竹田くん』のモデルとなった医師であることは院内に知れ渡っていた。しかし、病院の上層部は見て見ぬふりをし続けた。 後編記事【「人として最低限のルールさえ…」なぜ『脳外科医 竹田くん』モデルは医師を続けられるのか? 吹田徳洲会病院の院長が語った「驚愕の言い分」】では、吹田徳洲会病院の院長、さらにA医師の採用にかかわったとされる「ある著名な医師」を直撃取材し、事件のさらなる深層に迫る。 「週刊現代」2024年5月11日号より
「指に針を突き刺して…」決死の内部告発!『脳外科医 竹田くん』のモデル医師が吹田徳洲会病院で「デタラメ診療」連発、院内は大混乱(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
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--深海人形-- 敷島隊の秋
※題名とは関係無いけど、草田先生三回忌、生きていれば31歳。
※閲覧&キャラ崩壊注意
※ネタも話題も雑多(※闇鍋)。
※機体直結・生体CPUネタあり
※某絵師は、何故、自らの意志で天国に旅立つ事を選んだのか?についての考察があります。注意
彼女が自らの意志で天国に旅立った理由を考える
--彼女は日頃から、睡眠時間が圧倒的に足りてなかった。更には、もう既に体がボロボロであり、群発頭痛と首の痛み持ちだった。
此処の画像(https://x.gd/BASfE)を参照すると、一日十五時間前後は、絵を描いて居たと言う。睡眠時間は四時間程度しか無く、他は家事か風呂か食事の時間である。食材を調理する時間も無いのか、食事の時間も大変短い。
最早、ブラック企業のブラック労働としか言い様が無い生活である。
其んな中、彼女は、人気イラストレーターとして、自らの命を懸け、その命を費やし、削り、戦い抜いて来たのだ。只、私達は敬服するしかない。
更に、彼女は群発頭痛持ちであり、酷く強烈に痛む頭部のそれ以外にも、それに匹敵する程耐え難い辛さであろう首の痛みとも戦って居た。
そうやって、彼女の人生において為されて来た、一人のイラストレーターとしての、絵を描くと言う業務。
絵を、日常的に、何枚も描いた事もある方なら分かると思うが、本来、絵を描くと言うことは、其の位の苦行なのだ。
…。
--生前からクライアントから言われた納期を一つも落とさず完了していたが、完成した仕事に粗が見えて居た
生前、彼女は、締切も納期も厳粛に守って居た。こんな逸話がある。彼女が死亡したのち、旦那さんが仕事のスケジュールを確認した所、仕事をキャンセルした痕跡は見つからなかったと言う。
彼女は、人気イラストレーターとしての職務を全うするべく、何処迄も真面目に仕事をこなしていた。その上、同人誌の原稿を落とすと言う事も無かったし、そんな中、沢山グッズも作っていた。正に、同人者、絵師の鑑である。
此処で少し話を変えるが、今思えば、既に、生前当時から、心身の損耗と衰弱が酷くなって居ると言う兆候は既に見えて居た。
----具体的には、彼女の名誉の為にも、書かない事にするが----、ある立ち絵での手の描き方が、何時もの描き方とは違って居たり、人の死を仄めかす弱気の発言が多く呟かれる…………等のそれらが。
そして、彼女は、晩年(…と言う言葉が似合う歳では決して無いが)に「お金が無い」と言って居た。鬱病特有の貧困妄想かもしれないが、彼女は、どれだけ体ボロボロでも、人気イラストレーターであるが故に仕事をしなければならなかった……。
仕事を休みたくても休めない状況が、彼女を死に追いやって行ったのでは無いだろうか?
…尚、一部では「AI画像生成プログラム台頭の所為で仕事と未来が無くなる」と悲観し、此の世を去ったと言う説もあるが、此れも自らの意志で天国に旅立った原因、要素として定かでは無い。
…。
--仕事の重圧に苛まれていた
前述した通り、彼女は真面目にイラストレーターとして働き、沢山のイラストを描いていた。更には、同人誌の執筆制作も同時に並行しており、そして、頻繁に同人誌即売会に出て、売り子としてもサークル活動して居たと言う。
一見充実した人生に見えるが、そんな中でも彼女は、下手に地には落とせない『人気絵師』、『造船絵師』…と言う肩書きの重苦しさに、苛まれ、苦しめられて居たのだろう。
その苦しみと重圧の強さを想像する事は容易い。現に、それは、彼女を死に到らせてしまったのだから。心身共に耐久力が限界で、満身創痍の中……、彼女は、自ら選んで得た覚めることの無い眠りに安らぎを得て。
どうか涅槃で待っていてください。其処には、皮肉屋も攻撃的な人々も敵も害悪も重圧も義務も病気も鬱も苦痛も悲しみも、そのような存在は、一切何も無い、一切皆苦が幻(マーヤ)の様に消滅した涅槃の中で。故に今は安らかに居られるでしょう。十二分に御休みください。
…。
……此うして、色々と、長々と、書きましたが……、最後に……、…御冥福をお祈りします。
…。
以下、補足として、記しておく。
栄養学の界隈辺りでは、ストレス過多、栄養失調や拒食症のような状態では、塩味や塩分の強い食品を好むことがあると言われて居る。
丁度、生前、彼女は、生ハムと塩そのものを偏愛し��居た事で有名であった。
多分彼女が生ハムや塩そのものを、此処迄、偏愛していたのは、それが理由では無いだろうか。
…。
草田氏と類似する状況の故人に、漫画家の藤原ここあ氏、酸欠少女さユり氏、神田沙也加氏が居る。彼女達の場合、直接の死因は不明であるが、一部では、何れも自死では無いかと囁かれている。
更には、男性の方では、明確に自死と報じられた方に、しんがぎん氏(厳密には死因は心不全とされる)、佐渡川準氏、青山景氏が居る。
どう言う訳か、二十代後半〜三十代後半のクリエイター業を営む未だうら若き青年と乙女達は、突然死及び急逝し易い、或いは、自らの意志で天に旅立つと言う選択肢を比較的選ぶ傾向にあるようだ。
…。
シン・ヤマトって何だよ。ヤマト家へ養子に入りました〜〜、…みたいな名前しやがって(※定番の種ネタ)。
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ルガール氏は龍虎乱舞を完全ラーニング出来るのか真剣に考察したりしてた(※後、ルガには鳳凰脚位なら簡単に習得してくれるイメージがあります ※カイザーウェイブが出来るなら、覇王翔吼拳も出来るのかな?)。
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…逆に、ルガールがラーニングしてもあまり有効じゃない技は、草薙流、八神流、神楽流古武術、動物を使うのとか位かな(※我流の人達のスタイル、カインの暗黒真空拳もか?)。
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シロカスにしろデラフリにしろガトカスにしろ、自分の所業と正義に酔いしれる為に他者を踏み潰し、踏み躙る、正にザラ派、ソレスタルビーイング、ブルーコスモスと同じ穴の狢、彼奴等はどうしようも無い悪党ですよ(※確信)。
…。
ZZ、木星では貴重な大出力発電機説(※木星では電気を起こすのも一苦労なので高出力のZZに発電させようぜの発想でしかないが)。
此の手の機械は、充電池になるって度々何処でも言われて居る。
…で、時々、ジ・オとかも同じで、充電池やら発電機として利用する為にも作られてんじゃないのかなとは思う(※寧ろ、推進剤無しだったら、寧ろ、其う言う使い方しか出来無い)。
…。
其処迄アージェント・キール仕様を罵る事も無いと思うんすけど。……まぁ良いんじゃ無いですか?銃全盛の時代に開かれた集団武術大会に、弓矢で参戦する人も居るんだし(笑)。
何れだけ弓矢に秀でても(有効射程200〜400m)、銃火器が跋扈してる時代じゃなぁ(※狙撃銃は狙撃する際に600〜1kmの距離を取るなんてザラ)、ゴルゴか赤井さんか其れ以下のスナイパーに狙撃されて終わりだからね(※実際リアルFEの人でギリギリでした)。
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WW2兵器オタからしたら、近代化改修であのレベル以上に迄強くなって良いのは、戦車か艦船だけ、生粋のガノタなら、戦艦か輸送機だけと言う風潮、意外とあるからね(※公式がEXA並に雰囲気や世界観ブチ壊しに来て草)。
だが、航空機は其うでは無い。公式はMSを航空機では無く戦車と捉えてる説(※適当)。
…。
例のアージェント・キール仕様、真面目に考えたら、「…実は中に超低性能サイコミュかサイコフレーム仕込んでます!!!(迫真)。」位の展開をやりそうだけど、如何でも良いや(※投げやり)。
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…ガトカス(アージェント・キール仕様)、欲しい(※此れでは最早ヒトでは無く刹那)。
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ザクII「高々近代化改修で彼処迄、性能良くなれるんなら、デラーズ フリートもネオ ジオンももっと楽出来たで。巫山戯んなや(※面倒臭いガノタ並)。
※…そうだそうだとソロモンの悪夢も閣下もハミャミャーン様(※後、何かマシュマーとか言うの)も言って居ます(※らどん並に)。
…でも、此処のデラフリは機体じゃ無くてガトーを近代化改修しそう(小並感)。
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アージェント・キール構文の出典 :https://x.gd/UKgjc
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ソロモンの悪夢(アージェント・キール仕様)
57歳。旧式(ほぼ爺い)ではあるが、近代化改修によりその性能はロ⚪︎コンで有名な赤いあれ何とか星(34)に匹敵する。ニュータイプかもしれない(知らんけど)。
ソロモンの悪夢(57)「俺こそがガソダムだ!(※断言)。」
アージェント・キールの人達「あれ?此の人惚けはじめてない?(※震え声)。」
※生き恥ww(※あなべるをおもちゃにするな)。
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グレイ・ストーク(アージェント・キール仕様)
旧式ではあるが、近代化改修により
その性能はジュドー・アーシタに匹敵する
アージェント・キールの人達「其れって、唯の若返りでは?(真顔)。」
…。
ジェリド・メサ(アージェント・キール仕様)
30歳。年齢的には旧式では無い。近代化改修(某グレイズの如く機体直結加工)により、その性能はR-9Cのエンジェルパックに匹敵する。尚、当の本人は、「これがそうなんだ。これこそが俺の本来あるべき姿(※本人談)。」らしいので、普通に気に入って居ると思われる(※Zガソダムの没案とグレイズアインの中身君が元ネタです)。
…。
戦後、ガトカス専用高機動ザクII何処やったの?
ワイにくれ。売って大金にしたいから(頭ジュドー)。もし現存してて手に入ったら速攻でオークションで売るわ(※ガソダム売るよ!並)。
でもさ、余程のガトカスファンじゃない限り、頭ジュドーじゃなくても平気でオークション等で皆売るやろ?(※中には、ガトカス本人付きで、連邦へ売りに出そうとする人も居ると思うけど)。
…。
ファンタ……何とかも其うだけど、悪に対する理解がおざなりなのはアメリカらしいなと思う(※実際、ティターンズもブルーコスモスも相当アメリカめいてるし)。
…。
…コズミック・イラに置いて、ブルー コスモスは癌細胞みたいな物(※…では無いかと時々思って居ります)。
…。
※クロスオーバー注意
カクリコン・カクーラー(アージェント・キール仕様)
生体CPU。正直作中的にもパッとしない上に、最序盤で御役御免だし、割かし無能で、旧式ではあるが、『近代化改修』により前頭部はフサフサになり(最重要事項)、更に、その性能はスーパ��コーディネーターかアコードに匹敵する(当社比)。
其れ位はしないと印象に残らないとは言えカクリコンが幾ら地味だからって内容盛り過ぎだろ(率直な感想)。
皆様の感想
「アージェント・キールに拾われてるww」
「此れって、只の強化改造では?」
「宇宙世紀かコズミック・イラなのかこれもう分かんねぇな。」
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スコープ ドッグ(アージェント・キール仕様)
旧式ではあるが、近代化改修により
その性能はRGM-79 GMに匹敵する
※全うに性能良くなってて……むせる(※むせない)。
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あるいは永遠の未来都市(東雲キャナルコートCODAN生活記)
都市について語るのは難しい。同様に、自宅や仕事場について語る��も難しい。それを語ることができるのは、おそらく、その中にいながら常にはじき出されている人間か、実際にそこから出てしまった人間だけだろう。わたしにはできるだろうか? まず、自宅から徒歩三秒のアトリエに移動しよう。北側のカーテンを開けて、掃き出し窓と鉄格子の向こうに団地とタワーマンション、彼方の青空に聳える東京スカイツリーの姿を認める。次に東側の白い引き戸を一枚、二枚とスライドしていき、団地とタワーマンションの窓が反射した陽光がテラスとアトリエを優しく温めるのをじっくりと待つ。その間、テラスに置かれた黒竹がかすかに揺れているのを眺める。外から共用廊下に向かって、つまり左から右へさらさらと葉が靡く。一枚の枯れた葉が宙に舞う。お前、とわたしは念じる。お前、お隣さんには行くんじゃないぞ。このテラスは、腰よりも低いフェンスによってお隣さんのテラスと接しているのだ。それだけでなく、共用廊下とも接している。エレベーターへと急ぐ人の背中が見える。枯れ葉はテラスと共用廊下との境目に設置されたベンチの上に落ちた。わたしは今日の風の強さを知る。アトリエはまだ温まらない。 徒歩三秒の自宅に戻ろう。リビング・ダイニングのカーテンを開けると、北に向いた壁の一面に「田」の形をしたアルミ製のフレームが現れる。窓はわたしの背より高く、広げた両手より大きかった。真下にはウッドデッキを設えた人工地盤の中庭があって、それを取り囲むように高層の住棟が建ち並び、さらにその外周にタワーマンションが林立している。視界の半分は集合住宅で、残りの半分は青空だった。そのちょうど境目に、まるで空に落書きをしようとする鉛筆のように東京スカイツリーが伸びている。 ここから望む風景の中にわたしは何かしらを発見する。たとえば、斜め向かいの部屋の窓に無数の小さな写真が踊っている。その下の鉄格子つきのベランダに男が出てきて、パジャマ姿のままたばこを吸い始める。最上階の渡り廊下では若い男が三脚を据えて西側の風景を撮影している。今日は富士山とレインボーブリッジが綺麗に見えるに違いない。その二つ下の渡り廊下を右から左に、つまり一二号棟から一一号棟に向かって黒いコートの男が横切り、さらに一つ下の渡り廊下を、今度は左から右に向かって若い母親と黄色い帽子の息子が横切っていく。タワーマンションの間を抜けてきた陽光が数百の窓に当たって輝く。たばこを吸っていた男がいつの間にか部屋に戻ってワイシャツにネクタイ姿になっている。六階部分にある共用のテラスでは赤いダウンジャケットの男が外を眺めながら電話をかけている。地上ではフォーマルな洋服に身を包んだ人々が左から右に向かって流れていて、ウッドデッキの上では老婦が杖をついて……いくらでも観察と発見は可能だ。けれども、それを書き留めることはしない。ただ新しい出来事が無数に生成していることを確認するだけだ。世界は死んでいないし、今日の都市は昨日の都市とは異なる何ものかに変化しつつあると認識する。こうして仕事をする準備が整う。

東雲キャナルコートCODAN一一号棟に越してきたのは今から四年前だった。内陸部より体感温度が二度ほど低いな、というのが東雲に来て初めに思ったことだ。この土地は海と運河と高速道路に囲まれていて、物流倉庫とバスの車庫とオートバックスがひしめく都市のバックヤードだった。東雲キャナルコートと呼ばれるエリアはその名のとおり運河沿いにある。ただし、東雲運河に沿っているのではなく、辰巳運河に沿っているのだった。かつては三菱製鋼の工場だったと聞いたが、今ではその名残はない。東雲キャナルコートが擁するのは、三千戸の賃貸住宅と三千戸の分譲住宅、大型のイオン、児童・高齢者施設、警察庁などが入る合同庁舎、辰巳運河沿いの区立公園で、エリアの中央部分に都市基盤整備公団(現・都市再生機構/UR)が計画した高層板状の集合住宅群が並ぶ。中央部分は六街区に分けられ、それぞれ著名な建築家が設計者として割り当てられた。そのうち、もっとも南側に位置する一街区は山本理顕による設計で、L字型に連なる一一号棟と一二号棟が中庭を囲むようにして建ち、やや小ぶりの一三号棟が島のように浮かんでいる。この一街区は二〇〇三年七月に竣工した。それから一三年後の二〇一六年五月一四日、わたしと妻は二人で一一号棟の一三階に越してきた。四年の歳月が流れてその部屋を出ることになったとき、わたしはあの限りない循環について思い出していた。

アトリエに戻るとそこは既に温まっている。さあ、仕事を始めよう。ものを書くのがわたしの仕事だった。だからまずMacを立ち上げ、テキストエディタかワードを開く。さっきリビング・ダイニングで行った準備運動によって既に意識は覚醒している。ただし、その日の頭とからだのコンディションによってはすぐに書き始められないこともある。そういった場合はアトリエの東側に面したテラスに一時的に避難してもよい。 掃き出し窓を開けてサンダルを履く。黒竹の鉢に水を入れてやる。近くの部屋の原状回復工事に来たと思しき作業服姿の男がこんちは、と挨拶をしてくる。挨拶を返す。お隣さんのテラスにはベビーカーとキックボード、それに傘が四本置かれている。テラスに面した三枚の引き戸はぴったりと閉められている。緑色のボーダー柄があしらわれた、目隠しと防犯を兼ねた白い戸。この戸が開かれることはほとんどなかった。わたしのアトリエや共用廊下から部屋の中が丸見えになってしまうからだ。こちらも条件は同じだが、わたしはアトリエとして使っているので開けているわけだ。とはいえ、お隣さんが戸を開けたときにあまり中を見てしまうと気まずいので、二年前に豊洲のホームセンターで見つけた黒竹を置いた。共用廊下から外側に向かって風が吹いていて、葉が光を食らうように靡いている。この住棟にはところどころに大穴が空いているのでこういうことが起きる。つまり、風向きが反転するのだった。 通風と採光のために設けられた空洞、それがこのテラスだった。ここから東雲キャナルコートCODANのほぼ全体が見渡せる。だが、もう特に集中して観察したりしない。隈研吾が設計した三街区の住棟に陽光が当たっていて、ベランダで父子が日光浴をしていようが、島のような一三号棟の屋上に設置されたソーラーパネルが紺碧に輝いていて、その傍の芝生に二羽の鳩が舞い降りてこようが、伊東豊雄が設計した二街区の住棟で影がゆらめいて、テラスに出てきた老爺が異様にうまいフラフープを披露しようが、気に留めない。アトリエに戻ってどういうふうに書くか、それだけを考える。だから、目の前のすべてはバックグラウンド・スケープと化す。ただし、ここに広がるのは上質なそれだった。たとえば、ここにはさまざまな匂いが漂ってきた。雨が降った次の日には海の匂いがした。東京湾の匂いだが、それはいつも微妙に違っていた。同じ匂いはない。生成される現実に呼応して新しい文字の組み合わせが発生する。アトリエに戻ろう。

わたしはここで、広島の中心部に建つ巨大な公営住宅、横川という街に形成された魅力的な高架下商店街、シンガポールのベイサイドに屹立するリトル・タイランド、ソウルの中心部を一キロメートルにわたって貫く線状の建築物などについて書いてきた。既に世に出たものもあるし、今から出るものもあるし、たぶん永遠にMacの中に封じ込められると思われるものもある。いずれにせよ、考えてきたことのコアはひとつで、なぜ人は集まって生きるのか、ということだった。 人間の高密度な集合体、つまり都市は、なぜ人類にとって必要なのか? そしてこの先、都市と人類はいかなる進化を遂げるのか? あるいは都市は既に死んだ? 人類はかつて都市だった廃墟の上をさまよい続ける? このアトリエはそういうことを考えるのに最適だった。この一街区そのものが新しい都市をつくるように設計されていたからだ。 実際、ここに来てから、思考のプロセスが根本的に変わった。ここに来るまでの朝の日課といえば、とにかく怒りの炎を燃やすことだった。閉じられた小さなワンルームの中で、自分が外側から遮断され、都市の中にいるにもかかわらず隔離状態にあることに怒り、その怒りを炎上させることで思考を開いた。穴蔵から出ようともがくように。息苦しくて、ひとりで部屋の中で暴れたし、壁や床に穴を開けようと試みることもあった。客観的に見るとかなりやばい奴だったに違いない。けれども、こうした循環は一生続くのだと、当時のわたしは信じて疑わなかった。都市はそもそも息苦しい場所なのだと、そう信じていたのだ。だが、ここに来てからは息苦しさを感じることはなくなった。怒りの炎を燃やす朝の日課は、カーテンを開け、その向こうを観察するあの循環へと置き換えられた。では、怒りは消滅したのか?

白く光沢のあるアトリエの床タイルに青空が輝いている。ここにはこの街の上半分がリアルタイムで描き出される。床の隅にはプロジェクトごとに振り分けられた資料の箱が積まれていて、剥き出しの灰色の柱に沿って山積みの本と額に入ったいくつかの写真や絵が並んでいる。デスクは東向きの掃き出し窓の傍に置かれていて、ここからテラスの半分と共用廊下、それに斜向かいの部屋の玄関が見える。このアトリエは空中につくられた庭と道に面しているのだった。斜向かいの玄関ドアには透明のガラスが使用されていて、中の様子が透けて見える。靴を履く住人の姿がガラス越しに浮かんでいる。視線をアトリエ内に戻そう。このアトリエは専用の玄関を有していた。玄関ドアは斜向かいの部屋のそれと異なり、全面が白く塗装された鉄扉だった。玄関の脇にある木製のドアを開けると、そこは既に徒歩三秒の自宅だ。まずキッチンがあって、奥にリビング・ダイニングがあり、その先に自宅用の玄関ドアがあった。だから、このアトリエは自宅と繋がってもいるが、独立してもいた。 午後になると仕事仲間や友人がこのアトリエを訪ねてくることがある。アトリエの玄関から入ってもらってもいいし、共用廊下からテラス経由でアトリエに招き入れてもよい。いずれにせよ、共用廊下からすぐに仕事場に入ることができるので効率的だ。打ち合わせをする場合にはテーブルと椅子をセッティングする。ここでの打ち合わせはいつも妙に捗った。自宅と都市の両方に隣接し、同時に独立してもいるこのアトリエの雰囲気は、最小のものと最大のものとを同時に掴み取るための刺激に満ちている。いくつかの重要なアイデアがここで産み落とされた。議論が白熱し、日が暮れると、徒歩三秒の自宅で妻が用意してくれた料理を囲んだり、東雲の鉄鋼団地に出かけて闇の中にぼうっと浮かぶ屋台で打ち上げを敢行したりした。 こうしてあの循環は完成したかに見えた。わたしはこうして都市への怒りを反転させ都市とともに歩み始めた、と結論づけられそうだった。お前はついに穴蔵から出たのだ、と。本当にそうだろうか? 都市の穴蔵とはそんなに浅いものだったのか?

いやぁ、 未来都市ですね、
ある編集者がこのアトリエでそう言ったことを思い出す。それは決して消えない残響のようにアトリエの中にこだまする。ある濃密な打ち合わせが一段落したあと、おそらくはほとんど無意識に発された言葉だった。 未来都市? だってこんなの、見たことないですよ。 ああ、そうかもね、とわたしが返して、その会話は流れた。だが、わたしはどこか引っかかっていた。若く鋭い編集者が発した言葉だったから、余計に。未来都市? ここは現在なのに? ちょうどそのころ、続けて示唆的な出来事があった。地上に降り、一三号棟の脇の通路を歩いていたときのことだ。団地内の案内図を兼ねたスツールの上に、ピーテル・ブリューゲルの画集が広げられていたのだった。なぜブリューゲルとわかったかといえば、開かれていたページが「バベルの塔」だったからだ。ウィーンの美術史美術館所蔵のものではなく、ロッテルダムのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館所蔵の作品で、天に昇る茶褐色の塔がアクリル製のスツールの上で異様なオーラを放っていた。その画集はしばらくそこにあって、ある日ふいになくなったかと思うと、数日後にまた同じように置かれていた。まるで「もっとよく見ろ」と言わんばかりに。
おい、お前。このあいだは軽くスルーしただろう。もっとよく見ろ。
わたしは近寄ってその絵を見た。新しい地面を積み重ねるようにして伸びていく塔。その上には無数の人々の蠢きがあった。塔の建設に従事する労働者たちだった。既に雲の高さに届いた塔はさらに先へと工事が進んでいて、先端部分は焼きたての新しい煉瓦で真っ赤に染まっている。未来都市だな、これは、と思う。それは天地が創造され、原初の人類が文明を築きつつある時代のことだった。その地では人々はひとつの民で、同じ言葉を話していた。だが、人々が天に届くほどの塔をつくろうとしていたそのとき、神は全地の言葉を乱し、人を全地に散らされたのだった。ただし、塔は破壊されたわけではなかった。少なくとも『創世記』にはそのような記述はない。だから、バベルの塔は今なお未来都市であり続けている。決して完成することがないから未来都市なのだ。世界は変わったが、バベルは永遠の未来都市として存在し続ける。

ようやく気づいたか。 ああ。 それで? おれは永遠の未来都市をさまよう亡霊だと? どうかな、 本当は都市なんか存在しないのか? どうかな、 すべては幻想だった? そうだな、 どっち��んだ。 まあ結論を急ぐなよ。 おれはさっさと結論を出して原稿を書かなきゃならないんだよ。 知ってる、だから急ぐなと言ったんだ。 あんたは誰なんだ。 まあ息抜きに歩いてこいよ。 息抜き? いつもやっているだろう。あの循環だよ。 ああ、わかった……。いや、ちょっと待ってくれ。先に腹ごしらえだ。
もう昼を過ぎて久しいんだな、と鉄格子越しの風景を一瞥して気づく。陽光は人工地盤上の芝生と一本木を通過して一三号棟の廊下を照らし始めていた。タワーマンションをかすめて赤色のヘリコプターが東へと飛んでいき、青空に白線を引きながら飛行機が西へと進む。もちろん、時間を忘れて書くのは悪いことではない。だが、無理をしすぎるとあとになって深刻な不調に見舞われることになる。だから徒歩三秒の自宅に移動しよう。 キッチンの明かりをつける。ここには陽光が入ってこない。窓側に風呂場とトイレがあるからだ。キッチンの背後に洗面所へと続くドアがある。それを開けると陽光が降り注ぐ。風呂場に入った光が透明なドアを通過して洗面所へと至るのだった。洗面台で手を洗い、鏡に目を向けると、風呂場と窓のサッシと鉄格子と団地とスカイツリーが万華鏡のように複雑な模様を見せる。手を拭いたら、キッチンに戻って冷蔵庫を開け、中を眺める。食材は豊富だった。そのうちの九五パーセントはここから徒歩五分のイオンで仕入れた。で、遅めの昼食はどうする? 豚バラとキャベツで回鍋肉にしてもいいが、飯を炊くのに時間がかかる。そうだな……、カルボナーラでいこう。鍋に湯を沸かして塩を入れ、パスタを茹でる。ベーコンと玉葱、にんにくを刻んでオリーブオイルで炒める。それをボウルに入れ、パルメザンチーズと生卵も加え、茹で上がったパスタを投入する。オリーブオイルとたっぷりの黒胡椒とともにすべてを混ぜ合わせれば、カルボナーラは完成する。もっとも手順の少ない料理のひとつだった。文字の世界に没頭しているときは簡単な料理のほうがいい。逆に、どうにも集中できない日は、複雑な料理に取り組んで思考回路を開くとよい。まあ、何をやっても駄目な日もあるのだが。 リビング・ダイニングの窓際に置かれたテーブルでカルボナーラを食べながら、散歩の計画を練る。籠もって原稿を書く日はできるだけ歩く時間を取るようにしていた。あまり動かないと頭も指先も鈍るからだ。走ってもいいのだが、そこそこ気合いを入れなければならないし、何よりも風景がよく見えない。だから、平均して一時間、長いときで二時間程度の散歩をするのが午後の日課になっていた。たとえば、辰巳運河沿いを南下しながら首都高の高架と森と物流倉庫群を眺めてもいいし、辰巳運河を越えて辰巳団地の中を通り、辰巳の森海浜公園まで行ってもよい。あるいは有明から東雲運河を越えて豊洲市場あたりに出てもいいし、そこからさらに晴海運河を越えて晴海第一公園まで足を伸ばし、日本住宅公団が手がけた最初の高層アパートの跡地に巡礼する手もある。だが、わたしにとってもっとも重要なのは、この東雲キャナルコートCODAN一街区をめぐるルートだった。つまり、空中に張りめぐらされた道を歩いて、東京湾岸のタブラ・ラサに立ち上がった新都市を内側から体感するのだ。 と、このように書くと、何か劇的な旅が想像されるかもしれない。アトリエや事務所、さらにはギャラリーのようなものが住棟内に点在していて、まさに都市を立体化したような人々の躍動が見られると思うかもしれない。生活と仕事が混在した活動が積み重なり、文化と言えるようなものすら発生しつつあるかもしれないと、期待を抱くかもしれない。少なくともわたしはそうだった。実際にここに来るまでは。さて、靴を履いてアトリエの玄関ドアを開けよう。

それは二つの世界をめぐる旅だ。一方にここに埋め込まれたはずの思想があり、他方には生成する現実があった。二つの世界は常に並行して存在する。だが、実際に見えているのは現実のほうだけだし、歴史は二つの世界の存在を許さない。とはいえ、わたしが最初に遭遇したのは見えない世界のほうだった。その世界では、実際に都市がひとつの建築として立ち上がっていた。ただ家が集積されただけでなく、その中に住みながら働いたり、ショールームやギャラリーを開設したりすることができて、さまざまな形で人と人とが接続されていた。全体の半数近くを占める透明な玄関ドアの向こうに談笑する人の姿が見え、共用廊下に向かって開かれたテラスで人々は語り合っていた。テラスに向かって設けられた大きな掃き出し窓には、子どもたちが遊ぶ姿や、趣味のコレクション、打ち合わせをする人と人、アトリエと作品群などが浮かんでいた。それはもはや集合住宅ではなかった。都市で発生する多様で複雑な活動をそのまま受け入れる文化保全地区だった。ゾーニングによって分断された都市の攪拌装置であり、過剰な接続の果てに衰退期を迎えた人類の新・進化論でもあった。 なあ、そうだろう? 応答はない。静かな空中の散歩道だけがある。わたしのアトリエに隣接するテラスとお隣さんのテラスを通り過ぎると、やや薄暗い内廊下のゾーンに入る。日が暮れるまでは照明が半分しか点灯しないので光がいくらか不足するのだった。透明な玄関ドアがあり、その傍の壁に廣村正彰によってデザインされたボーダー柄と部屋番号の表示がある。ボーダー柄は階ごとに色が異なっていて、この一三階は緑だった。少し歩くと右側にエレベーターホールが現れる。外との境界線上にはめ込まれたパンチングメタルから風が吹き込んできて、ぴゅうぴゅうと騒ぐ。普段はここでエレベーターに乗り込むのだが、今日は通り過ぎよう。廊下の両側に玄関と緑色のボーダー柄が点々と続いている。左右に四つの透明な玄関ドアが連なったあと、二つの白く塗装された鉄扉がある。透明な玄関ドアの向こうは見えない。カーテンやブラインドや黒いフィルムによって塞がれているからだ。でも陰鬱な気分になる必要はない。間もなく左右に光が満ちてくる。 コモンテラスと名づけられた空洞のひとつに出た。二階分の大穴が南側と北側に空いていて、共用廊下とテラスとを仕切るフェンスはなく、住民に開放されていた。コモンテラスは住棟内にいくつか存在するが、ここはその中でも最大だ。一四階の高さが通常の一・五倍ほどあるので、一三階と合わせて計二・五階分の空洞になっているのだ。それはさながら、天空の劇場だった。南側には巨大な長方形によって縁取られた東京湾の風景がある。左右と真ん中に計三棟のタワーマンションが陣取り、そのあいだで辰巳運河の水が東京湾に注ぎ、東京ゲートブリッジの橋脚と出会って、「海の森」と名づけられた人工島の縁でしぶきを上げる様が見える。天気のいい日には対岸に広がる千葉の工業地帯とその先の山々まで望むことができた。海から来た風がこのコモンテラスを通過し、東京の内側へと抜けていく。北側にその風景が広がる。視界の半分は集合住宅で、残りの半分は青空だった。タワーマンションの陰に隠れて東京スカイツリーは確認できないが、豊洲のビル群が団地の上から頭を覗かせている。眼下にはこの団地を南北に貫くS字アベニューが伸び、一街区と二街区の人工地盤を繋ぐブリッジが横切っていて、長谷川浩己率いるオンサイト計画設計事務所によるランドスケープ・デザインの骨格が見て取れる。 さあ、公演が始まる。コモンテラスの中心に灰色の巨大な柱が伸びている。一三階の共用廊下の上に一四階の共用廊下が浮かんでいる。ガラス製のパネルには「CODAN Shinonome」の文字が刻まれている。この空間の両側に、六つの部屋が立体的に配置されている。半分は一三階に属し、残りの半分は一四階に属しているのだった。したがって、壁にあしらわれたボーダー柄は緑から青へと遷移する。その色は、掃き出し窓の向こうに設えられた目隠しと防犯を兼ねた引き戸にも連続している。そう、六つの部屋はこのコモンテラスに向かって大きく開くことができた。少なくとも設計上は。引き戸を全開にすれば、六つの部屋の中身がすべて露わになる。それらの部屋の住人たちは観客なのではない。この劇場で物語を紡ぎ出す主役たちなのだった。両サイドに見える美しい風景もここではただの背景にすぎない。近田玲子によって計画された照明がこの空間そのものを照らすように上向きに取り付けられている。ただし、今はまだ点灯していない。わたしはたったひとりで幕が上がるのを待っている。だが、動きはない。戸は厳重に閉じられるか、採光のために数センチだけ開いているかだ。ひとつだけ開かれている戸があるが、レースカーテンで視界が完全に遮られ、窓際にはいくつかの段ボールと紙袋が無造作に積まれていた。風がこのコモンテラスを素通りしていく。

ほら、 幕は上がらないだろう、 お前はわかっていたはずだ、ここでは人と出会うことがないと。横浜のことを思い出してみろ。お前はかつて横浜の湾岸に住んでいた。住宅と事務所と店舗が街の中に混在し、近所の雑居ビルやカフェスペースで毎日のように文化的なイベントが催されていて、お前はよくそういうところにふらっと行っていた。で、いくつかの重要な出会いを経験した。つけ加えるなら、そのあたりは山本理顕設計工場の所在地でもあった。だから、東雲に移るとき、お前はそういうものが垂直に立ち上がる様を思い描いていただろう。だが、どうだ? あのアトリエと自宅は東京の空中にぽつんと浮かんでいるのではないか? それも悪くない、とお前は言うかもしれない。物書きには都市の孤独な拠点が必要だったのだ、と。多くの人に会って濃密な取材をこなしたあと、ふと自分自身に戻ることができるアトリエを欲していたのだ、と。所詮自分は穴蔵の住人だし、たまに訪ねてくる仕事仲間や友人もいなくはない、と。実際、お前はここではマイノリティだった。ここの住民の大半は幼い子どもを連れた核家族だったし、大人たちのほとんどはこの住棟の外に職場があった。もちろん、二階のウッドデッキ沿いを中心にいくつかの仕事場は存在した。不動産屋、建築家や写真家のアトリエ、ネットショップのオフィス、アメリカのコンサルティング会社の連絡事務所、いくつかの謎の会社、秘かに行われている英会話教室や料理教室、かつては違法民泊らしきものもあった。だが、それもかすかな蠢きにすぎなかった。ほとんどの住民の仕事はどこか別の場所で行われていて、この一街区には活動が積み重ねられず、したがって文化は育たなかったのだ。周囲の住人は頻繁に入れ替わって、コミュニケーションも生まれなかった。お前のアトリエと自宅のまわりにある五軒のうち四軒の住人が、この四年間で入れ替わったのだった。隣人が去ったことにしばらく気づかないことすらあった。何週間か経って新しい住人が入り、透明な玄関ドアが黒い布で塞がれ、テラスに向いた戸が閉じられていくのを、お前は満足して見ていたか? 胸を抉られるような気持ちだったはずだ。 そうした状況にもかかわらず、お前はこの一街区を愛した。家というものにこれほどの帰属意識を持ったことはこれまでになかったはずだ。遠くの街から戻り、暗闇に浮かぶ格子状の光を見たとき、心底ほっとしたし、帰ってきたんだな、と感じただろう。なぜお前はこの一街区を愛したのか? もちろん、第一には妻との生活が充実したものだったことが挙げられる。そもそも、ここに住むことを提案したのは妻のほうだった。四年前の春だ。「家で仕事をするんだったらここがいいんじゃない?」とお前の妻はあの奇妙な間取りが載った図面を示した。だから、お前が恵まれた環境にいたことは指摘されなければならない。だが、第二に挙げるべきはお前の本性だ。つまり、お前は現実のみに生きているのではない。お前の頭の中には常に想像の世界がある。そのレイヤーを現実に重ねることでようやく生きている。だから、お前はあのアトリエから見える現実に落胆しながら、この都市のような構造体の可能性を想像し続けた。簡単に言えば、この一街区はお前の想像力を搔き立てたのだ。 では、お前は想像の世界に満足したか? そうではなかった。想像すればするほどに現実との溝は大きく深くなっていった。しばらく想像の世界にいたお前は、どこまでが現実だったのか見失いつつあるだろう。それはとても危険なことだ。だから確認しよう。お前が住む東雲キャナルコートCODAN一街区には四二〇戸の住宅があるが、それはかつて日本住宅公団であり、住宅・都市整備公団であり、都市基盤整備公団であって���今の独立行政法人都市再生機構、つまりURが供給してきた一五〇万戸以上の住宅の中でも特異なものだった。お前が言うようにそれは都市を構築することが目指された。ところが、そこには公団の亡霊としか言い表しようのない矛盾が内包されていた。たとえば、当時の都市基盤整備公団は四二〇戸のうちの三七八戸を一般の住宅にしようとした。だが、設計者の山本理顕は表面上はそれに応じながら、実際には大半の住戸にアトリエや事務所やギャラリーを実装できる仕掛けを忍ばせたのだ。玄関や壁は透明で、仕事場にできる開放的なスペースが用意された。間取りはありとあらゆる活動を受け入れるべく多種多様で、メゾネットやアネックスつきの部屋も存在した。で、実際にそれは東雲の地に建った。それは現実のものとなったのだった。だが、実はここで世界が分岐した。公団およびのちのURは、例の三七八戸を結局、一般の住宅として貸し出した。したがって大半の住戸では、アトリエはまだしも、事務所やギャラリーは現実的に不可だった。ほかに「在宅ワーク型住宅」と呼ばれる部屋が三二戸あるが、不特定多数が出入りしたり、従業員を雇って行ったりする業務は不可とされたし、そもそも、家で仕事をしない人が普通に借りることもできた。残るは「SOHO住宅」だ。これは確かに事務所やギャラリーとして使うことができる部屋だが、ウッドデッキ沿いの一〇戸にすぎなかった。 結果、この一街区は集合住宅へと回帰した。これがお前の立っている現実だ。都市として運営されていないのだから、都市にならないのは当然の帰結だ。もちろん、ゲリラ的に別の使い方をすることは可能だろう。ここにはそういう人間たちも確かにいる。お前も含めて。だが、お前はもうすぐここから去るのだろう? こうしてまたひとり、都市を望む者が消えていく。二つの世界はさらに乖離する。まあ、ここではよくあることだ。ブリューゲルの「バベルの塔」、あの絵の中にお前の姿を認めることはできなくなる。 とはいえ、心配は無用だ。誰もそのことに気づかないから。おれだけがそれを知っている。おれは別の場所からそれを見ている。ここでは、永遠の未来都市は循環を脱して都市へと移行した。いずれにせよ、お前が立つ現実とは別世界の話だがな。

実際、人には出会わなかった。一四階から二階へ、階段を使ってすべてのフロアを歩いたが、誰とも顔を合わせることはなかった。その間、ずっとあの声が頭の中に響いていた。うるさいな、せっかくひとりで静かに散歩しているのに、と文句を言おうかとも考えたが、やめた。あの声の正体はわからない。どのようにして聞こえているのかもはっきりしない。ただ、ふと何かを諦めようとしたとき、周波数が突然合うような感じで、周囲の雑音が消え、かわりにあの声が聞こえてくる。こちらが応答すれば会話ができるが、黙っていると勝手に喋って、勝手に切り上げてしまう。あまり考えたくなかったことを矢継ぎ早に投げかけてくるので、面倒なときもあるが、重要なヒントをくれもするのだ。 あの声が聞こえていることを除くと、いつもの散歩道だった。まず一三階のコモンテラスの脇にある階段で一四階に上り、一一号棟の共用廊下を東から西へ一直線に歩き、右折して一〇メートルほどの渡り廊下を辿り、一二号棟に到達する。南から北へ一二号棟を踏破すると、エレベーターホールの脇にある階段で一三階に下り、あらためて一三階の共用廊下を歩く。以下同様に、二階まで辿っていく。その間、各階の壁にあしらわれたボーダー柄は青、緑、黄緑、黄、橙、赤、紫、青、緑、黄緑、黄、橙、赤と遷移する。二階に到達したら、人工地盤上のウッドデッキをめぐりながら島のように浮かぶ一三号棟へと移動する。その際、人工地盤に空いた長方形の穴から、地上レベルの駐車場や学童クラブ、子ども写真館の様子が目に入る。一三号棟は一〇階建てで共用廊下も短いので踏破するのにそれほど時間はかからない。二階には集会所があり、住宅は三階から始まる。橙、黄、黄緑、緑、青、紫、赤、橙。 この旅では風景がさまざまに変化する。フロアごとにあしらわれた色については既に述べた。ほかにも、二〇〇もの透明な玄関ドアが住人の個性を露わにする。たとえば、入ってすぐのところに大きなテーブルが置かれた部屋。子どもがつくったと思しき切り絵と人気ユーチューバーのステッカーが浮かぶ部屋。玄関に置かれた飾り棚に仏像や陶器が並べられた部屋。家の一部が透けて見える。とはいえ、透明な玄関ドアの四割近くは完全に閉じられている。ただし、そのやり方にも個性は現れる。たとえば、白い紙で雑に塞がれた玄関ドア。一面が英字新聞で覆われた玄関ドア。鏡面シートが一分の隙もなく貼りつけられた玄関ドア。そうした玄関ドアが共用廊下の両側に現れては消えていく。ときどき、外に向かって開かれた空洞に出会う。この一街区には東西南北に合わせて三六の空洞がある。そのうち、隣接する住戸が占有する空洞はプライベートテラスと呼ばれる。わたしのアトリエに面したテラスがそれだ。部屋からテラスに向かって戸を開くことができるが、ほとんどの戸は閉じられたうえ、テラスは物置になっている。たとえば、山のような箱。不要になった椅子やテーブル。何かを覆う青いビニールシート。その先に広がるこの団地の風景はどこか殺伐としている。一方、共用廊下の両側に広がる空洞、つまりコモンテラスには物が置かれることはないが、テラスに面したほとんどの戸はやはり、閉じられている。ただし、閉じられたボーダー柄の戸とガラスとの間に、その部屋の個性を示すものが置かれることがある。たとえば、黄緑色のボーダー柄を背景としたいくつかの油絵。黄色のボーダー柄の海を漂う古代の船の模型。橙色のボーダー柄と調和する黄色いサーフボードと高波を警告する看板のレプリカ。何かが始まりそうな予感はある。今にも幕が上がりそうな。だが、コモンテラスはいつも無言だった。ある柱の側面にこう書かれている。「コモンテラスで騒ぐこと禁止」と。なるほど、無言でいなければならないわけか。都市として運営されていない、とあの声は言った。 長いあいだ、わたしはこの一街区をさまよっていた。街区の外には出なかった。そろそろアトリエに戻らないとな、と思いながら歩き続けた。その距離と時間は日課の域をとうに超えていて、あの循環を逸脱しつつあった。アトリエに戻ったら、わたしはこのことについて書くだろう。今や、すべての風景は書き留められる。見過ごされてきたものの言語化が行われる。そうしたものが、気の遠くなるほど長いあいだ、連綿と積み重ねられなければ、文化は発生しない。ほら、見えるだろう? 一一号棟と一二号棟とを繋ぐ渡り廊下の上から、東京都心の風景が確認できる。東雲運河の向こうに豊洲市場とレインボーブリッジがあり、遥か遠くに真っ赤に染まった富士山があって、そのあいだの土地に超高層ビルがびっしりと生えている。都市は、瀕死だった。炎は上がっていないが、息も絶え絶えだった。密集すればするほど人々は分断されるのだ。

まあいい。そろそろ帰ろう。陽光は地平線の彼方へと姿を消し、かわりに闇が、濃紺から黒へと変化を遂げながらこの街に降りた。もうじき妻が都心の職場から戻るだろう。今日は有楽町のもつ鍋屋で持ち帰りのセットを買ってきてくれるはずだ。有楽町線の有楽町駅から辰巳駅まで地下鉄で移動し、辰巳桜橋を渡ってここまでたどり着く。それまでに締めに投入する飯を炊いておきたい。 わたしは一二号棟一二階のコモンテラスにいる。ここから右斜め先に一一号棟の北側の面が見える。コンクリートで縁取られた四角形が規則正しく並び、ところどころに色とりどりの空洞が光を放っている。緑と青に光る空洞がわたしのアトリエの左隣にあり、黄と���緑に光る空洞がわたしの自宅のリビング・ダイニングおよびベッドルームの真下にある。家々の窓がひとつ、ひとつと、琥珀色に輝き始めた。そのときだ。わたしのアトリエの明かりが点灯した。妻ではなかった。まだ妻が戻る時間ではないし、そもそも妻は自宅用の玄関ドアから戻る。闇の中に、机とそこに座る人の姿が浮かんでいる。鉄格子とガラス越しだからはっきりしないが、たぶん……男だ。男は机に向かって何かを書いているらしい。テラスから身を乗り出してそれを見る。それは、わたしだった。いつものアトリエで文章を書くわたしだ。だが、何かが違っている。男の手元にはMacがなかった。机の上にあるのは原稿用紙だった。男はそこに万年筆で文字を書き入れ、原稿の束が次々と積み上げられていく。それでわたしは悟った。
あんたは、もうひとつの世界にいるんだな。 どうかな、 で、さまざまに見逃されてきたものを書き連ねてきたんだろう? そうだな。
もうひとりのわたしは立ち上がって、掃き出し窓の近くに寄り、コモンテラスの縁にいるこのわたしに向かって右手を振ってみせた。こっちへ来いよ、と言っているのか、もう行けよ、と言っているのか、どちらとも取れるような、妙に間の抜けた仕草で。

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冬に寒い家に住んでいると、“脳の神経細胞の質”が悪くなるという衝撃的な事実が明らかになった。 慶應義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授らが2016年から毎年調査を積み重ねるなかで、最新解析では「冬場に1度温かい家に住むと、脳神経が2歳若くなる」ことがわかったのだ。 「40代から80代まで150人の脳画像を基に、脳の神経線維の質などを点数化すると、冬季の居間室温が低い家と比べて、5度暖かくなることで脳年齢が10歳若く保てるのです。当然認知症の発症も遅くなるでしょう。寒い家では室温の変化が激しい。それによって血管の拡張収縮が繰り返されて動脈硬化が進行しやすく、脳が早く劣化してしまうと考えられます」(伊香賀教授) ほかにも、寒い家では高血圧症や動脈硬化を発症しやすく、夜間頻尿リスクが高まる。さらに自律神経や睡眠を乱すなどの研究報告がある。 それでは室内を何度に保てばいいのか。 ■廊下・脱衣所の平均値は約12度、居間でも16度 WHO(世界保健機関)は2018年11月、冬の住宅の最低室内温度として「18度以上」を強く勧告した。高齢者や小児はもっと温かい温度が推奨されている。 ところが、伊香賀教授が委員会幹事を務める国土交通省の調査では平均年齢57歳の住居2000戸を調査すると、居間では6割、寝室・脱衣所に至ってはなんと9割もの家が18度に達していなかった。廊下・脱衣所の平均値は約12度、居間でも16度だったのだ。 英国では「家の寒さと死亡率の関係」を数十年にわたり調査し、その結果を「住宅の健康・安全性評価システム」として公表している。それによると16度を下回ると呼吸系疾患に影響が出て、12度以下になると血圧上昇や心血管リスクが高まるとされている。 (前述の)国土交通省の調査でも、朝の居間の室温が18度未満の住宅に住む人の総コレステロール値、悪玉コレステロール値が有意に高く、また心電図表の異常所見も多くなることが明らかである(図表1)。
「18度未満の寒い家」は脳を壊し、寿命を縮める (2019年11月5日) - エキサイトニュース
https://president.jp/articles/-/30551?page=1
https://www.acehome.co.jp/news/6411
https://news.livedoor.com/topics/detail/17334597/
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