#神社巡り好きな人と繋がりたい
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「企業のネットが星を 被おお い、電子や光が駆け巡っても」国家や民族が消えてなくなるほどではない近未来が舞台の『攻殻機動隊』などで、後のクリエイターに多大な影響と衝撃を与えた漫画家、士郎正宗さん(63)。デビュー40年を迎え、世田谷文学館(東京都)では初の大規模展が開催される中、読売新聞の単独書面インタビューに応じ、これまで生み出した作品や創作の秘密、AI(人工知能)がもたらす人間の未来などについて縦横無尽に語った。近年ほとんどメディアの取材を受けていない士郎さんの貴重な語録をご覧あれ。(文化部 池田創) 展覧会では、『攻殻機動隊』の主人公の素子の印象的なセリフが印刷されたのれんが来場者を出迎える(東京都世田谷区の世田谷文学館で) 世田谷文学館で大規模展 ――デビュー40年を迎えられて、どのようにお感じになっていますか。 そもそも寡作な上、諸事情による中断・未発表・ボツ作品が多過ぎて読者諸氏に申し訳ないものの、何とかここまで生き残る事が出来て大変に幸運だったと思っています。活動が東京や他業種に広がるに連れて「水中を歩いて進むかの様な状態」になり、40年、色々と大変でした。また書籍などの荷物が転居や避難に適さない分量になっています(笑)。 ――代表作「攻殻機動隊」は海外でも熱狂的な人気が続いています。 最初期に出版物の海外展開を頑張りました。望外に細長く継続しており、ありがたい限りです。 ――今回の世田谷文学館の展覧会は大量の原画が間近で見ることができ、充実した展示内容です。 士郎正宗さんのコメントとともに作品世界を振り返る巨大な年表(東京都世田谷区の世田谷文学館で) 今回このような機会を頂き大変感謝しております。僕程度の小規模 傭兵ようへい 型漫画家でこういった事が可能なら、日本のコンテンツ業界はもっと多様多彩な作家・作品を、深掘り探索・開発活用出来るのではないかと思います。 ――「攻殻機動隊」をはじめ、ご著書は情報化社会を予見していると言��れます。 たまたま運良くタイミングや関係者の都合に合致し話題として取り上げて頂いているだけで、僕以外にもそういった作家・作品は多数存在していると思います。情報化社会の好ましくない側面があまり大きくならなければ良いですね。物騒、殺伐、トラブルは架空妄想物語の中だけで十分です。 ――AIの発展についてどのように感じていますか。 利便性と損害可能性は表裏一体、これまで考えられなかったレベルの明るい未来の可能性が開ける一方で、悪用や視野 狭窄きょうさく が起き、見えざる支配も容易になっている。研究開発に係る方々には頑張って頂きたいなと思います。 簡易強化外骨格、遠隔操作系ロボット類の開発が現実的 ――幼少期に親しんだマンガや小説はどのようなものがありますか。 デビュー作『アップルシード』のラフスケッチなどが並ぶ展示室(東京都世田谷区の世田谷文学館で) アニメ版の「鉄人28号」や「エイトマン」から入って、雑誌「りぼん」(一条ゆかり氏、大矢ちき氏、弓月光氏などなど)、松本零士氏、永井豪氏、細野不二彦氏の影響が大きいですね。大学以降は諸星大二郎氏、星野之宣氏、大友克洋氏の存在が大きいと思います。 ――「攻殻機動隊」で描いた人間の身体と精神の関係はどのように感じていますか。 脳や体が一体として機能している中では、脳が優位の制御系があったり、体が優位の制御系(例えば副腎とか脊髄反射系とか)があったり、交換可能な部分や欠損許容部分(例えば昔は虫垂や 胆嚢たんのう を結構普通に切除していた)があったり、複雑で不思議に出来ていると思います。 義体化のような、身体交換は僕が生み出した要素ではありません。スタニスラフ・レム氏の『君は生きているか?』や、日本のマンガアニメ界においては石ノ森章太郎氏の『サイボーグ009』などの有名作品がすでにありました。サイバネティクスの一般的な目的は医療や軍事だと思いますが、今後は老化・劣化対策というのも存在感を増すかもしれません。個人的には年々増加中の災害現場における簡易強化外骨格や遠隔操作系ロボット類の開発を進める方が現実的かなとは思います。 ――ご著書に細かく書き込まれた欄外文章の役割や狙いを教えてください。 リズム感が単調になりがちな説明セリフや会話を物語内部から減らせる、それによってキ��ラの練度・演出を高めに設定出来る、物語と読者の距離の調整ができる、などでしょうか。昨今、いや昔もこういう方法は 流行はや りではありませんが……。 ――押井守監督のアニメーション映画版のご感想をお聞かせください。 個人的には原作に気を使っている部分が押井氏にしては多めの1作目より、押井氏節全開の『イノセンス』の方が好みです。いずれも一生懸命作って頂いてありがたいなと思っております。 ――ネット社会の広がりやAI技術の発展をどう感じておられますか。 人工知能の偏向学習、悪意ある人 達たち による人工知能活用と、対策する側の人工知能活用の格差、オンライン上に無い膨大な情報の無視や軽視など、課題は山積しているのではないかと感じています。世界は 繋つな がって狭くなると同時に、逆に分断細分化が進んで互いの距離が開き、問題解決の可否、明暗の格差も広がっている様に感じています。今まさに『言葉が通じなくなってバベルの塔が崩壊し始めている』状態でしょうか。人工知能育成では可能な限り、真実や実態に近い情報を得て優先解とするような、何らかの情報検証機構が必要でしょう。 コスパタイパ重視では驚きや発見も無い ――ネットに常時接続することが当たり前になりました。そのことをどのように感じてらっしゃいますか。 一般的なネット通販をほぼ利用しておりませんが、ネット社会になってからの方がサービスの質が低下&商品を探しにくくなったように感じています。便利、合理的、コスパタイパ重視の姿勢は内向きになりがちで、冗長性や余白が少ない分、周囲を見渡す余裕が減少し続けるし、ひいては驚きや発見も無く窮屈ですね。昔のSFでは「監視管理社会」は人々の敵として描かれるのが一般的だったのですが、現代では意外とそういう管理監視社会の利点も許容されているように思います。とはいうものの、今後もDXが進み常時接続が常識常態化し、行政サービスやインフラなどの分野で、高度化し便利で安全で充実した幸福度の高い世の中になっていくと良いのですが……。 ――「攻殻機動隊」ではサイボーグ化しても人間の内にある「ゴースト」という概念が存在します。「ゴースト」とは何でしょうか。 展示室の中央には『攻殻機動隊』の原画が並び、迫力のある筆致を間近で感じられる(東京都世田谷区の世田谷文学館で) 正確か否か、定義可能か、とは別にして、宗教や哲学や文学昔話の分野で古くから使われている「たましい」「霊魂」「ソウル」などの単語が印象として一般的には伝わりやすいのではないかと思います。「何だかよく��からないが、存在しているように思えるモヤっとしたものを『ゴースト』と呼ぶ」のも娯楽分野では分かりやすくて良いかな、ということで単語を使用しています。 犬や小鳥も感情を有することが一般的にも知られており、感情は人間だけが持つ最上位の機能・特別な評価対象ではない、という観点から、マンガ版ではゴーストという単語において「感情に特別な意味を持たせていない」つもりです。当然ながら人の価値観はそれぞれなので、僕と他のアニメ版の監督諸氏とでもこうした諸々に対する考え方に違いがあるわけですが、その事自体も含めて、作品を異なる角度から捉えて楽しんで頂ければ良いなと考えています。 神話は魅力の塊なのだが… ――ご著書はシリアスな展開と迫力のある戦闘シーンの間にギャグが挟まりますね。作中におけるギャグの効用とはどのようなものでしょうか。 シリアスとギャグの挟み方や割合、そもそも混在を容認するか否か、など受け取る方々の価値観も観点も実に多様なので「万人にとって満足できる作品」というのは僕には難しいなと考えています。僕の取り扱うキャラクターたちは明日をも知れぬ立場なので、悲観的に備え楽観的に対処する、冗談でも言っていないとやっていられない、といったタイプが多めになっています。会話の軽さと行動、判断の速さ厳しさのギャップを楽しんで頂ければ良いかと思います。 ――『仙術超攻殻ORION』は日本神話をモチーフにしたファンタジーです。神話の魅力を教えてください。 神話と呼ばれる物語達は限られた要素と根源的な思考や解釈と想像力で織り上げられ、時代や民族の壁を越えて生き残っている、「選び抜かれた精鋭達」です。人々の心情や思考型や文化を映す鏡として、魅力の塊と言っても良いですね。一方で歴史を振り返ると、建築や芸術や情報戦において支配者や宗教組織や抵抗組織の都合や思惑と深く関わったと思しきものも多く、純粋に「素晴らしいか?」と問われると、答えに困る側面もあります。 ――『攻殻機動隊』のフチコマや、『ドミニオン』の小型戦車ボナパルトなど、作品からは戦車愛を感じます。 正義感にあふれる女性警察官のレオナが活躍する『ドミニオン』のコーナー(東京都世田谷区の世田谷文学館で) 「頑丈で壊れにくくて安全度が高い&移動以外にも何か作業が出来る乗り物」が好きですね。作品内に描く機会はなかなかありませんが、消防関連や港湾作業用の特殊車両、土木建築系や農林作業系の特殊機能車両なども同じように楽しくて興味深��と思っています。 気負わず欲張らず、自己ベスト更新維持 ――現在はイラスト制作や、画集刊行に活動の比重を置いておられますね。 マンガやアニメやゲームの企画書・プロット・シナリオなども色々と作っているのですが、なかなか最終商品の形にまで進める事が出来ておらず、イラストや画集は関係者や予算が少なくても実現可能な 為ため か商品の形になりやすい、というのが理由かと思います。 ――女性のエロチシズムを感じさせる美麗なイラストを生み出されています。 展示室の後半は、雑誌に発表した色鮮やかなカラーイラストが目を引く(東京都世田谷区の世田谷文学館で) モノクロでは描写しにくいがカラーでは比較的描写が容易で、競合が起きにくいと思われる光沢の肌にこだわっています。近年の画集においては、似た構図やポージングの微差バリエーションを連続、重複して描くことで、アニメの原画をパラパラと連続で見る時に近い印象や効果の誘発が起きないかと工夫しています。 ――近況を教えてください。 今も40年���も変わらず東京ではなく関西にいて不規則不健康な生活をしながら昼夜延々と絵やプロットや駄文を描き続けています。視力体力の減少により、未読書籍が積み重なっています。 ――今後の執筆への意気込みや読者へのメッセージをいただければと思います。 気負わず欲張らず、自己ベスト更新維持で変わりなく、他にしたい事も無いので、ダラダラ延々と何かを作る日々を送ると思います。読者諸氏にはまた次の作品でお会いした際に、何らかの形でお楽しみ頂けると幸いです。
「攻殻機動隊」士郎正宗、ネット社会・AI発展に警鐘「言葉が通じなくなってバベルの塔が崩壊し始めている」 : 読売新聞
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サイドシートの君
ゆかは旅先で呼んだコールガール。
地元が近いのと趣味が合った事がきっかけで連絡先を交換した。
そしてお盆の帰省のタイミングで会う約束を決めた。
ゆかのいる町まで車で一時間ほど。
来るか来ないかは半信半疑だった。
約束を破るような子では無いと思ってはいたけれど、連絡の返信の遅さがちょっと気になっていて、来なければ来ないでいいやと思っていた。
約束の時間の十分前に待ち合わせ場所に着いて車を停めた。
ゆかに着いた事と車の特徴を書いたメッセージを送る。
来ても遅れるだろうと思い、二十分後に発走する競馬を予想して買った。
既読が着いたのは約束の時間を二分過ぎたあたり。
あと五分くらいで着くらしい。
少し安心した。
それから十分後にメッセージ。
車のナンバーはこれですか?と来て、車の後ろを振り向くと、こちらを見ているゆかと目が合った。
手招きをして助手席に呼ぶ。
ゆかが席に乗り込んでくる。
「すみません」
「久しぶり」
「お久しぶりです」
「元気だった?」
「はい」
「ありがとね、来てくれて」
「いえいえ」
「じゃあ行こうか」
プランを二つ提案した結果、神社に行って近くにある貝出汁のラーメンを食べることにした。
近くのコンビニでコーヒーを買う。
「そうだ、さっき競馬買ってたんだよね」
「そうなんですか」
「一緒に見る?」
「見ましょう!」
一緒に見たレースは見事に的中だった。
ゆかも喜んでいた。
車を走らせる。
車内ではゆかが同棲中の彼氏に薦められて見た頭文字Dの話を熱く語っていた。
今度聖地巡礼に行くらしい。いろは坂はあのまんまだよと言っておいた。
ゆかが今日着ている服はライトなロリータ風のワンピースで、童顔の彼女にはそれがとても似合っていたので伝えた。
嬉しそうに笑うゆか。ロジータというブランドらしい。
田舎道を走っているとひまわり畑を見つけた。
下りてみると一面ひまわりが咲き誇っていて、その後方にある風力発電のプロペラがまたいい味を出していた。

夢中で写真を撮るゆかは無邪気な少女のようで、転んてしまわないか心配になるくらいだった。
車を再び走らせて神社へ向かう。
険しい階段を上って本殿でお参りをする。
「五円あった」ゆかが財布から硬貨を取り出す。
「俺は欲張りだから五円が十倍あるように五十円にするよ」
「なるほど!」
神様に祈ったことは今日が楽しく終わりますように。きつねの神様は俺を助けてくれるだろうか。
反対側に下りて行くと無数の赤い鳥居が並んでいる。何度来ても圧倒されるが、ゆかも同じだったようだ。
ここで少し雨が落ちてくるが気にせずに歩いていく。鳥居の中を歩いていくと横に水場がある。そこに咲く蓮の花を見つけたのでゆかに教えると鳥居から蓮にスマホを向けて撮影した。

白い花びらが水から顔を出して咲く姿は可愛らしさだけではなく強さも感じた。何となくそれはゆかの姿にも重なった。
高台から鳥居が並ぶのを眺める。

雨が本降りになってきたので木の下で雨宿り。
ゆかの持っている赤いバッグには傘が入っていないらしい。
「折りたたみもってくればよかった」
「雨降るなんて考えてなかったよ」
「県の真ん中の方は降るって聞いてたんだけどなぁ」
「しゃあないよ、ここ真ん中じゃないし」
しばらく経ってもやまない雨。結局少し濡れながら歩くことにした。
雨降りにも関わらず別な色の蓮の花を見つけて二人で写真を撮った。
階段を上って下り、おみくじをひいた。
天然石が入ってるおみくじで、パワーストーンが好きなゆかにはぴったりだった。
昼食の時間になったので店へ向かうが、時期や時間もあって行列ができていたので、同じく貝出汁のラーメンを出している別な店で食べることにした。
運良くすぐに座れ、ゆかとあれこれ話した。
ゆかは小学校から高校まで卓球をしていたらしい。
大学ではクラゲの研究をしていて、クラゲの生態にも詳しかった。
「一応理系なんで」
確かに同人小説を書き方を聞いたら実に論理的に話を作っているなと感じていた。
そんな話をしているとラーメンが出来上がって食べた。貝の出汁とバターの風味がうまくマッチしていて絶品だった。ゆかも気に入ってくれたようだ。

店の外に出るとまたもや雨。
近くの公園にあった遊具も濡れていた。
「晴れてたらやりたかったのになぁ」
「これじゃ濡れちゃうね」
残念そうにするゆか。
ここの段階で時間は十三時をまわっていた。ゆかは十六時くらいまでならと言っていたので、次の場所を迷ったが、思い切って賭けに出ることにした。
市街地へ車を走らせる。
「あのさ」
「ん、なに?」
「夜の仕事、まだやってるの?」
「いや、しばらくやってない。昼の仕事で稼げるようになったから。このままやめようと思ってる」
「そっか、昼の仕事が順調ならいいね」
「うん、もう知らない人に会わなくてもいい」
「お疲れ様。よう頑張ったと思うよ」
「彼には絶対言えないけどね」
「体調もよさそうだね」
「うん、抗うつ剤は飲んでないし、元気になったよ」
「よかったよ」
ゆかの手に触れて握ると、握り返してくれた。
川沿いの堤防を走る。
カーステレオからは真夏の果実。
市街地にあるホテルへ入り車を停めた。
ゆかの表情は暗くて見えなかった。
「いい?」
「タダじゃ嫌」
「そっか」
その返答は予測していた。元々は金で繋がった関係だ。
「いくらくれる?」
価格交渉が始まるが、割とすぐにまとまった。
タッチパネルで安い部屋を選んで入る。横にあるシャンプーバーの香りが鼻についた。
部屋に入ってソファに座る。
唇を重ね、ゆかの胸に顔をうずめた。
その後の事は何となくしか覚えていない。何度もキスをして、何度も愛を囁いた。
そして二人並んで眠った。
ゆかの寝息を聞きながら時間を気にしていた。
リミットの時間はとうに過ぎている。
目を覚ましたゆかに聞いた。
「時間大丈夫なの?」
「ああ、うん。別に花火があるからそれまでに帰れれば。そんな花火見たいわけじゃないんだけど」
その日はゆかの住む町で祭りがあって二十時から花火が上がる日だった。
「そっかそっか。一緒に見る?」
「うーん、誰かに見られると嫌だから」
「だよな」
その後はゆかの書いた小説を読んだ。そしたら俺もゆかに自分の書いた物を見せたくなった。
「ゆかの事書いた作品があるんだけど見る?」
「��ー!恥ずかしいからやだ」
「まあまあ、自分だと思って見なきゃいいからさ」
「うーん、ちょっと興味はあるんだけどね」
そしてTumblrに投稿してたコールガールを見せた。
時に笑いながら、時に考えながら読んでいた。
「この表現好き」
ゆかを花に例えた部分が気に入ったらしい。
「人の書いたもの見ると勉強になる。すごく読みやすかった」
「ありがとう」
「今日の事も書くの?」
「そうだなぁ、たぶん書く」
「めっちゃ恥ずかしい」
そんな事を話しながら、不思議な関係だなと思った。
現実で会った人にTumblrを見せたのは初めてだった。
彼女でもなければセフレでも無い。そもそも会って二回目の関係なんだから名前をつけようにもまだ難しいだろう。
それでもこの関係は何だろうと思いながら気づけば温くなった風呂に二人で入っていた。
洗面台で歯を磨くゆかに後ろから抱きついたり、服を着るのを邪魔してみたりした。
帰路につく。
夕焼けの時間だった。
この様子だとゆかの町に着くのは十九時くらいになりそうだ。
「今日さ」
「うん」
「何で来てくれたの?」
「えっ、うーん…誘われたし暇だったから」
「そっか。お金もらえるって思ってた?」
「いや、それはない。ただ会ったらするかもなとは思ってた」
「そうなんだ」
「うん」
途中の海辺で夕焼けの写真を撮った。

「すごくいいね!あとで送って」
「いいよ、今送るよ」
すぐゆかに送った。
「ありがとう」
そっとゆかの手に触れた。自然と繋ぐ。
車は海沿いの道を駆け抜けていく。
町に着くと大勢の人で賑わっていた。
「どこで下ろせばいい?」
「真ん中は嫌だから…朝会ったとこ」
そこへ向かって車を進めると、警備の人が立っていて入れなかった。
「ちょっと入れないな…」
「うーん、どうしよう」
ぐるぐると町中を周る。
「やっぱ入れないよ」
「離れたとこなら一緒に見てもいい」
「えっ、あっ、そっか。じゃあそうしよか」
「うん」
「食べ物買いに行こか」
「屋台はダメだよ。知ってる人いるかもしれないから」
「そうだな。コンビニでいいか」
その町にある唯一のコンビニで食事を買った。
その隣りにある駐車場から花火が見えそうだったので、そこに停めて見ることに決めた。
花火が始まる。
ここでもゆかは写真を撮るのに夢中。
俺も撮ってみたけれど、信号が邪魔して上手く撮れなかった。
合間に見せてくれるゆかの写真は上手に撮れていた。
プログラムの間、ひたすらゆかはスマホをいじっている。その動きが止まると俺のスマホに通知が来た。
「アルバム作った」
開いてみるとトーク画面に日付が入ったアルバムが出来ていた。花火や蓮、ひまわりの写真がたくさんおさまっていた。

「おー、いいね。ありがとう!」
「ふふっ」
ゆかはまた外にスマホを向けた。
「あの色はリンで…」
花火の色を見ながらそんな事を言っていた。
「覚えたことって言いたくなるよね」
ゆかが笑う。そうだなと俺も笑う。
あっという間に花火大会は終わった。
「帰ろっか」
「うん…」
帰りに降ろす場所を探しながら車を進めた。
「あっちに行くと公園がある」
「そこで降ろす?」
「いや、遠いからいい」
「行ってみようか?」
「うん」
公園に行くと暗くてよくわからなかったが、日中は眺めがいいだろうなと思った。
「あっちには小学校がある」
「行ってみよか」
何となくゆかの気持ちがわかった。
「あれだろ」
「なに」
「別れが惜しくなったんだろ?」
笑いながら言った。
「でも明日は友達と遊ぶから泊まれない」
「もうちょっとドライブするか」
「うん」
小学校へ入った。ゆかが通っていた小学校はかなりきつい坂の上だった。
「こんなのだからめっちゃ足腰鍛えられた」
「これは中々スパルタだな」
「でしょ」
小学校を後にして車を俺の地元方向へ走らせた。
「あれだよね」
「なに?」
「泊まっても寝ればいいじゃん」
「うーん」
「俺いびきかかないし」
「そうなんだ」
ゆかの右手に左手を重ねた。
「��、めっちゃ早起きだよ?」
「いいよ。またここまで送るからさ」
「わかった」
「じゃあ、泊まろっか」
「親に連絡しとく」
コンビニでコンタクトの保存液とビールとほろ酔いを買った。
ホテルへ入る。今日二度目だ。
カラオケがついていたので酒を飲みながら二人で歌った。
夜は深くなっていく。
シャワーを浴びる。マシェリでゆかの髪を洗った。
洗面台でそれを乾かしてベッドへ入る。
互いに欲望のまま相手を求めあう。
眠っては起きて、キスをして、何度も何度も。
「俺に好きって言ってみてよ」
「言わない」
「いいじゃん、嘘でも言ってみなよ」
「嫌だ言わない」
「そっか」
力一杯抱きしめて、それをゆかも返した。
俺は六月にあったことを話した。
自殺未遂のことも。
「ガチで死のうとしたんだね」
「うん、そうだよ」
「生きててよかったね」
「ほんとそう思う」
「今も彼女のこと好き?」
「いーや、全然」
「そっか」
「新しい好きな人いるらしいし」
「いなきゃ好きなの?」
「いや、そういうわけでもない。俺にはあわなかった」
「切り替え早いね」
ゆかの首筋にキスをして眠りについた。
結局は予定の時間にゆかは起きれなかった。
俺も軽くは起こしたけれど、別れを早くしたくないなんてエゴが出た。
「私ほんと時間にルーズなんだよね」
と言いながら、そんなに慌てないゆかが滑稽だった。
「私と付き合わない方いいよ」
「どうして?」
「時間守れないし、好きなこと話すと止まらないし」
「時間を守れないのはよくないな。でもそれはパートナーがちゃんとしてれば支え合っていけるんちゃうか?」
「うん…」
ワンピースを着ながらゆかは俺を見た。
「うしろのチャック閉める?」
「閉めよっか」
「自分でも出来るけど」
「いいよ、閉めるよ」
背中を向けたゆかの背中のファスナーを閉めた。
「上のボタンもかけて」
「はいはい」
ボタンを掛けて後ろから抱き締める。
「かわいいよ」
「ふふっ」
ゆかにかわいいと言うといつも笑う。
そんなとこはあざといのかもしれない。
「友達との待ち合わせ場所まで送ってくれるんでしょ?」
「うん、送るよ」
「やったー」
「そのかわり」
「なに?」
「お金は無しな」
「えー、少しも?」
「当たり前だろ。泊まったし送るんだし」
「ふふっ、そうだよね。わかった」
「交渉成立な」
「電車代浮いたからいいや」
「なんだよそれ」
ゆかが笑った。
ホテルを出てコンビニでコーヒーと朝食を買った。
予定時刻までに着かないのはわかっていた。
友達やら予約しているカラオケに電話をしながら、車の中でアイラインを引き、ルージュを塗った。
「ちょっとはおしゃれしないと」
「昨日と同じ服だけどね」
「それはしょうがない」
「そうだな」
「そうだ、スッピンどうだった?」
「あー、うん。可愛かったよ」
「ふふっ」
相変わらず笑う。
海辺を見ながらゆかは言った。
「普段海見ないけど、やっぱりこっちの海のが好き。向こうはなんか深くて怖いから」
戻ってこいよ。なんて言おうと思ったけど、別に俺がそれを言える立場じゃ無い。
「やっぱさ、十八年見た海は特別なんだね」
「確かにそうかもな」
「今回帰ったら、次見るのは冬か」
「その時も一緒に見たい」
「うん、いいよ。あっ、あとは会いに来てくれれば会えるよ」
「行きたいなとは思ってるよ」
海辺を過ぎて内陸へ入る。
あと五分で目的地。
信号で止まった時にゆかの唇を奪った。
信号の色が変わるのを感じで離れる。
ゆかの表情はどこか寂しげだった。いや、そう思いたいからそう見えたのかもしれない。
カラオケの前で降りる間際にもキスをした。
去り際にゆかは俺を見てこう言った。
「死なないでね」
短いけど重い言葉だった。
「そっちもな」
車を大通りへと向かわせる。
何度もゆかの耳元で囁いた言葉を思い出す。
車線を変えながら車を一台二台と抜いた。
「俺って本当に」
アクセルを踏んで帰路につく。
サイドシートにマシェリの香り。
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皆様ごきげんよう、またまた私です。
はい、そうです祈織です。🖋🌓
今回からメンバーブログというものを始めることになりまして、やはり1番手はお前だろうということでこうして記事を書いている訳であります。
メンバーブログというのはそれぞれメンバーが自分のことや考えたことをテーマに沿って自由に更新していくものとなっております。
更新は不定期となりますが、皆様の暇な時にでも楽しんでいただけたらなと思っております。
テーマはその都度皆と話し合って決めていくのですが、今回は初回ということもありまして
⒈自己紹介・好きな物
⒉主催祈織との馴れ初め(主催はメンバーのことでも語ってろ)
こんなラインナップとなっております。
……いやその2番目のやつ何??と私も思うのですが…
何故か皆がノリノリであるが故に…ご了承くださいませ(?)
では早速自己紹介から始めていきましょう。
名は祈織(きおり)、由来は私がキリスト教系の高等学校へ好奇心で入学したことからはじまります。
まあそのうち語るかもしれないので今回は割愛しましょう。
小さい頃から本が好きで…と言っても読む量はたかが知れていますが…
小学校3~4年生の時に図書館の伝記を読み尽くし(今となっては何も内容を覚えていない)、何か暇だなと思ってファンタジー小説を読み始めてから、脳内ファンタジーや厨二病(?)を患うようになります。
陰キャだし友達居ないし…ってことで、グラウンドに出て健康的に遊べと圧をかけてくる小学校教師に聞き分けのいい子供の演技をしながら教室を出て、そして図書館に入り浸る…そんな人を欺く術を取得しつつある子供時代です。
私が思う子供時代はこんな感じですが、はるたんに聞くとどう���らそうでもないらしく。
彼女が私との馴れ初めを語る回を楽しみにしている自分がいます。
創作を始めるようになったのは中学生の時で、その時からはるたん含め当時のいつめんと言う名の身内の間で創作が大ブーム。
皆で交換小説を書いたりイラストを書いたり(私は描けない)、私は曲を作ってみたりと楽しい日々を過ごしていました。
当時ボーカロイドが流行っていた関係もあり、そうか…!一般人でも曲って作っていいんだ…!(それはそうだろう)といたく感動した私ですが、そうして始めた曲作りは大した機材もないのでピアノでリズムを作って五線譜に書き殴って無料ソフトに暗号化して打ち込んで…みたいな感じです。どこに出す訳でも無く完全に自己満足の世界でしたね。私のクソ雑魚ピアノスキルでは弾けないような曲を演奏させてニコニコするだけの遊びです。
ピアノに関しては幼稚園からやっているというのに一向に成長しません。練習も飽きてしまいますし。
自分ってもしかして才能ある…?と気づいたのは小学生高学年から管楽器と出会ってからです。私の担当はアルトサックスでしたが、学校の楽器に『華子』と名付けて可愛がるまでになります。
どんな時間も楽器触りたい!と思っていました。
今振り返ってみても吹奏楽部時代はもう一度やりたいと思えます。それくらい楽しかったです。
百合が好きになったのは高校時代の環境と見ていたアニメ等の影響だったかと思います。
男女間の仲が悪いクラスで、男子との関係で何度も病んでゆく友達を見て絶対同性同士で過ごした方が平和なのに…などと言うある意味若さともとれる穿った考え方で視聴したアニメ作品はどれもキラキラして見えたものです。
今となっては人が人を想う気持ちはどれも尊いでしょうけれど、女の子が複数人いて互いに抱くどんな感情も何にも代えがたい尊さを持つ唯一無二のものであるなぁという気持ちです。
百合万歳。
最近好きなものは各国の神話や美術、科学など所謂マニアックなものばかりで、中々今は商業百合作品を楽しむところまで時間の関係でも行けておりません。
根が考察ヲタクなので考えることができるコンテンツに沼りがちですね。
例えば某夢の国。普通に行っても楽しいのですがやれあの山の柱状節理が気になるだの、あの島の発電システムが気になるだの、歴史的背景を踏まえた備品の数々、そしてその関係性。
それらを見に行くために年パスを買って一人で行くなどしたこともありましたね。
ショーやパレードも素晴らしく、演者の演技力を堪能し、いつしか写真に残しておきたくなった私はここでカメラを始める訳です。
勢��で一眼レフを購入し、誰に教えられる訳でも無く勘とフィーリングとノリで弄り倒す私ですが最初の写真の酷いこと酷いこと。それでもあの時は綺麗に撮れた!なんて喜んでおりました。
音楽やカメラで分かったことですが、努力することを苦だと思った時点で成長は見込めないのだなぁなどと思う訳であります。楽しいと思うことは才能であると、そんな気がしますね。
楽しいから私は本の世界でファンタジー脳や厨二病を拗らせるし、一人で美術館に行くし、神話や神社の御祭神を調べてはニヤニヤするし、一人で某夢の国行って一日中遊んで帰ってくるし、一人でカラオケ行くし、曲だって作るわけです。
こんな感じで人からよくズレてるだの癖が強いだのと言われる主催ですが、次のテーマである主催からみたメンバーのことにでも触れてみようかと思います。
まずは柘榴。☕️🍎
第一印象は何この美少女。です。
最近気づきましたが私実はメガネフェチだったらしく、彼女と初めて会った時にしていた縁の太いあのメガネが忘れられません(?)。
後から聞いたら花粉症でコンタクト入れられなかったってだけだったそうです。おお神よ…。
あと柘榴は某夢の国での私の考察(奇行)に付き合ってくれた1人でもあります。
好きになるものは大体同じで、カフェ巡りしたりバレエ見に行ったり一緒にロリィタ服買ったりお揃いのアクセ買いまくったりと色んなところに行ったなあ…。運命共同体ですし。
そんな彼女が最近めざましい成長を遂げているのがアクセサリー作り。撮影で使うロザリオとブローチを短期間で全員分自作したのはこいつです。なんつー集中力だ…。
店でもやるんか?って位のクオリティまで持ってきて頂いてただただ感謝。引き続きグッズ制作の程宜しくお願いします。
柘榴が心血を注ぎ作った小物…そのうち特集してもいいかもしれませんね。
次ははるたん。🫧🐑
第一印象?ンなもん忘却の彼方です。
彼女とは幼稚園からの仲ですし最古の記憶を辿っても何も思い出せません。気づいたら隣にいたタイプの人です(?)。
でもはるたんは私よりも過去の記憶があるらしいです。ごめんて。
とりあえず昔から彼女の言葉選びや画力には目を見張るものがありましたし、性格も良いし、可愛いし。
人を絶対攻撃しないタイプです。 その代わりめちゃくちゃ抱え込んで我慢するけど。口堅いし。
あとめちゃくちゃ私を褒めてくれるので好き。
なんで?君の方が凄いよ才能あるよ天才だよ!!…という言い争いが日常的に巻き起こります。これが愛と平和。
心が荒んだ時ははるたんを見ましょう。きっと貴方を癒してくれるはず。全人類のラッキーアイテムははるたんの短歌。はるたんのTwitterにて掲載中。是非待ち受けにしましょう。
次はいーちゃん。🎪🍫
彼女とは柘榴経由で知り合った子です。
まだ知り合って日が浅いというのに大分濃い絡みしてる気がする。当社比。
彼女は思慮深く、頭が良いという印象。あとかわいい。
この前とある企画展に2人で遊びに行ってきたのですが、その対象の歴史を完璧に予習してきていてめちゃくちゃビックリした思い出。
どうやら歴史や民俗学に興味があるらしく、神話の情報極振りの私とは違って非常にバランスが良いです。
考察が捗ります。感謝。
私服もめちゃくちゃ可愛くて…というか私の好みすぎて、大体いーちゃんとの待ち合わせで私の第一声は「かわいいいいい( ´ཫ`)」です。
あとはセルフプロデュース能力が高いです。
今後小説のキャラクターのビジュアルを公開する予定ですが、その全てが天才的。確実に作りこんで、仕上げてくる…しかも創作未経験で。是非そのキャラデザも皆様に見ていただきたい所。お陰様で私とはるたんの推しは彼女の担当キャラクターです。何卒我らが推しを宜しくお願いいたします。
次はみけ。🍓🎀
みけとは最初某夢の国ヲタクと言う点で仲良くし始めた子でしたね。
ハキハキしていてコミュニケーション能力が高め。
知らない人とでも臆せず話せちゃうって才能だよな…とか思います。でも別にグイグイ来るような不快感は一切ない。
きっと他人を思いやる姿勢が初期装備であるんだろうなぁなんて思います。あと顔が良い。
今後いくつ作品を作ろうとも彼女を主人公に当てたくなる…!そんな感じです。
そして私との距離が一気に縮まったのはお互い百合ヲタクだということに気づいた時。
お互いになんでそんな話題になったんだっけ???となってる訳ですがこれはもう導きということで。
鬼スケジュールをこなしてる大人気コスプレイヤーさんなので遊べる機会は今となってはあまり無いですが、一緒に創作しよ!と言ったら快く乗ってくれました。感謝。
顔も可愛くて声も可愛くてイラストも可愛い彼女のTwitterは必見です。全員フォローせよ。無料で幸せになれます。
次はゆーやさん。🥀🦋
出会ったきっかけは確かTwitterのロリィタさんと繋がりたいタグとかその辺だった気がする…。
…え?そうですよね?(急に不安になるやつ)
私がゴス会に憧れを抱いていることを知りわざわざゴス会を開催してくれたという聖人。
いいんですか?そんな、わざわざ主催してくれるなんて…!!と言った私に「いいんですよー、その代わり祈織さんが何か主催してくれた折には私も参加させてもらえれば」と言ってくれたゆーやさんが私が作った百合創作サークルに参加してくださっているのはなんの因果なのか。
…っていうかこれで合ってる?
そうして数年越しに再会したきっかけがこのサークルという私にとってなんとも運命的な方です。あと顔がいい。
センスが良くて気遣いもカメラの腕も一流なので創作でめちゃくちゃ助けられています。感謝。
撮影時のメインカメラはほとんどゆーやさんがされていますのでご覧いただけたらプロの所業が分かっていただけることかと思います。Twitterの投稿写真や今後公開するHPの素材として使っているので是非見てください。一瞬だけでも!お願い!
次はゆう。🌕🦊
ゆうは百合好きという共通点から知り合った子ですね。
百合を表現する、という点であの時はよく2人で撮影したり企画話し合ったりしましたね。
これがやりたい!という要望を沢山出してくれるし、レスポンスも爆速で返してくれるのでめちゃくちゃやりやすかった印象。
そんなゆうですが、本人談では本来重度の人見知りらしく。
初対面で一日中遊んだっていうこともあり私は全然そんなこと感じなかったですね。
そして顔が良い。彼女の撮影時の表情が好きなんですよね、あの時は専ら私がカメラマンでしたから。
特に憂いを帯びた表情が破壊力強めです。今ここに公開してやりたいくらいです。
今後の撮影に乞うご期待です。暫しお待ちを。
最後にゆしあさん。
彼女は唯一会ったことがないメンバーです。
メンバーブログ等SNSの発信は今の所やる予定がありませんが、一応私目線だけは綴っておきましょう。
会ったことはないですが、きっと誰よりも私の性格や本質を把握していることだろうと思います。
なぜなら人生や価値観について彼女と電話で語っていたらいつの間にかオールしてたみたいな事を何回も繰り返しているからです。
こんな深い話人としないでしょうよって事を長時間話しているのです。いや、そりゃぁお互いに把握してしまいます。
しかも楽しくて時間が経ってる、みたいな体感なので余計に私の中で唯一無二の存在ですね。
私は早寝���民なので途中寝落ちて復活してを繰り返していますが…彼女はずっと変わらぬクオリティでお話してくれます。いつか勝ちたい。
性格は明るくて話しやすくて。あとすっごく真面目。
私の身に起きた嫌な思い出に自分の事のように怒ってくれる優しい人でもあります。
そして博識。彼女自身の環境的な側面もあるでしょうが、彼女の体験談や知識は非常に興味深いです。
彼女の知識は創作、シナリオの面でかなり活躍してくれています。感謝。
彼女のおかげで小説の世界観はかなり深みのあるものとなったのではないでしょうか。
小説に乞うご期待、ですね。私も頑張る。(白目)
さてさて、私はここまでで一体何字書いたのか…字書きとしては気になり始めるレベルまできていますね。
ここまで長くするつもりは無く、軽い気持ちで読めるブログを目指すはずだったのですが……はて。
ここまで読んだ人は居るのでしょうか…。
もし居るのならばスクロールしたその手は腱鞘炎にでもなっていることで���ょう。
ありがとうございます。お疲れ様です。
今日は湿布でも貼ってゆっくりと休んでください。
最初は 自分のこともメンバー全員分のことも書くんかい!と思いましたが、皆様に主催目線のメンバーのことを知っていただくいい機会になったのではと思います。
如何だったでしょうか?
他にも皆でこんなテーマを話して欲しい等希望がありましたらコメント欄でお聞かせいただければと思います。
次のメンバーブログの担当は柘榴☕️🍎です。
きっとここまでの長文にはならないでしょう。多分ね。
貴方のその手の腱鞘炎が治ったらまた遊びに来てください。
ではまた。
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ドラマ『アドレセンス』感想
https://www.netflix.com/ 2025年、イギリス。Netflixドラマ。 !トリガーワーニング ネタバレ、殺人、暴力、子どもによる、子どもに対する暴力、怒鳴り声、女性差別、いじめ‥ (とても長い感想になった、ゴメンネ)
イギリスは昨年8月から「過激な女性嫌悪(ミソジニー)」を過激主義として対策することが検討されている。過激主義をざっくり話してしまうと暴力に繋がりかねない政治思想を指す言葉だ。 この問題について日本で詳細に語っているメディアは『女オンチ。』(社会にある女性の型にはまることができない自分を「女オンチ」と称して綴られた本)を書いた深澤真紀さん解説の『大竹まことゴールデンラジオ!』のコーナー「大竹紳士交遊録」2024年9月3日の回に詳しい。時間のある時にでも、ぜひ公式Youtubeに耳を傾けてみてほしい。 深澤真紀さん登場回はフェミニズムに関して重要な話が多いので、フェミニズムの視点から世の中を振り返って考えたいときにも大変参考になる。他の回もぜひ聞いて欲しい。
大竹まことゴールデンラジオ」の大竹紳士交遊録 「イギリスでミソジニー(女性嫌悪)を「過激主義」として対策検討」【深澤真紀】
youtube
上記ラジオの中でも語られていたが、こうした過激主義に対する手当て(フェミニズムでは「ケア」と呼ぶことがある)、それが考えられている・成されようとしているだけ大変“マシ”な環境がイギリスにはある。広告に関しても第三者機関が存在しており、日本ネット上で議論になりがちな「有害且つ性的な広告」が掲載されにくい環境も整っている。全くないとは言わないが、日本よりは明らかに少ないだろう。
日本は過激主義な言葉がSNS上で飛び交っていても取り消されることは稀で、訴えても名誉棄損に対する賠償額は安く、女性支援団体に対して攻撃を行っていた人物に対して裁判の結果が出始めたのも刑事事件で起訴されたのは今年4月になってから。彼らが言っていた言葉は「虚言」であると言い切れる判決も出たが、真実の歩みは遅く、ネットの速さについていけていない。
その根っこには、今回ドラマとして見た『アドレセンス』と同じ、マノスフィア、ホモソーシャルの問題がある。 そして、だからこそ「過激な女性差別」が生み出す毒に対抗するワクチンを接種する必要を真剣に考えなければならない。私はその一つがフェミニズムだと信じているが、“万能薬ではない”とも思う。
ドラマについての感想より先に、「過激な女性嫌悪」について話をしたのは、ドラマが作られたイギリスが先進的な対策を取っている国であると認識をしていないと、女性の人権に対して た い へ ん 後進的な日本では、ドラマの中で伝えられているメッセージを歪んだ形で解釈してしまう、このドラマが持つ内容を見誤る可能性が大いにあるのではないかと思った。 実際、このドラマについて話をするいくつかの番組では、「ドラマ中で過激な女性嫌悪者」が発した言葉を補強するような発信もあり、これを大変問題視している。 このドラマは社会が「過激な女性嫌悪」を��定することが、さまざまな悲劇と新たな孤独、沈黙を生むことを描いている。そこに異論はないと思う。 この記事を公開してから数時間後、修正と追記を行っている間に、ポリタスTVという政治中心のオンライン報道メディアで元大阪地検トップの性暴力に関する番組が放送されていて、司法から報道から社会すべてに過激な女性差別がたくさんあって辛いね。 ……辛いよぉ😿 (視聴は無理しないでください) ■ポリタスTV 検察にも第三者委員会の検証を|元大阪地検トップの性暴力を告発した被害者をゲストに、権力を利用した性暴力、検察組織による二次加害について伺います(4/16) https://youtu.be/dHP4P_QOSxw?si=ZJcudqels8CE_iDh
!以下ドラマ感想 ネタバレあり
■ドラマについて ある朝、ミラー宅に警察が乗り込み息子ジェイミーを連行する。容疑は同級生のケイティを殺害したこと。
このドラマは、逮捕→捜査→心理カウンセリング→逮捕後のミラー家、4つの構成で成る。 どの感想批評もこのドラマの「撮影すごさ」について語っている。実際カメラを止めることなく長回しで物語の流れが映されていて、移動する間のジェイミーや乗り込んだ刑事らが彼に話かけるシーンも止まることなく映る。2話ではSting「Fragile」アレンジに合わせてドローンが空を飛び、学校から事件現場へ、献花する人々を映している。
私が気になったのは2章と4章で、2章ではジェイミーとケイティが通っていた学校に、バスコム警部とフランク巡査部長の刑事二人が捜査に訪れる。バスコム警部の息子アダムもこの学校に通っている。アダムは学校内でイジメに見える扱いを受けているのだが、これを止める教師がアダムに絡む生徒フレドに「leave him alone.」と言っている。日本語吹替では「かまうな」と言っていたのだが、「ほっとけ」というニュアンスだと思う。その後、「お金が必要で」と嘯くフレドに、教師は堂々と「おまえは給食無料だろ」と言っている。 給食無料とは、イギリスで行われている家が低所得の場合、給食が無償化される人道的制度なのだが、これにより、フレドは家が低所得である事実をサラリと暴露されているのである。この学校は制服の学校なのだが、本来、制服で隠されるはずの平等性もへったくれもない。そして、それが学校中に知られていることも、そのことをサラッと話す教師の無神経さも、この後のシーンで生徒のカウンセリングを渋る学校関係者の一言も、第一章取調室で「歴史が好き��」と語っていたジェイミーを教えている歴史教師が「ジェイミーのことをよく知らない」と言う。
「そういう蓄積!」と言いたくなる言葉や行為が居心地の悪い学校を作り上げている要因だと思わずにいられなかった。 教師の仕事量は大変多く、日本でも社会問題になっているが、イギリスでも同じ問題があるのかもしれない。 そうした蓄積を後押しする経営優先の資本主義に染まっている点でも、学校は静かにミソジニーに毒されており、案内役を務めていたフェニモア先生はジェイミーのクラスでバスコム警部の紹介はするが、フランク巡査部長の紹介を忘れていたことを思い出し、咄嗟に謝罪する場面がある(ただ、こうした失敗は私たちもやらかしてしまうことがあると思う)。不思議なことに、あのシーンは忘れていたことを謝ることでフランク巡査部長の存在が��されていたことを私たちに自覚させる。
ケイティの友人で、親友であるジェイドは、家に居場所がない孤独な生徒。ケイティを亡くしたことで社会からの居場所を失う。が、彼女はあまり注目されない。 ジェイドはケイティを殺された怒りに、ジェイミーとつるんでいた仲間の一人を殴ってしまう。殴った彼はバスコムとフランクによって逮捕された。 一方、ジェイドの未来は誰の大人の手もかからない。不透明なところがある。わかるのは彼女の孤独、悲しみは続くということだけだ。
4章はジェイミーが逮捕されてから13か月後のミラー家が映し出される。父親の誕生日、日常的に使っているバンに「レイプ魔」とラクガキされ(補足:ラクガキの言葉はスラングで「小児性愛者」という意味がある。加害者被害者ともに13歳で、犯行にレイプはない)、加害者家族として白い目(Gaze)で見られ、それに苦しみ苛立つミラー一家の姿が映し出される。この章は父親にフォーカスがあたる。
ラクガキの件や近所の視線・からかいのストレスで父親は家族にも怒りを隠さない。 実は、ジェイミーの姉リサについ注目していた。彼女は恐らくジェイミーよりも問題ある子だと認知されていたと思う。成績優秀だと言われていたジェイミーよりも鼻ピアスをして恋人(だろう)ビリーとのメッセージを隠そうとする。母マンダと娘リサ、二人はラクガキが「洗うだけで消えない」と薄っすら理解しているが、父親に言えないところがある。 何となく、ミラー家は父親のエディの発言でさまざまなものが決定されていることが示される。ホームセンターに向かう車の中で、母親は昔の思い出をペラペラと話す。おしゃべりが好きなのだと思う(ただ、父親に意見は言えない)。この時は「穏やかな家族」として見える部分もあるが、フットボーラー選手の容姿を差別するシーンがサラッと含まれている。(人種差別もあるかもしれない) ラクガキを消すために向かったホームセンターでも、一家は“視線”(Gaze)に遭う。クイントと呼ばれた店員がエディのことを「ジェイミーの父」であると気づ��のだ。店員クイントはジェイミーの「無実を信じる」と語る明確なマノスフィアの一人で、ネット上に上がっていた画像を根拠に、「息子さんの無実を信じる」と第一章で“息子がケイティを刺し殺す瞬間の映像を見ているエディに向かって”話すのである。 他、タイヤチューブ売り場でクスクスと笑う人物にリサとマンダは出会う。ただし、これが二人をジェイミーの家族と気付いてか、偶然かはわからない。 その後のエディの行動は錯乱と言っても良いだろう。
帰宅後、マンダは初めて夫と向き合う。ジェイミーが有罪を認めるつもりであるという電話(ジェイミーは父にだけ話していたつもりだが)を偶然聞いたことがきっかけだろう。 このシーンでも様々思うことがある。絵を描くのが好きで、運動が苦手なジェイミーをサッカー教室やボクシング教室に入れ、パソコンを与え、その中身を見ることができない、プライバシーは大事かもしれないが、親は「何に」パソコンを使い、どのようなアプリにアクセスしているのか、把握しておいた方がよいだろう。
その後、姉のリサがきれいな服を着て部屋に来る。彼女は父親の服が母からのプレゼントであると気づく。彼女はジェイミーの姉として視線(Gaze)の被害を受けることに自覚的である。彼女は静かに気配りができるが、それは社会から押し付けられた「ケア」の役割を引き受けているようにも見える。
ジェイミーは閉じこもった部屋で、SNSのホモソーシャル性を「親」「師匠」「兄」として視て(Gaze)学んでしまった。それが悲劇を生んだ。
エディのシーンとジェイミーのシーンは感情が高ぶった時に「周囲の音が聞こえにくくなる」演出がある。第一章、ジェイミーが逮捕され、車で移送されているシーンと、形式的な対話で「朝食はコーンフレークでいいか?」と聞かれた後、留置所に移動する間、周囲の音が聞こえにくくなる。 そして第四章、ホームセンターでマノスフィアの店員クイントと対話した後、エディは周囲の音が聞こえにくくなる。 バスコムとフランクの二人が移動する間などは周りの雑音が聞こえていたので、この演出は意図的なものだと思う。
たまに「視線(Gaze)」と話をしていたのは「Male Gaze」などに使われる「視線」が重要だと思ったからだ。「Male Gaze」(男性による性的まなざし)によって私たちは「美しい体形」「痩せ」「モテ」「かわいい」「セクシー」「美人」‥と「(男社会にとっての)理想の女性像」を学んでしまっていることがある。イギリスで広告規制がある理由の一つもここにある。 視線は暴力足りえるし、その暴力を見ることで私たちは暴力を学ぶことがある。虐待を見ることで虐待を学ぶことがあるように、ハラスメントを見ることでハラスメントを学ぶことがある。そして、ハラスメントされている人を見ることでストレスも受ける。 フェミニズムはこの「暴力の再生産」も問題視しているのだが、これは「些細なこと」とされてきた。SNSの広告に関して苦言を呈する<ツイフェミ>とくくられる女性たちが受ける攻撃がまさにそれだ。
――ここまで感想を読んでくれた人は、このドラマに興味があって、「過剰な女性嫌悪」を何とかしたいと思っている人だと思う。
昨年、��ーストラリアが16歳未満のSNS禁止を決定した。ブラジルでは学校にいる間、スマートフォンを預かる学校では生徒の成績が伸びたという。私はこうしてネットで記事を書き、ネットにサイトがある一人として、インターネットには大変なチャンスも、ささやかな喜びも転がっているとは思うが、一方で大変な数の暴力が再生産されている。 そして、Techコミュニティが暴力を煽っている側面がある。イギリスはこのドラマを切欠としてSNS規制への方向に舵をきっている。イギリスはEUから離脱したが、イギリスの決定を受ければ他のヨーロッパの国々も考えを変えるだろう。 アジアはどうなのだろう。中国はこうしたSNSやYoutubeのメディア規制は強い方だし、韓国は恐らく人権を重視する方向へ向かうと思う。
今のままだと日本は取り残されていくだろう。慰安婦問題(戦争で抱えている最大の女性蔑視問題)で謝罪せず、それどころか現与党は反女やマイノリティ差別を平然と行う宗教と癒着して選挙に勝ってきた。報道機関(フジテレビ)の女性蔑視が指摘されたのはMetoo運動が起きてから8年後と大変遅い。そして、男性の性暴力に対して私たちは未だ鈍感ではないか?(ジャニーズ問題) 『成功したオタク日記』という本の中にある重要な言葉を皆に知ってほしい。えにっきでも書いたのだが、『成功したオタク』(韓国/原作タイトル『성덕』)というドキュメンタリー映画を元にしている本で、推しが性犯罪者になったことに苦悩するアイドルオタクにインタビューしていくドキュメンタリー映画の補完となる本だった。 韓国の「過激な女性嫌悪」と進んだフェミニズムの戦いの中で、本書でインタビューを受けた助監督タウンさんの言葉を覚えておいて欲しい。 「わたしが神経質なのではなく、あの人たちが鈍感なのであり、犯罪行為に傷ついて、見て見ぬフリをしてはいけない。」 (『成功したオタク日記』 P125 助監督タウンさんのインタビューより)
このドラマはイギリスのSNS規制についての議論を強めている。それが良いことか、悪いことか、複雑な側面もある。ただ、このドラマを深刻に受け止める社会があるなら、また考え直す、その速度も速いだろう。それが羨ましい。
【参考】(サイトによっては過剰な広告にご注意ください) ■BBC 「有害な」男女のステレオタイプ描く広告、イギリスで禁止 - BBCニュース https://www.bbc.com/japanese/48659092 女性嫌悪、過激主義として取り扱いへ 英内務省が戦略見直し https://www.bbc.com/japanese/articles/cevj0ywpldpo
■The River イギリス首相がNetflix「アドレセンス」視聴を推奨「胸に響いた」 ─ 国内の���等学校で視聴可能に https://theriver.jp/uk-pm-comments-adolescence/ ■AERA DIGITAL 「Netflixドラマ『アドレセンス』が引き金に? SNS規制を求める声高まる英国」ブレイディみかこ https://dot.asahi.com/articles/-/253903?page=1 ■NHK インスタもTikTokも なぜ子どものSNS禁止に? https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250114/k10014692661000.html
■映画『成功したオタク』公式サイト https://alfazbetmovie.com/otaku/
【女性支援団体に対するソーシャル上で起きた攻撃について】 ■朝日新聞 「暇空茜」を在宅起訴 「Colabo」に対する名誉毀損罪で https://www.asahi.com/articles/AST3034XVT30UTIL014M.html ■生活ニュースコモンズ デマを流布し、1億円超のカンパを集め収益化 女性支援団体Colaboが会見で被害を訴え(生活ニュースコモンズ) https://s-newscommons.com/article/352 ↑攻撃について起訴されたのは改正法施行も一因と思われます。ただ、国による言論の統制(政治家・政権に都合の悪い意見の封殺)については強い意識が必要です。 ■NHK:ネットのひぼう中傷 SNS事業者に迅速な対応求める改正法 施行 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250401/k10014766431000.html
■Male Gaze(男性のまなざし) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B7%E6%80%A7%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%96%E3%81%97
深澤真紀 『女オンチ。: 女なのに女の掟がわからない』 【アドレセンスの解説として】 Real Sound 映画部 小野寺系(k.onodera) イーロン・マスクらによるSNSでの騒動も 傑作ドラマ『アドレセンス』の魅力とテーマ解説 https://realsound.jp/movie/2025/04/post-1988407.html Podcast(Spotify)アラフォーの正解のないはなし 「アドレセンス」インセルが抱える剥奪感と欠損感 https://open.spotify.com/episode/28p2EcY1qiNi6XMbSWa0UD?si=6111a3b3827a4926
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おひさ〜〜
最近、気持ちとか考えを文字に起こしていなかったな〜と思って、書いています。これは日記。
12月になって、寒くなってきた。最近、全く知らない人と話すことがなんか好き。夏頃に近所のコメダで編み物をしてたら、スタッフのおばちゃんに声をかけられて、「できたら絶対見せに行こう!」と決めてた。で、何回か行ったんだけど、全く会うことがなかったの。3ヶ月くらいかな?そして先週行ったら、やっと会えた〜〜見せれた〜!社会人になって交友関係を広げるのってすごく難しいなと感じていて、広げるにはアプリとかSNSとかそういうのが便利な時代。そんな時代で、こうしたアナログな出会いと繋がりがあって、すごく嬉しい。。。他にも中華料理屋さんで友達と飲んでたら、隣の席のおじさんふたりに誘われて、過去1酔った!!でもなんか、こうアナログな出会いとか繋がりって、期待がないというか、期待するも何も知らないし、前情報なしで色々話して知っていくのが楽しいよね。
話は変わり、、、この春夏すごく好きだな〜と思った人がいたの!日本人じゃなくて、もう日本にもいないんだけど、一緒にいる時間が楽しかったとても。男友達も少ない&いつも気を遣ってしまって”わたし”でいることが難しいんだけど、その人とは初対面からすごく話しやすくて、いろんな事を話して笑って、楽しい時間ばかりだった!でね、わたしその時はもう本当にblindになってしまっていたの。彼が帰って、連絡もほぼ取らず、考えてみたんだけど「そもそも”彼”を深く知らなかったな〜〜」って。外国人である彼と一緒にいる私自身に酔っていた気もするし、男友達が少ない分ここまで仲良くなれたことに酔っていたのかも。人ととしてもちろん好きだったし、好きだけど、それよりもその状況に陶酔してたな〜と冷静になって思った。学べた事、気づけた事が多いし、一夏の思い出〜。
運命ってあるのかな?結構神様とか信じちゃうタイプだから、ご縁があればまた巡り会うような人生なんだろうなって思う。すべては神様だけが知ってる。どんな未来になっていようと、今のベストを尽くしながら毎日生きていき事が大事。明日からも仕事がんばろ〜。
(5 de deciembre, 20;59)
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本当に大事な選択¹を誤らないように
譲りがたいところ ほどよく妥協²して
自己をまず大切に、健やかに生きるため
既存のシステムにあやかって
あるもの上手に乗りこなす
人に合わせず丁寧に
自分のペース³を見つめては
焦点合わせて それから世界を見る
ボヤケた写真の風情のみでは⁴
新たな目線を配れない
隣の庭を眺めては
キッチリしすぎたり緩めすぎたりとせずに
ただ一点 自分を見定める
それだけに注力し続けるのだ
揺るぎない自分を保つために
「ここに在る」を実感し続けるために
在るというだけで しあわせだから
〜〜〜〜
(以下、自身の思想の想起となった事柄の注釈。文書及び表現は人によって―あるいはその時々の自分によって―見方が変わり、ときたま全然見当違いの解釈があるため しかしそれもまた趣深いのだが)
¹ここでいう選択とは、飲食や自己の中の優先順位など
²ゴミを増やしてしまう選択を選ぶことだったり衣食住の何かを手頃でファストなもので済ませることなど。
³ここでのペースとは、ざっくりと言えば個の体内時計。行動のペースや飲食の消化スピード、感受性の処理時間など多岐に渡るのではないか。
⁴個の視点は、その時節の自己の状態を反映する。すべては鏡。現在の自分の精神状態がまだ未熟で曇っているときは、そのままの視界でしか外の世界と関われないようだ。しかし、自身が成長しようとしているとき、感受性を大事にできているときは、その限りではない。今までまたは事実見えている世界を超えた、成長を促す先導的な視点が、自然と入ってくるようだ。
〜〜〜〜
まだまとまりきっていないのだが、アートや音楽を鑑賞したときのインプット→アウトプットの方法について、言語またはその他表現といった手法の取り入れ方は、人によって異なる。同様に、どういった思考回路を巡って表出されるのか、その過程も大きく異なる。
例えば視覚イメージを感性的にそのまま映像として脳に焼き付けてから、脳裏で知識経験の引き出しから掻き集めて言語化する方法があれば、
人によっては感覚を感覚のまま、抽象的な表現として情動的に爆発させられる人もいる。
または、視覚で受けた情報を感性機能まで迂回せずとも即座に言語化できる、言語突出型も存在するのだろう。
で、その過程が異なるのはすべて、私は脳の構造とシナプスの反応が違うだけで、それぞれの早さは経験値やらも関係するかもしれないがもっと突き詰めればもしかしたら、所謂〈迂回〉をしているか/していないかの差ではないか、などと考えている。
感性を感性のまま表現できるのは、そういった技術が伴ってこそ評価される世の中であるため、それで生き抜いていける人は少数派であろう。
この言語主体の現代社会においては、感性を言語に表す手段を、私達はある意味強いられているのだが、
やはりそれを得意とする脳の構造をデフォルトで持っている人、そうではなくて四苦八苦している人とは、同じ数だけいるはずなのだ。 と、私は思う。
何が言いたいかというと、{鑑賞}→{消化}するまで、更にそこから{意見を持つ}までが、すぐできてしまう人と、そうではない人の、言語化までの処理スピードは、各人でてんでバラバラなんだ。
だから、何か事物を鑑賞して、すぐに言葉にできる人と そうあれない人とでは 意見の交換までに時差が生じるはずだ。 いや、どちらにせよどちらも、自分の感性を引っ張り出すだとか、理性の部分と照合するだとか、複雑なプロセスをみながみな丁寧にやっていたら、全員その落とし込みには時間がかかるに決まっているのだが。
起こった事実について言葉を交わしていくだけなら容易いことであるが、それに対して自分がどう感じたか までを辿って表現するのには、やはり誰しもに時間がかかるものなのだ。その処理に要する所要時間は、個々の脳内でどういった経路を辿るかによっても、経験値によっても、左右されるのであろう。
「事実について言葉を交わす」ことについてもっと掘り下げると、そこで笑いに昇華させることでセンスを光らせる方々がいる。 私はそれは“ハードスキル”だと思っており、その技能はまるで私には持てぬ為、そいった人たちは尊敬している。ウィットやユーモアとゆうのは、努力の��物だ。 それを前提に、私はやはり、笑いに昇華させることを後回しに、事実を目前に動かされた心・感情の部分を見させてもらいたい、と、いつも思う。 私はやはり、人のそいったところに真髄を見出し、〈表層〉ではないところで人を知りたいために、もどかしい思いをいつもする。 とはいっても、こうしなければ私は私を保てないため、〈表層〉の友達と〈深層〉の友達を、秘密裏に分けている薄情な人間である。 俗世間では、〈深層〉を見せることは恐らくタブーとされているために、一般には〈表層〉で社会と自分とを繋ぎとめる。 しかし、私からしたら現代社会には、〈表層〉だけの世界に繋がりを感じれず憔悴して孤立していく、素敵な感性を持った方たちが自己を喪失していく様が顕著に見られるため、 私はやはりそういった方々に(経験者として)手を差し伸べるべく、元ある良いものを伸ばすべく、〈深層〉で繋がっていきたいのです。 心の、その苦悩の内側を、見せてほしい。 私はそこに依存するでもなく、脆弱な綻びを見つけて遊ぶでもなく、 ただただあなたのもって生まれた感性の方向を、美しいものと讃えては、外野的に応援していてあげたいのです。 自分で決めた枠組み以外の応援に関してはしかしながら、こちらとしてはフアンやメンバーとはちょっと違う、アライのようなポジションでありまして。応援しましたからといっても、必ずしも共に歩もうて訳でもない。そこの程度が、やはり難しい。
言語化を得意としないのは社会的に不利ではあるのだが、彼らは言語化を得意とする人々と同様に貴重であり、寧ろ、言語主体でなければ理解できないほど言語といった〈ツール〉に頼りっきりの人々よりも、柔軟な思考を用いて魂に訴えかけやすい表現を得意としているため、重宝されるべきと私は思う。
(因みに私は言葉の裏の心を追う癖があるようなので、構造的に辻褄のあった文章を紡げないといった人たの言葉を、幾分か理解できるようである、)
〜〜〜〜
〈余談〉
亭主関白とは、男性の消化スピードや体力などに基準を合わせなければいけないように感じさせるところから始まるのかもしれない。
それは男尊女卑にも繋がりうる。個々人によって“ペース”が異なるわけだが、男女の差は恐らく歴然であり、それは生物学的種別の話だけではなく個の精神的な男性性/女性���の優劣の話にも繋がる。個々人がどこかでバランス取り合って存在するのだが、それが外野の個のバランスとちょうどマッチするなんてこと、なかなかないと思う。故に、食事や日常活動のスピードは、相互寄り歩み寄りをしなければ到底、合わせられるものではない。寧ろ、創造主である女性の身体を労るべきであり、女性が存在する環境では、女性に合わせた方がよいのではないかと感じる。
男性は、女性のそれらを待ってあげれるようにせねば 本当の意味での尊厳ではない。辛抱できないときは恐らく、余裕を持てていない。はたまた、愛が足りないのか。
この社会では、基本的に皆時間泥棒に吸い上げられて、心の余裕を保つことが難しい。だから無理もないのだけれど。
待てない時は、勝手にしててよい、内側に籠もってもよい。別のことをしていればよい。
食事を妨害してはならない。
食べきれなくても大丈夫 と、余り物を食べるなど、してあげてください。
まあしかし常に女性を待っているなどとなると 社会的時間は待ってくれずに、均衡が乱れて焦りが生じる。そんなことしてたら、個人では成し遂げれない大規模な生産や創造は生まれない。
常に個に集中しているわけにもいかない。我々は独立し存在すると同時に、社会の一部でもあるのだから。そして地球人、みなが(常に意識することは難しいにせよ)この地球の土地やそこから恵まれた資源といった財産を共有し合って生きている。国という概念を超えた人との繫がり、国としての人との繋がり、両方を踏まえて、この地を、今日を、生きるのだ。
てなわけで、男性も女性もお互いのペースを尊重して。どちらかに傾きすぎることなく合わせすぎることなく共に歩むために。
まずは自分を見つめ、そこから大事な目の前の人を見つめてあげる。
私が個人的に思う、‘’あなた‘’主体のややこしさは、自己の前に‘’あなた‘’が来てしまっているからだ。
https://sup.andyou.jp/hoshi/zodiacsigns_contents/
この、ソースを求めようがない:信じる根拠すらないようにも思える思想は、鵜呑みにするのは危険であるような、根も葉もないデタラメのようにも捉えることができる。 しかしながら、私には経験から、なんとなく腑に落ちる節がある。 各星座の人物の対人関係に触れると、彼らの‘’外の世界‘’との繋がり方、依存の仕方にも、説明がゆくのだ。
ほんで私はやはり、「わたし」にも「あなた」にも寄り過ぎない、beyond us allなところに着眼もててる後半4星座が大好きであり、絶大な信頼を置いている。
どうやら「あなた」主体の方々は傾向的に、自己を見つめる行為を後回しにしがちであるようで、大分謙虚に「あなた」を通して自分を見る行為を続けねばならぬし、その上幾分か純粋な「あなた」からでないと、真に良いものは得られないであろう。 そういったことから、ややこしさが増すので、彼らの自己の成長は少し遅れてやってくることが多いかもしれない。
〜〜〜〜
あとは相当余談で脱線した先から戻る気配もないが、なにも全てを「グルテンフリー」にしなくてもよいと思う。そりゃ何も気にせず不調に気づかずグルテン取り続けてきた身体には許容量以上は摂取できないので、そういったリミテッドな方々の為には必要なポジションなのだけれど。私個人もパンを作る仕事をしていたにも関わらず、パンを食べるのはあまり好まない。グルテンがしっかりと形成されたものは、消化吸収面で、腸にとても負担がかかるからだ。だけれども、小麦や大麦等はそもそも食物繊維がとても豊富で、多量のグルテンが形成されたものでない限りは整腸効果が期待されるはず。今まさに、少し腸内環境が乱れているのだが、自身のお腹の声を聞いてみたところ、今回は玄米ご飯ではなく大麦のグラノーラ系などが良さそうだったので、そういったものを選んでみるに至ったのだ。結果、腸が絶えず動く音がする。
お腹の声を聞く。そして、身体が欲しているエネルギーを摂取する。そういったシンプルな作業を積み重ねていくことで、身体の調子は順調によくなるし、相まって精神の揺らぎも減るはずだ。
そしてこれは個人的な見解なのだが、ビールなどばかりを率先して飲み続けてしまう人には、第二の脳のポテンシャルを生かしてみるためにも、それ以外の酒だけで夜を明かすなんてことを試してみてほしいのかもしれない。 私がその変化を知りたい。何事も実験であると思う。 自身の身体を使っての実験。その実体験が、一番の学びで糧になるだろう。 2024/7/27 朝の4-5時からすこしずつ書き溜めたもを 現在12時に手を加えつつツラツラと 何をやっているんだかとは呆れるがしかし これが私の優先順位だ
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映画みた

バジーノイズ
ぜひ袖触れ合ったあなたと、一緒に観たかった映画でした。愛と音と、その関係性の話。音楽って最悪。最高。実際リク役の柳俊太郎さん目当てで観に行ったんだけど、アレは事前に内容知ってたら観に行かなかった(刺さりすぎてずっと震えたり動悸が止まらなかったので。)と言うかピンポイントで名指しして観てほしい人がいるけど私は今ここで言えるほど素敵な人格してない。音楽やってるやつはみんな見てほしい。狂うから。全体的に音響(特に低音)が私好みでよかった。ベースは子宮に響くのよ。あー、泣、私も潮ちゃんのようになりたい。あれって完璧な負けヒロイン(正ヒロイン)だから。というか、潮さん、開幕からキチゲェポイントが1人だけ高すぎる。窓割って下の階に乱入→その人と同棲。グロいスピード感。何かしらのメンヘラ。ただクッソ明るくてオモシレー女ではあるんだよな。諦めが悪い。海。海かあ。打ち込み音楽を誰とも組まず1人でリリースもせずブツブツやってる社不に対して抱いた興味関心と恋慕と情愛をごちゃ混ぜにしたキショい濁った何かを、自分から放たれた眩すぎる光で照らしてとても美しく澄んだキモチだと勘違いしてしまうあるある。音越しだったはずのその人の感傷全てが欲しくなってしまった→最悪。音楽を通して形而上でセックスする男どもに嫉妬する潮チャン!?まぁ実際そう。セッションって精神の交渉だから…。ちゅーか、リクさんとその彼女はずっと労りあっていい感じなのに、メイン2人が最終くっついてない終わり方だったの、かなり“real”だったな。出会い方が破綻している2人は永くお互いを労わってやれない、みたいな。多分アレは「若さ」とかそういうあれなのかも。「はやくいくならひとりで、とおくへいくならみんなで。」かなりいい言葉だ。胸に刻んだ。遠くへ行きたい。ヒロインが従来の王子様役やってるラブロマンスだった。救いにきたのは関西弁の女だった。リクさん、ビジュがエッチすぎるよ〜〜〜〜!!!!!!泣。エッチすぎる(怒)というか主人公のキヨスミさん、リクさんとセッション一発目した時完全にecstasyの表情してたのヤバかった。想像フォレストだったな………(曲解解釈)。ねぇねぇ突飛な未来は想像しているよりも実に簡単にドアを開けてしまうものでした…だったな…。キヨスミくんが最後の方に「ずっと、コレからもずっっと、潮に、俺の曲聞いてほしい。」って言ってたからマジでエグすぎプロポーズじゃん(祝福〜)だったのに、ラストシーンではくっついてないの何?!ファンと演者の関係性を揶揄られたみたいでにっこりしていた。想いだけは通じ合っているくせに生意気だ。『やりたいようにやればいい』って大事な魂の戦友との関係性を投げかけた恋人に向けて即座に「あなた、わたし、他人でも恋人。じゃあ、キヨスミくんは…?」って問いかけられるの、リクさんの彼女さんガチ関係性doctor???お前が青学の柱になれ。繋がりとか縁とか関係性って私が思ってるより本当に大事らしい。ないことに慣れすぎてるけど、本当は寂しいのかもしれない。本質的に私はキヨスミくんに似ていて、失うくらいなら要らなかった。って言って強がって後悔しないふりをする。でもやっぱ、っぱ、潮ちゃんになりてえよ。コレからの人生は報われなくたって救われなくたって潮ちゃんを演りてえよ。
四月になれば彼女は
コレは先月までの間に見に行った映画のCMでずっと洒落臭さから気になってやつ。しっかり長澤まさみさんが精神病の女の顔を作っていてよかった。愛って難しい〜らしい。最善と最良があり、それぞれ違い、それぞれに期間と役目があるぽいことはわかった。結婚したことないからわかんないけど、付き合ってるのとはまた全然違う彩度の「愛」と長い間相対さないといけないっぽいの、想像しただけでキツいものがある。過去と一本道に繋がった現在の愛を自ずの手から紡ぐ物語って感じ。全体的に登場人物がうっすら全員毒親持ちのメンヘラ。やっぱりメンヘラの恋愛ってコンテンツとして面白いんだなあ。ハルちゃん、告白のシーンで「世界中の朝日、みにいこう。」って殆どプロポーズみたいに言われて、その瞬間に手すりに伸びてた手がちょっとだけ自分側へ移動するの、保身の本性が出てて、アレ役者さんの演技としては凄すぎると思った。一度自分側へ引いた守りの手を彼に取られて捕まってしまうの、あまりに恋愛だった。『愛を終わらせない方法』これクッソ滲みた。『愛を終わらせない方法、それは何でしょう?それは、愛を手に入れないこと。手に入れようとしないこと。』←邪悪だろこんなん。倫理に反している。ただ論としての正しさがあってエグすぎる。「幸せになってごめんなさい」っていう誰に向けたわけでもない最悪の自責の念を抱くように教育した親が悪い(怒)。カバは赤い汗をかく(唐突)。このまま愛が終わってしまうなら、私だけの永遠にしてしまいたい。みたいな感傷がすごくよくわかる。逃げた先にあるのは永遠の恋でもなく孤独なのに。『人間は酷なもんで��ねぇ。憎むほどの相手より、目の前で自分を愛してくれるたった1人を傷つけてしまうんですから。』←禿同。結婚怖くなってきた。私だったら普通に婚約者の元カノから手紙来てたら彼に見つかる前に処分するけど……。良いわけないんだからそんなもんは…。あと弥生さん(長澤まさみ)、医者という資格を活かして爆行動力からの鬼転職を見せていてウケちゃった。ホスピス入ってる元カノがどんな人だったのか知りたくて、自分が今の藤代さんとの間に無くしたものを補完したくてそんなことやっちゃうのはもうほぼ職権乱用なんよ。怠惰によって失われていく愛が怖くて、クネクネと論を構築して武装しようとする様は大変見覚えがありきつかった。結局感情という範疇に合理や論理を持ち込むことは、愛を遠回りしてしまうファクターなのかもしれない。
どちらもひねくれ過ぎた愛の話をしている。ひねくれ過ぎて一本の棒のように、硬くまっすぐに伸びた愛の話をしている。愛している人の面影を辿ってしまうのは、形而上での聖地巡礼なのksも。恋より愛だったから、まだ私にはわからない。今日は日中とってもお天気だったから、22:30過ぎてても寒くなかった。階段したで屯してるヤンキー男女4人組。思ったよりも明るい。
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四月の28日
文章書かずに早二ヶ月。二ヶ月前に比べたら、取り巻く状況は好転している。引越しも何とか三月には完了。それからは修理や解体やら、製作を住み始めてから続けている。

まず第一に修理に取り掛かった箇所はトイレである。睡眠と食は何だかんだでどうにかなる。しかし排��が満足に出来ていなければ、ストレスも溜まっていくと考えた自分はまずトイレを修理した。トイレは便器が一つほっぽり出されており、それを設置し、排水口につなげ、水回りがうまく機能するように整えた。整えたと言ってもただ有ったものを使えるようにしただけだ。悠さん家の迷宮堂程、立派な改修工事はしていない。


次に取り掛かったのはガス、今のUZUは昔三家族位が住んでいたようで、ガス管が至る所に張り巡らされており、要らない部分を塞ぎ、新たにキッチンまで繋ぎなおした。この時、マティアスや色んな人からお前がやるべきじゃないと止められたが、俺がやらなければ他に誰がやると反対を押しのけ繋いだ。材料買い出しの時にジョージア人のおじちゃんたちに聞きまくってやってのけたのだが、彼らの反応はがんばれよと至って普通だった。ガス会社にも相談したのだが、「自分たちはやらない。おまえがやれ」とえらく簡単な答えをもらっただけだった。実際テープ巻いて繋げただけで拍子抜けだ。まだ少しガス管近くに行くと匂いがするのだけども。実際、そんな家はちょくちょくあるし、ちゃんと機能しているし、大丈夫かと思っている。

次は電気。電気は前も良く配線をつなげていたので、苦労することはなかった。でも、電気が来ているのか分からず、毎回触って確認する時にちょっと勇気がいる。
次は庭の整地と壁の破壊。庭の整地は健史さんがその時には居て、主導で動いていた。健史さんは細かい所にすごく厳しい。ちゃんと傾斜を付け、水が流れるように作っていた。自分は壁を破壊しまくっていた。破壊は楽しいのだが、気を付けないと余計な部分まで壊してしまいそうで神経を使った。一部壊し過ぎてもう一度壁を作り直した。
その後は、かまどを作り、これも健史さんに「完成をイメージしろ」と怒られながら一緒に作った。

かまどは前のUZUより大きくなり、熱効率も格段に上がった。ラーメンの時に使う麵を湯がくときに使う50Lの水を沸騰させるのが30分に短縮され、しかも薪の使用量も減った。これは格段に性能が上がっており嬉しい限りである。まだまだ修繕が必要なのだけど。
そんな中、ロシアから来た女の子が泊まり込みで壁に絵を書いてくれた。ふわふわした変な子だったが、彼女はここでの生活を楽しんでいたようだ。

そして迎えた一週間前のイベント、一発目のイベントは成功だと言える。前も来ていた人達がおめでとうと顔を見せてくれた。
ドイツから遊びに来ていたお姉ちゃんの影響もあったのだろう。とても楽しい夜だった。


ドイツからのお客として迎えたお姉ちゃん達との時間は、とても濃く、居なくなってからのロスも大きなものだった。どこどこに連れて行かなければだとか、何を食べさせるとか、来る前から興奮して色々話し合った。結果は、だいたい考えてた事は出来たと思われる。



UZUの修繕はまだまだ続く。女子トイレを今改装中で、その他使われていない場所をどんどん作りこんでいかなければならない。オーナーはこの場所を五か月前に買っただけで近所の事やこの建物の事を何も知らないようで、いつかはこの場所を使って、ホステルをやりたいそうな。出来る限り、建物をゆっくりぶっ壊して、契約を延長させなければと思っている。
前と同じ事はやってられない。今考えているのはテラスに行くための階段をボルダリング的なもので作ってみようかと考えている。楽しそうだと思える。表のマーケット部分もカレー屋に作り直す計画もあるし、それ以前にUZUとして赤字を脱却しないといけない。新天地での活動は、すぐには黒字にならんものなのだろうか。
そんなこと言っても、家賃分くらいは絶対に稼いでおきたい。ずっと赤字では、自分たちの精神も侵されていく。
トビリシは四月中旬に入った途端に夏日が続いている。庭で火を焚きながらラーメンを作っていると日射病寸前だ。
日本から帰ってきて約八か月。日本は本当に合わないなと痛感している。日本の滞在期間は三ヶ月程だったのに、日本の方が辛く長かったようなイメージがある。反してこちらでの生活は、受けるストレスも一杯あるが、日々は充実しているように思えるし、過ぎていく時間の感覚は短い。
何よりやらなきゃならないことがある。それに尽きる。
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管理会計(2)
10月23日は熊本学園大学にて、中小企業の管理会計やアントレプレナーシップを専門とされる飛田先生によるご講義がありました。テーマは「管理会計(2)ー自分が見たいものを見るために管理会計を活用するー」です。講義の力点は、お金の細かい流れやノウハウではなく、むしろ企業が付加価値をどう創出するか、そして組織で働く人々のモチベーションを向上させる経営管理の設計をいかにするかということに置かれていました。 様々な業界で人材不足が叫ばれ、今後も労働人口が減ってゆく未来が見えている現在、企業は労働分配率を維持しながら優秀な人材を確保する必要があります。それにはイノベーションを起こして新しいマーケットを作ることが望まれるわけですが、そこで必要なのが起業家精神(アントレプレナーシップ)なのです。アントレプレナーシップとは、闇雲に何か新しいことにチャレンジすることではなく、コントロール可能な資源を超越して機会(あるいは勝ち筋)を追求することだと飛田先生は言います。

では、新しいマーケットのヒントはどのようなところにあるのでしょうか? 飛田先生はまず、今の時代のビジネスと社会の状況を過去と比較しながら説明してくださいました。端的にいうと、20世紀に多かったのは、企業が価値を生産して顧客が価値を創造し、双方の間に交換価値があるGDL(グッズ・ドミナント・ロジック)。そこから昨今は、顧客と企業が価値を共創するSDL(サービス・ドミナント・ロジック)へとビジネスモデルが大きく変化しました。SDLモデルの方は、商品を売り切ったら企業と消費者の関係が終わりではなく、企業は顧客をしっかりと掴み、顧客をリサーチしながら商品をブラッシュアップしていくことが求められます。
このように顧客を掴んで離さない状況をどうやって作っていけばよいのか? そのためには、顧客の声をきちんと聞くことが大切です。いかにして顧客との継続的な接点を作り続けるか(使い続けてもらうか)が肝要なのです。
また、昨今、アントレプレナーシップの分野で大切にされている考え方として、飛田先生からは「エフェクチュエーション」の紹介もありました。これは、目的ありきでいわば積み上げ式で進む「コーゼーション」に対して使われる用語で、手段ありきで、今ある物を使ってできることをしていくやり方です。採算ラインは決めておくものの、自分たちが持っているものから始め、不確実性が高い事業機会の中でもコントロール可能な部分に集中することで、勝ち筋を見つけることに繋がるのだそうです。
そして、講義の中では、イノベーティブな中小企業の管理会計や業績管理の事例もいくつかご紹介いただきました。ある製造業の企業では、製品ごとの粗利(付加価値)を可視化し、組織成員の長所を引き出すための目標設定を行ったそうです。それにより、組織成員がいくらコストをかけているかではなく、自分の仕事が付加価値創出にどう結びついているかが組織成員からも見えるようになったそうです。この例は、組織成員が力を発揮できる状況を仕組みに落とし込むことで、付加価値創出につながるということを示しています。
ほかにも、企業内の部門同士で融通を利かせて、売買をしていることにしている製造業のケースも紹介していただきました。たとえば製造部が生産した物を販売部が一方的に顧客に売るのではなく、製造部と販売部が時には交渉して価格を決めるとのこと。社内で互いの部門が納得してやりとりしていくことは、社員のモチベーション向上につながります。また、製造・販売の両部門を限界利益によって管理することによって、原価、収益のみでなく、利益獲得に向けた全社的管理を図ることができるのだそうです。
講義の終盤では、経営管理システムのデザインについてのお話がありました。管理会計理論の前提は組織の統率で、経営者が設計した戦略・計画を組織成員がいかに遂行するかが重要とされてきました。しかし、上司が思うほど部下は腹落ちしていないと飛田先生は言います。重要なのは、組織成員が受容できる仕組みをいかに作るかということ。経営管理システムを整備し、経営理念(目的)を共有しながら、互いが納得できる目標を設定し、実行できる仕組みづくりが、付加価値を持続的に生み出す組織にとっては重要なのです。会計に関しても、立場によって見たいもの、見えてくるものは違います。基本的には経営者は将来のことを考えているのに対し、従業員は今起こることに集中しているもの。しかしそうした乖離を、マネジメントの仕組みを導入することで埋めて、見えている世界を共有することが大事なのだと飛田先生は言われました。
最後にはケースディスカッションを行いました。熊本の下通のお好み焼き屋を例に、付加価値を決めていくグループワークへ。単価とターゲットを決めて、働き方や店の規模まで考えながら付加価値の創出について考えを巡らせる練習です。

どのチームも条件を決めていく難しさと楽しさの間で行き来しながら、和気藹々とワークを進めて、最後にチームの見解を共有して終わりました。
受講生のみなさんには、この講義とディスカッションをぜひ咀嚼して、経営者としての目で、日々の仕事やマネジメントについての検討にチャレンジしていただけたらと思います。
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【加古川の雑貨店ハレヨンジュウヨンです】
今日の雑貨:今治から届いたウォーマー
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【通販サイトにアップしました】
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写真はレッグウォーマーですが、アームウォーマーも入荷しています☺︎
今治のタオル会社が、タオルを織る機械でゆっくりゆっくり織り上げたシリーズ。
つけ心地が良いに決まってる♡
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¥3600(税込価格¥3960)
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お気軽にお問い合わせください。
hale44(ハレヨンジュウヨン)
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兵庫県加古川市東神吉町出河原862番地
イオンタウン加古川
☎︎079-433-0771
10:00〜19:00
不定休
#hale44について
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販売店 @hale_hale44
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映画 『バービー』 鑑賞後の雑感
“ジェンダーロールごっこに飽きたら『女性の自立』ごっこは如何? 今度のバービーはハリウッド女優顔♪”
簡単にまとめるとこういう映画。 劇中に登場する悪しき伝統的価値観もエンパワーメントもバックラッシュも改革も、全て終始一貫して「ごっこ遊び」の域を出ないところが重要なポイントで、それ故に主人公である定番バービーは終盤である決断を下してしまう。
“これまでのバービー人形の世界観はジェンダーロールや画一的な美の基準にまみれていて女性差別的! 現実世界はてんで働かない男達が高い地位を独占している! 女性達で指導的地位を独占しよう!”
…あらすじを字面だけ拾ってまとめて追う分には教科書通りの啓蒙作品と言える。 特に後半に控える現実世界出身の母ちゃんの大演説が大きなハイライトとなっており、その長台詞を額面通りに受け取る分にはフェミニズムの主張に完全同意する話に見えてしまう…のだが、作為的なまでに行動が全く伴わない。
ディストピア的ユートピアとしての人形界
まず冒頭は映画『2001年宇宙への旅』の冒頭のパロディ。 赤ん坊人形を使ったお母さんごっこを楽しんでいた女の子達はバービーの進歩的な姿に魅せられて赤ん坊人形〜母親になる夢〜を叩き捨ててしまう。
「母性神話による抑圧からの解放」
というフェミニズムのテーマの提示。 ただし、肯定的かはこの時点では判然としない。
そしてバービー世界に突入していく。 彩度の高いポップな色調で人形の世界が実写ドラマ化される様子は圧巻で、パックスアメリカーナ―な威力を感じさせるのだが、早速フェミニズムに対するミラーリングが随所に張り巡らされる。 楽し気なバービー達の傍にいるケン達やアランに対する邪険な扱いがこれでもかと繰り返され強調されるのだ。 何しろ、バービーにはドールハウスがあるがケンには住む家も無い。 「ビーチにいる人」以上の設定が無く、何者でもないケン達。
ここまで観ている時点では作り手が男性への抑圧や苦悩に無配慮な女性中心主義者であるが故の無神経さの顕れなのか、わかっていて敢えてやっているのか不明瞭。 しかし、実はケン達の後の反乱の伏線となっていたことが後にわかる。 作為的なまでに狙って差別的に描いていることが結果的に判明することになるのだ。
人間界も作り物の世界風
老化の兆候など人間化が始まった主人公バービーはそそのかされて問題解決のために人間界に向かうことになるのだが、その人間界がどう善意で見てもフェミニスト達をおちょくっているとしか思えない代物。 マッチョな家父長制社会にはリアリティも皆無だし、低予算コントみたいな作りなのだ。 筋トレ男が街に溢れ、マテル社内は秘書以外上から下まで男だらけ、CEO以下重役達はOLの想像上の「働かないのに偉い地位にいるオッサン」をミニコント水準で映像化したかの様な非現実ぶりで、人形役よりも嘘臭い。 実際、バービー捕物帳シーンではCEOや重役達は小動物か若しくはロボット然とした単調な動きに終始する。
「人形界でのケンの扱いは現実世界の女性のメタファーであることに気付かず、そのまま男性の描写だと思い込む反ポリコレたち」 など、男性差別なんて現実にもこの映画の劇中世界にも一切存在しないと強弁したがる向きも巷にはあるが、おそらくそれは真逆。 寧ろ、人形界での冷遇ぶりから一転してケンが優位になることも丁重に扱われることもなく、バービーとケンは人間界で雑な扱いを同様に受けるのだ。
劇中現実世界ビーチでバービーとケンは好奇の目に晒される。 バービーは「性的な目で見られた」被害と解釈し驚愕し落胆する一方で、ケンは「初めて尊敬の眼差しで見られた」と感銘を受け喜ぶ。 基本的にどちらも珍妙で場違いな服装や行動を好奇の目で見られて同様に雑な扱い受けているだけなのだが、ケンの主観では丁重に敬意をもって扱われた貴重な体験となっていく。 女性差別とされるのと違わぬ仕打ちを受ける状況ですらこれまで冷遇された男性達には天国…という皮肉で、バービー世界の��性差別っぷりがあらためて強調されるとともに、何なら劇中現実世界よりもバービー世界の方が男性の雑な扱いを風刺できてないか?…などとフェミ以外は気づいてしまう作り。
例外的に女性だけが酷い扱いの描写も数か所ある。 ビーチで尻を触られる箇所、そして取り調べ中にセクハラトークを仕掛けられる箇所。 これについてはリアリティがあるのだが、男性が同様の仕打ちを受けても性被害とは見做されない現実を揶揄するかのように終盤でケンが性的に罵られるシーンがギャグとして軽く処理されて、ともに冷遇されるという対称性が強調される。
後述するが、劇中の人形界でない場面は大きく2階層に別れており、マテル社を中心にバービーやケンが出くわした空間はバービー界と現実世界を繋ぐ中間世界、そしてあの親子が生活している場が本当の人間界である。 マテル社社員の娘から聞かされるバービー観にバービーが悲観する場面、あれが劇中の真・人間界だ。
「ルッキズムによる抑圧からの解放」
の観点からのバービー人形の全否定。 冒頭で女性解放する側だったバービーが今度は抑圧する側に回っているという皮肉。 但し、皮肉られているのはバービーではなく思想の方かも知れない。
ともかくも、そんな家父長制社会に感銘を受けたケンは人形界に戻り、外地の土産話で啓蒙という極めてWoke的且つ平和的な手法で改革に着手することになる。
ケン達の反乱は性平等的
里帰りケンに啓蒙されたケン達はバービー世界を改変、カーボーイ姿でモージョー道場カサハウスに集う。 ホモソーシャル批判の記号になってはいるが、凡そ男性の行動癖からかけ離れた「おんながかんがえたさいあくなおとこ」像に終始するため、寧ろフェミ思想を茶化しているように見える。 オープニングからケン達の二級市民っぷりをコメディーとして、笑って済ませて良いものとして描いて来た後に出てくるケン達の世界はさぞかし女性差別的なのかと思いきや、女性達のパジャマパーティーと同様のノリを男性達も楽しむ♪というだけの極めて平和的な世界が繰り広げられるので、この反乱は尚更に笑って済ませられる些細な出来事に見えてくる逆・啓蒙効果。
その影響は人間界にも及び、モージョー道場カサハウスが男児にバカ売れすることでバービーの顧客層の甚だしい偏りが是正方向に向かうのだ。
ケン達が作り出した新体制が女性を抑圧していない点もかなり重要。 モージョー道場カサハウスで給仕などしているバービー達は「これけっこう楽しい」と喜んでいる始末だし、何ら強制もされていないし家から閉め出されている訳でもない。 この物語で人形界、人間界のどちらの女性も女性による支配しか目指していない中、男女の共生を目指したのはケンによる革命ただ一つだった点には最低限気づくべきところ。
しかしそれも束の間のこと。 この映画のフェミニズム的ハイライトとなる大演説のシーンが登場する。 何しろ、それを聴いたバービー達が家父長制の洗脳を解かれフェミニズムに邁進していく切っ掛けとなる重要なシーン。 しかし、この演説の中身はフェミの十八番として巷間呆れられネットミーム化しているネタ通りなのだ。 「偉くなっても下の声を聞け」 「異性のワガママを聞いてやれ」 等と男性も当然の様に求められている諸々をあたかも女性だけが体験する重圧であるかのように説くという 「それ、男も同じやん(笑)」 「偉くなれる時点で排除されてないやん(笑)」 などとツッコミが入りまくり最早とっくに陳腐化してしまった台詞を延々と捲し立てるのだから洒落にならない。 結局はこのミラーリング一発で消えるレベルの大演説でバービー達が家父長制の洗脳を解かれ、オープニング時と同様の女性達による独裁体制へと戻ることになる。
人間にそそのかされたバービー達の再革命でジェンダー平等指数悪化
戻す過程もかなり露悪的で、色仕掛けでケン達を騙して投票日に棄権するように誘導するという卑劣極まりなく不正スレスレの手法を積極的に選ぶのだ。 作り手のフェミニズム観が隠しようも無いほどにあからさまとなっていく。
当然ケンは再びバービーの添え物以下扱い、二級市民へと戻るのだが、ここで女性陣から衝撃的な台詞が出てくる。 「彼らもいずれ力をつけるでしょう、人間界での女性のように。」 フェミ的視点ではかなり拙い台詞ではなかろうか。 「人形界のケン達は人間界の女性達と同様に(異性が支配し顧みてもらえない状況下で)勝手に強くなれ」というメッセージ。 指導的地位を男性が独占しても「彼女ら女性達もいずれ力をつけるでしょう」の一言で済むことになるロジック。 男性達は女性達のエンパワーメントに協力的でなくて良いという結論。 「男性と女性とは違うから」と言い訳できない様に、劇中でもわざわざ「人間界の女性と同様」と言い切る用意周到ぶり。
ともかくもこの路線で丸く収まった後、現実世界母ちゃんは提言する。
幼年期からの失楽園、何者でもない人生の荒野を目指す
「何者でもない女性が共感できる普通の人ヴァージョンのバービーを出すこと」 バービー達が沸き立つ中、主人公の定番バービーだけが孤立と絶望の表情をしているところが良い。 彼女はフェミニズムとは別の何かに目覚めてしまったことで居心地の良い場所ではなくなってしまう。 エンパワーメントの路線が定まったことで特技も無いが美しい金髪白人仕様の主人公バービーにはバービー界での居場所が無くなってもいく。 そして「普通の人ヴァージョンのバービーが見るような夢」が実現できる現実世界へ…。
かくして人形世界を卒業して人間に変わるのだが、一昔前のフェミ映画ならマテル社の新CEOにでもなるところ。 しかし本作では何者でもない市民の一人として街に出ていく。 但し金髪美人。 そして最後に「性器もついたので婦人科へ」。
性器が無いネタは劇中で繰り返し出てくるが、結局これがオチ。
何しろ主人公バービーには見た目以外に取柄が無い設定。 私生児抱える近未来など想像できてしまい、あまり笑えない。 特別なものを何も持ち備えていない普通の人々を邪険に扱い窮地に追い込みながら上位のインテリばかりが肥え太るという、リベラルな人権活動の陰の面を描いているかの様だ。 大演説でバービー達を家父長制の洗脳から解いた指導者たるあの母親、実はマテル社の秘書設定で良い車も持ち子供を育てるパートナーもいて、孤立も困窮もしていない。 そんな人が「お嫁さんを夢見る箱入り娘のままではダメ」と女性達に説き、女性達は街の婦人科に通い詰める日々。 フェミニズムの視点で冷静にみれば悪夢とも言えるレベルの凄まじい顛末ではある。
何者でもない女性の夢が実現する世界
「たとえば将来、母親になるってことでもいい」
ブロンド美人のバービーでもなく、判事やパイロットなど高ステータス感をまとう職業のバービーでもない普通のバービーが夢見るのは例えばお母さんになる夢。 冒頭の2001年パロディーでバービーに「進化」させられた女児たちがルッキズムの象徴であるバービーを拒絶する流れの果てにコレだもの。
「母性神話による抑圧からの解放」
「ルッキズムによる抑圧からの解放」
に続いて
「エンパワーメント志向による抑圧からの解放」
まで出てきた末に
「神話的ではない母性への回帰」
へと帰着するという、冒頭からは想像のつかない飛躍した着地点。 これは凄い。
映画全体が人間界パートの主要人物を通して「母と娘の関係性」「���つて娘であった者が母になること」「母と異なる価値観とともに自立していくこと」について描いている点を忘れる訳にはいかない。
それゆえ、人形から人間に変わったラストでのあのオチは生殖と全く無関係な「女性の皆さん、限りある命なのだから身体を大事にしましょう」というメッセージである…等の主張も完全に的を外している。 もしそういうメッセージならば伏線として「人形と違って人間たちは怪我や病気で苦労する」描写が入っている筈というのもあるが、そもそもバービー界卒業自体が明らかに旧約聖書の楽園追放モチーフである以上、楽園を追われて人間となった後には食べていくための労働と痛みを伴う出産という罰が待っているのは当然なのだ。
要所要所にぶち込まれる「人形たちには生殖器が無い」ネタもラストへの伏線であり、想像主からも釘をさされた「永遠の命は無くなり老いと死が訪れる」という宿命と引き換えに得るものが生殖であり、その一切をも含めたメタファーが婦人科検診と見た方が本編内のより多くの要素ともロジカルに繋がる。
これはフェミニズム映画なのか
この物語がフェミニズムに肯定的であるかはかなり疑問である。
劇中現実世界は極端に戯画化された身体的マッチョ描写に溢れ女性上位なバービー界と合わせ鏡になっている印象を抱かせる作りなのだが、劇中現実世界が劇中現実とは言い難い程に極度に戯画化された非現実的な表現になっており、また身体的にマッチョであっても社会的には特に男性が持ち上げられてもいないことにも気づかされる…という作り。 現実の女性を反転しているようでいてまんま現実の男性にも近くない?という気づきに至る様、巧みに演出されている。
既に指摘してる人も多い点だが、バービー界のケンが現実の女性達のミラーリングであるならば彼等を二級市民へと再び落としたバービー達は支配的な家父長のミラーリングということになるし、フェミニズム大演説の果てにその顛末に至るというのもかなり痛烈な皮肉ということになる。 百歩譲って、もしあれが現実の女性の扱いであってバービー界が問題解決フェイズならば ・選挙から女性を締め出して男性が独占 ・女性は勝手に自立するでしょう で良いということになってしまう。
「男女が積極的に協力することはできないという考えを常態化しようとしている」 という巷間に見られる本映画への批判はその点、劇中のバービー界についての指摘としては完全に合っている。 そして肝心なことに、そんなバービー界=フェミニズム的理想世界を定番バービーは捨てるという結末で結局は作品もそれを批判的に描いているのだ。
実のところ、監督自身が語るところによれば劇中のマテル社は現実世界ではなくバービー界と現実世界を繋ぐ中間世界。 「空想上の現実」という煉獄。 バービー界は空想上の現実世界(フェミニスト視点の家父長制社会)のミラーリングでしかなく、バービー独裁制もまた現実を反映してはいない。 それに気づく知恵~フェミニズムによる革命ごっこも人形ごっこと同じという気づき~を得てしまった主人公はフェミニズム革命まで成し遂げた楽園(に以前は見えていた居住地)を捨ててもっと複雑な人間界に行くしかなかった。 人形遊びに飽きるところで幼年期が終わるよね…という物語。
表層と裏腹に揶揄とちゃぶ台返しが中々。 四方八方に喧嘩を売る作りで、マテル創業者女性を主人公の導師として引っ張りだしながら脱税者だとこき下ろす程。
本作はバービー蘊蓄、2001やMATRIXなど映画のパロディーも散りばめられているがコメディ映画として然程のものではない。 しかしポリコレ表現についてはフェミ達の読解力の低さに賭けた感があり、もし読み取られれば大失態。 フェミ達が絶賛している現状を見る限り、脚本家達はその賭けに勝った様だ。
個人的なことは個人的なこと
いま広まっている論評であまり触れられていない重要なテーマは「母娘の対立・断絶」。 監督自身の体験では本人がバービー好き、母親がゴリゴリのフェミでバービー否定派という折り合いの悪さがあって、映画では母娘を反転させてある。 その思想対立が解消する流れが実は無い。 行きがかり上で協力はしているが「私間違ってたわごめんなさい」的な和解など一切無く、価値観はバラバラなまま何となく折り合いをつけるしかない関係性。 同監督の前作でも母娘はそんな感じで、断絶は解消しない。 そういう問題は個々人で消化していくしかない、個人的なことは個人的なこと、神話のように自己実現するでもなく、思想や革命では解決しない荒野をただ歩いていく…というポジティブな表明。
社会が、周囲が、他者が提示する物語に自己を当てはめてばかりいても問題は解決しないし道は逸れるばかり、そこに気づいて解脱しましょう…みたいなことを本監督は過去作でも描いてはいて、本作も結局は同じ流れ。 フェミ思想などはその「捨て去るべき物語」の一つとして組み込まれているに過ぎない。
母性神話を破壊した末に母性を夢見るという結末も、だからこそ映えてくる。
参考
諸概念の迷宮(Things got frantic) - 【バービー的風景】「男は男で勝手に救われろ」という解釈?
諸概念の迷宮(Things got frantic) - 【バービー的風景】それは「西海岸的風景」でもある?
rei - 映画「バービー」が本当にフェミニズム映画なのか?
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随分と御無沙汰であった。前回は、日本への帰路はヘルシンキ経由だったが、なんだか、ぐったり疲れていて、NoaとIsabelとの旅行の後には、何も書いていなかったのか。。。と気付く。
七月中旬に帰国し、八月下旬に帰独。一ヶ月半滞在した日本は、異様に暑く。七月中旬まで、ドイツでもそれなりにバタバタしていたのもあり、帰国して立教や東大に行ったりとバタバタした後は、疲れて倒れていたように思う。山中湖は涼しく過ごしやすかったが、思わず何事にも全力投球して夢中になる私は、甥っ子と彼の犬、礼緒と過ごした後は、AI哲学研究会で東京に出た以外は、また山中湖で倒れてしまう。そして論文を書いた後も、ほぼ機能不全になっていた。母が付き添ってくれていたものの、疲れのせいか、体調不良のせいか、山中湖で倒れていた日々の記憶が断片的だ。
夏の成果は、オニヤンマを甥っ子と作って、石割山登山して、報湖祭の花火を見た事と、甥っ子滞在中に今学期の履修学生達の成績をつけた事。OISTの研究者に誘われた言語についての論文は、なんとか書き上げた事。また、五年目に入ったカスリス先生の日本哲学小史という大著の翻訳に、一応の目処を立てた事かな。そう。ハンブルグでは、日本の聖武天皇、聖徳太子の十七条憲法から鎌倉に至るまでの長い章を、ひたすら訳していた。帰国してからは、道元と西田を終わらせたかった。。。




言語についての拙論は、詰めが甘いようにも思うが、言語を使って考えるということはどういうことなのか。習慣的思考と言語の関係について、考えてみたかった。言語の限界が世界の限界といったヴィトゲンシュタインを研究した大森荘蔵が展開した、言霊論の重層性に関心を抱き、日本の近代言語学の祖でもありソシュール批判をした時枝誠記、Yale言語学のSapir-Worf仮説などや、現代のAIの祖を築くNorm Chomskyの生成文法を概観しつつ、彼らが言語の何を解き明かそうとしたのかをまとめた。空海の声字実相義やデリダのエクリチュールとパロールの問題にまでは展開できなかった。まぁ今後のネタの一つかな。言語を巡るアンソロジーにはなりそうだ。
先人達の試みを簡単にまとめると、言語を構造的とみたいのか、意味的とみたいのかの両極に別れる。言語の見方の差異を過去の研究者達を追うことで浮き彫りにした。両者のアプローチはスイングしつつ発展しゆく。ChatGPTで解明された事は、言語構造に偏り過ぎてもダメという言語の不思議を改めて確認した作業だったように思う。重層性が言語に内在するものであるならば、思考にも重層性が自ずとあるだろう。言語操作を通した概念操作でしか、人間が新しい発想を具体化できないのであれば、言語の貧弱は思考や発想の貧困化を表す。
どおりで、現代日本社会の言説は陳腐。知識層を自認する者たちは、目立つ奇抜な論を展開し、適当に和製英語を散りばめて煙に巻く事を好み、そして大衆も、そうした陳腐を好む。今年は高校野球は塾高大活躍だったが、彼らへの妬みや誹りもひどいものだ。桐蔭、智弁、日大や早稲田なら良いのに、何故、慶應義塾だと叩くのか。若き血の応援スタイルが無いからって、やっかみも甚だしい。伝統は一日にして作れるものではない。昨今の言論分野を見ても、高校野球を見ても、福沢諭吉の次の言葉を沁み沁み思う。曰く、愚民の上に辛き政治あり。批判ポイントの論点がズレているところで批判されても、相手をするだけ無駄だ。多様性の時代、画一的な価値観の押し付け合いは、ますます無駄になっていくだろう。
上げ足を取られないように、馬鹿な癖に言いがかりをつけてくる相手をひたすら尊重し、口先だけに理解を示す戦法しか無いのが、現代のリベラリズムだ。つまり、永遠に平行線でいきましょうという態度だ。子供に意見を求めて、心の中で子供の意見を馬鹿にしている癖に、子供の意見に理解を示すエセ教育の結果でもある。馬鹿な大人に育ち上がった元子供たちは、自分の吐く意見がどれだけ適切なものか省みる能力が無い大人になっただけ。道理で言論がどんどん陳腐になる。
9月末までに、まだまだ3本ほど論文の締め切りを抱えているが、その内の一本は熊沢蕃山という江戸前期の陽明学者。神道と儒教の融合を体現すべく実践を重んじた儒学者。幕末水戸学は熊沢蕃山から多くのヒントを得ているだろうが、彼らが重視したのは朱子学。陽明学の実践的なものといえば、私のYaleでの恩師Tucker先生がコロンビアで研究していた貝原益軒。いずれ、実践的儒教と、仏教、神道の相互浸透性について、何か考えることができればと思っている。
しかし、今の時代は、蕃山のような混ぜこぜの良いとこ取りを理論体系が無いとして取り上げない。南方熊楠があまり評価されていないのと同じだ。西田と何が違うのか。私には、世俗的権威主義しか感じられない。在野した者は評価に値せず、新井白石や西田みたいに時の権力の傍にいた者が、それだけで評価されているのか。疑問はつきない。つまり、容易な事を難解に言った者は勝という権威主義と、民衆に交じり実践を重んじた者、在野主義は無視されるという、そういう構造なのだと思う。兎に角、他人から尊敬され、立派だと言われたかった人々だけが異様に注目されているだけのようだ。
バカが東大でハダカ踊りしていても、東大だから許される。むしろ東大の癖に凄いと尊敬されたりする。それなのに、日大でハダカ踊りしても、別に誰からも良い意味では注目されず、返って、世間を騒がせたと謝罪させられる。こういう民衆の意識構造とは何か。これこそ、ポランニーの群集心理を再度、再読する必要を感じさせる事態だ。ファシズムを回避するための活発な言説は、返って、新たなファシズムを助長しているというパラドクスなのだから。
。。。とつらつら、ヘルシンキ空港のラウンジで思いを馳せる。ヘルシンキ経由にして良かった。ロンドンは管制塔コンピュータの故障で混乱の極みらしく、多くの客がヘルシンキ経由を利用している。BAとのコードシェア便だから。来月のアイルランド、エディンバラ行きは、都度、ロンドン経由なんだけどなぁ。。。そして、日本も、今は先人達のお陰様でなんとか頑張っているけれど、今から十年も経たない間に、インフラが崩壊していくんだろうな。
若い人々を教えるようになって、六年目。今夏、コロナ前に教えた、顔に見覚えのある学生さんが、社会人になって働いているレストランで偶然再会した。彼女は私にとってはいつまでも二年生。真面目な頑張り屋さんだった学生。バイトなの?って聞いた私も不用意だったが、就職したんですと教えてもらい、大きくなったんだなぁと感慨深かった。彼女は地味で、しっかりと社会を支える小さき市井の人々の代表のような方。
丸山眞男が重視した、市井の小さき人々が、これからますます、踏ん張らされていく。日本の衰退は著しい。一億総中流を実現し、八割型の国民は、現状に満足しきっているのだろう。勉強しなくても、なんとか食っていける。向上心なんて、そんなもん無くったってなんとかなる時代だ。夢を語るだけで尊敬され、夢が無い事を嘆き、夢を追いかけなくても、口先だけで夢を語れば許され、夢がある事を異様に褒める時代だ。つまり、夢なんか抱かない位、満たされている時代という事だ。失われた三十年は、成長していない事ばかりが注目されるが、底上げが浸透し、高卒は当たり前、大卒も普通になった底上げバブル時代の継続でもある。必死に生きる事なんて、命を繋いで生きるなんて事、とっくに忘却されているのだ。そんな時代に、真剣になれ、とか責任をもって、なんて多くの人にとって、白々しくしか聞こえないのだろう。
残念ながら身体が弱い私は、思うように身体を使えない。そして悔し涙ばかりする。身体の弱さ売りをしてサボる怠惰な人々と私の間にあるのは、元気だったらあーしたいこ~したいという気の焦りと苛立ちだけなのだろう。自分が動きたいほどには動けない時、私は苛立つ。苛立たず怠惰にできる人はサボっているんだなぁって思う。でも、他人は他人。私にできるのは、私も私なりに微力ながらに懸命に生きている不器用でブザマな姿を、見せ続ける事だけかもしれない。そこから、私の破天荒さに勇気を貰えたって同僚から言ってもらえたり、先生の授業楽しかったって振り返ってくれる学生がいるから。他者あっての私。お陰様で、ヘルシンキまで辿り着いています。
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TEDにて
ケイ・タイ:神経経路の研究によってメンタルヘルスについて明らかにできること
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
神経科学者のケイ・M・タイは、脳が、うつ、不安、孤独などの複雑な感情状態をどのように引き起こすかを研究しています。
光を用いて特定の神経細胞を活性化することでマウスの行動に劇的な変化を起こさせるツールの開発といった最先端の科学からの最新の発見を紹介します。
これらの発見が、自分の心についての考え方をどのように変えうるか。
さらには精神障害の有効な治療法へと繋がる可能性を学びましょう。
誰もが真実だと分かっているつもりでいることからお話しします。
脳が心のあらゆる面を作っているということです!!
では、なぜ私たちは、精神と身体の病気をこうも違うように扱うのでしょうか?
心は脳からきていると知っているというのに神経科学者である私は、不安、欲望、孤独などの内面の状態を脳がどう表現するのかは研究すべきでないとよく言われます。
そこで私は、まさにその研究に、着手することに決めました。
私の研究計画では、心を理解するために脳の回路を研究します。特に、脳が感情をどのように引き起こすかです。
感覚や感情を研究するのは、本当に難しいです。測ることができないですから「行動」は、今でも他人の感情体験を知る最善かつ唯一の手掛かりです。
動物でも人でも自己報告となるのは、行動の表出です。
動機付けられた行動は、一般的に2種類に分類されます「快を求める」か「苦痛を避ける」かです。
自分にとって良いものに近づく能力と悪いものを避ける能力は、生存のために必須です。そして現代社会においては、両者の区別が難しい場合は精神疾患と分類されます。
もし車の調子が悪くて修理に持って行ったら修理工が最初にすることは、ボンネットを開けて見ることです。
でも、メンタルヘルスの研究では、ボタンを押してボンネットを開けるというわけにはいきません。
だから私たちは、動物で実験するわけです。私の実験室ではマウスを使います。脳を理解するためには、脳を研究する必要があります。そして私たちは初めて実際にボンネットを開け内部を見て実験をして何が起こるかを見られるようになりました。
テクノロジーが、私たちの心というブラックボックスに新たな扉を開いたのです。
光遺伝学ツールの開発によって脳内にある特定の神経細胞やそれらが、電気信号を発して互いに通信する方法をかつてないレベルで制御できるようになりました。
神経細胞が光を感知するよう遺伝子操作することで光を使って神経細胞の発火を制御できます。これが動物の行動を変え、その神経回路にできることは何か知るための手掛かりとなります。
科学者がどうやっているのか知りたいですか?
科学者たちは、光遺伝学ツールを開発する際に他の基礎科学分野の知識を借りました。藻類は単細胞生物で光に向かって泳ぐよう進化しました。
青い光で藻類の細胞の眼点を照らすとチャネルが開き電気信号が送られ、小さな鞭毛を動かして藻類は、光に向かって前進します。
この藻類の光を感知する部分のクローンを作り、遺伝子操作でそれを神経細胞に加えると私たちでも、光を感知する神経細胞が作れます。
ただし、神経細胞では、脳の奥深くに差し込んだ光ファイバーで照らすと脳内にある別の神経細胞に電気信号を送る方法が変わり、それにより動物の行動が変化します。
同僚の協力を得て私は、光遺伝学ツールの使用法を開拓し、A地点にある神経細胞だけを選択的に標的にしてその神経線維を介してB地点に情報を送らせながら他の部分に連絡する周囲の神経細胞には、影響を及ぼさないようにしました。
この手法によって、私たちは、煩雑な脳内で個々の神経経路の機能をテストできるようになりました。
扁桃体と呼ばれる脳の領域は、長い間、感情にとって重要な部位だと考えられてきました。私の実験室では、扁桃体が道路の分岐点に似ていることを発見しました。
ある経路を活性化するとポジティブな感情と接近行動が起き、別の経路を活性化するとネガティブな感情と回避行動が起きます。
いくつか例をお見せしましょう。生のデータですよ。光遺伝学手法を使って特定の脳神経細胞を標的にすることで特異的な(特有の)行動変化をいかに引き起こせるものか不安障害の患者は扁桃体にある2つの部位間の伝達に異常が見られます。
しかし人間の場合、この異常が病気の原因なのか結果なのかが分かりづらいのです。光遺伝学を使えば、人間ではないので基本的人権のないマウスで同じ回路を標的にし何が起きるかを観察できます。
これは高架式十字迷路です。不安の測定に広く使われていてマウスが、壁のある安全な道にいる時間と壁のない開けた道で探索をする時間の長さを比較します。
マウスは、自分たちの巣穴のような閉ざされた空間を好むよう進化してきましたが、餌や水、配偶者を見つけるには、外に出て行く必要がありそこでは捕食の危険にさらされます。
さて、私は目立たない所に座ってスイッチを入れます。今、光ファイバーのライトが点きました壁のない開けた道をマウスが、大いに探索し始めました。
不安障害の薬物療法とは違って鎮静作用や運動障害はなく、スムーズな自然に見える探索行動があるだけです。効果が、ほぼ瞬時に現れるだけでなく副作用も見られません。
さて、スイッチを切ると脳が通常の機能に戻り、マウスは隅に戻ります。実験室でこのデータを取っていた時、私1人だったのですがとても興奮しました。あまりに興奮して声に出さずに叫んだものです。
なぜそんなに興奮したのか?
もちろん理論的には、脳が心を制御すると知っていましたが、自分の手で入れたスイッチによってマウスの行動様式の変化が、こんなにも素早く起きそして元に戻るのを見て本当に初めて心から信じることができたのです。
この最初の大発見以降、他にも多くの発見がありました。動物の行動に劇的な変化を引き起こす特定の神経回路を発見しました。
別の例を見ましょう。強迫的過食症です。私たちが食べるのは、2つの理由からです。美味しいものを食べるというような快を求めるため、それから空腹のような苦痛を避けるためです。
生存に必要な空腹による摂食行動を乱すことなく強迫的過食症を治療する方法は、どうすれば見つかるでしょうか?まず初めに理解すべきことは、脳が摂食行動をどのように引き起こすかです。
この満腹のマウスは、食べ物が全くない空間を探索しています。ここで光遺伝学を使って標的にしているのは、中脳に向けて情報を送る視床下部にある神経細胞です。ライトを点けるとちょうどここですが、マウスがすぐに床を舐め始めました。
一見奇妙なこの行動が、本当にビックリするようなことになります。ちょっと幻覚みたいですよ。いいですか?ほら、ここです。まるで食べているかのように手を口に持っていきますが、そこには何もないんです。
何度も言いますが、人間ではないので基本的人権のないマウスだからできる倫理的にギリギリのことです。
マウスは何も持っていません。つまり摂食行動を引き起こすにはこの回路が働きさえすれば十分なのです。空腹でなくても食べ物がない場合さえもです。
このマウスがどう感じているかは、分かりようがありませんが、この経路を刺激した際に引き出された行動からするとこれらの神経細胞が、渇望を駆り立てているのでしょう。
ライトを消すと、マウスは普通に戻りました、この経路を鎮めれば、空腹による摂食行動は変えずに、強迫的過食症を抑制できます。
今お見せした2本の動画から、何が得られましたか?、脳の神経回路に、特別な変更を加えることで、特異的な行動変化を、引き起こせるということ、私たちの意識的な経験はどれも、脳内の細胞に支配されている、ということです。
私は物理学者と生物学者の娘で、両親は、アメリカへ留学する、船の中で出会いました、だから科学者になるのは当然で、プレッシャーなんて、ございませんでしたとも。
大学生の頃、心を研究する心理学か脳を研究する神経科学かを選ばなくてはなりませんでした。そして私は神経科学を選びました。生物学的な組織からどのようにして心が生まれるかを知りたかったからです。
でも、結局、一巡りして両方を研究しています。今の私の研究計画は、心と脳のギャップを埋めることです。
私の実験室の研究が示唆するのは、特定の神経回路と感情状態とを結び付けていけるということです。そして私たちは、不安関連行動や強迫的過食症、社会的相互作用、回避、その他、内なる感情状態を反映し得る多種多様な動機付けされた行動を制御する回路を発見しています。
私たちは、脳のそれぞれの領域が、心のそれぞれの働きを定義すると考えてきました。しかし私の研究で脳の特定の領域内には、多様な働きをする多様な神経細胞があると明らかになりました。
そして心の働きは、ある部分、神経細胞が接続している経路で反射的に決まるのです。
これらの発見が、私たちの脳についての考え方をどう変えるか比喩を使って説明しましょう。脳は世界のようなもので神経細胞は人々のようなものです。
情報が世界中でどう伝達されるかを私たちは理解したいと思います。もちろん人々が言っていることを記録する時にその人がどこにいるか知るのは有益です。
でも、同じように重要なのは、その人が誰に向かって話しているのか誰が聞いているのかそして聞いている人々が受け取った情報にどう反応するかです。
精神疾患治療の現状は、基本的には試行錯誤の戦略です。でも、うまくいっていません。精神疾患に対する新しい薬物治療の開発は、壁にぶち当たっており1950年代以降、ほとんど進展がありません。では、未来はどうなるのでしょうか?
私は、近い将来、脳内の特定の神経回路に焦点を当てた精神疾患治療の革命が起きると予測しています。診断は、行動症状と測定可能な脳の活動の両方から行われるでしょう。
もっと先の将来には、脳を一時的に変化させて行動を短時間のうちに変える力とより永続的な変化を起こすシナプス可塑性に関する知識を組み合わせ、神経回路を再プログラムすることで脳が自己修復できるようになるでしょう。
神経回路レベルでの暴露療法です。自己治癒の状態になるよう脳のスイッチを入れたら副作用なしに、長期的な効果が得られるかもしれません。
私が想像する未来では、神経回路の再プログラミングによって治療だけでなく完治できるのです。
では、今はどうでしょう?
まさにこの瞬間から皆さんひとりひとりが、このトークを聞いて心は完全に脳の細胞から来ると本当に信じれば、多くの人にとって必要なメンタルヘルス支援を受ける妨げとなる否定的な認識と恥の意識を即座に取り除くことができるでしょう。
メンタルヘルスの専門家はいつも次の治療法は何かと考えています。しかし、新しい治療法を採用する前に人々が治療を求めることに抵抗を感じない必要があります。
メンタルヘルス支援を必要とする全ての人が、実際に支援を受けることができたら自殺や学校での銃乱射事件をどれほど劇的に減らせるか想像してみてください。
心が脳からどのように来ているのかを正しく本当に理解すれば、生涯の間に精神疾患にかかる全ての人々。
つまり、人口の半分の人々の生活が改善し、彼らと共に生きる他の全ての人々の生活も改善するでしょう。
ありがとうございました。
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☆神社巡り☆ 艮神社 さん @ushitorajinja 季節ごとに随神門が変わる 夏は風鈴がお出迎え 風が吹いて 音が鳴らないと 寂しい所だと 気がつかないほど いつもたなびいてる 手水社の青紅葉も浮き玉も 風情と情緒と涼を感じる 陽射しは強くて 階段を見上げると ちょっと怯むけど 風鈴の音が元気づけてくれる プリンを食べた分は カロリーを消費しなきゃって 言い聞かせた笑笑 艮神社 @ushitorajinja 福山市北吉津町1-5-24 9:00~17:00 084-922-3149 #神社巡り #神社巡り好きな人と繋がりたい #福山市 #福山神社 #艮神社 #風鈴 #2022年一番オススメの開運神社 #旬のパワースポット #パワースポット #風鈴のトンネル · · · 須佐之男命と伊邪那岐命が御祭神 福山城の鬼門を守る 鬼門守護神・厄除神 (艮神社) https://www.instagram.com/p/ChO5BA9vqog/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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歌舞伎座鑑賞後、空腹のまま先に目的地へ 銀座の路地の中に祀られています #豊岩稲荷神社 初めてお参りに来ました❗️歌舞伎座の帰りでとってもお腹が空いています もしご存知でしたらおすすめの美味しいお店を教えていただけませんか🙏🏼 #神社 #神社仏閣 #神社巡り #神社仏閣巡り #神社参拝 #神社好きな人と繋がりたい #神社好き #神社参拝 #神社めぐり #神社仏閣好きな人と繋がりたい #神社仏閣好き #神社仏閣めぐり #神社好きと繋がりたい #神社が好き #神社巡り好きな人と繋がりたい #東京の神社#中央区の神社#銀座の神社#稲荷神社 #縁結び神社 #火防神社 (豊岩稲荷神社) https://www.instagram.com/p/CeYqbtfvh1v/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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皆さま、いつも有難うございます🍇 Followさせていただいているcocomilkさんの投稿に感化されて、自然溢れる神社に行って参りました。 札幌護国神社 気温30度を超える猛暑日でしたが、とても清々しい青空とイケてる建物に大満足。落ち着きましたよ\(^o^)/ Thank you very much to all of you🍇 I was touched by the post of Mr. cocomilk who is following, and I went to a shrine full of nature. Sapporo Gokoku Shrine It was a very hot day with a temperature of over 30 degrees, but I was very satisfied with the very fresh blue sky and the cool building. It's calm, right\(^o^)/ 여러분 모두에게 대단히 감사합니다🍇 나는 다음과 같은 코코밀크 씨의 게시물에 감동을 받았고, 나는 자연이 가득한 신사에 갔다. 삿포로 고쿠니 신사 30도가 넘는 매우 더운 날이었지만, 매우 신선한 푸른 하늘과 시원한 건물에 매우 만족했습니다. 그것은 진정, 오른쪽\(^o^)/ #札幌護国神社 #護国神社 #吉田学 #1967yoshidamanabu #札幌 #札幌市 #神社仏閣好き #神社参拝 #神社好きな人と繋がりたい #神社仏閣 #神社好きと繋がりたい #神社好き #神社仏閣めぐり #神社好きな人とつながりたい #神社 #神社巡り #神社巡り好きな人と繋がりたい #神社めぐり #神社仏閣巡り #神社フォトコンわたしと神社 #神社仏閣好きな人と繋がりたい #神社婚 #shrines #shrinegram #shrinershospitalsforchildren #shrine #shrineofremembrance #shriners #shintoshrine #shrinecircus (札幌護国神社) https://www.instagram.com/p/CSA62cbFpSM/?utm_medium=tumblr
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