#籠目サク
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touhoutunes · 4 months ago
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Title: 強欲な渇きを潤して (Quench the thirst of greed)
Arrangement: MK
Vocals: 籠目サク
Album: Holy Depth
Circle: EastNewSound
Original: Memento of All Organisms ~ Memory of Fossil Energy.
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narichan777 · 2 years ago
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続いてそれぞれ2度目の「アムリタの饗宴」と
「アラーニエの虫籠〈リファイン版〉」を観ま~す❣️
上段は初日舞台挨拶でご登壇のMoeMiさん
と坂本サク監督⸜( ˆ࿀ˆ )⸝♡
#MoeMi #内田真礼 #能登麻美子 #花澤香菜 #白本彩奈 #伊藤陽佑 #片山福十郎 #バトリ勝悟 #福井裕佳梨 #土師孝也 #福谷修 #坂本サク #アムリタの饗宴 #アラーニエの虫籠 #シネマスコーレ
https://www.amrita-movie.com/
https://www.ara-mushi.com/
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yukalyn · 4 years ago
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#東海飯店 (→ @toukaihanten )で食べて大感動の味わいだった餃子。 王��のブランチの全国餃子選挙にて第2位を獲得し、グルメ漫画“忘却のサチコ”で絶賛されていた焼き餃子🥟 お店へ行かないと食べることの出来ない味だったけど、通販をスタートしたとのことで。 目当ての餃子₊春巻き₊小籠包をお取り寄せし点心パーティー、おうちごはんで堪能しました😋 ここの餃子はマジでヤバい♡ この贅沢な味わいは、一般的な餃子とは桁違い! もはや餃子の王様です♔ この贅沢餃子を、おうちごはんで楽しむことができるとは思っていなかった~ 我が家では、ご褒美餃子と呼ぶことにしました🤣 ポイントは、ぷりっぷりの海老かな? 濃厚な甘みを感じる豚油に+ぷりっと滑らかなの海老の甘さは絶妙な美味しさ♡ ニンニクは入ってないのに、コク深く濃厚な旨味が満載。 皮は薄めだけどもっちり感があったりで、タレをつけなくてもとてつもない美味しさが口の中に広がります✨ 上質な脂の美味しさなので後味は意外とサラっとしていて、クドさを感じることがないので。 1こが大ぶりでけっこうなボリュームがあるけど、サラっと軽く食べることができちゃいます♪ 焼きは自分でやならきゃいけないってところが少し不安だったけど、時間とかも細かく記載されている美味しい作り方のリーフも同封されているので。 書いてあるままの流れで作れば問題なし。 普段お料理は殆どやならない旦那も挑戦してみたけど、キレイに美味しく焼くことが出来た~ お店と変わらぬ味を、問題なくスムーズに作ることが出来ていましたよ~✌ サクっとした歯ごたえも感じる皮の中から溢れ出す濃厚な餡の奥深い味わいが絶妙な春巻も、肉汁の旨味もたっぷりと入り込んだスープが滴る小籠包も。 お店と変わらぬ絶妙な味わいで、め~っちゃくちゃ美味しかった~♡ お値段は餃子は8個入りで1,180円だから、お店で食べるのと変わらないかも? 春巻きとかもお店とほぼ変わらぬお値段だったし、3,980円以上だと送料無料だったりするので。 通販利用する時は、まとめ買いがお得かもです👆 東海飯店の味が恋しいけど、なかなかお店へ足を運ぶことが出来ない方は是非! “浜松町東海飯店 楽天”で検索して、通販ショップをチェックしてみてね! 楽天ショップのURLを貼ったストーリーズもあげているので。 ハイライトの“浜松町東海飯店”から、リンクを��ップでショップへ飛ぶこともできますよ~☺ #toukaihanten #chinesefood #zyoza #中華料理 #餃子 #春巻き #小籠包 #お取り寄せ #お取り寄せグルメ #焼餃子 #浜松町東海飯店 #instagood #instalife #instajapan #PR https://www.instagram.com/p/CVM9QHiF2r1/?utm_medium=tumblr
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hinagikutsushin · 6 years ago
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翡翠家の子供
「そら、今度は右足だ」
 私はヒナギの腕を掴み、ぐたりと垂れた右足力をいれ、前へと動かす。玉のような汗が顔から吹き出るのをそのままに、足の甲を引き摺りつつも1歩前に踏み出すと、ヒナギは��くやったぞ、と私を褒めた。
「少し休憩を入れよう。疲れたろう」
 彼はそう言うと、私を座らせ、厨の方へ向かった。汗でぬれた額を袖で拭った。
   ツグモネがここを去ったその翌日から、いよいよ衰えた脚を再び動かせるように、日々こうして歩く練習をする毎日を過ごしている。
 疲れるし、しんどいし、何より衰えきった足はなかなか前に進まずイライラする事もあるが、その間だけは悩んでいる事も全て忘れられる気がして、精神的にはとても楽な気がする。
 ……まぁ、私が逃げているだけなのだけれど。
 「そういえば色々あって聞き忘れたが、ここにロクが来たんだってな?」
  後ろから聞こえた声が私の思考の海から連れ戻した。差し出された湯のみを受け取る。
 先ほどの質問に素直に首を縦に振れば、隣に座った彼は顎に手を当て、何やら考え出した。暫く唸ると、彼は戸惑いがちに、私に問いかける。
「ヤスヒコ、お前里に興味はないか」
「さと……」
「如何せんここは山だ、色々と情報が入りにくい。山から降りて里の歴史家のヒスイ家に何か聞けば分かることがあるかもしれん」
 きゅと湯呑みを握る。
「ヤスヒコが望むのなら、一度里に降りてみようと思うのだが……、どうだ?」
 そう提案され、勢いで頷こうとしたがぐっと踏みとどまった。
 ロクから、そしてツグモネから聞いた「ヒスイ家」という言葉。勿論そこに行きたいのは山々だが……。
「もしかしてお前その尻尾を懸念してるのか」
なぜ分かったのかと勢いよく彼の顔を見上げると、不安げに尻尾が揺れていたと言うもんだから卒倒しそうになる。この尻尾はどう足掻いても無意識的に動くらしい。困ったもんだ。
「なに、毛皮の飾り物とでも言えばいいだろう。極力動かさないようにすればバレやしない」
「かるい」
「実際ロクにはそう言って誤魔化したし、気づかれもしなかったんだろう? なら大丈夫だ」
 ヤバくなったら俺が手助けしてやるさ、と湯呑をずずっと啜って答えたヒナギ。
「それか先にこの山を回るのも悪くはない」
「……わすれてなかったんだ、やくそく」
「そりゃな。忘れるわけないだろう。
 まぁ、どちらを先にするかはヤスヒコが決めろ。お前の選択に俺は突っ込まんよ」
「いつもでしょ」
「うるさい」
 私は湯呑を両手で持ち直して、風で揺れる水面を��めた。
 確かにこの山を見て回りたいといったのは確かに私。されど、険しい道のりを私一人で歩けるとは思えないし、ヒナギが私を抱いて登るとなれば彼への負担が酷いだろう。
 それに比べれは、尾っぽの事と私の出生などを誤魔化さなければならないが、人も多く、ましてや歴史家の住まう里であれば、色々とわかることが多いかもしれない。ツグモネが名指しする位だ、それほどの情報がヒスイ家という場所にあるのだろう。それにロクもいるし……彼には一度、挨拶をしに行かなければ。
「さいしょに、さと」
「!」
「もうすこし、あるけるようになったら……やまのほう、まわってみたい」
「……そうか」
 目を伏せて、口元だけくいっと上げたヒナギは、少しだけ安心したような雰囲気で、私は訳も分からず首を傾げた。
   それから数日後、順調な療育の御蔭かびっこはひくものの少しずつ歩けるようになった私は、経過観察に来たツグモネから与えられた松葉杖と共に、ヒナギと山を下りた。
 ヒナギはなるべく足の負担がかからない道を選んでいるというが、やはり家の周りのように平地というわけではない為、なかなか歩きが安定しない。何度かふらっと倒れこみそうになり、彼に助けられた。
 その度彼は、自身も干し肉やら燻製品やらが入った籠を背負っていて大変だというのに、私を抱こうとするので、自分で歩きたいという一心で「だっこは、いい」と言い続けていると、ほんの少し不本意そうではあるが倒れそうになった時だけ手を貸すようになった。
 暫くすると(私にとっては)急だった坂が少しずつなだらかになっていき、向こうからガヤガヤとした人の声が聞こえてきた。山の中にいるときに聞いたような鳥や虫の合唱、木々の騒めきとはまた違った五月蠅さに緊張して足が止まった。
「大丈夫か」
 ヒナギがこちらを振り返った。少し、距離が開いてしまったらしい。
「なんでもない。すこし、おとにおどろいただけ」
「あの里はやたらと栄えているからな。そう思うのも仕方がない。今から行くところはまだ静かなほうだ、安心しろ」
 とて、とてと近づいてきた私の頭を大きな手で人撫ですると、彼は再び前を向き歩き始めた。
「それ、もう少しだぞ」
 またしばらく歩き、明らかに人里の入り口と思わしき大通りを右に曲がりまっすぐ進むと、また草木の生い茂るところに入り、高い竹の中隠れるようにして建っている小さな家屋を見つけた。
 石畳を踏み、玄関の前に立つと、奥から誰かが出てくる気配がして私はヒナギの後ろに隠れた。
 「来ましたか」
  それはまだどこか幼く見える青年だった。糸のように細い目は垂れているせいか彼の穏やかそうな性格を醸し出している。ヒナギよりかは頭一つ小さなその青年は、彼と私を家の中に招き入れた。
「頼まれた奴だ」
「これはどうも有難うございます。ヒナギさんが作る燻製品は中々美味で、うちのお嬢さんも欲しがるくらいなんです」
「トモエがか、珍しいもんだ」
「そうですね、あの子達は知識以外の物欲があまりにも無いもんですから……」
 何が欲しいかときいたら書物、部屋からは仕事だからと言ってなかなか出てこないし、困った子です、と呆れ果てたようにため息をこぼした彼は、ヒナギの後ろでじっとこちらを様子見ている私に気付いたのか、にこりと笑いかけてきた。びくっと私の肩が跳ねた。
「あぁ、紹介がまだだったな」
 ヒナギにぽんっと背を押され、耳元で「何て言うかわかるな?」と聞かれ、自信なさげにこくりと頷いた。
「ヤスヒコ、です。はじめまし、て」
 青年は少しだけぽかんと口を開けると、はっと何かが繋がったのか嬉しそうに笑うと私の目線を合わせるようにしゃがんだ。
「はじめましてヤスヒコくん。噂はロクやヒナギから聞いてましたよ。僕はトモエの近侍です」
「きんじ」
「要はお世話係、ですよ。今回はヤスヒコくんの記憶を探すお手伝いをするようにとお二方から頼まれましてね。ヤスヒコくんが怪我をしていると聞きましたので、本来ならこちらがそちらへ伺うのが一番なのですが、如何せんうちの子は引きこもりがちなので……ここまで来るの、その脚では大変だったんじゃないですか?」
 正直に頷けば、軽く笑われた。ヒナギが少し居心地悪そうに体をよじった気がする。
 「さて、僕と話をしてもなんですし、ヤスヒコくんはトモエの所へどうぞ。ここをまっすぐ行くと突き当りに地下へと続く階段が見えるはずです。彼女はその先にいますよ」
 
 ……うん?
 「……ひとりで」
「はい、ひとりで」
 指さされた先に少しだけ視線を向けた。
 薄暗く細い廊下で、何かが出てきそうなおどろおどろしい雰囲気がある。 
 何か、出てきそうだ。
 まぁ私も妖の領域に片っぽ足を突っ込んでいるようなものだし、そこまで怖がる必要はないが、やはり知らない場所を一人で行くとなると、少し怖い。
 だがその先に何があるのかが気になるのは確かで。
 私の頭の中で好奇心と臆病さの鬩ぎあうのを感じ、ヒナギの袖をくいっと握ると、彼はその手をほどいてしっかりと大きな手で私の手を包んだ。
 少しビックリして彼を見上げると、眉を少し顰めて近侍を見るヒナギが。
「俺も行こう」
「いえ、貴方は僕の相手をしてください。トモエはヤスヒコくん一人で来ることを所望していましたし」
「なんでまた」
「國守としてではなく個人として会うからだそうですが、詳しくは私にも……」
 ヒナギは深くため息をつくと、私を安心させるように頭を二度撫でて、言い聞かせるようにして穏やかに言った。
「大丈夫だ、ここにはお前を害するものは出てこない。……行ってこい」
 こくりと頷き、私はその薄暗い廊下を歩き出した。
   コツ、コツ、と松葉杖が床を叩く音が耳の奥で響く。
 まだ昼間だというのにこの薄暗さだ、夜になったら何も見えないだろう。
 そうやってぼんやりと歩いていると、クスクスと笑う声が聞こえて後ろを振り返った。
 うっすら見える玄関には彼らの姿はもういない。
 空耳か……と思い前を向くと、逆さまの幼女の顔が私の前でにっこりと笑っていた。
  「?!」
  驚いて松葉杖を落としてしまった。するとその幼女も驚いたのか大げさに跳ねた。
「え、サクがみえるの?」
 幼女は私に負けず劣らずな舌っ足らずの声でそう問いかけた。反射的に頷けば、翡翠色の目を輝かせて私の方にズイっと近づいてきた。
「わぁー! サク、サクのことみえるひと、ニンゲンのなかではじめてみた! あなた、トモエのおきゃくさんでしょ! でしょ!!」
 随分と元気な幽霊だ。私を顔を覗き込むくりくりとした翡翠色の目や、ニコニコとした表情は彼女の好奇心を隠せない。真っ赤な振袖と緑色の帯が似合う半透明な彼女は、私がげんなりとした顔をしているのを気付いていないのか嬉しそうに空中で何回も回転し、ふと止まると何かを思い出したかのように再び私のほうに向きなおった。
「サクね、サクっていうの! このいえのざしきわらし!」
 トモエのところまであんないするよ!と、手招く彼女。私は慌てて松葉杖を床から拾い、彼女につられるまま廊下を歩いた。
 るんるんと嬉しそうに私の前を歩く座敷童。彼女の歩みは私のそれより幾分か早くて、疲れてしまう。
 気づいていないのか、すっかり遠くに行ってしまった彼女は、廊下の突き当りで大きく手を振りながら私を待っていた。
 彼女の後を漸く追いつくと、地下の方から淡い光が漏れているのが見えた。
 サクを頼りに階段をゆっくりと降り、扉の先を見ると、そこにあるのは本、本、そして本。
 ――書物の山ってこういう事か。
 高い本棚は天井にまで届き、ズラリと巻物やら本やらが並んでいる。並びきれていないモノは床に積まれており、古い紙と墨の臭い、地下のせいかほんの少しのかび臭さが部屋に充満していて、それは異様な、まるで異次元空間のようだ。
 きょろきょろと辺りを見回す私とは逆に、サクは慣れたように先へ先へと進み、明かりの元にたどり着いていた。手招きされ、書物を何とかうまく避けつつ―いくつか落としそうになったが――追いつくと、本棚と本棚の間の小さな文机の手前におそらくロクと同じくらいの年齢の少女が座っているのが見えた。
「トモエ、トモエ、おきゃくさんきたよ!」
「あぁ、もうそんな時間なの」
 コトリ、と何かが置かれる音。少女はこちらに向きを変えても��一度座り直した。
 サクによく似た少女だ。彼女とは違って知性を携えた目をしているが、姉妹と言われても誰も否定はしないだろう、という位にはそっくりだ。
「この度ははるばる遠い所から来てくださってありがとう。私はこの家の当主、今代國守のヒスイ トモエです……なんてね。ロクとかヒナギさんあたりから私の事は聞いていたのでしょう、この自己紹介必要あるのかしら。私もあんたの事知ってるし」
 ちょっぴり怠そうにそう呟く彼女を私はぽへっとした間抜けそうな表情で見返すしかない。ロクもヒナギも、トモエの父も彼女は引きこもりがちだっていうし歴史家の子だというものだから、私はてっきり堅物で、ちょっと気難しそうな人なのかなと想像していたのだが、こんなにも気怠げな少女だったとは。それに、
「しってるって、どういうこと……?」
「見てたから」
「え」
「この雀に、見覚えはないかしら」
 そう言って懐から何やらミミズのような文字が書かれている細長い紙を取り出し、息をふっと吹きかけると生まれた小さな雀。
 ……紙から雀が出てきた。
 茫然としている私の肩にとまった鳥。手を近づけると飛び乗ってきた。
 その雀をよく見てみる。
 他の雀より小ぶりで、人によく懐いているのか手のひらの中でも大人しい。ちょっとだけ空いた手で蓋をするように閉じればひょこっと隙間から顔を出す。
 これをよく好んでやろうとする小ぶりな雀を私は一匹しか知らない。
 「……おちび?」
  ちゅん、と雀が答えた。
 私の尻尾がゆらゆらと揺れるのが分かった。この雀はあのおちびだ!
「その子、私の式神のうちの一人なのよ。申し訳ないけど、あんたがヒナギに拾われたその時から、何回か見に行かせてたわ」
「え?!」
「だから知ってるって言ったのよ」
 ごめんなさいねー、と手をひらひらさせて答えるトモエ。なんというか、拍子抜けした。
「それで、私は何を手伝えばいいの?書物?」
「あ、うん」
「どのあたり?」
「えっと、この山のこと……?」
「それだと範囲が広すぎるわ。私たちはこの山を含めた里の全ての歴史を書いているのよ?どの年代か言ってくれないと困るわ」
 困った。こういう時はどうすれば良いんだろうか。
 うんうんと悩んでいると、トモエはそんな私の様子を見てか溜息を吐いた。申し訳ない。
「……取り敢えず、神殺し前後の歴史書を基本的に読み進めた方がいいと思うわ。あんたはあの日の翌日に発見されたんでしょ」
 こくり、と首を縦に振ると、彼女は立ち上がって本棚の奥の方へ姿を消した。
 それにしても凄い数だ、これを全部トモエが書いたのだろうか。
 若干仰け反るようにして山を眺めていると、頭上でサクが笑う声がした。
「すごいりょうでしょ!」
「うん」
「言っておくけど全部私が書いたわけじゃないわ。何人もの前任者が、数100年積み重ねてきた結果よ。私たち一族は、そうやってこの里の歴史を守ってきたの」
 いつの間にか帰ってきていたトモエ。手には数冊の本が抱えられている。
 この量だ、かなり時間がかかるだろうと思っていた。
 恐る恐る本を手に取る。まだ書いて新しいのか汚れは少なく、ザラザラとした和紙の感触が気持ちいい。
「ありがと、トモエ」
「別にお礼を言われるほどじゃないわ。あぁ、でも書物は必ずここで読んでいってちょうだい。ここの書物は基本的に外に持ち出すと読めなくなるように仕掛けがされているから」
「……それはまた、どうして」
「敵方に情報知られちゃ不味いでしょ。情報は最大の武器なのよ?」
 ぴっと指を上にあげて言う彼女はまるで先生のようだ。
「あ、あとこの本も。これは普通の本だから持って帰ってもいいわよ。なんならあげるわ」
 彼女は徐に机の上にあった本を拾い、私に手渡した。表紙には「母狼山の伝説」と書かれてある。
 なんだろうと思い表紙を開くと、中は大きめの挿絵とその片隅に読みやすい字体の文が書いてある。どうやら絵本のようだ。
「この山の伝説について書かれた本よ。子供向けだから読みやすいはずだわ」
「ほんとに、もらってもいいの……?」
「まぁ、お近付きの印、みたいな」
 照れ臭いのか、眉を潜めそっぽを向き、頬を掻く仕草は年相応に見える。素直にお礼を言えば、「別に。私は内容知ってるし、もう読まないからあんたにあげただけよ」とぶっきらぼうに返されたので、ふふっと意図なく私の口から笑い声に、むっと顔を顰められた。顔は茹でダコのように赤くなっている。
「と、取り敢えずゆっくりしていきなさいよ」
 素直にこくりと私が頷いたのを確認すると、彼女は再び机の前に座り、筆をとる。
 私も書物を読み進めねば、と、借りた本に目を通しめた。
   もう何刻か過ぎたか、本を床に置き、ぐっと背を伸ばす。
 資料として貸してもらった本はどれも難解なものばかりで、本の数枚しか読み進められず悔しい思いをした。
 疲労で目がシパシパとするので、目を軽く瞑り上から指で目蓋をなぞる。
 ……これは読み書きの練習、頑張らないとなぁ。
 この調子だと全ての書物を読み終える前に怪我が完治することだろう。
 そういえばトモエは何をやっているのだろうか、と文机の方に目を向けると、先ほどの姿勢のまますらすらと本を綴っているのが見えた。既に何冊か書き終えたのか、それとも参考として読んだのか定かではないが、床にはいくつかの巻物と書物が散乱していて、この部屋に入ってきた時よりも高い山が出来ていた。
 休憩もとっていないようだし、ここで休みを入れてもいいだろう。
「……トモエ」
「……」
 返事はない。相当集中しているらしい。
 すると、床からぬるっとすり抜けるようにして現れたサクが、口の方に人差し指をあてて私を見た。悪い顔をしている。
 そろりそろりとそのままトモエに近付き、そして……勢いよく体をすり抜けた。
「うひゃ?!」
 筆が中を飛び、床へ落ちる。まだたっぷりと墨が染み込んであるそれが畳にシミを作るには時間はかからなかった。
「サクーー!! あんたいい加減になさいよ!!」
「だってひまーーーー!!」
「あんたの暇事情なんて知ったこっちゃないわよ!!」
 怒り心頭でサクを追いかけるトモエ。それを呆然と見る私。ドタドタとした足音が上にも響いたのか、「何をやっているのです?!」と、近侍さんの焦った声ととにたたたっと階段を降りてくる音も「アーーッ」彼は階段から滑り落ちたらしい。ドーンッと勢いよくぶつかった後バサバサと何かが崩れる音もした。
 ……なんだろう。この混沌とした間は。
 現実逃避をするように遠くを見つめていると、再び違う足音が上から聞こえた。この重さは恐らくヒナギ。
「……何が起きたんだこりゃあ」
 床にぶちまけられた墨。あちこちに転がる巻物と崩れた本の山に埋もれた近侍さんに、トモエをからかうように空中を浮遊するサクとそれを捕まえようと飛び跳ねるトモエ。はっきり言おう。
「ヒナギ、たすけて」
 死んだ魚の目で彼を見つめると、困ったようにため息を吐かれたが、その顔は何やら楽しそうにも見えたのはここだけの話だ。
   かぁかぁ、と烏がなく。
 外に出ると、空には既に濃紺の夜の帳が降りてきていた。夏の終わりが近いのか、少しだけ肌寒く感じ、体が震えた。
 なんなら泊まっていけばいいのにと残念そうにするトモエと近侍さんに軽く手を振って、私とヒナギは屋敷を後にした。
 流石に暗くて足元が覚束無いため、握ったヒナギの手と声を頼りに歩く。ぎゅっと包み込む彼の掌は温かい。
「今日はどうだった」
 私に合わせた歩幅で横を歩く彼が問うた。楽しかったと端的に応え、握る手に力を込めれば、彼は満足そうに頷いた。
「もっと、よみかきのれんしゅう、がんばる」
「病み上がりだ、あまり無理をするんじゃない」
「ん」
 繋いだ手がふと離され、そっと頭を撫でられた。悪い気はしないので、されるがままにされていると、くつりと彼に笑われた。
「さ、あと少しだ。頑張れ」
 再び彼が私の手を取る。私達の帰る場所は、この先だ。
← →
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坂本サクによるアニメ「アラーニェの虫籠」支援者募集、本編に出演する権利も
坂本サクによる劇場アニメーション「アラーニェの虫籠」のクラウドファンディングが、Makuakeにて実施されている。動画を見るすべての写真を見る(全9枚)「アラーニェの虫籠」きれいな写真をもっと見る(全9枚)「アラーニェの虫籠」メインビジュアル» 大きな写真を見る 押井守監督作「イノセンス」のデジタルエフェクトを担当した坂本が監督し、原作、脚本、音楽を手がけた本作。不可解な心霊現象が目撃されている巨 Source: アニメのニュースまとめ
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touhoutunes · 4 months ago
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Title: 響子ちゃんの門前読経テクノ (Kyouko-chan's Temple Sutra Recitation Techno)
Arrangement: sath
Album: TOHO DEMH゜ARD ~とーほーでんぱーど~
Circle: Dドライブ
Original: Youkai Girl at the Gate
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touhoutunes · 19 days ago
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Title: Nazrin Rodenticide
Arrangement: HAGISOPH
Vocals: 籠目サク
Album: TOHO DEMH゚ARD ~とーほーでんぱーど Vol.3~
Circle: Dドライブ
Original: A Tiny, Tiny, Clever Commander
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touhoutunes · 3 months ago
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Title: ぬえちゃんの服をHi-Techにした~い!(I want to make Nue-Chan's Clothes Hi-tech!)
Arrangement: HAGISOPH
Vocals: 籠目サク
Album: TOHO DEMH゜ARD ~とーほーでんぱーど Vol.2~
Circle: Dドライブ
Original: Youkai Back Shrine Road
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touhoutunes · 1 year ago
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Title: 天才的!イノベーション (Genius! Innovation)
Arrangement: HASEKO
Vocals: 籠目サク
Album: TOHO EUROCORE
Circle: Dドライブ
Original: Cemetery of Onbashira ~ Grave of Being
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yukalyn · 5 years ago
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#大阪王将 ( @osakaohsho_japan ) の、新商品試食会へ♬ 大阪王将の、間違いのない絶品餃子を楽しんできました✨ もっちり食感に大葉と生姜の爽やかな風味が絶妙な、冷やし餃子はレンジもお湯も不要! 流水解凍で、お手軽簡単に出せるところ&サラダやスープなどなど…色々なアレンジが効くところも良いですね👍 香ばしい焼き目にニラや胡麻油の風味、ブラックペッパーのアクセントで満足度高しな堅焼きつまみ餃子! 程よい歯ごたえが抜群の食べやすいミニサイズで、お酒のおつまみ…特にビールとの相性は絶対にバッチリです🍻 具材のチーズが1.3倍となった、チーズ好きには堪らぬとろ~りトロけるまろやか食感が最強な羽根付きチーズ餃子! パルミジャーノ・レッジャーノやゴーダチーズの芳醇な香りがすっごく豊かで、これもお酒にもぴったりな逸品🍸 そのまま食べてもタレにつけても美味しいけど、、、 塩胡椒やブラックペッパーを振りかけて食べるのもオススメです★ カリっ!サクっ!っと食感の後にくるもっちりとした歯ごたえ、その後にやってくるじゅわ~っと押し寄せる極旨スープが贅沢すぎる羽付き焼き小籠包! 肉の旨味をプラス+にこごりに中華スープを加えることで、スープの美味しさがさらにパワーアップし��とのこと☝ 全体量も増えたそうで、5粒入りとなりお得感もさらにパワーアップしていますよ~😆 新商品の他にも、定番の餃子やスパイシーな香りが最高なカレー餃子☆彡 肉あんかけニラ玉やから揚げなどなどを堪能させていただきましたが、大阪王将の味ってホントどれも間違いのない味わいだわぁ~😋 大阪王将の冷食って、冷やし餃子の流水解凍でOKとかもそうだけど… 羽根付き餃子とかも、油いらず・水いらず・フタいらずの簡単調理っていう楽々お手軽ってところも最高なんですよね👍 美味しさには間違いないし、お手軽便利だし👍 大阪王将の冷食はストックしておくと、すっごく重宝&活用できますよ~✨ #gyoza #餃子 #冷やし餃子 #羽根つき餃子 #羽根つきチーズ餃子 #冷やし餃子 #小籠包 #羽根つき小籠包 #カレー餃子 #肉あんかけニラ玉 #から揚げの素 #から揚げ #肉汁 #堅焼きつまみ餃子 #つまみ餃子 #おつまみ #おうちごはん #冷食 #冷凍食品 #時短 #pr #instagood #instafood #instalife #instajapan https://www.instagram.com/p/B7wr5beAfBs/?igshid=1u4tphepx22em
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