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2024年5月9日

新サッカースタジアムの隣にサウナ 隣接する商業施設「ヒロパ」に 「書斎ラウンジ」や「フィットネスエリア」も整備 今夏開業(RCCニュース)2024年5月9日
広島市のサッカースタジアムに隣接する商業施設内にサウナやスポーツジムを備えた施設がこの夏に開業することになりました。
「エディオンピースウイング広島」の東側に整備されている「ひろしまスタジアムパーク」内の商業施設=「ヒロパ」のB棟に開業するのが「ベネッセレ広島店」です。
店舗面積は、およそ600平方メートル。県下最大級の『サウナエリア』を設け、2つのサウナ室を完備し、初心者にも優しい施設を目指すとしています。
また、コワーキングスペースとしても使用できるだけでなく読書や趣味を楽しめる『書斎ラウンジ』や、初心者から経験者も利用できる『フィットネスエリア』も整備します。
3つの異なるコンテンツからなる「ベネッセレ広島店」は8月1日に開業予定です。
目標は5月のホーム3試合あわせて1万人 サンフレッチェ広島レジーナがWEリーグ観客動員トップを目指すプロジェクト(広島テレビ)2024年5月9日
女子プロサッカーのサンフレッチェ広島レジーナです。エディオンピースウイング開業の勢いそのままに、WEリーグで観客動員トップを目指すプロジェクトが始まっています。
5月6日のアウェー戦。レジーナは後半37分、途中出場の高橋美夕紀選手が頭で��わせ、これが決勝ゴール!2試合連続の完封勝利で5位に浮上しました。
高橋美夕紀 選手 「ひさびさ(のゴール)だったので、やっと結果を出せてよかったですけど、残り3試合で少ないので、もっともっとゴールに迫る、自分らしいプレーをたくさん出して貢献できるようにがんばります」
躍動を後押しするのは新スタジアムの大声援です。今シーズンの総観客動員数は、ここまで2万2223人。クラブ史上最多の数字で、WEリーグ全体でも3位です。
リーグトップを目指し、5月のホーム3試合合計で観客1万人を目指すプロジェクトを始動。前の試合は3,978人を集めました。残りのホームは2試合。紫の声援がレジーナの背中を押します。
立花葉 選手 「特に試合終盤に体がきつくなってきたときに皆さんの応援の声が聞こえると、また頑張ろうという気持ちになる。みんなに少しでも喜んでもらえるように、楽しいと思えるサッカーができるように、ホーム残り2試合絶対勝つのでぜひ試合を見に来てください!」
次の試合は5月11日午後2時から、エディオンピースウイング広島で7位の大宮と対戦します。

「さかさ広島駅」って?広島新駅ビル初の一部共用開始はまず南口バス乗り場から 現在の駅ビル工事&駅前大橋ルートの進捗状況も(RCCニュース)2024年5月9日
再開発が続く広島駅ですが、南口のバス乗り場が、来月、新しい駅ビルの1階に移動し暫定利用されることになりました。広電の広島駅乗り入れはどうなっているのか、駅ビルの様子はどうなっているのかも確認してきました。
小林康秀キャスター 「稲荷町交差点にやってきました。広島駅への駅前大橋ルートへの道のりですが、線路を敷設する工事が行われています。砂利が持ち込まれていますね」

駅前大橋ルートの進捗状況は現在5割とのことです。
小林キャスター 「白いコンクリートの部分を見てください、これが稲荷町電停になります。広島駅から八丁堀方面にいく電車などはここを使うことになります。」

この線路の終着地点、広島駅です。
小林キャスター 「広島駅が見えるところまでやってきました。先月ある程度の囲いが外されましたね……銀色の加飾は重厚感を感じます。折り���を折ったイメージだそう。そしてガラス張りの階も見えまして、広島駅の文字も見えます。路面電車がが入ってくるところを上から見下ろす感じなんでしょうね」

そして路面電車の駅ビル2階への乗り入れは?
小林キャスター 「巨大な橋桁が組み立てられています。あの橋桁がスライドして、大洲通りに渡されることになります」

こんな発見も……。
小林キャスター 「あちらをご覧ください。エディオン蔦屋家電のガラスを鏡にして、『さかさ広島駅』が見えるんですね」

そんな中、工事中の新広島駅ビルでは、一部の利用が始まります。
小林キャスター 「広島駅南口のバス乗り場です。駅ビル工事の進捗にともなって、移動することになりました。場所は駅ビルの1階部分です」

広島駅南口バス乗り場は、現在 工事中の新しい駅ビルの1階部分に移動し、暫定利用を開始します。これに伴い、現在のバス停やバス停に通じる階段も閉鎖されます。乗り場番号も変更することになるため、当面の間、誘導員を配置することにしています。

バス乗り場は、来年春の駅ビル開業後も工事で暫定利用が続くため、最終的な完成は2026年度末を目指しています。

【独自】安倍氏、2013年参院選で候補者に現金100万円 「裏金」か 収支報告書に記載なし(中国新聞)
2013年7月の参院選で、当時自民党総裁で首相だった安倍晋三氏(22年に死去)が、東日本の選挙区で争う同党公認候補の応援に入った際に現金100万円を渡していた疑いがあることが8日、中国新聞の取材で分かった。安倍氏、候補者が関係する主な政治団体などの収支報告書にはいずれも100万円の記載はなかった。
自民党の元幹部によると、政権の幹部が候補者の応援に入る場合、「表に出ないカネ」などを使い、激励のための陣中見舞いを渡す慣行がある。複数の元政権幹部は、使途が公表されない内閣官房報償費(機密費)が使われた可能性があるとの見方を示した。5年の時効が成立しているとみられるが、政治資金規正法違反(不記載)などに当たる可能性もある。
この候補者は匿名を条件に中国新聞の取材に答えた。参院選中に安倍氏が応援演説に入った当日、個室で面会する場面があり、安倍氏からA4判の茶封筒を受け取った。茶封筒の中には白い封筒が入っており、その中に100万円が入っていたという。
候補者は100万円の趣旨について「陣中見舞いのような感じで差し出された。厳しい選挙戦の足しにしてほしいという意味と思った」と説明。「表にしないカネ」と受け止め、選挙運動費用や政治団体の収支報告書には記載しなかったという。実際には切手代や電話代など選挙費用の支払いに充てたとしている。
一方、安倍氏が関係した政治団体のうち、今も存続しているとみられる「晋和会」(東京都)に文書で取材を申し込んだが、8日夕までに回答はなかった。
機密費は、内閣が施策を円滑かつ効果的に進めるための経費で、年約12億円が官房長官の判断で使用できる。領収書なしでも支払うことができ、使途は公表されない。98~99年の小渕内閣で官房長官を務めた野中広務氏(18年死去)は10年に共同通信の取材に応じ「機密費は月7千万~5千万円くらいを使い、そのうち1千万円を首相に渡していた」と明らかにした。選挙への流用が取り沙汰されたこともある。
13年7月の参院選は、12年12月の衆院選で民主党から政権を奪還した自民党が初めて迎える国政選挙だった。参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」が解消されるかが最大の焦点で、自民党は圧勝し、ねじれを解消した。安倍氏は期間中、候補者の応援のため、35都道府県を遊説に回った。

オレンジジュース、高嶺の花に? 不作で輸入果汁が高騰、円安で拍車(朝日新聞)2024年5月9日
国内でオレンジジュースの販売休止が相次いでいる。オレンジ果汁の主な輸入先のブラジルで不作が続き、価格が高騰。円安も追い打ちとなり、手頃な値段で売れなくなっているためだという。
森永乳業は「サンキスト100%オレンジ」(200ミリリットル)について、確保済みの原料がなくなり次第、販売を休止する。休止は6月中旬ごろの予定という。
アサヒ飲料は「バヤリースオレンジ」(1.5リットル)の出荷を昨年12月に休止。雪印メグミルクは「Dole(ドール)オレンジ100%」の1000ミリリットルと450ミリリットルの販売を昨春休止した。
背景にあるのが原料の値上がりだ。日本果汁協会によると、輸入オレンジ果汁の1リットルあたりの価格は2020年は259円だったが、23年は491円に。足元の円安も、価格の高騰に拍車をかけているという。
一方、国産のみかんジュースを新たに売り出す動きもある。協同乳業は今年4月、和歌山県産の温州みかん果汁を100%使った「農協果汁」(900ミリリットル)を14年ぶりに復活させて売り出した。現在は関東甲信越のみで売るが、来年度以降はエリアの拡大を検討する。オレンジの値上がりは、農協果汁の発売に直接関係していないというが、同社は「国産果汁の良さを知っていただく機会になれば」としている。(明楽麻子)

新型コロナ 広島県の新規感染者数29%減 GWの影響か 1年前の水準を下回る 9日発表(テレビ新広島)
新型コロナウイルス。広島県は9日、先週1週間(4月29日~5月5日)に広島県内の定点調査で確認された新規感染者数は204人、定点あたり1.85人と発表しました。
前週と比較して29%減り、3週ぶりに減少しました。
新規感染者数は1月29日の週をピークに減少傾向にあり、4月22日の週は、約3カ月ぶりに微増となりましたが、4月29日の週は大型連休の影響もあり1年前の「5類」移行時(定点あたり2.31人)を下回る水準となっています。(前週は287人、定点あたり2.61人)
広島県は、現時点で医療がひっ迫している状況にはないが、引き続き手洗いや換気など基本的な感染対策をするよう呼び掛けています。
このほかの感染症では、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)と咽頭結膜熱について県は引き続き警報を発令し、警戒を呼び掛けています。
※「5類」移行後、広島県内の感染者数
5月8日~14日 259人 定点あたり2.31人
5月15日~21日 253人 定点あたり2.26人 前週比 横ばい
5月22日~28日 266人 定点あたり2.38人 前週比 横ばい
5月29日~6月4日 344人 定点あたり3.07人 前週比 微増
6月5日~11日 443人 定点あたり3.92人 前週比 微増
6月12日~18日 493人 定点あたり4.36人 前週比 微増
6月19日~25日 532人 定点あたり4.71人 前週比 横ばい
6月26日~7月2日 771人 定点あたり6.88人 前週比 微増
7月3日~9日 1,060人 定点あたり9.46人 前週比 微増
7月10日~16日 1,245人 定点あたり11.12人 前週比 微増
7月17日~23日 1,548人 定点あたり13.82人 前週比 微増
7月24日~30日 1,783人 定点あたり15.92人 前週比 微増
7月31日~8月6日 1,639人 定点あたり14.77人 前週比 横ばい
8月7日~13日 1,302人 定点当たり11.94人 前週比 微減
8月14日~20日 1,601人 定点あたり14.29人 前週比 微増
8月21日~27日 1,633人 定点あたり14.58人 前週比 横ばい
8月28日~9月3日 1,637人 定点あたり14.62人 前週比 横ばい
9月4日~10日 1,697人 定点当たり15.02人 前週比 横ばい
9月18日~24日 1,073人 定点あたり9.58人 前週比 微減
9月25日~10月1日 880人 定点あたり7.79人 前週比 微減
10月2日~8日 535人 定点あたり4.73人 前週比 減少
10月9日~15日 411人 定点あたり3.64人 前週比 微減
10月16日~22日 303人 定点あたり2.71人 前週比 微減
10月23日~10月29日 321人 定点あたり2.84人 前週比 横ばい
10月30日~11月5日 285人 定点あたり2.52人 前週比 微減
11月6日~12日 189人 定点あたり1.67人 前週比 減少
11月13日~19日 194人 定点あたり1.72人 前週比 横ばい
11月20日~26日 300人 定点あたり2.65人 前週比 増加
11月27日~12月3日 306人 定点あたり2.71人 前週比 横ばい
12月4日~10日 313人 定点あたり2.77人 前週比 横ばい
12月11日~17日 356人 定点あたり3.15人 前週比 微増
12月18日~24日 360人 定点あたり3.19人 前週比 横ばい
12月25日~31日 671人 定点あたり5.94人 前週比 増加
1月1日~7日 682人 定点あたり6.04人 前週比 横ばい
1月8日~14日 918人 定点あたり8.21人 前週比 微増
1月15日~21日 1,291人 定点あたり11.42人 前週比 微増
1月22日~28日 1,598人 定点あたり14.14人 前週比 微増
1月29日~2月4日 1,944人 定点あたり17.36人 前週比 微増
2月5日~11日 1,751人 定点あたり15.77人 前週比 微減
2月12日~18日 1,056人 定点当たり9.43人 前週比 微減
2月19日~25日 849人 定点あたり7.51人 前週比 微減
2月26日~3月3日 623人 定点あたり5.51人 前週比 微減
3月4日~10日 593人 定点あたり5.25人 前週比 横ばい
3月11日~17日 538人 定点あたり4.76人 前週比 微減
3月18日~24日 410人 定点あたり3.63人 前週比 微減
3月25日~31日 417人 定点あたり3.69人 前週比 横ばい
4月1日~7日 291人 定点あたり2.62人 前週比 微減
4月8日~14日 257人 定点あたり2.34人 前週比 微減
4月15日~21日 257人 定点当たり2.34人 前週比 横ばい
4月22日~28日 287人 定点あたり2.61人 前週比 微増
4月29日~5月5日 204人 定点あたり1.85人 前週比 微減
※前週との比較
急増減…1:2以上の増減
増減…1:1.5~2の増減
微増減…1:1.1~1.5の増減
横ばい…ほとんど増減なし
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秋晴れ☀️ #蔦の渕 #東栄町 #滝 #waterfall #water #river #水 #愛知県 #北設楽郡 #nature #風景写真 #川 #landscape #大千瀬川 #奥三河のナイヤガラ #写真好きな人と繋がりたい #写真撮ってる人と繋がりたい (蔦の淵) https://www.instagram.com/p/CGvtVpdgcO4/?igshid=1jylcz3a17u0g
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各地句会報
花鳥誌 令和4年2月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和3年11月4日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
小六月ぼちぼち仕舞ふ鍬と鎌 由季子 木枯や五分刈り頭分け目つけ さとみ 気にかゝる今日の運勢冬に入る 都 短冊の文字のくづしや一葉の忌 同 兄逝きて里は遠きに冬ざるる 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月6日 零の会 坊城俊樹 選特選句
江戸よりのお香に塗れ菊仏 順子 古井戸を漕ぎて船屋の冬支度 はるか 舟魂の神は留守なる佃島 いづみ 鉄を裁つ音が遠くや小六月 光子 参道は潮へつづき神の旅 同 馬鹿高きビルの月島秋日和 梓渕 菊日和ひなたのまんなかに赤子 光子 秋寂の魑魅魍魎のもんじや焼 炳子 汐風にすだれ名残の佃煮屋 はるか 冬蝶の羽根重たげに船溜り 美智子
岡田順子選 特選句
教会に貼る福音や野ばらの実 和子 離れ里紅葉且つ散り元は海 いづみ 聖ルカの曳く影長し冬近し 眞理子 もんじや屋の電球秋のエレキテル 俊樹 鉄を裁つ音が遠くや小六月 光子 参道は潮へつづき神の旅 同 聖ルカへひと声高く海猫帰る 三郎 江戸風味買ひに佃の冬浅し いづみ 佃煮を売りて一献今年酒 三郎 元漁師ばかりがゐたり報恩講 いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月8日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
恋しても愛してならぬ木の葉髪 世詩明 神苑の葉擦れの音や神の旅 みす枝 吹かれても土を離れぬ秋の蝶 信子 幾度も糸先舐めて一葉忌 上嶋昭子 見えねども秋を惜しみてゐる鳥語 信子 おそろしき閉館あとの菊人形 上嶋昭子 褒貶は湯気の彼方におでん酒 同 秋天にハングライダーゆつたりと 錦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月8日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
浅漬の出るおやつ時祖母の家 美貴 流れゆく綿虫瑠璃を極だたせ 三無 日輪に溶けて綿虫見失ふ 同 そば処まづは浅漬け山盛りに 迪子 浅漬の昆布のぬめりも一菜に 貴薫 大綿の行先未だ定まらず 秋尚 冬あたたかへら鮒釣りの竿の黙 三無 重力を無くし大綿さ迷ひぬ 秋尚 今もなほ冬温かき笠智衆 有有 冬あたたかベンチに鳩の忘れ羽根三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月11日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
窓を打つ音傾ける古簾 雪 菩提樹は枯れ秋潮は音も無く 同 叡山の虚子碑しぐれて古り給ふ 匠 俊樹選なしと来る文そぞろ寒 清女 新米と仏に告げて供へけり 和子 手紙には里の落葉も入れもして 雪子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月12日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
峠路は叩く雨降る神の留守 あけみ か細くも白さ汚さず菊残る 紀子 白日の耳目を引いて冬の虫 登美子 まだ若き葉もありさうな柿紅葉 紀子 山間の忠霊場に木の実降る 同 ���柿を吊るして揺れる風を見る 光子
(順不同特選句のみ掲載) ……………………………………………………………… 令和3年11月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
来ては去る鳥語の中に笹鳴も 和子 学園祭ネイルの指で大根売る 都 松茸や鉄灸の香に偲ぶ郷 宇太郎 山粧ふ電動椅子の行く田舎 同 渡し場の冬の小石に下駄乾して 悦子 鐘楼に釣鐘は無し帰り花 益恵 橡の実干す山家の縁を鉄に 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月12日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
今朝の富士凜とそびえて冬に入る 和代 陽子墓碑ぬくき冬日を肩に乗せ 三無 凩の夜は読みきかすごんぎつね ゆう子 庭を掃く音の乾きや冬に入る 三無 凩や磨き上げたる鍋ふたつ ゆう子 木洩れ日の落葉の音を踏み登る 秋尚 一湾に凩の波せめぎ合ふ 美枝子 凩やくつきり浮かぶ富士の峰 白陶 茶の花や暗き葉影にぽつんと黄 三無 多摩川も富士も一望冬に入る 教子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月13日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
秋天に知床岬盛り上がる 独舟 時雨るゝやかの花街は川向う 晶子 煙突の遺る銭湯冬の月 同 凩の夜の決断のプロポーズ 岬月 蝦夷富士の裾を踏みつけ大根引く 雅春 蝦夷富士のひつくり返る大根引 同 風花や小樽運河に舟一艘 同 (順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月16日 萩花鳥句会
茶の花やコロナの谷間吾娘来たる 祐子 畑で買ふ丹後枝豆宅急便 美恵子 初霜や名も無き草の薄化粧 吉之 庵主逝く嵯峨野路泣くや京しぐれ 健雄 茶の花や母の法要一人して 陽子 冬立つや里の浜辺は波静か ゆかり 野良猫も日向につどひ冬ぬくし 克弘
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令和3年11月16日 伊藤柏翆俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
九頭竜の黙が募らせゐる寒さ かづを 師を偲ぶ三国時雨の中にかな 同 ひとつ付き二つ付いては秋灯る 富子 大根の畝高々と鍬を打つ 真喜栄 越前の七浦繋ぐ野水仙 みす枝 旧仮名の句集読みたる夜長かな 世詩明 高虚子を継ぐ中子忌を修しけり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月17日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
凩の風の縺れは雨が解く 世詩明 面影はしぐれの中に去来せる 和子 木枯しに病棟の樹の揺れ止まず 昭子 木枯しに独りの髪をかき上げつ 同 夫のこと母のこととも時雨るる夜 同 黒猫も散歩してゐし小六月 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月21日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
刀傷めける一すぢ蔦紅葉 千種 水音と鳥語に紅葉且つ散りぬ 三無 冬鳥の礫の黒く梢渡る 斉 大玻璃���腕組む漢冬に入る 亜栄子 移築校舎に金の標章鳥渡る 炳子 盆栽の松へと大いなる落葉 千種 火炎立て三和土を焦がす榾火かな幸風 どの道も櫟落葉やこの径も 亜栄子 行秋や薬舗の壁に由美かおる 月惑 縄文は地下の賑はひ落葉踏む 菟生 鬼ごつこ落葉舞ひ上げ走る鬼 三無
栗林圭魚選 特選句
お醤油の焼ける匂ひのして小春 久 盆栽の松へと大いなる落葉 千種 万葉の歌碑に散りつぐ紅葉かな 芙佐子 菅公の梅に冬芽の尖り立つ 同 防人を恋ふ妻の歌碑積む落葉 眞理子 静寂なるハケの小川の冬桜 文英 梁は漆黒の蔵神の留守 亜栄子 鯉跳ねて十一月の水歪む 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月22日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
角取れし男の如く古団扇 雪 虚子の野菊左千夫の野菊いづれとも 同 落葉踏み思索の道となりにけり 上嶋昭子 七五三まうすまうすと祝詞かな 同 今日ばかり御座す神の子七五三 一涓 晩秋や朽ちて横たふ榧巨木 紀代美 冬空に硝子をはめる指物師 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年11月25日 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
落葉して見知らぬ空のあるばかり 美穂 天空に続く棚田や神渡 千代 冬薔薇の空の向うは眩しくて かおり 蒼穹に掛けたる稲架やかくれ里 千代 終りなき螺旋階段冬の月 愛 大根積む仏頂面の女かな かおり テーブルの日向を歩く冬の蝿 桂 手に触るる化石の時間虎落笛 喜和 山茶花やエロスを説きし比丘尼逝く 久美子 不実なる昼と夜の顔月夜茸 睦子 驛ピアノ男の指が生む小春 美穂 メレンゲの如く白鳥眠りけり 久恵 箱階段踏めばみしりと冬館 かおり
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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OFFを利用して、"奥三河のナイアガラ"こと『蔦の淵』へ。 おぉっと思ったものの、人がいない・・・・・・♪ #東栄町 #蔦の淵 #奥三河のナイアガラ #奥三河 #ナイアガラ #my_eosm100 (蔦の渕) https://www.instagram.com/p/CF2V5wqH6pt/?igshid=1l1rnht6i2frs
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(5月31日まで開催中)【フェア】人から紐解くiPS細胞
代官山 蔦屋書店 営業時間について 5月11日(水)~当面の間 11:00~19:00
■代官山 蔦屋書店ご入店に関して ・1号館2階 映像フロアでのレンタル対象商品は「新作のみ」とさせていただきます。 ・3号館2階 音楽フロアはご利用いただけません。 ※お客様およびスタッフ同士の距離感を十分に取れる空間の確保・維持のため、入場制限を設ける場合がございます。 その場合は整理券を配布いたしますので、ご案内の際は指示に従ってくださいますようお願い申し上げます。 ※大変恐れ入りますが、マスクを着用していないお客様のご入店はお断りしております。 ※休店日や営業時間、当日のご案内方法は予告なく変更となる場合がございます
———-
iPS細胞研究所所長の山中伸弥さんをはじめとした研究者の方々や、京都大学総合博物館で行われる特別展「iPS細胞、軌跡と未来―こだわりの研究所を大解剖―」の関係者の皆様が、ご自身の人生で現在に至るまでに「刺激を受けた本」の数々を紹介教えて下さいました。 それぞれコメントも頂いておりますので、これが皆様にも刺激となれば嬉しいです。
———- 京都大学 iPS細胞研究所 所長 山中伸弥
『宇宙英雄ローダン・シリーズ』K・H・シェール他(著)ハヤカワ文庫SF 子どもの頃、夢中になって読んでいました。科学の力で問題を解決していく登場人物にあこがれたのが、今の仕事の原点かもしれません。日本語版が600巻を超えた今でも続きが出ている人気作です。
『星新一のショートショート』 環境問題、人口増など現代にも通じる社会問題に鋭く切り込んだ作品が多く、読んでいて刺激になります。
『仕事は楽しいかね?』デイル・ドーテン(著)きこ書房 アメリカ留学から帰国後、仕事に悩んでいたときに読んだ本です。思うように研究が進められず、研究を続けるかどうか悩んでいた私に、仕事を楽しむことを思い出させてくれました。
『FACTFULNESS』ハンス・ロスリング他(著)日経BP 科学者にとって、自分の偏見を捨て、データと真剣に向き合うことは非常に重要です。これは科学者以外の方にも言えることだと思います。この本は、世界のいろいろな事象を思い込みに惑わされずに見つめる訓練にとても役立つと思います。
『理不尽に勝つ』平尾誠二(著)PHP研究所 仕事をしていると、理不尽な目にあうことはたくさんあります。そんなときに手に取る本です。著者の平尾誠二さん(故人)とは友人として深い付き合いが���り、仕事の進め方やリーダーシップについて、多くを教えてもらいました。この本は、彼から教わったことを思い出させてくれます。
———- 京都大学 iPS細胞研究所 所長室 中内彩香
『阪急電車』有川浩(著)幻冬舎文庫 片道わずか約15分という阪急今津線の乗客の人間模様が優しいタッチで描かれ、映画化もされた大ヒット小説。人にはみな、それぞれが主役の人生のドラマがあるという当たり前なことにふと気づかされると同時に、(誤解を恐れずに言うと)「人って悪くないな」と思わされます。人間関係に少し疲れたときに読むと、ほっこり温かな気持ちになれる一冊です。
『僕たちの戦争』萩原浩(著)双葉文庫 何の接点もない戦時中の少年と“今どき”の少年が、ひょんなことからタイムスリップして互いの時代を生きる様子を描いたフィクション小説。背伸びしない、少年の目線で当時を想像しながら本の世界に没入し、現実世界に戻った後も、当時の人が急に今の私たちの日常に迷い込んでくるとこの世界はどう見えるのだろうと想像を膨らませました。当時を懸命に生きてきた方たちのおかげで今があるということを改めて考えさせられました。
『チーズはどこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン(著)扶桑社 いつから変化を恐れ、前に踏み出すのをためらうようになってしまったのだろう。常に起きる変化にどう適応するかは自分の考え方次第。物事をシンプルに捉え(自分で勝手に複雑化しない!)、柔軟に行動し、冒険を楽しむ。「新しいチーズ」探しの旅を始める勇気をこの本からもらいました。心が弱くなる度に読み返すと背中を押してくれる、私の良き伴走者です。
『Newtonニュートン』ニュートンプレス 親が愛読していたこともあり、物心がついた頃にはページいっぱいに広がる鮮やかなビジュアルに惹かれて、わけもわからずページをめくっていました。今思えば、それが知らず知らずのうちにサイエンスに興味をもつきっかけになったように思います。読者を「追いていかない」工夫が凝らされ、また号のテーマによらない最新の科学情報も得られるので、おすすめです。
『SNOOPY COMIC SELECTION』チャールズ・M・シュルツ(著)角川文庫 1950年から描かれ、スヌーピーをはじめ愛くるしいキャラクターが人気の漫画。ほのぼのとしたやりとりに心を癒されるときもあれば、子どもの他愛のない一言が、大人が目を背けがちな真理をついていてハッと気づかされるときもあります。読後の爽快感がたまらず、休日の午前に読みたくなる作品がたくさんあります。
———- 京都大学 iPS細胞研究所 臨床応用研究部門 准教授 池谷真
『神様からの宿題』山本育海他(著)ポプラ社 私たちの研究室では、進行性骨化性線維異形成症という筋肉組織中に骨ができる難病の研究に取り組んでいます。この本は、患者である山本育海君と、そのお母さんの手記です。患者さんとご家族が抱える苦悩、葛藤、決意などの思いが込められています。毎日を頑張って生きようという気持ちになります。
『細胞の分子生物学』ブル-ス・アルバ-ツ他(著)ニュートンプレス ミクロ系生物学が網羅されている、大学レベルの教科書です。大学合格が決まった後、すぐに購入しました。当時、第2版で、現在は第6版になっています。時に読本として、教科書として、辞書として、そして枕として大活躍しました。
『最強マフィアの仕事術』 マイケル・フランゼーゼ他(著)ディスカヴァー・トゥエンティワン 実際に裏社会で成功を収めた著者が、仕事のやり方を経験に基づいて書いた本だそうです。『マフィア』の法則ですが、現実社会に通じる内容が数多く含まれています。思わずニヤッとしてしまうような箇所もあり、心が疲れた時に半分娯楽として読むとちょうど良いかと思います。
『ブラック・ジャック』手塚治虫(著)講談社 医学に関心がある漫画好きの方なら、一度は読んだことがあるのではないでしょうか。法外な治療費を請求するなど理不尽に思える内容もありますが、治療不可能と思える患者を一人の天才外科医が治していく姿に憧れました。
『ドラえもん』藤子・F・不二雄(著)小学館 あんなことやこんなことを、夢の道具で実現してくれるドラえもん。何より、その発想の自由さに、子供心をくすぐられました。ただ同時に、サボった分は後から自分でやらないといけない��いう人生訓も教わりました。
———- 京都大学 iPS細胞研究所 未来生命科学開拓部門 講師 中川誠人
『ぼくらの七日間戦争』宗田理(著)角川文庫 中学生が大人の言いなりにならないために一致団結して向かい合う青春ストーリー。テンポがよく、ワクワクしながら一気に読んだ覚えがあります。秘密基地などは誰もが幼い頃にあこがれたのではないかと思います。本の終わりも痛快・壮快で良く覚えています。映画にもなりましたね。純粋に楽しめる本だと思います。
『三国志』横山光輝(著)潮出版社 最初に横山光輝さんの漫画から三国志の世界に入りました。様々な登場人物がそれぞれの信念を持��て中国統一に向けて戦います。武力だけでなく知力、政治力、一番は人力(魅力)に優れている事が重要だと感じました。そういう人の周りには優れた人が集まり大きな力となるのだと思います。小説は数種類読みましたが、書き手によって内容や登場人物の性格が違っているのが面白かったです。個人的には劉備・関羽・張飛の義兄弟の絆にあこがれます。
『ザ・ゴール』エリヤフ・M・ゴ-ルドラット(著)ダイヤモンド社 ストーリー仕立てで、製造現場の生産管理の手法「制約条件の理論(Theory of Constraints)」を易しく学ぶことができる本。研究には関係無さそうであるが、ラボマネージメントの観点から非常に参考になりました。考え方によって様々な状況に対応できる理論になり得るのではないかと感じました。
『英語は3語で伝わります』中山裕木子(著)ダイヤモンド社 初心者でも、なんとなく英語を勉強してきた人でも参考になるのではないかと思う。いかにシンプルに英語で表現できるかを学べる。英語を難しく考えがちな思考を変えてくれる良本と思います。
『マイケル・ジョーダン物語』ボブ・グリーン(著)集英社 引退した今もなおバスケットボール界の神様と言われているマイケルジョーダン(MJ)の伝記。コート上での神様MJの圧倒的な支配力、そして人間MJの比較をうまくまとめた本。超一流の人には何か共通するものがあるのだろうと感じた。
『細胞の分子生物学』ブル-ス・アルバ-ツ他(著)ニュートンプレス 通称「セル」と呼ばれる、生物学の基礎教本。最初はその重さにやられてしまいますが、制覇した時の達成感は忘れられません。生物学の研究を志すなら、要点をまとめたエッセンシャル本もありますが、是非「セル」を読んでください!筋トレにもなります(笑)
———- 京都大学 iPS細胞研究所 国際広報室 和田濵裕之
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ(著)ハヤカワepi文庫 幹細胞を使った再生医療に関係する仕事をしている者として、とても刺激になりました。ノーベル文学賞受賞で話題にもなりました。どういう未来が私達にとって良いのか、考える際の参考になると思います。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹(著)新潮文庫 村上春樹さんの作品はどれも好きですが、特に印象に残っているのがこの作品。読むのにとても頭を使いました。こんなに頭を使ってしんどい思いをしながら読んだ作品も珍しいですが、しんどくても次を読みたいと思わせる魅力があります。科学的コミュニケーションにもそうした魅力をうまく持たせたいです。
『パラサイト・イヴ』瀬名秀明(著)新潮文庫 科学コミュニケーションを行う上で、科学に興味のない人にどうやって科学的な内容��伝えたらいいのかと悩む中で参考になった一冊。物語の中に科学を散りばめることで、より多くの人にアプローチできるのではないかと思うきっかけとなりました。
『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス(著)ハヤカワ文庫NV 刻々と変わっていく文章の書き方が、日々変化している主人公の知能を反映していて、初めて読んだ高校生のときには衝撃を受けました。時が経過して、アルツハイマー病の患者さんの病気が進行していく姿にも共通するように感じ、改めて読み直したいと思った一冊です。
『ルリボシカミキリの青』福岡伸一(著)文春文庫 大学3回生の時に学生実験で数週間だけ指導をしていただいた福岡伸一先生。雑談の中にあふれる知識に魅了され、4回生の研究室配属では福岡先生の研究室に入りたいと思いました。残念ながら他大学へ移られてしまい、念願は叶いませんでしたが、あの時に感じた魅力、科学コミュニケーションにとって大事なことがこの本には現れているように思います。
『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス(著)ハヤカワ文庫NV 刻々と変わっていく文章の書き方が、日々変化している主人公の知能を反映していて、初めて読んだ高校生のときには衝撃を受けました。時が経過して、アルツハイマー病の患者さんの病気が進行していく姿にも共通するように感じ、改めて読み直したいと思った一冊です。
『銀河英雄伝説シリーズ』田中芳樹/藤崎竜(著)集英社 舞台は宇宙ですが、歴史ものの小説のような作品。世界には様々な価値観があり、いずれも正しく尊重されるべきであることを強く意識するきっかけとなりました。
———- 京都大学 iPS細胞研究所 国際広報室 志田あやか
『松風の門』山本周五郎(著)新潮文庫 中3の国語のテストで収録作『鼓くらべ』に出会い、すぐに図書館へ走ったのを覚えています。自分の信念ではなく、人にどう見られるかを基準に行動してしまいそうになったときに読む本。
『壬生義士伝』浅田次郎(著)文春文庫 吉村貫一郎という新選組隊士が主人公。「お国のため」が第一だった武家社会を背景に、自分の軸を持って生きるというのはどういうことかを教えてくれる本。
『どうなってるのこうなってるの』鈴木まもる(著)金の星社 父に毎晩読み聞かせをしてもらって育ちましたが、リピート率No.1はこの本でした。「どうなってるの」で十分タメてから「こうなってるの!」と進むのがコツです。
『脳死・臓器移植の本当の話』小松美彦(著)PHP研究所 著者の小松氏は、大学に入って最初の講義の講師でした。「私を含め、他人が言うことを検証し建設的に批判できるようになれ」と言われたのが記憶に残っています。この本は、小松氏自身がそれを実践した著作。脳死のとらえ方に新しい一石を投じてくれるはずです。
『完璧じゃない、あたしたち』王谷晶(著)ポプラ文庫 あたりまえのことなんですが、男との出会いだけが、女にとっての「特別」であるはずがないのです。恋愛、友情、尊敬、女同士のいろいろを描いた短編集。
———- 京都大学 情報環境機構/学術情報メディアセンター 助教 元木環
『観る―生命誌年刊号Vol.45~48』中村桂子(著)新曜社 中3の国語のテストで収録作『鼓くらべ』に出会い、すぐに図書館へ走ったのを覚えています。自分の信念ではなく、人にどう見られるかを基準に行動してしまいそうになったときに読む本。
『壬生義士伝』浅田次郎(著)文春文庫 JT生命誌研究館の季刊冊子が年に一度まとめて発刊されるうちの一冊。研究者である編者が様々な分野の専門家と繰り広げる対話の連載や各種記事が、生命科学関連の研究を非専門家向けに、丁寧なテキストとビジュアル表現で伝達されており、研究を伝える時の態度や工夫が感じられるのが楽しい。この号は、自分が大学で、研究を対象にデザインをし出した頃にとても参考になった。
『図解力アップドリル』『[動く]図解力アップドリル』原田泰(著)ボーンデジタル この2冊のシリーズは、「読めばすぐできるような」デザインマニュアルだと思い手に取ると、期待を裏切られる。タイトルやぱっと見からではわからないが、知識や情報、あるいは経験を「視覚的に表現し、伝達する」ことの本質を、頭と身体を使い、実践的に掴んでいくための道しるべとなる本になっている。デザイナーだけでなく、科学を対象とするデザインに関わる人にもとても参考になるし、続編の「動く」の方は、映像作成の考え方の基礎にもなる内容で秀逸。
『患者はだれでも物語る』リサ・サンダース(著)ゆみる出版 CiRA展とは別で展示の準備中に出会った先生からいただき、とても面白かった本。医師が患者の問診や診察でどのように診断をしていくかが物語として描かれている。デザイナーが、制作依頼を受けて、相談、制作していくデザインプロセスとも通じるところがあることが興味深い。
『デザインに哲学は必要か』古賀徹 (著)武蔵野美術出版局 デザインの実践者かつ教育者である著者らによる論考がまとめられており、デザインの裏側にある考えを想像する手がかりになる本。実践者が自ら「デザインとは何か」と問い、表現している言葉に共感を覚える箇所が多数ある。CiRA展に関わったデザイナーたちは確かに、(うまく言語化できていなかったとしても)フレキシブルでかつ一貫した考え方を持って、制作に携わっていたのだ、と想像してもらえるかも。
『優しさごっこ』今江祥智(著)理論社 私が紹介するまでもない有名な小説であるが、小学生の頃以来、時々読み返す本。いつも関西(京都?)の言葉で綴られる光景やモノローグや会話の表現、時々出てくる食べ物の描かれ方に引き込まれるが、タイミングによって、娘、親、別の登場人物など、別の視点で読んでいる自分と、行間や背景に想像できる範囲が変わっている自分に気がつかされる。装幀や挿絵(初版は長新太さんによるもの)を含めたブックデザインに興味を持つきっかけとなった一冊でもあ��。
『アイデア No.355』アイデア編集部(編)誠文堂新光社 もし古本でも手に入るなら、「《特集2》奥村昭夫と日常」のページをみてほしい。CiRAマークの相談を受けブラッシュアップした、グラフィックデザイナー(当時京大メディアセンターの客員教授であった)奥村昭夫氏のデザインに対する態度、大学の中の様々な仕事の中でCiRAマークの制作に関わることになった様子に触れることができる。
『美術館は眠らない』岩渕潤子(著)朝日新聞社 大学生の頃、授業中ある先生から「美術館に興味があるならこれを読んでみたら」と紹介され出会った本。筆者がアメリカの美術館での研修員時代の体験談を軸に、アメリカでの美術館を支える組織、社会のあり方が紹介されている。今とは時代背景は異なるが、美術館や博物館を運営する(もちろん展示を行うにも)仕事は多様な専門性があって成立していること、国によって異なる歴史や社会の仕組みが、美術館や博物館にもとても影響をすることを教えられた一冊。感染症の関係で、美術館や博物館にまつわる社会の仕組みも再編されるのではという目で読むこともできる。
京都大学総合博物館 准教授 塩瀬隆之 『ちいさなちいさな王様』アクセル・ハッケ他(著)講談社 わたしたちの国と人生が真逆で、たくさんの知識や先入観をそぎ落とし、どんどん好奇心あふれ、いたずら心であふれる最期を迎える国の王様の話。「可能性で埋め尽くされた想像の毎日を捨て、なぜ斯くもつまらない一つの正解だけを追う日々を生き急ぐのか」と王様にわたしたちの社会が笑われている。
『エンデの遺言』河邑厚徳(著)講談社+α文庫 ファンタジー童話『モモ』や『はてしない物語』で知られるミヒャエル・エンデの晩年の関心は、「お金を根源から問い直すこと」。お金がお金を生む投機的な世界に心を奪われた現代社会を風刺し、思想家シルビオ・ゲゼルの「老化するお金」を研究した。『モモ』の世界に登場する時間貯蓄銀行の灰色男は、あくせく働きすぎの現代社会を40年も昔から見透かしていた。
『木を見る西洋人 森を見る東洋人』リチャ-ド・E・ニスベット(著)ダイヤモンド社 問題を細分化する西洋流の要素還元的なモノの見方に対して、全体の調和を保とうとする東洋流のモノの見方こそが大切で、どちらかに優劣をつけようというのではない。大局観を失った近視眼的なモノの見方を揶揄する言葉であるが、それが心理的な差異にとどまらず、経済、法といった社会制度の好み、宗教観にまで影響を及ぼしていると指摘する。
『不実な美女か貞淑な醜女か』米原万里(著)新潮文庫 ロ��ア語通訳の米原万里が、要人通訳などにおいて意識した技術と視点を紹介する本。見栄えはよいが中身を伴わない文章と、見栄えが悪くも中身を正確にとらえた文章、使いこなす文章は常にその間を揺れ動いている。翻訳に限らず、あらゆる言葉の表現をするうえで、悩ましくも筋の通った考え方を示す。文章そのものも明解で極めて参考になる。
『バーバパパのがっこう』A・チゾン/T・テイラー(著)講談社 学校を舞台にしたバーバパパシリーズ。監視を強める学校に反発する個性豊かな子どもたちに手をやく大人。見かねたバーバファミリーが、ダンス好きな子、絵が好きな子、メカが好きな子それぞれの個性��あった学びをとどける。興味をもったところに、学校の数学の先生がかえってきて一緒に教え、結果として質の高い学びを得る物語。監視を強める学校教育への警鐘と言える。
———- 特別展「iPS細胞、軌跡と未来 こだわりの研究所を大解剖」デザイナー 東南西北デザイン研究所 石川新一
『生き物の建築学』長谷川尭(著)平凡社 泥臭い、生きるためのデザインをしたいと思った時に読むといい本
『さあ、横になって食べよう』バーナード・ルドフスキー(著)鹿島出版会 既成概念にとらわれていないか?と自分に問う時に読むといい本
『鯨尺の法則』長町美和子(著)ラトルズ 日本文化で癒されたい時に読むといい本
『Usefulness in Small Things』Kim Colin and Sam Hecht(著)Rizzoli アノニマス(無名性)デザインで参考になるいい本
『メイカーとスタートアップのための量産入門』小美濃芳喜(著)オライリー・ジャパン 私などデザインをする人が将来の野望ために読むといい本
———- 特別展「iPS細胞、軌跡と未来 こだわりの研究所を大解剖」デザイナー 奥村昭夫
『伊丹十三選集』伊丹十三(著)岩波書店 若い頃、伊丹さんの本は読む楽しみとともに、元気づけてくれました。 今、伊丹十三選集を楽しく読んでいます。
『瑞穂の国うた』大岡信(著)新潮文庫 文中の、夏目漱石の”レトリック など弄している暇はないはずだ、ア イディアがすべてだと思うよ、ということです。”の言葉に、製作の確 信を得てたびたび思いおこしています。
『常用字解』白川静(著)平凡社 常に手の届くところにあって、漢字と言葉の散策をしています。
『黒田泰蔵 白磁』黒田泰蔵(著)求龍堂 圧倒的に美しい白磁、緊張とすみきった空気を感じ、頭と心を研ぎす ましてくれます。
『大衆の強奪』セルゲイ・チャコティン(著)創元社 “戦争に対する戦争”のスローガンに代表されるように、伝える事の 本質と、���葉とシンボルの力を教えてくれました。
【プロフィール】 京都大学iPS細胞研究所 iPS細胞研究所所長の山中伸弥さんをはじめとした研究者の方々や、京都大学総合博物館で行われる特別展「iPS細胞、軌跡と未来―こだわりの研究所を大解剖―」の関係者の皆様が、ご自身の人生で現在に至るまでに「刺激を受けた本」の数々を紹介教えて下さいました。 それぞれコメントも頂いておりますので、これが皆様にも刺激となれば嬉しいです。 2006年に誕生し、2012年に「成熟した細胞を、多能性を持つ細胞に初期化出来る事を発見」した事により、山中伸弥/J・B・ガードン両氏が2012年のノーベル生理学・医学賞を共同受賞した事で、一躍再生医療の救世主と目されることになった「iPS細胞」。 そんな新たな存在を医療の現場に応用させる為の研究を行う「京都大学iPS細胞研究所(CiRA)」は2020年で設立から10周年を迎え、同研究所の軌跡と未来を記した『iPS細胞の歩みと挑戦』(東京書籍)も刊行されます。
会期 2020年5月11日(月)~2020年5月31日(日) 時間 営業時間通り 場所 蔦屋書店1号館 1階 ブックフロア 主催 代官山 蔦屋書店 共催・協力 京都大学iPS細胞研究所 東京書籍
問い合わせ先 03-3770-2525

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[友の会メール] (0゜▽゜)0 『ゲンロン0』重版出来 ! 東京新聞・中日新聞にインタビューも掲載!
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[友の会メールvol.266] (0゜▽゜)0 5/22東京新聞と中日新聞夕刊に東浩紀のインタビュー掲載! 好評につき重版となった『ゲンロン0 観光客の哲学』について答えています SF創作講座第2期聴講生も引き続き絶賛募集中です! (2017年5月23日配信)
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☆『ゲンロン0 観光客の哲学』特設サイト、情報更新しています☆
『ゲンロン0 観光客の哲学』特設サイト メディア情報などを随時更新しています!
https://genron-tomonokai.com/genron0/
★重版出来! 27000部となりました!
たくさんのみなさまにお手にとっていただきましたおかげで、 『ゲンロン0』は重版し、発行数27000部となりました! ご購入くださったみなさま、どうもありがとうございます! 本日、各訂正箇所を反映した重版分ができあがりました!
★東京新聞・中日新聞でインタビュー掲載!
5/22の東京新聞および中日新聞夕刊に、 東浩紀が『ゲンロン0』について語ったインタビューが掲載されています!
本書で提示されている「観光客」の概念について、 現在の日本の批評界がおかれている状況について、 そして「観光客」の実践と哲学・思想の関わりなど、 カラーページの大きな記事でインタビューがまとめられています!
「哲学とか思想っていうのは基本的に、読むと頭が日常から解き放たれ、 楽しくなるものなんですよ。その原初的な喜びっていうのを知ってほしい」
以下からお読みいただくこともできます! http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=460037&comment_sub_id=0&category_id=203&from=life&category_list=203
★毎日新聞で取り上げられました!
5/18の毎日新聞朝刊のコラム「メディアの風景」で取り上げられました! 最近話題の新しいSNSマストドンと絡めて『ゲンロン0』が言及されています。 筆者はジャーナリストの武田徹さんです!
https://mainichi.jp/articles/20170518/ddm/004/070/012000c
★ 明日のPRESIDENT Onlineで取り上げられます!
編集者・ライターの斎藤哲也さんのPRESIDENT Onlineでの連載 「補助線としての哲学」の明日の記事に、『ゲンロン0』が取り上げられる予定です!
いま読むべき3冊の思想書 http://president.jp/category/c01936
★読書会第2弾を開催します!
『ゲンロン0』の読書会は発売直後の4/11にも開催しましたが、 あっと言う間にチケットが売り切れ、来られない方もいらしたと思います。 ということで第2弾を来月開催いたします! 今回は社会学者の大澤真幸さんと批評家の大澤聡さんにもお越しいただき、 批評史的な視点から『ゲンロン0』を取り上げる予定です。 今回もチケット完売必至ですので、お早めにご予約ください!
◆6/16(金)19:00- 大澤真幸×大澤聡×東浩紀 「批評史から考える『観光客の哲学』——『ゲンロン0』読書会第2弾! 」 http://peatix.com/event/268510/
★プレゼントが当たる読者アンケート実施中!
読者のみなさまからの感想を募集しています。 以下のアンケートページまでどしどし感想をお寄せくださいませ! 抽選で3名様に、規定のゲンロン過去刊行物を 東浩紀のサイン付きでプレゼントします! https://goo.gl/aIBSO1
★ご購入はこちら!
・ゲンロンショップで買う (国内) http://shop.genron.co.jp/products/detail.php?product_id=357 (海外) https://shop.genron.co.jp/products/detail.php?product_id=356 ・Amazonで買う http://amzn.to/2oPHDj3 ・友の会に「『ゲンロン0・5・6』セット会員」で入会する https://genron-tomonokai.com/7th ・こちらから試し読みもできます。 https://issuu.com/genroninfo/docs/genron0issuu/36
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● 東浩紀が2つの外部イベントに出演します!
今週木曜日には銀座 蔦屋書店でのトークショーに、 土曜日にはアンスティチュ・フランセ東京で開催される哲学イベントに出演します! 特に土曜日の哲学イベントは、フランスの哲学者ベルナール・スティグレールとの 東京大学教授の石田英敬さんとの鼎談で、非常におすすめの内容です!
概要は以下の通りです。
『北アルプス国際芸術祭2017公式ガイ��ブック』発刊記念対談 「アートフェスティバルの楽しみ方―今、なぜ『芸術祭』なのか 『北アルプス国際芸術祭』の場合」 【登壇者】北川フラム、岩渕貞哉、東浩紀 【日時】5月25日(木)19:30-21:00 【会場】銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE 【料金】1000円 【定員】50名 【問い合わせ先】03-3575-7755 (銀座 蔦屋書店) 【イベントページ】https://store.tsite.jp/ginza/event/art/267-1110230508.html
第5回「哲学の夕べ」―遊びについて― ラウンド・テーブル 【登壇者】東浩紀、石田英敬、ベルナール・スティグレール(同時通訳付き) 【日時】5月27日(土)19:00-20:30 ※開演20分以後の入場不可 【会場】アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ 【料金】参加無料(当日14時より1人1枚整理券を配布) http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/nuit-de-la-philo-2017
また、明日東が登壇するゲンロンカフェ・イベントもおすすめ! 2月に開催し大好評だった石田さんとのイベントの続編です!
◆5/24(水)19:00- 石田英敬×東浩紀 「続・一般文字学は可能か——記号論と脳科学の新しい展開をめぐって」 (チケット)http://peatix.com/event/259290 (生放送)http://live.nicovideo.jp/watch/lv296629265
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● 大森望 SF創作講座が聴講生を引き続き募集しています!
人気のため募集後すぐに正規受講生枠がうまってしまったSF創作講座が 主任講師の大森先生と相談の上、特別に聴講生の募集を開始しました!
http://school.genron.co.jp/sf/
定員は10名、応募期間は5月31日までなので、 「参加したかったけど出遅れた……」という方は この機会にぜひぜひお申し込みください!
第1期同様、第2期もお迎えする講師は人気作家ばかり。 長谷敏司さん、藤井太洋さん、円城塔さん、法月綸太郎さん、飛浩隆さん 山本弘さん、恩田陸さん、新井素子さん、山田正紀さん、東浩紀に加え、 各回でゲストの編集者もお迎えし、さまざまな観点から作品が読まれていきます。 聴講生は作品の提出はできませんが、人気作家のお話を直接きけるだけでも とても貴重な経験となることは間違いありません!
「申し込もうか悩んでいて講座の様子が知りたい」という方は、 先月早川書房から刊行された、第1期の講座の様子をまとめた 『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』がおすすめです!
http://amzn.to/2p0rDgQ
募集締切まで残り1週間ほどですので、 お申し込みご検討中の方はぜひお早目に!
* * *
● 今週金曜日は『ゲンロンβ』の配信日です!
先月号からリニューアルした『ゲンロンβ』は今週26(金)に配信! 新連載の「つながりβ」や大山顕「スマホの写真論」 今号で最終回を迎える小松理虔「浜通り通信」など、 今回も読み応えたっぷりの内容でお届けしますので、ぜひご一読ください!
★ゲンロンβ14 掲載予定記事
1. つながりβ #2 井上明人 2. 観光客の哲学の余白に #2 東浩紀 3. スマホの写真論 #2 大山顕 3. 浜通り通信 #50 小松理虔 4. ポスト・シネマ・クリティーク #17 渡邉大輔 5. 人文的、あまりに人文的 #13 山本貴光×吉川浩満 6. 4/14亀山郁夫×岡田暁生カフェイベント・レポート 井手口彰典
* * *
それでは以下、今週のカフェ&編集部からのお知らせです。
◆◇ ゲンロンカフェからのお知らせ ◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆
◇◇ 今週の放送情報 ―――――――――――――――――――――――――――
◆5/23(火)18:00- 【再放送】石田英敬×東浩紀 「一般文字学は可能か——記号論と脳科学の新しい展開をめぐって」 (2017/2/17収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297944656
☆注目放送!☆ ◆5/24(水)19:00- 【生放送】石田英敬×東浩紀 「続・一般文字学は可能か——記号論と脳科学の新しい展開をめぐって」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv296629265
◆5/25(木)13:00- 【再放送】堀川大樹×岩崎秀雄×東浩紀 「生物学はどこまで自由になれるのか?——DIYバイオの可能性」 (2014/7/30収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297945441
◆5/25(木)18:00- 【再放送】八代嘉美×東浩紀 「科学と社会のコミュニケーションを考える——STAP細胞をめぐって」 (2014/3/16収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297945978
◆5/26(金)13:00- 【再放送】井庭崇×斎藤環 「認知症と新たなアプローチ——パターン・ランゲージを応用する」 (2015/10/1収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297946496
◆5/26(金)18:00- 【再放送】松尾豊×東浩紀 「人工知能はどこまで社会を変えるのか」 (2015/10/20収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297946937
◆5/30(火)18:00- 【再放送】市川真人×大森望×佐々木敦+東浩紀 「『火花』『絶歌』、そしてテロの時代——芥川賞からSFミステリまで、 縦横無尽ジャンル無視の2015年文学全面総括徹底座談会!」 (2015/12/26収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297947333
★「ゲンロン完全中継チャンネル」今後の放送予定の一覧表 https://goo.gl/ay9ey7
◇◇ 現在視聴可能なタイムシフト ――――――――――――――――――――――
◆5/23(火)23:59まで 【再放送】浅田彰×千葉雅也×東浩紀 「POST-TRUTH時代の現代思想 ――60歳を迎えた浅田彰と語る、21世紀の新世界秩序」 (2017/3/25収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297803234
◆5/24(水)23:59まで 【生放送】田中康夫×浅田彰×東浩紀 「田中康夫と浅田彰の憂国呆談2 ゲンロンカフェ出張版」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv296274076
◆5/25(木)23:59まで 【再放送】千葉雅也×平倉圭 「批評における居心地の悪さ」 (2014/3/7収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297942647
◆5/25(木)23:59まで 【再放送】佐々木紀彦×東浩紀+津田大介 「強いネットを『弱く』するには――東浩紀『弱いつながり』刊行記念」 (2014/8/13収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297943211
◆5/26(金)23:59まで 【再放送】中沢新一×東浩紀 「原発事故のあと、哲学は���能か――森から始まる新しい「超越」を考える」 (2014/6/22収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297943768
◆5/26(金)23:59まで 【再放送】斎藤環×東浩紀 「批評の精神分析2015――ラカン、ヤンキー、ノーラン」 (2015/4/22収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297944321
◆5/27(土)23:59まで 【チャンネル会員限定・生放送】横槍メンゴ×西島大介×さやわか 【ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 #2】「感情」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv297189088
◆5/30(火)23:59まで 【再放送】石田英敬×東浩紀 「一般文字学は可能か——記号論と脳科学の新しい展開をめぐって」 (2017/2/17収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv297944656
※ご視聴は23:59まで可能ですが、ご購入できるのは視聴終了日の18:00までです。ご注意ください。
◇◇ 今週のおすすめアーカイブ動画 ――――――――――――――――――――――――
◆【vimeo】小泉義之×千葉雅也×東浩紀 「サイコパスの哲学へ——欲望と暴力について」 (2014/4/4収録) https://vimeo.com/ondemand/genron20140404
◆【vimeo】ドミニク・チェン×濱野智史×東浩紀 「人間的なITをつくるには?——<電脳のレリギオ>を求めて」 (2015/5/26収録) https://vimeo.com/ondemand/genron20150526
◆【vimeo】清水亮×東浩紀 「2010-2015 IT界10大ニュースを斬る! ——ディープラーニング、2045年問題、シンギュラリティ……未来はもう始まっている!?」 (2015/8/6収録) https://vimeo.com/ondemand/genron20150806
◆【vimeo】千葉雅也×東浩紀 「思弁的実在論の展開について——メイヤスー『有限性の後で』刊行直前対談」 (2016/1/15収録) https://vimeo.com/ondemand/genron20160115
★ゲンロンカフェ Vimeo On Demand 公開動画一覧 https://goo.gl/ycdtJe
◇◇ 発売中の会場チケット ―――――――――――――――――――――――――
☆注目イベント!☆ ◆5/24(水)19:00- 石田英敬×東浩紀 「続・一般文字学は可能か——記号論と脳科学の新しい展開をめぐって」 http://peatix.com/event/259290
☆注目イベント!☆ ◆5/31(水)19:00- 小林浩(月曜社)×辻山良雄(Title)× 竹田信弥(双子のライオン堂) 「出版不況が叫ばれるいま、なぜあえて本屋をはじめたのか」 http://peatix.com/event/255205
◆6/2(金)18:30- 岡崎乾二郎×岡田温司×土屋誠一 「美術館という地雷原——それらは不発のままで保たれうるか?」 http://peatix.com/event/266046
★New!★ ◆6/16(金)19:00- 大澤真幸×大澤聡×東浩紀 「批評史から考える『観光客の哲学』——『ゲンロン0』読書会第2弾! 」 http://peatix.com/event/268510/
★New!★ ◆6/24(土)12:30- 講師:黒瀬陽平、梅沢和木、藤城嘘 「市街劇をつくろう! 第5回 革命を起こす ——ゲンロンこどもアート教室 #20」 http://peatix.com/event/268269
◆◇ 五反田アトリエからのお知らせ ◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇
現在開催中の展示 ◆5月19日(金)-6月4日(日)15:00-20:00 ※月曜休廊 柳本悠花 個展「さまよう むこうがわ」
今後の展示予定 ◆6月9日(金)-6月25日(日)15:00-20:00 ※月曜休廊 ク渦群 羽多野加与 2人展(仮)
柳本悠花さんの個展「さまよう むこうがわ」が開催中です! 高知県出身の柳本さんは学生時代、上京してから故郷が持つ独特の風景に気づき、 その風景をモチーフに作品を作っています。 カオス*ラウンジ参加後は、福島県いわき市や香川県の女木島などを取材しながら、 失われゆく風景や寺社・石碑などを作品化してきました。 彼女の初個展をどうぞお見逃しなく! 6月からは二人のペインターによる「集団」と「呪い」にまつわる展示を予定、ご期待ください。
※柳本悠花さんのtwitterはこちら https://twitter.com/stripe_yuka/media
(藤城嘘/カオス*ラウンジ)
◆◇ 編集部からのお知らせ ◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆
◆『ゲンロン0 観光客の哲学』予約受付中!!
★特設サイトオープンしました! https://genron-tomonokai.com/genron0/
★ゲンロンショップで購入する(オススメ) (国内) https://shop.genron.co.jp/products/detail.php?product_id=357 (海外) https://shop.genron.co.jp/products/detail.php?product_id=356
★ 東浩紀が『ゲンロン0』について語った ニコ生のアーカイブ動画へはこちらから(無料です!) (YouTube) https://www.youtube.com/watch?v=A3Wnpuz3SXA (Vimeo) https://vimeo.com/209144983
★ 友の会第7期入会はこちら(『0/5/6』セット会員あります!) https://genron-tomonokai.com/7th/
★5/18の毎日新聞朝刊のコラム「メディアの風景」で取り上げられました! https://mainichi.jp/articles/20170518/ddm/004/070/012000c
◆『美術手帖』6月号の情報欄で『ゲンロン0』が紹介されています! また、読者プレゼントで3名様に『ゲンロン0』が当たります! http://amzn.to/2rlxf3O
◆5月7日(日)発売の『新潮』6月号で、大澤真幸さんが『ゲンロン0』 を取り上げてくださいました! 全12ページの読み応えある本格評論です!
大澤真幸 「誤配は続くーー東浩紀『観光客の哲学』を読む」 http://www.shinchosha.co.jp/shincho/
◆4/30の読売新聞朝刊の書評欄(9面)で、『ゲンロン0』が取り上げられています。 ゲンロンカフェでもおなじみ政治学者の三浦瑠麗さんが、 好意的な評を寄せてくださいました! 以下から全文お読みいただけます! http://www.yomiuri.co.jp/life/book/review/20170501-OYT8T50038.html
◆4/23の毎日新聞朝刊「今週の本棚」に、橋爪大三郎さんによる 『ゲンロン0』の書評が掲載されました! 以下から全文お読みいただけます! https://mainichi.jp/articles/20170423/ddm/015/070/027000c
◆cakesにゲンロンSF新人賞を受賞した高木刑さんのインタビューが掲載されています!
「あの講座で得たものは。ゲンロンSF新人賞受賞、高木刑インタビュウ」 https://cakes.mu/posts/16011
全文はSFマガジン6月号でご覧になることができます! http://amzn.to/2oCZJDC
◆そして同じくcakesで、大森望さんがSF創作講座について語った 新SF観光局・cakes出張版が掲載されています!
「創作講座に参加する3つのメリット。『SFの書き方』あれこれ」 https://cakes.mu/posts/16009
◆「ゲンロン友の声」サイト、質問募集中です! 知られざるTumblrサイト「ゲンロン友の声」では、 友の会会員のみなさまからお寄せいただいたご意見・ご質問に対して、 東浩紀をはじめとするスタッフがお返事を差し上げております。ご要望などもお気軽に! http://genron-voices.tumblr.com/
(最近の更新) ・海外で『ゲンロン0』を購入したい https://tmblr.co/Zv9iRg2Kyqs7g
◆◇ 東浩紀 執筆・出演情報 ◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆
◆銀座 蔦屋書店でのトークショーに出演します! https://store.tsite.jp/ginza/event/art/267-1110230508.html
◆アンスティチュ・フランセ東京で開催される哲学イベントに出演します! http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/nuit-de-la-philo-2017
◆「ニコニコニュースORIGINAL」に、先日のニコニコ超会議で東が出演した イベントのまとめ記事が掲載されました。
ネットはバカと暇人のもの?←「バカはともかく、暇人が勝つプラットフォームであるのは間違いない」 ――東浩紀、津田大介、ひろゆきらが語るインターネットの現状とこれから http://originalnews.nico/23453
◆5/22夕刊の『東京新聞』『中日新聞』に、東浩紀へのインタビューが掲載されました! http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=460037&comment_sub_id=0&category_id=203&from=life&category_list=203
◆今月刊行された書籍『General Intellects』(英語)で、 21世紀を代表する25人の思想家のひとりとして、ジジェク、ダナ・ハラウェイ、メイヤスー、 柄谷行人らとならび、東浩紀が取り上げられています! Kindle版もあるので、日本でも簡単にお読みいただけます。
McKenzie Wark "General Intellects: Twenty-Five Thinkers for the Twenty-First Century" Verso http://amzn.to/2qM6NDl
◆4/28発売の『週刊読書人』に、『ゲンロン0』刊行を記念し、 東浩紀インタビューが掲載されています。聞き手は坂上秋成さんです! 以下のサイトから試し読みができます。 http://u0u0.net/DgHb
◆4/20発売の『表象』11に東浩紀が書評を寄せています。 対象書籍は乗松亨平さんの『ロシアあるいは対立の亡霊』で ゲンロン6のロシア現代思想特集につながる内容ですので、ぜひご一読ください! http://amzn.to/2pYvrvX
◆NewsPicksに宮台真司さんと東浩紀の対談が掲載されました!(有料会員限定)
「『ソーシャル後の世界』に希望はあるか」 https://newspicks.com/news/2200996 「ソーシャルが私たちから奪ったもの」 https://newspicks.com/news/2200991
◆『AERA』の巻頭エッセイコーナー「eyes」に、東浩紀が隔週で連載中です! これまでの記事は朝日新聞のウェブサイト「.dot」で全文をお読みいただけます。
第10回「仏大統領選で問われた グローバリズムの賛否」 https://dot.asahi.com/aera/2017051500082.html 第9回「対米従属一択というリスク『トランプ以後』の構想を」です。 https://dot.asahi.com/aera/2017042700019.html 第8回「ユーストリームが終了 『ダダ漏れ民主主義』の曲がり角」 https://dot.asahi.com/aera/2017041400062.html 第7回「認知症高齢者の免許停止から感じた“困難な時代”への疲労感」 https://dot.asahi.com/aera/2017033000049.html 第6回「こじれる築地市場の豊洲移転 石原慎太郎というスケープゴート」 https://dot.asahi.com/aera/2017031500065.html 第5回「『安倍晋三記念小学校』は非日本的な名前?」 https://dot.asahi.com/aera/2017030100035.html 第4回「映画『沈黙―サイレンス―』を観てもう一度普遍主義の価値を考える」 https://dot.asahi.com/aera/2017021600122.html 第3回「トランプが体現する政治と経済の矛盾」 https://dot.asahi.com/aera/2017020200023.html 第2回「初詣ベビーカー論争に見る『迷惑』と『権利』の混同」 https://dot.asahi.com/aera/2017011700208.html 第1回「もっとも深刻なのは『忘れっぽさ』である」 https://dot.asahi.com/aera/2016122900077.html
◆◇ その他のお知らせ ―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆
◆友の会会員のみなさまへ
<クラス30以上の座席確保サービスについて> ご好評いただいております、座席確保サービスですが、 お席の希望のご連絡を、当日16:00までに、 いただけますよう、よろしくお願いいたします。
<登録情報の変更について> お引越しなどの理由で、ご登録いただいている住所や電話番号、 メールアドレスなどに変更があった方は、 友の会サイトのフォームから申請をお願いいたします。
会員サービスページ https://genron-tomonokai.com/service/
※株式会社ゲンロンは、土曜、日曜、月曜は休業日となっております。 営業時間は、13時-21時です。 営業時間外のお問い合わせは、お返事が遅くなる場合がございます。 ご了承くださいます様、お願いいたします。
◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆―――◇―――◆
株式会社ゲンロン 〒141-0031 東京都品川区西五反田1-16-6 イルモンドビル2F tel.03-6417-9230 / fax.03-6417-9231 http://genron.co.jp Twitter:@genroninfo
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今日は仕事なの。 #蔦の渕 #東栄町 #滝 #waterfall #water #river #水 #愛知県 #北設楽郡 #nature #風景写真 #川 #landscape #大千瀬川 #奥三河のナイヤガラ #写真好きな人と繋がりたい #写真撮ってる人と繋がりたい (蔦の淵) https://www.instagram.com/p/CFVmCymg5d5/?igshid=16oadfqnasd03
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今日で夏も終わりかぁ😌 #蔦の渕 #東栄町 #滝 #waterfall #water #river #水 #愛知県 #北設楽郡 #nature #風景写真 #川 #landscape #大千瀬川 #奥三河のナイヤガラ #写真好きな人と繋がりたい #写真撮ってる人と繋がりたい (蔦の淵) https://www.instagram.com/p/CEiiMz3JiU_/?igshid=1hdm0b97lg6v6
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外はめちゃ暑い☀️ #蔦の渕 #東栄町 #滝 #waterfall #water #river #水 #愛知県 #北設楽郡 #nature #風景写真 #川 #landscape #大千瀬川 #奥三河のナイヤガラ #写真好きな人と繋がりたい #写真撮ってる人と繋がりたい (蔦の淵) https://www.instagram.com/p/CD5JQ0LpEeF/?igshid=19pchfxguswnj
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さて働くかぁι(´Д`υ) #蔦の渕 #東栄町 #滝 #スローシャッター #waterfall #water #river #水 #愛知県 #北設楽郡 #nature #風景写真 #川 #landscape #大千瀬川 #奥三河のナイヤガラ (蔦の渕)
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しかし暑い(--;) 夏だなぁ(´・Д・)」 #蔦の渕 #東栄町 #滝 #スローシャッター #waterfall #water #river #水 #愛知県 #北設楽郡 #nature #風景写真 #川 #landscape #大千瀬川 #奥三河のナイヤガラ (蔦の渕)
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兎にも角にも暑かったぁ(--;) #蔦の渕 #東栄町 #滝 #スローシャッター #waterfall #water #river #水 #愛知県 #北設楽郡 #nature #風景写真 #川 #landscape #大千瀬川 #奥三河のナイヤガラ (蔦の渕)
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各地句会報
花鳥誌 令和4年9月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和4年6月2日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
愛猫の裏声しきり猫の恋 喜代子 吾が枕かすかに匂ふ梅雨の夜 都 忘られぬ都忘れの名も色も 同 君待ちていつもの位置に置く円座 同 夏至の日の夕日急がず海に落つ 同 雨上る藍より青き四葩かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
老頭児の浜灼けさらし雲の峰 順子 サンドレスのボタン外して眠りをり 和子 又ひとつ汽笛と薔薇の香を混ぜて 三郎 海風に揺れて売らるるあつぱつぱ 光子 夏暖炉婦人の長き留守を待つ 慶月 又違ふ汐風と薔薇の香りと 三郎 もう薔薇は厭きたと銀髪の女 千種 開港の跡ことごとく薔薇として 同 ロザリオを石のクルスに掛くる夏 炳子
岡田順子選 特選句
枇杷のなるフランス軍の駐屯地 きみよ 又ひとつ汽笛と薔薇の香を混ぜて 三郎 丸窓を過ぎるマダムの夏帽子 眞理子 乳母車より乗り出してあぢさゐへ 光子 十字架と昼を沈めて夏の蝶 和子 麦秋の港から来る貨物船 いづみ 海風を拾ひ歩きの夏帽子 はるか 開港の跡ことごとく薔薇として 千種 潮の香も薔薇の香もある司祭館 炳子 客死せりそよぐバナナの葉の下に いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
鯉幟降ろされ空は日常に 佐代子 久々に人の気配や四葩咲く 益恵 漁期終り蜑六月の浜に立つ すみ子 青嵐一往復に果つ鉄路 益恵 若きらは羽化登仙に夏の町 悦子 骨酒となりて香の立つ岩魚かな 宇太郎 沼に立つ青鷺衛士の貌をして 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
梅雨蝶の低くころがるやうに飛び 秋尚 十薬の花の展ごり年尾句碑 美枝子 天辺から影の崩るる栗の花 秋尚 紫陽花や湿りを帯びし杖の音 三無 やとの風静かに流る菖蒲園 瑞枝 梅雨曇陽子の墓所に赤き供花 亜栄子 河鹿鳴く信濃の里の蒼き夜 美枝子 錆色に形とどめて朴の花 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
太陽の金色に燃え麦の秋 中山昭子 夏潮の深き浅きに海女の息 世詩明 麦秋や金の波打つ十町歩 英美子 耳すませ月下美人のひらく音 同 夏燕影を落とさぬ速さかな みす枝 神楽笛青田の波を操りて 時江 ひとところ湧くがごとくに蛍舞ふ 信子 気が付けば妻は近くに蛍の夜 三四郎 田植済み一村深き寝息かな みす枝 句友逝き麦秋の野の遺さるる 中山昭子 刻刻と力漲る植田かな みす枝 水現れて二つに割れて女滝かな さよ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
路地裏に古書店短夜のデジャヴ 登美子 十薬の花を巡りて隣家かな 紀子 赤い服着て子らの行く夏の森 あけみ 通院の道すがらとは薔薇に眼を 令子 薔薇園のアーチを出れば此岸なり 登美子 薔薇の園老い就く母を飲み込むる 同 薔薇園へ行きしアーチを潜りきし 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月15日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
夜には夜の風の匂ひや遠蛙 雪 はつきりと蛙となりし声に啼く 同 庭下駄に僅かな湿り梅雨の宿 千代子 時鳥雄島の森を鳴き交し 同 十字架の見えつづく道薔薇咲ける 令子 ジューンブライドも年かさね老いてゆく 同 藍深き防具の少年青嵐 笑子 寺の蟻行き着く先は経机 泰俊 放課後の曲は窓より万緑へ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月16日 伊藤柏翠記念館句��� 坊城俊樹選 特選句
涼しさを木々が集めてゐる故山 かづを 日本海梅雨てふ黙のありにけり 同 靴脱ぎに僧の下駄ある走り梅雨 たいし 能面の深さ秘めたる梅雨の宿 同 涼しさは江戸の名残りの箱階段 千代子 観音は金色にして梅雨の中 和髙畑子 剣持ちと神の使ひの伊勢神楽 やす香 白きものばかり干されて夏に入る 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月17日 さきたま花鳥句会
片削ぎの武甲の嶺や夏霞 月惑 菖蒲田や八ッ橋傘を除け合ひて 一馬 五月雨や氷川の杜を浄めける 八草 ほむら立つ大地哀しき麦の秋 裕章 白絣母の遺品の鯨尺 とし江 白蓮と言へどほのかに紅を乗せ ふじ穂 水匂ふ闇をひきずり蛍狩 康子 水に映ゆ早苗見下ろす浅間山 恵美子 赤き薔薇ノスタルジーと名のありき ミトミ
………………………………………………………………
令和4年6月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
青蔦に窓を狭めて駐在所 斉 頂上に遺跡眠らせ夏木立 慶月 あどけなく谷戸の早苗のそよぎをり 幸風 悠然と闇ゆるがせて黒揚羽 軽象 古の山気を纏ひ黒揚羽 炳子 蟻行くや弥生時代と同じ道 佑天 釣鐘を五つぶら下げ茎傾ぐ 白陶 木下闇鎮もり眠る木霊達 眞理子 くるぶしを立ち上りくる草いきれ 千種 乗り換へし草のさ揺れやかたつむり 同
栗林圭魚選 特選句
蜘蛛の囲や無防備なりし腹見せて 亜栄子 十薬や森の間を埋め尽し 同 雨後の朝でで虫のそり弛むかな 同 しやぼん玉子等の高さに風集め 同 塗り残したるが気掛り半夏生 秋尚 緑陰に尺八びやうと流れをり 佑天 朝方の雨も上りて破れ傘 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月20日 萩花鳥句会
ホトトギス啼きし裏山雨後の夜 祐子 夢うつつ公金一獲明易し 健雄 夜通しの仕事となりし辣韮漬け 恒雄 梅雨寒や足元摩るひと夜かな ゆかり 坂道を蹴上がり来るや青嵐 陽子 地下足袋で踏んばる竿に鮎跳ねる 美恵子
………………………………………………………………
令和4年6月25日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
大緑蔭佇む人も青みたり 三無 公園の何処を歩すも涼風に 怜 雛鳥の如く口開けかき氷 史空 半夏生あふれて白き風光り ます江 見送りは紫陽花揺れる線路傍 エイ子 日に向かひ一途に咲くや苔の花 貴薫 緑陰や木々のざわめき鳥語落つ エイ子 紫陽花に圧倒されてしやがみても 和魚 一歩ごと紫陽花の色変りゆく ことこ 梅雨晴れや台地の風の心地良き エイ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
神池は母なる海へ蜻蛉生る 慶月 炎天へ神の鳩にはなれずして 順子 雅楽笛浮遊してゐる風死せり いづみ ぬつと黒く太く鳥居が茂より 和子 灼くる杜かの海鳴りのはるかより はるか 籐寝椅子かつては海の見えし部屋 要 短夜の狛犬の見た海の夢 いづみ 玉砕はこんな日かとも油照 慶月
岡田順子選 特選句
濠ひとつ蓮の樹海となりしかな 俊樹 弟も妹も亡く合歓の風 梓渕 ぬつと黒く太く鳥居が茂より 和子 枇杷落ちて錆びゐるままの男子校 要 短夜の狛犬の見た海の夢 いづみ 海千山千の漢汗ぬぐふ 政江 神池は母なる海へ蜻蛉生る 慶月
栗林圭魚選 特選句
アッパッパ気怠い午後の瞼なる 政江 灼くる杜かの海鳴りのはるかより はるか 白鯨のやうな雲ゆく日の盛り 順子 黒揚羽気怠き昼の残りけり 炳子 迷ひ出し土偶めきたるサングラス 順子 神池の石灼け鳩の足赤く 要 海千山千の漢汗ぬぐふ 政江 鮮らけく小雨に浮ぶ濃紫陽花 幸風
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月31日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
文机に古き艶書や多佳子の忌 一涓 江戸見遣る梅雨入も漂と佐内像 同 還俗の一人となりてサングラス 同 笠深く垂れて編笠百合となる 雪 芍薬の花の何処かにいつも蟻 同 昔から好きに生きてる単帯 昭上嶋子 蛍の灯恋の暗号送りをり みす枝 口閉ぢしままの狛犬苔の花 たゞし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
暁に鳴るは鉄砲百合の花 成子 花楝仏心遠くけぶらせて 久美子 紙飛行機飛んで戻らぬ夏の海 ひとみ 少女らの腿でわけ入る青山河 佐和 海酸漿鳴らす少女の私へと ひとみ 白玉や雨の過ぎたる城下町 喜和 指鳴らす彼は嫌ひで空梅雨で 由紀子 乾坤の弾みさながら雨蛙 朝子 あめんぼの踏むは魔法の水ならん 睦古賀子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年6月 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
団子虫ころりころりと梅雨に入る 雪 此の辺りかつて洗ひ場初蛍 同 九頭竜の瀬に囮鮎てふ哀れ 清女 草や木も梅雨の暗雲塗りこめし 希 葭切の物申すかに急かしをり 笑
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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各地句会報
花鳥誌 令和3年3月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和2年12月2日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
ストーブの炎恋せし居候 世詩明 マスクせし老人重く愚痴こぼす ただし 冬の夜の赤き造花のうす埃 同 秋薔薇刺びつしりと人住まず 清女
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月3日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
花丸に思ひめぐらす古暦 由季子 心身はやじろべごとき師走なり さとみ 大掃除埃はたいて懐かしむ 同 年忘れ良きも悪しきも生ありて 同 炉辺明り老いたる顔のぬつと出し 都 荒地野に武者の声聞く虎落笛 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
矢切とはさみしいところ大根汁 いづみ 美男とは寒き黒衣の修行僧 光子 風天がちやんちやんこ着て小買物 荘吉 読経にかぶさり冬の歌謡曲 順子 冬の雨粒寅次郎も見ただらう 和子 背から寅さんらしき嚏して 眞理子 錆走る雨傘で土手冬ざるる 和子 亀戸大根恥ぢらひもなく束ねられ 要 水仙の岸へ帰らぬ渡し守 光子 柴又の風呂吹き啜りたれば情 順子 冬の雨絡む電線にもからむ 和子 おいちやんもおばちやんも子もちやんちやんこ 荘吉
岡田順子選 特選句
女将炊く煙高きへ極月へ 三郎 仕舞屋の煤のカーテン日短 光子 一斗缶ちりとりにして冬の朝 小鳥 葉牡丹の芯をあふるゝほどの雨 同 冬ざるる帝釈天を母の歩と 季凛 ポスターの笑顔褪せゆく熱き燗 慶月 冬ざれを架空の男徘徊す 荘吉 実万両今日は誰かの野辺送り 三郎 着ぶくれてちくととらやに入らんとす 俊樹 黒き背を向け水禽のめざす沖 光子 葛飾は都のはづれ片時雨 梓渕 葉牡丹を植ゑしばかりや川甚は 千種 矢切とはさみしいところ大根汁 いづみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月8日 萩花鳥句会
門川は鴨の楽園水面幾重 祐子 冬に入るイルミネーション古駅舎 三恵子 災・厄・禍GOTO空へ煤払ふ 健雄 短日や妻の伝言簡潔に 吉之 そこここを置きざりにして年の暮 陽子 会ひたくて会へない母にセーターを ゆかり 疫病の終り願ひて冬籠 明子 川岸に朽ち果てし舟冬ざるる 克弘
………………………………………………………………
令和2年12月10日 さゞれ会
饒舌も寡黙も往き来街師走 かづを 苑師走これより黙の日々となり 同 星の綺羅咲きゐる苑の枯木立 同 鴨浮寝水面に映る雲に乗り 同 湯豆腐の土鍋どかりと卓の上 匠 極月や九十男の空威張り 同 大いなる夢を抱いて山眠る 啓子 里山に月の兎の散歩道 同 するすると蛇穴に入るだけのこと 雪 乳母車にも木の葉降る日向かな 和子 お精舎の投網のごとし枯木立 千代子 枯木立省くものなし影さへも 希 尼寺の無住となりて干大根 天空
………………………………………………………………
令和2年12月10日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
冬の橋琵琶湖疎水の流れたる 令子 けんちん汁味見して子の話聞く 裕子 蔦紅葉朽ちゆく空き家包みたる 紀子 水屋には使はぬ火鉢師も老いて 令子 映し絵の母は丸髷花八手 同 九頭竜川流れのなかを浮寝鳥 同 七十路の母の背伸びや煤払 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月11日 芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
湖面打つ伝統漁や寒日和 けんじ しみわたる風ぞ子の刻冴ゆる時 依子 一本のちびたクレヨン冬紅葉 孝子 しぐるるや若き我ゐる夢の中 よみ子 吾ひとり広き炬燵に小半日 孝子 天袋の奥の奥より古日記 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月11日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
湯屋跡に残る煙突冬銀河 悦子 時雨虹浜の芥火小さく爆ぜ 都 結界に尼僧も御座す十夜寺 益恵 冬の浜貝殻拾ふ杖二人 幸子 汚れたる白に鎧ふよ冬の薔薇 美智子 身を埋む小春日ふいに素気なく 都 湯治して大根買ひにゆく湯宿 すみ子 故山とは白たんぽぽの返り咲く 和子 冬木剪る空師チェンソー響かせて 宇太郎 蒼天を冬の皇帝ダリア仰ぐ 和子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月12日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
一門の其角が好きで芭蕉の忌 美江 百窓に灯す百灯クリスマス 同 大枯木星は鎖を連ねたる 同 枯芒風の素顔でありにけり 同 柚子風呂をわかしてをりし一人の夜 寛子 冬帝に射すくめられて電撃婚 晶子 鈴の音を待ちし聖夜の子供部屋 のりこ 熱燗を黙つて注ぎて情けあり 岬月 採血の血管叩く寒さかな 同 海女ていふ矜持は捨てず虎落笛 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
田の中の蟬丸塚に初しぐれ 世詩明 炬燵守昔むかしを読み継げり みす枝 著ぶくれて母そつくりの歩き振り みす枝 白亳に触れず僧らの煤払ひ 世詩明 門灯を四時に点せば雪催 上嶋昭子 シャッター街迷つて着きぬ納め句座 清女 着膨れて水たつぷりと米を研ぐ 世詩明 命舞ふ畑の花の冬の蝶 錦子 薪ストーブ炎の踊り見て飽かず みす枝 数へ日となりて暦のひらひらと 錦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月14日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
帰港待つ笑顔を包む冬日向 史空 冬日向縁側恋し亡母恋し エイ子 蒲団さへ重く感ずる齢かな 怜 病みし夫重さを託つ綿蒲団 あき子 大冬日石仏長き影法師 三無 マシュマロを頰張る婆に冬日さす 貴薫 石垣に手を置き冬日濃きことを ます江 定位置に母の座布団冬日向 エイ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月16日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
幾何学の模様の如き毛糸編む 世詩明 句会終へ微笑み交し年惜む 千代子 早朝の靴音高し街師走 泰俊 街角の交番先の年の市 同 美しきものとし食ぶる蟹であり 昭子 おばあちやん正月ふくゐ帰れぬかも 令子 襁褓洗ひし川は暗渠に寒の水 清女 熱燗に酔ひ人情にほだされる よしのり 度忘れの多くなりたる師走かな 同 穴まどひてふ人の世に惑ふもの 雪 山神の降らす落葉を畏みぬ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月17日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
散りきつて影美しき冬木立 かづを 声嗄らし師走の街に商へり 同 虎落笛築城の悲話碑に 同 木の鳥居石の鳥居も神の留守 雪 音無きは天の忍び音初時雨 同 冬帽子水子地蔵に冠せけり 富子 下校児のランドセルにも雪積る 同 冬の空どこへ消えしか流れ星 輝子 部子姫に掛くる白無垢雪帽子 やす香 雪女女人高野を憚らず 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月17日 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
端唄の碑ほろと時雨の色となり 志津子 霜の夜の確かに母に呼ばれたる 美穂 ほろほろと酔ひとろとろと炉火を焚く 孝子 顔中を榾火に染めて無口なり さえこ 鮟鱇や涎どうにかならぬのか 同 山眠る夢は何色問うてみむ 同 山眠るハーケンの音遠くして 睦子 蝋涙のひとすぢ十二月八日 豊子 胸に抱く埋火ひとつ母忌日 同 山眠る火を噴く山を置きざりに 同 晩学の火照り静めて山眠る 朝子 悲しみを大きく吐けば息白し ひとみ 山眠る湖も墨絵を纏ひけり 志津子 小屋閉ぢて眠れる山と別れ来し 光子 山眠る誰もいつかは覚めぬまま ひとみ 夫知らぬ妻に埋火ありしこと 喜和
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
道化師のやうに��脹れ影法師 久子 枯尾花ばかりの残る渡し跡 秋尚 北風に耳削がれゆく狛ぎつね 慶月 すがれ蘆水に流るる風のこゑ 幸風 数へ日の朽舟謎を積みしまま 久 枯蘆の大音声を聞く湾処 千種 水底は蒼穹の色冬の川 亜栄子 鷺立てり枯野に光る針となり 千種 挙り立つ冬芽の空の穢れなき 斉 流木をたつぷりからめ名の木枯る 眞理子 堰超ゆる時の白さや冬大河 三無
栗林圭魚選 特選句
枯尾花ばかりの残る渡し跡 秋尚 手押し井戸よりほたほたと冬の水 眞理子 枯蘆の吹かれて淡き県境 千種 鷺立てり枯野に光る針となり 同 挙り立つ冬芽の空の穢れなき 斉 冬日ため花苗小さく商へり 幸子 空つ風に向き少年のトランペット 政江 枯芒枯れの極みの日の色に 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年12月21日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
よく笑ひよく叱られし箱火鉢 雪 手捻りのぐい呑みで待つ鮟鱇鍋 上嶋昭子 雑踏をたのしみたくて年の市 同 犬に吠えられ引返す年の暮 同 煤逃げを詫びて包丁研ぐ日暮 一涓 貰ひ来て手を焼く猫よ漱石忌 同 千本の干大根とは美しき 洋子 満々と力を貯めて山眠る 同 生涯の古傷癒す柚子湯かな たゞし 聞き捨てることも情愛おでん鍋 中山昭子 看護婦や白なる色の毛糸編む 世詩明 寡婦にして片手袋の忘れもの 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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各地句会報
花鳥誌令和3年2月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和2年11月4日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
柿の村皆同姓の十戸かな 世詩明 時雨るや鯖江は橋の多き町 ただし 脱がされし菊人形の薫りけり 同 紅の雲の棚引く崩れ簗 同 ここからは一人でゐたい十三夜 秋子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月5日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
最果ての北の海より冬に入る 喜代子 秋晴に喜寿の体背伸びせん 同 落葉焚き黒き煙りの後白く 同 冬めくや手に息かけて背をまるめ さとみ 雨音もそれらしき音冬に入る 都 良き日よと地蔵微笑む小春かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月5日 さざれ会
木の葉髪お粥嫌ひは母似とも 雪 月上り来て万葉の月見石 同 四方の風四方にみだれて秋桜 匠 花の守る岩佐又兵衛墓に石蕗 数幸 園児等の声に色づく榠樝の実 和子 巫女一人ぽつんと座る神の留守 啓子 行く秋や足羽に眠る夫の墓所 笑
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令和2年11月6日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
鴨来たる巡礼のごと湖に下り 都 露天湯の頭上ゆらりと初紅葉 すみ子 遠巻きに棕櫚剥ぐを見る車椅子 幸子 木洩れ日を残して発たれ神の旅 悦子 此処���また日溜りの椅子黄落期 都 どんぐりの打つ音の善し帽の縁 宇太郎 遠山にあえかなる日や初時雨 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月7日 零の会 坊城俊樹選 特選句
海猫帰るために汽笛の響くかな 三郎 瓦斯燈の昔へ落葉踏みながら 光子 万国旗揺らさぬやうに神渡 久 朱雀門肌やはらかく神迎へ 三郎 赤いバス白い巨船も冬帝の遊び 順子 冬帝の過ぎるや小船きしませて 小鳥 麗人よ冬靴大きすぎはせぬか 公世 纜の過去を流して冬に入る 三郎 浜風の手首に触れて冬に入る 小鳥 フィアットを皮手袋で埠頭まで いづみ
岡田順子選 特選句
港町初凩の吹く番地 荘 吉 海月とも舎利とも沈む今朝の冬 俊樹 啄木鳥やわが郷愁の奥処より 公世 標的は船首に立てる皮ジャンパー いづみ タグボートの波にて洗ふ冬の岸 眞理子 冬浅きナイフの音を立てし皿 久 冬鴉とは姑娘を嫉妬せり 俊樹 枯蔦へ古き楔へとほり雨 光子 冬が来し港に船を見送れば はるか 汽笛吸うて海黒々と冬に入る 眞理子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月9日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
見据ゑたる鷹の視点の空遠き 秋尚 枯葉舞ふ径学食へ急ぐ径 あき子 枯葉舞ふこの先通り抜け禁止 有有 急降下一直線に鷹の影 秋尚 残照にしがみつきたる枯葉かな 有有 獰猛と記さる鷹の淋しき眼 三無 冬構大仰なほど周到に あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月9日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
信州の雲の中より林檎落つ 世詩明 天に星地に満天星つつじ燃ゆ 信子 小春日や臍見せ給ふ観世音 世詩明 庭下駄をあたためてゐる冬日かな 昭子 少年と岬鼻に舞ふ鷹仰ぐ 同 松手入れして青空へ引き渡す 信子 神の留守拍手の音の虚ろなる みす枝 行く秋の沖を指す舟帰る舟 清女 秋愁に横たふ夫は卒寿なる さよ子 霜月や日本海の色鈍し 久子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月10日 萩花鳥句会
秋惜しみ老後を惜しみ苦吟の夜 祐子 ボール蹴り落葉と遊ぶスニーカー 美恵子 落葉掃く心の荷物はふり投げ 陽子 久々に子と過ごす日々冬ぬくし ゆかり 苔むしし石灯籠や石蕗の花 克弘
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令和2年11月10日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
落涙も乾きたるかな小鳥来る 紀子 小春日や見返り阿弥陀拝観す みえこ 日本海黒光りして冬立てり 令子 黄昏や背中寂しき落葉道 実加 眠る子の時間ゆつくり小六月 同 静かなる朝さくさくと落葉踏む 紀子 早起きの母を手助け冬菜畑 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月13日 芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
柱時計止つたままに冬きざす 孝子 鰤起こし息子買ひきしカップ酒 寛子 ぬきん出て躑躅の奥の冬薔薇 よみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月14日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
初雪に老いの決意のあらたなる 独舟 水底に青空沈め冬たてり 同 蔦紅葉めらめら大樹登りゆく 美江 小春日や誘ひ出したき車椅子 同 冬に入る暗さの雲となりにけり 清 晩年をさらに孤独にマスクして 同 バスを待つ親子を包む木の葉雨 晶子 海光を宥め賺して冬耕す 岬月 風除を突き破りたる怒濤かな 同 冬眠の噴水かこむベンチかな 豊作 小春日や膝に針穴写真集 慧子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月14日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
雲幾重風のきままよ芭蕉の忌 美枝子 俳句の目持ち旅に出で芭蕉の忌 瑞枝 蒼穹の臍となりける木守柿 光子 茎漬や茶は熱く濃く夜半の飯 同 熟る郁子の紫映ゆる玻璃戸かな 三無 耳動く猫と小春を頒け合ひぬ ゆう子 句碑温め遍し多摩の小六月 百合子 散りゆけるものに紛れて冬の蝶 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月15日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
神の旅見送る西に消ゆるまで 久子 だるまさんがころんだ銀杏散りつづく 千種 剥落の幹に小春の水かげろふ 斉 元禄の立膝仏へ落葉積む 慶月 綿虫の朝日散らしてさ迷へる 秋尚 泣き声の遠くにありて空高し 幸子 その下に影を吊して吊し柿 千種 朴落葉蹴りて砕きし罪重し 三無
栗林圭魚選 特選句
神の旅見送る西に消ゆるまで 久子 黄落の激しき静寂くり返す 千種 空と樹の十一月がやはり好き 幸子 冬ぬくし髪に宿りし日の砕片 ゆう子 山茶花や噂話が通り過ぐ 千種 機関車の缶に冬蝶縋りをり 幸風 冬の蜂如雨露の口に来て休む 久子 落葉道抜けて燿ふ母の塔 幸風
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
曼珠沙華咥へて君を驚かす 雪 北風吹く越前岬海猫帰る ただし 雲水の跣足で駆ける初時雨 同 花八ツ手雨戸締めたるままの家 清女 日和得て足長く翔つ冬の蜂 同 うかつにも短き秋を逃しけり 和子 内蔵に何か貯め込み暮の秋 同 冬めくや北前船の大錨 月惑 秘め事の一つや二つ木の葉髪 英美子 時雨雲はりつき初める日本海 かづを
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月18日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
クリームをつけて大根洗ひたる 世詩明 大根を洗ふ女ら尻向けて 同 能登半島かき消す時化や神の旅 千代子 和紙を貼り手遊びの箱小六月 昭子 マント着て父は時をり夢にくる 令子 犬の声重くて遠し冬の夜 同 亡き人をなつかしみゐるつはのはな 同 うかうかと道にまどふも小六月 よしのり 墓訪へば石蕗の浄土に入りにけり 数幸 黄を尽くし紫尽くし枯るるもの 雪 待ち人の訪るるごと初時雨 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月21日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
死ねばそれ迄の事よと螻蛄の鳴く 雪 蓬けたる芒を風の素通りす 同 石蕗の花より生れきし番蝶 信子 今日一と日神の子となる七五三 同 露の世の日光月光菩薩かな ただし 黄落やピンヒール行く音楽堂 上嶋昭子 愛すべき俗物集ひ薬喰ひ 同 白といふ豊かなる色菊人形 中山昭子 晩学や粧ふ山を範として 一涓 闇汁の何とらへしや女の座 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月25日 花鳥月例会 坊城俊樹選 特選句
神木の銀杏落葉の無尽かな 政江 黄落の骨董市の調べかな みもざ セーターに黒いクルスの祈り架け 順子 ハシビロコウの直立不動憂国忌 公世 歳市のいかがはしさを売る子供 公世 冬帝の指呼に配られたる香具師ら 順子 音深き方の落葉を踏みにけり 秋尚 帯解やわづかに父を遠くして 千種 何も無き冬空やがて白き鳩 和子 朴落葉大往生でありにけり 公世
岡田順子選 特選句
蓮枯れて水漬くかたちを晒したる 要 歳市のいかがはしさを売る子供 公世 根の国に恋ふ人ありや紅葉落つ 圭魚 手触れたきかの狼のたなごころ 公世 小春日や得体の知れぬ骨董屋 月惑 裏門の無垢の落葉を衛士の踏む はるか 花八手見ゆる一ト間に巫女の昼 梓渕 あの空に触るる銀杏は黄葉せり 俊樹 黄落や黄色だらけと子が父に 和子
栗林圭魚選 特選句
神木の銀杏落葉の無尽かな 政江 すずしろの首の蒼白一葉忌 公世 大綿や土の匂ひを纏ひつつ 炳子 黄の帽子冬を掴みて走り出す ゆう子 帯解やわづかに父を遠くして 千種 祀らるる兵の数ほど銀杏散る 梓渕 黄落にセーラー服のひるがへる はるか
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年11月26日 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
幸せの皺を増やして木の葉髪 喜和 杣人に神の高さの銀杏散る 成子 ふつくらと媼座はりて胡麻叩く 佐和 まだ熱を蓄へ普賢岳眠り初む 洋子 根深提げ鞄を持たぬ暮しかな 伸子 黄落を踏みゆく人と掃く人と かおり 北窓を塞ぎ夜明けは訪れず 愛 木の葉髪家居の好きで遊び下手 光子 本屋の灯また一つ消ゆ獺祭忌 千代 海哭きて榾火に明かき老の顔 桂 木偶の衣の一糸ほぐれし寒さかな 洋子 霜夜更く鬼も天女も鬼子母神 伸子 罪人の離島へクリスマスローズ 愛 マスクしてうはさ話をする女 ひとみ 前衛の画風守りて木の葉髪 かおり 手品師のやうな黄落きりもなく 久美子 北塞ぎては鳴り止まぬ古時計 愛 人住まぬ生家に灯る返り花 由紀子 文化の日誉められしこと在りや無し 豊子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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各地句会報
花鳥誌 令和3年1月号

坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和2年10月1日 うづら三日の月句会 坊城俊樹 選特選句
広々と切株香る刈田道 英子 約束の当てにならぬも温め酒 都 秋深し手に残りたる化粧水 同 草紅葉園児手つなぐ楕円形 同 秋の夜や人に秘す物古りし文 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
色鳥来聖観音は石の膚 千種 青き龍彫り込む廟の冷まじく 順子 秋さぶの解脱門てふ朱の翳り 炳子 秋蝶の思ひありしか秀忠に 三郎 護符を買ふ小鳥の空を背にし 順子 霊廟の魂とし木の実落つる日よ はるか 光背に東京タワー秋の寺 梓渕 鵯騒ぐ正室死後も人寄せず 千種 セルロイド褪せて水子の秋日向 光子 土饅頭裏の湿りに蚊の残る 光子
岡田順子選 特選句
ずつしりと鐘つき堂にある秋思 美智子 色鳥来聖観音は石の膚 千種 鰯雲石段やはき襞なせり 千種 解脱門出で松茸を食ひに行く 俊樹 秋蝶のお江の方へすぢ広げ 慶月 鋳造の龍より涙雁渡し 千種 和宮の矜持の墓やとべらの実 眞理子 鱗雲解くやタワーの赤き針 慶月 古墳ともただの丘とも草紅葉 梓渕 色なき風地蔵千躰かいくぐり 眞理子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月7日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
曼珠沙華消えずに咲いてくれし事 清女 生あれば何時か行く道彼岸花 同 天高く三途の川を遠くして 同 背に止まる地蔵菩薩に法師蟬 誠 風立ちて思ひの揺るる芒かな 同 オパールの如き目をもち恋の猫 秋子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月9日 芦原花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
あかあかと燃え立つ畦のまんじゆさげ 孝子 落葉掻太白星は山の端に よみ子 白砂ゆく凪の海射す秋日かな けんじ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
秋霖や孤児ら遊びし鄙の浜 宇太郎 鄙の駅降りて秋霖ありしこと 幸子 秋彼岸墓で出合ひし友久し すみ子 もう誰の碑とも分からぬ露の石 都 鵙去るが合図ものみな暮れにけり 栄子 何かの実爆ぜて赤赤秋日和 都 街の灯を望む谷間や虫すだく 宇太郎 砂丘秋径あるごとく人の散る 悦子 海鳴りを扱き混ぜ靡く芒原 悦子 一村が棚田百景曼珠沙華 益恵 曼珠沙華燃える一叢屋敷跡 和子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月10日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
秋天や峡の水音遠き日に 独舟 秋の風二軒長屋は路地の奥 清 卒塔婆ただそれだけや草紅葉 同 駆け上がる改札口の秋の空 修子 飲み込んだ言葉が梨の重さかな 同 秋の灯や触れし半紙の裏表 のりこ 草叢に残る温みや秋の蝶 岬月 読み返す便箋七枚秋灯下 慧子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月10日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
秋黴雨煉瓦の学舎呆けをり 亜栄子 年尾忌や魂句碑になほ灯る 白陶 散り敷きて雨に際立つ金木犀 秋尚 記念樹の影広がりて年尾の忌 多美女 金木犀雨に濃く散る仏会かな 文英 木犀の香を削ぎ落す雨しとど 秋尚 金木犀煉瓦の門を焦がしをり 亜栄子 年尾忌や錆びることなき黒御影 ゆう子 灯を絶やさぬ想ひ年尾忌に 白陶 雨の色昏く宿せる竹の春 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
廃屋の屋根まで覆ふ蔦紅葉 さよ子 無月かと誰かが言ひてより寂し 信子 秋深し女人ばかりの喫茶店 久子 榠樝の実三角四角戯けたる みす枝 秋高し蓮如上人像凜と 信子 手枕の犬の鼾をきく夜長 清女 名月や故山ゆつくり離れゆく 信子 秋彼岸お供へもなき軍馬の碑 清女 満月の夜の講座の曙覧聞く 久子 彼岸花あれほどの赤着てみたし 錦子 芋の露こぼして去りぬ農婦かな 昭子 提灯の磴に斑をなす秋祭 時江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
いろり端焦げて集へるきりたんぽ ます江 吊橋や大きく揺れる初紅葉 有有 八幡平下山の後のきりたんぽ せつこ 古き文やうやく棄てし日の秋思 貴薫 水の音離れぬ径の初紅葉 秋尚 初紅葉ある処日の射す処 三無 雨音の途切れぬ秋思ありにけり ます江 晩歳に集ふ炉端や切たんぽ 怜 出汁染みて箸に崩れるきりたんぽ 三無 遺されし靴磨く黙秋淋し 美貴
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月13日 萩花鳥句会
美術館カラフルブレザー爽やかに 祐子 螇蚸の飛び付くゾウの滑り台 美恵子 観光の飛機の空路に鳥渡る 健雄 名月やラインで届く宴模様 陽子 言の葉も何も浮かばずそぞろ寒 ゆかり 鍬担ぎ家路を急ぐ秋の暮 克弘
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令和2年10月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
軽やかに電車の影絵刈田行く みえこ 秋の蝶命日参り二頭舞ひ 同 秋涼し写経の御堂開け放し 令子 秋晴や子と作りたる砂の山 裕子 仕事終へ重き体に秋の風 あけみ 真直ぐに続く並木の月夜かな 紀子 紅の深き深きや鶏頭花 同 道問へば指差す方に柿の秋 登美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
啄木鳥や故郷に帰る兵の墓 ただし 箱膳の流れ着きたる秋の川 同 自ら燃ゆるべく燃ゆ曼珠沙華 雪 蔦紅葉雁字搦めの出作小屋 みす枝 浜の路地ひとつ魔境へ秋の暮 一仁 コスモスや風と綾取りしてゐたり 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
時々は石仏掠め木の実降る 亜栄子 秋の雲掴みきれずに母の塔 亜栄子 菩提子を手品のごとくぶら下げて 秋尚 秋風や武士の声はるかなる 炳子 草の実といへぬ実袖につけてゐる 和子 圭魚選 白も黃も矜持のありて供華の菊 三無 吾亦紅蕊に埋み火残しをり 秋尚 木端の香あまく山寺冬仕度 和子 ますかたに集ふ碑のあり年尾の忌 文英 悠然と墓碑の天辺疣毟り 幸風 一本の竜胆正室の墓崩れ 慶月 古寺の庵の廂や郁子秘色 亜栄子 隠沼の水辺明るく末枯るる 斉
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和2年10月21日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
名月の一と日限りの夜でありし 世詩明 駅の名の謂れ繙く夜の秋 千代子 越前の山々なべて秋高し 和子 十五夜の月の渡れる屋根いくつ 昭子 十五夜やむかし兎も臼も在り 令子 大花野小さき流れ真ん中に 美代 曼珠沙華刈り横たはる阿鼻叫喚 雪 猫じやらし野にあらば野の遊びせん 同 鈴虫は鳴いてますかと古き文 同
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令和2年10月22日 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
十六夜の月は雲間に甍波 洋子 無花果や乳首噛みたる子も遥か 成子 無花果ややをら柔肌包む和紙 さえこ 山彦の栖の標烏瓜 ひとみ 射干玉の夜や石榴の熟れすぎぬ 伸子 天を衝く寺の石階鰯雲 成子 渡り鳥来て賑はひの鼓舞たける 睦子 鎖樋から大甕へ秋の水 愛 腕白の風に案山子の揺れてをり さえこ 母の手を振り切り駆けし鰯雲 順子 無花果の窪みのほどの愁ひかな 桂 空つぽになるまで鳴いて蟬骸 豊子 無花果や口約束はすぐ乾く 寿美香 望の月あげて地軸に狂ひなし 豊子 野の風を束ね小菊の香を母へ 朝子 秋の寺絵解き上手の僧のゐて 孝子 福音の風を信じて小鳥来る 朝子 無花果のお八つ昭和の子沢山 豊子 秋刀魚焼く流離の色を裏返し 寿美香 床屋出て見上げてをりぬ秋の雲 勝利 嚔する手の平うすき少女かな 睦子 群集の嘆きか風の蘆の花 勝利 まぼろしの麒麟出で来よ秋の雲 美穂
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鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
舟小屋の朽ちたる舟や秋の風 ただし 白を着し悪魔の衣裳菊人形 同 銀木犀銀の雫をこぼしけり 信子 赤とんぼ噂話の輪の中へ 同 パラグライダー花野の空を使ひ切る 昭子 自分のこと俺と言ふ子や七五三 同 露の世の翁の色紙塚に触れ 昭子 菊人形美女も野獣も香り良し みす枝 老僧を追かけ廻る赤蜻蛉 世詩明
(順不同特選句のみ掲載)
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