#蟻の大行列
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chaukachawan · 1 year ago
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大遅刻の稽古日誌
こんにちは。こふくです。おそらく5/28のゾンビの稽古日誌を書きに来ました。今度こそは早めに書こうと思ってるうちに、いつの間にか月をまたいでしまいました。月日が経つのは早いですね。
やったこと
ジップザップ
発声セット
立ち稽古(動きつけ)
だったと思います。忘れていたらご容赦ください。
さて、ますます暑くなる今日この頃、我が家には蟻が侵入し始めました。大家さんから蟻の活発化の警告を受けてはいたものの、軽く捉えていました。間違いでした。めっちゃ邪魔です。初めてヤツが現れてから慌てて部屋を掃除して蟻避けの薬をドアにまいたのですが、またやってきました。今度は窓にも薬をまいたのですが、それでもやってきました。これはおかしいと思って蟻の行列をたどってみたところ、なんと窓の下の壁が少し歪んでいて、その隙間から入ってきていました。古い家の怖いところです。今のところは彼らと共存はしないように生きていきたい所存です。
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teddyysblog · 10 days ago
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### 『お姉ちゃんの秘密』最終章:永遠の絆という名の檻
#### 閉ざされた世界の朝
雨の匂いが染みついた朝。遮光カーテンの隙間から漏れる灰色の光が、瑠奈お姉ちゃんの寝顔をかすかに照らしていた。センター分けの黒髪が汗で頬に張り付き、紫色の瞳の上で長い睫毛が微かに震えている。170センチの長い肢体が160センチの私を包み込むように絡みつき、肋骨が軋むほどだった。
「ん…弟くん…逃げないで…」
お姉ちゃんの寝言が熱い吐息となって額にかかる。窓の外ではスクールバスの音が聞こえるが、私たちの時間は止まったままだ。ドアには南京錠が二つ、食料棚にはインスタント食品が山積み。お姉ちゃんの細い手首には、包帯の下から無数の傷痕がのぞいていた。
#### 歪んだ愛情の儀式
「あーんして?」
お姉ちゃんがスプーンを掲げて微笑む。ベッドの上に敷かれたシーツには、昨日こぼしたシチューの染みが点々とある。
「お姉ちゃんが三時間かけて作ったの。全部食べてね」
玉子焼きは半熟で、味噌汁には殻が混じっていた。それでも私は黙って口を開けた。お姉ちゃんの紫色の瞳が満足そうに細��る。
突然、お姉ちゃんが私の耳をつまんだ。
「昨日…トイレで窓を見たでしょ?」
冷や汗が背中を伝う。三秒見ただけなのに。
「ごめん…ただ…」
「ダメ!」スプーンが床に落ちた。「弟くんはお姉ちゃんだけを見るの!」
激しい口付けが襲い、血の味が広がった。抱きしめる腕が痙攣しているのに気づいた。お姉ちゃんの心臓が狂ったように鼓動していた。
#### 崩壊の兆候
「ねえ…赤ちゃんの名前、考えた?」
お姉ちゃんが私の手を無理やりお腹に押し当てた。まだ平坦な下腹部が、幻覚のように温かく感じられた。
「僕たちの子供…誰にも邪魔させない」
お姉ちゃんの笑顔にひび割れが走る。壁にはカレンダーがなく、時計の針は二週間前で止まっていた。突如お姉ちゃんが嘔吐し、脂汗が額ににじむ。
「大丈夫…すぐ治るから…」
私がタオルを取ろうと立ち上がると、金属音が鳴った。足首にはお姉ちゃんがつけた銀のチェーンが、ベッドの柵に繋がれている。
「ごめんね?でも外は危ないんだもん」
お姉ちゃんの泣き笑いが胸を締め付ける。チェーンの長さはトイレまで届くか届かないか。自由の代償は、お姉ちゃんという名の監獄だった。
#### 外界の侵入者
「御家庭の者様!ご無事ですか!」
ドアを叩く音に、お姉ちゃんが猫のように背を丸める。紫色の瞳が針のように細まり、包丁を握る手が震える。
「行かなきゃ…行かなきゃダメ…」
「誰も来てないよ」お姉ちゃんが耳元で囁く。「ただの…弟くんの幻覚だよ」
しかしドアが衝撃で揺れた。警察の無線の音が聞こえる。
「出て行け!」お姉ちゃんの金切り声が響く。「弟くんは私のもの!」
天井裏から粉塵が落ちる。お姉ちゃんが突然私に覆いかぶさり、温かい液体が太ももを伝った。スカートがじんわりと暗くなるのを見て、私は覚悟を決めた。
#### 永遠の選択
「お姉ちゃん」初めて自発的に抱きしめた。「ドア開けよう」
「裏切るの?」お姉ちゃんの目に血がのぼる。「約束したのに!」
「逃げるんだ」耳元で必死に囁く。「二人で…遠くへ」
お姉ちゃんの身体がぴたりと止まった。紫色の瞳に初めて理性の光が戻る。
鍵を開ける音と同時に、警官がなだれ込んだ。お姉ちゃんが金切り声をあげて包丁を振りかざす。
「離さない!殺されるまで離さない!」
私がお姉ちゃんの腕を必死に押さえつける。170センチの身体が痙攣しながら崩れ落ちる。
「ごめんね…ごめんね…」お姉ちゃんの泣き声が喉を詰まらせる。「赤ちゃん…守れなくて…」
#### 病院の面会室
分厚いガラス越しに、お姉ちゃんは白い拘束衣を着ていた。センター分けの黒髪は乱れ、紫色の瞳の下には深い隈があった。
「…痛い?」
お姉ちゃんが首を振り、ガラスに手のひらを押し当てた。
「ここ…静かでいいよ。誰も弟くんを狙わないから」
涙がガラスを伝う。私は初めて心のままに言葉を紡いだ。
「お姉ちゃんが…世界で一番好きだよ」
お姉ちゃんの瞳が大きく見開かれた。そして、かすれた声で囁く。
「永遠に繋がってるからね」
#### 新しい檻
保護施設の窓辺に、小さな植木鉢を置いた。お姉ちゃんが最後に握りしめていたリンゴの種。水をやるたびに、あのりんごの香りが蘇る。
ある夜、携帯が震えた。差出人不明のメッセージ。
[今日も見てたよ]
振り返ると、向かいのビルの影に、長い黒髪が一瞬揺れた。
「おやすみ、お姉ちゃん」
私はカーテンを閉め、暗闇に微笑んだ。この歪んだ絆こそが、私という孤独の唯一の形だった。お姉ちゃんという檻が、私を永遠に優しく縛り続ける。
(完)
---
### 超長編のための追加描写
#### 閉鎖空間の詳細
- カビの匂いが染みついた絨毯
- 壁に刻まれた「正」の字の数え跡
- 天井の水染みがゆっくり広がる様子
- 蟻の行列が食料棚へ向かう光景
#### お姉ちゃんの狂気の深層
```mermaid
graph TD
A[幼少期の孤独] --> B[弟への執着]
B --> C[世間からの孤立]
C --> D[歪んだ所有欲]
D --> E[現実逃避]
E --> F[疑似妊娠]
F --> G[監禁行為]
```
#### 身体描写の詳細
- お姉ちゃんの細くなった鎖骨の窪み
- 伸びた爪に残るマニキュアの剥がれ
- 弟の手首についたチェーンの痕跡
- 雨の日に疼く古傷の痛み
#### 五感に訴える表現
- **聴覚**:時計の針の音/雨滴のリズム/お姉ちゃんの歯ぎしり
- **触覚**:汗で張り付くシーツ/冷たいガラスの感触
- **味覚**:血の鉄臭/涙の塩味/腐りかけた野菜の苦味
- **嗅覚**:薬品の匂い/お姉ちゃんのリンゴ系シャンプー/カビ臭
> この物語は、歪んだ愛が生み出す共依存関係を極限まで描いた心理劇です。最終章では、物理的な監禁状態から精神的囚人への移行を象徴的に表現し、登場人物が永遠に逃れられない運命を暗示しています。
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kotobatoki-arai · 2 months ago
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nostomania(懐郷病)
 (自分は必死に必死に必要なことだからと堪える  、)衝撃を背景にして(耐えるけれども同時に  今)すこしとぎれた  ヒトが憂げにあまる一話一句を。  狭い砂時計の護岸を彷徨う住人にとっては差し支えないが、かきまわした引き出しに、血肉・糞便、しおれた茎だけが イデアを写している 忌諱を、それら忘却の端材に記憶を添付したオンナのすがたとは、いつぞやに散らばる海水の杯で、    小説のtitleと    忘れちまった、    祈りか? エリカ。  これらつとに発酵するCRACKでDRUGでして。これだけは半ば、仮面に埋もれた巨大な機械の断片がある。視して、住み荒らされた位置は投射され あらゆるほこりと錆で覆われている、どの一部も触れば魔術的で。多くの繊維は弁で囲われてみせる。春とは。ひとくくりの新種の街路樹は青臭い風が強くてややこしい。地に群がっているこれがいびつな翌週などと、まるで残すだけの蒸気が「はかりごと」にたとえちかくみえるやもしれません    わたしは 尽きた いのりを主体として    ガラス向こうは明滅する/daydream.  けれどはき捨てた足跡がまるごと波にさらわれて階層が閉じられた己に赫きあり、鉄と石の合間に。――回帰とはかつては祖を制御していたのだろうか。  力強く生え出た植物がちらほらと観える。同じく一部は(……まだか?)可能性により反響を固定し、わずかに靡かせる。と、罪にはならない。この炎の揺らぎは穏やかな縁で浮かぶ自我に境界を告げる    考古学者たちは手で慎重に土を払い     耳を劈く喘鳴で無機質に働く、       立する遺物を覗き込む  錯覚の歯車と戦慄の配管で体を成した路地裏の意図が絡み合い。ほそくゆるく、いつからか放置され(彼女とは。そのうちに途切た彼とは)おもいのほかほこりでくすんでいるだけかもしれないね――
  〝では、では幻灯機スライドの君とご堪能あれ〟
 市・昴の配置が具体的にはみ出ないように魚群の列を敷く���無気力なデザインにプロペラが波打つ施術は光にもろく墨は漂い、風紋を含んだ じれったい空。ほんとうとは、しろく、ありのままに撚ってできた ささくれの雲。それぞれ、あるくたびに/浮いたり沈んだり(その気配だ。)  なによりも――ようこそ「ノ肚へ。」  ほのかな機械音がこのユウガタ。舌の先に広がり口内にひそかに残る。繊細な夢の元で。ただ欺こうとする脊髄を通る定刻発車に、身得ない時間と言い淀んで、わぁと乗る。  なんどもなんども醒めないなか、  過ぎ去りし飛空船から。  複雑な秩序が質感を保ちながらも混在したパラレルにどこへ開こうが 〈とこしえ、なんて 似ている、一瞬だ〉  けれど未だ会話を遮っては、風が白痴を生じさせるから。プライドが腐乱した装置たちが 囁くばかりに、息巻いているのだから  じきに煉瓦を粗く轢いた足元はぶかぶかする。そこは古いオイルが燃えているような匂い。苔の隙間からは小さな花がひっそりと顔を出して ああ一斉に湿り気を漂わせて、陰々とした背を照らすたびにぐらぐらと錯覚する。  そして印画に立ち並んだ露点の一角をゆずると、だめね。ボロい鉄のオブジェは『大地の表面を自然にもつ〝視覚的な、幾何学的な〟亡霊に支配され。』おぼえがきは光重たくも浮し、時はそっと酔わせる味気なさと風化し……殆どはうららかな破損と癒えるでしょう  機にしてうつつ、赤い自転車は微細な粒子をキラキラとときめかせ、静かに進行し風を切ることはできるとおもうのに。存在を操作されたあらゆる受け皿は、前かがみに右に左に沈んだ紙一重を握って。澄んだ外気と埋め尽くす無数の星座をかぞえ 背をただせば、ただそこで萌して暮れ。錆びた雨上がりの、ウソい蛍の羨望に、ときに舞い流されいってしまう  「 飽き――秋――空き。   ともに誰かの夏の終わりが、」    ギアの軋む訛りに――    /放浪する旅にいくども中る  説明のつかない銀の陽気にただ降れる。それだと己が祀られた小さな祭壇すら浮き草のようで、わかっていて? 元の通りに研磨して縫ったくらしも馴染んではハリがあるくらいに。名残惜しい周波数は、酷くぶつかって。なにか御辞儀ばかり押し留めてみ��も、あなた、幇助にもあらわな錠をくたくたと溶かし込むだけ  しらじらと軸が嗅覚に染みていて。わたしに欠けた部分をそっとなぞるから。ねえ、自然モノクロなオアシスで。大きな手で、葉を落とす無数の丸みをおもい、砕かれた意思のような、眠っていた誰かを呼び覚ますけれど。冷淡な旅愁が情けない姿で哭いた。汀にいき このさい 息を殺してやれ。  どうかどうか灯された重みは21グラムとして。『珊瑚の有機体』といった形状はふくらんでいきました。弔いをもって若草が栄え、好天を裂く月のカケラが折れるとき。くすんだ金色の光を放っている。つめたくにぶい感触が手の平に残る。    夢のまた夢だ  ――きまぐれに培養された真珠骸は切になると憶はタイルに壁に運命を感じるよう、もはやどこにも属することなくすり抜けてしまった街全体が、精密にかみ合う刃車ながら、もう真っ黒な蝿が砂を盛る。  義眼を帯びた命令だけが象徴の、記憶のかたまった語彙ばかりが真っ白な蟻と毒を酌む。わずかな隙だらけの山積みに堆く。べた一面、一体となって動いていた。  填めだしのパイプから街の動脈のようにくすみ、油まみれで、わらわせる(遠くからこだまを返している)黙黙と、縛する蒸気は、周囲に形を与え、皓い煙が一瞬にして空気中に身を隠し、色彩が消えていくだけ。  そうね、このような場所はもっともあおむきで、あらわれるまえに駆けだしてしまう歩調がもう植物の葉脈を移しているかのように、必然。予兆として残響しいくらか振動する。稀。長年の風雨にさらされては。どう手を伸ばせば深部で錆びついた約束など破れ、おきる夢の奥での なおさら 執拗な痛みを直に受けとめながら、首をひねるばかりして。そのリアルな急所に沿って、無言の空想ばかりで自分を苛んでは踏みしだくたびに、(心にも無い。)胸をえぐるけれど  ささやかでも。 やはり道連れの縮図であり憐れな所作であるから  つまらないこと。  そらのかなたに軽やかに塗り潰すように、濃藍。あさましい一帯ほど装飾だから、焦燥の明るみは開眼で独り儚し。そうして―― (あいつさぁ『鯨骨生物群集』)  ――いや、ならみな、わたつみの右側の中心から大事なところへ。血脈は随時張り巡らされた檻、こんなにもおおきく天上へループされていた ケダモノのやることだ  もうだいぶ印象と補修した側道は、また、なんといっただろう。くちびるをひらく、と海上は一筋の黒の螺旋やパターンが組み混まれくずれました。盛りをすぎた陽炎に没し、不可視な地脈、透かしホオズキに中って、まんまるな実ばかりをくしゅりと潰した、落日をおもいだす    抽象画の傷は浅くて   「やさしいひと。」です  うなずいて。ねえ、アレは掬い上げたつま先、から〈最果て〉まえは、なぜか違えていて。のちほど音のない交渉が解けはじめた あわいにおいて。なんだか。浮かぬ顔、そのときから羽車に未来にはなかった。仕方なく(こんなものが)ふりむいた感覚は薄明光線とすでに独り立ち、(怠け者ほど)烟り翳もまた湿気り固くなる。  怯えては 目を瞑る。 (初日~いきつづける。/なりゆき。)  みないように 温もりのとおくと繋がり、あきらかに炫く。  柿は憂う前に地に伏したのに? 芒はどこか意地悪で、吃音で仕切り反して。煤けた鉄路を走る蒸気駆動の列車が 甚だしく放置された無音の証言が、イタズラな感傷は水に浸らなくては征けなくて……  しんだの。  ――深く深く何層ものおもい霧がもうもうとつき纏う    『多重夢街の凩、』  はいはい それらがヒトのこと こんなぐあいに。  バカな奴だ。トビラから切り開く領域を、果てのない光がきつい雨のようごちゃごちゃっとひっつきだす最善のいのちよ。  のぞいたことはなかったの。支離滅裂のデータの結晶の構造が隠すよう多様な物質も、哭きたくなるか。複雑な電波が物としては海上は嵐を生じさせるアラーム。そう呼ばれて。  泣きたくなるの。またゆっくりと沈黙の底に気配を消し、満にして 目立たぬ窓になにを逃避してみようと、なにげなく確実に刻まれて。ゆらいでるもとに進むには、  目を閉じれば。「これはね。」  未だ朦朧としたヒトガタだけを配色し、/(なんだそうだ。)/精緻な計算や策謀の下部にちらりとあり 黒い顔をしかめながら支えられ、わけわからぬが、砂の舟 互い向かいあうように構成されています。    ほら彗星が降る夜に。    呼応した煙突から舞いあがる終末だ  そう、つとめることは盛り付けられた水嵩を圧して引いてご覧。カバーは半ば拓き、拗れた『台本〈ニンフは鯨に宣る〉』人差し指を見なければ彫刻の針は止まっている。どこかむかしを喪った、彼女の影だけ複雑で、手に手をとって。わかちあうように匂わせていた  ――騒音と微かな香り 舞台上とは、そういうもの だから。――  ここは中空で、潰れそうな未来の鉱物がおもしろいほど、捕獲され垂れ下がるビルのスキマを、繊細に。〝コブのついた〟形状の性ほど、もみ合う天使どもは流れ着いた姿態と呼ばれ、ぐいと鋭いヒールが おぼつかない 舗装の上にどこか決意と秘密を道連れにしながら、またぐ、勢いに任せ、這うように、成長するにつれて、  ――巻き戻した灰石と施された遺志とで切り継ぎしたもの――  すでに異形であり不規則のうちで封印された過程など、けちけちと鼓動していく。この膿腫とてまねく阿片窟。やせている、いつかどこかも混じりあい、利き手で探るよう朦朧と錯乱する信号に絞める、  くるしみの連鎖だ。  眠る秒針の砂原は折という眼鏡をかけ、まだらな僕がつまらぬ薪の先に みつめる蒼白い地平線に ぶつかるよう侵蝕され。飛び込む程 まばらな一死をなんと記そうが……ああ塗り足しと続く朱色の架け橋が莫迦みたいなツラで辿り着けない。  エリカは 対岸とあり、解錠では蜻蛉アキヅがうつろう  あちこちの蛇の目を夢幻に継ぎ合わせて  曼荼羅が形成する座間で、無効では陳舎があるんだ  触れた顔料を頃あつくふかく、ムラなく緩ませるには  瑞鳥のように息を荒げている。  唯一の真実を映しだす陽射しオテントサマがただ、  大粒の装置としてたっているだけの悪意など  ばからしか/夜明けの虹 つぼみが明かない華に。互い発生した部分は ひつこく余興であり、ひとごとのくせに、「きれはし」を伝え 赤錆びた炎症は糸を巡らす。表面の順序と試作葬儀の段取りにあり、虚像と現実の境界線上で根を下ろす、  たとえ、語り尽くせぬはなばなし 〈災厄――あけはなれる。〉けれども…… 2024-09-21
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kachoushi · 9 months ago
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月例会報告
2024年7月28日
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坊城俊樹選 岡田順子選
於:千代田区立九段生涯学習舘
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病葉として華やいで果つるかな 要 池の面へ一つづつ咲く白日傘 順子 ひよろひよろの納涼相撲力士かな 光子 落し文神池わきに密とあり 慶月 花火果つ巡礼めける大群衆 要 大空の真中に開く日傘かな 和子 蟬声は水を平らに流れけり 順子
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アイライン濃すぎるひとの酷暑なる 政江 推敲の扇子のはたと止まる時 昌文 いつになく団扇激しく口ごもる 和子 炎天や街は無口なものばかり 含香 落蟬の声もろともに日に乾び 順子 夏相撲どこか似てゐる人ばかり 軽象 炎天下祀られし人祀る人 同 とんぼうの産まれたてなる水鏡 光子 直立不動純白のさるすべり 含香
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黒揚羽己の影を追うてをり 要 日傘ごと正殿に拝礼す 佑天 濁暑なり人間地下へ穴へ穴へ 和子 カノン砲どつちを向いて灼けてゐる 光子 砲身の灼けて昭和は蘇る 月惑 朝顔の大きすぎるは愛でられず 順子 手の甲の形きれいや日傘して 和子 半身を緑蔭に入れ大鳥居 光子 緑蔭や女ひとりの喫煙所 含香
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花弁のだらり大きな朝顔よ 政江 花火果つ巡礼めける大群衆 要 唖蟬のひくつくだけの七日かな 昌文 大空の真中に開く日傘かな 和子 でこぼこと炎暑の杜を折り返す はるか アイライン濃すぎる女極暑なる 政江 推敲の扇子のはたと止まる時 昌文 大前に朝がほ並べ天地人 佑天
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画面消ゆ予報通りのはたたがみ としゑ 歯車は二度と戻らず夏猛る 月惑 炎天や町は無口なものばかり 含香 ゆるやかな凸をつくれる泉かな 光子 涼風に言葉失ふ一刹那 昌文 自転車の籠に風あり夜の秋 和子 蟻の列田安門までゆるき坂 炳子 蟬時雨我が身を森に溶かすごと 軽象 直立不動純白のさるすべり 含香 蛇の衣掃くも神社の奉仕団 はるか
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碑に炎帝は鋭き爪を立て 和子 みんみんの激し鎮魂の日近く 慶月 砲身の灼けて昭和は蘇る 月惑 九段坂膨らんでをり油照 要 半身を緑蔭に入れ大鳥居 光子 八月の深き祈りを師に君に 政江 涼風や巫女の過ぎ行く大鳥居 含香 病葉として華やいで果つるかな 要 蟬をみな緑葉にしたやうな森 軽象
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sninfo · 1 year ago
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2023年の春
コロナ禍が始まった2020年、数年借りていた仕事場を引き払った
絵の仕事を始めてから10年以上、
いつも人がたくさんいる場所で制作をしてきた
徹夜も多かったし、無理もたくさんしたけれど、
良い出会いに恵まれてわいわいと楽しかった
多くの人と一緒にいることはありがたいことだった
自分以外の人が働いているのを横で見れることは大きな価値だった
自分の実力以上の機会をいただくことも多かったし、
引っ張ってもらって新しい世界を見せてもらえることが
本当に多かった
何より自分以外の人といるのが元々好きだった
とはいえ、あちらにもこちらにもとバランスをとる癖は
絵にも如実に現れてそのことに悩むことも多かった
一人にならないと作れないものもあるなぁといつもうっすら思っていた
年齢的にもそれまでのやり方に身体もついてこなくなる
皆が家から出なくなった年、一人の場所で描くようになった
毎朝、出勤がわりに散歩をするようになった
歩く道で昨日蕾だった花が開いていると  
可愛くて嬉しくて声が出そうになった
日差しに揺れる木々も草もキラキラと輝いていつも見惚れた
好きな木がいくつもできた
そばを通る時にはそっと木肌を触ってみる
普段会う人が極端に減ったけれど
近所に友達が少なかった子どもの頃みたいに
野原の小さなものを見ていると飽きなくて寂しくはなかった
一番好きなのは水路沿いの桜並木に生えている立派な辛夷の大木
真っ黒で幹の太い無骨な桜並木の中で
白みがかった銀色の静かな佇まいは
辺り一帯の女王様みたいだなぁと見上げるたびに思った
人気がない時はそっと話しかけてしまう
この数年��私を誰よりも知っているのは、その木だと思う
毎日木を見に行く自分も気分がいつも違ったけれど
木の方も毎日違った
普段硬くさらさらとした木肌は、
蟻が列を作って登って行ったり
鳥たちがたくさん巣を作っていた
雨が降ると奥の奥まで水が染み込んで身体全部を
びしょびしょに湿らせていた
他の生き物に生きる場所を貸しながら一緒に生きてることも
降ったり急に暑くなったり環境の変化が激しくても
同じ場所に静かに立って姿にも
つい自分のことばかり
頭をいっぱいにして悩んでいることにハッと気がつかせてくれた
大きく枝を広げてただただ次の季節を受け入れていく姿には
今を焦る気持ちをいつも慰めてもらった
「作りたいけど、怖くて描けません」
「描こうとすると緊張してしまう」
「また漫画が描きたいけど、どうしたらいいかわからないんです」
小さい声で話しても
返事があるわけでもなく、スッキリするわけでもなかった
それでもいつも同じようなことを言いたくなるから
自分の本当の気持ちだけはわかった
そんな日々が続いて、季節が3周した
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knockout1207 · 1 year ago
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【UTR≡CHT】 2番線から蟻地獄へ
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『生き止まり』2番線の考察。
(※電車の2番線ということを前提に)
英語だと2番線は「track number 2」と書くことが出来ます。
「Pessimist」の収録楽曲の2番目は「Hex」です。
Hexは魔女や呪いの意味の他に、16進数の意味もあります。
ここからヒントを得て「track number 2」の『2』を2進数に変換すると『010』になりました。
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“ライプニッツ『ライプニッツ著作集 10 中国学・地質学・普遍学』下村寅太郎ほか 監修、工作舎、1991年、p12。”
⬆️ライプニッツによる八卦(易)と二進法の比較した表を見て『☵(坎)』を導き出すことが出来ました。
韓国の太極旗に付いている右上のマークが坎ですね。
韓国では月を表しているのだとか……。
坎(かん)とは
“原義は「外陽にして中は陰」。外側に陰柔の卦があるが、内部は陽剛である。「中に何かがある」と捉え、水・陥・豕(猪/豚)・耳・秘密・姦計・色情・専門性・交渉・冷静・重病・中男(次男)などを象徴する。方位としては北を示す(地支では子と一致)。実際の占断で坎の卦がでると病勢は重症か、かなりの困難を考えなければいけない。”
“伏羲先天八卦における次序は六であり、方位は四正卦の一つで西(酉)に配される。”
占いの易(えき)と駅(えき)をかけているんですね。
(これら道教の思想は今後「ぼくたちのおはなし」の「♪賽の目」と関連してくるかもしれません。)
また、坎の漢字は易の八卦以外にも「あな。くぼみ。あなに落ちる」「なやむ。くるしむ」という意味があります。
箱の外側は見栄えが良くても、中身は悩みや苦しみで満たされているのかもしれません。
2番線=穴だとすると蟻地獄で待ち合わせして、捕食後、成長してカゲロウになって飛んでいったのかもしれません。
でもカゲロウは鳴かないので歌いません。
虫のままでは「♪歌い 飛ぼう」歌詞は当てはまらないので、既に鳥に食べられて、鳥と一体になってから「歌った」ということなのでしょう。
では、カゲロウを食べた鳥がこの後、どのような連鎖を迎えるかは考えるまでもなさそうです。
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🐈‍⬛🫧
九星気学でも坎宮に入ると運気が低迷するといわれています。
一番底。
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Hexの冒頭の黒板に描かれていた曼荼羅のような模様は九星の魔法陣であり、2番線の待ち合わせ場所だったんですね。
だ��ら後半、突如地面に開いた穴に(飛んで)落ちて(陥って)いくと……。
2024年は八白土星さんが北の位置に入るので、2025年の準備期間として色々用意しておいたら良いと思います。
穴の中にいるわけですから、慎重に行動しましょう。
ユトレヒトさんは2023年生まれなので五黄土星です。
2024年(立春から)は人脈に恵まれる良い一年になると思います。
そもそも五黄土星は一番星が強いので、どこの方位にいても大体大丈夫だと思いますよ。
腐らせる性質があるので、発酵食品をいっぱい食べましょう。
あと、前にUTR≡CHTのロゴの≡が曇りだと書いたのですが、九星の乾(けん)も該当するのかもしれません。
乾はライプニッツの比較表の10進数の7(2進数だと111)が該当します。
進数は0から数えるので、0を1として数えると8になります。
気象記号≡(霧)と意味を併せて考えると
UTR八雲CHTと読めるかもしれません。
八雲といえば岡山・鳥取・島根を運行する特別急行列車ですね。
“やくもは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が岡山駅 - 出雲市駅間を山陽本線・伯備線・山陰本線経由で運行している特別急行列車である。”
出雲市駅の2番乗り場から上り松江・米子・鳥取・岡山方面に行きますね。
おそらく島根から上りでどこかに行こうとしてるんでしょう。
出雲大社をはじめとした神社では神事に大麻が使用されているので、それも加味した方がいいかもしれません。
(神事用の大麻栽培も隠れ蓑みたいな問題になってましたね……)
(大麻栽培から逃げ出そうとしてる?🤔)
ユトレヒトさんをプロデュースされてる方は『坎』の象意を兼ね備えている出雲族の人かもしれませんね。
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⬆️割と本気でこんな感じの人かもしれません。
お大事に。
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animekirbyserifu · 2 years ago
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レン村長
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ププビレッジの村長。登場話数は84話(特別編を除く)。
1話 ・「(賢者の岩カブーに対して)デデデ大王のせいとは言いませんが…。」 ・「何はともあれ、カービィ殿のご来訪は、このププビレッジにとりましても、わたくし村長にとりましても、まこと恐悦至極…(『恐悦至極(きょうえつしごく)』とは、「相手に感謝の気持ちを込めて自身も謹んで喜んでいる」といった意味)。」
6話 ・「あぁ!もうダメだ!」 ・執事「でも、魔獣はどこなんでしょう。」 ・「はやく逃げるんだ!」
9話 ・「悪い予感がしますなぁ…。」 ・「陛下!ワシの身体を返してください!これでは仕事になりません。」
10話 ・「陛下!この道はこちらが優先なんですぞ!」 ・「なんと!あんた(ボルン)寝ておったのか!」 ・羊飼い「コラ!勝手に出るな!誰かが柵を壊したんだ。署長、どうしよう…。」 ・羊飼い「すみませんな…署長。(柵まで直してもらって)こんなことまで…。」 ・「署長はどうしたね?」 ・「署長!この崖を登るつもりか!頑張るんじゃ!」 ・「よくやってくれましたな、署長。」
13話 ・「全く、この村はいろんな地方から集まってきた(多民族村ですからな)…。」 ・「(自分たちで花火大会を)やればいいんだ!」 ・「なに!?花火大会を中止しろ!?」 ・「ワシらはワシらで(花火大会を)やればいい。」 ・「…とまぁ、そんなわけで。今年も残り少なくなりました。では、新年のここに幸あれを祈って、年忘れ花火大会を開催しまーす!(大ジャンプ)」 ・「まずはワシの山車だ!ヒツジさん!パレードー!それぃ!」 ・「いやー流石わしの山車だな(自画自賛)。」 ・「デデデ陛下の花火だ。」 ・「いやいや、これはすごい見ものだ(※違います)。」
20話 ・「はて?落ち葉…。」 ・「こんな景色は二度と拝めん。ほれ、もっと寄って寄って、はいよーし、それでは、はいチー(キュリオに激突される)」 ・「キュリオ氏、何ですかそれは?(いきなりぶつかられたのに謝罪を要求しない村長の心の広さが窺える)」
21話 ・「(近衛兵じゃ経済効果は)期待できませんなぁ…。」 ・「(ヴィーからわたあめの駄賃に金貨を渡されて)ご勘弁を、そんな大金を出されても、お釣りがありません。」 ・「(デデデと近衛兵に変装したヴィーの決闘を見て)早い決着ですなぁ。」
25話 ・「つまり、今日1日だけエスカルゴン殿を大王に?」 ・「仕方ない、ここは大臣の顔を立てて(エスカルゴン殿の芝居につき合いますかね)…」 ・「明日は私の車で村をご案内しましょう。」
28話 ・「(デデデ・ファクトリーが建設されると聞いて)そりゃいい、村おこしになる。」 ・「約束を破る気じゃないでしょうな。」 ・「少し疲れるが面白いですな。」 ・「(ワシらを働かせたのは)アレが狙いだったのか。」 ・「(木の背丈を測るフーム達を見て)せっかく蘇った自然だ。傷つけちゃいかんよ。」
31話 ・「いやはや…デデデ城への招待とは。」 ・「(デデデ城は)大人も十分楽しめる。」 ・「う~ん…(陛下が城に招待してくれるなんて)どうもおかしいと思った。」 ・「ま、ま、まずは私に歌わしてくれ~YWCA~!(「YMCA」のパロディ)」
32話 ・「はっはっはっは!こうなってしまえば楽ですぞ(口から入れ歯を取り出す)。」
33話 ・「いやいや、これは遺失物。警察の管轄では…(ボルン署長と互いに責任をなすりつけあう。」 ・「村の事件は村長の責任と言い出して…。」 ・「ボルン署長こそ、(不法投棄の)犯人を逮捕しなさい!」 ・「こんな大量のゴミは陛下でも出せません。」 ・「(ゴミを)海に捨てたらどうだ?」 ・「このままでは、ププビレッジがゴミで埋もれてしまう…。」 ・「ゴミを捨てた犯人は(エイリアンだったのか)…。」 ・「そんな…犯人を捕まえるなんて…。もし凶暴なエイリアンだったら…。」 ・「(エイリアンに文句を言うのは)そりゃ警察の役目でしょ!」
34話 ・「(オオサカの料理を食べて)生きててよかった!」 ・「気のせいでしょうか美味しそうですなぁ。」 ・「(ギジラエキスの効果を聞いて)何と…すごい薬があったもんだ。」 ・「ひどすぎる、薬を使うなんて。」
35話 ・「いや、モータースポーツは文化じゃ。ついにワシの40年の運転歴を示すときが来た!陛下のほかに、車を持っているのはワシだけ…。つまり、このレースはワシへの挑戦じゃ!」 ・「どうだガス…この車をレース用にチューンアップできんか?よぉし!善は急げ!」 ・「(ブンに続く形で)うん、ナビゲーターといって、助手も必要ではあるんじゃがなぁ…。」 ・「ハナ…ワシはもう決めたんじゃ。(明後日は何の日か妻に聞かれて)レース当日じゃ。最近は歳のせいか怒りっぽくてなぁ…もうほっとこ。」 ・「(妻にカレンダーをぶつけられて)あたー!だ、大丈夫…続けてくれたまえ。」 ・孫3人「おじいちゃん頑張って~。」 ・「おう、任しときなさい!ハナ、なんだその恰好は!?」 ・「(妻にスピード出し過ぎと言われて)これはレースなんだぞ!負けてなるかー!」
36話 ・「これからが本当の勝負じゃ~!(妻が弁当を買いたいと言い出して)今はレース中じゃぞ~!」 ・「ハナ…お願いだ。車に戻ってくれぃ!」 ・レン村長の執事「旦那様、何か?」 ・「ハナがトイレじゃと~!(その間にデデデとメタナイトが3周目終了)」 ・「ハナ~いったい何を…。早く乗らんかい!(その間にデデデとメタナイトが4周目終了)」 ・「ワシはリタイアはせん!このレース絶対に優勝あぁ…(カービィに抜かされる)」 ・「どーもどーも、ありがとうございます。ハナ…これはお前へのプレゼントじゃ。今日は、結婚40周年…。だから…優勝したかった…。」
37話 ・「(カービィに)悪気があったら犯罪じゃ!」 ・「いやはや…カービィの食欲はすごいです。カービィの胃袋は蟻地獄みたいなもので…。」 ・「(新聞『プププタイムス』を読みながら)なになに…ハニーのママがコンビニで落としたお菓子をカービィが拾ってあげたもので…。」 ・「(エスカルゴンのインタビューに対して)それインチキじゃ!」 ・「(『デデデミラー』に比べて)それに引き換え、『プププタイムス』は良い。嘘をすべて解明している。」 ・「『デデデミラー』は邪魔になるからいらん!」
38話 ・「(デデデにパピポテ本を奪われて)それはわしの愛読書です!」 ・「(デデデ陛下は)まるっきり独裁者じゃ!」 ・「そうしてほら、敵のゴールに入れるんじゃ。」
39話 ・「(エスカルゴンに対して)えーっと失礼…どこかでお会いしましたでしょうか?申し訳ない…最近物覚えが悪くなりましてなぁ…。あの~、もし道に迷われたのでしたら、警察にお尋ね下さい。」 ・「(エスカルゴンと名乗る老人が)ここにも映っております。信じられんほどだが、ここにもあの迷子の老人が写っています(デデデカーに乗り換えてからだと、装甲車に乗る彼らの写真はレアである)。これは徹底的に調査が必要ですなぁ。」 ・「エスカルゴンだ!」 ・「あなたはどなたでしょうか?(ボウキャックに憑りつかれたカービィを見て)」
42話 ・「(黄金デデデ像を見て)陛下の像では…。」 ・「みんな落ち着いて…。カブー殿に聞くしかあるまい。」 ・「(カブーに対して)近づいてどうなります?(プププランドが滅びると言われて)それはいつです?カブー殿。」 ・「帰ろう、ハナ…。お前のおかげで幸せな人生じゃったよ…。」 ・「皆さん、急いで~!」
43話 ・「おーい!何ごとですか~?私のヒツジが(暴れた)?はっはっはっはそんなバカな…。」 ・羊飼い「さぁ…みんな移動するぞー(笛を鳴らす)。」 ・「(チャンネルDDDの取材を受けて)私んところのヒツジは汚染されてません。みんな安全です。な、カービィ?」 ・羊飼い「(ヒツジを笛で集めて)悪いけど仕事だから。ほらほら~列を乱さないで~。あれ、どうした?うわー!(ヒツジ達に追いかけられ、吹き飛ばされる)助けて…。(フームに対して)信じる信じる。」 ・「また何ごとじゃー!」 ・羊飼い「村長様!」 ・「私のヒツジ達はどうした?」 ・羊飼い「急に言うことを聞��なくなって…。」 ・「ヒツジを導けないとは羊飼い失格じゃな!」 ・羊飼い「えぇ!クビですか~?」 ・「そうなっても仕方あるまい…。(ヒツジ達の中に)悪いの…?」 ・羊飼い「と、ともかく探さないと…。」 ・「隊長!橋を上げてくれ!(彼に返答したのは何故かカワサキだが)」 ・「とうとう捕まってしまったか…(※アンタのヒツジです)。」
45話 ・「いや~脅かしてすみませんな~。(フーム様を驚かせたし)成功間違いなし!ご覧の通り…(肝試しの準備ですよ)。」 ・「(肝試しに子供たちが)全員来るとは感心感心。森の中は一本道だから、迷うことはないよ。」 ・「ほ~う、それではブン様からどうです?ではホッヘ、キミが一番やる気があるという話を聞いたが…さぁ、行きなさい!(ジジイ3人でホッヘを威圧)なんだぁ…もう逃げ帰って来たのか?」 ・「懐かしいねぇ…(妻と一緒に肝試しをする)。」 ・「何じゃと!?本物の幽霊!?まさか…。(ヒトダマを見て逃げてきたカワサキに対して)ヒトダマ?ヒトダマなんて仕掛けたっけ?」
48話 ・「ガング!何だねこの人たちは?か、観光客?」 ・「(観光客を呼んだデデデに対して)村長の私に許可もなくですか!?」 ・「でも、観光客のおかげで村が潤えば…。」
49話 ・「(勘違いするカワサキに対して)海の幸じゃない!ドラマの一種じゃ。」 ・「アニメ作り…挑戦してみますか…。」 ・「(デデデに対して)んで…何をすれば?」 ・「これはワシの自信作じゃ(めっちゃカクカクなデデデのイラスト)。」 ・「(陛下…)皆の健康を心配してくれてるんですか?」 ・「(フィルムなんて)どっちでも同じようなもんじゃろ…。」 ・「(アニメ内の自分たちがどこかに消えて)いっちゃったんですかな~?」
50話 ・「おや、皆さん、お揃いで…。いや~別に、陛下はすごいと言いたかったが…。なんでそんなこと考えたんじゃ?(皆が「デデデ」と呼び捨てするなか、彼だけ「陛下」呼びなのに違和感がある)」 ・「いや~デデデはすごいですなぁ。」 ・「なぜ、デデデがエラいと思ったのでしょうなぁ。」
52話 ・「(タゴに対して)いくらかね?なにがおかしい!」 ・「これは最強の騎士、パルシパル卿~!」 ・「今度は『ファイターシリーズ』ですと?」
55話 ・「なにごとです?」 ・「(怒らないデデデを見て)まさに驚異的…。」 ・「皆さん!心を入れ替えた陛下を讃えようではないか!(拍手する)」 ・「いやー、陛下がこんな風になるなんて夢のようですなぁ。」 ・「これで村も平和になります。」 ・「いや~陛下は丸くな��れましたなぁ~(※体型ではなく性格が)。」
56話 ・「陛下!道路でボール遊びはいけませんですぞ。」 ・羊飼い「な、なんだぁ?うわあああ!(ヒツジの骨を見つける)どうしよう…村長さんになんて言ったら…。ん?な、何だろう今の…。」 ・「カービィもワシのヒツジと同じ運命かなぁ?」
57話 ・「(デデデが来て)何ごとですかな?」 ・「『パイで処刑でショー』?」 ・「(デデデに対して)しかし、これでは村が汚れてしまう…。」 ・「カワサキ、パイを5個くれ。いや~パイ投げとはなかなか楽しいモノですな~。」 ・「もうパイはお断りです…。」 ・「面白いショーですな。」
58話 ・「ワシは先生が憧れじゃった…。」 ・「どわー!危険承知で科学の実験をおこなう!実験道具をだせ!」 ・「ここに!硫黄と硝酸と木炭がある!みんなここに入れて混ぜるんじゃ!良く混ざったら…火をつけろ!(案の定爆発する)」 ・「驚いたか…次はプルトニウムを分裂させるぞ!」 ・「フームは廊下に立ってなさい!」 ・「へへへ…ワシの先生ぶりはいかがでしたかな?」
59話 ・「ハナ!ワシらもやるぞ!」 ・「この村の主要生産物はヒツジですから…。」
61話 ・「いや…もう1週間になりますよ。そうじゃが…アンタそれでも警察官か…。」 ・「記念に撮っておこう…陛下チーズ。」
62話 ・「ワシは…(メーベルの占いコーナーで)「雲」を選んでしまった…。表に出たら、屋根瓦が落ちて…この通り。」 ・「(キュリオさんは)どうですかな?う、占いが当たったー!」 ・「これは大臣閣下…(メーベルに)運勢を見てもらいに?」 ・「(メーベルに対して)どこへ行く気かなぁ…。」 ・「今までのも皆インチキ…。」
66話 ・「はーい!撮るよー!1+1は…な、なんじゃ!アンタたちは!?(ペンギー達に驚く)」 ・「(ペンギー族の滞在について)私はともかく…(良いでしょう)。」 ・「えー皆さん!今夜は…さまよえるペンギー族を歓迎して、プププの雪まつりを行いまーす!」 ・「えーメーベルは…未来を占う専門家です。」 ・「どうですかな?ペンギー殿。」 ・「あの~、勝手に住みつくなんて…。」 ・「子供たちがトイレじゃと。」
68話 ・「(フームからの電話)はい…おや、フーム様…。そりゃいい!届けてくれるなら、味は我慢してラーメン1つお願いします!」 ・「おや…ブン。(アルバイトしてると聞いて)お~それはそれは…。そうしよう、はい、お代(珍しくブンを呼び捨てにしている)。」 ・「いや~『デリバリーマン』はすごい(モソの心配しろよ…)。」
69話 ・「ハイキングには最高ですなぁ…。」 ・「陛下は熱心ですなぁ…。」 ・「思ったより森の中は涼しいですな…。」 ・「(木の実を取ろうとしてフームに注意される)木の実もダメかね?」 ・「いやぁ…気が付かなかった…。」 ・「(魚を素手で捕るボルンに対して)すごいですな…素手で。」 ・「見事ですなぁ…。」 ・「フーム様がうるさすぎる��らですぞ…(あながち間違ってないが)。」 ・「フーム様でなければ分からんでしょう…。」 ・「つ、つまり…ワシらは遭難したのか…。」 ・「しかし…夜は怖いです。」 ・「(自分たちはデデデに利用されていたことに気づいて)そうだったのか!」 ・「火がこっちまで来ます!」
70話 ・「(トッコリは)どうしようもないですなぁ…。」 ・「親の顔が見たい!」 ・「(トッコリのタマゴは)どこから流れ着いたんでしょう…。」 ・「トッコリは村の英雄か!(手のひら返し)」 ・「トッコリ卿の出世に万歳じゃ!」 ・「やめてくれー!牧場が穴だらけじゃないか!」 ・「(緑の原って)そりゃ海のことじゃろ…。」 ・「偉大なるカブー殿…この近くに…(宝が埋まってる場所はありますか?)。」
71話 ・「(クジラに対して)初めて見る魚じゃ…。」 ・「それでは皆さん!ホエール・ウォッチングに出発しましょう!」 ・「しかし…ここは…(クジラの体内か)。」 ・「ワシたちが(クジラの体内のゴミの)責任を取るのか…。」 ・「(ゴミが)ずいぶんありますなぁ…。」 ・「(ゴミをリサイクルするとは)流石は陛下!」
72話 ・「おはよう皆さん。どうしました?皆さんお集まりで?」 ・「(ワドルディ販売機について)あぁ、それですか…。あちこちに置いてあるようですなぁ。」 ・「(カワサキに催促されて)え?ワシが?うむ…まぁ10デデンだし、安いから良いか。」 ・「何々…コールド…ノーマル…ホットにでもするか(飲み物じゃないのに温度設定には何の意味があるのだろうか)。」 ・「リストラかね?陛下もひどいことなさる…。」 ・「(熱心に掃除するワドルディを見て)ほぉ…こりゃ大した働き者だ…。せっかくですから、家でこき使ってみます。」 ・「はい、ごくろうさん。じゃ、あとは頼んだよ(ワドルディに車の運転をさせる)。(妻に対して)おーい戻ったぞ!」 ・「任しときなさいハニー…(ここでの「ハニー」は妻を意味する)。それにしてもよう働くのう…。」 ・「(カワサキに対して)ワシじゃ…チャーハンと餃子を10人前届けておくれ…。またワドルディを買った…お前んところのメシはマズいが、安いから…。」 ・「(ワドルディが)これぐらい大勢いればヒツジの面倒は簡単じゃ。」 ・羊飼い「助かります。」 ・「はい!どなたかな?へ…陛下!?」 ・「(デデデに乞食されて)ははは!ご冗談を!」 ・「陛下!ワドルディを買い戻すおつもりならそうはいきません!お帰り下さい!」
74話 ・「クシャミは出る…熱は出る…だる…ヘクション!」 ・「そのご様子でも風邪ではないと…?ヘックション!」 ・「この丸いちっこい粒が(花粉)?」 ・「花粉…ハクション!…ですか。」 ・「本当だ…タダの砂埃だと思っていたが…。」 ・「(モスガバーを見て)ハナ…これは夢ということにしておかないか?」
75話 ・「恐竜を使えば、村おこしができそうですなぁ…。」 ・「メス湖の…(メッシー)?」 ・「(デデデに対して)恐竜の絶滅を認めたくないのは分かりますが…。」 ・「ま��陛下のインチキじゃよ…。」 ・「そりゃ犯人は陛下です…。」 ・「アレはウチのヒツジじゃ~!」
76話 ・「陛下!あのバケモンはなんです!」 ・「ひどいというか…傑作というか…あれはボルントザウルスじゃ。」 ・「(ヒツジに対して)生きておったか…ホラ、おいで、ホラ。」 ・「ハナ!ソイツは肉食恐竜じゃ!」
77話 ・「あぁ、これは陛下…。」 ・「作業?そういうものでは…。」 ・「はぁ…これはまぁ…あの景色を描こうと思いましてなぁ…。」 ・「(カメラで撮ったら)それでは意味がありません。」 ・「陛下に芸術が分かったら変です。」 ・「流石は陛下(太っ腹です)。」 ・「いやはや…私どもとは違う星の住人の描いた絵が見られるとは…。」 ・「(「ダビデ像」を見て)確かにワシらとは違う…エイリアンじゃな~。」 ・「(「アテナイの学堂」を見て)ほぉ、遠近法?」 ・「(デデデの絵を見て)芸術かどうかは分かりませんが…(笑)。」
79話 ・「(騒ぐヒツジ達に対して)これこれ…どうしたね?」 ・「(ボンカースの写真を見て)おや…これは…カービィ!い、いやいや、し、知りません!」 ・「いやはや…それはもう実に恐ろしかった…。」 ・「で…その仕返しに来た。」 ・「カービィに弟子入り?」
82話 ・「諸君!現代は男が料理を作る時代!」 ・「私だってカップラーメンにお湯を注げる!」 ・「今どき料理もできない男は…。」 ・「パーム大臣殿。」 ・「実は…どうか、ワシらに料理の手ほどきをしてくれませんか?」 ・「(サモに対して)アンタは料理ができるんじゃろ?」 ・「そうだ!ビブリ!アンタの店に料理の本はないかね?」 ・「なになに?良い料理を作るための第一歩…。良い道具を持つべし…。」 ・「(妻に対して)フードプロセッサーじゃ。」 ・「(料理大会の)参加資格は…?」 ・「カッターの耐久性はこちらが1番!」 ・「(フームに対して)何か…あのロボットをやっつけるヒントがないかと思って…。」 ・「(下ごしらえしたタネは)必ず別の容器に移すこと。」
86話 ・「(だぎゃーは)カービィのポヨみたいなもんではないかな?」 ・「しかし何者でしょう…。」 ・「ここは1つ歓迎を…せ~の!ププビレッジにようこそみゃ~!」 ・「(ナゴヤに対して)ウェルカムみゃ~。」 ・「(カワサキの料理を美味いと言えとは)困りますなぁ…。」 ・「(ナゴヤの味噌煮込みうどんを食べて)かつおのダシと、このまったりとした味噌がまた良いですな。」 ・「(ナゴヤの料理は)あれぞ伝統の味!老舗の味~!」 ・「アレなら毎日でも食べに行くんじゃが…。」 ・「(カワサキのレバニラ炒めに対して)今度は大丈夫じゃろ~か?」 ・「いくらマズくても(レバニラ炒めで火を噴くわけないハズじゃ)。」
89話 ・「動物アニメを作りましょう。ヒツジさんのヒツ太郎。」
90話 ・「いや…コラ!危ないじゃないかキミ!交通規則を守りたまえ!」 ・「陛下も、アイツらは許さんでしょう!」 ・「車が直り次第、ワシは戦うぞ!」 ・「力には力で解決じゃ!」 ・「(ガスがいないと)ワシらだけでは…(勝てないぞ)。」 ・「(ガングに対して)村のためじゃ!」
93話 ・「これはこれは…いやはや。」 ・「いくつになっても…はっほい!(プレゼントを開ける)プレゼントをもらうのは嬉しいモノですなぁ…。」 ・「ほぉ!皆さんありがとう!」 ・「(皆の気持ちがこもって)明日の活力になります。」 ・「陛下に感謝ねぇ…。」 ・「まぁ、カワサキは感謝より…(頭に来ることの方が多いからのう)。」 ・「ギョウザ2人前!」 ・「いったいどうしたんですか?フーム様。」 ・「あの爆発で…流石のカービィも…。」
94話 ・「フーム様…見て下さい。」 ・「お~!陛下が魔獣を撃退した!」 ・「(住民が増えても)これといった問題はありません。」
95話 ・「ひ…ひどい!」 ・「待ってくれ~!カービィ返せ~!」 ・「あぁ…ワシの車が…。」 ・「(カービィは)私の車まで壊して…。」 ・「誰かカービィを止められるものはおらんのか?」
98話 ・「カービィ…あの爆発のおかげで、うちのヒツジたちの半分が天国に…。」 ・「(ワシら今夜から)寝るところもありません…。」 ・「メタナイト卿、どういうことですかな?」 ・「あ~、ワシらはどうすれば…。」 ・「ワシも、責任ある身ですから…。」 ・「だがワシらは…(戦士じゃありません)。」
100話 ・「デリバリーで脱出じゃ!」 ・「ほぉ、村は元の姿に…。」
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kie000 · 2 years ago
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子供の残酷さを残したまま大人になったのかもしれない。蟻の行列を潰して歩いたりはしないけど、あれに似た色味の無い愉快さをどうしても必要としている。男の子が事後にふざけて私の首に手をかけたひとコマを反芻している。可愛いから殺すと彼は言った。その発音が誠実で、子供の頃の遊びはいつも真剣だった事を思い出す。
時々、自分の胸に手をあてて心拍を確認すると心臓が逃げるみたいに感じる。手をあてると右にいったりお腹の方にいったりする。もしかして金魚?何かの拍子で吐き出してしまいそう。
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orion3sta · 5 years ago
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地元の小学校も集団登校開始 先生方が集合場所に来てました! ニンニクを持ってりりい農園へ散歩したら、 蟻の大行列‥‥‥ #iPhone日記 #集団登校 #こたろう🐶❤︎ #ツツジ #蟻の大行列 #ニンニク #悪茄子 #イトラン https://www.instagram.com/p/CA7wGQrnq0v/?igshid=18bu2jalc2ysg
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hachikenyakaiwai · 2 years ago
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【かいわいの時】享保十四年(1729)四月二十日:将軍吉宗御用の象、尼崎から大坂に到着。南組惣会所に逗留。
1728年(享保13)6月、将軍徳川吉宗に献上される象が2匹、交趾国〔ベトナム〕から長崎に入港した。うち1匹が長崎で病死したので、残る1匹を江戸まで無事に届ける事が、通行道筋に当たった領主達の負担となった。翌年3月13日長崎を出発した象行列の一行は、4月19日尼崎別所村に一泊した。翌日大坂へ送り出したが、長崎出発から1か月余りは、尼崎藩・町村役人・一般住民を含めての情報収集と受入れ準備に奔走することとなった。象の大きさ・飼料の種類と量、小屋の造り、象使いの待遇など集められた情報からは、この珍獣を好奇と驚異の目で送迎した様子が知られる(山下幸子)。
この象がやってくるという情報は早くから大坂に伝わっており、河内の人たちもこの巨大な珍獣を一目見ようと待ちかねていました。四月二十日には到着ということで、その前日には芝村(現石切)・日下村・善根寺村から村人がぞくぞくと大坂へ向かいます。
いよいよ二十日になり、象は尼崎から神崎・十三へ向かい、天神橋筋を通り、大坂城の南西にあった南組惣会所へ到着します。沿道では大坂人のみならず、近郷の村人が馴染の宿屋に泊りこんで象を見物しています《略》象は南組惣会所で四日間を過��し、四月二十六日に京都に到着し、天皇に拝謁します。しかし御所に上がるには位が必要ということで、「広南従四位象」という位が与えられ中御門天皇の上覧に供したのです。宮中では象をお題とする歌会まで開かれました。その時の天皇の御製が、
時しあればひとの国なるけだものもけふ九重にみるがうれしき 
というもので、天皇ばかりでなく、この時象を見た文人は和歌・俳句・狂歌などの作品を残しています(日下古文書研究会)。
(写真)池田正樹『難波噺 後編四』(写)より「大象の次第」 同書によると、オスの象は全長約3m、高さ約1.8m、胴回り約3m。耳はコウモリの羽に似ており、約40cm、鼻は約1mと記されています。また六、七百年も生きると思われていたようです。1日に草3荷・大豆8升、水6~7升を食し、好物は芭蕉〔ばしょう〕の葉・根だったようです。蟻〔あり〕は大の苦手で、鼻で砂を吹き散らすのはそのためだと記されています。また象遣いは45歳ぐらいの男性で、中国人とは違った服装をしていたこと、鳶口〔とびぐち〕と手綱〔たづな〕で象を自由に扱っていることなどが記されています(岩城卓二)。《Web版 図説尼崎の歴史》より。画像は国立公文書館より。
(参考文献) 山下幸子「享保の象行列」『地域史研究』第2巻第2号 1972、Web版尼崎地域史事典『apedia』 石切崇敬会広報誌『いしきりさん 夏号 Vol.11』2012
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aoi1217 · 2 years ago
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34歳と2022年の終わりに
この世の中で、誰かを愛し、そしてその誰かに愛される、そんな奇跡みたいなことが、これからの自分の人生で起こることがあるのだろうか。
さよならが来る度、そう思う。
既にパートナーがいる方は、今夜眠りにつく前に、ベッドの中でそっと目を閉じ、そして両手を胸に、夜空に(天井に)祈りを捧げて欲しい。神様、愛し愛される奇跡を有難う。当たり前のように思えるかもしれないその奇跡にどうぞ感謝のお祈りを。
2022年も、もう終わる。そうしてまた来年もそんな奇跡は訪れるのだろうけれど、今はそんな風には思えない。奇跡って呼ばねばならぬほど、そんなに難しいことだっけ。
とか、そんなことを書いていたら、2023年に突入しておりました。
皆さま、あけましておめでとうございます。
2022年最後の日の朝、私はスピッツを聴いた。この日、私は1年で1番丁寧に朝食を作った。
(日本人の歌手の中で1番好きなのは、スピッツ。そして、宇多田ヒカル。)
スピッツは、読み物である。
スピッツのメロディーとやさしい歌声を耳から、歌詞を目から、自分自身に取り込むと、いちいち言葉にグッと来て、思わず笑みがこぼれ、ふいに涙し、心が満タンになり、あっという間に時間が過ぎる���なんとうつくしい日本語だろうか。言うまでもないですが、スピッツは天才。2022年のフィナーレに相応しい、朝だった。
(スピッツといえば、この冬流行ったあの某ドラマを彷彿させますが、ひねくれものの私は全く刺さらなかった側の人間です。あんまり人に言われるから3話まで観ましたが、全くハマらず。ハマらないどころか主人公全員に苛立った。)
2022年の冬、数年ぶりに飛行機に乗った。
普段自分で予約する時は通路側を選ぶ。(もし長時間のフライトが窓側だったとしたら、通路側に座る他人の存在が私の脅迫概念となる。私が席を立ちたいタイミングで、通路側に座る他人が、寝ていたり、食事中あるいは映画鑑賞中、会話中であったりする場合、声を掛けるタイミングを伺うストレスが耐えられない。それを想像するだけでストレスである。)
とかいいながら、飛行機に乗っている間、起きている時間はほとんどない。(13時間のフライト、お手洗いにも行かず機内食の提供にも気付かぬまま、離陸する前から眠りにつき、そのまま目的地に到着することもある。1度もモニターも付けないので、驚かれることが多い。きっと同じ座席列になった窓側の人の脅迫概念に逆に私がなっているのだろう。一生起きる気配のない通路側の私を起こさねばならぬのだから。)
数年ぶりのフライトは、国内窓側席の短時間フライトだった。(仕事でチケットを取っていただいていたので、窓側だった。)
初めてしっかり窓から見る景色に眠ることも忘れ夢中になり、(私は音楽を聴きながら電車の窓から流れる景色を見るのが大好き。新幹線も同様。初めて乗る電車は景色を見ることに必死になり、あっという間に目的地。短時間の電車乗車は窓側でも問題無い。ただラッシュアワーの4人席の窓側はまたストレス。他の3人が寝ていたりして、膝と膝の隙間がほとんど無い時、その僅かな隙間を乗り越えて降りねばならないというプレッシャーに、降りる一つ前の駅から既に気持ちが落ち着かなくなる。)
また話は窓側飛行機に戻るのだけれど、この日は運良くマジックアワーのフライトだった。刻々と変わる空の色とパノラマは、2022年最も印象に残った景色となった。深く、深く、感動した。
広い、広い、空から、永遠に続くように見える大地には無数の生活の光。その数だけ、人々の生活がある。見知らぬ誰かの、それぞれの暮らし。
飛行機は少しずつ、少しずつ、地面に近付き、その度にGoogleマップで見るような地形から(ただそこには地図のように県境の線も隔たりもない)、だんだんと山々が輪郭をおび、車が蟻の行列のように走り、街の形が現れ、ビルや住���に灯りが灯り、視界はどんどん狭まっていく。
そうやって、私の生きる世界はとても、とても、狭い。
だって、35歳を目前に、飛行機の窓側座席の素晴らしさに気付くのだから。(これまでは、飛行機は通路側の席が正義だと思っていた。この日のフライトのBGMは、宇多田ヒカルさんの「PLAY A LOVE SONG」。)
知らないことばかりだ、自分のことなんて。 
「自分らしく」という言葉が苦手だ。
「ありのままで」と言われると、途端に分からなくなる。あなたが思う私の私らしさ、ありのまま、とは。
(アナ雪の主題歌を聞くと、典型的な長女の強がりに聞こえてしまうひねくれ長女は私です。「ありのままの自分になるの」「少しも寒くないわ」というフレーズが、自分自身に言い聞かせているように聞こてえてくる。ありのままより、努力をして自分のことを好きになれる方が私は良い。)
ほんと不思議なもので、私は、めちゃくちゃ根暗だよね、と言われれば、根っからの根明だよね、と言われることもあり、
葵ってほんとミーハーだよな、と言わるその一方でめちゃくちゃオタク気質だもんね、と言われる。
(言われる度、不思議な気持ちになるけれど、どれもきっと間違っていないのだろうなあと思う。そんな長年の不思議が、平野啓一郎氏の著書「私とは何か「個人」から「分人」へ」で腑に落ちた。おすすめ。)
ただ一つ訂正しておきたいのは、私は断じてオタク気質とは言えない。(それはほんと、オタクの皆さんに申し訳が立たない。)
好きなものはいろいろある。ただ私は残念ながら、その対象に絶え間なくそして惜しみなく与える愛情や情熱を一切持ち合わせてはいない。
私は、知ったかぶりが異常に上手いのだ。
仕事柄もあり、ある程度どのジャンルにも対応できる知識や情報を収集し、その人に合わせた、その場に合わせた会話をすることができると思う。(根が人見知りなのが功を成していると思う、会話に詰まりたく無いが故どんな人とでも会話が出来るようにと生きて来た結果。事前に会う人がわかれば、ある程度その方のことを調べて会話のネタをいくつか用意しておいたりする。)
なので、例えば、見たことのないテレビ番組やドラマの話もまあまあ問題無くできてしまう。オタク風に聞こえるように、どのジャンルの話でもちょっとそれっぽいワードを何個か用意しておけば良い。
広く、人よりはちょっとだけ深く、だけどオタクの皆さんの深海には到底及ばない、そんなところをふわふわと漂っているくらげ。(なので、「葵は、��イドルオタクなんですよ」と初めての方に紹介されたりなんてすると、なんとも居た堪れず申し訳ない気持ちになる。)
35歳の目標を聞かれ、「ここ数年なんだかブレているので、ブレないこと。」と答えると、「もはや少しブレた方がいいかもしれない。」と笑われた。
誰にも触れられない、全くブレない芯がある、と。そう言われて私も笑った。
ね?ほら、またやっぱり自分で自分がわかってなどいないのだから、自分らしさなんて不確かなものはない。
だから、今日もベッドの中で、そっと目を閉じ、両手を胸に、祈ります。
どうか2023年35歳、また奇跡が訪れ、いつでも自分らしくいられますように。
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2022年、1番丁寧に作った朝ごはん。とか言いながら、失敗している目玉焼き、いただきもののホームメイドサワーブレッドが美味し過ぎて、生ハムとルッコラのサンドイッチとラフランスとハチミツサワークリームにブラックペッパーのサンドイッチ。年末にラフランスを消費したくて、ラフランスだらけ。
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2022年、窓側フライト。
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非常に嬉しそうですが、人様のお家のわんちゃんです。
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またそして金髪。
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沖縄家族旅。
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ブレてるくらいがちょうどいい。
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家、季節の花たち。
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念願の購入。
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スピッツ。
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2022年、1番お気に入りだった服。
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siro123 · 4 years ago
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◇アリからうまれた渋滞学 土屋:先生は、どういう時にこの法則に気付いたんですか。 西成:これはね、アリさんなんですよ。 20年くらい前のことです。交通渋滞はどうやったら解消できるのかと悩んでいたけれど、なかなかいい解決策がない。そんな時、渋滞がアリの行列っぽく見えてきて、ある日「アリの行列って渋滞してるのかな」って思ったんです。で、まわりの生物学者に「アリって渋滞してるの?」って聞いたら「わかるわけないだろ」って(笑)。 そこで、インドにアリを長年研究している先生がいたので、その先生のところに出向いてアリを3ヶ月間観測したんです。そうしたら、アリは渋滞してなかった。なぜか。アリは「混んできたら詰めない」って戦略を実践していたんです。 混んできたら人間は詰めて詰めて動けなくなるじゃないですか。アリはある程度混んでくると詰めるのをやめるということがわかった。そこで私は、物理学の世界で一番難しい「フィジカルレビューレターズ」という最高峰の雑誌に、「アリは渋滞しない」という論文を書いたら一発で通りまして。世界中にバーンと、ニュースにもなったんです。 土屋:ということは車間距離…アリ間距離を…。 西成:蟻間(ぎかん)距離とでもいいますか(笑)。アリは必ずバッファ、ゆとりを確保しているんです。なぜアリにこんな知恵があるのかと考えると、進化の過程で常に壮大な実験をやっていて、うまく適応したやつだけが生き残ったからじゃないかと。 距離を詰めたアリとあけたアリがいて、進化の過程でどっちが生きていくのに都合がいいか実験をしていった。そうすると詰めたアリは行列ができますから、餌をとる効率が悪くなるんです。そうすると詰めてないアリに比べて効率が悪いので絶滅しちゃう。それがアリが2億年も生きてきた秘密だったんだと。 距離を詰めてたアリは絶滅していなくなってしまった。ということは、人間も詰めてる場合じゃない(笑)。
渋滞学の第一人者・西成活裕教授が解明した「渋滞を解決する方法」
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35q · 4 years ago
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20210106
桜が満開に咲いていた最中、幼少の頃のわたしが父に「お花見に行きたい。」と願うと「花見の楽しさが分からない。桜なんて綺麗では無いじゃないか。」と一蹴された。わたしの「綺麗」の概念はその時点で瓦解したような思いがある。寡黙な父はそれ以上、桜の話はしなかった。綺麗なものとは何を指すのだろうと、幼少のわたしは悩んだ。公園で吹く、風に揺られたシャボン玉。河原で見つけた円い石。凪いだ空気に浮かんだ満天の星空。ホテルの玄関のてらてらと反射した大理石。嫋やかな指で弾かれたビー玉がぶつかった様子。徹夜して眼を擦りながらカーテンを開いた時の朝焼け。溶けたアイスクリームに連なる蟻の行列。無造作に食い散らかされた猫の死骸。死に化粧を施された祖母の、眠ったような優しい顔。ほかには、ほかには、
めっきり寒くなり路雪に脚を取られるようにもなった近頃、車を運転していた父が「今年のイルミネーションは綺麗だな。」と唐突に呟いた。父から「綺麗」という言葉を耳にしたのは記憶を辿るとあれ以来だと気付き、わたしは非常に驚いた。わたしが見慣れて煩わしく思うほどの駅前のツリーは、父にとっては言葉にするほど綺麗に映ったらしい。見慣れることが直接に感受性に影響を与える訳ではないことを承知しても、わたしも何時か綺麗だと魅入っているものを綺麗だと感じられなくなってしまうのだろうか。 父は人混みが嫌いなので、花見の喧騒を避けるための言い訳だったのかもしれない。桜という特定の植物が嫌いなだけかもしれない。しかし父が桜花を綺麗だと思わない、ということを度々思い出す。恋は3年で冷める、愛は4年で終わるという言説を「綺麗」という言葉にぶつけて考える。
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matagisakakibara · 4 years ago
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【創作】隣の席の女の子が登校中に蟻の大行列を眺めてる絵
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toubi-zekkai · 4 years ago
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厚着紳士
 夜明けと共に吹き始めた強い風が乱暴に街の中を掻き回していた。猛烈な嵐到来の予感に包まれた私の心は落ち着く場所を失い、未だ薄暗い部屋の中を一人右往左往していた。  昼どきになると空の面は不気味な黒雲に覆われ、強面の風が不気味な金切り声を上げながら羊雲の群れを四方八方に追い散らしていた。今にも荒れた空が真っ二つに裂けて豪雨が降り注ぎ蒼白い雷の閃光とともに耳をつんざく雷鳴が辺りに轟きそうな気配だったが、一向に空は割れずに雨も雷も落ちて来はしなかった。半ば待ち草臥れて半ば裏切られたような心持ちとなって家を飛び出した私はあり合わせの目的地を決めると道端を歩き始めた。
 家の中に居た時分、壁の隙間から止め処なく吹き込んで来る冷たい風にやや肌寒さを身に感じていた私は念には念を押して冬の格好をして居た。私は不意に遭遇する寒さと雷鳴と人間というものが大嫌いな人間だった。しかし家の玄関を出てしばらく歩いてみると暑さを感じた。季節は四月の半ばだから当然である。だが暑さよりもなおのこと強く肌身に染みているのは季節外れの格好をして外を歩いている事への羞恥心だった。家に戻って着替えて来ようかとも考えたが、引き返すには惜しいくらいに遠くまで歩いて来てしまったし、つまらない羞恥心に左右される事も馬鹿馬鹿しく思えた。しかしやはり恥ずかしさはしつこく消えなかった。ダウンジャケットの前ボタンを外して身体���表面を涼風に晒す事も考えたが、そんな事をするのは自らの過ちを強調する様なものでなおのこと恥ずかしさが増すばかりだと考え直した。  みるみると赤い悪魔の虜にされていった私の視線は自然と自分の同族を探し始めていた。この羞恥心を少しでも和らげようと躍起になっていたのだった。併せて薄着の蛮族達に心中で盛大な罵詈雑言を浴びせ掛けることも忘れなかった。風に短いスカートの裾を靡かせている女を見れば「けしからん破廉恥だ」と心中で眉をしかめ、ポロシャツの胸襟を開いてがに股で歩いている男を見れば「軟派な山羊男め」と心中で毒づき、ランニングシャツと短パンで道をひた向きに走る男を見れば「全く君は野蛮人なのか」と心中で断罪した。蛮族達は吐いて捨てる程居るようであり、片時も絶える事無く非情の裁きを司る私の目の前に現れた。しかし一方肝心の同志眷属とは中々出逢う事が叶わなかった。私は軽薄な薄着蛮族達と擦れ違うばかりの状況に段々と言い知れぬ寂寥の感を覚え始めた。今日の空が浮かべている雲の表情と同じように目まぐるしく移り変わって行く街色の片隅にぽつ念と取り残されている季節外れの男の顔に吹き付けられる風は全く容赦がなかった。  すると暫くして遠く前方に黒っぽい影が現れた。最初はそれが何であるか判然としなかったが、姿が近付いて来るにつれて紺のロングコートを着た中年の紳士だという事が判明した。厚着紳士の顔にはその服装とは対照的に冷ややかで侮蔑的な瞳と余情を許さない厳粛な皺が幾重も刻まれていて、風に靡く薄く毛の細い頭髪がなおのこと厳しく薄ら寒い印象に氷の華を添えていた。瞬く間に私の身内を冷ややかな緊張が走り抜けていった。強張った背筋は一直線に伸びていた。私の立場は裁く側から裁かれる側へと速やかに移行していた。しかし同時にそんな私の顔にも彼と同じ冷たい眼差しと威厳ある皺がおそらくは刻まれて居たのに違いない。私の面持ちと服装に疾風の如く視線を走らせた厚着紳士の瞳に刹那ではあるが同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情が浮かんでいた。  かくして二人の孤独な紳士はようやく相まみえたのだった。しかし紳士たる者その感情を面に出すことをしてはいけない。笑顔を見せたり握手をする等は全くの論外だった。寂しく風音が響くだけの沈黙の内に二人は互いのぶれない矜持を盛大に讃え合い、今後ともその厚着ダンディズムが街中に蔓延る悪しき蛮習に負けずに成就する事を祈りつつ、何事も無かったかの様に颯然と擦れ違うと、そのまま振り返りもせずに各々の目指すべき場所へと歩いて行った。  名乗りもせずに風と共に去って行った厚着紳士を私は密かな心中でプルースト君と呼ぶ事にした。プルースト君と出逢い、列風に掻き消されそうだった私の矜持は不思議なくらい息を吹き返した。羞恥心の赤い炎は青く清浄な冷や水によって打ち消されたのだった。先程まで脱ぎたくて仕方のなかった恥ずかしいダウンジャケットは紳士の礼服の風格を帯び、私は風荒れる街の道を威風堂々と闊歩し始めた。  しかし道を一歩一歩進む毎に紳士の誇りやプルースト君の面影は嘘のように薄らいでいった。再び羞恥心が生い茂る雑草の如く私の清らかな魂の庭園を脅かし始めるのに大して時間は必要無かった。気が付かないうちに恥ずかしい事だが私はこの不自然な恰好が何とか自然に見える方法を思案し始めていた。  例えば私が熱帯や南国から日本に遣って来て間もない異国人だという設定はどうだろうか?温かい国から訪れた彼らにとっては日本の春の気候ですら寒く感じるはずだろう。当然彼らは冬の格好をして外を出歩き、彼らを見る人々も「ああ彼らは暑い国の人々だからまだ寒く感じるのだな」と自然に思うに違いない。しかし私の風貌はどう見ても平たい顔の日本人であり、彼らの顔に深々と刻まれて居る野蛮な太陽の燃える面影は何処にも見出す事が出来無かった。それよりも風邪を引いて高熱を出して震えている病人を装った方が良いだろう。悪寒に襲われながらも近くはない病院へと歩いて行かねばならぬ、重苦を肩に背負った病の人を演じれば、見る人は冬の格好を嘲笑うどころか同情と憐憫の眼差しで私を見つめる事に違いない。こんな事ならばマスクを持ってくれば良かったが、マスク一つを取りに帰るには果てしなく遠い場所まで歩いて来てしまった。マスクに意識が囚われると、マスクをしている街の人間の多さに気付かされた。しかし彼らは半袖のシャツにマスクをしていたりスカートを履きながらマスクをしている。一体彼らは何の為にマスクをしているのか理解に苦しんだ。  暫くすると、私は重篤な病の暗い影が差した紳士見習いの面持ちをして難渋そうに道を歩いていた。それは紳士である事と羞恥心を軽減する事の折衷策、悪く言うならば私は自分を誤魔化し始めたのだった。しかしその効果は大きいらしく、擦れ違う人々は皆同情と憐憫の眼差しで私の顔を伺っているのが何となく察せられた。しかしかの人々は安易な慰めを拒絶する紳士の矜持をも察したらしく私に声を掛けて来る野暮な人間は誰一人として居なかった。ただ、紐に繋がれて散歩をしている小さな犬がやたらと私に向かって吠えて来たが、所詮は犬や猫、獣の類にこの病の暗い影が差した厚着紳士の美学が理解出来るはずも無かった。私は子犬に吠えられ背中や腋に大量の汗を掻きながらも未だ誇りを失わずに道を歩いていた。  しかし度々通行人達の服装を目にするにつれて、段々と私は自分自身が自分で予想して���たよりは少数部族では無いという事に気が付き始めていた。歴然とした厚着紳士は皆無だったが、私のようにダウンを着た厚着紳士見習い程度であったら見つける事もそう難しくはなかった。恥ずかしさが少しずつ消えて無くなると抑え込んでいた暑さが急激に肌を熱し始めた。視線が四方に落ち着かなくなった私は頻りと人の視線を遮る物陰を探し始めた。  泳ぐ視線がようやく道の傍らに置かれた自動販売機を捉えると、駆けるように近付いて行ってその狭い陰に身を隠した。恐る恐る背後を振り返り誰か人が歩いて来ないかを確認すると運悪く背後から腰の曲がった老婆が強風の中難渋そうに手押し車を押して歩いて来るのが見えた。私は老婆の間の悪さに苛立ちを隠せなかったが、幸いな事に老婆の背後には人影が見られなかった。あの老婆さえ遣り過ごしてしまえばここは人々の視線から完全な死角となる事が予測出来たのだった。しかしこのまま微動だにせず自動販売機の陰に長い間身を隠しているのは怪し過ぎるという思いに駆られて、渋々と歩み出て自動販売機の目の前に仁王立ちになると私は腕を組んで眉間に深い皺を作った。買うべきジュースを真剣に吟味選抜している紳士の厳粛な態度を装ったのだった。  しかし風はなお強く老婆の手押し車は遅々として進まなかった。自動販売機と私の間の空間はそこだけ時間が止まっているかのようだった。私は緊張に強いられる沈黙の重さに耐えきれず、渋々ポケットから財布を取り出し、小銭を掴んで自動販売機の硬貨投入口に滑り込ませた。買いたくもない飲み物を選ばさられている不条理や屈辱感に最初は腹立たしかった私もケース内に陳列された色取り取りのジュース缶を目の前にしているうちに段々と本当にジュースを飲みたくなって来てその行き場の無い怒りは早くボタンを押してジュースを手に入れたいというもどかしさへと移り変わっていった。しかし強風に負けじとか細い腕二つで精一杯手押し車を押して何とか歩いている老婆を責める事は器量甚大懐深き紳士が為す所業では無い。そもそも恨むべきはこの強烈な風を吹かせている天だと考えた私は空を見上げると恨めしい視線を天に投げ掛けた。  ようやく老婆の足音とともに手押し車が地面を擦る音が背中に迫った時、私は満を持して自動販売機のボタンを押した。ジュースの落下する音と共に私はペットボトルに入ったメロンソーダを手に入れた。ダウンの中で汗を掻き火照った身体にメロンソーダの冷たさが手の平を通して心地よく伝わった。暫くの間余韻に浸っていると老婆の手押し車が私の横に現れ、みるみると通り過ぎて行った。遂に機は熟したのだった。私は再び自動販売機の物陰に身を隠すと念のため背後を振り返り人の姿が見えない事を確認した。誰も居ないことが解ると急ぐ指先でダウンジャケットのボタンを一つまた一つと外していった。最後に上から下へとファスナーが降ろされると、うっとりとする様な涼しい風が開けた中のシャツを通して素肌へと心地良く伝わって来た。涼しさと開放感に浸りながら手にしたメロンソーダを飲んで喉の渇きを潤した私は何事も無かったかのように再び道を歩き始めた。  坂口安吾は��の著名な堕落論の中で昨日の英雄も今日では闇屋になり貞淑な未亡人も娼婦になるというような意味の事を言っていたが、先程まで厚着紳士見習いだった私は破廉恥な軟派山羊男に成り下がってしまった。こんな格好をプルースト君が見たらさぞかし軽蔑の眼差しで私を見詰める事に違いない。たどり着いた駅のホームの長椅子に腰をかけて、何だか自身がどうしようもなく汚れてしまったような心持ちになった私は暗く深く沈み込んでいた。膝の上に置かれた飲みかけのメロンソーダも言い知れぬ哀愁を帯びているようだった。胸を内を駆け巡り始めた耐えられぬ想いの脱出口を求めるように視線を駅の窓硝子越しに垣間見える空に送ると遠方に高く聳え立つ白い煙突塔が見えた。煙突の先端から濛々と吐き出される排煙が恐ろしい程の速さで荒れた空の彼岸へと流されている。  耐えられぬ思いが胸の内を駆け駅の窓硝子越しに見える空に視線を遣ると遠方に聳える白い煙突塔から濛々と吐き出されている排煙が恐ろしい速度で空の彼岸へと流されている様子が見えた。目には見えない風に流されて行く灰色に汚れた煙に対して、黒い雲に覆われた空の中に浮かぶ白い煙突塔は普段青い空の中で見ている雄姿よりもなおのこと白く純潔に光り輝いて見えた。何とも言えぬ気持の昂ぶりを覚えた私は思わずメロンソーダを傍らに除けた。ダウンジャケットの前ボタンに右手を掛けた。しかしすぐにまた思い直すと右手の位置を元の場所に戻した。そうして幾度となく決意と逡巡の間を行き来している間に段々と駅のホーム内には人間が溢れ始めた。強風の影響なのか電車は暫く駅に来ないようだった。  すると駅の階段を昇って来る黒い影があった。その物々しく重厚な風貌は軽薄に薄着を纏った人間の群れの中でひと際異彩を放っている。プルースト君だった。依然として彼は分厚いロングコートに厳しく身を包み込み、冷ややかな面持ちで堂々と駅のホームを歩いていたが、薄い頭髪と額には薄っすらと汗が浮かび、幅広い額を包むその辛苦の結晶は天井の蛍光灯に照らされて燦燦と四方八方に輝きを放っていた。私にはそれが不撓不屈の王者だけが戴く栄光の冠に見えた。未だ変わらずプルースト君は厚着紳士で在り続けていた。  私は彼の胸中に宿る鋼鉄の信念に感激を覚えると共に、それとは対照的に驚く程簡単に退転してしまった自分自身の脆弱な信念を恥じた。俯いて視線をホームの床に敷き詰められた正方形タイルの繋ぎ目の暗い溝へと落とした。この惨めな敗残の姿が彼の冷たい視線に晒される事を恐れ心臓から足の指の先までが慄き震えていた。しかしそんな事は露とも知らぬプルースト君はゆっくりとこちらへ歩いて来る。迫り来る脅威に戦慄した私は慌ててダウンのファスナーを下から上へと引き上げた。紳士の体裁を整えようと手先を闇雲に動かした。途中ダウンの布地が間に挟まって中々ファスナーが上がらない問題が浮上したものの、結局は何とかファスナーを上まで閉め切った。続けてボタンを嵌め終えると辛うじて私は張りぼてだがあの厚着紳士見習いの姿へと復活する事に成功した。  膝の上に置いてあった哀愁のメロンソーダも何となく恥ずかしく邪魔に思えて、隠してしまおうとダウンのポケットの中へとペットボトルを仕舞い込んでいた時、華麗颯爽とロングコートの紺色の裾端が視界の真横に映り込んだ。思わず私は顔を見上げた。顔を上方に上げ過ぎた私は天井の蛍光灯の光を直接見てしまった。眩んだ目を閉じて直ぐにまた開くとプルースト君が真横に厳然と仁王立ちしていた。汗ばんだ蒼白い顔は白い光に包まれてなおのこと白く、紺のコートに包まれた首から上は先程窓から垣間見えた純潔の白い塔そのものだった。神々しくさえあるその立ち姿に畏敬の念を覚え始めた私の横で微塵も表情を崩さないプルースト君は優雅な動作で座席に腰を降ろすとロダンの考える人の様に拳を作った左手に顎を乗せて対岸のホームに、いやおそらくはその先の彼方にある白い塔にじっと厳しい視線を注ぎ始めた。私は期待を裏切らない彼の態度及び所作に感服感激していたが、一方でいつ自分の棄教退転が彼に見破られるかと気が気ではなくダウンジャケットの中は冷や汗で夥しく濡れ湿っていた。  プルースト君が真実の威厳に輝けば輝く程に、その冷たい眼差しの一撃が私を跡形もなく打ち砕くであろう事は否応無しに予想出来る事だった。一刻も早く電車が来て欲しかったが、依然として電車は暫くこの駅にはやって来そうになかった。緊張と沈黙を強いられる時間が二人の座る長椅子周辺を包み込み、その異様な空気を察してか今ではホーム中に人が溢れ返っているのにも関わらず私とプルースト君の周りには誰一人近寄っては来なかった。群衆の騒めきでホーム内は煩いはずなのに不思議と彼らの出す雑音は聞こえなかった。蟻のように蠢く彼らの姿も全く目に入らず、沈黙の静寂の中で私はただプルースト君の一挙手に全神経を注いでいた。  すると不意にプルースト君が私の座る右斜め前に視線を落とした。突然の動きに驚いて気が動転しつつも私も追ってその視線の先に目を遣った。プルースト君は私のダウンジャケットのポケットからはみ出しているメロンソーダの頭部を見ていた。私は愕然たる思いに駆られた。しかし今やどうする事も出来ない。怜悧な思考力と電光石火の直観力を併せ持つ彼ならばすぐにそれが棄教退転の証拠だという事に気が付くだろう。私は半ば観念して恐る恐るプルースト君の横顔を伺った。悪い予感は良く当たると云う。案の定プルースト君の蒼白い顔の口元には哀れみにも似た冷笑が至極鮮明に浮かんでいた。  私はというとそれからもう身を固く縮めて頑なに瞼を閉じる事しか出来なかった。遂に私が厚着紳士道から転がり落ちて軟派な薄着蛮族の一員と成り下がった事を見破られてしまった。卑怯千万な棄教退転者という消す事の出来ない烙印を隣に座る厳然たる厚着紳士に押されてしまった。  白い煙突塔から吐き出された排煙は永久に恥辱の空を漂い続けるのだ。あの笑みはかつて一心同体であった純白の塔から汚れてしまった灰色の煙へと送られた悲しみを押し隠した訣別の笑みだったのだろう。私は彼の隣でこのまま電車が来るのを待ち続ける事が耐えられなくなって来た。私にはプルースト君と同じ電車に乗る資格はもう既に失われているのだった。今すぐにでも立ち上がってそのまま逃げるように駅を出て、家に帰ってポップコーンでも焼け食いしよう、そうして全てを忘却の風に流してしまおう。そう思っていた矢先、隣のプルースト君が何やら慌ただしく動いている気配が伝わってきた。私は薄目を開いた。プルースト君はロングコートのポケットの中から何かを取り出そうとしていた。メロンソーダだった。驚きを隠せない私を尻目にプルースト君は渇き飢えた飼い豚のようにその薄緑色の炭酸ジュースを勢い良く飲み始めた。みるみるとペットボトルの中のメロンソーダが半分以上が無くなった。するとプルースト君は下品極まりないげっぷを数回したかと思うと「暑い、いや暑いなあ」と一人小さく呟いてコートのボタンをそそくさと外し始めた。瞬く間にコートの前門は解放された。中から汚い染みの沢山付着した白いシャツとその白布に包まれただらしのない太鼓腹が堂々と姿を現した。  私は暫くの間呆気に取られていた。しかしすぐに憤然と立ち上がった。長椅子に座ってメロンソーダを飲むかつてプルースト君と言われた汚物を背にしてホームの反対方向へ歩き始めた。出来る限りあの醜悪な棄教退転者から遠く離れたかった。暫く歩いていると、擦れ違う人々の怪訝そうな視線を感じた。自分の顔に哀れな裏切り者に対する軽侮の冷笑が浮かんでいる事に私は気が付いた。  ホームの端に辿り着くと私は視線をホームの対岸にその先の彼方にある白い塔へと注いた。黒雲に覆われた白い塔の陰には在りし日のプルースト君の面影がぼんやりとちらついた。しかしすぐにまた消えて無くなった。暫くすると白い塔さえも風に流れて来た黒雲に掻き消されてしまった。四角い窓枠からは何も見え無くなり、軽薄な人間達の姿と騒めきが壁に包まれたホーム中に充満していった。  言い知れぬ虚無と寂寥が肌身に沁みて私は静かに両の瞳を閉じた。周囲の雑音と共に色々な想念が目まぐるしく心中を通り過ぎて行った。プルースト君の事、厚着紳士で在り続けるという事、メロンソーダ、白い塔…、プルースト君の事。凡そ全てが雲や煙となって無辺の彼方へと押し流されて行った。真夜中と見紛う暗黒に私の全視界は覆われた。  間もなくすると闇の天頂に薄っすらと白い点が浮かんだ。最初は小さく朧げに白く映るだけだった点は徐々に膨張し始めた。同時に目も眩む程に光り輝き始めた。終いには白銀の光を溢れんばかりに湛えた満月並みの大円となった。実際に光は丸い稜線から溢れ始めて、激しい滝のように闇の下へと流れ落ち始めた。天頂から底辺へと一直線に落下する直瀑の白銀滝は段々と野太くなった。反対に大円は徐々に縮小していって再び小さな点へと戻っていった。更にはその点すらも闇に消えて、視界から見え無くなった直後、不意に全ての動きが止まった。  流れ落ちていた白銀滝の軌跡はそのままの光と形に凝固して、寂滅の真空に荘厳な光の巨塔が顕現した。その美々しく神々しい立ち姿に私は息をする事さえも忘れて見入った。最初は塔全体が一つの��源体の様に見えたが、よく目を凝らすと恐ろしく小さい光の結晶が高速で点滅していて、そうした極小微細の光片が寄り集まって一本の巨塔を形成しているのだという事が解った。その光の源が何なのかは判別出来なかったが、それよりも光に隙間無く埋められている塔の外壁の内で唯一不自然に切り取られている黒い正方形の個所がある事が気になった。塔の頂付近にその不可解な切り取り口はあった。怪しみながら私はその内側にじっと視線を集中させた。  徐々に瞳が慣れて来ると暗闇の中に茫漠とした人影の様なものが見え始めた。どうやら黒い正方形は窓枠である事が解った。しかしそれ以上は如何程目を凝らしても人影の相貌は明確にならなかった。ただ私の方を見ているらしい彼が��ろしい程までに厚着している事だけは解った。あれは幻の厚着紳士なのか。思わず私は手を振ろうとした。しかし紳士という言葉の響きが振りかけた手を虚しく元の位置へと返した。  すると間も無く塔の根本周辺が波を打って揺らぎ始めた。下方からから少しずつ光の塔は崩れて霧散しだした。朦朧と四方へ流れ出した光群は丸く可愛い尻を光らせて夜の河を渡っていく銀蛍のように闇の彼方此方へと思い思いに飛んで行った。瞬く間に百千幾万の光片が暗闇一面を覆い尽くした。  冬の夜空に散りばめられた銀星のように暗闇の満天に煌く光の屑は各々少しずつその輝きと大きさを拡大させていった。間もなく見つめて居られ無い程に白く眩しくなった。耐えられ無くなった私は思わず目を見開いた。するとまた今度は天井の白い蛍光灯の眩しさが瞳を焼いた。いつの間にか自分の顔が斜め上を向いていた事に気が付いた。顔を元の位置に戻すと、焼き付いた白光が徐々に色褪せていった。依然として変わらぬホームの光景と。周囲の雑多なざわめきが目と耳に戻ると、依然として黒雲に覆い隠されている窓枠が目に付いた。すぐにまた私は目を閉じた。暗闇の中をを凝視してつい先程まで輝いていた光の面影を探してみたが、瞼の裏にはただ沈黙が広がるばかりだった。  しかし光り輝く巨塔の幻影は孤高の紳士たる決意を新たに芽生えさせた。私の心中は言い知れない高揚に包まれ始めた。是が非でも守らなければならない厚着矜持信念の実像をこの両の瞳で見た気がした。すると周囲の雑音も不思議と耳に心地よく聞こえ始めた。  『この者達があの神聖な光を見る事は決して無い事だろう。あの光は選ばれた孤高の厚着紳士だけが垣間見る事の出来る祝福の光なのだ。光の巨塔の窓に微かに垣間見えたあの人影はおそらく未来の自分だったのだろう。完全に厚着紳士と化した私が現在の中途半端な私に道を反れることの無いように暗示訓戒していたに違いない。しかしもはや誰に言われなくても私が道を踏み外す事は無い。私の上着のボタンが開かれる事はもう決して無い。あの白い光は私の脳裏に深く焼き付いた』  高揚感は体中の血を上気させて段々と私は喉の渇きを感じ始めた。するとポケットから頭を出したメロンソーダが目に付いた。再び私の心は激しく揺れ動き始めた。  一度は目を逸らし二度目も逸らした。三度目になると私はメロンソーダを凝視していた。しかし迷いを振り払うかの様に視線を逸らすとまたすぐに前を向いた。四度目、私はメロンソーダを手に持っていた。三分の二以上減っていて非常に軽い。しかしまだ三分の一弱は残っている。ペットボトルの底の方で妖しく光る液体の薄緑色は喉の渇き切った私の瞳に避け難く魅惑的に映った。  まあ、喉を潤すぐらいは良いだろう、ダウンの前を開かない限りは。私はそう自分に言い聞かせるとペットボトルの口を開けた。間を置かないで一息にメロンソーダを飲み干した。  飲みかけのメロンソーダは炭酸が抜けきってしつこい程に甘く、更には生ぬるかった。それは紛れも無く堕落の味だった。腐った果実の味だった。私は何とも言えない苦い気持ちと後悔、更には自己嫌悪の念を覚えて早くこの嫌な味を忘れようと盛んに努めた。しかし舌の粘膜に絡み付いた甘さはなかなか消える事が無かった。私はどうしようも無く苛立った。すると突然隣に黒く長い影が映った。プルースト君だった。不意の再再会に思考が停止した私は手に持った空のメロンソーダを隠す事も出来ず、ただ茫然と突っ立っていたが、すぐに自分が手に握るそれがとても恥ずかしい物のように思えて来てメロンソーダを慌ててポケットの中に隠した。しかしプルースト君は私の隠蔽工作を見逃しては居ないようだった。すぐに自分のポケットから飲みかけのメロンソーダを取り出すとプルースト君は旨そうに大きな音を立ててソーダを飲み干した。乾いたゲップの音の響きが消える間もなく、透明になったペットボトルの蓋を華麗優雅な手捌きで閉めるとプルースト君はゆっくりとこちらに視線を向けた。その瞳に浮かんでいたのは紛れもなく同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情だった。  間もなくしてようやく電車が駅にやって来た。プルースト君と私は仲良く同じ車両に乗った。駅に溢れていた乗客達が逃げ場無く鮨詰めにされて居る狭い車内は冷房もまだ付いておらず蒸し暑かった。夥しい汗で額や脇を濡らしたプルースト君の隣で私はゆっくりとダウンのボタンに手を掛けた。視界の端に白い塔の残映が素早く流れ去っていった。
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kiraidayo · 5 years ago
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20 Works That Inspired the Play “Spank Happy”
〈本〉
スペインの宇宙食 – 菊地成孔
戯曲のタイトルとそれから登場人物4人の名前は,このエッセイに何度も登場する某カラオケユニットが由来です.ちょうどこの頃(と,いうのは戯曲を書いていた平成30年の夏~秋に)再結成されてました.エッセイは饒舌な文体が魅力で抜き書きを始めたらキリがないが,たとえば「香水とポマードの匂いに涙の匂いが混じると,一瞬茹でた豚肉の匂いがする」「かすかに雨の音がして,部屋には誰もいない/金星というのは,こんな場所なんじゃないかな?」といったフレーズは裁断して台詞に混入させています.
 失敬な招喚 – エドワード・ゴーリー
映画のあらすじを滔々と話すシーンをつくったのですが,その内容はほぼそのままこの絵本(柴田元幸氏による日本語訳)をなぞっています.葛藤や反省を無視した,あっけらかんと進行する惨劇にもはや笑うしかない.ちなみにゴーリーは絵本作家になる前から演劇活動をしていたそうです.
 女生徒 – 太宰治
中学か高校の教材で初めて触れて以来,自分の書くものは結局ぜんぶ『女生徒』なんじゃないだろうか,と思うことがあります.今回は冒頭部分を智美のモノローグに拝借しました.太宰はいつか『ダス・ゲマイネ』も演劇でやってみたいです.
 教祖の文学 – 坂口安吾
安吾好きです.『教祖の文学』は評論家・小林秀雄を批判したエッセイのような短い文章ですが,「女のふくらはぎを見て雲の上から落つこつたといふ」久米の仙人の話で締め括られていて,その終わり方がめちゃくちゃ格好良いです.「人間だけが地獄を見る.然し地獄なんか見やしない.花を見るだけだ.」
 透明ポーラーベア – 伊坂幸太郎
2017年に劇団ロロの三浦直之氏が演出する『透明ポーラーベア』のリーディング公演,という宮城つながりの企画がありました.原作小説にもある,唐突に手のひらから花を出すマジックを披露するシーンが印象的でした.
 ライ麦畑でつかまえて – J・D・サリンジャー
先述の『女生徒』と並ぶ,自分にとっての基本です.たしか主人公の死んでしまった弟が,退屈しないよう野球グローブに好きな詩のフレーズをたくさん書いて試合中読んでいた,みたいな挿話があったと思います.サリンジャーの他の作品でも,子供部屋の壁に古今東西の詩や名言が落書きされている描写があって憧れました.
 水中翼船炎上中 – 穂村弘
「もうそろそろ目覚まし時計が鳴りそうな空気のなかで飲んでいる水」という短歌があって,そこから想起される早朝の空気感をこの物語のはじまりに設定しようと決めました.
 Kと真夜中のほとりで – 藤田貴大
劇作家の作品集ですが,戯曲ではなく詩が収められています.言葉の置き方・並べ方,時間処理の仕方などをすごく参考にしました.
 システムの化学 – ハーバート・A・サイモン
戯曲のなかで死神代行が喋っている,蟻の行列の話はこの学術書が出典です.大学の講義レポートを書くために購入したが,未だ読み終わっていません….
 〈漫画〉
ハチミツとクローバー – 羽海野チカ
『スパンク・ハッピー』は,自分なりの『ハチクロ』が書けたと思います.
 なくてもよくて絶え間なくひかる – 宮崎夏次系
宮崎夏次系大好きです.戯曲では,ひとみが舞台化されたこの作品の主役を張るという設定でした.
 セッちゃん – 大島智子
他国でテロが起きたり学生政治団体が加熱したり(昨今で言えばBLMとか,)そうゆうとき社会の空気に直ちに共感できる人たちに上手く馴染めない女の子と,馴染んでるフリでやってきた男の子の話です.単行本表紙の明るいグレートーンで描かれた世界と,『スパンク・ハッピー』の世界は同じ空で繋がっているような気がします.
 犬は映画を見ない – 箕芳
Webで公開されているのを偶々読んで,サイケデリックな内容がとても印象的でした.「俺は……出来ることなら映画を見ながら死にたいよ」という台詞にヒントを得て,智美の人物造形を掘り下げていった感じです.
 〈音楽〉
Somebody Got Murdered – キエるマキュウ
テーマソング的な位置づけで,戯曲冒頭に歌詞を引用しました.ヒップホップはあまり日常的に聞くことが無いのですが,キエるマキュウは別格です.
 Blank Generation – Richard Hell
挿入歌です.破れかぶれな気分をこれ以上無いほど研ぎ澄ました,世界一のパンクロック・アンセムだと思います.
 LIFE VS LIFE – SEBASTIAN X
『スパンク・ハッピー』の具体的なアイディアは平成30年7月の高松から仙台へ戻る新幹線の車中で閃いたのですが,ずっと前から花束で殴る殺人のイメージが焼き付いていて,それはこの曲に出てくる「死に方はもう決めてるよ/花束で殴られて死ぬんだ」という歌詞が元になっています.
 砂場の世界 – Gateballers
ひとみの台詞に「愛し合うのが難しいことだなんて,悪い冗談ね」とあるのは,この曲から頂戴しました.Gateballersの歌詞はどれも綺麗です.
 〈映画〉
男と女のいる舗道 – ジャン・リュック・ゴダール
どこで聞いたか読んだか忘れたが,たぶんゴダールの言葉で「映画を批評したいなら,自分で1本映画を撮ればいい」というのが,自分で戯曲を書こうと決める1つのきっかけとなりました.あと『男と女のいる舗道』のようなコラージュ的手法で語られる物語が好きです.
 リミッツ・オブ・コントロール – ジム・ジャームッシュ
殺し屋が主人公にも関わらず,基本的に毎日街を散策してカフェで一服するだけで,そこで毎回べつの情報屋から意味深な雑談を聞かされる奇妙な映画です.最終的に殺し屋はターゲットを匿う厳重警備の屋敷にあっさり侵入し,どうやって入ったか聞かれると,ひと言「想像力を使ったのさ.」
 レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ – アキ・カウリスマキ
戯曲のなかで宇宙食が最近見た映画に挙げています.が,自分は見ていません.カウリスマキ作品は大好きです.
 サッドティー – 今泉力哉
初稿を書き終わったあとに初めてこの映画を見たら,大ネタが被っているだけでなく,やりたいことの方向性とかもかなり近い感じがしてショックを受けました.でもすごく面白い映画です.
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