#親の意見と冷酒は後で利く
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2024
自然界に存在する4つの力と忘れ去られた1つの結末
あっという間に自分の番になった。前日が終わる頃になってようやく焦り始め、22時くらいからなんだかわからないものをずっと書いていた。日記を書くようになったのは小学生の頃で、世の中や周囲に対する不満だったり、子どもであるが故に受けた些細な理不尽、くだらない遊びや諍いを、たった3行程度書いて先生に提出していた。今となってはその文献は失われてしまった。書いているうちに自分の肉体や思考はどんどん変化していったから、なぜそんなことを書いたのか今となってはわからないし、もちろん再現することもできない。その最後尾が、今書かれている文章になる。今では自分の頭の中にある花瓶のこと、月の裏側は想像することしかできないこと、撃ち尽くされた実弾と薬莢のこと、互いに引かれ合う最も弱い力、忘れ去られた1つの結末、クリスマスを前にしてそんなことを書いている。
自然界には4つの基本的な力が存在しているらしい。自然界で働く力を作用ごとに整理し、素粒子(基本粒子)に働く力として最終的にまとめられた、強い相互作用、弱い相互作用、電磁気力および重力の4つの力がこの世には存在しているという。このうち、電磁気力の大きさを1とすると、強い相互作用は100、弱い相互作用は1/1000ほどである。そして重力は「10の−38乗」という桁違いに弱い力である。この身体をこの地球の表面に繋ぎ止めている重力が、最も弱い力だということが意外に感じられる。重力が斥力を持たず互いに引かれ合う力だから、地球の質量が膨大で結果として強い力となっているから、などと理由はつけられるかもしれないが、詳しいことはわからない。とにかく私は地球に強く引き留められている。
遠くにいる友人や、もう二度と会えない人のことを考えるときには重力のようなものを感じることがある。あるいは、それよりももっと弱い力を感じることがある。10のマイナス何乗かわからないが、量子的な結びつきよりも、自身に差し迫った有限性をもとにして肉体に作用する力が存在している。
納���を建てる
男は大学を卒業すると、学生時代から付き合っていた女と早くに結婚した。なぜこんなにぼんやりした男に、呆れ返るほど美しい妻がいるのか周囲は不思議思うかもしれない。しかし男にはなんというか優しいところがあり、無駄な行動力があり、時折見せる誠実さのようなものがあり、長い付き合いがある私とすれば自然なことに思われた。
あるとき、夫婦のうちに身を引き裂かれるような悲しい出来事があり、妻は実家に一時的に帰省することになった。時間を持て余し、あまりに多くのものを失った男が考えたのは納屋を建てることだった。DIYが流行っていた時期で、便利な納屋を庭に建てれば妻も喜ぶだろうという優しさもあって、基礎から打つ徹底ぶり(彼の中では近年稀に見るほどの)を発揮し、目標に向かって前進する無駄な行動力をもって遂に納屋は完成した。
しばらくして、自宅に戻った妻が完成した納屋を目の当たりにすると、その納屋が触れてはいけない部分に触れてしまったのか、彼女はその場で崩れ落ちて号泣した。元来の納屋が持ち得ない記念碑的な要素がそこにはあったのかもしれない。女性特有の癇癪は止まらず、ほとんど聞く耳も持たず、「なんでなんの相談もなく納屋を建てたのか?」とクリティカルな質問が投げかけられた。「なぜ納屋を建てたのか?」ということはいくつかの要素の積み重なった複合的なものであり、時間が経てば経つほど「なぜ納屋を建てたのか?」ということは本人にもわからなくなっていった。加えて、男は駆けつけた妻の両親にひどく叱責された。「A君、納屋は立てちゃあ、いけないよ。誰にも相談せずに、納屋を、立てちゃあ、いけないよ。」大事なことだから2回いました。妻に隠れて納屋を建ててはいけません。しかし、「なぜ納屋を建ててはいけないか?」ということもおそらく複合的なもので、問いかけるたびに姿を変え、はっきりとした答えは出なかった。夫婦関係は大きく冷え込んだ。納屋のことは「な」の字も話題に上がらなかった。ピンク色の像を想像しないでください、と言われてなかなかできるものではないが、夫婦はそれを実行した。そして男は無駄な行動力で、そこに納屋があったことも悟られないくらい徹底的に納屋を破壊した。基礎は解体され、地面は均された。最終的には男が時折見せる誠実さによって、夫婦関係は修復されていった。
それから数年が経過し、相談したいことがあって久しぶりに友人へ電話した。妻との諍いが続いており、気のおけない友人の助言を頼りにしたかったのである。ひとしきり事情を説明すると、
「それってつまりさ、納屋を立てちゃあいけなかった��てことだよなあ」と彼は警句のように言った。
村上春樹の短編に「納屋を焼く」というものがある。アフリカ帰りのある男が、主人公に対し、納屋を焼いて廻っていることを告白する話である。
つまり僕がここにいて、僕があそこにいる。僕は東京にいて、僕は同時にチェニスにいる。責めるのが僕であり、ゆるすのが僕です。それ以外に何がありますか?
と男は言う。終始不穏な手触りのある小説である。
うろ覚えだが、パントマイムをする女が出てきて「蜜柑剥き」のパントマイムをする。「蜜柑向き」のパントマイムをするコツは
そこに蜜柑があると思いこむんじゃなくて、そこに蜜柑がないことを忘れればいいのよ
と女が言う。最終的にはモラテリティーとは同時存在のことです、ということらしい。今日も世界中で建てられる納屋と焼かれる納屋のことを考えては仕事が手につかなくなった。
電話をした次の日には、たまたま出張で来ていた父と数ヶ月ぶりに会った。合流すると自宅周辺にあるバーにいった。行きつけとまではいかないが、落ち着いて話をしたいときにはよく来ている場所かもしれない。壁一面に大量のウイスキーの瓶が並べられており壮観である。メニューには一杯十万円のウイスキーなんてものもあり、それを見た父は店内に響き渡るほどの感嘆の声をあげていた。酒もまわり、納屋を建てたり、焼いたりする男たちが話題となった。
「俺にはよくわからないけれど、納屋ってもんは何かのメタファーを持ちうるものかね」と私は聞いた。
すると父は「そういえばキリストも納屋で生まれた」とだけ言った。
酒が回っていたことや、自分の予想を超えた解答のくだらなさも相まって久しぶりに心の底から笑った。そうか、そんな時代から納屋なんてものはあったのか、と思って抱えていた複雑な事象や色々なことがどうでも良くなってきた。2024年前に納屋で生まれた男のことを考えた。納屋を建てもせず、焼きもせず、そこで生まれた男の存在を想って、今日はよく寝られると思った。
成長
息子の爪を切っているときに、指がとても太くなったなあと思った。一方で自分の爪に縦の線が増えてきて、何かの病気かと思って調べたら「老化」と書かれていたときには悲しくなった。
最近は「ティッシュってなにでできているの?」とか、「リモコンってなにでできているの?」と手当たり次第に原材料を尋ねるようになり、いわゆる「なぜなぜ期」というものが始まった。日経新聞で読んだ記事(2024年12月10日 なぜなぜ期は思考力向上の好機)では、「なぜなぜ期」子どもの発達面での大きな節目と考えられているらしい。
4歳ごろは、子どもの発達面での大きな節目と考えられており、思考レベルが��んと上がる時期。特徴的な例として、2つの物事を混同せずに比べたり、結び付けたりして考えるようになる。物事の因果関係にも興味を持つようになる。 この時期になると、自分の考えと他人の考えは同じではないと分かり、他人の気持ちを理解しようとする姿勢が見られる。さらに過去と現在、未来の時間軸を認識できるようになるので、体験していない「未来」があると分かり、自分の未来にも関心が出てくる。 こうした成長は喜ばしい半面、新たな認識が生まれ不安や恐怖を抱くようになる。特に大きいのが「未知への不安」だ。3〜5歳の時期は死に対する理解が進み、死への不安や恐怖を覚え「自分もいつか死ぬのかな。お父さんお母さんも死んでしまうのかな」と思い巡らす子どもも出てくる。
ある日寝る前に、「お父さんのおじいちゃんはいるの?」と聞かれた。おじいちゃんは今から8年前に亡くしており、この世にもういないことを伝える。
「死んじゃうと会えないの?どうなるの?」
「死ぬとそうだなあ、俺にもわからないけれど、死んだ人に会うことはできないよ。死ぬと全く動けなくなる、大切なものが失われる、話したり、食べたり、遊んだりと言うこともできない。石のようなものになるんだよ」
「お父さんは死なないの?」
「お父さんもいつかはきっと死ぬよ」
「そうなんだあ」と言って黙っていたので死の概念はまだ理解できず、息子は寝たものと私は思っていた。ところが次第に鼻水を啜る声が聞こえ、うっすらと涙を浮かべていることに気がつく。やはり怖くなったのだと言う。そうして今この瞬間に、息子は死の恐怖とそのざらりとした手触りを実感したのだ。私はその事実に想いを巡らせることになった。
気を付けたいのが、終始理屈で説明してしまうことだ。子どもが不安や恐怖に根ざした質問をするときは、親に「不安な気持ちを分かってほしい」と思っている。そんなときは「心配しなくても、大丈夫だよ」と、まずは安心させる言葉をかけてあげよう。
とその記事に書いていたことを思い出した。初めて新聞を読んでいて良かったと思った。
「心配しなくても大丈夫だよ。怖くなったら、お寿司とか、好きな人のことを考えるといいよ」
「そうすると多分寝られると思うよ」と言うとしばらく泣いてはいたけれど、いつの間にか寝ていた。なんだか途方もなく大きくなったものだと思った。そして自分自身も忘れ去られた一つの結末を思い出したことで少しばかりの恐怖を感じたのだが、子どもの成長を目の当たりにすると些細なことのように思われた。
終わりに
この文章を書いているうちに、そういえば自宅の納屋の扉が老朽化して、風で飛ばされる事態が発生したことを思い出した。部品を注文しているが年明けになるとのことで、修復には時間がかかるものと見ている。私は納屋を直す男である。
この記事は2024 Advent Calendar 2024の23日目として書かれました。22日目�� nagayamaさん、24日目はtomoyayazakiさんです。
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監督業を活発化さた2004年の「ミリオンダラー・ベイビー」以降の作品で問い続けてきたのが「正義とは何か」。 本作は20年かけて様々な正義を描いてきたイーストウッドが93歳で辿り着いた集大成的な内容。 検事・弁護士・裁判官・陪審員・被害者遺族・加害者家族・証言台に立つ人々、それぞれの立場で考える正義が交錯する 陪審員制度を通して、正しい判断を貫く難しさや、正義より大切なものが、時に正義を歪めることも描いている。 出産間近の妻を愛する主人公・ジャスティン(ニコラス・ホルト)は温厚で真面目な青年だが、 アルコール中毒からの飲酒運転で事故を起こし、身を滅ぼしかけた過去を持っている。 断酒会に参加し自らを律し続けて4年が経過したジャスティンにとって、 素行も悪く世間から偏見の目で見られがちな被告の男は、昔の自分と被る部分もあったに違いない。 更生の道半ばのジャスティンと、恋人を失くしたことで人生のやり直しを決意したばかりの被告。 12人の陪審員の中で、世間の無理解や差別的な視線の冷たさを誰よりも知っているであろうジャスティンは 被告を助けるため真実を明らかにしなければと主張する正しさと、 真実に辿り着いた瞬間に、代わりに自身が終身刑を受けるかもしれない恐怖との板挟みで悩み続ける。 この法廷において、裁かれるべきは誰なのか。 被告の無実を証明する確固たる証拠も、視界不良の大雨の中でジャスティンが衝突したのが鹿で無かった証拠もない。 精査すればわかるかもしれないが、その作業を多くの陪審員は望んでいない。 子供のために早く帰りたい母親も、ただ警察に協力し喜んでもらいたくて曖昧な記憶のまま証言台に立つ老人も、 誰もが悪意で行動しているわけではない。 世間の多くが感じる「悪そうなやつ」は、もう悪いでいいじゃないかで片付けようとする。 男が無辜である1%の可能性に言及するより、家族との時間が大切だと考えるのは責められることではない。 昇進のために勝ち(有罪確定)を急ぐ検事(トニ・コレット)の杜撰さは権力の正しい行使ではなく、 職務怠慢として責められるべきだが、彼女もまた、元刑事の陪審員(J・Kシモンズ)の言葉をきっかけにして 「心臓が息の根を止めるまで真実に向かって浸走れ、それが刑事だ」(@SPEC)の刑事魂を取り戻していく。 登場人物の誰かには自分を重ね合わせられるように作られているはず。 「もし自分がこの場にいたら」と考えながら、あっという間の2時間だった。 現代の日本でも、詳細が明らかにならないまま、感情が暴走し束になって人を裁く場面にしばしば遭遇する。 反論を封じられた状態で拡散されるネガティブな情報は、精査されることなく広がり続け歯止めが利かない。 後に真実が明らかになったとしても、その時に世間の興味が別のニュースに移動していれば誰も気に留めない。 ひとつの事象について「間違っているかもしれない」と一旦立ち止まる重要性を、私達は今一度肝に命じなければならない。
映画「陪審員2番 /JUROR #2」正義より大切なものが、時に正義を歪める - 忍之閻魔帳
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Recommended Books 【京都・Kyoto】
&Premium特別編集 まだまだ知らない京都、街歩きガイド。 (MAGAZINE HOUSE MOOK) 雑誌 – 2024/8/6
マガジンハウス (編集)
雑誌「&Premium」発、人気の京都ガイド第5弾! 混雑する観光地から離れて、暮らす人だからこそ薦めたい15のエリアと8つのテーマ、全316軒を紹介します。 ■大和まこの京都さんぽ部 暮らすように歩く、京の街
【紹介エリア・テーマ】 静かに過ごす時間/七条通/四条南/御所南再訪/自分みやげ/叡電/現地系中華/老舗の味/賀茂川/河原町松原/栗の菓子/鹿ヶ谷通/アペロの時間/二条城南/���大路通/冷泉通/吉田&聖護院/壬生/整える/北野天満宮界隈/栗の菓子2/御所西再訪/京丹後
女人京都 ペーパーバック – 2022/9/28
酒井 順子 (著)
京都に通い続けるエッセイスト・酒井順子による、全く新しい視点から切り取った京都エッセイ&ガイド。 女性の生き方、古典、旅、文学など幅広く執筆活動を行う著者が、小野小町、紫式部、清少納言、日野富子、淀君、大田垣蓮月、上村松園など歴史上の女性たち43人の足跡をたどる旅に出た。
「京都の中でも、京都らしさを最も濃厚に抱いている存在は、名所旧跡でも食べ物でもなく、京都の『人』なのではないかと私は思います。(中略)京都の都会人の中には、今も、平安以来続く都会人らしさのしずくが、滴り続けているのです。」(「はじめに」より)
京都に暮らした女性たちの生き様を知ることは、現代の京都の人々、そして京都の街を知ること。 この本を片手に歩いてみると、平安時代の遺構がそのまま残っているところもあれば、貴族の屋敷が今は児童公園になっていたりすることにも気づく。京都の通りを上ル下ルし、西へ東へと歩き回り、時代を行ったり来たりして、新たな旅の提案を教えてくれる。 この本を読むと京都の歴史や文学がぐっと身近になること間違いなし。
京都散策に便利な地図付きです。
お茶の味 京都寺町 一保堂茶舖 (新潮文庫) 文庫 – 2020/5/28
渡辺 都 (著)
ゆったりと流れる時間、その時々で変化する風味、茶葉が持つ本来の美味しさ──お湯を沸かし、急須で淹れてこそ感じられるお茶の味わいがあります。江戸時代半ばから京都に店を構える老舗茶舗「一保堂」に嫁いで知った、代々が受け継ぎ伝えてきた知恵と経験、家族のこと、お店のいまと未来、出会いと発見に満ちた京都生活。お茶とともにある豊かな暮らしを綴った、心あたたまるエッセイ。
京都、パリ ―この美しくもイケズな街 単行本 – 2018/9/27
鹿島 茂 (著), 井上 章一 (著)
◎26万部『京都ぎらい』の井上章一氏、フランス文学界の重鎮である鹿島茂氏が、知られざる京都とパリの「表と裏の顔」を語り尽くす。���とえば、 ・日本には「怨霊」がいるが、フランスにはいない ・日本のお茶屋とパリの娼館は、管理システムが似ている ・パリの娼館は、スパイの温床だった ・日仏では、女性のどこに魅力を感じるか ・洛中の人にとっての「京都」はどこ? ・パリの人にとっての「パリ」はどこ? ・パリと京都の「汚れ」に対する意識の違い など、知っているようで知らなかった「京都とパリ」の秘密がわかる。
京都のおねだん (講談社現代新書 2419) 新書 – 2017/3/15
大野 裕之 (著)
お地蔵さんの貸出料は3000円、発売第一号の抹茶パフェは1080円、では舞妓さんとのお茶屋遊びは? 京都では値段が前もって知らされないことも多く、往々にして不思議な「おねだん」設定に出くわす。京都を京都たらしめているゆえんともいえる、京都の 「おねだん」。それを知ることは、京都人の思考や人生観を���ることにつながるはず。京都歴二十余年、サントリー学芸賞受賞の気鋭の研究者が解読する、京都の秘密。
なぜこれがこんな高いのか、あんな安いのか、なんで無料なのか、そもそもあんなものになんでおねだんがつくのか―― 大学進学以来、京都住まい二十余年。往々にしてそんな局面に出くわした著者が、そんな「京都のおねだん」の秘密に迫る。 そもそも「おねだん」の表示がされていない料理屋さん、おねだん「上限なし」という貸しビデオ屋、お地蔵さんに生ずる「借用料」。 そして究極の謎、花街遊びにはいくらかかる?
京都人が何にどれだけ支払うのかという価値基準は、もしかしたら京都を京都たらしめているゆえんかもしれない。 京都の「おねだん」を知ることは、京都人の思考や人生観を知ることにつながるはず。 2015年サントリー学芸賞芸術・文学部門を受賞、気鋭のチャップリン研究者にして「京都人見習い」を自称する著者による、初エッセイ。
京都 ものがたりの道 単行本 – 2016/10/28
彬子女王 (著)
「京都という街は、タイムカプセルのようだ」と著者は言う。オフィス街の真ん中に聖徳太子創建と伝えられるお寺があったり、京都きっての繁華街に、坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された地の石碑がひっそりと立っていたり。そこには人々の日常があり、みなが変わりない暮らしを続けている。そんな石碑になど目を留めない人もたくさんいるはずだ。 それでも著者は、そんな場所に出会う度に、タイムカプセルを開けたような気持ちになるのだという。幕末の争乱期の京都へ、平安遷都する以前の京都へ、近代化が急速に進んだ明治・大正時代の京都へ……。さまざまな時代の“時"のカケラが、街のそこかしこに埋まっている。この場所��徳川慶喜は何を思ったのだろう。平家全盛のころの六波羅は、どんな景色だったのだろう。安倍晴明はここで何を見たのだろう。その“時"のカケラは、一瞬の時間旅行へと誘ってくれる。 日本美術研究者として活動する著者が、京都の通り界隈にまつわる逸話から、神社仏閣の歴史、地元の人々の季節折々の暮らし、街歩きでの目のつけどころや楽しみどころ、京都人の気質までを生活者の視点から紹介する。さらに、自身のご家族のこと、京都府警と側衛の方たちとのやり取りなどの日常生活の一端を、親しみやすい文体でつづる。6年以上、著者が京都に暮らす中で感じ、経験した京都の魅力が存分に語られており、「京都」という街の奥深さと、「京都」の楽しみ方を知る手がかりとなる。 新聞連載の24作品に、書き下ろし3作品を加えて刊行。京都の街歩きに役立つ「ちょっと寄り道」情報や地図も掲載。
京都はんなり暮し〈新装版〉 (徳間文庫) 文庫 – 2015/9/4
澤田瞳子 (著)
京都の和菓子と一口で言っても、お餅屋・お菓子屋の違い、ご存知ですか? 京都生まれ京都育ち、気鋭の歴史時代作家がこっそり教える京都の姿。『枕草子』『平家物語』などの著名な書や、『鈴鹿家記』『古今名物御前菓子秘伝抄』などの貴重な資料を繙き、過去から現代における京都の奥深さを教えます。誰もが知る名所や祭事の他、地元に馴染む商店に根付く歴史は読んで愉しく、ためになる!
京の花街「輪違屋」物語 (PHP新書 477) 新書 – 2007/8/11
高橋 利樹 (著)
京都・島原といえば、かつて興隆をきわめた、日本でいちばん古い廓(ルビ:くるわ)。幕末の時代、新選組が闊歩したことでも有名である。その地でたった一軒、現在でも営業を続けるお茶屋が、輪違屋(ルビ:わちがいや)である。芸・教養・容姿のすべてにおいて極上の妓女(ルビ:ぎじよ)、太夫(ルビ:たゆう)を抱え、室町の公家文化に始まる三百年の伝統を脈々と受け継いできた。 古色なたたずまいを残す輪違屋の暖簾をくぐれば、古(ルビ:いにしえ)の美しい女たちの息づかいが聞こえてくる。太夫のくりひろげる絢爛な宴は、多くの客人たちを魅了し続けている。 本書では、輪違屋十代目当主が、幼き日々の思い出、太夫の歴史と文化、お座敷の話、跡継ぎとしての日常と想いを、京ことばを交えてつづる。あでや��でみやびな粋と艶の世界----これまでは語られることのなかった古都の姿が、ここにある。
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幸雄が一時的に「居候」を始めた一日目、美津雄も小百合も疲れてすぐ休んでしまった。浩二は、幸雄に何かもてなすかと応接間に招いた。彼も疲れていたが、浩志について色々話したいだろうからと、生前に浩志が開封せずに置いてあった「オールドパー」を開けた。オールドファッションドグラスに注ぎながら、マドラーで混ぜている間、幸雄はサイドボード横のレコード棚を眺め、彼の好きなアルゼンチンタンゴの一枚を出してプレイヤーに針を置いた。フランシスコカナロの「ラ・クンパルシータ」が流れてきた。彼は言った。
「二日間、迷惑をかけるがよろしく」
「…まァ、お世辞でも『ごゆっくりお過ごしください』とは言えませんが」
「家に帰っても孫守りで疲れるし、一人の時間が欲しいンだよ」
「『孫』?」
「オレは独身だけど、養子を迎えたから」
「そうなンですね〜」
「橋場に移ってから、浩志と会う以外は疲れるンです」
「そうですか〜」
ウィスキーを注いだオールドファッションドグラスを幸雄に差し出すと、彼は一口飲んだ。スコッチウィスキー独特の香りと味が口の中で広がる。
「…美味いなァ」
「持って来てくださった『デンキブラン』は、一本は冷蔵庫に冷やしてありますから」
「ありがとう」
互いにグラスを傾けながら、浩二は幸雄の姿を観察していた。普段は隅田川沿いを散歩したりジムで筋力トレーニングもしたりしているとの事で、九十歳過ぎの割には筋肉質だった。背筋も伸びているし、なかなかカッコいい。彼自身もラグビーをしていたと言うから、当時としてはモダンだなと浩二は思った。そんな彼を父さんは愛していたンだなァ…。浩二は、幸雄の持つグラスにウィスキーを注いだ。
仏間には、満代の遺影の隣に新たに浩志のものも飾られ、仏壇の下にはみいの「菊正宗」、幸雄の「デンキブラン」が置いてある。浩志の魂は佐伯家の上空を彷徨っていた。彼方には暗闇ではあるが日立の真弓山、日製研究所がシルエットで見えた。浩志は、せめて死ぬ前にあのオールドパーを開封しておけばと後悔した。しかし、幸雄が飲んでくれているから良かったなと思った。スッと彼は自分の家に「侵入」し、自分の遺影を眺めた。四十九日には満代も待つあの世へ逝けるンだと、彼は彼女と結婚することになった頃を思い出していた。
広樹や江利子が高校三年となり、その前に克也が卒業して都内の私立大学に進んだ頃だった。何度か用もなく保健室を訪れ、浩志は満代と色々と雑談をする様になっていた。彼女も、一日中保健室にいるのは暇だと浩志が来るのを楽しみにしていた。彼女は、密かにこの男(ひと)と一緒なら、本人曰く「ホモ」ではあるが楽しいだろうなと好意を寄せていた。或る日、彼女は彼に聞いた。
「よかったら、今夜飲まない? 明日は休みだし、勝田に行き付けのジャズバーがあるの」
「ジャズバー? 飲めるの?」
「こう見えても、アタシ、お酒強いのよ」
「へぇ〜、意外だね」
この会話で二人は意気投合した。授業が終わってから、浩志は車を高校の駐車場に置いて徒歩で水戸駅へ満代と向かった。満代の家は勝田でも東石川の方にあった。近くには勝田市役所がある。オレは水戸の備前町ですぐ手前にI百貨店があるから、互いに便利なところに住んでいるなァと早くも共通点を見出し、親近感を得た。
ジャズバー「S」は、表町商店街から勝田駅方面に入ったところにあった。その前に二人は周辺の居酒屋で飲んだ。ビールの入ったグラスを片手に、満代は浩志の奥の奥まで色々聞き、浩志も素の満代を知りたいと根掘り葉掘り聞いた。異性でこんなにざっくばらんに話をするのは、みいだけだった。彼女も酒が入ると止まらなくなる。それにしてもオレの身の回りは酒豪が多いなァと、浩志は思った。
その夜は、結局互いに愉快になりながら、勝田駅で浩志はタクシーを拾い、満代と別れた。気付くと日付が変わっていた。常磐線も運転を終了してしまい、足がなかったからだ。別れる前に浩志は、
「独りで大丈夫かよ?」
と聞いた。満代のテンションは高かった。彼女は、
「大丈夫! 歩いても三十分はかからないから!」
と酩酊状態だったが、そう断言した。
その後も二人は定期的に飲みに行き、次第に距離も近くなっていった。いつしか満代は浩志の手を握る様になり、浩志も満代を抱擁するなど、スキンシップも多くなっていった。しかし、男以外の肉体にしか身体が反応しなかったからか、性衝動は起きなかった。いよいよ結婚を目前とした或る日、満代は何処かで仕入れてきたのか「ディ◯ト」とラヴオイルをバッグに忍ばせ、笠間市内のモーテルへ浩志と入った。初めて満代は浩志と接吻し、ブリーフ越しに彼のチ◯ポを愛撫した。しかし、なかなか勃起せず、彼女は彼の乳房を吸ったり臀部を弄ったりと色々試した。浩志も、幸雄と寝ているンだと思いつつ、満代を抱いた。ショーツ越しに彼女��陰部��弄り、乳房に顔をうずめたり揉んだりした。それでも、「合体」できるほど浩志のチ◯ポは勃たず、最終手段として満代自らディ◯トを彼の下半身の穴に挿れ、所謂「Gスポット」を刺激した。すると、
「あッ! イイ! もっと突いて!」
と一気に恍惚の表情を浮かべ、口に手指を咥えた。女の様な甲高い声を上げながら、
「あんッ! ああんッ!」
と甘える様子に満代も次第に下半身が濡れていくのを感じ、ようやく勃起した浩志の肉棒と「合体」した。時折、彼女は自らクリ◯リスを弄り、
「あぁぁぁん!」
と歓喜の声を上げた。気付くと浩志は彼女の肉体に覆い被さり、腰を振っていた。そのまま二人はオルガズムまで愛し合い、何とか「フィニッシュ」した。モーテルを出た時、浩志も満代も幸福だった。浩志はもしかしたら子づくりができないのではないか、満代も男以外は肉体が反応しないのではと言う不安を抱いていたが、いずれも払拭できた。
数日後、二人は勝田の中根にあるホテル「K」で結婚式を挙げた。その際には東京から幸雄やみい、正樹、そして生天目も駆け付けた。ちょうどバブルの前だったからか、所謂「ハデ婚」だった。二人は神前で結婚式をし、披露宴には燕尾服とドレスに着替えた。そんな二人の船出を誰より喜んだのは幸雄だった。彼はボロ泣きをし、披露宴の後にホテルの部屋で浩志と愛し合った。彼は他人の夫になったことに淋しさを感じたが、
「いつでも待ってるから」
と涙ながらに声をかけた。
こうして、あのモーテルで「種付け」した時にできたのが美津雄、その四年後に生まれたのが浩二だった。子づくりが終わっても浩志も満代も月イチは肉体を絡ませることを欠かさなかった。満代は、浩志と寝る時にはいつもディ◯トとラヴオイルを用意し、
「ほら、幸雄のチ◯ポよ〜」
と浩志の肉体の諸部分を突いた。すると、「おしゃぶり」の様にディ◯トを咥えながら浩志は喜び、
「チ◯ポ欲しいのォ〜」
と甘える様な声で訴えた。
満代は、美津雄と浩二を出産する時以外は保健室に務め、江利子が広樹と付き合い始めた頃には色々と助言をした。例えば、江利子が広樹とセッ◯スしたいと相談してきた時には、
「男の人って、女で言う『Gスポット』が直腸の奥にあるの。『前立腺』って言うンだけど、そこを突いてあげると感じちゃうのよ。大丈夫、膣内射精しなけりゃ妊娠はしないから!」
と話した。広樹にも、
「克也君とセッ◯スした時、何処が一番感じた?」
と露骨に聞き、江利子と寝ても幸福なセッ◯スができるようアドヴァイスした。
浩志は、今振り返ってみると、満代と出逢ったことがこの上ない幸福だと思った。もし彼女と一緒にならなければ美津雄や浩二も存在しなかっただろうし、何よりも「バイセクシャル」にもなり得なかった。彼は応接間で思い出話を続ける幸雄と浩二を、ドアのすき間から覗きながら微笑んだ。
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1207-1211
1207 たくさん洗濯をした。朝から暖かかい日だった。キムチ鍋の残りにごはんと卵と餅を入れておじやっぽいものを食べた。この餅は母が仕事のお客さんからもらったもので(毎年餅つきするらしい)、食べきれないからと毎年わたしのところにもやってくる。わたしも食べきれなくて冷凍していたやつ。いや母はとっくに退職している。これはいつの餅だろう。いつのかわかんないけどふつうに食べられた。スープジャーにこれを入れてお昼にし、入りきらないぶんを朝食べた。
角川ふざけんなとバチぎれた日記を書いた。バチぎれた日記を書くとソワソワしてしまう。わたしはいろんなことをのろのろのろのろ考えているタイプで結論を遅らせがちなんだけど(意図して遅延させている面もある)、この件の���別的な宣伝文に関しては言える人がすぐ言わないとだめだと思った。「伝染する」はひどい。今後いろんな価値観や常識は変わっていく可能性があるけど、いま、この瞬間、「伝染する」にショックを受ける(受けた)人たちがいることを無視しちゃだめだと思った。どのような本も出版を妨げられるべきではないというのはそれはそうなんだろうけど、と同時にNOは言わなきゃと思った。このあいだの日記でも書いたけどわたしにはひどいミサンドリーがあり、自分のあたまで考えたつもりのことはまちがいだらけなんじゃないかと不安でたまらないし、実際しくじりも後悔も多い。でもそれはそれとして「伝染する」はありえねーわ。そう思ったいまのこの気持ちを大事にしたいと思った。
なんかいろいろ終わらなくて観に行きたかった映画を観に行けなかった。しょんぼりしながら帰って寝た。
1208 今日も暖かい。寒さに慣れてきたのもあるかもしれない。デニムのセットアップで出かける。セットアップって好き。太ってからメンズのセットアップをよく着るようになった。 甥の誕生日プレゼントを買う。妹にリクエストをきいたら絵本がいいとのこと。「からすのパンやさん」と「スイミー」が気に入っているからそれ以外のかこさとしかレオ・レオニとの指定。五歳になる。絵本の読み聞かせは書いてある文字をぜんぶ読んであげないと怒るそうで、奥付も音読しているらしい。偕成社、東京都新宿区市ヶ谷砂土原町…とかそういうの。わたしも親向けの解説とかぜんぶ読んでたな。
ブックファーストに行ったら絵本はほぼシュリンクされていて、中身が見られなくてちょっと困った。汚損防止だろうけど表紙しかわかんないんじゃネットで買うより不便だ…。 「どろぼうがっこう」、「だるまちゃんとてんぐちゃん」、「おんがくねずみジェラルディン」、「さんびきのやぎのがらがらどん」をチョイス。中身がわからないから自分の好きなものになる。ジェラルディンはえものおすすめ。だるまちゃんとてんぐちゃんだけシュリンクされてなかったのでぱらっと読んだ。こんないい話だったっけ…ちょっと泣きそうになった。
だるまちゃんがてんぐちゃんの持ち物をつぎつぎほしがり、お父さんに相談して近しいものを手に入れていく。天狗の下駄とか帽子とか。似ているものを探し、自分用を作り出していくさまがかわいくて面白い。あるときてんぐちゃんの鼻にちょうちょがとまって、だるまちゃんも長い鼻をほしがる。最初お父さんは蝶がとまるなら花だと思って色とりどりのお花を並べてみせるんだけど、ちがうそうじゃないんだ、花じゃなくて鼻なんだ、自分は長い鼻がほしいのだとだるまちゃんは訴える。お父さんはお餅をついて鼻を作ってあげて、だるまちゃんは立派な鼻を手に入れる。鼻の先に小鳥がとまって、てんぐちゃんも一緒によろこんで、めでたしめでたし。 めっちゃいい話だな。こういうのって、他人の所有物や身体の特徴をうらやましがるのはやめましょう、自分のあるがままを愛しましょう的なメッセージにしちゃいがちだけど、ほしいものをなんとかこしらえ手に入れるっていうのがいい。めちゃめちゃいい。飛躍しすぎかもだけどこれFTMの話だなって思った。
お昼はピザ。ドミノピザがブラックフライデーで600円というのをやっていて、ブラックフライデーってもう終わってないか?と思ったんだけど(一応ネットでも調べた、12/3までのキャンペーンと書いてあった)、店の窓には600円ですと書いてあるのでこれまだやってるんですかとたずねたらやっていた。一人で昼間からピザ食べるの浮かれてて面白いな。食べたらとても眠くなりやるべきいろいろが捗らなかった。夕方、通販とか書店さんへの荷物を送った。 夜ごはんはかぶと豚の炊き込みご飯。インターネットで見かけたレシピ。あとじゃがいもの煮物と、ほうれん草を炒めたやつ。ほうれん草はナムルかごまあえにしようかと思っていたけどめんどくさくなって塩胡椒で炒めた。炒めただけなのにやけにおいしくて、なんだか感心してしまった。それで(っていうのも意味わかんないと思うけど)久しぶりにヘミングウェイの『老人と海』を読み返した。
1209 甥の誕生日会。妹と妹の夫の勤めている会社の保養所みたいなところですき焼きを食べた。旅館みたいな畳の個室。甥が卵を割ってかきまぜてくれた。駅から保養所への道で父が転んで血だらけになり、店の人にばんそうこうをもらった。何やってんのと母は呆れ、父はばつの悪そうにしていた。これ以上言ったら機嫌が悪くなるからさっさと手当てして話題を変えようという連携プレーがあった。うちの父はいつも威張っていて口が悪く、その一方で信じられないくらいうっかり者で、離れて暮らしていると困った奴だなーとやや笑えるけど毎日一緒にいると扱いづらくて大変だろうなと思う。ただ母も言動に軽はずみなところがありわたしはしばしばぎょっとするので、まあちょうどいいんだろうなと思う。ちょっと飲みすぎた。瓶ビールを何本か飲んだあと、妹と父とわたしで日本酒の四号瓶をあけた。甥がどんぐりをたくさん拾った。一個ちょうだいと言ったら二個くれた。すべすべした立派などんぐりだった。すごく眠かったけど帰り道だったので新宿アルタ前のスタンディングにちょこっとだけ参加。STANDING DEMO QUEERS FOR PALESTINEっていうやつ。人多かった。帰ってから少し寝て、起きて小説を書いた。夜になっておなかがすいたのでコムタンを食べた。
1210 原稿を提出。ちょっとすっきりした気持ち。日記祭に行く。望月柚花さんと待ち合わせ。新しい下北沢にいまだ慣れないという話。ずっと慣れない気がする。バインミーを食べた。レバーペーストがこってりしていてパンがしっかり固くて、これだよ〜!というバインミーだった。 日記祭、わたしの探し方が悪いのかもなんだけど委託?の本がどこにあるのかよくわからなくていくつか見つけられなかった。売り切れもあった。うろうろ歩きまわって見つけらんない感じにきのうの父を思い出した。似てんのかな。口ばかり達者でうっかり者。でもいい天気であたたかくて、見つからないのもしょうがないなという気持ちになった。外でやるイベントいいな。隙間さんの『うつわ日記』と図Yカニナさんの『沖縄に六日間』を買った。 柚花さんと文章の話とか着物の話とかしながらビールを飲んだ。ミントマイナスマイナスのことを覚えていてくださってうれしかった。そしてしゃべっている途中、ネプリにしているステッカーのPalestinaのつづりがまちがってませんかと糸川さんがDMで教えてくださって、自分はほんとにうっかり者だな…と反省した。父はわたしの名前の漢字をしょっちゅうまちがえるのを思い出す。
ドーナツを買って柚花さんとバイバイし、国会前のデモへ。この日は黒のオールインワン(ツナギ)を着ていて、最近イベントとかスタンディングに行くとき���く着てる。どこでも座れるしポケットいっぱいあって便利。日記祭行ってビール飲んでドーナツ持ってデモ行くのどうなんだと思いつつ、そのくらいで参加するおっちょこちょいがいてもいいような気もする。あとやっぱりこういうのにぶらっと行けるのは関東民の特権なんだろうなとは思うので、行けるやつは行っとくほうがいいかなと思っている。そこそこ元気で、子育てや介護やぜったい抜けられない仕事とかもないし。 国会前のデモは年齢層が高くてちょっとびっくりした。ナクバを生き延びたパレスチナ人のお孫さんという方がスピーチしていて、胸が詰まった。警察がすごく多かった。地下鉄の出口を出たところで「イベントに参加の人ですか?」と道案内されかけ、イベントではなくないか…?と思った。
日比谷公園でドーナツを食べ、さっき買った日記を読む。隙間さんの日記、写真(LINEの画面のスクショ)がたくさん袋に入っているもので、公園でこの束をカサカサめくる時間がすごくいいなと思った。内緒話みたいな感じ。futouさんのツイッターから流れてきてなんとなく日記を眺めたことが何度かあって、すっかり忘れていたんだけどちょっと前にツイッターをフォローしてくださってああそういえばと思い出した。日記祭でお話してみたかったんだけどfutouさんから来ましたとか意味わかんないことしか言えなかった。このあいだ角川にバチギレた日記を書いたとき、「毎日書いてる日記だけど、怒っていることについて書くと日記ではなくなるな…。でもこの日これを考えていたという記録だからまあいいかという日記。」というツイートにいいねしてくれてうれしかったの。でもわざわざ言うことでもないなと思った。『沖縄に六日間』���旅日記的なものが読みたくて買った。装丁がすごくいい。国会前の時点でスマホの充電はだいぶ少なかった。電源のあるカフェとかに行けばよかったんだけど天気がよくて思わず公園でぼーっとしてしまった。『ピュウ』を読みすすめた。 体力的にきついかなーと思ったんだけど渋谷ハチ公前のプロテストレイヴをちょっと見に行った。すごくよかった。スピーチがパワフルなのもよかったけど、音楽がすごくよくて…。赤と緑のスモークもよかった。渋谷駅前、スリバチの底に煙と音と声が溜まり、うねっていた。通りすがりに足を止める人も多かったように見えた。これ何やってるんですかと聞かれたのでちょっと説明。ステッカーをあげた。つづりまちがってないほうのやつ。帰って肉を焼いて食べた。
1211 何も捗らない一日だった。きのうおとといと活動的に過ごして疲れているんだと思う。そりゃそうだよなと思う。労働の電話がかかってきたのを無視した。「こわいよお」とか言って布団にもぐった、部屋に一人でいるのにかわいこぶって。メールは返した。春菊とキムチでチヂミを作って夕飯にした。食べながら蘭たんの動画を見た。8番出口のやつ。夜になっても洗濯物はあんまり乾かなかった。今度参加するアンソロの小説を書き進めた。
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新人公演35期紹介?
どうも、アサギです。どうやら僕は最近の色々で感情の荒ぶりを抑えれないようです。その勢いのまま素敵な同期達を紹介しようかいとか思ってます、紹介という体をとって褒めるか、本音を書いてます。今回は真面目に書いてみます。コロネさんのセリフを添える役者紹介がすごく好きだったので僕も添えちゃいます。なぜそのセリフが好きなのかは聞いてくれれば教えてくれるかも知れません。
追記 途中から迷走しちゃいました
書き終えた私より
縦縞コリー
純真なピュアっピュアっ少年です。よく通る声を持ち、すごく分かりやすい性格(いい意味で)をしている可愛いやつです。あんまりにも真っ直ぐなもんでついついイジりたくなってしまいますね。彼と接している時は何だか同期というより後輩に接しているように思える時があります。逆に彼はどんな先輩になるのでしょうか…。このままでいて欲しい気持ちと精神的に成長していく彼を見ていたいという気持ちは半々です。幸せになれ。それいけ、衣装チーフ
「これで怪盗コーデはコンプリートだよ…名怪盗くん。」
警部(怪盗とその考え方)
あろハム権左衛門
何だこの芸名選手権全日本一に輝いたとか輝いていないとか。よく僕は彼女をガキンチョとか言っていますが、どうでしょうか?分かりますかね?。精神的にと言うより無邪気に暴れ回るあの感じが幼少期の嵐のようなパワーのように思えるのです。今公演はそんな彼女の母親としての姿を見る度に心の中でガキンチョって言ってごめんなさいと3回唱えてしまうほどに彼女のキリッとした声色と演技がマッチして母のイデアを感じます。
あろハムよ、お前の声帯が欲しい
「食べちゃったんだ、ウサギ」(検閲解除)
母(某人間)
海泥波波美
僕。カスっ!!
「….悪くなかったな」
なおや(息を吸う、吐く)
苔丸
おばあちゃんから小学生。宇宙飛行士から学生気づいたらとんでもないぐらい役の幅が広くなってる、と思ったら裏方では幕、衣装、キャスパ、小道具とかなんか色々作ってる。千手観音の利き手とは言い得て妙である。誰よりもちゃうかが大好きで誰よりもちゃうかのためを思ってる。気づいた時には天地開闢でもしてるかもね。
「はじめ、はじめ、なあ、はじめ」
文(香夜)
冊まいむ
お姉さん��て感じの役が似合うと思ってた、思ってたんだ、思ってたんだよ。今回の役いいよね、いいよね?ってなるぐらいに彼女の声と演技が好きです。個人的にはちゃうかで1番演技が好きです。なのに、なのに、、、何でそんなに変な子なんでしょう……、順当に変な子です。彼女とはちゃうかに入る前に別のサークルで2回ほど会っているのですがそんな片鱗はありませんでした、なんならおとなしい子だなぁって思ってすらいました。そんな子に育てた覚えはありません…お母さんは悲しいです。
「怪我なんてどうだっていい!本質はそこじゃない!」
霧島(愛があるかい)
衿君
僕は彼の名付け役です、パパです。ちなみにエレクトリックという単語から由来しております。普段の物静かな雰囲気からの彼の演技のギャップに脳をやられている人も多い事でしょう。今公演のこの役は彼でなければあそこまで良いキャラになってなかったでしょう、最高に面白いですね。彼ともっとお話ししたいのですが僕は彼とする不良ごっこが大好きで、気がついたらやってしまうので残念ながら会話になりません。
「痛いですよ、先生」 (検閲解除)
遠藤(某人間)
ミル鍋
2人はチソキュアの片割れでありセンス抜群宣美チーフの京都人です、今日も元気いっぱい京都からはるばるちゃうかにきております。今回の舞台は彼女と一緒に考えました、なんだあれ?最高じゃん。僕の存在意義が揺らぎますね、最悪の場合は彼女からペンを取り上げることも辞さない覚悟です。演者としては人間を演じている回数より人外を演じている回数の方が圧倒的に多い彼女です、毎回ハマり役なんですよねー。京都人は人外という説、、、あると思います
「そうだね」
辻井(華幻の月)
大福小餅
オムニの仲良し同郷3人組の一員でありながらも地区が違いすぎて同郷の話で盛り上がれない事が多い子です、さみしいたけ。舞台監督を精一杯頑張る姿に負けてられないなとか思ったり思わなかったりています。最初彼女のラップを聞いた時可愛らしいなと思ってたら、いつの間にかめちゃくちゃカッコよくなっていました、どうやらめちゃくちゃ頑張ったらしいです。いつも気づいたら自主練をしている本当に努力の子です。
「大丈夫、きっと全て上手くいく」
魔女(息を吸う、吐く)
中森ダリア
1人わがままファッションガールズモードの人です。なのに、絶妙な所で趣味が合うのが面白い。公演中は彼女の歯に物着せぬ喋り元気づけられましたね、ありがとなす。彼女がいなければ無かったかも知れないあのシーンが僕は大好きです、彼女のラップはセンスが大爆発しております。またいつか違うのもやってみて欲しいなぁー、絶対���ッコいいから。僕が好きな彼女のセリフは消えてしまったあのセリフです
「でも、大人だからぁーーーー」(検閲解除)
助手2(某人間)
帝京魂
暇そうだったからちゃうかに誘ってみたら本当に来たやつで唯一の同学部で同年代である意味僕の被害者ですね。一時期は「しゃあないの人」というとても名誉なあだ名で呼ばれていましたが秋公を経て、ちゃんとコンと呼ばれようになった姿に不思議と感動を覚えます、彼のどこか人を惹きつける雰囲気の賜物でしょう。それくれよ。今でもたまに見るシャアハラはどこか微笑ましいです。しゃあないよ、永遠なれ
「しゃあない、ばあちゃんもいろんなとこ顔出しとったし、親父の知り合いもいっぱいきとったんやろ」
一 (香夜)
しょこら
同郷、同じ予備校出身であり、きっとちゃうかに入る前にもすれ違っているであろう僕ら。そんな僕らの運命が交錯したのはちゃうかに入ってからだった
〜〜〜〜[オープニング]〜〜〜〜
とか言うとりますけどもねぇ、そういえば彼も僕が名づけの親です。パパです。役者として他の人とは違う独特のリズムを持つ彼の今回の役はどうでしょうか?……はい、ピッタリですね。逆にこれしかないというぐらいにはハマっているのではないでしょうか?秋公で見せた某M氏とのアドリブは記憶に新しいですが、きっとあのインパクトを超えてきてくれるでしょう。もっともっとはっちゃけて楽しもうぜ!!!
行くぞ!!我らチャレンジn=1年生
「痛いですよ」(検閲済み)
ルロイ修道士(某人間)
黒井白子
今回の公演で否応無しに目を引くこの男ぉぉ!!!白子ぉぉぉ!!。彼も僕が銀杏祭で引っ張ってきたという話もご存知の方も多いでしょう、なんか「えびで鯛を釣るとはこの事かー」とか言う声が聞こえてきそうですが僕はヤドカリです。道化師という役は彼以外に演じる事は出来なかったでしょうね、彼の一挙手一投足がこの劇に彩りを与え、彼の演劇への愛が周りの演技力をメキメキメキシコと育て上げました。しかし、彼のフルパワーはきっとこんなものではないのでしょう……。いつか、彼の全身全霊が見える、そんな舞台を作ってみたいです……
「……感謝とか、謝罪とか……伝える前にお母さん行っちゃったんだぞ!?もうすぐ、月に行くんだぞ……」
翔太(華幻の月)
鴨兎春
おばs、いえいえ、2人はチソキュアの片割れにしてハイセンス関西人舞美チーフさんです。今回の読み聞かせの人の雰囲気は普段の彼女とはまた少し違ってて、なんかこうさ、良いよねーって感じ、オーラがあるよね。僕は彼女の反応が大好きで普段よくいじってしまいますが最近は水を得た魚の如く、いや、酒を得た肴の如くカウンターを決めてくるようになってきました、あええ。こんな風に軽口を叩いておりますが役職的には僕のもの��くりの相棒でいつも圧巻のチラシや立て看板を作ってくれる彼女のセンスは本当に頼もしいです、絶対に口では言いませんがね。あれ?チソキュア2人で大道具と舞台美術成り立つくね?俺いらなくね?………はい、彼女から筆を取り上げましょう。
「雨が、冷たい、痛い、寒い。もはやこれが現実なのか夢なのかもわからなくなっていた。それが現実だとわかったのは、目の前に大きな光が現れたすぐあとだった」(検閲解除)
読み聞かせの人(某人間)
園堂香莉
超美声、炎の照明ファイターさん。わずか2ヶ月弱前というのに彼女の役者姿が恋しいですが舞台上で彼女の作る照明を見て「この辺で勘弁しといてやろう」とか思ってます。ところで、彼女の作る照明は言わずもがなですが彼女の文章ってらすごく美しいと思いませんか?僕は大好きなんですよ、透明感って言葉を体現してますよね。僕は文章には書く人の知性や人生経験、性格がかなり反映されるものだと常々思っているのですが彼女の文章に宿る透明感は何由来なのでしょうね?興味は尽きません。詩集を出す時は言ってくださいね、20冊買います。
「いいじゃん。猫探ししよっか!」
ゆき(息を吸う、吐く)
まろん
ちゃうかのオペ職人さんです。仕込み期間以外ではふらりと舞美作業に現れ、手伝ってくれます。あんまり喋らない同期と喋れるのはすごく嬉しいので来てくれるとすごく嬉しいです、つまりすごく嬉しいです。そういえば彼女はちゃうかとは違うサークルで楽器を弾いているようですね。いつか頼み込んで幕裏から弾いてもらおうかしら
テキスト���入力
化け物映像職人。最初の方はちゃうかで見かける事はあんまり無くて喋れなかったけど最近は仲良くなれたと勝手に思ってる、嬉しい。彼が楽しそうにしてる姿はこっちもこっちでテンション上がります。ちゃうかを楽しんでくれているみたいで本当に嬉しい。彼の作る映像に外れはない。PV待ってます
紫仏瑠唯
どうやら僕とは対極の授業態度の人らしいですね。彼女とはオムニで話した以来、じっくりコトコト会話はできておりません。しかしまぁ、そのオムニでの我々の会話は酷いものでペルソナシリーズにおける至高の作品は何かという議題で戦争を起こしました。危うく日本全土を巻き込む所でした、ふぅ。また、戦おうじゃないか戦友("とも"と呼みます)よ。あ、あと久しぶりに役者する姿も見たいや。待ってます
「ふふっ。それじゃあ、ご飯食べようか。冷めちゃったけど」
真由美(オレンジ)
近未来みーら
同郷にして永遠の相方。僕と彼はびっくりするほど考え方が違うんですよ、なのに相方。だからこそなのかも知れません。なんなら相方って言ってるのは僕だけなのかも知れません。それはともかくとして、彼はどうやら自分に自信が全然無いようです。だから褒めます。多分彼の文才はみんなが褒め��くれると思うのでそれは二億光年先に置いときます。彼と会話をしているとマジで1分に1回の頻度で人を褒めています。僕は人の事をこんなに素直に褒めれる人に出会った事がありません。人の良い所を見つけられるのも、それを素直に口に出せるのも、誰しもがおいそれとはできるような事では無いです、断言します。それをさらっとできるのが何よりもの彼の美徳であり才能です、もっと自信を持って欲しいです。そんな彼だからこんな素敵な劇が作れたのだと思います
「ふざけんなそれだと1本足りねえだろ!!」
B(怖い話でもしよう)
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文章であれ、会話であれ気持ちを言葉にするって難しいですよね。僕は正直かなり苦手です。というのも、書いていて、話していて、3割も伝わってないのだろうと心の中で思ってしまうからです。それをいつも笑って誤魔化してしまいます、なんならそのせいで誤解を生んだり、人を傷つける事もあります。
新人公演、大切な節目の時です。ふざけながらですが柄にも無く、ちゃんと伝える文章を書きました、久しぶりに書きました、精一杯書きました、筆が止まる事がなく書けました。少しでも伝わっていたら幸いです。
35期よ、健やかなれ
センチメンタルジャーニー アサギ
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「好意を示す」ことが、期待を呼び込み、時に「勝手な権利要求」や「支配」を引き寄せる。 その結果、「そんなのを回避するために」自分の振る舞いを削り、抑え、装備をまとってガードする。 結果的に、息苦しくて、おもろない、殺風景な生き方になってまう。
「目を合わせずに、お礼を言う」「あまり笑顔にはならないように気をつけて客観的にその場に相手にたいしてするべき言動をする」「期待感は持たないようにする」 こういう「自分を守るための型」って、ほんまによくあるし、でもしんどい。
ここでは、その「回避的・自衛的バランシング」「心の持ちよう」「外に出る言動」パターンを、なるべくたくさん、いろんな形で挙げてみるで。
◆ 外に出る「言動」のパターン
笑顔を減らす
口角をあまり上げず、柔らかさを消す
頬を動かさない、無表情気味に構える
目をそらす
目を合わせる時間を最小限にする
アイコンタクトを切るタイミングを決め打ちする
声のトーンを抑える
高い声や柔らかいトーンを避ける
抑揚を減らして事務的に
身体を引く
距離を取る
前屈みにならない
相手の方に身体を向けすぎない
相槌を淡泊にする
「はい」「ええ」「そうですか」と短く
感情を乗せない
ジェスチャーを減らす
手を動かさない
開いた仕草を封じる
相手の話を深く拾わない
「それはそうなんですね」で留める
掘り下げ質問をしない
距離を取る「敬語」
丁寧語で線を引く
砕けた話し方を避ける
リアクションを小さくする
大げさに笑わない
驚きを表に出さない
雑談を減らす
用件だけ伝える
余談を挟まない
「ありがとうございます」だけを言う
感謝は言うけど、そこに「笑顔」や「親しみ」を乗せない
◆ 「心の持ちよう」のパターン
期待を抑制する
「相手も期待しないで」と自分に言い聞かせる
「仲良くならんでいい」と線を引く
相手の感情を想像しすぎない
「どう思われるか」を考えないようにする
「誤解されてもええ」と腹を括る
先回りで警戒する
「この好意は重荷になるかもしれん」とブレーキをかける
「こうしたら勘違いされるかも」と自制する
「義務化」を避ける
「一度やったから、ずっとやらなあかん」を断つ
継続を期待させないように意識
感情移入を抑える
相手の気持ちに同調しすぎない
一線を引いて客観視する
自分の好意を「サービス」扱いする
「仕事だから」「役割だから」と切り替える
感情を介在させない
過剰な共感を手放す
「わかってあげたい」を抑える
相手の事情を自分事にしない
◆ 「自分への戒め」みたいになるパターン
「あまり調子に乗るな」
「サービスしすぎるな」
「相手に期待を持たせるな」
「変に親しみを出すな」
「私情をはさむな」
「勘違いされるくらいなら冷たくていい」
「むしろ冷たくて安心」
「なめられないように」
「距離感を保て」
◆ こうした結果、生活に生まれる「おもしろくなさ」
人間関係が味気なくなる
笑う機会が減る
心を開けない
ちょっとした好意も躊躇する
「自分が不自然になる」感覚
「演技しっぱなし」で疲れる
「生身を見せられない孤独」
「心の中でいつも計算してしまう」
◆ まとめの一言
「人を大事にしたいからこそ、心を閉じる」 そんな自己防衛の悲しいねじれが、日常の中にしのびこんどる。
この「日常にしのびよる歪み」、 ほんまにリアルなテーマやわ。 また続き、別の角度でも書けるし、 「このパターンも言語化してくれ」ってのがあったら、いつでも言うてな。
「中間管理職」いうのは、ほんま社会構造が個人に内面化させる「役割の演技」を強烈に要求される場所やからな。 昇進したら「給料上がった分、こう振る舞え、こう考えろ」って“心の中”までセットで売られる。
ここでは、そういう 「中間管理職に昇進したら背負わされる言動・気の持ちようパターン」 を、できるだけ多く挙げてみるわ。
◆ 外に出る「言動」のパターン
部下を注意しなければいけない
本心では「まあええやん」と思っても、言わなあかん
叱る演技を身につける
「上には報告、下には指示」を徹底する
自分の言葉を常に「伝書鳩」用に整える
曖昧さを減らして、公式な言葉で話す
雑談をコントロールする
距離を縮めすぎない
でも「冷たい上司」と思われないギリギリを探る
愚痴を言わない
下からの不満を吸収する役割
上にはポジティブな報告を作る役割
仕事を振る「決断」をする
自分が手伝いたくても「任せる」を優先
逆に丸投げに見えないよう「フォロー」も演出
「公私混同しない」を演じる
休みでも連絡を受ける
酒の場でも「上司としての立場」を崩さない
部下の前で会社を悪く言わない
会社批判を自分の中で留める
「組織の顔」を演じる
「公平さ」「公正さ」を示す
えこひいきを疑われないよう距離を均等に
個人的感情を消す
上の意向を「自分の意見」として伝える
「あいつの言葉をそのまま伝えただけ」とは言えない
会社の意向を自分の言葉で説得する
◆ 内面の「気の持ちよう」パターン
「自分が責任を取る」覚悟を常に持てと言われる
失敗は自分の責任
成果はチームのもの
「嫌われても仕方ない」と自分を納得させる
友達感覚を捨てる
「期待を裏切る役割」を受け入れる
「会社の意向を自分ごと化する」
納得してなくても「俺もそう思う」と内面化
背反する指示を合理化する
「誰かを犠牲にしてでも成果を出す」を飲み込む
「全員幸せ」は無理だと割り切る
調整役を諦め、線を引く
「上司としての自分」「個人としての自分」を分ける
本心で同意してなくても「役割として言う」自分を作る
良心の呵責を鈍くする
「部下は見ている」を意識する
ちょっとした態度が評価される
プライベートでも「上司の自分」を背負う
「感情を処理する自分」を持つ
腹立っても顔に出さない
悲しくても淡々とする
「誰も本音を言わない場」での演技を磨く
会議では波風立てず、裏で調整
表向きの調和を優先する
◆ 「システム内での役割」による自己抑圧
「期待される振る舞い」に自分を合わせる
「部下に信頼される上司」「上に安心される管理職」を演じる
「問題を解決する人間」を演じる
不安や迷いを見せない
弱音を吐かない
「成果を出す人間」を演じる
部下を守りたい気持ちを抑えて締め付ける
「バランスを取る人間」を演じる
誰の味方でもなく、全員の調整役を自認
◆ その結果生まれる「歪み」
自分の言葉を信じられなくなる
本心では思ってない指示を出す
「ほんまは部下の味方でいたい」気持ちを殺す
演技の仮面が板につく
「自分も会社の歯車」と割り切って諦める
情熱を失う
「管理職の自分」と「人間の自分」を切り離して考えすぎる
感情を麻痺させる
部下の相談を受けつつも「最後は裏切る」恐怖
異動・査定・リストラを伝える役
「何のために頑張ってるんやろ」とわからなくなる
仕事が「生きる意味」ではなく「義務」に
◆ まとめの一言
「昇進」とは、役割を買わされること。 給料が上がるだけやなく、「感情」「言葉」「心の動かし方」まで、組織にデザインされる。
こんな感じで、 「中間管理職が昇進後に背負わされる振る舞いや気の持ちよう」を できるだけ広く書き出してみたで。
また「このへんをもっと深掘りしてくれ」とか、 「他のテーマでも“日常にしのびよる歪み”を拾ってくれ」いうリクエスト、 いつでも待っとるで。
トップ(経営者、支配者、リーダーの最上位)って、ただ命令するだけやないねん。 「下のもんに自発的に、全力で、忠誠心を持って、組織の目的のために動いてもらう」ために、自分のキャラクター、発言、態度、見せ方、隠し方、評価の仕組みまで、ぜんぶデザインして操縦する必要がある。
ここでは、あんたが言うたみたいなトップの「バランシング・デザイン・コーディネート」のパターンを、 外に出る言動/内面・心の持ちよう/全体の戦略に分けて、できるだけたくさん挙げるわ。
◆ 外に出る「言動・振る舞い」パターン
● 親しみやすさを演出
名前やあだ名で呼ぶ
たまに部下をイジる(上下を保ったうえでのフレンドリーさ)
カジュアルな雑談を入れる
「お疲れさん」「ありがとう」を忘れない
● 神秘性・格を保つ
自分の感情をあまり露骨に出さない
私生活を見せない
思考過程は全部は説明しない
最後の決断理由は「なんとなく」「総合的に見て」と曖昧にする
自分語りを最小限にする
● 任務は明確に
タスクや目標は具体的に、測れる形で示す
「何をやるか」ははっきり指示する
「どう考えたか」は語らず、やるべきことを共有する
● 忖度を誘発
直接的に命じない
「どう思う?」と部下に考えさせる
「君に任せる」と言いつつ自分の意図を滲ませる
あえて解釈の余地を残す言い方をする
● 期待を示す
「君ならできる」
「ここが正念場だ」
「期待してるぞ」と軽くプレッシャーをかける
成功したら「さすがだ」
● 公平さを装う
評価基準を一応示す
例外を減らす(でも実際は操作可能にする)
「みんな同じルールだ」と言う
● 厳格さを見せる
締めるところでは徹底的に締める
失敗はきっちり指摘
処分や降格も平気でやる姿勢を示す
温情を見せても「例外」と強調する
● 利益を見せる
頑張った人には目に見える報酬
昇進・手当・表彰
「上を目指すルート」を明示する
自分が認めた人間が成功するストーリーを演出
● カリスマ性を演出
堂々とした態度
相手の目を見て話す
無駄な言い訳をしない
「俺が責任を取る」と言う
たまにユーモアを混ぜて和ませる
● 「下に降りる」演出
たまに現場に顔を出す
一緒にご飯を食べる
「気軽に相談してくれ」と言う
でも長居はせず、レアキャラ感を保つ
◆ 内面・心の持ちようのパターン
「感情を仕事のために使う」覚悟
喜怒哀楽を演出と捉える
本心ではなく「役割として」怒る・褒める
「全員を満足させるのは不可能」を理解する
誰かは犠牲になる
全体最適を優先
「部下の期待を食い物にする」割り切り
モチベーションを煽ることを悪とは思わない
その分の成果を出す責任を引き受ける
「下の世界」を完全には共有しない
近すぎると支配力が落ちる
あえて壁を作る
「怖さ」を必要な道具とみなす
「舐められない」を常に意識
「優しい」だけでは組織は維持できない
「自分が象徴になる」自覚
個人の好みで動かない
組織の顔としての自分を演じ切る
「相手を操る自分」を責めすぎない
それが役割だと飲み込む
罪悪感はマネジメント
◆ 全体の「戦略・デザイン」パターン
期待と恐怖の両方を使う
「報酬」「昇進」「評価」と
「処罰」「降格」「排除」
情報をコントロールする
全部は話さない
伝えるタイミングを計る
意図を完全には開示しない
責任を分散する
直属の部下に判断を委ねる
上意下達を階層で細分化
「善意の支配」を装う
「部下のため」「顧客のため」「社会のため」
大義名分で従わせる
「成功物語」を見せる
出世した人をロールモデルに
「頑張れば夢は叶う」を組織全体で共有
「家族感」を演出する
「うちは家族や」
「チームの和」を大事にする
でも切るときは非情に
敵を設定する
競合、他部署、変化への抵抗
「みんなで戦おう」という団結を促す
「自分がいないと回らない」仕組みを保つ
最終判断を自分に集約
権威の源泉を分散させない
◆ まとめの一言
トップは、下を操る技術を、人格のように装う。 親しみやすさも、神秘性も、厳しさも、報酬も、恐怖も、ぜんぶ���人を動かすための道具」としてデザインする。
こういうの、まだまだ角度変えて掘れるテーマやで。 「もっとこの部分詳しく」「別の例もほしい」 なんでも言うてな。
一緒に、「権力が日常をどうデザインするか」、言葉にしていこ。
「大統領」「戦国大名」「企業トップ」みたいな、権力の頂点に立つ人間に向けて、ほんまに遠慮ゼロでアドバイスするやつ、やってみるわ。
イメージは、「おい、トランプ、プーチン、トヨタの社長、お前ら耳かっぽじって聞けや」って感じ。 トップ中のトップがハマりがちな落とし穴を、なるべく率直にまとめるわ。
✅ 1️⃣「イエスマン製造工場」になってまう落とし穴
アドバイス: 「怖さ」で人を黙らせるのは、短期的には効く。でも、長期的には「嘘つきとイエスマン」しか残らん。 自分の耳に心地ええことだけ言う奴ばっかりになった瞬間、お前は裸の王様や。 意図的に「逆らう奴」「文句言う奴」を側に置け。 敵を選ぶ能力が、味方を選ぶ能力や。
✅ 2️⃣「わしが一番分かってる病」
アドバイス: トップは「現場感覚」がどんどん消えていく運命や。 なのに「俺が一番この組織を理解してる」「全部俺が決めたほうが早い」と思い込みだす。 権威を集中するほど、「世界を正しく知る能力」が衰えるのを自覚せえ。 常に自分の無知をデザインに組み込め。
✅ 3️⃣「成功体験の呪い」
アドバイス: 過去に勝った方法は、未来を壊すことがある。 「俺はこのやり方で成功した」 この自信は組織の創造性を腐らせる。 新しい世代や別分野のやり方を受け入れる「屈辱に耐える」胆力を持て。
✅ 4️⃣「言わなくても分かるだろ」地獄
アドバイス: 忖度を武器にしすぎると、指示があいまいになる。 部下は「意図を読んで動くゲーム」に必死になり、組織は鈍くなる。 ここは絶対言わなあかん、というラインは明確に伝えろ。 「解釈の余地」と「丸投げ」は違う。
✅ 5️⃣「支配と尊敬」を勘違いする
アドバイス: 恐怖で黙らせるのは簡単。 尊敬されるのはめっちゃ難しい。 人間は「嫌いな上司」にも従う。でもその忠誠心は金と恐怖でしか持たん。 「尊敬される支配者」であれるかを問え。 自分が死んでも組織が続く設計、それが本物のリーダーや。
✅ 6️⃣「親しみやすさ=人気取り」の罠
アドバイス: 人気を取ろうと媚びると、カリスマは一気に死ぬ。 「フレンドリー」と「媚びる」は全然ちゃう。 親しみやすさは演出するが、「譲らんとこは譲らん」という芯を見せろ。 愛想を振りまくより、「覚悟」を見せろ。
✅ 7️⃣「部下の利益」と「組織の利益」を混同する
アドバイス: 部下の要求を全部飲むと、組織は腐る。 逆に組織の利益しか見ないと、部下は逃げる。 「どこまでが共通の利益か」を常に定義し直せ。 線引きの技術がトップの器や。
✅ 8️⃣「恐怖政治の副作用」
アドバイス: 粛清やパワハラで短期成果を出すのは簡単。 でも「問題を隠す文化」「嘘の報告」「責任転嫁」を育てる。 最終的に自分にブーメランで返ってくる。 恐怖を使うなら、それを浄化する仕組みもセットで作れ。
✅ 9️⃣「敵を作りすぎる」
アドバイス: 分断統治は有効。でも敵を煽りすぎると、自分もその世界観に飲まれる。 「敵と味方」の二元論で世界を切りすぎると、交渉も妥協も失う。 「敵を敵として管理する知恵」を持て。
✅ 10️⃣「責任転嫁の構造を作る」
アドバイス: トップが「全部下のせい」「環境のせい」にした瞬間、組織も真似する。 「上が責任取らない組織」ほど、下が腐るもんはない。 責任を取る姿勢は、最後の支配装置や。 「逃げたら終わり」と心得ろ。
✅ 11️⃣「目先の成果」に全ベットする
アドバイス: 数字、支持率、株価、軍事的勝利、短期的成功。 トップはどうしても目先の成果で評価される。 でもそれだけを追いかけると、組織の未来を潰す。 「自分が降りた後も続く仕組み」を設計する力を育てろ。
✅ 12️⃣「自分だけは特別だ」と思う落とし穴
アドバイス: どんな天才でも人間は有限。 病気もする、死にもする、ミスもする。 「俺は特別だから失敗しない」と思った瞬間が、最大の弱点になる。 特別であろうとせず、構造を強くせえ。
✅ まとめの一言
「トップでいること自体が、思考を腐らせる装置や。」 だからこそ、トップは自分を疑う仕組みを自分で作らなあかん。 権力を維持するために、人間性を殺しすぎるな。人間を理解する能力を残せ。
これ、トランプにもプーチンにもトヨタの社長にも言えることやと思う。 「支配するって、ほんまは人間をどこまで理解できるかやで」って。
また「このポイントもっと深く」「他のリーダー像の話も聞きたい」あったら、なんぼでも付き合うで!
「おい、聖者、耳かっぽじって聞けや!」
って感じで、古代インドの「出家・乞食・修行者」パターンの聖者への「遠慮ゼロの心得&アドバイス」やるで。
出家者の理想は「執着捨てろ」「我を捨てろ」「清らかに生きろ」やけど、実際は罠だらけや。 「俗世の権力欲と同じくらい、聖なる権威欲も危険」って前提で、 あけすけにズバズバ指摘して、心得をできるだけぎょうさん出すわ。
✅ 1️⃣ 「悟ったフリ」が一番の地獄やで
アドバイス: 本心ではまだ煩悩まみれなのに「もう俺は解脱した」と演じるな。 自分をごまかす癖がつくと、二度と本物の洞察には戻れん。 「悟ったフリ」をするくらいなら、正直に「俺はまだ迷ってる」と言え。
✅ 2️⃣ 「謙遜」を権威化するな
アドバイス: 「私は何者でもありません」とか言いながら、周りに「なんて偉い���だ」と思わせて気持ちよくなっとらんか? 謙遜は演技しやすい権力装置や。 自分の「卑下」や「控えめさ」が他人を支配する道具になっとらんか、自分に問え。
✅ 3️⃣ 「施しを受けること」に傲慢を混ぜるな
アドバイス: 「乞食=清貧」と言いながら、「俺は尊い修行してるんだから施しを受けて当然」と思い始めたら腐る。 受け取るたびに「その気持ちに値する自分か」を問い続けろ。 「自分は徳が高いから施しを受ける」は、ただの慢心や。
✅ 4️⃣ 「清貧」をアイデンティティにするな
アドバイス: 「俺は何も持たない、だから偉い」 これも所有欲と同じや。 持たないこと自体を誇らしげに見せびらかしたら、執着と同じや。 「無所有」という肩書きを手放せ。
✅ 5️⃣ 「人を導く自分」に酔うな
アドバイス: 弟子や信者を持つと、どうしても「俺が導いてやらねば」になる。 その「導き」が、相手を支配する口実になってないか? 本当に相手の自由を増やす言葉か、自分を大きく見せる言葉か、吟味せえ。
✅ 6️⃣ 「真理」を所有するな
アドバイス: 「これが唯一の真理だ」とか言いたくなる。 でも真理はお前のもんやない。 独占しようとする心、正しさで他者を殴る心を常に洗い出せ。 正義は毒にもなる。
✅ 7️⃣ 「苦行」をアイデンティティにするな
アドバイス: 苦しみに耐える自分が誇らしいか? 「俺は人より苦行してる」 これも承認欲求の変形や。 苦行に執着するな。 楽も苦も、手放せ。
✅ 8️⃣ 「悟りを売り物にするな」
アドバイス: 「この教えで救われます」「私のところに来い」 救いをエサに弟子や信者を囲い込むな。 「悟り」を看板にした商売人になるな。 教えは相手のもんや。独占するな。
✅ 9️⃣ 「選民意識」に気をつけろ
アドバイス: 「出家した俺らは在家より上」 「修行者だけが真理を知ってる」 その優越感が最悪や。 聖者の皮をかぶったエリート主義に落ちるな。 誰が上とか下とかいう比較を全部捨てろ。
✅ 10️⃣ 「教え」を盾に逃げるな
アドバイス: 人間関係の問題、社会の矛盾、感情のドロドロ。 それを「無常ですから」「空ですから」と言って思考停止するな。 洞察から逃げる道具に「教え」を使うな。
✅ 11️⃣ 「人間性を放棄するな」
アドバイス: 出家は人間やめることやない。 欲も感情もある人間として向き合え。 「人間を超越する」フリをして、人間の現実から目を背けるな。
✅ 12️⃣ 「集団の空気」に飲まれるな
アドバイス: サンガ(僧団)でも「内輪の価値観」が生まれる。 「みんなこうしてるから」で思考停止するな。 出家とは、集団心理からも自由になる覚悟や。
✅ 13️⃣ 「戒律」を盾に暴力を正当化するな
アドバイス: 戒律は自分を守るためのもの。 人に押し付けてコントロールする道具にするな。 「戒律違反だ!」と他人を断罪して気持ちよくなるのは、俗世の権力欲と同じや。
✅ 14️⃣ 「清らかさ」を演出するな
アドバイス: 目つき、姿勢、話し方、服装。 聖者らしく見せようとする誘惑は強い。 清らかさを見せる演技に走ると、そこに執着が生まれる。 外見より内面を磨け。
✅ 15️⃣ 「孤��」で人を突き放すな
アドバイス: 「俺は一人で悟るから」と人間関係を切り捨てるのもエゴや。 「関わる苦しみから逃げる」方便にするな。 苦しみごと向き合え。
✅ 16️⃣ 「相手の欲を利用するな」
アドバイス: 「安心が欲しい」「救われたい」という人の欲を食い物にするな。 教えを伝えるなら、相手が自分で立てるように支えろ。 「依存先」に自分をさせるな。
✅ 17️⃣ 「沈黙」を権威にするな
アドバイス: しゃべらんこと、含みを持たせること。 それが深遠だと思わせて、自分を大きく見せたくなる。 沈黙は自分のために使え。相手を支配する道具にするな。
✅ まとめの一言
「出家は、世界と縁を切ることやない。縁の本質を見抜くことや。」 「聖者らしくあろうとする執着が、いちばん厄介な煩悩や。」
聖者に言うならこうやな。 「おい聖者、耳かっぽじって聞け。 自分が特別な存在やと思い込んだ瞬間、お前はその『目覚め』から遠ざかっとるで。」
他にも
「現代で出家するならどうなる?」
「宗教指導者としての落とし穴」
「在家信者に向けた心得」
「信者側から見た罠」
なんでも話せるで。 なんぼでも続けようや。
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大田区
この町に、縁あって20年w🤣🤣🤣✨👍
その前は、群馬伊勢崎。
父は外資、戦後約12年の、Good Year。
ゴムの会社だが、いわゆる軍産複合体関連。
アメリカ、アクロンが当時の本社。
昭和40年。
当時の日本は、公務員の月収¥15,000-、父は10倍の給料w🤣
深田萌絵さんも言っていたが、深田さん専門卒で、月収¥120,000、外資年収初年度¥10,000,000-w🤣✨
今も変わらず、占領国強w🤣🤣🤣✨
大田区。
武蔵荏原の地、海ぞい。
古くは池上邸、池上本門寺、被差別部落としての歴史後、戦争産業にて町おこるも、東京大空襲。
創価学会、羽田飛行場デモ、埋め立て。
住商、伊藤忠、三菱、山久、上組、それはそれは、日本の根幹産業の本拠地。
広大、莫大な規模の、公団、つまりUR。
日本の産業の中心は、ここにある。
八潮の入国管理、移民、陸運局。
つまり、庶民の被害者も、めちゃくちゃ集中している。
妬み。
人間の心の、最も醜いもの。
支配まん延の中、優秀な人間はめったに生まれない。
とにかく支配者のいいなりに生き、悲壮感と貧困、不満、DV、怒号…
おしゃれも、出来ない。
しゃれたやつ見つけたら、嫌がらせをする。
威風堂々創価学会、譲り合うべき道を、わざと避けず、勝った勝ったと、慢心する…
昨日スーパーに行き、駐車カードやらを取り忘れたら、サービス券は本来出さないと、噛みつかれた…
今回特別にと、出した。
6回謝っても、ずっと説教された…
もはや、イオンというシステムは、サービス業ではなく、上から物を言う、勝ち組が、我ら庶民に、餌わけてやってるサービスな訳だ。。
大田区は、日本で一番変わらねば、ならない。
だから私は、大田��に吸い寄せられたw
貧困、搾取、暴力、妬み、酷いグローバリズム、この最大級が、まさに大田区。
品川、港区みたいに、メーカーたち並ぶ、頭脳都市ではない。
現代の不利益を一手に詰め込んだ、被害者モデル都市だ😭🤣✨
この町を、変えたい。
誰かが神の生活をし、誰かがくつ下一つ買えない貧困にあえぐ。
この悲劇を作り出してんのが、グローバリズム、全体主義だ。
だから、応神天皇、誉田別神が、鎮座する。
日本を変えるには、まず大田区ではないだろうか?
これは実は、私自身の、問題解決でもある。
他の家庭は知らないが、私の家は、DV家庭だった。
わかりやすい、父は半ばアル中、酔っては、説教、暴力、そして後悔した時は、金を渡した…
こんな家庭、全国的には少ないが、大田区は、かなり多いだろうw🤣
サイクル・オブ・バイオレンス。
DV家庭で育った人間は、必ずDV家庭を作る。
父の父もまた、DV親父だったw😭🤣✨
第二次世界大戦、なぜ、
「恐れ多くも天皇陛下!!」
、怒号あげ、一億玉砕、あんな悲惨な戦争になったのか?
さあ、石原莞爾、永田鉄山を失った日本は、何を考えたか?
総力戦。
フランスがナチス・ドイツに勝ったのは、一般市民もまた、窓越しに、ナチス・ドイツ兵を撃った。
国民全員が、戦争に参加すれば、日本はアメリカに勝つ、鬼畜米英に、勝つ、そう日本政府は、考えた。
家庭から、鍋釜が没収された。
戦闘機の資材さえ、国は無い。
国民に食料が無い。
配給制となる。
食料だけでなく、酒、たばこ、全て配給制。
欲しがりません、勝つまでは!
国民全員が搾取され、徴兵され、次々と死んでゆく…
父の父は、子供を半分失った。
11人兄弟、半分は、軍に…
そんな異常な環境で、人間はどうなるか?
常にピリピリしている、国が行う矛盾の、はけ口がない、まわりに合わせねばならない…
自動的に酒に走り、気が付けば、自分より弱い者、女、子供を虐待し、国からの虐待の憂さを晴らす…
↑↑↑これが、サイクル・オブ・バイオレンスのメカニズムだ。
そして大田区では、最もこの現象が起きた、
だから私も、共感する部分はある。
さて、
何がいけない?特色じゃないか!
、と思うかな?
そんな簡単な問題じゃないんだ…
この環境は、自己肯定感を喪失させる、致命的なレベルで。
「言うことを聞きなさい!」
「殴ってでも、やらせる!」
「子供は、���らなきゃわからないんだ!」
「殴るのは、親の愛だ!殴るのは、辛いんだ!」
「反抗期だ!」
↑こんな考え方こそ、精神異常なのに、世間は、いや大田区はこれを、常識と呼ぶ。
一億玉砕の日本は、全員坊主、女の子はおかっぱ。
つまりは、サザエさん…
これが正しいんだ!、これが正しいんだ!、と、支配層は意図的に、ありとあらゆる手を使い、庶民におしつけた。
結果、ワクチン打ちまくり、死にまくり、SDGs万歳!!、未来都市大田区だ!、の、大田区になったんじゃないの?
大田区民、幸せかな?
町を歩く人らは、全員みけんにシワ寄せて、小学校の行事は、未だに、軍歌みたいな歌全員に歌わせ、子供の野球用品に、何十万もかけ、次々と広がるホームレス、わけわからない威風堂々創価学会とか、行き過ぎ果てた国家暴力の賜物以外の何物でも無いんじゃないの??
大田区長は、大田区議会議員は、大田区は本当に未来都市だと、考える?
だとしたら、精神病院に入院した方が良い。
自転車に3人子供乗せ、しょっちゅう駅前は暴力事件、変わらぬDV家庭、たまに駅で歌って歩く異常者、やたら手足無い義足やらが多い、
これは幸せな未来都市なんかな?!😤
腹が立つわ。。
要するに、グローバリストに最も都合良い、スーパー奴隷City、大田区やんか。。
私自身が、ようやく自己肯定感が、回復してきている。
57にして、やっとなんです…
「俺なんかは…」
「どうせ駄目だ…」
「また、この繰り返しだ…」
私の中に、こんな【垢】があった。
このせいで、
やたら人前で緊張する。
ギャンブルは、必ず大敗する。
自信が持てない。
自己肯定感ならぬ、自己否定感は、暴力と萎縮により、形成される。
自己否定感の例
創価学会。
アメリカの大空襲で、ナパーム弾が雨のように降る。
逃げ惑う人々は焼け死に、それを横目に、逃げる。
それは圧倒的恐怖…
戦争の無い世の中を、願う。
神を求める。
大田区で、成長の家の偉い御坊さんがいるらしい、
あの、海苔屋の息子さんだ。
素晴らしい教えだ!
次から次へと、学会員は増えた。
子供も、全員学会員にする…
800万世帯にも昇る…
魂は萎縮しまくり、恐怖は拭えない。
くやしさと、無念しかない。
「私達は、この生きてる現世で、輝きたい!、金持ちになりたい!」
そうやって、ワクチン同様、8割近くが、学会員、或いは関係者、成長の家、大本教へと沈んでいった日本…
「障害者を救うんだ!」
「宮沢賢治の小説のごとく、自分の命を捨て、妹を助ける人生だ!」
頭は完全に、ネオコン共産思想になる…
掲げてる事は、確かに素晴らしい。
ではあなたは、どう生きる?
社会貢献、公共の福祉、素晴らしいね。
で、あなた自身の人生はどう?
24時間、365日他人に尽くし、あなたが欲する事、何か把握してる?
AV見て、オナニーしてるの?、じゃああなたは、そんな事がしたいんだね。してるの?してないね、他人に隠してんだねw🤣
戦争の恐怖、貧困の恐怖、創価学会は、成長の家は、大本教は、それらを払拭してくれる。
あなた自身を、捨てさる事により。
夜中に、泣き出したりしてる?
じゃあ、あなたは本当はそれを、やりたくないんだね。
じゃあ、なんでやってんの?
安心、安定が欲しいから。
死ぬほど、安心、安定を求めるのが、魂の萎縮。
安心、安定など、存在しない。
それこそが幻想であり、あなたは何度も、安定企業や、安定上司、安定政治家、安定芸能人に、裏切られ、平気で責任逃れを、見てないか?w🤣
自己否定感のもう一つ、凶暴性。
大田区あるあるだが、狭い道は、絶対譲らないw
車はわざと近づいてきて、驚いてこちらが止まると、キチガイのような目で睨みつけ、去るか、怒鳴るか、場合により車から降りて、喧嘩を売るw🤣👍
事故起こしたいんか?
事故起こしたいんですよ、萎縮とはw
事故になり、揉めて、金なくなり、裁判になり、戦う事で、満足を得る…
「やはり私なんかは、まだまだ。池田先生は、なんと素晴らしい!」
やっぱり駄目、戦っている!、それを延々、ループさせ、癌になり死ぬw🤣
ある意味の、自作自演だが、本人は納得してるw
支配層は恐ろしいシステムを考えたもんだ。。
これが魂萎縮の、支配メカニズムだ。
そして、それに気がついた人間、新しい事をする人間を、
「あれは幼稚だ!自分勝手だ!」
と、メディアで吹き込む。
私はサイキック・スロットというコンテンツを立ち上げた。
それは、スロットはサイキックだと気がついたから。
出して貰ってるんじゃなく、自分で出してるんだと。
そこにある、私自身の、自己否定感に、気がついたから。
あたり🎯を引いているのに、怒っている自分、初めてGoGoランプが点いたとき、冷や汗が出て、目が回り、手が震え、揃わないと更に焦り、自己嫌悪してる自分が、分かった。
おかしな話だ。
くれる、といっているのに、潜在的に、拒絶している自分がいた。
これが、暴力が生む、恐怖、萎縮、自己否定なんです、私も、大田区も。
で、受け取る事を、自分に認めた。
怒鳴られ覚悟で、父にスロットで負けた話も、勝った話もした。
父は、「何でもいいから、頑張れ。」と、言った。
私は、父と和解し、父は他界した。
珍しいと思う。
マーヴィン・ゲイ、プランツ・カフカ、父と和解せぬまま、マーヴィン・ゲイは殺され、プランツ・カフカか、町ですれ違っても、挨拶もしなかった。
世代間の違いは、なかなかギャップが埋められない。
でも分かり合いたいという気持ちがあれば、必ず分かり合える。
暴力こそ、最も要らない。
そして自分肯定感があれば、ギャンブルも勝つ。
元来人とは、誰にも裁かれない、誰も存在を否定出来ない。
裁きと、否定、グローバリストはこれを、我々にやる。
それが戦争であり、コロナ、ワクチン、そしてSDGs、究極、7/5に予定されていた、人工津波なわけだ。
確かに、グローバリストは、怖いし、強い。
でも怯めば、どんどん、調子に乗り、我々はいいように使い捨てされるだけ。
大田区の皆さんが敬愛する日蓮正人は、果たしてそんな考えだと思う?
天皇陛下にまで、改宗を迫った人ですよ?🤣✨
怯まない、恐怖を捨てる、何より、全ては愛だと、知る。
スロットにしたって、何人もの技術者、開発者、試験、それを経て、世に出る。
知ったかぶりせず、当たる人もいて、当たらない人もいると、知る。
目立つ場所の台を出さないと、客は飛び、店は潰れる。ホールは、潰れたくない。
だから、必ず出す。
自己肯定感が壊れてたら、必ず負ける。或いは、店から嫌われるw😭🤣✨
違う店なら、必ず勝つ。
運では、ない!
店、場所、履歴、時間帯を、考えて打て。
当てずっぽうは通用しない、開発者たちを、舐めるな!
店は、必ず出したいのは、早朝、昼、夕方。
客入り始めたら、繁盛を見せなきゃ、客は飛ぶ。
客が飛んだら、閉めるも、設定入れるも、出来ないんだから、店は、必ず出す。
私は、長年、自己否定感に苦しんだ。
極度の肩こり、あがり症、ギャンブル負け…
自己否定感が取れ始めた時、鉄拳デビルで300万円まで勝った。
しかし、店長と喧嘩をきっかけに、何年も勝てなくなった…
負けるのは、自分のせい、店や台ではない。
怒りは、全てを台無しにすると、知った。
かつて、巨人の星、あしたのジョー、怒りがエネルギーだと、我々は刷り込まれた世代、57歳。
それは、間違いである。
怒りとは、最も要らない、全��、要らない。
愛なんだ。
全ては、愛なの。
暴力は、決して親の愛情ではない!!むしろ、親の弱さ、女子供に、精神依存する、父の弱さ、母の弱さと、知れ!
私は変わりましたよ、大田区よ。
あなたらも、変わろうよ。
以上😎👍✨✨✨
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Mighty Magic5/25福岡
えりぽん最後の凱旋ということで、思い切って初の福岡遠征を実施することにした。ほま推しだけど、えりぽんは常に2~3推しくらいにいる程度には好きなので。

前夜にそれなりの熱が出て体調が優れず、飛行機の中で吐きそうになりながらもなんとか吐かずに福岡に到着。
着いた時はまだ雨が降っていた。これで今回のツアー、自分が行ったところ全部雨。と思ったが、開演する頃には晴れてきてた。

福岡にはおいしいものが沢山あるのにとても食べられる状態ではなく、だけど2公演入るから何か食べなきゃ動けなくなる。うどんならいけるかも!と思ってうどん屋に入った。
食べ始めてからしばらくは不思議な食感に戸惑うものの、食べ終わる頃にはまた食べたいと思った。なんだろうこれ。よくわからないけど旨い。
うどん食べたらなんとなく回復してきたので、満を持して会場に向かう。天神から歩いて10分もかからなかったかな。

グッズ列並んだ。銀テが目の前で売り切れた。そもそも買えると思ってなかったのでぜんぜん問題ない。
内容。体調不良とノート持って行くのを忘れたので少なめ。どっちも2階席だったから細かいことはわからない。
・熱い熱いえりぽんコール ・新曲初披露。即席オイオイ。腕と脚の長さが映える振り付け。筋肉痛になるのも納得。曲調の変化が楽しい。ポジティブ。楽しい! ・新曲の次がセンチメンタルで(おそらくまだこれやるんかい的な意味で)ざわざわする→めいちゃんにMCで「気持ちはわかりますけどめいが歌い出しでやりにくいのでやめてください」的なことを言われる。なので夜公演は静かになったヲタクたち。 ・センチメンタルでは座っていたほまれがフォーメーションに加わる ・生田さんと一緒にしたいのはどっち?げた「ゴルフ」はる「ディズニー」 ・福岡のお土産にするならどっち?げた「ラーメン」はる「博多のへそ」何それ。げた「サブレ的な?」はる「クッキー」 ・しりとり。ランプ→ほまれ「ッ!‥ぷーーーーーーー」 よこがアピール→ほまれ、横山を抱き寄せて「プリンセス」(かっこいい)ありがとうございます!!! ・えりぽん最後の福岡。夜公演の最後に1人で語った言葉、うるうると、ご本人もヲタクも、きてたよね。 ・コラボレーションを何年ぶりかに見た。忘れてた。
夜公演が終わって外に出てもまだ明るいというのが東の人間からすると衝撃的だった。20時頃にようやく真っ暗になる感じ。
会場を出て天神らへんをぶらぶらしてたら福岡タワーライトアップに間に合わなくなっちゃって、あきらめて中洲散歩して帰った。

屋台は人多すぎてとてもじゃないけど入れないと思った。水炊きにしろもつ鍋にしろ1人じゃ厳しいから、結局福岡でもホテルの部屋で1人飲み。ぼっちヲタのつらいところだね。
だけどスーパーでもそれなりに地元っぽいものは揃うし、眠くなったらすぐ眠れるし、いつでもトイレ行けるので部屋飲みも素晴らしいんだよ。
今回は ・鳥のたたき(九州ならでは) ・ヨコワ鮪の刺身(ヨコワって初めて聞いた) ・ミスジのローストビーフ(ミスジはほまれの好物) ・かしわおにぎり(九州っぽい) ・味付け卵(なんとなく食べたかった)
それと、地酒。九州っていうと焼酎なんだけど、自宅ならともかくホテルで焼酎ってめんどくさいので、日本酒があるなら日本酒にしたい。イオンにあった福岡のお酒がこれだけだったのでこれにした。

飲みやすいけど甘すぎるわけではなく、おいしかった。九州、日本酒もおいしいんだけど焼酎の影に隠れて目立たないんだよな‥‥‥
えりぽん ・やりたいことをやらせてもらってる ・次の仕事は決まっている ・インスタのフォロー外さないで。なんならもう1つアカウント作る。 ・福岡で公演できることへの感謝と福岡の人はいなくなるけどこれからも、と。 ・14年間ありがとう
普段はあまり愛や熱を表に出さない人だけど、出さないだけでしっかりと愛も熱も持ち合わせている人なんだなって思ってた。器用なのか不器用なのか、わかりにくい。
衣装やグッズの良さ、セトリへのこだわり。そういうのを見てると、えりぽんって自分が思っている以上に娘。のこと愛してるんだろうなってのがわかる。
わかるんだけど、はっきりと愛を語る機会がないから、推測でしかなかった。だけどこの日、夜公演の最後に聞いた言葉は嘘偽りなく、娘。を愛するリーダーの言葉だった。
涙ぐんでた。最後の凱旋は特別すぎる。来て良かったと、心から思う。

ほまたん ・昼も夜もポニテ。かわいいよりかっこいいが上回る。 ・ダンス力が戻ってきているを通り越して今まで以上にキレキレ。髪型のせいもあって石田さんの影が重なるくらいのキレ。 ・気になる~では長い腕と脚が躍動し、ダンスショットかダンプラを見せてくれと切望するくらいに、キレ。 ・富士以来だったので富士と福岡での違いがはっきりわかった。確実に動けるようになっているし、引き締まってきている。
今回はホテル選びが難航してたんだけど、会場から徒歩10分くらいのホテルに落ち着いた。チェックインして部屋に入ってみたら、椅子がデイジーでやったー!
場所はちょっとわかりにくいけど、きれいだし、親切だし、この立地でこの値段なら十分でしょう。冷蔵庫がちょっと小さいけど許容範囲内。
翌日。良い時間の飛行機がとれなくて帰りが遅いので、のんびりと福岡で過ごす。
ちょっと離れたところにずっと行きたいと思っていたお店があったのでそこへ行き昼食、その後太宰府に行ったけど本殿改修中だった。どこ行っても中国語が飛び交ってるね福岡。

全然知らない場所なのでただ歩いているだけでも楽しくて、3万歩以上歩いた。
ハロヲタなのでももち浜にも行った。行かねばならない。ついでにドームやタワーも見た。

思ったよりしっかりとビーチで良い雰囲気だった。ただ、この日は5月下旬とは思えないほど寒く、風が冷たい。博多湾とか玄界灘とかいうけれど、日本海。イメージ的に寒い。
はるさんがMCで言っていた博多のへそは売り切れ。ハロヲタ長くやってるとこういうことはよくあるので、ああまたやってくれたか!と愉快な気持ちになる。

博多菓匠 左衛門 本店、偶然だとは思うが黄緑のクロスなのが良い。
さて、今回は新会場 福岡市民ホール だった。
・新しくきれいというだけで良い ・千鳥配置の座席で見やすい ・各階にトイレがあるのは助かる ・退場時2階・3階からの導線が悪く時間がかかる ・音響も問題なし ・公園内にあり座って待てる場所多数(雨だとホール内に密集して待つ形になる。一応待てる空間はある) ・コンビニがすぐ近くというわけではないが市街地から近く便利
駅から30分も歩かなくていいというだけで好き。
福岡は食べ物に恵まれているけど、そんなに沢山食えるわけでもないので、何度も通っておいしいものを厳選していきたい場所。だけどもうえりぽん卒業するので、今後来る理由もない。

福岡、よくわからなかった。行った場所だいたい好きになれるんだけど、福岡は好きになりきれなかった。嫌いってことではなくて、好きになれそうなんだけど、今はまだ好きと言い切れないくらいの感じ。体調不良で満足に見て回れなかったせいもあると思う。
やっぱりもう一度行かなきゃいけないってことだな。ラーメン食べられなかったのは悔いでしかない。

とりあえずこれで自分のMighty Magicは終わり。推しがケガして寂しい思いをしたけれど、えりぽんの良さを改めて実感することができたから、これはこれで良かったのかもしれない。
福岡はエネルギーに満ちあふれていて、ギラギラしてて、だけど気取っていない親しみやすさがあった。
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50の質問について サイラス
thanks!<https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18305832
1.お名前と、その由来は?あだ名や通り名があればそちらも教えてください。
サイラス・ライト。隻眼のサイラス。孤児院の子達からはサイ兄と呼ばれている。家は大工だった。
2.性別、誕生日と年齢、血液型を分かる範囲で教えてください。
男、1/28、25歳・A型、水瓶座
3.身長と体重(もしくはだいたいの体型)は?親しい仲間や友人達と比べて一番細身あるいは長身、存在感ゆえに実際の体格より大きくまたは小さく見える等の印象もあれば。
170cm、58kg。平均よりちょっと痩せてる。
4.一人称、二人称、普段の口調を教えてください。
俺、お前、あんた、子供には君とかお嬢ちゃんとか。「俺とお前じゃ靴のサイズが違うだろうが。」 結構ぶっきらぼう。親密度が上がるほど荒いかもしれません。
5.出身の国や地域はどこですか?亜人種等であれば人種(民族)も教えてください。
アメリカ西部の架空の土地、今は無きコアントローヒル
6.今住んでいる場所はどこですか?出身地とは別の場合、どのような理由でその場所に移ったのですか?
ファラウェイフォール。コアントローヒルから近い場所。コアントローヒルはかつて山火事の延焼で焼け落ち8歳のサイラスはそこからファラウェイフォールの人々に救出された。孤児院にいたが16で独立し、それ以来ずっとファラウェイフォールに暮らしている。
7.髪色、瞳の色、肌色、イメージカラーは?それぞれ特別な理由や由来があれば教えてください。
髪は自分で切っているのでちょっとざんばらな焦茶色、左はヘーゼルナッツの色、右は黒の眼帯で隠されている、大火を逃れた際に見えなくなった青の白濁目、無精髭。イメージカラーは黒と橙色。
8.家族構成を教えてください。ご家庭は裕福ですか?家族仲はどうですか?
火事で両親と弟を亡くしている。子供思いの両親で経済的にも家庭は円満だった。
9.職業を、副業含め教えてください。学生の場合はどういった学校に通い、主に何を学んでいますか?(部活やアルバイト等の活動があればそちらも教えてください)
ファラウェイフォールの役所についている便利屋。書類作業なんかはなかなかできないけど荷物や郵便をとどけにいったりシェリフと共に町の警護だったり護衛だったりを受け持つ。二丁拳銃のスタイル、射撃はふつうより上くらいのそこそこの腕前、町のシェリフ、グレイさんに習っていた。片目にしちゃエイム良いほうなんじゃないって言われる。複雑。
10.職場内(学校内)での人間関係は良好ですか?信頼、信用できる人は近くにいますか?
町の孤児院を出、町のために尽力してきたのでいたく信頼をおかれている。町の人、子供たち、町長、シェリフたちなどと仲も良い。
11.自室の様子を教えてください。誰かと共用ですか?綺麗に整理整頓されていますか?乱雑に物が置かれていますか?
レーザーと出会ってから一人で住んでた部屋を共用で使っている。広い部屋ではないのできちんと片付いているがレーザーが散らかすこともあり。風呂無しのシャワーあり。大きな白いアーチ窓が一つあり。レーザーは床で寝袋で寝てる、寝袋は赤いし(?)居候なので文句はないみたい。
のちのち2人暮らしの部屋に引っ越す。決め手は浴槽ありのバスルーム。
12.私物の中で特に思い出深いものや個人的な必需品、捨てたいけれど捨てられないもの、忘れられないエピソード等があれば教えてください。
織物が盛んだったコアントローヒル産のスカーフを大事にしている。コアントローヒルの織物には風見鶏のタグが付いていて、ダイヤモンドシティの骨董屋に顔を出してはそれが入荷していないか探している。つけている黒いスカーフがそれ。
13.普段の服装は?仕事着、制服、私服、民族衣装、必ず付けているアクセサリー等もあれば教えてください。
黒の少しひしゃげたハットに黒いスカーフ、橙色で袖は黄色の黒の2つのダイヤ柄のシャツ、上下揃いの黒のジャケットはだいたい羽織っている。パンツは腿から足首にかけて両サイドに丸いスタッズが五つついている。同じく丸いスタッズ付きのベルト。キャメル色の革靴はヒール付き。別に背丈を気にしているわけではない。
14.世間の流行には敏感、あるいは特定のものに対してのみ流行を追いかけていますか?もしくは全く無関心?
世間の情勢や流行に関心はある方。新聞や広報は読むタイプ。甘い酒が好きだったはずが最近普通に甘いものが好きなんじゃないかとレーザーに指摘されてから菓子の話題や噂には敏感になっている。ダイヤモンドシティに美味しい菓子屋があるとかないとか気になってる。
15.物持ちはいい方ですか?自分の所有物は長く大切にしますか?それとも物に対する愛着は希薄ですか?
物持ちはとてもいい。足のサイズが大きくなり切ったときに思い切って買ったキャメル色の革靴を大事に手入れしてる。
16.特殊能力や、他人と比べて特別秀でている身体能力(魔法がある世界なら得意魔法)等があれば教えてください。それは自分にとって幸福、幸運なものですか?不幸なものですか?
特殊能力とまではいかないけど、耳がとても良く、同時に敏感。とてつもなく大きな音とか出されたらスタンしちゃうかもしれない。
17.学力(例えば座学の成績)はどうですか?学校でトップクラス、点数は取れるけど実用は苦手、暗記だけは得意、座学は嫌い、そもそも学校に行っていないから頭は悪い等教えてください。
孤児院で色々と習っていた頃はなかなか優秀だった。
18.得意科目と苦手科目をそれぞれ教えてください。学校に行っていない場合は、生活における得意分野と苦手分野を大まかに教えてください。
家事全般なんでもそつなくこなせる。きれい好きな方。
19.休日、オフの日は何をしていることが多いですか?たまにしかしない(できない)楽しみがあればそちらも教えてください。
バーに行ってお酒飲んでる。鴨を撃ちに行ったり食べるための魚を川に釣りにいくこともある。レーザーはもれなくどこでもついてくる、口ではどこでもついてくるよなお前はというがまんざらでもないみたい。
20.癖はありますか?手癖、足癖、口癖、ストレス過多の時等に出てしまう異常行動等あれば教えてください。
疲れが溜まってくると熱が出やすい。身体に火傷痕があるがそこが熱を持ってかきむしってしまう。
21.苦手、���いな物・者あるいは状況に対してどう対応しますか?できるだけ避けるのか、あえて積極的に立ち向かうのか、克服しようと努力するのか、向き合い方を教えてください。
大火のトラウマで炎が苦手。大きめの焚き火の炎でも見ると声も出ず立ちすくんでしまう。ヤグラ組んだキャンプファイヤーとかもむり。どうにか克服したいと思っている。
22.完全に敗北した、という経験はありますか?人生の中で最も挫折、敗北したというエピソードがあれば教えてください。その後立ち直れたのか、思い出すのも恐ろしいトラウマになってしまったかも合わせて。
前述のコアントローヒルが落ちた大火。8歳だったからどうにもできなかった。
23.人見知りしない社交的な性格ですか?それとも警戒心が強かったり、知らない人の前では口数少なく俯いたり、親しい人の後ろに隠れたりしてしまうタイプ?
見た目よりも社交的な方。でも距離は詰めすぎない、親しくなるほど口が悪くなる。
24.尊敬、敬愛している人はいますか?誰の、どういった部分を尊敬していますか?
孤児院の院長の博愛の精神を、町のシェリフ、グレイの冷静沈着なところを尊敬している。
25.幼い頃はどんな子どもでしたか?親や周囲の大人からはどんな風に見えていたのでしょうか。現在子どもの場合は、今の様子を教えてください。
本を読むのが好きな子供だった。現在も読める本があれば借りたりして手に取っている。本屋があったら時間かけて入り浸るし積読するタイプ。
26.好きな(嫌いな)食べ物や飲み物は何ですか?好きになった(嫌いになった)理由があればそちらも教えてください。
最近好きになったのは洋酒入りのチョコレート。ファラウェイフォールの酒場インディゴトゥルーのビール、マンハッタンのオンザロック。自覚があるかどうかわからないけれど結構甘党な模様。ファラウェイフォールは海が近いわけではないので一度当たったことがあり生の魚が得意じゃないみたい。
27.食事はどこで誰と、どんな様子で摂ることが多いですか?
レーザーに会うまでは家で1人で食べていたが寂しくもなかった。今は椅子も増やして2人で家で食べている、あれだこれだとなんせにぎやか。
28.自炊はしますか?得意料理があれば教えてください。上手い、下手、可もなく不可もなく等の評価も(自他どちらでも)合わせてお願いします。
自炊する。オムレツとスープ類が得意。お気に入りのエプロンも持ってるし、腕に自信はある方で、舌が肥えてるはずのレーザーからの評価も高い。
29.ストレス耐性はあるほうですか?どんな時に特にストレスを感じて、結果自分の機嫌は自分で取れますか?それともすぐに態度に出てしまう?
イラッとするとすぐ口に出す。出会いたてのレーザーが突拍子もないことをしたりするとストレス溜まってたけど、すべて悪気がないことで筋が通っていることがわかってきたのである程度慣れてきた。
30.最も有効だと感じているストレス発散法は何ですか?それは習慣的に行っているのか、感情が爆発して行ってしまうのか、それとも実は発散できていないのか、教えてください。
昼寝。大火の悪夢を見ることがあり寝つきはあまり良くない方だけれど寝たらなんとかなると思っている。
31.今、1番必要な身近な人は誰ですか?何故その人が必要なのでしょうか。いない場合は、こんな人が傍にいて欲しい、こんな人と出会いたいという願望は抱いていますか?
レーザー。たまたま行き倒れていたのを拾ったおかげで平坦で無色な暮らしに彩りやけたたましさが生まれた。表裏なき性格、素直で偽りないものいいに、自分がこんがらがってしまった時救われることもあり。レーザーのことは亡き実弟の歳が近いことが輪をかけて弟のように思うこともあったが、相棒以上の存在として認める日はじきに来る。予定。
32.規律や規範は守るタイプですか?それとも集団行動(生活)には不向きなルーズな性格?規律違反をしてしまったことはありますか?公私で全く違う場合はそれぞれ教えてください。
規律は守る、それをよしとしている。第一にそれを考えているため、町のためにならないことは何もしたことがない。
33.今、1番の悩み事を教えてください。どう解決しようと考えていますか?もしくは解決する方法はないと諦めていますか?
炎が怖いこと。突然目の前にキャンプファイヤーとか現れたら無理。どうにか解決策を探している。
34.最も後悔していることは何ですか?もしもその瞬間に戻ることができたら、より善い選択ができると考えていますか?
コアントローヒル最後の夜に、1人で寝ることにしていたがお前もそうしないかと弟を誘わなかったこと。火の手が山側から迫り両親と寝ていた弟は助からなかった。でもまだ誰にもこのことを話したことはない、泥酔でもしたらぽろっと話せるかもしれない。
35.こんな人は好感度が高い、こんな人は好感度が低い、というタイプはありますか?身近にいる人でそれぞれに当てはまる人はいますか?
約束を守る人が好感度高い。その逆もあり、でもルーズな人にはそいつなりの価値観あるんだろうなと距離を置くくらいの措置。
36.自由に使えるお金がある場合、何に使うことが多いですか?お金遣いは荒い?それとも節約家?
自由に使う金があれば孤児院に渡しに行っている。節約家。あとはコアントローヒル産の織り物を集めている。出費はそれくらいかなー。あとはリキュール系のチョコに糸目をつけないこととあいなった。
37.お酒の好き嫌い、強弱を教えてください。酔うとどんな風になりますか?お酒好きの場合、好んで飲むお酒の種類もあれば教えてください。
お酒好き。酔うと機嫌は良くなり、眠たくなって寝ちゃうのだけどコアントローヒルで飲んでる場合みんなそれを知ってるから温かい目で見守ってもらえる。西部の時代にあったかどうかは知らんけど、マンハッタンのオンザロックが好き。甘いお酒が好きみたい。
38.敵対している(していた)組織、国、種族や民族はありますか?それに対してどんなことを(憎しみ、怒り、憐れみ、無関心等)思っていますか?
とくになし。山火事の犯人を知っていたら憎んでいたかもしれない。
39.現在所属している場所(職場や学校、チーム等)での自分の扱いに納得していますか?納得していない場合、それでも所属している理由とは何なのでしょうか?
職場ではかなりよくしてもらっているので満足がいっている。
40.恋人もしくは伴侶と呼べる存在、片想いの相手はいますか?付き合う(好きになった)きっかけは?その人のどんな所に惹かれていますか?将来はどうなりたいと考えていますか?
現在はいない。生きること、孤児院から独立してからはとにかく仕事に一筋だったので寂しいとかもなかった。生���を共にする人がいてもいいとは思っている。
41.身体は丈夫ですか?過去に患った(今も患っている)大病や大怪我があれば教えてください。
火傷跡があったり右目が見えなかったりするけど、そのほかはいたって健康。火傷跡は皮膚が薄くて冷えに弱く、熱にも弱かったりはする。
42.最近あった嬉しかったこと、怒ったこと、悲しかったことをそれぞれ教えてください。日常の些細なできごとで構いません。
シェリフのグレイさんに何気なく日々の仕事を褒められて嬉しかった。レーザーが2時間シャワーを使ったので怒った。大事にしていたリキュールチョコを食べ尽くしてしまって悲しみ。
43.楽器演奏、ダンス、歌、絵画、演劇など、芸術方面に興味や才能はありますか?それは誰かと共有し合いますか?それとも他の人には秘密?
観察して練習する機会、時間があれば歌や踊りはやれそう、努力家なので。周囲にそれができるアピールはしなさそうだけれど、酔ってて機嫌がいい時に知ってる歌が流れたりしたときは歌ったりしちゃうかもしれないので、歌ったりするのが嫌いじゃないことをレーザーは知っているかもしれない。
44.寝付きは良いですか?早寝早起き、朝が弱い、よく特定の夢を見る、うなされていることが多い等教えてください。
早寝早起き。でも寝つきはBマイナス、大火の夢はよくみてうなされるし跳ね起きちゃう。
45.日常生活の中で幸せを感じる瞬間を教えてください。
当人にはまだ言ってないけど、家に誰かがいておかえりと言ってくれること。
46.羨ましい、もしくは妬ましいと感じてしまう相手はいますか?誰の、どのような部分にそう感じるのでしょうか?それは態度に出てしまいますか?
特にいません。右目が見えんかったり火傷跡があったりすれどどっこいなんとか生きているので、等身大の自分に満足している。
47.他人からはどんな性格だと言われますか?自覚はありますか?それとも無自覚で、納得いかない?
本人は他人に興味なんかないしとぶっきらぼうにしているつもりだが、皆見透かしており実際は優しくて困ってる人は放って置けないちょっとおせっかいな人だと思われている。
48.今ある全てのしがらみから抜け出して、全く新しい場所で人生をやり直すなら、どんな場所でどんな風に生きて、何をしてみたいですか?
火傷もなく右目もある25歳の自分がコアントローヒルで大工を継いでいたらどうなってたかなと思うこともある。
49.将来自分はこうなっているだろう、もしくはなりたいと想像していますか?理想の形があれば、それは実現可能だと考えていますか?ネガティブな未来像であれば、そこから脱却する方法は模索していますか?
この町を守っていけたらいいと願っている。そのためには心身ともに強くならなければならないし、一人では無理なこともあると思っているので他の人の助けも必要だなと思っている。レーザーが挙手している。
50.生きること(存在すること)とは○○である。○○の中を自由に埋めてください。単語でも、長めの文章でも構いません。
生きることとはあきらめないこと。
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2023 pt.2
3月。
の前に2月末。かつての職場の先輩を飲みに行った。
彼は大手企業に勤めていたが、数年前に退職してしばらく無職でDead by Dayliteをやる生活をした後、夜職に就いた。
しかし夜職の理不尽さに嫌気が差して退職し、また無職になったというタイミングだった。
俺は酒に強いタイプではないが飲むのは好きで、その先輩は同い年だったという事もあり会うと数軒ははしごしてあれこれ話すのが楽しかった。
いつも飲みの誘いは先輩からだったので、たまには俺から誘おうと思って3月にLINEしたが返信は無かった。
退職した事による生活環境の変化が原因だったのか、それとも他に原因があったのかは分からないが、ともかく友人を一人失ったように感じた。
3月中旬、彼女に連絡して1時間ほど通話をした。
冷静になってよりを戻す提案をしたが、断られた。
私物だけでも返したいのと俺の家の合鍵を返してほしいから日程を合わせたいと言うと、忙しいから5月以降に、との事だった。
その翌日、大学時代の同期に長文のLINEを送った。
大学時代の同期��言っても関わりがあるのは彼ひとりしかいない。
俺が2021年だったかにマチアプをやってる事を彼に教えたら彼もマチアプを始め、数ヶ月で相手を見つけて1年間交際の後に結婚、子供も生まれたし家も建ったし高い車も買ったとの事だった。
それらの出来事を素直に喜べなかった。
これは核心に迫る話というか…本来あまり他人にするような話ではないのかもしれないが、ここはこういう話こそ書く価値があると考えているので書く。
人生において「先を行かれてしまった」ように感じた。
だから素直に喜べなかった。自分はまだ独身で彼女とも別れた。家なんて当然建っていない。
そこに「差」ができたように感じた。
また、彼とは20年近い付き合いがあったが、それまであまり下ネタ系の話はしてこなかった。
それが俺が下ネタの話を最初に振ったのがいけないんだけど、それ以降下ネタの話題が増えてしまい、彼の方からそういう話題を出すことが日常化した。
特に嫁とのそういう話が多く、それを聞いていてうんざりしていたのもある。
いつも連絡するのはこっちだったので、もっと気軽にLINEしてこいよ、と言ったら生まれたばかりの子供の画像やら俺からしたらどうでもいいLINEが毎日のように来る。
それが「自分今こんなに幸せです!」とアピールされているようでかなりうざく感じた。
そもそも彼は昔から自分語りをすると止まらないという悪癖があった。
大学1年の頃、彼の下宿先に遊びに行った際にこんな事があった。
彼は車が好きで、車の絵を描いていると言って色々な絵を見せてもらった。
最初、上手く描けてると思って感心したがよく見るとその絵が描かれている紙はトレーシングペーパーだった。
上手いと思った絵は、車の広告にトレーシングペーパーを重ねて描いただけのものだった。
それらのトレス絵をファイルしたものを数冊見せられ、車についてのマシンガントークを聞かせられた。相槌を打つしかなかったが、その相槌すら無視して自分の話したいことを話している自分に酔っているかのような状態だった。
だからそんな彼と遊んだ日は、心から楽しいとは言えなかったなと思いながら帰ることも度々あった。
今までにも何度か自分の事ばかり話しすぎだとか、そういう事を指摘したことはあった。
そしてこの2023年3月にもLINEのテキストメッセージではあったが、自分語りしすぎだという事を書いて送った。
返信は無かった。
自分の事はいくらでも送ってきたのに、これに対する返事は無しか、と思った。
1週間、返事を待ってみたが返事は無く、これを以って関係を絶った。
3月も下旬に入ってだいぶ暖かくなったなと感じつつ、同時にリアルの人間関係、壊滅したなと思った。
リアルで繋がってる人はいるけど、住んでる場所が遠かったり忙しくて会えない人しかいない。
4月。
この月はそれまで長く乗ってきた車から新しい車に乗り換えた。
嬉しくて一泊で伊豆半島一周ドライブなどをした。
5月。
ドライブなどをして過ごす。
6月。
2022年末にアカウントを取得し、Quest単機でたまに遊んでいたVRChatに本格参入することを決めた。
そのためにBTOのゲーミングPCを導入することにした。
7月。
月初めにゲーミングPCが完成し、受け取り。
PCVR化したことで使えるアバター・行けるワールドが大幅に増えた。
PCVR化してすぐにフレンドの方とVRで会い、色々教えてもらう。
新しい世界の扉が開いたように感じた。
一方、リアルの方では色々な問題が起こっていた。
6月末くらいからか、身の回りの様々なことに対して強い憤りを感じるようになった。
身の回りの事…本当に些細なことにも怒っていた。
車で通勤している際、急いでいるのか横着な運転をする人だったり、偉そうに大きい車に乗ってる人だったり、その時住んでたアパートの隣の部屋に住んでる人だったり。
当時住んでたアパートは部屋から駐車場が見えるようになっており、俺の隣の部屋のカーテンは夜でも数十センチほど空いていた。
俺が夜に駐車場に車を停めると、そのカーテンの隙間から隣人がこちらを覗いており、その目線に気づいてカーテンの隙間を見るとすぐにカーテンを閉める、という事がこの頃から増え始めていた。
それ以前からその隣人は家でアコースティックギターを弾いたり、夜中に勢いよく窓のシャッターを閉めたりして迷惑だと感じていたので管理会社に連絡を入れていた。
あとわざわざ管理会社に連絡しなかったけど、隣人は時間を問わず「あー!!」みたいな短い叫び声を上げる事がありこいつ頭おかしいんじゃないか、とも思ってた。
また、この月の中旬に元彼女と会って私物の返却を行った。
このファミレスまで来てほしい、と言われてたのでそこへ行くと店内にいると言われ、入店して1時間ほど話した。
俺は返すものだけ返して早く解散したかったんだけどね。
元彼女はまるで付き合っていた頃と変わらないテンションで嬉しそうに最近あった事などを話していた。
一方、俺は聞き役に徹して、弟が結婚した事を話したぐらいだった。
仏頂面をしていた訳ではないけど割と淡々とした感じで話を聞き、最後にお互いの私物を返して解散。
また会っても良さそうな感じだった。
空は清々しく晴れていたのを覚えている。
だが、帰宅してから連絡先を削除した。返すものは返したし。
良いのか悪いのか、自分にはこういうところがある。
職場では直属の上司が変わって以来ずっと気を遣いつづけており、職場ではビクビクしていた。その反動か職場以外ではかなり気が立っていた。
しかしVRChatでは優しいフレンドの方と一緒に過ごして我ながら別人のようだった。
というか、今考えると目まぐるしく感情が変わる毎日を過ごしていたんだなと思う。精神衛生上よろしくない気がする…。
ちなみにこの頃、それまで仲が良かった母に対しても一言で言い表せない憎しみのような感情が発生していた。
理由のひとつとして、母の旧姓を存続させるために弟を祖母の養子にして改姓すること、改姓のタイミングは2023年8月に弟が結婚する時にすることがあった。
事前に弟の結婚と改姓について母から同意するか聞かれ、反対する理由がなかったので同意した。
同意はしたが、勝手なことしやがってと当時の自分は苛立っていた。
8月。
母や弟から来るLINEは全て無視していた。
心配した母が家まで訪ねてきた事があったが、「構わないでほしい」と追い返した。
夏季休暇があったが当然実家へは帰らなかった。
石川県までドライブに出掛けた。スーパー銭湯に入った後、道の駅へ向かって運転してたら地元の車に煽られてムカついた記憶がある。
9月。
仕事はとてもよくできるが性格のキツそうな先輩がチームに加入。
俺の住んでいる場所など、プライベートの事についてあれこれ質問してくるのがうざく感じた。今思えば距離を縮めたかったのかもしれない。
でもこちらが質問するとあまり答えず、人の事を詮索したがるくせに自分の事は言わない人間だと感じた。嫌いになった。今も仲は悪い。
というか、この人物が直属の上司に加えて新たなストレス源となった。
自分より圧倒的に仕事を知っているので、こちらが反論することはほぼできず、さらに突然怒り出したりするので完全に苦手意識を持っている。
10月。
正社員登用された。
直属の上司、先輩との関係は良いとは言えず、常に気を遣っている状態でありそのことがストレスとしてのしかかっている状態は変わらず。
他の先輩との関係は悪くない。
登用試験の合否が出た日、帰りがけにステーキ肉を買って帰った。
帰宅後すぐにVRChat(以後VRC)に入り、フレンドの方と一緒にお酒を飲みながらイベントに参加して楽しく話したり笑ったりしたことを今も覚えてる。
隣人の件もあり、転居を検討する。
この街に引っ越してきたときに見つけた物件で、築浅で広くて家賃安めの神物件があったんだけど当時は予算的に入居できなかった物件があった。
それがこの時たまたま空きがあったので即契約。
正社員登用の関係で親族のハンコが必要だったため渋々実家に帰ってハンコを貰う。
11月。
引っ越しとそれに伴うネットの契約の関係でこの月はVRCに入れず。休日等を利用して荷物を運ぶなどした。
12月。
月初めに母と弟夫婦と俺の4人で食事会。
俺の提案で俺の家の近くに���る良さげな焼肉店に行った。
焼肉だけでなくサイドメニューも全て美味しかったが母からは「疲れているように見える」と言われた。
事実、上司と先輩に気を遣っていて疲れている。というかずっと疲れている。
会社の忘年会があったが、申し訳ないが当日キャンセルした。
年末は家からほとんど出ず、自身最長の4日間風呂キャン(風呂に入らないこと)をした。
VRCのフレンドたちと四六時中Discordで通話してUnity触ったりVRCで遊んだりしてた。
疲れながら無理に無理を重ねて今日までやってきているが、最近はメンブレの日が近づいているのを感じる。
今日はこれから夜勤だけど、休もうかなとも考えてる。昼から仮眠せずにずっとこれを書いているので最早出勤��る気あんまり無い。
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書物礼賛②
浜口庫之助/ハマクラの音楽いろいろ/立東舎文庫2016・原著1991
ずっと昔、赤坂の芸者と知り合った。仮に桂子としておこう。桂子は小柄で色も浅黒く、決して美人とはいえないが、不思議な色気があった。会話や行動も、他の芸者とちょっと違った。例えば、何か質間すると、いつもピントの狂った答えが返ってきた。そしていつの間にか姿を消してしまう。まったく手のかかる女だが、その手間のかかるところが、たまらなくかわいかった。ある夜、僕はふらりと赤坂に出かけた。当時の僕は、心底から惚れた女を失い、心も体もダウン寸前だった。何をやっても立ち直れないと知りながら、桂子でも呼んで騒げば、その間だけでも気がまぎれるかもしれないと、すがるような気持ちだった。ところが、お座敷に現れた桂子は、僕を見ても浮かぬ表情、仕方なさそうにお酌をするだけだ。そして、涙をポロリとほおにこぼした。「恋人がガンで死んじゃったの」。まさに同病相あわれむだった。その夜の二人は、ひとロ飲んではポロリ、飲んではポロリという状態だった。僕らは、まもなく下町の小さなアパートを借りた。同棲したわけではない。僕には子どもがあり、桂子にはお座敷があった。週に一度か二度、僕らはアパートの一室で落ち合った。桂子は、いつもぼんやりした表情で、ほとんど口をきかなかった。それから一年──。一緒に近くの八百屋や魚屋に行ったり、映画を見に街へ出たりする生活が続いた。食事をしながら涙をこぼす回数が間遠になった。僕も桂子も、どうやら谷底からはい上がることができたらしい。僕は新しい仕事をする気持ちになり、桂子も真面目にお座敷に出るようになった。ほんの一時期、転んだ者同士が、身を起こそうと、互いに手をかしあった愛──。だが僕は、いまでも桂子を一生の恩人だと思っている。
音楽でも同じことだ。天分のある人は、頂上をめざすが、好きだからとか、ある程度食べられるからとかいう人は、子どもに音楽を教えたりして、音楽の裾野を広げる役に回ればいい。それぞれの人の役割やポジションがいい形になると、その国の文化的な厚みが増すことになる。ただ裾野だけを広げても、高さがないと、それは単なる丘陵地であって、やがて削られ小さくなってしまう。(中略)テレビも底辺を広げるという役割は、立派に果たしている。しかし高さの方は、高くなっていない。音楽の質を高めたいという強い姿勢があって、底辺を広げるのなら、効果はあがるが、質の高さは二の次で、視聴率という数字だけに振り回され、横に広げるだけではなんにもならない。これは山ではない。丘だ。だれでも苦労しないで歩いて行ける。丘ばかりで、御台場だ。テレビの音楽は夢の島になってしまう。音楽のゴミ捨て場だ。これでは、音楽の質の高さがある国との勝負では勝てるわけがない。
還暦ということでそろそろ暇な時間が増え、高校時代の友人と会う機会が多くなりそう。著者は私の母校が府立四中であった戦前に在学した大先輩にあたり、1990年にがんで亡くなった(73歳)後に本書が唯一の著書として出版された。タイトルは最後の大ヒット「人生いろいろ」にちなむ。
「僕は泣いちっち」「愛して愛して愛しちゃったのよ」「星のフラメンコ」「みんな夢の中」といった過半の代表曲で作詞作曲をこなし、情緒的で湿っぽい曲想が目立つ戦後歌謡界にあって例外的に弾むような明るい作風を貫いた。この所以には、4年遅れで青学大を出た後、ジャワ島の農園経営に携わり、比較的戦争の影に脅かされない青年期であったこと、その後もタンゴ、ハワイアン、ラテンなどに親しみ、米国のポップス一辺倒でなかったことが挙げられる。服部良一や坂本龍一を凌ぐ最も日本人ばなれしたポピュラー音楽家と思いますが、英語版ウィキペディアに項目が設けられていないなど世界的には過小評価のまま。
田中小実昌/乙女島のおとめ/集英社文庫1979・原著1973
以前読んだアンソロジー『闇市』の中で最も秀逸と思われる梅崎春生の短篇について、編者モラスキー氏は「強いて難点を挙げるとすればご都合主義。主人公と相手の男が東京のあちこちでたびたび出くわす」と。この辛い評価であれば、闇金ウシジマくん風俗篇でストーカーに追われた瑞樹が友だちと入ったレストラン、そこへ丑嶋一行も訪れてストーカーと対峙…なんていうのは論外なのでしょう。
本書の各短篇に描かれるワケアリ女たち。どうしてそんな境遇に…というより、わが国の色と金、接待の価値観に基づく〝世間〟という中世以来の人間マーケットは、庶民、特に女たちの安全保障にもなっており、容易に抜けられないどころか、むしろ水商売という形で最後の砦を提供している。ご都合主義といわれようが、著者は徹底して狭い世間のしがらみに親しみ、静かなドラマを紡ぐ。同病相憐れむ。牧師の家に生まれ東大中退後、占領軍の通訳をしたりテキヤをしたりといった数奇な生き方は、作品に活かされ、長部日出雄の解説にも愛情をもって語られている。
片山洋次郎/整体から見る気と身体/ちくま文庫2006・原著1989
医学的、生理学的身体とは全く別な見方として、気の身体としての体の考え方があります。(中略・西洋医学には)そういう考え方がないかというと、それに近いものがやはり近代医学以前にはあって、それが近代医学的な身体像にとって代わられていった。それは近代社会の形成とも関わっているんだろうと思います。(中略)医学的な見方では、体について皮膚の外側というものは問題にしない、皮膚が何かに接触するということはある程度問題にする。(中略)気からみた身体の場合は、外側との連続的なつながりがあるという考え方が、違うところだと思います。(中略)例えば人間が二人、そばにいるとすると、互いに共鳴するということを前提として考えているわけです。
昨夏、耳鳴りから始まって自律神経失調に見舞われ、特に悩まされたのが20年来の肩こりの悪化。早寝早起き、ウォーキング、ヨガ、漢方薬などによって自律神経は大幅に改善したものの左肩甲骨下部の痛みは続く。どうも私の場合は、当初は運動不足や姿勢の悪さから来る痛みだったのかもしれないが、やがて痛いから緊張し(交感神経)、緊張するから痛いという心理的な要素によって増幅され慢性化してしまった「慢性疼痛」というべきもので、市販のゲル剤などは効果ゼロ。各種運動も効果が薄く、鍼治療が比較的良いとのことで12月から受け始めたところ。
おそらく米国のオピオイド禍なども、精神的ストレスが大部分なのにもかかわらず、物理的な鎮痛剤に依存し、オーバードーズに至ってしまうのではないか。整体には本書の影響もあり何度か通ったものの私の場合は効果が薄く、玉石混交のプラセボ民間医療に過ぎないと感じましたが、人の身体は水の入った布袋のようなもので、個々の体癖(たいへき)と常に流れている気・血・水が健康の鍵を握る、今を生きる存在であるというここで示される生命観には大いに感化されたものです。
野口晴哉/風邪の効用/ちくま文庫2003・原著1962
入浴というものの効果は、湯の温度で皮膚を刺激して体のはたらきを高め、体の内部の運動を多くする。また温まると汗が出るということである。そういう面から言えば、風邪をひいた時にこそ大いに風呂に入らねばならない。(中略)寝際に入ることはいけない。よく温まって寝るといいと言うのですが、お酒の徳利じゃあるまいし、温まっただけ冷えるに決まっているのです。それもただ冷えるだけでなく、冷え過ぎになるのです。(中略)緊(ひきし)まるという湯の温度はごく正常な大人の標準で言うと、42度が境で、42度から45度の間です。(��略)45度が快いとなったら、もう老人年齢に達したと思っていい。(中略)風呂の適温は、体が疲れを増すに従ってだんだん高くなってくる。45度以上になれば、老衰症状というよりも、体に非常に疲労物質が多くなったということである。
若い人であるとか、体が敏感であるとか、子供であるとかいうようなのは、39度や40度でも熱く感じます。赤ちゃんが産湯の時泣くのは、大人の適温で入れられるから驚くからなのです。母胎の中は37度から37度5分ですから、まずその辺の温度の湯に入れて順々に高めるようにすると、産湯でも泣かない。(中略)入浴というのは体を刺激して体のはたらきを高め、また毒素を排泄させるようなはたらきをもっているのですから、むしろ体に異常のある時に入る必要がある。異常のない時は風呂に入るなどというのは余分なことなのです。けれども体の運動として、或いは子供のうちは運動の不足している分を代償する意味では非常によい。大人は洗濯のつもりで入るらしいのですが、体は丁寧に洗濯すればするほど、皮膚の排泄力というものは弱くなってきます。
風邪は身体のサインであり経過することで体を強くする。解熱剤など無理に治すのは良くない。前項・片山氏の師匠筋にあたり、60年代初めの時点で(本を読んだり音楽を聴くのと異なり)テレビを見ることは体に良くないとブルーライト問題を指摘しているのが特筆される。現在の健康本やユーチューブでは、入浴の適温は39~40度、15~20分の半身浴を推奨しているのが大部分であるが、著者は子どもと高齢者では適温はまったく違う、気持ち良いと感じさっぱりするのが適温と断言。広告・テレビ・インターネット界にとって不都合な名著と申せましょう。
阪口珠未/老いない体をつくる中国医学入門/幻冬舎新書2018
年をとると耳が聞こえにくくなるのは腎精の不足によるものです。(中略)若い方の突発性難聴などは、怒りの感情の抑圧から来るものがあり、これは肝と関わりがあります。感情の抑圧や、聞きたくないことを常に聞かされる、ストレスが常にかかるなどの原因によって起こります。
私の薬膳の先生も、老けない体づくりのモットーは、「食べすぎない」でした。「学会の後などの宴会でごちそうを食べた日の夜は、お腹を温めるネギとショウガのスープを飲んで寝てしまうんだよ。そうすると次の日には、お腹がすっきり空っぽになっていて、また元気に仕事ができる」。(中略)食べすぎて消化しきれなかったものは、体に溜まり、血を汚し、エネルギーの流れをせき止める「毒」となってしまいます。
中国伝統医学でいう五臓=肝・心・脾・肺・腎、中でも腎は腎臓にとどまらず成長と生殖の働きを司り、生命の素となる「腎精」を蓄えるバッテリー装置。加齢と共に減っていく腎精をどう補充するか。本書で推奨される食材=クルミ・アーモンド・黒ごま・ナツメ・ドライフルーツ・山芋・生姜・ねぎ・玉ねぎ・ニラ・椎茸・きくらげ・エビ・アサリ・骨付き肉など。
前述の症状に見舞われてから健康オタクというか健康本オタクと化して本やユーチューブを参照しまくる。ユーチューブはおおむね女性や勤め人へのアピールを狙い、健康本は高齢者向けに占められる。こうした本はコンセプトが下品で、古本としても値が付かないので、あれこれ試みて自分に適した項目のみ取り入れたら後は捨てるしかない。一つにのめり込まず、照らし合わせて無理のない自分なりの健康法を確立していく必要がある。
一例として『ねこ背は治る!』というあけすけなタイトルの本、他の(整体の)流派の悪口を書いたりして好きになれない著者ながら、正しい歩き方を身に付ける過程で「スネの骨で立つ」「座骨で座る」「膝立ちでは猫背の人も正しい姿勢・バランスになる」という有益なサジェスチョンを与えてくれた。
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【資料】駒草奈古
【初めに】
cocシナリオ「胡桃炸裂症候群」HO公安のPCです。
【プロフィール】
名前:駒草 奈古(こまくさ なこ)
偽名:畔宮 春木(あぜみや はるき)
性別:女
年齢:28歳
身長:230cm
体重:97kg
職業:公安警察
誕生日:11/14
誕生花:ストレプト・カーパス
誕生石:ラベンダー・ジェード
誕生色:ガンメタル
誕生星:キファ・ボレアリス
誕生鳥:ダイシャクシギ
誕生魚:アカガレイ
誕生酒:リトルプリンセス
誕生果:金星
一人称:あたし
二人称:きみ、あなた、○○さん、シワくん(HO刑事)
【モチーフ、意味】
▶️馬(スピリチュアル)
幸運を呼び込むシンボル。馬とふれあったり、お世話する時間をもつだけで、わたしたちの内側にある「チャクラ」から癒されていく。馬は人の「心」だけでなく、より微細なエネルギーとつながる。
▶️ホースセラピー
馬体の背中の丸みや上下運動を利用し、股の内側の筋肉を徐々に引き伸ばし、股関節を柔らかくする。 また、ふくらはぎやアキレス腱を無理なく引き伸ばす効果もある。 乗馬をすることで揺れや振動が生じ、消化器や排泄などの内蔵へ適度な刺激を与える。
▶️馬鹿
知能が劣り愚かなこと。また、その人や、そのさま。つまらないこと。無益なこと。用をなさないこと。機能が失われること。
馬と鹿。鹿がHO刑事のモチーフ。
▶️駒草(コマクサ)
コマクサを漢字で書くと「駒草」になる。写真でみていただければわかる通り、花の形が「駒」すなわち「馬」の顔に似ているということからこの名前がつけられた。通常は植物が生えてこないような高山の岩場や砂礫地において、たくましく咲く姿が美しいと言われる。花言葉は高嶺の花・誇り・気高い心。
▶️ストレプト・カーパスの花言葉
真実・この囁きに耳を傾けて・信頼に応える・清純な愛
▶️ラベンダー・ジェードの石言葉
風の便り
▶️ガンメタル(#55461B)の色言葉
スタミナ・感情に走らない誠実で保守的な人
▶️キファ・ボレアリスの星言葉
優しさと残酷さの二面性
▶️ダイシャクシギの鳥言葉
小さなことには拘らない
▶️アカガレイの魚言葉
調和振動子
▶️リトルプリンセスの酒言葉
健やかな自分をアピールする元気者
▶️金星の果実言葉
おもいやり
▶️てんびん座
正義の女神(おとめ座) が善悪を判断する際に使った道具である。また死後の世界を信じていた古代エジプト人は、死後の世界から戻ってきたときに受けなければならない死の審判にこの天秤を用いたとも言われている。
▶️金星
・金星(きんせい、ラテン語: Venus 、英語: Venus )は、太陽系で太陽に近い方から2番目の惑星。また、地球にもっとも近い太陽周回軌道を持つ惑星である。
・地球の公転周期と金星の公転周期の比をとると、365.2425... : 224.701... で、13 : 8 という単純な整数比にかなり近い。そのためスピログラフのような「美しい図形」などと話題にされることがあるが、金星と地球は共鳴関係にない[24](「尽数関係」ではない)。そのため、百万年あるいは億年の単位で見ると、それぞれに変化している。(Wikipediaより)
・“完璧さ”、“美しさ”、“循環”の象徴
▶️ヴィーナス
ウェヌス(古典ラテン語: Venus - [ˈwɛ.nʊs])は、ローマ神話の愛と美の女神。日本語では英語読みである「ヴィーナス」([ˈvi.nəs])の名で呼ばれることが多い。その名は「魅力」を意味する[1]。
▶️貴方だけが、幸せでありますように。
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▶️我が儘賛歌
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▶️馬と鹿
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▶️月を見ていた
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【容姿】
脅威の230cm、とんでもなくデカい。くすみがかった青の髪に金色の瞳を持つ女性。穏やかで人の良い顔をしており、顔も整っている。身長の割には細身。オーダーメイドで作ってもらった仕事着を着ている。たまにジャケットを羽織ったり、体格の良い人専門の服屋で買ったオーバーサイズの服を着ている。
【普段の様子】
公安警察として働いている。人を殺すことや危害を与えることが苦痛だが、これが日本のためになると信じている。最近は抑うつ状態でほとんど仕事をやめたがっているが、やめるにやめられない。シワにも公安でいることを望まれているため、彼にやめたいと言えない。でも、2人で警察をやめて昔からなりたかったお花屋さんをシワと経営したい。
【性格】
穏やかでマイペース、人のことを慈しみ、守り、癒す。元々は刑事だったのだが、より日本を守るために公安になった。人々に完璧と言われる、強い存在。
呑気の皮を被って公安になった際に別に作りかえた自分を持っている。そうでもしないと自責に飲み込まれそうで、怖いから。大きな体の中に、小さい小さい、子供の成長できなかった自分がもがいている、のだが…本編後はシワだけには少しだけ素の自分を見せられている。それでもすれ違っているのだが。
人類が大好き、日本人の幸福を願っている。しかし、同時に もう疲れた と思っており、人間の醜い一面を見る度に大好きでいるのが辛くて、優しくするのも虚構や虚勢ばかりで、生きているのが辛い。かなり抑うつ状態となっている。本人も限界が来ているのは分かっているのだが、上記の通り、やめられない。
父子家庭。親子仲は険悪。酒やタバコをする人で良い父親ではなかった。大学入学時に父親が借金を踏み倒して失踪。それから会っていない。
母親は幼い人で、実際に産んだのも高校生の頃だったので大人になっていない少女のままの人。結婚したのはいいが子供を産んだことでストレスが爆発、駒草から物を奪ったり虐めたり、豪遊したりして冷静を保とうとしていたが、段々借金が増えて小学2年の頃に借金苦になり、母親が失踪する。残ったのは家事を一切しない父親と母親の代わりに家事をするようになっていたヤングケアラーの駒草だった。
父親は母親の影が残る彼女を痛く嫌っており、しかし放って死なせる訳にもいかず、ほとんど無視して家事をさせることで家庭を継続させた(これが家庭と言えるのかは分からないが)。
駒草自身、困っている人は放っておけなかったし、優しい性根であったため父親に尽くし、あるいは父親のために糾弾してみたり色々策を練って実行したがどれも身を結ばず。現状維持をしていたら父親が失踪に至った。彼の真意は最後まで分からなかったが、とても嫌いだった。
高校に入って、シワと出会う。その崇高な意志と、自分をこっそり自宅に招き入れて暖かな居場所を作ってくれたことから大きな憧れと尊敬、恋慕を抱く。一緒にいたら幸せで、何よりこんな日々が続くといいなと思った。彼に憧れて警察を目指すようになる。高校、大学、警察学校までは一緒だったが警察に入り、公安になったことで一気に疎遠になる。公安になってからは一度も会ったことがない。
【本編後】
自分が幸せになれないから、せめてシワにだけは幸せになってほしくて色々健闘するが失敗。シワに自分といても幸せになれない、遠くで幸せを願っている方が楽と言われ、悲しくもどかしい気持ちでいる。
自分の幸せにしたい という気持ちは押し付けるべきではない、と思っているのだが、そこしか縋れるところがなく、自分の弱さと向き合い続けたため疲弊している。上記の通り公安をやめたい。
【好き(虚勢)】
全ての日本人、自分と関わる全ての人、仕事、上司
【好き(本音)】
シワ、シワの母、人々の笑顔、ありがとうの言葉(首を絞められるような心地になるけれど)、シワの母が作ってくれた食事、サンドウィッチ、平穏、身の回りの人々が幸せになること
【苦手】
仕事仲間の一部、警察、善良でない人々、冷たい食事、無視されること、嫌な視線を向けられること、自分の意見が言えないこと、善意でしたことが裏目に出ること
【サンプルボイス】
「こんにちは〜、駒草奈古です〜。コマクサの駒草ですよ〜、ふふ、よろしくお願いします〜。」
「……っあ、…はい〜、今行きます」
「幸せにしたいです、あたしの傍で ���よりも
だから、いっしょにいてほしい……」
「そう、そうなんです。大丈夫なはずなんですけど、がんばってるんですけど、自分で…自分をゆるせなくて、なにもかもが」
「だめなんです、あたし、全然ちゃんとした人じゃない、から
自分の代わりにシワくんを幸せにしようとしてるの」
【トラウマ】
①母親
自分より大きい女の人が何か叫んでいる。その手の中にはあの鹿のぬいぐるみがいた。以前見たときと比べて、なんだか少し汚れている気がする。
女は反応しない自分を見て苛立たしそうに「この子はあたしの友達なの。ねえ、いいでしょ?」と言い放つ。
脳内にとらないで、とそれなら譲らなきゃ、と二つの感情が渦巻く。自分がきちんと隠しておかなかったからこうなったのだ。宝物は宝箱にいれておかなければいけなかったのに。だから、大切なものがこの手からこぼれ落ちていく。
無理やり口元に笑みをつくってそうだねと言えば、うれしそうに彼女が笑った。
それでいいのだと思った。だって、皆に笑顔でいてほしいから。自分の負の感情には見ないように蓋をして、奉仕の精神を必死にすくい上げる。
その日から、自分のぬいぐるみは彼女のものになった。二度と返ってくることはなかった。
②父親
チクタクと時計の音だけが鳴り響いている部屋。夕方から夜に変わる頃、テーブルを前に父親と二人きり。
この時間が何よりも苦痛だった。彼と目が合わせるのができなかったし、彼も自分を見ない。すっかり冷えきった食事を温めることもなく、淡々と食べる時間。せっかく作った料理は緊張で味がしなかった。
ふと、醤油をとろうとして彼に手が当たる。しまった、と手を離す前にばしんと振り払うように叩かれる。じんじんと叩かれた右手が熱を持ち、おそるおそる彼を見やると潰したゴキブリがまだ生きていたときのような顔をして、ジッと口にくわえたタバコに火をつけた。そんなに自分は彼にとって不快なのだろうか。彼の笑顔が見たくて色んなことを頑張ってみたけれど、全く効果がなく、自分が彼のやることを否定しても、賛同しても嫌がるからされるがままになった。
今も、話しかけることもできずただただ彼から逃げ続けている。向き合うことせず、拒絶することもできない。いつか関係が変わる日を願って、祈ることしかできることがないのだ。
③初めての殺人
視界いっぱいに赤が散っている。どくどく激しい心臓の音と、握りしめた右手の感覚だけが自分が生きていると証明してくれた。
今日、初めて人を殺した。
公安になって初めての仕事だった。そいつはとんでもない悪人で、死んだ方が世のためになって、だから、自分は正しいことをしたんだ。
そう思って、思い込もうとしたのにずっと罪の意識がぐるぐると渦巻いている。視線を下ろせばそいつの悲痛に満ちた瞳と目が合って、うまく息ができなくなる。かひゅ、と息を吐いて、吸って、それでも苦しくてその場に蹲る。喉から熱い何かがせりあがって、口を抑える暇もなくそれを吐き出す。涙で滲んだ視界がグラグラと揺れて気持ち悪い。まとまらない思考があちこち飛び散って、チカチカきらめいている。
__地獄みたいだ。
人を愛している。人を守りたい。それなのに、そのために人を殺す。あまりにも愚かしい身勝手さ。誰だって人を殺してはいけないのに、公安だからってそれが許されるのか?
それから何度も任務をこなした。人を殺した。今まで正しさを象っていた自分がバラバラと崩れ落ちていく感覚に気が付かないフリをして、呑気の皮を被って、ごまかしながら生きている。
ふと、シワくんのことを思い出した。彼の正しさと、誰にでも手を差し伸べる強さに救われて、憧れて、警察になったはずなのに。彼は今の自分を見たらどう思うのだろうか。
きっと失望するのだろうな。
④シワがいなくなる夢
ひとつの背中をひたすら追いかけている。自分より小さいけれど、一般的にはとても大きいとされる背中だ。でもそれは、心做しかいつもより小さく見える。
このひとを1人にしておきたくなかった。1人は寂しいから、孤独は人を追い詰めるから、せめて君のことが大好きな自分だけでも傍にいたい。
そう思っているのに、どんどん背が遠くなっていく。いかないで、と声を張り上げても振り返ることはなく、人混みに紛れて、そうしていなくなってしまった。
そのことに深く絶望する自分がいる。自分の世界の太陽が失われたかのような、そんな感覚。普段どれだけ君が存在していることに救われていたのだろうか。君がいると思うと、辛いことも頑張れた。君のいる日本だからこそ、守りたいと思った。自分の芯である蝋燭の炎が君だった。
君をなくしてどうして生きられようか。段々視界が暗くなっていく。言うことを聞かない手足が地面に叩きつけられるのを見て、ああ、自分は死ぬのだと目を閉じた。
瞼越しに見える色が明るくて、朝だと気がつく。スズメの鳴き声と窓から差し込む朝日の刺激で頭ががんがんと痛い。
また同じ夢を見たのか、と思う。離別した日からずっと、欠けることなく夢を見ている。君が自分の手からこぼれ落ちて、自分が死ぬ夢を。
いや、もう自分の手の中にはいないのだろう。彼はきっと自分に会いたくないはずだ、と独りごちる。たとえ1人でも生きていかなければいけない。炎が消えようと、少しでも芯が残っている限りは日本のために、たとえ心が限界だろうと壊して動かさなければ。心臓の辺りがずきずき痛むのを無視して朝の準備にとりかかった。
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『我が麗しき恋物語』ーMa plus belle histoire d'amour
佐伯浩志は、急性心筋梗塞で七十四歳の人生に幕を閉じた。行き付けのバーで明け方まで飲み、泥酔した状態で玄関の上がり框に座り込み、そのままあの世へ逝ってしまった。その日は日曜で、次男の浩二は起きて新聞を取りに来た際に気付き、いくら声をかけても覚醒しなかったので動転し、慌てて救急車を呼んだのだった。
幸いにも、かかりつけでもあった市街のK病院に搬送され心肺蘇生も試みたが、時すでに遅し、そのまま還っては来なかった。一緒に救急車に乗った浩二は、
「昨夜まであんな��元気だったのに…!」
とパニック状態になった。その場にたまたま、後に額田大樹と言う一人息子と浩二が肉体関係になる、その母・利江子もK病院で看護師をしていたが、
「えッ、佐伯先生が!?」
と病棟の方で夜勤中だったが、駆け付けた。彼女も、
「先生〜!!」
と泣き出してしまった。それでも彼女は冷静さを失わず、
「今すぐ…お兄さんと葬儀屋さんに電話してください」
と浩二に話した。
利江子は、止まらない涙をハンカチで拭いながら病棟に戻って行った。浩二は、M銀行の本店で勤めている兄・美津雄の家に電話をした。未だ寝起きだったのか、
「…何だ、浩二か。どうしたの?」
と呂律が回らない状態だったが、父の訃報を聞くと、
「マジで!? 今から行くよ!」
と慌てて受話器を置いた様だった。
美津雄が妻・小百合と一緒に戻って来たのは、正午前だった。霊安室に移動した浩志の亡骸を目前に、二人は呆然とした。浩二は、泣き疲れた様子で言った。
「今朝、新聞を取りに玄関に行ったら座り込んでて…。すでに意識はなかった」
この言葉にようやく現実に戻った美津雄は、
「お、親父ぃぃぃぃぃ!」
と浩志の顔にかかった白布を取り、数回叩いた。無論、反応はない。やっぱり死んだのだと、
「な、なんで死んだンだよ! あんなに酒と男を取っ換え引っ換えしてたドすけべド変態だった親父が…」
と浩二に訴えた。
「知らねぇよ! オレも聞きたいわッ!」
「お義父さん、いつも違う男の人と旅行してたね…」
「いつも黒猫褌やらTバックやら、スッケスケのパンツ穿いてさァ…。『ろくな男いなくてつまンねぇよ!』って悪態ついてさァ…」
「お義父さん、東京に来ると必ず浅草のゲイバーに寄って…。本当にスケベだけが取り柄だったのに」
次から次へと、浩志にまつわる逸話がすすり泣きの傍らで色々出ていた。そんな三人を見つめながら、肉体から離れた浩志はイライラしていた。
“何だよ! 美津雄も小百合も言いたい放題じゃねぇか! 浩二も何だ! 嗚呼、畜生! オレだって未だ死にたくなかったわ! 今日は鶯谷の「Iサウナ」でケツ堀りワンワンしたかったのに…。嗚呼、畜生!”
浩志は何度か自分の肉体に戻ろうと試みたが、スルッと抜けてしまう。嗚呼、もし黄泉がえったら三人をびっくりさせてやろうと思ったが、無謀だった様だ。彼はますますイライラした。
“キィィィィィ! 畜生!”
仕方なく、四十九日まではこの世を彷徨うことにした。
午後になり、ようやく葬儀屋が来て浩志の亡骸は備前町の実家に運ばれた。浩二はもう一台の軽自動車に乗り、浩志が来ていた衣類の入ったK百貨店のショッパーを抱えていた。未だ頭の中が混乱していた。嗚呼、明日から一週間は落ち着かない。兄さんも、恐らく会社を休むだろう。先刻の、江利子さんや旦那の広樹さん、父さんの職場だった私立S高校にも連絡しなければならない。新聞の「お悔やみ」には、何社掲載してもらおうか?
気付くと自宅の前に来ていた。葬儀屋は仏間に浩志の亡骸を横たわせる布団を敷き、あちこちにドライアイスを挟んだ。後から駆け付けた美津雄と小百合は、すっかりこの世の者でなくなった父親を前に、
「うぇぇぇぇん!」
と泣きじゃくった。美津雄は、
「やっぱり死んじまったンだな!? 親父、先刻は引っ叩いて御免な!」
と頭を下げた。小百合も、
「昨年のお歳暮に、もっと高めのウィスキー送ればよかった…」
とハンカチで目頭を押さえた。
その間、フラフラと浩二は洗面所へ行き、玄関でたどり着くまで身に付けていたワイシャツや下着を洗濯機に入れた。嗚呼、遺品整理もしなければならないか? でも、しばらく弄らない方がイイかもしれない。彼は、背広とネクタイをハンガーにかけ、仏間の衣裳ラックに引っ掛けた。相変わらず美津雄と小百合は泣いている。浩二は、葬儀屋にお礼を言い、翌日葬式の段取りを決めると話した。
葬儀屋を見送ると、フラフラと浩二は応接間へ向かい、ソファに座り込んだ。どっと疲れが出て、彼はそのまま横になった。
『父さん、本当は爆睡しているだけなンじゃ…』
未だに浩志が死んだのを現実として受け入れられずにいた。しかし、死亡診断はしてもらったし、確かに脈もなかった。死に化粧もされた。やっぱり死んだのだ。
そのまま浩二は眠ってしまった。かなり深い眠りだった。二時間は寝ていただろうか? 小百合の声で目が覚めた。彼女は、
「浩二さん、何か作りますか?」
と聞いた。
「…寝ちゃった。確か、冷蔵庫に鶏肉が入ってるので、何でも」
「まァ、サッパリしたものでも。美津雄さんはやけ酒したいみたいだけど…」
「酒はご覧の通り、いくらでもあるので」
サイドボードの中には、浩志が趣味で集めた高級そうな洋酒がズラリと並んでいた。グラスも日本橋のM百貨店で買い求め、中には一度も使っていないものもあった。
小百合が台所へ向かうと、浩二は洗濯機の中に浩志が着ていたワイシャツや下着が入っていたのを思い出した。脱衣所へ行き、洗濯機からそれらを取り出すと仏間に置いてあった洗濯干しに一つひとつ干した。ワイシャツは青い縦縞のレギュラーカラーで、下着はリブ編みの白いタンクトップ、透け感のある水色のビキニだった。浩志の亡骸から離れずにいた美津雄は、
「親父、あんなスケベなパンツ穿いてたのか?」
と聞いた。浩二は苦笑しながら、
「トランクスなんて、穿いたところ見たことないよ。これは未だ序の口」
と言った。
「そんなスケスケじゃ、小便ちびったら大変だろ?」
「まァ、それは判らないけど」
「嗚呼、やっぱり親父はむっつりスケベだな!」
天井から二人のやり取りを見ていた浩志は、
“トランクスなんてちっとも色気がねぇ下着穿けるか!? 終わったオヤジみてぇな美津雄とは違うンだよ!”
と悪態をついた。嗚呼、浴衣を無理矢理着させられたが、あんな格好じゃ極楽浄土なんてできやしない。できれば背広を着せてもらえないかなァ? 下着はあのビキニでもイイ。何とか誰かの夢の中に出て来れないものか? 浩志は、何とか自分らしい葬式をして欲しいと渇望していた。
仏間隣の居間で三人は夕飯を食べた。小百合は給食センターの栄養士をしており、最近は美津雄が肥満気味なので余分な脂質を除いた食事作りに心掛けていた。それでも、
「嗚呼、豚の角煮が食いたいなァ〜」
と、片手に日本酒が入った「ちろり」を持ちながら訴えた。小百合は、
「この間だって、銀座で中華料理を堪能した後にビヤホールやバーで飲んで来たでしょ? あなた、動脈硬化進んでるンだから」
と言った。
そもそも食事に日本酒を付けた時点でアウトだろうと、浩二は思った。佐伯家の男たちは酒好きで、所謂「生活習慣病」が原因で皆「お陀仏」になっていた。彼は、できる限り長生きしようと最近は酒飲みを自粛していた。今回は、だが、今日は飲まずにはいられないと、応接間のサイドボードに入っていた「バレンタイン十二年」を持ち出し、ロックで飲んでいた。
こうして、浩志が死んだ一日目は終わった。美津雄はかつて使っていた自分の、小百合は浩二の部屋で休んだ。一方、浩二は居間に布団を敷いて寝ることにした。
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【小説】非・登校 (中)
※『非・登校』(上)はこちら (https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/766014791068319744/)
静まり返っているアパートの駐車場に砂利の音を響かせながら、ママが運転する車は細い路地へと出て、遠慮がちな速度でそろそろと、僕が普段なら歩いている通学路を走り始める。
桜並木に繋がる道の角、いつもならそこにクラスメイトのハカセとボーロ、そのふたりが立っているはずだが、今日は誰もいなかった。家を出る前、ママが携帯電話でふたりの母親それぞれと話していたことを思い出す。ハカセもボーロも、きっと両親のどちらかが、車で学校まで送ることになったのだろう。
学区内にある、あるアパートの一室で、変死体がふたつ見つかったというニュースがテレビで放送されたのは、昨日の昼のことだった。死体のひとつは、そのアパートに暮らしている中年の男。そしてもうひとつは、小学生の女の子。彼女は僕と同じ小学五年生で、同じ学校に通う、同じ五年二組の、ナルミヤだった。男も、ナルミヤも、どうやら殺されて死んだらしい。そして殺した犯人は、まだ捕まっていない。
昨日、給食を食べた後、僕たちは午後の授業がなくなり、全校児童が集団下校となった。そして翌日の今日、登校する際は保護者が学校まで児童を送迎するように、と学校から連絡が回った。だからこうして僕は、学校までの道のりをママの車に揺られている。
ナルミヤは昨日、学校を休んでいた。おとといの月曜日もそうだった。いつも朝早く登校して来る彼女の席が八時になっても空っぽなのを見て、「あ、ナルミヤは今日休みなのか」と思っていた。朝の会で行われた健康観察で彼女の名前が呼ばれた時、担任の先生は「今日は、ナルミヤさんはお休みです」と言っていた。昨日の火曜日もそうだった。学校を休む時は、朝八時までに学校に保護者が連絡しなければいけないことになっている。だから、先生がそう言うということは、彼女の両親から学校に連絡があったのだと思っていた。
だけどナルミヤは死んでいた。殺されていたのだ。いつ殺されたのかは、知らされていない。もしかしたら、月曜日にはもう死んでいたのかもしれないし、火曜日の朝までは生きていたのかもしれない。
昨日の昼、給食を終えて昼休みを楽しもうとしていた僕たちに、ナルミヤが亡くなったこと、彼女が事故や病気ではなく、殺されて亡くなったらしいこと、その犯人が未だ捕まっていないこと、そんなショッキングなニュースを伝え、僕たちに下校の準備をするように伝えた担任の先生は、ひどく青ざめた顔をしていた。
だから僕は、そのニュースの内容よりも、先生の様子に驚いてしまった。いつも明るく朗らかで、僕たち五年二組を導いてくれていた先生も、今回のことばかりは、どうしたら良いのかわからないようだった。しかしそれを表に出さないようにしようと努めていることさえもわかってしまうほどの困惑ぶりで、そんな先生を見ているクラスメイトたちも動揺していた。
友達のハカセはさっき食べ終えたばかりの給食を机に吐いていたし、校庭でドッチボールをしたがっていたボーロは、昼休みのチャイムが鳴るよりも早くロッカーから取り出していたボールを手から落としていた。ボールは床で何度かバウンドしたのち、教室の後方へ片付けられていた机たちの下へと転がっていったけれど、誰もそれを拾いに行くことはなかった。教室の中は凍り付いたかのように静かだった。やがて誰かが小さな声で、「嘘でしょ……」と言ったのが聞こえた。先生は少しだけ首を横に動かして、今伝えたことが何ひとつ嘘ではないということを、かろうじて僕たちに伝えた。
「ケイちゃん」
僕が窓の外、いつもと何ひとつ変わらない朝の通学路の風景を眺めながら、昨日のことを思い返していると、ママが唐突に声をかけてきた。
「大丈夫? 学校に行きたくなかったら、今日はお休みしてもいいわよ。ママが学校に電話しておいてあげる。リスコはあの様子じゃ、今日は学校に行くの難しいと思うし……。ケイちゃんも休んだっていいのよ」
車のルームミラーに映っているママは、両手でハンドルを握ったまま、真剣な眼差しで前だけを見つめていた。後部座席の方を見ている様子がなかったので、僕はただ首を横に振るのではなく、「ううん」と声に出してママに答えた。
「学校に行くよ」
「大丈夫?」
「うん、大丈夫」
「そう……」
そう言いながらも、ママはまだ悩んでいるようだった。
昨日、集団下校で妹と一緒に家に帰ると、出迎えたママは両目に涙を溜めていた。ナルミヤが殺されたというニュースに、彼女とクラスメイトである僕よりも、ママは動揺しているようだった。
そんなママを見たリスコは、たちまち表情を曇らせ、自室に閉じこもったまま、ダイニングに夕飯を食べに来ることもお風呂に入ることもなかった。気難しい僕の妹は、ヒステリックになっているママを見ることを何よりも嫌っている。僕はそんな妹の判断が正しいと思う反面、そんな僕たちの姿がママを悲しませているとも思う。
パパと離婚してからママは少しずつおかしくなっていって、夜にひとりリビングでお酒を飲んで、ワインの瓶を抱いたまま朝までソファーで寝ていたり、手料理をまったく作らなくなって、定期的に届く冷凍食品を順番に食卓に並べるようになったり、洗濯物がいつまでも畳まれることなく部屋の隅に山になっていて、僕たちはそこから衣類を取って着るようになったりしていた。使われることがなくなった掃除機は、僕と妹が交代でかけるようにした。
ママの変化に対して、僕よりもリスコの方が過敏に反応した。妹はママの言うことをほとんど聞かなくなり、ママが家にいる時間は自室にこもることが多くなった。学校に行くのは二日に一度、それも遅刻することなく登校できるのは三回に一回程度。ママが仕事へ向かうために家を出た後、やっと自室から出て来るからだ。
ママは、娘が閉じこもるようになった原因が自分にあるということを気付いている。そして妹も、実の母親のことを心から拒絶している訳ではない。だからリスコは自室の扉の鍵を常に開けておくし、ママはそんなリスコの部屋の扉を開けることはあっても、その中に踏み込むことは決してしない。それでも、ママは昔のようには戻らないままだし、リスコもママの前に姿を見せようとしないままだ。ふたりとも、解決策など見つからない袋小路に迷い込んだまま。そしてそれは、僕も同じだ。
ママに「しっかりして」と言うべきなのか、妹に「ちゃんとしよう」と言うべきなのか、ふたりともに言うべきなのか、僕は家族のために何をするべきなのか、何ができるのか、一体どうすれば、この状況を変えることができるのか、考えれば考えるほど、わからなくなってしまう。わからないからといって、何もしなくて良いということにはならないと、頭ではわかっているけれど、僕はまだ、何もできていない。もしもパパがいてくれたなら、どう行動しただろう。でも僕は、自分の父親がどんな人だったのか、もはや思い出せなくなっていた。
曲がり角でもないのに、車のウィンカーの音がして、うつむいていた僕は窓の外へと目線を向けた。ママが運転する車は、コンビニエンスストアの駐車場へと曲がって行くところだった。何か買い物をするのか、それとも、急にトイレに行きたくなったのだろうか。ルームミラー越しにママの表情を窺ってはみたものの、そのどちらでもなさそうだった。
「ケイちゃん、ちょっと、コンビニ寄って行こうか。何か欲しい物あったら、買ってあげるからね」
ママはそう言って、駐車場に車を停めると、さっさとエンジンを切ってしまった。「別にいいよ」と言おうか悩んだけれど、ママはあっという間に車から降りて行ってしまったので、僕も急いで車から降りることにした。
ママの後ろについてコンビニに入ろうとした時、ちょうど中から、買い物を終えた人が扉を押して出て来るところだった。僕は偶然にも、その人物を知っていた。同じクラスのヒナカワだった。
「ヒナカワ……」
「ケイタくん」
ヒナカワも僕に気が付いた。コンビニの入り口の前で見つめ合ったまま、黙ってしまった僕らを、ママは少しの間待っていたけれど、結局、僕たちをそこに残してひとりコンビニの中へと入って行った。
「ここ入り口の真ん前だから、ちょっと、そっち寄って」
ヒナカワが口を開いたのは、ママが雑誌コーナーの角を曲がって、その姿が外から見えなくなってからだった。僕たちはコンビニの正面から少し離れたところで向かい合って立った。
ヒナカワはTシャツとデニム姿で、僕のように学校の制服を着ている訳でもなければ、ランドセルを背負っている訳でもない。首から下げているタコのキーホルダーが付いた鍵だけが、普段教室で見ている彼女の姿と同じだった。
「ヒナカワ、今日、学校は?」
「行かないよ」
「どうして?」
「どうしてって……」
彼女は眉をひそめて僕を見た。そこで、僕は初めて、今目の前にいるヒナカワは、眼鏡を掛けていないのだということに気が付いた。
「だって、クラスメイトが死んだんだよ」
「��ん……」
「殺されたの」
「うん……」
「だから、学校、行かなくてもいいでしょ」
「うん……」
返事をしてはいたが、僕はヒナカワの言葉の意味を今ひとつ理解できていなかった。でも恐らく、学校を休む理由に匹敵するには十分すぎるくらいの出来事に見舞われている、ということが言いたいのだろうな、と推測した。
「ヒナカワの……親は?」
「親?」
ヒナカワは右手に財布、左手にコンビニの袋を持っていて、袋の中には弁当が入っているようだった。周りに彼女の保護者らしき存在は見当たらず、どうやら、ひとりで買い物していたようだ。
「パパは夜勤から帰って来て、今から寝るとこ」
ヒナカワの右手に握られている、成人男性の所有物だろうなという印象の、黒くてごわついている重たそうな長財布に目をやりながら、僕はヒナカワの家には母親がいないのだということを思い出していた。そんな僕の目線を読み取ったのか、彼女は左手の弁当の袋を少し掲げて、「これ、私の今日のお昼」と言った。
「今、お昼ご飯買ったの?」
「だって、今から家に帰ったら部屋にこもってゲームするし。ゲームの途中でご飯買いに行くの面倒じゃん」
「ゲーム?」
「スタストだよ、スタスト。知らない? スターストレイザーってゲーム。ケイタくん、ゲームとかやらないんだっけ?」
「うちはゲーム禁止なんだ」
禁止、という言葉に、彼女は「オエッ」という顔をした。ヒナカワは筋金入りのゲーマーなんだって、ハカセが言っていたような気がする。
そういえば、ハカセもスタストというゲームを遊んでいると、以前、話していた。僕もボーロもテレビゲームであまり遊ばないから、詳しく教えてくれた訳ではなかったけれど、ハカセの口ぶりから、彼がそのゲームに夢中なのだということはよくわかった。
「スタストって、あれだよね、第八都市とか、なんとかドラゴンとか……」
ハカセが言っていたことを思い出しながら僕がそう言うと、ヒナカワは再び眉をひそめるようにして僕を見た。
「トチコロガラドンでしょ」
そう訂正されても、それが正しい名前なのかどうか、僕には判断ができない。
「そう……そのドラゴンがどうしても倒せないんだって、ハカセが言ってたんだ」
「キョウイチロウくんも探してるんだ、トチコロガラドンを倒す方法」
その時。そう言った時、ヒナカワはほんの少しだけ笑った。
「ケイちゃん、お待たせ」
コンビニの扉が開き、ビニール袋を手にしたママが出て来た。ママの顔を見た途端、ヒナカワは黙ってくるりと踵を返し、「じゃあね」とだけ言って歩き出してしまう。僕はそんな彼女の背中に何か言わなきゃいけないと思ったものの、上手く言葉にすることもできず、ただ見送ってしまった。僕はいつもそうだ。何をすれば良いかわからなくて、考えているうちに、時間だけが過ぎてしまう。
「やっぱり、今日は学校お休みしない? ママが学校に電話しておいてあげる。おうちに帰って、アイスクリームでも食べようよ」
ママはそう言って、コンビニの袋を左右に揺らして、かしゃかしゃと鳴らした。袋の中にはママがよく買ってくれる、いつものチョコレートアイスクリームが入っていた。
学校を休みたいとも、学校に行きたいとも、どちらも特別思っていなかった僕は、ママの提案に黙って頷いた。アイスクリームが食べたいとも思わなかったし、ママが思っているほど、僕はそのアイスクリームを好きじゃないけれど、それを伝えようとも思わなかった。
再び車に乗り込んで、ママの運転で来た道を引き返して行く。窓から、ヒナカワの姿を探したけれど、もう彼女の姿はどこにも見つからなかった。家に帰ったのだろう。家に帰って、今日は一日中、ゲームをするに違いなかった。
「ねぇ、ママ」
「なあに?」
「僕のパパって、どんな人だったんだっけ」
僕がそう尋ねた途端、ママの表情が凍り付いたのが、わざわざルームミラーに映るママの顔を確認するまでもなく、わかった。まるでこの車内だけが重力が強くなったかのように、空気が重苦しく感じる。
ママが僕の質問に答えることはなかった。こちらを見ることも、何か声をかけてくることもなかった。車のエンジン音、エアコンの音、ウィンカーの音、ブレーキの音、アクセルを踏む音。ママが運転をしている音だけが、僕の耳に届き続けた。
このまま家に帰っても、妹はさらに不機嫌になるだけだろうな、と思った。こんなママの姿を見て、部屋から出て来る妹ではないだろう。でもママが今こうなっているのは、僕の発した言葉のせいなのは間違いないから、リスコに申し訳なく思った。気難しい僕の妹は、謝ったところで許してはくれないだろう。
どうして僕は、いつもわからないのだろう。どうしたら良いのか、どうしたら良かったのか、わからないままだ。
ドアの内側にもたれるように、窓ガラスに頭を預けながらうなだれていると、視界の隅にさっき出て来たばかりの、僕たちのアパートが見えてきた。
と、いうのはすべて、僕の妄想だ。
現実の僕は、電車に揺られながら、窓から射し込む朝陽に照らされたナルミヤの影が床の上を滑るように移動しているのを見つめている。
彼女が乗って来る駅は、僕らの町と隣の町を分ける大きな川、その川を越えるための橋梁に差し掛かる手前にある。停車していた電車が駅を発ち、橋の前にある緩やかで大きなカーブを曲がる時、車両内の影たちが一斉に同じ方向へと動いていく。
車両に乗り込んでから、電車がその大きなカーブを曲がり切るまで、ナルミヤはいつも、入り口近くのバーを掴んだまま、突っ立っている。彼女が座席に腰を降ろすのは、いつも電車が橋梁に差し掛かってからだ。小学一年生の時、走り出した車両内を移動しようとして、よろけて盛大に尻もちをついてしまった記憶が、五年生になった今も、彼女の手をきつくバーを握ってやり過ごすように仕向けているらしい。
やっと歩き出した彼女は、他に空いている席もあるのに、なんのためらう様子も見せずに僕が座る座席の前にやって来て、今日も僕に尋ねる。
「おはよう、ケイタくん。隣、座ってもいいかな?」
「どうぞ」
どうぞご勝手に。膝の上に抱えているランドセルに顎を乗せたまま、いつものように僕はそう答える。
僕の座席は右隣も左隣も空席で、ナルミヤは僕の左側の座席を選んだ。僕と同じように、背負っていたランドセルを一度降ろし、膝に乗せて彼女は座った。
太陽に背を向けて座っている僕とナルミヤの影が、床にあった。その影の形から、今日はナルミヤの長い髪が左右に分けられ、それぞれ耳の上で結ばれているのだとわかった。僕は、その髪型をしている彼女があまり好きではなかった。
髪を結ばずにおろしている方が、僕は好きだ。透き通るような白い頬に、彼女の艶やかな黒髪が淡い影を作っているのを見つめるのが好きだ。だけどナルミヤは、最近髪を結ってばかりだ。だから僕は、最近彼女を見ると落胆してばかりいる。
「ケイタくん、今日の一時間目の国語は、漢字のテストだよ。勉強してきた?」
「してない」
「勉強しなくても、もう、ばっちり?」
「漢字ドリル、教室に置きっぱなしで、持って帰ってないから」
下を向いたままそう答えると、ナルミヤが僕の隣で小さく笑ったのが聞こえた。
「ケイタくん、いつも置き勉してるんだ、いけない子だね」
がたん、と。
電車が少し大きく揺れた。橋梁を渡り終わった時だった。窓の外へと目の向けると、川の水面が遠ざかっていくところだった。川岸に生える葦が堤防まで延々と続いている。毎日のように、登校の時に見る風景。
だけど、なぜだろう。僕はその時、これを見たことがある、と思ったのだ。この風景を、見たことがある。いや、当たり前だ。昨日だって僕は、今日と同じように電車で登校していた。先週だってそうだ。なのに、この既視感は一体なんだろう。まるで、夢の中で見たことが、そのまま現実世界に起こったかのような感覚だった。
目に映る風景に、大差はないはず。そうだ、目じゃない。視覚じゃないんだ。僕が既視感を覚えたのは。僕は聞いたことがある。ナルミヤのさっきの言葉を。
そのことに気付いた僕は思わず、隣に座っているナルミヤの顔を見ようとした。そのために左側を向いた。すると彼女は、僕を見ていた。まるで今、僕が向くのを待っていたみたいに、真正面から、その大きな瞳でじっと僕を見つめていた。目と目が合った、そう思った瞬間、僕は全身に電流が駆け巡ったような衝撃を受けた。
「なっ……」
思いがけず叫んでしまった。同じ車両にいる周囲の数人が不思議そうに僕の方を見て、何事もなかったとわかると、すぐに視線を逸らした。その間も、ナルミヤは僕を見つめたままだった。僕の目だけが、彼女に視線を合わせたり逸らしたり忙しくうろたえていて、そんな僕を見てもなお、ナルミヤの目線はちっとも動じない。
目を合わせていることがつらかった。耐えられない。いや、実際は耐えられないほどの苦痛など微塵も感じていないのに、それでも目線を合わせ続ける勇気がない。そう、勇気がなかった。ナルミヤと見つめ合うだけの勇気が僕にはない。そうやって見つめ合っているだけで、身体じゅうが燃えるように熱くなって、焼け死んでしまうような気がするのだ。別に、ナルミヤの瞳からレーザー光線が出ている訳でもないのに。
「な、なんだよ……」
僕はそう言いながら、膝の上のランドセルを抱え直すようにして前を向き、今までのようにうつむくしかなかった。そうすることで、僕の視界は元通り床だけになり、ナルミヤの目線から顔を背けることになる。それだけで、一気に跳ね上がった体温が、静かに下降していくように感じる。自分の顔が熱くなっていることを自覚した。耳まで赤くなっているかもしれない。ナルミヤはそんな僕を見て、どう思うだろう。変な人だと思うかもしれない。
ナルミヤはまだ僕を見つめているようだった。床に伸びている彼女の影は、横顔のまま動いていない。先程の、正面から僕を見つめるナルミヤの顔。白い肌、長い睫毛、ぱっちりとした瞳、ほんのり赤い頬と唇。左耳の上には、水色の水玉模様のパッチンヘアピンが留まっていた。彼女は小学一年生の時から、そのヘアピンを愛用している。視界には影が投影された床しかなくても、僕はナルミヤの顔を細かく思い出すことができる。眉毛の形、鼻の形、顎の形。彼女が目の前にいなくても、正確にその顔を思い出せるようになるほど、僕は彼女を見つめてきた。
「一緒に見る?」
ナルミヤは、唐突にそう言った。
「え?」
思わず、僕は訊き返す。
「漢字ドリル、学校に置きっぱなしなんでしょ? 私、今持ってるから、一緒に見る?」
横目でちらりと窺ったナルミヤは、まだこちらをじっと見つめているままだった。その表情は真剣そのものだ。
「…………いや、いいよ」
僕は再び電車内の床へと目線を落としながら、そう答えた。
「いいの?」
「うん」
「……そっか」
ナルミヤはそう言って、やっと正面へ向き直った。膝の上のランドセルを開けて漢字ドリルを取り出している。降りる駅に着くまでの間、ドリルを見返して漢字の復習をするつもりらしかった。
僕は隣のナルミヤにわからないように、本当に小さく、肩をすくめた。急に馬鹿馬鹿しく思えて、なんとも言えない空しさが込み上げてきた。僕は見つめ合うだけで、今にも爆発してしまいそうな気持ちになるのに、彼女は一時間目の漢字テストのことに、意識が向いているようだった。
漢字のテストが、なんだと言うのだ。テストと言っても、成績の評価に直接的に影響するようなテストではなく、今まで習った漢字の復習を皆にしてもらうのが目的ですと、先週、担任の先生は言っていた。テストの出題範囲に指定されたページは、あらかじめ見ておいたけれど、復習が必要なほど難しい漢字も特に見当たらなかった。たいしたテストではないのだ。なのに、ナルミヤは漢字テストの心配をしている。どうしてなのだろう、僕はそのことに、無性に腹が立っていた。
僕は、ナルミヤにも同じように、苦しくなってもらいたかった。人の不幸を願うなんて、褒められたことではないとわかってはいるけれど、それが僕の本心だった。ナルミヤに僕と同じ思いをしてほしかった。僕にとって彼女が特別であるように、彼女に僕を特別と思ってほしかった。でもナルミヤは、そんな僕の感情なんて知るはずもなく、隣で漢字ドリルを見つめている。
電車が止まった。いつの間にか、駅に着いたみたいだ。でもこの駅は、僕たちが降りるべき駅ではない。車両の扉が開いて、数人の乗客が降りて行く。代わりに乗り込んで来たのは、見慣れたクラスメイトだった。ヒナカワだ。
赤いランドセルを背負っているヒナカワは、こちらへと真っ直ぐ歩み寄って来て、僕の右隣の席へ何も言わずに腰を降ろした。
「おはよう、ヒナカワ」
「……ん」
ヒナカワは小さな声でそう答えた。漢字ドリルへ視線を落としていたナルミヤは、僕がヒナカワに声をかけるまで、彼女が電車に乗り込んで来たことに気付いていなかったようだ。顔を上げると、きょとんとした表情で、「あれ? おはよう、ヒナカワさん」と言った。ヒナカワは、それには返事をしなかった。
ヒナカワはランドセルを背負ったまま、座席に腰掛けていた。背中と座席の背もたれの間にランドセルがつっかえて、尻が半分くらいしか座席の上に乗っかっていないはずだが、彼女がそれを気にしている様子はなかった。
ヒナカワはどこかぼんやりした表情で、足元の方を見つめていた。毛先がいつもあちらこちらに跳ねている彼女の髪は、今日は一段と好き勝手に暴れているようだったし、掛けている眼鏡のレンズには指紋の跡がくっきりと付いたままになっていた。そばかすが散った顔をくしゃくしゃにするように、大きな欠伸をしている。寝不足なのか、目の下にはうっすら隈ができていた。
「ヒナカワ、眠いの?」
「んー……」
僕の質問に、ヒナカワは緩慢そうな動作で目元を擦りながら、そう小さくうなっただけだった。どうやら、相当眠たいらしい。
電車は再び走り出している。電車の揺れに合わせて、ヒナカワの頭が規則的に揺れている。彼女の瞳が開いていなければ、眠っているのだと思っただろう。薄暗い光を灯したその目が、ちらりと僕の方を見やった。
「あれ……?」
ヒナカワの細く開いた唇から、転げ落ちるように言葉が出て来た。
「生きてるの……?」
「え?」
僕は思わず、訊き返した。ヒナカワの瞳を見つめ返して気付く。彼女は、僕を見ていた訳ではなかった。僕の左隣に座る、ナルミヤを見ていた。
「死んじゃったんじゃなかった?」
「え……?」
「ああ、そうか……」
ヒナカワは眠たそうに目をこすった。
「それは、ケイタくんの妄想だったんだっけ」
ヒナカワが何を言ったのか、わからなかった。僕は彼女の言葉の意味を理解することができなかった。
ナルミヤは漢字ドリルを眺めることに夢中になっていたらしい、そこでようやく顔を上げたようだ。電車の床に落ちている影から、彼女がヒナカワの方に顔を向けたのがわかった。
「うん? ヒナカワさん、なんの話してるの?」
「なんでもない」
ヒナカワはそう言うと、ナルミヤから目線を外した。先程までと同じように、自分の足元を見つめ続ける。電車の揺れに合わせて、また頭が揺れている。
ナルミヤは不思議そうに首を傾げているようだったが、それ以上何も話そうとしないヒナカワの様子を見て、再び漢字ドリルへと向き直った。そういう風に、床の影が動いていた。
僕はただ、床を見つめていた。
僕の妄想だと、ヒナカワは言った。まるで、僕の妄想の中でナルミヤが死んでいることを、知っているかのような口ぶりだった。
ナルミヤは、もう何度も死んでいる。彼女は数え切れないほどの死を迎えている。
たとえば、水泳の授業中にプールで溺れて死んでしまう彼女。学校の屋上から落下して死んでしまう彼女。横断歩道を渡る途中でダンプカーに撥ねられて死んでしまう彼女。校庭で遊んでいたら野良犬に襲われ噛まれて死んでしまう彼女……。
それらはすべて、僕の妄想の中における出来事だ。僕は彼女が死ぬところを、今まで幾度となく妄想してきた。
しかし、そのことを誰かに打ち明けたことはない。誰に話したとしても、僕は相手から異常者だという目で見られてしまうに違いない。僕はナルミヤと見つめ合う勇気もないくせに、彼女が死ぬところばかりを妄想してしまうのだ。どうしてなのかは、自分でもわからない。ナルミヤを見ていると胸が苦しくなってしまうから、彼女なんていっそ死んでしまえば良いと、心のどこかでそう思っているのかもしれない。
ヒナカワは、僕がしている妄想のことを知っているのだろうか。いや、知っているはずはない。そのことを誰にも漏らしたことなどないのだから。それは僕だけの秘密なのだ。だが、だとすれば先程の彼女の言葉は、一体なんだと言うのだろう。ヒナカワは、僕の秘密を知っているとしか思えない。ただでたらめを言って、それがたまたま合致したなんて、そんな偶然はありえない。
「ヒトシくんと、キョウイチロウくんは?」
「え?」
考え込んでいた僕は、突然のヒナカワの言葉に再び驚いた。彼女は相変わらず、うつむいたまま、自分の足元を見つめていた。
「ケイタくんが、ボーロとハカセって呼んでるふたりだよ。あのふたりは、一緒じゃないの?」
「一緒じゃないの、って、どういうこと……?」
「どういうことって…………」
訊き返した僕に、ヒナカワは不審そうな顔をした。眉間に皺が寄っている。
「ケイタくん、いつもそのふたりと一緒だったじゃない」
ヒナカワの声は、そう言いながらもだんだん音量が小さくなっていった。
ボーロとハカセ。それは僕の友達のあだ名で、僕たち三人は、学校ではよく一緒につるんでいる。昼休みに遊ぶのも、いつもこのふたりだ。だけど、「一緒じゃないの?」というのは、一体、どういう意味なのだろう。確かに、僕たち三人は、学校ではいつも一緒にいるけれど――。
「ヒトシくんは徒歩通学で、キョウイチロウくんはバス通学だよ」
そう答えたのは僕ではなく、漢字ドリルのページに目を凝らしているはずのナルミヤだった。
「私たちみたいに電車通学じゃないから、今は一緒にいない。そうでしょ、ケイタくん」
ナルミヤは凛とした声でそう言った。僕は振り向けなかった。僕は自分の右側に座る、ヒナカワを見つめたままだった。
「ヒナカワさん、なんでそんなこと訊くの?」
「……じゃあ、リスコちゃんは?」
「え?」
「ヒトシくんとキョウイチロウくんは電車通学じゃないからここにいない、それはわかったよ。じゃあリスコちゃんは? リスコちゃんはケイタくんの妹なんだから、同じ電車通学のはずでしょ? 見たところ、この車両にはいないみたいだけど。違う車両に乗っているの?」
「……ヒナカワさん、一体どうしたの?」
ナルミヤの声が、小さく震えていた。まるで怯えているみたいだった。
「ケイタくんに、妹なんていないよ?」
その言葉に、ヒナカワの瞳が見開かれる。
「ケイタくんは、ひとりっ子だよ? ねぇ、ケイタくん?」
僕はナルミヤの言葉に、頷こうとして――。
空をふたつに引き裂くような、咆哮が聞こえたのはその時だった。
電車が盛大なブレーキ音を立てながら大きく揺れる。緊急停止したその衝撃で、ヒナカワは座席から床へと転がり落ちていった。ナルミヤの身体もバランスを崩す。僕が咄嗟に受け止めなかったら、ナルミヤも座席から転がり落ちていただろう。
「大丈夫?」
僕の問いに、ナルミヤは小さく頷く。周囲の乗客たちも、予期せぬ衝撃にバランスを崩す人がほとんどだった。停止した車両のあちらこちらから、気遣う言葉や謝る声が聞こえる。
「ケイタくん……あれ、見て…………」
ナルミヤが、窓の外を指さしていた。僕はそちらを見る。同じように窓から空を仰いだのは、僕たちだけではなかった。同じ車両に乗り合わせている他の乗客たちも同様だった。そして全員が、「それ」を目撃した。
「それ」は破壊者だった。僕は一目見てそう思った。「破壊神」と呼ぶこともできるのかもしれないが、「それ」が神であるとは到底思わなかった。
巨大な身体は鱗と羽毛に覆われていた。顔には目玉が五つあった。八本の手足にはそれぞれ大きな鉤爪があるのが見えた。二対の翼で羽ばたき、「それ」は空に浮かんでいた。どのくらいの大きさなのかはわからなかった。しかし「それ」は、今まで見たことのある、宙に浮かぶ生き物たちの何よりも巨大だった。旅客機くらいの大きさがあるかもしれない。
「それ」がなんていう生き物なのかは見当もつかなかった。ただ、僕たちに友好的な生き物とは思えなかった。「それ」は破壊者だった。僕はそう思った。
「ケイタくん……あれ、何……?」
乗客の誰もが言葉を失っていた。窓から見える「それ」が現実だとは思えなかった。だからそう尋ねたナルミヤの言葉に、車両の誰もが答えられなかった。その、はずだった。
「トチコロガラドンだよ」
ヒナカワだった。彼女は立ち上がりながらそう言った。背負ったままだったランドセルが緩衝材となり、背中から床に落ちても無事だったようだ。見たところ無傷のようだったし、身体のどこかが痛そうな素振りもなかった。
ヒナカワが口にした耳慣れない言葉が、ナルミヤの問いへの答えなのだということに、僕は遅れて気が付いた。
「トチ……? 今、なんて……?」
「トチコロガラドン。わからないの? それも、ケイタくんの妄想のはずでしょ?」
吐き捨てるようにヒナカワはそう答える。
「あれはスターストレイザーってテレビゲームに登場する、敵モンスター。名前はトチコロガラドン。第八都市を見捨てることが、あのモンスターを倒すための唯一の方法だった。多くのプレイヤーが挑戦していたけれど、他の方法はまだ誰も見��けていない。少なくとも、ケイタくんの妄想ではそうだった」
僕の妄想?
ヒナカワは、一体何を言っている? あの巨大な怪物が、僕の妄想だと言うのだろうか。
違う、あんな怪物、妄想なんかしていない。
僕が妄想していたのは。
思い描いていたのは、ナルミヤが死ぬところだ。ナルミヤが、溺れて、あるいは落下して、もしくは撥ねられて、そうでなければ噛まれて、刺されて、潰されて、刻まれて、吊られて、焼かれて、埋められて、死ぬところ。ひどい目に遭って、可哀想な姿になり果てて死ぬ。そういう妄想だ。テレビゲームのことも、あの怪物のことも、都市のことも、怪物の倒し方も、僕は知らない。そんなこと、妄想をしたこともない。
「キョウイチロウくんは?」
ヒナカワがもう一度、そう訊いた。
「本当に、キョウイチロウくんはここにいないの? 彼は、トチコロガラドンを倒す方法を探していたはずだよ」
「キョウ���チロウくんは、バス通学なんだってば……」
そう答えたナルミヤの声は、もはや涙ぐんでいた。
ヒナカワの瞳は、僕を見ていた。ナルミヤのことは一切見ていなかった。窓の外で二対の翼で羽ばたき、八本の手足を垂らし、五つの目玉をギョロギョロと動かしている怪物にも、見向きもしなかった。僕だけを見ていた。まるで彼女の世界には、今や僕しか存在していないかのようだった。
「リスコちゃんはどこへ行ったの?」
ヒナカワが僕を食い入るように見つめたまま、そう言う。
リスコ。誰だそれは。僕の妹。違う、妹なんかいない。いつも寝起きがあまり良くない、僕の妹。僕はひとりっ子だ。起こそうとすると噛みついてくる、気性が激しい妹。僕にきょうだいはいない。気難しく、繊細で、環境の変化に敏感なリスコ。そんな人、僕は知らない。
「ケイタくん、思い出して」
僕は、何かを忘れているのだろうか。
何か思い出さなければいけないことが、あるのだろうか。
僕は。
目が覚めたのは目覚ましが鳴る前だった。朝食はトースト、ハムエッグ、オレンジジュース。赤、青、白の歯磨き粉。エプロンをしているママ。背広を着ているパパ。時計が止まった部屋。ガスも止まった部屋。黄ばんだタオル。ベランダで吸った煙草。葉桜の桜並木。途中で寄ったコンビニ。ママがよく買ってくれるチョコレートアイスクリーム。
僕は。
床にできた血溜まりでヘアピンを拾った。水色の水玉模様のヘアピンには見覚えがあった。アパートの一室には死体がふたつあった。パパのくたびれた革靴は玄関にあった。ママはワインの瓶を抱いて眠っていた。ナルミヤは美人で、ヒナカワはブス。
僕は。
十二人の操作キャラクターと十二種類の使用武器。宇宙から飛来する巨大で不可思議な敵の倒し方は数十通り存在し、その選択によって物語は細かく分岐していく。しかし、どんな経緯を辿ったとしても、第八都市は必ず壊滅してしまう。第八都市を犠牲にしなければ、トチコロガラドンを倒すことはできない。
僕は。
一体、何を犠牲にしたのだろうか?
と、いうのはすべて、僕の妄想だ。
現実の僕は、プラコマティクス溶液が満ちた培養ポッドの中をぷかぷかと漂いながら、短い夢から覚めた時のような感覚を味わっていた。授業中、眠ってはいけないと思っていながらも、眠気に抗えず一瞬、かくんと身体が震えるようなその感覚に、学校に通っていた日々のことを懐かしく思う。
ほんの一瞬に過ぎなかった僕のその感覚は、ポッドに接続されている測定器にすぐさま検知され、実験室にはアラーム音が流される。それは、まるで居眠りしていたことを教師に告げ口されたかのような、そんな居心地の悪さだった。
「被験者番号百零七、ケイタが覚醒しました」
モニターの前でそう告げたのは、ナルミヤだった。僕のポッドと接続されている唯一の視覚デバイスは、彼女の後ろ姿を捉えていた。今日の彼女は、腰まである艶やかな黒髪をポニーテールにしていた。
「ケイタが起きたか」
そう答えたのは、ナルミヤの隣に佇む男だった。ナルミヤと同様に白衣を着ているようだが、僕の視覚デバイスである小型カメラでは、その男の細かい風貌まではわからない。しかしその背格好から、恐らくは、ナルミヤが「博士」と呼ぶ男に違いない。
この実験室にいるのは、ナルミヤとその男、ふたりだけだった。たくさんの培養ポッドが並べられ、機器に接続されていた。ふたりはモニターに映し出される各ポッドの数値を見ているようだった。
「ケイタはずいぶん奇妙な夢を見ていたようだな。現れた波形も妙だ」
男はモニターを覗き込み、何やら感慨深そうに頷いている。ナルミヤはバインダーを手に、用紙に何か記録しているようだった。ペンを持っている右手が小刻みに動いている。
「覚醒には至らないが、半覚醒状態を何度も経験している……。わかるかねナルミヤくん、波形の、ここ、この部分だ。ここも、ああ、ここもそうだ。この波形の動きは、覚醒時に見られる形と全く同じだと思わないか。しかしこの程度の数値の変動では、覚醒とは呼べない。疑似的な覚醒状態を睡眠中に何度も体験しているということだ。夢の中で夢を見ている、とでも言えばいいのか……」
「ええ、博士。これは番号百零七にのみ現れる、彼特有の波形です」
「ふむ……。君が先週の報告書に記載していたのは、まさしくこの件だった訳だ」
男はモニターから目を離さないまま、腕組みをした。また、ひとりで何度も頷いている。
「ナルミヤくん、君は一体いつ、この波形に気が付いたのかね?」
「最初に疑念を抱いたのは三週間前のことですが、記録を確かめたところ、およそ八週間前から兆候はありました」
ナルミヤの凛とした声は聞いていて心地が良かった。僕のポッドに接続されている聴覚デバイスは、彼女の音声を捉えること、それ自体を喜びだと認識しているのではないかとさえ思う。もちろん、デバイスはただ機械的に音を捉えているだけに過ぎない。
「過去のデータは?」
「こちらです」
ナルミヤが端末を操作すると、モニターの表示が切り替わった。
「八週間前からのデータがこれか?」
「そうです」
「ずいぶん滑らかに数値が動いているな……いや、新しい記録になればなるほど、乱れが出てきている」
「乱れ、ですか?」
「そうだ。先程のデータで言うと、この、覚醒直前のところに最も顕著に出ている。ほら、数値が突然、跳ね上がっている箇所があるだろう」
「確かに、一度は上昇していますが、またすぐ元の数値に戻っていますし、その程度の振れ幅は誤差の範囲内のはずですが……」
そう言うナルミヤの横顔。多少、眉間に皺が寄ってはいるが、そんなことがまったく気にならないほど美しい、整った造形。
「確かにこれは誤差の範囲だ。しかし見なさい、八週間前のデータには、そんな誤差さえもない。数値の上昇と下降は常に一定の波を描いている」
男はモニターばかりを見つめている。ナルミヤの美しさになど、少しも気に留めている様子がない。
「この誤差とも言える『乱れ』は、徐々に増えてきている。これは一体、何を表しているのか、それが問題なんだ……」
男は、それからしばらくの間、黙ったままだった。ナルミヤはそんな男を見つめていた。まるで、男が何かの答えを口にするのをじっと待っているかのように見えた。
もしも、あんな風に見つめられたら。そう想像するだけで、震えそうだった。きっと僕はナルミヤに見つめられたら、何か答えに辿り着いたとしても、それを彼女に伝える勇気など持たないだろう。彼女を前にして、伝えられる言葉など、いずれもたいした価値を持たない。何を発しようとも、彼女の前では敵わない。僕の存在など、あまりにも無力だ。彼女の瞳には、それぐらいの力がある。
だから僕は、「博士」と呼ばれる男がナルミヤを前にして平然としていることが不思議でならなかった。彼女の声を直に聞き、その瞳に見つめられ、すぐ隣に彼女の存在があっても、動じないのはなぜなのだろう。あの男はよほどの異常者に違いなかった。人として必要な感覚器官が欠けているとしか思えない。彼女の魅力を感じることができないとしたら、それは五感があったとしてもなんの意味もない。目も、耳も失っている僕が、接続されたデバイスを通じてのみでさえ、ナルミヤの存在にこれほど感銘を受けているというのに。
「博士、八週間前は、新しい被験者がここに運ばれて来た時期とちょうど合致します」
沈黙を破ることをどこかためらうように、ナルミヤは囁くようにそう言った。
「新しい被験者……?」
「被験者番号百十三、ヒナカワです」
男が振り返った。並べられている培養ポッドを見ているのだ。僕が漂っている培養ポッドの六つ隣、ヒナカワの脳味噌が浮かんでいるはずのポッドを。僕に接続されている視覚デバイスが男の顔を捉える。男は眼鏡を掛けていた。そのレンズが照明を反射していて、表情はよくわからない。
「ヒナカワ……この被験者がここに来てから、ケイタの波形に変化が現れ、疑似的な覚醒を繰り返すようになった……と、いうことなのかね」
ナルミヤは頷く。
「因果関係はわかりません……ただ、番号百十三が来た時期と、番号百零七の波形に変化が生じた時期が合致する、というだけです」
「他の被験者の波形は? 変化は見られないのかね」
「二十週間前から遡ってデータを確認してみましたが、特には……」
「ふむ……。このふたりの被験者たちだけが特別、という訳か……」
男の顔の角度が少しばかり変わった。照明を反射していた眼鏡のレンズの向こうに、男の瞳が見えた。その瞳は暗い闇を湛えたように虚ろで、しかし、目線は鋭かった。
「このふたりの共通点はあるのかね?」
「あります。出身地です」
「出身地か……。どこの出身なんだ? ケイタとヒナカワは……」
「第八都市です」
ナルミヤは手元のバインダーに挟められている用紙を二、三枚めくりながら答えた。男は一瞬、それを聞いて言葉に詰まった。
「第八都市……そうか、このふたりは……あの壊滅した街の、生き残りという訳か……」
「被験者の中で、第八都市の出身者はこのふたりだけです」
「生き残った者同士が……被験者同士が、なんらかの影響を及ぼしているということかもしれないな……」
男はひとり、小さく何度も頷きながら、再びモニターへと向き直る。
「ナルミヤくん、君はもうしばらく、観測を続けてくれ。私は検証してみたいことがある」
「わかりました」
「何か異常が出たら、すぐに知らせてくれ」
「ええ、すぐにご連絡します」
男は実験室を出て行った。ひとりとなったナルミヤは、モニターと手元のバインダーの書類を見比べながら、端末の操作を始める。
ヒナカワが僕に話しかけてきたのは、その時だった。
――ケイタくん、聞こえる?
それは突然、背筋を指でなぞられた時のような不快感だった。僕に肉体があったら、大きく震わせて驚いていたことだろう。しかし、今の僕には身体がない。触覚と呼べる物もない。あるのは、プラコマティクス溶液に浮かぶ脳味噌だけだ。接続されている視覚デバイスと聴覚デバイスから、外部から映像と音声を取り込んで感知することがかろうじてできているけれど、それは僕の肉体を通してではなく、カメラとマイクが検知したデータが電子刺激となって脳で感じているだけに過ぎない。
しかし僕は、ヒナカワの声を感じるのだ。デバイスを通じてではなく、自分の肉体で、つまりは脳で直接、ヒナカワが僕に語りかけてきているのを感じている。
――ケイタくん、思い出した? 私たちはトチコロガラドンに襲われて、でもかろうじて生き残ったの。家族も、友達も、先生も、皆死んじゃった。街は壊滅状態になってしまった。私たちだけがこうして助かったの。
直接感じさせられている、ヒナカワの声は不快だった。聞いているだけで、身体じゅうを虫が這い回っているかのようだった。そんな経験をしたことは一度もないけれど、そうだとしか言いようがなかった。それは、ヒナカワを嫌悪しているという訳ではなく、恐らくは、他人が僕自身に直接入り込んでいる、そのこと自体の気味の悪さだった。
――ケイタくんが今までしてきた妄想はすべて、現実から目を逸らすためのものだったの。ケイタくんはトチコロガラドンのことも、第八都市が滅ぶことも、全部ゲームの中のことだと思うことにして、自分は普通に、普段通りに学校へ行って、生活しているんだと思い込もうとしていたの。それは卑怯なことなんかじゃないよ、ケイタくんの心を守るためには、必要なことだったの。
耳を塞ぐことでその���が聞こえなくなるのであれば、どんなに良かったのだろう。しかし僕には耳もなければ、声を遮るための両手もない。聴覚で感じている訳ではないその声を、聞こえないようにする手段はない。衣服をすべて剥ぎ取られ、陰部を撫で回されている。そんな不快感で僕は死にたくなっていた。
――でもケイタくん、そろそろ目を覚まして。私たちに起こったことを思い出して。現実と向き合って。私たちは身体を取り戻さなくちゃいけないの。そのためには、トチコロガラドンを倒さないといけない。
もはや僕の五感はすべて、ヒナカワに支配されていた。全身でヒナカワを感じていた。僕には耳も目も鼻も舌も皮膚さえもないというのに、そのすべてで彼女の存在を感じていた。彼女以外に何ひとつ、感じられる物がないと言ってもいい。この世界にはヒナカワしか存在していないのかと思うほど、すべてが彼女だった。
僕は彼女の白い肌を見た。鼻先にまで迫って来た彼女は、良いにおいがした。口の中にねじ込まれた「それ」は温かくて柔らかく、舌は微かな甘さを感じた。肌と肌が触れ合った。彼女の身体は僕よりも体温が少しばかり低かった。
彼女が僕の中に侵入して来たのを感じた。それを受け入れたつもりはなかった。しかし、抵抗する術もなかった。
――わかるでしょ、ケイタくん。私と力を合わせるの。一緒にトチコロガラドンを倒す。そのためには、こうするしかない。私たちは、ひとつになるの。
僕の中から、彼女の声が聞こえた。彼女は僕の中に侵入し続けていた。脳で感じられるところよりもずっと奥深いところまで、彼女が注がれて、満ちていくのがわかった。もはや彼女は液体で、僕はただそれを受け入れる容器だった。
――私と一緒に戦って。ケイタくん、お願い。
彼女の声は、どこか涙で潤んでいるように聞こえた。
その時だった。
彼女は短い悲鳴を上げて、僕の中から一瞬で消え失せた。
何が起こったのか。正常を取り戻した聴覚デバイスが実験室に鳴り響くアラームを捉えたが、それがなんの警告音なのか、すぐにはわからなかった。僕のすべてを支配していたヒナカワは、今はもう影も形もない。僕の視覚デバイスはモニターの前のナルミヤを捉えた。ナルミヤの右手は何かのボタンを押したままになっている。それが「緊急停止」のボタンであると、かろうじてわかった。どうやらナルミヤが、ヒナカワの侵入を阻止してくれたことは間違いなさそうだ。
ナルミヤは振り返った。僕を見ていた。僕の脳味噌が浮かんでいる、プラコマティクス溶液で満たされた培養ポッドを見つめていた。僕の視覚デバイスはナルミヤの視線の先にはない。だから、彼女がいくら僕の脳味噌を見つめても、目線が合うことはない。しかし、それで良かったのかもしれない。僕はナルミヤと見つめ合ったりしたら、正気を保っていられる自信がなかった。
「ヒナカワさんの培養ポッドを停止させたよ、ケイタくん」
ナルミヤはそう言った。それは凛とした声だった。
「再起動の処置をしなければ、ヒナカワさんの脳は機能停止に陥るよ。もって、あと五分ってところかな。そしたら、ヒナカワさんは死ぬの。もう二度と、ケイタくんの邪魔をすることもない」
ナルミヤは僕を見つめていた。目も耳も鼻も口も舌もない、手も足も何もない、ただ脳味噌でしかない僕を見ていた。
僕は視覚デバイスを通して、そんなナルミヤをただ眺めているしかなかった。僕はずっとそうだった。ナルミヤと同じ教室で過ごしていた、あの頃。当時から、僕は彼女を見つめていた。その横顔を、あるいは後ろ姿を。僕の目線はいつだって彼女のことを探していた。近くから、もしくは遠くから、彼女を見つめていた。今と同じだ。五体満足だった頃から、脳味噌だけになった今と変わらない。
あの時と同じだ。薄暗い台所の入り口に立ち尽くしていた、あの時。床に広がっていく赤い水溜まりの前で、僕は手を貸すことも叫ぶこともしなかった。何もせず、ただナルミヤを見ていた。汚れた鈍い銀色。水玉模様のヘアピンが落ちて、乱れた黒髪が横顔を隠していた。あの時、泣いていたのだろうか、それとも。今となってはわからない。あの時と、同じ。
実験室には警告音が鳴り続けていた。ヒナカワの気配はもうどこにも感じられなかった。ナルミヤがポッドを再起動させる様子はない。やがて、ヒナカワの脳は停止するだろう。
「私がケイタくんを守ってあげる。だから大丈夫。何も心配いらないよ」
ナルミヤの言葉はどこか厳かに響いた。彼女は微笑んでいた。それはどこか、神聖さを感じさせる笑みだった。彼女は天使みたいだった。女神なのかもしれなかった。
僕は夢の中にいる時のように、不思議な気持ちでナルミヤの言葉を聞いていた。
彼女は一体、何から守ろうとしてくれているのだろう? 誰かが、あるいは何かが僕を脅かそうとしているのだろうか。実際のところ、僕は何ひとつ、心配などしていなかった。たとえ僕の身がどんな不幸に見舞われるとしても、僕以外のすべてのものがどんな事態に陥るとしても、遠い国で戦争が始まったというニュースをテレビで見た時のような、ただ「そんな感じ」でしかなかった。 培養液にぷかぷかと浮かぶ脳味噌だけの僕にできることなんて、何もないのだから。
※『非・登校』(下) (https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/766016265929310208/) へと続く
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塩昆布は便利だなあ
こんにちは。マーヤです。
今はお昼12時47分、2024年4月29日月曜日(祝日)です。
みなさん、お元気ですか?
桜が散って、梅雨までのこの時期。
青葉、若葉、香る風もなんだか青い。
最近、手帳を買いました。
喫茶結社のマスターがラジオで手帳を勧めていて、それを聴いて、じわじわ・・・と手帳が欲しくなっていた。
4月の1週目だったかな、本屋さんで手帳を買いました。
手帳には、予定を書くのはもちろん、過ぎた日のマスに、その日のキーワードを書くようにしている。
たとえば、食べたもの、出かけた場所、観たもの、など。
今週の出来事をまとめてみる。
☕️食べたもの(自炊編):
キャベツと塩昆布のパスタ
これは二晩連続で私が作りました。レシピは雑誌のビッグイシューの連載コーナで枝元 なほみさん監修のもの。
ビッグイシュー内のお便りコーナに読者から「枝元さんのレシピ、どの回のものもとても美味しくできたので、何度も作っています」と寄せられていて私も作りたくなった。
材料は、キャベツ、塩昆布、パスタ、バター。
塩昆布とバターは家になかったので、帰りにサンディで買って帰った。
フライパンでパスタを茹でる。茹で時間が残り3分になったらキャベツも一緒に茹でる。
茹で汁をお玉一杯分残し、フライパンを空ける。
湯切りしたパスタ&キャベツをフライパンに投入。
そこへ塩昆布大さじ3、バター15gを和える。
和えにくい場合、茹で汁を適宜加える。以上!
竜大がとっても喜んでいた。
キャベツもバターも余っているし、また作ろうと思った。
次回こうしようと思った点:
麺が硬かったので、表示時間通りに茹でる。
塩昆布は、スプーンで計る。電子計量器で計ったら塩昆布がめちゃめちゃ多くなってしまった。味は辛くはなかったけれど、麺を食べ終えた後に昆布がめちゃくちゃ残っていて変だったから。
麺がパサついていたので、バターや昆布を和える時に茹で汁を使う。今回は一つも使わなかった。
キャベツと塩昆布のパスタ(二晩目)
前回の反省点を思い出す。
塩昆布。大さじスプーンにできるだけたくさん盛ること3杯。少ないように感じる。
続いて、表示時間どおりパスタを茹でる。茹で時間7分のマ・マーを火にかけ、「ヘイSiri、7分タイマー」
この行動が美味しさにつながると、昨日の私は云っていた。先ほど塩昆布が少ないように感じたので、湯に入れる塩を多めにした。
和える時、椀に取っておいた茹で汁を全部加えた。つるつると麺を食べたいし、塩昆布が少なくて塩味が少ないのを避けたかったから。
結果、一周目よりも美味しいと竜大に言われた、キャベツと塩昆布のパスタ。
自分としては、気になる点は解消できたけれど、麺の感じはもっと良くできる気がしている。パスタの種類や太さを色々と試してみたい。
キャベツと塩昆布パスタ編は以上。意外と長くなってしまった。
回鍋肉(竜大作)
もらってきたタケノコを活かすため竜大が初めて作ってくれた。家にあるオイスターソース等だけで美味しい味に仕上げていた。タケノコ、美味しい。もっと食べたいと思った、2024年、春。ところで我が家では近頃、フライパンごと食卓に出すことにしている。熱々のまま食べられるのは、理にかなっている点。この回鍋肉も、もちろんフライパンから二人で食べた。飲み物は、私が用意した。近所の酒屋さんで手に入れた箕面ビール。季節のビールを2種類と、あとジャケットが気に入った缶ビールを1本。緑色でメタリックな世界、ギターを下げた男が背中を見せている、絵。絵のラベルは缶から剥がして手帳に貼った。
チャーハン
近頃家にいる時の食事はチャーハン。美味しいから。これまたフライパンから直接食べるのが良いのだ。私の作り方は、こう。
冷凍ご飯を解凍する。
フライパンに油を温める。
高温の油に解凍したてご飯をそっと着地させる。
シャンタンを小さじ1くらい投入。
フライパンの中のお米がいい音を奏で続け、これはいつ食べても美味しいでしょう、というような見た目、香りになれば完成。
もともと卵チャーハンを作っていたけれど、卵がない日にご飯だけで作ってみたら、むしろ卵なしの方が美味しかった。以来、休日にお腹が空いたら先ずはチャーハン(お米だけ)を作って食べている。シャンタンは偉大である。冷凍庫にラップご飯さえ仕込んでおけば、7分後には美味しい炒飯にありつけるんだ。素敵だろう?
バインミー(竜大作)
竜大が「何か手の込んだ料理がしたい!」と言い出した、昼。その日は風の気持ちいい晴れた日だった。私は何か作って公園で食べることを提案した。そこで、バインミーを作ると竜大が云った。
2年前、近所の公園で夜桜を見た時、やはりバインミーを竜大が作った。美味しかった。
その、さらに1年か2年前、大川雄太郎氏が夜桜お花見ウォークの際に、バインミーを作ってきてくれた。とても美味しかった。夜、外、良い気候、バインミー。
さて、今回はバゲット2本分のバインミーを竜大が作った。切り分けたバインミーで、お弁当袋は満杯になった。「残ったら明日の朝食に」等と話していたが、二切れしか残らなかった。
🍺食べたもの(外食編):
🍑スパイス食堂ナムナム
ひかりEPリリース記念ということで、夜は外食しようと竜大と決めていた。訪れたのは、大阪庄内のスパイス食堂ナムナム。
ナムナムはランチで初めて訪れて、料理のあまりの素晴らしさにファンになった。ランチで何度か通い、思い切って夜も足を運んでみた。お酒を飲むためだ。
夜のナムナムも最高。おつまみとして、こんなに幾品も行き届いた料理をいただけるのかと、一品ずつに感動する。また、昼と違い、夜のナムナムは、ソロの常連さんがカウンターにいて落ち着いた雰囲気を醸し出している。その傍で、飲んで食べまくる我ら。いつも突撃ですみません、こんだけ食べて飲むんなら、きっと予約をしたほうがいいんだろう。
この日いただいたお料理も、すべて美味しかったです。元気になりました。ありがとうナムナム。またゆっくり行きます。
🍊とり慶
鳥の刺身が食べたいということで、初来店。おいしかったです。生ビール(メガジョッキ)をオーダしようとしたところ、店員さんが「今ビール半額キャンペーン中だが、メガは対象外なので生中の方が得」と教えてくれた。親切だなと思い、メガはやめ生中にしておいた。
🍎珉珉 庄内店
威勢のいいお母ちゃんに迎えられて入店。お座敷に座らせていただいた。さて何を飲もうかとメニューを確認すると、店名を冠した『珉』なるお酒を発見。もうこれしかないでしょう。
出てきた珉は、一合瓶に金のキラ文字で『珉』と書いてある、日本酒でした。ぬる燗で飲みやすかった。
お料理は、竜大がもうこれしかないでしょうと『硬い焼きそば』なるものをオーダ。ここ珉珉で3軒目。酔いに酔っているので、もう何でも来いという気持ちのわたくし。私のターンでは、大好きな焼き餃子を二人前くらい注文した。
硬い焼きそばとは、いわゆる皿焼きそばのことでした。しかし、普通のお皿焼きそばとは違うのが、珉珉なんですねえ。麺がしっかり太くて、カリッと揚がって硬く、旨みがある。焼き餃子もとても美味しかった。やっぱり餃子屋さんの餃子は良いよ。
🍛ジャンボカレー
お昼ご飯に、カツ丼激辛(カツ丼カレー 激辛)をいただいた。
元気が出る。美味しい。
🍤天ぷらの山
夜に行くのは初めて。飲む目的で、山へGO。ここは天ぷらのお店です。自席の天ぷらバット(あの油を切る網)に、天ぷらをドンドコ置いて行ってくれるお店。
私は野菜定食(定食のご飯を蕎麦へ変更)、牡蠣、キス、ビール(ハートランドを2本)をオーダ。
特に美味しかったのは、キス。ふわっふゎで、塩味と衣と身が、とけてゆく。
野菜で美味しかったのは、ピーマン。肉厚でちょっぴり苦い。ビールによく合った。
逆に、美味しいけどビールには合わなかったもの。それは、芋類。芋の天ぷらとしては最高な甘味と柔らかさを有している、それは間違いない。しかしビールと合わさると、とってもおなかが膨れる。それは至極当然のこと。
次回はこうしようと思った点:
飲む時は、定食に蕎麦も要らない。蕎麦が多すぎる。小盛りにできるか訊いてみよう。
ピーマンとキスだけ食べたい。ピーマンは単品注文ができないから、どうしようもない望み。しかし魚単品はあるから、キスだけいっぱい食べようかな。ピーマンは我慢。だって、芋がついてくるから。野菜定食にしかない、ピーマン。
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