#黒い砂お絵描き企画
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
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“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 �� 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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Happy New Year ! January 1, 2025
“Snake in the Grass”
Masahide Kobayashi, 1.1. 2025,
14.8 (h.) ×10 (w.) cm
“Uni Clip” *: Bag Closure (Plastics, Black Ink),
“Color Baran” **: Artificial Blades of Grass for the Japanese Box Lunch Partition or Decoration (Polyethylene)
あけましておめでとうございます
令和七年元旦
<野原のミーコちゃん>
袋口閉具「ユニクリップ」* (プラスチック, 黒イ ンク),
バラン「カラーバラン」** (ポリエチレン)
* [https://www.nou.co.jp/shop/g/g0903027790100/]
** [https://www.yodobashi.com/product/100000001001789064/]
○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○ー〜ー○
今年の年賀状の「顔」も (胴体も)、素材は先おととし(1) ・おととし(2) と同じ「ユニクリップ」ですが、黄/虎→赤/兎から緑/蛇へと、また、口の形もポリ袋用の歯車形→網袋用の三角形から両者の併用 (顔は歯車で、胴体は三角の重ね連ね) へと替りました。
(もう一つの素材=「バラン」の使用と配置も一昨年とほぼ同じです。ただ、蛇の胴体が蜷局 {とぐろ} を巻いて大きくなったため、台紙の大きさもA4に拡大せざるを得なくなり、相対的に草叢が小さくなりました。)
本来この図案は昨年=辰年の龍用……でしたが、喪中で昨年は年賀のご挨拶を欠いたため、今年=巳年の蛇に流用……しました。これで、このクリップのシリーズは全三色を使い切ったので、これにて打ち留にします。
さて、これまでこの年賀状シリーズで毎年のように解説してきた例の造形原理と造形手法(3) ––––シミュラクラ (Simulacra)/パレイドリア(Pareidolia)/チャンス・イメージ (Chance Image)/プロジェクション (Projection)/レディ・メイド (Ready-made)/ファウンド・オブジェクト (Found Object)/アッサンブラージュ (Assemblage) ––––に関しましては、今年は、つい二ヶ月前に追記(4) したばかりのエドワード・ゴーリーのそれについて、もう少し詳しく補うことで代えたいと思います (偶然ですが、今年=2025年の日本の猫の日=2月22日は、彼の生誕100周年でもありますので)。
先ずはその追記を引用しますと…………
追記 ー2
最近知ったのだが、エドワード・ゴーリーは、自分の “collecting” を “accumulating” =「溜め込み」と称し ([https://austinkleon.com/tag/edward-gorey/])、更に実に興味深いことには、その溜め込んだ品々を––––例えばこの林立する沢山の塩/胡椒容れを––––楕円形のお盆にぎっしり詰め並べて、それに偶然似通った全く別のイメージ (“chance image")……即ちイスラムの丸屋根を頂く塔の建ち並ぶ砂漠の城塞都市……を投映 (“projection") し重ねる「見立て」まで行なっていて

([https://www.atlasobscura.com/articles/edward-gorey-collector])、まさに同じ造形原理を専らとする私を大いに喜ばせ励ましてくれるのである。 (10/19/2024)
…………最近、彼の初期の代表作で人気作の『うろんな客 (“The Doubtful Guest”)』(5) を見ていましたら、その中の一場面––––「気に入りし 物をひそかに運び去り/池に投げ入れ 保護に尽力 (“It would carry off objects of which it grew fond . / And protect them by dropping into the pond .”)」(6) ––––が、この塩/胡椒容れの都市 (“City of Salt/Pepper Shakers”) によく似ていることに気が付きました。

(6)
この場合の「物 (“objects”)」は懐中時計ではなくて “塩/胡椒容れ” で、「保護…池 (“protect…pond”)」が “楕円形の金物のお盆 (或いは鍋か何かの容れ物の蓋?)” で、そんな「うろん (“doubtful”)」なことをしているこの変な生き物は、むろんゴーリー自身(7) というわけです。
この塩/胡椒容れ (salt/pepper shaker) の他にも、ゴーリーの「溜め込み (accumulating)」でよく知られたものに「おろし金 (grater)」があります。
この写真(8) の下半分は、

(8)
彼の死後に博物館となった彼の家【ゴーリー・ハウス】が2017年に企画/開催した《エドワード・ゴーリーの驚異の部屋》展でのおろし金の陳列の様子を撮った���真(9) (の部分拡大) ですが、その上に、

(9)
おろし金のラフ・スケッチの上に “city of graters” =「おろし金の都市」とインク+ペンで書かれ、最下部には “10. xii. 83” と日付けも書き込まれた構想メモが、組み合わされています。
また、これとは別に、白泉社の絵本雑誌『M0E』が「特別編集」したムック本『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』(2016.4.5)(10) ––––の同ハウス内を撮ったグラビア写真頁「アメリカ現地取材 エドワード・ゴーリー・ハウス探訪」––––には、「『何かの形に見える』古道具が好きで集めていたという」(p.60) とのキャプションが付された、5~6個のおろし金がガラス戸棚に並べて飾られている写真––––(この写真(11) がよく似ています)––––が掲載されています 。

(11)
恐らくゴーリーはその「何かの形に」––––上記メモの中の “skyscraper (摩天楼)” や “monument (記念建造物)” という言葉から判断して––––彼が生まれ高卒まで暮らしたシカゴや大卒後30年近く住んだニュー・ヨーク–マンハッタンの高層ビル群を見ていたのではないかと思われますが、私なら、このおろし金のチャンス・イメージ (偶然の類似形) に、アフリカのマリ (Mali) 共和国の古都ジェンネ (Djenné) に建つ「泥の大モスク」(12)

(12)
を想起してプロジェクション (重ね映し) したくなります。
こうした塩/胡椒容れやおろし金の他にも––––スティーブン・シフによると––––「とにかくいろんなもの。たとえば先端装飾 (フィニアル)。だだっ広い居間には、ありとあらゆる種類・サイズの…支えのない巨大なものから、小さくてデリケートなものまで…棚に載せられ…床に放り出されている…。…また、ロブスター漁に使う浮子 (うき) など…奇妙な代物が、壁際に積み上げられ…ソファの後ろに隠され…暖炉のそばには、古い…便器が置かれ、床には…巨大な牙が一本転がっている。………明らかにゴーリーには蒐集家の感性がある––––いや、『蓄積家』といったほうがぴったりするかもしれない」(13) ––––のであります。
シフが挙げているこの「蓄積家」––––原文が探せず確認していませんが多分 “accumulator”(14) だと思われます––––の蓄積物の中で、私がここで特に採り上げたいのは、フィニアル (“Finial”) と、便器です。と言うのも前者は、かつて私が一度だけ小さいそれを拙作(15) で使ったことがあり、

(15)
また、これを「シグネチャー (“Signature”=署名)」のように自作の殆ど全てで使っている美術家(16) も居るからで、

(16)
後者の便器の方は、現代美術の画期を成したもので、これについては別の拙稿(17) でも言及したからです。
先ずフィニアルに関してですが、ゴーリーが「蓄積」していた実物で、私がウェブ上で探し出せたのは12個ほどです。
その内の一つは––––上掲 2017年の展覧会のサイトに掲載された [左-中-右] 3枚の写真(9) の内の右の写真に写っているそれ––––例のおろし金群の奥に見えるガラス戸棚の天板の上、右端の黒っぽい瓶 (?) の左隣に置かれた白い小さいサイズのそれと思しきもので、二つ目は、この写真(18)

(18)
の暖炉の左の床に置かれたそれです (残りの10 個ほどは、註(18) に掲げた写真 -3, 4, 5 です)。
一方、彼が描いたそれらに関しては、比較的大きなもので印象的なものを7~8 個、見つけることができました。
これらを見ると、ゴーリーはどうやらこのフィニアルに、自身を含む人間の姿やその心情を投映していたような気がします (擬人化)。実際、(19) は、

(19)
肩の上に猫に乗られて “猫マフラー” されている彼のポートレート(20), (21) に似ていますし、

(20)

(21)

(22)
(22)は、一人寂しくオーボエを吹く男 (“The Oboist”) に寄り掛かられ、その音色にじっと耳を傾けるふくよかな女性を思わせます。
また、(23) は、

(23)
告白のカードを何枚もらっても一瞥怪訝な態の女性の冷たく干からびヒビ割れたつれない心根を思わせますし、(24) の

(24)
ジャズ・エイジ・ファッションの女性が––––風に吹かれて宙に舞い飛ぶポスト・カードを掴もうと––––右手でしがみついているそれは、少し皺の寄った痩身の老紳士を表しているようにも見えます。
(1. 1. 2025)
<後編に続きます>
註
(1) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/672114062376697856/tyger-tyger-burning-bright]。
一昨年は書き忘れましたが、手法はいずれも同じコラージュ (Collage 糊貼り) で、インクジェットプリント用フォト光沢印画紙 (今年は蛇の体が大きいので、これまでの葉書サイズではなくて A4サイズ) に、糊で二つの素材 (クリップとバラン) を貼り付けています。
(2) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/705204964256088064/bunny-in-the-grass]。
(3) 特に、[https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/189982445375/happy-new-year-january-1-2020-clockey] の〔註 (チュウ)〕や、[https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/639079714964783104/あけましておめでとうございます-令和三年元旦-牛の仮面] の冒頭部分を御参照下さい。
(4) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/181593924840/あけましておめでとうございます-平成三十一年元旦] の「追記 ー2」。
(5) エドワード・ゴーリー著, 柴田元幸訳『うろんな客』河出書房新社, 2000 (原書は1957)。
(6) via [http://goreyana.blogspot.com/2019/11/the-doubtful-guest-original-artwork.html]。このアーウィン・テリー (Irwin Terry) のサイトから、敢えてこの––––画家の苦心/工夫が窺える––––白修正 (ホワイト) で初めのフレーミング (枠取り) を消して外側に線引きし直し、「客」も初めのものを消して小さく描き直した版下を採録させて頂きました。
因みに、上掲書(5) の訳者あとがき––––「〈うろんな客〉とは誰か ゴーリーとルーリー」––––には、この二行一連の “fond” と “pond” のように脚韻を踏んだ韻文である原文に合わせて訳文も日本の韻文=短歌形式にしたという訳者苦心/工夫の “本訳” とは別に、“別訳” =「散文バージョン」が収められていて、この連は––––「気に入った物があると 勝手に持ち去って/それを護るために 池に投げ入れてしまいます。」––––と訳されています。
(7) 柴田元幸は、白泉社の雑誌『M0E (絵本のある暮らし:月刊モエ)』2019年12月号 (No.482) の《巻頭大特集/謎に満ちた異色の絵本:エドワード・ゴーリー》(pp.6-37) の〈柴田元幸インタビュー:ゴーリーを翻訳する愉しみ〉(pp.14-7) の p.14 で、2018年にアメリカで出版されたマーク・デリー (後註(44) 参照) によるゴーリーの評伝をどのように読んだかとの問いに対して––––「『うろんな客』の…あの生き物がゴーリーだという解釈も新鮮だった。今まではそんなベタな読み方は無意識に避けてしまっていたんだけれど。……どこか斜に構えた読み方をしなくてはいけないような気がしていて。素直にうろんな客は、ゴーリー自身を表しているのでいいんだと腑に落ちた…。……僕は『うろんな客』のあとがきに、これは子どものメタファーだという…アリソン・ルーリーの解釈を紹介した…らいろいろな媒体がそのことばかりに言及して…そこだけ取り出して書く…。やっぱりああいう書き方はするものじゃないなと思った」––––と答えています。
(8) [https://www.facebook.com/EdwardGoreyHouse/photos/pb.100076128755460.-2207520000/3476743572393521/?type=3]。
(9) via [https://www.edwardgoreyhouse.org/pages/our-2017-exhibit]。
(10) [https://www.amazon.co.jp/MOE特別編集-エドワード・ゴーリーの優雅な秘密-白泉社ムック-MOE編集部/dp/4592843045] (但しこれは同誌の前年3月号[https://www.amazon.co.jp/MOE-モエ-2015年-03月号-エドワード・ゴーリー/dp/B005YJMWNA] の「巻頭大特集」をレイアウト等を変え「豪華」絵葉書8枚を綴込付録に加えたもので、初出はこちらです)。
(11) [https://www.flickr.com/photos/seblanglaw/2768736216/in/photostream/]。
(12) [https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g480205-d325056-i20765132-Great_Mosque_Of_Djenne-Djenne_Mopti_Region.html]。
(13) スティーブン・シフ Stephen Schiff,「エドワード・ゴーリーのノンセンス道 (“Edward Gorey and the Tao of Nonsence.”)」 (初出 “The New Yorker”, 11.9.1992, pp.84-94):カレン・ウィルキン編/小山太一・宮本朋子訳『どんどん変に…:エドワード・ゴーリー インタビュー集成』河出書房新社, 2003初版/2023新装版, pp.155-178 収録。引用は p.169 (但し丸括弧 で括った振り仮名は、引用元ではルビです)。
(14)【ひとでなしの猫】の「ワズワース・アテネウム美術館で開催された…ゴーリー展のカタログ……Gorey’s Worlds, by Erin Monroe」を紹介したブログ [http://leonocusto.blog66.fc2.com/blog-entry-3679.html] は「ほぼ同時期に開催された…コーネル展『Birds of a Feather: Joseph Cornell's Homage to Juan Gris』」と絡めて、ゴーリーとコーネルの十個ほどの共通点を列挙していて興味深いのですが、その一つに「コレクター」を挙げ、ゴーリーに関しては「コレクター(というかゴーリーの自己規定によれば『accumulator』=ためこみ屋)」と但し書きを付しています。私が「ためこみ」の語を教わったのもこのブログからで、遅ればせながらここに記して感謝します。
(15) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/135620816060/キリストの左手の聖遺物箱-7252015-小林正秀-作-混合材-85-h-18]。
(16) Janet Eskridge <Touching The Sky> 2021 (ジャネット・エスクリッジ<天に届く> via [https://janeteskridge.com/works/])。
(17) [https://kobayashimasahide.tumblr.com/post/152794762970/光線男は二度ドアを叩く-マンレイのドアノッカーと騙し絵卵平面卵透明巨人について]-註 (*3) (cf. 後註(33))。
(18) via [https://provincetownindependent.org/history/2024/10/30/to-edward-gorey-everything-was-a-gem/]。
使われていないとは言え暖炉の側という置き場所や、その色から推測して恐らく下の柱部と一体のコンクリート造と思われますが、その形は極く単純で、どこにでもありそうな “角柱+球” 型です。
例えば『敬虔な幼子 (“The Pious Infant”)』(柴田元幸訳, 河出書房新社, 2002, 原書は1965) の第7場面=「坊やが階上 (うえ) で…よく見受けられた… (“He was often discovered…upstairs…”)」(18)-1(via [https://www.ebay.com/itm/116307311424]) の、

(18)-1
その「階上」=「うえ (注:元文ではルビです)」= “upstairs” に描かれた階段手摺りの角 (かど) の角 (かく) 柱もこのタイプです。
(因みに、角柱ではない “円柱+球” 型のものは、『思い出した訪問』や『金箔のコウモリ』や『オズビック鳥』や『悪いことをして罰があたった子どもたちの話』等の中のベッドの脚に多く見られます)。
しかし私がより注目するのは、彼の処女作––––『弦のないハープ または、イアブラス氏小説を書く』(柴田元幸訳, 河出書房新社, 2003. 11, 原書は 1953. 11) ––––の第11場面に描かれた階段手摺りの角 (かど) の柱です(18)-2 (via [https://www.gargoylebooks.net/product/13543/The-Unstrung-Harp-or-Mr-Earbrass-Writes-a-Novel])。

(18)-2
柴田元幸の「訳者あとがき」を、前後を無視して切り貼りして都合よく繋げますと––––「第一作にはその作家の本質が詰まっている、とはよく言われることだが」「ゴーリーのトレードマークのひとつ…『フ……』もいち早く登場し…『ゴーリー氏本人』も…いつもの白いテニスシューズを履いて…作品中に出てくる、主人公イアブラス氏が執筆中の小説の登場人物『グラスグルー氏』にそっくりで」「その他、あちこちに置かれたお馴染みの壺型の装飾、骨董品店で…購入され棚の上に飾られたフ……等々の細部も楽しい。ゴーリーの本はどれも細部が飽きないけれど、この本の細部の豊かさ、飽きなさは相当なもので…存分にお楽しみいただけます」––––となります。
この第11場面は、この主人公イアブラス氏がある晩ディナーに出かけようと画面右の自室から出てきた出会い頭に、階段を上り切った階上に忽然と現れた作者ゴーリーそっくりのグラスグルー氏に出っくわす場面ですが、まさにこの「二人」(実はドッペルゲンガー=“Doppelgänger” で一人) の間に––––まさにゴーリーの「署名=シグネチャー (“Signature”)」と言ってよい––––チェスの駒のフに似たシンプルな球体のフィニアルで頭を装飾した (階段手摺りと階上手摺りが直角に交わる) 角の角柱が描かれているわけです。
(因みに壺の方は、第1場面のクロケー場とその向こうの草藪を隔てる柵の端––––これは例の『うろんな客』の表紙と裏表紙や、彼がいつの間にか家に入り込んでその上に立って上から家族を見下ろす壺に似ています––––や、第12場面右端の暖炉の左端や、第16場面のデスクの左上や、第29場面の右端……但しこれは端が切れて上部が見えないのでフィニアルかも……というように3~4個見出せます)。
実物のフィニアルの方に話を戻しますと、ゴーリーが亡くなった直後に撮影されたケヴィン・マクダーモットの写真/文による写真集 “Elephant House or, The Home of Edward Gorey : photographs and text by kevin McDermott” (Pomegranate Books, 2003) の中の一枚 (18)-3 (via [http://goreyana.blogspot.com/2011/05/edward-goreys-home-elephant-house.html]) には、

奥の二つの窓の前に置かれた白い二つと、左端手前の床の上に置かれた黒い大きな一つが写されています (後者の切れて見えない上部は、(18)-4 [https://www.digitalcommonwealth.org/search/commonwealth:fx71cs102] の暖炉の右側に写っていて、フィニアルであることが分かります。

(18)-4
因みにこのサイトの別の写真 (18)-5 [https://www.digitalcommonwealth.org/search/commonwealth:fx71cs12m] の左上には、白くて丸い大きな一つと、黒くて細い小さなそれが7~8個、黄色いミニカーの側に写っています)。

(18)-5
もう一つ、興味深いものに、(これはフィニアルではないのですが) 五輪塔=“Gorintoh, Five-ringed Tower" (18)-6 (via [https://www.yelp.ca/biz/edward-gorey-house-yarmouth-port]) があります。この写真

(18)-6
の右側の––––因みに前掲書 (10) の p.62 下段の「暖炉もある、広々としたキッチン」(キャプション) の写真 (にも写っていますが、そこ) では左側の––––窓辺のワークトップ/キッチン・カウンター (worktop/kitchen counter) の右端手前の際に写っているのが見えます。それでなくても死や墓地や墓石に惹かれて作品の中にもそれらを多く描き、また、英訳の『源氏物語』を耽読し、<竜安寺の石庭>に憧れ続けたゴーリーですから、この日本固有の墓石造形の意味を知らないわけはなかったと思いますが、私が思うには、彼はその意味を離れた「始原の目」–––– (“l’œil existe à l’état sauvage”-André Breton : Le Surréalisme et la Peinture, 1928 ; [https://www.edition-originale.com/fr/litterature/editions-originales/breton-le-surrealisme-et-la-peinture-1965-53539]) ––––で、それを一風変わった面白い “変わりフィニアル” の一種と見たのではないでしょうか。
因みに、この「暖炉もある、広々としたキッチン」の、その暖炉

(18)-7 [https://www.flickr.com/photos/greenvelvet/7851978788/] の焚き口には、一対の鉄製であろう細くてシンプルな “角柱+球” 型の “andirons (薪載せ台)” が写っていますが、これによく似た商品の広告サイト(18)-8 [https://www.ebay.com/itm/265394440144]

(18)-8
の併載商品を見ると、このジャンルもまた、華麗なフィニアルの活躍の場/見せ場/見本市なのだということがよく分かります。
(19) [https://www.etsy.com/jp/listing/938469346/gothic-home-decor-vintage-gorey-cat?show_sold_out_detail=1&ref=nla_listing_details]。
(20) <エドワード・ゴーリー、マサチューセッツ州ケープ・コッド、1992年10月18日>(via [https://www.newyorker.com/magazine/2018/12/10/edward-goreys-enigmatic-world])。
撮影者はファッション写真家のリチャード・アヴェドンで、彼の美学が隅々にまで行き亘った “ファッション・モデル、ゴーリー” の写真です。
(21) via [https://www.newyorksocialdiary.com/jill-krementz-photo-journal-a-celebration-of-cats/]。
こちらの撮影者は、小説家のカート・ヴォネガットの二番目で最後の夫人であるジャーナリズム/ポートレート写真家のジル・クレメンツで、上のアヴェドンのそれ(20) とは対照的な、アンティーム (“intime”) で穏やかな優しさにあふれた写真 (“April 24, 1976”の日付と署名入りのプリント) です。
(22) [https://www.facebook.com/EdwardGoreyHouse/photos/pb.100076128755460.-2207520000/5380529615348231/?type=3]。
この<The Oboist>は【ゴーリー・ハウス】2016年企画/開催展の紹介頁 [https://www.edwardgoreyhouse.org/pages/our-2016-exhibit] のカットにも使われています。
因みに、同ハウスのウェブサイトの “Exhibits”→“Past” の頁 [https://www.edwardgoreyhouse.org/pages/edward-gorey-house-exhibits] の2016年の項のカット(22) -1 の方は、

(22)-1
足を投げ出して坐った腿の上に載せた画板の紙片に “EG” という「モノグラム (“Monogram”=組み合わせ頭文字署名)」をレタリングしているゴーリーと、その前に置かれた (後掲の “トルコの塔型” チェス(25)-6 の “Bishop”や“ Knight” によく似た) フィニアルを––––まさに “もう一つの署名 (Signature)” ででもあるかのように––––描いています。

<* 後編より* (25)-6 (via [https://royalchessmall.com/en-jp/collections/camel-bone-chess-pieces/products/4-6-turkish-tower-pre-staunton-chess-pieces-only-set-black-white-camel-bone])。>
(23) via [https://www.pomegranate.com/products/edward-gorey-mysterious-messages-boxed-notecards]。
(24) via [http://goreyana.blogspot.com/2012/05/national-post-card-week.html] (前掲(6), (18)-3 と同じアーウィンのサイト)。
この作品は、前掲誌(7) の中の〈濱中利信コレクション2:日本初公開も多数!;ゴーリー・カード・ギャラリー〉(pp.34-7) の p.34 に、「ニューヨークの書店、ゴサム・ブックマートで毎年行われた、貴重なポストカードを展示するNational Post Card Weekの告知用にゴーリーが描きおろした……1984~1996年までの全13種からセレクト」された7枚の内の一枚として掲載されています (画中の女性の、風に長く棚引くスカーフに日付が書き込まれている通り、これは7番目=1990年のものです)。
因みに、このアーウィンのブログに再録��れているゴサム・ブックマートの販売/宣伝用説明書を見ると、先ず、この “スカーフを風に長く棚引かせたジャズ・エイジ・ファッションの女性” のカードを “Isadora’s lost card (イサドラの失くしたカード)” と書いていて、これがゴーリー自身による命名かどうかは兎も角––––何しろ1967年に創立者の後を継いで書店を買い取り、ゴーリー没後は著作権管理者の一人となった二代目店主アンドレアス・ブラウンとゴーリーの親交から考えて、これは充分有り得る話だとは思いますが––––この女性は (イサドラと言う以上は) イサドラ・ダンカンのつもりなのかもしれません (ただ、ギリシャ・リヴァイヴァルのチュニックを着て裸足で踊ったダンカンに唯一通じている所は、乗っていた車の車輪に巻き込まれて彼女を死に追いやることとなった風に棚引く長いスカーフだけですが……)。
また、前掲(23) も、そのオリジナルは、横に伸びる欄干に “N… P… … W… MAY 3-9, 1992�� の日付が入った白黒で、この NPWシリーズの9番目のものです。アーウィンの記述では–––– “このシリーズは、NPW が終われば宣伝/招待状の役割を終えて、新たに文字や数字を削消してメモカードや絵葉書として印刷/販売された (they have been issued as note cards and post cards with the wording and dates removed)”––––とのことです。
<後編に続きます>
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22日は渋谷◯◯書店の店番だった。クローゼットを片付けていたら出てきたワンピースを久しぶりに着てみた。これに白いタートルを合わせるとなんかすごいガーリーだな…と、なんかこう、半ばコスプレのような気持ちで出かけた。 黒いネル地のワンピースで、腰のところからふわっと広がっている。あんまりわたしっぽくない格好なんだけど、店番で顔を合わせるのは通りすがりのようなお客さんばかりだし、���んかこういうワンピはお店屋さんぽさがあっていいかなーと思った。お店屋さんぽさって、べつにばかにしているわけではなくて、なんていうのかな…自分の中にあるイメージみたいなもの。を、上手になぞれるとなんかうれしい。仮装、擬態、ごっこ遊び…か? ちょっと肌の調子もよくなくて、あんまり化粧しない方がよさそうな日だった。気に入る顔にならないなら自分ぽくない服装をしてみるのも面白いんじゃないかなーと思った。で、せっかくなのであたまにカチューシャもつけてみたんだけど、電車に乗っているうちにあたまが締めつけられるような感じがあり外した。 ほぼ通りすがりのようなお客さんばかりと思っていたら、運営のりれたさんがいらしていてなんだか気恥ずかしい。べつに何もつっこまれないしものすごく突飛な格好をしているというわけでもないんだけど勝手に(そもそもわたしっぽくないというのも、自分でそう思うというだけで、他人から見たらたぶんふだんと変わりない)。そしてたまたまなんだけど、「初めまして、オカワダアキナといいます」みたいなあいさつする機会も多い日だった。 ○○書店の向かいのギャラリーで企画が始まるそうで、ちょっとあいさつに行った。作品の展示と販売があって、デザインフェスタみたいな感じ。この日は内覧会で、翌日からオープンとのこと。わたしはたまたま今日店番に入ってたってだけなんだけど、りれたさんにお声がけいただいたのでオープニングパーティー的なところにのこのこ出かけて行き、図々しくもビールをもらった。瓶のビール。カールスバーグだったかハートランドだったか思い出せない。ハイネケンではなかった気がする。緑の瓶だったのは確か。こういうのってぜんぜん酔っぱらわないんだけどなんでだろう(酒に強いわけではない)。 小説を書いていますとかzineを作っていますとか自己紹介し、いやほんとだからなんなんだって感じでまじで展示となんも関係ないんだけど、堂々と挨拶しちゃうと一応は名乗りとして成立してしまうので面白かった。小説の装画をお願いできる方を探していて…というような話をしてみたり。いやこれはべつに建前ってわけではなくて、ほんとにそういった気持ちはあるので、まあ来年の予定なんてぜんぜんまだなんだけども、そういう話をするのは楽しい。そういう話をしている自分がなんか面白いなーみたいなのもあった。これも擬態かもしれない。わからない。 まだ書き始めたばかりでなんにも目処はたっていないけど、体の大きな女性の話を書いていて、そうしたらたまたまお話した方がふくよかな体型の人物を描いているという方で、なんかすごい偶然でうれしくなった。前田豆コさん。もうちょっと具体的な話をできたらよかったんだけどほんとにまだ書き始めでなにもしゃべれることがなかった。そしてこういう日に限って自分ぽくない服装をしているし���化粧もちゃんとしていないしで(世間的にというよりは自分の満足度として)、しくじったなーと思った。カチューシャはずしといたのはよかったと思った。 そしてビールを飲み終わって退散し、エレベーターを降りて地下鉄の入り口にさしかかったとき、あっ店に傘を忘れてきたな…と気づいたけどどうもめんどくさい気がしてそのまま帰った。まだ改札は通ってなかったし、エレベーターですぐだから取りに戻ってもたぶん2、3分の話なんだけど、どうにもおっくうだった。傘を置き忘れたときってすぐ気づく。置き忘れた場所から離れたとたんにあっと思い出し、それなら引き返せばいいのにもういいやと思ってしまう。 これもう半年くらい前になっちゃうけど、つまずく本屋ホォルさん(深澤さん)と草加をうろうろしたときもそうで、途中立ち寄った店に傘を忘れてきたなあと、出てすぐ「あっ」と思ったけどめんどくさくて取りに行かなかった。言い出しにくかったというわけではなくて、まあいっかとなってしまった。わたしの中にある慣性の法則というか、いったん歩き出すと戻れない。なんであれ動き出したらまっすぐびゅーっといきたい。たぶんこういうところにわたしの人生のしくじりや弱点が詰まっている…とおおげさな言い方をしたくなり、たぶん帰りの千代田線が空いていて物思いにふけりやすかった。座れはしなかったけど。チョン・ミョングァンの「鯨」をちょっと読み進めたが、本が分厚いため片手で開いていたら指が痛くなり、途中であきらめた。 で、ツイッターを眺めたら、谷賢一の性的暴行の件について柳美里氏がツイートしていて、思わずリツイートした。ちょっと涙が出た。こうやってちゃんと言及してくれる人、とくに著名人がはっきり言ってくれるということ。この件についてはわたしはなんも関係ないんだけどほっとする気持ちがあった。 演劇周辺が性暴力まみれという話は、昔からみんな知っていたはずだろう。いろんな人の名前が出るたび「知ってた〜〜」って感じでしょ。何かあっても「あー○○さん女の子好きだもんね」「遊ばれちゃったね」って流されちゃいがちでしょ。関わりのある人はみんな知ってただろ。知らなかったはずないだろ。それで演劇の場を離れざるを得なかった女性がおおぜいいた(いる)こと、あんたらみんな知ってるだろ。発言力のある人、声を遠くに届ける力や手段を持った人たち、どうにかもうちょっとなんか言っ��ほしい。良心とか誇りを信じたい。というようなことをツイートしたら気分が悪くなり、夜遅くなってから吐いた。

23日。赤澤玉奈さんの展示を見に行った。北千住BUoY。北千住の駅から線路沿いに飲み屋街の脇を歩いて、途中ちょっと狭い住宅地に入りなんとなーく歩いていくと(目印とかなにもないんだけど素直に歩くと)墨堤通りに出て、すぐ見つかる店。地下ではちょうど演劇をやっていた。フォローしている黒澤多生さんが出演されていて、観に行きたかったんだけど、ちょっと疲労が溜まっていたのでやめておいた(風邪をひきそうな予感があった)。展示は2階のカフェ。 赤澤さんはBALMアンソロジーにご参加いただいた方で、詩と絵の展示。『波が吹いて森が引いていく』というタイトル。詩の朗読がよかった。BUoYは廃墟をリノベーションしたスペースで、2階は元ボウリング場、地下は元銭湯。がらんとした空間の壁に絵が並んでいて、ヘッドホンで朗読を聴いた。テキストを目で読むのと、人の声で聴くのと、受ける印象がちがう。目で読むときわたしはかなり読み落としているような気もした。ヘッドホンの向こうにカフェのBGMや人の話し声が聞こえてくるのもよかった。コーヒーを飲みながらえもに手紙を書いた。書くものを忘れたのでお店でペンを借りた。 『体の中から手に持てる石』という、その場で赤澤さんが石に絵を描くという企画があり、お願いした。こちらが好きな石を一つ選んで不安や悩みを語り、聞いた話をもとに赤澤さんがドローイングする…というもの。「不安や悩みを手に持って取り扱うことができるようになるような体験を目指します」とのことで、「抜いた虫歯を見るときのようにそれぞれの痛みを客観視し、」というキャプションに惹かれた。赤澤さんの「〜のように」という比喩は、詩や散文のときでもそうだなあと思うんだけど、さりげなく指差すような絶妙さがあって素敵だと思う。突拍子もないような喩えではないけど、そのように言われて初めてすとんと落ちるような、頭の上の枝にあるちょうどいい重さの果物をもいで差し出してくれたような…と、やってみようとするとなかなか上手くいかない。だから赤澤さんの「〜のように」はほんとにいいなあと思う。 悩みを話すというのがパッと出てこなくて、ものすごく卑近な話をしてしまった。口に出して話すうちに、その件それ自体とはちょっとちがうところに問題があるのかもと思い至り…というところまで丸ごと話してしまったので、ほんとにわけのわからない話になってしまった。詳しいなかみはひみつ。わたしのしゃべったことはなんだかよくわからん話になってしまったけど、それを最後まで聞いてくださり、すごくほっとした。ちょうどきのう、りれたさんからブックセラピーという人から悩みを聞いて選書するという企画に誘われ、わたしのような性格が歪んでいる意地悪な人にはとてもできないんじゃないかと、きのうもそうは言ったけども、改めて思った。 握りやすい、ちょっと砂の感触もある石で、すごく絶妙な絵、形を描いてもらえた。ああそうだったと思うような、さっきの比喩の話と同様、すとんと落ちる感じ。むかし読んだ吉本ばななの「血と水」だったかな、主人公の恋人が、木とか石とかでお守りを作る男の人…という話があって、それを思い出した。なんともいえない形だけど、相手の心になじむ形を彼はどこからかすっと取り出してきてなんでもないことのように差し出す…みたいな感じの話だった。たしか。

石はポッケに入れて帰った。ポッケの中で何度も握り、左手で握ると石のへこみのところにちょうど中指がひっかかり、石はわたしの体温で温かくなった。ポッケの中にはワイヤレスイヤホンのケースも入れていて、そういえばこのケースは歯医者で抜いた歯を持ち帰り保管しておくケースに似ているな…と思った。わたし自身は歯を抜いたことはないんだけど。ルミネの靴下屋と無印に寄り、タイツの中に履く用の五本指つま先靴下・安いノート・レトルトのコムタンを買った。 最寄駅に着いたら、ケーキの箱を抱えて歩く人や、でかい紙袋をいくつも提げた人、サンタの格好でケーキやチキンを���る人など、めちゃめちゃ「いつかのメリークリスマス」な風景だ…と思った。毎年ちゃんとクリスマスの雰囲気、年末の雰囲気になるのが不思議。夜空の感じとか。夏はもっと羊羹っぽいのが、冬はさらっとしている。これ伝わるかわかんないけど。 家に帰って夕飯の支度をしていたら、リビングの電灯が切れてしまった。脚立にのぼらないと替えられないし家にストックもない。すぐ近くのドンキで売ってるとは思うんだけど型番も大きさもなんもわからん…調べるのもめんどくさい…。暗い部屋でもそもそ食べた。好きなアイドルの配信やMリーグの中継を見ながらで、スマホの明かりの眩しさが今度は「JAM」みたいだな…と思った。イエモンのJAM。 JAMの歌詞の好きなところは、最初のサビの「素敵なものがほしいけどあんまり売ってないから好きな歌を歌う」のすぐあとに二番のAメロ「キラキラと輝く大地で君と抱き合いたい」ってくるとこ! あんまり売ってない→キラキラ、の流れ、そしてそのあとに「この世界に真っ赤なジャムを塗って」とタイトル回収…がほんともうキマりすぎてるだろ〜とむかし友だちと語った。古い歌を思い出すと友だちのことも思い出される。
24日。きのうおとといの日記を書いた。展示の流れで書きそびれたけど、「イサド住み」の感想をいただいてすごくうれしかった。毎度うまくお返事できなくてお恥ずかしいんだけど、ほんとにとても励まされています。そしておととい、○○書店で小説の成り立ちのようなことについて尋ねられ、うまく受け答えできなかった。もっかい脳内反省会をやった。 夜はクリスマスだからビーフシチューを作って、スーパーで買ってきたチキンと。チキンといっても竜田揚げなんだけど。骨なしチキンとシールが貼られていてなんか罵倒っぽいな…と思ってちょっと笑った。骨なしチキン野郎。 大根とホタテ缶のサラダ。千切り大根を塩で揉んで水気を搾り、ホタテの水煮缶と和える。マヨネーズと粗挽き胡椒。これを作るとクリスマスとか年末っぽいなあと思う。実家の母がたまに作った。たぶんお歳暮でもらう缶詰を活用したメニューで、だから年末っぽいのだろうと思うんだけど、我が家はだれからもお歳暮はもらわないのでわざわざホタテ缶を買っている。 ビーフシチューにセロリを入れ、余った葉っぱを何かに使いたいなあとレシピを検索し、セロリコスパゲッティと名付けられた、要するにバジリコスパゲッティを細かく刻んだセロリの葉で代用したもの…を作ってみた。付け合わせっぽくしたかったのでペンネ。なかなかうまくいった。セロリが好きな人は好きだと思う。わたしはかなり好きだと思った。 切れた電気はまだ替えてなくて(めんどくさくて…)、卓上ランプを天井に向けて間接照明みたいにしている。けっこういい感じだと思うことにする。ホテルの明かりっぽくもある。『シンプル・メン』という映画(監督:ハル・ハートリー)を配信で観て、途中まで観たところでちょっと疲れたので、本を読んだり小説を書いたりした。
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べっこ[Becco] フリーランスイラストレーター、キャラクターデザイナー。 中性的なキャラや妖しい雰囲気のキャラが好き。 長髪を美しく描くことに命を削っている。 ________________________ Bluesky▶https://bsky.app/profile/bbecco.bsky.social FANBOX▶http://becco.fanbox.cc 仕事のご依頼▶[email protected] 個人のご依頼▶https://skeb.jp/@becco2
【経歴】 ◇ゲーム 「刀剣乱舞」にっかり青江、南海太郎朝尊 「一血卍傑-ONLINE-」カグツチ、ニギハヤヒ 「SecondSecret」キャラクターデザイン、イラスト制作
◇Vtuber 「にじさんじ」弦月藤士郎 企業・個人V:黒矣ねこ、飾守マトイ、涼野あお、フェンポコ 他
◇書籍装画 「なぜ闘う男は少年が好きなのか」(KKベストセラーズ) 「古着屋紅堂 よろづ相談承ります」(光文社キャラ文庫) 「銀の蝶は密命を抱く 翠国文官伝」(角川文庫) 「香華宮の転生女官」(角川文庫) 「後宮彩妃伝、天賦の筆で初恋を隠す」(角川ビーンズ文庫) 「コミュ障は異世界でもやっぱり生きづらい~砂漠の魔女はイケメンがこわい~」(Kラノベブックスf) 「塩対応王子の独占欲は糖度高めです」(夢中文庫) 「コンプレックス彼女の洗練(シンデレラ)計画~俊敏アパレルCEOは全速力で溺愛する~」(夢中文庫) 「小国の姫巫女は魔族の王にひとめ惚れされる」(エンジェライト文庫) 「華那国後宮後始末帖」(富士見L文庫) 「後宮薬膳妃~薬膳料理が紡ぐふたりの愛~」(スターツ出版文庫) 「王宮まかない料理番は偉大~見習いですが、とっておきのレシピで心もお腹も満たします~」(アルファポリス)
◇掲載 「美男子イラストレーターズファイル」(エムディエヌコーポレーション) 「イラストでわかる 武士の装束〈サムライファッション〉」(玄光社) 「絵師100人[2022]」(BNN) 「美男子作画」(KADOKAWA)
◇イベント等 「GENSEKI」イラストコンテスト審査員 2023年 九州デザイナーアカデミープレスクール特別講演 名古屋デザイナーアカデミーコンテスト審査・特別講演
◇その他 テレビドラマ「推しの王子様」本編中ゲームキャラクター一部デザイン テレビドラマ「つづ井さん」本編中アニメキャラクター一部デザイン
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自殺未遂
何度も死のうとしている。
これからその話をする。
自殺未遂は私の人生の一部である。一本の線の上にボツボツと真っ黒な丸を描くように、その記憶は存在している。
だけど誰にも話せない。タブーだからだ。重たくて悲しくて忌み嫌われる話題だからだ。皆それぞれ苦労しているから、人の悲しみを背負う余裕なんてないのだ。
だから私は嘘をつく。その時代を語る時、何もなかったふりをする。引かれたり、陰口を言われたり、そういう人だとレッテルを貼られたりするのが怖いから。誰かの重荷になるのが怖いから。
一人で抱える秘密は、重たい。自分のしたことが、当時の感情が、ずっしりと肩にのしかかる。
私は楽になるために、自白しようと思う。黙って平気な顔をしているのに、もう疲れてしまった。これからは場を選んで、私は私の人生を正直に語ってゆきたい。
十六歳の時、初めての自殺未遂をした。
五年間の不登校生活を脱し高校に進学したものの、面白いくらい馴染めなかった。天真爛漫に女子高生を満喫する宇宙人のようなクラスメイトと、同じ空気を吸い続けることは不可能だと悟ったのだ。その結果、私は三ヶ月で中退した。
自信を失い家に引きこもる。どんよりと暗い台所でパソコンをいじり続ける。将来が怖くて、自分が情けなくて、見えない何かにぺしゃんこに潰されてしまいそうだった。家庭は荒れ、母は一日中家にいる私に「普通の暮らしがしたい」と呟いた。自分が親を苦しめている。かといって、この先どこに行っても上手くやっていける気がしない。悶々としているうちに十キロ痩せ、生理が止まった。肋が浮いた胸で死のうと決めた。冬だった。
夜。親が寝静まるのを待ちそっと家を出る。雨が降っているのにも関わらず月が照っている。青い光が濁った視界を切り裂き、この世の終わりみたいに美しい。近所の河原まで歩き、濡れた土手を下り、キンキンに冷えた真冬の��に全身を浸す。凍傷になれば数分で死に至ることができると聞いた。このままもう少しだけ耐えればいい。
寒い!私の体は震える。寒い!あっという間に歯の根が合わなくなる。頭のてっぺんから爪先までギリギリと痛みが駆け抜け、三秒と持たずに陸へ這い上がった。寒い、寒いと呟きながら、体を擦り擦り帰路を辿る。ずっしりと水を含んだジャージが未来のように重たい。
風呂場で音を立てぬよう泥を洗い流す。白いタイルが砂利に汚されてゆく。私は死ぬことすらできない。妙な落胆が頭を埋めつくした。入水自殺は無事、失敗。
二度目の自殺未遂は十七歳の時だ。
その頃私は再入学した高校での人間関係と、精神不安定な母との軋轢に悩まされていた。学校に行けば複雑な家庭で育った友人達の、無視合戦や泥沼恋愛に巻き込まれる。あの子が嫌いだから無視をするだのしないだの、彼氏を奪っただの浮気をしているだの、親が殴ってくるだの実はスカトロ好きのゲイだだの、裏のコンビニで喫煙しているだの先生への舌打ちだの⋯⋯。距離感に不器用な子達が多く、いつもどこかしらで誰かが傷つけ合っていた。教室には無気力と混乱が煙幕のように立ち込め、普通に勉強し真面目でいることが難しく感じられた。
家に帰れば母が宗教のマインドコントロールを引きずり「地獄に落ちるかもしれない」などと泣きついてくる。以前意地悪な信者の婆さんに、子どもが不登校になったのは前世の因縁が影響していて、きちんと祈らないと地獄に落ちる、と吹き込まれたのをまだ信じているのだ。そうでない時は「きちんと家事をしなくちゃ」と呪いさながらに繰り返し、髪を振り乱して床を磨いている。毎日手の込んだフランス料理が出てくるし、近所の人が買い物先までつけてくるとうわ言を言っている。どう考えても母は頭がおかしい。なのに父は「お母さんは大丈夫だ」の一点張りで、そのくせ彼女の相手を私に丸投げするのだ。
胸糞の悪い映画さながらの日々であった。現実の歯車がミシミシと音を立てて狂ってゆく。いつの間にやら天井のシミが人の顔をして私を見つめてくる。暗がりにうずくまる家具が腐り果てた死体に見えてくる。階段を昇っていると後ろから得体の知れない化け物が追いかけてくるような気がする。親が私の部屋にカメラを仕掛け、居間で監視しているのではないかと心配になる。ホラー映画を見ている最中のような不気味な感覚が付きまとい、それから逃れたくて酒を買い吐くまで酔い潰れ手首を切り刻む。ついには幻聴が聞こえ始め、もう一人の自分から「お前なんか死んだ方がいい」と四六時中罵られるようになった。
登下校のために電車を待つ。自分が電車に飛び込む幻が見える。車体にすり潰されズタズタになる自分の四肢。飛び込む。粉々になる。飛び込む。足元が真っ赤に染まる。そんな映像が何度も何度も巻き戻される。駅のホームは、どこまでも続く線路は、私にとって黄泉への入口であった。ここから線路に倒れ込むだけで天国に行ける。気の狂った現実から楽になれる。しかし実行しようとすると私の足は震え、手には冷や汗が滲んだ。私は高校を卒業するまでの四年間、映像に重なれぬまま一人電車を待ち続けた。飛び込み自殺も無事、失敗。
三度目の自殺未遂は二十四歳、私は大学四年生だった。
大学に入学してすぐ、執拗な幻聴に耐えかね精神科を受診した。セロクエルを服用し始めた瞬間、意地悪な声は掻き消えた。久しぶりの静寂に手足がふにゃふにゃと溶け出しそうになるくらい、ほっとする。しかし。副作用で猛烈に眠い。人が傍にいると一睡もできないたちの私が、満員の講義室でよだれを垂らして眠りこけてしまう。合う薬を模索する中サインバルタで躁転し、一ヶ月ほど過活動に勤しんだりしつつも、どうにか普通の顔を装いキャンパスにへばりついていた。
三年経っても服���や通院への嫌悪感は拭えなかった。生き生きと大人に近づいていく友人と、薬なしでは生活できない自分とを見比べ、常に劣等感を感じていた。特に冬に体調が悪くなり、課題が重なると疲れ果てて寝込んでしまう。人混みに出ると頭がザワザワとして不安になるため、酒盛りもアルバイトもサークル活動もできない。鬱屈とした毎日が続き闘病に嫌気がさした私は、四年の秋に通院を中断してしまう。精神薬が抜けた影響で揺り返しが起こったこと、卒業制作に追われていたこと、就職活動に行き詰まっていたこと、それらを誰にも相談できなかったことが積み重なり、私は鬱へと転がり落ちてゆく。
卒業制作の絵本を拵える一方で遺品を整理した。洋服を売り、物を捨て、遺書を書き、ネット通販でヘリウムガスを手に入れた。どうして卒制に遅れそうな友達の面倒を見ながら遺品整理をしているのか分からない。自分が真っ二つに割れてしまっている。混乱しながらもよたよたと気力で突き進む。なけなしの努力も虚しく、卒業制作の提出を逃してしまった。両親に高額な学費を負担させていた負い目もあり、留年するぐらいなら死のうとこりずに決意した。
クローゼットに眠っていたヘリウムガス缶が起爆した。私は人の頭ほどの大きさのそれを担いで、ありったけの精神薬と一緒に車に積み込んだ。それから山へ向かった。死ぬのなら山がいい。夜なら誰であれ深くまで足を踏み入れないし、展望台であれば車が一台停まっていたところで不審に思われない。車内で死ねば腐っていたとしても車ごと処分できる。
展望台の駐車場に車を突っ込み、無我夢中でガス缶にチューブを繋ぎポリ袋の空気を抜く。本気で死にたいのなら袋の酸素濃度を極限まで減らさなければならない。真空状態に近い状態のポリ袋を被り、そこにガスを流し込めば、酸素不足で苦しまずに死に至ることができるのだ。大量の薬を水なしで飲み下し、袋を被り、うつらうつらしながら缶のコックをひねる。シューッと気体が満ちる音、ツンとした臭い。視界が白く透き通ってゆく。死ぬ時、人の意識は暗転ではなくホワイトアウトするのだ。寒い。手足がキンと冷たい。心臓が耳の奥にある。ハツカネズミと同じ速度でトクトクと脈動している。ふとシャンプーを切らしていたことを思い出し、買わなくちゃと考える。遠のいてゆく意識の中、日用品の心配をしている自分が滑稽で、でも、もういいや。と呟く。肺が詰まる感覚と共に、私は意識を失う。
気がつくと後部座席に転がっている。目覚めてしまった。昏倒した私は暴れ、自分でポリ袋をはぎ取ったらしい。無意識の私は生きたがっている。本当に死ぬつもりなら、こうならぬように手首を後ろできつく縛るべきだったのだ。私は自分が目覚めると、知っていた。嫌な臭いがする。股間が冷たい。どうやら漏らしたようだ。フロントガラスに薄らと雪が積もっている。空っぽの薬のシートがバラバラと散乱している。指先が傷だらけだ。チューブをセットする際、夢中になるあまり切ったことに気がつかなかったようだ。手の感覚がない。鈍く頭痛がする。目の前がぼやけてよく見えない。麻痺が残ったらどうしよう。恐ろしさにぶるぶると震える。さっきまで何もかもどうでも良いと思っていたはずなのに、急に体のことが心配になる。
後始末をする。白い視界で運転をする。缶は大学のゴミ捨て場に捨てる。帰宅し、後部座席を雑巾で拭き、薬のシートをかき集めて処分する。ふらふらのままベッドに倒れ込み、失神する。
その後私は、卒業制作の締切を逃したことで教授と両親から怒られる。翌日、何事もなかったふりをして大学へ行き、卒制の再提出の交渉する。病院に保護してもらえばよかったのだがその発想もなく、ぼろ切れのようなメンタルで卒業制作展の受付に立つ。ガス自殺も無事、失敗。
四度目は二十六歳の時だ。
何とか大学卒業にこぎつけた私は、入社試験がないという安易な理由でホテルに就職し一人暮らしを始めた。手始めに新入社員研修で三日間自衛隊に入隊させられた。それが終わると八時間ほぼぶっ続けで宴会場を走り回る日々が待っていた。典型的な古き良き体育会系の職場であった。
朝十時に出社し夜の十一時に退社する。夜露に湿ったコンクリートの匂いをかぎながら浮腫んだ足をズルズルと引きずり、アパートの玄関にぐしゃりと倒れ込む。ほとんど意識のないままシャワーを浴びレトルト食品を貪り寝床に倒れ泥のように眠る。翌日、朝六時に起床し筋肉痛に膝を軋ませよれよれと出社する。不安定なシフトと不慣れな肉体労働で病状は悪化し、働いて二年目の夏、まずいことに躁転してしまった。私は臨機応変を求められる場面でパニックを起こすようになり、三十分トイレにこもって泣く、エレベーターで支離滅裂な言葉を叫ぶなどの奇行を繰り返す、モンスター社員と化してしまった。人事に持て余され部署をたらい回しにされる。私の世話をしていた先輩が一人、ストレスのあまり退社していった。
躁とは恐ろしいもので人を巻き込む。プライベートもめちゃくちゃになった。男友達が性的逸脱症状の餌食となった。五年続いた彼氏と別れた。よき理解者だった友と言い争うようになり、立ち直れぬほどこっぴどく傷つけ合った。携帯電話をハイヒールで踏みつけバキバキに破壊し、コンビニのゴミ箱に投げ捨てる。出鱈目なエネルギーが毛穴という毛穴からテポドンの如く噴出していた。手足や口がばね仕掛けになり、己の意思を無視して動いているようで気味が悪かった。
寝る前はそれらの所業を思い返し罪悪感で窒息しそうになる。人に迷惑をかけていることは自覚していたが、自分ではどうにもできなかった。どこに頼ればいいのか分からない、生きているだけで迷惑をかけてしまう。思い詰め寝床から出られなくなり、勤務先に泣きながら休養の電話をかけるようになった。
会社を休んだ日は正常な思考が働かなくなる。近所のマンションに侵入し飛び降りようか悩む。落ちたら死ねる高さの建物を、砂漠でオアシスを探すジプシーさながらに彷徨い歩いた。自分がアパートの窓から落下してゆく幻を見るようになった。だが、無理だった。できなかった。あんなに人に迷惑をかけておきながら、私の足は恥ずかしくも地べたに根を張り微動だにしないのだった。
アパートの部屋はムッと蒸し暑い。家賃を払えなければ追い出される、ここにいるだけで税金をむしり取られる、息をするのにも金がかかる。明日の食い扶持を稼ぐことができない、それなのに腹は減るし喉も乾く、こんなに汗が滴り落ちる、憎らしいほど生きている。何���考えたくなくて、感じたくなくて、精神薬をウイスキーで流し込み昏倒した。
翌日の朝六時、朦朧と覚醒する。会社に体調不良で休む旨を伝え、再び精神薬とウイスキーで失神する。目覚めて電話して失神、目覚めて電話して失神。夢と現を行き来しながら、手元に転がっていたカッターで身体中を切り刻み、吐瀉し、意識を失う。そんな生活が七日間続いた。
一週間目の早朝に意識を取り戻した私は、このままでは死ぬと悟った。にわかに生存本能のスイッチがオンになる。軽くなった内臓を引っさげ這うように病院へと駆け込み、看護師に声をかける。
「あのう。一週間ほど薬と酒以外何も食べていません」
「そう。それじゃあ辛いでしょう。ベッドに寝ておいで」
優しく誘導され、白いシーツに倒れ込む。消毒液の香る毛布を抱きしめていると、ぞろぞろと数名の看護師と医師がやってきて取り囲まれた。若い男性医師に質問される。
「切ったの?」
「切りました」
「どこを?」
「身体中⋯⋯」
「ごめんね。少し見させて」
服をめくられる。私の腹を確認した彼は、
「ああ。これは入院だな」
と呟いた。私は妙に冷めた頭で聞く。
「今すぐですか」
「うん、すぐ。準備できるかな」
「はい。日用品を持ってきます」
私はびっくりするほどまともに帰宅し、もろもろを鞄に詰め込んで病院にトンボ帰りした。閉鎖病棟に入る。病室のベッドの周りに荷物を並べながら、私よりももっと辛い人間がいるはずなのにこれくらいで入院だなんておかしな話だ、とくるくる考えた。一度狂うと現実を測る尺度までもが狂うようだ。
二週間入院する。名も知らぬ睡眠薬と精神安定剤を処方され、飲む。夜、病室の窓から街を眺め、この先どうなるのかと不安になる。私の主治医は「君はいつかこうなると思ってたよ」と笑った。以前から通院をサポートする人間がいないのを心配していたのだろう。
退院後、人事からパート降格を言い渡され会社を辞めた。後に勤めた職場でも上手くいかず、一人暮らしを断念し実家に戻った。飛び降り自殺、餓死自殺、無事、失敗。
五度目は二十九歳の時だ。
四つめの転職先が幸いにも人と関わらぬ仕事であったため、二年ほど通い続けることができた。落ち込むことはあるものの病状も安定していた。しかしそのタイミングで主治医が代わった。新たな主治医は物腰柔らかな男性だったが、私は病状を相談することができなかった。前の医師は言葉を引き出すのが上手く、その環境に甘えきっていたのだ。
時給千円で四時間働き、月収は六万から八万。いい歳をして脛をかじっているのが忍びなく、実家に家賃を一、二万入れていたので、自由になる金は五万から七万。地元に友人がいないため交際費はかからない、年金は全額免除の申請をした、それでもカツカツだ。大きな買い物は当然できない。小さくとも出費があると貯金残高がチラつき、小一時間は今月のやりくりで頭がいっぱいになる。こんな額しか稼げずに、この先どうなってしまうのだろう。親が死んだらどうすればいいのだろう。同じ年代の人達は順調にキャリアを積んでいるだろう。資格も学歴もないのにズルズルとパート勤務を続けて、まともな企業に転職できるのだろうか。先行きが見えず、暇な時間は一人で悶々と考え込んでしまう。
何度目かの落ち込みがやってきた時、私は愚かにも再び通院を自己中断してしまう。病気を隠し続けること、精神疾患をオープンにすれば低所得をやむなくされることがプレッシャーだった。私も「普通の生活」を手に入れてみたかったのだ。案の定病状は悪化し、練炭を購入するも思い留まり返品。ふらりと立ち寄ったホームセンターで首吊りの紐を買い、クローゼットにしまう。私は鬱になると時限爆弾を買い込む習性があるらしい。覚えておかなければならない。
その職場を退職した後、さらに三度の転職をする。ある職場は椅子に座っているだけで涙が出るようになり退社した。別の職場は人手不足の影響で仕事内容が変わり、人事と揉めた挙句退社した。最後の転職先にも馴染めず八方塞がりになった私は、家族と会社に何も告げずに家を飛び出し、三日間帰らなかった。雪の降る中、車中泊をして、寒すぎると眠れないことを知った。家族は私を探し回り、ラインの通知は「帰っておいで」のメッセージで埋め尽くされた。漫画喫茶のジャンクな食事で口が荒れ、睡眠不足で小間切れにうたた寝をするようになった頃、音を上げてふらふらと帰宅した。勤務先に電話をかけると人事に静かな声で叱られた。情けなかった。私は退社を申し出た。気がつけば一年で四度も職を代わっていた。
無職になった。気分の浮き沈みが激しくコントロールできない。父の「この先どうするんだ」の言葉に「私にも分からないよ!」と怒鳴り返し、部屋のものをめちゃくちゃに壊して暴れた。仕事を辞める度に無力感に襲われ、ハローワークに行くことが恐ろしくてたまらなくなる。履歴書を書けばぐちゃぐちゃの職歴欄に現実を突きつけられる。自分はどこにも適応できないのではないか、この先まともに生きてゆくことはできないのではないか、誰かに迷惑をかけ続けるのではないか。思い詰め、寝室の柱に時限爆弾をぶら下げた。クローゼットの紐で首を吊ったのだ。
紐がめり込み喉仏がゴキゴキと軋む。舌が押しつぶされグエッと声が出る。三秒ぶら下がっただけなのに目の前に火花が散り、苦しくてたまらなくなる。何度か試したが思い切れず、紐を握り締め泣きじゃくる。学校に行く、仕事をする、たったそれだけのことができない、人間としての義務を果たせない、税金も払えない、親の負担になっている、役立たずなのにここまで生き延びている。生きられない。死ねない。どこにも行けない。私はどうすればいいのだろう。釘がくい込んだ柱が私の重みでひび割れている。
泣きながら襖を開けると、ペットの兎が小さな足を踏ん張り私を見上げていた。黒くて可愛らしい目だった。私は自分勝手な絶望でこの子を捨てよ��とした。撫でようとすると、彼はきゅっと身を縮めた。可愛い、愛する子。どんな私でいても拒否せず撫でさせてくれる、大切な子。私の身勝手さで彼が粗末にされることだけはあってはならない、絶対に。ごめんね、ごめんね。柔らかな毛並みを撫でながら、何度も謝った。
この出来事をきっかけに通院を再開し、障害者手帳を取得する。医療費控除も障害者年金も申請した。精神疾患を持つ人々が社会復帰を目指すための施設、デイケアにも通い始めた。どん底まで落ちて、自分一人ではどうにもならないと悟ったのだ。今まさに社会復帰支援を通し、誰かに頼り、悩みを相談する方法を勉強している最中だ。
病院通いが本格化してからというもの、私は「まとも」を諦めた。私の指す「まとも」とは、周りが満足する状態まで自分を持ってゆくことであった。人生のイベントが喜びと結びつくものだと実感できぬまま、漠然としたゴールを目指して走り続けた。ただそれをこなすことが人間の義務なのだと思い込んでいた。
自殺未遂を繰り返しながら、それを誰にも打ち明けず、悟らせず、発見されずに生きてきた。約二十年もの間、母の精神不安定、学校生活や社会生活の不自由さ、病気との付き合いに苦しみ、それら全てから解放されたいと願っていた。
今、なぜ私が生きているか。苦痛を克服したからではない。死ねなかったから生きている。死ぬほど苦しく、何度もこの世からいなくなろうとしたが、失敗し続けた。だから私は生きている。何をやっても死ねないのなら、どうにか生き延びる方法を探らなければならない。だから薬を飲み、障害者となり、誰かの世話になり、こうしてしぶとくも息をしている。
高校の同級生は精神障害の果てに自ら命を絶った。彼は先に行ってしまった。自殺を推奨するわけではないが、彼は死ぬことができたから、今ここにいない。一歩タイミングが違えば私もそうなっていたかもしれない。彼は今、天国で穏やかに暮らしていることだろう。望むものを全て手に入れて。そうであってほしい。彼はたくさん苦しんだのだから。
私は強くなんてない。辛くなる度、たくさんの自分を殺した。命を絶つことのできる場所全てに、私の死体が引っかかっていた。ガードレールに。家の軒に。柱に。駅のホームの崖っぷちに。近所の河原に。陸橋に。あのアパートに。一人暮らしの二階の部屋から見下ろした地面に。電線に。道路を走る車の前に⋯⋯。怖かった。震えるほど寂しかった。誰かに苦しんでいる私を見つけてもらいたかった。心配され、慰められ、抱きしめられてみたかった。一度目の自殺未遂の時、誰かに生きていてほしいと声をかけてもらえたら、もしくは誰かに死にたくないと泣きつくことができたら、私はこんなにも自分を痛めつけなくて済んだのかもしれない。けれど時間は戻ってこない。この先はこれらの記憶を受け止め、癒す作業が待っているのだろう。
きっとまた何かの拍子に、生き延びたことを後悔するだろう。あの��闇がやってきて、私を容赦なく覆い隠すだろう。あの時死んでいればよかったと、脳裏でうずくまり呟くだろう。それが私の病で、これからももう一人の自分と戦い続けるだろう。
思い出話にしてはあまりに重い。医療機関に寄りかかりながら、この世に適応する人間達には打ち明けられぬ人生を、ともすれば誰とも心を分かち合えぬ孤独を、蛇の尾のように引きずる。刹那の光と闇に揉まれ、暗い水底をゆったりと泳ぐ。静かに、誰にも知られず、時には仲間と共に、穏やかに。
海は広く、私は小さい。けれど生きている。まだ生きている。
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20のときにやりたかったこと
2020.08.10(月)晴れ!
山の日だけど川に行く。スイカを持って行く。なぜってスイカ割りをするからさ、当たり前だろう。今年の夏の目標、その弐。壱に花火をやってしまった。今のところ参は決めてない。
この前の花火と違うのは、梅雨明けしてくれたからちゃんと晴れてくれたこと! 流石にスイカ割りは雨だと出来ない。ついてるネ、ノッてるネ。
15時に駅前に集合、そこから近くのスーパーに調達。本を読んだりシャワーをゆったり浴びていたらぎりぎりになってしまった。慌てて虫除けスプレー、消毒ジェル、レジャーシート、ごみ袋、タッパーを準備。よくよく考えたら割れたスイカをそのまま食べられないから包丁、タオルでぐるぐる巻きにして、まな板と一緒にリュックに入れる。あとフィルムカメラと、コンデジ、水筒、本日淹れたてのお茶と共に。咄嗟に保冷剤を保冷バックに入れて、ぜんぶリュックに詰め込んだ。スイカ割りをするには、銃刀法を犯さなければならない。
駅に向かう途中で、デジカメにバッテリー入れ忘れたことに気がついた。折角充電したのにい。馬鹿。
よく遊ぶ大学の友人H氏と、去年の花見以来に会う大学の知人K氏。在学時は馴染みのいい顔見知りくらいだったけど、今更じわじわ仲良くなっていけそうで、とても嬉しい。
近くといっても駅から川まで20分はあるから「しんどい」と思われたらどうしようと少し気がかりだったけど、全くの無用。絵を描くひと、ないしは表現が好きなひと=散歩好き、わたしの方程式がここでも当てはまった。美大生は金なしだからギャラリーや美術館をはしごするくらいは、足腰はある。気がする。
花見以来の知人、Kちゃんは初めてここに来たみたいで、意外と駅前が栄えているのに感動していた。サイゼもトリキもドトールもタピオカもあるんだぜ、えへん。
東急ストアに姫スイカ? だかなんだか大きさが控えめのやつが売っていることは事前に確認済みだったので、そこに寄る。そしたら、意外にも「もう少し大きいのが良い」と言われたのが驚きだった。
「おっきいのは食べきれないし、ちっさいので良いよね」
となると思っていたから。「スイカ割りなんだし、大きい方が良い」と遊ぶ子どもみたいに言う。大きいやつのが高くて、企画者のくせに尻込みしたわたしが情けない。結局、東急ストアはそれよりおっきいのがなくて、川から少し遠ざかるけど西友まで歩いてちょっと黒っぽい、さっきよりかはおっきいスイカを買った。
ビールが目に止まっちゃったら、もう買うしかないっしょ。サッポロポテト バーベQあじと、たぶんカルビーの素材を活かしたかんじのパステルがかったコバルトブルーのパッケージのポテトチップス。直感で保冷剤と保冷バック持って来てよかった。元々スイカ余った時に備えてだったんだけど、こんな序盤に活躍してくれるとは!
あれこれ談話しながら川へ。この前土砂降り花火大会したさいころ川。今のわたしにとって一番身近で、一番長くて、一番ゆったり落ち着いている川。看板近くで虫除けスプレーをシュッシュした。わたしが風下から友だちにかけちゃって、別の友だちが飛沫虫除けした。すまん。
さいころ川は、野球グラウンドとサッカーゴールがある。花火のときは21時過ぎだで、河川敷でナイターしてるのはもちろんいなかったんだけど、今日のさいころ川はまだ16時くらいだから、大人みたいなひとがサッカーしてれば、夏休みのキッズが野球の練習をしている。少し遠くの方に赤い消防車が3台停まってる。たぶんこのひとたちも何かの練習をしてるんだろうなあ。
社会人の娯楽と消防士の本気に挟まれるところで、レジャーシートを出した。風が少し強かったけど、ここは河原。石くらいいくらでもある。スイカを真ん中にセッティング。友人に持って来てもらったバットと目隠しを用意。
順番はじゃんけんで決めた。粉砕したら終わりのサドンデス。わたしは一番最後だった。
ぐるぐるバットって、本当に目が回るんだよ。バラエティ番組は大げさだなあと思ってたけど、大人になると、運動してないと三半規管が弱るのか、5回転もすれば前後不覚のうえに、世界が歪む。あばばばば。
右右右ー!とか少し左、もっと前ー! と叫ぶ。声の情報だけを信じて進む。これが中々に勇気がいる。テニスの王子様で、五感を奪う能力があるプレイヤーがいるけど、やり過ぎだよなあ。視覚を奪われただけでも怖いよ。
けど我々も野性がまだ残っているもんだ。2回目にもなれば、世界がぐらぐらの状態でも声の発信源で粗方を掴めるようになってきた。少年ジャンプのキャラクターの気分。
1番手Kちゃんが1周目のチャレンジで見事当て、2番手Hさんが2周目で少しひびを入れ、わたしが2周目でど真ん中にミートして粉砕した。意外と感触がなく、友人の歓声が聞こえるけど、スイカの下にある石に当たった手応えしかなく目隠しをとって初めて赤い断面が見えて、遅れて雄叫びをあげた。
外で食べるスイカ、おいし��。外で飲むビール、おいしい。発泡酒だったけど。川で食べるサッポロポテト バーベQあじ、最高。これは実質、バーベキューだ。でかい機材用意しなくても、こんなんでいいよ、どうせメインは友だちといることなんだし。
後ろからたまに転がってくるサッカーボールを眺めつつ、前から流れる川を臨む。日もいい感じに陰り、吹いてくる風を邪魔するものもない。すごく良いコンディション。サイコー。何で今までやらなかったんだろう。
少しは余るかと思ったけど、押し付けあうこともなくスイカを食べきった。優秀な友だちだ。スイカの水分のおかげで、水筒のお茶はあまり飲まなくて済んだ。川の近くの小さい神社にトイレもあったし、自販機の横にゴミ箱もあったし、すべてがわたしたちのために在るんじゃないかってくらい、ちょうど良い。
2時間くらい河原であぐらかいて喋ってた。また駅前に戻っても18時あたり、まだ夕日で外が眩しい。



折角だから、串カツ屋さんでまた飲んで食う。
わたしが大学時代にやりたかったことを、今更やっている。この自粛で、少しの暇と寂しさを持て余しているのを利用して。
別におばさんになってもおばあちゃんになっても出来る。誘えばいいだけ。でもねえ、今いる友だちとこんなこと出来るのは、この先ないかもしれないから。地元みんなバラバラだし、結婚や転職、いろんな未来があるだろうから。わたしだって、ひょんなことから東京を発つかもしれない。
遊びの優先順位が今とずっと同じとは限らない。でも、新しくまた友だちは出来るだろうから。そんなに寂しくないよ、今はまだ。
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初めての推しがいなくなるということ
お久しぶりです。

神奈川で暮らすようになってから、気がつけば一月以上が経つ。平日は毎日病院で患者さんを相手にワタワタして、週末になれば半ば頼み込むようにして誰かと会い孤独を紛らわせて、という生活。ぶっちゃけ、来て何日経ったか、なんていちいち数える暇がない。
これまで長くはないが決して短くもない人生の中で、年長者たちに散々「大人になると毎日あっという間だよ」なんて嘆きを聞かされてきたけれど、脅しじゃなかったんだな、としみじみ感じる。もっと真面目に聞いておけば、と思うが、真剣に傾聴したところで時間の流れに堰を造る事なんか誰にもできないので、最近は諦めて身を委ねることにした。
そんな生活を送る中、ここ3週間で、人生に些細だが絶対的な変化が訪れた。生まれて初めて、アイドルにハマったのだ。
僕はアイドルなんか興味が無かった。一番アイドル文化に近かったのなんて、まだ物心がつくかつかないかの年頃にモーニング娘。の全盛期が来て、テレビの前で一生懸命「恋愛レボリューション21」の振り付けを真似していたのが、最初で最後だった。ここ数年こそ、そういう気持ちもなくなったが、中高生の頃なんかは、アイドルとそこにくっつくファンという人種を軽蔑さえしていた覚えがある。
そんな人間が如何にして、アイドルにハマったのか。
「オードリー」という漫才コンビがいる。00年代の終わりに大ブレイクし、それから10年が経つ今もなお数々のレギュラーを持つ、息の長い実力派である。経歴など詳細は、wikipedia等を参照されたい。
場の流れを中断させるようなボケと、ロケでの体を張った姿が印象的な春日さんと、ブレイク後数年は陰に隠れていたが、徐々にその独創的な発想力や現代文学への造詣の深さ、相方の春日をも凌駕する滅茶苦茶なボケで今やピンでも活躍する若林さん。二人の「信頼し合っているけど、仲良くしすぎない」絶妙な距離感が最も色濃く表れるのは、彼らがブレイク直後からパーソナリティを続けるラジオ番組「オールナイトニッポン」だろうと思う。
実はこの「オードリーのオールナイトニッポン(以下ANN)」、ずっと興味はあったが、10年間聴かずじまいだった。そんなANNを、ようやく最近聴き始めた。これが本当に面白い。
10年間も夜中に顔を突き合わせていると、だんだん相手への不満が溜まってはちきれそうなものだが、そこはお互い(というか主に若林さんが)気持ちをぶつけ合って、適度に内圧を保っている。
神奈川に来る前の週(春日さんのプロポーズが成功したあたり)から聴き始め、その翌週フライデーによる春日さんの浮気報道があった。同じ週、新居で荷解きをしながら聴いていたら、若林さんが春日さんを素晴らしいバランス感覚でもって叱り倒しており、爆笑しながら「今聴き始めて良かったな」と思ったものだ。まあしかし、そこは本筋ではない。
ANNを毎週聴取していると、二人の会話によく「日向坂」という単語が出てくることに気づく。「日向坂」、正式には日向坂46だが、どうやらアイドルグループであり、その冠番組「日向坂で会いましょう」のMCとして、オードリーが出演しているらしい。以前から、日向坂というグループ名はちょくちょく耳にしていたし、何よりオードリーの二人がアイドル相手にどう立ち回っているのか興味が湧いた。試しにYouTubeで「日向坂_オードリー」で検索し、トップに出てきた『名シーン集』を視聴してみた。
これが意外にも、めちゃくちゃ面白かったのだ。
正直期待していなかった。まあアイドル相手にバラエティの真似事をしてるんだろ、なんて事すら考えていて、オードリーの様子だけを観るつもりだった。
見事に裏切られた。凄いことに、ちゃんとバラエティをやっているのだ。
21人(正確には現在1名が休業中で、スタジオにいるのは20名)のメンバーそれぞれにしっかりとした個性があり、技術があり、センスの光るコメントが出る。かと言って慣れきっているわけでもなく、企画にはいつも全力で、素人にしかできない奇跡的なボケやオチもかましてくれる。勿論オードリーの回しが全編に渡り冴え渡っているのも大きいのだが、それを差し引いても、完璧に成立していたのだ。
ゲラゲラ笑いながらも、気づけば僕はパソコンの前で正座していた。動画が終わって、徐ろにスマートフォンを手に取り、Apple Musicを起動した。そしてアーティスト名「日向坂46」で引っかかってきたシングルを、全部ライブラリにダウンロードした。
こうしてまんまと日向坂46のファンになったわけだが、アイドルグループの負う宿命として「この中で誰が一番好きか」と比べられる、という現象が起きる。「推し」というやつだ。誰が一番好きなのか、僕も考えてみたりした。
しかし僕は選べなかった。初めのうちは、純粋に個々人の煌めきを集めた銀河系とし��のグループが好きで、所謂「箱推し」として。それから段々と、「歴も短い、すぐに北海道に帰ってしまうから握手会に行けるわけでもない、そんな自分が誰か一人を選ぶなんておこがましい」という遠慮に変わった。
でも別に問題なんかなかった。僕はそれで良いと思っていた。
6月21日、金曜日。グループ結成当初からのメンバーで、先に脱退した長濱ねるさん(現在は欅坂46専任)と共にセンターを務めた柿崎芽実さんが卒業する、と発表があった。グループとして初の卒業生だった。
ショックだった。自分でも意外なくらいに。でも、何故こんなに悲しいのかわからなかった。
日向坂46の前身は「けやき坂46」だった。「不協和音」「サイレントマジョリティー」等で知られる欅坂46の姉妹グループとして、長濱ねるさんを中心に結成された、という成り立ちがある。どうやら長濱さんが、欅坂46のオーディションに合格したが一時辞退した、という経緯があり、再度欅坂への加入を決意した際の「移行措置」として集められたグループらしいのだ。
しかし、そこに集まったメンバーは純粋にアイドルになりたい者、欅坂46のパフォーマンスに憧れた者など、本気のメンバーばかりだった。結果的に、そんなメンバーの熱意と努力によって、「日向坂46」として独立するに至るのだが――そうやって集まった中に、柿崎芽実さんもいた。
前述したとおり、柿崎芽実さんは結成当時から長濱ねるさんと共にセンターを張っており、「けやき坂46のオリジナルメンバー」としては中核と言っても過言ではなかった。長濱さんや、欅坂の絶対的センター・平手友梨奈さんとも、抜群に仲が良かった。言うなれば欅坂との繋がりが、他のメンバーにも増して強かったのだ。
またグループ全体としても、欅坂に追いつけ追い越せで懸命に努力し、地道に人気を獲得してきた。途中、長濱ねるさんが「兼任解除」としてけやき坂を離れ、正式に欅坂のメンバーになったり、1期生にはなにも知らされることなく2期生の加入が決定する、などの波乱もあった(後者に関しては『1期生衣装部屋立てこもり事件』で検索してほしい)。しかし苦難を乗り越え団結し、昨年には唯一の3期生且つ最年少メンバーとして、上村ひなのさんという新戦力を加えた彼女たちは、改めて欅坂46に並び立つ存在になるべく活動を展開していた。
だが、今年2月。グループを「日向坂46」と改名することが発表された。改名に関してはメンバーには知らされていなかったらしく、各々この報にひどく驚きながらも、喜びを露わにし、嬉し泣きする者もいた。しかしそんな中、一人だけ複雑そうな面持ちで目を潤ませたメンバーがいた。
柿崎芽実さんである。
彼女もまた欅坂に憧れ、背中を追いかけた一人であり、長濱さんがいなくなってからも「けやき坂の」センターとして、踏ん張り続けていた。そんな彼女の心理に、長濱さんの脱退、「けやき坂46」という肩書きの剥奪がどう働いたか、僕は知る由もない。何ならリアルタイムで見てすらいない。でも、もしかすると、それらが彼女の目には、「どうしようもない喪失」として映ったのではないか、という事は、想像に難くない。
ところで、柿崎さんと欅坂の平手さんとの仲良しぶりは、ファンの間でも有名だった。映像を直接見てはいないのだけれど、二人で海に行ったりしていたらしい。まるで一組の恋人のように、仲睦まじい様子だったと。
柿崎さんにとっては、砂浜を並んで歩いた二人の足跡が、振り返ってみれば、波にさらわれて消えていた。そんな印象だったのかもしれない。
僕が画面越しに見る柿崎さん――いい加減鬱陶しいから以降は普段のように「めみ」と呼ぶが――は、コケティッシュな笑みとぶりっ子キャラ、無茶振りにも即座に対応する器用さの目立つ人だった。ウインクがこれ以上無いほど魅力的だった。メンバーみんながひな壇に揃う引きの画でも、いつしか彼女の姿を探すようになっていた。
改名の発表があってから、イベントや収録を休むことが増えたと聞いていたけど、先週の「日向坂で会いましょう」ではいつものぶりっ子キャラで大活躍していて、ああ、大丈夫なんだな、と勝手にホッとしていた。
僕含め、観客というのはなんて傲慢なんだろう、と思う。ショーの最中、演者が演者として見せる顔にばかり目が行って、何を想い、何に苦しんでいるのか――はっきり言えば「ひとりの人間である」ということを、すっかり忘れきってしまうのだ。
改名発表の折見せた切なげな表情、最近の欠席、そうした事を鑑みれば、めみの内面の懊悩に思い至っても不思議ではない。むしろ自然な事のはずだ。しかし情けないことに僕は、すっかり失念していたのだった。
あの日、実習が終わって帰宅した僕は、ベッドに裸で寝転がり、漫然とTwitterを眺めていた。そうしたらめみの卒業発表があった。しばらく呆然としていた。事態が飲み込めなかった。30分くらいして、ようやく身を起こした時には、窓の外はすっかり暗くなっていて、開け放った窓からは今にも雨が降り出しそうな、湿った匂いがした。さっきまで腹が減って仕方なかったのに食欲は消え失せ、ただ頭の奥がじんじんしていた。
ぜひ笑い飛ばしてもらいたいのだが、僕は事ここに至ってようやく、自分がめみ推しであったことを悟ったのである。
指先に体温が戻り始めて、僕はスマートフォンのブラウザを起動し、情報を集め始めた。何ができるわけでもないが、ただ知り��かった。仔細漏らさず彼女の事を知ろうと思った。
まず、卒業発表直後に目を通しためみのブログを、もう一度読み返した。「しばらく心身の不調が続いているし、高3になって、将来に悩むようになってしまった。これ以上メンバーに迷惑をかけられない」とあった。その切実さに堪えられなくて、すぐにタブを閉じてしまった。
5ちゃんねるのファン用のスレッドをまとめたブログを見つけて、記事を読み漁った。ファンのための有料メッセージサービスで、しばらく前に、めみが黒いチューリップの写真を送ってきた、という話を、そこで見かけた。
調べてみて、愕然とした。黒いチューリップの花言葉は、『私のことは忘れてください』だった。
僕は泣いた。本当かどうかは知らない。だも、そんなことがあってたまるかと思った。17歳の女の子が、誰より最前線で踏ん張ってきた子が、将来に思い悩み、メンバーに迷惑をかけられないと自らグループを去る決意を固める。それだけでも悲惨なのに、『私を忘れて』って、そんな……。
他人の記憶から消え去りたい、なんて思うのは尋常の事ではない。ましてやアイドルとして、ステージに立っていたなら尚更だ。
彼女は、僕が暢気に彼女たちを消費している間、ずっと自分を責めていたのだろうか。いなくなったほうがみんなのためだ、そうやって自らを追い詰めながら、カメラに向かってウインクをしていたのだろうか。
そう思うとたまらなくなって、自分が恥ずかしくなって、めみに謝って、励ましたくて、だけど僕は彼女を好きになって日も浅いただのいちファンでしかない。どうする事もできなかった。それでも自分の中の濁った何かを消化したくなって、文具屋に走っていってスケッチブックとサインペンを買い、めみの絵を描いた。冷蔵庫の酒を飲み尽くしながら、一心不乱に描いた。難しかった。
気がつくと僕は床に伸びていて、窓の外はもう昼で、足元には少女の絵が散らばっていた。二日酔いで動けなかった。あれは自己満足だったな、と思った。でも気持ちは少し落ち着いていた。
日曜日の今日、電車で1時間かけて、錦糸町まで出かけた。ここのタワーレコードに、めみのフォトパネルがあると聞いたからだ。曇天の錦糸町駅前は、殺気立った人がいっぱいで、なんとも言えない湿気と臭気が充満していて、名前ほど優雅な街ではなかった。
タワーレコードに入って、すぐ脇にそれはあった。アイドルのコーナー、その中央に堂々と日向坂のブース、そしてめみのパネル。
「ご自由にお撮りください」とのことだったので、近づいて写真を1枚撮った。それから改めて彼女の顔を見た。丸くて色白の顔、やや吊り上がったアーモンドのような眼、小ぶりな鼻、艷やかな唇。緩やかに波打った黒い髪。陳腐だがなんとなく、妖精っぽいよな、と思った。それから、僕の好きな人形アニメ「森のレシオ」に出てくるキャラクターに、どことなく似ているんだ、と気づいた。
周りの人が見ていないか確認して、僕は小さく一礼をした。短い間だったけど、初めての推しになってくれてありがとうございました。あと、ごめんなさい。しばらくは忘れられそうにないです。
その場を離れた僕は、しれっと関係ない映画雑誌を買って、店を出た。
彼女――柿崎さんが、これからどんな道を歩むか、それは僕にはわからない。できる限り幸せになって、いつかこの数年間を懐かしく思い出せるような日々を送ってほしい。
相変わらず傲慢だとはわかっている。でも、今はそう祈らせてほしい。
それから、今夜も「日向坂で会いましょう」の放送がある。そこに柿崎さんはいない。先週の次回予告でも、姿を見かけなかった。それでも僕は観るつもりでいる。もう少し、日向坂46というグループを推していたいと思っている。
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ベルリン・ヴェネツィア行ってきました~~~!超長いレポだよ!旅行中に毎日うpしようとしてたけど気力が続かなくて寝ちゃったのでまとめたよ!w
関空で朝8:55発で、滋賀から始発でも間に合うかどうか微妙という怖い時間なので フォロワーの大阪さんちにお泊りさせてもらいました!ありがとうううう で、便利なシャトルバスとか教えてもらってまぁ出発はスムーズ! ルフトハンザでソフトミール食にしてみたよ!でもドイツ人のCAさんが「Special meal?」って隣の席の人まだ配膳されてないのに 先に配膳してくれたから、なんか気まずい笑


この野菜とかはぶちゃっとしたゆですぎ野菜だからこれはマジで助かった^^ 白いのはおさかなで、解いて小さくなってるし!!次の写真のトマト付いてる赤いのはチキンで、 このワンプレートに限っては頑張ってくれている~~ でもあとは確かに普通食よりはソフトミールかもしれないけどもっと柔らかくしてほしかった、みたいなレベルかな笑 しょうがないね笑 食べにくかったので途中しんどくて残したけど、ありがとう!!!ソフトミール無かったら食べれなかった!笑



で、ミュンヘンの乗り換えを経て!ベルリン着いた!!!空港からホテル最寄りのアレクサンダープラッツ駅の近くについて、 テンション上がってとりあえずパシャ!!みたいなやつだ!笑 一人でもバスの切符買えた~!乗れた~!着いた~!と嬉しくなるね! ホテルも駅チカな上にチェーン(?)でレストランも併設してあって平均より良いところだから、 お値段まぁ可愛くないけどその分いい部屋だ~~! ドイツのホテルは3年前のミュンヘンもそうだけど、平均よりちょい上だと日本のホテルに近い快適なホテルだから すごく過ごしやすい!




ご飯調達と近場の散歩を兼ねてアレクサンダー広場に行ったらなんか祭りしてる! これはまるでクリスマスマーケットのよう!楽しそう!!食べれるものは少なそうだけど、とりあえず形式美でカリーヴルストとパン、ヌテラのクレープ買った^^ これ伝わりづらいかもだけど、カリーヴルストクソデカでめちゃくちゃ量多いの笑 で、これを同時に買ったら私の両手が塞がるのは言わずもがな、残念なことに水を買っていなくて… 水ないと何も食べれないので、ドイツってか日本以外でしちゃいけないと分かってたけど 空きテーブルに食べ物だけ置いて水買に行って戻ったら(5分もたってない) 掃除のおっちゃん(移民さんなのか黒人さん)にめっちゃ早口で「こら!!置きっぱなしにしちゃだめだろ! 5分経ってたら捨ててるからな!絶対食べ物置いてどっかいっちゃだめ!だめ!」って怒られて笑 ごめんごめんって謝っといたけど、まぁ分かってますよ!わかってたけど…ごめん笑 水を先に買うべきだったミスなんだよ~~笑 で、今は口の中の粘膜が薄くて刺激のあるもの食べれないから、カリーヴルストも3つだけ食べてパンだけじゃ食べれないし残した笑 クレープも3分の2くらいは食べたか?笑 腹は満たされてないけど辛いし固いし笑

で、しょーがなく駅の中まで行ってちょっとした売店でフルーツ盛り合わせみたいなのとカフェラテ! これがまた多いんだよww分かりにくいけど結構量ある笑 ホテルに戻って食べたので残りは冷蔵庫入れといた!
2日目!

朝ごはーん!!やっぱり楽しみだったよドイツの朝ごはん! この!シリアル!食べれなくて!1口で残しました!!ごめんね! パンは固いけど噛めば食べれるので超時間かけて食べた笑 ヨーグルトもチーズもハムもパンも美味しい~(と思う)ヨーグルトすごい濃厚! ドイツ式でパンを半分にカットしてバターを塗ってサンドイッチにして食べたよ!




んでアレクサンダー広場の教会やら噴水やらテレビ塔やら見て…私の計画性の下手さが出たんだけど、

ここで「あ~なんかある~」って思って写真に撮ったこれ、大聖堂です笑 しかしなぜかスルー笑





その先の目的地だったDDR博物館へ笑 そしてここは外装の写真無い笑 人がすごく多くて写真撮りづれぇってなってトラバントちゃんも居たんだけど撮れなかった…残念~ 日本語無いのでよくわからんけどDDR時代のお部屋とかかわいくて、素朴でよかった!
で、ちょっと離れたとこの文房具やさんまで行った!楽しいけど日本製品めちゃ多くてにっこりしつつ、イギリスのものも多くて笑 買ったやつでドイツ製あったのかな笑

帰りにスープバーがあってジャガイモのスープ!おいしい!量も結構あるけど!w てか何故かみんな飲み物頼まないんだよwなんで?水飲んでたの私だけだったよ笑 ここのはパンかご飯か選べて、以外とご飯選ぶ人居てにっこり^^ 私は普通のご飯は食べにくいからパンにしたけど、スープストックを思い出す… でもこんなん、スープストックで食べたらちっさいスープ×2とパンorご飯のセットでも税込み1000円するから笑 ここのスープこの量で5ユーロくらいじゃなかったかな? こういうスープ屋さんがあるのは嬉しい~通いたかったんだけど結局この日しかこの店には行けなかった笑







午後は地下鉄!Uバーンに乗ったよ!!乗れた!!3年前は1回乗っただけでその時は通り過がりの人に聞いたりしたけど、 今回は!!1人で!!できました!!うれしい!てかドイツの駅は階段降りたらすぐホームだから迷いは少ないんだけど笑 でシュタージミュージアム!写真撮ったけどやっぱり英語とドイツ語しかないから…笑 なんか深い話が沢山あるとこだったと思うんだ、でもさっぱりなんだ笑 流石にこういうときは語学力欲しくなるね…笑 入館料安くないからもったいないし、ここまで来て推しの歴史を楽しめな��のももったいないよね笑 結構見応えあってお疲れです笑 ここ、元々シュタージの使ってた建物なんだよね、雰囲気もそのままでよかったよ~





でここは東ベルリンの中心地より少し離れたとこなんだけど、桜??か分からないけどお花咲いてたから撮った^^ 綺麗!この辺はシュタージの建物あるのもそうだけど、同じ建物がズラ―――っと並んでて社会主義臭すごい! 街並みだけで楽しい!ぷーちゃんはこういうとこ歩いてたのかな~~ なんか綴鈴さんの小説の表紙に描いたようなカラスが居た!!! あと、オスト-ヴェストカフェ^^芋兄弟が経営してるのかな~~ツイッターで誰か上げてたの見たことある笑 帰った時間はもう夕方超えてたから、ホテルのレストランで食べようとして、英語で説明聞いてたら、 「レストランとビュッフェがあって、ビュッフェは80ユーロ」って説明を「レストランもビュッフェも80ユーロ」と 勘違い解釈して、断っちゃって、でも後で「あれ!?違うわ、ビュッフェだけ80ユーロだ!」って気付いたんだけど 今更戻りづらくて笑 近場でバーガーキング笑 いつもだけどご飯は1時間以上かけて食べてるよ笑
3日目!

あさごはーーん!このチーズまじうまい…と思う笑 朝ごはんウキウキするね! んで今日は親父の墓参り!ポツダム行くのにグーグルマップに弄ばれて少し時間かけたけど、着いた!w



ポツダムのブランデンブルク門!なんや曇ってる~! カラフルな親父!!アウトレットストア見てなかったけど見たらよかった笑 お昼兼おやつ!代表的なケーキのシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(だと思う) そして倒されたケーキにぶっささるフォーク!w バタークリームで優しい感じだけどデカイし甘い笑 残しちゃったごめんね!




食べ終わって門に戻ったらめっちゃいい天気!!!綺麗!! 宮殿までのお庭もとっても緑が綺麗で楽しい~!きらきら!



で!サンスーシ宮殿!!!すごい!!でかい!厳か!!このときはなぜか内部入らなかった私は何なんだろうね??混乱してるの??笑 で、親父のお墓~~~!みんなジャガイモお供えしてる!!って私もポツダムプラッツ駅で買おうとしてたのに 忘れてた~~~!!w悔しいやつだ!!!あーー笑 野菜売ってるとこまで調べてたのに笑 あとは行くつもりの無かったオランジェリー宮殿に迷った結果着いたり笑 気を取り直してバスで新宮殿に笑 ここがプロイセン最後に建てた宮殿だって!







そしてサンスーシ宮殿の中は全部回ったあとの最後に入った!多分最後の時間のチケットだった笑 そして!!ここは!!日本語ガイドあったよ!!(涙) 写真は撮ろうと思ってチケットも買ったのに、なんか…雰囲気と説明で撮りにくくて撮ってない笑 あ、アホなのか…?!いや、なんか最後のガイド時間だった上に、日本語のガイドは時間がかかるのか、 全員の最後を歩いてたから、管内の見回りの人の視線もあってのんびりしづらくて笑 やだなこんなとこで日本人発揮しなくてもいいんだけど、金払ってるんだし笑 でもなんか全体の雰囲気で、撮りづらさとなんか親父の亡くなったとこをバシャバシャ撮ることにも なんだかなぁと謎の遠慮をしてしまって撮ってない笑 あほ~~~!!資料!!! まぁ撮影可のとこだしどうしても描きたければggれば出て来るでしょう…笑 芋も忘れたし、ここはまたリベンジをして次こそは宮殿内も撮る!!! それにしても親父のことめちゃくちゃ説明してくれるから嬉しい~~~ あ~~日本語ガイドありがてぇえ~~まじで今までの美術館やら博物館意味不明で疲れてくると わけわからんのに時間かけてドイツで何してんだろうなって自分で酷く我に帰るときあるからww 親父がフランス兄ちゃんやイタちゃんちの人と仲良くてフランス語の方が話してたとか、 そんな…そんな…ぷーちゃん…フランス語堪能だったりして…ヒェッ 人名なら親父や仏兄ちゃんにジルベールって呼ばれちゃったりするんです?!?!どひゃーー^^ あと親父が亡くなったときの椅子もあって…うっ…親父とぷーちゃんが見え…うっ涙 ここは親父のブドウ畑だったみたいで、中もブドウをモチーフにした装飾品や壁が沢山あってとてもかわいかった! 親父なかなかかわいい趣味してんじゃん!ってなったし、ここでは戦いを忘れる休暇の場所だったみたいだから ぷーちゃん調子狂うだろうな~とか思ってた笑 ロココ式だって!ロココ式!!(説明あったけど忘れたんやで)


で、帰ってきてアレクサンダープラッツ駅の世界時計~ 夕飯はホテルのレストランでスープ!野菜スープ優しい味~~(だと思う) ウェイターのお兄さんが最後「ありがとう!」って日本語で言ってくれて優しい世界だった…
4日目!

朝ごはん~~絵が同じやんけと言われたら少し違うんですがほぼ同じです!って感じやな笑


天気があんまりよくないけどベルリンのブランデンブルク門!東西統一のシンボル~!芋~~!



ハウス・アム・チェックポイント・チャーリーと壁博物館! とってもここもディープなとこでめちゃくちゃ見応えあった!!けど相変わらず何書いてんのかわかんね~笑 当時を知るお爺ちゃんがガイドしてたり、広島に通づる何かを感じるよね…OH… 壁とか、連合軍とソ連に支配されてたことを皮肉ってるグッズ屋さんは楽しかった!笑


アンペルマンショップ!本店じゃないらしいんだけど大きいしカフェもあった!

近くのカフェでスープ!これまた量がwwあとこれちょっと辛くてがんばったけど半分でギブ/(^o^)\ トマトベースで豆もたくさんあって食べ応えすごいww


そんでドイツ歴史博物館!ここも大きいし見応えすごいよ!でもやっぱり何書いてるのかわからないよ! ここまでくるとマジで私は何しに来てるのかなって思ってくるよ!!



で、ベルナウアー通り!壁の中の骨組み(?)がそのまま残ってるとこ!これ200メートル続いてるんだって、全部歩けなかったけど。 壁って、1枚ドーンってあったわけじゃなくて、「西(壁)数メートルの無人地帯(壁)東」って構造だったから それも残ってるみたい。夕方で壁記念センターも閉まってたからその層になってるとこは写真に収めれなかったんだけど、 なんかこの高さと威圧感と廃れた感じとか、木が並んでたり公園になってて小さい子やイッヌが遊んでるのを見ると、 ぷーちゃんと隊長は今はもうここに笑って来れるのかな…って…うっ…

夜はアレクサンダープラッツ駅のパン屋さんで気になってたプファンクーヘン!(粉砂糖ついてるほう) ジャムはいっててふわふわでおいしい!(と思う)こっちパン固いの多いからふわふわに出会うと嬉しいね! これ、ベルリン発祥だから、ベルリン以外の人はベルリーナーって呼ぶんだって~ ハム?が乗ってるのもおいしかったよ!
5日目!

朝は少なめ!遅かったんだ~笑 このパン、自分で好きなだけカットするタイプだから、中がふわふわなの~ のんびり出発! お昼はフォロワーさんがお見舞いに贈ってくれた「東ベルリンをたどる旅」って本に載ってた東ベルリンの家庭料理が出て来る レストランに行こうと思ってggったら閉店してて笑 えー!w なんてこったい!wってなったけどしょうがないので東ドイツ料理でggったら 評判いい感じのとこがありそうだったので調べて行った!



赤い!レトロ!DDRみのある内装で、食べてみたかったソリャンカスープもあった!! ガチ東ドイツ発の食べ物ならケーニヒベルガークロプセも食べてみたかったけど、肉団子だからしんどいの分かってたので笑 このスープ元はウク姉さんかロっさまのとこのらしいけど、東ドイツの家庭にもよく出たんだって!ソ連スープか… あかーい!けどこれは辛くないよ!むしろレモン入ってて酸味あってびっくりした笑 でもこっくりしてて、懐かしくて、やさしーい味だった(n*´ω`*n)サラミも沢山はいってる! これはぷーちゃん作ってくれたらすごく…いい…俺様特製ソリャンカスープだぜ!! でも隊長はソ連のときの兄さんを見ちゃうから 俺はあまり(名前が)好きじゃないとかなんとか言ってくれてもええんやで でもこの懐かしくてこっくりした味を食べた隊長は兄さんのやさしさを感じて泣きたくなる味だから食べたくないのが本音 っていうのが大歓迎やで ベルリン居ると芋芋してくる…笑 ここはとても良い経験できたな~嬉しい…ドイツ人のおばちゃん4人グループが先に待ってたけど、 料理がデカイ皿に肉と芋ドーンって乗ってきてて、ペロっと食べててびびる笑 途中、厨房から「アァァーーオオオオーーーウオオオオーウ」って雄たけびが聞こえて笑 お客さん全員びびってたけど、なんかコックさん怪我したみたい…だ、大丈夫か…笑 んで計画性のgdgdな私は2日目に写真だけ撮った大聖堂をこれから内部見に行くよ笑






とっても綺麗でドーンっとしてた…ここはホーエンツォレルン家の墓所でなんだって!棺いっぱいあったよ~ そして頂上から東ベルリン見渡せたんだけどくもってる笑




んでポツダムプラッツ駅!壁の跡地をまた見て、ツイッターで見かけた「Super Dry 極度乾燥(しなさい)」を発見w 笑えるwこれは本物みるとまじでジワジワ笑えるw この商品、日本持ち込み禁止なんだって笑 アサヒの著作権の関係で関税でひっかかるらしい笑 ここも壁たくさんあったよ~

次はベルリンに住んでる普(芋)領フォロワーさんと老舗バウムクーヘンのお店でお茶した! 美味しかったと思う!わからんけど!そんなに日本のとギャップは感じなかったよ! そのあとベルリンを案内してくれて、私のgdgdの計画性が浮き彫りになるくらい色々見落とししてて笑


ホーエンツォレルン家の名前を見つけたここはジャンダルメンマルクトっていう今は音楽堂?らしい笑 ドイツの教会とフランスの教会が隣接してるとこだって~~ プラプラしながらここはアレですよ~って言いながら案内してくれたんだけどほぼ忘れたから今調べてる笑 自分で調べて行くと覚えるんだけど思考停止で付いていくと何してたのか忘れちゃうw

ここはコンツェルトハウス・ベルリンっていうクラシックの劇場らしい!

この辺はフンボルト大学前のベーベル広場なんだけど、このデカイのがフンボルト大学だって…笑

そんで老舗のチョコレート屋さんに連れてってくれた!


あとは建設中(?)のベルリン王宮!プロイセン王やドイツ皇帝の居城だったみたい。 ここは建設費の寄付ができるみたいで、高額の寄付をした人は名前が宮殿内に刻まれるんだって! で、この普領のフォロワーさんは芋領集まって数人で結構な高額を寄付して名前が刻まれているらしいww 推しが消失してるからなんとか寄付しようとする普領と名前刻んじゃうのがwwヘタクラ流石や… 普領と日領ってどっちも宗教みというか、崇拝み感じるよねww まぁそれは?日本さんが?プちゃんに似てるからかもですけど???(突然のぷにち世界感)


そして帰りに赤の市庁舎~~ で、初日にやってた祭りは毎日ずーーとやってて笑 フォロワーさんに聞いたらここでは何かと理由付けて祭りを結構な頻度でしてるんだってw そしてクリスマスマーケットもまんま、このまんま出店出てるらしいw 夕飯はホットドッグ!だけど時間かかるので私はホテル持って帰って食べたよw フォロワーさんありがとう~!!短時間で沢山ベルリン回れた!やっぱ助かるわ~~
6日目!



今日は移動日!最後のドイツ朝飯!やっぱりハムとチーズが最高なんやで 電車もバスも地下鉄もすごく便利で乗りこなしたから、空港まで楽だった! ベルギーちゃんちの飛行機移動にしたけど、鉄道移動でもできたかもしれんなぁ、と 経験したら思えたね!w 鉄道怖くて飛行機にしたんだ笑 高いけど… で!ベルちゃんちの空港!1時間しかない乗り換え、しかもこの動きにくい口でワッフルチャレンジ成功しました! すごい!w美味しかったと思う~~! で、ヴェネツィアついた…けど!!!!問題発生!笑 荷物が一緒に来てない… ロストバゲージのとこで話せない英語駆使してなんとか手続きできた…けど…w イタちゃんちとか信用ならないからさ!!!!w「明日ホテルに送るわね」絶対来ないやん…w で、シャトルバスの切符買ってバス待ってたら、それっぽいバスが来たんだけど 私しか並んでないから目的地のメストレに行くバスか不安で、降りて来た運転手さんに「メストレ…?」って聞いたら 「メストレだ!ヴェネツィア本島行きじゃねぇぞ!」っていうのと、 プラス何かよくわからんことを英語でばーーーって早口で言われて笑 「イ、イエス!メストレ…!」しか言えなくて「あ?!だめだこりゃ通じてねぇな(的なことを言ってたと思う)」って笑われてw イタちゃんちのオッサンの圧力に引いてる私を傍で見てた若いイタちゃんちのお兄さんが スッと私の手から切符取って傍に合った打刻機まで行って打刻して返してくれて笑 運転手のオッサンがその切符を受け取ったら「ほら!行くぜ!乗りな!」って言われて急いで出発笑 途中、「ちょっと寄り道するから!大丈夫!ちゃんとメストレには行くけどちょっと寄り道させろ!」って バス会社のとこに寄り道して、「1分だ!1分で戻るから!待ってろ!」って持ってた傘を職場に返すために走って降りてって 私は「い、いえす、おっけー」くらいしか言ってないんだけど笑 まじですぐ帰ってきて「ほらな?すぐ帰ってきただろ?グラッツェ(投げちゅ)」ってして笑 まぁ、この出来事は無事脳内でロマーノちゃんに変換されたし、 バス乗る前のスマートに優しいお兄さんはイタちゃんに変換されたよね… 荷物届いてないことももうこの2人で許しはしなくても癒されてた笑 ただ、旅行保険も、安くするために病気やケガとか、高額になりそうなのはプラン入ってたんだけど、 ロストバゲージとか品物が壊れたときのプランは起こってもヤバイ金額にはならないと思って抜いちゃったんだよね… アアアア…w



ホテルついたんだけど、前日に「チェックインは10:00~14:00までだから、チェックイン希望時間を事前に教えてね、受付を開けるから」って来てたから 「18:00~19:00」で回答してたのに開いてない…wもう!!!www 同じ建物内のレストランのおじさんがたまたま近くにいたから、「ここのホテルチェックインしたいんですが知ってますか?」って 聞いたら、「電話するんだよ、ここの看板に番号乗ってるでしょ?」って…w えーーーww私には電話なんてハードル高いよぉ!wてか国際電話代ってご存知ですかぁ!?って言いたくなったww じゃあなんで何回もチェックイン時間聞いたんだよw開けとけよww 電話でチェックインしたいんですって言ったらまぁ来てくれたんだけど…w ホテルはイタちゃんちらしくちょっと古い建物でアナログな感じ笑 かわいいんだよ!センスはすっごく良くてオシャレ!トイレットペーパーにはハートの模様が入ってたり、 こういう小さいかわいさやセンスはドイツには無いしワクワクするんだけど、 若干不便笑 なにより階段しか無いから荷物届いたら不安…w私今筋肉落ちてるんだけど…w 開ける荷物も無いし、すぐに近くのスーパーで食料と生活用品を買ってきた笑 無駄な出費もだけど、イタリア語じゃ何が何か分からないから時間かかる~~! 結局ニベアとか、分かりやすいもの買ったけどイタちゃんちで何買ってんだよって話笑 しかしイタちゃんちは…スーパーのサンドイッチも美味しいね… うん、ドイツも決してマズイものには当たってないけど、イタちゃんち…美味しいね…w なんていうか、イタちゃんちで起こる色々なハプニングやアナログで不便なとこも、全部美味しいご飯と人柄と 恵まれた土地に許されてる感じすごいする…w憎めない…!!!w
7日目!



ヴェネツィア本島~!いい天気!やっぱり素敵だ~~ヴェネツィア以上に癒しと綺麗があるところあるのかな?! もうほんと…ヴェネツィアすき…気分もルンルンになるし、海が癒しなのかな… 今日の目的はブラーノ島!3年前、ラグーナの島々のうちムラーノ島しか行けてなかった上に雨で笑 せっかくのイタリアほぼ雨だったから、今度こそブラーノ島をリベンジ! ヴァポレットっていう水上バスを利用するんだけど乗り換えでムラーノ島にも寄ったからガラスの買い物だけしてブラーノ島へ!







超綺麗!!このカラフルなお家が見たかったんだ~~!すごい~~!かわいい! 何が悲しいって、荷物が無いから化粧できないわ昨日と同じ服だわ涙

街歩いて、ご飯はシーフードリゾット!これなら!私でも食べれるのでは?!と思って笑 食べたら米かてぇwwwくwwパエリアじゃないけど、芯残ってる系なんだね…w がんばったけど半分くらいでギブ/(^o^)\w でもめちゃくちゃ海鮮の匂いとダシが効いてる!!(と思う) きっと味覚があったらすっごい美味しいんだろうなぁと思った!!すげー! 多分この店はアタリだ!!!イタちゃんちも、「このレベルなら日本でも食べれそう」みたいなとこはあるから そういうとこに入ることもあるんだけど、ここは!!いいと思う!!これは!! 見た目が地味だけど、イカもエビも沢山はいってたよ! で、あとはブラーノレースを買ってホテルに帰ろう!としたんだ。 でもヴァポレットがかなり混んでて、人がすごい並んでる笑 16:00くらいに並んだのに1時間以上待ってた気がする…w 私が行きたかったのは「ホテルのあるメストレ行きのバス停があるサンタルチア駅行き」だったんだけど 急に「サンマルコ広場行きに変更!」って言われてwえー!?w サンマルコ広場とサンタルチア駅は快速のヴァポレットに乗っても30分くらいのとこなんだ笑 でもこのラグーナの島の中でもブラーノ島は特に本島から離れてて、サンタルチア駅からは1時間30分くらいの距離にあって 結構遠いから、とにかくサンマルコ広場でもいいからヴェネツィア本島に行かないと怖い笑 これ以上この離島には居たくなくて行先変更でも乗ったんだ笑 で、この行先変更のヴァポレットに不安を持ちつつ乗ってたら日本人の1人のオッサンが声かけてきて 「あの、日本人ですよね?一人ですか?」って笑 「はい」って言ったら「この船サンマルコ広場に変わるって言ってましたよね笑」 「そうなんですよ、私はサンタルチア駅に行きたいんですが不安で笑」 「僕もなんですよ…名刺今は無いんですが、僕○○会社(大手企業)でベローナに出向してるんですが、明日もベローナで仕事だから 今日中にはベローナに帰らないといけなくて…サンタルチア駅発の新幹線(レ・フレッチェ)が20:10なんで間に合うか怖くて笑」 「それは怖い笑」って感じで話てくれて笑 そんなこと言ってたら「リド島~~!」ってヴァポレットの案内のおっちゃんが言うからwww みんなリド島で降りるしwwサンマルコ広場行かんのかい/(^o^)\w リド島もラグーナの島々の1つでまだ本島とは離れてる笑 リド島も行ってみたいとは思ってたけどこんな形で行きたくなかったよw 次のヴァポレットまで激混みだから観光なんかできないし時間的にも余裕無いし笑 一応乗り換えでサンマルコ広場には行くみたいなんだけど、既にこの時19:00前笑 おかしくない?!16:00には帰ろうと行動してたのにまだ離島/(^o^)\ まぁそんな中色々オッサンと話してお互い1人だし一緒に並んでたんだけど、 オッサンが「ベローナいいところだよ~~普段は観光客もヴェネツィアほど多くないし、 落ち着いてて綺麗で過ごしやすいからおいでよ~案内するしご飯おごるよ!」 って言ってくれてたので「じゃあ明日行けたら行きますわ!」みたいなノリで約束して笑


なんとか乗り換えたら19:30くらいにサンマルコ広場について20:00くらいにサンタルチア駅についた! オッサンは予約してたレ・フレッチェには乗れなかったみたいだけど別の列車には乗れて無事ベローナについたよう笑 さすがにサマータイムでも20:00超えてくると暗くなってくるし、メストレは移民さん?かな? 黒人さんが多いのでちょっと怖いからウロウロしたくなくて笑 夕飯と明日の朝食のためにスーパー行ったよ!
もう結構疲れててイタちゃんちに振り回されている…ってなってたんだけど、 お惣菜コーナーでグラム注文はハードルが高いので個数で注文できそうなものを頼んでみようと思って! 自分で言うのもなんだけどここにきてお惣菜チャレンジするの中々アホだよね笑 お惣菜のお兄さんに話かけた「英語いいですか?」「んーちょっとなら」「私もちょっとなら笑 これを2個ください」って言ったら 2個包んでくれてグラムによる値段のバーコードが印刷されたシールをお惣菜に貼ったあとに、 1個また出してきて「手出して、これあげる」ってオマケしてくれて!! おにいさーーん!!これはイタちゃん変換余裕ですわ… その後は何言ってるか分からなかったけど、多分「いいんだこんなくらい」って感じだったと思う笑 いつもしてるのかな笑 これだからイタリアはやめられないぜ…��っ…このポテトうめぇ… すごくうれしい気分になるよね!!イタちゃんちが憎めない…憎めない…!w 内心「やべーお水無いのにこんなもん食えんのか」って思ったけどなんとか食べれた笑 あっちの人ってお金払う前でも堂々と食べて後払いとかするけど、スーパーでそれするのは私にはできないし、 「お前何食べてる!」って捕まったらどうしようかとドキドキしたよ笑 で、届いてるわけないだろうと分かってても「明日にはスーツケース送るから!」って言ったのを 一応期待してホテルに戻ったけど、まぁ、届いてないよね笑 また明日もノーメイクで同じもの着るのか~~~イタリアでこそ着飾りたかった笑 下着は洗ったよ、さすがに笑
8日目!
ご飯がスーパーのだから写真撮ってても雑になってきててここにうpするほどの写真がないので前日の夕飯から飛ばしています笑
すでにイタちゃんちでの出来事が濃すぎてドイツ行った記憶がはるか向こうになってた笑 今日はベローナに行こうと思う!けど、荷物が流石に永遠に来ないんじゃないかと不安にもなってたので がんばって空港に電話することに!した!でも英語なんかできねーぞ! しかもつながらない笑 おいいい笑 てかロストバゲージ案内の紙には「このURLにアクセスしてPINコードを入力すれば自分の荷物状況がわかるよ」って 書いてたんだけど、そのURLにまずアクセスできなかったんですけど!!!ww もう!!イタちゃん!!wだからしたくない電話することにしたよ…w なんとか繋がって「荷物が昨日届く予定だったけど、まだ来ないよ」って言ったら「明日には届くから待ってて、 何か変更あればまたこちらから電話するよ」って切ったんだけど、ほんまかいな…笑 で、観光しようと外出ようとしたら部屋の鍵があかない笑 私ね、普段から鍵回すのド下手くそで日本でも鍵が開きません!!鍵の回し方わかりません!! ってよくなってるんだけど、ここでもそれが出て笑 内心、多分鍵が悪いんじゃなくて開け方が悪いから、冷静になれ…冷静になれ…って してるんだけど、開かない笑 面倒だからオーナーに電話して開けてもらおうかと思って電話したら「鍵が…開かない」「え?鍵?がなに?」 「鍵が…部屋側から開かないんです」「ん?アンロック?(英語下手くそすぎて伝わってない)」 「…?アンロック…アンロック!(アンロックの意味を真逆に解釈した私はここでなぜかアンロックを肯定)」 「??OK,バイバイ」「??ばいばい?」「(電話きれる)」「???え??通じたの?来てくれる?w」 っていうクソ会話をしてしまって30分待ちぼうけ、ここでもう1時間くらい鍵が開いてない笑 で、開かない~~ってまた格闘してたらなんかどこかでガチャっとアッサリ開いてwwww オーナーがアンロックのくだりで来ないことは分かったからよかったものの、もう!なんやねん!と自分に情けなくなるww で、ホテル出ようとしたら、ちょうど!!空港から荷物届いて!!清掃のお姉さんが部屋まで荷物を階段上がってくれた! チップ渡したけど、お姉さんかわいいし優しいんだ!イタリア語しかできないけど、グーグル翻訳で何回か助けてくれてて笑 気を取り直して荷物を部屋で開けたら…


ワインが割れて…ました… ドイツで…ポツダムのサンスーシ宮殿で買った「プロイセンプレミアムワイン」割れてました… アアアアアアアン涙 これは!!悔しい!!!一応荷物でカバーしてたつもりだったんだけど足りなかったんかな… それかかなり雑な扱いを受けたのか笑 悲しい…これは絶対買うって決めてたし…ううう( ;∀;)プロイセンワイン飾りたかった~~~~ そして被害がwwwwくっそお!wお土産ベッタベタだよ!ワイン臭すごいし!w 破片で怖いし!ww ドイツで買ったお土産結構な確立でワインまみれになってて、チョコも未開封そのまま捨てたし、 お土産の外箱とか包装までベタベタだからこんなん持って帰るのも帰れない笑 すごくかわいい包装や箱もあったの…なんなら、箱とセットだから素敵ってのもあるやん?w ほぼ捨てたよね笑 ただ、不幸中の幸いは、ワイン守る用に周辺にポケットティッシュを8個くらい敷き詰めてて、 ワインもこいつらが使用済みのオムツみたいなレベルで吸ってくれてたから被害が抑えられたと思う笑 破片もすごいけど、ワインは位置変わってないというか、割れても形?を保ってたんだよ! だから服を収納してた片側には行ってなくて、雑貨側の片面だけで済んでた!(写真は周辺の荷物を除いた状態) だからね、ちょっとは守ってたことを証明してるんだけど、一体どんな衝撃きたんだよ/(^o^)\ww このスーツケースいい値段してたから、多分外側の防御力はいいのかも笑 でも中身は耐えられなかったんかな笑 使いたくないし、持って帰りたくもないからさっきの清掃のお姉さんに「このホテルで不要なスーツケース捨ててくれる?」 って聞いたらOKもらえたので、今日はスーツケース新しいの買おうと思う…wくw 今日こそはお洋服も着替えられるし、化粧もできる!テンション上がる~!!

準備してベローナ行きのレ・フレッチェに乗った!! んだけど、私としたことが乗った瞬間に「あ。やべぇ打刻してねぇ。罰金不可避(悟り)」ってなって笑 この時点で荷物の開封とショックで疲れてたのか、 「もうええわ罰金くらい払うわくそが」みたいな感じですげー堂々と切符点検のお姉さんに 「ボンジョルノ!グラッツェ!」っていい笑顔で切符渡したら何故か見逃してもらえたwww え?!なんで?!観光客にも容赦ないんじゃないのか?w挨拶が大事ってことの証明?w 何にせよ内心「罰金いくらやねん(涙)」ってなってたから嬉しい!w これだからイタリアはやめられねぇぜ… これでまだ午前中、ちょうどお昼くらいの話なんだから濃いよね~~ で、昨日のおじさんと合流!お仕事はフルタイムみたいな感じではないらしく、遅めのお昼から一緒できそうとのことだったので、 案内してもらうことに!



「本当に来るとは思わなかった」「あ、なんかすみません社交辞令を真に受けて来ちゃって」 でもまじでベローナ行ってみたかったし、ヴェネツィアは2回目だったし、気分転換がすごい! ベローナいいね!綺麗で!落ち着いてる!ヴェネツィアの癒しとはまた違うけど、 イタリアの大陸側の観光って初めてだったから新鮮な気分だった! あ、海のないイタリア観光ってこんな感じなんだ~って笑 しかし改めてヴェネツィアの戦闘力の高さも認識はしてしまったんだけどね笑


観光中心地の広場のレストランでまた懲りずにシーフードリゾット! なんだけど、これ、スパイスが効いてて普通の人には何ともないレベルの量なんだけど、 私には辛すぎて口の中痛くて食べれなくて笑 このオッサンはチーズと鶏ミンチのリゾットだったから交換してもらった笑 やさしい味~~チーズいい香り!イタちゃんちのチーズ美味しい~~(と思う) ピッツァも挑戦したいけど無理そうで諦めてたからチーズ嬉しい! シーフードリゾットは1口しか食べてないけど、昨日のブラーノ島のやつのが美味しいと思う笑 見た目は豪華だけどね! で、まぁやっぱり米は固いので半分くらいでギブしたんだけど笑 このオッサンも名刺くれて一応怪しいものではない認定をして(遅い) 話を聞いてたら「手術や治療で普通にご飯が食べれない人用に鼻や胃腸に直接入れる栄養食(粉を水で溶かして使うやつ)」を 開発した人らしくて。 この商品は病院でかなりのシェアがあるみたいで、私は粉末を溶かすタイプは使ってなかったけど、 同じ病室でこれを使ってる人がいたから、何言ってるのかはわかったんだけど、 お世話になってたかもしれないし、私も栄養剤鼻から1か月は入れてたから他人事じゃなくてな! すげー巡り合わせだ!っておお!ってなったね!笑


んでまぁアレーナっていうローマのコロッセオの次の規模らしいものみて、







街並み見つつロミジュリの舞台見て笑 あと大きい教会が3つあるみたいなんだけど、1つは近くだから見に行った!





すごい綺麗~~~!やっぱイタちゃんちの教会は感動する…ぶわーーってなる… ドイツにも教会あるしそれなりに豪華なとこもあるし見てるし、宮殿も親父の拘りなんかすごくて 細かい装飾品や、すごいーって思うんだけど、 正直、イタちゃんちの感動ってドイツには無いんだよね… もちろん兄さん~~~!!みたいなのはあるよ!wそれは特別!w でも、なんていうか、イタちゃんのパワーを感じる笑 こういうとこに笑 イタちゃんにはむちゃくちゃ振り回されてるから、そういう点ではドイツのがかなり落ち着いて行動できたし 便利で過ごしやすかったから、ドイツのがいいとこも沢山あるんだけどね! これは3年前も思ったことだな~~

そして買わないといけないスーツケース!買った!! ヴェネツィアにもあるんだろうけど絶対高いだろうし、安いと騙されてそうで怖いな~って思ってたから ベローナのショッピング街ウロウロしてたらリーズナブルでかわいいお店あったので!! 写真はホテルで撮ってるよ。本物のほうがもっと赤っぽいオレンジだけど、いい色~~~ このお店のお姉さん、とてもかわいくて色々説明してくれたんだけど、 最初スーツケースが高くて奥の棚にあったから取り出してくれるときに 長いネイルした爪が折れちゃって!「あーっこれは痛いし…あーっまだつながってるしどうしよう」 ってなってたから「先に治療してきて、スーツケースあとでいいから」って言ったら 「ちょっと待ってね!」って行ってしばらくしたら戻ってきてくれたんだけど、 そのあともスーツケースを棚に戻したりわちゃわちゃしてるときに腕ぶつけたりしてて、 「今日はバッドデイだわ…」って言ってて笑 でもなんか、女子特有のすぐ仲良くなる感じになって嬉しかった笑

そのあとは今回初ジェラート!分かりにくいけどレモンとホワイトチョコ!驚きの白さ! 美味しい~~!(と思う)けど量多いから残した笑 日本だと「この量でこの値段は高いですわ」みたいなことたまにあるけど、 ヨーロッパは「この量でこの値段なら高くないけどこの量はいらない」みたいになる笑





最後はベローナの街並みを綺麗に写真撮れるとこで終わり!ここなんだっけ、よくわからんとこ笑 イタリアの信号は黄色あるよ!青はかなり時間短いけど黄色が以外と長くて焦り損する笑 この日もパンとお惣菜買って夕飯!ヘタにレストラン行くよりこのくらいで済むほうが楽だよ笑 ご飯に1時間とかかかるから長居もしずらいんだよね笑
9日目!

これシュリンプのサンドイッチなんだけど美味しかった…と思う笑 あっちって牛乳常温で売ってるんだよね~確かにお菓子のレシピでも常温に戻してから、って書いてるし冷やす習慣ないのか??開封したら別かな?

今日は天気悪い~! リアルト橋だよ!3年前は改装中でこの姿見れなかったから嬉しい!



ヴェネツィア来たら行かないと、みたいなサンマルコ広場に行った! やっぱすげーけど曇ってるゥ!この広場の鐘楼も聖堂も美術館も3年前にコンプリートしてるので、中は行かない! 別ジャンルのフォロワーさんが別ジャンルに移ったときにヴェネツィアが舞台のお話みたいで 推しのためにお土産を買ってきてくれ、ってミッションも無事こなした!


そして3年前しなかったクソ高いカフェでお茶する! この網は鳩が近くに居てサンドイッチとかも食べに来ちゃうから、それの防止笑 いえーい優雅~!生演奏聞きながらクソ高いカフェラテとサンドイッチをいただきますわよオホホ キャビア乗ってるじゃないでございますの、初めて食べましたわ… しょっぱい…魚卵…って感じだね?(魚卵ですからね)


このあとはまた行けてなかった教会に行こうとおもって、サンジョルジョマッジョーレ教会に行った! けど雨ェ!w

中にはいきなりシャレオツなオブジェあったよ…!なんで!? 教会の中に突然オブジェ置くものなの??よくわかんねーな…日本じゃ神社の中に突然現代美術品置くっての無さそう…



てっぺんからの景色��よかったよ~~けど晴れてたらもっとよかっただろうなぁ笑 雨にクソ打たれてオギャーだよ!


でも雨あがったら少し晴れてきてサンマルコ広場戻ったらいい感じ!


買い物しつつ、また同じ高いカフェ入ってティラミス食べた!けどあまいよ~~~ 胃にもくるので夕飯イラネェ…ってなりつつなんとか食した笑 明日は帰るので今日は早めに寝るぞ!
最終日
私はここで焦っていた… このホテル、実は旅行前に日本で自動的に支払いがされてて笑 メールで突然「支払いが完了しました!」ってなってたから、「え!?てめー聞いてねぇぞコノヤロー何勝手に決算してんだ」 ってちょっとムっと思ってたんだけど、すっかりそれを忘れてて笑 3年前も今回も現地払いを前提に予約してたし、今回もそのつもりでいたから忘れてて、 受付に普段いないオーナーに前日に「明日、朝の5:50にはチェックアウトしたいよ、私はどうすればいい?返信ちょうだい」 ってメールしてたんだよ。何なら清掃のお姉さんにチップと共にオーナーへって同じこと書いたメモも渡したの。 支払い済みを忘れてた私が一番アホで悪いんだけど、返信くれって言ってるんだから、一言、 「特にすることないよ、そのまま帰って」ってくらいくれればいいやん?? けど返信もないし、朝その時間に鬼電話しても出ないし笑 もう焦る焦る笑 支払ってないって思っちゃってるから、タダでここ出たらまずいよね?!って思って金額の現金置いて、 「手続きが必要ならあとでメールください。飛行機間に合わないので出ます」ってメール送って笑 走ってたんだけどいかんせん貧弱だからしんどいし、荷物重すぎて途中道に階段があって登れなくて笑 フラフラして運んでたら通りすがりのお兄さんが階段まで荷物運んでくれてな!!!ありがとう!! 急いでバス停行ったらもうバス出るとこだし、でも切符まだ買ってないから券売機探すも近くに無いし、 下調べができてない私が悪いんだけど、現金がほぼ無いっていうのは突然の予定外の出来事だから 運転手さんから直接買うこともできなくて笑 クレジットカードしかないって言ったら現金しか無理!空港で買えば?言われて笑 ありがたや…とりあえず乗せてくれた…笑 で、空港ついたら私はバスの券売機が近くのどこにあるか探さないとわからないし、 重い荷物あって素早く行動できないからキョロキョロしてるうちに運転手さんもう次の目的地行っちゃうし!w もはや買っても買わなくても誰にも分からない状態になっちゃって笑 一旦座って落ち着いて、さっきのホテルへのメール返信来てないかな~って自分の送ったメールを見直してたら急に気付いた… あれ…??私支払いを日本で済ませてたのでは…??ってwww/(^o^)\ ウワーww結構いい値段を現金で置いてきてしまったwww/(^o^)\ やらかした~~!もっかいメールで「さっきは勘違いしたメールをしてごめん、もう現金は返金しなくていいよ」て送った…笑 めんどくさいから返金はもういいんだけど、今現在帰国して一週間たっても返信してこないオーナー何なの?!ww握手してくれたり私の下手な英語にも付き合ってくれたり、説明してくれたり、人当たりはよかったんだよ?w あと悲しいのが急いだけど飛行機の時間が1時間くらい遅くなるって出て、もう私疲弊すごい…笑 自分が一番アホなんだよな~~~ホテル代支払い済みなのすっかり忘れてたよ~~~ まぁユーロ持って帰ってもしょうがないけど、多分もっかい旅行しても残るくらいはあったよ… 未払いよりはいいんだけどさ笑 高い勉強代だ~~! 手続き全部終って、空港でちょっと化粧品見たり買ったりして、そのときのレジのお兄さんが多分ドイツ人だったみたいで、ボーディングパス見せて、って言われて見せたら「ミュンヘン乗り換え」を見たからか、「ダンケ!」ってスゲー何回も言ってきてかわいかった笑 私はついグラッツェって言っちゃったんだけど、その後も「ダンケ!」って何回も言ってきた笑 そしてミュンヘンで乗り換え!


ソフトミールが行きより固めな気がしてあんま食べれなかった笑 日本の日の入りも見て、なんとか帰れましたよ…ヨボヨボ 最終日に一番やらかしちゃったよ~w最後まで気を抜いちゃだめだ!って変に気張ってたから、逆に悪かったな笑
というわけで!!2019年のドイツイタリア旅でした!!! 長文お疲れさまでした!!!やっぱり楽しかったよ! ほぼ1人だったけど、なんか今はひとりでも大丈夫ですわ、ってなってる! 来年はイギリスか、スペインか、スイスか…行きたいね~~~今度こそ脱ドイツとイタリアする笑 ありがとうございました~~!

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塩田千春 魂がふるえる展を、観て
OZ magazineを読んで、この展示の詳細を少し知ったのだけど、恐らく、ハッピーな展示ではなく、マイナスな感情から生み出す人で、そういう展示なんだろうなと考えていた。インスタレーションをやる人だと思っていたけれど、もともとは絵を描く人だったみたい。絵を描いていた時期に、自分が絵になる夢をみて、どうやったらこれを表現できるかと考えているうちに、頭にペンキを被って自分がキャンバスになるという、自分自信を作品にすることが始まった。これが、血みたいでとてもグロかった。そして学生のときに自分の身体に糸を垂らすインスタレーションをして、糸がアイデンティティのひとつになる。この写真は糸で隠れてるけど裸で横たわっていた。その次の写真が、とある課外授業?をしたときにできた作品だったのだけど、四日間断食し、なんだかわすれちゃったけど、その後鏡を見ながら後ろ向きに家に帰るとか、3時間他人と無言で向かい合うとか、そういう過酷な事をした後に、塩田が最初に口にした言葉がジャパン、その後行ったことが、裸で岩場?砂場?山?を駆け上がって転がるのを繰り返すこと。そのときの写真。これで、土がアイデンティティになる。なんか、これが作品になるのか?と疑問にも思うけど、でも、この過酷な生命の危機に陥ったときって、本来の自分の姿がみえてくるきがする。それって、自分のルーツになる。本当の自分を表現してるってことになる?ここまで見て思ったのが、こんなに恥ずかしがらず、自分の全てをさらけ出していてすごいと思った。というか、アートってそういうものなのかもしれない?その次の写真が自分が着たドレスを泥まみれにして、シャワーでながすインスタレーション。この発想がすごい。この泥もさっきの作品と繋がってくる。この作品の写真はいくつかあって。10メートルくらいのドレスが5体くらい手繋いでいる写真は、なんだろう、迫力があったというか、おぞましかったというか。。あれ夜に、1人で見たら怖いと思う。というかこの人の作品はなんか怖い。呪われそうなかんじ。そのあとお風呂で塩田さんが泥を被るインスタレーションの動画をみたのだけど。皮膚にこびりついて離れない記憶を表現してる。このあたりに文があったのだが、すごい簡単に書くと、お休みの日に、だらだら過ごしちゃって、なんか考え事しながお風呂入って、これじゃだめだとなんとなく外にでて、でも特に行くあてもなくて、友達と約束してるわけでもなくて、いつも行くのは本屋かアンティークショップで、そこで自分こんなとこで何やってんだろう、なんで生きてるんだろうみたいな事を考えて、白昼夢みたいなかんかくになって、なんかもう消えたくなっちゃうんだけど、そのあと家に帰ると怒りとか恨みとか妬みとかがこみ上げてきて、作品ができる。これを読んで、なんかこのひとずっと同じことを問い続けて生きてそうと思ったのと、なんか、この感じ、わかるなあと思っちゃったというか、そこで作品で発散できるのがすごい羨ましい。その次の作品が自分自身の周りに透明な管を絡ませて、赤い液体を通していくインスタレーションの動画。これも裸で、血みたいで、ずっと見ていられない。自分の出産や妊娠、中絶の経験〜と書いてあった。血だったり、管が病院を連想させて、きっと誰でも簡単に生と死を考えさせられる。そのあとあの赤い糸のお部屋。人間関係を表現したお部屋。ちなみに、美術館のお姉さんに聞いたのだが、塩田さんは企画をしていて、たまに手伝うかもしれないけど、弟子かアシか知らないけど12人で作っているらしい。何日かけて作るかとかも聞けばよかった。聞いてどうするって感じだけど。黒いお部屋。隣の家が火事になったときの記憶。塩田さんはこの記憶を何度かインスタレーションしてるみたいだけど、ピアノを燃やしてるインスタレーションの写真があって、これ生でみたら衝撃的だろうな見たかった。ピアノ燃やすの勿体ないし普通やらないし危ないし。けどだから見たら忘れないしショックだし心に深く刻まれるのかも。その後にあった額縁や壊れた窓ガラスで作った壁が、とても綺麗だった。退廃美。ベルリンに住んでて、ベルリンの壁が毎日壊されてて、そこに住む人の心情が気になるって書いてあったたしか。壊れてる街並みの写真があったけど、綺麗だと思っちゃった。ただの退廃美が好きだから作った作品じゃなくて、塩田さんの思うところがあってのこの作品なんだなって。最後に糸に囲われたドレスの作品があって。魂があって皮膚があって衣服が人間の第2の皮膚だとしたら、移住空間が第3の皮膚。。みたいなことが書いてあった気がする。このドレスもさっきの作品と繋がってくる。使ってるものとか表現の仕方が違うけど、言ってることは全部同じで、やっぱりこの人、同じことをずっと問いかけて生きているのかなって感じた。すごい、バッドエンドの映画をみたときみたいな、心の奥のモヤっと感がしてこの感じ好き。どの作品も感情が出てて、こういう作品が、好きだなあ。今思い出した。学生の時にどこからか牛の角?頭?の骨を少しずつ電車で学校に持ち帰って、夜の学校で、肉をひとつずつはがしてって、で、写真のような牛の頭を円状にした作品を作ったって、これ、同じ学校にいたら絶対やばいやつじゃんて。やっぱそれくらいネジ外れてないと飛び抜けた存在にはなれないのかもなと感じた。あっあと、トランクがたくさんぶら下がってる作品もあった。たまに動いてるトランクがあるけど、中にモーターが入ってるものがいくつかあって、それが動いて、隣にも当たってそれも動いて。。って動いているらしい。お姉さんに聞いた。塩田さんは、多国籍の国に行くと、自分が日本人であることを忘れ、鏡を見て、あ、日本人なんだと気づく。そうやって、離れるほど混ざるほど自分を見つめなおせるという。また、トランクの山を見ると、その持ち主の人生を考えてしまうらしい。どうして旅に出たんだろうとか、その数の分考えちゃう。スーツケースが、ぶらさがってるだけで、かなり、インパクトのある展示だけど、やっぱり塩田さんの思いがある。どの作品にも生とか死とか、怖さとか痛さとか、問いかけとか、意志の強さを感じる。こんなに刺さる展示久しぶりだった。なんとなくどこかのサイトで写真みてすごいな〜と思って、友達のインスタのストーリーで見かけて、いくつかの雑誌で紹介されているのをみてどんどん気になって行けたらいいな〜の感覚で来た展示だったけど、来てよかった。
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紙の持つ雑味について考えながら、竹紙の表面加工を施しています。 昭和の頃紙漉きが持っていた雑味と平成になっての雑味に違いがあると思ってて、その差は常に意識して制作してきた。 そんな意識を組み込んでずっと応援してくれてるギャラリーで、3月9日から個展がある。 店主椹木さんの書いてくれた言葉をご紹介します。 @kit_sankakuha ハタノさんとはクラフトフェアで会った。名刺には「創る和紙職人 ハタノワタル」と書いてあり、よく見ると作業用ヘルメットや車にもそのキャッチフレーズが貼っ付けてあった。そのとおり、当時から紙を漉くだけではなく、それに絵を描いたり、装飾加工して小物を作ったり、作品を売るための展覧会を自ら企画したりと、紙にまつわる色々をこつこつと創っていたのだ。鉱物片を含んだ砂、マコモダケの繊維、日本画の顔料、そんなものを一枚に漉き込んだ紙にすぐ惹かれた。染め紙や揉み紙なども、私にとっては初めての質感だった。 紙は古くはもっと人々の生活の中にあったという。例えば柿渋やこんにゃく糊で撥水加工して雨具にしたり、襖や障子以外にも壁や床に張ったり。そういえば紙はときどき温かい。何度も使いまわしていると起毛して手織りの綿布のようになるものもある。住居に紙を現代的に取り入れる事を提案したいと、家には顔料で黒く彩色した紙張の床の部屋が作られたが、やはり温かだった。 先日、久しぶりに工房にお邪魔した。ハタノさんは根本的に変わっていないが、使い手にとっての使い道が広がったらしく(広げた?)、絵のように見る紙、布のように敷く紙、器のように使う紙なども出来ていた。無限。強い手漉きの紙だからこそ出来る加工だ。どうにかして好きなそれを使いたいと知恵を絞るのも嬉しい手間だったりする。今でもここでは昔と変わらず新しい質感に出会うことが出来る。あれからもう十数年。家の紙張りの床は磨かれて黒革のように艶々になっていた。 Kit / 三角波 〒602-0875 京都市上京区新烏丸通丸太町上ル信富町299 TEL 075-744-6936 kit-s.info #kit #かみ #かみ展 #和紙 #和紙職人 #Japanesepaper #handmade #工芸 #支持体 #craft #art #ハタノワタル #hatanowataru
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ひとみに映る影シーズン2 第五話「大妖怪合戦」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 最低限の確認作業しかしていないため、 誤字脱字誤植誤用等々あしからずご了承下さい。 尚、正式書籍版はシーズン2終了時にリリース予定です。
(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。) ☆キャラソン企画第五弾 後女津親子「KAZUSA」はこちら!☆
དང་པོ་
河童信者に手を引かれ、私達は表に出る。小学校は休み時間にも関わらず、校庭に子供達が一人もいない。代わりに何故か、島の屈強そうな男達が待ち構えていた。 「いたぞ! 救済を!」「救済を!」 「え、何……わあぁっ何を!?」 島民達は異様な目つきで青木さんを襲撃! 青木さんは咄嗟に振り払い逃走。しかし校外からどんどん島民が押し寄せる。人一倍大柄な彼も、多勢に組み付かれれば為す術もないだろう! 「助けて! とと、止まっ��ください!!」 「「救済を……救済を……!」」 ゾンビのようにうわ言を呟きながら青木さんを追う島民達。見た限り明確な悪霊はいないようだけど、昨晩の一件然り。彼らが何らかの理由で正気を失っている可能性は高い! このままでは捕まってしまう……その時タナカDが佳奈さんにカメラを預け、荒れ狂う島民達と青木さんの間に入った! 「志多田さん、紅さん、先に行って下さい! ここは僕が食い止めゴハアァ!!」 タナカDに漁師風島民のチョークタックルが炸裂! 「タナカDーっ!」 「と……ともかく行け! 音はカメラマイクでいいから、ばっちり心霊収めてきて下さいよッ……!」 「い、行きましょう! ともかく大師が大変なんです!!」 河童信者に急かされ、私と佳奈さんは月蔵小学校を離れた。傾斜が急な亡目坂を息絶えだえに駆け上がると、案内された先は再び御戌神社。嫌な予感が募る。牛久大師は……いた。大散減を封印していた祠にだらりと寄りかかり、足を投げ出して座っている。しかも、祠の護符が剥がされている! 「んあー……まぁま、まぁまぁ……」 牛久大師は赤子のように指を咥え、私を見るなりママと呼び始めた。 「う……牛久大師?」 「この通りなのです。大師は除霊のために祠の御札を剥がして、そうしたら……き、急に赤ちゃんに……」 河童信者は指先が震えている。大師は四つん這いで私ににじり寄った。 「え、あの……」 「エヘヘ、まんまー! ぱいぱい! ぱいぱいチュッチュ!!」 大師が口をすぼめて更ににじり寄る。息が臭い。大師のひん剥いた唇の裏側にはビッシリと毛穴ような細孔が空いていて、その一粒一粒にキャビアみたいな黒い汚れが詰まっている。その余りにも気色悪い裏唇が大師の顔の皮を裏返すように広がっていき……って、これはまさか! 「ヒィィィッ! 寄るな、化け物!!」 私は咄嗟に牛久大師を蹴り飛ばしてしまった。今のは御戌神社や倶利伽羅と同じ、金剛の者に見える穢れた幻視!? という事は、大師は既に…… 「……ふっふっふっふ。かーっぱっぱっぱっぱっぱ!!」 突然大師は赤子の振りを止め、すくっと立ち上がった。その顔は既に平常時に戻っている。 「ドッキリ大成功ー! 河童の家でーす!」 「かーっぱっぱ!」「かっぱっぱっぱ!」 先程まで俯いていた河童信者も、堰を切ったように笑い出す。 「いやぁパッパッパ。一度でいいから、紅一美君を騙してみたかったのだ! 本気で心配してくれたかね?」 「かっぱっぱ!!」「かっぱっぱっぱぁーっ!!」 私が絶句していると、河童の家は殊更大きく笑い声を上げた。けどよく見ると、目が怯えている? 更には何故か地面に倒れたまま動かない信者や、声がかすれて笑う事すらままならない信者もいるようだ。すると大師はピタリと笑顔を止め、その笑っていない信者を睨んだ。 「……おん? なんだお前、どうした。面白くないか?」 大師と目が合った信者はビクリと後ずさり、泣きそうな声で笑おうと努力する。 「かかッ……かっぱ……かぱぱ……」 「面、白、く、ないのか???」 大師は更に高圧的に声を荒らげた。 「お前は普段きちんと勤行してるのか? 笑顔に勝る力無し。教祖の俺が面白い事を言ったら笑う。教義以前に人として当たり前のマナーだろ、エエッ!?」 「ひゃいぁ!! そそ、そ、その通りです! メッチャおもろかったです!!」 「面白かったんなら笑えよ!! はぁ、空気悪くしやがって」 すると大師は信者を指さし、「バーン」と銃を撃つ真似をする。 「ひいっ……え?」 「『ひいっ……え?』じゃねえだろ? 人が『バーン』っつったら傷口を抑えて『なんじゃカパあぁぁ!?』。常識だろ!?」 「あっあっ、すいません、すいません……」 「わかったか」 「はい」 「本当にわかったか? もっかい撃つぞ!」 「はい!」 「ほら【バーン】!」 「なんじゃッ……エッ……え……!?」 信者は大師が期待するリアクションを取らず、口から一筋の血を垂らして倒れた。数秒後、彼の腹部から血溜まりが静かに広がっていく。他の信者達は顔面蒼白、一方佳奈さんは何が起きたか理解できず唖然としている。彼は……牛久大師の脳力、声による衝撃波で実際に『銃殺』されたんだ。 「ああもう、下手糞」 「……うわああぁぁ!」「助けてくれーーっ!!」 信者達は蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。すると大師は深くため息をつき、 「はあぁぁぁ……そこは笑う所だろうが……【カーッパッパァ】!!!」 再び特殊な声を発した。すると祠から大量の散減がワサワサと吹き出し、信者達を襲撃する! 「ボゴゴボーーッ!」「やめ、やめて大師、やめアバーーッ!」 信者達は散減に体を食い荒らされ、口に汚染母乳を注ぎこまれ、まさに虫に寄生された動物のようにもんどり打つ! 「どうだ、これが笑顔の力よ。かっぱっぱ!」 「牛久舎登大師! 封印を解いて、どうなるかわかってるんですか!?」 私は大師を睨みつける。すると大師は首をぐるりと傾け、私に醜悪な笑みを浮かべた。 「ん? 除霊を依頼された俺が札を剥がすのに何の問題がある? 最も、俺は最初(ハナ)からそうするつもりで千里が島に来たのだ」 「何ですって!?」 「コンペに参加する前から、千里が島には大散減という怪物がいると聞いていた……もし俺がそいつを除霊できれば、河童の家は全国、いや世界規模に拡大する! そう思っていたのだがな。封印を解いてみたら、少しだけ気が変わったよ……」 大師は祠を愛おしそうに撫で回す。 「大散減は俺を攻撃するどころか、法力を授けてくれた。この俺の特殊脳力『ホーミー』の音圧は更に強力になり、もはや信者の助けなどなくとも声で他人を殺せるほどにだ!」 信者達は絶望的な顔で大師を見ている。この男、どうやら大散減に縁を食われたようだ。怪物の悪縁に操られているとも気付かず、与えられた力に陶酔してしまったのだろう。 「もう除霊なんかやめだ、やめ。俺は大散減を河童総本山に連れて帰り、生き神として君臨してやる! だがその前に、お前と一戦交えてみたかったのだ……ワヤン不動よ!」 「!」 彼は再び私を『ワヤン不動』と呼んだ。しかもよりによって、佳奈さんの目の前で。 「え、一美ちゃん……牛久大師と知り合いなの……?」 「いいえ……い、一体、何の話ですか?」 「とぼけるな、紅一美君! 知っているぞ、お前の正体はワヤン不動。背中に影でできた漆黒の炎を纏い、脚まで届く長い腕で燃え盛る龍の剣を振るう半人半仏の影人間(シャドーパーソン)だ! 当然そこいらの霊能者とは比べ物���ならない猛者だろう。しかも大いなる神仏に楯突く悪霊の眷属だと聞くが」 「和尚様を愚弄するな!」 あっ、しまった! 「一美ちゃん……?」 もう、全てを明かすしかないのか……私はついに、プルパに手をかけた。しかしその時、佳奈さんが私の腕を掴む。 「わかった、一美ちゃん逃げよう。今この人に関わっちゃダメ! 河童信者も苦しそうだし、きっと祠のせいで錯乱してるんだよ!」 「佳奈さん……」 佳奈さんは私を連れて鳥居に走った。けど鳥居周辺には何匹もの散減が待ち構えている! 「かぁーっぱっぱ、何も知らぬカラキシ小娘め! その女の本性を見よ!」 このままでは散減に襲われるか正体がばれるかの二択。それなら私の取るべき行動は、決まりきっている! 「佳奈さん、止まって!」 私は佳奈さんを抱き止め、足元から二人分の影を持ち上げた! 念力で光の屈折を強め、影表面の明暗コントラストを極限まで高めてから……一気に放出する! 「マバーッ!」「ンマウゥーッ!」 今は昨晩とは打って変わって快晴。強烈な光と影の熱エネルギーを浴びた散減はたちまち集団炎上! けど、これでついに…… 「かーっぱぱぱ!! ワヤン不動、正体暴いたり! さあ、これで心置き無く戦え「どうやら間に合ったようですね」 その時、鳥居の外から牛久大師の言葉を遮る声。そして、ぽん、ぽこぽん、と小気味よい小太鼓のような音。 「誰だ!?」 ぽんぽこ、ぽんぽこ、ぽん……それは化け狸の腹鼓。鳥居をくぐり現れた後女津親子は、私達と牛久大師の間に立ちはだかった! 「『ラスタな狸』が知らせてくれたんですよ。牛久舎登大師が大散減に取り憑かれて錯乱し、したたびさんに難癖をつけているとね。だが、この方々には指一本触れさせない」 「約束通り、手柄は奪わせてもらったよ。ぽんぽこぽーん!」 万狸ちゃんが私にウインクし、斉二さんはお腹をぽんと叩いてみせる。 「ええい、退け雑魚め! お前などに興味��【なあぁいッ】!!」 大師の声が響くと、祠がズルリと傾き倒れた。そこから今までで最大級のおぞましい瘴気が上がり、大師を飲み込んでいく! 「クアァーーッパッパッパァ! 力が……力がみなぎってくるくるクルクルグゥルゥゥゥアアアアア!!!!」 バキン、ボキン! 大師の胸部から肋骨が一本ずつ飛び出し、毛の生えた大脚に成長していく! 「な……なっ……!?」 それは霊感のない者にも見える物理的光景だ。佳奈さんは初めて目の当たりにした心霊現象に、ただただ腰を抜かす。しかし後女津親子は怯まない! 「逃げて下さい、と言いたいところですが……この島に、私の背中よりも安全な場所はなさそうだ」
གཉིས་པ་
斉一さんはトレードマークである狸マントの裾から、琵琶に似た弦楽器を取り出した。同時に彼の臀部には超自然の尻尾が生え、万狸ちゃんと斉二さんも臨戦態勢に入る。病院で加賀繍さんのおばさまを守っている斉三さんは不在だ。一方ついさっきまで牛久大師だった怪獣は、毛むくじゃらの細長い八本足に八つの顔。頂上にそびえる胴体は河童の名残の禿頭。巨大ザトウムシ、大散減だ! 【【退け、雑魚が! 化け狸なんぞに興味はない! クァーッパッパァアア!!!】】 縦横五メートル級の巨体から放たれる衝撃音! 同時に斉一さんもシャラランと弦楽器を鳴らす。すると弦の音色は爆音に呑み込まれる事無く神秘的に響き、私達の周囲のみ衝撃を打ち消した! 【何ィ!?】 「その言葉、そのままお返し致します。河童なんぞに負けたら妖怪の沽券に関わるのでね」 【貴様アァァ!!】 チャン、チャン、チャン、チャン……爪弾かれる根色で気枯地が浄化されていくように、彼の周囲の景色が色鮮やかになっていく。よく見るとその不思議な弦は、斉一さんの尻尾から伸びる極彩色の糸が張られていた。レゲエめいたリズムに合わせて万狸ちゃんがぽんぽこと腹鼓を打ち、斉二さんは尻尾から糸を周囲の木々や屋根に伝わせる。 【ウヌゥゥゥーッ!】 大散減は斉一さんに足払いを仕掛けた。砂利が撒き上がり、すわ斉一さんのマントがフワリと浮く……と思いきや、ドロン! 次の瞬間、私達の目の前では狸妖怪と化した斉一さんが、涼しい顔のまま弦をかき鳴らし続けている。幽体離脱で物理攻撃無効! 「どこ見てんだ、ノロマ!」 大散減の遥か後方、後女津斉一の肉体を回しているのは斉二さんだ! 木々に伝わせた糸を掴み、ターザンの如くサッサと飛び移っていく。そのスピードとテクニックは斉一さんや斉三さんには無い、彼だけの力のようだ。大散減は癇癪を起こしたように突進、しかし追いつけない! すると一方、腹鼓を打っていた万狸ちゃんが大散減に牙を剥く! 「準備オッケー。ぽーん、ぽっこ……どぉーーーん!!」 ドコドコドコドコドコドォン!!!! 張り巡らされた糸の上で器用に身を翻した万狸ちゃんは、無数の茶釜に妖怪変化し大散減に降り注ぐ! 恐竜も泣いて絶滅する大破壊隕石群、ブンブクメテオバーストだ!! 【ドワーーーッ!!!】 大散減はギャグ漫画的なリアクションと共に吹っ飛んだ! 樹齢百年はあろう立派な椎木に叩きつけられ、足が一本メコリとへし折れる。その傷口から穢れた縁母乳が噴出すると、大散減はグルグルと身を回転し飛沫を撒き散らした! 椎木枯死! 「ッうおぁ!」 飛び石が当たって墜落した斉二さんの後頭部に穢れ母乳がかかる。付着部位はまるで硫酸のように焼け、鼻につく激臭を放つ。 「斉二さん!」 「イテテ、マントがなかったら禿げるところだった」 【なんだとッ!? 貴様ァ! 河童ヘアを愚弄するなアアァ!】 再び起き上がる大散減。また何か音波攻撃を仕掛けようとしている!? 「おい斉一、まだか!」 「まだ……いや、行っちまうか」 ジャカジャランッ!! 弦楽器が一際強いストロークで奏でられると、御戌神社が極彩色に包まれた! 草花は季節感を無視して咲き乱れ、虫や動物が飛び出し、あらゆる動物霊やエクトプラズムが宙を舞う。斉一さんは側転しながら本体に戻り、万狸ちゃんも次の妖怪変化に先駆けて腹鼓を強打する! 「縁亡き哀れな怪物よ、とくと見ろ。この気枯地で生ける命の縁を!」 ジャカン!! ザワワワワ、ピィーッギャァギャァーッ! 弦の一弾きで森羅万象が後女津親子に味方し、花鳥風月が大散減を襲う! 千里が島の全ての命を踊らせる狸囃子、これが地相鑑定士の戦い方だ! 【【しゃらくせェェェェェエエエ!!】】 キイィィーーーーィィン! 耳をつんざく超音波! 満ち満ちていた動植物はパタパタと倒れ、霊魂達は分解霧散! 再び気枯た世界で、大散減の一足がニタリと笑い顔を上げると……目の前には依然として生い茂る竹藪の群青、そして大鎌に化けた万狸ちゃん! 「竹の生命力なめんなあああぁぁ!!!」 大鎌万狸ちゃんは竹藪をスパンスパンとぶった斬り、妖力で大散減に投げつける。竹伐狸(たけきりだぬき)の竹槍千本ノックだ! 【ドヘェーーー!!】 針山にされた大散減は昭和のコメディ番組のようにひっくり返る! シャンパン栓が抜かれるように足が三本吹き飛び、穢れ母乳の噴水が宙に螺旋を描いた! 「一美ちゃん、一瞬パパ頼んでいい?」 万狸ちゃんに声をかけられると、斉一さんが再び私達の前に戻ってきた。目で合図し合い、私は影を伸ばして斉一さんの肉体に重ねる。念力を送りこんで彼に半憑依すると同時に、斉一さんは化け狸になって飛び出した。 【【何が縁だクソが! 雑魚はさっさと死んで分解霧散して強者の養分になればいい、最後に笑うのは俺だけでいいんだよ! 弱肉強食、それ以外の余計な縁はいらねぇだろうがああァーーッ!!!】】 大散減は残った四本足で立ち上がろうとするが、何故かその場から動けない。よく見ると、大散減の足元に河童信者達がしがみついている! 「大師、もうやめてくれ!」 「私達の好きだった貴方は、こんなつまらない怪物じゃなかった!」 「やってくれ、狸さん。みんなの笑顔の為にやってくれーーーッ!!」 【やめろ、お前ら……死に損ないが!!】 大散減はかつての仲間達を振り飛ばした。この怪物にもはや人間との縁は微塵も残っていないんだ! 「大散減、許さない!」 ドォンッ! 心臓に響くような強い腹鼓を合図に、万狸ちゃんに斉一さんと斉二さんが合体する。すると全ての霊魂や動植物を取り込むような竜巻が起こり、やがて巨大な生命力の塊を形成した。あれは日本最大級の狸妖怪変化、大(おっ)かむろだ! 「どおおぉぉぉおおん!!!」 大かむろが大散減目掛けて垂直落下! 衝撃で地が揺れ、草花が舞い、カラフルな光の糸が空を染める!! 【【やめろーーっ! 俺の身体が……力がァァァーーーッ!!!】】 質量とエーテル体の塊にのしかかられた大散減はブチブチと音を立て全身崩壊! 残った足が一本、二本と次々に潰れていく。 【【【ズコオオォォォォーーーーー!!!!】】】 極彩色の嵐が炸裂し、私は爆風から佳奈さんを庇うように抱きしめる。轟音と光が収まって顔を上げると、そこには元通りに分かれた後女津親子、血や汚れにまみれた河童信者、そして幾つもの命が佇んでいた。
གསུམ་པ་
「一美ちゃーーん!」 戦いを終えた万狸ちゃんが私に飛びついた。支えきれず、尻餅をつく。 「きゃっ!」 「ねえねえ、見た? 私の妖術凄かったでしょ!?」 「こら、万狸! 紅さんに今そんな事したら……」 斉一さんがちらっと佳奈さんに視線を向けた。万狸ちゃんは慌てて私から離れ、「はわわぁ! 危ない危ない~」と可愛く腹鼓を叩いた。私も横を見ると、幸い佳奈さんは目を閉じて何か考えているようだった。 「佳奈さん?」 「……そうだよ、怪物は『五十尺』……気をつけて、大散減まだ死んでないかも!」 「え!?」 その時、ズガガガガガ! 地面が激しく揺れだす。後女津親子は三人背中合わせになり周囲を警戒。佳奈さんがバランスを崩して転倒しそうになる。抱きとめて辺りを見渡すと、祠と反対側の手洗い場に煙突のように巨大な柱が天高く突き上がった! 柱は元牛久大師だったご遺体をかっさらって飲み込む。咀嚼しながらぐにゃりと曲がり、その先端には目のない顔。まさか、これは…… 「大散減の……足!」 「ちょっと待って下さい。志多田さん……『大散減は五十尺』と仰いましたか!?」 斉一さんが血相を変えて聞く。言われてみれば、青木さんもそんな事を言っていた気がする。 「あの、こんな時にすいません。五十尺ってどれくらいなんですか?」 「「十五メートルだよ!!」」 「どえええぇぇ!?」 恥ずかしい事に知らないのは私とタナカDだけだったようだ���にわかには信じ難いけど、体長十五メートルの怪物大散減は、地中にずっと潜んでいたんだ! その寸法によると、牛久大師が取り込んでいた力は大散減の足一本程度にも満たない事になる。ところが、大師を飲み込んだ大散減の足はそのまま動かなくなった。 「あ……あれ?」 万狸ちゃんは恐る恐る足に近付き観察する。 「……消化不良かな。封印するなら今がチャンスみたい」 斉一さんと斉二さんは尻尾の糸の残量を確認する。ところがさっきの戦闘で殆ど使い果たしてしまっていたようた。 「参ったな……これじゃ仮止めの結界すら張れないぞ」 「斉三さんを呼んでくるよ、パパ。ちょっと待ってて!」 万狸ちゃんが亡目坂へ向かう。すると突然斉一さんが呼び止めた。 「止まれ、万狸!」 「え?」 ボタッ。振り向いた万狸ちゃんの背後で何かが落下した。見るとそれは……まだ赤い血に濡れた人骨。それも肋骨だ! 「ンマアアアァァゥゥゥ!!!」 「ち、散減!?」 肋骨は金切り声を上げ散減に変化! 万狸ちゃんが慌てて飛び退くも、散減は彼女を一瞥もせず大散減のもとへ向かう。そしてまだ穢れていない母乳を口角から零しながら、自ら大散減の口の中へ飛びこんでいった。 「一美ちゃん、狸おじさん、あれ!」 佳奈さんが上空を指す。見上げるとそこには、宙に浮かぶ謎の獣。チベタンマスティフを彷彿とさせる超大型犬で、毛並みはガス火のように青白く輝いている。ライオンに似たたてがみがあり、額には星型の中央に一本線を引いたような記号の霊符。首には首輪めいて注連縄が巻かれていて、そこに幾つか人間の頭蓋骨があしらわれている。目は白目がなく、代わりにまるで皆既日蝕のような光輪が黒い眼孔内で燦然と輝く。その獣が鮮血滴る肋骨を幾つも溢れるほど口に咥え、グルグルと唸っているんだ。私と佳奈さんの脳裏に、同じ歌が思い浮かぶ。 「誰かが絵筆を落としたら……」 「お空で見下ろす二つの目……月と太陽……」 今ようやく、あの民謡の全ての意味が明らかになった。一本線を足した星型の記号、そして大散減に危害を加えると現れる、日蝕の目を持つ獣。そうだ。千里が島にいる怪物は散減だけじゃない。江戸時代に縁を失い邪神となった哀れな少年、徳川徳松……御戌神! 「ガォォォ!!」 御戌神が吠え、肋骨をガラガラと落とした。肋骨が散減になると同時に御戌神も垂直降下し万狸ちゃんを狙う! 「万狸!」 すかさず斉二さんが残り僅かな糸を伸ばし、近くの椎木の幹に空中ブランコをかけ万狸ちゃんを救出。但しこれで、後女津親子の妖力残量が尽きて���まった。一方御戌神は、今度は斉一さんを狙い走りだす! 一目散に逃走しても、巨犬に人間が追いつけるわけもなし。斉一さんは呆気なく押し倒されてしまった。 「うわあぁ!」 「パパ!!」 斉一さんを羽交い締めにした御戌神は大口を開く! 今まさに肋骨を食いちぎろうとした、その時……御戌神の視界を突如闇が覆う! 「グァ!?」 御戌神は両目を抑えてよろめく。その隙に斉一さんは脱出。佳奈さんが驚愕した顔で私を見る……。 「斉一さん、斉二さん、万狸ちゃん。今までお気遣い頂いたのに、すみません……でももう、緊急事態だから」 私の影は右手部分でスッパリと切れている。御戌神に目くらましをするために、切り取って投げたんだ。 「じゃ、じゃあ一美ちゃんって、本当に……」 「グルアァァ!!」 佳奈さんが言いかけた途中、私は影を介して静電気のような痛みを受ける。御戌神は自力で目の影を剥がしたようだ。それが出来るという事は、彼も私と同じような力を持っているのか? 「……大師の言ったことは、三分の一ぐらい本当です」 御戌神が私に牙を剥く! 私はさっき大師の前でやった時と同じように、影表面の光の屈折率を上げる。表面は銀色の光沢を帯び、瞬く間に鏡のようになる。 「ガルル……!」 この『影鏡』で御戌神を取り囲み撹乱しつつ、ひとまず佳奈さん達から離れる。けど御戌神はすぐに追ってくるだろう。 「ワヤンの力は影の炎。魂を燃やして、悪霊を焼くんです」 逃げながら木や物の影を私の姿に整形、『タルパ』という法力で最低限動き回れるだけの自立した魂を与える。 「けど、その力は本当に許してはいけない、滅ぼさなきゃいけない相手にしか使いません。だぶか私には、そうでもしなきゃいけない敵がいるって事です」 ヴァンッと電流のような音がして、御戌神が影鏡を突破した。私は既に自分にも影を纏い、傍目には影分身と見分けがつかなくなっている。けど御戌神は一切迷いなく、私目掛けて走ってきた。 「霊感がある事、黙っていてすみませんでした。けど私に僅かでも力がある事が公になったら、きっと余計な災いを招いてしまう」 それは想定内だ。走ってくる御戌神の前に影分身達が立ちはだかり、全員同時自爆! 無論それは神様にとって微々たるダメージ。でも隙を作るには十分な火力だ。御戌神の背後を取り、『影踏み』で完全に身動きを封じる! 「佳奈さんは特に、巻き込みたくなかったんです……きゃっ!?」 突然御戌神が激しく発光し、影踏みの術をかき消した。影と心身を繋いでいた私も後方に吹き飛ばされる。ドラマや舞台出演で鍛えたアクションで何とか受身を取るも、顔を上げると既に御戌神は目の前! 「……え?」 私はこの時初めてちゃんと目が合った御戌神に、一瞬だけ子犬のように切なげな表情を見た。この戌……いや、この人は、まさか…… 「ガルルル!」 「くっ」 牙を剥かれて慌てて影を持ち上げ、気休めにもならないバリアを張る。ところが御戌神は意外にも、そんな脆弱なバリアにぶち当たって停止してしまった。私の方には殆ど負荷がかかっていない。よく見ると御戌神とバリアの間にもう一層、光の壁のようなものがあるのが見える。やっぱり彼は私と同じ……いや、逆。光にまつわる力を持っているようだ。 「あなた、ひょっとして……本当は戦いたくないんですか?」 「!」 一瞬私の話に気を取られた御戌神は、光の壁に押し戻されて後ずさった。日蝕の瞳をよく見ると、月部分に覆われた裏側で太陽の瞳孔が物言いたげに燻っている。 「やっぱり、大散減の悪縁に操られているだけなんですね」 私も彼と戦いたくない。だからまだプルパは鞄の中だ。代わりに首にかけていたお守り、キョンジャクのペンダントを取った。御戌神は自らの光に苦しむように、唸りながら地面を転がり回る。 「グルル……ゥウウウ、ガオォォ!!」 光を振り払い、御戌神は再び私に突進! 私も御戌神目掛けてキョンジャクを投げる。ペンダントヘッドからエクトプラズム環が膨張し、投げ縄のように御戌神を捕らえた! 「ギャウッ!」 御戌神はキョンジャクに縛られ転倒、ジタバタともがく。しかし数秒のうちに、憑き物が取れたように大人しくなった。これは気が乱れてしまった魂を正常に戻す、私にキョンジャクをくれた友達の霊能力によるものだ。隣にしゃがんで背中を撫でると、御戌神の目は日蝕が終わるように輝きを増していく。そこからゆっくりと、煤色に濁った涙が一筋流れた。 「ごめんなさい、苦しいですよね。ちょっと大散減を封印してくるので、このまま少し我慢できますか?」 御戌神は「クゥン」と弱々しく鳴き、微かに頷いた。私は御戌神の傍を離れ、地面から突き出た大散減の足に向かう。 「ひ、一美ちゃん!」 突然佳奈さんが叫ぶ。次の瞬間、背後でパシュン! と破裂音が鳴った。何事かと思い振り向くと、御戌神を拘束していたキョンジャクが割れている。御戌神は黒い煙に纏わりつかれ、息苦しそうに体をよじりながら宙に浮き始めた。 「カッ……ガァ……!」 御戌神の顔色がみるみる紅潮し、足をバタつかせて苦悶する。救出に戻ろうと踵を返すと、御戌神を包む黒煙がみるみる人型に固まっていき…… 「躾が足りなかったか? 生贄は生贄の所業を全うしなければならんぞ」 そこには黒い煙の本体が、人間の皮膚から顔と局部だけくり抜いた肉襦袢を着て立っていた。それを見た瞬間、血中にタールが循環するような不快感が私の全身を巡った。 「え、ひょっとしてまた何か出てきたの!?」 「……佳奈さん、斉一さんと一緒に逃げて下さい。噂をすれば、何とやらです」 佳奈さんに見えないのも無理はない。厳密にはその肉襦袢は、死体そのものじゃなくて故人から奪い取った霊力でできている。亡布録(なぶろく)、金剛有明団の冒涜的エーテル法具。 「噂をすればってまさか、一美ちゃんが『絶対に滅ぼさなきゃいけない相手』がそこに……っ!?」 圧。悪いが佳奈さんは視線で黙らせた。これからこの神社は、灼熱地獄と化すのだから。 「い、行こう、志多田さん!」 斉一さん達は佳奈さんや数人の生き残った河童信者を率いて神社から退散した。これで境内に残ったのは、私と御戌神と黒煙のみ。しかし…… 「……どうして黒人なんだ?」 私は黒煙に問いかけた。 「ん?」 「どうして肉襦袢の人種が変わったのかと聞いているんだ。二十二年前、お前はアジア人だっただろう。前の死体はどうした」 「……随分と昔の話をするな、裏切り者の巫女よ。貴様はファッションモデルになったと聞くが、二十年以上一度もコーディネートを変えた事がないのかね?」 煙は��も当然といった反応を返す。この調子なら、こいつは服を買い換える感覚で何人もの肉体や魂を利用していたに違いない。私の、和尚様も。この男が……悪霊の分際で自らを『如来』と名乗り、これまで数え切れない悪行を犯してきた外道野郎が! 「金剛愛輪珠如来(こんごうあいわずにょらい)ィィィーーーッ!!!!」 オム・アムリトドバヴァ・フム・パット! 駆け出しながら心中に真言が響き渡り、私はついに鞄からプルパを取り出す! 憤怒相を湛える馬頭観音が熱を持ち、ヴァンと電磁波を発し炎上! 暗黒の影炎が倶利伽羅龍王を貫く刃渡り四十センチのグルカナイフに変化。完成、倶利伽羅龍王剣! 「私は神影不動明王。憤怒の炎で全てを影に還す……ワヤン不動だ!」 今度こそ、本気の神影繰り(ワヤン・クリ)が始まる。
བཞི་པ་
殺意煮えくり返る憤怒の化身は周囲の散減を手当り次第龍王剣で焼却! 引火に引火が重なり肥大化した影の炎を愛輪珠に叩き込む! 「一生日の当たらない体にしてやる!!」 「愚かな」 愛輪珠は業火を片手で易々と受け止め、くり抜かれた顔面から黒煙を吐出。たちまち周囲の空気が穢れに包まれ、炎が弱まって……いく前に愛輪珠周辺の一帯を焼き尽くす! 「ぐわあぁぁ、やめろ、ギャアアァアガーーーッ!!!」 猛り狂う業火に晒され龍王剣が激痛に叫んだ! しかし宿敵を前にした暴走特急は草の根一本残さない! 「かぁーーっはっはっはァ! ここで会ったがお前の運の尽きよ。滅べ、ほおぉろべえええぇーーーっ!!!」 殺意、憎悪、義憤ンンンンッ! しかし燃え盛る炎の中、 「まるで癇癪を起こした子供だ」 愛輪珠は平然と棒立ちしている。 「どの口が言うか、外道よ! お前が犯してきた罪の数々を鑑みれば癇癪すら生ぬるい。切り刻んだ上で煙も出ないほど焼却してくれようぞおぉぉ!!」 炎をたなびかせ、愛輪珠を何度も叩き斬る! しかし愛輪珠は身動ぎ一つせず、私の攻撃を硬化した煙で防いでしまう。だから何だ、一回で斬れないなら千回斬ればいい! 人生最大の宿敵を何度も斬撃できるなんて、こんなに愉快な事が他にあるだろうか!? 「かぁーはははは! もっと防げ、もっとその煙を浪費するがいい! かぁーはっはっはァ!!」 「やれやれ、そんなにこの私と戯れたいか」 ゴォッ! 顔の無い亡布録から煙が吹き出す。漆黒に燃えていた視界が一瞬にして濁った灰色で染まった。私はたちまち息が出来なくなる。 「ぐ、ァッ……」 酸欠か。これで炎が弱まるかと思ったか? 私の炎は影、酸素など不要だ! 「造作なし!」 意地の再炎上! だぶか島もろとも焼き尽くしてやる…… 「ん?」 シュゴオォォン、ドカカカカァン!! 炎が突然黄土色に変わり、化学反応のように爆ぜた! 「な……カハッ……」 「そのような稚拙な戦い方しか知らずに、よく金剛の楽園に楯突こうと思ったな。哀れな裏切り者の眷族よ」 「だ、黙れ……くあううぅっ!」 炎とはまるで異なる、染みるような激痛が私の体内外を撫で上げる。地面に叩きつけられ、影がビリビリと痙攣した。かくなる上は、更なる火力で黄土色の炎を上書きしないと…… 「っ!? ……がああぁぁーーっ!!」 迂闊だった。新たな炎も汚染されている! 「ようやく大人しくなったか」 愛輪珠が歩み寄り、瀕死の私の頭に恋人のようにぽんぽんと触れる。 「やめろ……やめろおぉ……!」 全身で行き場のない憤怒が渦巻く。 「巫女よ。お前は我々金剛を邪道だとのたまうが、我々金剛の民が自らの手で殺生を犯した事はないぞ」 「ほざけ……自分の手を汚さなければ殺生ではないだと……? だからお前達は邪道なんだ……!」 煮えくり返った血液が、この身に炎を蘇らせる。 「何の罪もない衆生に試練と称して呪いをかけ、頼んでもいないのに霊能力を与え……そうしてお前達が造り出した怪物は、娑婆で幾つもの命を奪う。幾つもの人生を狂わせる! これを邪道と言わずして何と言えようか、卑怯者!」 「それは誤解だ。我々は衆生の為に、来たる金剛の楽園を築き上げ……」 「それが邪道だと言っているんだ!」 心から溢れた憤怒はタールのような影になって噴出する! 汚染によって動かなくなった体が再び立ち上がる! 「そこで倒れている河童信者達を見ろ。彼らは牛久大師を敬愛していた。大師が大散減に魅了されたのは、確かに自己責任だったかもしれない。だがそもそも、お前達があんな怪獣を生み出していなければこんな事にはならなかった。徳川家の少年が祟り神になる事だってなかった!!」 思い返せば思い返すほど、影はグラグラと湧き出る! 「かつてお前に法具を植え付けられた少年は大量殺人鬼になり、村を一つ壊滅させた。お前に試練を課せられた少女は、生まれた時から何度も命の危機に晒され続けた。それに……それに、私の和尚様は……」 「和尚? ……ああ。あの……」 再点火完了! 影は歪に穢れを孕んだまま、火柱となり愛輪珠を封印する! たとえ我が身が消し炭になろうと、こいつだけは滅ぼさなければならないんだ! くたばれ! くたばれえええぇぇぇえええ!!! 「……あの邪尊(じゃそん)教徒の若造か」 「え?」 一瞬何を言われたか理解できないまま、気がつくと私は黄土色の爆風に吹き飛ばされていた。影と内臓が煙になって体から離脱する感覚。無限に溢れる悔恨で心が塗り固められる感覚。それはどこか懐かしく、まるで何百年も前から続く業のように思えた。 「ぐあっ!!」 私は壊れかけの御戌塚に叩きつけられる。耳の中に全身が砕ける音が響いた。 「ほら見ろ、殺生に『手を汚さなかった』だろう? それにしてもその顔は、奴から何も聞かされていないようだな」 「かっ……ぁ……」 黙れ。これ以上和尚様を愚弄するな。そう言いたかったのに、もはや声は出ない。それでも冷めやらぬ怒りで、さっきまで自分の体だった抜け殻がモソモソと蠢くのみ。 「あの男は……金剛観世音菩薩はな……」 言うな。やめろ。そんなはずはないんだ。だから…… 「……チベットの邪神、ドマル・イダムを崇拝する邪教の信者だ」 嘘だ。……うそだ。 「あっ……」 「これは金剛の法具だ。返して貰うぞ」 愛輪珠に龍王剣を奪われた。次第に薄れていく僅かな影と意識の中、愛輪珠が気絶した御戌神を掴んで去っていく姿を懸命に目で追う。すると視野角外から……誰かが…… 「一美ちゃん、一美ちゃーん!」 「ダメだ志多田さん、危険すぎる!」 佳奈さん……斉二……さん…… 「ん? 無知なる衆生が何故ここに……? どれ、一つ金剛の法力を施してやろうか��� 逃……げ…… 「ヒッ……いぎっ……うぷ……」 「成人がこれを飲み込むのは痛かろう。だが衆生よ、これでそなたも金剛の巫女になれるのだ」 や…………ろ………… 「その子を離せ、悪霊……ぐッ!? がああぁぁああああッ!!!!」 「げほ、オエッ……え……? ラスタな、狸さん……?」 ……………… 「畜生霊による邪魔が入ったか。衆生の法力が中途半端になってしまった、これではこの娘に金剛の有明は訪れん」 「嘘でしょ……私を、かばってくれたの……!?」 「それにしてもこの狸、いい毛皮だな。ここで着替えていこう」 「な、何するの!? やめてよ! やめてえぇーーーっ!!」 ………………もう、ダメだ……。
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M3春2021 参加者インタビュー
M3に参加してくださった オモゐデ漁船の船員についてもっと知ってもらうべく、インタビューをしてみました!
曲を聴きながら記事を読むと更に楽しめます!
質問内容
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!

track1. Yossshy - Universe
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
色んな曲調の音楽作ってます グルーヴ、リズミカルな曲が好きです
Twitter: https://twitter.com/Yossshy_Music YouTube: https://youtube.com/c/yossshy bandcamp: https://yossshy.bandcamp.com SoundCloud: https://soundcloud.com/yossshy
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
今回作曲した「Universe」はタイトルの通り、広大な宇宙、色んな星、世界をこれから旅するような雰囲気をイメージしながら作りました。 無数の星のように様々なゲームのフレーズを参考にしたり、オマージュとして入れてます。 最初のサビ部分を作っていた時、普通の展開だと物足りないと思い、予想のつかないような進行に仕上げてみました。 終盤のチルパートのメロディー、質感は特に気に入っています。 最後まで目を離さないで聴いてみてほしいです。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
ゼルダの伝説 時のオカリナ、ムジュラの仮面 スーパーマリオ64 星のカービィ スーパーデラックス
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
架空のゲームサウンドトラックというテーマがとても面白く作るのが楽しかったです。 コンピに収録してる曲やイラストもゲームの景色が目に浮かぶほど素晴らしいです。 ありがとうございました。

track2. utubo - Nich&Yona
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
こんにちは 1680万色に光らない方のウツボです スーパー雑食ウツボなのでインストをメインに速いのも遅いのも作ります よろしくね
https://soundcloud.com/nabebuta
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
同じ調・構成・進行・BPMを持ちつつ、シンセ多めの明るいパート、生音多めの穏やかパートの2つの側面を持つ曲を作りました
任天堂系や海外のインディーズ物でよくある、自分の選択や置かれた状況とかに応じてシームレスに変化するゲーム特有のBGMの使い方がとても性癖で、そういうイメージを持って作ってみたものなので、皆さんもNichとYonaという名前の2つの何かのことを想いながら聴いてみてください
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
いっぱいありますが、さっき書いたような特徴のあるBGMを持つゲームで、最近遊んで印象的だったCelesteを挙げておきます 弱気になってピヨピヨ泣いちゃうマデリンちゃんのサウンドロップほしい
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
Yonaがキャラクターなら半人外だと思うんだよね
track3 &ブックレットイラスト1. ゆめ - 草原の曲が転生したら豪華になってた件
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
音楽を作ったり、絵を描いたり、歌ったり、声劇したり、動画作ったりしています! Twitter→https://twitter.com/coolskeleton076 Youtube→https://www.youtube.com/channel/UCC2JuCcjFwY9x_W7na_hGtw 好きな作曲家さん→ササキトモコ、きくお、OSTER Project、sasakure.UKなどなど
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
【曲】 以前、「スクエア音だけを使ってRPGのフィールド曲を作ろうRTA」みたいな遊びを仲間内でやったことがあって、その時に作った曲が自分でとても気に入ってたので、今回のコンピを機にやってみることにしました! はじめの村を出て、さあ、これから冒険だ!みたいな、世界を初めて見たようなあのフィールドのワクワク感をオーケストラでやってみたかったので、できてとってもとっても楽しかったです!
【絵】 同じくファンタジーな世界で活躍する男の子と女の子…というか、おそらく姉弟です笑 女の子の衣装を書くのが特に楽しかったです!
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
UNDERTALE、風のクロノア、キングダムハーツ、ドンキーコング等 アクションゲーム大好き!FFやDQもやります
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
音楽にハマったきっかけがサントラだったので、 今回のアルバムのお題の提案で架空ゲームのサントラを提案して本当に良かったです。 作るのも他の���のを聴くのもめちゃくちゃ楽しくて…!!! 心の底から本当に楽しんで参加させて頂きました。 一生忘れられないコンピになりました。

track4. つじたろ - VS Jessie
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
Twitter: https://mobile.twitter.com/tsujitaro2416 Youtube: https://m.youtube.com/channel/UCO_rMM579oShGofv29Yl45Q
はじめましてつじたろです!ピコピコな曲、明るい曲、ノスタルジックなエモい曲などが大好物です!よろしくお願いします!
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
今回収録していただいた『VS Jessie』は、RPGの中ボス戦をイメージして作った曲です!「Jessie」というのは日本人で言うと、「ゆうき」とか「じゅん」のような男性にも女性にも用いられる名前です(多分!)。なのでこの曲を聴いた皆さんの脳内に、中性的で可愛げのある幼いキャラとの戦闘シーンが浮かび上がったなら、作曲者としては大成功です!
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
おそらくこのアルバムの参加者さんの中では普段あまりゲームで遊ばない方だと思うのですが、ポケットモンスターシリーズや、任天堂のSplatoonとマリオカートは大好きです!「こういうのがゲーム音楽だよね」っていう知識がほとんどこの3作の中にしかないと思います。
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
これまではVOCALOID楽曲ばかり作っていたので、今回が初のM3参加でした!「楽曲を作る」という一つの特技を持っているだけで、ボカロ界隈以外にもいろんなコミュニティでワイワイできることに気づけて本当にいい経験になりました!すごく楽しかったです!

track5. Doggie - イシアタマ
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
Hardcoreのような厳つい音楽が好きです Twitter:https://mobile.twitter.com/Doggie_HDM Soundcloud:https://soundcloud.com/doggie_hdm Bandcamp:https://doggiehdm.bandcamp.com/releases
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
ロッ〇マンのパロディ的な8bitを作りました あまり難しく考えすぎずに制作したのですんなり完成して安心しました
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
Dance Dance Revolution BeatmaniaIIDX STEINS;GATE ドラゴンボールZ3 CAPCOM VS. SNK 2 パワプロクンポケットシリーズ(6と9が好き) Need For Speedシリーズ
パワポケ6裏の試合BGMはいつ聴いても最高
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
前回以上にスケールもクオリティもマシマシのアルバムに一メンバーとして参加できたことを誇りに思います 是非お楽しみください うふふ。
track6. 円湯(Maroyu) - Furiwake March (from Pastel Senki)
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
創作が好きでいろいろ手を出しています 普段はLMMSを使用して音楽やBMSなどを作っています! https://twitter.com/Ry0um4
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
矩形波を使う、メロディーをキャッチーにする、2ループにする、という事は決まっていました。ボーナスステージのような、スキル割り振りの時に流れるような曲を、と考えて明るい曲調にしました。 ゲームっぽさを出すため、パーカッションにビットクラッシュを掛けたりしています。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
ゲーム曲でいうとYO-KAI Discoとか、天国の塔のLuna Ascensionとかがダントツで好きです OUTER WORLDは実況見てすきになりました プレイしてるとカイロソフトのゲームとか軒並み好きですね ちょっと前のだとDSの「焼きたて!!ジャぱん ゲーム1号 頂上決戦!! パンタジック・グランプリ!」が好きです! すごろくしながらパンを作って店をオープンして対戦相手に喰わせる、いたストみたいなゲームです!原作を知ってると馴染みやすくておもろいですよ!なんやて!?
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
今年はゆるゆると作っていきますのでよろしくお願いします~!

track7. uyunil - コース2
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
こんにちは uyunilといいます ちっちゃい曲を作っています https://soundcloud.app.goo.gl/YJoK4JoPDtqciLkZ7
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
ちっちゃくてかわいめな曲を作りました ゆるいキャラクターがでてきそうな感じになりました(そうなんですか?)
曲作ると大体暗くなってしまうので、明るい曲ができるまで作るのが大変でした(狙って曲を作ることができないため) 最後の方のぽよ…みたいな音が好きです
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
カービィボウルの曲が特に好きです
好きなゲームは任天堂のゲームです(1つずつ書くといっぱいになってしまうので大まかに‥)
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
参加させてくださりありがとうございます お疲れさまでした
曲ができてよかった イベントに曲出せるなんて思ってもみなかったので参加できて嬉しかったです···🐟

track8 &ジャケット. kabakism - BrainHopper
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
元は絵を描くだけでしたが、今はDJやモデリングを中心に色々やっています。いま主な活動の場はVRChatになっているのでまとまったサイトとかが無く恐縮ですが、よければMixcloud、Twitterなど見てください https://www.mixcloud.com/DiscoBeard/ https://twitter.com/kabakism
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
今回はジャケットと曲「Brain Hopper」で参加しました。
*ジャケットに関して ジャケットに関しては「PS1風の黒帯が入ってる」というのはえびくん、utzboくんとの打ち合わせで出たことで、キャッチーなネタで採用しました。 メインのビジュアルとしては「オモゐデ漁船」「仮想ゲームの曲コンピ」というので、砂浜、音波(波)、脳内にあるゲームのビジョン……みたいなイメージで製作しました。
もっと趣味を前面に押し出すのもありかと思ったんですが、多くの方が参加されるものですし、前回のかめキチさんのジャケットがとてもよかったので、方向として抽象性みたいなの保つのは意識しました。
*曲に関して いわゆるChiptune方向はちょっと外してPS1とかのPCMが使われはじめた時期のパズルゲームを意識という妙な方向にいきました。まぁつまり普通に昔っぽいシンセで作っているだけなのですが、実は初めてDAW的な物を使って仕上げられただけでも満足です。Roland Cloudは神。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
色々ありますが、PS1でアートディンクから出ていた『ドミノ君をとめないで。』の曲がとても好きで一応目指していました。最近のゲームではVita/Switchで出た『グノーシア』というゲームの曲がすごい良かったです。ブレイクビーツが好きなのでその手のをやってるのが好きですね~。
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
まず前回の漁船コンピからだいぶ規模が拡大して大変でしたが問題なく仕上がって良かったです!皆さんお疲れ様でした。
折角前回で曲作り始めたのに結局今回のコンピまで個人で曲作れてないのが反省点です。今後自分のメインジャンル(House)とかでもやっていきたと思いますので見かけたらよろしくお願いいたします。
track9. DatHis. - サンドアスレチック!
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
こんにちは、作曲とDJをメインで活動していますDatHis.です。 主にサンプリング系の曲を軸にした曲を作っています。 https://soundcloud.com/dathismusic
最近、別名義での活動も始めたのでこっちもよろしくです〜 https://soundcloud.com/diego-mathias-501161319
好きなアーティストは、TEI TOWAです。
あっ、みかんめっちゃ好きです。
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
ニ◯テンドーのゲームの砂漠ステージをイメージした曲を作りました。 こだわったことは、なるべく生の楽器を録音して使うことです。 なので、後ろで鳴っているパーカッションのほとんどが、 僕が演奏した実録のパーカッションです。すごいでしょ。惚れたでしょ。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
好きなゲームはドンキーコングリターンズですね。 幼稚園の頃に死ぬほど熱中してました。ウホ。 好きなゲーム曲は、妖怪ウォッチの第二形態イカカモネ議長戦の「覚悟はいイカ!」ですね。 サウンドといいメロディーといい本当に面白い曲になってるので、是非みんなに聴いて欲しイカなって思います。
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
漁船本当にいいところすぎて僕の生活の一部になってます。 起床→学校→下校しながら漁船で通話→帰宅→漁船で通話→就寝 これの毎日。お世話になってます。
track10. utzbo - 遺跡街
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
こんにちは zの方のうつぼです。 Twitter: https://twitter.com/utzzbo SoundCloud: https://soundcloud.com/utzbo 普段はBMSを作ったりオリエンタルな音楽を作ったりサメ映画を見たりしています。
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
今回は荒涼とした民族調BGMを意識した曲を作りました。 タイトルも遺跡街となっており、古代遺跡を再利用した街並み?みたいな感覚を覚えていただければ嬉しいです。 鯖内で試聴会をしたときにパーカッションが良いって言われましたが実はほぼサンプルです。 KYMOGRAPHのKNOWLEDGEってやつです。すごくいいぞ。 あとアコギの打ち込みってクソむずいですね。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
ゲームはゼルダシリーズが好きです。特にスカイウォードソードが好き。女神の詩は神曲です。
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
2021年の秋M3でアルバム出す予定なんで買ってね!!!!!!

track11. kas_0120 - トランプ投げてきそうな敵の曲
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
はじめましてkas_0120と申します🙇 ピアノインストとノリノリとエモエモが好きなので、そんな感じの曲を作っています🙇 https://soundcloud.com/kas_0120
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
今回は「トランプ投げてきそうな敵の曲」って曲を作らせていただきました!管楽器とピアノでカジノっぽくオシャンな感じの曲です!! みんなとコンセプトが被らないようにしたいな~と思っていたので被らなくてよかったです! 金管楽器いっぱい使う~っていうのが初めてだったので、バランスとか伸ばし方とかが地味に大変でした…
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
ロマンシング・サガ3が好きです! 最近だとCupheadの音楽が良すぎて最高です…かわいくて一生聞ける…
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
コンセプト決めて曲作るってやつ、みんなの方向性がバラバラでいろんな曲があって楽しいですね!!またあればぜひ参加したいです!!ありがとうございました!!
track12. えびです - 対メカボス戦
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
えびですと申します。絵を描いたり曲を作ったりしています。 Twitter : https://twitter.com/ebideath Twitter(絵) : https://twitter.com/ebideath_png BandCamp : https://ebideath.bandcamp.com SoundCloud : https://soundcloud.com/ebideath/popular-tracks
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
でっけーロボとの空中戦で流れてそうなスピード感のあるハピコアを作りました。苦労した点は作ってみたいジャンルの曲が多すぎて色々してたら締め切り間近になってたことです。なのでボツ曲が沢山あります。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
好きなゲーム:沢山ありますが最も影響を受けたのは洞窟物語で、作者の天谷大輔さんに憧れて創作活動を始めたほどでした。最近だとトルネコの大冒険とでじこミュニケーションにハマってます。 好きなゲーム曲:こちらも沢山ありますのでパッと思いついたものを、ビブリボン、X-DAY、海腹川背とか…。SFC,GBA,DSあたりの音色が特に好きです。
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
アルバムを購入していただいた方、企画に参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!
track13. K4Y5 - GirlsStayReady
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
K4Y5(けいず)です!オシャレな曲が好きです! Twitter…https://twitter.com/K4Y5Z SoundCloud…https://soundcloud.com/k4y5z
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
今回はゲームのキャラ選択���ような曲を作りました! ゲームが開始される前のワクワク感みたいなのが伝わったら嬉しいです!
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
ソニックアドベンチャー2やSekiroのようなアクションゲームから、ボンバーガールやbeatmaniaのようなアーケードゲームまで幅広くゲームを楽しんでいます。好きなゲーム曲はLive&Learn(ソニックアドベンチャー2)、ボンバーガールズ!!(ボンバーガール )、Carry on a fight(ToHeart2ダンジョントラベラーズ)などです。
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
M3ωEM(一回転)
track14. inaharu - Moray Highway (from Omoide Racing GP)
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
こんにちは、inaharuです🦊 いろいろな音楽を作ったりしてます 楽しい曲すきです ↓貴方は私の音樂を樂レむサウントクラウドで❣️ https://soundcloud.com/inaharu8888
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
14曲目の「Moray Highway (from Omoide Racing GP)」という曲を作りました! レースゲームを意識したドラムンベースです、深夜の高速道路をイメージしながら作りました🏎 普段作る曲よりも少し落ち着いた感じの音なので 作ってる時めちゃ眠くなったのが���変でした
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
昔から遊んでいるというのもあって Splatoonの曲が本当に大好きです!!!🔫🦑💕 小学生のとき人生で初めて買ったCDがSplatoonのサントラで 何回も何回も聴きまくってたのですごく思い入れがあります
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
初めてM3の企画に参加して緊張したのですが、楽しかったです! オモゐデ漁船 最高!一番好きな漁船です コンピ企画たのしかった〜 笑いあり、感動あり! 全米が泣いた
track15. Zepper - Neon City
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
สวัสดีครับ! タイ人DTMerZepperです。 Future系の曲が好きなので、曲はキラキラしてます。 最近は速い曲をつくったり…? 聴いてみてちょ YouTube : https://www.youtube.com/c/Zepper Twitter : https://twitter.com/MusicZepper
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
ロボットが戦っているような近未来の都市をイメージした曲となってます。 CyberP*nkを思い浮かべる人もいるかもしれないですね。
途中のロボット声とかは自分の声を加工して作ったものです!(実は自分の口から出てる音も他にあります。さがしてみてね!) あと、構成ですんっごい悩んで納期君になってました。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
トモコレのBGM大好き
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
最近太ったつらい

track16. uk. - TRUST
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
uk.と申します。
普段はUK Hardcoreというジャンルをメインで作っていますが、DISCOやTRANCE、Drum n bassも作っております。
好きなアーティストは、国内だとSrav3RさんやDJ Norikenさんなどが好きで、海外だとnanobiiさんやStonebankさんや最近だとTechnikoreさんが好きですね。 曲を作るとき、結構メロディを重点的に意識しますが、そんな時上記のアーティスト様方の曲を参考にすることが多いですね。
また、SoundCloudやYoutubeに楽曲を投稿しておりますので、よろしくお願いいたします!
Twitter:https://twitter.com/UK53398795 SoundCloud:https://soundcloud.com/rough-driver YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCJD-1JiPfQhjts6eHTgZQjg
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
今回のアルバムでは、レースゲームを意識した楽曲を制作しました。
レースゲームとはいっても、よくある疾走感のあるポップな曲ではなく、公道でのバトルやリアルなレースシーンを意識したため、電子音をゴリゴリ用いたクラブサウンド寄りの曲を作りたいと考え、TRANCEを制作しました。 自分の中のレースゲームがそのイメージなのもあります。(そのようなレースゲームしかしてこなかったので...)
曲名のTRUSTは直訳すると「信頼」といった意味ですが、自動車のチューニングメーカーにTRUSTというメーカーがあり、そこから引用しました。
また今回、初めてフル尺のTRANCEに挑戦したのもあり、展開などを考えるのに苦労しました。しかし、このような形で完成できて大変嬉しく思っております。
是非是非、よろしくお願します!
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
好きなゲーム:beatmania IIDXシリーズ、グランツーリスモシリーズ、街道バトルシリーズ、レーシングバトル、エースコンバットシリーズ、APEX Legends、Fall Guys、等々...
好きなゲーム曲(音ゲー曲は含めると多すぎるため、今回省略します...) ・Fall 'N' Roll(Fall Guys) ・Day To Live(グランツーリスモ5) ・All My Life(グランツーリスモ6) ・Find Your Dream (街道バトル2) ・FLASH(首都高バトル01)
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
今回の企画も楽しませていただき、参加できて本当に良かったと思います。 今後もまた何かやるなら、是非とも積極的に参加させていただきたいと考えております。 改めて、ありがとうございました。
また、今回の当アルバムと並行して楽曲を制作していたコンピレーションアルバム、LIBEREXの方も何卒よろしくお願い申し上げます!!
track17. ⌘ - melancholy
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
刺さる人には刺さりそうな曲を作っていました https://soundcloud.com/0x000002d7
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
ちょいと暗めな感じの曲を作りました 共に行動していた味方が実は敵だった みたいな シチュエーションをなんとなく想像しながらそれっぽく作りました
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
洞窟物語 / 大農園
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
曲名に反して良い気持ちで作れたのでとても良かったです 皆さんお疲れさまでした
track18.��rayez - おわりのはじまり
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
rayezです。 最近漁船の方に参加させていただきました、新人です。普段はピアノを使っての耳コピや、アレンジを個人的な趣味程度でやっています。 最近ゲームを作っていて、丁度ゲーム音楽も作りたいと思っていたのでいい経験になりました。 Twitter @reim_pianonooto
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
最近ニーアシリーズをプレイしているので、その楽曲を参考にした結果こうなりました。自分の出したい世界観多分出せたかなと思います。周りのレベル高すぎて、全員の聞いた後冷や汗止まらなかったです。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
ニーアオートマタ/遊園施設 FF12/ボス戦 DQ8/おおぞらに戦う 等
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
就活だるいです!
track19. iamonis - あのよランド
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
Twitter/@iamoniisan Nintendoswitchで曲を作ったり作らなかったりしています
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
このアルバムに参加する事が決まった時、丁度ヨルモルキミリ-しっぽ達の絆-というゲームとアンリアルライフというゲームをプレイしていました。 そのヨルモルキミリの作中に登場する「死にゃ猫族の村」という場所と、アンリアルライフのゲーム全体の幻想的なビジュアルに影響を受けて今回の曲を作りました。 どちらのゲームも面白かったのでおすすめです。(ヨルモルキミリ-しっぽ達の絆-はシリーズの2作目なので、前作からプレイする事を推奨)
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
真・女神転生シリーズやペルソナシリーズ等、ATLUSのゲームの曲が好きです。その中でも特に目黒将司さんの作る曲が好きです。
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
こういった企画に参加させてもらう時、ちゃんと完成させられるかというプレッシャーで結構毎回ナーバスになるのですが、 結果的にそれが刺激になって普段とは違うスタイルに挑戦できたりインスピレーションが得られているように感じます。 つまり何が言いたいかというと、自分から自発的に企画に参加するのは怖くて出来ないけど、誘われて参加したら何だかんだ意外と楽しい。 そしてそんなチキンハートな自分を何かにわざわざ誘ってくれる心優しい人達にもっと感謝して生きていこうと思いました。(小学生並みの感想)
track20. きぃ - War
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
https://tomoekashiwagi.booth.pm/
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
今回はSFをイメージして退廃的なイメージに仕上げました、単純かつ重めなコード進行を意識しています。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
主にSTGの曲が好きです!
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
今回参加させてありがとうございました、皆さん素晴らしい曲ばかりでとても楽しかったです。ゲーム音楽はイイゾ。
track21. Zymei - BORE
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
Zymei(自明)です。 普段はDTMや音ゲーを通して、様々なジャンルの音楽に挑戦してます。 今回はオーケストラでした。 ⤵︎にいろいろ書かせていただいているので、曲が気に入っていただけましたらお気軽にフォロー、雑に絡んでいただければと思います。
Twitter:@Zymei_TARO04 SoundCloud:https://m.soundcloud.com/zymei-mymusic04
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
今回はオーケストラのボス楽曲をかかせていただきました。 音が細くなりがちな生音源に気を遣うのが難しかったです。
楽曲の構想はとりあえずボスっぽい、ゲームオーケストラっぽい個性の少ない楽曲を書きたいなと感じたところからでした。 結果的にみんな個性の強い特徴的な楽曲が多かったように感じたので、そういう意味では自分の目論見は上手く行ったのかなという感じです。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
マリオ&ルイージRPG ボス戦のBGM
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
今回は売り子もさせていただき、いろんな方に目の前でアルバムを手に取っていただき大変うれしかったです。 秋も是非出せればと思います。
漁船良いとこ、一度はおいで〜👋
track22. ほろろ - HOLELW
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
普段は曲を作ったりおいしいごはんを食べたりしています。時々によって作ってたりするものがかわったり twitter hrsr368
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
あえてギターをチープ?ぽく使ってみました
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
ロックマンZX、クラッシュ・バンディクーシリーズ(4あたりまで)、武蔵伝
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
アルバム、ほんとに皆いろんな曲作っててすごいとなってます!
track23. 相生あおは - Eternity Memoria
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
はじめまして、仙台の山奥に住んでるNekochanこと相生あおはです
3歳の時から惰性でピアノやってたり某コンクールで金賞取った経験(ただし小学生時)もあってか、必ずピアノがどこかで鳴ってる曲を作ります。三つ子の魂なんとやら感ある 最近シンセが自分に早いと思い始めたので生音に逃げつつあります。うーんどうしたものか
好きなアーティスト: かねこちはる, xi, Esti, 猫又, ラヴェル, ドビュッシー とか(敬称略, ふえました) ジャンル問わず好きな曲は好き。よろしくおねがいします
Twitterも音雲もあるんですが、ポートフォリオ的なサイトをサーバマシン作成から独力で作って最近公開したのでそっち貼ります。 https://semicolon0103.com
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
「昔ここで何があったか知りたいかい?」 老猫はおもむろにそう言うと廃墟だったその場所は急に光に包まれ、一つの物語が始まった......。 的な曲に仕上げました。
裏話すると、ミックスする時間が無かったからピアノ一発弾き録音をしたかったんですけど、会場に行き忘れて時間も無かったので弾いてる感出るように打ち込むことになりました。泣きアニメ
ちゃんと猫や人が弾ける曲にしたので、そのうち楽譜をどこかで公開するかもしれません
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
マイクラ(赤石回路), テトリス(中学時に5���間エンドレスプレイ), どう森(マイデザで街並み作ったり), カービィ(完走はWiiだけ) 中学受験の時には勉強さぼってこっそりニューマリDSとマリカーDSやってました
好きなゲーム曲を強いて1つに絞るなら、マイクラのMice on Venusでしょうか
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
実はゲームBGM作成というのが私の作曲の源流なのでまたやってみたいです。あらかじめ物語を決めて担当を割り振って各自作るとか、実際にゲームまでも作ってしまうとか…メチャ面白そう
ブックレットイラスト2. Micelle
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
曲だったりイラストだったりゲームをひっそりと作ってます。釣りゲーを作ってるので今年に公開できたらいいなーとか思ってます 【HP】https://spirea3cross.wixsite.com/citadel
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
今回のイラストには、元ネタとなる『とある要素』がいくつか隠れています!ひとつでも分かった人はすごい!
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
感染を十分に対策したうえで参加者の皆さまが大いに盛り上がれるイベントになればいいなと思っております!
ブックレットイラスト3. へびたぬき
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
はじめまして。 たまにマイナーなレトロゲームをやったりもっとたまにエセドット絵を描いたりするアカウントです。 本腰入れて描き始めたのが数ヶ月前でずっと勉強続きです。もうつかれた。もうちょっとやる。
https://twitter.com/gubebesoso
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
イラストの依頼が寄せられた時、青空をダイビングしながら殴る人が頭に浮かんだので必死こいてアウトプットしました。 服のシワや手の描き方が全く分からず試行錯誤続きでした(結局適当に誤魔化しました)。 背景の雲はSFCソフトのダイナウォーズを参考にしております。このゲームの美術は凄まじいので一度見た方がいいです。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
GBかつマイナーで今思いついたものに縛りますが アスミッくんワールドのエンディング、バブルゴースト、ザードの伝説、BOMBJACK、Ottos Ottifanten: Kommando Störtebekerの曲が好きです。 イラスト作業中はPS1のテナントウォーズのサウンドテストをよく垂れ流していました(とても良いので)。
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
同人作品への参加自体が初めてで、わくわくとプレッシャーに潰されながら苦しく楽しく描けました。このような機会を頂けた事に感謝いたします。
ブックレットイラスト4. みゃう
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
みゃうと申します。 彩度高めのイラストを好んで描きます。 vaporwaveに影響を受けています。
Twitter: https://twitter.com/my4usan pixiv: https://www.pixiv.net/users/61050408
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
「ゲームの世界」を想像して描きました。こだわりポイントはカラフルな髪色とテクスチャモリモリの衣装です。ジャケットイラストの制作は今回が初めてだったので構図はかなり悩みました。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
好きなゲーム:ウマ娘プリティーダービー ゲーム曲:YO-KAI Disco(まもるクンは呪われてしまった!より)
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
このような素敵な企画に参加させていただき、感謝しかないです!これからも皆さんと共に楽しく作品を作っていきたいです!
ブックレットイラスト5. pielson
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
こんにちは、ぴぇるそん(pielson)です。 精神が不安定な時や希死念慮がある時が多いです、一人でいるのが好きです。 創作活動として、シャーペンやボールペンなど、いろいろなペンを使って紙に特に女の子(よくセーラー服を着てる)を描いたり、漫画を描いたりしています。色はあまり塗らず、とにかく自由に描いています、暗い絵を描くことが多いです。2021年2月以前はTwitterによく絵を投稿していました(今はしていません)、今は新都社やpixiv、pixivsketch、pixivfanbox、ホームページに漫画や絵を投稿しています。 好きなアーティストは思い浮かびません。
ホームページ: https://nndkkh.x.fc2.com/ pixiv: https://www.pixiv.net/users/2981910 (ホームページやpixiv、その他私に関する物は人を不快にさせることがあるかもしれないので、閲覧注意です)
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
ドット絵をクリスタ(DEBUT)で描きました。 ワクワクする地下ハウス的なのを描きたかったのと楽しいこと尽くめな感じを出したくて、性格や色の違う4つの部屋を描きました。また、ギークハウスみたいなのをたまに(合計3分弱くらい)頭に浮かべながら描いてました。 右上は漫画やゲームがたくさんある部屋で、右下がゲームセンター、左上はメルヘンな部屋、左下は子供が遊んだり使うものでまたこんなもので遊びたいな~と思ったものをたくさん置いてみた部屋です。 部屋の説明をそれぞれ詳しく述べていこうかと思います。 右上は、テレビでやっているゲームはAPEXを参考にしました、漁船で誰かやってた気がしたので。あと本棚の漫画(背)は鬼滅の刃やキルミーベイベー、ゆるキャン△などを参考にしました、ちなみに真ん中の棚にある漫画は音楽にちなんでとんかつDJアゲ太郎を参考に描きました。他にも淫夢ネタや初音ミクとか某4号とかエビとかウツボとかinaharuさんが好きらしいポケモンとかを少ないドット数で描きました。 右下は、ゲーセンにある音ゲーをいろいろ描きました、暗すぎて見えなかったら申し訳ないです、部屋をすごく暗くしたのは著作権を考えたからです……。実は奥に非常口があります、あと青鬼ならぬ青猫もいます(多分見えないですが……)。 左上は、ユニコーンの置き物やクマーを描きました。あとlainネタも描いてみました。 左下は、棚にあるのはカードゲームやボードゲームが入っている箱を想像して描いたものです。 下の通路はホテルの通路をイメージしました。絵をたくさん飾りました。漁船のbandcampのヘッダーとか旧譜のジャケットとかあります。1番右の案内看板みたいなのは温泉のマークを描きました(つまり右行くと温泉とか浴場とかがあるよという案内看板)。
1番こだわったのは何があったら楽しい場所になるか考えることです。苦労した点もそれです。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
好きなゲームはレイトン教授とゼルダの伝説(トゥーンリンクシリーズ)です。 好きなゲーム曲はGhost MayokerのBGMとうみとまもののこどもたちのBGMと星のカービィWiiのスカイタワーです。
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
参加させて頂きありがとうございました!
ブックレットイラスト6. 三角 海
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
三角 海 (サンカク ウミ)と申します。 一番好きな図形は三角です。 普段は細長い見た目の創作キャラクターを量産しながら、ちまちまとゲーム制作をしたりして遊んでいます。 MARETUさんっていうボカロPの方が好きです。 Twitter:@triangle_sea_
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
ブックレットのイラストを"ゆめかわいい格闘ゲーム"をイメージして描かせていただきました。 最初はRPGっぽくしようかな?アクションゲームっぽくしようかな?とずっと悩んでいて、キャンバスがずっと白紙状態でした。 「参加OK出しといてイラスト出来ませんでした…は流石にまずいぞ!」と思って色々な作品を参考にしながらドットをポチポチと打っていたら何故か格ゲー調に仕上がっていました、なんで? こだわった所はニンジャガールちゃんのアメフクラガエルっぽい使い魔と格ゲーっぽいコマンドです。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
END_ROLL/オレカバトル/pop’n music など (このゲームたち、曲も良い!)
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
最初お誘いのDMが届いた時は「私場違いじゃないか??」と思いましたが、楽しかったです。 みんなで同じ場所に集まってひとつの物を作るのってなんか良いですね、文化祭を思い出しました。 またこういった集まりがあったら参加したいなって気持ちです。
マスタリング. Vintage_1073
質問① あなたを知らない人に向けて、自己紹介をお願いします!
はじめまして、ヴィンテージ1073と申します。 今回は本アルバムのマスタリングを担当させていただきました。
私は普段、楽曲のマスタリングを承っています。 楽曲の良い所を最大限に引き出すマスタリングを持ち味とし、 曲のジャンルを問わず、ソリッドでタイト、パンチのあるサウンドから ソフトでしっとりとした曲まで対応しています。
どうぞよろしくお願いいたします。
■Twitter https://twitter.com/Vintage_1073
質問② 今回のアルバムではどのような曲 / 絵を作られましたか?こだわりのポイントや、苦労した点を教えてください!
今回の楽曲はオリジナルサウンドトラックということで、 アルバム全体で一体感が感じられるようバランスの取り方を意識しました。 物語の進行とともに情景が浮かぶよう、曲ごとに音量や質感、奥行き感等を調整しています。
また、音の鮮度を保つため、イコライザー等の使用を最低限に留めていますので、 2MIX本来の細かいディテールはそのままです。
本アルバムだけの世界をお楽しみください。
質問③ 好きなゲーム / ゲーム曲があれば教えてください!
ポケットモンスター金銀クリスタルのエンディング曲が好きです。
質問④ 最後にひとこと願いしますっ!
この度は貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。 またこのような機会がございましたら、ご依頼いただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
追記:Neveサウンドは良いものです。
——— インタビューおわり ———
以上です!
このインタビューで我々オモゐデ漁船と参加したアーティストに興味を持っていただけたら幸いです。それでは!
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【キャプトニ】フィランソロピスト

ピクシブに投稿済みのキャプトニ小説です。
MCU設定に夢と希望と自設定を上書きした慈善家トニー。WS前だけどキャップがタワーに住んでます。付き合ってます。
ピクシブからのコピペなので誤字脱字ご容赦ください。気づいたら直します。
誤字脱字の指摘・コメントは大歓迎です。( Ask me anything!からどうぞ)
チャリティーパーティーから帰ってきたトニーの機嫌は悪かった。スティーブは彼のために、知っている中で最も高価なスコッチウイスキーを、以前彼に見せられたyou tubeの動画通りのやり方で水割りにして手渡してやったが、受け取ってすぐに上品にあおられたグラスは大理石のバーカウンターに叩きつけられ、目玉の飛び出るくらい高価な琥珀色のアルコール飲料は、グラスの中で波打って無残にこぼれた。 「あのちんけな自称軍事評論家め!」 スティーブは、トニーが何に対して怒っているのか見極めるまで口を出さないでおこうと決めた。彼が摩天楼を見下ろす窓ガラスの前でイライラと足を踏み鳴らすのを、その後ろから黙って見つめる。 トニーは一通り怪し気なコラムニストの素性に文句を言い立て、同時に手元の情報端末で何かをハッキングしているようだった。「ほーらやっぱり。ベトナム従軍経験があるなんて嘘っぱちじゃないか。傭兵だと? 笑わせてくれる。それで僕の地雷除去システムを批判するなんて――」 左手で強化ガラスにホログラムのような画面を出現させ、右手ではものすごい勢いで親指をタップさせながら、おそらく人ひとりの人生を破滅させようとしているわりには楽しそうな笑みを浮かべてトニーは言った。「これで全世界に捏造コラムニストの正体が明かされたぞ! まあ、誰かがこいつに興味があったらニュースになるだろう」 「穏やかじゃないチャリティーだったようだな」 少しトニーの気が晴れたのを見計らって、スティーブはようやく彼の肩に触れた。 「キャプテン、穏やかなチャリティパーティーなんてないんだ。カメラの回ってないところじゃ慈善家たちは仮面を被ろうともしない。同類ばかりだからね」 トニーは振り返ってスティーブの頬にキスをすると、つくづくそういった人種と関わるのが嫌になったとため息をついた。「何が嫌だって、自分もそういう一人だと実感することがさ」 「それは違うだろう」 「そうか?」 トニーはスティーブの青い目を見上げてにやりと笑った。「僕が人格者として有名じゃないってことは君もご指摘のとおりだろ?」 「第一印象が最悪だったのは、僕のせいかい」 これくらいの当てこすりにはだいぶ慣れてきたので、スティーブは涼しい顔で返した。恋人がもっと悪びれると思っていたのか、トニーはつまらなそうに口をとがらせる。「そりゃそうさ。君が悪い。君は僕に興味なさそうだったし、趣味も好きな食べ物も年齢も聞かなかったじゃないか。友人の息子に会ったらまずは”いくつになった?”と聞くのがお決まりだろ。なのに君ときたらジェットに乗るなりむっつり黙り込んで」 「ごめん」 トニーの長ったらしい皮肉を止めるには、素直に謝るか、少々強引にキスしてしまうか、の二通りくらいしか選択肢がなかった。キスは時に仲直り以上の素晴らしい効果を与えてくれるが、誤魔化されたとトニーが怒る可能性もあったので、ここは素直に謝っておくことにした。 それに、”それは違う”と言ったのは本心だ。「君は自分が慈善家だと、まるで偽善者のようにいうけれど、僕はそうは思わない――君が人を助けたいと思うのは、君が優しいからだ」 「僕が優しい?」 「そうだ」 「うーん」 トニーは自分でもうまく表情を見つけられないようだった。スティーブにはそれが照れているのだとわかった。よく回る口で自分自身の美徳すら煙に巻いてしまう前に、今度こそスティーブは彼の唇をふさいでしまうことにした。
◇
結局、昨夜トニーが何に怒っていたのか、聞かずじまいだった。トニーには――彼の感情の表現には独特の癖があって、態度で示していることと、内心で葛藤していることがかけ離れていることさえある。彼が怒っているように見えても、その実、怒りの対象とは全く別の事がらについて心配していたり、計算高く謀略を巡らせていたりするのだ。 彼が何かを計画しているのなら、それを理解するのは自分には不可能だ。スティーブはとっくに、トニーが天才であって、自分はそうではないことを認めていた。もちろん軍事的なこと――宇宙からの敵に対する防備であるとか、敵地に奇襲するさいの作戦、武器や兵の配置、それらは自分の専門であるからトニーを相手に遅れをとることはない。それに、一夜にして熱核反応物理学者にはなれないだろうが、本腰を入れて学べばどんな分野だって”それなりに”モノにすることは出来る。超人血清によって強化されたのは肉体だけではない。しかし、そういうことがあってもなお、トニーの考えることは次元が違っていて、スティーブは早々に理解を諦めてしまうのだ。 べつにネガティブなことではないと思う。トニーが何をしようとも、結果は共に受け入れる。その覚悟があるだけだ。 とはいえ、昨夜のようにわざとらしく怒るトニーは珍しい。八つ当たりのように”自称軍事評論家”とやらの評判をめちゃめちゃにしたようだが、パーティーでちょっと嫌味を言われただけであそこまでの報復はしないだろう(断言はできないが)。彼への反感を隠れ蓑に複雑な計算式を脳内で展開していたのかもしれないし、酔っていたようだから、本当にただの”大げさな怒り”だったのかもしれない――スティーブは気になったが、翌日になってまで追及しようとは思わなかった。特に、隣にトニーが寝ていて、ジャービスによって完璧に計算された角度で開かれたブラインドカーテンから、清々しい秋の陽光が差し込み、その日差しがトニーの丸みを帯びた肩と長い睫毛の先を撫でるように照らしているのを何の遠慮も邪魔もなく見つめていられる、今日みたいな朝は。 こんな朝は、キスから始まるべきだ。甘ったるく、無駄に時間を消費する、意味だとか難しい理由なんかこれっぽっちもないただのキス。 果たしてスティーブの唇がやわらかな口ひげに触れたとき、トニーのはしばみ色の瞳が開かれた。 ……ああ、美しいな。 キスをしたときにはもうトニーの目は閉じられていたが、スティーブはもっとその瞳を見ていたかった。 トニー・スタークの瞳はブラウンだということになっている。強い日差しがあるとき、ごく近くにいるとわかる、彼の瞳はブラウンに緑かかった、透明水彩で描かれたグラスのように澄んだはしばみ色に見える。 彼のこの瞳を見たことのある人間は、スティーブ一人というわけではないだろう――ペッパー・ポッツ、有名無名のモデルや俳優たち、美貌の記者に才気ある同業者――きっと彼の過去に通り過ぎていった何人もの男女が見てきたことだろう。マリブにあった彼の自宅の寝室は、それはそれは大きな窓があり、気持ちの良い朝日が差し込んだときく。 けれど彼らのうち誰も、自分ほどこの瞳に魅入られ、囚われて、溺れた者はいないだろう。でなければどうして彼らは、今、トニーの側にいないのだ? どうして彼から離れて生きていられるのだ。 「……おはよう、キャップ」 「おはようトニー」 最後に鼻の先に口付けてからおたがいにぎこちない挨拶をする。この瞬間、トニーが少し緊張するように感じられるのは、スティーブの勘違いではないと思うのだが、その理由も未だ聞けずにいる。 スティーブは、こと仕事となれば作戦や戦略のささいな矛盾や装備の不備に気がつくし、気がついたものには偏執的なほど徹底して改善を要求するのだが、なぜか私生活ではそんな気になれないのだった。目の前に愛しい恋人がいる。ただそれだけで、心の空腹が満たされ、他はすべて有象無象に感じられる。”恋に浮わついた”典型的な症状といえるが、自覚していて治す気もない。むしろ、欠けていた部分が充実し、より完全な状態になったような気さえする。ならば他に何を案じることがある? 快楽主義者のようでいてじつは悲観的なほどリアリストであるトニーとは真逆の性質といえた。 トニーが先にシャワーを浴びているあいだ、スティーブはキッチンで湯を沸かし、コーヒーを淹れる。スティーブと付き合うようになってから、いくつかのトニーの不摂生については改善されたが、起床後にコーヒーをまるで燃料のようにがぶ飲みする癖は変わらなかった。彼の天災のような頭脳には必要不可欠のものと思って今では諦めている。甘党のくせに砂糖もミルクも入れないのが、好みなのか、ただものぐさなだけかもスティーブは知らない。いつからかスティーブがティースプーンに一杯ハチミツを垂らすようになっても、彼は何も言わずにそれを飲んでいるので、実はカフェインが入っていれば味はどうでもいいのかもしれない。 シャワーから上がってきたトニーがちゃんと服を着ているのを確認して(彼はたまにごく自然に裸でキッチンやタワーの共有スペースにご登場することがある、たいていは無人か、スティーブやバナーなど親しい同性の人間しか居ないときに限ってだが)、スティーブもバスルームに向かった。着替えを済ませてキッチンに戻ると、トニーは何杯目かわからないブラック・コーヒーを飲んでいたが、スティーブが用意したバナナマフィンにも手をつけた形跡があったのでほっとする。ほうっておくとまともな固形食をとらない癖もなかなか直らない。スティーブはエプロンをつけてカウンターの中に入り、改めて朝食の用意を始める。十二インチのフライパンに卵を六つ割り入れてふたをし、買い置きのバゲットとクロワッサンを電子オーブンに適当に放り込んでセットする。卵をひっくり返すのは危険だということを第二次世界大戦前から知っていたので、片面焼きのまま一枚はトニーの皿に、残りは自分の皿に乗せる。半分に割ったりんご(もちろんナイフを使う。手で割ってみせたときのトニーの表情が微妙だったため)を添えてトニーの前に差し出すと、彼は背筋を伸ばして素直にそれを食べ始めた。バゲットはただ皿に置いただけでは食べないので手渡してやる。朝食時のふるまいについては今までに散々口論してきたからか、諦めの境地に達したらしいトニーはもはや無抵抗だ。 特に料理が好きだとか得意だとかいうわけでもないのだが、スティーブはこの時間を愛していた。トニーが健康的な朝の生活を実行していると目の前で確認することが出来るし、おとなしく従順なトニーというのはこの時間にしかお目にかかれない(夜だって、彼はとても”従順”とはいえない)。秘匿情報ファイルであろうとマグカップだろうと他人からの手渡しを嫌う彼が、自分の手から受け取ったクロワッサンを黙って食べる姿は、人になつかない猫を慣れさせたような甘美な達成感をスティーブに与えた。 「今日の予定は?」 スティーブが自分の分の皿を持ってカウンターの内側に座る。斜め向かいのトニーは電脳執事に問い合わせることなく、カウンターに置いたスマートフォンを自分で操作してスケジュールを確認した。口にものが入っているから音声操作をしないようだった。ときどき妙にマナーに正しいから面食らうことがある。朝の短時間できれいに整えられたトニーの髭が、彼が咀嚼するたびにくにくに動くのを見て、スティーブは唐突にたまらない気分になった。 「僕は――S.H.I.E.L.D.の午前会議に呼ばれてるんだ。食べ終わったら出発するよ。それから午後は空いてるけど、君がもし良かったら……」 トニーの口が開くのを待つあいだ、彼の口元を凝視していては”健全な朝の活動”に支障を来しそうだったので、スティーブは自分の予定を先に話し始めた。「……良かったら、美術館にでも行かないか。グッケンハイムで面白そうな写真展がやってるんだ。東アジアの市場のストリートチルドレンたちを主題にした企画で――」 トニーはスマートフォンの上に出現した青白いホログラムから、ちらっとスティーブに視線を寄越して”呆れた”顔をした。よっぽど硬いバゲットだったのか、ようやく口の中のものを飲み込んだ彼は、今度は行儀悪く手に持ったフォークをスティーブに向けて揺らしながら言った。「デートはいいが、そんな辛気臭い企画展なんかごめんだ」 「辛気臭いって、君、いつだったか、そういう子供たちの救済のためのチャリティーを主催したこともあったろ」 「ああ、僕は慈善家だからね。現地視察にも行ったし、NPOのボランティアどもとお茶もしたし、写真展だって行ったことがある、カメラが回ってるところでな」 フォークをくるりと回してバナナマフィンの残りに刺す。「何が悲しくて恋人と路上生活者の写真を見に行かなくちゃならない? ”世界の今”を考えるのか? わざわざ自分の無力さを痛感しに行くなんていやだね。君と腕を組んでスロープをぶらぶら下るのは、まあそそられるけど」 「まったく、君ってやつは……」 スティーブは苦笑いするしかなかった。「じゃあ、ただスロープをぶらぶら下るだけでいいよ。ピカソが入れ替えられたみたいだ。デ・キリコのコレクションも増えたっていうし、展示されてるなら見てみたい。噂じゃどこかの富豪が画家の恋人のために、イタリアのコレクターから買い付けて美術館に寄付したって」 「きみもすっかり情報機関の人間だな」 「まあね。絵が好きな富豪は君以外にもいるんだなって思った」 「君は間違ってる。僕は”超・大”富豪だし、べつに絵は好きで集めてるんじゃない。税金対策だよ。あと、火事になったとき、三億ドルを抱えるより、丸めた布を持って逃げるほうが効率いいだろ?」 「呆れた」 「絵なんて紙幣の代わりさ。高値がつくのは悪い連中が多い証拠だな」 ところで、とトニーはスマートフォンを操作し、ホログラムを解除した。「せっかくのお誘いはありがたいが、残念ながら僕は今日忙しいんだ。社の開発部のやつらが放り投げた……洋上風力発電の……あれやこれやを解析しなきゃならないんでね。美術館デートはまた今度にしてくれ。その辛気臭い企画展が終わった頃に」 「そうか、残念だよ」 もちろんスティーブは落胆なんてしなかった。トニーが忙しいのは分かっているし、それはスティーブが口を出せる範囲の事ではない。ふたりのスケジュールが完全に一致するのは、地球の危機が訪れた時くらいだ。それでもこうして一緒の屋根の下で暮らしているのだから、たかが一緒に美術館に行けないくらいで残念がったりはしない。ごくふつうの恋人たちのように、夕暮れのマンハッタンを、流行りのコーヒーショップのタンブラーを片手に、隣り合って歩けないからといって、大企業のオーナーにしてヒーローである恋人を前に落胆した顔を見せるなんてことはしない。 「スティーブ、すねるなよ」 しかしこの(肉体的年齢では)年上の恋人は、敏い上にデリカシーがない。多忙な恋人の負担になるまいと奮闘するスティーブの内心などお見通しとばかりに、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべてからかうのだ。「君だってこの前、僕の誘いを断ったろ? しかも他の男と会うとかで」 「あれはフューリーに呼び出されて……」 「ニック・フューリーは男だ! S.H.I.E.L.D.の戦術訓練なんて急に予定に入るか? あいつは僕が気に入らないんだ、君に悪影響を与えるとかで」 「君に良い影響を与えてるとは思えないのかな」 スティーブはマフィンに刺さったフォークでそれを一口大に切り分け、トニーの口元に運んでやった。呆気にとられたような顔をするトニーに、首をかしげてにっこりと微笑む。 トニーはしてやられたとばかりに、さっと頬を赤くした。 「この、自信家め」 「黙って全部食べるんだ、元プレイボーイ」 朝のこの時間、トニーはとても従順な恋人だ。
◇
トニーに借りたヘリでS.H.I.E.L.D.本部に到着すると(それはもはやキャプテン・アメリカ仕様にトニーによってカスタムされ、「なんなら塗装し直そうか? アイアンパトリオットとお揃いの柄に?」と提言されたが、スティーブは操縦システム以外の改装を丁重に断った)、屋内に入るやいなや盛大な警戒音がスティーブを迎えた。技術スタッフとおぼしき制服を来た人間が、地下に向かって駆けていく。どうやら物理的な攻撃を受けているわけではなさそうだったので、スティーブは足を速めながらも冷静に長官室へと向かった。 長官室の続きのモニタールームにフューリーはいた。スティーブには携帯電話よりもよほど”まとも”な通信機器に思える、設置型の受話器を耳に当て、モニター越しに会話をしている。というか、怒鳴っている。 「いつからS.H.I.E.L.D.のネットワークは穴の開いた網になったんだ? 通販サイトのほうがまだ上手にセキュリティ対策してるぞ!! あ!? 言い訳は聞きたくない、すべてのネットワーク機器をシャットダウンしろ、お前らの出身大学がどこだろうと関係ない。頼むから仕事をしてくれ、おい、聞いてるか? ああ、ん? 知るか、そんなの。あと二時間以内に復旧しなけりゃ、今後は機密情報はamazonのクラウドに保存するからな!!」 「ハッキングされたのか?」 長官の後ろに影のように控えていたナターシャ・ロマノフにスティーブは尋ねた。 「そのようね。今のところ、情報の漏洩はないみたいだけど、レベル6相当の機密ファイルに不正アクセスされたのは確定みたい」 「よくあるのか?」 「こんなことがよくあっては困るんだ」 受話器を置いたフューリーが言った。「午前会議は延期だ、午後になるか、夕方になるか、夜中になるかわからん」 「現在進行中の任務に影響は?」 「独立したオペシステムがあるから取りあえずは問題ない。だがもしかしたら君にも出動してもらうかもしれない。待機していてくれるか」 スティーブは頷いた。そのまま復旧までモニタリングするというフューリーを置いて、ナターシャと長官室を出る。 「S.H.I.E.L.D.のセキュリティはどうなってる? 僕は専門外だが、情報の漏洩は致命的だ。兵士の命に関わる」 「我々は諜報員よ、基本的には。だから情報の扱いは慎重だわ」 吹き抜けのロビーに出て、慌しく行きかう職員の様子を見下ろす。「でもクラッキングされるのは日常茶飯事なのよ、こういう機関である故にね。ペンタゴンなんてS.H.I.E.L.D.以上に世界中のクラッカーたちのパーティ会場化されてるわ。それでも機密は守ってる。長官があの調子なのはいつものことでしょ」 「じゃあ心配ない?」 「さあね。本当に緊急なら情報工学の専門家を呼ぶんじゃない。あなたのとこの」 すべてお見通しとばかりに鮮やかに微笑まれ、スティーブは口ごもった。 トニーとの関係は隠しているわけではないが、会う人間全てに言って回っているわけでもない。アベンジャーズのメンバーにも特に知らせているわけではなかった(知らせるって、一体どういえばいいっていうんだ? ”やあ、ナターシャ。僕とトニーは恋人になったんだ。よろしく”とでも? 高校生じゃあるまいし)。だからこの美しい女スパイは彼らの関係を自力で読み解いたのだ。そんなに難しいことではなかっただろうとは、スティーブ自身も認めるところだ。 ナターシャは自分がトニーを倦厭していた頃を知っている。そんな相手に今は夢中になっていることを知られるのは居た堪れなかった。断じてトニーとの関係を恥じているわけではないのだが……ナターシャは批判したりしないし、クリントのように差別すれすれの表現でからかったりもしない。ひょっとすると、彼女は自分たちを祝福しているのではないかとさえ思う時がある。だからこそ、こそばゆいのかもしれなかった。 「ところで……戦闘スタイルだな。出動予定があったのか」 身体にぴったりとフィットした黒い戦闘スーツを身にまとったナターシャは肩をすくめて否定した。「私も会議に呼ばれて来たの。武装は解除してる」 スティーブが見たところ、銃こそ携帯していないが、S.H.I.E.L.D.の技術が結集したリストバンドとベルトをしっかりと装着していて、四肢が健康なブラック・ウィドウは未武装といえない。だかこのスタイル以外の彼女を見ることが稀なので、そうかと聞き流した。 「僕は復旧の邪魔にならないようにトレーニングルームにいるよ。稽古に付き合ってくれる奇特な職員がいるかもしれない」 「私は長官の伝令だからこの辺にいるわ。復旧したらインカムで知らせるから、とりあえず長官室に来て」 踵を返して、歩きながらナターシャは振り向きざまに言った。「残念だけど電話は使えないわよ。ダーリンに”今夜は遅くなる”って伝えるのは、もうちょっと後にして」 「勘弁してくれ、ナターシャ」 聞いたこともない可愛らしい笑い声を響かせて、スーパースパイはぎょっとする職員たちに見向きもせず、長官室に戻っていった。
◇
トニーの様子がおかしいのは今更だが、ここのところちょっと度が過ぎていた。ラボに篭りきりなのも、食事を取らなかったり、眠らなかったり、シャワーを浴びなかったりして不摂生なのも、いつものことといえばいつものことで、それが同時に起こって、しかも自分を避けている様子がなければスティーブも一週間くらいは目をつぶっただろう。
S.H.I.E.L.D.がハッキングされた件は、その日のうちに収拾がついた。犯人は捕まえられなかったが、システムの脆弱性が露見したので今後それを強化していくという。 スティーブがタワーに帰宅したのは深夜になろうかという頃だったが、トニーはラボにいて出てこなかった。これは珍しいことだが、研究に没頭した日には無いこともない。彼の研究が伊達ではないことはもうスティーブも知っているから、著しく不健康な状態でなければ邪魔はしない。結局、その日は別々に就寝についた。と、スティーブは思っていた。 次の日の朝、隣にトニーはいなかった。きっと自分の寝室で寝ているのだと思い、先に身支度と朝食の用意を済ませてから彼の居室を訪れると、空の部屋にジャービスの声が降ってきた。 『トニー様は外出されました。ロジャース様がお尋ねになれば、おおよその帰宅時間をお伝えするようにとのことですが』 「どこへ行ったんだ? 急な仕事が入ったのか?」 『訪問先は聞いておりません』 そんなわけがあるか、とスティーブは思ったが、ジャービスを相手に否定したり説得したりしても無駄なことだった。乱れのないベッドシーツを横目で見下ろす。「彼は寝なかったんだ。車なら君がアシストできるだろうけど、もし飛行機を使ったなら操縦が心配だ」 『私は飛行機の操縦も可能です』 「そうか、飛行機で出かけたんだな。なら市外に行ったのか」 電脳執事が沈黙する。スティーブの一勝。ため息をついて寝室を出た。 ジャービスはいい奴だが(このような表現が適切かどうか、スティーブには確信が持てないでいる)、たまにスティーブを試すようなことをする。今朝だって、”彼”はキッチンで二人分の食事を支度するスティーブを見ていたわけだから、その時にトニーが外出していることを教えてくれてよかったはずだ。トニーの作った人工知能が壊れているわけがないから、これは”彼”の、主人の恋人に対する”いじわる”なのだとスティーブは解釈している。トニーはよくジャービスを「僕の息子」と表現するが――さしずめ、父親の恋人に嫉妬する子供といったところか。そう思うと、自分に決して忠実でないこの電脳執事に強く出られないでいる。 「それで……彼は何時ごろに帰るって?」 『早くても明朝になるとのことです』 「えっ……本当に、どこに行ったんだ」 『通信は可能ですが、お繋ぎしますか』 「ああ、いや、自分の電話でかけるよ。ありがとう。彼のほうは、僕の予定は知ってるかな」 『はい』 「そう……」 スティーブはそれきり黙って、二人分の食事をさっさと片付けてしまうと、朝のランニングに出掛けた。 エレベータの中で電話をかけたが、トニーは出なかった。
それが四日前のことだ。予告した日の真夜中に帰ってきたトニーは、パーティ帰りのような着崩したタキシードでなく、紺色にストライプの入ったしゃれたビジネススーツをかっちりと着込んでふらりとキッチンに現れた。スティーブの強化された嗅覚が確かなら、少なくとも前八時間のあいだ、一滴も酒を飲んでいないのは明らかだった。――これは大変珍しいことだ。今までにないことだと言ってもいい。 彼は相変わらず饒舌で、出来の悪い社員のぐちや、言い訳ばかりの役員とお小言口調の政府高官への皮肉たっぷりの批判を、舞台でスピーチするみたいに大仰にスティーブに話して聞かせ、その間にも何かとボディタッチをしてきた。どれもいつものトニー、平常運転だ。しかしスティーブは、そんな彼の様子に違和感を覚えた。 彼が饒舌なのはよくあるが、生産性のないぐちを延々と口上するときはたいてい酔っている。しらふでここまで滔々としゃべり続けることはないと、スティーブには思われた。べたべたと身体に触ってくるのに、後から思えば意図されていたと思わずにはいられないくらい、不自然に目を合わせなかった。スティーブが秘密工作員と関係のない職種についていたとしても、自分の恋人が何かを隠していると気付いただろう。 極め付けはこれだ。スティーブはトニーの話を遮って、「君の風力発電は順調?」とたずねた。記憶が確かなら、この二日間、彼が忙しかったのはそのためであるはずだ。 「石器時代のテクノロジーがどうしたって?」 スティーブはぐっと拳を握りたいのを我慢して続けた。「だって、君――その話をしてただろ?」 「ああ……」 トニーは一瞬だけ、せわしなく何くれと動かしていた手足を止めた。「おもい出した。言ったっけ? ロングアイランド沖に発電所を建設するんだ。もう何年も構想してるんだけど、思ったよりうちの営業は優秀で――何しろほら、うちにはもっと”すごいやつ”があるんだし――そう簡単に量産は出来ないけど――それで僕は気が進まないんだが、州知事がGOサインを出してしまってね、ところが開発の連中が怖気づいてしまったんだ、というか、一人失踪してしまって……すぐに見つけ出して再洗脳完了したけど――冗談だよ、キャップ――でも無理はない事だとも思うんだ、だって考えてみろ……今時、いつなんどき宇宙から未知の敵対エネルギーが降ってくるかもしれないのに、無防備に海の上に風車なんて建ててる場合か? 奴らも責任あるエンジニアとして、ブレードの強度を高めようと努力してくれてるんだが、エイリアンの武器にどうやったら対抗出来るってんだ? 塩害や紫外線から守って次元じゃないんだろ? いっそバリアでも張るか? いっそそのほうが……うーん、バリアか。バリアってのはなかなか面白そうなアイデアだ、しかしそうすると僕は……いやコストがかかりすぎると、今度は失踪者じゃすまなくなるかも……」 スティーブは確信した。 トニーは自分に何か隠している。忙しいとウソまでついて。しかもそれは――彼がしらふでこんなに饒舌になるくらい、”後ろめたい”ことだ。
翌朝から今度はラボに閉じこもったトニーは、通信にも顔を出さなかった。忙しいといってキッチンにもリビングにも降りてこないので、サンドイッチやら果物をラボに届けてやると、その時に限ってトニーは別の階に移動していたり、”瞑想のために羊水カプセルに入った”とジャービスに知らされたり(冗談だろうが、指摘してもさらなる馬鹿らしい言い訳で煙に巻かれるので否定しない。羊水カプセル? 冗談だよな?)して本人に会えない。つまりトニーはジャービスにタワー内のカメラを監視させて、スティーブがラボに近付くと逃げているのだ。 恋人に避けられる理由がわからない。しかし嫌な予感だけはじゅうぶんにする。トニーが子供っぽい行動に走るときは、後ろめたいことがあるとき――つまり、”彼自身に”問題があると自覚しているときだ。 トニーの抱える問題? トニー・スターク、世紀の天才。現代のダ・ヴィンチと称された機械工学の神。アフガニスタンの洞窟に幽閉されてもなお、がらくたからアーク・リアクターを作り上げた優れた発明家にしてアイアンマン――億万長者という言葉では言い表せないほどの富と権力を持ち、さらには眉目秀麗で頭脳明晰、世間は彼には何の悩みも問題もないと思いがちだが――そのじつ、いや、彼のことを三日もよく見ていればわかることだ。彼は問題ばかりだ。問題の塊だといってもいい。 一番の問題は、彼が自分自身の問題を自覚していて、直そうとするどことか、わざとそれを誇張しているということだ。スティーブにはそれが歪んだ自傷行為にしか見えない。酒に強いわけでもないのに人前で浴びるように飲んでみたり、愛してもいない人間と婚約寸前までいったり(ポッツ嬢のことではない)、パーソナルスペースが広いわりに見知らぬファンの肩を親し気に抱いてみたり、それに――平和を求めているのに、兵器の開発をしたり――していたのは、すべて彼の”弱さ”であるはずだが、トニーはもうずいぶんと長いあいだ、世間に向けてそれが”強さ”だと信じさせてきた。大酒のみのパーティクラッシャー、破天荒なプレイボーイ、気取らないスーパーヒーロー、そして真の愛国者。アルコール依存症、堕落したセックスマニア、八方美人のヒーロー、死の商人というよりもよっぽど印象がいい。メディアを使った印象操作は彼の得意分野だ。トニーは自分がどう見られているか、常に把握している。 そういう男だから、性格の矯正はきかないし、付き合うのには苦労する。だからといって離れられるわけがないのだから、これはもう生まれ持ってのトラブル・メーカーだと割り切るしかない。 考えるべきことはひとつ。彼の抱える問題のうち、今回はどれが表面化したのか?
◇
トニーに避けられて四日目の朝、スティーブは再びD.C.のS.H.I.E.L.D.本部に出発しようとしていた。先日詰められなかった会議の再開と、クラッキング事件の詳細報告を受けるためだ。ジャービスによるとトニーはスティーブの予定を知っているようだが、ヘリの準備を終えても彼がラボ(あるいは羊水カプセルか、タワー内のいずれかの場所)から出てくることはなかった。見送りなんて大げさなことを期待しているわけではないが、今までは顔くらい見せていたはずだ。 (これじゃ、避けられてるどころか、無視されているみたいだ) そう思った瞬間、スティーブの中でトニーの抱える問題の一つに焦点が合った。
◇
ナターシャはいつもの戦闘用スーツに、儀礼的な黒いジャケットを着てS.H.I.E.L.D.の小さな応接室のひとつにいた。彼女が忙しい諜報活動の他に、S.H.I.E.L.D.本部で何の役についているのか、スティーブは知らされていなかった――だから彼女が応接室のチェストを執拗に漁っているのが何のためなのかわからなかったし、聞くこともしなかった。ナターシャも特に自分の任務に対して説明したりしない。スティーブはチェストの一番下の引き出しから順々に中を改めていくナターシャの後ろで、戦中のトロフィーなどを飾った保管棚のガラス戸に背をもたれ、組んだ腕を入れ替えたりした。 非常に言いにくいし、情けない質問だし、聞かされた彼女が良い気分になるはずがない。だがスティーブには相談できる相手が彼女しかいなかった。 「ナターシャ、その――邪魔してすまない」 「あら構わないのよ、キャップ。そこで私のお尻を見ていたいのなら、好きなだけどうぞ」 からかわれているとわかっていても赤面してしまうのは、スティーブの純潔さを表すチャームポイントだ、と、彼の恋人などはそう言うのだが――いい年をした男がみっともないと彼自身は思っていた。貧しい家庭で育ち、戦争を経験して、むしろ現代の一般人よりそういった表現には慣れているのに――おそらくこれが同年代の男からのからかいなら、いくら性的なニュアンスが含まれていようが、スティーブは眉ひとつ動かさないに違いない。ナターシャのそれはまるで姉が弟に仕掛けるいたずらのように温かみがあり、スティーブを無力な少年のような気持ちにさせた。 「違う、君は……今、任務中か? 僕がここにいても大丈夫?」 「構わないって言ったでしょ。用があるなら言って」 確かにナターシャの尻は魅力的だが、トニーの尻ほどではない――と自分の考えに、スティーブは目を閉じて首を振った。「聞きたいことがあるんだけど」 スティーブは出来るだけ、何でもないふうに装った。「僕はその、少し前からスタークのタワーに住んでいて――……」 「付き合ってるんでしょ。なあに、トニーに浮気でもされたの?」 スティーブはガラス戸から背中を離して、がくんと顎を落とした。「オー・マイ……ナット、なんでわかったんだ」 「それは、こっちの……台詞だけど」 いささか呆気にとられた表情をして、ナターシャは目的のものを見つけたのか、手のひらに収まるくらいの何かをジャケットの内ポケットに入れると、優雅に背筋を伸ばした。「トニーが浮気? ほんとに?」 「ああ、いや……多分そうなんじゃないかと……」 「この前会ったときは、あなたにでろでろのどろどろに惚れてるようにしか見えなかったけど、ああいう男は体の浮気は浮気だと思ってない節があるから、あとはキャップ、あなたの度量しだいね」 数日分の悩みを一刀両断されてしまい、スティーブは一瞬、自分の耳を疑った。音もなくソファセットの前を通り過ぎ、部屋を出て行こうとしたナターシャを慌てて呼び止める。「そ、そうじゃないんだ。浮気したと決まったわけじゃない。ただトニーの様子がこのところおかしいから、もしかしたらと思って――それで君に相談ができればと……僕はそういうのに疎いから」 「おかしいって? トニー・スタークが?」 まるでスティーブが、空を飛んでいる鳥を見て”飛べるなんておかしい”と言ったかのように、ナターシャは彼の正気を疑うような目をした。「そうだよな」 スティーブは認めた。「トニーはいつもおかしいよ。おかしいのが彼だ。何でも好きなものを食べられるのに、有機豆腐ミートなんて代物しか食べなかったり――それでいて狂ったようにチーズバーガーしか食べなかったり――それでも、何か変なんだ。僕を避けてるんだよ。通信でも顔を見せない。まる一日、どこかに行ったきりだと思ったら、今度はラボにずっとこもってる。ジャービスに彼の様子を聞こうにも、彼はトニー以外のいうことなんてきかないし、もうお手上げだ」 ナターシャはすがめたまぶたの間からスティーブを見上げると、一人掛けのソファに座った。スティーブも正面のソファに座る。彼女が長い足を組んで顎に手を当て考え込むのを、占い師の診断を仰ぐ信者のように待つ。 「ふーん……それって、いつから?」 「六日前だ。ハッキング事件の当日はまだ普通だったけど、その翌日はやたらと饒舌で……きみも付き合いが長いから、トニーが隠し事をしているときにしゃべりまくる癖、知ってるだろ」 「それを聞いたら、キャプテン、私には別の仮説が立てられるわ」 「え?」 「来て。会議の前に長官に報告しなきゃ」 ナターシャの後を追いながら、スティーブは彼女が何を考えているか、じわじわと確信した。「君はもしかして、S.H.I.E.L.D.をハッキングしたのが彼だと――」 「最初から疑ってたのよ。S.H.I.E.L.D.のネットワークに侵入できるハッカーはそう多くない。世界でも数千人ってとこ。しかもトニーには前歴がある。でもだからこそ、長官も私も今回は彼じゃないと思ってた」 「どういうことだ」 「ハッカーにはそれぞれの癖みたいなのがあるのよ。自己顕示欲の強いやつは特に。登頂成功のしるしに旗を立てるみたいに、コードにサインを入れるやつもいる。トニーのは最高に派手なサインが入ってた。今回のはまるで足跡がないの。S.H.I.E.L.D.のセキュリティでも追いきれなかった」 「トニーじゃないってことだろう?」 「前回、彼は自分でハッキングしたわけじゃなかった。あの何か、変な小さい装置を使って人工知能にやらせてたんでしょ。今回は自分でやったとしたら? 彼がMIT在学中に正体不明のハッカーがありとあらゆる国の情報機関をハッキングした事件があった。今も誰がやったかわかってないけど――」 そこまで言われてしまえば、スティーブもむやみに否定することはできなかった。 「……ハッキングされたのは一瞬なんだろう。トニーがやったのなら、どうしてずっとラボにこもってる」 「データを盗めたとしても暗号化されてるからすぐに読めるわけじゃない。じつのところ、まだ攻撃され続けてる。これはレベル5以上の職員にしか知らされていないことだけど、現在進行形でサイバー攻撃されてるわ。たぶん、復号キーを解析されてるんだと思う。非常に高度なことよ、通信に多少のラグがあるだけで、他のシステムには全く影響していない。悪意あるクラッカーやサイバーテロ集団がS.H.I.E.L.D.の運営に配慮しながらサイバー攻撃するなんて、考えられなかったけど――もしやってるのがアイアンマンなら、うなずける。理由は全く分からないけど」 ナターシャはすでに確信しているようだった。長官室の扉を叩く前に、スティーブを振り返り、にやりと笑った。 「ねえ、よかったじゃない――浮気じゃなさそう」 「それより悪いかもしれない」 スティーブはほっとしたのとうんざりしたのと、どっちの気持ちを面に出したらいいか迷いながら返した。恋人が浮気したなら、まあ結局は許すか許さないかの話で、なんやかんやでスティーブは許してしまったことだろう(ああ、簡単じゃないか、本当に)。しかし、恋人が内緒で国際平和維持組織をハッキングしていたのなら、まるで話の規模が変わってくる。 ああ、トニー、君はいったい、何をやってるんだ。 説明されても理解できないかもしれないが、僕から隠そうとするのはなぜだなんだ。 「失礼します、長官。報告しておきたいことが――」 四回目のノックと同時に扉を開け、ナターシャは緊急時にそうするように話しながら室内に入った。「現行のサイバー攻撃についてですが、スタークが関わっている可能性が――」 「報告が遅いぞ」 むっつりと不機嫌なニック・フューリーの声が響く。部屋には二人の人物が居た――長官室の物々しいデスクに座るフューリーと、その向かいに立つトニー・スタークが。 「ところで、コーヒーはまだかな?」 チャコールグレイの三つ揃えのスーツを着たトニーは、居ずまいを正すように乱れてもいないタイに触れながら言った。ちらりと一瞬だけスティーブに目をくれ、あとはわざとらしく自分の手元を注視する。「囚人にはコーヒーも出ないのか? おい、まさか、ロキにも出してやらなかった?」 「トニー、君……」 スティーブが一歩踏み出すと、ナターシャが腕を伸ばして止めた。険の強い声音でフューリーを問いただす。「どういうことです? 我々はサイバーセキュリティの訓練を受けさせられていたとでも?」 「いや、彼は今朝、自首しにきたんだ、愚かにも、自分がハッキング犯だと。目的は果たしたから理由を説明するとふざけたことを言っている。ここで君たちが来るまで拘束していた」 ナターシャの冷たい視線を、トニーは肩をすくめて受け流した。 「本当か? トニー、どうしてそんなことをしたんだ」 「ここだけの話にしてくれ」 トニーはスティーブというより、フューリーに向かって言った。「僕がこれから言うことはここにいる人間だけの耳に留めてくれ」 全く頷かない長官に向かって、トニーはため息をついて両手を落とした。「あとは、そうだな。当然、僕は無罪放免だ。だってそうだろ? わざわざバグを指摘してやったんだ。表彰されてもいいくらいだろう! タダでやってやったんだぞ!」 「タダかどうかは、私が決める」 地を這うように低い声でフューリーは言った。「放免してやるかどうかも、その話とやらを聞いてから決める。さっさと犯罪行為の理由を釈明しないなら、この場で”本当”に拘束するぞ。ウィドウ、手錠は持ってるか」 「電撃つきのやつを」 「ああ、わかった、わかった。電撃はいやだ。ナターシャ、それをしまえ。話すとも、もちろん。そのためにD.C.まで来たんだ。座っていい?」 誰も頷かなかったので、トニーは再びため息をついて、革張りのソファの背を両手でつかんだ。 「それで、ええと――僕が慈善家だってことは、皆さんご承知のことだとは思うんだが――」 「トニー」 自分でもぎょっとするくらい冷たい声で名前を呼んで、スティーブは即座に後悔したが――この場に至っても自分を無視しようとするトニーに、怒りが抑えられなかった。 トニーは大きな目を見開いて、やっとまともにスティーブを視界に入れた。こんな距離で会うのも数日ぶりだ。スティーブは早く彼の背中に両手を回したくて仕方なかったが、その後に一本背負いしない自信がなかったので、ナターシャよりも一歩後ろの位置を保った。 「……べつに話を誤魔化そうってわけじゃない。僕が慈善家だってことは、この一連の僕の”活動”に関係のあることなんだ。というより、それが理由だ」 ゆらゆら揺れるブラウンの瞳をスティーブからそらせて、トニーは話し始めた。
七日前にもトニーはS.H.I.E.L.D.に滞在していた。フューリーに頼まれていた技術提供の現状視察のためもあったが、出席予定のチャリティー・オークションのパーティがD.C.で行われるため、長官には言わないが、時間調整のために本部内をぶらぶらしていたのだ。たまに声をかけてくる職員たちに愛想よく返事をしてやったりしながら、迎えの車が来るのを待っていた。 予定が狂ったのは、たまたま見学に入ったモニタールームEに鳴り響いた警報のせいだった――アムステルダムで任務中の諜報員からのSOSだったのだが、担当の職員が遅いランチ休憩に出ていて(まったくたるんでいる!)オペレーション席に座っていたのはアカデミーを卒業したばかりの新人だった。ヘルプの職員まで警報を聞いたのは訓練以外で初めてという状態だったので、トニーは仕方なく、本当に仕方なく、子ウサギみたいに震える新人職員からヘッドマイクを譲り受け(もぎ取ったわけじゃないぞ! 絶対!)、モニターを見ながらエージェントの逃走経路を指示するという、”ジャービスごっこ”を――訂正――”人命と世界平和に関する極めて責任重大な任務”を成り代わって行ったのだ。もちろんそれは成功し、潜入先で正体がばれたまぬけなエージェントたちは無事にセーフハウスにたどり着き、新人職員たちと、ランチから戻って状況の飲み込めないまぬけな椅子の男に対し、長官への口止めをするのにも成功した。ちょっとしたシステムの変更(ほら、僕がモニターの前に座って契約外の仕事をしているところが監視カメラに映っていたら、S.H.I.E.L.D.は僕に時間給を払わなくちゃいけなくなるだろ? その手間を省いてやるために、録画映像をいじったんだ――もしかしたら。怖い顔するな。そんなような気がしてたんだ、今まで)もスムーズに成立した。問題は、そのすべてが完了するのに長編映画一本分の時間がかかったということだ。トニーの忠実な運転手は居眠りもしないで待っていたが、チャリティーに到着したのは予定時刻から一時間以上は経ったころだった。パーティが始まってからだと二時間は経過していた。それ自体は大して珍しいことではない。トニーはとにかく、パーティには遅れて到着するタイプだった(だって早く着くほうが失礼だろ?)。 しかし、その日に限って問題が発生する。セキュリティ上の都合とやらで(最近はこんなのばっかりだな)、予定開始時刻よりも大幅にチャリティー・オークションが早まったのだ。トニーが到着したのは、もうあらかたの出品が終わったあとだった。 トニーにはオークションに参加したい理由があった。今回のオークションに限ったことではない。トニーの能力のもと把握することが出来る、すべてのオークションについて、彼は常に目を光らせていた。もちろん優秀な人工知能の手も借りてだが――つまり、この世のすべてのオークションというオークションについて、トニーはある理由から気にかけていた。好事家たちの間でだけもてはやされる、貴重な珍品を集めるためではない――彼が、略奪された美術品を持ち主に返還するためのグループ、「エルピス」を支援しているからだ。 第二次世界大戦前や戦中、ヨーロッパでは多くの美術品がナチスによって略奪され、焼失を逃れたものも、いまだ多くは、ナチスと親交のあった収集家や子孫、その由来を知らないコレクターのもとで所有されている。トニーが二十代の頃に美術商から買い付けた一枚の絵画が、とあるユダヤ人女性からナチ党員が二束三文で買い取った物だと「エルピス」から連絡があったのが、彼らを支援するきっかけとなった。それ以来、トニーが独自に編み上げた捜索ネットワークを使って、「エルピス」は美術品を正当な持ち主に戻すための活動を続けている(文化財の保護は強者の義務だろ。知らなかった? いや、驚かないよ)。数年前にドイツの古アパートから千点を超す美術品が発見されたのも、「エルピス」が地元警察と協力して捜査を続けていた”おかげ”だ。時間も、根気もいる事業だが、順調だった。そして最近、「エルピス」が特に網を張っている絵画があった。東欧に��チスの古い基地が発見され、そこには宝物庫があったというのだ――トニーが調べた記録によれば、基地が建設されたと思わしき時期、運び込まれた数百点の美術品は、戦後も運び出された形跡がなかった――つまり宝物庫が無事なら、そこにあった美術品も無事だったということだ。 数百点の美術品のうち、持ち主が明確な絵画が一点あった。ユダヤ人投資家の男で、彼の祖父が所有していたが、略奪の目にあい彼自身は収容所で殺された。トニーは彼と個人的な親交もあり、特に気にかけていた。 その投資家の男がD.C.の会場にも来ていて、遅れてやってきたトニーに青い顔で詰め寄った。「”あれ”が出品されたんだ――」 興奮しすぎて呼吸困難になり、トニー美しいベルベッドのショール・カラーを掴む手にも、ろくな力が入っていなかった。「スターク、”あれ”だ――本当だ。祖父の絵画だ。ナチの秘宝だと紹介されていた。匿名の人物が競り落とした――あっという間だった――頼む、あれを取り戻してくれ――」 (なんて間の悪いことだ!) 正直なところ、トニーは今回のオークションにそれほど期待していたわけではなかった。長年隠されていた品物が出品されるとなれば、出品リストが極秘であろうと噂になる。会場に来てみてサプライズがあることなど滅多にない。それがまさかの大当たりだったとは! こんなことなら、時間つぶしにS.H.I.E.L.D.なんかを使うんじゃなかった。トニーは投資家に「落札者を探し出し、説得する」と約束し、その後の立食パーティで無礼なコラムニストを相手にさんざん子供っぽい言い合いをして、帰宅の途についた――そして、ジャービスに操縦を任せた自家用機の中で、匿名の落札者について調べたが、思うように捗らなかった。もちろん、トニーが本気になればすぐにわかることだ――しかし、ちょっとばかり酔っていたし、別に調べることもあった。そちらのほうは、タイプミスをしてジャービスに嫌味を言われるまでもなく、調べがついた。 網を張っていた絵画と同じ基地にあった美術品のうち、数点がすでに別の地域のオークションや美術商のもとに売り出されていた。
「これがどういうことか、わかるだろう」 トニーは許可をとることをやめて、二人掛けのソファの真ん中にどさりと腰かけた。デスクに両肘をついて、組んだ手の中からトニーを見下ろすS.H.I.E.L.D.の長官に、皮肉っぽく言い立てる。「公表していないが、ナチスの基地を発見、発掘したのはS.H.I.E.L.D.だろ。ナチスというより、ヒドラの元基地だったらしいな。そこにあった美術品が横流しされてるんだ。すぐに足がつくような有名なものは避けて、小品ばかり全国にばらけて売っている。素人のやり方じゃないし、僕はこれと似たようなことをやる人種を知っている。スパイだよ。スパイが物を隠すときにやる方法だ」 「自分が何を言ってるかわかってるのか」 いよいよ地獄の底から悪魔が這い出てきそうな不機嫌さで、フューリーの声はしゃがれていた。「S.H.I.E.L.D.の職員が汚職に手を染めていると、S.H.I.E.L.D.の長官に告発しているんだぞ」 「それどころの話じゃない」 トニーは鋭く言い放った。「頂いたデータを復号して、全職員の来歴を洗い直した。非常に臭い。ものすごい臭いがするぞ、ニック。二度洗いして天日干しにしても取れない臭いだ――」 懐から取り出したスマートフォンを操作する。「今、横流しに直接関わった職員の名簿をあんたのサーバーに送った。安心しろ、暗号化してある。解読はできるだろ?」 それからゆっくり立ち上がって、デスクの正面に立ち、微動だにしないフューリーを見下ろす。「……あんた自身でもう一度確認したほうがいい。今送った連中だけの話じゃないぞ。……S.H.I.E.L.D.は多くの命を救う。僕ほど有能じゃなくても、ないよりあったほうが地球にとっては良い」 「言われるまでもない」 「そうか」 勢いよく両手を合わせて乾いた音を響かせると、トニーは振り返ってスティーブを見つめた。ぐっと顎に力の入ったスティーブに、詫びるようにわずかに微笑んで、歩きながらまたフューリーを見る。「で、僕は無罪放免かな? それとも感謝状くれる?」 「帰っていいぞ。スターク。ひとりでな」 「そりゃ、寂しいね。キャプテンを借りるよ、長官。五分くらいいいだろう」 言うやいなや、トニーはナターシャの前を素通りすると、スティーブの二の腕を掴んで部屋を出ようとした。 「おい――トニー――……」 「キャップ」 ナターシャに視線で促され、スティーブはトニーの動きに逆らうのをやめた。うろんな顔つきで二人を見ているフューリーに目礼して、スティーブは長官室を後にした。
「トニー……おい、トニー!」 トニーの指紋認証で開くサーバールームがS.H.I.E.L.D.にあったとは驚きだった。もしかしたらこれも”システム変更”された一つかもしれない――トニーは内部からタッチパネルでキーを操作して、ガラス壁を不透明化させた。そのまま壁に背をもたれると、上を向いてふーっと長い息を吐く。 スティーブは壁と同様にスモークされた扉に肩で寄りかかり、無言でトニーを見つめた。 「……えっと、怒ってるよな?」 スティーブが答えないでいると、手のひらを上げたり下ろしたりしながらトニーはその場をぐるぐると歩き出した。 「きっと君は怒ってると思ってた。暗号の解析なんか一日もかからないと思ってたんだが、絵画の落札者探しも難航して――まあ見つかるのはすぐに見つかったんだが、西ヨーロッパの貴族で、これがまた、筋金入りの”スターク嫌い”でね、文字通り門前払いをくらった。最初からエルピスの奴らに接触してもらえばもうちょっと話はスムーズについたな。それでも最終的には僕の説得に応じて、返還してくれることになった――焼きたてのパンもごちそうになったしね。タワーに帰るころには解析も済んでるはずだったのに、それから数日も時間がかかって――」 「何に時間がかかっていようが、僕にはどうだっていい」 狭い池で周遊する魚のように落ち着きのない彼の肩を掴んで止める。身長差のぶんだけ見上げる瞳の大きさが恋しかった。「僕が怒ってるのは、君が何をしていたかとは関係ない。それを僕に隠していたからだ。どうして、僕に何も言わない。S.H.I.E.L.D.に関わりのあることなのに――」 「だからだよ! スティーブ……君には言えなかった。確証を掴むまで、何も」 「何をそんなに……」 「わからないのか? フューリーも気付いたかどうか」 不透明化された壁をにらみ、トニーはスティーブの太い首筋をぐっと引き寄せて顔を近づけた。「わからないのか――ヒドラの元基地から押収した品が、S.H.I.E.L.D.職員によって不正に取引された――一人の犯行じゃない。よく計画されている。それに、関わった職員の口座を調べたが、どの口座にも大金が入金された痕跡がない。……クイズ、美術品の売り上げは、誰がどこに流してるんでしょう」 「……組織としての口座があるはずだ」 「そうだ。じゃあもう一つ、クイズだ。その組織の正体は? キャップ……腐臭がしないか」 「……ヒドラがよみがえったと言いたいのか」 「いいや、そのセリフを言いたいと思ったことは、一度もない」 トニーは疲れたように額を落とし、スティーブの肩にもたれかかった。「だから黙ってたんだ」 やわらかなトニーの髪と、力なくすがってくる彼の手の感触が、スティーブの怒りといら立ちを急速に沈めていった。つまるところ、トニーはここ数日間、極めて難しい任務に単独で挑んでいた状況で――しかもそれは、本来ならばS.H.I.E.L.D.の自浄作用でもって対処しなければならない事案だった。 体調も万全とはいえないトニーが、自分を追い込んでいたのは、彼の博愛主義的な義務感と、優しさゆえだった――その事実はスティーブを切なくさせた。そしてそれを自分に隠していたのは、彼の数多く抱える問題のひとつ、彼が”リアリスト”であるせいだった。彼は常に最悪を考えてしまう。優れた頭脳が、悲観的な未来から目を逸らさせてくれないのだ。 「もしヒドラがまだこの世界に息づいているとしても」 トニーの髪に手を差し入れると、そのなめらかな冷たさに心が満たされていく。「何度でも戦って倒す。僕はただ、それだけだ」 「頼もしいな、キャプテン。前回戦ったとき、どうなったか忘れた?」 「忘れるものか。そのおかげで、今こうして、君と”こうなってる”んだ」 彼が悲観的なリアリストなら、自分は常に楽観的なリアリストでいよう。共に現実を生きればいい。たとえ一緒の未来を見ることは出来なくとも、平和を目指す心は同じなのだから。 「はは……」 かすれた吐息が頬をかすめる。これ以上のタイミングはなかった。スティーブはトニーの腰を抱き寄せてキスをした。トニーはとっくに目を閉じていた。スティーブは長い睫毛が震えているのを肌で感じながら、トニーを抱きつぶさないように自分が壁に背をつけて力を抑えた――抱き上げると怒られるので(トニーは自分の足が宙をかく感覚が好きじゃないようだ、アーマーを未装着のときは)、感情の高ぶりを表せるのは唇と、あまり器用とはいい難い舌しかなかった。 幸いにして、彼の恋人の舌は非常に器用だった。スティーブはやわらかく、温かで、自分を歓迎してくれる舌に夢中になり、恋人が夢中になると、トニーはその状態にうっとりする。うっとりして力の抜けたトニーが腕の中にいると、スティーブはまるで自分が、世界を包めるくらいに大きく、完全な存在になったように感じる。なんという幸福。なんという奇跡。 「きみが他に――見つけたのかと思った」 「何を?」 上気した頬と涙できらめく瞳がスティーブをとらえる。 「新しい恋人。それで、僕を避けているのかと……」 トニーはぴったりと抱き着いていた上体をはがして、まじまじとスティーブを見つめた。 「ファーック!? それ本気か? 僕が何だって? 新しい……」 「恋人だ。僕が間違ってた。でも口が悪いぞ、トニー」 「君が変なこと言うから――それに、それ���僕の愛嬌だ」 「君の……そういうところが、心配で、憎らしくて、とても好きだ」 もう一度キスをしながら、トニーの上着を脱がそうとしているうちに、扉の外からナターシャの声が聞こえた。 「あのね、お二人さん。いくら不透明化してるからって、そんな壁にべったりくっついてちゃ、丸見えよ」 スティーブの首に腕を回し、ますます体を密着させて、トニーは言った。「キャプテン・アメリカをあと五分借りるのに、いくらかかる?」 唐突にガラスが透明になり、帯電させたリストバンドを胸の前にかかげたナターシャが、扉の前に立っているのが見えた。 「あなた、最低よ、スターク」 「なんで? 五分じゃ短すぎたか? 心配しなくても最後までしないよ、キスと軽いペッティングだけだ、五分しかもたないなんてキャップを侮辱したわけじゃな……」 「あなた、最低よ、スタ��ク!」 「キーをショートさせるな! 僕にそれを向けるな! 頼む!」 スティーブはトニーを自分の後ろに逃がしてやって、ナターシャの白い頬にキスをした。「なんだか、いろいろとすまない。ナターシャ……」 「いいわ、彼には後で何か役に立ってもらう」 トニーがぶつぶつと文句をつぶやきながらサーバーの間を歩き、上着のシワを伸ばすさまを横目で見て、ナターシャに視線を戻すと、彼女もまた同じ視線の動きをしていたことがわかった。 「……トニーを巻き込みたくない。元気にみえるけど、リアクターの除去手術がすんだばかりで――」 「わかってるわ。S.H.I.E.L.D.の問題は、S.H.I.E.L.D.の人間が片をつける」 ナターシャの静かな湖面のような緑の目を見て、自分も同じくらい冷静に見えたらいいと思った。トニーにもナターシャにも見えないところで、握った拳の爪が掌に食い込む。怖いのは、戦いではなく、それによって失われるかもしれない現在のすべてだ。 「……もし、ヒドラが壊滅せずにいたとしたら――」 「何度だって戦って、倒せばいい」 くっと片方の唇を上げた笑い方をして、ナターシャはマニッシュに肩をすくめた。「そうなんでしょ」 「まったく、君……敵わないな。いつから聞いてたんだ」 「私は凄腕のスパイよ。重要なことは聞き逃さない」 「いちゃつくのは終わったか?」 二人のあいだにトニーが割り入った。「よし。ではこれで失礼する。不本意なタイミングではあるが――ところでナターシャ、クリントはどこにいるんだ?」 「全職員の動向をさらったばかりでしょ?」 「クリントの情報だけは奇妙に少なかったのが、不思議に思ってね。まあいい。休暇中は地球を離れて、アスガルドに招待でもされてるんだろう。キャップ……無理はするなよ。家で待ってる」 「トニー、君も」 スティーブが肩に触れると、トニーは目を細めて自分の手を重ねた。 「僕はいつでも大丈夫だ。アイアンマンだからな」 ウインクをして手を振りながら去っていくトニーに、ナターシャがうんざりした表情を向けた。「ねえ、もしかしてこの先ずっと、目の前で惚気を聞かされなきゃいけないの?」 そう言って、今度はスティーブをにらみつける。「次の恋愛相談はクリントに頼んでよ!」
◇終◇
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『我ら敬愛してやまない張さんへ』
「一つの民族には、一握りの星を仰ぎ見る人の存在は必要だ。私たちはその一握りの人になりましょう」。「一つやり遂げること」・・・張さんの言葉を永遠と忘れない。モヤモヤする日本社会の中、奔流の旅は夜空に微かに見える天川のようです。
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今回の旅行で、私は毎日の自分の生活の中で足りなかった何か、忘れていた何かが得られるような気がして、以前から参加したかったです。
それが叶って、今、中国に来てみんなと過ごした日々は忘れられない宝物です。汽車の中でのおしゃべりや、草原の中でパオを造った事、みんなで歌を歌っている中で、当初抱いていた不安はすぐになくなりました。草原の中にいて、空を見上げて、私は大地の自然の一部で、地球に生きているのだと実感しました。私の存在は本当に小さく、できることも小さいけれども、確かに生きていて自然の中にいるのだと思いました。
私の夢はガン等の病気の原因を探って、薬や手術法を発見したり、研究したりすることです。その夢に向かって精一杯がんばりたいです。
自分の夢に正直な張さんの姿勢がとても好きです。この旅行に参加できてとても嬉しいし良かったと思いました。
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張さん、貴重な旅をどうもありがとうございました。
50人もの学生を率いていくのは、体力的にも精神的にも大変だったでしょう。お疲れさまです。
バスの中での話も、砂漠の後での話も、いろいろ考えさせられて来て良かったと思います。張さんは「自分自身の幸福の追求」と「他人や社会への貢献」が一致しているところがすごいと思います。自分のしたいことが明確でもあるのだと思います。
正直言って、僕にはまだ具体的に将来やりたいことはありませんが、せっかく生まれてきて一度しかない人生なのだから、本当にやりたいことを見つけてやろうと思っています。とりあえず今何ができるかと言うことから考えていきます。それではお元気で。
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今回の旅行では、張さんに感謝をいくらしても足りません。この旅行の企画から始まり、旅行の手配など細かいことまで、本当にお世話になりました。感謝の言葉はいくら書いても書ききれないので、ここで僕の将来のビジョンを書きたいと思います。
僕は昔からジャンルを問わず音楽が好きで、今も楽器をやっています。今回の旅行でも国境のない音楽の重要さ、楽しさを確認しました。だから、これから就職などでも音楽に触れていくのが夢です。
追伸;電車の中で語った安田君の話や、張さんの彼女の話、楽しかったです。
是非今度、自由が丘を案内してください。
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3週間弱本当にお疲れさまでした。そして本当に謝謝です。
バスの中での張さんのお話は今でも胸に残っています。私は高校生の頃からどうしてもモンゴルに行きたいと思い続けて、この旅行過程にモンゴルが含まれているという理由だけでこのツアーに参加しました。
しかし今振り返ってみると、どこへ旅するかということも重要ですが、誰とどうやって旅するかということの方が、さらに重要だということに気づきました。このツァーで出会えた人は本当にみんなすてきな人たちばかりです。この人たちと出会わせてくれた張さんに感謝します。この長い旅の中で私自身の目も心も洗えた要に思います。あの雄大な草原に負けないくらいの器の大きな人間になろうと思います。
最後に張さん本当にありがとうございました。
またいつか会えることを楽しみにしています。
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今回の旅行で、私は毎日の自分の生活の中で足りなかった何か、忘れていた何かが得られるような気がして、以前から参加したかったです。
それが叶って、今、中国に来てみんなと過ごした日々は忘れられない宝物です。汽車の中でのおしゃべりや、草原の中でパオを造った事、みんなで歌を歌っている中で、当初抱いていた不安はすぐになくなりました。草原の中にいて、空を見上げて、私は大地の自然の一部で、地球に生きているのだと実感しました。私の存在は本当に小さく、できることも小さいけれども、確かに生きていて自然の中にいるのだと思いました。
私の夢はガン等の病気の原因を探って、薬や手術法を発見したり、研究したりすることです。その夢に向かって精一杯がんばりたいです。
自分の夢に正直な張さんの姿勢がとても好きです。この旅行に参加できてとても嬉しいし良かったと思いました。
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今の自分が成長していくためには、いろいろな人に出会うということが何よりも大切なことだということが分かりました。旅をして知り合った人から影響を受けることが私の旅行のテーマです。今回参加して、涙が出るくらいにみんなに会えて嬉しいです。この旅で自分がどんどんいい方向へ成長しているのが分かりました。
すべての人が個性的で味があってすてきだと思います。この旅で人の写真をたくさん撮りました。これからも撮り続けていきたいです。そしてもう一つ、私の作った洋服などをたくさんの人に着てほしいと思です。
張さんも見守っていて下さい。
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『奔流中国ワルツ』
作詞・作曲 :
あなたのリードで 島田もゆれる
芸者ワルツは 思い出ワルツ
船がゆれて 胃袋狂う
酔い止め飲んでも 楽じゃない
来るんじゃなかった 中国大陸
これが苦労のはじめでしょうか
怪しい店が 立ち並ぶ
洒落じゃ済まない ボッタクリ
来るんじゃなかった 奔流中国
これが苦労の続きでしょうか
空に太陽 下したお腹
草原トイレは もう勘弁
来るんじゃなかった 奔流中国
これが私の生き様なのか
朝の日射しに 目も覚める
今じゃ落馬も 怖くない
参加して良かった 奔流中国
これが私の生き甲斐なのさ
贈歌 -草原にて詠める-
行く道は 違えど空は 異ならず 永遠に留むる 我が志
いろいろ大変お世話になりました。お疲れさまです。
僕も張さんの様にビッグになります。
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張さんに会えて本当に良かったです。
考えさせられることが、いろいろありました。
張さんのバスの中での話は、すごく感動しました。
張さんのすごく熱い想いが伝わって、ドキドキしました。
この話を聞いただけでも、この旅行に参加して良かったと、本当に思いました。
何か一つをやりとげること。
言葉では上手く言えないけれども、胸が熱くなりました。
張さんのことは絶対に忘れない。
がんばります。
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音楽は僕のライフワークです。曲を作ることや歌うことは、自分の中のものを自然に出すこと。
だからいい曲を作るためには、常に自分をグレードアップさせなければならない。
それはかなり厳しい世界です。
今回この旅行に参加したのも、曲を作る自分をグレードアップさせるためでした。
そして、その目的は達成されそうです。いや、されたと思う。
これから、どんどんいい曲を作って、プロという厳しい世界で僕の音楽を表現していきますので、期待していてください。
どうもいろいろありがとうございました。
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この11日間、時間を守らない無法者たちの引率は、さぞかし気苦労が絶えなかったことでしょう。本当にお疲れさまでした。
この旅を通して僕らが得たものは3つあります。1つめは広大な大地に暮らす人々の今も昔も変わらない生命力を肌で感じることができたことです。内モンゴルで代々受け継がれている伝統の技や文化を目の当たりにしたとき、上海で街の路地裏に生きる人々のたくましさを見たとき、自分が日本の文化を何も知らないこと、ハングリーさに欠けていることを強く感じました。
2つめは、遙か遠くまで続く大地の雄大さをこの目で確かめることができたことです。地平線に囲まれながら、大草原の真ん中に寝転がって透き通るような一面の青空を眺めていると、自分がこの大地の一部になってしまったように錯覚しました。そして人間は多くの生き物たちに支えられて生きていることを常に心に留めておかなければと思いました。
3つめは、たくさんの新たな友人たちと、張宇という1人の中国人と出会えたことです。僕らはほんの数日前に知り合ったばかりだというのに、いつの間にかこの貴重な旅の思い出を共有するかけがえのない友達になることができました。もう少しすればみんな離ればなれになり、それぞれの生活に戻っていきます。中にはもう2度と会うことのない人がいるかも知れません。たとえ再びみんなが集まる機会があったとしても、この旅で得た感動をもう一度味わうことはできないでしょう。今の僕ら出会ったからこそ、感じ取ることができたものだと思います。もしかしたら、年を取っていく度に記憶もおぼろげになり,いつかは消えてしまうかもしれません。
それでもこの旅を通じて張さんから受け継いだ奔流中国の精神は、必ずや僕らの人生に影響していくはずです。今年の春に偶然奔流中国のポスターが目にとまったことは幸運でした。最後間で僕らをサポートしてくれた旅行会社の方々に感謝します。そして何よりもこの旅を僕に勧めてくれた張さんに感謝します。張さんの夢がいつか実現してくれることを心から祈っています。
張宇よ!荒野を目指せ!
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私はこの旅に参加して本当に心から良かったと本当に思っています。
期待以上というか、参加した理由は、毎日の学生生活に単調を感じ何かしたい、どこかへ行きたいと思ってポスターをみて、これだと思いました。とにかく自然の雄大さを身をもって感じたかったからです。モンゴルは中学生暗いからすごく気になっていたのでだいたいの予想はつきました。
海外ははじめてなので不安で一杯でしたが、周りの人も話すととても気持ちの良い人で希望の旅となりました。よくありがちかもしれませんが、満天の星、安まる風、どれも感動しました。船で向かうときは、まるで冒険に行くようでした。ずーっと波を見て全てを忘れました。海はこんなに広かったのかと改めて思いました。
上海に着いたら目を見張るものばかりでしたが、本当に心に深く刻まれたのは、やはりモンゴルの草原でした。美しい花や草が風に揺れ、自動車の音もしない、馬の足音と、虫の声だけが聞こえる草原にいると心から日本に帰りたくないと感じました。
馬に乗るのもはじめてだったけど、心地良く、楽しくてまだまだ乗っていたいと思いました。
馬頭琴や歌、踊り全てが忘れていた何かを思い出させてくれた様な気がします。日本では人の目ばかりが気になって、自分の判断で行動していなかったのだということに気づきました。モンゴルではみんなが素直に生きていると感じました。
でもすごいステキな空と大地と馬と生きる人々は、贅沢だと思いました。
張さんのバスの中での話で、張さんはすごいと思います。私は、好きなこと、楽しいこと、やりたいことをやって生きていきたいと思っているだけで単純だし、自分の襲来のこともボワーンとしか浮かんできません。何かやりたいと思っているだけで動かないし動けない、このままでは終わりたくないけど張さんの言葉に勇気づけら玲、私のペ-スでやれること、ちっぽけかもしれないけどがんばっていこうと思います。何かちっぽけでも私なりに生きてみようと思います。私は椎名誠さんが大好きで、ああいう生き方もしてみたいと思います。多摩川で遊びましょう。
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普通の旅行よりもずっと自由な感じで、とても楽しかったです。
張さんにもいろいろ大きな夢があるようですが、私も大学三年で考えることもありました。
この旅行で始めてであった沢山の人と話をしたり、初めての地で様々なものや人を見たりして、私も少し大胆になったと思います。自分のやりたいことはまだたくさんあって、選びきるのはまだ大変そうですが、大胆に未来を行きたいとおもいます。
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このツアーに参加して本当に良かったです。張さんは来年海外に行くようなので、しばらく奔流中国はお休みするようですね。
また再開するときは、声を掛けて下さい。説明会のお手伝いだったら、私がしても迷惑かけない自信があります。
私は今、京都大学農学部の2回生で、将来は大学院に進学して、その後公的機関で研究員になりたいと漠然と考えています。
張さんも志を高く持ち続けてください。ではまた会う日まで。
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旅行が始まるまでは不安と期待で一杯でしたが、今は満足感で一杯です。
この旅行に参加し、多くの人々に出会い、沢山の新しい経験をしたことによって、考えさせられることが多々ありました。
日本に帰ってからも、この旅行で受けた刺激を忘れずに、自分の人生に役立てていきたいです。
またいつか機会があったら、大草原で乗馬をしてみたいです。大きな空、果てしない海、そして広い大地は、私の中に大きな感動と希望とを与えてくれたように思います。
張さんのお話も印象的でした。この旅行を企画するにあたって、大変な事もあったと思いますが、おかげさまで一生の思い出に残るような良い旅をすることが出来ました。
本当にありがとうございました。そして、これからも様々な場面で活躍して下さい。
Live the life you love.
Love the life you live.
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馬が好きな人はみんないい人だと思っています。
今回の旅行の参加者たちも、いい人たちばかりでした。
私もさらに馬が好きになり、ついでにロバも好きになりました。
これからもっと乗馬を練習して張さんぐらい上手くなりたいです。
とりあえずこれが私の今の目標です。
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この旅で感じたことを少し書きたいと思う。
モンゴル人の人、中国人の人、張さん、ゴウさん、みんなからいろいろなことを学んだ。
自分(自民族)ができること、他人(他民族)ができる��れども自分(自民族)に出来ないことがあることを感じた。各民族、各地域の文化が存在することは大切さ、すばらしさを感じた。素晴らしい仲間ができた。これは私の宝である。これからも大切にしていきたい。
モンゴルを見ることができた。例えばモンゴル相撲をしたとき、こっちは遊び半分で気軽にやっていたが、彼らはそうではなく、プライドとか、メンツとかがかかった真剣勝負としてやっていたようで、何かただならぬものを感じた。そして相撲の後の喧嘩のやり方(周りの人が止めなければ、どっちかが大けがをするまでやりそうであった)とその理由。このあたりに“蒼き狼”を垣間見たような気がした。
この旅は本当に素晴らしい。参加できたことを幸せに思う。一生大切にしたい。自分の勝手なわがままであるが、こんな思いを一人でも多くの人に感じてもらいたいので、是非再開してもらいたいと思う。そのときはぜひ誘ってください。
最後になりましたが、本当にご苦労さまでした。私たちには見えない苦労もたくさんあったと思います。ありがとうございました。
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東京で、大学で勉強したり、遊んだりしている毎日は確かにとても楽しいです。でも私は、あの人の多さ、ものの多さ、情報の多さのために時々ものすごく疲れてしまいます。そんなときに部屋に一人でいると、涙がでてきます。それで余計なものなど何もない、ただ純粋に生きる草原の地モンゴルへ行きたいと思いました。
だだっ広い草原で、満天の星空の下でトイレをした自分を大切にしたいです。
夢や将来やりたいことはたくさんあるけれども、焦らず一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。
何もない草原に、ただ響くのは、友の歌声、そして笑い声。
奔流中国があってよかった。
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― 伊藤哉子から張宇大兄への志の高い手紙 (東京農工大学)
張さん、お疲れさまでございました。この旅行は張さんの個性がよく表れ、大変おもしろく本当に様々に思うことがございます。
私は将来モンゴル国に旅行して、命の洗濯をするか、寝る間を惜しんで働いているかのどちらかです。夢は私のかわいい伴侶と、面白おかしく暮らすこと、いつまでも日本人ら
しく慎ましく生きることでございます。
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― 双子の兄の訓平より (多摩美術大学)
・壮大なモンゴルへ
・すばらしい友に
-そして-
・今、モンゴルで一番輝いている張さんへ 乾杯
砂漠での乗馬、張さんと走れて本当に楽しかった。
いつかまた一緒に広野を走りましょう!!
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この旅行中ずっとお世話になりっぱなしでした。ありがとうございました。
個人旅行では味わえない旅の醍醐味も知りました。
日本を離れてみて、大草原の中で改めて客観的に自分を見直しました。
まず第一に思ったのはまだまだ勉強不足で修行が足りないということでした。将来のビジョンは明確でないけれど、今できること、やらねばならないことを考えました。
私はホテルで英語が通じなかったことがショックでした。だからまず語学に力を入れたいと思います。こんな風に旅行したりできるのも大学生活でだけだけれども、勉強できるのも今だけだから。
上手くまとまらないけれども、これが今回私の感じたことです。
本当にありがとうございました。再見!
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昨日はいろいろ、この旅に関する感想や将来の夢、この旅に関する思いなどを聴かせていただき、とても考えさせられ、共感しました。
文化というものは、���も違う方がいいと思います。それは違うものだからこそ魅力的で、こういった旅行に行きたいと思うのです。だから私も日本について自信を持って紹介したり好きだと言えるように、少しずつ勉強しています。万葉集や神道についての本を読んだり、寺や神社を回っています。由来とかも面白いです。自分を好きになるには、自分の住む地域の、そして国の文化を好きになることだと思うのです。
また多趣味になろうと思います。しょっちゅう博物館や美術館に行ってみたりしています。
また心理学にも興味があるので授業でやってみたりしています。
将来に対する明確なビジョンはまだ立てられないけれど、選択の幅が広がっていると信じています。
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日本を出発してからずっと、まるで初めて見る映画を2倍速で見ているようです。
そんな旅の大黒柱である張さん!
バスの中で聞かせてくれた話は、やる気と自信に満ちていました。
旅の柱が太くてしっかりしているからこそ、みんな安心して楽しめるのだなぁと感じました。
星!大草原!馬!羊!大地に生きる!
大きな感動をもってこのことを実感しました。
この感動をもっと多くの人に味わってほしい!そんな気持ちで一杯です。是非またすぐに…。
最後になりましたが、楽しい旅をありがとう。たくさんの思い出をありがとう。
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今回の旅の企画、引率お疲れさまでした。
私も米国留学後、起業したいと考えています。
日中を舞台にしたプロジェクトでいつの日か一緒に仕事ができたらと、思います
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「士、別れて三日、 目して相待つべし」
またお会いする日まで
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僕は大学一年の春からずっと、弁護士になるための勉強をしてきました。そのためサークル活動などが制限されるのもしょっちゅうでした。しかし同じことをずうっとしていると飽きてしまいます。
だから、時折暇をみて小説を書いたりもしましたが、それでもストレスがたまってしまいました。そこで今まででは考えつかないぐらい大きな休みを取って遊んでみたいと思って、この企画に参加しました。
ここはもう別天地でした。青い天と乾いた大地がどこまでも広がり、そして何よりも大勢の仲間ができ、今までの疲れの全てを癒せました。
張さんは本当に無私にこの企画を遂行してくれました。本当にどうもありがとうございました。
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私は今回のツァーに参加して、たくさんの素晴らしい友達に会うことができました。一期一会を大切に、いつも好機はあふれている、と前向きにゆきたいです。張さんに会って、自分の夢を大切に、それに向かってあきらめることなく努力を続ける大切さを改めて知りました。
私の夢は、海の資源を有効に半永遠的に使い続けるための監視機関を作ることです。張さんもいつまでの張さんでいてください。私も私なりにこれからも努力していきたいと思います。
追伸:Bigになってください。
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私はこの旅に参加することができて本当に良かったと思います。旅に出ていろいろ考えてみようと思っていました。そして実際、多くの経験をする中で、考えさせられることが多かった。それだけで十分です。
心に残る旅になりました。
張さんの心の中にも、私という存在が残りますように。そろそろ覚えてください。
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ありがとう張さん
今回の旅で大地の素晴らしさを強く感じました。大地では様々な生命の交わる場所であり、時は緩やかに流れ、生きている実感と生命の強さを感じました。
人間も動物なんだ。謝謝。大地に生きる!
もう一つ感じたのが、人間の交流です。言葉が伝わらないためとても大変でした。でも何とか言っていることが分かるようになってくるととても嬉しい。生活している場所も環境も言葉も違うのに、心はみんな同じなんだと感じました。
正直言って今回の旅は感激の嵐だった。この旅をきっかけにもっと広い視野を持っていきたいです。本当にありがとう。
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草原にいる時間は短かったです。毎日楽しくて、今この出来事が将来どういう思い出になるか分からないけど、自分の中ですごく大きいと思う。
モンゴルの空が広いだとか星がきれいだとかは、テレビなどで知っていたので想像はついていたけれど、やはり本物の空間にいる自分って特別だと思いました。
この旅を通して出会ったみんなは、張さんも含めてなぜか初めて会った気がしないんです。草原でそういう話をしていたんですよ。人と人との出会いって、偶然じゃなくて似たようなもの同士が引きつけあったり、例えば生まれ変わってもまた会ってしまったりするとか。本当かどうか分からないけどこうやって会えたみんなと、通り過ぎる出会いにしたくないってすごく思います。
張さんはこの前、列車の中で自由が丘を案内してくれるって約束したこと覚えていますか?みんな(あのときのメンバー)はとても楽しみにしています。あまりみんなにばらすと大変なので、秘密にしているくらいなのです。私もすごく楽しみにしているので絶対約束ですよ。
あと、ムサビのテニスコートにも行ってみます。通いつめてくださいね。
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モンゴルに行ってすごく思ったことは、一人で立てるヒトになりたいということ。この旅行に来ている人は皆気持ちのいい人ばかりで、一緒に生活しているとハッとさせられることが多い。それらを吸収して私ももっと大きい人間になりたい。この旅行に来て本当に良かった。
この旅行を計画してくれた張さんに本当に感謝します。
ありがとうございます。
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私は中国語を専攻していますが、将来中国とどう関わっていくか、はっきりと考えていません。私の中国好きは、古代史や文化、芸能、民俗に興味があるという趣味的なものなので、現代の中国の有り様をしっかりつかめたととは思っていません。張さんはビジョンを持って進めと言われました。中国の街では本当に「まだまだこれから」という恐いくらいの熱気を感じました。
中国とモンゴルの何に、またどのように働きかけていこうか、考えてみようと思っています。
モンゴルの地平線を初めて見ました。空が広くて風景が横長でした。中国の熱気とはとは違う、まどろんだような時間の流れを感じました。
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奔流中国という張宇の作品。
無形の作品ながらすでに7000人余の学生たちが、大きな影響を受けました。
もうすぐみんな社会へと散っていきます。
その影響を受けた一員として、大きな流れを起こす7000人となると想います。
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将来のために今、やらなければならないことがあり、
今のために今しかできないこともある。
若すぎてできないことがあり、
何も知らないからこそ、できることもある。
あとから振り返ってみたとき
自分で自分を誇れるように、
そう胸を張って言えるように、
お互いの人生を歩んでいけるといいですね。
本当にありがとうございました。また会う日まで。
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長い旅でしたが、色々と有り難うございました。
草原は期待どおり、それ以上に美しくて、空をできて幸せでした。
私はこれからも心理の分野で、少し心的に弱ってしまったり困難を抱える人の傍に居続けていきたいと思っています。そうしていく時に、今回の旅で感じた、砂や、水や、太陽、月、星、そして人のこと、風景が生きていくのだと思います。張さんも張さんなりの思いを実現させていって下さい。
また、中央アジアに来たいものです。
追伸;腹をこわした日にいただいたメロンとモモは助かりました。謝謝。
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ちょうど出発前に「私は何のために絵を描いているのだろうか」と思い悩んでいました。けれど数々の体験、大陸の持つ様々な顔、個性あふれるみんなに触れたとき、自然にスケッチが出来て、そして喜びを感じている自分を改めて感じることができたのです。
本当に素晴らしく楽しい旅になりました。「参加する事が出来て本当によかった。」それ以上の言葉はないです。この旅行に申し込むとき、乗馬や大草原の匂いだけでなく、“何か”を感じましたが、それは、張さんをはじめ、この旅行に関わってきた人たちの「思い」でした。このような素晴らしい機会を与えてくれたことに感謝しています。
ありがとうございました。
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幼い頃から憧れていたモンゴルの草原で、馬に乗り、酒を飲んで、星空の下で歌を歌いました。それは最高に楽しく、幸せな時間でした。それだけでも意義のあるこの旅で、たくさんの仲間に出会ったことで、私自身を見つめ直す良い機会を得ることが出来ました。もちろん張さんからもたくさんのことを学びました。いつか私も輝いた人間になりたいと思います。張さん、ありがとうございました。
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私の好きな作家の村上春樹のある文章に、「良い世界の空気は振動しない」という言葉があって、私は時々この言葉を思い出します。
今回の旅を通して、また、この言葉を思い出しました。良い世界には、言葉も音楽もないのだと思います。けれど。それらを目の前にしたとき、本当の言葉と本当の音楽とが自分の中にあふれているのに気づきました。たくさんのすてきな人たちに出会えた自分に自信を持とうと思います。
張さん、これからも健康でいて下さい。
私はずっと何かを創り続ける自分であるようにがんばります。
それでは。
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私は大学で陸上部に入っています。
中学高校と長距離の選手でしたが、高校2年の時から短距離に変え、今では400mを専門にしています。
陸上競技というのは走り方1つとっても大変奥が深く、どのような走り方が自分に合うかとか、一流選手の走り方をビデオで何度も見たり研究を重ねています。筋力トレーニングに関しても、毎日やるのではなく質と量を考えながら走るのに適した筋肉をつけています。
馬の筋肉をさわると、とても柔らかいものでした。
陸上競技で成功することが、私の人生計画の一つです。
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張宇殿
僕はビデオは撮るのも撮られるのも好きです。今回のモンゴル旅行でも9時間撮りました。大学でも4年間映画を撮り続けるつもりです。いつかどこかで上映される事があれば見てやって下さい。
僕は人と上手く話をすることが苦手です。初対面の人とか、何を話せばいいのか分からない人としゃべるのが苦手です。でも、今回は現地の人も含め、いろんな人と話せました。中国語は筆談できるから、日本人に対しては小心者の僕がこんなに大胆に自分をさらけ出せるなんて…。それはきっと旅の力なのでしょう。
草原を出てから、僕はもぬけの殻です。。何に対しても無感動気味です。東京に戻ってからが心配です。機会あらば、また旅に出たいですが、しばらくは東南アジアを攻めたいです。外モンゴルにも行きたいです。新しい刺激を求めます。次回からは一人で行きます。正直言って、団体行動は苦手です。
皆で歌った「切手のない贈り物」が頭にこびりついて離れません。思わず、口ずさんでしまいます。
���やー、金はちょっと高かったけど、今回の旅は楽しかった。よかった、よかった。
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張さん、僕は今回の旅行で張さん的リーダーシップを観察できて、すごく勉強になりました。僕は、何か特別な適性や、才能などは無いけれど、決めたことについては努力することが出来ます。すごく気長です。その意味で張さんが夢を叶える頃には、僕も結構すごい人間になっているはずです。では、私の好きな詩を送ります。
小さな街 かぞえきれない さみしさがほら見つめてる
小さくかがめて 守らなければ 自分の存在すら見失うよ
誰もかれも 存在ならば いつも認めざるを得ないもの
それでも僕の愛の言葉は何の意味さえもたなくなる
生きてゆくことさえ 人のこころなぐさめられるような
夢もとめていても まのあたりにされるだろう 生存競争の中 夢は
すりかえられてしまう
受け止めよう 自分らしく 生きることの意味を
あるがままに 受けとめながら 月にうつるものすべてを
受けとめよう 本当のこと 口にするきみの月を
誰も傷つけぬ きまぐれのような 優しい嘘すらも愛したい
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何気なく参加した旅ではあったけれども、これから行くであろう旅の中でも指折りの有意義な旅になるはずだ。中国は素晴らしい国だ。大きな国なのに狭狭と店を並べていたり、何のじゃまもない大草原があったり、人に対する態度もミステリアスな感じを受けた。上海の街は未来的な高層ビルのすぐ傍に、今にも崩れそうな家があったりして、バランスがないと思った。もっと大きなスパンでの景観を考えるべきだと思う反面、そこが人間らしくて面白いと思った。
人と脳と心の矛盾や、社会全体の勘違いや生きること、死ぬことに興味がある。張さんがバスの中で自分のしたいことを語ってくれたあと自分自身も考えた。私は自分の思いを作品にして、不特定多数の人がそれを見て笑ったり批判したりしてほしい。そして世の中が私の作品をきっかけとして、変わっていってくれることが、芸術の世界に生きる人間としての願いである。だから、わたしはそれをやる。
この旅を企画してくれて、一緒に楽しんでくれてありがとう。心から感謝します。たのしかった。楽しくてしょうがない!
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張さん、まずお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
私にとってこの旅は、初めてのアジアを体験する日々だったのですが、もちろん自分の少ない知識の中から作り上げたイメージは持っていたものの、予想以上にアジアというものはすごいパワーがみなぎっているところだと感じました。
エネルギーに満ちあふれた人々と文化に触れることで、自分が今までになく興奮し、感動していることに気づきました。広大な大地に広がる自然と動物がたくましいものに感じました。寝台車でフフホトにくるときに見た窓からの景色にはゾクッとしました。
列車の中で知り合えた人はもちろん、この地での出会い全てがいい経験になったと思います。それに一緒に十数日間をともに過ごした仲間との交流は、そのつながりの大切さ、面白さ、難しさを感じたし、私の場合友達三人と参加したのですが、いつもと違う環境での友達の新たな一面みることや、この生活を通して自分のことを改めて見つめ直す良い機会となりました。
トイレなどはやはりまだ抵抗があるけれど、モンゴルのすばらしさを味わえたと思います。これからもアジアにたくさん足を踏み入れていきたいです。
この体験は私の素晴らしい財産です。この機会を与えて下さった張さんに本当に感謝しています。ありがとうございました。
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日記を書こうとしてもなかなか言葉が出てこなくて、それでも無理矢理書こうとすると、あまりに書くことが多すぎて結局収拾がつかなくなってしまいます。
この旅では何かを得たというよりも、無駄なもの、余計なものがそぎ落とされたというような感じがします。将来のビジョンなんてないけど、自分がなんだかシンプルになった気がします。
奔流中国のメンバーは初めてあったときから、なんだか前から知っているような気がする人ばかりで、本当に出会えて良かったと思います。みんなのことが大好きだし、歌うことが気持ちいいし、星はきれいだし、ご飯はおいしいし、お酒もおいしいし、全てが、書ききれないほど良すぎて、そんな今に少し戸惑ってしまいます。
このごろ旅の終わりを感じてしまって、少しくらい気分になってしまう瞬間があります。日本に帰っていつもの生活に戻るのが怖いような気がしているのかもしれません。
でもきっと帰ってからも、歌を歌って、オカリナを吹いていると思います。そして、今までとは違う作品を創っていきたいと思います。何か違うものができる予感がします。
最後に、張さん、ありがとうございました。他に何て言ったらいいか分からないけれど、張さんに出会えて良かったです。
また、ムサビのコートで会いましょう。
バスでこの手紙を書いていたら、隣の席に張さんが来たので焦ってしまいました。
ばれないように隠したり、かなりドキドキでした。
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私は今回モンゴルに来て本当に楽しかったし、草原にいて、とても考えるところがありました。同じ人間で、生きて行く事は同じなのだけれど、私が住むところとはまるで違う。
モンゴルの草原で風を受け太陽の光を浴びて歌を歌い、踊り、満天の星空の下で眠ることは彼らにとっては日常だけれども、私にとってこんなにも貴重な空間はなかった。彼らの歌や馬頭琴には、風や大地や天の歌、自然の歌が多く、私たちの歌には人のことを歌った歌が多いと思った。
また、彼らは自分たちの文化に誇りを持っている。中国の学生と話をしたとき、彼女は中国文化、中国語、英語、日本の文化についてたくさん話してくれた。私が彼女に教えてあげられる日本の文化がとても少ない事にとても恥ずかしい思いがした。他国の文化を知るのにはまず日本の文化をもっとよく知って、日本に誇れる文化がある事を知らなくてはいけない。
何かを守ったり維持するためにそこに固執するよりも、何に対しても興味を示して体験してみたいと思う。この旅ではそれができたし、想像以上に得るものが大きかった。
自分が将来何をするかはわからないけれど私は何かを創り出す人でいたい。在るものを維持するのは、それも大変で大切だけれど何か���ら自分の手で創り出す事が私はしたいし、できたらいいと思う。何かをしなくては、というよりも何かをしたいという気持ちでいつもいたいと思う。
私が好きなアーティストの名前でもあり、好きな言葉でもあります。“Dreams come true”. きっとそうだと思います。願いは届きます。本当にありがとうございました。がんばりましょう。そしてまたみんなで会いましょう。
私の夢はひとつ叶いました。それは満天の星の下で星を見てねむること。
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これだけ大人数の引率で、張さんもだいぶお疲れのことと思います。乗馬やパオ作りをはじめ、色々な場面でみられる張さんの気配りや毅然とした態度にはいつも感心させられていました。上に立つ人の重責感は相当なものです寝。それだけの苦労をしょってもなおこの企画を実現して下さったことに感謝しています。
私にとって今年の夏は学生最後の夏休みでもあり、今しかできない事を経験して有意義な時間にしたいという思いを強く持っていました。はじめは個人旅行を希望していたのですが、それは許可されず、この奔流中国の企画に参加したわけですが、当初の思い通り或いはそれ以上に密度の濃い時間を過ごせました。それは団体でありながら一人一人の個性や自由を尊重するという張さんのコンセプトがこの旅の基底にあったからこそだと思います。
張さんとゆっくりお話する機会はほとんど持てませんが、短いお話からうかがえる人生のヴィジョンや情熱は、就職活動を終えて、ひとまず落ちついてしまった私にとって大きな刺激となりました。来春から法律事務所で働く事になっていますが、プライベートでの熱い思いは持ちつづけていきたいと思っています。
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ここへ来る前に電話で3人同じ班にしてほしいとわがままを言ったのを覚えていますか?そのとき張さんは皆仲良くなるから班は関係ないといってましたね。結局その言葉通りになり、今では別々の班で良かったとさえ思えるようになっていました。
船、バス、列車と、幾日も乗り続ける中で、皆と語り合い、外国人と友達になり、名刺をもらったり、タバコを共に吸ったりと様々な交流ができました。
私達が来た内モンゴル自治区という場所はとても素晴らしいところでしたが、もしかしたら一生訪れる事がないかもしれません。広い世界の中で私が日本以外でこの地がはじめて訪れたのですが、この地は天と地と人が平等であるように思われます。草原は土をレンガやコンクリートではなく草で覆い隠し、本当に自然と共存する人間の姿がそこにあると思いました。
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このモンゴルの旅で私は新しい自分を発見しました。なんでもできてしまう自分をです。きっとテンションが上がっているせいもあると思いますが、何事に対しても積極的になれてしまいます。笑顔と、気持ちと、歌があれば、誰とでも仲良くなれるものだと思いました。
私は陶芸をしています。今はとにかくろくろが上手になりたくて毎日ひいてます。自分は何者なんだと思う時があります。自分の中の何かを表現したいと思う時があります。陶芸を始めるまでは、そんな考えを何にぶつけてよいのかわかりませんでした。でも今は、毎日たくさんの自分を土にぶつけています。とても楽しい。生きている自分を再確認できています。出来上がった作品はまだまだ下手ですが、みんなかわいい私の子達です。
モンゴル、中国で自分を表現することの手段として歌は最大の武器だと思いました。人前で歌うことがこんなに気持ちのいいことだったなんて。
日本にいるだけではわからない事を旅は教えてくれるものですね。初めての海外旅行がこんなに素晴らしいものになるとは。これからもたくさんの国にいってみたい。いろんなものが見たい。もちろん歌と、そして笑顔を武器にするつもりです。
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この旅に参加して、いろいろなことを考えたのは、巨大な国、中国の様々な側面を見せつけられたからだと思う。現在、建設ラッシュの上海では、高層ビルの建ち並ぶ横に、劣悪な状況の民家が広がっている。貧農の差をまざまざと見せつけられた。
内モンゴルでは、毎晩の様に歓迎してくれるという民族性、見事なほどの羊のさばき方、見渡す限り一面の草原、満天の星空…数え上げればきりがないほど強烈なインパクトを受けた。
TIAN JIAO HOTEL の前に「百聞不如一見」とあったが、正にそのとおりで、この旅を通して学べたものは多い。
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