Tumgik
08586880 · 2 years
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中学生
黒い学生服のポケットにたくさんの不安を詰め込み、中学入学。思えばこの頃から春という季節が嫌いだ。親族関係者の祝福ムード、友人達は、新たに変わる人間関係や社会に期待を膨らませていたが、サクラのピンクがグロテスクなものに見え、新しい校舎は刑務所、新たな友人は見知らぬ地獄に見え、この大空に翼を広げて飛んでいこうとする12歳達をよそに私は地下シェルターへ逃げ込みたい気分だった。周りより身長の低い自分は、違う学校から来た見知らぬ体格のいい12歳達が怖かったし、何よりそこには成長期でもっと大人びた先輩という巨人達がいた。中学で新たに知り合った同級生とは上手くやっていけそうな雰囲気があり、なんとか耐えたと思っていたが、クラスで交わらない先輩というのは交流がないので未知すぎてただひたすらに恐怖していた。
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08586880 · 2 years
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入学試験当日、ドキドキしていた。もう受かる気は全くなく、合格発表の日、母はどんな顔するだろうと考え、ドキドキした。最悪捨てられることも想像していたが、おじいちゃんおばあちゃんに助けてもらおうと卑怯な心は逃げ場所を必ず確保した。問題用紙など最早見ずに勘で解答用紙にデタラメを書く度、入試本番、運命決まる大事日になんて反抗的な行為だとこれにはゾクゾクしたが、虚しさも覚えていた。こんなにも無駄な時間は無い‥‥ 試験を四つほど消化し、自由になった頃、テレビで放送していた清水祟の「呪怨」という有名なJホラーの代表作を見た。白塗りの怨霊が仏壇や寝室まで襲ってきていて、逃げ場所なんてどこにもないという容赦ない演出に心底震え上がったし、人間の怨念という凄まじく強い想いに共感を覚えたりもした(怨霊に共感を覚える小6)。次から次へ伝染する呪い。建前で祝いの言葉を吐く奴はいても建前で呪う奴はいない‥ 小学生最後は結局進学校を全て落ち、親は動揺せず、すんなり諦め、驚いたが、友達と同じ中学へ行くことになり(これは嬉しくあった)「呪い」に惹かれ、無事bad endということになる。
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08586880 · 2 years
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自分より不幸な状況の人間作り出し、安心した。このようにヘイトで汚染されブーストされたアタマには鎮静剤が必要だったが、テレビから流れる歌はセーフティなポジティブを歌い、ドラマでは顔のいい奴が顔のいい異性と恋に落ち、当たり前のように絶景をバックにキスをした。そういうものに辟易し、汚染から抜け出せる手立てを失い、墜落にむけて下降していく。(mbvのto here knows when、メリーチェインのjust like a honeyのような耽美に歪んだ毒を鎮静剤として摂取できる年齢じゃなかったというのを悔やむばかりだ‥)12歳の時、自分がヘイト汚染されたこの時期、足並みを揃えるように友達も何かに汚染されていた。俺が練った嘘で仕掛けずとも、友達が友達の持ち物を盗んだり、そういう事件が起こっていた。自分も被害に遭い自業自得だと思ったが、これはなぜか悲しかった。俺の様子がおかしいと泣いてくれた友達がいたがその友達が盗みをしていてさらに俺を騙そうとしていた。友達の盗みは俺の所がまで範囲を広げて、俺は最初、そっちがその気なら倍にしてやり返すくらいの気持ちで、どんな酷いことをしてやろうかと案を練っていたが、徐々にそういう気持ちは失せて虚しくなり、盗まれたものを「もうそれは全てお前にやる」といって盗まれていないものまで差し出した。罪の意識があったからだ。それで都合よく��ャラにしようとしていた。同時にその友達と同じ娘を好きになっており、その友達は「お前は進学校に行くからあの娘は俺のモノだ」と言ってきた。「テストではカンニングしていて、小学生での授業ですら危ういのに進学校へなんか行けるわけがない、好きな娘ももうそんなに好きじゃないし、一時の発熱だった、もうどうでもいい好きにしてくれ」と思ったが、友達からの正面切った宣戦布告にビビり、何も言い返せずにその場を終わらせた。この時、自分は何人かの娘から好意を寄せられていた。今考えるとこんな最悪の自分のどこに魅力を感じてくれたのかわからないが、ガチのプロポーズを書いた手紙付きの手作りチョコなどをいくつかもらっていた。人の好意というものに鈍感になったアタマではそれは処理できず煩わしかった。ポジティブな感情より自分からネガティブに飛び込みその中で安心を覚えることに快感を感じていた自分には無理な話だ。そんな感じで突き放した娘には本当に申し訳なく思う。卒業直近の冬、とうとう友達もいなくなった、進学校へも行ける見込みもない、あとはどうだ?12歳にしてもう堕ちきった。
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08586880 · 2 years
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一章
1992年12月20日、バブルが崩壊した3ヶ月後、私は祝福ムードの中、四日市市の病院で生を受ける。四日市は工業地帯として知られていて、四日市ぜんそくという公害問題を発生させており、空気の悪い街だと思われるが、私が育った町は鈴鹿山脈近くにある小さな町で、さらに伊勢茶を作る農業を生業とする人が多数いる茶畑に囲まれた緑が豊かすぎる地域だった。港近くの小学校では石油コンビナートが発生させる光化学スモッグにより警報が出て、窓を閉めなければいけない状況の中、私達は春には新茶の匂い嗅ぎながら鈴鹿山脈を見上げ校庭を走り回っていた。コンビナートもコンビニもないこの小さな小さな田舎町の駄菓子屋で友人と塩辛いイカの燻製を噛み、くせーくせーとクサいのを笑い合いながら、秘密の場所を作りに街を歩き回る。秘密の場所、親も近所の大人もクラスの連中も少し年上のお兄さん、お姉さん達も誰も知らない俺とお前しかしらない秘密基地を探しに日々誰も寄り付かなそうな場所をディグをしていた。廃家は俺たちの中では無しだった。俺たちはそれを誰かが所有していて誰かの管理下にあるのを何となくわかっていて、見つかったら殺されると思っていた。初めての性体験、幼稚園、好きな子の裸を見てチンチンが大きくなったあの日。あの日の情熱で秘密基地を探していた。近くの池の側にあった木に囲まれた墓の跡地のような小さなスペースに宝物を持ち寄りそこに隠してそう。そう言って友人と竜の剣のキーホルダーを土に埋めた。結局その場所は大人にバレ、立ち去るように言われ、立ち退いた。そもそも友人が別の友人にその秘密の場所のことを話してしまったので遅かれ早かれその場所は使えなくなっていた。最早秘密でもなんでもないが俺たちは俺の家の一角を使って家を作らないか?と話し合い、親の寝室の一角(なんと大胆なチョイスだろう)にマットレスで屋根を、段ボールで壁を作り、中に懐中電灯を置き、好きな漫画やおもちゃを持ち寄って、その中で特に何をするわけでもなく、何かに熱狂していた。親の寝室に建てれた城は夜には見事に解体され、マットレスは寝具に変わり、段ボールが捨てられて、漫画本は本棚に返された。それが凄く悲しかったのを覚えている。自分には家や寝室以外にプレイベート空間が必要だった。それからは友達との秘密の場所から、自分1人の場所として基地を作るようになった。齢6才や7才でプレイベート空間を求めるような弱い人間だった。常に不安感を抱き、この頃は最も吃りが酷い時期で親の前でも緊張していて、おねしょで朝起き、給食は喉を通らず全て吐いて、先生や親は理解できず不満がっていた。大人たちも友達も皆「お前は恵まれている」と言った。自分にはその意味がわからず「辛い」という気持ちを言語化できず、それを伝えられずにいた。その辛さは15才の時ロックンロールに改宗した時に全て呪詛と涙と言葉の暴力で表現するようになるがそれは10年後の話。周りの友達同じように話せない、ご飯すらちゃんと食べれない、そんな自分恵まれている‥ 俺はそんな矛盾を検証しようとせず、特撮、テレビドラマやポップ音楽に寄りかかった。特撮ではゴジラ、ウルトラマン、戦隊ヒーロー、仮面ライダー、どれが1番好きと言えるまでの熱量は無かったのでわからないが、特撮に惹かれてた��は怪獣、怪人の造形美だった。醜悪でもどこか美しい悪者達が、全てを与えられたようなナイスガイ達を蹂躙していく‥ その様が爽快だった。ウルトラヒーローシリーズにでてきた「ガタノゾーア」という怪獣は衝撃的で、顔が逆向きについてい非常に醜悪でカオス極まれりといった具合の造形でゾクゾクしのを覚えている。そいつがお決まりのウルトラ光線で逝った時の虚しさったらなかった。好きな怪獣達は引き分け、同時死になる事なく必ず負けて、爆破され灰になる。ガタノゾーアの造形を超えるナイスガイに会える事もなくなり特撮からは遠ざかった。小学3、4になりそれからはコメディドラマを好んで観るようになる。現実とは違う、軽快で底の底までシリアスにならないタッチが不安な心を軽くしてくれた。ムコ殿というドラマが特に好きで松任谷由美の7 TRUTHS 7 LIES〜ヴァージンロードの彼方でのメロディには衝撃を受けた。(これは高2で聴いたmy bloody valentineの衝撃に近い‥ )それからドラマやアニメから音楽を知るようになり、音楽も心を癒してくれるように重要なものになった。ロングラブレターの山下達郎/Loveland irand ちびまる子ちゃんのカヒミ・カリィ/ハミングがきこえる(もうすでに小山田圭吾から啓示を受けていたのだ)広瀬香美が歌うカードキャプターさくらのOP、ED、人にやさしくのthe blue herts/夢(ロックンロールの洗礼はまだ受けていない)ナースのお仕事のOPナンバー、ポンキッキーズの楽曲、などポップなものが多かった。逆に暗いマイナー調のフォークやシリアスで真面目で建設的なバラードには拒否反応を示していた。大袈裟で心を不安にさせる音楽だと嫌っていた。親のカーステで聴いたSMAPのポップな曲達は今でも忘れられない。リアルタイムで大流行りしていたらいおんハート夜空ノムコウにより80s昭和アイドル路線、お花畑で能天気なムードに心を置いていた。また、90sに入ってからのサウンド、スタイルカウンシルズ〜渋谷系直撃な小洒落たサウンドも大好きだった。シェイクは今でもアガし、しようよには良質なグルーヴがありノレる。キリンジ作曲の恋の灯には心を大変苦しくさせられた。初恋の感覚それと同じ、いやそれ以上の甘苦しさ‥ SMAPは今の自分のポップスの物差しの重要な一部なっており俺の偉大なるルーツだった。その時のリアルタイムがドリンクSMAPというアルバムで(ナンバーワンより特別なオンリーワン収録)00年代を象徴する80年アイドルソング的能天気さとは違う、いかにもお涙頂戴的で安い感動や、紋切り型のポジティブを歌う不気味な能天気さは俺の心を暗くした。その年友達の家族と自分の親とSMAPのコンサートに行ったのは忘れられない‥ライブの原体験、心の底から楽しかった。小学4、5年になるとテレビから流れる音楽、ドラマは好みものが減ってきて距離が遠くなった。松浦亜弥は好きだった。底抜けにポップだったから。この頃は友達と同じゲームをして、同じおもちゃで遊び、普通の小学生を真っ当していた。真っ当していたが心は貧しかった。ゲームはレベル上げで友達より優位に立ち、承認欲求を満たせた。そしてそのレベル上げという地道な作業は鬱を忘れさせた。ゲームは心を豊かにさせるものではなく周りとのコミュニケーションツールに過ぎなかったのかもしれない。この頃の鬱とと言えば、大きく2つ、進学校に入学するための進学塾入学とサッカー少年団入団、この2つだ。進学校行きは親が決め、サッカーは友達がやっているゲームと同じゲームをするのと同じ感覚で自分から始めた。まず進学塾の授業長さと内容の難しさに驚いた。水曜の放課後バスで1時間かけ街まで行き、17時から20時まで授業受け、また1時間かけ21時に家に帰る‥ そして土曜は12時から18時までという殺人的な長さ、小学生には無限のような時間、さらに学校の成績の悪い自分には恐ろしく難解な授業、これによ「時間」という概念がぶっ壊れ、時間=なんとくなく過ぎ去っていくものだったのが、苦痛で永遠のような時間という種類が存在し、それに耐え、やり過ごさなければならないという問題直面する。同時に初めサッカーだったが、これにも問題があった。単刀直入に全くセンスがなかった。体が硬く、不器用で球技のセンスがなかったのと、体と体で思いっきりぶつかり合う攻撃的な部分にも繊細で鬱気味なメンタルの自分には全くハマらなかった。仲のいい友達が皆同じチームに入っていたので、やっぱり辞めたと言い出せずしぶしぶ続けていた。昨日のあれはいい試合だったねと友達が言って「すごく良かった」と返したが、俺がサッカーで興奮したことは人生で1秒も無い。ある日、練習試合があり、相手チームのやつらが自分の持っているボールめがけて突進してくる。俺は頭が真っ白になり、脱力し、退場した。この時辞めておけばよかったんだ。時間の無駄をした。進学塾ではテストがある度順位が張り出され、それによってクラス分けをされ、自分は最下層の「Sクラス」にいた親から叱られ、自分は親の機嫌を伺い、必死で言い訳を考えた。「今日は調子が特別悪かった、今度はうまくやれる」 それによってどんどん精神がすり減った。今ではお馴染みの精神的苦痛。また同時に肉体的にもやられていた。炎天下で行われる坂道ダッシュ、タイヤ轢き‥ 週の半分が地獄のような時間でついに心がぶっ壊れた。自分より楽しそうなやつを見ると嫉妬したし、そんな自分の事を「恵まれている」という風に言ったやつの喉を裂いてやりたかった。疑心暗鬼にもなり友達は俺を蹴落としにくる(これは人は何時でも足元も見てくるという母親からの教えの影響もあった)と思い込み、ついに緑の田舎町の景色がモノクロに変わった。この時点でもう誰のことも信用しておらず、母親ですら自分を不安にする悪役的な存在だと思い込み、家庭内政治に参加ぜず家にすらいない父親は眼中になく、もうコイツらだめだと思い、自分で自分を守るという人生初めてのモードに切り替わる。汚い言葉で武装して相手を罵り、頭の中で計画する殺人、悪意を持ってありとあらゆる嘘をつき、全員を傷つけた。親の機嫌を伺い媚びるのが嫌になり、テストではカンニングも用いてトップクラスに行き、泣いてる親の顔を見てそれが凄く滑稽で自分は勝ったみたいに満たされた。俺は親を出し抜いた!初めての反抗だった。やり方は卑怯であったが、そんなの関係なかった。理不尽では理不尽でやり返す。友達にも同じような事をしていた、嘘をつき、友達と友達を喧嘩させ、
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08586880 · 2 years
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30年史
1章 出生〜小学生卒業くらいまで
2章 高校卒業まで
3章 大学入学から退社まえ
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08586880 · 2 years
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身軽になった身体で暖かい陽の光を浴びて、心地いい風を感じて、いい音楽を聴いて、たまに友達と話をして… これ以上の快楽はないと思ってるのでずっと健康でいたい。その邪魔をされたくない。なので選挙に行く。
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08586880 · 4 years
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仕事から帰宅し、疲れて微妙に重くなったカラダを抱え、Boris with merzbowの2R0I2P0を聴いていた。踊りも頭を振ることも出来ず、ハーシュノイズの嵐、ドローンギターの反復、不親切なサウンドの束に圧倒され、微笑みながら立ちすくむことしかできない。エクストリームな体験。世には色んなタイプの「爆音」「轟音」サウンドがあるのだけど、バンドによって出す「爆音」「轟音」の風景っ全然違っていると思っていて。隕石が降ってくる様だとか、地割れを起こす様だとか、洪水が押し寄せてくる様だとか、毒針っぽくて刺されたら死にそうだとか、アホっぽい形容をアタマの中でしてしまう。Borisの爆音デザインって「雪崩」っぽいと思ってて、一音で全て飲み込む圧倒的なpowerみたいな‥ ズーーーーーンっていう過剰なまでに引き伸ばされたドローンなサステインも白い巨大な塊が静かに迫ってくる風景を想起させてくれる。ゲレンデで猛吹雪の中BorisとMERZBOWのライブとか見てみたいな。すごくかっこいいと思う。そう言えばサウナ後の水風呂キメた後の自意識ぶっ飛びそうなるあの瞬間にBorisの決別がアタマの中で再生される。テンパライとかではなく‥
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08586880 · 4 years
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大浴場にて、力士くらいの大きさの観葉植物をわざわざどかして、そのスペースに立ち、お湯を被っていた男がいたが、お湯を被るなら広い浴場だし、他にも場所はあっただろと思った。力士くらいの大きさの観葉植物をどかしてまで‥‥
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08586880 · 4 years
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大丈夫か?
大丈夫じゃない
こんな簡単に絶望し切ってしまっている自分のセンスに辟易している。sns、YouTube、テレビ、外での出来事、全ての事象が消えたい理由に変換される。クスリも飲んでない。祈りしかない。
今朝起きて思った。祈るしかない。メシは喉を通らず、半分以上残して行きつけのサウナへかけ込んだ。場所はいつもの銭湯であったが、今日だけは教会や寺のように見えてならなかった。会計を済ませ、衣服を爆速で脱ぎ去り、垢を落とし、高音サウナ室へ入る。室温90℃のヤサシサ。上段、ヒーターの真横という極悪の位置に腰を据え、禅の姿勢で目を瞑る。オヤジ達は駅伝に夢中なのか、いつものアレ、痰の絡んだドブ声が聞こえない。5分くらい経って汗が噴き出してくる。この瞬間が最も心地いい。過去現在の罪を告白し、灼熱に祈る。大丈夫になりたいです。発汗と祈り。“ととのう”とか最早どーでもイイね。罪が汗として流れていく感覚。15分が過ぎたころ、カラカラに仕上がった所で水風呂にダイブした。水面の煌めき、桶のカランコロン、クリアになるアタマ、スースーする気道、全てがチルくて愛おしい瞬間。救済。そしてセオリー通りに水分を補給をして外気浴に出る。やや肌寒いので中の椅子に場所を変え、休憩する。飛びかけだった意識が雑念の所為で此方側に戻ってくる。あぁもう少しだったのに‥‥ 結局昨日に続き、90分ほどのサウナ体験をしてポカリで喉を潤し、タバコに火をつける。タバコを吸う行為は健康な呼吸法なのではないのかと思うくらい、底の底からリラックスできる。ちなみにポカリとメンソールタバコの組み合わせは以外と嫌いではない。
帰宅しすぐさま散歩に出かける。5円だけポケットに入れて目的地は地元の神社。オウテカの新譜の聴きながら田舎の田んぼ道を歩いていたが、エレクトロニカと田舎の田んぼ道の組み合わせはイケる。神社までの道のりにドブ池があって、そこの生臭いニオイを嗅ぐとワタシはドブ出身なんだと思い出す。「こいつは犬だから1匹やろ」と犬扱いされた中学時代が懐かしい。飼い主に捨てられ、ドブ水被った野良犬。日が暮れ、落ちてきそうな空、田舎のちょい寂れ気味の神社は若干の神々しさを纏いながらいつものようにそこにあった。鳥居を潜り階段を上り、5円を賽銭箱に入れ、お祈りをした。その後サウナのお陰もあって身体が軽かったので遠回りして家に帰った。
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08586880 · 4 years
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⚪︎ただ無力な存在と化した今、音楽はワタシのことなど救わない。レコードの溝、その音パターンを拾う針、音のレベルを押し上げるアンプ。音は確かに鳴っているのだが音符が耳をすべっていく。こう言う時はなにも感じない。無音と同価値。その後、レコードは空回りしだし、ブチブチとノイズがウザったい。暗転
⚪︎ワタシの存在は誰かの中で良き人、愛すべき人として存在したのだろうか? 質量を持って意味のある魂として存在できているのだろうか?誰かにとってワタシはなんなんだろうか?母親にとっての息子というくらいしか思いつかない。誰かの中にワタシは存在していない。よくわからない、バグのようなものとしてしか存在できていない。それはいいすぎた。言いすぎてないか。バグか。バグ。誰かの中に存在したい。それすらできないのなら消えてなくなりたい。消してほしい。どうでバグだし。もう認めます。ワタシ人に興味があるしそれなりに好きだし恋愛も結婚もしたい。誰かの中に陽性の魂とし存在していたい。それだけ。
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08586880 · 4 years
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最低限の活力が戻り、人生の軌道がようやくまとに乗り出したところでワタシのキモチは冷静に、これが当たり前なんだとなんて顔して絶望している。スーッと煙のように緩やかに消えてしまいたいとすら思う。絶望するのは簡単。絶望はすぐ入り込んでくる。希望を持ったり、幸せを感じたりすることがいかに難しいか!色んなことに簡単に絶望してしまう自分のセンスの無さに辟易する。どうやら絶望が入り込んでくる入り口を広くしすぎたみたい。
声を大にして言いたい。幸せになりたい。自分で自分のことを可哀想な存在と言ってしまえるような可哀想な存在になりたくない。高級車もタワーマンションも毛並みのいいペットも何も要らない。ただ1つの幸福な存在になりたい。それを感じれるようになったら好きな人にもわけてあげたい。
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08586880 · 4 years
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ワタシの彼女の名前は藍ちゃんと言う。染料であり、色の名前、花言葉は「美しい装い」 「あなた次第」 「あなた次第」 ようわからんけど、どこか惹かれるものがある。花言葉のセオリーからちょっと外れていて、かっこいい言い回しだと思う。藍染と言っても色の濃淡がバラバラなので、あなた次第である程度濃さを変えて好みに染まれますってか。盛り上がってキタな。興奮さえしてきた。
こんなことがあった。x月x日、藍、藍、藍、どこに行っても藍だらけ。あそこの看板にも「藍」 あそこのベンチに座って、新聞を読んでる男のジーパン藍染 ベンチの片の花壇には藍の花、どこに行っても藍だらけ、ワタシは逃げるように電車に駆け込み、我に還らないように南無阿弥陀仏を唱える。
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08586880 · 4 years
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町も人も眠りに就いた真夜中、アパートの一室、換気扇の空虚な作動音とエアコンの呼吸の音、音楽も鳴ってない薄暗い白け倒した空間。その空間で我を想う。20数年分の後悔と罪、モノクロームな未来を想像し、思考の牢獄と化したその空間では、一切の希望は許されない。好きだったあの女も、20年来の親友も、この牢獄の中では悪魔となってワタシを襲う。亡霊と戦う。
昔、こんな夢を見た
微妙に好きだったあの子が親友と昼、パンを買うために置かれた廊下の長机でセックスをしている。机の脚の長さがバラバラなのか行為が獣味を帯び、苛烈を極めると机はガタガタ音を鳴らし、激しく揺れる。少し前までは質素なパンが置かれていた場所は汗と精液で汚れ、なんだか媚の質感を帯びた物体となっていた。という夢。その後、ワタシは長机を見ると少々興奮してしまうという異常性癖の持ち主なってしまう。その夢の中に出てきた親友にこの夢の話したら、「夢の中でくらい自分がヤレよ」と言われたが、「セックスの当事者にはなり得ない」というワタシの卑屈な思いがそういう夢を見させているわけで、仕方がないんだと言ったと思った。
そんなことがあり自分がセックスしてる夢など見たことないのだが、昨日初めて自分がセックスをしている夢を見た。海面上昇が本格的に始り、もう少しで海に還る日本領土、そんなディストピア世界でワタシは夢の中童貞を卒業した。(と言いたいところだが、ワタシの脳はそんなには上手くやらせてくれない。) そんな世界の中でワタシは族に追われてビルに逃げこんでいた。逃げ込んだ先のこのビルもまた違う族のアジト?基地?家?だったみたいだったが、なんとか匿ってもらうことになった。ソファーに案内されると、机を挟んでもう一つのソファーに娼ここに極まれりといった淫らな格好の女が「股間はここですと」アピールするような体勢で明らかに誘っている。ワタシは我慢できずに自分のナニを女の股間に押し付ける。がなぜか挿入はしない。押し付けるだけ。その後、女と結婚することになった。暗転。目覚める。脚本がほとんど破綻したカオスな夢。その存在しない、幽霊にもなりえない女のことを1日考えていた。結婚までしたのだから当たり前だ。挿入していしていたらどんなによかったことか。挿入していたらどんなによかったことか‥‥後悔先に立たず。挿入までするイメージをやめない。挿入こそが人生の色。色好みなワタシには諦められない。
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08586880 · 4 years
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カイリー・ミノーグという有名なセレブ歌手の「元気にアイ・ミス・ユー」というやや能天気過ぎる歌がスピーカーから流れている午後15時近く。最低限の社会活動ができるように生活改善リハビリ施設に夏から通っていたが、なんとか人間らしい活動ができるようになってきたのと、単純に飽きてきたので、軽い作業所みたいなところに行くことになりそうな雰囲気になってきている。精神が疲弊し、体調を崩し、最低限の人間らしい〜〜生活もできなくなった者に与えられた唯一の場所であり予定。
リハビリ施設に9年通ってる大先輩がいるのだが、この男は施設内では非常にパワフルでエキセントリックな言動をするので、驚いた初見の者は少なくない。バドミントンのゲームで相手を力量を測らずにビジバシ豪速球をキメようとしてくる姿勢から香る、独りよがり、負けず嫌い、傲慢なニオイ。独りよがりなワタシだから余計にキツく感じるこのニオイ。施設外での彼のことはよく知らない。元ひきもり?極度の社会不安?ワタシの知るところではないが、彼の現在の活力と居座ってる場所の温度が違いすぎる。“”リハビリ“”の状況ではないのは明白だ。中高の青春を全て捨て、自室に籠っていたらしいが、多分、その何年かの空白をこの施設で埋めようとしてるのだ。モラトリアム大延長戦。良き友人に恋‥ 彼は現在、桃色の花を摘もうとしてる。年齢が40手前に差し掛かり、40歳という設定された施設の年齢制限にもう少しで引っかかる。そこで彼は働く前に、植えてきた桃色の花の種を咲かせ、収穫し、その美しさに心を痛ませ、または癒され、そして味わいたい。肥大化し、暴走した承認欲求と支配欲が彼のセカイから、他人を1人、また1人と退場させる。そしてまた独りのセカイに帰っていく。誰も教えてはくれない。静寂と人の冷えた体温だけが教えてくれる。
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08586880 · 4 years
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そろそろ私の頑張りを評価する人間があってもいい頃ではないか?28年間、極度の緊張と不安、抑圧、蔑み、裏切りに耐え、性欲、支配欲をなるべく手放そうと気持ちを押し殺し、自殺なんかせず、謙虚に生きている。私は努力こそしていないが我慢だけはしてきた。それだけで素晴らしと思う。入退室自由なこの世界で、特に想うようところなどないが、両親の心情を考慮して死なずに生きている。
らしいです
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08586880 · 4 years
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1人遊びしかしてこなかったワタシには大人の遊びというものができない。ゲームでもスポーツでも幼児が考えそうな戦略しか考えられず、いつもボコボコに負かされてしまう。学生の頃はバンドなどやっていたのだが、周りの音を聞くことなどせず、1人勝手にギターを鳴らしていたといった具合で、協調性のカケラも見せずに煙たがらていた。今年で20も終わりに近づく歳なのだが、まあ人生、ゲームやバンド、スポーツなんか別に満足できなくてもいい、だが恋愛だけはどうも違うようだ。自分には人並みに性欲や誰かに恋する感情があって、それを意中の相手に伝えて関係を築きたいという思いもある。最近では恋愛はゲームみたく複雑になってきて、ただ、花を抱えて感情的に想いを伝えるだけで結ばれるといったように簡単にはいかない。高度な戦略、洞察力とセンスとデリカシーをもって戦わなくては拡大された闘争の領域で勝つことはできない。他人との関わりを極力拒否し、ほぼ1人のセカイで生きてきたワタシには荷が重い話だ。恋をするたびに、叶わないだろうという想いと結ばれたところでワタシに何ができよう‥と未来の不安でキモチを押しつぶし、ひたすら自慰行為に耽ることによって完結させてきた.. そんなことがここ数年で何回かあり、その度に人外になった気分になる。悲しい機械かよ。サッドマシーンかよと思う。「私はロボットではありません」のチェックボックスをクリックできなくなる。今夜もそんな自分を可哀想だねと慰めるしかできない。哀れな自己憐憫の時間。これはクソの時間なんだと自分に言いきかせる。キスと抱擁とセックス!!結婚と出産!!!癌で死♪ なんて生産性のある行為♪ オナニーと睡眠、妄想とオナニーと睡眠と起床、妄想と就寝と癌と死♪ どっちも同じか? クソが こんなようわからんセカイに放り出されてワタシは困っとる。ほんと困ってんねん。
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08586880 · 4 years
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2020年秋
誰とも話さない。何にも感じない。やりたいことも行きたい所もない。先月振り込まれた退職金イコール口座残高が減っていくのを眺めて特に焦る事もなく冷静に絶望する午後12:00。弁当は喉を通らずに保冷剤入りの弁当入れで眠っている。昼の休息時間、施設では麻雀をする者、寝ている者、携帯ゲームをしている者、おしゃべりをする者がいて、皆、その笑顔や寝顔の下には切り離したくても切り離せない過去があったりするのだろうと思う。私はいつも車に逃げ込むか、施設のリクライニングチェアがある個室で孤独を噛み締めている。今日は珍しく、鈴木さんという人に話かけられ、1時間程喋っていた。鈴木さんは「焦らなくてもいいじゃん」と優しい言葉をかけてくれるのが、厭世的な想いを募らせてるワタシには空虚な言葉だった。資格をとる勉強をしていたり、病気をぶりかえさないよう体力の使い方をコントロールしていたりと療養期間を上手く使えているように見える。そういうようなことをワタシに教えてくる彼は直向きで優しい、ミライのある中年男性であった。そんな男に「生まれたのがそもそもの間違いだったわけで‥」こんなことを言える筈もなく‥‥ 話される人生の打開策に頷くことしかできない。言葉がでてこない‥‥ 施設に帰ると、19歳の男と話をした。勉強を頑張りすぎて、激しい競争が行われる空間に居すぎて病気をしたらしい。しないでいいことをしすぎた為に病気になった者とそもそも何にもする気力がなく、不安や焦燥感に駆られて静かに病気になった者‥
13:30 空っぽな気持ちで飛んでくる羽を打ち返す。軽い羽が物凄い速度で宙を行ったり来たりする。だからどうしたとワタシの心は反応しない。虚無はもういい、虚しさ以外を感じたい。羽が相手側のコートに落ちたのを喜んだりしたい。
帰宅する
メシを食う
時間を持て余す
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