9nin-2020
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9人の迷える沖縄人 〜50 years since then ~
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舞台『9人の迷える沖縄人(うちなーんちゅ)〜50 years since then ~ 』2020年公演<オンライン配信>の特設サイトです。 ※左上のボタンからメニューで詳細がご覧いただけます。
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9nin-2020 · 5 years ago
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\\アフタートーク映像公開中!!//
10月16日(金)に開催した鑑賞会のアフタートークの映像をアップしました!ぜひ本編と合わせてお楽しみください。登壇:当山彰一、安和学治、犬養憲子
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9nin-2020 · 5 years ago
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全国から応援メッセージ⑥
『9人の迷える沖縄人』、2015年の初演の頃は、私も沖縄に住んでいたので、沖縄側から見る観点が強かったような気がします。今は本土に住んでいるので、今回観て、またちょっと違う感想をもちましたが、作品が生まれて5年経ち、4回目の公演ということで、改稿が重ねられて作品が一層育ってきていることを感じています。
味方か敵か、正しいか誤っているか、白か黒か、がはっきりしていれば「分かりやすい」のだけれど、そうスッパリ行かないことが多い。 そうした時わたしたちは「迷う」。 『9人の迷える沖縄人』は、その名の通りの演劇です。
今から遡ること50年足らず、1972年に、沖縄は米軍の占領下から日本に「復帰」したけれど、しかし同時に、沖縄はその約100年前までは琉球王国という一つの国であり、「日本」とは違う王が治め、違う文化が継承されてきていた。だから「復帰」とはいうけれど「帰る場所」がどこか中途半端でもあって、「琉球が独立するのだ」という主張をする人も(現在まで)いますし、それに対して「日本の内部で発展していくべきだ」という主張もあるわけです。
琉球・沖縄の近現代の歴史を、沖縄から目線でみると、「あのときこうなっていたら」という「歴史のif」が、現在まで何本ものビーム光線になって目に刺さってくるまばゆさがあるような気がします。目つぶしを食らって、今がこの今しかないのかどうか、クラッとします。
『9人の迷える沖縄人』が心をうつ理由はいくつかあると思いますが、一つ大きくあると思うのは、1972年に思い描くことができた夢が、現在では既に幻とついえているのを思い知らされるということです。 この作品では劇中劇のかたちをとることで、現代の沖縄から約50年前を見つめ返すという眼差しがあります。それは、別の言い方をすればある種の「答え合わせ」の視線です。 1972年にはこんな未来を期待していた。 あるいは警戒していた。 それが2020年、果たしてどうなったのか。 あれから今までに、変わったこと、変わっていないこと。 ・・観客はそれを知っている。 この約50年、沖縄は、日本は、世界はこれでよかったのか、よくなかったのか、それぞれが心のうちで採点しなければなりません。
いま、同じように、私たちは未来を思い描いています。 2020年の世界を知る由もない劇中の登場人物たちと同じく、知る由もない未来に希望を託さざるをえないような葛藤にまみれて、現在の私たちも生きています。 沖縄の来し方を振り返りみながら、この50年、これからの50年、に思い巡らすとき、この葛藤も諸共に引き摺りひっくり返してぺしゃんこにしてしまう現実のむごい力を思い起こさずにはいられません。私たちの未来だって、このくらい根本的に突き崩されることがあったとして何ら不思議ではない。 未来の安寧を望む意志はみんな同じなのに、まるでそのようなこととは無関係のように、様々な出来事が起きて、ぐにゃりと曲がり歪み、抱えきれない葛藤を一人の人間のうちに生んでしまう。
誰も、何も、護られていないし、救われてもいない。 見棄てられてもいない。 私達はそれぞれ、迷えるおのれ自身である。・・この一点から、沖縄とその歴史、そこに生きて死んだ人たち、生きている人たちと、いま接続する。 『9人の迷える沖縄人』は、正しさや誤り、白や黒のスッキリさで、沖縄のことを「分かる」ためだけではない、観る人たちそれぞれの目の前に差し出された糸口なのだと思います。
そして、それは、演劇そのものの魅力であり価値だと思います。 リアルで上演されたらどんな巻き込まれ方をするのだろう、と想像しながら、しかし映像でも吸い込まれました。
ぜひ、いまこのチャンスに皆さんにもご覧いただければと思います。
野村政之[演劇制作者・ドラマトゥルク/元・沖縄アーツカウンシル]
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9nin-2020 · 5 years ago
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9月23日(水)の琉球新報・朝刊にて、紹介いただきました!
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1195530.html?fbclid=IwAR2M-1WIFIJSuBjmQLkQi6jyLjPosD4RQiUKJM2ZrOaPrCQ8RDdLpHSHuZ8
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9nin-2020 · 5 years ago
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舞台・演劇の最新ニュースを毎日発信する【ステージナタリー】で紹介していただきました!!
https://natalie.mu/stage/news/397321
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9nin-2020 · 5 years ago
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9月22日(火)の沖縄タイムス・朝刊の芸能面にて、紹介いただきました!
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/635948
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9nin-2020 · 5 years ago
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演劇動画ニュース【エントレ】で紹介していただきました!!
http://entre-news.jp/2020/09/66716.html
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9nin-2020 · 5 years ago
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キャストコメント⑨
本土人を演じる当山彰一さんより全国の皆さまへ!!
コロナウイルスの影響で、劇場にお客様を迎えられなくなりましたが。オンラインで全国の皆様にお届けできることになりました。いつの日か、皆様の地に呼んでいただければ飛んでいきます。まずは、映像でお楽しみください。
★当山さんの沖縄のココが好き!!★ 人との距離感、気候、食べ物、泡盛、沖縄の歴史、沖縄芝居、おじー・おばー、風習、沖縄人。
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当山さんのキャスト紹介の記事はコチラ
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9nin-2020 · 5 years ago
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作・安和学治より全国の皆さまへ
僕はこの作品で沖縄人だけではなく、全ての日本人に問いかけたつもりです。今の日本に暮らす人々に足りない事、気付くべきこと。 平和で安全に暮らしている毎日が、沖縄だけではなく、何処かの場所や人や環境が犠牲になっていること、別にそれらすべてを改善して正しい道をなんて思っちゃいません、でもそれを知って、その犠牲や献身の上に成り立っていることをちょっとだけ考えたっていいじゃないですか。
安和学治 [(一社)おきなわ芸術文化の箱 理事・俳優・脚本家]
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9nin-2020 · 5 years ago
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キャストコメント⑧
老婆を演じる伊禮門綾さんより全国の皆さまへ!!
なんとなく知っているつもりになっていた事ばかり。過去から今に続く沖縄人の想いが注がれた作品です。純粋に皆様の作品を楽しんでいただき、その後、心に何かを残せる様に演じたいです。
★伊禮門さんの沖縄のココが好き!!★
外から来た物、人、さりげなく受け入れる所。うちなータイム。
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伊禮門さんのキャスト紹介の記事はコチラ
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9nin-2020 · 5 years ago
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全国から応援メッセージ⑤
2017年の沖縄で「9人の迷える沖縄人」を観られた事はとても幸福だったと思っています。 「十二人の怒れる男」に代表される議論劇の形式を持ちながら、その議論劇を演じる現代の沖縄人という入れ子構造とフィルターを用いる事でより多面的な議論劇になっています。沖縄県外の人にとって、何となく理解している気になってしまっている沖縄にまつわる問題を浮き彫りにしてくれるこの作品を、全国の人に観てもらいたいと勝手に応援していました。生で上演を観てもらうのが理想ですが、コロナ禍の中、映像配信で逆にそれが叶います。是非ご自宅で気軽にご覧下さい。それでもあなたの中に残る物がある筈です。
この映像配信から将来の全国ツアーに繋がる事を期待しています!
相内唯史[インディペンデントシアター 劇場プロデューサー/大阪]
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9nin-2020 · 5 years ago
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キャストコメント⑦
有識者を演じる国中正也さんより全国の皆さまへ!!
稽古場に集まったり、劇場で本番を迎えられることに幸せを感じ、また興奮しています。この作の持つ「生きる力」を届けられたらうれしいです。観光地・沖縄の、別の顔を、覗き見ていただけたらなと思います。
★国仲さんの沖縄のココが好き!!
沖縄の自然、文化が大好きです。青い空と海、白い砂浜、色鮮やかな花々、美味しい料理!そして沖縄人の心の広さとたくましさ!先人が守り育ててくれたものを、未来へと繋いで行けるように頑張らなくちゃー!
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9nin-2020 · 5 years ago
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現場レポート②
9月6日(日)雨 @アトリエ銘苅ベース
前日から警戒された台風10号だったが、県内の路線バスも運休すること無く夕方からの撮影は決行が決まる。
16:30。本番収録前にウォーミングアップも兼ねて一度全体を通す。この通しは、敢えて感情を入れ込むことはせず、倍速で行い台詞を確認する為に行われる。
18:00。いよいよ本番の撮影。実は、関係者としてアトリエ銘苅ベースの名誉館長であり、出演者の伊禮門、当山、犬養、上門の師匠である沖縄芝居の名手・平良進氏が客席で見守っていた。スタッフ以外の観客のような存在があることで出演者の意識も全くの無観客とは異なる。演出・出演の当山は、舞台公演は俳優と観客の呼吸が合って成立するものなのだと感じたと終了後に話す。
ところで、この物語の舞台は1972年。小道具や衣装の雰囲気、メイクなども注目してみると当時の沖縄の様子が垣間見え、さらに面白い。チョコも当時からあった物を使っているし、特に伊禮門が演じるおばあの手にはハジチ(※)も施されているし…あとは見てのお楽しみ。せっかくの映像配信なので何度も観て見つけて欲しい。
19:30終演。僅かなスタッフによる拍手も強く響き渡る。当時の様子を思いおこして平良先生も熱い感想を伝えてくださり、静かに聞き入るメンバーたち。 粛々とバラシ作業ののちに、当山から感謝と「観客を入れて、また上演したい」との言葉。そこに居る全員の気持ちを代弁したようだ。 その日を目指し、まずはこの配信が全国の皆さんに観てもらえる機会として、新たな観客の反応を楽しみに待ちながら終える千穐楽だった。
※ハジチ…琉球王国時代から女性は手や腕に入れ墨をする習俗があった。厄払い、婚姻の証しなどの意味があったが1899年に日本政府が禁止している。 →9月25日まで東京・神保町で写真展「琉球の記憶 針突(ハジチ)」開催中。
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9nin-2020 · 5 years ago
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キャストコメント⑥
文化人を演じる宇座仁一さんより全国の皆さまへ!!
私は「9人の迷える沖縄人」に今回で4回目の出演になりますが、演ずる度に新たな発見が出来る作品であり、復帰前から復帰後の沖縄事情を学べる良い作品だと思います。是非とも全国の皆さんに観ていただけると嬉しいです。
★宇座さんの沖縄のココが好き!!★
海や空は勿論のこと、伝統芸能をはじめ世界の文化が豊富にチャンプルーしたこの賑やかな島が好きです。
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9nin-2020 · 5 years ago
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全国から応援メッセージ④
『12人の怒れる男』のような会議ものの名作は数多くありますが、シチュエーションは一緒ですから、誰が、何について話すのかで、その面白さが決まります。さまざまな世代・立場の沖縄人が本土復帰の是非について議論するこの芝居は、現代を生きる沖縄の演劇人が演じることで、メタ構造を持つ演劇作品としての強さが倍増。今回の発信は、48年という歳月が流れても答えを見出せぬまま、コロナ禍の世界でも変わらずに存在する問いかけの大きさと重さを我々に突きつけることでしょう。 1972年5月15日、本州の北のはずれの小学校も半ドンになり、その深い意味もわからず、無邪気に喜んでいたことを思い出しました。
工藤千夏[うさぎ庵 主宰・渡辺源四郎商店 ドラマターグ/青森]
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9nin-2020 · 5 years ago
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キャストコメント⑤
主婦を演じる上門みきさんより全国の皆さまへ!!
私は生まれも育ちも沖縄ですが、この演劇を通して知った沖縄のことがたくさんありました。全部本当の沖縄のことでした。驚きました。たくさんの方に知って欲しい現実だと思いました。
★上門さんの沖縄のココが好き!!★ 海が好きです。
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9nin-2020 · 5 years ago
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キャストコメント④
若者を演じる与那嶺圭一さんより全国の皆さまへ!!
今回、若者役を演じる与那嶺圭一です。この舞台は僕たちが住む沖縄がどういう状況なのか、なにが平和でなにが正解なのかを考えさせられる作品になっています。今の若者の考えを代弁して演じます。
★与那嶺さんの沖縄のココが好き!!★ ゆるい所や、おじー・おばー、ごはんやどうぶつ、ってか沖縄の全部が大好きです。しいて言うなら沖縄の方言のテンポ、雰囲気が最高です。
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9nin-2020 · 5 years ago
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全国から応援メッセージ③
 多少なり演劇や映画に関心があれば、タイトルを著名議論劇の大名作からいただいたことに気づくはず。だから「鳥の演劇祭9」演目に、『9人の迷える沖縄人』を見つけた時はテンションが上がった。だがこの時は都合が合わず、2017年の全国小劇場ネットワーク会議時に初観劇を果たす。  70年代初頭、沖縄の本土復帰を巡る話し合いに集められた市井の人々と、その議論の様子を描く芝居の稽古という二つの世界を往還する今作には、県外の人間が知らない、いや知ろうとしない「沖縄の歴史と現実」が��々しく織り込まれていた。場が進むほどに己の無知を突きつけられ、全身にじんわりと汗が流れる。けれど集中度の高い演技で言葉をぶつけ合う9人のやりとりからは、一瞬も目が逸らせなかった。  2年ぶりの再再演はブラッシュアップ版という。言葉の闘い、そこから生まれる熱はきっとオンライン上でも冷めることはないはずだ。近い未来、再びライヴで観る多くの人々への橋渡しに、この配信がなることを強く願う。
大堀久美子[編集者・ライター]
※大堀さんの取材による<2020/俳優の現在地> →当山彰一の記事
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