ジャンボ!!みんなの隣人❝5種類目のきりん❞の、マジータです。なるべく月曜日に更新する予定ですが、遅れても、野生きりんなので見逃してください。
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8. UBER 「ウーバー」

ジャンボー、「UBER(ウーバー)あるからあと2年間車買わなくていいかー」と、 旦那さんと話したりしているマジータです。 ウーバー知っていますか? スマホを活用したアメリカの配車サービス、登録無料の。 ウーバーに「乗客」または「ドライバー」のいずれかとして自己情報を登録すると、 利用時に「乗りたい人(乗客)」と「乗せたい人(ドライバー)」をうまくマッチングしてくれるのですよ。
ウーバーでは、マッチングを行う時点で(つまり、タクシーに乗る以前に)目的地までの運賃が確定され、乗る時点では両者合意の前提です。 ….「運賃の事前確定」。
これによってどれほど労力が削減され得るか、その恩恵にピンとくるかどうかってのは、どれだけ(いわゆる)途上国を訪れる人であるかによると思う。 ウーバーに登録しているドライバーは、当然、その後もウーバーから依頼を回してほしいわけですから通告されるようなことは避けるでしょうし、きっとタクシーの詐欺トラブル激減だわ。 また、 ウーバーには「乗客」と「ドライバー」が乗るごとに5つ星で評価しあうシステムがあって、 きちんとした登録者(乗客・ドライバー問わず)は評価が高く上がっていくし、 登録者( 乗客・ドライバー問わず )は評価の低い登録者( 乗客・ドライバー問わず )をキャンセルすることが可能です。 運賃の請求に後ろ暗いところがない日本のタクシーと違って、 東南アジアやアフリカなどにおいては「移動時の値段交渉は必須」。 値段のふっかけが当たり前だったり・空港にたむろしているドライバーが全員結託していてべらぼーに高額な値段でしか動こうとしなかったり・支払いの段になっていきなり交渉で合意した以上の金額を要求してきて応じなければそこで降ろされたり(または車を降ろしてくれなかったり)。 こういう事態を折り込み、常に警戒を維持する強い精神力で動かなことには一日の終わりには心が折れそうになったりするのが、ザ・途上国。 値段交渉は、片手に収まる程度の回数であれば「これも旅の醍醐味」などと余裕でエンジョイできるのですが、 「〇時までにXXへ着いてなくちゃならない」と、遅れることでどなたかに迷惑をかけたり、 一日のうちにサクサクちゃっちゃとこなしたい商談などのビジネスアポイントなどが先に詰まっていたり、 そういうタイムリミットのある値段交渉って非常に消耗するんですよね。 しかし、 旅における値段交渉というイベントはもはや遠い過去の産物となりつつアリ。我々世代がおじいちゃんおばあちゃんになった時に「ワシらの若い頃はな…タイで乗ったタクシーにぼったくられてな…」などと内輪ネタのように懐かしく振り返っては盛り上がり、
時々、若い方々に不思議そうな眼差しを向けられるのでしょうか。 マジータがウーバーを評価するのは、 乗客にメリットがあるだけでなく、頑張っている登録ドライバーにもメリットがあるのがステキーって思ったからなんですよう!! 両者をハッピーにするシステムって、イノベーション!ってカンジで、称賛に値すると思うんですよね。 途上国の値段交渉に触れたばかりでなんなんですけれども、 全てのドライバーが「さて今日も乗客をいかにカモってやろう」などと考えているわけではないんですよね。 カンボジアなど、少しでも貧しい家族の家計の足しにせんと、空いた時間で、誠実に働こうと心がけている人もいたりするわけです。 しかしながら、 どこにたむろしている、どういう身なりの誰がどういうドライバーなのか、などは、その土地で暮らしてみて初めて理解できることであって、 私たちがイチゲンさんという立場で訪れる国の事情などは知りようがないのが現実。
結局、見知らぬ国で、9人の悪者ドライバーにぼったくられた直後に現れた10人目のドライバーがいくら誠実であったとしても、 直前で9人に騙されていたならば、10人目に対して「あなたも私の財布をいかに開けようかと狙っているのでしょ」という穿った視線を向けてしまいませんか。 直前の9人のドライバーが運賃をふっかけていたんだと知ったあとに現れた10人目のドライバーが(依頼した区間の)妥当な運賃を提示してきたとしても、 直前で9人にふっかけられていたならば、「もう少し安くできるでしょう」と、 不本意にも本来よりもだいぶ買い叩くような交渉に入ったりしてしまいませんか。 そういうのって不本意ですよね。 本当に貧しいドライバーはいくら買い叩かれてもその乗客を逃したくないわけで薄利で動かざるを得ないわけです。 おそらく多くの日本人にとってそうであるように、 マジータにとっても、笑顔の裏で貧困にあえいでいるかもしれない人と同じ土俵で対決して、そこで数百円を勝ち取ったところで嬉しいわけではないのです。 でも、だからといって貧しさを理由に他人を騙したり脅したりする行為を促進したいとも考えていません。 乗客とドライバーの一対一の交渉においてはどこを妥当な落としどころとして決着すべきかの判断が難しい。
第三者としてそこにウーバーが介入して値段を決定してくれるのであれば、 乗客であるマジータは、それが高かろうと安かろうと「妥当」として受け入れ、気持ちよく支払って降りたい。 そして、 悪徳ドライバーの陰で印象薄くおらざるを得なかった、 損をしてきた(かもしれない)誠実なドライバーたちが、 ウーバーの評価システムで適切に高い評価を得て、 指名につなげたり個人契約を獲得したり、 時にはウーバー評価の低い乗客を避けてトラブルを回避し、 よりたくさんの働ける機会に恵まれてほしいと願うばかりです。
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7. SUPERMARKET「スーパー」

ジャンボ、セーターでも午前中が寒い、寒がりマジータです!! 最近のナイロビ、マジ de 寒い。 いま、日本は帰宅時間くらいでしょうか。 私はひとりでお昼ごはんを食べようとしているところです。 時差6時間。 日本の時計をちょうど180°遡ったのがケニアの時計だと思ってください。
アフリカはうんと遠いと思われがちなのですが(実際遠いですが)、 でも、アフリカ大陸はヨーロッパ大陸のすぐ下にあるわけですから、 ヨーロッパとの経度の差はあまりないのですよ。 日本と“サマータイム中の”ドイツやフランスの時差が7時間で、 ナイロビはもうちょっと、気持ち日本に近いので6時間、というところでしょうかね。 さて、マジータ、 みなさんから「アフリカ、食べ物大丈夫?」という類の心配のご連絡をよくいただきますので、 今日は少し『ゴハン』についてお話しておきたいと思いますね。 みなさま、ご心配ありがとうございます。 でも大丈夫ですよ。 ケニアのなかでも、首都ナイロビに限って言えば、 ヨーロッパで手に入るものはなんでも手に入るのです。 本当に。 だってフランス系スーパー “カルフール” もあるんだよ。 マジータも来るまで知らなかったのだけれどもね、 ナイロビって、 白人によって白人が住みやすいように建設された白人のための街なんですって。 アフリカ人の歴史を持たない街、とのこと。 開発開始が1899年ということは、日本は明治時代。 夏目漱石がなんかコツコツ書いてたようなあたりですから、意外と最近ですよね。 その後、 ナイロビの開発から携わっている白人たちと・街の発展に伴って新たに入植してきたインド人たちと・ケニア各地から移住してきたアフリカ人たちのそれぞれの居住区が同時に形成されてゆき、今日の、わりと住み分けがなされたようなナイロビの様相が完成したらしいですよ。 古くは白人が拠点としたムズング地区に住んでいるマジータたち。 そんなマジータたちが利用するスーパーなどの品揃えは、ヨーロッパで見かけるメーカーの、ヨーロッパと同じセレクションです。 多くのスーパーでは、 20種類以上のチーズを量り売っており、 サラミやハムも20種類以上揃えられており、 マジータの財布…いや、旦那さんの財布を開かんと誘惑してきます。 バゲットも焼きたてが100円、食パンなどは1斤50円。 ひまわりの種、かぼちゃの種、なんだかの種…などのシード類も取り扱いが多く、グラノーラの自作が趣味のマジータには非常に都合がよいです。 レンズマメ、ひよこマメ、クロマメ…など、豆類が充実しています。 買い置きしておけば日持ちしますし、 お肉や魚を買いに出かけたくない雨の日でも、 手抜きでタンパク質がとれるから大助かりです。 チアシード、キヌア、アマランサス、ベリー、ザクロ、アサイー、モリンガ、テフ、….望めはどのようなスーパーフードも手に入り、 粉モノも、意識高い系ムズングが迷わず選択できるよう、 <グルテンフリー>、<遺伝子組み換えなし> の表記があるものが並ぶ、 という具合、それがナイロビ。 また、 居住インド人が多いせいなのか、ケニア料理で多用するのかよく分からないですけれども、 どのスーパーでもスパイス類売り場が充実しています。

これは多くも少なくもない普通のスーパーでのスパイス取扱量。

ハーブティもオーガニックで一通りは揃えてあります。 そして、ケニア産紅茶...このKericho Goldというブランドのblack tea(ストレート)は、か・な・り、美味しい!!

お米も多種ありますよ。

ムズング専用の高級スーパーにあっても(私はまだローカルな市場とコネクションがないのでスーパー行くしかない)野菜はかなり安く(オクラなど1本2円しない)、対して、お肉は、鮮度が高いものの、日本と同程度の価格なので感覚的に「高い」気がしてしまいます。
<みりん>や<米酢>などのアジア調味料は手に入りますが生産がUKの場合が多く、ボトルは、なんというか「外国人が好みそうなスタイリッシュなデザイン」。明治屋とかで売ってそうな。 でも、砂糖と塩以外に<みりん>、<米酢>、<醤油>があれば、なんとなーく日本食らしいものができますから、概ね満足しております。 お味噌は、来週からいらっしゃる旦那さんのお友達に頼んで持ってきていただきます。
まあ、そんなわけで、マジータ、食べ物にはあまり困らず、 お酒はなるべく控えめにしつつ日本食メインで生活しておりますから、 どうぞご心配なさらないでくださいな。
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6. INJERA FARTS「インジェラっ屁」

ジャンボ、齢三十路をだいぶ超えてから初体験をしてしまったマジータとマジータの内臓です。
いやはや、まったくびっくりしましたよ。特に大腸が。
エチオピアの名物料理 <インジェラ> を食してまいりました。 ケニア名物まだ一切食べてないのに、先にエチオピア行っちゃったよ。 「そういえばインジェラ食べに行ってみる?」 ある週末の昼下がりの旦那さんの提案。 どうやらうちの徒歩圏に、インターネットでムズング(外国人)から高評価を得ているエチオピア料理屋があるとか。 フィーリングを大切にしたいマジータは下調べを避け、 インジェラがなんたるかについては旦那さんからの断片情報を知るのみに留めつつ、 ふたつ返事で近所のエチオピア料理屋に行ってみました。 旦那さんからの断片情報とはちなみに、「見た目は雑巾、味はゲロ」。 べつに知らなくて良かったよ、というインターネット評です。 ウワサのエチオピア料理屋は、 小さなガーデンにテーブルセットが設置してあるオープンエアのカフェでした。 エキゾチック感ナシ、頬をなでる風も爽やか。

ア・ラ・カルトで注文できるほどにエチオピア料理に造詣深くない我々は、 当然と言えば当然のように、オートマティックに2人前用のコース料理をオーダー。 インジェラ様のご登場はハイネケンを4本ほどカラにしたあたりでした。 ステンレス製のお盆を一面覆う真っ白なクレープ、インジェラ。 主食なのになぜか酸っぱいという謎の存在、インジェラ。 これ(↓)は、副菜などがセットされたあとのインジェラとマジータです。 大きさに注目。

デカいね。
注目すべきは上にのっかってる肉類じゃないのですよ。 下にひっそりと敷かれている薄くてまぁるい白い生地、 これ、これが他に類を見ないエチオピアの主食、インジェラです。

インジェラ面、アップ。

表面のこのぷつぷつした穴…マジータ「まるがいっぱい連なっている」ものを見せられると心がざわつくのですけれども…この表面のぷつぷつは「目」と呼ばれ、多いほどに出来が良いとされるとか。 味は、といいますと… 酸ッ! 酸ッっぱい! なんだこれ! べつにマズくはないのですが、いかんせん酸っぱい。 なんだか、罰ゲームの罰役張れそうなほどに酸っぱい。 なぜ酸っぱいのか。 主食というのは、バレーでいうところのセッターみたいな、 主菜にトスを上げるような役割の存在だと思い込んでいたマジータとしては、 前面に出過ぎているインジェラの主張に、インジェラ��存在に、インジェラの在り方に、 いかなる所存か問わざるを得ない。 マズくはない。 ぞうきんでもなければゲロでもない。 ただ、主食というにはパンチが利きすぎている。 さらに運ばれてくるインジェラ。 じゃーん!

登場時のポーズが違うからちょっぴり期待したものの、一発目と酸味は変わらない。 なんだよ、単に丸めただけかよ。 「なかなか興味深いものをいただいたね。 いくつになっても新鮮な驚きってあるものだね。 アフリカ文化とかよく知らないから良い経験になったよ、新しい経験ありがとうエチオピア。」 そんな感じで初体験の料理屋をあとにした私たちですが、マジータはインジェラの本領を甘く見ていてことを数時間後に知ることになります。 インジェラの爆発力は食する際の酸味にあらず。 インジェラの本気は、胃を通過した、あと...!! あとかたもなく消化されたはずなのに、 小腸に至るやいなやフリースタイルでガス砲を発しまくって暴れるインジェラ。 例えるならば、バリウムの時に飲む発泡剤を腸に抱えるかのよう。 誰かが「インジェラ食べたらお通じが良くなる」とか言っていたけれども、 どうしてどうして、 マジータの腑とインジェラはそういう協調的な関係ではなかったよ。 下痢するのとは違う。 プッシュアップなのよ。 胃酸をかいくぐって腸に到達したインジェラの様子たるや、キャラバンに紛れて国境を越えたとたんにバッとマントを取り去って正体を現した盗賊のよう。 腸壁のいたるところを内側から四方八方に押し上げる、押し上げる。 もしも私の大腸に目がついていたならば、大腸は目を白黒させていたに違いなし。 生まれてこのかたわりと平坦な人生を送っていたはずの私の腑は、 いきなり目の前に現れた謎の人物から極限に挑戦するようなストレッチ強いられているかのようだわ。 おっと…. インジェラについて語っていたら、ケニアネタでもないのにこんなにも長くなってしまった。 え? 結局なにが言いたい日記だったかって? 「なにが言いたいのか知りたきゃ、まずインジェラ食ってみろ。話はそれからだぜ」。 と、〆ておくぜ。
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5. MZUNGU MAYITA 「ムズング、マジータ」

ジャンボー、ムズングのマジータでーす! ジャパン製のムズングなら、やっぱり「とりあえず生!」っしょ!
スワヒリ語で「外国人」を指すのに「ムズング」という単語があります。 もともと「ムズング」は“白い人”を意味しており、マジータなど、日本人標準にしてみればだいぶトロピカルに地黒なのだけれども、スワヒリ語スピーカー達にしてみれば、自分たちより白かったら基本ムズングなんだってさ。 有色人種のマジータとしては“白い人”だなんて呼ばれるのには若干違和感あるのだけれども、まあ、よく考えてみれば、私たちだって、ただ「肌色の濃度が強い」「アフリカ大陸に住んでいる」という共通点ふたつのみをひっぱり出して、骨格から容貌から遺伝的に異なる部族の人たちを一緒くたに「黒人」とか「ネグロイド」とか「アフリカ人」ってまとめて定義きたわけだから、おあいこか。 アフリカの人たちの肌の色って本当に不思議。 生き物の色としての「黒い」は人工的な絵の具みたいなただ「黒い」のとはずいぶん違うんだなっていう、よく考えれば当たり前なんだけれども、あまり馴染みがないゆえに考えてもみなかった事実を、再認識する。 「黒は黒より出でて黒より黒し」、ひとことに黒といっても、 黒色ってこんなにもカラフルなんですね。 時には見とれてしまうような、すれ違いざまにハッと振り返ってしまうような、深みと温度を感じさせる、コクのある「黒色」の人いっぱいんですよ。 なんて美しいんでしょう! ところでムズングマジータ、 いまのところぜんっぜんスワヒリ語しゃべれない。 ダウンタウンから遠いムズング住宅街で、いかにもムズングです!っていう生活を送っているので、ケニア人のお友達ができないのですよね。 少しなら分かりますよ、「ディオ(はい)」「アパナ(いいえ)」「サワ(オッケイ)」「カリブ(ようこそ)」「アサント(ありがとう)」…でも公用語が英語とスワヒリ語となっており、みーんな英語がしゃべれるからどうにもこうにもそこまで緊急性を感じずにいてしまっておりまして。 「“マンボ?(問題ある?)”って尋ねられたら“ポア(ない)”って答えるのが、一対になってんだよ、って、え、知らなかったの」と旦那さん。 時々ポツリポツリとスワヒリ語を話す旦那さんは、 スワヒリ語と同じバントゥ語群にあるルワンダ語をすでに話せるので、そちらから借用してスワヒリを理解しているのかと思いきや、 よく聞くとそうではなく、日々の生活においてケニア人から気軽に「マンボ?」とか声かけられてるらしい。 おっとまあ、なんですかその抜け駆け感! 「え、でも、マジータ、買い物とかに向かう時、道端ですれ違うケニア人にスワヒリ語で声とかけられないわけ?」 声かけられないよ。 マジータ、思い返してみたら、「ニーハオ、ハウアーユー」「チャイナチャイニーズ!!」とかしか声かけられたことないよ。 しかも英語。 なんだかむなしいハナシだ。 後日、 心のなかでポアと返す準備をしつつ「さあさあ、誰か私にマンボちょうだい」的オーラを振りまきながらショッピングモールに向かっていると、 正面から民族衣装風のワンピースを身にまとった迫力体格のケニア人女性が歩いてきた。 「うちの親くらいの年齢かなあ、イカすファッションだなあ」と羨望の眼差しを向けた、あと少しですれ違うかというその瞬間、真顔の彼女からメンチ切ったような調子で「ジャンボ!」と野太い声が投げかけられ、マジータ、心の準備ができてなくてびっくりした。 彼女の「ジャンボ」を勝手に空気読んで「どきな」と脳内変換して勝手に道を譲り、 その数秒後にハッと「あ、いまスワヒリいただき!?」と振り返ってみたところ、女性は、何事もなかったかのように、豊かな腰を揺らしながらすでに去っていくところでした。 マンボ、の前に、ジャンボ。 ジャンボを自然に言えるようになりたいところだけれども、 まず、ジャンボ!って毎回あんなにガチッとトーンをキメる必要があるのかを、誰か教えてほしいよ。 しかしケニア人の友達がいないから尋ねられない、という、ね。 -------------------------------
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4. THEY DON’T REALLY CARE ABOUT ME 「私のこと、あんま気にしてない」

ジャンボ、やっと新天地での生活リズムがつかめてきたマジータですよ。 近隣のショッピングモールはだいたい制覇した! 和食派の旦那さんに、限られた食材でジャパニーズディナーを提供すべく、2日にいっぺんは、今日はこっちのモール、明日はあっちのモール、と、お散歩がてらの3キロウォークを日課としております。
おっと、 「ナイロビこわいよう、家から一歩も出たくないよう」的に籠城キメていた初期のマジータはいずこへ?と思ったみなさん、私のそんな姿をよくぞ覚えておいてくれていましたね。 前言撤回。 昼間のナイロビ、自分が想像していたほどにコワいところではありませんでした。 私を待ち受けていたのは、 北斗の拳の世界ではなかった。 包括して街の危険性を語るにはマジータあまりにもニューカマー過ぎるので、今日は主観の「街ぶらinナイロビ」のストレス度について語ります。 ネットを調べたら必ずヒットするナイロビ凶悪都市説、比較対象はどこなのでしょう。 ナイロビよりも危機な都市、逃げ場なくカモられる都市、けっこうあると思うのですよ。 マジータもネット上で語られる「デンジャラスナイロビ」に揺さぶられ過剰にナイロビを恐れていた一人なのですが、いざ降り立ち、この地で暮らし始めた今の段階で誰かに尋ねられたらこう言いたい。 「ぶっちゃけ、体感的には、ナイロビよりプノンペンの方が気が張る。」 もちろん、 頻度が高くても大半が軽犯罪ですんでいるアジアと生命を脅かすレベルの犯罪が起こり得るナイロビではもともと同基準で比較しようがないこと、ナイロビに限らず貧富格差の大きい社会では昼と夜では形相が違うこと(夜のナイロビはそりゃ問題外)を前提として聞いてほしいのですけれども。 治安が悪化している昨今のプノンペンで、対策していたのにご多分に漏れず「つるりん!」と持ってかれた経験のあるマジータとしましては、プノンペンは昼間であっても360°警戒網張るべきだと感じるのに対し、 ナイロビは、何に対してでも 常時疑ってかからなければ即痛い目みる場所かっていうと別にそうでもない感じよ。 プノンペン。 瞳で語らせたら右に出る者がいない目ヂカラ国民カンボジア人たちの首都であって、私が一時暮らしていた、例のあそこですね。 呼吸するように自然に瞳を使うカンボジアは、なんの悪気も意図もなくても、とりあえず「見る」、気に留まった対象があるとガン見するんですよ。 プノンペンで感じるプレッシャーというのは、街中で、どこかから誰かからまんべんなく絶えずチラチラと注目されてる重みなのですよね。 全員が全員こっちを見てる環境において、<好奇心から自分を見ている人>、<単に目に留まったから何気なく視線をやっているだけの人>のなかから、<獲物として自分を観察している人>を区別するのって、不可能に近いと思いませんか。 自分に降り注ぐ数多の視線のいずれが悪意を含むものなのかを、毎秒、瞬時に選り分けていったりすること、マジータにはできないわ。 対して、ナイロビ。 ケニア人、マジータのこと見ていない。 マジータに限らず、あんまり他人を見ていない。 てゆーか、興味持って 外界をあんまり見てない。 目はデカいが、目ヂカラはそんなに….ない! 日本みたいに目を直視するのが失礼な文化なの? それとも単に内向きベクトル傾向の人が多いの? まだいろいろよくわからないことが多いナイロビながらも、 ここにいるほとんどのケニア人がマジータのことを気に留めていないことだけは、わかる。 そういった条件下でどこかから視線を投げかけられようものなら、マジータすぐ気けるのです。 ナイロビで気を抜いて良いだなんて申し上げておりませんよ。 当然、最低限の警戒は必要。 警察官は、ちょっとめんどい。 でも、ナイロビは、 ヤル気のな…いや訂正、のんびりしたケニア人たちが、特にマジータに注目を払うことなくマイペースに闊歩するユルめの街であって、 全体的にはファンキーというよりは控えめで謙虚な雰囲気を醸し出していて、 さらに英語が公用語なので、誰に何を尋ねようともきちんとお返事が返ってきます。 な....なんか結構暮らしやすいぞナイロビ! 気候いいし! -----------------------------
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3. ETHIOPEAN KUNG -FU CONFUSION 「エチカン」

タイトルはなんとなくフッとアジカンが思い浮かんだからつけただけで深い意味もありません、ジャンボ、いきなりアフリカの洗礼を受けてぎゃふん!なマジータです。 ディレイドバゲッジ(荷物遅延)。 無事に手元に4つ届いたからよかったけれども、気が気じゃありませんでした。
バゲッジ(スーツケース)トラブル、ディレイ(遅延)しているのかロスト(紛失)しているのかって、正直、手元に戻ってきて初めて判定できることでしょ。 しかるべきタイミングで自分のスーツケース入手できない状況に陥るのは同じで、後日手元に戻ってきたら「遅延」、戻ってこなかったら「紛失」となるわけで、ディレイであっても、手元に戻ってくるまではロストと同程度のストレスを受けますね。
マジータ、いままで、けっこう旅してきたと思うんだけれども、一度もバゲッジトラブルに遭った経験がありませんでした。 そもそも、旅する時は、「守るものはないさ!」という “替えのパンツを片方のポケットに突っ込んだだけのごとき身軽さ” でホイホイと出かけていくのが常であり、これほどにたくさんの荷物を見知らぬ国に運搬した経験自体がなかったわけですけれども。 よりによって、はじめてこんなにスーツケース運んだそのタイミングでディレイとは泣ける。
スーツケースが手元に届くまで気が気でなかったのは、なにも、か弱き繊細な乙女であるマジータの神経の細さのせいではありませんよ。 不信感には根拠があるのです、だって私、アジスアベバ(エチオピア)空港の乗り換えで、一本早い飛行機に乗せられてケニアに連れてこられたのですから。 ぎゃふん! エチオピアで一本早い飛行機に私を誘導した職員達を信じる術をいかにして知らまし!
私が乗るべきだったアジスアベバ発ナイロビ着の飛行機は11:00離陸のET304便。 対して、乗せられてしまった飛行機は、8:30離陸のET302便。
成田から我々を乗せた機体がアジスアベバ空港に到着するのを待ち構え、機体から降りたとたんに交通整理員的なリアクションで乗客を乗換便に振り分けていた空港職員のお兄ちゃん(エチオピア人)の 案内に対して懐疑的であったマジータはいろんな人に何度も尋ねましたとも。 「この機体はET304ですか?」って。
私をET302に導いた空港職員のエチオピア人お兄ちゃんに、念を押してみた。 機体の入り口で我々を招き入れる微笑みのスッチーに尋ねた。 機体のなかを練り歩く美人スッチーにも尋ねた。
誰もが「この便はET304だ」と太鼓判を押した機体は、きっちりET302便の定刻8:30に飛び立つ、の巻。 ほらぜったいこれET302便やん! 離陸前、きょろきょろとしながら機内の指定座席にたどり着いた時、私の座るべきL11というシートには、ET302と印字されたL11席のチケットを持ったキラキラした瞳が愛くるしいアフリカン少女が座っておりました。 「ちょっとちょっと、やっぱこの機体ET302じゃないの?この人ET302のチケ持ってんじゃん!」とそこらへんのスッチーをつかまえて尋ねるマジータに、スッチー、「ええ、でもこれcombined(=ふたつの便の合同)フライトだから」両手の人差し指同士をくっつけながらモーマンタイ的な回答。
「で、では、私どこに座ればいいのでしょう」と問うと「お好きな席にお座りください」。 レストランかい。 まあいいわ、行先は同じナイロビだから文句言わないで乗っておくけど、でも絶対これ一本早いET302便でしょ。 よくもまあ堂々と304と言い切るものだよとアジスアベバ空港の流儀に感動しつつ、同時に「ふむ、この大陸ではどうやら他人の言うことは一度疑ってみなければならないのだな」と私が胸に刻み込んだあたりで、飛行機は離陸。 はい、やっぱり8:30な。 飛行機が落ちもせず入国審査もスムーズにケニアに入国手続きできたのは幸いですが、空港から出ることができない。 だって、身柄のみが早くケニアッタ空港に着こうとも自分のスーツケースが手元にないんだもん。 成田で預けてしまった我がスーツケースたちが、私が本来乗るべきであったET304便とともにケニアに運ばれてくるのは想像に難くなく。 荷物を引き取らないと空港の外に出られないし、やることもないし、仕方なく、ケニアッタ空港の荷物ターンテーブルを見つけ続けること3時間。 無心。
wifi飛んでおらずやることのない空港で無心で3時間。 疲れたし蒸し暑いしお腹すいたし喉もかわいたけど3時間。
3時間経ってET304便の荷物がターンテーブルに乗っかって回り始める頃、エコノミークラス20時間を耐えてはるばる日本からやってきたマジータの疲労はピーク。 早く新居に到着してやわらかいベッドに倒れこみたい。 血走る目をカッと見開きターンテーブルを注視しておりましたが、待てども暮らせども我がスーツケースたちは姿を現さず。
満身創痍のマジータにケニアッタ空港職員が言い放つには「あなたの荷物、次の便に乗せられてくるかもしれないから、もう2時間ここで待って」。
2度目のぎゃふん、ちょっとアンタ、疲労困憊のこの私にこのターンテーブルの前に合計5時間いろっていうの。 私がずーっとここに3時間いたの、見てたでしょ。 怒る気失せて脱力したわ。 そんなことやってられんわい。 マジータには、新居マンションの鍵受け渡しのアポがある。 空港の外では、凶悪シティと名高いナイロビにおける私の唯一の命綱、旦那経由のドライバー・ロメオが待っているはずで、置いて去らされたかなわない。
マジータは待ち続けるのをギブアップした。 こうして、着替えもコンタクトも歯ブラシもなんもかんも入ったスーツケースたちを、後日新居まで送ってもらう手続きをとることに決定。 しかしまあ、この手続きがまたノロノロと、あーでもないこーでもないと1時間くらいかかる。 書類一枚だよ、しっかりしてちょうだいよもう眠い。 「送付を依頼する」という一見英断かに思えた私の決断は、 このあと空港の外でうまく落ち合えたドライバーのロメオにも、 ドライバーの電話を借りて連絡を取った出張先にいる旦那にも、 マンションで出会った旦那の同僚にも訝られ、その後大揺れ。 「スーツケース、本当に送られてくるかな?ケニアッタ空港、そんな気の利いたことやってくれる?自分で取りに行かない限りスーツケースは戻ってこないままこの話は立ち消えるよ。ここはケニアだよ」と、話す相手全員からさんざん脅すかのようなことを言われ、 私の脳裏には、アジスアベバ空港のチャラいお兄ちゃん、微笑みのスッチー、他人の言うことはアテにならないという教訓、L11の席に座っていた愛くるしい少女の瞳、ぐるぐる回るターンテーブル、1時間かかった送付手続き書類、などなど、閉じかかる瞼でかろうじてとらえた映像が浮いては消え浮いては消えしました。 そうだよそうだよ、私をカジュアルに違う飛行機に乗せたような調子で、私のスーツケースも違うとこに送ってるんだよ。 そうに違いない。 やはりもう一度スーツケースを取り戻しに自ら空港に向かうべきなのではなかろうか。 でも私がいま外出してマンションを不在にして、もしも配送員がすでにスーツケースを運んできていたら、誰がここでスーツケースを受け取るのか。 受け取り手がいないのをいいことに、スーツケースは誰かに持ち去られてしまうのではないか。 と、しばらくアタマを抱えて過ごす。
旦那(自分が携帯持っていないので書類に電話番号を書いていた)のもとに、ケニアッタ空港から電話があったのは2日後。 2日後、4つのスーツケースは、奇跡的に、新居に到着。
肩の荷が下りるまでの心労といったら、まあ。 気が気でない待機の2日間、心休まる時がありませんでしたが、 唯一のメリットとして、 どさくさに紛れて、スーツケースがナゼ4つもあるかという点について旦那さんからスルーしてもらえたこと。 まあ、そんぐらいの特典ほしい。
ニジェールに長く赴任していた友人にこの話をしたことろ、
「そんなん序の口序の口、私のスーツケースなんてひとりでパリとモロッコの間を5往復くらいしてたで。」
ご、5往復って。 ねえねえ、アフリカの空港のみんな、2回くらい往復したあたりで何か気づこうよ!
ぎゃふん!
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2. UPON MY ARRIVAL 「到着したらば、」

きゃあきゃあ、ジャンボ、九死に一生を得た感満載のマジータです!
自分の出張が決まってマジータを空港に出迎えられないと決まった瞬間、 さっさと(同僚達が住む、いうなれば官舎的な扱いの)マンションを契約し、 信頼ができる筋からお迎えのドライバーさんを手配し、 空港に私をピックアップしにきてくれるよう動いてくれた旦那さん。 さっすが旦那さん、仕事においてのトリアージができてはるー!!
クリアすべき課題は、 ケニアッタ空港で、面識のないお迎えドライバーのロメオさんとうまく落ち合うのみとなったわね。 状況に差し迫られて決定した官舎は、FULLY FURNISHED、家具付き。 したがって、特に、新居に置く家具などを選んだり揃えたりする必要はなくなってしまった。 家が決まってしまった今、急いでナイロビに到着しようとも、新生活スタートを切るのになにひとつ不足のない状況が整ってしまっており、 マジータにできることってなくなったらしいわ。 まあ、できることがあるとすれば、 旦那が帰ってくる前に全ての荷をほどき、 愛すべきガラクタ達を、まるでもとからそこにあった備え付けの家具の一部のように整えて、スーツケースを4つもナイロビに運び込んだ事実を隠蔽することくらいか。 旦那さんは、空港まで迎えにこれないだけでなく、その後もしばらく帰ってこず、マジータは、どうやら用意されたマンションにひとりでポツーンと過ごすみたいよ。 -------------------
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1. ME AS A DUCK CARRYING TOO MANY GREEN ONIONS「多すぎるネギと私という鴨」

ジャ、ジャンボ....
「え?このジェットコースター、最初からいきなり急降下なん?」という、しょっぱなもしょっぱな過ぎるイベントの発生に動揺気味のマジータinトーキョー。
東京で退職するのが3月29日。 マンション解約退去をその2日後(3月31日)に完了し、その足で成田空港に向かうというスケジュールに対して「マジータ!それ無謀だよ!!!」とは、記憶する限り、全ての友人が言っていた。
こんなタイトスケジュールを敢行したのは、ひとえに、 日本のマンションの(4月にかかってしまったあとの)日割り家賃の支払方法が面倒くさかったからなのですが、 私自身がナイロビでの『住居決め』に介入したかったのも理由のひとつです。
単独で先にナイロビ入りした旦那さんは現在ホテルで暮らし、ホテル暮らしに倦んでいる。 新しい職場に慣れないうちから、仕事と並行作業で家探ししたり、生活必需品を揃えたり、新生活をセットアップするのはタイヘンだろうからサポートしてあげたいなという気持ちが半分。 もう半分は、住むところに一切こだわりのない旦那さんに、テキトーにそのへんの空いてる住居を決められてしまうのは避けたいという。
だーって今後彼は日中は職場にいるわけで、一日中おうちにいるのはマジータじゃん。 別にマジータもこだわり屋さんじゃないけどさ、選ぶところはセキュリティ面で(あらゆる事態を想定して)トップレベルの住居じゃないと困るよ、旦那が帰宅した時に室内で撃たれて倒れこんでるマジータを発見、とか、嫌でしょ。 デンジャラス、デンジャラスってみんな言うんだもん、ナイロビがどんだけ危険なのかわかんないから正直ビビッてるよ!
旦那さん危ない目にあったことほとんどないっぽいし、そういうハナが利くのか不明なんだわ。 然り、 私が可能な限り早く参上し、デンジャラスなナイロビにおける己の最大限のセーフティーを確保するべく、新居の内覧に同行する予定でこのタイトスケジュールを敢行したというわけよ。
「ナイロビの空港で旦那とうまく落ち合えんかったらどうしよう」 「換金するところを誰かに見られて、旦那と落ち合う前にお金すられたらどうしよう」 「空港でwifi飛んでるのか?携帯番号もないし、私、旦那と会えなかった場合どのタイミングでどう動けばよいの」 「スーツケース4つもあるのに、会えないままの状態でトイレに行きたくなったらどうしよう」
あらゆるトラブルの可能性を心の中でシミュレーションしながら東京で働く、出発一週間前のマジータのもとに、旦那さんからひらり一通のメールが。
「3月28日から4月5日まで出張が入り、4月1日、空港に迎えにいけなくなってしまった」
えっ! なんと! さすがに迎えが来ないとはシミュレーションできてなかった。 まさかの、ナイロビに降り立った瞬間からの<想定外イベント>が発生。 マジータ、呆然としながら出発前の彼との会話を思い出す。 「ミニマリストという言葉が流行る前からミニマリストだった俺」を自認する彼は、 だいぶ早い段階から「ナイロビにくる前にガラクタは処分すること。ナイロビには使わないものとか持ってこないこと」と、呪文のごとく私に唱えていた。 対して、私は、彼には生返事を返しながらもしれっとスーツケース4つを持ち込む画策を練っていた。
エチオピア航空はスーツケース預けるの2つまでは無料、持ち込みのキャリーも1つなら無料。 つまり、スーツケース3つは無料(53kgまで無料とかよく考えたらすごいな)。
超過となる1つ分の預け代金は自分が払うのだし、 ナイロビに降り立ってさえしまえば、彼は呆れ顔はするだろうけれども、もはや後の祭り。 マジータはすでに、確信犯的にコンビニからスーツケース4つを空港に送り込んでしまっていました。
デンジャラスシティ代表格の空港で、 スーツケース4つ持ってひとりぼっちで換金する小さなアジア人のマジータは、まさに、ネギをしょって立つ鴨の如し。しかも、ネギ過多。 オイ、誰がスーツケース4つも持ってくことにしたんだよ! お前だよ!
いまとなっては4つもあるスーツケースが憎い。
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ジャンボ!マジータです。 ジャンボってスワヒリ語でこんにちは、って意味なんだって。
カンボジア日記から経つこと5年。 このたびは、ちょっくらケニアでの生活をコンスタントに綴ることで遥か遠くの故郷に住む親を安心させようかなあ、などという前向きな目論見から、日記なるものを書いてみんとて、書くなり。
.....しなしながらもともとブログ書くキャラでもないので、すぐ途絶える可能性も大なり。
マジータ、旦那さんのお仕事の都合でこの4月からケニアに住むことになりました。 自分の人生、まさかアフリカに住む機会に恵まれるとは思いもしなかったので、ワーオラッキーって感じよ。
youtubeでナイロビをチラ見してみたらシェムリアップより数倍発展していて、腰抜かした。
ケニアもたまーに断水はするらしいけど、 カンボジアみたいに、断水に停電が重なって毎晩ロウソク、 雨の日には部屋に大量に飛び込んできたメイプリアン(カゲロウみたいな虫、英訳するとリーダー・オブ・レイン)の死骸が床上2cmほど積もって途方に暮れる、とか、そういう心配はなさそう。 スワヒリ語以外に英語通じる東アフリカ随一の大都市らしいし、なあになあに、ヨユーやないですか。
マジータ、むしろもっと秘境みたいな村落でも暮らせるのに。
治安良くないっていう評判は気になっているのだけれど、 雰囲気などを肌で感じてみないといかんとも判断し難いので、 こればっかりは暮らし始めてから、身の処し方を対策するしかありませんね。
とりあえず2年滞在の予定です。
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