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朝井リョウ「ままならないから私とあなた」
久しぶりに読書したらめちゃめちゃ面白かったので、備忘録的な感じで。
だらだら下手な文章書くだけなので読んでても何も面白くはないと思いますw
この本一個の短編と一個の中編で構成されてました。
短編「レンタル世界」
なんとなく某〇野企画の演劇を彷彿とさせるような題名ですが、設定は同じでした。
レンタルで彼女とか友達とかをやってるよっていう女性と、「自分の事をさらけ出せば絶対相手は心を開いてくれるんだ!」っていう体育会系の男性が出会う物語。
細かい内容は避けますが、「自分はどんなにあいつのことを分かっている」って思ってても、それはしょせん自分から見たその人であり、自分の世界の範囲を逸脱していないっていう。
あなたが見ているその人って、その人があなたのために作っている仮面なんだよっていう話でした。
ただ、そのことに気づけないのがダメなのではなく、むしろそのことに気づかないで暮らした方が幸せなんじゃないか、自分の世界しか見ていないのに、他人の世界を見れているって錯覚していた方が幸せなんじゃないかって思いました。
どんなに仲いい人でも、すげぇ深い闇の部分知りたいなぁってあんまり思わないですもんね(笑)(おもいますか?)
長編「 ままならないから私とあなた 」
「とにかく効率重視。無駄なことは切り捨てる」っていう天才型の薫と
「無駄な事にむしろ意味があるんじゃないの?」って考える雪子の物語。
色々なテーマが作中にはあるけど一つの大きなものとしては、「便利ばかり追い求めていいんですか皆さん。」っていうやつ。
この考え方最近トレンドじゃありません?
なんかいろんなところで言ってる人がいる気がする。(大好きなオーラルさんとか)
何で便利ばっか追い求めちゃいけないのかって言うと、一つはこの作品に出てくるように「人の均一化」がされちゃう。
便利なものを追い求める=無駄なものを排除する=残ったものは全部便利なもの=便利なものしか人は使わなくなる=個性がなくなる=みんなおんなじ感じの人になる ってことなんかな?(書いててよく分からんくなったけど)
最近で言うと「みんなiPhoneつかってる」っていう事がそれにあたるのかな?それで個性がなくなっているかはちょっとよく分からんけども…
あとは「とりあえず大学生はコンタクト」みたいな。
眼鏡かけてる子はもはや個性的ですよね。
ンで「効率重視」の女の子は、まさに便利を追い求める子で、もう一人の子はそんな考えに疑問を持っている。
ただ、その子でさえ、外国に行った遠距離の彼氏に「手紙書いてほしい」って言われるけど結局書かなくて、その理由を「時間がかかる」とか言ってる。無意識のうちに「効率重視」の考えのほうに染まっちゃってるんですねーこわいこわい
ンで結局どうなるかって言うと、どっちの考えが正しいとかじゃなくて、時代の変化=いろんな考えが「共存する」っていう事だよねって感じで物語は締められます。
「世界の変化」≠「世界が丸ごと入れ替わる」
「世界の変化」=「小さな世界が増える」 って感じで。
薫みたいな考え方をする人がいるから雪子みたいな考え方をする人がいる。
世界が「効率重視」の方向へ変化しないと「無駄なものこそ大切」っていう考えは生まれないよねっていう事なんかな?
当たり前だけど自分の意見が絶対正しいって思いこまないで、いろんな人の意見に目を向けれた方が視点は広くなりますよね。
なんかでもこのタイミングでこの本読めたの良かった気がしますね。
働き始めると同業者としか会わなくなって考え方凝り固まっちゃうので
眠くて頭回んなくなってきたんで寝ます。
おやすみなさい🌃
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