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なくさないように、しまっておいて
これは、俺が17歳か18歳か……ともかく、25年くらい前に書いた小説です。完全にオリジナル。横書きだけど「小説」の体裁を気にしていたようで、数字は漢数字になっています。 もしも、「ひきこもり生活」のひまつぶしになれば、当時のJK俺氏も、公開に踏み切ったおばちゃん俺氏も、うれしいです。 なくさないように、しまっておいて 「一七歳か……いっつも俺の前を歩いてくよなぁおまえは」 互いに部活動を早引けして、よく行く喫茶店でケーキを頼んでささやかなお祝いをした後、家でもお祝いがあるからと言う彼女を送るため、俺たちは電車に乗っていた。彼女の耳には小さなピアス。 「嘘。そんなに早歩きしてないよ、私」 くすくす笑って彼女が答える。ふわりと視線を窓の外にやりながら、指先で軽く耳のイミテーションパールに触れる。気にいってくれたみたいだった。良かった。 まだそんなに遅い時間ではなかったけれど、もう外はだいぶ暗かった。冬の足音が聞こえてきました、そんなコピーが世の中に氾濫する季節。彼女の大きな瞳に、窓の外を流れるネオンの光が次から次へと映っては消える。俺はその光にしばし見入っていた。この、生まれて初めての恋人を、俺はそれはそれは大切に想っていた。 橋にさしかかる。足元から、さっきより乱暴な音が響く。 「ねぇ見て。……川に月が映ってる。綺麗」 急に言葉をかけられて、その瞳に見入っていた俺はちょっと動揺する。 彼女の視線は変わらず外へ向いていた。……綺麗だった。満月を二日ほど過ぎていただろうか、それでも輝きは衰えていない。いや、これから欠けていくことを知っているから、必死で光を放っているように見えた。 今度彼女の瞳に映るのは、……何もない、闇。月明りが包み込む、優しい闇だった。 おまえはあの時、なにを想ってたんだろう? そしてあの夜、なぜあの川へ消えてしまったんだろう? 水面に揺れる月が、おまえを呼んだのだろうか……。 俺は、結局大学へは行かなかった。高校一年の時親父に連れて行かれたバーで働いている。バーテンダーの見習い(もう見習い歴三年だ……はぁ)である。親父の友人であるマスターは優しいけれど、仕事にはとにかく厳しい。マスターの奥さん(一水〈いつみ〉さんっていう)は、静かな言葉で容赦なく叱るマスターと叱られる俺を横目で見ながら、料理を用意したり気が向くとピアノを弾いたり。お客もいい人ばかりの、雰囲気のいい店だ。 「バーっていうより『溜まり場』っていう感じの、アットホームな店でな。俺の友達の店で、“サンクチュアリ”っていう店なんだけど。お前が行っても誰も咎めたりしないと思うんだ。どうせ初めて飲むなら、いい店でいい酒を飲むべきだっ」 そう力説した親父は、酒好きの遺伝子を俺にくださった(お袋もか)。 「瞳〈あきら〉くーん、バイオレットフィズ頂けるかしら」 「はい、かしこまりました。沢渡さん好きですねぇバイオレット」 「若い頃から好きでねー。必ずっていうほど飲んでたわ」 「あっ、やっぱり遊び回ってたんですか?」 なにーっ、と怒ってる沢渡さんは、思わずママー水割り頂戴っと言いたくなる風貌だけど、実は売れっ子の脚本家。この間のドラマも最高視聴率三〇パーセント!なんて出してたから、顔が知られてしまって迂闊に出歩けやしない、と嘆いている。“サンクチュアリ”は駅前の繁華街より少し奥まった所にあるから、そんな業界人もよく来る。(ちなみに俺も沢渡さんのドラマは好きで、欠かさず見ていたりするので、やっぱり嬉しい) 「一水さーん、ピアノ弾いてよー」 「あっオレも聴きたいーっ、弾いて弾いてー」 駅前公団住まいのサラリーマン二人が、ちょっと頬を赤くしてテーブル席から声をかけた。一水さんはそうねー今日は弾いてなかったぁねー、なんて言いながら洗い物の手を止めてカウンターを出る。 “サンクチュアリ”のウリのひとつが、一水さんのピアノだ。音大を出てるだけあって、腕前は一級だし、レパートリーも幅広い。 広くはないはずの店内に置かれたグランドピアノ。これだけ大きいのに、それほど圧迫感がない。 紫色の飲物を沢渡さんの前に置くと、静かにピアノが鳴りだした。 「……あれ、これって天気予報?」 カウンターにいた二人連れの女性たちが、はたと顔を見合わせる。俺も好きな曲だけど、やっぱり天気予報のイメージが……。 「おっ、ジョージ・ウィンストン」 おっと、お客だ。先にマスターが声をかけた。 「いらっしゃいませ。久し振りだねー、林くん」 「えぇ、昨日だったんですよ初コレクション。忙しかったんで」 林さんも常連の一人だ。ファッションデザイナーをしていて、最近独立したそうだ。そっか、じゃあ顔見せないはずだ。 男の人がもう一人と、女の子……年は俺と同じ位、かな……? 強い瞳。誰かに、似てる? 「あらら、こんなところでひなたちゃんにお目にかかれるとはねぇ」 沢渡さんがそう言った。 「知ってる人ですか?」 「えっ瞳くん知らないの? 藍川ひなたっつったら今一番旬なモデルよ。そっか林小吉のコレクションに出たのねー。見たかったわー。ちょっと挨拶してこよっと」 沢渡さんはそう言って林さんのテーブルのほうへ行ってしまった。えーと……。 「瞳、暇なら林さんとこオーダー取って来て」 マスターに言われて、はっと我に返る。 誰に似てるんだろう? いや、そんなこと差し引いてもかなりの美人だ(モデルなんだから当たり前か)。 「ご注文はお決まりですか?」 「お、瞳くん久し振り! まだマスターに怒られてんの?」 「いいかげん回数は減りましたよぉ。林さんこそ忙しそうですね……あっ、独立おめでとうございます」 「サンキューっ。あ、オーダーか、ちょっと待ってくれよ……」 いつもは結構落ち着いたクールな雰囲気の人なのに、なんだか陽気だ。そりゃそうだ、ついに念願の独立! だし。 沢渡さんはいつの間にか例のひなたとかいう子と話し込んでた。 「あれ、じゃあひなたちゃんて瞳くんと同い年?」 「え、あきらくんて?」 「この方よー。ここのバーテン見習い」 「え?」 こちらを見上げたところに、思い切り視線を合わせてしまった。 あ。 わかった……誰に、似ているのか。 「あきらくんて、いうんだ?」 「あ、ええ……そうです」 ぎこちなくなっちまったかな。 「すごいのよー、漢字でヒトミと書いてあきらって読むの」 うわ、綺麗な名前ーっと彼女が驚く(大抵俺の名前を一発で読んでくれる人はいない)。 俺はどうしようもない想いに駆られていた。 そうだ、彼女、玲子に似てるんだ。俺の、今まででたった一人の恋人に。 玲子は一七歳の誕生日の夜、家族でお祝いをした後、皆寝静まった後に一人家を出た。もちろん翌朝は大騒ぎだった。家族が捜索願いを出した直後、この街を二分して流れる川に女性が浮かんでいると住民から通報があった。……玲子だった。 玲子は前の晩食事をしたときのまま、高校の制服を着ていた。着衣の乱れは全くなく、外傷なし、争った跡もないことから、自殺と断定された。遺書も日記も見付からず、理由は全く判らずじまいだった。 玲子は学校では人気者だった。明るくて芯の強い子だった。誰もが彼女のことが好きで、彼女も皆のことが好きだった。俺たちは同じクラスで、いつもクラスの中心にいて校内と教室を忙しく行き来する彼女に、俺も好感をおぼえていた。そんな彼女が俺に告白してきたのは、あれは夏休みが目の前に迫った頃。俺は剣道部の練習を早めに抜けて、誰もいない教室で荷物を片付けて休んでいた。(前の晩親父と飲んでいたから、暑さに負けて気分が悪かったんだ) 誰かが、開け放した後ろのドアから入ってきた。 「……西条くん? どうしたの、部活は?」 「あー勝海さんだー……駄目だ、頭がくらくらする」 「大丈夫? 熱射病?」 玲子はそう言って心配そうに俺の顔を覗き込んだ。 「……ねぇ、いきなりだけど、西条くん今彼女いる?」 「へ?」 まさかあの��気者勝海玲子が俺なんかのことを好きだったなんて思わなかったから、間抜けな返事をしたっけな。玲子は二人のことを隠すこともなく、いつの間にかクラス公認、校内公認になってしまっていた。 玲子は成績も良かった。これなら六大学だって平気じゃないか、との評判だった。 だから、誰も信じられなかった。玲子が自殺するなんて。 今でも時折思い出す。水に濡れたおまえの耳に淡く光ってたイミテーションのパールと、あの夜水面に揺れていた月。 その度に怖くなる。あの偽物の宝石と、欠けていく月の光が、記憶の中で引かれ合い、繋がって、一つになっていくんだ。俺があのピアスをあげなかったら、おまえは月に呼ばれたりしなかったんじゃないか。馬鹿らしいといつも思い直すけれど、やっぱりそんな気がして、急いでしまい込む。 「瞳くん、なにか作って?」 あ。玲子の眼だ。 「瞳くん? おーい仕事中だぞ、ぼーっとするなー」 「……あっ、すみません」 ひなたさんだった。俺はカウンターの中に戻っていたんだ。いつの間にかひなたさんと沢渡さんがトレードしている。沢渡さんは林さんたちと楽しげに談笑していた。 「なにかって言っても、俺たいしたもの作れないよ」 「いいよ、なにか得意なの作って」 得意なのって言ってもな、まだマスターのOK出るのも三分の一の確率だし……とりあえず、モスコミュールなら平気かな。 「はい、どうぞ」 ひなたさんはきれいな指でグラスを受け取って一口啜ると、満足そうに微笑んだ。あまりモデルっぽい笑い方じゃなくて、ただの女の子の顔だった。 「おいしい! たいしたものじゃないの、これって」 「マスターはまだまだだって言うけどな」 「ふぅん、厳しいんだね……」 また一口啜った。よく見ると、どうもノーメイクみたいだ。つまりそれは、素顔だって十分きれいだってことで……すごいな。 「ねぇ瞳くんて、結構もてるでしょ?」 「えーっ?」 「かっこいいもん。ねーねー、彼女は?」 彼女、か。そういや、作ろうとも思わなかったな……。 違う。いらなかったんだ。 「いないよ」 「あ、そうなんだ? なんだ、皆見る目ないなあ……」 この店気にいっちゃった、また来るね、なんて言ってひなたさんは帰っていった。 その三日後に来たのを皮切りに、ひなたさんは本当によく店に来た。ほとんど二日に一遍である。初めと違って、毎回一人だ。 その日は日曜日で、マスター夫妻が次の日から旅行に行くと言い出した。早春の京都に行くそうだ(いいなあ)。自然、店は二人のいない三日間休業である。 「こんばんわぁ!」 「おっ、いらっしゃいひなたちゃん。今日は仕事休みかい?」 「ええ、明日からまた雑誌の撮影ですわー」 ひなたさんは“サンクチュアリ”に来るときはいつもノーメイクだ。そしていつも、カウンターに立つ俺の前に座る。なんだかそれだけで、店の中の雰囲気が少し変わる。モデルだからかな、なんて思うけど、そうじゃない���ひなたさんだから、周りの空気を変えることができるのだと思う。そしてその空気は、日なたのように暖かく居心地がいい。店の常連さんたちとも、すっかり仲良くなってしまっていた。 「瞳くん、いつも作ってくれるの、頂戴」 「かしこまりました」 あの日作ったつたないモスコミュールを、ひなたさんは妙に気にいってくれていた。 ──ありゃ、空っぽだ。 「ごめんちょっと待っててくれる? 酒足りないから取ってくるわ」 カウンターの奥へ回ると、同じことをしていたマスターが声をかけてきた。 「なあ瞳、ひなたちゃんって可愛いよなあ?」 「そりゃあそう思いますけど……どうしたんですかいきなり」 「瞳は今彼女いないんだろ?」 「だからどうしたんですって」 「いや、ひなたちゃんて瞳のこと好きなんじゃないかなあ、なんてな」 「はぁ!? 嘘でしょー」 嘘でしょー、とマスターの手前そう言ったけど、……どうもそうらしい。俺が暇になってカウンターの内側でグラスを磨いたりし始めると、俺にいろんな話をさせる。昔のこと、今のこと、趣味、いろいろ……。ひなたさんは人に話をさせるのが上手くて、しかも聞き上手だから、喋るほうもつい気分が良くなっていろいろ喋ってしまう。 「はい、お待たせ」 「ありがとう。ねぇ、入り口のところに貼ってあったけど、明日から休みなの?」 「うん、そう。三日間ね。あれっでも明日から仕事なんでしょ?」 「夕方には終わるもん。なんだ、明日から瞳くんに会えなくなるのか……」 何も言えなくなってしまった。胸の中に、忘れていた暖かみが戻ってきたような気がした。 同時に、眼の奥に淡い光が蘇る。それは冷たくて、胸の暖かさはすうっと冷めていく。白く、水に濡れて光る。白く、白く、光る。 「残念?」 やっと口を開いた。 「うん……でも、瞳くんも休みたいもんね。そりゃー仕方ないし」 素直な子だな……なんて、妙に感心した。俺はその日、上手くすりぬけて他の客の相手をして、その後ずっとひなたさんとは目も合わせなかった。 街を流れる川は、俺の好きな場所でもある。 この街の大抵の人が、幼い頃にはあの川で遊んだという記憶を持つ。街中だから釣りをする大人たちもほとんどいない。なぜかこの街の小学校は川沿いにあることが多いので、暖かい季節になると子供たちは遊び場を校庭から川へと移す。俺も、そうだった。小さい頃からあの川で遊んでいて、当然のようにあの川が好きだった。 その川へ、玲子は消えた。 どんな風に? 制服を着たまま──紺のブレザーに同色のボックスプリーツのスカート、赤いリボン、玲子はそれがとても良く似合ってた──俺がプレゼントしたピアスも、つけたまま。裸足で。あの夜は冷たい風が吹いていた……。 堤防から、川べりへ降りる。手前の方はまだ浅い。本流から枝分かれして、川というか水溜まりを作っているんだ。そこを白く細い足が横切る。ぴちゃ、ぴちゃ。ぬめっとした陸地を通り過ぎると、目の前を川が流れる。足元の小石に注意しながら、水の中へ、一歩、一歩。そう、このあたりから急に深くなる、もっと進むと流れに巻き込まれる……。 玲子の髪が、揺れた。 「瞳く────ん!!」 「えっ?」 振り返る。堤防の上に、……ひなたさんがいた。俺は、川の中に立っていた。ジーパンが膝まで濡れていた。 「なにしてんのーっ、まだ寒いんだから、風邪ひくよーっっ!」 おかしいな、店しめて、帰ろうと思って、それで……いつの間にか、家へと向かう角を逆に曲がっていた。川へ、足が向いていた。 まだ春は遠いようで、本当に水は冷たかったから、俺はすぐに川から出て、堤防の上にいるひなたさんの所へ歩き始めた。川は俺を呼び戻そうともせず、ただ淡々と流れているようだった。 「どうしたの瞳くん? びっくりしちゃったよあたし」 「いや、俺もよくわかんない……」 ひなたさんの家は川沿いにある一軒家だそうで(こんな郊外にもモデルは住むのだなと妙なことを考えた)、あの後家に帰ってまた犬の散歩に出てきたのだと言った。ばくという名(笑)のその犬は、人懐っこく俺の足元にまとわりついてきた。 「いくらなんでも、こんな時間に散歩してたら危ないよひなたさん」 俺は、しゃがみこんでばくの頭をなでながら見上げて言った。 「……瞳くん、ほんとに今彼女いないんだ?」 「……いないよ」 今日は月が出ていない。良かった。 「あたし、瞳くんのこと好きだよ」 柔らかい風が吹いた。川の中に月がある。俺は立ち上がる。 「ごめんね」 「どうして? どうして謝るの? あたしはただ、瞳くんのことが好きなだけ。別に付き合ってなんて言わない、瞳くんが嫌なら」 「違うんだ。好きに、なれないんだ」 「……え?」 眼の奥の冷たい光を見ないようにして、俺は言葉を押し出した。 「昔、恋人を亡くしたんだ。一七歳の誕生日の夜、この川に入って自殺した」 大きいひなたさんの眼が俺を見ていた。俺はその眼を見返すことができなくて、川の向こう岸を走る車たちの流れるライトの光を見ていた。 「家族も、もちろん俺にも、理由が分からなかった。学校では人気者で、成績も良かったし。俺といる時にも、いつも笑ってた」 ばくが足元にじゃれつく。 「わからないんだ……あいつが、どうして死んだのか。それを考え始めると、もう眠れなくなるし……でも、考え続けなければいけない気がするから。だから、誰も、好きになれないんだろうなって」 「……でも答えはないんだよ?」 ひなたさんが言った。俺はその顔を見ないようにして、帰るために堤防を降りた。 正直なところ、そんなことひなたさんに言ってほしくなかった。玲子のことを、彼女は全く知らないのだから。──話した俺が悪いのだ。 「瞳くん!」 俺の背中へ、ばくも、寂しげに鳴いている。 「あたしは、遠慮なんかしないからね!」 今日の夜には、マスターたちはこっちに着くはずだ。駅まで迎えに行こう、と何十杯目かのカクテルの味を見ながら思う。“サンクチュアリ”で働き始めてもう三年が経とうとしている。もうなんだか、マスターと一水さんが親のように思えてしまう。生んでくれた両親とは別の、両親。 マスターからはいつからか店のスペアキーを貰っていた。最初は怖くて仕方なかったけど、だんだんその怖さは気持ちのいい熱い緊張感に変わった。信用してもらっていることが嬉しかった。 マスターには、二人のいない間カウンターに立って練習をしたい、と頼んでおいた。明日からまた店を開けるから、今日は一水さんが頼んでおいた料理の材料も届く。だからいてくれると助かるなぁ、と一水さんが言ったのもある。まぁ毎日来ていたりするのだけど。 半地下になっているせいで、この店の裏口はない。(強いて言えばマスター夫妻の居住スペースに通じるドアくらいか)だから入り口のドアは『CLOSED』の札を出して、天気もいいから開けっ放しにしておいた。 店にはBGMをかけられる設備がない。ピアノがあるからだけど、俺はピアノが弾けないし、弾きながらシェーカーを振るのは無理だ。だから家から小さいラジカセを引っ張り出してきた。古いラジカセは、必死に音を出してくれている。 おっ、今回はいいかもしんない。ちょっと気にいったので、一杯飲み干すことにした。 ピアノの前の椅子に座る。ここに座って後ろを見ると、店内が見渡せるんだ。背もたれつきの椅子にまたがるように後ろ向きに座った。 なんだか疲れた……。三日間、毎日このカウンターに立って練習をしていた。店を開けているときは必ずしもシェーカーを振り続けているわけじゃない。こんなに酒というものに向かい続けたのは初めてだ。それでも納得のいくものなんて、──あったかな? なかったかもしれない。もしかしたら、マスターだって自分にOKなんて出してないんじゃないか、そんな気がした。 ふわりと風が入ってきた。まだ寒いけど、必死でやっていたからそうは思わなかった。心地いい。 グラスを持ったまま、軽く目を閉じた。 「今日はお休みじゃないの?」 あったかい。 目を開けると、ドアのところにひなたさんが立っていた。青空のかけらを従えて。 「お休み。俺だけだよ」 柔らかい笑顔を俺に向けると、いつも通りカウンターに座った。そしていつも通り、 「瞳くん、いつも作ってくれるの、頂戴」 俺もいつも通り、カウンターに立つ。 「じゃあさ、これ飲んでみて。いままででいちばん、かもしれない」 ほんと? そう言って、嬉しそうにグラスを受け取る。一口含んで、ひなたさんは驚いた顔をした。 「これ、いつもの?」 「そ、いつもの」 「……別のものみたいだよ? ほんとにおいしい」 しばらく、俺たちはお互いに黙っていた。ひなたさんはゆっくり、ゆっくりグラスを空けた。そして、脇の椅子に置いたリュックから、一冊のアルバムを取り出して一枚一枚めくると、俺の前に置いた。 「この子でしょ、瞳くんの亡くなった彼女って」 ……控え目な笑顔を浮かべるひなたさんの隣で、──玲子が、笑っていた。ひなたさんの人差し指が指しているのは、玲子だった。 「……話聴いててさ、もしかして、って思ったんだ。玲子は彼氏ができたなんて一言も言わなかったから、違うかと思ったんだけど、あの川で自殺したなんて話他に聞いたことないし。で、気になっておととい玲子の家に行ったんだ。おばさんに会って、昔話なんかして、玲子って彼氏いたのって訊いたら、『あら、ひなたちゃん知らなかったの? 高校の同じクラスの子だって言ってたわよ』だって。それで、やっぱり玲子だったんだなって。 あたしと玲子って、幼馴染みなんだよ。幼馴染みどころか、誕生日も、生まれた病院も一緒でさ。だから親同士も仲いいの。でも家は遠くてね、同じ学校に行ったことはないんだ。 なのによく一緒に遊んでた。お互いの学校の話したりして。どっかで、似てたんだろうね。誕生日も、生まれたところも一緒だから、なんか、特別だったの、お互いが。好きな本だとか、音楽だとかも、よく似てた。 でもね、中学に上がった頃、玲子が物凄い反抗期になっちゃったの。家にいたくない、お父さんもお母さんも大嫌いだって、よくうちに逃げて来て、泊まっていったりしてた。一年くらいで落ち着いたけどね。そしたらあたしはそういう玲子を真近で見てたから、親に反抗なんてしなくなっちゃった。そこから、あたしたちの性格は正反対になった」 俺はじっと聴いていた。ひなたさんの遠い眼を見ながら、ゆっくりとカクテルを作り始めることにした。瞳くんも知ってるだろうけど、そう言って俺の眼を見返して話を続ける。 「玲子は明るくて元気で、強かった。二年生の後半だったかな、クラス委員に立候補したなんて聞いたから、驚いたよほんと。自分が楽しいことが一番だった玲子が、だもの。あたしは『世のため人のため』なんてカケラも考えなかったから、信じられなかった。そしたら玲子なんて言ったと思う?『皆が楽しければ私も楽しいよ』って。忙しいよ、疲れたよ、辛いよって言いながら、死ぬまで皆のために頑張ってた。それでも、充実してるっ! って顔してたもん、負けたわー、って思ったんだほんとに。 あたしは逆に、何もできなくなったの。玲子のそんな姿を見ていて、自分には何もできない、あんなに強くない、って諦めちゃった。とりあえず周りの皆と一緒のことしてれば生きていられる。そう思ってた。 そうしたら、玲子は急に自殺しちゃった。なんでだか、さーっぱりわかんなかったよ、あたしにも。 ……でもね、だんだん、わかったの。もしかしたら、玲子は疲れちゃったんじゃないかって。おばさんも言ってたけど、玲子、行きたい大学だとか、将来の話って全然しなかったんだよ。そうじゃなかった?」 氷をグラスに入れながら、俺は何も言わずに頷く。 「だよね。怖かったんだと思う。だって、自分は皆が、皆と、うまくやって行けるようにって、それだけやってきたんだもん。周りはそれに甘えて、玲子が頑張ってる間に、いろんな夢を見て、それに向けて歩き始めてる。玲子には、その時その時を頑張るだけで精一杯なんじゃなかったのかな。それで疲れて、怖くなったんじゃないかなって、そう思ったの。 ……瞳くんのこと、どうして教えてくれなかったのかなって考えた。なんでだと思う?」 さあ、わかんないな。俺は首を軽く傾けてみせた。 「悔しかったのかもね。あたしさ、高校に入った時に、少しでも自分を変えたくって、ロングヘアをばっさりショートにしたんだ。で、美容院で眼鏡外した時、美容師さんが『眼鏡、外したほうが可愛いじゃない!』って言うのよ。半分お世辞だったろうけど、妙に褒めてくれて、なんだか気分良くなっちゃって、コンタクトにしたんだ。んでその勢いでオーディション受けたらこれが大当たりしてさ。もしかしたら、そんなあたしが玲子を余計苦しめてたのかもしれないんだ……」 どこかで、玲子が笑った。 「そんなことないと思うな。玲子さ、死ぬちょっと前、俺と一緒にいたんだよ。その時、誕生日の同じ、大切な親友がいるんだって初めて教えてくれたんだ。じゃあ今日一緒にお祝いしたかったんじゃないのって言ったら、その子は今日暇が取れないから、──仕事だったんでしょ、ひなたさん。──昨日二人でお祝いしたの、特別だから二人きりで、って嬉しそうにしてたよ」 やわらかくて甘い桃のカクテルを作った。ピンク色の液体をグラスに注いで、ひなたさんの前に置く。 「ありがと。瞳くんは?」 「俺は、これ」 バーボンをロックで。きれいに調和したカクテルもいいけど、たまにはこんなシンプルな味もいい。 「乾杯、しようか」 「何に?」 ひなたさんの眼には、桃のカクテルと似たような涙が浮かんでいた。きっと、甘いだろうな。なぜかそう思った。 「玲子に」 次の日から、“サンクチュアリ”はまた営業を始めた。マスターは、時々俺に難しいカクテルも作らせてやる、と言った。一水さんも、モスコミュールは一級品だね、うちの旦那より上手いかも、なんて言った。そしてなんと、それは俺の特別カクテルにされてしまったのである。ひなたさんが『Eye's Cocktail』なんて名前をつけてくれた。瞳のカクテル──俺の、カクテル。そうさせたのは、ひなたさんだ。 そのひなたさんは、やっぱり二日に一遍は店に顔を出す。そして、いつもこう言う。 「瞳くんのカクテル、作って?」 ある日、ひなたさんがこう言った。 「ねぇ、今でも玲子のこと好き?」 俺は、全く迷うことなく答えた。 「好きだよ。きっと、いつまでもね」 「良かった。あたしも玲子のことずっと好き。でもね、瞳くんのことも好きなんだ」 ひなたさんはそう言って、日だまりのように笑った。そしてその日だまりが、眼の奥に冷たく光る白く淡い光を、ゆっくり、ゆっくりあたためていくのを、俺ははっきりと感じながら、より良い調和を作り出そうと、毎日を過ごす。 冷たい真珠色した月をあたたかい光で包むことができたら、それを心のいちばん大切なところにしまい込んで、俺はまた恋をしてみようと思う。 なくさないように、しまっておこう。
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親父のこと。
「お父さんは、あんたに取ってはいいお父さんだったろうけど、私に取ってはいい夫ではなかったよ」 父は2017年7月、大腸がんに始まりあちこちに転移したがんで亡くなった。あれだけの酒呑みでヘビースモーカーだった人が、肝臓がんでも肺がんでもなかったのが素晴らしい。さすが俺の父である。 魚釣りが好きで、「損をしない程度」のパチンコ遊びが好きで、ハードボイルド方面の読書が好きで、クルマが好きで、ハリウッド映画が好きで、そして音楽が好きな人だった。俺は特に父の影響を受けまくって育った娘で、大沢在昌『新宿鮫シリーズ』は父に薦められて(押し付けられて)読み始めて一緒にハマったし、東京スカパラダイスオーケストラのデビューアルバムを発売日に買って来て、「これめちゃくちゃいいぞ!」と言われやっぱり一緒にハマった。スカパラのデビューは1990年だ。俺氏13歳。 時効だろうだから、とあちこちで書いている話がある。 俺は17歳で喫煙を始めた。悪いことなのはわかっていたので、親には隠れてやっていた。当時の俺は老けて見えたため、私服なら何の障害もなく購入できた(そういう時代だったんです)。ところがある日、勉強でもしていた時か、煙草の箱を机に出したまま寝落ちてしまった。目が覚めたら、もちろん父に怒られた。 「これ、バイト代で買ってるんだろ」 「はい」 「自分で稼いだ金でやってるんだろ」 「はい」 「じゃあ隠れるな。堂々とやれ」 その日から、俺の喫煙は家族公認となってしまった。以来、禁煙を考えたことは一度もない。 父は俺が生まれる前は海釣りをやっていたそうだ。クルマで海へ行き、帰って来る。そうすると、クルマの中が磯臭くなるのだ。母はそれがどうしても嫌で、海釣りはやめてくれ、ただでさえこれから子供生まれるのに危ないし、と止めた。そこは言うことをちゃんと聞いた父は、淡水でルアーやフライを始めた。湖にしろ渓流にしろ危ないのは変わらんのではないか、と思うんだがそこは突っ込まなかった。 「釣りバカが行き着く先はな、鮎の友釣りなんだ」と、父はよく言っていた。最終的にハマっていたのは鮎の友釣りだった。30cmオーバーの鮎を釣って帰っては、見事な手さばきで3枚に下ろし、冷凍してご近所に配っていた。俺たち家族ももちろん、塩焼きはもちろんのこと、ムニエルやら何やらと渓流からやって来た鮎を晩ごはんに食べた。 正直なところ、あんなデカくて美味い鮎は他で食べたことがない。 自営業ではあるものの土日祝日はきちんと休むのが信条だった父は、つまり俺が学校のない日は釣りに行っていて家にいなかった。やはりそこは、妻である母に取っては不満が大きかったらしい。子育て丸投げで趣味に邁進する夫。今だったらクソ夫として叩かれていたろうが、俺はそんな父を憎めないし、実際そういう母の愚痴を聞いていたのは俺である。 父方の先祖にはたいへんな遊び人がいたそうだ。田舎とは言え多摩地域に結構な土地を持っていた家だったのだが、遊び呆けてほとんどその人が売ってしまったらしい。 父の死後、母とそんな話をしていて、ふと思い出した。 「そういや、おとんも暴走族だったんだもんなあ」 「ヤクザもいたよ」 「へ?」 「◯◯組系のね。ほんとのヤクザ���いたんだって」 「……まじで?」 底が知れない、というのは我が父のような人を言うのではないかと思うのだが、そんな話をさらっとする母の方が底知れない気がする。 父が暴走族でNo.2を張っていた、その証拠というのがある。 「お父さんはね、前髪で『フタ』をしてるのよ」 母がそう言うので、フタって何、と父に聞いた。 「ほら、リーゼントって剃り込み入れるだろ。あれって何度も剃ってると、毛が生えてこなくなるんだよ」 そうして、前髪を持ち上げて見せてくれたそこには、見事に入った「ソリ」が残っていた。 「まぁほら、お母さんもその頃は金髪だったし。あれなんつったっけ、パンタロン? あれ穿いて高いヒール履いてさ」 母は「まぁねー」と言いながら台所へ戻った。 俺が父を尊敬せざるを得なかった出来事がある。俺は専門学校を出て、学校で身につけた技術で20年弱フリーランスをしていた。それを始める際、文字通り三つ指ついて父に頼み込んだ。 「フリーになります。すみません」 「おお、なんだ、お前もヤクザな仕事すんのか。いいぞいいぞ、やってみろ」 呵々と笑った父のくしゃくしゃな笑顔にどれだけ救われたか。その後たくさん迷惑もかけたけれど、やりたかった仕事を20年でもやることができたのは、あの時の父のお陰である。 離婚はしたけど、父に白無垢を見せてやれたのは俺に取って救いになっている。今は実家に戻り、残された母と弟とのんびり暮らしている。父は遺影となって、俺の隣の部屋にいる。俺の身体にもいる。俺の胡坐をかく癖と猫背は、父と同じなのだ。いつだったか、背中を丸めて煙草をふかしながら酒を酌み交わす俺と父を見た母が、「あんたらそうしてると、ほんとおんなじだね」とにこにこ呆れていたことがある。 親父よ。 こっちはわりと大変な世の中だけど、なんとかやってるよ。
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ドアを開けること。──鈴木智彦『ヤクザときどきピアノ』を読んで
Twitterに垂れ流した感想ツイートを改変しつつ。 俺は学生時代、吹奏楽部で3年間だけコントラバス(ウッドベース / ダブルベース / なんでこいつだけ呼び名がたくさんあるんだ)をやっていた。 吹奏楽には、「チューバやバリトンサックスで出せない音」のためにコントラバスという弦楽器が入る。管楽器に出せない音と言うのは、ぽぉん、と跳ねる音だ。弦をはじくような、つまりピチカート。ピアノの鍵盤をとん、と押して離した時の音。それが管楽器には難しい。そこで、吹奏楽にはコントラバスのみ、許される?ことになっている。簡単に説明するとそんな感じ。 ところが、俺のいた吹奏楽部にはコントラバス(吹奏楽では「弦バス」と略す)を担当した人が過去いなかった。 吹奏楽部に入部するとまず、楽器の適性を試して行く(木管楽器はきれいに音が出ても金管楽器はNG、という人がいたりする)。俺の時は1週間くらい経ってからか、顧問の先生と部の先輩たちが決めた担当楽器が発表され、そいつと卒業まで付き合うことになるのだ。 俺は、なんだかわからんが(多分手がデカいから)、先駆者として弦バスをやることになった。先駆者。つまり、教えてくれる人がいないのである。管楽器同士なら教えあいも情報交換もできるんだが、唯一の弦楽器だ。どうしようもなかった。 しょうがないので出入りの業者さん(楽器屋さん)が用意してくれた教則本を片手に、毎日楽器を抱いてピアノの前にいた。ピアノを鳴らしては、それと同じ単音を正しく鳴らす練習。弦バスにはフレットがない。フレットとは、ギターなんかについてる、弦と交差してついている線、「弦を押さえる位置の印」だ。あれがないクラシック楽器(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロも同様)は、印を押さえれば「ド」が鳴るわけではない。演奏者の指が位置を覚えているのである。これを指に覚え込ませるため、毎日毎日、ピアノを鳴らし、弦を押さえて鳴らし、そしてふたつの音がズレていたらやり直し……と繰り返していた。 指が運指を覚えたら、今度はボウイング(弓で弦を弾く)、次はピチカート(弦を指先で引っ掛けて離す)、教則本を追いながらちょっとずつ覚えていった。 この本を読んでいて、思い出したのはその頃のことだ。 頭の中には欲しいベースラインがある。楽譜は多少読めたので、こういう音を鳴らしたい、は、ある。なんなら7歳で『We Are The World』に頭を殴られて以来の音楽バカだから、10代とは言えベースラインはわかってる。なのに自分の技術が追いつかないのだ。 ピアノという楽器はこれが顕著だろうなあと読んでいて思った。鍵盤を押せば、鳴る。ここまでは誰でもできる。なのに両手同時に動かない。指が思うように躍らない。その先に行くには、練習する以外に超える方法はない、と作中でレイコ先生が言う。そうだった。ひたすらピアノの前で、4本の弦と共にいた。いちばん太い弦を鳴らした時の抱えた楽器の胴の響きとか、いちばん細い弦でとても高い音を鳴らす時の弦の細かな震えとか、読んでいてそういうのを思い出した。
「これでわかるんですか?」 「なんとなく」 「俺は弾けそうですか?」 「それは保証する。YOU CAN DANCE」 ──鈴木智彦『ヤクザときどきピアノ』p,119
鈴木智彦氏の作は初めて読んだのだが、しかしたまにツイートはRTで拝見していた。どうやら裏世界に潜入してはそれを書いている方のようで、この本の装丁画も強面の男性がピアノの前に座っている図だ。背景の壁には、ABBAのポスターが貼ってある。 さてそんな本を知ってしまったら俺はもちろん読みたい。なんなら他の作品も手を出そうとしている読了後である(そういや……フィクションだけど、大沢在昌『新宿鮫シリーズ』の新刊、まだ亡父の遺影に供えたままだなあ。というアウトロー好きなもので)。 そうしてなんとなく知っていた強面ライター氏の、かわいいんだかドスが効いてるんだかわからないタイトルの本を買った。 音楽は、言葉を蹴り出す。 俺は昔からそう思っていたので、つい最近、ここ数年まで「音楽を言葉で、文章で表現する」ことを諦めていた。どんなに他人に薦めたい音楽があっても、レビューすら書かなかった。 高村薫に『リヴィエラを撃て』という名著がある。俺の座右の書だ。アイルランドIRA出身の「テロリスト」(ここは鉤括弧をつけねばならない。理由は作品を読めばわかる)を中心に、イギリスはスコットランドヤード、MI5にMI6、アメリカからはCIA、日本の外事警察まで出て来る、撃って撃たれてついでに打たれてとまぁ見事なハードボイルド国際戦な小説だ。 その作品に、世界的ピアニストが登場する。彼のコンサートのシーンがあるのだが、これが見事。文庫版では4ページを使って描かれたブラームスは、まるで行間から聞こえて来るように思えた。高村薫は、言葉だけで音楽を1曲まるごと表現してしまったのである。 俺は初読時、音楽は言葉を蹴り出しているのではない、俺の言葉が音楽に届いていないのだ、と思った。 さて、翻って鈴木氏の書く「音楽」。楽しみに読み始めた。氏は「あるきっかけ」によって、ABBAの『ダンシング・クィーン』を弾けるようになりたいと心底願い、ピアノ教室を探す。その中で氏が出会ったのが、Twitterでも大人気のレイコ先生だ。 本書の帯にある引用文は、氏がレイコ先生の演奏を言葉であらわした箇所である。
鈴木智彦 @yonakiishi 氏のご本が昨日届いてました。帯の引用文が既に治安悪くてずるいです。装丁すてき。 pic.twitter.com/EOegiVbxcE
— Y'z (@yz_s)
April 2, 2020
治安が悪いのである。 俺は、ピアノの奏でる音楽を言葉であらわす際に「火薬」という単語をつかう人を初めて知った。ちゃんとタイトル���読み、著者のバックヤードを知っていれば納得するのだが、それにしたって火薬がはじけ、って。 しかしそれは、著者に取っては自然なことなのだろう。ピアノの先生とは言え、女性と2人切りになる部屋のドアを細く開けておくのと同じように。氏の生活に音楽が溶け込んでいる証左だろうと俺は思った。そして、音楽に魅せられているから、慣れた世界の言葉で書いてしまうのだろうと。 確かに本作の随所に見られる治安の悪さは思わず笑ってしまうし、著者もそれを狙っているのだろう。けれど、俺は笑いながらもそれを「真摯」と感じた。知っている世界の言葉で、新しい世界を書く。それはとても真摯だ。持ち弾で勝負しているのだ。 20年以上ヤクザに脅されて来ても、ピアノ発表会の本番の緊張には勝てないのか、と氏は書く。そこにレイコ先生が「トイ、トイ、トイ」とおまじないをかけてくれる。ヤクザの世界に「大丈夫、うまく撃てるよ」というおまじないがあるかどうかは知らないが、氏はレイコ先生の導きのもと、新しい世界の知らない緊張感に挑んだ。 これは、新しい世界をひらこうとしている人に、新しい世界へのドアの前で悩んでいる人に、贈りたい本だな。 そう思った。 ……俺もやりたいなあ、ピアノ。正直そう思う。先延ばしにしていたら俺が死んでしまうかも知れないしなあ。
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#LUNKHEAD について、正直に書いた。
まず、LUNKHEADとほぼ関係のない話から始める。かったるいかも知れないが通読していただいた方が、結果的に話が早い。 柳美里という作家がいる。 柳美里 - Wikipedia 実は俺は、この人がかなり嫌いである。 確か『フルハウス』『家族シネマ』あたりの2〜3作は読んだんだが、この作家は「プライベートの切り売り」をしている。「私小説作家」とも揶揄される。要は、小説の内容はほぼほぼ現実の出来事で、それも作家自身の話なのである。それはいい。が、その内容が醜悪とも取れて、正直読後感は良くない。「私小説作家」であることを知ったのは多分初読後だったと思うが、内容を把握した上で知ってしまうと本当に気分が悪い。そういう小説を書く。 処女作は『石に泳ぐ魚』で、この作品は出版差し止めを求め提訴された。友人をモデルにした登場人物を出したものの、モデルどころか個人特定されてもおかしくないレベルで詳細に書かれていたため、当の友人から訴えられたのである。そして、最高裁まで争い、作家は負けた。まぁ、処女作からそんなんでよく生き残れたもんだなぁ、という感想も出るわけなんだが。この裁判について興味のある方は下記リンク先参照のこと。なお俺自身は作品未読です(「改訂版」が出版されています)。 文学とプライバシー──柳美里 著『石に泳ぐ魚』最高裁判決──-GLOCOM これだけならまぁ、「無頼派の系譜を継ぐ作家」と評されるくらいだから、まぁ、というところではある。よくない。 だが。 柳美里の息子 自身の息子に対する虐待をTwitterで写真まで公開し炎上、東日本大震災後にその息子を連れて関東から関西へ「逃げた」り、そのわりに現在は福島県南相馬市在住であったりと、とにかく炎上のネタに尽きない人なのである。 さらに俺が我慢できなかったのが、作中で「堕胎をすることで生を確認する」という表現をしたことである。先に買いた通り、「私小説作家」であるがゆえ、つまりこれは「現実」であろう。調べてみると、(数の真偽は不明だが)「堕胎は12回」という情報が出て来る。信じたくないが、複数回あったことは事実らしい。 ここで俺は、「作者自身の行動と、作品を切り離して鑑賞できるか」という問題に直面する。結論。無理。気持ち悪いものは気持ち悪いし、嫌いな人物が作ったものを別物として鑑賞するのは、批評家でもない俺には無理だった。 さて、ここでようやく、本題に入る。 LUNKHEAD 公式ブログ - LIQUIDROOMを売り切りたい おだか - Powered by LINE
正直ここまで動員が落ちていくと思っていなかった。 今が耐え時だよと言われても どんなに頑張っても状況は悪くなる一方で 最近はイベンターにも匙を投げられつつあって 極め付けは これは言わんでもいいことだけど 本当にそうなったらどうせわかることだから敢えて書くけど 昨日事務所で このままだと直球はあと1年持たないと言われた。
この記事から始まった、「LUNKHEADが生き残るために、どうすべきか」騒動。俺もこのブログで、微力ながらと思い最新作『plusequal』全曲レビューなど書いてみたりした。周りの仲間でも、LIQUIDROOMでのライブ(ツアーファイナル)に友達を連れて行くとか、最新アルバムを聞いてもらったとか、動いている人はたくさんいた。基本的にこの動きはTwitterを中心に起こっていたので、バンド名のハッシュタグをつけるとfollowerが増えるという事態になっていた。小高さんのエゴサーチ→RTも影響していただろう。その熱量はものすごいものがあった。俺自身も6月末に心斎橋と名古屋のライブを連戦し、あまりに楽しかったのでツアーファイナル後の打ち上げ企画を立ち上げるなどした。 そして今日、2019年7月15日。LIQUIDROOMは7月19日に迫っている。チケットは完売した。当日券も出ない。 俺は、FC先行で取ったチケットを手に、ライブに行くかどうかを迷っている。 これを書いているたった今、LUNKHEADの公式LINEアカウントからブログ更新の通知があった。 LUNKHEAD 公式ブログ - LIQUIDROOMが売り切れた おだか - Powered by LINE うん。売り切れたね。 そんな感想しか出ない。 発端は上記の打ち上げ企画だった。知り合ったファン同士でLINEやTwitterアカウントを交換して来たのだが、そうやって繋がっている、いつもだったらライブ後に一緒に呑む人たちが、参加表明をして来なかった。何か変だな。そう思った。 『LIQUIDROOMを売り切りたい』記事の後、LUNKHEADはサブスクリプション配信を解禁している。ファンからの意見によるもののようだ。俺自身は古い人間なのでサブスクを使わないのだが、「これから聞いてみたい」「昔聴いてたけど今のは知らない」層には効いたようで、チケットは売れて行った。でも、なかなかソールドアウトしない。 そして、7月3日。
全部買った人がいるそうです もちろん善意で 必死になってくれて ただ、望んだ結果ではないです
— 小高 芳太朗 (@odakayoshitaro) July 3, 2019
例のチケット買い占め騒動が起きる。 https://twitter.com/yz_s/status/1146414209510412289 (引用RT元が一般人であるため、晒しと取られると面倒なのでツイート埋め込みはしません。リンク先をご覧ください) 俺は当該人物に苦言を呈した。そりゃそうだろう。このツイートに書いたこともそうだが、チケット大量買いからの転売はダフ屋行為と変わらない(法的には正規価格より高い値段で販売した時に規制対象となる)。正規ルートで、正規の値段で、チケットを手に入れることをこの人物は妨げている。それが「ダフ屋行為」だと言うのだ。
チケットが本当に売り切れそうになってきて でもギリギリまで予定がわからなくて 今まだ戦ってくれてる人もいると思うので チケット買い占めとかは ほんとに 望んでません みんなでちゃんと 健全にリキッドを迎えたいんです そんなんだったら 売り切れなくていいです
— 小高 芳太朗 (@odakayoshitaro) July 3, 2019
で、オレが言うのもなんだけど、ツアーファイナルを前にしてここで一言言わせて頂きたい。 埼玉・大阪・名古屋を終えて、想う気持ちは痛いほど感じているし、皆んなの熱い気持ちもちゃんと伝わっている。 だからこそ、だからこそなんだよ。 気分を悪くしたら申し訳ないけど、やり方を間違えるな。
— 桜井雄一 (@sakurai_yuichi_) July 3, 2019
ここまでは俺もまだ大丈夫だったんだ。 でも。
みんな悪くない! みんなLUNKHEADが好きなだけ! 好きが先走っただけ! それでいいでしょ? だからこの話はおしまい! 7月19日恵比寿LIQUIDROOM あとちょっと みんなでがんばろ! イライラしてたり揉めてたら 埋まったって当日楽しくないよ! LUNKHEADのいいとこは すぐ仲直りしちゃうとこなんだよ! https://t.co/P3Wv8KfoG4
— 小高 芳太朗 (@odakayoshitaro) July 3, 2019
正直、俺はこのへんから壊れた。 バンドが(公式アカウントではないとは言え、メンバーの本名アカウントで)ダフ屋行為をスルーするの? 筋が違わない? 寧ろ諌めるなり何なりすべきじゃなかったの? こういう時、「批判」が許されない流れになった時、見るべきは5chである。いくつかレスを引用するが、まぁぐぐればすぐ出るのでスレのURLは貼らない。
同情して、行けないけど買いましたってのは百歩譲ってまだいいとしても、買い占めたんで言い値で配りますみたいなやつまで出てきてもうね…ソールドはするだろうけどメンバーには猛省して欲しいわ
ソールドまであと100ちょっとだ!と喜んでいた小高はじめメンバーの気持ちを思うといたたまれないよ 行動に起こす前に何が本当に大事なことなのか考えてほしかった
どうにかするには、バンド側が買い取って手売りするしかねえんじゃねえのこれ… もうライブも無いけど…
ああ、まともな人たちもいた。そう思って俺はちょっと安心し、この7月3日以降Twitter検索と5chを行き来する日々が始まった。何が正しいのか、わからなくなっていた。どうもこの買い占めをした人は古参ファンらしく、「今まで全国回って頑張ってた人だもの、支援しないと」という流れが出来上がっていて、俺にはそれも解せなかった。古参なら何してもいいんか。 しかしTwitterは「7月19日を楽しもう」という雰囲気、5chはこうである。
ぶっちゃけローチケ買い占めた人にも一理ある 本当に大事なことだとか言ってられる状況じゃないだろ今は まず新譜で新規ファンは増やせなかった 昔の曲はネットに流せないから当時の元ファンも呼び戻せない 古参ファンも身内への布教は済んでた上でこの現状だろう つまりライブに来るほどランクヘッドが好きな人を今から急増させるのはほとんど無理だ もともとブログのメッセージは ・とにかくチケットを売り切りたい ・今回だけは熱意や愛を数字に変えないと事務所もバンドも俺も死ぬ ・チケットさえ売れれば音源は買わなくていい ・事務所が許すならなんでもする ・最悪、当日来れなくても仕方ない そうなると先に買い占めて数字を作ってからギリギリまで来場者を増やす手も当然考えられる そういう前提で状況が動いてたのに 後出しじゃんけんで「だったら売り切れなくてもいいです」とかさすがにおかしいし こんななりふり構ってられない状況で踏みにじるだの水を差すだの言って 一番必要な数字は生み出せない古参ファンも現実が見れてない
俺は元々、00年代からの2ちゃんねらーである。正直毎日、悶えていた。5chの言い分はもっともだ。でもTwitterの「ライブを盛り上げよう」という空気もわかる。そして、ツアーファイナル打ち上げは全然人が集まらない。 どうやら他にも、ファンで集まって打ち上げをやろうとしている人がいるようだ、という話が耳に入った。そこまではいい。同時多発的に打ち上げが開催されていたら楽しいじゃないか。行きやすい会場、好きな方に参加すればいいだけの話。でも俺はLIQUIDROOMから徒歩5分の会場を貸し切りでセッティングしていた。Twitterでの告知も毎日。なのに、俺に取って既知のファンすら連絡して来ない。7月15日現在、9名である。20名は欲しい会場なので必死だった。 その疑問はあっけなく崩壊する。要は、他で打ち上げを企画していた人物が古参ファンだっただけだ。俺の顔を知っている人すらこっちに参加表明をして来なかったのは、単に古参に気を遣っているからではないか、ただそれだけだった。しかも俺は、チケットを買い占めた(別の)古参ファンに否定的な言葉を投げつけた人物だ。
あのさあ、 古参ってそんな偉いんか。 #LUNKHEAD
— Y'z (@yz_s) July 11, 2019
そしてこのツイートに至る。正直俺はもうぶっ壊れてた。LUNKHEADのファンってみんなこうなのか。毎日、疑心暗鬼だった。実は他にもいろいろ面倒ごとも起きている。 するとこのツイートを見た知らない人物から、打ち上げ用に開放していたDMが届いた。これについては当然スクショなど晒せないが、要するに「不穏な発言をしないで欲しい。新規ファンが怖がるから」ということだった。なるほど、ハッシュタグをつけるなと、バンド名を添えてそんなことを言うんじゃないと、そういうことか。じゃあ表に出ましょう。
@LUNKHEAD_offici お尋ねしたいことがありましてReplyします。ライブのチケットについてですが、「大量買いののち定価以外で再販売」は、バンドまたは事務所としてどう捉えられていらっしゃいますか。もしTwitter上での回答が難しいようでしたら公式サイトからメールを差し上げます。
— Y'z (@yz_s) July 12, 2019
@LUNKHEAD_offici 書き忘れてしまいましたので追記です。当方勤務中につき、即時の対応はできかねますので、ご承知おきいただければ幸いです。何かしらの公式見解をお聞かせ願いたいです。
— Y'z (@yz_s) July 12, 2019
7月15日現在、公式見解は得られていない。 そして俺は、FC先行で取ったチケットを手に、ライブに行くかどうかを迷っている。 何故冒頭で、柳美里のことを書いたか。 「作者自身の行動と、作品を切り離して鑑賞できるか」という問題が、LUNKHEADについても降りかかって来たのだ。結局のところ、ファンを作るのは作者=今回の場合バンド、である。また、そのバンドはダフ屋行為を見逃し、公式見解を求める声を無視している。 柳美里について再度調べ直したのは、昨日7月14日のことだ。そこで「作者自身の行動と、作品を切り離して鑑賞はできない」という結論を得た。ならば、音楽に惚れ込んで遠くは新居浜まで駆けつけたほどのLUNKHEADについてはどうだ。切り離して考えられるのか、何度もメンバーとお話させてもらい、ファンとの交流も広がっている、その状況で切り離して考えられるのか。俺は、無理だわ。 今まで書いて来た流れの中で、こんなことがあった。Twitter検索をしていた時、俺と同じようにチケット買い占めについてもやもやした気分を抱えているらしき人を見つけ、Replyを送った。その人はこう言った。「周りで当日券狙いしかできない人たちが悲しんでる」と。ギリギリまで予定を調整して、なんとか行きたいけれどまだわからない、そういう人たちがいるのだと。あの買い占めがなければその人たちも行けたかも知れないのに……と。でも、チケットはまだある。買い占めた人の手元に。
完売したけど買い占めのせいで宙に浮いてるチケットがごっそりあると思うと全然喜べない
買い占めの人、「以前から全国回ってイベントにも行って頑張ってた人だから」って ファンの間で擁護されてるの笑う それこそ「頑張って支えてた」人なら、買い占めしてもいいってことか? わけわかんねえ 小高がアコフェスで手売り分売り切ったそうだけど、なんもめでたくねえ まだ数十枚宙に浮いてんじゃんよ
「言い値で売る」というのもなぁ… バンドに損失はないけど、価値を下げるということだからな 愛だなんだと言ってるがやってることはダフ屋と変わらない
素直に喜べないんだよなもう
長々と書いて来たが、すべて正直に曝け出した。タイトルにハッシュタグを入れたので、メンバーの目に触れることもあるだろう。古参ファンも読むかも知れない。長いけど。 7月19日の打ち上げは、中止します。参加希望をくれた人たちには、この記事のURLを添えて中止のご連絡を差し上げます。本当にごめんなさい。無理だった。こんな気分で打ち上がれないよ。 これから先、LUNKHEADを聴いて行くかは、まだわからない。なんたって今、他のアーティストの音楽も聴けない状態だから。音楽そのものが聴けずにいる。これを公開したら少しは気分変わるかな。ライブ自体についてもまだ迷ってる。おそらく、行くとは思います。ただ前には行かない、行けないと思う。最後方にいるんじゃないかな。 疲れました。 ◾️追記(2019.07.15 19:10) もしこの文章について「そうだね」と思ってくださる方がいらっしゃいましたら、LIQUIDROOMの後呑みませんか(真顔) Twitterで @yz_s まで連絡くださいまし。 ◾️追記(2019.07.17 08:53) 交換日記です。 古いねらーなんで、5chの方に同調しがちなんですよ。その説明でしかないです。 買い占め行為について公式見解が欲しいだけです。実際、当券狙いの人が行けなくなってるので(今までの状況からして当券でもいける、と考えている人がほとんどだったんでしょう。ファイナルだけ当券なしっていうのも何かおかしい。当券枠まで売り切ったならそれも興行のやり方としておかしい)。 古参に嫉妬はしてないですね。寧ろ歴4年でも仲良くさせてもらえるんだなあ(おばちゃんなのに)と驚いているくらいで。 冒頭で作家のことを書いた真意があんまり伝わってないようで、文章力なんとかしないとなあと反省しております。流し読みされただけなのかも知れないけど。
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#LUNKHEAD 『plusequal』を聴きながらリアルタイムでレビューを書いてみる
タイトル通りです。今ここの部分を書いてるんだけど、本当に今全曲聴き終わった。出てる限りのMV(YouTube)も貼ったので、是非ご一聴を。 Tr.1 朱夏
youtube
ひりつく夏の印象が残るリードトラック。どうもリードをどの曲にするか、で満場一致だったらしい。MVめっちゃカッコいいのでこれは必見。これはバンドの決意表明の曲だろうな、と俺は聴いた。相変わらず壮さん(Gt. 山下壮)のリフがくそカッコいい。何気にリズム隊もえらいことをしているのがLUNKHEADの底力。すごい曲をリードにしたもんだ。 Tr.2 アウトマイヘッド
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おだかさん(Vo / Gt. 小高芳太朗)の「躍び跳ねろ!」が聞こえて来る。ライブでは躍び跳ねる曲なんです。2018年3ヶ月連続リリースの二発目。歌詞はライブ前のおだかさんを描いてるそうな。朝聴くと気合い入るよ! この曲の歌詞では『ナンバーガールを耳に刺して』って歌ってるけど、俺たちは「LUNKHEADを耳に刺して」深呼吸だ。いやナンバガも好きだけど。なお、ライブでは歌詞のこの箇所のおだかさんの動きがちょう可愛いので必見です。 Tr.3 ヒナタ なんとも愛らしい歌詞なのに、音はこれっすよこれ。これがLUNKHEADだ。『抱きしめて 抱きしめる』という歌詞は出色。おだかさん本人もお気に入りの様子。今聴きながら書いてるけど、AメロのG田さん(Ba. 合田悟)のふつーに弾くベースって久々に聴いたような……だっていつも同じ音で続けたりしないじゃないですかあの人。俺はよく「あんなに『踊る』ベースってそうそういない」って言ってます。本人にも『アウトマイヘッド』の音が変態、って言ったら「それ2回目」って突っ込まれました。はい酔ってました。ところでこのヒナタって曲、小さい子供のための曲にも聞こえない? Tr.4 心音
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辛い、辛いにもほどがある詞を、骨太サウンドに載せた2018年3ヶ月連続リリースの一発目。正直俺はこの曲、今でも聴くのが辛いです。うたわれているかたについてはよく存じ上げないのだけど、亡くなった父を思い出す。ちょっとあまり書けない曲。 Tr.5 極光 『極光』とは、オーロラのことなんだそうです。壮さんの重い重いギターから始まり、おっさん(Dr. 桜井雄一)の鋭い音が何かを切り裂き、壮さんのさらに下の方でG田さんが鳴らす。そうして始まったおだかさんの歌ががつん、と。歌詞は結構重くてキツいけど、俺はかなり好きな曲です。それこそ「“一般”ウケ」はしないのだろうけどね。重く暗く辛いキツいこともきちんと歌うのがLUNKHEADだと思ってる。 Tr.6 いつかの また痛い曲を……てかこう聴くとほんとにおだかさんスタートの曲多いですね。この曲のベースは「ああG田さんだなあ」と思う(のがLUNKHEADS)。最初の歌詞はほんとなんて言うか、「書いちゃったねえ」というか。そういうことあるある……別れちゃうんだけど。っていう。失恋ソングとしてはかなりの出色だと思うのですよ。『極光』と合わせて、ダウナーセットじゃないですかここの流れ。 Tr.7 光のある方へ すっごい好きな曲。『極光』『いつかの』で諦観や何やを歌った後に、『見られない』はずの光(オーロラ)へ手を伸ばす、そういうところが前から好きなんです。ある意味『極光』とセットなのではないかなあ。おっさんの音が結構前に出ててうれしい(超個人的)。『幸せが消えないように 今はほら手をたたこう』で2発やってくれるの大好き。ライブだとオーディエンスがみんなで手をたたくのも大好き。珍しくみんなで歌えるところがある曲ですね(コールアンドレスポンスできるのは『うぇいうぇいうぇい』くらいなんだっけ?)。でもあれ、歌いながら手拍子難しいね。俺だけ? Tr.8 SHIBUYA FOOT おだかさんのナンバガ愛が炸裂してしまったところ、ナンバガが再結成したといういわくつき?の一品。壮さんのリフがカッコいい! あと一緒に動くリズム隊もカッコいい! 『幻想 妄想 手の鳴る方へ』とか、おだかさんて単語?だけを並べた歌詞結構ある気がするんですが気のせいですか(『シューゲイザー』もそうじゃない?)。個人的な渋谷のイメージと結構カブってて、なんかうれしかった。なお、新宿なら小高芳太朗ソロの『トリス』を聴きましょう。 Tr.9 はじまれ
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週刊少年ジャンプが歌になったよ!ってまぁおだかさん本人もいろいろ言ってたけど、勇気と友情と仲間と……って『朱夏』とはまた違った「これがLUNKHEADだ」って感じの歌詞。疾走するおっさんのドラムが、まるで歌い上げるような壮さんのギターが、踊るようなG田さんのベースが気持ちいい。なんかもう雨なんか降らない!って気分になりますねこれ聴いてると。『アウトマイヘッド』と合わせて、出勤のBGMにいいっすよ。なお、2018年3ヶ月連続リリース三発目。 Tr.10 小さな反逆 おっさああああああああん(錯乱)……失礼しました。どこぞのライターさんが「えっあのドラム打ち込みじゃないんですか!?」と驚いたという、本当に機械みたいに刻むドラムが、だんだん人間にしか、おっさんにしか叩けない音に展開して行く……ぶっちゃけ俺はそれだけ聴いてても楽しいと思うw やっぱり機械かと思いそうな壮さんの音も、G田さんの変態ソロ(ベースで弾くかこれ!?)も、とにかく凄い曲。おだかさんの声もどんどん展開して行くんだよね。壮大な曲です。歌ってるのはシンプルなことなんだけど……だからこそ、なのかな。 というわけで、本当に『plusequal』を聴きながらリアルタイムレビューしてみました。気になったら買ってね! んでLIQUIDROOMでナマで聴こう!
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何もできないから書くしかなかった。
数年振りにこのブログを動かす。 必死で書く。
正直ここまで動員が落ちていくと思っていなかった。 今が耐え時だよと言われても どんなに頑張っても状況は悪くなる一方で 最近はイベンターにも匙を投げられつつあって 極め付けは これは言わんでもいいことだけど 本当にそうなったらどうせわかることだから敢えて書くけど 昨日事務所で このままだと直球はあと1年持たないと言われた。 LUNKHEAD 公式ブログ - LIQUIDROOMを売り切りたい おだか - Powered by LINE
俺の推しである。ファン仲間と「(メンバーの)誰推し?」って話になったら、「全推し!」と即答するくらい推しまくっているバンドである。おだかさん(Vo / Gt:小高芳太朗)のどこまでも伸びていく歌声も、壮さん(Gt:山下壮)の俺的にはU2のEdgeを思わせることもありつつテクニックには寄らないまっすぐな音も、G田さん(Ba:合田悟)の下の方で駆け回り踊る音も、おっさん(Dr:桜井雄一)の変幻自在に且つしっかり支える音も、おだかさんの詞もメロもみんなで作り上げる曲そのものも、全部推している。 それなのに、これだ。 売れないのだ。 いやファンは結構いるんだよ。FCイベントなんか毎度大盛況。みかん祭(19/05/12 新宿LOFT。FCイベではなくツアー初日)のグッズ先行販売なんか長蛇の列で、肝心のガチャの中身が足りないと楽屋でG田さんが作っていたという。 「直球」というのは彼らの事務所だ。それが、このままではもたないのだと、おだかさんは正直に書いた。正直過ぎる彼の筆に、今ファンはどうしたらいいのかと途方に暮れている。メンバーももちろんだけど、ファンも途方に暮れている。俺たちもいろいろ考えた。ちょっと安過ぎるFC会費を上げたらどうか。1drinkくらい奢るから19/07/19は一緒にLIQUIDROOMに行かないか。 https://twitter.com/yz_s/status/1136927564297981953 ほんとに悪いけど「一般ウケ」する音じゃないんだ。刺さる人には本当に刺さる(俺たちみたいに)。けど、いま大勢にウケる音じゃないんだ……俺もいろんな人に聞いてもらった。でも、「是非手元に欲しい」とCDを買ってくれたのは、ひとりだけだったんだ。何故かはわからない。手元にないの含めたら数千枚のCDを聴いて来たけど、どうしてこんなにウケないのかわからない。こんなに凄いのに。こんなにカッコいいのに。 (引用はしないけれど)仲間が言っていた。これでLUNKHEADの音を聞きに行けなくなったら。LUNKHEADに会いに行けなくなったら。LUNKHEADを好きな仲間と会えなくなったら……。 俺も同じことを考えた。正直、19/06/02の新居浜ジャンドールに行くために5月は働いてた。19/06/30の名古屋ell. fits allに行くために6月も働く。もう生活の一部に、人生の一部にLUNKHEADがある。いる。それが、なくなったら。 ここまで読んでくれたロックが好きな人、熱い何かが欲しい人、音楽が好きな人、本当に俺に連絡ください。7/19のLIQUIDROOMのドリンク奢ります(この文章公開前にチケット取ってるお前らは対象外な!w)。チケット情報は下記。 ■7/19(金)恵比寿LIQUIDROOM | ランクヘッド LUNKHEAD | OFFICIAL WEBSITE We are LUNKHEADS!!
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aigéan gorm turned 5 today!
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化粧の始め方。
『登山の始め方』という増田を読んで、「こういうエントリー記事が各ジャンルにあるといいのになあ」と思ったので、自分の得意分野をいってみようと思います。 タイトル通り、「化粧の始め方」です。 それこそネット上のメイクテクニック記事って、「化粧品を持ってて当然」から始まってて、今から始めたい人向けのってないんですよねなかなか。上記記事の登山と同じで、新作情報や正体不明の化粧品を使ったテクニック、ブランドマウンティングはあふれてるんですけど。でも、「就活始めるから化粧しないと……」「今までノーメイクで来たけどそろそろ……」って人にはそれじゃわからないよね、と。 そんなわけで! 化粧歴22年になるおばちゃんが! 書いてみます! ■最初に買うもの 洗顔料(チューブでも石鹸でもいいよ)、メイク落とし(クレンジング剤)、化粧水、乳液。 え、化粧始めたいんだけど……って思うでしょ? でも汚れとメイクを落として水分と油分を与えるという基本がなってないと、どんなにいい化粧品使っても綺麗な肌は作れません。 ドラッグストアに行くと、上記4点が3,000円くらいで揃います。どれ買っていいかわかんない人はとりあえずちふれで揃えちゃうといいかも。基礎化粧品(スキンケアアイテムをこう呼びます)だけでもたくさん製品があるので、いろいろ試すのも楽しいけど、余裕出て来てからでOK。 ちなみにおばちゃんは何使ってるのかというと、アテニア製品が多いですね。オイルクレンジングと夜用クリームはアテニア。朝はちふれ。洗顔料は、ロゼット洗顔パスタの黄色。安いけどこ���いいよ。おすすめ。 化粧水・乳液に加えて夜だけでもクリームを使うとさらにいいですよ。ニベア青缶でじゅうぶん! ついでに買っとくと重宝します。 ■では、化粧をはじめよう ここからが問題ですね。何を買っていいかわからない。 化粧というのは、ベースメイク(肌づくり)、ポイントメイク(アイメイクやリップメイクなど)にわかれます。おばちゃんは若い頃、ドラッグストアのおねえさんにファンデーションとアイブロウ(眉メイク)から始めてみて、と提案されました。なので同じように行きましょう。 まずベースメイク。多分、初めて化粧をする人が一番最初にひっかかるポイント。ファンデーションを塗って肌色が変わることに慣れてないから。そこでお薦めしたいのが、BBクリームです。ファンデほどのカバー力がないので、「顔が変わる」感が少ない分、抵抗なく使えると思うます。おばちゃんそんなにたくさんの製品知らないんだけど、ちふれのBBクリームはなかなかいいですよ。800円だし! 3色あるから、店頭で頰の一番下(顎のライン)にちょこっとだけつけて、自分の肌と似た色を探してください。 次に何を買いましょうか。アイブロウにしましょう。BBクリームを塗ってみると、眉の印象が薄くなることに気付くと思います。そこで、眉メイク。鉛筆タイプのものが思い浮かぶと思うけど、ここは敢えてパウダーアイブロウを薦めたい。お安いとこだとケイトかな。通販ですがオルビスもおすすめ。髪の色と似た色を選んでください。 ここまでやってみて気付くかな、これだけだと顔に血色がないんですよ。BBクリーム伸ばしただけだと、顔色悪く見えちゃう。ここで口紅……と思うでしょ? そうではなく、チークを買ってみましょう。それこそピンキリでいろんな製品があるんだけど、キャンメイクなんかどうでしょ。お安いし、いろんな色が揃ってるし、見た目も可愛いし。粉タイプはブラシに取って、クリームタイプは指先に取って、一旦ティッシュの上で余分を落としてから、すこーしずつ頰に乗せます。塗り方はネット上にいっぱい転がってるのでそちらでw あとは手持ちのリップクリーム塗って、おしまい。 ■そんなんでいいの? 最初はこれで十分です。これだけでもあきらかに「化粧した感」のある顔になってるはず。 でもそのうち物足りなくなって来るから、口紅も、グロスも欲しい、アイシャドウ使ってみたい、使ってみたらマスカラも欲しくなった、アイライナーも、ハイライトも使いたいな、きちんとファンデーション塗りたいな、クマが気になるからコンシーラーも……って少しずつ増やして行けばいいんです。最初からフルメイクしなきゃ!って思うから始めにくいんですよ。 あっでも、ちゃんと寝る前にはクレンジング剤で落として、洗顔して化粧水と乳液、クリームつけてね。(自戒) 「メイクは魔法」と、かの美容家・大高博幸氏も仰っております。せっかくの魔法、使わなきゃ損です。体調良くなくても疲れてても、元気な顔で人と会えるし、逆に化粧をすることで自分のテンションも上げられる。夜帰って化粧を落とせば、オンオフの切り替えがすっきりうまく行く。 やらなきゃ損ですよ?
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買って良かったもの2016
なんか流行ってるみたいなんで、俺も書いてみます。Twitter廃人且つ通販厨なので、Twilog検索して各通販サイトの購入履歴を見ればだいたいは掴めるという便利さ。一部店頭で買ったのもあるけど。 特に数は決めてませんが、本・音楽・映像作品については除外しています。音楽知りたい人は12/31(土)の配信を聴けばいいよ! 今年の総まとめやるから! では参りましょう。 1.着物・帯・その他和装用品のみなさん これを外しては今年は語れないんだが、たくさん買ったし身バレになるので晒せませんw だいたいがリサイクル・アンティーク品で、通販では楽天のあい山本屋さん、リアル店舗では高円寺のひらり。さん、阿佐谷北のグレープ阿佐ヶ谷店さん、阿佐谷南のきもの倶楽部 風流さんあたりにお世話になっております。特にあい山本屋さんは、月末にセールやることが多いのでいっつもそれ狙ってブクマしてるw その他肌着や小物類はAmazonより楽天ですね。いいですか、Amazonより楽天です。 2.パナソニック 500GB 1チューナー ブルーレイレコーダー DIGA DMR-BRS510 パナソニック(Panasonic) ええ、今年までうちには録画機器がなかったんです。 やっと録画できるようになったら、家人の大好きなCSの番組でほとんど埋まっているw あとBDもDVDも観やすくなったので(今まではMacで読み込んで観てた)、今年は円盤何枚か買いました。 夜帰りが遅いことが多いので、意外なほど役に立ってます。何故今まで買わなかった。 3.アディクション HOLIDAY ADDICTION 2016 WINTER WHITE 化粧品は書かないとは言ってない。 無謀にも予約なしで突撃、キャンセル品をかっさらうことに成功したという品。しかしこれは買って良かった。渋めのブラウン系アイメイクが簡単にできます。黒グロスも、手持ちの口紅に重ねるとあれ?ってほど落ち着いた色合いに。忙しくてポリッシュは未使用。 前年のコフレも良かったので、アディクションの冬は要チェックですぜ。 4.桐灰化学 ハエ取りリボン 室内用 5本入 そこ、引かない。 梅雨時期から湧いてくる羽虫、どうしても玄関から入っちゃう虫どもが、一網打尽にできます。まじで。気付いたらわんさかひっついてるので、お庭があったり近所に緑の多いおうちにはおすすめです。においもなく、ペットにも安心という素晴らしい品。 難点は見栄えが悪いのと、吊るす位置によってはねこに狙われることw 5.外付けHDD Transcend USB3.0/2.0 2.5インチ ポータブルHDD 耐衝撃 M3シリーズ 1TB 3年保証 TS1TSJ25M3 今のHDDって安いのな! 確かAmazonタイムセールで捕獲。バックアップ専用機です。さすがにMac2台運用だと最低でも1TBはないとどうにもならなくて。軽いし、電源はUSBからだから手軽だし、公式Twitter垢はへんだし、いいっすよ。 ケースはこれ使ってます。誂えたようにぴったり。 6.Clover 机上くけ台 / かけはり 「縫い物ってこんなにラクだったの!?」と思わされること請け合い。縫い物苦手な人ほど買ってみて欲しい。直線縫いにはマジ必須。使い方はぐぐってみてね。 なお、俺の用途は長襦袢の半衿付けです。もちろんそうです。 7.Bose SoundSport in-ear headphones - Apple devices 圧倒的な良い音。特に生楽器が好きな人にはおすすめです。打ち込み系もなかなか聴けちゃうのがさすが。厚みのあるサウンドがお好みの方はBOSE一択。あと、ケースがかわいいのもポイント高い。 まぁ、4〜5年使った先代BOSE失くしたから買ったんですけどね……。くそう。 8.YSL COUTURE PALLETE COLLECTOR SAVAGE ESCAPE また限定なんで買えないんだけど、YSLに開眼した品。 夏のコレクションのひとつで、5色の組み合わせ次第で何パターンにも変化させられます。とにかく粉質がいい! 個人的には透けるブルーがお気に入り。 次のコンシーラーはラディアントタッチ試してみよー 9.Fireタブレット 8GB プライム会員なんでお安くノリでゲット。 前まではiPhoneとMacのKindleアプリで無理矢理読んでたんだけど、いやーやっぱり違いますね。特に俺は着物だ編み物だと大型本を買うことが多いので、大きめの画面で電書を読めるのは本当にありがたいです。 デフォのフォントがアレなので、電書以外にはあまり使ってません。そこはお値段なりって感じ。けど、「この値段でここまでできるのかー」って思った。迷ってる方はさぁ、どうぞ。 10.オムロン 婦人体温計 ピンク MC-652LC-PK いや、まともに基礎体温つけたことなくて ( ;´Д`) どうせならスマホ連携のラクなやつを、と思ったら本当にラクだった。対応アプリがなかなか使えるので、なんだかんだできちんと続いてます。 ケース?キャップ?に収めた状態もスタイリッシュで、持ち運びにも便利。何より、このお値段。いいっすよこれ。 11.iPhone 7 ・懸案のイヤホン問題は付属のアダプタで解消。そこまでカッコ悪くない。 ・感圧式ホームボタン、らく! ・Apple Pay、わりとべんり。 ・ステレオスピーカーはいいぞ ・まじで「総務省指定」って書いてあるぞ なんだかんだでトップを挙げるとしたら、着物や帯のみなさんになるかなあ……w あと化粧品は当たり年でしたね。挙げなかったけど、香水でもヒットがあったりしますた。 それにしてもこのガジェット・機器類の多さよ。そんなことやってるから #IT系でない
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39歳からのホットヨガ。
Twitterでたまに書いてたら、友達が興味を持ったようなのでちょっと書いてみる。て言うか、紹介チケット渡してあるんだけどね (´ω`) 先に言っとくと、文中のリンクはアフィ一切なしです。ご安心を。 ネットをふよふよしてたら「1,000円で体験できます」と書いてあるのを見て、近所にスタジオあるみたいだし、と行ってみることにしたのが10月。 日頃から運動不足は実感してたし、汗かいてすっきりしそうだなあ、と軽く考えて予約してみたんだけど、気付いたらその日に入会している自分がいたw 以降、行ける時は週2回ペースで通っています。 通っているのはホットヨガスタジオLAVAというところです。 で、体験レッスン(入会後のレッスンにも)には以下が必要。
運動ができるウェア(Tシャツ・スパッツなど)、替えの下着、シャワー用のバスタオル、汗拭き用フェイスタオル、お水1リットル以上。 ※スタジオではお水の販売、ウェア・タオルのレンタルもございます。 初心者でも大丈夫!ホットヨガ教室がはじめての方へ - ホットヨガスタジオ LAVA
さて。ヨガに着て行く服がない。 んでAmazonを見てみると、ヨガウェアっていっぱいあるのねー。よくわからないし、続けるかどうかもその時は決めてなかったから、安かったこれを買ってみたんですよ。安いし。そしたらね、あまりにぴったりしててスタジオの鏡に映る自分の姿がつらいwwwww 体験レッスンのその日に入会を決めたので、すぐさま検索し直し。ゆったりタンクトップとゆったりサルエルパンツを買いました。鏡の前でも多少おだやかな気持ちになれるので、かなりおすすめw 着心地もいいよ。 レッスン中の下着は締め付けの少ないものがいいです。ワイヤー入りブラとか無理。今はフェリシモのこれ使ってます。すごいらく。これはシックな色味だけど、もっと元気な色の同型シリーズもあります。 レッスン終わると、身につけてたものはみーんな汗まみれになるので、まとめて入れるビニール袋と、帰る時用の下着は必須。仕事帰りの人はレッスン用の下着を持ってく感じかなあ。俺は自宅から直行なので、上記フェリシモの下着着けてって、帰り用の下着をバッグに入れて行きます。 シャワーで汗を流したらバスタオルがいるわけですが、薄手のものを探して使ってます。荷物になるので。レンタルでもいいんだけど、いい感じのタオル見つけたので持ってってる。これ。週2ペースだと洗い換えが欲しくてね。 "汗拭き用フェイスタオル" はレッスン中に使います。なんでもいいけど、吸収性の良いものがよろし。 で、わりと困ったのが "お水1リットル以上" 。最初は1.5リットルのミネラルウォーターをドラッグストアで買ってったんだけど、さすがに余るし重いしかさばるし。それで探してみたら、今って1リットルのミネラルウォーターってあまり売ってないのね……。スタジオで買えるのは高いし (・ω・;) 探してたどり着いたのがクリスタルガイザー。安いでしょ? 水筒に入れて来る人もいるけど、ものぐさなんでこっちの方が手間かからなくて愛用中。 LAVAさんは現在、全店「レッスン開始30分前から受付」になってます。なので30分前にきっちり行くのが俺ですw スタジオの場所取りしたいのでww 腕や脚などにバームを塗って、時間が余ったらスタジオ内でストレッチしたり、横になって呼吸を深めたり、みんないろいろです。なおこのバーム、スタジオでも買えるんですが、たびたび割引してるのでそういう時に買ってます。結構もつしね。体験レッスンの時は先生が分けてくれます。 運動慣れしてない俺みたいなのに取って良かったなと思うのは、言われた通りにしてればいいこと。言われた通りにポーズを作ってるだけで、身体中から汗が噴き出して来る。体験レッスンの時はこれにかなり感動した。 いわゆる「バランスポーズ」になると俺なんかはゆらゆらしちゃうんですが、全然OKでございます。先生も「余裕がある人はさらにこうしてみてね」という言い方をされるので、「できなきゃいけない」は、ないです。 「できて当然」「できなきゃ点がもらえない」という学校の体育に嫌気がさして運動をしなくなった俺みたいな人には、おすすめです。LAVAさんは男性OKのスタジオもあるよ。 そうそう、持ち物でひとつ。 どうしても汗まみれでシャワー浴びたくなっちゃうんだけど、お湯で流しただけでも結構乾燥するので、ちふれ うるおいジェルを小さいケースに詰め替えて持ってってます。あとリップクリーム。 スタジオによりけりかもだけど、俺が行ってるとこはこういうケア用オイルのお試しボトルが置いてあるので、これを使ってもいいかと。 レッスン中は常温の水しか飲めないせいか、最近ノンアルコールのドリンクは水でいいやってなってる自分がいるw 続くといいなあ、続けられるといいなあ、という感じで、のんびりやってくつもりであります。仕事で疲れ切ってる時に予約してて、行くか行かないか迷って結局行ったんだけど、寧ろ疲れがすっと抜けたことがあって。あれはうれしかった。 何故か婚活女子はホットヨガをやっている率が高いという説があるらしいけど、大丈夫! 既婚おばちゃんである俺も楽しく通ってるよ!
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民族衣装と街。
先日、友人から花火のお誘いを受けまして。花火「大会」じゃないです。手持ち花火。 花火やるなら、せっかくだから薄物じゃなく浴衣を着て行こうということで、着てみました。まぁ8月の話なんで、正直珍しくもない。月末だったから「こんな時期に花火大会?」と思われたかも知れないけど、普段遊びに行くのも着物なんで痛くもかゆくもない。 ふつうにTシャツでカジュアルな家人と連れ立って出掛け、電車に乗ったんですが。車内がすごかった。 ・西洋の男性(白人):ジーンズカジュアルだったかな。まぁ、ふつう。 ・インド?の女性2人:眉間にビンディーつけてたので多分インドの方かと。 とても煌びやかに着飾っていたので、お祭りとかパーティとかなのかな。 ・イスラム女性:ヒジャブを被ってちょっと地味め。 ・日本人である自分:浴衣に半幅帯、下駄履き。 今になって考えると、おそらく世界中探してもなかなか見られない車内風景だったと思うのですよ。
【驚愕】着物を普段着にして生活してると困る周りの反応ランキングwwwwwww - かれっじライフハッキング 第5位. とにかく見られる あるある度…☆☆☆☆☆ 不快度…☆ ダメージ度…☆ 電車に乗ったり、街を歩いたり、買い物したり、 そんな普通の行動でも見られるといちいち気が抜けない。 たまーにだけど凄い目つきでずーっと睨んでくる人とか、 後ろから隠し撮りしてくる人とかもいたりして(撮るのは外国人が多いけど)。 民族衣装ですよ?そんなに変ですか?珍しいですか?と、聞きたくなる。
これ書いた人、もしかしてそんなに大きな街に住んでるわけじゃないのかなと思った。だって、俺も週末のたびに着物で出掛けるようになって半年以上経つけど、そこまでじろじろ見られて不快な思いしたのって、ただの一度切りだもん。(その一度は一ツ紋のアンティークの羽織だったんで、そのせいかも知れない。着物着たおばさまがじーっと見て来た) 確かに目立つのは目立つ。着物はとにかく目立つ。そう思っていた時期もありました。 実はわりと、和装の方多いんですよ東京。お茶かお花のお稽古とかかなーって感じの方とか結構見掛ける。先日はJR阿佐ケ谷駅の改札前に、色無地に二重太鼓の女性がわらわら集まってましたよ。茶会かしらねー、と思いながら改札抜けたけど。 で、先に書いた民族衣装展示会状態だったあの日の電車も、東京なわけです。都内でヒジャブ被った女性見掛けたって、「ああイスラムの方なんだな」って思うくらいでしょ? だから東京って、自分の国の衣装を堂々と着られる街なんだな、って思うんですよね。ヒジャブ被ってようが、ビンディーつけてようが、下駄をからころ鳴らしてようが、誰も何も言わない。そりゃ、珍しいなって思われてるかも知れない。でも、弾圧されたり差別されたりすることは、ほとんどないと思う。 そういう東京が、俺は好きですね。 結論:着物着るなら東京。
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「変わる」ということ。
誰かを変えることなんてできないけども、俺が変わらずにいることはできるよなぁ、と思うことが最近多い。 わりとそれが、今の俺の仕事かも知れないなーと思っている。 それは別にあれよ、食い扶持って意味の仕事じゃなくてよ。 翻って自分自身が変わりたいかと言うと、あまりその気がないことに気付くので、やっぱり俺は何かどっしりとしていた方がいいのかな、と考えてる。 まぁ、変わる時は結構不可抗力だったりするからな。
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片頭痛と俺。
Twitterでは筋注と書いたが、どうも皮下注射だったらしい、イミグラン注射を昨日遂に受けて来た。くっそ痛てえの。左の二の腕の外側に打った。最初は「あれー普通の注射っぽい?」と思ってたんだけど、第二段階があってさ。さらに奥に刺さる。「いでででで!」みたいな声出た。注射が痛くて声出たの生まれて初めてだ……。 で、片頭痛の薬であるイミグラン、注射と錠剤がある。錠剤も処方されたんだが、主治医曰く「自己注射キットというのもありましてね」まじか。どうも、住まいが遠い人や仕事で頻繁に通院できない人たちがよく使っているらしい。調べたところ、6回分の薬剤とスターターキットで約1万。 あのクソ痛いのを病院で受けるくらいなら……と心が揺れている。どうしよう。 俺の片頭痛いつからだっけ、と思ったんだけど思い出せなくて。確か診断が下りたのは去年だったと思うんだけど、元々ひどい肩凝り持ちなので緊張性頭痛があって、それがあんまり酷くなったので受診した。念のためMRIを撮り(うるさかったーでもあれは音楽だよな音楽)、特に異常無し。ただこめかみのあたりの筋肉がこわばってるので、食いしばりには気を付けて、まぁ片頭痛だねと言われたのだった。 片頭痛の薬は高い。薬価300円オーバー。だからちょっと使うのを躊躇っていると、完全に動けなくなる。座っていられない頭痛ってなんだよ……と毒づきながら横になっているしかなくなる。 これなんで痛くなるの、と "頭痛〜る" というiPhoneアプリを入れて気圧を見ていたら、まぁ当然低気圧ですよねそうですよね、と。しかも低気圧って、元々の躁うつ病の方にも影響してるらしくて、気力は失せるわ頭はガンガンするわで動けないどころか一時的に廃人化してないかこれ、ってとこまで行く。つらい。 イミグラン自己注射……やろうかなあ。
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セルフ着付けの手順を晒してみる。
年が明けてから何度も着物で出掛けていて(まぁだいたい行く先は呑み会なんだけど)、前の記事に載せた同人誌やようつべ動画以外にも本を買ってみたりして勉強したので、着付け方がだいぶ変わって来ました。 せっかくなので、画像なしですみませんが俺氏的な手順を晒してみます。まだ寒いので防寒重視な感じです。(もしいたら)自分で着たい人、練習中の人の参考になれば幸い。 ■準備 使う道具類は、背のある椅子などに乗せておくこと。床に置くとそのたびにかがむことになるので、着くずれしやすくなります。立ったまま手の届く位置に置いときます。 腰紐なんかは椅子の背にかけて、帯枕や着物クリップは座面に置いて。使う順に並べておくと便利。 ■肌着、足袋をつける まず、和装ブラ必須。 次に、本来は肌襦袢と裾除けをつけるんですが、寒いのでトップスはヒートテック的なババシャツっぽい肌着と、ボトムスは同じ素材の七分丈レギンスみたいなステテコ系のものをつけています。かなりあったかい。どっちも和装用。 で、最近手に入れた腰ぶとん。「着物 補正」とかで楽天検索するとたくさん出て来ます。腰のくびれがおはしょりの大敵だったと気付いて購入。これを、肌着(肌襦袢・裾除けその他インナー)の後につけます。 次に、足袋を履いちゃいます。足袋インナーまじあったかい。これもヒートテック系で、薄地の足袋ソックスみたいなやつです。これに、普通の白足袋を重ねて履きます。ストレッチ足袋最強。さらに、天気の悪い日やとにかく寒い日は撥水の足袋カバーも重ねます。足先に3枚も重ねてれば気温一桁でもいけるので、足袋インナーと足袋カバーはまじ助かる。 ■二部式襦袢を着る わりと忘れがちなので、着る前に襦袢の襟芯を先に入れておきます。半衿は……他のコーディネートで頭いっぱいでまだうまく使えてないw 一度縫ってみたけど、くけ台とかけはり器最高なので、縫ってつけたい人は是非買いましょう。くけ台がいつもの机にはまるサイズかどうかだけ確認してね。 今のところ二部式襦袢しか着てないんで、それの話で。まず裾除けをつけます。中心をおしりに当てて、左右の長さを揃えたら、右手から巻く。その時高さを少し持ち上げて、裾が上がるようにします。左手も同様。すると裾除けの紐がついてるあたりが上に余るので、下に折り下げて(三角形になる感じ)から紐を後ろで交差させ、脇を締めた状態で紐をぐっと締める。紐を横じゃなくて、前へ引っ張る感じ。それから前で結ぶんだけど、身体の中心じゃなく左右どちらかに結び目をずらすとあんまり苦しくないです。 次、半襦袢。襟芯入れてあるのですぐ着られる。羽織る時は半襦袢を背中側で持って、片方ずつ肩にかける感じにします。腕を通すのは後。肩にかかった状態で片手で両方の前を保持、片手を袖に通す、を繰り返します。これ着物も同じ。 羽織ったら左右の襟芯入れるところ(襟のはしっこ)同士を合わせ、もう片手で背中の衣文抜きを引っ張って、中心を合わせつつ襟を抜きます(=首の後ろを空けます)。がっつり抜きます。だいたい握りこぶしくらい抜くって言うけど、もうちょいプラスしてもいいくらいな気がする。 そこまでできたら前を合わせる。右手側をまず身体に合わせますが、だいたい襟がトップバストに重なるくらいと覚えてたんだけど、トップバストより外でもいいくらい。これ相当練習した。身体つきによっても違うと思う。要は襟元のV字ができるだけ鈍角になるようにするます。で、左手側も同じように合わせて、鎖骨と鎖骨の谷間が見えないくらいのところにV字の先端を持って来る。 いい感じになったら腰かおなかあたりを手で押さえつつ、伊達締めを取ってまずは胸の下くらいに中心合わせて沿わせる。後ろで交差させて、(高さ的に)上になった方をぺろんと下に折り返し、端を前へ持って来る。ここでも脇を締めた状態で、前に引っ張って締める。息吐きながらだとちゃんと締まります。伊達締めの端は蝶結び��余りはからげておしまい、が一番安定した。この蝶結びも身体の中心からずらした方が苦しくないです。伊達締め締める時、衣文抜きが伊達締めの内側に入ってないとわりと悲しいことになるので注意。衣文抜きも一緒に締めよう。 最後に半襦袢の裾を引っ張ったり、伊達締めの上下を外へしごいたりしてシワを脇に寄せる。後ろも同じようにして、がっつり襟抜いて背中のシワも取れたら完了。衣文抜きが背中の中心にあるかも確認。 ■着物を着る まずは襟のスナップを留めて、襟を半分に折れるようにします。 羽織り方は半襦袢と同じ。後ろに回して、片側ずつ肩に羽織って、片手ずつ袖を通す。膝を折って脚を「く」の字にするとやりやすいです。袖を通す時は、半襦袢の袂もいっしょに持って通します。 中心合わせも半襦袢とほぼ同じ。襟先に途切れてるところがあるので、そこ同士を合わせて片手で持ち、背中の中心の縫い目を引っ張る。何度か前後させて背中心を合わせます。 背中心が合ったら前を合わせる。ここ、すべて脇を締めるようにします。腕を下ろしたあたりの襟の下を持って、前に引っ張る(ここで半襦袢の裾が一緒に持ち上っちゃうんだけど、後で引っ張り出せばいいから気にしない)。少し持ち上げたら、腕を前に伸ばした状態で裾を下げて行く。くるぶしが隠れるあたりでOK。そこからまず右手側を身体に巻き付け、ちょっと裾のカドを持ち上げ気味にする。決まったら左手側。同じく身体に巻き付けて、やっぱり裾のカドを持ち上げ気味に。裾が軽くすぼまる感じがカッコいいらしいんだけど、俺氏いまだにうまいことできてない気がする……。 _(┐「ε:)_ で、右手で腰骨あたりを押さえて保持したら、左手で腰紐を取って締めます。腰紐の真ん中をおへその下あたりに沿わせ、後ろに回して交差、前に持って来たら脇を締めつつ前に向かって引っ張って締める。身体の中心から左右どっちかにずらして蝶結び、からげておしまい。この腰紐一番重要なので息を吐いてきっちり締めます。腰紐の端がおはしょりの下から見えたりするので、端を上向きにからげておくとよろし。 ��したら身八つ口から両手を入れて、おはしょり部分を出してシワを取りますが……背の高い人ならそのままでいいんだけど、俺氏だいたいおはしょりが15cmくらいできます。超カッコ悪いので、腰紐よりさらに高い位置にゴムベルトを装着します。サイズによるけど10cmくらい高いところ。それからおはしょり部分を下ろして、身八つ口に手を入れて整えるといい感じ。試しに帯板を当ててみて、おはしょりの長さを確認してみると吉。 次はコーリンベルト。まず右手側の襟を折って整え、左手に持ったコーリンベルト(長さ調整のパーツがついてない方)を身八つ口から入れ、襟の端の下を留めます(この時留める側、身体に近い側の着物を上に折り上げてからベルトを留めるとおはしょりすっきり)。留める時は金具(金属じゃないけど)の向きを真横でなく、ちょい下向きにすると安定します。ベルトを背中から右手側に回し、左手側の襟も折ってだいたい同じ位置を下向きにぱちん。襟が詰まっちゃう場合はベルトの長さを伸ばすなり、留める位置を下げるなりします。ここまでできたら、ベルト上下のシワを伸ばして脇へ持って行きます。あんまり余る場合はタックを取るように折っちゃう。 で、伊達締め。ゴムタイプ使ってます。ラク。背中から回して、ぎゅーっと伸ばして、ぺたん。また伊達締め上下のシワを脇に集めてきれいに。 最後に着物の裾を上げて、半襦袢の裾を下に引っ張ります。後ろは特にぎゅーっと引っ張って、襟をきっちり抜く。着物の裾を下ろして、おはしょりを下に引っ張ったり、シワを取ったりして、きれいにできたらおしまい。 ここまでで(準備を除いて)やっと15分切るようになりましたー。帯は書きません、まだ本を見ながらやってるからw 着物自体の着付けまでで15分、で本を見ながら帯締めて、あちこち整えて、40分前後で着られるようになりました。なので、出掛ける時は洗顔してヘアセットまで30分弱、化粧に30分弱、着付けが準備含めて1時間弱、だいたい2時間あれば着物で出られます。もうちょい着付け短縮したいなあと思うものの、きれいに着たいのでこれ以上はいいか、という気持ちもあり。 着付けの練習始めた頃、時計見ながらやってたんですよね。まず着物で出掛けたいわけだから、出掛ける準備にどれだけ時間がかかるか知りたくて。そしたら1時間近くかかってたのが40分切ったりするようになって(半幅帯で貝の口なんかだと30分ちょいです)、自分でも楽しかったw 練習してる方、タイム測るの楽しいっすよ。 せっかくなので帯結びのこともちろっと書いて終わりにしますー ・一重太鼓:帯枕背負ってから帯揚げかけるの正直めんどくさい。ので、帯枕を帯揚げで包んでしまい(その上からヘアゴムで押さえちゃうとさらにラク)、それから背負います。んで帯枕の紐をくるんだ帯揚げを前に持って来て、紐だけぎゅっと締めて、帯揚げは仮結び。らく。あと、帯枕はやっぱりガーゼが一番だね……帯枕に紐が生えてるタイプ使ってたんだけど、買い換えたら使いやすくてびっくりした。 ・引き抜き結び:一重太鼓と同じ形なんだけど、お太鼓が帯の表、たれ先が帯の裏になる結び方(裏表逆もできます)。一重太鼓が本を見ないでできるようになったらやるw でもリバーシブルの名古屋帯持ってたかな (・ω・;) ・ふくら雀:袋帯で成人式の定番だけど、『着物の楽しみが広がる 帯結びアレンジ帖』という本に、名古屋帯でのアレンジが載ってました。やってみたらかわいかったのでおすすめー。前で結べるから結構簡単。ヘアゴム使います。 ・貝の口:『1万円からはじめる着物生活』(電子書籍で入手可能)では帯締めと帯揚げ入れてますが、やっぱりあった方がいいですねー、安定感違う。他の本だとだいたい帯だけなんだけど。長い半幅帯の場合、たれ先を内側に折って、そのまま胴帯に巻き込んで、「たれ」を「て」より少し長めにする、っていう結び方が一番うまく行きました。『コツがわかれば簡単!らくらく15分着付け』という本に載ってました。 ・二色鼓:『着物の楽しみが広がる 帯結びアレンジ帖』に載ってます。リバーシブル帯があったのでやってみたらすごい気に入ったので、半幅帯の時は是非やりたいってくらい。 ・箱舟結びなどなど:三重仮紐買っちゃったので練習したい (`・ω・´)
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38歳からの和装、セルフ着付け。
去年は去年で37歳が生まれて初めてコミケ一般参加をしたわけですが、今年は遂に和装を始めました。しかも年末押し迫ったこの時期に。だって正月に着たいじゃんか……。 元々、2014年の夏コミで、友達にまつり蔵麹室さんの『1万円からはじめる着物生活』という同人誌を買ってきてもらってたんですよね。いいなーやりたいなーと思いつつ、他にもやりたいことがいっぱいあって延ばし延ばしになってたんですが、遂にと言うかやっとと言うか、やる気になったので、ひととおり揃えてみました。 『1万円からはじめる着物生活』で驚いたのは、着物の安さ。ポリエステルの洗える着物なら、1万なんていらないです。俺氏が最初に買ったのは、洗える着物+洗える帯+帯締め+帯揚げのセットで6,000円。それに着付け小物セットが4,000円くらい? あと足袋と草履で2,000円くらいかなあ。 それくらいならやれるなー、と件の6,000円セットと着付け小物セットをぽちっとして、気がついたら袷の着物が2着、名古屋帯1本、半幅帯1本、帯締め帯揚げが2本ずつ、防水カバーつきのもの込みで草履が3足、その他防寒グッズとポンチョコートまで揃ってます。沼こわい。 で、せっかくなので買ったもの晒してみますね。着物・帯・コートは身バレ必至なので晒しませんが、小物類を。 ・【楽天市場】【女性着付け用品】着物ビギナー和装小物セット 着付け小物セット 8点【宅配便のみ】【送料無料】【RCP】《sss10%off》:着物なごみや 肌着スリップ、ウエストベルト(ゴム製。俺氏使ってないです)、マジックベルトの伊達締め(ちょうラク)、衿芯、帯枕、コーリンベルト(必須!)、帯板、腰紐3本が入ってます。 後で気付いたんですが、このセットケースがついてないんですよね。こないだ小さい風呂敷買ったのでそれで対応予定ですが、小物ケースが欲しい人はこっちの方がいいかも。 どこのお店の着付け小物セットも、「とりあえず着付けられる」だけの道具が入ってるので、初心者にはありがたいです。前述の通りゴムの腰紐は自分にはいらなかったので、腰紐3本セットを追加しましたけど。腰紐、本数あるに越したこたないので、最初から多めに買っておくのもアリな気がします。 コーリンベルトはまじ必須なのでぜひ。着崩れを抑えられます。 ・【楽天市場】[女性用 二部式襦袢 白/ピンク]メール便配送可!!新品仕立上がり洗える地紋入り二部式襦袢 (白/ピンク) M/L【ma-GL】【あす楽対応】:京越卸屋 前述の同人誌で知りました。二部式襦袢まじラク!!! 普通は着物の下には長襦袢を着るんですが、それを上下別にしたものです。もう超絶ラクなので、特に初心者さんはこれに限ると思う。 ・【楽天市場】【ウレタン草履H,J,K】無地台に江戸小紋柄鼻緒の女性用ウレタン草履 フリーサイズ (22.5〜24cm)[H1〜J1〜K1〜 黒紺紫 小花万筋鮫小紋市松]【あす楽対応】:京越卸屋 お好きなものをって感じですが、着物の世界マジでピンキリなので、数万単位のも売ってます。が、初心者且つ普段着たいだけなので、こんな感じの安いのにしました。 俺氏実は24.5cmの足なんですが、こういう履物はかかとがちょっと出る方が粋なので迷わずぽちりました。 ・【楽天市場】【ネコポス送料無料】 日本製 和装ブラジャー 和装ブラ 前ファスナー 補正パット付 和装 ブラジャー (ホワイト/M/L/LLサイズ)♪♪(ic)【ネコポス送料無料可/B】【あす楽対応】|和装ブラ 和装ブラジャー 下着 着物 下着 肌着:大喜賑(おおきに) 必須です。肩から帯にかけてのラインがふっくらしてるのはカッコ悪いので、必須です。 これもまつりさんの本で知ったんですが、わりといろんなとこから出てます。Amazonでも買える。 ・【楽天市場】【ネコポス送料無料】やさしくフィット◎ 東レ ナイロントリコット生地使用! ストレッチ足袋 ストレッチ 足袋 ( 白 5枚コハゼ ) 21.5cm〜27.5cm ♪♪(ic) たび 足袋 白足袋 【あす楽対応】【ネコポス送料無料可/A】:大喜賑(おおきに) ストレッチ足袋最高。これ、肌触りも良くておすすめです。 ・【楽天市場】弔事用 ファッションクリップ たもとクリップ タスキット たもと たす��代わり 襷 タスキ ワンタッチ 着付け 着装 和装小物 あずま姿 きもの 着物 02P24Dec15:着物・浴衣・花みやび 楽天市場店 弔事用ですが、一番デザインが良かったもので。 食事の時などに便利そうだなーと思って購入。まだ届いてないんだけどね。 こんな感じでいろいろ揃えましたが、防寒肌着や足袋インナーは省いてますので、これから着る方は調べてみてください。ぶっちゃけレギンスとババシャツでもいけると思うけど。 で、肝心の着付けなんですが。 前述の同人誌と、Youtube動画を参考にやっています。 ・二部式襦袢の着方
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襟の固定は胸の上から通した腰紐を背中で交差、胸の下で結ぶ、という方法でやっています。 ・着物の着方
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この動画でほとんどいけます。が、コーリンベルトを使っていないので、それについては下記。
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・名古屋帯の結び方
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だいたいおぼえてきたよ!(まだ動画見ながらやってる) 今回書きたかったのは着物、そんなに大変じゃない! しかもおもしろい! ということなんですが、どうですかね。お高い着付け教室なんか行ってないけど、なんとか着られてるよー。 r> まだ練習してるだけで出掛けてないので、所作が大丈夫かなあと不安なんですが……がんばってみる。 もうアラフォーってか40歳見えてるけど、新しいことってまだいくらでもできるんだねというのがこの年末の発見かなあ。
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アラフォーからのコミケ一般参加。
2014年12月30日。生まれて初めてコミケというやつに一般参加しました。なお、37歳不良主婦です。体力的にしんどいとかいろいろルールがあるとか言われているコミケでありますが、2ch同人板ROMとTwitter民の皆さまから仕入れた事前知識で生還しましたので、ここはやはりどうしても参加を躊躇してしまっている方々へ向けてシェアというやつを! してみようかと! なお、俺氏は現時点でM3一般参加を3回経験しております。そこで覚えたことも盛り込んで行きたいと思います。 あ、長いから。 ■事前にすること 何はなくともカタログを買う。デジタル版もアナログ版もありますが、使いやすい方でいいと思います。俺氏はプリンタを持っていないので(印刷が必要になったら毎回コンビニ行ってる)、敢えてアナログ版にしました。参加者が必ず知っておくべきことが載っているので、買うべきです。 でカタログを買ったら、行くサークルを決める。サークルチェックと言うんだそうです。時間帯とジャンルによるのだろうけど、現地で見て回ってその場で買うもの決めて衝動買い、ができない場合も多々あるので、これは必須。せめて「どこのホールのどのあたりのスペースを見たい」くらいは決めておかないと、何も買えずに帰る可能性すらあります。人の多さが半端じゃないから。だいたい想像できないレベルと思っておけばいいです。この際、カタログ記載のサークルURL、もしくはサークル名でぐぐるのはほぼ必須。 どこに行きたいか決まったら、カタログ添付のスペース配置図に印をつけて行きます。宝の地図作成であります。宝の地図を現地で紛失した事案ってよく聞きますが、ほんとその後どうしたんだろう……。この時、印をつけてサークル名をメモするついでに、頒布物の内容やジャンルも書いておくと便利でした。初めてのサークルさんだと「ここって何を頒布してるところだっけ?」ってなっちゃうので。 持って行くものの準備については次項で。 ■もちもの まず、バッグ。キャリーバッグとリュックは避けた方がいい。想像を遥かに超える人混みなので、キャリーバッグで他人様の足を轢いたり、振り返った途端に背中のリュックで他人様を殴り飛ばす危険性があります。また、キャリーバ��グもリュックも、開け閉めがめんどくさい。会場ではひたすら頒布物を買ってはバッグに収め、を繰り返すので、一旦床に倒さねばならないキャリーバッグ、必要になるたび背中から降ろさなければならないリュックは自分に取っても不便です。 俺氏が採用したのは、身の回りのものだけ収まる大きさのショルダーバッグ斜めがけと、手提げ可能な空のトートバッグ。ショルダーの方に宝の地図とお金を入れておいて、買ったものはトートにどんどん収めて行く、という感じです。ラクです。たくさん買いたい場合は宅配便で発送しちゃうのがラクだと先輩に教わりましたが、俺氏そこまでの資金と体力が。ない。 次、お金。サークルさんも釣り銭を用意してくださってますが、こういう同人即売会は「買い手も参加者」なので、互いに気遣い合うのがデフォなのだそうです。日頃から釣り銭をもらうようにして、百円玉と五百円玉、千円札をたくさん用意します。銀行で両替って手もあるけど、俺氏今回の冬コミは忘年会の幹事やったらお金くずれました。万人にお薦めはできませんが一気にくずれて便利でした。割り勘をほとんどぴったり払ってくれた出席者諸氏に感謝w 用意したお金を入れる財布。これね、M3参加し始めた頃盲点だったんだけど、たくさん用意した細かいお金を持って行こうとすると、普段の財布じゃ閉まり切らないのね。分厚くなっちゃって。でちょうど良さげなポーチを買って、ほぼ即売会専用にしております。口が大きく開くものだと更に便利。 カタログ本誌は持って行きませんでした。宝の地図のみ。いや無理だろあのカタログ持ってくの……。 冬コミの場合、冷たい飲み物は避けた方がいいようです。トイレ近くなっちゃうから。あったかいペットボトルを保温機能付きペットボトルケースに入れて持って行きました。が、帰りに電車乗った時半分も減ってなかった。それより飴が役に立ちました。後述。 またコミケ参加があったとしたら欲しいのが、小さい折りたたみ椅子。入場前の待機列結構つらい。 待機列暇潰し用の文庫本やゲーム機・スマホ等のガジェット類とバッテリー、チャージ済みの交通系ICカード、は別に書かなくてもいいか。帰り切符買って帰るのしんどそうだったのでICカードはわりと必須かも知れない。 服装は冬の場合、「汗を逃がしつつあたたかい服を重ね着」が良いようです。パンツの下にレギンス穿いてったの正解だった、開場前助かった。でも場内に入ると熱気で相当暑いので、脱ぎ着できるように重ね着が賢いと思う。前述のキャリーカートが激突して来る現象に対抗するため、パンツルックの方が安全。 ■入場するまで いわゆる始発組と、開場前到着組の狭間を狙おう。と、同行してくださった先輩に教わりまして、現地には8時に到着しました。それで会場入れたのが11時過ぎだったかな。このへんは狙うサークルの混み具合にもよると思いますので、ちょっとよくわからないです。俺が行ったのが音楽系大手と評論だったのですが、最初に音楽系の壁行ったらほんのちょっと並んだだけで買えました。参考までに。 到着すると、改札通ったほぼ直後から案内がされているので(貼り紙もコミケスタッフもたくさん)、案内に従って進むと行くべき場所へ行けます。すごいなと思った。 で我々は開場前に到着したので、待機列に並ぶことに。周りの人たちが屋外で待つための装備をばっちり整えて来ているのがまぶしかった……。スマホはもちろん、タブレット・ゲーム機・文庫本・アナログカタログ持参でサークルチェック(がんばるなぁ)・お喋り相手と同行(これは自分もだが大変助かった)・折りたたみ椅子持参(うらやましい)・ノンアルコールで宴会(さすがに邪魔だろう)。 開場待機の間、持ってたけど敢えてほとんど水分摂りませんでした。だってトイレすごいんだもん行列が……。夏コミはそんなこと言ってられないんだろうけど。冬なのでできた芸当か。結局帰りの地元駅までトイレ行かなかった。その代わり、飴が結構良かったです。食べてると唾液が出て来るので、口の乾きはあまり感じずに済みました。ガムも良さそうだな。しかし身体には悪そうなのでお薦めはしづらい。 入場前にやっておけば良かったなと思うのは、回る順番を決めること。最初に行くところしか決めてなかった……。そもそも場内で立ち止まって宝の地図広げるのも難しいほどの人混みだったので、もうちょっと詰めておいた方が良かった。反省点であります。 ■場内 何度でも言う。あの人混みは異様だ。人混みに慣れてるはずの都民ですが、あんなの初めて見た。あのクソ広いビッグサイト全体が朝7時半の中央線になって、乗客が全員動き回ってる、と言ったら伝わるだろうか。伝わらない気がする。慣れてない人は一度通勤時間帯の新宿駅とか歩いてみた方がいいかも知れない。ほんとにすごかった。 大手サークルさんだと並んでお金払って受け取って、で終わっちゃうのだけど、列ができてないくらいのサークルさんだと中の人とお話しながら購入できて、ああこれが醍醐味だよなぁってなります。島中たのしい。 見本を1冊置いてくれてるサークルさん結構多かったので気軽にパラ見できたのだけど、あれみんなやってるのかな? 音楽系だと試聴させてくれるところが多いです(試聴機がiPadだとかなり便利なのでありがたい)。 ……わりとこの項書くこと思い付かないな。あー楽しかった。 場外だけど、国際展示場駅付近の屋外喫煙所が結構平和な感じで帰り道助かりました。 ( ゚Д゚)v-~~ ■そもそもなんで37歳にしてコミケデビューしようと思ったのか 元々同人音楽に好きな感じのが多かったのでM3もよく行っていたのだけど、評論行きたかったんです。 今回評論で買ったタイトル:『久谷女子便り第9号 WEB女子と《秘密》』・『火消屋白書 東日本大震災を振り返って』(消防士さんが書かれた本)・『イグノーベル賞ファンブック』・『ヌコヌコ家電』(ねこ写真と家電レビューのコラボ)・『サクラのアトリエ化粧品学⑧』・『知られざる行旅死亡人の世界』など。本屋さんに置いてないような、濃い本を読みたかったのであります。 あとね、元々「時間と自腹を割いて何かを作ってる人たち」が好きなんです。そこまでするのか……!熱い!その熱さにこっちが燃える! という理由で2chどっぷりの頃はよく同人系の板を見ていました。そういう人たちが頑張ってる、そのこと自体が大好きで、できあがったものが俺氏の好みに合ったらもっと幸せ。でも、そういう人たちは(通販で手に入れられる場合もあるけど)コミケでしか売らないことが結構多い。俺が読んでみたい評論は特にそういうところ多いみたい。じゃあ、買いに行こう。で、ほんとに行って来たわけです。たのしかったよ! 疲れたけど……。 まだ読み切ってない・聴き切ってない頒布物があるので、退屈しようがない年末年始を過ごしております。 \C87お疲れさまでしたー/ 以上、行ってみたいなどうしようかな、という人の参考になれば幸いです。最後に以下ツイートを貼って〆といたします。
Diverse Systemにしろ久谷女子にしろ、買おうと思えば現地行かんでも買えるし、実際スペースでも中の人とたくさん喋ったりしたわけじゃないんだけど、なんだろうね超早起きして長時間待ってあの人波に揉まれてようやく手にした頒布物って、何か熱量違うよね。それでも夏は無理。
— Y'z (@yz_s) December 31, 2014
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