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CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE
~I Love CHATMONCHY~
注釈付指定券をもぎ取り辿り着く事が出来たこの場所、武道館。人生初めての武道館である。大きい。
席に着くと前方にモニターがあり、「Everyday is your birthday」と書いてある。単純に誕生にかけてるんだろうと思っていたが、「何でもない毎日が本当は記念日」…?深読みし過ぎかな。
注釈付とだけあって、北西エリアのほぼ後ろ。ステージサイドの幕が降りていて、このまま見えないのかな〜モニター越しにライブを見ることになるのかな〜と懸念していたが開演するとサイドの幕が上がった。見える。チャットモンチーが、見える。肉眼で見える。夢にまで見た夢に手が届いた。
始まりはCHATMONCHY MECHA。私の最初で最後のチャットモンチーのライブが始まった。
次はたったさっきから3000年までの話。ずうっとイヤホン越しに聴いてきたえっちゃんの歌声。生の歌声が、ああ、やっと聴けた。
因みにこの曲を初めて聴いたとき、謹賀新年を思い出したのである。どちらもあなたとの将来を考える歌。月並みな言葉だが愛と希望を感じる歌。
次、the key。誕生続きである。ちゃんと聴いてて良かった。
オフィシャルの誕生インタビューの記事にてこの曲にはえっちゃんの息子へのメッセージも含まれてると記されていた。私もえっちゃんと同じく息子を持つ母である。だから歌詞が余計に響いた。いつか息子にこの曲を聴かせたいなあ。マイマイ!
裸足の街のスター。曲名的には何か速そう。でも実際はゆったり。少し民族音楽っぽさを感じるところがとっても好き。2人が色んな楽器を奏でていて目を凝らして見てしまった。
砂鉄。作詞クミコン。ずるいよなあ。
違う道へ行ったとしても、2人と1人はこれからもずうっと繋がっているんだな、と。
雨の8ビートに合わせての部分が何故か滅茶苦茶に大好きだったから聴けて嬉しかった。
この流れだと次はびろうどか?!と思いきやそうでもなかった。誕生の収録曲で一番のお気に入りがびろうどだった為ちょっとショック。これはまた後々。
クッキング・ララ feat.DJみそしるとMCごはん
DJみそしるとMCごはん、今迄も名前は聞いたことあったけれど、2人いるのかと思っていた。ステージに上がってきた1人の可愛らしい女性を見て「あの人はDJみそしるさんかな?!それともMCごはんさん?!」と思っていた。DJみそしるとMCごはんさんだった。お恥ずかしい。3人で楽しそうにわちゃわちゃしていてすごく和んだ。
クッキンキャラメルプリン!クッキンたまごサンド!
惚たる蛍。聴けるなんて思ってなかった。全くの予想外で泣いてしまいそうになった。それくらい大切に聴いてきた曲である。前曲まで結構ほんわかと聴いていたのに、惚たる蛍で一気に惹きつけられてしまった。胸ぐらを掴まれた気分だった。
この後に、染まるよ。この流れはとてもずるい。悔しい程、ただただ、ずるい。ドラムを叩くあっこちゃんの姿から目が離せなかった。
染まるよを初めて聴いたとき、悪い事をしたい!と思った。叔父の煙草を1本くすねてライターで初めて火を付けた。と、思いきや付かない。吸い込みながらじゃないと付かないなんて知らなかった。試行錯誤しながらどうにか着火。不味いし噎せるしプカ プカ プカ プカさせる間も無く魔法を解いた。本当に後味サイテイだった。染まるよを聴く度にその時の馬鹿な思い出が頭を過る。そんな大切な曲。
この耳で染まるよを聞けて本当に良かった。
これで第一部が終了。最後の2曲のおかげで脱力状態であった。
2005〜2018ヒストリー映像がモニターに映し出される。あ、3人のチャットモンチーだ、と懐かしくて切ない気持ちになった。
2011年、この時に私の中のチャットモンチーは一度完結していた。2人になってからは追わずに3ピースの時の曲だけ聴く日々。
2015年頃にふと、こころとあ��まを聴いてみた。2人に変身してもちゃんとチャットモンチーだった。私の中で新生チャットモンチーを受け入れられた瞬間だった。
色々今迄の事を思い出しながら映像を見終わり、第二部の幕が上がる。
なんかいっぱいいる!えっちゃん曰くチャットモンチーアンサンブルとの事。また変身するのだね。音楽の事はよく分からないけれど、ストリングスがいると豪華に感じる。
majority blues。この曲にストリングス?!と吃驚したが、とても良い。綺麗。マママママジョリティー。この曲を聴く度にえっちゃんの為だけの曲だな、と思う。好き。
ウィークエンドのまぼろしと例えば、
この曲達も演ってくれるんだ!と驚き。
共鳴でウィークエンドのまぼろしはよく聴いていて、でもラストライブで聴けるなんて思ってなかった。このクミコンの詞が本当に好きなんだ…。
例えば、の「僕らにまつわるすべてのことは ひとつも欠けてはいけなかった 絶対にひとつも」というところでグッときてしまった。まさにその通りだよなあ。今迄があったからこそチャットモンチーはこんなにきらきらひかっている。
ここから板橋が生んだイノシシ年のロックスターこと超ドラマー恒岡章さんが加わる。帰って調べたらハイスタの人だという事をしり吃驚。ヒョエェ
東京ハチミツオーケストラ。私にとって1、2位を争う上京ソングである(因みに争っているのは古川本舗の東京日和)
今まで割と大人しく観ていたけれど我慢出来ずにサビで手を振り始めてしまった。この曲からの怒涛のスパートがヤバい。
さよならGood bye。イントロのドラムがとび魚のバタフライだ!!!と思いきや、さよならGood bye!耳鳴りの流れだと気付いてグッときた。格好良かった。
踏んづけて!くっついて!しつこくて!取れなくて!
どなる、でんわ、どしゃぶり。
個人的に好きな曲なので聴けて嬉しかった。おそらく本来は終わる寸前の色恋沙汰の曲で、突き放すような「あぁ さようなら ああ」だけどこのライブではえっちゃんの声に冷たさは感じなかった。ただ、ただ、切ない歌声だったな。
Last Love Letter。始まりのベースがとっても好きだからイントロクイズ並みに反応した。
何もかもが好きなこの曲。2050年12月31日にまた聴けたらいいのになあ。
真夜中遊園地。滅茶苦茶楽しくノっていたら、「幸せが両手広げて抱きしめてくれるというのに」の部分でえっちゃんがそっと両手広げていて思わず感極まってしまった。
ハナノユメ。chatmonchy has comeの曲は原点だと思っているから本編ラストに聴けて胸が熱くなった。永遠にコール&レスポンスしていたいと思いつつも第二部終了。振り切ったテンションのままアンコールの手拍子。
しばらくして登場。
シャングリラ(長い目で見て)、風吹けば恋、サラバ青春という学生時代に狂ったように聴いていた音楽達を畳み掛けてきた。思い出でブン殴られる衝撃。忘れる事はないだろうな。アンコールは一瞬で終わってしまったように感じた。本当にあっという間だった。
涙をこぼす2人を見て泣かない訳がなかったな。さようならって言えそうにないし、言いたくないな。
最後の最後にびろうどが流れた。ここで流すなんて。最後までずるいなあ。最高だ。
終わってしまった。
余韻からはまだ抜け出せそうにないから、暫く甘い甘い夢を見ていようと思う。
ゲストと紹介する度に高橋久美子が来るのでは、と思っていたのだけれどもそんなに甘くはないね。
何度も変身を遂げて誕生した彼女達の完結を見届ける事が出来て良かったなあ。
7月4日、私の中でチャットモンチーは真空パックされたよ。最高の青春だった。ありがとうございました。
おわり
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