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2019/05/14

昨晩は結局眠りについたのが普段より一時間遅れだったのだが、最近寝そびれに慣れてきてしまったせいか、仕事のほうはそこまでパフォーマンスが落ちずに過ごすことができた。

梅雨の様相だ。今にも雨が降りそう、という天気で、しかし降ったのは少しだけだった。今日は朝からミーティングとタスクが振られ、慌ただしくも楽しい一日を過ごした。昼は海鮮丼と豚汁、という、私好みのランチメニューで嬉しかった。

夜はいつもよりかなり遅く会社を出たのだが、何故か帰りに遠回りしてしまったり、電車の遅延が起きたりして、駅前で夜食を食べざるを得ない状況になった。仕事帰りのサラリーマン向けのチェーン店で、アジフライ定食を食べた。

最近外食が多いので少し気になっている。野菜が足りていない気がするし、だんだん生活が雑になってきているので、そろそろ自炊したいところだ。

ところで、去年の8月に予約したDeadCellsのアートブックが4月末辺りに発売になったようなのだが、一向に発送される気配がない。しびれを切らしてAmazonの予約をキャンセルしてしまった。 代わりにfangamer USでDeadCells関連のグッズ全て一品ずつとともに改めて注文した。（ちょうど職場の非常に優秀なプログラマーの方がfangamerのNight in the woodsシャツを着いて、彼が利用しているなら間違いないだろう……と踏ん切りがついたのだ）

今は繁忙期らしく、少し発送が遅れるという。しかし直接お礼を伝えられるし、Amazonよりも好きなコンテンツに課金した感が強い。おそらく届くまでにひと月以上はかかるだろうが、未来の楽しみが増えた。 ピンバッジをつける場所を考えておこう。

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2019/05/13

休日だ。この日は歯医者に行った後、友人のM氏とPUBGカフェへ訪れるため、新宿を訪ねた。

スイーツパラダイスの店内にPUBGの装いがあるのはなかなかにシュールな光景だったが、あの最初の島に集う100人のてんでばらばらな感じと、スイーツパラダイスの世界観とで、一周回って逆に合っているような気がしてきた。私は『ドン勝』を、M氏は『ドン勝サンド』を食べた。 『ドン勝』は小ぶりの茶碗にて供されたが、濃い味付けでなかなか美味であった。さすが勝利の味だ。私たちはPUBGの最初のマップを模し��クロスが欲しかったのだが、いくつかのグッズは既に売り切れてしまっていた。補給物資を模したスマホリングなど、グッズもジョークが効いておりなかなかに楽しいイベントであった。私はお土産にフライパンのキーホルダーを買った。

靴紐を新調したいというM氏に付き添ってABCマートに立ち寄り、母の日のプレゼントを探していた私は「かえるのピクルスの靴が良く出来ている」という話から、母へのプレゼントもピクルスがいいのではないか、と思い立った。

そこで吉祥寺に移動し、かえる雑貨の店に行ったのだった。母へは紫のピクルスの小さなマスコットと、ヤドクガエルのキーホルダーを贈ることにした。喜んでくれるといいのだが……

来た道を辿ると道道にキッチン雑貨屋やインテリア雑貨屋が並んでおり、ふたりでそこを探索しながら、路地を曲がったあたりの輸入食品屋も覗いた。 M氏はデニムのランチョンマットを手に入れ、私はハリボのカエルグミとハーブティを購入した。

そこそこに腹がこなれたので、そのままの足で「Gong-cha」へ向かった。最近流行っているタピオカミルクティーを飲むのがこの日の第二の目的だったのだ。初めてなので私はメニューを見ても何が供されるのかわからず、レジの愛想の良い青年に一番スタンダードなものを、と頼んだ。すると彼の勧めでは、ジャスミングリーンティ、もしくはブラックミルクティが一番だ、というので、私は後者にした。席に戻るとM氏は前者を飲んでいた。 これは実に美味しかった。あれほどまでに長蛇の列ができるのも納得だ。台湾の食事はきっと何もかもすべて美味しいのだろう、とすら思えてしまう。

M氏がユザワヤに行きたい、というので、ふたりでKirarinaの上まで登って文具を見ながら道具の話をしたりした。上から順に降りていくと、建物の中にはまた様々な店がある。気づくと閉店の時間になるまでゆっくりしていた。

タピオカで腹が膨れていたので忘れていたが、夕食を食べ忘れていたので、地元に帰ってとりとめのない話をしながらだらだらと過ごした。 翌日仕事だったのだが、普段布団に入って眠ろうとするくらいの時間まで話し込んでしまった。よく歩いて満喫した休日だった。

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2019/05/12

今日は自分の許容可能なタスク量をかなりオーバーしていたので（やろうと思えばできたかもしれないが、魂を消耗してやるほどの熱量を費やしたくない）、通い仕事を休ませてもらって、自宅作業に勤しんだ。

作業を始める予定だった13時から45分ほど過ぎてから取り掛かったが……「さあやるぞ」と思った瞬間なぜかハイ・ライズを読み始めていたのだ……終わったのは最終的に23時半だった。我ながらよく一日で終わらせたものだ。大した内容ではないのが救いだった、こんなもん平日の帰宅後にできるか。

思った以上に時間はかかったが、なかなか良い心地だ。明日は心晴れやかに遊びに行ける。

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2019/05/11

私は人より技術のほうに肩入れしている。

すばらしいソフトウェアが好きで、それを使ってものを作ってくれる人間がいてほしいから、今の仕事をしているのだ。

それに、人に説明するという行為は、回り回って自分の為になる。どうやって伝えようかと真剣に考えると、自ずと自分の賢さが磨かれる。お互いの利益になるし、私が自分で手を動かすよりも、必要としている人間のもとに技術が渡り役に立つ瞬間がなによりも嬉しい。

情報を伝えるという行為そのものに敬意を抱いているのだと思う。

だから最近気づいたのだが、まともに情報を伝えることのできない人間がものを教える立場にいるのが許せない。本人に自覚があるならこんな職にはつかないだろうと思うのだが、いかんせん……自分の意思ではないのが……怒るに怒れない。人材が足りないから、と無理に引っ張って来させられた人たちだというのもある。

訳の分からない説明で、聞き手が大混乱している様子を黙って見ている自分の状況も許せない。もっと良い伝え方があると声を大にして言いたい。しかし言っている本人には何も悪気がないのだから、そんな事で話を中断するのもどうかと思うし、「わたし説明が下手で」と自分で言っているので余計に気の毒だ。ああもどかしい。

私が不在の時ここにいる顧客は皆この説明を聞かされているのか……と思うと、自分の無力に膝が震えてしまう。

それで自分ひとり張り切った結果、私だけ給料据え置きでタスクだけが増えていくのも癪に触る。実はまた増やされた。もう私には何のメリットもないのでさっさとやめようと思っている(今期が終わったら辞めると既に決まっている)。

正直私自身も、技術ではなく物語や状況を伝える能力は著しく低い。人には向き不向きがあるのだ。頼むから不向きの仕事を無理にやろうとしないでほしい。好きで適正のある仕事に皆が就けて、サービスを受ける側も皆幸せな世の中になってほしい。

こういう思考回路だから、選挙の時に「あなたと同じ志向の政党は？」というフローチャートを見るといつも共産党に行き着くのだが、共産主義はそれはそれで好きではない。働いたものは働いただけ恩恵を受ける世の中が良い。

そういうわけでなんだか五月病めいて疲れたので、夜食はオムライスにレモネードだ。

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2019/05/10

昨日の日記を描き損ねた。

先日の鳩が巣からいなくなった。部屋の主に追い払われたのだろうか。

昨日はいつものように仕事をしていたら、なぜだか嫌な思い出が急に悶々と蘇ってきた。家に帰ったら即座に何もかも放棄してDeadCellsをやっていた。物語の考察をして悶え苦しんだ。

これは昨日のランチだ。

昨晩よく眠れず悶々としていたのだが、なんとか眠っても朝の6時半ごろに一旦目が覚めてしまう。そこで一旦むしろ起きて立ち上がり、トイレに行って窓の外を見て���寝過ごしてもいいやという気分で寝転んだ。すると二度寝に成功したのだが、今度は寝覚めが悪く辛かった。若干寝坊したうえに、電車の遅延で会社に遅れた。しかし乗った車両がその線の全体で二両しか走っていないという珍しい型で、ちょっとラッキーだと思った。古いものに似た設備簡略車両なので、客にしてみればハズレなのだが。

今日は会社のランチの日で、寿司屋に連れて行ってもらった。かなり良い寿司が出てきた。口にいれた瞬間とろけるエンガワの味が思い起こされる……　溶けるように食べてしまったので、写真は撮り損ねた。美味しかったが、回転寿司は一瞬で目の前から消えてしまう。

いつか、敬愛する作品を作った方に「人の縁」についての話を聞いたのだが、きょうはまたその縁を感じる日だった。縁はあなたを助けてくれる、ということだが、むしろ私が人を繋ぐ側になっている気がする。しかし餅は餅屋、と思っていた人を紹介できたので、お互いの利益になってくれると嬉しい。

週末なんだから少し贅沢してもいいはずだ、と帰りに定食屋に寄ると、いつも混んでいる店が空いていてさっくり入店できた。焼き鯖定食を待ちながらSNSを見ていると、これまた縁というか、今私が介入すれば解決しそうだな……という問題を目の当たりにして、思わず首を突っ込んでしまった。生来ビビリなので、鯖をつまみながら手が震えた。よって、鯖の写真もない。

しかし、その方からお礼のメッセージを頂き、大変嬉しくなった。非常に悩んだが、やはり介入してよかったのかもしれない。

願わくば全ての人にちょっとずつ良いことがありますように。

なんて書いていたら、先ほどSUPERHOT:MCDのアップデート予告が投下された。寝耳に水だ。最終的にとても良い日だ！

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2019/05/08

今日の日記は写真がない。なぜなら家に携帯電話を忘れたからだ。時々やらかすのだが、仕事の日は大抵MacBookかiPadを持ち歩いているし、電話なんて碌な用事でかかってこないから、特にこれといって困ることもないのだった。むしろSNSの暗い話題をわざわざ目にしなくて済む。

しかし家に着いてすぐ携帯を手にとって何か連絡が来ていないか確認しだしたのは、やはり電話を手放せない状態に人間がさせられているのだろうか……

昼は会社の人たちといつもの店へ一緒にランチへ行った。少し時間が遅かったので、「もうお米がないのよ」と言われた。普段より少し賑わっているようにも見えた。

お米なくてもいいです、という社長の一言で一同席に着いたが(ボスは『no rice?crazy!』と笑っていた)なんとか無事4人分用意してくれたようで、炭水化物抜きダイエットは免れた。鉄火丼は良い鮪を使っていて美味しかった。

Amazonで注文していた本と雑貨が届いた。ハイ・ライズの原作本と、かえるの服だ。ぱらりと中身を見たが、読みやすそうな文体だ。地道に読んでいこうと思う。

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2019/05/07

久しぶりの仕事だったが、全然久々の気がしない。おとといぶりくらいの気持ちだ。

昼はYさんお勧めのかつ屋に行った。この周辺は良い老舗の食事所がいくつかあってありがたい。

夜はおもちゃ屋に立ち寄って、遅くなってしまったのではなまるうどんで盛りのいいうどんを食べた。うどんの量に対して具が少なくなり、選択に失敗したと感じた。

夜はなんとなく絵を描いて暇を潰していたら遅くなってしまった。

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2019/05/06

金魚の水換えをして、水槽のコケも落とした。連休最後の日は家でだらだらする予定だったのだが、なんとなく出かけたい気分になって、吉祥寺に遊びに行った。

ロシアの空港で、旅客機が燃えながら不時着し、多くの犠牲が出たそうだ。SNSでその機内から撮影したと思われる、燃えさかる炎と悲鳴に溢れた動画を目の当たりにしてしまった。 あまりにも恐ろしい光景で、夜になった今もまだ脳裏にこびりついている。旅客機に関わる事故の犠牲者すべてに冥福を祈りたい。そして助かった方に、これから先ずっと良い人生があることを願う。

その映像を忘れたかったのかもしれない。何故か歩きで行って、ものすごく歩き回ってしまった。

連休最終日ということもあって、通りを行き交う人の数が凄まじい。ふだん平日昼間の閑散とした様子を見ていたので、それとのギャップもあって余計に混んでいるように感じる。よく前を通り過ぎる飲食店に行列ができていて、この店、こんなに人が並ぶような店だったのか……！という衝撃もあった。

昨日かえるのぬいぐるみを買ったので、かえるグッズの専門店に立ち寄った。そういえば子供の頃、『ふたりはともだち』という二匹のかえるの絵本が大好きだったのだが、ふと彼らの物語の本をすべて手元に置きたい、という欲に激しく駆られた。この店にも彼らの文房具が置いてあって、思わず手に取ってしまった。今日は冷やかしで済んだが、そのうち耐えきれなくなるかもしれない。

服屋で明日の出社に備えた夏服を調達し（これがなかなか、思っていたものがなくて右往左往した）、小腹が空いたので出汁茶漬けを食べた。おやつには少々量が多いかと思ったが、ぺろりと平らげてしまった。

そういえば昨日は柏餅を食べ忘れていたことに気がつき、地元の和菓子屋で味噌餡のものをひとつ買った。

夕方に家に帰って、柏餅をつまみながらDeadCellsを遊んだ。武器の引きが相当悪かったこともあるのだが、ボスセル1は、正直……無理かもしれない……。

夜、かつての同級生から仕事の相談の連絡があった。あいにく今は非常に多忙で引き受けることができなかったが、彼は在学当時相当に信頼の置ける人物だったので、声をかけてもらえたのが嬉しかった。それにしても今年は私はどうにも人気者のようだ！ありがたいことだ。

明日は久々の出勤だ。今夜は安眠できることを祈る。まだあの炎と悲鳴が心に棘のように突き刺さっている。

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2019/05/05

今日が連休のなかで実質、私にとって心から休める日の最後の日だ。明日も休みだが、明日は「明日は会社だ」という心持ちで過ごさねばならない。

そういうわけで、ふと思い立って相模原の方へ出かけてみようと決めた。もちろん一人旅だ。

今朝はやたらとまぶたが重く、二度寝して起きたら12時だった。一瞬出かけ���のをやめて家で寝ていようかと思ったのだが、行く後悔と行かない後悔ならば、前者の方が遥かに良い。適当に朝食を食べ、慌ただしく支度をして、そそくさと家を出た。

電車に乗った頃もまだ薄ら眠く、なんとなくやる気が失われていたのだが、八王子から横浜線に乗り換える頃には見慣れない車窓の景色にうきうきと心踊っていた。豊田に叔母と祖母が暮らしている家があるので時折こちらの方には訪れていたのだが、車窓から大きな川や一面の緑の木々が見えると、東京から離れた気持ちになってわくわくする。私は川が好きなのだ。（海もだ。水が好きと言った方が正しいか）

相模原へ行こう、と決めたのは、今日がこどもの日だったからだ。相模川という川があって、そこには無数の鯉のぼりを横向きに吊るす壮大な光景があるらしい。調べると、そのすぐそばに小さな水族館があるとのことだ。まずはそこへ向かうことにしていた。

相模原駅のバスターミナルで『ふれあい科学館前』行きのバスを探していると、該当の路線は17番なのに、バスターミナルは10番までしかない。混乱していると案内の看板が目に入った。見ると、路線の17番はバス停の6番に留まるのだと書いてある。6番のバス停には今まさに目的の路線が到着したところであった。これを逃すと次は30分後になってしまう。非常に幸運だった。私はかなりの方向音痴なのだが、駅や街中のインフォメーションを読み取る力には長けている。おかげで何とかとんでもないところを彷徨ってしまうことは辛うじて免れているようだ。

バスに乗るところまでは順調だったのだが、ふれあい科学館まで向かう道は非常に渋滞しており、カタツムリが歩くほうが早いのではないかという進みの遅さであった。時間を数えていないが、片道1時間半程かかったのではないだろうか？途中多くの人が降りて歩くことを選んだようだったが、慣れない土地で迷子になるのが怖かったので、我慢してそのまま乗りつづけた。ふれあい科学館の最終入場は16時、バスを降りた時間はぎりぎり15時半頃だったと記憶している。おそらく最初に乗り逃していたら入館できなかっただろう。危ないところだった。

無事にたどり着くと、連休に合わせてか、こどもの日に合わせてか、科学館の前では縁日のようなささやかな出店がいくつも並んでいた。子供用の小さな列車も走っていた！懐かしい！昔K公園の祭りにもよく来ていた。私はあれに乗るのが大好きで、両親にせがんだ覚えがある。

相模原ふれあい科学館、別名アクアマリンさがみはら（らしい）は小さな施設ではあったが、その内容は非常に素晴らしいものだった。広さこそ北海道・忠類のナウマン記念館と同じ程度だが、中はいくつもの区画に分かれ、それぞれに工夫の凝らされた展示が並んでいる。水槽をいくつも横に並べて渓流を模していたり、館内に坂道を作って、そこに沿って海水、汽水から川の上流へと、川に暮らしている魚たちがどのように移り変わっていくのかを紹介する水槽があったり。施設の中庭に出られる場所があって、そこには葛西臨海水族園の入江コーナーを思わせる、上部がオープン型の水槽が並んでいる。そこでは餌を購入して、水槽に手を突っ込んで魚に与えてやることができる。人に慣れた魚たちを触ってみよう、という子供向けの体験施設になっているのだ。横に透明な部分があって横からも観察できるのだが、人を見て集まってくる川魚の群れは壮観であった。おそらくサケ科の、大きめで腹の赤い魚の群れが印象的だった（ドンコ？だと思う。赤い模様は今の時期の特徴らしい。ちょうど良い時期に来た）

館内に足を踏み入れてすぐの鮎の回遊水槽や、坂型巨大水槽のスズキやウナギも良かった。特に上流のほうの様々な川魚たちが、ガラス面の間近で自分の横顔を見せるように静止していて、その様子が非常に印象深い。それに、まるでマグロか！？というようなサイズの巨大な鯉もいた。

散々水族館を満喫して、小腹が空いた。外の屋台に鮎の塩焼きが売っていたので、一尾いただこうとすると、屋台のおじさんが大盤振る舞いのおまけをつけてくれた。一尾400円のはずなのに、鮎を二尾、鶏の唐揚げを二個もつけてくれたのだ。これはとても嬉しかった。おそらく店仕舞いが近かったのだろうと思うが、大好物の鮎と唐揚げに思う存分ありつけて、一人ではしゃいでしまった。

科学館の前には池を囲んだ広場と、広場に沿った席がある。そこに腰掛けて鮎と唐揚げを食べた。一尾めは腹から行って苦戦したが、二尾目は背中からかぶりついて頂いた。脂が乗っていてとても美味しかった。広場の池の水面と木々を見ながら、ああ、なんていい日なんだ、と嬉しくなってしまった。

さて、今日は鯉のぼりを見に来たのだ、と科学館を後にしようとすると、人の流れが広場の奥の小道に続いている。googlemapを見ながらそこを進んでいくと、わりとあっさり相模川までたどり着くことができた。

1000匹あると���う鯉のぼりの群れはまさに圧巻であった。北海道の実家の近くにある、十勝の歴舟川でも毎年鯉のぼりを川の上に並べると聞いて、いつかその様子が見てみたかったのだ。夢がひとつ叶った気分で、空も晴れ渡っていたし、来てよかったと心から思った。鯉のぼりにはよく見ると生まれた子供の名が書かれているものもあり、彼らのすこやかな成長を願った。河川敷にも鯉のぼりを見に来た家族連れが大勢遊んでいた。

川沿いに人の流れを辿っていくと、ここにも出店が並んでいた。科学館のほうよりもかなりしっかりとした屋台群だ。品揃えを見ていくと、K公園の祭りに似ていたが、鮎の塩焼きやきゅうりの一本漬けなど川沿いらしいものが目についた。

その中におやきが売っていたので、かぼちゃ味をひとつ買ってデザートとし、歩きながら食べた。かなり皮がしっかりとしていて食べ応えがあり、中身のかぼちゃも甘くて美味しかった。屋台の端まで確認して、来た道を戻って川を後にした。夕方近かったが、まだ日は高く、車の群れが駐車場から道路に向かって（あるいは逆か）伸びていた。

帰り道、家の並ぶ中に小さな用水路を見つけて、なんとなく辿っていった。水の中になにか赤いものが泳いでいるな、とよく見ると、紅葉が沈んでいるだけの見間違いでなあんだ、と安堵した。まさか金魚（和金）が泳いでいるのでは、と思ったのだ。しかし道を進んでいくと紅葉ではなく実際和金が何匹も泳いでいた！これは先の屋台の金魚すくいで逃がされたものなのか、もともと誰かの意思によって放流されたものなのか……野生の和金だとしたら、少し綺麗すぎるし小さいサイズだと感じた。しかしそれにしては広範囲に少しずつ泳いでいた。やはり放されたものだろうか。

来た道をまっすぐ行かずに傍に逸れてしまったので、すっかり帰り道がわからなくなってしまった。googlemapを見ながら科学館の前まで戻ろうとしたのだが、道中、偶然にも駅に向かうバス停を発見した。しかもたどり着いて数分後にバスが来た！今日は本当にツイている。帰りは行きの渋滞が嘘のようにすいすいと進んだが、それに反比例するように、乗客の数はバスの許容率に対して120%ほどの過密乗車だった。

無事に八王子駅まで戻ってくることができて、まっすぐ帰るつもりだったのだが、『寄木細工ベアが欲しい』という理由で箱根に行きたかったことを思い出した。実際昨晩の時点では箱根に行く気もあったのだ。

突き詰めると、大きめのかわいいぬいぐるみが欲しかったのだと気付いた。そこで立川に寄り道して、コトブキヤで「かえるのピクルス」を一匹連れて帰ってきた。

小さい頃は擦れた子供だったので、こういう可愛いぬいぐるみには縁がなかった。大人になって、池袋のディズニーストアで悪役ピートのユニベアに一目惚れして、しかし買い逃した記憶が強く残っていた。以来そういったしっかりしていて服が着れるようなものに憧れていたのだ。

かえるのピクルスシリーズは、非常にやさしい手触りで、出来の良いぬいぐるみだ。

色に悩んだ末に買ったのは、ふわふわのオレンジのかえるだ。服と靴も買ってやった。服は縫製がかなりきちんとしていて、実際の人間の衣服のようだ。マジックテープで簡単に着せ替えできるのも良い。（靴が案外に高価で、ちょっと予算をオーバーしてしまった。しかしかえる自身の足がかわいいので、履かせるのが少しもったいなくも思う）

帰りの電車に揺られる間はずっと名前を考えていた。なにかオレンジ色かかえるにちなんだ、かわいらしく呼びやすい名で、できれば食べ物の由来��といい。駅のホームでは「からすみ」という名前にしようと考えていたのだが、家でシャワーを浴びている時、ふと今日がこどもの日だということに改めて思い当たった。

こどもの日の楽しい思い出の象徴として、「ちまき」という名前に決めた。中華ちまきは子供の頃から大好きだ。

良い休みの日になったと思う。明日はついに連休最後の日だ。家でごろごろ寝転んで、ゲームをして過ごそう。

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2019/05/04

昼に起きて、少し豪華な朝食（兼、昼食）を食べた。

仕事に行くぎりぎりまでのんびりとして、洗濯物を干して遅刻するつもりで家を出た。

職場では何故か唐突に、同僚がミッキーマウスのタブレットスタンドをくれた。正直、困惑した。多分100均のものだし、私はディズニーグッズを身につけたことがほとんどないからだ。一体どんな経緯があったのか気になる。

仕事は若干ばたばたしていたが、祝日出勤なので普段より短く終えた。

仕事上がりに吉祥寺に寄って、なんとなくパワーストーンの店と、服屋に立ち寄った。物足りない日だったので、食事もここで少し良いものを食べた。

職場の中にいて知らなかったが、今日は激しい豪雨と雹が降ったようだ。家に帰ると洗濯物は完全に全滅だった。また明日洗おう。

帰宅してさっさと流しを片付けて、DeadCellsをハードモードで遊んだ。うまいこと装備が噛み合ったが、時の番人にあっさりと敗北した。難易度的には初めてこのゲームを遊んだ時のような心持ちだ。ボスセル1なら、最初の牢獄を過ぎれば案外いけるかもしれない。

連休も終わりに近づき（働いているが）、箱根あたりに日帰りで旅行でもしてみたいと少し思った。もしくは相模川の鯉のぼりが見たい。

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2019/05/03

これは翌日書いた日記だ。別段忙しいということもなく、むしろ家でのんびりとしていたのだが、逆に夜中まで遊びすぎて日記を書きそびれてしまった。

数日ぶりの一人で過ごす日だったが、朝は（というか昼は）11時ごろまでだらだらとしていた。借りた映画を今日中に返さなければならなかったので、昼を食べて洗濯物を干して、『地球爆破作戦』を見た。

（地球は別に爆破されない。原題は『コロッサス：フォービンプロジェクト』という題だ。フォービンは主人公の博士の名で、この時代の邦画やドラマの興味を惹かせるめちゃくちゃな訳はなかなか愉快だ）

冷戦の時代のSF映画で、アメリカが国防全てを司るスーパーコンピュータを発表したら実はソ連にも同じようなものが極秘で生まれており、その機械同士がコンタクトを取り合って……という作品だ。

アメリカのコンピュータ『コロッサス』が、ソ連のコンピュータ『ガーディアン』との接続を求めて人間にメッセージを送り続ける様子が非常に良かった。人格のない、姿かたちもない、純粋な知性という存在の表現が良い。

コロッサスとガーディアンがお互いに掛け算の式を送り合い、共通の言語を構築してひとつの知性に融合していくシーンはとても美しく、また同時に行われる人間同士のもどかしい言語のやりとりが滑稽で、良い対比であった。

後半は美男美女の裸で目を惹かせるなかなか慎ましやかなエンターテイメント作品であったが、終わり方もこの時代の作品らしく、メッセージを投げかけるもので良かった。

主人公のフォービン博士のハンサムな立ち振る舞いにも時代を感じるが、アメリカ大統領がケネディ風の”完璧な”男の様相であるのも良い。絵に描いたようなUSA・マンだ。

コロッサスに対して大統領が評した、「機械を人格化するな。次は神格化することになる」という言葉が非常に印象深い。私は知性に対するアニミズムに怒りを覚えるので、この言葉をコンピュータが”喋らされている”今の時代にこそ刻みたいと感じた。Siriとアレクサの結婚式などばかばかしい。将来、本物の知性が機械の情報の渦の中に芽生えた時、それをありのままに認知できなければ、人々はそれに対して誤った扱いで接することになるだろう。

いい映画だったのだが、この時代のSF映画はメッセージを投げかけてデッドボールにしたままエンドクレジットを出す。ウエストワールドや、ソイレントグリーンの最後を思い出した。

それにしても、歩きながら人と話したくなる映画だった。

映画を返却して、夕食の買い出しをして、K公園へ散歩に出かけた。こどもの日を間近に迎え、園内には鯉のぼりが泳いでいるだろうと思ったのだ。しかしさすがに大型連休、特に祭りなども開かれていないにも関わらず、凄まじい人出であった。ウォーキングのイベントが開催されていたので歩きの人が多かった。それと子供連れだ。まあ、人は多いが、治安は抜群に良い。この町は穏やかだ。

ところで、洗濯物を干している時、ふと軒下に何か見慣れないものがあることに気づいた。うちの、ではなく、同じ建物の別の部屋だ。なんと鳩が巣を作っている！ 様子を伺うと、時々オスとメスが交代でやってきて、代わる代わる卵を温めているようだ。こんなに人の目のつくところに鳩とは、なんとも平和なものだ。それにしてもうちではないが、今後当の家は洗濯物を干す時に困るだろう。管理会社に言うかどうか悩んだが、そのままにしておいた。ひそかに成長を見守ろうと思う。数年前、向かいの家の窓にアシナガバチが巣を作った時のことを思い出した。あれも5月ではなかっただろうか。

夜は延々とDead Cellsを遊んだ。

何度か装備の引きの悪い周回を繰り返し、下水道でやられたりもしたが、ついに巨人を倒すことに成功した！

巨人の台詞のおかげで、この物語の全容が少しだけ見えた。日本語に訳すには「you」のニュアンスが多いことだ……

あなたは我々皆の模範であった、という言葉に、突然畏まって話された衝撃がかなりあった。そういうことか。そうだったのか。てっきり王の手のコスプレをしているせいでそういう言葉で戦いが始まるのかと思っていた。（王の手スキンで何度か敗れ、ノーマルスキンで出直した際に勝利した）

4回くらい牢獄に戻され、かなり長時間遊んでいたので、巨人に勝ったが王の手には負けた。

真相があまりにショックだったので、思わず真のエンディングのネタバレを見漁ってしまった。何しろ真のエンドはボスセル5の先なのだ。ボスセルなしの状態でこれなのだから、私が自力で辿り着こうとするとシレン同様10年後くらいになってもおかしくない……steamの実績的にも0.5%しか到達していないとの噂だ。

まあ、その真相の衝撃よ。そうか……そういう………だから時間に関わるキャラクターがいるのか………。

玉座に腰掛ける姿勢の悪��とワイングラスが最高だ。そして真相が分かっても、ゲームの内容には何一つ関わらない。これぞローグライクという感じだ。ネタバレを見て、日本語でそのセリフが見たくてたまらなくなった。たとえ辿り着けるのが10年後になっても、自力でボスセル5を目指してみよう、という気持ちになった。正直最後のスキンの見た目はあまり好みではないのだが、王の手が待っているならもう何だって良い！

そんなこんなで悶々としていたら深夜3時まで眠れなかったわけだ。ここ最近は0時台には布団に入っていることが多かったので、久々に夜更かしをした。

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2019/05/02

目が覚めると、M氏とK氏は既に食卓で朝のコーヒーを嗜んでいた。私はのろのろと布団から這い出て、ふたりの横に座った。

机の上にはM氏の剥がしたカレンダーの紙があった。昨晩寝る前、みんなでめいめいにそこに落書きをした。CUPHEADのキャラクターをうろ覚えで描きあったりして、紙は絵で埋め尽くされていた。 その中に、K氏が私の飼っている金魚の絵を描いていた。素敵な絵で嬉しかった。

M氏が朝のお茶に甘くないチャイを淹れてくれた。昨晩M氏の家に向かう前に、深夜まで空いている店で朝食を買ってきたのだ。それぞれに自分の好みの食事をつまみながら、だらだらと気怠いお喋りをした。

寝巻きのまま、先日M氏の借りていた『CHICAGO』を、３人で見た。非常に煌びやかなミュージカル映画で、登場人物は皆癖のある悪女や男、魅力的なろくでなしどもばかりだ。逆に好感の持てるキャラクターばかりで、彼らがそれぞれに場面をショウのステージに例えて歌い踊る。キャサリン・ゼタ・ジョーンズ演じる黒髪の女が非常に素敵だった。それに「ママ」と呼ばれる女看守長も良かった。どの場面も強く印象に残っているが、主人公ロキシーが自分の名の形をしたネオンサインの上で寝転んで、（カメラが闇に降りていくことで）彼女が空へ飛んでいくように見えるカットがとても良かった。あと、何と言ってもママのパワフルでグラマラスな歌だ。

映画を見終わって、コンビニに昼食を買いに行って、M氏の家へ戻って、昼食を食べて、M氏がお茶を淹れてくれて、その間に様々な話を続けていたら、いつの間にか夜の8時だ。一日があっという間だったが、一瞬のような、長い時間を経たような、不思議な感覚だった。映画やゲームや昔読んだ漫画の話や、様々なことを喋った。

ふたりと別れて家に帰ると、ここ数日間ずっと喋りっぱなしだったので、とても静かに感じられて寂しくなった。

私も借りた映画を明日までに見なければいけなかったので、昨日のお菓子の残りをつまみながら、『イントゥ・ザ・ストーム』を見た。 これもまた非常に面白い映画だった。90分と少し短いが、全編がアメリカのひとつの田舎町にいた人々の、それぞれが撮影したハンディカメラで構成されている。（誰が撮っているのかわからない、通常の映画目線のカメラもある）

片田舎の学校の卒業式と、巨大な竜巻を追う男たちと、それに協力する学者、学校の教頭、教頭の息子たち、話の筋に全く関係ないバカふたり。 様々な人物が少しずつ関わり合いながら竜巻の脅威に飲み込まれていく。背筋がぞっとするような暴風の映像も非常に恐ろしかった。飛行機や車が舞い上がったりするシーンや突然の火柱も怖いが、風によって集団の一人が吹き飛ばされていくような、何気ないが残酷な描写が記憶に深く残った。 私には『愛』の正体は『執着心』であるという持論があるのだが、この映画の、竜巻に取り憑かれた男の執着が報われる瞬間が美しく、非常に心を揺さぶられた。彼の執着の心に、一瞬でも光が差したことを祈ってしまうシーンだった。コトダマに包まれてあれ、というニンジャスレイヤーの一節をなぜか思い出した。

学校の教頭であり、ふたりの子供を持つ父親も良かった。人付き合いは不器用だが、勇敢で誠実なヒーローだ。彼が傾いた車の中から老人を救出するシーンがとても良かった。

あとは最後の一本を明日の昼に見て、レンタル店に返しに行けば良い。休日を満喫している。水を挿すように仕事の連絡が入ってきたが、もう知ったことか。連休だぞ！

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2019/05/01

この日は、『泊まりがけでゲームを一本遊ぶ会』という約束であった。参加者はM氏、そして昨日も来てくれたK氏だ。

元々は山奥のコテージに泊まりに行く予定だったのだが、人数の都合が合わず、私の家で遊ぶことになったのだ。

M氏の推薦で、今回は『NEVERMIND』をプレイすることとなった。近未来の精神科医となり、特殊な装置を用いて患者の心象世界に入り込むというゲームだ。

この日の待ち合わせは12時と自分から言っていたのだが、昨夜K氏と別れ際、何度も「明日の13時に！」と私が繰り返したせいで時間が狂ってしまった。改めてこの場を借りてお詫びしたい……

家で菓子パンやお菓子、M氏持参のドリップコーヒーを嗜みながら、私の仕事用兼ゲーム用PCで交代で遊ぶこととなった。

主人公の医師の名を決められる、ということで、悩んだ末に『NEVERMIND』からカート・コバーンと名付けようとした。

しかし日本語キーボードでは謎の不具合によって姓名が分けて入力できず、彼の名は結局カート・カート医師となった。

M氏が最初のチュートリアル、私が視線恐怖症の患者、K氏が暴れるホームレスのチャプターをそれぞれ操作した。

このゲームは非常に良くできていた。ホラーゲームという括りではあるが怖すぎず、適度に不気味で、また患者のトラウマを探るというストーリー上、抽象的で奇妙な世界にも全て意味が与えられている。ゲームパッドで遊ぶと操作性に癖が強く、また謎のアクション要素がかなり理不尽ではあるが、とても良い作品であると感じた。

カート医師はお菓子の家の鋭い針に刺されながら立ち向かい、教会の高速移動する椅子に挟まれ、コンベアで運ばれるように動く薄っぺらの標的人形を同じくらい薄くなって巧みに避けながら、ぬるぬると地面を滑るように精神世界を探索していく男であった。（目の前をベニヤ板人形が滑っていくさまは、にわかにシュールな様相であった）名前をつけたせいか、主人公になぜか妙に親近感が湧いてしまう。一言も話さないし、FPS視点で姿も写り込まないが、つい彼の物語を想像してしまう。なぜ医師になったのか、語られる日はないと思うが職務を完うしてほしい。

私の担当したチャプターの話でいうと、患者のトラウマが子供時代のものであったため、視線も子供のものであるのが非常に面白かった。台所のシンクや、家具の背丈が異様に大きく感じるのだ。ピンポイントで私の苦手とする描写（吊り下げられた大量の人体入り袋）に襲われて動揺したが、なんとか業務を完遂することができた……物語自体にも意外なひっかけがあったり、とても楽しめた。

まだクリアには至っていないが、先は長そうだ。また機会を設けて、最後の患者の物語まで読了できればと思う。

その後は目が疲れたので気分転換にCUPHEADを遊んだり、夕食に宅配を頼んだりした。

（NEVERMINDの世界観に呑まれすぎて、その瞬間だけ横スクロールアクションがものすごく下手になっていて大笑いした）

宅配は自宅では初めて頼んだのだが、雨の中迅速に３人分の弁当が届けられた。しかし初めての利用だが、「宅配サービスは明日で終わり」ということを宅配員の方に告げられた。店自体が閉店してしまうそうだ。奇遇な状況にしばらくぽかん、としてしまった。店は時々利用していた場所だったので、少し寂しい。

食事のあと、口直しにSUPERHOTを遊んでもらった。K氏にはかなり気に入ってもらえたようだ。このゲームは人に勧めることまでがゲームの一部に含まれているので、興味を持ってもらえて嬉しい。（いっそsteamからプレゼントしたいくらいだ！ぜひ最後まで遊んでほしい！）

M氏も高難易度のステージに悩まされていたが、レベルが進むたびに照準の合わせ方や武器の使い方が上達していくのを横で見ていて、とても面白かった。特に投擲の使い方にセンスがあった。私もあの『痛い目に遭うぞ』で何度やり直したことか、初プレイのときを思い出す……

その後、みんなでM氏の家まで歩いて移動して、お宅に泊まらせていただいた。

[akagikey]

2019/04/30

平成最後の日は雨だった。

友人のK氏と、高円寺で待ち合わせてラザニア屋に行った。以前から食べたい、と話していたラザニア専門店のものだ。そのまま一緒に我が家まで持ち帰ってそれを一緒に食べた。さすが行列のできる専門店の味だ。非常に美味しかった。

K氏の勧めで、NETFLIXのアカウントを借りて『ファイナル・スペース』をシーズン通して見た。これは非常に、とても、素晴らしい作品だった。平成最後に見た映像作品がこれで本当に良かった。 シーズン１の最後はとても続きの気になる結末だったが、シーズン２も制作されているらしい。令和の世にこの続きが見られるかと思うと非常に嬉しい。 ずっと気になっていた『ラブ、デス＆ロボット』も少しだけ味見させてもらった。これは短編集で、スパイダーバースの映像面を担当した方が関わっているものがあるのだが、それを見た。見ている最中にNHKの集金人が来て少しドキッとした（見知らぬ男に追われてアパートに隠れる話なので、臨場感があった）。これもやはりとんでもないビジュアルの作品だ。やはりNETFLIX、正式に契約するしかないのでは……逆になぜ私はNETFLIXに登録していないのだ？

夜までK氏と映像やゲームなどの話をして、駅まで送って行く間にドラッグの話をした。 私は何年か前にドラッグに興味があって（「ドラッグに溺れる人々に」や「ドラッグにまつわる話に」興味があるのであって、自分がキメたい訳では断じてない。私自身は絶対やらない。ただでさえ死への恐怖から来る軽いパニック障害で、健康を害しそうなもの全般、酒も煙草も一切ダメなのだ）、一時期そういう本ばかり読んでいたのだった。K氏も似た分野が好きだそうなので、私のお気に入りの本『スピード』を貸した。これは実際に薬漬けだったライターの自叙録で、めちゃくちゃに赤裸々に筆者の当時の様子を書いたルポ本だ。『こどものためのドラッグ大全』もおすすめしたい。 雨の降る中、アスファルトに信号機の光が反射する中を、ドラッグの話をして歩いて駅まで歩いた。まるでサイバーパンクの世界の光景だ。

家に戻って、平成最後のシャワーを浴びている間に令和を迎えた。 平成にこなしそこねたメールやメッセージの返事を返し、食べそこねた夜食の代わりにチキンラーメンを啜って、今これを書いている。

[akagikey]

2019/04/29

久しぶりに何も予定がない日だ！今日はゆっくり羽を休めた。 とは言っても、まずは溜め込んだ家事だ。明日は友人が家に遊びに来るので、まずは部屋の掃除と、着る服の洗濯を。そして金魚の水換えだ。剪定したオリーブには蕾がたくさんついたが、よく見ると葉が萎れ気味な気がする。水が足りないのか、栄養が足りないのか。 少し心配だ。

掃除の流れで仕事用PCの足元に箒をかけたのだが、埃が多く少し気になった。一旦プラグを全て抜いて綺麗にはしたが、タップのほうを新調したほうが良い気もする。

借りてきた映画を見るために、仕事用のPCにDVD視聴用ソフトを入れた。PC自体に組み込まれていたのだが、面倒だったのでアクティベートをせずに数年放置していたのだ。少し手間取ったが、これで一般のDVDプレーヤーとしてわかりやすく使えるだろう。

『ハイ・ライズ』を見た。 1970年代を舞台にしたSF小説が原作の、超高層タワーマンションに住む住民の話だ。荒んで尖ったグロテスクな表現がある、ということで、少し身構えながら見た。人間が自らの種の繁栄を目的に作った道具が人間自身を滅ぼしていく、という話がとても好きなので、あらすじを知った際の期待度は非常に高かった。しかしそれを上回る映画であった。これまで見た映画の中でもかなり記憶に残るものだった。主演のトム・ヒドルストンの怪演が非常に良く、彼のことまで好きになってしまいそうだ。

超高層タワーマンションの姿がたまらなく美しい。作中のどこを切り取っても美しく見えるよう徹底されている。それは物語の後半、退廃的な様子になってもだ。黒いゴミ袋の積まれた様すら、建物の内臓のようで美しい。

『私の仕えているのは（タワーの主ではなく）このタワーだ』という作中の人物のセリフにもあるように、この映画の主役はタワーそのものだ。それはまるで禁忌の薬のように人々を歪ませていく。何もかも揃った美しい空間の中で、そこに住む住民たちは勝手に羽目を外し、勝手に歯車を掛け違え、自ら求めたもののせいで、自ら獣のように知性を失っていく。まさに、ずっとこういう映画が見たかったのだ。作中にこのタワーの設計者、実質的に造物主のような人物が居るのも良い。彼もまたタワーという空間の歪みから逃れられず、様々なものを失っていく。おぞましく、しかし未だに美しさは保ちながら変わっていく世界の中で、虚ろな顔をした主人公だけが狂気の中に平穏を感じるラストも非常に良かった。最後のプールのシーンの独白がとても良い。

しかし、私はこの映画のある種グロテスクな美術が終始琴線に触れっぱなしだったのでよかったのだが、トム・ヒドルストン目当てでこれを見た人たちはどう思ったのだろうか……『自分は好きだが人に勧め難い映画』としては、これまで見た中でトップクラスだ。人の内面を描く難解な物語に勧めづらい作品が多いのは間違いないのだが、この作品においては裸体が多いという意味でだ…… あとで調べたが、塔と万華鏡を模した、三角形が印象的なポスターも素敵なデザインだ。作中の70年代の生活スタイル等もとても良かった。まだ見ていないが、同じような年代を扱っているらしい『フリーファイヤー』の監督と知って納得だ。

夜はDeadCellsを遊んだ。 前回からさらに二周かかって（一度は王の手をまた倒した！）、ようやくDLCで追加されたマップまで足を踏み入れることができた。非常に良い。やはりこのゲームはプレイヤーを何一つ裏切らない。ステージ美術も、音楽も、舞台背景もストーリーも全て良い………時計塔と王の手のアレンジとは…… アップデート前の高難易度だった頃に延々と挑み続けてきたせいか、いつの間にか私は王の手のことがとても好きになってしまった。先日の日記にスキンのことを書いたが、王の手風の衣装がアンロックされて大はしゃぎだ。生存メインで伸ばしていくと、武器も双天の槍が強い。若干コスプレめいたものがあるが、主人公のもともとの見た目から雰囲気をあまり変えずに王の手要素を盛り込んだような状態なので、喜ばしくないわけがない。それはそれとして、洞穴の奥のボスには今日は勝てなかった。真のエンディングを見るためにはボスセルが５つ必要という噂もあることだし、嬉しいことに、まだまだこのゲームを遊び続けられそうだ。

[akagikey]

2019/04/28

別段大したことはしていないがとても疲れた。

謙遜と卑屈は違う。辞めると決めると清々しいが、苛立ちが増すばかりだ。

昼食は牛タン定食で美味しかったが、なかなか噛みきれない記憶しかない。写真も撮り損ねた。一人で食べたかった。

同僚のMさん(彼はこの職場に珍しくまともな人間で、映画に詳しく誠実でユーモアも持ち合わせた好人物だ)に『ハンターキラー』が高評価だと聞いた。平成最後の映画の口直しに良いかもしれない。

そういえば5月半ばまでシド・ミード氏の展示を秋葉原でやっている。会場は実は古巣の建物だ。できれば行きたいが、長蛇の列らしい。

[akagikey]

2019/04/27

正直言って、ろくでもない日だった。明日が日曜日だというのも憂鬱だ。日曜の仕事は本当に、今の私にとってマイナスにもプラスにもならない、ただの無に近い。仕事上がりに職場の周りで遊んでやるか。それともすみだ水族館辺りにまで足を伸ばして、無理やりでも楽しい日にするか。しかし連休中というのは、東京全体が渋谷のようになる期間だ。大人しく家に帰って、借りた映画を見るのが一番だろう。そもそも日曜、仕事に行きたくない。平日の出向仕事は休みで寂しいくらいなのに……

だから帰りにワッフルを二つも買った。ひとつはその場で買い食いして、もうひとつは家で食べた。甘くて美味しかった。

妙に寒いのはともかく、土曜は場所が渋谷でなければ、まあそこそこ仕事の内容は楽しい。渋谷は本当に嫌いだ。絶対的に相容れない人々が訪れる場所なので、精神的に完全にアウェイだ。職場にいる同僚や顧客たちは渋谷の民ではないのだが、それでも私にとってはアウェイの人々、ゼロ、無の印象に近い相手だ。暮らしている、見ているものが違いすぎて、話していても感情が揺れ動くことがない。ふーん、へえ、という感じだ。無。無と話すくらいなら良いゲームを遊ぶか妄想でもしているほうがましだ。どうでもいいことだが、なぜこの系列の空間にいる奴はやたらと独り言が多いし、咳をするときに口を覆わないのだ？

同僚の心底どうでもいい話をいくつも聞き流して、時間が過ぎるまで無の気持ちで座っていると、若干手のかかる相手が現れて声をかけてきた。完全に油断していた。今日はもう一日座って暇を潰すだけでいいかと思っていた。 結局つきっきりで対応して残業、疲労感の残る日となった。また余計なソンケイ（ニンジャスレイヤーで表されていた概念がとても近い）を得てしまったが、私には別段どうだっていい。相槌で喋り疲れた。

カウンセラーの資格を持っている、という例の顧客によると、私はシマウマ系で、パーソナルカラーは緑だそうだ。他者に感覚を合わせるのが上手く、同調と共感が得意。まあ、的は得ている。渋谷でこの職の皮を被っている時はそう見えるだろう。 しかし、私は自分の求め続けている場所の色を知っている。限りなく白に近い灰色、曇りの日の新宿の空の色、虚、無機、そういう色だ。無と無機は違う。私にとって、無機は限りなく美しい。それを親しくもない相手、興味のないものに掻き乱されたり、探られたり、触れようとされたりするのが嫌なのだ。