akikonakachi

[akikonakachi]

「楽」コンセプト

「喜」でも述べたが、「喜」と「楽」の差別化が、一番に気を配った点である。

楽は、複数人で賑やかに騒ぎ楽しむイメージであると設定し、

心が踊った時の飛び跳ねるような弾性感を、線のしなりを使って表現した。

複数人でどんどん盛り上がって楽しくなる様子を表現するために、

素材の大きさなどを変えて重ねている。

[akikonakachi]

「哀」コンセプト

　哀しい時に、涙が出るのはもちろん、肺がまでもが感情で浸水するような、

液体が溢れるイメージをアニメーション化した。

線の張りが哀しさに負けて重力に抗えなくなり、

次々くる波が重なって飲み込まれる感じを出すよう工夫した。

最後に不透明度を下げることで、

感情の液体が乾いて立ち直る兆しを匂わせた。

[akikonakachi]

「怒」コンセプト

怒りの、自分にも周りにも刺さるような硬質さ、温度が勢いよく上がるようなエネルギーと、

更に臨界点を超えて無になるまでを描写しようと考えて作成した。

この作品の前に制作していた試作案で、ミスをして偶然できた空白のフレームが、

加熱しすぎてチカチカするような感じを表現するのにマッチしたので、手法として取り入れた。

[akikonakachi]

「喜」コンセプト

まず「楽」との差別化を最優先に考えながら、感情の現れ方の分析を進めた。

「楽」と同じくプラスの感情である「喜」は、じわじわと滲み出るような、湧き出るような、

優しく静かに音もなく体積を増していく感じが、「楽」とは違う点だと考えた。

湧き出るというワードをヒントに、その動きを手書きの線でアニメーション化した。

説明的さや、見た人への共感の強要性を抑える意図で、彩色はしていない。

音楽は、ガレージバンドのプリセット音源を使用している。