Tumgik
boostercollector · 4 years
Text
Tumblr media
No.26 ウッド・ジョーカー ★3
戦士族 地属性
ATK800
DEF1200
嫌な笑みを浮かべた悪魔。手にするカマで、器用に攻撃をかわす。
Booster 2出身の戦士族・通常モンスター。悪魔なのに戦士族だったり、なぜか木に同化していたりといろいろツッコミどころの多いモンスターである。勝手な偏見だが、イラスト担当が何となく書いたモンスターがそのまま採用されたのではなかろうか。
初出はGB版遊戯王DM1であり、インセクター羽蛾が主力として使用。第1ステージ突破直後ならこの守備力は厄介だろう。また対戦でこのカードを入手できるのもインセクター羽蛾のみで、手に入れるのは容易ながらこの時点ですでに戦力としては厳しい。
繰り返すがOCGとしての登場はBooster 2であり、こちらでも登場時すでに実力不足の感は否めない。
さてジョーカーと聞けば日本人はトランプのそれを思い出すものである。カードゲーム好きな人には有名な話だが、トランプとは「切り札」の意味であり、そもそもこの53枚1セットのカードゲームの名称ではない。これは「切り札」である日本人が言うところの「ジョーカー」を、日本人がカードゲームそのものの名前だと勘違いして呼び始めたためではないかとされている。そのため「トランプがトランプする」といったぐあいの某腹黒落語家が言いそうな駄洒落は、英語では使えないようだ。
ではトランプにおけるジョーカー(つまりトランプにおけるトランプ)とはなんなのか。ジョーカーには「道化師」などの意味があり、タロットカードの“The Fool(愚者)”から影響を受けているという説もある。この“The Fool”は日本人がイメージするところの道化師の姿をしていることも多く、タロットのなかでも特別なカードのうちの1枚と言える。この連想がジョーカー=道化師となったという。まだ連想ゲームが続くが、死神は道化師の姿で描かれることが多く、このカードが悪魔(ただし戦士族)と呼ばれる所以もそう考えれば納得だろう。
かつて全国模試1位の天才が黒いノートを使って新世界を作ろうとする漫画があった。今は修正されているかもしれないが、その漫画の1巻初版では「死神」を“The God of Death”と表記していた。しかし日本語で表記する死神の「神」の文字はキリスト教圏でいう“The God”とまるで別物なので、これって間違いじゃないの? と思ったものである。天照大神クラスならいざ知らず、日本の八百万の「神」は一神教の世界では精霊のようなものとして理解される。カード名の「神」が英語で悉く書き換えられる理由もわかる話だろう。
宗教によっても違うが、取りあえず死神は“Reaper”か“The Death”でよいと思われる。種族は悪魔族か天使族だろうが、日本の感覚的には前者であろう。なお《カードを狩る死神》は“Reaper of the Cards”である。
そして最後になぜ木に同化しているのか問題。遊戯王カードwikiでもさんざんツッコまれている通り、これでは移動できないはずである。しかし「星のカービィ」シリーズのウィスピーウッズも作品によっては根っこを地面から解き放って移動してくるのでもしかしたら……?
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.25 エンジェル・魔女 ★3
魔法使い族 闇属性
ATK800
DEF1000
天使になる運命を背負っていたが、あこがれの魔女になった天使。
Booster 2出身の魔法使い族・通常モンスター。攻撃力800は登場時すでに低数値であり、活躍の場を見せることなく消えていったモンスター。当時としてはめずらしい美少女風のイラストが特徴。その美貌ゆえか今もオークションでささやかながら取引が行われている。
エンジェルと魔女の間に中点が入るのがミソ。また「エンジェル」のくせに魔法使い族だったりいろいろと勘違いが起こりやすい。おまけに英語圏では“Angel(天使)”は“Fairy(妖精)”扱いになるので益々ややこしいことになっている。フレーバーテキストを見ればわかる話だが、天使にならずに魔女の道へ進んだ天使という設定。明確に語義矛盾である。天使が天使になるのをやめたのではなく、天使が魔法使いになっただけの話だろう(たぶん)。それか天使失格の烙印を押され普通の人間になってしまったとかそういう設定なのだろうか。の割には翼は生えたままであるし……。一応天使族ではなく魔法使い族である。
GB版遊戯王DM1にて先行で登場。序盤ではまあまあの戦力である。ドット絵ではかわいらしい雰囲気だったが、OCG化にあたりスタイリッシュな美女に変身。赤黒いタイトなローブに身を包み、ウェーブがかった金色の髪をなびかせている。野暮なツッコミをさせてもらうと、翼はどこから出ているのだろうか? やはり背中側の生地を切り抜いている? なお、イラストを見るに翼をもっているのにわざわざ箒で空を飛ぼうとしているようだ。よほどの変わりものか、はたまた相当に天使の血を忌み嫌っていたか。余計な詮索かもしれない。
遊戯王カードwiki(2020/3/19現在)には《DNA改造手術》で天使族に戻すことも可能という人でなしな考察も含まれている。また《死のデッキ破壊ウイルス》の媒体となることも可能だが、正直これは気が咎める。見てくれがはっきりとした人型モンスターのためだろう。《闇道化師のサギー》や《闇の仮面》なら遠慮なくリリース(当時はいけにえ)できるのだが。いや、考えてみてほしい。今時これほど低ステータスのバニラモンスターをデッキに入れることはまずない。凡骨ビートだとか明確にそれとわかるデッキ構成ならともかく、これ一枚だけ登場すれば誰でも趣味で入れているとわかりそうなものである。しかしそれに対して突然《死のデッキ破壊ウイルス》を発動したらどうか? 対戦相手はこう思うはずである。「こいつ、《死のデッキ破壊ウイルス》を感染させる運び屋とするために《エンジェル・魔女》を入れている!」と。そんなことしてみればかなりの変態と思われかねない。
こんなことをするぐらいなら《高等儀式術》の贄ぐらいにしておいてあげよう。
以上のように、このカードの用途を考えるとなんともまあ可哀想なオチばかりである。魔女になどならず天使としての生を全うしていれば、頭のおかしい決闘者たちに弄ばれることもなかっただろうに。
なお色違いモンスターに《見習い魔女》がいる。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.24 ダンシング・エルフ ★1
天使族 風属性
ATK300
DEF200
音楽に合わせ天を舞うエルフ。体の羽は、鋭利な刃物。
あの憎きPREMIUM PACK1出身の天使族・通常モンスター。英語名はそのまま《Dancing Elf》。GBソフトDM1において本田ヒロトの使用する3大最弱モンスター《ワイト》、《クリボー》、《ダーク・プラント》に比肩するレベルの貧弱ステータスであり、効果はなし。《カエルスライム》や《ツルプルン》とともに収録パックのハズレ枠を担った。しかし当時はなかなかウルトラレアが当たらない時代だったため、使いどころ「完全なる0」のこのカードがウルトラレアであることは子供心に納得がいかなかった。今思えばウルトラレアの価値や高級感を下げてしまった最初のカードのひとつと言えるかもしれない。
このカードの来歴、或いはこのカードがどのように見られてきたかは遊戯王wikiのログを見ていくとよくわかる。以下その変更のうちいくつかを紹介しよう。
・2005.11.11にページが作成。
・2006.1.16に初めてコメントが書かれた。しかしその内容は「《ワイト》以下の価値しかない、最弱クラスのモンスター。天使族なのでフォローが弱く、また、関係のある他のカードも存在しない。」となかなかに辛辣である。先ほど《ワイト》らに比肩と書いたが、こちらではサポートが少ないことを理由に「以下」扱いである。一応利用するなら《突然変異》をと言及されているが、気休め程度の話である。
なお2007.1.5付の記事が書かれるまで「《ワイト》以下」呼ばわりのままだったが、この日の更新でようやくその不名誉な比較文が削除される。ただし代わりに挿入された一文も「これと言ったサポートカードも存在しない、最弱クラスの通常モンスター。」であり、ひどい評価であることに変わりはない。なお同日もう一度更新され《もけもけ》デッキで使用できる旨の紹介が追加された。このカードに初めてポジティブな評価が加えられた瞬間である。余計なお世話ながらそれに応えるかたちで上記の「これと言った……」の一文も「これでもかと言うぐらい最弱クラスの通常モンスター。」に変更されている。この時の記事執筆者はドSだったのだろうか。
2008.2.15には「同じパックに収録されたステータスの低いモンスターよりは、観賞カードとしての価値はあるので多少は人気があるだろう。」と若干のイラストアドを推されるように。しかし霊使いや妖怪少女(手札誘発娘)などイラストアドガチ勢が山のように登場した今となってはほぼ無意味かもしれない。
2008.3.19にようやく「最弱クラス」の文言が削除される。
2008.8.2更新にて「太もも部分が露出しているのにも関わらず、何故か海外でのイラストは変更されていない。」というこれまた有用性とまるきり関係ない瑣末な心配をされている。
以上。名前が類似しているために関連カードに《踊る妖精》が載せられているのが悲しいところ。羽が鋭利な刃物でも、天を舞って倒せるのは守備表示の《ヤマタノ竜絵巻》レベルのものなのである。
しかし遊戯王wiki本文にもある通り、このカードが本当に輝いたのは初期ゲーム版遊戯王DMシリーズにおいてであった。特に鬼畜難易度で知られる真遊戯王DM1では独自融合ルールを採用しているため、このカードを用いて簡単に《砂の魔女》や《ダーク・エルフ》などの強力モンスターを融合召喚することができた。またGBでもDM2で初登場し、DM4まで似たような運用をすることが可能だった。もっとも本当に利用されたのは主にDM2におけるデッキキャパシティ調整だと思われるが。DM2はデッキキャパシティが厳しく、雑魚と強力モンスターの混在するデッキを使用しないとなかなか先へ進めなかったからね。
なおこれはこのカード、ひいては遊戯王シリーズに限らず言えることだが、エルフは西洋にルーツをもつ伝承の一族であり、必ずしも美男美女揃いの耳の尖った一族というわけではない。それらのファンタジーキャラクターにステレオタイプなイメージが付与されているのには、古くから愛されるファンタジーの名作の存在が影響していることが多い。このよくあるエルフ像もトールキンの『指輪物語』によって定着したと言える。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.23 ガーゴイル ★3
悪魔族 闇属性
ATK1000
DEF500
石像と思わせ、闇の中から攻撃をする。逃げ足も素早い。
Booster 1出身の悪魔族・通常モンスターで英語名は《Ryu-Kishin》。ちょっと何言ってるかわかんない。
発売当初は攻撃力1000は優秀な部類であり、vol.1高攻撃力御三家《サイクロプス》、《マンモスの墓場》、《シルバー・フォング》の攻撃力1200に次ぐ数値であった。しかし今となってはもはやただの骨董品である(もっともこのカードに数百円でも出そうとする奇特な人間は私ぐらいなものだろうが)。一応《キラーパンダ》とともに《バロックス》の融合素材となっているが、これを正規融合したなら(最近のプレステソフトなら)銅トロフィーぐらい差し上げたい。骨折り損とはこのことである。
原作およびアニメ東映版において遊戯VS海馬の記念すべき初決闘に登場。遊戯の《暗黒の竜王》にあっけなく撃破されたが、海馬の初陣において露払いを務めるなどその知名度は高い(たぶん)。そもそも《ガーゴイル》は西洋ファンタジーをモチーフにしたあらゆる創作作品に登場する悪魔ということもあり、単純にモンスターとして人気は高い。ただ幸か不幸かその知名度ゆえに最序盤に登場してしまったことがこのスペックに落とし込まれる原因となってしまった気がする。一応強化版として《ガーゴイル・パワード》がおり、こちらも海馬が使用している。攻撃力は1600とまあまあな数字である。フレーバーテキストにも「闇の力を得て強化されたガーゴイル」とあるが、このいかつい外見であるし、最初からこの数字でよかったのでは……。
ぱっと見でわかる通り当時のイラストとしては他とは少し印象が違っている。これは初代GB版ゲームソフトに収録されていた非OCGのカードイラストが流用されているためで、他には《ブラック・マジシャン》や《サイクロプス》などが同様である。しかしなんとカッコいいことか。個人的には初期のカードイラストとしては1、2を争うレベルで気に入っている。カードダス版では攻撃力1800、守備力2000という下駄三段履きの高水準だが、この見た目ならそれぐらいあげてもよくはないだろうか。
余談だが「ガーゴイル」は西洋建築に見られる彫刻として知られ、元々は雨樋としてその口から雨水を吐き出していた。ホラー作品では突然動き出して人を襲うなどの役回りもあるという。なるほどフレーバーテキストに書かれた奇襲戦略もここから来ているわけだ。しかしこれも想定されることだが、一説では《ガーゴイル》は石像に乗り移った「何か」と解釈する向きもある。それが悪魔なのか悪霊なのかはわからないが、要するにそれらが石像に乗り移って悪さをするわけである。そう考えると《ガーゴイル》は悪魔とは限らず、また古くからの伝承によくある外見イメージの不鮮明さの原因もそこに求められることになるやもしれない。乗り移った側の外見が反映されないのなら見た目の記述が固定されないのもわかる話である。それにしても「逃げ足も素早い。」とはどういうことなのか。つまり公式も「雑魚」と認めている……?
ちなみに遊戯王リンクスでは海馬瀬人、エド・フェニックスの初期デッキに収録。とても使えとまでは言えないがその唯一無二のイラストを間近で拝んでみてほしい。
なお初出はBooster1であるが、のちのちEXやEX-Rにも再録されている。そのため第1期のカードだが比較的安価で入手できる(BoosterとEXの違いはマニアが矯めつ眇めつしないとわからないレベルなのでネットで買う際には識別不可能か)。いずれも海馬デッキ側に収録されており、彼のカードとしては欠かせない存在ということがわかる。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.22 精霊獣使いウィンダ ★4
サイキック族 風属性
ATK1600
DEF1800
効果:自分は「精霊獣使いウィンダ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが相手によって破壊された場合に発動できる。デッキまたはエクストラデッキから「霊獣」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
第9期レギュラーパック「レイジング・テンペスト」出身のサイキック族・効果モンスターで、英語名は《Spiritual Beast Tamer Winda》。デュエルターミナル「インヴェルズの侵略!!」で登場した《ガスタの巫女ウィンダ》のその後の姿である。
破壊されれば「霊獣」モンスターを特殊召喚できる誘発効果を持つ。なにが便利ってトリガーが戦闘破壊に限らないし、リクルート先にはエクストラデッキも選択できること。霊獣デッキ自体の強さは差し引いても有効で、2枚以上積んでおけば1ターンに一度だけ自身も特殊召喚可能。それにしてもガスタの巫女時代とは打って変わって戦闘破壊される気の感じられない守備力の高さである。
ターミナルの世界観ははっきり言って蠱毒の壺状態で、説明すると殺伐とし過ぎているのだが、このカードのために簡単に説明する。
《ガスタの巫女ウィンダ》はミストバレー大湿原に住むガスタの一族で、一族を抜けてしまった《風霊使いウィン》とは姉妹の関係にある。ちなみにふたりの父親である《ガスタの賢者ウィンダール》はガスタの族長であり、彼が不在の際には《ガスタの巫女ウィンダ》が代行を務める。
ガスタでは鳥人一体の秘術が伝わり、厳しい修行の末に「ガスタの友」と呼ぶ鳥獣との絆を結ぶ。《ガスタの巫女ウィンダ》の場合は《ガスタ・ガルド》であり、《ガスタの賢者ウィンダール》の場合は《ガスタ・イグル》である。かれらの秘伝の術を使うことで友である鳥獣は身体能力を上昇させる。そしてかれらの背に乗って戦うようで、《ガスタの巫女ウィンダ》が巨大化した《ガスタ・ガルド》に騎乗した姿がシンクロモンスター《ダイガスタ・ガルドス》である。
ターミナルの世界では様々なカテゴリが独自の勢力として対立したり協力したりして物語が進んでいく。
突如現れたワーム軍団と戦うために氷結界やフレムベルらの四大勢力は同盟「A・O・J」を結成、ワームらを退けることに成功するが、熾烈な戦いに目を覚まし、それまで傍観と散発の攻撃のみに留まっていた魔轟神がついに本格始動する。戦いは激しさを増すばかりだが、氷結界の解き放った《氷結界の龍トリシューラ》の圧倒的な破壊力の前に魔轟神たちは殲滅されることとなる。
戦いのなかで悪魔「インヴェルズ」の召喚儀式に失敗した氷結界の術師ノエリアは、戦後に孤児を引き取るなどしていたが、儀式失敗の折に親友を失い、さらには召喚するはずだった悪魔「インヴェルズ」の思念にだんだんとその心を蝕まれていく。そしてノエリアは氷結界から離反し、禁術集団リチュアを結成する。インヴェルズの思念に取り憑かれたノエリア率いるリチュアは、豊富な資源と近隣に封印されたインヴェルズの悪魔たちの解放のためにミストバレー大湿原に侵攻を始めた。戸惑いながらも戦うガスタの一族。だがノエリアの本当の目的はガスタの信奉する「神」の力だった。
抵抗もあえなくインヴェルズは復活。それらを倒すために現れたのは太古の兵器ヴァイロンたちだった。ヴァイロンはインヴェルズと戦うためにガスタ、ジェムナイトら新四大勢力へのサポートも実施する。ちなみに《ヴァイロン・スフィア》の力を得た《ガスタの疾風リーズ》が《ダイガスタ・スフィアード》である。
しかし四大勢力のなかにはそしらぬ顔で現れたリチュアたちがいた。ノエリアの目的はヴァイロンたちをインヴェルズの力で侵食すること。戦いのなかでノエリアは瀕死の重傷を負うが、インヴェルズに取り込まれたヴァイロンたちは暴走を始めた。
暴走するヴァイロンたちの頭を押さえたのは《ジェムナイト・パール》だった。しかし結果的に失脚することとなったインヴェルズの思念は再びノエリアに逆流する。悪魔の力を得て回復したノエリアは再びミストバレーへの侵攻を開始、手段を選ばないノエリアは強風に猛毒を乗せてガスタ一族を滅亡間際まで追い込んだ。神をまつる《霞の谷(ミスト・バレー)の祭壇》には祈りを捧げる《ガスタの巫女ウィンダ》の姿があった。
リチュアの卑劣な戦法に怒りを覚えたジェムナイトはガスタへの救援に現れた。極限の力でリチュアを撃退するが、温厚なジェムナイト一族すらも怒りに支配されたことで、地上世界は負の感情に満たされてしまう。そしてインヴェルズの骸から覚醒した邪悪な思念体ヴェルズは、死者の亡骸に取り憑いて活動を始めた。インヴェルズは元々ヴェルズに最適化した存在たちであったのだ。
人を襲い始めたヴェルズに対し、ヴァイロンを作り上げた救世の騎士団セイクリッドが降臨。ヴェルズとの全面対決に突入した(遅過ぎやろ)。
ジェムナイトと共闘したセイクリッドはヴェルズとの最終決戦に挑む。場所はミストバレー上空。だんだんと世界は荒廃するが、そこでついにガスタの神《創星神sophia(ソピア)》が目を覚ます。しかし《創星神sophia》は荒廃する世界に失望し、あらゆる生あるものを滅ぼそうとしていた。セイクリッドの騎士たちは《ジェムナイト・ラズリー》と融合して神の創造の力を削ぎ、そしてヴェルズの三龍との融合に成功した《セイクリッド・ハワー》によりその破壊の力は弱められた。そして数日の後に決着。融合したふたつの力(《セイクリッド・ソンブレス》と《ヴェルズ・ケルキオン》)によって《創星神sophia》は撃退された。
神を失くした人々は自らの力だけで復興の道を歩き出す。戦いの最中、正気を取り戻したノエリアは子供たちを守るためにその命を散らしていた。生き残った子供たちはガスタの生存者たちと協力して世界を甦らせるために尽力することとなる。そこにもはや敵対心はなかった。
余談だが、いやむしろ後づけとしか思えないが、祭壇で祈っていたのが災いしたのか、《ガスタの巫女ウィンダ》は《創星神sophia》の復活に巻き込まれ命を落としている。まあ続きをどうぞ。
すべての命は《ナチュルの神星樹》から湧き出るエネルギーから生み出されていた。
実は創星神はもともと二体存在していた。もう一体の神は《創星神tierra(ティエラ)》。かつて《創星神sophia》が創造の力を司り、この《創星神tierra》が破壊の力を司っていたが、太古の戦いにて後者が敗北。《創星神sophia》は神星樹のなかに《創星神tierra》を封じ込め、自らふたつの力を振るうこととなった。
先の大戦から数十年、《創星神sophia》の力を継承したのは先の大戦で戦った《セイクリッド・ソンブレス》と《ヴェルズ・ケルキオン》である。かれらは自らの力で復活しようとする《創星神tierra》の存在を感知した。かれらは神復活への対策へと乗り出すが、そのさなか《ヴェルズ・ケルキオン》はかつての仲間が蘇り、人々を襲っているという話を聞く。それは事実であり、ヴェルズとの戦いで命を落とした《ジェムナイトマスター・ダイヤ》は《暗遷士カンゴルゴーム》となっていた。
かつての仲間ゆえ矛先の鈍った《ヴェルズ・ケルキオン》は《暗遷士カンゴルゴーム》に取り込まれてしまう。《暗遷士カンゴルゴーム》は《ヴェルズ・ケルキオン》の破壊の力に強さを増し、シャドールという死者の体を人形として使役する力を振るうようになる。
《セイクリッド・ソンブレス》は危機に気づき、自ら生み出した竜星たちとセイクリッドの末裔である星因士(サテラナイト)(カテゴリとしてはテラナイトが正しいため以下、テラナイト)とともにシャドールと戦うが、竜星たちは次々とシャドールに取り込まれてしまった。戦いに力を奪われる《セイクリッド・ソンブレス》、次々と仲間を奪われていくテラナイトは、神星樹を守るために集結した仲間たちと共闘を決める。
そこに集まった仲間たちには霊獣使いたちもいた。霊獣使いは先の大戦の生き残りデった《ガスタの希望カムイ》が結成した集団である。しかし霊獣使いたちもシャドールに取り込まれる始末。なんとか敵の中核《エルシャドール・ネフィリム》の動きを押さえた連合軍だが、シャドールの一味《エルシャドール・ミドラーシュ》の姿は今は亡き《ガスタの巫女ウィンダ》に酷似していた。《ガスタの巫女ウィンダ》は神に祈りを捧げる存在だったためか、はたまた死の間際に神の波動を受けたためか、《エルシャドール・ミドラーシュ》は《創星神tierra》に操られ、インフェルノイドを復活させてしまうことになる。彼女が起動させてしまったインフェルノイドと、神星樹に封印されていた生命の均衡を制御するシステム・クリフォート。
そのいずれをも相手にすることは不可能に思えたが、影霊衣(ネクロス)の協力を得て復活した《ジェムナイトマスター・ダイヤ》や、最後に登場した竜星と融合した《星守の騎士(テラナイト)プトレマイオス》の活躍でついにインフェルノイドらを退けた。
しかし喜びも束の間、落ち延びていた軍勢のひとり《インフェルノイド・リリス》が再封印されていた氷結界の三龍の力を吸収することに成功。その力でもって、動きを止めたに過ぎなかった《エルシャドール・ネフィリム》を自らに取り込み、《エルシャドール・アノマリリス》となってしまった。
《インフェルノイド・リリス》もとい《エルシャドール・アノマリリス》は今や神にも匹敵する力を持っていた。
《影霊衣(ネクロス)の舞姫》は《創星神sophia》の霊衣を降霊させ、《星守の騎士プトレマイオス》に協力する。他にもクリフォートシステムと対をなすセフィラに選ばれた戦士や、ドラグニティの力も借りることでなんとか《エルシャドール・アノマリリス》を撃退した連合軍。しかし《インフェルノイド・リリス》は最後の力で破壊の創星神だった《インフェルノイド・ティエラ》を復活させてしまう。《インフェルノイド・ティエラ》はまもなく《創星神tierra》として完全復活。対する《星守の騎士プトレマイオス》は一縷の望みをかけて最後のセフィラの力を起動し、融合。《智天の神星龍(セフィラ・トーラ・グラマトン)》となり《創星神tierra》と千夜に及ぶ戦いを続け、ついに勝利する。
戦いは終わり、輪廻転生の輪のなかにあった者たちが数十年ぶりに戻ってきた。そのなかにはかつての《ガスタの巫女ウィンダ》の姿もあった。
めでたしめでたし(長過ぎやろ)。
デュエルリンクスでガスタデッキを組んでいた私は、リアルでもガスタのカードを手に入れたいと思い押入れをチェック。しかし意外と見当たらない。結構持っていたはずなのだが。仕方なくネットで検索してみると《ガスタの巫女ウィンダ》が少々高値
でビビる。そんなに人気あったのか。確かに(なんであんなに人気があるのか個人的によくわからない)霊使いのひとりと姉妹でよく似てるもんね。
そしてガスタを含むデュエルターミナルの世界に続きがあることを知ったのもこの時である。
《精霊獣使いウィンダ》はウィンダ復活後の姿。tierra戦では《エルシャドール・ミドラーシュ》となっていてほぼ出番がないため、戦後に改めて修行し直したのか、はたまたガスタの力は霊獣使いとさほど変わらないのか。というかどう考えても《エルシャドール・ミドラーシュ》を作りたいがために一度死んだ設定になっ(ry
まだ幼かったカムイが長老になっているのにウィンダムは少々大人びた印象になった程度。なんで? と思ったが、どうもファッションが変わっただけで歳はとっていない様子。って、ホントか?
復活してからは攻撃力も守備力も色気も爆上がり、特に以前はリバースモンスターに突破されるほど低い守備力だったが、今では最低限壁役も果たせる。服装もやたらぱっつんぱっつんで色っぽいという意見も多いが、この服装はエルシャドール(体の細い人形の姿)時代の服装を引き継いでいるので、生き返った直後で服のサイズがあっていないのかもしれない。となると死亡直前にしてすでに強かったのかもしれない。《聖霊獣騎キムンファルコス》は言わば《ダイガスタ・ガルドス》のリンクモンスター版であるが、服装は一緒。きっと帰る途中だったんだよ! それか開き直ったか!(強弁)
ところでカムイが長老になるほどの時間だし、歳を取らなかったウィンダの姉妹とそのお仲間はその頃どうなっているのか、間違っても想像してはいけない。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.21 セイント・バード ★4
鳥獣族 風属性
ATK1500
DEF1100
非常に尾の長い鳥。全身から聖なる光を発する。
Booster 4出身の鳥獣族・通常モンスターで英語名は《Faith Bird》。第1期には《スカイ・ハンター》や《冠を戴く蒼き翼》など、このカードとレベル・種族・属性が同じで攻撃力が上回るモンスターがおり、あまり活躍ができたとは言い難い。《ドラゴンフライ》に対応しているため、その勇姿を拝みたい人は《ドラゴンフライ》を積んで壁役にし、全部墓地に行ったら堂々と呼び出そう。ガスタを呼んだほうがいいなどとは言ってはいけない。《スカイ・ハンター》とともに《紅陽鳥》の融合素材となるが、よほどの鳥マニアでなければ使うことはないだろう。
GBの遊戯王DM1ですでに登場。しかしほとんどのCPU決闘者が使用せず、入手も孔雀舞限定。あげく入手難易度が高いために存在すら知らずにクリアした人も多いのではなかろうか。余談だが私は最初に攻略本を読んだ際、このモンスターの存在だけ知らなかったために驚いた。
孔雀舞と連戦しても強いカードがほとんどもらえないため、結果的にほとんど誰も持っていないレアなカードであった。せめてもっと入手しやすければ中盤の戦力として活躍したであろうに。
GBほどかわいらしい顔はしていないが、長くて青い尾が美しいデザインである。カード名は「セイント」バードだが、“saint”が「聖人」などを意味するため英語圏では「フェイス“faith”」バード(信仰の鳥)に変更されている。「セイント」は響きがかっこいいためRPGなどでよく使われるが、文法も意味も単純に日本人が思うところの「聖なる」ではないために、英語表記になると変更されている。同じ例に《聖なる魔術師》、《ライトロード・セイントミネルバ》、原作英語名の《オシリスの天空竜》(SAINT DRAGON -THE GOD OF OSIRIS-)などがある。どうせ変更が求められるためか意外に少ない。
光属性と思わせつつ実は風属性。ただしGBのDMシリーズでは白魔族であり、黒魔族に一方的にやられてしまう。色違いの《タクヒ》もブースター出身でこのカードの先輩にあたるが、攻守ともに《セイント・バード》の方が上である。余談だがデザイン的に《タクヒ》も悪くない。
英語のフレーバーテキストによるとその神秘的な光で敵の目くらましをするようである。
デュエルリンクスでは第1弾パック「アルティメット・ライジング」にてノーマル収録。はずれとか言うな。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.20 裁きの龍 ★8
ドラゴン族 光属性
ATK3000
DEF2600
効果:このカードは通常召喚できない。自分の墓地の「ライトロード」モンスターが4種類以上の場合のみ特殊召喚できる
(1):1000LPを払って発動できる。
このカード以外のフィールドのカードを全て破壊する。
(2):自分エンドフェイズに発動する。
自分のデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。
(2019/09/16現在)
第5期LIGHT OF DESTRUCTION出身のドラゴン族・効果モンスター。英語名は《Judgement Dragon》。同パックにて登場したカテゴリ・ライトロードの切り札であり、同デッキのフィニッシャーでもある。召喚条件は墓地に「ライトロード」モンスターが4種類いることだが、ライトロードはそれぞれが墓地を肥やす能力ないしはそれに関係する能力を持っており、専用のサポートカード《ソーラー・エクスチェンジ》、《光の援軍》にも同様の効果が備わっている。しかも今日までに何度もライトロードモンスターは種類を増やしており、この召喚条件を満たすことは比較的容易である。
登場するなり1000ライフポイントを支払ってこの《裁きの龍》以外のすべてのフィールド上のモンスターを破壊できる。仮に敵フィールド上に破壊に誘発して特���召喚を行う効果をもつカードがあったとしても、再び1000ライフポイントを支払えばまたも更地にすることができる。《裁きの龍》を複数枚持っていればその枚数だけ特殊召喚できるし、加えて通常召喚枠でライトロードモンスターを場に出せれば1ターンで8000ダメージを叩き出すことも無理ではない。
とはいえ《クリボール》や《儚無みずき》などの手札誘発は突破の抑止力となるし、《タスケルトン》や《ネクロ・ガードナー》などの墓地で発動する誘発即時効果があれば牽制にもなる。そしてなにより《次元の裂け目》などのモンスター除外には滅法弱い。しかしその当時はこのハイスピードで展開して破壊して殴るという単純な戦法は猛威を振るった(もちろん優秀な墓地肥やし効果にギミックが仕込まれていた)。
今となっては昔の話だが、勝っても負けてもあっという間にゲームが終わるスピーディーなデッキであった。もちろん手を加えれば今でも使えそうだが。
PSPソフト遊戯王デュエルモンスターズGX TAG FORCE 3では早乙女レイがこれらのデッキを使用。たった1パックでライトロードデッキに必要なカードのほとんどが揃うため、プレイヤーも構築することが容易だった。作中1〜2を争うレベルで強く、次作のTAG FORCE 4では一気に構築難度が上がってしまった。
MASTER GUIDE 3によればライトロードは《ジャスティス・ワールド》に存在し、なんらかの助けを求める人に応じてその世界へ現れるようだ。接近戦担当や後方サポート担当など様々なライトロードがいるが、どうやらこの《裁きの龍》は戦隊ヒーローものでいうところの切り札の決戦メカのようである。
というかライトロードってこんなにヒーローものっぽかったっけ。いくら「正義」の味方とはいえ、速攻で展開して問答無用で相手をボコボコにするっていうのはどうなのか。
ライトロードには闇バージョンが存在しており、それらの集まりをトワイライトロードという。そしてこのトワイライトロード版の《裁きの龍》は《戒めの龍(パニッシュメント・ドラグーン)》である。こちらはこちらでカッコいいのだが、トワイライトロードだけでは片手落ちな気がしないでもない。
写真が英語なのは手元にあったのがこれと写真写りが予想しにくいレリーフレアのみだったため。余談だが英語名は見た通り《ジャジメント・ドラゴン》。ドラグーンは竜騎兵なのだがどうしてドラゴンの名前につくのだろうか。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.19 風の精霊 ★5
魔法使い族 風属性
ATK1700
DEF1400
気ままに飛び回る風の精霊。機嫌が悪いと嵐になる。
Booster6出身の魔法使い族・通常モンスター。Booster4で高攻撃力下級モンスターブームが起こり、攻撃力1800を越える下級モンスターが大量に世に放たれていた。翌月にはvol.7が発売してレギュラーパックでも攻撃力1800のレベル4モンスター《レインボー・フィッシュ》が手に入ったというのに、どうしてこうなったのか。
エルフのような耳と青くて長い髪が特徴。GBのDM1にて先に登場していたが、続編でカラーになるまでは青っぽい肌をしていることがわからなかった。当時はどこか可愛らしさのある表情だったが、OCGでは逆三角の輪郭におでこを出した今風の若い女性の顔である。機嫌が悪いと嵐って、彼氏と喧嘩でもしたのだろうか? どうしてこうなったのか。
なおこれまたGBではわかりづらいが、マフラーのように細長い緑の布が体の周りを回っているだけで、基本的には裸という露出度の高い格好をしている。さすがにまずかったのか真DMの3D演出では体が透けて人っぽさが減っている。
GBのDM1ではラスボス前のシモン・ムーラン戦で比較的容易に入手可能。一部極端にレアなカードを除いてドロップ入手可能なカードのなかでトップクラスの攻撃力を持ち、同じくシモン戦で入手できる《闇》や《秘術の書》に対応しているため最後まで第一線で活躍できた。対闇遊戯の戦力を集めるために途方もない回数のデュエルをこなすことがあるが、その時もこのカードは頼りになる。闇デッキを組むならば最後まで外れることはないかもしれない。
私はいつも闇のプレイヤーキラー→シモン・ムーランの順に連戦し、悪魔・魔法使いを集めて戦力を固めるスタイルを取るため、個人的にこの《風の精霊》と《ダーク・キメラ》には強い思い入れがある。《ダーク・キメラ》ももっと赤黒い強そうなカラーリングにして欲しかったが、どちらにせよどうしてこうなったのか。
デュエルリンクスでは全デュエリスト共通のドロップアイテムとなっており、嫌というほど手に入る。まるで雑魚扱いである。どうしてこうなったのか。
見た目が変わろうとも思い入れのあるカードには違いない。愛を持って使っていこう。
えっ? 名前の似てる《そよ風の精霊》や《裏風の精霊》の方が可愛いし役に立つ? やかましいわ!
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.18 ドッペルゲンガー ★3
戦士族 闇属性
ATK650
DEF900
リバース効果:フィールド上にセットされた魔法・罠カード2枚を選択して破壊する。
Booster6出身の戦士族・効果モンスター。英語名は《GreenKappa》とコンセプトが原型をとどめていない。海外では茶色のパンツを履かされており、風呂上がりにだらしがない格好で酒を飲む親父さんに見えないこともない。まあ茶色い長髪で痩せているので中年っぽさは皆無だが。
当時、相手フィールドの伏せ魔法&罠カードを破壊できるカードは多くなく、まして複数枚破壊できるものとなると《ハーピィの羽根箒》と後に発売する《大嵐》ぐらいなものだった。強力な罠カードを連発してくる友人がおり、かつ《ハーピィの羽根箒》を持っていない人にとってこのモンスターは魅力的に見えたことだろう。私自身そのひとりで、《ドッペルゲンガー》も《大嵐》もきちんと入手して長くデッキから外すことはなかった。
《大嵐》、《ハーピィの羽根箒》、《ハリケーン》などなど。この手の魔法・罠カード破壊ないしバウンスカードは制限を受けることが多く、それらをすり抜けてきた《ドッペルゲンガー》にはそれなりに価値があったはずである。
GBのDMシリーズにも登場しており、体の色は緑というより青。テキストは「あいてそっくりのすがたにへんしんしてうごきをまねてこうげきしてくる。」である。そう、《ドッペルゲンガー》というオカルトな存在のくせにまるきり効果に反映されていない。しかも戦士族って、悪魔やアンデットの方がしっくり来ないだろうか。
ドッペルゲンガーはオカルト・都市伝説でよく話題にあがるテーマで、自分そっくりの姿の人物を見たり、複数の場所で同じ人物が同時に目撃される現象を指す。特に対面してしまう前者の場合は目撃者の死を招くとされる。
ドッペルゲンガーは昔からホラー小説のテーマとして好まれていた。日本でもホラーブームに乗っかってマンガやドラマの題材として取り扱われたために人口に膾炙した印象がある。
しかし統合失調症やアルコール依存症など幻覚・幻聴を見聞きしてしまう病気はめずらしくなく、その幻覚が自分自身と同じ姿だったとしたらドッペルゲンガーは出来上がりである。また全国のどこかに自分のそっくりさんがいてもなんら不思議ではないため、個人的にはあまり信じていないタイプの怪談(?)である。
ドッペルゲンガーは誰かのそっくりさんのため、シェイプシフターのように本当の姿があるわけではない(シェイプシフターはあるんだよね?)。そう考えるとドッペルゲンガーをイラストにするというのはジンのそれよりおかしな話になる。じゃあ誰かがそっくりの人物を見かけて怯えている姿を描けばよかったのかと言われれば首を縦には振り難い。それだとこんな不思議なイラストではなく、どこかコミカルな出来になっていた気がする。
そうするとそもそもこの名前がおかしかったのか。《GreenKappa》よろしくまったく別の名前をつけたくなければ…………《ドローン》になってしまうか。やれやれだぜ。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.17 ウォーター・エレメント ★3
水族 水属性
ATK900
DEF700
水に住んでいる精霊。
まわりを霧でつつみこみ視界を奪う。
Booster 1出身の通常モンスター。読んで字の如くそのまま“水の精霊“だが、墓地の水属性モンスターを除外しても特殊召喚することはできない。例によって低いステータスが目立つものの、初登場時はなかなかの高ステータスだった。同じBooster 1出身の《グロス》とステータスが完全一致しているが、そのまさしく精霊と呼ぶにふさわしい可愛らしいビジュアルのためこちらの方が人気が高い。
初登場はGBの遊戯王DM1だが、例によって白黒のグラフィックが災いし、眉毛と閉じた瞼で形成される丸い部分が白目に見えてしまい、人型の精霊の割にどこか怖い雰囲気を醸し出していた(私だけ?)。それ以外はOCGとほぼ同じだが、GBの《ウォーター・エレメント》は顔と腕の部分しか描かれていない。
初期デッキに入っていない場合は武藤遊戯から入手可能。数多い800族を撃退可能なため第1ステージでは泡沫の活躍を見せる。このステージではごく稀に登場する《真紅眼の黒竜》などを除けば出てくるモンスターの攻撃力・守備力は800が最高ラインであり、これを超えられるモンスターさえ出しておけばまず負けることはない。CPUの仕様がどこまでも機械的なため、こちらが攻撃力800のモンスターを出すと、それを(同士討ちをせずに)倒すことのできない攻撃力800以下のモンスターは必ず守備表示で出てくる。もっと攻撃力ないし守備力の低いモンスターを囮にすれば攻撃表示に変更してくるが、いつもいつも奏功するとは限らないため、やはりそれを越える攻撃力のモンスターを引く必要がある。そうなるといかに攻撃力800越えのモンスターを多くデッキに揃えるかがこのステージの目標となってくるだろう。本当は次のステージを見越して1000越えのモンスターを集める必要があるのだが、この《ウォーター・エレメント》クラスがたくさんいれば取りあえず安心してカード集めに専念できる。
霧で視界を奪ったところで大した攻撃はできないとdisられることが多いが、それにしても美しいイラストデザインである。水に揺れる長くて青い髪に紫色で波が表現され、透明で透き通った体の女性が目を閉じたまま心細そうに膝を抱いている。あくまで個人的にだが、初期OCGで《ガーゴイル》と並んでこれらのカードイラストが特に好きだったりする。こんなにきれいな青色のカードはなかなかない。次点で好きなのは《月の女神エルザェム》かなぁ。
海外未発売カードだが、デュエルリンクスでは龍可戦のドロップで入手可能。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.16 強欲な壺 通常魔法
デッキからカードを2枚ドローする。(2019/09/15現在)
vol.3にて登場した通常魔法カード。カードを2枚引くだけという単純かつ汎用性の高い効果を持ち、かつてあらゆるデッキに投入されていた。とうの昔に禁止カードに選ばれてしまったため(2019/09/15現在)、一度も使ったことがないという決闘者も多いのではなかろうか。
遊戯王においてこの「ドロー効果」は極めて規制が厳しく、発売にさほど差のない後輩ドローカード《天使の施し》も長く禁止が続いている。なんらかのデメリットを持つ下位互換として「○○な壺」や「○○で□□な壺」というカードが複数枚登場しているが、これらも重宝されるために価格も跳ね上がりやすい傾向がある。
遊戯王OCGのプレイヤーが他のカードゲームに挑戦するとドローカードやドロー効果の豊富さに驚くことがあるが、これはそのカードゲームに豊富なのではなく、OCGに少な過ぎるためではなかろうか。念のため言っておくとカテゴリ縛りならばドローカードはいくつも存在しており、その多くは「○○の宝札」という名前である。
エラッタ前の《クリッター》や《黒き森のウィッチ》は使いやすい上に3枚積むことが可能な時期があった。その上《強欲な壺》も無制限の期間があったわけで、これらが揃うと「エクゾディアデッキ」が驚異の強さを誇った。これらも一因であろうが、総じてデュエルの展開を早めるドローカードは制限されやすい傾向にあるのだろう(昔から遊戯王はワンキルに厳しいと言われている)。
「手札事故でもこいつがあればもうワンチャンス」という言葉もあったが、このなんのデメリットもないドローというのが無上の恍惚感である。先攻のドロー廃止などでドローの機会が一度奪われるだけで喪失感がすごいことの裏返しであろう。どこぞのカラスは二度と戻ってくるんじゃないぞ。もし仮に《強欲な壺》が制限復帰したとして、これに《灰流うらら》など使われ無効化されようものならリアル決闘も辞さないことだろう(言い過ぎ)。
実は生きており、他のカードイラストでは手足がついている姿も見られる。壺に手を入れて某かを掴み、壺から手を出すと爆発する仕様とのこと。なるほど効果使用後に爆発するわけである(初期テキスト参照)。
発売後の制限変遷などまるで想定していなかったのか、初収録のvol.3ではまさかのレアリティノーマル。再録される際に何度かイラストに修正が加えられており、修正されるたび壺の左にある取っ手がよく見えるようになっている(写真のイラストは取っ手がほとんど見えていない)。
壷ではなく壺である。また、《強欲なウツボ》というダジャレのような名前のカードも存在する。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.15 風の番人ジン ★3
魔法使い族 風属性
ATK700
DEF900
風をあやつり、竜巻や突風を起こし周囲のものを吹き飛ばす。
Booster 1出身の魔法使い族モンスター。例によってどう使えばいいかわからないカードだが、そもそも風の番人は何を見張っているのだろうか?
遊戯王wiki(2019/09/16)では《ダーク・ドリアード》からの《魔の試着部屋》での特殊召喚を推奨しており、その先には《クインテット・マジシャン》の召喚も示唆されている。他にもっと適任なモンスターがいそうだが、このカードを活かそうと思えばまさしくである。よく思いつくなぁ(自分が使うカード以外あんまり詳しくない)。
ちなみにGB遊戯王DM1から登場するも攻撃力不足のため活躍できるのは最序盤のみ。初期デッキに入っていないと日の目を見ることがあるのかも怪しい。融合素材としても《岩窟魔人オーガ・ロック》や《カオス・ウィザード》の素材にしかならず、ほとんどターンの無駄である(《カオス・ウィザード》は序盤ならアリだがわざわざ必要かと言われれば……)。意地でも活躍させたい場合は無理やりデータを消去して初期デッキに入るのを待つか、ゲームが始まるなり本田ヒロトと戦い続けドロップを粘ろう。
なお、ジンはアラブ世界における幽霊や精霊、妖怪といった類の総称。文化や地域によって示すものが変わり、人間にとって善い存在も悪い存在も含まれる。ただ大まかな階級分けがなされているようで、なかでもイフリートと呼ばれるものは力が強力ないしタチの悪い霊や妖怪だったりする。
そもそもジンとは人間の目には見えない存在であり、その正体については詳しくわかっていない。それゆえ正体のわからない霊的な存在(例えば日本でいうところの妖精や幽霊、妖怪など)がすべてジンとして認識されているのではないかと指摘する研究者もいる。日本語で言う「妖精」が英語圏の“FAIRY“と同義ではなく、むしろ狭いカテゴリにあることを思えばわからない話でもないだろう(天使族は英語ではFAIRYだが、イラスト的に特に違和感もないのではなかろうか。天使的なものは大抵変えられてしまうが)。ということで《風の番人ジン》の種族についてはややこしいのでもう何も言わないこと(笑)
ジンがなぜ風の精霊の定番になっているのか私にはわからないものの、下半身が煙のようなものに消えているジンの有名な絵があるためかも知れない。《風の番人ジン》は下半身が風の渦に消えているが、そのさまが上記の絵にとてもよく似ている。
余談だが《ランプの魔精・ラ・ジーン》もこのジンの一種である。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.14 地雷獣 ★4
雷族 地属性
ATK1200
DEF1300
強力な電磁波をバリバリとまわりに放出して攻撃する。
vol.3出身の下級モンスターで英語名は《Tripwire Beast》。遊戯王OCGが10000種類を越えようというのに未だに100種類と少ししか存在しない雷族の一枚でもある(2019/09/14現在)。
英語名をスルーしていいなら“地”面を這い“電”磁波を発する“獣”と理解すればいいのだろうか。初代ヴァリアブルブックによれば踏んだら爆発するわけではないらしい。
vol.3のノーマルカードであり、買えば大体当たるため持っている人は多かった。しかもこのvol.3はレギュラーパックとしては初めてノーマルで装備魔法が手に入るパックであったため、同時収録の《電撃鞭》が装備できるこのカードは当時の子供たちに喜んで受け入れられた。レアカードは当たらなくてもこの《地雷獣》の攻撃力を2100まで上昇させるために《電撃鞭》は3枚必要になるし、同じ理由で《スカイ・ハンター》に《フォロー・ウィンド》が3枚求められる。今のように1パックにレア確定の時代ではないが、それをモチベーションにすればしばらくは楽しくパックを買い続けられた。そんな理由からこれら4枚をガン積みしたデッキを使用していた人も多かったのではあるまいか。
前述の通り《地雷獣》の攻撃力はMAX2100で《カース・オブ・ドラゴン》をも上回り、素の攻撃力が《ワイルド・ラプター》すら凌ぐ主力候補の《スカイ・ハンター》はMAX2450で《真紅眼の黒竜》をも撃退可能だった。しかしそれも理論上の話であり、同じくノーマル収録の《ドラゴンの秘宝》で強化したそれらのドラゴンたちに返り討ちに遭うのもまた常であった(結局《人喰い虫》か《ハネハネ》の出番なのであった)。
なお、同じカードはデッキに3枚までというルールを全員が認知し始めたのはこの頃ではあるまいか(稀に《電撃鞭》を5枚ぐらい積んでいる決闘者がいた)。
このようにレギュラーパックのノーマルカードだけで高攻撃力を叩き出すエポックメイキングな戦術の中核を担っていたカードのため、思い出に残っている人も多いことだろう。
のちのち遊戯王DMシリーズにも登場。それにしても動きが鈍そうな体つきである。あれだけ電気を発していたら遠方からでも居場所がわかって逃げられそうである。
余談だが《電撃鞭》はもともと女性モンスターが装備する触れ込みの装備魔法カードであり、OCGの《地雷獣》をはじめとした雷族が装備できるという設定にはどこか違和感があった。しかしそのリーズナブルな強化方法にそんな疑問も吹き飛んでしまった。使えるし別にいいや、と。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.13 破壊神ヴァサーゴ ★3
悪魔族 闇属性
ATK1100
DEF900
効果:このカードを融合素材モンスター1体の代わりにする事ができる。その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。(2019/09/13現在)
Booster 6出身の悪魔族効果モンスター。英語名は《Versago the Destroyer》。優良効果モンスターを多数排出したBooster 6の一枚で、《心眼の女神》や《イリュージョン・シープ》、《沼地の魔獣王》と共に融合素材代用モンスターとして注目を集めた。《融合》がvol.6にてイラストを新たに初の再録を果たしており、それが追い風ともなっていた。
最近でも特定モンスター専用の融合カードが登場したりと融合召喚はまだまだ現役で使われている。《沼地の魔神王》のようなさらに使いやすいカードも登場しているが、悪魔族・闇属性という個の特性を活かせばまだまだ現役で使えるはずである。
なお、度重なるエラッタの関係で効果テキストは変遷を遂げており、少しルールがややこしいかもしれない。
まずこれらの代用モンスターは融合の素材としてそれぞれひとつまでしか使用できない(※例えば《青眼の究極竜》(《青眼の白龍》×3)を召喚するためには代用素材の他に正規素材として《青眼の白龍》が2体必要で、《破壊神ヴァサーゴ》+《心眼の女神》+《青眼の白龍》といったように複数の代用素材を使うことはできない)。また、融合素材としてカード名がきちんと明記されているものにしか代用が利かず、例として《真紅眼の黒刃竜》(《真紅眼の黒竜》+戦士族モンスター)の融合召喚には《真紅眼の黒竜》の代用にしか使えない(「戦士族モンスター」では特定のモンスターの記名がないため代用不可)。
と、それはいい。問題なのはその「名前負け」である。ゲームボーイ版DM1のテキストには「闇の中から生まれた破壊の神。破壊の嵐を呼び出して攻撃。」と強そうな解説が載り、名前の響きも厨二っぽいがカッコいい(元ネタは『ゴエティア』という数百年以上前に書かれた悪魔に関する書物に記述された悪魔の名前。ソロモン王が湖の底に封じたとされる72の強力な悪魔のひとつである)。だが蓋を開けてみれば攻撃力1100という貧弱さで、登場時点ですでに戦力外である。この名前と設定ならば攻撃力2500〜2900はないと納得できないと思うのは私だけだろうか?
効果も墓地の悪魔族を一枚除外するごとに相手モンスターを破壊するぐらいあってもよさそうなものだが、まさかの融合素材代用である。これのどこが破壊神なのか。
DM1で初登場した時からすでにそんな感想を持っていたが、今ググってみれば同じ感想をもつ人も多いようで、《破壊神ヴァサーゴ》でググればサジェストで「破壊神ヴァサーゴ 名前負け」と出てくるレベルだった。
ただ名前や見た目が強さに直結するかと言われればそうではないのが遊戯王である。そんなものは個人の価値観に過ぎないし、予想がつかないからおもしろいとも言える。あるとするなら昔から「カッコいい名前と見た目のドラゴンは強い」ぐらいだろう。
……あ、最近は「可愛い女の子は強い」も入りつつあるか。ちなみに個人的に《破壊神ヴァサーゴ》の次に強さと見た目or名前があっていないなと思うのが《ブリザード・プリンセス》。どこかの深夜アニメから飛び出てきたようなコスプレ美少女が《ブラック・マジシャン》をも凌ぐ攻撃力の魔法使いとは……。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.12 クレセント・ドラゴン ★7
ドラゴン族 闇属性
ATK2200
DEF2350
月から来たといわれている、三日月状の刀を持つドラゴン戦士。
PREMIUM PACK 1に収録されたドラゴン族通常モンスターで英語名は《Mikazukinoyaiba》。リリース2体を要する最上級モンスターでありながら微妙なステータスのため、実際に使われることは少ない。
鎧を身にまとい、三日月状の刃物を持つドラゴン。月から来たという伝聞も手伝ってクレセント(三日月)は武器の名前と出身地のどちらから来ているのかと考えてしまうが、英語名から察するにどうも前者の武器らしい。
しかし二足歩行のドラゴンがたまたまそんなかたちの武器をもっていただけの話でその呼称というのも気になりはする。イラストデザインもカード名もカッコいいのだが、少々コンセプトが曖昧な感じは拭えない。じゃあ最初に発見された時がたまたま三日月の夜だったから《クレセント・ドラゴン》なのかと言われればそれはそれでモヤる。重箱の隅をつつき始めると止まらないのでこの辺にしておくが、やけくそ過ぎる英語名だけは最後に指摘しておきたい。
東京ドームでのイベントで発売されるはずだったPREMIUM PACK 1に収録されている一枚。東京に行けるはずもない地方の子どもたちを絶望の底に叩き込んだパックの出身のため、当然持っていない人も多いはずである。
混雑を理由に販売が中止されたと聞いたときは「ざまあみろ都会もん」と思ったが、結局その場にいた人々に通信販売が行われ、STARTER BOX購入・非購入に引き続きさらなる決闘者格差問題を生むことになる。収録されたカードには《封印されしエクゾディア》や《時の魔術師》があり、他のカードは戦力として微妙ながら、洒落で1〜2枚デッキに入れておけばさらっと周りに自慢できるという業腹な戦略も取り得た。
さらにコ○ミは後のレギュラーパックにもいけしゃあしゃあとエクゾディアパーツや《千年竜》を収録。このパックの収録カードを持っていなければあっても仕方のないレアカードが複数収録され、他の望みのカードを目指して買っていた子供たちがそれらを当ててしまうと目も当てられなかった(一応《千年竜》は融合代用モンスターを使えばなんとかなった)。
当時は今ほどもレアカードが当たらなかったため、《真紅眼の黒竜》欲しさにお小遣いをはたいてvol.3を買い続けた私にとって《封印されしものの左足》は悲劇の思い出である。金返せコ○ミ。
閑話休題。PREMIUM PACK 1はあまり利用価値のないカードも多く、それらは後のネット販売で安く入手することができた。今となっては美品はあまり出回らないものの、それでも値段はそこまでである。コレクションのために購入するのも一興だろう。この《クレセント・ドラゴン》もそれら骨董品のひとつに数えられる。せっかくサポートの多いドラゴン族なのだから利用方法もありそうだが、ドラゴン族ゆえデッキ採用の競争率も高いのである。同じ種族・属性の最上級モンスターには今も花型で専用カードも多い《真紅眼の黒竜》がいるなど苦戦は必至。せめて何か効果があればよかったのだが。
しかしこのカードを見ると今もトラウマが蘇ってきてよろしくない。後に頻繁に再録される《封印されしエクゾディア》とは違って一度の再録もなされないなど悲しいドラゴンでもある。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.11 マンイーター ★2
植物族 地属性
ATK800
DEF600
人喰い人面花。毒のある触手で攻撃してくる。
vol.2に収録された植物族モンスター。英語名はそのまま《Man Eater》。マンイーターは人を喰うあらゆる生物のことだが、ここではドラクエやマリオシリーズに出てくる人喰い植物の類である。
遊戯王wiki(2019/9/13現在)によれば第1期にはこのカードとまったく同じステータスの植物族・地属性モンスターが《きのこマン》、《人喰い植物》、《ヤシの木》の3種類存在しているとのこと。《シルバー・フォング》&《オオカミ》(東映版にはデスウルフなる同ステータスモンスターもいたように思うが)問題より被りが多いが、見た目の違いならこちらの方がばらけているだろうか。ただ《人喰い植物》に関しては名前はほぼまんまである。
これらのステータスのカードが4枚以上必要になるシチュエーションはまず想定ができないし、相手が《禁止令》で指定してくることも考えられない。《浮幽さくら》も同様で、ってあれはEXデッキだけか。
結局は好みのカードを選ぶぐらいの違いでしかなさそうだ。
ややこしいことに、同ステータスモンスターがあれだけいるにもかかわらず、さらに色違いモンスター《テンタクル・プラント》が存在する。しかもイラストもアングルが変わった程度で、あとは花の色が赤から青に変わったぐらいの差しかない。とてもよく似ている。
《テンタクル・プラント》はマンイーター同様植物族モンスターだが 水属性で攻撃力500守備力600と格下。属性はユニークだが、攻守ともに水をあけられてしまっている。ただカラーリングとしては個人的にこちらの方が好みである。発光ダイオードも薔薇も青は特別だったし。
ちなみにおどろおどろしい名前を持ちながらそんなに怖そうな顔をしていないのが特徴である。まあ人間を食べる凶悪植物といってもあちらも生活のために食べにきているわけで、悪意はないのだろう。
などと書いてきたが、個人的にはゲームボーイ版遊戯王DMで初期デッキで活躍してくれた思い出の一枚だったりする。攻撃力800もSTARTER BOXを買っていない人ならばvol.1時にはデッキに入っていただろう。同期の某強力恐竜さえなければもっと活躍できた気もしないでもないが、vol.2から始めた人ならばデッキ投入経験もあったかもしれない。
その後に発売するBooster 2には地属性強化の《覚醒》が登場。攻撃力400アップは魅力的だが、これも《ワイルド・ラプター》も対応しているため利点とはなり得ないか。
遅きに失した印象だが、仮にもっと早く登場していてもせいぜい数カ月天下(?)であっただろうし、結局のところデュエルモンスターズ強者も邯鄲の枕ということだろうか。
デュエルリンクスでは十六夜アキの初期デッキに投入されている。
0 notes
boostercollector · 5 years
Text
Tumblr media
No.10 はにわ ★2
岩石族 地属性
ATK500
DEF500
古代王の墓の中にある宝物を守る土人形。
vol.1出身の岩石族モンスター。見るからに弱そうな外見というか、そういう立ち位置で生み出されたに違いないモンスターである(失礼)。どことなく困り顔で、可愛らしい外見でもある。
ゲームボーイソフト・遊戯王デュエルモンスターズでは初期から対戦できる決闘者たちが多用。そのステータスの低さゆえやられ役が板についてしまっている。
現実のOCGでもそうで、vol.1同期メンバーのなかでも《ブラック・マジシャン》ら最上級モンスターは当然として、《シルバー・フォング》ら攻撃力1200三傑はおろか、そこに追随する《ダーク・グレイ》ら攻撃力800族にも勝つことができない。負け続けの人生ははなから宿命づけられていたようである(泣)
色違いには《岩石の精霊》がいるが、色違いというか大きさの違いと言ったほうが適切だろうか。《岩石の精霊》のフレーバーテキストにも「はにわみたいだが岩石の精霊。」とあり、公式がわざわざ書くほどのそっくり度合いと言えるかもしれない。ただ《はにわ》は岩石族だが、《岩石の精霊》は魔法使い族である。あの外見で魔法使いというのはどこか腑に落ちないが、攻撃力1650守備力1900と《はにわ》よりずいぶんと優秀である。ただどちらも2019/9/12現在再録がなく、第1期で姿を消してしまった。
やられ役を地で行くカードだが、遊戯王真DMなどでは《ストーン・ドラゴン》の融合素材として前半戦で活躍可能。《融合》魔法カードなしで手札融合が可能なシステムのため、テキトーにドラゴン族と組み合わせれば融合が成立して頼りになった。中盤以降のあり得ないほどの攻撃力インフレにはついていけないが、カードのほとんど集まっていない序盤なら充分輝ける。
なお、デュエルリンクスではイシズの初期デッキに収録。
英語名は《Haniwa》。第9期には《どぐう》(英語名は《Dogu》)なるモンスターが登場した。「はにわ」と「土偶」は混同されやすい組み合わせのため、それを意識して対比されるカードとして生み出されたのだろう。しかしこちらはサーチ効果持ちかつレベル4で攻撃力1900という割とガチなスペック。そもそもどちらも戦うために生み出された人形ではないはずだが、これはなんの嫌がらせだろうか(笑)
Vol.1がよく売れたのか、再録なしの今でも比較的安価に入手できる(私は押し入れから比較的きれいなものを発見することができた)。入手したところで使い道には困りそうだが。
0 notes