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あーもう僕は何もせずに
暗がりを歩く日々を
遠い記憶の中でゆらりゆら揺られて
風向いた先に空いた穴が見えるよ
ラーメンをまた食べに行こう
雲の上 メシはあるの?
白い煙は空でふらりふら振られて
僕らの声を乗せてただ行くだろう
古い風吹かれて貴方の元へゆく
夏草 切れ端 絡んで飛んでいく
ぬるい雨打たれて空っぽのままでいる
在るだけの身体 集めて引き起こして
白い煙は空でふらりふら振られて
僕らの声を乗せてただ行くだろう
古い風吹かれて貴方の元へゆく
夏草 切れ端 絡んで飛んでいく
ぬるい雨打たれて空っぽのままでいる
在るだけの身体 集めて束ねてる
ささやかな早咲きの括弧の花束の中で暗号になるあなたはもう言葉の羅列
何か意味を残したような気がして
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『port - Some Kinds of Emotions EP』所感
#1. Candidates
DADABE。2016年(学部4年)4月ごろ作曲。エピソードはあまり覚えていない。AメロがCap'n Jazzの"Ohh Do I Love You"に酷似している。某有名ハードコアバンドと対バンした時に「Cap'n Jazzみたいでした」(多分褒めてない)と言われたのはこの曲のせいだと思う。サビ?Bメロ?はいい感じにエモく、CメロはまたCap'n Jazzフィーリングに戻るような曲。最後はportに珍しくシャウトも入る。
モラルが崩壊していく中で打ちのめされる「僕」と「君」を書いた歌詞。一応ちゃんと韻を踏んでみた曲。他曲では韻を踏めなかった歌詞も多い。
クリーントーンのパートが多いせいでレコーディングにかなり難航した曲。他二人も苦戦していたような気がする。ギターが一音入り損ねていたりミスタッチ多すぎたり、聴きかえすたびに悔しい思いになる。エンジニアやってくれた野中さんがギターにフェイザーをかけてくれたのはかなりいい仕事だと感じている。曲の最後には"Banana"のアウトロを逆再生で流している。この曲も"Banana"もセックスを暗示する描写があるし、まあそんな感じで。
最近ライブでやってないな。またセトリに入れようかな。水曜日のネコ松川が誉めてくれた。
#2. Palewise
DADABE。2016年9月ごろ作曲。"札幌"ばりに衝動的に、そして一瞬で書いた曲。Bメロのアルペジオが気に入っている。
「人と違う生き方をしたかったと言っていたのに、結局成績優秀で学問を修めて、結婚して子供ができて、普通の生活をしてしまっている」人物を皮肉る主人公を書いた曲。今考えるとなんてひどい歌詞だ。
ちょっとギターが歪みすぎな気もするけど、ぼちぼちよく録れた曲。最後にスティック置く音が入っているのがかっこいい。
結構定番曲。アステロ連中の前では結構盛り上がるかも?ありがたいね。
#3. 陸に帰る
オープンD。"In Action"と同時期の2015年秋に作曲。これもエピソードを覚えていない。ブッチャーズになりたかったのか?フォークをやりたかったのか??それにしてはBメロ後のマスロックパートがよく分からない。まあでもイントロ兼ラスサビのコード弾きながらメロディーを繋いでいく感じは良く書けたんじゃないすかね。
portという海を連想させるバンド名に反して、不健康な生活ばかりの宙に浮いて地に足ついていない「君」を諭す曲。ラスサビの歌詞、とりわけ「マーケットは舵を翻す」がかなり気に入っている。いわゆるメンヘラや鬱のような表現を売り買いしていた当時の音楽市場(今も??)はきっと変わっていくだろう、という祈りを込めた一節。
ちょっとギターを歪ませすぎて、開放的な曲の雰囲気がスポイルしてしまったと今では感じている。つくづく難しい。ただ一部アコギを入れたのは正解だったと思うし、録り音も良かった。
#4. 光害
みんな大好きオープンA(DAEAC♯E)、portでは意外にもまだこの曲しかない。そして1カポで俺大好きのB♭キーになっている。少し試行錯誤した記憶があるが、おおむね勢いで書けた曲。2017年(M1)の夏に作曲。twinkle emo御用達のチューニングで、twinkle emoの雰囲気満載で作ったけど、ちゃんと聴くとそのもののフレーズは少ないと感じる(所々はtwinkleです)。テンポチェンジも挟みつつ、最後の5拍子のコード?リフ?はお気に入り。全パートがイキイキしてるいい曲だと思っている。
優しさや取り繕いを排除したあなたの本心が聞きたい、という曲。天体観測をメタファーとした。月や街明かりは我々を明るく照らすけど、それはあくまでもコミュニケーション上の優しさ(=光害)で、その奥に隠された星(=本心)の僅かな光を隠してしまう。それを私は見たい(聞きたい)んです、というような歌詞。つまり、実はこっぱずかしいラブソングでした。アステロでラブソングを歌ってくれる人は少ない、と誰かが言っていた気もするけれど、俺の歌詞は結構高確率で女性のことを考えて歌っているし、大なり小なりラブソングの成分は入っていて、そんな気持ちが最大限発出されてしまったのがこの曲である(実は"Song About Me & Human Beings"も同じくらい)。でも「害」って文字はちょっと強すぎたかな、とも反省している。
2nd EPで最も良く録れた曲。ちょっとトチった部分(特に歌)もあるけど、ほぼ文句なし!カッコいい!ディレイギターをチョット足した部分もあったり、アレンジも2nd EPの中では割と頑張った。
サンクラ・サブスク共にportで一番売れている曲。曲としても気に入っているのでライブではほぼ100%演奏する。
#5. Beacons On Yr Side
American Footballの"Stay Home"のチューニング(EG♯C♯G♯BE)とキーをパクった。2016年夏ごろ作曲。エモも当然入っているけど、グランジっぽいうねりをチョーキングで取り入れた曲。原付に乗っている時にふとBuilt to Spill "Carry the Zero"のアウトロのリフが頭に流れて、「こんな曲作りたいなー」と思ったのを覚えている。そのまま原付を走らせながら、この曲のAメロのリフを思いついたような気もするけど、流石に盛りすぎなので多分嘘です。Bメロとサビの間のリフが難しい。特にサビ前のブレイクの部分は非常にミスりやすくていつも緊張する。サビのコード進行がアウトスケールしていたり、長尺で挑戦的な構成をしていたり、port史上最もよく頑張って書いた曲だと感じている。
仕事や社会とかの、「君」をおかしくさせるような物事(gamesと表現している)についての曲。これもちょっと韻を踏んだ曲。
冒頭の「Beacons are left on your side」はちょっと生々しすぎて今聴くとめちゃめちゃ恥ずかしい。それ以外は上手く録れたと思う。(ブレイクのところ難航したけど)歪みギターもザクザクしていて良いし、確かビッグマフかけたギターも重ねたはず。ファズ好きなので出番あって良かった。
これも人気が高くてありがたい曲。Liberal & Crippleのイナフさんがお気に入りと言ってくれていて本当に本当に嬉しい(なぜならリベクリは本当に本当に最高なので)。曲も報われております。最近は"僕"と交代でライブラストを飾りがち。
#6. All Instrumental Music is Jazz Even Bach & Mogwai
"Beacons"と同じチューニング、というか収録通り繋げて作った曲。今のところport唯一のインスト曲。これもアメフトの"The One with the Wurlitzer"よろしく、前曲から繋げて演奏する曲を作りたかった。ルートだけ変えるシーケンスフレーズをずっと弾いている。portではあまりないけど、家ではこういうリフばかり思いついている。明るい夜空みたいなギターが弾けたな、と思っている。
曲名はPavementのスティーブン・マルクマスのツイートから。インスト曲なのでこのタイトル。それだけ。
一応"Beacons"とは別曲扱いなのでライブで省略もできるが、せっかくなので毎回繋げて演奏している。
#Bonus Track. スロウボート(水曜日のネコcover)
CD版に収録した水曜日のネコのカバー。サブスク版やBandcamp版では入れていません。悪しからず。
水曜日のネコは初ライブからずっと大好きで、しょうきさんやorders遠藤さんやorders/John Does野中さんに最高と言いまくっていた(もちろん本人たちにも)。その後彼らは地道な活動を経て、今やティーンズをはじめとしたアステロの子孫たちに語り継がれている伝説のバンドとなっている。そらそうよ、だっていいバンドだもん。
"スロウ・ボート"はパンキッシュでportにもできそうだと思ったので、学部の卒定でこのカバーを演奏した。水曜日のネコこばひろ(portと違って学部で卒業した)にも内緒にしていたので、泣いているのが見えた。ザマミロ。俺ももらい泣きしてたけど。その後2nd EP収録の時に改めて許可をもらって、ボーナストラックへの収録に至った。
オリジナルはレギュラー3カポだけど、カバーではDADABE4カポにした。キーを半音上げたせいで、レコーディングですら声が裏返っている。あと演奏が荒すぎる。ボートラだからってもう少し頑張ってもよかったんじゃないか?あとコーラスをエンジニア野中さん含めてみんなで録ったのもいい思い出。
レコーディングについて
2018年(M2)の春に、アステロ部室で1ヶ月ほどかけて収録。2018年6月30日リリース。
レコーディング/ミックス/マスタリングはorders/John Doesの野中さん(他にいろんな所で協力してもらっているので、勝手に4人目のportとしている)。ボーカル以外の楽器を一発録りで録って、ほんの少しギターを重ねて、ボーカルをヒイコラ録って完了。ギターの音は結構苦戦した覚えがある。Sick Asを導入したてでうまく使えなかった(今も使えてない)。音作りは甘い部分があったが、野中さんが試行錯誤してカッコいい音に仕立ててくれたので、音像は1stより気に入っている。野中さん、改めてマジでありがとうございました。終わった後では、ギターのオーバーダブとミスらないテイクをキメることが課題だったと思う。
アルバムについて
ジャケットの人物は野中さんとF研笹森さん。EMO棟というE棟イベントの打ち上げの帰りで、残っていた人々でK's Studioの近くの公園にいった時の写真。なんかみんなヤケッパチになっていて、ヤケクソになりながらブランコに乗っていたのを「写ルンです」で撮った。現像した時からずっと気に入っていた写真で、割と強権気味にジャケにした。portのロゴは野中さん作成。
アルバムタイトルはAlgernon Cadwallader "Some Kind of Cadwallader"を意識しつつ、KindとKindsで少し変えている。「いくつかの種類の感情」、つまりは喜怒哀楽その他言い表せない感情のことを歌った曲群のことでもあるし、エモというジャンルにもいくつか種類があって、俺があまり好きじゃない類のエモバンドとはportは違うんだぜ、という突っぱねも込めたタイトル。これはあんまり言ってなかったかも。
以上。気が向いたら加筆修正します。
2024/10/22 太田直輝
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『port - Import / Export EP』所感
#1. Song About Me & Human Beings
Pavementの”Pueblo”のチューニング(E♭B♭DFB♭D)で作った曲。激情ハードコアをやろうと思ったらこうなった。今聴くとヤケクソの5拍子に若いな〜と感じる。この曲特有のsadな雰囲気は他にあんまりない感じでカッコいい。
歌詞は安吾の『わたしは海をだきしめていたい』を下敷きに、恋焦がれている人に対する誇大妄想気味な眼差しを書いた。性的な関係がなくても、あなたが海と戯れている様子で僕は満足なんです、みたいな歌。
最近はめっきりセットリストから抜けているが、結成1年目の学祭野外ステージの最後に演奏したのはいい思い出。
#2. 札幌
徹夜で曲作りして上手くいかなかったけど、夜が明けてCOWPERSのライブ映像見てそのままギターを手にして15分で書いて、みんなで20分合わせて完成した曲。だから札幌。レギュラーチューニングながら、間奏の解放弦を使ったアプローチは今でもよく書けたと思う。Cコード(2カポだからキーはD)でこんな激しい曲になったのはミラクル。
徹夜明けなので朝には透き通る日差しが刺さる。革命の雰囲気に乗り切れずにフラストレーションがただ溜まっていく若者を題材にしている。1st EPで唯一の日本語詞。
ライブだと爆速になり、アステロの奴らは暴れ狂う。オモロいね。アンコールでよく演奏する。
リリース当時LPLのそうしくんが褒めてくれた(聴いた瞬間に鳥肌が立ったらしい)。本当に嬉しい。あと豊里がヤケに好きな曲。
#3. In Action
オープンD。この曲と「陸に帰る」をほぼ同時に書いた。たぶんデスキャブになりたかったんだと思うけど、マスロック的なアプローチも混入してしまった。拍の使い方は面白いと思う。サビは4/4なのに4/4に聴こえないし、14拍のフレーズがあったはず。portにしては落ち着いた曲調。曲作りでしょうきさんが苦戦してた記憶がある。
トラウマを追って戦場から帰ってきた軍人に、過去の思い出を振り返りつつ優しく寄り添う曲だったと記憶している。でも振り返ると散文的すぎて自分でもよく分からない。
リリース直後から全く演奏しなくなった曲。でも悪い曲じゃない。
#4. From Camel’s Back
port最初期に書いた。Pavement頻出のDADABE。エモリバイバルを意識した最初の曲。書いた頃の記憶がほとんどないが、フレーズが速すぎて当時の自分を憎んでいる。portで一番難しく、ギターのミスが多い曲かもしれない。それまではハンマリング/プリング/スライドの応酬だけど、サビ終わりの打って変わって開放的なフレーズはカッコいい。でもイントロの7拍子はやっぱりヤケクソかも。ドラムが7拍目で毎回ズドンなのが面白ポイント。
歌詞はサリンジャーの『フラニーとズーイー』を下敷きにした。というよりモチーフをそのまま持ってきている。シーモアやバディも歌詞に出しちゃったし。18歳〜20歳の曲は文学からイメージを拝借したものが多い。宗教的崇高さと世俗のギャップに悩む歌。やっぱりまんま『フラニーとズーイー』だ。あとタイトルの文法が少しおかしい(“a”を入れるべき)けど、語感を優先させてしまった。
今聴くとギターの撮り音を歪ませすぎたような気がしている。
個人的には、二流のエモリバイバルに堕ちずに、自分たちの色が良く出せた名曲だと思う。もっと人気になっていいと思っていたら、最近しょうきさんが「この曲が一番カッケえよ」と言ってくれて少しビックリした。portの中ではライブ定番曲として合意が形成されている。でも死ぬほどミスる。ムズいんだもん。
#5. Banana
portの前に組んでいたAmorous Mosquito最後の曲をportとしてセルフアレンジした曲。DADABE。アモラスはインディーポップやグランジやシューゲイザーをやっていたけど、ちょっとエモがやりたくなってこの曲を書いた。port版は更にパンク風のエモに仕上げた。イントロ〜Aメロの空気感のあるフレーズはお気に入り。アウトロのギターフレーズはメタルみたいでテクい。
歌詞は『ライ麦畑でつかまえて』を下敷きに、セックスについての気色悪さを書いた。「バナナ」は本当に陰茎のメタファー。そういう目線で歌詞を読み返したら面白いかもしれない。当時まろ鈴木に「Bananaの歌詞の意味分かったわ」と言われたので、多分バレていた。
豊里が好きな曲。個人的にあまり気持ちが乗らなくなってしまったのもあり、これも最近ライブでやっていない。今聴き返すと、諸々のフレーズはもう少し詰められた気がする。
レコーディングについて
2016年初めに、フラサンで2日間で録音しその後数日かけてミックスマスタリングしてもらった。岩崎さんレコーディング。ギターの音には全く納得がいっていないし、時間が許せばもっと色んな音を重ねれば良かったとも思う。これは完全にバンド、ひいては僕の音作りやディレクションの問題だった。しかし2015年初頭に結成したバンドがちょうど1年後に勢いで録音した事実にこそ価値があるのかもしれないし、そんな初期衝動を自ら価値付けすることにも問題があるのかもしれない。これらの反省が2nd EPの制作に若干反映される。
以上。忘れてて書き損ねていることがたくさんあると思うので、気が向いたら加筆修正します。
2024/2/20 太田直輝
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Ease
狂おしいくらい僕らはまだあのままで 見違えた彼らの歌に苛まれそうでしょう
簡単なことばかりなんでしょう? 殊更にないでしょう
枕詞に支配された実存が 檻から出してくれとせがむ 僕ら、さあどうしよう?
簡単なことばかりなんでしょう? 殊更にないでしょう
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Folks
揺らいでいるよ まだ 僕たちの往路 桜色した肉片なら足元に散らばってるが 文字盤の上で占う未来が 照らしたものなら信じられるかい?
揺らいでいるよ まだ 僕たちの声は響く ガーベラ 気づいた まだそこにある ガラス 見える 向こう側 蜃気楼が聞こえた 逃げ出す言葉がそっと途切れ 色づく
茜さす 必要をあげるよ (さっきまでが) 茜さす 僕らまた逃げるよ (歪んだままで) 茜さす 見つからずとっておいた声で形にするよ (忘れないで)
茜さす 必要をあげるよ (さっきまでが) 茜さす 必要は僕のほう (歪んだままで) 茜さす 僕らまた逃げるよ (忘れないで) 千の孤独つっかえる夜に夜に夜に 僕ら逃げるよ
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When I Dead Awaken
「嘘つき!」の誹りは 甘んじて受けるからさ もうちょっと時間をくれよ 呟く死体から 情けなくアルカリ液が シーツまであふれて落ちる
そうして星を見送る僕はまた なんとなく 青すぎる写真を大切に封をして仕舞い込むのか 飛び込んだベッドの底には 甘たるい夢の姿が 「確証は無くたって進め!」
逃げ道こしらえて 心はやわらいでいく その他の術も試さず 白紙に戻すには 凡ゆるを知りすぎてさ 大人にもなれずいじける
こうして砂を見守る僕はまだ なんとなく 自意識の四隅を丁寧に研ぎすまし安心するのか 膨らんだベッドの底には 丸まった僕の背中が 「確証が無くたって進め!」
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留萌
二度と戻れないぼくらの季節は 新しい雲に吸い込まれていった 気狂いの醒めたあとでも、まだ許されるさ 今でも、今じゃなくても、遅くないさ アイツの合図で本棚が倒れて 幼年期への階段が開く 行き止まりを選んじゃっても、まあ、変わらないさ 疲れて、痛みもないが
夏を殺した魔法 チープな意味でなんて生きたくはないね ぼくらこうして見ても愚かだった
火をつけて遊ぶこどもたち 支配者は泣く泣く記憶を 掘り起こしてまたぼくらの邪魔をするのかい? そこの洗面所の向こうで!
きみの手を引くヤツの腹をちょっと見てみなよ 匂いも孤独も吸い込んで膨れてる。 なあ、離さないか?
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Hoofed Whales Diving
豚のように肥える今は 満足な暮らし 爪を立てている 蹄のある鯨 ぼくら 海に飛び込んだ
カンカン照りの日差しの中 息も絶えて 日付のない夏に生きるようで そんなことを考えてもキリがなくて 涙溢れ はらり 明日はどこへ?
喉は乾く ああ 腹も減る 午睡の最中いびきをかいてる 蹄が縮んでくぼくら 餌を飲み込んだ
カンカン照りの日差しの中 息も絶えて 日付のない夏に生きるようで そんなことを考えてもキリがなくて 涙溢れ はらり 明日はどこへ?
なあ 僕はどんなふうに息を感じるんだろう? 手に汗握っても すぐに乾き褪せていってしまうんだ 踏み締める蹄も無くなりゆく今も ああ 感じ取るよ ああ
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Untitled
色褪せて歪な風景が あなたの見ているそれと違うなら 潤んだ目を凝らして どうにか暴いてみせるよ
青白い顔の幽霊が あしたの旅路を祈ってくれる かのように手を振ってくれた 今はまだここにいるからさ 抱き締めておくよ
夕立にあって 燻る心の 呟く言葉に 静かに耳澄ませて
のろのろと動きだす ひとつの体で 増えていた荷物でも そのまま背負って
また歩くんだ
なけなしの傷は癒えたけど ひとりで立つのが久しぶりだから 膝も息も震えて それでも ちっぽけな意味でも あなたが遺していたなら
思いは固まった 形はどうなんだ? こっちは大丈夫 少し眠れたから
宛先は分からずに 机に乗せて 届かないあなたにも 綴っておくよ それぞれの日々が続くんだ ほら、続くんだ
また歩くんだ
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僕
しがない男が目を光らせる 虚しいくらい届かない君の秘密に
君がアイツを中に引っ張って 作りたての歌を聴かせあい はしゃぐ 神も思わず覗いている 耳がそのドアに引っついた 待っていたバスを逃してしまった そんな記憶は淡くぼやけ 遠く
行き交う人の群れに僕はもう何も感じなくなった 鏡に縋る亡霊
歩いていくうちに見つけた 鍵はあのドアにたまにだけ挿さる そしてまた次を試す キリのないその営みに 疲れ果て君は鍵束を投げる 拾えずともここにいるから
遠く彼らの世界まで声が届いたみたい 返事は読まないままで 「夏の田舎には世界の秘密が隠されているんだ」って バカな話を信じている
君がアイツを中に引っ張って 僕はあのバスに戻ればよかった そんな記憶は淡くぼやけ 遠く
目を細めて君が笑う 汗と血と涙がそこで踊る 目を細めた君が笑う 汗と血と涙が土に残る
目を細めた君が笑う 泣き疲れた僕も笑う
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春の瀬
玉川下流にて 無くした靴を拾い上げる
小道で内緒話 幸福が満ちてくしゃみが出る
墓石にだって光は指す
小さな道徳の犠牲者の骨が
小さな革命の虹をもたらす
嘆きの声が聞こえてくる
百日咳に罹ったような
恋はいつか醒めてしまう
じっと待ってよ
歩けど 煙い匂いは稚児をあやす侍女も襲って
蓬髪赤茶けたコメディアンのデカダン 続けたら?
墓石にだって光は指す
尊い道徳の犠牲者の枝が
かくもしらじらととんがっている
彼の孤独の微笑の種が
憑き物が取れたような
寂しさこそぼくらを結ぶ赤い紐だ
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みなと
響き合う彼ら 愚か者だね 若いイメージの中 迸るもの 仕方ないよ
語り合う時間を 山のように積み 朱い季節がまた 死を司るのもそうさ 君も同じだろう
君が歩き出すことを決めたなら俺に伝えてよ 君に似合うコードを頭から取り出せずにいる
信じ合うふたりは 愚かだったね 君はこの宇宙を 俺はモジュールを 弄っていた
はしゃぎ出し 時間は川に流れて 同じ母親から 生まれたはずだが なぜこうも違うだろう
君が歩き出すことを決めたなら俺に伝えてよ 君に似合うコードを頭から取り出せずにいる 誰だってそうだろう なんだって歌えるよ 君の歌は、こんな、そっくり 口笛渡るみなとで俺はまだ漕ぎ出せずにいる
君が歩き出すことを決めたなら俺に伝えてよ 君に似合うコードを鳴らしたらそこで暮らすから 君だってそうだろう 俺だって見つけるよ 俺の歌を、もっと、ゆっくり 口笛渡るみなとで君とまた走る日々を
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Candidates
I saw you come Pure neck, eyes are shown Shipping us is a wicked crew Under tacit treaty you’ve thrown We walked ‘round the whole night through Like two mice dashing to bite cones
(君がやってくるのを見てたよ 綺麗な首をしてて、目は伏せられていない 君が破棄していた暗黙の了解に基づいて 悪い奴らが俺たちの関係を噂する 俺たちは一晩中歩き回った 松ぼっくりを齧りに駆けている二匹のネズミみたいに)
Why are you so fascinate When you're close to nights Unmanufactured sadness Don't let it free for hours Becoming sensitized to mights
(夜が近づくと なんで君はそんなに魅力的なんだ 自然に湧き出てきた悲しみを 何時間も自由にさせちゃダメだよ 権力に敏感になってきているんだ)
I saw you turning Cheap sex with a whore Now I found me joining a queue Doubting these faces are their own Then I kicked me outta the queue These suspicious faces are wrong, wrong
(君が回っているのを見たよ アバズレとのチープなセックス 列に並んでるって俺は今気づいた この顔たちは本当は彼ら自身のものではないんじゃないかって疑ってる そんで蹴られたかのように列から飛び出した こんな猜疑的な顔は間違ってるぜ、間違ってる)
Yah, I know they're candidates For licks at her cunt Unconscious badness Comes to grow with powers Giving them words to grunt
(あー、俺は奴らが 彼女の****を舐めたいって志願してるって知ってる 無意識の悪い事は 力をつけながら育っていき 不平を漏らすための言葉を彼らに与えている)
It tastes like surfing It'll sell out We sick at nerfing It’s schemed out “Rake cheese!” “Aye.” Kidding You’re squeezed out They freeze, all peeing We feel so by your throat quenched at midnight
(サーフィンしてるみたいだ すっかり売れちまったな 俺たち、力を奪うのに夢中 計画されてたことだ 「チーズを掻き集めろ!」「へい。」…それ本気? 君は搾取されてる 彼らは固まって、すっかり小便を漏らしてる 真夜中に君の喉が絞められて俺たちはそう感じている)
Why are you so fascinate When you're close to nights? Unmanufactured sadness Don't let it free for hours Becoming sensitized to might
(夜が近づくと なんで君はそんなに魅力的なんだ 自然に湧き出てきた悲しみを 何時間も自由にさせちゃダメだよ 権力に敏感になってきているんだ)
I saw you coming Choke up and haste me Crowds surging from collapsed queues Abandoned boulevards, unpaid loans How we lose streaks
(君がやってきてるのを見たよ 息を詰まらせて焦らせてくれよ 崩れた列から押し寄せる群衆 棄てられた大通り、払われていないローン こうやって俺たちは負け続けるのさ)
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TUNINGまとめ
port
Banana DADABE/2
一月の蜂蜜 EADGBE/2
札幌 EADGBE/2
From Camel's Back DADABE/3
Song About Me & Human Beings D#A#DFA#D/0
In Action DADF#AD/4
陸に帰る DADF#AD/4
Candidates DADABE/7
Beacons On Yr Side/Instrument EG#C#G#BE/1
You Suck! I Suck! EADGBE/0
Palewise DADABE/5
Slow Boat (水曜日のネコ cover) DADABE/4
Furniture Song DADF#AE/6
光害 DAEAC#E/1
留萌 FACGCE/3
みなと FACGCE/6
ミニマリズム EADGBE/1
僕 EADGBE/4
untitled D#G#C#F#A#D#/0
Hoofed Whales Diving EADGBE/3
Heavy Step DADAC#E/2
Ease DADAC#E/1
Folks DADF#AD/0
Sun In An Empty Room
Subway DADABE/0 / DADABE/0
Undertow EADGBE/4 / EADGBE/4
Slow (As Snow Falls) EADGBE/0 / EADGBE/0
We Won't Take It All DADGBE/0 / EADGBE/0
Wow Wow Wow EADGBE/0 / EADGBE/0
歴史に残らなかったもの EADGBE/3 / EADGBE/0
ぼくはまだ渚にいる CGDGBE/0 / EADGBE/0
Undanceable
When I Dead Awaken DADABE/3
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一月の蜂蜜
不機嫌な顔は薄明かりに映える
息を忘れ 惚けている
固まった蜂蜜はどうするんだい
時間が来て 出てかなきゃ 酷い部屋から
汚れちゃったんなら捨ててしまおう
服も 食器も 身体も みな
分子が入れ替わるとき
ついでに経験も持って行ってはくれないのか
重たい朝
底に倒れ
ざらつき
白く濁る
結晶は
一月の蜂蜜
鈍い僕らにも分かるように
目立つ場所に傷をこしらえた
固まった蜂蜜はどうするんだい
時間が来て 出てかなきゃ 酷い部屋から
ニュートラルに
ギアを入れろ
少しずつ
溶かしてから
考えよう
一月の蜂蜜
重たい朝
底に倒れ
ざらつき
白く濁る
結晶は
一月の蜂蜜
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Beacons On Yr Side
Oh I have to make me so rad We used to love a hole Now trying to fix it so long
(ああ、カッコつけなきゃなあ 僕たち昔は穴が大好きだったのに 今や長い時間をかけて埋めようとしてる)
When it comes to your granddad You come and move chairs back You used to make him so wrong
(おじいちゃんのことときたら、 君は椅子を下げちゃって 君は昔は彼をおかしくさせてたね)
Here awaits young ones something so bad Blame it for black bile going down your red cheek
(ここではとても悪い何かが若い奴らを待ち受けている 君の赤い頬を流れ落ちる黒い体液のせいにしよう)
What're the games that scare forward movement of someone fair? Clever people’s smart dare Things like that make you so wrong What're the games that scare forward movement of someone fair? Awkward people on their knees Things like that make you so wrong
(美しい人たちの前進を脅かすこのゲームはなんなんだ? 賢い人々はスマートに挑戦していて そんなような事のせいで君はおかしくなる 美しい人たちの前進を脅かすこのゲームはなんなんだ? 不器用な人たちは膝をついていて そんなような事のせいで君はおかしくなる)
Beacons are left on your side All we give and need is a guide
(かがり火は君のそばに残されている 僕たちはお互いに導きあうしかないんだ)
Oh I have to make me so rad We used to love a hole Now trying to fix it so long
(ああ、カッコつけなきゃなあ 僕たち昔は穴が大好きだったのに 今や長い時間をかけて埋めようとしてる)
Here awaits young ones something so bad Blame it for black bile going down your red cheek
(ここではとても悪い何かが若い奴らを待ち受けている 君の赤い頬を流れ落ちる黒い体液のせいにしよう)
What're the games that scare forward movement of someone fair? Clever people’s smart dare Things like that make you so wrong What're the games that scare forward movement of someone fair? Awkward people on their knees Things like that make you so wrong So strong - wait... Who sits on that chair?
(美しい人たちの前進を脅かすこのゲームはなんなんだ? 賢い人々はスマートに挑戦していて そんなような事のせいで君はおかしくなる 美しい人たちの前進を脅かすこのゲームはなんなんだ? 不器用な人たちは膝をついていて そんなような事のせいで君はおかしくなる 君は強くなる…待てよ、 あの椅子に座ってるのは誰だ?)
(Tweed-suit-wearing you are swaggering and passed by rags-wearing you; The rich and poor meet together)
(ツイードのシャツを着た君は闊歩している ボロ切れをまとった君自身とすれ違う 富者も貧者も互いに出会う)
What're the games that scare forward movement of someone fair? Clever people’s smart dare Things like that make you so wrong What're the games that scare... - oh! Baby, please don’t let it faster They turned into an orange ray and lost their detail What’s gonna bring you down What’s gonna face you again Don’t let the rest of your days faster
(美しい人たちの前進を脅かすこのゲームはなんなんだ? 賢い人々はスマートに挑戦していて そんなような事のせいで君はおかしくなる 脅かすこのゲームはなんなんだ? あっ、君、それは早めないでくれよ こいつらがオレンジの光線に変わって細かいことが見えなくなっちまう 君を落ち込ませるもの 君とまた相対するもの 人生の残りの日々を早めちゃダメなんだよ)
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ぼくはまだ渚にいる
いつだって笑い出す
声で目をさませば
しずかだった渚も
にぎわいひしめく
水際のこどもたち
ひとりずつ消えていく
見ていない母親
気づかない父親
渚にはだれもこない
ぼくはそこにいるけれど
気をつけて歩き出す
いつもよりもっと踏み込んで
水際のこどもたち
ぼくを避けて通る
手を引く母親
腕を組む父親
ぼくの胸にあって
きみの頭にない
地図をそっと取り出すよ
半分ずつ広げるよ
歩き疲れ果て
夕暮れに何を覚える?
きらめく渚にて
ぼくを叱りつける前に
たしかに笑ったんだ
(吸い込んでいく Jesus Christの中に…)
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