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0711
体調△気分×食欲0
自分が一番遅く寝たにも関わらず一番早く起きてしまった。そんなに暑くもないしなんなら今日は涼しい方だというのに寝汗をやたらかいている。気持ち悪い。起きる瞬間気分最悪なのは「ああ、夢じゃなかったのか」と毎回思うことだ。現実はとても冷たく、残酷で容赦ない事実を突きつけてくる。寝てそのままあの世に行ってしまえたらどんなに楽かなあと微睡ながらそんなことで頭がいっぱいになる。二度寝しようにも身体は生理現象によって起床を促してくる。自分の肉体ですらままならないのだから、人生なんてもっとままならん事だらけやろ。気乗りしないままトイレに向かう。
昨日今日と雨で気温が低い。木材業者にサウナ用の薪の配達を頼みたいのだけれど、作業しやすいように涼しい日に設定しようとすると雨もおまけでついてくるのでいかんともしがたい。かといって晴れた日に頼むと熱中症が怖い。梅雨のうちに済ませたいが、いよいよ明けてしまうだろうか。早くしないと。
雨だというのにハイビスカスが3本咲いている。花の中に小さなカエルがちょこんと乗っかっていて慌てて写真を撮った。こんな些細な事ですぐにハッピーになれるようなアホな脳ミソでありたいよな。


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0109
いままで生きてきて通っていた学校やスクールを卒業したり転職したりするのと同時に人間関係をリセットする愚行を幾度となく繰り返している。果てはそういうのとは関係のない昔からの友人でさえももう二、三年連絡を取っていない。
最初の頃は向こうから幾度か連絡は来ていたが私が無視を決め込んで以降ぱったりとなくなってしまった。彼らは私が死んでしまったと思っているだろうか、そう思っていてくれたら嬉しいな。
彼らには彼らの人生があるので、彼らの人生におよそヒトの体を為していない私みたいなもんを登場させたくないという感情が脳を埋め尽くしている。わざわざ不健全なものに関わる必要なんてないのだ。ただ真っ直ぐ自身の人生と向き合っていってほしい。身の回りの事だけを考えてほしい。
聞く人が聞いたら謎理論なんだろうなと自覚しているので何を言われても気にしないけど、この気持ちがわからないという事は正常な証拠なのでそのまま我が道をひた走ってくれと願わんばかりである。そして家族、子供や孫達に囲まれて天寿を全うしてほしい。私の大切な友人達にも心からそう思う。幸あれ。マジで幸あれ。
そういえば昔の職場を退職する時に「絶対連絡して���。そのまま音信不通とか嫌やで」「誘うから必ずまた飲みにいこうな」などと懇意にしていた歳上の同僚達に念を押されたっけ。そんな彼らの事も結��は裏切ってしまった。
どの場合においても恒常的に精神的不安定さがつきまとっているので、職場上で関わる以外の場所で交流を図る事に多大な労力を払う事になる。誘いを受けても二つ返事でOKが出せる程の余裕が悉く無い。飲みに行って笑って話せるコンディションに本当になかった。
コミュニティから脱した以降、そこで得た人間関係を継続させる事に同窓会に似た煩わしさを感じている。環境を変化させた時、しばらくは大体良い方向に転がっていない為、状況が落ち着いてから連絡しようとは思っていても、自らの動向を報告し合う事に後めたさを感じてそのままフェードアウトしていく事が大半だった。
なのでいっそ死んでしまったと思うか、あるいは忘れてしまってくれていた方がこちらとしても気もそぞろにならずに済む。私と関わる事自体、相手にメリットを与えるとは到底思えないからだ。そういう申し訳なさを常に孕みながら、人と関係を持つ事に怯えている。
自分の至らなさと他人の輝かしい姿を無意識に比べてしまい、途方もない劣等感に吐き気を覚える。
変わらない日常が私を蝕んでいく。
生きている意味がない。
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1230
大掃除をした。 掃除が終わると途端に気分が落ちてしまい、何もする気になれず寝床に突っ伏したまま日が暮れてしまった。年の瀬だというのになんの風情もない。
結局今年も何も良いことはなかった。 目の前のことをただ粛々とこなしていただけで、心はずっと死んでいたように思う。環境を変え、仲間が増え、やりたいこともできたが、幸せだなと思うことはついぞなかった。毎日それっぽく取り繕うだけで、『人』という役を演じていた感覚がある。もうそれすらも疲れてしまった。
自殺の事を考えるのは久しいが、それが一番楽になれる方法だということは今も昔も変わらないと思う。 生きていても、死んでいても何も変わらない。
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1216
およそ12月に似つかわしくない気温に拍子抜けする。旅��用に買ったダウンが邪魔で仕方がない。 忘年会の為の遠征と言いつつ参加するのは二次会からにした。同じく二次会から参加予定のsatoshiと恵比寿で合流し、会場であるシェアハウスへと向かう。
二次会にはシェアハウス時代に一緒に過ごした仲間や見知った知り合いが大勢いてとてもいい夜を過ごした。終始若い子の恋バナを肴に飲んでいただけだったが、いつ会っても気のいい奴らである。 曰く飲み屋で知り合った女の子と3ヶ月やり取りしているが、一向に発展する気配がないので「もう無理でしょ」と一同。しかし本人は「全然可能性あります」と謎の強気。駆けつけ一杯でエンジンのかかった自分が「そのやり取り見せろ!俺がジャッジしてやる!」とめんどくさい先輩よろしくスマホを要求し、どれどれと会話の中身を見てみるも意外とちゃんとやり取りしていて驚く。これは完全に無いとは言いきれないのでは?と思ったが、なんとなく既視感を感じて言い澱んだ。自分の勘違いのしやすさを彼に重ねてしまい、ああ、こうやって男は手のひらで転がされてしまうのか、、、と自戒する。思い悩む彼に「一人に固執しすぎると沼から抜け出せなくなるから、手札を増やして精神的コストを分散投資すればダメだった時のダメージも少なくなるぞ」と自己防衛措置としての助言をする。自分に言い聞かせるように。
宴もたけなわになり、元気のある奴らでナンパでもしに行くかと意気込む男たち。パブリックスタンドという立ち飲み屋に向かおうとするが、年長陣の我々は別行動でガールズバーで飲むことに。一時間ほど飲んだ後別の忘年会に参加していた1氏と合流、ガールズバーで飲んだメンバーと別れ、どうしても行きたいと熱烈に懇願され1氏と新宿にあるサキュバスシーシャバーに凸。
布面積の少ない際どい服を着たエッチなお姉さんとお喋りしながらシーシャを吸ういわゆるコンセプトカフェに初めて訪れる。シーシャが目的なのか女の子が目的なのかもはやわからない。段々目のやり場に困ってきてひたすらシーシャを吸っていたら1氏にこういうの苦手なの?と嘲笑された。苦手じゃない、心配になるだけや!と謎の反論をする。
ところでシーシャはバカのやるものと思っていたが、やっぱりバカのやるものだと思った。
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1215
忘年会ってなんで忘年会というのだろうか?別に忘れなくたっていいのではないか。忘れたらこの一年でしてきたことが無駄になってしまうのではないか。と東名高速を走るバスの中でしようもないことをふと思う。今回は早朝に乗って昼過ぎに着く便に乗っている。暗闇の中外から差し込むオレンジのライトに哀愁を感じたり、休憩時に降りたサービスエリアで飲む缶コーヒーが異常に美味かったり、そんなことを楽しむ情緒は昼行便にはない。仕方ないのでバスの横を並走する車に乗っている人の人生に思いを馳せてみたり、休憩時に乗り降りする他の客を観察しては飽きる、みたいなことを繰り返していた。
今回の目的を再確認する。忘年会に参加して、友達と会って、それから・・・ こなしておくべきタスクと、本来の目的が達成できるかどうか。焦りと不安、最悪の結果を想像して露骨にナーバスになり、体温が上がる。車内はうっとおしいほどの熱風が吹いていて、尚更気分が悪くなってきた。少しでも外の冷気を感じたくて窓に体を傾けようとすると後ろの席のゴミが自分のシートと窓の間に裸足で足を乗せていて最悪の気分になった。移動コストを下げようと格安高速バスにしたが、こういう輩を引く確率が一気に跳ね��がる。久々に他人に対して殺意が沸いた。出鼻を挫かれてしまったが、ここしばらく長い旅になるのだ、のっけからこの調子ではいけない。冷静にならねば、と自分を諌める。
久々に来た東京は良くも悪くも情報量の多い街だなと改めて思う。田舎の山奥生活に慣れてしまったせいか、目に映る女性全員が美女に見えて仕方がない。と東京住まいの友人に言ったらそれは流石に気のせい。と一蹴されてしまった。そうだろうか?華金の飲み屋街の軒先で屯するスーツ姿の集団を横目で見て、もう会社員など1ミリもやりたいとは思えないが、毎週末夜の街に繰り出しては同僚と夜を明かしていた日々を思い出して、あの頃一緒に戦った戦友たちは今どうしているだろうかなどとノスタルジックな気分になったりした。ひいひい言いながら皮靴に穴が開くまで大都会をかけずり回るような経験も、上司に怒鳴られ終電がなくなるまでアポ電し続ける毎日も、今となっては笑い話である。
人生が今よりも順調に回るようになったら、また東京に居を構え��いなあ、とか取り留めもなく思ったりする。
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1206
もう何年振りになるのか、ずっと封印していたキャンプを敢行した。別に誰に禁止されたわけでもないのにゆるキャンのシーズン2をあえて見ないようにしてキャンプ欲を抑制していたぐらいキャンプの事を頭から切り離して生活していた。キャンプとなると遠征するレベルの本当に明確に遊びなので、自分がちゃんといち人間として生活できる精神状況に至るまではと思っていた。
この先キャンプを一回もせぬまま死を迎えるのでは・・・本格的に寒くなる前にやるなら今しかねえなと思い、同じコミュニティで知り合った人やゲストハウスに遊びに来てくれた人たちを誘ってみんなで冬キャンをやってみることにした。どうせ行くならとずっといきたかったふもとっぱらキャンプ場に設定。人気なのでカレンダーはほぼ埋まっていたが、平日ならある程度空いているようで、2泊3日と余裕のある日程でも悠々予約は取れた。とても嬉しい。
わかってはいたが、広大な敷地、平坦な地面、遮るものが何もない景色、空、池、そして富士山。どれをとってもこれ以上のキャンプ場は他に無い。ああ、これを知らずして死んでしもうのはあまりにも勿体なさすぎる。そう思わずにはいられない風景がそこに広がっていた。それこそここが自分の最終地点なのだろうか。ここで死ねたら本望か。昼は青空のもと肉を焼いてビールをひっかけ、夜は満天の星空を眺めながらホットウイスキーを嗜み、朝になったら富士山にかかる朝焼けと共にコーヒーを飲む。これがしたかったんや、わしは。夢が叶い、しばらく感じていなかった幸せが確かにそこにあった。
ふもとっぱらキャンプ場の素晴らしさはそういった自然だけにとどまらず、売店やトイレ、その他サービス諸々の部分も高水準にあり、キャンプを趣味としている人は言わずもがな、これからキャンプをしてみたいと思っている人もぜひ一度訪れてみてほしいキャンプ場である。 下手なグランピング施設に行って高い金を払うのであれば、その分のコストを道具を揃えるのに費やしてこのキャンプ場に行ってみてほしい。その満足度は桁違いであることを保証する。
12月初旬で寒さもひとしおだったが、その分暖かい飯がより美味しくなるので、夏より冬のキャンプの方が好きだ。ここ最近あまり調子が良くなかったので本当に行ってよかった。この一年で一番多幸感に包まれた日だった。
またいきてぇな、ふもとっぱら。
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1130
静岡からきた彼の車に乗って高速で富山へ。約3時間半の道のりに湧く。 道すがら色んな話をする。久々に会った元同居人の太郎(仮名)は相変わらずマッチングアプリに精を出していた。この半年間で15人ほどの女性と会い、2人付き合ったという。今もしきりにどこぞの女と電子交信に余念が無い。しかし当時と同じく女心の機微に全く反応できずにいて、女性の心象を損ない良い結果には結びついていないようだった。ただそんな経験からなる含蓄もあって、あの頃よりは自己分析できていて謎の自信が垣間見えた。
話を掘っていくと、あるスピリチュアル系のYouTuberにハマっているらしく、その人たちの理論のもとに行動していったら色んな事がうまくいくようになった。と言っていて、頼んでもいないのにエアドロで類似のコンテンツを飛ばしてくる。元からオカルトや陰謀論、超常現象に興味を示していた人ではあったが、ここまで来ると信仰に近い。
そんな彼を俯瞰してみていて、なんだか羨ましくなってしまった。きっかけはどうあれ、何かを信じて疑いなく行動に移せる人のエネルギーとコストパフォーマンスの良さは計り知れない。澱みない視線の先に目標と参考にすべき誰かがあって、ブレずにズンズン突き進むことが出来る。仮にその結果が良くなくても「意識が足りなかった」「信じる力が弱かった」という理由を原動力にしてまた一歩強い足取りで前進する事が出来る。
彼らはそれでより彼らの思う幸せに近づける筈なのだ。
誰かを目標にしたり、誰かの理論を指針にしたり、誰かが辿った道筋をなぞるという行為に謎の抵抗感がある。
マインドブロックが永遠の課題だ。
あと言うまでもなくUnreal Engineの可能性と登壇した方々の講演はとても素晴らしかった。導入に30万相当のゲーミングPCが必要という事を除けばだが。
帰りに名物の寿司を食って早々に富山を離脱。彼の車を運転しながら今後のことについて思い耽る。自分の方向性を定める決定的な何かが足りない気がしている。
そうして思い浮かぶ事がひとつ
何の為に?
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1127
シェア���ウスに今年の春まで住んでいた元同居人から富山大学で行われるUnreal Engineのイベントに行かないかと誘われた。 今年の春あたりからEPIC GAMES社がリリースしたUEFN(Unreal Editor For Fortnite)が猛威を振るっているらしく、それを筆頭にUnreal Engineを使ったノンゲーム分野での開発も話題になっている模様。噂には聞いていたがそんなに凄いのなら実際に有識者の話でも聞いてみるか。と二つ返事でOKしたが、富山か。まあまあ遠い。大昔に一度石川旅行がてら白川郷に行って以来であるが、市内には足を踏み入れたことはないので少し楽しみである。
今月は団体の客や大きなイベントが二つあったりしてとても忙しかった。毎月こうだといいのだが、心労もそれなりではあるのでバランスをとりながらスケジュールを組んでいきたい。
しかし自分のことは殆どやれていない。焦っても何もいいことはないが、年末を前に焦燥感で心臓が痛い。富山なんて行ってる場合なのだろうかとも思うが、小旅行でもして気分転換しないと色々しんどい。
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1117
最近眠気が来るのが早く日付が変わる前には睡魔が襲ってきて、作業途中にも関わらずたまらず布団に飛び込んで気づけば朝になっている。 夢らしき夢もまた朧げに、昨日したことすらも判然としないまま、またデスクに向かってぼーっと画面を見続けている。
今日は昼過ぎに近場のガソリンスタンドで車のオイル交換をする予約をとっていたので、午前中にやるべきことを終わらせてのんびり車を走らせていた。秋ど真ん中の清々しい気候に少し浮かれて地元の地方ラジオから流れる昭和歌謡を口ずさむ。道端に植えられた街路樹が赤らんでいて尚更秋を感じる。
ガソリンスタンドの店員に車を預けて、タバコの匂いが若干染み付いた殺風景な休憩所で小一時間待つ、というシチュエーションがなんかエモくて、こういう時間もなんかアリやなーと、備え付けのテレビを見ながら思う。
たかがオイル交換にそんな大層な接客を期待していなかったのだけれど、今回預けたオンボロ軽自動車の整備不���箇所の一個一個を綿密に教えていただいた。まだ二十代前半かそこらくらいの男性店員だが、若い見た目とは裏腹に仕事が丁寧でテキパキしている。自分が同じ年齢の時はこうはいかなかったなあと感心した。
近頃接している学生の子達然り、20代の子達然り、自分が年齢を重ねていくと同時に若者たちはどんどん大人になっていく。あの日あの時あの瞬間はもう自分には戻ってこないので、若年層の歩みを観測する事が日々の楽しみになってるなーと自覚してしまった時点で明確な老いを感じた。
まだまだ自分にも何かを成せる力は残っているのか。 会う人会う人全員に年齢の割に若いですねと言われるが、精神的な疲れをテンションでカモフラージュしているに過ぎないのだ。
「なんかええ事ないかなー」が口癖になっている。我ながらうざい口癖だ。
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1028
Airbnbに登録してから初めての客にソワソワ。一泊二日で8人の団体客。まだ始めたてでメソッドもテンプレートも用意していなかったので人物像が分からず少し不安だったが、その全貌は某大学野球サークルの若者たちだった。 着くやいなや古ぼけた古民家を見るなり「すげえすげえ」と個々に連呼し、サウナ小屋を見つけては、「これも入れるんスか!?」と高揚していた。 館内を案内し、修学旅行ばりのテンションではしゃぐ彼ら。聞けばまだ全員二十歳だという。自分が二十歳のときってこんな感じだったか?となかばゲシュタルト崩壊したが、大学生なんてみんなこんなもんだろう。 熱烈なサウナコールが入り、ストーブに薪をくべ、夕飯をどうするか決めていないというのでカレーを食わせてやった。炊飯器を2台動かしていたが、美味い美味いと一人三杯もおかわりをしていて両方底をつきしまいにはルーだけでいく猛者も。若人のパワー恐るべし。次の日も朝の9時から試合と言っていたが、結局午前4時まで元気にゲームをし、7時半にはしきりに「早く早く」とホームアローン1の冒頭シーンさながらにチェックアウトを済ませ嵐の如く飛び出して行った。怒涛の1日に疲れ果て、今日は一人でもつ鍋をすると誓い泥のように昼まで眠った。 あえて細かくルールを決め切らずぶっつけで外部の一般客を迎え入れてみたが、やはりやってみないと分からない事、問題��や課題が見えてくるもんやなあと色んな学びがあった。
Paypayの導入に間に合ったこともあって小売の精算もスムーズだったし、キャッシュレス決済は必須項目であると痛感した。
一つ思ったのは団体の客との距離感をどうするかということ。運営者常駐型のゲストハウスはほぼ全館共用となるとためどうしても管理側や他の客との接触があるので、そこをどう許容してもらうか、そしてこちらがどう対応するか。
日々発見、学び、思考の連続である。
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1024
来る冬に向けてサウナ用の薪棚を設置しようと、庭に生えた樹齢いくつかも定かでない謎の柿の木を伐採するつもりだったが、これでもかと言わんばかりに柿の実がなっていてなんだかなという気持ちに。 柿自体特に好きでもないしどちらかといえば嫌いなのだけれど、こうもあからさまだと残しておいてもいいかという気になってきた。スーパーだと柿一個100円近くするし。 最初はいらねえだろと思うようなことでも時期やタイミングで見方が変わるものの一例だよなあと思いつつ一個だけむしりとる。渋柿じゃなくちゃんと甘柿だった。とかやっていると1匹のカラスが一個くちばしに咥えて飛び去っていった。
こういう秋の景色もあっていいかあなどとそこはかとなく思う。
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1022
木之本で町おこし事業をやっているという人と役場の人繋がりで知り合い、ちょうど近々で町をあげてコーヒー祭りなるイベントを企画しているというのでどんなもんかと覗き見に。 駅前の観光案内所にて受け付けを済ませようとするが、時間が遅すぎたせいかもうあと30分ほどで終わってしまうとのこと。もうすでに回数券を買ってしまっていたため急いで町を周る。 受付でもらったパンフの地図を見ると広範囲にわたって店が点在していて、サーキット式のイベントなのかと理解する。とても30分ではまわれない。とりあえずルート的に向かいやすそうだった神社エリアに着き、1500円分のコーヒー券を全てそこにあったお店で使い切る。なんの前情報も持たずに木之本という町に来てみたが、神社仏閣を中心に栄えた参道町らしく、レトロな趣が好みに合う上コーヒーもそこそこに美味い。そういう土地柄な為、外国人向けゲストハウスやオシャレなカフェがちらほら見受けられ、インバウンドを意識した町づくりを推進しているようだった。 件のイベントを統括している人と合流し、企画と趣旨の説明を受ける。町ぐるみで企画を考え、社会貢献性の高い事業に取り組んでいる人の話はとても勉強になったが、スケールの違いに呆気に取られて少し落ち込んだ。自分も何か地方創生のための手助けができたらなあとぼんやり思う反面、そんな能力自分には無いなと思ってしまった。凄いものを見て単純に凄いとだけ思える人になりたかったな。他人の凄さと自分を結びつけてテンションを下げるなんの生産性もない行為を一生やっている。
何か熱狂できるものを生き甲斐にして人のために役立つ何かを産んでいる人に自分はなりたかった。無気力な自分を誤魔化しながらさも無理くり意味のある事のように取り繕って日々くらしている。でないとマジでやってらんない。
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1014
「俺、結婚するかも知んないっす」と春から半年近く住んでいた人が急に言い出し、田舎の古民家という僻地の閉鎖空間に長くいるせいでついにイカれちまったか・・・と聞いていないフリをしていたが、あまりに話を聞いて欲しそうだったので、しょうがなくその心はと聞くと、つい最近人数合わせで参加した合コンで知り合った女の子とお付き合いして相手の家に転がり込むから出たいとのこと。ゆ、許せねええええええ
と魂の咆哮が出そうになるが、満面の笑みで祝福の言葉を彼に贈る。合コンで一目見てお互いタイプと思い、実際に話して意気投合、次の日にはもうおつきあいに発展するスピード感。そんなことがあっていいのか・・・ついこの間まで仕事しか興味ないって言ってたのに。手放すと手に入るとはこう言うことなのか。
これでうちに来た変わり者たちは全員ここを巣立っていったことになる。シェアハウスとしての役目を完全に終え、身内営業から本格的に対外向けに舵を切る。airbnb、完全体サウナ、エクステリア整備、ワークショップ、アプリ開発、英会話、youtube、 やることが多すぎる。
地元の女友達からLINEと4年放置しているInstagram両方に「元気してる?」とメッセージが来ていた。 うーん、まだその時じゃないな。
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1008
最近勤めていた会社を辞めて起業しようと目論んでいるという1さんという方がソロで遊びにきてくれた。民泊の話からブロックチェーンの話までいろんな話をする。 正直暗号資産に関しての知識は皆無に等しかったので巷で聞くレベルのにわか知識でついていったら思いのほか話が弾み、こういう話ができる相手が周りににほとんどいないのでめっちゃ楽しいと喜んでくれた。 仮想通貨はビットコインやイーサリアムぐらいしか知らないが、何やらいいらしい。よくわからないので話半分にしておく。
ひとしきり話したあと、せっかくなので近所を散歩しようということになり、歩いて行ける距離に有名なお寺があるので小雨の降るなかいってみることにする。 少し肌寒くどちらかといえば気乗りしなかったが、入館料を払って内部に入るのは初めてだったのでまあこんな機会が無いと行かないもんなと自分を嗜めた。
入場すると同時に何故か虎を模した風船が枯山水の上でゆらゆら浮いていた。何か虎とゆかりがあるのかと思い、ここを攻めた織田信長にちなんだものなのかと期待を膨らませていたが、聞けば山から降りてくるサル対策なのだという。何じゃそりゃ。
しばらく歩くと寺院の縁側から猫がまろび出てきた。ここは虎だけでなく猫も飼っているのか。おもむろにしゃがむと足にすりすりしてくる。めちゃ可愛い。人懐っこい猫がお出迎えしてくれるお寺とかポイント高い。喉を掻いたり頭を撫でたりして戯れもそこそこに先へ進もうとするとお寺を案内してくれるかのように前を歩いてくれ、可愛さポイントBAKUAGE
しかし雨のお寺もなかなかエモいな。下手に晴れてるより風情を感じるのは何故なのか。池に落ちる雨音としなだれがかったまだ青い紅葉の侘び寂びがクソエモい。水面を見ていたら大量の鯉が近寄ってきて口をぱくぱくさせている。「2、3匹ならいいけどこの数は流石にキモいなあ」と1氏。たしかに。
周囲を一望できる小上がりの石碑を見ていると猫が階段を駆け上がってきた。お前はなんて可愛いにゃんちゃんなんや。持って帰ろかな。
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1003
運営している民泊のTwitterアカウントの風船が飛んだ。もう一年になるのかと思うと感慨深いものがある。あれから自分は何か進歩しただろうか。環境も目標も目的��なんだか変わってしまったように思うが、まだまだ手探りで出口の無い洞穴のような人生をただ泳いでいくしかない。まだ何者でもないし、何者かになる前に死ぬかもしれないが、意識朦朧としながらもなんとか何か、成し遂げてからこの世を去りたいとぼんやり思う。
リフォームした客室に取り付けるドアのドアノブを買った。レトロな趣と真鍮の風合いが気に入っている。あまり見る機会の無いドアノブの構造と仕掛けにほーなるほどこうなってるのかとガチャガチャ遊んでいた。こういうギミックめいた物に対して異様な関心があるので、自分の作るプロダクトではこういった遊び心を用いたギミックを散りばめた物にしたいなぁなどと大層な夢を馳せてみる。
頭が良くなりたいなぁとかモロに頭が悪い事を雑に口走っては我に返り、理想と乖離した自分に頭がくらくらする。
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0930
9月頭から来ていた大学生の子が10月から大学が始まるとの事でこの家を後にした。何の経験も自身もなく、漠然と就活する事に違和感を覚えて何かしらの取っ掛かりを得ようとここに来ていた彼は、純粋無垢でまっさらで何物にも染まっておらず、ただひたすらに全てを吸収するスポンジのような若者だった。英語を学びたいと言っていたのでなんの気なしにタロサックの動画を教えてみるとものの見事に信者になってしまった。謎のバイアスがかかって有益な情報であってもすぐに疑ってかかってしまう俺のような偏屈な大人とは大違いだ。しかしながらあそこまで邪気なしに応援したくなるほどの若い子を俺は知らない。
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0921
初の子連れの客という事でケガしないように子供が触れて壊しそうな物は一通り押し入れに突っ込んだり、シングルベッドを2つ繋げてキングサイズにしたりして大掃除をした。しかしいざ来てみると男の子にしては静かで人見知りのしない子で、手間がかからずいい意味で取り越し苦労だった。お父さんが勉強で作業部屋に居る間、自分がお子さんの面倒を見ていた。お父さんが近くに居ないとわかるとママ、ママ(おそらくパパの意)といって不安げな様子になっていたが、アンパンマンを見��ると途端にご機嫌になり食い入るように見て大人しくなるので、どの時代もやはりアンパンマンは強い。 お父さんの方が気分転換に近所のお寺に散歩に行きたいというので3人で参道を歩く。お父さんと男の子と自分の3人で手を繋いで歩くという謎の構図にいささか周りの目が気になったが、誰に見られるでもなく目的地まで着いたので田舎でよかったと思った。子供と接して久しいので不安だったが、すぐに慣れて懐いてくれたので子守の腕は衰えていないなと思うなど。
子供のパワーと体力に圧倒されて夜は死んだように眠った。体力が落ちている気がするが、子供相手なので気がするだけかもしれない。
しかしながら、直近で親子を見ていると微笑ましい反面、自分はもうこの先子供を持つ事はないんだろうなと思い心虚しくなって今回だけでいいなと思ってしまう。
そんな些細な事で生産性が落ちてしまうから、人と接する仕事は基本的に向いていないように思う。やるけど。
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