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20250606
新宿のとある場所には、人見知りでもウェルカム♪なバーがあるらしい。ふーん、バーね。全然興味ないし別に。
嘘です。行きつけのバーとかあるのいいなって思う。でも一人で飲み行くのって結構勇気いるよね。数年前に一度、横浜で人を待ってるときに立ち飲み屋に入ったことある。頼んだのはビールだかレモンサワーだか忘れたけど、変な豆菓子との相性があんまりだった。カウンターだけの店内は富士そばみたい。スマホで漫画読んでるサラリーマン、イヤホンつけてyoutube見てるサラリーマン、パズドラをしている人、顔がすごい赤いおじさん。透明な味集中カウンターあるのかってくらい、一人ひとりに壁ある。なにこれ帰ろうかな、富士そば行くわ。みたいな気持ちになった。
脱線。そもそも、人見知りの人もぜひ🎵みたいなお店ってそれこそ人見知りは行かないだろ。だからぼんやり興味だけあったけど行ってなかった。しかしおれは人見知りかって言われたら、うーん別にそんなこともないと思う。
先月ともだちと新宿で飲んでたときにこの話をしたら、今から行こうだって。確かに、その手があったか!でもさ、もしどこぞの人見知りが一人で勇気を出してその店に行って、2人組の客いたら萎えると思う。″人見知りのソロ同士だからこそ、フラットに仲良くなれるよ!″みたいなノリの場所で、既に内輪ノリが形成されてたらそれこそ人見知り悪化しそう。
そのため店内では、お互い知らないテイでいることを約束し、時間をズラして入店することに。あくまで一人で来た人見知りを演じるんだ。なんと潜入は成功!やったー!腕を骨折している自称経営者やちょっとだけニホンゴ喋れる外国人観光客、顔がすごい赤いおじさんとかがいた。みんなで和気あいあいとしながら、ともだちとも喋る。
出身どこですかー?〇〇ですー。えっ!自分〇〇ですよ!本当ですか近いじゃん!大学が神奈川でー。うそ!自分もです!まじー?
全部知ってるのにね。仕事何してるかとか名前とかも聞く。他のお客さんも話に乗ってきて、さらに会話が盛り上がった。
えーめっちゃ共通点あるじゃないですかー。運命じゃん。この2人知り合いじゃないの?いや今日初めましてです!うん本当に!
どうにか切り抜けた。スパイみたいな気持ちになれて本当によかった。そうだ。おれスパイになりたかったんだわ。
退店も時間をズラしてファミマの前で合流。何だかおかしくていっぱい��った。笑ってたらファミマからお笑い芸人のニューヨークが出てきた。なんだそれ変なの。急だろ。世の中楽しいことまだまだあるなって思った。いいねー!
(お店のコンセプトを逆手に取った、あまりよくない行動であることは間違いありません。その点に関しては深く反省しています。)
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2024.10.15 みなぎる決意
つまんなかった9月があっという間に終わった。でも9月がつまんなかったんじゃなくて、きっと9月のおれがつまんなかったのかもしれない。週2回とかしかお風呂入ってなかったし。小さい声でずーっとア-って言ってたし。おんなじコンビニへ1日4回行くやばい。汚い部屋。風邪治らんかった。毎日おんなじ感情でおんなじ場所にいるとなにこれ?夢?ってなる。あんま良くない。伝説のひとりぼっち集団。全部にだまれって思ってた。

(直線の組み合わせ)
10月になって、白いアップルの純正イヤホンを買った。オープン型のイヤホンはAirPodsと違って外側の音が聴こえる。方南通りの車。すれ違うチャリの人。びっくり寿司あった場所の工事。(何作ってんだろ)駅まで行ったら、踏切。あと、風とかも。色んな外の音と、自分が聴いている音楽が混ざる。というより、混ぜるの感じかも。外側を意識する!楽しいからいっぱい歩く。宇都宮を脱出したともだちと電話していたら桜上水に着いた。知らないスーパーで飲み物買う。下高井戸を通って、明大前からぐるって回って家に帰る。距離。
人間、物理的に前に進む行動が脳にいいらしい。ランニングとかドライブとか、散歩とか。物事が前に進んでるって感じするからかな。ともだちが教えてくれた。
テンションと気温で5:5、晴れてる日なら目に入る風景と聴こえる音、聴きたい曲のバランスも取れてる。3ヶ月くらい、なんかしなきゃって、ソワソワしてた気持ちに区切りをつけて。大丈夫絶対おもしろいことあるなって、ようやくなってきた。まだ帰りたくないとき、アスファルトに座ることをも躊躇すんな。
秋のいい匂いする、風邪治ったからだ。コインランドリーとか金木犀。遠いとこも行くぞ。

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2024.09.03
かいじゅうたちのいるところ
怪獣のバラードの怪獣とおれは海が見たいことが共通している。
今日は、風のない24度の部屋より、風が吹いている27度の外の方が涼しい。それでも、日焼け止めを塗った腕が、ほんの少しだけ汗ばんできらきら光ってる。誰かに教えなくちゃ。終わりそうな夏を解く。解けなくても、解こうとすると思う。ビルの5階から見える無数の木漏れ日の隙間から、答えを見つけるくらい果てしない作業に、おれは飽きるのかな。家の周りの道もぐるぐる歩く。きっとこのまま生きていくな��、これに飽きないのかもしれない。2年半住んで最近気づいた近所の電話ボックス。木漏れ日は、どの季節の季語になるの?てか9月に木漏れ日って合ってる?
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2024.8.27
内向的なフリをしているが、それがバレている場合
おーい。おれは日焼け止めを塗るようになったし、たまに化粧水を塗るようになったよ。喉が渇いたら水を買うよ。
電車に乗る。ひとがいる。
待ち合わせでともだちをまつ駅。ひとがいる。
会社のオフィス。ひとがいる。
何も欲しくないけどコンビニにいく。ひとがいる。
1人でゲームをしている部屋。おれがいる。
それでもやっぱり誰もいないような気がする。
上記全部のシーンのはなし。
気楽だし、居心地がいいけれど、急に怒りっぽくなったり、泣きたくなったり、笑いそうになったり、さみしくなったりする。(でも、かなしくはない)
会いに行くために、お金を払えないならその程度なんだね。おい、その程度ってなんだ?会いたい、会いたくないのこの気持ちに金銭の単位で価値をつけんの?
「靴流通センターの形って変だね」
「光化学スモッグってあれなんだったんだろうね」
でもまって、おれは客観性があるぶるをしているだけで、大衆のカルチャー消費や浅い考え方をしている人を、言ってしまえば馬鹿にしている。
どこまでいっても、おれはおれだし、あなたはあなただ。で、だれかがだれかなんだし。この人と自分の境界線の不愉快な部分に違いを見つけ���、自分を肯定しているなら、自分の存在をお金という物差しでしか測れない場合と何も変わらないんじゃないか。物差しが違うだけ、測る場所が違うだけ、測った単位が違うだけ、みたいな。別にそれでいいのかも。薄くて簡単な自傷に逃げるのはやめる。
だから、もっと感覚的な自己愛を大切にするぞ。競争社会は前提クソだけど、それよりもっとクソな自分を知らなきゃ。そもそも、馬鹿はどっち?って言ってんの。
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24.7.23 夏の衝動性に名前をつけよう
こんにちは。夏だねみんな36度だって!身体の薄い皮を挟んで、内側と外側がおんなじ温度なの変。どこまでの肌感覚が自分かは人それぞれ。
今年はまだ風鈴の音を聴いていない。そうめん買ったけど一度も茹でてない。コンビニで茶色いコーナーを見てもなんもいらない今日は。今日は何もしていない。ないないばっか続いてるから、夏は今。うだるような、っていいな。
飲み物の最後の一口を飲むときにさ、絶対に斜め上を見上げるわけじゃん。そのときだと思う。そのときだよ、ぼんやりした青い空を見て、ほら夏だなって思った。気づいた?外で飲み物を飲むといいよ。上の階に住む人間の室外機の音。ぬるい風が吹いて、誰かに触られたのかと思って後ろを振り返る。待ち合わせ場所に行くまでに汗をかいて、みんなもおれも冬のことを忘れている。なんかしなきゃってずっと焦ってる。おれだけ?
結露でガラスごと溶けてるみたいなジョッキでお酒を飲んだ。一瞬で洪水みたいに降った雨。居酒屋の店主からもらった傘を刺して一緒に帰ろう!冷房つけっぱなしにしてきちゃった笑って、そんなの計画的犯行でしょ。
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夏のイントロをドン!
2024.06.22
夏が始まったと思う。というよりもとりあえず自分で始めてみよう。おれなりのHOWTOをここにとりあえず書く。
【Step.1】
季節が変わるその瞬間を手触りとして実感したいなら、まずは自分の中で明確な線を引こう。次にジメジメしてるそいつの背中を優しく押してやろう。そしたらそいつは不安ながらも、それでも決意に満ちた顔で、おれが設定した線を跨ぐ。いまできることはそれをしっかり見守ることだけ。
【Step.2】
ここで1番大切なポイント。絶対に聴かなきゃいけない音がある。
youtube
この曲のイントロのピアノを聴こう!できれば外に出よう。イントロだけ聴いたら部屋に戻ってもよい。自分で引いた線を太くより明確にするために絶対に必要なイントロだと思う。
【Step.3】
そしたらもう夏だ!首元から汗が出るし、日差しから音がしているみたいに思う夏だ。うれしい?
【毎度!くだまきのコーナー】
話はズレるけれど、世の中変わっていくことばかりで、ほんとに目まぐるしいな。忘れた風景が忘れてるうちに変わっている(それにも気づかない)ことや、チェーン店の期間限定がおわって、期間限定が始まっていること。人はそれに気づかないフリをしたりもする。そうしていると気づかないうちに季節も1ヶ月も1年もあっという間に過ぎてしまう。だから自分で線を定めて、自分の手���季節の変化をコントロールしようよ!という提案をするんだ。
NUMBER GIRLをはじめて聴いた時、おれはまだ18歳だった。10代で出会えてよかったコト、ヒト、オト、その他モロモロいっぱいあるし、それは自己を形成するピースになったり、ピースをはめる枠組みに影響を与えると思う。
NUMBER GIRLはおれにとってそれに値するコトの一部であって、グミを食べながらメロンソーダを飲み、無限に荒野行動をやっていた受験終わりの変な時期を思い出す。お世辞にも綺麗じゃないオトは、ある意味夏に飲む炭酸みたいで透明だった。
ベランダで干した白いTシャツがカピカピになっていたこと。部屋で煙草を吸っていたら、風呂上がりに戻ったその部屋が、冷房の感じと合わせてカラオケみたいな匂いがしたこと。土砂降りの夕立ちで、一つの傘に2人が入っていたこと。2人とも肩が濡れていたこと。酔っ払って地面に座ったら、まだアスファルトがぬるい温度だったこと。ともだちと山へ虫取りに行ったら、虫が全く捕まらなかったこと。その帰り道でカーセックスに揺れるワゴン車と、猪の親子を目撃したこと。時期こそバラバラだけれど、確かに何度もあのとき全部に夏があった。必ず。
今年はどんなことがあるかな。死んでないだけの感覚を生きてるといういうのはおこがましいと思うから、ちゃんと自分で手触りを確かめたい。おまえとおれはおもしろいことを探さないといけない。変な躁状態に、自覚しながら入ることも、夏らしさなんじゃないかと思う。
もう会わない人と、もう行かない場所で、その時にあった季節をおれは肯定する。それは自分自身の証明だと思う。脳死を殺せ!
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20240404🫢‼️🍣
あの頃はもっと夕方の空が明るかった。あの頃はもっと色んなことに興味があった。狭かった部屋も広かったように思う。そこに誰もいないみたいに。やけに暑い夜とか、まだ中身が入ってるロング缶を手から落としたこととか。そういった、確実に存在していたはずの空間や感情、人とか声とか音とか。
今なら全部なかったんですよって言われても受け入れることができる。それと、空の写真を取らなくなった。(飛行機がすごい低いところを飛んでいるときは撮るけれど。)これが多分歳をとることだと思う。過去を美化したいとか、逆に投げやりにしたいとかじゃない。それぞれ大切にしてもイイと思うし、忘れてもいいんじゃね、くらいの感じ。それができるようになった。高校のとき、チャリ通だった人、もう手放し運転できないよね。ほら忘れてるじゃんチャリ運転感覚。
これは「忘れる」という感覚がおもしろいよね、というはなし。上記つらつらとくだまいていることも、忘れてたことを考えて、手繰り寄せながら書いているし。あんなにうれしかったのにー!忘れた。すごい泣いたのに、忘れた。あの作品はストーリーが最高だった、忘れた。
だから、ふと思い出したときに、切なくなったり、恥ずかしくなったり、また嬉しくなったり。(あの時感じた、マックス感情ではないにしても)このプロセスがすごい仕組みですよねという。こうようくん宿題の漢字ドリルは?はい、やったけど家に忘れました。はいだめー。だめすぎ。
ちょっと話変わる。今の家の近く、コンビニ行く途中。方南町通り沿いのびっくり寿司は潰れた。まだ半年経ってないかも。マジにびっくり。店裏で「みならい」っぽい人がたばこを吸っていたあのびっくり寿司。今は建設会社の大きくて白いフェンスが建てられていて、中がどうなっているか分からない。デカいクレーンが何かをつくってる。びっくり寿司があった建物は取り壊されて、道から反対側の空が見やすくなった。ここ数ヶ月、最近のこと。
でもある日、そこの道に差し掛かる直前に、びっくり寿司があった時の風景が頭に流れる。いざ!道に入って見てみたら、あるのは壁と、その奥のクレーンだけ。同じ場所なのに、知ってる景色じゃない瞬間に、ほんの少しだけ混乱する。これは酔っ払った帰りとかによくある。
この脳内にしかなくなってしまった景色も、いつかは、全部忘れると思う。覚えておきたいわけでもないけれど、なんとなくここに書いておく。100年も1000年も経って、だれもが、びっくり寿司があったこと、そしてそれ以外のことも全てわすれてしまった時に、ネットの奥底からこの文章が見つかって、UMAみたいな扱いをされてほしい。「月刊ムーvol.10568923 特集!ビックリ寿司は実在したか」さようならびっくり寿司永福町店。一回も食べに行かなくてごめんね。
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23.12.7 記録
向井秀徳は東京を冷凍都市と言っていた。
残業した帰り道。することがないから、渋谷まで行ってその辺を歩いてみる。今まで、街にたくさんの人がいるとすごく窮屈で溺れそうになるから少しイライラしていたけど、最近はそうでもない。ここにいる皆が皆、目的や思考を持っていて、気持ち悪いなとか、昔は考えていた。最近はそんなのどうでもいい、おれもおまえも!と、思う。賑やかだけど冷たいまち。誰もやさしくない。それでいいと思う。
でも渋谷には流石に情報が多すぎる。渋谷に限らず、世の中どこもかしこも看板や、電光掲示板、スマホをひらけば広告広告広告広告広告。他社よりも目立つ宣伝で、注目を集めて、それに対抗してまた誰かがより優れたものを開発して、宣伝する。資本主義の歴史。
おれYouTubeで広告を見ないために月額1650円払ってる。マジにバカバカしい。
スーファミのMOTHER2というゲームの中にある、サマーズというリゾート地。街にはストイッククラブっていう、変な建物があって、そこでは値段の高い水を飲みながら、ステージの上のただデカい石を眺める思想の強い人たちが集まっている。(ばりストイック!)そこにいたやつがこんなことを言っていたのを思い出した。
「えっ、君達って資本主義の最終イメージを想像することさえもしないで生きてるわけ?!」

あー、最終イメージしたことないな。
やっぱ頭にICチップ埋め込まれて、脳内でスマホみたいなことができるようになったあと、そこでも広告めちゃくちゃ出てくるんだろうな。その広告をブロックするために月額1650円払わなきゃいけないんだろうな。きっとそれが資本主義の最終イメージかな。
Q.資本主義のいいところと言えば!?
A.うーん、期間限定のプレモルが毎シーズン発売されること、?
おれは物心ついてから外国に行ったことがないので日本しか知らない(※)。キューバは社会主義国だから競うあう必要がないせいで、広告や看板が殆ど無く、街の風景が全然違うらしい。オードリー若林が本で言っていた。漠然と、行って見てみたいと思う。
(※5歳の時に家族とグアムに行ったことがあるらしい。真っ青なのにパインの味がするやばいジュースと、爆笑しながら海にナマコを投げるお父さんの姿だけ覚えている。)
この前、大崎から大井町まで歩く途中、誰もいない公園に猫が入っていった。急いで追いかけたら集会が行われていた。追いかけて良かった。猫めっちゃいた。衝動性を大事にしたい。
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23.11.15 ゆめ
最近見たゆめ。ミニチュアみたいに作られた街にいる。Googleマップのストリートビューのときみたく、ぽとって俺が落ちてくる。上から。
その街は夕方で少し光が差し込んでくる。毎回青空を見たことがない。たまたま自分がいる時間が夕方だと思っていたけれど、そもそもそれどころじゃないのかもしれない。
いる場所は毎回固定で、やけに手すりの高い橋の上。橋の下には黒い水が流れている。そこからは、夕焼けの色に照らされた建物の群れがある。振り向くと途端に真っ暗な景色が広がっていた。地下鉄と青白い自動販売機がある街。なぜかその街に地下鉄があることを知っていた。そこにいたともだちはだれも知らない人たちだった。オレンジ。やっぱり夢の話はあんまり面白くない。
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23.10.19 新宿の考察
先日からオフィスが都庁前になった。バキバキオフィス。
都庁前駅の方が職場は近いけれど、京王線から大江戸線のホームまでの行き方を知らないため、新宿駅から歩く。
1人で無数のビルが倒れてくる妄想をしている。小さい頃にTSUTAYAでレンタルして狂ったように見ていたウルトラマンの足元はこんな感じだっただろうか。
先週の土日、法事で実家に帰ったら近所のTSUTAYAは潰れていた。スイミングをサボるためにトイレで水着を濡らした思い出のTSUTAYA。たくさんCDを借りたし漫画も文房具も買った。こうやって少しずつ覚えている映像は消えていつか誰かが思い出せなくなってしまう。
はなしは新宿に戻る。おれは等間隔のみどりを見て目を休ませる。空が遠い感覚。せまい。これ全部のビルに会社があんの?嘘だー。こんなに世の中に仕事って必要か?お値打ちのポップ、フォントの違う文字、カラフルな自販機、地下通���。テレビで見たことある建物。オフィスの窓には向こう側のビルが映る。本当に知らない場所、昼間なのに点滅する光。あまりにも資本主義。おもしろいけどおもしろくない。
帰り道、ヨドバシカメラの前にある白いベンチに腰掛ける人たちは全員スマホを見ている。おれもこの文章はスマホで書いている。全員が同じポーズできもちわるい。猫背は悪化の一途をたどり、眼精疲労、睡眠の質が落ちる。おれはなんかつまんない人間になる。
真っ暗な場所で眠りたい。「いごこち」っていい概念だと思う。決して都会のアンチではない。大概クソだと思うけれど、田舎もクソ。(別にそれでいいと思う。)街は生き物みたいだとも思う。道路や線路は血管で、おれらは血とか細胞。建物は肉とか皮膚とか臓器とか。血湧き肉躍るってそういうことか!あと、血も悲しいし肉も変わる。
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23.10.9 におい
代々木のビル。今の職場の2Fの男子トイレは、おばあちゃん家のいとこの部屋の匂いがする。いとこの部屋にはたばこの吸い殻やヤングマガジン、バイクをいじる工具やらなんやらが。おれは14歳だった。
いとこが専門学校に行っている間、忍びこんだ部屋は自分の知らない世界が広がっていて、ここでやっとおれは自分の部屋が欲しいと思った。そのばあちゃん家の隣にあった実家はデカめの戸建てなのに2Fまで含めて部屋が3部屋しか無かったから、そもそも自分だけの空間、自分だけの部屋が欲しいと思ったことはあんまりなかった。うらやましかった。好きなマンガやゲームを並べて誰も知らない自分だけの城みたいなスペースがあったら、と想像した。部屋はとても不思議な匂いがした。
いとこはその後色々な問題を抱えて、専門学校を卒業せずに姫路に帰っていった。おれは高1くらいから、誰もいなくなったその部屋に自分のモノをたくさん運び入れてようやく自分だけの部屋を手に入れた。友達がたくさん来てくれて深夜から朝までゲームをしたりした。自分ひとりだけの時はたくさん寝たし勉強もした。おれが泣いたこともあったし、誰かが泣いていたこともあった。お気に入りのポスターを貼って、ブックオフとハードオフで集めてきたガラクタをたくさん並べた。思い出がいっぱいある部屋だと思う。
その頃にはいとこが住んでいた時の部屋の匂いは無くなっていた。いとこが住んでいたことも忘れていた。
ばあちゃん家は先月取り壊された。身の回りにあった当たり前は思っていたよりもあっけなく無くなってしまう。匂いを嗅げば思い出すことも、匂いが無かったら思い出さないんだと思う。部屋や場所に限らず、人間は忘れる生き物だ。最近はそれを強く思う。もう一生引きずるような心の痛みも、悲しい出来事も、飛び上がってしまうほど嬉しかった出来事も、時間が経てばゆっくり忘れてしまう。もう2度と思い出せないことがすでにおれにはあるかもしれない。忘れてしまったことに笑顔で手を振って別れを言う。さようならー。元気でねー、ありがとう!
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ハンバーガー何味が好き?
中学生の時に席替えで後ろの席になった石川くんに聞かれたことがある。石川くんは「チーズ味のハンバーガー」、「てりやき味のハンバーガー」、「エビ味のハンバーガー」みたいな認識をしてるらしい。うまくおれは回答ができなかったし、結局石川くんとは仲良くなれなかった。
おれが幼い頃、両親は謎にジャンク��ードへの抵抗があったらしく、マクドナルドは食べる頻度の少ないレアなご馳走だった。ともだちはハッピーセットのおもちゃをたくさん持っていて羨ましかった。数少ないハッピーセットで手に入れたおもちゃはマックデジのやべー音ゲーと、首と腕と腰が360°回転するナルニア国物語のフィギュア。キャラの目が黒すぎて怖かった。

実家の近所にはマクドナルドがあった。中学生テスト勉強で入り浸りすぎて出禁になったことがある。今思えばめちゃくちゃ迷惑だったと思う。友達がシャカシャカチキンをシャカシャカしすぎて紙袋が貫通し、床にチキンを叩きつけていた。洗って食べてたし。マックポークがなくなるくらいでおれらは中学生だった。チキンクリスプ5つとか頼んでごめんなさい。
出禁になった後はすぐ近くのロッテリアに集まってた。ロッテリアはポテトが美味しくない。てか別にロッテリアは美味しくない。ロッテリアはエビバーガー発祥のお店らしく、たまに今でもエビバーガー食べるけれど、日々生きていて「アーエビバーガー食べてー」ってなることは無いから、あんまり困らない。ある?そんなこと?ないよ。無料の水だけもらって、ご自由にどうぞのレモン汁とガムシロップを滅茶苦茶入れて、オリジナルレモネードを大量生産し大量消費してた。迷惑である。
休みの日に親が行くジョイフル本田にはウェンディーズがあった。知ってる?ジョイフル本田。デカすぎるホームセンターみたいな、モールみたいな。外装が黒すぎる。マットブラックのデカすぎる建物。駐車場広すぎる。ジョイホンとも略してる人いた。家具やら家電、食材、工具なんでも売ってた。チャリとかタイヤとかもあった。ウェンディーズジョイフル本田店は今調べたら潰れている。

モスバーガーは今食べるとマジでうまい。てりやきバーガーはモスが始まりらしい。でもモスは食べ方むずかしすぎる。あれ綺麗に食べれるやついるの?ジャンクさとか奇抜さで戦ってるバーガーチェーンよりもオシャレなイメージあるけど口の周りビタビタになるから。でも美味しい何食べてもうまい。接客がすごい。自動ドアとか開けてくれる。お待たせしましたー!って、頼んだ商品全部読み上げられるのは少し恥ずかしい。
ちなみにおれはバーガーキングが1番好き。なんか肉食ってる感じが1番する。あとワッパーのサイズがデカいからテンションあがる。サイドとポテトは微妙。でもバーガーは何食ってもだいたい美味しい。でも新商品がマックに逆張りし過ぎてるみたいなとこある。デカい飯見てておもしろいから好きです。質量にウケるみたいなこと。

ドムドムバーガーはなんなら働いてた。ダサすぎる制服。19歳の時バイト飛んでごめんなさい。本当に反省している。特別うまいとかじゃないけど、店舗が無さすぎて食べれない。ドムドムバーガー食べたことない友人が、ドムドムのキャラクターの「どむぞうくん」にハマってグッズとか集めてるらしい。好きなハンバーガーチェーンは?って聞くとドムドム!って言ってる。食べたことないのに。怖すぎるだろ。フェイクすぎる。バイト飛んだあと、店の前を通ったらメニューにカレーライスが増えてた本厚木店。現在潰れてる。また食べたいと思う。バイト飛んでごめん。

ドムドムバーガーのガチャガチャ3回やって全部全部厚焼き玉子バーガーだったときは泣きそうになった。
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大学生になったら近所にマクドナルドがあった。マック食べて朝まで遊んで朝マック食べて隣のなか卯で定食食べて吐いて解散とかしてた。まだレギュラー化する前のサムライマックを友達が1日3個食べてた。1500円あればもっといい飯食えるだろ。ポテトLサイズ150円クーポン懐かしい。物価が上���っているなと思う。
今住んでる近所にはモスとケンタッキーしかないからやっぱり徒歩圏内にマック欲しいな〜って思う。節約のためにUbereatsはあんまり使いたくないけれどマックだけokの協定を結んでいる。
先月まで働いていた下北沢にはマックとバーキンとモスとウェンディーズ・ファーストキッチン、フレッシュネスあったからマジで最高だった。おれ自分が思ってるよりハンバーガーチェーンすごい好きかも。最近気づいたよありがとう石川くん!
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ピラミッド元氣温泉
君はピラミッド元氣温泉を知っているか。

那須塩原。源泉掛け流しのピラミッド元氣温泉は存在する。
多分小学4年生くらいかな、家族で毎週末那須に車で行って、なんか観光をして、最後温泉に入って帰るみたいなムーブを狂ったようにやっていた。その日はお菓子の城みたいなとこではちきれるくらいチーズケーキを試食して、水上アスレチックでビニールのボールに入ったりして、いつもみたいに今日はどこの温泉にしようかーってなった。今みたいに事前にスマホで検索するとかじゃなくて、カーナビで目的地を設定するからピラミッド元氣温泉がどんな場所とか分かんなかったんだと思う。
とんでもない余談だけど、うちのカーナビはアントニオ猪木のカーナビで、渋滞にハマると、猪木の激闘の歴史みたいなボンバイエムービーが自動で再生されるシロモノだった。いつかの真夏の車内の暑さにやられてフレームが少し外れている小さなのパネルの小さなスピーカーから流れる炎のファイターを忘れない。調べたら写真出てきた。なんだこれ。どうやって手に入れたんだよ親。親、別にプロレス全然好きじゃなかったし。

その日に猪木に連れられて辿り着いたのは、ピラミッド元氣温泉。
ピラミッド元氣温泉。
もう外観で嫌な予感がした。入り口にはスフィンクス、内装も寄せてたと思う。フロントで入浴券を買おうとした時にお母さんが限界を迎えて、「間違えました」とかいう変な言い訳をして帰った。

「間違えちゃったらしょうがないよね笑」ってフロントのおじさんが言ってたけど、車停めて店まで入って間違えてるってことないだろ、と子供ながらに思った。
お母さん巨像恐怖症?みたいなデカい大仏とかくそでけー建物とかに恐怖を覚えるらしい。その気持ちは少しわかる。でもなんかシーサーとかもあんまりらしい。石作りの顔とかも無理なのかな。ピラミッド元氣温泉。みんなも行こう。
こえー、ピラミッド元氣温泉。

行きてー!癒しの殿堂ピラミッド元氣温泉。

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