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この頃はもうノラ犬がまったく見られなくなったけれど、ノラ猫はいる。 窓ごしに庭を見ると、ノラ猫のお母さんがセミの食べ方を教えているところだった。子どもたちは二匹、小さな頭を並べて座り、お母さんが前足で押さえているセミをいっしょうけんめい見つめていた。こうして、お母さんは日々子どもたちに生きて行くための智恵を教える。 金茶色の毛をふさふさと生やしたうちのトラコが縁側に座っているとき、ノラ猫の母子が庭を横切って行ったことがあった。見ていると、先頭にいたお母さん猫がトラコに近づいて鼻キッスすると、ついて歩いていた四匹の子猫がつぎつぎと伸び上ってトラコに鼻キッスをしていったのだ。お母さん猫はこうして食べ物の智恵ばかりでなく、先輩猫に挨拶して縄張りを通る方法まで教えることが分かる。 犬にくらべたらマイペースでわがままと言われる猫だが、親密な関係になれば犬を超えるほど熱く飼い主の心配をしてくれる。 ライターをしている友達の黒猫は、二階の仕事部屋に駆けつけて、年取ったお母さんが階下で倒れたことを知らせてくれたそうだ。脳梗塞だったが、発見が早かったので麻痺が少なくてすんだ。クィーンは命の恩人、と言っていた。それは実はうちの庭で育った黒猫がその家に飼われてお嬢様になった姿なのである。 企画編集 ハヌマン代表 三浦祥子
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はじめまして、坂本隆之です。 国東市在住の満40歳。普段は会社で働きながら、要請があった際には警察犬・救助犬指導手として主に、災害、山岳遭難、認知症などの行方不明者の捜索に出動しています。 警察犬や救助犬って警察など公的機関が訓練しているのだろうなぁ。と思いませんか? 実は、大分県警察の警察犬は私たちのペットを警察が運用する『嘱託警察犬』(7犬種限定)なんです。救助犬(犬種指定なし)も同じく、民間人が愛犬と活動しています。 私が始めたきっかけは2008年、国東市内の���ットマナー向上と、愛犬とのより良い暮らしを提案するイベント『くにさきチャリティードッグフェスタ』。 イベントの中で初めて警察犬・救助犬のデモンストレーションを目の当たりにしました。犬の高い能力はもちろん、ハンドラー全員が民間人ということに驚き、自分もチャレンジしたいと思いました。 犬は、どんな悲惨な現場でも人を探そうと一生懸命に捜索してくれます。また、認知症などの行方不明案件では地域のコミュニティー力が必要であることなど、救助犬活動を通じて、自分が住んでいる地域・家族を見つめなおす機会にもなっています。 犬の嗅覚と運動能力を活かした社会貢献活動。あなたもチャレンジしてみませんか?
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繋ぐのは心 デキルラボ maru. 代表兼クリエイター おおいた動物愛護センターが開所してから二月で一周年になります。でもまだまだ、世間へのちゃんとした認知はなされていない様に感じます。 言ってしまえば「てい良く犬猫を引き取ってくれる場所」 ――いいえ、違います。 愛護センターは、飼い主の身勝手な理由で必要とされなくなった子達を引き取る場所ではありません。 「目指せ殺処分ゼロ」を謳っていても、世間の認識が間違っている事により開所前よりも引き取り頭数、そして殺処分は増えてしまっている現実。 毎日曜日に譲渡会を開催して里親さんがお迎えして下さっても、なかなか追い付かないのが正直なところ…。それでも犬猫ボランティア達は、赤い糸をどうにか結んであげたいと日々犬猫たちのお世話や譲渡活動をしています。 ずっとセンターに居残ってしまった子に里親さんが決まれば皆で嬉し涙したり、跳び上がって歓喜したり…愛情を持って犬猫たちに接しています。 そんな中わたしは、三月からセンターで「異色のボランティア」として犬猫の譲渡会に携わって来ました。 それは「里親さんが決まった子のお顔を、その場でキーホルダーに描いてプレゼントする」と言う活動。 持ち歩けるキーホルダーにする事で、お仕事などで離れていてもいつも側に居る…今まで寂しく生きてきた子達を、家族として愛して頂きたい思いで一つ一つ願いを込めて描いています。 お陰様でこれまで数百もの犬猫たちのお顔を描く事が出来ました。そしてこれ��らも赤い糸が結ばれ続ける限り描いて行くつもりです。願わくば、殺処分はもちろん、捨て犬、捨て猫が居なくなる未来が来る様にと…。 今年からセンターでの譲渡会参加ルールが少し変わりました。 里親希望の方に事前に受けて頂いている講習会にて、受講当日の譲渡会参加資格が得られる事になりました。これによってその日の参加者さんが増え、譲渡頭数も格段に増えています。 「可愛いから」でも「癒しが欲しいから」でもいいんです。その一匹に出逢う場所がここです。そして家族を迎える心構え、命に対する責任と愛情。その為の講習会があります。 「人と動物 心をつなぐ」おおいた動物愛護センターの軸であり、世間との在り方です。この言葉にある様に、これからもセンター職員、そしてボランティア達は、繋いで行きます。「一つの命に一つの家族がある事が普通であります様に…」
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おおいた犬ひじまちパトロール隊発足! 日出町の池田淳子(町議)さんは、普段の暮らしの中で安心・安全な地域づくりに貢献しようと考え知人の愛犬家らに日ごろの散歩の際に犬にバンダナをつけて歩き、高齢者への声掛けや子どもの見守り活動をしようと呼び掛けました。現在 人が加入し活動しています。池田さんは「活動を多くの愛犬家に普及していきたい」と語っています。コースや時間は自由、町内在住で犬の登録をしている人は誰でも入隊できます。詳細は、日出町のホームページに記載。 https://www.town.hiji.lg.jp/page/page_02731.html
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うちのラブバードたち 我が家には 羽のコザクラインコと2羽のマメルリハと1羽のボタンインコがいます。祖父が鳥好きで色々な鳥を飼っていたため、実家に行くと朝はカナリアのさえずりで覚めるといった様子でした。 私も幼い頃から昆虫や動物が好きで、昆虫をはじめ金魚、カナリア、セキセイインコなどを飼育していましたが、子どもだったのでお世話はほぼ母任せでした。生きものが苦手な母にとっては大変なことだったはず。大変申し訳なかったと思います。 昨今、子育てがひと段落つき、ワンちゃんをお迎えする方が多い中、私はペットショップで、思ってもみなかったコザクラインコの雛を衝動買いしてしまいました。 外国ではコザクラインコ・ボタンインコ共にパートナーに対してとても愛情深いことからLOVE BIRD(ラブバード)と呼ばれます。一羽飼いすると飼い主さんとラブラブになるらしいのですが、可哀想なのでもう一羽お迎えしたところ、次から次へと可愛い雛たちが誕生! あまりの可愛さについ雛育てを手伝ってしまい、情が移って手放せなくなってしまったため、お世話に追われる毎日です。 ラブバードは喜怒哀楽が激しく、それぞれに性格も違います。外見からは雌雄の区別がつき難いのですが、我が家では『騒がしく人懐っこい』のが女子、『ビビり 放浪癖(放鳥時に飛んで行きたが���)』が男子だと考えています。今のところ、この勘が外れた事はありません。 さてコザクラインコのもーもちゃん。雛の頃から「ピーピー」と訴えたり、お相手さんがいないと寂しがって甘えたりひときわ騒がしいコ。 年末の放鳥時、幼鳥のころ仲良しだった女の子とのケージ争いで、取っ組み合ったままバードテントの上から落ちて打ちどころが悪く、翌々日亡くなってしまいました。迷った末に入院させ、残念ながら看取ることができませんでした。 最愛のもーも。ペットの大切さ愛おしさは失くす度に実感させられますが、このコの印象は特に強烈です。「どうかまたうちに生まれ変わって来て欲しい。」もーちゃんの生まれ変わりなら一目で分かるから。 個性的で、愛すべきラブバードたち。本来ならアフリカの広大な地を仲間と自由に飛んでいる鳥たちです。卵を産んで雛を育てるのも本能、縄張り争いで怪我をするのも本能。だから私はこの愛おしい小さな命たちがいかに安全に健康に、楽しく幸せに暮らせるかを日々模索しているところです。
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