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毎年春が来ると読みたくなる1冊。
『うさぎのくれたバレエシューズ』
バレエをうまく踊ることができない女の子とうさぎたちとのお話。
「こんなにたくさんのバレエシューズ、
だれがはくの?」
おんなのこは、目をまるくしました。
「うさぎバレエだんのうさぎたちがはくのさ」
うさぎのくつやがそうこたえたとき、
みせのまえには、
もうバレエだんのうさぎたちがあつまって、
くちぐちにたずねるのでした。
「くつやさん、バレエシューズは、できたかしら。
桜の花びらのようにかろやかに舞い踊るうさぎたち。
どのページも宝石箱のように美しくて、いつまでも心に残り続けます。
安房直子=文 南塚直子=絵
小峰書店=発行
#絵本 #児童書 #児童文学
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今日の1冊は『ぱちぱち池のひみつ』。
見たことのないポールコックス作品で、古本屋さんでわぁーっと嬉しくなってジャケ買いしました。後から調べると東京電力が企画した演劇を絵本化する際にポールコックスにお願いして作られた1冊のようでした。ポールコックスの絵はらくがきのようにゆる〜く描いているのに、1つの画にしたとき説得力のある1枚にまとまるから本当に不思議。建物のしましま模様や洋服の格子模様ひとつひとつがかわいくて、このフリーハンドで描かれた線が見る人の心をくすぐるんだよなぁと思いながらページをめくりました。ところどころポコっとアイコンみたいに登場するコアラくんの顔が個人的にツボでした。
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『ぱちぱち池のひみつ』
ポールコックス=作 東京電力株式会社多摩支店 1993年10月1日発行
[本の紹介]VOICE93・TEPCO館にて上演された『ぱちぱち池のひみつ』を絵本化。コアラとアリクイたちが暮らすラストパップ島が舞台。ある日、池にカミナリが落ちたことがきっかけで、池が電気に大変身。電気のおかげで住民たちは便利な生活をできるようになったけれど…。ユーモア溢れるポール・コックスの絵を通して電気について学ぶことができる1冊です。
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今日の1冊は『げんきを��してね かえるくん』。
オランダの絵本といえばディックブルーナの「うさこちゃん」が有名ですが、マックスベルジュイスの「かえるくん」はそれに負けない名作。このかえるくん、いつも何かに困ったり悩んだり。壁にぶつかる度にどこか浮かない表情をしていて、「こんな主人公いるの?」と笑っちゃいそうになります。でもその姿がかわいくてそっと応援したくなります。
「ぼくは、ただの つるつるの かえるだもん」
「げんきな かえるくんが いちばんよ」
子ども向けの絵本ですが、ものごとの本質をついたシンプルな言葉は、大人の心に沁みいり、哲学書のようです。かえるくんシリーズは、「かえるくんはかえるくん」「かえるくんは かなしい」「かえるくんどうしたの」ほか12作がらんか社(旧セーラー出版)より出版されてきましたが、どの作品も絶版になってしまいました。状態の良い古本を入手するのがむずかしくなっていますが、気になった方はぜひシリーズを集めてみてください!
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『げんきをだしてね かえるくん』
マックス・ベルジュイス=作 セーラー出版 1993年1月31日第1刷
[本の紹介]オランダの作家・マックス・ベルジュイスのかえるくんシリーズ。ある朝目をさましたかえるくんは、いつもと様子が違うことに気がつきました。窓辺に駆け寄ると、一面雪の世界が広がっています。かえるくんはどきどきしながら外に出たものの、寒さに身がこたえてちっとも楽しむことができません。雪がっせんを楽しむあひるさん、こぶたさん、のうさぎくんを横目に家に帰ってしまいますが……。いつも何かに悩みながらも、大好きな仲間たちに囲まれて目の前の小さな幸せに気がついていく。
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